不破哲三

ふわてつぞう



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不破哲三の1979年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月03日第87回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○不破委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、国政の上の当面の一連の問題について、大平総理初め関係閣僚に質問したいと思います。  まず最初にグラマンの問題でありますが、グラマン、ダグラスの問題は集中審議も予定されており、また、特別委員会も設けられておりますので、私はここでは...全文を見る
○不破委員 そうしますと、大平さんが出られていないニクソン・田中会談でこの航空機の問題が話し合われたか話し合われなかったかということは、大平さんはどなたからお聞きになったのでしょうか。
○不破委員 ニクソン・田中会談はさしで行われたとよく言われますけれども、そのニクソン・田中会談について、大平さんが出られなかった会談の中身はだれからお聞きになったのでしょうか。
○不破委員 しかしこの種の問題は、いま裁判で行われておりますように、話し合われたとしても、話し合われた中身が外務省に打つ電報の中に載るような、そういう性格のものではないわけですね。だからこそ、裁判で果たしてそれが何であったのかということも問題になっているわけで、大平さんは、しばし...全文を見る
○不破委員 しかし、考えられないことが起きたから、一国のかつての総理が、総理時代の行動のためにいま裁判にかけられているわけですから。  私、なお念のために伺いたいのですが、たとえばアメリカのグリーン国務次官補は、首脳会談の際に行われた首脳以外のレベルの会談、つまりアメリカの側で...全文を見る
○不破委員 大平さんがしばしばハワイ会談に疑惑なしということを言われるのですけれども、いま伺ってみても、疑惑なしというのは、公式のルートで外務大臣であった大平さんに報告された限りでは疑惑がないということの以上に出ないと思うのですね。ですから、私はこの点でも、疑惑なしということで簡...全文を見る
○不破委員 先ほどの大平さんの話ですと、いろいろ非公式の会談その他を含めて、大事なことは全部本省に送電している。送電しているというのは記録が残るということなんですね。いまの園田さんのお話を伺いますと、その当時の公式会談以外何の記録もない。何の記録もないようにされたということは、か...全文を見る
○不破委員 この点は、向こうと食い違っているばかりでなしに、あのロッキード裁判で検事側の冒頭陳述にも、何人かの証人を挙げて、証人といいますか人を挙げて、田中角榮氏から直接ハワイ会談でニクソンから頼まれたということを聞いた話が何人かある。それからまた、アメリカの側では、トライスター...全文を見る
○不破委員 次の問題は、この疑惑に包まれたE2Cの問題と予算の問題なんですが、大平さんは何遍も、疑惑は疑惑として徹底的に究明するが、しかしE2Cの採用はそういう問題とは別個に、純粋に防衛上の理由から決定したのだから、これはそれとして切り離して扱ってほしい、こう言われておりますね。...全文を見る
○不破委員 それで、その解明すべき疑惑ですね。これはこれまでSECの報告や、あるいはグラマン社側の証言や、それからまた日商岩井関係から出てきた事実や、そういうものでも明らかなように、E2Cを日本の政府、自衛隊に採用させるために工作をしろ、その工作が行われた疑惑なんですね。  そ...全文を見る
○不破委員 いま山下さんが説明されたことは、今度の疑惑が起きる前説明されていた筋道なんですね。つまり、大方の方はそういうことで進んでいたんだろうと思っていた。ところが、そのやさきにアメリカのSECの方から、実はその裏に工作があったということが一月四日に発表されて、それが日本では一...全文を見る
○不破委員 この問題については、防衛庁というのはいわば、言葉は悪いですけれども、意思決定過程が問題になるわけですから、疑惑について、被疑者と言うと悪いけれども、そういう立場にあるわけですね。それで、従来そういう問題が説明されていた。ところが疑惑が出てきた。その疑惑について本当かど...全文を見る
○不破委員 だから私は、言葉は悪いがと言ったのですよ。つまり、疑惑を解明する、国防会議や防衛庁がE2Cを採用したりPXLを採用したりする、この採用の決定の過程に疑惑に当たるようなことがあるかないかを調べるのが疑惑の解明なんですから。だからその点では、言葉は悪いが、そういう点を調べ...全文を見る
○不破委員 もっぱら防衛庁を信じての決断だというお話ですが、私は、先ほど山下さんが、機種がいろいろある場合は疑惑があり得るが、機種は一つしかないのだからということはやはり大きな問題だと思うのです。と申しますのは、チータム氏自身が言っておるように、早く買わせる、この国会でも、なぜこ...全文を見る
○不破委員 それで、政治姿勢の問題として伺いたいのですが、この問題をよく、刑事上の問題と道義上の問題といいますか、両面から考えますけれども、刑事上の問題として扱います場合には、どうしても時効の問題など出てきて、かなり重大な事実があってもいわば裁判になじまぬという問題がありますね。...全文を見る
○不破委員 つかぬことを伺いますが、大平さんは作家の井上靖さんと御面識がありますか。──大平さんは、作家の井上靖さんと去年対談されたことがありますね。その席で、私ここにその対談の記録を持っているのですが、そういうことに関連して非常に大事なことを言われているのです。というのは、これ...全文を見る
○不破委員 断られた立場はそれでわかりますが、しかし、いまはそういうことから始まった航空機汚職の疑獄の究明が日本の国政上重大な問題なんですね。大平さんは、たとえば黙ってお金を見て、これがアメリカから来たものか日本から来たものかわかるわけないわけですから、説明を受けたと思うのですが...全文を見る
○不破委員 しかし、日本の金でなしにアメリカから来たお金だとわかったのでしょう。なぜわかったのですか。
○不破委員 しかし、これがアメリカの資金だということを大平さんがわかったから断られたのでしょう。  では聞き直しますが、浪人というのはだれですか。いまロッキードの裁判で出ているような人と関係がありますか。
○不破委員 しかし、ただ選挙のときに資金を提供したいという話であれば、これが受け取れる財界の金か、それとも大平さんの立場から言って受け取れない外国籍の金か、これはわからないわけでしょう。大平さんはその話を持ってこられたときに、これはアメリカ筋の金だからといってお断りになった。それ...全文を見る
○不破委員 それでは、その浪人を紹介した政界の先輩というのはどなたですか。
○不破委員 しかし、これは私は非常に重大なことだと思うのですよ。いまのたとえばロッキードにしても、ダグラスにしてもあるいはボーイングにしても、グラマンにしても、日本の民間や自衛隊がアメリカから飛行機を買うというときには必ず汚職の問題、腐敗の問題、疑惑の問題がつきまとう。それはどこ...全文を見る
○不破委員 大平さんが疑惑の中心にいるということを言っているわけではないのですよ。大平さんが日本の国政の責任者として、その当時は官房長官としてそう重大視されなかったかもしれませんが、それから後、これだけ日本の政界が航空機汚職によって腐敗してきている、政財界に腐敗の問題が起きている...全文を見る
○不破委員 この問題について中身は言えないというのが大平さんの立場なんですね。しかし、私はこれは国政上の問題として非常に重大な問題なんで、ここですぐ言えないなら、中身について明らかにするように理事会でぜひ検討願いたいと思うのですが、いかがでしょう。
○不破委員 これは委員会としても非常に大事なことだと思うので、私は重ねて委員長にもお願いをしますし、大平さんにも、疑惑の解明ということはまさにこういうことをふたをしないで、一つ一つ明らかにすることから生まれるわけですから、日本の政治全体に、国民の前で責任を負う政治家なら、ぜひこの...全文を見る
○不破委員 楽観しているかどうかを聞いたんじゃなくて、楽観できない状況の中で、その物価を抑えるためにどういう強力な施策をやろうとしているのか。上げるための施策はなかなか強力なんですよ。政府自身が認めているように、公共料金の値上げは、寄与率が去年よりもはるかに大きいだろうし、国債の...全文を見る
○不破委員 いま二度伺いましても、上げる方の政策がきわめて具体的で影響が非常に明瞭であるのに対して、これを安定させる方の施策というのは、大体旧来言われていることの繰り返しという点で、やはり非常な物価危険内閣だということを痛感せざるを得ないわけですが、ここにいまの経済情勢の、政府の...全文を見る
○不破委員 同じですか。
○不破委員 二百円以上に上がるのは食いとめたいというように受け取れるお話だったのですが、私はいまの円の実力ということは、国民の側から言えば円の購買力なんですね。購買力の点で、たとえばドルとの関係を調べてみると、たしか労働省が、これは労働省の一昨年の十二月の統計調査月報ですが、ここ...全文を見る
○不破委員 いまの問題は、大平さんが言われるように単なる国際間の制度の問題に還元できるものじゃなくて、この制度の中で安くなるところもあれば高くなるところもあるわけですから、その制度の中で日本がなぜ円高になるかという問題は昨年も議論いたしましたし、ほかの機会に述べましたので、きょう...全文を見る
○不破委員 それで私は、その点で日本の政治はヨーロッパに比べても大分おくれていると思うのですね。たとえばいまの日本では、よく、自由経済だから企業の減量とか解雇とか雇用とか、これは基本的には企業任せがあたりまえじゃないかという考えがかなり強いのですけれども、調べてみますと、たとえば...全文を見る
○不破委員 それから労働時間の問題で、私は有給休暇の問題が非常に大事だと思うのです。  これは労働省も重視をされていますが、この間の日経連の賃金、労働時間調査でも、日本の労働時間がアメリカやヨーロッパに比べてけた違いに長い。そのかなりの部分は有給休暇が短過ぎるからだということを...全文を見る
○不破委員 これはぜひ調べていただきたいのですが、私調べた限りでは、大多数の企業がそういう生産計画を組んでいます。それで過剰人員だと言うわけですね。  それで、これは実は住友銀行というところで去年の五、六月号の経済月報に、そういう点で解決をしたらどれぐらい雇用が生まれるかという...全文を見る
○不破委員 それで、私大事だと思いますのは、いままでキーパンチャーとか金銭登録機とかあるいは電話交換手とか、非常に特定な分野で起きてきたこの病気が、減量経営の中で生産の基幹部門で生まれている。特にコンベヤー作業労働者ですね。このコンベヤー作業に従事している労働者が減量経営の中でど...全文を見る
○不破委員 ところが、キーパンチャーに対する作業基準を読んでみましたが、そうすると、一日の実働時間は三百分に限る、つまり普通は七時間半の労働の中でも、その作業に従事するのは実働五時間分にせよと書いてあるわけですね。  それから、私電電公社の状態も調べてみましたが、電電公社ではた...全文を見る
○不破委員 それから、もう一つの減量経営の問題は、雇用の海外流出ということですね。これも非常な問題でして、私ども実際に企業ごとに、国内で減量で労働者を減らしながら、海外で労働者をふやしているという企業をずっと調べてみますと、やはりさっき言いました好況産業の中では電機ですね。それか...全文を見る
○不破委員 これはもう申し上げるまでもないのですが、海外輸出のチェックは、わが国経済に重大な悪影響を及ぼすおそれがあると認められる場合には許可しないことができるという機構がちゃんとつくられているわけですから、それをぜひ──残念ながら、こういうことがありながらいままで一度も使われた...全文を見る
○不破委員 いまのお話を伺いまして、体制強化したといっても一名ないし二名の強化だ、これは事態の深刻さからいってやはり非常に問題だと私は思うのです。  先日、これは新聞報道ですから真偽のほどはわかりませんが、一般消費税を導入するのに八千人の新しい税務関係の要員が要るということが報...全文を見る
○不破委員 では、次に安保条約の問題に移りたいと思うのです。  昨年、政府がアメリカとの間に「日米防衛協力のための指針」を結ばれた。これは日本の安保や防衛と言われる問題を考える上で非常に大事な変化を引き起こしていると私は思うわけです。それで、この指針の内容の一つ一つについて、き...全文を見る
○不破委員 結構です。  それで、この部隊はベトナムの戦争中にも、戦争があるときには必ず全隊がベトナムの現地に行って、そして一番最初に戦闘行動をやる、そういう非常に危険な出撃部隊です。それからまた朝鮮やあるいはかつて台湾海峡やラオスその他で事態が起きても、日本にいる米軍の中で一...全文を見る
○不破委員 防衛庁に伺いますが、アメリカの軍隊では核に関連する要員に対して「核兵器要員信頼度計画」、これはPRPと呼んでおりますが、そういう計画がある。つまりこれは、核兵器の関連の仕事をする職務についた場合に、いざというときに、おれは核兵器を撃つのは反対だと言われては困りますから...全文を見る
○不破委員 いま資料をお配りしますが、実は私どもが手に入れた資料は、この岩国の基地における、いま私が言いました核兵器要員の名簿なんです。それで岩国には何千人かの部隊がいるわけですけれども、普天間にいる部隊と合わせまして第一海兵航空団の数千名のうち二百五十八名が核兵器要員として指定...全文を見る
○不破委員 三通あります。  それで、お配りしたものは翻訳ですが、いま政府にその原文をお渡ししました。この原文は軍隊のような符牒で書いてありますが、これはやはり米軍が出している解読表といいますか、それで職名なんか翻訳してありますので間違ってはいないと思います。これを見ると大変驚...全文を見る
○不破委員 私は訓練のことを言っているのじゃないのです。この核兵器要員の職務区分という資料をごらんになればおわかりのように、これこれの人間を訓練するというものじゃないのです。訓練とは別個なんです。核兵器に実際にタッチする人間について監視するシステムなんです、これは。だから、国防総...全文を見る
○不破委員 私は大平さんに伺いますが、これだけのことを提起しても調べるつもりはないというのが大平内閣の答えなのかどうか、総理大臣の責任において答えを求めます。
○不破委員 内閣として調査をするつもりはないというのですか。
○不破委員 私は、この問題について、内閣がやはり国民の前に責任を負っているわけですから、ただ非核三原則を守る信義があるということを繰り返すだけでなしに、国民の前に責任を負っている内閣として厳重な調査の対象とすることを最後に要求をして、私の質問を終わりたいと思います。
09月06日第88回国会 衆議院 本会議 第4号
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○不破哲三君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、大平総理に質問いたします。  まず、日本経済と国民生活の問題です。総理は、所信表明で「確かな八〇年代の構築」への決意なるものを表明されましたが、内閣成立以来の足取りを見ると、総理が構築を目指す八〇年代とは、自民党政治が生み出し...全文を見る