井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2005年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月01日第162回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、金と政治の問題について質問をいたします。  今、国民には負担増を押し付けながら、永田町では金と政治の問題が横行している。国民からは、本当に政治不信が極に達しています。総理の在任中にも毎年のようにこういう事件が起きているわけです...全文を見る
○井上哲士君 政治家一人一人が襟を正すと言われました。昨日の質疑の中で、日歯連問題での橋本元総理の政倫審での弁明について、説明責任果たしたか、これは政治家本人が判断することだとあなた言われましたけれども、それでは聞きますが、あの弁明、まあ受け取ったのは事実だろうという人ごとのよう...全文を見る
○井上哲士君 国会のことを言っているんじゃないですよ。国民が納得していると考えているかどうか、それを聞いているんです。
○井上哲士君 そういう答弁が政治不信増大させているんです。国民は全く納得していないんです。  聞きますけれども、この橋本派への一億円やみ献金事件で昨年十二月に平成研の元事務局長の滝川被告への有罪判決が下され、確定をしておりますが、この判決でこの政治資金規正法の意義についてどう述...全文を見る
○井上哲士君 大変重要な法律ですよ。その上で判決は、今回の事件が悪質な犯行であり、この政治資金規正法の趣旨を踏みにじるもので、酌量の余地はないと、こういうふうに述べました。  続けて、この事件の社会的影響についても判決述べていますけれども、そこも読んでください。
○井上哲士君 大変厳しい判決ですけれども、総理、この判決の受け止めはいかがなものですか。
○井上哲士君 あなた、人ごとのように言いますけれども、自民党の問題なんですね。  具体的に聞きますけれども、滝川元事務局長の公判で、検察の冒頭陳述の一部をここに持ってまいりました。(資料提示)  この中で、あの一億円について、参議院選挙の平成研所属立候補者への選挙資金及びその...全文を見る
○井上哲士君 そこで、伊藤大臣と棚橋大臣にお聞きしますけれども、あなたもこの年末の冬期手当、いわゆるもち代を受け取っていると思いますけれども、その政治的、道義的責任についてどうお考えでしょうか。
○井上哲士君 全く責任感じてないようなんですね。元々のお金が不透明だということが問題になっているんですよ。それをもらっていることの責任をどう感じているのかということを私聞いているんです。  棚橋大臣にもう一つ聞きますけれども、この年、二〇〇一年に平成研から受けた資金はほかにはあ...全文を見る
○井上哲士君 平成研の収支報告書を見ますと、もち代以外に、六月の二十七日に大臣が支部長を務める自民党岐阜県第二選挙区支部に平成研から二百万円支出がされていますけれども、この支部の方には寄附が記載されてません。どうしてですか。
○井上哲士君 これね、規正法違反になるんですよ。そして、棚橋大臣だけじゃないんです。私、この平成研の氷代、もち代を調べて非常に驚きましたけれども、二〇〇一年の収支報告書を見ますと、六月と十二月に百万から二百万円ぐらいのもち代が支給されていますけれども、受け取ったことを記載していな...全文を見る
○井上哲士君 本当に人ごとのような答弁ですけれども、自民党の中でこういうことが横行しているんですよ。それが問題になっているんですよ。  しかも、日歯連の一月の公判で驚くべき証言が滝川元事務局長からありました。この一億円の日歯連のやみ献金だけではなくて、所属議員からの寄附やパーテ...全文を見る
○井上哲士君 滝川さんが勝手に述べたと言われましたけれども、報道によりますと、旧橋本派が二十六日に運営幹事会をこの証言を受けて開いて、二〇〇四年分の政治資金収支報告書について事実に即した報告をすることを確認をしたと。これは、語るに落ちるというのはこういうことを言いまして、これまで...全文を見る
○井上哲士君 津島雄二さん自身が会見をして、事実に即した報告をするというふうに述べられているんですよ。しかも、今言われました、そういうことを言うんであれば、正にこの場で徹底した事実の解明をすることが必要なんです。  旧橋本派の橋本氏、野中氏、青木氏、村岡氏、そして自民党の元宿氏...全文を見る
○井上哲士君 疑惑は平成研だけじゃありません。あなた、総理が会長を務めた清和研、いわゆる森派のもち代、氷代の未記載というものが今大問題になっておりますけれども、私ども昨年の九月にしんぶん赤旗で明らかにしてきたものでありますけれども、杉浦官房長官にお聞きをいたします、官房副長官、お...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、新たな疑惑が出てくるんですね。(資料提示)  あなたは、これは二〇〇〇年に自民党からあなた側に向かったお金、ちゃんと収支報告書に記載をされています。そして、自民党本部からこれだけのお金が入っていた。そして、この清和政策研究会からもらったお金は自民党から...全文を見る
○井上哲士君 あなた、調査してから訂正したんでしょう。  そして、私は、政治資金収支報告書に記載をされた事実、そしてあなたがこの赤の部分のお金は自民党からもらったお金だと答弁で認めたから、その事実に基づいて調査しているんですよ、質問しているんですよ。  結局、つじつま合わせを...全文を見る
○井上哲士君 党からあなたに出したお金というのは、必ず収支報告書に書かなくちゃいけないんです。あなたの今のことでいいますと、この四百万円というのは一体どこから出てきたんですか。結局、先ほどの平成研と同じように、自民党の収支報告書に書かれていないやみのお金が流れているということにな...全文を見る
○井上哲士君 しかしね、あなた、これは政治資金団体に入ったと、これは個人でもらったと、五億二千万もらっていると言っているんですよ。なぜ出た金よりもたくさんもらえるのかと、そのことを言っているんです。もう一回言ってください。
○井上哲士君 結局ですね、森派からもらっていたのにつじつま合わして記載を直したと、それでまた矛盾が起きている、これが真実じゃないですか。
○井上哲士君 ですからね、計算が合わないんですよ。  総理ね、これはもう杉浦官房副長官だけの問題じゃないんです。清和研から実際には金が行っていたのか、それとも党の収支報告書に書かれていないお金が杉浦氏のところに行っていたのか、二つに一つなんですよ。国民に納得いくような説明をあな...全文を見る
○井上哲士君 全然質問に答えてないですよ。出たお金よりもたくさんもらっているのはやみのお金が動いていることだと、このことの答弁を求めたんです。  平成研、清和研、自民党全体にやみのお金が動いている、このことを浮き彫りにしました。こういうことを是正する、このことこそ求められること...全文を見る
02月16日第162回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  臨時国会からこのテーマでいろんな御報告を聞いている中で、日本経済の今後の活性化のために物づくりの日本の持つ優位性をどう今後生かしていくのかということが政府の説明からも提起がありまして、大変興味深く聞きました。  そこで矢野参考人と香...全文を見る
02月23日第162回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日は大変現場に根差したお話をいただきまして、ありがとうございます。  黒川参考人と藻谷参考人にお聞きするんですが、黒川参考人が言われました東京一極集中ではなくて地域的な連携とかネットワークというお話、大変興味深くお聞きしたんですが、それ...全文を見る
03月02日第162回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日は、お二人の参考人、ありがとうございます。  まず、岸本参考人にお伺いをします。  日本の国際競争力、とりわけ技術力を考える上で、非常に日本独特と言われます重層下請構造とか系列というのは大変特徴だと思うんです。最近、大手の自動車会社...全文を見る
03月09日第162回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今年は被爆六十周年。私は広島に育ちまして、卒業した高校は原爆で全滅をいたしました。人間の形で死ぬことすら許されなかった先輩もいると、その思いで今日は質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。  二〇〇〇年の核不拡散条約の運用検...全文を見る
○井上哲士君 その中に、核兵器の全面廃絶に向けた明確な約束ということが核兵器国も含めて合意されました。この合意に対する日本政府の評価はどうなんでしょうか。
○井上哲士君 今年五月にこの五年ごとの再検討会議が開かれますが、日本政府としてはこの会議をめぐる情勢をどう評価し、どのように対応をしようとされているんでしょうか。
○井上哲士君 今、厳しい状況というふうに言われましたけれども、最大の懸念はアメリカの動向だと思うんですね。ブッシュ政権は、この再検討会議の準備委員会などで、議論すべき軍縮課題はないとか、二〇〇〇年合意には拘束力がないと繰り返しております。そればかりか、新たに実践に使える核兵器の研...全文を見る
○井上哲士君 この地中貫通核兵器とは一体どういうものなのか、説明してください。
○井上哲士君 そこで大臣の認識を聞くんですが、この地中貫通核兵器の開発というのは、ブッシュ政権が二〇〇二年の一月に作成をしたアメリカ国防総省の核態勢の見直しという報告の中で位置付けられておりますが、この中では、地下の核爆発というのは地表爆発兵器と同じ損害を与えても少ない放射能降下...全文を見る
○井上哲士君 それでは、一般論で大臣にお聞きしますが、こういう地中で爆発する核兵器というのはいわゆる死の灰などを余り出さない兵器だと、こういう認識を持っておられますか。  大臣、大臣の認識をお願いしますよ。
○井上哲士君 唯一の被爆国の政府の外務大臣がね、それでは困るんですよ。どうやって交渉するんですか、NPTで。  今、私、資料を手元に配っておりますけれども、これはアメリカの議会の調査局が二〇〇三年十二月十一付けで出している報告書なんです。過去の核実験のデータを見ましても、数十メ...全文を見る
○井上哲士君 外務大臣、大臣。
○井上哲士君 アメリカの議会に出された資料なんです。そして、こういう残虐兵器の予算が新たに計上されたと。重大なのは、このアメリカの核態勢の中にどういうふうに位置付けられているのか。先ほども言いました核態勢見直しの報告書ではこれについてどういうふうに位置付けていますか。
○井上哲士君 これはね、アメリカ国内でも全部報道されているんですよ。そんなこと知らないんですか、日本の外務省は。  もう一回お答えください。
○井上哲士君 私、ここにほぼ全文持っていますけれども、これはアメリカ国内でも全部報道されているんです。持っているはずなんですね。  この中では、現在の核戦力の限界というふうにして、地中に深く構築された堅固な目標など、新たな出現した脅威を撃破するために新しい能力が開発されなければ...全文を見る
○井上哲士君 開発、使用と研究というのは結び付いているんです。  しかも、ラムズフェルド国防長官は、つい先日、二月十七日の議会の証言で、この地中貫通核兵器の実現性の研究を完了するために二〇〇七年までに新たに千四百万ドルの予算が必要だと言っているんですね。それだけじゃないんです。...全文を見る
○井上哲士君 大臣です、大臣。
○井上哲士君 大臣のあれでしょう。
○井上哲士君 だからこそ、開発、使用目的そのものだから世界の国から今批判の声上がっているんですよ。なぜ中止を求めないんですか。
○井上哲士君 だから、それに対して日本政府としてはどういうふうにアメリカに物を言っているのかと、物を言う気があるのか、そのことを聞いているんです。
○井上哲士君 二〇〇〇年の合意で全面的な核廃絶を約束をした、その後に新たなこういう研究をしているわけですよ。正に合意に反するものだとして被爆国日本の政府が物言えなくてどうするんですか。研究だから自由なんていう話ないでしょう。もう一回答弁してください。
○井上哲士君 これは本当にひどい答弁ですよ。世界の今国々がこの二〇〇五年の再検討会議に向けてアメリカのこういうやり方について批判の声上げているんです。被爆者の皆さんも言っているんです。それをそんな答弁をするということは、本当に私は情けないと思います。結局、アメリカに物が言えない、...全文を見る
03月10日第162回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、入管難民法にかかわって質問をいたします。  UNHCRよりマンデート難民の認定を受けたトルコ国籍のクルド人のアハメド・カザンキランさんとその息子さんが一月十八日に退去強制処分でトルコに送還をさせられました。我が国の難民行政は冷...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、UNHCRの姿勢が変わったわけでもない、ケースとしてこれが初めてのケースであったと、こういう理解でいいんですか。
○井上哲士君 いろいろ説明聞きますと、本国での迫害のおそれはないんだというようなことも言われるわけですが、現に送還された父親は警察に一時拘束をされ、息子さんも警察に拘束され、現在はトルコ軍に入隊させられたとお聞きをしているわけです。非常に注目を浴びたケースでもこういうことがあるわ...全文を見る
○井上哲士君 実態は今申し上げましたようにそうでないことが起きているわけでありますから、これは改めて強く求めておきたいと思います。  それで、そういう難民申請に対する厳しい姿勢も反映して、入管、入国管理センターの実態というのは非常に悪化をしております。お手元に法務省からいただい...全文を見る
○井上哲士君 大村も。大村。
○井上哲士君 もう一つ、手元に診療件数というのも資料で出しましたけれども、これを見ますと、東日本が、二〇〇三年で六千二百五十九で、二〇〇一年と比べまして一三%増。西日本は、二〇〇三年が三千六百五十七で横ばい。大村が、二〇〇三年、七千百七十で一〇%増と、こうなっております。  収...全文を見る
○井上哲士君 西日本センターも東日本センターも私、行ったことありますけれども、西日本センターはたしか平成十一年に新しくできている、最近できた建物なんですね。ですから、構造上ないんじゃなくて、そのときにそういう構造を造らなかったということが問題なわけなんです。  医師の確保につい...全文を見る
○井上哲士君 こういう外国人の方の健康診断なんかをよくやっておられるお医者さんにお話を聞くんですが、外国人の結核感染者というのは非常に多いんだそうです。十人に一人ぐらいに古い結核の影があって、百五十人に一人ぐらいは活動性の結核を持っていると。ですから、七百人ぐらい収容しているとし...全文を見る
○井上哲士君 一般的医師の派遣だけではなくて、健康診断という場合は、いろんな職員、技師、それからエックス線の機械がない場合は検診車というようなこともあるわけですけれども、そういうことも含めた体制について相談をしているのかということです。
○井上哲士君 これ、先ほど言いましたように、収容者の人権問題であると同時に職員の問題でもあり、仮放免後の一般市民の問題でもあるわけですね。  去年の十一月にお医者さんやいろんな皆さんと一緒に法務省に申入れに行った際に、法務省の方も感染症については正直言って私たちも怖いと、職員が...全文を見る
○井上哲士君 是非、これは正に人道問題でありますので、よろしくお願いしたいと思います。  ただ、幾ら医療を良くしましても、健康悪化の基本的なやっぱり原因というのは長期収容にあるわけですね。最近、難民認定を求める訴訟をしていても仮放免をしないなど、人権に配慮しているとは言えないよ...全文を見る
○井上哲士君 本当に最大限の配慮がされるように強く求めておきます。  次に、人権擁護法案にかかわって質問をいたします。  前回廃案になった法案は、国際水準に達していないということで非常に国際的にも批判の声がありました。今、与党の方で二つの点、メディア規制の凍結と五年後の見直し...全文を見る
○井上哲士君 当時も凍結というのがありましたけれども、結局、凍結というのは解除が前提だと、何も変わらないということへの批判があったわけです。  これまで、最初から法律の一部を凍結をすると、こういう立法例が何かありましたか。
○井上哲士君 要するに、それぐらいしかないんですね。このときのPKO法の凍結、いわゆるPKF本体業務の凍結というのは、その後、御承知のとおり解除されたわけです。  ですから、何か与党の議論を報道で見ておりますと、凍結は削除と同じだと、こんな声も出ているということがありましたけれ...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたように、具体的行為じゃないんですね、表現ですから。同じことを言っても、その後、本当に、例えば差別助長行為か、差別的言動等か、この判断が難しいから、そこにスピーディーだからといって行政がいった場合にまた新たな逆の人権侵害を巻き起こすことになると。だから...全文を見る
03月14日第162回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  二月一日の当委員会で、平成研の氷代、もち代の未記載の問題を取り上げました。  まず林田副大臣、未記載でありましたけれども、訂正されましたでしょうか。
○井上哲士君 棚橋大臣はいかがでしょうか。
○井上哲士君 私、ここに平成研の十三年の収支報告書を持っていますけれども、六月二十七日、自由民主党岐阜第二選挙区支部に支出したとありますよ。これ根拠、どうなんですか。
○井上哲士君 いや、これが根拠ですよ。平成研が間違っているんですか。うそ書いているんですか。
○井上哲士君 平成研の中のこのもち代の扱いがいかにいい加減かということが浮き彫りになりました。  これは、今の日歯連の村岡元官房長官の公判でも明らかになっているんですね。平成研の滝川元会計責任者が見過ごすことができない証言を次々やっているわけですが、まず法務省に聞きますけれども...全文を見る
○井上哲士君 で、二月十六日の公判なんですが、滝川氏は、自民党本部から〇一年の夏と冬の二回、六千万円ずつ計一億二千万円を氷代、もち代名目で受け取ったと、〇一年夏は事務総長だった野中広務氏に同行して現金を受け取ったと証言をしております。  この氷代、もち代というのは政策活動費とし...全文を見る
○井上哲士君 野中氏に対しては今ありましたように千六百万円しか支出の記載はありませんから、つじつま合いません。じゃ、どこに入ったのかと。滝川氏は、この一億二千万円を平成研の金庫に保管したと証言をして、派閥の金として使ったことを認めております。  もう一回総務省に聞きますが、この...全文を見る
○井上哲士君 いや、平成研の収支報告書に書く必要があるのかどうかです。
○井上哲士君 いや、党から平成研の場合です。
○井上哲士君 それでは、平成研の二〇〇一年の収支報告書にこの自民党本部からの寄附の記載はあるでしょうか。
○井上哲士君 ですから、この滝川証言と矛盾が来るわけですね。自民党から野中さんへの支出へも、平成研への寄附の記載もない。総務大臣、私はこれは政治資金規正法違反の疑いがあると思いますけども、いかがでしょうか。
○井上哲士君 これは平成研だけの問題ではないんですね。  滝川氏の証言では、自民党の元宿事務局長から派閥としては記載しなくていいと言われたと言っております。これでつじつま合うんですね。自民党ぐるみの裏金作りという疑いが非常に濃厚になります。  それだけじゃありませんで、滝川氏...全文を見る
○井上哲士君 明らかにされなかったときに国民の政治への信頼が確保できるか、これを聞いているんです。もう一度お願いします。
○井上哲士君 規正法を所管する大臣としてそういうお考えかを述べていただきたいと思います。
○井上哲士君 そういう姿勢では政治の浄化というのはできないと思います。  法務省、これは見過ごすことのできない証言だと思いますけれども、これを端緒に捜査に着手すべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
○井上哲士君 自民党の久間総務会長は二月十八日付けの読売で、この証言について、内容はそのとおりでしょうと追認をしたと、こう報道をされております。滝川氏の証言というのは宣誓をした上での証言であって、大変重いんです。公判でも裁判長が、あなたはパーティー券の話など大騒ぎになることを話し...全文を見る
03月17日第162回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  昨年の臨時国会の管轄法案の審議の際にも、簡裁等を舞台にした諸制度の悪用について取り上げまして、公証、公正証書の問題を質問をいたしました。  商工ローン業者などによって、本人が知らずに、又は債務者や保証人の意思を反映をしない委任状が作...全文を見る
○井上哲士君 指摘をした問題で、通達等などで改善を求めておられるのは前進だと思います。  ただ、悪徳業者の方はどんどん手口を進めているわけですね。通達の中では、例えば複写による委任状作成についても指摘をしているんですが、商工ローン大手のいわゆる旧商工ファンドですね、SFCGとい...全文を見る
○井上哲士君 依頼した業者は問題になっている大手の商工ローン業者だと私どもは承知をしているんですが、この事案を見ましても、業者が司法書士を使って外面は繕っているけれども、実際は相変わらず本人の意思を反映をしない委任状の取り方をして、結局それをうのみにしたままの公正証書作成というの...全文を見る
○井上哲士君 利息制限法に基づいたらもうほとんど残債がないとか、逆に過払いが生じているというケースでも、当初の契約どおりの違法な高金利を前提とした公正証書が作られて、それに基づいて差押えが行われるという場合もあるわけですね。中には、裁判所における特定調停によって十七条決定どおりに...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
03月18日第162回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、これまでの議論の中でそれぞれ更生保護の問題について触れられました。私もこの問題を今日は質問をしたいと思っております。  平成十六年度の犯罪白書を見ますと、そのタイトルは「犯罪者の処遇」ということになっております。私の部屋にあ...全文を見る
○井上哲士君 まあこの間、体感治安の悪化ということで、厳罰化ということが随分言われてきたわけでありますけども、昨今の仮釈放中の事件であるとか、また再犯などを見たときに、やっぱりこれでは解決しないということを国民の皆さんも今注目を始めているところだと思うんですね。そういう点で非常に...全文を見る
○井上哲士君 満期釈放者の五年内再入率と仮出獄の場合で約二〇%差があったわけですね。これは仮釈放された方への保護観察というものが一定の効果を上げているということなんだろうと思うんです。  平成十五年で見ますと、保護観察事件の受理人数が七万九百四十九件だと思うんですが、ほぼ、刑務...全文を見る
○井上哲士君 実にそうなんですね。百九十二億五千万円で、法務省の一般会計予算が六千二百三億六千三百万円でありますから、約三・一%。今や消費税よりも低いということになっているんですね。私ども、消費税引上げは反対ですけれども、この率は高くしてほしいと思っているんです。非常にわずかな予...全文を見る
○井上哲士君 事務局への支援は去年と同じ答弁であります。要するに、直接の事務局支援というのは引き続きやられていないということなわけですね。  今、実費弁償金全体拡大したと言われましたけれども、それで実費が賄えるように増えたと、こういう認識でしょうか。
○井上哲士君 こういうやはり待遇の問題というのは保護司の皆さんを確保する困難さの一因になっているということは各方面が指摘をしております。  実は、司法制度改革の課題でもあるんですね。審議会の意見書の中でも取り上げておりまして、「保護司の高齢化など適任者を確保することの困難さ等が...全文を見る
○井上哲士君 全体の定員がほぼ五万人でありますから、今後五年間で四分の一近い方が退任をされていくわけですね。それに伴って比較的若い保護司の方などが選任をされていくならばいいわけですが、果たしてそういう保証があるんだろうかと。やっぱり、今待遇の改善などをしっかり打ち出していかなかっ...全文を見る
○井上哲士君 是非この点は関係者の意見を十分に聴いてやっていただきたいと思うんですね。被害者の皆さんもこういう方向を望んでいらっしゃるのかどうかということもありますし、是非それはお願いをしたいと思うんです。  それで、保護司の皆さんの待遇の改善というのは、先ほど来述べてきたよう...全文を見る
○井上哲士君 是非これは本当に大事な問題でありますので、その心が本当に実現をするようにお願いをしたいと思うんです。  問題は、やっぱりこれ以上、保護司の皆さんの本当に献身に支えられてきましたけれども、これ以上頼っていいんだろうかと。保護司の皆さんのそういうボランティア活動非常に...全文を見る
○井上哲士君 現場には六百三十人ということでありましたが、大きく言いますといわゆる環境調整事件と保護観察に分かれるかと思うんですが、まず環境調整事件でのこの観察官の仕事内容と、大体どのぐらいの数を抱えていらっしゃるのか、どうでしょうか。
○井上哲士君 この環境調整という仕事の中身というのはどういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 出所前の方の社会復帰のために、いろんな環境のために調査をするわけですね。  もう一つ、保護観察事件については、その中身と一人当たりの担当数はどうなっているでしょうか。
○井上哲士君 今のを足しますと年間合わせて約四百件を担当し、常時二百件の事件を観察官の方が担当されているわけですね。  保護観察の場合、保護司を通じてというものもかなりあるわけですが、いわゆる直接担当するという事件も、平成十一年でいいますと六百四十件ぐらいあるということをお聞き...全文を見る
○井上哲士君 ですから、今直接担当が六百四十五、これに直接関与、その三倍ぐらいのものをやるということになるわけですから、本当に忙殺をされるという状況なんですね。ですから、体制の増強なしに幾らこれにもっと関与しろという掛け声を掛けても、ほとんど絵にかいたもちになるんじゃないかという...全文を見る
03月22日第162回国会 参議院 財政金融委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日はお二人の参考人の先生方、本当にありがとうございます。  今回のこの定率減税の廃止、縮小でありますけれども、様々な社会保障の負担増と一体となって行われるということを見ることが私ども非常に大事だと思っております。それ自体が国民の暮らしに...全文を見る
○井上哲士君 これは予算委員会でもずっと議論をしてきていることなわけですが、この家計所得減っているときに大増税の国民負担路線をやってもいいのかと、こう政府に問いますと、これは竹中大臣が、日本の労働分配率はずっと高くなってきて修正せざるを得ないし、まだそれは半分だと、こういう議論を...全文を見る
○井上哲士君 今のに関連して井堀参考人にお伺いをしますけれども、この期に定率減税もしても大丈夫というのは、企業収益の改善などが家計に回っていくと、こういう前提の御議論なんだと思うんですが、今、労働の実態を見ますと、確かに失業率などは減る部分もありますけれども、かなりの部分が派遣労...全文を見る
○井上哲士君 高額所得者の方は定率減税も額の頭打ちがあったので、一番やっぱり影響があるのはいわゆる中堅どころだと思うんですね。  それで、最後、消費税の増税というようなこともそれぞれ出たわけでありますけれども、今回の定率減税も、当時、高額所得者減税とセットでありましたけれども、...全文を見る
03月23日第162回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日、堤義明コクド前会長が西武鉄道株をめぐる証券取引法違反で東京地検に起訴をされます。堤前会長は西武グループの総帥として政界との関係が深いことは有名です。総理は、この堤氏が逮捕されたときに、堤さんは政治家のお世話や応援をしても政治家に...全文を見る
○井上哲士君 総理の資金管理団体である東泉会が発行している機関誌「泉」っていうのを今ここに持っております。この中で裏表紙を全部取ってプリンスホテルの広告が入っておりますけども、これもお世話や応援の一つですか。
○井上哲士君 在任中は発行を自粛しているという報道もありましたが、この東泉会の広告収入を政治報告、政治資金の収支報告書で見ました。一九九〇年から二〇〇〇年見ますと、毎年千四百二十万から二千四百万円、十一年間で計二億四十五万円の広告収入があります。毎号二十社ぐらいが広告出しておりま...全文を見る
○井上哲士君 政治活動の一環、政治活動への応援だと言われましたけども、この政治家の機関誌への広告料は普通の政治献金と違いまして上限もないわけですね。収支報告書に名前書く必要もないと。ですから、事実上、広告料という名目で企業からの献金を受け取るやり方だと、法の抜け道だということで随...全文を見る
○井上哲士君 この税金逃れというのは、西武の関係者もまあ法律すれすれの行為だと言っているんですね。しかも、今もうすれすれでなくなっているわけですよ。堤前会長のこの証取法違反の行為は、西武鉄道などの上場廃止に追い込んで大変な損害を与えているわけでありますし、この違反行為は三十数年間...全文を見る
○井上哲士君 だから、厳正に対処すべきだと言っているんですよ。いいですか。ずっと違法行為を続けながら、その一方で自民党には政治献金をしてきたんです。しかも、先ほど言いましたように税金逃れをしてきたと。こういうところからの献金も返すことができないようで、どうして国民の政治への信頼を...全文を見る
○井上哲士君 事情を把握していないと言われましたけれども、既に告訴をされるということは今朝も報道もされておりました。  そういうことが明確になった時点で、そうしたら総理として決断されるんですか。
○井上哲士君 先ほども、政治資金規正法というのは最低の問題なんだと、こういうお話がありました。そして、この例えばコクドの税金逃れというのは脱法すれすれという関係者の声もあるんですね。すれすれのところから最低のところにお金回ると。これでいいということであれば、本当に国民の政治不信と...全文を見る
03月29日第162回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  裁判所の職員の中で、速記官の皆さんの問題について質問をいたします。  昨年の質問の際も、今の裁判でも、そして将来の裁判員制度の下でも、速記官の皆さんの技術や意欲を大いに生かすべきだということを求めました。その際に、速記用の反訳ソフト...全文を見る
○井上哲士君 私、これまでは、この「はやとくん」の有用性について検証すべきだということを質問いたしますと、そういう今おっしゃったようなセキュリティーの問題があるので有用性の検証ができないんだっていう御答弁をいただいてきたんですね。  今の経過でいいますと、セキュリティー等の問題...全文を見る
○井上哲士君 速記官や関係者の皆さん、大変喜んでおられます。昨年の裁判所法の一部改正の際に、当委員会で全会一致で、将来的に不安定な状況に置かれることのないよう十分な配慮をすべきという附帯決議も付けましたけども、そうしたものも生かしていただいたんだと思うんです。  こういう附帯決...全文を見る
○井上哲士君 ですから、中堅研修終わりますと、中間管理職にならない限り研修としては終わりということになるようです。お聞きしますと、他の職種については、最近様々な法改正もありますので、その対応も含めて、自庁研修など随分いろんな研修が行われている中で、速記官についてはほとんどないとい...全文を見る
○井上哲士君 せっかく、インストールという決断がより一層生きるように是非御検討をお願いしたいと思います。  この間、この速記官制度というのが裁判員制度の下でも大変重要だということを何度か質問をしてきたわけですが、今日はバリアフリーという観点からお聞きをしたいと思います。  司...全文を見る
○井上哲士君 今専らハードの面での御答弁だったんですが、ソフトの面なんですね。特に聴覚障害者についてお聞きをするんですが、聴覚障害者の方がかかわる裁判で手話が必要な場合というのは、どのように今手当てをされているんでしょうか。
○井上哲士君 民事の場合はこの手話通訳の費用は当事者が持つということになりますから、やっぱりいろんなハードルになっているわけです。しかも、この手話による裁判そのものにいろんな制約というものがあります。  ある学者さんで、この手話通訳の裁判を傍聴したときのお話をお読みしたんですが...全文を見る
○井上哲士君 是非、その中でこの速記官の皆さんの技術を活用もして、このリアルタイム速記による字幕表示ということを位置付けていただきたいと思うんです。途中から難聴とかになったり、いわゆる聴覚障害を持った人などは手話が十分にできない方がいらっしゃいます。そういう人たちも文字なら理解で...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月05日第162回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  境界確定訴訟がいろんな点で使い勝手が悪いということが言われてまいりました。今回の筆界確定の制度がうまく運用されれば、大変国民の利便の向上になると思っております。  そこでまず、筆界特定の制度、登記の問題についてお聞きをいたします。 ...全文を見る
○井上哲士君 当事者からその手続がない場合、筆界は特定したけれども登記の手続がない場合というのはどういうふうになるんでしょうか。
○井上哲士君 その四辺が特定されていない、かつ当事者の申請がないという場合は、実際にはこれは筆界特定をされているということは、そうすると、登記簿上は全然分からないということなんですか。
○井上哲士君 そうすると、登記簿上にこういうふうに筆界特定がされたという中身も含めて書かれるということになるのか、何らかの書類添付をするようなことになるのか、そこはどうなんでしょうか。
○井上哲士君 そうすると、登記簿上に書かれた番号を見て、筆界特定がどういうふうにされたかということが、まあ言わばインデックス機能みたいな形で国民に分かるようになると、こういう理解でよろしいでしょうか。
○井上哲士君 この筆界を特定をした場合は、境界確定訴訟が提起をされても、この筆界が、判決が確定するまでは筆界が効力を有するということだと思うんですが、民事調停などの場合は訴訟が提起されますと決定などが無効になるということとの関係でいいますと、どうしてこの制度の場合は訴訟が提起をさ...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、筆界特定がされて、それに当事者が異議があって訴訟が提起をされても、手続があれば登記は行われるということになります。  そうしますと、見掛け上は紛争が解決をしたように見えるけれども、実は紛争は続いているということになるわけですね。それを知らずに、例えば...全文を見る
○井上哲士君 この制度を利用する上でやはり費用の問題というのがあるわけですね。  去年、当委員会で派遣で愛知に行きましたときに、愛知県の土地家屋調査士会の代表からいろんなお話聞いたんですが、境界紛争の当事者として相手が県とか国とか市町村という場合があると。ところが、この愛知のお...全文を見る
○井上哲士君 大変歯切れの悪い御答弁なんですが、去年お聞きしたのは、実際には必要な場合であっても、自治体の方が予算処置がしてないからということで断る場合もあるというお話なんですね。ですから、こういう制度をよくやはり地方自治体にも徹底もそうですし、特にやはり国が当事者の場合はやはり...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、西本参考人にお伺いをいたします。  昨年の一月に当委員会で派遣で会長御出身の愛知に寄せていただきまして、愛知の会長さんから大変細かい資料もいただきまして、大変今回の審議に...全文を見る
○井上哲士君 もう一点、西本参考人にお聞きします。  午前中の審議の際に、この負担軽減という点から、この筆界確定の相手方が地方自治体とか国の場合に、基本的にはやはり共同申請者になってこの負担の軽減を図るべきではないかと、これを徹底すべきだということを法務省に申し上げたんですが、...全文を見る
○井上哲士君 大変よく分かりました。  本当にこの制度が、よく意義が地方自治体などにも徹底をして、こういう場合にも積極的に協力されるようになることが必要だと思っております。  次に、中村参考人にお聞きをいたします。  先ほど、今回の法案が当初の要綱よりも言葉としては少しダウ...全文を見る
○井上哲士君 次に、益田参考人にお聞きをいたします。  意見陳述の中でも、登記官の皆さんの能力について、研修が非常に大事だということが言われておりましたけれども、中身としてはどういう点の研修を今後強化をする必要があるとお考えでしょうか。
○井上哲士君 じゃもう一回、西本参考人にお伺いをいたします。  去年やはり行った際に、愛知県土地家屋調査士会資料センターというものの資料をいただきまして、会として様々な土地にかかわる資料を収集をされて、この情報提供で大変役に立っているお話を伺ったわけですけれども、本来的にいいま...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  午前中に続いて質問をいたします。  最初に、司法書士法の改正について質問をします。  先ほどの参考人質疑の中でも議論があったわけですけれども、今回の改正案の三条一項六号の部分で、認定司法書士が自ら代理人として関与している簡裁事件の...全文を見る
○井上哲士君 不合理があれば直ちに正すということは大変結構なことだとは思っておるんです。  その上で確認しておきたいのは、今もありましたけれども、この改正案で行うことができるのは上訴の提起の代理業務だけで、当然ながら、上訴審の代理人として行う行為までは含まれていないというふうに...全文を見る
○井上哲士君 分かりました。  次に、新しい筆界特定制度を進めていく上での予算や体制の問題を中心にお聞きしますけれども、まず、いわゆる登記所備付地図の整備の推進についてお聞きをいたします。  平成十五年の都市再生本部の決定で、国において、全国の都市部における登記所備付地図の整...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、この百平方キロメートルを法務省として整備をする上で都道府県ごとに十年間でどれだけ整備をするのかと、こういう計画はあるんでしょうか。
○井上哲士君 確かにいろんな状況変化があります、現状は生き物ですから。十年間、この年はここをやるというふうに余りコンクリートしたものはできないかもしれませんけれども、しかし少なくとも各都道府県ごとに、緊急性及び優先度の高い地域というのはおおむねこのぐらいだと、今後十年間にここまで...全文を見る
○井上哲士君 普通は、百平方キロメートル必要だといいますと、各都道府県ごとにここはやらなくちゃいけないというものがあって、それが積み重なって百平方キロになると思うんですが、そうすると、そういう積み重ねではなくて、最初に百平方キロありと、こういう計画なんですか。
○井上哲士君 どうも計画性、それから目標、方針というのが見えてこないんですね。  お手元に都道府県別の実態の資料をお配りをいたしました。  例えば、地図混乱地域、これは必ずしも都会だけとは限らないというお話でしたけれども、八百二十平方キロメートルございますが、一番左の数は地籍...全文を見る
○井上哲士君 体制の問題でこれだけしかできないということが一年、二年の間に起こり得るのは理解しないでもないんです。だからこそ、今後十年間でこれだけがやはり緊急性、優先度が高い地域だということをやはり都道府県ごとにはっきり示して、それをやるだけの体制や予算を取るということが私は本来...全文を見る
○井上哲士君 その方が合理的とは言われましたけども、私はやっぱり各地域ごとにここがこれだけ本当に重要なんだということをしっかり示してこそ財務当局も説得できると思うわけで、どうも行き当たりばったりという印象がぬぐい切れません。  もう一つ、さらに今度の新しい制度をどういう体制でや...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月06日第162回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日は、三人の参考人の方、貴重な御意見をありがとうございます。  多様化する雇用への対応という場合に、多様な働き方を保障し応援をするという側面よりも、どうも、企業の側の使い勝手のいい働かせ方をする点にどうも傾いているんじゃないかという思い...全文を見る
04月12日第162回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この船主責任制限制度については、今日も、被害者が多大な被害を受けながらも十分な補償を受けられない場合があるという問題が指摘をされてきました。その点、今回限度額の引上げなど一定の前進が見られますが、なおやはり問題があると思います。  ...全文を見る
○井上哲士君 今回、補償のこの限度額を引き上げるということで、どれぐらいの保険料の増加を金融庁としては見込んでいらっしゃるんでしょうか。
○井上哲士君 先ほどの法務省の答弁では、実際にこの限度額を超える場合が〇・一%程度ということもありましたし、まあ保険料負担で困るようなことはないだろうと、こういう答弁もありました。  それで、海上保安庁から資料をいただきますと、この間、日本船、外国船の合計した海難事故の数は、一...全文を見る
○井上哲士君 実際にはイギリスの保険会社に再保険を掛けていて、ここが責任制限以外、以上をやらないということになっている仕組みかと思います。ですから、やっぱり保険会社の利益というよりも、船主また特に被害者の利益ということを第一に改善ということが一層考えられなくちゃいけないと思うんで...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、先ほど来出てまいりました例えば二〇〇三年のいわゆる第十八光洋丸の事件で、パナマ船籍の船にぶつけられて乗組員一人が死亡し、六人が行方不明になった、三億八千万しか船責法の関係で賠償が出なかったというわけですが、こういう事態については今回のこの制限撤廃があっ...全文を見る
○井上哲士君 今回、上限が引き上げた部分で、かなりの部分の改善されるということも先ほど答弁もあったわけですけれども、しかし限度額を超えて被害を受けた方、数としてはわずかであってもその人にとっては大変な、甚大な被害になるわけですね。  しかも、もう一つ矛盾がありまして、例えば大型...全文を見る
○井上哲士君 私は、やっぱり被害者の立場、人命尊重という立場からいいますと、やむを得ないこととしてはちょっと割り切れないことだと思うんですね。局長も、人の命には違いがないと、こういうお話があったわけですから、むしろこの点は更に改善をすべき問題だと思うんです。  今回のこの責任制...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月14日第162回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も、法案に入る前に、先ほども質問のございました昨日の国籍法に対する違憲判決の問題で大臣にお伺いをいたします。  父母が結婚していないことを理由に日本国籍を認めない国籍法三条の規定は違憲だと、こういう判決が出たわけですが、実はその前...全文を見る
○井上哲士君 女性や子供のことに心を砕いてこられてきた大臣でありますから、是非、子供の立場からこの問題を見直していただきたいと、重ねて要望をいたします。  さて、法案に入りますけれども、朝からの議論にありますように、日本はこの人身売買の受入れ大国という批判が国際的にされてまいり...全文を見る
○井上哲士君 国際的な批判を受けて、今の問題も含めまして禁止法などの対策が取り組まれてきているわけですが、日本の対策がこういう批判がされるまでなぜ立ち後れてきたのか、その原因についてはどうお考えでしょうか。
○井上哲士君 国際的に後れたとは思っていないと、こういう答弁でありましたが、しかし、私はもっと早いうちに対策が取れていたと思うんです。  先ほど、いわゆる興行ビザの問題について答弁がありました。これまで、フィリピンからの興行ビザによる入国者数の推移についてまず答弁してください。
○井上哲士君 はい。
○井上哲士君 平成八年に一万八千九百五人に激減をして、そして昨年になりますと、実に八年間で四倍以上に膨れ上がっているわけですね。なぜこの平成八年、七年、八年に激減をし、その後短期間で四倍にも膨れ上がったのか、その理由は何なんでしょうか。
○井上哲士君 八年間で四倍という数はやっぱり異常だと思うんですね。今言われましたように、当時実態調査が行われたと聞いていますが、その後行われなくなっておるようです、ごく最近まで。  それで、これについて、つい先日まで現職の東京入管局長だった坂中氏が最近いろんなところで発言もされ...全文を見る
○井上哲士君 まあ、あったとは言えないとは思いますが、しかし、この本当に異常な増え方というのはなかなか説明が付かない問題なんですね。  そこで、大臣にちょっとお聞きをいたしますけれども、実は今回の改正がいろいろ議論になる中で、私どものところにもいろんな団体からのものが届くように...全文を見る
○井上哲士君 再びこの腰砕けになるようなことがないように、もちろん我々は、日本に来られる様々な方々について、すべてが不法だとかそういうことを言うつもりはございませんけれども、やはり不法行為が結果としていろんな圧力で容認されるというようなことはあってはならないわけで、改めて求めてお...全文を見る
○井上哲士君 人身取引の中に人身売買という概念が含まれるんだと、こういう説明なんですね。  そこで、私は、よく分からないのは、この定義、目的の問題なんですね。  改正法案の二百二十六条の二、「人身売買」では、「営利、わいせつ、結婚又は生命若しくは身体に対する加害の目的」と、こ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、より広い概念である取引の中には結婚がなくて狭い概念である売買の中には結婚があるというのは今の説明でもなかなか私は納得いかないんですが、問題は、刑法では罰せられる結婚目的の行為の被害者が入管法では被害者として救済されないというようなことが起こってはならないと...全文を見る
○井上哲士君 いわゆる結婚目的の被害者も救済をきちんとされるという答弁でありました。  次に、被害者保護の問題をお聞きをいたしますが、被害者の方がいろんな脅しなどをされている中で、いつでも相談できるし、またどこに相談すればいいか分かるような広報というのは非常に大事だと思うんです...全文を見る
○井上哲士君 一一〇番は都道府県警につながるんだと思うんですが、なかなか県によっては対応できる言語に限りがあるんではないかなと思うんですね。ですから、例えば、かなりの言語の通訳者が常時待機しているような全国一本のホットラインのようなものをつくり、しかも一一〇番に抵抗ある方もいらっ...全文を見る
○井上哲士君 次に、この被害者保護の政府の行動計画では最も中心になるのは婦人相談所ということになるんだと思うんですが、そこ自身の人的体制の強化の重要性というのは先ほど来指摘をされてきたことなんですが、それ、そこでの一時保護以降の問題をどうするのかということをお聞きをしたいんですが...全文を見る
○井上哲士君 婦人相談所での一時保護というのは大体二週間が基本で、最大四週間というふうにお聞きをしているんですね。  ところが、今答弁ありましたように、今回の入管法の改正でそれ以上、六か月とか、場合によってはその更新もあるという、相当長期の在留もあり得るということになるわけです...全文を見る
○井上哲士君 確かに去年までの平均は七日間程度だったんだと思うんです。最長二十七日と言われましたけれども、それはこれまではいわゆる在特というのがそう出ないという状況があったわけですけれども、明らかに制度が変わるわけですね。三か月、六か月という長期に在留される方が出てくるわけです。...全文を見る
○井上哲士君 事態が起きてからでは遅いと思うんですね。一時保護を、仮に婦人相談所の一時保護を出なくちゃいけないという人が出た場合には、何らかのその生活や住居を支援する制度があるのかないのか、それどうですか。
○井上哲士君 いや、しかし、この在留資格は特定活動ですから、別表第一ということになりますから、生活保護、今までの取扱いでは生活保護の適用にならないんじゃないんですか。
○井上哲士君 先ほど法務省答弁ありましたように、特定活動にという在留資格ですから、これまでの取扱いですと生活保護の適用にならないわけですね。ですから、一時保護でできるできると言われますけれども、今回のこの法整備によって相当摘発もするだろうと、相当の効果があるというのが午前中の答弁...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月19日第162回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  まず、吉田参考人にお聞きをいたします。  被害者保護の支援法が必要だということが提起もされました。先日の対政府の質疑のときも、例えば在留特別許可が今後出されていくのが...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  今も民間への支援を明確にする必要があるというお話があったわけで、その点で武藤参考人にお聞きするんですが、いただいたこのメモの中で「現在サーラーは米国国務省からの助成金により、医療費やシェルター滞在費の一部をカバーしている」というくだりが...全文を見る
○井上哲士君 いや、そういうことを日本政府こそするべきだと今改めて思っておるんですが。  先ほど、なかなか六千五百円一泊では不十分だということが言われておりました。DV被害者と同じ枠だと思うんですが、やはり人身売買の被害者の場合にそれ以上のいろんな負担が必要だと思うんですけれど...全文を見る
○井上哲士君 本当に御苦労がよく分かりました。  中山参考人にお伺いするんですが、出身国対策、それからそれは出さないという問題、それから大本にあるいろんな教育や貧困の問題ということもありましょうし、帰った被害者への対策ということもあると思うんです。先ほど、いわゆるいろんな民間の...全文を見る
○井上哲士君 若干だけ時間がありまして、最後もう一点、吉田弁護士に。  現実には早期に帰国を望む被害者も多いかと思うんですが、一方、教育、職業訓練などはある程度期間も要るということがあると思うんですが、この辺、国際協力のことも含めてどうお考えか、お願いします。
○井上哲士君 ありがとうございました。
04月20日第162回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  各理事の御配慮で最初に質問させていただきまして、ありがとうございます。今日は四人の参考人の方、若者と接しておられる現場での本当に具体的なお話をいただきまして、ありがとうございます。  つい数年前までフリーター、ニートという問題は、言...全文を見る
04月21日第162回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案に入る前に、一点、十九日に最高裁が下しました検察の面会配慮義務の問題での判決について、大臣にお聞きをいたします。  この十九日の判決では、設備などの面で十分に秘密を保った場を確保できないような場合でも、すぐに会う必要があれば検察...全文を見る
○井上哲士君 これまで十分保障はされてきたという答弁でありましたが、保障はされてなかったというのがこの判決で示されたわけでありますから、今後しっかりとした対応をお願いをしたいと思います。  そこで、法案に入りますけれども、この間も入管法の人身取引の定義の問題でお聞きしたんですが...全文を見る
○井上哲士君 次に、退去強制の、関する二十四条についてお聞きをいたしますが、退去強制からの除外ということで、イとヌについては括弧書きで「人身取引等により他人の支配下に置かれている者を除く。」と、こういう規定が入っております。ところが、ロの部分ですね、「在留期間の更新又は変更を受け...全文を見る
○井上哲士君 そうなりますと、在特がきちっと出るかが問題なわけですが、先ほども原則被害者の場合は出すということがありましたし、よほどのことがなければ出すという意味だということも入管局長からございましたけれども、これは大臣の裁量でありますから、改めて、先ほどあったようなごく特別な例...全文を見る
○井上哲士君 在留特別許可が出る場合も大変手続に時間が掛かるということが先日の参考人質疑でも出されました。ある例では四回も入管に通って一か月掛かったというケースも紹介をされておりまして、人を配置したり通訳を配置したり、また交通費の問題とか大変負担になっているということもありました...全文を見る
○井上哲士君 被害者保護の立場での迅速な手続をお願いをいたします。  次に、被害者保護の問題なんですが、今日も民間シェルターへの支援の問題が随分出されました。委託費が出されるようになったことは改善なんですが、参考人質疑でも、やはり人身売買の被害者を受け入れますと、通訳の問題もあ...全文を見る
○井上哲士君 限界などと言わずに知恵を出していただきたいと思うんですが、都道府県が例えば独自にそういう支援などを行った場合というのは、これは特別交付税の対象になるというふうに考えてよいのでしょうか。
○井上哲士君 地方がやれば対象にするということでありますが、やはり基本的には国が私は具体的な助成をしていく必要があると思うんですね。例えば、少なくとも今度配布されるパンフレットにはNGOの皆さんのホットラインの電話番号も書かれるわけですね。これも参考人のとき言われていましたけれど...全文を見る
○井上哲士君 政府としては一一〇番を位置付けるということですが、被害者の方々には抵抗感もあるわけで、私は、やっぱりNGOのこの窓口というものは大きな柱として位置付けて、是非援助を考えていただきたいと思います。  もう一点、一時保護について弾力的運用ということが繰り返し言われてお...全文を見る
○井上哲士君 この間、やはり被害者保護についてのきちっとした法体系もつくることが必要だという指摘がなされましたし、私どもも先日、社民党と一緒にそういう提案もいたしました。是非これは検討していただきたいんですが、少なくとも当面、やはり政府としての総合的な窓口をしっかり置くということ...全文を見る
04月26日第162回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  最初に、この行刑改革の理念についてお聞きをいたします。  衆議院での議事録などを読んでおりますと、受刑者への人権の配慮が再犯を増やして治安悪化に結び付くかのような議論が、一部ではありますけれども、ありました。  そこで、まず大臣に...全文を見る
○井上哲士君 行刑改革会議の提言は、刑務所がつらいところであればあるほど受刑者が二度と帰りたくないということで再犯防止につながるなんという考え方ではおよそないわけですね。大変共感を呼んで読んだくだりがあるんですが、提言の中で、真の意味で、罪を犯した者を改善更生させ、円滑な社会復帰...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、この法案の題名なんですが、現行の監獄法は非常に監獄内の保安と秩序に重点を置いた施設管理法だという批判がありました。それを新しい理念の下での転換を図るというわけですが、どうも法案の名前は刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律案ということで、施設管理法的な...全文を見る
○井上哲士君 より行刑改革の理念を生かすためには順番を逆にしてもよかったんではないかという気もいたしますけれども。  更に聞きますが、名古屋刑務所事件などが大きな問題になったときに、この行刑運営の実情に関する中間報告が平成十五年三月三十一日に出されました。この時点では、いわゆる...全文を見る
○井上哲士君 提言などを読んでおりますと、過剰収容の下では機能しなくなったというような表現があるわけですけれども、そうしますと、過剰収容が解消されればまた担当制に戻るのかと、こんな感じもするわけですが、そういうことではない、根本的な問題だとしてこれは組織的な対応を今後していくと、...全文を見る
○井上哲士君 次に、この施設管理法としての側面が表れるのが面会、信書、書籍閲覧などの権利制約の要件の部分だと思うんですが、例えば四十七条などは、刑事施設の長が禁止をすることができる要件として、「刑事施設の規律及び秩序を害する結果を生ずるおそれがあるとき。」、「矯正処遇の適切な実施...全文を見る
○井上哲士君 そうすれば、例えばおそれがある場合ではなくて、例えばおそれが明らかな場合とか、より制限的な規定にするべきではないかと思うんですが、この点いかがでしょうか。
○井上哲士君 この規定で刑事施設の長による恣意的な運用がなされないようにするという必要があると思うんですが、そのためには、例えば権利制約をした場合に、その理由を記載した書面などを受刑者に交付すると、こういうことも必要かと思うんですけれども、この点はいかがでしょうか。
○井上哲士君 その点でいいますと、新しくつくられる刑事施設視察委員会の役割は非常に大事だと思うんですが、例えば、こういう権利制約をした場合の理由の書類であるとか、それから不服審査をした中身であるとか、また場合によってはプライバシーに配慮する形でのカルテであるとか、こういうものはこ...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、この問題、引き続き質問をさせていただきます。  終わります。
04月28日第162回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  一昨日、府中刑務所に視察に行ってまいりました。当委員会ではもう三年以上にわたってこの刑務所問題というのは議論をしてきたわけですけれども、私自身は府中刑務所を二年ぶりに訪問をいたしまして、この間の国会審議であるとか行刑改革会議の議論など...全文を見る
○井上哲士君 やはり外部の目を入れる、外部の声を入れるという点でいいますと、この刑事施設視察委員会というものが大変大きな役割を果たすと思います。  この提言の内容に沿った構成や中身になるのかが非常に大事だと思っているんですが、今朝の午前中の質疑にもありました、委員会は十人以内で...全文を見る
○井上哲士君 この委員会は、委員による刑事施設の視察をすることができる、そして、必要があると認めるときは、刑事施設の長に対して、委員による被収容者との面接の実施について協力を求めることができると、こういう書きぶりなわけですけれども、これは委員会の持つ権限としてこういうことが行える...全文を見る
○井上哲士君 法案の中では面会という言葉もありますが、この場合は、視察委員会による面接というふうになっています、この違い。そして、この面接については立会いなしに行われるべきだと思いますけれども、その点はどうでしょうか。
○井上哲士君 この視察委員会は刑事施設の長に対して意見を述べ、法務大臣がそれを取りまとめて公表するとしております。  委員会として、刑事施設の長に対してこういう意見を述べたと、その中身を独自に公表することが可能なのか、それからまた、委員会が独自に意見を公表するということは可能な...全文を見る
○井上哲士君 この視察委員会と同時に、不服申立ての制度というのも非常に大事だと思っておりますが、これまでの情願制度について、朝の審議でも問題点の指摘もありましたけれども、これまでの情願制度と今度の不服申立て制度についてはどう違うのか、お答えいただきたいと思います。
○井上哲士君 この申立ては書面によるものとされているわけですが、受刑者にとってはまとまって書くのが大変苦手な方もいらっしゃるでしょうから、口頭により申立て、少なくとも例えばもうごく簡単なものにして、あとは代筆とかも含めてそういう方々の対応もするべきだと思うんですけれども、いかがで...全文を見る
○井上哲士君 その場合のいわゆる秘密の保持とか、いわゆる嫌がらせをやめさせるとかという点はどういう配慮がされるんでしょうか。
○井上哲士君 処遇には直接かかわらない職員が当たると、明確に分離をされるという理解してよろしいですか。
○井上哲士君 じゃ、次に、いわゆる代用監獄等の問題についてお聞きをいたします。  代用監獄の問題は、国際的にも様々な批判の声が、国連規約、人権規約委員会等々などからこれまで寄せられてまいりまして、これを廃止すべきだという声がずっとありますが、今回の法案ではこの問題については先送...全文を見る
○井上哲士君 今後、この問題は言わば一から議論をしていくということでありますが、そうしますと、今回の新しい法律の中にこの警察留置場問題で非常に細かい規定が入っておりまして、これは結局代用監獄の恒久化につながる流れになるんじゃないかと、こういう様々な声があるわけですが、この点、警察...全文を見る
○井上哲士君 いずれからも、これからの議論だということでありましたけれども、司法制度改革でいいますと、審議会の議論というのは大変大きな意味を持ちましたし、行刑改革については行刑改革会議による有識者の議論が大変大きな土台になったと。幅広い国民の声を基に議論したからこそ前進があると思...全文を見る
○井上哲士君 警察庁にもお聞きをいたしますけれども、有識者などによる意見をしっかり聞くという場も持ちながらの協議が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 これは是非、幅広い有識者、第三者の声を聞くという枠を実際つくって協議をしていただきたいと思うんです。  それで、先ほど、今回の新法の様々な規定は今後の法制には影響を及ぼさないという警察庁から答弁がございました。この未決勾留問題については今後の議論にしていくというの...全文を見る
○井上哲士君 先ほど警視庁と言ったみたいですが、警察庁の間違いでありました。  今、留置場に対する法務大臣などによるものとの均衡を取るためと、こういう答弁があったんですが、どうも都合のいいところだけ均衡を取るんだなという感じがするんですね。例えば、新法では刑事施設視察委員会とい...全文を見る
○井上哲士君 私は、この刑事施設視察委員会、市民参加のものと、公安委員会というのは随分中身が違うと思うんですね。これがあるからいいということにならないと思うんです。全般について適切に管理していると言われましたけれども、例えばこの間、全国で様々な警察の裏金づくりとかいろんな不祥事が...全文を見る
○井上哲士君 平成十二年に改革をされたと言いますが、ここ一、二年のいろんな問題についても、公安委員会が十分に機能しているとはとっても私には思えません。これをやっぱり刑事視察委員会と同じと言われるのはとても言えないわけで、一方で法務大臣の主宰する実地監察との均衡を図るとして巡察を新...全文を見る
05月10日第162回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  この行刑改革の問題は名古屋の事件を機に当委員会でも随分何度も議論をしてまいりましたし、鴨下参考人には、たしか衆議院の審議で参考人で来られたときの議事録も読ましていただきま...全文を見る
○井上哲士君 鴨下参考人に更にお聞きしますけれども、この行刑改革会議の提言について、全体として異論はないけれども、社会復帰処遇の在り方などについては十分な論議がなされておらず、また行刑実務は現行法の枠内という制約を受けながらもずっと先を行っているところもある、その点でやや物足りな...全文を見る
○井上哲士君 次に、黒田参考人にお聞きをいたします。  私たちも何度か刑務所の視察をしましたけれども、果たして今この人は刑務所にいるという自覚があるんだろうかと思われるような受刑者の姿も見たり、これで本当に矯正という機能が果たされているんだろうかということもしばしば見たわけです...全文を見る
○井上哲士君 次に、鴨下参考人と藤本参考人にお伺いしますけれども、先ほど鴨下参考人のお話の中にも、性犯罪者に対する矯正処遇ということについてもいろんな蓄積があるんだというお話がありました。今この問題が大変大きな注目を集めており、そして法務省なども研究会なども立ち上げられておられる...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日は参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に浜井参考人にお聞きをします。  昨年の臨時国会で刑法の全面改正があったわけですね。その際も、いわゆる体感治安の悪化ということでいわゆる重罰化というのが行われました。当時、浜井参考人の...全文を見る
○井上哲士君 次に、山本参考人にお伺いをいたします。  最初の御意見の中でしたか、拘禁ノイローゼぎみになったこともあるというようなお話がございました。言いにくいことかもしれません、どういうような症状ということになるのかというのと、それから、受刑中に言わば人間としての自信をなくさ...全文を見る
○井上哲士君 次に、精神障害等を持っておられる方の処遇の問題で西嶋参考人と浜井参考人にお聞きをするんですが、私ども幾つか視察などへ行きますと、矯正処遇の対象というよりも精神医療の対象とすることが望ましいような方が実際にはいろんな作業もされているという状況があります。  こういう...全文を見る
○井上哲士君 もう一点、浜井参考人にお聞きしますけれども、出所後の生活などをしていく上で、仮釈放の場合は更生保護ということになるわけですけれども、満期の場合には緊急更生保護以外にないが、なかなか今の更生保護施設の状況でいうと受入れが少ないということになります。先ほどもありましたよ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
05月11日第162回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に、梅津参考人にお伺いをいたします。  ここ最近は、JR西日本のあの事故の問題における経営者の在り方というのが大変大きな話題になっていると思います。目先の利益で安全を軽視をしたん...全文を見る
05月12日第162回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、外部交通の問題でお聞きをいたします。  これまで外部交通を始めとした行刑施設の運営は、多くが訓令や通達で行われておりまして、施設長の裁量が非常に大きいという点での弊害等も指摘をされてまいりました。法改正に伴って、こうした訓令や...全文を見る
○井上哲士君 これまでは所長の裁量に多くゆだねていた外部交通が、新法では八十八条で留意規定というのも置かれておりますけれども、面接とか通信、これが受刑者の権利として確立をこの法によってされたと、こういうふうに聞いてよろしいでしょうか。
○井上哲士君 受刑者の権利としてかなり広がったわけですね。  そこでお聞きするんですが、受刑者の中には冤罪を主張して再審を求めていらっしゃる方も少なくありません。そういう皆さんにいわゆる支援団体の皆さんが面会を求めても、これまでは所長の裁量で認めてこられなかったわけですけれども...全文を見る
○井上哲士君 条件に合えば可能になっていくんだろうというふうにお聞きをいたしました。  そこで次に、いわゆる就労支援の問題についてお聞きをいたします。  再犯を防いで社会復帰を促していくという点で非常に就労支援が重要だというのは、今日の朝からの議論でもいろいろお話がありました...全文を見る
○井上哲士君 そこで、厚労省にお聞きをするんですが、この報道でもありました特定求職者雇用開発助成金制度の問題です。私たちもいろんなお話を聞きますけれども、協力雇用主の方は全くのボランティアで、経済的利益は何もなしに出所者の方の就職を受け入れていらっしゃるわけですけれども、なかなか...全文を見る
○井上哲士君 就職困難な事情は様々だと言われました。様々な事情があるけれども困難という事実には変わりないんですね。ですから、これはやっぱり支援をするべきだと思います。  それから、プライバシーの問題言われましたけれども、現に今協力雇用主というものを法務省が組織をしているわけで、...全文を見る
○井上哲士君 刑期中にいろんな期間が過ぎてしまうという点でいいますと、運転免許の問題も一緒なんですね。この就職活動をする上で運転免許というのは非常に大事なわけですけれども、刑期中に更新期間が過ぎてしまって、出所後の取得が非常に困難で求職活動にも支障を来すということがある下で、この...全文を見る
○井上哲士君 自分の責任によって刑務所に入って期間が過ぎてしまっているという点では同じなんですね。しかし、運転免許の場合は警察とも相談をしてそれを可能にしていると。なぜそれができて、雇用保険の場合は自分の責任だからといってこの期間延長というのができないのか、私はちょっと納得いかな...全文を見る
○井上哲士君 いや、制度の趣旨からいっても出すべきだと言っているんですね。この失業、雇用保険というのは、例えば自分の責任で勤めている会社に損害を与えて首になったとしてももらえるんですね。その会社の人たちも保険料を払っているわけですよ。この人本人も保険料を払っているんです。仲間に迷...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
05月17日第162回国会 参議院 法務委員会 第19号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この法案の最後の質問になりますけれども、今日はまず更生保護の問題についてお聞きをいたします。  先日、保護観察中の札幌の男性容疑者が、容疑者じゃないですね、男性が、東京に転居して少女監禁事件を起こすということが起きました。報道により...全文を見る
○井上哲士君 報道によりますと、東京にこの容疑者がいるときは保護司が月一回訪れていたということですから、いわゆる観察官の直接担当ではなかったんだろうと思うんです。  この保護司制度というのは、民間のボランティアに支えられた非常に誇るべき制度だと思います。それ自体は更に発展させる...全文を見る
○井上哲士君 当日のテレビなど見ておりますと、こんな大事なところまで民間丸投げかなんという発言があったり、そして全国で千人程度しか観察官がいない、こんな体制でいいんだろうかということも、いろんな発言がありまして、今大変注目があるときだからこそ、私はこの制度自身をよく周知もして、体...全文を見る
○井上哲士君 現状でこういう改善の声があるわけでありますから、法改正の精神、趣旨にのっとって、より丁寧な対応を重ねてお願いをしたいと思います。  それからもう一つ、この提言の中では、特に今大変覚せい剤乱用歴のある受刑者が多い、その中では覚せい剤精神病に罹患をして処遇困難者となっ...全文を見る
○井上哲士君 では次に、先ほどもありましたけれども、保護房の点についてお聞きをします。  法案でも収容の要件や期間等々などについて改善をされてきているわけですが、更新回数に制限がありませんので、結果としては期間の上限がないということになります。名古屋や府中などの事件を見ますと、...全文を見る
○井上哲士君 いろんな改善はされているのは承知をしているわけですけれども、しかし、やはり私は、いろんな経過からいいますと、一定の上限をつくっていくことが必要だということも重ねて言っておきます。  同時に、この保護房運用上の改善については、五十六条で刑務官の執行権限として規定をさ...全文を見る
○井上哲士君 同様の水準、内容で未決、死刑確定者にも行えるようにすると、そういうことで確認してよろしいですか。
○井上哲士君 あと、参考人質疑で出された点について一点お聞きしておきますが、法案の八十二条の改善指導の規定で相談助言というのが落ちたと、今後のこの改善指導の中でこの相談助言が抜けてしまうんではないかという疑問が出されましたけれども、この点はどう考えたらいいんでしょうか。
○井上哲士君 もう一点、不服申立て制度について。  この管区を越えて移送された場合に、移送前の施設に対する不服の取扱いはどうなるかという疑問も出されておりましたけれども、この点はどうでしょうか。
○井上哲士君 最後に、刑務官の団結権の保障についてお伺いをいたします。  行刑改革会議でも、「不満を吸い上げて待遇の改善に資するとともに、ひいては被収容者の人権尊重にもつながるのではないか」と、こういう指摘がありながら先送りをされたわけですけれども、この点は今後どう検討されるん...全文を見る
○井上哲士君 この点はILOからも勧告を受けております。今回の法案の柱が国際化ということであれば、是非踏み込んでいただきたかった。提言はいろんなことで検討と書いてありますけれども、この部分だけ真剣に検討すべきと書いてありますので、是非、言葉だけでなく真剣に検討していただきたいと思...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律案に対する修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりであります。  これより、その提案理由を御説明申し上げます。  刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律案は、...全文を見る
05月18日第162回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本経済の景気は回復の局面に入った、既に堅調に回復しているとも言われておりますが、国民の暮らしや地方にその実態も実感もないというのが現状だと思います。回復したのは多国籍企業などいわゆる大企業の収益と設備投資が中心であり、多くの中小企業...全文を見る
○井上哲士君 名前も出ましたので、一言だけ申し上げます。  日本が本当に世界で最も平等な社会と評価をできたのかというのは、かなり私は異論を持っておりますけれども、そういうことをおっしゃる方がいたというのは確かに聞いたことがございます。それ自体を今議論をする気ないんですが、今のお...全文を見る
05月19日第162回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回の法改正は九〇年代後半以降の連続した商法改正の流れに沿ったものであります。私も、二〇〇一年以降、当委員会で随分商法の質問をする機会がありました。ただ、この一連の商法改正には、法制審の委員でもあるような有力な商法学者からも、この間の...全文を見る
○井上哲士君 この点は三年前の改正のときにも随分議論をいたしました。  当時、狭い株主利益の追求だけではなくて、ステークホルダーによって企業の暴走等をチェックし、企業の社会的責任を果たさせる仕組みが必要ではないか、こう指摘しますと、当時の大臣は、継続的に安定した経営を行っていく...全文を見る
○井上哲士君 これは正に、今永遠のテーマということが言われましたけれども、一九七四年にこの商法改正が行われた際にも、こうした企業利益優先ではなくて、しっかり様々な関係者の利益を守るような仕組みが会社法の中に必要だということが指摘をされてきたわけでありますけれども、依然としてずっと...全文を見る
○井上哲士君 日本でも、オプションの価格よりも、行使価格よりも株価が下がるなど、いろんなことでマスコミ等でも様々批判もされ、問題点が指摘をされている問題だと思うんですね。  この導入の際に、インサイダー取引など市場ルールと違反が横行する可能性ということも随分懸念をされました。ま...全文を見る
○井上哲士君 当時も、アメリカ型の都合のいいところだけつまみ食いをして、その背景にあるこうしたディスクロージャーとか監視制度の充実を図らないのは整合性を欠くということを申し上げたわけですが、そのアメリカですらその後様々な問題が起きておりまして、アメリカの会計制度もこれは世界標準で...全文を見る
○井上哲士君 国際的にこれが標準だというものがないというお話はありました。今の答弁でいいましても、今後それが一つのものにまとまっていくということではないんだろうと思うんですね。そうしますと、日本のこの実態に合わせたものというのをどうしていくかということをやっぱり考える必要があると...全文を見る
○井上哲士君 そちらは非常に慎重な検討と言いつつ、実際上でいいますと、様々な新しい企業支配や再編の法整備はどんどん先に進んでいっているという現状があるわけですね。やはり、新しい企業支配の手段というものができれば、それに合わせた株主や債権者保護の仕組みというのを私は一体でつくるべき...全文を見る
○井上哲士君 親会社の株主、親会社の取締役に対しての代表訴訟の提起という方法もあるというお話ですが、子会社取締役の違法行為を証明するだけでも非常に負担なわけですけれども、それに対して訴訟提起を行わないことの違法性とかそのことに発生する損害の立証など大変なやっぱり負担ということにな...全文を見る
○井上哲士君 それぞれが別々に行われたんではないんですね。分割があって、五日後に譲渡がある、実際、一体としてこれが行われているんです。ですから、さっきも言いましたように、譲渡の際の意見表明をしようと思っても実際の労働条件というのは、失礼しました、分割の際の意見表明をしようと思って...全文を見る
○井上哲士君 実態としては守られていない状況があるわけです。  今のお話は、譲渡をしたり受けたりするやっぱり会社の側からの見方だと思うんですね。現実に労働者が様々なやっぱり不利益を被っているという実態に合わせて、どんどんどんどんこういう企業再編について法改正で要件を緩和していく...全文を見る
○井上哲士君 現実的、具体的な支配基準によって使用者性を認められる場合があると、こういうことのわけですけれども、これは企業の方もそういう認識があるんですね。  日経連が「企業組織再編とグループ経営における人事管理」という文書を出していますけれども、使用者と認められた場合、子会社...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたように、それが非常に大変やはり労働者側に困難をもたらしているということであります。  いずれにしましても、やはり企業再編について様々な緩和をしていく以上、株主やそして労働者の地位をしっかり守っていくという点での法改正が併せて行われるべきだということ...全文を見る
06月07日第162回国会 参議院 決算委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  いわゆる橋梁談合の問題についてお聞きをいたします。  四十九社が参加をする談合組織のうち、独占禁止法違反で十一社十四人が逮捕されました。史上最悪の談合事件でありますが、四十年前に紅葉会、東会という談合組織がつくられて、十一年前に問題...全文を見る
○井上哲士君 いつの報道ですか。
○井上哲士君 紅葉会、東会という組織の存在は十一年前、大問題になりました。いったん解散後も名前を変えて続けられてきた。私は、発注者として大変無責任な御答弁だと思うんですね。  実際これは調べてみたらすぐ分かるんです。(資料提示)資料の一つ目を見ていただきたいんですが、公正取引委...全文を見る
○井上哲士君 重大ですよ。この今私が出した資料というのは全部国土交通省からいただいた資料なんです。調べる気になったらすぐできるはずなんですね。そして、今検討委員会の設置を言われましたけれども、六月二日に設置をしてやっと調査を始めて、六月末に調査結果を取りまとめることになっています...全文を見る
○井上哲士君 答えになっていないんですね。  去年の秋にもう公取は立入調査に入っている。それはもう報道もされているんです。ところが、告発されてやっと調査を始めると。しかも、こういう公共事業にかかわる様々な談合の疑惑、非常に高値の落札がされているということは、私どもも国会等、この...全文を見る
○井上哲士君 二〇〇三年以降の特約条項が付いた契約で違約金を求めるのは当然だと思います。ただ、国交省は過去、こういう契約になっていなくても談合企業に損害賠償を求めたことがあります。今回もこれだけの悪質な事件ですから、二〇〇三年以前の問題でも徹底した調査をして、談合が明らかになれば...全文を見る
○井上哲士君 重大なのは、この談合参加企業から自民党への多額の政治献金が行われておることであります。K会、A会の参加企業から国民政治協会に対する九三年から〇三年までの献金額、合計しますと何と十五億九千二百二十五万円なんです。  公共事業で談合して不当利得を得たその企業からの政治...全文を見る
06月07日第162回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は両参考人、本当にありがとうございます。  最初に、成宮参考人にお伺いをします。  会社法のユーザーとしての中小企業が使いやすいものにという観点から陳述をいただきました。一方、坂本参考人の陳述では、債権者保護、株主保護と、商法...全文を見る
○井上哲士君 次に、今とも関連しまして、最低資本金制度について両参考人にお聞きをいたします。  いわゆる狭い意味での債権者保護ということにとどまらず、少し坂本参考人からもお話があったんですが、株主が有限責任という特権を享受する株式会社というものは、破綻時には大資産家の株主であっ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、有限会社の問題について両参考人にお聞きをするんですが、会社の名前を見たらおおむねどんな会社か分かるというような機能であるとか、それから、公開を想定することなく、それこそ相続のときにしか経営者が替わらないというような家族経営の中小企...全文を見る
○井上哲士君 やっぱりメリットがあってうまくいっているものなら、選択肢としても引き続き残してもいいんじゃないかなと私は思うんですが。  会計参与の問題で坂本参考人にお聞きしますが、会計参与になりますと、税理士が内部から公正な計算書類の作成義務を負うと同時に、独立、公正という税理...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
06月09日第162回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、会社法案、国民から見て、また中小企業から見てどうなのかという観点で質問をいたします。  会社法の検討をする上で、国民から見て分かりやすい制度、中小企業からとって使いやすい、そして余計な負担を生じない制度である必要があると思い...全文を見る
○井上哲士君 御答弁をいただいたわけですが、本当にそうなっているんだろうかということで幾つかお聞きをしていきたいんですが、まず、有限会社の廃止の問題です。  特例有限会社としては継続が許されるわけですけれども、有限会社制度は廃止をされます。そこで、現行の有限会社制度がどういうふ...全文を見る
○井上哲士君 一昨日の参考人質疑でも、中小企業関係の参考人からは、制度としては非常にうまく機能してきたと、こういうお話でありました。今も使い勝手の良い制度であるという答弁だったわけですね。うまくいっていないのに残っている制度がたくさんある中で、この使い勝手の良い制度をなぜ廃止をす...全文を見る
○井上哲士君 国民の側から見てどうかという問題もこの点でもあるわけですけれども、国民の方から見れば、会社名を見たときに、まあいわゆる有限会社クラスの企業かそうでないかと、そういうことは区別できるという意味もあったと思うんですね。  現状はそういう有限会社クラスのところであっても...全文を見る
○井上哲士君 名は体を表さない現状があるというお話でありました。むしろ、現状をそういう表すような方向に変えるという考えもあったんではないかと思うんですが。  そこで、今後の公告義務等の問題についてお聞きをいたしますが、現行の有限会社に相当する企業も、株式会社を選択しますと公告義...全文を見る
○井上哲士君 そのメリット、デメリットという問題は、名前が変わっても一緒だと思うんですね。  現在、有限会社を選択しているような規模のところが今後株式会社になった場合も、そこの負担というデメリットというのは引き続きあるわけですね。今までの有限会社でいいますと、取引先も顔見知りば...全文を見る
○井上哲士君 私たちも、このいろんな商法、会社法の議論をする上で、透明性の確保、向上ということは言ってまいりました。非常に社会的影響力の大きい大企業などがもっとこれを確保していくというのは当然だと思うんですね。しかし、やはり身の丈に合った透明性といいますか、ということもあろうかと...全文を見る
○井上哲士君 公告方法は、官報か日刊新聞公告ないし電子公告ということになるわけですが、大体どの程度費用掛かると見込んでおられるんでしょうか。
○井上哲士君 ベンチャー企業の話がさっきからもよく出ているんですが、そういうところばっかりでもありませんので、安くできるといっても、ウエブサイトを持つこと自身、非常に負担感を持つ会社もあると思うんですね。今のやっぱり厳しい経済状況の中で、一円でも負担を減らしたいというのが実態でも...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、この公告と一体になる会計の問題についてお聞きをしますけれども、企業会計が公正、適正に行われることは当然でありますし、それは企業自身のためであるんだということは参考人質疑でも強調されたところでありました。  一方で、この計算書類の公告義務によって、会計...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、確認しますけれども、例えば現行では商法会計原則とか企業会計原則とか税会計原則とか、少しずつ違うものがありますけれども、今回、真正でない計算書類の作成、公表というのは会社法上は過料の対象になっていくわけで、このいずれの原則であっても違法の評価を受けないと...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、今、中小企業庁が進めている中小企業の会計というのはどういう位置付けになっていくんでしょうかね。今後、公開を目的としている企業などにこれが言わば強制されるということにはならないということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 繰り返しになりますけれども、やはりこの中小企業の実態に合った柔軟なやり方ということを求めたいと思うんです。  その上で、会計参与の問題についてお聞きをするんですが、まずちょっと法務省、確認しますが、今回会計参与を任意設置ということにしましたけれども、これは企業実態...全文を見る
○井上哲士君 これを置くところが、適切なところが任意に設置をしていくということは結構なことだと思いますし、参考人の質疑の中でもそれが様々な融資などで有利に働いていくと、言わば御褒美としてくっ付いてくるというようなお話もありました。  それで、これ埼玉県がやっているスーパーサポー...全文を見る
○井上哲士君 繰り返しになりますけれども、こういう会計参与を置くことによって会計の公正、真正性が高まる、そのことによって融資などが受けやすくなる、そのこと自身はいいことだと思うんです。しかし、そういうのを設置するのが非常にかえってデメリットがあるというようなところにまで強制をされ...全文を見る
○井上哲士君 是非、中小企業の実態に合った運用をお願いをしたいと思います。  最後に、社債問題についてお聞きをいたします。  これまで有限会社には認められなかった社債の発行が会社法案では認められるわけでありますけれども、その理由は何でしょうか。
○井上哲士君 監査役も置かないような、現行でいえば有限会社規模のところも、それから合同会社のように内部規律に関する規制が事実上ないようなところも含めて社債発行が認められるということになるわけですが、さらに一円企業ということになりますから、そういうところも含めて社債発行が認められる...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。
06月14日第162回国会 参議院 法務委員会 第23号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日はまず、合同会社についてお聞きをいたします。  最初に大臣に、今回、新たに合同会社を設立をした理由についてお聞きをいたします。
○井上哲士君 アメリカやイギリスなどのLLC、LLPの成功を見習ったものだと思うんですが、米英でこのLLCなどが非常に爆発的に普及をしたのは、パススルー課税という税制上の優遇措置が最大の理由だと言われております。  日本経団連も二〇〇〇年の商法改正の提言の中で、このLLCの問題...全文を見る
○井上哲士君 今、法制審議会でまとまったというお話ですが、実は法制審議会の会社法部会長だった江頭東大教授が経済雑誌で非常に率直に語っておられるんですが、会社法改正の本当のねらいが税制だということが多いのは事実ですと。経済界はどうも財務省には直接物が言えないらしく、法務省に話を持っ...全文を見る
○井上哲士君 この点でも、江頭教授は同じ雑誌の中で、規制が緩いということでむしろ大企業が子会社をつくるのに使われるのではないかという気もします、そういうことのために規制を緩くしたわけではないので困るのですがと、こういうふうに非常に率直に述べられております。  これまでも、例えば...全文を見る
○井上哲士君 悪用もあり得るということで答弁になりましたけれども、これは本当に厳しく見ていただきたいと思うんですね。  先ほど、特定少数のみの資金であるので公告義務等を課してないということが言われたんですが、そうであれば、先日私、質問をいたしましたけれども、今の有限会社程度の規...全文を見る
○井上哲士君 平成二年の商法改正のときに、この三百万、一千万という最低資本金制度導入について私どもは反対をいたしました。当時、会社の倒産と会社の資本金との間には具体的な因果関係や関連性はないということも申し上げましたし、最低資本金を一千万円にアップしたところで、それは会社設立時に...全文を見る
○井上哲士君 やってみて違っていたじゃなくて、当時から、私どもだけじゃありませんで、中小企業団体からも様々な声があったわけですね。この最低資本金制度の猶予期間というのは九五年まで続きました。当時、この猶予期間については延長を求めた、私どもは求めたわけですが、相当程度手当てをしてい...全文を見る
06月16日第162回国会 参議院 法務委員会 第24号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日、会期内最後の定例日でありますけれども、朝からこうやって審議を続けております。衆議院から議論続けましても、新しい問題点も今日も指摘もされておりまして、まだまだ十分な審議が必要だなということを痛感をしながら質問に立たせていただきます...全文を見る
○井上哲士君 今もありましたように、会社法は資本の調達手段などを規律をしているわけですが、こういう事前チェックについては今回大幅に緩和をされるということになります。  広い意味で事後チェックと言う場合に、その手段というのは証券取引法などの資本市場のルールということになると思うん...全文を見る
○井上哲士君 当時はこういうやり方が想定外だったということでありましたけれども、先ほど申し上げましたように、関係者の中には可能だということはあったわけですね。しかし、有力な証取法の専門家を中心として、そういう行為は形式的にはともかく実質的には違法だと、こういう解釈が主張されました...全文を見る
○井上哲士君 そういう多くの人々が実質的には違法だというふうに思われてきたことなんですけれども、先ほども言いましたように、政府の方は問題だが合法だということに認めたわけですね。  ですから、証券市場で、明日からもう違法だということで刑事罰付きで違法とされなければならないほどのそ...全文を見る
○井上哲士君 その司法が本当に使いやすいものになってるんだろうかということは、ちょっと後でお聞きをしたいと思うんですね。  もう一回金融庁に聞きますけれども、ある専門の学者の方が最近雑誌で、ライブドアの件につきまして、日本のシステムが証券市場と一体の公開株式会社制度を運営してい...全文を見る
○井上哲士君 この今、百五十七条で包括的に禁止をしていると、こういうふうに言われました。10b—5の翻訳規定とも言われていますけれども、実際にはこの百五十七条が使われたことはないというふうにお聞きをしてるんですが、取引の実質を見て、こういう一般的、包括的な規定を活用し、どんどん適...全文を見る
○井上哲士君 実際にそうやって活用した例があるんですか。
○井上哲士君 現実に、先ほどライブドアの件で申し上げましたように、問題だが合法だという形で問題ある行為がまあ容認されてきたということを考えますと、もっとこういう規定をどんどん活用すべきだと思うんですけども、この点のお考えをもう一度お聞かせください。
○井上哲士君 実際にはしかし摘発の例はないということがありました。これまで私たちは、商法改正行われるたびに、日本にもSEC並みの独立性や権限を持った機関、体制を持った機関が必要だということを申し上げてきました。これに対して法務省は、法制上、体制上アメリカと遜色のないところまで来て...全文を見る
○井上哲士君 体制も拡充をして、取引審査についてはこの五年でも増えておりますし、十年を取りますとかなり増えているのは承知をしております。今、行政処分勧告、刑事告発の数もありましたけども、十年前と比べますと増えていますが、五年間で比べますと横ばいないしは減っているということがあるわ...全文を見る
○井上哲士君 会社法の世界だけではなくて、市場法制も含めて本格的といいますか、な市場規制をする、そういうことはセットで私は出てくるべきことだったと思うんですね。  先ほど、司法による救済ということが最後言われましたけれども、裁判所によるチェックといいますけれども、一般投資家が裁...全文を見る
○井上哲士君 様々な点からいえば、ごく部分だということも局長も言われましたけれども、実際に裁判をやる上ではいろんな問題があるわけですね。  アメリカではいわゆるクラスアクションとかディスカバリー制度というのを採用しておりますし、ヨーロッパでは団体訴権というのを採用しております。...全文を見る
○井上哲士君 特に大企業に対して一般投資家が行う大企業対国民という裁判ですと、情報の偏在というのは非常に深刻でありまして、それを対等、平等にするこういうディスカバリーという制度も必要でありますし、今いろいろおっしゃいましたけれども、やはり、これまで被害額と訴訟費用が見合わなくて訴...全文を見る
06月23日第162回国会 参議院 法務委員会 第25号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、取締役の責任の緩和の問題でまず質問をいたします。  まず、大臣にお聞きしますけども、今回の法案で取締役の責任がかなり緩和をされておりますけども、具体的にはどういうことになるでしょうか。
○井上哲士君 法務省は、今回、この取締役の責任を原則無過失から過失責任に変えるその理由の一つに、委員会等設置会社と、それからそれ以外の会社とのバランスということを挙げておられます。  衆議院の答弁を見ますと、この委員会等設置会社ができたときに取締役の責任を過失責任にした事情につ...全文を見る
○井上哲士君 今御説明ありましたけれども、当時、委員会等設置会社の取締役の責任を軽減すること自体私どもも反対をしたわけですが、当時は何となくではなくて、実に具体的に説明をされていたわけですね。その理由は取締役の役割の変化ということで説明をされておりました。  具体的には、例えば...全文を見る
○井上哲士君 にもかかわらず、今回、委員会等設置会社以外の取締役も過失責任に変えるということですから、先ほど述べたような当時の説明と変わってきているということなわけですね。  それで、実は当時の委員会の議論などのときも、バランスが失するんじゃないかという質問は何人かからされてお...全文を見る
○井上哲士君 今言われた監査役と取締役の役割がイコールでないと、だから過失責任にするべきじゃないということは、私ども当時委員会で申し上げたことなわけですね。それで、結局、当時はいろんな理由付けをされて、そしてこういう条件を、何らかのやっぱり手当てが必要だということを言われながら、...全文を見る
○井上哲士君 私、二〇〇三年の日本経団連の会社法改正の提言も持っておりますけれども、この中でも取締役の責任の過失責任化という要望が出されております。いろんな形で、経済界からできるだけ責任は軽くしてほしいという要望はある意味当然ながら出てくると思うんですね、株主代表訴訟の問題なんか...全文を見る
○井上哲士君 委員会等設置会社以外の会社の取締役の実態に変化がないにもかかわらずこういうやり方をするのはおかしいということを申し上げてきたわけでありますが、それでは、これまでの商法そもそもの考え方との関係でお聞きをするわけですけれども、これまでは債権者や株主保護のために資本充実の...全文を見る
○井上哲士君 根本は変えないが位置付けが変わってきているというようなお話なのかと思うんですが、結局のところ、債権者保護というものは後退をしていくと思うんですね。  この今回の会社法では、委員会等設置会社以外も非常に取締役の権限が強化をされております。株主総会の権限とされていた利...全文を見る
○井上哲士君 この会社法の議論をしている間にも様々な企業不祥事というのが新たに報道もされております。そういう中で、本当に取締役の責任というものをしっかりやはり果たさしていくということは会社法で非常に重要だと思いますし、今回の法案で、先ほど申し上げましたけれども、一層権限拡大をして...全文を見る
06月28日第162回国会 参議院 法務委員会 第26号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この会社法案、政府、参考人合わせて七回目、質問に立つことになりました。この間の質疑を通じまして、取締役の権限を強めて経営の自由度を高めるならば、それにふさわしく取締役の責任を強化をすること、また、証券市場の規律を高めて監視体制を抜本的...全文を見る
○井上哲士君 こういう不祥事対策として重要なのが経営者の監督機関たる取締役の構成であります。特に、社外取締役は経営者同士のなれ合いを防ぐために大変重要でありますけれども、これまでの会社法制においては、社外取締役といいましても、親会社、関連企業の役職員が就任することも可能でありまし...全文を見る
○井上哲士君 確かに、一律に現段階で基準を決めるのがどうなのかというのは議論はあるでしょう。しかし問題は、株主が選任権を行使するに当たって、総会に提案をされている社外取締役の独立性というものをきちんと判断できるだけの情報が開示をされているのかということだと思うんですね。例えば、こ...全文を見る
○井上哲士君 あのエンロン事件を契機にアメリカでも社外取締役の独立性が議論になりまして、その実態が問われるようになっております。今、省令でということもありましたけれども、例えば、先ほど言いました、社外取締役候補が所属する会社と当該会社の取引なども、具体的には割合なども示すなども含...全文を見る
○井上哲士君 今回の会社法案で株主が取締役を評価できますのは、選任、解任、報酬の決定ということに限られるわけです。特に、選任に当たっての個別報酬という問題は非常に重要な情報の一つであるわけですね。全体としての、最初に申し上げましたけれども、経営の自由度などを高めていくという点から...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 日本共産党を代表して、会社法案に反対の討論を行います。  反対の第一は、本法案が取締役会の経営の自由度を高める一方で、その責任を軽減し、会社経営に対する監視機能を弱体化するものだからであります。  会社法案では、資本配当規制など様々の規制を一層緩和するとともに、...全文を見る
07月21日第162回国会 参議院 法務委員会 第27号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず最初に、心神喪失者医療観察法についてお聞きをします。七月の十五日に施行されまして、十九日には福島地検で全国初めての審判の申立てが行われております。  まず、厚生労働省にお聞きしますけれども、施行後一年の間で指定入院病院とそのベッ...全文を見る
○井上哲士君 この制度で審判に付される対象者は一年間で約四百人、そのうち三百人が入院になるということが法案審議の中でも言われました。ところが、今ありましたように、一年間で確保のめどが付いているのは九十床ということでありまして、三百床には遠く及ばないわけですね。  法務省にお聞き...全文を見る
○井上哲士君 もう施行されているわけですね。そして、一年間で三百人だろうというのは法案審議の中で法務省自身が示した数なんですね。ですから、やってみないとどれだけ出るか分からない、やってみたら足りないというようなことはあってはならないことなわけですね。極めて重大な問題だと思うんです...全文を見る
○井上哲士君 年間三百人が対象になると予想されているのに、なぜ九十床確保されたら最小限度確保されたということになるんでしょうか。もう一回お願いします。
○井上哲士君 秋以降が心配だということがありましたね。  そこで、いろんなことが言われておるわけでありますけれども、関係者の間で大変声が出ているのが、本来、この法律は必要な人に対して国の責任で高い水準の精神医療を施すものだということが再三言われました。しかし、ベッドが確保されな...全文を見る
○井上哲士君 本来の趣旨に合ったものが確保できることが懸念されるような状態で施行をするべきではなかったと私は思いますが。  もう一つ、法案の中では車の両輪としてこういう指定医療機関における高い水準の医療と、それから地域における福祉、医療の受皿づくりということが言われました。それ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、十年間で七万二千人の社会的入院解消ということが打ち出されて以降、採択の割合は、特に十三年から十五年にかけては半分になったという、正に逆行しているわけですね。この現状でこの十年間での社会的入院を解消するための施策として十分という認識なのか、どういうことをお考...全文を見る
○井上哲士君 受皿づくりに省を挙げて取り組んでいただくと、これは大いにやっていただきたいわけですが、自立支援法については障害者団体の方からも様々な厳しい批判の声が上がっております。まあ、別の委員会での質疑になるかと思います。  そこで、大臣にお聞きをするわけですが、この法案の言...全文を見る
○井上哲士君 対象者の社会復帰ということが犠牲になるようなことがないように、これは本当に政府を挙げてやっていただきたいということを申し上げておきます。  次に、先ほどありましたけれども、成年後見制度についてお聞きをいたします。  先ほどの議論もありましたように、今日の様々なリ...全文を見る
○井上哲士君 二親等にすることによって一定使い勝手が良くなるということはあるかと思いますが、私ども、いろんな団体などにお聞きをしましても、まだまだ市町村の認識が低いというのがあるんですね。例えば、市町村長の申立ては、先ほど言いましたように、絶対数が少ないだけではありませんで、それ...全文を見る
○井上哲士君 今もありましたように、必要とする方が資金の心配なく利用されるという仕組みが大事だと思いますが、今は後見報酬の必要のない親族が後見する場合がほとんどですけれども、特に市町村申立てが必要な対象になるような方の場合は第三者後見が増えるということが予想されるわけですね。資産...全文を見る
○井上哲士君 徐々に広がってはきているわけですけれども、今後も制度化の予定がないという自治体が六四%ぐらいあるとお聞きをしているんですが、今後、福祉サービスを業者と利用者との契約に切り替えるということを国としては進めているわけですね。そうしますと、その契約をするということになりま...全文を見る
○井上哲士君 関係者のお話聞きましても、まだまだ地方自治体のこの認識が低いというのをいろいろお聞きするわけです。ですから、是非強力に、今これだけ大問題になっているわけですから、様々な問題が、これは推し進めていきたいと思います。  さらに、こういう犯罪被害を防止するということも重...全文を見る
○井上哲士君 そういう制度ができることは被害者救済に大変重要だと思うんですが、中身について一点だけお聞きしておきますが、今ありました五菱会の事件のように、特定の犯罪者集団が一連の犯罪を行った場合に、捜査当局が把握したものをすべて起訴するわけではないわけですね。比較的立証が容易なも...全文を見る
○井上哲士君 是非、犯罪被害者の救済第一という立場での検討をお願いしたいと思います。  終わります。
08月03日第162回国会 参議院 郵政民営化に関する特別委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私たちは、今回の郵政民営化の本当のねらいが日本とアメリカの金融業界の利益のためだということを指摘をしてまいりました。金融業界といいますと、銀行とは限りません。  今日は西川副大臣に来ていただいておりますけれども、あなたはサラ金などの...全文を見る
○井上哲士君 サラ金業界などの月刊誌であります「消費者信用」の二〇〇五年四月号を、私、今、手に持っておりますが、この中で副大臣はこういうふうに発言をされております。  「私は、郵政改革も担当しているわけだが、民営化した郵貯がいつまでも国債を購入しているわけにはいかない。貸金業者...全文を見る
○井上哲士君 郵政法案が審議をされている正に真っ最中に登場をされて、そして私は郵政担当の副大臣だということをこの中で言われているんです。  それで、副大臣は、この全金連の政治団体である全国貸金業政治連盟というのがありますけれども、ここにパーティー券を買ってもらっております。私、...全文を見る
○井上哲士君 こういう可能性があるんだということも認められました。  この間、官から民への資金の流れ、先ほどもありましたけれども、その流れがこういうサラ金業界にも流れていくなどということは、およそ国民の皆さんは想像もしていなかったことだと思うんですね。  今、銀行がどんどんど...全文を見る
○井上哲士君 これね、あなたね、供述に基づいているんですね。  私は、平成十三年十一月三十日前後の山崎さんや臼田会長の行動も調べてみました。臼田会長の動きというのは、日歯連の会報、日歯広報というのに出ているんです。これ見ますと、平成十三年の十一月三十日金曜日十五時、自民党山崎幹...全文を見る
○井上哲士君 私は十一月三十日に会ったのかと、そういう事実を聞きました。  議決書によれば、今、十一月三十日に会ったことは認められました。山崎議員自身が供述をされた内容として、自民党幹事長室で、健康保険法改正案反対のために陳情に来ていた日歯連会長から自民党に対する献金として紙袋...全文を見る
○井上哲士君 今、郵政に関係ないというような声も飛びましたけども、山崎議員はこの供述の中で、この五千万についてロッカーに一か月弱置いたままにしていたと、こういうふうに述べているわけですね。五千万のお金をロッカーに一か月間置いていたと。こういう人たちに百万とか三百万以下の今の零細な...全文を見る
○井上哲士君 事務局というのは自民党の事務局ですか。
○井上哲士君 ロッカーに、自分の部屋のロッカーに一か月間、五千万円を紙袋に入れたまま放置していたというのが庶民感覚と懸け離れているんじゃないかと私は申し上げておりまして、私では、部屋にそういうお金があったら私は不安で寝れないと思います。  この証言によりますと、十一月三十日から...全文を見る
○井上哲士君 この議決書では、日歯連の内田会計責任者のことも出ておりますけれども、日歯連会長の指示により、被疑者山崎あて三千万円、同自見あて一千万、同木村あて一千万を支出したけれども、同時期に上記被疑者らの資金管理団体などから領収書が送られてこず、後に自民党に献金していないにもか...全文を見る
○井上哲士君 この議決書は、先ほどの五千万を一か月間ロッカーに入れていたということについても、庶民感覚から見てこれは考えられないということを言っているわけであります。先ほど言いましたように、そういう大金をロッカーに一か月入れても平気ということで、本当に今庶民の零細な預金である、そ...全文を見る
08月04日第162回国会 参議院 法務委員会 第28号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、更生保護の問題でお聞きをいたします。  再犯を防ぎ、社会復帰を果たすという点で更生保護が非常に大事だということを私、何度も取り上げてまいりました。今、そして一方で、その実効性に対する注目ということも社会的に非常に広がっておりま...全文を見る
○井上哲士君 座長には野沢前大臣が座られる大変重厚な会議だなという感じがするんですが、今後どういうスケジュールで検討がされて、何らかの提言などが考えられているんだと思うんですけども、その点、局長からお願いをいたします。
○井上哲士君 何らかの結論をまとめられるのはいつごろで、どのような形をお考えなんでしょうか。
○井上哲士君 第一回目の会議の議事概要もいただきましたけども、例えば、刑事司法の一環である以上は国の仕事であるが、それにしては保護観察官の数が少な過ぎる、国は安全を安く買い過ぎていないかなどの発言も出されたようであります。一方で、もうこの保護司の制度というのは限界なので全部国だけ...全文を見る
○井上哲士君 実は、平成十二年の十一月の二十八日に、当時、矯正保護審議会の提言が出ておりまして、二十一世紀における更生保護の在り方というものが出されております。私も何回か委員会でこれを取り上げたわけですけども、この中でも、例えば更生保護官署における人材確保と育成であるとか保護司制...全文を見る
○井上哲士君 必要な制度的改善をするとともに、やはりこの分野は予算であり体制というものが非常に大事だと思います。で、やっぱりそれをしっかり獲得していくということになりますと、法務省全体の中での位置付けもそうでありますし、政府の中でこの重要性を全体のものにしていく必要があると思うん...全文を見る
○井上哲士君 もう一点、今度は被害者保護という観点から何点かお尋ねをいたします。  犯罪被害者の皆さんや関係者から、刑事資料を閲覧したいという要求が非常に強いわけですね。損害賠償請求のための場合もありますし、一体どういう事件だったのかという真相を知りたいという要望もあります。 ...全文を見る
○井上哲士君 二つの通達、とりわけ平成十六年の通達などは前進だと思っております。ただ、運用上も内容上もまだまだ十分とは言えないと思うんですね。  で、交通事故調書の開示を求める会という被害者の関係の団体がありますけれども、アンケートを取られておりまして、中間結果が出ております。...全文を見る
○井上哲士君 先ほど紹介したアンケートでは、遺族、被害者の二次被害についても出ておりまして、事故の情報を知らされないことからくるストレス、それから、そのためによる家族間の葛藤なども相当あるということが出ているわけでありまして、これはしっかり徹底をしていただきたいと思います。  ...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
10月13日第163回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  提案された条約と約定は賛成でありますけれども、現在審議中の郵政民営化法案と密接な関係がありますので、その点について質問をいたします。  まず、外務大臣にお伺いしますけれども、国際化が進む下でこの国際的な送金業務は非常に広がっておりま...全文を見る
○井上哲士君 この国際送金業務が大きな役割を果たしているということでありました。  では、それに対して、今の審議されている郵政民営化法案が将来にわたってそれをきちっと担保しているのかどうかと、これが問われると思います。外務大臣も眼鏡のベストドレッサー賞を受賞されたそうであります...全文を見る
○井上哲士君 非常に増大をしていっているわけですが、この為替の振出状況について振出先の国名とその件数、上位五か国ぐらいで最近の数をお示しいただきたいと思います。
○井上哲士君 同じように、国際郵便振替の方の利用状況でありますけれども、この振出しと到着の合計で平成十二年と平成十六年、いかがでしょうか。
○井上哲士君 振出しでいいますと、件数で三倍以上、金額では約七倍というふうに非常に膨れ上がっております。  先ほど、上位五か国を紹介いただきましたけれども、東南アジアについてはどういう状況になっているでしょうか。
○井上哲士君 これらの送金目的というのはどうなっているでしょうか。
○井上哲士君 国際化の中でこの郵便送金は非常に大きな役割を果たしておりますけれども、今挙げられた送金目的を見ましても、ますますこの役割は大きくなると思います。国際送金は銀行もやっておりますけれども、非常にこれに比べて郵便送金というのが優れた面があります。  振替用の請求書を今手...全文を見る
○井上哲士君 手元に資料も配付をいたしましたけれども、とりわけこの振替の場合は送金金額に関係なく一律四百円、大変安くなっているわけですが、一方、都市銀行の国際送金の手数料はどうなっているでしょうか。
○井上哲士君 私も都市銀行の本店に幾つか電話をして確認をしてみましたけれども、例えば、みずほ銀行の場合は送金金額にかかわりなく窓口の取扱いで一律に一件当たり五千五百円以上ということでありました。東京三菱銀行も、これ送金金額にかかわりなく窓口取扱いで一律に一件当たり五千円以上という...全文を見る
○井上哲士君 完全民営化までの間は、この郵貯銀行がこれを承継をするという御答弁だったと思うんですが、その郵貯銀行が発足をする時点で、今、私、この郵便送金の優れた点として手数料が安い、取扱局が二万局ある、それから送金先も三種類あると、こういうことを申し上げましたけれども、こういうサ...全文を見る
○井上哲士君 発足時には現行水準のサービスが承継をされるということでありますが、しかし、先ほど言いましたように、都市銀行とこの郵貯銀、今の郵便局の送金手数料には相当大きな格差があるわけですね。そうすると、新しく発足した郵貯銀行が、発足時では現行サービスを引き継いでも、その後この手...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、先ほども申し上げましたように都市銀行などは五千円、高いところは六千五百円ということがございます。郵便の場合は半分、一番安い場合は四百円と非常に簡易なものがあると。銀行は実際、民間としてそういう費用が必要だということでやっておるわけでありますから、こういう...全文を見る
○井上哲士君 民間企業、銀行は、非常にこれはコスト掛かるんですね。ATMなどできないんです。大変複雑なこういうものを書かなくちゃいけない、だからコストが掛かるということで非常に高い利用料を設定をしているというのが今の現状なんです。今の御答弁でいいますと、結局、コスト等を勘案をして...全文を見る
○井上哲士君 今、郵便為替法では例えば、郵便為替の業務はこの法律の定めるところにより日本郵政公社が行うと、こうなっておりまして、この郵政公社を郵貯銀行と読み替えるということでありますけれども、完全民営化後はこの法律の規定がなくなるわけでありますから、何らかの法律的な手当てをしなけ...全文を見る
○井上哲士君 本当、驚くべき私答弁だと思うんですね。年間六十五万からの利用があるこの国際郵便送金について、完全民営化後は一体その受皿があるのかどうか、これが全く定められておりませんし、そして、十年後に、やはりこの業務は必要だと、私はもっともっと必要になると思うんですけれども、それ...全文を見る
10月25日第163回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  大臣は、あいさつの中で司法制度改革の推進を強調されました。この司法制度改革の重要な課題の一つに、充実した審理の上での裁判の迅速化という問題があります。この民事裁判の長期化の要因の一つに、行政が持っている内部文書がなかなか裁判に出てこな...全文を見る
○井上哲士君 最高裁は、労働基準監督署には会社や労働者に必要な事項を報告させる権限があるので、報告書の提出により会社などの信頼が損なわれて調査が著しく困難になるとは言えないと、こういう初めての判断を下しました。これ、労災での被害者救済に道を拡大をするという点でも、そして充実で迅速...全文を見る
○井上哲士君 この労災関係資料の文書送付嘱託等における取扱いということは、過去からいろんな経緯があります。いわゆる昭和五十七年通達による取扱いは非常に限定をされたものだったということで、もっと広げるべきだという声もありまして、平成十四年にも通達が発出をされた。これはかなり最高裁の...全文を見る
○井上哲士君 その対応の在り方の一つとしては、通達も見直していくということも含まれると考えてよろしいですか。
○井上哲士君 これは被害者救済や裁判を早くするという点で非常に大事なことでありますので、是非きちっとした対応をお願いをしたいと思うんです。  そこで、大臣にお聞きをするわけですが、今回の最高裁の決定は、この民訴法二百二十条四号ロに関する最高裁の解釈を示したもので、その影響は厚生...全文を見る
○井上哲士君 国側の対応で非常にやはり裁判が遅れ、被害者救済が遅れるということが決してないように徹底をいただきたいと思います。  次に、最近起きた事件で、十九歳の少年が少年法に違反して十日間も不当に勾留をされたという問題についてお聞きをいたします。  これは、東京都ぼったくり...全文を見る
○井上哲士君 理解が不十分であったとか、新聞では検察の方は初歩的なミスというようなことも言われておったわけですが、ちょっと信じ難いことなわけですね。十九歳という年齢は当然調べの中で分かっているわけですが、このようなことが起きた。  本来、こういう捜査機関の行き過ぎであるとか間違...全文を見る
○井上哲士君 事件とこの法律を結び付けて考えるのが法律家の役割なわけで、それが結び付かなかったのは本当に驚くべきことなわけですね。  大体、昨年度でも勾留請求に対する認容率というのは九九・五%と、ほとんど認めているというのが実態です。今回の事件でも、こういう逮捕、勾留請求に対し...全文を見る
○井上哲士君 一件一件に対する問題と同時に、本当にできる体制になっているかということもあろうかと思うんですね。  この東京地裁の勾留請求処理件数、それからその審査にかかわる裁判官の数の推移を平成二年と平成十六年について明らかにしていただきたいと思います。
○井上哲士君 平成二年と十六年を比べますと、勾留請求数は二・四倍に急増をしております。この令状事件以来の刑事事件も相当増えているわけですから、裁判官一人当たりの負担も相当増大をしておりまして、やはり事件数の伸びに比べてこの審査体制の整備が遅れているんではないかと思うんですね。 ...全文を見る
○井上哲士君 まともなお答えになってないなと思うんですが、時間もあれですので。形式的なやはり審査じゃなくて、きちっとした審査をする体制とともに、そういう内部規律が要ると思うんですね。  この間、東京を見ておりますと、例えばビラ配布を理由に逮捕、起訴されるという事件が相次いでおり...全文を見る
10月27日第163回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今国会最後の委員会の最後の質問者になりましたので、もしかしたら本委員会における南野大臣に対する最後の質問者ということになるのかもしれません。よろしくお願いをいたします。  今回の法案は、人勧に連動する形で裁判官、検察官の給与を下げる...全文を見る
○井上哲士君 裁判官が一切の圧力を排して自己の判断を下すというためには、この身分保障が不可欠だということだと思います。  では、その裁判官の職務に都市部と地方部でどういう差があるのかと。今回、この地域手当で格差が拡大するわけでありますけれども、報酬に差が設けられるような本質的な...全文を見る
○井上哲士君 答弁ありましたように、都市と地方部では本質的な職務の差はないわけですね。そこに、これまで以上に地域間の格差を設ける地域手当というのが導入されるのは私は問題ではないかと思うんです。  これまでも確かに調整手当はありました。しかし、今までの調整手当でも、例えば前任地が...全文を見る
○井上哲士君 最高裁の裁判官会議でそういう認識をあえて付けられたことは、運用上によってはそういう懸念があるということの裏返しだと思うんですね。いろんな下級裁判所の裁判官からも、実質的に減額幅の地域格差を拡大する内容で、均等な司法サービスに影響があるんじゃないかという声を私どもも聞...全文を見る
○井上哲士君 いや、結果的に民間給与にリンクするんではなくて、仕組みとしてなっていると私は思うんですね、人勧に連動してやるわけですから。  ですから、申し上げたいのは、今日も繰り返し議論になっておりますけれども、やはり裁判官のその職務の特殊性ということから考えるならば、やはり人...全文を見る
○井上哲士君 一言で対話型というふうに言われたわけですが、外部情報を取るということ、それから面談をするということ、そして開示と不服申立て、この辺は大変大きな特徴だと思うんですね。  仕組みとしては非常に進んだものができたんだろうと思うんですが、何事も、仕組みも魂が入らないとうま...全文を見る
○井上哲士君 この評価制度が、先ほどの答弁にもありましたように、指名諮問委員会での議論の資料にも出される、当然そのメンバーにも開示をされていく、示されていくということになるんだろうと思うんですが、そういうことでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 この指名諮問委員会も新しい制度で、メンバーには前の日弁連の事務総長なども入っておられるようです。そういう点でいえば、この指名の過程に国民の意思を反映をさせ、外部の人が人事の資料を見ることができるようになったと、これも非常に踏み込んだ制度になったんだろうと思うんですが...全文を見る
○井上哲士君 最後、こういう問題は非常に外部情報を取り入れてそういう評価をやっているわけですが、同じ法曹三者として日弁連もいろんな工夫をされています。ということで言いますと、やはり検察官も、一般の公務員と同じようなことではなくて、もっと外部からの意見を聞くような独自のやはり評価の...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 日本共産党を代表して、裁判官報酬法、検察官俸給法の両改正法案に対する反対討論を行います。  反対の理由の第一は、両法案が、国家公務員の給与を引き下げる本年度の人事院勧告に連動し、社会全体の所得水準を引き下げ、一層の消費の落ち込みを招き、景気に悪影響を与えるものだか...全文を見る