古堅実吉

ふるげんさねよし



当選回数回

古堅実吉の1991年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月01日第120回国会 衆議院 外務委員会 第4号
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○古堅委員 湾岸戦争は昨日ついに終わりました。そのことによって、昨年八月二日以来のイラクのクウェートへの侵略、併合に終止符が打たれました。私もここであえて喜びを表明させていただきたい、そう考えております。  ところで、我が国の湾岸戦争にかかわる問題で、事が終わったのではない、明...全文を見る
○古堅委員 本日の新聞によりますというと、外務省の首脳が九十億ドルの使途について多国籍軍の中東駐留経費として使用することを認めるような話というのが出ております。外務省は米英など多国籍軍の今後の駐留についての経費を負担するなどとかいうお考えもおありですか。
○古堅委員 今の御説明は、引き続き米軍などの駐留の経費にも充てるということで受け取ってよろしいんですか。
○古堅委員 それじゃ改めてお聞きしますが、この中東における新たな平和維持といいますか、NATOの形の変わったような形での軍事ブロックをつくって、そこでの平和問題を考えていこうなどというそういう動きもございます。アメリカ自身がこれまでもそういうことにかかわる問題を言及してまいりまし...全文を見る
○古堅委員 二月二十二日に米国の政府が議会に提出した補正予算によりますというと、砂漠の盾、あらし作戦の運用資金会計は外国から拠出された防衛協力基金の資金で補充される。砂漠の盾、あらし作戦の追加費用の支払い後、差額は国庫に戻されると明記されております。そのとおりですか。
○古堅委員 先ほど私が念を押して確認を求めた点、それはそのとおりですか。
○古堅委員 アメリカの今回の補正予算、直接みずから出す百五十億ドル、そして外国から拠出される防衛協力基金から充当されるもの、それを合わして運営資金、それを砂漠の盾、あらし作戦に使われる。ということは、アメリカの戦費のために直接全体として使われるということを意味すると同時に、それに...全文を見る
○古堅委員 この補正予算におけるアメリカ側の説明というのは、これを実態に照らして補足的に説明を加えて申せば、アメリカ側が百五十億ドル、そして、一月から三月までの分として数字上明らかになっている日本側が九十億ドル、ドイツが五十五億ドル、サウジが百三十五億ドル、クウェートが百三十五億...全文を見る
○古堅委員 想定してないということなんだが、アメリカの補正予算の説明ではそういうふうになされておる。アメリカ側はそう受け取って、日本側の意思も理解の上でそう進めているということになりませんか。
○古堅委員 この湾岸基金九十億ドルというのは問い合わせ中という説明のできない面もありますが、アメリカがつい二十二日、国会で説明している補正予算との関連から理解すれば、何らの制限もなく戦争の費用のため、日本政府の説明によれば平和活動、平和を回復する活動、すなわち湾岸戦争です、それに...全文を見る
○古堅委員 昨年十二月十八日の本委員会でしたが、大臣に質問をいたしました。一月十五日の期限が来て、万一戦争がぼっ始められても、引き続き日本政府は多国籍軍への支援をやるのか、あの第二次世界大戦の痛苦の教訓の中からかち取った日本国憲法の平和条項の前に、そういうことはできるはずはない、...全文を見る
03月06日第120回国会 衆議院 外務委員会 第5号
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○古堅委員 最初に、欧州復興開発銀行設立協定についてお尋ねしたいと思います。  東欧諸国の経済の現状に照らして、そこへの経済再建を目的とする支援というのは当然必要だと考えます。ただ、この支援を展開する場合に、東欧諸国に対する経済援助というのはあくまでも平等互恵、内政不干渉を基礎...全文を見る
○古堅委員 国際復興開発銀行協定第四条第十項「政治活動の禁止」という項目であります。こう定めています。「銀行及びその役員は、加盟国の政治問題に関与してはならず、また、決定を行うに当つて関係加盟国の政治的性格に影響されてはならない。その決定は、経済的事項のみを考慮して行うものとし、...全文を見る
○古堅委員 国際連合憲章は、第一条、その目的において二項で「人民の同権及び自決の原則の尊重に基礎をおく諸国間の友好関係を発展させること」このように定めていまして、第二条の原則のところでは第一項で「この機構は、そのすべての加盟国の主権平等の原則に基礎をおいている。」このように定めて...全文を見る
○古堅委員 そうおっしゃいますが、そうはなってないのですよ。複数政党制民主主義、この問題は我が党としても本来ずっと主張し続けている問題です。そのよしあしは別問題として、これも含めて開放された市場指向型経済への移行とか民間及び企業家の自発的活動の促進とか、そういうものは主権国家の政...全文を見る
○古堅委員 この銀行協定の条文には明確に自決権を侵すような内容の定め方がされておる。疑問の余地がないのになおそれを侵すことになってないというのは全くの詭弁ですよ。  次の質問とのかかわりもありますので、質問はその程度にとどめますが、この協定についての日本共産党の基本的な態度をこ...全文を見る
○古堅委員 湾岸戦争で重要な兵たん支援基地となっただけではなしに、在沖縄米軍基地の米海兵隊を初めとした戦闘部隊がこの戦争に参加をし、今外相自身が認めておられるように、我が国全土からの米軍の大きな移動がありました。在沖海兵隊は地上戦突入前、キャンプ・ハンセンに中東の模擬戦場を設定し...全文を見る
○古堅委員 三月一日に発表されたアメリカの一九九一会計年度国防報告はこう言っています。「東アジアに配備されている米軍は今後、域内外でより広範な役割を担うものと見られる。これはこのほど、湾岸紛争を支援するため、在日の米海兵隊および海軍戦力が展開された事実に現れている。」こう述べまし...全文を見る
○古堅委員 アメリカの国防報告自身が単に移動などとかいうふうなことではなしに、湾岸紛争を解決するために在日米軍基地が大きな役割を果たした、今後も一層域内外、そういうことに展開されるだろうということを前提にして強調しておるのです。だから、すれ違いの答弁をなさらずに、はっきりと質問に...全文を見る
○古堅委員 事前協議の問題ではないですよ。事前協議以前の問題として、在日基地を使用している米軍が安保条約の目的条項と関係ない湾岸戦争、中東地域に展開したことが安保条約のこの定めに従って違反ではないかということを指摘しておるのです。日本と極東の平和と安全の維持のために日本に駐留する...全文を見る
○古堅委員 大変な論理の展開になりつつあるように思います。あなたのおっしゃるようなことであれば、中東あるいはその地域、地球の裏側にでもいいですよ、移動と称すればどこにでも在日米軍がそれなりにどんどん移動するなどとかいう形で紛争に関与し、あげくの果て戦争に参加し、そしてまた戻ってく...全文を見る
○古堅委員 今回の湾岸戦争に参加するために移動した一万人内外の米軍やその戦争のための補給物資の輸送活動など、在日米軍基地をこのように使ったということは極東と日本の安全に寄与する、そのためだからそれは支障ないという言い分になりますか、先ほどの説明になりますと。それが条約第六条に照ら...全文を見る
○古堅委員 問題は、現に戦争が行われたこの地域にその戦争に参加する目的を持って移動した米軍を単なる移動と言い、何ら安保条約に支障がないんだと、そういう詭弁を弄そうとしておるのです。先ほど報告された国防報告にさえも、湾岸戦争に大きな役割を果たした、今後も域内外に大きく展開されるであ...全文を見る
○古堅委員 日米安保条約の第六条は、もちろん日本共産党はこの安保条約を容認しない立場は終始一貫明確にしておりますが、それでも明文となっているこの安保の条文を引用するわけですけれども、この定めに基づけば、在日米軍が施設、区域、その使用を許されるのは日本と極東の安全のためということに...全文を見る
○古堅委員 中東湾岸戦争のために出かけている米軍が単なる移動ですか。これだけ内外から明確にされ、アメリカ自身が国防報告で明確にされている、そういうものを単なる移動ということで日米安保条約に基づく許された範囲のものとして合理化しようということですか。絶対許せません。もう一度お答えく...全文を見る
○古堅委員 事前協議のそういう二国間の合意もありますけれども、そういう事前協議さえも、今回の湾岸戦争に移動した米軍補給物資活動、そういうことにかかわってそれさえもなされてない。その上で単なる移動ということで認めようとするなど言語道断な話です。  六〇年安保国会では補給活動につい...全文を見る
○古堅委員 時間が参りましたので、最後に大臣にお尋ねしたいのですが、国防報告は「集団安全保障」の項目の中で、海外基地の維持は平時の前方展開と地域紛争発生への対応能力を維持するために重要だ、こう述べています。一方、「信頼できる抑止戦力」の項目では「平和時の前方配備 脅威の変化に沿っ...全文を見る
○古堅委員 終わります。
03月08日第120回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号
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○古堅委員 長官への初めての質問をさせていただきます。  先ほど長官から、沖縄の祖国復帰五年前、長官が町長のころに沖縄へ行かれて、そのときのことを思い込めて語られたことに対して、胸の熱くなる思いがいたしました。申すまでもございませんが、沖縄問題というのは、言ってみれば我が国の政...全文を見る
○古堅委員 きょうは最初にソフトな面について質問させていただきますが、沖縄の伝統芸能の発展にかかわる問題です。  多くは申し上げるまでもありませんが、第二次世界大戦の末期にあのような地上戦となり、本当に山容改まるというのはそういうことかと思われるような状況になってしまいました。...全文を見る
○古堅委員 沖縄総合事務局は沖縄県と共同で沖縄の伝統文化による地域振興調査、それを実施されました。平成元年三月、その調査結果が発表されましたが、その中で、「本調査の結びとして、解決すべき問題点としては、沖縄古典芸能を正しく継承・発展させていくためにはどうすればよいか、また、県内外...全文を見る
○古堅委員 昭和六十三年六月に、沖縄開発庁、文化庁、沖縄県、さらには専門家などで沖縄の無形文化財の保護に関する連絡協議会という名称で発足せられ、伝統芸能の実態把握と保存、伝承のあり方を調査研究されるということになりました。これが発表されますというと現地沖縄では大変な反響を呼びまし...全文を見る
○古堅委員 昭和六十二年四月に、当時の西銘沖縄県知事が直接政府を訪ねられて要望書を提出されました。このコピーでありますが、国立組踊劇場(仮称)についての要請であります。「沖縄の組踊は、我が国の優れた伝統芸能の一つとして国の重要無形文化財に指定されておりますが、その適正な保存・伝承...全文を見る
○古堅委員 検討の過程でいろいろ出てまいりましょう。しかし、国指定の無形文化財にふさわしい形で国立の伝統芸能劇場をつくってほしいというのが県民の共通の願い、趣旨でありますから、それに見合う立場での御努力を開発庁に文化庁とも相提携してぜひお願いしたい、強い要望を申し上げておきたいと...全文を見る
○古堅委員 沖縄の米軍基地の問題が沖縄振興開発関係で最大の障害になっているというのは、与野党を問わず、県、政府を問わず、みんなの共通の理解になっています。それにかかわる問題がまたきのう飛び出しました。  あの御存じの読谷村で落下傘の降下訓練が年じゅう行われておりますが、そこは大...全文を見る
○古堅委員 時間が参りましたから、最後に申し上げます。  先ほども同僚議員からもございました。いろいろと新聞で、やれ長官が沖縄の三次振計についてどう言われたとかいうふうなことなどについて現地の新聞にもいろいろと書かれております。確かに関心の強い問題ではありましょうが、振興開発の...全文を見る
○古堅委員 終わります。
03月08日第120回国会 衆議院 外務委員会 第6号
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○古堅委員 わずか十分ですから、大急ぎで質問させていただきます。  今回の改正は、一九八七年の、オゾン層を破壊する物質二〇〇〇年までに半減という方針が改めて重大視され、二〇〇〇年には全廃するんだということになっておりますし、あわせて途上国への支援の国際基金が設置される、そういう...全文を見る
○古堅委員 昨年十二月三日、第四十五回国連総会で軍事活動への割り当て資金を環境保護の市民的努力に利用する方針の作成という決議が賛成百三十八、反対三、棄権十二で採択されております。この決議というのは初めてのことでありますけれども、日本政府がどういう態度をとられたか、お聞かせいただき...全文を見る
○古堅委員 この決議は一九九二年六月一日から五日までリオデジャネイロで開かれる国際環境開発会議の準備のために、国連事務総長に軍事費を環境保護に回す方針を作成するための報告を作成し、この会議の準備に役立てようとするものであります。政府は、こういう大事な、国際連合における意思統一と対...全文を見る
○古堅委員 いろいろ対処の仕方というものがあったのではなかろうか、そのように思います。そういう形式的なことで棄権に回ったということになりますが、はたから見ますというと、かけがえのない地球をみんなのために守る、そういう方向に金を向けるのか、軍事大国に向けて予算をどんどんつぎ込んでい...全文を見る
○古堅委員 終わります。
03月12日第120回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第2号
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○古堅分科員 きょうは、日米合同訓練や沖縄の米軍基地の返還問題、演習などについてお尋ねしたいと思います。  最初に、二月二十六日から三月八日まで新田原と築城基地を拠点とした空の日米共同訓練が行われたことについてお尋ねします。その訓練項目、参加航空機の機種及び機数、日米の参加人数...全文を見る
○古堅分科員 訓練項目は。
○古堅分科員 今航空輸送訓練というのが入っています。これはどこからどこまで、どういうことを目的にした訓練ですか。
○古堅分科員 嘉手納と新田原間の訓練ですが、嘉手納基地から何機のC1機が何人の米兵とどういう機材を輸送したのか、説明してください。
○古堅分科員 運んだ米兵や、どういう機材、どの程度のもの。
○古堅分科員 運んだ米兵はどのくらいですか。
○古堅分科員 運んだ米兵がなぜ言えないのですか。こういうことまで防衛上の秘密などということにしようということなんですか。
○古堅分科員 嘉手納から米兵を運ぶ、機材を運ぶ、そのためにC1機にそれらに要する要員も乗っていったのですか、嘉手納まで。
○古堅分科員 輸送訓練というんだが、今明らかなように、飛行機を持っていって、輸送される機材というのは嘉手納基地では全部米兵が積み込むということになったのですね。ここで特に何か訓練を必要とされるという事態はなかったわけですね。
○古堅分科員 こういう重大な訓練をやるというのに説明も十分できないような状況で、あれ言いこれ言いというふうなことでは、極めて、何か国会における質問に対するいいかげんな答弁をしているようにここは受け取れるのですね。  陸から嘉手納基地に一部は自衛隊としてその訓練をするために行った...全文を見る
○古堅分科員 車に乗って嘉手納基地に部分的には一たん移ったのですか。それは何人ほどですか。
○古堅分科員 那覇航空基地からですか。
○古堅分科員 特別に機材の輸送について訓練をしなくちゃいかぬという何か難しい、技術的なものがそこにあるのですか。そこを説明してください、納得のいくように。こういう訓練を有事の際を考えてしておかなくちゃいけないので今度の訓練があったのだということについて、聞いて納得のできるように説...全文を見る
○古堅分科員 実際には、米軍の演習といいあるいは日米の共同訓練といい、米兵が移動する、その米兵が使う機材を移動させる、それは当然積むときにもおろすときにも、米兵は自分たちの機材ですからそれらがみずからやるでありましょう。米兵を乗せたりおろしたり、機材を載せたりおろしたり、そういう...全文を見る
○古堅分科員 確認を求めますが、日米共同訓練でそういう輸送のための訓練というのは今度が初めてですか。
○古堅分科員 空のそういう訓練が可能だというのであれば、海でもそういう訓練が可能だという論理の展開になるかと思うのですね。必要に応じて、有事の際を想定して、例えば沖縄から北海道へ、そういう遠隔の地に米軍に便宜を与えるような形での輸送訓練と称する移動、そういうものが空でも海でもどん...全文を見る
○古堅分科員 今回は米兵や機材を輸送したということですけれども、必要なら、有事の際を考えて装備、武器弾薬、そういうものも輸送ができるというふうなお考えですか。
○古堅分科員 有事の際というのはまさに戦争状態ですから、自衛隊が飛行機に米兵を乗せる、機材を載せて動く、Aの飛行場におりようと思っておったのだが、状況が変わった、そこにおりられない、Bの飛行場に行かなければいかぬなどとかいうことになりかねない事態も起こると思うのです。そのときには...全文を見る
○古堅分科員 訓練とはいえ、有事の際というふうに前提かついています。これまでの政府の説明では、自衛隊について集団自衛権にかかわってそういうことはできないという国会での説明をしてきた、そういうことにももとる部分が出てくるのではないかというふうに思います。問題になりませんか。
○古堅分科員 とはいっても、自衛隊と米軍が一緒になって、有事の際には今言ったような型にはまったことだけではないことに発展していくという内容になっておるではないですか。集団自衛権という内容になっていきませんか。
○古堅分科員 長官、今いろいろ御説明を聞きましたが、本当は湾岸戦争で米軍が展開している、そういう状況の中で、訓練に名をかりて米軍の移動に便宜を提供する、そして米軍でかかる経費の節減にも役立つ、そういうことをねらってやったということになりませんか。長官から。
○古堅分科員 説明も十分できない、納得もできないようなやりとりになりましたが、こういう輸送の訓練などということを言いながら、実際には、中身では有事を想定して輸送についてのこういう技術的な訓練というのがどうしても必要だということには、ここでの説明では浮かんでこないのです。ですから、...全文を見る
○古堅分科員 合意ができたのも他にあるんでしょう。那覇冷凍倉庫はどうなんですか。
○古堅分科員 合意ができたのがほかにもあるんだろうということをお聞きしておるんですが、ないんですか、あるんですか。
○古堅分科員 例えば、今年じゅうに合意に達する努力が展開され、必要な予算が計上されているとかあるいは話し合いが進んでいるとか、そういうところがございますか。あれば、何件についてどのように進んでいるか、説明を求めます。
○古堅分科員 全く驚いた話です。何が問題があって昨年六月十九日の合意に基づく作業というのが進まないんですか、納得のいくように説明してください。
○古堅分科員 返還の実現に至る段取りについてさえも説明ができないのですか。何をそんなに隠し立てされようとするんですか。
○古堅分科員 具体的にもっと説明してくださいと言っておるんですよ。そういう言い方であれば昨年だって、六月の時点だって言えるような内容のものだ。そんなことを聞こうとしているんじゃないんですよ。わざわざ国会で何のために質問しているかということもよく考えて、できる説明をしてください。納...全文を見る
○古堅分科員 返還の実現を早めるという立場で、その二十三カ所にかかわって予算が計上されているところがありましょう。
○古堅分科員 関係者との話し合いが必要だとかあれこれ言って内容を明らかにしようとしないのですが、昨年六年十九日の日米間の合意に基づいて可能なところは早日に返還を実現するというのが、沖縄県民の基地の返還にかかわる強い要望とのかかわりにおいても、政府としてなすべき基本的な態度ではあり...全文を見る
○古堅分科員 予算とか相手があるなどとか、そういう返還実現についての具体的な障害が比較的ないと思われるところでも、いつ返還しますという形での政府の態度がまだ表明されない一つの例として申し上げるが、北部訓練場の国有地の問題です。これは国有地ですから、返還しましょうということで日米間...全文を見る
○古堅分科員 その測量のための予算は計上してあるのですか。
○古堅分科員 昨年、あのような大々的な宣伝で県氏に一定の期待を持たせた面もありました。しかし昨年の時点でみみっちい返還ということで、現地でも失望を禁じ得ないとか問題が多いなどという声が上がっておりました。こういうみみっちい返還にしろ、日米間の合意ができたものについては、急いで県民...全文を見る
○古堅分科員 許せません。時間の都合もありますから、この問題についてそれ以上続けられませんが、次に移ります。  沖縄恩納村の都市型戦闘訓練施設についてです。私は、昨年もこの問題について取り上げましたが、改めて政府の態度についてただしたいというふうに考えています。  政府は、恩...全文を見る
○古堅分科員 この都市型戦闘訓練施設で三月五日、昨年六月以来九カ月ぶりにまたまた実弾演習が再開されました。目下開会中の県議会では、議員からの質問を受けて大田知事が、米軍基地関係などをひっ提げて、訪米するときにはその都市型訓練施設の撤去、それについて要請したいという返事を二月二十八...全文を見る
○古堅分科員 この予算も計上されておる移設なんですが、どこに移設されようとするのですか、そこを説明してください。
○古堅分科員 おかしな話だと思うのですが、予算は計上されている、しかしどこに移設するかわからぬ。そういうことで予算がつくられて国会で通してくださいというふうなことになるんですか。何を根拠に予算をつくり上げ、計上したということになるのですか。
○古堅分科員 現場のいろいろな土地の造成その他ありましょう。どこに移すかもわからぬのに予算だけは計上される、これは納得のいかない話ですよ。実際には考えているところがあるんじゃないですか。
○古堅分科員 米軍の訓練施設を日本側の予算でつくってあげましょうということになったのは過去にございますか、今度が初めてですか。
○古堅分科員 米軍の演習、訓練施設を過去においてつくってあげたというのはどういう事例ですか。
○古堅分科員 そのほかに訓練、演習に必要な施設を日本側の予算でつくってあげたというのはどこですか。
○古堅分科員 消防関連施設が演習、訓練の施設ですか。
○古堅分科員 ふざけないでくださいよ。消防訓練と米軍の実弾を撃っての訓練、演習と同じですか。どこにありますか。
○古堅分科員 いずれも沖縄における米軍施設のために、単に基地を提供するというだけではなしに、米軍の戦争のための訓練、演習、その施設をつくってあげようなどというところまで踏み込んでおる。国民の血税をこういうところに使われるということが、憲法に照らしても許しがたい問題であることは言う...全文を見る
○古堅分科員 時間が残り少なくなりましたので、最後に、沖縄中部の米軍基地読谷村におけるパラシュート降下訓練、その事故の問題にかかわって質問したいと思います。  三月七日に米軍は読谷補助飛行場でパラシュート降下訓練を実施し、その際四人の米兵が基地外に風に流されており立った。こうい...全文を見る
○古堅分科員 これまで数限りなく言われてきたこういう危険きわまりない落下傘降下訓練についてでも、政府は県民の願いにこたえ、地元民の願いにこたえてアメリカに向かって何とか物を言おうと、やめたらどうかというふうなことさえも言えないのですか。
○古堅分科員 こういうことではいつまでたっても県民の安全を確保できないからこそ、野蛮きわまりない危険な演習場というのは撤去させる方向で、そういう演習というのはやめさせる方向で、日本が国民の立場に立って何らか折衝をしなくちゃいかぬじゃないか、そう言っておるのですよ。万全を期して安全...全文を見る
03月13日第120回国会 衆議院 外務委員会 第7号
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○古堅委員 一九八七年に発効した現行の特別協定は、一九九二年三月三十一日までの期限となっています。その特別協定が成立した翌年の一九八八年に改正されましたが、その議定書の審議の折に、当時の宇野外務大臣は、協定の五年間に基地従業員の本給に手をつけることはしないかという質問に対して、こ...全文を見る
○古堅委員 大臣、質問に答えられないですね。私が質問をしておりますのは、政府の約束にかかわる問題なんです。一九八八年五月十日、参議院の外務委員会の審議で矢田部委員が、この五年の期間中にまたまた再改定をして本給に手をつけるようなことは考えていないなという念を押した。その上に、「念の...全文を見る
○古堅委員 どんな社会でもうそをついたり人をだましたり、そういうことは最低のことだというふうに言われています。まして、いわんや国権の最高機関たる国会におけるその意思決定のために必要な審議において政府が約束しましたと、このように表明した問題について、それを踏みにじることがいかに許せ...全文を見る
○古堅委員 違うのですよ。その時点ではということじゃない。この現行の特別協定が締結されて五年間の期間があるということを前提にして、五年間はしませんなということが念を押されて、やりませんと約束しておるのですよ。それがその時点においては、あるいは来年もやるかもしらぬというふうな解釈が...全文を見る
○古堅委員 この会議録のコピー、私も持っていますよ。都合のいいところだけ読み上げよう、それは本当にこういう国会における審議の場で、重ねてうそ偽りをもってこの場を逃げようとする、こういうたぐいのものです。断じて許せません。  日本共産党は、現行協定とその改正が、米軍地位協定ばかり...全文を見る
○古堅委員 現行の特別協定が成立した翌年に、先ほど申し上げたように改定がなされたんですよ。今おっしゃっているようなことなどはその時点でもう既に始まっておった、米国側の事情を見れば恒常的なものです。それを前提にして一九八八年にも改定された。そして、改定に当たっての審議の中で、それ以...全文を見る
○古堅委員 昨年十一月十三日までに日本に在日米軍の軍人の給与を除く直接経費の全額負担を求める条項が盛り込まれた国防支出権限法と国防歳出法の両法案が成立いたしました。これは、九月以来日本やドイツに一層のペルシャ湾支援を求める動きの具体的なあらわれでもありました。本協定についての日米...全文を見る
○古堅委員 こういう説明では納得できませんよ。既に一九八八年の審議の段階でも、米国の一般的な情勢というのはそういう流れにあったのですよ。その時点でもうこれ以上は五年間手をつけませんというふうなことがあったわけですから、そういうことを前提にして、それまで既にあった理由を理由にしてな...全文を見る
○古堅委員 燃料油脂費、九一年度もございませんか。
○古堅委員 米軍人の給与を除いた在日米軍駐留経費における日本側負担の割合、現在は幾らか。また新しい協定負担分を加えた場合の割合は幾らか、それを示してください。
○古堅委員 今回の措置をとってもなおアメリカ側は日本への負担強化を求めてまいります。既にそういう動きというのがいろいろな形で見られます。一九九二会計年度米国防報告は、一九九一年に始まる次期防衛計画で米軍に対する支援を大幅にふやすだろうというふうに述べています。次期防でも駐留経費負...全文を見る
○古堅委員 昨年来日した米国務省のホームズ防衛分担担当大使は、防衛庁の依田事務次官に対して、円建て経費のすべてを負担することを期待したい、このように述べました。円建てといえば軍人軍属や米本土での調達など、限られたものを除けば、ほとんどの経費が入ります。今回光熱水料などの負担に踏み...全文を見る
○古堅委員 考えてないということなんですが、それじゃ念を押しておきたいのですけれども、今挙げた二つについては、法律上は負担が不可能ということですか。
○古堅委員 私がお聞きしているのは、考えている考えてないということではなしに、法律上負担は不可能ということか、法律上は可能だが現在は考えてないということなのか、そういう趣旨ですよ。
○古堅委員 そのときの日米間の相談が成り立てば、法律制度上は可能だということを前提にしての説明ですか、今のは。
○古堅委員 答えなくちゃいけないものについても答えようともされないということは、現在は考えていませんということが、前回の場合を踏みにじって今回の前倒し改定という形にあらわれているのと同じように、あしたでもあさってでも一年後でもすぐ変わるかもしらぬ、そういうことに通じる問題だという...全文を見る
03月13日第120回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第3号
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○古堅分科員 最初に、沖縄県の西表群発地震にかかわってお伺いしたいと思います。  この群発地震が発生して以来既に二カ月が過ぎようとしております。けさも私、現地の知人に電話を入れましたら、相変わらず続いておりますということで心配な声がかかってまいりました。大地震にはならないだろう...全文を見る
○古堅分科員 私も去る三月二日に地元の気象台へ行っていろいろと状況についてお伺いいたしました。その聞いた話の中でもいろいろと問題だなと思われる点もございましたので、それらについてお伺いし、確認を求めたいというように思っております。  一つには、西表測候所の方は現在三人の体制だと...全文を見る
○古堅分科員 四月一日から石垣気象台の高層課の職員三人が減員されるというふうなことを聞きました。沖縄気象台の方も二名の削減になるということなわけで、沖縄全体としては合わせて五名の削減ということになります。仮に四月からの人員削減が実施されるということになりますと、石垣地方気象台から...全文を見る
○古堅分科員 にわかにおっしゃりにくい面はあるかと思うのですが、今おっしゃった点は十月ごろからの計画にかかわるものだというふうに聞いておりまして、今起きている、進んでいる群発地震、それに必要な最低の体制というものを確保するという面からしますと、現在でさえもいろいろと難しいやりくり...全文を見る
○古堅分科員 現地の気象台からの直接の要請もあったことにかかわる問題なんですが、これは予算にかかわって今はということではなしに、そこに地震計を設置する何らの必要性が認められない、そういうことにかかわる問題なんでしょうか。
○古堅分科員 現地での話や、琉大の先生方の話なども総合しますと、波照間も含めて全体として地震計を設置すればそれなりの科学的な受けとめがしやすいという趣旨の話であったように考えていまして、沖縄気象台、さらに現地沖縄県民のこの群発地震とのかかわりでいろいろと不安を持っておるということ...全文を見る
○古堅分科員 その体制も、何人規模とかそういうこともわかっておるわけでしょう、ちょっと内容について説明してください。
○古堅分科員 何回も質問させないように、時間がありませんので。  何人ぐらいの体制ですか。
○古堅分科員 気象庁への質問は終わりますが、現地のああいうような状況がございますし、多くを申し上げる時間はございませんでしたが、現地の進んでいる状況に照らして心配のないようなことがやってあげられるように、検討し対応できるものはぜひ最善の努力を振り向けてほしいというふうな要望を申し...全文を見る
○古堅分科員 今進んでいる増設工事はどういう意味合いか……。
○古堅分科員 空港利用の見通しでは、二〇〇〇年までに一千万人を上回るお客が見込まれているということのようでありますけれども、今回の整備計画では、最大限どれくらいの利用者を想定してのことになるか。
○古堅分科員 那覇空港ターミナルビルは、全国どこにもないぐらいの大変な混雑ぶりというのがピーク時には見られます。現在、ピーク時のお客一人当たりの面積というのは約八平米、これは一般的な好ましい基準、それが十五平米のようですから、それの約二分の一です。六次空整で実施する空港ターミナル...全文を見る
○古堅分科員 従来那覇空港には沖合展開とそれにかかわるいろいろな構想というものが取りざたされました。今回のターミナルビルの整備事業というものは、この沖合展開にかかわる構想などとも関連がございますか。
○古堅分科員 新しい空港ターミナルの移転地について、この間沖縄県を訪ねて関係者からの説明も聞きまして、大体わかっているつもりです。現在地よりは滑走路の中央寄りになります。そういう面で幾らか改善の方向ということでありますけれども、しかし全体の展開の中で位置づけてみますというと、やは...全文を見る
○古堅分科員 那覇空港は、復帰後、米軍管理から日本の側に返ってきたわけで、その管理は当然のことながらも運輸省となっていますよね。そこが主体です。ですから、求められているように、民間空港にふさわしいような立場の主張や、そういう方向に展開するというのが県民の願いでもありました。しかし...全文を見る
○古堅分科員 そこらあたりまでが今、運輸省として、防衛庁との関係で譲らせた線だという御説明なんですかね、復帰のときに那覇空港の自衛隊使用が問題になったときに、政府は、民間空港の安全の立場からすれば共用は好ましいことではないが、現在の利用状況だと大丈夫、将来利用客がふた際当然考慮し...全文を見る
03月15日第120回国会 衆議院 外務委員会 第8号
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○古堅委員 在日米軍駐留経費の負担増とペルシャ湾への掃海艇の派遣の問題について総理にお尋ねしたいと思います。  在日米軍駐留経費の日本負担は、基地従業員の本給や光熱水料まで広げる今回の特別措置によって駐留経費全体の五二%、米軍人軍属の給与を除けば日本の負担は実に七割にも大きく拡...全文を見る
○古堅委員 一九八七年に成立した現行協定の期間は一九九二年三月三十一日までであります。まだ一年ございます。それなのに、一九八八年の改定についての論議のときに、この五年間の協定期間中は基地従業員の本給に手をつけないと当時の宇野外務大臣が国会で約束をされたんです。そういうことを前提に...全文を見る
○古堅委員 外務大臣、そういうすれ違いの御答弁をお聞きしたいというつもりなどさらさらないんですよ。  今の御説明からしますというと、日本側の負担というのは今回で拡大の方向というものを終わりにはならないんだということを御説明しておられるというふうに承っていいんですね。念を押してお...全文を見る
○古堅委員 現段階におけるそういう態度というのは、来年にはどうなるかわからぬということをも含めて、はっきりおっしゃれないということは、やはりアメリカの圧力が加えられれば日本の負担というのはこれからもどんどん拡大させられるんだ、アメリカにそう受けとめられている、そういうことをみずか...全文を見る
○古堅委員 私もお聞きしておりました。他党の委員の御質問であろうと、答弁なさる総理の御答弁が明確ですっきりしたものであれば、私はあえて何も重ねてお聞きするなどという必要はないと考えます。しかし、何回にもわたる質問をされるその御答弁に、ちっともすっきりしたものが出てこないから、あえ...全文を見る
○古堅委員 外務大臣にお尋ねしますが、あの湾岸地域における機雷は一千個以上にも及ぶという御答弁をされたようでありますが、その情報はどこからのものでありますか。
○古堅委員 外務大臣は、運輸省がこれまで、あの地域が危険だとして航行の制限をしておったものを、去る三月一日以来、その航行についての解除が行われ、日本の油送船もあの地域を航行し始めておるという事情はおわかりですか。
○古堅委員 機雷の除去という名目で掃海艇を派遣するということになれば、これはまさに自衛艦そのものの派遣なわけですから、自衛隊の組織的な海外への派遣ということになると思いますが、総理、そう思われますか。
○古堅委員 自衛隊の海外派遣ということについてお尋ねしたのです。機雷の除去という、確かに武力の行使を伴わないものであるけれども、自衛隊の組織的な海外への派遣ということになるんではないか、総理もそう思われますかということを質問しておる。派兵について聞いておるのじゃないです。派遣です...全文を見る
○古堅委員 この自衛隊の海外派遣について、自衛隊法九十九条があるから云々して、ペルシャ湾であろうと地球の裏側であろうとどこであろうと、自衛隊が組織的に組を組んでどこにでも、機雷の除去であればということで、派遣して何ら差し支えないというお考えが仮にもおありですか。総理、お尋ねします...全文を見る
○古堅委員 イラク問題は確かに戦闘行為は終わってはおりますけれども、まだ法的には戦争継続の地域であることははっきりした状況であります。三月二日の安保理六百八十六号決議によれば、イラクが地雷、機雷といった爆発物などの所在の情報や援助の提供など、終戦に必要な措置をとり、それを国連事務...全文を見る
○古堅委員 先ほど申し上げたことを繰り返しませんが、ということは条件が整わなくなったら、言っておりますように多国籍軍は戦闘を再開することもあり得る、そういう状態下にあの地域というのは現在置かれているということについては確認できますか。
○古堅委員 こういう地域での機雷の除去という直接武力の行使を伴わないようなことであっても、自衛隊を派遣し、掃海艇で除去するという作業は、明らかにまだそういう準戦争地域におけるところの軍事行動そのものというふうに断ぜざるを得ないですよ。総理、そう思われませんか。
○古堅委員 新聞報道によりますと、アメリカ側から日本に掃海艇を派遣してほしいという申し入れがあったとか、いやなかったとかいろいろ言われているようであります。念を押してお聞きしますが、アメリカからそういう要請が日本の側にもたらされておるのですか、ないのですか。
○古堅委員 そういう要請がないにかかわらず、あった場合にはこたえようということで、この問題について日本政府が自主的に準備を始めるなどということが断じてあってはならぬというふうに思いますが、総理、もう一度御意見を聞かせてください。
○古堅委員 ペルシャ湾内の掃海という大義名分を立てれば、今度こそ自衛隊の海外派遣への突破口をつくれるのではないかといういろいろな動きがあるように思いますが、かかるいかなる策動も断じて許すことのできないものであることを厳しく指摘して、終わらせていただきます。
○古堅委員 私は、日本共産党を代表して、日米地位協定第二十四条についての新たな特別協定に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、この新たな協定によって、在日米軍経費の日本負担は、総額に占める割合が五二%、米軍人軍属の給与を除けば七割にまで大きく拡大されるからであります。...全文を見る
03月27日第120回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号
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○古堅委員 きょうは四人の先生方から貴重な御意見を拝聴させていただきました。ありがとうございました。  最初に日本共産党の基本的な態度を申し上げて、若干の質問をさせていただきたいと存じます。  日本共産党は、これまでこの領土問題を大変重視して、みずからもいろいろな努力も行い、...全文を見る
○古堅委員 これはもう伊藤先生にお答えいただいたがいいかなと思いますが、必ずしも限定してのことではございません。どなたでもよろしいのですが。  一九五六年の日ソ共同宣言は、領土問題での二国間の合意が成り立たなかった。そのために平和条約という方向には発展しなかった。はっきりしてお...全文を見る
○古堅委員 けさ来の御意見にもございましたように、ヤルタ協定その他国内法など持ち出して、領土問題は解決したんだ云々、そういうものは国際的にも通用しない言語道断の主張だというふうに考えます。しかし、二国間のいろんな複雑な交渉の中でのことですから、国際正義にこういう主張がかなうんだと...全文を見る
○古堅委員 時間がございません。  今度どこまで行くかわかりません。しかし、少なくとも歯舞、色丹の可能性というのは非常に大きい、あるいは国後、択捉、そこまで行く可能性も全然否定はできないというふうに思います。  ところで、これまでもいろいろ言われておりますように、また先生方の...全文を見る
○古堅委員 終わります。
04月12日第120回国会 衆議院 外務委員会 第9号
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○古堅委員 先ほどの御説明によりますと、基金の資金利用不適用宣言を受けている諸国が八ヵ国だということでありました。この資金利用不適用宣言を受けている諸国が今回の改正によって投票権停止措置を受ける対象国になるのかなというふうに考えるのですが、いかがですか。
○古堅委員 一般的な傾向としては、やはり発展途上国がその対象国となる可能性は極めて大きいと思うのですね。債務返済能力がないのは、こうした発展途上国だけにすべて責任があるというふうには見られないと思います。発展途上国を長期にわたって支配下に置いて、その経済の基本条件を崩してきた先進...全文を見る
○古堅委員 投票権を停止すれば債務返済能力が回復されるなどとかいうことにはならぬと思うのですね。大事な問題は、累積債務問題の根本的な解決を優先していくという立場に立つかどうか、それが今問われている大事な点じゃないかと思うのですが、大臣いかがお考えですか。
○古堅委員 昨年の外交青書は、「債務国自身の成長指向の「体力作り」が不可欠であり、」「先進国としては、「新債務戦略」に対する支援を強化するとともに、世界経済のインフレなき持続的成長の維持、市場アクセスの改善等、幅広い分野にわたる総合的対応をとっていくことが必要であり、」と述べてい...全文を見る
○古堅委員 今日の発展途上国の累積債務は、新旧植民地主義の搾取あるいは収奪、多国籍企業の横暴に大きな根本的な原因があるというふうに思うのです。したがって、先進国は途上国の権利制限ではなしに、まず累積債務からの脱却のための努力、それをいろいろの面から検討して、今の何かますますつぶさ...全文を見る
○古堅委員 日本は既に米州開発銀行への出資を通じて中南米への支援を行っておりますし、また政府開発援助も続けております。日本とアメリカでは中南米との関係の深さも違います。しかしアメリカの意向に沿うような形でなぜ新たな負担をする必要があるのか、御説明いただきたいと思うし、援助という点...全文を見る
○古堅委員 橋本大蔵大臣は発展途上国の公的債務削減の問題について、公的債務削減と新規融資を両立させることは極めて困難というふうに述べられました。なぜ困難なのかお聞きしたい。
○古堅委員 時間が参りましたので質問を終わりますが、議題となっております租税三条約についての質問はできませんでしたが、フィンランドについては間接控除条項で、ブルガリアは十年間のみなし税額控除条項で、またバングラデシュもみなし外国税控除条項で、日本の資本進出を殊さら優遇する内容とな...全文を見る
○古堅委員 日本共産党を代表して、国際通貨基金協定の第三次改正に対する反対討論を行います。  今日、発展途上国が直面している累積問題の根源には、独占資本主義諸国が発展途上国を長期にわたって支配下に置き、その経済の基本条件を破壊してきたという歴史的要因があります。したがって、IM...全文を見る
○古堅委員 日ソ首脳会談と領土問題についてお尋ねします。  領土問題を実利主義的にお金、すなわち経済力を背景に解決しようとしては将来に悔いを残し、正しい解決にはならないと考えます。国際正義に照らして、国際法上も、政治的にも道徳的にも国際的に通用する確固たる立場を踏まえての粘り強...全文を見る
○古堅委員 日本共産党は、歯舞、色丹、択捉、国後の四島だけではなく北千島も歴史的領土であり、このすべてを日本に返還しなければならないというふうに考えています。  問題は、ヤルタ協定に示されているソ連の大国主義にあるわけで、この大国主義の是正を求める対ソ交渉をぜひ進めてほしい。そ...全文を見る
○古堅委員 領土問題の根源は、スターリンがヤルタ会談で、対日参戦の条件として千島列島の引き渡しを要求するという大国主義にあったことは余りにも明らかであります。  ソ連に対して、ソ連が国際法上の根拠としているヤルタ協定の不法性、不当性を正面切ってただしていく、そういうことが基本的...全文を見る
○古堅委員 ヤルタ協定は、一九四一年八月十四日の大西洋憲章、一九四一年九月二十四日の大西洋憲章への参加に関するソ連政府宣言、一九四二年一月一日の連合国共同宣言、一九四三年十一月二十七日のカイロ宣言、一九四五年七月二十六日付のポツダム宣言などで確認されている領土不拡大の原則に反して...全文を見る
○古堅委員 ヤルタ協定を否定する立場に立てば、当然のこととして、南千島、北千島を含む千島列島、日本の歴史的な領土だというふうな主張が生まれます。何も北方四島などとかいう形で限定して問題にすべきではありません。質問の趣旨は、そこをはっきりさせなさいということなんですよ。このヤルタ協...全文を見る
○古堅委員 ああいう侵略戦争を展開してポツダム宣言を無条件受諾した。とはいえ、領土問題はちゃんとポツダム宣言に明確にされていますよ。「「カイロ」宣言ノ条項ハ履行セラルベク」と言っています。ポツダム宣言を受諾したときには、ヤルタ協定などというものはどこにも知らされていなかった。です...全文を見る
○古堅委員 これは御説明のとおり、まさに当時の政府の公式見解以外の何ものでもないと思いますが、大臣、いかがお考えですか。
○古堅委員 政府の当初の千島の範囲についての見解は、一九五〇年三月八日、島津政務局長が、ヤルタ協定の千島の意味は、いわゆる南千島、北千島を含めたものを言っていると考える。ただ北海道と近接している歯舞、色丹は島に含んでいない。外務委員会での答弁であります。  一九五一年十月十九日...全文を見る
○古堅委員 川上議員がそういうふうな発言したというものまで持ち出して何か共産党の言い分が道理の通らぬものであるかのように装うというふうなことかもしれませんが、みずからの立場さえ、自分が言っていることについて納得させられないようなことで国際的に通用する国際交渉ができますか。  あ...全文を見る
○古堅委員 やはり自分の立場に自信がないものですから質問にさえも答えられない、そういう形ではソビエトに対する交渉の態度はしっかりしたものになりませんよ。要は、二島返還で領土問題は決着するわけではありません。残る領土問題解決のための日ソ交渉は継続するのだということが日ソ間で合意され...全文を見る
○古堅委員 そういうことさえも言えないんだからね。これはもう本当に対米従属も甚だしいよ。  終わります。
04月24日第120回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号
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○古堅委員 最初に、日ソ首脳会談についてお尋ねします。  今回の日ソ首脳会談にかけた国民の最大の関心事、期待といいますか、これが領土問題にあったことは申すまでもありません。ところでその結果 は、国民わけても北方関係の皆さんに大変失望感を与えた、そういう水準にとどまりました。残...全文を見る
○古堅委員 私が今質問した趣旨は、国会のゴルバチョフ演説とのかかわりで、どういう態度をとられたのかということなのです。そこらあたりもいろいろと言及して実際になさったのですか。
○古堅委員 政府がこれまでとり続けてきた態度というのは、ヤルタ協定云々をしながらも、実際にヤルタ協定に基づいて結ばれたサンフランシスコ平和条約二条C項、それは容認するという立場をとっています。そこを、その矛盾を国際的にも通用するような形で正してかかるべきだということをずっと指摘し...全文を見る
○古堅委員 今度の共同声明で、北方四島にかかわる言及はございますけれども、しかしそれについては両方ともに、自分たちの立場を踏まえて言いたいようなことを言えるような程度のものになってしまっておるのです。ただはっきりしている点は、北方四島までに限定した、千島については何らかかわりない...全文を見る
○古堅委員 せんだってこの問題について、仮に幾つかの諸島が返還されるということになった場合に、そこに米軍基地を置かせないということが言えるかということを質問いたしましたら、それは今のところ言えないというようなことを外務省は表明されました。既にもう昔の国会における論議の中で、そうい...全文を見る
○古堅委員 三次振計の仕上げがいよいよ大事なときに至っておりますが、それだけに、その基礎にかかわる点での態度についてもお聞きしておきたいと思います。  一九七二年の祖国復帰に伴う第一回目の振興開発計画の特別措置法の趣旨説明をされた政府の態度表明がございます。造酒局長も御存じだと...全文を見る
○古堅委員 ぜひ沖縄の心を酌み取るような形での御努力を全般にわたって展開していただきたいと強く要望しておきたいと思います。  それから、先ほど玉城委員からもございましたが、来年復帰二十年を迎えます。新聞に報道されましたので外務省として記念事業を考えておられるのだなということがわ...全文を見る
○古堅委員 終わります。
04月24日第120回国会 衆議院 外務委員会 第11号
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○古堅委員 最初に、日韓協定についてお尋ねします。  今回の李方子女史の服飾等の譲渡については、それら服飾等が朝鮮民族の歴史的文化遺産としての価値を有するものであり、かつての日本の朝鮮に対する植民地支配という深い歴史的事実がかかわってくる面も考えれば、今回の措置は妥当なものであ...全文を見る
○古堅委員 質問している趣旨も御理解の上で、あえて今おっしゃった範囲のことしかおっしゃれないというところにやはり問題があるのですよ。先ほども川崎先生からもいろいろと御指摘がありました。ああいう重大な事態をもたらした我が国の侵略主義的な朝鮮に対する植民地支配、それに対する根本的な反...全文を見る
○古堅委員 湾岸危機の場合の避難民輸送のため自衛隊機を派遣しようとしたときには、国際機関からの要請があった場合に限定しておりました。今回の掃海部隊の派遣は何を根拠に強行しようとするのですか。
○古堅委員 日本は、あのペルシャ湾における機雷を除去する掃海に出なくちゃいけないという国際法上の何らかの責務を負っていますか。
○古堅委員 それらの機雷はイラクと多国籍軍の交戦の中で敷設されたものであります。その戦争当事国は機雷掃海を行い、公海上の航行の危険を除去しなければならない責務があると思いますが、どうですか。
○古堅委員 この戦争当事国は、このように公海上にもいまだに危険をもたらしている機雷を除去しなければいかぬ責任があるというふうな御理解ですね、いいですか。
○古堅委員 明らかなことは、戦争当事国がそれを除去して安全を回復する責任があることはもう明らかです。したがって、日本がその危険を除去しなくちゃいかぬという国際法上の責務がないということも明らかです。  ペルシャ湾に機雷があるということなんですけれども、具体的にどの辺にあるのです...全文を見る
○古堅委員 その程度しかわからないのですか。もっと詳しくわかっていますか。
○古堅委員 日本の船舶は今その地域に航行していますか。
○古堅委員 日本が今石油を積み出しに行くとか、あるいは何らかの必要に迫られておるけれども行けないから、その行くために除去に自衛隊を派遣するんだとか、そういうふうなかかわりではなくて、ペルシャ湾にたくさんの機雷が敷設されたままだからそれを除去しに行こうという考えですか。
○古堅委員 今おっしゃるように、本当にクウェートとかカフジとかそういうところに日本の船舶が行かなくちゃいけないんだが、機雷があるから行けないためにそれをやめておるんだというふうな関係に本当にありますか。行っても石油は積めないような状況にあるのでしょう。どうなんですか。
○古堅委員 ここに運輸省からいただいたアメリカからの関係の資料がございます。「四月四日付け米国政府勧告九一−九」という文書です。それにも明らかにされておりますが、この黄色い部分はペルシャ湾です。ここに赤く塗ったところがクウェートです。クウェートの先の部分、そこだけが今機雷が敷設さ...全文を見る
○古堅委員 ということは、このアメリカがもたらしている危険区域として、その地域のどこでやるかもわからぬ、どこであってもいいというふうなことにもなるのですか。
○古堅委員 もうとんでもない話です。実際に日本の船舶が航行するに安全でない、危険が伴うからその危険を除去しなければいかぬ、だから自衛隊を派遣するんだというふうなことではないのですか。そういうことを離れて、ペルシャ湾に機雷があるからとにかくその機雷を多国籍軍、アメリカなどとも一緒に...全文を見る
○古堅委員 時間がなくなりましたから終わりますが、今のやりとりではっきりしていることは、日本の船舶が航行するに危険が伴う、その危険を除去するために派遣するのだなどという言い分がいかに国民だましであるかということがはっきりした。同時に、昨年の臨時国会以来まず、自衛隊の海外派兵を何と...全文を見る
04月25日第120回国会 衆議院 外務委員会 第12号
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○古堅委員 昨日、本委員会でペルシャ湾への掃海艇派遣問題について質問をいたしました。とうとう政府は国会における論議も十分なさないままに、憲法にも反し、自衛隊法にさえも明らかに反する形でその派遣を決定してしまいました。怒りを込めて抗議すると同時に、それを撤回するよう強く求めます。 ...全文を見る
○古堅委員 次に、問題となり続けておりますPKO問題について、特に昨年の臨時国会以来、にわかにその問題についての論議が活発になってきたこともありますので、それについてお尋ねしておきたいと思います。  政府は、昨年十月五日に国連が作成した国別地域別訓練ガイドラインと題する文書を入...全文を見る
○古堅委員 外務省は、PKOへの要員派遣を前提として国連からこの文書を入手されたのですか。
○古堅委員 その中身についてお尋ねしますが、PKOの法的根拠として、国連憲章第七章四十条、安保理による必要暫定措置及び第五章二十九条、補助機関の設置を採用すると書かれておるのですか。
○古堅委員 今回のこのガイドラインにもそれに関しては特に言及はされてないのですか。
○古堅委員 先ほど言ったように、具体的な条文を引用しての言及はないのですか、PKOの法的根拠についてです。
○古堅委員 この中身にかかわることはもう一切国会での答弁はできないという態度ですか。今からいろいろと質問を続けたいと思うのですが、質問をしても答えられませんよということですか。
○古堅委員 事実を確認したいのですけれども、この文書によればPKOは監視団、平和維持軍、その混成団、その三つに分類されておりますか。
○古堅委員 三つに分類されたPKOの主体は軍人であるということを改めて確認する、そういう内容になっておりますか。
○古堅委員 選挙監視団はどういう扱いになっておりますか。
○古堅委員 監視要員について文書は、六年以上の軍歴と大尉以上中佐までの身分を要求しているということが報道されておりますが、これは事実ですか。
○古堅委員 いずれにしても、全体として文民は、監視団、平和維持軍、その混成団の主体にはなれないという趣旨のガイドラインだと思われるが、どうですか。
○古堅委員 いわゆる後方支援部隊なんですが、それについても基本的に軍事部隊で編成し、仕事もこの軍事部隊を基本として実施する、そういう原則が打ち出されているようでありますが、そのとおりですか。     〔浜野委員長代理退席、園田委員長代理着席〕
○古堅委員 第一章の序文では「国連加盟国は事務総長が準備する以下の訓練マニュアルに従って、参加する軍人、文民に対する国家による訓練計画を行うこととする」とありますが、監視団、平和維持軍、その混成団の主体である軍人だけでなく、文民に対しても文書にある訓練マニュアルで訓練するというこ...全文を見る
○古堅委員 昨年九月十八日のデクエヤル国連事務総長の報告となっておりますPKOにおける文民使用、そういうものが出された後に、今回の十月五日の国別地域別訓練ガイドラインというものが作成されました。当然文民の使用という課題も念頭に置いた作業だったと思われますけれども、結果としては、こ...全文を見る
○古堅委員 いずれにしても、PKOに我が国が何らかの形でかかわりを持つということになれば、その前提として今回のガイドラインの内容を十分検討する、そういうかかわりを持たなければ結論が出せない、そういう重要なガイドラインという文書だというふうには思われますか。
○古堅委員 この問題は、政府としては当然のこと、この国会においてもこれからこの問題についての中身をきわめなくてはいけない大事な政治的課題にもなっているというふうに思います。政府が国連とも相談して国会に提出できるように、そういう検討ができますか。
○古堅委員 これは、国会において必要な論議がなされる前提が提供されないという重要な意味を持つものであるだけに、理事会で後ほど検討されて、適当な委員会としての方向を出していただきたいと要望申し上げます。  終わります。
08月02日第120回国会 衆議院 外務委員会 第14号
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○古堅委員 ペルーにおける邦人殺害事件について質問させていただきます。  ペルーでは、七月十二日に三人の邦人がゲリラの襲撃で殺害され、七月十六日には日系人に対する誘拐と襲撃が相次ぎ、七月十三日には再び日系人が襲撃を受けて殺害されるという事件が起きています。昨日の新聞によれば、ペ...全文を見る
○古堅委員 先ほど来同じような御説明を続けておられますが、そういうことでは御遺族を初め関係者は納得できないのですよ。だから繰り返し今質問を続けるということにならざるを得ないのです。  ペルーでは一九八〇年代からゲリラによる反政府テロ事件が頻発しました。毎年二、三千人の犠牲者が出...全文を見る
○古堅委員 外務省やJICAは、この事件発生以前、ペルー当局に治安強化の問題、警備強化の問題についての申し入れを何回かにわたってなされたような先ほどの御返事があったと受けとめております。どういう内容の申し入れをされたのですか。警備は一般的な意味合いにおいて求められる程度のものはな...全文を見る
○古堅委員 先ほども申し上げたように、反日テロの兆しというものが非常に顕著にあらわれておった。しかし、そういうさなかに、金がないからといって、かつてはなされておったような警備の程度さえも維持しないようなことになったのじゃないですか。武器を携帯する警備員が配置される、そういうような...全文を見る
○古堅委員 あなた方のこういう逃げの御説明にかかわらず、それを聞いている人々はだれも納得をしようとしないのですよ、できないから。現地から伝わってくる人々の声というのは、フジモリ大統領就任後、いわゆる邦人、日系人、そういう者に対するテロのあり方、そういうものについて前々からいろいろ...全文を見る
○古堅委員 そういう結果に照らしても、心配されるような事態がなかったなどとかいうふうな説明は、こういう場ではできないはずなんです。皆さんのそういう説明というのは絶対受け入れるわけにはいかぬ、納得のいかない問題です。  時間がございませんので次に移りますが、私も補償の問題です。 ...全文を見る
○古堅委員 亡くなられた方々というのは一私人ではございません。国際協力事業団という政府関係機関の要員がペルー政府の運営する事業所でペルーの要請に基づいて活動していたものであります。そのペルー政府は、邦人保護という第一義的責任を果たし得なかった。この二つからして、ペルー政府の補償に...全文を見る
○古堅委員 もう時間が参りました。最後に具体的なものとしての質問は、十年前に、中曽根首相のころですけれども、褒賞金という形で百万円の公金を出した事例がございます。今回の重大な事件に照らせば額の面ではそういう小さいものではなしに、しかし政府からも直接何らかの形で出すということも含め...全文を見る
○古堅委員 政府の誠意の問われる問題だというふうに考えます。検討します、努力しますという範囲にとどまらないで、本当にそれだけの犠牲を受けた御遺族の皆さんに十分納得のいく措置を思い切ってとっていただくよう強く要望申し上げて、終わります。
08月30日第121回国会 衆議院 外務委員会 第2号
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○古堅委員 今回のソ連のクーデター問題あるいはその失敗、それらにかかわる基本的な問題については、日本共産党常任幹部会声明や不破委員長の談話などでその都度党の態度を明らかにしてまいりましたので、ここでは繰り返すことはいたしません。  ところで、我が党が厳しく批判し続けてまいりまし...全文を見る
○古堅委員 ヤルタ協定以来の誤りを正して、国際的にも通用する大義名分を立てて全千島の返還を要求するのが我が国の正当な立場であります。改めてそのことを強調しておきたい、そう思います。  次に、先ほども同僚議員から御質疑がございましたが、米軍クラーク基地の閉鎖に伴う嘉手納基地の強化...全文を見る
○古堅委員 八月四日付の星条旗紙に太平洋空軍のジミー・V・アダムス司令官のインタビューが掲載されておりますけれども、このアダムス司令官はクラーク基地の移設先について、「クラーク基地の損失は太平洋地域における基地の損失であり、現在この移設をめざして数カ国との間で交渉中である」と述べ...全文を見る
○古堅委員 このアダムス司令官が言っている、移設先について「数カ国との間で交渉中である」と言われているこの「数カ国」の中に日本は入ってないということがはっきり言える、そういうことが確認できますか。
○古堅委員 アダムス司令官は、さきのインタビューで、クラーク基地の移駐先について、「空軍が在比スビックの海軍基地のごく限定された付属地を入手し得るだろうが、これは、クラーク基地の空輸能力の損失を補うには充分でない」と述べるとともに、「クラーク基地の損失を補うために、アラスカ、沖縄...全文を見る
○古堅委員 日米安保条約を出せば何でも説明できると考えていたらとんでもないことです。  アメリカのチェイニー国防長官は、七月三十一日の米下院予算委員会で、在日米軍の経費負担問題について言及しました。その中で、「我々がそこにいるのは」、「そこ」というのは在日米軍が日本にいるそのこ...全文を見る
○古堅委員 政府が自主性を欠き、独立性を欠きますと、このようにずばり言われても、それについての意味さえも受けとめなくなるんです。これは我が国の将来にとってもゆゆしい問題であるし、嘆かわしい、そういうことにつながらざるを得ない重大な問題です。ですから厳しく指摘しておるんです。  ...全文を見る
○古堅委員 輸送部隊の移駐について、一時的で、あくまでも恒常的なものではないなどという説明をしておられます。しかし、日本政府にそういうことを言ってきたんじゃないのですよ。ただそういう報道があるということで、アメリカ側の立場に立ってそのことを強調される。しかし、それが既成事実化され...全文を見る
○古堅委員 大臣、それだけ申し上げましたが、大臣としてそのことについて思うこと、おっしゃることがありませんか。所見をお伺いしたい。
○古堅委員 どなたに出てもらっても同じような返事ばかりが出てまいってくるのですが、これは国民の立場、沖縄県民の立場から、幾ら安保条約を云々してそれを持ち出しても納得できないのですよ。  先ごろ、牧野委員長を初めとする外務委員会が十年ぶりに沖縄視察を行いました。いろいろ新聞その他...全文を見る
○古堅委員 危険性は低いけれども、それなりの危険性はあるということだと受けとめてよろしいですか。
○古堅委員 衆議院のPKO調査団の報告によりますと、明石国連事務次長が、「PKOは、弾がどこから飛んでくるかなどを判断しなければならず、軍事的な訓練を経ていなければならないが」というふうに述べておられまして、危険な事態があり得るということを明言しておられます。今、危険性が伴うとい...全文を見る
○古堅委員 昨年十一月五日の特別委員会で赤尾国連局長は、サイプラス平和維持軍の場合は自動小銃、装甲車とかいろいろなものを装備しており、UNIFILにつきましては、バズーカ砲、機関銃、重機関銃等も装備していると述べています。安全ならバズーカ砲や重機関銃などまで装備する必要はさらさら...全文を見る
○古堅委員 そんなことをおっしゃってごまかそうとされるんだから。それじゃお聞きしましょう。過去においてPKO、PKF、その活動の中でどれだけの人々が命を落としたか、その数をおっしゃってください。
○古堅委員 もう時間がなくなりましたのでそれ以上質問を続けることはできませんが、今の私が質問したことにかかわる持ち出されたごまかしのための数字などについて、いずれ改めて言う機会を持ちたいというふうに考えております。  終わります。
09月19日第121回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
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○古堅委員 最初に、日ソ領土問題について伺います。  九月六日、ソ連国家評議会が、バルト三国、すなわちリトアニア、ラトビア、エストニアの独立を承認しました。バルト三国は、スターリン時代のソ連がバルト三国を独ソ秘密議定書でソ連の戦力圏に組み入れ、無理やりに併合したものが、その覇権...全文を見る
○古堅委員 スターリン以来の覇権主義の遺産について申しますと、日本の正当な歴史的領土である千島列島及び歯舞、色丹の不当な占有という重大な誤りも根本的に正す必要がございます。しかしながら、ソ連は、今回のバルト三国の独立に当たって、三国併合を取り決めた独ソ秘密議定書の存在を初めて公式...全文を見る
○古堅委員 先ほども同僚議員からの御発言にありましたが、今月来日したハズブラートフ・ロシア共和国議長代行か九日に海部首相と会談され、この中で、領土問題の解決の基本原則として、第二次大戦の戦勝国、敗戦国の区別によらないで国際法上の平等、正義、平和による困難な問題の解決を考えたいと語...全文を見る
○古堅委員 次に、在比米軍基地閉鎖に伴う在日米軍基地の強化問題について伺います。  フィリピン上院は、在比米海軍スビック基地存続を決める新条約の批准を否決しました。これによって、在比米軍基地の条約上の根拠となってきた一九四七年調印の米比基地協定が失効することになりました。  ...全文を見る
○古堅委員 フィリピンの民主的な国民の闘いも反映しながら今回の上院の在比基地協定が否決されるということに至ったわけで、アメリカの立場に立ち、アメリカの意向を代弁するような立場でフィリピンのそういう闘いに圧力になるようなことは一切やめるべきです。きっぱり、そういう態度をとらぬよう強...全文を見る
○古堅委員 検討中ということで、繰り返し繰り返しそういう立場だけはとっておりますけれども、これだけ沖縄の県民を初め国民の立場から、肩がわりの基地強化になるんじゃないかと重大な関心を持っていろいろと聞いておるというのに、政府がこの問題について積極的にかかわってそういうことをさせない...全文を見る
○古堅委員 冷戦構造の崩壊が言われます。ソ連の脅威を最大の理由にしてきた日米安保条約、米軍基地の存続を認めるそういう立場というのがもう理論的には崩れ去っています。そういう中で在比米軍基地の閉鎖に伴う肩がわりを、クラークは嘉手納に、スビックは横須賀にということでどんどん日本に持ち込...全文を見る
○古堅委員 もう時間が参りましたので質問というわけにはまいりませんが、地元はみずからの命と安全を守るために切実な思いをかけて、絶対許せぬ、そういう態度をとり続けております。そういうことに逆らい、既に安保条約の基礎となった冷戦構造なども破れ去り、それ以上基地を強化する何らの理由とい...全文を見る
09月24日第121回国会 衆議院 本会議 第11号
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○古堅実吉君 日本共産党を代表して、国連平和維持活動等協力法案並びに国際緊急援助隊法一部改正案について質問いたします。  首相、ことしは太平洋戦争五十周年、中国侵略六十周年に当たります。二千万人のアジア諸国民、三百万人に上る日本国民を犠牲にしたあの侵略戦争を真剣に反省しなければ...全文を見る
09月30日第121回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第5号
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○古堅委員 政府が九月二十七日、文書で示した「武器の使用と武力の行使の関係について」という表題の見解は、憲法が禁止している武力の行使を非常に狭く解釈して、自衛隊の国際的軍事協力ベの道を一挙に広げるものではないか、このように思われます。  そこで、この政府見解に関連して質問いたし...全文を見る
○古堅委員 それは、「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為」というものに該当しなければ自衛隊の戦闘行為も憲法上は許されるということにもなりますか。
○古堅委員 私がお尋ねしているのは、この間出たばかりの内閣の統一見解に関連してです。そこで、あなた方は憲法九条に言う武力の行使とは、ということについて新たな見解をまとめて出しました。よく聞いてください。  「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為」というものに該当しなければ自衛...全文を見る
○古堅委員 長官は、あなた方が出されたところの統一見解、それを御存じなんですか。こんな答弁が出るとは全くあきれた話です。  もう一度言います。「一般に、憲法第九条第一項の「武力の行使」とは、我が国の物的。人的組織体による国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為をいいこということに...全文を見る
○古堅委員 それじゃお聞きしましょう。  「国際的な武力紛争」というのはどういうことをいいますか、それと戦争はどう違うんですか、また「一環としての戦闘行為」というのはどういうことをいいますか、御説明ください。簡潔に。
○古堅委員 答えさしてください、委員長。何をなさるんですか。いたずらに時間をとらして。
○古堅委員 統一見解をこの間出されたばかりですよ。「国際的な武力紛争」とはどういうことをいいますか、戦争とはどういうことなのか、その違いはどうなんだ。「一環としての戦闘行為」というのはどういうことを意味しますか。憲法第九条の武力の行使とかいうことにかかわる重大な概念を皆さんは新た...全文を見る
○古堅委員 いいですか。この間出されたその統一見解では、「「武力の行使」とは、我が国の物的・人的組織体による国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為をいいこと、単なる戦闘行為だけでは憲法九条による武力の行使ということにはならぬぞということをここに明確にされたんだ。だから聞いておるん...全文を見る
○古堅委員 なぜ故意に答えをずらすんですか。国連平和維持軍、すなわちPKFの武器使用は、「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為」に当たりますかということを尋ねておるんであって、法に言うところの自衛隊の武器使用について質問しておるんじゃないんですよ。
○古堅委員 それでは、次の質問に移ります。  国連平和維持軍、PKFは、国際的な軍事紛争当事国の間に入っていく軽装備した軍事組織です。この活動は「国際的な武力紛争の一環」に当たりますか。
○古堅委員 そうしますというと、PKFが国連安全保障理事会から与えられた任務を遂行するために、PKFに許される最大限規模の武器を使用しても、「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為」ではないということになりますね。間違いありませんか。論理的な帰結です。
○古堅委員 それじゃ、PKFに参加した自衛隊が、いいですか、PKFに付与された任務を遂行するために、PKFに許された最大限規模の武器を使用してもそれは憲法の禁止している武力の行使に当たらない、したがって、憲法上は問題がないということになると思いますが、そのとおりですか。
○古堅委員 長官、すれ違いの答弁にしないでくださいよ。大事な憲法解釈一にかかわる統一見解が出されたので、この法案とも重大なかかわりがありますし、その前提となる、そういうことについて今真剣にお尋ねしておるんです。そういう立場で答えてください。  もう一度やりますよ。PKFに参加し...全文を見る
○古堅委員 もう法律の説明はいいんですよ。質問に答えてください。二十四条云々のことを聞いているんじゃないです、今は。
○古堅委員 繰り返して、念を押してお尋ねしますよ。憲法九条の言う禁止された武力行使というのは、国際紛争の一環として、武力紛争の一環としてその戦闘行為だということを規定された。だから、それに当てはまらなければ憲法上の禁止された武力行使というものには当てはまらなくなる、だから憲法上は...全文を見る
○古堅委員 それでは、憲法が禁止している武力の行使とはということで統一見解を出された、「我が国の物的・人的組織体による国際的な武力紛争の一環として」、いいですか、「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為」、それはまた御破算にして、ここでは都合のいいように武力の行使にも当たる場合が...全文を見る
○古堅委員 なぜ先ほどあれだけ明確に指摘しておっても、またごまかされるのですか。あなたがこの間出されたところの統一見解に憲法の禁止する武力の行使とは、ということで、「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為」だと、「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為」という要件がかぶさっていま...全文を見る
○古堅委員 それでは逆にお尋ねしますけれども、この「国際的な武力紛争の一環として」ということは、憲法九条の禁止する武力行使の概念規定の要件としては外しても構いませんということをここで改めておっしゃいますか。答弁をしてください。外してもいいということでないというと、先ほどの論理は成...全文を見る
○古堅委員 首相は、PKFに参加する場合に関連して、任務遂行を妨げる企てに対抗するための武器使用は我が国から参加する維持軍はしないと述べられました。また丹波国連局長が、任務遂行の武器使用が憲法に抵触することがあるので、いわゆる五原則を法案に規定したと述べています。これらの政府答弁...全文を見る
○古堅委員 そこを尋ねておるのじゃないのですよ。  二十六日の審議のときに、東中議員が、国連レバノン暫定軍では軍事トラブルが二年半のうちに二千百九十九件も発生していることを指摘しましたが、そのときに国連局長は、それは小集団、ゲリラとの小競り合いだというふうに述べました。その場合...全文を見る
○古堅委員 具体的な国連レバノン暫定軍の場合ですよ、暫定軍。いいですか、その内容はもう御存じでしょう。それは「国際的な武力紛争の一環」というふうな立場をとられるのか、とられないのか。そういうことも明確にして、今申し上げたような小競り合いがあったときに自衛隊が参加しておって応戦した...全文を見る
○古堅委員 そうは言ってませんよ、何も。長官、答えてください。委員長、答えさせて。時間がないんだから。何もそんなことを聞いておるんじゃないのですよ。
○古堅委員 首相、湾岸戦争を戦った多国籍軍だが、これは「国際的な武力紛争の一環」としての戦闘を行ったのですか。政府は、この多国籍軍が国際の平和と安全を回復するための関係諸国の行動だと説明されました。明確にお答えください。
○古堅委員 「国際的な武力紛争の一環としての戦闘」であったのですか、違いますか。これはこの間出された統一見解に出てくる言葉なんですよ。
○古堅委員 「国際的な武力紛争の一環」というものに当たらないんだということを言おうとしているというふうに思いますが、それでは、憲法上は自衛隊がこの多国籍軍に参加して一緒に戦闘行為を行っても問題はないというところまでいきませんか。
○古堅委員 もう時間が参りましたので締めますが、一貫してみずからが出されたところの統一見解にかかわる見解も素直にここで述べ合って論議を尽くそうとされません。こういう態度では、国権の最高機関としてのこの国会における審議というものは真剣には展開されないということにならざるを得ないので...全文を見る
10月02日第121回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
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○古堅委員 長官にお尋ねします。  最近、沖縄の報道関係で、長官の沖縄訪問についてのものが大変多うございます。長官は御就任されて以来、沖縄を何度御訪問されましたか。
○古堅委員 来年三月に二次振計が切れます。三次振計に向けて関係者一同、真剣な努力が払われている、そういう状況なんですが、そういう中で担当の長官が沖縄を幾度にもわたって現地を調査され、それなりの思いを込めて努力をされる、そういう御努力を多とするものでありますら大事な点は、あの復帰に...全文を見る
○古堅委員 沖縄の知事広報室が発行いたしましたものによりますというと、沖縄の米軍及び自衛隊基地の資料の中で、米軍基地の施設面積が一九七二年、八十七施設、二万八千六百六十一ヘクタール、それに対して一九九〇年三月現在では、四十五施設、二万五千二十四ヘクタールとなっております。確かに施...全文を見る
○古堅委員 なかなか重要な課題でありながら思うように進まない。そこにはそれなりの理由があるわけで、直接の所管庁でありませんけれども、今御返事がいただけませんでしたが、きちっとした総括的なことについても検討いただいて、開発庁なりに努力できる点、間口を広げて懸命な努力をされることが大...全文を見る
○古堅委員 ぜひ御努力を願いたい。あえて重ねて申し上げるのですが、この二次振計の十カ年間で、面積にしてはわずかに一%しか減らされなかった。これでは百年かかるテンポですよ。そういうことが許されないだけに、ぜひ開発庁の方からも振り返って総括もされながら、真剣な御努力を強く要望しておき...全文を見る
○古堅委員 沖縄の離島の急患搬送は、現在、主として海上保安庁と自衛隊の輸送ヘリ等の協力を受けて実施されております。しかしながら、現在運航している輸送ヘリには救急医療システムが十分でないために、医療関係者の間で、狭くて騒音、振動が強く、医師の応急処置すら困難な場合が多い、このように...全文を見る
○古堅委員 今年度は実現しなかったという経過もございますから、ぜひ来年度は要求されたその二機が実現できて、地元の要望にもこたえられるような努力を強くお願いしたいというふうに思います。  沖縄の離島の急患問題にもかかわって、より具体的なものをちょっとお尋ねしますが、急患輸送体制の...全文を見る
○古堅委員 時間が参りましたので、もう質問をこれで終わらせていただきますが、その他質問について通告は申し上げておきましたが、時間がございませんので割愛させていただきます。  長官、あえて再度ですが、県からの相談がございましたら、久米島での県立病院の問題についても前向きに検討して...全文を見る
○古堅委員 終わります。
10月02日第121回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○古堅委員 世界文化遺産及び自然遺産の保護条約の批准の問題について、最初にお尋ねします。  一九八七年七月二十三日、参議院予算委員会で、日本共産党の内藤議員がそれに関して質問い一たしました。当時の倉成外務大臣も稲村環境庁長官も、その批准に向けて鋭意努力する、そういう答弁をされて...全文を見る
○古堅委員 百十七カ国が加盟するまで日本はその結論を出してこなかった。いかにそれがおくれてきたかはその数字を見るだけでも歴然たるものがございます。日本は、いかなる障害があって批准がおくれているのか、その理由を明確に御説明願いたいと思います。
○古堅委員 どこかそれに反対している省庁でもあるのですか。それともただ単に、二十年近くも過ぎて今日に至っだということは、外務省を初めとする日本政府がそれに対する真剣な意欲がない、そういうところに尽きるのですか。もう一度お尋ねします。
○古堅委員 それでは、いつ国会への承認手続をとられますか。もっと具体的に突っ込んで申し上げれば、来期の通常国会には提案されるおつもりですか。
○古堅委員 そんな気の長いことをお尋ねしているのじゃないのですよ。来期の通常国会にも出されるおつもりは今のところないのですね。
○古堅委員 明確におっしゃれないほどにまだ何らかの重大な障害があるとでもおっしゃるのですか。何が障害になっておるのですか、明確にお答えください。
○古堅委員 今おっしゃる趣旨を生かして最善の努力を払い、できるだけ次の通常国会に提案する、そういう努力をされるという面ではお約束いただけますか。
○古堅委員 あなたお一人だけが責任を持っている、あなたが最高責任者であるというふうにも理解してない面もありますから、ここでそれ以上のことは申し上げませんが、しかし、言わんとしている趣旨を受けとめていただいて、最善の努力を払ってください。もう余りにも長過ぎます。やるのかやらぬのかが...全文を見る
○古堅委員 それでは次に進みます。  ブッシュの核戦力削減措置問題についてお尋ねします。  ブッシュ大統領は核戦力削減措置を発表いたしました。ワルシャワ条約機構の崩壊とソ連の激変など東西の冷戦の対抗の枠組みが崩れて、世界的に核兵器は不要であるとの世論と運動が強まるもとで、世界...全文を見る
○古堅委員 私が力を込めて申し上げようとしているのは、究極の目標ということで遠い遠いかなたに追いやるのではなしに、核兵器などを持っておるべき理由、それを是認するわけにはいかぬという日本の立場から速やかに展開せぬといかぬのじゃないか、そこをお聞きしたいのですよ。  ブッシュ大統領...全文を見る
○古堅委員 ブッシュ大統領が言っております、協議した、そういう形のものですか。ただ単に、ペーパーを示された、こういう発表をしますよというふうな連絡的なものですか。
○古堅委員 コメントを求められた、そのときに、総理はすべての核兵器は廃絶すべきだということもおっしゃらなかったのですか。
○古堅委員 あなたの悪い癖だよね。質問に答えなさいよ。なぜ質問しないことを、翌日の発表のことを言うのですか。先ほど玉城議員に対するあなたの答弁というのも、そばで聞いていましても本当に怒りが頭にくる、そんな感じですよ。  結論的には、首相は何も主張されなかったということなのでしょ...全文を見る
○古堅委員 横須賀を母港化した空母インディペンデンスを中核とする米第七艦隊は米軍の核抑止力を構成するというのが日本政府の言ってきたことなんですけれども、これは今も変わりありませんか。
○古堅委員 今回の削減措置では、平時は一切、この第七艦隊のすべての艦船からもすべての核兵器が撤去される、平時には核兵器積載なしということになるのでしょうか。
○古堅委員 それでは、前へ進めます。  この削減計画はいつから実施されるのですか。伝えられるところでは六カ月後と言われるけれども、六カ月後は一切の艦船から核がおろされるということになるのでしょうか。
○古堅委員 既に若干の報道もあるところですから、日本政府がそういうマスコミでの報道の範囲さえも知らない、ここに答えられないということでは、それ自体が大変な問題だと思うのですね。  この削減措置には、海外配備の空軍の核兵器については触れられておりません。日本には嘉手納あるいは三沢...全文を見る
○古堅委員 もう聞きたくもないほどの同じことの繰り返しになっておりますが、アメリカの言い分をひたすら信じ切って、国民の重大な疑惑にも何ら答えようとする態度がない、みじんもそういうところがないということは、まことに重大な問題だと申さねばならぬのですね。もう、これ以上そういう態度をと...全文を見る
○古堅委員 アメリカの核抑止力に依存する、アメリカの核の傘のもとで日本の安全を守る、そういう虚構に基づいた考え方をずっと言い続けてまいりました。お日様が照って、空はさんさんと輝いているのに、アメリカが雨が降るよというふうに言ったといって、アメリカの雨傘に一緒にしがみついて道を闊歩...全文を見る
○古堅委員 それは正しいんだ。ただ、憲法があります、だから憲法の禁じている戦力、軍隊もあるはずがないなどというふうな形で現実を見るわけにはいかない。非核三原則があります、だから核兵器にかかわって持ち込ませることもしない、通過させるなど考えてもいないなどというのとも意味が違うのです...全文を見る
○古堅委員 要するに、ソビエトが提起している核実験の禁止、それは日本政府としては好ましいことだ、そういう方向に行くべきだというお考えなんですね、念を押してお聞きします。
○古堅委員 大臣にお聞きします。  核実験を禁止することはいいことだ、日本政府としてもその立場は肯定できるというのであれば、ブッシュ大統領が核兵器削減について演説されたそれを評価して、ソビエトにもその方向に進めるように日本としても振り向けようというのが総理の意思表示でもあったな...全文を見る
○古堅委員 今ソビエトから新たな提起が出ておるだけに、先ほど局長からも説明があったように、アメリカはそれをやろうとしているんじゃないかというまた一万の核大国の態度というものもあるゆえに、この時期にそれにかかわる具体的な努力をするということは、世界的な意味合いにおいても評価を受ける...全文を見る
○古堅委員 沖縄米軍墓地機能の世界的位置づけと拡大について若干質問させていただきます。  今問題となっていますブッシュ大統領の演説の中で、もう一つ重要なところがございます。昨年八月の新防衛戦略に言及したところで、こう言っています。「今度はこの概念に基づいて、米国の戦略を再構成す...全文を見る
○古堅委員 ちょっと時間もございませんので、急いでもう少し具体的な問題を聞きたいと思います。  クラーク基地の閉鎖に伴う沖縄への移駐、それが一時的だと外務省が言ってからもう一カ月が過ぎました。定着しつつあります。これは、今引用いたしました「再構成」、そういうことにかかわる内容と...全文を見る
○古堅委員 一時的だといっても、沖縄は、その事態がどのようにいくであろうかということを、定着との関係において考えて、総反発しています。この間、県議会で、全会一致でそれに対する抗議の意見採択がなされ、政府、国会への要請がなされました。そういう県民意思にかなうような形で努力をするのが...全文を見る
○古堅委員 そんな弁明は許せぬ、そういうことを申し上げて、終わります。
11月20日第122回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第5号
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○古堅委員 総理に伺います。  自衛隊が武力の行使を伴うか伴わないかにかかわらず海外に派遣できないことについては、我が国の憲法、平和原則と第九条に照らして実に明々白々であります。PKO法案に問われている根本もここにございます。総理は、我が国の国際貢献にはできることとできないこと...全文を見る
○古堅委員 一九五四年六月二日、参議院本会議は、自衛隊の海外出動を為さざることに関する決議を採択しました。その内容は、  「本院は、自衛隊の創設に際し、現行憲法の条章と、わが国民の熾烈なる平和愛好精神に照し、海外出動はこれを行わないことを、茲に更めて確認する。」 となっており...全文を見る
○古堅委員 この決議は、憲法の平和原則と九条を確認して、自衛隊の海外派兵、派遣そのものをしないと決議したものであります。それは、木村篤太郎大臣がその本会議に出席して、自衛隊は「直接並びに間接の侵略に対して我が国を防衛することを任務とするものでありまして、海外派遣というような目的は...全文を見る
○古堅委員 総理は、現在の七百数十名の国会議員の中でただお一人この決議に参加された議員であり、この決議に関する議論がどういうものだったかは、記憶が薄らいだ、そういう面があったにしても基本的にはおありだと思います。この決議で言う海外出動が武力の行使を伴うものであるとの解釈あるいは論...全文を見る
○古堅委員 私がお尋ねしたのは、その決議を全会一致で採択するについて、海外への出動は許さぬという内容にわたり、出動というのは武力の行使を伴うものであるとかないとかそういうことでの論議をされた、そういうことがあったかということを確認を求めているわけです。
○古堅委員 この決議の趣旨説明をされるに当たりまして、当時の鶴見議員が明確にしています。どのような条件もつけずに海外出動というものを禁止するということでの国民の意思に基づいて参議院で決議するんだという趣旨になっておるんです。ごまかそうとされてもこれは通用いたしません。  この決...全文を見る
○古堅委員 あなたが参議院の決議の趣旨を体して正確におっしゃることができれば、国会議員七百数十名の中でたったお一人、本当に生き証人としての名誉ある地位を確保することができます。今のような形でごまかそうという態度では、そういう名誉ある地位をあなたが持つということはできないですね、残...全文を見る
○古堅委員 防衛庁長官、八十一ミリ、百七ミリ迫撃砲あるいは重機関銃などの重火器を法律上携行してはならないのか、携行してもよいことになっているのか、法律解釈として明確にしてください。その他の説明は要りませんよ。もしこのような重大器の装備はできないというのであれば、法案のどの規定か、...全文を見る
○古堅委員 なぜ質問に答えないのですか。
○古堅委員 だからお尋ねしておるのですよ。  もう一度尋ねますよ。八十一ミリ、百七ミリ迫撃砲あるいは重機関銃などの重火器を法律上携行してはならないのか、携行してもよいことになっているのか。
○古堅委員 言いにくいところが、それを法律上否定されてないというふうなところだと思いますが、法律にこのように否定されていますというふうな形で言えないということは、逆に、それを否定することができない、肯定せざるを得ない法律の内容になっているんだということだと思うのですよ。だからそこ...全文を見る
○古堅委員 国連文書にそういう内容になっておるという理解でもございますか、単に報道されておるということではなしに。
○古堅委員 つまり、法案において自衛隊がPKFに参加する際に、携行を否定していない八十一ミリ及び百七ミリ迫撃砲というのは、大隊指揮官ももちろんですが、軍司令官にも発射権限があります。それは個人の生命、身体の防衛のための武器ではなくて任務遂行のための武器であるからこそそういう扱いに...全文を見る
○古堅委員 質問にまじめに答えてください、まじめに。ふざけていますよ、本当に。  このPKFは任務遂行のための武力行使も許されるが、それに参加する場合でも日本は任務遂行のための武力の行使は憲法で許されないということについては、政府も繰り返し言ってこられたとおりです。隊員の生命、...全文を見る
○古堅委員 今、武器本来の使い方ではなしに、照明弾を打ち上げるというふうなことであれば持っていくことがあるかもしらぬというふうなことは認めました。同時に、そういう武器が携行されるということは、必要に応じてはその武器本来の使用もあり得るというところまで発展していくのが携行なわけです...全文を見る
○古堅委員 何で法律上の解釈の問題について答えませんか。法律上は可能でしょう。可能でないんですか。
○古堅委員 もう終始質問には答えようとされないんですよね。答えられないんですか、答えられないような法案の審議しかできないんですか。質問には答えてないじゃないですか。繰り返し繰り返し質問しても、同じようなことで繰り返し逃げておられます。それでは前に進まぬということなんですよ。  ...全文を見る
○古堅委員 答えようとされない。そこがやっぱり痛いんだな。それは憲法とのかかわりがすぐに出てくるからなんです。これだけ繰り返し繰り返し短い時間で時間をとって執拗に質問をするんだけれども、それにずばり答えられない。そこにこの法案の持つ憲法違反としての重大な問題が潜んでおるんです。 ...全文を見る
○古堅委員 自衛隊は現在八十一ミリ、百七ミリ迫撃砲を装備しています。百七ミリ迫撃砲を例にとりますと、その要員は五人。構成は、司令部から伝えられる目標を部下に伝達して発射を命じる分隊長、照準を合わせる砲手、弾をセットする副砲手、弾薬を準備する二人の弾薬手から成っているといいます。 ...全文を見る
○古堅委員 今そのとおり認められましたが、この迫撃砲というものは、部隊としての武器使用そのものに当たるものでありまして、個々の自衛隊の武器使用だとは仮にも言えない、そういう武器だと考えます。そのとおりですか。
○古堅委員 今までこの審議などを通じて、複数人で使える武器についても個々の自衛隊の武器使用についての意思がたまたま集合的に一緒になって全体として使われるようなことになったんだというふうな説明がありました。自己の生命、身体を守るというふうなことからしますと、二人以上で使えるような武...全文を見る
○古堅委員 複数人で、二人であろうと三人であろうとこれは複数人ですから、軍隊たる自衛隊、それについての、どのような形でこの複数人が意思統一をしてやるんだというふうなことについてのそれなりの定めがあって武器というものは複数人で運用されることになっているというふうに思うのですよね。三...全文を見る
○古堅委員 それはあなた自身が現地に行ったときのことを想定して答えてごらんなさいよ。二人で機関銃を持っておって、やれ危険だというふうな形で、何のだれかれの指示もなしに、そういうふうな器用なことがすぐにできますか。そこはどのような自衛隊の運用の仕方になっておるのですか、実際に。皆さ...全文を見る
○古堅委員 自衛隊のこういう武器の使用については、今、PKFに参加した場合のことではなしに、一般的に、例えば外国からの侵略があった、自衛のための武器使用、武力の行使が許されるというふうなことを仮定したということになった場合の武器の使用などについても、そのように思い思いで個々の隊員...全文を見る
○古堅委員 こういう説明は成り立たぬと言うのですよ。あなたは、法律上は百七ミリの迫撃砲や八十一ミリの迫撃砲まで禁止されていない、これは携行できるような仕組みにしてある、その他にも複数人で使うような武器を携行する、そういう複数人で使う武器については、日常日ごろは、そういう上官、それ...全文を見る
○古堅委員 このPKFに参加する自衛隊というのは、その他の一般の隊員についての武器のかかわりとは全然別ですよね。個々に採用される協力隊というのは、それ自体が装備して行くなどとかいうふうなものとは異なって、武器を現地にあって必要という場合には貸与するという関係になっています。ところ...全文を見る
○古堅委員 自衛隊等、部隊等として武器を装備するというのは法案上は明確じゃありませんか。
○古堅委員 第六条の二項、ホの(2)、それには「部隊等」ということで、「規模及び構成並びに装備」について定めるというようなことになっておるのじゃないですか。
○古堅委員 それ以上自衛隊の部隊等が装備するというのは、どこに定められておるのです。あくまでも部隊等として装備していくのでしょう。
○古堅委員 この「装備」というのは「部隊等」には係らないという、そういうことですか。
○古堅委員 その内容がどのような形でなるにしても、個々人について現地に行ったときに武器を貸与しますなどとかいうものとは異なって、部隊等という一つの組織としてその装備は規定されているということには違いないのじゃないですか。違いますか。
○古堅委員 この「自衛隊の部隊等の規模及び構成並びに装備」ということ、その具体的な内容についてどう説明されようと、PKFに派遣、参加していく自衛隊というのは、個々人が武器を持っていくなどとかいうものは異なって、自衛隊という組織、部隊として防衛庁長官の指揮も受ける、そういう形で組織...全文を見る
○古堅委員 時間がだんだん差し迫ってまいりましたので次に進みますけれども、政府はこれまでこの法案の審議を通じて、大事な要求されている資料も提出しないままにこの国会の審議を乗り切ろうという終始そういう態度をとってまいりました。先ほど来私が引用いたしました国連の作戦規定、SOPや訓練...全文を見る
○古堅委員 この大事な資料の問題について、これまでもそういう答弁があったように思うのですが、それならもう一度突っ込んで、大事なことですからお聞きしておきたい。明確なお答えをください。いいですか。  こういう国連との折衝については、いつ、どなたが、国連のだれに対して、どのような方...全文を見る
○古堅委員 私が尋ねているのは、だれが、どなたに、そこを明確にしてください。もう一度お答えください。代表部などと言って、わからぬですよ。
○古堅委員 それじゃ文書の回答がありますか。文書の回答がありますか。
○古堅委員 これは、こういう憲法の重大な問題にかかわる審議ですから、一法案のその他の審議などというものとは意味が違います。だからこそこのような重大な問題にならざるを得ません。しかも、我が国憲法というのは他の諸国に類例のない平和条項を持った憲法であります。だからこそPKOの法案につ...全文を見る
○古堅委員 終わります。
12月02日第122回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第9号
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○古堅委員 私は、日本共産党を代表して、国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律案及び国際緊急援助隊の派遣に関する法律の一部を改正する法律案に対して、反対の討論を行います。  まず最初に、十一月二十七日に自民党と公明党によってなされたいわゆる採決の強行という暴挙に対して、...全文を見る