二見伸明

ふたみのぶあき



当選回数回

二見伸明の1978年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月07日第84回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○二見委員 私は、きょうは防衛問題、あるいは日米通商協議、農産物の輸入自由化、農業問題等等、バラエティーに富んだ問題を質問したいと思います。  最初に、本論に入る前に外務大臣に確認を兼ねてお尋ねをいたしますけれども、けさの有力紙で金大中氏がきょう釈放されるとの報道がありました。...全文を見る
○二見委員 現在まだうわさの段階であって、釈放という事実関係もまだ確認されてないことだと思います。したがいまして、金大中氏が釈放された段階でこの問題についてはまた別途議論をしたいと思います。  ところで、外務大臣に重ねてお尋ねいたしますけれども、去る二日、ブラウン米国防長官より...全文を見る
○二見委員 ヨーロッパの危機ということについてはどう判断されておりますか。ヨーロッパに危機が高まっているのかどうか、その判断はいかがでしょうか。
○二見委員 要するに、ヨーロッパの危機については、アメリカ国防報告での判断と日本の外務省の判断とは違うということを私は確認をしたいと思います。それはまた後ほど議論をしたいと思います。  防衛庁長官にお尋ねをいたしますけれども、この報告はヨーロッパ、極東、中東の三地域を結んで一体...全文を見る
○二見委員 欧州に危機が高まっているのかどうかまでは、これはアメリカと日本の間で見解が分かれてもやむを得ないと思いますし、そういうこともあるだろうと思います。しかし国防報告を見ている感じでは、アメリカはヨーロッパの危機ということをはだ身に感じていると思います。そしてアメリカの戦略...全文を見る
○二見委員 私は、そういうことを言われるともう少し言いたくなるのですがね。いいですか、この中では「しかし同盟国が自力防衛の拡大に必要な基本的な力をつけてきており、かつそれらの国が直接的には超大国と対決していない地域では、集団安全保障の負担について若干の調整が行われるべきである。」...全文を見る
○二見委員 長官はいま重大な答弁をされたわけであります。要するに、機能及び経費の両面でもって日本に肩がわりさせるのはアメリカの願望であるといま長官は答弁をされたわけです。  総理大臣にお尋ねいたしますけれども、アメリカ側にそういう意図がある。では、日本はアメリカ側のその意図に対...全文を見る
○二見委員 そういう意思表示をしたことがないというのは総理の答弁でございます。  では、重ねて総理大臣、お尋ねいたしますけれども、一月三十日の参議院の予算委員会で真田法制局長官は、軍事技術は進歩しており、そのときどきの軍事科学の進展により自衛の限界は変化があってしかるべきだ、こ...全文を見る
○二見委員 私は、いまの答弁をすんなり受けてもいいような、ちょっとこれはおかしいなと思う点もありますので、確認いたします。  要するに、アメリカからはそういう要請がなかった、またそういうものは日本が自主的に判断することだと言っております。確かに自主的に判断することなんですけれど...全文を見る
○二見委員 そういう抽象論で答えられると、また非常にやりにくいわけでありますけれども、憲法九条の範囲内であると言いましても、たとえば真田法制局長官の発言もあり、解釈によってはどうにでも動いていく。  では、長官に聞きます。アメリカとの防衛の機能分担は憲法九条に抵触するのですか、...全文を見る
○二見委員 防衛機能の分担は憲法九条とは抵触するのですか、しないのですか。
○二見委員 法律論をやりますと言葉が堂々めぐりいたしますので、私は余りやりたくないのですけれども、いまの長官の答弁をお聞きいたしますと、防衛機能の分担は必ずしも憲法違反ではないととれますよ、これは。長官、それでいいんですね。日米の間で防衛機能を分担するということは、これは。しかも...全文を見る
○二見委員 だんだん話がわからなくなってくるんだ。これはあなたと、ここで限られた時間の中で押し問答しても始まりません。いずれこれは会議録ができ上がってまいりますから、お互いの発言をきちんと見て、それをもとにして一度この論議はやりたいと思います。ここでがたがたやっても始まりません。...全文を見る
○二見委員 それは後ほど伺いますけれども、安保は変質したと言う人、あるいは変わってないと言う人、あるいは安保をもととする日米関係というのは将来八〇年代に向かって変質されてしかるべきだという意見がある、私これをお尋ねしたら、外務大臣が、私が前に質問したことについていま答弁があったも...全文を見る
○二見委員 軍事的な性格については変化はないけれども、経済的な面では変化があるという御認識ですね。  それで実はもう一点お尋ねしますけれども、新聞報道によりますと、今月の十五日に自民党の政調会長の江崎さんだとか三原さん、日経連の桜田さんが発起人となりまして、日米安全保障研究セン...全文を見る
○二見委員 いずれにしても、お聞きになってないのですからこれは議論の余地がありませんけれども、どうですかね、そういう第三次改定、防衛力を増大するというような形での日米安保の第三次改定というような構想、総理のお気持ちとしてはそういうことは好ましいのですかね。
○二見委員 私たちは日米安保体制については、これを強化するような方向の考え方には賛成できないわけです。総理大臣、先ほど私は変質のことでお尋ねしましたけれども、日本とアメリカとの関係というのはこれからも非常に緊密な関係を日本としてはとる必要があると思います。これを否定するものではあ...全文を見る
○二見委員 これはお互い考え方の違いでございまして、ここで議論しても始まらないことでありますけれども、また話は先ほどの法制局長官の参議院予算委員会での話に戻ります。  先ほど、いろいろ誤解があるといけないからということでるる御答弁がございましたけれども、要するに、軍事科学の進展...全文を見る
○二見委員 私はこういうところの言葉というのは非常に大事にするたちでございまして、当分の間は一%は大丈夫だ。当分の間というのは三年か五年かわかりませんけれども、新聞のある試算によれば、五年後には一%を超えるという報道もあります。そのときになったら、当分が終わったから今度は一%を超...全文を見る
○二見委員 ことしは〇・九幾つですから、堅持されているのはわかるのです。一%以下で済むところまでが当分の間であって、ある日、ある時代には一%を超えざるを得なくなった、飛行機も国庫債務負担行為で買っていますね、後になってだんだんツケが回ってくるわけです。そのときになったときに、もう...全文を見る
○二見委員 この議論はこれで終わりますけれども、経済情勢の変化があれば一%を超えることもあり得るのだというふうにいまの答弁は認識をいたします。それは非常に重大な発言であると私は理解いたします。  もう一つお尋ねしますけれども、まとめてお尋ねいたします。  要するに、いろいろな...全文を見る
○二見委員 これ確認だけ、ちょっと詰めておきますけれども、空中給油機を保持する計画はない。計画のあるなしと持てる持てないとは別であります。  それからもう一つ、航空母艦については搭載機の飛行機の種類によって決まるということでありますけれども、ヘリコプター以外の飛行機を搭載する小...全文を見る
○二見委員 要するに、いろいろな環境が変化する、情勢が変化する、軍事技術が進展するに従って、いま持てないことも持てるようになるし、航空母艦も持っても差し支えないということになります。対潜哨戒機ならば積んでも構わないという話だけれども、やはり航空母艦というのは防衛というよりもむしろ...全文を見る
○二見委員 先ほど総理大臣は、安保については軍事的な関係は変化がないとおっしゃいました。私、この点をもう一度真田長官の発言も敷衍して、やはり気になることがあるわけです。お尋ねしますけれども、これはアメリカの今度の国防報告では、こういう言葉があるのですね。「西太平洋で強力な防衛体制...全文を見る
○二見委員 続いて、これはわが国の安全に関連して朝鮮問題について若干触れておきたいと思います。  先ほどのアメリカの国防報告につきましては、そのうち詳細な全文が入りました場合には、英文じゃなくて日本文に直したものを御提出をいただきたいと思います。それを読んでまた改めて議論を重ね...全文を見る
○二見委員 総理大臣は去年マニラで三つの原則を言われました。その中の一つに、心と心の触れ合う相互信頼関係ということをASEANに行かれたときに言われたわけです。これは非常にいい言葉です。心と心の触れ合う相互信頼関係、これは北朝鮮には適用できないのでしょうか。国交が回復されておりま...全文を見る
○二見委員 外務大臣、ソウルからの報道によると、韓国政府は二月、三月の米日との外相会談を軸に非同盟諸国への接近を深め、韓国の単独国連加盟を促進する方針を固めたという新聞報道がありました。このことについて外務省は聞いているのかどうかということ、もしそういう動きがあったとするならば、...全文を見る
○二見委員 いずれにいたしましても私は、朝鮮問題というのはただ単なる朝鮮問題じゃなくて、やはり平和的統一を民族が目指していく、それをわが国としては客観条件が整うように努力していく責務があるだろうと思います。この問題もまた後ほど改めて議論さしていただきたいと思います。  次に、こ...全文を見る
○二見委員 このストラウス代表は、経済成長率や輸入拡大策などについて定期的な監視を続け、その結果を大統領と議会に報告すると約束したと、こう報道されておるわけであります。この新聞記事を読む限りはかなりどぎつい印象を受けるわけでありますけれども、考えようによると、これは日本に対する内...全文を見る
○二見委員 今後の状況の推移によっては、この十月の段階で、十月に話し合いをされますね、その段階で対日圧力が加わることもあり得るわけですね。どうでしょうか。
○二見委員 私の質問がちょっと不鮮明な質問だったのでそういう御答弁になったと思いますけれども、いまわが国は、来年度は七%成長を目指し、経常収支を六十億ドルにするということでこれからスタートするわけであります。それが私たちは果たしてうまくいくかどうかという非常に疑問を持っているわけ...全文を見る
○二見委員 牛場大臣にお尋ねいたしますけれども、この間ヨーロッパを回ってこられましたですね。その結果、ECの態度は非常に厳しくて、日本は製品輸入比率を四〇%まで高めろだとか、日本車の輸出を手控えてほしいとか、エアバス、医薬品、化学製品など欧州からの輸入拡大策を早急に実施すべきであ...全文を見る
○二見委員 日米通商協議にしろあるいは今後のECとの関係にしろ、私は国際社会における日本の新しい時代が来たというふうに思います。  総理大臣、日本人というのは過去ずっと、こういう表現はあるいは適当かどうかわかりませんけれども、どちらかというと被害者意識で来たのじゃないか。何かあ...全文を見る
○二見委員 次、農業問題について、水田再編利用対策について若干伺いたいわけでありますけれども、法制局長官がいらっしゃいませんので、きのう川俣さんが質問された問題については、長官が見えてからお尋ねしたいと思います。  最初に、百七十万トンの減反と食管制度についてでありますけれども...全文を見る
○二見委員 総理大臣に伺いますけれども、たしか根幹の維持というのは、私の記憶する上では、昭和三十五年に総理大臣がたしか農林大臣のときに初めて福田総理大臣のおつくりになった言葉だそうでありますけれども、中川農林大臣は幾つかの前提を設けながらも、食管制度は思い切って廃止すべきだという...全文を見る
○二見委員 農林大臣、要するに、あなたは食管制度は――もう一回読みますよ。一つには、客観的な認識として、あなたは生産者は高米価を要求する、消費者は安くしろと言っている、こんなことをやったらば天文学的な赤字になってどうしようもない、財政的な見地からこんなことをのめない、こう言ってい...全文を見る
○二見委員 その法律に基づかないところについては、時間がありませんので私は議論しませんけれども、ただ米価について、あなたはいま食管制度を守るためには高米価はできないとおっしゃった。確かにことしの五十三年産米価についてはどういうふうに言われているかというと、米がたくさん余っているか...全文を見る
○二見委員 生産調整を行政指導でやることの法律的な問題については議論がありました。私もこれについてはやはり一つの考え方を持っております。  これは一種の行政指導でありますけれども、私は、行政指導というのは、一般には、行政主体が所掌事務に関し、強制力によることなく、行政客体の任意...全文を見る
○二見委員 残された時間が非常に少なくなりましたので、いまの問題については言及いたしませんけれども、私は、そうした権利義務というか、相手に不利益を与えることに関してはやはり法律に基づいてやるのが正しいし、それをやっていくのが法治国家であり、あたりまえのことだと思います。減反につい...全文を見る
02月10日第84回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第2号
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○二見委員 本日は大変貴重な御意見ありがとうございます。私は新田先生と飯田先生にお尋ねしたいと思いますけれども、時間も迫っておりますので簡単にお尋ねします。  まず新田先生には、先ほど社会的介入というお話がございまして、大内委員や小林委員からもこれについての質問もございましたけ...全文を見る
○二見委員 本日はどうもありがとうございます。  最初に、古田先生に一問お尋ねしたいと思います。  先ほど、五十三年度予算は内需と雇用の面では評価できるというお話でございましたが、それでは対外経済といいますか経常収支の問題ですね、政府は一応黒字幅六十億ドルという数字が出ており...全文を見る
○二見委員 どうもありがとうございました。
02月28日第84回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
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○二見分科員 きのうの分科会で文部大臣は、職業教育につきましてわが党の武田委員の質問に答えて、職業高校の受け入れ体制のみではなくて、高学歴社会の打破、学習指導要領の改善、進路指導の充実等々の必要性を述べられたというふうに理解いたしております。もし私の聞き間違いだったら御訂正いただ...全文を見る
○二見分科員 いずれにいたしましても、高学歴社会というよりも、むしろこれは実態的には、大学卒業、しかもそれが特定の大学に集約した卒業証書信仰の社会だろうと思います。そうした意識は一日も早く打ち破らなければならないし、去年一年間の指定校制度廃止の文部省の姿勢が少しでも前進した結果が...全文を見る
○二見分科員 鳥山工業高校の問題これは一つには職業高校のいま抱えている問題は、いま大臣も御指摘になりましたように、中学における進路指導に大きな問題があると思います。  私の友人にも工業高校あるいは農業高校の教師をしているのがおりますけれども、たとえば工業高校の入学試験で数学が五...全文を見る
○二見分科員 五十六年から実施される予定の中学校の新しい学習指導要領、これには進路指導について、「学校の教育活動全体を通じて、個々の生徒の能力・適性等の的確な把握に努め、その伸長を図るように指導するとともに、計画的、組織的に進路指導を行うようにする」こうあります。現行の指導要領で...全文を見る
○二見分科員 大臣のおっしゃる気持ち、私もよくわかるのでありますし、方向としては私もその方向は賛成でありますけれども、実態的には、九三%以上が高等学校に行かなければならない。行くというよりも、子供の率直な気持ちは、行きたい者もいるだろうし、行きたくない者もいるだろうと思うのです。...全文を見る
○二見分科員 私も余り技術的なことばわからないのですけれども、九三%の生徒が高等学校に行くということになりますと、一つの高等学校の中にも、極端に言うとトップとボトムと両方いるわけですね、一つのクラスか一つの学年の中に。そうすると今度の指導要領では、低学年の間はそれを一緒くたにして...全文を見る
○二見分科員 時間がありませんので非常に結論的な質問になりますけれども、総括質問のときにも、新自由クラブの西岡さんだったと思いますけれども、六・三・三・四という学制を改革してもいいじゃないかという御提言がありました。新自由クラブの言う六・五・五がいいのかどうか、これはまあ検討しな...全文を見る
○二見分科員 六・三・三・四の現行の制度を改革するという前提での検討はむずかしいというお話でありますけれども、もう少し白紙の立場でいろいろな検討を積み重ねていきながら——文部省も恐らく現行がいい、これがオールマイティーだという認識は持っていないだろうと思う。ただ、これにかわるべき...全文を見る
○二見分科員 時間があと三分しかありませんので、お尋ねいたします。  きのうも議論がありました養護学校の義務化の問題であります。この義務制移行ということについては、きのうも井上一成委員からいろいろ御質疑がありましたので余りダブりたくありませんけれども、義務化ということでこれを固...全文を見る
○二見分科員 終わります。
04月26日第84回国会 衆議院 大蔵委員会 第27号
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○二見委員 ただいまの伊藤委員の質問に関連して冒頭に大蔵大臣にお尋ねします。  最近、為替相場が安定といいますか円安、二百二十七、八円になってきております。これに対しては、アメリカが金の売却をすることを決めたからだとか、いろいろとその理由、原因が述べられております。  そこで...全文を見る
○二見委員 ところで、四月二十一日に政府は経済対策閣僚会議で、「国際収支対策及び円高に伴う物価対策について」といういわば円高総合対策をお決めになりました。これを決めるに際して、特にこの中には「経済協力等の推進」という項目があるわけでありますが、大蔵大臣はこれに関連してこの会議で、...全文を見る
○二見委員 そういたしますと、細かい内容は後ほど触れたいと思いますけれども、たとえば「二国間経済協力」の中で「アンタイドを基本原則として、相手国の要請に応じ、プロジェクト援助・商品援助を対象にその、実行を図る。とくに、貧困発展途上国に対するアンタイドの無償援助を拡大する。」とある...全文を見る
○二見委員 確かにこれはプロジェクトにしろ何にしろ、相手国の希望がなければ、幾らこちらで出す気でも出せない、それは私もよくわかります。今年度予算を十二分に完全消化することが前提だということも私もよくわかります。しかし、政府の心構えとしては、五十三年度予算を完全に消化すると同時に、...全文を見る
○二見委員 この問題は、余り押し問答しても、言いっぱなし、聞きっぱなしになる感じがありますので、切り上げます。  外務省にお尋ねいたしますが、外務省は、政府開発援助に対して中期的な計画を持つべきだというお考えを持っているというふうに私は理解いたしております。というのは、外務省か...全文を見る
○二見委員 それで、もしこういう中期の計画を策定するとする場合、恐らく外務省だけではちょっとむずかしいだろう。メインとなるのは外務省であっても、各省庁の協力を得なければできないですね。その場合、どんな省庁が必要ですか。
○二見委員 大蔵大臣にお尋ねいたしますけれども、私も国際的公約を実現するためには、そうした中長期のガイドラインというものは必要だと思います。いま外務省の経済協力局では、一つの勉強の成果としての試案をつくっているわけでございまして、これが完璧なものだとかというわけじゃありません。私...全文を見る
○二見委員 外務省どうですか、大蔵大臣も協力を惜しまないというお話ですけれども、外務省で少し音頭をとってやる気はありませんか。
○二見委員 いや、これは中村さんとしては言いにくいのかもしれませんけれども、いいことではないかじゃなくて、むしろ帰られたら外務大臣に、少し外務省で音頭をとってまとめようじゃないか、こういうふうに大蔵委員会で言われたけれども、やりませんかと積極的に進言して、外務省で先頭切ってやった...全文を見る
○二見委員 細かい点についてお尋ねしたいと思います。  一つは、いわゆる発展途上国の債務累積問題、これは、第四回国連貿易開発会議から国際経済協力会議で債務累積問題が論議されております。これは外務省の方がよろしいのか大蔵省の方がよろしいのかわかりませんけれども、日本が開発途上国に...全文を見る
○二見委員 発展途上国の債務の累積というのは、石油ショック前と石油ショック後では質が違うというふうに聞いております。性格的に大分違ってきている。私も詳しいことはよくわかりませんけれども、要するに石油ショック後は、世界全体が景気が悪くなる、そのために発展途上国からの輸出がとだえる、...全文を見る
○二見委員 それから、南の開発途上国の債務増大についてこういう意見がありますけれども、この点についてはどうですか。南の債務増大は、単に国際貿易、経済発展のせいばかりではない、いますさまじい勢いで進行している第三世界の武器買い付けも大きな原因の一つである、こういう説もありますけれど...全文を見る
○二見委員 もう一つ、閣僚会議で、「政府開発援助を拡大し、援助条件についてはグラント・エレメント八六%を目指し無償援助の拡大および借款条件の緩和等に努力する。」ということは二十一日に決められたわけでありますね。それで、わが国の目標をまずお尋ねしたいのですが、わが国の政府開発援助の...全文を見る
○二見委員 政府開発援助に占める技術協力についてなんですけれども、まず割合が日本の場合は九・八%だと言われていますね。DACは二一%ですね。特にわが国の技術協力というのはこう言われていますね。「わが国の派遣専門家の中では、人材養成専門家は皆無に近く、また、技術アドバイス、経営アド...全文を見る
○二見委員 時間がありませんので、最後に簡単にお尋ねしたいと思いますけれども、今後の経済協力の対象といいますか、対象という言葉が適切かどうかわかりませんけれども、お尋ねしたい一つは、開発途上国と言ってもいろいろの分類ができますね。特に最近は、ただ単にプラントとかそういうことだけで...全文を見る
○二見委員 終わります。
10月06日第85回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○二見委員 私は、東京ラウンドと、それに関連する日米農産物交渉、そして有事立法についてお尋ねをしたいと思いますが、御承知のように時間が非常に限られておりますので、私も要領よく質問をいたしますから、御答弁の方も要領よくお願いしたいと思います。  最初に、東京ラウンドに関連してお尋...全文を見る
○二見委員 一日も早く決定して、ベトナムの要請にこたえていただきたいと思います。  ところで、東京ラウンドでございますけれども、七月のボンの首脳会議で十二月十五日の妥結が合意されました。しかし、九月初めにワシントンで行われました日米農産物交渉が、報道によりますと、輸入の自由化と...全文を見る
○二見委員 東京ラウンドの妥結が今後の世界の経済秩序と申しますか、貿易秩序にとって大きな意義のあることを私も承知いたしております。  それで、妥結したいということになりますと、これは交渉事でございますから、お互いに、特に日本、EC、アメリカ、そうした先進国が譲るべきところは譲ら...全文を見る
○二見委員 これは、もしかすると通産大臣の所管になるのかどうかわかりませんけれども、いわゆる非関税障壁の中で政府調達の問題について、政府は、中央官庁のほかに電電公社、専売公社、国鉄の三公社が物品を調達する際に、一件二十五万ドル以上について海外企業も国内企業と対等に入札などに参加で...全文を見る
○二見委員 確かに、交渉中でございますから、細かいことをお尋ねしても言いにくいだろうし、また、ここで御答弁いただくことが必ずしも国益に沿うものと思いませんので、深くお尋ねいたしませんけれども、やはりこの問題も、かたくなな姿勢をとるべきではないと私は考えております。  ところで、...全文を見る
○二見委員 この農産物交渉というのは、いままで日本とアメリカの間で行われてきて、日本が攻め手になったということは最近はないわけですね。すべて受け身、受け身で、向こうではかなり過大の要求をしてくる。日本としてはそれをだめだ、だめだと言いながら、表現が正しいかどうかわかりませんけれど...全文を見る
○二見委員 私たちもことしの夏、ワシントンで同じことを言われたわけです。ある上院議員だったと思いますけれども、日本の自動車会社の自動車を買った。名前を言うと差し支えますから言いませんけれども、領収書を見せて、このように私は日本の車を買っているのに日本はなぜオレンジを買わないんだ、...全文を見る
○二見委員 私も、この問題に関しては農林大臣の御苦労もよくわかりますし、あるいは東京ラウンドをめぐってのこれ以外の非関税障壁の問題にしろ、セーフガードの問題にしろ、直接交渉に立たれた牛場さんの御苦労も本当にわかる気持ちがいたします。  ところで、この輸入の問題に関して、ちょっと...全文を見る
○二見委員 これはやはりオレンジの問題でありながらちょっと観点が変わった問題になりますけれども、オレンジの輸入については、生産農家の立場からいくと、輸入枠の拡大はまかりならぬ、自由化などとんでもないというのが偽らざる気持ちだと思います。確かに生産農家にとってみれば自分の生活にかか...全文を見る
○二見委員 確かにこの問題はもろ刃の剣的な要素がございまして、つらいわけであります。ただ、これは農林省の方でお調べいただきたいのですけれども、オレンジの輸入割り当てを受けている会社は全部で九十一社あると聞いております。その中には実際にはペーパーカンパニーもあるといううわさが業界で...全文を見る
○二見委員 先ほど大出委員が質問されておりましたいわゆる有事立法について、若干お尋ねをしたいと思います。  二日の本予算委員会で社会党の石橋委員が、有事立法を専門にお取り上げになりまして質問されておりましたけれども、あの質問のねらいというのは、要するに軍事的な合理性を追求すれば...全文を見る
○二見委員 そうすると、ちょっと確認いたしますけれども、総理大臣はいま、軍事的合理性を追求すれば、そういう立場からいけばあるいは憲法の枠をはみ出すことがあるかもしれないけれども、その場合には憲法の枠でもって軍事的合理性というものは犠牲にするのだというふうに、いまの答弁を理解してよ...全文を見る
○二見委員 ところで、有事法制はこれから研究されるわけでありますけれども、私たちも、どんなものが有事立法かわかりません。やはり過去のモデルを参考にして、この程度のことはどういうふうに考えるのかということをお尋ねする以外にありません。  これは私、三矢研究で指摘している事項につい...全文を見る
○二見委員 そうすると、たとえば有事法制ということで軍需産業に優先投資するということは、これは三矢研究が私はいいとか悪いとかじゃないですよ、これっきり材料がないからこれを使っているわけですが、そういうことは憲法に抵触するのか。細かい法律がないからわからないというのじゃなくて、大体...全文を見る
○二見委員 そういたしますと、いわゆる有事ということについてもう一度、状況定義的なことになりますけれども、有事というのは自衛隊法七十六条と七十七条にかかわる事態を有事と言いますね。この状態というのはどういうことかというと、戦争状態ですね丁栗栖さんは九月二十六日のある会合で、有事と...全文を見る
○二見委員 防衛出動は、七十六条が下令された以後の状態というのは、これは戦争状態でしょうと言うのです。そうでしょう。そのときは平和の状態じゃないでしょう、これは戦争状態でしょう。
○二見委員 私は、戦争のときは小学生でございますから、一線でピストルを撃った経験も鉄砲を撃った経験もありませんけれども、爆撃を受けた経験がありますから、戦争のこわさというのはわかります。戦争状態になれば、いわゆる七十六条下令のもとでの法制の研究ということになれば、これは戦争が行わ...全文を見る
○二見委員 その発言は、やはりわれわれとしては聞き捨てならぬところがあるわけです。そうすると、言論統制はそこにおきまして、憲法十九条、二十条、二十一条、二十二条、二十三条、十九条は思想及び良心の自由、二十条は信教の自由、二十一条は集会、結社、表現の自由、通信の秘密、二十二条は居住...全文を見る
○二見委員 そうすると、それじゃ集会、結社の自由はどうなりますか。これは言論の自由が規制され、集会、結社の自由が規制されることになりますと、それが可能になりますと大変なことになるのですけれども、政治的にやらないのと、どうなんでしょうか。
○二見委員 私の持ち時間はあと二、三分でございますので、最後に総理大臣にお尋ねしますけれども、そういう形でいきますと、やはり憲法の枠内といっても、その枠というのがその状況によってどんどんどんどん広がっていってしまう危険性があるわけです。最初から枠があって、その枠がその状況によって...全文を見る
○二見委員 これで終わります。