堀江正夫
ほりえまさお
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月20日 | 第96回国会 参議院 予算委員会 第12号 議事録を見る | ○堀江正夫君 私は、ますます厳しさを増す現在の世界情勢を見た場合、今日の政府の防衛に対する姿勢や施策で、果たして日本の平和と安全を確保することができるのだろうかと心から憂慮をしている一人であります。そこで、本日は防衛政策に対する政治の基本姿勢の若干につきまして政府の見解を伺いたい...全文を見る |
○堀江正夫君 大体基本的な考え方は一致しておるようでございます。そこで、防衛の基本政策となっておりますいわゆる専守防衛につきまして、昨年のこの委員会でも御質問をいたしましたが、本日も引き続いてお聞きいたしたいと思います。 昨年は、この問題につきましては、政府の見解がそのときそ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 大体政府の統一見解であると、こういう御趣旨だと思います。 そこで、まず防衛庁長官にお尋ねしますのは、それではこの見解は日米安保条約に基づいて行動する米軍をも拘束をするのかどうか。強いて拘束をするとすれば、武力行使の対応面ではないかなと思うわけでありますが、いかが...全文を見る | ||
○堀江正夫君 米軍を基本的には拘束するものではないと、こういうことでございます。そうしますと、この百十二ページに書いてありますが、「わが国の防衛の基本的な方針」だと、こう書いてあるわけであります。わが国の防衛は、いまもおっしゃったように日本だけでできるわけではない。米軍の支援を得...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いまほど、米軍も先制攻撃をするわけにはいかないのだと、こういうお話でございました。それはそのとおりだと思いますが、これは仮にでございますが、米ソの中東紛争、これに連動して朝鮮半島にも紛争が生起をした、日本に対する侵略も懸念される事態になった、この際作戦行動中の米機動...全文を見る | ||
○堀江正夫君 それでは次に、この内容に逐次入っていきたいと思いますが、相手から武力攻撃を受けたとき初めて防衛力を行使する、また相手に開戦と先制攻撃の主導権を与えることになるのだと、このように白書では言っております。このことは地理的関係から見ましても、当初に致命的な打撃を受ける公算...全文を見る | ||
○堀江正夫君 どうも私は大変なことになるんじゃないか、そういう認識をお聞きしたのですが、対応まで全部述べられてしまったわけですが、それはそれで結構です。 それで、いま長官等が申された、だからいろいろしっかりと対応措置を講じなければいけないと、こう言っておられます。そのとおりだ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いろいろ施策をされておるのは十分承知をしておるわけですが、現在八五年ごろの危機説というのが一般的に深刻に受けとめられておりますが、それでは、いま五三中業でいろいろ施策をしておられる、いま言われた程度の施策で心配ないんだと、この点においては、こういう基本的な方針とって...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いまお話が出ております高度の即応態勢と奇襲防止の情報活動等その他のもろもろの施策、これは当面最重点施策としてやらなきゃならないことであることは間違いありませんが、しかし仮にそれができたとしても、日本の置かれておる地理的関係からしますと容易ならざる事態になるんだと、こ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 このことは官房長官、大蔵大臣にもお聞きしたいところでありますが、恐らく同意であろうと思いますので、次に進みます。 白書では、「防衛力行使の態様も、自衛のための必要最小限度にとどめ、」また「侵略が開始されて以降も待ち受けの態勢によって対処することを念頭において十分...全文を見る | ||
○堀江正夫君 侵略開始後も待ち受けの態勢だという、どのようなことを考えておられるのかどうも私にもよくわからないのでありますが、いまの二つの問題を通じまして、以下若干具体的にお聞きをしてみたいと思います。 第一は、戦術的な攻勢はもちろんよろしいと思いますがどうですか。 | ||
○堀江正夫君 それなら白書の中でそのようにもっとはっきりと書いて誤解を与えないようにすべきじ中ないか。この文章なり説明からはそういったようなことは一つも出てこないわけですね、いかがですか。 | ||
○堀江正夫君 私が読んでもそのようにはこの文脈からは受けとめられない。まして国民が見るならばそんなことは全くわからない、それを私は言っておるわけでありますが、いかがですか。 | ||
○堀江正夫君 それでは、相手の侵攻基地の偵察はできるのですか。 | ||
○堀江正夫君 それでは侵攻が開始された、その後も同じですか。 | ||
○堀江正夫君 それではもう事前も事後もみんな偵察行動もできないんだと。それじゃ全くめくらで作戦をやれということになるわけです。いや、それはもう米軍からもらえばいいじゃないか。米軍からわれわれの必要なときに必要なものがもらえるかもらえないかは防衛庁がよく知っておられる。そんなことで...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いま座して死を待つわけにいかない、ほかに手段がないときには基地をたたくことを法理的には許しておるんだと、こういう解釈でありますね。実際にもそういう場合にはやらなきゃいけないというお話でございました。しかし、それならそのような訓練をしておかなきゃいけないでしょう。装備...全文を見る | ||
○堀江正夫君 それじゃまた問題を変えまして、相手を追い詰めた、相手は領海、領空外に退避をした、その場合どの程度まで追撃できるのですか。 | ||
○堀江正夫君 ある程度領海、領空でもやっつけられる、しかしもう一歩というところで向こうの基地に逃げ込む、そのときはできない、こういうことじゃないかと思います。そんなことでは結局相手に中休みをしてくださいと、それじゃまた改めて攻撃をしてくださいと、結局こちらは何度もそういうような状...全文を見る | ||
○堀江正夫君 そうです。 | ||
○堀江正夫君 この問題は、本当は法律論といいますか、政治判断の問題だと思いますが、まあこれはこのくらいにしましょう。 いま武力行使の態様につきまして幾つかの具体的な問題について私いろいろと申し上げてきたわけであります。その中で、肯定されたものもありますし否定されたものもござい...全文を見る | ||
○堀江正夫君 私申し述べましたのは、一つは、準備をしっかりやっておかなきゃいけないということもそのとおりでございます。しかし、準備を幾らやったって、いまのような、具体的にいろいろ申し上げましたようなことをそうだと言うならば、本当に勝つ手段、勝つ方法というものをもぎ取っているんです...全文を見る | ||
○堀江正夫君 まさにおっしゃったとおりでございますが、願望と実際は違うわけですね。海上で縦深でやらなきゃいけない。いま防衛庁が考えておられるのは限定的な攻撃、これを想定している。それじゃ、やれる海上の範囲で、どのくらいの時間、どの範囲でやれるのかと、こういうことを見ますと、また現...全文を見る | ||
○堀江正夫君 質の面においてはもちろん変化に応じて変わってくる、それはもう量の問題も国際情勢の変化に応じて変わってくる、その必要最小限度の防衛力というのが一定のものでない、それはもう当然のことですね。 | ||
○堀江正夫君 そこで、今回のF4の試改修の問題とも関連をしておるわけでありますが、他国に脅威を与えるような侵略的攻撃的な装備品、これが問題になったわけですね。これは元来の政府の説明を聞いておりますと、ICBMとかIRBMとか一方的に相手に壊滅的に打撃を与える装備品、これが侵略的攻...全文を見る | ||
○堀江正夫君 限られた時間でございまして十分意を尽くさなかったわけでありますが、いままで白書で言われておる専守防衛の考え方についていろいろとお尋ねをしてまいりました。以上を通じて私は次のような提言をしたいと、こう思うわけであります。 それは、この専守防衛ということは基本的にい...全文を見る | ||
○堀江正夫君 それから同時に、元来憲法の精神だけを装備や部隊運用を主とした防衛戦略の分野にまでストレートに適用しようとしたところに大変な無理がある。軍事的な合理性の無視や軽視の姿勢というのは、国家存立の大事のときに自衛隊を全く有効性のないものにしかねない。憲法解釈と軍事的合理性と...全文を見る | ||
03月23日 | 第96回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号 議事録を見る | ○堀江正夫君 佐伯先生、ただいまはきわめて明快で有益なお話を承りましてありがとうございました。 私は佐伯先生に二つの点で御質問をいたしたいと、こう思います。私の持ち時間は往復十二分間でございます。私、最初に御質問を申し上げますので、時間の範囲内でお答えいただきますとありがたい...全文を見る |
04月01日 | 第96回国会 参議院 内閣委員会 第5号 議事録を見る | ○堀江正夫君 私、実はきょうは、この前の予算委員会の一般質問のときに官房長官が言っておられました双葉山専守防衛論、これについてお尋ねするつもりでございましたが、時間があったら最後にこれはお尋ねすることにしまして、まず、先日来日をされたワインバーガー長官の千海里シーレーン防衛能力向...全文を見る |
○堀江正夫君 私はたった三十分しかございません。質問にずばり答えていただくようにお願いします。 いま一般的なお話だったんですが、それじゃシーレーンの防衛についての要請についてはどうなんですか。御説明いただけないんですか、いただけるんですか。 | ||
○堀江正夫君 それでは、具体的には結局ハワイでお話し合いになるということかと思いますが、ここでもう一度、それじゃ政府が従来国会等で申しておられますところの周辺海空域、シーレーン約千海里の防衛についての基本的な考え方、これを確認をしておきたいと思います。 | ||
○堀江正夫君 総理が五月にアメリカで首脳会談をやられた後、日米共同声明を出されました。その後でニューヨークのナショナル・プレスクラブで講演をし、記者会見をやられました。そのときに共同声明の中では、周辺の海空域の防衛をやりますと、こういうことを約束をしておられます。また演説の中では...全文を見る | ||
○堀江正夫君 そうしますと、今度新聞で伝えられておりますところのワインバーガー長官の一千海里シーレーンの防衛能力の向上という要請は、大筋において従来の政府、総理のお考えを受けて要請したものだと、こう考えてよろしゅうございますね。 | ||
○堀江正夫君 前々から一千海里、周辺海域数百海里と言っておられます。ところが計画大綱の水準を見ますと、そういう数字はどこにも出てまいりません。はるかにはるかに低いところでございます。それに対して、いやいや一千海里、数百海里の海空防衛というものを念頭に置いて計画大綱はつくったんだと...全文を見る | ||
○堀江正夫君 そうしますと、計画大綱の水準というのはとても千海里のシーレーン防護なんかできるはずがない。数百海里の周辺海空域の防衛もできるはずはない。にもかかわらず千海里だ、あるいは数百海里だということをいやしくも日米の首脳会談の共同声明で言われる。アメリカのナショナル・プレスク...全文を見る | ||
○堀江正夫君 五六中業で仮に計画大綱の水準を達成しても、周辺海域は百海里から二百海里あるいは太平洋側においては三百海里の対潜哨戒能力を持つだけなんだ、こういうことですね。そうすると、シーレーンの千海里とか周辺海域五百海里とは全く関係ないじゃないですか。しかも、それが六十二年度に仮...全文を見る | ||
○堀江正夫君 それじゃ念頭に置いてというのはどういうことですか、願望ですか。いや、そうじゃなくて、それだけのことをやっておればある程度は千海里もやれるということなんですか。 | ||
○堀江正夫君 ある程度というのはどういう程度ですか。 | ||
○堀江正夫君 私は、本当を言いますと、ふざけていると思うんですよ。従来は、千海里と言ったら行動範囲だというようなことを言っておられますね。行動範囲というのはそもそも何だ。それは足があるんですから、それだけの足を持っているんですから行動はできるでしょう。行動ができるということと実際...全文を見る | ||
○堀江正夫君 もっともっと突っ込みたいですが、私三十分しかないんですね。そこで、後またちょっと触れますが、五六中業の問題について入りたいと思います。 現在の情勢下、日本が果たさなければならない責任というのは、わが国に対する侵略を確実に抑止をしなければならない、同時に、さらに局...全文を見る | ||
○堀江正夫君 そうしますと、私はまずほっとしたわけです。どうも巷間いろんな雑音が伝えられておりまして、これが五十八年度第一年度ということにならない、五六中業の作成がおくれるというようなことにでもなれば、これはもうとんでもないことになる、国際的にも対米上から見ても。こう思っておりま...全文を見る | ||
○堀江正夫君 それもひとつ安心をしましたが、しかし問題は、この素案の作成に当たって防衛庁は非常に困っておられるんじゃないか、苦心をしておられるだろうと、こう私は十分に理解をしております。というのは、国防会議では、六十二年度に計画大綱の水準を達成することを基本にして作業していいと、...全文を見る | ||
○堀江正夫君 その防衛庁の現在の立場もよくわかるわけですが、しかし現実的に作業しておられるわけですね。しかし、迷いながらやっておられるんだろうと思いますよ。 そこで私は、大綱の水準を達成するといっても、この前の栗林議員の質問にも答えておられますように、ぎりぎりの努力をしている...全文を見る | ||
○堀江正夫君 そうしますと、この前の質問に対しても、GNPが流動的でまだわからないとかいろんな不安定な要素があるんだ、こういうことでございましたね。確かにそうでしょう。しかし、これはもう五十八年度を第一年度にするということになりますと、とても一つの想定を置かなければできる問題では...全文を見る | ||
○堀江正夫君 もう一分でございますから、最後に、私は先ほどの干海里の問題とも関連をして申し上げますが、長官は衆議院の答弁の際にも、五六中業の中でもアクセントを考えるということを言っておられます。新聞では、これは海空を重視する思想を出されたんだと、こう言われております。どのくらいの...全文を見る | ||
04月15日 | 第96回国会 参議院 内閣委員会 第7号 議事録を見る | ○堀江正夫君 私は、まずトロトラストの患者の国家補償の問題につきましてお伺いをいたしたい、このように思います。 戦時中ドイツで開発、輸入をされ、主として軍病院等で戦傷部位の外科手術を行うときに血管や肝蔵等のレントゲン撮影の造影剤としてトロトラストが使われた。このトロトラストは...全文を見る |
○堀江正夫君 いま調査状況につきましてお聞きしたわけでありますが、その沈着者二百二十四名ですか、その中ですでに亡くなられた方も相当ある。 そこで、総理府恩給局にお聞きしたいのは、このトロトラストの残留が認められておられるそういう人に対して、恩給制度上どのような考え方でどのよう...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いまもお話がございましたように、恩給制度として現にこれを取り上げていただいておる、大変結構なことだと思いますが、いまも御説明ありましたように、発病を一たんしてからでは実際には間に合わない。後から公務扶助料を上げるという結果になりがちである。そこで、初めから残留者とわ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 ひとつぜひともこういう患者、これはもう言うまでもなく、国が一方的に責任を負わなければならない問題だと思います。また、こういう残留を確認されておる人というのは大変不安の中で毎日を送っておられると、このように思うわけでございまして、さらに申し上げますと、五万人だけしか返...全文を見る | ||
04月16日 | 第96回国会 参議院 安全保障特別委員会 第3号 議事録を見る | ○堀江正夫君 私、予定をしました質問をいたします前に、いまの坂垣君の質問に関連をしまして一言だけ申し上げてみたいと思います。 まずお聞きしたいのは、長官御就任以来軍事情勢について国防会議あるいは国防会議議員懇談会、あるいは総理に対して何度御報告しておられますか。軍事情勢ですよ...全文を見る |
○堀江正夫君 いま関心を得るようにすると言われましたが、関心じゃないと思うのです。私は正しい理解をやはり関係閣僚、総理が持たれることが内政、外政の総合的な政策を遂行される上のきわめて大きな柱であろうと思います。 今度のフォークランド諸島の問題についても防衛庁がこの軍事情勢につ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 簡単に言ってください。聞きたいことがたくさんありますから簡単に言ってください。 | ||
○堀江正夫君 防衛庁が総理府の人事局等と協力をされて大変な努力を重ねて逐次改善が行われておりますことに対しては、私はこれを感謝をし、多とするものであります。実は私は自衛官を公安職と横並びにするという基本的な考え方、それ自体に基本的な問題があるのじゃないか、このように思っておるわけ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 実はこの研究調査会で答申をされて懸案になっておりますまだ幾つかの問題ございます。 たとえば医療費の見直しという問題。これは全自衛官は千分の二十四の医療費を事前に差し引いて基本給は決まっておる、それに対して一般の公務員は千分の十七を月給から引いておる。そういうこと...全文を見る | ||
○堀江正夫君 そういう精神的な面で非常にいろいろと最近努力をし配慮されておられる。これはもう私もよく承知をしておりまして高く評価をしておりますが、具体的な処遇の面で私見ました場合に、警察、公安職等と比べてみて特別優遇されておる点、特別職の意味は全く警察官とは違うわけですね。そうい...全文を見る | ||
○堀江正夫君 最後でございますが、自衛官の人事管理と一般職との整合性、均衡の問題でございます。 私が特にこの問題を申し上げるのは、防大の卒業生が自衛隊の中で中堅から指導的な地位につき、やがてトップになる、こういうような現段階において一般職との均衡、整合、こういったような問題が...全文を見る | ||
08月04日 | 第96回国会 参議院 安全保障特別委員会 第4号 議事録を見る | ○堀江正夫君 冒頭に伊藤防衛庁長官から五六中業についての御説明をいただきましたが、今回五六中業で平時必要最小限の防衛力であります計画大綱水準の能力の達成を図られる、そして相当程度の能力の向上が見られるのはそのとおりでありますが、これで整備をされる防衛力が完全に実戦力化するのは昭和...全文を見る |
○堀江正夫君 後方能力の問題で、やっぱり大事な問題は抗堪性と継戦能力の問題でございますが、この点についてもいろいろとこの五六中業の中で強化向上を目指しておられる、これはよく承知しておりますが、具体的に以下五点についてひとつ御説明いただきたい。 その第一は、レーダーサイトと海空...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いろいろと強化向上に努力をしておられるのはいまの御説明でわかったわけでありますが、相手の能力や日本の地勢的な環境、さらに米国の支援体制、こういう点から考えますと私は抗堪性、継戦能力の問題、決していまの程度で満足できるはずはない、結局やはり予算の枠の関係からその程度に...全文を見る | ||
○堀江正夫君 それじゃ、時間ありませんから、最後予定しましたフォークランドの教訓の問題についてお聞きしたいと思います。 このフォークランドの事件を通じて、政治の責任のあり方であるとか、政治と軍事の担当分野であるとか、国家及び軍の危機管理体制であるとか、さらに軍事技術、運用面、...全文を見る | ||
○堀江正夫君 いまお話ありましたように、英国でもこの全般的な教訓をまとめるのは年末近くまでかかるのじゃないかというようなことを私も聞いておるわけであります。また同盟関係にもない日本がイギリスなりあるいはアルゼンチンから有効な教訓を直接受けるのはむずかしいかもしれない、こう思ってお...全文を見る | ||
09月14日 | 第96回国会 参議院 安全保障特別委員会 閉会後第1号 議事録を見る | ○堀江正夫君 本日はハワイ協議にしぼりまして質問をいたしますが、まず最初に、先般のハワイ協議出席の皆さんの御苦労を多といたします。 今回の協議では毎日マスコミに対するレクチュアが行われたと聞いております。したがって、ことしの協議内容についての報道は比較的正確に行われたのじゃな...全文を見る |
○堀江正夫君 具体的な協議に入る前にマンスフィールド大使があいさつをされたようでありますす。この中で五六中業の早期達成期待の表明をされた。このことは今回新たに国家安全保障会議のシグールアジア局長が出席された、こういった点から考えましても米政府の一致した正式の見解だと見るべきだと思...全文を見る | ||
○堀江正夫君 次は国際軍事情勢について承ります。 まず、この中で米側が一番力点を置いて強調した点を御説明願います。 | ||
○堀江正夫君 次に日本側が説明をされたわけです。その説明の中でアジア情勢に触れられております。そして今後もアジア情勢の好転に対して日本が最大限の努力をする、そのように言われたと伝えられておりますが、その点はもうまさにそのとおりだと思いますが、説明をされたアジア情勢についての見方は...全文を見る | ||
○堀江正夫君 少なくも両国の軍事情勢に対する説明を見る限りにおきましては、新聞等でも報道されておりましたが、依然として両国にはやはり認識に若干の差があるように思われてならないわけであります。しかしその後のディスカッション、これが行われて、その中では少なくもソ連の軍事力の増強、ある...全文を見る | ||
○堀江正夫君 軍事情勢につきましては一応このくらいにいたしておきまして、次に移ります。 五六中業と五十八年度の概算要求について日本側から細部の御説明を行われた、それに対して米側がどのように評価したか、先ほど一部防衛局長からもお話がありましたが、どのような点を具体的に問題点とし...全文を見る | ||
○堀江正夫君 次に、シーレーンの防衛の問題につきましてお聞きをいたしますが、まず第一に、これにつきまして米側がどのような見解、説明をしたのか、これをお聞きいたしたいと思います。 | ||
○堀江正夫君 米側の提案、説明の中で一千海里シーレーンの以内、以遠の分担、こういったような話はなかったのですか。 | ||
○堀江正夫君 そこで、シーレーン防護、シーレーン防衛いろいろ言われておりますが、このシーレーンというのは従来から一定の帯だ、こう解釈しておる人もおります。あるいは、この帯は確かに帯だけれどもそのときどきによって変わる不定の帯だ、こうも言われております。さらに、いやこれば結局は面な...全文を見る | ||
○堀江正夫君 どうも私聞き漏らしたかと思いますが、もう一度具体的にシーレーンというのは一定の帯なのか、不定の帯なのか、面なのか、その点をお聞きいたします。 | ||
○堀江正夫君 もう一度お聞きします。結果的には、そうすると面になることもある、そういうことになりますね。 | ||
○堀江正夫君 まあこれはこのくらいにしておきましょう。 そこで、昨年の春に総理がニューヨークでシーレーン防衛の問題につきまして演説をされました。これは私の解釈でありますが、総理は千海里内は日本の庭先だ、五条事態下でこの千海里の範囲内の日本向け船舶等に対する保護は日本みずからが...全文を見る | ||
○堀江正夫君 それはそれで一応御説明は終わりかと思いますが、もう一度聞きますが、私が言いました今度のアメリカが提案した趣旨と同じですかどうですか。 | ||
○堀江正夫君 よくわかりました。 そこで問題は、その千海里内の防衛のための所要量の問題になるのだろうと思います。私の理解では、元来こういう点において両国間で十分に話し合いがされておったとは理解をしておらないわけであります。したがってここにおいて両者の間に差がある、これは当然と...全文を見る | ||
○堀江正夫君 もちろん私もそう思うわけですが、そこで、千海里内の米国の攻勢作戦分担、こういうことを言ったと言われておりますが、具体的にこの攻勢作戦とはどのような作戦が考えられるのか、それをお聞きしておきます。 | ||
○堀江正夫君 もちろんシーレーン防衛を達成しようということになりますと、柔軟な戦略が必要だと思います。その中には攻勢的な作戦もやらなければいけない、防勢的な作戦もやらなければいけない。防勢的な作戦の中にもいろいろとある。その攻勢的な作戦をやる、まあこれ以上は私具体的には聞きません...全文を見る | ||
○堀江正夫君 そうだとしますと、率直に言いまして今回改めて提案をしたということが私にはなかなか理解できないわけであります。 といいますのは、ガイドラインに基づくところの研究は言うまでもなく現能力によっていま事が起きた場合に応ずる共同作戦計画をつくるための研究であります。で、こ...全文を見る | ||
○堀江正夫君 政府の立場としては現在それ以上は言えないのでしょう。しかし問題の所在が必ずしもそこにはないということは明瞭だと私は思っております。少なくも今度のこの合意された研究に基づいてやはりその点が浮き彫りされるような研究ということを恐らく多くの国民は期待しておるだろうと思いま...全文を見る | ||
○堀江正夫君 今度の協議の中では、たとえばことしの一月に合意をした六条事態の研究、これの促進についての期待も表明されたというふうに聞いております。また去年大村防衛庁長官訪米時、向こう側から提案がありました武器技術供与の問題、これについての促進方の期待の表明もあったというふうに聞い...全文を見る | ||
○堀江正夫君 どうも私耳が遠いものですから聞き漏らしたかと思いますが、この共同研究、当然話し合いの中に出てくると思うのです。そこで確認をされますかされませんか、この実施について。 | ||
○堀江正夫君 時間もそろそろ迫ってまいりましたので、最後に、私はマスコミはどのように評価しようとも今回の協議というのはそれなりに両国にとって大変実りのある会議だったと評価をしております。 ただ、今回の協議を通じまして強く感じますことは、一つはいまやいよいよ従来どおりの国内的な...全文を見る | ||
12月01日 | 第97回国会 参議院 安全保障特別委員会 第1号 議事録を見る | ○委員長(堀江正夫君) この際、皆様方に一言ごあいさつを申し上げます。 このたび皆様方の御推挙によりまして、当委員会の委員長の重責を担うこととなりました。はなはだ微力ではございますが、皆様方の御協力を賜りまして、円滑公正な運営を行ってまいりたいと存じますので、よろしくお願いを...全文を見る |
○委員長(堀江正夫君) ただいまから理事の選任を行います。 本委員会の理事の数は六名でございます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 | ||
○委員長(堀江正夫君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に大坪健一郎君、竹内潔君、大木正吾君、渋谷邦彦君、上田耕一郎君、柳澤錬造君を指名いたします。 ───────────── | ||
○委員長(堀江正夫君) 速記をとめてください。 〔速記中止〕 | ||
○委員長(堀江正夫君) 速記を起こしてください。 それでは、派遣委員の報告に関する件についてお諮りをいたします。 第九十六回国会閉会中、当委員会が行いました自衛隊の業務運営等の実情調査のための委員派遣については、各班からそれぞれ報告書が提出されておりますので、これを本日の...全文を見る | ||
○委員長(堀江正夫君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時二十一分散会 | ||
12月28日 | 第98回国会 参議院 安全保障特別委員会 第1号 議事録を見る | ○委員長(堀江正夫君) 一言ごあいさつを申し上げます。 前国会に引き続きまして私が委員長に選任されました。どうかよろしくお願いを申し上げます。(拍手) ───────────── |
○委員長(堀江正夫君) ただいまから理事の選任を行います。 本委員会の理事の数は六名でございます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 | ||
○委員長(堀江正夫君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に大坪健一郎君、竹内潔君、勝又武一君、渋谷邦彦君、上田耕一郎君、柳澤錬造君を指名いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十八分散会 |