筆坂秀世

ふでさかひでよ



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筆坂秀世の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月29日第142回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○筆坂秀世君 日本共産党を代表して質問いたします。  極めて限られた時間ですので、金融問題に絞りたいと思います。  総理は、今回の税金を使っての三十兆円の投入計画について、これは山一証券、北海道拓殖銀行、この破綻によって金融システム全体の信頼が揺らいでいると、こう説明してこら...全文を見る
○筆坂秀世君 それは全然私の聞いたことに対する回答になっていないんですよ。あなたが言ったのは、道銀との合併が御破算になったそれ以降の話だけじゃないの。だったら、何でそれが御破算になった、何で道銀との合併という話になったの。全く答えていないでしょう。  総理も逃げちゃだめです。総...全文を見る
○筆坂秀世君 総理は捜査中だとおっしゃったけれども、しかし事は大蔵行政にかかわる問題ですよ。捜査中ということで私は責任回避することはできないと思う。  今おっしゃったでしょう。ですから、結局拓銀は乱脈経営によって破綻したんですよ。バブルのときにも、そしてバブルが終わってからも、...全文を見る
○筆坂秀世君 そうでしょう。公正な検査、適切な検査ができるわけないんです。しかし、そういう検査によって拓銀検査は行われたということでしょう。  検査官への接待工作で摘発の対象となった全銀協の会長行でもある三和銀行に九五年八月に大蔵省の検査が入っている。やはりこれは事前に、このと...全文を見る
○筆坂秀世君 私は人ごとじゃないと思うんです。大蔵省の責任が問われているんですよ、銀行と同時に。  それで、調べてみますと、大蔵省の検査が入ったときにはどういうことが行われるかというと、その結果というのが検査報告書としてまとめられる。そして、検査部長と銀行局長名で検査示達という...全文を見る
○筆坂秀世君 公表したのはこれだけじゃないの。(資料を示す)  九一年検査でどうだった、九四年検査でどうだった、九七年検査でどうだった、A4一枚しか出てないじゃないですか。住専で六千八百五十億円投入するときだって大口不良債権のリストを全部出したんです。今度、三十兆じゃないですか...全文を見る
○筆坂秀世君 三十兆円投入する計画の発端になったんですよ。拓銀、なぜ破綻したのか、大蔵省の責任は一体どうなのか。国会は何も知らずに、そして法案だけ審議しろ、予算だけ上げろといったって通用しないじゃないですか。  委員長、これは本当に大事な問題です。住専のときだって出したんですよ...全文を見る
○筆坂秀世君 私は、政府・大蔵省の銀行破綻についての責任をきちっと明らかにしてこそ、政府だって責任を明らかにしたんだ、銀行だってもっと責任と負担を果たしなさいということが言えるんだということを指摘しておきたいと思います。  次に、いま一つ問題を伺いたいと思うんですけれども、衆議...全文を見る
○筆坂秀世君 何も回答になっていないですね。附則になっていると、だったら本則に改正案を出せばいいじゃないですか。あなた方は今度の国会だって預金保険法の改正案を出しているでしょう。  私、きょうパネルをつくってきました。(図表掲示)これは負債に占める付保預金の割合を示したものであ...全文を見る
○筆坂秀世君 総理、中長期的にとおっしゃいましたけれども、一年半前に改正された預金保険法、これで来年度末には保険料率、これは再検討するということになっています。──だから中長期的にじゃなくて。ですから、しかもそのときの理由は何かといいましたら、もし預金保険機構の資金に穴があくよう...全文を見る
03月12日第142回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第3号
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○筆坂秀世君 大臣の所信の中で、鉄道を初めとする交通の安全確実な輸送の確保ということを強調されましたが、今首都圏において大きな問題になっておるのがJRの事故の頻発であります。特に中央線の事故、故障というのは大変なもので、私も国分寺駅を利用していますけれども、何か会議があればきょう...全文を見る
○筆坂秀世君 一月と二月と合わせて二十九件起こっている。つまり二日に一回何らかの運転阻害が発生しているということであります。これは運輸省にJR東日本から報告された数字ですね。今局長も言われたように、これは三十分以上遅延とか、貨物だと一時間以上遅延だとか、こういう基準に基づくもので...全文を見る
○筆坂秀世君 山梨日日新聞で拾ってみたんですよ。つまり、運転阻害ということで報告された以外に、十五分おくれました、二十分おくれましたと。そうしますと、一月で三十日間起こっています。一切おくれなかったのは一月一日から三十一日の間で一月二日のただの一回こっきり、あとは全部何らかの遅延...全文を見る
○筆坂秀世君 運輸省からいただいた資料を見ますと、今運輸省に報告されたものが二十九件ということを言いましたけれども、そのうちの七件で影響人員が二百二十一万六千人、運休千三百三十七本、遅延が千九百十四本、合わせて三千二百五十一本という膨大な数に上っています。  私、まず運輸大臣に...全文を見る
○筆坂秀世君 ところが、今の影響、七件で二百二十一万六千人ということを言いましたが、どうもJR東日本は低く見積もっているんですね、影響を。  日経新聞が昨年十月三十一日付で書いていましたけれども、昨年の十月二十二日に、午前八時から約一時間、京浜東北線で運休事故、運転阻害が起こっ...全文を見る
○筆坂秀世君 これでは運転阻害による列車の運休、遅延がどれだけ社会に影響を及ぼしているかということがJR東日本の言い分だけじゃ正確につかめませんから、私が指摘したことが事実なのかどうなのか調査していただきたいし、そしてもし事実であれば、そんなこそくな試算はやめなさい、ちゃんとした...全文を見る
○筆坂秀世君 事実だったらどうする。
○筆坂秀世君 こうした事故によって本当に大きな社会的損失が生じていると思うんです。仮に列車の遅延によって一時間遅刻するということになれば、どれぐらい大きな経済的影響があるかというのを大ざっぱに私ちょっと試算してみたんです。  総務庁の労働力調査あるいは毎月勤労統計調査、平均的な...全文を見る
○筆坂秀世君 もう一つ問題があるんですよ。通常こうした事故があった場合に、勤務先から遅刻証明というのを求められる。そのたびに証明が通常発行されるわけです。  ところが、JR東日本、特に中央線の場合を見てみますと、各駅の人手が少ないということもあって、車内であるいは駅で証明書を発...全文を見る
○筆坂秀世君 遅延証明、振りかえ輸送切符、こういうものが全然発行できないような、二日に一回事故を起こしながら、後始末は全然とる体制がないというのでは、これは話にならないと思うんです。なぜこんなに事故、故障が多発するのか、やはりその原因等を徹底的に究明する必要があると思うんです。 ...全文を見る
○筆坂秀世君 JR発足の年ですよね、一九八七年度というのは。そのときのJR六社全体では一・七倍。群を抜いて高くなっているのがJR東日本で、二・二倍に阻害件数が急増している。やはりここにはJR東日本の安全軽視の体質がこのデータによくあらわれていると思うんです。  しかし、実は実際...全文を見る
○筆坂秀世君 それはそのとおりなんですよ。国鉄時代は、運休というのは旅客列車の場合は十分以上、そして貨物列車は三十分以上のときにはこれは報告義務があった。今は旅客列車は三十分以上、それ以外は一時間以上の遅延のみ報告になっておる。ですから、実際の報告されている件数が阻害件数じゃない...全文を見る
○筆坂秀世君 今御報告いただいたように、三社合わせて四百六十億円の劣後債、劣後ローン、これを購入しています。中でもJR北海道は三百二十億。  拓銀が破綻したわけですけれども、これは戻ってくるでしょうか。
○筆坂秀世君 例えば会社更生法の適用ということだってこれはあるわけですね。その場合には、まさに劣後債ですから一般の債権よりも劣後、後回しになる、そのかわりに金利が高い、これが劣後債です。つまり、劣後債というのは、その意味ではもともと金利は有利だけれどもリスクはその分大きいというの...全文を見る
○筆坂秀世君 今局長、劣後債、劣後ローンは三割だから少ないというふうにおっしゃったけれども、私はそうは言えないと思うんです。例えば、年金福祉事業団というのがあるでしょう。これ年金資金を運用しています。劣後債については年金福祉事業団の場合は運用資金の一%なんです。三割もそんなものに...全文を見る
○筆坂秀世君 私は、実はこれは理由があったんじゃないか、事情が。単に低金利時代だからということだけじゃない。  拓銀が破綻するまでJR北海道の取締役会長はだれが務めてきましたか。
○筆坂秀世君 昭和六十二年、一九八七年にJR北海道がつくられて以降、代表取締役会長はまだ二人ですけれども、いずれも拓銀の関係者なんです。  最初の方が東條さんとおっしゃる拓銀の頭取、会長を歴任した方。そしてJR北海道の会長になったときには拓銀の相談役兼務でした。その次の、破綻し...全文を見る
○筆坂秀世君 最後に大臣にお伺いしますけれども、やはりこの経営安定基金の運用を失敗すれば、結局それはJR北海道なら北海道が旅客運賃を値上げするということで、利用者の方へ負担がかかるかあるいはまた国の財政でその分穴埋めするか、いずれにしろ国民の負担につながるものです。ですから、やは...全文を見る
03月24日第142回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○筆坂秀世君 私は、日本共産党を代表して、幾つかの重要問題について質問いたします。  まず最初に、大蔵省の汚職、腐敗についてであります。  大蔵省、日銀と相次ぐ汚職、腐敗、これに対して今国民の怒りは煮えたぎっていると思います。この問題が重要なことは、単に何人かの官僚が接待漬け...全文を見る
○筆坂秀世君 今、総理が裁量型の行政とおっしゃいましたけれども、実際に起こっている事態というのは、例えば検査官が接待を受けて検査を手抜きする、裁量以前の話です。証券局長が飛ばしの指導をやる、こんなものは裁量でだってできることじゃない、それ以前の問題だということをまず指摘しておきた...全文を見る
○筆坂秀世君 では、その大蔵省の調査について私聞きたいと思うんです。  大臣が一月三十日に就任されたときに、総理官邸と大蔵省で二度にわたって記者会見された。そして、内部調査についての決意を述べられた。私は三つ要点があると思うんです。一つは速やかに調査するということをおっしゃった...全文を見る
○筆坂秀世君 これはもう全然御理解できないです。  大臣はこの調査がどういう調査か御存じないんです。大蔵省が出している文書を見てごらんなさい。この調査要領に何と書いてあるか。これに書いてあるのは、大蔵省の倫理規程に違反したような接待や会食やゴルフがあったらそれを自主申告しなさい...全文を見る
○筆坂秀世君 これは全然だめだ。  この調査用紙には大蔵省倫理規程に違反したものを書くんです。  大蔵省に聞くけれども、倫理規程の第五条で何を禁止したんですか。言ってごらんなさい。
○筆坂秀世君 何を言っているんですか。公務員倫理規程に違反した行為を違反してもいないのに書く人がいますか。少なく申告することはあったって、多く申告する例なんかあるわけないじゃないですか、そんなことが。  しかも、あなたは、平成八年十二月に決めた倫理規程だから、あたかもそれ以前は...全文を見る
○筆坂秀世君 全然答えていないでしょう。昭和四十八年の通達を言っているんです。つまり、ずっと何十回も出ているんですよ、そんな通達は。一九七三年だって、会食やっちゃいけない、接待受けちゃいけない、贈答品もらっちゃいけないと、全部書いてあるんですよ。しかし、あなた方がちっとも守らない...全文を見る
○筆坂秀世君 大蔵省の調査の信憑性が問われているんですよ。何人という数が何で言えないんですか。今段階の数を言えばいいじゃないですか。もっと調査したらもっとふえましたと後で言えばいいんです。だめです、そんなことも報告できないんじゃ。
○筆坂秀世君 つまり、ほとんどの人が何らかの接待なり何かあったということです。  私はきょうちょっとパネルをつくってきましたけれども、(図表掲示)逮捕された榊原隆証券局総務課課長補佐、これ見事ですよ、これを見ますと。証券局に勤務した途端に野村証券、日興証券合わせて二十五回、銀行...全文を見る
○筆坂秀世君 次に、米軍機による低空飛行問題について伺います。  去る二月三日、イタリアで低空飛行訓練中の米軍機がスキー場のロープウエーのケーブルを切断し、ゴンドラに乗っていた二十人が死亡するという大惨事が発生しました。この事故はやはり米軍が超低空の飛行訓練をやっている我が国に...全文を見る
○筆坂秀世君 総理も今言われたように、我が国でも、一九八七年、九一年、奈良県十津川で米軍機による山林伐採運搬用のケーブル切断事故というのがあった。九四年には高知県早明浦ダムの上流で墜落事故がありました。十津川の事故機EA6Bプラウラーというのはイタリアと同型機であります。いずれも...全文を見る
○筆坂秀世君 日本政府とイタリア政府の対応の違いは明確でしょう。  この種の事故で大事なことは事故原因を徹底的に究明する、これは当然のことであります。イタリアの事故では、イタリアとアメリカの共同調査委員会が発足して合同調査も行われています。高度や経路を記録したミッションレコーダ...全文を見る
○筆坂秀世君 では、調査報告書はあるんですか、日本側に。日本独自のですよ。
○筆坂秀世君 県と警察が低空飛行訓練の捜査をできるわけがないでしょう。だから、事故調査報告なんか日本側にはないんですよ。  今、口頭と文書とおっしゃった。文書で出ているのは早明浦だけですよ。十津川じゃアメリカ側は文書の報告すら日本政府に渡していない。口頭報告で済ませている。イタ...全文を見る
○筆坂秀世君 九六年でしょう。事故が起こってもう何年もたってから、沖縄の皆さんとの引きかえにこういうものを初めて渡してもらえるようになった。とてもこれは主権国家のありようじゃないですよ。  イタリアの事故というのは決して日本も人ごとではないんです。イタリアでは、ロープウエーが記...全文を見る
○筆坂秀世君 全然とんちんかんなお答えですよ。  要するに、米軍が、アメリカがつくった十津川の第二回目の事故報告書も持っていない。ひどい話じゃないですか。私は持っていますよ。外務省は持っていないから私は外務省からはもらえなかった。アメリカで情報公開法を使ってこれをとったんです。...全文を見る
○筆坂秀世君 これはもう全く答弁になっていない。日本でこの地図を使って飛んでいると十津川の第二回目の報告書に書いてあるんです。私は総理に答えてもらいたいです。  この説明欄には何と書いてあるかというと、「地図の尺度および目標物の密度のため、地表から二百フィート(六十メートル)以...全文を見る
○筆坂秀世君 では何で、先ほどたびたびルートが変わると。衆議院で志位書記局長が取り上げましたでしょう。アメリカではたびたびルートが変わったって全部公示される。日本は変わらなくたって政府はわからないんじゃないですか。何でかといえば、航空特例法で超低空飛行訓練を全部適用除外にしている...全文を見る
○筆坂秀世君 全く情けない政府ですよ。アメリカが、何の目標物、障害物も記載されていない、これで日本上空を全部飛んでいるんですよ、国民の上を。なのに、アメリカ側は航空法を尊重しているはずだということで何もやらないんです。  さっき外務省が言いましたけれども、アメリカ本国ではどうや...全文を見る
○筆坂秀世君 だから、低空飛行訓練ルートは申請されるんですか。
○筆坂秀世君 要するに、申請なんかないんです。何もないんですよ。  それだけじゃないですよ、アメリカじゃ。FAA、連邦航空局が低空飛行ルートを承認する際には、低空飛行ルートから三海里、五・五キロ以内に小型機用の空港やヘリポートがないかどうか、また民間機の安全を確保するための空域...全文を見る
○筆坂秀世君 私、総理に改めて聞きたいんですけれども、イタリアの事故では米軍機がゴンドラを見つけて衝突するまでに一秒もかからなかったというふうに言われています。高知県の早明浦の事故調査報告書、これもやはりアメリカがつくったものですけれども、これに何と書いてあるかといいますと、日本...全文を見る
○筆坂秀世君 イタリアではイタリア政府が米側に対して安全基準を守れと。米側もこれに対して安全基準は守るという約束をしているんです。  私は、イタリアでできることが日本でできないわけはない、だからまさに主権国家として恥じない、アメリカに対して日本国民の安全を守るために総理が勇気を...全文を見る
03月27日第142回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第6号
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○筆坂秀世君 中部新国際空港の位置づけとして、成田、関空に次ぐ三番目の国際ハブ空港の整備を図るというふうに言われています。大臣の趣旨説明でも、「航空ネットワークの拠点となる国際ハブ空港」というふうに言われております。  国際ハブ空港というのはそもそもどういうものなんでしょうか。
○筆坂秀世君 要するに、単純化して言えば乗りかえ拠点空港、これがハブ空港と。それは、国内から国際、国際から国内、流れはいろいろあるでしょうけれども。こういう空港を整備促進しなければならないその理由というのは一体何でしょうか。
○筆坂秀世君 確かに、航空審議会の九六年十二月の答申でもこう述べていますね。「東アジア地域においては、大規模な空港の整備が積極的に進められているが、東アジアの主要な一員である我が国としても、今後とも増大が予想される需要に適切に対応するため、国際ハブ空港を中心とした国際交流拠点の整...全文を見る
○筆坂秀世君 私、何でこういうことを取り上げるかというと、ハブ空港ハブ空港、ハブ港湾とも言いますね。何かハブと使えば時代に乗っているかのような、ハブを使わなきゃもう時代おくれのような、沖縄じゃないんだから、ハブ、そんな感じがするんですよ。(「毒がないよ」と呼ぶ者あり)だから、毒が...全文を見る
○筆坂秀世君 ソウルから遠くへ行くのが一〇%程度だから大した影響はないとおっしゃったけれども、問題はそんなことじゃないんですよ。名古屋で乗り継ぐメリットがどこにあるんだと。そうでしょう。ソウルで乗り継げば安い航空運賃で行けるからソウルに行くわけですよ。高い運賃で名古屋に来て高い運...全文を見る
○筆坂秀世君 それは当たり前な話で、札幌から伊丹に来て関空から行く人はいるでしょう。そんなことを否定するつもりはないですよ。今おっしゃったけれども、乗員の施設ぐらいじゃない、具体的におっしゃったのは。そんなもの地域経済に一体どれほどの効果があるんですか。  何かもう国際ハブ空港...全文を見る
○筆坂秀世君 だったらハブ空港なんという言葉を使う必要はないですよ。小さな地方空港ならともかく、ある程度の空港なら乗り継ぎなんかあるのは当たり前でしょう、そんなものは。幾つかの複数の路線があれば乗り継きがあるのは当たり前ですよ。  だから、さっき毒があるかないかという話があった...全文を見る
○筆坂秀世君 そういう答弁がありましたので、私ちょっと質問の順番を変えて、その問題について聞きたいと思うんです。  運輸省の第五港湾建設局次長だった高橋誠さんという方がいらっしゃいますね。この方は中部新空港とどういう関係があるんですか。
○筆坂秀世君 そうですね。その方が「国際ハブ空港としての中部新国際空港」という論文を書かれています。読んでみましたら、中部新空港について事業の採算性への懸念が言われている、これやるけれども、果たして採算性があるのかと。  そこで、高橋さんがこの論文で採算をとるためにはどういう対...全文を見る
○筆坂秀世君 でも高橋さんはそんなことは言っていないんですよ。さっきも言ったでしょう。空港間競争において重要なことは、成田、関空との競争になると。この競争に勝つためには、今言いました、一つはアクセス、これをいかにJRがちゃんとつくるのかどうか知りませんけれども、これが一つ大事だと...全文を見る
○筆坂秀世君 じゃ、ついでですからもう一つ言いますと、高橋さんはもう実にたくさん指摘されているんですよ。例えば、「中部新国際空港の将来を考える場合、航空需要をどの程度確保できるか、」「航空需要の定着がポイントであると考えられる。」と。「新空港の場合、」「各種方策、イベント等により...全文を見る
○筆坂秀世君 だから、高橋さんが指摘しているのは、付加価値的になんというものじゃないんですよ。根本対策として言っているんです。ですから、アクセスがちゃんと確保されるかどうかイベントが毎年、常時あるかどうか、成田や関空に勝てるかどうかこれだけの壁を全部乗り越えて初めて採算性がとれる...全文を見る
○筆坂秀世君 もう一方で約八千億円近くかけて新国際空港をつくる、そしてそこへ一元化するというんでしょう。そのときに、名古屋空港、三百億円これまでも五年間でかけてきた、今度三百四十億円でしょう。何でそんな金をかける必要があるのか。
○筆坂秀世君 名古屋空港長である下野さんが、九五年に「名古屋−テンミリオン空港へ」ということを「エアポートレビュー」という雑誌で書かれています。現名古屋空港の整備がいかに必要か。  名古屋テン・ミリオン計画というのがあるんですね。この名古屋テン・ミリオン計画がつくられた時点は、...全文を見る
○筆坂秀世君 それが本当に確実なものならいいんですよ。しかし、今までも空港を地方でいっぱい整備してきたけれども、運輸省が言うとおりになっていますか。この間、例えば地方空港の国際化ということが随分言われてきました。地方空港間でも、我が空港も国際線の就航を目指すんだというんで滑走路が...全文を見る
○筆坂秀世君 今仙台とかふえているところだけおっしゃったけれども、これは九七年四月、昨年の四月にやっぱり当時の黒野局長がこうおっしゃっています。  「私ども、従来から、この地方空港の国際化ということにつきましては、私どもなりの努力をし、推進してきておりますが、」「最近に至りまし...全文を見る
○筆坂秀世君 今も少しおっしゃったけれども、大体八九年から九一年にかけて地方空港の国際化というのが進められた。アジア諸国便の就航には滑走路の長さが二千五百メートル必要だ、アメリカ西海岸便の場合には三千メートル級が必要だというふうに言われた。ところが、帯広、釧路、旭川、秋田、宮崎、...全文を見る
○筆坂秀世君 だから、北京、香港、マニラ、シンガポール、バンコク、ホノルル、全部飛んでいないんですよ。ソウルに往復で週四便だけです。  どういう航空機が使用されているかといいますと、エアバスA300とダグラスMD82が使用されています。調べてみましたら、九六年の乗降客数、降りる...全文を見る
○筆坂秀世君 局長、もうちょっと伺いますが、岡山県はひどいですよ。二〇〇一年に三千メートルの滑走路を供用するようにすると。  岡山県の資料を見ましたら。その大義名分は、ストックホルム、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、さっきはホノルルが入っていたけれども、需要予測...全文を見る
○筆坂秀世君 もう余りこの話ばかりで、取り上げようと思えば、まだいっぱいあるんですよ。余り岡山ばっかりやるとあれですから、もうやめておきます。  最後に、新空港の採算性の問題について聞いておきます。  中部新空港の採算性について、単年度黒字転換は開港後五年強、累積損失解消は十...全文を見る
○筆坂秀世君 私は、日本共産党を代表して、中部国際空港の設置及び管理に関する法律案に反対の立場から討論いたします。  反対の第一は、そもそも国際ハブ空港、すなわち乗りかえ拠点空港というものの意義も性格も不透明きわまることです。  運輸省はアジアと比較しますが、地理的にも経済力...全文を見る
04月07日第142回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第9号
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○筆坂秀世君 私は、民間航空機の安全運航問題、特に民間機と軍用機の異常接近問題について伺いたいと思います。  三月二十五日に日本エアシステムの航空機が函館洋上空で米軍三沢基地のF16戦闘機に異常接近され、そのときに航空機衝突防止装置ACASが作動し緊急回避操作を行う、こういう事...全文を見る
○筆坂秀世君 要するに、衝突予防装置ですよね。今言われたように、衝突が予測される事態になると四十秒前に警告がされる、二十秒前になると回避指示、RAということがやられる。  つまり、極めて危険な事態になったときにこれが作動する。一つは衝突の危険性がある、そしてRAが出ると緊急回避...全文を見る
○筆坂秀世君 今、報告制度をたまたまつくっていると、だから三百三十件程度あるいは三百五十件程度というふうに報告された。だって衝突予防装置が働くんですよ、私、その報告が三百三十件程度、三百五十件程度と、そんなあいまいなつかみ方で一体どうするんだ、実に心もとない話だ。  そこで伺い...全文を見る
○筆坂秀世君 これもまた程度なんだけれども、二年間で百十件、軍用機が接近してきたためにACASが働いて、そして回避操作指示が出る。今五十件程度あるいは六十件程度というふうに言われたんだけれども、これは相手が軍用機だということが報告されたものでしょう。九六年では三百三十件あった、こ...全文を見る
○筆坂秀世君 つまり、二年間で百十件、これは確認できたものだけだということ。これは二百件か三百件がわからないですよ、二年間で合わせて六百八十件あるんですから。日本の空は大変な事態になっている。  ところで、今言われた九六年六十件、九七年五十件、それぞれが大体どの地域、どの上空で...全文を見る
○筆坂秀世君 つまり、北から南まで日本の空、どこでも民間航空機が軍用機に接近されて衝突予防装置が働く、緊急回避操作を行う、こういう事態が起こっていると、こういうことですね。  今、二年間で百十件、軍用機と言いましたけれども、これはほとんどが米軍機というふうに考えていいんですか。
○筆坂秀世君 常識的に考えたって、自衛隊機の場合は訓練空域から基地に戻る途中はコリドーと呼ばれる回廊、いわば空の廊下ですね、ここを通っているわけでしょう。だから、ここを通っていれば接近なんかないんだから、ということは、百十件のうち、自衛隊機が相当コリドーから外れて飛んでいたか。そ...全文を見る
○筆坂秀世君 そんなことも承知していないようだから、大体、件数だって程度でしょう。どうやってそれで空を守るのよ、日本の空の安全を。  四月四日の各紙に、アメリカ国防総省の発表、「日本北部上空で米軍機が民間機の衝突防止警報を作動させたケースが過去二年間で三十回以上に上っていること...全文を見る
○筆坂秀世君 我が国からの情報を得てというんですか、今おっしゃったのは。運輸省の情報を国防総省がつかんで、その上で国防総省として三十件以上あると、こういうふうに確認したということですね。  それはそうだと思うんですよ。だって、国防総省がわかるわけないんですよ。F16戦闘機が飛ん...全文を見る
○筆坂秀世君 僕は、承知していないというのが大問題だと思う。  今、報告をとっているんでしょう、たまたまにしろ何にしろ。じゃ、その軍用機が一体どこの軍用機だったのか。大体、どこの軍用機かもわからないでどうやって対策をとるんですか。もしそれが自衛隊機なら自衛隊に注意を促さなきゃい...全文を見る
○筆坂秀世君 二万二千から四千五百下がったのか、四千五百まで下がったんですか。
○筆坂秀世君 つまり、あっという間に千五百メートルです、大変な急降下をしたんですよ。これは戦闘機じゃないんですよ、お客さんを乗せている旅客機ですよ、これは。  相手機と最大接近したときは、水平距離、高度差はそれぞれどうなっていますか。
○筆坂秀世君 大体、音速で戦闘機は飛んでいるんですよ、ほぼ音速、あるいはそれに近い速度で。四・五キロなんてあっという間です。百五十メートルの高度差なんてないのと一緒ですよ、こんなものは。つまり、大変な危険な事態が起こっている。  操縦士はこのときのことについてどう報告しています...全文を見る
○筆坂秀世君 緊迫をした程度のものじゃないんですよ。  私はいろいろ調べました。非常に危険な状態だったと。回避操作に当たり急激かつ大きな操作で急降下を行ったため、千五百も一気に下がるんですから、かなり強めのGを感じるとともに、一時的にオーバースピードになったと。  つまり、こ...全文を見る
○筆坂秀世君 これはたまたま幸運だったんですよ。非常に気流が悪いためにベルト着用ランプがついていた。だから、みんなベルト着用していたんです。これがもしベルト着用してなかったら、千五百メートルですよ、天井に頭を打ちつける人がいっぱいいますよ。そういう事故だった。三月二十五日です。ま...全文を見る
○筆坂秀世君 九六年六十件、九七年五十件、合わせて百十件でしょう。  運輸省がこういうACASが作動して、そして衝突予防装置が動いて急降下、急上昇をやったというケース、報告があったうち、調査をしたのは何件ですか。
○筆坂秀世君 百十件起こっていたって、それだけしか調査してないんですよ。  だから私、冒頭にも、ACASって何だと。衝突予防装置でしょう。衝突予防装置が作動しているんですよ。作動しただけじゃない。それに基づいて民間機は急上昇あるいは急降下をやって回避操作をやっているんですよ。な...全文を見る
○筆坂秀世君 ところが、申し入れをやってもだめなんだよ。米軍は何と言っているかというと、戦闘機のパイロットは相手機、つまりJASならJAS、ANAならANA、相手機を視認している、安全性に問題なかったと、いつもこの回答。そうでしょう、いつもこの回答ですよ。米軍機は見ているんですよ...全文を見る
○筆坂秀世君 これは雫石事故の教訓から出てきたことですから、ぜひ前向きに一つ一つ安全を阻害することをクリアしていくという努力をしていただきたいと思います。  時間がもうちょっとありますので、最後に精神障害者への運賃割引問題について伺います。  この問題、前の亀井運輸大臣、平沼...全文を見る
○筆坂秀世君 終わります。
04月21日第142回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第12号
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○筆坂秀世君 今度の法改正の目的というのは、日本籍船のフラッギングアウト、海外への譲渡等によって日本籍船が減少する、これに何とか歯どめをかけていきたいというのが目的であります。  実際見てみますと、一九八五年、日本籍船は一千二十八隻あった。それが九六年には百九十一隻にまで落ち込...全文を見る
○筆坂秀世君 確かに、簡単な問題だとは私も言うつもりはない。しかし、七七年に船員制度の近代化を図ったと。八二年四月に船員法及び船舶職員法の改正をやっている。九六年に国際船舶制度といろいろ手を打ってきたけれども、要するに、円高が進むとみんなだめになっちゃったということでしょう、二回...全文を見る
○筆坂秀世君 大臣から大変率直な御答弁をいただいたわけですけれども、私、やはりここでひとつ考えなきゃいかぬのじゃないかと。先ほども言いましたけれども、打ってきた対策というのは少数精鋭にすると、これは要するに日本人船員を減らすということです。混乗する、要するに外国人船員も入れるとい...全文を見る
○筆坂秀世君 若い人たちに意欲があると。問題は若い人たちの意欲じゃないんです。受け皿があるかどうかということが最大の問題で、意欲のある青年はいっぱいいますよ。私のおいっ子も商船高専へ行きましたが、今、水道の蛇口売って歩いています。全然船と関係ない仕事をやっているんですよ。だから、...全文を見る
○筆坂秀世君 ですから、何のために今度法改正するんだと。日本籍船をこれ以上減らさないんだ、海運日本を守るんだ、日本人の船員もこれ以上減らさないんだというのが目的なのに、船長、機関長以外は労使間の話し合いだとか企業の努力とかいうことだけにゆだねていいのか。やはり私はこれは運輸省がち...全文を見る
○筆坂秀世君 いま一つ問題は、外国人船員の海技試験免除という問題であります。  今回の法改正で、国際船舶に限って外国人が講習や口頭試験だけで船舶職員になること、つまり日本の海技免状と同等の資格を持たせようということになっています。  例えば、三級免状を持っている日本人船員は、...全文を見る
○筆坂秀世君 いま一つこの外国人船員の問題で私大変心配なのは、今、日本の会社が雇用している外国人船員全体の三分の二がフィリピンの人というふうに言われている。  今STCW条約の話を局長もされたけれども、フィリピンの場合にその水準がどうかということです。九七年に改正STCW条約が...全文を見る
○筆坂秀世君 私は、日本共産党を代表して、船員職業安定法及び船舶職員法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対の理由は、本法案が国際船舶制度の拡充のためとして、原則として国際船舶の日本人船員を船長、機関長の二名のみにするとともに、外国人船員を船舶職員として配乗する...全文を見る
04月23日第142回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第13号
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○筆坂秀世君 海防法に基づいて排出油防除計画というのが立てられています。ところが、私が以前ナホトカ号の事件で取り上げた際に、油回収能力の整備目標に対してそれを達成していない、こういう管区があることを指摘しました。以降、どういうふうに改善されていますでしょうか。
○筆坂秀世君 ところが、なかなか的確な対応ができないわけでしょう。まず整備目標自体が十分か不十分かということがナホトカ号では問われたわけです。ナホトカ号の流出があったのは山陰沿岸・若狭湾海域というふうに呼ばれておるところですね。ここは当時、油回収能力はほぼ満たしているというのがこ...全文を見る
○筆坂秀世君 いろいろおっしゃったけれども、今達成率をつかんでないというところに私は本当に重大な問題があると。一番新しい数字で言えば、第八管区が達成率七九%、第九管区が三六%でしょう。これはまさにナホトカ号事故があったところです。その管区が達成率がこういうものですよ。  ナホト...全文を見る
○筆坂秀世君 私、何が問題かというと、排出油防除計画というのは、沿岸部に立地している企業からの油が流出した、排出しました、その場合にどうやるかということが中心でしょう。基本的な考え方でしょう。だから、民間の企業に対してもオイルフェンスを整備しなさいとかあるいは回収船を整備しなさい...全文を見る
○筆坂秀世君 いや、本当に激励したんです。  ナホトカのときには領域外の事故だからというのが防除対策やっていく上で一つ壁になったわけですけれども、今度の改正では、領域外での外国船舶からの油流出に対しても防除措置を講ずると。これは私はもちろん大賛成であります。  しかし、そうな...全文を見る
○筆坂秀世君 先ほど来長官もおっしゃっていたように、補正と九八年度予算で高粘土油対応回収装置三式、大型油回収装置、これは巡視船の改造二隻、大型真空式油回収装置一式、外洋型オイルフェンス一式、大型油回収装置一式、そして大型油回収船、これはしゅんせつ船ですね、これを二〇〇〇年を目途に...全文を見る
○筆坂秀世君 あと、ナホトカ号事件の補償問題について伺いたいと思うんです。  あの事故というのは、大変広い範囲に影響が及びました。たくさんの人員も投入されました。海上保安庁海上災害防止センター、自治体、そして民間の方々、ボランティアの方々等々。この防除費用というのは、これは当然...全文を見る
○筆坂秀世君 請求総額が今の段階で三百十四億円。ところが、その国際油濁補償基金で仮に最大限補償されたとしても二百三十二億円ですよね。請求額からは八十二億円の乖離がある。  例えば、被害の大きかった石川県では、県と二十二市町の自治体が請求をしているわけですけれども、この額が十三億...全文を見る
○筆坂秀世君 もし油濁補償基金の二百三十二億円をオーバーすると、その場合に私はロシア側とも政府交渉をやるということもぜひ検討していただきたいと思うんです。  最後に、一昨日、局長には伺ったが大臣に伺わなかったので、きょうはちょっと大臣に伺いたいんです。  ガイドライン関連法案...全文を見る
○筆坂秀世君 我々、今大臣がおっしゃったようにこの法律が日本の平和と安全のためではなくて、周辺事態ですから、もともと日本防衛とは一切関係ないわけですから、それが自治体が強制的にそこに動員されるというふうなことは絶対にあってはならないということを申し上げて、私の質問を終わります。
05月19日第142回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第16号
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○筆坂秀世君 先ほど自動車交通局長から、今の交通事故の半分が自動車が棺おけになるような事態があると。それは事実だと思うんです。事故防止が運輸省にとっても大きな使命だという答弁がありましたが、それともかかわって車検問題について二、三お伺いしたいと思うんです。  昨年の三月閣議決定...全文を見る
○筆坂秀世君 事業用トラックは今おっしゃったようなことですね。一カ月点検が二七・三%、三カ月点検が五六・六%。タクシーは一カ月点検が九五・五%、三カ月点検が九七・九%。九割以上ですから、ほぼ一カ月点検あるいは三カ月点検というのをやっている。トラックの場合にはそれが三割を下回ってい...全文を見る
○筆坂秀世君 そういうことのようですね。  「フォーラム「車検」を考える」の冊子を読みましたら、今言われたように最初二年、ずっと二年、二年でいくと、死傷者数が約八割近く増加する。今言われたように、最悪の場合だと千百八十九人死傷者が増加すると。もう一つのパターンで、最初二年、その...全文を見る
○筆坂秀世君 あと残された若干の時間でトラック運送業の協力金問題について二、三伺います。  私、この問題を一昨年取り上げまして、ともかくトラック運送業者に対する協力金、荷主からの協力金のいわば強要というのがひどい実態にあるから、これが運送業者にとっては無理な運行をする、無理な運...全文を見る
○筆坂秀世君 実態調査を見ますと、協力金を払っているというのが五割です。中には、ひどい場合には取引額の二〇%以上協力金を荷主に対して支払わされておる。しかも、これを見ますと、同じ運送業者が下請であるとか小さな運送業者に対して協力金を押しつける、このケースが実は一番多いんですね。 ...全文を見る
○筆坂秀世君 今度の法改正によって、リース機の場合は登録国の耐空証明が必要であったものが、運航国の耐空証明でも結構だということになるわけですけれども、しかし、今はまだ登録国の証明が必要と。  さっきもちょっと出ていましたけれども、日本航空がアメリカからリース機二機リースしていま...全文を見る
○筆坂秀世君 私の調査では耐空証明は出ていない。だからリースを返上して自分のものにするという話です。  問題は、日本の整備基準というのがアメリカから見てどうなのかということが問われているんじゃないか。  アメリカ連邦航空局、FAAは、アメリカに乗り入れている各国がICAOの規...全文を見る
○筆坂秀世君 今、航空局長が言ったようなことなら問題はないんだけれども、日本は週に二百便アメリカに乗り入れているんですよ。このプログラムは九二年に設けられて、もう既に六年たっているんです。  ところが、このリストを見ると日本は載っていない。これは日本がICAO基準に適合していな...全文を見る
○筆坂秀世君 そんなものは全部説明しなくていいよ、時間ないんだから。
○筆坂秀世君 医学上の検討はしたのかと聞いたんだよ。
○筆坂秀世君 だから全然だめなんだ。運航規程と言ったけれども、運航規程なんて、これは航空会社の運航規程じゃないか。ICAO基準では法規で定めると書いてあるんです。アメリカじゃ大統領令で乗務時間とか全部定めている。法律を見たけれども、日本なんか何も書いてない、施行規則を見たって。航...全文を見る
○筆坂秀世君 それぐらいしかないんですよ。それだって十一時間行っていないでしょう。だから、いかに異常な勤務を乗務員に強いているかということですよ、インチキな検査をやって。  こういうことでどういうことになっているかというと、私、日航の機長組合が行った緊急アンケートとキャプテンメ...全文を見る
○筆坂秀世君 だから、言ったでしょう、今、747−400シングル編成を問題にしている。しかもあなた方の調査は全部ダブル編成でやったんでしょう。何でダブル編成でやる必要があるのか。シングル編成で実際飛ぶんでしょう。  言ってごらんなさい、何でダブルでやるのか、何で離陸時と着陸時と...全文を見る
○筆坂秀世君 だから、条件が違うことで検証したって検証にならない、同じ条件でやらなきゃ。あるいはやるなら多少厳しい条件でやってこそ意味があるんでしょう。ダブル編成で緩やかな検査をやって、それで大丈夫ですと。そんなもの何が大丈夫ですか。大丈夫じゃない。機長の答えをごらんなさいよ。 ...全文を見る
○筆坂秀世君 全然だめだよ、そんなものは。余り交通・情報通信委員会でとまったことはないけれども、こんな答弁ばかりやったら委員会は審議を続けられないよ。  離陸時と着陸時と違う人であなた方は検査をやっているじゃないか。そんなばかな話がありますか。しかも、現に、この実態を見てごらん...全文を見る
○筆坂秀世君 だめだ、大臣、もう一遍読み上げませんけれども、やはり運輸省として、こういう勤務形態を導入しました、これを認めました、その後どうなのかということを当然私は調査すべきだ、それが安全運航に責任を持つ運輸省の責任だと。やっぱり調査検討をすべきじゃないでしょうか。大臣、どうで...全文を見る
○筆坂秀世君 実態を調査してくださいよ。
○筆坂秀世君 もう一つ明確じゃないんだけれども、ともかくこういうものを導入したら、その後どうなっておるか調査する、調査も踏まえてまた次のことも考えるというのは当然の筋道だと思うんです。これは確認してよろしいですね。
○筆坂秀世君 もう一つ聞きますけれども、十一時間と言いましたが、実際には十一時間を超える勤務というのがあるんですよ。航空局長、つかんでいますか。
○筆坂秀世君 だからだめなんだ。これが実態ですよ。何が安全に責任を持つだ。  それもここにデータがあります。サンフランシスコ−成田便、毎日一便飛んでいるけれども、明らかに飛行時間が十一時間を超えているものがある。日航は表向きは十時間五十分から十時間五十五分と設定している。十時間...全文を見る
○筆坂秀世君 何を言っているんですか。九七年十二月、四七%ですよ。そうすると、半分不測の事態が起こったというわけですか。成田−サンフランシスコ間では半分不測の事態が起こっていると言うの。そんなばかなことがあるわけないじゃないですか。第一、あなたは今実態をつかんでいないと言ったじゃ...全文を見る
○筆坂秀世君 調査はしないわけ。断固調査しないと、こういうことですか。
○筆坂秀世君 答えていないよ、そんなのは。
○筆坂秀世君 終わります。
08月21日第143回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○筆坂秀世君 私は、日本共産党を代表して、景気問題、そして金融問題を中心に質問をいたしたいと思います。  今の深刻な不況を打開する上で、何といってもGDP、国内総生産の六割を占める家計消費をどう拡大していくか、これは決定的であります。これについては恐らくどなたも異論がないだろう...全文を見る
○筆坂秀世君 総理に答えてもらいたい。これは総理が答弁されているんだから、本会議で。  私が聞いているのは、そういうことを聞いているんじゃないんです。消費税引き下げが消費拡大に効果がないという考えなのか、それとも、少子・高齢化ということを本会議でもおっしゃいましたよ、消費拡大に...全文を見る
○筆坂秀世君 効果がないというふうには言わないということは効果があるということですよ、消費税の引き下げは。当たり前の話なんです、そんなことは。  これは第一勧業銀行総合研究所の山家さんという専務理事の方が指摘されています。消費拡大というなら貯蓄に回る所得減税よりも消費税引き下げ...全文を見る
○筆坂秀世君 先のことを考えなきゃいけない、こうおっしゃった。しかし、あなた方がやっていることは、私は先のことを考えているとはとても思えない。  例えば法人税を今度引き下げようとされている。しかし、課税ベースの拡大はどうなるんですか。あるいは最高税率、所得税を引き下げようとする...全文を見る
○筆坂秀世君 総理に聞いているんです。
○筆坂秀世君 だから小渕内閣のもとでだって経済再生はできないです。  例えば法人税引き下げ、日本経済新聞の総合経済データバンクは試算していますよ。法人税減税をやって一体幾ら消費拡大につながるのか。一九九九年度〇%、二〇〇〇年度〇・二%。肝心の消費拡大に何もつながらないことをやろ...全文を見る
○筆坂秀世君 それはそうじゃないんですよ。日経新聞を私は持っています、ここに。「金融機関が発行する劣後債を買い取る構想の狙いは。」というのが設問です。それに対してあなたは「むろん経営者にはやめてもらうし、きつい条件をつけなければならない」と、こういうふうに言われているんです。はっ...全文を見る
○筆坂秀世君 二十八日付です。
○筆坂秀世君 ごまかしたらだめですよ。このときから公的資金を注入するという議論があって、そして法律ができて実行されたのが三月ですよ。当たり前じゃないですか、そんなことは。そしてあなたはそのときの自民党緊急金融システム安定化対策本部の本部長だったわけじゃないですか。要するに、だれ一...全文を見る
○筆坂秀世君 また答えていない。  では、これは預金保険機構に聞きますけれども、資本注入を二十一行にやりました。そのうちの三和銀行、これも一千億円資本注入されている。その際、三和銀行は「経営の健全性の確保のための計画」、こういうものを出している。この「金融の円滑化」の考え方、こ...全文を見る
○筆坂秀世君 結構でございます。  大蔵大臣、こういうことを三和銀行は言っていた。これはつまり、当時、なぜ資本注入するのか、これによって貸し渋りがなくなると、こういうことが政府によって言われた。そして、資本注入された銀行はこういう立派な計画書を出した。結果として貸し渋りは解消さ...全文を見る
○筆坂秀世君 残念だでは済まないでしょう、評論家のように。  あなた方はこういう計画書まで出させておるじゃないですか。そして、金融の円滑化に寄与する、産業の発展、雇用の確保のために金融の円滑化をちゃんとやりますと各銀行が出したんでしょう。あなた方はそれをちゃんとチェックしたんで...全文を見る
○筆坂秀世君 全く無責任な、税金を使うときにはこれで貸し渋りがなくなりますとあなた方は何度国会で言ったんですか。そして今になってもまだ期待しますと。銀行に対して資本注入やったんだから、あなた方こういう計画書を出したんだからちゃんと貸し渋りを解消しなさいと指導するのが当たり前じゃな...全文を見る
○筆坂秀世君 ここに、三和銀行が資本注入を受けた翌月ですよ、三月に受けた翌月四月十七日、西日本地区融資担当責任者会、ここで配付した「回収・保全強化 マニュアル」、これは全部で十五ページあります。私は持っていますけれども、これはそのうちの一部です。  何と書いてあるか。資金の回収...全文を見る
○筆坂秀世君 大蔵大臣、どうですか。
○筆坂秀世君 では、総理に聞きましょう、金融監督庁なんですから。  これは三和銀行だけじゃないですよ。これだけ貸し渋りが横行しているんですから、どの銀行だってこれとよく似たようなことをやっているに違いない。これによって本当にひどい目に遭っているわけでしょう、国民が。倒産に追い込...全文を見る
○筆坂秀世君 私、委員長にお願いしたいと思うんですけれども、金融問題がこれだけ大事な問題になっている、そして莫大な公的資金が投入をこれまでもされてきたし、支援もされてきた、そして今またやられようとしている。私は本委員会に金融監督庁がこれを調査してその資料を提出させるように本委員会...全文を見る
○筆坂秀世君 次に、北海道拓殖銀行の破綻処理に関連してお伺いしたいと思います。  拓銀処理をめぐっては、これは北海道新聞などでも、拓銀がメーンバンクになっている中堅ゼネコンの一つ、地崎工業への債権をどう承継していくか、これが大きな問題になっております。  これは金融監督庁にな...全文を見る
○筆坂秀世君 私、地崎工業の経営改善計画書、昨年つくったもの、ことしつくったものを手に入れました。昨年三月末で拓銀から地崎工業への融資四百十七億八千七百万、ことし三月末には五百七十七億円。つまり、この一年間で破綻した拓銀が地崎工業への融資を百六十億円ふやしているんです。私、総額は...全文を見る
○筆坂秀世君 私、そういう問題じゃないと思うんです。  だって、これ、下手すれば公的資金投入になるわけでしょう。拓銀はことし三月末決算で一兆一千七百二十六億円の、総理、債務超過になっているんです。ことし十一月に最終的に営業譲渡するけれども、さらにふえることは確実と言われている。...全文を見る
○筆坂秀世君 そんなことやったって、都銀はちゃんともう抜けちゃっているんですよ、百六十億円も。  何でこんなことが起こるか。それは、あなた方がともかく破綻処理に当たっても不良債権処理に当たっても銀行業界には今以上に一円も負担増はさせない、こういうやり方をやるからですよ。つまり、...全文を見る
○筆坂秀世君 時間が来ましたので終わりますけれども、よく宮澤蔵相は銀行は体力ないとおっしゃるけれども、国民はもっと体力ないんだということを絶対に忘れてはならないということを申し上げて、時間が参りましたので私の質問を終わります。
10月01日第143回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第4号
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○筆坂秀世君 私も、まず最初に受信料問題についてお伺いしたいと思うんです。  先ほども話がありましたように、九四年から六年度の三カ年、予算では赤字想定をこのうち二年間はされたわけだけれども、黒字になった、三カ年とも。これはもちろん、先ほど会長もおっしゃったように、いろいろな経営...全文を見る
○筆坂秀世君 本当に大変だと思うんですよ。この間のNHKの収入を見ますと、衛星契約の伸びで大体毎年百億円程度収入がふえているんです。しかし、例えば今後十年間で三千億円の投資をやっていこうということになれば、これは単純計算で年間三百億、もう少し短期にやろうということになれば四百億、...全文を見る
○筆坂秀世君 大臣の説明が下手だと言ったんじゃないんです。もっと違った角度から発想を変えた説明が必要なんじゃないか。  私は全然素人ですから、ひょっとしたら間違っているかもしれないが、僕きょう聞いているだけで思ったのは、さっき例えば被災された方の名簿がずっと出てくるとおっしゃっ...全文を見る
○筆坂秀世君 次に、子供とテレビの問題についてお伺いしたいんですが、さっき野田大臣のお話を伺っておって、ああそうだったのか、とてもよぐ専門家だということを私初めて知ったんですけれども、私も実はある本を読んでいてああそうなのかと思ったのは、アメリカではテレビと暴力に関する調査研究と...全文を見る
○筆坂秀世君 私も四十年、五十年かけようということを言っているんじゃなくて、おっしゃるようにある時期にある結論を出すということはこれは当然必要だと思うんです。同時に、しかしその結論というのはこの種の問題ですから完璧ということはまずあり得ないですね。やっぱり暫定的な措置というふうな...全文を見る
○筆坂秀世君 最後に、字幕放送の拡大についてお伺いしたいと思うんです。  昨年、放送法が改正をされて、字幕放送を拡大していくというので取り組みが行われてきました。昨年十一月十七日に、郵政省から「字幕放送普及行政の指針の策定」というのが発表されました。  この指針の内容というの...全文を見る
○筆坂秀世君 最後に同じ問題で、十一月十八日付の朝日に、二〇〇七年までに生番組を除く全番組に字幕導入という報道が出たんです。去年の話ですが、これに対して聴覚障害者、高齢者から、二〇〇七年、つまり今後十年間は生番組はだめなんだというふうに受けとめる向きがあるわけです。ですから、これ...全文を見る
○筆坂秀世君 終わります。
10月05日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第4号
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○委員以外の議員(筆坂秀世君) ただいま議題となりました金融機能の正常化に関する特別措置法案、預金保険法の一部改正案、金融監督委員会設置法案及び金愚機能安定化緊急措置法廃止法案について、その提案理由を説明いたします。  金融機関の抱えている不良債権を、道理ある方法で解決すること...全文を見る
10月05日第143回国会 参議院 本会議 第13号
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○筆坂秀世君 ただいま議題となりました金融機能の正常化に関する特別措置法案、預金保険法の一部改正案、金融監督委員会設置法案及び金融機能安定化緊急措置法廃止法案について、その提案理由を説明いたします。  金融機関の抱えている不良債権を道理ある方法で解決することは、日本経済が直面し...全文を見る
○筆坂秀世君 池田議員の御質問にお答えいたします。  せっかくの質問ですので、それなりに丁寧にお答えしたいと思います。  まず、長銀処理についてでありますけれども、日本長期信用銀行がなぜ今のような事態になったのかといえば、それはノンバンクを初めとするバブル三業種への極端に傾斜...全文を見る
10月06日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第5号
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○委員以外の議員(筆坂秀世君) 笠井議員の御質問にお答えします。  一つは、今の不良債権の問題の議論を聞いておりまして、もしRTCがただ同然で不良債権買うとするなら、それは破綻した銀行であったなら、これは本体の方でそれだけロスがたくさん出るということだけであります。ですから、そ...全文を見る
10月07日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第6号
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○委員以外の議員(筆坂秀世君) 緒方議員にお答えいたします。  私、今不良債権処理問題でこの処理を急がなければならないというのは、これは当然のことだと思うんです。問題は、何でこれがこんなにおくれてきたのかということだと思うんです。今まで全く手を打ってこなかったわけじゃないんです...全文を見る
10月09日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第8号
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○参考人(筆坂秀世君) 先ほど来の議論を伺っていまして、例えば不良債権の公的資金による購入、従来は破綻した銀行からしか買えなかった、それには預金者保護という名目があった。ところが、今度は破綻していない銀行、つまり自力で預金者を十分保護できる銀行からも不良債権を買ってやる。いわば、...全文を見る