二見伸明

ふたみのぶあき



当選回数回

二見伸明の1990年の発言一覧

開催日 会議名 発言
04月03日第118回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○二見委員 最初に、日米構造問題協議について若干伺いたいと思います。  私は、現在きょうあす行われておりますこの協議が成功裏に終わることが、日本とアメリカとの関係のみならず、世界の経済にとっても大変重要なことだと思っておりますので、お互いに満足いく形での成功を心から期待をいたし...全文を見る
○二見委員 ネゴシエーションではないとおっしゃるけれども、現実にはネゴシエーションでしょう、今行われていることは。サゼスチョンやアドバイスではない。現実はネゴシエーションと私は理解をいたしております。  それで、決着が延びると、決着というか中間的評価、中間報告の取りまとめができ...全文を見る
○二見委員 細かいことは後ほどお尋ねしますけれども、それでは、非常に形式的なことになるのだけれども、きょうあす協議が行われて、中間的評価というのは四日、協議が終わった後直ちに公表されるものなのか、あるいは文書作成ということもあるので、一週間とか十日とかという時間的な差があって発表...全文を見る
○二見委員 そうすると、あした必ずしも発表されるかどうかは、これは限らぬわけですな。
○二見委員 三、四の協議が五日、六日にさらに日にちが延長されることもあり得るわけですね、これは。
○二見委員 それでは、共通の認識に立ちたい、三、四で成ると言うのだけれども、共通の認識というのはかなり具体的な数字なりなんなりを織り込まなければ共通の認識にはなりませんか。例えば社会資本については、GNP比一〇%というアメリカ側の主張がある。大蔵当局は、そんなことをしたら財政の機...全文を見る
○二見委員 今中間報告、中間的評価がすべてみたいな議論になっているのだけれども、要するにこの作業の手順からいきますと、七月のヒューストン・サミットまでに最終的な共同報告ができればいいわけですね。まさに、きょうあすというのはその中間の段階ですね。そうなれば、きょうあすの議論の中でお...全文を見る
○二見委員 両方が納得したものは中間的評価に書けるけれども、なかなか折り合いのつかないものはさらに先送りにならざるを得ないでしょうというふうに聞いているのです。どうなんですか。そうなんでしょう。
○二見委員 大蔵大臣、きょう午前中の武藤委員の質問の中で、いわゆる円安、株安、債券安、このトリプル安について、日本経済のファンダメンタルズについては変化はない、これは心理的なものだという御答弁がありました。ところが、心理的な問題として、日米構造問題協議がうまく進まないというような...全文を見る
○二見委員 通産大臣、個別の問題でお尋ねしますけれども、現在の協議で一番やり玉というか目玉商品というか、これは大店法ですね。  私は国内での大店法の議論を見聞きしておりまして、どうも業界の利害を中心に議論が展開されて、消費者の立場からの議論というか意見というのが余り用いられてい...全文を見る
○二見委員 我が党内にも今通産大臣と同じようにいろいろな意見があります。大店法を撤廃すればそこでこの問題が解決だ。日米の間は解決かもしれないけれども、日本国内でそれですべてがハッピーかというと決してそうではないという議論があります。  それで、自治大臣にお尋ねしますけれども、今...全文を見る
○二見委員 通産大臣にお尋ねしますけれども、アメリカ側に提示した案の中には大都市圏を適用除外にするということがきょうは各紙大々的に報道されております。大都市圏というのは具体的にどことどことどこを想定されているのですか。
○二見委員 大都市圏がどことどことどこがというのは中身じゃない。大都市圏を適用除外するということ自体が中身なので、具体的に例えば東京とか大阪とか名古屋とか、こういうことが中身じゃないと思いますよ、そんなことは。言ってくださいよ。
○二見委員 けさの報道、大都市圏を適用除外するということは、あなた言っていないということになるとだれが言ったのですか、これは。新聞で勝手に報道しているわけですか。そんなばかなことはないでしょうが。
○二見委員 それでは、どうもあなたは余り答えたくなさそうなのでお尋ねしますけれども、もし大都市圏を適用除外するということでアメリカがオーケーしたとしますと、これは当然法改正になります。そうすると法改正したときに、例えば東京都なんというのは都議会では、私の記憶に間違いがなければ自民...全文を見る
○二見委員 この問題で議論しても余りそれ以上答えが出てきそうもありませんので、そうですね、これは総理にお尋ねしましょう。この案はどうなのですか。通産大臣は知らないと言っているのです。
○二見委員 やはり、例えば大都市圏を適用除外するというような案はアメリカ側に言ったことは事実なんでしょう、これは。じゃなかったら、通産大臣知らないと言っている、知らないというものが勝手にこう新聞に出ているというのは、これはおかしな話なんでね。いや、それを認めていい、それならそれで...全文を見る
○二見委員 通産大臣の、所管大臣の知らないところでこういう案がアメリカに提示されたんだというふうに理解をいたしておきます、そういうふうに。  それで、大店法にしろ何にしろ、日米構造問題協議の中で大きなネックとなっているのはやはり土地だという感じがします。土地問題が解決しないと、...全文を見る
○二見委員 大蔵大臣、大蔵省は土地への融資について総量規制を決めたのですね。私はこれは評価したいと思います。四半期ごとに調査するということなんだけれども、もしこの総量規制を守らない金融機関、これは金融機関名を公表してはいかがですか。
○二見委員 私は、地価が下がらない元凶の一つは金融機関だと思っている。地価が下がって、絶対的な地価の価格が下がって困るのは金融機関なんだ、それを担保にして金を貸しているのだから。  私は、総体での報告ではなくて、この大蔵省の総量規制を守らない銀行名、金融機関、これは公表してもら...全文を見る
○二見委員 私は、守らない金融機関は公表するよという強い姿勢を示すことが、金融機関がおのずから自粛する方向だと思っているのです。  総理大臣、ちょっとやはり土地問題でお尋ねしますけれども、先般、総理は地価を凍結させるために必要に応じて国土利用計画法に基づく規制区域の指定も行うべ...全文を見る
○二見委員 第一義的には知事が指定することになっているのです。しかし、知事だってなかなかそこまでやれるかどうかわからぬ、これはかなりのきついことですからね。そうなれば総理がみずから乗り出して知事に指示する以外にないのじゃないかと思う。それだけの決断、そこまでの決断はされております...全文を見る
○二見委員 日米構造協議の問題、あと独禁法の問題があるのですけれども、公取委員長せっかくお見えだから、一、二問お尋ねいたしましょうか。  私は、最近の公取には怖さがなくなっているんじゃないか。だから、かみつかない番犬、きばを抜かれた番犬と言われているんじゃないか。私は、公取は何...全文を見る
○二見委員 独禁法違反に対する損害賠償請求訴訟は無過失責任制をとっているにもかかわらず、損害額の立証を原告がしなければならない。そのために事実上訴訟の道が閉ざされているという批判があります。消費者重視の政策推進という立場からいきますと、訴訟者の立証負担の軽減というのは図るべきでは...全文を見る
○二見委員 この問題、また後ほど他の委員会で議論をしたいと思いますけれども、独禁法について最後にもう一点お尋ねをしたいと思います。  三月初めにビールの一斉値上げがありましたね。二十円上がった。決算内容も違う企業が一律二十円の値上げで、しかも二十円の配分については卸も小売もメー...全文を見る
○二見委員 この概要は国会の年次報告で報告するようになっていますね。早ければことしの暮れ、遅ければ来年になりますね。三月に値上げされたのが、早くてことしの暮れ、遅ければ来年の暮れというのじゃ、こういうのを気の抜けたビールというのです。調査した段階で国会に報告してもらいたい。
○二見委員 総理大臣、防衛問題について若干議論をしたいと思います。  昨年の防衛白書では、東西が軍事的に対峙しているとの実態に基本的変化が生じたとは言えない、そういう断定をしました。しかし、その後ヨーロッパの激動は物すごいですね。ベルリンの壁がこれほど早く崩壊するなんてあの当時...全文を見る
○二見委員 NATOもワルシャワ軍も、確かに今NATOがありワルシャワはある。しかし、それは今までのNATO対ワルシャワの対立関係ではなくなりつつある。なくなったとは言わない。なくなる方向にある。この認識だけはしてもらわなければ困る。と同時に、そうした動きは遠からずこのアジアにも...全文を見る
○二見委員 これは外務大臣にお尋ねした方がいいのかな、防衛庁長官、両方にお尋ねしましょうか。  日本の防衛政策というのはソ連の潜在的脅威をずっと強調してきましたね。昨年の防衛白書でも、「わが国周辺においては、全般的に演習・行動は依然として活発であり、特に艦艇や軍用機の活動が実戦...全文を見る
○二見委員 外務大臣、ソ連のいわゆる脅威ですね、じゃ全然変わらず依然として強いというふうに——減少したという認識もありませんか。
○二見委員 私は、防衛庁がソ連の潜在的脅威を依然として強いという認識をしなければ、平成三年度から政府が考えている次期防が進められないからだろうと思います。ソ連の潜在的脅威は減少した、あるいはないというふうに断定すれば、それで次期防は変わってしまうのだから、依然として今までと同じだ...全文を見る
○二見委員 安保は日ソ間では障害要因になっておりますか。
○二見委員 時間がありませんのでまとめてお尋ねをいたします。  これは防衛庁長官かな。次期防ですけれども、これは平成三年度から次期中期防衛計画を始めたいという意向のようですが、私は、一つには、いわゆる年次防方式というのはこの際やめた方がいいんではないか。というのは、国際情勢がか...全文を見る
○二見委員 終わります。
05月25日第118回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○二見委員 一昨年四月十三日の本委員会での頭脳立地法案の審議のときも、そしてきょうの午前から今までの質疑を通しても、東京一極集中是正の難しさというものを改めて感じております。前回もこれが果たして一極是正にどこまで効果があるのかということが一つの論点になりましたし、きょうの午前中も...全文を見る
○二見委員 政府の集積促進指針、いわゆるガイドラインによりますと、集積促進計画の目標年次は平成七年ごろにと設定されておりますけれども、そうすると、平成七年ごろに設定するということになっておりますので、これから承認申請を出す場合に、この法律は時限法じゃなくて恒久法だけれども、大体七...全文を見る
○二見委員 最終的にこの承認地域の数は全国でどの程度が適当と考えられているのか。ちなみに、テクノポリス地域は現在二十六地域でございますけれども、この頭脳立地としては全国ではどのくらいが適当と考えているのか、数字がもしおありでしたら教えていただきたいと思います。
○二見委員 そうすると、現在十二カ所、十二地域になっておりますけれども、これは地図で見ると関東からずっと西の方ですね。関東から北の方は余りありませんね。これは都道府県、それぞれその地方が手を挙げてくるというシステムになっておりますから、国の方でおまえのところというふうに指定するわ...全文を見る
○二見委員 先ほど最終的には二十数地域になるのではないかという御答弁がありました。そして今は、できれば全国的にバランスのとれた配置をしたいという御答弁があったわけですけれども、最終的に二十数地域というと、あと十数地域これから承認するわけですね。都道府県の希望の状況なんかを見て、予...全文を見る
○二見委員 それから、これは一昨年もこの議論がありましたけれども、承認済みの十二地域はテクノポリスと半分がダブっておりますね。二年前にも、この頭脳立地とテクノポリス、それから工業再配置、これはどういうふうに考えたらいいのかという議論がありました。これからこれはそれぞれの府県が考え...全文を見る
○二見委員 集積促進事業の進捗状況について二、三お尋ねいたしますが、まず最初に承認十二地域のソフト団地造成事業の進捗状況ですね、造成計画の作成とか用地取得とか工事着工とか分譲準備等、これはどういうことになっておりますか、御説明いただきたいと思います。
○二見委員 それから承認十二地域のうち地域振興整備公団が直接事業として造成事業を行うのはどこなのか。先ほどたしかこのやりとりがあったように思いますけれども、もう一度御説明いただ きたいと思います。  それから公団の団地造成事業は予算上は六十三年度が三カ所、平成元年度三カ所、そ...全文を見る
○二見委員 浜松等の先行地域では一部分譲を開始しているというふうに承っておりますが、特定事業からの立地の引き合い状況はどういうことになっておりますか、把握している範囲内でお答えいただきたいと思います。
○二見委員 それからもう一点お尋ねします。産業高度化施設の整備事業の状況、特に法人の形態、公団出資を含めた法人への出資の状況、施設整備の設計、着工等の状況について御説明をいただきたいと思います。
○二見委員 ちょっと話の観点を変えますけれども、それぞれの地域に特定事業の集積を図るためには、それぞれの地域、自治体が積極的に誘致活動をやるということも当然必要でありますけれども、誘致される企業が魅力を感じるような助成事業とか育成事業をそれぞれの自治体が展開することも大変重要では...全文を見る
○二見委員 もう一つは、やはりその地域が個性豊かに発展していくために必要なのは人ですね。二年前にもこの人の議論がありました。この人が、優秀な人材がいなければ、幾らハードの面で手当てをしてもうまく機能しないわけですね。そうした各承認地域の人材育成あるいは人材の確保、このことについて...全文を見る
○二見委員 たしか昨年だったと思いますが、労働省とたしか共管で地方にソフトウエアの人材をつくろうということでそういう法律をつくりましたね。ああいうものはこれに活用できるのですか。
○二見委員 人材の確保はそうした面での手当ても必要だし、また自分の住んでいるところが住みいいとか、生活環境が快適でなければ人は住んでこないし、それは例えば下水道が整備しているとかそういうことだけではなくて、二十四時間そこに住んでおるわけですから、働く以外の時間も楽しみがなければ人...全文を見る
○二見委員 一昨年いわゆるこうした地域をつくるときに、東京と違ったコアが必要だ、東京とは違った魅力がなければ意味がない、また違った魅力のあるものをつくらなければだめだという議論がこの委員会で行われたわけであります。  ところで、集積促進計画というのは政府が示した指針に沿って作成...全文を見る
○二見委員 次には、今回の改正措置について若干承りたいと思います。  これは一昨年四月に本委員会では可決したわけでありますけれども、本格的な事業が推進されるのはまさにこれからですね。ですから、十二地域承認されたからといって、それがどういうふうな状況になっておりますか、効果はどう...全文を見る
○二見委員 今回の改正は、産業の頭脳部分の東京一極集中の流れを是正するとして、いわゆる過度集積地域、これは東京二十三区内ですね。これを承認地域に移そうということですね。二十三区内から表へ出そうということで、それはよくわかる。それは当然必要だと思う。これを承認地域に限ってしまいまし...全文を見る
○二見委員 過度集積地域、これは政令で二十三区内と書くわけですね。確かに東京に過度に集中しているのはそのとおりなんだけれども、これは将来例えば大阪圏とかあるいは名古屋圏とかというふうに政令につけ加えることもあり得るわけですか。
○二見委員 東京に集中してくるというのはそれなりに大きな理由があるわけでして、情報機能や政治、行政の機能が全部東京にありますから、それらのアクセスを考えれば東京あるいはその周辺に集まってくるというのは、私は一つの当然の経済の流れだろうと思います。その流れを是正するために、一方では...全文を見る
○二見委員 東京を住みやすく便利にすればするほど人が集まってくるという矛盾がある。極論すれば、東京ほど住みにくい、仕事のしにくいところにしてしまえば企業はいや応なしに地方へ行ってしまう、そのぐらい——そんなことを言うと東京人からぶん殴られるかもしれませんけれども、そのためにも、た...全文を見る
○二見委員 以上で終わります。
10月25日第119回国会 衆議院 国際連合平和協力に関する特別委員会 第3号
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○二見委員 具体的な質問に入る前に、総理に一言申し上げたいことがあります。  平和協力に何らかの知恵を出さなければならない、考えなければならないというのは、まさに国民の大多数の意見であります。そのことに国民は異論を挟むものではありません。しかし、出てきた法律案は、その国民が期待...全文を見る
○二見委員 確かに武力行使、ドンパチやっている武力行使では通信はない。しかし、現代戦争の中枢であることだけは事実です。とならば、軍事情報の相互交換を協力隊と多国籍軍の間でこれはできますか。
○二見委員 武力行使というのは、政府は最前線でのいわゆる火砲の撃ったり撃たれたりという場面を想定している。しかし、戦争というのはそれだけではない。これ全体が戦力なんだ。先ほど後方支援という話もありましたけれども、その後方支援のど真ん中にあるのが通信なんだ。それに協力できるというこ...全文を見る
○二見委員 冗談言っちゃいけませんよ。通信というのは情報を集めるに決まっているんだ。通信というのは情報を集めるんです。情報を集めて発散する、それが通信でしょう。お互いに交換をし合う。まさに、紛争が起ころうとしている、あるいは紛争が起こっているときに情報を集め、情報を伝達し、情報を...全文を見る
○二見委員 国連の決議を受けてあるいは国連の決議をより実効あらしめるために多国籍軍が展開をしている。それに対して協力隊は協力をする。その協力の中身が通信である場合には、ただ食糧を送るとか水を輸送するというたぐいとは全く次元を異にするんだ。まさに多国籍軍が、もし紛争が起こればまさに...全文を見る
○二見委員 あなたはそういうふうにおっしゃるけれども、法律にはそうは書いてない。  しかも、防衛庁と在日米軍の間では、インターオペラビリティーというのですか、その研究が行われたでしょう。防衛白書によると、去年の九月には、通信の分野では在日米軍と防衛庁の間でこの研究は終わつたとな...全文を見る
○二見委員 PKOの活動、連絡がスムーズにいくための通信だ、そういう意図でここに通信という名前を載せた、文字を入れた。しかし、あなたは今そうおっしゃるけれども、この法案が成立をすれば、この通信はそれだけに限定されないでしょう、これは。あなたはそう言うけれども、限定されないでしょう...全文を見る
○二見委員 総理、総理はこの通信の問題を軽々しく、これはPKOだけに使われるものだ、それ以外のものは想定してないと恐らく総理もおっしゃるのだろうけれども、しかしこの法案が成立をしたときには、通信というのはひとり歩きしてきて、現代戦争の中枢に座る筋合いのものだという厳しい認識をお持...全文を見る
○二見委員 それは業務計画の中で書くべき筋合いではなくて、法律の中に明確にすべき筋合いのものなんです。あなたが総理大臣のときはそれでいいかもしれない。総理大臣がかわったらどうなるのだ。
○二見委員 この法案はいわゆる多国籍軍を想定したものではないと言うけれども、出てきた発端はイラクの侵攻でしょう。法案の中には、例えばPKO、カンボジア問題を念頭に置いたPKOの問題も入っている。もう一つは「国連決議の実効性を確保するため、」という文言があって、多国籍軍に協力するこ...全文を見る
○二見委員 時間がないのでこれはこの程度にしておきますけれども、ただ、通信は戦争の場合に武力行使と一体不可分なものであると認識されれば、これは実施計画以前の問題としてできなくなるんだ。もう最初からできないんだ。実施計画云々でもないんだ。最初からできないんです。その認識があれば、だ...全文を見る
○二見委員 もう一点、別の問題で、この平和協力業務の問題の中でやはり疑念を申し上げたいと思います。  午前中、自民党の委員の方から、紛争によって生じた被害の復旧のための活動、これは災害復旧みたいなもので、これはいいことですねとマルになりましたですね。その前には、紛争によって被害...全文を見る
○二見委員 冗談じゃない。紛争が起これば一番最初にわかる話だ。紛争が起これば一番最初に飛行場がやられ、あるいは軍の施設がやられる。一番想定しやすいケースなんだ、これは。法文上はその復旧活動に参加できるんでしょう。
○二見委員 「へ」の「紛争によって被害を受けた住民その他の者の救援のための活動」と、「紛争によって生じた被害の復旧のための活動」とは同じじゃないのです。「へ」の方は、これはよくわかる。何とかしなきゃいかぬな、こういうケースなんです。「ト」の場合も、何とかしなきゃならぬなというケー...全文を見る
○二見委員 そうすると、軍事施設を紛争中に復旧するための活動に参画できないのは、まさに破壊された飛行場を直すということが結果として武力の行使に直接つながるという判断でできないということですね。
○二見委員 要するに、例えば軍用飛行場を復旧するということは武力の行使と一体であるという認識を外務省はしている、だからできない、こういうことですね。
○二見委員 それからもう一つさらに、先ほどの岡田委員の質疑の中で、武器弾薬の輸送の話と兵員の輸送の話があって、兵員の輸送は、例えば在日米軍を戦闘している現場まで運ぶことはできないという話がありましたですね。すると、輸送できる場所というのは、あるところまでは輸送は可能なんですか、こ...全文を見る
○二見委員 じゃ、武力行使と一体にならないというのはどんなケースが考えられますか。
○二見委員 そうすると、とりあえず、例えば在日米軍基地にあるアメリカ軍のミサイル、戦車、これを紛争地域、まさにドンパチやっているその場所までは、これは持っていけないけれども、別のところまでは運べる、別のところまで運んで、そこからこっちへ持っていくのは別の人にやってくれ、それならば...全文を見る
○二見委員 そんな器用なことはできない。言葉の上の私は魔術だろうと思いますが、時間が参りましたので、質問は終わります。
12月12日第120回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○二見委員 総理、私もただいま加藤委員が提起されておりました新土地保有税につきまして、細かい議論は法案が国会に提出された段階で行いますけれども、大筋の議論だけはしておきたいと思います。  私は、土地対策の目的というのは、一つには、土地を持っていれば必ずもうかるという土地神話を打...全文を見る
○二見委員 土地対策は税制だけでないことは事実であります。不動産融資に対する規制もあります。今総理があらゆる手だてを打つんだとおっしゃられたけれども、それでは一点伺います。  ことしの春の予算委員会で、私は土地問題で総理とここで議論をしました。そのときに、土地が高騰しているとこ...全文を見る
○二見委員 地方のいわゆる知事さんにはそれができないから、総理大臣がやりなさいと私は申し上げているのです。そのためにそういうふうに法律を変えなさいというふうに私は申し上げているのです。  それでは論を進めますけれども、いわゆる税率や基礎控除等についてサラリーマンからの批判は大変...全文を見る
○二見委員 どうも地価は下がりそうにはない。ローンで家を買った者にしてみれば、私はローンで家を買った三十坪の土地に新土地保有税をかけるなんて、そんなことは全く考えておりませんし、恐らく政府案もそんなことは考えてこないだろうと私は思う。ローンで家を買った者は、今金利が上がってまいり...全文を見る
○二見委員 土地が高くて買えない。ちょっと良質な住宅に入ろうと思えば、一番新しいので三十万だ。古い住宅でも十何万だ。普通のサラリーマンに住めるものじゃありません。これは国が何とか手当てをしなければならぬと私は思います。  建設大臣、お尋ねをいたします。  建設省は、ことしの九...全文を見る
○二見委員 これはぜひとも建設大臣に二肌も三肌も脱いで頑張ってもらう以外ないと思うのです。  総理大臣、実は家賃補助制度というのは、日本にはありませんけれども、イギリスやアメリカ、フランス、ドイツ等ではむしろ当たり前の制度になっている。日本にはこの制度はない。しかし、日本でも地...全文を見る
○二見委員 私は、改めて家賃補助制度、家賃控除制度というものをこれからも政府が真剣に考えることを要求すると同時に、本予算の段階でもこの議論はさらに継続をいたしたいと思っております。  中東問題について若干お尋ねをいたします。  さきの臨時国会の論議を通して共通の認識となったの...全文を見る
○二見委員 これは金の面での国際貢献の一つのティピカルな事例であります。それだけに、この十億ドルの使い方がもし日本の、日本国民の意図に反して使われるようなことがあったならば、それは大変なことになる。万が一にも武器弾薬には流用されないという保証があるのかどうか、その点もあわせてもう...全文を見る
○二見委員 これはこれから支出されるわけであります。私たちもこれが武器弾薬等に絶対使われないように厳しく監視をしなければならないし、また政府からも、その使途について間違いがないように、また国会にも御報告を適時いただきたいというふうに思っております。  それで、さらに論を進めてま...全文を見る
○二見委員 それから、もし武力行使の決定は、これはだれが行うのでしょうか。多国籍軍がそれぞれが自主的な判断で武力行使を決定するのか、お互いに相談し合って決めるのか、あるいは新たなる安保理決議を必要とするのか。私がこれを伺うのは、アメリカが独自の判断でクウェートに進攻するようなこと...全文を見る
○二見委員 それから、決議の三項では、武力行使が行われた場合にはすべての国が適切な支援を与えるよう求める、こうなっておりまして、我が国政府はこの決議を支持することを明らかにいたしております。もし武力行使という最悪の事態になった場合に、我が国は支援の義務を負うことになるわけでありま...全文を見る
○二見委員 総理、いずれにいたしましても、この最悪の事態だけはどんなことをしても避けなきゃならぬ。アメリカとイラクの間で話し合いがある。これはいろいろな話し合いがこれから行われて、この紛争解決というか武力行使、武力衝突を避けるためにいろいろな各国間の外交努力がこれから行われてまい...全文を見る
○二見委員 私も、はた迷惑の大もとがイラクのクウェート侵攻であることはそのとおりです。私もあの暴虐には心から憤りを感じておりますし、イラクが一日も早くクウェートから撤退することがこの問題の最大の解決方法だと思います。だからといって、一月十六日、十五日が期限ですから、十六日以降直ち...全文を見る
○二見委員 総理、ソ連は、つい最近までは日本にとっても西側にとっても軍事的に脅威の存在であった。ところが、大変な激変で、ヨーロッパにとってはソ連の軍事的脅威というのはもう事実上ないのだと私は思う。日本のこの周辺では、それはいろいろ、例えば海の軍縮が進んでないとか、それは防衛庁の中...全文を見る
○二見委員 私は、今ソ連が四回調査団が来て受け入れた、そういうことは悪いことだと言っているわけじゃないのです。だから、ソ連の要請があればいろいろなことを日本はやってやらなければならぬ。しかし、具体的にソ連には金がないだろうと思う。例えば金融支援をしてくれという要請があった場合に、...全文を見る
○二見委員 先ほど申し上げましたように、国際政治で最も重要な課題は、今後ソ連問題だと思います。ソ連も体制が大きく変わった。そうした意味からも、ソ連をいわゆる今までの感覚で言えば西側の社会だ。もう西側とか東側とかという観念はそろそろ捨ててもいいのじゃないかと思うのだけれども、今ガッ...全文を見る
○二見委員 残り時間が少なくなりましたので、次期防について二、三お尋ねをしたいと思います。  政府は十二月十九日に、来年度からの次期防を策定しようとしているわけであります。そうすると、その次期防の前提となっている物の考え方はどういうのかなと私もいろいろ考えてみたのですが、恐らく...全文を見る
○二見委員 防衛大綱をつくり直すか書き直すということも視野に入れて現在いろいろ協議しているというふうに理解してよろしいですか。
○二見委員 きょうはその議論をするわけじゃありませんけれども、専守防衛とおっしゃいますけれども、最初なかったシーレーン防衛も入っているし、GNPの一%も突破しているし、専守防衛の精神という言葉は残っているけれども、実態はかけ離れたものになってきたことだけはここで御指摘申し上げてお...全文を見る
○二見委員 三・七五以下なんて数字言えますか。
○二見委員 私は、今後の防衛を考える上で、今まで大分この予算委員会でも議論されてきたシーレーン防衛、洋上防空、この考え方はもう要らないんではないか。やめてもよろしいんではないか。来年度予算でAWACS四機、一機三百億円のを四機買いたいという意向が防衛庁にあるわけだけれども、これは...全文を見る
○二見委員 あと二、三分しかありませんので、塚原労働大臣、一言簡単に聞きます。あなたも簡単にお答えください。  参議院の社会労働委員会の小委員会では与野党協議して、育児休業法の協議をしてきたけれども、与野党で話が合わずに政府がつくるべきだという考え方をまとめて、労働省にボールを...全文を見る
○二見委員 以上で終わります。