井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2011年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第177回国会 参議院 決算委員会 第1号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この議題の予備費には年金記録確認に関する予備費支出が盛り込まれております。それに関連して、法務局の登記簿等の証明書発行事務の民間競争入札についてお聞きいたします。  不動産や商業・法人の登記は、国民の財産や権利を守り、経済を支える非...全文を見る
○井上哲士君 これ、重大なんですね。私、指摘したのは、単に機能がなかっただけじゃなくて、その住所にそもそも事務所自身がなかったということであります。登記で虚偽の申請をする行為は刑法第百五十七条の違反に当たるわけでありまして、この法人登記の虚偽の申請をしている企業がその法人登記の事...全文を見る
○井上哲士君 我々が聞いたところでは、様々な苦情もお聞きをしております。問題は、ただ、そういうことがよければ何があってもいいのかという問題なんです。  手元に、この業務を落札をした会社の契約社員として関東の法務局で働いている女性の給与明細とねんきん定期便のコピーを配付しておりま...全文を見る
○井上哲士君 実は、この女性だけじゃないんです。和歌山でやはり同じように、このATGカンパニーの契約社員で実際、給与額は十六万円なのに標準報酬月額が九万八千円になっているという、同じケースを私は報告を受けました。全国で同じようなことをやっている可能性もあるし、ほかの制度に連動さし...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、厳正な対処をお願いしたいと思います。  以上で終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、討論を行います。  二〇〇八年度予備費二件及び決算調整資金の調書、三件について、いずれもその承諾に反対するものです。  〇八年度予備費は、じん肺訴訟に関する和解経費及び補欠選挙費用、執行が当然と認められるものも含まれておりますが、自衛...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇八年度決算本体と国有財産増減及び現在額総計算書に反対、国有財産無償貸付状況総計算書に賛成の立場から討論を行います。  福田内閣が編成した〇八年度予算は、生活者や消費者が主役となる社会を掲げながら、実際には、そのスローガンに反し、国...全文を見る
02月16日第177回国会 参議院 本会議 第5号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。党を代表して総理に質問します。  二〇〇九年度決算は、自公政権が最後に編成した二〇〇九年度予算の執行に関するものです。この予算に表された政治を変えてほしいという、この年の総選挙での審判に込められた国民の願いにどうこたえるのかが決算審議で問...全文を見る
03月17日第177回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第2号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回の大震災による犠牲者、被災者の皆さんに心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。  今回の地震の被害は未曽有の規模であり、我が党は、全国民、全自治体が救援と復興に全力を尽くすという立場から、統一地方選挙の全国的な延長を提案をして...全文を見る
○井上哲士君 もう一点だけ。  政令で特例選挙期日を定めるわけですが、執行するまでに一定の準備が要ると思います。一番早い期日のおおむねどのぐらい前にはこの政令を出そうとされているのか、お願いします。
○井上哲士君 終わります。
03月23日第177回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、今回の震災の犠牲者の方、また被災者の方々に哀悼の意とそしてお見舞いを申し上げたいと思います。  まず孫崎公述人にお聞きいたしますが、今後の日中関係の問題です。  両国政府は戦略的互恵関係ということを言ってきたわけでありますが...全文を見る
○井上哲士君 もう一点、日本と中国、そして中米関係についてお聞きするんですが、非常に今これらの相互依存関係は深まっておりまして、アメリカの国債の最大の保有国も日本ではなくてもう中国になっております。こういう経済関係の変化がアメリカの北東アジア政策にどんな影響を与えているのか。例え...全文を見る
○井上哲士君 次に、酒井公述人にお聞きいたしますが、やはり中東問題を考える上でアメリカの中東政策を抜きに考えられないと思うんですが、これまでのパレスチナ問題の推移やこのアメリカの中東政策が今回の中東各国の様々な国民の意識や行動にどういう影響を与えたとお考えかということが一つ。 ...全文を見る
○井上哲士君 森本公述人に一点だけ。  今回の原発問題が安全保障上大事だということがあったんですが、アメリカの場合、アメリカ軍も被曝した地域に入らないというふうになったぐらい、非常に独立した第三者委員会、安全委員会の権限が強いわけですが、日本はそういうものがありません。こういう...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
03月24日第177回国会 参議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、この度の大震災の犠牲者の方への哀悼の意と、そして被災者の方へのお見舞いを申し上げたいと思いますし、今なお救援と復興、そして原発災害を抑えるために奮闘されている関係者に敬意を表するものでございます。  今回、未曽有の大災害であり...全文を見る
○井上哲士君 新たな対応が求められるものの一つに、先ほど来議論になっている瓦れきの問題があるわけですね。  阪神大震災のときにもこれがまず最初に問題になりました。あのときは宅地の上に瓦れきがあったわけですけれども、これはまず個人の責任で撤去しろという話になって、とってもできない...全文を見る
○井上哲士君 まさに、救援と復興を第一に考えつつ、そういうのが例えば権利者の後から負担になったりとかならないように是非お願いをしたいと思います。  それから、先ほども戸籍の問題が出ておりました。  南三陸町の場合は幸い再製が可能だということなんですが、自治体機能がかなり傷んで...全文を見る
○井上哲士君 次に、法律相談の問題です。  阪神大震災のときも弁護士会や司法書士会の方が随分取り組まれました。借家関係から、隣の家が倒れかかっているなど、土地工作物責任に関する相談とか、住宅再建に関する制度の紹介、それにとどまらず、いろんな生活上の相談とか心のケアなど、多様にわ...全文を見る
○井上哲士君 それこそ地形が変わったところもあれば、例えば千葉などは液状化現象で家が傾いているとかというのがあって、かなり法律相談のニーズと現状が違うと思うんです。ですから、その辺、きめ細かく見てやっていただかないとと思うのと、これ例えば、阪神のときには、これは司法書士会の皆さん...全文を見る
○井上哲士君 なかなか電話相談というのは、取りあえず不安で掛けて、落ち着くというのはあるようですが、やっぱり面と向かってやることとか、やっぱり文書でちゃんとやるということがだんだん必要になってきますので、是非お願いをしたいと思います。  それから、今後、民事調停事件の増加等が予...全文を見る
○井上哲士君 今回は被災者の数、そして被災地の広さからいいましても相当の利用が予想されると思うんですが、これも今後、補正予算などでこの民事法律扶助の予算拡充が求められていると思いますが、この点はどうお考えでしょうか。
○井上哲士君 もう一点、今後のインフラの復旧や建物の復旧、再建において、やはり土地の境界を画定するということが必要になるわけですが、先ほども議論ありましたように、地殻変動を原因とするこの土地境界の移動ということが起こっておりますから、状況を現地で見て、そして既存の登記所備付地図と...全文を見る
○井上哲士君 救援などが一段落したころに、次の希望を与える上で大変法務省の仕事というのは大事だと思うわけで、是非抜かりなくいろんなことを進めていっていただきたいと思います。  震災の関係はこの程度で、若干あと個人通報制度についてお聞きいたします。  所信の中で、国際社会に向か...全文を見る
○井上哲士君 昨年六月の質問主意書に対する答弁書を見ますと、この問題で、我が国の司法制度や立法政策との関係で問題が生ずることはないかという観点などから検討するとありまして、この我が国の司法制度との関係で問題が生ずることはないかという言い方は、前政権時代に司法権の独立に問題が生ずる...全文を見る
○井上哲士君 導入を見据えというのが大臣の所信であったわけですから、前向きの検討はされていると思うんですが、ただ一方で、なかなか検討検討という中で進行がよく見えてこないというのも実態なわけでありますが、民主党のマニフェストにも明記をされていたことでありまして、どこまでその検討が進...全文を見る
○井上哲士君 政務レベルでという御答弁だったんですが、法務大臣を千葉大臣が退かれたときに、この問題で、法務官僚が司法権の独立の問題で渋ることはなかったが、いろいろと細かい問題を見付け出そうという傾向はあったと、議論は出尽くしていると、あとは政治家が決断するしかないと、こういうふう...全文を見る
○井上哲士君 本当に多くの皆さんが期待をされ、そしてマニフェストにも明記されていたことでありますから、一刻も早い実現を願っているわけでありますから、その点での一層の御努力を求めまして、質問を終わります。
03月25日第177回国会 参議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  市場化テストによる登記の証明書等の発行事務、いわゆる登記乙号事務の一般競争入札に関連してお聞きいたします。  昨年の臨時国会でも質問をしまして、この登記乙号事務を落札したATGカンパニー株式会社及びそのグループ企業であるアイエーカン...全文を見る
○井上哲士君 法務省としてはそういうことを関係機関に依頼をされたんでしょうか。
○井上哲士君 この委託を受けた民間業者の責務について、公共サービス改革基本方針では、業務の公共性を認識の上、国民の信頼にこたえられるよう、法令を遵守するとともに、責任を持って業務に取り組まなければならないとしておりまして、そして、国には的確な監督等を行う必要があるというふうに言っ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、〇九年度は一人しか社員がいない会社が、この二〇一〇年度当初から九局四十庁、四百三十人分の仕事を落札しているんですね。  この会社が、じゃ一〇年度の労災、雇用保険の仮増員概数の申請はどうなっているでしょうか。
○井上哲士君 仮増員の概数が年度当初は出ていると思うんですけれども、その数は言えませんか。
○井上哲士君 仮の増員の概数の数が年度当初出ていると思いますが、それは答弁できませんか。
○井上哲士君 落札したのは二〇〇九年度の十二月ですよね。その時点ではこの会社は一人しか事実上いないわけですよ。そういう、社員もいない、そしてそれまで一切この業務に対して実績もないという会社がどうしてこの四百三十二人分もの仕事が落札できるのか、極めて疑問でありますけれども、なぜこう...全文を見る
○井上哲士君 全くそれまで実績もない一人の社員が、かき集めて本当にできているのかと私は極めて疑問なんですが。  さらに、資料の④を見ていただきたいんですが、先ほど紹介したこのAさんの例なんですが、この方はアイエーカンパニーの会社に応募したんですね。③を見ていただきますと、アイエ...全文を見る
○井上哲士君 これは全く一方的に送り付けられているんです。  さらに、表を見てもらいたいんですが、この方、例えば四月一日にATGから雇用通知書を出されていますけれども、勤務地は西多摩支局なんですね。この西多摩支局の仕事を受託しているのはアイエーカンパニーなんです。それから、九月...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、こういうやり方は委託契約上許されているんですか。
○井上哲士君 ATGもアイエーも派遣労働者の届出はしておりません。派遣はあり得ないんです。  それから、じゃ再委託をしているのかということも考えられますが、一部再委託は法務省に届出が必要だと思いますが、届出、出ていますか。
○井上哲士君 そうすると、出向ということも考えられるんですが、就業規則には出向という規定はないんです。  ですから、結局労働者が、自分の知らない間に二つの会社の間を、知らない間というか同意もないままにどんどんどんどん異動させられて、受託したところと全く違う雇用関係にあるような人...全文を見る
○井上哲士君 年金の問題も同じケースが和歌山から私どもに届けられておりますし、同じようなことは幾つかの事例が寄せられております。ですから、これは会社が全体としてやっている可能性があるんですね。  この入札の実施要項では必須項目審査というのがあると思いますけれども、これはどういう...全文を見る
○井上哲士君 今の四項目、一つでも満たしていなかったら失格ということでよろしいですか、入札資格として。
○井上哲士君 つまり、入札段階では、このコンプライアンス・セキュリティー管理についての社内体制を整えるということは必須項目になっておりまして、これがないところは失格になるわけですよね。そのときに文書だけは整えて、落札をしたら、先ほど私るる言ったような、どう考えてもコンプライアンス...全文を見る
○井上哲士君 時間なんで終わりますが、結局、二〇〇八年に入札要項を変えて、価格が低い方が有利な入札になってこういう業者が入ってきたんですね。その結果、四十年間ずっとこの業務担ってきた民事法務協会の皆さん、これまでも七百人が職を失い、この三月末で七百六十二人が職を失おうとしておるわ...全文を見る
03月29日第177回国会 両院 平成二十三年度一般会計予算外二件両院協議会 第1号
議事録を見る
○井上哲士君 参議院での予算審議のさなかの三月十一日に東日本の大震災が発生いたしました。未曽有の津波被害に原発事故が加わり、多くの人命が失われ、住居や施設が壊滅的な被害を受け、地方自治体ぐるみの避難も余儀なくされております。原発事故による農業等への深刻な打撃、先行きの見えない避難...全文を見る
04月12日第177回国会 参議院 法務委員会 第5号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  検察の在り方検討会議の議事録も読みましたけれども、大変熱心な議論が行われ、そして、私も提案しましたけど、冤罪被害者からのヒアリングであるとか、それから検察官への意識調査など、これまでにないことも行われたことは大変重要だと思っております...全文を見る
○井上哲士君 確かにほかで起こり得ないとは言ってないんですが、言わば前田検事のような特殊な人がまた出てくるかもしれないという下において起こるというようなことではなくて、やはり全部の今の検察がこういう問題を抱えているんだという認識がどうも私は欠けていると思うんですね。  それで、...全文を見る
○井上哲士君 確かに裁判によって幾つかの供述調書の特信性が否定されたということで、先ほど述べられたような記述があるんです。その後に、捜査の時点から約五年前の事実に関するものであって、安易に他の供述に沿った内容に強く誘導するなどしたら、それによって信用性が高まるものではないと、むし...全文を見る
○井上哲士君 この間、富山事件でも志布志事件でも、そのたびに検察内で検証しているわけですが、結局同じ事態が繰り返されているわけですね。その枠をやっぱり出ないものに私は今回の最高検の検証はなっていると思うわけで、検討会議の議論なども踏まえ、更に踏み込んでやることが必要だということを...全文を見る
○井上哲士君 一律廃棄については改められたということであります。  次に、取調べの可視化の問題でお聞きしますが、部分可視化というのはむしろ弊害があるんだということも繰り返し指摘をされていました。全過程の可視化が必要だということを改めて強く申し上げたいんですが、可視化で自白を得ら...全文を見る
○井上哲士君 私、密室の中で自白を求められる人の、いろんな圧迫の中でその人も、調べを受ける方も錯覚を受けることもあったりすると思うんですね。ですから、私はやっぱりこういう考えにのっとるべきではないというふうに思うんです。  もう一つ非常に気になるのは、新しい検事総長が二月の二十...全文を見る
○井上哲士君 そのいわゆる可視化の見返りに新しい武器としての捜査手法がなければできないというような議論はくみすべきじゃないということについてはいかがでしょうか。
○井上哲士君 そこで、先ほども議論があったんですが、特捜の事件について全過程の可視化を試行するというような大臣の指示がありました。  ちょっと報道などで検察側の発言を見ていますと、弊害があるかどうか検証するため、ある程度の件数で全面可視化を試行したいと、こういう発言もあるんです...全文を見る
○井上哲士君 つまり、全過程の、全面的というのかどうかはあれですけれども、可視化を目指すというそういう流れの中でのものだという理解でよろしいわけですね。
○井上哲士君 是非、個々いろんな問題とか、ことは出てくると思うんですが、それは解決をしながら前進をしていくということで強く求めていきたいと思います。  最後に、この提言を受けて、取調べ及び供述調書に過度に依存した捜査、公判の在り方を抜本的に見直すためとして法制審議会の部会を設け...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。
04月14日第177回国会 参議院 法務委員会 第6号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、震災対策について一点お聞きしておきます。  先ほどありましたように、今後法律相談が非常に増加をしていくという中で、法務省としてもしっかり対応をお願いをしたいんですが、裁判所としてどうするかという問題です。  特に民事調停事件...全文を見る
○井上哲士君 広範囲かつ長期にわたりますので、是非きちっと対応していただきたいと思います。  それで、裁判官の増員の問題ですが、十年間で五百人増やすという最終の年になるわけですね。果たして司法改革審議会の意見書が求めた二十一世紀の日本を支える司法制度にふさわしい裁判所の人的体制...全文を見る
○井上哲士君 人数はどうなっていますか。特例判事補の人数。
○井上哲士君 しかし、結果としては解消というのが増えているというのが現事態なわけですね。  それで、先ほど都市部の裁判官の手持ち事件が増えているという数も出ました。一方で、審理期間は短縮が進んだというのが先ほど来の答弁なんですが、やっぱり求められたのは、充実、迅速化なんですね。...全文を見る
○井上哲士君 とても審理の充実が進んだと言える実態ではないと思うんですね。最高裁は当時も、大体一人の手持ち事件数は百三十程度が適当だとしていたと思うんですが、手持ち事件数が逆に増え、裁判官は忙し過ぎるという下で、にもかかわらず審理期間の短縮は一定進んだという中で、結局、この審理の...全文を見る
○井上哲士君 弁護士の方や当事者からはもうちょっときちっと鑑定とかやってほしかったとかいう声も随分聞くわけで、やはりなかなか裁判官が忙しいという中でそういうところがおろそかになっているケースが多々あるんじゃないかということを非常に危惧するわけで、ですから、全体としてやっぱり件数も...全文を見る
○井上哲士君 その増員の上で、私は支部の充実というのをどう位置付けるかというのがあると思うんですね。  今地方では裁判官が常駐していない支部が二百三のうち四十六もありますし、月に数回しか裁判が開けない支部もあると。ですから、その日に各種事件が集中して、裁判官が多忙を極めて十分な...全文を見る
○井上哲士君 この間、逆に地家裁の支部や簡裁など身近な裁判所は減っておるわけで、やっぱり遜色がないという実態ではないと思うんですね。弁護士会はいろいろな努力してゼロワン支部などかなり解消されているわけですから、やはり裁判所の取組は私は立ち遅れていると思います。住んでいる場所でやは...全文を見る
04月19日第177回国会 参議院 法務委員会 第7号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  民事訴訟法の改正案については、国際的な民事紛争を裁判所の管轄権を定め、ルール化することは必要であり、紛争解決に役立つものだと思います。特に、消費者や労働者の権利保護に配慮した特例を新設するなど国民的利益にかなうものでありますから、賛成...全文を見る
○井上哲士君 自己決定の尊重、そして本人の保護、権利擁護が理念にあるわけですね。  ところが、逆に権利が奪われるという事態が起きております。公選法の十一条一項の禁治産者は選挙権及び被選挙権を有しないという条項をそのまま引き継ぎましたので、被成年後見者も選挙権を奪われるということ...全文を見る
○井上哲士君 当時の法改正のときも同じ答弁だったんですね。その後、しかし、国民の選挙権の保障について重要な判決がありました。海外在住の日本人の選挙権について争われた二〇〇五年の最高裁大法廷の違憲判決ですね。こういうふうに述べております。  憲法の趣旨に鑑みれば、国民の選挙権又は...全文を見る
○井上哲士君 役所が答弁を書くと最高裁判決はそう読むことになるんでしょうが、今日、副大臣に来ていただいたのは、是非やはり政治家として普通に読んでいただきたいんですね。  確かに、最高裁判決は在外の日本人の選挙権の問題で起こされた裁判です。しかし、判決そのものは広く選挙権一般につ...全文を見る
○井上哲士君 明確な答弁なんですが、私、手元に最高裁の出した成年後見制度における鑑定書の書式というのを持っているんですが、この中にも、鑑定事項は、精神上の障害の有無、内容及び障害の程度、二つ目が自己の財産管理、処分をする能力、三つ目が回復の可能性、四つがその他でありますから、そも...全文を見る
○井上哲士君 鑑定をしていると言いましたけれども、鑑定項目には選挙の能力というのはまずないんですね。  一定の合理性があると言われますけれども、現に三割の例えば知的障害の方でも選挙に行かれていたのが行かれなくなる、高次脳機能障害の方が行かれなくなるということには、到底私は合理性...全文を見る
○井上哲士君 なかなか理解できないわけでありまして、個別に審査するのができないというのであれば、投票所に来れる人には認めるべきだと思うんですね。できるのに奪っているわけですから、これは本当に是非見直しをしていただきたいと思うんです。この規定があるために成年後見制度の利用をちゅうち...全文を見る
04月25日第177回国会 参議院 決算委員会 第4号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  福島第一原発は、まさに最悪の事故になりました。初動における危機的事態にふさわしい政府の対応が決定的に遅れました。そして、政府は、まともな説明もないままに、避難指示、屋内退避、計画的退避、そして警戒区域など、周辺住民と自治体に多大な混乱...全文を見る
○井上哲士君 これがそのアクシデントマネジメントの指針でありますが、これ、どういうふうに位置付けているのかと。今もありましたように、原子炉設置者において効果的なアクシデントマネジメントを自主的に整備することを奨励するということにすぎないわけですね。そして、その具体的な対策の内容い...全文を見る
○井上哲士君 確認しますが、今言われた各電力会社からの報告の中で、今回福島で起きているように、冷却水を確保するための電源機能を長時間にわたって失うと、こういう事態を想定されたものはあったんですか、なかったんですか。
○井上哲士君 つまり、隣の原発などから引いたら確保できるということで、長時間失うということは想定していないんですね。そういう報告書を政府は了承してきたわけなんです。  それもそのはずでありまして、原子力安全委員会が九〇年に作った原子炉の安全設計審査指針というのがあります。こう書...全文を見る
○井上哲士君 意味分からないですよね。大体、この指針は、津波については地震以外の想定される自然現象と、その他大勢にしかなっていないんですね。全く必要なものになっておりませんし、そもそも、安全設計をするときに地震の強さとか津波の大きさなど甘い想定をしては絶対なりません。同時に、どん...全文を見る
○井上哲士君 想定外ということがこの間何度も言われたわけですが、我が党は、この地震や津波が起きて、電源が全て失われて炉心の冷却ができなくなると、こういう事態が起こることはこの間国会でも指摘をしてまいりましたし、東電にも申入れをしてきました。やはりこれに耳を貸さなかった東京電力、そ...全文を見る
○井上哲士君 きちっと示していただきたいんですが、事ここに至るまでまだ東電が資料を、データを全部出していないということ自体は極めて重大なんですね。  総理、お聞きしますが、民主党政権は単に安全神話を受け継いだだけじゃなくて、自公政権以上に原発推進という政策でありました。その柱が...全文を見る
○井上哲士君 白紙の立場に戻すということで言いますと、私は、民主党政権が踏み込んだ問題について一つ一つ検証し、そして停止をすべきだと思うんですね。一つは、老朽原発の延命です。  これ、総理、お聞きしますけど、各電力会社は当初、原発の寿命というのは大体三十年から四十年ぐらいを想定...全文を見る
○井上哲士君 ドイツはこの福島の事故を受けて老朽原発の稼働延期計画を凍結しました。そして、七〇年代に造られた原発八基の稼働を一時停止をして、今総点検をやっていますよ。ドイツはそうかもしれないけれども日本はやらないと、大丈夫だというんなら、結局、安全神話にとらわれている、全く変わり...全文を見る
○井上哲士君 民主党政権になって、十四年間も停止していたものを踏み出したんですよ。私は、それは元に戻すべきだと思います。  ドイツは、国内にある十七基の原発の早期廃止を国と各州が合意いたしまして、二〇二〇年ごろをめどに原発からの完全撤退という方針の下で、再生可能エネルギーへの転...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月26日第177回国会 参議院 法務委員会 第8号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、法案に入る前に、この間質問してきました市場化テストによる登記乙号事務の民間競争入札の問題についてお聞きします。  様々、法違反の疑いを指摘をしてきましたこの乙号事務を受託しているATGカンパニーとアイエーカンパニーの二社につい...全文を見る
○井上哲士君 目的外使用が明らかになったということで処分をされたわけですが、コンプライアンスについての改善ということが言われました。  ただ、この会社は、私この間指摘してきましたように、単に現場の働いている人がどうのではなくて、まさに会社ぐるみで、虚偽の法人登記もそうですし、そ...全文を見る
○井上哲士君 登記に対するやはり国民の信頼が問われる問題でありますので、文字どおりしっかりチェックをしていただきたいと思います。  その上で、法改正の問題にお聞きしますが、今回のこの非訟事件の手続に関する抜本的改正は、申立ての当事者や利害関係者の非訟事件における手続上の権利性を...全文を見る
○井上哲士君 いずれにしても、国民の権利規定が向上していっているということだと思います。  ちょっと条文に沿って幾つか聞いていきますが、一つ、まず第六条ですが、優先管轄について、手続の遅滞を避ける必要を認めるときその他相当と認めるとき、職権で移送することができるとしておりますが...全文を見る
○井上哲士君 労働審判との関係で何点かお聞きします。  労働審判は非常に今よく活用されておりまして、有効なものとなっております。もちろん、改善すべきことは必要ですし、もっと使えるように裁判所の支部などでももっともっと広げる必要はあると思うんですが、それとの関係で、幾つか懸念の声...全文を見る
○井上哲士君 労働審判法の制度の趣旨に合わせた適切なことだと思うんですが。  そこで、同じようにやはり制度の趣旨ということでいいまして、三十二条三項の記録の閲覧についてお聞きしますが、裁判所は、当事者又は第三者に著しい損害を及ぼすおそれがある場合には許可しないこととされておりま...全文を見る
○井上哲士君 もう一つ、改正案四十六条の受命裁判官の規定の問題です。  労働審判においても、審判員を排除して審判官一人による手続を可能とするのではないかと、こういう懸念があるわけですが、労働審判委員会で審判手続が行われるべきであって、この規定によって労働審判官一人による手続が認...全文を見る
○井上哲士君 もう一つ、四十七条の電話会議システムについて聞きます。  やはり、労働審判では口頭主義を徹底をして、第一回の期日から可能な証拠調べも実施しております。そういう点では、誰が発言しているか判別しにくくなる電話会議システムというのは、やっぱり労働審判では用いることは避け...全文を見る
○井上哲士君 あくまで選択肢としてあるということで、やはり現行のやり方で基本的にやるべきだということを申し上げておきます。  これに関連して、最高裁、来ていただいているんですが、今司法過疎地も広いですし、事件も多岐に及ぶ一方で、管轄権を持たない裁判所も多くある状況があるわけで、...全文を見る
○井上哲士君 やはり国民の権利性の拡充ということを法制面で整備していくわけですから、そういう体制上の問題もこれはやっぱり格段の努力をいただきたいということを改めて求めておきます。  それから、三十二条の六項で、非訟事件の記録の保存、裁判所の執務に支障があるときは記録の閲覧や複製...全文を見る
○井上哲士君 次に家事事件手続法の関係ですが、家事審判法の目的には、これまで、個人の尊厳と両性の本質的平等を基本として審判を行うという言葉があったわけですが、非常に格調高い、憲法に基づいたこういう文言が今回なくなりました。  司法におけるジェンダーバイアスということも、その克服...全文を見る
○井上哲士君 現状に対する評価はいろいろあると思うんですが、私はやっぱり、こういうものはきちっと残して、先ほど申し上げましたけど、司法におけるジェンダーバイアスとかいろんなことはまだまだ残っているわけですから、規定を残し、しっかりやっぱり理念を生かしていくということが必要だと思い...全文を見る
○井上哲士君 子どもの権利条約などのやはり国際的な到達点を盛り込んだということでありますが、最高裁にお聞きするんですが、説明を受けますと、まあ従来からこういうことはありましたということで、今回やっぱりこういうことがこの法律にきちっと盛り込まれたことを余り受け止められていないような...全文を見る
○井上哲士君 本当に真に実のあるものにするためにしっかり対応していただきたいと思います。  更に関連して、百五十四条の三項で、子の監護に関する処分の審判において、必要な事項として面会交流を例示したわけですね。一方、二百九十条の義務履行の命令においては、財産上の給付を目的とする義...全文を見る
○井上哲士君 子供の問題で最後、もう一つ。  パブリックコメントを見ておりますと、日弁連などは子供代理人制度の創設を求めておりました。手続の最初から最後までの段階を通じて子供と継続的に接触して、子供の意見表明の援助などをする制度でありますが、この子供代理人制度の提案については法...全文を見る
○井上哲士君 やはり子供の意見表明権というものをきちっと盛り込んだにふさわしい体制、そして運用をしっかりお願いしたいと思います。  以上、終わります。     ─────────────
05月12日第177回国会 参議院 法務委員会 第9号
議事録を見る
○井上哲士君 私も、まず震災問題についてお聞きいたします。  震災から二か月たちまして、先ほどもありましたように、現地の法律相談が非常に増えておりまして、民事法律扶助の拡充というのは非常に重要になっております。この制度を利用するには資力要件がありますけれども、多くの被災者が家屋...全文を見る
○井上哲士君 是非、法務省としてしっかり取り組んでいただきたいと思うんですが、もう一つ、この民事法律扶助で、ADRの問題があるんですね。  仙台弁護士会が五月二日から震災ADRというのを開設をしております。通常のADRと比べて、申立ての手数料を無料にしているし、それから成立の手...全文を見る
○井上哲士君 まさに被災者の立場で、より弾力的に運用をしていくことが必要だと思いますし、必要とあらば更に広げていくということも検討すべきだと思います。  もう一つ、先ほどありましたように、この連休に入るところで日弁連や法テラスの共催で広範囲な法律相談が行われました。従来の法律相...全文を見る
○井上哲士君 まさに今からが活躍どきでありますので、是非必要な対応をお願いをしたいと思います。  あと、検察の在り方検討会議の提言にかかわって、検察官の倫理規程の問題についてお聞きいたします。  提言は、いわゆる検察官の倫理についての基本規程を作るということを打ち出しました。...全文を見る
○井上哲士君 どういう中身が必要になってくるかということになってくるんですが、今回の村木さんの無罪事件でフロッピーディスクの改ざんが問題になったわけでありますが、仮に前田元検事が、あのフロッピーディスクが消極証拠になるという認識をしながらそれをもう証拠として扱わないと、そしてああ...全文を見る
○井上哲士君 まさにアンフェアなんですが、それを縛るものがやっぱり現状ではないわけですね。言わば心構えにとどまっていると。それをやはりいろんな国際的な検察官のガイドラインは明文化しているわけですね。  国際検察官協会の九九年に公表されたガイドラインでも、検察官は常に被告人の公正...全文を見る
05月16日第177回国会 参議院 決算委員会 第5号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は国立国会図書館に関連してお聞きをいたします。私どもの国会活動を常に支えていただいておりまして、大変無理な注文も聞いてもらっておりますが、今日は長尾館長に来ていただいております。  まず、東日本大震災で国立国会図書館の蔵書も書庫...全文を見る
○井上哲士君 日常の業務をやりながら百八十万冊の復旧という困難な作業に敬意を表したいと思います。  同時に、今回の震災で東日本の各地の図書館でも被災をしております。学問研究への支障、そして利用者の困難などいろいろ生じているわけですが、国会図書館としてそういう被災した図書館に対し...全文を見る
○井上哲士君 国会図書館ならではの支援や、そして記録の保存、是非全力を挙げていただきたいと思います。  そういう大きな役割を果たしている国立国会図書館であります。国立国会図書館法の前文は、国立国会図書館は、真理は我らを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世...全文を見る
○井上哲士君 我々が調査を依頼する調査及び立法考査局の各分野のトップに立つ方がこの専門調査員なわけですね。この方は外交防衛分野の専門調査員だったわけで、ですから、国会議員からの調査、どういう調査依頼が来ているかというのは全部把握する位置にありますし、そして回答の中身もこの方がチェ...全文を見る
○井上哲士君 国会という立法府、そして行政府である外務省、私は、国会議員のこういうことが行政府である外務省に言わば筒抜けになっているというのは三権分立すら危うくする、そういうものだと思うんですね。  この松井氏の行為というのは国会職員法十九条の守秘義務違反に当たると、こういう認...全文を見る
○井上哲士君 まさに守秘義務違反の犯罪行為でありますし、国会議員の調査活動の自由を侵害をして、そして国会の独立を揺るがす私は許し難い行為だと思いますし、本当に真面目にやっておられる職員の皆さんの誇りをも傷つけることだと思うんですね。  国会図書館としては、この問題が発覚して以来...全文を見る
○井上哲士君 今、図書館長からこの情報漏えい問題の重大性について語られたわけであります。  外務省は二月の二十五日の参議院の議院運営委員会に経緯を文書で提出をされておりますが、その中でこの行為を遺憾かつ不適切としておられますが、何がどういう意味で不適切と外務省は受け止めているん...全文を見る
○井上哲士君 遺憾かつ不適切と言われるんですが、先ほど図書館長からありましたように、この行為は国会職員法違反という犯罪行為によって出されているんですね。そういう犯罪行為によってもたらされた情報を知りながら省内で回覧をしていたと、そういう違法、不当な情報活動だと、こういう認識は外務...全文を見る
○井上哲士君 それはおかしいですよ。松井氏は北海道新聞の取材に、当時は国会議員がどんな質問をするか聞き出して想定問答集を作るのが一大仕事だった、古巣への報告はそんなに悪いことなのかなと、こんなのんきなことを言っているんですね。今の外務省の答弁からも松井氏本人からも、犯罪行為であり...全文を見る
○井上哲士君 当時の外務省の秘密保全の規則等を見ますと、極秘というのが秘密保全の必要が高く、その漏えいが国の安全、利益に損害を与えるおそれのあるもの、秘はそれに次ぐ程度のものだと、そして関係者以外には知らせてはならないということになるわけですね。  このお配りしている文書を見ま...全文を見る
○井上哲士君 出向中の国会職員が秘密漏らしちゃいけないというのは常識なんです。それが違法行為でないということが分からないような職員が外務省にたくさんいるんなら本当にゆゆしきことですよ。そういうことをやられているんですね。  しかも、これは継続的に報告されていた疑いが強いんです。...全文を見る
○井上哲士君 この事件というのは前政権の時代のものでありますけれども、当時の与党も対象になっているんですね、この情報漏えいというかスパイ活動の。ですから、問題は、行政府が国会に対してスパイ活動をしていたと。これ、与野党を問わず国会の独立、我々の調査活動の自由を守るという問題ですか...全文を見る
○井上哲士君 あの核密約のときも、半世紀にわたってないないと言いながら、調べてみたら出てきたというのがあの密約の文書だったわけでありまして、七百冊と言われましたけれども、外務省にある膨大なファイルの数からいえばごくごく一部でありまして、私はこれでは到底納得ができません。更にきちっ...全文を見る
○井上哲士君 徹底した調査を求めたいと。  同時に、文書がないというのであれば当人たちにちゃんと聞かなければ分かりません。松井氏や、そして当時の官房総務課長、この文書にあります首席事務官ですね、秋葉氏、是非証人として委員会に招致をするということを御検討いただきたいと思います。
○井上哲士君 終わります。
05月17日第177回国会 参議院 法務委員会 第10号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回の改正案のキーワードは、一つは子供の利益ということだと思います。関係者から様々要望があったことが盛り込まれております。一方、多くの要望がありながら今後に先送りされたこともありますし、人員体制などの強化なしには実効性がないと思われる...全文を見る
○井上哲士君 様々なところに明記をされたわけでありますが、特に、この民法の親権の規定に子の利益のためにということを明記したことは大変重要だと思います。  確認したいのは、児童虐待防止法の四条六項との関係なんですが、ここでは、できる限り児童の利益を尊重するよう努めなければならない...全文を見る
○井上哲士君 この子の利益というのが書き込まれましたが、親権という言葉自体がどうも親の支配権という印象があります。逆に、親権を失うと、もう親ではなくなったと、こういうような誤解も生むこともあったわけで、私はやはり本来のこの親権という言葉の持つ意味に即した言葉の在り方ということも今...全文を見る
○井上哲士君 子の利益のためにということを書いた上で、あえてその順番を変えるというのがよりメッセージ性があったんではないかなということは思っております。  それで、今も少し議論になったわけですが、今回の改正案で親権の一時停止ができるという規定が盛り込まれました。同時に、一時保護...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、ちょっと確認なんですが、先ほどもちょっとあったんですが、緊急性がない場合であっても、しかし施設長が必要な措置をとることができる場合もあるということだったと思うんですが、例えばそれはどういうことを想定されているんでしょうか。
○井上哲士君 施設長が必要な措置をとる場合は、親の親権はあるわけですよね。そうすると、例えば医者が、こういう法改正があったからできるんだということを施設長から言われても、そうはいっても後で何か親権者から言われるかもしれないというちゅうちょすることがあると思うんですが、衆議院の議論...全文を見る
○井上哲士君 法務大臣が何か物言いたげだったんですが、何かあればどうぞ。
○井上哲士君 ですから、作られるであろうガイドラインが非常に大事になってくると思うんですが、できるだけやっぱり現場が迷わないように具体的かつ明確なものを出していただきたいんですが、今どういう形で検討されているのかということと、やはり早い段階に出して周知徹底を図ることが必要だと考え...全文を見る
○井上哲士君 親権の制限が必要な場合でも、親権の喪失というのは非常に使いにくいということで、今回一時停止という使いやすい制度が導入をされたわけで、今後の活用を期待されるわけですが、しかし、一時停止であれ、親権をその間は失うという点では大変それはそれで重いことだと思うんですね。親と...全文を見る
○井上哲士君 今ありましたような一部停止でのいろんな懸念は確かに挙げられたんですが、一方で、一部停止になりますと家裁のチェックというものが入るんですよね。ですから、それがあってもなお問題、不都合だというふうなほどのことでもないんじゃないかなという思いがするんですが、そういう家裁の...全文を見る
○井上哲士君 国家による過度の干渉と言いますが、全体としてこの親権の停止というのはそういう側面があるわけで、これだけ取り上げてそれを理由を付すのはいかがなのかなと思うんです。かつ、それも含めて家裁がいろいろとチェックをして柔軟にやるということが私は必要だと思っています。  いず...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、家裁が判断をするわけですが、そういう期間を定める基準とかそれから要素、これはどういうことになるのかということが一つ。  それから、この一時停止を創設する理由として、父母が希望を持って更生をして親子再統合の可能性を高めるということがあるわけですね。そうし...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
05月18日第177回国会 参議院 決算委員会 第6号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、外務大臣に武器輸出禁止の三原則の問題についてお聞きいたします。  この三原則は、憲法の平和主義にのっとって、国際紛争を助長しないために一切の武器や武器技術の輸出をしないということを衆参の両院の決議で内外に宣言をし、国是としてま...全文を見る
○井上哲士君 平和国家としての基本理念に基づく、まさにこれが国是だということであります。  自民党政権時代に、国是と言いながら様々な抜け穴が付けられてまいりました。例えば、八三年の中曽根政権のときに米軍への武器技術供与は例外扱いにいたしました。それから、二〇〇四年、弾道ミサイル...全文を見る
○井上哲士君 今のを合計いたしますと一兆円を超えるわけですね。  前政権はこの計画が純粋に防衛的だということで共同研究開発に参加をしたわけですが、これは、アメリカが本土への反撃を恐れることなく先制攻撃ができるようにするという点でいいますと、大変攻撃的なものだと思います。  三...全文を見る
○井上哲士君 いつも相手の関係があると言われるんですが、向こうは議会で証言をしておりますし、この書簡のコピーをロイターは入手をしているということも報道されておりまして、なぜ日本の国会で明らかにできないのかなと思うんですが。  第三国移転のことは後ほど聞きますが、このオライリー局...全文を見る
○井上哲士君 明確に協定をしておるわけですね。  そして先ほど、一月の日米防衛大臣の会談でこの第三国移転についても話があって、検討していると、こういう答弁がございました。つまり、まだ結論を出していないということなわけですね。この第三国移転というのは自民党政権時代にもまだやってい...全文を見る
○井上哲士君 ですから、そういう厳格な管理の下に、我が国の同意の下にと言いながら、去年の暮れの段階でアメリカは配備する時期、国、数まで議会で証言しているんですよ。こういうことでいいんですかということを私は聞いているんです。
○井上哲士君 ですから、厳格な管理と言いますけれども、どうせ日本は合意しますという、それを織り込み済みで、追認するということでどんどん具体的に計画を進めていっているという現状があるわけですね。ですから、一旦その共同開発に加わりますと、こういうアメリカの戦略の中で結局拡散をしていく...全文を見る
○井上哲士君 私、ここにアメリカの国防総省の予算書を持っておりますけれども、この中で非常に重大なことは、今申し上げた、世界中どこでも三十分以内に攻撃できるようにするというこのアークライト計画に、日米が共同開発中のこのミサイル防衛計画用のミサイル、SM3ブロックⅡが言わば運搬手段の...全文を見る
○井上哲士君 私、予算書を今持っておりますけど、これは明確に書いているんですね。このアークライト計画は、アメリカの二〇一〇会計年度に二百万ドル、そして二〇一一会計年度に五百万ドルの予算を計上いたしまして、この中にSM3ブロックⅡブースタースタックというのが明確に明記をされているわ...全文を見る
○井上哲士君 確かに、このSM3ブロックⅡについてはいろんな段階でそれぞれの開発研究しているとあります。しかし、全体としてやっぱり一体の研究を日米間やっているわけですね。それがやはりこういう極めて攻撃的なものにあえてつながっていくということは、これは私は大変やっぱり重大だと思うん...全文を見る
○井上哲士君 最初にも申し上げましたように、このミサイル防衛計画というもの自体が、アメリカ本土が反撃に遭わない、恐れることなく先制攻撃ができるようにするという点でいいますと、私は非常に攻撃的なものだと思いますし、それが歯止めなくいろいろ広がっているということ自体が問題だということ...全文を見る
○井上哲士君 私は、三原則の抜け穴を広げたり、なし崩し的にこれを見直していくのではなくて、しっかりとこの本来の中身を堅持をしていくと、そのことこそが必要だということを改めて申し上げまして、質問を終わります。
05月18日第177回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  東日本大震災で甚大な被害を受けた被災地において統一地方選挙以降の地方選の期日を延期することは、被害の実態を見れば当然のことだと思います。一方、被災地によって様々でありますけれども、救援に全力を挙げる状況から復旧復興ということにも重点が...全文を見る
○井上哲士君 そういう働きかけ、支援をする上でも、どういう実態にあるかということなわけですが、やはり選挙人名簿の基になる住民基本台帳が非常に大事だと思うんですが、この保存等がある市町村の役場もいろんな被害を受けております。  総務省自治行政局からお聞きしますと、岩手、宮城、福島...全文を見る
○井上哲士君 バックアップが今後されていくというふうにはお聞きをしているんですが、台帳があっても、一方で選挙人の実態がよく分からないというところもあるわけですね。基本的権利である選挙権を保障する上でその把握は非常に重要なわけでありますが、先ほど答弁にもありました全国避難者情報シス...全文を見る
○井上哲士君 政府やそして県の避難者数の統計を見ますと、これ県内外入り交じってはおりますけれども、岩手でいいますと三万六千四百九十四人ですから今の登録者数は四・四%、宮城県が三万二千八百四十九人ですから登録率が一〇・五%、福島県が九万九千四百七十二人で登録率は二四・三%ということ...全文を見る
○井上哲士君 住民総意の下で復旧復興をしていく、その土台となるわけでありますから、是非できるだけ早くできるようなしっかりとした支援を改めて求めまして、質問を終わります。
05月19日第177回国会 参議院 法務委員会 第11号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三人の参考人の方、本当に貴重な御意見ありがとうございます。  まず、中田参考人にお聞きいたします。  今回、親権に子の利益のためにということが書き込まれましたけど、一方で懲戒権が残ったということもありました。法制審などではなくせと...全文を見る
○井上哲士君 中田参考人です。
○井上哲士君 ありがとうございます。  先ほどの意見陳述の中で親権の一時停止について触れられたときに、再審判とのつなぎ方が大事だというふうに言われたんですけれども、このつなぎ方というのは具体的にはどういうことを言われているのか、もう少し詳しくお願いしたいと思います。
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、才村参考人にお聞きいたします。  児童相談所におられたこともあって、大変現場の生々しいお話も聞かせていただきました。全体として人手不足ですけど、やっぱり児童相談所に一番の矛盾が集中していると思うんですね。先ほどの資料の中で、非常...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  才村参考人と青葉参考人に更に聞くんですが、いろんな問題を抱えたときに対して家族の再統合ということが大変大事だと思うんですが、最近の月報司法書士に才村参考人が書かれたのを読んでみますと、家族再統合に向けて援助が行われているのは児童養護施設...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
05月23日第177回国会 参議院 決算委員会 第7号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  福島第一原発の大事故を通じて、原発行政の抜本的転換が求められております。私も高速増殖炉の「もんじゅ」の問題についてお聞きいたします。  運転開始直後の九五年の十二月にナトリウム漏れの火災の発生という大事故を起こして、以来十四年五か月...全文を見る
○井上哲士君 運転繰り返していないんですよ。ほとんど止まっているんですよ。それはっきりさせていただきたいんですね。  これまでの総投資額及び十四年間の運転停止中の維持管理費の総額は幾らになるでしょうか。
○井上哲士君 与党議員からの質疑もありましたけれども、停止中でも一日五千五百万円掛かっていると。今の総投資額からいいますと、一時間の運転当たり約一億七千万円ぐらいのお金が掛かっているということになると思うんですが、じゃ、一体どれだけの研究成果が得られたのかという問題であります。 ...全文を見る
○井上哲士君 運転させていろんな知見を得るものでしょう。停止をしているその間に事故への対応とか安全設計に生かすということしか事実上言えないということに私は一番の問題があると思うんですね。  そもそもナトリウム漏れの事件というのは設計ミスですよ。動かす前に解決すべき問題だったわけ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、そういう対策をやっても、結局同じことを繰り返しているんですよ。これは隠蔽体質だと言われても仕方がないんですね。  しかも、昨年の八月には燃料交換に使う重さ三・三トンもある炉内中継装置が原子炉内に落ちると、こういう事故を起こして、撤去できないまま再び停止をし...全文を見る
○井上哲士君 膨大な費用が掛かって、復旧工事には十七億五千万掛かると聞いておりますが、これで一年以上の、秋以降になると言われていますから、一年以上の停止なわけですね。これ、非常に復旧作業は困難極めたと聞いておりますが、なぜかというと、高速増殖炉は冷却に水を使う通常の軽水炉と違いま...全文を見る
○井上哲士君 やるんですか、やらないんですか、もうちょっとはっきり言ってください。
○井上哲士君 福島第一原発でも、目視ができないということで本当に困難を極めてきたわけですね。やはりこういう事故が起きた以上、私はちゃんと目視をするということをはっきり明言されるべきだと思うんです。結局、ナトリウムを抜きたくないということがあるわけですね。  ですから、やはり、冷...全文を見る
○井上哲士君 フランスや米国、今もおっしゃいましたように、増殖ではなくて核廃棄物を燃やして減量する手段なんですね。撤退してはいないと言われましたけれども、例えばイギリスのサッチャーさんは、ウランの枯渇に備えた保険としては掛金が高過ぎると、こういうふうに言って、採算性もないというこ...全文を見る
○井上哲士君 交付金の問題も聞きたかったんですが、時間になりましたので、終わります。  ありがとうございました。
05月24日第177回国会 参議院 法務委員会 第12号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この間、関係者の努力があって、児童虐待の早期の通報、そして必要な場合には親子を分離して子供を守るということが、様々制度が前進をしてまいりました。ただ、親子分離をしても、最終的には目標は、子供が安心して家庭に戻れるようにすること、家族の...全文を見る
○井上哲士君 ガイドラインとしては、今ありましたように行政の対応の手順というものだと思うんですね。それ自体が今有用なものだというお話もありましたが、ただやはり虐待の場合、親自身が虐待しているという自覚がありません場合が多いわけですから、参加させること自身が大変でもありますし、様々...全文を見る
○井上哲士君 人的措置についても先ほどありました。家族の再統合のための保護者指導支援員などを児童相談所で活用するための補助も行っているという答弁もあるんですが、この保護者指導支援員というのはどういうもので、どれぐらいこの補助に基づいて配置をされているんでしょうか。
○井上哲士君 具体的にどこでしょうか。
○井上哲士君 やはり補助事業として昨年度から始めたファミリーグループカンファレンス事業、それから宿泊型事業への補助について、これはそれぞれ利用状況はどうなっているでしょうか。
○井上哲士君 どこで。
○井上哲士君 始まったばかりの事業という側面もありますが、この間の厚労省の答弁聞いておりますと随分進んでいるかのように聞こえたわけでありますが、実際にはまだまだ、せっかくの制度もほとんど活用されていないというのが実態だと思うんですね。  これ、制度の使い勝手がどうかとかあると思...全文を見る
○井上哲士君 保護者指導支援員も五自治体の活用ということなんですね。これが進んでいないのはどういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 やっぱり必要性があって親子、家族の再統合ということがあって、いろんなことが打ち出されていながら現にこうなっているということは、もっと原因をしっかり見る必要があると思うんですね。  先ほど最近の調査のあれが出ましたけれども、こども未来財団が二〇〇六年に行った調査では...全文を見る
○井上哲士君 人的体制の不足というのはやっぱり何といっても大きいと思うんで、これはもう是非積極的拡充をお願いをしたいと思うんです。  同時に、この間、参考人の質疑の中で出されたのは、児童相談所が言わば鬼の顔をする強権的機能と仏の顔をする援助機能という矛盾する機能を一手に引き受け...全文を見る
○井上哲士君 衆議院の参考人質疑の中でも、この児童福祉審議会を親と施設、児相との対立調整の機関としての役割を果たしてほしいと、そのためにも親からの申立ての手だてというのも用意されるべきだというような御意見も出ているわけですが、この児童福祉審議会での意見聴取の際にはそういうような機...全文を見る
○井上哲士君 審議会が直接聞くようなことになるんですか。
○井上哲士君 一歩前進だとは思うんですが、やはり一方で、行政の枠の中ということもありますし、必ずしも自分たちの意見を聞いてくれなかったということは残っていくと思うんですね。  私はやはり、親と児相の対立解消という点でも、それから、特に長期になった場合に子供の権利侵害にもなりかね...全文を見る
○井上哲士君 手続が非常に煩雑になって、今の児童相談所や家庭裁判所の人員体制の下ではなかなかできないということが今回盛り込まれなかった一つの状況だと思うんですね。  ただ、先ほど申し上げましたように、児相が矛盾した機能を持っているという下で、いろんな親との間に深刻な対立が生まれ...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
05月26日第177回国会 参議院 法務委員会 第13号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。最後の質疑になりました。  まず、家族再統合への指導について、この間の質疑でお聞きした件で質問しますが、平成二十年度中に児童虐待により施設入所又は里親委託をした事例を対象とした調査の中間集計として、保護者指導を行った割合は九三・一%という...全文を見る
○井上哲士君 先日も紹介したんですが、こども未来財団が二〇〇六年に行った調査では、同様の場合に、児童養護施設では家族再統合に向けての援助は八・九%という数でしたから、時期が違うとはいえ、えらい数字が違うなと思って今日また聞いたんですが、特定のプログラム等の活用でいいますと三割弱と...全文を見る
○井上哲士君 今回この懲戒権を残した理由として、懲戒という規定を削ると逆にしつけもできなくなるんじゃないかという誤った理解を社会に与えるという議論もあったということが繰り返し答弁をされているんですが、これも参考人にお聞きしますと、そういう理解が広がるということを裏付けるような統計...全文を見る
○井上哲士君 国会図書館にもお願いして調べたんですが、データ自体はありません。  確かにそういう議論があるのは、私も衆議院の議事録も見ましたけれども、誤解であればこれを正す努力を一方ですればいい話だと思いますし、もちろん、若干あると思うんですね。しかし、広くそういう誤解が生まれ...全文を見る
○井上哲士君 私は、虐待をなくすということからいっても、現にやっぱり具体的ないろんな問題が出ているわけですから、削除すべきだったということは改めて申し上げておきます。  次に、面会交流の問題でお聞きいたします。  改正案で、離婚後の面会交流は子の利益だということが明確に位置付...全文を見る
○井上哲士君 そういう中で、この子の利益というのが位置付けられたのは大変重要だと思うんです。一方、子の利益といっても、例えば、捨てられたのではないかというような不安とか、自己肯定ができない葛藤とか、それから心の傷の克服など、広い概念もあります。  それから、いろんな実例を、家裁...全文を見る
○井上哲士君 実務の中で積み重なってくるものもあるんだとは思うんですが、ただ、やはり同じ子の利益を言いながら全く正反対の結論も出たりするということなどある中で、やはり関係者の皆さんがもう少し具体的にならないのかということは是非受け止めていただきたいと思うんですね。  そこで、最...全文を見る
○井上哲士君 そういうことを踏まえて、家裁でできるだけ面会交流ができるようにするという運用が行われることを我々も期待をしたいわけですが、法務大臣は、それを通じて協議離婚の場合にも取決めが必要なんだという社会の常識をつくっていこうと考えていると、こういうお話でありました。ただ、もう...全文を見る
○井上哲士君 面会交流が子の利益ということが位置付けられました。離婚後の父と母の関係がどうであれ、これはやっぱり実現をされるべきものなんですね。そういう点でいいますと、例えば児童虐待で親子分離になっていても子の利益の立場から親子再統合を目指して援助をするということとも一緒だと思い...全文を見る
○井上哲士君 そういう連れ去りなどの危惧から、それを援助するいろんなNPOとか行われております。利用した方からは好評なんですが、かなり費用掛かるんですね、一回一万五千から三万ぐらい掛かるというようなお話も聞きました。ですから、経済的理由でそういう援助が受けられなくて面会交流が受け...全文を見る
○井上哲士君 厚労省にお聞きするんですが、この間の答弁にありますように、養育費相談センターや母子家庭等就業・自立支援センターで、養育費とともに面会交流の相談もされております。ただ、これ両方合わせて平成二十一年度で五百二十八件という、これも答弁なんですね。子供のいる夫婦の離婚の年間...全文を見る
○井上哲士君 様々努力をされていることと思いますが、先ほど申しましたように、まだまだ全体の数からすれば一部ということがあります。私、もっと全体やっぱり視野に入れた、例えば家裁の所在地ごとにそういう公的支援センターをつくるとかいうことが必要だと思っているんですが、その際に、じゃ、そ...全文を見る
○井上哲士君 やはりこの問題というのは、先ほど言いましたように、今や成人になる前に四・五人に一人の子供が直面をするという問題でありまして、やはり本当に社会的なサポートの中で子の利益をかなえるようにするということが必要だと思います。  改めて、そういう公的センターを含めた支援、そ...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
05月30日第177回国会 参議院 決算委員会 第9号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  東日本大震災から二か月半たちました。今国が被災地や被災住民の皆さんが復興に向けた希望が持てるような政治的メッセージ、そして具体的施策を急いで打ち出すことが必要だと思います。特に、被災地の復興の土台となる中小企業、そして農業、水産業につ...全文を見る
○井上哲士君 今答弁の中にありました従来の協同組合の施設等の支援にとどまらず、グループをつくった場合に個社にも支援をするようにしたと、これは大変重要だと思います。先日のこの委員会でも、我が党議員から、是非地方自治体に周知を図っていただきたいと、こう申し上げました。  同時に、周...全文を見る
○井上哲士君 補助スキームを見ますとグループ等ということになっております。どんなに大変でも、自分の会社がなくなったら働く人が町から出ていってしまうということで、歯を食いしばって頑張っていらっしゃる中小企業もいらっしゃるわけですね。そういうところが一社であっても、雇用とか取引で非常...全文を見る
○井上哲士君 是非、本当に歯を食いしばって頑張っていらっしゃる皆さんへの本当に役に立つような柔軟な運用を重ねてお願いをしたいと思います。  次に、農業の問題でありますが、被災地東北は日本の食料基地とも言われます。水産業、農業は基幹産業であり、その再建なしに地域の再建、復興はあり...全文を見る
○井上哲士君 TPPへの交渉参加が、そういう大きな被害を受けた農業や漁業の皆さんが頑張ろうと、こういうまさに意欲を私は奪うことになると、こういう御認識だと思うんですね。  ところが、菅総理は二十六日にオバマ・アメリカ大統領との会談で、このTPPへの交渉参加について、震災のため判...全文を見る
○井上哲士君 いわゆる総理大臣、よく分かりませんでしたが、本当に私は逆の政治的メッセージを発することになってしまうと思うんですね。この間、衆議院の委員会での、復興特での参考人質疑で宮城県のJA中央会の方が言われていましたけど、営農を再開しても津波や原発、TPPで外国農産物に市場を...全文を見る
○井上哲士君 少なからずというよりも、甚大なものがあるわけですね。  ただ、今回の議論を見ておりますと、従来、政府も開国と農業の両立と言いながら大規模化とか集約化ということを言ってこられました。いろんな議論を見ておりますと、今こそ大規模化のチャンスとか、それを復興モデルにしてT...全文を見る
○井上哲士君 私は、地域の方々の意向を考えるならば、交渉参加ということにはなり得ない話だと思うんですね。  今、大規模化をして、あの地域で、そしてそれをモデルにしようという議論もありますけれども、大災害によって可能になるそういう大規模化というのがどうして全国のモデルになり得るの...全文を見る
○井上哲士君 この代替飼料に要した費用など、この牧草の汚染被害に対する補償がこの第一次指針の中に入っていないということで大変不安の声も上がっているわけでありますが、第二次指針がそろそろ出るころだと思いますけれども、これはきちっとその中に盛り込まれると、こういうことでよろしいでしょ...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
06月07日第177回国会 参議院 法務委員会 第14号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私からもまず布川事件の問題についてお聞きいたします。  桜井さんと杉山さん、警察の取調べで自白を強要され、そしてそれが根拠に無期懲役の判決を受け、二十九年間を刑務所にとらわれたわけですね。人生台なしになりました。そして、証拠の隠蔽と...全文を見る
○井上哲士君 これは過去の問題ではありませんで、この間も志布志事件、富山事件、そして村木さんの無罪事件など、様々捜査当局の取調べが問題になってまいりました。  昨年、大阪東署の警察官が取調べのときに大変な暴言を吐いたということは、当時の録音テープも公開をされまして衝撃を与えまし...全文を見る
○井上哲士君 この巡査部長本人も、取調べに同席していた部下の巡査長も、そして通訳の人も暴行を認めていると報道されておりますけれども、それで事実でしょうか。
○井上哲士君 申立書によりますと、別の日の取調べでは、平手で額を押して、たたく権利がある、おまえには人権がないと、こういうふうに暴言を吐いたとしているわけで、極めて重大な取調べだったわけですね。  取調べの問題はこれだけじゃありません。先ほども議論がありましたけれども、四月の二...全文を見る
○井上哲士君 先ほど、反省をしているふりしかなかったんだという声も上がりました。  富山事件と志布志事件の警察捜査の問題点について、警察庁は二〇〇八年の一月に報告書とそして取調べの適正化指針を出しております。各警察署に取調べ調査官を置くことにしたわけですね、監督官を置いたと。こ...全文を見る
○井上哲士君 監督対象行為は認められたんですか。
○井上哲士君 二〇一〇年の全国の被疑者取調べの件数と視認の回数、それから取調べにかかわる苦情の申出件数、そして監督対象行為というのはそれぞれ何件になっているでしょうか。
○井上哲士君 つまり、百六十七万八千件の取調べで問題が発見されたのは三十件と、つまり〇・〇〇一八%なんですね。誰がこういう数字を信じるのかということなんですね。実際、関空の事件では巡査部長本人も同席した部下も通訳も認めているわけですね。その認めているような行為すら発見できなかった...全文を見る
○井上哲士君 つまり、本当にちらっと見るだけなんですよ。ですから、先ほど言ったように、〇・〇〇一八%というようなことになっていると。結局、身内による監督という形では、こういう暴行とか脅迫的取調べはなくせないということを見事に示していると思うんですね。  大体あのときの警察庁の適...全文を見る
○井上哲士君 真相解明機能と言われましたけれども、大阪東署の取調べは、おまえの人生めちゃくちゃにしたるぞとか、殴るぞ、おまえなめとったらあかんぞとか、こういう暴言を吐いているんですよ。密室の中でやっているから、こういう本当に稚拙で暴力的な取調べしかしない。何でこれで真相解明ができ...全文を見る
○井上哲士君 大阪地検特捜部がああいうフロッピーディスクの改ざん事件を行って、そして非常に問題な自白強要の取調べをしていた。その地検が大阪府警の行ったことにこういう甘い対応をしたということを、やっぱり府民は厳しく見ていますよ。  さらに、これだけじゃないんですね。二〇〇二年四月...全文を見る
○井上哲士君 私は、問題なのは、捜査機関がこの収集した証拠を私物のように扱って、自分たちに有利なものだけ使うということだと思うんですね。この大阪の場合は、残りの七十一本は証拠品ではなくて採取物という取扱いで、いつの間にか誤って廃棄をしてしまったと、こういうことになっているんですね...全文を見る
○井上哲士君 終わりますが、これ、最高裁判決で残りの吸い殻も鑑定が必要だということを言ってから、弁護側が証拠開示請求をするまで一年間、地検は紛失したことを更に隠していたんです。ですから、全く改善されていないということを申し上げまして、終わります。
06月09日第177回国会 参議院 法務委員会 第15号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  人に被害を与えるいわゆるコンピューターウイルス、その被害はなくさなくてはなりません。しかし、この法案には、内心の自由とか通信、表現の自由にかかわって、様々国民や関係者から疑問が寄せられておりますし、衆議院の議論を聞いておってもこの本院...全文を見る
○井上哲士君 そういう要請や合意があるのかということを私は聞いたんですが。  この作成罪がなければコンピュータープログラムへの社会的信頼を保護できないということでこの作成罪の創設を含む刑法改正案が提出されたのは、もう二〇〇四年なんですね。これは七年過ぎております。じゃ、それだか...全文を見る
○井上哲士君 恣意的捜査の問題は後ほど聞きますけどね。  通貨偽造というのは印刷物としての偽造紙幣が例えば現に誕生するわけですね。誰が見てもあると。偽造一万円札使ったら一万円の被害が出るのはこれはっきりしているんです。しかし、コンピューターソフトの開発というのは、その人の表現の...全文を見る
○井上哲士君 これからウイルスが社会に出ていくその元を作り出す行為だというような話もあるわけですが、しかし出ていくかどうかというのは分からないわけですね。仮に作成を始めた段階ではこれをばらまいてやろうと考えて始めたけれども、作っているうちに心が落ち着いてきて、やっぱりそれはやめて...全文を見る
○井上哲士君 内心の自由を侵すというおそれということについて、今の答弁では私は納得できません。  実際にはどういうことが懸念をされるのか、具体的にちょっと当局に聞きますが、作成というのは、当該電磁的記録について、その作成に着手した段階か、それとも作成途上でもいいのか、完成した段...全文を見る
○井上哲士君 コンピューターの中身も本人の頭の中も外からは知ることはできないわけですね。だから、その人が作っているプログラムが、プログラムとしては完成はしていないけれども、しかしウイルスとしての機能を持つようになれば、もうそれは作成ということになるということだと思うんですが、そう...全文を見る
○井上哲士君 つまり、何らかの実害が出て、それを端緒に遡ってこの作成に行くんだという御説明だったと思うんですが、どうも話が違ってきていると思うんですね。  例えば、サリンなんかばらまいて被害が出る前に検挙しなくちゃいけないと、それと同じだなんということを随分言われたもんですよ。...全文を見る
○井上哲士君 これまでも捜査機関のいろんな違法、不当な捜査というのはこの委員会でも問題になってきたわけですね。  例えば、国家公務員の人が休日に自分の居住地で政党機関紙まいただけで逮捕されたという事件もありました。これ、一年間も公安警察は内偵捜査していたんですね。裁判所に出た証...全文を見る
○井上哲士君 このくくりの方がうんと主観的なものにしか私には見えないんですが。やはり幅広くて曖昧な定義というのは捜査機関に広い裁量を与えてしまうということになると思うんですね。  この定義にある、意図に沿うべき動作をしないというのはどういうことを言うのか。例えば、あるプログラム...全文を見る
○井上哲士君 当局に聞きますけど、いわゆるネットを開いたら出るだけでなくて、特定のプログラムを開いたら、その後ほかのを開いたときにもポップアップが出てくることがありますよね。そういう場合はどうですか。
○井上哲士君 衆議院の答弁では、プログラムの具体的な機能に対する一般に認識すべきことと考えられていることが基準だと、その判断に当たってはプログラムの機能の内容や機能についての説明内容等を総合的に判断するということになっているんですね。特定のプログラム開いたら後ほどどんどんポップア...全文を見る
○井上哲士君 先ほども今も供用罪と言われたんですが、衆議院での質問は、バグがあるということを指摘されて知りながら、そのまま公開を続けた場合には提供罪になるのかという質問だったんです。で、あり得るという答弁をされました。ここでもう一回されているんですね。  ところが、先ほどの答弁...全文を見る
○井上哲士君 提供罪には当たらないんだということが今答弁がありましたが、つまり、そもそもバグがそういうウイルスとしての機能を持ったと。つまり、バグというのは機能じゃないんですね。機能と言った段階でもうバグでなくなるんだろうと思うんですが、どうもその辺が聞いていてもよく分かりません...全文を見る
○井上哲士君 終わりますが、構成要件に当たり得るバグがあり得るということも、私は大変今聞いて疑問を深めました。次に質問したいと思います。  以上です。
06月14日第177回国会 参議院 法務委員会 第16号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  参考人の三人の皆さん、本当にありがとうございました。  まず、ウイルス作成罪にかかわって、それぞれに何点かお聞きしたいと思うんですが、まだ作成をされた段階でどのような被害をもたらすか分からない、しかもまだコンピューターの中にあるもの...全文を見る
○井上哲士君 同じようなことを高木参考人に聞くんですが、とりわけプログラムを作る皆さんにとってみれば、コンピューターの中で作っている行為自身は表現の自由だということも言われる方がいらっしゃいます。最初はどこかで使ってやろうと思って作り始めて、やっぱり心が落ち着いて、それは自分の趣...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  この法案の立法趣旨についてそれぞれ参考人からお話があって、人々をだまして実行される行為、その目的でのものを罰するものだと、こういうお話がありました。  一方で、例えばだますといっても、ちょっとしたいたずら程度のものを出すプログラムもあ...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。  ありがとうございました。
06月16日第177回国会 参議院 法務委員会 第17号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日の議論でも、この質疑が拙速でないかという国民の皆さんからのお声があるということが出ておりました。震災を受けて閣議決定したかのような誤解は、それは誤解だと思いますが、しかし、やはりこの間の国会の中で十分な議論がされてきたのかといえば...全文を見る
○井上哲士君 一般論ではなくて、やはり個別の問題なんですね。履歴には犯罪容疑とは無関係なものも当然含まれてまいります。捜査対象者と通信をしていたと、その相手は自分が知らない間に通信していたという事実が捜査当局の手元に行くというおそれがあるわけですね。私のところにもマスコミ関係者の...全文を見る
○井上哲士君 ですから、中身は重要だが履歴は少し限定をされてもいいということに私はならない、こういうケースだと思うんですね。  そもそも、いつ誰と通信したかというのはまさに通信の秘密、重要な憲法上の問題です。ですから、だからこそ通信履歴というのは通信が終われば基本的には速やかに...全文を見る
○井上哲士君 当委員会でも取調べの捜査メモのことを問題にしたことがありますけれども、プライバシー保護のためには速やかに必要ないものはもう捨てなさいというか、もう消去しなさいということを言っていましたよね。ですから、やっぱり秘密の保持ということのためには、必要ないものはもう残さない...全文を見る
○井上哲士君 ということは、履歴の保全要請をした、その中には内容が保全されている場合もある、それも含めて令状を取ればそれも差押えの対象になることがあり得ると、こういう理解でいいんですか。
○井上哲士君 そうしますと、この間問題になってきたような事実上のリアルタイムの傍受のようなことに近いものになってくるんじゃないか、私は大変問題だと思います。これまでの答弁ぶりとも少し違うんではないかという疑問を呈しておきます。  もう一つ、差押えの件についてでありますが、電磁的...全文を見る
○井上哲士君 私はなぜこういうことを言うかといいますと、やはりコンピューターそのものを差し押さえられますと大変なことになりますから、実際には他の媒体に複写して差し押さえる場合でも、コンピューターそのものを押さえるよということを言わば圧力にしていろんな供述の強要とか起こり得るんじゃ...全文を見る
○井上哲士君 差押え自身をやめろと言っているんじゃなくて、複写してできるんであればそれを原則にすべきだということは私は国民の立場に立ったやり方ではないかなと思います。そういう運用を強く求めておきたいと思います。  最後、ウイルス作成罪に関してなんですが、今日も冒頭、バグに関して...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、じゃ、終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、情報処理の高度化等に対処するための刑法等一部改正案に反対の立場から討論を行います。  コンピューターとそのネットワークが広く社会に普及している中で、利用者に重大な被害を及ぼす不正なプログラムの広がりに対処することが求められております。し...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  被災地の生活の実態などを見ればこれは必要なものでありまして、賛成でありますし、提案者の御苦労を多としたいと思います。  この法案は、八月末には被災者の生活が安定するという前提で、九月から三か月間の熟慮期間を設定するという考え方にし、...全文を見る
○井上哲士君 十一月三十まで延長した上で、そこから先は個別の延長の申請というやり方があるというお話、先ほどもありました。  ただ、相当数それが出てきますと、実務的にも大変混乱もあるだろうし、体制も必要だということも出てくる可能性は高いわけですね。  実は被災地の地方自治体の首...全文を見る
○井上哲士君 現時点で確定的に言えることではありませんので、やはり被災者の皆さんの生活の現状ということを第一に今後も考慮いただくことが必要かなと思っておりますし、議員立法でありますので、全体でそういうことは考えていきたいと思います。  既に法定単純承認となっている場合で、相続人...全文を見る
○井上哲士君 一応取決めはしたけれども、まだ返済は始まっていないという場合はどうでしょうか。
○井上哲士君 分かりました。  関連して若干聞くんですが、金融庁に来ていただいておりますが、この同じ三か月という区切りで被災者に不安を与えておりますのが、債務の支払が遅れて、それがいわゆるブラックリストに掲載をされるという問題です。多くの場合は、入金予定日から三か月以内に何の返...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの遅延損害金のと同じことになるんですが、当面のところ配慮されていて登録は行われていないということなんですが、しかしこれでは非常に安定性に欠けるわけですね。  本来、やっぱり債務者には何の責任もない問題で返済不能に陥って、しかもいまだに復旧復興の見通しが立たな...全文を見る
○井上哲士君 注視ということではなくてしっかり働きかけて、現実にやはり被災者の皆さんが救われるということで努力していただきたいと思います。  最後、一点だけ。この間、法務、司法の分野での被災者支援を求めてきたわけですが、法律相談とか民事法律扶助の柔軟な運用など、その一つとして民...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
07月07日第177回国会 参議院 予算委員会 第20号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  東電の福島第一原発の事故は、一たび事故が起きれば他に類を見ない危険を人間社会にもたらす現在の原発の技術を社会は許容できるのかと、こういう根本問題を突き付けました。(資料提示)先日各紙が報道した世論調査では、直ちに全て廃炉、定期検査に入...全文を見る
○井上哲士君 そうであるならば、今の計画を私はまず廃止をするということを明確にするべきだと思うんですね。総理は自然エネルギーの重視を言われますけれども、今後も原子力が柱だということは言われ、撤退ということは口にされません。それではこの国民の声に私はこたえることはできないと思うんで...全文を見る
○井上哲士君 私は、危険な原発からの撤退を決断してこそ代替エネルギーの柱としての本格的な促進ができると、それがしかも国民の声でありまして、この世論調査のときの調査でも、八三・六%が自然エネルギーへの転換を求めているわけですね。しかも、その条件もあります。  環境大臣にお聞きいた...全文を見る
○井上哲士君 今の数字をパネルにしておりますが、合計で約二十一億キロワット、現在の電力供給能力に比べますと約十倍、そして現在ある原発の供給能力からいいますと約四十倍に当たるわけですね。  昨年五月にOECDが報告書を出していますけど、その中でも、日本は豊富な自然エネルギーの潜在...全文を見る
○井上哲士君 それじゃ、具体的に聞きましょう。  全量買取り制度の法案が出ております。遅過ぎたわけでありますが、これは一歩前進だと思っておりますが、しかし、この法案自体はあの原発事故の前に決まった法案ですね。ですから、原発優先のエネルギー計画の下での法案になっております。ですか...全文を見る
○井上哲士君 自然エネルギーに力を入れるのは当然なんです。  私が言っているのは、まさに撤退を決断することと併せて、原発につぎ込まれてきたこういう電源開発促進税などを自然エネルギーへの転換をすると、そこに踏み込むべきじゃないかと、こう申し上げているが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 これ、真剣にやっていただきたいと思うんですね。  もう一つ、原発立地自治体への交付金の問題があります。  これまでもこれが地方自治体を財政上の理由から原発にしがみつかせてきたと批判がされてきたわけですが、この交付金も民主党政権になって変わっております。これまでは...全文を見る
○井上哲士君 その鍵はやはり原発からの撤退を決断すると、そしてその下で自然エネルギーの開発促進に本格的に取り組むと、このことが必要だということを強く主張いたしまして、質問を終わります。
07月29日第177回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  選挙は民主主義の根幹であり、住民の総意を集めて被災地の復旧復興を行う上でも、可能な限り早く選挙を行うことが必要だと思います。そういう点で、困難を抱える自治体への一層の国の援助をする必要があるわけですが、特に避難者の滞在先の確保が特にこ...全文を見る
○井上哲士君 避難者の滞在先把握については総務省としても相当の努力がされてきていると思いますが、一層お願いをしたいと思いますし、こういう皆さんへの不在者投票の周知やそして郵送手続、投票所や投票の人的体制の確保、それから投票の足の確保など様々な課題があるわけで、国としての人的、財政...全文を見る
○井上哲士君 住民票の転入届があっても受け付けないという手続になっているということでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 不在者投票を活用するということを申請した有権者にはいろんな資料も郵送されるわけですが、避難はしているけれども投票は自分で行こうと思っている方は申請しませんので、結果としては情報が余り行かないということになるわけですね。ですから、そういう方々にもどこからでもアクセスで...全文を見る
○井上哲士君 重要な答弁なんですが、これまでは、これ私ども例えば地方議会なんかでも質問しますと、公選法上は、選挙公報については各世帯に配布することが基本だと。それが困難と認められる特別な事情がある場合は、新聞折り込みその他これに準ずる方法による配布で代えることができるという規定に...全文を見る
○井上哲士君 終わります。我々も、是非、各地方で求めていきますが、総務省としても積極的に促していただきたいと思います。  終わります。
08月05日第177回国会 参議院 決算委員会 第11号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  国と電力会社が一体になって原発安全神話を振りまいてきた広報事業について今日はお聞きいたします。  玄海原発の国主催の説明番組におけるあのやらせメール問題は、住民の大きな怒りを呼び起こしました。我が党は、同様のことがないか全ての電力会...全文を見る
○井上哲士君 これは、自ら要請しておきながら電力会社の報告によって発覚をしたと、私は自浄能力そのものが問われていると思います。  資源エネルギー庁に来ていただいておりますが、この保安院からのやらせ要請があった〇六年の伊方原発シンポ、〇七年の浜岡原発シンポについて、どの団体が受託...全文を見る
○井上哲士君 この日本生産性本部は、実はやらせメールが問題になった九電の説明番組も受託をしております。さらに、二〇〇八年、二〇〇九年のプルサーマルシンポジウムも受託をしております。  九電の説明番組の場合は、最初は番組の目的は緊急安全対策の説明だったわけですね。ところが、受託者...全文を見る
○井上哲士君 この日本生産性本部、いろんなこの関係の仕事も受託をしておりますし、広報関係にはずらりこの種の団体が並んでおるわけでありますね。  いずれにしても、保安院が規制機関としての役割を果たすどころか、電力会社と一体となって安全神話を振りまいて国民を欺いてきたわけであります...全文を見る
○井上哲士君 報道されているように、何か人的体制はそのままにしたままどこかの役所に付け替えるというだけでは、これでは駄目だということを繰り返し申し上げておきたいと思います。保安院全体を解体し、そして、私は、やっぱり新たにつくるこの規制機関は原発からの撤退を進める、そういう機関とし...全文を見る
○井上哲士君 国と電力会社が一体になって安全神話を振りまいてきたのはこの問題だけではありません。  その一つが、資源エネルギー庁の即応型情報提供事業と言われるものであります。仕様書によりますと、新聞、雑誌などの不適切、不正確な情報への対応を行うとして、全国紙や原子力立地地域の新...全文を見る
○井上哲士君 原子力立国計画の中で、誤った報道や極端に偏った報道があった場合、タイムリーに真摯な適切な対応を取るというものがあります。これ実は、昨日の東京新聞に、計画原案を練った部会の主な委員であった評論家の木元教子さんが登場されて、マスコミを監視しろとは一言も言っていない、エネ...全文を見る
○井上哲士君 もちろん間違った情報を訂正するというのはどの行政組織でもやるでしょう。しかし、不適切な情報ということで四年間にわたってこの事業が行われているわけですね。  じゃ、聞きますけれども、不適切、不正確な情報として資源エネルギー庁にこの委託事業者から情報提供されたのは何件...全文を見る
○井上哲士君 不適切というくくりというのは極めて曖昧で、逆に言えば非常に広くやられる可能性もあるわけですが、受けた事業者も困ったようなことも報道にもありました。  平成二十年度の委託金額は二千三百九十四万なんですね。今、不正確情報としての報告は年間十件と言われました。二十一年度...全文を見る
○井上哲士君 実際にはエネ庁の方、ホームページにはいろいろ抗議も殺到して、今QアンドAのところは工事中になって開いていないんですよ。ですから、本来この事業は全くもう私は意味がないと思います。  政府の原子力関係の経費のうち、広報関係の予算は二〇〇六年から一一年度の六年間で総額四...全文を見る
○井上哲士君 時間で終わりますが、安全神話の虚構の上につくられた原発行政からの撤退と、そして、こうした広報予算、直ちに大幅に見直すべきだと求めまして、質問終わります。
09月09日第177回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  台風十二号による犠牲者の方々に心からのお悔やみを申し上げ、また、被災者の方に心からのお見舞いを申し上げるものでございます。  私も七日の日に三重県の熊野市や紀宝町に行ってまいりました。熊野川の支流の相野谷川がはんらんをしたわけであり...全文を見る
○井上哲士君 国がきちっと後追いをするので、後追いといいますか、後ろから支えるので、ちゅうちょなくやりなさいと、こういうメッセージだったと思います。是非、本当に今地方自治体も大変厳しいわけですから、一方で、この災害で必要なことがちゅうちょあってできないということになりますと、命に...全文を見る
○井上哲士君 そういうことに対してなかなか、地方自治体自身も被災をしているわけですから、大変な手も、手間も要るわけですね。国としてのこういう対応に対する支援、当面の水の確保も含めてどのように対処されているんでしょうか。
○井上哲士君 御要請があればではなくて、積極的にこういうこともあるよということで、地方自治体と一体となって一刻も早い復旧に全力を挙げていただきたいと思います。  それから、先ほどもありましたけれども、この相野谷川ではこれまで度々水害が発生してきて、輪中というものが造られておりま...全文を見る
○井上哲士君 土のうは終わったけれども矢板はまだ作業中だという認識なんですが、そういうことですね。うなずいていらっしゃるからそういうことだと思います。  これからも台風シーズンになりますから、もうそういう応急的な対応をまず必要なわけでありますが、この地域を、そういう四、五年ごと...全文を見る
○井上哲士君 住民の意向もしっかり踏まえながら取組をお願いしたいと思います。  もう一点、熊野市の井戸川の状況も見てまいりました。幾つか橋が流れて堤防も相当損傷しておりますし、川に沿った道路も寸断されております。そして、上流から流れてきた岩やそして流木が川底にたまっておりまして...全文を見る
○井上哲士君 まさに時間との闘いでありますから、地方自治体も全力を挙げていらっしゃるわけですが、これはやっぱり国の、そしてできる限りの支援をしてやらないと本当に次の災害が心配なわけですね。  その点ちょっと大臣から、やはり国としてできる限りの支援をしていくという点、いかがでしょ...全文を見る
○井上哲士君 本当にできるだけの支援をお願いしたいと思います。  紀宝町で行方不明者が出た浅里地区というのは、電話は全部切れていたわけですが、防災無線も不通になったわけですね。町は結局通じないということで避難指示も勧告も出さなかったということが報道をされております。ここの防災無...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
10月27日第179回国会 参議院 法務委員会 第2号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私もまず検察基本規程の問題でお聞きいたします。  一定の前向きの表現もあるんですが、行為規範でなく訓示的規程にとどまっているということや、幾つかの重大な問題が欠落をしていると思います。  その一つが証拠の開示の問題です。私も当委員...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ言われましたけれども、開示ということはどこにも書かれていないんですね。わざわざ提言で書かれているのにそれが書かれていないと。私は、今弁護人が請求すれば出るようになっていると言われましたけれども、現実には全くいろんなやっぱり問題が起きているわけですね。  例...全文を見る
○井上哲士君 盛り込んでいるとおっしゃいましたが、書かれていないんです。あえて書いていないことに、私はこれはやはり本当の反省があるんだろうかということを思わざるを得ないし、証拠をきちんと開示をするということを理念として位置付けるということを是非強く求めたいと思います。  もう一...全文を見る
○井上哲士君 あぶり出しとかしなきゃ分からないようなものでは駄目なんですね。すっきりとやはりこの問題というのは証拠開示の問題も含めて文言としてしっかり書くということなしには、私は、村木さんの無罪事件の反省が本当にされているのかということになるわけでありまして、そういうものに是非改...全文を見る
○井上哲士君 さらに、これは半世紀以上こういうことが起きていたと思うんですね。そのことについて見解が出ないというのはどういうことかと思うんですね。  これまで、米軍属で、公務中という理由で日本が裁判権を行使しなかったという事件は何件あるんでしょうか。
○井上哲士君 合衆国の連邦裁判所は、平時に軍属を軍法会議に付することは憲法違反だという判決を実は一九六〇年に出しているんですね。私、調べてみますと、駐留軍関係法規に関するハンドブックというのが出されております。その中で、アメリカの第七陸軍司令部の外国法部副部長という人が解説してい...全文を見る
○井上哲士君 では、先ほど挙げられた公務中という理由で日本で不起訴になった軍属がアメリカでどのように処罰がされているのか、それ資料で出していただきたいと思いますが、いかがですか。
○井上哲士君 日本の裁判権にかかわる問題ですから、きちっと資料を出していただきたいと思うんです。  それで、これは外務省にも通告していませんが、お聞きしますが、先ほど紹介したこのアメリカのハンドブックは更にこういうふうに書いているんです。米国人家族又は軍属が接受国の法に違反する...全文を見る
○井上哲士君 法務大臣。
○井上哲士君 これ、現に今も、例えば一年間で十数人、さっきありましたように、公務中だということで軍属が不起訴になっているんです。そして、那覇ではさっき紹介したような事件が起きているわけですね。  これまでよくアメリカ側と意見の違いがあって、それで調整が大変だということを言われて...全文を見る
○井上哲士君 私は個別の事件について申し上げているんではなくて、現にアメリカの連邦裁判所の判決やそしてハンドブックがこういうことを書いているという下で日本の裁判権が極めて侵されているということがあるわけですから、これは本当にきちっと解決をしていただきたいということで、法務大臣そし...全文を見る
○井上哲士君 自民党政権時代は、これ以外でも、私たち、例えば核密約などでアメリカ側で公表された文書を示して質問をしても、それはアメリカがやっていることで私たちは知りませんということで、アメリカに調査すらしないという対応でありました。今回は、日本にはなかったけれどもアメリカ側にあっ...全文を見る
○井上哲士君 これ以外にも、アメリカでは公開されているのに日本政府が認めていないものがあります。一層きちっと調査し、公表していただきたいと思います。  この発表に当たって、前日の日米合同委員会で、この議事録は確かだけれども日米間に合意はなかったということを確認したというふうに言...全文を見る
○井上哲士君 私は今の経過、先ほど説明しましたけれども、これを見れば、国民の常識から見ればやっぱり密約だったんじゃないかと、こういうことを思うと思うんですが、法務大臣、いかがですか。
○井上哲士君 交渉の経過の中で、形式は重きを置かない、実質を確保しろというふうに言っているんですね。ですから、結局アメリカが協定上は裁判権を、公務外を移すけれども、実際上は多くは従来どおりという、そういう実質を確保するということで話をしたということはこの経過を見れば明らかだと思う...全文を見る
○井上哲士君 時間ですから終わりますが、私は、この事件でいいますと、日本が不起訴になりましたから、被害女性は米軍の軍法会議でもう涙ながらに証言したんですね。強姦事件の場合はよほど配慮しなければ裁判での証言が二次被害を及ぼすわけで、軍法会議でこの証言をするというのはどんな女性は思い...全文を見る
11月16日第179回国会 参議院 予算委員会 第4号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理は、全国の反対の声を聞かず、APEC首脳会議でTPPへの参加方針を表明されました。アメリカ側が、総理が全ての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルにのせると発言したと発表して、総理が否定をされておりますが、実際にはどう発言をされ...全文を見る
○井上哲士君 基本方針の中身はどういうことでしょうか。
○井上哲士君 分かりにくいんですが、配慮をしつつというのは具体的にどういうことですか。
○井上哲士君 じゃ、配慮した結果、交渉対象にしない品目があるということですか。あるんなら挙げてください。総理。総理の発言ですから、総理。総理発言なんだから。
○井上哲士君 ですから、その結果、交渉対象にしないものがあるんですか。あるんなら挙げてください、総理。
○井上哲士君 自由化交渉の対象にしない品目があるんですかと聞いているんです。ちゃんと答えてください。
○井上哲士君 結局、全てが交渉対象になると。アメリカ側の発表と一緒じゃないですか。違うんですか。
○井上哲士君 つまり、それは交渉の対象になるということじゃないですか。  ですから、結局アメリカが言っているのと一緒なんですよ。米議会の承認なしに日本はTPPへの参加はできないわけですから、このまま協議を続ければ、まさにアメリカの要求の丸のみが迫られることになるんです。これは本...全文を見る
○井上哲士君 過去に行ったものも対象ですね。
○井上哲士君 さらに、個人が行った除染の取扱いがあります。もう国や自治体を待っておられないと、一刻も早く子供の安全を守りたいということで地域住民やPTAなどがやった除染、これも当然対象にするべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 これは是非、いろんな線引きではなくて、全面的にきちっと負担がされるようにお願いをしたいと思いますが、もう一点、賠償についてお聞きしますが、やはり不当な線引きなしの全面賠償が必要であります。  ところが、原発からの距離三十キロで線引きをされて、その圏外で自主避難をさ...全文を見る
○井上哲士君 人ごとみたいなんですよね。  原発事故がなければ起きなかった被害だと、よって責任があると、そういう自覚はあるんですか、ないんですか。
○井上哲士君 この点、枝野大臣、どうでしょうか。
○井上哲士君 審査会でも両方ともきちっと賠償するという方向で議論がされていると、それでよろしいですね。
○井上哲士君 いずれも、これは原発事故がなければなかった災害でありますから、きちっと不当な線引きをせずに東電が責任を持って賠償する、改めて強く求めておきます。  こうした原発災害対策の財源をどうするのかということでありますが、原子力委員会の専門部会が廃炉に向けた課題について最終...全文を見る
○井上哲士君 原子力委員会も、この原子力業界全体が負担すべきことを中長期的措置に反映すべきと、こうしているわけですね。  そこで、原子力産業協会の主要企業を表にしてみました。(資料提示)原子炉メーカー、大手ゼネコン、鉄鋼、セメントメーカー、大銀行など、原発で大きな利益を上げてき...全文を見る
○井上哲士君 日本の原子力業界は、もう安全神話、さんざん電力会社と一緒になって振りまいてきたんですから、特別な責任があるんですね。そして、大きなもうけを上げてきたんです。これは私は当然負担を求めるべきだと思います。  私たちの提案は、電力業界が積み立ててきた原発埋蔵金を国が一括...全文を見る
○井上哲士君 もうこれは既に五兆を超えるお金があるわけですね。今後、合計十九兆まで積み立てるという状況でありますが、原資は国民の電力料金であります。  これら積立金は原発とそしていわゆる核燃料サイクルを推進するためのものでありますが、この核燃料サイクルについて、経産大臣、分かり...全文を見る
○井上哲士君 今のを概略パネルにしてみました。この使用済核燃料を再処理してプルトニウムを取り出して高速増殖炉で燃やしたら、燃やした以上に燃料が出ると、もう夢のエネルギーだということを言われましたけれども、あらゆる工程が今行き詰まっているんですね。  まず、再処理工場ですけれども...全文を見る
○井上哲士君 再処理というのは原発以上に危険で未熟な技術で、世界各国の施設でも臨界事故や爆発とか火災事故が度々起こっておりますし、この六ケ所村、一番肝心のこのガラス固化の技術のところで今行き詰まっているわけですね。  しかも、この再処理工場が、じゃ本格稼働したらどうなるかといい...全文を見る
○井上哲士君 地下三百メートル以下に埋めるという話でありますが、全国の市町村にこの処分地の公募を求めてもう九年になりますけれども、そもそも調査を受け入れた地方自治体はあるんでしょうか。
○井上哲士君 唯一文献調査に応じたのが高知県の東洋町ですけれども、住民の反対の中で町長選挙になって、町長落選をして受入れを撤回をして、そしてこういうものを受け入れないという条例まで作ったんですね。  ですから、もう東日本大震災で、埋めたら安全という場所があるのかということが問わ...全文を見る
○井上哲士君 再処理工場自身が困難、そして動いても高レベルの廃棄物の捨場がないと。じゃ、さらに、動いたときにプルトニウムをどうするかという問題ですが、高速増殖炉がなかなかめどが付かないという中で、政府は、ウランと一緒にして軽水炉で燃やすプルサーマル計画を推進をしてまいりました。こ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、泊、浜岡、伊方、いずれもこのプルサーマルをめぐるシンポジウムでやらせが行われてきた。やらせをやらなければ住民に安全性の説明ができない、そういう代物だということですよ。地元住民も自治体も一層今不信を強めておりますけれども、これらの再稼働とか計画を進めると、そ...全文を見る
○井上哲士君 そのストレステストをやるのがやらせをやった張本人の保安院なわけですから、こんなもの誰が信用するかということですよ。これを動かすなんというのはもうあり得ない話なんですね。  じゃ、もう一つ、この核燃サイクルの中核である高速増殖炉の「もんじゅ」はどうなっているかと。こ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、一兆円以上掛けて十六年余りで運転したのは僅かの二百五十日と。この間の財務省の、仕分のときの財務省は、何ら研究成果を上げていないと、こういうふうに言っておりますが、とてつもない無駄遣いですね。  で、水に触れると爆発的に反応するナトリウムを冷却剤に使うとい...全文を見る
○井上哲士君 そうやって議論しているうちに、一日四千万の維持費が何の研究成果も上げられないで続けられるんですよ。  先ほどから安住大臣うなずいておられますけれども、これは無駄遣いじゃないですか。
○井上哲士君 核燃サイクルのどの工程を見ても、本当に危険であって行き詰まっているわけですね。私はこれ、中止を決断をして、このための積立金は原発事故対策につぎ込むべきだと思います。  総理は党首会談のときに、原発関係のお金については今後エネルギー政策全般を見直す中で洗い出し、洗い...全文を見る
○井上哲士君 そう言っているうちに一日四千万の維持費が付くんですからね。私は、今必要なことは、原発災害の賠償や除染のために政治が力を尽くすことだし、そのために財源を加害者である東電とかそして原発で利益を上げてきた原子力業界にしっかり求めると、そのために政治が知恵を尽くすことが大事...全文を見る
11月22日第179回国会 参議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  前回の質問で、公務中を理由に日本で不起訴になったアメリカの軍属がアメリカ最高裁の判決によってアメリカの軍法会議にかけられないと、誰からも裁かれないということを指摘をいたしました。  その際、この公務中の軍属犯罪のアメリカにおける処罰...全文を見る
○井上哲士君 お手元に法務省の資料を配付いたしましたけれども、軍法会議にかけられた者はゼロ、そして六十二人中二十七人は懲戒処分も受けていない、四四%が何の処分も受けていないわけですね。驚くべき実態であります。  私、大臣にちょっと受け止めを聞きたいんですが、この問題は各紙が報道...全文を見る
○井上哲士君 理解できません。  提出された資料は、二〇〇六年九月以降の数字であります。注一にありますように、この月からアメリカに照会をし始めたという理由でありますけれども、なぜ二〇〇六年の九月から照会をするようになったんでしょうか。
○井上哲士君 そうしますと、確認しますと、複数の報道によりますと、平時に軍属を軍法会議にかけるのは憲法違反だという一九六〇年のアメリカ最高裁判決を受けて、米軍は軍属犯罪についての公務証明書を発行しないと、こういう運用を続けていたけれども、この平時に軍属が起こした犯罪についてアメリ...全文を見る
○井上哲士君 それでは、この一九六〇年から今資料で出ています二〇〇六年の八月まで、軍属に対するアメリカからの公務証明書の発行状況を資料として提出いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 前回の答弁で、この公務中軍属について、日本に第一次裁判権なしとして不起訴という取扱いになっている理由について、大臣は、いろんな経緯もありとしつつ、具体的には先ほど紹介しましたアメリカにおいても平時における軍属の起こした犯罪について国内法で裁くという法律も制定されてい...全文を見る
○井上哲士君 ですから、それを理由にしながら、実際にはアメリカは国内法では裁いていないんですね。何でそういうことになっているのかと。  このアメリカの軍事域外管轄法は重大な弱点を持っております。例えば、二〇〇六年に発表された論文でアメリカの陸軍大学のケバン・ヤコブソン大佐という...全文を見る
○井上哲士君 実際には日本側が、公務証明書が出れば全部放棄をしているということになっております。そして、こういう事態になっている。アメリカが第一次裁判権があると主張して、実際には裁判権、何の行使もされていない、できない状況なのにもかかわらず、日本は何のそれに対して放棄要請もしてい...全文を見る
○井上哲士君 相手は行使していないんですよ。その結果、四割を超える人が何の処分もされていないんですよ。それに対して何も物を言わなくて、どうしてそれで国民の安全が守れるのかという問題なんですね。  外務省にお聞きしますが、一九六〇年にアメリカの最高裁判決が出て、それから四十年もた...全文を見る
○井上哲士君 アメリカの法律とは言いますけれども、日本国内で日本人が犠牲になっている事件についてもこれ適用できるとなっているんですよ。だから、日本国民の安全と主権にかかわる問題なんですね。それでどうして守れるんですか。何もしていないということですよ。  この法律の背景にはアメリ...全文を見る
○井上哲士君 アメリカ側と協議しているということですか。
○井上哲士君 先ほど紹介したアメリカ陸軍のヤコブソン大佐の論文では、恐らく最も重要なのは軍事域外管轄法が一般に接受国が自らの裁判権を行使しない決定をした場合のみ有効であるという事実だと、こういうふうに言っているんですね。つまり、日本が第一次裁判権を放棄するということをするからアメ...全文を見る
○井上哲士君 国民が納得できる解決策というのは、軍属の公務中犯罪については日本が裁判権をきちっと行使すると、そういう毅然たる態度を取るべきだと思いますが、現行状況でもそれはできると思います。  同時に、やはり地位協定の改定ということも必要になってくるわけですね。地位協定の十七条...全文を見る
○井上哲士君 報道では、この公務中軍属の犯罪について一定の条件の下で日本側が裁判権を行使できるようにアメリカ側と合意し、近く合同委員会で確認されると、こういう報道もありました。事実であれば、国民の声が動かしたものといえると思います。しかし、アメリカ側に第一次裁判権を認めた上で例外...全文を見る
11月24日第179回国会 参議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案に入る前に、一点お聞きいたします。  この間、公務中とされるアメリカの軍属の裁判権の問題を質問してまいりました。この問題が大きく事になったのは今年一月の沖縄市の事件でありまして、十九歳の男性が軍属の運転する自動車の事故によって命...全文を見る
○井上哲士君 法務省としては特に報告を現時点で受けておられないんでしょうか。
○井上哲士君 この米軍属の裁判権の問題は、法務大臣も、国民の納得のできるような解決にアメリカと協議中だという答弁もありました。私は、やっぱり国民が納得できるような結論をきちっと那覇の地検が出されるということを強く期待をしておきます。  その上で法案に入りますが、今回の法案は、受...全文を見る
○井上哲士君 法制審の中ではこれを具体的に挙げた議論は行われてはいないんですが、基本的に踏まえたものだという答弁でありました。  この東京ルールは、刑事司法運営のあらゆる段階において適用されるものなんですね。ですから、公判前の被疑者、被告人にも適用されるルールであります。国連人...全文を見る
○井上哲士君 やはり国際的な人権基準の流れでありますから、是非この問題を更に具体化、実現をしていただきたいと思います。  具体的に、一部執行猶予制度についてお聞きしますけれども、現行刑法は過去の行為に対する責任として刑罰を定めるという行為責任主義に基づいておりますが、今回の制度...全文を見る
○井上哲士君 次に、先ほど紹介した東京ルールの規定の中で、やはりマニュアルは、社会内処遇措置の利用によって刑事処罰の対象とされる人の人数が全体として増加したり、その措置の厳しさが増すべきでないという趣旨だというふうに述べられております。  これまで全部執行猶予だったものが、いわ...全文を見る
○井上哲士君 裁判実務上からも考えにくいというお話でありましたけれども、最高裁、そういう今ありましたような立法趣旨との関係でどのようにお考えでしょうか。
○井上哲士君 次に、一部執行猶予の期間が刑期の三分の二を超す場合、仮釈放は事実上できなくなるわけですね。一方、仮釈放には、将来の釈放可能性を残すことによって受刑者の善行保持を促すという機能があるわけで、それができなくなりますとこの受刑者のインセンティブが働かなくなるんじゃないかと...全文を見る
○井上哲士君 法制審の二十二回の部会会議のときには当局から、例えば一か月を切るような刑を実刑部分としたりするというようなことは相当ではないというふうな発言もあったようですが、こういうことでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 次に、判決時に一部猶予を含んだ量刑を決めるということがその後の本人の受刑を含めた改善更生の度合いを判決時に判断していくということで、これまでになかった困難な判断になると思います。  これも先ほどの、この間の議論の中で、今の刑事裁判に出てくる材料でそういう判断が適切...全文を見る
○井上哲士君 弁護士会などもいろんな今後研究、検討もされるんでしょうけれども、やはりきちっとした判断ができるように関係機関の努力をお願いしたいと思います。  次に、薬物犯罪の問題です。  朝からの議論で、薬物犯罪に対しての言わば刑罰の重さをどうするのかというようなこともありま...全文を見る
○井上哲士君 現行制度の枠ではそういうことだと思うんですけど、これは私はやはり今後の課題として検討すべきことだと思っております。  この薬物犯の場合でも、初入者の場合は刑法の適用になって、一部執行猶予が付いても必要的に保護観察は付かないわけですね。しかし、薬物依存の場合は、むし...全文を見る
○井上哲士君 薬物の乱用とか、依存者の場合は自分が依存者で治療が必要だという自己認識がほとんどないわけですから、こういういろんな刑事司法にのってきたときというのはむしろいろいろ援助をするチャンスだと思うんですね。ですから、保護観察ということにならない場合であっても、いろんなやはり...全文を見る
○井上哲士君 各ダルク、いろんな御意見もあるというのは私も承知しておりますけど、これはダルクだけじゃないんですね。薬物依存の治療の現場でも、そのプログラム参加中の患者が薬物を再利用した場合も、これはもう回復の過程だという考えで引き続きプログラムを続けるということは医療現場でもやら...全文を見る
○井上哲士君 社会内処遇の有用性というものを認めてといいましょうか、重視してこういう制度にするわけですから、一貫したそういう処遇が必要だと思います。是非、更にある意味柔軟に対応し、そして民間団体や医療機関とも連携できるようにしていただきたいと思います。  更に更生保護の体制強化...全文を見る
○井上哲士君 時間ではありますが、大体三千前後というような数がやっと出てまいりましたが、これは一年間に増える数であって、一部執行猶予五年ということになりますと大変長いですから、どんどんたまると増えていくということになるわけですから、それも踏まえた体制の整備や、そして専門性向上の問...全文を見る
11月28日第179回国会 参議院 憲法審査会 第2号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  我が党は、国民は憲法改正を求めておらず、憲法審査会を動かす必要は全くないことを幹事懇談会の場でも表明をしてきました。この審査会は憲法改正手続法に基づくものですが、この法律は憲法に改正規定がありながら手続法がないのは立法不作為だなどとし...全文を見る
11月29日第179回国会 参議院 法務委員会 第5号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日はどうもありがとうございます。  まず、川端参考人にお聞きいたします。  先ほど来、我が国では必ずしもこの社会内処遇が位置付けられてこなかったということを言われておりますが、今回、この一部執行猶予という制度を取り入れてこの社会内処遇...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  再犯ということでいいますと薬物犯が非常に多いということなわけですが、家族の方などいろんなお話聞きましても、やはり早い段階できちっと治療にのせていくということを望んでいらっしゃるわけですね。  もう一点川端先生にお聞きいたしますが、今回、...全文を見る
○井上哲士君 刑事司法の考え方でいうと今のようなことになると思うんですね。そうしますと、やっぱり早い段階から、司法だけではなくて、治療とかいろんな公的な支援にどうつなげていくかということが必要になると思うんです。  そこで、松本参考人にお聞きするんですが、そういう初犯で執行猶予...全文を見る
○井上哲士君 今のに関連して、先生お書きのものなどでも、ダルクにたどり着くのに十年とか二十年掛かるというお話があるんですね。この辺をもっと早い段階からかかわれるようにするという点ではどういうことが必要とお考えでしょうか。
○井上哲士君 ありがとうございました。  もう一点、松本参考人にお聞きするんですが、治療の途中に依存症の方が再び使用してしまうということがあります。これはなかなか難しい問題でいろいろ意見も分かれるところだと思うんですが、それを治療の途中の失敗として見て引き続き治療を与えていくの...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  社会貢献活動について川端参考人と小林参考人に聞くんですが、当初は社会奉仕命令ということで言われていて、出口は社会貢献活動になったんですが、もう少し経緯を詳しくお願いしたいのと、それから、小林参考人には、今、少年犯の場合は社会参加活動とい...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、藤本参考人にお伺いいたします。  先ほど、ドラッグコートの関係で即決裁判についての言及があったと思うんですけれども、即決裁判、必ず執行猶予になるということで、起訴から公判期日が...全文を見る
○井上哲士君 この即決裁判の執行猶予者対象に警察庁が薬物再乱用防止モデル事業というのを任意でやっておられて、これ、アパリが受託をしていると思うんですが、実際のこの事業の運用とか効果というのはどれぐらい上がっているのか。いかがでしょうか、近藤参考人。
○井上哲士君 もう一点、近藤参考人にお聞きしますけれども、ジュリストに書かれたのを読みますと、このダルクというのは逮捕される心配がない場所で、そこに一緒に問題を持った人たちが集まってきて、そしてお互いにやっているということが強調されておりました。いろんな、行政の薬務課だって結局警...全文を見る
○井上哲士君 山下参考人にお聞きしますが、先ほどからGPSのことが話題になっておるんですけれども、藤本参考人から刑事政策の面からいろんなお話がありましたけど、日弁連としてはどのようにお考えか、お願いしたいと思います。
○井上哲士君 午前中、精神医療の方のお話聞きますと、なかなか絶滅危惧種だと言われておりました。病院の中でも、薬物犯の患者を扱うと手間が掛かって、周りの人も大変で、もう白い目で見られるんだということを言われておられました。  これは、多分弁護の点でも同じようなことがあるのではない...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。
12月01日第179回国会 参議院 法務委員会 第6号
議事録を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案に入る前に、昨日あった再審開始決定に関連して大臣にお聞きいたします。  一九八六年に福井市で発生した女子中学生殺人事件で殺人罪が確定して服役した前川さんが行った再審請求に対し、昨日、名古屋高裁金沢支部が、判決に合理的な疑いが生じ...全文を見る
○井上哲士君 公判前整理手続が行われるようになって証拠がかなり出るようになったということは、ここでも議論がありました。それでも極めて不十分だということをいろいろお聞きするんですが、少なくとも、今この再審が問題になっている事件というのはそういうことが行われる前のことなんですね。再審...全文を見る
○井上哲士君 この間、同じようなことが繰り返されているわけでありまして、少なくとも、繰り返しますが、再審請求のものについては速やかに出させていくと。それがあれば、もう十年、二十年なんということを繰り返す必要ないんですね。まさに人権が懸かっているわけでありますから、この点強く求めて...全文を見る
○井上哲士君 はい、分かりました。  次に、更生保護の体制強化の問題です。  各委員からも繰り返しこの問題が出てきたわけですが、この間の答弁で、大体、一部執行猶予制度の導入で年間三千人前後増える可能性があると、保護観察対象者が、そういう答弁がありました。  現在の全部執行猶...全文を見る
○井上哲士君 この有識者会議の提言は、制度を動かすのは人であり、いかに制度が完備していても、運用に人を得なければ十分には機能せず、死せる制度になってしまう、その意味で、保護観察官の採用及び育成は極めて重大な課題であるということを強調しているわけでありまして、是非これに基づいて一層...全文を見る
○井上哲士君 次に、薬物犯、特に初犯の人の対策についてお聞きします。  薬物依存症の家族連合会からお話聞きますと、少しでも早い時期に治療の機会が必要だと、初犯の段階から対応してほしいというお声なんですね。日本ダルクの近藤恒夫さんも、やめるというモチベーションが全くないという人た...全文を見る
○井上哲士君 強制ができないわけですからなかなか御苦労が多いと思うんですが、いろんなやはり知恵を使ってつなげていくことが必要だと思うんですね。  地方自治体との連携もしてそういうこともやっていらっしゃると思うんですが、そういう点はいかがでしょうか。
○井上哲士君 希望する場合は直接面接もするというふうに伺っているんですが、そういうことでしょうか。
○井上哲士君 ダルクなども、そこにたどり着くのにはもう十年、二十年掛かるというお話がありますし、やはり近藤さんの書いたものを読みますと、刑務所にいるときなどにも紹介はされるけれども、どこに、誰に行けとか、もっと詳しいことがあればつながっていくんじゃないかというお話があるんですね。...全文を見る
○井上哲士君 最後一点。更生保護法の改正で、地域貢献活動が少年犯にも適用されることになります。これまでは任意にやった社会参加活動が遵守義務となる、そうなるとかえって少年などは反発するという場合もあるんじゃないかという、かえって効果がなくなるんじゃないかという懸念も関係者から出され...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
12月07日第179回国会 参議院 決算委員会 第2号
議事録を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇九年度決算、国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、警告決議案、措置要求決議案及び同年度国有財産無償貸付状況総計算書の是認に賛成、予備費に関し、二〇〇九年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書、同年度特別会計予算総則...全文を見る