不破哲三

ふわてつぞう



当選回数回

不破哲三の1975年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月31日第75回国会 衆議院 予算委員会 第3号
議事録を見る
○不破委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、内外政策の一連の問題に関して、また予算の基本的な方向に関して、三木総理その他の閣僚に伺いたいと思います。  まず、最初に伺いたいのは、国民生活と政府の基本的な政治姿勢の問題であります。  これまで、六〇年代の高度経済成長政策時...全文を見る
○不破委員 まあ、結果として大企業本位になったということのようでありますが、いまの総理のお話を伺っていますと、戦後の混乱期から今日まで、成長を続けるためには高度成長が必要であった。しかし、われわれが問題にしているのは、戦後の混乱期からの復興過程ではなしに、一九六〇年代以後。もう六...全文を見る
○不破委員 その変わった判断は、三木総理は、技術的なことはデータもない、要するに中公審の判断を尊重するということだと思うのです。中公審と言いましても、総会あり、大気部会もありますが、この問題を専門的に扱ったのは、自動車公害専門委員会、ここだと思います。その自動車公害専門委員会の扱...全文を見る
○不破委員 私が聞いたのは、その自動車公害専門委員会が果たして資本から独立しているかどうか、国民には公開しないが、企業には筒抜けではないか、それで一体やれるのかということを伺ったわけであります。いまのお話ですと、総合部会には消費者代表も入っているから、自動車公害専門委員会の方は企...全文を見る
○不破委員 筒抜け問題はどうですか。そう言われていますが……。
○不破委員 私はここに自動車公害専門委員会の議事録の要旨を持っています。これはどこから出たものかと言いますと、自動車工業会が業界の加盟各社に配ったものであります。それも最初のうちはタイプ刷りです。だんだん審議が激しくなってきて対策を立てる必要が出てくると、もう自動車工業会の便せん...全文を見る
○不破委員 つまり、自動車公害専門委員会は企業の判断やデータをうのみにした、政府はこの自動車公害専門委員会の結論をうのみにしたということだと思うのです。いま大気部会とか総合部会とか言われましたが、恐らく総合部会に参加されている皆さん、大気部会に参加されている皆さんも、一番肝心の審...全文を見る
○不破委員 私が伺っているのは、そのこととあわせて、五十一年度規制を新しいそういう委員会で抜本的に再検討し直してもらいたい。この審議に基づく答申をそのままうのみにして、政府が告示を強行するつもりか。それとも、いますぐやり直すとは言えないでも、こういう議事録を検討されて、内閣として...全文を見る
○不破委員 そう言われますが、一たん中公審が決めたものを再諮問を決めたのは昨年ですよ。つまり、中公審が一遍決めたものが絶対変えられないものであるならば、何であなた方は昨年再諮問したのですか。つまり、事情が変われば再諮問できるというのは、あなた方みずから実行したことじゃありませんか...全文を見る
○不破委員 そう言われますが、三年前に決めたときには、今度決めるときには「許容限度の設定年次をいたずらに遅らせることは厳に避けるとともに、技術的に可能なかぎり最もきびしい許容限度の設定を行なうものとする。」それで諮問されたわけでしょう。私は、その諮問のとおり、内容が、果たして「技...全文を見る
○不破委員 三木さん誤解をされているようですが、私はここで即答せよとは言っていないのですよ。こういう材料を提供するのだから、そのことを検討して、この材料を吟味した上で、再検討する必要があるかどうか吟味をすることを求めているのですよ。それを、絶対変えない、何が起きてきてもこれは変え...全文を見る
○不破委員 この問題になると、三木総理も非常にがんこにがんばられる。私はそれにはやっぱり背景があると思うのです。というのは、この議事録でもう一つ特徴的なことは、科学者といってもかなりの方が、技術者といってもかなりの方が、通産省あるいは運輸省、そういう政府関係の研究所の方であります...全文を見る
○不破委員 そうすると、公害産業からの献金も悪ではない、今後もらわれるというお考えですね。
○不破委員 前毛利長官は、自動車産業は公害産業だと、そう言ったわけです。つまり、田中内閣の環境庁長官よりも、三木内閣は、企業献金は悪でない、それに固執する点では後退している。これは明確であります。それは三木内閣のクリーン度をはかるものとして伺っておきましょう。  それから、いま...全文を見る
○不破委員 私は別に字引の話をしているわけじゃないのです。自動車産業の公害が問題になっていて、政府が取り締まる立場にある。ところが、その取り締まりの姿勢が決まらぬ。それの背景に献金がある。これだけの事実を明らかにして、それでもなおもらうつもりがあるかと聞いたら、あなたはもらうと言...全文を見る
○不破委員 それでは私は次の問題に移りたいと思います。  次の問題は民主主義の問題であります。  総理は、施政方針演説で、私はいかなる暴力にも反対するということを明言されました。私は、いま日本の国会で、日本の国の政治で暴力が問題になる場合、いろいろな暴力がありますが、国の政治...全文を見る
○不破委員 いま挙げた四つの中で、私が特にきょう問題にしたいのは、解同朝田派の問題なんです。これは特別な理由があります。  というのは、この解同朝田派の暴力というのは、ほかの暴力とは多少違いまして、ほかの暴力に関しても、いろいろな党利党略から、あれはみんな共産党反対だから、泳が...全文を見る
○不破委員 町の問題ですが、ことしの一月十一日に、丸尾という、あなた方が二度逮捕されたこの主犯ですね、主犯とされている容疑のある人物ですが、彼を議長とする八鹿高校差別教育糾弾闘争共闘会議というものが、組織の再編成を行いました。ここにその再編成の文書がありますけれども、これを見ます...全文を見る
○不破委員 文部省が県の教育委員会からそういう報告を受けていないということは、きわめて奇怪なことだと思うのです。  この間、参議院で星野議員が、南但馬では一月の十八日に、事もあろうに中学生を全部集めて、そしてこの犯罪を起こした解同の丸尾派、これの応援の決起大会をやった、それにつ...全文を見る
○不破委員 いま具体的な指導をしたと言われました。たとえば寄せ書きの問題についても徹底しないわけです。これはきのう現地から受けた報告ですが、生野小学校という小学校では——小学生ですよ、すべての学年の小学生に、丸尾らの逮捕者に対する寄せ書きを、先生が率先してやらしている。中学じゃな...全文を見る
○不破委員 兵庫県の教育委員会が出した回答についても御存じですか。
○不破委員 知っての上で、兵庫県教育委員会について、そういうことを言われているんだとしたら、私はこれは問題はもう少し深刻度が中央の方にも及んでいると見ざるを得ないかもしれません。というのは、この質問と回答は、きわめて日本の教育の歴史の中でも異常なものであります。  紹介しますと...全文を見る
○不破委員 教育の問題は、これは非常に重大な問題であります。兵庫県の教育委員会のもとには、何百という、小学校、中学校、高校合わせると千二百十八の学校が預かられている。そこに通っている生徒、児童の数は七十八万人であります。そういう膨大な学校とたくさんの数の子供たちに対して責任を負っ...全文を見る
○不破委員 あと一つ伺いたいのですが、兵庫県では、県の教育委員会が同和教育指導員というものを、五十六名ですか、任命しています。この中に、南但馬で言いますと、解同の組織の書記長であるとか、書記長代理であるとか、支部長であるとか、そういう者が任命をされるわけです。それで県から六万円ほ...全文を見る
○不破委員 午前に続きまして質問をいたしますが、今度は、外交、安保の問題、これについて伺いたいと思うのです。  総理は、代表質問のときにも、安保の問題に関して、野党といえども、日米安保条約堅持ということは当然の前提として、日本の政治を議論すべきじゃないかというような意味の発言を...全文を見る
○不破委員 別にわれわれ強要されるつもりはありませんが、三木さんがいま言われたこと、成熟度を、三木さんが言われたとおりに解釈すれば、そうなるということを少し翻訳して申し上げただけであります。  それで、先ほど宮澤外相が極東の平和ということを言われました。その極東の平和の概念の中...全文を見る
○不破委員 じゃ三木総理に伺います。  前内閣のときに、日本と中国の間に共同声明を出しました。そして平和五原則を確認すると同時に、一つの中国の立場をとられました。アメリカがもしこの立場に反して、台湾の防衛、つまり台湾を防衛することになれば、いわば日本政府の立場から言えば、一つの...全文を見る
○不破委員 外務大臣のレベルですと、そういう答弁になるのかもしれませんが、今度は総理大臣のレベルで、もう少し高度な答弁を聞きたいのです。  お答えできないというのでは、国会の議論にならないのです。安保条約というのは、厳格な解釈の問題でありますから、いろいろな問題を出されて、それ...全文を見る
○不破委員 では、もう一遍、明確に伺います。  戦争が起こったらどうするかと聞いているのではないのです。安保条約に言う極東の平和の中には、極東には、日中間のあの共同声明が出された以後も、台湾が入るというようにお考えなんですかどうかと、改めて聞きましょう。
○不破委員 そういう立場がようやく明確になりましたが、そうすると、その国内問題のために、米軍を日本の基地にそれに備えておくということは、安保条約の趣旨には現状では合わないと思いますが、いかがでしょう。
○不破委員 私は、将来の問題ではなくて、現在の解釈を聞いているわけなのです。どんな部隊でも任務があるわけです。自衛隊だって任務なしにいるわけではないでしょう。みんな任務を持って、一定の役割りをするつもりでいるわけでしょう。現在の日本に台湾の防衛を任務とした部隊がいるとしたら、それ...全文を見る
○不破委員 必要です。
○不破委員 台湾の問題ですよ。そんなことは別に聞いてないのですよ、そんな幼稚園みたいな話は。台湾が極東に入るのかどうかと……。
○不破委員 法律的な解釈としては、外務大臣は、台湾と中国の間に問題が起きたらば中国の国内の問題だと言われたでしょう。その国内問題のために、法律的には日本の基地を貸すことになるのですか。はっきりしてくださいよ、これは大問題でしょう。専門家の意見を聞くと、専門家がいよいよ怪しくなるの...全文を見る
○不破委員 時間もありませんから、少し具体的に伺いましょう。総理は、どうも定見をお持ちのようでないので、立ち上がりませんから、もっと具体的に伺います。  沖縄には嘉手納に米空軍がいますが、あそこに第一八戦術戦闘航空団というものがあります。これは昨年九月の嘉手納空軍基地の再編制で...全文を見る
○不破委員 その米軍の支援体制の地域は、どの範囲ですか。
○不破委員 そうすると、つまり朝鮮で問題が起きようが、あるいは台湾と中国の間に問題が起きようが、その戦争に参加するつもりの部隊というように解釈をしていいですか。
○不破委員 これはきわめて重大なのです。つまり、中国との間にああいう共同声明を出し、一つの中国という立場に立ちながら、もし一たん台湾が中国との間に事を構える、そういうことになった場合には、日本におる米軍は、その台湾の側に立って戦争をする、それをちゃんと承知の上で、嘉手納に基地を貸...全文を見る
○不破委員 そろそろ三木さんに見解を伺わないといけないと思います、これは重大な国際問題ですから。  一体、日本にある米軍が台湾防衛の任務を持っているかどうかということは重大問題なんですよ。これを認めるのが、中国との国交回復後の安保条約なのか、それとも、それをその部分に関しては認...全文を見る
○不破委員 私は明確な答えを期待しているのです。それは問題は明確だと思うのです。あなた方は、中国と国交回復の共同声明を出された。一つの中国という立場をとられるというように明確に約束された。だから、そこから出てくる答えは、さっき宮澤さんが言われたように、台湾海峡をめぐる事態は中国の...全文を見る
○不破委員 外務大臣がアメリカと条約を結んで——宮澤さんは、日米交渉にはかなり歴史的にお詳しいと思っているのですが、在日米軍に関してそれぐらいの認識しかお持ちでないとしたら、これまた私は非常にはだ寒い、心寒い思いがします。何も地域的任務を持たないで、安閑として暮らしている軍隊なん...全文を見る
○不破委員 これは戦争計画書ではないのですよ。作戦行動要領、つまり、あなた方の言う平時におけるこの部隊の訓練や行動や活動や、そういうものを定めたものであります。だから戦争をやるということはここには書いてありません。書いてあったら大変です。しかし、この部隊が朝鮮での地上攻撃、朝鮮で...全文を見る
○不破委員 要望はいいですが、福田さんの記録によりますと、つまり、これからアメリカに申し入れをする、警告を発する。日米間ですから、法的にはいろいろむずかしい問題があるのですが、これは解決し得るのではあるまいかと、かなり外務大臣として明確な見通しを言われました。私は、アメリカがその...全文を見る
○不破委員 できるだけ最小限にしたいということで、結局、前佐藤内閣のときには、本土復帰後は日本の国内では核訓練はやらせないようにすると、政治的な約束を国会でされたのに、それが破られた。破られても、最小限にするという言い分だったから認める、これがいまの内閣の立場だと思うのです。しか...全文を見る
○不破委員 宮澤さんに伺いますが、それなら、万一の場合には、米軍が日本の国内に核を持ち込んで、日本政府がそれを事前協議で認める、こういうことはあり得るわけですか。
○不破委員 核攻撃を受ける心配があるから、受けた場合の防衛策について訓練をするというならわかります。私が言っているのは、防衛訓練じゃないのです。核爆弾を落とす訓練であります。飛行機が嘉手納から飛び立って、核攻撃を他に対してする訓練であります。だから伺っているのです。そういう、仮に...全文を見る
○不破委員 それなら、あなた方はそのことを、日本はどんな場合にも核兵器の持ち込みは認めないということを、アメリカにはっきり通告したことはおありですか。
○不破委員 それなら、そのことが十分わかっているアメリカが、核兵器を嘉手納に持ち込まなければ意味がないような任務をこの部隊に与え、嘉手納に核兵器を持ち込まなければ実行できないような演習をやり、いざというときに備えているというのは、どういうように解釈したらいいのでしょうか。アメリカ...全文を見る
○不破委員 核攻撃をする任務を持っていない者が、その訓練をするわけはないのです。訓練というのは、いざ戦争というときに間違いなく任務を果たせるようにやるのが訓練ですから、戦争が始まったときにそういう任務を持たない部隊に、訓練のときだけは別のことをやらせる、そんなむだな時間の使い方を...全文を見る
○不破委員 そういう核兵器の持ち込みは認めないのが日本の確固とした立場であるなら、そういう核攻撃の訓練を日本の国土内でやらせないこと、これは当然じゃないでしょうか。核攻撃の訓練を認め、いざというときには持ち込んでやるんだという構えにある米軍を認めて、それで日本は核部隊を認めないと...全文を見る
○不破委員 それなら伺いますが、私がいま言ったような、米軍がこういう演習場で核訓練をやっていること、沖縄の米軍が台湾にまで出かけていって台湾で核訓練をやっていること、そういうことは米軍から通報がありましたか。
○不破委員 あなたは何も研究されないで、核攻撃を受けたときの訓練だというように断定をされますが、それは全くこっけいです。よくごらんになれば、これはまさに核攻撃を受けたときの、戦闘爆撃機の核によるさまざまな地上部隊に対する攻撃訓練だ。戦術空軍ですから、戦略爆撃機じゃないんです。敵の...全文を見る
○不破委員 核戦争を防止する、それからまた、日本が核戦争の基地にならない。日本が基地にならなければ、核戦争の起こる確率は非常に減るわけなんです。だからこそわれわれは言っているのです。そのために、核戦争の任務を持ったような部隊は日本から排除するというのが、政府が前々から宣言している...全文を見る
○不破委員 最後に。私、けさ大企業サイドの問題について伺いました。民主主義の問題についても伺いました。最後に、外交の根本問題として、安保の問題というものも伺いました。しかし、率直な感想を申しますと、安保の問題では、佐藤内閣末期の佐藤首相及び福田外相の答弁よりも、はるかに後退した答...全文を見る
07月03日第75回国会 衆議院 本会議 第35号
議事録を見る
○不破哲三君 私は、日本共産党・革新共同及び公明党を代表し、ただいま議題となった三木内閣不信任決議案について、提案の趣旨を説明し、同僚諸君の御賛成を得たいと思います。(拍手)  まず、決議案文を朗読いたします。     三木内閣不信任決議案   本院は、三木内閣を信任せず。...全文を見る