不破哲三

ふわてつぞう



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不破哲三の1982年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月02日第96回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○不破委員 私は、日本共産党を代表して、内外政策の幾つかの問題について、鈴木総理並びに関係閣僚に質問をしたいと思います。  まず最初に、政治倫理の問題ですが、この一年の間に政治倫理の上で、あるいは教科書の問題であるとか大学関係の問題であるとか、さまざまな問題が起きました。しかし...全文を見る
○不破委員 それはとんでもない話でありまして、この若狭調書が証拠として採用された公判、これは八〇年の十一月十四日の百六十一回公判です。それで、それまでに何回か若狭調書自体についてこの全日空ルートの法廷で検事が読み上げて問題にしたことがあります。その中に明確に例の三十ユニットですね...全文を見る
○不破委員 そのいわゆる渡す話し合いをしたという部分を私は問題にしているのではないのです。具体的に名前を挙げてだれが渡すかということを、これは直接全日空ルートの被告ではありませんが、ほかの被告ですが、大久保被告とか名前を挙げて、その被告から渡したという報告があった。その状況まで含...全文を見る
○不破委員 私が言いましたのは、一昨年の十一月十四日ですよ。第百六十一回公判で、この全日空ルートの法廷で証拠として採用された若狭調書ですね。その中にいま挙げた二階堂進議員以下四人の灰色高官に対する金品の授受ですね、謀議じゃないですよ。授受についての言明があるのかどうかと聞いている...全文を見る
○不破委員 今度の判決には、私はまだ要旨しか手に入れておりませんけれども、裁判所に提出をされた若狭調書について、「被告人らの検察官調書の信用性等について」という項目をわざわざ設けてこれが争点とされたわけですから、その中で結論として、全体として信用性は十分認め得るものだという結論を...全文を見る
○不破委員 そうすると、証拠として採用した文書について、ここからこれはこちらの証拠、これからこれはこちらの証拠と、ページごとに区分してあるのですか。それからまた、裁判官が全体として任意性がある、全体として真実性があると——あなたは裁判官にかわって答えられましたが、それはその一定部...全文を見る
○不破委員 じゃ、総理に聞きましょう。法廷でそういうことに関する事実が確定したら、当然それに対する政治的道義的責任の究明を図るのが政府及び自民党党首及び国会の義務だと思いますが、この点はいかがでしょうか。
○不破委員 私は、まだ航特委の設置と言ってないのですよ。何か予定された答弁がそうだったのかもしれませんが、方法論じゃなしに、こういう問題を追及し明確にする義務が国会にあるということについての見解を伺っているのです。  それで、鈴木総理は、裁判が進んでいくのだから事は片づくと言い...全文を見る
○不破委員 いまの防衛庁の計画では、P3Cを大体何機まで導入する計画ですか。
○不破委員 報道されているのは五六中業がよく問題になりますけれども、五六中業では大体どれぐらいのことを考えておりますか。
○不破委員 なかなか口がかたいようですが、しかし防衛白書には、日本の必要からいって何機必要かということは書いてあるわけでしょう、防衛庁の計画が。その目標を示してほしいと思います。
○不破委員 国会になるとずいぶん控え目になるのですが、五十三年の防衛白書ですね、「将来、最終的に現有陸上固定翼対潜機をP−3C級に置き換えたとした場合、九十機程度の規模が必要である」、はっきり九十機と書いているじゃないですか。時間の節約で、はっきり早く認めてくれたら先へ進めるので...全文を見る
○不破委員 当面というのはいつまでですか。
○不破委員 そうすると、八十機にしましょうか、この八十機の対潜哨戒機の部隊は、お買いになるからにはちゃんと用途が明確になっているのだと思うのですけれども、どういう海域をどういう範囲で対潜任務につくのですか。
○不破委員 たしか在日米軍も嘉手納と三沢にP3Cの基地を持っていると思いますが、在日米軍のP3Cとそれから日本の対潜哨戒機の間には海域の分担のようなものがあるのですか。
○不破委員 そうすると、同じ海域を、ふだんの場合にはアメリカの対潜哨戒部隊とそれから海上自衛隊の対潜哨戒部隊が、いわば二重にカバーすることになるわけですか。
○不破委員 しかし、有時の場合に共同作戦計画で行動するというときには、あくまで安保第五条の発動が条件でしょう。いわゆる極東有事のときじゃないはずですね。
○不破委員 そうすると、極東有事のときには、アメリカの部隊だけで日本海域を含めた対潜哨戒をすると考えていいのですね。
○不破委員 そうすると、アメリカは西太平洋にどれくらい対潜哨戒部隊を持っていますか。
○不破委員 では、数字が来る前にちょっと伺いますが、P3Cの特徴というのは、いままでのP2Jに比べれば非常に性能が高いと言われているのですが、相手になる潜水艦を音紋によって識別するというところに特徴があるわけですね。それについては日本はかなり蓄積を持っていますか。
○不破委員 これは大変むずかしい技術だそうですが、防衛庁長官あるいは防衛局長の見通しでは、どれくらいでそういう蓄積ができる見込みですか。
○不破委員 そういうことに関しては、日米間で情報の交換はあるわけですか。あるいは、日本が自力で蓄積しなければいかぬものですか。
○不破委員 そうすると、たとえば日本側が対潜哨戒機で、これからP3Cが入りますね、いろいろ情報が入る。これは米側に提供するのですか、しないのですか。
○不破委員 私は、それは非常におかしいと思うのですよ。大体いまから六年前、同じ国会で、これは内閣委員会ですが、ここで対潜哨戒機で得た情報を米側に提供するかどうかという質問に対して、あなた方は明確に答えているのですよ。六年後に何で答えられなくなったのですか。情報処理の考え方が違って...全文を見る
○不破委員 これは非常に重大なんですよ。というのは、六年前の内閣委員会では、日本にP3Cが入っても、たとえば相手国の——相手国であるかわかりませんが、相手国の原子力潜水艦がここにいるとかいないとか、そういう個別の情報をアメリカに提供することは、安保第五条の事態にならなければできな...全文を見る
○不破委員 別に、この国会でP3Cが手に入れた情報を公開しろと言っているのじゃないのですよ。P3Cが手に入れた情報をアメリカ側に知らせるのか知らせないのか、これを言っているのです。  このときのあなた方の答弁を言いますと、一般的な天候とかそういう情報は構わないと思うが、タクティ...全文を見る
○不破委員 これはおかしいと思うのですよ。同じ衆議院で六年前にはちゃんと答弁したのですよ。何で言えないのですか。ガイドラインが引かれたら、日米間のそういうことまで国会に報告できなくなるのですか。それなら防衛庁長官、明確に答えてください、防衛局長が答える権限がないんなら。
○不破委員 そのときしかできないという答弁をしているのですよ。本来これはタクティカルなものだから、第五条の発動の条件でしかできないという答弁をしているのですよ。それを変えるのかと言っているのですよ。明確にしてください、大事な点ですから。
○不破委員 問題は、有事といったって二種類あるのですよ。日本有事の際には、第五条が発動になる。極東有事の際には、アメリカ側が必要とするかもしれないが、日本は有事じゃないわけですね。有事有事と簡単に言わないで、安保協議会でも二種類分けてやっているのですから、いわゆる極東有事の際にあ...全文を見る
○不破委員 そうすると、アメリカにタクティカルな情報を提供できるのは第五条の発動、いわゆる日本有事のときだと確認していいですね。長官、いいですね。
○不破委員 そうすると、極東有事の際にもやることはあり得るというのですね。それをはっきりさせてください。
○不破委員 これは非常に大事なことですから、要するに極東有事のときにはタクティカルな情報交換をしないとは言えないというのですね、ここで。つまり、差し控えるわけですから。そのことを確認しておきます。  それから、質問を進めますが、アメリカが西太平洋海域、日本の周辺よりもかなり広い...全文を見る
○不破委員 しかし、不思議だと思いますね。アメリカは長い年月の蓄積があって、対潜哨戒の訓練もあれば知識も知っているとさっきあなたが言ったばかりですよ。わが方は、まだ音紋の蓄積もない。だから、P3Cを使ってどれだけのことができるかということは、アメリカの方が日本のあなた方よりも詳し...全文を見る
○不破委員 そのアメリカがやる相手も、日本が守ろうという相手も、これは潜水艦が相手だったら同じなんですよ。同じ海域で同じ潜水艦部隊を——それは状況は違いますよ。日本は日本有事のときやるとあなたは言われる。アメリカはアメリカ有事ですね、極東有事のときにやる。しかし、同じ海域で同じ相...全文を見る
○不破委員 あなた方は、このP3Cを当面四十五機、将来は八十機買いたいと言って、今度の国会にその最初の予算案を出しているわけですね。だから、アメリカはこの程度で済んでいるが日本は特別に必要だと言うのなら、どういう構想で必要なのかということを説明する義務があると思うのですよ、予算委...全文を見る
○不破委員 航路帯防衛と盛んに言いますけれども、七九年の十一月まで統合幕僚会議の事務局長だった左近允さんが「海上防衛論」という本を書いているので読んでみましたが、その対潜哨戒機が相手にするのは当然ソ連の潜水艦だというごとになっていますが、そのソ連の潜水艦が一体戦時になったとき何を...全文を見る
○不破委員 ですから、日本が有事でないとアメリカにそういう情報は渡さぬと前は言っていたけれども、いまは言えないんですね、極東有事のときに。  総理、長官、どうですか。これは明確な戦争行動になるわけですよ。アメリカが第三国と戦争をやっているときに、日本がその第三国に対する軍事情報...全文を見る
○不破委員 これは重大な政治問題ですからね。日本が有事でないときにそういう明確なタクティカルな情報を提供するのかどうか、政府の見解を示してくださいよ。示さないとこれは進めませんよ。委員長、頼みますよ、これ。
○不破委員 そういうことは国会に一切言えないというのですか、総理。これはいまやっている軍事動向についての情報じゃないのですよ。そういうときに、軍事、たとえば極東有事の支援活動が問題になる、そのときにどの範囲のものまで日本がやるのかということをいま議論しているところでしょう。そうい...全文を見る
○不破委員 総理、これは重大な問題ですからね。そういうことは国会に言えないということが内閣の見解だと言っていいですね。——総理、総理に聞いているんですよ。
○不破委員 私は、ここに情報を言えというんじゃないのですよ。そういう際に日本がどういう行動をとるかということを国会に示せと言っているのですから。  いま防衛庁長官は、国会に示せぬと言いました。総理、一体それでいいかどうか。総理の答えを聞くまでは前に進めませんよ。(発言する者あり...全文を見る
○不破委員 総理がそれでいいのかどうかを聞いているのですよ。(「総理に答えさせろ」と呼び、その他発言する者あり)
○不破委員 私は総理に質問する権利があるのですよ。防衛庁長官の見解が内閣の見解と考えていいかどうかということを総理に聞いているのですから、総理以外答えられないわけですよ。何で立たないのですか。
○不破委員 いまの官房長官の答弁は総理の見解を代表していると見ていいですね、内閣だから。
○不破委員 私は、自民党は幹事長代理を決めているのは知っているのですけれども、総理代理を決めているというのは初めて聞きましたが、先に進みましょう。  それで、いまのやりとりからも明らかなように、アメリカが本当にアメリカの対潜哨戒機だけで有事のときの対潜体制をカバーしているなら、...全文を見る
○不破委員 私はまだ核戦争のシナリオの話をしていないのですよ。けれども、あなたの方で書いている答弁のシナリオだけが先に進んでいるのです。  私が非常に深刻だと思うのは、あなた方はアメリカは同盟国だ、同盟国だと言う。日米共同作戦を一生懸命研究している。その同盟国で共同作戦を一緒に...全文を見る
○不破委員 これも余り御存じがないようですから。  これは七八年度の国防報告ですよ。四年前ですね。七八年の国防報告に、極東における戦域核戦争の開始のことが書かれています。  極東では朝鮮で戦争が勃発したときが一番ありそうだ。そのときに、戦域核戦力を使用する米国の決定は、つまり...全文を見る
○不破委員 先に使うと書いてあるのですよ。あなたはまあいいです。  総理に伺いますが、いま私が読み上げたのは別につくり上げた文書じゃなしに、アメリカの国防報告なんですよ。つまり戦域核戦争というのは、いま政府委員が言ったように、相手が通常兵器の場合にも、ぐあいが悪くなったら核を使...全文を見る
○不破委員 やる気なんだが表に言うときは隠せというのならわかるけれども、やる気がないのを表の文書だけにやるやると書くというのはないのですよ。つまり、それぐらい核を最初に使うというのはアメリカにとってあたりまえの方針になっているのですね。だからアメリカは、核兵器の使用禁止条約が出る...全文を見る
○不破委員 しかし、核の使用は絶対にあっては困るんだ、一遍使ったら人類が破滅するというのが総理の答弁でしたね。今度出された決議は、核兵器の使用は国連憲章の侵犯であり、人類に対する犯罪であるということと、それゆえ核兵器の使用あるいは使用の威嚇は核軍縮がなされるまで禁止さるべきである...全文を見る
○不破委員 国連に入っている国の数と、そのときの賛否の数を教えてください。
○不破委員 このように、国連に百五十七カ国入っているうちで、核の使用を禁止する決議に対して賛成した国が百二十一ですよ。反対した国が十九です。(「大きさが違う」と呼ぶ者あり)大きさが違うというやじがありましたが、世界の人口四十三億を超えている中で、反対をしている国は、人口を合わせれ...全文を見る
○不破委員 それで、さっきアメリカが朝鮮で先制的な核兵器の使用を考えているということを私が言いました。それについてだれも否定しませんでした。外務大臣は、そういうことは抑止力なのだからあるのだ。総理も、そこからすぐ、言われていることだけで本当にあるかどうか言ってもわからぬということ...全文を見る
○不破委員 私は運用構想を聞いているのじゃない。正確に聞いてくださいよ。核攻撃能力を持った攻撃機部隊がどこに配置されているかということ、これは防衛庁知らないわけはないでしょう。
○不破委員 しかし、アメリカの飛行機の型の中でどれが核装備可能かということは明確にされているわけですから、それを防衛の当局者が承知しないで一体何で共同作戦の相談ができるのか知りませんが、それなら聞きましょう。  日本の国内にそういう核攻撃能力を持った、能力ですよ、核装備可能な攻...全文を見る
○不破委員 これは余りにも国会をばかにした話ですよ。しかし、どの飛行機が核装備可能かということは、秘密でも何でもなくて公表されていることですよ。いま持っているか持っていないかじゃなしに、核装備可能なタイプの飛行機がどこに配置されているか、それも言えないのですか。調べているところな...全文を見る
○不破委員 たとえば岩国にある海兵航空部隊のA4スカイホークとA6イントルーダー、これは核装備可能でしょう。
○不破委員 これはたしか、いま両方合わせると二十八機岩国に配置されていますが、いま毎年チームスピリットといって朝鮮での演習をやっていますね。この岩国の海兵航空部隊はチームスピリットに参加していますか。
○不破委員 しかし、こういうことは、たとえば朝鮮でのチームスピリットの演習というのは、朝鮮で戦争が起こったときにどの部隊がどう行動するかの演習を毎年やっているわけですね。これは日本の軍事面に大変大きな影響を持つことですよ。それを防衛という名のついた軍事の衝に当たる人たちが、そうい...全文を見る
○不破委員 先ほど防衛庁長官は、戦域核戦争のシナリオについて云々と言われましたけれども、大体何を聞くかということはおおよそ知っていたはずでああいう答えをされたのでしょう。それなら、アメリカが極東で核戦争をやるときにどういう対応をしようとしているのか、十分調査して臨むのがあたりまえ...全文を見る
○不破委員 ですから、朝鮮で戦域核戦争が始まる、それに日本の海兵航空部隊が参加する用意をし、訓練をしている。この部隊に対して核兵器を提供できる部隊というのは、岩国にあるMWWUだけなんです、いま確認されたように。世界に三つしかないのですから。二つまでアメリカ本国にあって、一つは岩...全文を見る
○不破委員 総理は核は困ると何遍も言いましたけれども、しかし、国連で核兵器の使用禁止が問題になれば、使用賛成の方に手を挙げる。それから、アメリカが朝鮮で核戦争をやる、こちらから使うこともあるんだといまから公言している、それに参加する部隊が日本にいて、参加したときにも核兵器を組み立...全文を見る
○不破委員 いまの辺、重大な発言ですね。提案者が悪い、提案者の意図を考えて反対しているのだと。非同盟諸国ですよ。日本が非常に関係を持っている非同盟諸国の多くが提案をして、それに対して提案者の意図が悪いから、考えて賛成しなかったのだ、反対したのだ。私は、それは日本の総理大臣の大事な...全文を見る
○不破委員 いま新しい港の建設なども問題になっておりますが、それを含めてこれからどれぐらい使うつもりですか。
○不破委員 しかし、過去の国会で、いままで、新定係港の建設費は不確定だが、三百二十億から三百三十億ぐらいの間になるということを答弁したことがありますが、これは二年前だと思いますけれども、いまでもそれぐらいの費用ですか。
○不破委員 三百二、三十億からもう少しだ。報道によれば五、六百億という声もありますね。要するに、これは八百億から千億近い金が必要になるだろうし、これから投資する分だけ考えても数百億に上るということは、いまの答弁から明確だと思うのですね。  それなら、この原子力船「むつ」を最初に...全文を見る
○不破委員 そうすると、大体両方合わせますと百億円内外の予算ということで始めたわけですね。それが現在までに四倍の費用がかかって、それでしかも、これからのことを考えると、恐らく十倍ぐらいはかかるだろうというふうになっている。  これが現在の経緯なんですが、私が聞いたところによりま...全文を見る
○不破委員 それで、この計画を始めたとき、実験が終わったら特殊貨物船として使うんだということになっていましたね。それは間違いないですね。
○不破委員 いまから前にこれを百億円かけてつくろうというときに、最初は実験船だったのだが、それでは国費のむだ遣いになるということで、完成して実験が二年終わったら一二年間の実験航海が終わったら実用に付するのだ、しかも、その実用はかなり高価なものを運ぶ特殊貨物船だ、はっきり言えば核燃...全文を見る
○不破委員 ちょっとそこのところをごまかしては困りますよ。たとえば昭和四十一年の原子力委員会の年報ですね、はっきり書いてあるのですよ。船種については、実験航海終了後は核燃料、使用済み燃料等特殊貨物の輸送船とする。それから目的についても、二年間の実験航海が終わったら特殊貨物の輸送船...全文を見る
○不破委員 六十億円の予算を百億円に変えるときに、それはただの実験船ではむだだから、そういう貨物船として使おうじゃないかということで国会に報告があって承認されたことですね。それが実際には、これから完成して実験航海が終わるまでには、恐らく一千億を超える金がかかるでしょう。その計画し...全文を見る
○不破委員 ある程度どころか、当時の政府側の話だと年間一億五千万から二億円は稼ぐのだというようなことまで言っていたわけですね。それで百億円の予算が大体認められた。ところが、一千億円もの金をつぎ込みながら、その所期の目的も達成できない。実用船としてつくったはずのものが去年いきなり変...全文を見る
○不破委員 そうすると、原子力船以外も入る港ですか。
○不破委員 いま青森県の関根浜を計画しているようですが、あの「むつ」の事故が起こったときに大湊でない新しい港を全国で探しましたね。六十カ所探したはずですが、そのときに関根浜を調査してどうだったですか。
○不破委員 つまり、あのときに港として白羽の矢を立てた六十の中に入らなかった港なんですね。だれが考えても条件が悪いところ。それで、青森湾があるわけですから、あそこのところにわざわざ港を新たに必要とする事情は何にもない。そこに五百億とか六百億とか、ともかく三百二、三十億よりはよけい...全文を見る
○不破委員 だけれども、港、商業港というのは何にもないところにいきなり、工業もなければ需要もないところに——笑っていられる閣僚もいますけれども、港を一つ掘ったから栄えるわけじゃないのです。そういう見通しのないところに何で五百億、六百億のお金をかけて港をつくるのですか。ただでさえ財...全文を見る
○不破委員 そうすると、結局は話が違って、原子力船のために必要な港ではありませんか。  では、「むつ」の次の第二原子力船というのはいつごろできる見通しなんですか。
○不破委員 しかし、あなた方が関根浜に白羽の矢を立てるまでは、青森県の経済や東北の経済から言って、あそこの太平洋岸に新しい港が必要だという話は何もなかったのです。だから、要するに原子力船「むつ」の処理をするために、大湊を断られたから新しい港をつくる、それだけのことでしょう。それで...全文を見る
○不破委員 その事業団の人がいろいろ勉強し合っているだけで、第二船の計画は具体的には何もない。この事業団の理事長が、「エネルギーレビュー」という雑誌に「原子力船時代は来るか」ということを書いて、そういう質問に対して「いつかは来ます、二十一世紀には。いまは油もずいぶんたくさんあって...全文を見る
○不破委員 若干のお金と言いますが、さっき三百二、三十億以上だと言ったけれども、大体関根浜に港をつくるとしたら五、六百億かかると言われているのですよ。それが若干だというのが、行政改革に命をかけると言った、政治生命をかけると言った鈴木内閣の閣僚の言葉というのは、私は驚きだと思うので...全文を見る
○不破委員 ちょっと待ってください。再処理をコストとして考えるというのは新しい方針じゃないですか。それまでも再処理はコストに計上するという考え方だったのですか、あなた。
○不破委員 ちょっと、肝心なことを隠しちゃいかぬですよ。ここに私は公益事業部のそのときの会議についての報告を持っていますが、原子力バックエンド費用のうち、使用済み核燃料の再処理費用についてはこれまでは資産勘定にしていた。つまり再処理のコストはかかるけれども、再処理によって生まれる...全文を見る
○不破委員 だから、わからなかったからじゃなしに、あの再処理工場を実験プラントじゃなしに商業用でちゃんと経済性に合う工場につくるということを政府は決めたわけですね。そのときには、経済性はちゃんと成り立つということを明確にしてやったはずなんですよ。そのときにはちゃんと試算もしている...全文を見る
○不破委員 トン当たり一億三千五百万円。百万キロワットの原子力発電所が動きますと年間三十トンの使用済み核燃料が出ますから、それだけで約四十億円コストがかかるわけですね。それをいままでは四十億円かかると思わないで、これは資産だ、計算したらプラスになってもうけになるんだと勘定してやっ...全文を見る
○不破委員 だから、操業のときに、つまりいまは計算が狂ってきて、もうけだと思ったのが大変な費用がかかることがわかった。操業のときにどういう計算でもうけだと考えたのか。——操業でなしに建設に踏み切るときにですね。そのときに試算をやっているでしょう、科技庁で。どれぐらいの再処理費用と...全文を見る
○不破委員 私はここに昭和三十九年五月二十七日の原子力局で計算したコスト計算の表を持っていますが、これによりますと、トン当たりの再処理費用は八百九十五万円でできる。それでウランとプルトニウムが約四千万円で売れる。トン当たり八百九十五万円の費用でできて、輸送費を二百万円勘定しても、...全文を見る
○不破委員 つまり、勉強中にいろいろな実験の設備をつくらないで、電力業界が必要だからというので、まだ勉強中なのに本格工場をつくっちゃった。ですから、最初の計画と十五倍も狂うようなめちゃくちゃなことが生まれるのですね。たとえば、一番最初に建設するときに、予算はたしか二百二十八億円の...全文を見る
○不破委員 借入金といっても最後は返さなければいかぬわけですね。つまり、ここでも二百二十八億円の予算で始めたものが、実際にでき上がるまでに一千億円を超えるお金がかかっている。しかもその結果は、最初に考えた予算よりも物すごく高いもの、電力会社のコストに響くようなものになっている。し...全文を見る
○不破委員 たとえば、去年でも、これは事前に伺ったことなんであれですが、建設費が百二十億円、それから操業費が七十億円、約百九十億円つぎ込んでいるのですね、去年一年間でも。もう試運転段階は終わって、それで四十トンしか再処理できなかったわけですから、一億三千五百万円かけてみてわかるよ...全文を見る
○不破委員 何年ぐらいたったらそこまでいける見通しですか。
○不破委員 余り時間もありませんので細かく全部は言いませんけれども、私はここには大事な問題が含まれていると思うのです。  たとえば再処理事業というのは、これは原発以上に技術が未完成なんですね。それで、原子力発電所だったら放射能は炉の中に閉じ込められている。再処理工場というのは最...全文を見る
○不破委員 放射性廃液の処理も、その処理のコストというのはいまだに計算をしていないでしょう。それで、放射性廃液というのは高レベルの放射能があるわけですから、ほとんど半永久的に保存するか処理しないとこれはいかぬわけですね。だから実際に原子力発電のコストにどれぐらい響くかということは...全文を見る
12月09日第97回国会 衆議院 本会議 第5号
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○不破哲三君 私は、日本共産党を代表して、中曽根首相に質問するものであります。  今回の政権交代は、鈴木前首相が、国民の不信の声の高まりの中で、みずからも政策の前途に見通しを失い、政権を投げ出すという異例の形で行われました。その後を受けた中曽根首相が、破綻した鈴木政治の継承を無...全文を見る