前川清成

まえかわきよしげ

比例代表(近畿)選出
日本維新の会
当選回数1(参2)回

前川清成の2014年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月26日第186回国会 参議院 憲法審査会 第1号
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○前川清成君 民主党の前川清成でございます。  まず第一に、これから憲法の役割を議論するに先立って確認しておきたいことがあります。それは、私たち、今この世に生きる一人一人の人間があまねく自由でかつ平等だということです。自由であり、かつ平等であるということは、基本的人権が保障され...全文を見る
○前川清成君 先刻、硬性憲法に関して触れましたが、誤解のないように申し添えますと、私は、硬性憲法であることの論理的必然として一義的に両院の三分の二以上の賛成を要すると考えているわけではありません。  硬さの程度に関しては様々な立場があり得ます。しかし、それにしても、自民党憲法改...全文を見る
○前川清成君 何度も発言の機会を与えていただいたこと、感謝申し上げます。  その上で、私は先刻、憲法も決して不磨の大典ではないと、民主党も、国民とともに憲法対話を進め、補うべき点、改めるべき点の議論を深めるというふうにマニフェストに書いたというふうに申し上げました。しかしながら...全文を見る
○前川清成君 四度目になりますので、手短に申し上げます。  先ほどの赤池議員の御発言ございましたけれども、明治憲法、確かに日本はアジアで最初の立憲国家になったわけです。その当時において、ある種世界水準の憲法を持っていたと思います。  ただ、私の話を聞いていただきたかったのは、...全文を見る
03月27日第186回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○前川清成君 おはようございます。前川清成でございます。  今日は差し替えで質問をさせていただくことになりまして、ありがとうございます。  といいますのも、昨年に引き続きまして、従前の企業再生支援機構、現在の地域経済活性化支援機構法案の改正がなされます。この機構の拡充に関して...全文を見る
○前川清成君 簡単に申し上げますと、商品先物取引に関しては、一見のお客さんが十分に理解できないままぼったくられて財産的な損害を受けることが多いと、ついては、継続的な取引のないものに対して、一見のものに対しては勧誘しては駄目ですよと、これが不招請勧誘でありまして、日本だけのルールで...全文を見る
○前川清成君 今日の議論に先立って、この点、例えば消費者庁、農水省、経産省それぞれ通告してほしいという話がありましたが、一つだけお答えいただくのに御出席いただくのも大変御迷惑かと思いますので、私の方で御案内をさせていただきたいんですが、国民生活センターの方でPIO—NETという組...全文を見る
○前川清成君 ですから、岡田副大臣、この不招請勧誘を解禁するというのは、政府の方針で今後そのようにお進めになられるのかという点をお尋ねしております。
○前川清成君 大臣、ちょっと歯切れが悪いように思うんですが。私、金融取引の国際競争力を高めることに反対はしておりません。ただ、それはプロの皆さん方がやればいいことで、プロの皆さん方のリングの上に素人を無理やり引きずり込んで、身ぐるみ剥がしていくと。このやり方は許されないのではない...全文を見る
○前川清成君 岡田副大臣、私は、先物取引で誰が得をしましたか、誰が損をしましたかとお尋ねしたのではなくて、不招請勧誘が禁止されましたと、これによって誰がもうけ損ねましたか、誰が助かりましたか、こうお尋ねしているんですよ。
○前川清成君 不招請勧誘が禁止されたことによって、素人の皆さん方が商品先物に引きずり込まれて、身ぐるみ剥がされるという事態がおよそ三分の一に減少していると。不招請勧誘が禁止されました。その結果として、カモを探すことができなくなった先物業者たちは売上げが下がって損をしていると。 ...全文を見る
○前川清成君 私の質問に全くお答えいただいていないんですが。その百五件の相談があったことも支援決定が十件だということも、私は紹介しました。あるいは、昨年の改正で機能を追加したとか使い勝手がいい制度にしましたというのは去年の話です。  私がお尋ねしているのは、去年機能を追加した、...全文を見る
○前川清成君 同様の制度があるというふうに先ほど上月委員もおっしゃっていましたが、最もオーソドックスな事業再生の制度としては、裁判所がやる会社更生あるいは民事再生、民事再生の中にはいわゆる通常再生と個人再生とあって、個人再生の中には給与所得者再生、これはサラリーマンの方を主に対象...全文を見る
○前川清成君 今のが平成二十五年の統計で、一昨年、平成二十四年でいいますと、会社更生事件は二十四件あります。先ほどどちらかの御答弁で、難しい案件が支援機構に来ているんだと、こういうふうにおっしゃいましたけれども、会社更生事件の方がはるかに難解な事件が行っていると思います。それにも...全文を見る
○前川清成君 ちょっと今の大臣の御答弁がよく理解できなかったんですが、全く少ないとは言えないとおっしゃったのは、何について全く少ないとは言えないとおっしゃったんですか。
○前川清成君 じゃ、甘利大臣は、百五件相談を受け付けた、そのうち十件の支援決定をやった、これはよくやっていると、こういう御認識なんですね。
○前川清成君 担当大臣、それと、分かった上なのか、知らずにおっしゃっているのか知りませんが、相談に来ている件数と相談を受け付けている件数とは違うんですよ。それは御認識されていますか。
○前川清成君 どう違うんですか。
○前川清成君 今、甘利大臣がおっしゃったように、相談に来ましたと、しかし、もうあなたは帰ってください、うちではできませんという件数もあるわけです。しかし、今いみじくもおっしゃったように、支援機構で何とかしてあげましょうということになって受け付けるわけです。だから、相談件数と相談受...全文を見る
○前川清成君 だから、それは今申し上げたとおり、相談を受け付けたんだから何らかの対処をするのは当たり前なんですよね。よくお考えください。  その上で、その支援機構というのは、相談に行きます、いろいろ話をします、やっと相談を受け付けてくれます。そうしたら、支援決定をする前に資産の...全文を見る
○前川清成君 甘利大臣、平均値なんというものは当事者にとって全く意味がないというのはお分かりですよね。  その上で、去年も申し上げたんですが、このデューデリジェンス、例えばですが、売上げが十一億、債務が十三億という会社に機構がデューデリジェンスをされましたと。担保不動産について...全文を見る
○前川清成君 是非この点はこれからも工夫をお願い申し上げたいと思います。  その上で、今回の改正法に移りたいと思いますが、三十二条の二以下に特定支援決定という新たな条文が追加をされました。改正前の条文、これを御覧いただけたらと思いますが、改正前の二十二条の一項一号、これも債権の...全文を見る
○前川清成君 少し私の方で簡単に整理をさせていただくと、現行の二十六条は、「再生支援決定を行ったときは、」とありますから、債権を買い取るためには再生支援決定をしなければならなかったと。しかし、今度提案されている三十二条の二は、再生支援決定という条文がないので、債務の整理を行おうと...全文を見る
○前川清成君 いや、説明が悪いことはありません。小野さんの優秀な頭と私の単純な頭との違いだと思います。  その上で、今度は、この三十二条の二によって、保証債務付きの債権を買い取ることによって、グッドプラクティスを示していきたいと、こういうふうな御説明がされておられます。その趣旨...全文を見る
○前川清成君 つきましては、できれば残された時間、今度、金融庁と中小企業庁が中心になって取りまとめられました経営者保証に関するガイドライン、これについて議論をさせていただきたいと思います。  今日、この後、ガイドラインについていろいろお話をさせていただきますので、ガイドライン、...全文を見る
○前川清成君 その上で、ガイドラインに関してお尋ねするんですが、このガイドラインに関して、まず一番最初のところ、行政当局の関与の下、日本商工会議所と全国銀行協会が共同で、有識者を交えた意見交換の場として経営者保証に関するガイドライン研究会を設置したと、その上で、中小企業団体及び金...全文を見る
○前川清成君 支援機構だけではなく、銀行協会だけではなく、地方銀行協会等々だけではなく、それぞれの金融機関も守るべきルールなんだと、こういうことなので、このルールのお手本をまずは支援機構でお示しをしていただくと、こういう趣旨でよろしいでしょうか。
○前川清成君 私は、まず、この経営者保証ガイドラインの趣旨といいますか、意図といいますか、これ自体は大賛成であります。なぜならば、今までの民事法のルールでは、差押禁止財産、一定の例外を除いて全ての財産が、将来の収入も含めて全てが引き当てになったわけであります。  しかし、それな...全文を見る
○前川清成君 釈迦に説法ですが、日本は人口が減少していきます。つまりは、日本国内というマーケットが小さくなっていく。つまりは、今までどおり物も売れないし、今のような豊かさもこのままでは維持できない。あるいは、中国やインド、新興国がそれなりの品質のものを作るようになったと。同じこと...全文を見る
○前川清成君 イノベーションという点もそうですし、今、近時、新規開業率が低迷をしています。失敗したら身ぐるみ剥がされるんだったら、やっぱり安定した社会、それなりに一定程度豊かになった社会では開業する人が出てこないというのは、私は言わば当たり前だと思います。  あるいは、人間の尊...全文を見る
○前川清成君 今回は私もその趣旨におおむね賛成でございます。  ただ、一点だけ申し上げれば、憲法も含めてですが、法律というのは不磨の大典ではありません。去年この法律の改正案をお出しになって、一年たってまたお出しになるわけですから、グッドプラクティスを積み上げていって債権法改正に...全文を見る
○前川清成君 それでは、小野政府参考人にお尋ねしますが、結局、このガイドラインは金融機関、金融業者、プロとして債権を取り扱う方に関してはおよそ適用されると、こういうことでよろしいんですか。
○前川清成君 そのために例えば金融庁においては監督指針を改定していくと、こういうことですし、法務省においてもそれなりの手はずを整えられると、こういうことなんだろうと思います。  その上でガイドラインの中身の話に入るんですが、まず、ガイドラインが適用されるためにはガイドラインの適...全文を見る
○前川清成君 今のお答えはそのとおりですし、是非、従業員が三百一人の工場については適用しないというふうな扱いではなくて柔軟な適用をお願いしたいと思うんですが、ただ、これを遵守しなければならない金融機関の立場からすると、三百一人はじゃ中小企業に準じて扱おうと、四百人だったらどうなの...全文を見る
○前川清成君 そのガイドラインの適用範囲がいささか不明確であって、その結果として金融機関もお困りになるのではないかと、金融の実務に混乱を来すのではないかという点でもう一点お尋ねをしたいんですが、連帯保証なしにお金を貸してもらうための要件として、四ページに4以降書いておられます。 ...全文を見る
○前川清成君 先ほど申し上げましたとおり、私はこのガイドラインの思想自体は大変評価いたしております。不明確な点、最初の一歩ですからあるのも仕方ないと思いますし、場合によってはこのQアンドAの改定なり、あるいはQアンドAを更に追加、補充していくということもお考えをいただけたらと、こ...全文を見る
○前川清成君 私は、ただいま可決されました株式会社地域経済活性化支援機構法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党及び新党改革・無所属の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     株式会社地域経済活性化支援機...全文を見る
03月28日第186回国会 参議院 議院運営委員会 第12号
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○前川清成君 私は、今の長谷川理事からの動議に対して、反対の立場で皆さん方に訴えたいと思います。  今、この参議院という舞台に同じ瞬間に身を置く仲間の皆さん、私たちは、民主党であったり自民党であったり公明党であったりみんなの党であったり共産党であったり、会派は異なったとしても、...全文を見る
04月08日第186回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○前川清成君 前川清成といいます。  今日は、三人の参考人の皆さん方、ありがとうございます。  とりわけ大久保参考人におかれましては、御子息が御逝去されるという大変つらい御経験を乗り越えて、犯罪をなくすために、あるいはより良い刑事司法のために積極的に御発言いただいていることを...全文を見る
○前川清成君 岡本参考人にお尋ねをいたしたいと思いますが、私は十年前に国会に送っていただくまで弁護士をしておったんですが、御案内のとおり、司法試験科目に少年法というのはございませんでして、司法修習生になって、研修所で少年審判の手引という、何ページほどでしょうか、合計で二十一ページ...全文を見る
○前川清成君 今度の改正案の五十二条の二項という条文がございまして、要するに、ただ短期を引き上げるだけではなくて、逆に引き下げるような方向の改正もございます。例えばの例でございますけれども、人を殺そうと思って殺した場合、これは殺人罪が適用されるわけですが、何らかの事情があれば酌量...全文を見る
○前川清成君 終わります。
04月10日第186回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○前川清成君 おはようございます。前川清成でございます。どうぞよろしくお願いします。  まず最初に、大臣にお尋ねをしたいと思いますが、今度の少年法の一部改正案の趣旨説明、そこには、少年審判において適切な事実認定が行われる、そのことが重要でありますと、こういうふうに書かれています...全文を見る
○前川清成君 大臣、私が今お尋ねしたのは、その着衣を証拠法上どう評価しますかという意味ではありません。もしも捜査機関において決め手となる証拠が捏造されていたとしたら大問題ですよねというお尋ねであります。
○前川清成君 それでは、私もこの程度にいたしますが、ただ、半世紀自由を奪ってきた。袴田さんの残された時間というのは残念ながらそう長くはありません。それにもかかわらず、今ここで政治がリーダーシップを示さないと、これは全て個別具体的なことだから、あとは検察庁、裁判所にお任せしますとい...全文を見る
○前川清成君 今大臣、幾つもまとめてお答えをいただきましたけれども、その少年法の理念である教育刑のことでありますとか、あるいは付添人だけが関与して云々かんぬんについては、またゆっくりとお尋ねをしたいと思います。  その前提として、もう一度お尋ねしますけれども、検察官が関与したな...全文を見る
○前川清成君 その真実の発見に検察官が関与した方がいいんだという点については、今は、公益的観点からの証拠の収集と、お答えになったのはこの一点だけだと思いますが、検察官関与事件でなくても、捜査段階で検察あるいは検察庁が捜査を尽くしているわけです。その意味においては、検察官が少年審判...全文を見る
○前川清成君 私、谷垣大臣が御就任になられて、とりわけ歴代大臣に比べて御答弁がお上手だなというふうに敬服していたんですが、今日はちょっと。  今おっしゃっている点は、法制審議会の少年部会において、東京家裁裁判官の嶋原さん、この方が、複数名で恐喝、傷害が行われるような犯罪、そのと...全文を見る
○前川清成君 ちょっと消化不良なんですが、もう残された時間もあるので次の質問をさせていただくと、一昨日、御子息を少年犯罪でお亡くしになられました大久保さんにお越しをいただきました。参考人三名お越しいただいたんですけれども、私は、当事者の立場、大変おつらい立場でありながら、それでい...全文を見る
○前川清成君 今大臣がいみじくもおっしゃった、まだ足りない点の各論に関してはどこか別の機会で議論をさせていただきたいと思いますが、その被害者目線ということで考えますと、この少年法の理念がどうなんだろうかと私も考えざるを得ないわけであります。  もう一度その研修所の白表紙を御紹介...全文を見る
○前川清成君 大臣が最後におっしゃった点については、昨年度の犯罪白書においても再犯率が上昇しておりますので、時間があれば今日議論をさせていただきたいと思っておりましたが、残された時間も僅かになってまいりましたので、今回の改正の五十二条の二項であります。  先ほど厳罰化というお話...全文を見る
04月17日第186回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○前川清成君 おはようございます。  山下委員が二回連続御質問ということですけれども、私も三回連続でございます。恐らく四回連続になる予定でございます。よろしくお願いいたします。  それで、今日は外弁法の議論をさせていただかなければならないんですが、前回、少年法の際に、少年審判...全文を見る
○前川清成君 いや、それは分かっているんです。部総括とはと聞いていなくて、部総括クラスとおっしゃったので、部総括クラスというのはどういう意味ですかとお聞きしたんです。
○前川清成君 部総括クラスというのは、同期で任官したほかの裁判官が例えば大阪地裁の民事第何部で部長をしている、そういうぐらいの期数になってきた、経験年数になってきたと、しかし別の裁判官はどこどこの家庭裁判所で少年審判を担当していると、こういう意味なんですか。
○前川清成君 それではお尋ねをしますけれども、地裁の刑事部の部長を務めた裁判官がその次の転勤でどこかの家庭裁判所で少年審判を担当する、そしてまた次の転勤で例えば高等裁判所の右陪席に転勤をすると、こういうふうな人事異動はよく行われることなんでしょうか。
○前川清成君 江田元議長もお若いときに少年審判を御担当されたというふうにお聞きいたしましたけれども、外から見たイメージとして申し上げれば、例えば、最高裁の事務総局に勤務した経験のある裁判官であるとか、あるいは、今の最高裁長官がそうですけれども、法務省に長らく出向している裁判官、こ...全文を見る
○前川清成君 漫画の話だと言ってしまえばそれまでなんですけれども、この「家栽の人」、家庭裁判所の裁くじゃなくて育てる方の栽という字を書いて「家栽の人」という漫画があって、この主人公の桑田さんという裁判官は、最高裁判事の息子。再三、優秀だから東京に転勤しませんか、こういうふうな内示...全文を見る
○前川清成君 ということは、今、ごめんなさい、岡さん、私何か、前川裁判官はどういう人事ですかとか、岡さんは次どこの部長になられるんですかとか、個別の人事についてお尋ねしたことは一切ありません。一般論かつ物語の中の話をお聞きしているんですが、それがどうして個別の人事の話になるんです...全文を見る
○前川清成君 どうして答えを控えなければならないんですか。
○前川清成君 最高裁が人事を担当するのであって、その最高裁が答えられないと言えば、少年審判の実態に関する議論もできません。お答えいただかないと、次の質問できません。
○前川清成君 では、人事の方針をお答えください。
○前川清成君 委員長、止めてください。答えさせてください。
○前川清成君 例えば、A裁判所の刑事部に誰を配属させるか、どこどこ裁判所の民事部に誰を配属させるか、どこの家庭裁判所の裁判官として誰を赴任させるか、これを決めているのはどこなんですか。
○前川清成君 その際には、すごろくを振って決めるんですか。
○前川清成君 今諸般の事情というふうにおっしゃいましたけれども、その諸般の事情についてお答えをいただきたいと思います。あわせて、その諸般の事情を決める際の基準があればお答えください。
○前川清成君 外弁の議論ができませんので最後にしますが、どうして、優秀な裁判官も少年審判を担当しています、私のようなエリートも少年審判を担当してきました、刑事裁判も民事裁判も少年裁判も裁判所の出世コースにおいては全く意味がありませんと、そういうふうに否定できないんですか。今の議論...全文を見る
○前川清成君 私も、とりわけ海外との貿易等々、取引においてあるいは出資等において外弁の皆さん方が様々な役割を果たしておられるんだろうと、そういうふうに思っておりました。  ただ、その点に関して申し上げますと、私も言いにくい、原資格国別の外弁の内訳でありますけれども、アメリカが二...全文を見る
○前川清成君 これは国策としてできることでないのかもしれませんが、例えば先日も、日本のメーカーの最先端の技術が韓国のメーカーによって、ちょっと言葉が適当でないかもしれませんが、言わば産業スパイのような形で、元技術者を雇用して、その技術者からノウハウを取得してというふうな事件も起こ...全文を見る
○前川清成君 それでは、次の質問に移らせていただきますけれども、私が弁護士登録をいたしましたのは一九九〇年、平成二年なんですけれども、その当時は、弁護士会館に行くと垂れ幕があって、拘禁二法反対だとかあるいは外弁絶対阻止とか、そういう垂れ幕があって、弁護士会的に言うと、この外弁反対...全文を見る
○前川清成君 今大臣がおっしゃったように、私も、当時の弁護士の皆さん方には、黒船というか、大き過ぎる幻想を、恐怖心を持っておられたのが一つあるのかな。もう一つは、その外弁以上に、たかだかやってきたところで三百六十人、七十人の外弁に比べて、合格者三千人を目指す、あるいは合格者二千人...全文を見る
○前川清成君 例えば、旧司法試験のときは二万五千人が受験をして五百人しか合格できなかったというふうな制度の国もあります。他方、中国は毎年十万人が弁護士になるそうですし、私の同期がニューヨーク州で弁護士資格を取ったときは、ニューヨークに行って半年間英会話学校に行って、一年間ロースク...全文を見る
04月24日第186回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○前川清成君 おはようございます。よろしくお願いいたします。  それで、先ほど山下委員の質問を聞いておりまして、谷垣大臣、山下さんに、当時記者だった山下さんに対して、公共工事が減少し、建設業の将来が心配だと、当時、野党自民党の総裁であった谷垣大臣が御発言されたと、こういうことで...全文を見る
○前川清成君 大臣のおっしゃる悩みというのも私もよく分かりますし、ある種、選択と集中も必要だろうと思います。ただ、先ほどの有田さんの議論に関連して申し上げれば、私は愛国心を持っているつもりです。愛国心を持っている方であれば、どなたであってもこの国の未来を心配せざるを得ないだろうと...全文を見る
○前川清成君 その上で、これから少し裁判所の嫌な話をするんですが、報道によりますと、裁判官出身の法務省幹部が、事もあろうか法務省省内の女子トイレを盗撮していたという報道がなされております。  この件について、法務大臣、事実関係をお答えいただきたいと思います。
○前川清成君 大臣、今のお話によりますと、法務省の建物の中で何か盗撮が疑われるようなものが残っていたので、形跡があったので、警察の方に被害届を出して、警察の捜査の結果、実はその容疑者が法務省の幹部だったと分かったと、こういうことなんでしょうか。
○前川清成君 捜査段階ですので、言うまでもありませんが無罪推定もありますので、今の段階で、その裁判官が何という方でどういうことをしたのか、お答えにならないというのはよく分かります。  ただ、報道によると、一九九四年に任官したとか、年齢が何歳だと、こういうふうに出ているわけです。...全文を見る
○前川清成君 今の御説明ですと、委員会室にいらっしゃるほかの先生方何のことか分からないと思いますので、私から補足をさせていただきますと、福岡地裁の四十歳の裁判官が司法修習生の女性に無理やりにキスをしたと、こういう事件が起こりました。この事件を受けて、最高裁が分限裁判で裁判官を辞め...全文を見る
○前川清成君 それも言いたくないのか、おっしゃらなかったので私の方で補足をいたしますと、平成十九年に、枚方簡裁の裁判官が神戸市内の風俗店に行って女性店員にかみついてけがをさせたと、こういう事件であります。新聞の報道によりますと、無理やりサービスを超えるわいせつ行為をしたと。こうい...全文を見る
○前川清成君 憲法の趣旨に照らすと、弾劾裁判所あるいは訴追委員会があるわけですから、裁判官が犯罪を犯した場合には、それは罷免に相当するのかどうなのか、まずは訴追委員会あるいは弾劾裁判所の判断を待つべきではないかと。結局、裁判官が弾劾裁判を受けたくないと、そうしたら、自分で辞めます...全文を見る
○前川清成君 私、事件が多過ぎて今気持ちがめいっていますと、そんな相談を裁判所の中の組織ですると、すぐさま裁判所の出世街道から外されてしまって、真実かどうかは分かりませんけれども、少年裁判ばっかり押し付けられてしまうということになるんだろうと思います。そんなのは私は実効性としては...全文を見る
○前川清成君 この事件についてお尋ねしたのではなくて、手続のことをお尋ねしているんです。別にトイレを盗撮した裁判官に限らず、裁判官として任官したけれども法務省に出向している方々は大勢いらっしゃいます。その際に、裁判官を一旦辞めて、判事を一旦辞めて検事になると。その段階で、法務省に...全文を見る
○前川清成君 この問題も今直ちにどうこうというわけじゃありませんが、例えば最高裁長官になられた寺田さんは長く法務省にいらっしゃいましたけれども、その寺田さんをみんな検事とは思っていなくて、裁判官だと思っています。たまたま法務省に出向していると弾劾の対象にならない。寺田さんが何かし...全文を見る
○前川清成君 それでは、奥野副大臣、昨年部会長をお務めになられましたけれども、御記憶の範囲で結構ですが、債権法に関しては議論されておられましたでしょうか。
○前川清成君 これは、谷垣大臣、法案を提出されるに当たって是非ちょっとお考えをいただきたいんです。  一括で絶対に出すなと言っているわけではありませんが、与野党共にそれほど議論が十分煮詰まっているとは言えない状況で、現行でいえば三百九十九条から七百二十四条まで三百三十か条。内田...全文を見る
○前川清成君 時間が残り少なくなってきて、もう中身の話が余り、中身の話を一点だけお尋ねしたいと思うんですが、定期借家権という制度がございます。これは、借地借家法ができたときは、転居の予定があるとかやむを得ない場合に限ってだけ認められていたんですけれども、平成十一年に、当時の議員立...全文を見る
○前川清成君 終わります。
05月15日第186回国会 参議院 財政金融委員会 第9号
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○前川清成君 おはようございます。前川清成でございます。  久しぶりにこの財政金融委員会で質問に立たせていただきます。御配慮いただいた皆様方には感謝申し上げたいと思います。  今日は、経営者保証に関するガイドライン、この点について議論をさせていただきたいと思いますが、この経営...全文を見る
○前川清成君 今、細溝局長の御答弁にありましたとおり、会社の規模あるいは営業成績、当該経営者の働き方、様々な違いがありますので、一律に給料は幾ら幾らというふうに数字で表現できないことは当然だろうと私も思います。  しかしながら、ただ社会通念上適切な範囲とだけ決めておいてあとは丸...全文を見る
○前川清成君 私も、会計参与、これは御案内のとおり二〇〇五年の会社法改正で導入をされました。この会計参与を適切に活用していくというのは重要なポイントだというふうに思っています。  そこで、法務省にお聞きしますけれども、今、会計参与、どの程度の会社で採用されているんでしょうか。
○前川清成君 会社法の所管は金融庁じゃなくて法務省ですので、その程度の調査は私は当然のことだろうと思います。  その上で細溝局長にお尋ねしたいんですが、この本人保証を求めない要件、ガイドラインの四ページの①、②、③、これは今何点か議論させていただきました。例えば体制、会計参与を...全文を見る
○前川清成君 今おっしゃったとおり、始まったばかりの制度ですので、問題点をあげへつらうのではなくて、より実務に定着させるようにそれぞれの立場で御努力をいただけたらと思います。  次、二番目が、この保証契約の内容の説明についてお伺いしたいと思います。  保証契約に先立って、その...全文を見る
○前川清成君 ただ、ガイドラインもQアンドAも目を通させていただいたんですが、契約に先立ってとは書いていないんです。今申し上げたように、保証人に説明すると書いてあって、保証人予定者に説明すると書かれていないんです。  この点で、各金融機関に、今の細溝局長の御答弁のとおり、保証契...全文を見る
○前川清成君 次に、保証の説明の文言に関して議論をさせていただきたいんですが、先ほど申し上げたように、保証契約に先立って正直に、場合によっては厳しいことになりますよと、つまりは、あなたが全額立替払しなければなりませんよということも説明するのは当然だと思うんですが、ガイドラインの六...全文を見る
○前川清成君 誤解のないよう申し上げておきますと、実際に保証債務を履行する段階、この段階には、様々な事情を勘案して一部弁済で免責してあげようというのは当然だと思います。しかし、保証契約を締結する前の説明に当たっては、やはり厳しい状況になるかもしれませんよと、ここを誠実に説明しなけ...全文を見る
○前川清成君 是非、この委員会室にいらっしゃる委員の皆さん方も考えていただきたいんですが、例えば、弁護士を例に挙げますと、保証人の債務整理をする弁護士は、弁護士の当然の職務としてできるだけ保証人の責任を限定しようとする。つまりは、金融機関に対する支払を少なくしようとするわけです。...全文を見る
○前川清成君 今の合理的な理由がなければ債務整理を拒否できないというのはガイドラインに書かれてありますけれども、合理的な理由がないと支援専門家の適格性を否定することができないというふうな記述はガイドラインにもQアンドAにも明記されていないと思います。もしも明記されていないのであれ...全文を見る
○前川清成君 細溝局長と私の合い言葉のように、始まったばかりというのが出ておりますけれども、始まったばかりはそのとおりだと思います。  ただ一点だけ、今の金融機関と支援専門家が利害相反関係に立つということ、頼りない弁護士の方が金融機関は有り難いけれども、しかしそれを認めるとフェ...全文を見る
○前川清成君 それと、私は国会へ送っていただくまでは弁護士をしていたんですが、そのギルドの利益を主張する趣旨は全くありません。全くありませんが、現行弁護士法を前提にお尋ねしたいことがございまして、その支援専門家、今申し上げたとおり弁護士、公認会計士、税理士が例示されているわけです...全文を見る
○前川清成君 その辺りのところも、始まったばかりですので必要に応じてガイドラインの改定あるいはQアンドAの加筆等をお願いしたいと思います。  最後に、麻生大臣と久しぶりにこのように議論をさせていただくんですけれども、私は日本経済が成長していくためにも、本人保証を制限する必要があ...全文を見る
○前川清成君 これで終わります。ありがとうございました。
05月15日第186回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○前川清成君 前川清成です。どうぞよろしくお願いいたします。  今日は会社法の議論ですけれども、前回少しやり残した定期借家権、これを少しだけ議論させていただきたいと思います。  前回も申し上げましたけれども、今残念なことに各地の商店街がにぎわいを失って、大規模店舗がにぎわって...全文を見る
○前川清成君 大臣、聞いていただいたと思いますけど、ショッピングモールに、店舗用の賃貸借に定期借家が適用するのが違法だとか言っているわけじゃなくて、その当初目指したのは住宅の供給にあったんじゃないでしょうかと、こういう点でございますので、違法だと言っているわけじゃありませんので、...全文を見る
○前川清成君 アルルというのは、別に私の地元というより、私が生まれ育った橿原というところと副大臣の選挙区の御所の間にありまして、正直言って、中南和の田んぼの真ん中に造ったイオンのショッピングモールですけれども、そこに年間何千万人という方々が集まるようになって、というので例としてお...全文を見る
○前川清成君 店舗については調査していないということですけれども、先ほどの法務大臣の御答弁をお聞きいただいたらお分かりのとおり、この平成十一年の法律は賃貸住宅の供給の促進ではありませんよと、賃貸住宅等の供給の促進に関する特別措置法ですよというふうに法務大臣が御答弁されました。この...全文を見る
○前川清成君 是非お願いをしたいと思います。  ただ、法務省は、午前中、財政金融委員会で会計参与の統計についてお尋ねしたら、調べていませんと、こういうことでした。法務省というのは余り調べることに熱心でないみたいですので、ちょっと国土交通省の方でも連携しながらフォローをしていただ...全文を見る
○前川清成君 三時台の後半にどのような御予定があるんですか。
○前川清成君 私の質問時間は一時二十分から八十分間ですので、二時四十分に終わるわけです。すると、長官が、答弁を避けられましたけれども、部内の会議まで一時間空いているわけですよ。一時間も余裕があるにもかかわらず、出たくないほどに重要な会議、国会の委員会の審議以上に重要な重要な会議と...全文を見る
○前川清成君 長官は病気を押して精励されていることには敬意を表したいと思っているんですけれども、例えば予算委員会等々で長官に対して質問があるのは憲法九条ばっかり、内閣法制局長官というよりも、憲法九条、集団的自衛権担当大臣のような活躍をされていますけれども、内閣法制局長官というのは...全文を見る
○前川清成君 そうしたら、部内の会議と国会の委員会とバッティングしたらどうなるんですか。
○前川清成君 長官が言いたがらないので私もあえて詰めてないんですよ。長官が部内の会議、部内の会議とおっしゃるから、私も部内の会議と言っているんですよ。もしも何か重要な会議だったらここで言ってください。ただ、部内の会議と国会の委員会と重なって、国会の委員会を優先するというのをはっき...全文を見る
○前川清成君 それで、今日は余計なことに時間を費やしてしまいましたけれども、私が先ほど敬意を表していると申しましたが、法制局長官としていろいろ頑張っていただいていることは有り難いんですが、ただ、是非この機会に、私は内閣法制局に反省をお願いしたいことがあります。そのために今日来てい...全文を見る
○前川清成君 必要なことを過不足なく書かなければならないというのは、言わば当然だと思います。しかし、それは一定のレベルの法律を勉強した人であれば誰でもできることで、内閣法制局というプロ中のプロは、必要なことを過不足なく、かつ分かりやすく、国民の皆さん方が、例えば民法だったら、実際...全文を見る
○前川清成君 それで、連休中に会社法の条文を、二〇〇五年、成立したときに私も法務委員会の末席に席を並べておったんですが、そのときは一生懸命読んだつもりなんですが、十年近く会社法の条文を隅から隅まで見ることはなかったので、連休中目を通してみました。しかし、やっぱりこの会社法を読んで...全文を見る
○前川清成君 東大法学部の教授といっても、刑法の教授でも民事訴訟法の教授でもなくて、会社法の研究者で、しかも、二〇〇五年の、平成十七年の会社法改正に先立って法制審議会会社法(現代化関係)部会というのが開催されていたわけですが、その法制審議会のメンバーだった方です。東大の会社法の先...全文を見る
○前川清成君 先ほど法制局長官から、法令審査の内容として、憲法や他の法令との関係、あるいは法文の表現、そして法文の配置、これについても審査すると、こういうふうにおっしゃいました。  今の会社法が分かりにくいなと思うのは、私たちが勉強した当時の旧商法、旧会社法と現在の会社法との条...全文を見る
○前川清成君 四百二十九条になっているわけです。  二百六十六条の三というのは、会社が倒産してしまって債権者が自らの債権を回収できない場合に、その会社の経営者、取締役の責任を追及する条文で、これは、それこそ民法でいえば七百九条のように、判例が蓄積されている最も実務ではよく使われ...全文を見る
○前川清成君 じゃ、法制局で特に審議されていないのであれば、長官であっても、あるいは法務大臣、どちらにお答えいただいても結構ですけれども、特別支配株主に関して、百七十九条一項をどのように読むと一人の株主だと、複数の株主ではないというふうに読み取れるのでしょうか。
○前川清成君 今、谷垣大臣がおっしゃったように、まず、これは括弧の中を飛ばして読まないとちょっと分かりにくいんですよね。株式会社の特別支配株主、ずっと飛んで、は、当該株式の全員に対しと、ここまで飛ばして読むと。株式会社の特別支配株主の株主の「主」の後の括弧から、この白表紙でいうと...全文を見る
○前川清成君 いや、私がお尋ねしているのは、法制局と法務省でどういうやり取りがありましたとかじゃなくて、これは、残念ながらドイツ語で書いてあったら私も分からないんですが、日本語で書いてあって、ここに座っておられる先生方はみんな日本語に堪能なわけですよ。法制局の法案審査で表現ぶりに...全文を見る
○前川清成君 それで、ちょっとここから申し上げたいことは、日本で一番法律に堪能な法務大臣でさえ、何というんでしょうか、条文ではなくて解釈に頼ってしまうというのは、申し訳ないけれども、この百七十九条一項の条文の立て方が悪いんですよ。こんな括弧を、括弧だけでも六個あるでしょう。特別支...全文を見る
○前川清成君 押し付けるわけじゃないんですけれども、私が申し上げているのは、特別支配株主の定義に関する条文を立てると。それは、まず第一項は、特別支配株主は十分の九以上持っている人をいいますと。二項で、ただし、これについては定款で十分の九という割合を引き上げることもできますよと。三...全文を見る
○前川清成君 それで、先ほどおっしゃっている四百何十何条ですけれども、じゃ、整合性を言うのであれば、いっそのこと、この百七十九条一項とその四百何十何条と同時に改正してしまうと、そうしたら分かりやすくなるというのもアイデアですよね。大臣、こういう議論の中で出てきたことですので当然通...全文を見る
○前川清成君 それで、法制局長官は整合性というふうにもおっしゃるんですが、例えばですけれども、現行会社法の四百三十三条というのは、総株主とありまして、やはり同じように括弧が何重にもなっていて、百分の三以上を持っている総株主というのは会計帳簿の閲覧等を請求できると、こういうふうにな...全文を見る
○前川清成君 私ちょっと今、百分の一と言ったかもしれませんが、百分の三が正しいですので、それは訂正させていただきます。  ですから、今の、金科玉条にはされていないでしょうけれども、整合性、整合性といっても、条文ごとにそういうふうな違いもあるわけですので、余り、何というんでしょう...全文を見る
○前川清成君 条文でいいますと百七十九条の二という条文がありまして、売渡し請求は次に掲げる事項を定めなければならないと、こういうふうに書いていまして、もう議論が単純になるように、分かりやすくなるように、新株予約権がどうこうとかもう抜きにして議論させていただきたいと思いますけれども...全文を見る
○前川清成君 三号です。
○前川清成君 いや、誰にというか、株主平等の原則がありますから、石井さんの持っている株は百円で買って小川さんの持っている株は一株五十円というわけにはいきませんよね。全部同じ値段を決めて、あとは持ち株の数によって算定するわけですので、今の大臣の御説明はちょっと納得できないんですよ。
○前川清成君 それでしたら、要するに一番シンプルな場合は、こうこうこういう計算式で一株百円になりましたと、これが百七十九条の二の一項の二号。その結果、小川さんには三百万円、山下さんには五十万円、前川さんには一千万円とかというのが三号。その上で、平成二十六年の十月一日が取得日ですよ...全文を見る
○前川清成君 失礼しました。その承認という手続を経てと、こういうことだと思います。  その上で、もう一度、百七十九条の二の一項二号に戻りたいわけですが、株の価格、これは例えば上場している株式であれば、新聞を見ると一株五百五十円だとか三百円だとか書いているわけですよね。じゃ、例え...全文を見る
○前川清成君 大臣、大変失礼ながら、決めていないことはなくて、決めているんじゃないんでしょうかね。  百七十九条の七の一項の三号、次に掲げる場合において、売渡し株主が不利益を受けるおそれがあるときは、売渡し株主は、特別支配株主に対し、株式等の売却請求に係る売渡し株式等の全部の取...全文を見る
○前川清成君 そこで、法制局長官にお尋ねしたいんですが、どうして相場でなくても著しく不当でない価格であればいいのか。不当な価格であっても構わないと、著しく不当でなかったらいいんだというのがこの会社法の趣旨ですが、憲法二十九条との関係でどのように考えればいいでしょうか。
○前川清成君 長官、私の質問聞いていただいていましたか。どういうふうに裁判所で決めるかとかじゃないんですよ。  裁判所は、著しく不当な価格であれば売渡し請求をストップするわけです、著しく不当であればね。でも、昨日の終値が五百五十円の株を五百五十円で買わなくてもいいわけですよ、五...全文を見る
○前川清成君 今大臣がおっしゃったような企業買収の場合というのは任意の売買ですよね、売りましょう買いましょうですよね。ところが、今度新たにつくられた制度というのは、買いましょう売りましょうじゃなくて、無理やり売れなんですよ。だから、企業買収云々かんぬんの議論というのは当てはまらな...全文を見る
○前川清成君 今大臣が善管注意義務とおっしゃったのであえて申し上げますけれども、取締役の善管注意義務、更に言えば忠実義務というのは、株主に対して向けられているんじゃないですよね、会社に対して向けられているんですよね。そうしたら、取締役は善管注意義務に基づいて、あるいは忠実義務に基...全文を見る
○前川清成君 そうしたら、今の、対象会社が承認をするに当たっては、売渡し請求を承認するに当たっては、売渡し株主の利益のことも考えてやりなさいよというふうな義務が発生するんだというのは大臣の解釈ですか、条文に書いてあるんですか。
○前川清成君 今新しい制度の議論をしていて、新しい仕組みについてお尋ねして、条文に書いているか書いていないか知りませんという答えはないと思いますよ。条文は書いていないんですけれどもね。まあいいです。  その上で、百七十九条の八についてお聞きしますけども、不満があったら裁判所が決...全文を見る
○前川清成君 そうなると、価格についてどちらかが不満で、地裁でも決まらない、高裁でも決まらない、最高裁まで行く、何年も掛かってしまうということもあり得るわけですよね。
○前川清成君 百七十九条の八の三項で、特別支配株主は、株価の決定があるまでの間に適当な額を、公正な売買価格と認める額を支払うことができると。支払うことができると書かれています。できると書かれているんだから、支払っても支払わなくてもどちらでもいいと、こういうことですね。
○前川清成君 そうしたら、もう一度遡ってお考えいただきたいんですが、百七十九条の二の一項五号で取得日を決めるわけですよね。取得日を決めて通知をする。会社が承認をする。売渡し株主の方はその価格については不満があったから裁判所で争うと。そうなると、例えば取得日が今月末と決めて通知をし...全文を見る
○前川清成君 ついては法制局長官にお聞きしたいんですが、このようなことが憲法二十九条の財産権の保障として許されるんですか。
○前川清成君 長官、私の質問は、この会社法改正案の仕組みについて答えてくださいじゃなくて、それはもちろん長官にお聞きするんじゃなくて大臣にお聞きすることですから、そこを聞いているんじゃなくて、このように株式の引渡時期と、所有権移転時期と代金支払時期が制度上何年もずれることがあるに...全文を見る
○前川清成君 憲法の解釈が全然ないんですけれども、私も八十分もあったはずの残り時間が少なくなってきましたので、また憲法の解釈についてはこの後お聞きしたいと思うんですけれども。  今の長官の答弁の中でも、あるいは先日の小川理事の質問に対して民事局長の答弁の中でも、今回は株の売買時...全文を見る
○前川清成君 ということは、民法の五百四十一条ですか。
○前川清成君 売買であれば、ここで言う特別支配株主が売ってくださいという請求をして、売主が分かりました売りましょうと承諾をして、意思表示が合致があって売買が成立しますよね。履行されない場合にはその売買契約を取り消す、解除するわけですけれども。  この売渡し請求において解除の対象...全文を見る
○前川清成君 ですから、今大臣申し上げたでしょう。この売渡し請求は、売りましょう買いましょうの売買はないですよね。売ってくれで、それで終わりでしょう。売渡し株主の意思表示はないですよね。で、売買なんですか。
○前川清成君 その売買が成立するという理屈をちょっと御説明いただけませんでしょうか。  私、何度も言っているように、民法五百五十五条で、売ってください、はい、分かりました、売ってあげますと、意思表示が合致して売買ですよね。これは、売ってください、で、第三者である会社が承諾します...全文を見る
○前川清成君 典型契約である売買でないというのは私が言っているんですよ、大臣。私が売買じゃないと言っているんですよ。それに対して大臣が売買だとおっしゃるんですよ。だから、その売買というのはどういう構成になっているんですかとお尋ねしているんです。
○前川清成君 そうしたら、深山さんがおっしゃった売買とか、先ほど大臣がおっしゃった、売買って繰り返されましたけど、売買であることは取り消されますか。
○前川清成君 民法上の典型契約である売買ではないけれども、民法上の五百四十一条以下の解除は適用されると、こういうことですか。
○前川清成君 どうしてそうなるんですか。
○前川清成君 典型契約でなくてもいいんですけど、少なくとも契約でないといけないですよね。契約である以上は意思の合致が必要ですよね。
○前川清成君 今日八十分議論させていただいたんですが、この特別支配株主の売渡し請求について予定していた論点さえ終わりませんでした。  私、この問題について、実は法務省の説明に大変大きな問題があったんじゃないかと思っています。といいますのも、例えば私たちは部門会議でもこの会社法に...全文を見る
○前川清成君 ありがとうございました。  特定大会社におきましては、私たちの提案では、社外取締役が任期の途中で退任した場合には、ほかに社外取締役が一人も取締役会にいなければ選任義務違反の状態となりまして、それ以後の取締役会におかれてなされた取締役会決議は無効なものとなってしまい...全文を見る
○前川清成君 まず、この社外取締役の義務付けという会社法の最も基本的な部分でありますので、会社法に定めておくことは私はむしろ言わば当然だというふうに考えています。  それと何よりも、経済がグローバル化しています。そんな中で、日本の会社に関するルールを日本の会社法を見ても分からな...全文を見る
05月20日第186回国会 参議院 総務委員会 第20号
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○前川清成君 おはようございます。前川清成でございます。  まず、荒井参考人にお尋ねを申し上げたいと思います。  荒井知事におかれましては、御多忙の中、日程も御調整いただき、あるいは短期間の間に資料も御用意いただきましたことを感謝申し上げたいと思います。  私と知事とは、知...全文を見る
○前川清成君 今年四月二十三日の朝日新聞の社説の孫引きなんですけれども、この五年間で八千キロのバス路線が廃止され、バス停が五百メートル以内、駅が一キロ以内に存在しないエリアは日本の可住地域のおよそ三割を占めているということでございます。これは国土交通省の調査だそうです。きっと奈良...全文を見る
○前川清成君 ありがとうございました。
05月20日第186回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○前川清成君 前川清成でございます。  今日も法制局長官にお越しをいただきました。新たに法制局長官に御就任になりました。小松長官が志半ばで病気という形で辞職されましたので、あえて、おめでとうございますというふうには申し上げません。どうぞ、大変なお仕事であろうと思いますけれども、...全文を見る
○前川清成君 就業構造が変化をいたしまして、自営業者の方々が減っています。今働く方の八割以上が雇用者、つまりは多くの方々が会社で働いておられるということになります。自分が働いている会社について知りたいなと思って、会社法、日本語で書いてあるんだけれども、読んでみたら中身がちんぷんか...全文を見る
○前川清成君 私の質問の趣旨を理解していただいていますかね。条文が多くなってけしからぬなんて言ってないんですよ。
○前川清成君 若干というのは何個ぐらいまでをいうんですか。
○前川清成君 これからいろいろ議論したい百七十九条については、括弧は何重括弧になっておりますでしょうか。
○前川清成君 二重括弧が何段になっているんですか。
○前川清成君 括弧の中に括弧が三回あるんでしょう、こういうのは分かりにくいでしょうと。若干というのは、せいぜい条文が十個あったらその中の一文で括弧は使っていると、これを普通の日本語で言う若干というんですよ。  それともう一つ。先ほど、その法律の中に必要な事項が過不足なく書かれて...全文を見る
○前川清成君 いやいや、長官にいきなり意地悪な質問をしてるんじゃないんですけど、過不足なく書かれているとおっしゃったので、どこに書いているんですかって場所をお聞きしているんです。もしも書かれてないんだったら書かれてないって答えてください。
○前川清成君 いや、長官、書かれていないんだったら書かれていないと答えてくれたら、それだけでいいんですよ。
○前川清成君 いやいや、違うんですよ。僕は、その委任が準用されるのはよく分かっていて、民法に戻って善管注意義務だというのは分かっているんですよ。今お聞きしたのは、対価の相当性とかあるいは特定支配株主の資力に関してまで対象会社の取締役会がチェックしなければならないなんてことは会社法...全文を見る
○前川清成君 だから、これ五分ぐらい無駄にしましたからね。ないと言ってくれたらいいんですよ。  その上で私が言いたいのは、過不足なく書くと言いながら、今、大変この委員会で問題になっている売渡し株主の保護に関して対象会社の取締役会がどういう役割を果たさなければならないかについて条...全文を見る
○前川清成君 ちょっと私と新しい長官とは相性が合わないようですけど、じゃ、そういう対応をされるんだったら、これから徹底的に議論させていただきたいと思います。  さて、今度、詐害的会社分割に関する規定が追加をされました。従前から、事業再生の一環として採算部門と非採算部門を分離をし...全文を見る
○前川清成君 今大臣が言われたその承継会社とかいう言い方をするとややこしいので、残された会社、旧会社というふうに言わせてもらいます。  会社分割をされて旧会社に残される債権者に異存があれば、現行会社法の七百八十九条の一項二号で異議を述べることができて、異議を述べたら、七百八十九...全文を見る
○前川清成君 それじゃ、新しい、今度新設される七百五十九条の四項、今引用していただいたのはどのような射程といいますか適用範囲、これを考えておられるんでしょうか。
○前川清成君 ちょっと、何か二人だけの話になってしまっていますので、もうちょっと単純な話に戻したいというふうに思います。  多重的代表訴訟ですけれども、八百四十七条の三の一項で百分の一以上というふうに定められています。その百分の一と定めた理由について、これまで、少数株主権のうち...全文を見る
○前川清成君 それだけの理由だったら、適用される場面に応じて私は具体的な妥当性に欠けるのではないかと思っているんですが。  通告しておいたんですけれども、上場している持ち株会社において最も時価総額の大きな会社はどこで幾らなのか、上場している持ち株会社において最も時価総額の小さな...全文を見る
○前川清成君 私も三菱UFJフィナンシャル・グループの時価総額を調べさせていただきました。私は、この前の質問の前でしたので、五月十三日の終値、これが五百七十八円でして、発行済株式総数が百四十一億六千四百十七万九千八百二十株、これを掛け算いたしますと八兆一千八百六十八億円でございま...全文を見る
○前川清成君 でも、そもそも代表訴訟というのは少数株主権ではなかったわけですよ。それは三菱UFJの何万人という株主の中で三人か五人かしか提起できない、そういう仕組みにつくろうじゃなくて、単位株以上持っていれば誰だって代表訴訟を提起することができるんだと。  先日、参考人が、株式...全文を見る
○前川清成君 大臣、誠に私不勉強なんだと思いますけれども、キャッシュアウトと言われてもよく分かりませんし、キャッシュアウトするときに株主総会を不要とするんだから十分の九と言われてもよく理解できません。具体的な事例に即してお答えいただけますでしょうか。
○前川清成君 それでは、その十分の九以上を持っている、今の大臣のお言葉を使いますと、大臣、今、特別支配株主と言わずに大株主と言われたのでその同じ意味で使わせていただきますけれども、大株主がその小株主、十分の一のもろもろの株主をその会社から締め出してまで企業再編等をやらなければなら...全文を見る
○前川清成君 最後におっしゃった株主の管理コストというのは、一定以上の単位の株を持たないと議決権等行使できない、いわゆる単元株があるので、もうしんしゃくする必要はないだろうと思うんです。  今の大臣のお答えのポイントは、大株主によって一〇〇%子会社を手っ取り早くつくる必要がある...全文を見る
○前川清成君 例えば、目の前にいい取引が来たと、すぐこれ契約しなければならない、迅速な意思決定が必要だ。でも、その場合は取締役会で決めれば足りることですよね。別に子会社にする必要も全然ないと思うんですけど、そのスピードのある迅速な意思決定のために一〇〇%子会社をつくらなければなら...全文を見る
○前川清成君 私はちょっと余りよく分からないんです。御案内のとおり、善管注意義務の内容としては、ビジネス・ジャッジメント・ルールというのがあって、そのときにいい話があったら飛び付きなさいよ、結果は問いませんよと、荒っぽく言えばですよ、こういう判例理論も確立しているにもかかわらず、...全文を見る
○前川清成君 企業経営をしたことがないというふうにお答えになると、じゃ企業経営した方にお聞きせざるを得なくなるんですが、今日はそれはやめておこうと思います。ただ、裁判官もほとんどの方は企業経営していないけれども、実際に判断はするわけです。ビジネス・ジャッジメント・ルールについても...全文を見る
○前川清成君 今大臣は、取得日にお金を払わなくても所有権が移転する理由として、履行地が様々だと、こういうふうにおっしゃいました。確かに、金銭債務ですので持参債務になります。しかし、それならば、この売渡し請求の場合には取立て債務、履行地は会社の本店所在地だというふうに定めれば済むこ...全文を見る
○前川清成君 いや、ほかの場合もそないなっているからこれもこないでええねんと言われたら、少数株主は文字どおり立つ瀬がないわけです。既存の制度がその株主の保護に十分でないというのであれば、併せて直せばいいと思うんです。  もう一度言いますけれども、売渡し請求が現実に機能しなければ...全文を見る
○前川清成君 いやいや、ちょっと大臣、今のお答えと条文とが乖離するんじゃないかと思うんですが。  百七十九条の七の一項三号は、著しく不当である場合、これは売渡し請求やめろと請求できるんですよね。法律の基準としては、著しく不当であったらあかんわけですよ。著しく不当で、だから著しく...全文を見る
○前川清成君 いや、その価格に関してはこの差止め請求に関する条文しかないんですよ、私が見たところ。著しく不当だったら差止めできるわけですよ。だから、著しく不当でなかったら差止めできないということは、裏返しをすると、会社法の条文としては対価の価格は著しく不当でなければいいと、こうい...全文を見る
○前川清成君 だから、大臣、今の私の質問で、どこにも書いていないんですよね。
○前川清成君 そうしたら、先ほど申し上げたように、アメリカの投資家が日本株を買おうとして、投資しようかな、いや、やっぱり韓国の株の方がいいかなと迷ったときに、いや、日本の株やったらあかんで、会社法を見たら著しく不当でない場合には取り上げられてしまうと、こう書いてあって、やっぱり投...全文を見る
○前川清成君 私もそう思うんですけれども、ただし、何らかの判断基準がないと、承認しなければならない取締役会の皆さん方も判断基準がないから困る。裁判になったときに、裁判官も著しく不当という価格を基準を丸投げされてしまったらやっぱり困る。もう少し個別具体的に、これこれこれこれこれこれ...全文を見る
○前川清成君 いや、ごめんなさい、ちょっとごめんなさい。大臣の聡明な頭に私が付いていけなくて。  そういうふうな実務慣行と言われても、どういうふうな基準なのかが分からないんですが。
○前川清成君 その第三者機関というのはどういう機関なんですか。例えば東京証券取引所とか、言わば公の機関もあれば全く個人でやっておられるようなところもあるわけですか。
○前川清成君 そうなるとますます分からないんですけど。  証券会社の業務の中に、キャッシュアウトというんでしょうか、一〇〇%子会社をつくってやると、そういう仕事もありますよね。そういう仕事を担う人が買い占める株の値段も決めてしまうと、これはまさにお手盛りですよね。こんなので公平...全文を見る
○前川清成君 独立性がないとできないというのは法律に書いてあるわけではないですよね。
○前川清成君 実務慣行、実務慣行と言われても、慣習法時代のローマ法じゃなくて、法制局長官がお好きな括弧を何重にも何重にも重ねてそれこそきめ細やかに書いている会社法の中にある部分だけ突如慣習法を持ち出されても、やっぱり法全体としての整合性というのは私はどうかなと、こういうふうに思う...全文を見る
○前川清成君 いや、ちょっと議論が詰まっていないと思うんです。大臣は、今のお答えはこれまでのお答えと同様で、対象会社の取締役会が承認するときに十分チェックするんだ、だから代金の不払は起こらないんだと、こういうふうにおっしゃるわけですけれども、しかし、法律というのは、ルールを破る人...全文を見る
○前川清成君 それなら、私なお問題が大きいと思うんですが、与党の法案審査においてもこの売渡し請求については一切説明しないと。つまり、様々な質問で明らかになったように、問題点が少なからずあると、どうせ国会議員は法律の条文まで見よらへんやろ、この薄っぺらい紙切れあったら十分だ、そうい...全文を見る
○前川清成君 時間ですので終わりますけれども、今、官僚の説明責任に対してお尋ねして、それを大臣がお答えになろうとするときに、ちょろちょろと当該責任者張本人が大臣の耳元で答えをささやくなんということは、大臣の人格に対する侮辱ですし、大臣の能力に対する侮辱だと私は思いますよ。  も...全文を見る
05月26日第186回国会 参議院 決算委員会 第9号
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○前川清成君 前川清成でございます。久しぶりに私も決算委員会で質問に立たせていただきます。  個人的には身内の問題を取り上げたくはありませんが、現場で働いておられる職員の皆さん方の目線で、少し参議院の職員定数に関連して幾つか質問をさせていただきたいと思います。  まず、国会の...全文を見る
○前川清成君 時間の都合がありますので、数字に関してちょっと私の方から紹介させていただきますけれども、今の憲法に基づいて裁判官弾劾裁判所というのも産声を上げました。戦後、係属した訴追事件というのは合計で九件、平均すると七年三か月に一件の割合でございます。訴追事件が係属していないと...全文を見る
○前川清成君 もうそんなのいいから。工夫できるかどうか。
○前川清成君 これは、阿部さんがなかなかお答えできないんです、だって弾劾裁判所だけで組織しているわけじゃありませんので。  私が言いたいのは、ちょっと時間の都合ではしょりましたけど、今弾劾裁判所の職員の皆さん方が何をしておられるかというと、弾劾裁判所法廷に見学の申込みがあったと...全文を見る
○前川清成君 是非お願いをしたいと思います。  その次に、同じ調査室でどれほどの繁忙度の違いがあるのかということを議論させていただきたいと思います。  今、余りにも忙しくない部署の例として弾劾裁判所を挙げさせていただいたんですけれども、参議院の中に厚生労働委員会調査室というの...全文を見る
○前川清成君 事務総長、まだ行政監視委員会はお尋ねしていなかったんですが、時間の省略に御協力いただいてありがとうございます。  調査室の仕事も様々かと思いますけれども、係属する法案に関して資料を作るという仕事、これも大きな仕事かと思います。  そこで、今国会、厚生労働委員会に...全文を見る
○前川清成君 調査室の仕事の一つに、議員などから問合せを受けてそれに対応することがあります。  昨年度、厚生労働委員会調査室のレファレンス件数が六百一件、行政監視委員会調査室の件数は十九件ということで間違いはないでしょうか。
○前川清成君 時間を省略させていただく都合で、私の方で表を作らせていただきました。各委員のお手元にもお配りしておりますので御覧をいただけたらと思いますけれども、事務局から提出していただいた資料に基づいて、各調査室の職員の数、過去八年間の年平均のレファレンス件数、職員一人当たりの年...全文を見る
○前川清成君 専門性ということで感想めいたことを申し上げますと、例えば速記部の方々の私は専門性というのはすばらしいと思っていまして、例えばこのような委員会で法律の条文を引用するときに、第何条第何号と言うべきところを第何条第何項と言えば、それだけで間違いの訂正ということで連絡をして...全文を見る
○前川清成君 残り時間が十分ほどになってまいりましたので、事務総長にとっても嫌な話をさせていただかなければならないと思います。  衆参共に、新議員会館がスタートいたしました。参議院の新議員会館は平成二十二年の七月、つまり、私にとっては二回目の選挙の直後に完成をいたしまして、新会...全文を見る
○前川清成君 今、事務総長の方から平成十八年にPFIの契約をして、平成十九年以降、職員定数を減らしたというお答えがありました。確かに、平成十九年には十六名、平成二十年にも十六名、平成二十一年にも十六名の削減をしております。  しかし、これは区別をして考えないといけないのは、PF...全文を見る
○前川清成君 後ろの方の質問は、少し意地悪な質問だったと思います。  ただ、今事務総長が答弁されたのは平成十八年以降の削減のことをおっしゃるわけですが、私が申し上げているのはそうじゃなくて、二十二年に新会館が導入されて八十五名が来ているわけですよ。だから、二十二年の時点からする...全文を見る
○前川清成君 今の確認ですけれども、衆議院もやはりPFIによって管理されていて、そのPFI事業者から百九十三名の職員が配置されていると。しかし、そのPFIに関連する部分に対する削減は二十人と、こういうことでよろしいですか。
○前川清成君 時間の関係もありますのでこの辺にしますけれども、今日はあえて定員の削減という厳しいことも申し上げました。きっと職員の皆さん方はいろんなお気持ちをお持ちかと思いますが、財務大臣も御存じのとおり、国が一千兆円もの借金を抱えていると。毎年毎年四十兆円以上の借金を抱えなけれ...全文を見る
06月10日第186回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○前川清成君 おはようございます。よろしくお願いいたします。  さて、出入国管理法の質疑に入る前に、昨年の十二月三日のこの委員会におきまして、選択的夫婦別姓も含めて家族制度について、それぞれが参考人を招いた上で議論をしようということになりました。その際、私は、参考人として京都に...全文を見る
○前川清成君 私ももう大人ですので、わざわざこの委員会で取り上げなくてもいいと、早く説明に来たらどうかなと、こう思いながら、四月十日、この件、あえて質問通告だけさせていただいて、わざとお尋ねをいたしませんでした。しかし、その後も一切連絡がありませんし、説明をいただいておりません。...全文を見る
○前川清成君 それでしたら、今の私の質問ですけれども、私の問いですけれども、駄目だとは伝えていないと、しかし、訴訟の当事者であることは伝えたと、そこから先は大臣も法務省も知らないと、あとは与党の理事の判断だったと、こういうことですね。
○前川清成君 それでは、この件についてはこの程度にいたしますけれども、改めて申し上げたいのは、自分たちに反対の意見だったら、あるいは国に対して裁判を起こしているから呼ばないというのはあり得ないことであって、例えば、分かりやすい例で言いますと、東京電力があちらこちら原発に関して訴訟...全文を見る
○前川清成君 基本法の方向性あるいは内容に関して諮問を受ける、そういう会議体ですよね。
○前川清成君 私、先日、質問主意書を出させていただきました。今法制審で審議が進んでおります債権法、これは量として非常に大きなボリュームになろうかと思いますので、一括して国会に提出されたならば、それこそ国会の方も大変だろうと。そのほかの法案の審議が滞ってしまうだろうし、大事な債権法...全文を見る
○前川清成君 今の段階から申し上げておきたいと思いますけれども、もしも債権法、現行でいえば三百九十九条から七百二十四条まで、これが一括して提出されたらもう国会は止まってしまうというふうに思いますので、是非御配慮をお願い申し上げたいと思います。  さて、今日は西村副大臣にお越しを...全文を見る
○前川清成君 事前に内閣官房から説明を受けた内容と今のお答えと違うんですけれども、それであれば、今の副大臣の御答弁は、法務省において検討するのではなくて内閣府において検討していると、こういうことですね。
○前川清成君 取りまとめをされるのはもちろんなんですが、事前に内閣官房から説明を受けましたのは、原案はまずそちらでお作りになった、その上で各省庁に意見を求めていますと。したがいまして、会社法に関しては私どもではなくて法務省なんですと。こういうふうに聞いていたんですが、それは違うん...全文を見る
○前川清成君 その上で、そうしたら、これは西村副大臣じゃなくて谷垣大臣にお尋ねせざるを得ないと思いますが、今検討中の成長戦略の中に法務省としては複数の社外取締役選任義務付け、これを盛り込む方向なんですか。
○前川清成君 それでは、この朝日新聞の記事は誤報ではないけれども正確ではないと、こういうことなんですね。  その上で、奥野副大臣、お尋ねをいたしたいんですが、六月二日付けの日経新聞の朝刊に奥野副大臣のインタビューが掲載されておりまして、その中で、日産自動車グループの企業の経営で...全文を見る
○前川清成君 御案内のとおり、今、会社法案が採決されないまま審議が続いているわけでありますけれども、その会社法案の中には、社外取締役の選任義務化に関しては見送られました。それに対して、私どもは、当初は一人ですけれども、一名以上の社外取締役の選任を義務付けるべきだという議員立法も提...全文を見る
○前川清成君 分かりました。  それでは、ちょっと確認させていただきたいんですが、今現在は成長戦略の中に複数の社外取締役の選任義務付けは考えていないということでよろしいんですね。
○前川清成君 西村副大臣にお尋ねしますが、今御検討中の成長戦略というのは、いつ頃取りまとめられて、いつ頃公表されるんですか。
○前川清成君 月内にということで、というとあと二十日ほどで、あと二十日のうちにこの会社法が成立するかしないかもまだ分からないし、かつ、二十日間のうちに谷垣大臣が心変わりされるということもないと思いますので、それでしたら、この朝日新聞の記事というのは全くの誤報で、成長戦略に関しては...全文を見る
○前川清成君 現時点で考えていないので、二十日のうちに何か特別の出来事はきっと起こらないだろうと思います。  どうしても会社法に関してもう一点だけ聞いておきたいことがありますので、これを取り上げさせていただきたいんですが、特別支配株主による株式等売渡し請求、これに関しては、一方...全文を見る
○前川清成君 前回の質疑でも御指摘させていただきましたけれども、代表訴訟においてもビジネス・ジャッジメント・ルールというのが確立しておりまして、要するに、結果として損が出たら必ず責任を負いなさいではありませんよと。経営というのは変動するものだと、社会情勢というのは変わるんだと。だ...全文を見る
○前川清成君 一つ目におっしゃった代表訴訟のリスクというのは、先ほども申し上げましたけれども、判例法上のビジネス・ジャッジメント・ルールがありますので、言い過ぎかもしれませんけれども、言わば杞憂のテリトリーだろうと思います。  株主全員が出席した株主総会に関しては、これは二〇〇...全文を見る
○前川清成君 谷垣大臣のお人柄か、御答弁も丁寧で親切でございましたけれども、質問主意書に対する答弁書は、私は、先進国において同様の制度を採用している国はあるか、あるとしたらどこの国だ、違いはあるかというふうに聞きましたら、何と政府の答弁書は、先進国の意味するところが必ずしも明らか...全文を見る
○前川清成君 私もそのとおりだと思いますし、入国管理局からいただいたこの出入国管理というパンフレットによりますと、外国人がどのような目的で日本を訪れ、どのくらい滞在するのか、それが日本人の生活を脅かすことがないのかどうかなどを日本の法令に基づいて判断し、日本に滞在することがどうか...全文を見る
○前川清成君 大臣、私もそれほどきちょうめんな性格ではありませんので、あらかじめそういうことをおっしゃっていただかなくても結構でございます。  その上で、この今回の高度人材に関してなんですけれども、改正される別表で、例えば高度学術研究活動に関して言えば、高度の専門的な能力を有す...全文を見る
○前川清成君 法務大臣が指定する公私の機関、これは恐らく文部科学省とも協議をなさるんだろうと思うんですけど、高度の専門的な能力を有する者の基準、これは法務省単独でお作りになられると思うんです。どのようなことをお考えなんでしょうか。
○前川清成君 現在、この法律に先立つ形で高度人材ポイント制度というのが行われておりまして、今大臣がおっしゃったように、研究者であれば、現在の基準ですと、博士号を取っていると三十点という点がもらえると、修士号だったら二十点というふうな形で運用されているみたいなんです。  研究者に...全文を見る
○前川清成君 その一号のハですけれども、法務大臣が指定する本邦の公私の機関において経営を行い、管理を行うと、こういうふうになっているわけですが、これも、例えばその会社というのが東証の一部上場会社に限られるとかないわけなんですね。ですから、法務大臣の指定次第では際限なく広がってもし...全文を見る
○前川清成君 私も大臣とほぼ同様に考えておるんですけれども、今おっしゃろうとしたことは私も申し上げようとしていたんですが、高度人材の受入れを促進することが必要であったとしても、今回の法案、例えば特別な在留資格を創設したりとか、在留期間を五年にしたりとか、配偶者に就労を認めたりとか...全文を見る
○前川清成君 残り時間が少なくなっているのですが、今日は観光庁の篠原審議官にお越しをいただいていまして、ビジット・ジャパン、二〇〇三年でしたでしょうか、当時の日本を訪れる外国人旅行者がおよそ五百万人、それを早い段階で一千万人に達せようという計画で予算も組まれてきたわけですが、東日...全文を見る
○前川清成君 はい。  時間がなくなりましたのでこれで終わりますけれども、外国人の旅行者が増えると、それによって様々なトラブル、これを心配する人もいらっしゃるわけですので、その点の御配慮も、今答弁の中ではございませんでしたが、お願い申し上げたいと思いますし、司法試験法の質問がで...全文を見る
06月12日第186回国会 参議院 法務委員会 第23号
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○前川清成君 ありがとうございます。  まずは、会社の機関設定という会社の最も重要な事項ですから、法律で定めることは当然だろうと思います。  それと、おとついの出入国管理法に関する質疑でも申し上げたんですけれども、日本の会社もアメリカやそれぞれの国に進出する、海外の国も日本に...全文を見る
○前川清成君 この点は五月十三日の当委員会における参考人質疑で東京証券取引所の静さんがおっしゃっていたんですけれども、全国に上場会社が三千四百ある、つまりは三千四百人の社長さんがいて、この三千四百人の社長さんもいつかは退任をされると。ですから、人材としては十分だし、それに対するマ...全文を見る
06月19日第186回国会 参議院 法務委員会 第25号
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○前川清成君 おはようございます。  ただいま議題となりました戸籍法の一部を改正する法律案について、発議者を代表いたしまして、提案の趣旨及び内容を御説明申し上げます。  平成二十五年九月四日、最高裁大法廷は、民法第九百条第四号ただし書のうち、嫡出でない子の相続分を嫡出子の相続...全文を見る
11月12日第187回国会 参議院 憲法審査会 第3号
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○前川清成君 ありがとうございます。  まず、私たち民主党は、二〇〇五年に憲法提言というのを取りまとめさせていただきました。また、私は二〇一三年の一月以降、大畠、枝野、現在の江田、民主党憲法総合調査会の会長の下で事務局長を続けさせていただいています。その中で、会長、事務局長、限...全文を見る