井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2012年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月07日第180回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  沖縄の海兵隊のグアムへの移転と普天間基地の辺野古への移設を切り離す問題についてお聞きをいたします。  まず、外務大臣、この見直し合意の内容と、そしてそれに至る理由、いかがでしょうか。
○井上哲士君 その協議に至った理由についてもお聞きしているんですが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 これと連動して、沖縄の海兵隊の一部を岩国に移設する動きについて、今朝の総理の答弁では日米協議はしていないという話でありましたが、アメリカからの打診はあったんでしょうか。
○井上哲士君 いや、打診はあったのかとお聞きしているんです。
○井上哲士君 じゃ、今後あった場合には協議の対象になるんですか。
○井上哲士君 協議対象にはしないという答弁ではありませんでした。  では、このグアムと辺野古を切り離すことによって普天間の固定化論ということも言われておりますが、アメリカ側から普天間基地の補修費を要求されていると、こういうことはあるんでしょうか。
○井上哲士君 今のような協議ってよく分からないんですが、つまりアメリカ側から普天間の補修費の要求があって協議しているということですか。
○井上哲士君 ちょっと意味分からない。  じゃ、何を協議しているんですか、さっきの答弁のは。
○井上哲士君 きちっと答えていただきたいんですが、その結果、普天間の補修費というのはアメリカから今要求があるんですか、ないんですか。
○井上哲士君 それは固定化にかかわる重大な問題なんですね。ちゃんと答えていただきたいんですが。  やはり、今回の見直し合意というのは、オール沖縄のこの新基地建設反対という声、そして、アメリカ側からいいますと財政困難、そしてオバマ政権の新たな国防戦略の中で、これまでの日米合意が破...全文を見る
○井上哲士君 オール沖縄の声は、それをもう不可能にしています。結局、そういう態度は普天間の固定化を皆さん自身がつくり出すんですよ。それを今転換するということが求められているんです。  じゃ、再度聞きますが、この日米合意の見直しに伴って日本のグアム移転費の負担も見直されるというこ...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、これまでがどうなっているかということを防衛大臣にお聞きしますが、日米合意に基づいて日本が負担をしたグアム移転予算について、二〇〇九年度、二〇一〇年度に真水事業で日本が計上してアメリカに送金した額とその執行状況はどうなっているでしょうか。
○井上哲士君 二〇〇九年度、二〇一〇年度で約八百億円がアメリカに送金されておりますが、今の答弁でいいますと、約一割ぐらいしか執行されていないわけですね。この送金した資金は、じゃ、一体どういうふうに取り扱われているんですか。
○井上哲士君 ですから、二年間送ってもほとんど使われていない。そして、今年度予算でいいますと、予算計上はしたけれども、アメリカには送金せずにこの補正で繰越明許費ということになっております。  私は、二〇一〇年の八月の予算委員会で、二〇〇九年度のグアム移転資金が米国に送金されたに...全文を見る
○井上哲士君 防衛大臣、防衛大臣。
○井上哲士君 じゃ、防衛大臣、なぜ送ったのに執行されていないんですか。
○井上哲士君 いや、これは三年連続なんですよ。三年前のときもこれ指摘したのに、また三年間こうなっているのはなぜかということを聞いているんですよ。
○井上哲士君 防衛大臣、防衛大臣。防衛大臣に聞いているんです、防衛大臣に。
○井上哲士君 いいですか。二〇〇九年もこうなっているのに、精査して計上したのに、なぜその翌年も、今年もこうなっているのかと、精査したんですかと聞いているんですよ。防衛大臣、防衛大臣。
○井上哲士君 答えてないです。
○井上哲士君 いや、今の納得できない。全然答えになっていません。(発言する者あり)
○井上哲士君 ところが、相手がやっていないから執行されていないんでしょう。一年なら分かりますよ。なぜ二年も三年も同じようなことを繰り返すのかと。精査をして本当に計上したんですかということを聞いているんですよ。(発言する者あり)
○井上哲士君 両政府で積み上げて、毎年必要なものを精査して計上するというのがこれまでの答弁だったんですよ。これが一年目送っても使われないと。にもかかわらず、二年目も送り、今年も計上して、今度はもう使われないから送金もしないと、これはでたらめじゃないかということを言っているんですね...全文を見る
02月15日第180回国会 参議院 憲法審査会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士でございます。  最初の御指名とちょっと思っていなかったんであれですが、今日は衆議院の元調査会長の中山参考人にも来ていただきました。ただ、私は、幹事懇談会の場で、当審査会で衆議院の憲法調査会の報告聴取をする必要はないということを主張してまいりま...全文を見る
02月27日第180回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も先日、新潟県の上越市や十日町市、長野県の栄村にも行きまして、五メートル近い積雪の中で、現地の御苦労やそして要望などを住民や行政の方から聞いてまいりました。それを踏まえまして、まず中川大臣に豪雪災害に対する基本姿勢についてお伺いした...全文を見る
○井上哲士君 今回の大雪地域には災害救助法が適用されました。新潟県では、適用された市町村や集落に県が借り上げたショベルカーやダンプなどの重機を貸し出すという支援策が二〇〇六年の豪雪から始まっております。重機の貸出期間は救助法の適用日を含めて十日間で、費用は国と県が持つということで...全文を見る
○井上哲士君 多数の者の生命又は身体に危害を受けるおそれが生じていると、こういう災害救助法適用の理由にふさわしい救助が行われなければなりません。ところが、一部の地方自治体に行きますと、この災害救助法に基づく救助対象を狭く限定しているということが問題になっております。  私、上越...全文を見る
○井上哲士君 資力の有無にかかわらずということでありますが、その同一自治体に親族がいるいない、これもなしで、関係ないということでよろしいですね。
○井上哲士君 つまり、そういう場合であっても、必要な方については救助法の対象にできるということで、もう一回確認しますが、いいですか。
○井上哲士君 やはり、上越市の菖蒲地区というところへ行きました。二メートルもの屋根雪が積もって潰れる危険のある家で、もう雪庇が屋根から大きくはみ出しているという家だったんですね。ところが、住人の方はほかの自治体に住民票を置いていて、市に除雪をお願いをしたら、住民票がないということ...全文を見る
○井上哲士君 様々な努力されていると思うんですが、現場に行くとこういう事態が現に起きているわけですから、しっかり地方自治体に、文書だけではなくて、個々の問題でしっかり周知徹底をしていただきたいと思います。  なぜ、この救助法による範囲を限定する自治体があるのかと。一つの理由に、...全文を見る
○井上哲士君 各自治体がちゅうちょなく必要なことができるように徹底をお願いしたいと思います。  最後に、これ中川大臣にお聞きしますが、先日の朝日新聞に、旧松之山町の職員だった方が、豪雪の年に一家そろって村を離れる挙家離村ということについて書かれておりました。五六豪雪では春先に四...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
02月28日第180回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  裁判官の報酬、検察官の俸給を減額するこの二つの法案は、国家公務員の給与削減法案と一体のものであります。国家公務員の給与を平均七・八%も下げるということは、地方公務員そして独立行政法人など約六百万人に波及いたしますし、民間の賃下げにも影...全文を見る
○井上哲士君 国の財政や大きな震災があったからといって基本的人権をじゅうりんしてもいいということは憲法のどこにも私は書いていないと思うんですね。  そういう大きな問題を持つこの国家公務員の給与削減法案を土台にして裁判官の報酬を削減するというのが今回の法案でありますが、最高裁はこ...全文を見る
○井上哲士君 修正部分について裁判官会議で確認をしたのは正確にはいつなんですか。
○井上哲士君 午前ですか、午後ですか。
○井上哲士君 衆議院の委員会で採決をされたのが午前中でありまして、その後追認をしたという形になっているんですね。  初めて裁判官の報酬を引き下げた二〇〇二年当時の最高裁事務総長のコメント、先ほども紹介ありました。人事院勧告の完全実施に伴い国家公務員の給与全体が引き下げられるよう...全文を見る
○井上哲士君 東日本大震災からの復興というのは、確かにこれは社会的要請だと思うんですね。しかし、その財源をどうやって確保するかというのが、これは極めて政治的な問題なんですね。  公務員給与の削減というのは、内需を冷やして税収を悪化させる、復興財源確保にむしろ逆行するという指摘も...全文を見る
○井上哲士君 やっぱり、時の政権の政策に沿って報酬を引き下げるというのは私は司法の独立を侵すと思うんですね。  もう一つ、先ほどの最高裁裁判官会議のコメントからいいますと、人勧の完全実施に加えて憲法違反でないとする要件として挙げられたのが、国家公務員の給与全体が引き下げられるよ...全文を見る
○井上哲士君 これは被災地の職員の方にも削減になるんですね。これ自体、私、復興に逆行すると思いますし、公務員給与の削減法案によりますと課長級以上は一〇%の削減になっておりますけれども、これは大体懲戒処分の水準なんですね。そういう懲戒処分の場合でも大体二ないし三か月だというふうにお...全文を見る
○井上哲士君 労働組合との話合いも、この三党提出法案についてはされておりませんし、合意もしていないわけですね。にもかかわらず、こういうことをやる。いずれにしても、いろんな議論がある中で自衛隊だけは削減を先送りしたというのは、これもまた政府の政策的、政治的な判断によるものなわけです...全文を見る
○井上哲士君 よく分からないんですね。私、前回とは明らかに違うと思うんですが、そのことに対して真剣な検討がされたのかと。  問題はこれにとどまらないんですね。今回の公務員給与の削減は、震災復興財源のためとされてきました。ところが、先日閣議決定をした社会保障・税の一体改革、この第...全文を見る
○井上哲士君 ですから、消費税の増税の地ならしのために公務員給与を削減をするということがこの閣議決定なんですよ。これに連動して裁判官の報酬を引き下げるということは、公務員の給与も下げました、裁判官の報酬も引き下げました、だから消費税の増税に理解してくださいと、こういうキャンペーン...全文を見る
○井上哲士君 しかし、この大綱の中に、消費税引上げまでに、国民の納得と信頼を得るためにこれをやるんだと書いているじゃないですか。だからあれでしょう、こんなまだ衆議院で予算の審議をしている最中に法務委員会開いて閣法を議論するなどという、今までやったことがないような強引なやり方でやっ...全文を見る
○井上哲士君 私は、やはり憲法上の重大な問題がある国家公務員の給与の大幅削減と一体で時の政権の政策や特定政党の協議に基づいて裁判官の報酬を引き下げるということは更に憲法違反を重ねるものであって、到底容認できないということを申し上げまして、質問を終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっております裁判官報酬法及び検察官俸給法の両法の改正法案に対する反対討論を行います。  反対の第一の理由は、両法案は、日本経済を悪化させる上、二重の憲法違反である国家公務員給与削減法案と一体のものだからであります。  ...全文を見る
02月29日第180回国会 参議院 憲法審査会 第2号
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○井上哲士君 共産党の井上哲士です。  公務員の政治的行為の制限に関しては、今の説明も、専ら現行国家公務員法を前提に、その適用をどこまで除外するのかという議論であります。しかし、必要なのは、国家公務員が職場と関係ない自宅近くで休日に政党のビラを配布することまで刑罰をもって禁止を...全文を見る
03月09日第180回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  あさっては東日本大震災と東電福島原発事故から一年ということになります。(資料提示)  六日付けの朝日新聞が福島県民の意識調査をやっておりますけれども、復興への道筋は付いていないというのが九二%の声であります。そして、万一このまま推移...全文を見る
○井上哲士君 班目委員長は、さらに、一番低い安全基準を電力会社が提案をすると規制当局としてはのんでしまうと、こういう発言もされております。つまり、これまでの原子力行政が電力会社の言い分に合わせて安全基準をおろそかにしてきたと、こういう反省だと思うんですね。  今の政府の対応はど...全文を見る
○井上哲士君 政府の事故調査委員会の中間報告でも、現時点では、福島第一原発の被害内容の多くについては、詳細を直接確認することは困難であり、あくまでも推定だと、こういうことを言っております。つまり、まだ結論は出せないとしているわけですね。  そこで、総理にお聞きいたします。  ...全文を見る
○井上哲士君 一定の知見では駄目なんですよ。また事故が起きたら、知見の外だったと、想定外だったと言うんですか。この安全の問題では、一定程度ではなくて、徹底した事故究明が求められているんですよ。それなしに一定の知見がありましたと見切り発車するというのは許されないと。だから、今政府が...全文を見る
○井上哲士君 一次評価で再稼働できると言ったら、二次評価は年末が期限だというのに一個も出ていないというんですね。いかに私は電力会社が再稼働さえできればいいという姿勢を持っているのか、そして、元々、この年末まで出せと言っても一個も出てこないと、ストレステストそのもののいいかげんさを...全文を見る
○井上哲士君 であれば、この一次評価で原発の総合的安全評価は十分だとお考えなのかどうかです。
○井上哲士君 ですから、ストレステストというのは、ヨーロッパでもこれでいいのかという批判が上がっておりますけれども、一次評価ではそれすら満たしていない、不十分なものなんですね。これに基づいて、なぜ安全といって再稼働ができるのかと、このことが問われております。  そして、先ほど地...全文を見る
○井上哲士君 つまり、耐震バックチェックは途中だということなんですね。  枝野大臣は昨年の十月二十八日の記者会見で、耐震バックチェックについて、大飯第三号機に関することについての結論が出なければストレステストについてチェックは行わないと、こういうふうに言われていますね。終わって...全文を見る
○井上哲士君 だったら、何で妥当という結論を出したんですか。今の話から妥当という結論が出てくるはずないじゃないですか。  ここがまさに今、活断層の連動性による調査はまだ進行していると、こういうふうに言われたわけですよ。東日本大震災では、起きないと言われていた巨大地震が起きたわけ...全文を見る
○井上哲士君 重大な答弁ですよね。ストレステストをやったって安全とは言えないと。そのテストのやり方自身を保安院が判断するのであって、安全とは言えないと。これはおかしいですよ。地方自治体には、ストレステストやったら安全なんだから、だから再稼働すると言っているじゃないですか。こんな、...全文を見る
○井上哲士君 つまり、事故究明も尽くしていない、事故防止策も部分的に不十分、そして事故後の対策もまだこれからなんですよ。こんな中でどうして安全と言えるんですか。結局、従来の安全神話の中での対応でしかないんじゃないですか。  総理、やはり再稼働はやめるべきだと思いますが、いかがで...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、決して住民は納得しないでしょう。  再稼働についてはやめるべきだということを重ねて申し上げて、質問を終わります。
03月21日第180回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士であります。  今日は、原爆症認定問題についてお聞きをいたします。  私は、広島に育った被爆二世でもありますし、母校の広島国泰寺高校は平和公園のすぐそば、広島一中の先輩たちは多くが亡くなりました。そういう点で、核兵器廃絶と被爆者援護というのは...全文を見る
○井上哲士君 これは自公政権時代からの流れがあるわけですね。麻生総理と被団協代表の間で集団訴訟の終結のための確認書が取り交わされました。その際に当時の河村官房長官が談話を出しておりますけれども、これはどういう内容か。そしてまた、この確認書と談話を民主党政権も受け継いでいるというこ...全文を見る
○井上哲士君 この大阪地裁判決というのは、この集団訴訟の流れに沿うものであるわけですね。確認書とこの談話を受け継ぐということであるならば、私は、控訴は断念をして、高齢で重い病気に苦しむ原告に対する救済を図るべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
○井上哲士君 この問題は、民主党政権の姿勢が問われております。民主党の〇九年のマニフェストでは、高齢化している被爆者を早急に救済するために被爆実態を反映した新しい原爆症認定制度を創設するとしております。つまり、現状は被爆実態を十分に反映をしていないということだと思いますが、具体的...全文を見る
○井上哲士君 確認書に基づいて開かれた第一回目の厚労大臣と被団協との定期協議の場で、当時の長妻大臣が、皆様が認定が緩和された、認定が変わったという実感を持つためには法律の改正が必要であると発言をされました。これを受けてその後のこの検討会の設置になったわけでありますが、つまり法改正...全文を見る
○井上哲士君 そうなりますと、この検討の核心というのは、司法とこの認定行政の乖離を正すというところにあるわけであります。  原爆症認定の集団訴訟では、三百六人の原告のうち九割以上が勝訴をいたしました。その過程で厚労省は認定基準を緩和をして新しい審査の方針へ改定をしたわけですが、...全文を見る
○井上哲士君 放射線起因性が認められるという文言はありますけれども、七つの疾病については積極認定をし、それ以外も被爆状況などを総合的に勘案をして認定をするというものです。  司法判断に沿って積極的に運用をすれば、被爆者の救済につながるものであります。しかし、やはり厚労省は消極的...全文を見る
○井上哲士君 今後の検討をしていく、これは早くやる必要がありますが、しかし、現にこれは行われている問題なんですね。そして、それが不服でまた訴訟を起こさなくてはならないという人が出ている問題であります。被爆者には時間がありません。これ、直ちに改善することが必要なんですが。  表二...全文を見る
○井上哲士君 裁判も、総合的に判断したけれども、こういう距離も含めて認定をしているわけですね。  では、次に表四を見ていただきますが、これは心筋梗塞の場合であります。裁判の場合は三・八キロを超えた場所で被爆された方も認定をされておりますが、では、新しい審査方針で爆心地から一・五...全文を見る
○井上哲士君 一・五キロを超えた場合はないということであります。  では、表四と五を併せて見ていただきますと、この白内障、心筋梗塞、いずれも裁判では入市被爆者も認定をされております、被爆後に広島市内や長崎に入った人。では、新しい審査方針で、この白内障、心筋梗塞、甲状腺機能低下症...全文を見る
○井上哲士君 つまり、それはほかの基準でありますから、入市被爆の場合には結局これは認定をされていないんです。ですから、私はこれは明らかに司法の判断と乖離をしていると思うんですね。個々のケースを総合的判断と言われましたけれども、それをやった結果、裁判ではいろんなケースが出ているんで...全文を見る
○井上哲士君 明らかに司法判断に反する機械的線引きをしているわけですね。ですから、今、新しい審査方針の下での判決でも八割以上国側が敗訴しておりまして、集団訴訟の敗訴が九割でありますから、同じような傾向になっているわけですね。  なぜこんなことになっているのかと。結局、初期放射線...全文を見る
○井上哲士君 その検討会で、被団協などはもう原爆症認定制度そのものの見直しも提案をされておりますし、医療分科会の委員からも、放射能起因性に固執せずに、被爆者手帳を持っているということは被爆者として国が認めたんだから、原爆起因性という考え方もあるじゃないかと、こういうふうな発言もさ...全文を見る
○井上哲士君 ところが、第九回の検討会に当面の議論のポイントというものが出されました。これを見ますと、原爆症認定制度を前提とした場合の認定基準についてと、こういう項目になっておりまして、認定制度そのものを見直そうという、こういう様々な被団協の提案も含めたものはポイントから外れてい...全文を見る
○井上哲士君 第九回目のポイントでその問題は外れていたということは、大臣は御存じだったんでしょうか。
○井上哲士君 同趣旨の発言はそれまでもいろんな委員から出ているんですね。ですから、そういう議論を意図的に外したというのが私は九回目の役人が作ったポイントだと思うんですね。ですから、裁判でどんなに連敗しても消極的な態度を変えない、そして検討会でいろんな議論があっても、もう法改正はせ...全文を見る
○井上哲士君 政権交代後に全会一致で成立した基金法の附則には、認定制度の在り方について検討し、必要な措置を講ずると、こうしているわけでありまして、これは見直しができないのはねじれのせいだと、こういうことではないんですね。まさに消極認定にしがみつくこれまでの厚生行政を変えないのなら...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
03月22日第180回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法務局の登記等の公開事務に関してお聞きいたします。  いわゆる登記乙号事務と言われるこの事務を市場化テストによる民間競争入札で受託をしていたATGカンパニー、そしてアイエーカンパニーという両社が様々な法律違反を繰り返しているというこ...全文を見る
○井上哲士君 厚労省に来ていただいておりますが、この未届けであるとか、そして標準報酬月額の虚偽の届出によって両法違反で罰金五十万という命令が下されたと、こういう例はこれまでにあるんでしょうか。
○井上哲士君 そういう例があることは承知されていないということでよろしいですか。
○井上哲士君 本当に例のないものなんですね。極めて悪質な事案だということを示しております。こういう会社が、事もあろうに法務省の仕事を受託をして、国民の人権と財産を守る法務局の中で仕事をしているということは本当に問題だと思います。  法務省としては、こういう司法の判断をどのように...全文を見る
○井上哲士君 私、最初にこの法務委員会で取り上げたのはもう一年四か月前なんですね。以来、決算委員会も含めまして五回目の質問になります。  この年金保険料のごまかしについては、労働者の給与明細やねんきん定期便という動かぬ証拠も示しまして、それもお渡しをして対応を求めてまいりました...全文を見る
○井上哲士君 つまり、最初、期限内に十分な回答がなかったわけでありますから、これは違反ということで対応できたはずなんですね。今年二月の官民競争入札の監理委員会の場でも法務省は契約解除ができたんじゃないかと、こういう発言があったというふうに聞いております。私はこの時点でやはり本来は...全文を見る
○井上哲士君 私が資料提供したのは三月九日でありまして、もう一年以上過ぎているわけですね。私、余りにも時間が掛かり過ぎていると思うんです。  法務省は、厚労省が調査中だと、処分も出されていないということを理由に、踏み込んだ対応をずっと先延ばしにしてきたわけですね。事務的ミスか故...全文を見る
○井上哲士君 その従業員が一体どの会社に勤めているのかということを従業員も分からないし、会社も分からないと。だから、社会保険の関係が本当に分からない、ひどい状態だったわけですね。ですから、これはもう一年以上こういうことで掛かった。厚労省も御苦労だったと思いますが、私は、ちゃんと会...全文を見る
○井上哲士君 それは、ずっとこの会社は労働組合にしても労働者に対しても不誠実な態度を取り続けて、そして厚労省の指導にもまともな協力してこなかったんですよ。これ自身が法令遵守に反しているわけですね。それを、その最初の改善指示に対して報告をした後もずっと続けていたんですから、これで何...全文を見る
○井上哲士君 国民が利用する、国民の人権と権利を守る乙号事務のその業務の場でこういう違法行為がずっと横行しているということが一番の問題なんですよ。そこをすぱっといかなかったら法務省に対する信頼なんかないですよ。登記事務に対する国民の信頼は地に落ちますよ。だから私は申し上げているん...全文を見る
○井上哲士君 問題ある業者が排除できることは必要でありますが、それだけでいいというわけではありません。  国民の財産、権利にかかわる業務で間違いがあってはなりませんし、迅速で良質のサービスが提供される必要があります。元々は実務経験者などを登記所ごとに置くことにしていたのを、〇八...全文を見る
○井上哲士君 これは登記乙号事務だけの問題ではないと思うんですね。  安ければいいという姿勢でこの公的な業務を官民競争入札で民間委託を進めてきた。私は、市場化テストそのものが見直されるべきだと思いますが、同時に、民間委託をする場合でも、国が委託した職場でいわゆる官製ワーキングプ...全文を見る
○井上哲士君 これは当然の責務なんですね。  これは実際には、今法務省で起きているように、そういう事業を受託した業者が、年金の標準報酬月額をごまかし、虚偽の報告を出して罰金五十万を受けるというような、あってはならない事態が起きておりますが、これが、この改革法によっては、要するに...全文を見る
○井上哲士君 この問題は、まさに法務局のこの登記乙号事務への信頼、それから国民の権利にもかかわる問題でありますし、そこで働いてきた、そして現に働いている労働者の皆さんの権利にもかかわる問題であり、さらに全体の労働条件にもかかわっていく問題だと思っております。  それを踏みにじる...全文を見る
○井上哲士君 繰り返しになりますが、まさに法務省の登記乙号事務の信頼、労働者の権利が懸かっている問題でありまして、私は、繰り返しますが、もうこれは契約解除をすべきだと。そして、そのための体制というのは至急にやれば十分取れるわけでありますから、そういう決断を改めて求めたいと思います...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今年の一月に法務委員会の委員派遣で被災地を訪れた際も大変強い要望があったものでありまして、昨年の臨時国会において、参議院の委員会から提案できないかという各党間の協議もあったわけでありますが、残念ながら間に合いませんでした。今回法案を提...全文を見る
○井上哲士君 急がれたということもあると思うんですが、やはり逆に言えば、今度新しい災害が起きたときにまた時間が掛かってしまうということもあるわけです。  先ほど、魚住委員に対する答弁も法務大臣ありましたけれども、やはりそういうことを考えますと、今後起き得る災害にも対応できるよう...全文を見る
○井上哲士君 是非前向きにお願いをしたいと思います。  一点だけ確認ですが、東日本大震災関連の一連の法律では、名前は東日本大震災の被災者になっていますが、長野県北部震災の被災者も対象としていると思うんですが、この法案も同様だということで確認してよろしいですか。
○井上哲士君 この支援の対象者について、これも昨年のまだ協議過程の段階では、資本金若しくは出資の総額が五千万以下の法人、若しくは常時使用する従業員の数が五十人以下の法人に拡大するということも盛り込まれておりました。一月の早い段階での新聞の報道にも、こういうふうに拡大するということ...全文を見る
○井上哲士君 今回、未曽有の災害の中で被災地のいろんな中小零細企業のいろんな被害があったわけですから、今回はこれは盛り込まれなかったわけですが、是非今後の検討としていくことが必要だろうと、こう考えております。  先ほど長期借入金の規定を盛り込んだ理由については答弁がありまして、...全文を見る
○井上哲士君 当面そういうことなんですが、むしろ今からずっと増えていくことでありますから、そういう際にもきちっと当然手当てをするということでよろしいですね。
○井上哲士君 阪神大震災と比較しても非常に復興は遅れております。原発事故の被害に遭っている福島の県民意識調査では、九割以上の方がまだ復興のめどが立っていないと言われているわけですね。提案者からも、三年後の失効の時期における状況では延長も当然検討されるべきものというふうに言われまし...全文を見る
○井上哲士君 終わります。ありがとうございました。
03月28日第180回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  裁判における逐語録と裁判所速記官の問題について最高裁にお聞きいたします。  横浜地裁で、先月、刑事事件の訴訟記録の写しとともに法廷で録音された供述や証言などの録音データを記録したDVDが反訳業者への発送の途中で所在不明になったという...全文を見る
○井上哲士君 あってはならないことでありまして、そもそも外部の反訳業者に外注しなければ起きないことでもあるわけですね。  参議院でも、前はいた速記の方がいらっしゃらなくなりましたが、これは別室で画像と音声を聞いて今もやっていらっしゃると思うんですが、パソコンに取り込んで、音声速...全文を見る
○井上哲士君 私たちも、国会のいわゆる分かりにくい官僚答弁を聞きまして、幾ら音で聞いても分からないけれども、速記録で読むと分かるというケースは随分あるんですね。  裁判員制度でも、やはり速記官の立会いによる正確、迅速な速記録で目で見たいという要望は随分聞いております。例えば、法...全文を見る
○井上哲士君 見て、聞いて、分かる裁判をすることと正確、迅速な記録に基づいて評議をしたいという要望にこたえることは決して矛盾しないんですね。現に先ほど挙げましたようにこういう声が出ているわけですから、必要性が低いと決め付けるのではなくて、きちっとこれにやっぱりこたえていただく必要...全文を見る
○井上哲士君 検証してくださいよ。ずっと、してくださいと言い続けているんですから。  そして、今、頸肩腕症候群のことなど言われましたけれども、ステンチュラという機械は非常にタッチも軽くて、その防止のためにも有用だというのもはっきりしているんですね。  これもう個人輸入の開始か...全文を見る
○井上哲士君 電子機器と比べて機械壊れにくいんですよ。使用に耐え得るということでいいますと、例えばそろばんなんていうのはうんと長いこと使えるんですね。しかし世の中、事務機器は進歩しているんです。アナログからデジタルの時代になっています。最高裁はIT予算、大体年間五十億円ぐらい使っ...全文を見る
○井上哲士君 私どものところにたくさんの速記官の皆さんから手紙が来ていること自体が、やはり不安を広げているという証左なわけですね。  結果としては、消耗品からメンテナンス代、そしてこの個人輸入したステンチュラのお金で、大体この間で約一億一千五百万円、速記官の皆さんが自分たちでや...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
04月02日第180回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。原発の再稼働について質問をいたします。  政府は、東電の福島原発事故の究明も終わっていないのに、関西電力の大飯三号機、四号機について近く再稼働に向けた政治判断をしようとされております。関電が行ったストレステストの一次評価を保安院が妥当と評...全文を見る
○井上哲士君 いや、安全委員会として大飯原発の安全性を確認をされたのですかということをお聞きしております。
○井上哲士君 一定の効果があるということでありますが、一次評価で十分であると、こういう考えですか。
○井上哲士君 一次評価では不十分だということであります。  枝野大臣は、テレビ番組等でも、安全について政治判断するつもりはない、安全については専門家の皆さんに専門的、技術的に客観的に判断をしていただくと、こういうふうに述べられました。しかし、今も安全委員会ありましたように、一次...全文を見る
○井上哲士君 IAEAは、審査手法について確認をしましたけれども、安全だというお墨付きを出したわけではないんですね。  再稼働を急ぐ関西電力が評価をした、それを保安院と安全委員会が二重チェックをしたということでありますが、保安院がそもそも電力会社と一緒にやらせをやってきたという...全文を見る
○井上哲士君 国民にはいろんな意見があるという話じゃないんですよ。八四%がこれは不十分だと回答しているんですね。圧倒的多数の声ですよ。  京都府議会が全会一致で意見書を出しておりますが、ストレステストは机上の調査にすぎず、再稼働の判断材料とするのには余りにも不十分だと、こういう...全文を見る
○井上哲士君 立地自治体は同意が必要なんですよ。そういう同意が必要な地元に、こういう京都や滋賀などが上げている声にもこたえるべきじゃないかということを聞いております。
○井上哲士君 だったら、そんな一定の理解などと言わずに、同意が必要だと言ってくださいよ。  一体どういう不安の根拠があるのか。東電の福島原発事故では、風に乗って遠く離れた地域でも高い放射能の被害がありました。同じようなことが起きるわけであります。  京都府は、大飯原発に隣接す...全文を見る
○井上哲士君 これは地形を勘案して予測しているんですから、今のお話はおかしいんですね。  私は、これは非常に重要な資料でありますから、是非当委員会に、予測をして資料を出していただきたい、協議をいただきたいと思います。
○井上哲士君 さらに、三月はどうなるか。これは北から風が吹きます。そうしますと、屋内退避地域は京都市の右京区、亀岡市、綾部市、南丹市が入ります。さらに、五十キロをはるかに越えて京都府の南部まで屋内退避地域が広がっていくわけですね。  次に、五月はどうか。五月の場合は東から風が吹...全文を見る
○井上哲士君 一定の理解ではなくて同意が必要だと、こういうことが言えませんか。
○井上哲士君 今朝の毎日の世論調査は、大飯原発の再稼働反対六二%です。さらに、地元の声はどうか。先ほどの京都府議会の決議に加えまして、福井県の越前市、それから滋賀県の県議会もこの再稼働に対して反対の意見書を決めております。  国民の声、地元の理解ということであれば、こういう下で...全文を見る
○井上哲士君 事故究明も途中のまま、安全確認も世論も無視をして再稼働するようなことは絶対あってはなりません。今やるべきことは事故原因の徹底究明と、そして原発からの撤退の決断、原発に頼らないエネルギー政策を示すことだと申し上げまして、質問を終わります。
04月03日第180回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  米軍再編見直し問題について質問いたします。  前回の二月七日に質問した際は、まだ日米協議の最中でありました。その後、日米共同発表が行われました。  まず、その共同発表の内容、そしてその後の具体化協議の現状、今後の日程についてお答え...全文を見る
○井上哲士君 今後の日程。
○井上哲士君 この沖縄の海兵隊のグアム移転について、普天間と切り離したにとどまらず、ロードマップでは八千人とされていた移動人数、ほぼ半分にするということが言われておりますが、なぜそうなったんでしょうか。
○井上哲士君 これは報道だけじゃなくて、アメリカがいろんなことで証言をしております。少なくとも八千人から大幅に減ることは確かなわけで、なぜそうなったかということをちゃんとお答えください。
○井上哲士君 アメリカの財政事情とか、そして今言われたような様々なアメリカの戦略の変化ということになっているわけですね。ちゃんともう全部報道も言われていますし、アメリカ議会でも言われているんですから、ちゃんと答えていただきたいと思います。これはもう協定が破綻したということですよ。...全文を見る
○井上哲士君 いや、あなた方は透明性も説明責任も果たしていないと言って反対したんですよ。積算根拠がはっきりしないと言って反対したんですよ。なぜそれが最善と言えるんですか、おかしいじゃないですか。
○井上哲士君 民主党を検証してじゃなくて、アメリカ側の方を検証しろと私は言っているんです。これは、今の民主党にも透明性、説明責任は問われているわけですよ。  アメリカの議会は、このグアム移転の経費について一一会計年度予算は減額をしました。そして、一二会計年度予算は全部削除しまし...全文を見る
○井上哲士君 アメリカ側に要求しているということでありました。これは本当に、日本の資金でありますから、きちっとただしていただきたい。  そして、国防総省は、この海軍省の各プロジェクトについて監査をやっています。日本の資金による各プロジェクトについて、見積りの過大であるとか過小等...全文を見る
○井上哲士君 いや、日本の資金についての監査で問題が指摘された事態はないですかと聞いているんですよ。
○井上哲士君 その三件のうち二つはプロジェクトから中止されているんですね。そういういろんな問題があるんです。だから、これこそ日本側が出した資金についてちゃんと透明にしなくちゃいけないと。  アメリカでは、予算要求の際は国防総省規則に基づいて、プロジェクト一件一件について建物や工...全文を見る
○井上哲士君 アメリカのやつはもうネットでも日本のも全部見れます。可能な限りじゃなくて、全てこれは明らかにしていただきたいと思います。  私は、この壮大なグアム増強計画に財政支援を前政権が約束をいたしました。その計画の実行可能性についてやっぱり十分なチェックもしないままに、ずっ...全文を見る
○井上哲士君 答弁に、答えていないんですね。  いつから二万一千になったのかと。で、現在二万一千だという認識でいいですね。
○井上哲士君 防衛大臣はどういう、沖縄の定員についてどういう認識でしょうか。
○井上哲士君 外務大臣は二万一千人とおっしゃって、これは国会でも答弁されておりますが、今は一万八千人と言いました。これ、三千人も違っているんですよ。どうなっているんですか。(発言する者あり)
○井上哲士君 じゃ、聞きますが、外務大臣が二万一千人という説明を受けたことを防衛大臣には伝えていないということですか。防衛省は知らないということですか。
○井上哲士君 将来の定数を何人にするかというのは交渉事ですよ。しかし、今の数なんですよ。何で今の数が防衛省と、防衛大臣と外務省のところでこういう食い違いがあるんですか。いつ、いつちゃんと聞いたんですか。
○井上哲士君 ロードマップは定員一万八千を八千人減らすとしたわけですよ。つまり、定員が三千増えたというのはもう根幹にかかわる問題なんですね。この問題は沖縄県にちゃんと伝えているんでしょうか。
○井上哲士君 協定には、沖縄海兵隊を八千人移動させると書いてあるだけで、移動前の定員については書いていないんです。移動後も書いていないんですよ。  私、当時国会で質問しましたけれども、これだったら、移転をさせたと、日本が資金を負担したと、その後にアメリカが今度定員増やしたら、結...全文を見る
○井上哲士君 果たして一万人になるのかということも報道されておりますけれども、しかし今回、見直し協議の中で三千人増えたと分かったんでしょう。その間どうなっていたんですか、そうしたら。全く日本が知らない間に定員が増えていたわけですよ。この見直し協議がなくて聞いていなかったら、定員が...全文を見る
○井上哲士君 全く納得できません。  さらに、じゃ聞きましょう。これが、今の現状でいいますと、大体移転するのが四千とか四千七百という報道になっております。元々外国の領土にある外国の基地に資金を提供したという前例がないにもかかわらず、沖縄の負担軽減ということで日本が資金負担をする...全文を見る
○井上哲士君 協定は、二十八億ドルは上限だと言っています。それよりも増える可能性があると、そういうことですね。
○井上哲士君 融資は返ってくるから、あくまでも二十八億の真水は上限だと繰り返し答弁されてきたんですよ。それが変わるということですね、確認します。
○井上哲士君 上限が変わる可能性があると、上限じゃないということでいいんですね。それでいいんですね。
○井上哲士君 私は、これは前政権のときも何度か質問をしました。例えばアメリカの監査院が、総額が増えるという報道があったときに、当時の自民党の浜田防衛大臣に質問しました。仮定の話とか逃げませんでしたよ。上限はこれだけということは曲げるつもりもありませんとはっきり言いました。そういう...全文を見る
○井上哲士君 時間ですから終わりますが、琉球新報はこういう社説書きました。規模はほぼ半減しているのに負担は増える、日米同盟を重視する立場から負担増に方向転換したと報じられているが米国追随そのものだ、血税の使われ方としておかしいと、こういう声を出しました。国民の声であり、沖縄の声で...全文を見る
04月05日第180回国会 両院 平成二十四年度一般会計予算外二件両院協議会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  二〇一二年度予算外二件に反対した理由を申し述べます。  第一は、消費税を大増税し、社会保障を切り捨てる一体改革に踏み出す予算だからであります。  既に四月から介護保険料と後期高齢者医療制度の保険料は大幅に引き上げられ、年金支給額は...全文を見る
04月11日第180回国会 参議院 憲法審査会 第3号
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○井上哲士君 三人の参考人、ありがとうございます。  最初に、棟居参考人と西條参考人にお聞きしますが、棟居参考人の御意見の中で、優等生たる現行憲法は修羅場で必ずしもうまく機能しないところもあるという趣旨だったかと思うんですが、その中で個人補償のことも挙げられました。ただ、この問...全文を見る
04月18日第180回国会 参議院 予算委員会 第20号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  北朝鮮によるロケットの発射は、弾道ミサイル技術を利用した発射の中止を求めた国連安保理決議の一八七四号に明白に違反する行為であります。  日本共産党は、直ちに志位委員長の談話を発表して、北朝鮮の行為を厳しく抗議するとともに、北朝鮮に対...全文を見る
○井上哲士君 では、パネッタ国防長官と会談した際の国民が納得する説明が必要と、これはどういうことだったんでしょうか。
○井上哲士君 外国の領土にある外国の基地の建設費用を他国が出すこと自身が前代未聞ですが、沖縄の負担軽減になるということで日本は費用を出すことを約束をしてしまったわけですね。そうであるならば、移転する数が半分になるということであれば、これは大幅に減額をされるのが当然でありまして、国...全文を見る
○井上哲士君 上限を変えないということはお二人からは全く出てまいりませんでした。  今回の見直しは、アメリカの軍事戦略の変更とか財政困難によるものなんですね。だから、アメリカ側の事情なんですよ。向こうの勝手な都合による見直しで上限と日米間で決めたはずのこれを変える、こんなのはあ...全文を見る
○井上哲士君 日米共同訓練の問題なんですから、防衛大臣の問題ですよ。時間ないんですから、出てこないでください。  大体、このテニアンというのは、あの大戦のときに日本の支配下にあって、上陸した米軍と戦闘、激戦の中で軍人と民間人が一万人以上犠牲になった島ですね。そこにこの自衛隊を再...全文を見る
○井上哲士君 一定額の負担じゃないんですよ。上限だと言ってきたんですよ。しかも、それは沖縄の負担軽減だと言っていた。その数が半分になるのに負担額が増えるなんておかしい話はないんですね。そして、一般的な基地の問題は、初めて米軍領内に自衛隊を駐留させる、そのための経費も出す、これは本...全文を見る
04月25日第180回国会 参議院 憲法審査会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、三人の参考人、ありがとうございます。また、井戸川町長、本当に大変な中、御苦労さまでございます。  地方自治にかかわって牧原参考人と井戸川参考人にまずお聞きいたします。  非常に災害は多様だということが言われましたし、災害に...全文を見る
05月16日第180回国会 参議院 憲法審査会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、大震災と憲法、国家緊急権というテーマでありますが、私どもの憲法九条に関することについて、制定当時の国会の議論の引用とか、また当時発表した憲法草案についての資料の提示も行われております。  一言だけ申し上げておきますと、当時い...全文を見る
05月30日第180回国会 参議院 憲法審査会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  甚大な被害をもたらした東日本大震災と福島原発事故から一年以上たちましたが、復興は緒に就いたばかりで原発事故の収束もめどが付いていない、この現状を憲法からどう見るかが議論になりました。三回の質疑を通じて、これは憲法の問題ではなくて憲法が...全文を見る
○井上哲士君 二回目の発言ありがとうございます。  国家緊急権規定がないことで、本当に今回の震災対応に問題がなかったのかという何人かの方から疑問が出され、幾つかの例が出されました。  例えば瓦れき処理の問題ですけれども、これはやはり政府がきちっとした説明を住民に対してできてい...全文を見る
06月19日第180回国会 参議院 国土交通委員会 第7号
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○委員以外の議員(井上哲士君) 日本共産党の井上哲士です。超党派でまとめてきたこの離島振興法の改正案の質疑に当たって、委員外発言をお認めいただきましたことに岡田委員長を始め理事、委員の皆さんにまず御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。  この改正の議論の前に、日本共産...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) 今年度から実施された離島流通効率化事業や離島高校生の修学支援策の根拠規定となって、さらに妊婦への支援、人の往来、物資流通費用の低廉化支援対策が広げられることは、離島関係者の要望にこたえる重要な拡充と考えます。  次に、輸送コストの問題について伺い...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) そういう根拠規定があるわけでありますから、是非、羽田国交大臣、よろしくお願いいたします。  次に、本改正案では、妊婦の通院、出産支援について規定が設けられて、交通費や滞在費の支援を計画できるよう拡充をされております。しかし、妊婦にとどまらず、例え...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) 次に、学校教育の確保についてお聞きします。  島根県の海士町では、町長は、島内に高校があるということで、多くの子供たちに地域で働きたい、地域で役に立ちたいという思いが芽生えてきたのが大きな成果だとおっしゃっておりました。二〇〇八年までの十年間は新...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) ありがとうございました。  終わります。
06月19日第180回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、全面的国選付添人制度の実現を求めて質問をいたします。  少年事件での少年審判は、刑事事件とは違いまして、家庭裁判所が少年に対して後見的な役割を果たすことが基本になっております。一方、少年法十条では、少年及び保護者による付添人...全文を見る
○井上哲士君 適正な審判のためということがありましたが、ですから大半は弁護士付添人ということになっております。  最高裁、来ていただいておりますが、この弁護士付添人の活動の内容や、その意義について、どのようにお考えでしょうか。
○井上哲士君 今、この少年法についての意見交換会が行われておりますが、最高裁からの説明の中で、少年が自ら謝罪や被害弁償を行い、又は保護者が謝罪や被害弁償を行う姿を見ることによって、被害の実情を改めて認識して反省を深めることになるため、少年の更生、再非行防止にとっても大きな意義のあ...全文を見る
○井上哲士君 累次拡大をされてきたわけでありますが、では、今どうなっているのかと。  最高裁にお聞きしますが、直近の年間の国選付添人の選任の数及び少年審判を受ける少年全体、それから鑑別所収容の少年に対するこの国選付添人の選任の比率はどのようになっているでしょうか。
○井上哲士君 観護措置をとられても三・七%ということでありまして、依然として範囲が狭過ぎるし、選任がごく僅かということになっているわけですね。  そして、二〇〇九年に被疑者国選弁護制度の対象事件が必要的な弁護事件に拡大をいたしました。ところが、国選付添人制度はそのままなわけです...全文を見る
○井上哲士君 弁護士の方が月間四千二百円拠出してやっていらっしゃるんですね。先ほど弁護士人口の話なんかもありましたが、なかなか皆さん厳しい中やっていらっしゃるわけですよ。国の財政が厳しいからそこに依拠をするというのは、私はこの問題の重要性から考えるといかがかと思うんですね。  ...全文を見る
○井上哲士君 それ自体がこの制度の重要性を示していると思いますが、裁判所が付添人が必要だということで依頼をしているケースですら日弁連の援助制度に依拠しているというのは、私はいかがかと思うんですね。これなどはすぐにでも国の責任で付添人を付けるようにするべきだと考えますが、これはいか...全文を見る
○井上哲士君 これはもう本当に、私は今おっしゃったように筋が通らないと思うんですね。  ただ、それだけでいいのかということではありませんで、少なくともこの家裁送致後に置き去りにならないように、国選弁護制度と同一の必要的弁護事件まで対象を拡大することが必要だと思うんですね。  ...全文を見る
○井上哲士君 私、手元にはこれ二〇一〇年の分しか持っていないんですが、恐喝や傷害よりもむしろ率が高いわけですね。ですから、つまり、事件の重大性ではなくて、やはり少年の状態によってこの付添人の必要性というのが出てくると思うんです。  先ほど紹介したシンポジウムでの家裁調査官の発言...全文を見る
○井上哲士君 先ほど被害者のお話があったんですが、一部には国選付添人が拡大したらバランスが取れなくなって事実認定ができなくなるので検察官の関与も拡充すべきだというような意見もあるわけですが、しかし、元々検察関与が認められる対象事件を重大事件に限定したのは、たとえ非行事実が争われた...全文を見る
○井上哲士君 昨年、先ほどの答弁でいいますと、同じ年の国選付添人の選任事件が三百七十八だったと思うんですね。つまり、国選付添人が付いていても、そのほとんどは検察官関与の決定はされていないということなんですね。  国選付添人の範囲を拡大したらバランスが崩れて事実認定に問題が生じる...全文を見る
○井上哲士君 日弁連の援助制度で弁護士付添人がもう年間七千件以上あるわけですが、こういう事件においても、同じようにそのバランスが崩れて問題が生じているということがないという認識でよろしいでしょうか。
○井上哲士君 ですから、国選付添人を拡充するならば検察官関与を拡充すべきであるということについて、私は、そもそも少年法の構造上も、現実に今起こっている審判の状況からいっても、およそ立法事実はないんだろうと思うんですね。ただ、先ほど言われましたように、意見交換会で被害者の会の方から...全文を見る
○井上哲士君 最初に最高裁からの御紹介ありましたように、弁護士付添人の活動というのは、少年自身にとっても、そして被害者にとっても、それから社会にとっても非常に有益な活動をしているわけでありまして、そういうことをよく関係者にも御理解を広げながら、国民的にも理解も広げながら、急いで是...全文を見る
07月10日第180回国会 参議院 予算委員会 第22号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  空前の規模になった官邸前での毎週金曜日の原発再稼働反対のデモについて、今総理は受け止めなければならないと答えられました。しかし、問題はどうこたえるかなんですね。総理、どうこたえるんですか、あの声に。
○井上哲士君 官邸前の再稼働をやめろという声にはこたえるという言葉はありませんでした。  総理は、福島原発事故について地震による損傷はなかったという立場で大飯の原発の再稼働を進めてこられました。ところが、国会の事故調は、具体的例を列挙して、福島で安全上重要な機器の地震による損傷...全文を見る
○井上哲士君 そういう津波主因論自身をこの報告書は批判しているんです。そして、なぜそういう声が出るのかと。東電に既設炉への、他の原発への影響を最小化しようという考えがあるように見えると、こう指摘しているんですね。こういう立場に政府も立っているから地震対策が非常にいいかげんになって...全文を見る
○井上哲士君 つまり、福島の事故を受けても基準地震動は見直しておらぬということなんですね。福島原発並みの地震が来ても大丈夫だと言いますけれども、三・一一を踏まえたら、一体どういう地震が起き得るのかということが今求められているわけですね。  福井の県知事が大飯原発の再稼働容認に際...全文を見る
○井上哲士君 来年度予算から始めるということなんですね。  じゃ、これまでどんな地震が一体あったのか。二〇〇七年の中越沖地震では、柏崎刈羽原発の基準地震動の四百五十ガルの四倍近い千六百九十九ガルもの揺れを観測をいたしました。幸い、これ、炉心溶融には至りませんでしたけれども、三千...全文を見る
○井上哲士君 平均でも約年二十回。そして、昨年は百十六回ということでありました。  では、日本では、この場所は大きな地震が絶対に起きないと言える場所はあるんでしょうか。
○井上哲士君 この場所は大きな地震が絶対ありませんと、そういうことが言えますか。
○井上哲士君 どこでも大きな地震が発生し得る、これが地震大国日本なんですね。そういう中で原発の安全をどう考えるのかと。  国会事故調委員を務めた石橋克彦神戸大名誉教授は、過去に原発で観測された最大加速度、つまり柏崎刈羽で発生した千六百九十九ガルを考慮すべきだと、こう言われており...全文を見る
○井上哲士君 柏崎刈羽の場合も、中越沖地震の後で、こういう断層があったとか、これは過小評価だったとか、次々と分かったんですよ、地震が起きた後で。これはほかの、今全国の原発の周辺でも直下の活断層などが次々と明らかになっております。そして、日本海側については来年度から研究を始めるとい...全文を見る
○井上哲士君 来年度から研究を始めると言っているのに、なぜ判断ができるのかと。それを受けて判断するべきじゃないですか、それでなければ安全神話じゃないですかと。総理、答えてください。
○井上哲士君 三・一一でこれまでの想定をはるかに超えた地震が起きたんです。そして、それによって日本列島の地殻が変わっていると言っているんですよ。それを全然踏まえていないじゃないですか。どこが新たな知見なんですか。  私は、そういう態度が、地震対策のいいかげんさが、今この大飯原発...全文を見る
○井上哲士君 新しい知見かどうかではなくて、活断層かどうかが問題なんですよ。当時のその評価が間違っていたんじゃないかということを専門家が具体的根拠を持って示しているのに、何で再調査しないんですか。再調査すればすぐできるじゃないですか。なぜできないんですか。
○井上哲士君 あの敦賀原発でも二〇〇八年にこの研究者の皆さんがこの活断層の可能性を指摘しておりました。そして、結局今になってこれを保安院が調査しているんですね。ですから、私は、こういう指摘がある以上、きちっとまず再調査をするべきだと、それなしに再稼働などはあるべきでないと思うんで...全文を見る
○井上哲士君 調査が終わるまで再稼働を止めるべきだと思います。  終わります。
07月26日第180回国会 参議院 社会保障と税の一体改革に関する特別委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  国民のまだ多くが増税に反対の声を上げておりますし、将来の税金の在り方を超えて、こういうデフレのときに上げるというのは本当に大変なことになるというのが、特に中小企業団体などを中心と...全文を見る
○井上哲士君 確かに、この二十年間を見ますと、例えば前回消費税上げたときのGDP、九八年で五百十二兆が二〇一〇年で四百八十一兆になって、縮こまっているわけですね。これは私、少子高齢化で仕方がないことで、万策尽きてこうなっているとはとても思えないわけであります。やはり内需がこの間ず...全文を見る
○井上哲士君 我々はもちろん、企業が潰れるようなことをしろと言う気は毛頭ありませんし、この間本当に増え続けてきた内部留保のごく一部を取り崩すだけで雇用に回せるということを申し上げてまいりました。むしろ、生き残るために必要だということで、賃下げや、要するに低賃金労働をはびこらした結...全文を見る
○井上哲士君 結城参考人にも社会保障問題をお聞きしたかったんですが、もう時間僅かであります。自助、共助、公助ということが強調されていますけど、結果としていわゆる助け合いということが強調され、社会保障の理念が崩れるんじゃないかという危惧が出されております。その点だけ簡潔にお願いしま...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
07月26日第180回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案に入ります前に、法務局の登記乙号事務を市場化テストにより受託してきたアイエーカンパニーとATGカンパニーの問題について質問いたします。  両社が様々な違法行為を繰り返してきたということを私は一昨年の十一月以来五回にわたって質問を...全文を見る
○井上哲士君 両社は破産の申立てをしておりますが、五月分の賃金の二割、六月分賃金の全てが未払となっております。労働者の皆さん、大変な不安の中で、今ありましたように、法務省の直接雇用で今法務局で働いていらっしゃるわけですね。  私は過去の質問の中で、両社が虚偽申告によって保険料な...全文を見る
○井上哲士君 一旦業務停止にしてそれを元に戻した際に、コンプライアンス体制が改善をされたと、こういう評価をしたわけですね。しかし、それ自体が間違っていたということが今回もう明らかになったわけですよ。その後もずっと滞納を続けてきた。  六月二十九日に両社は解雇通知を出しているんで...全文を見る
○井上哲士君 不安を持ちながら今も現に働いている皆さんがどういう思いを持って今の答弁を聞いたのかなと私は思うんですね。  一連の経過を見れば、私は、法務省の社会的責任、道義的責任は大変重いものがあります。これを踏まえてしっかりと対応していただきたいと、そのことを改めて強く申し上...全文を見る
○井上哲士君 全体の合意にならなかったということでありますが、大変残念であります。  その公明党修正案では、法曹になろうとする者が経済的理由から法曹になることを断念することがないよう法曹の養成に対し適切な財政支援を行う観点からと、こういう文言があったわけですが、これは否決をされ...全文を見る
○井上哲士君 趣旨は全く変わらないということであります。  次に、給費制の復活を排除しないと。先ほどやはり提案者から、その際に、遡って、現在貸与制の方にも給費制が実質的に適用されるという方向について、これも排除されないという答弁がございました。法務大臣からは、全員が貸与を受けて...全文を見る
○井上哲士君 きちっとそういうことを議論をしていくということでありますが。  この修正案では、経済的支援について、司法修習生の修習の位置付けを踏まえて検討するとされております。その趣旨について、衆議院では提案者から、戦前の分離修習ではなく、戦後の法曹養成については、法曹三者はそ...全文を見る
○井上哲士君 貸与制になった修習生の方のいろんな声なんかも私ども聞くんですが、例えば、大ベテランの先生から、修習のときに国のお世話になって育ててもらったという意識が残っているからいまだに少年事件なんかもやっているんだよなという話を聞いて、自分もそういう弁護士になりたいと強く思って...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、戦後初めて貸与制で修習を受けている人たちがいるわけですね。そういう人たちに実際何が起きているのか、よく、合議体でもそうですし、法務省としても話を聞いて、特に当面の実費負担の問題など直ちに解決すべき問題があります。そういうことも含めてしっかり...全文を見る
07月31日第180回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  東電女子社員の殺害事件について、東京高裁は今日の午前中にゴビンダ元被告への再審開始決定に対する検察側の異議を却下いたしまして、再審開始決定が維持されることになりました。非常に異例の早期の結論になったことに、私は裁判所の意思は非常に明ら...全文を見る
○井上哲士君 新しい刑訴法の下で拡大をされてきたと、こういうことが言われるわけですが、それでもまだ足りないということは繰り返し出されております。  少なくとも検察官手持ち証拠のリスト、標目を明らかにしろということを質問いたしますと、プライバシーの侵害の弊害等問題がある、必要性、...全文を見る
○井上哲士君 あの当時から全く同じ答弁の繰り返しなわけでありますが。  そういう中で、今私は、この間のそういう実践の中で、検察官が当初は存在しないと言っていたものが出てくるというようなことが現に起きていると、だからこそこういうことを新たにもう一回検討すべきだということを申し上げ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、冤罪からの救済であり、真相の解明ということがこの再審制度の目的なわけであります。  では、その再審制度がその目的を果たすために一体何が検察に求められているのかと。  福井女子中学生の殺害事件の再審開始決定の際にも私質問をいたしまして、再審請求において検察...全文を見る
○井上哲士君 再審も含めるというお話でありました。  この規程の中には、被疑者、被告人等の主張に耳を傾け、積極、消極を問わず十分な証拠の収集、把握に努め、冷静かつ多面的にその評価を行うと、こういうふうにも述べているわけであります。  平岡大臣は先ほど紹介した答弁で、法令の趣旨...全文を見る
○井上哲士君 かみ砕くとどういうことなのかということなんですが、布川事件や東電の女子社員殺害事件の再審決定にかかわった元東京高裁判事の門野博さんが判事時代に書かれた論文がありますけれども、こう書かれています。  公判前整理手続における証拠開示制度は、単に裁判手続の効率化のみを目...全文を見る
○井上哲士君 それは次にお聞きすることの答弁だと思うんですが、私、今聞いたのは、平成十六年の刑訴法改正の目的の中に、裁判の公正を図り冤罪を防止することということが当然含まれますねということを確認をしたわけであります。
○井上哲士君 違うということではないということでございました。  そうであるならば、冤罪の救済と真相解明という再審制度の目的、検察官の持つ役割、そして裁判の公正を図り冤罪防止をするという改正刑訴法の趣旨、こういうことに鑑みれば、当時、現在の公判前整理手続による証拠開示が行われて...全文を見る
○井上哲士君 先ほど紹介した門野氏はこうも述べられているんですね。再審事件についても、もしその事件において、公判審理の段階で、今回の新法による公判前整理手続等が行われていたとすれば開示されたであろう証拠については証拠開示がなされてしかるべきであろうと、こういうふうに言われました。...全文を見る
○井上哲士君 二〇一一年六月の法務委員会で当時の江田大臣が、布川事件で見る限り、当時は様々な公訴側に不利な証拠が開示されないというようなことがあったということがうかがわれますと、こういうふうに言われております。そういう被告側に不利な裁判が行われた下で確定をしているものなんですね。...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
08月01日第180回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  大津市での中学生自殺問題についてお聞きいたします。  背景に深刻ないじめがあったことが明らかになっておりまして、まず、心から哀悼の意をささげたいと思います。  いじめは、人間の尊厳を傷つけて、長期にわたって相手の心身を痛め付け、大...全文を見る
○井上哲士君 これ、個別の問題とともに、やはり全国的な問題なわけですね。やっぱり真剣に調査し、見直す必要があると思うんです。  幾つかお聞きしますが、まずいじめの定義の問題なんですね。これまで、一般的には、自分より弱いものに対して一方的に、身体的、心理的な攻撃を継続的に加え、相...全文を見る
○井上哲士君 やっぱり今回の事態を見れば、より実態に即した見直しが更に必要だと思います。  その上で、いじめの実態をどう把握するのかと。国立教育政策研究所がいじめ追跡調査というのを行っております。二〇〇七年から二〇〇九年の報告書によりますと、どんな学校でも、どんな学年でもいじめ...全文を見る
○井上哲士君 これは結構なマンモス校でありますから、先ほど言ったようなクラスで三人から六人程度ということからいえば、実態に即したものなんだろうかということもありますし、なぜ二十二年に急増したのか、二十三年は四件認知されながら、なぜ自殺につながったケースは認知されていなかったなど、...全文を見る
○井上哲士君 いろいろな事情は言われましたけれども、しかし、これだけのアンバランスがそのまま出されている、果たして本当にきちんと実態を把握したことになっているのかという疑問を持つわけですね。  さらに、いじめを認知した学校の割合も出ておりますけれども、小学校で三五・五%、中学校...全文を見る
○井上哲士君 私は、また結局、報告、報告漬けで現場が大変になる、これも間違いだと思うんですね。ただ、全然ないよということが上がっていても、平気でこれがずっと統計で出されているということがやっぱり現場の感覚も鈍らせていくということを助長することになってきたんじゃないかということは、...全文を見る
○井上哲士君 しかしながら、実際には短期的数字評価が横行するということが、思い切って命の尊厳にかかわるような仕事に取り組める、それを邪魔するということになっていると思うんですね。  もう一点、教員の多忙化という問題があります。  これもお手元に投書を配っておきましたけれども、...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、是非今回の事件を徹底究明して、子供の命が一番の学校、行政、社会をつくっていきたいと、そのことを申し上げて、質問を終わります。  ありがとうございました。
08月20日第180回国会 参議院 決算委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  原発と活断層に関する国の審査の問題について質問いたします。  七月十日の予算委員会で、大飯原発直下のF—6破砕帯が活断層である可能性を専門家が指摘をしている、そのことを示してこの破砕帯の再調査を求めました。やっと調査が始まったわけで...全文を見る
○井上哲士君 専門家の方が現に求めていらっしゃいますので、これは是非きちっとやるように求めたいと思います。  そして、これが活断層だということになりますと原子炉の廃炉という必要性も出てくるわけでありますから、私は改めてこの調査中について稼働中止をするということを求めておきたいと...全文を見る
○井上哲士君 とても納得できる答弁じゃないんですね。判断がいろいろあるということではないんですね。  先ほど七月十七日の専門家の意見聴取会での発言を引用いたしましたけれども、典型的だと、これを活断層でないと思っている人がいたらその人に委員を務める能力はないと、こういうことを言っ...全文を見る
○井上哲士君 第三者研究者の立会い。
○井上哲士君 当時適切でない部分があったというふうに言われました。そういう下に今の原発があるということは本当に私は重大だと思うんですね。  この間、原発周辺の活断層について過小評価だったということが次々に明らかになっております。例えば、島根の原発は南側を東西に走る宍道断層が問題...全文を見る
○井上哲士君 つまり、過去に大きな地震があっても、地表には活断層として残らない場合があると、これは活断層評価については常識なわけですね。ですから、地表では切れているように見えても、地形などから判断すればつながった長い活断層があると。ところが、こういう常識とも言えることが実際には原...全文を見る
○井上哲士君 私は専門家の責任は重大だと思いますが、同時に重大なのは、国会の事故調が報告書で、規制当局が電気事業者のとりことなっていると、こういうことを指摘している中で起きている問題だということであります。  手元に事故調の報告書の一部を抜粋したものを配っておりますが、電気事業...全文を見る
○井上哲士君 先ほど、当時必ずしも適切でなかった部分があるということも言われました。そして、こういうとりこというような関係もあったわけですね。そういう点でいえば、当時行われた一連の審査について改めて総点検をすることが必要だと思います。その点、最後お聞きをして、質問を終わりたいと思...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、二〇一〇年度の予備費関係六件について、一般会計経済危機対応・地域活性化予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書、一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)、特別会計予算総則第七条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁...全文を見る
08月22日第180回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  オスプレイの配備と低空飛行訓練の問題について質問をいたします。  オスプレイが沖縄に配備をされますと、アメリカが日本上空にこれまで設置をしてきた七本の低空飛行訓練ルートを使って訓練が行われることになります。米軍は、日本の航空法、居住...全文を見る
○井上哲士君 つまりどこにも明文の規定はないわけですが、こういう重大な訓練がこの間も行われてまいりました。  私、この間、広島県内のブラウンルートであるとか長野県内のブルールートの直下にある地方自治体も訪問をして調査をしてまいりました。地方自治体の幹部や住民からは、報道で自分の...全文を見る
○井上哲士君 私は高度の問題を言っているんじゃないんですね。ルートを、何の住民にも地方自治体にも相談なしに勝手に決めていると。自由勝手に決めているんですよ。現にそうなっているわけです、これまでも。そして、最低高度についても実際は守られておりません。こんなことを許していていいのかと...全文を見る
○井上哲士君 それじゃまるで米軍による検閲なんですよ。  自衛隊の訓練空域というのは、これは国土交通省が公示によって制定をされております。そして、自衛隊以外の者が使用する際は、国土交通省が発行するAIPと言われる航空路誌、これに基づいて、その都度自衛隊の各基地と調整するというこ...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたように、ヨーロッパでもアメリカでも、これはもう事前にルートも訓練日時も明らかにされているんですね。終わったものについてまで一々、言わば米国の、アメリカ側の検閲を受ける、私はこれは本当におかしいと思うんですね。アメリカはこのように日本の上空どこでも訓練...全文を見る
○井上哲士君 日本のそういう環境影響調査とか、そして航空法による最低安全高度すら適用除外にしているからそうなっているんですよ。そして、アメリカでは事前にルートも計画も示しているのに、一切明らかにしていないわけですから、その環境影響なんかもできないということになっているんです。それ...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、日本政府としてアメリカに対して、事前にルートそして訓練計画について明らかにし住民の前に示す、このことを求めてくださいよ。いかがですか。
○井上哲士君 全く住民の安全を守るという立場からの答弁がありません。  オスプレイの事故について、これは人為的ミスだというようなことをアメリカが言っておりますけれども、開発に関与した米軍関係者からもこれは欠陥機だと、こういう指摘があります。さらに問題は、僅かな操縦ミスでも事故に...全文を見る
○井上哲士君 離着陸だけでないんですね。ここにありますように、防御戦闘演習、低空戦術と、こういうものが明確に書かれているんですよ。例えば、これはいわゆる低空飛行訓練ルートでや、そして岩国やキャンプ富士の周辺では行わない、はっきり明言できますか。
○井上哲士君 それじゃ、日米合同委員会の合意で、アメリカは日本の最低高度、居住地域では三百メーター、それ以外では百五十メーターをちゃんと守っていくということはもう守らないという前提になっているんですよ、この計画は。そんなこと何で許すんですか。
○井上哲士君 航空法の最低安全高度というのは、まさにそういういろんなトラブルが起きたときに安全に不時着ができるための高度なんですね。それが居住地では三百メーター、それ以外は百五十メーターになっているんです。それよりもはるかに低い高度でこういう訓練をやるということがここに書かれてい...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、答弁を聞いておりまして、一体どこの国の防衛大臣なんだろうと。アメリカのメッセンジャーではないはずであります。国民の安全を守る立場から、きちっとこういう訓練はやめよと申し上げていただきたい。  以上申し上げまして、質問を終わります。
08月27日第180回国会 参議院 予算委員会 第25号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  我が党は、尖閣諸島の日本の領有について、歴史的にも国際的にも正当であり、竹島の領有を日本が主張することには歴史的な根拠があるという見解を明らかにしてまいりました。  この問題は、日中、日韓、いずれの政府も、緊張を激化させたり、そして...全文を見る
○井上哲士君 日本政府の対応を聞いているんです。  総理、来月半ばといいますと、沖縄の県民集会直後ですよ。日本政府はアメリカ政府の言い分をうのみにして、あれは人為的ミスだと認めるのかもしれませんが、沖縄県民は誰もそんなことは認めておりません。沖縄県民の合意なしに配備は了解しない...全文を見る
○井上哲士君 一方で政府は、沖縄の東村の高江で住民を威圧しながらオスプレイ用の着陸帯の工事進めているんですよ。結局、どんなに県民が反対の声を上げようが、これを無視して十月の運用開始というスケジュールに向かって進んでいるじゃないですか。結局、沖縄県民の安全よりもアメリカ優先という姿...全文を見る
○井上哲士君 つまり、補償しなくちゃいけないような被害が続いてきたということをお認めになりました。これにオスプレイの低空訓練が加われば、被害も危険も一層広がることになります。  今回、アメリカ軍は、オスプレイの配備に当たって環境レビューを発表して、この低空飛行訓練ルートの地図を...全文を見る
○井上哲士君 きちっと説明をするということだと私は受け止めました。  これが低空飛行訓練ルートの一つのブルールートであります。(資料提示)先日、このルートの真下にある長野県の市町村を訪問して調査をいたしました。左から四つ目のこの青い丸、これが飛行ポイントでありますが、この真下に...全文を見る
○井上哲士君 米軍は、アメリカの本土では住宅密集地の上空での低空訓練は禁止をされております。それ以外の場所でも住民に事前にルートや計画を示されて、野生生物の生理的影響や、そして自然公園における環境破壊などの環境影響調査を行うんですね。それに基づいて、例えばニューメキシコ州では住民...全文を見る
○井上哲士君 その必要はないと。私は驚きました。アメリカ国内でやられていることがなぜやられないんですか。これまでもずっと戦闘機による低空飛行訓練は行われてきたんです。ルートも明らかじゃなかった。今回初めて地図が出たんですよ。いつやるかという計画も分からなかったんです。住民は、突然...全文を見る
○井上哲士君 幾ら申入れをしても、向こうは妥当な考慮を払うと言うだけなんですね。具体的なものが示されなければ、果たしてそれをやっているかという検証ができないんです。  しかも、このルートを使用してどんな訓練が行われるか。オスプレイの事故を人為ミスとごまかすことは許されませんが、...全文を見る
○井上哲士君 あなた方は五百フィート以上と言っていましたけれども、環境レビューには五百フィート以下における低空訓練やるって書いてあるんですよ。だから問題にしているんですね。  アメリカでは、野生生物にさえ考慮して訓練計画が中止されるのに、日本では、ルートや計画も事前に明らかにさ...全文を見る
○井上哲士君 全く国民の安全に心を寄せる答弁ではありませんでした。これまでもそう言っていながら被害がずっと続いてきたんです。  なぜオスプレイを沖縄に配備するのか。環境レビューでは、沖縄の海兵隊の航空部隊は、考え得る最も過酷状況下でも交戦能力を有し、迅速で決定的な遠征部隊になる...全文を見る
08月28日第180回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  裁判所職員定員法の一部改正案は賛成であります。一層の人的、物的な体制の充実を求めたいと思います。  今日は、アスペルガー症候群を有する四十二歳の男性が実の姉を刺殺した殺人事件の判決に関連して質問をいたします。  大阪地裁において七...全文を見る
○井上哲士君 これらの声明が批判している一つは刑法上の問題であります。精神障害ゆえに再犯可能性があることを理由に重い刑罰を科すことは責任主義の大原則に反するということ、それから、社会防衛のために許される限り長期間刑務所に収容すべきだという考え方は保安処分を刑罰に導入することにほか...全文を見る
○井上哲士君 地裁で始まったのは平成二十一年だということだと思いますが、足しましても九地裁でありまして、私は極めてこれは不十分だと思います。  さらに、各声明は、この発達障害者の社会の受皿の現状に対する認識が、これまた余りにも適切でないと批判をしております。  判決では、社会...全文を見る
○井上哲士君 その特別調整に基づいて矯正施設から退所をされた発達障害者にどういうふうな支援が行われているのか、またそれが、どういう体制が充実整備されてきているのか、保護局それから厚生労働省、それぞれ御答弁いただきたいと思います。
○井上哲士君 関係者の努力でこの支援が拡充をしていっていることが大変明瞭になったと思います。  じゃ、一方、刑務所の中ではこの発達障害を持つ受刑者が反省を深められるような特別な改善指導というのは行われているんでしょうか。
○井上哲士君 今言われたプログラムというのは、大体一回どのぐらいの期間やられるんでしょうか。
○井上哲士君 昨日お伺いしたところでは、三か月とかいうのが一般的だというお話を聞きました。つまり、二十年間そこにおらせても、何ら反省が深まるようなことは矯正施設の中では用意されていないんです。一方、ちゃんと社会の受皿は整備されているわけですね。  法務大臣にお聞きしますけれども...全文を見る
○井上哲士君 いや、受皿が何ら用意されていないと、こういう認識ですか。
○井上哲士君 厚労省はいかがですか。
○井上哲士君 受皿が何ら用意されていないし見込みもないという判決の認識は私はやっぱり間違っているということが今明らかになったと思います。控訴審で事実に即した適切な判決がされることを信じております。  法務省や厚労省には発達障害者への支援の充実を更に進めることを求めたいし、最高裁...全文を見る
09月03日第180回国会 参議院 決算委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、原子力発電所敷地内の活断層の問題について聞きます。  この間、原発の敷地内で活断層の存在の疑いが次々と明らかになってきたという問題についてただしてまいりました。改めて基本的問題を確認いたしますが、この活断層の上に原発の施設が建...全文を見る
○井上哲士君 一方、八月二十四日の保安院の専門家の意見聴取会で、原子力発電所敷地内の破砕帯の評価に当たっての検討の考え方という文書が提示をされました。この中で、敷地内の破砕帯の評価について、主断層、副断層、弱面という三つが示されております。これについて、新たな安全評価基準の導入で...全文を見る
○井上哲士君 この考え方の文書に図表が示されているんですが、これを見ますと、主断層、副断層、弱面という三つに分けて示しておりまして、活断層をこの三つに分類をしているようにも受け取れるわけでありますが、今の答弁でいいますと、活断層と認められたものがあれこれ理由を付けて弱面に分類をさ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、活断層と分類されたものが弱面に分類されることはあり得ないということでよろしいんですね。
○井上哲士君 三十日も意見聴取会が行われまして、そこで保安院として破砕帯等の調査について指示をしております。これは今後新しい規制委員会に引き継がれるということになるんでしょうが、私、先日の質問でも国会事故調の報告書を引用して指摘をいたしましたが、新たな安全基準とか新たな知見が出て...全文を見る
○井上哲士君 次に、防衛調達の水増し請求問題についてお聞きをいたします。  まず、三菱電機とその子会社など五社の水増し請求が発覚をいたしました。本年一月に防衛省はこれらの企業を指名停止とする処分を発表しておりますが、事件の概要と現在までの対応について述べてください。
○井上哲士君 水増しの総額というのは現時点では確定できていないんでしょうか。
○井上哲士君 続いて五月には、住友重機械工業とその子会社である住重特機サービスも過大請求が発覚をし、指名停止となっておりますが、この概要と対応について述べてください。
○井上哲士君 この水増し請求など、防衛調達にかかわる不正というのは自民党政権時代からも繰り返しありましたけれども、今年も相次いで発覚をしている。やはり私は、これは構造的な問題があると思います。  防衛省から今年の四月に提出を受けた資料によりますと、三菱電機など五社とは指名停止期...全文を見る
○井上哲士君 委員からもへえという声が上がっておりますが、指名停止といえば、普通は指名されないんですよ。真にやむを得ないなどとしてこういう巨額の契約をすることは到底受け入れられるものではありませんし、さらに、いただいた契約状況を見ますと、年度末の三月末に相当集中しております。予算...全文を見る
○井上哲士君 真にやむを得ないものというふうに繰り返されるんですが、本当にそうなのかということなんですね。  例えば、停止期間中の契約には技術支援契約というのがあります。いわゆる労務借り上げというふうに言われてきたものでありますが、これは防衛省の技術研究本部が装備品の研究開発の...全文を見る
○井上哲士君 つまり、続いているものはそのままやっているということなんですね。将来のことがと言いますけれども、現に今使うものがどうしても調達できないということが百歩譲ってあったとしても、そういうものには全く当てはまらないんですよ。ですから、指名停止を受けても実際には契約が取れてい...全文を見る
○井上哲士君 全容解明はやってください。しかし、そうやって刑事告発もしないという姿勢が事件の根絶を妨げているんですよ。  三菱電機は二〇〇六年にも別の理由から指名停止を受けたことがありますが、このときも、半年間の指名停止中に五十六件、約十七億八千百万円の契約が行われました。一方...全文を見る
○井上哲士君 時間ですから終わりますが、全く厳密な対応がされておりません。  私、過去にもこの問題を追及したことがありますが、当時、自民党政権時代の石破大臣は、ほとんど取引停止の効果が出ていないと答弁をされました。福田総理は、私も理解できません、国民も理解できないと思いますとま...全文を見る
09月05日第180回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  我が党は、参議院選挙制度の見直しについて、憲法上の要請である一票の価値の平等を実現をするために一票の較差の抜本是正を図ることを前提にして、選挙制度の基本は多様な民意を議席に正確に反映させることにあると、そして定数削減は民意の削減につな...全文を見る
○井上哲士君 私は、例えば比例と選挙区の組合せとかいろんな、ブロックということもありますけれども、その一番の土台に多様な民意を反映をするということを置くということは、これは基本に据えられなくちゃいけないと思っております。  そこで、今回の提案でありますが、二〇〇七年選挙での改正...全文を見る
○井上哲士君 私が期待するというよりも、最高裁が期待するものがないということを私は申し上げているんですね。  附則に書いたと、抜本改正を、と言うんですが、そこで聞くんですが、先ほど申し上げました〇七年選挙で四増四減による較差是正を行った後の〇八年六月から改革協の下に専門委員会を...全文を見る
○井上哲士君 私がなぜこのことを聞くかといいますと、最高裁判決が違憲とまではしなかった理由を、二〇一三年選挙に向けて改正案の検討に入り、二〇一一年には改正案の取りまとめを行った上でという目標を定めた議論を行っている。つまり、あの専門委員会の報告を受けて議論をやっているから違憲とは...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、附則にあるこの結論を得るものとするのが、協議はしたけれどもまとまらずに引き続き先延ばしということには絶対になってはならないということを強く主張いたしまして、質問を終わります。     ─────────────
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、公職選挙法の一部を改正する法律案、参議院選挙制度四増四減案に反対の討論を行います。  我が党は、参議院選挙制度の見直しについて、憲法上の要請である一票の価値の平等を実現するためには制度そのものの抜本改革が不可欠であることを前提に、選挙制...全文を見る
10月18日第180回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  東日本大震災の被災地では、まだ生活や営業の再建のめどが立っていない地域が数多く残されております。一方で、復興予算が被災地復興とは無関係なところに使われていると。このことに被災地を中心に本当に大きな今批判の声が上がっております。この流用...全文を見る
○井上哲士君 生活となりわいの再建は核だというふうに言われました。最優先だとも言われました。しかし、実際そうなっていないということが今起きている事態の多くの批判の声なわけですね。  具体的に聞きますが、この基本法に日本再生戦略が盛り込まれたことによりまして、今がチャンスとばかり...全文を見る
○井上哲士君 ですから、中小企業は全体の二一%程度にすぎないわけですね。実際補助金を交付された企業を見ますと、愛知のトヨタ、神奈川や大分のキヤノン、堺市のシャープ、鹿児島の京セラなど、そうそうたる大企業が受け取っております。  被災地から材料や部品を調達しているということが補助...全文を見る
○井上哲士君 私は、まさに日本経済の中で大きな中心を占め、そして雇用を占めている中小企業に対する補助金は全体の二割にすぎないと、このことを問題にしているんですね。  リストラやってしっかり利益を上げて、ビジネスリスクへの備えなどといって内部留保をしっかりためておるわけですから、...全文を見る
○井上哲士君 財政措置も含めて準備というふうに言われましたが、まさに今、やっぱり採択されていない最大の要因は予算が足りないことなわけですね。体力のある大企業まで立地補助金としてばらまく一方で、肝心の被災地で中小企業向けの施策の予算が足りなくなると、これはあってはならないことだと思...全文を見る
○井上哲士君 これは、本当に現地の皆さんは、今現地見てこいという声もありましたけれども、本当にこれで年越せるためにはもう年内にも欲しいんだと、こういうことも上がっているわけですから、まさに遅れることなくきちっとやっていただきたいと思います。  もう一点、これは復興大臣にお聞きし...全文を見る
○井上哲士君 これは、三百万の引上げというのは、実は震災直後、当時の菅総理が必要性というのは認められているんですね。私は、今慎重にと言われました、大胆に是非やっていただきたい、結果として本当にこの住宅再建ができていくということに責任を持っていただきたいと思います。  もう一点。...全文を見る
○井上哲士君 情報保全隊自身は救助活動なんかしないわけですね。今言われたように、隊員が不慣れで、多数の人と被災地で接触すると、そういうことで情報を守っていくんだと、こういうお話がありました。  私には、これがなぜその災害対処能力の向上になるのか、何が復興に関係あるのか、さっぱり...全文を見る
○井上哲士君 つまり、被災者を守るんじゃなくて、被災地に、被災者の中に行った自衛隊員を守るためだというんですね。私は、これが何で復興関係予算か分かりません。  しかも、実際に情報保全隊がやっているのは国民監視活動でありまして、これまでもいろんな市民の活動を日常的に監視、記録化し...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
11月02日第181回国会 参議院 本会議 第2号
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○井上哲士君 日本共産党を代表して質問します。  国民の代表であり、国権の最高機関である参議院において最も重い問責決議を受けながら、何らなかったかのように振る舞う総理は議会制民主主義の下では許すことはできません。  野党時代、民主党の輿石参議院議員会長は、この壇上で福田総理問...全文を見る
11月15日第181回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、法案に入る前に今日の委員会の運営について申し上げたいんですが、一体どういう法案がどういう形で来るのか来ないかも分からないままに委員会が設定をされました。そして、結果としては、こういう異例の時間に質疑が行われております。あしたの朝...全文を見る
○井上哲士君 私は、衆議院は二倍以内でやっているのに参議院はそれ以上が許容されるという議論は、それがよいという理由は見出し難いと最高裁判決が言っていることについての答弁を求めたんですが、まあよろしいです。  今の答弁もありますし、先ほどの世耕提案者のもあったんですが、少なくとも...全文を見る
○井上哲士君 この判決の中では、全国選出議員ということがやっぱり参議院の独自性ということで認識をした上で、先ほど言ったようなことが書かれているわけでありますが、やはり憲法上の価値というのは投票価値の平等だということが大前提なんですね。その上で、もはや裁量権を越えていると、こういう...全文を見る
○井上哲士君 先ほども少し附則のことが議論になっておりましたけど、参議院議長が国会運営のことで各会派と個別会談をされた際に、この最高裁判決を受けて、今回の法案、成立をした上で通常国会においてこの附則により踏み込んだ抜本改正の方向を書き加えるというようなことも考えられるのではないか...全文を見る
○井上哲士君 我々は、この改正案では違憲判決も出かねないという警告をしてまいりました。今回の判決はもうぎりぎり寸止めで違憲状態という判決だったわけでありますけれども、憲法の立場からの司法のこうした言わば警告というんでしょうか、ということに対して私は本当に真摯に正面から受け止めた抜...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  答弁の中で繰り返し、衆議院での政党間協議がずっと行われてきたというお話がありました。あの協議で重要なのは、民主党以外の党は現行小選挙区制度が民意をゆがめているという点で基本的同一の認識を表明をしたということだと思っております。提案者も...全文を見る
○井上哲士君 私、〇増五減先行というのは、やはりこの現行の小選挙区制度の固定化につながると思うんですね。今、この小選挙区制の導入の経過のお話がありまして、まさに二大政党制と一体でありました。しかし、本格的にこれが叫ばれたのは、実はやはり〇九年の政権交代の前の、いわゆる例えばマニフ...全文を見る
○井上哲士君 多様な民意がある結果、多党化するんであって、私は、例えば、この間、衆議院で三分の二を超える与党が参議院でも過半数を握っていたという時期があります。そのときに本当に国民の期待にこたえる政治が行われたのかといえば、そうではないと思うんですね。ですから、何か多党化をすれば...全文を見る
○井上哲士君 先ほども党首討論での安倍総裁の発言の御紹介がありましたが、今、私と野田さんだけで決めていいんですかと。私たち自民党時代にも、たくさんの政党がいると。小選挙区であれば我が党の現職の議員は勝ち上がるけれども、しかし少数政党にとっては極めて不利になると。比例の議員、これを...全文を見る
○井上哲士君 消費税増税との関係で身を切る改革ということが言われます。しかし、これは本来別問題だと思うんですね。幾ら議員定数を削減をしても、この増税が国民生活や景気に重大な影響を与え、結果として財政も後退をするということになれば、これはやってはならないんです。本来別問題で議論をす...全文を見る
○井上哲士君 終わります。ありがとうございました。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、自民党提出の小選挙区〇増五減案に反対の討論を行います。  まず、本日の委員会の開会にかかわって申し上げます。  昨日の党首討論で野田総理が解散の条件と称して議員定数削減を求め、最低でも次期通常国会での実施を確約するよう自民党安倍総裁ら...全文を見る