堀江正夫
ほりえまさお
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
---|---|---|
08月11日 | 第81回国会 参議院 内閣委員会 閉会後第1号 議事録を見る | ○堀江正夫君 私は、先般出されました防衛白書で提起をされた問題のうちの若干について質問をいたしたい、このように思うわけでございます。 質問に先立ちまして、私のこういった防衛についての基本的な認識、姿勢、こういったものについてちょっと申し述べたい、このように存じます。 一昨...全文を見る |
○堀江正夫君 そうしますと、あれは八月五日の日経でございましたか、対日五項目の要請がなされたと、このようなことが大きく載っておったわけであります。実は私自身は日本の防衛ということを考えた場合に、要請があるとかないとかじゃなくて、日米の首脳の間に本当にいろんな問題を真剣に具体的に討...全文を見る | ||
○堀江正夫君 さらに私は、在韓の米地上軍の撤退問題につきまして二つの点を、これは防衛局長にお伺いしたいと思いますが、その第一点は、恐らくブラウン長官が来日されたときのお話の中にあったんじゃないかと思いますが、米韓両国においてあの会議の内容が決定されるについては、当然朝鮮半島の情勢...全文を見る | ||
○堀江正夫君 私はいまのお話を伺いまして、今後やはりその朝鮮半島の安定というものが、日本の安全にとって重大なかかわり合いを持っておるという認識は、政府も国民も、大分の国民がもう変わらないところだと思うわけでございまして、今後の地上軍の撤退について、やはり防衛庁が、 〔理事秦...全文を見る | ||
○堀江正夫君 このP3Cの選定問題につきまして秦議員からいろいろと疑問を投げかけられたわけであります。少なくとも私の理解によりますと、このロッキード事件、これは現在までの司法当局の解明によって、このP3Cを選定をするということについてもう支障はないじゃないのか、このように私自身は...全文を見る | ||
○堀江正夫君 ただ、このPXLの導入問題につきまして大きく国民が疑惑を抱いたことは明瞭でございます。ここでいよいよ概算要求をされる、恐らくP3Cということで概算要求されるんだと思いますが、P3Cをこの段階で、大体ロッキード事件の解明、この状況からしてまあ導入を決定をされるとしても...全文を見る | ||
○堀江正夫君 ここで具体的にいろいろお聞きするのは差し控えたいと思いますが、次にFXの問題でございます。 F15、大体防衛庁の方では内定をされたと、このように伺っております。ところが、F15につきましてはアメリカのブラウン長官の議会証言、これが行われております。いよいよもう五...全文を見る | ||
○堀江正夫君 その問題はそのくらいにしまして、次にミグ25事件の教訓と改善、この問題につきましてお聞きしたいと、このように思います。いろいろな教訓があの事件を通して提供されておると、このように私は思っておりますが、ここでは二つの点だけについて御質問したい、このように思います。 ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いまの早期警戒機につきましては、もちろんやっていただけると思いますけれども、早急な検討、そして具体的な施策の推進というものをお願いをしたい、このように思うわけであります。 第二番目は、領空侵犯機に対するパイロットの武器使用の問題でございます。この問題はもういろい...全文を見る | ||
○堀江正夫君 ぜひ本当に領空侵犯阻止任務についているパイロットが困らないような判断の基準といったようなものを具体的になるべく早くつくっていただく必要があると、こう思うわけでございます。 次は、私は五十三年度の防衛力の整備の問題につきましてお伺いしたいと、このように思います。 ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いまとやかく言ってみても、これはもう全く具体的な問題にならないわけでありますけれども、ひとつ御努力を願いたいと、こう思うわけであります。またそうしなきゃならないんだと私ども強く感じておるわけであります。 次に、私は有事の法令の問題につきましてお尋ねしたいと、この...全文を見る | ||
○堀江正夫君 従来の防衛庁のとってこられた姿勢からして大変な前進じゃないかと私は心強く思うわけでございます。確かに、自衛隊法の百三条に基づくいろんな問題につきましては、一遍にやろうと思ってもいろんな問題があるわけでございましてそう一遍にはできるような状況にはないようにも感ぜられま...全文を見る | ||
11月15日 | 第82回国会 参議院 内閣委員会 第3号 議事録を見る | ○堀江正夫君 私は、防衛二法に関連しましては第三航空団の三沢移駐に関連をする問題についてお尋ねしたいと思いますが、そのほか私の長い自衛隊の体験を通しまして、きわめてじみではございますけれども、日本の国の防衛にとって、また自衛隊にとってきわめて重要であると考えておりますところの幾つ...全文を見る |
○堀江正夫君 そうしますと、現在までに大体基本的な地元との話し合い、施策というものは講ぜられてきた、したがって法律が通れば、あとさらに地元の要望その他を十分に話し合いの上で支障なくこの移駐はできると、このように考えて差し支えございませんか。 | ||
○堀江正夫君 次の問題に入らしていただきます。 第二番目は、自衛官の社会的な地位という問題を取り上げてみたいと思います。 今国会におきましても、栗栖発言あるいは平野発言、こういった問題に対しまして、国会の場におきまして、憲法違反ではないか、シビリアンコントロール、これがお...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いま人事局長、隊法の各条項を挙げて御説明いただきましたが、私の理解によりますといろいろあります、おっしゃたように。問題は、隊法で言う任務の特性から、まず宣誓、一般公務員ももちろんやるわけですが、自衛官の宣誓においては、その中に特に、事に臨んでは危険を顧みず、身をもっ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 人事局長にお伺いしたいと思いますが、そのような認識に立ちました場合に、特別職でありますところのこの自衛官に対するところの処遇といいますか、これは一般公務員に対して、この拘束、この任務にふさわしい待遇が与えられてしかるべしじゃないか、このように思うわけでございますが、...全文を見る | ||
○堀江正夫君 確かに歴代の防衛庁長官、または防衛庁当局、この隊員の処遇の改善という問題につきましては、どの長官も非常に心魂を傾けていろいろと努力をしていただいておるわけでございます。私ただ、ここでは時間ございませんが、一、二の例について申し述べたいと思いますが、たとえば上級職の甲...全文を見る | ||
○堀江正夫君 私の資料は違っておるかもしれません。二十九年度から三十四年度ぐらいの格づけで、将補は局次長、部長と同じようなランクづけされておったのですね。課長は一級下なんですよ。ところが、局次長の方は三十九年度からもうずっと一等級ですが、将補は二等級そのまま。それだけじゃなくて、...全文を見る | ||
○堀江正夫君 この問題、そのくらいにしまして、次に、昨年の十一月、国防会議で決定されました新防衛計画は大綱につきまして、私お伺いをしたい、このように思います。この夏出されましたこの「日本の防衛」、これによりますと、新しい防衛計画の基調をなしておりますところの基本的な考え方、これを...全文を見る | ||
○堀江正夫君 同じ理解の上に立っていまからいろいろと話し合いたいと思います。 まず第一に、新しい防衛計画の大綱で、特に現在持っておるところの正面兵力、これを質的に改善するが、同時に、いざという場合に有効性のあるものにするのだと、そこで、抗たん性をふやさなきゃいけない、このよう...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いま防衛局長からお話ございましたが、本年度の予算、これでは十分とは言えないけれども、今後まあ十分に配慮していきたい、こういうことでございました。五十二年度、たとえば海あるいは空、これは基地防護あるいは基地防衛、こういったような面につきまして、やはり問題点がたくさんあ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いまいろいろお話ございましたが、たとえば基地の、特に航空基地の場合ですね、防護と同時に防空が必要である。ところが基地防空ということを考えますと、たとえば航空基地なんかでも現在まだキャリバ50でもって申しわけ程度にしか置いてない。当然こんなことでは基地防空は達成できな...全文を見る | ||
○堀江正夫君 もう一つ抗たん性につきまして、私、陸の弾薬の備蓄の問題につきましてお考えを聞きたいと思うわけでございます。 ある人に言わすと、戦闘能力は弾薬の関係から一時間だなんてばかみたいなことを言う人もおります。あるいは一週間ぐらいだなんと言う人もおるわけです。もちろんそん...全文を見る | ||
○堀江正夫君 防衛局長のいろんなお話ももちろんもっともなんですが、私は、今度のこの白書に示されておる——先ほど私も申し上げました、見解の一致を見ましたところの防衛力整備に対するところの基本的な構想、これによりますと、当面あるとすればやっぱり小規模侵攻なんだと、そしてこれは奇襲的に...全文を見る | ||
○堀江正夫君 訓練空域につきましてはまあ大体同じような認識を持っておると思うんですが、そのほかに、先ほど私予算的な制約もあるんじゃないかと言ったんですが、たとえば飛行時間が削減されておるとか、それから標的、弾薬が削減をされておるとか、電子戦訓練が電波妨害機の機数その他の関係から十...全文を見る | ||
○堀江正夫君 その点は私も同じ理解なんです。同じ理解なんですが、そこで、それじゃ訓練空域の問題につきましてちょっとお聞きしたいと思います。 欧米諸国も訓練空域ということになりますと大変困難な状況にあるというふうに私は思っておりますが、この欧米諸国におけるところの空域等の管理状...全文を見る | ||
○堀江正夫君 わが国でも、これはもう皆さんよく御承知ですが、後方援助機材の精度向上であるとか、レーダー網の整備等が促進をされておるわけでございまして、そういう観点から見ますと、もう欧米と同様な、いまお話のありました立体的な分離、あるいは時間差の分離、これによって空域の有効利用が可...全文を見る | ||
○堀江正夫君 どうかひとつ、数の少ない飛行機、どうしても精強でなければなりませんこのパイロットを養成するために障害になっておりますところの訓練空域の問題、あるいはその予算上の制約の問題、こういったような問題を最大限の努力をもって解決をしていただきたい、そうして本当に役に立つパイロ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 これらの原因はいろんな原因があると思うわけです。これはもう私もよく承知しています。けれども、その原因の中に、やっぱりどうも予算的な原因が大きくこの一、二年の場合はウエートを占めておるのじゃないかと、このように私は私なりに認識しているんですが、いかがでございますか、そ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 私自身が当事者で終わったわけですから言うのもおかしいような話でございますけれども、実際に陸上自衛隊の射撃成果を上げるための年間の射耗弾というのが、旧軍当時に比べてみても決して多くない。この点は、平時のそのほかによるところの訓練によってカバーしょうとか、あるいはシミュ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 沖繩の部隊につきまして、いろんな施策が講ぜられておることは私よく承知しております。士気を維持するために、向上するためにいろんな施策が幅広くとられておりますが、私は現段階においては、やはり一番大事なのは、沖繩においても教育訓練がある程度できるようにその場を与えてやるこ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 私、算術的に計算をして自分なりに見ますと、今後、いま持っておる戦車でも、まだ供与の戦車が百両ぐらいあるやつが二、三年のうちに落ちるんでしょう。六十両ペースでずっといったとしても、下手すると十年ぐらいかかるんじゃないかと、違っておるかもしれません、計算が——というよう...全文を見る | ||
○堀江正夫君 海上自衛隊の全般的な防衛力というものを考えました場合に、もちろん護衛艦だけじゃないわけでありまして、そのほかの問題等バランスをとりながらやっていくということになるのは当然だと思いますけれども、五十三年度はあれですか、やっぱり従来どおり三隻ぐらい要求をされておるやに聞...全文を見る | ||
○堀江正夫君 これも私の試算でございますから間違っておるかもしれません。間違っておるかもしれませんけれども、仮に三隻ずつでこうやっていきますと、除籍、これを計算をしますと、五十一年度の隻数を保持するためには大変な年数がかかるようにも思うわけです。いま二隻ないし三隻ということを言わ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 海空についても、確かに艦艇あるいは航空機、こういったような問題、これに伴って定員が動いてくるわけですけれども、しかし、考えてみますと、海空といえどもやはり本質的には陸と同じように有事において期待するところの機能を発揮するために必要な人員なんだという点については同じじ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 従来からもこの国会で、いろんな委員会で、この定員と充足の問題が諭ぜられてきておるわけであります。これはことしの五月の衆議院の内閣委員会での論議の中で、これは多分大蔵省の方が言われたんじゃないかと思いますが、この定員と充足の問題につきまして次のようなことを言っておられ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 この人員充足につきましては、私も本当にその衝に当たっておったわけですから、どういうような問題点が生起をし、何が原因でこのような状況になっておるかということは私なりによく承知をしておるわけでございますが、ここではひとつ陸上自衛隊の八六%前後、先ほどこの八六%前後という...全文を見る | ||
○堀江正夫君 八六%ということになりますと、実際、いま防衛局長言われたように非常に充足を高くしなきゃならない部隊もあります。あるいは、この八六%の中には新隊員、教育中の者ももちろん含まれます。そういうようなことからしまして、第一線部隊、これはもう非常に低くならざるを得ないわけです...全文を見る | ||
○堀江正夫君 問題は、私はやはり募集の体制の問題が一つあると思うんですね。それで、初め警察予備隊が発足をした。このときには、募集体制が、市町村にどんどん応募者がやってくる、市町村が窓口になって受けつける、そして地方連絡部が事務的な処理をする、そして入隊さす、こういうことで、現在の...全文を見る | ||
○堀江正夫君 確かに防衛庁の努力、もちろん大蔵省が認めた予算、これが裏づけになっておるわけですが、それによっていろんな体制の整備ができておることは知っております。けれども、それは防衛庁サイドの努力なんだ。私は防衛庁サイドだけじゃなくて、もっと労働省そのほかいろんな各省との関連にお...全文を見る | ||
○堀江正夫君 防衛庁を取り巻く環境なりいろんな諸条件の制約、もう私はわかり過ぎるぐらいわかるわけです。わかっておって、あえて私はこのことを申し上げました。ひとつこの防衛白書に示されておりますところの基本的な構想の原点に返りまして、やはり私は努力すべきものは努力していただきたい、こ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 これをもって私の質問を終わります。今後ともひとつよろしく御努力をいただきたい、このようにお願いをする次第であります。 |