井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2008年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月08日第168回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日、午前中も参考人質疑が行われましたけれども、防衛利権の疑惑はとどまることを知りません。  午前中も質問がありましたが、年末の報道によりますと、山田洋行がGEやノースロップ・グラマンの代理店契約を守るために、政界工作資金として秋山...全文を見る
○井上哲士君 内部文書が作られたのが一昨年の十月ごろと言われているわけでありまして、あえて虚偽のものを当時作る必要性は私はなかったと思いますし、今朝の秋山氏の発言を聞いておりましても、極めて疑惑は私はむしろ深まっていると思います。  それで、これは防衛省としてきちっと調べるべき...全文を見る
○井上哲士君 具体的に聞きたいんですが、この山田洋行ないしはその子会社によるゴラン高原でのPKOに関する契約の実績、件数及び金額、これはどうなっているでしょうか。
○井上哲士君 そのうち、随意契約の割合それから見積書の有無は、この契約件数のうちどうなっているでしょうか。
○井上哲士君 この六百九十一件の契約実績については一覧表で契約ベースでいただきました。生活物資ですから、だしのもとなど食料品も含めて大変細かい契約はされております。  ただ、私、先日も、山田洋行が契約をしたイラクでの装備品の問題で、見積書もない随意契約が行われているということで...全文を見る
○井上哲士君 結局、外国での契約のためということで随意契約になり、ほとんど見積書も取られてないということを、私は、山田洋行なりヤマダインターナショナルなりが悪用をしてこういうことが行われていたんじゃないか、それが裏金に回っていたんじゃないかと。やはり具体的なこういう問題が出ている...全文を見る
○井上哲士君 これやはり久間氏本人から真相を発言をしていただく必要があると思います。真相解明のために、改めて久間氏の証人喚問を求めたいと思います。お取り計らいをお願いいたします。
○井上哲士君 終わります。
01月10日第168回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。アメリカが始めた対テロ戦争について質問をいたします。  九・一一テロ事件を受けまして、アメリカが開始したこの戦争は既に七年目に入りました。アメリカはアフガニスタンに派遣し、アルカイダとタリバンを掃討するために空爆や特殊作戦などの軍事力によ...全文を見る
○井上哲士君 日本政府にもよく分からない問題ということなのかなと思うんですが、結局そうしますと、アメリカがテロの脅威はなくなったと判断をできるまでこの対テロ戦争は続けると、こういうことになるということでしょうか。
○井上哲士君 アメリカ、アメリカ。
○井上哲士君 アメリカに対して日本が自主的に判断をしているように我々には見えないわけであります。  そこで、アメリカが標的とするビンラディンは一向に捕まらない、タリバンも勢力を盛り返したと言われております。そこで、アメリカがこういうタリバンやアルカイダを撲滅をするために必要と判...全文を見る
○井上哲士君 なぜ私が聞くかといいますと、今アメリカではこの戦争を新たな方向に拡大しようという議論があります。いわゆるパキスタン領内への攻撃の発言が相次いでいるわけですね。  この六日付けのニューヨーク・タイムズでもパキスタン国内の部族地域で作戦強化を検討しているということが報...全文を見る
○井上哲士君 この間、アメリカは繰り返しいろんなことを表明をしております。例えば、去年の七月にアメリカのタウンゼント大統領補佐官は、アルカイダがパキスタンに拠点を設けている問題でアメリカは軍事行動に出るのかと聞かれた際に、どのような手段も排除していないというふうに言って領内攻撃の...全文を見る
○井上哲士君 一般論と言われました。現実にはいろんな発言がアメリカの国会の中でも行われているわけですね。  先ほど紹介したこの上院の委員会で、国境を越えて追撃を行う場合に我々はパキスタン政府の承認を得なければならないのかという議員の質問に対しまして、ルート中将は答えはノーだと明...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたように、アフガン国内での武力を使う場合はアフガニスタン政府の同意が必要だと。しかし、それを追撃しているうちにパキスタンに入ったらこれは同意は必要なくなるということであれば、正に御都合主義ということになるわけでありまして、正に主権の侵害ということになる...全文を見る
○井上哲士君 正に、一般論でなく具体的な事件が起きているわけでありまして、私はやはりこういうような対テロ戦争と言えばどんな無法もあっても許されるようなやり方がアフガンの国内でも様々な怒りを呼び、その結果、やはり選挙で選ばれたカルザイ政権の基盤さえ危うくしていると思います。こういう...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私たちは、この新テロ特措法案は、アメリカの対テロ戦争に加担をし、インド洋に海上自衛隊を派遣してアフガンでの掃討作戦を行っているアメリカ等への給油を行う憲法違反の法案として廃案を求めてまいりました。戦争でテロをなくせません。テロの根絶に...全文を見る
○井上哲士君 総理は就任以来、国民の目線でということを言われていましたけれども、今の答弁から私は国民の目線というのを感じることができないんですね。どの世論調査もやはり共通してこういうことが出ているというのは大変重要だと思うんです。  この間、むしろテロが各国で増えております。や...全文を見る
○井上哲士君 私は、現にこういう国民の反対の声がむしろ広がっている、こういう状況がある中で、実際に総理自身が就任して直ちにアメリカに行ってブッシュ大統領に約束をしてこられた、そのことを優先させているんじゃないかということを、その政治姿勢を申し上げているんです。  そして、じゃ政...全文を見る
○井上哲士君 私は、今アフガンの中での和解の一番の桎梏は、現実にやはりアメリカなどがタリバン全体を掃討の対象にした様々な空爆などを現に進めている、和解すると言いながら一方でそういうことを行っていると、これが一番の問題だと思うんですね。むしろ、今一番肝心なことは、こういう和平のプロ...全文を見る
○井上哲士君 軍事掃討作戦中心の今の在り方をあくまでも擁護される答弁だったと思うんですね。  しかし、アフガンでそういう上院の決議が上がったにもかかわらず、ブッシュ政権もこの掃討作戦中心のアフガン戦略を変えようとしておりません。そして、NATOにはもっと軍事力を増強しなさいとい...全文を見る
○井上哲士君 総理、総理お願いします、総理。外務大臣は一遍委員会で聞きましたから、総理。外務大臣は……。
○井上哲士君 私は、既に派兵をしている国の中でも様々な見直しの議論が出てきているということを申し上げました。そういう中で、日本が国民の世論でいったん引き揚げたものをもう一回出すということを今やるということはやるべきでないと思うんです。  しかも、これはアメリカの国内でも様々な変...全文を見る
○井上哲士君 その国民世論が、先ほど示しましたように反対が多数でありますし、派遣国でも様々な見直し、戦略見直しの声が広がっている、アメリカの国内でもブッシュ政権のやり方はこれでいいのかという声が広がっている。にもかかわらず、これをやろうとするのを、これを私は追随と言っておりますし...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の新テロ特措法案に反対、民主党対案にも反対の討論を行います。  新テロ特措法は、海上自衛隊をインド洋に派遣し、アメリカの報復戦争支援を再開するものであり、断じて許されません。政府は自衛隊による補給は海上阻止活動に限定すると言って...全文を見る
02月28日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、いまだ行方が分かりません清徳丸乗組員と御家族に心からお見舞いを申し上げます。  昨日、「あたご」の艦長が初めて謝罪を公の場でいたしました。そして記者会見もされているわけですが、その場で、あの海域で漁船が多いと理解していなかった...全文を見る
○井上哲士君 あのテレビでも発言が流れておりましたけれども、漁船が多いとは理解していなかったのは問題だとはっきり言われているんですね。ですから、もしそういう海域だという認識をすれば、そのためのいろんな回避義務なりを負うという責任が出てくるわけです。それを認識がなかったと言われるこ...全文を見る
○井上哲士君 私が申し上げたのは、まさに責任にかかわる問題でこういう発言がされたのはいかがかということを申し上げました。  それで、先ほど来問題になっております当日の航海長の事情聴取にかかわってお聞きをいたします。  昨日の増田事務次官の会見を見ておりますと、なぜこの聴取が大...全文を見る
○井上哲士君 この聴取の際、航海長は何らかの航行に関する資料などは持参をされているんでしょうか。
○井上哲士君 航海長が漁船を確認したのが衝突の二分前だったと、こういう話があります。先ほど大臣は、事前に海幕で聴取されたことを聞いたと言われましたけれども、この聴取の場で大臣も、直接航海長の発言として二分前に漁船を発見をしたと、こういうことを聞かれたんでしょうか。
○井上哲士君 その際に、例えば十二分前とか、その後の九分前という話もあったわけですが、そういう前にも情報が、漁船に対する情報があったと、こういうことは一切航海長からは出てこなかったんでしょうか。
○井上哲士君 その航海長は四時前の段階でまさに責任を負っていたわけで、そうすると、自分が替わった後のことは出てきたけれども、自分が航行に責任を負っていた時間については、そういう発見をしたとか、そういうことは問いただされたんでしょうか。そういうことはなかったかということを大臣なりか...全文を見る
○井上哲士君 昨日の増田事務次官の記者会見では、記録が残っていないのかと、この聴取の。について、議事録という形で取っている者はおりませんと。メモを取っている方はいますかと、それも分かりませんと、こういう答弁をされているんですね。ところが、先ほどの話でいいますと、当日のうちにその何...全文を見る
○井上哲士君 ところが、事務次官は、そういうメモ自身が分からないと、存在を知らないと言っているんですよ、昨日は。  全くそういう海保に重要なものを送ったものを知らないということがあり得るんでしょうか。
○井上哲士君 にもかかわらず、事務次官がメモ自身が分からないと言っていることを問題だということを言っているわけです。  この問題は、事前の了解がなかったということもあるわけでありますが、この事故直前の当直士官というのは一番の衝突直前の責任者でありまして、まさにこの事件におけるも...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、まさに国民はそこに疑念を持っているわけでありますから、そういうことのためにも航海長や海幕長など政府参考人としての出席も含めて今後一層議論をし、解明していきたいと思います。  以上、終わります。
03月17日第169回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  イージス艦の衝突問題について質問いたします。  この事件でだれしも思ったのは、あの「なだしお」事件の教訓はどこに行ったのかということでありました。改めて、あの事件で海難審判庁からどういう勧告を受け、防衛省としてどういう教訓を持ってき...全文を見る
○井上哲士君 生かされたかどうかきちんと検証しなくちゃいけないという答弁がありました。  具体的に私聞きたいと思うんですが、例えば安全航行する上で、その海域がどういう状況にあるかというのを知るのは当然だと思うんですが、事故後の記者会見で「あたご」の艦長は、漁船が多い海域と認識し...全文を見る
○井上哲士君 あの時点であれだけの漁船が入っているという認識がなかったと、これが私は重大だと思うんですね。  その周辺の千葉、東京、神奈川だけで八十一の漁協があります。いろんな漁の形態はありますけれども、神奈川と千葉だけでも組合員数は二万二千以上なんですね。あの海域は東北からも...全文を見る
○井上哲士君 先ほど申し上げましたように、この時間帯が出て行く漁船と入ってくる船が錯綜していくということ、そして大変豊かな漁場であるということでありますが、そうしますと、この時間帯、しかもまだ暗いというところで、特段の注意をすべきということを防衛省としてきちっと認識をして徹底して...全文を見る
○井上哲士君 いろんな関係者に聞きましても、あの場所、あの時間帯は大変注意が要るんだと、こう言われています。その時間帯に自動操艦にしていたと。本当に常識では考えられないことだという声がたくさんあるわけですね。つまり、そういうだれが考えても当たり前の常識すら身に付けていないという自...全文を見る
○井上哲士君 この海域がどちらに、自動操舵にするのか手動にするのか、迷うようなところではないというのが多くの民間の方の声なわけですね。ですから、今、海を航行する者として当然の常識的な判断を身に付けないままこういうことが起きているということが、私は果たして「なだしお」の教訓が生かさ...全文を見る
○井上哲士君 さらに、海上衝突予防法の遵守ということもこの中で明記をされておりますが、この点はどういうことを強調しているでしょうか。
○井上哲士君 この教範が本当に実践されていたんだろうか。目視の見張りを厳重にして、レーダーを活用して有効な見張りができるように処置をされていたんだろうか。  そして、今の群集する漁船に出会った場合でありますが、今大臣は読まれませんでしたが、差し支えない限りその外縁を航行すること...全文を見る
○井上哲士君 報道によりますと、航海長は漁船群が接近しているということを当直士官に引き継いだと、こういうふうに言われているんですね。そうである以上、その時点から当然、様々な緊張感を持って対応するべきだったと思うんですね。  ですから、定義と言われましたけれども、漁船群が接近して...全文を見る
○井上哲士君 いずれにしても、結果として漫然と航行して、最後まで回避行動を取ることなく事実上こういう事件が起きているわけですね。ですから、やはり「なだしお」の教訓が生かされていない。そして、そうであれば他の艦船でも起こり得る話なわけですね。  私ども、いろんなところで自衛隊がそ...全文を見る
○井上哲士君 是非、文字どおり真摯に受け止めて、まさにこうした事態が二度と起こらないようにしていただきたいと思うんですが、この二人の捜索をされた仲間の漁船の皆さんが、漁を休む一方で捜索には相当の油代なども掛かっているわけですね。必要な財政措置をとるべきだと思います。  大臣は、...全文を見る
○井上哲士君 実際的に休業補償までできるようにしっかり、まず文字どおり誠意を持って当たっていただきたいと思います。  今回の事件を考えますと、改めて、東京湾の入口に横須賀港という軍港を置いたままでいいのだろうか、こういう問題があります。この横須賀港は、しかも、米軍の空母の世界で...全文を見る
○井上哲士君 日本が占領中に訓練区域として認められて、それが一九五二年以降ずっと設定されたままなわけですね。  非常に豊かな漁場であります。漁船は年間を通じて進入禁止になっていると思うのですが、ここも含めまして四十九か所米軍の演習海域がありますが、年間、日本が行っている漁業補償...全文を見る
○井上哲士君 年間、全体で三十億から二十億の漁業補償が行われております。アメリカの訓練のために漁船の通航禁止をして、その補償を日本が行っている。私は大変驚くわけでありますが、こういう豊かな漁場に訓練地域がある、そして大変密集した海域の入口に横須賀基地がある、こういうこと自身、私は...全文を見る
○井上哲士君 横須賀の基地が首都に近いからという答弁がありました。私は、ああいう首都、しかも人口密集地の近くに外国のそういう基地がある、原子力空母の母港があるということ自身が世界的に見ても極めて異常だということを申し上げておきたいと思います。  最後、大臣は外交防衛委員会で、「...全文を見る
○井上哲士君 それは航海長の証言ということでよろしいですか。
○井上哲士君 昨日のNHKの報道では、当直乗組員から事情を聴いた結果、「あたご」は清徳丸がすぐそばに迫っていると気付いて短い警笛を数回鳴らしたものの、間に合わず衝突していたことが分かったと。つまり、一分前に回避行動を取ったというのは違うんじゃないかという報道がされていますが、大臣...全文を見る
○井上哲士君 今疑問に出ていますのは、まさに一分前に後進を掛けたということ自身も違うのではないかということが昨日の報道で言われているわけですね。私は、これは大変重要な問題だと思うんですね。  「あたご」には艦船の位置や速力、それから船首の方向、時刻などの航行情報を電磁的に記録し...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、客観的事実を明らかにするのは構わないということを海上保安庁長官も答弁されているわけでありますから、国民の前に包み隠さず明らかにしていただきたいと思います。  終わります。
03月24日第169回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  横須賀でのタクシー運転手の刺殺事件について、関与の可能性の強い米兵が、今、米海軍が拘束中であります。県警による事情聴取や身柄の問題など、速やかな捜査の協力が行われるようにまず強く求めておきます。  今、一件でもあってはならないという...全文を見る
○井上哲士君 この間もずっと言われたけれども、それがなくなっておりません。綱紀粛正や教育で果たして解消されるのかという問題なんですね。実効ある措置をとろうと思ったら、実際に米兵の性犯罪の実態を知る必要があります。  アメリカの国防総省は、二〇〇四年以降、軍隊における性的暴行につ...全文を見る
○井上哲士君 いや、驚きましたね。多いからアメリカは対策を取っているんです。それを、一概に論ずるを得ない、それでどうして私は日本国民の安全を守ることができるのか。  今、本当に米軍内の性的暴行というのは深刻なんです。あの湾岸戦争後に起きましたテールフック事件というのがありました...全文を見る
○井上哲士君 そういう取組をやってもなぜ減らないのかと。今も最高水準にあるというのが国防総省の年次報告なんです。  私、先ほども少し議論ありましたけれども、これは一般社会における性的衝動を抑えられないことによる様々な性的犯罪とは違うと思うんです。やっぱり軍が持っている、とりわけ...全文を見る
○井上哲士君 昨日の沖縄の県民大会でも、これは基地あるからこその被害なんだと、基地の被害によって人権が侵害され続けている、もう我慢の限界を既に超えていると、こういう決議も上げられました。  私は、今の答弁は到底県民の皆さんの納得は得られないと思います。本当に国民の安全を守るため...全文を見る
03月27日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  イージス艦「あたご」による衝突事故についてお聞きをします。  防衛省は、先日、事故調査委員会による調査の中間報告を発表いたしました。マスコミからも、事故原因の特定には程遠い内容とか、内容を伴わない報告書という批判もされております。私...全文を見る
○井上哲士君 私は具体的にだれかということを聞いているんじゃないんですね。最初の情報をもたらした人に接触できているのか、それとも証言が変わったのかと。  これは、要するに最初の航海長からの報告や幕僚長からの報告の信憑性にかかわる問題なんですね。大臣の発表の信憑性にかかわる問題な...全文を見る
○井上哲士君 全く納得できません。  だって、航海長もだれから聴いたかということを明らかにしていないんですよ。ですからそれを言ったとしても全く特定にならないわけですね。  じゃ、聞きますが、だれの証言に基づいてこの二つの灯火が確認をされたかという証言者は特定できているんですか...全文を見る
○井上哲士君 つまり、だれから聴いたか分からないような情報に基づいてじゃ大臣が会見をしたということになるんですかね。私は、そんないいかげんなことだったのかということを改めて思うわけですね。とっても納得できません。  じゃ、その当日の航海長に対する事情聴取の中身そのもののまさに信...全文を見る
○井上哲士君 この中間報告によりますと、三時三十分以降に当直員が右三十から五十度の方向に数個の灯火を視認をした、そのことを当直士官に報告したというのがこの中間報告に出てくるわけですね。  これは前直の当直士官はこの航海長なわけですから、彼は報告を受けているはずなんです。その話も...全文を見る
○井上哲士君 事故前にどうだったかということを歴々の防衛省の幹部がいながら聴かなかったということは私は到底信じられないんですが。  じゃ、航海長が当日その場で明らかにした情報はすべて発表したのか、それともその中から取捨選択して大臣は発表されたんでしょうか。この点、大臣からお願い...全文を見る
○井上哲士君 では、航海長が持ってきたメモというもの、説明の際に使った手書きのメモについては、それ自身は大臣は手に取って御覧になっているんでしょうか。
○井上哲士君 普通、それちょっと見せろというふうに私はなるんじゃないかなと、事実を本当に把握しようと思ったらと思いますが。  このメモが、海保の説明によりますと、二月二十八日の午前十一時三十五分にファクスで送られてきたということでありますが、なぜこれ九日間も海上保安庁に提出をし...全文を見る
○井上哲士君 ですから、聴取から九日間経過をしていたのに、なぜその日まで送らなかったのかと、この点はいかがでしょうか。
○井上哲士君 この航海長に対する事情聴取がマスコミで報道されたのは実は二十六日なんですね。それに基づきまして、二十八日に当委員会がありました。私その際に、その日の午後でこの問題を質問して、その場で大臣は、航海長は手書きのメモで話をしたということを国会の場では初めて認められたんです...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、捜査上重要かもしれないものという認識を持ちながら九日間も当局に出してなかったということになるわけでありまして、私は、これはやっぱり事実をつまびらかに国民の前に明らかにするという姿勢に欠けていると、こういうことだと思うんですね。  実際には、海上幕僚監部...全文を見る
○井上哲士君 いいですか、もう一言。
○井上哲士君 理事会での協議をお願いしたいと、一言だけお願いします。
04月08日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  横須賀基地の米兵によるタクシー運転手殺害事件が起きました。基地あるがゆえの、まああってはならない事件でありますが、今回の事件で驚きの声上がっておりますのは、脱走兵だったということと併せて、犯人がナイジェリア国籍だったということですね。...全文を見る
○井上哲士君 日米地位協定の中で、日本国政府は、入国者及び出国者の数及び種別について定期的に通報を受けると、こういうことになっているわけですね。この協定ができたときにはそういう外国籍の軍人というのはほぼ想定をされてなかったと思うんです。やはり国籍という問題もこの通報の項目に入れる...全文を見る
○井上哲士君 私もナイジェリア国籍だから悪いということを言うつもりはないんです。ただ、先日も予算委員会で性犯罪の問題、質問しましたけれども、今のアメリカ軍というものの実態がどうなっているかということをきちっと把握しなければ実効ある再発防止措置も求めることができないと思うんですね。...全文を見る
○井上哲士君 今答弁されたような仕組みになっているんです。だから、それを隠してやっているという違法行為があるんですね。  これはアメリカの政府監査院が二〇〇六年の八月に報告書を出しています。アメリカ自身の報告書の中で、こういう目標達成のために犯罪歴や病歴を隠しているというのが出...全文を見る
○井上哲士君 極めて有意義な成果だったと。  この具体化が二〇〇五年の再検討会議で求められました。私も、当時、国連本部に傍聴も行き、いろんな行動をニューヨークでしたわけですが、残念ながらアメリカの抵抗もあり合意文書ができなかったわけですね。そこで、次の二〇一〇年のNPT会議とい...全文を見る
○井上哲士君 これは今国際会議などでも大変大きな注目があるわけですから、核被爆国の外務大臣として、是非これは、ちょっと私は驚いたんですが、これは、読んでいないということは、それで核廃絶に向けての交渉ができるんだろうかということを思うんですね。  昨年の論文では、抑止力の目的で核...全文を見る
○井上哲士君 この呼びかけに加わったシュルツ元アメリカの国務長官が今年の一月に日本の新聞にインタビューで答えていますが、抑止にも役立つんじゃないかという質問に対して、それは大きな間違いだと、こう彼は言っているんですね。敵対国家というのはもう通常兵器でも抑止できるんだということを言...全文を見る
○井上哲士君 高村大臣の前の日に、ドイツのシュタインマイヤー外務大臣が、核軍縮問題を欧米諸国最重要課題と位置付けて、核兵器保有国に対して軍縮で指導性を発揮するということを演説で求めているんですね。その演説の中でこの四氏の呼びかけにも触れて、今度のNPTの見直しの中で綿密に吟味され...全文を見る
○井上哲士君 それは、やっぱり外務省全体が被爆国の政府にふさわしい対応をしていただきたかったと思うんですね。  今、今の中心は違うんだということを言われましたけれども、だからこそ私は、今四氏の呼びかけなど、核廃絶ということがこの一年間で大きな変化が起きている、まさにチャンスなん...全文を見る
04月17日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  思いやり予算は、日米地位協定上の義務が日本にないにもかかわらず、思いやり予算、思いやりと称して支払われてまいりました。今貧困と格差の拡大にあえぐ国民からは、思いやる方向を間違っているんじゃないかという批判の声が広がっております。  ...全文を見る
○井上哲士君 この制度に基づいて日本が肩代わりをしてきた総額は幾らになるでしょうか。
○井上哲士君 昭和五十四年から始まっている制度ですから総額をお聞きしたかったんですが、この間の金額がありました。それでも百三十八億円という、道路だけでも大変な巨額なわけでありますが、どういう手続でこれは支払をされているんでしょうか。
○井上哲士君 今発行されている通行証明書のコピーをいただいておりますが、これ、飛行機のチケットぐらいの大きさのものをゲートで渡せば無料で通行できると、その分を日本が後ほど肩代わりすると、こうなっているわけですね。これはもう日本の国民の税金でありますから、いいかげんな使い方はあって...全文を見る
○井上哲士君 そこで具体的に、本当に公用に限って行われているのかということでお聞きをしたいわけでありますが、アメリカ軍の基地の中では様々な車にかかわるサービスが提供をされております。例えば横田基地でいいますと、成田空港など空港間のシャトルバスとかレジャー用のバスの運行もしているわ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、アメリカがその証明書を発行しておれば日本としてはそう認めておると、こういうことでいいわけですか。
○井上哲士君 これ、ヨコタツアーズという横田基地の中でやっている旅行のあっせんのリーフレットを今手に持っておるんですが、例えば今年四月のバスツアーでいいますと、六日の日曜日は東京ディズニーランド、十九日の土曜日は三味線コンサート、二十日の日曜日は箱根、それから五月でいいますと十七...全文を見る
○井上哲士君 今、道路特定財源の使い道でも厳しい批判の声が上がっていますけど、今のようなことで国民は納得しませんよ。なぜレジャーのために日本の国民の税金が投入されるのかと。しかも、今、軍として行く場合なんだと、こういうふうに言われました。  じゃ、更に聞きますけれども、実は横田...全文を見る
○井上哲士君 今読みましたように、あなたのスケジュールに合わせて行きたい場所に行ってくださいと、しかも休日や夏休みは予約でいっぱいになりますと。つまり、休みの日のレジャーなんですよ。どうしてこれが公務というふうに言えるのかと思うんですね。  しかも、これ、レンタカーの契約書もネ...全文を見る
○井上哲士君 こういう私的旅行にかかわる有料道路の通行料の肩代わりは幾らになっているのかお示しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 つまり、日本側は今の話でいいますと全くチェックをしていないわけですね。そして、発行する側は、公然とホームページの中で先ほど言ったようなレンタカーの使用規定も明らかになっているんです。ですから、これは全く国民の税金がこういう私的なレジャーに使われているということなわけ...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月22日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  最初に、先日の名古屋高裁の判決について私からもお聞きします。  この判決は、イラクでの航空自衛隊の空輸活動に憲法に違反する活動を含んでいるということを認め、そしていわゆる平和的生存権についても、すべての基本的人権の基礎にあってその享...全文を見る
○井上哲士君 傍論傍論ということを言われるわけでありますが、裁判自身がこの憲法違反の判断を求めて、高裁判決というのはこの核心部分に対しての判断をしたわけですね。これまでいろんな違憲訴訟ありましたけれども、全部門前払いをしてきたんです。それを正面から認定をしてきたという点でいえば極...全文を見る
○井上哲士君 極めて不見識な発言だということは重ねて申し上げておきますが、この判決は、非常に丁寧に事実認定を重ねまして、久間元防衛大臣の答弁も含めて政府側の答弁も証拠として判断をし、そして政府の憲法解釈に基づいて見てもこれは違憲だと、こういう判断をしているわけですね。  外務大...全文を見る
○井上哲士君 一般的判決ではなくて、まさに今行われている自衛隊の活動にかかわっての判決でありますから、それは趣味で読むものではなくて、私は、まさに閣僚としての責任を持って読んでいただいて重く受け止めるべきだということを思いますし、イラクからの撤退を行うということを求めて、次の質問...全文を見る
○井上哲士君 二兆を超える巨額でありますが、このFIPは、最初、家族住宅とか隊舎、それから環境関連施設等を日本側が負担して建設をするということで始まったわけでありますが、今や、米軍の司令部の施設とか、それから米軍機の保護用のシェルターの建設、それから滑走路、最近でいいますと、横須...全文を見る
○井上哲士君 私は、九条を持つ日本がそういう戦闘と不可分な施設整備まで負担をするべきではないと思いますが、今言われたような日本の姿勢がアメリカからの費用要求、負担要求をエスカレートさせているんじゃないかと思うわけですね。  国会図書館の昨年一月に出た「レファレンス」で、アメリカ...全文を見る
○井上哲士君 衆議院の議論でも我が党議員が示しましたが、アメリカの国防総省が海外基地の建設や施設整備について内規を示しております。太平洋地域、要するに日本や韓国との関係でいうと、アメリカのMILCONで計画するのではなくて、まず受入れ国負担を優先させると、こういう内規をアメリカは...全文を見る
○井上哲士君 どの国でもそうだと言われましたけれども、先ほど紹介したアメリカ国防総省のまず受入れ国負担を優先させるというのは、太平洋地域においてと、こうなっているんですね。それ、NATOなどとは違う対応をアメリカはしているんです。結果として日本の負担が率でも額でも突出をしていると...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、確認しますが、日本国内における再編に伴う様々な今後の建設の中でゴルフ場などの建設はあり得ると、こういうことなんですか。
○井上哲士君 それは私は国民の理解は得られないと思いますね。  今、今回のこの思いやり予算の中でも改めてこうしたレジャー施設などの人件費も含めて厳しい批判の声があるわけで、リロケーションだから造るというのは、これは国民の理解は絶対に得られないと厳しく指摘をしておきたいと思うんで...全文を見る
○井上哲士君 今回も百億削減とか言われながら結局はそうならなかったわけでありまして、私は、日本国民の税金でありますから、厳しくこれは見直しを求めたいと思います。  次に、グアム移転にかかわってお聞きいたします。  二十日付けの沖縄タイムスに、「海兵隊一部ハワイ移転か」と、こう...全文を見る
○井上哲士君 昨日の次官の会見でも、この件についてはアメリカと協議をしていないということでありました。  ただ、具体的に、この調査設計費約二十一億九千万円の予算を計上すると非常に具体的に言われておりまして、先ほど言った第三海兵師団の司令部機能や下士官宿舎、そして第一二海兵連隊の...全文を見る
○井上哲士君 いや、過去にハワイというようなことが協議の中で経過として出てきたのかどうかということをお聞きしているんです。
○井上哲士君 防衛省はこのグアム移転費を日本も分担する理由として、アメリカは戦略上の観点から現状維持がベストと考えていたけれども、我が国としてアメリカに働きかけた結果今回の合意にこぎ着けたんだと、だから日本が負担するんだと、こういうことを言われてきたわけですね。  しかし、この...全文を見る
○井上哲士君 これは二〇〇五年十月にアメリカ太平洋の海兵隊のグッドマン司令官が述べていますが、海兵隊が変革・再編の一環としてアジア太平洋地域で取り組んでいるのは、即応能力を向上させるため兵力と指揮統制能力を地域全体に分散配置することだと、こういうことも言っているわけですね。  ...全文を見る
○井上哲士君 防衛省が配られているグアムの移転のペーパーの日本が負担する理由のトップには、アメリカは戦略上の観点から現状維持がベストと考えていたと、しかし我が国としてアメリカに働きかけた結果今回の合意にこぎ着けたということを一番に書いてあるんですよ。しかし、先ほどから幾つか紹介し...全文を見る
○井上哲士君 かつてこのYナンバー車が全く車庫証明が出されていないということが国会でも問題になったわけでありますが、その後、今どういうふうな現状になっているでしょうか。
○井上哲士君 平成十年の国土交通省が出しています通達は、アメリカ合衆国の軍隊の構成員若しくは軍属又はそれらの家族であっても車庫法の適用を除外されるものではないと。よって、合衆国軍隊の構成員及び軍属並びにそれらの家族の私有車両の登録に当たっては、車庫証明書の提出がない場合にはこれを...全文を見る
○井上哲士君 これは、つまり本来適用除外されないのに現実はされているという取扱いになっているわけですから、法に反する状態が引き続き放置されているわけですね。手数料を一台二千五百円といたしますと、五万六千台全体でいいますと一億四千万ぐらいになるわけですね。  具体的な取扱いについ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、通達が出されて十年たった、なお関係法令に沿わない対応が残されているということは私は大変重大だと思います。  次に、横須賀刑務所での米兵受刑者の優遇についてお聞きをいたします。  この問題は、九七年に我が党の緒方議員が質問をいたしまして、二〇〇二年に私も...全文を見る
○井上哲士君 これは、補充食料の提供の方法やその量というのはどういうふうになっているんでしょうか。
○井上哲士君 宗教によっても、豚肉が駄目だとか、食習慣は違うわけですから、それに合わせて献立などを配慮するのは当然だと思うんですね。しかし、この米兵への優遇というのはその言わば習慣の違いという範疇ではないんじゃないかと思うんですね。  アメリカ兵以外の外国人受刑者に対してこうい...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、外務省に聞きますけれども、この横須賀刑務所での優遇というのは、地位協定で、まあ言わば外国人の習慣に配慮というふうに言われましたけれども、その外国人の習慣ではなくて米兵だけが優遇されている、するということに一体どういう根拠、理由があるんでしょうか。
○井上哲士君 これは優遇じゃないですか、どう考えたって。それは詭弁ですよ。そして、要するに、同じアメリカ人が日本で罪を犯してもこんなことはないんです。米兵だけがやられているんですね。これ説明が付かないと思うんですね。  何か、じゃ法務省聞きますけれども、米兵だけを優遇するという...全文を見る
○井上哲士君 最初に指摘してから十年ということになるわけですが、今試行されているということを言われましたけれども、どこまで改善がされようとしているんでしょうか。
○井上哲士君 指摘から十年たっていて、余りにも私は遅いと思うんですね。  外務省としてはどういう対応をこの間されてきたんでしょうか。
○井上哲士君 私も法務委員会時代に刑務所を何度も視察しましたけど、食事というのは本当に大きな問題なのね、受刑者にとって。これがこういう差別があると。日本人受刑者というのは、お菓子やフルーツなんというのは滅多に出てこないんです。  結局この一番の規定には、米兵の受刑者が言わば基地...全文を見る
○井上哲士君 外務大臣にお聞きします。  地位協定はこの米軍の活動による損害の補償のルールを決めておりまして、にもかかわらず、今ありましたように、アメリカ側は補償金を払っておりません。  この点に関して、二〇〇六年の三月三日の政府の答弁書は、地位協定に基づく分担の在り方につい...全文を見る
○井上哲士君 地位協定上は、アメリカが七五パー、日本が二五パーというふうになっておりますけれども、これが適用されるべきだということで交渉しているということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 図書館に調査してもらいますと、アメリカはアメリカ本土でも軍用機騒音の損害賠償請求訴訟を起こされているんですね。オシアナ基地が二〇〇一年から二〇〇四年にかけて集団訴訟を起こしておりまして、二〇〇七年五月に司法省と海軍の間で、原告一世帯当たり五千ドル、総額約三千四百万ド...全文を見る
○井上哲士君 この間、様々米兵による凶悪事件のあるたびに綱紀粛正や再発防止が言われるのに改善がないということを問題にしてまいりました。  今挙げましたように、車庫証明の問題でいえば事実上違法状態がまだ放置をされている、民事訴訟で賠償金命令を受けても払っていない、そして刑事裁判で...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、まさに日本の法を守っても守らなくてもいいというような状況を放置しておくわけにはいかないと思います。  早急な解決を求めて、質問を終わります。
04月24日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、米兵住宅の状況、特に基地外居住についてお聞きします。  全国の米兵宿舎の大半は思いやり予算として提供施設整備費で建設されております。全国の施設・区域内の米兵家族住宅の戸数と入居状況をまず施設・区域別に明らかにしていただきたい...全文を見る
○井上哲士君 入居状況で結構ですから、全部。
○井上哲士君 言わば施設・区域ごとに施設の入居率を把握をしていないと、現状では、ということなんですね。  私は、これは米軍宿舎の建設は日米間の交渉事でありますから、当然空き家状況というのは把握していることだと思うんですね。これまで日本が建設する際にそういうことを把握せずにやって...全文を見る
○井上哲士君 日本が負担する必要はないという基本的立場でありますが、税金が使われる以上、やはり少なくとも施設ごとの入居率というのはきちっと考慮をされるべきだと思います。今のもう一つはっきりしなかったんですが、その点、今後の建設の問題等でしっかりやっぱり入居率は考慮をしていくという...全文を見る
○井上哲士君 これを聞きますのは、結局二割以上の空き家があるのに基地外居住が今どんどん行われているからなんですね。今、全国的な基地外居住の状況というのはどういうふうになっているでしょうか。
○井上哲士君 この発表の数でいいますと、居住者数は七万一千四百八十人で、そのうち今の数が地域外なわけですね。  基地内の米兵住宅というのは日本国民より間取りも庭などもはるかにゆとりを持った住宅でありまして、米軍はこの間、基地増強によって足りなくなったとして新たな住宅提供を求めて...全文を見る
○井上哲士君 主権国家に他国の軍が駐留をしていると。しかし、軍の管理下なので例えば外国人登録もしていないという状況にあるわけで、私は、基本的にやはり基地内に居住をするべきだと思うんです。  かつてからあった問題だと、こういうふうに言われましたけれども、今、新しい事態が生まれつつ...全文を見る
○井上哲士君 このRPPによりまして、今各地で米軍専用マンションというのが建てられておるわけですね。広さや設備も全く違います。例えば佐世保の例でいいますと、それまで日本人と混在していたところでいいますと、三LDKで大体七十から八十一平米ですが、これで造られたものは三LDKで百二、...全文を見る
○井上哲士君 佐世保で在日海軍の司令部が民間業者に説明を受けたときのリーフ持っているんですが、ここでは、現在盛んにアメリカ本土で実施されている賃貸住宅提携プログラムの紹介と推進を行いたいと、こういうふうに言っているんですね。しかし、アメリカ本土で盛んに行われているからといって、駐...全文を見る
○井上哲士君 軍がいわゆる紹介、あっせんをしているということだけではないんですね。米軍自身が不動産業者とも契約をしてやっているんです。そして、居住者も直接契約するという形でやって、そして、まさに先ほど言いましたような、その下における米軍専用マンションというのができてきているわけで...全文を見る
○井上哲士君 先ほどありましたように、入口には、専用住宅であり、関係者以外は無断で立ち入らないでくださいと、こういうのが出た看板もあります。報道では、例えばこの間の沖縄の例、基地外の自宅前にいて警察が身柄を拘束できたけれども、米軍は基地外居住地も米軍専有の財産との認識で、家宅捜索...全文を見る
○井上哲士君 沖縄でもあの事件が基地外住宅居住者だったということで改めて問題になったわけですが、地方自治体にとっても住民にとってもだれが住んでいるか分からない状況になっているわけですね。そこで、防犯という点でも、きめ細かい町づくりという点でも、それから災害対策という点でも、どこに...全文を見る
○井上哲士君 地方自治体は、自治体ごとの数だけではなくてもっと細かく地域ごとの、どういう人物か等も含めて把握したいとしているわけでありますから、是非その方向での交渉を求めたいと思います。  終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、在日米軍駐留経費負担特別協定に反対の討論を行います。  反対理由の第一は、そもそも地位協定第二十四条は、在日米軍の維持経費について、日本国に負担をかけないで合衆国が負担すると規定しており、我が国に負担義務は一切なく、本特別協定はこの原則...全文を見る
04月25日第169回国会 参議院 在日米軍駐留経費負担特別協定両院協議会参議院協議委員議長及び副議長互選会 第1号
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○井上哲士君 議長及び副議長の選任は、選挙管理者の指名に一任することの動議を提出いたします。
04月25日第169回国会 両院 在日米軍駐留経費負担特別協定両院協議会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  在日米軍駐留経費負担特別協定の締結を承認することに反対の意見を表明します。  反対理由の第一は、そもそも、地位協定第二十四条は、在日米軍の維持経費について「日本国に負担をかけないで合衆国が負担する」と規定しており、我が国に負担義務は...全文を見る
05月13日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  在外公館法の一部改正案ですが、盛り込まれました二つの日本総領事館の新設、それから外務公務員の手当の改定など、いずれも必要な措置であり、賛成であります。  今日は、先日の委員会で指摘しました米軍車両の有料道路料金の免除、それからYナン...全文を見る
○井上哲士君 質問から一か月たっているわけでありますが、まだ回答がないというのは大変遺憾であります。  ただ、アメリカの方は、日本国民の批判を恐れたんでしょうか、私の質問後に、横田基地のホームページにあるこのレンタカーの紹介から、日本のほとんどの高速道路の料金はレンタルでカバー...全文を見る
○井上哲士君 外務大臣は先日、事実があれば、なぜ公務に当たるのか、米側と話してみたいと、こういう答弁をされました。  ホームページから削って国民の目から見えなくなればそれでいいということではまさかないとは思っておるわけですが、外務省として、この問題、どういう対応をされているんで...全文を見る
○井上哲士君 これ、何をもって公務とするのかということが問われることだと思うんですが、レクリエーションのための観光バスへの公用証明の発給も私は国民の理解が得られないと思いますが、やはり特にレンタカーを使った米兵のレジャーまで公務として認めるということは、これはおよそ国民の理解を得...全文を見る
○井上哲士君 レジャーまで公務ということを認めるとなりますと、例えばその間に事故や犯罪が起こった場合に、これは公務だということでアメリカが身柄を確保するというようなことにもつながりかねないことだと思います。私は、これはまさに国民の税金の使い方、問題、そして国民の権利ということから...全文を見る
○井上哲士君 手元に表も配付をしておりますが、この三か月だけでなく、大体年間を通してこういう傾向だとお聞きをしました。全国的には、米軍人の居住者七万一千四百八人のうち基地外居住が二万二千八百九人、約三割が基地外であります。  ところが、この車庫証明を見ますと、全国的にも約一割し...全文を見る
○井上哲士君 基地外居住をしても住民登録をしないということにもかかわるわけでありますが、結局、基地外に車庫があっても基地内ということで手続をして車庫証明を免れると。事実上の虚偽申請という可能性が非常に高いわけですね。  二〇〇四年の日米合同委員会の合意について、お手元にあります...全文を見る
○井上哲士君 この数字は合意に基づいて行われていないことを如実に証明をしておると思いますが、同時に、このとき基地内の車両についての取扱いは二週間に一回、日米合同委員会の特別分科委員会で協議をするとされておりますが、その後、この基地内車両の取扱いについての協議は何回行われて、直近は...全文を見る
○井上哲士君 十六年八月が最後ですから、四年間協議がされていない、事実上休眠状態なわけですね。このように合意自身が守られていない、それから協議についても実行されていません。それから、この間、様々な嘉手納基地での戦闘機の未明や早朝の離陸の問題等々、そしてこのYナンバーの問題、沖縄の...全文を見る
05月15日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本・インドネシアEPAに関連して、まず食料安全保障、最近よく言われる食料主権という問題についてお聞きします。  食料をめぐる世界的需要、価格動向は厳しくなっておりまして、最近、例えばエコノミストという雑誌は、「日本が飢え死にする」...全文を見る
○井上哲士君 この採択された決議の第八項目に、食料主権に関する特別報告者のレポートを留意するというのがございます。この特別報告者はジャン・ジグレール氏でありますけれども、その中身を見ますと、カンクンの失敗に照らして、食料主権というこの新しい概念を検討し理解することは不可避である、...全文を見る
○井上哲士君 同じ年の十一月に、世界自然保護連合の第三回総会で生物多様性と飢餓根絶のための食料主権の確立をという決議も採択をされております。これも日本は賛成をしておりますけれども、その理由はどういうことだったんでしょうか。
○井上哲士君 この決議は、食料主権を支援する政策に十分な考慮を払うことと、今引用もされました、こうなっているわけですね。私は、この食料主権にかかわる二つの決議に日本が賛成をしている事実は非常に重要であるし、その趣旨にこたえるやっぱり行動が求められると思うんですね。今まだ概念は不明...全文を見る
○井上哲士君 今挙げていただいた数字見ましても、日本はアジアの中でも一番低い平均関税率ということになっているわけですね。決して農業保護大国ということではないということがこの数字から明らかなわけでありますが、アジアの中でも一番低い平均関税率の日本が今までの二国間EPAで農業分野にお...全文を見る
○井上哲士君 仮にすべての二国間EPAが発効した場合に、発効から六年から十年後ぐらいでは日本に輸入される農林水産品目の大部分の関税率が撤廃ないしは極めて低くなっていると思うんですが、具体的にこの六ないし十年後ぐらいの関税の姿というのはどういうふうになっているんでしょうか。
○井上哲士君 下がっているんですか、上がっているんですか。それはいかがですか。
○井上哲士君 段階的な削減措置も終わって、広範囲な撤廃ということになると思うんですね。  今、守るべきものは守ると盛んに言われたわけですが、インドネシアからの農林水産物の輸入はアジア諸国の中では中国、タイに続いて第三番目ということでありますし、インドネシアは日本への輸出増を望ん...全文を見る
○井上哲士君 要するに、具体的試算をされていないということだと思うんですが。  これまでアジアの諸国の二国間EPAを批准してきましたけれども、そういう二国間EPAの農業分野の関税削減が日本農業に与える影響、事前、事後、これは試算をされているんでしょうか。
○井上哲士君 守るべきものは守ると言われますが、既に批准したものも含めて試算を行っていないということでありますから、これはやっぱり、関税削減を進めながら実際日本農業に与える影響を具体的に試算もしていないという姿勢は、これは絶対改められるべきだと思うんですね。  インドネシアとの...全文を見る
○井上哲士君 そのとき協議をするということでありまして、守るべきものは守ると言いながら、やっぱり担保措置が見えてこないわけですね。やっぱり食料主権という先ほど述べた立場に立って、実効ある輸入規制や価格保障などの大局的な判断が必要だということを指摘をしておきたいと思います。  最...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、やはり有害廃棄物条項を条約に盛り込みますと、形式的には輸入可能性が整って相手国の国民に不安を与えておりますし、環境NGOなども、途上国の甘い監視体制を突いた形でこのバーゼル条約規制外の中古テレビなどの脱法的処理が行われるんではないかというこ...全文を見る
05月20日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三つの案件については賛成であります。案件のうち二つは海外での投資の促進にかかわるものでありますが、今日は、海外での政府の事業が食い物にされていたということに関連して、PCI、パシフィックコンサルタンツインターナショナルの件を質問をいた...全文を見る
○井上哲士君 架空契約で流用したということでありますが、これに加えて五月十三日には、人件費を国に過大請求をしたと、詐欺の疑いでPCIの前社長らが再逮捕されているわけでありまして、極めて悪質なわけですね。同社は、コスタリカなどのODAに関して約一億四千万円の不正経理を行っていたとい...全文を見る
○井上哲士君 これも偽造を働いて、極めて悪質なわけですね。  そこで外務省にお聞きいたしますが、このODAの不正を行ったPCIに対して、外務省としてはどういう処分、そしてまた二度とこういうことを許さないための指導や改善はどのように行われたのでしょうか。
○井上哲士君 十八か月間の指名停止ということでありますが、十七年度に関しますと年間通して指名停止になっているわけですね。  ところが、いただいた資料を見ますと、PCIは十七年度に、JICAとは十七件、二十四億五千六百六十五万円、それからJBICとは六件、四十三億六千八百二十五万...全文を見る
○井上哲士君 防衛調達にかかわる水増し請求の際も、入札参加禁止が実効性を上げていないじゃないかということを指摘をしたわけでありますが、その後のPCIが中国で様々な不正を行っていることを見ますと、もっと厳しい実効ある処分が私は必要ではないか、こういう複数年次とか、先ほど言われたよう...全文を見る
○井上哲士君 透明性という問題はあるんです。しかし、指摘しているのは、元々これだけの様々な不正を行っていた企業を、非常に便宜を与えるような形でグループで一括、事実上丸投げを受けるという形を言わばおぜん立てをしてしまったと、これがやっぱり今日の事態をつくっているわけですね。  こ...全文を見る
○井上哲士君 水増し請求については、いろんな請求書類があるわけですね。そういう水増し請求がやられていた、言わば下請の人も含めて自社が行ったように偽装していたと。こういう書類の確認など、要するにそういう事実関係について発注者として把握しているのかどうかと。いかがなんでしょうか。
○井上哲士君 国民の税金を預かる発注者なんですから、捜査当局は捜査当局としてやるでしょう、しかし、今現にこの事業は進行しています。それ以外にも様々な事業があるわけですね。そういうことで同じことが起きないように、一体どういう事実関係があるかということを把握するって私は当然だと思うん...全文を見る
○井上哲士君 どうも不正をチェックできなかったことに対する反省というものが私には伝わってまいりません。  会計検査院に聞くんですが、この問題も国民の税金が不正に使われている重要な問題でありますが、今後その実態について検査をすべきだと思うんですが、いかがお考えでしょうか。
○井上哲士君 さらに、この事業で得た不正な利益がODAで東南アジアの公務員に渡すリベートとして使われたという疑いが浮上をしております。報道では、そのためにPCIが〇三年以降、香港の現地法人などに年間一億円以上送金していたということも言われているわけでありますが、外務省としてこの問...全文を見る
○井上哲士君 年間一億円以上送金していたという事実であるとか、それからエージェントに対する調査費という名目で拠出をしているとか、そこから先の使い道はともかく、こういう事実については確認されているんでしょうか。
○井上哲士君 私は、PCIはこの問題だけにとどまらず、国後島のディーゼル発電所建設工事の入札をめぐる偽計業務妨害事件を始め、この間、家宅捜索も繰り返して行われているわけですね。そして、ODAについて今回の遺棄化学兵器処理事業でも不正を行ったということであります。  極めて会社ぐ...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
05月22日第169回国会 参議院 外交防衛委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本来、与党の時間でありますが、証人に御迷惑を掛けるわけにいきませんし、委員長の御指示でありますので、質問をさせていただきます。  まず、日米平和・文化交流協会の秋山氏及びアドバックとの関係についてお聞きをします。  先ほど、山田洋...全文を見る
○井上哲士君 今のは、秋山氏との個人的契約はあったが、アドバックとについては自分は知らなかったという趣旨でしょうか。
○井上哲士君 このコンサルタント料の入金については先ほどお話がありましたが、この入金先が途中からカウンシル・インターナショナル・セキュリティーに変わったということが報道されておりますが、これ事実でしょうか。そうであれば、だれの指示だったのかをお答えください。
○井上哲士君 先ほど、苅田港の事業にかかわって、住民対策費として秋山氏側に約一億円のお金を渡したということを認められました。実は秋山氏はこの委員会での参考人質疑の際に、そういう事実はないというふうに否定をされているんですね。証人の発言は非常に重いと思うんですけれども、改めて確認を...全文を見る
○井上哲士君 払ったのが、はい。
○井上哲士君 そのアドバックというのは、日米の企業の、言わば企業の進出を促進しようというのが基本、そういう会社なんだということを秋山さんも認められているわけですね。  そうすると、その苅田港の事業の住民対策費をアドバックに送金するというのは極めて奇妙なわけでありますが、そのこと...全文を見る
○井上哲士君 アドバックが秋山氏の事実上の財布ではなかったかという疑念があるわけでありますが、大変そのことが深まったと思います。  久間氏との関係についてお聞きするんですが、料亭「さくま」でのやり取りについては先ほどお話がありました。久間大臣のあいさつとして設けられた席に秋山氏...全文を見る
○井上哲士君 秋山氏と久間氏の関係というのが見えてくるわけでありますが。  山田洋行は久間さんのパーティー券を購入しております。これは久間さん本人から依頼されたのか、それともだれかを通じて依頼をされて購入をされたんでしょうか。
○井上哲士君 このパーティー券購入以外に山田洋行が久間氏に政治献金をしたりということはないでしょうか。政治献金、久間氏への政治献金はないでしょうか。
○井上哲士君 つまり、山田洋行が久間氏に献金をしているという話をメーカーなどから聞いたことがあるという趣旨かと思いますが、それはGE社ではありませんか。
○井上哲士君 終わります。
06月03日第169回国会 参議院 厚生労働委員会 第14号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  冒頭ちょっと今のに関係してお聞きするんですが、後期高齢者医療に入っている人が元に戻れる仕組みになっているのかどうか。これ、厚生労働省、通告しておりませんけれども、どうでしょうか。    〔委員長退席、理事家西悟君着席〕
○井上哲士君 国保の部分は大丈夫だと。あと二百万についても、これはしっかりしていただきたいと思います。  その上で、今日朝から議論になっております保険料の問題についてお聞きをいたします。これは元々大臣が七、八割の人は保険料下がるという発言をしたことが問題になりまして、厚生労働省...全文を見る
○井上哲士君 五月二十九日付けの読売新聞も朝から話題になっておりますが、実はこれは全く同じ項目で調査をしておりまして、百八十三市町村から調査しているんですね。これが七割の世帯負担軽減というふうに報じたわけであります。しかし、これが果たして実態を正確に反映しているのか、全体をカバー...全文を見る
○井上哲士君 逆に言いますと、三分の一の人はこの資産割を払っていないということになるわけですね。多分全体六割ぐらいが払っていると思うんですが、高齢者が多少率は高いということになりますが、しかし低所得のお年寄りは資産保有の比率は低いんです。  これ全体で結構ですが、所得ゼロの世帯...全文を見る
○井上哲士君 通告してあるはずなんですが、時間もないんであれですが、これは全体の統計で見ますと一八・八%が所得ゼロの世帯で資産割を納めている比率ですね。資産割取っているところに国保に入っている人は全体の半分でありますから、計算しますとおおむねこの倍、三七・六%ぐらいが低所得者の高...全文を見る
○井上哲士君 どういう結果を出してくるのかなんですが、読売の場合はそのまま七割の世帯が負担減と、こうなっているんですね。しかし、その資産割を入れなかったらどういう変化が起きるのかということを、お手元の資料を見ていただきたいんですが、実は、厚労省は大変だ大変だと言っていますけれども...全文を見る
○井上哲士君 くれぐれもミスリードをしないように強く求めておきますが、実はもう一つ問題があるんです。  これは世帯構成を四つに限定をしていますけれども、これで全体がカバーできるのかと。これ三枚目の資料を見ていただきたいんですが、七十五歳以上の高齢者の家族構成というのはどうなって...全文を見る
○井上哲士君 今八割と言われました。しかし、ここで除外をされております後期高齢者夫婦と子供夫婦の四人世帯、それから後期高齢者夫婦と子供一人の三人世帯と、こういう場合は今回の調査の類型と比べてもやはり負担増になる率が高いと思うんですね。その部分をやっぱり外すということになりますと、...全文を見る
○井上哲士君 モデルの設定自身が恣意的だということを申し上げているんですが。  提案者の小池議員はこの問題、委員会でも追及されてきたわけですが、今回の調査についてのお考えをお願いしたいと思います。
○井上哲士君 もう一点、高額医療費の二重払いのことについてお聞きをいたします。  私、地元の京都の病院からこういうメールをいただきました。  入院患者のAさんが今年の四月半ばで七十五歳の誕生日を迎えました。Aさんは、住民税非課税で、自己負担限度額は二万四千六百円ですと。誕生日...全文を見る
○井上哲士君 自らの意思で保険を変わったときに起きる問題とは根本的に違うんですよ。自分の意思と無関係に無理やりこれまでの保険から引きはがされた結果、医療費を二倍払わなくてはいけないということになっているんですね。しかも、たまたま誕生日が月半ばで、しかも七十五歳の誕生日を迎えたとき...全文を見る
○井上哲士君 事前に事務方に聞きますと、年齢で区切る今の法律の下では政令等では無理なんだという、こういうお話だったんですね。私は、やっぱりここに七十五歳で区切るということの無理ができていると思うんです。たまたま病院で七十五歳の誕生日迎えたら、普通ならプレゼントもらいたいところです...全文を見る
○井上哲士君 今朝の東京新聞にこういう投書がありました。  普通の家庭でじいちゃん、ばあちゃんが七十五歳になったら、今日から医者代、保険料は自分で持ってと言えますかと、もうすぐ喜寿だね、元気で長生きしてねと言うのが子供や孫たちでしょうと、後期高齢者じゃなくて高貴、あの高く貴い方...全文を見る
06月05日第169回国会 参議院 厚生労働委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。与党欠席という事態に至ったことは大変残念でありますが、国民が廃止法案の成立を望んでおりますので、質問をいたします。  まず大臣に、昨日の発表された保険料調査についてお聞きをいたします。  先ほども、この調査結果が実態を反映していないんじ...全文を見る
○井上哲士君 この結果について、提案者小池議員のお考えをお願いします。
○井上哲士君 もう一つ、政府の宣伝と実態の違いについて聞くんですが、政府はこの制度について、後期高齢者医療制度は公費を重点的に充てることにより国民全体で支える仕組みというふうに説明をしてきました。しかし、老人保健制度も後期高齢者医療制度も公費負担が五割、国庫負担が三三%なのは同じ...全文を見る
○井上哲士君 それでは納得できないんですね。  聞きますけれども、老人保健制度の最後となった二〇〇七年度、老人医療費全体に占める国庫負担の割合が定率負担、拠出金を合わせてどれだけになるのか、そして、始まった二〇〇八年についてはその数字がどうなるのか、数だけお答えください。
○井上哲士君 違う数を言われましたが、老人医療費全体に占める国庫負担の割合、昨日資料で確認しましたけれども、二〇〇七年度は三七・三%、二〇〇八年度は三五・四%、要するに下がっているんですね。つまり、政府の宣伝とは逆で、国庫負担はむしろ後期高齢者医療制度になって減っていると。  ...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
09月12日第169回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、一連の災害での被害者の皆さんの御冥福をお祈りし、被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  本委員会としての金沢の視察に私も参加をいたしました。そして、浅野川のはんらんによって泥水につかった下流部の地域を訪問し、被害者の...全文を見る
○井上哲士君 浸水被害については地震の際よりも認定が厳しいんじゃないかというのが朝の議論でもありました。浸水被害については、二〇〇四年の十月の二十八日に、住宅被害の認定に係るこの法律の弾力的な運用を図るということで、浸水等による住宅被害の認定についてという通知が出されております。...全文を見る
○井上哲士君 内閣府が出しましたこの被害認定の基準運用指針でも、全壊というのは住家がその居住のための基本的な機能を喪失したものと、こう明記をされているわけですね。  そこで、具体的にお聞きをするんですが、お手元に写真を配付させていただきました。これは浅野川の下流の昌永町というと...全文を見る
○井上哲士君 つまり、家屋の物理的な損傷を足し上げていくということと、実際にそこに住み続けていく上で障害になる経済的な被害というのは一致しないということも間々あるわけですね。  これだけじゃありませんで、例えば床下浸水の場合でも深刻な被害が出ることがあるんですね。阪神大震災以来...全文を見る
○井上哲士君 午前中の議論にもあったわけですが、全壊、大規模半壊、半壊、床上、床下とか、こういう階段状になっているのがいいんだろうかというようなことも午前中議論もありました。現に、やはりその家に住み続けられるということにとって起きている被害の大きさというものに着目をして、支援をし...全文を見る
○井上哲士君 紙の通知だけではなかなかその精神が伝わらないということもあると思いますし、やっぱり現場で起きていることに即して一つ一つ改善をしてもらうことが必要だと思うんですね。  市の担当者に被害写真などを示しまして再調査を求めたことによって判定結果が床上浸水から半壊に変わった...全文を見る
○井上哲士君 これも昌永町の自治会、町会に行っていろいろお聞きをするんですが、被災当日、それから二日後、三日後ぐらいに集中的にどうも認定の査定があったようなんですが、住民の皆さんは、泥出しやごみの処理など忙しくしている中で、中にはそんなの来たのかというふうに言われている方もいらっ...全文を見る
○井上哲士君 最後、大臣にですが、認定方法については改善の必要があるということでいろんな検討をされているということでありましたが、現に今幾つか金沢の例を挙げました。やはり被害の実態に合わせた本当に必要な支援が行われるようにこの支援法の弾力的な活用で進めていくという点で最後御決意を...全文を見る
○井上哲士君 今の、現状のままでの適用は大丈夫でしょうか。
10月28日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○井上哲士君 おはようございます。日本共産党の井上哲士です。  昨日の東京新聞の一面で報道されました、米国からの要求で日本政府が検討したアフガンへの自衛隊派遣の全容という問題についてお聞きいたします。  この報道の中で、米軍から日本に対して輸送機又は大型ヘリの派遣が求められた...全文を見る
○井上哲士君 共同通信もワシントン発で、複数の日米関係者が明らかにしたとして同趣旨の報道をしております。今も、外務大臣から期待は存在しているという答弁がございました。さらに、十月十三日にカブールにおきまして、このISAFと連合軍の双方を率いているマキャナン米中央軍司令官が記者会見...全文を見る
○井上哲士君 この報道の中で、六月に内閣府、外務省、防衛省から成る調査団がアフガン入りし、米軍やISAFの司令部と調整したとも書かれておりますが、この調査団は何のためにアフガン入りし、どういう調査をされたんでしょうか。
○井上哲士君 陸上での自衛隊の何らかの可能性を探るような調査はされたんでしょうか。
○井上哲士君 この報道では、負傷兵を前線から救出する際に応戦をすれば、武力行使とみなされる駆け付け警護に該当することが問題になって、報告を受けた官邸は、アフガン派遣には新たな法律が必要な上、違憲のおそれがある法案提出は無理と判断したと、こう書かれました。  この背景にありますの...全文を見る
○井上哲士君 衆議院でのこの法案の質疑の中で、憲法解釈の問題が議論になっております。  中谷元防衛庁長官が質問にも立たれておりましたが、憲法解釈というのは、政府がその政策のため従来の憲法解釈をころころ変更することは、言わば憲法の権威を失墜させ、ひいては内閣全体、政治や安全保障に...全文を見る
○井上哲士君 この報道の中では、この要請は福田内閣のときにあって、七月に当時の福田康夫首相がブッシュ米大統領に断念を伝えたと。しかし、その後アメリカは再考を迫っていると、こういうふうに言われております。  福田内閣のときに断ったけれども、麻生内閣に替わったからといって憲法解釈を...全文を見る
○井上哲士君 それでは確認をいたしますが、先ほどの駆け付け警護に関する政府の憲法解釈は変わらないと、こう言われました。その下でいいますと、こうした要請をされているような内容の輸送機又は大型ヘリでこの負傷兵を輸送すると、こういうことに応じるのはできないと、こういうことでよろしいんで...全文を見る
○井上哲士君 アフガン本土への自衛隊派遣は、まさに憲法で禁止をされたこれは武力行使そのものにつながっていきます。そして、現地で活動されている日本のNGOがこぞって言われておりますように、日本の軍が本土に来るということは、日本のNGOがこの武力行使やっている部隊と同じものとみなされ...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  アフガン戦争が始まって七年、テロをなくすと言うならば、この七年間、とりわけこの一年間の状況を検証してアフガンが何を求めているかということをしっかり議論をする必要があります。参考人質疑も含めて十分な質疑を強く求めるものであります。  ...全文を見る
○井上哲士君 麻薬、貧困ということを言われました。空爆で家族や家を失った人がタリバンを支持をしたり合流をするという事態もあります。自爆テロの実行者の六割が身体障害者だったという驚くべき調査がこの間出ておりました。障害者の多くは、地雷とか不発弾で手足を失った住民と見られるわけですね...全文を見る
○井上哲士君 質問に全く答えていないんですよ。  私が聞いていますのは、テロを根絶するといって軍事的対応をしているけれども、そのことが結果としては逆行しているんじゃないかと。  例えば、ヒューマン・ライツ・ウオッチというNGOがありますけれども、こう報告しています。最近行われ...全文を見る
○井上哲士君 まともに答えないんですね。  今言われましたけれども、ヒューマン・ライツ・ウオッチは、非はタリバンにあるとするそういう米国の対応がまた怒りを生んでいるんだと、こういうことを指摘をしているんです。  今、国連のアフガン代表も軍事的勝利はあり得ない、政治的手段で勝た...全文を見る
○井上哲士君 一年間同じ答弁繰り返している間に無辜の市民の命がどんどん奪われているんです。  日本政府は、米軍が行っている空爆等の根拠について、アフガン政府の同意に基づくものだと、今日も何度も答弁がありました。ところが、そのアフガン政府が昨年五月の時点で上院は掃討作戦の中止求め...全文を見る
○井上哲士君 アメリカ軍のアフガン国内における活動に何らかの規制があるのかということです。
○井上哲士君 明確な根拠を今までも政府は示してこないんですが、アメリカとアフガン政府との間には二〇〇二年に覚書が交わされております。その覚書には、アメリカの活動に必要な便宜や権利を提供することは書いてありますが、米軍の行動に制約を課す規定はないんですね。  八月の二十八日付けの...全文を見る
○井上哲士君 そらさないでほしいんですけれども、現地に起きているこの空爆の問題についてどうするんだということを聞いておるんです。  とにかく、この一年以上繰り返し協議中だというふうに答弁をされてきたんですが、アフガニスタンの内閣が今年の八月に民間人犠牲が相次ぐ中で声明を出してお...全文を見る
○井上哲士君 そうやって配慮をする、配慮をすると言ってきたけれども、ちっとも良くならないどころか悪くなっていると。そして、アフガン政府自身が、先ほど言いましたように、繰り返し要求したけれども取り組まれてこなかったと、こういうことを言っているんですね。  総理、やはりこういう事態...全文を見る
○井上哲士君 この戦争でテロがなくせなかったというのは、もう七年間が示しているわけですね。  先ほどもちょっとありましたが、隣の国のパキスタンも、掃討作戦を指揮する軍の中将が議会に対して、武力だけでは永遠に勝てないとして、対話による政治的解決の必要性を伝えて、パキスタン国会は今...全文を見る
10月30日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  午前中の質疑でも、この一年間のアフガンをめぐる情勢変化をどう見るのかという質疑がありまして、政府からは特段ないから給油を続けると、こういうことがございました。しかし、私もおとついの質疑でも明らかにしましたように、アフガンの国内でも国際...全文を見る
○井上哲士君 調査をしたものを見て的確に判断するのは我々国会の役割でありますから、そのための材料をしっかり出していただきたいということなんですね。  それで、質問を続けますが、この対話の流れというのは非常に日々進行しておりまして、アメリカ国内でもアフガニスタンでの新戦略について...全文を見る
○井上哲士君 この問題はいろんな発言も出ておるわけですね。  例えば、ゲーツ国防長官は会見の中で、アフガン政府と協力して前進する意思がある人々と和解することは解決策の一部だと述べておりますし、上院の軍事委員会では、我々は中央政府の能力を形成すると同時にアフガンの部族や地方をもっ...全文を見る
○井上哲士君 政府の答弁というのは本当にこの一年間、前回の審議のときから全く変わらないわけですが、状況は大きく変わってきておりますし、日々変わっていると思うんですね。  例えば、今、地方の部族などを重視をするという流れがあるんじゃないかと申し上げました。アフガニスタンとパキスタ...全文を見る
○井上哲士君 同じような答弁が繰り返されるわけでありますが、パキスタン国内の動きも今申し上げましたようなこういうジルガの動きも、本当にここ一か月の間にもう随分大きな変化があるわけですね。ここを見てどう日本が対応するかということが問われているわけでありますから、先ほど申し上げました...全文を見る
○井上哲士君 政府は、これまで国会では、移転する部隊名などは明らかにされていないという答弁をされてきたわけですね。これがしかし米議会に報告をされたということであります。この十五日の報告書提出を前に、日本政府は説明を受けていらっしゃるんでしょうか。
○井上哲士君 そうであれば、これまで日本のこの国会でもどういう部隊なのかということも含めて大いに議論になったわけですね。当然それは、防衛省として聞いていたのならば、国会等にも、また国民の前にも明らかにするべきだったんじゃないでしょうか。
○井上哲士君 米軍、海軍省が出して議会で報告をされても、これは報道で出されただけでありまして、国会でもこうやって質問をして初めて答弁ということでありますから、それは私は、これまでの経過、そして地元の皆さんのことを考えますと、それは余りにも無責任な答弁だと思います。  それで、実...全文を見る
○井上哲士君 様々なオプションについて協議されていると言われましたが、この三つの案に基づいて協議をしているということで確認していいですか。
○井上哲士君 しかし、アメリカ側はこの三つの選択肢を示しているわけですが、これ以外の選択肢も含めて検討をしているということですか。
○井上哲士君 日本の国民の税金が使われるわけですからきちっとしていただきたいわけですが、日本が財政支出をする真水部分についてはアメリカの国内法に沿ってアメリカ財務省への振り込みになると、こういうふうに記載されているわけですが、こういう支払方法になるんでしょうか。
○井上哲士君 二〇〇六年の五月十八日に行政改革特別委員会で、当時の額賀防衛庁長官にグアム移転の問題で質問をいたしました。その際に、日本側の負担については、「我々が合理化を図り効率化を図った分はその分、その支出、経費が減らされていくことになる」と、こういう答弁をされたんですね。とこ...全文を見る
○井上哲士君 我々はそもそもこういう経費を日本が負担するべきでないということでありますが、しかし、今のでいいますと、そうしますと、日本が合理化や効率化を図った分が経費として減らされるということができないような、そういう支払方法については日本は応じないと、こういうことでよろしいです...全文を見る
○井上哲士君 更に聞きますが、アメリカ政府の監査院が九月の十六日に、日米が当初合意をした百三億ドルを大きく上回る百五十億ドルになるということを公表いたしました。これは衆議院でも議論になりまして、大臣は、これ検討しているのかという質問に対して、今後話合いをしていくべきだと答弁をされ...全文を見る
○井上哲士君 話合いをして今のところは変えないと言われますと、大変不安になってくるわけですね。  それで、先ほど紹介しました二〇〇六年の額賀防衛庁長官の私への国会答弁は、全容の枠組みは百二・七億ドルで、日本の負担が直接支出と出融資合わせて六十・八億ドルだと言った上で、これらは全...全文を見る
○井上哲士君 上限だということを曲げるつもりはありませんという答弁をされました。これは大変重要な答弁ですから、是非このことは堅持もされたいと思いますが、我々は、そもそもこういう負担、そもそも外国の土地にある外国の基地のために日本が支出をするというのは一切必要ないし、国際的にもない...全文を見る
11月05日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、中村参考人、力石参考人、御多忙の中、また、とりわけ中村参考人は遠路、本当にありがとうございます。現地からではないと聞けない貴重な本当にお話を聞かせていただきました。    〔委員長退席、理事浅尾慶一郎君着席〕  まず、中村...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの質問にかかわってなんですが、現在審議しておりますこの給油支援活動で、日本が給油するのはあくまでもOEF—MIOに限るんだと、OEFとは違うんだということを政府は再三説明をするんですが、それは現地ではなかなか通用しないという先ほどお答えがありました。  実際...全文を見る
○井上哲士君 先ほどイラクとの違いというお話もあったんですが、やはりアフガニスタンでソ連のあの占領をはね返したことにあるように、長期にわたって他国軍が駐留をするということに対する民族としての誇りを傷つけるというんでしょうか、そういうこともあろうかと思うんですが、その辺の外国軍が駐...全文を見る
○井上哲士君 今のこの対テロ戦争というのは、タリバン政権がアルカイダをかくまったということを理由に始まったわけですね。そこで報復戦争が始まり、そしてタリバン自体がもうテロ組織なんだと、テロ団体なんだと、だから悪だという図式でずっと七年間続いてきたわけですね。  しかしながら、今...全文を見る
○井上哲士君 タリバン政権が崩壊をし、その後国際的な人道復興支援が行われました。政府答弁などでも、例えばGDPの成長率はこの間年平均一〇%だとか、初等教育の就学率が二割弱から九割弱まで向上したとか、そういういろんな指標が挙げられて、進んでいるんだというお話があるんですね。しかし、...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、力石参考人。
○井上哲士君 いわゆる国際的な支援で経済指標などは上がっていると報告されているんですが、にもかかわらずカルザイ政権への国民的求心力が逆に低下をしているという実態があるわけですが、その理由をどうお考えかと。
○井上哲士君 先ほど力石さんからも麻薬の話がちょっと出たんですが、大飢饉のときも旧タリバン政権のときは非常に厳格で、ほぼケシの栽培は根絶をしたというふうに聞いておるんですが、この間急速に伸びてきているわけですね。  よくこの間のケシ栽培の増加とタリバンと結び付けて論じられるんで...全文を見る
○井上哲士君 衆議院の質疑の際に、自民党の方の質疑の中でペシャワール会の話が出たんですけれども、一つは、元々アフガンというのは砂漠の国なのに、砂漠の国の干ばつというのは一体何なんだかよく分からないと、こういう質問が自民党議員から出ました。これ中村参考人、いかがでしょうか。
○井上哲士君 実は、同じ人物が更にこう言っているんですね。同じ先生が言われています。ペシャワール会は千五百の井戸を掘った。では、なぜ伊藤さんが殺されたのでしょうか。これは、二〇〇三年九月に大統領から深掘りの禁止令というのが出ているんです、井戸を掘っちゃいけないと。なぜ掘っちゃいけ...全文を見る
○井上哲士君 ちょっと先ほどの質問にも返るんですが、経済成長が毎年一〇%というふうに言われながら八五%が従事をする農業が非常に深刻な実態があるということが、今お話がありました。  要するに、農業の自給を高めていく、農業で人々が暮らしていけるようにするというのが一番ポイントだとお...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わります。  本当にありがとうございました。
11月06日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、アフガニスタンの調査報告書についてお聞きいたします。再提出はされましたけれども、いまだ不十分だと思います。  まず、現地の治安状況等の広範な事項について調査をしたというふうになっておるわけですが、にもかかわらず、国連やJICA...全文を見る
○井上哲士君 私が申し上げていますのは、ISAFやPRTの行っている活動がアフガニスタンの人々や、そして民生支援を行っているNGOにどう受け止められ、どういう影響を及ぼしているかということを見ないと、言わば片方の側から調査をしてもこれは駄目だということを申し上げているわけです。 ...全文を見る
○井上哲士君 一般的な生活環境にとどまらず、先ほど申し上げましたけど、基地内医療施設で対応できない場合の搬送体制の具体的内容とか、非常に具体的な問題を想定した調査にこの部分はなっております。  それから、空路での輸送の実施状況というところも項目が出ておりますが、あるISAF、P...全文を見る
○井上哲士君 それにしては部分的に非常に細かくなっているなという印象なわけですね。  じゃ、この調査結果というのはどう活用されているのか。政策決定のためではないというふうにしてありますが、そういう陸上やヘリ部隊などの派遣の可能性についての検討に使われたということでよろしいでしょ...全文を見る
○井上哲士君 これだけの調査をしながら、目的も調査結果の活用についても極めてあいまいなわけでありまして、更に中身を明らかにしていただきたいということを強く求めたいと思います。  その上で、田母神前空幕長の問題についてお聞きをいたします。  この田母神氏の論文は、歴史認識として...全文を見る
○井上哲士君 この憲法九十九条に定められた憲法尊重擁護義務に反すると、こういう認識はあるんでしょうか。
○井上哲士君 確認しますが、憲法尊重擁護義務に反するという認識は持っていないということですか。
○井上哲士君 私は、この点をあいまいにしたままでは再発防止などと言っても実体がないと、こう思うんですね。  先ほどの議論にもありましたように、この田母神氏の見解というのは今回初めて明らかになったものでありませんで、空幕長になる以前も、自衛隊の隊内誌である「鵬友」の中で同じような...全文を見る
○井上哲士君 田母神氏は、この「鵬友」の二回目の論文で、一回目の論文の反響について書いているんですね。  全国の先輩、同期生、後輩の皆さんから電話や手紙をいただいたと。さらに、後になって、陸上自衛隊、海上自衛隊の上級指揮官から部下等に配付したいという話があり、喜んで配付させてい...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、更に聞きますが、再発防止ということを言われました。再発防止策としてはどういうことを考えていらっしゃるんでしょうか。
○井上哲士君 大臣は会見でも、村山談話を始めとする政府の歴史認識を踏まえた適切な幹部教育を進めていくということを述べられているわけですね。ところが、先ほどから問題になっていますように、この田母神氏が「鵬友」誌で書いているわけですが、彼はどういう肩書かといいますと、統合幕僚学校長な...全文を見る
○井上哲士君 しかし、この統合幕僚学校長時代のことについては、先ほど来の議論でいいますと問題視をされないような答弁がありましたよね。しかし、こういうまさに幹部教育のトップにいる人がこういう発言をしていても、その人が、そのこと自体は問題にならない、言わば直前までそういう発言をしてい...全文を見る
○井上哲士君 幹部教育の、まさに学校長である立場で言っているわけですよ。そのことが問題にされないということであれば、今後の再発防止策といって幹部教育を徹底すると言っても、全くこれ絵にかいたもちだということを申し上げなくちゃいけないと思うんです。  そして、先ほど来にもありました...全文を見る
○井上哲士君 大臣は、十一月四日の記者会見のときには、いろいろな辞職に当たっての手続にも応じていただけないということでありますので、勘案をして今回の手続を取ったと、こういうふうに言われているわけで、これ全然違うんじゃないですか。
○井上哲士君 辞職に当たっての手続に応じていただけないと、相手が、田母神氏が。こういって定年退職という手続を取ったと言われているんですが、田母神氏は応ずると言っているわけですから、この会見内容とは違うんじゃないですかということです。
○井上哲士君 会見では手続にも応じていただけないということを言っているわけですから、私は説明は変わっていると思いますし、この全体の流れはやはり国民的には納得いかない、きちっと処分をするべきだと、こういうことを申し上げまして、時間ですので終わります。
11月11日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回問題になっている田母神参考人の懸賞論文はアパグループが募集したものであります。まず、このアパグループとの関係についてお聞きいたします。  参考人とアパグループの元谷会長が従来から親しかったということは今明らかになりました。この元...全文を見る
○井上哲士君 民間人の自衛隊協力者が今数出されましたが、自衛隊の輸送機に乗るとか、それから戦闘機に搭乗して滑走路を走るということは少なくないようでありますが、戦闘機に実際に飛行するというのは極めてまれなわけですね。  民間人を戦闘機に搭乗させる場合、どういう手続となり、最終決裁...全文を見る
○井上哲士君 ここに、元谷氏の搭乗の承認を求める第六航空団司令から航空幕僚長あての〇七年八月七日付けの進達書、それからこれを承認をした電報の起案書、同月の八月の十三日付けでありますけれども、これを持っております。当時のこの電報起案書の発信者は航空幕僚長であり、当時はあなたでありま...全文を見る
○井上哲士君 あなたは論文の中でえこひいきは大事だということも書かれておりますが、いっぱいいる中でこの元谷氏に特別の便宜供与を図ったということであります。  このアパグループはホテルも経営しておりますけれども、自衛隊員がアパホテルを利用する場合には何か特別の利用契約というのがあ...全文を見る
○井上哲士君 その一定の利害関係がある特定の民間企業の幹部との極めて密接な関係ということなわけですね。  私は、今回の懸賞論文に小松基地が異例の対応をして大量の応募があったということ、これはなぜなのか。それから、田母神氏が、参考人が一位となって三百万という民間の懸賞論文としては...全文を見る
○井上哲士君 防衛省にお聞きしますが、この基地視察の際などに航空幕僚長が行う講話とか訓示というのは、これはどういう性格のものなのか。言わば職務権限に基づく教育的な中身と、こういうふうに考えてよいのでしょうか。
○井上哲士君 幹部が教え諭すものだということが言われました。  それで、当日、この一月三十日にあなたが「我が愛すべき祖国日本」と題して行ったとされる講話の記録文書を私持っておりますが、この中で、専守防衛は国策だがこれがずっと続くかは検討されなくてはならないとか、南京大虐殺はだれ...全文を見る
○井上哲士君 「朝雲」によりますと、今年の四月一日に、空自の准曹士先任集合訓練の場で田母神氏も訓話に立って、東京裁判や南京大虐殺にも触れながら戦後教育の危うさや自虐史観を指摘したと、こう報道されておるわけですね。  つまり、今回と、論文と同趣旨の内容で様々な場所に行って訓示や講...全文を見る
○井上哲士君 つまり、今回論文が明らかになりましたけれども、まさに職務としてこの間ずっとやってきた問題が、今問題だとおっしゃいました。  田母神氏、参考人のこのときの講話を見ますと、自衛隊は親日派、保守派の代表として外に向かって意見を言っていかなければならない、問題が起きたとき...全文を見る
○井上哲士君 この一年七か月の間にそういうことをやっておきながら、言わば放置をされてきたと。ここに政治の責任は極めて重大なものがあると思います。  さらに質問いたしますが、田母神参考人は「鵬友」の平成十六年三月号の中で、統幕学校では今年の一般課程から国家観・歴史観という項目を設...全文を見る
○井上哲士君 この一般課程の創設を主導されたと、こういうことでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 つまり、当時、統合幕僚学校長だったわけですが、この「鵬友」という雑誌は部内誌だと言われました。そこに論文を載せるというだけではなくて、陸海空のすべての幹部に対する幹部教育の体系を改定したということなんですよ。既に国家観や歴史観の教育はもう四年間行われております。 ...全文を見る
○井上哲士君 私は、これは自衛隊の幹部教育の場で一体何が行われているかということを防衛省が把握をしていないと。これは重大だと思いますね。しかも、これが田母神氏の下で四年前から行われてきているわけです。私が出しました資料には、この講師の名前は全部黒で消してあるわけなんですね。なぜそ...全文を見る
○井上哲士君 今回の田母神参考人の行為も、そしてあの懸賞論文に多数の自衛官が応募をしたということにも、私はこれ影響が出ているんだと思うんですね。つまり、そういう議論をすること、公然と言えるような雰囲気や土壌をつくってきたということは非常に私は重大だと思います。  今、バランスが...全文を見る
○井上哲士君 一自衛官の議論の自由とかという問題ではないんですね。幹部教育として任務として集めて、その中で教育しているんですよ。その中身が重大だということをもっとしっかり認識を持っていただきたいと思います。  田母神氏を空幕長に任命した当時の安倍内閣自体が、日本の戦争は侵略戦争...全文を見る
11月13日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回問題となった懸賞論文を募集をしたアパグループの元谷会長と田母神元空幕長の関係の原点は、田母神氏が九八年の七月から九九年の十一月まで航空自衛隊の第六航空団の司令をしていたときにさかのぼります。田母神氏の依頼で小松基地の金沢友の会がつ...全文を見る
○井上哲士君 私、調べてみたんですが、これは雑誌「正論」の二〇〇四年十一月号に私の写真館というのがあるんですが、この中に元谷氏が登場いたしまして、航空自衛隊小松基地にてF15イーグルに搭乗と、こう写真入りで出ております。日付は平成十一年、九九年四月ということですから、つまり田母神...全文を見る
○井上哲士君 服も着替えた写真が出ておりますので、これは調べていただきたいと思うんですね。  昨年八月に元谷氏の戦闘機搭乗を承認をした理由として、友の会の会長十年間の功績というふうに田母神氏は述べられました。じゃ、九年前はどういう理由になるのかと。九九年四月といいますと、友の会...全文を見る
○井上哲士君 なぜ航空自衛隊が全国に紹介したのか、なぜ小松基地で組織的に募集が行われたのか、この間の質疑の中では調査中、調査中というばっかりなわけですね。全然明らかになってないわけですよ。ですから、それも含めて、私は、きちっと調べることなしにこの問題の解明がないということは強く申...全文を見る
○井上哲士君 訓話、講話というのは職務としてやるものだということは先日の防衛大臣の答弁でも明らかなわけです。つまり、そういうものであっても、自衛隊内部のことであっても、職務としてやった場合にこれは不適切だということは改めて確認をいたします。  そこで、先日、私は、すべての田母神...全文を見る
○井上哲士君 これは着手し、国会に提示をしていただくと、そういうことでよろしいですか。
○井上哲士君 速やかに、検討ではなくて直ちに出すということを強く求めておきたいと思います。  それだけではありませんで、田母神氏は、陸海空の三つの自衛隊の幹部教育の中に歴史観・国家観という講義を自分が新設したということを参考人質疑でも認められました。これがその幹部教育のカリキュ...全文を見る
○井上哲士君 四百人近い幹部がこの講義を受けていると。この年でいいますと、一回十六時間の講義ということになっているわけですね。  非常に異様なのは、防衛省から出てきた資料は全部講師の名前が黒で塗り隠されているということなんですね。なぜ国家公務員の幹部教育を行う、その講師の名前を...全文を見る
○井上哲士君 なぜ歴史観や国家観の講義をする方の名前を隠す必要があるんですか。国民はよっぽど後ろめたい内容かと疑問を持つと思いますけれども、いかがですか。
○井上哲士君 それでは全く納得ができません。  防衛大臣は先日の質疑で、バランスの取れた見解と幅広い視野を得るための講義だと言われました。しかし、この黒塗りで隠された講師を私調べてみますと、新しい教科書をつくる会の関係者が並んでおります。実に偏った講師陣だなと思うんですが、この...全文を見る
○井上哲士君 それを検証するためにも講師の名前を明らかにすることが必要なんですね。今のこの中身がそういう中身になっているのかと、こういう認識をお尋ねしているんです。
○井上哲士君 そうであるならば、この中身を明らかにしてもらう必要があります。幹部教育の講師の氏名、そしてすべての内容についての資料の提出を求めるように御協議いただきたいと思います。委員長、お願いします。
○井上哲士君 結局、田母神氏が創設をしたこの講座というのは、彼の持論に沿った内容の幹部教育を行って、言わば第二、第三の田母神氏をつくる、そういうものになっているわけですね。田母神氏は論文を発表して更迭された。しかし、それが彼がつくった第二、第三をつくり出す仕組みは残っているんです...全文を見る
12月11日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、田母神氏の問題にかかわって任命責任について伺います。  田母神氏は、退職後も核武装の必要性などを様々語っておられます。当委員会での参考人招致についても語っておられまして、一体何が問題になったのかということがいまだに分かっていら...全文を見る
○井上哲士君 その際に、言わば実力組織の幹部として、そして公務員としての資質というものが当然問われるべきだと思うんですが、先日の質問をした際に、この田母神氏が「鵬友」などで、過去の論文で同様の趣旨のことを繰り返していたということが任命の際に考慮されたのかということをお聞きしました...全文を見る
○井上哲士君 以前の答弁では、そういう「鵬友」などについてチェックできる体制もなかったというようなことも言われておりましたが、田母神氏が空幕長に任命をされる前に侵略戦争の正当化や憲法敵視の言動をされていたというのは、この隊内の雑誌にとどまらないわけですね。  統合幕僚学校長時代...全文を見る
○井上哲士君 当時の発言については、今、公電で報告がされているということでありました。  田母神氏は、先ほども紹介されました「翼」という雑誌の中で当時のことを書かれておりますが、この範参謀長助理との面談の際にこう言っているわけですね。私は端的に言って日本軍が中国に対して悪いこと...全文を見る
○井上哲士君 要するに、まともな対応がされてなかったということだと思うんですね。  田母神氏は、最近講演等で、むしろ防衛省内ではよくぞ言ったと私を評価する声が多かったということを講演等でも述べられております。  外務省は公電を受け取った側でありますが、外務省はどういう対応をさ...全文を見る
○井上哲士君 当時してないということですね。
○井上哲士君 当時の官邸はどのような報告を受け、対応されたんでしょうか。
○井上哲士君 つまり、要するに放置されたんですよ。見逃されたんですね。  私、非常にこの発言は重大だと思っているんですが、彼はこの「翼」という雑誌の中でこう書いているんです。私は、私の言葉によって北京に駐在する陸海空の武官たちに迷惑が掛からなければいいがと思っていた、さらに、こ...全文を見る
○井上哲士君 田母神氏が、防衛省内ではよくぞ言ったと、私を評価する声は多かったと講演等で言われていることについてはどう受け止めておられますか。
○井上哲士君 私は、やはり当時、公電として官邸も含めて報告をされながら何も問題にされた形跡がないということが続く中で、そのまま空幕長に任命をされたという、ここのやはり政治の責任ということは大変重いと思います。田母神氏は、当時から一貫して同じ発言をしているのに今回に限ってなぜ袋だた...全文を見る
○井上哲士君 こういう憲法等に関する過去の言動も一つの基準だということだと思います。  そこで、更にお聞きしますが、この「鵬友」等で田母神氏が繰り返しているのは、時代は変わったと、自衛隊がインド洋やイラクまで出かけて行動するという中で、これからは自衛隊を張り子のトラにしておくこ...全文を見る
○井上哲士君 防衛大臣、更に聞きますが、連続性については否定をされました。田母神氏はその上で、要するに旧日本軍が間違いを犯したと思っていたら日本を守れないということを言われているんですが、そのことについてはどうお考えですか。
○井上哲士君 外務大臣にもう一回お聞きしますが、一般論として、こういう昔の日本軍が間違いを犯していたと思っていたら日本を守れないという考え方についてはどうお考えでしょうか。
○井上哲士君 当然の御答弁だと思うんですが、そうであるならば、そのことが貫かれないといけないと思うんですね。  先日の質疑でも、田母神氏が航空幕僚長として講話や訓話を行って、全国の自衛隊で同趣旨の発言をされてきたということを問題にいたしました。大臣は、質問に対しては、その調査に...全文を見る
○井上哲士君 その中で、今回の論文と同趣旨の持論を展開をされたものがあるということを把握をされておりますか。
○井上哲士君 参考人質疑の際も、熊谷で行った講話については田母神氏もほぼその内容が論文と同様のものであったということを認められておりますし、各地でそういうことが行われたということが様々あるわけですね。先日の審議の際に総理も、職務としてこういう侵略戦争正当化等の話をするということが...全文を見る
○井上哲士君 今聞いたのは講話、訓話の話なんですが、今答弁あったのは幹部教育の話だと思いますが、講話、訓話が繰り返されたことへの責任ということであります。    〔理事浅尾慶一郎君退席、委員長着席〕
○井上哲士君 さらに、先日の質問の際は、統合幕僚学校で田母神氏が新設をした歴史観・国家観の講義について質問をいたしまして、あの論文と同じような中身を教え込む内容になっているということを指摘をいたしました。  あの質問の際には、まだ大臣はカリキュラムの中身については把握しておりま...全文を見る
○井上哲士君 適切であったと言うのは難しいということでありました。確かに、講師を見ますと、先ほどの質疑にもありましたけれども、新しい教科書をつくる会の方などに偏っているというものでありますが、ただ、その講師のバランスだけの問題なんだろうかと思うわけですね。  防衛省から平成二十...全文を見る
○井上哲士君 当時の教育課長の坂川氏、その後講師もされておりますけれども、田母神氏と相談してこのカリキュラムを決めたんだと、こういうふうに言われているんですね。ですから、教育実施計画として教育を決めているわけでありますから、当然こういう内容に沿った講師が依頼をされて、講師はそれに...全文を見る
○井上哲士君 内局には報告あったんですか。
○井上哲士君 そうしますと、現時点においてもいわゆる統合幕僚学校等の教育内容については内局は知らない、あずかり知らないということでいいんですか。そんなことでいいんですか。
○井上哲士君 この歴史観・国家観というのは、それまでなかったのに新たに設置をされたわけですね。なぜそういうものができたかとか、当然、私は内局また大臣なりがしっかり見ておくことが必要だと思います。  大体それまでこういう講座がなかったのになぜ田母神氏がつくったのかと。本委員会での...全文を見る
○井上哲士君 廃止も含めた検討をするということでよろしいですか。
○井上哲士君 結局、自衛隊が専守防衛の範囲を超えて海外派兵を拡大をしてきたということが矛盾を生んで、そのためにこういう講義が必要になってきているということだと思うんですね。私は、やはりその大本にあるこういう派兵そのものをやめるということが必要だということも言っておきたいと思います...全文を見る
○井上哲士君 この紹介を受けて小松基地では幹部論文のテーマをわざわざ懸賞と同じようなものにしてやっておりますが、この小松基地で行われてきた幹部論文のテーマというのはこの五年間はどういうふうになっていたんでしょうか。
○井上哲士君 次官の記者会見では、航空自衛隊においては幹部に論文を書くようにということを恒常的に行っていると理解しておりますと言われましたが、今答弁がありましたように、小松基地における幹部論文というのは五年間やっていなかったんですね。それがこの年に、今年わざわざやって、そしてしか...全文を見る
○井上哲士君 経緯は分かっているんですね。  これまでの答弁でいいますと、毎年幹部論文が課せられていて、たまたま今年はこれに合わせたというふうに多くの人は受け止めたと思うんですが、実は五年間は全く幹部論文なんかしていなかったと。それをわざわざ書かせて懸賞に応募をさせたという非常...全文を見る
○井上哲士君 この問題発覚してもう一か月以上たっているわけでありまして、なぜ航空幕僚監部が全国に紹介をしたのか、そして、小松基地が突出してそれに応募をしたのかということはこの問題の一つの核心を成す問題だと思いますが、いまだにそういう状況というのは大変私は遺憾でありまして、更に徹底...全文を見る
○井上哲士君 政府の答弁が一年間ちっとも変わらないということを私この間指摘をしてまいりましたが、今も言いましたように、警察すら空爆をされるという事態が起きております。  カルザイ大統領は、オバマ氏の大統領選勝利が確定をした十一月の五日に、アフガンの村落における空爆や戦闘ではテロ...全文を見る
○井上哲士君 配慮とは言えないような実態が起きているというのが、今の結婚式場の空爆であり、警察署まで空爆をされたということがあるわけですね。私は、それがむしろ事態の解決に逆行しているということを繰り返し求めてまいりました。  当委員会の参考人質疑でも、ペシャワール会の中村哲現地...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、和平へのアフガン政府の努力にもむしろ逆行する軍事掃討作戦への支援につながる給油延長はやめるべきだと申し上げまして、質問を終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、新テロ特措法延長法案に反対の討論を行います。  そもそも、アメリカの報復戦争を支援するため自衛隊をインド洋に派遣し、アフガニスタンへの空爆を行う米軍艦船などに給油支援を行うことが憲法九条に真っ向から反することは明白です。自衛隊は直ちに撤...全文を見る
12月16日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、田母神氏が進めてきた幹部教育の影響の問題についてお聞きします。  前回の審議の際に、この問題を防衛大臣、問われまして、任務に対して影響が出ているとは考えていない、それから、類似の考え方は我々の把握するところでは出ていないという...全文を見る
○井上哲士君 今日の午前中の視察の際に、この統合幕僚学校の生徒の方が、自分はそういう考え方もあるんだなと思って聞いたということでありました。ただ、五年間行い約四百人の方が受講されている。講話や訓話での徹底も含めて、やはりじわじわと私は浸透し、影響が出ているんじゃないかと。  一...全文を見る
○井上哲士君 世界平和を願って建てたというのはこの比島観音の話なんですね。この殉国七士廟というのは、まさに東京裁判で処刑をされたけれども、それは国のためにやったんだと、悪い人じゃないんだということでここに置かれて、当時建立されたときにいろいろな問題にもなったそうでありますけれども...全文を見る
○井上哲士君 連続性がないのはそのとおりなんですね。にもかかわらず、それをつなげて考えて、そして、田母神さんが述べたように、戦前の軍が悪いことをしていたと考えたら元気が出ないという立場で教育などが行われてきたということの影響をしっかり見る必要があるんじゃないかということを申し上げ...全文を見る
○井上哲士君 軍人勅諭の真髄というのは、まさに天皇に誠をささげ、そのために戦地に赴くということだったわけですよ。ですから、確かに忠節とか礼儀とか個々の言葉でとらえる問題ではなくて、あのやはり悲惨な侵略戦争を起こし、そしてまさに一億総玉砕と言って国民をあの無謀な戦争に巻き込んでいっ...全文を見る
○井上哲士君 そういうものに今の自衛隊のよりどころを求めるといういろんな動きがあるということ、そして、それと田母神氏のあの幹部教育というものが呼応しているということは、私は厳にしっかり見て、その全容についてしっかり把握するべきだと思います。  強く求めまして、時間ですので、終わ...全文を見る
12月18日第170回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  防衛省の職員の給与等に関する法律の一部改正案には賛成であります。この法改正が一連の防衛省不祥事にもかかわっていることであります。  今日は、引き続き、田母神氏の問題についてお聞きいたします。  アパグループの懸賞論文に空自の第六航...全文を見る
○井上哲士君 第六航空団だけ非常に異例な対応をしているわけですね。  この幹部論文を課したのが今言われましたように八月四日でありまして、八月末が締切りでしたから、一か月もないときに急遽決めているわけですね。空幕から紹介されたのが五月の二十日ですから、二か月半たってから、言わば締...全文を見る
○井上哲士君 つまり、八月になっても応募がなかなか集まらないというようなことで、何とかしてくれとかいうことが、何らかのやはり外部からの働きかけが第六航空団にあったんじゃないかと私は思うんですが、いかがでしょうかということです。
○井上哲士君 では、なぜ八月まで言わば放置しておきながらこういう対応をしたのかが、私大変腑に落ちないわけですね。しかも、第六航空団からアパ側に対して、締切りに間に合いそうもないということで、締切り後の応募が認めてもらっているということを会見でも述べられております。つまり、第六航空...全文を見る
○井上哲士君 しかし、懸賞を受け取っても問題のない要件として自衛隊の側が公平公正と言っているわけでありますから、それはやはり当然判断をすべきなんじゃないですか。
○井上哲士君 普通、締切りから遅れましたら審査の対象にもならないわけでありますから、これはやっぱり大変な公平公正を欠くことだと私は思います。  全体として、この一民間団体の懸賞論文に対して小松基地が全国と比べて大変異例な対応を幾つかの点で取ったわけでありますが、この自身の対応に...全文を見る
○井上哲士君 今のは幕僚の課長の話ですか。
○井上哲士君 要するに、第六航空団がこういう異例な対応をしたことについてはどう考えているのかという質問です。
○井上哲士君 防衛監察では、法令遵守の意識・態勢ということがこの第六航空団についての監察の言わば目的になっておりますが、そのこと、この異例の対応がこういう法令遵守にかかわる問題だという問題意識で行われているということでよろしいですか。
○井上哲士君 余りにも不自然なやり方が行われているわけでありますから、これはきちっと、繰り返しになりますけれどもやっていただきたいと思いますが。  これは、航空幕僚監部が全国にファクスで紹介をしました。その後に応募が少なかったために空幕の人事部長が書簡の形で全国に督促をしている...全文を見る
○井上哲士君 この人事教育部長が送った書簡は資料でいただきました。最初のファクスは各部隊に紹介願いますとなっているんです。ところが、この手紙は、広く隊員にお知らせいただきたいという、個々の隊員まで知らせてほしいという踏み込んだ依頼をしております。そして、最初のファクスは歴史教育に...全文を見る
○井上哲士君 この人事教育部長の手紙は更にこう書いているんですよ。隊員応募の論文が最優秀賞として選ばれた場合は部内外への広報効果も絶大であろうと考えるところですと。  まさに、この最優秀賞に選ばれたんですね。どういう絶大な広報効果があったとお考えでしょうか。
○井上哲士君 つまり、教育的効果ということで始まったはずなのに、これは広報効果をねらっているということを言っているんですね。  この人事教育部長は、実はこの手紙を出した後の八月から異動になりまして福岡にある空自の西部方面隊の司令となっておりますが、この同隊では、部隊での歴史教育...全文を見る
○井上哲士君 報道では、こういうものは初めてのことだということでありますが、来年の三月に初めてこの歴史研究発表会が開かれる予定だったけれども、田母神氏の問題もあり、実施する予定はないとしつつ、歴史教育を取り入れることで日本人としての誇りや愛国心を醸成させ、より強固な使命感を確立す...全文を見る