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開催日 会議名 発言
03月09日第68回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○古川(雅)委員 私は、本日は成人病対策についてお伺いをしてまいりたいと思います。  最初に、成人病の現状でありますが、成人病は、国民の総死亡の大体五〇%をこえていると思います  まず、胃ガン、肺ガン、子宮ガン等のいわゆる悪性新生物、これは昭和四十四年の数字でありますが、年間...全文を見る
○古川(雅)委員 今後相当力を入れていかなくてはならないという、そういう御答弁でございますが、何か実感としてもう一本ぴんと筋の通ったものがないような感じがいたします。  ちなみに、このガン等につきましても、たとえばガンというふうに診断をされて治療にかかる、不幸にしておなくなりに...全文を見る
○古川(雅)委員 さっそく大蔵大臣から予算のお話が出たわけでございますが、いま御答弁の中にありましたどおり、厚生省関係のいわゆるガン、脳卒中等の成人病対策費、これは昭和四十六年度は四十億六千八百万円でございます。四十七年の予算案におきましては、これはもう目の玉が飛び出るほど増額を...全文を見る
○古川(雅)委員 これは比較の対象にあるいはならないかもしれませんが、結核対策費におきましてもこれは四百五十九億、精神衛生対策費におきましては四百八億、これは非常に不十分でありますが、こういった結核や精神衛生費と対比いたしましてもあまりにも低いのではないかという、この点は政府とし...全文を見る
○古川(雅)委員 大蔵大臣にお伺いいたしますが、ただいま厚生大臣からガン専門病院については、ベッド数においても十分ではない、非常に不足をしているという意味の御答弁がございましたが、たとえば東京にございます国立がんセンターの現状等について御理解がございますでしょうか。御承知でござい...全文を見る
○古川(雅)委員 ひとつ厚生大臣教えてあげていただきたいのでございますが、いかがでございましょうか。
○古川(雅)委員 私が聞きましたところでは、国立がんセンターは四百七十ベッドあるそうでございますが、このがんセンターに入院して治療を受けられる人は非常にしあわせでありまして、現在現に、年じゅう通してだそうでございますが、ほとんど年じゅう待機患者が大体四百人いる。緊急に入院を要する...全文を見る
○古川(雅)委員 ガン診療設備の整備費といたしまして、国立がんセンター及び国立病院がん診療センターの運営費に五十億二千六百万円、それから都道府県のがんセンターの整備費が二億五百万円という現状でございます。これは、この点で私、非常に心配になってくるわけでございますが、いわゆるここで...全文を見る
○古川(雅)委員 こうした成人病のガンあるいは脳卒中等の対策を除いて考えても、地方における公的病院がかなり財政的に逼迫をしている。しかもそれが地方財政を圧迫しているということを私は聞いております。そういった中において非常におくれている成人病対策に、今後さらに充実が期待できるかどう...全文を見る
○古川(雅)委員 私がお伺いしたいのは、こうした非常に死亡率の高い疾病に対するものについては、これはむしろ採算を度外視して、それぞれの地域のニードに応じたすぐれた診療を与えられなければいけない。そういった意味で、いま各地方自治体がかかえているこうした公的な病院が地方財政を圧迫しな...全文を見る
○古川(雅)委員 厚生大臣、このがんセンターでございますが、中央、地方を含めまして、この整備費が非常に少ないのは、要求が非常に少なかったわけですか。それともこれは大幅に削られたわけですか。
○古川(雅)委員 理解いたしております。  そうしますと、そうごっそり削られたというんじゃないということは、必要最小限度の要求しかしなかったということでございますね。これで将来に向かってがん診療センター等の整備費については、現状はこの程度で十分とはおっしゃらないでしょうけれども...全文を見る
○古川(雅)委員 従事者あるいは専門医、技術者等の養成確保、これが非常に大事なことは私は否定をいたしません。しかし、そういう人たちがいないから整備はこの程度でやむを得ないのだ、それでは私は納得できないわけであります。診療施設一つにとりましても、先ほどの東京にある国立センターでさえ...全文を見る
○古川(雅)委員 私が聞いておりますところでは、国立がんセンターでいま常時いわゆるガンの専門医として講習を受けている人は二十名前後である。そのほか三百名前後と大臣はおっしゃいましたけれども、他はほとんど開業医になる一歩手前の研修を受けている、そういう程度にすぎない。たいへん失礼な...全文を見る
○古川(雅)委員 もう一度局長に伺いますが、この専門医、保健所のほうの医師あるいは保健婦の充足率はどのくらいになっていますか。
○古川(雅)委員 成人病対策につきましては、こうした保健所が十分な機能を達しているとお考えでございますか。非常に御満足げな御答弁でございますが……。非常に微妙な問題もあると思います。たとえば食生活あるいは生活環境にかかわる個人の生活と非常に密着している予防対策でございますから、数...全文を見る
○古川(雅)委員 各大臣お聞きのとおりでございますが、医療機関の充実、そしてまた、こうした予防対策の第一線にある保健所の充実、そうしてまた、そうした施設、診療センター等に働く、そこで活躍をする専門医や技術者の養成の問題、これはいずれも自然発生的な充実をはかっていたのでは非常におそ...全文を見る
○古川(雅)委員 要は、この成人病に対する政府の取り組み方に私はまだまだ疑問が残るわけでありまして、ここに一例としてガン研究の助成金の応募状況の資料がございますので、この点についてお考えを伺いたいのでございますが、鈴木元厚生大臣が、特にこの成人病対策について最重点政策にすべきであ...全文を見る
○古川(雅)委員 ことばじりをとらえるようでございますが、まずまずというのはどういうことでございますか。
○古川(雅)委員 大蔵大臣、この点いかがでございますか。
○古川(雅)委員 厚生大臣に伺いますが、この成人病につきましては、私はこれは社会的な疾病であるというふうに認識をいたしております。冒頭に申し上げたとおり、特に働き盛りの人に非常に発病が多いわけでありますし死亡率が高い。非常に高度な技術と多額の費用を要してこの対策に当たらなければな...全文を見る
○古川(雅)委員 大蔵大臣もお聞き及びのとおりでございますが、これはもうやっと対策が緒についたという感じでございます。これまでのようなスピードで対策を進めていったのでは、これは重大な禍根を残すことになると思うのでございますが、財政的に成人病予防について今後、いま総理がよくお使いの...全文を見る
○古川(雅)委員 自治大臣にお伺いいたしますけれども、この成人病対策について、国と地方自治体、その間にそれぞれ責任分野を明確にする必要があるとはお考えでございますか。現状のままでよろしゅうございますか。
○古川(雅)委員 早期発見あるいは治療に関しまして、これは厚生大臣にお伺いいたしますが、いわゆる検診の義務をはっきり法的に規定する、あるいはいま自治大臣に伺った点を厚生大臣にもお伺いしたいのでございますが、国と県との責任分野を明確にしていく、こういうことが現在必要じゃないかと思う...全文を見る
○古川(雅)委員 ただいまの御答弁に加えまして、さらに治療費の公費負担制度の導入あるいは成人病対策に対する長期計画、そういったことを含めまして、私はいまの段階においては、どうしても成人病予防法の制定が必要であるというふうに考えているものでございます。特に世界的にも、こうした成人病...全文を見る
○古川(雅)委員 予防対策という御答弁でございましたが、私は、予防法の制定を現在準備なさっているのか、あるいは今後準備に着手するお考えがおありなのか、そういった意味でお伺いしたわけでございますが、いわゆる法制化についてはいかがでございますか。現在準備がございますか。
○古川(雅)委員 アメリカではガン制圧局を組織いたしまして、いわゆるタスクフォースがスタートをしているわけでございますが、いわゆる行政的にもこうした非常に積極的な取り組み方をいたしております。大臣も世界的には予防の方向に向かっているということはお認めになりましたし、先進諸国におけ...全文を見る
○古川(雅)委員 機構的、組織的にはいかがですか。
○古川(雅)委員 どうも私は理解できないのでございますが、冒頭にこの成人病の現状、実態を私申し上げました。両大臣ともに、非常にたいへんなことだとお認めになったわけでございまして、これまでの対策がまだ非常におくれをとっているということもすでにお認めになったとおりであります。これをた...全文を見る
○古川(雅)委員 ガン、脳卒中等の成人病対策で、いわゆる治療費の公費負担については私いまあまり触れなかったわけでございますが、今度老人医療費の無料化対策がスタートすることになったわけであります。これは私高く評価をさせていただきたいと思います。わが党の年来の主張でもありましたし、非...全文を見る
○古川(雅)委員 ただ、そこで私は非常に心配になってくるわけでございますが、この無料化対策のスタートが七十歳以上という年齢の制限をつけております。ことにガン、脳卒中、心臓病対策につきましては、六十四歳から七十四歳に非常にその死亡率また発病率が多いとされております。こういった点では...全文を見る
○古川(雅)委員 この年齢制限一つ取り上げましても、厚生省は非常に御苦心をなさったというふうに承っております。その点は認めたいと思いますが、年齢制限の問題につきましては、これはいわゆる財政的な理由が一番大きいと私たち理解をしてもよろしいのか。いわゆる老人医療の無料化に踏み切った以...全文を見る
○古川(雅)委員 もう一度確認いたしますが、現段階においては七十歳以上とおきめになったわけです。それはわかります。将来ともに七十歳以上を妥当として今後動かさないわけでございますか。将来の目標として、何年先には何歳までに下げようというお考えは全然含まれてないわけでございますか。
○古川(雅)委員 その点で議論をするとまた時間がなくなってしまいますけれども、七十歳が妥当だということにはどうも私は承服しかねます。これは大蔵省からのいわゆる財源的な理由によってあなたがそうあえて強弁しているんじゃないか、そういう感じもするわけでございますが、ほんとうにそうはっき...全文を見る
○古川(雅)委員 七十歳以上にして、あと高額医療については年齢を問わず考慮したいというそういうお答えでございましたが、大蔵大臣としてはその点でよろしゅうございますか。あなたは財政的な見地から、やはり老人医療の無料化についてはいまの厚生大臣の御答弁のとおり、七十歳以上を妥当と、そう...全文を見る
○古川(雅)委員 大蔵大臣の御答弁は、やはりもっぱら財政的な理由をあげていらっしゃいます。そうなりますと私非常に不安になってまいりますのは、先ほど厚生大臣が、年齢は七十歳以上が妥当だといまの段階でお考えになっている。あえて私はいまの段階でというふうに受けとめておきますが、七十歳以...全文を見る
○古川(雅)委員 あえてそれは治療費の公費負担という意味ではないわけですね。
○古川(雅)委員 そのほかたくさん制限があるわけでございますね。たとえば本人の前年の所得課税程度という制限もございますし、扶養義務者の所得の制限もございます。それからもう一つ、付添料については今回は措置していない、こういった点を含めて御答弁をいただきたいのでございますが、本人の所...全文を見る
○古川(雅)委員 大蔵大臣に伺いますが、老人医療費の無料化対策に踏み切ったわけでございますけれども、これはいま申し上げたような年齢あるいは所得制限等の制限を今後緩和してほしいという世論は当然高まっていくと思います。あわせて、これは医療費の無料化だけではなくて、これをよりよく運用し...全文を見る
○古川(雅)委員 たとえばねたきり老人の問題があります。これはいろいろなデータがありまして数字は一定しておりませんけれども、厚生省のほうでは大体六十五歳以上三十四万人とつかんでいらっしゃるようですが、ねたきり老人の例一つとりましても、これはいわゆる軍国主義時代の犠牲者であります。...全文を見る
○古川(雅)委員 そうしますと、私の記憶するところでは、特養ホームについては、病人を入れるということはいわゆる措置基準には書いてないと思うのでございますが、その点は変更するわけでございますか。いまの御答弁は特養ホームに老人専門病院を併設して、そしてお世話をしていく、そういう考え方...全文を見る
○古川(雅)委員 この点について、じゃ大蔵大臣いかがでございますか、財政的に。
○古川(雅)委員 老人医療にちょっと関係がございますのでここでお伺いをしておきたいのでございますが、今回、いわゆる難病といわれております特定疾患対策が大幅に増額をして予算化されました。決してこれは満足できるものではないと私は思いますけれども、いずれにいたしましても各種のこうした原...全文を見る
○古川(雅)委員 私はそのスモンの形においてすでに問題が多い、しかも非常に不均衡であるし、不満が多いということを申し上げたわけでございまして、そんな満足しきったような御答弁をされますと、私非常に心外であります。大臣に一つだけ確認をさせていただきたいのでございますが、こうした特定疾...全文を見る
○古川(雅)委員 私は、きょうは成人病対策から老人医療、そしてただいま難病対策等についてお伺いをしてきたわけでございますけれども、ここで老人福祉法を引くまでもございませんが、その第二条の基本的理念、これは大臣もよく御理解のあるところだと思います。長年社会の進展に寄与してきたそうし...全文を見る
○古川(雅)委員 はっきり伺っておきます。  では厚生大臣にお伺いをいたしますが、生活保護を受けて生活をしていらっしゃるいわゆる生活保護世帯が非常に老齢化しているという点は御理解のとおりでありますが、この点は、一体いま大体どのくらいの人数に達しているか、具体的な数字をあげておっ...全文を見る
○古川(雅)委員 これは一般の大体三倍に当たる人数でありまして、生活保護世帯が老齢化しているということは、現在のいわゆる救貧的な、貧乏だから恵んでやるという生活保護制度で老後生活の所得を保障していこう、そういう形にいまなってきているわけですね。この点について、このままこれを放置し...全文を見る
○古川(雅)委員 厚生大臣の御答弁では、年金でもって老後の生活の保障をしていく、しかし、現状は非常にまだ充実していない、成熟していないという御答弁でございましたが、現実においては不十分でありますから結局これは生活保護で見ていくんだ、救貧的な生活保護制度で老後の生活を保障していくん...全文を見る
○古川(雅)委員 老齢福祉年金はさておきまして、拠出制年金のほうは、大臣おっしゃるとおり、一定期間を経ないと一定水準の年金の受給権がないわけであります。これがいわゆる先般来議論をされてきております積み立て方式の年金の一つの大きな欠陥であります。もちろんだんだん修正が加えられてきて...全文を見る
○古川(雅)委員 厚生大臣に伺いますが、たとえば国民年金の老齢年金の額につきましては、現在御承知のとおり、三百二十円に保険料納付済み期間の月数を乗じて得た額、これがいわゆる一定期間を経ないと一定水準の年金を受けられないという根拠になっておるわけです。この老齢年金の額について、これ...全文を見る
○古川(雅)委員 老齢福祉年金の充実を御答弁なすっていらっしゃいますが、これはいまさら申し上げるまでもありませんけれども、発足した昭和三十四年、これは千円でスタートしたわけでございますね。それで三十八年に百円上げ、四十年に二百円上げ、四十一年に二百円上げ、四十二年に百円上げ、四十...全文を見る
○古川(雅)委員 大蔵大臣、お願いします。
○古川(雅)委員 先ほど年金についての基本的な考えについて大蔵大臣は、現在困っているお年寄りを救うのが先か、それもそうだ、そしてまた、将来に備えるのも、それも必要だ、両方必要だという御答弁をなさいました。私ども公明党は、従来最低のお年寄りの生活保障額として月二万円の年金を主張いた...全文を見る
○古川(雅)委員 御承知のとおり、厚生年金、国民年金の積み立て金の残高は、四十六年の見込みで六兆三千九百八十三億円、四十七年度の予算の推定では七兆八千六百十七億円に達するといわれております。現在ほんとうに困っているお年寄りに十分な年金を差し上げるために、この積み立て金を取りくずし...全文を見る
○古川(雅)委員 最後に一問。急激過ぎるという御答弁は非常に私意外でございますが、これはさっき御指摘申し上げたとおり、老齢福祉年金が千円で出発をして、年々百円か二百円そこそこ上げて三千三百円にやっと達した。その上げ方が非常におそかったから、今度この案が通っても三千三百円であります...全文を見る
03月10日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第5号
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○古川(雅)委員 私は昨日の予算委員会に労働大臣の出席を求めまして、定年制の延長について大臣の御所見を伺ったわけでありますが、非常に時間が限られておりまして、かえって御質問申し上げたことが失札にわたったのではないかとたいへん気にいたしておりましたが、きょう機会をいただきましたので...全文を見る
○古川(雅)委員 いわゆる一律定年制をとっている事業所でございますが、この定年年齢別の事業所数の概略について、これまた、もう一つ御説明をいただければ幸いです。
○古川(雅)委員 これは厚生省の管轄になると思いますが、定年制の延長を考える場合、現在の平均寿命の推移というものを考慮に入れなければならないと思います。これはもうここでくどくど申し上げる必要はないと思いますが、いずれにいたしましても、平均寿命の高まりが、いわゆる労働可能年齢を高め...全文を見る
○古川(雅)委員 非常に概略的な数字をあげていただいたわけでございますが、これは社会現象的に、定年に到達する、一般的に五十五歳というのが通例になっておりますが、五十五歳くらいで定年退職した直後には、平均寿命の伸長等と合わせて、また非常に扶養しなければならない家族を多くかかえている...全文を見る
○古川(雅)委員 私のほうの調査では、ちょっと数字が食い違うような感じがするのですが、その辺の在学生比率の扶養状況ですけれども、小中学生については年齢の計では一四・八%で、それを区分をいたしますと、五十五歳から五十六歳で一八・一%、五十七歳から五十八歳で一六・七%、高校、大学生に...全文を見る
○古川(雅)委員 この定年制というものでありますが、大臣のお考えをまず最初にお伺いをしておきたいのですけれども、きのうの御答弁はそこまで触れませんでしたので、まずそこから伺っていきたいと思います。  定年制がなぜあるのかということですが、これはいわゆる企業サイドになりますけれど...全文を見る
○古川(雅)委員 どうもはっきりいたしませんが、少し先へ進ましていただきますけれども、そこで問題になるのは、いわゆる定年後の所得の確保の問題であろうと思います。先ほど来いろいろ課長から数字をあげていただきまして、定年退職後の労働者の生活の実態の一端も御理解いただけたかと思いますが...全文を見る
○古川(雅)委員 大臣の御所見は、現段階においては一応私はうなずけます。しかし雇用情勢の推移あるいは企業側が求めている労働力、その需給関係の、あくまでもその次元でもって定年制を考えていくには一つ不安があるわけでありまして、というのは、今後、むしろ憲法の勤労の権利といった次元から定...全文を見る
○古川(雅)委員 その辺の今後どういう手を打っていくか、具体的なお手のうちも拝聴したいところなんでありますが、過去についてはその辺、労働省当局としては、企業に対してどういう働きかけをこの点してきたのでしょう。課長、よろしゅうございますか。
○古川(雅)委員 どうもまだこの定年制延長への労働省当局としての働きかけは、これまでは非常に腰の弱いものであったと私は判断せざるを得ないと思います。しかし、ただいまの大臣の御答弁は非常に強力なものでありまして、これまでとは違って定年制延長へのそうした社会世論も高まっていることであ...全文を見る
○古川(雅)委員 雇用促進事業団が主体になりまして職業研究所というのがあるそうですが、何かまだ間借りで住友銀行の一角を借りて二十九名ほどでこれに当たっていらっしゃるそうですが、これはどういう機能をいま果たしているのでございますか、御説明いただきたいと思います。
○古川(雅)委員 この職業研究所の研究の内容についてでありますが、いまの御説明のほかに非常に気になりますのは、いわゆる先ほど来申し上げている定年退職後の高齢者の労働力の能力の再開発の問題、この点の研究の現状についてはいかがかんでございましょう。
○古川(雅)委員 きょうは大蔵省呼んでないのでございますが、ただいまの御答弁に関連いたしまして、いわゆる専門の、高齢者だけの職業訓練所について労働省が今回三校分について予算要求をしたということを伺っております。これは全部削られたというふうに聞いているのですが、その辺の経緯をちょっ...全文を見る
○古川(雅)委員 ところが予算要求は通らなかったわけですね。準備をしていらっしゃるというのはわかるのですが、この要求が通らないことによって中高年齢者の雇用促進、特に職業訓練という部面で、一年間当局としての計画が大いにおくれて狂っていくのじゃないか、そういう心配がありますけれども、...全文を見る
○古川(雅)委員 特に高齢者の能力の再開発につきましては、こうした職業訓練所の整備を急ぎながら将来に備えていかなければならない、それも急がなければならないと思うわけでございますが、当面の問題として、ここで非常に気がかりになるのは、そうした再訓練、再教育の不備から高齢者の労災事故が...全文を見る
○古川(雅)委員 それは大体傾向として、四十三年以後ずっと変わっていない、あらためてとる必要もないという意味なのか、手不足でおありなのか、あるいはそういう資料はもう必要ないとお考えなのか、あるいは近々またそういったデータを新たにとって、今後の高齢者の労災事故防止の方策を立てようと...全文を見る
○古川(雅)委員 労働安全衛生法案が労働省のほうからお示しでございますが、その六十二条で、(中高年齢者等についての配慮)という中で、その辺の、高齢者の労災防止についての配慮も一応あるようでございますが、この法の施行によって、そうした高齢者の労災事故の実態調査も、これはむしろ定年度...全文を見る
○古川(雅)委員 こまかい質問はまた法案の審議がなされる、その機会に譲らしていただきますが、ただこの六十二条で、「特に配慮を必要とする者については、これらの者の心身の条件に応じて適正な配置を行なうように努めなければならない。」という非常に弱い表現になっております。その辺で、やはり...全文を見る
○古川(雅)委員 時間になりましたので、最後に一つだけお伺いしたいと思いますが、きょうずっと一貫してお伺いしてきたのは中高年齢者についてでありまして、特にここでこれから問題になってまいりますのはお年寄りの働き手、老人福祉も、お金を差し上げるとか施設をつくって差しあげるということだ...全文を見る
03月17日第68回国会 衆議院 本会議 第13号
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○古川雅司君 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま趣旨説明のありました健康保険法及び厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案について、総理並びに関係大臣の所信をただすものであります。  昭和三十七年度以降、政管健保は収支の均衡を失い、赤字が慢性化して、その当初からいわゆる医...全文を見る
03月23日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第9号
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○古川(雅)委員 原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律の一部改正案について、若干お伺いをしてまいりたいと思います。  最初に、原爆医療法に始まりまして、現在この被爆者に対する特別措置法で国家が被爆者に対して必要な措置を講じているわけでありますが、国の施策と並行して広島県及...全文を見る
○古川(雅)委員 広島県、市の独自の事業並びに長崎県、市の独自の事業について御説明をいただいたわけでありますが、その両県の間の独自の事業について著しい差がありましたら、その点もあわせて御説明いただきたいと思います。
○古川(雅)委員 では広島、長崎両県以外の県におきまして、こうした被爆者に対して県あるいは市で独自の事業を行なっているところがございましたら、その点もあわせて御説明をいただきたいと思います。
○古川(雅)委員 いま私がお伺いした点につきまして、厚生省として掌握をしておかれる必要性はないのでございましょうか。
○古川(雅)委員 この被爆者健康手帳の交付数の実態から見ましても、全国二十三万三千四十五人の被爆者の分布は、もちろん広島、長崎に圧倒的に集中しているわけでございますけれども、他の府県においてもそれぞれ、特に県によりましては、かなり集中的に被爆者が実在するわけでありますので、そうい...全文を見る
○古川(雅)委員 大臣、いま局長がお答えになったとおりで相違ございませんか。  重ねてお伺いいたしますが、特に被爆者団体等を中心にいたしまして、厚生省の原爆被爆者に対する対策は、厚生省自身がすでにこれはもう上限に達しているものであるという認識を持っているのだ、こういう批判をして...全文を見る
○古川(雅)委員 そういたしますと、先ほど来局長の答弁でもお示しになったとおりでありますが、国の施策よりさらに一歩を進んで、広島、長崎両県ではきめのこまかい施策をとっているわけであります。これは何も財政が豊かであって金があり余っているからやっているわけではないので、これも被爆者か...全文を見る
○古川(雅)委員 全国三十三万人の被爆者の大多数がいわゆる被爆者援護法の制定を望んでいる。これはそのまま世論であるといっても間違いないと思いますが、昨年の八月六日に、佐藤総理大臣が広島の慰霊祭に参加をいたしまして、その際の記者会見で被爆者対策を進めなければならない、前進させなけれ...全文を見る
○古川(雅)委員 そうしますと、くどいようですが、今後また国民世論の動向いかんによっては、援護法制定の可能性もまだ残されていると理解してよろしゅうございますか。総理の昨年の広島における記者会見は決定的なものではない、このように私たち理解をしたいと思いますが、それでよろしゅうござい...全文を見る
○古川(雅)委員 被爆者の団体や、また私たちが援護法の制定を求めるその背景といいますか、その根拠、これを若干あげさしていただきたいと思いますが、その点についての政府の見解といささかでもズレがありましたら、御指摘をいただきたいと思います。  まず第一に、すべての被爆者に精神上ある...全文を見る
○古川(雅)委員 この原爆投下については、いまさらくどくど申し上げるまでもありませんけれども、いずれにしましても、二十六年前広島と長崎で、いわゆる国家で引き起こされた戦争で、しかも国際法上違反とされている兵器によって被害を受けたわけでありまして、今日までその後遺症に苦しみ、そして...全文を見る
○古川(雅)委員 いま大臣のほうから、まあ被爆者の要求にこたえて諸手当の所得制限の撤廃等もはかっているし、将来はこれはなくなる方向に持っていくんだという御答弁もあったわけでございまして、まあ、将来と申しましても、これはずっと先ということを含んでおるわけでありますが、きわめて近い将...全文を見る
○古川(雅)委員 あわせて、健康管理手当等の年齢の制限引き下げ、これは昨年の法改正の審議のときにも強い意見が各党から出まして、それを受けて、今回は大幅な年齢制限引き下げを行なったわけでございます。被爆者の実情に即して、さらにこれは進めるべきであると思いますけれども、この点はどのよ...全文を見る
○古川(雅)委員 年齢の引き下げとあわせて、この健康管理手当についてもう一つ問題が指摘されておりまして、いわゆる病気を予防する、発病を予防するという意味で健康管理手当が設けられているのじゃないかと思います。そういう意味でも、いま御答弁ありましたような、その年齢の制限の問題が一つあ...全文を見る
○古川(雅)委員 被爆者の皆さんからすれば、この健康管理手当については諸制限を一切もう撤廃して、できればもう全被爆者に与えるべきだ、これは私は当然であると思います。いま答弁にもございましたけれども、それはいわゆる八つの病気の制限あるいは年齢、所得、それからいまの支給期間、そういう...全文を見る
○古川(雅)委員 先ほどこの席から中村委員が、御自身、被爆者としての実感から数々の主張を述べられていたわけでございますが、この健康管理手当、どうも大臣の御答弁を拝聴しておりましても、何か被爆者としての健康の実態、健康状態の実態をあまり御存じではないのではないか、御理解が薄いのでは...全文を見る
○古川(雅)委員 さらに沖繩の被爆者で、沖繩では十分な治療、診断を受けることができないという理由で、わざわざ本土へ出てきて、広島あるいは長崎の比較的十分な施設を持った、あるいは専門医を持った、そうした機関に来ているわけでありますけれども、これは非常にたいへんなことでありまして、そ...全文を見る
○古川(雅)委員 いずれにいたしましても、沖繩在住の被爆者に対しましては、これまで措置の上でいろいろな格差があったわけでありまして、そのおくれについては、これは今後とも国が十分に考慮をして、本土以上に非常に強い措置を検討していただきたいと思います。  次に、医療審議会のあり方で...全文を見る
○古川(雅)委員 たいへん失礼いたしました。勘違いでございました。  この活動の内容について、すでに構想はお持ちだと思いますので、その点明らかにしていただきたいと思います。
○古川(雅)委員 医療審議会のメンバーの問題でございますが、医療部会につきましては、これはやはり専門家を中心として編成すべきであるというような理由から、これは被爆者の代表あるいは被爆者団体の代表を審議会委員に加える、部会員に加えることをこれまで差し控えてきたようでありますが、この...全文を見る
○古川(雅)委員 日本にはいろいろな審議会がたくさんございますけれども、どの審議会を通しましても、いわゆる専門家と、またいわゆる関係団体の代表がそれに加わっている、その例が非常に多いわけであります。こうした被爆者の問題につきましても、この医療審議会につきましては、学者以上にむしろ...全文を見る
○古川(雅)委員 医療審議会の運営については、審議会の委員の皆さんが自主的な判断によって御相談の上、進めていかれるわけでありますが、厚生省としての考え方を伺っておきたいと思いますけれども、いわゆる被爆者の皆さんの要求の中に、傷病の認定のことでありますが、明らかに原爆に起因していな...全文を見る
○古川(雅)委員 原爆症については、まだ専門的に医学的な究明がさらに必要とされているわけでありまして、その研究体制あるいは各機関の連携の問題、これはさきに大原委員からも御質問があったわけでございますから、私は省略いたしますけれども、いずれにしても、数々の疑問が残っているわけであり...全文を見る
○古川(雅)委員 特に、この医療審議会の運営について深い疑念があるという、そういう観点ではないのですけれども、本人にしても重大な問題でありますので、審議の経過またその結果に至った理由等を知りたいわけでありまして、いまの局長の御答弁からすれば、本人あるいは関係者が求めれば、審議の日...全文を見る
○古川(雅)委員 大臣、その点については医療審議会の運営について、被爆者の間には比較的そうした不満や疑惑が多いわけでありますが、もっとこの内容を被爆者の間に明らかにしていくためにも、本人や関係者の傍聴が許されないというような意味合いからしても、医療審議会の中に、特にまた福祉部会等...全文を見る
○古川(雅)委員 お約束の時間になりましたので、最後に一つだけ伺っておきたいと思いますが、例年広島、長崎の原爆慰霊祭には、総理を代表として厚生大臣が出席をされておりました。昨年は特に内田厚生大臣の強い要請かと思いますが、初めて総理が広島の慰霊祭に列席をしたわけであります。被爆者の...全文を見る
03月24日第68回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第5号
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○古川(雅)分科員 私はきょうは新幹線の騒音等の公害につきましてお伺いをしてまいりたいと思います。これはこれまでしばしば質問に出たそうでありますし、かなり重複する点があるかと思いますが、ひとつお許しをいただきたいと思います。  実は昨年本第五分科会におきまして、この問題を取り上...全文を見る
○古川(雅)分科員 その点よくわかりました。ただ、そうした苦情の出ている出どころが、いわゆる一般民家の場合とか、あるいは学校とか病院とかいろいろな種別があると思うのですが、そういう種別から見るとどういう傾向になっておりますか。
○古川(雅)分科員 こうした新幹線の通過に伴う振動とか騒音、風圧、それからテレビ障害等があるわけでございますけれども、こういう被害を受けた方々、一般民家の方々やあるいは学校、病院、そういう方を含めまして苦情が出ているわけでありますが、この苦情をどう処理しているか、処理の状況をひと...全文を見る
○古川(雅)分科員 先ほど、苦情、補償の要求が出ているその件数をお答えいただいたわけでございますが、その件数の中で、当局がそれに対して処理をなさって解決済みのものと、いまだにそのまま未処理の苦情として残されているもの、その件数が振り分けてありましたら、お示しいただきたいと思います...全文を見る
○古川(雅)分科員 ずっと御説明を伺っておりますと、何か沿線の住民の皆さんから苦情の申し出が出て、それに基づいて調査に着手し、処置の方法を考える、そういう手順に私受け取れるわけでございますけれども、実際そうなのか、あるいはまたそうした苦情が出る前に、沿線全体についての振動、風圧等...全文を見る
○古川(雅)分科員 総裁にお伺いいたしますが、今後新幹線網の建設に着手をしていくに従って、また開通するに従って、新しい公害の問題が非常に大きくなっていくと思いますけれども、すでに運転を開始しておる岡山までの東海道並びに山陽新幹線については、住民に及ぼす被害といったものについてもっ...全文を見る
○古川(雅)分科員 昨年私がお尋ねを申し上げましたときは、まだ山陽新幹線の工事中でございました。この騒音、振動あるいは風圧等に対して、非常にこまかく神経を使って、技術的にも考慮しているということでございまして、先ほどから御説明があったような工法がとられたわけでございますが、実際に...全文を見る
○古川(雅)分科員 昨年伺った記憶では、山陽新幹線のほうでそうした技術を駆使して効果があらわれた場合、それを今度東海道新幹線に応用して逐次改善を加えていくというようなお答えだったと思います。いまの御答弁でもそのとおりなんですが、その山陽新幹線に使った技術が、私しろうとですからよく...全文を見る
○古川(雅)分科員 そこで、昭和四十五年十二月、第六十四国会でございますが、騒音規制法の一部改正に取り組んだ環境庁、当時はまだ厚生省でありましたが、その原案には鉄道、新幹線の騒音も含まれていたわけでございます。これは、新幹線周辺の騒音は規制の基準をつくるための資料が不足していると...全文を見る
○古川(雅)分科員 環境庁としてはこの点についてどういう考え方を持っていらっしゃるのか。いわゆる環境保全という立場では環境庁としての見解を持っていると思うのですが、これは運輸省の見解とかなりズレがあるのじゃないかと思いますが、その辺の問題点をどうお考えになりますか。
○古川(雅)分科員 大臣、全国的に新幹線の整備がこれから進められていくわけでありますけれども、いま起こっておりますとおり、やはり周辺住民の身体的な影響、健康的な影響も懸念されますし、またそうした問題が大きくなってまいりますと、このまま放置しておきますと大きな社会問題になっていくと...全文を見る
○古川(雅)分科員 昨年私御質問申し上げましたとき、いわゆる新幹線工事を進める段階で、住民の皆さんにいろいろな御迷惑をおかけする。これは一つには営業上の問題というような点に触れた記憶がございますけれども、そうした御迷惑をかけているという経緯から、新幹線開通後、完成後、いわゆる高架...全文を見る
○古川(雅)分科員 終わります。
04月26日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第21号
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○古川(雅)委員 老人福祉法の一部を改正する法律案につきまして、若干お伺いをしてまいりたいと思います。  全国的に老人福祉の水準があまりにも低いということが社会問題、そしてまた政治責任の問題として議論されてまいりましたが、その中で私は特に、いわゆる過疎地帯あるいはまた僻地におけ...全文を見る
○古川(雅)委員 私くどくどと申し上げましたのは、過疎地であるということによって、そうした地域差をこれまであまり考えないまま施策が非常に取り残されてきたのではないかという観点から申し上げたわけでございまして、今回の老人福祉法の一部改正によりまして、特にそうした地域差というものにつ...全文を見る
○古川(雅)委員 先ほど申し上げましたが、国のいわゆる過疎地域対策緊急措置の施策につきましても、今日ではまだ道路、通信網の整備の一部に取りかかった程度であります。まだ老人福祉対策にまでは手が回らないという実態ではないかと思います。これまで申し上げたような実態と合わせて、大臣として...全文を見る
○古川(雅)委員 このたびのこの老人医療費の無料化対策でございますが、財政対策の内容を見ましても、市町村の負担というものがあげられているわけであります。特にこうした過疎地帯におきましては、極度の財政困難という事情が伴っております。この施策を実施することによって、そうした地方自治体...全文を見る
○古川(雅)委員 私は去る予算委員会の一般質問でも申し上げましたが、このたびのこの老人医療費の無料化対策のスタートにつきましては、これは一応高く評価させていただきます。ただ、その問題点につきましては非常に限られておりますので、これは議論し尽くされていると思いますが、いわゆる年齢制...全文を見る
○古川(雅)委員 特にニードということばをきょうお使いになったわけでございます。これは今後、国会の議論におきましても数々議論が重ねられていくと思います。そういったものを含んでおると思いますし、いわゆる老人の病気の実態、そうした内容についても当然検討の対象になると思いますが、そのよ...全文を見る
○古川(雅)委員 ええ。その内容によって、今後年齢制限というものも再検討の対象になるか。
○古川(雅)委員 あと、こまかく順次伺ってまいりますので、最初に項目的に、結論的に伺ってまいりますが、所得制限のほうについてはいかがでございましょうか。今後検討の余地はございますか。
○古川(雅)委員 四十八年一月からの施行ということについて御説明いただきたいと思います。  これは何も今日起こった問題ではありませんで、長年強い、それこそ国民のニードがあったわけです。厚生省としては、法改正に踏み切るまでに数々の準備を重ねてこられて、すでに私どもは準備は完了して...全文を見る
○古川(雅)委員 すでにこの制度につきましては、地方公共団体において国に先がけて独自に制度化をしているわけでありまして、これはいまさら申し上げるまでもありませんけれども、四十七年一月現在で、三十七都道府県、六指定都市に達しているという報告をされておりますが、そういう実情からしても...全文を見る
○古川(雅)委員 ここ数年来、厚生省、それから総理府のほうで、いわゆる国としていろんな種類の老人生活の実態の調査を行なってきたようであります。どういう調査が行なわれてきたか、まずそれは項目的でけっこうでございますからあげていただきたいと思います。
○古川(雅)委員 局長の御説明のとおりでありますが、これらの調査の結果を通してみましても、六十五歳以上の老人が全国で七百万、有病率が二二%ということのようですが、これは若い人たちの四倍以上でありまして、寝たきり老人を含めますと四〇%の老人が病気になっている。しかもひとり暮らしのお...全文を見る
○古川(雅)委員 そういう御弁解はともかくとして、いずれにしても、国の施策に先立って各地方自治体で先がけて実施をしているわけでありますから、少なくともそうした地方自治体で実施している制度の内容、それより後退するものであってはならないと思います。これまでいろいろ議論はありましたけれ...全文を見る
○古川(雅)委員 今回の改正の趣旨が、いわゆる医療保険で医療を受けた場合に、自己負担をしなければならない費用を公費で負担する措置としておりますけれども、国民皆保険というたてまえでございますから、国民全員が何らかの健康保険なり社会保険に加入しておるわけでありますが、これに該当しない...全文を見る
○古川(雅)委員 そういう御答弁で一応わかりますけれども、こうした改正の趣旨からして、この対策がいわゆる社会保障の補完的役割りしか果たせないのではないかという、制度発足に際してそういう憂慮が残るわけでありますけれども、この点は大臣、心配ないでしょうか。
○古川(雅)委員 質問がはなはだ前後いたしますけれども、先ほどの年齢制限の七十歳についてであります。  これは法的に問題となる点を一つ伺いたいのですが、いわゆる老人福祉法の第十条の解釈との関連がどうなっていくのか、この点疑問として残るわけでございますが、先ほど来の局長、大臣の年...全文を見る
○古川(雅)委員 それともう一つ、現在定年退職制度があるわけであります。大体五十五歳から五十七、八歳までが非常に圧倒的に多いわけであります。早期の健康診査あるいは健康診断の着実な実施ということを考えるときに、そうした成人病の発見に即応するような医療の体制、医療器械の供給がはかられ...全文を見る
○古川(雅)委員 予算委員会で、私はことに成人病の問題について大臣に伺いまして、ガンあるいは脳卒中、心臓病対策等については、老人医療という観点から申し上げますと。六十四歳から七十四歳にかけてその死亡率、発病率が非常に高いということを申し上げました。それで、いわゆる七十歳以上という...全文を見る
○古川(雅)委員 会議録によりますと、このとき大臣は「全般的に高額医療費につきましては、今日保険で自己負担が健康保険なら家族五割、国保なら三割の負担がありますが、その負担がまことに重いものに相なるわけでございます。さような次第でございまするので、ただいま提案をいたしたいと思ってお...全文を見る
○古川(雅)委員 そうしますと、いわゆる高額の一定水準ですね。医療費の三万円とおっしゃいましたけれども、それ以下の人については制度的には漏れていく、そのように理解してよろしいですか。
○古川(雅)委員 そういう意味からも、年齢制限の引き下げというものはやはり真剣に御検討いただきまして、早期に引き下げがなされるように強く要望いたしておきたいと思います。  次に、この無料化対策が行なわれます。これはほかの各種の老人福祉対策の充実と相まって進められていかなければな...全文を見る
○古川(雅)委員 従来の老人福祉法は、いわゆる施設を中心とした考え方が非常に強いと思うのです。施設もこれは全くいま貧弱な現状でありますから、その点にも当然重点を置かなくてはなりませんけれども、在宅主義というものについても何らかのはっきりした方針がこの法の中に明記されなければならな...全文を見る
○古川(雅)委員 いわゆる施設中心主義と在宅主義との間、それから老人医療という問題を今後重視していく上においては、病院と家庭との間に一つのステップが必要ではないか。いわゆるハーフウェイハウスというような形の対策も当然はかられなければならないと思いますが、今日の日本においてはどうも...全文を見る
○古川(雅)委員 今度のこの制度は、いわゆる健康保険を中心にして実施されるわけであります。それはさきに触れたわけでありますけれども、いわゆる健康保険の適用対象外になるものについていろいろ考えなければならないと思いますが、現状は修復医療と申しますか、そういった点に偏しているという感...全文を見る
○古川(雅)委員 その制度の発足にあたっては別に対処したということでございますが、その辺の考え方、この老人医療対策の問題の中で考えていくべきなのか、議論はいろいろあると思いますけれども、大臣はこの辺どう御判断でございますか。何かちぐはぐな感じがするわけでございますが、あくまでもこ...全文を見る
○古川(雅)委員 老人医療の問題を考えるときに非常に大切なことは、いわゆるよりよく年をとるために若いうちからの健康管理、また病気の予防を考えなければならないということが盛んに言われてまいりました。こうした病気になってからお年寄りの医療費の負担を軽くしてあげるとか、国が見てあげると...全文を見る
○古川(雅)委員 お年寄りの健康管理対策の方向としては、いわゆる健康増進から疾病の予防、適切な医療、そうしてリハビリテーション、こうした一貫したサービスに対応する施設なり、設備というものが整備されなければならぬと思います。やはりこうした一生涯を通した健康管理というものが必要になる...全文を見る
○古川(雅)委員 そういう意味の調査であれば、先ほども申し上げましたとおり、いわゆる公害問題とか、食生活の変化とか、あるいはまた生活環境の変化が相当見られるわけであります。今日の実情については、また調査をすべきではないかと思います。その立法化というものは私は必要だという観点でずっ...全文を見る
○古川(雅)委員 特養に入所してくる老人に、いわゆる固定病状といえる者は何名もないと思うのです。この特別養護老人ホームの施設を充実するとともに、いわゆる安上がりの病院的な存在にならないかというような心配も一つあるわけであります。たとえば脳卒中で何回も発作を起こしたお年寄りが、福祉...全文を見る
○古川(雅)委員 最後に、老人福祉法でございますけれども、今回の一部改正に関連をいたしまして、この際お伺いしておきますが、三十八年に制定されましたこの老人福祉法につきましては、第一条の(目的)それから第二条の(基本的理念)非常にりっぱであると思いますが、それだけに以下続く各種の施...全文を見る
04月27日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第22号
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○古川(雅)委員 最初に、社会保障制度審議会の近藤会長臨時代行にお願いします。政府は審議会の答申を繰り返し無視を続けてまいりました。今回の法案提出にあたっても同様のことが行なわれたわけでございますが、今後とも審議会のあり方として、そうした政府の暴挙を許していくのか、御決意のほどを...全文を見る
○古川(雅)委員 あとにお伺いしました、もしこのまま押し切られるようなことがあったらどういう態度をおとりになるのか。
05月11日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第24号
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○古川(雅)委員 健康保険法及び厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案について若干質問をさせていただきます。  本法案につきましては、去る三月の十七日に本会議で斎藤厚生大臣から提案理由の趣旨説明が行なわれました。その際、私は、公明党を代表いたしまして質問に立って、首相、蔵相、...全文を見る
○古川(雅)委員 法案の内容につきましては、以下順を追ってお伺いをしてまいりたいと思いますが、その前に、いわゆる自民党の医療基本問題調査会の中で、内容の大幅修正の方針をきめた抜本改正法案の内容につきまして、大臣はいま一応の方向であるし、また完全な内容ではないけれども、一つの抜本改...全文を見る
○古川(雅)委員 私はあくまでも単なる一例としてお伺いしておるわけでありまして、その財政調整一つにしても、こうした数々の意見があって、その調整にむずかしいわけであります。特に政管健保の体質を改善しない限り、いわゆる出すべきものが出せない。そうした意向も一方にあるわけです。そういう...全文を見る
○古川(雅)委員 ここで誤解のないようにはっきり申し上げておきますが、自民党との間で了解をされました大幅に修正されたこの抜本改正法案については、私たちは了承しているわけではございません。非常に数多くの疑念を持っておるわけでありますが、しかしそれにしても、政府としては何も今回初めて...全文を見る
○古川(雅)委員 ですから、先ほどもちょっと俗っぽいことを申し上げたとおり、今回初めてその法律を提出するわけではないし、いままでいろいろな作業を経験なさっているわけですから、法制局との打ち合わせも決して初めてのことではないし、内容からいって、大体の見通しは立つと思います。何日には...全文を見る
○古川(雅)委員 これは長い間懸案になっている医療保険制度の抜本改正案でありますから、その第一歩を踏み出すという意味で、それなりの意味はあると私は思います。月曜日か火曜日というような曜日でお示しになったわけでありますが、もう一度はっきりと、何日ごろには国会に提出できるということを...全文を見る
○古川(雅)委員 印刷ができただけでは国会に提出はできないと思うのであります。十五日ないし十六日に印刷ができ上がるということですが、印刷ができると同時に国会に御提出になる、そのように理解してもよろしゅうございますか。
○古川(雅)委員 一応というまだあいまいな表現を残されているわけでございます。その辺御説明をいただきたい。
○古川(雅)委員 答弁になりませんが、先ほど来の大臣の御発言を通して、来たる五月十五日、あるいは十六日には抜本改正案の政府案を国会に提出するというふうに理解をさせていただきます。  時間がありませんので、先に進めさせていただきますが、先ほど大臣もおっしゃいましたとおり、昭和三十...全文を見る
○古川(雅)委員 私はただいま議題になっております健康保険法及び厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案、このいわゆる財政対策法案が国民の医療のニードにかなった提案であるのかということを伺ったわけでありますが、大臣は今後提案されるであろう、いわゆる医療保険制度の抜本改正案の内容が...全文を見る
○古川(雅)委員 しかし大臣の御答弁では、そうした国民のニードに沿うということは、あくまでも抜本改正の内容に待たなければならないというように私たち理解するのですが、もう一度その点確認させていただきたいと思います。
○古川(雅)委員 そうしますと、昭和四十四年の八月五日に厚生大臣——当時斎藤厚生大臣だったかと思いますが、両審議会にいわゆる抜本改正に関する諮問をしておりますけれども、当然御記憶だと思いますが、その内容について簡単に御説明いただきたいと思います。
○古川(雅)委員 この諮問の中には、大臣が諸条件の変化に対応して、現在の制度を根本的に改める必要があるということを前提にしていらっしゃるわけですが、これを受けて両審議会で二年間もかけて、昨四十六年の九月十三日に答申をしているわけであります。重ねて大臣にお伺いをいたしますけれども、...全文を見る
○古川(雅)委員 まあ大臣が指摘されておりますように、健康管理体制に密着した医療保険制度上いう考え方を中心にして抜本改正案に対する答申が示されたわけでありますが、これは、大臣はあくまでも医療基本法の中に盛り込んでいくんだ、その方向づけをしていくんだということでありますけれども、そ...全文を見る
○古川(雅)委員 ただ私たちがあくまでも不満に思うことは、医療の問題また医療保険制度の抜本的な問題についても、今日にしてその議論が始まったことではないということですね。また、医療の供給体制にしても、健康管理体制にしても、今日突然浮かび上がってきた問題ではない。先ほど申し上げた、い...全文を見る
○古川(雅)委員 ただいま審議をしている健保の一部改正と、準備している医療保険各法改正の両者の収入面と、それから支出面の推計を伺いたいわけであります。これはかなり詳細な数字にもかかわることでありますし、ただいま健康保険法の問題について御質問申し上げており、なおかつ、健康管理体制に...全文を見る
○古川(雅)委員 あす十二日にも閣議で決定をしようというときになって、いまだにその収支面での推計もお答えいただけないということは非常に意外であります。そういった点からも、非常に政府として、この財政対策法案についての姿勢がふまじめでないか、そういう感じがするわけでございますが、そう...全文を見る
○古川(雅)委員 委員長にお願いいたしますが、ただいま私御質問申し上げましたこの収支面の数字につきましては、推計がつき次第御報告をいただきたいと思いますが、いかがでございますか。
○古川(雅)委員 最初の改正案が財政対策ずばりであり、国民に負担を願うというのであれば、いよいよ二番手に出てくるのは抜本改正で、これはどこまで国民医療の確保をはかるものであるかと、そこまで期待していれば、財政調整等で、これもやはり一種の、政管健保を救済していこうという意図が盛り込...全文を見る
○古川(雅)委員 被保険者、患者、国民の怒りは、その保険料率を引き上げてはいけないとだけをいっておるわけではないわけでありまして、昭和四十六年の答申にありますように、医療供給体制という前提条件の問題を解決しないで行なうのは答申無視だ、矛盾しているではないかと——過去、抜本改正に対...全文を見る
○古川(雅)委員 ただいまの件につきましては、次の段階でという意味の御発言があったわけでございますが、それは具体的にはどういうふうに了解すればよろしいんでしょうか。次の改正の機会にということか、あるいは次の国会というような意味なのか、その辺の御構想はいかがでありましょうか。
○古川(雅)委員 医療の基本的な問題について御見解を伺いますが、本来医療というのは、公共的なものではないかということでございますが、この点については、いかがお考えでございましょうか。
○古川(雅)委員 公共的なものであるかどうかということをお伺いしましたのは、実は、今回の本法の改正案の提案に際しまして事務当局から再三御説明をいただいた中で、いわゆる健康保険の保険料の引き上げは、物価問題の中で公共料金として扱う性格のものではないという、そういう意味の御説明を重ね...全文を見る
○古川(雅)委員 もう一つお伺いしました物価対策との関連はいかがでございますか。公共料金ではないと強く否定をしていらっしゃるように伺っておりますが、いかがでございますか。
○古川(雅)委員 大臣もやはりいま局長の御答弁になったような見解をおとりになりますか。私は最初から、今度のこの保険料率等の引き上げが、かなり被保険者、ひいては国民全般にいわゆる物価高というしわ寄せが及ぶ、影響するというふうに判断をいたしておりますが、あえて公共料金であるとかないと...全文を見る
○古川(雅)委員 料金というよりも、むしろ性格的には税に近いものであるということになります。そうすると、これはいわゆる公共料金云々という議論よりも、いわゆる増税ということで国民、被保険者に負担がかかってくるというふうにお認めいただけるわけですね。いずれにいたしましても、今後審議の...全文を見る
○古川(雅)委員 そうしますと、健保財政の収支のバランスということが大きな前提になると思いますけれども、これがあくまでも赤字傾向が続く以上、いわゆる暫定的な時限的なものではなくて、永久にその他の収入増対策というのは継続され、これが定着していくのだというふうに理解されますが、そのと...全文を見る
○古川(雅)委員 そんな安定するというような事態が想定できるのかどうかですね。これまでの健保財政の経緯から考えて、そういう観測が成り立つのかどうか。むしろ財政のバランスを失して今後も赤字が続いていくということの可能性のほうが非常に強いのじゃないか。そうすると、先ほど私申し上げたよ...全文を見る
○古川(雅)委員 もう一度確認さしていただきますけれども、そうすると、健保財政が安定を見て黒に回ったときには、特別保険料については廃止をする、中止をするというふうに理解をしてもいいのかどうか。そしてまた、今後とも医療費の増高等によって赤字が継続する場合には、この対策は今後とも継続...全文を見る
○古川(雅)委員 今後の収支の推移を予測いたしますと——これはあくまでも予測でありますけれども、むしろ、私は、後者のこうした特別保険料対策、また制度が定着をしてしまう、このままずっと引き継がれていくという懸念が強いのではないかと考えます。そういう意味でも、非常にこの特別保険料の考...全文を見る
○古川(雅)委員 大臣、いまの点についていかがでございますか。保険料率の弾力的調整事項でありますが、いまの局長の御答弁のまま受け取ってよろしゅうございますか。私どもの印象としては、何か上げるほうに非常に重点を置いていらっしゃるように受けとめたわけでございますけれども、大臣の御所見...全文を見る
○古川(雅)委員 それで、弾力条項については、いわゆる社会保険庁長官の判断によって調整がなされるわけでありますが、これは国会軽視ではないかという批判が従来から非常に高かったわけであります。これに対して、政府のほうは、いやそうじゃない、社会保険審議会の意見を聞いて、それを尊重して、...全文を見る
○古川(雅)委員 くどいようですけれども、弾力条項を、私たちが理解できるかできないかという一つの手がかりとして伺っておるわけでありまして、これを単に社会保険庁長官単独の判断にまかせないで、審議会の意見を聞くというところに一つの意義があると思うのです。その審議会が賛成できないという...全文を見る
○古川(雅)委員 この間からこの点、たくさん議論があったわけでございますけれども、「社会保険審議会ノ意見ヲ聴キ」というところですね、そこにとらわれざるを得ないのであります。並列答申とかいろいろいま事態をおっしゃいましたけれども、要は最終的に審議会の意見は聞くけれども、判断は長官の...全文を見る
○古川(雅)委員 ですから、もとへ戻ってしまいますけれども、審議会から反対の意が表明された場合、はっきりと、弾力条項を適用しない、審議会の同意が得られるまでは適用しないんだというふうに態度をお示しになることができますか。それが結論として伺いたいわけです。
○古川(雅)委員 もう少し具体的に補足していただきたいのでありますが、そのいろいろな情勢というところがまた問題になると思いますけれども、それはどのように私たち判断をすればよろしいのでしょうか。
○古川(雅)委員 この弾力条項を設けた意義でございますけれども、保険料率について、国会の審議にかけないで変更できるということにした、国会の審議にかけないということにどれほどのメリットがあるのか。社会保険庁としては、どういうメリットを認めていらっしゃるのか。その点をひとつ胸を開いて...全文を見る
○古川(雅)委員 これは乱用されたら、えらいことになるわけでありますから、当然のことであると思いますけれども、いわゆる短期保険という性格をあげて、どうしても弾力調整の方式を採用しなければならないという御意見でございましたけれども、むしろぼくはその議論はおかしいと思います。これは手...全文を見る
○古川(雅)委員 次に、歳入面の弾力的調整事項でありますが、保険料率の弾力調整によりまして千分の七十三をこえる料率千分の一について国庫補助の割合を千分の四増加するという規定でございますけれども、最初に申し上げましたとおり定額補助から定率補助に改正をする。改正側としては、かなり高く...全文を見る
○古川(雅)委員 定率五%というのは将来引き上げていく性格を十分中に含んでいると思いますが、一応確認の意味でそのように理解をしてもよろしいか伺っておきたいと思います。
○古川(雅)委員 弾力条項で引き上げて、その引き上げに準じて国庫補助をふやすと言われますけれども、これは将来定率を五%から一〇%、一五%、二〇%と引き上げていくその要求に対する一つの歯どめではないか、そういう疑問がわくわけでございますけれども、その点はいかがでございましょうか。
○古川(雅)委員 歯どめということばの使い方が適正かどうかは別として、歯どめというような性格のものでないとすれば、先ほどお伺いいたしましたとおり、いわゆる定率五%というのは、その五%というものを引き上げていく要素というものは十分持っている。そのように判断できるんじゃないかと思いま...全文を見る
○古川(雅)委員 そうしますと、次にお伺いいたしますけれども、保険料率と一部負担の引き上げとを行なわないで、累積赤字をたな上げにした上で、どのくらいの定率にすれば赤字が解消になるか、この辺の試算をなさったことがございましたら、お示しをいただきたいと思います。
○古川(雅)委員 それは御報告いただくといたしまして、先般本委員会においては、参考人の出席をいただいて意見を聴取したわけでございますが、先ほどの川俣委員からの御質問にもございましたけれども、参考人の中からこの定率についての御意見がございました。私どもが従来主張してまいりました二〇...全文を見る
○古川(雅)委員 こうした一連の保険料等の引き上げによる財政対策が出てくるゆえんですが、いわゆる政管健保の赤字要因について、私たちの理解するところでは、昭和三十七年以来約十年間にわたって、いわゆる決定的な解明をしていないというふうに私は理解をしているわけでございまして、その点は特...全文を見る
○古川(雅)委員 この十年間の単年度の赤字を見てまいりますと、昭和三十七年は十六億円、三十八年が百三十一億円、三十九年は三百二十五億円、四十年は四百九十七億円、四十一年が二百六十六億円、四十二年が五十八億円、四十三年は二十四億円、四十四年は五十六億円、四十五年は三百八十三億円、四...全文を見る
○古川(雅)委員 これは政管健保につきましては、医療費との関連についても、単年度赤字の内容について何らかの傾向が分析されるのではないかと思いますけれども、その一例として、都道府県別に見た医療費でありますが、これは、一番高い県と一番低い県をちなみにあげていただきたいわけでありますけ...全文を見る
○古川(雅)委員 政府が管掌する健康保険であり、なかんずく、こうした大きな赤字をかかえている、財政の破綻を目前にしている健保でございます。したがいまして、この赤字の要因については徹底した調査と究明がなされなければならないと思うわけでございますけれども、過去においてチェックしたこと...全文を見る
○古川(雅)委員 ただいまの件ですが、大臣の御意見を承っておきたいのでございますけれども、いずれにいたしましても、こうした赤字を年々かかえてきながら、その要因の科学的な追跡調査や分析が行なわれなかったというのは、当局の怠慢ではないかというふうに私は考えるわけでございますけれども、...全文を見る
○古川(雅)委員 その分析する、その要因を突きとめていくことが必要であると言いながら、そうした健保財政の支出面でのチェックが十分行なわれていなかったということに対しては、これでは国民は納得できないと思います。これはあまりにも無責任であると思いますが、そうした赤字の要因をいろいろ言...全文を見る
○古川(雅)委員 もう一つ、それは推量等でなくて、やはり技術的に可能であるならば、また、そのはっきりしたデータを整えて、そうした地域格差等の内容についても、原因についても説明をいただきたいと思います。  次に、患者の一部負担でありますが、いわゆる入院時等の一部負担等につきまして...全文を見る
○古川(雅)委員 たとえば四人家族でかぜをひいて医者にかかった。高額医療というようなものでなくとも、そういうときには少なくとも二、三千円の金がふっ飛んでしまうわけです。これだって決して負担としては軽いものとはいえないと思いますけれども、そういったボーダーラインにある方々にとっては...全文を見る
○古川(雅)委員 局長に伺いますが、被保険者本人の十割給付が、こうした患者の一部負担の強化によって実質には何割くらいに低下するというふうに考えていらっしゃいますか。試算がございましたら、お示し願いたいと思います。
○古川(雅)委員 実質ですね。抜本改正では……。
○古川(雅)委員 これは健康保険の後退ということにつながると思うのですが、数字的にはきわめて少ないというふうに認識をしていらっしゃるわけですか。私は、今回考えられております抜本改正では、一部負担の強化によって実質八割ぐらいに低下するんじゃないかというふうに認識をしておりましたが、...全文を見る
○古川(雅)委員 患者の一部負担の功罪についてでありますけれども、特例法の持っていた意味が非常に重かったわけであります。特例法では薬剤の一部負担があったわけでありますが、これは一部負担の機能というのは、受診の抑制につながるという判断が一つあります。大臣は、いまおっしゃったように高...全文を見る
○古川(雅)委員 言うまでもなく病気の治療については早期発見、早期治療ということが非常に重要であり、その効果というのは無視できないと思います。あくまでもその一部負担によって早期受診がはばまれはしないか、そういう心配があるわけでありまして、決して患者の一部負担が多くはない、率として...全文を見る
○古川(雅)委員 先ほども指摘をいたしましたが、薬剤の問題ですけれども、総医療費に占める薬剤の費用が約半分弱、四七%を占めているというふうに私記憶いたしておりますが、いわゆるレセプトによって診療報酬支払基金の審査員が調査しているわけですけれども、毎月一人の患者が三千点をこすような...全文を見る
○古川(雅)委員 では、その間に重ねてお伺いいたしますけれども、これは朝日新聞の記事によりますと、ある月の診療日数は八日、かかった保険点数が三千六百八点、その内容を見ると、ほとんどが薬と注射で占められていた。保険審査で文句のつけようのないのが現状だ。こうした例が、レセプトを区別し...全文を見る
○古川(雅)委員 政府が本気になって医薬分業を推進するのかどうか、その辺についてもお伺いしておきたいわけですが、たまたまきのうの朝日新聞の夕刊のコラムに、非常に端的に医薬分業のあり方についての評論が載っておりました。「今日の問題」という欄でございますけれども、大臣お読みになったか...全文を見る
○古川(雅)委員 ことばを返すようでありますが、この執筆者はこういう指摘のしかたをしているわけです。「薬務局としては、この問題が医療保険制度の抜本改正の一環として論議されるようになったので、この機会にPRを、という考えのようだ。」という指摘のしかたをしております。そして、さらに「...全文を見る
○古川(雅)委員 薬に関連いたしまして、現在出回っている医薬品の再調査をやれということで、厚生省はこれに着手をしておりますが、薬務局に製薬第二課が設置されまして、薬の再評価関係の業務を行なっておりますけれども、現状はどの程度まで進んでおりますか。
○古川(雅)委員 ちょっとお声が小さかったのですが、約四万品目について昭和五十年までに行なっていくということですか。——今日までに、いわゆる不良品として審査の結果判定を下されたものについては、これはどうなっておりましょうか。
○古川(雅)委員 最後に、医療保険制度全般について総括的にお伺いをしてまいりますけれども、憲法第二十五条の国民の生存権、これは社会保障・福祉に関する基本理念を具体化するためにも、たくさんの法律があるわけでございます。  その中で医療制度の基本となっているものは、今日まででは医療...全文を見る
○古川(雅)委員 そのほか給付の改善、あるいは保険料負担や、国庫負担等について将来的な一つの方向が問題になると思いますが、特にきょう私はただいま提案されております法案を中心にして、その考え方を述べたつもりでおりますが、その中で診療報酬制度の改善につきまして、これも政府としては今後...全文を見る
○古川(雅)委員 お約束の時間にはあと二十分少少ございますが、あすはわが党の浅井委員がまた詳細にわたって政府の御見解を伺う予定になっていますので、きょうは、私はこの程度で質問を終了させていただきます。
05月18日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第27号
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○古川(雅)委員 それぞれのお立場から貴重なる御意見をお述べをいただきまして、まことにありがとうございました。  私も時間の関係上順次お伺いしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  最初に愛知県社会保険協会の浅井会長にお伺いしておきますけれども、まず第一に、保険...全文を見る
○古川(雅)委員 できますかというような問いかけになったわけです。
○古川(雅)委員 ほんとうの意味の抜本改正が……。
○古川(雅)委員 できないという前提ではなくて、今回のやはりこの改正案の出し方を見ても非常にむずかしいという意味合いで私はお伺いしたと思います。あんな政府の姿勢でほんとうの抜本改正ができるとお考えでしょうかという御質問だったんですが。
05月24日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第29号
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○古川(雅)委員 私は、公明党を代表いたしまして、健康保険法及び厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案、この政府案及びこれに対する修正案に対し、反対の意を表します。  政府提案になる原案は、政府管掌健康保険の赤字を理由に、標準報酬の上下限の改定、保険料率の引き上げ、賞与からの...全文を見る
05月25日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第30号
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○古川(雅)委員 勤労婦人福祉法案について若干お伺いをしてまいりたいと思います。  勤労婦人、すなわち働く婦人の福祉に関して今回立法をお考えのようでありますが、最初にお伺いしてまいりますけれども、いわゆる働く婦人というのをどういうふうに定義なさっていらっしゃるのか、その辺から入...全文を見る
○古川(雅)委員 以下お伺いをしてまいりますけれども、この福祉法案は、本法案の段階では働く婦人に与える恩恵といいますかそうした施策というのは非常にあいまいでありますし、そうした福祉施策というのは少ないわけでありますけれども、今後この法案が段階的に内容を充実さしていった場合に、恩恵...全文を見る
○古川(雅)委員 二番目にあげました職種でございますけれども、いわゆる事務的な作業、それから手工業といいますか、そうした仕事の内容もあると思いますし、それからいわゆる重労働といいますか、肉体労働というような仕事の場合もあると思いますし、それからサービス業という場合もあると思います...全文を見る
○古川(雅)委員 それから企業の内容について分けて申し上げましたけれども、その中でいわゆる農業とか自営の商店等の業務に従事している人については含まないというお答えでございましたけれども、その辺はちょっと疑問を感ずるわけでございます。そのように断定をなさったのはどういう理由によるの...全文を見る
○古川(雅)委員 先日来の議論を伺っておりますと、まずこの法案を審議するにあたって、婦人の就労が是か非かという議論が非常に多かったと思います。特に幼児をかかえた婦人についてそれが是か非かということは、いろいろな社会的な背景が問題になってくると思いますけれども、どうも労働省としてそ...全文を見る
○古川(雅)委員 そこでお伺いしたいのでありますが、確かに勤労婦人は漸増の傾向をたどっていると思います。かなりの見通しもお立てになった上での立法措置だという御答弁でございますけれども、今後どういうふうに具体的にしようと思っていらっしゃるのか、また、その中に占めるいわゆる既婚婦人の...全文を見る
○古川(雅)委員 この法案は「勤労婦人の福祉の増進と地位の向上を図ることを目的とする」ということを掲げていらっしゃるわけでありますが、先日来の質疑応答を伺っておりますと、具体的内容についてはいわゆる労働基準法、それから児童福祉法、それから母子保健法などの関連法規、こうした内容を上...全文を見る
○古川(雅)委員 関連法に対して、いわゆる勤労婦人の地位、立場、またその保護規定というものの指針を与えるということは、この福祉法を成立させることによって関連法における勤労婦人の保護を強化することができるというふうにいまの御答弁では受け取ることができるわけですが、しかしこの間から繰...全文を見る
○古川(雅)委員 勤労婦人に対する風当たりと申しますか、非常にきつい面も社会の一部には確かに起こっているわけですね。その一例として、御存じだと思いますが、昭和四十五年、東京商工会議所から、現在の労働基準法は女性に対して非常に過保護である、甘やかし過ぎている、そういう指摘がなされて...全文を見る
○古川(雅)委員 さっき局長のほうからはっきりした御答弁を伺えなかったのですが、何か答弁をぼかされたような感じがするのですが、法案の内容がいわゆる努力規定にとどまっている、強制規定にはなっていない、そういう部分が非常に多いということを申し上げましたし、これまで再三議論があったわけ...全文を見る
○古川(雅)委員 そこにこだわるわけではないのですけれども、いわゆる訓示規定あるいは事業主に対する要請というような形にとどまっているわけですね。その理由はいまずっとおあげになったわけでございますが、これを裏返していえば、いわゆる法的な強制規定を強化できないということには、これを強...全文を見る
○古川(雅)委員 そこで先ほど来事業主ということばがたくさん出てまいりましたが、本法案は事業主という表現で規定しておるわけでございます。非常につまらないことをお伺いいたしますけれども、労働基準法では使用者、先般審議をいたしました安全衛生法などを例にとりますと、事業者といういい方を...全文を見る
○古川(雅)委員 条文に入ってまいりますが、第五条の「啓発活動」の中に「勤労婦人の能力の有効な発揮を妨げている諸要因の解消を図るため、必要な啓発活動を行なう」、このようになっているわけでございます。いわゆる勤労婦人の能力の有効な発揮を妨げているという、その諸要因ですね、これは具体...全文を見る
○古川(雅)委員 そうしますと、この啓発活動については、いわゆる本法でうたっております事業主に対する一つの意識変革といいますか、啓発も含めて、社会全般に対する勤労婦人の現在置かれた立場そのものに対する意識変革を求めていく、考え方を啓発していく、そういう目的になるわけでございますね...全文を見る
○古川(雅)委員 いまここで問題になりました若年定年制やあるいは出産による解雇等については、最近法廷闘争でやはり違法だという判決がしばしば下っておりますし、法の上では一応そうした厚い壁が取り除かれてきつつある、そういう障壁がくずれつつあるというふうには理解できるわけでございます。...全文を見る
○古川(雅)委員 その点では、今後労働協約の締結、あるいは出産解雇等の問題や強制的な若年定年というような問題が起こった場合には、本法が一つの基準を示すことにはなると思いますけれども、実際問題として、そうした問題が起こって、労使間に対立状態が起こったときに、本法によって働く婦人を守...全文を見る
○古川(雅)委員 勤労婦人の職業生活と家庭生活の調和をはかるというその基本理念、基本理念としてはよくわかるわけでありますけれども、職業生活と家庭生活の調和をはかるということは、単なる理念にとどまる問題じゃない。これは繰り返しいわれてきていることでございます。したがって、具体的に一...全文を見る
○古川(雅)委員 そうしますと、たとえば産前産後の休暇、これについてはいま労働基準法で最低の基準を設けておるわけでございまして、さしあたって本法が成立して最低基準を引き上げていくというようなことは、本法を提案する立場から、この際強力に労働省内で調整をして働きかけていくという動きは...全文を見る
○古川(雅)委員 意地悪く言えば、一つの参考資料に供される程度だというふうにも受け取れますが、ちょっと言い過ぎでしょうかね。むしろこの法を提案する前提として、本法が成立すれば具体的にこうした労働基準法の中で勤労婦人の最低の労働基準についても、こういう引き上げが期待できるのだ。ただ...全文を見る
○古川(雅)委員 本法案のポイントでございます「育児に関する便宜の供与」、これは第十一条でございますが、第四条には(関係者の責務)として、国及び地方公共団体、事業主の責任がはっきりと規定されておるわけでございますが、この十一条に限ってはいわゆる事業主の規定だけで、国及び地方公共団...全文を見る
○古川(雅)委員 事業主とはっきり書かれておりまして、そこに国及び地方公共団体ということが明記されていないということについてお伺いをしたわけでございますが、これは母子保健法に定められておりますいわゆる保健指導や健康診断についても、事業主については時間その他の配慮につとめるように規...全文を見る
○古川(雅)委員 ということは、先ほどの場合と同じですか。母子保健法で定められているこうした保健指導や健康診断については、やはり事業主の責務が定められておりますね。だけれども、そこでも国と地方公共団体は明記されていない、これは先ほどの場合と同じかと言っているのです。
○古川(雅)委員 次に、授乳のための設備、乳幼児の保育についての便宜の問題でございますが、先ほど政務次官のほうからは、いわゆる働く婦人の出産は二十四万人というふうに掌握していらっしゃるというお話がございましたけれども、いわゆる勤労婦人の出産後の実態、これはどの程度掌握されているの...全文を見る
○古川(雅)委員 十一条ではその辺の便宜をはかることについての規定を非常にぼかしているという感じを受けるわけでございますが、婦人少年問題審議会の答申の段階では「授乳のための設備等乳幼児の保育のための便宜を供与するよう、実情に応じた配慮をする」あるいは「乳幼児の保育についての便宜等...全文を見る
○古川(雅)委員 育児休暇中の所得保障の問題がいろいろと議論されてまいりましたけれども、いわゆるこうしたはっきりした育児休暇中の所得保障の制度なり体制が確立されるまでのいわゆる過渡的な措置として、何か考えられないかというそういう意見もあったのではないかと私は思いますが、たとえば育...全文を見る
○古川(雅)委員 そうすると今回のこの法案の審議にあたっていろいろ議論された、これは私ども新聞の上で理解しているわけでありますが、いわゆる育児休暇中は有給にすべきか無給にすべきかという議論、この辺はどうも労働省としてのお考え方がはっきり新聞報道の上では出ていなかったように思うわけ...全文を見る
○古川(雅)委員 大臣、いま育児休暇中の所得保障の問題をお伺いしたわけですが、局長もおっしゃっているように、非常に大きな問題であります。いま私は、その有給、無給という問題の決断をつける以前の、いわゆる過渡的措置としていろいろ考えられるのじゃないかというようなことで二、三例をあげた...全文を見る
○古川(雅)委員 働く婦人の職場生活と家庭生活の調和をはかるというその基本理念でございますが、いわゆる勤労婦人福祉対策の基本方針といいますか、その検討の材料に一つ考えられることがありますけれども、これは海上労働科学研究所の神田道子先生の御説が非常に示唆に富んでいるものではないかと...全文を見る
○古川(雅)委員 先ほど来育児の問題を伺ってきたわけでございますけれども、いわゆる働くおかあさんが乳幼児を職場に連れていって、一緒に働いているという場合がたくさんあると思います。これは職場の種類によってずいぶん違うと思いますが、ある場合には非常に有害物、危険物を取り扱っている作業...全文を見る
○古川(雅)委員 その辺の表現をぼかされたところが、非常に問題であると思いますし、先日来大臣がおっしゃっているように、本法案がベストではないというゆえんではないかと思います。これは今後の大きな問題として残っていくと思いますが、時間がございませんので次にどんどん進めさせていただきま...全文を見る
○古川(雅)委員 具体的にお伺いしなければなりませんけれども、そのカリキュラムの中で訓練年限ががっちりきめられているわけですね。非常に柔軟性がないわけでございます。たとえば大工さんの訓練の場合には、高所労働のため女性はだめであるというふうに、初めからあきらめてしまうわけであります...全文を見る
○古川(雅)委員 時間になりましたので、最後にパートタイムについてお伺いして質問を終わりたいと思います。  最初にお伺いしましたとおり、本法ではフルタイマーとかパートタイマーという、その辺の関係はないのだ、いわゆる職場に出て雇用関係を結んでいる働く婦人を対象にしているのだ、そう...全文を見る
06月02日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第33号
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○古川(雅)委員 私は、ただいま議題となっております諸議案の中で、特に国民年金法等の一部を改正する法律案と、それに関連をいたしまして年金制度の一般的な問題点について若干質問を進めてまいりたいと思います。  今日まで数々の議論がございましたが、多少重複はあると思いますけれども、こ...全文を見る
○古川(雅)委員 最初に、わが国の年金制度が遺憾ながらまだ過渡期にあるということは政府としても十分お認めになっているところでありますが、これが欧米諸国の年金水準の域に達するのは大体昭和六十年代と予測していらっしゃるのではないか、これまでの御発言や政府関係者の各方面での発言等を通し...全文を見る
○古川(雅)委員 ですから、私がお伺いしましたのは、無拠出の老齢福祉年金の受給者それから拠出制の老齢年金の受給者、これは厚生年金、国民年金を含めて大体昭和六十年代には両制度を合わせて五百万以上に達するという一つの予測がなされているわけで、受給者の人数がそこまで達するから大体この辺...全文を見る
○古川(雅)委員 そうすると、昭和六十年代と予想されているというような政府関係者の説明については、一応早計であると判断をしてもよろしいかと思いますが、局長のほうから大体七十年ころになるのではないかという慎重な御答弁をいただいたということで一応了解をいたしたいと思います。六十年代と...全文を見る
○古川(雅)委員 この年金の実質価値の低下につきましては数々の変動の要素がありますから、一がいに決定的なものをお出しになることもむずかしいと思いますけれども、しかしこれは厚生省がすでに厚生年金また国民年金につきまして、財政の再計算の時期を繰り上げまして昭和四十八年度に実施すること...全文を見る
○古川(雅)委員 大臣に伺いますが、そうしますと、厚生年金、国民年金における財政の再計算期を繰り上げた昭和四十八年に実施するというめどをつけていらっしゃることと、さらに、いま非常に強く叫ばれております年金額の実質的価値を維持するためにいわゆるスライド制を導入しなければならない、ぜ...全文を見る
○古川(雅)委員 私がお伺いしているのは、いわゆる年金額の実質的な価値を維持していくということは、これは年金制度において最も大事なことであるし、従来これが維持できなかったことに国民の大きな不満が集中しているわけであります。この際これはもう大英断をふるって、政府としては大幅な発想の...全文を見る
○古川(雅)委員 お話を伺っておりますと、すべて今後に対する検討事項でおさまってしまうわけでありますが、事はそうゆっくりかまえていられる問題ではないということ、これはいまさらつけ加える必要もないと思います。特に先般の予算委員会でも、私厚生、大蔵両大臣にお伺いしたところでありますが...全文を見る
○古川(雅)委員 そこでお伺いいたしますが、いわゆる年金制度について、特に老後の生活保障という問題にしぼって考えてまいりますと、現在困っているお年寄りを救うのが先か、あるいは足元はともかく、計画的に将来に備えるのが先かということがたびたび議論をされてまいりました。この両方であると...全文を見る
○古川(雅)委員 これは私、先日も申し上げましたけれども、特に純粋な積み立て方式で日本の年金制度は出発したわけであります。この積み立て方式というのは、事実上はいわゆる経済開発資金の調達方式、もっと極端にいえば、これは経済成長のための国民に対する一種の強制貯蓄方式であるといっても過...全文を見る
○古川(雅)委員 いまの御答弁の中で一つ確認をさしてもらいたいのですが、確かに現在賦課方式をとっている欧米諸国におきましても、発足当時はいわゆる積み立て方式から出発した、それは私も了解いたしております。ただし、諸外国においては、制度発足の当初からきわめて完全な形での給付が行なわれ...全文を見る
○古川(雅)委員 時間が許せばもう少し詳細にわたって聞くわけでありますが、もう少し根本的なことを二、三お伺いしておきます。いわゆる年金制度と財政方式の問題でありますけれども、制度が現在非常にばらばらな形で成長してきておるわけであります。これは将来年金行政の一本化というようなことも...全文を見る
○古川(雅)委員 いわゆる医療保険制度のほうでも、ばらばらな制度を一本化していく、あるいは二本立てにしていくというようないろいろな考え方が出てきているわけでありますけれども、年金の制度におきましても確かに数々の障害があると思いますけれども、基本的な考え方においてはやはり将来一本化...全文を見る
○古川(雅)委員 時間がございませんので少しこまかい点にわたらせていただきますが、国民年金法の二十七条でございますけれども、従来年金額というのは、「三百二十円に保険料納付済期間の月数を乗じて得た額」というふうに示されてまいりましたけれども、この三百二十円という定額部分ですね、これ...全文を見る
○古川(雅)委員 それから課税の問題でありますが、老齢年金、それから通算老齢年金についても非課税とすべきであるということが盛んに求められてまいりました。この点は当然大蔵省と検討を進めておられると思いますけれども、今日までの経緯とあわせて、今後どうおとりはからいになるか、方向をお示...全文を見る
○古川(雅)委員 こまかい点ばかりでありますが、国民年金の比例部分についてであります。いわゆる所得に応じた所得比例部分については現在一つの段階しかないわけでありますが、これを数段階に分けた定額制にするというようなお考えはございませんでしょうか。
○古川(雅)委員 福祉年金の中のいわゆる老齢福祉年金でありますが、先ほど局長は、諸外国の年金制度に比べて、むしろこの福祉年金制度については誇るべき制度であるということをおっしゃいました。まことに自信満々であると思いますが、国民年金審議会福祉小委員会の中間報告が昨年の七月二十四日に...全文を見る
○古川(雅)委員 いまさら申し上げるまでもありませんけれども、老齢福祉年金については、昭和三十四年に月額千円で発足しているわけですね。最初はもう四年間据え置かれて、昭和三十八年になって千百円、二年据え置かれて二百円上がって千三百円、一年たって四十一年に千五百円、四十二年に、一年間...全文を見る
○古川(雅)委員 国民の側、また老齢福祉年金を受給している皆さんの側からすれば、政府が——政府というよりもむしろ厚生省が一生懸命努力をしてくださった、五千円まで大蔵省に対して主張した、要求をした、しかし努力をしたけれどもだめだったということでは、これはおさまらないわけでありまして...全文を見る
○古川(雅)委員 時間がありませんのでもう一点だけお伺いいたしますけれども、国民年金におきましてはいわゆる十年年金の支給が開始されたわけでありまして、対象者は大体二十万人ぐらいでございますか、ここにまだ大きな問題が残されていると思います。と申しますのは、昭和三十六年四月に国民年金...全文を見る
○古川(雅)委員 時間ですので終わります。
06月08日第68回国会 衆議院 社会労働委員会 第35号
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○古川(雅)委員 廃棄物処理施設整備緊急措置法案につきましてお尋ねをしてまいります。  私は、昨年の本委員会において十月十二日に、赤潮に関する総合対策の促進について、また同じく十一月十一日には、廃棄物の処理、ごみの処理に関しまして一般的に政府の御見解を伺ったわけでございますが、...全文を見る
○古川(雅)委員 観念的にと前置きして御答弁をいただいたわけでございますが、そういたしますと、本法案の運用の範囲では、そうした工場の廃液の処理については、産業廃棄物の処理施設の建設計画等には全く関与しないということに断定できるのでしょうか。
○古川(雅)委員 去る六月三日でございますが、瀬戸内海汚染総合調査団によりまして瀬戸内海の汚染総合調査報告がなされております。これの非常に重点的に報告されているところで、特に注目を引きますのは、いわゆる海水中の有害物質、それから重金属の存在をあげておりまして、海洋資源の宝庫といわ...全文を見る
○古川(雅)委員 すでに産業廃棄物につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律にはっきりと事業者が、その処理の責任に当たるということが明記されておりますが、何らかの形で事業者が廃棄物を一定の基準を目標にして処理いたしますね。その処理を済ませた廃液なり、あるいは廃棄物質について...全文を見る
○古川(雅)委員 しかし、実際問題としては、すでに定められている基準よりも、最悪の状態で放流をされている場合が多いわけでありますから、先ほどの汚染調査報告の実態に見られるように、実際問題としては、こうして多量の重金属や、あるいは毒物等が蓄積して発見をされるということになってあらわ...全文を見る
○古川(雅)委員 私がこういう点をくどくどとお伺い申し上げているのは、事業者側で処理をした、あるいは基準を一つの目標にして処理をしていると弁明しているにもかかわらず、今日なお海洋の汚染が進行しているわけでございます。  特に私たち国民の健康に対して直接被害を及ぼしてきているよう...全文を見る
○古川(雅)委員 厚生大臣に全体的な立場でお伺いをいたしますけれども、小さいことを取り上げてたいへん恐縮なんでございますが、家族そろって潮干狩りに行って、そこで集めてくる魚介類を安心して食べていいかどうかということ、これはいま国民の大きな不安になっておりますけれども、これは一体ど...全文を見る
○古川(雅)委員 これまではたまたまそうした魚介類の汚染のあるところについて二、三の特殊な場所で分析の結果、そうした有害物質が検出をされたわけで、その周辺の住民に大きな不安を与えるわけでありますが、いまの大臣の御答弁からいたしましても、やはり国民に安心して、そうしたささやかな潮干...全文を見る
○古川(雅)委員 同じように、これから海水浴の季節に入るわけでございますが、それぞれこれまで海水浴場として親しまれてきた場所に年々水泳禁止の立て札が立てられるようになってまいりました。これは産業廃棄物に限らず、下水あるいは屎尿投棄等、それぞれ複合的に原因はからんでいると思いますけ...全文を見る
○古川(雅)委員 廃棄物の処理及び清掃に関する法律の第五条の(清潔の保持)というところに、こうした海水浴場等も含めて、これをよごしてはならないという一項があるわけでありますけれども、海水浴客等のよごすということ、それはさておいて、先ほど申し上げた下水とか、あるいは屎尿の投棄、そし...全文を見る
○古川(雅)委員 具体的に瀬戸内海に見ましても、年々汚染が進行して、いわゆる泳げない海水浴場ができてきているわけでございます。そういう意味でも、今後下水道の整備または屎尿処理、また産業廃棄物の処理等については緊急性をもって対処していかなければならないわけでございます。くどいようで...全文を見る
○古川(雅)委員 次に、ごみの焼却施設についてでございますが、これは先般十一月十一日の委員会で御質問申し上げましたので、重複を避けてお伺いをしてまいりたいと思います。特に、焼却施設の建設にあたりまして、いまいわゆるプラスチックの混入率の問題が非常に注目をされておりますけれども、こ...全文を見る
○古川(雅)委員 同じく廃プラスチックの焼却処理に関係をいたしましてこの際お伺いをしておきたいのですが、いわゆる焼却炉から排出される灰等でございます。またいわゆるばい煙の防止等のためにばい煙を水洗をしております。そういったことを含めて、炉から排出されるいわゆる水の中に、プラスチッ...全文を見る
○古川(雅)委員 先般来大問題になっておりますPCBの処理についても、PCBの使用も規制され、製造も禁止され、今後いわゆる廃棄物の中に、産業廃棄物であれあるいは一般廃棄物であれ、多分にその混入してくる危険はまだ残されているわけでありますが、特に、御承知のとおり、これを廃棄の際、焼...全文を見る
○古川(雅)委員 本基本計画にも関係してまいりますけれども、たとえば一般廃棄物とそれから産業廃棄物、この縦で分けでございますけれども、廃棄物の処理及び清掃に関する法律によりますと、産業廃棄物以外のものはすべて一般廃棄物というふうに規定をされているわけでございますが、一般廃棄物のほ...全文を見る
○古川(雅)委員 粗大ごみの一つになってくるというお話でございましたけれども、例として古タイヤを申し上げたのですけれども、このほか、粗大ごみにつきましては、本基本計画についてもうたわれておりますが、実際問題として、これは回収方法やそれから処理方法が開発されているのかどうか。また、...全文を見る
○古川(雅)委員 先ほどたとえに申し上げた古タイヤの不法投棄等について——すでに捨てられているわけであります。しかもこれはおそらく、一般家庭の人たちがタイヤを取りかえて古くなったタイヤを捨てたというよりは、小さな修理工場やあるいはガソリンスタンド等で、かえたその古タイヤをまとめて...全文を見る
○古川(雅)委員 最後に、通産省からおいでをいただいておりますので、一つだけ伺いますが、これからもさらに新しい材質あるいは新しい製品がどんどん開発をされていくわけでございまして、これは何らかの形で処理のむずかしさというものを引き起こしてくる可能性を持つわけであります。したがいまし...全文を見る
07月27日第69回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第3号
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○古川(雅)委員 私は、質問に入ります前に、今回日本列島を総なめに襲いました集中豪雨で家屋を流失し、あるいは全壊や半壊して、いまだに住むに家なく避難所に退避をしていらっしゃる皆さん、あるいは農林水産、商工業に携わって、生活の基盤に私たちが想像を絶するような被害をお受けになった皆さ...全文を見る
○古川(雅)委員 きわめて抽象的な御答弁でございましたけれども、ここでやはり大きな問題として浮かび上がってくるのは、けさほど来御議論のありました、いわゆる個人被害に対する救済の制度だと思います。それぞれ被害を受けました市町村におきましては、非常に乏しい財政の中から、流失した家屋あ...全文を見る
○古川(雅)委員 時間の関係で先へ進ませていただきますが、特に建設省を中心といたしまして、今回の災害復旧工事につきましては、原形復旧にとどまらないで改良復旧を思い切って促進するのだという御答弁がございました。非常に積極的な姿勢を伺いまして、私ども非常に意を強くするわけでございます...全文を見る
○古川(雅)委員 非常に時間が切迫いたしましたので、以下個条書き的に項目だけ伺いますので、端的にひとつ御指摘をいただきたいと思います。  建設省関係、それから農林省にわたると思いますが、農耕地の被害が甚大でございまして、石ころだけになってしまったり、完全に砂をかぶって川がつけ変...全文を見る
○古川(雅)委員 以上でございます。
08月08日第69回国会 衆議院 社会労働委員会 第1号
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○古川(雅)委員 広島、長崎に原爆が投下されて二十七年目の八月を迎えたわけでございますが、先ほど来山本委員から御指摘のありました点につきましては、私も全く同感であります。私自身、広島県選出議員の一人でありますし、また、かねがね被爆者団体の皆さんから御要望をいただいている、その内容...全文を見る
○古川(雅)委員 大臣、しかし一方においては軍人や軍属あるいは引き揚げ者、さらには旧地主までに国家の責任において補償が行なわれているわけでございまして、——私時間があれば先ほど来の山本委員の御指摘をもう一度繰り返して見解をただしたい気持ちで一ぱいでありますが、残念ながら私に与えら...全文を見る
○古川(雅)委員 残念ながらこの社会労働委員会に総理を呼ぶところまできておりませんので、直接総理にお伺いすることはできないわけでありますが、厚生大臣がそういうお考えを持っているのであれば、むしろ積極的に、閣議で総理に対して被爆者援護法の制定に対しては総理がどういう決意を持っている...全文を見る
○古川(雅)委員 そうしますと、総理が被爆者の援護を重点施策の一環としてあげていながら、厚生大臣としては、援護法制定というところまでの決意が持てないので、総理の胸をたたくこともできないとおっしゃるわけでありますね。
○古川(雅)委員 非常に時間が気になって残念なんですが、少なくともこれまでの毎年繰り返されてきた議論は、援護の内容を充実していくのだということで繰り返されてきたわけでございます。しかし実質的には——これは私ここでくどく申し上げるまでもありません。先ほど山本委員の御質疑にもあったと...全文を見る
○古川(雅)委員 この場でひとつ大臣から御意見を承りたいと思います。
○古川(雅)委員 くどいようでありますが、被爆二世の健康診断の問題については、いろいろ微妙な問題もあると思います。それは私、わからないでもありませんけれども、すでに県等地方自治体によっては実施しているわけであります。それを国で手をつけないというのは、おかしいと私は申し上げておるわ...全文を見る
○古川(雅)委員 時間の関係で被爆の問題は以上にいたしまして、次に移らしていただきます。  国民の健康管理体制についての議論が最近また非常に活発になってまいりました。報道によりますと、保健所問題懇談会からの報告を受けまして、厚生省としてもいろいろ検討を重ねられているようでござい...全文を見る
○古川(雅)委員 時間がありませんので、この考え方に対して厚生省はどう受けとめていらっしゃるか。
○古川(雅)委員 大臣から予算要求についての御見解が聞けなかったわけですが、一言……。     〔委員長退席、田邊委員長代理着席〕
○古川(雅)委員 国民の健康管理の体制の拡充につきましては保健所問題が焦点になります。具体的なこまかい問題も私ずいぶん聞いてきておりますので、次の機会にはそうした問題点をあげながら、さらに詳細に政府の見解、また今後の対策をお伺いしていきたいと思います。  次に、第三番目にお伺い...全文を見る
10月11日第69回国会 衆議院 社会労働委員会 第3号
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○古川(雅)委員 きわめて短時間でございますが、保健所の問題につきまして若干お伺いをしてまいりたいと思います。  八月の当委員会で少し厚生省の見解をお伺いしてありますが、さらにそれに関連づけまして、その後、四十八年度の厚生省予算の概算要求も出ている時点でございますので、さらに具...全文を見る
○古川(雅)委員 保健センターや健康増進センター、この設置はともかくといたしまして、地域の住民の健康の維持や増進をはかるために、何といっても現在の保健所の業務の機構を強化していくということも、これは一つの大きな課題ではないかと思います。保健所の近代化を促進すべきだということは、も...全文を見る
○古川(雅)委員 特に地域の住民の皆さんの健康維持管理ということを考えますと、保健所の現実態から浮かび上がってきております数々の問題点の解決は、まことに一刻の猶予も許せない非常に深刻なものがあると思います。数え上げていくと切りがございませんが、時間の許す限り二、三具体的に厚生省と...全文を見る
○古川(雅)委員 時間の関係で最後に二点だけお伺いをいたしますが、この八百三十二でございますか、保健所の業務の中心的な役割りを果たしているのは、これはやはり専門の医師だと思います。これがまた最近年々減少の傾向を示しておりますし、保健婦その他技術職員の充足率の低下とあわせて、これま...全文を見る
○古川(雅)委員 私、本日は外国人の労働者の受け入れ問題について若干お尋ねをしてまいりたいと思います。   〔田邊委員長代理退席、向山委員長代理着席〕  昭和四十二年三月の閣議了解事項であったと思いますが、わが国では現在までのところ外国人の労働者を受け入れない、使わないという...全文を見る
○古川(雅)委員 これは外国人労働者という見方とは若干性格を異にいたしますが、いわゆる発展途上国からの技術研修生という形での受け入れが行なわれておりますが、その趣旨は当然、国際技術協力のためということが主眼ではないかと思います。ここにちょうだいいたしました資料がございます。「民間...全文を見る
○古川(雅)委員 こうした国際技術協力という名目のためには、今後の方向としては当然外国人研修生の受け入れば拡大していくという方向をとることになるかと思いますが、労働省としてはこの辺の見解どうお持ちでございますか。
○古川(雅)委員 具体的な問題に入りますが、その外国人研修生の受け入れの許可は一体どこがしているのか。その点だけお教えをいただきたいのと、外国人研修生を受け入れた後、労働省としてはこれの受け入れ企業や団体に対してどのような指導監督を行なっているか、その実情をひとつ御説明をいただき...全文を見る
○古川(雅)委員 この受け入れの許可にあたっても十分な審査をしてというようなただいまの局長の御答弁がございました。また事後においても、書類で報告をとり、もちろん問題のあった場合には指導をするということでございましょうけれども、すでに御承知のとおり、ここに一つ事件が発生をいたしてお...全文を見る
○古川(雅)委員 これも新聞に紹介されておることでありますが、このトーホー繊維事業協同組合の所属の工場主さんの弁によりますと、「悪意はなかった」ということを前置きにしながら、「私たちは本当に「五百時間の一般教養課外学習」などといった約束をした記憶はない。夫婦が朝から夜遅くまで従業...全文を見る
○古川(雅)委員 先ほども伺ったわけでありますが、外国人の研修生の受け入れにつきましては、その手続上、労働省としても十分な審査を行なって、という御答弁があったわけでございますが、これは今後の問題にもなっていくわけでございますが、その研修時間とかあるいは手当あるいは福利厚生等は、こ...全文を見る
○古川(雅)委員 最後に大臣にお伺いいたしますが、この事件は、やはり監督官庁である労働省としての重大な責任問題であると私は思います。その点についての大臣の御見解を承りたいと思いますし、あわせてもう一点、冒頭に伺いました外国人労働者の移入について、局長の御答弁では、四十二年三月の閣...全文を見る
○古川(雅)委員 終わります。