不破哲三

ふわてつぞう



当選回数回

不破哲三の1986年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月30日第104回国会 衆議院 本会議 第4号
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○不破哲三君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、中曽根総理に質問いたします。  まず最初に伺いたいのは、核戦争阻止、核兵器廃絶の問題であります。  総理は、施政方針演説の中で、「このかけがえのない地球を死の天体と化し得る」核兵器の危険性について言及し、「新しい地球倫理」な...全文を見る
10月03日第107回国会 衆議院 予算委員会 第1号
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○不破委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、総理及び関係閣僚に質問いたします。  きょうは時間が限られておりますので核兵器、核戦争の問題に絞って御質問したいと思っておりましたが、それに先立って、さきの静岡の自民党研修会での首相の発言の問題について若干の質問をいたしたいと思...全文を見る
○不破委員 そうすると、あの発言の内容を取り消されたと考えてよろしいですか。
○不破委員 それで、この発言について、私は、たまたまあらわれたものじゃないということが非常に大事だと思うのですね。実は私は、これは中曽根総理のいわば持論とでもいうべきものだ。総理がかつて拓殖大学の総長をやられていた当時、私はここに「拓大一高生に告げる」という当時の総理の演説集を持...全文を見る
○不破委員 総理の発言の中身がどういう意味で総理の持論であったのかということは先ほど紹介しましたから繰り返しませんが、私たちは、やはりそれだけに重大な問題だと考えています。それに基づいて、あの発言の明確な撤回とそれから日本の国民への国権の最高機関である国会の場でのきちんとした陳謝...全文を見る
○不破委員 私が伺っているのは、そういう政治を進める傍ら、日本の国民の世論としてあるいは世界諸国民の世論として、核兵器をなくそうという声が、運動が、あるいは世論が広がっていくことについて首相はどうお考えかという点であります。
○不破委員 それなら伺いたいのですが、ことしの自民党の大会で昭和六十一年度党活動方針が決定されておりますが、その中で「革新勢力による「非核都市宣言」運動の根絶を図る」ということを書かれておりますね。これが党の大会として決定されている。中曽根首相は同時に自民党総裁でありますが、非核...全文を見る
○不破委員 地方自治体の自由だと言いながら根絶を図るというのはどういうことですか。根絶というのは、自民党としてはやらせないということだと思います。しかし、千を超える自治体、今人口の過半数を超えておりますけれども、そこは別に革新議員が多数の自治体が圧倒的ではないのですね。そうであっ...全文を見る
○不破委員 方法論についてはいろいろ違いがあるということはさっき申しました。これから議論するつもりでありますが、今は目標を問題にしているわけです。  それで、核兵器廃絶の対象にはアメリカの核兵器も含まれるということを明確に言われましたが、この自民党の大会の決定には「われわれは、...全文を見る
○不破委員 そうすると、この私が運動方針で確認したというのは、ちゃんと運動方針の中でこの二つのパンフレットを出しましたということが記録されてそれが承認されているということは、普通の党でいえば大会が追認したことになるのですね、自民党の場合は知りませんけれども。ですから、そうするとこ...全文を見る
○不破委員 じゃ、そのことを確認して次に進みます。  それで、次は核兵器廃絶にいかに進むべきかという問題ですけれども、総理はしばしば私たちと議論するときに、我々は科学的な廃絶論なんだ、共産党のように観念的廃絶論をとらぬということを言いました。私たちは、今日本でも世界でも核兵器廃...全文を見る
○不破委員 ですから、去年の二月にレーマン海軍長官がアメリカの議会で証言して、復役戦艦に核トマホークを配備したと複数で言っているということは、もうニュージャージーには配備済みだということを公式に確認したことなんですね。それで、配備の時期はいつかといいますと、これは一昨年の六月に実...全文を見る
○不破委員 ですから、これはもう事は算術的に明確なんですけれども、八四年の、つまり一昨年の六月以降に核トマホークの配備が行われた。それで、その配備された核トマホークは、実際に発射するか、つまり戦争になるか、これはなかったわけですから、それから三十カ月ないし三十六カ月と極めて限定さ...全文を見る
○不破委員 これは本当に詭弁だと思うのですね。大体、まずレーマン長官の発言というのは「私たちは、昨年(84年)、戦域レベルの核抑止のために核弾頭つきの海洋発射トマホークの配備を開始した。」能力じゃなくて配備を開始したのです。「それらは攻撃型原潜、復役戦艦に載っており、」以下略しま...全文を見る
○不破委員 これが全く無責任だと思うのですね。私が言っているように、今までの原潜なんかは両用だと言って逃げる余地がこれは論理上あったのです。しかし、今度の戦艦ニュージャージーについては、アメリカ議会での証言に関する限り灰色だと言って逃げる余地の全くない戦艦です。しかも、北米局長が...全文を見る
○不破委員 今の政府の見方には私はたくさんの問題点があると思うのです。第一に、核ミサイルを無力化することで核兵器廃絶につながると言いますけれども、無力化されるのは相手側の核ミサイルなんですね。大体、核戦略というのは相手側の核攻撃を抑えて自分が核攻撃をやる、矛と盾でしょう。それで相...全文を見る
○不破委員 政府は何遍も調査団を出したりしてSDIの研究をやってきたわけですから、ただ中曽根さんがレーガン大統領に何を聞いたかという短い話だけじゃなしに、このSDIがアメリカでどう説明されているかを全面的に調べる義務があると思うのですね。例えば去年出したホワイトハウスのレーガン大...全文を見る
○不破委員 しかし、幾らそう言われても、現にこれをソ連が持ったら大変だ、ソ連より先に持たなければいかぬといってやっているし、持ったらこれは圧倒的優位になるのだということを国防長官は言明している。それからまた、せっかくそうやって開発したものを、はい渡しますといってソ連に渡すなんとい...全文を見る
○不破委員 そうすると、SDIのための核実験が行われているということを外務大臣は御存じないわけですか。
○不破委員 そういう状態で参加決定されるから困るのですよ。  これはやはりアメリカの議会ですが、四月二十一日のアメリカの下院の歳出委軍事小委員会の公聴会でワインバーガー長官が行った証言が七月になってから公表されているのですね。  それを見ますと、現在やっている核実験の中に五種...全文を見る
○不破委員 今、宗教みたいなことを言われました、大統領の言うことを信じるだけだと。しかし、政府が行動を決定するときには、少なくともSDIに関してアメリカで事がどこまで進行していてどういう内容か、公表された資料ぐらいは調べて決定すべきだと思うのですね。  ワインバーガー国防長官が...全文を見る
○不破委員 今の答弁は、アメリカの政府がアメリカの議会に公開で報告することさえ防衛庁にも日本政府にも説明していないということを示しているんじゃないですか。私が言っているのは、明確にSDⅠのための核兵器実験をやっているということを国防長官が言っている、御承知かと聞いたら、承知はしな...全文を見る
○不破委員 SDIが今研究段階ですから予算二百数十億ドルですが、実際に配備になったらどれぐらいになるかといういろいろな試算が出ています、どれも政府発表のものじゃないですけれども。しかし、例えばシュレジンジャー元国防長官のように国防に非常に詳しい人が、少なくとも一兆ドルかかると言う...全文を見る
○不破委員 SDIの予算規模もわからぬ。つまり、政府はわからぬままに参加決定したわけですよ。これが非常に重大だと言うのですよ。アメリカがSDIのための核兵器実験をやっていることも知らないで非核だと言う。それから、これがどんなに膨大な軍拡の道になるかということを歴代の国防長官がみん...全文を見る