二見伸明

ふたみのぶあき



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開催日 会議名 発言
02月25日第142回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○二見委員 自由党の二見伸明でございます。  総理大臣並びに関係閣僚に、二、三の質問をいたしたいと思います。  最初に、経済運営について、総理の御見解を賜りたいと思います。  私は、橋本内閣の経済運営と我々自由党の考えている経済運営とは大きな違いがあると思っております。橋本...全文を見る
○二見委員 スパンの違いと言いますけれども、財政構造改革は、あなた方の言う赤字公債ゼロは二〇〇三年というタイムは限られている。その中でやろうという話なんです。それはまた後ほど議論しましょう。  三塚さんがおやめになった。あの人は大蔵省の不祥事件の責任を感じておやめになった。AS...全文を見る
○二見委員 与党席から、いや、どんどん変えてもいいんだという不規則発言がありましたけれども、それは後ほど言います。  平成十年度の経済見通しは一・九%ですね。発射台が九年度ゼロあるいはマイナスなんですから、一・九%だからといって、胸を張って威張れるような数字では私はないと思う。...全文を見る
○二見委員 財革法という枠組みがありますね。その枠組みを崩さずに、財政出動というのは可能なんですか。
○二見委員 つくったばかりの財革法を改正しろと言われると、政府は困るでしょう。私もそう思いますよ。だけれども、何だかんだと言いながら、第四次経済対策、第五次経済対策、私は補正予算の地ならしをもうしているんだと思います。  じゃ、大蔵大臣に伺いますけれども、野中幹事長代理が六兆円...全文を見る
○二見委員 六日の大蔵委員会で、これは新党平和の若松君だと思ったけれども、このことについて質問したときに、あなたは、二、三年後の不確定なものを本年度の財源にするのは非常に困難だ。要するに、野中提案はだめだということですね。
○二見委員 言葉じりをつかむわけじゃないけれども、まず、六日の答弁というのは、こんなことは大蔵省の係長でもわかる話だ。大蔵大臣が、政治家として言わなければならぬような話じゃない。その前にあなたは、私の役目は一日も早くこの予算を通すことだ。冗談じゃない。この大変な財政危機のときにど...全文を見る
○二見委員 あなたの財政観というのは、あくまでも構造改革路線一本やり。一切の修正もしない。それは、臨機応変という言葉はあるよ。それは言葉だ。実態として、これは、ひたすらにこの旗を守り抜いていくのだというのか、むしろ日本の将来のことを考えた場合には財政路線を変える必要があるという財...全文を見る
○二見委員 スタート時点からこの問題は破綻しているんだ。もう六年後の先行きは見えている。それを、予算を通すことが何よりも優先だと。国会対策上のことでもって、財革路線は守るんだとか、臨機応変だとか、その場限りの言葉でもって糊塗しようとするところに日本の現状があるんだと私は思うんです...全文を見る
○二見委員 家を建てようというときに、設計図をかいた。建てようというときに、この設計図でここはまずいから直そうじゃないか、ここはこうしようじゃないか、もう少し間取りを広くしようじゃないか。いや、設計図をかいちゃったんだから、これでともかく家をつくって、後から修理しようじゃないか、...全文を見る
○二見委員 総理大臣そうおっしゃいますけれども、臨機応変にやる。例えば平成十年度予算が通った、夏か秋かわからぬけれども景気がおかしくなった、例えばさらに減税をやるとかいろいろなことが出てきますね。財政出動がある、赤字公債も出さなきゃならぬ、臨機応変でいいです、それは。  このツ...全文を見る
○二見委員 こんなことを言うと総理は嫌な顔をするだろうけれども、どうせ、どうせという表現はまずいな、暫定予算ですよ。組まざるを得ませんよ。それなら、今のうちから暫定予算にしてしまって、今の本予算を棚上げしちゃって、今のうちから与野党で知恵を絞って、いい予算をつくろうじゃないか。そ...全文を見る
○二見委員 一月の上旬、六日から九日にかけて、尾身経済企画庁長官、額賀福志郎官房副長官、それから榊原財務官がこの時期に訪米をいたしています。  報道によりますと、尾身長官は、昨年末に決めた金融システムの安定化等や、二兆円の特別減税などの中身を説明したというふうに言われています。...全文を見る
○二見委員 G7の共同声明では、きのうもきょうもこれは議論になっていましたですね、「日本においては、経済活動は低迷し、見通しは弱い。」ちょっと真ん中略しまして、「IMFの見方では、今や、一九九八年における経済活動を下支えするため財政刺激の強い理由がある。」これは共同声明に入ってく...全文を見る
○二見委員 松永さんがそういう主張をしてきたのは当然だと私思います。その結果、「今や、一九九八年における経済活動を下支えするため財政刺激の強い理由がある。」この共同声明になったんでしょう。冗談じゃない。IMFという言葉を入れて、おれは関係ないんだよ、そんな言い方は通用しませんよ。...全文を見る
○二見委員 松永さん、この共同声明に日本は拘束されるんですか。関係ないんですか。あなた、だめだ。大臣が行ったんだ。だめだ。
○二見委員 私は、IMFの見方に拘束されるというのじゃなくて、これは共同声明に入っている。この共同声明に拘束されるならば、このことを無視するわけにいかない。だめだ、これでは。
○二見委員 そういう言い方が、海外でも日本が信用をなくする。私は、財政出動の強い理由がある、この共同コミュニケに拘束される。じゃ、拘束されないのですか。これはIMFの見方だと。G7で、合議体で決めたのでしょう、これは。それが日本を拘束しない。これは何のためなんだ、共同声明は。あな...全文を見る
○二見委員 このG7の共同声明の中の「IMFの見方では、今や、一九九八年における経済活動を下支えするため財政刺激の強い理由がある。」この見方をG7が容認したんでしょう、これは。G7は容認してないの、これは。どうなんです。G7としては、共同声明にこの文言を盛ったということは、G7と...全文を見る
○二見委員 大蔵大臣、このIMFの見方を他の国は認めたわけじゃないと言いましたよね、今。何言っているんだ。認めたから共同声明じゃないか。そんなばかなことで、できるか。
○二見委員 そうすると、この共同声明のこの文言は認めたけれども、拘束されないというのですか。拘束されないというのですか、これは。(発言する者あり)
○二見委員 それじゃ、この共同声明のこの文言に日本はノーと言ったのですか。合意していないのですか、日本は。ほかの六カ国はいい、日本だけノーと言ったのですか。あなた、イエスと言ったんでしょう、これは。どうなんですか。
○二見委員 国際会議、こういう会議というのは、中身がある言葉でしょう。中身のない言葉なんか、国際会議でもってやるわけないじゃないですか。こんな、おかしい。(発言する者あり)
○二見委員 この文言を入れるまでにはいろいろな議論があった。その議論を踏まえてこれをやった。じゃ、日本は留保したのですか。この部分は留保ですか。
○二見委員 結局認めなかったのだね、日本はこの共同声明は。事務方の話は。(発言する者あり)
○二見委員 そうでしょう。おかしいじゃないか。彼の、事務方の説明はわかった。いろいろな議論があったことはわかった。しかし、最終的に判こを押すのは大臣でしょう。(発言する者あり)日本語の用法だ。わかっているんだ、それは。言葉のあやだ。
○二見委員 いいですか、この共同声明は日本は拘束されない。認めない。認めないなら認めないと言えばいい。認めません、したがって日本は拘束されません、こう言えばいい。
○二見委員 その席上で、こういうIMFの見方を事実として認めるけれども、これに拘束されませんというふうにコメントしているわけですね。
○二見委員 私がこの問題にこだわるのは、日本の態度が、日本の経済政策態度が、日本だけではなくて、アジアだけではなくて、世界経済に大きな影響を持ってくるからこの話題にこだわっているのです。だから、日本は拘束されない、認めない、それが世界経済にどういう影響を及ぼすのか、アジアにどうい...全文を見る
○二見委員 いいですか。私は、特にアジアから、我が国の内需拡大が必要だという悲痛な叫び声を聞いている。そのためには、先ほど自由党はどういう考えなのかというやじが飛んだけれども、私は冒頭にも申し上げたように、我々も財政構造改革が大事だと思っている。そのためには、一瀉千里に何が何でも...全文を見る
○二見委員 現在の日本の経済に対する運営の仕方に、橋本内閣と我々自由党との間に大きな隔たりがあると私は冒頭に申し上げましたけれども、その隔たりは、依然として、この議論を通じても埋まっているとは思えません。これはさらに、機会を改めて、この問題については議論をしてまいりたいと思います...全文を見る
○二見委員 文書で統一見解をまとめて出してください。
○二見委員 金融安定化策について話を変えたいと思います。  総理は施政方針演説で、まず金融システムの安定化、こう言いましたね。そして、金融システムの信頼は、行政、金融機関、金融・資本市場の参加者が責任を全うすることによって得られる、こう述べているんです。これはこのとおりだと思い...全文を見る
○二見委員 金融システムの安定化といいましても、そのシステムを支えるのは個別の金融機関であります。金融システムを安定化するために十三兆円の公的資金を導入することになっておりますけれども、それ以前に、私は、銀行は一般庶民の信頼、信認を取り戻す努力をすべきだと思います。  ところが...全文を見る
○二見委員 そういうまじめな銀行なんか日本にはないということなんだ。  銀行員の給与は高いと言われている。私は、銀行員の給料が高いことは否定しません。もうかっているならば、もう幾ら高くてもいいと思っているのです。しかし、不良債権を抱えて、税金を投入してもらおうかというときに、普...全文を見る
○二見委員 例えば、都銀九行は三月初旬に一行五百億円から二千億円の公的資金を受け入れることを決めているようですけれども、これ以前に、銀行は自分の持っている土地、駅前の一等地をまず売るべきでしょうな。いたずらに公的資金に頼るのじゃなくて、まず自分のところの資産を売る、そうして自己資...全文を見る
○二見委員 十二月二十八日の「サンデープロジェクト」で、慶応大学の草野教授がこういうふうに言われた。公的資金を投入するに当たって、私財の提供など、制度的なものがないと国民は納得しないのではないか。  私も、それは、いろいろ問題はあるとしても、不良債権発生の責任をとって、頭取以下...全文を見る
○二見委員 そんなことを聞いているんじゃないのです。  草野教授は、「公的資金を投入するに当たってですね。だけど、もう一つ踏み込んで、たとえば私財の提供というのはすごく浪花節的だというふうに言われるかもしれないけれど、なにかこいらへん、制度的なものがないと、国民はなかなか納得し...全文を見る
○二見委員 どうでしょう。金融機関に天下っている大蔵省のOBは、全部やめてもらったらどうですか、いかがです。それは、見方によっては悪平等だということもあるし、私は、品格、人格、識見、立派な人も大勢いることは百も承知の上で、こういう事態になれば、私は、金融機関に天下っている大蔵省O...全文を見る
○二見委員 私は、今金融機関に天下っている大蔵省のOBには、気の毒だけれども、やめてもらった方がいいと思っている。それは建前のきれいごとではないのだ。民間企業に勤めている人をどうこうできない、それはわかる。大蔵省のお得意の通達行政をやればいいじゃないか。いろいろな通達でやるでしょ...全文を見る
○二見委員 東京三菱を皮切りにして、都市銀行九行が公的資金を受け入れるというふうに言われていますね。報道によれば、大蔵省がそれとなく働きかけたとか、一番業績のいい東京三菱から買ってもらわないことにはあとのものが買ってもらいにくいとか、こういううわさが流れております。  結局これ...全文を見る
○二見委員 冗談じゃありませんよ。そんな仕組みは私も知っていますよ、説明を聞いているから。  だけれども、九行は審査の基準に全部合致しているとか、そう思っているのでしょう。あえて、要らない東京三菱が、なぜわざわざ公的資金を受け入れなければならないのですか。いいじゃないか、BIS...全文を見る
○二見委員 建前は、あなたのおっしゃるとおり、各銀行の自発的な申し出ということになっている。自発的に言うような形に仕組んだんでしょう。だから、実態は護送船団方式だと思う。  別の言葉をかりますと、結局、公的資金を導入した企業というのは、大蔵省か政府かわからぬけれども、管轄下に入...全文を見る
○二見委員 優先株は配当が高い。そのかわり、株主総会でのあれはない。だから、あなたは、国家が優先株を買ったからといって、その銀行を支配できませんよとか、そう言うわけでしょう。それをわかった上で私は言っているわけです。  結局、いろいろな形でもって今までの長いノウハウもあるから、...全文を見る
○二見委員 結局この問題も、経済運営の基本の問題と同時に、やはり行政改革に行き着かざるを得ないだろうと私は思います。  官が民に対して、例えば大蔵省が金融機関に対して許認可、通達行政、そういったもので縛りつけているシステムが温存されたのでは、私は天下りはなくならないと思うし、幾...全文を見る
○二見委員 大分時間が迫ってまいりましたので、短時間ですけれども、いわゆる株の取引の話を、若干質疑したいと思います。  私は、株取引自体は、よいことでも悪いことでもない、通常の経済行為だと思います。しかし、新井将敬代議士と日興証券の証券取引法違反事件というのは、そんな建前を打ち...全文を見る
○二見委員 きのうも借名口座をどうするかという議論がありましたけれども、これは業界にあるルールでありまして、法律では禁止されていない。むしろ、借名口座を法律できちんと、業界ルールでだめだというのだから、それは法律でだめだと決めてもいいと思うのです。  私は、借名口座を法律できち...全文を見る
○二見委員 私は法律できちんとした方がいいと思っていますけれども、この議論をやると時間がありませんからね。借名口座の問題はこれにとどめておきますけれども、私は、政治家やまた高級官僚も、株の取引についてはきちんと規制した方がいいと思っているんです。  というのは、私は、日本の市場...全文を見る
○二見委員 私は、公務員というのは清潔なものだという前提に立つと、こういう資産公開しなきゃならぬことは本当につらい、嫌だなと思いますけれども、これはやはり必要だと思います。  ところで、官僚絡みの不祥事件を究明する以上、我々政治家もみずから厳しく襟を正さなければなりません。私は...全文を見る
○二見委員 以上で終わります。
04月14日第142回国会 衆議院 本会議 第29号
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○二見伸明君 私は、自由党を代表して、総理の経済対策に関連して若干の質問をいたしたいと思います。  私は、残念ながら、総理の経済政策の大失敗とそれをごまかそうとする態度に対して、冒頭に朝三暮四という故事を呈しなければなりません。  朝三暮四とは、宋の国の狙公という人が猿をたく...全文を見る
05月13日第142回国会 衆議院 法務委員会 第14号
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○二見委員 私も、死刑の問題について若干法務大臣と議論をしたいと思います。この問題はどちらかというと政治家としての議論が大事で、したがいまして、刑事局長は出番が欲しいのだろうけれども、これは事務方で済む話ではないと思いますので、どうか大臣と私の間の議論にさせていただきたいと思いま...全文を見る
○二見委員 イギリスでもフランスでも、死刑廃止をしたところは、代替刑として無期懲役、無期禁錮みたいな制度を導入しておりまして、むしろ、一生隔離されていることは人格破壊に通ずるのではないかという議論のあったことも私は承知をしております。そのために、死刑にかわる代替刑を導入したヨーロ...全文を見る
○二見委員 確かに、これは国会で決めることだと私も思います。  実は、イギリスが一九六九年に死刑を廃止した。その年の十二月の世論調査では、死刑存置が八五%で、廃止論者は一三%。圧倒的に存置論者が多かった中でイギリスは死刑を廃止した。フランスも同じであります。一九八七年にカナダで...全文を見る
○二見委員 ちょっと議論をもとに戻しますけれども、先ほど、ヨーロッパで八五年に新しい条約ができたという話がありましたね。恐らくこれは死刑に関する欧州人権条約第六議定書のことだろうと思います。それから、欧州犯罪人引渡し条約というのもありますね。これだと、死刑の存置国から犯人の引き渡...全文を見る
○二見委員 実は、日本は単に反対するだけではなくて、反対勢力のリーダーとして反対のための多数派工作をやっているのではないかという話もあるのですが、これはいかがですか。
○二見委員 死刑を存置させる理由として凶悪犯罪を抑止する効果があるという説がありますね。  これは一九八四年の国会の答弁で、法務省のどなただかは記憶がありませんけれども、科学的なデータとか数字とかで証明されていないが抑止力的なことはある、こう法務省は、言うなれば、死刑制度を存置...全文を見る
○二見委員 少年犯罪の急増について少年法の改正の問題が出ていますね。これについてはきょうの主題じゃありませんし、私は別の機会に自分の意見は申し上げたいと思いますし、また少年法を改正しただけでもって少年の凶悪犯罪が減るものでもありません。むしろもっとすそ野の広いことが必要なのではな...全文を見る
○二見委員 被害者の遺族、これは殺人だけではなくて、あるいは死に至らないけれどもというケースもあろうかと思いますが、いずれにしても、これは国として取り組むべき課題であるということを改めて申し上げて、質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。
06月12日第142回国会 衆議院 本会議 第46号
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○二見伸明君 私は、自由党を代表して、ただいま提案されております橋本内閣不信任案に対し、賛成の討論を行います。(拍手)  平成八年一月橋本内閣の誕生以来、今日で約二年五カ月が経過しました。この間、橋本内閣としての見るべき業績はほとんどありません。経済政策を初め数々の政策の誤りに...全文を見る
08月31日第143回国会 衆議院 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第2号
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○二見委員 国鉄の長期債務の問題について政府の御見解を承る前に、今般、北関東、東北を中心にして大規模な洪水が発生しました。十数名の方がお亡くなりになりました。私は、その方々に心から御冥福をお祈りしたいと思います。  また、依然として行方不明の方もいらっしゃるし、けがをされた方も...全文を見る
○二見委員 私は、やはり見通しが甘かったということ、そして、その見通しが甘いことに気づいたときに抜本的な対策を講じようとしなかったところに今日の大きな問題があると思います。  昭和六十二年十月十六日に、緊急土地対策要綱では、地価が異常に高騰しつつある地域内の用地の売却については...全文を見る
○二見委員 二十五兆五千億が二十七兆になった。どうしようか、このままほっておけば大変だぞ、土地を売ろうと株を売ろうと、全部金利に持っていかれてしまうぞ、元本は減らないぞ。元本を減らすのにどうするか、こう考えるのは当たり前でしょう。また、高い金利をどうするか。  今回のスキームで...全文を見る
○二見委員 大蔵省のその説明は何度も聞いている。しかし、平成元年十二月十九日の閣議で、土地を売ろうと株を売ろうと、それは全部借金の利息に消えてしまうんだと言っておられる。どうやって金利を減らすかというのが当たり前でしょう、そのときは。  資金運用部の預託金とかいろいろ理屈を言う...全文を見る
○二見委員 それで、平成元年の段階で大変なことになるとわかった。そのときに、平成九年度までに土地を売れということになった。一年で売れるものじゃないから、それはやむを得ないんだけれども。  ただ問題は、政府は「「新たな財源・措置」については、雇用対策、土地の処分等の見通しのおおよ...全文を見る
○二見委員 今回のこの問題で、論議の焦点は、いわゆるJRの年金負担分をどうするかというのが一番ある面ではわかりやすくて、わかりやすいだけに非常に難しい問題だなと私は思います。  私は、先国会での衆議院の本会議での論議、それからきょうの論議を聞きながら、JRに負担させることについ...全文を見る
○二見委員 最近、政府はこの問題についてこう言っていますね。清算事業団の負担とされた額については、将来、清算事業団が廃止された場合に、最終的にだれが負担するか決められていなかったところである。これは、平成八年の時点においては、この移換金を含めて清算事業団の債務等の本格的処理方策が...全文を見る
○二見委員 平成八年五月の厚生委員会の議論では、いわゆる移換金八千億円、正式には七千七百となるのだろうけれども、この問題について各委員は、こんなに清算事業団は負担できるのか、かぶれるのか、過重じゃないかというのが当時の厚生委員の方々の疑念というか危惧だった。結局、負担し切れないで...全文を見る
○二見委員 六十二年の国鉄改革以後、いわゆる旧国鉄の共済については厚生年金に統合すべきであるという議論があった。私も、その運動といいますか、それを支持していろいろな会合で議論もしてきた。それは当時、運輸省や厚生省はわかっていたはずです、確かに具体的になるのは平成八年だろうけれども...全文を見る
○二見委員 されていないのじゃなくて、むしろ我々は、JRの問題は、年金の問題はこれでけりがついたなという、平成八年の段階でそういう受けとめ方をした。それは、我々もそう思うし、JRもそう思うだろうし、突然三千六百億円、年当たり二百四十億円を負担しろと言われれば、びっくりするでしょう...全文を見る
○二見委員 この議論ばかりやっていられませんから、ちょっと話を変えますけれども、今度、たばこ特別税を導入しますね。これはいろいろ議論がありました。だから、その議論を省きます。  財政物資という耳新しい言葉を聞いたものだから、びっくりして広辞苑を引いたら、これは広辞苑に出ておりま...全文を見る
○二見委員 財政物資というのは、「特殊な嗜好品であり、景気動向に比較的左右され難く、安定的な財源を確保できる、いわゆる財政物資」。酒については、平成六年度とかいろいろ御説明がありましたけれども、しかし、財政物資である以上、別に来年上がるという意味じゃありませんけれども、財源を確保...全文を見る
○二見委員 いろいろ理屈をつけるけれども、取りやすいところから取ったというふうな印象を私は持ちます。私はたばこを吸いませんから、私個人には影響はないけれども。酒の方はだめですな。財源確保のために酒税を上げるといったら、体を張って反対しますから、そのときは。それはそれとして、やはり...全文を見る
○二見委員 時間が来ましたので、最後の質問になろうかと思いますけれども、私もかつて、短期間といえども運輸大臣を経験した一人でございまして、この問題を非常に大事な、重要な問題だというふうに認識をいたしております。  二十八兆円の債務をこのまま放置しておけば、二十一世紀には間違いな...全文を見る
○二見委員 公団が株を売ることになっている、三千百十億円を予定している。今の立て方は、三千百十億円、運輸省の予算が六百五十億円の補助金、そうしてJRの二百四十億円、こういうスキームになっている。JRに二百四十億円丸々負担させれば、それは株価を下げる要因になりますよ。そうなれば、三...全文を見る
○二見委員 これで終わりにしますけれども、この問題を二十一世紀まで残しちゃいかぬ、今国会できちんとリーズナブルな決着をつける必要がある。私は今、政府、与野党、特に国会の審議、与野党の話し合いが大事だということを申し上げましたけれども、私はやはり、JRも当事者ですから、JRもこの話...全文を見る
○二見委員 終わります。
09月28日第143回国会 衆議院 安全保障委員会 第5号
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○二見委員 最初に、九月二十六日にアメリカが行いました臨界前核実験について、これは外務大臣にお尋ねをしたいと思います。  私は、アメリカが九月二十六日に四回目の臨界前核実験を実施したことはまことに遺憾だと考えております。今回の核実験は、臨界前とはいえ、あらゆる核実験を禁止した包...全文を見る
○二見委員 私は、この実験はCTBTの精神に反するものだというふうに思います。  大臣は、CTBTを批准するように働きかける、さらにこの問題についても前向きに対処されるというような感触を受けたわけでありますけれども、きょうはこれだけを議論するわけじゃありませんので、むしろ私は、...全文を見る
○二見委員 事の重大性を認識したときに、まずこの事件を公表しないで内々で処理をしてしまったということ、そして取引停止も二カ月だというこの処分、これは妥当だと思いますか。
○二見委員 私は、公表しなかったということ、それから二カ月という処分、防衛庁自身はこの事件の本質をわかっていなかったのじゃないかと思います。  この事件は、現地警察当局が押収したものを外務省経由で防衛庁に来たわけですね。当然、こういう事件があったということは防衛庁長官は知ってい...全文を見る
○二見委員 防衛庁にちょっとお尋ねしますけれども、NECあるいは関連企業に防衛庁から天下りはされていますか。
○二見委員 それなりの天下りが行われているわけであります。  私は、天下りがあるということを頭に置きながら、NECは、この事件を知ったのが、新聞報道によると八五年七月から八六年初めに流出をしていたと防衛庁に語ったと言われています。もし八五、六年のころにNECが知っていたならば、...全文を見る
○二見委員 これはNECに限らないのだけれども、防衛庁のいわゆる兵器、これを受注した企業というのは、機密を保持するためにそれなりの取り決めなりあるはずです。例えば、NECでは、機密を保持するために社内にどういうシステムをとってきたのか、これはかなり厳しい、セキュリティーですから、...全文を見る
○二見委員 この事件が発覚して初めて機密保持の重要性を感じて、そして改善命令を出したというふうにしか理解できません。それまではいいかげんだった、かなりずさんだと。今が完璧かどうかわからぬけれども、かなりずさんな体制にあったというふうにしか理解できません。  それで、もう一点伺い...全文を見る
○二見委員 この事件を起こしてわずかニカ月間の取引停止で翌年からは五百数十億円の契約がある。平然とこういうことが行われている。その契約内容は、例えば平成三年度では、移動式警戒監視システム、ツー・ミサイル・サブシステム、多重通信装置(OH)、飛行試験管制システム、探信儀等、例えば平...全文を見る
○二見委員 今東京地検が捜査している案件がありますね。これは経済事犯だと私は思います。今ここで議論しているいわゆる機密文書の流出の問題は、これは質が違います。文書は一枚かもしれないし、あるいは秘密のランクは低いかもしれない。だけれども、これは経済事犯ではない。国家の安全保障の基本...全文を見る
○二見委員 これは、もし新たなる法整備が必要であればそれも視野に入れなければならないと私は思います。  次に、対人地雷について若干承りたいと思います。  対人地雷禁止条約は今国会で承認される可能性が私は強いと思います。対人地雷というのは、軍事的には、いわゆる敵の兵士を殺害する...全文を見る
○二見委員 外務大臣、ついでに伺いますけれども、日米安保条約、日米安保体制を信頼性のあるものにするという立場からこの対人地雷の廃棄の問題を考えたいのだけれども、例えばアメリカが我が国内に、日本の国内に持っている地雷というのは、対人地雷と対戦車地雷のいわゆる混合の地雷ですね。対戦車...全文を見る
○二見委員 それは、要するにその場合はアメリカも使用をしないというふうに理解してよろしいですか。
○二見委員 純粋の、あるいは国防の立場からくるといろいろ議論は出てくる問題だと私は思いますけれども、それはそれとして、防衛庁長官、我が国で地雷除去に精通しているのは、私はやはり自衛隊だと思うのですよ。各国のNGOも退役軍人が中心となって地雷の除去をやっている。これは知識がなければ...全文を見る
○二見委員 これはいわゆるPKFの凍結と絡めて考えるものなのか。というのは、PKFの凍結は、私も当時関係しましたからよくわかっていますけれども、これは簡単じゃありません。むしろこれは凍結とは別の、切り離しをして、PKOとは別の観点から法整備をする必要があると私は思っているのですよ...全文を見る
○二見委員 終わります。
10月05日第143回国会 衆議院 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第7号
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○二見委員 国鉄債務の問題を質疑するわけですが、その前に、ちょっと本題から外れますけれども、宮沢大蔵大臣はG7から帰られたばかりなので、それに関連して一、二お尋ねをしたいと思います。場合によっては、総理大臣の方にお願いすることになるかもしれません。  新聞の報道するところにより...全文を見る
○二見委員 そうすると、十一月に臨時国会を開いて第二次補正を処理するという考えはあるのですか。
○二見委員 巷間伝えられるところは、十兆円超の事業規模の第二次補正ということが言われております。もし十兆円超ということになりますと、第一次が十六兆円ですから、二十六兆円という大変な事業規模の予算が編成されることになります。  一方、十六兆円の第一次補正の中で、地方単独事業という...全文を見る
○二見委員 本題に移ります。  今回のJRの問題につきましては、二十四兆円に及ぶ元本の問題もあります。それから、厚生年金への統合に伴う移換金の問題もございました。先ほどもこの移換金の問題が議論されておりましたけれども、この移換金の問題で、JRが負担するのか、あるいは国民が負担す...全文を見る
○二見委員 長期債務を返済する、処理するための財源として、いろいろ議論があったのだけれども、JR利用税とか新幹線利用税を検討された経緯はありますね。  私は、JRという特定の企業をターゲットにした課税というのは、課税の本来の立場からいってどうなのか、実は若干疑問を持っているわけ...全文を見る
○二見委員 終わります。
10月06日第143回国会 衆議院 本会議 第16号
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○二見伸明君 私は、自由党を代表して、ただいま議題となりました六案件について、それぞれ賛成の立場で討論を行います。  国鉄の債務は既に約二十八兆円に上っており、これを放置することは、我が国の経済社会にとって重大な問題であります。これは、言うまでもなく、これを放置し続けてきた政府...全文を見る
12月18日第144回国会 衆議院 安全保障委員会 第3号
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○二見委員 若干問題を整理しながらお尋ねをしたいと思います。  私は、今回のアメリカとイギリスによるイラク空爆について、国連の査察を再三にわたって拒否してきたイラクに全責任があることを確認し、その認識に立って、米英の行動について論評をする必要があるんだろう。全責任はイラクにある...全文を見る
○二見委員 そういう認識に立って、実は、今度の問題は、新たなる問題提起かなと思うものがあるわけです。  というのは、湾岸戦争というのは、私は曲がりなりにも国連による集団安全保障体制という枠組みができたんだと思うんです。アメリカ、イギリスは、一九九〇年八月二日のイラクの侵攻に対し...全文を見る
○二見委員 湾岸戦争後、核だとか生物化学兵器といういわゆる大量破壊兵器は国連が管理するといいますか、国連が、具体的には安保理だけれども、それが真正面から取り扱ってきましたね。それはイラクだけじゃなくて、北朝鮮もそうですね。今後、そういう枠組みは今回の空爆によって壊れてしまうのか、...全文を見る
○二見委員 私は、この種の交渉といいますか、これはエンドレスにやるものじゃなくて、いずれかの段階で武力行使も辞せず、武力を行使するということが担保されなければ、これは解決しないと思います。ですから私は、こうした問題、イラクばかりではありません、武力の行使を最終的にはやるというとこ...全文を見る
○二見委員 クリントン大統領の考えでは、今のフセイン体制では大量破壊兵器の阻止はできないという基本的認識に立っていると思います。外務大臣はどうですか。
○二見委員 ということは、日本政府としては、いろいろな思惑はあるにせよ、当面の問題を解決するために支持したんだというふうに理解してよろしいですか。長期的にはいろいろあるとしても、あるいはイラクの国内問題も絡んでくるんだけれども、クリントンさん、そういうふうに明確に言っているからね...全文を見る
○二見委員 私は、この空爆が功を奏して、イラクが直ちに無条件査察に応じることを心から願っております。それがこの空爆の意義だと思います。  だけれども、必ずしもそういうふうにうまく動くとは限りません。フセインが、もうこれで国連の査察とは関係ない、御破算だといって査察拒否というかた...全文を見る
○二見委員 実は、イラク問題というのは日本人にとっては人ごとではないのですね。対岸の火事ではありません、お隣に核疑惑があるわけですから。私は、今回、政府が異例に早い支持決定を出したというのは、いわゆる北朝鮮の核疑惑というものも全く念頭になかったとは言えないと思います。  今度の...全文を見る
○二見委員 十日ほど前ですか、私はニュースで聞いたのだけれども、アメリカの国防省が、偵察衛星か何かでもって北朝鮮に三カ所、地下の核の開発施設があるということを確認したという報道がありました。その情報は防衛庁にも伝えたというふうに言われておりますけれども、この点について、防衛庁はど...全文を見る
○二見委員 場所等はともかくとして、三カ所あるというような情報はありましたか。
○二見委員 外務大臣は、イラクの問題はイラクの問題で第三国の問題とは絡めないという御答弁がありましたね、支持決定について。私はそれはそうだと思います。  今度のことはイラクの問題ですから純粋にイラクの問題として考えればいいのだけれども、しかし、フセインが核や生物化学兵器を握った...全文を見る
○二見委員 きょう、お昼のニュースで私は聞いたので、聞き間違いだったらば訂正しなければならないのだけれども、安保理でアメリカとロシアで応酬があった、ロシアはイラクを擁護する立場で米英を非難したという趣旨のニュースがありました。これはそのとおりでしょうか。
○二見委員 わかりました。  私は、安保理での議論がいわゆる中東におけるアメリカとロシアの覇権争いでやられたのではたまったものではない、イラクの行為を阻止するにはまさにロシアも中国も腹を据えてやってもらわなければできないのではないか、いたずらに安保理が紛糾して議論が分かれるとい...全文を見る