二見伸明

ふたみのぶあき



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開催日 会議名 発言
02月25日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第5号
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○二見委員 だいぶ時間も長くなりまして、このあと永末先生も質疑をされますので、二、三の問題についてお尋ねしたいと思います。  午前中の堀先生の御質問のときにも問題になりましたけれども、異議申し立ての起こる以前にいろいろと問題があるのではないだろうか、そういう点で、あるいは堀先生...全文を見る
○二見委員 その調査ですけれども、申告の相談の目安に使うということですが、これは実際には、おたくのほうは相談の目安かもしれませんけれども、税務署と納税者の立場、取るほうと取られるほう、納税者にしてみれば一銭でも出したくないし、おたくのほうとすれば一銭でも取りたいという立場だろうと...全文を見る
○二見委員 若干の行き過ぎというより、だいぶあるように——まあ、納税者の立場からすれば、若干ではなくて相当あるんじゃないか。これは見解の相違でやむを得ませんけれども。  ところが、そういう調査をされるときにおたくのほうで、きょう午前中にもお話が出ましたけれども、いろいろな効率を...全文を見る
○二見委員 効率は全国一律ですか。
○二見委員 そうすると、その効率をきめるのに、先ほどたしかサンプルをとっておやりになるという、そのとおりですね。
○二見委員 そうすると、それは税務署であれば税務署管内で何人かの人が集まってやる——それは国税局でやるわけですか。
○二見委員 そうするとわれわれとしては、その効率はかなり信用してもよろしい。要するに納税者の立場からいって、その効率をかけられた場合に、きびしくなってしまうんじゃほんとうは困るんです。といって、甘過ぎたんでも困るし、甘過ぎたんではおたくのほうも困るだろうと思いますが、そこいらの適...全文を見る
○二見委員 私、こんなことを聞きましたのは、実際には異議申し立てをさせない。おたくのほうのおよその目安に無理やりに合わせられて、そのために形の上でいけば申告どおりということになりますけれども、そういうケースも私二、三聞いておりますので、そういう点で異議申し立て以前にそういう問題が...全文を見る
○二見委員 ということは、税務署の署長さんも入り得ると、こう解釈してよろしいわけですか。
○二見委員 いや、昔やっておって、しばらく二十年もやらずにというわけじゃなくて、あり得るかどうかわかりませんけれども、ことしの一月に署長をやめて今度審査官になるという、こういうようなあまりにも近過ぎるケースですけれども、そういうようなこともあり得るのかどうか。
○二見委員 くどいことをお尋ねしますけれども、現在考えていらっしゃらないということは、将来もずっとやらない、こういうふうに理解してよろしいですか。
○二見委員 第九十九条の二項ですけれども、「国税庁長官は、」云々のところで、「国税審査会の議決に基づいてこれをしなければならない。」こういう規定がございますけれども、まず国税審査会にはかる場合に、当然長官としてはいろいろ御意見申し上げるんじゃないかと思いますけれども、それは御意見...全文を見る
○二見委員 それはそのとおりだと思います。  ところで、「議決に基づいて」というのは、これは拘束性を持つわけですか。
○二見委員 たしか六十一国会に出たときは、意見を尊重してという解釈でしたね。それが修正されて「議決に基づいて」と、こう変わったわけです。かなり拘束性が強くなった、こういうふうに解釈していたわけですけれども、必ずしも拘束はされないわけですね、拘束性は強いけれども。たとえば、審判所の...全文を見る
○二見委員 あり得るけれどもやらない。ということは、いまはでき得るけれどもやらないけれども、将来においてはやる場合がある——そこまでは邪推をしないほうがよろしいわけですか。すなおに受け取ったほうが……。  それから次にお尋ねいたしますけれども、審判所の裁決、これは、当然判例にな...全文を見る
○二見委員 通達との関係でちょっとお尋ねしますけれども、国税審査会の議決に基づいて長官が指示をした。それが当然通達に反しているその場合には、この問題と通達と違うといってしまえばそれまでですけれども、通達は撤回なさいますか。
○二見委員 それから国税審判官の問題です。先ほども民間人登用の問題が起こっておりました。昨日も、新発足にふさわしい人を選びたい、だけれども実情はなかなかそううまくいかないのじゃないか、こういうお話でございました。その一つの理由として、やはり私、いまも出ましたけれども、待遇の問題が...全文を見る
○二見委員 審判官は一等級から特三までですね。一等級の最高が十三万八千百十円となっております。特三の最低が七万四千円。実際にはどこのランクにされるかわかりませんけれども、審判官の報酬が最高十三万八千円で、最低が七万四千円ぐらいである。これは大体このとおりでよろしいですか。
○二見委員 実は私、ここに地方裁判所の判事の俸給表を持ってきたのですが、片方は司法官であり、片方は行政官で違いますけれども、たとえば地方裁判所の判事の最高が二十八万五千円なんですね。判事の最低が十四万円。先ほども、協議団のころよりは待遇もよくなっている、こういうふうにおっしゃいま...全文を見る
○二見委員 ところで、不服審判所は十一の支部がございますね。これは国税局と同じ建物の中に当然設けられることになりますか。
○二見委員 協議団のときには国税局の中で、主管部のほうから相当圧力があったので思うような働きができなかったと、こういう意見が出ていますね。不服審判所になりますと、国税庁長官の付属機関になりますから、国税局長とは特別関係がないと言われればそれまでですけれども、ただ同じ建物の中にある...全文を見る
○二見委員 時間がありませんので簡単にお尋ねいたしますけれども、まず九十五条に「反論露又は証拠書類若しくは証拠物を提出することができる。この場合において、担当審判官がその提出をすべき相当の期間を定めたときは、その期間内にこれを提出しなければならない。」とありますね。この反論書ある...全文を見る
○二見委員 それからもう一点、九十八条の二項に「審査請求人の不利益に当該処分を変更することはできない。」それからその前のところには「犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。」こういう規定がございますけれども、たとえば審判官がいろいろ調査をしている段階で脱税の事実を発見し...全文を見る
○二見委員 それを発見された場合には査察することができる。審判官はできませんけれども、そのほうにこういう事実がありますよと教えて、向こうのほうからあらためて別の角度でもってやってもらうことはあり得ると、こういうことですか。
○二見委員 時間もありませんので、私の質問はこれで打ち切ります。
03月05日第63回国会 衆議院 予算委員会 第10号
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○二見委員 私は、七〇年代の内政問題の中で最大の課題であります農業問題につきまして、農林大臣をはじめ、各大臣に若干の質問をいたしたいと思います。  私は、現在日本に米が余り過ぎているというこの事実、そしてこの状態が続くならば日本がたいへんな事態になるということは十分認識はしてお...全文を見る
○二見委員 今後の方向として経営規模を大きくしていくというお話でございました。  十八日に政府がまとめた「総合農政の推進について」の中で、農政の基本的な方向として、自立経営農家を農業の中核的にない手として着実に発展させることをうたっております。そうして、自立経営規模としては昭和...全文を見る
○二見委員 政府としては、自立経営農家は大体何戸くらいを予定しておるわけですか。
○二見委員 目標策定が非常にむずかしい作業であるということは私もわかります。ところで、私も自立経営農家というのは非常に理想的な形で好ましいと思うわけですけれども、これを経営していく場合に隘路もあるんじゃないか。その一つは、何と申しましても、今度の三十五万ヘクタールに当たる減反問題...全文を見る
○二見委員 もう一点こまかいことになりますけれどもお尋ねいたしますけれども、酪農の場合、搾乳牛が二十頭くらいの規模、こういうことでございますけれども、内地の場合ですと、搾乳牛二十頭飼うためには粗飼料の耕地といいますか、それが大体四ヘクタールくらい必要だ、こういわれているわけです。...全文を見る
○二見委員 それは大臣、自分で飼料をつくってのデーターですか。乳しぼりだけですか。それは自分で一生懸命畑を耕して牧草をつくる、その労力も含めてそういうことになるわけですか。
○二見委員 もう一点この点についてお伺いしておきますけれども、先ほどでき得るならば兼業農家には他産業に移ってもらいたい、こういうような御答弁だったように思うわけです。そうすると、今後の農政の方向としては、いろいろ調和もしなければならないというようなお話もありましたけれども、自立経...全文を見る
○二見委員 次に三十五万ヘクタールの減反について二、三お尋ねしたいと思いますけれども、最初にまず三万五千円の奨励金の支払いについて、農地法第二十条との関係についてお尋ねをしたいと思います。  農地法第二十条の第二項によりますと、賃貸借解約について「前項の許可は、左に掲げる場合で...全文を見る
○二見委員 小作地は休耕の対象にしない、これは要するにおたくのほうの指導としてこう出ているわけですね。しかし、もし小作人が、私は三万五千円ほしいのだ、だから休耕したいのだと言った場合には、これにひっかかって、それはかまいませんけれども、もし休耕すればこういうことによって契約は解除...全文を見る
○二見委員 それからもう一点。それは契約解除だなんという大げさものではなくて、小作人が、私は一年間休耕してもかまわない。その場合に、当然三万五千円は小作人に支給されるわけですけれども、地主が、小作人が休耕するのならば私がかわりにたんぼをつくりましょう、こういう場合も予想されるわけ...全文を見る
○二見委員 そうでなくて、契約を解除するなんという大げさなことではなくて、一年間休むなら私にかわりにつくらしてくださいと地主が言ってきた場合、これも実際に考えられるわけです。その場合には、三万五千円は耕作者のほうに入って、地主はゆうゆうとたんぼを耕す、契約はもちろん解除になってい...全文を見る
○二見委員 そうすると、小作人にとってみれば、自分はやめたいのだけれども、地主が一年間だけつくらしてくれ、契約は解除をするわけじゃない、あいているのだから一年間つくらしてくれ、むしろ地主のほうが下手に申し出た場合に、うっかりああそうですか、こう言った場合には耕作者はもうどうしよう...全文を見る
○二見委員 農地局長、ちょっとどうも私のほうのことばに誤解があるみたいなんですが、そうじゃなくて、耕作者が土地を一年間休むでしょう。その一年間だけ地主が、じゃ私がかわりにつくりますよ、こう言ってきた場合、契約を解除するとかなんとか大げさな問題じゃなくて、そういう場合には三万五千円...全文を見る
○二見委員 もう一点ですが、いわゆるやみ小作というのがありますね。正規の小作関係を結んでいるのではなくて、やみ小作というのが実際にあります。おたくのほうでお調べになるとあまりデータが上がらないそうですが、かなりあるそうです。その場合に、いわゆるやみ小作人が休耕した場合に、これは法...全文を見る
○二見委員 ところで、二十三万二千ヘクタール休耕ないし転作ということでございますけれども、農林省としては休耕が望ましいのか、転作のほうが望ましいのか、まずその点をお伺いします。農林大臣。
○二見委員 それでおたくのほうの米生産調整対策実施要綱によりますと、何に転作したらいいかというものとして、「稲から飼料作物、野菜、果樹、地域特産物等への作付転換を円滑に推進するよう指導するものとする。」こうなっております。農林省のほうで転作が望ましいというならば、飼料作物は大体こ...全文を見る
○二見委員 実情に沿った方法をとっていただく、こういうお話でございますけれども、今度の二十三万ヘクタールについての政府のいろろなやり方を見ておりますと、ただ単に府県に割り当てるだけだ。それをどう推進していったならば農家が安心して転作できるのか、そういう点についてはほとんど配慮がな...全文を見る
○二見委員 もし減産が予定どおりに行なわれなかったとしても、それは決して農家の責任ではない、こう私は考えますけれども、その点はよろしいですか。
○二見委員 大蔵大臣にお尋ねします。  新聞報道でございますけれども、奨励金がきまった当時、農業団体の要求どおりの休耕奨励金を認めた。百万トンの減産が実現するかどうかは一〇〇%農民の出方にかかっていると大蔵大臣は語られたそうでありますけれども、これはどういう意味でございましょう...全文を見る
○二見委員 農林大臣は、一生懸命各市町村の御協力を願って成功するように現在努力中なので、できなかったらどうするかということだけは慎んでいただきたい、こういう御答弁でございました。しかし、農家にはそれだけでは割り切れないものがあるわけです。もしわれわれが思うとおり協力ができなくて、...全文を見る
○二見委員 三十五万ヘクタールについて、二十一日にわが党の矢野書記長の質問に対して大蔵大臣は、三年間で他目的に転用するんだ、そしてその十一万八千ヘクタールというのはその一環だ、こういうような御答弁をされたように思います。また、二十七日には農林大臣は、三年じゃなくてこれは二年なんだ...全文を見る
○二見委員 大蔵大臣は、三十五万ヘクタールを三年間という特別な理論的な期限があるわけじゃない、ただ三十五万ヘクタールはともかく農地外転用しなければならぬという意味でおっしゃったのだ、十一万ヘクタールというのは、大体三年を目標にすればその三分の一だ、こういう計算なわけですね。大蔵大...全文を見る
○二見委員 実は、この点ははっきりしておいてもらわないと困るのですけれども、十一万八千ヘクタールの残り二十三万二千ヘクタールですね。要するに、あと農地外転用の対象になるのは、大蔵大臣の答弁からいけば二十二万二千ヘクタールが農地外転用ということになるわけです。農家のほうの受け取り方...全文を見る
○二見委員 農林大臣はいまから予断することはできないとおっしゃいますけれども、大蔵大臣は三年ないし五年でもって三十五万ヘクタールは農地外農用するんだとはっきりおっしゃっているわけです。そのとおりダイレクトに受け取れば、農家はことし休耕あるいは転作した分を三年ないし五年でもってこれ...全文を見る
○二見委員 いま土地開発基金のことが出ましたので自治大臣にお尋ねしますけれども、四十五年度の土地開発基金は六百億、こう聞いておりますけれども、これはどの程度の市町村に交付されるわけでありますか。
○二見委員 私、聞いたところによると、大都市周辺でおよそ千二百の市町村に交付されると聞いております。そして全国に市町村の数は二千八百近くあるはずです。そのうち千二百ばかりの市町村に土地開発基金六百億円は交付されるんだ、残りの千五百幾つかの町村は、小さいという理由でもって交付の対象...全文を見る
○二見委員 農林大臣、今度の水田買い上げについて、自治省では、土地開発基金を水田買い上げに優先的に使うとか、先行取得債を出すとか、あるいは縁故債という話もあります。特に縁故債なんという場合は、現在非常に金融も逼迫しておりますので、なかなかむずかしい客観情勢にあると思いますけれども...全文を見る
○二見委員 建設大臣にお尋ねしますけれども、現在おそらく調査中という御答弁があるいは返ってくるかもしれませんけれども、十一万八千ヘクタールの水田買い上げについて、建設省としてはどの程度まで協力できるのか。すでに調査が終わっていれば終わっている段階でもけっこうですし、調査中であるな...全文を見る
○二見委員 通産大臣にお尋ねしますけれども、十一万八千ヘクタールという土地は決して狭くない。東京の中では大体半分ぐらいの土地だろうと思います。通産省としては大規模工業基地開発構想、これで五十年までに工業用地を二十万ヘクタールにしよう、こういう御計画があるように聞いておりますけれど...全文を見る
○二見委員 農林大臣にお尋ねしますけれども、私が農林省からいただいた資料によりますと、昭和五十二年の水稲面積は二百七十六万六千ヘクタール、こういうことになっております。ということは、約六十万ヘクタールをこれから減らすということになるわけですけれども、この六十万ヘクタールがすべて他...全文を見る
○二見委員 通産大臣、御予定があるようでございますので、簡単に一問だけお尋ねしておきます。  実は通産省が音頭をとって、地方に企業をどんどん分散させる傾向にあるわけです。これは地方にとっても決して悪いことではございませんけれども、一つお願いがあるわけです。それはどういうことかと...全文を見る
○二見委員 食管制度の問題についてお尋ねします。  倉石農林大臣が、食管法を改正しないでも米の買い入れ制限はできるんだ、ただしこれは法解釈としてはできるんだ、こういう御発言をなさいました。農家にしてみれば、生産者米価がすでに据置かれている、自主流通米制度がとられている、この二点...全文を見る
○二見委員 農林大臣から、今年度は、四十五年度は買い入れ制限しないという御答弁は再々私も聞いております。だけど、農政の基本的方向の中でこういうふうにいわれているわけですね。農産物価格に対して「需給事情を十分反映しないうらみのあった価格政策の運用を改めて、今後は需給の長期的実勢を反...全文を見る
○二見委員 きょうの毎日新聞の読者相談室の回答の中でこういうことがあるんです。「政府は四十五年産米から生産者米価に銘柄格差制度を導入する方針で検討を急いでいます。」こういうきょうの毎日新聞の読者相談室の回答なんですが、これは事実でございますか。
○二見委員 検討中はけっこうなんですけれども、農家にしてみればもう種まきの時期はきているんです。それで検討した結果、九月ごろ銘柄格差を設けるなんという結論が出された日には、農家にとってはそれこそ踏んだりけったりみたいなものなんです。十五年度は絶対やらない、銘柄格差は設けない、この...全文を見る
○二見委員 どうも四十五年度にやりそうな気がするわけであります。いいですか、もう種まきの時期は来ているんですよ。これで農家が安心して三十五万ヘクタール削られた残りの土地でもって米をつくろうと思うのに、銘柄格差をはたして設けるのか設けないのか、ここいら辺の不安感があったのでは、農家...全文を見る
○二見委員 ことしも、これからもまた米価審議会が開かれるわけでありますけれども、政府が買い入れを予定しているのがたしか六百五十万トンですね。不幸にしてそれをこえちゃった場合です。買い入れ制限するしないは別といたしまして、それをこえてしまった場合には、当然米審でもってこえた分につい...全文を見る
○二見委員 時間もありませんので、はしょって質問してまいりますけれども、大蔵大臣は先ほど食管制度は維持すると、こう御答弁なさいました。たしか午前中の足立先生の質問にですね。ただ、食管会計が赤字になって困るのは国のさいふを握っていらっしゃる大蔵大臣なわけです。大蔵大臣としては、現在...全文を見る
○二見委員 時間もありませんので、労働大臣にまとめてお尋ねしたいと思います。  一つは、農林省は農業近代化の前提条件として離農促進を援助する、こううたっておるわけです。当然これは農林省だけでできる問題じゃなくて、労働省もかなりバックアップしなければならない問題でありますけれども...全文を見る
○二見委員 実は茨城県の下妻市というところで、農協が主体となりまして農家の意向調査をやったわけです。そうした結果、出てきたのは三十ないし四十アールといういわば零細農家は絶対に農地を手放さない、むしろ兼業を望んでおるわけです。その理由はいろいろありますけれども、その中の理由の一つと...全文を見る
○二見委員 地域間協定はどうですか。
○二見委員 以上で終わります。
03月06日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第9号
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○二見委員 中川政務次官に御高見を承りたいのですけれども、今回の暫定法案でございますけれども、所得税関係と内国税、関税関係が一本にまとまっているわけです。ところが四十二年のときには、やはり総選挙直後でありましたので同じような措置がとられまして、そのときにはたしか法律が二本で出てき...全文を見る
○二見委員 あたたかい御配慮だそうでございますけれども、先ほど平林先生が提案されたことは私は正論であろうと思います。  それはそれといたしまして、政務次官の政治的な見解になるわけですけれども、たとえば所得税に関する部分には反対だけれども、内国税、関税に関しては賛成だと、こういう...全文を見る
○二見委員 修正も応ずる……。ほんとうに修正に応じていただけますか。
○二見委員 ただ、修正に応じられない場合、たとえばこの暫定法に反対だといたします、だけれども、中身をよく見てみるならば、あるいは所得税には賛成だけれどもこちらには反対、こちらには反対だけれどもこちらには賛成という明確な意思表示はできない。反対だということでもって、あるいは賛成とい...全文を見る
○二見委員 どうも政務次官は私のほうの質問をちょっと誤解をされているようなんですけれども、たとえば所得税の減税を一カ月間繰り上げることが悪いということじゃなくて、こういう法律を、こういう内容のものを一本にまとめて審議してもらおうということが、はたしていいことなのかどうなのか。今回...全文を見る
○二見委員 では暫定法、これは一カ月間なわけですね。過去において、たしか、ばかやろう解散のときに同じような例があったと聞いております。そのときにはなかなか本法のほうが通らなくて、二転三転としたそうですけれども、今回は一カ月に区切った。そして本法がそれでは四月までに参議院のほうで成...全文を見る
○二見委員 まあ税金の問題というのは、自民党、だ、社会党だ、公明党だ、民社党だと、あまりかどを立ててやるものではなくて、できれば国民がいかにしたらしあわせになるか、生活が楽になるかという点で税金というものは判断してやればいいのじゃないかと思います。とするならば、本法も当然、政府と...全文を見る
○二見委員 まあそれは出すほうといたしますれば、これはあまりよくないのだと思ってお出しにはならないと思うのです。だけれども、野党のほうにもそれぞれ意見があるのは当然です。突き合わせてみれば、どちらがいいか。これはあまり自分の立場に拘泥しなければ、そうして政府案よりも、たとえば野党...全文を見る
○二見委員 これから佐藤先生の葬儀がありますので、あまり時間をとりたくないと思います。  それで、もし本法が修正された場合には、それでもって暫定措置のほうは年末調整で当然措置できるわけですね。それから、普通のサラリーマンであればそれはそれでけっこうなんですが、日雇い労務者なんか...全文を見る
○二見委員 それからもう一点。これは別の話ですが、内国税と関税の関係ですけれども、期限を一カ月間延長するほうです。  関税のほうは全部まとめて一カ月間延長、内国税の場合にはそうではなくて、たしかかなりの数が落ちているように思います。その点はどうなんですか。
○二見委員 中小企業貸し倒れ引き当て金のことなんですけれども、これは期限は延長されておりませんですが、これはどうなりますか。
○二見委員 関税は全部今度は一カ月間延長ですね。中には三月三十一日で廃止になるものもあるのじゃないのですか。
○二見委員 その二品目というのはオルトキシン製品とパンタル製品……。
○二見委員 内国税のほうは、廃止するものあるいは決算期で処置できるものは落としているわけですね。関税のほうは、この二品目については制度が今度は変わるわけですね。制度が変わるにもかかわらずそれだけは一括して延ばす。内国税のほうはそういう処置をとる。これはどういう考え方でそういう差別...全文を見る
○二見委員 私聞いているのは、関税関係でこの二製品は要するに制度が変わり——ほかのものはそのまま延長して、さらに本法でそのままずっと継続するけれども、その二製品については今度まるっきり変わってしまうわけですね。その点を一括して引き延ばすという考え方ですね。ところが内国税のほうだけ...全文を見る
○二見委員 時間もありませんので最後にしたいと思いますけれども、関税に関しては、これは一括して引き延ばすというのがいわば慣例みたいになっているのじゃないか、そう思うわけですけれども、私としては、その点は内国税と同じような基準でできないものかどうか。これから佐藤先生の葬儀もあります...全文を見る
○二見委員 終わります。
03月11日第63回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○二見分科員 私は現在当面しております米の出産調整に伴う二、三の問題について農林大臣の御所見を承りたいと思います。  確かに現在の日本の農業はいま大きな曲がり角に来ている。そして農民の立場に立ってみれば、休耕だ、転作だということでもって農業そのものの将来に対して大きな不安を感じ...全文を見る
○二見分科員 そういたしますと、四十五年度においては二十三万二千ヘクタールは水田を休耕するなり転作するなり、どちらかにするわけです。そのうち野菜に振り向けられるのは、需給バランスから考えて大体二千ヘクタールである、こういうことになるわけですか。
○二見分科員 そうすると、これは少し問題になると思うのです。二十三万二千ヘクタールは転作が望ましい、できれば二十三万二千ヘクタール全部転作されたほうが農林省としては望ましいのじゃないか。休耕よりも転作が望ましいということになれば、少なくとも半分の十二、三万ヘクタールは転作、こうい...全文を見る
○二見分科員 そういたしますと、あまり野方図に野菜はつくるな。全体の需給バランスも考えて、極端な言い方をすれば、野菜はあんまりつくるな、こういうふうな方針になるわけでございましょうか。その点はいかがですか。
○二見分科員 時間がありませんので先に進みますが、確かに大臣が心配されているように、白菜なら白菜を集中してつくれば、これは値段が下がることはわかり切っております。また、いわば既存の野菜専門の農家の立場から見れば、今度の転作は、おれたちは逆に被害者だ。被害者意識があるわけです。いま...全文を見る
○二見分科員 野菜の生産出荷安定法による野菜生産出荷安定資金協会ですか、この問題ですけれども、現在はたしか消費指定地域が五地区ですね。京浜と中京と京阪神、それから北九州、札幌と、現在はこの五地区が価格保障の対象になっているわけでありますけれども、農林省としてはこの地域をたとえば中...全文を見る
○二見分科員 もし差しつかえがなかったら教えていただきたいのですが、衛星都市も順次努力していく。御答弁としては非常に前向きであるけれども、内容的には抽象的なわけです。もしことしじゅうにたとえば京浜の場合には現在東京、横浜、川崎ですね。それ以外に衛星都市ということでたとえば浦和だと...全文を見る
○二見分科員 それからもう一つは、やはりこまかい問題になって申しわけないのですが資金協会、この最低基準額というのがありますね。四十五年度には引き上げるという話を聞いておりますけれども、これはどういうことになるのですか。
○二見分科員 これは昨年のパンフレットですから多少数字が違っているかもしれませんけれども、私、計算をしてみました。そうしたら、秋冬白菜の京浜地域の保証基準額が十二円、その当時は最低基準額は二円六十九銭、こうなっておるわけですね。いま局長のように改正されますと、この数字でいくと、最...全文を見る
○二見分科員 時間がありませんので、最後にお尋ねしたいと思いますが、今度の稲作転換について、各府県でもそれぞれ独自の価格保障制度をすでに設けていたところもあり、これからおそらく設けるところもあるのです。これは確かに資金協会のほうでカバーできる生産者であればそれは非常にいいと思いま...全文を見る
○二見分科員 以上で終わります。
03月12日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第11号
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○二見委員 空港整備特別会計法案について、若干御質問したいと思います。  この法案のバックグラウンドにあるのは、航空輸送の需要増大という近年の社会情勢だろうと思います。そうして運輸省といたしましては、そういう情勢に対処するために空港整備五カ年計画をおつくりになったのだろうと思う...全文を見る
○二見委員 了解ということばと決定ということばを見ますと、了解というのはわかったということなんですね。決定というのは、このとおり、きまったとおりやろうというのが私は決定だろうと思う。四十二年三月に五カ年計画が閣議了解されたということは、運輸省でそういう計画を持っていることはわかっ...全文を見る
○二見委員 そういたしますと、四十四年三月に千百五十億円というふうにきまりました。これは、四十二年三月の段階で千百五十億円という大ワクがきまっていたのかどうか。その辺はいかがでしょうか。
○二見委員 午前中にもこれは質疑がありまして、五カ年計画が実質的には四十五年度の見込みを入れて進捗状況は五五%にきりならないじゃないか。残りの一年でもって四五%できるのかというような質問があったように記憶しておりますけれども、もし千百五十億円という大ワクが四十二年の段階できまって...全文を見る
○二見委員 中川政務次官にお尋ねしたいのですけれども、実は政府としては空港整備五カ年計画ばかりじゃなくて、たとえば住宅建設に関する長期計画だとか、道路整備に関する長期計画だとか、いろいろな長期計画を各省が中心となっておつくりになるわけです。そして閣議了解あるいは閣議決定してくるわ...全文を見る
○二見委員 時間もありませんので、この点ははしょりますけれども、ただ、空港整備五カ年計画は計画どおりいっていない、これは事実じゃないかと思います。午前中にも政務次官はたしか、さらに新しい計画を立てなければならない、検討しておるというお話でございました。それは当然に新五カ年計画ある...全文を見る
○二見委員 ところで、航空局長にお尋ねしますけれども、非常に航空輸送が発達いたしまして、その結果非常に問題となってきたのが異常接近——日本でも何か一例あったようでございますが、その異常接近に対して、これは去年の暮れの十二月十二日の読売新聞の記事ですけれども、十二月十一日に「全国の...全文を見る
○二見委員 それから異常接近防止分科会というのがあるのですが、それが安全規則をきめた。一つは二万フィート以上での有視界飛行の禁止、それから米軍、自衛隊機の訓練空域ですね、羽田、大阪、千歳、三沢、横田、百里、浜松、岩国、高松等々の周辺では一般からは分離する、それから小型機にも二次レ...全文を見る
○二見委員 そうすると、まだ小型機には二次レーダーを積ませる段階に来てないわけですね。実際に二次レーダーを積ませる段階に来てなくて、これからそういう方向で指導していくという、これからの将来の問題なんですね。まだやっているわけじゃないのですね。
○二見委員 話は変わりますけれども、きのうジャンボが来たわけです。大ぜいの観客が見に行って、けさの新聞ニュースをにぎわしております。予想されたほど騒音も激しくない、着陸も教科書どおりに非常に模範的な着陸であると、けさの新聞ではなかなか好評です。見てきた人も、非常に感激した人もおる...全文を見る
○二見委員 それからジャンボの第一番機ですね、これは一月二十二日にケネディ空港からロンドンに飛んだボーイング747ですが、これについては、朝日新聞の記事によりますと、一月十三日にエンジンに空気を送るバルブの欠陥からエンジンが過熱した。一月二十一日にエンジンスタート後、コンプレッサ...全文を見る
○二見委員 けちをつけるようで申しわけないのですけれども、航空機というのは、就航後大体三年間ぐらいの事故と、それ以後の三年間の事故というのが非常に事故の率が違う。初めて就航した三年間の事故よりもその後三年の事故が二倍も三倍も多い、こういうデータもあるわけです。ですからそういう実情...全文を見る
○二見委員 国際線はこれからジャンボ時代に入ることは、もう火を見るよりも私は明らかだと思います。ただ、ジャンボが羽田におりてくるのは、大体五時以降が時間的に多いと聞いております。そのジャンボが週に一便か二便である間はいいのですけれども、日航が加わって週に十六便だ、十七便だというふ...全文を見る
○二見委員 ちょっといまの御答弁を確認いたしますけれども、時間帯の調整をしている。ただ、時間帯の調整も、おそらく日本サイドだけでは調整し切れない問題があると、私はこう思います。それで、いまの御答弁は、日本サイドだけの調整ではなくて、国際的な立場でもってそういう時間帯も調整していこ...全文を見る
○二見委員 それから、ジャンボが入りますと、今度は羽田の中のいろいろな事務上の問題、入管手続とかの問題になります。そういうほうの問題になりますけれども、もし数字が間違っていたならば御訂正願いたいのですが、入管のブースは現在十六が二十六になる。税関の検査台が二十一が三十一、ターンテ...全文を見る
○二見委員 じゃ、その問題はあとでお答えくださってけっこうです。  このあと竹本先生の質問が残っておりますので、もう一本、国家公務員等の旅費に関する法律の一部を改正する法律案、これについて一点だけお尋ねします。  移転料は今度は引き上げになったわけですけれども、この移転料とい...全文を見る
○二見委員 今度改正されることになると、たとえば六等級以下の職務にある者、それから、鉄道五十キロ以上百キロ未満のところは三万二千七百円、こういうふうに改正されるわけです。五等級の者は三万七千六百円。この算定は、どうして三万二千七百円ということが出たのか。というのは、時間がありませ...全文を見る
03月16日第63回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第4号
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○二見分科員 私は、筑波学園都市について二、三お尋ねして、筑波学園都市が今後どういう方向に進んでいくのか明らかにしていただきたいと思います。  これはたしか河野さんの時代に大々的に宣伝されまして、地元のほうではあすにでも来るような大きな期待を持っていたわけでありますけれども、し...全文を見る
○二見分科員 その内訳ですけれども、区画整理の場合と単純買収の場合とわかりますか。
○二見分科員 実は先日私この地元へ行ってまいりまして、いろいろ関係町村の方々の意見というものを聞いてまいりました。そうしたときに、地元からの大きな訴えのあったのは、区画整理の関係が買収がおくれているようだ。そうしておくれている理由としては、これは区画整理地域に指定した中の地価が上...全文を見る
○二見分科員 ということは、やはり反当たり三十五万かそこらでこの地域の買収は進める以外にはないと、こういうお考えでございますか。
○二見分科員 実は、区画整理をやっておる筑波学園都市のあの地域一帯ですね、あのそばに萱丸団地という団地をいま町と県でもって造成しているのです。ところで筑波学園都市の区画整理の関係は、区画整理をいたしますと、その一部を地主に還元いたしますね、たしか三〇%だと聞いておりますけれども。...全文を見る
○二見分科員 くどいようですけれども、その場合、御検討いただくのは非常にありがたいわけでございますけれども、いまきめている率に固執するのじゃなくて、何とか一歩でも二歩でも前進する方向で御検討していただきたいと思うわけですけれども、その点はいかがでしょうか。
○二見分科員 それから、先ほど買収価格が比較的安かった、こういうお話でございました。私もこれを調べたのですが、たとえば成田の新国際空港の場合は、反当たり、十アール当たり畑が百四十万円、山林が百十五万円、たんぼが百五十三万円、宅地が二百万円、これで買収しているのです。ところが、学園...全文を見る
○二見分科員 この問題はあまりやりませんけれども、実は、一つはこれからの完成時までのスケジュールをお尋ねしたいと思うわけです。というのは、関係町村でも、一体ことしは何が来るのか、来年は何が来るのか、道路がどうなるのかというのが大きな関心事になっておりますし、確かに筑波学園都市の将...全文を見る
○二見分科員 お尋ねしようと思ったことを総務長官に答えていただきましてありがとうございました。  ただ、前期十一機関、後期二十五機関、何が来るかということは、数がきまっているだけで、中身までもきまっているのでしょうか。たとえば農林省からはこういうものが来るとか、厚生省からはこう...全文を見る
○二見分科員 もう一点お尋ねしますけれども、あの都市ができれば大体人口十六万ぐらいの都市になると思います。そのうち東京から来るのが十二万ぐらい。しかも東京から移転してくるのは、研究者だとか公務員だとかという、いわばエリートあるいはエリートに近い方々があそこに移住してくるのではない...全文を見る
○二見分科員 最後にお尋ねいたしますけれども、あそこに大都市ができれば、当然上下水道、ごみ処理、これが問題になってくると思います。上下水道は当然広域的な立場でやらなければならないと思いますけれども、いま上水道の経営主体はどこに考えていくのか。町にやらせるのか、あるいは県にやらせる...全文を見る
○二見分科員 いま下水道のところですけれども、経営主体はわかりましたけれども、大体どこへ、利根川に流し込みますか。
○二見分科員 終わります。どうもありがとうございました。
03月17日第63回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第5号
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○二見分科員 私は、保護司の問題について法務大臣の御見解を伺いたいと思うわけであります。  最近、年々犯罪は増加の一途をたどっており止すし、まことに不幸なことではございますが、書少年犯罪もそれに比例して、あるいはそれに比例する以上に青少年犯罪の増加というものは著しいものがあるわ...全文を見る
○二見分科員 六万人ぐらい……。私、数のことでがたがた言うわけではありませんけれども、法務省からいただいた資料によりますと、大体常時十万人ぐらいを保護司の対象にしているようです。  その数字の違いはともかくといたしまして、現在保護司の数というのは保護司法できめられて、定数、定員...全文を見る
○二見分科員 実際の運営上の問題になりますけれども、十万、あるいは少年を対象にすると六万、この数に対して四万七千ないし九千という保護司の数でもってこれで十分なのかどうか、この点はいかがでしょうか。
○二見分科員 地域によって保護司の数にアンバランスといいますか、あるいは犯罪少年の、地域によって均衡がとれてないわけですね。そのために保護司によっては三人も見るところもあるし、あるいは保護司によってはゼロというところもある、ということは五万二千五百人、それに対して実際が四万九千人...全文を見る
○二見分科員 保護司法の第三条によりますと、保護司というのは「職務の遂行に必要な熱意及び時間的余裕を有すること。」それから健康で活動ができる、これが保護司の条件になっているようであります。保護司の年齢といいますと、大体五十歳以下が二割くらいで、五十一歳以上が八割くらいだ、平均年齢...全文を見る
○二見分科員 私は、保護司についての一つの問題はこの年齢の問題だろうと思います。たとえば、現在の少年というのはゴーゴーは踊る、ボーリングはあたりまえ。ところが、こんなことを申し上げては失礼になりますけれども、五十八歳、六十歳といういわばお年寄りの方は、ゴーゴーやボーリングを見ると...全文を見る
○二見分科員 いまBBSの話が出ましたので、法務大臣にお尋ねしますけれども、これは新聞の記事ですが、「現在青少年の善導活動として成果をあげているBBS運動を新年度からさらに育成、強化することになった。BBS運動の予算はこれまでゼロだったが、ことしはじめて指導者研修費として二十万円...全文を見る
○二見分科員 それから法務大臣、もう一点お尋ねしますけれども、現在の保護司法によりますと、保護司の報酬というのは無報酬なわけですね。実費弁償が月六百七十円ないし千円くらい支給されているだけである、こう聞いております。法務大臣もこれについては、報酬を支給したほうがいいのじゃないかと...全文を見る
○二見分科員 保護司会のほうでは実費の引き上げが望ましくて、報酬という形はあまり好ましくないという御意見でございました。それはどちらにいたしましても、実際に保護司のふところに入るお金がふえることは、私は大賛成であります。ぜひともこれは法務大臣に、乾坤一てき、がんばっていただきたい...全文を見る
○二見分科員 保護観察の問題と関連して、少年法との関連でお尋ねしたいのですけれども、私は保護司の制度というのは、あくまでも保護主義といいますか、教育主義が基本となっているのじゃないかと思います。ところで、現在法務省がお考えになっている少年法の改正あるいは青少年法といいますか、この...全文を見る
○二見分科員 少年法改正につきましては、裁判所側の意見と法務省側の意見とは、これはまっこうから対立するわけであります。ここでは、これを黒白をつけようという気持ちは毛頭ありませんけれども、ただ一点お互いに歩み寄れる点は何かというと、私は保護処分の多様化という面ではないかと思います。...全文を見る
○二見分科員 以上で質問を終わります。どうもありがとうございました。
03月17日第63回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第5号
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○二見分科員 きょうは建設大臣に筑波学園都市の問題について二、三御所見を承りたいと思います。  筑波学園都市は、各省が錯綜しておりまして、窓口が一本化してないために、その建設が遅々として進まないという批判があるわけでありますが、建設大臣は首都圏整備委員会の委員長として、この筑波...全文を見る
○二見分科員 その場合、建設大臣の権限といいますのは、ただ単に窓口なのか、あるいはこの事業が年度内に完成するようにかなりの主導権を持った立場にあるのか、その権限はどうでございましょう。
○二見分科員 推進の責任は建設大臣がお持ちになっておる、ただいまそういう井上局長の答弁でありましたけれども、ひとつ完成時を目ざして、建設大臣、その推進の力を思う存分に発揮していただきたい。そういたしませんと、地元では土地は提供したけれども、いつまでたっても何も来ないではないかとい...全文を見る
○二見分科員 これはかなりの膨大な予算を要するわけでありますけれども、これが一つの省で全部やるのならば、わりと計画も立てやすいし、予算も取りやすいとは思います。ところが、これは科学技術庁だとか農林省だとか厚生省だとか、省庁が非常に分かれておりますので、まず予算獲得の面が問題になる...全文を見る
○二見分科員 実はこの問題につきましては、きのう第一分科会のほうでこまかい点をお尋ねしましたので、それに関連いたしますけれども、きのう一つの問題となったのは、筑波学園都市が完成したときの下水道のことが一つ問題になったわけです。きのうの井上局長の答弁ですと、下水道は小貝川を通って利...全文を見る
○二見分科員 そういたしますと、汚水の問題ですけれども、これは途中で浄化装置をつくったりして、かなりきれいな状態で小貝川なら小貝川に流すので、地元が考えているような心配はまず起こらないだろう、こういうふうに理解してよろしゅうございますね。
○二見分科員 くどいようになりますけれども、浄化装置をつけるということでお尋ねしたいわけでありますが、その場合、浄化装置は国の負担でやってくれるわけですか。それとも地元の町で、あるいは村の負担になるわけですか。あるいは県の負担になりますか。
○二見分科員 それからもう一つ、土地の買収価格の件でございますけれども、きのうもお尋ねしました成田空港の場合には、たんぼが十アール当たり百五十三万円、畑が百四十万円、山林が百十五万円、宅地が二百万円、これは畑を基準にいたしまして、最低六十五万、最高百十万という価格が四十一年九月の...全文を見る
○二見分科員 もう一点ですけれども、あそこに都市計画公園というのができているわけです。地元では新グリーンということばを使っておりますけれども、これは当初は区画整理区域ではなかった。ところが、四十三年の十二月に区画整理区域に入ったのです。土地収用法のかかる買収地域ではなかったのか、...全文を見る
○二見分科員 時間がありませんので先へ進みますが、筑波学園都市が成功するかしないかの一つの問題は、東京と学園都市をつなぐ幹線道路の建設だろうと思います。それで建設省では、常磐自動車高速道路というものの基本計画をすでにおつくりになっておりますけれども、この整備計画はいつごろ提出して...全文を見る
○二見分科員 それからこの道路、現在美里−石岡間までが一応基本計画ではさまっているわけでございますね。この道路は当然いわきまで行くわけでありますけれども、石岡から先、水戸、日立と延長する計画はどういうふうになりますか。石岡までできて、それから先なるたけ間隔を置かないで水戸、日立、...全文を見る
○二見分科員 最後に、一点だけお尋ねしたいと思いますけれども、たしかいま局長おっしゃられたように、道路計画の場合、財源が大きな問題になるのは私わかります。それで建設省のほうでは、道路債というものを財源としてお考えになったことがあるようでございますけれども、道路債については、私は私...全文を見る
03月18日第63回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号
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○二見委員 休憩前に堀委員のほうから選挙の自由化について質問がございましたけれども、私も同じように選挙の自由化について大臣の御見解を承りたいと思います。  大臣もうすでに御承知のように、現在は情報化の時代でございまして、人々はあらゆるマスメディアを通し、あるいは人と人との対話を...全文を見る
○二見委員 実は大臣、いまの御答弁ですと、買収、供応のチャンスが多いことも戸別訪問を禁止していることの一つの考慮になっているというお話でございましたけれども、ここで私一つ問題になると思うのは、戸別訪問が買収、供応等の悪質犯と因果関係がある、戸別訪問を認めることがそのまま買収、供応...全文を見る
○二見委員 直ちに解放するということには大臣は非常にひっかかりがあるようでございますけれども、それならば、たとえば段階的に自由化の方向に進むというそういう点では、大臣のこれは個人的な御見解になると思いますけれども、そういう方向ならば進めていきたいというふうに理解してよろしいのでし...全文を見る
○二見委員 くどいようでありますけれども、たとえば、これはあくまでも選挙というのは選挙民の立場に立って考えなければならない問題だろうと私は思うのです。戸別訪問を禁止するという考え方の中に、私はどちらかというと権威主義的な考え方を感ずるわけです。買収があるから——そこで問題になるの...全文を見る
○二見委員 時間もありませんので、この問題はこの程度にいたしますけれども、もう一点、参議院の定数是正、現在審議会にかけられております。おそらくこの答申を待って、政府としても何らかの方策に出てくると思いますけれども、そういうこともひっくるめて、今国会はともかくといたしまして、次の通...全文を見る
○二見委員 参議院の定数是正の問題でちょっとお尋ねしたいのですが、もちろん審議会にかけられている段階で、大臣にこの点はどうなんだときめつけた言い方は無理だと思いますし、大臣としてもその点御答弁しにくいだろうと思います。御答弁しにくいのを私百も承知の上でお尋ねするわけですけれども、...全文を見る
○二見委員 大臣がここでお話しになったことが審議会のほうに不当な圧力をかけるといいますか、よけいな示唆をしたような立場になると困るという御配慮だろうと思います。ですから私この点はこの程度にとどめておきますけれども、時間もありませんので、もう一点お尋ねいたします。  実は政治資金...全文を見る
○二見委員 衆議院の予算委員会で総理大臣はこういうふうに答弁されているわけです。自民党の内部がまとまらないからだろう、こういうお説がございます。私はそういうことも全部含めてさらにもう一度よく内容を検討して、皆さんの方の納得のいくものにしたい。こういう答弁を総理大臣がされているわけ...全文を見る
○二見委員 堀委員は三本の柱を立てて大臣に質問されておりました。その中の一つが公開の原則ということでありましたけれども、現在の政治資金規正法を見ておりまして、確かに公開の原則というものは義務づけられてはいるけれども、たとえば協会等の寄付については金額だけを発表すればいいのであって...全文を見る
○二見委員 それからこれは選挙制度審議会の答申にあったことでありますけれども、現在会社、法人等の政治献金は認められております。わが党としてはこれは決して好ましいものではない、政治献金は個人に限るべきであるという従来からの主張もあるわけでありますけれども、それはさておきまして、現実...全文を見る
○二見委員 二、三こまかい点をお尋ねしたいと思ったのでありますけれども、大臣といたしましては私見は述べられないというお立場でございますので、この点についてはそれ以上に深追いすることは私もやめたいと思います。ただ現在自治省のほうで政治資金規正法を検討しているのだということ、そこでわ...全文を見る
○二見委員 最後にもう一つお願いでございますけれども、おそらく来年の参議院の全国区の場合にもテレビの政見放送をおやりになると思います。相当の数の政見放送を全国放送でやるわけでありますが、これは時間帯によってえらい違いがあるわけです。ちょうど奥さまの時間帯にやられたときとゴールデン...全文を見る
03月24日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第15号
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○二見委員 最初に、海外経済技術援助について若干お尋ねしたいと思います。  最初に、法案の内容についてお尋ねしますけれども、今度の改正では、いままでの物品にさらに「船舶、建物その他政令で定める財産」を加えた、こういうことでありますけれども、「その他政令で定める財産」というのは具...全文を見る
○二見委員 新たに船舶と建物を含めた理由はよくわかりますけれども、開発途上国の援助という立場からいって、航空機あるいはヘリコプター、こういうものを今回含めなかった理由は、特別な理由があるわけですか。
○二見委員 外務省のほうにお尋ねしますけれども、開発途上国の援助に対して、ヘリコプターというものは、必要あるのですか、必要ないのですか。
○二見委員 私、聞いたところによると、せめてヘリコプター程度は含めてもらいたかったという、おたくのほうの関係からも話があるわけです。おたくは必要ないとおっしゃるけれども、そういう声も実際あるわけです。そういう点はどういうふうにお考えですか。
○二見委員 もう一つ、これは定義の問題になりますけれども、開発途上国、これは自由諸国圏内だけに限るのか、それとも共産圏も含まれるのか、その点はいかがですか。
○二見委員 ということは、たとえは共産圏――ルーマニアとか、向こうのほうから要請があれば、こちらとしても快く応ずる、こういうふうに理解していいわけですか。
○二見委員 東南アジアといたしますと、ポストベトナムという大きな問題があるわけです。ベトナムがどういう形で解決するか、まだ予測する段階ではございませんけれども、一つ考えられるのは、南北のベトナムがいまのまま共存体制に入るということが一つ考えられるわけです。もう一つは、北ベトナムが...全文を見る
○二見委員 日本が承認しておりませんから援助の対象にならないと言われれば、それはそのとおりだろうと思います。  もう一点、別の点からお尋ねしますけれども、開発途上国に対する援助というこの目的ですね、これはどういう目的でやるわけですか。
○二見委員 それは私もわかりますけれども、六〇年代が開発の十年と騒がれたわけです。何のために開発途上国に対して先進国が援助しなければならないか、それはいろいろな観点から論じられるわけでありますけれども、結局は、先進国と開発途上国との間の格差が拡大したんではよくないという問題がある...全文を見る
○二見委員 そういう考え方からいって、南だけは援助するけれども、北には援助しないということになるとしますと、南のほうは援助の効果があらわれて、どんどん国が回復して、国力もついてくる、生活も豊かになる、北のほうはおくれてくる、こういう現象が起こってきた場合に、これは世界の平和にとっ...全文を見る
○二見委員 ベトナム戦争がどういう形で終結するかわからないからというのでありますけれども、しかし、ベトナム戦争の終結の形は、そんな複雑な形になるわけじゃないでしょう。大まかな形は何通りかにきまるわけです。先ほど申しましたように、南北がいまのまま平和状態に入るというケースも考えられ...全文を見る
○二見委員 その問題はその程度にいたしまして、国際金融局長にちょっとお尋ねしますけれども、円の問題になりますが、円の切り上げがいろいろいわれておりますね。実際に円が強いのか弱いのか。大蔵大臣は、円の切り上げは考えていない、こういう御答弁でありますけれども、確かに私は、円が強い強い...全文を見る
○二見委員 諸外国から円の切り上げに対する要請といいますか、圧力、これはまだそれほど強くない、こういう段階でございますか。
○二見委員 きょうの朝日新聞のニュースですけれども、金・外貨準備が今月の末には四十億ドルをこえるだろう、こういう話が出ておりますけれども、これは実際どうなっているのですか。
○二見委員 国際収支が黒字基調をずっと続けていく、おそらくそう予想されているわけですね。現在は、円の切り上げに対する外国からの責任ある要請はまだない。だけれども、ないからといって安閑としていれば、これは当然出てくるだろうということは考えられるわけですね。近い将来にはあるかもしれな...全文を見る
○二見委員 西ドイツと日本とが違う、私もその意見に賛成です。と同時に、全力投球していいものかどうか、これは確かに考えなければならない問題だと思います。日本の国内でのおくれた地域をほうり出して、あるいは社会資本の充実が叫ばれておりながらその面をほうり出して、低開発国ばかりに目を向け...全文を見る
○二見委員 もう一点それに関連してお尋ねしますけれども、開発途上国に対する援助が効果的でないという悲観論も、一つは、そういう向こうの土地制度とか社会制度とか、そういう点に問題がある、あるいは人的資源に問題があるんだ、そういうところを解決しなければ、幾らやってもむだだという極端な悲...全文を見る
○二見委員 もう一つ、援助の形態でありますけれども、最初はトレーニング方式といいますか、向こうに訓練所みたいなものをつくってやっていこうという形がありましたね。それから今度はプロジェクトベースでやるようになり、最近の傾向としては西ドイツでやっているマンデープランみたいな地域開発的...全文を見る
○二見委員 理想的な形としては、そういった地域開発的なもののほうが望ましいのか。そういうものをやると同時に、専門家の派遣とか研修生の受け入れとかいうのは、これは当然並行してやらなければならない問題だろうとは思いますけれども、方向としてはそういうような地域開発的な方向に移ったほうが...全文を見る
○二見委員 ピアソン報告についてですけれども、これはGNPの一%ですね。そのうち政府援助が〇・七%、こういう目標を打ち出されておるわけでありますけれども、大蔵大臣はあまりこれには積極的ではなかったと聞いております。先ほどの国際金融局長の答弁ではありませんけれども、国内とのかね合い...全文を見る
○二見委員 私は、それに関連して、ほんとうは、おたくのほうで〇・六とか〇・六五とかいう数字を出されたならば、それを達成するためのスケジュールをお尋ねしたいのですけれども、当然スケジュールはできていないですね。そういう点、何かスケジュールはできておりますか。
○二見委員 それでは話を変えますけれども、四十三年度の経済援助総額は十億四千九百万ドルで、DACのうちで第四位になったと大々的に報道されております。GNPの〇・七四%に達した、かなり高率である、高い額になっておる、こういわれておるわけでありますけれども、二国間政府ベースの援助額、...全文を見る
○二見委員 逆に言えば、日本の援助というのは、いわば民間ベースに全部おぶさりっぱなしで、政府としてはあまり積極的ではなかったということのあらわれじゃないかと私は思うのですが、そういうふうに酷評されてもやむを得ないと思うのですが、いかがでしょうか。
○二見委員 政府の経済技術援助の中で――技術援助にしぼりますけれども、これは大体どの程度のパーセンテージを占めておりますか。
○二見委員 日本の援助で従来からいわれていたことの一点は、技術協力が非常に低かったということじゃないですか。本来ならば、資本が行き、それに技術がフォローする、あるいは技術が行って、資本がフォローするという形ですね。いままでは、日本の技術援助が非常に低いというのが批判の的になってい...全文を見る
○二見委員 通産省の構想によると、昭和五十年には二国間政府ベースの援助額の中に占める比率を二〇%くらいにまで持っていきたい、こういう構想があるそうですけれども、この点はどういうふうに了解しておりますか。
○二見委員 通産省の見解じゃなくても、事務的なベースでの試算だとあなたはおっしゃいましたけれども、実際には二〇%が妥当かどうかわかりませんが、こういう構想は持っていてあたりまえじゃないですか。事務ベースでつくったならば、おたくのほうがそれを承知していたならば、外務省としても、この...全文を見る
○二見委員 それからもう一つ。日本の経済援助についていろいろと指摘されている欠陥は、相手国のGNPをどういうふうにしたら向上できるかという観点に立っての国別の長期にわたる援助計画がない。たとえばインドネシアに対しては、五年計画でこういうものをやろうとか、あるいはインドに対してはこ...全文を見る
○二見委員 いまの予算の問題は、ほんとうは政務次官が来ていれば政務次官に聞くつもりだったのですが、来てませんからやめますけれども、もう一ついわれていることは、日本の援助機構がいろいろ複雑だということです。一元化していない。おたくのほうでもそのことは痛切に感じている立場じゃないかと...全文を見る
○二見委員 実際は大過なく事務は過ごされてないのです。その点はあまり時間もありませんのでやめますけれども、イギリスには技術協力省がある。カナダには対外援助省がある。西ドイツには経済協力省がある。外国の場合にはかなりこういう問題については積極的に、しかも独立した省でもって積極的に進...全文を見る
○二見委員 もう一つは、開発途上国の債務が累積しているという問題が起こっております。そのために援助資金が元利返済のほうに回されるのではないかという憂いも聞こえてくるわけでありますけれども、それは今後どういうふうにして解決していきますか。それは向こうにとってもかなり深刻な問題だろう...全文を見る
○二見委員 具体的なこまかい問題に入りますけれども、研修員と留学生の受け入れの問題です。日本は西ドイツやアメリカ、フランス、こういうところから比べるとかなり低い、こう指摘されているわけでありますけれども、これは言語という障害もあると思います。しかし、障害は言語だけなのか、あるいは...全文を見る
○二見委員 研修員あるいは留学生の受け入れこれは多ければ多いにこしたことはないと思います。それで、実際に日本に来ている外国人留学生というのはおよそ九千人くらいいる。そのうち大体三千人くらいは東南アジアからと聞いているわけです。これは私費留学生も含めてですね。そのうち日本で国費でも...全文を見る
○二見委員 それに関連しますけれども、ことし四十五年度から第三国研修を六名ほど外務省で計画されているそうでありますけれども、この第三国研修はいろんな問題があると思います。現在あるのも私は承知しておりますけれども、これはさらにこれからもかなり積極的に第三国研修というものは進めていく...全文を見る
○二見委員 それから、先ほど留学生はこれからもワクをふやしていきたい、こういうお話でありましたけれども、日本に来ている国費留学生に対する支給額といいますか給与――何という表現をしたらいいかわかりませんけれども、それは月幾らになっていますか。
○二見委員 四十五年度の場合には、留学生の場合は一カ月三万六千円ですね。そして、研修生の場合は幾らですって、三万七千円ですか。
○二見委員 三万六千円で実際問題、留学生が日本に来て満足な勉強ができるのかどうか。千葉大で留学生のストライキもありましたけれども、そういったことを考えて三万六千円でどうですか。日本に来て十分な勉強ができると思うのかどうか。日本人であるならば、足りなければアルバイトもできるでしょう...全文を見る
○二見委員 六千円の下宿料が出るのは私知っております。実際六千円で下宿なんかできやしませんよ。いま東京都内だったら一万円くらいかかります。下宿料も出すんだったら、そういった実勢に見合って支給してもらいたいと私は思うのです。いま六千円ではできませんよ。六千円というのはいまから十年く...全文を見る
○二見委員 外務省のほうに、こういう留学生といいますか、研修員といいますか、そういう人たちの便宜をはからうために大学みたいなものをつくりたい、こういう構想があると聞いております。日本に来てそれぞれ大学に入れるのもいいけれども、言語の上でいろいろなハンディキャップがあるので、日本の...全文を見る
○二見委員 省としてまとまったものはないそうですけれども、考え方としては、外務省としては十分受け入れられる考え方ですか、これは望ましい方向と。私はこれを聞いたときに、非常に望ましい方向だなと思ったんです。できるならば積極的に進めてもらいたい、こう思うわけですけれども、いかがでしょ...全文を見る
○二見委員 それから、これは六八年度版の海外技術協力事業団の年次報告みたいなものですけれども、これにこう書いてある。相手国の経済開発、技術開発の政策に対して、直接助言、指示する高級ポリシーアドバイザーの派遣もほとんど行なわれていない。日本から専門家を相手国に派遣しているのは、いわ...全文を見る
○二見委員 専門家の派遣の件ですけれども、高級なポリシーアドバイザーがいないということと、非常に局部的なものになっている。いままでかなりの数の専門家は派遣しているわけですが、その専門家を派遣した結果というものを、もう一度ちゃんと洗い直して、そうして、できれば地域的にあるいは業種的...全文を見る
○二見委員 これはケニアだと思いますけれども、向こうの国鉄のゼネラルマネージャーとして日本の専門家を要請しているという話も聞いておりますし、もう一つ、ウガンダだと思いますけれども、貿易公団でもゼネラルマネジャー、そういったものの要請もきていると聞いておりますけれども、これの実情は...全文を見る
○二見委員 それから、専門家の派遣について、帰国後の身分保障制度がないということで、それも専門家があまり行きたがらない一つの理由だと聞いております。向こうに行っている間、国家公務員の場合には休職という形でいくわけですから、三年なら三年向こうに滞在していれば、その間は本俸は上がらな...全文を見る
○二見委員 もう一度関連して伺いますけれども、退職金制度、たとえば向こうから帰ってきた場合、休職して行っているのなら別ですけれども、ある企業を退職して向こうに派遣されて帰ってきた場合には、実情は失業保険みたいなものしか出ていないのではないかと思うのです。かなり有能な専門家が、日本...全文を見る
○二見委員 政務次官がいらっしゃらないので、主計局の関係の方にお尋ねいたしますけれども、そういう考え方、これは予算の問題になると思いますので、大蔵省としては前向きに検討していただけるのかどうか、その点いかがでしょうか。
○二見委員 もう一点、やはりこまかくなりますけれども、現地業務費という問題ですね。現地に行って専門家がいろいろな仕事をする、その仕事に要する事務費だとかなんだとかいうのは、相手国から当然出るたてまえになっているはずですけれども、実際には後進国なるがために、出るものも出ないという場...全文を見る
○二見委員 最後に、考え方だけをお尋ねしたいと思いますけれども、医療援助という問題がありますね。この医療援助というのは、これは非常にめんどうくさい問題らしいですね。要するに際限がない、この援助はエンドレスだ。相手国としても、開発途上国というのは、患者がべらぼうに多い。そのために、...全文を見る
○二見委員 海外援助のほうは、時間もありませんのでこの程度にいたしまして、国際通貨基金に関連してちょっとお尋ねします。  先ほど円の問題についてお尋ねしたわけでありますが、SDR、これは第三の通貨といわれておりますけれども、これは性格的には金の代用物なんですか、それともドルの代...全文を見る
○二見委員 SDRのたてまえはそのとおりだと思いますけれども、SDRでもって他の通貨にかえますね。かえる場合には、結局ドルとの関係で、交換比率でかえるわけですね。そういったことかから、SDRというものがドル本位移る中心的な役割りをむしろ果たすのじゃないか、そういう見方もあるわけで...全文を見る
○二見委員 ドル本位制にはいろいろの定義があるというお話でございましたが、ただドイツでマルクを切り上げましたね。その前にはフランが切り下げられた。マルクの切り上げも結局ドルが基準ですね。ドルより強いからマルクを切り上げるというのが前提にある考えじゃないか。フランの場合もそれと同じ...全文を見る
○二見委員 それから、マルクの切り上げがドルを基準にして行なわれたのじゃないかという、これはたしか神戸大学だったと思いますけれども、則武さんという教授ですが、この人の理論です。もしマルクがドルを基準にして切り上げが行なわれたのじゃなくて、金を基準にして考えたら、西ドイツの場合は、...全文を見る
○二見委員 ドルが考慮に入っておったし、ほかの通貨との関係も入っておった。ただ、もう一面から言えば、ドルを考慮に入れておる。しかも、もしそのドルを考慮に入れるという考え方がこれからも比重を増してくるとするならば、今後の円の切り上げにしろ、あるいはほかの各国の通貨にしろ、全部アメリ...全文を見る
03月27日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第17号
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○二見委員 私も利率の表示を年利建てに移行することに関しては特別問題がないと思いますので、やはり堀先生に関連いたしまして、金利の問題について二、三お尋ねしたいと思います。  確認いたしますけれども、さきの三月三日、大蔵省告示第二十六号によって、期間の定めがある預金の利率を年五・...全文を見る
○二見委員 それからもう一点ですけれども、一年ものの定期預金の金利の問題でありますが、三月三十一日ごろ大蔵大臣が臨金法の改正の告示を出し、これに合わせて、日銀がガイドライン公表と同時に、大蔵省銀行局長が通達を出す予定である、こういうふうに聞いておりますが、これもこのとおりでよろし...全文を見る
○二見委員 その場合はあくまでも一年ものだけに限るのか、あるいは三カ月もの、六カ月ものというのはいまの五・五%に置いたままで、一年ものだけということになるのか、それからまた、実施が四月二十日ごろの予定だと聞いておりますけれども、その点いかがでしょう。
○二見委員 預金金利、定期ものの預金金利の引き上げの件ですけれども、近藤局長がお出しになった通達によると、一つは、物価政策の一つの柱としてこういう引き上げを行なった——厳密には、そういうことばじゃなくて、「最近、物価政策の一つの柱として金利機能の活用が強く主張されている」云々、こ...全文を見る
○二見委員 物価との関係でお尋ねしますけれども、確かに定期ものが五・五%であって、消費者物価がそれ以上に上昇しているということを考えると、当然預金率も下がってくるだろうと思います。あるいは現実に下がっているんじゃないかと思います。だから、それに合わせるために、物価の上昇に合わせて...全文を見る
○二見委員 預金の利率を上げれば総需要を押えるということですが、預金の利率を上げた、その場合、大蔵省として考えているのは、貸し出し金利よりも上がるというふうに、そういう前提のもとにこれは考えているわけですね。貸し出し金利が据え置かれているならば、しかも現在のように経済がかなり高度...全文を見る
○二見委員 戦後の日本の金利政策をずっと見てまいりまして、やはり一つの特徴は低金利政策だったと思います。そしてこの低金利政策も、現状では国際環境など考えてもうそういう段階ではなくなった、いつまでもそれを続けているわけにはいかない、こういうように大蔵省のほうでも判断しておるのではな...全文を見る
○二見委員 それからいわゆる普通預金ですね。定期預金の一年ものは今回爼上にのぼっておりますけれども、普通預金の金利というものについては、上げるということについて賛成論者もおりますし、むしろ当座預金的なものだから上げる必要はない、むしろ下げるべきだ、こういう二つの意見が私はあるよう...全文を見る
○二見委員 それから、日本の金利が低く押えられていたという一つの理由として、いろいろ手続がめんどうくさいですね。大蔵大臣が日銀政策委員会に対して改正命令を出して、それからいろいろ複雑な手続を経なければ金利の改定はできないようになっておりますね。このシステムはこのままこれからも続け...全文を見る
○二見委員 それから、先ほど貸し出し金利について、長期的には貸し出し金利に響かないようにしよう、こういうお話でありましたけれども、そうすると、そこに当然起こってくるのは金融の再編成じゃないか。経営の内容のよくないところ、よいところ、これはもうかなり差が出てくることは明らかだと思い...全文を見る
○二見委員 預金者の立場にいたしますと金利が上がることは大賛成なわけです。銀行にしてみればこれはえらい迷惑だろうと思います。そういう不測の事態も考えられないわけではない。そういう場合、大蔵省のほうでは預金保険制度というのを検討しているという話を聞きましたけれども、これはどういう内...全文を見る
○二見委員 それから先ほどの金融再編成の問題にからみますけれども、これは中小企業の立場から考えても、地場産業の育成という点から考えて、金利が将来自由化になったという段階で、これではっきりと利益を受けるのは都市の大銀行である。地方銀行でも力のあるものはいいけれども、力のないものはか...全文を見る
○二見委員 最後にお尋ねいたしますけれども、金利の自由化、おたくのほうとしてもしこれのスケジュールをお持ちならば——今後こういう段階でもって金利の自由化を進めていこう、こういうスケジュールがもしおありならばそれを教えていただきたいと思いますし、それと同時に、先ほども公定歩合との連...全文を見る
○二見委員 終わります。
04月03日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第20号
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○二見委員 最初に、物品税に関連いたしまして、間接税について基本的なことを二、三お尋ねしたいと思います。  税調の長期税制についての答申によると、間税の比重は低下している、こういう指摘があるわけです。大蔵大臣も間接税の増徴を予算委員会等で示唆しておりますけれども、大蔵省当局とし...全文を見る
○二見委員 確かに財源を全部直接税でもってまかなうということは、これは国民にとってはたいへんな負担感になります。理論的には直接税がいいという理論があることはありますけれども、国民に対する税負担感が非常に強くなるということは当然だと思います。と同時に、では間接税にすれば、間接税は逆...全文を見る
○二見委員 間接税については国民生活をいろいろ勘案しなければならないという先ほどの御答弁でございました。私もそのとおりだと思います。ただ間接税の性格といいますか、特に物品税みたいなものですね、これは直接税に対する補完的な役割りである、こう聞いています。その補完的な役割りというのは...全文を見る
○二見委員 国の予算の財源確保という面からいって、たとえば直接税でもって七割、間接税でもって三割、それは六〇対四〇でもかまいませんけれども、そういう割合で財源を求めていかなければならないという実情にあることは私もよくわかります。ただその間接税というものに対する大蔵省の考えの中に、...全文を見る
○二見委員 それでひとつお考え願いたいのですが、消費を通じて担税力を見るというこの見方ですけれども、たとえばその品物を買えるのはそれだけ担税力があるからだ、だから物品税がかかってもかまわないのだ。逆にいえば、消費を通して担税力を見るというのはそういう考え方になると思うのです。たと...全文を見る
○二見委員 それから話は変わりますけれども、長期税制の答申の中に、「消費者の趣味、し好が千差万別で広範にわたる消費選択の余地があることを考えれば、この種消費税の課税対象が少数の特定の物品に限定されるということは、しゃし品、娯楽用品、便益品等の消費に係る消費者の担税力を反映した適正...全文を見る
○二見委員 もう一度、物品税の国税に占める割合と間接税に占める割合はどの程度でございますか。
○二見委員 たしかけさ四・五%という御答弁だったと思うのですけれども、四・七ですか、こまかいことはいずれにいたしましても、大蔵大臣は間接税の増徴をこれから考えていくと答弁されていますね。具体的に何を新たに設けるのか、それは大蔵大臣もまだ答弁しておりませんし、検討の段階であるという...全文を見る
○二見委員 話はちょっと戻りますけれども、先ほど、現在の個別消費税がいいのか、一般売り上げ税がいいのか、付加価値税がいいのか、それに対して、これは非常にむずかしい問題なのでこれから検討しなければならないというお話でございましたけれども、主税局長、いままでの深い学識の上からお考えに...全文を見る
○二見委員 非常に素朴な質問になりますけれども、日本の間接税はいろいろあります。そのうち、それの対小売り価格負担率というものを比較しますと、たとえばお酒とダイヤ、酒の場合はたしか五割くらいの税金がついておりますし、ダイヤの場合は一六・七%だったと記憶しておりますけれども、税率が違...全文を見る
○二見委員 物品税の場合ですと、現在は嗜好品とそれから娯楽用品と便益品ですね。午前中にも議論がありましたけれども、便益品として課税されている中には、生活の向上によりましてすでに生活必需品となっているものもあるわけですね。私は、おそらく物品税の課税の原則というのは、そういう生活必需...全文を見る
○二見委員 それから今度の改正の中で、カラーテレビが非課税が五%に上がりましたね。トランジスターテレビのカラーが五%上がって、四十六年度に一〇%、四十七年度には本則に戻って二〇%になる。二十インチ以下のものは五%、一〇%、四十七年度には一五%、こういう改正でございますけれども、物...全文を見る
○二見委員 五%上げるということが——ことしは消費者物価が六・何%ということでかなりものすごい上昇でありますけれども、そういう上昇のときに物品税を上げるということが消費者物価との関係から見て妥当であったのかどうか。物品税を五%上げればその製品も単純にいけば五%アップするわけです。...全文を見る
○二見委員 それからもう一点、物品税の免税点の引き上げの問題がありますね。引き上げたほうがいいのだ、引き上げてもらいたいという業界からの要望もあります。あるいは物価の関係からいって据え置いたほうがいいんだという議論もあります。大蔵省はこの免税点の引き上げは現在はどういうふうにお考...全文を見る
○二見委員 確かに免税点の引き上げにはいろいろな問題があると私は思います。局長の御答弁のように、免税点を上げれば、いままで企業努力で何とか押えていたのが、免税点が上がったおかげでその品物が上がるという場合もあります。それは物価の観点から考えれば物価上昇に拍車をかけるということにな...全文を見る
○二見委員 農林省にお尋ねしますけれども、三月二十七日に自由化関係閣僚協議会で、四十五年十二月末までに自由化決定品目の三分の二の自由化を実施する、こういう閣議決定がされておりますね。たしか四十六年末までに日本は六十品目の自由化を決定しているわけでありますけれども、そのうちの三分の...全文を見る
○二見委員 平林さんもあまり思い切ったことは言えないと思います、あとで省へ帰って大臣からおこられてもたまらないという御配慮もあるかと思いますけれども、遠慮しないで言っていただきたいと思うのです。  要するに、あと何品目、農林省としては十二月末までに自由化するのですか。
○二見委員 時間がありませんからこの点はあまり触れませんけれども、二月二十八日の日本経済新聞に、アメリカはかんきつ類とトマトの加工品、それから牛や豚肉、これの自由化を日本に強く要望している。一日も早く自由化をせよという要望をしているという記事が出ていたわけですけれども、この点は聞...全文を見る
○二見委員 具体的にいつまでというあれはないわけですね。
○二見委員 平林さんにお尋ねするのはあるいはちょっと見当違いかもしれませんけれども、農産物の自由化というのは日本の農業にとって大問題なわけですね。農林省の農業の基本的動向ですか、これによると、農林省としては農産物の自由化を進めるという方向で農業政策を立てているわけです。これは三月...全文を見る
○二見委員 平林さんはたしか貿易関税課長さんですね。まるきり管轄違いなわけですね。非常にお答えにくかったと思いますけれども、どうか本省にお帰りになりましたら、そういう質問があって私はいじめられたと、大臣のほうによくお伝え願いたいと思うのです。  またおりがありましたらこの問題で...全文を見る
04月10日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第24号
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○二見委員 二、三東畑先生にお尋ねしたいと思います。  第一点は、法人税に景気調整としての機能があるかどうか、あるいは持たせるかどうかということでございますけれども、三十年代と四十年代との日本の経済というものは大きく変わったと思います。三十年代の景気調整策は金融政策が大きなウエ...全文を見る
○二見委員 もう一点お尋ねしますけれども、実は今度の新経済社会発展計画の中にも法人税について、法人税は「国際水準と比較して相対的に決して高い水準にあるとはいえず、」と、こういうふうに答申に出ております。ただ日本の国税に占める法人税と所得税の割合を見てみますと、大体三〇%でもってほ...全文を見る
○二見委員 おことばを返すようでありますけれども、法人税を上げるべきときは上げる、下げるべきときは下げるというのは、一番最初に私が質問申し上げた景気調整という、そういう機能をも考え合わせてということでございましょうか。
○二見委員 それから一点、現在の法人税は資本上一億円以下で年収三百万円以下のところには軽減税率が適用されているわけであります。いわば二段階になっているわけです。欧米のほうは、イギリスあたりはたしか四五%の均一の税率だと思いましたけれども。法人の見方にも関係してくるわけでありますけ...全文を見る
○二見委員 最後にもう一点お尋ねいたしますけれども、新経済社会発展計画によりますと、租税負担率は五十年度水準二二・九、こういうふうに一応計画ではなっているわけです。一方租税政策としては住民税、所得税は今後ともその軽減に努力する、こうなっておりますけれども、そうなりますと、租税政策...全文を見る
○二見委員 どうもありがとうございました。
○二見委員 最初に、配当控除について御意見を伺いたいと思いますけれども、国民感情といたしまして、率直に不満に思うのは、給与所得者の場合は、夫婦子三人で百二万円以上になると税金を取られる。ところが配当所得の場合には三百四万円までは税金がかからない。これは新聞でもかなり大きく報道はし...全文を見る
○二見委員 正木先生にお尋ねしたいのですけれども、四十三年の資料ですけれども、一世帯平均当たりの貯蓄保有高の推移で、株式が一世帯十四万六千円というデータがあるわけです。これはサンプル調査ですから、実際そのとおり正確であるかどうかちょっとわかりかねますけれども、   〔上村委員長...全文を見る
○二見委員 横田参考人にお尋ねしますけれども、利子課税ですが、貯蓄増強に非常にメリットがあるというお話でございますけれども、私はどうもそうは思わないのですね。それで実は意見が反対になってまことに申しわけないと思いますけれども、昭和三十四年の上期から三十七年の下期まで、この間の個人...全文を見る
○二見委員 最後に、正木参考人にお尋ねいたしますけれども、先ほど一番最初に正木参考人、たしか法人税は景気調整としての役割りを果たすべきだという御意見をお述べになられたと思います。私もその意見は賛成なんでありますけれども、ただ瀬川参考人のほうはむしろ景気に中立であるべきだ、こういう...全文を見る
○二見委員 ありがとうございました。
○二見委員 夜のとばりがおりてまいりましたので、簡単に終わりたいと思います。  主税局長にお尋ねいたしますけれども、租税特別措置制度の中で探鉱準備金制度及び新鉱床探鉱費の特別控除制度、これは適用期限を一年間延長しておりますけれども、これはどういう制度になっておりましょうか。
○二見委員 そういたしますと、たとえば探鉱準備金を一千万と仮定いたします。一千万を探鉱準備金として、最初は、たとえばことしといたしますと、ことしは損金に繰り入れるわけですね。そうして一年間でその一千万円を新鉱床探鉱のために使ったという場合には、その一千万は一応益金ということになる...全文を見る
○二見委員 といたしますと、簡単にいえば一千万円は翌年にはまるっきり特別控除されてしまう。損金の中に入ってしまう。要するに税金の全然かからない金になる、とこういうわけでございますか。
○二見委員 そういたしますと、これは普通の特別償却の場合ですと、課税の繰り延べということになるわけですけれども、この場合はそういうふうにはならないわけですね。
○二見委員 お尋ねいたしますけれども、この制度によって恩恵を受ける会社、企業あるいは産業というのはどういうものが現在あるわけでしょうか。
○二見委員 この制度を適用いたしますと、たとえば非鉄金属のある会社は、大体こういう制度の恩恵を受けていない企業と比較して法人税はどのくらい安くなりますか。
○二見委員 実は私は四十二年の上期から四十三年下期までの二年間のこの制度による減税額が私の手元にあるわけです。このデータが正しいかどうか、私申し上げますので御確認願いたいのです。  非鉄金属大手七社で八五%の減税を受けている。そしてその実態はどうかというと、この制度を受けたこと...全文を見る
○二見委員 私、これほど不都合な制度はないと思うのですね。どうしてこの制度を現在存続させておかなければならないのか。たくさんのメーカーなり企業が恩恵を受けるのならばそれはうなずける面もありますけれども、わずか大手七社の非鉄金属会社だけが、言うならばこのようにばく大なる利益を受けて...全文を見る
○二見委員 アメリカと日本の法人税の実効税率はどういうふうになっておりますか。
○二見委員 アメリカなど外国と競争するために、アメリカもこういう制度をやっている、外国もこういう制度をやっている、そして外国と競争するために、日本でも税制上こういう恩典を設けなければならないのだということですけれども、逆にいえば、法人税のほうはアメリカのほうが高いわけですね。日本...全文を見る
○二見委員 新鉱床をさがすためだというのが一つの理由になっているようでありますけれども、これは私は非鉄金属ばかりではないと思うのです。企業にしても、海外にどんどん進出しなければならないだろうし、新しい市場というものを開拓していかなければならない。ほかの企業だって同じことです。それ...全文を見る
○二見委員 政務次官にお尋ねいたします。  答申によりますと、これについては「とりあえず、その適用期限を一年間延長し、その間、制度の合理化について検討する。」こうなっているわけです。主税局長も、この制度がいかに不合理なものであるかということは十二分に認識された上で、これから一年...全文を見る
○二見委員 国民の納得していける方向、よりよいものにしていきたいという政務次官の御答弁、そっくり私すなおに信じたいと思います。来年またこの制度が残って出てきたら、あれはうそだったのかと、議事録を持っておたくへ釈明を要求に参りますので、よろしくお願いいたします。  そのほかまだ聞...全文を見る
04月14日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第25号
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○二見委員 所得税につきましては、昨日の参議院で大蔵大臣のほうから、夫婦子二人で百万円という一応のめどが示されたようでございますし、その点につきましては午前中の総理に対する質疑でも大体こういう方向が明らかになったように思います。私は、所得税ではなくて法人税について、今後改正する際...全文を見る
○二見委員 今回法人税が多少アップされたわけでありますけれども、私は、アップしたということについて、景気対策という面も含めてアップしたというその姿勢については賛成なわけです。ただし、上げ方が気にくわないのと、やり方が気にくわないので非常に不満なわけでありますけれども、そういう姿勢...全文を見る
○二見委員 景気に対応させて法人税も考えていく、こういうふうに理解してよろしいわけですね——そこまでは言い切れない……。その問題は時間がありませんので先に進めます。  配当控除に関連して一点お尋ねしたいと思います。配当控除が引き下げられるということには私賛成なんです。配当控除と...全文を見る
○二見委員 この中小法人と大法人との税制問題が非常にむずかしいのは私わかります。私は、大蔵大臣が御答弁をされなければ、そこまで話がいかなければお尋ねしようと思っていたのでありますが、一つは、大法人の担税力問題を考えた場合、中小法人と大法人とどちらに担税力があるであろうか。大法人の...全文を見る
○二見委員 中小企業の問題にさらに言及したいと思いますけれども、同族会社がありますね。今回は同族会社に対する留保金課税がたしか改正されましたけれども、その前に主税局長にちょっと教えていただきたいと思いますが、わが国での同族会社の数と、留保金課税を受けているものは、資本金別にわかり...全文を見る
○二見委員 同族会社というのはどちらかといえば中小企業のほうが多いわけですね。大規模の同族会社は少ないわけですね。留保金課税を設けられた趣旨は全然わからないわけじゃありませんけれども、中小法人の同族会社に対して留保金課税を設けるということが内部留保の充実に利益するかどうか、私これ...全文を見る
○二見委員 私も、個人企業との均衡を十分承知の上でお尋ねしたわけです。その均衡をはからなければならないのはわかります。だけれども、この点は私はこれからも考えていただきたい問題だと思うのです。バランスの問題があるからということでなくて、私バランスの問題があるということは十分承知して...全文を見る
○二見委員 そこで、租税特別措置制度について総理大臣に御見解を承りますけれども、租税特別措置制度は税負担の公平という観点からすれば決して望ましいものではない。これはすでに批判されているところであります。私も、税負担の公平というところから見ると、租税特別措置制度というものは決して好...全文を見る
○二見委員 具体的な問題でいきますと、租税特別措置の中に減耗控除制度というものがあるのですが、これは私は非常に不合理な制度だと思っているわけです。総理は、当然この制度について詳しく御存じだと思いますけれども、確認の意味も込めて、主税局長申しわけありませんが、この減耗控除制度という...全文を見る
○二見委員 主税局長にさらに説明していただきたいと思いますけれども、この制度を利用することによって法人税は大体どのくらい負担が軽くなりますか、大体の目安でけっこうです。
○二見委員 さらに説明してもらいますけれども、たしかこの制度を利用している最も大きなものは非鉄大手七社でございますね。主税局長の手元にもし資料がありましたらば発表していただきたいと思うわけです。四十二年上期から四十三年下期に至る二年間の大手非鉄金属七社がどの程度の減税額を受けたか...全文を見る
○二見委員 総理大臣、いまお聞き及びになったとおり、この制度を利用することによって十八億円以上の減税を受けた会社が一社あるわけです。そのほか十億円以上、七億円以上、四億円以上、一億円以上、こういう巨額な減税を受けている会社が合計で七社あります。この制度を存続させる理由として、これ...全文を見る
○二見委員 私も鉱床発見ということが非常に危険度の多いことはわかります。だから、それに対して全然国がめんどうを見なくてもいいという、そこまで私も言い切れないのです。だけれども、現在のこのやり方は私は少し問題があると思う。この点は、どういう立場でやるか、税でやるのがいいのか、これは...全文を見る
○二見委員 地域住民の負担を考えない自治権はないだろうという総理の答弁、私も賛成なんです。この問題を言うと、角をためて牛を殺すようなまねをしないでくれ、こういうふうに地方から言われるわけです。私は、地方自治という大義名分を振りかざして地域住民を圧迫するのはやめてくれと、私のほうか...全文を見る
○二見委員 超過課税団体が減っていることは、私はよくわかる。四十五年はたしか六百くらいです。去年が八百五十くらいで、四十五年度は六百くらいになるだろうと言われておりますし、その点についての自治省の指導というのは、私は非常に高く評価するものですけれども、ただ法律の上、地方税法の上で...全文を見る
○二見委員 最後に、昨日大蔵大臣は参議院で、夫婦子二人で百万円、そのために基礎控除その他の控除を引き上げる、こういう御答弁をなさったわけでございます。というふうにけさの新聞に出ておるわけですが、基礎控除その他の控除を引き上げる。われわれにとっては非常にありがたい話でありますけれど...全文を見る
○二見委員 終わります。
04月28日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第29号
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○二見委員 確認いたしますけれども、午前中に赤字会社の数が百七十二者というふうに聞いておりますが、これはこのとおりでよろしいですか。
○二見委員 ついでに赤字会社百七十二者の赤字総額がわかりましたら教えていただきたいと思います。清酒製造業界の負債総額がどのくらいになっているか、それをあわせてお願いします。
○二見委員 それから、清酒製造業者はおそらく法人と個人と両方あると思うのですけれども、その割合、数、三千五百幾つかのうち法人がどのくらいで、個人がどのくらいかということはわかりますか。
○二見委員 転廃給付金の問題でございますけれども、四十五年度の見込みは、午前中のお話ですと大体十三億円ぐらい、対象になる製造業者はおよそ二百というお話でございました。そうしますと、一者平均大体六百五十万円ぐらいの転廃給付金が支給されるわけでございますけれども、この点で国税庁にお尋...全文を見る
○二見委員 法人の場合ですと、たとえば赤字会社の場合には赤字分というのは損金として落とされるわけですね。それから従業員に退職金を払えばそれも給付金の中から全部落とされてしまう。残った分について大蔵省のほうとしては税金をかけるということになると思います。個人の場合には、たとえば去年...全文を見る
○二見委員 私もこれは何とかならないものだろうかと思っていろいろ調べたのですけれども、現行の法律ではどうもだめらしいので、国税庁としてはおそらく法律のたてまえどおりにやってきますから、給付金六百万円なりあるいは七百万円あるいは一千万円に対しては、課税対象とみなしてくることは、現在...全文を見る
○二見委員 それから納付金の納付ですけれども、午前中、今度は納付金を納めるほうは均等割りが一万円で、一キロリットル当たり五百五十円が最高限度であるというふうなお話でございましたけれども、それはそのとおりでよろしゅうございますか。
○二見委員 けさ午前中に、四十五年度にキロリットル四万円もらえるならばやめてしまおうという業者が続出して、二百億円ぐらいになった場合にどうするかというお話がありました。可能性はあるけれども蓋然性はない、たしかこういう答弁がありました。ただ問題は、たとえば納付基準を均等割り一万円、...全文を見る
○二見委員 私も二百億というような数を言っているのではなくて、たとえば四十五年の場合には二百者ぐらいやめて、予定は十三億ないし十三億二千万円くらい、こう中央会のほうで見ていますね。おそらくそれでもって、現在のように均等割り一万円、それから五百五十円という割合でいけば、大体それでお...全文を見る
○二見委員 それから今度の法案の九条二項によると、大蔵大臣が指定した期限までに納付金あるいは延滞金を納めなかった場合には、「酒税に係る滞納処分を受けた者とみなす。」こうありますね。これは製造免許を取り消すという、そこまでの意味を含んでいるのでしょうか。この点はどうですか。
○二見委員 その点で、三つの角度からお尋ねします。  一つは、免許取り消しをされた者ですね。数は少ないというお話でございますけれども、全然ないということも考えられません。あるいはそういうこともあり得ると思いますけれども、免許を取り済された者は、これは強制的に廃業させられるわけで...全文を見る
○二見委員 いまの点、一点だけはっきりしないのですが、たとえばことし、四十五年度は非常に経営状況が悪いけれどもお酒はつくる、だけれども、私は来年はやめるんだ、いまの経営状況ではとうてい納付金は納めるだけの力がない、そういう人もやはり納付金を納めなければならない。ところが納められな...全文を見る
○二見委員 私の質問とちょっと食い違っているような気がするのですけれども、時間がありませんから先に進みます。  今度のこの制度に対して、政府としては補助金を四十五年度に七億円、はっきりはしてないけれども四十六年度にも七億円出すような意向がけさございましたけれども、塩の交付金があ...全文を見る
○二見委員 清酒のほうではこれから六百ないし七百の清酒製造業者が転廃業を余儀なくされるわけです。それには当然従業員もおります。全国でおそらく五、六千人ないし一万人くらいの従業員がいるのじゃないかと思います。当然退職金の問題が起こってくるわけです。ところが、清酒製造業界では退職金制...全文を見る
○二見委員 予定の時間が過ぎましたので、まとめて二つだけお尋ねします。  一つは、清酒製造業の中小企業近代化基本計画、こういう計画があるそうでございますけれども、それによると、昭和四十八年度末には原価は実質一一%以上引き下げることを目標にしております、こうあります。私も左党でご...全文を見る
○二見委員 いまのところをもう一ぺん確認しますけれども、個別融資の場合には金融機関に担保は要らないわけですね。
○二見委員 あと公取の関係にも二、三お尋ねしたかったのですが、時間がございませんので、きょうはこれで終わります。
05月06日第63回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号
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○二見委員 最初に昨年の都議選で、これは先日新聞で大きく報道されましたのですでに御存じだと思いますけれども、他候補に入るべき票が五百票まぎれ込んでいたために、大きな問題になっております。これは、いままで選挙というものは神聖であったというような国民の感情から見ますれば、私、これほど...全文を見る
○二見委員 これについては、その当時落選と決定された深野さんという候補者から異議申し立てが出ているわけですね。それが区の段階でもチェックできず、それから都選管の段階でもチェックできず、結局裁判に持ち込んだ結果、これが明らかになった。その前に区の段階で、あるいは都の段階でなぜこれが...全文を見る
○二見委員 都選管に異議申し立てをして、都選管のほうは、原則としては得票全部を再点検をして調査するのが原則である。私もそのとおりやらなければいけないと思いますけれども、都の場合、今回の場合にはそれがそのとおり、原則どおり行なわれなかったわけですね。原則どおり行なわれていれば、いま...全文を見る
○二見委員 確かに、選挙法を見ましても異議申し立てすることができるという規定はありますけれども、異議申し立てを受けた場合には選挙管理委員会としてはこういうふうにやりなさいということは書かれてないわけですね。だから、やりようによってはどうにでもやれるわけです、悪く解釈すればですね。...全文を見る
○二見委員 もう一点は、東京都の場合には二十三区は開票所は各区一カ所ですね。そうすると、東京都のように人口の多いところは、何十万という投票用紙を見なければならないわけです。それが一カ所で開票を行なうというところにも事務上の無理があるのじゃないだろうか。これが三千とか五千とかあるい...全文を見る
○二見委員 大臣にお尋ねいたしますけれども、第六次選挙制度審議会の答申が間もなく出ます。今回は参議院の定数是正の問題が答申されるといわれておりますけれども、大臣は参議院の定数是正についての答申を受けた場合に、これをどういうふうにお取り扱いになるか。その点いかがでしょうか。
○二見委員 新聞報道によりますと、参議院の定数是正については、地方区について大阪と神奈川の増員をそれぞれ二名ずつ行なうという答申が出るというふうに伝えられております。まず、そのとおりの答申が出た場合、大臣は、いま尊重して立法措置を考えるというお話でございますけれども、たとえば神奈...全文を見る
○二見委員 通常国会というお話でございますけれども、通常国会というのは暮れに召集になって、実質審議は二月に入ってからですね。二月に入ってから通常国会に提出して、はたして六月に行なわれる参議院の選挙に間に合うかどうか、一つ疑問があるわけです。いままでの例ですと、秋には大体臨時国会が...全文を見る
○二見委員 答申はどういう形になるか、私ははっきり正式にはわからないわけですけれども、神奈川と大阪というふうに出てきた場合、大臣としてはこの線だけで行きますか。それとも東京だとか、ほかのところまで、政治的判断を加えて定数是正をお考えになるのかどうか、その点はどうでしょうか。
○二見委員 第六次選挙制度審議会が幕を閉じますと、その次は第七次ということになるわけですが、これは五月二日の読売新聞でございますけれども、その中で、「「政党本位の選挙の実現を図り、選挙制度の抜本改善を図るためには、基本的な問題として衆院の選挙区制、選挙方法について検討を加えること...全文を見る
○二見委員 読売新聞の見出しでは「衆院区制が中心」と、こう見出しが出ているわけです。四段のゴジックの見出しです。そうしますと、衆院区制改正ということになりますと、現在の中選挙区制がいいかどうかという問題に当然なるわけです。大臣としては小選挙区制を意図して衆院の区制というものについ...全文を見る
○二見委員 警察庁にお尋ねしますけれども、やはり第二委員会の委員長報告の中に、選挙の腐敗防止について、買収、供応等悪質なる選挙違反をなくするための方策の必要性が強調された、こういう内容があります。その次に、選挙運動に詳細な制限を設け、取り締まりによって腐敗を防止しようとしてもいま...全文を見る
○二見委員 選挙違反の内容にもピンからキリまであるわけです。実際に選挙を冒涜し政治不信を起こさせる大きな問題は買収だとか供応だとか、そういういわば悪質犯といわれているものが実質的には選挙を冒涜し政治をよごす大きな原因となるわけです。いまの局長の答弁によりますと、現在の制限規定はあ...全文を見る
○二見委員 大臣にお尋ねしますけれども、いま局長の御答弁を聞いてほぼ御理解いただいたと思いますけれども、これから選挙の腐敗防止ということにわれわれが目を向けていくとするならば、取り締まり当局の勢力をむしろ悪質犯に向けるように制度の上でもしていかなければならないと思うわけです。取り...全文を見る
○二見委員 私の表現が悪かったので大臣のほうから訂正と正しい表現に直していただきましたので、たいへんありがたいと思いますけれども、私も、現在あまりにもきびしいがために取り締まり当局の手が不足になってしまう、そのためにほんとうならば罰せられなければならない、徹底的に取り締まらなけれ...全文を見る
○二見委員 連座制の問題でやたらに範囲を拡大されたらそれは困ります。ある程度の制限を設けるのはあたりまえだと思いますが、少なくとも「父母、配偶者、子又は兄弟姉妹」というのは立候補者とは密接な関係にあるわけですね。これは連座して当然な対象と思います。それに「同居している」ということ...全文を見る
○二見委員 それから先ほど西宮先生からもお話しされておりました、あるいはダブるかもしれませんが、一点だけお尋ねいたしますけれども、例の知事の六選禁止の問題です。これは六選禁止というものを法律で定めた場合に、それは憲法上問題がないというような意見もあるようでありますけれども、六選禁...全文を見る
○二見委員 では、別の問題に移ります。  こまかい問題になりますけれども、まず選挙の啓発ということについて。これは不断にやっていかなければならない問題だと思いますけれども、どういうふうに進められていくのか。まず基本的な考え方をお尋ねしたいと思います。
○二見委員 これは昭和四十三年一月一日現在の資料でございますけれども、都道府県に選挙管理委員会の事務局が置いてないところが大部分のようであります。聞くところによると、都道府県で選挙管理委員会事務局というものを常設の機関として設置しているのは、東京都だけであると聞いておりますけれど...全文を見る
○二見委員 選挙担当の職員は、市の段階ですと事務局を置いてないところは専任の職員は一・二名です。要するに、選挙について常時携わっているのは一人きりです。永久選挙人名簿のことであるとか、いろいろな事務上のことがありますけれども、選挙の啓発等の事業をわずか一名か二名の者で企画し、立案...全文を見る
○二見委員 時間がありませんので先に進みますが、四十五年度予算で、選挙の常時啓発補助金というのが出ていますね。私、記憶がさだかではありませんが、三億六千万くらいだろうと思います。数字が違っていたら訂正を願いたいと思いますが、私の記憶では三億五、六千万円と記憶します。全国には市町村...全文を見る
○二見委員 それから統計局見えていますか。——来年統一地方選挙が行なわれるわけでありますけれども、それに関連してお尋ねいたします。  ことしの十月一日に国調が行なわれるわけでありますけれども、統計局としては、これをいつまでにまとめていただけますか。最終的にはいつまでにまとまりま...全文を見る
○二見委員 来年四月に統一選挙が行なわれるわけですけれども、これは国勢調査をもとにして議員の定数が変わるわけです。国勢調査では統一選挙の定数の是正には間に合いませんか。
○二見委員 自治省にお尋ねいたしますけれども、統一地方選挙の場合、市町村の議員の定数がございますね。これは人口でもってきちんときめられてくるわけですけれども、正確にいえば、国調データをもとにして議員の定数というものをきめるのが一番正確だと思うのです。その点については自治省としては...全文を見る
○二見委員 自治省としては何月までに——一月か二月か、何月までに市町村の人口がわかれば、統一選挙に間に合いますか。
○二見委員 自治省としては最小限どの程度の——人数だけわかれば、それで済むわけですか。
○二見委員 統計局にお尋ねしますけれども、人口だけわかれば自治省のほうはいいのだそうですけれども、それだけは何とか統一選挙に間に合わしていただけますかね。
○二見委員 そういたしますと、万が一国勢調査が間に合わなかった場合ですね。自治省としては、いままでの定数でいくわけですか、それとも何か去年あるいはことしの一定の時点をとらえて、それでいくのか、その点はどうでしょうか。
○二見委員 時間がありませんので、最後にお尋ねいたします。  一点は、選挙裁判の話でありますけれども、法務省からいただいた資料によると、選挙裁判は受理の日から終局期間まで非常に審理が長いわけです。一カ月以内、三カ月以内というのもありますけれども、三カ月以上も受理の日から終局の日...全文を見る
○二見委員 もう一点。やはりこれも第一次の選挙制度審議会で問題になった高級公務員の立候補の問題です。  第一次選挙制度審議会のときに、「国又は公社、公団若しくは公庫の法律で定める職にあった者は、離職後最初に行なわれる参議院全国選出議員の選挙に立候補できない」こういう答申が出てお...全文を見る
○二見委員 以上で終わります。
05月12日第63回国会 衆議院 大蔵委員会 第32号
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○二見委員 きょうは庶民生活に関係ある問題について、二、三大蔵省側の御意見を伺いたいと思います。  総論的なことをお尋ねしますが、実は住宅問題に対する金融のあり方ということなんです。御存じのように、政府は住宅五カ年計画を立てて、六百七十万戸建てるという計画を立てて、着々とそれが...全文を見る
○二見委員 ということは、住宅金融については、たとえばほかの企業のものに対する貸し出しと基本的な姿勢としては差別してはいけない、住宅金融だからといって差別するのじゃなくて、平等に扱うのが金融の本来のたてまえだ、こういう意味に理解してよろしいですか。
○二見委員 これは四月十二日の、ちょっと古いですけれども、朝日新聞によりますと、生保業界が住宅ローンに対して「日本生命が、年九%だった金利を四月一日以降の新規契約分から一気に〇・五%引上げ、九・五%にした。」こういうニュースが載っております。で、第一生命、明治生命も六月一日から利...全文を見る
○二見委員 生保業界提携ローンだという。確かに提携ローンですけれども、提携ローンのほうにまず話を進めますが、方向としては、生保業界は、いま話にあがっているのは、実際に利上げをしたのは日本生命、六月一日からが第一生命と明治生命だ。このほか残りの各社もやはり同じような〇・五%程度の利...全文を見る
○二見委員 生命保険会社が利上げをすると、それに引き続いて今度は信託銀行が五月一日分以降から〇・三六%の引き上げ一これは四月十二日ですが、〇・三六%引き上げる準備を進めているという記事が出ておりますけれども、信託銀行はすでにこれは引き上げはしているわけですね。
○二見委員 同じようにほかの信託銀行も、時期の相違はありますけれども、やはり全部引き上げるような方向になりますか。
○二見委員 それから、いま金利の問題で大体引き上げる方向だという話でございますけれども、今度融資ワクについても、金融機関では引き締めといいますか、融資ワクを締めるという方向にすでに動きが出ているのではないでしょうか。
○二見委員 ワクを締めつける方向はあまり聞いてないというお話ですけれども、四月二日の日本経済ですが、これは大手不動産業者に対することでありますけれども、「三井不動産によるとこれまで同社に年間十億円以上のローン対象融資を行なってきた三井生命が四十五年度ワクとして同様に昨年度実績を下...全文を見る
○二見委員 先ほどここで、金利の引き上げは、あるいは締めつけは提携ローンだ、非提携ローンのほうはむしろそうでないというふうな、はっきりは申されませんでしたけれども、そういうように受け取れるような御答弁がありました。非提携ローンも積み立てローンもこれから伸びるのじゃないかという見通...全文を見る
○二見委員 政務次官にお尋ねしますが、ほんとうは一番最初にお尋ねするわけだったけれどもお見えになりませんでしたので、繰り返しになりますが、政府のほうとしては、住宅を建てる場合にはあまり国としては建てないで、どちらかといえば民間に家をたくさん建ててもらおう、あなた方の貯金なり個人の...全文を見る
○二見委員 住宅金融の伸びについては私も承知しておりますけれども、これもやはり三月十六日の日本経済新聞ですが、こう出ています。見出しが「“飛び込み訪問”はダメ」途中省略いたしますけれども、「非提携ローンのなかでも利用者があらかじめ一定の金を積み立てておく積み立てローンは、銀行にと...全文を見る
○二見委員 日本の経済の健全な運営のために金融政策というのは大事だと思います。引き締めの場合も必要だろうし、緩和する場合も必要だろうと思います。ただ、いままでの金融引き締めというものがどこが犠牲になってくるかといえば、大企業が金融を引き締められて犠牲になるかというと、決して大企業...全文を見る
○二見委員 時間がありませんので話を変えますけれども、六月に金融制度調査会の答申が出るという予定になっておりますけれども、そのときには中期預金の創設がかなり大きなウエートをもってうたわれてくるのじゃないかといわれております。それに対して大蔵省としては、答申を受けたあと、各金融機関...全文を見る
○二見委員 大蔵省としては中期預金創設についてはまるっきり白紙である、検討はしているけれども、創設するかどうかということはこれからの問題であって、まるっきり白紙である、こういうことですか。
○二見委員 この記事は推測だとおっしゃるのですけれども、推測にしてはだいぶこまかいですよ。「期間は二年、金利は年六パーセント台」こうなっております。これはかなり内容的には固まっているような感じを受けるわけです。大蔵省としてもおそらくこの方向でいくのではないかとこちらは推測したくな...全文を見る
○二見委員 これは将来の問題としては、中期預金創設ということはやはり考えられる問題だというふうには大蔵省としては受け取っておるわけですか。今秋やるとか来春やるとかいう期限の問題ではなくて、方向としては望ましいものである。それはいろいろなほかの各種金融機関から——都市銀行ではないほ...全文を見る
○二見委員 これ以上議論を詰めませんけれども、ただ、あとこういう記事が出ているのですね。「普通銀行、長期信用銀行、信託銀行の間にある高いカキ根をできるだけ低くして相互乗入れを認め、競争を通じて最終的に銀行の合併、提携を促そうという構想は、経済成長が鈍り金融緩和の時代がくるという認...全文を見る
○二見委員 この問題は大きい問題でございますので、また後ほど別の機会に審議さしていただきたいと思います。終わります。      ————◇—————
08月10日第63回国会 衆議院 農林水産委員会 第32号
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○二見委員 時間がありませんので大臣に簡単にお尋ねしたいと思います。  最初にちょっと確認いたしますけれども、先ほどの御答弁でちょっとはっきりしなかったので確認したいのですが、いわゆるカドミウムを含有している米について、まず四十五年度産米については、一PPM以下については買い上...全文を見る
○二見委員 ということは、一PPM以下についても目下検討中ということですか。
○二見委員 これは当然その検討の中で出てくる問題でありますけれども、かりに一PPM以下については買い上げるけれども、配給米に回さないといった場合、先ほど大臣から、これは国が負担すべき筋合いではないという御答弁がございましたけれども、配給米に回さないことになれば、それについての費用...全文を見る
○二見委員 どうもその点の答弁がはっきりしないんですね。最終的には検討するというけれども、もしそういう米を配給米に回さない場合には、農林省としてはその配給米に回さない分については当然企業にその責任をかぶせる、またたとえば一PPM以上は買い上げないとすれば、それについて生ずる農家の...全文を見る
○二見委員 はっきりいたしませんけれども、先に進みます。  話が抽象論になりますとやりにくくなりますので、具体的な問題でお尋ねしますけれども、群馬県の安中に生じた米の問題ですね。現地に私行きましたら、たしか東邦亜鉛の原因によるカドミウム、今年産米の十一ヘクタールについては現地で...全文を見る
○二見委員 実は大臣に御答弁願いたいのですけれども、たとえばこの群馬県の問題は、現地の県の農政部あたりでは、来年は作付転換しよう、そういう方針でいるわけです。ではどういう方向で作付転換するかというと、食糧は無理だというので、苗木だとか植木だとか、そういう方向に作付転換したらいいん...全文を見る
○二見委員 来年も作付転換、ことしと同じような方針をとっていけば、こういう地域がたとえば作付転換すれば、それは国のほうから当然奨励金は出る。もしことしと同じやり方を来年継続すれば、あなたの御答弁ですと、来年もそうすれば奨励金は出す。もしことしの生産調整が、奨励金を出すのはことし限...全文を見る
○二見委員 生産調整の対象とするのは問題があるからこれはむしろ企業責任でやらせる、こういうことですね。基本的な考えはそういうわけですね。
○二見委員 大臣、ちょっと基本的なことですけれども、たとえば安中で現在起こっているのは、人間のからだについてはイタイイタイ病じゃないかという病気が起こっています。それから農産物については減収という結果が出ているわけです。こういう減収という結果ですね。カドミウムによる減収というか、...全文を見る
○二見委員 まだ公害とまで大臣は認識されておらない、そういうふうにいまの答弁は受け取れるわけですけれども、そういうふうに受け取ってよろしいですか。
○二見委員 時間がありませんのでまとめてお尋ねをいたしますが、一つは、群馬県の調査によると安中市では米の減収が反当たり、十アール当たり五十二キログラムの減収です。高崎でも二キログラム減っておりますし、麦におきましては十アール当たり百三十二キロの減収になっているわけです。こういう減...全文を見る
○二見委員 それからこれはやはり厚生省の調査ですけれども、安中の小麦のカドミウムの含有量が最高三・五六PPMと出ているわけです。現在米についてはいろいろな批判はあるけれども、玄米で一PPMという安全基準は示されている。これについてこの数字がいいか悪いかは別ですけれども、一応示され...全文を見る
○二見委員 聞いているのじゃ困るのです。麦ばかりじゃなくてあそこは野菜もありますし、いろいろな作物があるわけです。それは全部厚生省まかせにするのか。食べているのは農家なんです、自分でつくって自分で食べているのだから、そこはだいじょうぶとかだいじょうぶでないとか、その基準くらいはは...全文を見る
○二見委員 時間が来ましたので以上で終わります。
10月12日第63回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第9号
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○二見委員 最初に、過去の委員会で何回か取り上げられましたビラの頒布の規制の問題について、きょうははっきりした自治省側としての方針を伺いたいと思うのです。  いままでの何回かの委員会でもって、政府としては今度の通常国会にビラを規制するという内容の改正案を出すという方向だけはわれ...全文を見る
○二見委員 選挙活動につきましては、ずっと自由化の方向でもって進んできているわけですね。これは大臣も御承知だと思います。それに対して、ビラの規制ということになりますと、これは自由化の方向とは逆行するのですね。ところが、九月四日の参議院の公選法の特別委員会では、わが党の多田省吾委員...全文を見る
○二見委員 そうすると、頒布数あるいは頒布回数を制限するということは実質的には無理だというふうにこちらでは理解してよろしいでしょうか。
○二見委員 それからビラの記載内容ですけれども、たとえば「〇〇党にあなたの支持を」というような、政治活動というよりもむしろ選挙活動にわたる分野についても、現在では認められているわけですね。具体的に「〇〇候補に一票を」ということは、これはできないけれども、「〇〇党にあなたの支持を」...全文を見る
○二見委員 そうすると、頒布数の制限もなかなかむずかしい、それから記載内容の制限もこれはいまのままでいいのじゃないかという御答弁ですけれども、残されたのは頒布方法の制限ということになるわけですね。たとえば、いままでは政談演説会場で、たしか候補者の名前入りでよかったですね、改正前は...全文を見る
○二見委員 いずれにしても、これは四月の統一選には間に合わせるつもりで作業は進めておるわけですか。
○二見委員 そうすると、やはり九月四日にうちの多田委員が、「あくまでも自由化をそこなわないようにしてアンバランスを是正するのだ、こういう現在お考えでございますか。」という質問に対して、大臣は「大体その考え方でございます。」アンバランスを是正する方向で考えていきたいのだ、こういう御...全文を見る
○二見委員 具体的にどういう欠点を補うかという、まだそこまでは成案はまとまっていないわけですね。
○二見委員 私、アンバランスの是正のほうは大賛成なんですけれども、ビラの規制のほうは方法を間違えると選挙の自由化に水をさすのじゃないか、逆行するんじゃないかというおそれがございますので、その点は十分慎重に御検討を願いたいと思います。  次に、これも何回か論議された選挙の年齢の引...全文を見る
○二見委員 その場合、選挙年齢引き下げ問題調査会というのか、あるいはそういったような諮問機関みたいなもの、あるいは調査機関みたいなものを設けて、この問題を調査されるわけですか。それとも現在の自治省の選挙課の中で、職員の手でもってやっていくのか、その点はいかがでしょうか。
○二見委員 十八歳に引き下げるという問題、民法との関係あるいは少年法との関係がいろいろ論議されましたけれども、自治省としては、民法で満二十歳、これを成年としておりますけれども、民法のほうの年齢が引き下げられなければ選挙権のほうも引き下げることはできないというお考えなんでしょうか。...全文を見る
○二見委員 やはり民法との関連が非常に強いわけですね。先ほどの選挙部長のお話ですと、これから若い世代を調査していくというお話でございます。確かにそうしていかなければ、この引き下げの問題もスムーズにいかないと思います。自治省がそういうふうに若い人たち、若い世代の意識調査をしょう、そ...全文を見る
○二見委員 もう一点。先ほど堀委員から御質問のありました第七次選挙制度審議会の問題についてですけれども、先ほどの御答弁ですと、十月の末あるいは十一月の初めに発足させたいという御答弁でございましたけれども、聞くところによりますと、会長人事でだいぶもめておるという話を聞いておりまして...全文を見る
○二見委員 今月の末には自民党では総裁選挙がございまして、うわさによると、そのあと内閣改造があるのじゃないか。これは自民党のことでございますから、われわれ野党のほうは関知しないところでございますけれども、第七次は内閣改造前にやれる公算のほうが強いでしょうか、それとも改造後のほうが...全文を見る
○二見委員 何を諮問するかということでありますが、衆議院の定数是正だとか、二、三候補があがっておるようでございますけれども、大臣としては、衆議院の定数是正の件、そのほか何か具体的にこれとこれだけは諮問して検討してもらいたいというものが、たとえば小選挙区制の問題とか参議院の全国区の...全文を見る
○二見委員 最後に、政治資金規正法の問題ですけれども、九月四日には大臣は「直ちに次の国会に出すかどうかにつきましては、いまだ結論を得ておりはしないところでございまして」、次の国会に出すかどうかはっきりしていないという御答弁でございました。政治資金規正法は佐藤総理大臣も出す出すと絶...全文を見る
○二見委員 長過ぎるじゃないかと大臣自分でお断わりになっているように、私は確かに長過ぎると思いますし、三年間も検討されたらもう問題点もあらかた出そろっておると思います。しかも前回たしか四十二年でしたか、あのとき出された改正案のどこに問題点があるのか。あれでは甘過ぎるという問題なら...全文を見る
○二見委員 以上で終わります。
11月09日第63回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第10号
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○二見委員 運輸大臣に一、二点お尋ねいたしたいのですが、人事院規則によると、政治的行為の定義として「政治的目的のために職名、職権又はその他の公私の影響力を利用すること。」これが政治的行為の定義になっておりまして、国家公務員法百二条によりますと、「職員は、政党又は政治的目的のために...全文を見る
○二見委員 大臣が今後誤解を生ずるような行為、行動は絶対にさせないという正直な答弁でございましたので、それはその点で了解しますけれども、またもう一点は、大臣が御答弁になりましたように、こういうときにお茶菓子程度で済ませるのが好ましい、私もそのとおりだと思います。しかし、こういう許...全文を見る
○二見委員 大臣に参院の地方の定数是正について二、三こまかい点をお尋ねしたいと思うのですが一最初にこれは確認でございますけれども、六日の参議院の公選法特別委員会で、定数是正について大臣は、「人口に動きがあり、たとえば岡山と熊本の両県は逆転する心配も出てきた。定数是正を考える際の基...全文を見る
○二見委員 その中で「合理的な措置をとりたい」ということについて、具体的にどういうふうにお考えになっているのか。たとえば岡山と熊本の人口が逆転をした場合、答申ですと岡山が二名定数削減でございますね。それを岡山のほうの定数はそのままにしておいて、熊本のほうを減らすというのを「合理的...全文を見る
○二見委員 そういたしますと、岡山と熊本が逆転した場合は、岡山の削減ということは考えられないわけですね。熊本のほうの人口が少なくなった場合は、岡山のほうの定数を減らすということはちょっとこれは考えられないことになるわけですか。いろいろとあるでしょうけれども、基本的にはそういう方法...全文を見る
○二見委員 もう一点は、定数の問題を考える場合に、現在の定数総ワクですね。総定数はそのままで、その中で検討していくのか、あるいは衆議院がやったみたいに、総定数のワクそれ自体を広げていくということも考えられるのか、これは二通りどちらかですね。大臣としてはどちらのほうで考えたほうがや...全文を見る
○二見委員 総ワクをそのままにしておいて中をいじるということになると、私は減るほうの話で問題にいたしましたけれども、大臣の「合理的な措置」の場合ふえるほうですね、東京、神奈川、大阪は二名ずつ定員増になりますけれども、そのほうについても手を入れるということになるわけですか。
○二見委員 公選法の改正案は通常国会に出すという大臣再三の御答弁がありました。固い決意が披瀝されているわけでありますけれども、一部の報道によれば、定数問題については非常に情勢がこんとんとしてきたので、実現できるかどうかわからないというちょっと悲観的な報道も一部あるわけですね。党内...全文を見る
12月09日第64回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号
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○二見委員 大臣が御出席になるまでの間に、こまかい点を事務当局のほうにお尋ねしたいと思います。  改正案によると、今度は百四十六条に「若しくはシンボル・マーク」が入ったわけですけれども、このシンボル・マークというものに自治省としては特定な定義というものがあるのですか。
○二見委員 そうすると、その前に今回なぜこのシンボル・マークを入れなければならなかったのか。シンボル・マークなんてあえて入れる必要はないというのが私の考え方なんですけれども、これは今度の改正案の全体に関する問題でありますし、根本的なことはまた大臣がお見えになったら私お尋ねするつも...全文を見る
○二見委員 シンボル・マークというのは社会通念上一つの概念があるという先ほど一番最初の御答弁でありましたが、このシンボル・マークというものについて大きさの規定はあるわけですか。その点どうでしょうか。
○二見委員 ということは、ポスターとしてシンボル・マークを使ってはいけない、ポスター以外ならばシンボル・マークの使用は可能なわけですか。
○二見委員 そうすると、シンボル・マークを政治活動用のポスターとして規定してしまうわけですね、今回は。そうすると政務次官、ちょっとお尋ねしますけれども、政治活動用のポスターというのはどういう内容のものか。理論として、あるべき姿としては、政治活動用のポスターというものはどういうもの...全文を見る
○二見委員 たとえば昨年の衆議院の選挙のときに、自民党のほうでは、沖繩は返った、次は北方領土だという、なかなか聞かせるポスターをおつくりになったですね。いわばこういうのが政治効果があるというか、政治活動用のポスターというのではないでしょうか。どうでしょう。
○二見委員 要するに政治活動ですからね。政策を、キャッチフレーズであれ何であれ、そういうものを選挙民に訴える力がなければいかぬわけですね。ポスターを見れば、たとえば、ああ〇〇党はこういうことを主張しているのかとか、こういうことを考えているのかということが、キャッチフレーズのような...全文を見る
○二見委員 何か聞いていて非常に苦しい答弁のような感じがするわけですけれども、たとえばワッペンみたいにからだにつけるものはいいわけですね。先ほどの御答弁では、ワッペンをからだにつけずに、たとえば自動車に張ったり、家の入り口に張った場合には、これはやはりシンボル・マークと同じ扱いを...全文を見る
○二見委員 いずれにしても私は、このシンボル・マークを政党政治活動用のポスターと認定すること自体には非常に無理があると思うのですね。  それはそれといたしまして、次の別の問題、やはり技術的な問題になりますけれども、お尋ねしますが、今度国会議員の場合が三種類、そうでない場合に二種...全文を見る
○二見委員 配布地域ごとに三種類じゃなくて、全国ですね。たとえば政党で十種類のビラを用意した、A県ではこの種類の三種類だ、B県ではそっちのほうの三種類、C県ではこっちのほうの三種類ということは、これは認められるわけですか。
○二見委員 そういたしますと、たとえばこれは自治大臣に届けることですね。自治大臣に届けるということは、具体的には中央選管ですか、それとも自治省ですか、具体的な届け出先というのは。
○二見委員 そういたしますと、三種類を届け出るということは、三種類の見本を一枚ずつ三枚自治大臣のほうに届け出れば、それでいいのですか。
○二見委員 私は現場に行って、こんな規制はしないほうがいいと思うのです。なぜいいと思うかといいますと、事実的な面からいきますと、自治大臣のほうには三種類届け出をした、それがそのとおりいっているかどうかということは、全国でチェックできぬわけですよ。そこで張られたのがはたして届け出た...全文を見る
○二見委員 そうすると、たとえば国会議員の選挙の場合には三種類の証紙みたいなものを出すのですか、選挙管理委員会が。
○二見委員 だんだんと選挙というものをやりにくくなるような方向にやるわけですね、政党に対しては。三種類あるいは二種類ということは、また事務当局のほうとしてみれば、要するにこのめんどうくさい規定がなければ何でもないのに、一々張ってあるポスターを、その町に何百枚張るか何千枚張るかわか...全文を見る
○二見委員 ちょっとシンボル・マークに戻りますが、シンボル・マークというものは、シンボル・マークだけじゃ選挙民はわからぬわけですよ。だからわれわれはシンボル・マークをやるとすれば、その下に自民党とか公明党とか社会党、民社党、共産党という政党名を入れなければ、実際問題としては役に立...全文を見る
○二見委員 間もなく大臣見えますね。  もう一点は確認団体。今度は確認団体の発行する機関紙は六カ月という期限が設けられましたね。六カ月以前に確認団体でなければ機関紙は発行できない。なぜここに六カ月という期間をあえて入れなければならなかったか。確認団体であれば、これはある一定の無...全文を見る
○二見委員 六カ月というのは、六カ月ということについての何か理由があったわけですか。
○二見委員 大臣にお尋ねいたしますけれども、提案理由の説明によると、政党の政治活動について、「なるべく自由に行なわれることが望ましい」こう大臣はおっしゃっていながら、そしてなおかつ「公職選挙法の建前が失われてしまうことになると思われますので、」今回改正した、こう提案理由でおっしゃ...全文を見る
○二見委員 たとえば提案理由の中に述べられております「公職選挙法のたてまえが失われてしまう」これは一体だれが認識するのか。それからいま大臣は、もうこれ以上やる必要はないのじゃないかと言うけれども、必要がないと認めたのはどなたですか。そういうふうに世論が認めたのですか。
○二見委員 選挙時における政党の政治活動を、いま大臣が何とおっしゃられようとも、たとえばビラを三種類にする、二種類にするということは、これは大臣は規制じゃないとおっしゃるけれども、私どもは規制と認識するわけですね。それはここでお互いに見解の相違だと言われてしまえばそれまでですけれ...全文を見る
○二見委員 大臣は不必要だという認定をされたけれども、要するに世論調査も何もやっていないのですよ。その点では非常に非科学的な認識だと私は思う。いま世論の大かたはそうだということでしたけれども、たとえば反対の意見はあるわけですよ。これはある新聞の記事ですけれども、ここでは土屋正三さ...全文を見る
○二見委員 大臣、最初は規制ではないと言われた。いまは規制ではあろう、だけど自由の原則には抵触はしない。そういうただし書きをつけておるけれども、規制には間違いないということは大臣もおわかりになっているわけですよ。
○二見委員 前回の公選法の改正で、いままでと比べて政党のビラの頒布が非常に自由になった。あのとき、政党の政治活動が自由化の方向へ進んだということで世論も非常に歓迎したわけですね。あれは第五次選挙制度審の答申に基づいて行なわれたわけです。前回の改正を自由化への方向とするならば、今回...全文を見る
○二見委員 そうすると、これを考える段階で、選挙制度審のメンバーの方々には、個別であれ何であれ、折衝をなさって意見をお聞きになったのですか。
○二見委員 私は、どうも立法の段階ですでに問題があると思うのですよ。まず、選挙民の意思というものを全然考えてなかった。それは大臣のほうとしては、お考えになったつもりかもしれないけれども、有権者の意識調査というのは、きちんとした調査をやらなかった。あるいは、選挙制度審議会のメンバー...全文を見る
○二見委員 それから、これを提案されるときにいろいろ議論があった中で、あなたのほうが何回か御答弁があったのは、一つは、金のかからないようにしたいということが一つのねらいと、もう一つは、選挙の公正をはかりたいのだ、こういう御答弁が何回か行なわれたように記憶しておりますけれども、それ...全文を見る
○二見委員 選挙の公正ということから考えて、選挙の公正をはかるために今回はこういう規制をしたのだという。大臣のことばですと、規制じゃない。私のほうのことばでは規制になる。公正をはかるためにこういう改正をしたのだ。選挙の公正という点から考えたならば、もっとほかに選挙の公正をはかるべ...全文を見る
○二見委員 だから、この改正には私は反対ですけれども、ただ、大臣の言われたことをそのとおり一応百歩譲って受けとめたとしても、この改正をやる以前に、公正という大臣のことばをそのまま信用して百歩譲って、この改正をする以前に、その根本的な改正に手をつけるべきだったんじゃないか。むしろ、...全文を見る
○二見委員 実は、閉会中の審査で、参議院の定数是正は通常国会に出すという御答弁をたしか大臣はされたように私は記憶しております。ところが、今度の国勢調査の結果によると、予想以上の逆転現象が起きているということで、答申どおりにやるわけにいかぬ。大臣は、定数是正をする場合に、たとえば参...全文を見る
○二見委員 苦慮して検討されているんですけれども、それは自治省、二つの方向で結論が出てくると思うのですよね。一つは、第七次に緊急の課題として諮問をするのか答申を求めるのか、あるいは、一応第六次の定数是正の答申の精神というものを勘案して自治省として独自に案をつくるのか、私、どちらか...全文を見る
○二見委員 これは次の通常国会には大臣お出しになりますか。
○二見委員 それから、いま定数の問題で選挙の公正の論議をしたわけですけれども、私は選挙の公正の問題のもう一つは政治資金だと思うのです。定数とあわせて政治資金の問題だろうと思うのです。きのうもちょっと出ておりましたけれども、大臣は政治資金の規制については通常国会には何とか形をつけた...全文を見る
○二見委員 だから、選挙の公正に関しては、定数の問題であるとか政治資金の問題であるとか、こういう最重要問題を言うなればなおざりにしておいて、選挙の公正という名前をかりて規制を行なおうということ自体、私は大きな問題だろうと思うのですよ。いま政党本位の選挙というお話が出ましたけれども...全文を見る
○二見委員 要するに、ビラ活動をいままでどおりにしておくと不都合になるということですけれども、なぜ不都合になるのだろうかというその原因の究明も私は必要だと思うのです。日本の選挙法の特色というのは、精緻をきわめていることとべからず選挙だ。あれをしてはいけない、これをしてはいけないと...全文を見る
○二見委員 数量を制限してないから、二種類であれあるいは三種類であってもいいじゃないか。それならむしろ種類の制限をはずしたってどうということないでしょう。
○二見委員 問題を変えます。  選挙部長にちょっとお尋ねしますけれども、今度の改正案の二百一条の八ですね、あの問題については十月十二日に——現行法ですと、知事あるいは市長選挙とダブった場合に、たとえば知事選挙と県会議員の選挙がダブった場合には規制があるけれども、原則として自由で...全文を見る
○二見委員 改正案の二百一条の八の前段の「政党その他の政治団体は、その政治活動のうち、政談演説会及び街頭政談演説の開催、ポスターの掲示、立札及び看板の類の掲示及びビラの頒布並びに宣伝告知のための自動車の使用については、都道府県の議会の議員又は指定都市の議会の議員の一般選挙の行なわ...全文を見る
○二見委員 改正案の二百一条の八の前段ですね。「その選挙の期日の告示の日から選挙の当日までの間に限り、これをすることができない。」これは要するに余分なんです。現在は地方議会議員の選挙というのは自由なんです。それをあえてここでかぶせて、確認団体以外はできないとか、こういう条件のある...全文を見る
○二見委員 たとえば東京都の場合、区議会議員選挙が来年春行なわれる都知事選と一緒になる。候補を持たないとどうなるのですか。これは政党活動できますか。
○二見委員 大臣、もとへ戻りますけれども、この改正案の二百一条の八の前段ですね、これは両面があるわけですが、前段は、これは完全に都道府県議会議員の選挙については政党活動はしてはならないというのが大原則になっているわけです。選挙の期間中政党活動をしてはいけないというのが大原則です。...全文を見る
○二見委員 一定の節度を持ってもらうという大臣のことばを了承したとしても、この前段の精神は、これは政治活動をしてはいけないというのが精神でしょう。ただしこういう場合にはこういう条件のもとで認めましょう、政党活動を認めるのは、これはこの規定からいけばいわば付録でしょう。都道府県会議...全文を見る
○二見委員 都道府県会議員の場合には非常に政党化率が進んでいるから、こうやらざるを得なかったのだということがいまの中村さんの趣旨でございますね。そうすると、それじゃお尋ねしますけれども、東京都の特別区会議員それから——その他の市町村はいいと思いますけれども、指定都市以外の市、この...全文を見る
○二見委員 要するに、都道府県会議員の場合には、日本ではいわゆる立候補者総数の中に占める五大政党の候補者の数が非常に多いから今回こういう改正をしたのだ、これが中村さんの言われる趣旨でしょう。
○二見委員 それならば、たとえば東京都の場合は、区会議員の選挙に際しては都道府県会議員と同じように、やはり五大政党から出ている候補者が非常に多いのじゃないですか。また市でも、たとえば川崎であるとか指定都市以外でもかなり政党化の進んでいるところもあると思うのです。一般的に見れば、人...全文を見る
○二見委員 そうすると、都道府県会以下あるいは指定都市以下のところで政党化がかなり進んでおるところでは、公正という面からいくと、あまり公正じゃなくなるわけですね。大臣のお好きな公正という概念からするならば、ここでは法律のたてまえ上不公正が行なわれる、こういうことになるわけですね。
○二見委員 大臣、非常にくどいようなんですけれども、二百一条の八ですね、この前段を削除いたしまして、現在の二百一条の八のただし書きに、いま改正案で出しておる「選挙の行なわれる区域を通じて三人以上の所属候補者を有する政党」云々、これを一項目加えたらどうでしょうか。そうすれば自由を原...全文を見る
○二見委員 以上で終わります。
12月09日第64回国会 衆議院 農林水産委員会 第4号
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○二見委員 ただいま田中委員が質問されておりましたまず工場への立ち入り検査の問題から大臣にお尋ねしたいのですけれども、ただいま第一次原案は、ここに出されたものが第一次原案であって、それ以外に農政局で審議したものは全然知らないという御答弁がございました。知らないのか知っているのか私...全文を見る
○二見委員 農政局長は、どういう理由でこれをはずしてしまったのですか、最終的に。
○二見委員 要するに、大気汚染防止法と水質汚濁のほうで立ち入り検査が規定されたから、土壌のほうでは規定しなくてもいい、こういうわけですね。そういう理由でもってはずしたというのが、いまの御答弁ですね。
○二見委員 これはささいなことかもしれませんけれども、農用地の土壌に対する立ち入り調査は、農林大臣または都道府県知事がやることができる。ところが大気汚染防止法とそれから水質のほうでは都道府知事ができることになっておる。農用地の土壌が農林大臣または都道府県知事にその権限があるならば...全文を見る
○二見委員 通産省は、ちょっと確認いたしますけれども、工場あるいは鉱山への立ち入り検査は、土壌汚染を防止するためにもできる、こういうふうに解釈してよろしいわけですか、あの条文は。
○二見委員 そうです。
○二見委員 それではもう一点、同じ十五条で調査をして、土壌が汚染されていると判明した場合に、その原因者がだれであるかわからない、原因者がA、B、Cとあると、A、B、Cのうちどれであるかわからないという場合には、この原因者を究明するためにも、工場への立ち入り検査は、これはしてもよろ...全文を見る
○二見委員 それから農林省にお尋ねしますけれども、やはり十五条で汚染が判明した場合には、農林省としてはどういう処置をまずおとりになるのか。それは二つのケースがありますので、二つのケースについて別々にお答えをいただきたいのですけれども、調べたところ過度に汚染されていた——たとえはカ...全文を見る
○二見委員 それから費用の問題でございますけれども、先ほど、原因者がわかっている場合には、原因者が費用を負担する、こう、大臣だったと思いますが、そういう御答弁でございましたけれども、その場合、原因者が無過失であった場合には、これは先ほどですと、国あるいはその他の関係で費用を負担す...全文を見る
○二見委員 無過失であっても、これは費用は当然企業が負担するわけですね。  もう一つ、原因者がわかっていない場合には、これは先ほどの御答弁ですと、国が負担する。その場合、田中委員のほうから、これは農民には絶対に負担をさせない、こういう意味で了解するという質疑が、たしかございまし...全文を見る
○二見委員 農家に負担をかけるかどうかというところに対すると、いまの御答弁ですと、あまり負担をかけないようにする、軽くする、配慮する。ということは、これはたとえば全然ゼロにするという考えは農林省は持ってないわけですね。農林大臣どうでしょうか、農民には費用の負担はゼロにするという…...全文を見る
○二見委員 それでは原因者は明らかではあるけれども、たとえば鉱山なんかの場合で原因者は明らかであるけれども、鉱山それ自体がすでに閉山している、あるいは企業が倒産しているというような場合にはどうなるのですか。それはおそらく費用の負担はできない、その場合にはどうなりますか。
○二見委員 ちょっとはっきりしないのですがね。要するに、その場合は費用は国が持つのかあるいは都道府県が持つのか、一部は農家が負担するのか、その点だけはっきりと答弁してくれないでしょうか。
○二見委員 もう一度原因者の問題に戻りますけれども、公害の問題はいつも原因者といいますか、加害者が大きな問題になるわけですね。その場合  普通の、たとえばイタイイタイ病であるとか水俣病の場合には、現在の民法でいくと、原告側が、被害者側が証拠を提示しなければ裁判の場合はほとんど負...全文を見る
○二見委員 これは福島県のいわきですが、いわきにも東邦亜鉛があるのです。あのまわりで土壌汚染とカドミウム米の問題が出ている。ところがあそこのいわきの東邦亜鉛の工場では、うちが原因者じゃないとがんばっているのです。うちは原因者ではない。ところがカドミウムを出しているのはそこ以外ちょ...全文を見る
○二見委員 原因者が複合する場合どうしますか一社だけならば因果関係ははっきりする。三つも四つも重なる場合はどうしますか。同じようなものを出す会社が三つないし四つあるという場合、いわきの場合は三つくらいあるのです、工場が。だから東邦亜鉛のほうではおれのほうじゃない、向こうだ、こうい...全文を見る
○二見委員 たとえばA・B・Cと三つがある。負担総額が全体でたとえば一億なら一億としますね。その場合A・B・Cでもってお互いにそれぞれ言い分はあるわけです。おれのほうはそんなに出していない、おれのほうの割合は一だ、おまえのほうは三だろう、おまえのほうは二だろう、施設の数だけできめ...全文を見る
○二見委員 法務省にお尋ねしますけれども、公害罪の第二条、第三条では、たとえば第二条では「工場又は事業場における事業活動に伴って人の健康を害する物質を排出し、公衆の生命又は身体に危険を生じさせた者は、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する。」、第三条も同じような規定がありま...全文を見る
○二見委員 それから先ほどの無過失責任については、これも何回か連合審査でも問題になりまして、ただいま大臣も御答弁になりました。法務省では横割りの場合は認めないけれども縦割りの場合は個別に認める、いわゆる縦割りは認めるというのが法務省の基本的な考え方であるということが明らかになりま...全文を見る
○二見委員 ということは、大臣の一存ではこれはきめかねるということになるわけでしょうか。
○二見委員 政府のほうの方針は大臣が何回か御答弁になっているからわかるわけですけれども、大臣としてはそこまで規定したほうがいいというふうなお考えを持っているのかどうか。ただ最終的には政府として統一見解を出すのでしょうけれども、大臣としては、農林大臣の立場としてはどうしても、たとえ...全文を見る
○二見委員 五条の三項についてちょっとお尋ねしたいのですけれども、この対策計画というのはまず三条で対策地域の指定ができて、対策地域の指定をすると第五条によって対策計画をきめなければならない、こういうふうになるわけですね。ところが第三項ではこれに対して「第一項に規定する目的を達成す...全文を見る
○二見委員 第五条の第一項で対策計画を立てるということは非常にいいことだと思うけれども、第三項があるために、たとえば「汚染の程度」であるとか、「当該事業に要する費用、」であるとか、「当該事業の効果及び緊要度等を勘案し、」というこのことばによって対策計画それ自体が骨抜きになるのじゃ...全文を見る
○二見委員 おつくりになるほうは裏の意味なんか考えないかもしれませんけれども、運用する場合は裏の解釈が出てくることもあり得るわけでしょう。そういうおそれだって十分あるのじゃないですか。冷静に考えてみた場合、どうでしょうかね、おたくのおっしゃったような正式な解釈もできると同時に、私...全文を見る
○二見委員 それから第一条の目的のところでありますけれども、これは「人の健康をそこなうおそれがある」というこの「おそれ」、この基準はどういうふうにおきめになっていただけるのか。このおそれというのは基準がなければおそれが出ないわけですね。どの段階でおそれというふうになるのか。いまは...全文を見る
○二見委員 あくまでこれは厚生省のサイドの、厚生省の基準をそのまま準用するわけですね。
○二見委員 その場合、厚生省のほうに農林省としてはいろいろ注文をおつけになりますか。厚生省のほうがどの段階で基準をきめるかわかりません。一番きびしいところで基準をきめるのか、限度一ぱいのところできめるのか。これはきめ方がいろいろありますね。農林省としては、その場合厚生省に全部まか...全文を見る
○二見委員 これはぜひ意見を申し述べていただきたいのですけれども、その場合は甘いところでありますか、きびしいところで意見を申し上げますか、農林省としては。
○二見委員 厚生省が最終的にきめるのは、私もわかるんですよ、農林省が厚生省の基準でやるのですから。農林省が言ったことがそのまま厚生省に通るとは限りませんけれども、意見を言う姿勢としては、どちらのほうできめてもらいたいという、農林省としての意向は言うわけでしょう。必ず言うとは限らな...全文を見る
○二見委員 終わります。
12月10日第64回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号
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○二見委員 私は、公明党を代表して、公選法改正案に対し、反対の意を表明いたします。  政党の政治活動が、何ものにも制約されず、自由でなければならないことは言うまでもないことであります。しかも政党の活動の主たる目的の一つが選挙においては一人でも多くの当選者を得ることにある以上、選...全文を見る