藤木洋子

ふじきようこ



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藤木洋子の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月27日第151回国会 衆議院 環境委員会 第3号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。よろしくお願いをいたします。  私はきょう、有明海の漁業異変と諫早湾干拓事業についてお伺いをしたいと思っております。  今回の有明海漁業の異変は、諫早湾締め切り反対の声を無視して、必要な事前の調査を尽くさずに堤防を締め切ったことが...全文を見る
○藤木委員 今いろいろ原因について、今の時点では原因は定かではないということで調査をされるというお話でございましたけれども、海面漁業の生産量を見てみましても、全体で九五年の四万二千三百五十六トンから九九年の二万七千六百七十九トン、そして特に貝類は二万八千四百八十二トンから一万七千...全文を見る
○藤木委員 ことしが特別赤潮が発生する原因が多様にあったかのような御答弁でございました。  しかし、赤潮の発生件数というのは、九七年は十七件でした。九八年には三十件になっております。九九年には二十三件、二〇〇〇年には三十五件と増加しているわけですね。ですから漁業被害件数も、九七...全文を見る
○藤木委員 環境省としては、調査はこれからでして、今お返事をされたのは、農水省のをうのみにした言い方だというふうに私は思います。  干拓事業に伴う湾口部分での海砂が実は二百五十六万立方メートル採取をされておりまして、これによってできた広大な面積で、深さ実に四メートルもの凹凸起伏...全文を見る
○藤木委員 本当に環境省独自の調査がなかったということは重大だというふうに思うわけですね。これからなさるのはもちろんしていただかなければなりませんけれども。  しかし、九州農政局の潮流調査でも、北部水門前で諫早干拓着工前の八九年一月には秒速にして四十四センチございました。ところ...全文を見る
○藤木委員 今の御答弁にもありましたように、調整池内の最高値というのは、去年の十二月二十五日で全窒素は二・五六ですよ。全燐が〇・六一八となっていますから、これで海域の水質に影響がないなどとは言えないでしょう。言えないわけですよね。  そこで、環境省は、今もお話がありましたけれど...全文を見る
○藤木委員 やはり遅かったと思いますよ。だって、全窒素、全燐の最高値が、例えば九九年九月でそれぞれ最高〇・四七、〇・〇七五となっているわけですから、もっと早く設定すべきだったということを私は強調させていただきたいと思います。  環境大臣は六日に、養殖ノリの記録的な不作原因を探る...全文を見る
○藤木委員 ちょっとよく聞いてくださいね。特定のグループの意見を聞けと私は言いませんでした。取り消してくれますか。
○藤木委員 当然です。  そこで、農水省にもお伺いをしたいと思います。  谷津農水大臣は、水門が関係しているなら水門をあけて調査する、予断を持たずに調査すると表明しています。また、第三者委員会が調査のために必要と判断した場合、因果関係が指摘されている諫早湾干拓事業の工事中断も...全文を見る
○藤木委員 しかし、これまでタイラギなどが激減している兆候がもう既にあるんですから、工事を中断して、水質、底質などの調査を行って、生物生産能力や浄化能力の低下との因果関係をもっと早く究明して被害対策をとるべきだと思うんです。第三者機関を待たなくても、農水省として漁業を守るというの...全文を見る
○藤木委員 今のお話はもう既に論破されておりまして、私が農水省にお伺いしたときはそれ以外の理由を述べておられましたね。それは何かといいますと、水門を開放すると底の泥が巻き上げられる、つまり漁場が荒れないかということを言っておられました。  しかし、金沢大学の宮江教授は、一気に全...全文を見る
○藤木委員 難しいのは最初から難しいんです。それを考えて十分な施策を打つ気があるのかどうか、そこが問題だというふうに思いますよ。  私、次に環境省の方に伺いたいんですけれども、有明海沿岸の福岡、佐賀、長崎、熊本の四県の知事さん、副知事さんは、九日に農水省と環境省などに、ノリ不作...全文を見る
○藤木委員 今の御答弁では、本当に再生する気があるのかないのか判然といたしませんね。農水省が調査した調査結果については、それに従って御答弁をされる。  しかし、もう既に学識経験者の皆さんたちがさまざまな研究をしていらっしゃるわけですよ。堤防締め切り以前と以後と比べた見地もあるわ...全文を見る
○藤木委員 では、大臣にお尋ねをしたいと思いますけれども、今政府・農水省は、まともな環境影響調査を怠ってきた一方で、有明海の自然環境に著しい影響を及ぼすものではない、このように言って、九七年四月に水門閉め切りを強行いたしました。  私たちは、潮受け堤防を締め切るというようなこと...全文を見る
○藤木委員 環境大臣が有明海の改善と保全ということをおっしゃったわけですけれども、私は、閉鎖性海域の有明海を再生させようと思いますと、やはり科学的で系統的な調査を行っていくことが必要だと思うんですね。今は緊急調査と言っておられますけれども、やはり科学的で系統的な調査が必要であろう...全文を見る
○藤木委員 私が科学的で系統的というふうに申し上げましたのは、先ほど来の御答弁でも、ノリの被害の影響は何かと言ったら、予断を許さず云々かんぬんと一方ではおっしゃるんですけれども、特に暑かったからだとか、それから雨がよく降ったからだとか、そんなことで端的にお答えになるというようなこ...全文を見る
03月01日第151回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第1号
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○藤木分科員 日本共産党の藤木洋子でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。  きょう、私は、播州織の保護と育成の問題について質問をさせていただきたいというふうに思います。  私の出身地の兵庫県に、播州織という織物があるわけです。これは先染め織物と申しまして、糸を先に染...全文を見る
○藤木分科員 御認識としては、非常に厳しいということもきちんと見ていらっしゃるし、それが輸入によって影響されているということも御認識のようですけれども、去年の暮れから入った仕事もあって少し上向いているということは、決して先が明るいということではないんですね。その辺はもっと厳しく認...全文を見る
○藤木分科員 正確な実態把握こそが保護育成の出発点になる、その手だてを何を選ぶかということの出発点になるわけですから。  昨日、繊維ニュースを拝見させていただきますと、播州織休業、矢印がしてありまして、廃業の流れ続く、こういう見出しで深刻な実態が報じられていました。播州織四組合...全文を見る
○藤木分科員 これほどの有数の産地が崩壊状態に瀕しているというのは、やはり年々増大する輸入であることはもう間違いないわけです。ですから、綿工連の資料を拝見いたしておりましても、九四年に七四・七%であったものが、一昨年の九九年には八五・九%というふうに輸入の占める比率が上がってきて...全文を見る
○藤木分科員 大臣が可及的速やかに、迅速にと言われますけれども、今仕組みを伺っていますと、その号令が本当に通るような仕組みそのものではないなという思いがするわけですね。  現場では、この大会では、とにかく輸入を規制してくれ、こう言っているわけですから、セーフガードをやってくれと...全文を見る
○藤木分科員 いや、そうじゃないんです。そこが間違っているということを私、申し上げているんですよ。そこが違っていると。  今言ったことによったら、生地は対象にならないんですよ、生地で入ってきているわけじゃないんですから。しかし、実際に入ってきているのは衣類という製品でしょう。生...全文を見る
○藤木分科員 必ずそういったことを反映させるというお気持ちをお持ちのようですが、機会があればではなくて、機会をつくってぜひやっていただきたいということを強く求めておきたいと思います。  セーフガードの発動は当然必要ですけれども、その発動以前にも、国内での織物産地の保護、支援のた...全文を見る
○藤木分科員 ぜひそれは産地、現場の声を十分お聞きいただいた上で、皆さんの使い勝手のいいものにしていただきたいというふうに思います。  保護育成も大事なんですけれども、それを怠ってきただけではないかという以上に驚くべきことがございまして、実際には、織物の現場では弱い者いじめが横...全文を見る
○藤木分科員 公正取引委員会にゆだねるのもさることながら、担当の官庁としてやはりそこに目配りをきちんとしていって、その問題の解決に率先して当たるということをぜひしていただきたいと思います。  公取委の方、来てくださっていますか。  では、公取委は何をしていたのかと思うわけです...全文を見る
○藤木分科員 もう時間なんですけれども、私、それではだめだと思いますよ。指導してきたと言いますけれども、いまだにどれだけそれの苦情を聞くことか。是正されていないんですよ。是正が行われるまでぜひしていただきたいというふうに思います。  最後に、もう時間がありませんから提案だけさせ...全文を見る
03月08日第151回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第3号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。よろしくお願いをいたします。  自然災害から国民の生命と財産を守ることは国の最も重要な責務の一つと大臣が所信で表明をされたとおりでございます。防災は事前の備えが重要なことは言うまでもありません。しかし、同時に、毎年、自然災害による被...全文を見る
○藤木委員 大臣は、被災者にも直接お会いになって、生々しい声もお聞きになって、何か打つ手だてをということで今御努力をしていらっしゃる、その姿はよくわかりました。  今のおっしゃったデータも、恐らく東京の労働局がなさった分だろうというふうに私は思うのですけれども、しかし、今でも、...全文を見る
○藤木委員 ですから、今も特徴をいろいろおっしゃいましたけれども、そこまでつかんでいらっしゃるんだったら、一般的な施策だけではだめだというふうに思うんですね。特別の手だてを考えることがぜひとも必要ではなかろうかというふうに私は思います。  ですから、いろいろなメニューがあるんだ...全文を見る
○藤木委員 それではやはり追いつかないというふうに思いますよ。もうかつてなかったような事態でしょう。全島が避難するという今まで経験したことがないようなことですから、今までのメニューではだめだと私は思うのです。一年間の猶予だとかそういった期限を切るのであれば、返済が可能なめどがつく...全文を見る
○藤木委員 大臣の今のお話、就労の問題については、それは本当によいアイデアだというふうに思うわけです。それが本当に実行できたら大変いいなと思うのですが、実は、兵庫の場合もそういうことを試みたのですね。しかし、実際は何%も雇われなかったのです。本当に二けたに上る人がいたかどうかとい...全文を見る
○藤木委員 私はいつ見直すのかというふうにお聞きしたわけで、五年を目途、つまり五年をめどにしてということは五年以内にできるわけですよ。今までは、法を施行しているんだから、それがどのような実績を上げるかをよく見て検討するというお答えだったのですけれども、もうこれだけ見たら十分だと私...全文を見る
○藤木委員 確かに、今言われるように、財源のことがいつも話題になります。だからこそ私は大臣に質問をさせていただいているわけでして、国の財源という問題でいうならば、今国民の間ではいろいろな疑問が出ているわけですよ。  例えば、公共事業でも、諫早の問題を見ましても、あれは間違いだっ...全文を見る
○藤木委員 これは国民の意向で決まることであるということは、私ももちろん承知の上です。そのために、住民投票の方法だとかいろいろなことが今地方でも試みられておりますので、そういったこともひとつ胸に置いていただいて、十分に検討していただきたいというふうに思います。  それで、これま...全文を見る
○藤木委員 終わります。
03月15日第151回国会 衆議院 環境委員会 第5号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  今回の環境省設置法の改正では、地方での環境省の所掌事務に関する調査、資料の収集及び整理並びに相談に関する事務を行わせるために、地方環境対策調査官を全国に四十五人配置することになっています。この地方環境対策調査官が、地方での廃棄物...全文を見る
○藤木委員 それでは、昨年の八月二十五日に発表されました環境省の公共用水域等のダイオキシン類調査で、有明海の大牟田市に近い地点で一リットル当たり二・四ピコグラムのダイオキシンが検出されております。これに基づいて環境省と福岡県が協議をし、大牟田川を詳細に調査した結果、有明海に流れる...全文を見る
○藤木委員 それはちょっと原因の究明にはなっていないわけですね。除去対策にはなっておりません。  実際、私、現地を調査してきたのですけれども、福岡県は、ダイオキシンを検出した目地以外にも七カ所で油玉を確認しております。ところが、サンプルも採取せず、ダイオキシン調査もしていないこ...全文を見る
○藤木委員 ですから、十月の二十五日なんですよ、検討会議が調査方法を確認したということになったのは。しかし、それから足踏みをしているという状況にとどまっております。  私は、有明海の問題はあるにしても、早急にボーリング調査は行って原因究明を進めていただきたい、このように思います...全文を見る
○藤木委員 それだけで解明するということは極めて困難だというような御答弁だったわけですけれども、これはこの調査の核心の部分だというふうに思いますので、過去のクロロベンゼンの成分と現在のクロロベンゼン成分が同成分なのか、あるいは全く異質の成分なのかで汚染原因者が違ってまいりますから...全文を見る
○藤木委員 原因究明というのが第一だとおっしゃったのですけれども、汚染が確認されてもう既に半年以上たっているわけですよね。それだけの期間がたっていても、汚染原因の究明だとか対策が進まない。それじゃ困るんじゃないでしょうか。早急に汚染原因を取り除いて、公共用水域の水質の保全を図って...全文を見る
○藤木委員 今お話しになった、未規制物質調査は近日中に環境省として行うということでございますけれども、クロロベンゼンからダイオキシンへの生成構造が解明されて、福岡県の対策会議の原因究明とあわせて、大牟田川のダイオキシン類などの汚染究明が早急に進むことを期待したいと思います。  ...全文を見る
○藤木委員 ぜひ実行を促進していただくために力をおかしいただきたいと思います。  さらに、一九七五年にコンクリート三面張りをした大牟田川改修の際に出た土砂で、しゅんせつをした土砂埋め立てがございますが、そのそばに沈殿池もございます。そういう場所にRDF発電所などの建設が進んでい...全文を見る
○藤木委員 今お話を聞いていますと、建設場所の土地は調査の対象外だ、こういう言い方ですよね。それから、生活環境影響評価の調査項目にもないのも存じ上げております。電気事業法の環境アセスの対象外であるということも知っております。  しかし、だからといって、土壌環境の調査を実施しない...全文を見る
○藤木委員 環境基準を超えるようなしゅんせつ土砂が適正に処理されているかどうかというのは重要な問題です。  もともと、今回の大牟田川のダイオキシン汚染が問題になったのは、初めにお話もございました、私も申し上げましたけれども、有明海沿岸でのダイオキシンの検出が発端なんです。これは...全文を見る
○藤木委員 終わります。
03月22日第151回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第4号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。よろしくお願いをいたします。  ただいま趣旨の説明がございました地震防災対策特別措置法の一部を改正する法律案について、その内容をより充実したものにするために、現行法を執行されている政府に対して、幾つかの質問をさせていただきたいと思い...全文を見る
○藤木委員 いろいろおっしゃいましたけれども、やはり一番何がネックになっているかということを、私は大臣の御認識として実はお伺いをしたわけですね。地震防災対策特別措置法に基づく地震防災緊急事業の進捗率が低い一番大きな原因は何なのかということであります。それは予算の確保、今地域財政が...全文を見る
○藤木委員 防災担当大臣としては、この事業の進捗を促進させるような立場に立って予算も確保してまいりたい、こういうふうなお考えだということを確認させていただきたいと思います。  それでは、もう少し具体的な話を挙げてお聞きをしたいと思うのですが、公立小中学校の整備事業について見てみ...全文を見る
○藤木委員 今のお話では、総額の予算としてはふやすおつもりのようですけれども、やはり具体的に一つ一つ事例を手のひらの上に乗せていただきたいというふうに思うんですね。今のお返事では、やはり阪神・淡路大震災の教訓を生かしたことにはならないだろうというふうに私は思います。公立の小学校、...全文を見る
○藤木委員 先ほど私、尼崎で補強の必要な学校のうち補強済みはわずか二割ということを申し上げましたけれども、そもそも全国の公立小中学校、公立盲学校などの現行五カ年計画で整備をするとしている学校は、整備を必要としている学校の何割をカバーしているのか、文部科学省、いかがですか。先ほどの...全文を見る
○藤木委員 それでは、内閣府の方ではどのように把握していらっしゃいますか。
○藤木委員 結局、国としては、各都道府県から計画が上がってきていることに対して認定をするということで終わっているわけですね。ですから、本当に必要なのがどれだけあるかということをどこもつかんでいらっしゃらないということになりますね。  私は、一号から十九号の緊急事業の重要性という...全文を見る
○藤木委員 今の御答弁の中で、再点検というお話がございましたね。再点検というからには、この建物は本当に耐震改修が必要かどうかという診断が必要だというふうに思うんですけれども、それも含めて点検されますか。
○藤木委員 やはりおかしいですよ。防災対策が適切にやられているかどうかを点検する場合に、やらなきゃならない事業がどれだけ残っているかということがわからなければ、本当の点検にはならないというふうに思うんですね。  これからお話ししてまいりますけれども、整備の必要な学校の数さえわか...全文を見る
○藤木委員 私は、そんなことを申し上げているんじゃないんですね。実態をつかまないで耐震改修を本当に進めていくことができるのか、放置しておいていいのかという問題なんですよ。  ですから、省としてそれは余りにも無責任じゃないですか。あなたたちが担当している省の、子供たちが学ぶ場所で...全文を見る
○藤木委員 ぜひ努力をしていただきたいというふうに思いますね。  今、防災大臣としては、どれだけ本当に危険箇所があるのか、そういうことは手のひらに乗せておきたいんだというお気持ちはそのとおりで、それがやはり必要だというふうに私も思うんですね。文部省もそう望んでいなければならない...全文を見る
○藤木委員 今年度の予算に組み込んで、今回の五カ年計画に組み込んで実施をする、そのおつもりでいらっしゃるということを述べられたものだと思います。ですから、そういった新たに必要な事業というのは、この事業拡大に含めていただきたいというふうに思います。  もう時間がございませんから最...全文を見る
03月30日第151回国会 衆議院 環境委員会 第7号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  きょうは、法案の事業者の責務についてお伺いをしたいというふうに思っております。  PCB廃棄物処理特別措置法案の第三条、事業者の責務では、事業者は、そのPCB廃棄物をみずからの責任において確実かつ適正に処理しなければならないと...全文を見る
○藤木委員 お金を出していずれかの方法で処理すればいいということでは済まないというふうに私は思うんですよ。それで製造者の責任が免れるというのはとても納得がいかないんです。  といいますのは、もう既に処理を基本的にはしたと鐘化は思っていまして、その残っているものというのは、PCB...全文を見る
○藤木委員 今、残されたプラントはちゃんとクリーニングをされたものだというふうに言われましたけれども、そんなに危険なものでなければもう既に解体をしていても済んだと思うんですね。それが残されているというのが問題だと思いますね。ろ過ケーキだって二十七万四千八百三十三キログラムもあるわ...全文を見る
○藤木委員 そうすると、二〇一五年までにすべてのPCBをなくするということは頭から考えていないということになりますよね。  私は、ヘドロの処理方法などは確かに確立していませんでしょうけれども、しかし、ぜひ製造者としての責任で、先ほど言われた、みずからで調査をして、どれだけのもの...全文を見る
○藤木委員 カネミ油症事件を起こして、しかもみずから処理をするということで、これはもちろん環境省もお墨つきでやった高温熱の分解処理法なんですけれども、ここで二度やはり事故を起こしているんですよね。その事故を起こしたときに、こんな大変分厚い報告書をつくって、それに対して監視がどうだ...全文を見る
○藤木委員 しかし問題は、関電が処理をしようとしている絶縁油中にどれだけのPCBが含まれていて、その中のどれだけの量がダイオキシン類、コプラナPCBが含まれているのか、処理する工程でPCB及びダイオキシン類での環境汚染に対する対策や、火災あるいは爆発などに対する安全対策がどのよう...全文を見る
○藤木委員 PCBを処理するためにつくられたプラント、そのための技術、それはそうなんです。その当時はそうなんです。だけれども、PCBを分解するときに生ずるダイオキシンに対しての対応がなければ、今の時代、ダイオキシンを発生させてもいいということにはならないだろうという問題を申し上げ...全文を見る
○藤木委員 少なくとも数%のコプラナPCBが含まれているというのは事実でして、ダイオキシン対策法の大気環境基準は〇・六ピコグラムですから、十分検証する必要はあるということを私は重ねて申し上げたいと思います。  絶縁油中のPCBについては、ターシャリーカリウムブトキサイドという有...全文を見る
○藤木委員 私、そういうことを問題にしているんじゃないですよ。ダイオキシン対策法ができた今日、PCBをなくすということが眼目ではありますけれども、それに付随して起こるあらゆる毒性、それをも出さないということを明確にしておく必要があるだろうということを申し上げているわけです。  ...全文を見る
○藤木委員 納得しませんが、時間が来たので終わります。
04月03日第151回国会 衆議院 環境委員会 第8号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  きょうは、お忙しいところ委員会にお運びをいただきまして、ありがとうございました。  早速ですが、先ほど来伺っておりまして、森田参考人からは、PCB処理の安価で効率のよい処分の仕方、分解処理というのは焼却が挙げられる、あるいはセ...全文を見る
○藤木委員 それはそんなに難しいことではないのですね。
○藤木委員 ありがとうございます。  いま一つ、先ほどからカネミ油症事件の問題が論じられておりますけれども、鐘淵化学に現在、保管といいましょうか、残されている処理以後の物質、随分大量にあるわけですよ。汚泥もあるのです。それから固形PCBといいますか、ウエスなんかもございますけれ...全文を見る
○藤木委員 最後になりましたけれども、村田参考人に伺います。  既に解体されたり環境に出てしまったPCBの問題についてお述べになったわけですけれども、不明となっているPCBが、ダイオキシン換算にすると百四十キログラムというふうに言われておりますけれども、何か名案がありますでしょ...全文を見る
○藤木委員 ありがとうございました。
○藤木委員 藤木洋子でございます。  きょうは、環境事業団法の改正で、PCBの処理、建設譲渡事業などについて伺います。  先週の委員会では、鐘化の製造者責任や関西電力のPCB処理の安全性などについて質問をいたしましたけれども、製造者の責任や排出事業者の責任が全く不十分ではない...全文を見る
○藤木委員 三十年間も放置してきた国の責任そのものが問われるのは当然ですけれども、これまでの間、やはり製造・排出事業者の責任をもあいまいにしてきたのではないか、そういうことはしてはならないというふうに思います。  ですから、事業団の業務にしようとしているPCB廃棄物処理事業とい...全文を見る
○藤木委員 仕事をしたらお金をもらうのは当たり前ですけれどもね。いろいろ言われましたけれども、結局、環境事業団が製造者だとか排出事業者の肩がわりをしていることに違いはありません。  それでは、製造・排出事業者の処理責任を肩がわりしてまで行おうとしている事業団のPCB廃棄物処理事...全文を見る
○藤木委員 とんでもないですよ。民間事業者の分解処理技術のノウハウというのは、実に何年もの時間と投資をしてつくり上げられたものですよね。民間のこの技術を選定する事業団に体制があるとはとても思えません。  いろいろおっしゃいましたけれども、それではだれも納得できませんよ。ですから...全文を見る
○藤木委員 いろいろ伺いましたけれども、それではとても説得力はありませんね。ノウハウのない事業団がどうやって確実に適正な仕事ができるか、対応ができるかという保証にはならないというふうに思います。  監督をしていくと言われましたけれども、事業団にこの仕事をさせるということを決めた...全文を見る
○藤木委員 それでも合意が得られない場合というのはあり得るわけですよね。  王子アルカディアリゾートホテルの失敗で、自然公園の複合公園施設の設置及びその譲渡事業というのは廃止するということになりましたけれども、PCB処理事業の場合は、自然破壊だとか借金だけで済むというような問題...全文を見る
○藤木委員 随分丁寧にいろいろと御説明されましたけれども、それでも結局、自治体に対する債権を信託会社に信託して、その信託受益権を信託会社に譲渡するという方式はやはり適切ではないというふうに私は思いますね。  それでは、具体的な問題でお聞きをしたいのですけれども、事業団でのPCB...全文を見る
○藤木委員 それは私が申し上げようと思っていたことでして、寝耳に水だと言われるような状況で進めるなということを私は申し上げたわけですよ。  ですから、確かに設置が決まったわけでもないし、響灘地区と結論づけてもいないということをおっしゃるわけですけれども、十二月十五日に北九州市に...全文を見る
○藤木委員 それでは、七月に回答が示されるまでに若松区民の意見を聞くということになるんでしょうか。
○藤木委員 ぜひ若松区民が納得できるように意見を聞いていただきたいということを申し上げておきたいと思いますし、強引に進めないでいただきたいということを重ねて申し上げたいと思います。  北九州市はカネミ油症事件の発祥の地でもありまして、いまだに油症に苦しむ人々がおられるわけで、P...全文を見る
○藤木委員 はい、終わりますので。もう要望だけです。  住民の協力が得られないまま進めないこと、安全性が確保できないまま強引に進めるということだけはくれぐれもされないように厳しく申し上げて、終わらせていただきます。
05月18日第151回国会 衆議院 環境委員会 第10号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。引き続きよろしくお願いいたします。  早速ですが、温暖化防止問題で質問をさせていただきたいと思います。  せんだっての非公式閣僚会合では、米国が京都議定書に反対を表明したのに対して、米国以外のすべての参加国が、京都議定書を支持して...全文を見る
○藤木委員 しかし、プロンクCOP6議長も、仮に京都議定書からほど遠い内容だった場合、反対だ、このように断言をしております。それは、さきの会合を前にして、京都議定書にはどんな状況でも反対するとした米国務省の内部文書が明らかになっているからではなかろうかというふうに思います。  ...全文を見る
○藤木委員 しかし、アメリカが言っているのは、途上国に削減義務がかかっていないということなどを理由にして拒否する、これはもう驚くべきことだと思うのですね。温暖化の責任の割合からいっても、まず先進国が温室効果ガスを削減するということは、これは私たちが勝手に決めたことじゃなくて、アメ...全文を見る
○藤木委員 アメリカを引き込むためには、今のアメリカの態度を変えさせる以外にないと私は思うのですね。政府は熱心にそれでも取り組んでいるようだと言われましたけれども、大統領選挙でブッシュ氏の環境政策チームのトップを務めた、先ほども話に出てきていましたけれども、クリストファー・ドゥム...全文を見る
○藤木委員 しかし、産業界のシンクタンクと言われる三菱化学の生命科学研究室長、この方は、むしろこれで温暖化防止問題の真の姿がはっきりしてきた、今となってはこの交渉が欧州中心で進んできたことを認めるべきである、その上で日本の事情をも反映させた京都議定書のルールづくりをEUとともに進...全文を見る
○藤木委員 しかし、温暖化はもう本当にせっぱ詰まっていると思うのですね。IPCCの第三次報告では、二十一世紀末の気温は一九九〇年に比べて一・四度から五・八度上昇するとしています。第二次報告が一・〇度から三・五度でしたから、温暖化はさらに加速するわけです。しかも、九五年以降の高暖傾...全文を見る
○藤木委員 今のお話を伺っていますと、検討はしていらっしゃる、しかしCOP6の前にすべて結論を出すのではなくて、国際ルールができた上できちんとした枠組みをつくっていくということのように受け取れるわけですけれども、私は、やはり待ちの姿勢ではだめだというふうに思うわけですね。  大...全文を見る
○藤木委員 この整備の取りやめは、地元自然保護団体から、ステージはその下の植生を死滅させることでしかない、植生保護の理由は通用しない、また、湖岸の木の伐採や枝の剪定で、氷がつく木が減少するだけではなくて、基礎工事で波打ち際の地形が変わってしまい波しぶきが巻き上げられなくなってしま...全文を見る
○藤木委員 伺っていると、環境省と青森県の調整が不十分だったということのようですけれども、環境省が、基本計画に基づいて、県の事業計画を承認して施行されるものでありますから、環境省の責任は免れないと思います。  自然環境の保全、それから植生の復元を基本方針にうたいながら、それに反...全文を見る
○藤木委員 それでは、環境省の直轄事業として、十和田湖町の蔦沼に建設をした木造デッキがございますね。あの木造デッキは、基礎工事を施して延長百二十メートル、幅二メートル、約五千万円をかけてつくられました。  ところが、このデッキのそばで樹齢八十年のブナと五十年のミズナラが倒れてお...全文を見る
○藤木委員 お粗末な計画であったということは、事業の予算規模を見てもわかるわけですね。  当初の基本計画では、九五年から五カ年間の事業総額が約五十三億円となっておりました。しかし、先に挙げたような事業などの大幅な見直しで約三十七億円に圧縮されました。青森県の補助事業も九八年度以...全文を見る
○藤木委員 こうしたことは、実は十和田湖奥入瀬地域だけのことではございません。文芸春秋では、中部山岳国立公園の立山での遊歩道の問題が指摘されておりますけれども、そのほかにも、白山・一ノ瀬地域では、オートキャンプ場構想であるとか自然林内の歩道計画が着工前に白紙に戻されておりますし、...全文を見る
○藤木委員 ぜひそのように、失敗をしない事業にしていただきたいということをお願いして、質問を終わります。
05月25日第151回国会 衆議院 環境委員会 第11号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  一九九九年、北京で開催をされたモントリオール議定書第十一回締約国会合では、先進国に対して二〇〇一年七月までに、つまりことしの七月までに、CFCの回収等の取り組みの方向性を定めるCFC管理戦略を策定することを求めております。これは...全文を見る
06月01日第151回国会 衆議院 環境委員会 第12号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  まず、温泉法の問題でお伺いをいたします。  温泉法での掘削許可の問題ですけれども、掘削許可後一年以上着手していないか、一年以上工事を中止している件数が全体で八百四件あると伺いました。そのうち、近畿圏の京都が十九件、大阪が二十一...全文を見る
○藤木委員 また、兵庫県の薬務課から伺ったのですけれども、これは比較的最近の許可だけとなっているんですね。なぜかといいますと、随時許可業者に対して、事業状況を確かめて、事業をやれない状況にあれば自主的に返納させているからだということでした。六件とも、資金繰りが苦しいことや地域の合...全文を見る
○藤木委員 兵庫県がまれな例のように言われますけれども、決してそうではありませんで、例えば、さらに奈良県の場合なんですが、これは生活衛生課から伺いましたら、奈良県では、県の審議会から指摘されて、九九年から二〇〇〇年にかけて独自の実態調査を行ったそうです。そして、二〇〇〇年四月末で...全文を見る
○藤木委員 奈良県の場合、その三十件の大部分は、バブル時代に多角的経営に乗り出して、奈良盆地の都市地域に許可を得たものなんです。残りは吉野地域にリゾート型民間開発で許可を得たものになっておりますので、温泉地域の地元の業者というのは比較的少ないんです。よそからの参入者が多いというこ...全文を見る
○藤木委員 実態をよく調査して、その実態に基づいて進めていただきたいというふうに思います。  次に、浄化槽法の問題でございます。  小型合併浄化槽機能保証制度という制度がございますけれども、この制度は、合併浄化槽の機能に異常があると判断された場合に、機能の異常の原因をもたらし...全文を見る
○藤木委員 この保証制度の対象となる浄化槽は、二つの要件がございます。一つは、全国合併処理浄化槽普及促進市町村協議会の実施する登録制度によって登録された浄化槽であること、もう一つは、全浄連と各都道府県浄化槽協会へ保証登録を行った浄化槽であることというふうになっております。  そ...全文を見る
○藤木委員 今おっしゃったのは、実施数ですね。実施率はどうなっていますか。対象数に対する実施数の率はどうなっていますか。
○藤木委員 国庫補助の額は幾らですか。
○藤木委員 では、この保証制度の対象となる機能異常というのは、浄化槽法第七条と第十一条に規定する検査等で、製造または施工上の瑕疵があり、保証登録浄化槽の機能に異常があると判定された場合となっておりますね。  それでは、小型合併浄化槽に対する第七条の設置後検査と第十一条の定期検査...全文を見る
○藤木委員 それはただの浄化槽じゃないですか、合併浄化槽なんですけれども。間違っていませんか。
○藤木委員 そうなっていますよね。  国庫補助された小型合併浄化槽に対して、全浄連はこれまで幾ら保証登録料を取って、どれだけ基金が積み立てられていて、機能異常として幾ら保証してきたことになっているのかお答えください。
○藤木委員 私が九六年度当時の基金の積み立てについて厚生省にお聞きしたときは、九〇%の受け取りで一億一千万円ということだったわけです。それが今や五億九千万円。しかも、保証したのは二件で二百十万円。私も一件は存じ上げておりますけれども、一件で七十万円ということになっておりました。 ...全文を見る
○藤木委員 全浄連は一基につき千円の保証登録料を受け取り、二億一千二百万円の基金、現在では五億九千万円、これだけの基金が積み上がっているということですけれども、和歌山県では、一基二千円から四千円、非会員などの場合は一万円も取られているんです。また、保証登録料、申請費、第七条検査費...全文を見る
○藤木委員 先ほどの二億一千万の話でございますけれども、それは現時点の話じゃないんじゃないですか。数年前の話であろうというふうに思いますよ。私、そんなふうにお聞きをしたときにお答えになっていらっしゃいました。しかし、それから数えて四年間たっておりますから、四十万基以上が設置されて...全文を見る
○藤木委員 しかし、浄化槽法五条に基づいて建築確認申請書を出せば一万四千円で済むんです。それが、附帯工事費の一部にすぎない浄化槽の設置届け出費用が二万五千円から四万五千円、住宅本体の費用の約四倍もの料金が取られる。これはどう見てもおかしいですよ。  保証登録料は業界内の互助会制...全文を見る
○藤木委員 地域によってではないんです。これは環境省から通知を出して、この制度に即して仕事をやるようにということを言ってこられたのです。その通知の取り消しを前回なさったということなんですね。  ですから、全浄連の窓口一本化では、県の取扱要綱でも、型式認定浄化槽の販売に関する届け...全文を見る
○藤木委員 もう時間ですけれども、どれを聞いても納得のいけるような御回答は全然ありませんでした。  そこで私は、大臣にお願いしたいと思うんですけれども、小型合併浄化槽機能保証制度という保証制度、これは抜本的に見直すべきだと思うのですけれども、最後にそのことだけお願いしたいと思い...全文を見る
○藤木委員 そういう制度になっているにもかかわらず国がそうしてこなかったところに問題があるということを申し上げているので、もう一度会議録で私の申し上げたことをお読み直しをいただきまして、ぜひ是正くださるように、法律改正するに当たってそのことを申し上げて発言を終わらせていただきます...全文を見る
06月08日第151回国会 衆議院 環境委員会 第13号
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○藤木委員 ただいま議題となりました委員長提案に対する日本共産党の意見表明をさせていただきます。  この法案は、業務用冷凍空調機器とカーエアコンからのフロン類を回収・破壊する新たな枠組みを法制化するもので、一定程度の改善になるものです。しかし、この法制度の仕組みでは、幾つかの問...全文を見る
06月12日第151回国会 衆議院 環境委員会 第14号
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○藤木委員 では、委員長。
○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。きょうは、まずディーゼル排気微粒子対策についてお聞きをいたしたいと思います。  ディーゼル微粒子は、気管支ぜんそく、花粉症はもちろん、発がん、心疾患、生殖機能への影響が明らかになっております。ディーゼル微粒子の推定濃度は、ディーゼル...全文を見る
○藤木委員 去年の三月に開いた環境省の微小粒子状物質曝露影響検討会では、疫学調査や動物実験を行って、環境基準の五年以内の設定を目指すということを決めておりますけれども、しかし、これが予定どおりに進んだとしましても米国より八年おくれになる計算になりますね。これでは行政の対応が極めて...全文を見る
○藤木委員 しかし、米国がん協会の五十都市の二十万人の分析でも、死亡率は各都市のPM二・五濃度との相関関係を示しておりまして、その結果は、PM二・五濃度上昇の都市居住者の余命が数年間短縮することを示唆しております。米国のEPAの分析アセスメントでも、PM一〇とPM二・五の特性との...全文を見る
○藤木委員 そこで、名古屋南部の問題ですけれども、第六回愛知NO2簡易測定運動実行委員会の報告書によりますと、名古屋市内では、国の環境基準、名古屋市の環境目標を上回る箇所が多く認められておりまして、低い値の箇所が消失してくるという状況が出ています。全体としてNO2汚染の悪化、底上...全文を見る
○藤木委員 ぜひ、患者さんが多くて、一番地元の方たちが、住んでいる方たちが切実に求められているところに設置していただきたいと思います。  また、判決は、被告である国の責任と公共性との関係につきまして、国道二十三号線が高濃度の微量粒子を発生させていて、そもそも前提となる調査すら怠...全文を見る
○藤木委員 検討会の報告では、今もおっしゃいましたけれども、技術的に難しくて一律に義務づけるわけにはいかない、困難だ、そして、現時点でユーザーが安心して使える製品はない、このようにも言っているわけですけれども、今もおっしゃいましたけれども、それはあくまでも現時点でのことですよね。...全文を見る
○藤木委員 健康保護の緊急課題としての御認識がちょっと甘いのではないかというふうに私には思えてなりません。  さらに、局地的汚染対策では、答申が、「要請限度の性質上、どのような限度値とするか、その根拠となる科学的知見を明らかにする必要があり、今後の課題である。」としています。し...全文を見る
○藤木委員 そうしてどんどんどんどん手おくれになるというような対応は改めていただきたいと思いますね。  また、大気汚染防止法二十一条の要請限度制度というのがございますけれども、これは現在NOxもSPMをもその対象物質とはしていないわけです。また、都道府県知事が要請を行った場合で...全文を見る
○藤木委員 そこで、交通流の分散、こういうことを言われているわけですけれども、湾岸自動車道に流すことは、名古屋南部の交通量を確かに減らすことになりますけれども、しかし東海市の交通流が多くなって、旧指定地域でもあったところですから、歓迎すべきことではなかろうというふうに私は思います...全文を見る
○藤木委員 また、首都圏、近畿圏では直噴式の大型ディーゼル車が急増しております。例えば直噴化率の変化を見ますと、近畿圏の大阪府では、九〇年の普通貨物で九〇%に対して、九七年では九六・八%に増加しておりますし、兵庫県では、九〇年の普通貨物で八〇・八%が九一・七%に増加。また首都圏、...全文を見る
○藤木委員 車線削減はできないことはないですよね。四十三号線なんかは逐次段階的に削減してまいりましたから、一本削減しただけではありませんからね。  TDMの推進として、割引チケットへの助成あるいは低公害車の普及、低公害車のガソリンスタンドの設置、これだけではTDMの推進にならな...全文を見る
○藤木委員 住民の健康と命の安全保障に軸足を置いた交通の規制というようなことに心がけていただきたいと思います。  環境施設帯をつくるために沿道二十メートルの土地を買い上げることになっておりますけれども、そういたしますと、南部地域の町を分断することになるわけですね。そこで、大高イ...全文を見る
○藤木委員 さらに、ドライバーへの情報提供の強化の問題ですけれども、VICSあるいは電光標示板などで二十三号線のNOxやSPMの濃度をリアルタイムに表示して、交通流を東名に誘導させるということをやるべきじゃないかと思うのですね。  その際、名古屋市、愛知県、環境省は、それぞれ測...全文を見る
○藤木委員 次に、環境省は、今回の法改正で環境基準のおおむね達成ができるとしておりますけれども、自動車排ガスによる大気汚染の深刻な現状から見て、自動車排ガス対策だけでは限界があるのではないかというふうに思います。答申でも、重量車クラスでの天然ガス、LPガス車の重要性を指摘したり、...全文を見る
○藤木委員 特に尼崎公害訴訟の和解条項の中でも、自動車メーカーや自動車を使用する事業者による一層の低公害車、低排出ガス車の販売、使用を促進する仕組みを検討する、また、阪神高速道路三号神戸線と五号湾岸線において、料金に格差を設ける環境ロードプライシングを早期に試行的に実施するとして...全文を見る
○藤木委員 尼崎の公害訴訟の和解では、和解の前文で、道路沿道では環境基準を上回る大気汚染があること、現在も公害病に苦しむ患者がいて、今なお被害が続いていることが認められております。また、自動車排ガスと原告らの気管支ぜんそくを初めとする公害病についての因果関係も明らかであるといたし...全文を見る
○藤木委員 国土交通省が観測をされる場合は、道路管理者としての必要性から観測をされるデータであろうというふうに思うわけですけれども、しかし、それも患者の皆さんには公表するということで、相補い合うようなことで、皆さんに納得が得られるような、そういうやり方をしていただきたいと最後に申...全文を見る
06月15日第151回国会 衆議院 環境委員会 第15号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  きょうは、お三方には早くからお出ましをいただきまして、本当にありがとうございます。  早速お伺いをさせていただきたいと思うのですけれども、浅野参考人、岡田参考人、それぞれ中央環境審議会の委員として、またお二方ともその小委員会の...全文を見る
○藤木委員 今のお話を伺いまして、そういった議論の上で、一定規模の事業所に対して計画をつくらせて都道府県にきちんと提出をさせる、それで都道府県からの指導だとか助言だとかそういうことも受けさせるということに前進した。その点は確かに一歩前進だと思います。  私ももちろん、他の委員な...全文を見る
○藤木委員 ありがとうございました。  貴重な御意見、ありがとうございます。
○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  尼崎、名古屋の両判決は、現在の自動車排ガスによる大気汚染公害での被害をもはや一刻の猶予もできないものととらえ、これに対する国を初めとした行政の無策を厳しく断罪しました。そして、現在進行形の自動車排ガス公害と気管支ぜんそくとの因果...全文を見る
○藤木委員 現行法の制定当時から、事業所の総量規制やステッカーによる流入規制を排除して、単体、車種規制だけの対策になったことに対して抜本的な見直しを要求してまいりましたけれども、それにも耳をかすことなく放置したまま今日の深刻な自動車公害を起こした責任は極めて重大だと言わなければな...全文を見る
○藤木委員 国民の健康を守る上で、達成期間は長くても五年、達成水準は環境基準の完全達成とした上で、このために必要な事業所への総量規制、製造、販売者への総量規制、対策地域内への流入規制、使用過程車の走行規制などの抜本的な対策検討を選択すべきだというふうに思います。  では、答申は...全文を見る
○藤木委員 目標が達成できなかった原因といいますか要因について、自動車走行量の伸びによって単体規制、車種規制の効果が減殺されて目標が達成できなかった、こういうことをずっと言ってこられていたわけですけれども、今もおっしゃったように、東京都そのものが交通容量がもう飽和状態ですね。です...全文を見る
○藤木委員 本年度末と申しますと、来年の三月までということでよろしいんですね。ちょっとお答えください。
○藤木委員 わかりました。  環境省は、特定自動車排出ガス基準について、最終答申の内容に基づいて設定するとしておりますけれども、そうすると現行基準より後退するおそれがあるのではないでしょうか。  現行では、ディーゼル車をガソリン車に代替する場合、ガソリン車の最新規制値を特定自...全文を見る
○藤木委員 午前中の公聴会でも、技術関係のモータージャーナリストの安藤さんに、技術的にそれは難しいことなのかというようなことで伺いましたけれども、決してそうではないというお答えもございました。  結局、ユーザーへの負担のことをお考えではなかろうかと思うわけですけれども、排ガス対...全文を見る
○藤木委員 以上で終わります。
○藤木委員 私は、日本共産党を代表して、議題となっております自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法の一部を改正する法律案に対する修正案の趣旨を説明いたします。  修正案は、既にお手元に配付されておりますので、詳細な説明は省かせていただきま...全文を見る
06月22日第151回国会 衆議院 環境委員会 第16号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  きょうは温暖化防止と京都議定書問題についてお伺いをいたします。  共和党系の有力シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所のクリストファー・デミュース所長は、二酸化炭素排出量に何らかの規制、制御を設ける発想自体が受け入れ...全文を見る
○藤木委員 それは、温暖化問題への冷静で粘り強い交渉を求めるとした経団連の緊急アピールの立場と変わらないように思いますね。このアピールは、日本とEUだけの先行批准を批判して、日本の批准を求める世論を抑え込もうというものでありまして、私はそれはだめだと思いますね。  先日の米・欧...全文を見る
○藤木委員 通報と言われますけれども、それは一方的な通報でありまして、同盟国として日本を協議の対象にはしていないということであります。  米国・EU首脳会議では、事務レベルの作業部会が発足しているわけですけれども、そこで、先日のEU首脳会議では、米国抜きでも議定書を来年批准する...全文を見る
○藤木委員 しかし、八日の中央環境審議会の地球環境部会でも多くの委員から、米国に振り回されず、議定書を批准する態度を世界に強く示すべきだとの意見が出されたと伺っております。また、国立環境研究所の京都議定書の発効による温暖化防止効果についてという研究の結論でも、京都議定書が発効せず...全文を見る
○藤木委員 しかし、私はそれは非常に大事だと思うんですね。ブッシュ政権が議定書による経済への打撃を極めて懸念している、そういうときに、米国抜きの議定書発効でも温暖化ガスの削減効果は十分に大きく、国内経済への影響も軽微で済む、この試算は極めて重要なポイントだと考えます。  しかし...全文を見る
○藤木委員 しかし、二〇〇二年の批准、発効を確実なものにするためには、シンクや京都メカニズムの活用が難しいとなった場合にも、産業部門にはしわ寄せをさせることがないようにという経団連のような姿勢に政府は立つべきではありません。  こうした国立環境研究所の試算だとか都道府県の温暖化...全文を見る
○藤木委員 はい。  もう質問ではございませんけれども、COP6で、国内対策を確実に進めることが国際社会における我が国の発言に信頼性を与えるということを身をもって体験したということを大臣はおっしゃっているわけですから、その立場に変わりはないと思います。  さまざまなということ...全文を見る
10月26日第153回国会 衆議院 環境委員会 第2号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  きょうは、温暖化防止対策をお聞きする前に、緊急な狂牛病対策の二、三の点についてお聞きをしたいと思います。  廃棄物となった肉骨粉等の焼却処理については、現在三つの問題がございます。一つは、屠畜場から排出される脳、脊髄等の廃棄物...全文を見る
○藤木委員 次に、二つ目の肉骨粉等の廃棄物処理ですけれども、これは事業系一般廃棄物に位置づけられるということでございます。その在庫量が三万トンから五万トン、そして、これまで飼料用、肥料用とされた年間四十万トンを焼却処理することになると伺っております。  この肉骨粉等は事業系一般...全文を見る
○藤木委員 国際的な知見を活用しているということのようでございますけれども。  さらに、環境省は十九日、「肉骨粉の処理について」の情報提供を行っています。そこでは、「ごみピットにおいては、他のごみと十分に攪拌し、均一化する必要がある。また、受入量については、原則として焼却量の一...全文を見る
○藤木委員 次に、三つ目のコンクリート原料での焼却処理ですけれども、環境省は、肉骨粉を処理する施設としてセメント事業者の活用を図るため、再生利用認定制度の適用を行うとしております。セメント事業では、現在、一千四百五十度Cの燃焼で年間八千三百万トンの生産が行われているので、安全性の...全文を見る
○藤木委員 今、狂牛病対策の処理についての三つの問題点で指摘をさせていただいたわけですけれども、厚生労働省にもう一つお願いをしておきたいと思うのですが、環境省がマニュアルを出しておりますように、危険部位の処理、生もの焼却についても情報の提供が必要だということを私は強調したいと思う...全文を見る
○藤木委員 しかし、米国と日本の異常な態度表明というまさに異常な事態の中で、ともかくも議定書の核心部分を守り、将来の温暖化防止措置の拡充に希望をつなぐというのがEUの姿勢でした。それは、我々が今やっているのは議定書救出作戦ですとEU代表のバルストロム欧州委員が語っていますし、また...全文を見る
○藤木委員 それは、すべてが対等、平等の立場でそれぞれ歩み寄ったということではありません。  それに対して、私は思うのですが、日本は、米国の離脱で日本が批准しなければ議定書が発効しない、そういう状況が生まれたことをむしろ最大限に利用して自国に有利な譲歩を最大限引き出す、そういう...全文を見る
○藤木委員 それは、述べられていたことの拡大する余地を残したという点で私は申し上げたわけです。  さらに、議長案の罰則規定に対して、日本は、参加をちゅうちょさせるような罰則的な規定は条約文書になじまないなどと主張いたしました。その結果、目標を達成できなかったことを環境破壊と見て...全文を見る
○藤木委員 しかし、日本は常々、米国に対する窓を常に開いて交渉してきたし、これからもそのつもりだ、二〇〇二年の発効に向けてどうするか、米国と協力できる道を探りたいと、米国に追随する姿勢を示してきたのに対して、パウエル国務長官は、日本の取り計らいに感謝すると表明をしておられました。...全文を見る
○藤木委員 それでは次に、ボン合意の内容について伺います。  運用規則の森林と土地利用の中で、新たに排出量から差し引くことを認める森林吸収の総量は国別に定めた上限値を超えないとして、森林吸収を大幅に認めたことは、削減義務の骨抜きどころか、むしろ排出増を認めることにもなるわけです...全文を見る
○藤木委員 そこで、運用規則の合意でたとえ日本が三・九%の森林吸収量が認められたからといって、それを目いっぱいに見積もって国内での削減をおろそかにするようなことにはすべきではないと思いますね。  運用規則の合意内容でも、メカニズムの利用は国内措置に対し補完的であるものとし、した...全文を見る
○藤木委員 しかし、ノルウェーは、ボン合意で自国に認められた森林吸収源活動からの除去分三%を利用しないで、実質的な排出削減で約束を達成する、その意思を表明していると聞いております。ですから、日本も約束の達成にできるだけ用いないことが必要だということを私は重ねて強調したいと思います...全文を見る
○藤木委員 しかし、その原発偏重のゆがみというのは、エネルギーの自給率がわずか六・二%まで低下するという事態を招いております。加えて、新エネルギーの開発と利用を大きく遅らせる要因にもなっています。風力による発電量を見ますと、日本はドイツの六十五分の一、アメリカの三十七分の一です。...全文を見る
○藤木委員 国の施策として進めるということで、検討委員会が早くその方針をお出しになることを期待しております。  それでは次に、川口大臣は、早期批准に向けて、これから細目や具体的な数値を詰める、国内的に削減目標を達成できるかの確認作業も必要で、批准に向けた準備を始めていくとしてい...全文を見る
○藤木委員 終わりますが、批准について言明をされなかったのは極めて残念でございます。
11月08日第153回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第2号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。よろしくお願いをいたします。  ことしの八月三十一日に、国連の経済的、社会的及び文化的権利に関する委員会の最終見解が出されました。この中で、阪神・淡路大震災の被災者にかかわる記述がございます。きょうは、この問題について、政府としてど...全文を見る
○藤木委員 どうもありがとうございます。  もう一度確認をさせていただきたいんですけれども、この最終見解については法的な拘束力はないというふうにお話しになられましたけれども、私が知っている限りでは、国際規約の履行状況に対しまして、五年ごとに順次、国連事務総長に各締約国が報告をす...全文を見る
○藤木委員 それでは、大臣にお伺いします。  これは日本政府に対して出された勧告ですね、締約国でございますから。防災担当、とりわけ阪神・淡路大震災の対策本部が解散をされましたけれども、それを解散後も、その組織は解散するけれども中身は継続するんだということになっておりました。その...全文を見る
○藤木委員 それでは、他の先進諸国と何ら遜色がないだけのことをやったから、もう阪神・淡路大震災は終わった、被災者は皆自立再建できた、そういう御認識でしょうか。
○藤木委員 この勧告というのは評価もしていると大臣はおっしゃいましたけれども、そのとおりです。一番最初にその評価が出てまいりますね。私は、その評価については、前進面といいますか当然のことですから、そこには触れずに、懸念と勧告について伺っているわけであって、勧告があろうとなかろうと...全文を見る
○藤木委員 それでは、これまでにさまざまな施策がとられてきたことは確かですけれども、問題なのは、災害発生から七年目を間もなく迎えるわけですけれども、それでもなお国連の委員会が勧告しなければならないような被災者の実態があるというのもまた事実だということを私は申し上げたいと思います。...全文を見る
○藤木委員 今のお返事を伺っておりますと、これまで政府がとってきた態度自身がそうだったのですけれども、どこまで関与できるかというふうにおっしゃいますけれども、結局、それじゃ自力で立ち直れ、こういうことになりますよね。これまでもそれが求められてきたのです。そのことが破綻しているとい...全文を見る
○藤木委員 福祉のことでいろいろおっしゃいましたけれども、あれは本当だったら私の質問時間いっぱい御説明いただいても足りないぐらいやっていますよ、地元。そんなのは百も承知の上で私は伺っているのです。  今も特例措置を継続するというお話がございました。今の実態からすれば、これは当然...全文を見る
○藤木委員 どれだけ帰れたかということを伺っているので、お答えになれないのだったらなれないとおっしゃってください。
○藤木委員 結局、どれだけ帰ったかはわからないわけです。  では、あとの二つについてお答えいただける方。
○藤木委員 いろいろおっしゃいましたけれども、本当に部分しかつかんでいらっしゃらないわけですね。事実については把握していないというのが政府の実態です。私は、事実をつかまずに、国連の勧告が事実の認識を欠いた記述がある、誤認だということなど絶対に言える立場にないということを申し上げて...全文を見る
○藤木委員 全く不満足です。
11月20日第153回国会 衆議院 環境委員会 第3号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  大臣、本当にCOP7は御苦労さまでございました。このCOP7で京都議定書の運用ルールが最終合意されたということは、二〇〇二年の発効に向けた準備が整ったわけで、地球温暖化防止のための国際的取り組みへの第一歩を踏み出したものだと思い...全文を見る
○藤木委員 しかし、京都メカニズムの共同議長は、今は交渉の最終ステージで、目の前にあるテキストについて交渉しているのだ、日本に対して大変失望していると述べておられますし、NGOからは、日本政府はボン合意の尊重をという緊急申し入れがなされたほどでした。  さらに川口大臣は、ステー...全文を見る
○藤木委員 それでは次に、批准に向けた国内制度の整備の問題ですけれども、十月二十三日に発表されたEU内温室効果ガス排出量取引に関する欧州委員会指令案では、制度対象者が、EUの総合汚染管理指令の対象施設として、具体的には、発電、石油精製、鉄鋼、非鉄金属、紙・パルプ等のエネルギー多消...全文を見る
○藤木委員 ですから、EUの指令案並みの厳しい措置とまではいかなくとも、事業所ごとの排出枠の割り当てと、排出枠の超過時のペナルティー、これはぜひとも必要だというふうに思います。  さらに、指令案では、制度対象者は定められた方法で排出量の把握を行い、共通の様式で報告を行うことが義...全文を見る
○藤木委員 もし、その批准に向けた国内制度の整備の上で、米国抜きのまま批准、発効には反対、新たな税負担や規制で目標を達成しようとすれば、厳しい経済や雇用にマイナスになるなどとしている財界や産業界の意向を最優先するということであれば、国民世論に背を向けることになるということを指摘し...全文を見る
○藤木委員 県の責任は明らかです。  さきの改善命令では、海に張り出して埋め立てられた約四十五ヘクタールについて三ないしは六年かけて順次撤去させることになっています。県は、業者別の実質埋立面積が四千九百十ないしは三万六千八百六十一平方メートルであって、三年で埋立区域全体の約七割...全文を見る
○藤木委員 では次に、環境省は十月三日、許可、届け出を行わず海水面を埋め立て、採石を行っていた採石業者二十五名に対し、自然公園法違反による原状回復命令を出しました。それは、自然公園法においては、国立公園区域の水面の埋め立てを行う場合、特別地域については許可を受けた上で、普通地域に...全文を見る
○藤木委員 確かに、本当に広い瀬戸内海の中で、わずか家島の特別地域の改変で、現場まで足を運んで審査するという体制がなかなかなかったというのもわからないではありません。しかし、わずか目先にある姫路港の兵庫県の出先でさえ、五月に毎日新聞の記事を見るまでは全く知らなかったと言っているわ...全文を見る
○藤木委員 境界線が確定次第、公園計画の点検で、海面の埋立区域の公園指定の取り消しを早急にしていただきたいと思います。  しかし、問題は、こうした公園計画の見直しによる線引きというものが、他地域の業者から指摘されるまで、海面埋め立てという違反行為の認定をおくらせた一因ともなって...全文を見る
○藤木委員 実態として、事業者が、埋立工事で海域の汚濁が少ない土石の方が工期やコスト面で好ましいと言うのであれば、本来、埋立工事の設計単価にその採石の水洗いコスト分もきちんと算入をさせるというのは当然のことではないのでしょうか。そういう発注をすべきだと思いますよね。設計単価に含ま...全文を見る
○藤木委員 これで終わります。
11月21日第153回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第3号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  きょうは、参考人の皆さんには、お運びをいただきまして、本当にありがとうございます。  限られた時間ですので、幾つか伺いたいことがございますけれども、まず最初にお二方に質問をさせていただきたいと思いますので、ちょっと質問をまとめ...全文を見る
○藤木委員 それだけでよろしいでしょうか。基幹産業のことだとか降灰の除去のことをもうちょっと詳しく述べていただきたいのです。  私が伺いましたら、降灰といいますから、灰が積もっていて、私たちだったら、若くて力があればシャベルぐらいで除去できると思っていたのですよ。そうしましたら...全文を見る
○藤木委員 もう一つ、やはり帰るということになりますと、そこの基幹産業、これが動いていなければだめだと思うのですね。  先ほどから、すぐにでも帰島できる人から帰島するというようなことも考えられないかというお話を前の質問者がされましたけれども、私、小銭を見せてもらったんですよ。ガ...全文を見る
○藤木委員 どうも本当にありがとうございました。貴重な御意見を聞かせていただきまして、私は、生活再建とそれから住宅再建はもちろんのこと、営業再建にもやはり公的な支援が必要だということを皆さんの御意見の中からよく理解することができました。ありがとうございました。
12月04日第153回国会 衆議院 環境委員会 第4号
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○藤木委員 日本共産党の藤木洋子でございます。  住友電気工業は、ことし八月の三日、九八年より実施してまいりました六製作所の敷地内の土壌、地下水の自主調査結果を公表いたしました。  それによりますと、各製作所敷地内で環境基準値を超えるトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等...全文を見る
○藤木委員 実は、私も新聞報道を見まして、九月末に地元の伊丹製作所を調査してまいりました。  伊丹製作所の事業内容というのは、粉末合金、焼結製品、特殊金属線、電子部品、合成ダイヤ、化合物半導体等の製造というふうになっているわけですけれども、伊丹製作所の説明によりますと、調査時点...全文を見る
○藤木委員 ですから、トリクロロエチレンは八八年のボーリング調査で検出をされ、八八年の五月に自治体に報告されていますけれども、これはその年にやったということで一件あるわけですが、弗素は、今もお話ありましたけれども、八四年のボーリング調査で検出をされて、ことしの六月に報告です。六価...全文を見る
○藤木委員 そもそも、伊丹製作所の土壌、地下水の汚染が発見されたのは、八七年に兵庫県の地下水調査で周辺の民家の井戸から〇・〇八四ミリグラムのトリクロロエチレンが検出されたためだったわけです。兵庫県は、伊丹製作所に原因調査、汚染箇所のボーリング調査及び封じ込めと揚水による汚染対策を...全文を見る
○藤木委員 確かに現在は、周辺汚染井戸のモニタリング調査で五物質とも環境基準をクリアしているように見えます。それはそのとおりなんですけれども、少なくともトリクロロエチレンは九七年まで環境基準を超過していましたし、重金属の三物質については今まで調査してこなかったのですから、いつ基準...全文を見る
○藤木委員 そもそも、この五つの物質が高濃度で土壌や地下水を汚染していること自体がずさんな企業管理と言わなければならないものであります。  伊丹製作所は、いずれも使用中の液の飛散や貯液槽または配管からの漏えいが汚染の原因と推定している、このように言いまして、あたかも不可抗力であ...全文を見る
○藤木委員 その兵庫県は、八七年の地下水調査で伊丹製作所の汚染を発見し、汚染対策を指導しておきながら、一般の周辺住民への情報は公開してきませんでした。こうした県の企業を擁護した姿勢というのも人の健康と生活環境をないがしろにした態度と言わなければなりません。  さらに、六価クロム...全文を見る
○藤木委員 そこで、次に、昨年の十二月から環境省に設けられました土壌環境保全対策の制度の在り方に関する検討会、この中で調査検討が進められ、ことしの九月に中間取りまとめが公表されております。  中間取りまとめの「概要」では、まず、「土壌汚染の実態を的確に把握するため、土壌汚染の可...全文を見る
○藤木委員 ですから、この仕組みそのものが、事業所の敷地等で汚染がある場合、区画形質の変更等がなく、外部への飛散、流出などの影響がなければ、その汚染土壌そのものを除去するというルールにはなっていないわけです。あくまでも、汚染土壌によって外部への公害が生じる、あるいは生じる可能性が...全文を見る
○藤木委員 それは私の伺っていることに対する御答弁とはとても思えませんね。私は、それは義務づけるべきではないかということをはっきり申し上げているわけです。  ですから、中間取りまとめでは、「環境リスクの管理を図るべき土地の土壌汚染により、人の健康等に影響が及ぶことを防止するため...全文を見る
○藤木委員 いろいろ言われましたけれども、しかし、この検討会の議論でも、環境基準と処理目標の問題では、日本の場合、土壌環境基準値が浄化目標値なので、あくまでもそれを全うするつもりで対策をするのだが、現実に経済性を考えた場合、土壌環境基準の完全な達成は困難であるという実態認識が出さ...全文を見る
○藤木委員 また、中間取りまとめでは、土壌汚染の調査により、環境リスクの管理を図るべき土地であることが判明した土地については、都道府県が台帳への登録、公告を行うこと、台帳は公衆の閲覧に供することを提案しています。  土壌環境センターによりますと、土壌汚染調査が望まれる事業所は日...全文を見る
○藤木委員 検討会では産業界からのヒアリングを行っておりますが、そこでは、情報公開については、汚染が判明した場合に、企業のイメージが悪くなることがまだまだ多く、これに対する企業側の警戒心は相当に強い、過去の汚染の開示によって企業の信用が失墜させられるようであれば、どうしても情報の...全文を見る
○藤木委員 もう時間ですのでこれで最後にいたしますけれども、これまでの御答弁を伺っておりますと、行政改革推進本部規制改革委員会の「規制改革についての見解」にございます「具体的な対策の発動や処理の基準について地下水の利用状況等地域の実情に応じた規制が可能であるように工夫すべき」、こ...全文を見る
○藤木委員 これで終わります。次の通常国会で深めたいと思っております。