井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2006年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月01日第164回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、防衛施設庁の官製談合問題についてお聞きします。  額賀防衛庁長官は、前回も防衛庁幹部の不祥事で辞任をされました。先ほど、その教訓が生かされてないことに怒りを感ずると人ごとのように言われましたけれども、国民はもっと怒っているんで...全文を見る
○井上哲士君 それでは国民は納得しないと思います。  総理、この企業への天下りへと引換えにした不祥事というのは前回と同じ構図なんです。再びこういう事件が起きた以上、天下り禁止、全面的に踏み込むべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
○井上哲士君 それがざるだから今回のことが起きているんです。  で、防衛施設庁、解体すべきだと言われましたけれども、ここはエアコンの取付けしているだけじゃないんですね。今、大問題になっている在日米軍の再編問題ではどういう仕事をしているのか、お答えください。
○井上哲士君 その中身について今日はただしたいと思いますが、まず昨年の日米政府間の合意により、どの基地がどのように再編強化されるのか、具体的にお示しください。
○井上哲士君 たくさんの基地名挙がりましたけども、(資料提示)これが今回の米軍再編計画に関係する基地になります。世界的に再編される米軍と日本の自衛隊が一体化する大変重要な問題でありますが、その影響は正に全国に及んでおります。関係自治体に説明行っていると言われましたけれども、防衛庁...全文を見る
○井上哲士君 負担の縮小と言われましたけれども、これ沖縄の地元紙でも、これは削減でなく機能強化だという社説を書いております。今言われましたけれども、結果として再編への合意が得られた自治体というのはあるんでしょうか。
○井上哲士君 いや、合意した自治体があるのかどうかを聞いているんです。もう一回答えてください。
○井上哲士君 全部の自治体に説明したといいながら、一つも合意した自治体がないというのが今の御答弁だったと思うんですね。  これ、一方、自治体の首長、若しくは地方議会が反対を表明している自治体というのは、私ども調べますと全国もう百三にわたっております。(資料提示)私も、先日、相模...全文を見る
○井上哲士君 平和の対価と総理は言うわけですが、今回のこの再編は日本の米軍基地を世界的な規模でイラクのような戦争に出撃していく根拠地にしようという米軍再編と一体に自衛隊がなろうというものです。そしてもう一つですね、やはり自治体の皆さんは事前に何の相談もなしにこういうことが押し付け...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたけれども、沖縄の新聞だって、これは県民無視であり、むしろ新たな負担を強いているとしか受け取れないと、こういうふうに言っているんです。今、さっきから誠心誠意協議とか言われてますけれども、よもや自治体に、地方自治体に対して国として圧力を掛けると、このやり...全文を見る
○井上哲士君 理解と言われますけれども、私、ここに一通のメールのコピーを持っております。昨年十二月十三日に防衛施設庁の地元調整本部事務局総括班長という方が関係者に出したもののコピーでありまして、我が党の志位委員長のところに届けられました。  驚くことが書いてありますけれども、米...全文を見る
○井上哲士君 これは違うんですよ。議会を監視をして反対決議を上げないように圧力を掛けるという。意見書を上げた自治体に行って声を聞くのは当然ですよ。そうじゃないんですよ。上げるなって圧力を掛けているんです。これ当然だと言うんですか。
○井上哲士君 それでは聞きますけれども、この発信人の肩書である地元調整実施本部というのをつくったのは一体いつで、その目的は何でしょうか。
○井上哲士君 まあ、メールの発信にある地元調整実施本部があることは認められました。  このメールには十五人のあて名がありまして、肩書してありました。そうしますと、仙台、東京、横浜、大阪、広島、福岡、那覇、この防衛施設局の施設部長がすべて並んでおりますが、今言われた各防衛施設局の...全文を見る
○井上哲士君 つまり、このメールは地元調整実施本部の本庁から出先の責任者へのあてたものだということが今のでもう明らかになったと思うんですね。官製談合を繰り返す一方で、一方で地方自治体には圧力掛けると、こういうことがいいんですか。防衛庁長官、いかがですか。
○井上哲士君 意見聴取じゃないんです。決議を上げないように働き掛けると、事前に。それを圧力と言うんじゃないんですか。もう一回、もう一回答弁してください。
○井上哲士君 これすべて名前は明らかですから、長官、実物調査してください。
○井上哲士君 すべて名前も明らかになっていますから、このメールについて是非調査をしていただきたいと思いますが、いかがですか。
○井上哲士君 地元自治体の皆さんも今回の質疑は見ているわけです。誠心誠意といいながら、地元自治体を常に監視をして、そして反対決議が上がらないようにこれに圧力を掛けると、こういうやり方は絶対に私は許すことができない。一方で官製談合などを繰り返しながら、地方自治体の自由な意見表明に圧...全文を見る
02月15日第164回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第2号
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○井上哲士君 今日は三人の参考人の皆さんありがとうございます。  今度の国会でもその格差問題というのは大変大きな論争のテーマになっておりまして、当初総理も、格差が開いているとは思わないという答弁から、格差があっても悪いとは思わないということを、当参議院の予算委員会でも言われまし...全文を見る
02月22日第164回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  会長、理事の皆さんの御配慮で早めにさしていただきましてありがとうございます。  三人の参考人に大変興味深いお話を伺いました。  まず、小野参考人にお伺いをいたします。  国民生活を豊かにして需要を刺激することが円安をつくり出し、...全文を見る
02月24日第164回国会 参議院 災害対策特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、今回の豪雪の、亡くなられた方へのお悔やみと被災者へのお見舞いを申し上げます。  私も二月六日の委員派遣に参加もし、その前にも、最も雪の多かった一月九日に党としての調査で同じ勝山市、大野市にも参りました。そのときに市の幹部の方が...全文を見る
○井上哲士君 この制度ができた当時と比べますと、随分豪雪地帯は変わっております。過疎化と高齢化が非常に進行している。例えば新潟県の松之山町の場合は、昭和五十六年当時、人口五千百八十二人で高齢者率は一七・七%です。去年の九月でいいますと、人口は二千九百三十五人、高齢者率四二・四%と...全文を見る
○井上哲士君 へ理屈だという声が上がりましたけれども、今のは雪国では全く通用しない議論だと思うんですね。雪のままためて下ろすのか、ためないように解かすのかということなんです。ほっといたら倒壊の危険があるということでは全く一緒なわけですね。  しかも、克雪住宅には落雪方式と融雪方...全文を見る
○井上哲士君 今、住宅の周辺とか農地で除雪機の使用は不可欠になっているんですね。この燃料費が非常に負担になっています。  津南町でユリハウスを経営している農家に聞きますと、ハウス周囲の除雪のために三十八馬力の除雪機を使っていますけれども、この二か月で軽油代が四万八千九百九円、こ...全文を見る
○井上哲士君 農家の場合も対象になってないんですね。そうですね。農家の問題を私今さっき言っているんです。  ここに除雪機のパンフがありますけれども、かなり大きい、三十八馬力というものでも、これは全部手押しで使うものなんですね。乗るんじゃないんです。ですから道路は通りません。しか...全文を見る
○井上哲士君 さっきのユリハウスの件も言いましたけれども、こういう雪国の農家の場合に、こういう除雪機なしに農業ができないんです。耕運機と全く同じ必要性があるわけですから、余りへ理屈を重ねずに、これはやっぱり是非この除雪機についても課税免除ということをやっていただきたいと思うんです...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
03月01日第164回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は四人の参考人の方、ありがとうございます。私、熊谷参考人と斎藤参考人に御質問をいたします。  まず、皆さんから質問が集中していますリストラしないというお話なんですが、この調査会が始まった最初のころに、経済産業省の新産業創造戦略の...全文を見る
○井上哲士君 はい、それで。
03月16日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、子どもの権利条約と学力テストに関してお聞きをいたします。  国連の子どもの権利委員会は、九八年の六月に、子どもの権利条約に基づく日本政府からの報告を審査をした上で、日本政府に対して、児童が、高度に競争的な教育制度のストレス及び...全文を見る
○井上哲士君 この第二回報告最終所見では、学校制度の過度に競争的な性格について懸念及び勧告が繰り返されていることに留意すると、要するに一回目で指摘したのに変わっていないじゃないかといういら立ちを書いているわけであります。  大臣、当然この最終所見をお読みと思いますけれども、その...全文を見る
○井上哲士君 果たしてそういう努力がされているんだろうかということが、第二回目のときも指摘をされたわけです。  それで、競争の問題というのは私はある面広がっている部分があると思うんですね。その一つが今行われている学力テストの問題です。地方自治体が独自に小学校や中学校で学力調査を...全文を見る
○井上哲士君 既に全国のほとんどの自治体でやっているわけですね。  その中で、すべての子どもを対象にした悉皆調査をし、そして、今ありましたように、市町村ごとに結果を公表している自治体が相当数あります。これが様々な弊害を生んでおります。  例えば東京は、東京都、小学校五年生、中...全文を見る
○井上哲士君 現場では違うことが起きているんですね。ですから、東京都の中学校校長会も、学力調査の各教科の平均正答率を数値化し、各市町村別に公表することについては、学力に対する安易な序列化を招くおそれがあると危惧していると、こういうことも言って、こういう公表等についてはやめるべきだ...全文を見る
○井上哲士君 実施するための様々な体制、それからその集計は、これは国がやるんでしょうか、どこがやるんでしょうか。
○井上哲士君 ということは、集計をするということは、まあ全国の小中学生の個人情報を一気に集めるということになるわけですが、この部分について民間に委託するということがあると、こういうことでよろしいですか。
○井上哲士君 私は、それは大変問題が多いと思います。  そして、そのやり方ですね、先ほど幾つかの自治体の例を挙げましたけれども、なぜすべての子どもを対象にした悉皆調査でやる必要があるのかと。で、中教審の議論の中でも、悉皆調査を前提で考えるのはやめた方がいいとか、こういうのは百害...全文を見る
○井上哲士君 全く悉皆にする理由にならないんですね。抽出調査で十分なんです。  それで、元々この全国学力テストについて、当時の中山大臣が、子どものころから競い合い、お互い切磋琢磨するといった意識を涵養すると、それで必要だということも言っているわけですね。ですから、結局、競争をあ...全文を見る
○井上哲士君 私は、やはり競争と選別をあおるような全国学力テストは中止をすべきだと思います。  次に、音楽文化にかかわって幾つか質問をいたします。  今、中古で電気楽器や音響機器が非常に販売が難しくなるということが大きな問題になっております。この四月から本格的に実施をされる電...全文を見る
○井上哲士君 音楽関係者からは、このビンテージの範囲というのがかなり狭くなるんじゃないかという不安の声もあるわけですが、関係者の声もよく聞いて柔軟に運用していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○井上哲士君 是非柔軟な運用をしていただきたいんです。  それで、最後に、この問題非常に文化にかかわることなんですけれども、経過を通じて文部科学省の声というのがなかなか見えてまいりませんでした。  去年の六月二十九日に国会議事堂で憲政史上初めてエレキコンサートがありました。衆...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
03月17日第164回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  二月一日の当委員会で私は、防衛施設庁の内部で発されたメールを示しまして、地方自治体が米軍再編に反対の意見書を上げないように圧力掛けているじゃないか、これやめるべきだということを申し上げました。防衛庁長官は、調査を約束されまして、このメ...全文を見る
○井上哲士君 アメリカが使う施設なのになぜ日本がすべて経費を払う必要があるんでしょうか。
○井上哲士君 かつては地位協定上は滑走路の延伸工事などはアメリカが負担するものだという答弁もあったわけですけれども、どんどんどんどん日本の負担する範囲が広がっています。  そこで、防衛庁長官、お聞きいたしますけれども、今回の米軍再編に伴って新たな建設が必要な施設がどれだけあるの...全文を見る
○井上哲士君 ここは予算委員会なんですよね。どれだけの負担なるのかと、予算支出があるのか示していただかなかったら審議にならないんです。  それで、答えられませんので、この米軍再編の中間報告に明示をされた新たな施設の建設が必要なもの、私、拾い上げますと、まあこのぐらいありました。...全文を見る
○井上哲士君 これも約一兆円と報道される、大変な額なんです。  で、例えば、この中にも新田原、それから築城、こういう基地の建設がありますけれども、これはいわゆるアメリカの戦争の際に輸送基地や施設を造ると、まあこういうふうに中間報告に記されております。これまでの費用負担の範囲を大...全文を見る
○井上哲士君 いわゆる思いやり予算による米軍施設の整備費というのは二十七年間で約二兆円と。三兆円ということになりますと、これはるかに上回る規模なわけですね。それをアメリカには説明しながら日本側の予算委員会でも全然説明できないという、そういう秘密主義に私は岩国でもノーの声が突き付け...全文を見る
○井上哲士君 午前中の審議でも、沖縄の負担減のためだから払うんだと、こういうようなお話もありました。しかし、このグアムへの基地移設というのはそもそもアメリカ側の大きな構想の中にあるんです。  で、今朝の新聞にも、ローレス・アメリカ国防副次官の会見が出ておりましたけれども、こう言...全文を見る
○井上哲士君 朝から情報収集能力ということが議論になっておりますけれども、こういう大事なものが総理のところに行ってないというのは大変、その能力に大変危惧を感じざるを得ないんです。  この中でどう述べているかといいますと、沖縄の海兵隊のグアム移転に関して、これはかなりの建設費が必...全文を見る
○井上哲士君 幾ら掛かってもいいと、こういうことを言っているんですね。今国民向けには様々な、定率減税の全廃とか、そして医療費の負担増とか様々な負担掛かっているんですね。そして、これ財政厳しいからといって国有財産の、売り払うと、こんなお話もあるわけです。そういうときに、こういう全く...全文を見る
○井上哲士君 国民には様々な負担増を押し付けておきながら、一方でアメリカから言われたら、先ほど言いましたように国内向けに言っている金額と日本に示している金額が三倍も違うんです。こういう負担に唯々諾々とこたえることは許されないし、岩国の問題でも、住民投票の結果をしっかり示して、これ...全文を見る
03月22日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず最初に、公正取引委員会に教科書の特殊指定廃止問題でお聞きをいたします。  先日、この問題での意見募集を行うことが発表されまして、教育関係者から大変不安の声が上がっております。なぜ教科書の特殊指定廃止の意見募集に至ったのか、御説明...全文を見る
○井上哲士君 特殊指定を外しますと、宣伝や営業活動に大きな費用を掛けることができる大手発行社が一層有利になって教科書の寡占化を招くんじゃないかという不安の声が寄せられております。  この特殊指定の制度が公正な教科書採択に果たしてきた役割について、文部科学省としてはどういうお考え...全文を見る
○井上哲士君 現状でも、見本本をすべての教育委員会に五冊ずつ送るのも非常に負担がありまして、経済的理由から送付できずに採択対象から外される発行者も少なからずあるわけですね。そういう点でも非常に大きな役割を果たしてきたと思うんですが、今後、公正な教科書採択を維持をしていく上で、その...全文を見る
○井上哲士君 公正取引委員会には、廃止を前提にした意見募集ではなくて、広く関係者の意見も聞くし、募集期間も大幅に延ばして、性急な決定がないように、無用な混乱を招かないように強く求めておきます。  次に、医師不足と医学部定員、教育についてお聞きをいたします。  今、医師不足の問...全文を見る
○井上哲士君 医療改革法案が果たして医療の確保に役立つのかどうかは、これはまた別のところで議論をしたいと思いますが、新しい研修制度の影響もあって、特に地域医療を支えてきた自治体病院が大変医師不足が深刻になっております。  全国自治体病院開設者協議会などの三者が、文部科学、厚生労...全文を見る
○井上哲士君 今もありましたように、厚生労働省が一九八六年に将来の医師需給に関する検討委員会を発足さして医学部定員の削減というものが打ち出されましたし、その後の閣議決定も行われてまいりました。  しかし、国際的に見ますと、例えば、OECDに加盟している二十九か国のうち、人口比の...全文を見る
○井上哲士君 過去の閣議決定自身が医療の必要性というよりも医療費の抑制という観点からなされた側面が強くて、それ自体が私は妥当でなかったと思うんですが、今もありましたように、その後、医療と医師をめぐる環境は非常に大きく変化をしております。その点からも見直しが必要だと思うんですけれど...全文を見る
○井上哲士君 一九六五年の時点ではわずか一〇・三%なんですね。今、実に三割。  女性の進出自身は大変すばらしいことだと思いますし、また医師不足が深刻な産婦人科や小児科に希望する方も大変多いということであります。ただ、やはり女性医師は出産とか育児という場面で一定の制限や中断を余儀...全文を見る
○井上哲士君 約四分の三の医療機関でこの基準法違反があったということです。今、厚生労働省は同じお役所なわけですけれども、一方でそういう労働基準法違反の実態の上に献身的な医療関係者の奮闘の上に医療が成り立っているという状況でありますけれども、アメリカなどは医療事故多発の原因を医師や...全文を見る
03月23日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  義務教育費の国庫負担制度について質問をいたします。  この制度は、憲法と教育基本法に定められた教育の機会均等、水準の維持、そして無償の保障、この義務教育の根幹を保障をしてまいりました。その削減は、国民の教育権保障への国の責任を後退を...全文を見る
○井上哲士君 今もありましたように、受給基準の引下げというのが随分と行われております。  例えば青森県のむつ市、ここは就学援助の対象から準要保護を外すということを打ち出しました。これは大きな反対がありまして撤回をされました。ここだけではないんですね。例えば広島市、ここは準要保護...全文を見る
○井上哲士君 ますます制度の役割が重要になっているときに切下げをされることになりますと、正に教育の機会均等を揺るがすということになるわけであります。きちっと指導していただきたいと思いますが、さらに教材費の問題についてお聞きをいたします。  教材費と教員旅費は既にもう一九八五年度...全文を見る
○井上哲士君 いずれも〇三年度よりも下がっていっております。  そういう中でどういうことになっておるのかと、私、地元の京都市でいろいろ聞いてみましたけれども、学校経常運営費の二割削減が〇五年度に行われました。本当に涙ぐましい状況でありまして、例えばうちの娘も、九月にプールがない...全文を見る
○井上哲士君 今ありましたように、教材費が一般財源化された八五年当時は、基準財政需要額に対して約一二〇%なわけですね。それがどんどん落ち込む。中教審に出された資料を見ますと、地方の借金が増えれば増えるほどこの率が下がるという見事な相関関係になっておりまして、今七五・七%ですから、...全文を見る
○井上哲士君 ですから、就学援助にしましても教材費にしましても、結局地方の財政の状況が悪化しますと削られるという実態があるわけでありまして、やはりこの国庫負担というものを削るとどういうことになるかということをもう既に示していると思うんですね。きちんと税源移譲されていったということ...全文を見る
○井上哲士君 試算をされていないということなので、私の方で試算をしてみました。  お手元にそれぞれ表が配られていると思いますが、県民所得などから試算をしてみますと、所得譲与税で税源移譲をした場合よりも更に地方間の格差が広がるわけであります。所得譲与税の税源移譲の場合は、県ごとの...全文を見る
○井上哲士君 調査室のいただいた資料に中教審に出された資料が六十二ページに出ておりますが、高校の人件費については、国庫負担ではなく地方自治体の負担になっております。そうしますと、高校の場合は、標準法の定数を満たしていない県が二十一県もあると、小中学校の場合は四県のみでありますけれ...全文を見る
○井上哲士君 交付税自体が毎年削られている状況がありますし、今の答弁では高校のようにならないという保証には私には聞こえませんでした。  さらに、この標準法の確保すら危ぶまれるという状況では、各地方自治体が独自に教職員数を上乗せすることなど非常に厳しくなるところが出てくると思うん...全文を見る
○井上哲士君 懸念が晴れることはなかなかありません。  やはり教育の機会均等、水準の確保という点から二分の一はやっぱり堅持すべきだということを申し上げまして、終わります。
03月23日第164回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今、防衛施設庁の官製談合が大問題になっております。この談合事件は、重電メーカー各社による受変電設備工事の入札談合事件が端緒になったと言われております。この談合は、既に起訴をされた新東京国際空港公団それから防衛施設庁、これに加えて国立大...全文を見る
○井上哲士君 本当に問題がないのかどうか。  この新東京国際空港公団の元幹部職員二人の被告への、三月八日、東京地裁で有罪判決下りました。これ、天下りと受注企業との関係についてどう述べているか。最高裁、いかがでしょうか。
○井上哲士君 現職職員と天下り職員が結託して談合が行われたという事件であります。  そこで聞きますけれども、文部科学省の場合はこの発注する文教施設工事はどの部署が担当しているんでしょうか。
○井上哲士君 文教施設企画部という、まあ文部省における防衛施設庁的な部署が工事を行っております。  私がこの文教施設企画部のOB会名簿というのを入手をいたしました。百二十以上の工事関連企業の広告が載っている奇妙な名簿でありますけれども。  そこで、この会員が天下りしている企業...全文を見る
○井上哲士君 天下り企業のシェアが非常に高いんです。  じゃ、更に聞きますけれども、大臣にお聞きしますけども、櫟の会というのを御存じでしょうか。
○井上哲士君 事務方は御存じだったでしょうか。
○井上哲士君 お手元に資料二があります。今言われたように、この櫟の会の会則であります。平成十七年度の名簿に掲載されたもので、私、それを今手に持っております。今ありましたように、文部省、文部科学省に在職した者で、現に管工事関係の業務に在職している人たちでつくっている。  この管工...全文を見る
○井上哲士君 つまり、文部省にいて同じ種類の工事を行う会社に天下りした人のOBの会なんですね。  大臣、なぜこんな会をつくる必要があるんでしょうか。
○井上哲士君 まあ、大臣も理由が申し上げられないような会であります。こういう会が存在すること自体、私は国民の疑惑を招くと思いますよ。  で、会則によりますと、この会は必要に応じて文部科学省関係者を招じて話を聞くことができるとなっておりますけども、一体だれがいつ話をしに行っている...全文を見る
○井上哲士君 明確にこの会則の中にそういうことをやるということが書いてあるんですね。要するに、工事関係企業への天下りOBと現役を結び付ける会になっていると。まあ、道路公団や成田の談合と同じような図式になっているわけですね。  更に問題は、会の趣旨であります。  お配りした資料...全文を見る
○井上哲士君 それでは国民は納得しないですよ。今これだけ官製談合ということが問題になっているんです。そして、こういうことが現に行われているんです。  否定されますけれども、実績が物語っておりまして、お手元の資料の三を見ていただきます。二〇〇一年から二〇〇四年の文部科学省の本省発...全文を見る
○井上哲士君 防衛施設庁でも道路公団でも全部一般公募でやられていて、しかしその中でOBと現役が結託しての談合が行われてきたということが今問題になっているんです。それを全くまともに調査もしようとしないというのは本当に問われると思います。  私が今日出しましたのは本庁発注の工事だけ...全文を見る
○井上哲士君 それでは国民の納得はいかないと思います。今後も引き続き追及をしてまいります。  終わります。
03月28日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、吉田参考人と穂坂参考人にお聞きをいたします。  今回のいわゆる義務教育費の国庫負担金の削減問題というのは、当初、むしろ地方の声だということで進められました。地方案を...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  陰山参考人にお聞きをいたします。  現場のお話、本当によく分かりました。私も小学校五年生の娘がおるんですけれども、時々勉強を見てやっているつもりですが、地理などはどんなことを教わっているか知りませんでした。ただ、先ほど、今学校では都道...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  再び吉田先生と穂坂参考人にお聞きをいたしますけれども、私、実は京大の経済学部と同じ御町内である左京区の吉田本町に住まいをしておりまして、正に京大の小学校区に子供は通っております。それで、五年ほど前に通学中に女の子が車で連れ去られそうにな...全文を見る
○井上哲士君 同趣旨のことを陰山先生にもお聞きをしたいんですが、早起きのお話もあったわけですけれども、なかなかうちも子供に言っても早寝早起きしないわけですが、地域ぐるみでこうなったということはいろんな地域との関係もあったんだろうと思うんですけれども、校長をお務めになる中で地域との...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、教材費の問題で質問をいたします。  今日も何人かの委員から問題点の指摘がありました。私も前回、既に教材費が一般財源化をされ、その下で基準財政需要額に対して七二%しか措置をされていないということも指摘をいたしました。また、その下...全文を見る
○井上哲士君 是非お願いをしたいと思います。  住民の人はなかなか他の自治体とのこの比較をするということはできませんので、たまたま引っ越してみると、えらい違うやないかということになったりもします。それから、教科書などは無償で提供されますから、これは全国一律だと思っていても、まあ...全文を見る
○井上哲士君 次に、今後の教職員人件費の見通しに関連してお聞きをいたします。  中教審の答申の中では、平成十六年度の公立義務教育諸学校の教職員人件費は五兆八千九百億円と見込まれるが、今後、教職員の定期昇給や退職手当、共済費の負担の増大等のため、教職員配置基準を現状のまま改善しな...全文を見る
○井上哲士君 同じような答弁がいつも返ってくるわけでありますが、やはり中教審に出された資料で、日本の教育を考える十人委員会の方が地方自治体のアンケートについて出されております。  自治体の教育予算についてはどのようにお感じかと、これに対して全国の教育長が、不足しているが六一・〇...全文を見る
○井上哲士君 地方自治体の財政力の格差が結果として子供たちにしわ寄せが行かないように強く求めておきたいと思います。  次に、公立学校の施設整備費についてお聞きをいたします。  先ほども御紹介ありましたけれども、昨年の三月に出されました「耐震化の推進など今後の学校施設整備の在り...全文を見る
○井上哲士君 さらに、この報告書は、地方の主体的判断ということを前提にした上で、全面的建て替えから改修への転換を促すよう財政の仕組みを改革する必要があるとしておりますけれども、この点は今回の法案ではどう反映しているんでしょうか。
○井上哲士君 今出ました国の施設整備基本方針、それから地方自治体が作る施設整備計画ですけれども、それぞれの関係と具体的中身ということはどうなるでしょうか。
○井上哲士君 耐震化の整備目標はそれぞれ書かれるようですが、これは期日は明記をされるのか。耐震診断については国交省の補助も使って今年中に終えるということは何度もお聞きするわけですが、それを踏まえて、じゃ、耐震化はいつまでにやるのか、これが見えてこないんですが、これは明記されるんで...全文を見る
○井上哲士君 今後の検討ということは、国として一定の目標を定めることもあると、こういうことでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 是非、一刻も早くと言いながら期限がないということで、ずるずるということにならないように明確な期日を決めるべきだと思います。  そもそも、耐震性がないといわれる建物、学校、教育施設の改修のための経費というのはおおむねどのぐらいを想定をされておるんでしょうか。
○井上哲士君 先ほど示した報告書の中で三兆円とか、こういう数も示されておりますけれども、これはどういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 専門家が一定の下に示された推計ですので、根拠のある数なんだと思うんです。先ほど示された予算でいいますと相当の年月が掛かってしまうということになりますので、一刻も早く診断を終えた上で、期日も決め、予算も確保して、本当に子供たちと地域の安全を図る上での耐震化を一刻も早く...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、国の補助金等の整理及び合理化等に伴う義務教育費国庫負担法等の一部を改正する等の法律案に反対の討論を行います。  反対の最大の理由は、義務教育費国庫負担制度の負担率を二分の一から三分の一へと引き下げるからであります。  義務教育費国庫負...全文を見る
03月30日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は美術の、文化の問題が議論になっております。私も、東京国立近代美術館フィルムセンターの問題についてまずお聞きをいたします。  今映画の撮影所がどんどん売却などされている中で、京都には東映の撮影所が頑張っておりまして、私そこの土橋...全文を見る
○井上哲士君 この振興に関する懇談会で出された提言でありますけれども、本当に生かされ切れているんだろうかと思ってお聞きをするわけですが、まず、一年間に公開される日本の映画の数、それから現存する日本の映画フィルムの数、さらにこのフィルムセンターに所蔵している日本映画、外国映画の数を...全文を見る
○井上哲士君 そういう劇場以外のものも含めますと日本映画のフィルム数は約十万本という報道もされておりましたので、所蔵できているのは、日本映画でいいますと四割にも満たない数になるんだろうと思うんです。  そこで、フィルムセンターの職員体制がどうなっているか、お答えください。
○井上哲士君 常勤十一人という大変少ない数です。神奈川県にこのフィルムセンターの相模原分館がありますけれども、ここには常勤の方がいないで、このフィルムセンターの管理係長が週二回勤務するだけということになっておりまして、文化遺産としての映画フィルムを収集、保存する国内唯一の国立の施...全文を見る
○井上哲士君 答えられませんでしたが、困難であるけれども、しかし決して日本の施設が充実したものとは言えないというのがこの報告の結論なんですね。しかも、収集、保存機能については国が中心的に行うべきだというふうにした上で、依然としてこれまでに劇場公開された日本映画のフィルムの一部しか...全文を見る
○井上哲士君 このままほうっていくと貴重なフィルムの散逸が進むと、こういう危機感をこれ書いているんですね。先ほどから効率化という話も審議で出ているんですが、そういうことで打開できない事態だと思うんですね。  二〇〇四年度の独立行政法人評価委員会の評価で、このフィルムセンターにつ...全文を見る
○井上哲士君 肝心なところを読まれないんですね。  いいですか。定性的評定でどう言っているか。「フィルムセンターについては、既に限界近くまで、効率化を達成しているため、これ以上の効率化は本来の業務に支障を来たす恐れがある。」と、こう書いております。さらに、収集について言えば、「...全文を見る
○井上哲士君 力強い認識をいただいたわけですが、その認識にふさわしい支援を是非よろしくお願いしたいと思います。  次に、放射線医学総合研究所の問題についてお聞きします。  この研究所でプルトニウムによる内部被曝に関する研究が行われてきましたけれども、その目的と経緯について、ま...全文を見る
○井上哲士君 なぜ中止をするんでしょうか。その理由についてお願いします。
○井上哲士君 所期の目標を達成をされたということなんですが、本当にいいのかどうかということなんですが。  原子力安全委員会から来ていただいておりますが、平成十六年七月二十九日に原子力の重点安全研究計画を決定されておりますが、この決定の位置付けというものはどういうものなんでしょう...全文を見る
○井上哲士君 その中で、放射線影響に関する安全研究の推進というところがありますが、今後進めるべき研究課題として幾つか例示をしていると思いますけれども、何を挙げているんでしょうか。
○井上哲士君 今もありましたように、今後の安全研究の推進として、放射性核種の体内取り込みによる内部被曝に関する研究ということも挙げられております。そしてさらに、この原子力安全にかかわる人材を養成確保するとともに、研究施設の維持活用に努めていく必要があると、こういうふうにも明記をさ...全文を見る
○井上哲士君 内部被曝の問題がこの安全研究計画でも明確に書かれているわけですね。この内部被曝の問題は、今、例えば原爆症認定の裁判でもイラクの劣化ウラン弾の影響でも様々問題になっているわけでありまして、更に研究が必要だと思うんです。ほかの分野のことをやるなって言っているんじゃないん...全文を見る
○井上哲士君 独法化によって国の責任が後退し、安全とか文化とか、採算が合わない分野、すぐに効果が出ない分野が削られていくということになれば、これは大きな問題だということも指摘をし、これが非公務員化になれば更に助長されるおそれがあるということも述べまして、質問を終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人に係る改革を推進するための文部科学省関係法律の整備に関する法律案に対する反対の討論を行います。  反対理由の第一は、公務員型の法人を非公務員型に移行させる点です。  独立行政法人の現状は、短期的な成果を求めるプロジェクト研...全文を見る
04月05日第164回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、大久保参考人に改正高齢者雇用安定法の施行にかかわってお聞きをいたします。  年金支給年齢を六十五歳に遅らせるということが契機になったことを考えますと、先ほどもありましたように...全文を見る
04月18日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  朝から障害児教育の国際的な動向と本法案との関連などの質疑が行われてまいりました。子どもの権利条約では、障害児の特別のケアへの権利と特別なニーズを認め、可能な限り全面的な社会的統合並びに文化的及び精神的発達を含む個人の発達を達成すること...全文を見る
○井上哲士君 国際的に日本のいわゆる特別な学校の在籍児童数が、率が特別に多いというわけではありません。  一方、軽度発達障害を持ったりした子供たちが通常学級に在籍をしているという場合に、法的な位置付けもなく必要な支援が受けてこられなかったと、この点を今度の法案では位置付けていく...全文を見る
○井上哲士君 その特別な場の教育状況が今どうなのかということなんですが、この間、午前中の質疑にもありましたように、盲・聾・養護学校を合わせますと、在籍の児童数はかなり増えておりますし、障害の重度・重複化ということも進んでおります。その中でいろんな教育条件の問題が出ております。 ...全文を見る
○井上哲士君 一般の子供たちに比べて非常にやはり困難が多いわけですから、手厚い支援が行われるのはこれは当然のことだと思うんですね。  問題は、先ほど言いましたように、一人一人の正にニーズに合わせて、それにふさわしい状況になっているかということが問われるんだと思うんです。今、遠距...全文を見る
○井上哲士君 統廃合とか、そしてそれによって遠距離通学が強いられるようなことは法の趣旨と違うんだということだと思います。  さらに、先ほどの答弁で、特別支援学校になっても標準法に基づいて現行の教育水準を維持をすると、こういうことが出ておりました。ただ、複数の障害を持つ障害種別に...全文を見る
○井上哲士君 それによって教職員が従来よりも減ることがないと、こう確認をしてよろしいですか。
○井上哲士君 実際どうなるのか、もう少し今後詰めていきたいと思います。  この特別支援学校にセンター的機能を持たせるというわけですが、この間、いわゆるモデル校と言われたとこにも幾つか行って、また関係者からもお話を聞きました。例えば、巡回一つ取っても、担当地域の学校への訪問を基本...全文を見る
○井上哲士君 現状をいろいろ聞きましても、やはり必要な体制がなければ、どうも「絵にかいたもち」、名前だけになりかねないという危惧を非常に持つわけであります。  養護学校は今でもなかなか人手が足りないという悲鳴の声をお聞きをいたします。ところが、今回、このセンター的機能に対応する...全文を見る
○井上哲士君 結果として学校の中で子供の授業を持たない教員が相当数に上るという事態については適切とお考えなんでしょうか。
○井上哲士君 やはり子供への教育というものが、直接の教育というものがおろそかにならないということが必要だと思います。  時間ですので、終わります。
04月19日第164回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に、佐々木参考人にお聞きをいたします。  男性にも優しい企業でなくてはいけない、男性のやっぱり働き方を変えないと駄目だということは大変共感を持って聞きましたし、先ほどありました...全文を見る
○井上哲士君 均等度ですね。
○井上哲士君 ええ、そこがちょっと理解できなかったんで、もう少し詳しく、どういうことなのかお話しいただきたいと思います。  以上です。
04月20日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日はどうも参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に大南参考人にお聞きをいたします。  今日は各委員から、やはり教員の人的体制なしにこの課題が進まないんじゃないかということが出されておりますし、先ほどもお話がありました。それで、...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  次に、山岡参考人と三浦参考人にお聞きをいたします。  先日、NPO法人の大人のADD&ADHDの会というのがアンケート発表されていたのを非常に興味深く読んだんですが、既に大人になられているADHD等の方なんですが、学校に通うのがつらいと...全文を見る
○井上哲士君 分かりました。  次に、嶺井参考人にお聞きをいたしますが、最初のお話の中で、今回LD、ADHD等を支援対象として位置付けたけれども、まだまだ範囲が狭いではないかというお話があったかと思います。  諸外国のいろんな施策とも比較しまして、さっきもありましたように、す...全文を見る
○井上哲士君 次に、大南参考人と三浦参考人にお聞きをいたしますが、特別支援学校でどういう教育課程を今後していくのか、構築をされていくわけですが、私も京都市がやっている総合養護学校なども見てきたわけですけれども、既に個別指導計画というのも作られ、そして障害の種別の違う子供たちをグル...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
04月25日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  前回に続いて質問をいたします。  まず、特別支援学校での教育課程について質問をいたします。  一人一人のニーズに合った教育ということが強調されているわけですが、一つの施設に集めるだけではこれは意味がないわけで、この特別支援学校にお...全文を見る
○井上哲士君 今、弾力的ということもあったわけですが、昨年十二月の中教審の答申では、障害種別を超えたグループ別の教育課程編成の可能性ということも述べられております。  今後、この学級編制は障害種別ということになりますので、つまり学級を超えた教育課程ということになるわけですね。そ...全文を見る
○井上哲士君 京都市でいろいろお話を聞いてきたんですが、既に個別の指導計画に基づいて一人一人の時間割が作られております。クラススタディー、ライフスタディー、ワークスタディーに分けてグループ指導が行われているんですが、場合によっては担任していても週の半分以上は自分の担任の子供の授業...全文を見る
○井上哲士君 これまで障害児学級が果たしてきた役割というものをしっかり生かしていただきたいと思います。  この特別支援学級ですが、障害による学習上又は生活上の困難を克服するための教育というふうに条文では位置付けられておりますけれども、これにとどまることなく、障害のない同年齢の子...全文を見る
○井上哲士君 軽度発達障害の子供たちでも、場合によっては通級ではなくて特別支援学級で対応することが必要な場合ということもあると思うんですが、それは対応されるということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 次に、軽度発達障害への対応についてお聞きをいたします。  LD、ADHD、高機能自閉症など軽度発達障害と一くくりにしますけれども、その悩みというのは決して軽いものではないわけですね。なかなかその行動が理解されない。周りの大人からも親からも怒られ続けて一層深刻な状況...全文を見る
○井上哲士君 今ありましたように、既に施行規則の改定で軽度発達障害の子供たちへの指導改善をしたわけですね。その上で今回法改正をするということは、どういう意味があり、何がどう変わるのか、この点、大臣、いかがでしょうか。
○井上哲士君 各学校での取組が充実をしていく、その推進力になっていくということなんだと思いますが、やはり具体的な教育条件の整備が伴わなければ掛け声倒れになってしまうと思うんですね。現場では、教職員の皆さんもいろんな努力をされておりまして、困った子と見るんじゃなくて、困っている子な...全文を見る
○井上哲士君 まだ新たな増加の実態の把握はこれからだということでありますけれども、先ほどの答弁にありましたように、施行規則の改定に加えて法改正やったことがより学校でのこの充実につながっていくということを考えますと、この法改正により更に通級指導を必要とする、求める児童生徒の数は相当...全文を見る
○井上哲士君 そのLDの親の会の資料などを見ておりますと、学校に対応を求めてもなかなか理解されなかったというような苦労も随分出ておりました。大変今回の法改正を皆さんその点では歓迎をされているわけでありますが、そういう法改正によるアナウンス効果というんでしょうか、も含めて、やはり必...全文を見る
○井上哲士君 是非これは強い決意で必要な教員体制の整備ということに取り組んでいただきたいと思います。  それで、先日、大人のADD&ADHDの会というところがアンケートの発表をしておりました。  それで、既に大人になっている方が学校時代にどういうことがあったのかということでい...全文を見る
○井上哲士君 新しい取組にふさわしい教育条件の整備に格段の力を発揮をしていただきたいということを改めて求めまして、時間ですので質問を終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、学校教育法等の一部を改正する法律案に対する修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりであります。  まず、修正案の提案理由を御説明申し上げます。  本法律案で、軽度発達障害への対応を従来の障害児教育...全文を見る
05月09日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  国と民間との研究交流が研究の自主性を守りながらその成果が国民に共有をされ、科学技術の振興に資する形で進むのは重要であります。その際に、国民の共有財産を使用する以上きちんとした原則が貫かれる必要があると思います。今回の特例措置の全国化に...全文を見る
○井上哲士君 つまり、研究成果が提供されるというものは、その利用者個人の利益ではなくて広く人類共通の利益になるととらえる、だからそれは無料にするべきだと、こういう原則が国際的にも言われていることなんだと思うんですね。そうしますと、今回の改正案によるこの廉価使用の緩和ということは、...全文を見る
○井上哲士君 SPring8が共用を前提にしたものであり、しかも基礎研究中心のものであるという、そこの違いは十分に分かった上で申し上げているわけでありまして、例えば、これは日本学術会議が「先端的大型研究施設での全国共同利用のあり方」という提言を平成十七年に出しておりますけれども、...全文を見る
○井上哲士君 利用者側から見て分かりやすくなっていく、これによっての共用の促進が図られるということでありますが、一方、受入れ側の問題というのがあるわけですね。  総務省の行政評価局が廉価使用の特例措置を全国化した場合の支障や実績を調査をしておりますけれども、利用が少ない原因とし...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、研究交流促進法及び特定放射光施設の共用に関する法律の一部改正案に対する反対の討論を行います。  今回の改正は、これまで構造改革特区内で実施されてきた研究施設、土地の廉価使用条件の規制緩和措置の全国展開であります。  本来、国の研究機関...全文を見る
05月10日第164回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本社会と経済は、今様々な事態に直面をしています。その中で、初めての事態として格差の拡大と、もう一つは人口減少という問題があります。この新しい事態が何を必要としているのか、意見を述べます。  格差の拡大について、重要な研究結果が発表...全文を見る
05月11日第164回国会 参議院 行政改革に関する特別委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回の行革関連法案は、教育や福祉など住民に身近な公共サービスの分野を削る一方で、国民が望む天下りや談合事件など税金の無駄遣い、ここに本当にメスが入っているんだろうかと、こう疑問を持たざるを得ません。  私は、三月二十三日の予算委員会...全文を見る
○井上哲士君 なぜ業者からの聞き取りをしなかったんですかね。当然必要だと思うんですけども、いかがでしょうか。
○井上哲士君 大学は問題ないと報告するわけですね。両方を調査してこそ初めて官製談合というのは実態が浮かび上がるんです。その程度の調査では正に認識が問われると思います。  私は、予算委員会のときに、文部科学省の本庁が発注する工事、いわゆる文教施設工事と櫟の会との関係について取り上...全文を見る
○井上哲士君 ここに櫟の会の会則がありますが、会員相互の親睦及び文教関係施設の管工事が円滑に完成される、これを目的とする、単なる親睦団体じゃないわけですね。  そして、今お話がありましたけれども、特に問題なのは随意契約なんですね。競争入札、不落随契、随意契約と、まあ受注の透明度...全文を見る
○井上哲士君 私どもは、しっかり法律そのもので規制をするべきだということで、私自身も独自の提案もしてまいりました。  文部科学大臣にもお聞きをいたしますけれども、この随意契約で大変櫟の会が独占的な状況になっていることについては、大臣、どうお考えでしょうか。
○井上哲士君 櫟の会は自主的に解散をされたと今答弁がございましたけれども、あの道路公団の問題でA会、K会という組織が、昔あったものが名前を変えて、解散はしたけれども復活をしたという経緯も私たちはここでも議論をしてまいりました。よくこれを更に見ていくことが必要だと思いますし、入札制...全文を見る
○井上哲士君 その知識を役立てるというお話がありましたけれども、本当にそうだろうかと。私はここに文部科学省のOBの名刺、数百枚を持っておるんですが、ある大学の施設関係の職員の方一人が二年弱でもらった名刺だそうであります。多くは技術顧問とかいう名前になっているんですが、実際には営業...全文を見る
○井上哲士君 そういう問題じゃないんですね。  先ほど名刺のことも申し上げましたけれども、実際上は顧問とか技術指導とか、そういうことを言いながらも、結局その人脈を利用して営業に走り回っているという実態があるわけです。そのためのあいさつ状なわけですね。  それで、人事院の規則で...全文を見る
○井上哲士君 では、具体的に聞きますが、資料三に、一番最後のところに弘前大学の施設部長が再就職をしたというのがありますが、この方の場合はどういう基準で承認をされたんでしょうか。
○井上哲士君 結局、そういう基準をやられていますけれども、私は非常にシステマチックにこういう再就職があっせんをされているんじゃないかと思うんですね。そういうことまで十分吟味をされているんだろうか。  で、資料の四を見ていただきますと、この弘前大学の前施設部長が再就職をされた三晃...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ答弁ありましたけれども、肝心な問題に全く切り込んだものになっていないと、これでは国民の期待する行財政改革とは全く逆行だということを申し上げまして、質問を終わります。
05月17日第164回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も、この定数是正協議の各党協議にも参加をさせていただきました。私たちは、平成十六年一月の最高裁の判決を重く受け止めて、抜本是正が必要だと主張をしてまいりました。総定数は削らない、そして全国一区の比例代表制を維持し、その定数を削減をし...全文を見る
○井上哲士君 一部に、衆議院の定数配分は人口比例によるべきものだけれども、参議院と衆議院では機能に違いがあるので、人口比例を参議院の場合は相当程度後退することになっても許されると、こういうような議論もあるわけですが、しかし、参議院は衆議院とともに国権の最高機関たる国会を構成し、憲...全文を見る
○井上哲士君 一定の機能の違いがあっても、やはり全国民を代表する選挙された議員の選挙として、投票価値の平等が参議院選挙でも当然貫かれるべきだと思います。  それで、専門委員会の議論の中では確かに先ほどありましたように様々な議論がありましたが、それを通じて、総定数及び比例定数につ...全文を見る
○井上哲士君 両案の提案者にそれぞれお聞きするんですが、両案とも比例代表制の定数については維持をされております。専門委員会でも、二院制の中で参議院が果たすべき役割との関係での選挙制度の在り方についても様々な議論もしたわけでありますが、全国区や全国一区の比例代表制度が果たしてきた役...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの御答弁で、我が党として全部選挙区やめて比例区一本にしろというような主張はしたことはございませんで、選挙区と、おっしゃったような選挙区選出の議員と、そして比例代表の議員がバランスよくあるということは非常に大事だということを私たちも思っております。  その上で...全文を見る
○井上哲士君 投票価値の平等を目指して一層の抜本是正のために更に各党との協議を進めていきたいと思っております。  以上、終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、自民、公明両党提出の公職選挙法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  二〇〇四年一月の最高裁判決では、漫然と現在の状況が維持されるならば次回は違憲判断と指摘をされております。  今回提出された参議院選挙区定数の四増四減...全文を見る
05月18日第164回国会 参議院 行政改革に関する特別委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  行政改革の核心という場合に、税金の無駄遣いをなくして、国民のための暮らしにとって必要な分野にはしっかり予算も人も配置をすることが必要です。同時に、そのためにも国民の納得のいく透明な行財政運営が求められております。しかし、今逆のことが行...全文を見る
○井上哲士君 報道された隠ぺい工作の事実は否定をされませんでした。問題は、こういう隠ぺい体質、秘密体質を持ったこの役所が今国民にこの巨額な三兆円という負担を負わせようとしている、そのことの資格があるのかということが問われております。  それで、元々今回の在日米軍の再編強化という...全文を見る
○井上哲士君 大臣が根拠がないと否定されたものの根拠が出ていたから示せと私は言っているんです。  長々と御説明ありましたけれども、それじゃ、グアムの方は既に全体額が示されておりますので聞きますが、今ありました支出があるわけですけれども、この米軍の住宅建設について出融資ということ...全文を見る
○井上哲士君 今答弁ありましたけれども、グアムは三千五百戸造ると言われておりますが、一戸当たりの経費を試算をしてみますと、二十五億五千万ドルを割りますと約七十三万ドルですから、一戸当たり約八千万ぐらいという費用になるわけですね。  先ほどあった日本で思いやり予算で造られている米...全文を見る
○井上哲士君 グアムでは建設特需を見込んで一杯今人が集まっているという報道もありまして、インフラ整備も含めまして、まあアメリカ側の言いなりの試算がされているんだなということが大変よく分かりました。  そこで、問題は、これをどうやって出資をしていくかということなんですけれども、住...全文を見る
○井上哲士君 政府は、国際協力銀行からこの米軍の家族住宅の融資をするというふうに決めたということがもう既定事実として報道されておりますけれども、今挙げられたこの三つの機能の中にこのグアムでの米軍用の住宅を造るというのは一体含まれるんでしょうか。大臣、中馬大臣。
○井上哲士君 国が直接出すわけにいかないんですね。政策金融が絡まざるを得ないんです。ですから、今決まっていないと、報道ではもう既に決まったように言われていますが、決まってない、正式には決まっていないのかもしれません。  しかし、もし、それではこの政策金融でおいてやるということに...全文を見る
○井上哲士君 ということは、この中で含む項目を挙げることができないと、こういうふうに聞いてよろしいですか。
○井上哲士君 既にこの国際協力銀行で行うということはどの新聞でも、どのマスコミでも報道されているんです。そして、実際上、政府が直接やるようなことはできないことになっているんです。結局、この間の負担の総枠も含めて、国民の前には何も明らかにしないまま決めていくというやり方は、これは許...全文を見る
○井上哲士君 それじゃ財務大臣にお聞きをいたしますけれども、今後政府の中でその政策金融でやるということになった場合には、一体どれが当てはまると大臣はお考えでしょうか。
○井上哲士君 何もないところじゃないんですね、既に政策金融の法案がここに出ているんです。しかも、政府はアメリカに対して出資、融資をするという約束をしている。そして、それは政策金融でやらざるを得ないと。こういうことが様々な形で報道されている。そういう枠の中で、これを預かる財務大臣と...全文を見る
○井上哲士君 全く国民に納得できる説明ができないということだと思うんですね。  総理、今回の行革法案のトップにはこの政策金融改革と書いてあるんです。その最初が先ほど述べたような基本方針なんですね。それと全く反するようなことが行われることになれば、一体何のためにここで我々が議論を...全文を見る
○井上哲士君 こういう法案を出して、現実に政策金融の方向を打ち出しながら、全くそれについて反することがやられようとしていることに答えられないというのは、本当に国民に対しての背信行為だと思います。本来、負担する必要がない莫大な費用を国民が負担させられるし、しかも国民にまともな説明が...全文を見る
05月30日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第14号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  朝から濃密な議論が続いているわけですが、最後の質問者ですのでよろしくお願いをいたします。  この認定こども園の制度は、中央教育審議会の幼児教育部会と社会保障審議会の児童部会の合同会議で議論をされてきました。昨年十二月の審議のまとめで...全文を見る
○井上哲士君 そういう立場での制度設計だという答弁がそれぞれありました。私は、しかし、今朝からのずっといろんな審議を聞いておりまして、果たしてこの法案がこの子供の最善の利益を第一に考えて、しっかり国の責任を果たすものになっているんだろうかということを改めて問われていると思うんです...全文を見る
○井上哲士君 今ありましたように、この保育にかかわる基準というものは様々な研究にも基づいて、やはり子供たちにとって必要なものだということで決められ、そして改善もされてきたわけですね。そういう背景があります。  ところが、こういう基準を下回っていても許容されるのが今回の認定こども...全文を見る
○井上哲士君 今のは聞いたことの答弁になっていないと思うんですが。  要するに、保育園や幼稚園、それから小学校にしても、今だってこの国の最低基準に上乗せをして、いろんな地方で工夫が行われているわけですね。保育などは相当地方自治体の裁量で上乗せなどが行われてきているわけです。です...全文を見る
○井上哲士君 仕組みについては、プロセスについてはお答えがあったんですが、私は、先ほど来言っていますように、今だって、保育所にしたって小学校にしたって、国がしっかり最低基準を決めて、その上で地方の様々な工夫が行われているわけですから、決して最低基準を決めることと地方のニーズにこた...全文を見る
○井上哲士君 義務教育の国庫負担のときにも随分議論をいたしましたけれども、例えば教材費が交付税化をされたことによって、実際には子供たちの教材に回るべきお金がほかに回っているというような事態も随分あったわけですね。これは問題だということも大臣も言われました。今の現状でも、基準を上回...全文を見る
○井上哲士君 幾つか御答弁いただきましたけれども、やはり認定こども園だけが地方自治体が参酌をして決めるという制度にすることは、私はやはり国の制度の、責任の後退につながっていくということを感ぜざるを得ないんです。  それで、具体的に、じゃ、そこで決められる基準の運用の中身について...全文を見る
○井上哲士君 既にこの定員の緩和で随分窮屈な環境で保育を受けるという実態もあるわけで、認定こども園が保育所の基準だから大丈夫だとは言えないと思うんです。  その上で、三歳以上の問題ですけれども、三歳以上の職員配置について、ちょっと確認になりますけれども、その基本的考え方をお願い...全文を見る
○井上哲士君 それでは、具体的に三歳児の場合を聞くんですが、三歳児で三十五人いる認定こども園の場合に、幼稚園では三十五人で一学級ということになると思いますが、そのうち十五人は短時間で、二十人はその後も保育を受けるという場合の人の配置というのはどうなるんでしょうか。
○井上哲士君 そうしますと、午前中は三十五人で一人、午後からは保育で二十人で一人ということですが、それは別々の一人なのか、同じ一人になるのか、それはどうなんでしょうか。
○井上哲士君 配置基準としてどうなるのかということをお聞きしているんです。
○井上哲士君 今お答えのとおりなんですね。  要するに、今まで午前中三十五人の子供を幼稚園でやっていたと。その上に、午後からは二十人の子を保育をするという仕事が付け加わっても、同じ一人の人が配置をやるということなんですね。こうなりますと、仕事としては私は倍ぐらいになるんじゃない...全文を見る
○井上哲士君 ローテーションの問題じゃないと思うんですね。総仕事量が増えるわけです。そして、やはり保育や幼児に対する教育というのは、もうその大半はやはり人の問題ですから、それを仕事は増やしておきながら必要な人的配置をしないということであれば、これはやっぱり質の低下につながるという...全文を見る
○井上哲士君 ですから、園の数でいいますと七割ということが言われますが、人数でいいますとまだごく一部ということだと思うんですね。  しかし、こういうやっているところでも必ずしも条件整備が十分にされていないままに預かり保育とか三歳児の受入れなどが行われていて、幼稚園で働く皆さんな...全文を見る
○井上哲士君 制度発足時の混乱などもということを言われましたけれども、子供にとってはその瞬間というのはもうそのときしかないわけですね。いろんな制度上の手当てとかをしている間に、子供たちは掛け替えのない日々をそこで過ごして卒業していかなくちゃならないということを考えますと、やはり今...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、このアクションプログラムというものの具体的取扱いというものは今後どういうふうに政府内で行われていくんでしょうか。
○井上哲士君 じゃ、ちょっと大臣にもお聞きしておきますが、ここで今読み上げたこの学級規模の在り方の検討とか人的配置の検討は大変重要だと思っているんですが、この方向で是非まとめていただきたいと思っておりますけれども、御決意をいただきたいと思います。
○井上哲士君 三歳児で三十人学級というのも実は大変でありまして、今小学校の低学年等でも少人数学級を進められていることからいえば、更にこれにとどまらず前進をしていただきたいと要望をしておきます。  それで、この幼稚園型の場合、単なる預かり保育じゃないという上で、衆議院の答弁でいい...全文を見る
○井上哲士君 具体的に施設面でいうとどういうことになるんですか。
○井上哲士君 単なる幼稚園の空き教室をそのままあてがうというようなことでは、これに当てはまらないんだろうと私は思うんですね。  保育所と幼稚園というのは定員規模も随分違います。モデル事業を実施した三十五園のうち十三園が二百人以上の定員なんですね。四百十人、三百三十六人というのも...全文を見る
○井上哲士君 平均人数を取ればそういうことなのかもしれませんが、先ほども御紹介しましたように、相当大規模な幼稚園があるし、そこにかなりモデル園として手を挙げているということを見ますと、私は相当大規模園で行われる例があるんではないかと思うんですね。だから、そういう点で、要するに保育...全文を見る
○井上哲士君 それでは次に、この認定こども園で直接契約という制度が導入されますが、それによりまして保育に欠ける子への保育というものがきちんと保障されるんだろうかと、こういう懸念があります。  それで、まず幼保連携型、保育所型についてお聞きするんですが、保育に欠ける子が申込みをし...全文を見る
○井上哲士君 施設に直接申込みをし、施設は保育に欠ける子かどうかという照会を市町村にすると、市町村が確認をして施設に通知をすると、こういう流れだと思うんですが、先ほど言われました、その上で施設が選考する場合の公正な選考というのは具体的にどういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 選考に漏れたり、それから、あってはならないと思うんですが、利用料が払えずに退所になった場合に市町村が保育を受けさせる義務があるということなんですが、それはどの時点で市町村のその保育に対する責任というのは発生するんですか。その選考がされなかったということを施設が市町村...全文を見る
○井上哲士君 分かりました。  そうしますと、じゃ今の保育所型と幼稚園型、地方裁量型の場合について比較をしたいんですが、まず確認しますけれども、幼稚園型のこども園の場合も長時間の保育を行うのは保育に欠ける子であるということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 これまで幼稚園は預かり保育というのをやってきたわけですけれども、この預かり保育の場合には保育に欠ける子というような法的なくくりがあったんでしょうか。
○井上哲士君 先ほども単なる預かり保育ではないんだという衆議院での局長の答弁を紹介しましたけれども、正に質的な変化があるわけですね。この法律によって、法案によって保育に欠ける子に対して行うんだという質的な変化があります。ですから、これまで預かり保育をやっていた幼稚園も認定こども園...全文を見る
○井上哲士君 いや、ますます分からなくなったという声もありますけれども、本当にややこしいんですね、これね。  なぜ、同じ法律の中で、同じ法律で決められた認定こども園で、保育園の場合は、保育所型の場合は保育に欠ける子をしっかり市町村が認定する必要があって幼稚園はしなくてもいいのか...全文を見る
○井上哲士君 なぜ私はこれを聞くのかといいますと、そうすると、本当に保育を必要としている子供たちが保障されるのかと、排除される可能性があるじゃないかということがあるからお聞きしているんですね。  じゃ、今の話でいいますと、幼稚園型とか地方裁量型の場合には、枠を超えて応募があった...全文を見る
○井上哲士君 いや、この法案の中で、保育所の方については公正な選考というふうな義務付けがあるわけですね。ですから、法的に公正な選考を行う義務は幼稚園型のこども園にあるのかないのかということをお聞きしているんです。
○井上哲士君 この間、東京の認証保育園を視察に行った際に、希望者が超えた場合にどうやって選考されるんですかと言いますと、恣意的に選びますと、こういうふうに言われたんですね。もちろんそこの方は、例えば障害者などもむしろ積極的に受け入れて、健常児とちっちゃいころから一緒にすることが必...全文を見る
○井上哲士君 ですから、同じ保育というふうに法案の中では書いてありますけれども、そこにはやはり本当に保育に欠ける子、保育が必要な子に対して優先的にやるという考え方も含まれてきたと思うんですね、今までの保育というものには。しかし、それがない保育が行われるということになるわけで、非常...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、幼稚園型の場合は別に幼稚園は市町村に照会しないわけですね。ですから、幼稚園型に申し込んで入れなかったということが起きても、その時点ではまだ市町村にはその責任が発生していないと、こういうことでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 ですから、相談があってやっとということになるわけですね。ですから、保育所型に申し込んだ場合は、申し込んで、照会があった場合に、その時点でもう市町村把握をするけれども、幼稚園型の場合はそうならない。場合によっては、いろいろ幼稚園型を探して、探して、探して行っている間は...全文を見る
○井上哲士君 配慮、配慮、配慮の連発なわけですが、言葉ではなくて、やはり法律の仕組みとしてちゃんとつくっておくっていうことが必要だと思いますし、保育所型には一応それがあるわけですが、幼稚園型にはないということが今明らかになったと思うんですね。  最後、大臣にお聞きしますけれども...全文を見る
○井上哲士君 最初にも申し上げましたけれども、やはり法案全体が大変分かりにくい、そして様々な類型ができる中で、それが一つの認定こども園という名前ではあるけれども、保護者からいってみれば、いろんな権利や状況に違いがあるということになっております。子供の最善の利益よりも、どうもやはり...全文を見る
06月01日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日は参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず最初に吉田参考人と下條参考人にお伺いをいたします。  吉田参考人の意見陳述の中で、この流れが一つは構造改革から出てきたもので、明確な理念があったとは思わないがと、こういうふうに言われま...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  簡潔にお答えいただいたので、同じ質問を赤坂参考人と小宮山参考人にもお願いをしたいと思います。
○井上哲士君 ありがとうございます。  下條参考人にお聞きしますけれども、先ほど国の最低基準というものが地方でやっていく上で大変大きいということを言われました。  いろんなところで保育関係者にお話を聞きますと、今の保育の水準というのはまだまだ引き上げる必要があるけれども、様々...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、調理室の問題で赤坂参考人と下條参考人にお聞きをするんですが、今後出てくる基準でいいますと、ゼロ—二歳のところは基本的必置、そして三歳以降は一定の条件の下での搬入も可というような方向を国が示すような答弁が出ているわけですが、三歳以上...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に吉田参考人にお聞きしますが、認定こども園の課題の中で、セーフティーネットということを言われました。その中で、レジュメでいいますと、保育料の設定についての市町村の改善命令、それから保育料の滞納についての市町村による費用の肩代わり、もう...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、ちょっと職員体制にかかわって赤坂参考人にお聞きをするんですが、いただいた資料ですと、今、三歳児十五名、四歳児三十三名、五歳児三十三名ということなんですが、このうち、要するに中長時間の保育を受けていらっしゃるのはそれぞれ何人になるん...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、今微妙な数なんですが。幼稚園が三十五人で一学級、そしてそれに一人配置をするということを言っていますですよね。今、それぞれ三歳児、四歳児、五歳児に幼稚園と保育とそれぞれ一人ずつ担任を付けていらっしゃるというのは、どういう制度上の人の配置でこれができているん...全文を見る
○井上哲士君 昨日も少しこういう質問でやっておったんですけれども、例えば幼稚園型のこども園の場合は、三歳児例えば三十五人いて、そのうち二十人が長時間という場合には、三十五人の幼稚園には一人の教員配置、そして長い部分も一人ですから、結局一人でトータル全部見なくちゃいけないということ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  最後に、小宮山参考人と赤坂参考人にそれぞれお聞きするんですが、小宮山参考人は全国三十ぐらいのモデル園を歩かれてつぶさに見てこられたというお話がありました。非常にメリットのお話もされておったわけですけれども、一方、やはり保育と幼稚園という...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
06月02日第164回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、選挙人名簿の閲覧問題についてお聞きをします。  国民は選挙人名簿に登載されることによって選挙権さらに被選挙権を保障されます。そういう点で、選挙人名簿は国民の参政権の基礎にかかわる重要な公簿だと思います。ですから、この選挙人名簿...全文を見る
○井上哲士君 政党、政治団体の閲覧を認めるわけでありますが、政党、政治団体といいましても様々な形態がございます。例えば、私どもの党でいいますと、党本部があり、都道府県委員会があり、地区委員会があり、その下に支部があると、こういう形でありまして、地区委員会までは政治資金規正法上の届...全文を見る
○井上哲士君 もう一つお聞きしたいのは、今、地方自治体の条例の制定改廃の直接請求という制度があります。それから、議会の解散とか首長のリコール請求、それから住民投票などありまして、それぞれに今、地方自治を発展させる上で非常に大きな役割を果たしていると思います。  直接請求の場合は...全文を見る
○井上哲士君 最後に、在外投票にかかわって一問お聞きしますけれども、事前に在外公館を通じた選挙人名簿の登録が必要で、国内の最終住所地の市町村選管が在外選挙人証を交付しているわけですが、この申請から交付までが約三か月掛かるということが低投票率の理由の一つともされております。その理由...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
06月06日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  前回に続きまして、まず認定の基準に関連して幾つかお聞きをいたします。  モデル事業の報告などを見ておりますと、その中で、幼保連携型について言いますと、幼稚園と保育所の施設が必ずしも一体でないものも含まれております。実施状況などを見ま...全文を見る
○井上哲士君 幼児の移動時の安全確保というのは本当に当然のことだと思うんですね。先日、参考人に来られました吉田正幸さんが書かれたものを読んでおりますと、モデル事業の中には幼稚園と保育所が二ないし三キロ離れているものもあったと、こういうふうに言われております。子供にとって二ないし三...全文を見る
○井上哲士君 年齢で施設が分かれる場合というお話でありましたけれども、しかし、それで言わば総合施設、幼保連携型としての一体的な運営とか効果と言われるものが果たしてあるんだろうかという、私はちょっと疑問に思いまして、やはり一体的に設置されているということをやっぱり基本にするべきでは...全文を見る
○井上哲士君 今のは改築したりするときの助成、支援のお話だったと思うんですが、そもそもそういうただ相談などにこたえる場所がおよそないというようなところで子育て支援事業が必須にされて、対応できるのかということがあるわけで、正にこの認定こども園の認定基準としてそういうスペースなどにつ...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、繰り返しになりますけれども、プライバシーなどが配慮され、いつでも受けれるような一定の施設の整備などを特に条件と国としてはする考えはないと、こういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 ちょっと繰り返しになりますが、そうすると、いわゆるプライバシーなどにも配慮した一定の施設などの確保も基本的な条件になってくるということで確認してよろしいでしょうか。
○井上哲士君 参考人質疑のときも、現状では職員室があるようなところでも電話が掛かってきたら余りプライバシーの配慮も十分にできないまま対応せざるを得ないというお話もあって、是非、この子育て支援を必須にする以上は、その辺の配慮といいますか、基準が必要だという声もあったわけで、私はこれ...全文を見る
○井上哲士君 そういうお話を聞きますと、今回、調理室について、三歳以上については必ずしも必置としない、外部搬入を認めるというのはやはりいかがなものかというふうに思うわけですね。三歳以上なら大丈夫だというのは、やはり子供の実態を見ない議論だと思うんです。  私、この間、愛知で保育...全文を見る
○井上哲士君 この間の質疑の中で、幼保連携型が一番望ましいんだと、こちらに誘導もしたいんだというお話がありました。  そうしますと、例えば調理室がないということで幼稚園型で出発したところが連携型になる上で、やはり調理室を設置しようというようなことになるところも出てきてほしいと思...全文を見る
○井上哲士君 是非、この調理室の問題は非常に大切だと思っておりますので、これがやっぱりきちっと設置されるということでお願いをしたいと思います。  次に、耐震化の問題をちょっとお聞きするんですが、まず現状の保育所や、それから無認可施設、いわゆる認可外施設、それから幼稚園、それぞれ...全文を見る
○井上哲士君 教育施設の耐震化という問題は当委員会でも随分議論になってきたわけですが、この耐震診断をいつまでに終え、耐震化を進めるのかということについては、どういう計画にそれぞれなっているでしょうか。
○井上哲士君 小学校などと比べましても、非常に長い時間いる施設なわけですし、子供にとっての安全ということでいいますと、私は保育所が特に時期の目標を持たないというのは是非改善をしていただきたいと思うんです。  それで、その際に、運動場の問題についてこれと関連してお聞きするんですが...全文を見る
○井上哲士君 移動上だけじゃなくて、一日のかなりの部分を過ごす場所としての安全という面からも考えていただきたいと思います。  最後に、やはりどの類型でも、希望する子供たちが経済的条件で保育を受けれたり受けれなかったりということがないようにしなくちゃいけないと私は思っております。...全文を見る
○井上哲士君 直接契約方式が本来的に持っている矛盾があると思いますけれども、しかし、その中でもやはり経済的理由で子供たちの保育や教育に格差が起こることがないように強く求めまして、質問を終わります。  ありがとうございました。
06月07日第164回国会 参議院 決算委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  二〇〇四年決算は、年金保険料の引上げなど、国民への負担増が行われた下での決算であります。小泉内閣の負担増はこれにとどまりません。(資料提示)私、挙げてみましたけれども、定率減税の半減、廃止から、年金、医療、介護、障害者福祉等々、合わせ...全文を見る
○井上哲士君 福岡で、この自立支援法の実施を前に、将来の生活を苦に、障害者を介護されていたところで親子の無理心中を図るという痛ましい事件があったわけですね。私は、本当に一刻も猶予ならない問題だと思います。  今、苦情があるのも事実だとおっしゃいました。二月の段階では制度が理解さ...全文を見る
○井上哲士君 いいです、いいです。時間ないですからいいです。  今、実態を含めて調査する必要については……
○井上哲士君 今、実態を含めて調査する必要があるということはお認めになりました。そして、私は、これだけ短い期間でも問題が噴出をしている。当時は期待をされた方も含めて、やってみたら大変だという実態があるわけです。国のいろんな負担の上限額などの軽減措置があったとしても、所得制限が厳し...全文を見る
○井上哲士君 今のような説明は法案審議のときにもうさんざん聞きました。現行サービス後退させないとか、限りなく応能負担に近いとか言ったわけですね。  私の地元の京都新聞が四月十八日に、「自立支援法「看板に偽り」早く正せ」と、こういう社説を掲げました。「障害者の自立を支援するはずの...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、やはり大本にある応益負担というものをやっぱり根本的に見直すべきだ、そのことを改めて求めまして、質問を終わります。
06月08日第164回国会 参議院 文教科学委員会 第17号
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○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律案に対し、反対の討論を行います。  反対する第一の理由は、認定こども園の施設設備や職員配置、教育・保育内容などが現行の幼稚園、保育所の国の基準を下回ることを許容するものだ...全文を見る
06月09日第164回国会 参議院 災害対策特別委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も五月二十九日、中越大震災の復興状況の視察に参加をさせていただきました。非常に関係者の皆さんの努力の中で復興が前進しているのを見たわけですが、同時に山古志の再建は、復興は始まったばっかりだという声もお聞きをいたしました。区長の皆さん...全文を見る
○井上哲士君 その中で、長岡市は山古志の集落の復興には、今二つの制度を挙げられましたけれども、防災集団移転の方ではなくて小規模住宅地区改良事業を活用するということになっております。朝からも議論ありましたが。  この事業が集落の維持、再生という面で、これ、どういう使い勝手の良さが...全文を見る
○井上哲士君 そういう特徴があって今回使われるわけですが、しかし、元々災害復興ではなくて住環境改善に使っていた制度だと思うんですね。ですから、朝からもありましたように、戸建て住宅もやはり特別な事由として是非これは認めていただきたいと私も要望しておきたいんですが、同時に、自治体の負...全文を見る
○井上哲士君 是非、今後の災害復興策にいろんなやはり教訓を生かしていただきたいと思います。  中越震災の現場でお聞きした要望で、災害で負傷した被災者の医療費の問題があります。国民健康保険の自己負担分は免除をされたわけですが、社会保険の場合は免除をされなかったと。特に重傷な方から...全文を見る
○井上哲士君 医療法案全体は、私ども負担が大きいということで反対でありますが、一部こういうプラス面もあるようであります。  法案見ますと、要件として、災害その他の厚生労働省令で定める特別の事情がある場合と、こういうふうになっているわけですが、社会保険の場合、働いている場所とそれ...全文を見る
○井上哲士君 被災をしたときというのはいろいろ手続なども困難が多いわけですので、是非使い勝手のいい方向等を考えていただきたいと思います。  中越大震災などのような大きな災害の場合に、国保での被災者の一部負担金を減免をした自治体に特別調整交付金の手当てがなされました。社会保険の場...全文を見る
○井上哲士君 阪神大震災のときなどはそういう手当てもされたかと思います。是非的確な対応をお願いをしたいと思います。  最後に、養鯉業のことについて私からもお聞きをいたします。  視察に行きまして、最後に養鯉業者の方から様々な御苦労なお話をお聞きをいたしました。正に、ニシキゴイ...全文を見る
○井上哲士君 よろしくお願いします。  終わります。
06月14日第164回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回の法案は、先ほど来お話がありますように、イラク派兵された自衛隊員の方の選挙権が保障されないということが直接のきっかけになっております。  私たちは、自衛隊のイラク派兵自体は憲法違反であり、反対をしておりますが、しかし派遣された自...全文を見る
○井上哲士君 できる限りすべての国民に選挙権を保障していくという点でいいますと、先日、在外投票制度についても一定の改善をする法案を本委員会でも可決をいたしました。  その際、在外投票の選挙期間を、それまでは投票日五日前だったのを六日前にむしろ繰り上げたわけですね。今回の制度では...全文を見る
○井上哲士君 やはり、今回の場合は自衛隊機なども活用されるということでそういうおそれがないのかもしれませんが、やはり、いささか普通の国民、在外投票と比べますと手厚くなっている。むしろ、そういうものをできるだけ権利を広げるべきだということも改めて申し上げたいと思います。  それか...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、投票管理者が必ず明示しなくちゃいけない情報など、そういうことの縛りは掛けることはないんでしょうか。
○井上哲士君 国内の場合は様々なメディア等を通じてたくさんの情報がありますし、公報なども届けられるということになっているわけですね。海外の場合はそういう点では非常に閉ざされたところがあるわけですから、私は相当それを配慮した運用が必要だと思います。そこを是非よろしくお願いしたいと思...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。
10月11日第165回国会 参議院 予算委員会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  安倍総理に北朝鮮の核実験の問題で質問をいたします。  日本共産党は、北朝鮮の核実験の問題で直ちに志位委員長の談話を発表いたしまして、国連安保理決議などの国際社会の意思を無視し、六か国協議や日朝平壌宣言などの国際的な取決めをじゅうりん...全文を見る
○井上哲士君 次に、韓国との首脳会談が行われました。盧武鉉大統領はこの首脳会談後の記者会見で、核実験に対する対応基調について日本の首相と意見が異なる点はなかったと、こういうふうに述べられたわけでありますが、韓国との間でもどういう提起をされ、どういう点で一致点を見たのか、お答えくだ...全文を見る
○井上哲士君 総理は、昨日の予算委、衆議院の答弁で、この日中韓三国の緊密な連携を重視をして対応をしていくと、こういう答弁がございました。この日中韓三国の連携を重視をしつつ、その上でやはり国際社会が一致結束して対応していくという点で、じゃ、国連ではどういう対応を日本としてはしている...全文を見る
○井上哲士君 こういう国連での対応、また六か国協議に参加をしている国々との対応という点でもう一つ重要な点は、外交的、平和的解決を貫くということだと思います。これは国際社会も望んでいることだと思うんですね。  米韓の首脳の電話会談で盧武鉉大統領は、冷静、戦略的に調整した対応に努め...全文を見る
○井上哲士君 韓国の韓明淑首相も、国連決議に関連をして、軍事政策を含めるべきではない、朝鮮半島で戦争があってはならないというふうに述べております。朝鮮半島での動乱とか戦争ということになりますと、同じ半島内の韓国はもとより、日本にも大変な被害ということが生じるわけでありまして、この...全文を見る
○井上哲士君 最後に、この問題解決していく上での日朝平壌宣言の位置付けについてお聞きをいたします。  この北朝鮮の核実験という現実の前に、もう六か国協議は限界だとか、平壌宣言は破綻したとか、制裁をもう強化するしかないと、こういう言わば制裁をどんどんエスカレートするような議論があ...全文を見る
○井上哲士君 国際社会が一致して結束して対応し、そして平和的、外交的な解決を図るために全力を尽くしていただきたい。強調しまして、質問を終わります。
10月26日第165回国会 参議院 文教科学委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  大臣には初めての質問になりますので、まず土台となるいわゆる歴史認識の問題についてお伺いをいたします。  今も日中韓三国の交流の大切さということがございました。このアジアとの本当の友好関係をつくっていく上でも、戦後の国際秩序の土台の上...全文を見る
○井上哲士君 河野談話には歴史教育などを通じて同じ過ちを決して繰り返さない決意ということも表明されておりますが、当然この内容も含めて受け継ぐということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 ところが、下村官房副長官が、八月の下旬でありますが、自虐史観に基づいた歴史教科書も官邸のチェックで改めさせると、こういう発言をしていたということが大きく報道をされたわけですね。今の法治国家という話、そして河野官房長官談話、近隣条項も含めて態度を引き継いでいくというこ...全文を見る
○井上哲士君 だから、その下村氏が、自虐史観に基づいた歴史教科書も官邸のチェックで改めさせると、こういうふうに言われていたわけですね。これは矛盾するんじゃないでしょうか。
○井上哲士君 そうすると、この下村氏が発言をしたようなことはあってはならないと、こういうことで確認をしてよろしいでしょうか。
○井上哲士君 官邸のチェックで教科書が変わるようなことは法治国家の下ではないんだということが先ほど来繰り返しお話がありました。  ただ、歴史教育の中で実際にこの従軍慰安婦の問題がどう取り上げてこられたのか。教科書からは記述がなくなったりするなど、実際は大きく後退をしているのでは...全文を見る
○井上哲士君 国としてはそういう公表ですが、都道府県の教育委員会、それから市町村の教育委員会での結果の取扱いはどのようにお考えでしょうか。
○井上哲士君 過度の競争と序列化をつくらないということでそういう抑制的な公表を求めているわけですが、一方、安倍総理の「美しい国へ」という本を読みますと、全国的な学力テストを実施し、その結果を公表すべきではないかと述べられた上で、この学力テストによって保護者に学校選択の指標を提供す...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、前大臣がいわゆる学校ごと、それから市町村ごとなどを公表すると弊害的な部分があると、こういうことも言われているわけですが、伊吹大臣も同じ考えだということでよろしいですか。
○井上哲士君 学校選択の指標になるような形で公表されることについてはあり得ないという御答弁だと私は受け止めました。  ただ、現実にはすべて幾つかの都道府県や市町村でこの学校ごとの結果が公表されております。そして、それがこの学校選択制と結び付くことによっていろんな問題を引き起こし...全文を見る
○井上哲士君 私は、いじめとか教員とのミスマッチとかいろんな問題があれば、弾力的に運用することで十分に可能だと思うんですね。  そういう中で学校選択制が進められてきましたが、従来の通学区域を残したものと、通学区域をもうなくしちゃって自由選択とかブロック選択という制度があると思い...全文を見る
○井上哲士君 通学区域をなくすやり方を取っているのはまだごく少数なわけですね。これはやっぱりいろんな懸念があるからだと思うんですが、文部科学省はこの三月に学校選択制等についての事例集というのを出されていますけれども、この中ではどういうデメリットを懸念されているんでしょうか。
○井上哲士君 今、大きくいえば二つの弊害、デメリットということがありました。実際、既に恐れていたことは起きていると思うんですね。  特に、まず地域とのつながりの問題について大臣に御見解を聞くんですが、子供たちが非常に遠くにある学校に行くケースも少なくありません。やっぱり居住地ご...全文を見る
○井上哲士君 私、言いたいのは、要するに、一方で地域での子供の成長を見守る環境整備を進めるという方向を出しながら、もう一方でそれとは逆行するようなことを打ち出すということになったときに、お互い打ち消し合うことにもなりますし、現場の混乱も招くと。私は、やっぱり今非常に、全国的な取組...全文を見る
○井上哲士君 私は、そういう力を地域と一緒につくっていこうという方向をやはり大臣のあいさつでも打ち出しているわけですから、その方向でやはりきちっとやるべきだということを申し上げているわけです。  もう一点、先ほどのデメリットということでいいますと、序列化という問題があります。東...全文を見る
○井上哲士君 痛い手術が命を奪うようなことになってはならないと思うんですね。  さっき言われましたように、学力テストについても、学校選択制も、いずれも過度の競争と序列化が懸念されるということ、それぞれ文部科学省自身が言ってきたことなんですね。それが一体にやられますと、一層これが...全文を見る
11月08日第165回国会 参議院 経済・産業・雇用に関する調査会 第1号
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○井上哲士君 共産党の井上哲士です。時間も限られていますので、雇用の問題に絞ってお聞きをいたします。  最近、いわゆるワーキングプアという問題が大変社会問題になっております。どんなにまじめに働いても十分な賃金が受け取れない、生活保護水準以下の賃金しか受け取れないということがマス...全文を見る
11月09日第165回国会 参議院 文教科学委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も、北海道滝川市のいじめ自殺問題の調査に参加をいたしました。小六の女の子、私も小六の女の子を持っておりますので、私が死んだら読んでほしいという遺書を残して自ら命を絶った、その女の子の笑顔の遺影を見て、そして御遺族の方からその悲しみ、...全文を見る
○井上哲士君 確かに平成十五年度に若干の数は増えているわけですね。しかし、この程度のことなんだろうかと私は思うんですね。  十一月の四日にNHKの教育テレビでいじめの特集番組をやっておりました。小学校五年生から中学校三年生までの三千人の子供がメールなどを使って声を番組で集めてい...全文を見る
○井上哲士君 正に今定義の問題を言われたわけですが、おっしゃるように、テレビ番組というところにネットで積極的に、などで返事をしたというのは特定の人たちなんですね。しかし、私はそんな大きな違いはないんじゃないかということを実は今朝の新聞を見て思ったわけです。  今朝、一斉に松本市...全文を見る
○井上哲士君 やっぱり、いじめは先生に分からないように行われるわけですね。多くの子供が、先生に言ったらもっとひどくなるとか、それから親に心配掛けられないと、大人に言わずに苦しんでいるわけでありまして、文科省に上がっているのはそういう言わばベールにかぶった数が積み重なってきているわ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、いじめられる側に問題がある場合もあるという御認識ということでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 私は明確に答えていただきたかったんですね。と申しますのは、十年前に文部科学省は調査研究会議でいじめ問題での報告を受けておられます。それに基づいて様々な通知、指導も行われていると思うんですが、その中で明確に、いじめられる子供にも原因があるという考え方は一掃しなければな...全文を見る
○井上哲士君 私は、そういう認識であると正にこの問題の解決の流れというのが分からなくなってくると思うんですね。結局、どっちもどっちという話になっていく。それでは解決しないから一掃しなければならないと。九五%、五%じゃないんです。一掃というのはゼロにしなくちゃいけないんです、そうい...全文を見る
○井上哲士君 時間ですから終わりますけれども、やはり私は今の答弁を聞いておりまして、今日のこういう事態が起きたことに、十年前にこういう指摘をしながら現場にも徹底していなかったし、文部省内にも果たして徹底されていたんだろうかという大変大きな疑念を持ちましたし、このことに今大きな問題...全文を見る
11月22日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、衆議院で与党の単独での採決が強行された、その上で送付されたことを厳しく批判をしたい。与党は審議が尽くされたと言いますけれども、国民は納得をしておりません。どの世論調査でも今度の国会で急いでやるべきじゃないというのが多数であります...全文を見る
○井上哲士君 直ちに解決にはつながらないということは認められました。そして、理念、原則を示すんだと言われました。しかし、私は現行法に十分にそれは示されていると思うんですね。第一条には、現行法ではこう書いてあります。教育は、人格の完成を目指し、平和的な国家及び社会の形成者として、真...全文を見る
○井上哲士君 人格の完成が普遍的なものだということは言われました。これをどうやって実現をするのか。一人一人の成長というのは様々でありまして、テストの点数だけで測られるものではありません。計算は遅いけれどもじっくり深く考えるのが得意という子供もいるし、論理立って考えるのはちょっと苦...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ言われました。  じゃ基本法を変えたらどうなるんだろうか。この改定後に進められる教育振興計画のトップには全国一斉学力テストがあります。総理は学校選択制の全国的展開も併せて主張をされているわけですが、既にこの学力テストと学校選択制が併せて行われている自治体で...全文を見る
○井上哲士君 しかし、現実には学校間のテストの競争があり、その中で予算の配分さえ変えようというような自治体が現れているわけですね。  しかも、それだけじゃないんですね。今、もうテストに追われまして、例えば運動会などの特別活動が廃止、縮小されるという事態が起きております。こうした...全文を見る
○井上哲士君 答弁されますけれども、実際にはそういうあるべきでないことが現に先行的に自治体で行われているわけですね。私は、これが全国的に行われますと、例えば、今未履修の問題というのは義務教育段階でも発覚をしております。長野などの五府県十九校で未履修があったと。香川などでは入試に不...全文を見る
11月27日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  政府の改定案の二条と、憲法十九条の思想、良心、内心の自由の関連についてお聞きをいたします。  第二条では、教育の目標として様々な徳目を掲げております。その中の一つに国を愛する態度があります。政府は、これは態度であって、内心の自由は侵...全文を見る
○井上哲士君 そういう使われ方をしたという歴史的事実があったことについてはお認めになりました。  東京都の学校で日の丸・君が代の指導にかかわる裁判があり、九月の東京地裁の判決はこう述べております。我が国において、日の丸・君が代は、明治時代以降、第二次世界大戦終了までの間、皇国思...全文を見る
○井上哲士君 国民の中にそういう抵抗感があるということがそのとおりだということもお認めになりました。少なくない国民の中にそういう日の丸・君が代への抵抗感があるということは、先ほど述べましたようなこの日の丸・君が代の過去の歴史に根拠があります。先ほど引用した東京地裁の判決では、国旗...全文を見る
○井上哲士君 その思想、良心の自由というのは当然児童生徒にも認められるべきだと思いますけれども、この点も確認しておきたいと思います。
○井上哲士君 これ、思想信条の自由というのは正に憲法十九条に掲げられた極めて重要な権利であるということは今もお認めになったわけですね。そうしますと、この日の丸・君が代への態度というのは、この独特の歴史からいって、憲法十九条が保障している思想、良心の自由にかかわる問題だということで...全文を見る
○井上哲士君 私、学校の指導のことを今お聞きしたんじゃないんですね。その結果として、子供が自らの意思で自分は歌いたくないと、いろんな例えば歴史的な経緯を自分も学習する中で、そういう考えを持った子供にこれを歌うことを強制することは内心の自由を侵すことになるのではないですかと、そのこ...全文を見る
○井上哲士君 確認しますけれども、仕方ないと言われましたけれども、そうであれば、その結果としてその児童生徒が自分は歌いたくないと、こういう考えを持った子供を無理やり歌わせると、歌うことを強いるということについては、これは内心の自由を侵すことになると認められますね。
○井上哲士君 これはかなり当時も議論をされた問題でありますが、これは例えば公明党の議員に対する当時の政府委員の答弁ですが、いろいろな指導を受けた後、しかし、やはり自分としては歌いたくないというような児童がいる場合に、無理強いしてこれを斉唱させることになりました場合には、やはりこの...全文を見る
○井上哲士君 当時の官房長官の答弁でありますから、そのとおりだとお認めになりました。ですから、生徒が自らの考えで起立しない、斉唱しないというのは、憲法十九条によって保護されているこれは基本的人権、大変強いものだということがはっきりしたと思うんですね。  ところが、実際にどういう...全文を見る
○井上哲士君 私が挙げたのは、これは町田の例でありまして、司法でやっているのは東京都のいわゆる一〇・二三通達の話なんですね。  当時、これも有馬文部科学大臣の答弁でありますが、長時間にわたって指導を繰り返すなど、児童生徒に精神的な苦痛を伴うような指導を行う、それからまた口をこじ...全文を見る
○井上哲士君 今紹介した当時の文部科学大臣の答弁、口をこじ開けてまで歌わす、これは許されないことであると、これについてはお認めになりますね。
○井上哲士君 先ほど来から強制することは駄目なんだということはありましたので、それは確認をしておきたいと思うんです。  そういう下で、今、私が重大だと思いますのは、学習指導要領の改訂作業が行われています。この中で、この君が代の扱いが変えられようとしている問題です。  文部科学...全文を見る
○井上哲士君 そうです。二枚物ですね。  二枚目は、これは九月二十九日の中教審の初等中等教育分科会の教育課程部会で配付をされたものですね。  現行学習指導要領を見ていただきますと、音楽の欄では、「国歌「君が代」は、いずれの学年においても指導すること。」、これしか書いてありませ...全文を見る
○井上哲士君 現行の学習指導要領を見ますと、例えば中学校の社会科の欄ですね。小学校も中学校もそうですが、国旗・国歌の意義、それらを相互に尊重することが国際的な儀礼であることを理解させる、それを尊重する態度と、こうなっているんです。国旗とか国歌というのはどういうものかということを理...全文を見る
○井上哲士君 判断したからこれでいきますと、それではもう遅いんです。現に、今検討されているから、これでいいのかということを私は申し上げておりますし、大臣の判断と言われるんであれば、これは私は変えるべきだと思うんですね。  例えば、先ほど紹介をいたしました、自分の考えとして君が代...全文を見る
○井上哲士君 決まった後に押し付けられるのは子供たちなんです。現にこれがやられるときにどう思うかということ当然じゃないですか、聞くのは。  目標にはやっぱり評価が伴うんです。美しいとか国を尊重するという心を持っているかどうかというのを、音楽の授業でどうやって評価するんですか。結...全文を見る
○井上哲士君 日本の国旗・国歌、他国の国旗・国歌、それを尊重するということをこれまで教えてきたというんですよ。そのこととこの心に踏み込むというのは全然違うんですね。要するに、国旗・国歌を尊重するのはマナーなんだと、国際的マナーなんだと、この場でも随分議論がありました。そのマナーを...全文を見る
○井上哲士君 何もそんなこと言ってないじゃないですか。憲法十九条に定められた思想、良心、内心の自由に、日の丸・君が代を歌いたくない人は歌わないということは、それはそういう権利なんだということは先ほど確認をいたしました。それを侵すような、それと矛盾をするような、歌を歌うことによって...全文を見る
○井上哲士君 違法なようなものは決めないんだというふうに言われました。私は、憲法に違反するような、歌を通して心を教え込むというようなことは絶対あってはならないと思います。  衆議院の中央公聴会で、上から徳目をとにかくこれしかないんだよと教え込むということは、これは教育でなく調教...全文を見る
○井上哲士君 私は、戦前の学校で、君が代を歌って教育勅語を何度も何度も暗唱させて、とにかく国に忠誠心を教え込むと、こういうことが本当に重なってくると思うんですね。憲法が保障している思想、良心の自由を侵すようなこういうやり方は間違いだと、それを定めた今回の改定案も廃案にするしかない...全文を見る
11月29日第165回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  ただいま議題となっています地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律改正案については、一九七一年から行われている制度であり、統一地方選挙は一定程度国民の選挙に対する意識を高めることも期待できるものですから賛成であ...全文を見る
○井上哲士君 透明性を確保し、国民の信頼を得られるようにと、こういうことでございました。  九月に総務大臣届出の政治団体について二〇〇五年の政治資金収支報告書が公表されました。そのときの幾つかの新聞の社説を私持っておりますが、ある新聞は、透明度を上げなくちゃ、こういう見出しであ...全文を見る
○井上哲士君 最初の答弁で、透明度の中で国民の信頼を得るというお話もありました。そして今、それぞれの判断は国民にゆだねられていると、こう言われたんですね。そのためには、正に透明でなくちゃいけないと思うんです。今紹介した賃料が要らない議員会館を主たる事務所として三千万から四千万円も...全文を見る
○井上哲士君 しかし、事務所の維持に通常必要とされる経常費に交通費が入るのかと疑問なんですね。しかも、ほかの政治活動費というのがちゃんとありまして、その中に組織活動とかというのが計上されるようになっているんです。ですから、その事務所費の中にこういうことがあるというのは、やっぱりど...全文を見る
○井上哲士君 最初にも答弁ありましたように、やはり政治資金をガラス張りにし、透明にするというのは、やっぱり国民の信頼を得るために本当に大事なことだと思うんですね。  そもそも、政治資金規正法の目的は、政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするため、こう述べた上で、...全文を見る
○井上哲士君 であれば、本当にやはりこの基本理念を文字どおり遂行するというためにも、今、例えば地方議会などでもいろんな政務調査費の公開や領収書添付などいろんな改革が進められております。私は、国会も、国会議員も一層の透明度を高めるということは必要でありますし、是非この十二条一項二号...全文を見る
11月30日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  教育基本法の改定の促進のために、教育改革のタウンミーティングを通じてやらせ質問が八会場中五会場で行われ、そして六会場で自治体職員や学校長などの動員が行われていたことが明らかになりました。やらせとサクラの中で世論誘導が行われていたと。こ...全文を見る
○井上哲士君 まあ子供たちはそれではとっても納得しないと私は思います。  そこで、伊吹大臣にお聞きをいたしますが、衆議院で、この八戸のタウンミーティングのやらせ質問が明らかになったときに随分議論がありました。そのときに、文部科学省が主役だったんじゃないか、こういう私どもの質問に...全文を見る
○井上哲士君 文部科学省が直接依頼をしていたものもある、関与があったことも今述べられました。  それで、私は、八戸の問題で広報室長が了解したと、こういう答弁があって、どうも腑に落ちないと思ったんです。そんな、広報室だけでこれができるんだろうかと思っておりました。そうすると、その...全文を見る
○井上哲士君 そういうのは国民の支持得られないと思うんですよ。  じゃ、どこが一体関与をしていたのかがどこまで調べられているんだろうかと私は思いますが、この岐阜県の教育委員会の資料では、当時の発言文書がなかったので改めて国から入手したと書いてありますけれども、これは岐阜県の教育...全文を見る
○井上哲士君 岐阜県の教育委員会に聞きますと、文部科学省の教育基本法改正プロジェクトチームから最近入手をしたと、こう答えているんですね。  お手元に表がありますけれども、教育基本法の担当部署というのは、二〇〇一年から教育改革官室、教育改革推進室、そして今の教育基本法改正プロジェ...全文を見る
○井上哲士君 銭谷さんですよ、銭谷さん。当時のことなんだから。当時のことなんだろう。
○井上哲士君 いや、当時、正に局長だったのが銭谷さんなんですから、かかわってないんならかかわってないとはっきり言っていただいたらいいんです。関与してなかったんですか、承知されなかったんですか、お答えください。
○井上哲士君 いや、あなたの記憶を聞いているんですね。局長まで行ってなかったと言われるんなら、そう言われたらいいんですよ。あなた自身が知っていたのかどうなのか、当時、それを答えてください、自分のことなんですから。
○井上哲士君 そう言いますけれども、例えば内閣府から理事会に資料が示されました。しかし、そこにあるのは内閣府を経由したメール、内閣府に残っている文書だけなんです。例えばそれじゃ、その真相解明やるというんであれば、岐阜の問題で文科省が岐阜の教育委員会に発言を依頼をした、その依頼をし...全文を見る
○井上哲士君 あのね、岐阜だけじゃないんです。文部科学省が直接出した松山に対する依頼文書とか、要するに文部科学省が直接発出したものは何も資料出てないんですよ。これでは真実解明なんかできないですよ。  そこで、私、まあ午後もありますから更に追及しますけれども、この岐阜の教育委員会...全文を見る
○井上哲士君 真相と責任の解明は正にこの法案審議の前提だということを改めて申し上げて、質問を終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  午前中に続きましてタウンミーティングの問題で質問をいたします。  まず、田中局長にお伺いをいたしますが、十一月十日の衆議院での特別委員会で、八戸のタウンミーティング問題が議論になりました。その際に、やらせ質問に関する質問についてこう...全文を見る
○井上哲士君 午前中の答弁で伊吹大臣が、教育改革官室、それから教育改革推進室の責任者は生涯学習局長であり、そして広報室長も当時の事務次官の指示によって実質的にここに併任をされたと、そして広報室長という別の資格で何かをやったんではなくて、中に入っているわけですと、こういうふうに答弁...全文を見る
○井上哲士君 つまり、当時の広報室長というのは生涯学習政策局長を責任するチームの一員であったということでありますね。ということは、あなたの責任の下でこのやらせ質問の依頼や質問案の作成が行われたと、こういうことになるんじゃないでしょうか。田中局長、局長。
○井上哲士君 そういうことを聞いているんじゃないんですよ。あの八戸のタウンミーティングが広報室長の承認で行われたとあなた答弁されているんですが、そのときのこのチームの責任者はあなただったと、この事実を私確認しているんですから、局長、答えてください。局長答えてください、事実なんだか...全文を見る
○井上哲士君 田中局長が責任者のときに広報室がそこにあり、やったということを今確認をいたしました。  私はなぜこれをお聞きをするのかといいますと、衆議院での答弁のときに、内閣府に連絡したのはだれかということを私たちが質問をして、生涯学習局じゃないのかと、こういうふうに声を掛けま...全文を見る
○井上哲士君 今、答弁で明らかになりましたように、八回目の八戸だけは広報室の担当でありましたけれども、一回目から五回目までは教育改革官室、そして教育改革推進室が窓口であったと、こういうことをお認めになりました。  そうなりますと、基本法作成の中枢がかかわっていたと、こういうこと...全文を見る
○井上哲士君 これらの部署が与党の教育基本法の改正に関する検討会の事務局的役割も担ってきたかと思うんですけれども、それ確認してもよろしいですか。
○井上哲士君 つまり、与党の検討会の事務局的な役割も担い、中教審も支え、そして法案作業もしてきた。この一連の教育基本法の担当部署がこのタウンミーティングの窓口になっていた。  しかも、私、午前中も言いましたけれども、一回目の岐阜のタウンミーティングというのは、正に文部科学省が直...全文を見る
○井上哲士君 それはないですよ。中教審だって何だって、実際上は文部科学省はいろんな資料を出しているじゃないですか。討論の取りまとめを出して、実際上、議論をリードをしているじゃないですか、何の審議会だって。それは私は全く納得いきません。  そして、今、そういうところにかかわってき...全文を見る
○井上哲士君 私、先ほど言いましたけれども、あの衆議院での答弁で、あえて生涯学習局の名前を出さずに、何か特定の全く関係ない部署にやらせていたと。全く責任逃れですよね。こういうことがあるんです。  そして、私は、それはなぜかといいますと、正に先ほど来言っておりますように、この教育...全文を見る
○井上哲士君 この法案が作られ、そしてタウンミーティングのやらせが行われてきたのは、大臣の御就任前のお話なんです。そのときに、現実に例えばいろんな審議会でも事務方がどういうまとめを出すのか、これで議論をリードをしていくということになっているというのは、もうだれでも知っていることで...全文を見る
○井上哲士君 内閣府は中間報告出したんですね。出したんですよ。なぜ文部科学省は出せないんですか。
○井上哲士君 私、午前中にも、この問題というのは法案審議の前提だということを申し上げました。  今の大臣の答弁からは、本当に事実と責任が解明されるんだろうかと私は非常に疑義に感じざるを得ません。  基本法の作成作業の中核にかかわってきた部隊が、部署がやらせにかかわっていたとい...全文を見る
12月01日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、本当に貴重な御意見をありがとうございます。  最初に、昨日もここで集中審議を行ったわけですが、今いじめや未履修の問題など様々な問題があります。私は、参議院の質疑の最初のときに総理に、こうした問題が基本法を変え...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、第二条にかかわって、成嶋参考人と馬居参考人にお聞きをいたします。  先ほど来、国を愛する心、それから態度ということの関係が議論になっておりました。私たちは、言わば内心の自由にかかわる徳目を法律に定めるということ自体が問題だと思っ...全文を見る
○井上哲士君 参考人の間でこの旭川学テ判決をどう見るのかが議論になっているわけでありますが、そこで小川参考人、世取山参考人、成嶋参考人、それぞれにお聞きをします。  まず小川参考人でありますけれども、あの学テ判決の趣旨が、学習指導要領の大綱的指針といいますか、これを認めているん...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、もう一点、成嶋参考人にお伺いしますが、第一条の問題です。  最初に申し上げましたように、人格の完成などという理念は引き継いでいるんだと。現実に言葉としては第一条に「人格の完成」が残っているわけでありますが、「必要な資質を備えた」という文言に置き換えられている...全文を見る
○井上哲士君 もう一点、じゃ、成嶋参考人にお聞きしますが、五条で義務教育の九年を、この年限をなくしております。これがどういうことをもたらすか、御意見をお伺いしたいと思います。
○井上哲士君 最後、山本参考人にお聞きをします。  参考人は、山口での教育改革フォーラムに参加をされております。今、教育改革タウンミーティングでのいわゆるやらせ質問が大変問題になっているわけでありますが、フォーラムに参加をされたわけですが、同様のところでこういうことが起きていた...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。終わります。
12月05日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  現行教育基本法の十条及び政府案の十六条について質問をいたします。  近代公教育制度の下では、義務教育学校の整備一つ取りましても、国家権力が教育に関与することは避けられないと思います。だとすれば、国家権力が教育にどこまで関与できるのか...全文を見る
○井上哲士君 中身についてはこれから議論をしたいと思うんですが、それは、しかし、最高裁判決の趣旨を踏まえた、つまり旭川の学テ判決の趣旨にのっとってという、このことを私は今確認をしているんです。
○井上哲士君 のっとったものか。その中身はまた議論します、中身は議論をしますから。細かく議論しますから。
○井上哲士君 正に旭川判決を読み上げて、これを踏まえたものだということだったと思います。  私は、今結論のお話をされたんですが、ここに至る憲法判断がどのように積み重ねられているのかということを私はまず確認をしたいと思うんです。  お手元に旭川の学テ判決の核心部分をそれぞれ配付...全文を見る
○井上哲士君 いや、私が質問しているのはそのことではないんですね。その話は後でやりますので。  要するに、今、先ほど最高裁判決を読みましたけれども、その二十六条の教育を受ける権利というのは、その教育を施す側の支配的機能ではなくて、子供の学習を受ける権利に対応しているんだというこ...全文を見る
○井上哲士君 この憲法判断というのは非常に重要なんですね。正に教育を施す側の支配的機能ではなくて、子供の学習権に対応しているんだと、これをこの判決は示した上で、次に、じゃ、学問の自由から教授する自由はどの程度認められているのかということについても判断をしております。  これは、...全文を見る
○井上哲士君 私たちはそういう主張はしていないんです。抑制的であるべきだという点は、今正に判決に書いてあるとおりだと認められました。  以上のように、最高裁判決というのは、教育を受ける権利というのは、教育を施す者の支配的権利ではなくて、子供の学習する権利に基づいているんだと。そ...全文を見る
○井上哲士君 三ページの左上ですね。そのポイントは、教育行政機関が法令に基づいて行政を行う場合に不当な支配に含まれないと解すべきかどうかというところですね。ここから後の文章が非常にややこしいので分かりにくいということで、私なりにまとめてみましたのが別途付いているこの表のわけです。...全文を見る
○井上哲士君 いや、そこは全然争っているんじゃないんですよ。ただ、違憲立法審査権というのはあるわけでありまして、先日も住基ネットの違憲判決が出た。そこを言っているんじゃなくて、要するに法律をそのまま執行するというのはどういう行政行為なのかということを、当局からでもいいですよ、答え...全文を見る
○井上哲士君 いや、僕はこの判決の文をそのまま分けてね。事実として確認はちょっと当局から答弁してもらえませんか。  要するに、法律をそのまま執行する行為とそれ以外の運用する行為というのは、それぞれどういうものがあるのかということを事務的に私は聞いているんですから、事務的に。ちょ...全文を見る
○井上哲士君 義務教育の国庫負担法に基づく国庫負担などは正にそのまま、今年は歳入が少ないから減らしますなんというのはできないわけですね。私、これに当たると思うんですが、これは不当な支配には含まれないというふうに判決では明確に言っております。  そして、それ以外の、当該法規規定が...全文を見る
○井上哲士君 例えば、地方教育委員会などが政令を解釈して発出する通知とか、こういうものがこれに含まれるというふうに考えてよろしいですか。
○井上哲士君 地方教育委員会などが発出する通知などがこのそれ以外の場合に当たり得るんだということでありました。  そして、最高裁判決は、この場合は不当な支配とならないように配慮しなければならない拘束を受けているというふうに判じまして、全体として、いわゆる法令に基づく教育行政機関...全文を見る
○井上哲士君 決して違うことを言っているんじゃないんです。確認をしているんですね。  午前中の答弁でも、この不当な支配というのはこの主体のいかんを問うところはないと、だから政府も当然ここに入るということを司法は言っていると。そして、国権の最高機関である国会が国民の意思であると。...全文を見る
○井上哲士君 それは、国がそうだということは、例えば地方の教育委員会の命令や指導などもそういうことになり得るということでいいですか。
○井上哲士君 国もあり得るということになれば、例えば地方の教育委員会等がそういう間違いを犯すこともあり得ると、これはよろしいですか。
○井上哲士君 地方教育委員会がそういう間違い、言わば不当な支配をやることも理論的にあり得るということだと認めたと思うんですね。
○井上哲士君 そうすると、正に最高裁判決というのは、そういう国の行政であっても地方教育行政がやるものであっても、それは不当な支配だということで訴えることがあるんだと、あり得るんだと、こういうことを判示しているわけですね。  ところが、じゃ政府の改正案の十六条がそれを踏まえている...全文を見る
○井上哲士君 それは、小坂さんがそう思っているって大問題ですよ、それ。これ、この法案の核心部分の解釈なんですよ。それが、前の大臣はそう思っているけど私は知らないじゃ、それは通用しませんよ。  いいですか。法案、法律を変えることによって不当な支配ではないということになったと、こう...全文を見る
○井上哲士君 私は、正にこの法案の核心部分が大臣によって答弁が違うということ自体、これは正に法案の審議が全く尽くされていないということを示していると思いますし、しかし、大臣が今日の中で、こうした国や地方の教育行政についても、それはそういうものとして争訟などの対象になり得るんだとい...全文を見る
12月07日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は四人の参考人の皆さん、大変急なお願いにもかかわらず、本当に貴重な意見をいただきましてありがとうございます。  私ども、昨日も地方公聴会をやりまして、この間、様々な御意見を承ってまいりました。ただ、こうしてテーマを絞って参考人質...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、藤原参考人と中嶋参考人にお聞きをいたします。  藤原参考人は著書の中で、区と都の教育委員会から提出を求められる調査や管理上の文書が公式なものだけで年間百五十点を超える、この書類と判この提出事務のリストラが何よりの教育改革の優先事...全文を見る
○井上哲士君 もう一点中嶋参考人にお聞きしますが、今のともかかわるんですが、犬山市は来年予定されている全国一斉学力テストへの不参加を表明をされていると思います。政府などは学力の到達、実態を調べて学力向上等につなげるんだと、こういうことで言われているわけですが、やはり犬山市としては...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず最初に、教育再生会議が十一月の二十九日にまとめたいじめ問題の緊急提言について官房長官にお聞きをいたします。  この提言によりますと、学校は、問題を起こす子供に対して指導、懲戒の基準を明確にし、毅然とした対応を取る、それから、教育...全文を見る
○井上哲士君 今あった社会の様々な問題が子供たちに反映をしている、事実だと思います。  もう一方、やはり学校と教育の在り方全体というものを見る必要があるのではないかと思うんです。このいじめを生む素地となっている問題に子供たちが様々なストレスにさらされているということを私たち指摘...全文を見る
○井上哲士君 私どもの党の主張ということで言われましたが、私が聞きましたのは、国連が教育制度の過度に競争的な性格がこういうことを及ぼしていることについての見解をお聞きしたんです。  これはいろんなところで実は指摘もされておりまして、昨日の新聞などで一斉に報道されておりましたけれ...全文を見る
○井上哲士君 イギリスの中ではこういう競争教育についての見直しの動きが強まっていることは先日もこの委員会で議論になりました。ただ一方で、むしろ家庭にも厳罰主義を持ち込もうという動きもあるんですね。ジョンソン教育相は、家庭にも厳罰主義を導入をするように強調して、いじめをやめるように...全文を見る
○井上哲士君 今、今後検討されているものです。
○井上哲士君 家庭の。
○井上哲士君 ただ、安倍総理はこのイギリスのやり方について様々書かれております。あの「美しい国へ」では次のように書いているんですね。  ブレア政権は二〇〇五年五月の総選挙に勝って三期目に入ったが、その後、政権の大きな柱としてリスペクト・アクション・プランを発表した。教育や子育て...全文を見る
○井上哲士君 過去に総裁選挙の公約だと言って、例えば靖国の公式参拝を行ったり、そして非常に郵政で強引にやった総理を私たちは知っていますから、こういう懸念があるんです。  なぜ懸念が生まれるかには、それだけじゃありませんで、今回の基本法の第十条で「父母その他の保護者は、子の教育に...全文を見る
○井上哲士君 犯罪及び秩序違反法、今いわゆる子育て命令法というような言い方もされておりますが、これは不登校や遅刻も対象になって、保護者が刑罰の対象になります。  例えば、娘の無許可欠席で六十日間の実刑を宣告され投獄されたという例もあります。これは刑期は二週間に短縮されて釈放され...全文を見る
○井上哲士君 親の虐待とか、これは正に今の日本の国内で罰されるわけですね。私が問題にしていますのは、先ほど言っていますように、不登校とか遅刻と、要するに子供がやったことがそれは親の責任だということで一律に罰するようなことはあってはならないと思うし、そういう下位法は作らないんだとい...全文を見る
○井上哲士君 私は、逆に危ないと思っているから質問しているんですよ。  先ほども言いましたように、同じような、この保護者の第一義的責任という文言があります。そして、総理も書いておられる。そして、総理が教育再生会議の担当に指名された山谷えり子さんは、これは平成十六年の十一月二十四...全文を見る
○井上哲士君 いや、関係ないようなものを今官邸でやっているんですか。いや、そんないい加減なものを国民の税金で内閣府に設置してやるというのは、これは私、問題発言だと思いますよ。  現実に、しかし私たちが国会で議論する間にも内閣府でああいうものがやられて、そして例えばいじめの緊急提...全文を見る
○井上哲士君 多数をもって強行採決をするような与党がある下で私たちはこういう国会があるわけですから、こういう懸念があるからこそ私は質問をしているんです。  改めて確認をしますけれども、例えば衆議院の前大臣の答弁では、そういう個々の家庭における具体的な教育内容等について規定するも...全文を見る
○井上哲士君 先ほどから言っておりますように、確かに法律として出てくるものがあります。同時に、様々な、先日もやりましたけれども、裁量行政として国会にかからずに行える様々なことがあるんですね。先ほど、一番最初に申し上げましたように、例えばそういう懲戒基準などというものは、私ども国会...全文を見る
○井上哲士君 そういう様々な形での家庭への支援こそ必要だと思いますが、法案は全体としてやはり命令的な条文が前面に出ていると思います。  やはり家庭教育に困難を押し付けて命令するようなやり方は絶対すべきではありませんし、現行教育基本法の制定に携わった田中耕太郎氏はこう書いておりま...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、公述人の皆さん、急なお願いの中、大変貴重な御意見をいただきましてありがとうございます。  まず、岡本公述人と松永公述人にお聞きをいたします。  教育基本法を変えること、政府案に賛成だというお立場から御意見がございました。そ...全文を見る
○井上哲士君 私聞きたかったのは、足らざる部分を足したいという御意見はよく分かるんですが、要するに、今のここは変えなくちゃいけないと、この部分はどこなのかということをそれぞれにお聞きしたいということなんです。もう一回お願いします。
○井上哲士君 どうもありがとうございました。  嶺井公述人にお聞きするんですが、時間の関係もあったんでしょうか、十六条の部分については特に議論もされていますということでお述べにならなかったと思うんですが、この点の嶺井公述人のもう少し詳しい御意見をお聞きしたいと思います。
○井上哲士君 次に、粕谷公述人にお伺いしますが、現場のいろんな思いもあったかと思うんですが、少し教職員評価の問題で十分にお話ができなかったのではないかと思っております。せっかくのアンケートなども出ておりますので、是非これについてもう少し詳しくお話をいただきたいと思います。
○井上哲士君 私たちも、教職員の皆さんが指導力をより向上さしていく様々な自主的研修など必要だと思っておりますし、これは多くの国民、父母の願いだと思うんですが、必ずしも評価制度を受けている皆さんからはそれに資するものでないというお答えがあったということなんですが。  そこで、嶺井...全文を見る
○井上哲士君 高校の未履修問題の中で、学習指導要領の問題というのが改めてクローズアップをされました。大学の受験の数を追うだけに未履修問題が起きたというのは大変私は問題だと思っておりますが、一方で学習指導要領の現場での在り方ということもまた問い掛けたと思うんですね。私たちも大綱的な...全文を見る
○井上哲士君 嶺井公述人にも同じ問題についてお聞きしたいと思います。
○井上哲士君 岡本公述人は私学ですので、学習指導要領の扱い、また違うところがあると思うんですが、御意見があればお願いしたいと思います。
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
12月11日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、急なお願いで、しかも地方は十二月議会の最中だと思いますけれども、大変ありがとうございます。非常に貴重な御意見をいただきました。今後の当委員会の質疑でもしっかり深めていきたいと思っております。  最初に、教育委...全文を見る
○井上哲士君 国の役割といいますと、これも先ほどのお話にもありましたように、とりわけ義務教育の無償化という観点からの財源的な保障ということは大変大きな役割かと思いますが、この間、義務教育費の国庫負担制度の削減ということもございましたし、さかのぼりますと、例えば教材費の一般財源化、...全文を見る
○井上哲士君 続いて、先ほど来少し議論になっています学校選択制について濱野参考人と加戸参考人から御意見をお聞きしたいと思います。  品川の学校選択制については、この間、テレビ番組などでも様々な角度から報道もされております。保護者などの選択ができるという言わばメリットと、同時に、...全文を見る
○井上哲士君 もう一点、同様のことで濱野参考人にお聞きするんですが、学力テストが学校選択制とセットで行われるということでありまして、このやっぱり学力テストの結果が学校選択とリンクすることによるデメリットということもまた語られております。  どうしても学校間の競争になって、いわゆ...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、加戸参考人にお聞きしますけれども、この学校選択制については、例えばいじめなどでその学校にはもう行きづらいというときに、ある程度柔軟にするというようなことは既に制度としては行われているわけですが、いわゆる通学区そのものをなくすようなやり方というものは、これは地域...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、いじめ対策にかかわってお聞きをいたします。  今度の教育基本法の政府案の中ですと、今後の基本計画の中で、例えばいじめをなくすための数値目標というのも出てまいります。この間、教育委員会がいじめの事態をなかなか公表をきちっとしなかっ...全文を見る
○井上哲士君 じゃもう一点、学習指導要領に関連してお聞きをいたします。  加戸参考人からも最初のお話で、学習指導要領というものはもっと運用の幅を持った規定にするべきだと、こういうお話がございました。その一つとして、履修時間などはもう少し幅を持ったらということもあったわけですが、...全文を見る
○井上哲士君 どうもありがとうございました。今後の徹底審議の参考にさしていただきます。  どうもありがとうございました。
12月13日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日、タウンミーティングの最終報告書が出されました。やらせ質問に加えてサクラの動員など、国民の声を聴くと言いながら、実は世論の捏造が行われていたということが明らかになりました。しかし、文部科学省が広く国民の声を聴くと言っていたのはこれ...全文を見る
○井上哲士君 全体として不適当なことはなかったという認識ですか。
○井上哲士君 じゃ、お聞きしますけれども、私どもはこの改革フォーラムが開催された各都道府県の教育委員会にお聞きをいたしました。やらせ、サクラについて聞き取り調査をしましたが、例えば回答があった中で、二〇〇三年五月に開催された山口県と熊本県、ここではサクラの組織が行われたことが明ら...全文を見る
○井上哲士君 端的に。
○井上哲士君 それがサクラなんですよ。今日のタウンミーティングの報告書でも、一般公募の趣旨にかんがみると、公平性、透明性の観点から問題のある運営方法だったと、こういう動員するのが、こう言っているのに、あなたはそれね、問題ない、不適当なことはなかったという認識ですからね、全く反省し...全文を見る
○井上哲士君 簡潔に。
○井上哲士君 そんなこと、おかしいでしょう。  今も言われましたように、この香川と石川の会場は一般公募していないんですね。そして、来ているのは教育委員会の関係者だけですよ。  ところが、その中で当てて質問をした人を私たち調べましたら、小学校の校長先生でした。石川の方の質問者は...全文を見る
○井上哲士君 質問に答えていない。(発言する者あり)
○井上哲士君 だから、事実関係を聞いている。
○井上哲士君 さっきも言いましたけれども、今日の報告書でそういうやり方は問題のある運営方法だったと言っているんですよ。ところが、局長は不適当なことはなかったと言っているから、おかしいと言っている。そして、いいですか。(発言する者あり)それは違いますよ。いいですか。この間、大臣は繰...全文を見る
○井上哲士君 それが適切な答弁。
○井上哲士君 それは違いますよ。
○井上哲士君 いいですか、今日のタウンミーティングのあれでも、一般公募の趣旨に、こういうやり方は問題のある運営方法だと言っているんですよ。いいですか。そして、いいですか、小坂文部大臣、当時の文部大臣、全国各地で教育改革フォーラムあるいは教育改革タウンミーティングなどを開催いたしま...全文を見る
○井上哲士君 大臣の答弁は、国民の意見を聴く機会を設けてきたと言っているんです。大臣の答弁と違うじゃないですか。こんなことだったら、質疑できませんよ。おかしいじゃないですか。
○井上哲士君 ですから、じゃ、もう一回答えてください。  ほかの施設では一般の人が来ているのに、この会場だけ、ほかは全部やったのに何で石川と香川だけは一般公募ができなかったのか。狭かったらですね、そういうことによって一般の人が来れないようなやり方は問題だと言っているんです、今日...全文を見る
○井上哲士君 ビデオで見ていますけれども、十分に広い会場があって、そして空席もあったんです。そんなうそ言ったら駄目だ。ほかのところは来ているんだから、一般の人が。なぜこんなことができないんですか。なぜここで一般公募ができなかったのか、ちゃんと、きちっとした答弁してください。
○井上哲士君 結局、当時のことをかばうだけなんですよ。  ほかではやっていないんですか、一般公募。答えてください。
○井上哲士君 これ、大臣、結局こうやって責任逃れをするんです。そして、あなたは、タウンミーティングについては、当時の人に聞いたらこれは真実が分からないかもしれないということで、現在そのラインに乗ってない総括審議官に、トップにして調査をさせると言いました。これ、しかし、結局同じこと...全文を見る
○井上哲士君 これは小坂大臣が繰り返し答弁しているんです、横並びにして。これが法案提出の根拠だと言っているんです。それを、今になってまた違うことを言うのは本当に問題ですよ。  では、もう一つ言いますが、問題はこれにとどまりません。  この教育改革フォーラムの中で一番大規模に行...全文を見る
○井上哲士君 あのね、一千百万で、三十二万の値引きされていますけど、そんな話しちゃ駄目ですよ。今精査したと言いましたけれども、私は、栃木や岡山の見積り見ていますけれども、このときはディレクターは一人二万五千円なんです。アシスタントディレクターは一人二万円なんです。このときだけ物す...全文を見る
○井上哲士君 私はこの協会の役員を見て驚きましたけれども、設立当時の理事長は元文部事務次官であります。以来、この元生涯学習局長始めこの協会の役員には別の文部科学事務次官、この方は元生涯学習担当の審議官、元広島大学の事務局長など、文部科学省のOBが次々と天下りしているんですね。 ...全文を見る
○井上哲士君 それも適切だとお考えなんですか。不適当なことはないとお考えですか。
○井上哲士君 その結果、非常に高い単価になっていることも問題ないとおっしゃるんですか。国民の税金ですよ。
○井上哲士君 さっき、あなた、精査したと言ったじゃないですか、それぞれを。精査をしてみたら、例えばディレクターなどが大変相場よりも高いことになっているんです。そして、三会場結ぶぐらいだったらいろんな業者できるんですよ。エル・ネット流すと言いますけれども、そんなものはビデオで流した...全文を見る
○井上哲士君 はっきり示しているじゃない。
○井上哲士君 東京で見ていた人は、石川会場も香川会場も教育委員会の関係者ばっかり来ているなんてだれも思っていないんです。どこも全部一般公募があると思って、そこで発言をしたから、ああ、国民の声を聴いていると思ったら、実はそれは動員された人だと。こういうやり方がおかしいということを今...全文を見る
12月14日第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  政府案が国会に提出されてから七か月半がたち、審議を重ねてまいりました。しかし、最近の世論調査を見ましても、今国会での成立にこだわるべきでないと、徹底審議をしろというのがやはり圧倒的多数であります。しかも、昨日、この特別委員会で参考人や...全文を見る
○井上哲士君 法案の提出者としての前提が問われていると言ったんです。私は、今の答弁を聞いて子供たちは、ああ、ずるをやっても数と力で押し切ったら許されるんだなと思うに違いないと、本当に残念に思いました。  法案をめぐる国民の疑問というのは、国家権力や教育行政が教育への介入を強める...全文を見る
○井上哲士君 子供の成長のためにあると言われました。当然だと思うんですね。そうであれば、どういう教育が求められるのかと。私は、教育者と子供の人格的接触を通じて行われるのが教育だと思います。  ですから、子供の個性に応じて行われるべきものであって、やはりそこは自由や自主性がなくち...全文を見る
○井上哲士君 国の管理統制にはならないと言われました。しかし、政府案を通せばどうなるかと。  総理の答弁でいいますと、この法案によって、基本法を変えることによって、法律にのっとって行われる教育行政においては、これは不当な支配にならないんだと、こういうふうに答弁をされました。しか...全文を見る
○井上哲士君 教育行政が誤りを犯すことはないのかと聞いているんですから、答えてください。総理、総理、総理、総理に。
○井上哲士君 総理に聞いてんだから。
○井上哲士君 子供たちには学ぶ時間というのは一回しかないんです。それを行政が誤ったからそれは司法だ司法だといって、その間に受けた教育は一体どうなるのかと、これが問われているんですよ。結局、私は、行政が我が物顔で教育に指図するような、そういうものになるというおそれをやはり抱かざるを...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  午前中の質疑で総理は、国民の多数が慎重審議を求めているということに対して、中教審で議論してきたとか衆議院で百時間などなど、いろいろ言われました。ところが、その中の答弁、何度も今日繰り返されましたけれども、タウンミーティングという言葉も...全文を見る
○井上哲士君 小坂大臣はそんなことは、補助的なんて言っていませんよ。何度もかんどもこの教育改革フォーラムとタウンミーティングで国民の声を聴いたから出したんだと、何遍も言っているんですよ。それを今になってそれは補助的だなんて、それは正に国民だましだと私は言わざるを得ないんです。 ...全文を見る
○井上哲士君 だから、世論誘導の疑念があるという指摘を受け止めていると、こういうことでよろしいんですか。
○井上哲士君 これは、内閣府が出した調査報告書にこういう指摘があるから、この立場に立つのかということを私は聞いているんですよ。  私は、昨日も教育改革フォーラムの問題を聞きましたけれども、あれだけのいろんな問題がありながら、独自に調査もしようとしないと。そして、先ほど来の議論の...全文を見る
○井上哲士君 私が聞いたのは、教育基本法以外の文部科学省が提案する法案は一々こういうふうに新憲法草案とすり合わせをしているんです、当たり前だと言われたから、それを聞いているんです。
○井上哲士君 つまり、ほかはやってないということで確認してよろしいですか。
○井上哲士君 じゃ、チェックしたときに、自民党の新憲法草案とはそごをしたらどうするんですか。
○井上哲士君 正に憲法に準ずる法案を、今の憲法とは全く違う自民党の新憲法草案とすり合わせようとしたことが大問題なんですね。  じゃ、聞きましょう、具体的に。自民党の憲法草案の第十二条の「国民の責務」はこう書いています。「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力に...全文を見る
○井上哲士君 それじゃ、なぜ公益の福祉という、今の憲法にあって広く使われてきた、そして裁判の中でも人権相互の衝突調整機能として使われてきた概念なんですよ。それを何でわざわざ公益及び公の秩序に変える必要があるんですか。
○井上哲士君 いや、わざわざ公共の福祉というのは、先ほども申し上げました、裁判の中でもずっと積み重ねられてきた概念があるわけですよ。それを公益及び公の秩序、これに言い換える。結局、秩序に反するようなやり方は許さないということで、正に、言わば権力からの個人の権利を守る今までの規範と...全文を見る
○井上哲士君 それは全く問題ですよ。再三言ってきましたけれども、正に個人の尊厳が、自民党の新憲法草案のいわゆる正に公益及び公の秩序に反しないように、こういう制限が付いたようなものになったら、正に自由な営みとしての教育という問題に大変なことになると。  私は、正にこういうものとす...全文を見る
12月14日第165回国会 参議院 文教科学委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、罰則の強化に関して、大臣にお聞きします。  文化芸術活動は、表現の自由や思想、良心の自由、とりわけ内心の自由が保障された下でこそ発展をするものだと思います。著作権は、思想又は感情を創作的に表現したものだけに、刑事罰の在り方とい...全文を見る
○井上哲士君 保護しなくちゃいけないのは当然のことなんですね。ただ、今言われましたけれども、特許権というのはやはり登録を必要とするわけでありまして、著作物の場合は創作した瞬間に発生するという点で私はかなり違うと思います。ですから、諸外国でも同一に扱っていないわけでありますし、個人...全文を見る
○井上哲士君 幾つかの国、言われましたが、例えばドイツやイタリアなどは三年以下の自由刑ないし禁錮刑ということになっておりますし、いずれにしても、何が著作権の侵害に当たるかというのは非常に裁判でもかなり難しく争われるケースが多いわけで、私は、やっぱり刑事罰の適用は抑制的であり、民事...全文を見る
○井上哲士君 今挙げられたものは公正な利用からいって必要なものだと思うんですが、今回はIPマルチキャスト放送による放送の同時再送信が本年末に開始される予定だということが理由なわけですね。これ、いわゆる地デジ放送二〇一一年完全実施のための補完策ということでありますが、文化庁としてこ...全文を見る
○井上哲士君 具体的に本年末に開始される予定ということは挙げられなかったわけですね。  そうであれば、二〇一一年の地デジの完全実施のために無理やり行うような、しかもこういう窮屈な日程でというのは、私は大変疑問でありますし、実演家やレコード製作者の権利者も、集中管理事業を開始をし...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、反対の討論を行います。  本法律案では、著作権侵害に対する個人罰則を強化しています。しかし、本来、著作権侵害に対しては、侵害者に対する差止め請求など民事上の請求権を行使することで、その侵害行為の停止、予防と被害回復を図ることができる性格...全文を見る