保坂展人

ほさかのぶと



当選回数回

保坂展人の2005年の発言一覧

開催日 会議名 発言
10月03日第163回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂です。尾辻大臣に年金について伺います。  私は、六年ほど前から、グリーンピアあるいは年金住宅融資などの事業を早くやめるようにというふうに求めていたんですが、この間、これはやめるということで去年なったと思いますが、年金の積立金、国民年金、厚生年金の積...全文を見る
○保坂(展)委員 平成十七年度末ではいかがですか。この合計は出されていませんか。予告してあったんですが。
○保坂(展)委員 去年の年金関連法案の中で、グリーンピア、年金住宅融資、この事業をやめるということで、グリーンピアは当然閉鎖をするわけで、これはもう収入はないわけですね。財政投融資から借り入れたお金は返さなければいけない。それから、年金住宅融資にしても、これは長期にわたって組まれ...全文を見る
○保坂(展)委員 国民の間には、グリーンピアあるいは年金住宅融資の失敗など、年金保険料がどれだけむだ遣いされてしまったのかという不安が年金不信につながっているわけですね。  六兆円を一括、年金保険料の集積である積立金からいわば財政投融資の方に支払っている。これに対して国民に対す...全文を見る
○保坂(展)委員 本来であれば、失敗や損失を生んだということに対して、責任はだれにあったのかという議論がしっかりあるべきであったということを指摘したいと思います。  そして、この百四十兆円になった積立金は、来年ですか、年金積立金管理運用独立行政法人、これが引き継ぐわけですね。国...全文を見る
○保坂(展)委員 独立行政法人といっても、二百六十兆円を預かる法人と、小さな独立行政法人も運営は同じなわけですね。  この巨額の二百六十兆円を預かる独立行政法人は、当初、郵便貯金、簡易保険、ここに全部運用を委託する、自分では自主運用はしないんだというふうに伺っておりますが、これ...全文を見る
○保坂(展)委員 とすると、年金の独立行政法人と違って、運用をする仕組みが自主的にはないと。それならば、この独立行政法人は、一体どんな仕事があるのかというふうに考えてしまうんです。  まず、収益をみずから生む体質はありませんね。この独立行政法人の給与等は一体どのように準備される...全文を見る
○保坂(展)委員 この独立行政法人にすべて当てはめていくというのは、先ほど尾辻大臣に伺った年金の独立行政法人もそうですけれども、やはり国民から預かった大切な資産である。年金についても、年金積立金管理運用独立行政法人、どう考えても、省略したり愛称が生まれたり略称が生まれたりしにくい...全文を見る
10月07日第163回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。この委員会で二年ぶりに質問をさせていただきます。  まず、南野法務大臣に基本的な認識を伺いたいんですが、裁判で刑が確定をして、なおかつ私は無罪であるということで再審請求をして、そして、狭き門なんですが、これは認められる場合もあって、再審無...全文を見る
○保坂(展)委員 ちょっとメモから離していただいて、つまり、私は、これはとても大事な制度だというふうに思います。大臣はいかがですか。
○保坂(展)委員 戦後、死刑が確定をして、なおかつ再審請求をして無罪が確定した事件、何件ありますか。
○保坂(展)委員 では、局長に伺いますが、これら免田事件、財田川事件、島田事件、松山事件の四件において、再審請求は何回出されておるんでしょうか。
○保坂(展)委員 大臣に最後。今局長の答弁にあったように、一回で認められたケースは余りなくて、多いものだと、免田事件だと六回請求があって認められて、長い獄中生活を経て無罪ということで、何度も請求をして、その請求が認められて無罪判決を得ることができたということについてどうお感じにな...全文を見る
○保坂(展)委員 個々具体的な事件ではなく、再審請求が何回もあって、その何回目かに認められたということについてはどうお感じになりますか。
○保坂(展)委員 ことしに入って、資料でお配りしているように、名張の毒ブドウ酒事件、これは有名な事件で、日弁連の対策委員会も組まれていたかと思います。再審開始が決まりまして、死刑確定事件の再審というのはしばらくとまっておったんですが、これは大きなニュースとして受けとめました。また...全文を見る
○保坂(展)委員 私も、法務委員会で、一昨年でしょうか、東京拘置所の刑場を見せていただいたんですが、個々いろいろな感じ方があろうかと思います。しかし、死刑というのは、私は死刑制度には反対で、百人前後の超党派の死刑廃止を推進する議員連盟という活動が長らく国会の中にもあるわけで、個々...全文を見る
○保坂(展)委員 その認識についてまたいろいろ伺いたいことはあるんですが、時間がありませんので、冤罪ではないのかなということについて思いをめぐらせた御記憶はありますかという点、一点だけお答えいただけますか。
○保坂(展)委員 最後の瞬間の、死刑執行についての責任者は法務大臣ですから、当然、冤罪かどうかということについて思いをめぐらすということは、ぜひこれはしていただかなければならないというふうに思います。  局長の方に伺います。  かつて、再審請求中であって、なおかつ死刑が執行さ...全文を見る
○保坂(展)委員 法務大臣に伺いたいんですが、先ほど来、同じ理由で同じ事件について死刑が確定した死刑囚が再審請求して、戦後には四件認められたケースがある。そして、再審決定はもう一件、名張の事件で出ました。にもかかわらず、再審請求中であるということは、裁判所がこれについて結論を得る...全文を見る
○保坂(展)委員 副大臣に伺いたいんですが、この件、再審請求中の事件について、今慎重にとおっしゃいましたけれども、副大臣の方はどうお考えですか。
○保坂(展)委員 現実に再審請求中でありながら執行されたケースがあり、その際の法務省とのやりとりで、再審請求中でも同じ理由でやっている場合はこれは妨げないんだというようなお話もありましたので、ここは、今後は慎重に、ぜひ今の答弁のように期していただきたいということを申し上げたいと思...全文を見る
○保坂(展)委員 局長に伺いますが、この方の場合は、陣痛促進剤を使おうかという話を東京拘置所を出て、民間病院の側がしている、あるいは弁護人を通してそういう話があるというのを聞いて、それはやめてほしいというふうに申し入れて、申し入れたことが一応聞き入れられて、警察病院の方に入院をし...全文を見る
○保坂(展)委員 大臣にもう一度伺います。  いろいろなケースがあるんですね。ただ、先ほどのケースのように、五月十八日が予定日で、四月下旬の段階で、ゴールデンウイークもあるので陣痛促進剤をというようなことは、これはやっちゃいけないというふうに思いますが、いかがですか。
○保坂(展)委員 私は大臣と違って一回だけですけれども、子供が生まれる際に、病院が小さい産院で、泊まり込みで立ち会うことが可能だったんですね。ということで、かなり出産というのは、私たちは男ですからわかりませんから、大変なことだなと思いますよ。そして、産んだ後の、精神状態も含めてか...全文を見る
○保坂(展)委員 さきに触れたこの刑事施設及び受刑者の処遇に関する法律の中で、女子受刑者が産んだ子供を養育したいという場合は一歳まで、また、希望がある場合は一歳半まで養育できるということが盛られております。これは、先ほど言ったように、既決の場合ですね。しかし、未決の場合は、まだ要...全文を見る
○保坂(展)委員 もう終わりますけれども、法改正の前に、抱き締めるとかあやすとかいう基本的な母子の関係は、これはやはり大臣の判断できちっと認めていいんじゃないか。法改正をする前にも、それはこういうものをつくっているわけですから、既決についても。大事だと思います。  入管について...全文を見る
10月11日第163回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  まず、裁判所の方に一言率直に伺いたいのですが、先ほどからのやりとりにもあるように、六千万台の退職金を約三分の一に減額する、これは不都合が生まれないんだということで裁判所内ではお話があるというふうに理解をしましたけれども、そうすると、こ...全文を見る
○保坂(展)委員 私は、ちょっと極端な減じ方ではないかと危惧を覚えますね。  続けて、それじゃ裁判官、検察官の給与の水準が果たして適正かどうかということをこの委員会でも何度か議論させていただいているんですが、例えば役所のトップである、各省庁では事務次官ですね、事務次官と同額以上...全文を見る
○保坂(展)委員 それでは、検察官について伺いますが、事務次官と同等以上の方たち、それぞれ年収と退職金はどのぐらいなんでしょうか。
○保坂(展)委員 二年前にやはり官房長に伺ったときには、検事総長の退職手当、退職金は一億ちょっとでしたね。幾らかは減らされているけれども、これについては大幅な見直しというのは行われないのでしょうか。とりわけ、事務次官以上の給料をもらっている、これらの水準というのが、では、裁判所の...全文を見る
○保坂(展)委員 この点は引き続き議論したいと思うんですが、例えば、法務省には、検察からあるいは裁判所から出向してこられている方たちがたくさんいらっしゃると思います。現状はどのぐらいの方たちがいるのか、あるいは他省庁及び国会に、これは検察官に限っていいですけれども、どのぐらい出向...全文を見る
○保坂(展)委員 その方たちの給与の水準についても議論したいところなんですが、時間がありませんので進めたいと思います。  ちょっと法務大臣に伺いたいのですが、検察官適格審査会というのがありますね。検察審査会とよく名前が似ているんですが、明らかな違いというのはどういう点にあるので...全文を見る
○保坂(展)委員 ですから、これは検察審査会と検察官適格審査会の違いというのをほとんどの人が余り認識をされていない、検察審査会ほど検察官適格審査会は知られていないということがあると思います。  知られていない割には大きな権能を持っていて、検察官を罷免することができる。平成四年に...全文を見る
○保坂(展)委員 答弁では、平成十五年度のこの予算は十五万八千円だというふうにされているんですね。最近はどうなのか、いわゆるそういう予算の費目はないんだということなんですが、では、実態として使ったのは幾らなんですか。
○保坂(展)委員 ちょっと法務大臣に伺います。  いかがですか、こちらを見ていただいて、これは法務省の「あかれんが」というものですね。検察官適格審査会とはこういう組織ですよというふうに国民に周知しているわけですね。大変重い権限を持っておられる。検察官を罷免することも場合によって...全文を見る
○保坂(展)委員 死刑の判決を受けて再審事件ということで戦後初めて無罪になった免田栄さんから、私は何度もお手紙をいただいていまして、二つ聞かれているんですね。時間がちょっと詰まっていますので、二つまとめて刑事局の方からお答えをいただけないかと思います。  一つは、再審無罪が確定...全文を見る
○保坂(展)委員 二つ聞いたので、では、二つ目は法務大臣にお答えいただきたいと思うんですが、森山法務大臣にも一緒に考えていただきまして、これは、国民皆年金制度が発足したけれども、年金に入れない方、例えば中国の残留孤児の皆さんとかもそうですね。ところが、この方はお一人なんで、一人の...全文を見る
○保坂(展)委員 もう八十歳なので、亡くなったらこういう議論はできないわけなので、ぜひ人権をつかさどる役所としてしっかりお願いをしたいと思います。  最後に一点だけ、民事局に来ていただいていますので、公証人役場の件ですね。検事さんや裁判官のOBのみという状態が続いていたと思うん...全文を見る
○保坂(展)委員 終わります。
10月14日第163回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  きょうは、資料で配付させていただきますが、年金をめぐって起きた殺人事件についてちょっと考えてみたいと思います。  二年前に起きたこの事件は、去年の春、大阪高裁で控訴棄却ということで、無理心中事件ということで、殺人罪で七年という実刑が...全文を見る
○保坂(展)委員 今言われたように、そうして夫を殺害した後みずから包丁で死のうとしたけれども死ぬことはできなかったということと記事にもございますが、きょうは社保庁から来ていただいていると思います。  この記事にあるように、殺害された夫は本来年金は受給できたんでしょうか。この妻の...全文を見る
○保坂(展)委員 無理心中までいってしまうというのは珍しい事件だと思うんですが、恐らく、無理心中ということには至らないけれどもよくわからないという方は極めて多いのではないかと思うんですね。  今ちょっと懸念とおっしゃいましたけれども、その妻が年金は出るんですかと。社保庁では、記...全文を見る
○保坂(展)委員 本来なら必ず出るんだということをこの妻が理解できればこの悲劇は防げたかと思うんですが、さて、その際に、やはりこの書式の問題が出てくるのじゃないかと思います。  私も、社保庁から白紙の様式を取り寄せて、そしてまた、実際には当該事件の基本額が九十二万八千円、そして...全文を見る
○保坂(展)委員 やはり無理心中事件というのは犯罪ですから、これは今服役しているという重い結果があるわけですね。しかし、そこに制度の問題というのが幾らかあるのじゃないか。幾らかというよりは、この支給停止額というのは何だろうと妻は見たと思うのです。こちらに、「年金証書、裁定通知書の...全文を見る
○保坂(展)委員 制度の問題にすぐ入ったんですけれども、こうした事件が起きたことについてはどういうふうに考えていらっしゃいますか。
○保坂(展)委員 痛ましい事件である、そして再発させてはならない、まさにそのとおりだと思いますが、この書類、多分初めて見るわけですよね、多くの裁定通知書をもらう方が。基本額そして加給年金額、あるいは並んで五つの項目がございますが、簡単に御説明いただけますか、これはどういう意味なの...全文を見る
○保坂(展)委員 そういう説明を聞くと、一回ですぐわかるという人はなかなかいないと思うんですけれども、この事件の場合、六十七万円という大変大きな額が支給停止というふうに書いてあるんですが、これは、しばらく支給停止が続いて、満額その後出るということだったんでしょうか。
○保坂(展)委員 それでは、今の運営部長の説明によれば、横に並んでこう書いてあるわけですね、この裁定書には数字が。最後の年金額というのは、実際に支払われる年金額だというふうに私は理解したんですけれども、少なくとも、この裁定書自体をつくりかえるという作業を今行っておられるというふう...全文を見る
○保坂(展)委員 確かに、裁定書の見方を、例えば早わかりの、チャート式のわかりやすいものに、さらにそれを加えて入れるということは、大変その処理件数も多いかもしれない。  しかし、私は、昨年来いろいろ調べて、例えば社会保険事務所の地方でつくられるポスターが、たった百枚単位の発注で...全文を見る
○保坂(展)委員 ぜひ早くやっていただきたい。わかりやすく、どなたが見ても、かなり老齢の方が見てもああなるほどとわかるようにしていただきたいと思います。  最後に、南野法務大臣に、これは法務大臣として答弁をいただくというよりは、こういった事件、大変悲しい事件でございますよね。し...全文を見る
○保坂(展)委員 これにて終わります。
10月19日第163回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  私は、昨年佐世保市で起きた小学校六年生の女児の同級生を殺してしまうという痛ましい事件、恐らく当委員会でも議論はあったと思いますけれども、私、国会に出てくる前に、ずっと子供の問題を子供たちが読んでいる雑誌に十数年、毎月、毎週書いていると...全文を見る
○保坂(展)委員 今大臣がおっしゃったように、そういった校外、学校の外に出て命と向き合うということは、子供にとってもとても大事な経験になると思います。ただ、私、教室で命をテーマにして論じたり作文を書いたりするのが効果がないとかということを申し上げたいわけではないんですね。ただ、す...全文を見る
○保坂(展)委員 我々の命、その命を持つ者が、特に若い魂である子供たちが、あの無残な形で亡くなったりとか、事件を起こしたり、あるいは人の命を奪う側になってしまったりということに非常に心を痛め、痛めるだけでなく何とかしなければと思って論じているわけなんです。  こうして佐世保に何...全文を見る
○保坂(展)委員 私、取材をして、中学生や小学生のお子さんを持つ家庭のお母さん方にお話を聞いたり、子供たちにもちょっと話を聞いたりいたしました。非常にまじめなんですね。まじめというか、とにかく一生懸命毎日やっている。  その中に、実は今回の佐世保の小学校の事件の被害者も加害者も...全文を見る
○保坂(展)委員 大臣、もう時間が限られているので簡潔に御感想だけ伺いたいんですが、実は、加害児童を詳しく追っていきますと、やはりホームページなんか荒れ出すんですよね。どこで荒れ出したのかというと、彼女はやはりずっとバスケットをやりたかったんですよ。規模の小さいチームでそれなりに...全文を見る
○保坂(展)委員 最後になりますが、九七年だと思いますけれども、当時、小杉文部大臣の時代から、この文教委員会、当時文教委員会といいましたけれども、衆議院でイギリスのチャイルドラインというのを超党派の議員で委員会として見に行って、大変感銘を受けたということで、こういうものを日本に広...全文を見る
○保坂(展)委員 ありがとうございました。ぜひ力を入れてください。  終わります。
10月20日第163回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第2号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  先ほどから伺っていて、やはりいろいろ地域によって実情が違うんだなということを感じました。私のよく話を聞く世田谷区内のある地域では、マンションの規制が緩和されたことによってたくさん建っているというと、学校によっては余裕教室どころか、教室...全文を見る
○保坂(展)委員 もう一つ、今、自治体の流れは行政改革ということで、公設公営で行われていたものも、例えば指定管理者制度を導入したりとか、あるいはベテランの職員さんがこれまでいた、しかし別の部署に動かして、アルバイトで比較的若い方々を職員にするということが起きていると思うんです。若...全文を見る
○保坂(展)委員 文科省の生涯学習の田中局長に伺いたいんですが、先ほどの例なんですけれども、雨が降ってしまうと、人口がふえているということで、子供さんが空き教室で遊ぶどころか、廊下でたむろせざるを得ないとか、そして、じゃ体育館があるじゃないかといっても、体育館はまた学校開放で使っ...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、ちょっと答弁かみ合わなかったと思うんですが、校庭開放していても雨が降ったら出れないわけで、体育館に行こうと思っても体育館が他の団体が使っていれば使用できないということもありますよということを改善願いたいというか、そういうことを考えていただきたいという...全文を見る
○保坂(展)委員 最後に、真田参考人に今の点なんですが、地方自治体の中には、児童館、余り子供が利用していないから廃止してはどうかというような声も一部にはあるんですね。  今お話ししたような点について、やはりこれは児童館、児童センターというのはしっかり力を入れて生かしていくという...全文を見る
○保坂(展)委員 ありがとうございました。終わります。
10月21日第163回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  大林局長に伺いたいのですが、今回、共謀罪の共謀というのは独立して成立する概念なんでしょうか。独立して共謀罪というのは成立する、独立犯なんですか。
○保坂(展)委員 とすれば、共謀罪の既遂、未遂、こう分かれるわけですね。そう理解していいですか。独立して成立する犯罪であれば、共謀罪が成立したのは既遂状態ですよね。それが成立していない状態を未遂、そういうふうに判断、いや、未遂の罰則がないということを聞いているんじゃないんです。概...全文を見る
○保坂(展)委員 というと、共謀という行為の中身をちょっと考えていきたいんですけれども、具体的に言っていきたいと思います。例えば、オートバイを使ってひったくりを繰り返す、例えば黒シャツ党と名乗るようなそういう若者のグループがいた、これは継続的に犯罪をやっているわけですから要件には...全文を見る
○保坂(展)委員 では次に、メンバーが、十二時過ぎにあの駅裏がいい、いつもの手順でやろうと言ったら、成立ですか。
○保坂(展)委員 しかし、いつもの手順でやろうというのが、いつも、例えば、オートバイは二台でこいつが運転するとか、後ろに乗るやつがひったくるとか、いつもの手順、もう細かく言わなくてもわかる、十二時の駅裏といえば、ああ、こういう感じだとイメージを持ったといったら、共謀成立じゃないで...全文を見る
○保坂(展)委員 その次に、また別のメンバーが、その時間まずいよ、別のグループが来るかもしれない、やめようというふうに言った場合は、これは共謀の中止に当たるのか。あるいは、先ほど言った、いわば、結局、最終的な合意というのはそこでひっくり返るわけですね。しかし、その前にどうもやろう...全文を見る
○保坂(展)委員 共謀は、開始された途端にそれはもうすなわち既遂である、未遂というのはあり得ないと言うから細かく分けて聞いたわけですが、どうも今のお話を聞いていると、共謀に至らぬ場合というのもあるように聞こえるんですが、それでは、このところ、例えば共謀罪というと共謀共同正犯、そう...全文を見る
○保坂(展)委員 それで、この共謀共同正犯の場合は、主観的な要件として、共同実行するという意思があること、そして、大体その客観的な要件として、共同実行がされたということ、この二番目があるわけですよね。今回の共謀罪は二番目がないわけで、しかし概念としての共謀は同じだと。  それと...全文を見る
○保坂(展)委員 ちょっと余り正面からのお答えになっていないような気がするのですが、この場合、暴力団の組長ですから、組織性、団体性の要件は満たしていると思いますけれども、さらに進めて聞いていきます。  では、今回の共謀罪でも、恐らく与党も含めて、団体における意思形成過程あるいは...全文を見る
○保坂(展)委員 それでは、今の場合は明示的に組長やワンマン社長がこれだというふうに決めた場合ですけれども、そういう決め方は必ずしもしていない、団体の意思決定機関でそういう犯行なり犯罪プランが黙認されていた場合、これはどうですか。
○保坂(展)委員 実は、組織的犯罪対策関連三法のコメンタール、三浦さんも著者になっている、そこで書いてあることをちょっと今紹介したわけなんですね。そうすると、団体の意思決定、これは組織的な殺人などで五、六年前ここで議論しましたけれども、私が今問いかけたことは該当すると書いているん...全文を見る
○保坂(展)委員 では、一言聞きますけれども、言語なし、目くばせ、いよいよ時が来たという顔でリーダーが威光を放った、こういう場合、共謀が成立する場合もあるんじゃないですか、今までの共謀共同正犯の概念からいえば。
○保坂(展)委員 なるほど、目くばせでも共謀罪成立という、これは非常に絞り切って言っていますからそういう答弁を恐らくされるだろうなと思って聞いているわけですけれども、だから、結局、法律というのはできてしまえば動いていくわけですね。共謀共同正犯の解釈だって、かなり判例は変わってきて...全文を見る
○保坂(展)委員 わかりました。しかし、逆に引き算をしてみれば、八割を残すところの二割は暴力団関係者じゃない人たちということになろうかと思います。それらの暴力団関係者とか、あるいは、これはよく我々も混同してしまうのですが、この強制執行妨害には団体性、組織性の要件はかかっていないで...全文を見る
○保坂(展)委員 そういうことを、どこの条文で我々は読み取ればいいんでしょうか。
○保坂(展)委員 ただ、そのサラリーマンの方は脳裏に、まとまった、満期になった学資保険の金額、請求されているいわば負債、しかし、これは学資保険としてためてきたんだから息子へというふうに意識したかもしれない。この程度では妨害に当たらないということですか。  それなら、やはりローン...全文を見る
○保坂(展)委員 伺っていても、そういう一般の市民にはこの法律は該当しませんということに、そういうふうに聞こえるのですが、そうしたら、ではなぜそこに絞り込みがないのかということを、この条文を読んでいる限りはないんですね。  例えば、では、今度は商売をやっている方が追い込まれたと...全文を見る
○保坂(展)委員 例えば九十六条の五に、「報酬を得、又は得させる目的で、人の債務に関して、第九十六条から前条までの罪を犯した者は、五年以下の懲役若しくは五百万以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」とありますけれども、これは事前の説明だと、暴力団の組長とか、そういった犯罪組織集団...全文を見る
○保坂(展)委員 これは三法案一体として提出されていますから、この法案が成立すれば、かかる例えば弁護士の知恵づけ、これをもとに実行されなくても共謀罪の成立要件を満たしているというふうに言えますでしょうか。例えば、そこに団体性、組織性の要件がその弁護士も含めて何らかの形で立証された...全文を見る
○保坂(展)委員 答弁を聞けば多少は安心はするのですが、だったら、なぜもっとしっかりそういう誤解というか、読んでいる限りはそういうことを事例として考え得るわけですから、これはやはりもう少しちょっと絞り込んでほしいなと思います。  労働組合について最後に伺います。  会社が倒産...全文を見る
○保坂(展)委員 労働組合が、経営者が行方不明になってしまう、そして会社の生産設備を使って製品をつくる、そして販売して会社を立て直したケースなども実はありますよね。外形的に先ほどの占有屋対策と言われるこの強制執行妨害罪が対象とする行為と似ているということによる心配の声が上がってい...全文を見る
○保坂(展)委員 まだまだ聞きたいことがありますが、時間になりましたので終わります。
10月25日第163回国会 衆議院 法務委員会 第7号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  先日の質疑で、共謀には未遂があるのかということを大林局長に伺いましたが、共謀という行為によって直ちに既遂に入ってしまう、したがって未遂という概念はないんだ、こういうお答えをいただきました。そうすると、共謀という行為は瞬間的に成立すると...全文を見る
○保坂(展)委員 では、今の答弁どおりに考えると、共謀の合意を得るまでに時間を要するものもある、こういうことですね。もしあるのなら、共謀の未完成という状態はあるわけですね。
○保坂(展)委員 未完成というのがあるというんですが、前回、私は例を挙げて、オートバイを使ってひったくりを繰り返している若者たちのいわば集団、この集団が黒シャツ党と名乗っていたというような例を挙げながらお聞きしました。次はどうしようか、こういう段階ではまだ提案なので共謀罪は成立し...全文を見る
○保坂(展)委員 というと、共謀罪というのは一場面だけで成立するものではないというふうにも聞こえるんですが、しかし、一番最初のやりとりだと、共謀というものが一たん成立してしまったら、成立してしまったらなんですが、どこでそれが成立してしまったらなのかということが一番わからないわけで...全文を見る
○保坂(展)委員 共謀罪は未遂はあり得ないんだという話だったんですが、そうすると、中止はあり得るということですね。
○保坂(展)委員 何か突然ちょっとトーンが変わりましたね。今言われたように、かちっと固まる、もわもわどうしようかと揺れているときには当たらないんじゃないかと。  私が言っているのは、その段階で、かちっと固まる前に犯罪から引き返してくるというのは中止に当たるんじゃないかと。中止犯...全文を見る
○保坂(展)委員 もやもやしているという中には、やろう、そういう声もあった、しかし、いや幾ら何だってという声もあり、いやそんなことを言ったってやろうよという声もあり、でも全体としてやめた、こういう意思形成がなされなかった、これは世の中で言えば中止というんじゃないですか。  役所...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、ちょっと堂々めぐりの議論になってしまうんですけれども、これまで、この共謀罪、団体性の要件を満たして組織として共謀がされる場合には、だれがどうして、どこで集まって、あるいはそれこそ手順ですね、役割分担などを厳密に規定して、それで初めて成立をするんだとい...全文を見る
○保坂(展)委員 ちょっと法務大臣に聞きたいんですけれども、共謀罪というのは実行がないんですね。だから、目くばせしたって、今おっしゃったように、それは相談していたかもしれない、しかし、目くばせをしたからといって果たしてその犯罪が実行されるのかどうか。我々が今まで聞いてきたのは、目...全文を見る
○保坂(展)委員 では、局長でもいいです。そうすると、その目くばせが、では果たしてその犯罪当該行為の実行に向けての目くばせだったのかという立証は非常に難しいですね、実際のところ。  こういった、目くばせというのは行為ですけれども、目くばせもない、要するに暗黙の合意というんですか...全文を見る
○保坂(展)委員 では、その犯罪を繰り返していた団体性の要件を満たした組織のトップあるいは幹部が、いわゆる犯罪計画がなされているのを知っていた、あるいは黙認をしていた場合はどうですか。
○保坂(展)委員 居酒屋で話をしなくても、黙っていても、目くばせ、せき払い、あるいは何も会話なしというのでも、場合、ケースをいろいろ重ねていけば成立し得るという非常にわかりやすい答弁だったと思うのです。  局長に聞きますが、政治資金規正法や公職選挙法をめぐる事件あるいは公判の報...全文を見る
○保坂(展)委員 富田副大臣、先ほどのやりとり等を踏まえて、どうですか、除外していないというのはもう明確ですね。  つまり、例えば公職選挙法上、最近の事例では、例えばアルバイトを雇ってやりましょうというときに、いや、それはちょっと違法と言われていますよ、だけれども、そんなことを...全文を見る
○保坂(展)委員 それでは、富田副大臣、今言ったのは、共謀罪について、政治家の関与というのは当然除外されていませんよねということを言ったわけですね。それはいいんですか。
○保坂(展)委員 それでは、先ほど例示した、団体であっても、例えば選対本部でもいいです、団体ですよね。団体であっても、必ずしも最初から犯罪を目的に設立されていないですよ。しかし、例えば選挙戦後半になって、あるいは選挙戦が近づくにつれて、やはりあるところに踏み出してしまう、そういう...全文を見る
○保坂(展)委員 政治家が除外されないのに、政治家が主宰している政治団体の中での共謀罪の成立はどうしてあり得ないんですか。
○保坂(展)委員 そんなこと言っていないでしょう。これまで与党の質疑でも、漆原さんの質問でもあるじゃないですか。団体本来の目的はどうあれ、現に、その団体が犯罪行為を組織として実行することを共謀した場合には、その構成要件に当たり得るのではないですかという質問もされているわけですよ。...全文を見る
○保坂(展)委員 では、そうすると、政治家は除外されないし、公職選挙法やあるいは政治資金規正法上も、例えば共謀の内容としても、全部手はずを整えて、逐一打ち合わせをするということではなく、例えば、大体同じような犯罪行為とされる行為が継続、反復されていた場合には、黙認、これでも成立を...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、では局長に聞きますけれども、今の共謀罪の提案、政治家の団体あるいは選挙のための団体ということも含めてしっかり見なきゃいけない、こういうやりとりとして確認していいんですか。
○保坂(展)委員 今の局長の答弁というのは、この法案の法文のどこを見ればそのように書いてあるんですか。どこでそれが読めるんですか。
○保坂(展)委員 犯罪を前提にしている集団だけに限られた今回の法律ですか。そうじゃないということでこれだけ議論が混迷しているんじゃないんですか。
○保坂(展)委員 今の答弁だと、例えば中規模の工務店は正当な目的で設立されているわけですね、工事を請け負って建てていくと。ただ、一部、例えばあるセクションがリフォーム詐欺を手がけたということだと、これは当たらないということで整理できるんですか。
○保坂(展)委員 そうすると、そのリフォーム詐欺が業績を上げますよね、これは詐欺ですから。不況ですから、社長が、なかなか頑張っているな、ちょっとおかしなことをやっているなと、中身を知ったが放置しておいたという場合も該当するんですか。
○保坂(展)委員 そうすると、政治団体も同じですね。
○保坂(展)委員 ちょっと、さっきのやりとりがあるわけですから、もう時間もないのでちゃんと答えていただきたいんですが、工務店があって、一部の部課がリフォーム詐欺を始めた、しかしそれは、勝手にやっている部分については共謀までは問われない、しかし、団体としてですから、その会社の社長が...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、全然わからないですね。さっき、リフォーム詐欺の事例を挙げて、一部はならないと。しかし、リフォーム詐欺が業績を上げて、社長も暗黙で了承したという場合はあり得ると言ったじゃないですか。それは要するに、政党であろうが選対本部であろうが同じでしょう。違うの。...全文を見る
○保坂(展)委員 もう整理しますけれども、そのリフォーム会社のやつは、もうリフォーム詐欺でうちはやりますなんといったら摘発されるに決まっているので、そんなことはやらないわけですよ。あくまでも正当を装うわけですよ。うちは地道にやっていますという会社なんですよ、だけれども、実態は、一...全文を見る
○保坂(展)委員 もう時間がないのでやめます。  ただし、ずっと聞いていてもわけがわからない。この間のやりとり、ぜひちょっと整理をしていただきたい。先ほどの枝野委員とのやりとり、河村委員とのやりとりも含めて、政治団体は当たらないというふうにおっしゃっていましたし、また、今の最後...全文を見る
10月26日第163回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  両参考人に伺いたいと思いますけれども、先ほど来も少し出ていました保全要請に関してなんですが、この委員会でも、かつて通信傍受法をめぐって大きな議論があり、また、現在、通信傍受法のいわば適用状況を見ると、携帯電話がほとんどというかすべてだ...全文を見る
○保坂(展)委員 個人情報保護法をめぐって議論をしたときに、これは当然過去の通信履歴を捜査照会なり検証令状で取得するということだと理解していたんですが、そうではなくて、これから、つまり今の時点で何日間というような形で情報を求めるということも行われていると刑事局長もお認めになったわ...全文を見る
○保坂(展)委員 今度は、例えば児童買春・ポルノの法案で、児童買春で逮捕される、あるいは立件される方の多くが、少女側の携帯電話のメール履歴が端緒であるというふうに言われています。  山下参考人の意見陳述の中に、保全要請が結果的に捜査権の濫用になっていくのではないか、保全要請を繰...全文を見る
○保坂(展)委員 この委員会でも、通信傍受をめぐって激論があったんですけれども、捜査手法としてそういうことが一〇〇%だめだという議論ではなかったように思います。やる場合には厳格な要件をつけて、通信の秘密を保障した憲法にもきちっと整合するように議論されたと思います。したがって、本人...全文を見る
○保坂(展)委員 同じ点について、山下参考人にさらに御意見をいただきたいと思います。
○保坂(展)委員 差し押さえのことについて、長沼参考人に伺いたいんですけれども、例えば、会社の中でLANが敷かれているとかいうとわかりやすいわけなんですけれども、しかし、LANで一体となっているということに限定されているわけではないようにも思います。  例えば、差し押さえの対象...全文を見る
○保坂(展)委員 同じ点で、山下参考人。
○保坂(展)委員 最後に両参考人に、このサイバー関係の新しい提案も、三法一体、強制執行妨害とまた違うジャンルのものもありますけれども、全体としては、テロなど国際組織犯罪に対する国際条約に基づいたという流れの文脈の中で出てきているわけですけれども、どうでしょうか、少し、テロだ、組織...全文を見る
○保坂(展)委員 では、最後に山下参考人に、わいせつ物に関しても、ホームページ上で陳列ですか、そして今度、メールで頒布、いろいろ概念が錯綜していたりとか、これは、かなりわいせつ物をめぐって拡大をしていくんじゃないだろうかという危惧を述べられたかと思いますが、その点を一言伺って終わ...全文を見る
○保坂(展)委員 終わります。ありがとうございました。
○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。御苦労さまです。  先日までのこの委員会における質疑で、共謀というものが、現状の共謀共同正犯における共謀の概念なり定義とほぼ同一であるということで法務省からの答弁を聞いているわけです。そうなると、言葉を要しない暗黙の共謀、あるいは黙示の共...全文を見る
○保坂(展)委員 海渡参考人のペーパーの続きの部分に、マネーロンダリングの点がございます。九九年の組織的犯罪処罰法の際になかった贈賄や税法違反、これが犯罪ということで加えられていったということで起きてくる問題点について御意見をいただければと思います。
○保坂(展)委員 確かに、犯罪収益の隠匿、これ自体処罰対象になりますし、また、犯罪収益のすべてを動かしたということではなくて、みずからの財産の中に混和したということも、たしか処罰対象になっていたと思います。  そういう意味で、政治的な濫用のおそれがあるんじゃないか、こういう指摘...全文を見る
○保坂(展)委員 それでは足立参考人に伺いますが、今回提案されているこの合体された法律の中に、強制執行妨害の問題もございます。  先日から、強制執行妨害が、免れるためにということが、強制執行を妨害する目的でというふうに拡張して、そして実際の財産の移動、例えば無償で子供に進学の費...全文を見る
○保坂(展)委員 安冨参考人に伺いたいんですけれども、今回のこの法案がこのまま通った場合、捜査手法の問題について伺いたいんですけれども、例えば通信傍受にしても、あるいは、共謀の立証というのは実際にはなかなか難しいと思います。そうすると、やはりリアルタイムでメールをやりとりしている...全文を見る
○保坂(展)委員 海渡参考人に伺いますけれども、先ほどお話のあった、強制執行妨害における、弁護人が債務超過に陥った個人ないし事業者から相談を受けた場合、あるいは証人等買収罪なども新設をされています。これだけ広範囲に共謀罪がつくられると、弁護士活動に及ぶ影響というのはどのような点が...全文を見る
○保坂(展)委員 今回の法案が、かなり広範に、しかも各方面にまたがって、国際組織犯罪とは全く無関係な領域も含めて提案されているということに対して大変危惧を深めました。  ありがとうございました。終わります。
10月28日第163回国会 衆議院 法務委員会 第9号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  法務省の刑事局長に伺っていきたいんですが、共謀罪の歴史をちょっと伺いたい。  戦前、共謀罪はあったでしょうか。あるいは、現在共謀罪があるというのは聞いていますけれども、このように広範な共謀罪の創設を戦後検討したことはあったでしょうか...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、現在、戦前から設けられていたものも含めて、共謀罪、予備罪などの刑罰が限定的にしか設けられていないわけですが、それはどんな理由からでしょうか。
○保坂(展)委員 軽微な罪まで含める必要はないという理由で極めて限定して設けられていたということですが、条約をめぐる議論の中で、共謀罪は我が国の法体系と相入れないんだというふうに当初説明したと言われていますが、その理由もちょっと確認をしておきたいと思います。
○保坂(展)委員 日本政府としての発言は大変妥当だったと思いますが、組織的犯罪集団に果たして限定するのかどうかというのは当委員会でもずっと議論になっていることと思います。ですから、そこはそういうことを限定しないでこの共謀罪を新設すると、かなり影響は大きいということは法務省自身も認...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、今伺っていると、予備罪の方は、準備行為といいましょうか、例えば包丁を買うとか何らかの準備行為があったということであって、陰謀とか共謀というのはその前の段階である、プランニングというか、こういう段階だというふうに今お聞きしましたけれども、さて、その陰謀...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、共謀罪の成立が問題となる犯罪類型の中に、陰謀罪を処罰するものも含まれていると思うんですね。そうすると、例えば陰謀罪の共謀罪成立ということも概念としてあり得る、こういうことですか。
○保坂(展)委員 そうすると、例えば破壊活動防止法なども該当すると思うんですが、政治的な結社などで現に人が住んでいるところに放火をするとか、重大な被害、損害が予想できるような場合に陰謀罪が置かれている。その陰謀罪の共謀罪が成立する場合というのは、では、その陰謀をはかるからどこかに...全文を見る
○保坂(展)委員 陰謀と共謀はほぼ同一だとおっしゃいましたよね。ほぼ同一の犯罪が、陰謀罪の共謀罪というのが理論的には成立してしまうんですね。でも、そんなことを成立させるというのは非常におかしい、屋上屋を重ねるようなもので、ここだけでもやはり変えるべきじゃないですか。陰謀という概念...全文を見る
○保坂(展)委員 いや、だけれども、共謀罪というのは独立してあるわけで、陰謀罪という構成要件をいわばクリアする、まさに共謀するということにおいて成立するわけでしょう。そうすると、ちょっと今の答弁はおかしくならないですか。
○保坂(展)委員 ここはやはり、他の議員からも指摘されていますけれども、共謀罪、これだけ広範にかけることは反対なんですが、少なくとも概念上きっちり整理をしておくべきだというふうに申し上げたいと思います。  次に、ちょっと角度を変えてやりたいと思うんですが、私がずっとこだわってき...全文を見る
○保坂(展)委員 こういった共謀がなくて、三人が瞬間的に家に押し入る。しかし、物理的に、コンクリートの高い塀があったり監視カメラがあったりしてあきらめた、引き返した、こういう場合は特に犯罪は成立していないかと思うんですが、今度は入った。入ったら、その家はもぬけの殻というか、引っ越...全文を見る
○保坂(展)委員 例えば、大学生のテニスをやっている男子学生が、女子学生何人かあるいは一人を、合コンだということでカラオケボックスか何かに招こう、そして度の強いアルコールを飲ませて、よからぬことを考えた人間がいるかもしれない。それに気がつかなかったメンバーもいるかもしれない。こう...全文を見る
○保坂(展)委員 大学生でも、大規模なパーティーだ、コンパだということで、繰り返しいわば大変な事件を起こして、まさに世間を驚かせた事件もありましたよね。だから、大学生だからということで、別にそういう例がないわけじゃないので、そういう共謀の場にいて、同意も心の中でしない、あるいはう...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、法律をよく読み込んで、この法務委員会の議論なんかを聞いていた場合はどうですか。そういう場合、あなた、自首しなさい、その場合は大丈夫だよというふうにある人がアドバイスするかもしれないですね。  だけれども、若者というのは大体、地域で、学校で集団をつく...全文を見る
○保坂(展)委員 つまり、人間に印がついていないですね、犯罪をやっていますという。ですから、にこやかに近づいてきた若者が、果たして一般的な、つまり法を逸脱しない範囲の活動をしているかどうかというのはわからないわけですね。ですから、非常に身近な問題になってくるのかなと。  それで...全文を見る
○保坂(展)委員 先ほど来の議論をちょっと私もしたいんですけれども、共同の目的というところが一つの論争点になっているわけですね。共同の目的というのが、やはり犯罪を実現する共同の目的というふうにこの法律を解していくのか、それとも、共同の目的というのはもう少し広いですよということなの...全文を見る
○保坂(展)委員 富田副大臣、いいですか。  会社、営利を実現する会社、これは共同の目的に入りますかね。
○保坂(展)委員 そうすると、政治団体、市議会議員選挙、当選させようという政治団体も入りますね。
○保坂(展)委員 では、刑事局長に伺いたいんですが、これまでの議論の中でずっと、どうも、共同の目的というのは、犯罪を実行する、犯罪を遂行するということにかかって共同の目的だと言われていたように思うんですね。  前回、私、出しましたけれども、この組織的犯罪対策関連三法の逐条解説の...全文を見る
○保坂(展)委員 何か批判があるみたいなことをおっしゃっていましたけれども、これは法曹会というところの逐条解説なんで、捜査の現場とか、まさにこれを手本にしてやってないんですか。これは一私人の出した本なんですか。違うでしょう。
○保坂(展)委員 ちょっとまずいんじゃないですか、これじゃ。これは回収しないと。だって、これは捜査の現場で使われているよ。だって、財団法人法曹会、「組織的犯罪対策関連三法の解説」、これでどういうふうに立件するかどうかを決めるんじゃないですか、捜査機関は。これは一法務省の職員が見解...全文を見る
○保坂(展)委員 この著者の三浦守さんというのはよくお目にかかる方のように思うんですが、どういう方ですか。
○保坂(展)委員 そうすると、この方は、私も五、六年前に、第一期の組織犯罪対策三法のいわば、当時与党でしたから与党内協議、そしてまた野党になってからも議論をさせていただいた中心メンバーだったと思いますし、また、条約の議論の中でも日本政府を代表して何度か行かれていますよね。というこ...全文を見る
○保坂(展)委員 南野大臣、これは大事な場面です、これはもうぎりぎり特別国会最後の場面で。これはこのままじゃだめなんですよ。これはもう現に生きている法律として、この法律によって捜査され、また起訴されて、現在服役中の者もいるわけですね。まさに共謀罪は、この組織犯罪対策関連三法の改正...全文を見る
○保坂(展)委員 ちょっと委員長、これを今大臣に見せていいですか、読んでいないというので。二行だけなんですが、見せていいですか。
○保坂(展)委員 検討じゃなくて、これは人の運命がかかっていることなんです、刑罰法規というのは。非常に重いです、この刑罰は。  ですから、今大臣官房審議官ですね、審議官がお書きになって、そして刑事局長が言って、これは誤解を招くかなと、そして本人も認めていると言っているわけですか...全文を見る
○保坂(展)委員 大林局長、この問題、これは我々、こういうものが出れば、前提としてこれを読み、そしてまた議論をしていくわけで、まさにこれは土台となった法律です。国会における答弁は必ずしもこのようなことはなかったわけですね、当時。ですから、これは非常に重大な問題だと思いますので、法...全文を見る
○保坂(展)委員 大臣、こういう答弁が出ているわけですから、組織的犯罪対策三法の前提となる部分、何が団体で何が組織なのかと、抜本的な修正を求めます。いかがですか。
○保坂(展)委員 時間になりましたので終わります。
12月14日第163回国会 衆議院 国土交通委員会 第11号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  木村証人に伺います。  私も本を読ませていただきましたけれども、総研の指導を受けて、最初は五億、それから二十五億、五十億、百億、近々では百二十億と業績を伸ばされてきたと。その総研の考え方は、コストダウンと工期短縮ということだと思いま...全文を見る
○保坂(展)委員 ですから、総研の考え方、指導を長く受けてきたということは先ほどもおっしゃっていますけれども、今も出ましたけれども、こちらの、提出された積算対比表ですか、こちらの方の。これを見ると、姉歯氏が六十から七十という間の数値で出していた。一方で、篠塚証人が、大体七十以下と...全文を見る
○保坂(展)委員 木村証人の考え方じゃないのか、これは、だって木村建設の仕事を東京支社長としてやられているわけですね。この数字に対しては、全くそういう数字を示したこともないのか、木村証人の考え方にないのかどうか、はっきりまず答えてください。お二人に聞きます、じゃ。
○保坂(展)委員 木村証人は、鉄筋七十を基本にということを常々会社の中で言っていましたかと聞いているんです。
○保坂(展)委員 篠塚証人に聞きますけれども、逆に、今七十という数字は、篠塚証人が勝手に考えて、会社の、いわば本社にも社長にも関係なく独自につくり出した数字ですか。
○保坂(展)委員 現実に、この一覧を見て非常にびっくりしたんですが、こういう数字の中で、欠陥が指摘されているマンションやホテルが続々指摘されているわけですね。この七十という数字を姉歯氏に示したこと自体が、法令違反をしろということを言っていることにならないですか。篠塚さん、どうです...全文を見る
○保坂(展)委員 いろいろ新聞記事を見ていましたら、九八年に、軌道に乗る総研グループの免震技術開発という記事がありました。これは建設業の業界新聞。総研グループとは、総合経営研究所が経営指導をしている企業で構成されていると。中小、中堅ゼネコンで組織されて、免震構造技術を共有し地方に...全文を見る
○保坂(展)委員 そうすると、総研の本社ビルというのは、免震構造をしっかり、地震が来ても大丈夫というその当時の最新の技術で建てた、こういうふうに聞いていいですか。
○保坂(展)委員 私は驚いたんですね。何にも知らなかった、自分はそんなこと見ていない、図面まで行かないとおっしゃっていますけれども、阪神大震災以後、地震に対する恐れ、そして建物が倒れちゃいかぬということで、免震の技術を広げる、そういう役割でいわば営業されたわけでしょう。そうしたら...全文を見る
○保坂(展)委員 姉歯証言で私驚いたのは、やはりそうだったかと思いましたけれども、現場に一級建築士がいれば、こんなものは見抜けますと断言されたんです。  数々の問題になっている物件の中には、大手のゼネコン、例えば大林組が元請をして木村建設に下請させた大阪のホテルもありますね。こ...全文を見る
○保坂(展)委員 ところが、そういった方がいても、長らくの間工事しても全く見抜けない、こういうことがわかったかと思います。  私は、今までの証言を聞いていて、ことしの六月の時点で木村建設は、熊本から全国へということで、七十棟、一万一千室のビジネスホテル、建てられているんですね。...全文を見る
○保坂(展)委員 把握しておりませんじゃなくて、お客さんに対して、点検する責任があるんじゃないですかと聞いているんです。どうですか。把握していないというんじゃなくて、これからそういうことをするつもりはあるのかと。少なくともそれだけの人たちが危険に遭うわけですから、答えてください。
○保坂(展)委員 最後に、篠塚証人に聞きますけれども、今の、ほかの物件ですね、これに対する心配はいかがですか。それで終わります。
○保坂(展)委員 以上、終わります。
○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  先ほどから証人の話を聞いていますと、ホテル事業部の人間がという言葉がたくさん出てきましたが、私も何人かのホテルを建てたオーナーの方のお話を聞きました。証人自身が、事業計画書、市場調査、こういうのを持って実際にホテルのオーナーに後でなっ...全文を見る
○保坂(展)委員 もう一度ここで聞きますけれども、あなたは本当に、平成設計やあるいは姉歯建築士の手がけた建造物について、例えば耐震の強度に問題があるんじゃないかとか、あるいは鉄筋が少ないとか、だれかに聞いたことやあるいは報告を受けたこと、本件発覚前ですけれども、ないんですか。もう...全文を見る
○保坂(展)委員 証人は、そうやって一番最初の立ち上げのときだけではなくて、いわばオープンする直前であるとかそういうときにも来て、監督に対して、こんなんじゃだめだと言って大きな声でどなったりしていたというような話も聞いています。  構造設計を姉歯氏がやっていた。図面を見ればすぐ...全文を見る
○保坂(展)委員 先ほども、きょう、この場に出てくるに当たって、本当は社内で、どういう文書がつくられたのか、そして、本当に例えば鉄筋の量だとかそういうことを減らせというようなことの指示をしていたかどうか、本当に点検されましたか。徹底して調査されて出てこられましたか。
○保坂(展)委員 このコンサルタント料なんですが、例えば十階建てのホテルを建てるに当たって、これが百二十室規模、三千五百万円とかなり大きな金額ですね。この三千五百万円の中で、これを三度に分けて支払う。そしてその中には、最初のプランニングの段階だけではなくて、設計仕様の指導、工事施...全文を見る
○保坂(展)委員 先ほど来出ているインタビューでも、これまでたくさん仕事を手がけてきましたけれども、セメントや鉄筋や鉄骨の量など、どのような構造がなぜ安く上がるのかを計算しました、こう言っているじゃないですか。私がこの建物を、鉄筋幾ら、型枠幾ら、コンクリが幾らというところまで計算...全文を見る
○保坂(展)委員 本日たびたび問題になったこのメモですね。これはセミナーで配られたのかよくわかりませんけれども、ここにはやはり、設計を見てこれを構造上問題があるとすぐ見て手を打っていれば安く、下げられたのにと、こう書いてあります。  それで、これらのメモですね。証人がセミナーで...全文を見る
○保坂(展)委員 そうじゃなくて、大変なお金を、コンサルタント料を取って、セミナーを開いて、こうやってコストダウンできますということをやっているわけじゃないですか。全国を飛び回っているわけでしょう。海外にも行っているわけですよね。そういうコンサルタントとしての自分の主張ですね、見...全文を見る
○保坂(展)委員 それでは、先ほどの資料ですね。ビデオがないならテープでもいいです、あるいは書いたメモでもいいです。こういったメモは最近つくられたかと思いますけれども、もっと、ここ例えば三年間やってきたメモをしっかり提出していただけますか。
○保坂(展)委員 コンサルタントというのは、顧客の立場に立って、そして、ホテルをつくるということは、それを利用するあらゆる人の立場に立っていいものをつくるという仕事ですね。ところが、私、聞いた方は、もうはっきり言ってだまされたと怒っていらっしゃいます。当然ですね。建ち上がったホテ...全文を見る
○保坂(展)委員 証人は、公開の席で、私は三十億、あるいは三十五億ですかね、そのくらいのお金は持っているんだ、こういうふうに聞いたという方がいる。本当ですか。もし持っているんだったら、その私財を被害を受けた人にしっかり使うという覚悟がありますか。
○保坂(展)委員 いや、持っていませんじゃ、そういうことを聞いたという人がいるということで聞いたんですね。言っていないんですか。(内河証人「はい」と呼ぶ)  では、今ある資産をしっかり使って全力でやるという、先ほどの木村建設の社長のような覚悟はあるんですか。
○保坂(展)委員 終わります。
12月16日第163回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第4号
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○保坂(展)委員 社民党の保坂展人です。  子供の事件、そして幼い子が、小学生が被害に遭って亡くなっていく事件が起きています。犠牲になったお子さん、そして御遺族に、本当に哀悼の意を申し上げたいと思います。  さて、警察庁に来ていただいていると思いますが、子供、十八歳以下という...全文を見る
○保坂(展)委員 では、確認ですけれども、たしか、犯罪白書や少年事件の統計だと、少年による殺人事件のピークというのは戦後しばらくしてからというふうに私は記憶しているんですが、間違いないですか。
○保坂(展)委員 次に、文科省初中局にちょっと伺いたいと思うんですけれども、子供が被害者となる事件に加えて、子供自身がみずから命を絶ってしまうという事件も、これもやはり子供が被害者であるという意味においては変わりません。  昨年、私は、長崎県佐世保の事件、ここに取材に何度か通い...全文を見る
○保坂(展)委員 猪口大臣に初めて質問をいたします。国際感覚、人権感覚にすぐれた猪口大臣に期待をしながら。  今のやりとりをお聞きになったと思うんですけれども、私、日本の場合は、子供、若者もそうですけれども、一回壁に当たるとなかなか途中下車がしにくい教育システム、進路変更がやり...全文を見る
○保坂(展)委員 本日の委員会、猪口大臣、もう一度きょうのまとめで聞きたいんですけれども、いろいろな意見が出たと思います。道草が大事だ、私ももうそのとおりだと思います。そしてまた、子供の安全ということを全面的に確保すると子供はもうほとんど自由に動けなくなる。遊びの面でもいろいろ制...全文を見る
○保坂(展)委員 ぜひ、全部ということではなくて、非常に危ないルートについて、そして距離が長いところについてお願いをしたいと思います。  ありがとうございました。