不破哲三

ふわてつぞう



当選回数回

不破哲三の1991年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月18日第120回国会 衆議院 本会議 第5号
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○不破哲三君 私は、日本共産党を代表して、湾岸戦争の問題で海部首相に質問するものであります。  昨年来の湾岸危機の根源がイラクのクウエート侵略にあることは言うまでもありません。日本共 産党は、平和と民族独立を願う世界のすべての人々とともに、イラクがその侵略主義を放棄し、クウエ...全文を見る
02月06日第120回国会 衆議院 予算委員会 第7号
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○不破委員 私は、日本共産党を代表して、湾岸戦争の問題を中心に、総理、関係閣僚に質問したいと思います。  まず最初に、一番緊急を要する自衛隊機の中東派遣の問題ですけれども、総理は、IOM、国際移住機構からの要請があってこれを考えたということを答弁されています。このIOMからの要...全文を見る
○不破委員 十七日の何時ごろですか。
○不破委員 海部総理が自衛隊機の難民輸送問題での派遣について検討するということを記者会見で言ったのは、十七日の午前十一時四十分からの記者会見でした。ですから、私は疑問に思うのは、開戦の連絡があってから、それからIOMの会議があったわけですから、それから各国に対する要請が出されてい...全文を見る
○不破委員 私は民間航空の国際線のベテランの機長にいろいろ聞いたのですけれども、アメリカまでの航路と南回りの航路は決定的に違う。  第一にまず、飛行機が飛ぶ場合には、ATCといってステーションからの無線通信を聞き取るのが非常に大事です。これは全部英語でやられておりますけれども、...全文を見る
○不破委員 私は韓国の人たちの訓練の程度を聞いているのじゃないのです。日本の自衛隊がそういう経験があるかないかを聞いているのです。ちなみに民間の場合を見ますと、そういう新しい空路を飛ぶ場合には、まず日本でみっちり基礎的な知識を頭にたたき込んで、それから二人操縦体制で行って、ベテラ...全文を見る
○不破委員 二台ですか。
○不破委員 このINSというのは、前の大韓航空機撃墜事件があったときに大変問題になった装置です。それで、コンピューターで飛行機を動かしていけるので大変便利なんですけれども、間違うときがある。ですから、間違わないときに予防態勢が大変なんですね。  それで、運輸大臣に伺いますが、民...全文を見る
○不破委員 それはちょっと常識がなさ過ぎますよ。このINSというのは、例えば一台狂うと、しかし二台があって一台狂ったら、どっちが狂ってるか判定がつかないのです。Aという答えとBという答えが出て、Aが正しいのかBが正しいのか判定がつかないのです。だから三台積むのが現在の原則なんです...全文を見る
○不破委員 今首相は現地の事情についてIOMとの接触のことを言われましたが、そういう構想を立てられたからには、やはり現地と緊密な連絡をとって、ヨルダン政府やIOMのアンマン事務所ですね、とられていたのでしょうね。その質問です。
○不破委員 首相が頭に描いたときに、それをすぐ現地のアンマンの大使館に連絡して現地事情を調べるということはされなかったのですか。
○不破委員 私、この問題が起きてからずっと、新聞もう一遍繰ってみたのですけれども、新聞報道で政府がアンマン―カイロ間にC130を飛ばしてピストン輸送をするという構想が政府の中で浮上したと報道されたのは、一月十七日の朝刊なんですね、政府筋からの話として。それで、私たちはすぐ「赤旗」...全文を見る
○不破委員 第一の要請についての対応は、別に我々異を唱えているわけではない、評価しているのです。  それで、問題はカイロ―アンマン間なんですけれども、今の御返事から承って、カイロ―アンマン間の輸送について、自衛隊機の派遣という問題が国際機関から要請がない限り、これは発効しないん...全文を見る
○不破委員 これは大事な点なんです。国際機関から自衛隊機の派遣の要請がない限り出さないということが確認されたので、私は次に進みたいと思います。  それで、総理は今、要請があってからばたばたしたら大変だ、今から用意しておくんだというので言われましたが、現実には、今ヨルダン事情を調...全文を見る
○不破委員 首相はこの条項を素直に読んでくれと言いますけれども、議事録を含めて素直に読んでみると、この百条の五が制定されたときに、政府側はむやみに拡大解釈しないんだと言い、それから在外邦人の救出なんかは法改正が必要なんだと言い、そういう考え方で政令は既に定めてあるわけですよね。政...全文を見る
○不破委員 素直に読んだ場合には、海部首相が記者会見で言ったという法改正が筋だという感想の方が素直なんですよ。  それで、この法律が発効したときに、同時にさっき言った自衛隊法の施行令はでき上がっているのです。つまり、自衛隊法が改定されたのが、公布されたのが八六年十二月十九日です...全文を見る
○不破委員 それが政府の解釈であるなら、なぜ百条の五を国会に提案したときに、そういうことを説明しなかったのですか。イラン・イラク戦争での邦人の救出ということが問題になったときに、そういうものはカテゴリーが違うんだ、入らないんだ、そこまで読めませんということを政府が責任ある見解を示...全文を見る
○不破委員 こういう重大なことをやって、委任命令には臨機応変の措置があるのが従来の政府解釈だということを答弁しておきながら、この憲法を決めたときの国会論議さえ振り返っていないというのは、私は正直に言って失格だと思いますね。  それで何が問題になったかというと、委任命令で何でも委...全文を見る
○不破委員 その勉強の中に、今言いました国会の権限の侵犯という問題を含めていただきたいということを重ねて申します。  それで首相は、人道的、人道的と言われますけれども、この経過を見てみますと、人道的処置を本当に考えるのだったら、実際に難民をヨルダンから出すのにどういう処置が一番...全文を見る
○不破委員 私が聞いているのは、その中で、長い説明だったけれども聞いていることには答えないんですね。フランス提案に対してアメリカが拒否したことをどう考えているかという質問にはどうお答えですか。
○不破委員 あの国連の安保理事会でどういうやりとりが行われたかということを、もし首相も外相も知らないまま今の行動をとっているんだとしたら、僕は本当に怖いことだと思うんですね。これは世界周知ですよ。中山さんは特にあのときにアメリカにいたんでしょう。途中まではいたんでしょう。(中山国...全文を見る
○不破委員 これはあの安保理の最中に、私どもはUPIと特約していますから刻々来ますけれども、刻々情報は来るわけですよね。  ちょっと紹介しますと、例えば十五日午前七時二十八分国連発のUPI通信では、「フランス提案は、米国の怒りの反応を引き出した。米国の言い分は、イラク軍撤退と中...全文を見る
○不破委員 イラクの侵略が元凶だ、これはもう議論の余地ないんですよ。それから、イラクのクウェートからの撤退が第一条件だ、これも議論の余地ないんですよ。だから、フランス提案は第一項目で、安保理事会理事国が、イラクが計画された日程に従ってクウェートから撤退する、その表明を促して、それ...全文を見る
○不破委員 安保理じゃなくて、十二月六日の国連総会の決議。――わかりませんか。  時間がありませんから、わからないようでしたら後で調べてもらうことにして、十二月六日に国連総会で中東和平国際会議の呼びかけの提案が行われているのですね。これは日本も賛成して、賛成百四十四カ国です。そ...全文を見る
○不破委員 今の御答弁は、フランス提案を葬り去ったアメリカの態度について日本が何らかの独自の考えを持っているかどうかについての説明にはなっていませんでした。やはり、そういう国際政治について独自の態度を持つぐらいの外交でないと、この九〇年代の波乱と激動の中で、本当に国民を代表しての...全文を見る
○不破委員 何遍伺っても、いろいろなことがまとまるとなぜ九十という数字になるのか全然わかりませんが、しかし日本の国民の側からいいますと、この九十億ドルというのは本当に莫大な数字ですよ。実際、例えば最近十年間考えてみても、財政再建ということで国民の福祉の面とか教育の面で随分たくさん...全文を見る
○不破委員 平和が大事であるからこそ、私は、ああいう歴史的瞬間に、日本がたとえ国連の安保理事会の理事国でなくても、最大限の平和解決の努力をすべきだった、その点の態度を聞いたわけですよ。あなたは、もうそのときには軍事解決不可避、戦争になったらそれ以外ない、そういう態度で見ているのが...全文を見る
○不破委員 私は訂正する必要はないと思うのですね。この九十億ドルを決める過程で、自民党と政府の首脳会議に参加した人が、自民党の側はどう考えているかと聞かれてそう答えているのですから。訂正を求めるのだったら、加藤六月さんの方に訂正を求めてほしいと思うのですよ。  それから、伺いた...全文を見る
○不破委員 しかし、今までの政府の答弁でも、このお金の圧倒的部分がアメリカに流れること、それでそのアメリカがそのお金を戦費と称して、今あなたもまだ決まってないと言われたけれども、その一部に充てようとしていること、これは明瞭ではありませんか。
○不破委員 あれですか、平和回復活動というのは戦争の別名ですね、あなたが言う。今湾岸戦争をやっているわけですから、湾岸戦争は中東の和平を回復するためだと言ってやっているわけですから、まさに平和回復活動といっても、湾岸戦争に参加している多国籍軍の軍事費用に充てるわけでしょう。そうす...全文を見る
○不破委員 どんな戦争でも、無限に戦争をやろうという戦争はないのですよ。最後には平和を回復するためにやるんですよ。  もうちょっと具体的に言いましょう。では、どんな内容で使われるものですか。
○不破委員 運営委員会、運営委員会と言われますけれども、運営委員会というのはたった二人でできているのでしょう。それで、一人は日本の恩田大使で、一人は湾岸協力会議の事務局長、この二人でできているのですから。何か政府から聞いていると、運営委員会という大きな会議があって、そこで集団的に...全文を見る
○不破委員 いかにもそれで総理は条件がついたように言いますけれども、例えば輸送といっても、これは戦争をしている部隊に対する武器弾薬を含む、そういう必要な兵器の輸送ですよね。兵員の輸送ですよね。医療といっても、これは野戦病院ですよ、要するに。前線の兵士や傷病者を手当てする、これも軍...全文を見る
○不破委員 そのときにも、日本は賛成しましたよ。ただ一国だけこの決議に反対した国があるのですよ。アメリカなんです。それはやはり核施設に対する攻撃を予定しているから賛成できないわけですね。しかし、このイラクの核施設については、国際原子力機関が去年十一月に査察をやったばかりなんですよ...全文を見る
○不破委員 核兵器の使用の問題についてアメリカが、今私は、熱い議論をやっておると言いましたが、万が一核兵器の使用を決意するようなことがあっても、これを支援する立場は変わらないのですか。もしそうでないとしたら、被爆国の日本の政府としてアメリカに、どんなことがあっても核兵器を使用して...全文を見る
○不破委員 国会でそれは言われるけれども、今アメリカがそのことについて真剣に検討しているときに、日本の政府としてアメリカに核兵器の使用だけはしないでくれということを直接言うつもりはありませんか。
○不破委員 イラクが侵略者で、元凶で悪いということは明瞭なんですよ。だから我々も、日本でも世界でも、侵略者イラクを孤立させる運動を起こしているんです。しかし問題は、今この戦争が核戦争にまで拡大することをいかに防ぐかということが同時に一つの重大な問題なんですよ。  さっき私はチェ...全文を見る
○不破委員 そうすると、アメリカが苦労してこれしかないと考えた場合には、国防長官が言う一線を踏み越える場合があっても、これは日本政府として支持する範囲内だ、そうお聞きしていいんですね。
○不破委員 平和解決の一般論じゃないのですよ。問題は核兵器の問題、核戦争の問題について、被爆国である日本政府の代表としてアメリカの大統領にじかに物を言う気はないのかと、今。これだけ世界で心配しているのですよ、本当に。アメリカの副大統領がイギリスのBBCの放送で核兵器の使用はあり得...全文を見る
○不破委員 大体真相はわかりますよ、それで。いろいろ言っているから差し控えると言うんだけれども、やはり、こういうときに日本の政府として核兵器の使用はやめてくれと、核戦争になることだけは防止してくれと言えないというのがあなたの立場だとよくわかりました。  それからまた、この九十億...全文を見る
○不破委員 あと一分ですから、ソ連論など詳しく言う必要ありませんが、言う時間がありませんが、東の激変で東側の軍事同盟体制は崩れ始めた。世界が望んでいるのは、軍事同盟のない世界にこの動きが結びついていくことこそ世界政治の観点からいえば世界が望んでいたわけですね。ところが、それに対し...全文を見る
○不破委員 アメリカ中心の軍事同盟体制の構築に結びつけようとしている、それが問題なんですよ。そういう中で本当に日本が世界の平和に、冷戦の終結というなら、冷戦のない世界に向かって貢献することは何かということを考えてこそ……
○不破委員 本当の国際的貢献があり得るということを申し上げて、質問を終わりたいと思います。
08月08日第121回国会 衆議院 本会議 第3号
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○不破哲三君 私は、日本共産党を代表して、海部首相に質問いたします。  まず、証券スキャンダルの問題です。  この事件の深刻さ、重大さは、何よりもまず、それが個々の企業にとどまらず、証券業界を中心に、多くの部門の多数の企業が関係した構造的な腐敗事件だというところにあります。だ...全文を見る
11月12日第122回国会 衆議院 本会議 第4号
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○不破哲三君 私は、日本共産党を代表して、宮澤総理に質問するものです。  総理、あなたがリクルート疑惑の中で竹下内閣の大蔵大臣を辞任してから三年たちました。政治の金権腐敗は、国民の政治不信を引き起こしている最大の問題であり、まずこの問題に対する総理の態度をたださなければなりませ...全文を見る