井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2010年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月28日第174回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理に、友愛政経懇話会の偽装献金問題についてお聞きします。  まず確認しますが、この偽装献金の原資に充てられていた総理の母親からの資金提供及び総理の個人口座からの支出はそれぞれ幾らでしょうか。
○井上哲士君 法務省にお聞きしますが、総理の元秘書の勝場被告の起訴事実の概要として、二つの政治団体の虚偽記載額、その合計は幾らでしょうか。
○井上哲士君 原資は十五億八千二百四十万円ですから、この今の補てん額との差額は十一億八千百四十万円になります。この大金を政治家が何に使ったのかと国民は疑念に抱いているわけですから、総理、明らかにすべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 検察は収支報告の虚偽記載での刑事告発を受けて捜査、起訴したのであって、支出の問題が問題なしということでありませんで、この問題は未決着なんです。  それで、十二月二十四日の総理の記者会見で、政治団体、それから個人の政治活動、それからプライベートの三つの分野にこの原資...全文を見る
○井上哲士君 その積み重ねがあれだけの巨額になるんだろうかという疑問があるわけですが、個人の政治活動であっても支出によっては政治資金規正法の網が掛かると、この認識はおありですね。
○井上哲士君 そこが問われているわけですが、総理の率いる民主党内の政策研究グループである政権公約を実現する会がありますが、ここに総理はどれだけ支出をされているでしょうか。
○井上哲士君 今言われたように、この会は七年近くも政治団体の届出をしておりませんので、収支を明らかにされておりませんから今の総理の答弁も確かめようがないわけですが、もう一回確認します。なぜ届出をしなかったんですか。
○井上哲士君 報道では、今日のこの会の総会で政治団体として届けることを決めると、こういう報道もありましたけど、これは事実ですか。
○井上哲士君 この会への総理の支出は、収支報告書には記載がないのでいわゆる個人の政治活動として支出されたんだと思います。届けるというのは、しかしやっぱり政治団体としての実態があるということだと思うんですね。ところが、未届けですから収支報告書の提出義務はありません。それから、寄附金...全文を見る
○井上哲士君 合宿の研修会なども過去報道をされた会でありますが、ある報道では、総理側から一千万円ぐらいのこの運営のお金が支出されていたという報道もございます。これは、政治家個人としての寄附の場合、規正法上、同一の政治団体への寄附の上限は年間百五十万ということがありますから、もし事...全文を見る
○井上哲士君 それではやはり国民は納得できないと思います。  更に聞きますが、個人の政治活動には、総理のグループの議員や候補者への資金援助であるとか選挙の際の供託金の提供、陣中見舞い、こういうものは含まれていますか。
○井上哲士君 今の質問でありますけれども、勝場氏にすべての資金の管理を任せていたと、こういうふうに言われてきたわけでありますが、今確かめていないと言われましたけれども、しかしそれはないというふうに断言をされましたが、その根拠はどういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 これは重大なんですね。つまり、勝場氏に資金の運用を任せていた、その中でもしあるとすれば、これは規正法や公職選挙法に係る問題になってくるわけですから、これは是非明らかにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 不透明であります。  官房長官にお聞きしますけれども、あなたの資金管理団体である平野博文後援会は二〇〇七年九月十日に総理の友愛政経懇話会から一千万円の寄附を受けていると思いますが、これは事実ですね。
○井上哲士君 収支報告書を見ますとこの年だけなんですが、この寄附について、平野官房長官は総理にお願いをしたのか、それとも勝場氏にお願いをした結果ですか。
○井上哲士君 総理、事実でしょうか。
○井上哲士君 これは確かに収支報告書に出ております。しかし、全部勝場さんに任せたんじゃなくて、こういう出金についてはあなた自身が管理し判断をしていたということではないんですか。
○井上哲士君 いや、総理の指示なしに秘書が処理したということですか。
○井上哲士君 この懇話会から他の議員の政治団体への寄附は、この〇七年には八団体、四千六百万円も上りますが、ほかの〇三年から〇八年の収支報告書を見ましたけれども、この年以外には他の議員への資金団体への寄附というのは支出ないんですね。非常に私は不自然だと思うんですが、これも総理の指示...全文を見る
03月10日第174回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  民主党小沢幹事長の政治資金管理団体をめぐる虚偽記載に関連してお聞きいたします。  石川衆議院議員を始め、現・元秘書三人が逮捕、起訴されております。  小沢氏は、この起訴後の会見でも、事件について政治資金収支報告書記載の形式的ミスだ...全文を見る
○井上哲士君 これはミスという問題じゃなくて、意図的に虚偽記載をしていたんですね。  今回の事件は陸山会の不動産購入に関するものですが、そもそも陸山会の不動産所有については約三年前に問題になりました。当時、民主党の代表であった小沢氏は、二〇〇七年の二月に記者会見をして、今回問題...全文を見る
○井上哲士君 国民が不可解と思っていることは幾つかありますが、今回のこの世田谷の土地の購入では陸山会は、実際には小沢氏個人から受け取った四億円を支払に充てながら、その直後に定期預金を担保に四億円の銀行融資を受けてこのいわゆる購入原資を偽装したわけですね。陸山会には、同じように預金...全文を見る
○井上哲士君 その政治的、道義的責任が問われているんです。  今、小沢氏のことだから分からないと言われましたけれども、先ほど紹介した記者会見で総理は、当時、全国各地から集まった浄財を一番有効に使う方法が考えられていると、こう言って言わば持ち上げたわけですよ。しかし、四千五百万円...全文を見る
○井上哲士君 登記変わってませんから、一体いつ幾ら買ったのか、幾らで、そして本当に適正な価格だったかというのは分からないんですよ。だから明らかにしていただきたいと思うんですね。世田谷の土地購入に関する経緯についても、今の問題についても、どの問題取っても小沢氏自身から説明をしていた...全文を見る
03月16日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○井上哲士君 共産党の井上哲士です。  横須賀を母港とするアメリカの海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンに関連して聞きます。  一年前の当委員会でも、横須賀基地において、アメリカのピュージェットサウンド海軍造船所から五百五十人の技術者が派遣をされて停泊中のジョージ・ワシントン...全文を見る
○井上哲士君 昨日、局長にこのことを聞くと通告しているんですから。去年のことだから局長に聞いているんですからね。時間ないんですから。どうですか。そういう答弁、答弁書出したんでしょう、局長、答弁。
○井上哲士君 承知してないという答弁だったわけですね。  ところが、外務省のホームページのプレスリリースによれば、この人物は、二〇〇六年以降、外務省の本省で開催されていた実務者協議に少なくとも五回出席しているんです。二〇〇七年三月時点のプレスリリースでは、本年八月に米海軍原子力...全文を見る
○井上哲士君 どういう発令行為があったなんて聞いていないんですよ。いつ就任したんですかと。外務省のホームページに書いているわけですから、今年八月予定と。その程度のことは答弁したらいいんじゃないですか。全く承知してないと。  ですから、昨年の質問に対する外務省の答弁というのは、こ...全文を見る
○井上哲士君 そういうことに対して様々今市民からも疑問が出ております。横須賀市からもいろんな照会があると思いますけれども、そういうことに対してきちっと、必要な場合はアメリカにも照会する、日本としても検証する、情報をしっかり公開する、そういう態度を新しい政権は取っていただきたいと申...全文を見る
○井上哲士君 いや、がっかりしますね、そういう答弁は。空母に賛成する人も反対する人も横須賀市民の人はいろんな不安を持っているんですよ、情報が出てこないから。情報をもっともっとオープンにするのが新しい政権の姿勢だったんじゃないんですか。じゃ、更に聞きましょう。  この定期修理は横...全文を見る
○井上哲士君 二〇〇六年五月十九日に既にこういう指示が出されて設置されているんです。そして、去年、二〇〇九年に私が聞いたら、そういうものは詳細は承知していないと。それはそんなことないでしょうと。三年前につくられて、既にジョージ・ワシントンが入っているのに、その存在すらもまともに答...全文を見る
○井上哲士君 この指示は私たちだってホームページでぱっと取れるんですよ。そしてあなた方はアメリカと、累次にわたって説明を受けていると。そして説明はこうだこうだといって答弁してきたわけですよ。その一番肝心なこの分遣隊のそのものについて承知をしていないなんという答弁をするのは、私は本...全文を見る
○井上哲士君 また去年の答弁と違うじゃないですか。去年は、放射能の管理を必要としないメンテナンスをやっていたと、今の答弁と違うんじゃないですか。局長、どうですか。
○井上哲士君 ですから、事ほどさように、この問題でまともな答弁してこなかったんですよ。  今年の作業のための造船所の募集要項を見ますと、職種は放射線管理のディレクターで、勤務先は横須賀分遣隊の放射線管理室と、こうなっているんですね。つまり、市民が知らない間に、その専門の部隊が横...全文を見る
○井上哲士君 まさに放射能管理の必要な作業を艦内で行っているということなわけですね。その結果どういうことになっているかと。  米海軍は三月の八日に、四月中にも低レベル放射性廃棄物を納めたコンテナをジョージ・ワシントンから運搬船に移し替えるという発表をいたしました。去年も放射性廃...全文を見る
○井上哲士君 エードメモワールには、そんな陸揚げのことなんか一言も書いてないんですね。  そして、固形廃棄物は、通常の原子力潜水艦によって合衆国の沿岸の施設又は専用の施設船に運ばれて処理されると、こういうふうに述べているんです。ですから、原子力艦船内で発生した放射性廃棄物は、そ...全文を見る
○井上哲士君 横須賀港内で行われているんですね。陸揚げなんていうことはエードメモワールには全く書いてありません。  エードメモワールが交わされた一九六四年というのは、原潜の寄港をめぐって厳しい反対の世論と運動が広がっていた時期なんですね。当時見ますと、百十五回の反対集会、延べ参...全文を見る
○井上哲士君 いや、出されたものの中身を今議論しているんじゃないんです。陸揚げという意味だと、つまり陸揚げしなければ搬出は可能なんだという解釈が本当にこのエードメモワールが結ばれたときにやられていたのかと。  そうであれば、当時の日米間でこういう議論があった、こういう解釈なんだ...全文を見る
○井上哲士君 いや、船から移し替えるということは、搬出されるんですよ、いったん。普通に読んだら、先ほど全体言いましたけれども、これは明らかにエードメモワールに反しますし、陸揚げという意味だなんということは、これが結ばれてからもう四十年以上たちますけれども、そんな解釈私は聞いたこと...全文を見る
03月19日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  来年度予算案に計上されています在沖海兵隊のグアム移転費用の負担についてお聞きいたします。  このグアム移転の協定に野党時代の民主党は反対をされました。昨年の十一月二十七日に、予算案の提出前ということで、岡田大臣にこの前政権下での協定...全文を見る
○井上哲士君 今の答弁では何がどう変わったのかよく分からないんですが。  これは反対討論がこの場で行われたわけですが、民主党の皆さんの反対討論は、グアム移転に伴う経費総額百二・七億ドルのうち日本側が約六割を負担する理由と積算根拠を明らかにすべきであるのに、まともな説明はついぞ聞...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、防衛大臣、いかがでしょうか。
○井上哲士君 つまり、来年度予算に前年度よりも多くの経費が計上されたわけでありますが、その際に、国民の税金が無駄に使われることのないようにしっかりと検証していきたいという答弁があったわけですから、どういう検証が行われて、前政権と何が変わっているのかということであります。
○井上哲士君 要するに、前政権下で概算が既にあったと思うんですが、それから変わったのかどうかということをお聞きをしているんです。
○井上哲士君 これは先ほど、前国会での議論もありましたけれども、結局やっぱり積算根拠をしっかり明らかにしてもらうということが必要なんですね。これは前政権下のときにも個々の事業について様々な節約に努めると繰り返し言われてきたわけでありますけれども、そもそものこの積算根拠がないとそれ...全文を見る
○井上哲士君 ちょうど前回の審議のときに、所信のときに北澤大臣が、政権に入って初めてこれまでの政策決定過程について知った情報がたくさんあると、その反省の上にこれからはできるだけ明らかにしたいと、こういう答弁がありましたので、もっと違う資料が出てくるだろうと私は期待をしておるんです...全文を見る
○井上哲士君 私としては、百二億ドルの根拠になる数字の入った積算資料の提出を求めたいと思います。理事会で協議していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 今回の予算案で初めて家族住宅の整備に対して日本が行う出資者融資などに当たる日本政策金融公庫への交付金四億円が計上をされております。この問題、いろいろ議論があったわけでありますけれども、この日本の分担で整備する隊舎や家族住宅の数は、沖縄から移転する海兵隊員の定数じゃな...全文を見る
○井上哲士君 現に沖縄にいない隊員のものまでどうして造る必要があるのかということがずっと議論になってきたわけでありますが、今の答弁は前政権下と何も変わるものではありませんでした。  そこで、日本が負担して建設するアメリカ軍の家族住宅というのは、大体一軒七千万から八千万ぐらい掛か...全文を見る
○井上哲士君 アメリカ議会は、国防予算を定めた二〇一〇年会計年度国防権限法の中で、このグアム移転に関して、移転のために日本政府が資金提供をするあらゆるプロジェクトに関して国防総省の統一施設基準を最低限の基準とすることを要求すると、こういうことをこの法律で定めておりますが、今、踏ま...全文を見る
○井上哲士君 これは真水じゃありませんので、二十八億ドルと関係ありませんが、提出されたこの資料でいいますと、日本の真水資金で建てる施設に屋内フィットネスやプールも挙げられておりますが、こういう娯楽施設については日本の真水負担には含まないというはずだったと思うんですけれども、いかが...全文を見る
○井上哲士君 これは訓練施設とは到底思わないんですが、屋内フィットネス施設というのもあるわけですね。  この間の審議の際に榛葉副大臣の答弁は、娯楽性又は収益性の高い施設については新規採択を控えるという基本的ルールがあると、こう言われました。このいただいた資料によりますと、娯楽性...全文を見る
○井上哲士君 この点最後お聞きして、いかがでしょうか。
○井上哲士君 引き続き質問します。  以上です。
03月24日第174回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  最初に鳩山総理にお聞きいたします。  非核三原則というのは、単なる一政策ではなくて国是とされてきました。そのことについての総理の認識、そしてこの非核三原則に対してどういう立場を取られるのか、聞かせていただきたいと思います。    ...全文を見る
○井上哲士君 この非核三原則と相入れないのが核密約であります。  先日の有識者委員会の報告書は、核搭載艦船の日本への寄港は事前協議の対象としないということをした一九六〇年の安保改定時の日米間の討論記録の存在は認めました。にもかかわらず、これは日米間の合意ではないと、密約ではない...全文を見る
○井上哲士君 我々は、討論記録の中身を見てもその後の経過を見ても明確な密約だと考えております。  今大臣は、日米両国間で考え方が違う、そのことは今もそうなんだと、こういうことを認められました。そうであれば、これはまさに現実の問題でありまして、この違いをこのまま放置をしておくわけ...全文を見る
○井上哲士君 しかし、この報告書の解釈によってもアメリカは条約上の権利として核搭載艦船の寄港を事前協議なしに自由に行えると、こういう立場に立っておるわけですね。これは明らかに非核三原則と違う、矛盾する状況がある。これがあるということを対外的に明らかにした以上、これは違うんだと、解...全文を見る
○井上哲士君 現実に起こるかどうかはこれから議論しましょう。しかし、違いがあるということを認めながらもその解決をしないということであれば、これまでの政権とどう違うということになるんですか。なぜできないんですか、通告することが。
○井上哲士君 結局そういうことに依存をすると、それは非核三原則を国是として世界のリード役になるということと相入れない考えなんですよ。  総理、お聞きしますけど、今アメリカの核政策に依存しておるということを言われました。アメリカは、九一年に艦船からの戦術核の撤去を表明しましたけれ...全文を見る
○井上哲士君 九四年にこの能力を維持をするという政策に転換をしております。そういうことを私正確に申し上げました。そして、先ほど言いましたように、大臣自身が認めましたように、搭載どうかというのは明らかにしていないんです。この下で、一体どこに持込みがないという担保があるのか。  総...全文を見る
○井上哲士君 アメリカは、寄港は条約上の権利だと考えていても、それを行使しないだろうと、そして核政策も変更しないだろうと。結局アメリカ任せの議論なんですよ、今までのは。  国是でありながら、それを守れるかどうかというのがアメリカ任せだと、こんな状態でも、それで国是と言えるんです...全文を見る
○井上哲士君 結局、この核の傘論というのは、核の使用というものを前提にしてそれで脅すという理論なんですね。それがまさに日本の国是である非核三原則としては全く相入れない議論なんですね。  結局、この核搭載艦船の日本への寄港は事前協議の対象としないという明確な合意であるこの一九六〇...全文を見る
03月25日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  議題となっています法案は、必要な措置であり、賛成であります。その上で、今日は、高校無償化法案の朝鮮学校への適用に関連して、人権に関する国際条約への対応についてお聞きいたします。  日本共産党は、高等、中等教育の無償化を定めた国連人権...全文を見る
○井上哲士君 確認しますけれども、つまり、この法案が通れば外形上の、言わば外交上の要件としては整った、ほかの措置をあえてする必要はないという現時点での御判断でいいんですね。
○井上哲士君 教育の無償化という国際水準に追い付くという点で高校教育の無償化は歓迎でありますし、是非この留保の撤回を直ちに行っていただきたいと改めて求めておきます。  一方で、一連の国際条約から見ても問題なのが、この無償化から朝鮮高校を除外しようという動きであります。一部閣僚が...全文を見る
○井上哲士君 これは、勧告は是非重く受け止めて、教育機会の提供に一切の差別がないと、こういう状況を実施をしていただきたいと思うんですが。  今年の三月の三日に国連の第十三回人権理事会で、外務省の西村政務官がステートメントに立って、我が国は本年二月には人種差別撤廃条約に基づく政府...全文を見る
○井上哲士君 法案自体は所管が文部科学省でありますけれども、文部科学省に対して、こうした勧告を受け止めること、そして人種差別撤廃条約を始めとした人権諸条約を守る、そういう立場でしっかり働きかけをしていただきたいと思いますけれども、その立場はありますか。
○井上哲士君 現に、この朝鮮学校の適用についてはもう先延ばしになっているわけですね。そして、そういう国会でのいろんな議論や動きの中でいろんなやっぱり問題が起きているんです。  今回のこの人種差別撤廃委員会の報告書では、さらに、朝鮮学校に通う子供を含む集団に向けられた明白かつ重大...全文を見る
○井上哲士君 私は京都住まいでありますが、その南区というところに朝鮮第一初級学校というのがありまして、ここでも最近本当にひどい嫌がらせがありまして、一月に京都弁護士会の会長が声明を出されております。  これは、授業中に正門前で、ある市民グループが拡声機で約一時間にわたって大音量...全文を見る
○井上哲士君 今挙げた南区の例は昨年末のことですので、これは直接関係あるということを申し上げる気はないんですが、やはりそういう空気を醸成するようなことは慎むべきだと思うんですね。  先ほどの答弁にありましたように、高校課程に類するかどうかということが今後の判断基準だということで...全文を見る
○井上哲士君 これは、子どもの権利条約、日本が批准しているわけですから、これがしっかり生かされるべきだと思います。  文部科学省、お聞きします。  朝鮮学校は日本の学習指導要領に準拠したカリキュラムを取って、都道府県に教育内容も届出をしております。同時に、朝鮮史とか、それから...全文を見る
○井上哲士君 人種差別撤廃委員会の勧告にありますように、教育機会の提供に一切の差別がないということがちゃんと実施されますように強く求めまして、時間ですので終わります。
04月08日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  二つの条約については、いずれも必要な措置であり、賛成であります。その上で、外務大臣に普天間基地の問題について私からもお聞きいたします。  報道では、政府内の案として、キャンプ・シュワブ陸上部にヘリの着陸帯を造り、なおかつ、うるま市の...全文を見る
○井上哲士君 仲井眞沖縄県知事は、一日に平野官房長官からこういう中身を伝えられたと述べているという報道もされております。  県議会そして名護の市議会に続いて、県の市長会が五日、米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める要請決議を上げました。県の市...全文を見る
○井上哲士君 本当に県民の意思を踏まえるというのであれば、今出されたようなものがおよそそれと反するものだということは明らかだと思うんですね。  もう一つ聞いておきますが、予算委員会で総理は、大事なことは危険性の除去であり騒音の防止だとしつつ、有事ということが起きたときに普天間と...全文を見る
○井上哲士君 宜野湾市は既に普天間飛行場跡地利用基本方針も定めているわけでありまして、返還といいながら施設を残す、そして有事使用もするということになれば、まさに地元自治体への裏切りとも言えるものでありまして、これは絶対あってはならないものであります。  無法に土地を奪われて、基...全文を見る
○井上哲士君 県庁だけでも、同時期、三月半ばぐらいまでに寄せられたもので四百三十件という数で、随分違うんですね。どうしてこういう食い違いになるんですか。
○井上哲士君 つまり、自治体にたくさん寄せられてまとめたものが一という数になっているんだと思うんですが、私もっときちっと実態をつかんでいただく必要があると思うんですね。  先日、住民の皆さんに現地に行ってお話を聞いてまいりました。子供が怖がっている、受験勉強の妨げという声であり...全文を見る
○井上哲士君 実際は、この三月四日までの訓練を終えたら艦載機は海外訓練に行っているんですよ。そして、やっぱり二月の半ばに要請をしたにもかかわらず、三月の上旬にこれだけ集中して起きているということに住民の皆さんは怒りの声を上げておりますし、そもそも中止してくれということなわけですね...全文を見る
○井上哲士君 にもかかわらずこういう被害が起きているわけですね。  先ほど日米合同委員会合意ということも言われました。航空法の最低基準を実質上遵守することになっているということも言われるわけでありますけれども、この点一点ただしておきたいんですが、国土交通省来ていただいております...全文を見る
○井上哲士君 米軍機がこの航空法の最低高度すら守ってないことがあることは大問題でありますが、今答弁ありましたように、そもそもヘリなどの低空飛行を想定した基準でありまして、ジェット戦闘機の訓練などおよそ想定をされていないわけですね。  米軍は米国内では住宅密集地での訓練などをやっ...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  午前中に続きまして、群馬県の都市部上空における米軍低空飛行訓練の問題についてお聞きいたします。  まず、二〇〇五年から二〇〇九年の間に防衛省が受け付けた米軍機の低空飛行訓練に対する全国の苦情の件数、そのうち群馬県の件数は幾らでしょう...全文を見る
○井上哲士君 実に群馬県に約八割ぐらいが集中しているわけですね。非常に異常だと思います。  この地域の上空の空域が一体どうなっているのかという問題でありますが、お手元の資料の二枚目を見ていただきますと、この前橋などの都市部を含む群馬県上空に自衛隊の二つの訓練地域が設定をされてお...全文を見る
○井上哲士君 エリアHがいわゆる高い高度、高高度の訓練地域で、エリア3の方が低い高度、低高度の訓練地域でありまして、ブルーで囲ってあるのがエリアH、オレンジの方がエリア3ということになります。  国土交通省にお聞きしますが、米軍の横田基地が管制権を持ついわゆる横田空域と呼ばれる...全文を見る
○井上哲士君 エリアHの北の辺りですね。これが横田エリアの北の限界と一致していると、こういうことでよろしいですかね。
○井上哲士君 つまり、アメリカの管制空域である横田エリアに、わざわざそれに合わせてこの北東部分に自衛隊の訓練地域がつくられているということになります。  お配りした資料の三つ目を御覧いただきたいんですが、これは全国の自衛隊の訓練地域を示しております。自衛隊機と民間旅行機が衝突し...全文を見る
○井上哲士君 今、入間基地ということが出ましたけど、この二つのエリアHとエリア3のいわゆる使用統制機関というのはどこになるんでしょうか。国土交通省、お願いします。
○井上哲士君 この使用統制機関が、先ほどありましたようにAIPですか、というものを出し、そして出入時刻の入手とか訓練の計画を把握すると、こういう役割になっているということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 そうしますと、この二つのエリアについて、過去三年間に自衛隊機が使用した実績は、防衛省、どうなっているでしょうか。
○井上哲士君 今のは通過を含む数だと思うんですが、それでは、このエリアHについて自衛隊の戦闘機の飛行訓練はどれだけ行われているんでしょうか。
○井上哲士君 ということなんですね。つまり、実際に雫石事件以降、訓練地域は洋上に出されたと。その後、わざわざ住宅密集地を含む内陸部にこのエリアHが訓練地域として設定をされました。ところが、今あったように、戦闘機の訓練はこのエリアHでは自衛隊はやっていないんですね。なぜわざわざアメ...全文を見る
○井上哲士君 それはおかしいんですよね。さっきあったように、この空域に入るときには入間基地がAIPを発行すると、そういうことになっているわけですね。にもかかわらず、その状況が分からないということは、これは全く矛盾する話だと思うんですね。  少なくとも入間基地からレーダーの情報な...全文を見る
○井上哲士君 雫石事件の教訓を踏まえて洋上に自衛隊の訓練地域を移した、その後わざわざ陸上に設定されたと。ところが、今ありましたように、実際に自衛隊の戦闘機の訓練は全く行われないで、今大問題になっているようなアメリカの訓練地域としてのみ使われているというのが実態なんですね。しかも、...全文を見る
○井上哲士君 午前中の答弁にありましたけれども、その最低高度基準自身がそもそも取材用のヘリなどを想定したものであって、それをその高さでジェット機が訓練するなんておよそ想定されていないんです。だから、それを守っているからといって安全を守っていることには全くならないわけでありまして、...全文を見る
04月12日第174回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  防衛省の官製談合の問題についてお聞きいたします。  公正取引委員会は、三月三十日に、航空自衛隊が発注するオフィス家具などの事務用品の納入にかかわって、製造業者ら六社による官製談合を認定をし、五業者に対して排除措置命令及び三億七千五百...全文を見る
○井上哲士君 お手元の資料の一の二にあるとおりであります。  この依頼文書では、第一補給処で検討を加え、不自然な入札状況が見られる場合には、談合情報マニュアルにのっとり公正取引委員会への通報等を検討すべきであるとしておりますが、これを受けて、昨年の五月二十八日に、航空自衛隊の第...全文を見る
○井上哲士君 不自然な入札が指摘をされ、こういう実態が示されながらも、今の東京支処長からの報告文書では、具体的な措置はとらないと、観察すると、こういう中身だったわけですね。何でこんなことになっているのかと。  公正取引委員会来ていただいておりますが、今回の談合に関する自衛隊側の...全文を見る
○井上哲士君 資料三の二の下にあるとおりなわけですが。  今ありましたように、この第一補給処の処長、それから副処長、資材計画部長、資材計画課長、各班長、そして現場と、もうトップから現場まで全部これ関与しているわけですね。恐るべき組織ぐるみのやり方が行われていたということなわけで...全文を見る
○井上哲士君 まさに極めて悪質なわけですね。  さらに、防衛省にお聞きいたしますけれども、防衛省はこの第一補給処及び東京支処に関して部内の監査部署が内部監査を行っていると思いますけれども、過去十年間で何回監査をやったか明らかにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 合わせて十年間で二十三回も外部監査を行っているんですね。にもかかわらず、こういう明瞭な談合が発見できなかったと。そして、防衛監察が確かにこの談合の疑いを指摘したわけでありますけれども、身内が関与していた官製談合だと、身内の関与については見抜くことができなかったわけで...全文を見る
○井上哲士君 空幕長はマスコミにも若干釈明をしているんですが、要するに私腹を肥やすものではなかったと、こういうことも言われているんですね。しかし、これは国民の税金が談合によって浪費されている、無駄遣いされていると、そのことに対する問題意識の余りにも欠如ではないかと思うんです。昨年...全文を見る
○井上哲士君 三月二十日の第二回調査・検討委員会に出された資料も十人というふうになっておりますが、そこには、今後の調査によっては新たな再就職者が判明する場合もあるというふうに述べられておりますけれども、今の十人というのは調査をした結果なのか、今後更に増える可能性があるのか、どちら...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、いわゆる防衛大臣等の承認を得て再就職した者以外にはないと、こういうことですか。
○井上哲士君 公取は、時効との関係で二〇〇五年以降の入札についての官製談合を認定をいたしました。私は、この第一補給処が行った二〇〇四年の契約について資料をいただきまして調べてみました。  資料の五を見ていただきたいのでありますが、驚くことに、処分を受けた五社の契約を調べますと、...全文を見る
○井上哲士君 随契だというだけでなくて、そのほとんどが契約金額が予定価格に一〇〇%になっていると。それだけじゃないんですね。手元の資料の六も見ていただきたいんですが、〇四年にライオン事務器が、これ一般入札で契約したのは三件あるんですが、これ全部応札は一社だけなんですね。そして、二...全文を見る
○井上哲士君 官製談合は〇五年以降ということを公取は言ったわけでありますが、防衛監察が指摘した不自然な入札の状況として、各業者のシェア率の固定化というのがあるんですね。〇五年から〇七年にかけてのシェア率は資料四にあるとおりでありまして、プラスが一五・九一%、イトーキが二五・一六%...全文を見る
○井上哲士君 是非しっかり調査をしていただきたいんですが、その際、天下りと結び付いた職員の談合への関与ということについてもさかのぼって調べる必要があると思うんですね。  今回の官製談合について公取は、第一補給処の副処長の関与を、先ほどもありましたように、認めているわけであります...全文を見る
○井上哲士君 これは今回の問題だけではないんですね。  公正取引委員会にお聞きしますけれども、防衛省の入札業務全体について指摘をされておりますけれども、どういう問題点を指摘されているでしょうか。
○井上哲士君 はい。そういう厳しい指摘があったわけですね。これまでいろんな防衛庁で問題ありましたけれども、結局、組織だけいじって、この天下りと結び付いた問題ということにメスが入ってこなかったと私は思います。そこにも深いメスを入れた抜本的な措置が必要かと思います。  最後に大臣、...全文を見る
04月13日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本国内での米兵犯罪への裁判権放棄の密約問題についてお聞きをいたします。    〔委員長退席、理事山根隆治君着席〕  日本国内での米兵犯罪について、日米地位協定上日本側に第一次裁判権がある場合でも、重要な事件以外は裁判権を行使せず...全文を見る
○井上哲士君 前政権が認めてこなかったというのは今の答弁にあったとおりでありますが、これは、先ほど言いましたように、アメリカでは公文書館でもう公開をされ、そしてそれを裏付ける報道もあり、その文書もあったということを今御答弁がありました。ですから、核密約とある意味同じ構図なわけです...全文を見る
○井上哲士君 核密約のときと違って、これは日米合同委員会の議事録なんですね。日にちも特定されています。ですから、これは外務省に保管されているはずの文書でありますし、しかも、先ほどあった一九五八年の議事録でいいますと、アメリカ側の方は公開を求めていると、ところが日本が拒否をしたとい...全文を見る
○井上哲士君 是非最優先でやっていただきたいと思います。  この密約が結ばれた年に、十月の七日に法務省の刑事局長から検事長、検事正あてに通達、行政協定の第十七条の改正についてというものが出されておりますけれども、この通達は今でも有効だということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 この通達の中で、米兵犯罪への第一次裁判権の行使については、差し当たり、日本側において諸般の事情を勘案し実質的に重要であると認める事件についてのみ第一次の裁判権を行使するのが適当であるという、同じ趣旨のことが述べられております。  しかし、実際には、検察によって重要...全文を見る
○井上哲士君 今の数のように、米軍関係者の起訴率は、やはり今のでいいますと三分の一程度のわけですね。これ、やはり米軍優遇になっているという事態ではありませんか。
○井上哲士君 言われましたように、米軍の数は非常に少のうございますので、例えば米軍に関しては〇一年から〇八年、合計で私、比較してみました。それの起訴率と〇八年の日本全体の起訴率を比べますと、例えば強制わいせつは、米兵関係は起訴率一〇・五%、日本全体は五四・七%。強姦は、米兵関係二...全文を見る
04月15日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、IRENA憲章に関して質問をいたします。  日本の未活用を除く再生可能エネルギーの利用は一次エネルギーの中で三・四%、二〇〇八年でありますが、極めて低い実態でありまして、国際的にも、電力供給に占める比率ではEUを下回り、太陽光...全文を見る
○井上哲士君 前政権を含めて、これまでの我が国のエネルギー政策が問われていると思いますが、そもそも今回の憲章の第三条で再生可能エネルギーというのはどういうふうに定義をされているんでしょうか。
○井上哲士君 つまり、今列挙されましたようないわゆる自然エネルギーは、適切に利用すれば利用する以上の速度で自然に再生をすると。ですから、将来にわたって持続的利用が可能だということから再生可能エネルギーと定義しているわけですね。  これに対して、化石燃料やウランは埋蔵量に限りがあ...全文を見る
○井上哲士君 今回こういうのが国会に出されたわけでありますから、これに伴って思い切った再生可能エネルギーの利用へとエネルギー政策全体を転換をするべきだということを重ねて申し上げておきます。  次に、国際移住機関協定に関連してお聞きをいたします。  この機関の活動の一つに、新日...全文を見る
○井上哲士君 なかなか実態を把握するのは難しい側面もいろいろあろうかと思います。法改正も過去されまして、入管が非正規滞在者に申告を呼びかけるということもずっとやられていますが、在留特別許可をもらえると思って申請をしたけれども、実際には強制退去にされてしまうというケースもありますの...全文を見る
○井上哲士君 人道的配慮は重く認識しているという答弁であったわけであります。  あるちょっと事例についてなんですが、アルマンドさんというフィリピン人夫妻とその子供さんの事例であります。  この方は一九九〇年に、フィリピンに住む家族を支えるために日本に入国をされました。奥さん、...全文を見る
○井上哲士君 この方の場合は、家族で日本での滞在を強く望んでいたわけですけれども、結局今年の三月末に長男も一緒にフィリピンに帰国をされました。長男は、日本にいれば中学校二年生になって勉学に励むことができたはずなわけですが、新しい勉学先を今探すことを余儀なくされております。  な...全文を見る
○井上哲士君 当時、法改正のとき私も法務委員会におりましたのでいろんな議論をしたわけでありますけれども、まだまだやはり不安があり、ばらつきがあるという指摘があるわけでありまして、一層透明度も高めながら、より基本的な方向をしっかり示していただきたいと思います。  最後に、外務大臣...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月20日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、一昨日の徳之島での大集会と普天間基地の移設問題についてお聞きいたします。  一昨日の大集会には島民の半数を超える一万五千人が集まったということは午前中からそれぞれ指摘がありました。断固移設反対の意思表示が示されたわけですが、東...全文を見る
○井上哲士君 沖縄でもそうですけれども、改めて、海兵隊というものが本当に日本を守っているのかと、イラクやアフガニスタンに行って侵略しているだけじゃないかと、こういう声もありますし、また安保そのものを見直すべきじゃないかということが保守的な首長の皆さんからも出ているということだと思...全文を見る
○井上哲士君 その何が何でもという姿勢がこういう怒りの火を付けているということを自覚をする必要があると思いますが、私はやっぱり結局移設先探しというやり方はもう破綻をしてきていると思います。私ども最初から言っていますように、この無条件の撤去を求めるということこそが一番の解決の道だと...全文を見る
○井上哲士君 ただ、この間も特に沖縄を中心に様々な米兵、関係者による犯罪が起き、その身柄の問題をめぐっても様々な声が上がっております。この米軍犯罪の裁判権や身柄の引渡しの取扱いなどに関する地位協定の十七条の改定は急務だと思うんですね。  ちょっと今ので確認しますけれども、前政権...全文を見る
○井上哲士君 私は、この十七条の改定なしに解決がないと思います。  それで、非常にやはりこの刑事裁判、司法の問題が米軍優遇になっているということに批判があるわけですが、この地位協定そのものの改定と併せて、この地位協定より更に米軍を優遇する、そして日本の法律にも反するような運用が...全文を見る
○井上哲士君 日本側にあるわけですね。  これは、最終的な決定はどこが行うんでしょうか。
○井上哲士君 起訴後に裁判所が判断をするということでありますが、実際には逮捕の段階でそういう同じような取扱いがされていっております。  そこで、日米地位協定の実施に伴う刑事特別法、いわゆる刑特法の十一条をお手元に配付をしておりますけれども、米軍関係者が地位協定の第十七条第三項(...全文を見る
○井上哲士君 それはいつどこで合意されたんでしょうか。
○井上哲士君 一九五三年十月二十二日の日米合同委員会の刑事裁判分科委員会で合意されたものだと思いますけれども、この、先ほど言ったような安保刑事特別法第十一条の規定で公務中であると明らかな場合に引き渡すとなっているのに、今のような合意による運用がなぜ行われているんでしょうか。
○井上哲士君 つまり、軍隊の構成員という特殊な地位にかんがみということでありますけれども、しかし、そのことによって被疑者をどう裁判にかけるかという国権の非常に中心の問題が脅かされるということは私はあってはならないと思うんですね。  公務中だと明らかな場合と、公務中であるか否か疑...全文を見る
○井上哲士君 法務省も、この刑事特別法が改正をされたときには、公務中だと明らかな場合のみアメリカ側に引き渡すべきだと、こういう解釈をしていたんじゃないですか。
○井上哲士君 今、内部資料というふうに言われましたけれども、検察資料六十六、外国軍隊に対する刑事裁判権の解説及び資料、部外秘と書いてある資料でありますけれども、私、最近これを入手をいたしました。この中では、これは法務省刑事局が発行している文書でありますけれども、その者の犯した罪が...全文を見る
○井上哲士君 つまり、法律の解説としてはそうなんだけれども、その後の合意によって違う解釈になったということを今言ったんじゃないですか。なぜ日本の法律と違うことが合意によって起こるんですか。
○井上哲士君 ですから、そういうのがおかしいと言っているんですよ。明らかに刑事特別法では、公務中とはっきりしない場合は身柄を引き渡さないということを法務省も解釈していたのに、実際には合意によって違うことが行われていると。まさにここに米軍優遇があるんではないかということを私は申し上...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、明らかに矛盾をしておりますし、法律家の答弁としては私はいかがなものかというふうにして聞きました。この問題は更に追及をしていきたいと思います。  今日は終わります。
04月22日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  議題の三条約は刑事事件の取扱いに関しての条約でありますので、関連して、日本における米兵関係者の犯罪行為の取扱いについて質問をいたします。  この間、日米間の密約の下で米軍優遇にゆがめられているということを質問をしてまいりました。 ...全文を見る
○井上哲士君 私、今手元にこれ、一九七二年に法務省刑事局が発行した検察資料一五八、合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料というのを持っております。  これは、国立国会図書館に所蔵されておりまして、法務省がこれは秘密扱いなので公開するなという申入れをし、いったんは非公開...全文を見る
○井上哲士君 官僚はそういう答弁書を書いたんでしょうけれども、今紹介したこの実務資料には解説でこういうふうに述べているんです。  これらの合意事項にあるように、裁判権行使の通知期間を比較的短期間に限定する合意がなされたのは、軍隊の構成員等の移動は随時何の拘束もなく行われるべきも...全文を見る
○井上哲士君 つまり、軍の論理なんですよ。軍の都合を優先させて米軍優遇になっている。この間質問した中で、例えば米軍関係者の起訴率が低いということも明らかになりましたけれども、ここにやっぱりこういう問題があるということなんですね。これしっかり検証していただきたいと思います。  そ...全文を見る
○井上哲士君 しかし、裁判権はアメリカ側に行っているわけですね。それでも審査の対象になるんですか。ちょっと大事なことなので、もう一回確認します。
○井上哲士君 じゃ、更に聞きますけれども、日本に第一次裁判権がある米兵犯罪で検察が期限内に起訴の判断をしなかった場合、また不起訴とした場合、これは、被害者は検察審査会に審査を申し立てることは当然できるということでよろしいですね。
○井上哲士君 そうしますと、その場合に、検察審査会で起訴相当ないし不起訴不当という議決が出た場合は、検察は再検討、捜査をして起訴か不起訴かを再び判断をするということになるわけですが、こういう米兵犯罪の不起訴についてそういう議決を検察審査会がした場合にはどういう効力を持つんでしょう...全文を見る
○井上哲士君 これは、実は検察資料一三四という部外秘の資料があります、質疑回答集というのがありますけれども、この中で、大阪の地検から問い合わせしているんです。それに対して法務省刑事局はこう言っているんですね。裁判権がなくなったのであるからいかんともし難い。建議あるいは勧告として了...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。
04月27日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  最初に、普天間基地の問題で質問いたします。  普天間基地の問題で、徳之島に続いて、日曜日に九万人の大集会が沖縄で行われました。集会には、知事も含めすべての首長が参加をし、県議会のすべての会派が参加をいたしました。  この集会代表団...全文を見る
○井上哲士君 この集会後、平野官房長官は、現行案へ戻ることについてはあり得ないというふうに否定をされましたし、先ほど来ありましたように、鳩山総理は、辺野古の海が埋め立てられることは自然に対する冒涜とまで言われて否定をされました。  ところが、岡田大臣とルース・アメリカ駐日大使が...全文を見る
○井上哲士君 キャンベル氏はインタビューに答えた発言でありますから、極めて重いわけであります。  今回の沖縄の集会、先週の徳之島の集会、どこを見ましても、結局もう移設先探しというやり方は私は破綻をしていると繰り返し申し上げてまいりました。沖縄の基地が本当に住民不在のところで奪い...全文を見る
○井上哲士君 この中でタックスヘイブンの規制ということが言われております。タックスヘイブンを通じた税の流出を見逃すことができなくなったという認識があるわけですが、そこで財務省にお聞きいたします。国税庁か。  日本企業がタックスヘイブンに設立した特定の海外子会社等の所得税について...全文を見る
○井上哲士君 法人の申告漏れでいいますと前年度は四百八十一億円で、かなり差があるんですけれども、こういう年度によっての額の差というのはどうして起きるんでしょうか。
○井上哲士君 大口があると多分大きな金額になるということなんだと思うんですが、つまり税務当局が把握できたものの金額なわけで、これ自体は大きいわけでありますが、言わば氷山の一角ということが予想されるわけですね。  この今回の議定書の目的は機関投資家や富裕層の脱税を含む租税回避行為...全文を見る
○井上哲士君 いろんな推計した数字があるんですね。例えば、日本のあるメガバンク系の証券会社のレポートによりますと、日本国内において自宅と耐久消費財を除いて百万ドル以上の投資可能資産を保有する富裕層は百三十七万人、資産総額は三・二兆ドル、日本は引き続きアジア太平洋地域で最大の富裕層...全文を見る
○井上哲士君 私、もっときちっといろんな意味での統計的推計の充実を図るべきだと思います。  外務省、お聞きしますけど、今回議定書にあるシンガポールやルクセンブルクというのは、日本の富裕層を対象とした富裕層ビジネスの拠点と言われてまいりました。ここに設定されたプライベートバンクを...全文を見る
○井上哲士君 是非、効果的な結果が出るようにお願いしたいんですが、こういうG20以降のタックスヘイブン規制の国際的な流れを見ますと、日本が金融取引が多いケイマン諸島との租税条約を結ぶことが重要だと思います。日本の多国籍企業がケイマン勘定を設定するなど非常に関係が深く、日本の多国籍...全文を見る
○井上哲士君 ケイマン諸島との協定が必要であると、近く交渉に入るということであります。是非、早期の実現を求めておきたいと思います。  金融庁にも来ていただいておりますけれども、このG20が示す金融監督と規制のスタンスは、いわゆる事後規制からむしろ事前規制へと軸足が移ったとみなし...全文を見る
○井上哲士君 一方で重要性が指摘されながら、なぜ調査をされてないんでしょうか。
○井上哲士君 最後の調査であるこの平成十八年事務年度版の記述を見ますと、保険会社、信託銀行、都市銀行等、地方銀行、信用金庫等の幅広い金融機関がヘッジファンドに投資しているということ、そして、国内で販売される五割強のヘッジファンドはケイマン諸島を中心とする外国籍のファンドであるとい...全文を見る
○井上哲士君 先ほど申し上げましたけれども、過去、日本国内の多国籍銀行や保険会社などの幅広い金融機関がヘッジファンドに投資をしている実態があるということを金融庁自身が指摘をしていたわけでありまして、金融機関に対するG20以降の国際的な規制の流れに沿ってしっかり実態を把握をする、そ...全文を見る
05月13日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第15号
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○井上哲士君 五月の三日から始まりましたNPTの再検討会議に関連してお聞きいたします。  日本共産党は志位委員長を団長に訪米団を派遣をいたしまして、私もその一人として前回に続いて参加をしてまいりました。  私たちは、被爆国の党として二つの要請をしてまいりました。第一は、二〇〇...全文を見る
○井上哲士君 問題は、核兵器国がこの約束を誠実に実行してきたのかということが問われるわけですね。  オバマ・アメリカ大統領は、昨年六月のカイロ演説でこう述べました。私は、ある兵器について、それを持つ国と持たない国があることに抗議する人々の意思を理解することができます、だからこそ...全文を見る
○井上哲士君 再確認への思いが大きな流れである一方、楽観できない問題もあるという、まさに私もそのことは感じてきたわけでありますが、そういう点で被爆国日本の役割は非常に大きいと思います。  ただ、ニューヨークでは、被爆者の代表からも、なぜ日本から首相や外務大臣が来ないんだと、こう...全文を見る
○井上哲士君 これは五年に一度の会議で、被爆国日本としてはやっぱり特別な位置付けのある会議だと思うんですね。  唯一首脳で参加をしたイランの大統領が初日に演説をし、アメリカのクリントン国務長官も初日に演説をし、さらには非同盟諸国を代表してインドネシアの外務大臣も演説をされました...全文を見る
○井上哲士君 大臣自身が、北東アジアの非核地帯条約の問題など、いろんな部分的措置に対しても取り組んでいらっしゃるわけですが、CTBTの批准にしてもカットオフ条約にしても、それから核兵器の先制不使用という問題についても、部分的措置を広げていくということは非常に重要だと思っているんで...全文を見る
○井上哲士君 一歩一歩というお話が今ありました。これは世界のNGOの中でもそういう意見はかなり強かったんですけど、今回、二百五十のNGOが一緒になってこういう国際交渉を始めようということでニューヨークでの集会も行われました。  それから、NATO諸国の中でもいろんな変化は起きて...全文を見る
○井上哲士君 いろんなところと懇談をして、被爆国日本のリーダーシップに対するやっぱり期待というのは非常に強いわけですね。  繰り返し申し上げますが、私たちは、直ちにあしたなくせということが実現するとは、そう簡単なものでないと思っています。そのことを目標にした交渉を始めるというこ...全文を見る
05月18日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本・バミューダ租税協定は賛成であります。  日本・クウェートの租税条約についてお聞きしますが、使用料の源泉地国課税の限度税率が一〇%となっております。過去、国会に承認を求めてきた他国との租税条約ないし協定の使用料の源泉課税率を見ま...全文を見る
○井上哲士君 使用料の源泉地国課税というのは海外に進出できる企業が負担するものですから、担税力がある税目だという指摘も国際課税の学説ではあるわけですね。  グローバルに活躍する日本の多国籍企業の税負担は、一方では使用料の源泉地国課税が一〇%の限度税率で、他方では居住地国課税が大...全文を見る
○井上哲士君 そこで、この間、課税状況と海外口座の情報交換を目的として租税条約や議定書が結ばれてきたわけでありますが、こういう日本の居住者が海外証券会社に設定する口座の利用状況について有効な情報を手に入れるということが可能になるということでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 それに基づいてしっかりやっていただきたいわけでありますが、近年は様々な国際取引が個人の富裕層や金融関係まで広がっておりまして、加えて、タックス・プロモーターと呼ばれる税の専門家が関与して、高度で地道な調査が要求される事案が増えていると言われております。  今、国税...全文を見る
○井上哲士君 いわゆる問答無用の強権的税務調査というのは私ども反対ですが、国際課税の脱税行為というのは一件の額が非常に巨大でありますし、税の社会的信頼性や正当性は揺らぐことにもなります。国際取引の増加に伴う監視強化は国際的な要請でもありますし、しかも高度な専門性に基づくマンパワー...全文を見る
○井上哲士君 経済産業省などが出しているものの中に、日本側の戦略として六つ掲げておられますけれども、この中に、国内で立地が難しい高速増殖炉の安全性実証研究の実施というものが、これは経済産業省の資料にも明記をされていると、このことをお尋ねをしております。
○井上哲士君 先ほど申し上げましたように、経済産業省が本協定が想定する両国間での今後の協力というポンチ絵を出しておりますけれども、この中で日本側の戦略としてこういうことを挙げているということであります。具体的に、やっていく上でどういうことが必要なのかということは今御答弁もあったわ...全文を見る
○井上哲士君 改めて注意ということでありますが、本当に地元住民、自治体からの厳しいまなざしがあるわけですね。  保安院が今年二月の十日に、高速増殖炉「もんじゅ」試運転再開に当たっての安全性評価についてというのを出しておりますが、これを見ますと、運転手順書、それから運転管理体制等...全文を見る
○井上哲士君 こういう初歩的なミスが続いているということに大変危惧を持っております。  この「もんじゅ」は、昨年十一月に与党の事業仕分の対象にもなっております。その理由は何なのかということと、昨年までの総投資額、それからナトリウム漏れ事故後の改造工事の総費用、それから停止後の維...全文を見る
○井上哲士君 与党の中からも問題点が指摘をされてきたわけですね。専門家によりますと、今後「もんじゅ」の使用済みの燃料の処理方法は「もんじゅ」以上に困難な技術開発が必要であるし、莫大な費用とともに長期にわたり強いられるという指摘もあるわけであります。  欧州八か国の環境大臣が〇七...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、日本・カザフスタン原子力協定及び日本・クウェート租税協定について反対の立場から討論いたします。  日本・カザフスタン原子力協定は、政府の原子力立国計画の一環として打ち出された政策を実行に移すものであります。原子力発電所の重大事故が頻発す...全文を見る
05月20日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  群馬での米軍による低空飛行訓練について再度お聞きいたします。  前回、四月の八日に当委員会で質問をいたしました。当時は少し訓練は収まっていたと聞いていたんですが、実は、後の報道を見ますと、私が質問した当日に随分訓練が行われまして、多...全文を見る
○井上哲士君 今もありましたように、当時の運輸省と協議をしているわけですが、国土交通省はこの経緯についてはどういう認識をされているでしょうか。
○井上哲士君 民間航空機と分離を図ると、それはそのとおりなんですね。しかし、そのために全部海上に訓練地域が設定されたのに、なぜこんな人口密集地に設定されたのかということが焦点なわけでありますが、今の答弁でも、政務官の答弁でも、目的、理由はよく分からないわけですね。  私は、であ...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、今年一月から、米軍からこの空域を使用する旨のこのAIPに基づく通報があった日数及び時間を月ごとに明らかにしていただきたいと思います。
○井上哲士君 先日の質疑では、米軍の運用に係る事項なので必ずしも承知をしていないというようなこともありましたけれども、実際にはこういう調整をして、空域の使用状況については把握をされているということであります。  それで、先日の質疑の際、このHエリアでは自衛隊の戦闘機の訓練はやっ...全文を見る
○井上哲士君 低高度訓練については、施設の上空以外は自衛隊はやっておらぬということのわけですが、この訓練が今米軍によって行われていることが大きな問題なんですが、米軍が国内で同じような低空の飛行訓練を行う場合は米国内ではどういう規制が掛けられているでしょうか。外務省、お願いします。
○井上哲士君 昨日通告してあるんですが。
○井上哲士君 米軍の場合は、米国内では指定空域でしか訓練やっておりませんし、当然、国土が非常に広いこともありますが、住宅密集地ではやっておりませんし、野生生物の生理的影響とか、それから自然公園における環境破壊とか、そういうことまで考慮してこういう訓練が行われるわけですね。日本国民...全文を見る
○井上哲士君 駐留米軍がいろんな活動をすると。しかし、自由勝手に何やってもいいということになれば、これはもう占領軍と一緒なんですね。ですから、施設・区域の使用の在り方とか裁判権の問題とか、それを明文で取り決めたというのが地位協定なわけですね。  この低空飛行訓練という問題は、先...全文を見る
○井上哲士君 全く空域の制限もなしに今行われているんですね。  群馬上空などで行われているああいう訓練について、日本は空域としてアメリカ側に提供している、訓練空域として、こういう認識でしょうか、政府は。
○井上哲士君 しかし、現実は、これはずっと国会でも議論されてきましたけれども、様々な被害が続けられているわけですね。  外務大臣、答弁いただきたいんですが、米国内では住宅地上空などでの訓練は行われておりません。そして、日本の自衛隊も、安全の確保という点からいっても住民の被害から...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、定義の問題ではなくて、現実に住民の皆さんが被害を受けていると、何とかしてほしいという声が上がっているわけでありますから、是非正していただきたいと思います。  終わります。
05月27日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  防衛省設置法の改正案は、陸海空に分かれている情報保全隊を統合して新しい自衛隊の情報保全隊をつくり、三十九人増員し、強化をするという内容であります。  我が党は、二〇〇七年に陸上自衛隊の情報保全隊の内部文書を自衛隊関係者から入手いたし...全文を見る
○井上哲士君 外部からの働きかけというふうに言われましたけれども、当時の資料でも明らかにしましたが、医療の負担増とか年金の改悪に反対する、そういう宣伝活動なんかも全部言わば敵視して対象にしていたわけですね。当時の民主党の国会議員もその対象になっておりました。イラク派兵反対の行動を...全文を見る
○井上哲士君 その答弁も全然変わらないんですね。  じゃ、確認しますけれども、今沖縄で基地被害に反対してその抗議の電話を掛けてくる人とか、それから、辺野古での基地建設反対で県民大会も行われました。先日は、鳩山総理の沖縄訪問に対して超党派の県議の皆さんが県庁前で座込みもされました...全文を見る
○井上哲士君 こういう沖縄の例えば基地騒音に対する苦情とか様々な運動については、これは対象から外しなさいと、こういう指示をされたことはありますか。
○井上哲士君 ということなわけですね。ですから、前の政権下で行われていたように、現に今沖縄の皆さんがやっているような運動とか抗議の声も含めて結局対象になっているんです。  二〇〇七年に問題にしたときに、これも当委員会で、これは民主党の議員の方が問題にされたんですが、例えばヘリの...全文を見る
○井上哲士君 安保政策いろんな違いはありましても、当時、私たちが提起をした資料ではあったけれども、民主党の議員の皆さんもこれは問題だということで当委員会でもいろんな質疑があったわけですね。ですから、やっぱり国民の自由とか権利に権力が介入をしていくということについては、いろんな政策...全文を見る
○井上哲士君 国民のプライバシーや権利を侵すような行動は絶対あってはならないと、そういうことを改めて申し上げておきたいと思います。  その上で、普天間の問題でありますけれども、総理が連休中に沖縄を訪問された、これが県民の怒りに火に油を注いだ形になりました。そして、今回の地元の頭...全文を見る
○井上哲士君 五月末決着というのは県民が求めたのではなくて総理自らが明言をされたんですね。我々、これを先送りしろということは言いません。一刻も早く解決をすべき問題ですが、問題は中身なんですね。  結局、自ら言った期日が迫ってきたということで、言わば延命のためだけに形だけの決着を...全文を見る
○井上哲士君 その日米合意を優先させるやり方がまさに沖縄の怒りを広げているんだということなわけですね。これをどう受け止めるかと、私はやっぱり歴史を考える必要があると思っております。  一九六九年に沖縄の施政権の返還で合意をしたわけでありますが、当時、沖縄と本土のいろんな世論、闘...全文を見る
○井上哲士君 それは沖縄の県民や宜野湾の市民の皆さんに対する本当にひどい発言だと思いますよ。  沖縄の県民の皆さんは、自分たちが痛みに思っているものは、ほかに行っても危険だし痛みなんだと、だからそういうやり方ではないということで宜野湾の市長さんも言われているわけであります。私は...全文を見る
06月01日第174回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
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○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、防衛省設置法、自衛隊法の一部を改正する案に反対の討論を行います。  法案は、自衛隊情報保全隊の増員を盛り込んでいます。情報保全隊は、自衛隊が保有する秘密の保護を口実にして、自衛隊員を対象とするのみならず、自衛隊の活動に係る事柄を始めとし...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  辺野古沖への新基地建設を決めた日米共同声明とその後の閣議決定に対して、国外、最低でも県外との公約を破り、あの四月二十五日の集会に示された県民の総意を踏み付けにしたものだと怒りの声が上がっております。沖縄県民はもとより、全国から裏切りだ...全文を見る
○井上哲士君 補完するというふうに言われました。  しかし、二十八日の閣議後の記者会見で前原沖縄北方担当大臣はこう言っているんです。県民に理解を求める役割に関して、鳩山総理から指示がないとした上で、その役割は引き続き鳩山首相、平野博文官房長官が行うとの認識を示したと、沖縄北方担...全文を見る
○井上哲士君 関係閣僚会議のメンバーの一人である前原大臣が、これは平野官房長官だと言っているんですよ。  じゃ、更に聞きますけれども、地元の稲嶺名護市長にはこれまで何度面談をされて、今後はどのように市長と理解を求めていくお考えでしょうか。
○井上哲士君 今後はどのようにお考えですか。
○井上哲士君 具体的なことが何も出てこないわけでありますが、名護市長選挙で新基地建設反対で市長が当選した直後に、官房長官は、この結果についてしんしゃくする必要がないと、こういう発言をされました。そして、このシュワブの陸上案が持ち上がって名護の市議会で反対の意見書を可決しました。こ...全文を見る
○井上哲士君 それはすり替えでありますし、そもそも検討委員会の中に住民の声をしんしゃくをしない、そのこと自体が問題なんですよ。選挙の結果はもちろんでありますけれども、そこには住民の声も示されているんです、これは絶対許せないという声が示されている。それをまともに取り上げない、そのこ...全文を見る
○井上哲士君 要するに、決めた後で住民に押し付けるということじゃないですか、それだったら。そういうことがまさに住民の反発を広げて、怒りを広げてきたんです。  岡田外務大臣にお聞きしますけれども、私、こういう県民頭越しに日米で合意をし、結論を沖縄に押し付けるというやり方は一層怒り...全文を見る
○井上哲士君 共産党のお考えと、そういうふうな言い方をされるわけでありますが、沖縄県民の世論調査を見ても、例えば安保条約、日米安保を平和友好条約に改めるべきだ、この世論調査では五五%。破棄、一四%。こういう声が今広がっているわけですね。沖縄へのアメリカ海兵隊の駐留をどう思うか、必...全文を見る
○井上哲士君 私は、まさに民意を重んじてこの方針は撤回しかないし、実際に実行は不可能だということを繰り返し申し上げておきたいと思います。  一点、内容について聞いておきますけれども、この共同声明の中に、緑の同盟という名の下に、日本国内及びグアムにおいて整備中の米国の基地に再生可...全文を見る
○井上哲士君 いや、驚くべき答弁ですよね。これは特段おかしいことですよ。  今、光熱水費の負担のことを言われましたけれども、今の協定では日本の負担の上限は決まっているわけですね。超えた分はアメリカが払っているわけですよ。ですから、今、エネルギーに換えたら水光熱費が下がって日本の...全文を見る
○井上哲士君 環境対策をするのは結構ですよ。しかし、それはアメリカの責任でやってもらったらいいんであって、国民の税金を使うということは全く間違いでありますし、許されることではありません。  結局、辺野古への新基地建設それ自体、沖縄の皆さん、許しません。そして、いろいろ負担軽減に...全文を見る
○井上哲士君 一言。  そういう議論はもう沖縄では通用しないということを申し上げておきますし、負担軽減ができたから前のよりもいいんだということを言われておりますから、実際には一層負担を増やすものだと、こういうことを私は指摘しておるわけであります。  終わります。
08月05日第175回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理は、普天間基地と政治と金の問題について、就任直後の会見では、二つの重荷を総理自らが辞めることで取り除いていただいたと述べられました。選挙中は、この二つの問題をクリアしたとも言われました。  今日は普天間問題について聞きますが、普...全文を見る
○井上哲士君 政権の都合の見方なんですね。沖縄県民にとっては何も問題は解決をされておりません。  先月の二十九日に普天間基地の騒音訴訟の福岡高裁の那覇支部の判決が出ました。この中では、普天間基地を世界一危険な飛行場だと認め、そして騒音防止協定は形骸化していると認め、これまでの二...全文を見る
○井上哲士君 移設で解決をしたいとおっしゃいました。市民はそれで解決するなんて思っていないんです。  これは五月末の日米合意の直後に地元紙などが行った世論調査でありますが、実に県民の八四%が辺野古への移設反対です。(資料提示)そして、基地を抱える宜野湾の市民だけでいいますと、辺...全文を見る
○井上哲士君 そうやって、抑止力という名前で県民にずっと押し付けてきました。しかし、もうこれ通用しなくなっているんですね。  この世論調査の中で、海兵隊の駐留は必要ないというのは沖縄県民では七一%ですよ。そして、この米軍の駐留を定めた安保条約は維持すべきだというのは沖縄でいいま...全文を見る
○井上哲士君 単に返還が遅れている問題じゃないんですね。大半が国有地にある本土の米軍基地とは成り立ちが違うんです。  沖縄の米軍基地というのは大半が民有地の上にあります。沖縄戦で米軍が上陸をして、住民が収容所に入れられて、その占領下に無理やり奪われて基地が造られたと、これ国際法...全文を見る
○井上哲士君 同じころにアメリカの議会も沖縄への感謝決議を出しました。そのアメリカの感謝決議と同じように感謝を述べた総理の言葉に県民から憤りの声が上がりました。このことは御存じですか。
○井上哲士君 何で感謝されて怒るのかと。  沖縄の地元紙はこういうふうに書きました。銃剣とブルドーザーで土地を奪って造られ治外法権の犯罪を生み出してきた米軍基地、戦後六十五年が経た今なお根本的な解決策を示さない日米両国から発せられた感謝の言葉は空虚で詭弁にしか聞こえない、現存す...全文を見る
○井上哲士君 結局、なぜ沖縄県民がお礼という言葉に怒りを持ったのか。全く受け止める言葉ではありませんでした。結局、その言葉によってアメリカと同じ立場でずっとこれからも基地を押し付けようとしていると、このことに対して怒っているんですよ。そのことが分からなければ、幾ら県民に理解を求め...全文を見る
○井上哲士君 さんざんそういう説明を聞いてきた沖縄の皆さんがもう海兵隊は要らないということを言っていることは、私先ほど申し上げたとおりなんであります。そして、総理自身がつい二〇〇六年まで、海兵隊というのは攻める部隊であって抑止力とは関係ないということを言われていたわけですね。 ...全文を見る
○井上哲士君 政府は十一月の知事選挙後まで工法などについては最終決定を先延ばしするという動きでありますが、しかし、今の沖縄の県知事も、移設先の名護市長の反対を押し切るにはブルドーザーと銃剣と言われた方法しかないけれども、今の日本ではゆめできないだろうと、こう言われています。  ...全文を見る
○井上哲士君 グアム基地建設というのは、そもそも沖縄の負担軽減のためでも何でもありません。アメリカの世界戦略の中で基地の増強計画の一環でありまして、そもそもアメリカの領土にあるアメリカの基地に日本が費用負担するなど全くの前代未聞なわけですね。  民主党も、当時、この経費には反対...全文を見る
○井上哲士君 書簡そのものは来ているんですか、来ていないんですか。
○井上哲士君 ところが、官房長官は記者会見で、アメリカの要求に前向きに行うという前提で詰めた話合いをしていくというふうに発言をされておりますけれども、ちょうどいらっしゃいますが、どうなんですか、増額にこたえるんですか。
○井上哲士君 報道です。
○井上哲士君 そうすると、日本側の負担は上限だということはこれまで繰り返し答弁がされてきたわけでありますが、負担要求があっても応じないと、こういうことで明言できますか。これは総理、いかがですか。総理。
○井上哲士君 仮にあっても応じないということを明言されますかということをお聞きしているんです。
○井上哲士君 では、グアム移転費用で日本がこれまで予算に計上しアメリカに送金した金額、そのうちアメリカで支払に充てられたのは幾らでしょうか。
○井上哲士君 日本が三百四十六億計上しましたけれども、実際にはその一部しかアメリカで執行されていない。なぜこういうことになっているんですか。
○井上哲士君 精査して予算計上したはずなのに、送金をしてもごく一部しか使われてないと。  アメリカの上院の歳出委員会の報告書は、こういうインフラ整備の問題や環境整備のことでも懸念も挙げ、しかも計上されたお金が充当されてない下で新たな資金提供は早計だということで、関連予算の七五%...全文を見る
○井上哲士君 日本は来年度予算どうするんですかということを聞いているんです。
○井上哲士君 実際には、先ほどあったアセスの最終報告書で移転、移設の期限も一七年に延ばすという提案もされておりますし、そもそも資金の、送っても使われていないという問題がある。アメリカは予算を削減するということを議決をする。  結局、アメリカ国内のアメリカの基地の建設に日本がお金...全文を見る
10月21日第176回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  大阪地検特捜部のフロッピーディスク改ざん問題についてお聞きします。  法治国家の根幹を揺るがす深刻な問題であり、これは改ざんをした前田元検事や大阪特捜部だけの問題ではなくて、検察の体質そのものが問われております。  まず、最高検の...全文を見る
○井上哲士君 この逮捕の協議ではどのような資料や証拠が示されたんでしょうか。
○井上哲士君 これ、無実の人を逮捕、起訴した出発点にもなるべき問題でありますから、きちんと検証をされる必要があります。  先ほどの答弁の中で、六月一日が偽の証明書の発行日だったというフロッピーディスクのそのデータを印刷した調査報告書は上に上がっていなかったということが答弁があり...全文を見る
○井上哲士君 この調査報告書は地検の事務官が六月二十九日に作成をしたというふうになっておりますが、七月二日に起訴の協議が行われたわけでありまして、こういう事件の核心を成す報告書が上がらないままに協議をされたというのは余りにも私はずさんだと思うんです。  もう一つ、石井一参議院議...全文を見る
○井上哲士君 ですから、その報告の中に石井議員はまだ聴取をしていないという事実は確認をされていたんですね。
○井上哲士君 石井議員が凜の会側から議員会館で依頼を受けたとされる日には石井議員はゴルフに行っていたということが、これはもうゴルフ場の資料で、記録でもう裏付けられている事実なわけですね。ですから、検察のシナリオはここでも崩れているわけであります。石井議員からの依頼だ、つまり議員案...全文を見る
○井上哲士君 何か前田元検事と特捜だけが悪かったような形で幕引きがされるんではないかと、こんなことがあってはならないと思っております。  この偽の証明書が発行されたのは六月一日の未明でありまして、六月の初旬に村木元局長が指示をしたと、こういうシナリオはもう破綻をしておるわけです...全文を見る
○井上哲士君 つまり、シナリオに反する証拠が出てきても供述があれば有罪にできると考えていたとすれば、重大なことですよね。しかし、もうこれは前田元検事だけの問題ではありません。でっち上げのこの逮捕、起訴のために村木さんは一年三か月にわたって自由を奪われたわけですが、このこと自体に対...全文を見る
○井上哲士君 どこかの時点じゃなくて、出発点から間違っていたんです。  そして、結局、このシナリオを描いてそれと矛盾する物証があってもシナリオに沿った供述さえあれば有罪にできるということは、前田元検事だけじゃなくて、今申し上げたように地検全体の問題だったわけですね。じゃ、そのシ...全文を見る
○井上哲士君 特信性がないと。検事の、検察の調書であっても信じるに足りないと。いずれも大阪地裁は、特捜部による脅迫的な取調べがあった疑いがあり任意性がないということで証拠採用をしていないわけですね。ところが、このときも六人の検事が出廷をして、この供述は任意だということでそういう証...全文を見る
○井上哲士君 そこで、大臣にもお聞きするんですが、最高検の伊藤次長検事は十一日の記者会見でこういうふうに言われているんですね、物証を中心とした捜査を進めればこんなことにはならなかった。主任検事だった前田元検事が物証を軽視する供述中心の捜査をしてしまったと、まるで前田氏だけが悪いか...全文を見る
○井上哲士君 今、最高検の責任について申し上げました。ですから、最高検自身が当事者なわけですね。ですから、最高検の検事だけで検証チームをつくって検証し、最終報告の前に有識者の意見を聞くというふうに言われておりますが、それでは私はやっぱり最高検のシナリオの枠内での検証にしかならない...全文を見る
○井上哲士君 真剣な検証をいただきたいし、私はあくまでも第三者が検証そのものに加わるということを求めたい。  その上で、シナリオに合わせて自白を強要するということはこれまでにも様々指摘をされてきました。今日も議論になっているように、これは捜査過程の全面可視化が必要であります。佐...全文を見る
○井上哲士君 この佐賀元検事側からの要求に対して、最高検の伊藤次長検事は記者会見で、検事が自分で取調べを受ける側になるとそのようなことを言うのは不自然だと、容疑者の権利を守る方法は知っているはずで、録音、録画の必要性はないと十月五日の記者会見で言われました。  その容疑者の権利...全文を見る
○井上哲士君 いやだから、それをよく知っている人だから必要ないと、検事だからね、言ったわけで、そうであれば、そういう容疑者の権利を守る方法を知らない一般の人々にとっては、真相解明のためにはやはり可視化が必要だということを逆に認めたことになりませんかと、こういう質問です。
○井上哲士君 これはもう、どの角度から見ても必要だということがもう国民の声でありますから直ちに踏み出していただきたいし、その自白の任意性を争う上ですぐにでもできるのは、今日も話題になりました捜査メモの保管の問題であります。  今回の郵便不正事件でこの取調べメモが廃棄をされていた...全文を見る
○井上哲士君 実はこれ多発しておりまして、つい先日、広島少年院の元首席専門官が特別公務員暴行陵虐罪に問われている裁判でもメモが全部廃棄をされていたわけですね。このとき地検側はどう言ったかといいますと、必要でないと判断したメモは廃棄をしていると、こういうふうに言っているんですよ。で...全文を見る
○井上哲士君 二度通知を出してもまともに守られていない、その理屈が、必要でないと判断をしたというふうになっているわけですから、そういうことができないようにきちっと対応するべきだということであります。  今回の事件で検察の信頼は地に落ちたと思います。徹底した真相の解明と関係者の処...全文を見る
10月26日第176回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  給費制について各党から様々な質問がありました。小川副大臣からは、各党の賛同で決まったことだと言われましたが、私どもの党は当時も反対をしたということであります。ただ、あれこれの経過について私は今言う気はないんです。現実に起きている問題、...全文を見る
○井上哲士君 しかし、現場ではこれが徹底をされているわけですね、今言われたように。これの補足文書説明によりますと、必要性の乏しいメモを安易に保管しておくと、メモを開示するかどうかで無用な問題が生じかねないと、こうなっておりますが、この無用な問題というのは一体何でしょうか。
○井上哲士君 あれこれ言われましたけれども、結局、自分たちの不都合なものはなるべく出さないというのが私はこの中に貫かれていると読みました。  先ほど、大臣は悪意はないというふうに言われたんですが、例えば、一回目の通知に付いている補足説明でありますが、このときはまだ個人メモは証拠...全文を見る
○井上哲士君 つまり、取調べメモはなるべくこれは個人メモだというふうにして、出さないように出さないように一回目の方はしているんですよ。  じゃ、その後どうなっているかといいますと、そもそも二〇〇七年十一月の最高裁の決定は、取調べメモについて、弁護人の主張との関連性の程度及び証明...全文を見る
○井上哲士君 今挙げたように、結局これは不都合なメモについては廃棄をしなさいと、自分たちにとって、こういうことになっているわけですね。元々取調べ時の言動から自分たちに必要なものを盛り込んで供述調書を作っているわけですから、この保管をするか廃棄をするかという判断は、先日の答弁にあり...全文を見る
○井上哲士君 現実に広島等でも必要なものが廃棄をされているということが起きているし、私はそれを基にこの通知と補足説明があるということを強く指摘しておきたいと思います。  では、こういう様々な検察や捜査当局の問題について裁判所がチェック機能を果たしているんだろうかと、こういうこと...全文を見る
○井上哲士君 勾留と接見までお答えいただきましたが、いずれも九九パーとか九七パー、こういう数が並びました。逮捕状でいいますと、取下げというのがありますから、二万三千五百六十六のうち却下は二十五にすぎないわけでありますね。いずれもほとんどが認容されていると。そして、刑事事件の有罪率...全文を見る
○井上哲士君 この間、志布志事件など、様々な長期勾留の中での自白強要というのが問題にされてまいりましたし、国際的にもいわゆる人質司法、そして自白偏重ということも批判をされているわけですね。私は、今回の事件は、検察だけではなくて、日本の刑事司法全体が問われていると思います。  最...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
10月27日第176回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  統一地方選挙は国民の選挙に対する意識を高めることにつながり、選挙実務の点でも合理的である等の利点がありますので、法案は賛成であります。  しかし、投票日や制度をいじっても、国民の信頼がなければ選挙の投票率は上がりません。そこで、まさ...全文を見る
○井上哲士君 この陸山会による土地購入については、その購入資金について政治資金規正法の虚偽記載で立件をされ、そして先日、東京第五検察審査会が小沢氏に対して起訴議決を行いました。  我が党は小沢氏の政治的、道義的責任を明らかにするための証人喚問も求めておりますが、大臣は同じ雑誌の...全文を見る
○井上哲士君 この雑誌のこのコーナーは、「「未知なる与党」への直言」と、こういうふうになっているんですね。私は、在野のときにいろんな見識を発揮されてきた片山大臣でありますから、むしろ、今与党内に大臣としていらっしゃる、もっとしっかり直言をしていただきたいと思うんですね。  そこ...全文を見る
○井上哲士君 歯切れ悪いんですね。私は、在野のときにいろんな立場で政治家の在り方、政治資金の在り方について発信をされてきた、学者としての良心もあったでしょうし、様々地方政治にもかかわってきた立場からの発信があった。  先ほども言いましたように、「「未知なる与党」への直言」という...全文を見る
○井上哲士君 もちろん、強権発動をしろなんて言っているんじゃないんです。これまでの発言や見識を生かしてイニシアチブを発揮をしていただきたいと、こう思うわけであります。  民主党は昨日、自粛していた企業・団体献金の受入れを再開をするということを決めております。これはマニフェストに...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、やはり国民の立場で様々発信をされてきたこと、今まさに直言をしていただきたいと、そのことを強く期待をいたしまして、質問を終わります。
10月28日第176回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  フロッピーディスクの改ざん事件について、関連してお聞きいたします。  自ら描いたストーリーに合わせて供述を強要し、証拠すら改ざんをする、そして有罪にすると、この事件は検察の在り方そのものを問うております。今回は証拠改ざんが問題になり...全文を見る
○井上哲士君 刑事訴訟法の第一条は、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかにし、刑罰法令を適切かつ迅速に適用実現することと、その法律の目的を言っておりますけれども、当然この目的に沿った形で用いられるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 そうであるならば、検察当局が集めた証拠というのは別に検察官の所有物でもないわけでありまして、まさに真相を明らかにするために使用されるべきでありまして、これは全面的に開示されるべきものであります。  検察官の手元には、税金を使って、そして強制力を使って集めた膨大な資...全文を見る
○井上哲士君 有利不利問わずということを言われました。先日も刑事局長からそういう同じ言葉が出たわけでありますが、現実にはどうなっているのかと。  証拠隠しが様々な冤罪を生んできたわけですね。例えばあの有名な布川事件、これは第二次再審請求審で様々新たな証拠が開示をされました。例え...全文を見る
○井上哲士君 平成十六年改正で大幅に拡充をされたと、こういう答弁でありますが、民主党が提案をしたいわゆる取調べの可視化法案では、この公判前整理手続において、検察官の手持ち証拠の開示に向けて標目の一覧表の開示を行うということが盛り込まれておりました。  そのときの提案理由説明であ...全文を見る
○井上哲士君 プライバシーとかいう問題は、その標目を見て弁護側が開示請求をした場合に最終的に裁判所が判断していくわけですね。ですから、標目の開示には私は今のことは全くできない理由にならないと思いますけれども、刑事当局、どうでしょうか。
○井上哲士君 私も当時法務委員会でしたのでその議論は参加をしておりますけれども、そういう理屈がありました。しかし、現実にどうなっているのかということがあるわけで、今の答弁よりも私は民主党案の提案理由説明の方がよっぽど説得力があると思いますので、これ是非大臣、検討会議の中でも議題に...全文を見る
○井上哲士君 前回の質疑で、検察の言わば横暴を許してきた背景に裁判所の責任もあるということを申し上げました。この間指摘した点ともう一つ、法廷での供述と検察の調書が食い違った場合に、検察側の調書を採用して有罪と認定し続けてきた、こういう裁判実務があるんじゃないかと、こういう指摘もさ...全文を見る
○井上哲士君 結果として誤判が起きております。そして、例えば最高検は死刑三冤罪事件についての検討委員会というものをつくられました。果たしてどう生かされているのか、公表もされていませんので問題はありますが、しかし最高裁としてはこういう検討をどうも行っていらっしゃらないようなんですね...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので最後にしますが、昨年の最高裁の国民審査のときに最高裁判事の方に報道各社が共同アンケートを取っておるんですが、この問題を聞いているんですね。例えば、竹内行夫判事は、誤判という結果が確定した場合に何らかの形で検証する必要があり、その際、検証作業への第三者の参...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。
11月11日第176回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  昨日初会合が行われた検察の在り方検討会議に関連してまずお聞きいたします。  かつて、名古屋の刑務所で刑務官による暴行事件が起き、当委員会でも随分議論をいたしました。そのときに、やはり大臣の下に行刑改革会議がつくられ、提言も出され、百...全文を見る
○井上哲士君 そこで、議論する中身の問題なんですが、あらかじめこの現行法の枠内にとどめるということではなくて、法改正が必要になる場合は、それも視野に入れて議論も行われると、こういうことでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 そうすると、法改正も必要だというような一定の提言というものが出てきた場合にはどういう対応をされるんでしょうか。
○井上哲士君 議論をすべき中身というのは当委員会でもこの間繰り返し議論になってきたわけですね。なぜ証拠の改ざんが行われたのかということもありますし、同時に、その検察のストーリーに合わせて自白を強要したと、こういう問題がある、そういう取調べの問題がありますね。  村木さんの無罪事...全文を見る
○井上哲士君 国会のこの間の議事録は資料として配付をするという答弁でしたので、それも確認をしておきます。  この間、議論をされてきた取調べの全過程の可視化とか検察官手持ち証拠の全面開示の問題、それから取調べメモの廃棄にかかわる補足説明文書の作成経緯や内容、それから人事の在り方等...全文を見る
○井上哲士君 議事録の件は、項目だけですとあれで、やっぱりなぜそういう問題意識が出ているのか、そしてどういう答弁を大臣がされたのかということも含めて幅広に分かるものを是非メンバーの方に示していただきたいと思っております。  ヒアリングは千葉座長も前向きだというお答えでありました...全文を見る
○井上哲士君 是非徹底した、そういう調査も含めた議論をしていただきたいと強く求めておきます。  この問題を通じて浮かび上がったことの一つに、諸外国には存在する検察官の独自の倫理規程というものが日本にはないということが指摘をされております。まずお聞きしますのは、今現行の検察官の倫...全文を見る
○井上哲士君 国家公務員法の倫理法、それから倫理規程、それから法務省の職員の倫理規程というのもいただきました。これは、いわゆる利害関係者との不適切な関係を禁じるということが中心なんですね。  検察官というのは、そういう一般公務員とは違いまして、逮捕も取調べも起訴も強大な権限を持...全文を見る
○井上哲士君 東京高検検事長という大変高いレベルの方が首席代表になり、法務省からは敷田稔法務総合研究所長も代表として参加をされているわけですね。  この検察官の役割に関する指針について、日本はどういう評価をして、この作成、採択に当たってはどういうような対応をされたんでしょうか。
○井上哲士君 これは議論をされた小委員会の議長を敷田氏が務められているということですが、それでよろしいですかね。
○井上哲士君 そういう点では、この指針に対して日本がしっかり遵守をし、そして国内的に具体化をするということが求められたと思うんですけれども、この指針、ガイドラインが採択されたことを受け、その後、法務省は国内における具体化についてどういう検討、どういう対応をされてきたんでしょうか。
○井上哲士君 当時どういうことを法務省の中で検討したり報告があったかという資料が二十年前だということで出されなかったので、当時の雑誌に出た論文、報告論文は見せていただきましたけれども。  私、この間、この問題で説明にも法務省から来ていただきましたけれども、そもそもこういうガイド...全文を見る
○井上哲士君 欧州各国の検察組織には検察官倫理規程というのがあります。  例えばイギリスでは、検察官の倫理原則についての声明というのが制定されておりまして、その中で、被告にとって有利であるか又は訴追事案の土台を壊す証拠は、法律、開示に関する法務長官指針及び公正な裁判要件に従って...全文を見る
○井上哲士君 特段意識しない、まさに意識しない実態が今起きているわけですね。  この国連の検察官の役割に関する指針では、捜査で容疑事実が発見されない場合について、訴追の提起及び継続を行ってはならず、法的手続を停止するあらゆる努力をするものとすると、こうなっているんですね。これ検...全文を見る
○井上哲士君 ここで、容疑事実が発見されない場合について法的手続を停止するあらゆる努力をするものとすると、こういうことを求められております。これに全く私は反するものだと思いますが、仮に前田検事が、元検事がフロッピーディスクを改ざんをせず、証拠としても開示をしないということになりま...全文を見る
○井上哲士君 この問題に限らず、日本の刑事司法は、国際会議などでも自白偏重とか人質司法とか批判をされてきました。  二〇〇八年の自由権規約委員会の総括所見でも、取調べの全面可視化とか、それから代用監獄の廃止というのが勧告されておりますし、代用監獄の廃止については、これが自白強要...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
11月17日第176回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理は、十三日の日米首脳会談でオバマ大統領に、アフガニスタンに自衛隊の医療部隊を派遣を検討する方針を表明をされました。これは憲法上の重大問題であります。多くの無辜の市民の命を奪ったアメリカのアフガン戦争、自公政権はこれをインド洋上の給...全文を見る
○井上哲士君 NATOの訓練ミッションの教官になるという方向だそうでありますが、そうなりますとどうなるのかと。  今アフガンではNATO軍などによる国際治安支援部隊ISAFが活動しておりますが、衆議院の安保委員会で防衛大臣は、この自衛隊の医官が派遣をされますと、当然ISAFのプ...全文を見る
○井上哲士君 衆議院の委員会では当然ISAFのプログラムに入ると言われているわけですから、ISAFの活動の一環に派遣された自衛官が入ると、こういうふうに聞いてよろしいですね。
○井上哲士君 ISAFはタリバンの掃討活動を遂行しているまさに軍事部隊でありまして、現に空爆をして多くの民間の人たちの命が奪われております。そのISAFの活動の一環としてということになりますと、まさに武力行使と一体化をするということになるわけですね。しかも、医師の派遣、これ別に一...全文を見る
○井上哲士君 戦闘が頻発しているという認識でありますね。  民主党が二年前に出した法案では、アフガニスタンに自衛隊を送る場合はその地域を極めて限定をしております。いわゆる抗争停止合意が成立している地域ないしは住民の生命若しくは身体に被害が生じることがないと認められる地域、ここに...全文を見る
○井上哲士君 全然答えてないんですよ。ですから、あなた方が出した法案でも自衛隊を送る条件のある地域はないと二年前に言っていた。今も戦闘行為が起きているんです。そこにどうして送ること自身を検討ができるのかと。これ、今首都カブールだって、今月十二日に自爆テロがあって二人兵士が負傷して...全文を見る
○井上哲士君 ですから、私は、こういうやり方はアフガンの真の支援にも逆行するし、憲法にも反するものだと、検討を撤回をするように強く求めまして、質問を終わります。
11月25日第176回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  仙谷大臣、真摯かつ簡潔な答弁でよろしくお願いいたします。  裁判官、検察官の給与については、私どもは、幹部と一般の格差が非常に大きいということは是正をするべきだということを考えております。しかし、今回の問題でいいますと、本来、公務員...全文を見る
○井上哲士君 それを競争入札にした理由です。
○井上哲士君 法律上は、民間事業者の創意と工夫を適切に反映させ、より良質かつ低廉な公共サービスの実現を図ると、こうなっているわけですね。  実際どうなのかと。例えばATGカンパニー株式会社というのがあります。これは、この事務を二〇〇八年度には十局四十四庁、二〇〇九年度には三局九...全文を見る
○井上哲士君 この二つの会社は、入札価格が低過ぎると、これで適切にできるのかということで調査を求められたが、それを拒否をして落札を取り消されたと、こういうことになっているわけですね。  では、それ以外には幾つか受注をしているわけですが、それがどうなっているのかと。  この乙号...全文を見る
○井上哲士君 事前にいただいた資料でいいますと、この二社に出された改善指示は二十七回ということになっておりますけれども、これで間違いないですか。
○井上哲士君 いや、税金でやっている事業でしょう。そこを受託したところが問題を起こして改善指示を出した。何で言えないんですか、おかしいじゃないですか。
○井上哲士君 だって問題を起こしているわけでしょう。契約と違うことになっているということに対して改善指示を出している。それが悪いことをやっているんだったら不利益になっても当たり前じゃないですか。なぜそれを国民の前に出せないかと。おかしいですよ。  事前にいただいた資料では両社で...全文を見る
○井上哲士君 でたらめ言っちゃ駄目ですよ。労働組合が言っているでしょう、ちゃんと交渉のときに。私、事前に紙もらっていますよ。ここに、紙。  昨年度末、法務局の職員がATGカンパニー株式会社の登記上本店にされている場所に出向いたところ、同所に建物が建っていることは現認できたが、同...全文を見る
○井上哲士君 初めからちゃんと答弁してください。  郵送がちゃんと届いていると言っていますけれども、これは労働組合の側が配達証明便に転送不要と書いて送ったら、あて所に尋ね当たりませんということで戻ってくるんです。つまり、郵便局の転送手続をしているから届くだけであって、現場にはあ...全文を見る
○井上哲士君 これはもう大分前から言っているんです。実際は世田谷区の北沢にある東京支社で業務を行っているようでありますが、この本社の所在地も社長の所在地も実在しない、登記と違うということになりますと、商業登記についての虚偽記載ということになるんですね。  これ一般論で聞きますけ...全文を見る
○井上哲士君 代表者が同法で禁錮以上の刑に処されたらどうなりますか。
○井上哲士君 これはいろんな公共サービスの受託全般にかかわることだと思うんですが、この登記についていいますと、ちょっと違う問題があると思うんですね。  この民間入札の皆さんが作っている実施要項を見ますと、「商業法人登記は、権利義務の主体となる会社・法人を創設し、その組織と業務内...全文を見る
○井上哲士君 まさにゆゆしき事態になっているわけですね。  何でこんなことになっているのかと。より良質な公共サービスという目的よりも低価格を重視するような、そういう法務省の姿勢に私は問題があると思います。入札自身が、中身、より良いサービスをするということよりも、価格が低いところ...全文を見る
○井上哲士君 はい。時間です。終わりますが、入札方法を変えてからこういう業者が入ってきているという事実があるわけでありますから、私は抜本的な見直しをするべきだということを強く求めまして、質問を終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、裁判官の報酬並びに検察官の俸給等に関する法律案の両案に対する反対の討論を行います。  本案は、人事院勧告に基づき公務員の賃金を引き下げることに準じて裁判官、検察官の報酬、俸給を減ずることを内容としていますが、人事院勧告は公務員の労働基本...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  給費制を一年間継続させるという法案であります。様々な議論、困難ありましたけれども、この法案、取りまとめられました法務委員長を始め関係者の皆さんに敬意を表したいと思います。  我が党は、公的な役割を担う法曹の養成に受益者負担主義を持ち...全文を見る
○井上哲士君 給費制が廃止をされた二〇〇四年の改正の際に当委員会で附帯決議を付けたわけでありますが、その中身は、統一・公平・平等という司法修習の理念が損なわれることのないよう、また経済的事情から法曹への道を断念する事態を招くことがないよう、法曹養成制度全体の財政支援の在り方も含め...全文を見る
○井上哲士君 その上で最後ですが、そういう議論を通じて、やっぱりこの公的な役割を成す法曹の養成については給費制が必要だと、こういう結論になった場合は、この法案自身は一年間の継続でありますけれども、再改正もして、制度自身の存続ということも法律としては排除をされていないと、そういうこ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
11月25日第176回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  多くの民間人が住む韓国の延坪島に対する北朝鮮による無差別の砲撃は、朝鮮戦争の休戦協定にも国連憲章にも違反する無法な行為であります。また、例えば二〇〇七年に南北首脳会談での、南と北は互いに敵対視せず、軍事的緊張を緩和し、紛争問題を対話と...全文を見る
○井上哲士君 この挑発への対応で大事なことは、無法行為は絶対繰り返させないと、こういう毅然たる立場で臨むことであります。同時に、挑発に乗って軍事的な緊張を強めたり事態をエスカレートさせてはならないということであります。  横須賀から米空母ジョージ・ワシントンが出動しているようで...全文を見る
○井上哲士君 北朝鮮がこの攻撃とその被害の責任を取って、挑発的な行為を繰り返さないように厳重に我々も求めるものであります。  そして、それをやめさせて、外交的、政治的な努力で解決をするという上で日本政府の役割は非常に大事だと思うんですね。様々な連携ということがありましたけれども...全文を見る
○井上哲士君 私は、やはりこの憲法九条を持つ日本にふさわしい、軍事的な緊張ではなくて外交的な解決をつなげるための努力が必要だと思います。  最後に、この問題に関連して、菅総理から、朝鮮学校から高校無償化制度の申請があっても手続を見合わせるようにという指示があった。先ほども議論に...全文を見る
11月26日第176回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今国会、民主党政権の公約違反の問題が様々話題になりました。今日の午前中も、我が党大門議員が後期高齢者医療制度の問題を取り上げました。私は、政治と金の問題についてただしたいと思います。  クリーンな政治を実現すると言いながら、今国会中...全文を見る
○井上哲士君 この企業・団体献金禁止というのは、我が党がやっていますように、法律がなくてもその党ができるんです。そして、いったんその方向で自粛をされたのに後戻りをしたわけですね。前原大臣も、国民から違う方向を向いていると見られても仕方がないということを述べられておりましたが、総理...全文を見る
○井上哲士君 国民は納得いきません。これ、実行が遅れているんじゃないんですね。いったん踏み出したものから後退をしているんです。  具体的に聞きますが、公共事業の受注企業からの献金は国民の税金の還流だということが言われてまいりました。民主党は、これまで、二〇〇二年、二〇〇四年に公...全文を見る
○井上哲士君 質問に答えていない。これは収支報告書からそのまま拾いました。  公共事業受注企業からのパーティー券購入は税金の還流になるんじゃないかと、この点、いかがでしょうか。
○井上哲士君 一昨年の九月公表。
○井上哲士君 はい。
○井上哲士君 民主党は昨年の六月に、公共事業受注企業による政治献金そしてパーティー券の購入も同列に置いて禁止するという法案を出しているんです。そして、参議院選挙のマニフェストでもパーティー券の購入は禁止するべきだと言っているんですね。その横でこういうことが行われていると、こういう...全文を見る
○井上哲士君 お手元にありますように、民主党は一昨年七月十四日に台北駐日経済文化代表処から五十万円のパーティー券の購入を受けております。二枚目の資料を見ていただきますと、この代表処は、中華民国の日本における外交の窓口機関であり、実質的には大使館や領事館の役割を果たしていると。 ...全文を見る
○井上哲士君 民主党は政治献金とパーティー券、同列に禁止する法案を出しているんですから、趣旨に反するんじゃないですか。総理、いかがですか。
○井上哲士君 質問に答えていただきたいんですが、趣旨に反するんではないかということについてはいかがですか。
○井上哲士君 民主党が出した報告書に書いてあるんです。事実なんです。もう一回お答えください。
○井上哲士君 手元の三枚目の資料を見ていただきたいんですが、民主党は、在日朝鮮青年商工会中央常任幹事会によるパーティー券購入のことが問題になって、二〇〇七年の二月に、国民の誤解を受けるおそれがあるとして外国人によるパーティー券の購入は自粛を自ら決めているんです。このころ民主党の出...全文を見る