二見伸明

ふたみのぶあき



当選回数回

二見伸明の1985年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月13日第102回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第2号
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○二見委員 公明党の二見伸明でございます。  三人の公述人の方には、お忙しいところをおいでいただきまして貴重なる御意見を賜り、本当にありがとうございます。  最初に館先生にお尋ねをしたいのでございますが、先ほどの伊吹さんの質問にもあるいは関連するかとも思いますが、六十年度子算...全文を見る
○二見委員 館先生、もう一点お願いしますが、実は借換債の問題が去年起こりまして、現実にことしから借換債の発行が始まるわけであります。  借換債は、六十年度予算では八兆九千億円予定しております。これは、十一兆何千億かのいわゆる新規発の上に乗っかるわけですね。実際には八兆九千億円丸...全文を見る
○二見委員 幸重公述人にお尋ねしますが、ゴールデンウイークの法制化の問題がありますね。労働省の方は、五月三、四と四を休みにしたい。ところが、一日がメーデーですね。ですから、むしろ労働界は、二十九日は天皇誕生日ですけれども、一日から五日までできれば法制化をしたいというのがありますね...全文を見る
○二見委員 大内さんにお尋ねをしたいのですが、先ほど北海道の赤字線のお話がありまして、零下三十度の物すごさというのは私も初めて知ったわけです。そういうところで、赤字だからという理由でもって鉄道が廃止されてしまう。その結果、地元住民に及ぼす影響というのは非常に深刻で重大なものだろう...全文を見る
○二見委員 どうもありがとうございました。
02月14日第102回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○二見委員 私は、最初に老人問題について総理並びに厚生大臣の御見解を承りたいと思います。  御存じのように、我が国の人口の高齢化は平均寿命の伸長と出生率の低下が相まちまして世界に例を見ない速度で進行いたしております。例えば昭和六十年は、六十五歳以上の老人は千二百十九万八千人であ...全文を見る
○二見委員 この問題、さらに敷衍いたしますけれども、六カ月以上寝たきりの老人の介護者というのは八八・八%が女性であります。しかも、その女性のうち大半は同居の配偶者とその子の配偶者、要するに寝たきり老人が男であれば妻です。それから、さもなければ子の嫁です。それに最大の負担がかかって...全文を見る
○二見委員 ありがとうございます。  それで、具体的な問題に入りますけれども、総理、寝たきり老人にも重介護を要する老人とそうでない軽いのもおりますけれども、重介護を要する老人に対しては、医療と福祉と両面からやはり見ていく必要があるのじゃないか。老人病院、特養ホームという分け方じ...全文を見る
○二見委員 中間施設というのはどういうものになるか、個人的にまだわからない面があると総理大臣おっしゃられました。その点、そのとおりだと思います。厚生大臣も今検討委員会で結論を六十年度に出すということでございますので、この点について、中身の問題にまた立ち至った結論を六十年度中にぜひ...全文を見る
○二見委員 このことでがたがた細かいことを詰める気はありませんけれども、一万五千人が現在待機中である、さらに潜在的希望者も含めればもっと多くなるだろうという現実を考えれば、私は六十年度予算百二十カ所、八千人で甘んずるんじゃなくてさらに、これはそういっても場所の問題もあるし従業員の...全文を見る
○二見委員 私は私の家の経験から言うわけじゃありませんけれども、おばあちゃんが病気になって動けなくなった。そのときおばあちゃんに、どうだ老人病院に行くかと言ったら、真っ先に言ったのは、いやだ家に置いてくれ。やはり寝たきりで痴呆性だ、あるいは動けないといっても、病院あるいは特養ホー...全文を見る
○二見委員 大蔵大臣、お言葉を返すようですが、大蔵大臣の言葉を聞いていると、補助率がアップするんじゃないかなという期待を持たせながら何となく別の方で地方の負担を削るんだというようなニュアンスも受けるのですけれども、要するに在宅サービスに係る補助率三分の一は引き上げるという方向で検...全文を見る
○二見委員 その地方との費用負担の問題はどうせ私はこの後で高率一律カット問題でもって議論しようと思いますので、それはちょっと置いておきます。  ただ、大臣、これは考えていただきたい。例えば在宅者、寝たきり老人については税法上どうなっているかというと、御存じのように扶養控除三十三...全文を見る
○二見委員 総理大臣、今のいろいろな御議論をお聞きになりながら、総理としてもいろいろな御見解がおありだろうと思いますけれども、私は老人問題への対応というのは非常に幅広い、すそ野の広いものだろうと思います。先ほど赤松婦人局長から、老人問題については婦人も参加させていただきたいという...全文を見る
○二見委員 防衛問題、財政問題をやる予定ですが、ちょっと時間がわからなくなりますので、最初、防衛問題からまたお尋ねをしたいと思います。  最初にいわゆるSDIについてお尋ねいたします。  中曽根総理はSDIについて、これは防衛的兵器であり非核兵器である、それから核軍縮につなが...全文を見る
○二見委員 このSDIの影響というのは、私は二つの段階に分けて考えなければならぬと思うのです。一つは、開発に成功してアメリカもソ連も実戦配備するという、その段階で世界の安全というか防衛構想がどうなるかということを考えなければならない、これが一つあります。もう一つは、研究開発の段階...全文を見る
○二見委員 要するに、この問題は仮定の問題ですから、でき上がっている問題を議論するんじゃありませんけれども、一つには、私が申し上げたような危険性については総理は否定はなさらなかった。と同時に、そういうことを避けるために米ソ間でいろいろな話し合いがあるから大丈夫だろうというお見通し...全文を見る
○二見委員 そのふっくらした気持ちがまた非常に危険なわけでありまして、おっしゃるようにICBMについても無力になる。おっしゃられたように戦術核がどうなるという問題がある。そうすると、核廃絶というのは、私は戦術核まで含めた核廃絶かと思っていたけれども、そうじゃないのですか。その点も...全文を見る
○二見委員 先ほど私が、核が無力化した場合、通常兵器がふえるんじゃないかという話を申し上げましたが、総理が精密兵器だとかいろんな分野でまた新しいものが出てくるというようなお話をされましたけれども、実際に核が減るのかどうかまだわからぬ話で、そういう期待感を総理はお持ちになっている。...全文を見る
○二見委員 私も、よほどばかでない限り、アメリカとソ連が核兵器を持ち出して、それこそ核の冬が地球上を覆うようなばかなまねはしないだろう、それだけの英知というか理性をアメリカもソ連も持っているだろうと信じております。しかし、信じているからといって油断をしてはいけない。あらゆる機会に...全文を見る
○二見委員 外交上秘密のあることは、私も理解いたしております。でき得る限り公表する、国民の前に明らかにして、各界各層の意見、批判を受ける、そして、そうした批判に基づきながら、SDIに対するそのときどきの政府の考え方を決めていくということは大変大事なことだと思いますので、ぜひともお...全文を見る
○二見委員 そういたしますと、総理、さらにつけ加えてお尋ねいたしますけれども、平和研では、基盤的防衛力の概念と趣を異にする有事に即応できる防衛体系をつくるべきだという提言をしておりますね。この提言については、今はその段階ではない、そんな必要はないと否定なさるというふうに理解してよ...全文を見る
○二見委員 くどいようですけれども、要するに米中ソ三国というこの枠組みが大きく変化していない、だから大綱は変える必要はないんだ、こういう認識でよろしゅうございますね。
○二見委員 長官、私は長官が大綱堅持とされたときに、いろいろな変化はあるだろうけれども、基本的な枠組みは変わっていないから堅持するんだというふうに、これは新聞記事だけなんだけれども、そういうふうに判断したのです。私の判断は正しいですか。
○二見委員 私は、総理の我が国周辺を取り巻く認識と長官とはちょっと違いがあるような感じがいたします。しかし、それはまず置いておきましょう。  その前に、総理は大綱水準達成ということを今もおっしゃられました。まず大綱の水準達成が大事なんだ、だからそれは見直しどころか水準の達成が大...全文を見る
○二見委員 要するに、一日も早く大綱の水準を達成したいと言っているのは、量的な問題で総理は言っているのか。質的な大綱の水準ということになりますと、これはエンドレスですからね。例えば五九中業で量的には達成できた、新しいものに変えて。しかし、質的にはということになれば、質的な問題では...全文を見る
○二見委員 じゃ、質的な問題はこの後ちょっと議論いたしましょう。その前に、栗原前防衛庁長官は五九中業で何とか水準を達成したいと考えていたようですけれども、防衛庁も同じですか。もしそうだとするならば、私はきょうはこの問題はいわゆるGNP一%の論議とは絡めません。というのは、これと絡...全文を見る
○二見委員 私は、そういうことを言われると、一%の問題を言いたくないんだけれども出てくるんです。仮定の問題なら、まだ計算ができてないならば、私はあえて言わせてもらうけれども、五九中業というのは、GNP比一%を守る、守るように努力する、守りたい、この精神を踏まえた上で五九中業はつく...全文を見る
○二見委員 それでは、総理の答弁というのは非情に、矢野書記長に答弁いたしたとおりですと言われると、私は素直に五九中業――防衛庁長官、聞きますが、五九中業で水準の達成を図るのですか、完成させるのですか。それとも、いいですか、総理は矢野書記長に答弁したとおりでございますとおっしゃった...全文を見る
○二見委員 いや、長官、期したいのと矢野書記長に対する総理の答弁とはどういう関係になりますか。
○二見委員 総理、じゃ重ねてこの問題をお尋ねしますが、五九中業は防衛庁がつくるものだ。防衛庁としては昭和六十五年に水準達成ができるように、防衛庁はいわゆる別表、買い物計画をつくる。それはつくりますから、恐らくこれはGNPをこんなに超えるかもしれない。それはわからない。まだ計算でき...全文を見る
○二見委員 それから、総理、総理が四日の本委員会で、私がちょっと聞き間違いがあったら申しわけないんだけれども、五九中業について、これは新自由クラブの小杉さんの質問だったと思いますけれども、洋上撃破を中心とした思想で大いに練るよう防衛庁に指示していると述べて、海空重視の考え方をお示...全文を見る
○二見委員 そうすると、例えば航空自衛隊では主要な装備としてF15とかF4Jとありますね。F15を例えばF16にかえるとか、既に防衛大綱のとき予想した以上のものを、むしろ海空重視というのは、それ以上のものを五九中業でやれ、より新しいものをということになりますか、これは。そういう意...全文を見る
○二見委員 ちょっとお尋ねしますが、洋上撃破、海空重視という考え方が示されましたね。これは大変素朴な質問なんですが、総理は、どこかの国が、仮想敵国が日本に上陸するということは万々ないだろう、日本のこれからの防衛を考えた場合に、上陸の可能性は薄くなったので海と空で守るべきだなという...全文を見る
○二見委員 確かに、我が国はどこかの国が、仮想敵国が上陸をしてくれば、正直言って大変なことですね。ですから、戦略的には海と空で水際作戦でやる以外にはないというふうに、確かに私もそう思います。しかし、その背景には、逆に言えば、海と空を守る、総理がここでさんざっぱら議論されたシーレー...全文を見る
○二見委員 私も、政治的価値として自由、民主主義というのはこの上ない価値だと思いまして、この価値を、自由あるいは民主主義という、これはくっつけると自民になっちゃってまずいのだけれども、自由主義、民主主義というこの政治的価値は非常に大事なものであります。したがいまして、もしこれを侵...全文を見る
○二見委員 私はなぜ大綱の見直しにこだわるかというと、大綱ができたときにも、これは脅威に対処していないからといってかなり制服組に不満があったと聞いております。自民党の中にも、国防部会の方からはかなり強い意見で大綱の見直し論が出ているやに聞いております。民主政治ですからどんな意見が...全文を見る
○二見委員 大蔵大臣、お尋ねいたします。その前に大蔵省にちょっとお尋ねしますが、今度の国会にいわゆる高率補助一律カット法案というのが提出されますね。これはいわゆる日切れ法案であります。したがいまして、もしこれが年度内に成立しないということになりますと、これはどういうことになります...全文を見る
○二見委員 大蔵大臣、私はこのいわゆる高率補助一律カット法案ほどけしからぬ法案はないと思っております。大蔵大臣は一月三十一日の田邊書記長の質問に対しまして、「今後の問題につきましては、昭和六十年度以降の補助率のあり方については、まさに国と地方の間の役割分担、費用負担の見直し等とと...全文を見る
○二見委員 私はこの法案を、もう一点けしからぬと思うのは、先ほど吉野主計局長が答弁されましたけれども、通らなければ日切れ法案で交付決定ができない。これは、いいですか、国会の審議権を事実上制約ですよ。こんな法律を地方は喜んでいない。出されてしまった以上はしようがないと思っている。そ...全文を見る
○二見委員 時間がありませんので、この問題先に進みますが、要するに国会の審議権を制約している、このことだけは大蔵省は心にとめておいていただきたいのです。  と同時に、国と地方の役割分担、費用負担の見直し等とともに政府部内において検討を進め、今後一年以内に結論を出すということでこ...全文を見る
○二見委員 政府は、今国会にも「中期的な財政事情の仮定計算例」というものを出されました。毎年出してくるわけですね。これを何で出してくるのかと私もいろいろ考えてみたのですが、その目的というのは、金が足りませんので赤字穴埋めの方法を考えてくださいということだと私は思うのです。昨年私は...全文を見る
02月15日第102回国会 衆議院 予算委員会 第10号
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○二見委員 GNP比一%問題は今国会の最大の焦点でございまして、したがいまして、一月三十一日の田邊書記長も、そして矢野書記長もこの問題を最重要課題として取り上げたわけであります。そして田邊書記長に対しても、守りたい所存であるという答弁があり、矢野書記長に対しても、先ほど近江委員が...全文を見る
○二見委員 田邊さんは社会党の書記長であります。矢野は我が党の書記長であります。政党への礼儀を言うならば、社会党に対しても公明党に対してもそれなりのことがあっていいはずです。いずれにしても、この問題について総理から、一%を守る、元の答弁に戻るまで、我々としてはきょうは審議には応じ...全文を見る
○二見委員 GNP比一%問題は、我々は非常に重要視いたしております。したがいまして、この問題に関しては、さらに同僚委員あるいは集中審議でもって我々も十二分に審議をしたいと考えています。  なお、私は、我々がGNP比一%枠を守ることを非常に重要視しているということをこの際改めて総...全文を見る
03月09日第102回国会 衆議院 予算委員会 第21号
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○二見委員 長かった予算審議ももうまさに終わらんとしておりまして、順調に進めばきょう終わるわけであります。しかし、着地に失敗いたしますと、きょう採決できずに月曜日ということになりますので、着地に失敗しないようによろしくお願いをしたいと思います。  最初に、総理大臣にお尋ねいたし...全文を見る
○二見委員 私も同じように、陽光がさんさんと輝く時代が一日も早いことを期待しているわけであります。  ところで、外務大臣にお尋ねいたしますけれども、この米ソの軍縮合議は、いわゆるSDIの問題だとか戦略核の問題だとか、いろいろ三点セットで議論が行われるわけでありますが、今までIN...全文を見る
○二見委員 私も、日本の安全を考えた場合でも、やはりグローバルな形での削減が行われるべきであるというふうに考えております。  ところで、私は、こうした米ソ間の軍縮会議、いろいろなレベルでの米ソの間の話し合いというのは、成果よりも何よりも、話し合うこと自体に一つの意味合いがあるだ...全文を見る
○二見委員 どうでしょう、グロムイコ外務大臣が日本に来る環境というのはかなり整いつつあるというふうに考えてよろしいでしょうか。
○二見委員 それから、やはりこの委員会で議論になりました防衛大綱の水準について一、二点お尋ねをしたいと思います。  防衛大綱、いわゆる五九中業は昭和六十五年を目標として今策定作業が始まっているわけでありまして、政府としては、この五九中業でもって大綱の水準を達成したいという基本方...全文を見る
○二見委員 先日の委員会で、私この問題で議論いたしましたときに、やはり一%を絡めて議論したときに、総理は矢野書記長への答弁を踏まえてというような御答弁がございましたけれども、私はこの際、大蔵大臣にお尋ねしたいのですが、大綱水準の達成を防衛庁としてはかなり大きなウエートでもって考え...全文を見る
○二見委員 したがって、そのぎりぎりのところで考えていけば、たとえ防衛庁が六十五年度を目標にしているといっても、ぎりぎりのことを考えていけばそうならない場合だってありますよというふうに受けとめてよろしいですか。
○二見委員 どうもこの問答は押し問答になりそうですので、別の観点からまたもう一点お尋ねしたいと思います。  防衛庁長官、大綱水準達成、別表を達成して、問題はその後、大綱の基本的な考え方を見直すかどうかという問題がやはりここで議論になりました。今防衛庁としては、大綱の水準を達成す...全文を見る
○二見委員 それから、もう一点お尋ねいたしますが、いわゆるフリートサットの問題、岡田委員からも先ほど御指摘がございまして、私も政府のこれに対する取り組みというか、考え方には賛成いたしかねます。しかし、この問題について一点確認さしていただきますけれども、このフリートサットの問題が、...全文を見る
○二見委員 大蔵大臣、一点お尋ねいたします。  いわゆる高率補助一律カット法案についてお尋ねしますけれども、この一割カット法案は一年限りの時限立法ですね。これに関して大蔵大臣は、「国と地方の間の役割分担、費用負担の見直し等とともに、政府部内において検討を進め、今後一年以内に結論...全文を見る
○二見委員 それから、今度は環境問題、緑の問題について伺いたいと思いますが、私は総理に申し上げたいのは、実は昨年二月二十一日のこの委員会で、私は総理に、「もし、今国会にアセス法案が提出されないということになると、大平内閣、鈴木内閣の環境に対する考え方と中曽根内閣の考え方が違うこと...全文を見る
○二見委員 法律と要綱とは全然違う。私も、この問題で自民党内にいろいろ異論があり、閣内にも異論があるし、非常に難しい問題だということはわからないわけじゃありません。十分承知しておるつもりであります。だから、私は総理のリーダーシップに大変期待したわけでありますけれども、非常に遺憾だ...全文を見る
○二見委員 総理も今の長官の御答弁はそのとおりというお考えでございますか。
○二見委員 成果を上げていく、それはわかります。これからやっていくわけですけれども、私は、実施状況を見て法案の検討もさらに続けていく必要があるのじゃないか。やりもしないうちから結果はわからないじゃないかと言えばそれまでなんだけれども、結果というものはいろいろな場合を想定しなければ...全文を見る
○二見委員 私は、環境問題をこれからお尋ねするわけでありますけれども、環境アセスメントに対する現内閣の姿勢を見でおりまして、環境問題というのは非常に厳しいんじゃないかなという率直な感じを持っております。私は環境問題について二つの問題を総理並びに関係大臣にお尋ねするわけですけれども...全文を見る
○二見委員 酸性雨というのはどの程度の酸性度かというと、レモネードとかオレンジジュース程度の酸性雨だというんだから、それが空から降ってくれば、もういろんなところに影響が出てくるのは当然だと思いますし、日本がその面で先進国対してかなり大きな貢献ができる立場にあるんじゃないかというふ...全文を見る
○二見委員 ぜひともお願いをしたいと思います。  と同時に、私は海外援助のあり方についても、これはいろいろ議論がありましたけれども、開発を主体とした援助だけではなくて、伐採された森をもとに復元するような、そういう形での海外援助というものもあってしかるべきじゃないかなと思うし、む...全文を見る
○二見委員 私は緑というのが非常に、総理も花と緑とおっしゃっておりまして大変好きなんですが、私も緑が大変好きなんです。これは社会党の川俣健二郎先輩から私は言われたのですけれども、「イに木と書いて休むと読む。」それほど木は大事なんだと。私も、なるほど川俣先輩は、我が早稲田の先輩は偉...全文を見る
○二見委員 建設省は緑の確保について、市街化区域の面積の三〇%以上緑をつくりたいというマスタープランを持っておりますし、さらに昨年の暮れに、樹木三倍増プラン、今の木の二倍、三倍の木を植えようというプランを持たれております。私はそうしたプランを否定するわけではなくて、ぜひやってもら...全文を見る
○二見委員 町の中にある雑木林が消えていく原因というのはいろいろあります。雑木林にしておくよりも切り売りして宅地にしてしまった方がもうかるとか、そうした観点からなくなっていくのが非常に多いのですけれども、しかし、それでもやはりいろいろな角度から守れないかなと私は思います。  一...全文を見る
○二見委員 以上で終わります。
10月30日第103回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○二見委員 最初に靖国神社問題についてお尋ねしたいのですが、その前に、図らずも先ほど岡田委員と総理の間で国家論が出ましたので、実は私も総理にちょっとお尋ねをしたいと思います。別にここで総理と国家論について中曽根・二見論争をやる気はありませんけれども、伺いたいと思います。  と申...全文を見る
○二見委員 ここで私は国家論を議論するんではないのですが、ただ正確を期するために申し上げておきたいのは、ただいま健全な国家主義者だというふうにおっしゃられたように思い、ます。ただ、確認しますけれども、国家主義というのは個人主義または自由主義に対する原理である、要するに個人主義や自...全文を見る
○二見委員 その前にちょっと国家主義についての……。
○二見委員 これは果てしないことになりますので……。  それで、実は私はきょうはそのことの主たる質問ではなくて、ただ、私は一言だけ感想を言わせていただくと、どうも総理の国家論というのは、私の浅薄なる知識からいくと、ドイツ国家学というか一元的国家論に近いような感じがいたします。私...全文を見る
○二見委員 靖国神社の歴史論争をやってもしようがないのですけれども、ただ、国家神道は宗教にあらずという議論があったことは私も承知しております。ただ私は、当時の政府が例えば靖国神社は宗教ではないのだとまでは言い切ってなかったやに記憶をいたしております。ただそれは真偽は別として……(...全文を見る
○二見委員 ですから私は、規模の大小はあってもワン・オブ・セムではないかというふうに伺っておるわけです。やはりワン・オブ・セムでしょう。
○二見委員 それでは、もう一つ別の角度からお尋ねしますけれども、公式参拝について――その前に、私はワン・オブ・セムだというふうに思っております。そのことを申し上げておいた上で次の質問に進むわけですけれども、公式参拝について官房長官は、「国民や遺族の方々の多くが、靖国神社が戦没者追...全文を見る
○二見委員 この判決だって、「当該行為の行われる場所」というのが筆頭に挙げられておるのだ。それをそんないいかげんなことを言って、冗談ではない。それは判決の悪用としか言いようがない。三十九年はそこまで配慮した。それでもなおかつ議論があった。今度は、当該行為の場所そのものじゃないか。...全文を見る
○二見委員 要するに、政府としては中心的施設だという判断はしていない。  それでは、もう一点伺います。要するに「宗教に対する援助」という言葉が出てきますね。これは法制局長官の方かもしれませんけれども……(「もう聞かぬでいい」と呼ぶ者あり)これは法律解釈だから聞かざるを得ないと思...全文を見る
○二見委員 物的な援助ができないということは、憲法の規定からこれは明らかであります。問題は、政府の何らかの行為が、他の宗教団体との関係で特定の宗教団体、この場合私は靖国神社を問題にしておりますから、靖国神社に特定の権威を事実上認めるような結果になると、これは憲法違反の疑いが出てく...全文を見る
○二見委員 おかしいんじゃない、それは。中心的施設であるとあなたは認めたわけですな。追悼の中心的施設だと認めたじゃないか。  しかも、私はもう一度さっきの当該行為の場所と今の答弁とを関連させて考えてみたいのです。三十九年当時は、靖国神社の境内でやることに対しても十二分に配慮し過...全文を見る
○二見委員 総理、津の判決は三十九年以後だとおっしゃる、そのとおりです。ただ、その津の判決で、当該行為の場所ということを筆頭に挙げているのです。それは林長官も、この判決が出る以前から、場所というものは重要なものだなという認識があるから、三十九年のそういう答弁があり、政府側としても...全文を見る
○二見委員 では、さらにこの問題について進めたいと思います。  いわゆる玉ぐし料。これは字引を引きましたら、供花料とも読むし供花料とも読むのだそうでありますが、官房長官は、玉ぐし料と供花料は全く性格を異にする、靖国神社の場所で戦没者を追悼し、平和を祈念する一礼をする、その場所に...全文を見る
○二見委員 私は、その形式がやはり後々になって重い意味を持ってくるのだということを申し上げておきたいと思います。  それから、目的効果論というのが後から出てきたのだという、総理から不規則発言がございました。津の判決ですね。私はもう一点この点に言及すれば、なぜ公式参拝が起こってき...全文を見る
○二見委員 私はこの議論をさらに続けたい。(発言する者あり)本来であれば、先ほどの憲法解釈のところでもって今の不規則発言のとおりとめたいと思った。改めてきちんとした憲法解釈を取りまとめたいと思っていた。ところが、そんなことをすると後の同僚委員の質問に差しさわりがあるからあえて涙を...全文を見る
○二見委員 それはおかしいと思う。例大祭というのは宗教法人の要するに私的な式典なんです。それを中曽根さんが、おれは一個人としてどうしても行きたいんだというならば、私個人の見解としては、それは否定はしない。しかし公式参拝ということになると、これは話が変わってくる、憲法上非常に疑義が...全文を見る
○二見委員 わざわざ例大祭という時期を選ばなくたっていいのだ。改めてそのことについては長官の答弁はおかしいと申し上げておきたいと思います。  それからもう一点、ちょっとこれは法律解釈と違うので、これは、私はやはり一つの民主主義、これがもし事実とするならば民主政治の土台を崩すもの...全文を見る
○二見委員 それでは新聞の記事の方が間違っているのかということになる。これは正直言って水かけ論だ。水かけ論をここでもって何時間も議論するわけにはいかない。私は改めて総理に、お互いに議会人として政党人として、デマゴギーでもって政党のイメージをダウンさせるようなことがあってはいけない...全文を見る
○二見委員 私は、くどいようですけれども、民主主義にとって、民主政治にとって、デマゴギーというのはもうとんでもない、土台を崩すものだということを実は身にしみております。と同時に、この靖国神社問題をきょうの質疑で打ち切る、この問題の締めくくりとして、あえてもう一つ総理に申し上げたい...全文を見る
○二見委員 すると、この間決定された内需拡大策によって経済見通しは当然改定されるというふうに理解してよろしいわけですね。本来ならばこの国会に出した方がよかったんじゃないですか。その方が外国はわかりやすかったんじゃないですか、これは。どうなんですか。
○二見委員 例えば経常収支については、政府は三百四十億ドルの黒字、こう見ているわけですね。ところが大方の民間の経済研究機関は、これは八月の中旬の時点でございますけれども、当初見通しの経常収支の黒字幅を五十億ドルから百億ドル高いものと見ている。六十年度のそれは四百五十億ドルから五百...全文を見る
○二見委員 実は、今長官いみじくもおっしゃられましたように、今度は財政の出動しない内需拡大だとおっしゃる。ということは、人のふんどしで相撲をとろうというのが今度の内需拡大策なんです。民活という言葉は調子いいけれども、要するに、人のふんどしで相撲をとって何とか経済のパイを広げようと...全文を見る
○二見委員 私は、民活がいけないなんて言ってない。一般論としてやはり民活は必要だと思っているし、規制緩和にしても、個別にいろいろ問題があるから、これはいい、これは悪いということも出てくるのだけれども、一般論としての規制緩和も当然内需拡大で必要だという認識に私は立っているのです。そ...全文を見る
○二見委員 竹下大蔵大臣の財政論は、通常国会でも耳にたこができるくらい聞かされましたので、よく存じ上げておるわけでありますけれども、そういう御答弁を承知した上で、あえて私は財政の出動を求めたわけであります。  さらに、今金子長官の方から、住宅産業がこれから内需拡大の目玉になると...全文を見る
○二見委員 議論蒸し返しになりますけれども、もう一点、やはり私は公共事業についてこだわっておきたい。  というのは、例えば六十年度の経済白書では、戦後四十年なお残る宿題として、下水道の普及率三二%、英国の三分の一程度の水準である、道路の舗装率は五三・二%で欧州各国の約半分、東京...全文を見る
○二見委員 総理、いかがですか。建設国債で社会資本の整備をする、内需拡大とも絡めて。
○二見委員 もう時間が残り少なくなりましたので、つまみ食い的な質問になって申しわけないのですが、論点を別の定数是正に関連してお尋ねをしたいと思います。  実は、定数是正については既に本会議でも質疑があり、一昨日だったと思いますけれども、小泉委員からも質疑がありました。できるだけ...全文を見る
○二見委員 実は、その答弁は私もう何回も伺っているのです。要するに、私たちが二人区に反対しているのだという、このことを総理としてはどう認識されているのかということを伺っているわけです。
○二見委員 ではもう一点、いわゆる六・六案、野党の統一案、これは五十五年の国調を基本にしてつくり上げたもので、我々も野党統一案をつくるときにも、これは緊急避難的なものだ、本来は抜本改正だということを言ってきているわけであります。ただ、我々があの野党統一案を出したとき、あるいは自民...全文を見る
○二見委員 国勢調査の確定はいつ出るか私もわかりませんけれども、そんなに遠い将来ではないと思います。そうすると、六・六案は緊急避難ですね、抜本改正が行われるべきだということになると思います。  それで、次の総選挙というのはいつあるかわかりません。同時なのか、あるいは任期は再来年...全文を見る
○二見委員 わかりました。  それでは、政治情勢の問題がありますので、もう一点、別の角度からお尋ねします。私は一般論としてまたお尋ねをしたいと思うのです。  五十五年に同時選挙が行われました。あれは非常に異常な中で不信任案が可決されるという、異常な事態の中で大平内閣が解散にし...全文を見る
○二見委員 そうすると、政治情勢がいろいろある。国会の周りを六〇年安保のときのように十重二十重にデモが渦巻いて国会の中が騒然とし、与野党対立どころか、例えば自民党の中にも対立があるというような政治情勢もある。いずれにしてもそういう政治情勢を背景にすれば、内閣不信任案というのが恐ら...全文を見る
○二見委員 公定歩合の上げ下げと解散の問題については言ってはならないし、うそを言ってもいいしということになっておりますので、奥さんにも言うわけにいかないと言われると大変困りますけれども、私は別に中曽根総理がというのじゃなくて政治の一般論として聞いているわけなんだから、一般論として...全文を見る
○二見委員 大変ガードがかとうございましてなかなかつけ入るすきもうかがえませんので、この問題はこの程度にしておきたいと思います。  ただ、もう一点改めて定数是正について伺いますけれども、抜本改正というのは、十二月の半ば以降に速報値が出ます、その速報値というのはかなり誤差の少ない...全文を見る
○二見委員 私がごちょごちょ言ったもので、ちょっと答弁漏らされているのですけれども、あるべき総選挙の姿としては、緊急避難のものでやるよりも、私は抜本改正の定数是正でやった方が最高裁の判決により忠実な行動ではないかというふうに思っているわけであります。その点について重ねて御答弁をお...全文を見る
○二見委員 重ねてこの問題についてこちら側の見解を申しておきますけれども、やはり緊急避難にしろ何にしろ、我々野党としては二人区を設けるということには絶対反対である、妥協の余地がないくらい強い反対であるということを申し上げておきたいと思います。  さらに、もうあと幾らもありません...全文を見る
12月11日第103回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号
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○二見委員 最初に、先ほど堀先生の方からも厳しい御指摘がございましたけれども、各党党首に出されましたいわゆる中曽根総理大臣、自民党総裁中曽根康弘君の書簡であります。確かに自民党総裁中曽根康弘という名前にはなっておりますけれども、内容を見るとやはり内閣総理大臣としての色合いが大変濃...全文を見る
○二見委員 いいですか、あなたは今最高裁の判決に準じられてお答えになられた。私が聞いたのは、今国会で実現しなかった場合に総理は責任を放棄したことになると言っている。そう言って立法府を批判している。政治的発言としてはわかるけれども、純法律的に見てもそのとおりなのかどうかと聞いている...全文を見る
○二見委員 私は、法制局長官に総理の政治的な立場からの発言を聞いているわけじゃないのです。私も最高裁の判決を読み、一日も早く是正しなければならないという判決を非常に重く受けとめている一人なんです。それを総理が、今国会中にできなければ責任放棄したことになる、これが純法律的な立場から...全文を見る
○二見委員 官房長官、あなたはそうおっしゃいますけれども、その後に総理は、「もしそのようなときは、私は与党党首として、また内閣総理大臣として、かかる立法府のあり方に憂慮せざるをえません。」こう述べられているわけであります。その前には、「もしその責任が放棄され、その期待が満たされな...全文を見る
○二見委員 真情を吐露しただけで具体的に行動に出るということではない。よりもっと具体的な言い方をすれば、これは今国会にできなければ衆議院の解散をするぞという意味合いを込めたものではないということでございますか。
○二見委員 それでは、もうちょっとこの問題を別の角度からお尋ねいたしますけれども、官房長官も誤解されては困るのですが、我々も定数是正は一日も早くやらなきゃならぬというふうに思っております。ただ、自民党さんの出された六一六案と我々の野党統一案とが基本的な面において食い違いがあるもの...全文を見る
○二見委員 現行憲法が制定されて解散権の問題が初めて議論されたときに、GHQは憲法六十九条による解散しかできないのだという解釈をしたことがあります。それはどうしてかというと、七条解散というものを認めれば明治憲法下における——明治憲法下においては解散は天皇の人権であった。実質的には...全文を見る
○二見委員 時間を予定より食っておりますが、申しわけありません、もう一問だけ官房長官にお尋ねします。  いわゆる書簡の中で、総理は、立法府が強く糾弾されることを憂慮されて「速やかに憲政上の異例が正され、国会が、主権者たる国民の信託に応えうるよう、貴党の一層の理解と協力を切望して...全文を見る
○二見委員 済みません、それでは確認させていただきますけれども、堀先生にも総理は六・六案に執着されているという官房長官からの御答弁がありましたし、今もそういう御答弁だったと思います。しかし、いろいろ話し合いをしていく場合に、おれの方はこれ以外だめなのだ、六・六案以外は譲る気はない...全文を見る
○二見委員 官房長官、どうもありがとうございました。お約束の時間より若干延びたことをおわびいたします。  それで、自治大臣にお尋ねいたしますけれども、連日この両案の審議の状況をお聞きになっておられまして、自民党案については、自治大臣は自治大臣であると同時に自民党所属の大臣でござ...全文を見る
○二見委員 六日の公聴会で各党推薦の公述人がいろいろ御意見をお述べになりました。三ないし五の中選挙区制を高く評価した御意見が多かったやに私も聞いていて思いました。特に自民党から推薦された広瀬公述人ですら、三ないし五の中選挙区制というのは政治の恣意が入らない非常にうまくできた制度だ...全文を見る
○二見委員 選ぶ側からすれば、例えば定数二よりも定数三の方が有権者の意見はより正確に反映されるわけでありまして、二人区の方が選ぶ側に立って、野党統一案の方が選ぶ側に立ってないというのは、いささか見解を異にすると思います。二人区よりも三人区の方がよりバラエティーに富んだ有権者の意見...全文を見る
○二見委員 今抜本的な立場のお話がありましたのでちょっと承っておきたいのですが、先ほど抜本改正に対する堀先生からの質問がありまして、社会党め山花先生、我が党の伏木先生、それから民社党の岡田先生からいろいろな所見が述べられました。自民党としては、抜本改正を総理もやろうと言っているわ...全文を見る
○二見委員 先日の公述人は全員、三ないし五がうまくできた制度だと高い評価をしております。森先生は、私見とお断りになられましたけれども、むしろそれを否定というか消極的な評価しかしないような御意見に承っております。ということになりますと、抜本改正という言葉の上では与野党では合意してい...全文を見る
○二見委員 都合の悪いところは各党間になって、六・六案になると総理大臣が出てきてたがをはめていく。これは大変使い分けがうまいというのか、今の御答弁には私は大変不満足であります。  参議院の逆転現象を自治省としてどう考えているのか、是正すべきかどうか。是正すべきだ、しかし、どうい...全文を見る
○二見委員 以上で終わります。