井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2009年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月11日第171回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  西松建設からの違法献金問題について質問いたします。  先日のマスコミの世論調査では、約八割が民主党の小沢代表の説明に納得がいかないとしておりました。一方、同様に資金が流れている自民党の議員らの問題も放置をできないという声が広がってお...全文を見る
○井上哲士君 私も手元に持っておりますが、月々の会費でありながら年二回払いというのは余り見たことがないんです。社員に会費を払わせて後でボーナスで補てんをし、企業献金でないように偽装をしているということと符合するわけですね。  この二つの政治団体を通じて五億円近い資金が政界に流れ...全文を見る
○井上哲士君 合わせて五十万でありますが、では、志帥会の収支報告書では、同じく〇五年四月二十日に開かれたパーティーについて新政治研究会からの収入はどう記載されているでしょうか。
○井上哲士君 食い違っております。  同じく新政治問題研究会の収支報告書では、〇四年四月のやはり自民党の宏池会のパーティー券の購入はどのように記載されているでしょうか。
○井上哲士君 合計二十八万でありますが、では、宏池会の収支報告書では、〇四年四月二十七日に開いたパーティーの収支に関して、新政治問題研究会からの収入はどう記載されているでしょうか。
○井上哲士君 いずれもないわけですね。  この二十万円を超える対価について記載をしていないというのは、これは規正法違反になるんじゃないですか。
○井上哲士君 これはこういう性格の問題なんですね。  この西松建設の資金に関する収支報告については、これ以外の政治家や団体で多くの記載漏れや住所の間違いなどが行われておりまして、非常に不透明なことになっております。  この二つの政治団体からのパーティー券の購入で突出しているの...全文を見る
○井上哲士君 ゼネコン汚職で西松建設の副社長が贈賄で逮捕されました。そのときの常務が国沢氏であるわけですが、当時は御存じだったでしょうか。
○井上哲士君 この国沢氏が企業献金を偽装するためにこの二つの政治団体を設立をしたわけですね。  先日の当委員会で二階大臣は、この二つの政治団体について、どういう団体か存じ上げていないと答弁をされました。では、この二つの政治団体と西松建設が関係あるということはいつ認識をされたんで...全文を見る
○井上哲士君 新聞等の報道というのは今年に入って以降の様々な報道ということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 最近になって新聞で見たということですが、誠に不可解な答弁なんですね。これ、問題になったのは今回が初めてじゃないんです。  あなたの政治団体の新しい波の〇五年、〇六年の政治資金収支報告書は訂正をされておりますが、総務省に聞きますけれども、この二つの政治団体が購入した...全文を見る
○井上哲士君 つまり、合わせて三百四十二万円も未記載があって、訂正をされております。これは二〇〇七年の九月に大きな問題になりまして、当時自民党の総務会長をされていた二階大臣は記者会見をしてこの問題で釈明をされていると思いますが、どういう説明をされたんでしょうか。
○井上哲士君 当時の報道では、ローマ字で銀行口座に振り込まれて事務的ミスが発生をしたというふうに言われているんですね。二つの政治団体が解散してから一年半もたってから訂正するのも極めて奇妙なんですが。  私、当時この二つの政治団体から、新しい波のパーティー券の購入の際の振り込み受...全文を見る
○井上哲士君 あなたが記者会見でこう言っているんですよ。そして、当時の報道を見ますと、この新政治問題研究会が西松建設のOBを代表にした団体だということがあなたの記者会見と一緒に報道をされているんです。少なくともこの時点でこの団体が西松建設と関係したと知らないのはおかしいんじゃない...全文を見る
○井上哲士君 これはおかしいですよ。二階さんの記者会見が報道されて、その同じ記事の中で西松とのことを指摘をしているんです。  当時からやはり知っていたんじゃないですか。なぜ隠すんですか。
○井上哲士君 じゃ、更に聞きましょう。  大臣と新政治問題研究会との関係というのは更に十年さかのぼるんですね。二階大臣の資金管理団体である新政経研究会は、九五年には百八十万、九七年に三百万、九八年には三百万円、この新政治問題研究会から献金を受けております。つまり、新政治問題研究...全文を見る
○井上哲士君 時間だから終わりますけれども、これは大臣自身の資金管理団体なんです。しかも、九五年に寄附をしている政治団体、四つしかありません。それから十三年間ずっと献金がされていながらこの団体について知らないということは、だれも国民は納得をしないと思います。真相解明を一層するべき...全文を見る
03月17日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、防衛大臣にお聞きいたします。  大臣の所信を先日伺ったわけでありますが、いわゆる田母神問題に全く触れられていなかったことを私は大変奇異に思いました。この問題は、自衛隊の在り方を問う大変大きな問題になりまして、さきの国会では当委...全文を見る
○井上哲士君 十二月にそういう報告が出されましたけど、いつもなんですが、大体、国会の会期末のもう議論ができないときにこういう報告書が出てくるわけですね。ですから、今言われたようなことも含めて、やはり国会の場にはきちっと言われてなかったわけですね。  もう一つ、この点でお聞きしま...全文を見る
○井上哲士君 見直しが結論が出ていないので実施しないという答弁でありましたけれども、私は、この課目の設立された経過、中身見ますと、やはり廃止に踏み込むべきだということを改めて申し上げておきたいと思います。  次に、日米首脳会談に関連して、アフガン問題について外務大臣にお聞きいた...全文を見る
○井上哲士君 支援戦略を両国が協議をするということが言われておりますが、そういうことでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 この戦略協議の中でどういう提起をするのかが問われるわけでありますが、国連の事務総長が昨年九月以降のアフガン情勢について報告をしておりますけれども、政府としては現局面の治安情勢についてはどういう認識をされているんでしょうか。
○井上哲士君 民間人死者は四〇%増で過去最悪ということでありますが、今は触れられませんでしたけれども、米軍などの軍事作戦に起因する死者は八百二十八人で、その六八%が空爆だけによるものだという報告なわけですね。この報告でも国の安定に向けた純粋に軍事的な解決策はないというふうに述べて...全文を見る
○井上哲士君 いつも同じ答弁でありますが、やっぱり和平に向けた動きというのは、先ほど挙げましたように、確実にいろんな変化があるわけですね。私はそれにかみ合った支援が必要だと思いますし、その妨げに様々な誤爆を含めた軍事行動があるということも繰り返し指摘をしてまいりました。  最近...全文を見る
03月17日第171回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は二人の公述人の方、ありがとうございます。  まず、落合公述人にお聞きします。  実際に現場に行かれた方ならではの公述だったと思うんですが、今もお話ありました隊員の使命感ということなんですね。大変困難な現場での中でこれが大事だ...全文を見る
○井上哲士君 次に、山口公述人にお聞きいたします。  先ほど公述の中で少しだけ郵政民営化に触れられて、この間話題になっているかんぽの宿の問題等にも少し触れられました。  お書きになったものを読んでおりますと、例えば、これは民営化というよりも私物化といった方がよかったんじゃない...全文を見る
○井上哲士君 いわゆる官から民へというスローガンで何でも民営化よしという風潮がやられたこと自体についてはどうお考えでしょうか。
○井上哲士君 構造改革を進める上で自己責任論というのが非常に喧伝をされました。収入も低かったり、いい仕事に就けないのは自己責任だという声が随分振りまかれたわけでありますが、今これ自体にいろんな見直しの声が上がっておりますけれども、こういういわゆる自己責任論が果たした役割やこのこと...全文を見る
○井上哲士君 一言だけ。いわゆる第二のニューディール政策が必要だと言われていましたが、余り時間がないので中心だけ一言お願いします。
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。お二人の公述人、ありがとうございます。  ちょうど数日前にフィンランドで長く暮らした方の新書を読む機会がありまして、最近は教育のことがよく言われますけれども、子育てや医療なども含めて本当にだれでもが受けれるというのを改めて認識をし、そして...全文を見る
○井上哲士君 政府への信頼ということも関係するのかなと思って聞いておりました。  財源の問題なんですが、井手公述人のものを読んでおりますと、税制改革でいえば、所得税の累進性の強化と、それによって高所得者層への適切な課税ということをかなり言われておるわけですが、戦後の日本の税制の...全文を見る
○井上哲士君 最後に井手公述人ですが、今の経済の立て直しの上でいいますと内需の拡大の必要性ということが非常に強調されるんですが、こういう医療や介護、社会福祉の分野というものがこの内需拡大にもたらす役割というんでしょうか、その辺をお願いしたいと思います。
○井上哲士君 ありがとうございました。
03月19日第171回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  政府は、沖縄海兵隊のグアム移転に関する日米間の協定に調印をし、今国会に承認を求めております。日本は直接、間接合わせて約六千五百億円を負担することになるわけですが、米国の領土内にある米国の基地に外国の政府が財政出動する例がありません。し...全文を見る
○井上哲士君 しかし、今回の協定に、このグアム移転経費の総額、そして日本の負担額は明記をされているんですね。その承認を国会に求めながら積算根拠が示されないという、そんなやり方は国民は納得できません。しかも、日本はグアムで米兵の家族住宅三千五百二十戸の建設に直接、間接に二十五億五千...全文を見る
○井上哲士君 アメリカは、どこに造るときも明確な統一基準を持っているんです。そして、政府が出しましたこの日米の分担の金額を見ますと、アメリカが分担する項目の中には、先ほど申し上げたような住宅関連施設は何一つ入ってないんですね。じゃ、基準どおり造るとしたら一体どこが負担するのかと。...全文を見る
○井上哲士君 今、派遣切りで遭うと同時に住まいを失った人など、本当に大変な事態があるんですね。そういうときに、こういうような税金の使い方は国民は絶対納得をいたしませんし、そもそも、他国の領土にある他国の基地に税金をつぎ込むことなどあってはならないことでありますし、しかもアメリカの...全文を見る
03月24日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  横須賀を母港とするアメリカ海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンに関連してお聞きいたします。  アメリカ・ワシントン州の地方紙、キットサップ・サンの一月十六日付けは、横須賀基地でこの空母ワシントンのメンテナンス作業が行われているという...全文を見る
○井上哲士君 元々、横須賀基地には艦船修理廠があります。SRFと呼ばれていますが、住友重機工業が通常メンテナンスを行ってきているわけですね。このSRFについては、米軍の高官も海外では最も高い能力を有する艦船修理廠であるということを繰り返し述べております。ですから、通常のメンテナン...全文を見る
○井上哲士君 今答弁がありましたけど、しかし、九八年のアメリカの会計検査院の報告では、原子力空母は二年に一度数か月を掛けて埠頭に停泊した状態で原子炉のメンテナンス作業を行うというふうにしております。そして、今回のこの地元紙の報道でも、キティーホークの推進機関をメンテナンスしてきた...全文を見る
○井上哲士君 照会をしていないと、しかし合意には反してないんだと言われるわけですね。なぜそれが言えるのかと、極めて疑問なんですね。今申し上げましたように、いろんな報道でも、従来のことではできないのでこのピュージェットサウンドから五百五十名が来ていると、こういうふうに言っているわけ...全文を見る
○井上哲士君 いや、それで本当に国民の安全が守れるのかと私は極めて疑問なんです。日本の原子炉もそうですし、世界中の原発でもいわゆる安全神話ということが言われ、そのことが様々な事故に対する備えの問題がおろそかになるということで指摘をされているわけですね。  しかも、このジョージ・...全文を見る
○井上哲士君 原子炉の修理はしないけれども、原子炉そのもののメンテナンスはやるということなんでしょうか。  外務省は、これは地元に配られたんだと思いますが、アメリカ海軍の原子力艦の安全性というパンフレットを配られておりますが、この中で、固定廃棄物も適切に密封された上で米国内で処...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、このパンフに書いてある、固形廃棄物も適切に密封された上で米国内で処理されますとありますが、放射性物質を含むということだと思いますが、固形廃棄物というのはどういう作業で出てくるというふうに想定をされているんでしょうか。
○井上哲士君 ということは、原子炉にかかわる一定の作業は行うということなわけですね。
○井上哲士君 幾ら聞いても、なぜこの固形廃棄物が出てくるのかとか、市民の今不安には全くこたえたものではないと思うんですね。これはやっぱりきちっと問い合わせをしてもらうべきだと思うんです。  このピュージェットサウンド海軍造船所は、ニミッツ級の原子力空母の大規模メンテナンスを実施...全文を見る
○井上哲士君 納得できません。  終わります。
03月27日第171回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、総務省にお伺いしますが、政治資金規正法の目的と精神は何でしょうか。
○井上哲士君 規正法の中で刑罰が一番重いのが虚偽記載ですけれども、なぜでしょうか。
○井上哲士君 虚偽記載という問題は形式的なことではなくて、やはり政治資金規正法の精神を踏みにじる問題であります。西松建設からの偽装献金だと知っていたのではないかという核心の問題について、民主党の小沢代表は十分な説明をされておりませんし、同時に、同じ構図で資金を受けてきた自民党の側...全文を見る
○井上哲士君 つまり、担当者の側からお願いをしたという話でありますが、新政治問題研究会の成立は九五年の十一月一日なんです。その年のうちに百八十万円献金しているわけですね。  自治省届出の政治団体は当時五千三百九十二ありました。その中からピンポイントで要請したというのは極めて不可...全文を見る
○井上哲士君 あなたの資金管理団体が要請をしているわけですね、先ほど担当者が、言いました。じゃ、なぜこの五千三百九十二もある中でこの団体に要請をされたんでしょうか。
○井上哲士君 全く説明責任を果たしていないんですよ。これでは政治不信が広がるばっかりであります。  更に聞きますが、関西新風会という政治団体と大臣との関係はどういうものでしょうか。
○井上哲士君 この団体が事務所として年間二百八十万円で大阪市西区の立売堀にあるマンションの四百一号室を借りておりました。  だれから借りていたんでしょうか。
○井上哲士君 西松建設の関連設計会社とありますが、西松建設がこの関西新風会の事務所の家賃を補てんしていたという疑惑が新たに報道されておりますが、大臣が支部長である自民党和歌山県第三選挙区支部に対して西松建設から個人献金の形を取って年間三百万円が振り込まれていたんではないですか。
○井上哲士君 私、政党支部の〇六年、〇七年の収支報告書を持っておりますが、五万円以下の政治献金というのは二年とも三百万円ずつなんです。端数が全然ないというのは余りにも不自然でありまして、二年間とも同じ三百万円と。  報道とも符合するわけですが、西松からの政治献金でないということ...全文を見る
○井上哲士君 いや、入金記録も帳簿もあるはずなんですよ。これは、これだけの疑惑がある以上、これはきちっと説明責任を果たしていただくことが必要だと思います。これは事務所費の問題のときと同じような言い訳をされているわけですね。  じゃ、総理、お聞きしますが、小沢代表の秘書が起訴をさ...全文を見る
○井上哲士君 国民の政治不信とは全く懸け離れた態度だと思います。  これ、総理が任命をした閣僚の問題なんですね。自民党の細田幹事長は、先日、民主党小沢代表の続投のときに、上場企業による偽装献金の大きな問題を軽く見過ぎていると、こういうふうに発言をされましたけれども、私は自民党自...全文を見る
03月30日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回の在外公館法の改正案には、コソボの大使館の新設が含まれております。コソボについては、国際社会においての議論があり、国家承認についても各国の対応が分かれているという現状でありまして、そこにおいては公館新設は適当とは判断できないことか...全文を見る
○井上哲士君 会計検査院が昨年の九月に随意契約に関する会計検査についての報告書を発表しておりますが、それによりますと、その時点での最新の統計である二〇〇七年度の各省庁の随意契約の比率は、外務省は七七・二%ということで十三省のうちで二番目に高いわけですね。今十九年度の数がありました...全文を見る
○井上哲士君 数字を見る限り、必ずしもそうではないと思うんですが。  在外公館の調達について、では具体的に幾つか伺いますが、外務省の本省及び在外公館で使用する公用車は現在約千台あるとのことでありますが、かなりの数です。リース契約も結んでいないということでありますので、すべて外務...全文を見る
○井上哲士君 これは、随意契約、一般競争はどういう内訳になっているでしょうか。
○井上哲士君 外務省から、二〇〇三年度から二〇〇八年度十二月までの在外公館における公用車の調達契約実績の資料の提出を受けておりますが、対象を絞りまして、中国、韓国、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシアの六か国にある在外公館の実績をいただきました。これで見ますと、合計六十七件で...全文を見る
○井上哲士君 外国では随意契約ができるということでありまして、原則はやはり一般競争入札なんですね。  いろんな状況を言われますけれども、一口に外国での契約だからと言っても現地の条件はいろいろあると思うんですね。確かに自動車の販売店がほとんどないような途上国の公館もあるでしょう。...全文を見る
○井上哲士君 この在外公館の公用車の調達は、財務省当局からも様々指摘を受けて改善を求められているわけですね。  二〇〇七年度に実施した財務省の予算執行調査の中でこの問題は次のように指摘をされておりまして、購入に関しては見積り合わせを複数回行うなど値引き交渉の努力を行っているとの...全文を見る
○井上哲士君 様々指摘と数字も挙げましたけれども、やはり可能なところでの随契も含めて私は改善の余地が相当あると思うんです。  さらに、金額で大きいのは公共工事でありまして、在外公館の公共工事も随意契約で行われておりますが、例えば、昨年四月にある大手の建設会社の東京本社と契約をし...全文を見る
○井上哲士君 在外公館の様々な公共工事について、機密の保持とか様々な問題があることはよく承知をしておりますが、先ほど例を挙げた中国などの場合は日本の大手のゼネコンなどはほとんど進出をしているわけですね。しかも、東京本社との契約をしているわけですから、そういう条件があったとしても私...全文を見る
04月07日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○井上哲士君 今回の北朝鮮の飛翔体発射は極めて遺憾であります。  官房長官の談話ではミサイルとせずに飛翔体としているわけですが、打ち上げられたものが人工衛星であったかどうかという判断がまだ付いていないということだと思います。今後、その判断をする上でどういう要素、データを検証する...全文を見る
○井上哲士君 いろんなところから情報が寄せられているということがありましたが、このミサイル防衛システムは、アメリカの早期警戒衛星Xバンド・レーダーと一体のシステムでありますが、今回の一連の対応、そして今後の判断においてアメリカからの情報を得ていると思うんですが、どの程度のものが来...全文を見る
○井上哲士君 打ち上げたものが人工衛星であっても国連安保理決議違反であり、制裁を強化すべきだという立場に我が党はくみすることはできません。こういう立場は、六か国協議を通じて北朝鮮の核問題を外交的に解決をしていくという上で障害を持ち込むことになると考えております。  今後の対応で...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月16日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  米国の領土内にある米国の基地のために外国政府が財政を出動すると、これ自体が極めて前代未聞のことであります。しかも、協定を見て私は非常に驚いたんですが、今回の協定には、日本の支出二十八億ドルのみ明記をされて、アメリカ側の拠出の金額は明記...全文を見る
○井上哲士君 確認しますが、このロードマップで日米政府が合意した金額をアメリカが必ず支出をするという担保はどこにあるんでしょうか。
○井上哲士君 協定上どこに担保があるのか、今の答弁で私には分かりませんでした。  ロードマップでは日本の真水支援を二十八億ドルと定めた上で、米国は施設及びインフラの整備費の残りを負担し、それが財政支出三十一・八億ドルと道路のための十億ドルから成ると、こうなっているわけですね。大...全文を見る
○井上哲士君 しかし、議会にかけたらば、できるだけ負担を下げようという傾向があるということを、今回のアメリカが行政協定というふうにして議会の承認を求めないという理由として挙げられたわけじゃないですか。そういうことじゃないんですか。
○井上哲士君 別途じゃないんですよ。米政府が今回の協定について議会の承認を求めない行政協定というふうにしている、その言わば理由としてこのことを挙げられているんですね。  そして、しかも、議会にかけたら削減をされるんじゃないかということだけではありませんで、昨年の九月に出されたア...全文を見る
○井上哲士君 大臣。
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、元々ロードマップで日米両国政府が合意していた、それに対して今回協定をしたわけで、その中で日本だけが金額が明記をされ、日本だけが議会承認をし、向こうはしないと。一体それで果たしてアメリカが本当に出すのかどうか全く不明確。こういうのは本当に対等...全文を見る
04月21日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  海兵隊のグアム移転によって大幅に沖縄の負担軽減になると強調されてきました。しかし、減るのは実数ではなくて、定員が八千人減って一万人になるだけだと。沖縄には一万三千人前後しか海兵隊いませんから、移転する実数は二、三千にとどまるという可能...全文を見る
○井上哲士君 定数は実数が減る基礎になるということでありますから、まさに実数が減ってこそ負担軽減につながるわけですね。  ところが、実数は八千人も減らないじゃないかということは我々はしばしば指摘してきましたけれども、政府は答弁では認めるようになりました。しかし、今なお国民には実...全文を見る
○井上哲士君 国会では言っても、国民向けには実数が減るような言い方をしてきているから、多くの沖縄県民もそう思っているんですよ。ですから、やっぱり巨額の負担を納得させるためにあえて誤解を招く言い方を意図的にしてきたんではないかということを言われても仕方がないと思います。  じゃ、...全文を見る
○井上哲士君 つまり、定数があってもそれを上回る駐留もあるということでありますが、じゃ、定数は変わらないのかと。そもそも駐留米軍の定数について日本はアメリカ側から日常的に報告を受けているんでしょうか。
○井上哲士君 恒常的に報告を受ける仕組みはないけれども、今回のロードマップの議論の中では数が出されたということでありますが、じゃ今後、アメリカ側が駐留米軍の定数を増やすという場合に日本に対しての合意というものが必要なんでしょうか。
○井上哲士君 同意は必要ないということであります。  そして、今、日米間で様々、騒音防止協定などを結んでいても守っていないという実態があるわけですね。今後、そういうことで相談があると言われても、これは、はいそうですかと言うわけにいかないわけであります。つまり、安保条約、地位協定...全文を見る
○井上哲士君 つまり、条約上の削減の縛りを掛けたということには全くならないわけですね。ですから、実数も定数を上回る場合がある、今後定数を増やす場合にも日本の合意は条約上必要ない、そして今回の協定でも削減をして一万人にするという縛りは何もないと、これが実態なわけですね。  元々ア...全文を見る
○井上哲士君 ですから、条約上も、そして今回の協定からいっても、はっきりしているのは日本が八千人分の移転の財政負担をさせられるということだけなんですよ。  さらに、じゃ聞きますが、衆議院の答弁で、家族住宅も最大で三百戸として日米間で協議中だと、米側の見積もった戸数を前提に交渉し...全文を見る
○井上哲士君 実数は二、三千しか減らなくても八千人の定員が減るという前提でその所要を考えるということでありますが、そうしますと、現在は例えばイラクやアフガニスタンに展開しているけれども定数としては沖縄の枠内だと、こういう部隊がグアムに移転する際の隊舎や宿舎まで日本が負担をすると、...全文を見る
○井上哲士君 ちゃんと質問に答えていただきたいんですが、要するに、現在イラクやアフガニスタンにいるけれども、定数としては沖縄の部隊というものがグアムに移転した場合も隊舎、宿舎を整備するということでいいんですか。
○井上哲士君 沖縄の定数が充足していないのはアフガニスタンやイラクに展開しているからという答弁をさんざんされているわけですね。これはとんでもない話だと思うんですね。  イラクやアフガニスタンにいる部隊、定数だけは沖縄にあるかもしれませんけれども、アメリカの都合で戦争をしに出てい...全文を見る
○井上哲士君 そんないいかげんな答弁しちゃ駄目ですよ。  梅本局長は衆議院での答弁で、仮に定員が充足されていないものがあっても、それは根っこが沖縄からグアムに移りますので、将来、定員が充足されるような事態になってもそれは沖縄には来ないと、それはグアムに行くんだということでござい...全文を見る
○井上哲士君 それはアメリカの国土でアメリカ軍によって必要になるわけですから、アメリカが造ったらいいんですよ。なぜ日本が負担しなくちゃいけないということを問題にしているんです。  そもそも外国の領土にある外国の基地に日本政府が負担をすること自身が前代未聞ですけれども、政府はどう...全文を見る
○井上哲士君 ですから、地域全体の安全保障の米軍が自分の国に戻るときの基地の負担を日本がする必要がないんじゃないかということを言っているんです。  政府の説明は、沖縄県民の負担になっているということ、そして日本の防衛の実態があるということなわけですね。じゃ、現に今、イラクやアフ...全文を見る
○井上哲士君 先ほど申し上げましたように、そういう部隊は将来定員が充足されるようになっても沖縄には来ないんだ、グアムに行くんだということを梅本局長も言われているわけです。政府は沖縄の海兵隊が日本防衛の任務を持っていると言いますけれども、イラク戦争を見ても明らかですが、敵地の制圧に...全文を見る
○井上哲士君 今回の真水負担の中にあるアンダーセン基地やアプラ港の基盤整備事業というのは当初の計画からは読めないんですね。日本が仮に節減をしても、その分、上限二十八億ドルの中で新たな事業が加わっているんではないかというようなことも思うわけですね。  どういう積算が最初に行われて...全文を見る
○井上哲士君 年度ごとの説明では十分でないので、二十八億ドル全体についてしっかりした積算を示していただきたいと改めて求めまして、質問を終わります。
04月23日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  最初に、一年前にも取り上げましたアメリカ兵の私有車両、いわゆるYナンバー車の車庫証明について聞きます。    〔委員長退席、理事浅尾慶一郎君着席〕  自動車登録に当たっては車庫法に基づいて車庫証明が添付が必要です。政府は一九九八年...全文を見る
○井上哲士君 全国で足しますと、六千七百十台のうち添付されているのが七百八十二台ということになります。  米兵の基地外居住というのは全国的に三割なのに、車庫証明は一割程度しかないというこの傾向は一年前とほぼ基本的に一緒ですね。しかも、沖縄の場合は、昨年は三千三十九台の登録に対し...全文を見る
○井上哲士君 沖縄が極めて少ないという点について米側に事実関係を照会していると一年前に言われましたけれども、その後どうでしょうか。
○井上哲士君 沖縄でも基地外居住が増えているということは去年も質問いたしましたけれども、にもかかわらず、三千台の登録がありながら十九台しか車庫証明が付いていない。どう考えてもおかしいんですね。  去年私が質問した直後に、この問題で沖縄県知事が記者会見をされておりまして、合同委員...全文を見る
○井上哲士君 結局、一年間何も変わっていないわけです。基地外にあるにもかかわらず基地内にあるかのようにして登録しているとすれば、これはもう虚偽であるわけで、つまり日本の法律も、そして日米間の合意すら守られていないと、こういうことが起きている下で沖縄でのいろんな問題があるわけですね...全文を見る
○井上哲士君 在日米国海兵隊のホームページを見ますと、ジルマー司令官の名前と写真入りで環境方針という文書が載っております。その中に、今言われた、日本環境管理基準を遵守しますというふうに確かに書かれているんです。  ところが、実際はどうなっているか。先日、委員会で沖縄に行った際も...全文を見る
○井上哲士君 そういう中で幾つも事件が起きているんです。しかも、基地内の有害物質漏れなどの汚染が明るみに出るというのは、基本的にはアメリカ軍が公表したものだけなわけですね。  まず聞きますけれども、日米合同委員会では、この基地の中の汚染事故についての公表のルールはどのように定め...全文を見る
○井上哲士君 つまり、これを公表するかどうかという判断は米側がすると、こういうことでよろしいですか。
○井上哲士君 ですから、結局、公表の基準というのはアメリカの判断次第だということなんです。その下でどうなっているのかと。  普天間基地に関してお聞きしますけれども、一九九九年以降、普天間基地で発生した汚染物質の漏出事故、アメリカ軍から外務省及び自治体への通報ベースでは何件あるで...全文を見る
○井上哲士君 岩波の専門誌の「環境と公害」という本の二〇〇八年の冬号に、大妻女子大の林先生という方の論文が掲載されております。  この中で、米軍に情報公開請求を掛けた結果、普天間基地の汚染物質の漏出事故の実績が記述されておりますけれども、そこで出ているだけでも九九年から二〇〇六...全文を見る
○井上哲士君 つまり、住民に対して明らかにするという姿勢に欠けているし、そしてこの下で原因の究明であるとか再発という姿勢がどうなのかということが問われているわけですね。そもそも通報がないと。しかも、通報があっても国や自治体の立入調査は厳しく制限をされております。  これも、先日...全文を見る
○井上哲士君 そもそも、この地位協定上、例えば米軍基地が返還された場合に、原状回復をするという義務がアメリカにはもうないわけですね。その下で、これまでにもこの返還後に発覚した汚染というのは大きな問題になってきました。  先ほどの恩納通信所のこともありますし、それから、二〇〇二年...全文を見る
○井上哲士君 その差し迫った問題というのも、これはまた結局米軍の判断になるわけですね。しかも、これまで長い使用の間に、先ほど述べたようなドラム缶が地中に埋められているとかいうようなことがあります。これは基地内で働いている従業員の方の証言などもたくさんあるわけですね。  ですから...全文を見る
○井上哲士君 最初のYナンバーでも申し上げましたように、合意をしても守られていないという実態がたくさんある中で様々な問題が起きているわけでありますから、強い態度でこの問題の解決に迫っていただきたいと思います。  以上、終わります。
05月12日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、新崎参考人にお伺いいたします。  私ども、委員会としても沖縄に視察をいたしまして、普天間基地の司令官からのお話も伺ったんですが、そのときも、普天間基地ができたころ...全文を見る
○井上哲士君 そういう歴史から見れば、条件を付けることなく撤去すべきだというふうに思うんですが。  先ほど、安保条約と沖縄の現状についての質問もありました。この点について村田参考人と新崎参考人にお伺いをしたいと思うんですが、村田参考人は、昨年などの新聞見ておりますと、二〇一〇年...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  もう一つ村田参考人とそれから佐藤参考人にお聞きするんですが、最初の意見の陳述の中で村田参考人が、ブッシュ政権の外交の中でアジアは唯一成功したと、うまくいったというようなお話がございました。私、必ずしもそう思っておりませんで、確かに中東の...全文を見る
○井上哲士君 それぞれから議論になっているこの協定がアメリカでは議会承認を求めないということなんですが、実は、委員会が始まる前の理事会のときに、アメリカがどういうものを議会にかけるかというルールについて、アメリカからの聞き取りについて外務省からあったんですが、いろんな項目がありま...全文を見る
○井上哲士君 今の件に関連して川上参考人にお聞きするんですが、先日、二〇一〇年度の予算案がアメリカで出されまして、このグアムの移転事業費も計上されたわけですが、報道でいいますと、当初予算よりも経済危機のあおりで大幅に削られたというふうに言われております。  それから、昨年来、例...全文を見る
○井上哲士君 この一〇年度予算案の発表の前の議会の公聴会で、コンウェー海兵隊司令官がこのグアム移転計画もこのQDRで再検討される見通しだという発言もしているわけですね。今参考人は、これは変更しないという意思なんだということも言われましたけれども、こういう発言との関係でどう見るのか...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  アメリカの国防総省が七日に二〇一〇年度予算案を議会に提出をしました。その概算説明を見ますと、日本側が負担をする在日米軍再編費用の総額が推計で二百億ドルから三百億ドル、二兆円から三兆円に上るということが明記をされました。日本政府は、グア...全文を見る
○井上哲士君 これに限らず、アメリカ側が明らかにしているものにもかかわらず日本では明らかにしないというものがたくさんあるわけですね。私はこういう態度は改めていただきたいと思います。  さらに、この二〇一〇年度予算案で、在沖縄海兵隊のグアム移転の事業費として初めて三億七千八百万ド...全文を見る
○井上哲士君 コンウェー証言について今答弁がありましたが、この見積りが、当初の見積りでははるかに不足だということを言った上で、じゃ二〇一〇会計年度予算要求がこういうコスト増を反映しているのかという質問に対して、これは予算要求が出る前の証言でしたから、その後出た予算について、この金...全文を見る
○井上哲士君 そのアメリカ側の負担が極めて不透明であるということを先ほど来申し上げているんですが。  じゃ、日本がこういう、今再検討が言われる中で負担をさせられる中身はどうなのかということなんですが、まず、これまで沖縄の米軍向けに日本が建設している家族住宅というのは何戸なのか、...全文を見る
○井上哲士君 日本の負担でグアムに造られる家族住宅というのは三千五百戸ということが言われているわけですね。沖縄からグアムに移転する海兵隊の定員は、一万八千のうち半分以下の八千人だということなんですね。  にもかかわらず、今答弁がありましたように、これまで造っているのは二千二百戸...全文を見る
○井上哲士君 三年前からこの数を言い続けて、何も変わっていないんですよ。そして、そもそもアメリカの見積りが余りにも過大な数、それがずっと三年間一緒なんです。  そして今、例えば基地外居住のことも言われましたけれども、全国的に日本が提供した住宅の約二割は空き家です。そして、基地外...全文を見る
○井上哲士君 つまり、日本の側から、ほかから来る関係部隊は入ってはいけないと、こういう条件をアメリカに提示しているんですか、していないんですか、はっきり答えてください。
○井上哲士君 このアメリカ軍の配置というのはアメリカ自身が独自に決めることなんですね。ですから、いったん施設を建設すれば、日本がその使い方に口を挟むということは困難なんですよ。しかも、出融資を五十年で回収すると言いますけれども、五十年たったら国際情勢や米軍の編成はどうなっているか...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、在沖縄米海兵隊移転に係る日米協定に反対の討論を行います。  反対理由の第一は、日本政府が本協定に基づいて実施しようとする米軍のグアム新基地建設に対する二十八億ドルもの財政支出に何の道理もないことです。  日本の資金は在沖海兵隊のグアム...全文を見る
05月13日第171回国会 参議院 在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定両院協議会参議院協議委員議長及び副議長互選会 第1号
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○井上哲士君 議長及び副議長の選任は、選挙管理者の指名に一任することの動議を提出いたします。
05月13日第171回国会 両院 在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定両院協議会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。本協定の承認に反対をした理由について述べます。  反対した理由の第一は、日本政府が本協定に基づいて実施しようとする米軍のグアム新基地建設に対する二十八億ドルもの財政支出に何の道理もないことであります。  日本の資金が充てられる在沖海兵隊...全文を見る
05月26日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  冒頭、昨日の北朝鮮の核実験について、国連安保理の決議にも、六か国協議の共同声明にも反するものであり、今核兵器廃絶への新しい機運が生まれつつある中に、それに逆行するものとして厳しく抗議の意を表明をしたいと思います。  その上で、まず法...全文を見る
○井上哲士君 幹部間のチェック機能ということを今言われたわけですが、かつて調達本部事件が起きたときに調本を解体して装備本部をつくりました。それから、官製談合事件が起きたときは施設庁を解体して装備施設本部に組み込んだ、そして事務次官の下に置いたわけですが、その下で守屋事件が起きたわ...全文を見る
○井上哲士君 決意や言うことではなくならないと思うんですね。現実にやっぱり、なぜこういうことが起きたかということに対して的確なメスということを私は入れる必要があると思います。組織改編だけではそうはならないんではないかと。  では、なぜ今回こういうことなのかということに入っていき...全文を見る
○井上哲士君 情報保全体制の強化という同じ目的を持つものだということは答弁がございました。この間の防衛首脳会談でも、日米で共有する情報の保全が極めて重要であるという認識が出ておりますし、そういう点では日米軍事一体化の中に位置付けられたものだと言える。  それだけでなくて、この情...全文を見る
○井上哲士君 これまでの訓令に基づいて設置されたものはどれぐらいの頻度で開かれていたのかというのが質問です。
○井上哲士君 これまで九回だということでありますが、これからはできるだけ頻繁にという答弁でありました。  その審議対象でありますけれども、今一般的に言われたわけでありますが、例えば防衛省が提出する法案、それから自衛隊の海外派遣の決定、それから装備品調達の決定、こういうものについ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、審議対象が大きく広がりますし、開催頻度もこれまでとは全く違うわけですね。こういう重大な防衛省の基本方針の決定に日常的に自衛隊のトップが直接関与することにこの防衛会議でなるわけであります。  この間、自衛隊はイラク特措法やテロ特措法に基づいて海外に出動して...全文を見る
○井上哲士君 海外での実戦任務や、イラク、インド洋での米軍支援活動などを積み重ねてきた自衛隊のトップの意向が制約なく直接政策決定に反映する仕組みができたということでありますから、私は、こういう仕組みをつくることによって防衛政策、それから作戦の運用、さらに防衛力の整備、あらゆる面か...全文を見る
○井上哲士君 今のSACO最終報告で見舞金制度ということが言われましたが、裁判所で確定判決で賠償命令が出ても、アメリカの国内法に基づく支払がこの判決の額に満たないという場合があると、その差額を埋めるために日本が支払を行うよう努力するというのがこの最終報告でありますが、これによる見...全文を見る
○井上哲士君 横須賀では、更に二〇〇二年にも米兵による女性暴行事件がありました。これで米兵に対して民事訴訟で賠償金の支払の命令が出ているわけでありますが、この事件の場合、米兵が判決前に帰国をしているということになっております。この加害米兵が支払わない場合はさきにありましたようにア...全文を見る
○井上哲士君 公務中の事故、事件の場合は、賠償の支払に関する裁判所の確定判決は、地位協定によりますと、両当事国に対して拘束力の有する最終的なものとされているわけですが、公務外ではこういう規定がないということです。  ですから、先ほどの女性暴行事件でも、日本国内で罪を犯して判決を...全文を見る
○井上哲士君 被害者の方に結果としてこの賠償金に近いお金が渡ると、まず。これは私大事だと思うんですね。しかし、本来、米兵が払うべきものであり、それができなければアメリカ側が払うべきものなわけです。それを日本が見舞金という形で肩代わりをしているわけですから、私は、その分についてはむ...全文を見る
○井上哲士君 大臣にお聞きするんですが、なぜ私こういうことを言うかといいますと、被害者への救済措置として実質的に賠償金に当たるものが手渡るということは大事だと思います。しかし、それで被害が償われるわけではないわけですね。  さきに紹介した横須賀の女性の、この暴行事件の被害者は、...全文を見る
○井上哲士君 SACOの取決めで見舞金を日本側が払うということをしているわけであります。  しかし、例えば裁判権の問題も様々な指摘がこの間されてきました。公務外の罪についても日本にとって著しく重要と考える事件以外については第一次裁判権を行使しないと、こういう密約があったというこ...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。     ─────────────
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、防衛省設置法等一部改正案に反対の討論を行います。  法案は、防衛省・自衛隊が引き起こした給油量隠ぺい事件、イージス艦による漁船衝突事件、前事務次官の逮捕に至った防衛利権問題など、不祥事が相次いだ事態を受けて政府に設置された防衛省改革会議...全文を見る
05月28日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第14号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  海賊対策の海上警備行動として既に自衛隊が派遣をされております。今日の午前中にはP3Cが出発をしました。P3Cが実際の任務を持って海外に派遣されるのはこれが初めてです。そして、その警備のために派遣をされた最新鋭の部隊である陸自の中央即応...全文を見る
○井上哲士君 我が国以外にこの哨戒機を派遣している国はどこがあるんでしょうか。
○井上哲士君 アメリカ以外には今三か国が挙げられましたが、一機ずつだと承知をしております。にもかかわらず、日本は二機を派遣し、しかも初めての海外任務のわけですね。  東京新聞で三月十二日付けでありますけれども、今年の二月に与党のプロジェクトチームがジブチを訪問した際に、現地の駐...全文を見る
○井上哲士君 今年の五月五日のアメリカの上院の軍事委員会の公聴会でも、これはステファン・マル国務次官付けの上級顧問がこういう発言をしておりますが、軍事パートナーと協力して海上の警戒防護区域を設定したと。この区域は軍を派遣することにより、より組織的に哨戒活動が行われると。我々は国際...全文を見る
○井上哲士君 つまり、護衛艦が護衛するその前後ということですか、それとも、それと直接かかわりなくアデン湾全域を定期的にやるということですか、どちらですか。
○井上哲士君 このP3Cが収集する情報の対象は何になるんでしょうか。
○井上哲士君 日本関係船舶の防護に必要な情報ということでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 哨戒をするその頻度、定期的にということになっています。それはどのぐらいやるんでしょうか。
○井上哲士君 現在は海上警備活動としての派遣でありますが、法案が成立しますとどういう変化があるんでしょうか。例えば、哨戒の対象はアデン湾以外にも広がることがあるのか、それから日本関係船舶の防護に必要な情報という答弁がこれまでもありましたが、それの対象が広がるのか、それから情報を提...全文を見る
○井上哲士君 幅広く収集すると、事実上この海域のあらゆる情報を収集するということになると思うんですが、その対象が海賊船かどうかというのは哨戒の前に分かるわけでありませんから、ピンポイントでできるわけではないわけですね。広く海上にいる船の情報を集めることになるわけで、例えばその中に...全文を見る
○井上哲士君 結果として、例えばテロリストへの武器提供船という疑いがあったような、海賊ではないけれどもそういうものだという情報があった場合、結果として、それも海賊対処に資するものとして取り扱われるということでよろしいんですか。
○井上哲士君 そういうことも広く情報を集めるんだということでありますが、そうしますとこれをどう提供していくのかと。この間の答弁では、外国艦艇にその情報を提供することがあり得ますというふうに言われていました。それから、アメリカのCTF150や151への情報提供についてもいろんなとこ...全文を見る
○井上哲士君 CTF150との情報交換も否定はされません。  日本は警察活動だということで派遣をしておりますけれども、アメリカは軍事行動として位置付けているわけですね。先ほど紹介したアメリカの上院の軍事委員会での公聴会での発言でも、安保理の決議について、この地域における軍事行動...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、やはり私は、こういう問題が起こるようなやり方を日本が憲法九条を持つ国としてやるべきでないと申し上げて、終わります。
05月29日第171回国会 参議院 予算委員会 第27号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理は、おとといの党首討論で、国民の今最大関心事は西松問題だと強調されて、民主党は説明責任を十分果たしていないと述べられました。総理の言う説明責任の中身は何なんでしょうか。
○井上哲士君 世論調査は自民党の議員に渡っていることも問題にしております。二階大臣に説明責任を果たしていただきたい。  私、三月の当委員会で、大臣の資金管理団体の新政治研究会が西松ダミー団体の新政治問題研究会から献金を受けた際の認識について二度にわたりお尋ねいたしました。九五年...全文を見る
○井上哲士君 前回質問の際に事務所で確認していると言われたから、再度聞いているんです。  当時の資金管理団体の会計責任者と現在の会計責任者は同じ方ではありませんか。
○井上哲士君 それも分からないで何調べたんですか。  今のと当時は一緒であります。私、確認しました。しかも、この方は現在、大臣の政策秘書です。本人に聞けば分かる話じゃないですか。
○井上哲士君 当時の会計責任者がだれだか分からないと言って、およそまともに調べたと思えないんですが、じゃ、西松建設の側には事情を聴いたんでしょうか。
○井上哲士君 お手元に西松建設が出した調査報告書がございますが、これ、大臣、読まれましたか。
○井上哲士君 これを見ますと、二つの政治団体をつくって、政治団体からの献金を装って政治家個人の政治団体等に献金することを画策した。政治団体がどの議員関係に幾ら献金するかは、政治団体ではなく、当社が決定した。これは脱法行為だったと自分たちでも認めているんですね。つまり、金を出した方...全文を見る
○井上哲士君 出した方が規正法に基づいて脱法行為だと言っているんです。  総理、資料二にありますように、自民党の多くの議員にも西松建設から違法献金が流れております。西松建設側がこれが脱法だと認めている以上、民主党の小沢前代表にも、そして自民党の議員にも改めて説明責任が求められて...全文を見る
○井上哲士君 資料四を見ていただきたいんですが、今総理は資金管理団体のことを言われませんでした。  しかし、企業献金を受けることが禁じられている資金管理団体で西松献金を受けている政治家は小沢氏だけではありませんで、四人の自民党議員がいるんです。これは規正法違反の疑いが強いんじゃ...全文を見る
○井上哲士君 自民党の細田幹事長は、今月二十三日の講演でこの小沢氏の献金について、関連して、恐るべき規正法違反と、怪しげな団体がこっそり献金を受けてはならない団体に巨額の献金をしていたと述べているんです。同じこと、怪しげな団体、これが資金管理団体でお金を受けているんじゃないですか...全文を見る
○井上哲士君 幹事長が言われているのは、自分のことを棚に上げて言われているだけなんです。  総理は国民目線ということを党首討論のときに言われました。国民は納得しないということを言われました。全く同じことが自民党にあるじゃないですか。  私は、総理もこれを国民の最大の関心事と言...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
06月02日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  昨日、共同通信が報じた核兵器の持込みに関する密約の問題は極めて重大であります。まず、これについてお聞きいたします。  この報道は、核兵器を積んだ艦船や航空機が日本に立ち寄りをする場合は事前協議の対象としないということを合意をした日米...全文を見る
○井上哲士君 大臣には報告がないというお話でありますが、この問題で極めて私重大なことは、核兵器の持込みという日本外交の根本問題でありながら、その秘密の存在を歴代外務次官を中心とした外務官僚が管理をして、時の首相や総理にもこれを選別して知らせていたということであります。  証言を...全文を見る
○井上哲士君 ある次官の方は、この共同通信に答えて、国会で事実と違う答弁を続け、何か恥ずかしいなという思いがあったと言われております。今日はどんな思いで答弁をされているのか私分かりませんが、これは本当に重大な問題であります。  この問題は、日本政府は否定をしておりますけれども、...全文を見る
○井上哲士君 核兵器の配備ではなくて、つまり持込み、いわゆる立ち寄りとか寄港とか、こういうものについては事前協議の対象にしないという密約なんですよ。ですから、これまで事前協議がないから持ち込まれていないというのは全く言い訳にならないことなんですね。逆に言いますと、これだけいろんな...全文を見る
○井上哲士君 まさに非核三原則という日本の国是にかかわる問題でありまして、この問題での真相究明というのは、私は国会に課せられた重大な責務だと思います。半世紀にわたってこういう密約はないと国民にうそを言い続けてきたということでありますから、極めて重大であります。外務大臣から文書を出...全文を見る
○井上哲士君 それでは、法案の質問に入ります。  今回、この海賊対処行動というものが法案にあるわけでありますが、憲法九条を持つ国としてどういう在り方がふさわしいのかと、こういうことが私は真剣に議論をされるべきだと思います。  で、海賊対策に関する与党のプロジェクトチームの座長...全文を見る
○井上哲士君 これは一議員が言われたんじゃなくて、与党のまさにプロジェクトチームの座長が、しかも衆議院での質疑の一番冒頭でこのことを言われております。私は、本当に九条を持つ国としてふさわしいこのソマリアの海賊対処の在り方がどのようなものなのかということが、本当に真剣に検討されたん...全文を見る
○井上哲士君 繰り返し言いますが、今回のやっぱり法案作りの中で、与党のプロジェクトチームの議論というのは大変大きな意味があったと思うんですね。その座長の発言として私は大変重いと思うんですが、浜田防衛大臣にも同じことをお聞きをしたいと思います。  この中谷氏は、国家のメッセージと...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、法案がどうなのかということをお聞きしたいと思うんですが、この中谷氏の発言の中で、抑止力、プレゼンスという言い方で軍の派遣、自衛隊の派遣ということを述べられていることも私は非常に重大だと思うんですね。こういう考え方とこの海賊対処活動が結び付いたら、例えばソマリア...全文を見る
○井上哲士君 現在、安保理決議が出ているわけでありますが、例えば終息宣言のようなものが発出されるのかどうか、こういう新たな安保理決議というものはこの終息にはどういう関係をしてくるんでしょうか。
○井上哲士君 じゃ、確認しますけれども、いわゆる抑止力というような考え方でこの地域での活動が鎮静化をしても居残ることはないと、こういうことだと思うんですが、御答弁は。そのことがどう法案の中に担保されているんでしょうか。    〔委員長退席、理事浅尾慶一郎君着席〕
○井上哲士君 それは終了をしたということになれば報告になるんでしょうが、まだ必要だと、抑止力のためにプレゼンスを確保することが必要だという判断をすれば報告もされないわけでありますから、それは担保にならないんじゃないでしょうか。
○井上哲士君 どうも私の問いには答えていただいていないと思うんですが。つまり、抑止力とか自衛隊が行くこと自身のプレゼンスが必要なんだと。こういうことがいろんな議論と結び付くと、大変私は危険だと思うんですね。  先ほどの中谷氏の質問を更に使いますと、自国の船舶の安全を期するのは国...全文を見る
○井上哲士君 国会の多数である与党のプロジェクトチームの座長が、抑止力、プレゼンスと、こういう言い方、そして自衛隊部門を出すこと自身が必要なんだということを私は言われておりますからこのことを言っておるわけでありますけれども、今のお話では、結局政府の判断ということになるわけでありま...全文を見る
06月04日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も、まず武器使用の問題について質問をいたします。  今もいろんな議論があったわけですが、これまで海外に派遣をされている自衛隊の活動ということに着目をした場合に、これまでのあらゆる活動と比べて武器の使用の権限が拡大をされているのは、...全文を見る
○井上哲士君 現在、既に自衛艦の護衛艦が派遣をされているわけですが、これはどういうような装備を持っているんでしょうか。
○井上哲士君 この法案では、自衛隊が海賊対処行動に出る場合に、対処要項を作成をし総理に提出をすることになっておりますが、この対処要項の中で定める事項の一つに自衛隊の部隊の規模及び構成並びに装備並びに期間というものがありますが、今朝からの議論でも、今出ている護衛艦がそのまま新法の下...全文を見る
○井上哲士君 それはつまり、例えば護衛艦二艦とかP3C哨戒機とかそういう書き方なのか、この護衛艦が、先ほど答弁ありましたようなこういう具体的な武器を持っている、装備するんだと、そこまで書き込むんですか。
○井上哲士君 そうしますと、もう一回ですが、先ほど、今の「さざなみ」などが百二十七ミリ速射砲とかを装備していると、これは現在必要だという判断でされているんだとすれば、それがそのまま対処要項に書き込まれるということでよろしいんですか。
○井上哲士君 いや、お答えになっていないんですが、つまり護衛艦というだけしか書かないのか、もう少しその護衛艦がこういう具体的装備を持っているというところまで書き込むのかどうかと、このことを聞いているんです。大臣、いかがですか。
○井上哲士君 つまり、個々の装備、武器などについては書き込まれないということでありますが、そうしますと歯止めがあるんだろうかという心配が出てくるわけでありますが、今既に派遣をされている護衛艦にしましても、海賊船への対処兵器としては大変に威力が大きいと。相手を一気に撃沈できるような...全文を見る
○井上哲士君 これまでの海外活動では、そもそも持っていける武器自身に一定の制限が掛かってきたわけでありますけれども、それが今のお話では、護衛艦が行けば一緒に付いてくるということで、ないということになるわけですね。事態に応じて合理的に必要とされる限度においてというふうになっているわ...全文を見る
○井上哲士君 不審船がいたという話しかされませんでしたけれども、現に攻撃を受けていると、こういう連絡があったんじゃないですか。
○井上哲士君 これまでも四回にわたって、不審船が接近しているなどの連絡を受けて護衛対象以外の外国船舶の救護も行ってきたわけですが、この場合は単に不審船がいるだけではなくて現に攻撃を受けていると、こういう連絡をもって、そしてヘリがそこに行っているわけですね。ですから、これまでの一線...全文を見る
○井上哲士君 それは今の海上警備行動で出ているからそういうことになるわけですね。  では、この法案が成立した以降、同じようなケースになった場合は、ヘリはどういう対応が可能になるのでしょうか。
○井上哲士君 つまり、実際の銃撃戦にもなっていくという可能性があるわけですね。  総理の答弁などを見ておりますと、灰色の船を見たら海賊は逃げ出すということなどを言いまして、武器使用というのは常識的には余り考えられないというような趣旨のことも言われております。しかし、現に、既に攻...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、実際に責任を持つ防衛大臣にお聞きしたいわけでありますが、私は別に地球の果てまで追っていけとか一言も言っておりません。問題は、海賊対処は警察活動とかいろんなことを言いながら、現にやはり自衛隊が海外に行って、戦後初めて人を殺傷するという、そのことのおそれが極めて高...全文を見る
○井上哲士君 いや、現に攻撃を受けているという通報を受けて現場に行っているという事態が起きているから、それはもう今おっしゃったような前の段階じゃなくて、そこに踏み込んだ段階のところにも行っているから、これはこういうことになるんじゃないですかということを私は聞いているんです。
○井上哲士君 仮定ではなくて、現実性が高いということで申し上げているんです。  その上で、先ほど来のもう一つの議論で、テロリストと海賊行為との関係についてお聞きしますが、この間の答弁では、テロリストか否かという判断基準ではなくて私的目的に当たるかどうかで決めると、こういうお話が...全文を見る
○井上哲士君 ですから、その構成要件に当てはめて、いわゆるテロリスト集団が組織の軍資金の確保のために海賊と同様の行為を行った場合はどうなるんですかと聞いているんですけど。
○井上哲士君 つまり、テロリスト集団は国家ではないので、私的集団であるから基本的に海賊活動に当たるだろうということでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 それでは、逆の方向から聞きますけれども、国ないし国に準ずる組織と認められるような国際的テロリスト集団というのは何かあるんでしょうか。
○井上哲士君 国に準ずる組織と認められるテロリスト集団というのは、今具体的には挙げられなかったわけですね。そうしますと、いわゆるテロリスト集団がやるような行為も、いわゆる海賊行為に当たるものがそうなんだというお話になるわけですが。  この間、政府は、インド洋での給油活動に自衛隊...全文を見る
○井上哲士君 では、インド洋でのいわゆる海上阻止行動には日本は参加をしてこなかった理由は何だったんでしょうか。インド洋でのいわゆるテロ特措法に基づく対テロ戦争と言われてきた海上阻止行動には日本は参加してこなかったわけですね。その理由。
○井上哲士君 今、警察活動という縛りを掛けたと言われましたけれども、しかし現実には、初めての海外任務を持ったP3Cが行き、そして武器使用の基準といっても、装備からいっても、私は今までできなかったことに相当踏み込んだものだと思っておりまして、これは重大だということは指摘をして、質問...全文を見る
06月09日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三条約についてはいずれも賛成です。今日は、クラスター弾に関する条約に関してお聞きいたします。  中曽根大臣がノルウェーで行われた署名式で行われたスピーチを読まさせていただきました。カンボジアやタイでの地雷除去のために活躍する日本のN...全文を見る
○井上哲士君 計画はないけれども条約上は許容されるんだというお話でありました。  ただ、この二十一条の2で、先ほど来議論になっていますけれども、非締約国がクラスター弾の使用を抑制するよう最善の努力を払うことが求められているとされているわけですね。一般的努力じゃなくて最善の努力だ...全文を見る
○井上哲士君 議論を踏まえて、共同訓練についてはやらないということを決断をしていただきたいし、やはり在日米軍に対する使用や保管を行わないということも含めて求めるということを強く求めておきたいと思います。  それで、人道上問題な兵器だということで、劣化ウラン弾の問題についてお聞き...全文を見る
○井上哲士君 国際機関の確定した結論が出ていないということを言われるわけでありますが、現に住民や参加した兵士に様々な声が出ているわけですね。  一九九六年以降、国連の人権小委員会においてはこの劣化ウラン弾について、兵士、市民のいずれに対しても大量無差別被害をもたらす、現存の国際...全文を見る
○井上哲士君 そういうものだと言われますが、私は紛争終了後も人々の憎しみをよみがえらせるような兵器を許してはならないという立場であれば、やっぱりこういう決議というものは深く受け止めるべきだと思うんです。  劣化ウランの環境や健康被害について国際機関の調査で確定していないというこ...全文を見る
○井上哲士君 調査研究を注視するだけでいいのかということを私は日本には問われていると思うんですね。唯一の被爆国であると同時に、放射能兵器での被害を、現に今大きな問題になっているのが我が国なわけです。  内部被曝の影響をどう見るかというのは今の原爆症の認定訴訟でも大きな問題になっ...全文を見る
○井上哲士君 六十年たって、こういうことに苦しんでいる被爆者に直面している政府は日本しかないんです。外務大臣から、そういう被爆国の外務大臣としての決意、端的にいただきたいと思います。
○井上哲士君 終わります。
06月11日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  アデン湾には既に自衛艦が派遣をされ、各国も軍隊を派遣をしておりますけれども、逆に今年に入ってソマリア沖の海賊事件が増加をしております。そして、発生地域もソマリアの東海域に広がっております。  現地派遣されている自衛隊の司令のコメント...全文を見る
○井上哲士君 アメリカの国防総省の報道官が、世界中の艦船をすべてソマリアに集めても問題は解決しないという発言をしておりますが、やはり軍隊で問題は解決しない、周辺諸国の海上警備能力の向上やソマリアの貧困、陸の問題の解決なしにこの問題の解決はないということがますます示されていると思い...全文を見る
○井上哲士君 様々な経済条件も加わっていると思いますが、アデン湾通航に対する喜望峰通過の割合は二割程度から三割ぐらいに増えております。契約の段階でやはり危険なところはやめておこうというようなことで回避をしているという例もかなりあるとお聞きしているわけですね。  アメリカの上院の...全文を見る
○井上哲士君 安全な航路をやはり選択するということも船主としての考え方であるし、そういう選択をしているものもかなりあるということなわけですね。  今も日本が輸入に依存をしているという話がありました。日本は資源の大部分を依存しているということも繰り返されるわけでありますが、今年度...全文を見る
○井上哲士君 日本発着は三割弱なんですね。もちろんハブ港経由というのもあるでしょうが、日本への資源等の出入りに直接かかわっていることでは必ずしもないということが今ありました。中東発着便でいいますと、中東—欧州間三十九、中東—中東間十五、中東—アフリカ間三、中東—北米間四と、こうい...全文を見る
○井上哲士君 世界的に評価されているマラッカでの対策には、やっぱり海軍主体の欧米というのは関与をしていません。だからこそノウハウに欠ける面もありますし、日本へのソマリア周辺国からの期待も高いんだと思うんですね。やはりそういう点で、日本が何よりも強めるべきは、こういう経験を生かした...全文を見る
○井上哲士君 外務省はこの間、周辺国のイエメンとジブチへの支援の検討のために現地調査にも入っていらっしゃると思いますが、その結果と検討状況、特に、昨年来日されているイエメンの沿岸警備隊の局長が高速巡視艇の供与と港湾の整備を求めていると思いますが、この点についての検討状況も併せて御...全文を見る
○井上哲士君 ここの分野での支援を一層強めるべきだと思います。  時間ですので、終わります。
06月16日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、四人の参考人の方々、貴重な御意見をいただきましてありがとうございます。  それぞれの陳述の大きな柱に、この問題を海からのみではなくて陸から見る、ソマリア人の側から見るということの重要性の御指摘がありました。  まず、この問...全文を見る
○井上哲士君 次に、マロイ参考人にお聞きしますが、今あったように、ソマリアがそもそもきちっと国家としてやっていく力があるのに、これが今日のような事態になっていることに対して、国際的な介入に対する反発というようなことも高林参考人の陳述でもありました。マロイ参考人の陳述の中でも、一連...全文を見る
○井上哲士君 そこで、今のTFGが様々なそうした国際的な関与などを背景にする中で必ずしもまだ全体としての統治の能力を持っていないという御指摘もあったわけでありますが、そういう国際的なやはり関与が改善されればこのTFGが力を持っていくというような展望についてどうお考えか、そのために...全文を見る
○井上哲士君 高林参考人は、まさにこういうソマリアがきちっとなるようなことへの支援こそ優先されるべきだと、こういうお話がありました。  そこで、森本参考人と山田参考人にお聞きするんですが、一方、日本は自衛隊の派遣ということをしてまいりましたし、国際的にもそれぞれが海軍を派遣する...全文を見る
○井上哲士君 政府もソマリアのやっぱり陸の問題の解決が必要だということは繰り返しは言うわけですが、しかし現に起こっている、解決まで時間が掛かるのを待つわけにいかないと、こういう議論がされるわけです。  高林参考人にお聞きしますが、先ほど急がば回れということも言われたわけでありま...全文を見る
○井上哲士君 海賊被害というのはこれまでもいろいろあったわけですが、このソマリア沖・アデン湾で急増したということもありますが、国連の安保理の対応強化も急増ということにとどまらない非常に動きがあったなと私は見ているんですが、その辺はどうお考えでしょうか。高林参考人、お願いします。
○井上哲士君 国連安保理が、ずっといろんな海賊問題が世界中にあったにもかかわらず、ここ一年、半年ぐらい急速に様々な決議を上げている、この辺の背景をどうお考えかということです。
○井上哲士君 今回、やっぱりソマリアへの対応というのは、日本のアフリカ政策といいましょうか、対応の問題点も浮き彫りにしていると思うんですが、残り一分半程度ありますが、アフリカ研究者としてその辺で感じていらっしゃること、最後述べていただいて、高林参考人、お願いします。
○井上哲士君 アフリカ全体。
○井上哲士君 ありがとうございました。
06月18日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第20号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  海賊問題の解決には、自衛隊の派遣ではなくて、ソマリアの再建への支援、そして周辺諸国の海上警備行動への技術的、財政的支援が必要だということを申し上げてまいりました。このソマリアの安定が必要だということは、今日の質疑でも政府も認められてお...全文を見る
○井上哲士君 ソマリ民族の居住地というのは、二十世紀の初めに五つの植民地に分割をされて、一九六〇年にソマリアが独立をいたします。その後誕生した軍事独裁政権に当時のソ連とアメリカが援助競争をして、そのときに大量の武器が流れ込んで、これが武器のやみ市場もつくるわけですね。  ソマリ...全文を見る
○井上哲士君 政府は、今回の海賊対処法は国際海洋法条約に基づくものだと言われております。この条約は、沿岸国の主権の確保、海洋資源の保全、それから海洋環境汚染の防止というものを大きな目的としているわけですね。  だとすれば、こういうソマリア沖での違法な乱獲、そして不法投棄、これこ...全文を見る
○井上哲士君 一年前の国連事務総長ソマリア特別代表の報告でも、欧州及びアジア諸国からの違法操業と有害廃棄物、厳しく批判をしているんです。  今もそうなんですね。今ありましたけれども、ソマリアの暫定政府から問題提起はあったけれども、国際社会は取組をしていないわけです。結局どうなっ...全文を見る
○井上哲士君 我々は、これは海賊は反対であるのでなくさなくちゃいけないと。しかし、漁民を海賊に動員している歴史的、社会的背景を抜きにやっても結局長期化するだけだと。現実に、さっきも言いましたけれども、この間、軍艦を各国が出したけれども増えているわけですね。ですから、やはりここに今...全文を見る
○井上哲士君 そういう和平の努力の足を引っ張るような軍事対応はやめて、そして和平と貧困対策にこそ全力を挙げるべきだ、このことを申し上げて、質問を終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、海賊対処法案に反対の討論を行います。  本法案は、自衛隊に海賊対処という新たな海外任務を与え、武器使用権限を拡大するものであり、断じて容認できません。  第一に、自衛隊の派遣では海賊問題は解決できません。そもそも、ソマリア周辺海域にお...全文を見る
06月23日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第21号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  EPAと日本農業の問題に絞ってお聞きいたします。  まず、外務大臣にお聞きしますが、ベトナム、スイス、両国の農林水産物の平均関税率はそれぞれ幾らか、また、両国より平均関税率がはるかに低い日本がこの分野で譲許する理由は何なのか、まずお...全文を見る
○井上哲士君 農水省が出していますOECD加盟国の農産物平均関税率は、スイスは五一・一パー、ベトナムは二七・二五パーと、こうなっております。日本は関税率は一一・七パーでありますから、スイスは日本の四・三七倍、ベトナムは二・三三倍ということになるわけで、この数字を見ても日本側の譲許...全文を見る
○井上哲士君 私は見通しが甘いんじゃないかと思うんですが、ベトナムに進出をして農水産物の加工品の日本への輸出をねらう日本企業もかなりあります。経済産業省の九州経済産業局が去年の三月に報告書を出しておりますが、この中で、九州には農産物栽培や水産物の養殖、食品加工に関する技術の蓄積が...全文を見る
○井上哲士君 今、輸入チーズ量が国内生産量の五倍以上を占めるという中で、やはり更にチーズ輸入量への拡大圧力を加えていくことになると思うんですね。何よりも、チーズなどの乳製品の販路を切り開いて生計を立ててきた酪農家の経営努力、特に今、北海道では国産チーズの市場拡大努力を頑張っていま...全文を見る
○井上哲士君 農水省は、日本・メキシコのEPA以来、この程度なら国内への影響がないということで農水分野での譲許を繰り返してきたわけですが、結果的に輸入圧力が加え続けられているということでありまして、私は、やはり日本が食料輸入大国を見直して食料主権の見地から国内農林水産業を立て直す...全文を見る
○井上哲士君 カナダの先ほどの報告書では、日本の輸入自由化によって日本では穀物及び肉製品の生産が減少する、こうありまして、国内農林畜産業への経済的打撃を指摘をしているわけですね。立場に変わりはないという答弁でありましたが、堅持していただきたいと思います。  同時に、国内農業への...全文を見る
○井上哲士君 いずれも非常に国内、日本農業にとって重大なものなわけでありますが、農林水産省にお聞きします。  二〇〇六年にオーストラリア産の農林水産物で輸入量が多い牛肉、砂糖、乳製品、小麦の完全撤廃をした場合の試算をされておりますが、当時、日本の生産に与える直接的影響はマイナス...全文を見る
○井上哲士君 北海道は、道として道内経済に与える影響が一兆三千七百十六億円と、酪農・畑作地域の経済社会の崩壊につながると、こういうことも言っているわけですね。こういう事態をやはり踏まえたことが必要だと思うんですが、対カナダの農林水産分野の自由貿易は先ほどありましたように見送りを決...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、我が国の農林水産物の平均関税率は、OECD加盟国の中でも最低水準なわけですね。世界の中でも日本ほど自由化を進めている国はないわけでありまして、むしろ食料主権の確立という立場で関税・輸入規制措置の強化などを進めるべきだと申し上げまして、質問を...全文を見る
07月02日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第23号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。    〔委員長退席、理事浅尾慶一郎君着席〕  条約四本のうち、日中領事協定及び日本・香港刑事共助協定は、いずれも相手国との関係上必要な措置を定めるものと認められますから賛成です。  IMF協定及びIBRD協定の改正は、これまで課題と...全文を見る
○井上哲士君 今回の改革案が出た後も、インドの財務大臣は、承認された提案は約束にこたえるものにならないと、途上国及び新興国の発言力の大幅かつ効果的な強化を要求をしておりますし、中国の財政省の次官は、発展途上国などが先進国と平等な投票権を持つという目標の実現を期待していると、こうい...全文を見る
○井上哲士君 財務省から提出していただいたこのIMFから加盟国への貸出残高の資料によりますと、〇三年末には六百五十億SDRだったのが、〇七年末には六十億SDRまで激減をしております。金融危機の発生で残高が今若干増えているようでありますが、この間に利子収入の減少で二十二年ぶりの赤字...全文を見る
○井上哲士君 繰上げ返済をした例えばブラジルの大統領は、この完済によって植民地化の時代は終わったというふうに述べました。それからアルゼンチンも、このIMFの政策が経済危機の重大な要因になったということを振り返って、嫌悪すべき過去を葬り去ると、こういう強調をしたわけですね。やっぱり...全文を見る
○井上哲士君 要するに、過去、政府が否定する答弁をしてきたということだけでありまして、何ら調査もしてないわけですね。しかし、その答弁を作ってきた事務方のトップが当時の答弁はうそだったという証言をしているわけですから、過去の答弁を持ち出して否定しても私は何の論拠にもならないと思いま...全文を見る
○井上哲士君 コメントする立場にない、否定はできないということでありますが、これ複数の報道機関がインタビューをしておりますし、村田氏自身が昨年の秋に出版された回想録でも同様のことを言われているわけでありますね。  先日の質疑では、証言した四人の次官が匿名だったということを挙げて...全文を見る
○井上哲士君 この密約については、一方の当事者であるアメリカは既に機密を解除して明らかにしておりますし、そしてもう一方の当事者である次官が存在を認めたと。もうだれの目にも明らかなのに、現在の外務省幹部だけが否定をし続けている。国民から見れば、平気でうそをつくのかということで、私は...全文を見る
07月07日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第24号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  議題となっております四つの条約は賛成です。  前回に続いて、核兵器の持込みの日米間密約の問題について質問をいたします。  まず、外務大臣にお聞きいたしますが、実は昨日発売のサンデー毎日という雑誌で、大臣のお父上である中曽根康弘元総...全文を見る
○井上哲士君 また過去の答弁を持ち出されるわけでありますが、同じ発言の中で中曽根元総理は、政府の非核三原則についてはその実態と形式的な表現や国会における答弁がある時代において乖離しているのは意識していましたと、こういうふうに言われているんですね。  今の言われたような答弁と実態...全文を見る
○井上哲士君 元総理がこの問題で国会答弁と実態が乖離をしていたということを言われているということは、私は大変重大だと思います。  その上で話を進めますが、政府は日本に核兵器が持ち込まれていないという論拠として、一九六〇年の藤山・マッカーサー口頭了解、それから岸・ハーター交換公文...全文を見る
○井上哲士君 当時は約束事はなかったと、取決めはなかったということでありますが、お手元に配付している資料は、これは実は二〇〇〇年にも国会に出したものでありますが、アメリカの公文書館で公開をされているアメリカの国務省と国防総省の安全保障担当が共同して作成をした公文書でありまして、「...全文を見る
○井上哲士君 実は訳文は六ページに付いておるんでありますが、きちっと向き合っていただきたいと思って、あえて訳していただきました。  これ、立入りについてはこれまでの手続に影響を与えないということで五〇年代には確立していた核の持込みを認めるという内容でありまして、これがまさに密約...全文を見る
○井上哲士君 大平・ライシャワー会談というのは一九六三年のことなんです。私が言っていますのは、これは一九六〇年に藤山外務大臣と当時のマッカーサー氏が署名をした討論記録があるはずだと、そういう証言も外務次官がしていると、これを出していただきたいと言っているんですが、いかがですか。
○井上哲士君 先ほど大平・ライシャワー会談のことを言われましたが、今示したこの討論記録があったにもかかわらず、次の池田総理が寄港なども持込みに当たるという国会答弁をしたと。そこで、アメリカ側でそれが大問題になったわけですね。  提出資料の英文の五ページ、訳では八から九ページにこ...全文を見る
○井上哲士君 核兵器廃絶への重要な流れがある中で、その先頭に立つべき被爆国日本が、国是である非核三原則にかかわる問題で国民を欺く態度を取っているということでは、その役割を果たせないと思います。世界に核兵器廃絶でしっかり物が言えるように、真実を明らかにし、秘密合意を破棄をするという...全文を見る
07月09日第171回国会 参議院 外交防衛委員会 第25号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  これまでに結ばれてきた租税条約全体に対してお聞きいたしますが、日本は、途上国に投資している企業がその国で租税上の優遇措置によって減免された租税の額を納付したものとみなして日本の法人税額から控除することを認めております。いわゆるみなし外...全文を見る
○井上哲士君 五年間で実に五倍に膨れ上がっているわけですね。九六年十一月の政府税調の法人課税小委員会報告を見ますと、みなし外国税額控除の一層の見直し・縮減の努力を継続すべきものと明確に述べております。これによりますと、この制度の問題点として、税の公平といった課税の基本原則といった...全文を見る
○井上哲士君 税調でも、今紹介あったOECDでも様々な問題が提起をしているわけですが、しかしそれが、実績は五年間で五倍の額に膨れ上がっていると。この認識と逆行する事態については、財務省としてはどういう認識をされているんでしょうか。
○井上哲士君 私は、それだけではこの五年で五倍になったということのなかなか説明にはなっていないなと思うんですが、やはりここはきちっと分析をされる必要があると思います。  そこで、外務省に聞きますが、日本が租税条約でみなし外国税額控除を供与している国がありますが、その中で、この供...全文を見る
○井上哲士君 税調やOECDの報告書の方向に照らしますと、私はこれ早期見直しが要請されると思いますが、改めて大臣から御見解を伺いたいと思います。
○井上哲士君 今回の対カザフにおいては、使用料に対して議定書において実質五%に引き下げられた源泉地国課税となっておりますが、過去の答弁で、使用料は、相応の担税力があると考えて租税条約で一〇%程度に軽減しつつ源泉地国課税権を確保したと、こういう答弁があるわけで、担税力があるにもかか...全文を見る
○井上哲士君 経産省の基本調査、二〇〇四年実績で見ますと、日本の大企業の本社が海外から受け取る投資所得の内訳で、例えば非鉄金属部門全体では二十六社で二百十一億五千六百万円ですが、そのうち使用料が九十三億八千八百万円で四四・四%を占めております。これが五%というふうに措置をされると...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、日本・ブルネイ租税協定及び日本・カザフスタン租税条約の締結承認に反対の討論を行います。  本協定及び条約案は、二〇〇三年に締結された日米租税条約の規定がベースとなっています。すなわち、海外投資先国における配当、利子の限度税率、親子会社間...全文を見る
11月19日第173回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  質問に入ります前に、先ほど海賊問題で我が党の名前が出たので正確にしておきますが、私どもは、海賊の温床である貧困をなくすための民生支援や周辺国の海上警備活動の能力を強めるための支援に徹するべきだという主張でありまして、海上保安庁を派遣し...全文を見る
○井上哲士君 どこが違うのかちょっと鮮明でないんですが、明らかに変わっているのは、核密約に対する調査をするという対応であります。前政権は、ないという一点張りでありましたが、岡田大臣は調査命令を出されました。  昨日の答弁では、この中間報告を受けて、今月中にも結果が出るけれども、...全文を見る
○井上哲士君 私は、繰り返しになりますが、是非結果が出た時点でオープンにしていただきたいと思います。  鳩山総理は、今年の七月の時点でこう述べられました。非核三原則が堅持される中で、北朝鮮の問題も含め、必要性があったからこそ現実的な対応がなされてきた、今後もその方向で考えるべき...全文を見る
○井上哲士君 密約が存在する蓋然性が極めて高いという発言もこれまでされてきたわけですね。私もこの場にそのアメリカの公文書にある現物も出してまいりました。アメリカは認めているのに日本政府だけが頑として認めないということがあったわけですから、私は、これはきちっと調査の上やっぱり破棄を...全文を見る
○井上哲士君 いや、存在するかしないかなんですよ。そして、存在が改めて調査によって確認をされれば破棄をする、これは当然のことじゃないんですか。
○井上哲士君 これは、私ども、先ほど言いましたように、現物も再三出してまいりました。仮定じゃなくて、言わば確認をしていただくべき問題だと思いますが。  この非核三原則についての政府の立場は変わっていないという答弁の意味がちょっとはっきりしなかったんですが、今後、名実ともに、この...全文を見る
○井上哲士君 それは官僚答弁ですよ。それを堅持していくということを鳩山大臣は国連でも演説されたわけでありますから、つまり、そういうことは認めない、寄港や通過も含めて認めないと、こういうことが政府の立場だということですね。
○井上哲士君 それでは、そのように確認をしておきます。  そこで私は、この前政権の核の傘の依存の最悪の表れが、この五月に発表されたアメリカの戦略体制に関する議会諮問委員会の最終報告書、アメリカで出されておりますけれども、これで明らかになったと思うんです。  この最終報告書の附...全文を見る
○井上哲士君 それは、当然、局長は事前に承知をされていたということでよろしいですか。
○井上哲士君 この最終報告書の中でこういう記述があるんですね。ある特別に重要な同盟国が当委員会に内密に、米国の拡大抑止の信頼性は、広範な種類の目標を危険にさらし、状況が要求すれば、見える方法かあるいはこっそりと配備する特別の能力に依拠していると主張してきたと。そして、我々の委員会...全文を見る
○井上哲士君 つまり、核減らすなということを言っているんですね。しかも、具体的に言っているんですよ、これは。今の答弁違うと思うんですね。  五月の七日にアメリカの上院軍事委員会の公聴会で、この諮問委員会のジョン・フォスター委員が証言しておりますが、こういうふうに言っています。特...全文を見る
○井上哲士君 そのためにトマホークは退役をするなと、そしてこういう地中貫通型の小型核兵器などを望んだと、こういうことが向こうの上院委員会や報告書で書かれているんですから、そこまで言ったんじゃないんですかと、そしてこういう文書も出したんじゃないですかということを聞いているんです。
○井上哲士君 岡田大臣にお聞きしますが、今もやり取りを聞いていただいたと思うんです。私は、今の局長答弁からは事の重大性の認識を全く感じられないんです。  こういう前政権の下での日本の懸念や要請というものが、核軍縮や廃絶の流れに抵抗するアメリカ国内の勢力により、核兵器の維持や強化...全文を見る
○井上哲士君 私が紹介しているのはアメリカの正式の報告書であり、そして上院での正式の証言なんですね。ですから、核密約と一緒なんですよ。アメリカでは密約文書が明らかにされているのに、日本の政府は、ないない、知らぬ存ぜぬと言っていたと。そして、国民の知らないところでアメリカに対して、...全文を見る
○井上哲士君 そういう問題じゃないんですよ。現に、日本の政府が核兵器廃絶とか核軍縮ということをいいながら、政府の在米大使館の公使がアメリカに対してトマホークは退役させるなと、小型核兵器は必要だということを述べていたとしたら全く国民を欺いていた、逆のことが行われていたと。そしてそれ...全文を見る
○井上哲士君 いや、だからこそ、前政権下で行われたかきっちり大臣の下で調べていただく必要があると思うんですよ。私は、本当にちょっと残念な答弁なんですね。  これは、単にもうアメリカだけの話じゃないんです。今年の九月に国連NGOの年次会議、第六十二回行われましたけれども、そこの基...全文を見る
○井上哲士君 時間ですから終わりますが、区別をするためにこそ前政権でどういう要請が行われていたかということを検証し明らかにし、そして核廃絶の先頭に立つというんであれば、やっぱりこの核の傘にしがみつくというところから抜け出すことが求められているということを申し上げまして、質問を終わ...全文を見る
11月27日第173回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私からもまず委員会運営の問題について申し上げておきたいと思います。  政権交代後、最初の閣法の審議が野党第一党欠席のままで行われております。これは当委員会だけではありませんで、このまま行きますと今度の国会で参議院で閣法の審議、採決は...全文を見る
○井上哲士君 いろいろな環境とかということも言われましたが、前政権下との答弁、説明と変わりがないなという思いをして今聞いていたんですね。アメリカの国務省の報告でも、日本の接受国援助はアメリカ同盟国の中でも最も気前のいいものだと、こういう報告すら行われているわけで、やはりここにメス...全文を見る
○井上哲士君 国民の理解の得られないものには大胆にメスを入れると、こういうことでよろしいですか。
○井上哲士君 いろんな報道の中でも、先ほど挙げたような娯楽施設の従業員の問題などは本当に大きな怒りがあるわけですね。私は、その目線でちゃんとメスを入れるということを改めて申し上げておきたいと思います。  その上で、第二の思いやり予算とも呼ばれる米軍車両の有料道路の料金の肩代わり...全文を見る
○井上哲士君 私、質問してから一年半たっているんですが、つまり、いろいろやったけれども具体的改善はないと、こういうことでよろしいですか。
○井上哲士君 形式が整えばいいというものじゃないですね。問題は、全く公務とは言えないものに使われていると。これは最近のまだ横田基地のホームページを見ましても、日本を探検したくありませんか、私たちがお手伝いします、レンタカーを借り外に出て日本を発見しようと、こういうキャンペーンがや...全文を見る
○井上哲士君 私的なものについてはならないということでありましたが、そうしますと、例えば観光バスの問題も私は指摘をいたしました。横田基地でヨコタツアーズと称して米兵用に運行している観光バスも、これは公務として通行料金が免除されているわけでありますが、レンタカーにとどまらずこの問題...全文を見る
○井上哲士君 かつての答弁では、米軍が日本の文化に対する理解を深め、軍隊の構成員の士気の高揚を図る目的で観光地に行く場合は、これは軍隊の活動の一環として認められるものであると、場合があると、こういうふうに答弁がありましたが、それでは、こういうことは、この答弁ではなくて、私的なもの...全文を見る
○井上哲士君 ヨコタツアーズの案内が毎月毎月更新されて出ていますけれども、例えば東京ディズニーランドというのが毎月あるんですね。何で東京ディズニーランドに行くことが日本の文化に親しむことになるのかと。それから、十一月号と十二月号を見ますと、十一月は横須賀ショッピングツアーというの...全文を見る
○井上哲士君 本来、前政権で解決すべき問題だったわけでありますが、新政権の下で一刻も早く是正をしていただきたいと強く求めまして、終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  提案されています三つの条約はいずれも必要な措置でありますので、承認に賛成であります。  その上で、先日の質疑の際にも指摘をいたしました核兵器の維持強化に関するアメリカへの工作という問題についてお聞きをいたします。  アメリカ議会の...全文を見る
○井上哲士君 意見を述べたとされる在米日本大使館の公使の名前は明らかになっておりますし、それから、先日紹介した報道でもまた共同通信のニュースでも、日本側が維持すべき核兵器の内容などを書いた文書をアメリカに提示をしていると、共同のニュースでいいますと三枚の紙だというふうに言われてい...全文を見る
○井上哲士君 唯一の被爆国でありながら、国民に隠れてアメリカ側にそういう工作をしていたということは非常に重大な問題なんですね。この間、国連のNGOの総会でも、日本がこういう工作をしているということが基調報告で言われているということも紹介をしたわけです。  核兵器の廃絶の問題とい...全文を見る
○井上哲士君 この間も申し上げましたように、既にアメリカでは上院の委員会で、日本側からこういう要請があったという証言が委員会の場でされているんですね。そして、副座長であるシュレジンジャー氏がマスコミのインタビューに答えて、かなり具体的な中身まで言っているという状況があります。様々...全文を見る
○井上哲士君 あらゆる面で国民に開かれたという方向、公開というのがやっぱり新政権の一つのコンセプトだと思うんです。そういう点で、この問題も是非しっかり調査をしていただいて明らかにしていただきたいということを重ねて申し上げておきます。  その上で、グアム移転、在沖米海兵隊のグアム...全文を見る
○井上哲士君 先日、沖縄の問題で防衛政務官のところに申入れに行った際も、前政権のあらゆる政策などはレビューするんだと、検証するんだということを言われておりました。大臣自身、普天間の移転問題でもなぜこういう決着になっているのかと、前政権の下で、これは検証したいということで今それぞれ...全文を見る
○井上哲士君 この委員会でこの協定が議論された際にも、沖縄の負担軽減ということが前政権からも何度も繰り返されました。しかし、議論の中で明らかになったのは、八千人沖縄から減ると言うけれども、それは定員にすぎないと。実際に減るのは二、三千人ぐらいの実数ではないかということが明らかにな...全文を見る
○井上哲士君 つまり、全体が明らかになっていないのに日本の負担金額が先に決められていっているということが問題になったと思うんですね。  今、環境影響調査のお話が出ましたが、二十日にアメリカ海軍省の総合グアム計画室が環境影響調査の素案を発表しておりますが、その中で日本政府の財政支...全文を見る
○井上哲士君 日米間で何が必要かということを積み上げた上で総額が出てきたんだということが前政権の下で繰り返し答弁がありまして、その中で、日本は二十八億ドルを上限とする真水の財政支出を含む六十億ドルの経費を負担をするというのがあの協定だったわけですね。しかし、審議の中でも、例えばグ...全文を見る
○井上哲士君 それはまさに前政権時代からの答弁でありまして、この場の審議の中でも民主党の皆さんも、そういう毎年毎年の小出しじゃなくて、そもそも日米間の積み上げで百二億ドルというのが出てきて、そのうち二十八億ドルとなったのだから、全体を検証する上でもその積み上げの積算根拠を明らかに...全文を見る
○井上哲士君 確認ですが、毎年ごとじゃなくて、全体像について示していただけるということでよろしいですか。
○井上哲士君 早急にお願いしたいと思います。  先ほど申し上げましたこの環境影響調査の中には、娯楽関連施設として映画館、ボウリング場、フィットネスジム、プール、レストランと、こういう施設が少なくとも八棟含まれております、日本が費用を出す施設として。思いやり予算でも、こういうもの...全文を見る
○井上哲士君 終わります。