井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2013年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月27日第183回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日米首脳会談におけるTPPに関する日米共同声明についてお聞きをいたします。  総理、これは総選挙のときの自民党議員が当選した山形の第二区で張り出されていたポスターであります。(資料提示)TPP断固反対、ウソつかない、ブレないと。この...全文を見る
○井上哲士君 変わっておりません。  つまり、共同声明は、TPPについて、全ての物品を交渉の対象にすると、そして、関税と非関税障壁を撤廃する協定の達成を確認をしたと。つまり、聖域はないということを私はまず確認をしている、このことを指摘したいんですね。  ところが、総理は首脳会...全文を見る
○井上哲士君 JAの会長も、このアウトラインを達成するとした以上、TPPの特徴である例外なき関税撤廃を前提にしたものとしか解することができないと、こういう声明を出しております。その中で、今総理言われましたけど、日本の農産品についてセンシティビティーが存在することが認識されているけ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、例外措置がとられる何らの保証はないんだということを事実上お認めになりました。  これ、一からの議論じゃないわけですね。最初のパラグラフで、全ての物品を対象として関税を撤廃するというアウトラインを達成すると、これを認めている。つまり、この枠内での交渉で、その...全文を見る
○井上哲士君 話をしただけなんですね。  自民党のTPP政策作った責任者である林農水大臣、この委員会でも答弁をされましたけれども、六項目に明白に反することがあれば交渉に入っていくのは難しいと答弁しているんです。つまり、交渉の中で議論をすることじゃなくて、交渉に入る前にそのことが...全文を見る
03月11日第183回国会 参議院 議院運営委員会 第12号
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○委員以外の議員(井上哲士君) 日本共産党の井上哲士です。  重要な人事に関する質疑におきまして、委員外発言の機会をいただいたことに、まず御礼を申し上げます。  金融緩和と雇用、賃金の関係についてお聞きいたします。  日銀自身が行った生活意識に関するアンケート調査によります...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) 物価は上がるけれども賃金が改善をしないという、そういう時期的なずれがあるであろうと、こういうお話でありました。  これは国民生活にとっては非常に大きな打撃になるわけで、しかもそれに政府は消費税の増税ということもかぶせようとしているわけですから、国...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) 衆議院での議論の際に、賃金を上げるのは政府だけでなく日銀の課題でもあると、こういうふうに言われております。かつ、賃金を上げるために政府と緊密に連携する、それから連絡を取るとも述べられておりますし、先ほどは配慮が必要だと、こういうふうに言われておりま...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) 日本銀行法は確かに使命となっておりますが、衆議院の答弁では日銀の課題であると、こう言われたわけですね。つまり、課題としてどのように進めていくのかということで重ねてお聞きしますが、どうでしょうか。
○委員以外の議員(井上哲士君) やはり、物価だけが上がってなかなか賃上げがされないんじゃないかという非常に疑問が払拭ができません。  もう一点、金融緩和の弊害について、FRBとかECBなどの世界的な金融緩和とも相まって、投機マネーとして世界経済を攪乱をしているという問題がありま...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) ありがとうございました。
03月12日第183回国会 参議院 議院運営委員会 第13号
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○委員以外の議員(井上哲士君) 日本共産党の井上哲士です。  デフレの原因についてお聞きをいたします。  かつて自民党政権の経済財政諮問会議の民間議員であった東大の吉川洋氏が、最近「デフレーション」という著作を出されております。その中で、なぜ日本だけがデフレなのかという問いに...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) そうしますと、先ほど全体、その金融緩和によって正規雇用も増えていくんだというお話がありました。一方で、労働法制は非常に非正規を増やす法制ができてきているわけですね。そういうものには手を触れなくても金融政策のみでこれらは全て解決していくと、こういうお...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) 金融緩和の弊害についてお聞きしておきますが、緩和マネーが投機資金として、通貨、株式、債券、食料、エネルギーなどの商品価格を乱高下させるという問題もあります。それから、低金利の長期化が一般庶民の利殖手段である預貯金の金利をほとんどゼロに張り付ける一方...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) 食品価格の乱高下などの、そういう投機マネーの動きの弊害についてはどうお考えでしょうか。
○委員以外の議員(井上哲士君) ありがとうございました。終わります。
○委員以外の議員(井上哲士君) 日本共産党の井上哲士です。  現在の白川総裁が、昨年の十一月の二十日の記者会見で次のように発言をされております。国民の皆さんが望んでいるデフレ脱却とは、単に物価だけが上昇する状態ではなく、企業収益や雇用の増加、賃金の上昇などを伴って、経済が全体と...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) 結果としてということと伴いながらということは、少し私、ニュアンスが変わってくるんだと思うんですが、衆議院での御発言では、デフレの背景というのは九〇年代以降需要が足りなかった、それに向けて、リーマン・ショックの後に景気が大きく落ち込んだことが大きいと...全文を見る
○委員以外の議員(井上哲士君) その上で、前例にとらわれることなくいろいろな政策手段というものを考えていきたいということも述べられておりますが、こうした需要不足を克服していく上での政策手段というのはどういうことをお考えでしょうか。
○委員以外の議員(井上哲士君) ありがとうございました。終わります。
03月13日第183回国会 参議院 憲法審査会 第1号
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○井上哲士君 私もかつて憲法調査会に所属しておりました。当時はカーボンコピー論、参議院は衆議院と同じことをやっていると、こういう批判だったわけでありますが、いわゆる衆参のねじれの下で、今度は参議院が衆議院と違う結論を出して強過ぎると、こういう逆方向からの批判があるように思います。...全文を見る
03月21日第183回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  同じ京都を地元とする谷垣大臣、よろしくお願いいたします。  成年後見人を付けると選挙権を失う公選法の規定について、東京地裁が十四日、これは違憲であり原告の選挙権を認めるという非常に重要な判決を行いました。国民的にも非常に歓迎されてい...全文を見る
○井上哲士君 判決は、そういう結論を導く上で、改めてこの民法の規定について述べているんですね。  まず、法務大臣に確認したいんですが、先ほどありましたように、成年被後見人については事理を弁識する能力を欠く常況にある者としております。能力を欠く者とはしていないわけですね。これはど...全文を見る
○井上哲士君 一時的であれ、能力を回復することを予定しているわけですね。  もう一点、これ前回質問したときも確認したことでありますが、この事理を弁識する能力というのは自己の財産の管理や処理の能力を判断しているのであって、選挙する能力を問うているものではないと、こういうことでよろ...全文を見る
○井上哲士君 この二点は判決の中で、この成年後見人の規定についての重要な問題なんですね。ですから、判決の中身と今の法務大臣の答弁は一致をいたしました。判決は、この認識の上に立って、成年被後見人とされた者が総じて選挙権を行使するに足る能力を欠くわけでないことは明らかであり、実際に自...全文を見る
○井上哲士君 当事者として、私、もっと重くこの判決を受け止めていただきたいと思うんですね。  この判決は、先ほど言ったような法改正後の選挙権に対する最高裁の大法廷判決を引いているという問題と、もう一つは、この成年後見制度自身がこの間のノーマライゼーションの流れにあるものだという...全文を見る
○井上哲士君 幾つかの国のことを挙げられましたけど、世界の大きな流れを是非しっかりと見ていただきたいんですね。  法務大臣、あくまでもこの所管は総務省だと言われているんですが、成年後見制度の活用は、今、後見、保佐、補助を合わせますと、二〇一〇年の末で十三万八千八百三十四人、一二...全文を見る
○井上哲士君 各党から、これは公選法を改正するべきだという声が上がっておりますので、是非この点では一致をして取組をしていきたいと思っておりますし、まずはやっぱり国が控訴を断念するということを改めて求めたいと思います。  総務副大臣、これで結構です。ありがとうございました。  ...全文を見る
○井上哲士君 その在り方検討会での議論、検察の再生が必要だという厳しい認識で始まり、そして今法制審の特別部会での議論がされているわけですが、先日基本構想というのが出されておりますけれども、例えば虚偽の自白調書が誤判の原因になったという指摘について述べた上で、捜査段階において真相解...全文を見る
○井上哲士君 私は、人質司法と言われてきた密室の中でのこの自白の強要ということに対しての認識が、やっぱりそれでは甘いのではないかと思うんですね。  その結果、この基本構想では二案が併記をされておりますが、可視化を取調べ側の裁量に委ねるというのはおよそ制度化だとは言えず論外であり...全文を見る
○井上哲士君 少年は、検察官送致になると裁判になって大勢が見に来る、実名報道されてしまうぞと言われたということも言っているんですね。これも検察側の聞き取りでは、そういうようなことは、言わば裁判の在り方について説明をしただけだと、こういうことになっているんです。ですから、結局これ水...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、私はやっぱり国民の厳しいまなざしにこたえて、冤罪をなくす、全過程の可視化ということを改めて求めまして、終わりたいと思います。  ありがとうございました。
03月29日第183回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理は、二十四日、福島を視察した際の会見で、改めて原発の被害について大変な影響があったと述べられました。具体的にはどういうことでしょうか。
○井上哲士君 その会見でさらに総理は、低廉で安定的な電力供給がなければ復興もなかなか難しいと述べられました。復興のために原発再稼働が必要だという認識を示されたわけでありますが、福島県議会は、福島県内の十の原発は全て廃炉にしろという意見書を上げておりますし、福島県内の市町村五十九の...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、この県議会の意見書などはどう受け止められているんですか。
○井上哲士君 総理自身が、福島原発は収束と言える状況にないと言われてきました。地震による損傷など、事故原因の究明もまだだという状態で、私はなぜ新しい基準なので安全ということが言えるのかという問題だと思います。  福島第一原発の被害は拡大をしております。深刻なのは、地下水が毎日四...全文を見る
○井上哲士君 今後、この汚染水を多核種除去装置で放射性物質を除去するというふうにされておりますけれども、全て除去できるんでしょうか。
○井上哲士君 このトリチウムは除去できないということでありますが、にもかかわらず、この汚染水の海への放出を東電が考えているということに対して、例えば福島の県漁連は漁業再開の道が断たれかねないとして抗議文を出すなど、漁業者、消費者、地方自治体からも厳しい批判の声が出ております。 ...全文を見る
○井上哲士君 安全性、風評被害というお話がありました。茨城県内の十四市で構成する県北鹿行市長会も要望書を二十六日に東電に提出をしております。依然として水産業や観光業で風評被害が継続しているなども挙げて、汚染水の海洋放出は決して許されないと、こういう要望書を出しておりますが、東電と...全文を見る
○井上哲士君 今も安易なということがありました。総理も本会議で海への安易な放出は行わないと答弁をされましたが、安易でなければあり得るのかというふうにも聞こえるわけですね。  私は、これは先ほどありましたような漁連や地方自治体の声を考えたときに、そしてまた消費者への影響を考えたと...全文を見る
○井上哲士君 総理自身が本会議で答えられておりますから、こうした漁業者や地方自治体の不安、怒り、これにこたえて放出は行わないと明言をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 この問題は本当に深刻でありますから、本当に科学的英知を結集して解決を図るべきだと思います。  さらに、福島第一原発で使用済核燃料の冷却用電源が二十九時間も停止するという事故が起きました。これはどういうことになっていたのか、規制委員会からお願いをいたしたいと思います...全文を見る
○井上哲士君 国民が驚いたのは、事故後二年もたつのにトラックの荷台に仮設の配電盤のままだったということなんですね。しかも、今ありましたように、原因はネズミによるショートだと言われておりますが、ああいうところでは小動物が入らないような対策をするという安全上当然のことも行われていなか...全文を見る
○井上哲士君 順次と言われましたけど、保安院の指示からもうこれは一年たっているわけですね。一年間、事実上放置されてきたわけです。しかも、東日本大震災では複数の電源が失われて重大事故になったわけですが、今回電源のバックアップ体制もありませんでした。しかも、発表は発生後三時間もたった...全文を見る
○井上哲士君 言葉の反省はありましたが、しかしこの間ずっとこういうことが続いてきたと、私は真摯な反省を感じられません。事故の収束もしていない、原因の教訓も酌み尽くされていないと。  総理、もう一回お聞きしますけど、こういう事態の下で、私はやっぱり再稼働を論ずるような今状況にない...全文を見る
○井上哲士君 収束もしていない下でそういうことはあり得ないということを申し上げております。  最後に、本暫定予算に日本共産党は反対でございます。  生活保護費などの社会保障費、災害復旧事業費や地方交付税交付金などは当然計上すべきでありますが、他方、在日米軍の駐留経費や米軍再編...全文を見る
04月03日第183回国会 参議院 憲法審査会 第2号
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○井上哲士君 共産党の井上哲士です。  今日はお二人の加藤先生、本当にありがとうございます。  まず、加藤一彦参考人にお伺いをいたします。  各国の状況で、経済的な国力と人口規模に着眼した場合に一院制採用がもう中国だけだと、こういうお話がありました。つまり、一定の経済力と人...全文を見る
○井上哲士君 余り納得しませんが、時間ですので、終わります。
04月04日第183回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、成年被後見人の選挙権喪失裁判に関してお聞きいたします。  政府は混乱が起きるということを理由に控訴されました。大変遺憾であります。親子三人でいつも投票に行っていた原告のお父さんは、私にはもう時間がないと、娘との約束を果たせなく...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ言われましたが、全国の同様の方にも認められるべきだという思いはおありなんだと思うんですね。  一方、今、国会での議論ということを言われましたが、この公選法の改正について、総務省や与党内の検討で、選挙権を認める人の対象をどう定めるかが焦点になるという報道もあ...全文を見る
○井上哲士君 与党も含め各党ともこれは改正が必要だという声を上げておりますので、是非、国会での議論も早めて、夏の参議院選挙で投票できるようにしたいと、是非各党にも呼びかけたいと思います。  法案の関係ですが、この選挙権の行使の言わば土台になるのがこの選挙執行経費であります。 ...全文を見る
○井上哲士君 平成十九年で三時間以下は二五・六%が、平成二十二年で二七・九に多少増えているにすぎないんですね。私は、これを理由にやはり一時間も減らすというのは非常に乱暴だと思いますし、全体として投票所の減数や、閉鎖時間の繰上げが年末の選挙では非常に増えました。こういうことに拍車を...全文を見る
○井上哲士君 私は改善を否定するものじゃありません。その結果として不用額が出たときに法改正はあるんだろうと思うんですが、やはり今回、それを先行して行き過ぎた削減をするということはいろんな問題が起きると思うんですね。  昨年末の新聞報道などを見ますと、投票所が遠い、過疎化、財政難...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、国会議員選挙の執行経費法改正案に反対の討論を行います。  全国一律の国政選挙において、投票所の数や投票時間の保障は投票機会の公平を確保する上で極めて重要です。  ところが、過疎化などを理由に、この間、投票所の数は激減しており、投票所が...全文を見る
04月18日第183回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  国民の基本的人権である選挙権や参政権の行使に当たって、自由な選挙活動が保障されることは極めて重要でありますし、今回、ウエブやメールを選挙で利用できるということは大変大きな前進だと思っております。  一方、先ほどもありましたように、ネ...全文を見る
○井上哲士君 是非、公選法全体についても速やかな御協議を各党に呼びかけておきたいと思います。  その上で、具体的な点について幾つかお聞きするんですが、名簿を業者から買って政治活動用のメルマガを送り続けてきた、特段相手からのクレームもなかったという場合であっても、この選挙メールの...全文を見る
○井上哲士君 次に、候補者というのは当該選挙区のみに限定をされますから、候補者であってもほかの選挙区ではいわゆる第三者という扱いになるというふうに承知しています。そうなりますと、我々、今後参議院選挙を戦うわけですが、参議院選挙は比例代表と選挙区があるわけですね。この関係がどうなる...全文を見る
○井上哲士君 次に、国政の補欠選挙とか中間地方選挙など限定された地域で選挙が行われる場合はどうかと。従来の公選法でいいますと、その規制はその選挙が行われている地域だけに掛かるわけですね。地域外で例えばビラを配っても問題はないわけです。ただ、ネットの場合はそうはいかないので、どうな...全文を見る
○井上哲士君 じゃ最後に、従来も選挙中の政治活動用メールで政治活動の範囲で候補者名などが記載されるというケースはあったかと思うんですが、本改正案は選挙中の有権者の政治活動メールは禁止をしていないわけですから、これは従来どおりの扱いということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 終わります。ありがとうございました。
04月23日第183回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  福島第一原発の事故で、今なお十五万人を超える福島県民の皆さんが県内外で避難を余儀なくされております。農業や漁業の再開のめどが立たない地域も多く残されております。これに追い打ちを掛けているのが、この間の一連の事故であります。私は、一か月...全文を見る
○井上哲士君 水漏れした貯水槽は、産業廃棄物の処分場で使われる汚水などの流出防止用シートを転用したものでありました。  この処分場の所管は環境省でありますが、そこでお聞きします。有害な汚染水が出るようなものを廃棄することが予定をされていたのか。それから、産廃でなく水を入れた場合...全文を見る
○井上哲士君 つまり、安全の確認もせずに転用したわけであります。  一方、各地の産廃で破損事故が起きていたということは、東電の広報もほかの事例で漏水していたことは承知していたと私ども赤旗新聞の取材に答えております。にもかかわらず、何でこんな汚染水の貯水槽に転用したんですか。
○井上哲士君 あのね、二枚にすればいいというものじゃないんですよ。そういう認識で放射能汚染をされた水をためたと、許し難いことですよね。  しかも、東電は、昨年八月の保安院の意見聴取会で、空きタンクを用意しておいて、汚染水を検知したらすぐそちらに移送すると述べております。ところが...全文を見る
○井上哲士君 いや、質問に答えていないんですよ。すぐに移送すると言いながら、一旦はほかの貯水槽に入れたわけでしょう。なぜそんな違うことをやったのかと聞いているんです。
○井上哲士君 いや、すぐにタンクに移送すると言って届出しているんですよ。それ、違うことやっているわけですね。  しかも、このときの意見聴取会で東電は、ALPSという装置で処理すれば正常の水とほとんど同じ、ほかの原子力施設と同じように海水で希釈しながら出すという評価をしております...全文を見る
○井上哲士君 質問に答えていないんですね。  いずれ海に捨てるんだから必要ないと考えたんじゃないですかということですよ。
○井上哲士君 安易じゃなければいいんですか。そんな汚染水放出をしたら、漁業や環境への被害は重大なんですよ。  これは東電だけの問題ではありません。当時の原子力安全・保安院は、東電の説明をうのみにして、環境省に安全性の問合せもせずにこのシートによる地下貯水槽を認可をいたしました。...全文を見る
○井上哲士君 三月十三日、その日の東電の資料では、この地下貯水槽の耐用年数を少なくとも十年以上と書いているんですね。それが僅か数か月で破損したわけですよ。  こういういいかげんなことをチェックできなかったと、その責任はどう考えているんですか。
○井上哲士君 規制委員長。
○井上哲士君 およそ規制機関としての責任を私は感じられないんですね。  午前中の答弁で、福島第一原発は依然として非常に不安定な状況、リスクがいろいろある状況だと述べられたと思いますが、そのことを確認をいたします。そして、なぜそういうふうに言われるんですか。
○井上哲士君 午前中の米長議員への答弁で、非常に不安定な状況というふうにはっきり言われたわけですね。  ところが、政府の認識はどうかと。総理が本部長である原子力対策本部に福島第一原発廃炉対策推進会議というのが設置をされておりますが、その三月七日の第一回の会議でこう書いております...全文を見る
○井上哲士君 いや、過去も低温冷却状態にあるという答弁はありましたよ。しかし、これはそうじゃないんですよ。同発電所が安定状態を継続していると、全体としてそうだということを書いているわけですよ。  総理、私はこんな認識ではまともな対策が取れるはずがないと思うんですね。この問題への...全文を見る
○井上哲士君 総理の認識。
○井上哲士君 いや、これには炉についてなんという限定はないんですよ。総理は収束という言葉は使わないと言われますけど、一方でこの安定状態が継続しているということを認めるんならば、結局同じ立場になるんですね。それではまともな対策が進まないんですから、事故は収束していないということを安...全文を見る
○井上哲士君 だったら、収束していないと安倍内閣として宣言してください。いかがですか。
○井上哲士君 だったら、していないという宣言してくださいよ。  私は、やはりこの問題に対する今の政府の認識が余りにも甘いと思うんですが、この今の、先ほどつくられました汚染問題の対策会議は廃炉対策推進会議に設置をされておりますが、この廃炉対策推進会議のメンバーというのはどうなって...全文を見る
○井上哲士君 原研というのは「もんじゅ」を持っているわけですね。ですから、東電、原研、東芝、日立、これまで安全神話の下で原発を推進してきた人ばっかしなんですよ。これで、最初の会議でこんな不安定な状況を安定状況だと、こういうふうに確認をすると。これでまともな対策を取れるはずがないと...全文を見る
○井上哲士君 いや、誰が素人でなんて言っているんですか。東電、日立、東芝、原研、こんな推進してきたばっかしでは駄目じゃないですかと言っているんですよ。ちゃんとした専門家を入れた体制をつくって英知結集しろと言っているんですよ。もう一回答えてください。
○井上哲士君 私は、全く政府のこの構え、認識がひどいと思います。  総理、福島の県漁連は、十五日に東電に対して、絶対に汚染水が海洋に放出されない根本的対策を国と確立してほしいという要望書を出しております。漁業の本格的操業がいつになるかとの落胆は大きい、汚染水が海洋に放出されれば...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、この点での答弁を下さい。
○井上哲士君 最後に、最後です。
○井上哲士君 根本的な姿勢と認識を正していただく必要があると思います。  もう一回東電に聞きますが、地下の貯水槽からの水漏れの原因というのは明らかになったんでしょうか。
○井上哲士君 これは、汚染水が増えているのは原子炉の格納容器が破損しているからでありますが、なぜ事故から二年たってもこの破損場所の確定ができないんでしょうか。
○井上哲士君 現場の職員の方は苦労されています。  私、この二つのこと、非常に大事だと思うんですね。原因究明なしの場当たり的対応では、解決しないばかりか、被害が広がっているということです。もう一つは、原子炉に立ち入っての調査ができないので、正確な事故現場の状況が分からないという...全文を見る
○井上哲士君 ここにパネルにしてあるわけでありますが、これ、いずれも事故原因を究明する上で極めて重要な論点なんですね。その検証や分析が尽くされていないということを規制委員会も認めているわけです。  そこで、総理、お聞きいたしますが、繰り返し世界最高水準の安全を目指すというふうに...全文を見る
○井上哲士君 いや、総理の見解を聞いているんですよ。  さっきも言いましたように、汚染水漏れでも、原因究明なしにその場の対策をやったら、かえって被害は広がったんですよ。ですから、原因究明を尽くさずに世界最高の安全水準などは言えないんじゃないかと、それ言うんだったら新しい安全神話...全文を見る
○井上哲士君 だから、原因究明もなしにできないじゃないですかということを言っているんですね。  じゃ、規制委員会にお聞きしますが、この原発設計などに当たってきた技術者からは、この原子炉の構造そのものを見直して、福島の事故のように格納容器が壊れて放射性物質が外に出ることがないと、...全文を見る
○井上哲士君 つまり、原子炉の既存構造はそのままにして、フィルターベントを設置することによって事故のときには放射性物質を放出するということを前提にしている基準なわけですね。  これまで原子炉立地指針というのがありました。立地場所の適否の判断条件として万一の事故でも公衆の安全を確...全文を見る
○井上哲士君 昨年十一月十四日の田中委員長の記者会見では、福島のような放出を仮定すると立地指針が合わなくなっていると言って、指針を国際基準並みに厳しくして建設済みの全原発に適用すると、こういうことを述べられておりました。それと全く逆行しているんじゃないですか。
○井上哲士君 つまり、原子炉の構造そのものを見直しますと、既存原発は全部不適格になります。そこで、フィルターベントという新しい施設を付け加えることによって既存の原発を再稼働できるようにしようと。そうなりますと、放射性廃棄物を外に出すというのが前提でありますから敷地の目安線量の基準...全文を見る
○井上哲士君 希ガスはフィルターでは除去できません。そして、福島第一原発で放出されたのは炉内の核燃料の数%だったんですね。百分の一というのは一体どういう根拠があるのかと私は思うんですが、これは目安線量をなくす理由にはならないと思います。  そこで、総理、お聞きいたしますが、シビ...全文を見る
○井上哲士君 だったら、原発推進なんて言わないでくださいよ、こういう問題にちゃんと答えないんなら。  もう一回規制委員会に聞きますが、今回、安全基準という名称をやめて規制基準と言い換えました。その理由はどういうことでしょうか。
○井上哲士君 つまり、基準を満たしても安全とは言えないんだと。  この論理で言いますと、安全を保証し切れない規制基準で安全を確認して再稼働するという総理の主張というのはもう成り立たないんじゃないでしょうか。  総理、いかがですか。いや、総理が言っているんですから。自分の言葉に...全文を見る
○井上哲士君 それでどうして世界最高水準の安全と言えるんですか。総理、答えてください。
○井上哲士君 少しも分かりません。  シビアアクシデントを起こしたら放射性物質を外に出すことを前提にしたのがどうして対策になるのかと。特定安全施設もこれ五年間猶予になっていますし、この間、淡路島で未知の活断層で大地震が発生するなど相次いでおりますが、活断層が露頭しなければ直下に...全文を見る
05月09日第183回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  司法の独立に関して質問をいたします。  一九五九年に在日米軍の駐留を憲法違反としたいわゆる伊達判決が下されました。この判決は僅か九か月後に最高裁で取り消されましたが、その経緯に関して新たにアメリカ政府の解禁文書が公表されまして、大き...全文を見る
○井上哲士君 いわゆる普通の上告じゃなくて跳躍上告をやったのはなぜかということです。要するに、高裁じゃなくて最高裁に直接したのはなぜか。
○井上哲士君 違憲判決が出ても全部やっているわけじゃないんですね。私はこれは特別な理由があったんだろうと思うんですが、この資料一の四月一日付けの至急電などを見ますと、当時、日米安保条約の改定交渉の真っ最中で、日米両政府が非常にこの伊達判決に驚いている様子が分かるわけであります。 ...全文を見る
○井上哲士君 非常にやはり特例なわけですね。通常あり得ないことだと思いますが。  では、そこで何が話されたのかと。今の資料を見ていただきますと、原文ではプライベートカンバセーションとなっておりますが、内密な話合いで、担当裁判長の田中は大使に、本件には優先権が与えられているが、日...全文を見る
○井上哲士君 通常行わないことだということで、当然だと思いますね。もしそんなことが明らかになったら、もう直ちに忌避の申立てが起こるというような重大な問題だと思いますが、更に確認しますけれども、裁判の期日について、裁判長が指定し公表する前において一方の当事者のみに明らかにするという...全文を見る
○井上哲士君 裁判の公正さに対する疑義を生じるということがありました。まさにそういうことが行われているわけですね。  資料三が今回新しく解禁された文書でありますが、田中長官とアメリカの話合いは一度だけでありませんで、五九年八月三日に発信されたこの電報は、レンハート在日米大使館首...全文を見る
○井上哲士君 ですから、今、公電で述べられたとおり、九月初旬に始まって毎週二日の公判で三週間で終えると、同じ日程をこの段階で一方の当事者に明らかにしているわけですね。田中長官は、弁護団からの協議要請はことごとく拒否をしまして、当時、裁判官忌避を申し立てられたわけですが、一方で、ア...全文を見る
○井上哲士君 今読み上げました、少数意見を回避するやり方で運ばれることを願っていると付言したというのは、資料三のところに書いてある中身であります。  今お答えありましたように、判決では、アメリカ側が期待したとおり、一審の違憲判決を正面から覆して米軍駐留に合憲のお墨付きを与えたわ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、本当にもう最初から最後まで異例ずくめのことになっているわけですね。裁判長が、少数意見を回避するやり方で運ばれることを願っていると述べて、判決後は、全員一致は大変喜ばしいと会見でわざわざ異例の言葉を述べております。  実はそれだけじゃありませんで、お配りは...全文を見る
○井上哲士君 この間、いわゆる核密約とか裁判権放棄密約というものがいろいろありました。いずれも、アメリカ側から出てきても、日本にはない、ないと否定をしておりましたけれども、最近いずれも調査の中で出てきたわけですね。これはきちっと、考える会からも資料公開要求が出されておりますが、全...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  障害のある人の裁判に参加する権利についてお聞きをいたします。  現行の民事訴訟の手続に、障害のある人が訴訟当事者になった場合を想定した規定がほとんど存在しておりません。そのために、障害のある人が十分な訴訟活動を行うことが非常に困難に...全文を見る
○井上哲士君 最高裁からは行われつつあると、こういう答弁でありましたから、まだまだ不十分だということだと思うんですね。  今、民事訴訟法の第百四十八条第一項で裁判長の訴訟指揮の範囲で様々な配慮が行われておりますが、やはり個々の裁判体の判断による訴訟指揮の範囲になっているわけで、...全文を見る
○井上哲士君 それはやり方、規定ぶりだと思うんですよね。現実でいうとやはりまだまだ十分な配慮がされていないわけですから、きちっとできるようにする上で、私は是非この合理的配慮の規定についてできる限り具体的なものを設けることが必要だと思うんですが。  その上で具体的にいろいろ聞きま...全文を見る
○井上哲士君 これは本当に当事者じゃないと分からないことがたくさんあるんですね。是非これは実現をしていただきたいと思います。  視覚障害者や知的障害者への配慮なんですが、訴状の送達を受けても、それが訴状であることを認識できないまま送達の効力が発生をして欠席裁判が行われて、さらに...全文を見る
○井上哲士君 二〇一二年の九月に名古屋地裁で点字の判決文がありましたが、これが全国二例目という報道だったわけで、本当にごく一部に、特に判決にはとどまっておるわけで、これも是非もっと広げていただきたいと思います。  さらに、聴覚障害者への配慮ですけれども、先ほどいろんな通訳の配置...全文を見る
○井上哲士君 これ、手話通訳というのはかなり負担でありまして、一日で三、四万掛かる場合もあるとお聞きをいたしました。ですから、民事訴訟に踏み切る、場合によっては自分が負担しなくちゃいけないということになりますと、非常に高いハードルになっておりまして、実質的にやっぱり裁判を受ける権...全文を見る
○井上哲士君 例えばアメリカでは、障害のあるアメリカ人に関する法というもので、障害のある当事者が、州の裁判所や地方裁判所を含むあらゆる州政府及び地方政府の機関の提供するプログラムや活動への参加を否定するということを禁止しておりまして、その一環として、州裁判所や地方裁判所がその費用...全文を見る
○井上哲士君 これはアメリカだけではなくて、韓国でも、二〇〇七年の三月に制定された障害者差別禁止法でも、民事訴訟手続における訴訟当事者及び証人のための手話通訳等の費用は公費で負担すべきということの規定になっておりまして、国際的に大きな流れになっております。  是非、これは障害者...全文を見る
05月15日第183回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理に歴史認識の問題で質問をいたします。  総理は、日本の植民地支配と侵略について謝罪をしたいわゆる村山談話について、安倍内閣としてそのまま継承しているわけでないとこの場で答弁をされました。これに対して米国も含めて様々な懸念の声が広...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、確認しますが、村山談話全体を引き継いでいるという菅官房長官の発言どおり、植民地支配と侵略という言葉も含めて受け継いでいると、こういうことでよろしいですね。
○井上哲士君 別に総理に神になれなんて私は言っておらないわけで、村山談話そして小泉総理のときも表明されたこの言葉を曖昧にする、むしろ後退をさせるということがむしろ今政治問題になっているわけです。そして、この植民地支配と侵略への反省ということと、閣僚による靖国参拝というものは本来相...全文を見る
○井上哲士君 この特別展だけじゃないんですよ。遊就館というのは明らかに特定の歴史観に立っているわけですね。この図録の中でも靖国神社の宮司が、自存自衛のため、アジア解放のための正しい戦争だったと、そういう歴史観を述べているわけですね。こういう神社を閣僚が参拝をするということは、事実...全文を見る
○井上哲士君 各党の党内問題じゃないんです。重要な政治問題なんですね。  今のお話では、従軍慰安婦制度が必要だったということについては見解が違うのか同じなのか、全く分かりませんでした。  昨日、この橋下発言に対して各大臣が会見で述べております。下村文部科学大臣は、歴史認識にお...全文を見る
○井上哲士君 何が違うんですか。明確に言ってくださいよ。  じゃ、当時、従軍慰安婦が必要だったということは立場が違うのかということを明確に述べていただく必要があるんですね。(発言する者あり)言っていないですよ、全く。  いいですか。何か他党の代表のコメントだからといって人ごと...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたように、各大臣が言っているのは、タイミングが悪いとか今の時期強調する必要があるかということであって、従軍慰安婦が必要だったということに対しては誰も述べていないし、今も総理も述べていないんですよ。当時従軍慰安婦制度というものが必要だったということは間違...全文を見る
○井上哲士君 従軍慰安婦が必要だったということを否定する発言は結局、総理からは一度もありませんでした。  今この従軍慰安婦を肯定することと侵略戦争の否定とは一体ですよ。戦後の国際政治はこの侵略戦争を否定するということに成り立っているわけでありまして、そのことを否定するということ...全文を見る
05月20日第183回国会 参議院 決算委員会 第1号
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○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、二〇一〇年度決算と国有財産増減及び現在額総計算書を是認することに反対、二〇一〇年度国有財産無償貸付状況総計算書を是認することに賛成の立場から討論を行います。  二〇一〇年度予算は、民主党への政権交代後、鳩山内閣が編成した初めての予算であ...全文を見る
05月22日第183回国会 参議院 憲法審査会 第3号
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○井上哲士君 共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の方、ありがとうございます。  まず、大山参考人にお聞きいたしますが、政権選択の民意によって国民の信任を得た内閣の政策を参議院が拒否してよいんだろうかというような提起がございました。今、特に小選挙区が導入をされて、大変、非...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回の二院制に関する議論は、九十六条改正論議の中で行われたのが一つの特徴でありました。憲法とはそもそも何々なのか、日本国憲法がどのような理念の下に制定されたかに立ち返って二院制を考えたいと思います。  憲法は、国民が権力を縛るもので...全文を見る
05月27日第183回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三月の東京地裁の判決を受けまして、超党派による議員立法でこの法案が提案をされました。この後の本会議で全会一致で成立することになるでしょう。そうしますと、この夏の参議院選挙で成年被後見人の皆さんの選挙権が回復をするということになります。...全文を見る
○井上哲士君 この選挙権の保障を実質的に進めていく上でも、これを奪ってきたことへのきちっとした反省が必要だと思うんですね。  先ほど提案者からも、今にして思えばこの成年後見制度ができたときにきちっとやるべきだったという反省を込めた答弁もございました。立法府がこの成年被後見人から...全文を見る
○井上哲士君 立法府の立法作業に妨げになるという答弁がありましたが、その立法府が十年前にあの法律ができたときに選挙権を取り上げたのはやっぱり問題だったという判断をして全会一致でやっているわけでありますから、この法律を執行する立場である行政としてこれを取り下げるのは当然でありますし...全文を見る
○井上哲士君 最後に一点、ホームページのバリアフリー化を総務省は勧告してきましたけれども、音声読み上げソフトなど選挙管理委員会のホームページの改善が必要だと思いますが、この点の現状と方向はどのようになっているでしょうか。
○井上哲士君 時間です。終わりますが、みんなの公共サイト運用モデルも改定をされておりますし、選管のホームページには選挙公報も掲載されるようになりましたので、これはしっかり障害者の皆さんがアクセスできるように、一層の改善を求めたいと思います。  以上、終わります。
05月29日第183回国会 参議院 憲法審査会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日はお二人の参考人、本当にありがとうございます。  私たちは、日本国憲法は十三条や二十五条など幅広い人権を保障していく懐の深い構造を持っていて、いわゆる新しい人権についても立法的な措置で実現をしていけばいいと、そういう点で憲法を変...全文を見る
05月30日第183回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この二つの法案については、一昨年の臨時国会で二回質問もし、そして参考人の質疑もいたしました。ですので、今日は、法案の中心点である受刑者の再犯防止や社会復帰の促進の観点から、社会内処遇を拡充する上での必要な施策や体制の問題中心に質問をい...全文を見る
○井上哲士君 具体的に、例えば東京地検では今年の四月から社会復帰支援室というのを発足をされておりますし、仙台、大津、長崎の各地検では、福祉の専門家らが集まる民間組織との連携も進めているというふうに聞いておるわけですが、具体的にどういう取組がされていて、これを、私はいいことだと思う...全文を見る
○井上哲士君 まさに刑事司法の入口から出口にかけて、そしてまた政府全体としても取組が進められているわけでありますが、是非こういうことを強化をしていただきたいと思います。  その上で、主に保護の問題でお聞きをするんですが、この薬物事犯の処遇プログラムについて先ほども質問がありまし...全文を見る
○井上哲士君 是非、検討を更に深めていただきたいと思うんですが、こうしたプログラムを進める上でも、先ほど森議員より予告をしていただきましたが、保護観察官の体制強化が非常に重要だと思います。  この更生保護法が作られたときの、二つの法律をくっつけたときの附帯決議でも保護観察官の大...全文を見る
○井上哲士君 全体厳しい中でも増員は進んできたわけでありますが、ただ、それ以上に業務が増加をしているという実態だと思うんですね。  私、これ今年の三月に保護局が編集、発行された更生保護の新たな施策・取組メニューブックというものを手に持っておるんですが、これA4、百八十七ページも...全文を見る
○井上哲士君 これ保護司用というふうになっていますが、お聞きしますと、実際は保護観察官の方もこれ持っていないと今の全体の業務について分からないというぐらい、この間、非常に増えているわけですね。  この目次から、新しい法律が施行された後に導入された主な施策、取組をちょっとピックア...全文を見る
○井上哲士君 そこで、大臣にお聞きするんですが、今でも非常にこういう状況があります。これに刑の一部執行猶予が加わるということになりますと、先ほど、二千から三千人ぐらい増えると、対象者が、こういうお話がありました。しかも、全部執行猶予と違って一部執行猶予の方は犯情も重い方が多いわけ...全文を見る
○井上哲士君 これは累次、全会一致の附帯決議も付いている、請願も採択されていることでありますので、是非よろしくお願いいたします。  終わります。
06月04日第183回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  被害者の参加制度が制定された下で、被害者参加人に新たな経済的負担を負わさずに訴訟活動を実質的に保障するということは必要でありまして、本法案には賛成でございます。  この法案は第二次犯罪被害者等基本計画に基づくものですが、その中では、...全文を見る
○井上哲士君 体への被害とともに精神的な被害の中で、うつ病になったり仕事を辞めざるを得なくなるという場合もあるわけでありますが、じゃ、被害者たちはどう対処しているのかと。  内閣府が調査されておりますが、誰にも相談しなかったという人、また警察や医療機関に相談をしたという人の割合...全文を見る
○井上哲士君 いろんな事情を取調べなどで聞かれるという二次被害への恐怖もありまして、今ありましたように、性犯罪や性暴力の被害者の多くが誰にも相談をせずに悩み、そして支援につながることもなく問題を抱え込んでいるというのがやっぱり現状なわけですね。ですから、警察に相談したが三・七%で...全文を見る
○井上哲士君 非常に重要な施設だと思うんですね。  やはり被害者に必要不可欠な医療から始まって幅広い支援につながるという点でいいますと、全ての都道府県に総合病院内に拠点を有するこの病院拠点型が少なくとも一つは必要ではないかと思うんですが、その点の認識及び今全国的な設置を促進する...全文を見る
○井上哲士君 この手引は、性犯罪・性暴力というふうに併記をされておりますが、あえてこういうふうにしている理由はどういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 非常に重要だと思うんですね。必ずしもその届出をするかしないかということにかかわらずいろんな支援が受けられると。  そういう点でいいますと、警察だけではなくて、いろんな省庁や地方自治体自身の課題として取り組むことが一層必要だと思うんですが、日弁連が最近出した意見書を...全文を見る
○井上哲士君 理解の問題とか産婦人科医の問題などがありましたけれども、私は、やっぱり厚労省も含めて政府を挙げてしっかり取り組むという問題と財源の問題、これが必要だと思うんですね。  まず厚労省にお聞きしますけれども、第二次基本計画では、このワンストップ支援センターについて厚労省...全文を見る
○井上哲士君 もっと私は積極的な取組をしていただきたいと思うんですね。  もう一つ、財政不足の問題があります。この手引では、民間助成団体による犯罪被害者支援を行っている団体に対する助成を活用し、その経費の一部を賄うこと等が考えられるとあるのみでありまして、これでは一体その助成金...全文を見る
○井上哲士君 その環境づくりのポイントはやっぱり財政なんですよね。いろんな報道を見ましても、結局この財政不足ということから地方自治体もちゅうちょしていますし、それから民間団体は全部もう寄附でほとんどを賄っているという状況があるわけで、これやらなければ私は絶対進まないと思います。是...全文を見る
06月05日第183回国会 参議院 憲法審査会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、お二人の参考人、ありがとうございます。  私たちも、日本国憲法は第十三条の幸福追求権を保障した上で個々のプログラム、人権カタログを定めるという非常に奥深い構造になっていると思っておりますので、環境権にしてもプライバシーにして...全文を見る
06月06日第183回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本人の国際結婚が増えまして、その中で破綻も増加をするという中で、子の連れ去りというのは大変深刻な問題になっております。国際的なルールと国家間の協力は必要だと考えております。条約から実施法案、衆議院から含めまして大詰めの議論になってお...全文を見る
○井上哲士君 今後、政令や規則、そして体制づくりなどありますし、実際の様々な運用の場面で子の最善の利益というのを本当に最優先にするということを貫いていただきたいと思います。  その中で、今の答弁の中にもありました問題でありますが、返還拒否事由の要件の問題であります。  先ほど...全文を見る
○井上哲士君 その考慮要素の一つに、常居所地国において子を監護することが困難な事情というものがありますが、その更に具体的な中身として、相手方が帰国後に適法な滞在資格が得られないおそれとか、当該国において生計を維持することが著しく困難ということも示されているわけですね。  先ほど...全文を見る
○井上哲士君 次に、海外で暮らす日本人同士の夫婦が離婚をして一方が日本に連れ帰ったという場合も、これはハーグ条約の対象になると考えるんですが、そのことの確認と、一方で、申立人がこのハーグ条約の仕組みを使って相手を捜し出したけれども、そして常居所地国で例えば監護権の判断を受けた後で...全文を見る
○井上哲士君 次に、日本国内から母子が外国に避難をした後に、父親の方から返還の申立てがあって、そして子が外国から日本に返還をされたという場合についてお聞きをいたします。  子とともに返還される外国人女性の母が日本で適法に滞在、就労ができる在留資格を保障しないと適正な監護権や親権...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの日本の返還拒否事由の考慮事項の中にも、適法な滞在資格というのがあるわけですね。逆に、日本が、子とともに返還される外国人に対して適法な滞在資格を与えないということになりますと、相手側からの返還拒否事由にも当たりかねないということになるわけですから、ここはしっか...全文を見る
○井上哲士君 法務大臣の判断だそうですから、適切によろしくお願いいたします。  次に、在外公館における邦人保護の問題です。  これもるる質疑があったわけでありますが、このハーグ条約の内容についての周知徹底や在外公館での邦人保護や支援を実効あるものにすることが一層求められており...全文を見る
○井上哲士君 これも先ほどありましたけれども、法律相談とか法律支援の問題ですけれども、DV問題などに詳しい弁護士を紹介するというような答弁も衆議院でも行われておりますが、これ費用がなければ依頼ができないわけで、やはり日本国内にいる場合と同程度の法律支援が結果として受けられるという...全文を見る
○井上哲士君 なかなか直接弁護士とということの答弁がなかったんですが、これも含めて是非御検討いただきたいと思います。  最後に、返還命令の代替執行についてですけれども、非常に慎重な配慮が必要だということも議論がありました。ソーシャルワーカーの立会いというような答弁があるんですが...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、明尾参考人と吉田参考人にお聞きいたします。  DVから日本に子供を連れ帰ってきていると、その場合に非常にその証明が難しい、どうするのかというのは、これも一貫した国会の審議のテ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  磯谷参考人にお聞きしますが、最初の御意見いただいたときに、第三の音声の送受信というところを飛ばされたんですが、この点、お話しいただいたらと思います。
○井上哲士君 ありがとうございます。  次に、早川参考人にお聞きしますが、最初のお話の中で、連れ去りをなくしていく上で自力救済の仕組みというのが必要で、それが日本はなかなか整っていないという外国との比較のお話がありました。ちょっとこういうお話は私初めて聞いて大変参考になったんで...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  吉田参考人にお聞きいたしますが、吉田参考人、人身売買をなくすという点でも尽力されまして、かつて法整備のときにも随分御意見をお聞きしたんですが、そういう人身売買などで日本国内に連れてこられている女性のいろんな救済を日本にある在外の大使館な...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  もう一点、吉田参考人にお聞きしますけれども、先ほど来ハーグ条約と共同親権のことが話題になっておりますけれども、この点は吉田参考人、どのようにお考えでしょうか。
○井上哲士君 ありがとうございました。終わります。
06月10日第183回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は三人の参考人、ありがとうございます。  最初に、新里参考人と大久保参考人にお伺いいたします。  日弁連の意見書を読ませていただきますと、個人保証については原則禁止ということを明らかにしながら、現行の金融実務においては経営者保...全文を見る
○井上哲士君 この経営者の個人保証を狭めると様々な問題があるというふうなお話も出てきたんですが、これは新里参考人と関戸参考人にお伺いしたいんですが、逆に経営者の個人保証が再チャレンジであるとかそれから事業の承継に障害が出るというふうなケースもあるのではないか。  私どもいただい...全文を見る
○井上哲士君 今、新里参考人から、経営者の個人保証についても一定の範囲で責任を負うということにするべきじゃないかという御意見がありましたし、今も議論をされているようです。  そういう、例えば資力の範囲でのみ責任を負うであるとか、裁判所の判断で保証債務の減免を認めるであるとか、そ...全文を見る
○井上哲士君 大久保参考人にもう一回、同じことになるんですけれども、要するに、経営者の個人保証を残した上で、再チャレンジなどの阻害にならないように一定の条件を残すという点についての御意見をもう一回お願いしたいんですけれども。
○井上哲士君 終わります。ありがとうございました。
06月11日第183回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  前回に続きまして、運用の問題を中心に質問をいたします。  まず、中央当局の情報収集にかかわって最高裁にお聞きいたします。  裁判所の嘱託によって外務省が相手国の中央当局に情報提供を要請をいたしますが、その結果、調査嘱託を採用した情...全文を見る
○井上哲士君 そうした裁判所の要請にこたえられるように体制と対応を是非外務省に強く求めておきます。  その上で、外務省にお聞きしますが、在外公館及び中央当局が、今後、この本実施法に係る具体的な業務を遂行することになります。その際、DV被害者とその子の保護の立場から適切な支援を担...全文を見る
○井上哲士君 次に、出国禁止命令に関連してお聞きします。  子の返還を申し立てられたことによって、相手方が更に海外に連れ出すというケースもあるでしょうし、同時に、その申立人が住所などを知って今度は子を連れ去ってしまうと、こういう危険もあるわけですね。  百二十二条で出国禁止命...全文を見る
○井上哲士君 そこで、じゃ、そういうことが外国にいる親からの面会交流援助についてどうなるのかという問題です。  この面会交流援助について面会の命令が出ますと、百四十九条二項の準用規定によって、この六十二条四項二号に基づく返還命令の場合と同じように、申請者は住所の閲覧、謄写ができ...全文を見る
○井上哲士君 私は、やはり法的な担保も必要かと思っておりますが、そういうことが起こらないような様々な取組を求めておきたいと思います。  次に、最高裁に代替執行についてお聞きいたします。  国内における子の引渡しの直接強制の執行について、様々な議論はありますけれども、一定の要件...全文を見る
○井上哲士君 この間の答弁では、ハーグ条約事案については執行官のマニュアルが作成されるというふうになっております。先ほどの民事局長の御答弁と今の御答弁でも参考にするということでありますが、一定の違いもあるという御答弁もあったわけですが、このハーグ条約に基づくマニュアルはそのまま適...全文を見る
○井上哲士君 いずれの場合もまさに、今もありましたように、子の最善の利益がしっかり確保されるような運用を求めたいと思います。  最後に、大臣にお聞きいたします。  衆参を通じて、条約実施法全てを通じて最後の質問ということになりますので、これやはり初めての制度でありますから、い...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  長引く不況の中で、中小事業者の自殺という痛ましい事態の要因の一つが中小企業金融における個人保証制度であることは繰り返し問題になってまいりました。この制度の下では、もう会社だけではなくて経営者自身も保証人も全財産を失うことになって、家族...全文を見る
○井上哲士君 先ほど来の議論からいいましても、やっぱり今のままでは駄目だというのはこれは共通の認識だと思うんですね。  それで、例えば欧米などでは、日本のように過度にこういう個人保証に依拠している状況でないと。日本のように、保証人になったばかりに自殺したり、経営者も全ての財産を...全文を見る
○井上哲士君 諸外国と比べましても日本の保証人保護が大変遅れているなということを今聞きながら思っておりましたが、そこで発議者にお聞きいたしますが、個人保証制度そのものをなくしていこうということの方向性ということについてはどのような認識でしょうか。
○井上哲士君 個人保証制度の廃止ということを方向性として持ちつつ、やはり現実を見た上での御提案だということだと思うんです。  一方で、二〇〇九年の民主党のマニフェストでは、政府系金融機関の中小企業に対する融資について個人保証を撤廃するとしておりました。今回の法案は、政府系金融機...全文を見る
○井上哲士君 今の状況、慣行などを見て代表者については個人保証を認めたということでありますが、一方、昨日の参考人のときにも若干お聞きしたんですけれども、経営者の個人保証が再チャレンジであるとかそれから事業継承に障害をもたらしたり、起業意欲をそいでいるという指摘がかなりございます。...全文を見る
○井上哲士君 そういう弊害が指摘される一方、今の現状からいえば、代表者の個人保証については残るということになりますと、そこに対するいろいろなやはりこの保護といいますか、必要性があると思うんですね。  金融庁にお聞きいたしますけれども、こういう企業の代表者についても、例えば資力の...全文を見る
○井上哲士君 経営者による個人保証が残るとやはり相当の様々な問題がある、一層の保護が必要だということが議論をされているわけでありますが、一方で、範囲が狭過ぎるんじゃないかという議論も出ております。  現行の金融庁の監督指針の取扱いのような例外規定をなぜ残さなかったのかと。まあ、...全文を見る
○井上哲士君 提案者はサラ金の金利規制の際にも様々御尽力されたわけですが、ちょっと性格は違いますが、当時も、あれをやると必要な資金が得られなくなるとか、逆にやみ金がはびこるというのが随分業界筋やその支援を受けている方からあったわけでありますが、施行されて一定期間がたちましたけれど...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  現行の融資慣行などは見据えつつも、その枠のみで考えるのではなくて、やはり制度をきちっとまともにすることによって、そういうものを変えていくということが必要なんだろうと思います。  一方で、やはり貸し渋りということに対する懸念が出されてい...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
06月12日第183回国会 参議院 憲法審査会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本国憲法は、十一条で基本的人権は侵すことのできない永久の権利だと定めた上で、十三条で包括的な幸福追求権を保障しており、その上で個別の詳細な人権カタログを定めるという懐の深い構造になっております。  環境やプライバシーを本気で擁護す...全文を見る
06月18日第183回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  二つの法案については、被災地域の復興と被災者の居住の確保にとって必要な措置であると考えますが、運用に当たって幾つか懸念のあることについて質問をいたします。  まず、優先的借地権制度の廃止の問題です。これ、日弁連なども、あの阪神・淡路...全文を見る
○井上哲士君 第四条で借地権の対抗力の特例を設けております。建物の滅失があっても特定大規模災害によるものであるときは六か月間は第三者に対抗できる、そして、さらに必要な事項等を見やすい場所に掲示すれば三年間対抗することができるとされております。  ただ、今回のように、原発にかかわ...全文を見る
○井上哲士君 レアなケースだとは思います。ただ、資本力なんかあるところがかなり先を見越してやるということは私はなきにしもあらずですので、一定の救済が必要だと思います。  次に、被災区分所有法の方に入りますが、当初、東日本大震災においては、阪神大震災のようにマンションが倒れたり一...全文を見る
○井上哲士君 今度の法案で、取壊しや売却について区分所有者の五分の四の同意でできるというふうになるわけでありますが、被災マンションなどは非常に土地価格が下落をしているという状況がありますし、それから、住民の方は被災直後でなかなか情報もうまく集めたりできないという混乱した状況にあり...全文を見る
○井上哲士君 被災直後ですのでやっぱりいろんな混乱があると思うんですね。きちっとそういう手当てをしていただきたいと思います。  それから、マンションの場合は、例えば建て替えるということになっても二重ローンになる可能性がありまして、これがいろんな合意をつくるにも困難ということにな...全文を見る
○井上哲士君 様々支援策が取られているわけですが、一方、被災マンションの入居者が公営住宅などを希望する場合に、一時的な売却益があるなどでなかなか一般的な入居の要件で入れないというケースも出てくると思うんですが、こういうような場合はいろんな考慮をする必要があると思うんですが、いかが...全文を見る
○井上哲士君 これは私、宮城県のある市の概要を持っているんですが、大規模半壊や半壊であっても、住宅を解体していない場合は現に住宅に困窮していることが明らかであることにならないので対象にならないと、こうなっているんですが、ただ、マンションの場合は、全体としては大規模半壊であっても部...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
11月05日第185回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  武器輸出三原則についてお聞きをいたします。  まず、防衛大臣、七月の防衛力の在り方検討に関する中間報告では必要な措置を講ずるとされまして、そして、十月の安防懇の国家安全保障戦略概要では見直しが明記をされました。防衛大綱にも盛り込むと...全文を見る
○井上哲士君 今ありましたように、三原則はこの間例外措置として次々と抜け穴が作られてまいりました。見直しは、それを更に進めて形骸化をさせるものと言わざるを得ません。特に、二〇一一年、今ありましたように国際共同開発生産を包括的に認める大穴が空きました。しかし、それでも、過去例外を認...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ言われましたけれども、このときの談話のポイントは、このF35のイスラエルへの輸出が可能になるということだったわけですね。  外務大臣にお聞きしますが、イスラエルが近隣諸国に対して繰り返し空爆を行っておりますが、いつどこに対してこの間行われたでしょうか。
○井上哲士君 まさにイスラエルは、先ほど言われたような平和と安定とは無関係な空爆を繰り返し行ってきたわけであります。まさに国際紛争の助長をしてきたと。そこに対する輸出も可能になったというのがこの談話だったわけですね。  しかも、この新しい談話にある国連憲章の遵守にも当てはまるの...全文を見る
○井上哲士君 それは、私、次に通告をしていた、イスラエルがF35を使用して空爆をした場合にどういう影響を与えると思うのかということに対する答弁だと思いますが、そうではなくて、現にこういう国連憲章違反の行為を繰り返しているイスラエルに輸出をすることがなぜ国連憲章の遵守と言えるのかと...全文を見る
○井上哲士君 これは通告してあるのできちっと答えてほしいんですが、つまり、国連憲章の遵守ということでこのF35の共同開発に加わると。しかし、その結果、イスラエルへの輸出も起こり得ると。しかし、そのイスラエルが、先ほど言ったように、空爆であるとか、そして国際法違反の入植活動を繰り返...全文を見る
○井上哲士君 使用されたら大変なことになるんですよ。これまでそういう行為を繰り返してきた国にこの輸出をするということは、それが使われてということも予想されるし、そのことが日本外交に与える深刻な影響ということをちゃんと直視をするということが私は必要であるし、こういう国に日本のかかわ...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ言われましたが、では、これまでに他国の軍の艦船のエンジン関連部品を輸出をしたという例はあったんでしょうか。
○井上哲士君 他国の軍の心臓部に使われるものまでこれは構わないということになりますと、いよいよ大きな抜け穴がこの間つくられてきたわけですね。  しかし、これは、憲法の平和主義にのっとって国際紛争を助長しないために一切の武器や武器技術の輸出をしないということは、これは衆参の国会決...全文を見る
○井上哲士君 同じ答弁の繰り返しでありますが、私は国是とまでされてきたものを一内閣の判断で覆すこと、国会決議も含めて覆すことは許されないと指摘をしておきますが。  特に、中間報告で、防衛生産・技術基盤の維持・強化の項で国際競争力の強化ということが強調しておりますが、これまで防衛...全文を見る
○井上哲士君 初めて国際競争力の強化ということが言われたんですが、こうなりますと、武器輸出をビジネスとしている、そういう国、一部にはそれによって紛争を助長しているわけですが、そういう国と国際的なシェアを争うということになるんじゃないですか、いかがですか。
○井上哲士君 私は、武器輸出をビジネスにしているような国々と国際競争力を競い合うようなことが平和国家を理念とする日本で許されるのかということを聞いておるんですが、更に聞きましょう。  今年一月の日本防衛装備工業会の賀詞交換会に防衛大臣も参加をされております。会長は、十一年ぶりの...全文を見る
○井上哲士君 私は、いわゆる軍需産業で成長する国、栄える国になるということが憲法の理念に相入れるんですかということをお聞きしているんです。
○井上哲士君 それと矛盾をするということを申し上げているんですね。  外務大臣にお聞きしますが、今年四月に国連総会で武器貿易条約が採択をされました。九月に国連本部でこのハイレベル会合が行われておりますが、その際、大臣は、我が国がこれまでに小型武器に関する国連総会決議の提出等を通...全文を見る
○井上哲士君 まさに三原則の見直しは、そうやって日本が果たしてきた役割を私は根底から覆すことになると思います。やめるべきだということを申し上げまして、質問を終わります。     ─────────────
11月07日第185回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  万国郵便連合一般規則及び万国郵便条約、郵便送金業務約定の改定の内容は、いずれも国際郵便業務を円滑に進める上で必要な措置であります。また、国際郵便業務等に係る国内実施の法的根拠を確保する上でも必要なことでありますので、賛成です。  W...全文を見る
○井上哲士君 アメリカは、国有企業が民間企業と同じ条件で競うようにルールを作ろうという提案をし、一方、国有企業の多いベトナムやマレーシア、シンガポール、ブルネイ四か国などがこれに反対をして、いまだに定義すら決まっていないというふうに報道もされております。  日本郵政がこの国有企...全文を見る
○井上哲士君 そこでは議論になっていないと思うんですね。仮にそういう方途で定義に入ってしまった場合には大変大きな影響があるのではないかと、そういう可能性についてお聞きしているわけですが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 これは既にいろんなところから懸念も出されている、議論になっている問題なわけですね。この定義に入った場合には、先ほど申し上げたような、かんぽ生命の新規事業であるとか郵便局の税制優遇措置等が問題視をされることになりますと大変大きな影響があるわけです。  そこで、基本的...全文を見る
○井上哲士君 確認しますが、各国国有企業はやっぱりそれぞれの国の歴史的な背景であるとか、それから経済の発展状況があるわけですね。日本もそれこそ、遡れば富国強兵の時代などに国有企業が果たした役割と今日は変わってきているということもあるわけですが、そういうそれぞれの国の自主性や特性と...全文を見る
○井上哲士君 つまり、この分野で守るべきものは守るというのはそういう立場であると、こういうことで確認してよろしいですか。
○井上哲士君 これまで、守るべきものは守るというのは繰り返してきたわけでありますが、より踏み込んで、こういうことをしっかり明らかにするべきだと思うんですね。  例えば、この郵政の問題などでどういうことがあり、どういう主張をしていくのかと。やはり、国民に対して守るべきものは守ると...全文を見る
○井上哲士君 言わばスローガンとしてそういうことが言われるわけでありますが、それぞれの分野のところで全く具体的に明らかにされておりません。  政府はTPPについて、交渉に参加していないから中身が分からないと、こういうふうに言ってきましたし、参加すれば情報が分かると、こういうふう...全文を見る
○井上哲士君 多くの関係団体や自治体からも、肝心な情報がちっとも出てこないと、先ほど自民党内の議論の新聞報道も紹介しましたが、これが私は実態だと思います。  やはり、国民にしっかりと情報提供して判断をできるようにするといいながら、秘密裏の中で行われるということはあってはならない...全文を見る
○井上哲士君 アメリカの方は、まさにアメリカの要求の流れの中でこの問題を言っているんですね。アメリカ議会の調査局の今年八月二十一日付けのレポートは、日本は、民間の保険事業者とかんぽの平等な競争条件が確立されたことが認められるまで、新規の又は改良されたがん保険の商品若しくは独立した...全文を見る
○井上哲士君 私は、やっぱり入口で、結局は、そうはいってもアメリカのこうした要求に日本が譲歩したと。  これにとどまらないわけですね。八月の二国間協議の直前に日本郵政はアフラックとがん保険での提携強化を発表しておりますけれども、これはどういう内容でしょうか。
○井上哲士君 日本郵政が日本の民間保険と提携した新商品は許されないといいながら、アメリカの保険会社の商品を扱うことは許されていくと。どうしてこういうことになるんでしょうか。
○井上哲士君 いろいろ言われましたけど、結果的にはアフラックが非常に有利な状況を獲得をしているわけですね。最初のこの販売を認めないという時期、そして今回のこの合意は八月の二国間協議の直前であったと。  このTPPの問題をやはりリンクして考えざるを得ないわけでありますが、民間の会...全文を見る
○井上哲士君 まだ議論を続けているということでありますが、TPPでのアメリカの大きな狙いがこの郵政マネーなどの日本の資金だということが繰り返し指摘をされておりましたが、この間の経過は、いとも簡単にそれを明け渡した、アメリカ企業による日本市場の強奪だという指摘もあるわけですね。 ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、このアフラックと提携を受けて、不平等だというような主張をアメリカは下ろしてきているのかと、こういうことです。
○井上哲士君 引き続き八月会合でもそういう主張がされたと報道もされておりますが、新しい保険を認める、そしてこの提携があっても引き続き日本に譲歩を求めてくると。私はやはり、結局限りない譲歩を求められて、国民の財産である全国の郵便局網をアメリカの保険会社に開放して、さらに日本市場全体...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、結局、日本の市場をアメリカに明け渡すことになるんじゃないかという多くの懸念がありましたが、私は、かんぽ生命をめぐって起きていることはその懸念をまさに示していると思っております。  こういうTPPからは撤退をすべきだということを申し上げまし...全文を見る
11月08日第185回国会 参議院 本会議 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、安全保障会議設置法等一部を改正する法案について総理に質問します。  本法案は、現行の安全保障会議に代えて日本版の国家安全保障会議、NSCを設置するものであります。重大なことは、安倍総理が本法案と一体で特定秘密保...全文を見る
11月13日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本法案による国家安全保障会議では、国家安全保障戦略を策定をすることになります。  それに盛り込むべき内容について、現在、安全保障と防衛力に関する懇談会で議論をされていると思いますが、官房長官、お聞きしますが、その中で武器輸出三原則に...全文を見る
○井上哲士君 この問題は本会議でもお聞きをいたしました。防衛産業の国際競争力の強化を防衛省が初めて打ち出したということも踏まえて総理にお聞きしたわけでありますが、総理は武器輸出で経済成長を図ることは考えていないという答弁でありましたが、武器輸出の拡大を考えていないと、こういう意味...全文を見る
○井上哲士君 いや、私が聞いたのは、そういう答弁がありましたけど、それは武器輸出の拡大は考えていないという意味ですかと、そういうことを今お聞きしているんです。
○井上哲士君 どういう趣旨ですか。武器輸出の拡大は考えていないという趣旨なんですか。
○井上哲士君 いや、与党席からのええっという声が聞こえましたが。現実にはどんどん拡大しているじゃありませんか。そのために、あなた方は、この三原則を次々抜け穴をつくり、そして見直しをしようとしているんじゃないですか。  三月には、イスラエルへの輸出につながるF35の共同開発に踏み...全文を見る
○井上哲士君 共同によって輸出を拡大するんでしょう。違うんですか。もう一度お願いします。
○井上哲士君 明らかに、今幾つか例を挙げましたけれども、武器輸出の拡大が広がっているわけですね。その中でも、昨日、先ほど言いましたように、トルコの問題が大きく報道されました。三菱重工とトルコ政府がトルコ軍の戦車用のエンジンの共同開発に向けて交渉を進めており、トルコ政府が紹介する企...全文を見る
○井上哲士君 つまり、全くこれまでやらなかったようなことまで踏み込もうとしているんですよ。これが武器輸出の拡大と言わずして何と言うのかということになるわけですが。  これ、防衛大臣ですか、ちょっと確認しておきますが、そうなりますと、仮にこれが進んだ場合にはトルコとの間での秘密保...全文を見る
○井上哲士君 これ、トルコとの共同開発になりますと、二〇一一年に、野田内閣のときに三原則が緩和をした際の日本の安全保障に資するということにすら当てはまらないのじゃないか、そしてまた、クルド人問題を抱えておりますから国際紛争を助長することになるんではないかと、こう考えますけれども、...全文を見る
○井上哲士君 F35の共同開発でイスラエルにこれが渡ることも事実上解禁をされ、そして、このトルコとの間で初めて外国の軍の装備のために合弁会社までつくってやっていくということになりますと、まさに何の歯止めもないと、全面解除という方向に進んでいくということになるんですね。  先ほど...全文を見る
○井上哲士君 このときのトルコ訪問は、総理に百人以上の経済界の皆さんが同行したということになっておりますが、これ、官房長官、三菱重工の代表もこのときのトルコ訪問に参加をされていたんじゃないですか。
○井上哲士君 経団連の会長とともに三菱重工の社長が同行されたというふうになっておるわけですね。ですから、民間会社だとか言われましたけれども、まさに総理自身が訪問をしたトップセールスによって三菱重工は原発の輸出、これを受注をして、さらに戦車の共同開発までやると、こういうことになって...全文を見る
○井上哲士君 この報道でも、研究者によっては防衛目的の利用に懸念を持つ可能性もあるということで、支援の中身についてはそこは明確にしないというようなことも書かれておりますが。  じゃ、確認しますが、防衛技術の発掘につながるような研究は排除されると、こういうことでいいんでしょうか。
○井上哲士君 排除されないという答弁でありました。  この組織自身が、今までの防衛省と一部企業だけでなくて、民間の様々な視野をピックアップしてこういう革新的な技術を発掘しようということでありますから、まさに私は報道の指摘どおりだと思うんですね。  防衛大臣にお聞きしますが、防...全文を見る
○井上哲士君 私、武器輸出三原則にしても、いろんな様々な研究にしても、憲法九条を持った日本として、そういう優れた日本のいろんな科学技術を武器とか戦争に使わせないというのが我が国の基本的な立場だったはずなんですね。  経済界は実に露骨に求めておりまして、今年の五月に日本経団連が発...全文を見る
○井上哲士君 我が国の宇宙開発は、一九六九年に衆議院での全会一致によって採択をされた、わが国における宇宙の開発及び利用の基本に関する決議によって、平和目的に限りというふうになっていたわけですね。それを、まさに憲法の平和原則を反映したものでありますが、国会決議に反して宇宙基本法で軍...全文を見る
○井上哲士君 これも、かねてから防衛産業などが求めてきた問題であるわけですね。  社団法人日本機械工業連合会というところが日本戦略研究フォーラムと一緒に毎年報告書を出しておりますが、平成十七年のものを見ますと、無人機の汎用化に伴う防衛機器産業への影響調査報告書というのを出されま...全文を見る
○井上哲士君 そのいずれもが、かねてから防衛産業が様々な制約を取っ払ってこういうことをずっと求めてきたということが、結局防衛大綱なり国家戦略に盛り込むものとして入ってきていると。私は、これはもう司令塔といっても軍拡司令塔だと言ってもいいような中身だということが出てきていると思いま...全文を見る
○井上哲士君 報告書が上がっているので、ちゃんと肝心なところを報告してほしいのですが。  その中に、相手側から言われているのが、日米の共同生産の中で障害となっているのが日本政府の武器輸出三原則政策並びに秘密保全体制の不備だと。武器輸出三原則については、BMDの共同開発で若干の緩...全文を見る
○井上哲士君 まさに、この共同開発などの日米軍事協力の深化の中でアメリカから秘密保護の強化が求められてきたと、その転機はやはり二〇〇七年に結ばれたいわゆるGSOMIAですね、秘密軍事情報の保護のための秘密保持の措置に関する日米間の協定と、これだと思います。  当時、日本経団連の...全文を見る
○井上哲士君 時間です。終わりますが、軍事の共同開発を進める軍需産業と一体で秘密保護法制で国民の権利を奪い、国会まで規制するということは許されないということを申し上げまして、質問を終わります。
11月14日第185回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  フィリピンの台風被害について先ほど来やり取りがありました。私も昨日、フィリピン大使館に参りまして、我が党志位委員長のお見舞いの書簡をお渡しして懇談もし、また昨日から大使館にお見舞いの記帳台ができておりましたので早速記帳もしてまいりまし...全文を見る
○井上哲士君 是非、まさに東日本大震災のときの思いを、日本国民の思いをしっかり生かせるようにしたいと思います。  法案の審議に入りますが、今回の法案、今日も質問ありますように、アルジェリアの事件を受けてということになっております。当時、自衛隊の車両で輸送できなかったことこそが問...全文を見る
○井上哲士君 あのアルジェリア事件の当時、何か事あらばとにかく自衛隊を海外に出そうと、こういうような議論も見受けられました。私は、やっぱり本当に邦人の安全を確保するのには何が必要なのかということでしっかり議論をすることが必要だと思うんですが、先ほどアルジェリアに自衛隊の車両を運ぶ...全文を見る
○井上哲士君 アルジェリアまでとなりますと、C130というのは更にもうちょっと、五日ぐらいになるんではないかというお話も聞いたわけでありまして、やはり現地政府との関係でしっかり対応するということが必要だと思うんですね。  これもこの間の議論の中で、安全な輸送が確保されていると判...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、危険が回避される、安全に実施できるということが前提ということになるならば、自衛隊車両による運行ということは逆に必要ではないのではないかと思うんですが、その点はいかがでしょうか。
○井上哲士君 いや、つまり、陸上輸送が安全にできるのであれば、あえて自衛隊の車両でやる必要はないのではないかということをお聞きしております。
○井上哲士君 ちょっとかみ合っていないんですが。  これまでも現地公館が手配した車で陸上輸送したケースはあるわけですよね。今回、この自衛隊の車両でできるようにするということになるわけですが、先ほどありましたように、危険が回避される、安全の実施ができるということが前提ということで...全文を見る
○井上哲士君 私、第三国の軍が通行することによって敵対行為とみなされて、かえって邦人を危険にさらすことがあるんじゃないかと、こう思うんですが。  ちょっと先ほどのやり取りにかかわってお聞きするんですが、衆議院での議論で派遣先国の同意についてやり取りがありまして、先ほどもありまし...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、まさに国の中で政府の実際上の支配が及んでいないというようなところが対象になる場合は、法的にはこの相手国政府の同意ということになっているけれども、実際上の運用としては、そういうところを実効支配しているところの同意を得るということがなければ私は安全確保がで...全文を見る
○井上哲士君 つまり、それは、その地域を実効支配している反政府勢力などのやはり同意を求め、それが得られなかった場合にはできないと、こういうふうに受け止めてよろしいですか。
○井上哲士君 もちろん通常はそういう国は余りないわけでありますが、しかし現実に、例えばアフガニスタンにしてもソマリアなどにしても、そういう地域が生まれてきているわけですよね。ですから、私はやっぱりそこはきちっとしていかないといけないと思いますが。  そこで、防衛大臣にお聞きしま...全文を見る
○井上哲士君 武器の携行の問題でお聞きしますが、この車両による輸送を当該政府から同意を取る場合に、携行する武器の範囲であるとか武器使用の可能性についても相手国の政府の了解を、同意を得る必要があるのかというのが一点。  それから、今後、この武器の範囲については閣議決定を見直しする...全文を見る
○井上哲士君 これ、陸送ということになりますと、これまでの空輸などと違って大変治安上の問題など大きな危険もあり得ますし、重武装した勢力による襲撃なども想定をすることになりますと相当の装備になりかねないということになるわけで、そういうことも含めて結局もう白紙委任ということになると、...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、自衛隊法の一部を改正する法律案について反対の立場から討論を行います。  法案は、海外における地域紛争、内戦、内乱を含む緊急事態に際して、邦人輸送のためとして派遣された自衛隊の活動場所を従来の派遣先国の空港、港湾から領土全域に広げ、輸送手...全文を見る
11月18日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  国家安全保障会議が作成する国家安全保障戦略についてお聞きいたします。  これまでの防衛白書などは、まず我が国周辺の安全保障環境から記述が始まって、次に国際社会における安全保障上の課題となっております。ところが、今、安防懇の議論では、...全文を見る
○井上哲士君 私がお聞きしましたのは、これまでの防衛白書などは我が国周辺から始まっているのに、逆にグローバルという記述から始まっているということがどうしてなのかということなわけでありますが、このことが一体何を意味するのかと。  防衛大綱の改定に向けた防衛力の在り方検討に対する中...全文を見る
○井上哲士君 土地の借用料として九百九十一万米ドルというお話がありましたけれども、これはジブチ政府から借用されているんだと思いますが、何のために使用するということで借りているんでしょうか。
○井上哲士君 海賊対処行動ということで使用しているということでありますが、これ、なぜ基地と呼ばずに活動拠点と呼んでいるんでしょうかね。
○井上哲士君 恒常的ではないということが理由だというお話でありますが、しかし、一時期的というような簡易な施設ではなくて、先ほどありましたように、四十七億円も掛けて隊舎やそしてP3Cの格納庫などもあった事実上の海外基地そのものだと言えますね。  しかも、この中間報告では、自衛隊部...全文を見る
○井上哲士君 先ほど恒常的なものでないので基地と呼ばずに活動拠点としているんだと言われましたが、そうしますと、今の御答弁ですと、長期にわたる活動も想定されるという中で中長期的な検討ということになりますと、そうなった場合には自衛隊としてもこれは基地と呼ぶということになるんでしょうか...全文を見る
○井上哲士君 いや、国際平和協力活動で仮に必要があるとしても、先ほどの分け方で言えば、長期的な活動があるということであれば基地と呼ぶことに私は防衛省の分け方でもなると思うんですね。ですから、アフリカや中東に自衛隊が長期的に存在をしていく、そういう基地として強化していくというのがこ...全文を見る
○井上哲士君 今、アメリカ、フランス、イギリスという国名が挙がりましたけれども、ロシアも持っているようでありますが、この四か国以外にないと思うんですけれども、それ以外承知されているでしょうか。
○井上哲士君 今、挙げられた四つの国というのは、いずれも第二次世界大戦時から外国に、国外に基地を持っている国なわけですね。しかし、ソ連の崩壊によってこういう米ソ対決が崩壊をし、各国の海外基地というのは大きく縮小して、世界的な基地ネットワークを持っているのは今やアメリカのみだという...全文を見る
○井上哲士君 いや、現在はそういうことでやっていますけれども、この中長期的な検討の中には、それ以外のことも含めて必要だから中長期的な検討が要るわけでしょう。だから、そうなればまさに四つの国と並んで海外に基地を本格的に展開する国になるんじゃないですかということをお聞きしているんです...全文を見る
○井上哲士君 世界各国、PKOに参加している国はたくさんありますけれども、そういう国であっても海外にこういう基地を持っている国は四つしかないんですよ。ですから、日本がそれに参加をしているからといって、そういう恒常的な、中長期的な展望を持った基地を持つというその理由には私はならない...全文を見る
○井上哲士君 いや、基地と位置付けないと言われましたが、先ほどは恒久的でないからそうだと言われたのであって、現に武力を持った自衛隊が海外に行って拠点をつくっている、これはやっぱり基地なんですよ。そういう方向に展開をしていくし、しかも、現時点では集団的自衛権の行使はできないというこ...全文を見る
○井上哲士君 当時、私も外交防衛委員会におりましたけれども、いわゆるエスコート方式によって日本の船舶をエスコートするんだと、こういうことが繰り返し強調されました。集団的自衛権の行使とか様々な憲法上の問題がある中でもそういうことが強調されたわけですね。ですから、いわゆる海域を分担を...全文を見る
○井上哲士君 答弁はここまで遡りますが、しかし、一定の海域を、多国籍軍に加わって日本がそういう海域防衛を分担をすると、こういうことは考えていないというのが一貫した政府の対応ではなかったんですか。
○井上哲士君 減ったんなら帰ってきたらいいんですよ。なぜこうやって活動枠を広げていくのか。  アメリカのアーミテージ元国務長官が二〇一〇年に「日米同盟VS中国・北朝鮮」という本の中で、このアフリカ近海での海賊対策について、日本のリベラル派の人たちは何が起きているのかを理解してい...全文を見る
○井上哲士君 アーミテージ氏は日本に集団的自衛権の行使を迫ってきた政治家でありまして、私はその発言は重いと思うんですね。現在でも集団的自衛権そのものだと彼は指摘をしているわけですが、私は、本会議でも指摘しましたけれども、世界の警察を称するアメリカと一緒に海外で武力を使う国へと道を...全文を見る
○井上哲士君 その一番肝心の意思決定をしたときの状況というのを、まさに責任者である総理や当時の川口大臣にはインタビューをしていないと。これ、やるべきじゃないですかね。
○井上哲士君 これは、イギリスはブレア首相へのインタビューも行いましたし、その報告書は約五百ページなわけですね。オランダでもやっております。私は、イラク戦争のときのような間違いを起こさないということをどう担保するかということを国会として検証することはどうしても必要だと思います。 ...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたけど、なぜいろんな経過があってもイラク戦争を支持をしたのかという、そこのまさに政策判断、政府としての判断の一番肝心要なところのインタビューもしていないし、そして省内インタビューの結果も示されていないで、なぜ適切と言えるのかと。これでは、重大な意思決定...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、このパウエルの報告は判断材料ではなかったとおっしゃるんですか。
○井上哲士君 いや、私聞いているのは、パウエル報告は材料の一つではなかったんですかと聞いているんです。
○井上哲士君 これ、ちょっとひどいですよ。  当時の、平成十九年六月五日の外交防衛委員会で議論をしていますが、当時の塩崎官房長官は、このパウエル報告も材料の一つだったとはっきり認めているんですよ。何で認めないんですか。どういう検証をしたんですか、適切な検証をしたということを言い...全文を見る
○井上哲士君 当時、存在しないことを確認していた国は一つもないんです。問題は、存在するかどうか検証をしているときにそれを打ち切ってこの戦争に踏み切った、それを支持をなぜしたのかということなんですよ。そこが問われるんですね。  国連の安保理では、当時の国連大使は、イラクの説明責任...全文を見る
○井上哲士君 当時、国際社会は、更に査察をするべきだと、続けるべきだという声だったんですよ。そして、フランスもドイツもこの戦争を支持しなかったんですね。日本は今大臣が答弁されたような理屈でこの開戦を支持しましたけれども、国際社会といえばアメリカじゃないんです。国際社会全体はそうで...全文を見る
○井上哲士君 幾ら情報を集めたって、うのみにして間違った判断をしたら駄目なんですよ。ですから、当時、これは間違っていたと、こういう認識がないままに、その上、日米同盟強化といってこのNSCでどんどん進めていく。私は、同じ過ちを繰り返すことになります。  この問題は、単にアメリカの...全文を見る
○井上哲士君 それが間違っていたわけですね。  官房長官、お聞きしますけれども、こういう過去の間違った判断に対しての反省もなしに、このNSCによってアメリカとの軍事情報共有を強め、日米同盟を強めていく、同じ誤りを繰り返さないと言えるんでしょうか。
○井上哲士君 全く反省が感じられません。  戦争遂行のためのアメリカの情報をうのみにしたことへの反省のないままに軍事情報の共有を強め、しかも集団的自衛権の行使をにらんだ自衛隊の海外活動の強化を進めると。まさに軍拡と戦争の司令塔になるような国家安全保障会議は断固反対だということを...全文を見る
11月19日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  国家安全保障会議で米国と軍事情報を共有するために米国から情報保全法制の強化を求められてまいりました。先日の質疑でも、外務大臣から、米側は日本の情報保全の取組に注目をしてきたと、こういう答弁もありました。  そこで、まず森大臣にお聞き...全文を見る
○井上哲士君 今答弁もありました二〇一〇年の三月のオタワで開かれた日米外相会談で合意をして、情報保全についての日米協議が設置をされております。そして、先ほどありましたように、今年十月の2プラス2の共同発表でもそのことについて触れられて、この協議を通じて秘密情報の保護に関する政策、...全文を見る
○井上哲士君 今の中身でいいますと、当然私はこの特定秘密保護法案について議論になったと思うんですが、日本からはどういうことをこの会議で報告をし、アメリカからは何を求められたんでしょうか。
○井上哲士君 そういう一般論ではなくて、まさにこの秘密保護法案がどうなったのか。先ほどもありましたけれども、2プラス2の共同発表では、情報保全を一層確実なものとするための法的枠組みの構築における日本の真剣な取組を歓迎しと、ここまで踏み込んで言っているわけですね。一体、具体的に日本...全文を見る
○井上哲士君 今日、与党の質疑でも、このNSCについて、積極的平和主義は軍備拡張でないということをアピールする必要があるとか、このNSCで軍縮・不拡散の議論をするべきだとか、こういう提起がありました。果たしてそういうものになるのかどうかということであります。  その点で、いわゆ...全文を見る
○井上哲士君 肝心なことは触れられないんですが、これ、パキスタンなどで二〇〇四年以降に四百五十人以上の一般市民が犠牲になっておりますし、非戦闘員の保護などを求めて国際法を守るように関係国に報告は求めているわけですね。  こういう国際的批判が広がる中でありますが、次の防衛大綱に向...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、やっぱり無人機に対する国際的な批判が広がる中で逆行するものにならないかと思うわけですが、2プラス2でも二〇一四年の春から在日米軍へのグローバルホーク無人機のローテーションによる展開を開始するという米空軍の計画を確認しておりますが、今後これが無人攻撃機の配...全文を見る
○井上哲士君 今2プラス2を読み上げられましたけれども、米国は能力の近代化を継続する意図を有する、更にやっていくと、こう言った上で、グローバルホークなどを列挙した上で、ただしこれらに限定されないと、こういうこともあえてこの共同発表には書いているんですね。  今、計画は承知しない...全文を見る
○井上哲士君 関心を持ち注視をすると言われましたけれども、私はそれにとどまっていては駄目だと思うんですね。  パキスタンのシャリフ首相は十月の二十二日にワシントン市内で講演をして、無人機の使用は主権侵害というだけでなくて、対テロ戦に取り組む我々の努力に有害だと訴えております。パ...全文を見る
○井上哲士君 国際人道法に反しているという批判が今世界的に起こっているわけですね。  アメリカは、この無人機攻撃を自衛のための合法的なものだといって正当化をしてまいりました。アメリカの統合参謀本部の統合特殊作戦ドクトリンというのがありますが、司令官の努力義務としてこういうことを...全文を見る
○井上哲士君 現にそうなっていないから国際的批判が起き、先ほど言いましたように、アメリカは軍事作戦の効果に見合う一般市民の被害は合法的だと、こういうことをやっているわけですね。ですから今、アムネスティ・インターナショナルとかヒューマン・ライツ・ウオッチなど国際人権団体も、無人機攻...全文を見る
○井上哲士君 時間なので終わりますが、結局何を言っても注視、関心としか言えないわけで、これほど国際的批判が高まっているアメリカの無人機攻撃に何も物を言えないままNSCによって軍事情報を共有し、軍事一体化を強めることは許されないということを述べまして、質問を終わります。
11月20日第185回国会 参議院 原子力問題特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  やっと参議院の原子力問題特別委員会も今日最初の質疑を行えるようになりました。私ども、衆議院のように先国会からこの特別委員会を設置しろと求めてきたわけでありますが、当時与党の自民党などの賛同が得られないまま参議院選挙後の設置ということに...全文を見る
○井上哲士君 一気に二十七倍の濃度が検出をされたわけでありますが、幸い下がっているようでありますけれども、しかしなぜそうなったか分からないということが私は深刻だと思うんですね。この汚染水問題というのは、一連の問題、この原因究明ができていないまま進行しているということがあるわけであ...全文を見る
○井上哲士君 マスコミも不可解で納得できないという大きな見出しを掲げて報道しておりましたが、田中委員長自身が、この汚染水の対策がきちんとされているか見て判断をすると、口先だけでは駄目だということもおっしゃっていたわけですね。廣瀬社長との面談があり、その後、十一月の八日、緊急対策が...全文を見る
○井上哲士君 労働者に対する危険手当の増額というのが入っているわけでありますが、これは我々も高放射線下の困難な環境での労働に対して必要だということで求めてきたことであります。  ただ、一方、これまでもこの危険手当というのは重層下請の下でいわゆるピンはねをされて、なかなか現場に届...全文を見る
○井上哲士君 マスコミにいろんな声も出ていますが、あるベテラン作業員、日当を含めてどこまで実際に改善されるのか、今もう作業の核になるベテランだけではなくて作業員が全然集まらなくなっていると、こういう声も上がっております。私は、これはずっと我々も追及をしてきたわけでありますけれども...全文を見る
○井上哲士君 原子力の知見を持った人が二十人、柏崎から移せばいいというのがおよそ総動員とは思えないんですが。  今、安全性の確保のために柏崎にも必要な要員を置いているんだと、こう言われました。逆に聞きますけれども、今後、再稼働の準備、審査ということになりますと、それに対する追加...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、規制委員長にお聞きしますが、先ほどの答弁の中で既に審査に入っているところの状況がありました。それぞれの電力会社が審査に必死になって対応していると、こういう御発言もあったわけですね。  当然、審査になりますと、いろんな追加調査であるとか資料の提出ということが求...全文を見る
○井上哲士君 私がお聞きしたのは、田中委員長がこの福島第一について、トラブルが毎日のように起こっている状況が落ち着いてきちんとできるようになるまで見極めなくちゃいけないということをこの柏崎刈羽の審査の関係で言われておりました。報告書に書いてあることが実際に行われているかを見るとい...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。
11月21日第185回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日の議題には日中韓の投資協定も含まれておりますが、枠組みをつくりましても、外交関係が悪化しますと経済関係の発展もありません。アメリカのケリー国務長官も十四日、ワシントンで開かれている日米財界人会議で演説をして、尖閣や歴史認識を念頭に...全文を見る
○井上哲士君 軍事的対応がエスカレートしますと一層悪化をしていくということは戒めなくてはいけないと思いますが、そこで、今年二月に京都の丹後半島の経ケ岬に設置計画が明らかになった米軍のXバンドレーダー基地の問題についてお聞きをいたします。  突如報道をされまして、京都に初めての米...全文を見る
○井上哲士君 地元紙は当初から、北朝鮮による米領グアム、ハワイへの弾道ミサイル攻撃を想定すると、近畿地区や周辺の上空を通過する可能性が高く、その中心に近い京都が配備先として最適と判断をしたと報道し、同様の報道が各紙も行われました。  専らアメリカの本土とグアムなどの領土の防衛能...全文を見る
○井上哲士君 元々、弾道ミサイル防衛システムというのは、アメリカを防御することによって反撃のおそれなく先制攻撃をできるようにしようということから始まったものでありますし、アメリカのミサイル防衛局のシリング長官も、この日本の二つ目のレーダー配備について、アメリカ本国の国土防衛のため...全文を見る
○井上哲士君 アメリカは、国外でも五十年間租借をしているマーシャル諸島共和国のクエジェリン環礁にもこのレーダーを配備しておりますが、その際は、国外であっても環境アセスを行っているんですね。その報告書を見ますと、例えば、ウミガメとかサンゴなどの動植物なども調査をされているんです。 ...全文を見る
○井上哲士君 それでは地元の皆さんは到底納得をしません。  この間、とにかく安全である、問題はないと繰り返し説明をされますけれども、例えば一番肝心なこのレーダーの出力、こういうことについても全く明らかにしないまま、とにかく大丈夫だと、こういうことを繰り返すだけなわけですね。 ...全文を見る
○井上哲士君 沖縄などでこれだけ問題になりながら、地位協定そのものの見直しは一度も行われていないわけですね。  今、一定の見直し、運用の見直しが先日あったと言われましたが、大臣の地元広島の中国新聞も、これで見直しと言えるのかと、こういう社説を掲げまして、これでは米軍の裁量次第で...全文を見る
○井上哲士君 質問へのお答えではなかったんですが、アセスの問題、それから地位協定の見直しの問題、どちらも結局、地元の皆さんの不安については全くこたえる状況になっていないわけです。  にもかかわらず、今、地権者に対する借り上げ契約の強要が行われております。相当高い借り上げ料を大幅...全文を見る
11月25日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本版NSCの設置法案について採決の提案があり場内協議をされているようでありますが、審議は尽くされておらず、引き続き審議を求めたいと思います。  そして、本法案と一体の秘密保護法案について与党は明日にも衆議院での採決を主張をしており...全文を見る
○井上哲士君 今、説明もし、そして修正協議もしてきたと言われました。  今朝の日経は、なぜ、どういう懸念があるのかと多い順に挙げますと、チェック機能が不十分、秘密の範囲が曖昧、永久に公開されないおそれがある、報道機関が取材しにくくなる、世の中が萎縮する、つまり、法案の根幹部分に...全文を見る
○井上哲士君 既に行われたということでしょうか、情報提供。
○井上哲士君 特別報告者というのは、大臣も言われたように、独立したものであって、非常に権威のある報告なわけですね。そして、現実に起きている人権侵害ではなくて、法案の段階でこういう懸念が表明をされ、情報提供を求めるというのは極めて異例なことなんですね。そのことへの認識はいかがなんで...全文を見る
○井上哲士君 そういうことが行われても、なお懸念が出されているということを受け止める必要があると思うんですね。  この特別報告では、さらに、ジャーナリストや市民社会の代表などを含むそのほかの個人が公益のためと信じて機密情報を受け取り又は流布しても、他の個人を重大な危険の差し迫っ...全文を見る
○井上哲士君 今保障されていると言われましたけれども、どういう条文で保障されているんですか。
○井上哲士君 いやいや、公務員がこの情報は公益に反していると、そういう思いを持ってそれを明らかにした場合に処罰が避けられることになっているんですか。
○井上哲士君 およそ納得できる問題じゃありませんけれども、さらに、私は、こういう問題も含めて衆議院での徹底質疑がされるべきだと、こういうことを改めて強調しておきます。そんな状況で、およそ参議院にそんな状況で持ってくるようなことではないということを改めて強調しておきたいと思います。...全文を見る
○井上哲士君 アメリカの国家情報長官室からも参加しているという答弁でありました。  この部屋のトップは米国家情報長官クラッパー氏でありますけれども、今、世界中で大問題になっているアメリカの情報機関による同盟国の首脳の盗聴について、十月二十九日のアメリカの下院でこの国家情報長官の...全文を見る
○井上哲士君 NASAではなくてNSAですね。  本会議でも私は、情報共有のために信頼関係が必要だというならば、このNSAによる日本大使館に対する盗聴について抗議をして事実解明を求めるべきだと求めましたけれども、今と同じように、一層緊密に意思疎通すべくアメリカに申し出たと、こう...全文を見る
○井上哲士君 抗議という言葉が出てこないんですね。  じゃ、外務大臣にお聞きしますが、十月二十五日の記者会見で、日本大使館に対する盗聴問題について問われてお答えですけれども、どのようにお答えになっているでしょうか。
○井上哲士君 一般論としてやはりこれは国際法違反だと、こういう認識なんですね。そうであるならばやっぱり抗議すべきじゃないですか。なぜ抗議ができないんですか。
○井上哲士君 盗聴に関する事実関係が明らかになったら抗議をすると、そういうことで確認してよろしいですか。
○井上哲士君 幾ら言っても抗議というのを口にされません。これだけ問題が出ていて、そしてドイツやブラジルなどが抗議をして事実解明について積極的に行動をしているときに、なぜそれができないのかと。  意思疎通を盛んに言われますけれども、じゃ、逆に聞きますけれども、日米間の意思疎通が不...全文を見る
○井上哲士君 ドイツ、ブラジルは、国際法の下で保障されているプライバシーの保護の権利を全ての国が守るように求める通信保護の決議案を国連総会の第三委員会に提出をしておりますけれども、その内容について御説明いただきたいと思います。
○井上哲士君 各国には、国際人権法上の義務に従った立法など人権侵害を終わらせる措置をとることや、監視に関する手続、実践、法律を見直して透明性を確保し、説明責任を明確にするために独立した監督機関を設けることなど、この決議案は呼びかけております。これ、名指しはしておりませんけれども、...全文を見る
○井上哲士君 この決議は、名指しはしておりませんけれども、アメリカNSAによる通信傍受を非難したものでありまして、明確な対応を日本政府がするということを改めて強く求めておきたいと思います。  アメリカによる通信傍受はこれまでも問題になってまいりました。アメリカを中心に構築された...全文を見る
○井上哲士君 米軍の運用については承知をしていないと言われましたが、これだけ欧州議会という公式のところから報告が出されている以上、三沢基地にそういうものがあるのかどうかと、これは当然主権国家であれば確認をするのが当たり前だと思いますが、確認をしたのか、されていないのか、明確にお答...全文を見る
○井上哲士君 いや、事柄の性質上と言われますけど、日本の主権にかかわる問題なんですよ。事柄の性格上、明らかにするべきじゃないですか。  官房長官、お聞きしますけど、先日の衆議院の答弁で、この問題について問われて、米軍の三沢基地の通信施設の運用については把握していないと述べられた...全文を見る
○井上哲士君 あなたは、ないと考えておりますと、認識していないじゃなくて、こういう答弁をされているんですね。  先ほど来挙げていますように、相手の米国の側が、指導者の考えを知ることは当然だと言って、こういう通信傍受について当然視をしているわけですよ。そこと意思疎通をしている意思...全文を見る
○井上哲士君 およそ主張すべき点を主張しているとは思えないんですね。  スノーデン氏の告発によって、専らアナログ対応のエシュロン以外に、デジタル対応のPRISMと呼ばれるインターネット情報収集システムの存在も明らかになりました。これは今年の春の話でありましたけれども、先ほども指...全文を見る
○井上哲士君 日本が認識できるようなやり方でやられたら大変なんですよ。分からないようにやっているから、これは通信傍受なんですね。  国外に住む外国人のネット通信の監視は合法的に行っていると、アメリカの国家情報長官が言っているんですよ。それについて説明を求めずにどうやって信頼関係...全文を見る
○井上哲士君 相手の盗聴するのは当たり前だと言っている人と意思疎通をして信頼関係がつくれるというのは、私には全く理解ができません。主権侵害に対するこういった問題の抗議も事実解明も要求もしていません。  先日の質疑で、アメリカの捏造情報を同盟国の信頼関係が基本だからということでう...全文を見る
○井上哲士君 アメリカは国内法上は合法だと言っているんです。しかし、それは国際社会では認められないことなんですね。そういうものがどういうふうになっていくのか、極めて重大な問題だと思いますが、今後更に質問をしていきたいと思います。  終わります。
11月27日第185回国会 参議院 本会議 第10号
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○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、国家安全保障会議設置法案に反対の討論を行います。  本法案によって設置される日本版NSCは、日本の外交・安全保障の司令塔だとされますが、検討されている国家安全保障戦略や防衛大綱の見直しの中身を見れば、首相の下に戦争、軍拡の司令塔をつくる...全文を見る
11月28日第185回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、全員に同じ質問をしたいんですが、それぞれの御意見の中で、自立した生活とはどういうことかとか、それから家族への支援の乏しさとかいろんなお話があったと思うんですが、この条約に...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  それぞれの本当に現場の思いを踏まえた御意見ありがとうございました。  じゃ、個別いろいろお聞きしますが、まず藤井参考人ですけれども、川島参考人の御意見の中で、政府訳の課題として特定の生活施設という訳のことがありましたが、これ以外に条約...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、久保参考人にお聞きしますけれども、成年被後見人の選挙権の回復という点で、私も質問もし、原告の名児耶さんのお話などもいろいろお聞きしてきまして、これは本当に、判決を受けて国会が対応できて、参議院選挙に間に合ったと、本当にうれしく思っ...全文を見る
○井上哲士君 貴重な御意見ありがとうございました。今後にしっかり生かしていきたいと思っております。  ありがとうございました。終わります。
11月28日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  審議入りからまともな日程協議もないままに職権セットがされました。そして、今日も極めて不公正なやり方が行われた。野党が審議をやろうと言っているのに与党が審議を妨害するような、そんなことが行われたことに私はまず厳しく抗議をしたいと思います...全文を見る
○井上哲士君 一方で、テロのかかわるような原発の様々な警備情報などは対象にならないとかいろいろ言いながら、全く意味不明ですよね。ミサイルの脅威なんかどういう関係があるんですか。私は、本当にこの福島の皆さんの怒りにまともにこたえない、とにかく強行しようという姿勢、改めて強く抗議をし...全文を見る
○井上哲士君 つまり、外務大臣は規則を承認しているだけで、一件一件の指定にはかかわらないということであります。  さらに、内部規則を見ますと、秘密文書の取扱いは厳に職務上知る必要のある者に限定するとなっておりますが、この職務上知る必要がある者かどうかの判断は誰が行うんでしょうか...全文を見る
○井上哲士君 では、この職務上知る必要のある者には大臣も含まれるということでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 つまり、この秘密文書の指定は局長などの官僚が行うと。そして、それを扱う職務上知る必要がある者かどうかの判断もその役人が行って、その対象に大臣も含まれると、こういう仕組みになっているんですね。  衆議院の政府参考人の答弁では、秘密文書は膨大であって、大臣に見せる必要...全文を見る
○井上哲士君 基本的には変わらないわけですね。  膨大な外交文書があると。その中で重要なものだけ外務大臣に開示をするということではないんですね。重要な文書だからこそ一部の外務大臣に見せていないということが起きております。それが実態でありまして、本当に徹底した秘密体質なんですね。...全文を見る
○井上哲士君 この討論記録について、日米間の公式の合意文書であることを認めるのかと我が党の志位委員長の質問主意書に対して、二〇一〇年三月三十日付けで答弁書が出ておりますが、どのように答弁をしていますか。
○井上哲士君 これまで、アメリカの公文書館で発見されたその文書を突き付けて幾ら質問しても、存在しないと、調査もしないと歴代自民党政権は言い続けました。ところが、現にこの文書の写しは外務省内に存在をして、今ありましたように政府として日米両政府の間で作成された合意文書だと認めたわけで...全文を見る
○井上哲士君 これは、公表しないという答弁じゃなかったんですね。存在いたしませんと、そして調査もいたしませんと、現にその現物のコピーを示してもずっと言い続けてきたんです。自民党政権時代にはないと言っていたものが実際には外務省の中にあったと、このことをどう認識しているんですか。国民...全文を見る
○井上哲士君 話をごまかさないでください。この評価のことを聞いているんじゃないんです。今おっしゃったことは当時の私は報告の不十分さだと思いますが、その後明らかになった文書によってこれは明らかに合意だったということは出ているんです。問題はそういうことじゃないんです。  私は中曽根...全文を見る
○井上哲士君 評価を言っているんじゃないんですよ。ないと言っていたんですから、それが実はあったんでしょう。知っていてうそをつく答弁をしてたんですよ。  私は、これは本当に被爆地である広島出身の岸田外務大臣にちゃんと答弁してほしいんです。私も広島育ちで被爆二世ですよ。だからこそ許...全文を見る
○井上哲士君 別の元次官は、自分は当時の首相や外相に伝えたことはなかった、政治家に話をすると漏えいするからと述べております。先ほどもそういうような趣旨の質問がありましたね。ですから、事実を知らせないままに、国会で官僚の書いた答弁書を読まされて否定した人もたくさんいるんですよ。条約...全文を見る
○井上哲士君 小渕首相については、次官経験者は外務大臣時代に密約を伝えたとはっきり語っております。ですから、党首討論のときにこのコピーを見せて質問したときに存在していないと言ったのは明確な虚偽答弁ですよ。  そして、これは何か過去の、その当時の問題ではないんです。結ばれてから五...全文を見る
○井上哲士君 そんな人ごとのこと言わないでくださいよ。我々はアメリカの国会、公文書館まで行って探し当てたんですよ、これを。そして、そのコピーをあなた方に見せて国民の前に明らかにしたのに、それでもそれはありませんとうそを言ったんですよ。何か人ごとのように今答弁されましたけれども、そ...全文を見る
○井上哲士君 これは過去の問題じゃないんですね。  先ほど、外務省の中の秘密文書の取扱いの内部規定について質問をいたしました。外務官僚が、この秘密の文書について大臣が職務上知る必要があるかということを判断をして、そして大事な問題は、これは漏れたらあかんということで隠してきたとい...全文を見る
○井上哲士君 核密約で明らかになったのは、官僚が情報をコントロールしていたんですよ、逆に。そのことで歴代の外務大臣が虚偽答弁を国会でさせられたことについてもまともにこれおかしいということを言えないような、そんなことを温存をしたまま、一方でこの特定秘密保護法によって様々な罰則で脅し...全文を見る
11月29日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、修正部分について質問をいたします。  まず、森大臣、この法案の第四条で特定秘密指定の有効期限を三十年間としておりますが、二十年でも四十年でもなく、なぜ三十年にされたんでしょうか。
○井上哲士君 そこで、四党の修正案提案者にお聞きするんですが、この修正では指定の有効期限の上限を原則六十年とされました。報道を見ている限り、協議の中で維新の会やみんなの党から六十年という提案はされていないようなんですが、修正協議の中で一体誰が六十年ということを言われたのか、そして...全文を見る
○井上哲士君 つまり、維新の会が六十年を提案したという理解でいいんですか。
○井上哲士君 各党そういう認識でよろしいんでしょうか。今のでいいますと誰が提案したのかよく分からないのですが、いかがでしょうか。
○井上哲士君 最初の答弁では、六十年に意味があるわけではないが倍が上限というふうに言われました。倍返しという言葉が今年はやっているようでありますが、国民にとっては三十年秘密になって、更に倍に延びるわけですから、全く逆の方向になるわけですね。  外務大臣にお聞きしますけれども、修...全文を見る
○井上哲士君 例えば、私、昨日も安保条約の改定時の問題も質問いたしましたが、そうした安保にかかわる、制定時にかかわる様々な情報というものも、現に安保に基づいてアメリカとの様々な交渉がありますが、こういうものは該当するおそれはないんですか。
○井上哲士君 昨日もありましたけれども、現に安保にかかわって様々なものが秘密や非公開になってまいりまして、私はこの二号によって安保に関する情報が広く当てはまる可能性が高いと思うんですね。しかも、この例外事項の第七号には、「前各号に掲げる事項に関する情報に準ずるもので政令で定める重...全文を見る
○井上哲士君 網羅的に困難と言わざるを得ないほど莫大な文書がずうっと不公表、秘密になっているわけですね。  旧安保条約の発効から既に六十一年間経過をしておりますけれども、こうした一連の文書というのはそれぞれいつ公表されるんでしょうか。
○井上哲士君 旧安保条約発効から既に六十一年経過しておりますが、例えば、その当時のものなどはもう私は全て公表すべきだと思いますが、されるんでしょうか。
○井上哲士君 結局、これまで、ほとんどの日米合同委員会の協議についてもアメリカから公表の合意を得ていないということで、幾ら要求をしても出てこなかったというのが実態ですね。そして、昨日私質問しましたように、アメリカの公文書館では公表された様々な文書、核密約だけじゃありません、いろん...全文を見る
○井上哲士君 つまり、今から新しく秘密になったものではなくて、過去の文書についても指定が可能だということで確認してよろしいですね。
○井上哲士君 つまり、遡及するんですよ。六十年前の文書が今だって公開されていないんです。それが今後六十年上限ということになりますと、百二十年間秘密になるんですよ。永久秘密に等しいじゃありませんか。そんなのでいいんですか。  修正案提案者、どなたか答えてください。
○井上哲士君 全然上限になっていないですよ。過去の、既に六十年前からたくさんの文書が、安保でいいますと、それが、これを指定すれば更に三十年、そして例外を設けて六十年、それ以上もあり得ると。百二十年間それだけでもなるんですよ。とんでもない話だと思うんですね。  私、昨日の質疑で紹...全文を見る
○井上哲士君 外交政策、防衛政策が誤らないように国民の検証が必要なんですよ。それができなくなるということを私は聞いたのに、全く違う答弁をされました。  まさに、事実上の永久秘密にして歴史の国民的検証をできなくするようなことは絶対許せないと申し上げまして、私の質問を終わります。
12月02日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本法案で大きな問題になっているのが特定秘密を取り扱う者への適性調査であります。そこで、現在自衛隊で行われている秘密を扱う隊員に対しての秘密取扱適格性確認制度についてお聞きいたします。  まず、防衛大臣、これはどういう制度なんでしょう...全文を見る
○井上哲士君 中身がさっぱり分かりませんが。  この秘密取扱適格性確認制度で、対象者に身上明細書というのを提出をさせております。陸上と海上自衛隊のそれぞれのものが我が党の赤嶺衆議院議員のところに内部告発で寄せられまして、これを基に衆議院で質疑をいたしました。この度、航空自衛隊の...全文を見る
○井上哲士君 昨日の新聞報道に、このものに基づいて、関東地方の駐屯地に勤める五十代の佐官が登場しております。出すか否かは自由というが、出さないと資格がもらえず、出世や配転に響くという声を寄せて、外国人妻がいる同僚や宗教団体に入っている部下が不適性とされる事例を幾つも見てきたと、こ...全文を見る
○井上哲士君 手順について聞いているんですよ。一年前から調査の準備を始めるということになっているんじゃないんですか。
○井上哲士君 今から秘密だらけで、一体新しい制度になったらどうなるのかと、本当に国民の危惧があるわけですね。何で一年も前から準備をする必要があるのかと。  その次の手順が、情報保全隊による事前点検時と、こうなっているんですね。つまり、情報保全隊が事前点検をする。鉛筆書きの身上明...全文を見る
○井上哲士君 さっぱり分からないですね。これで何もかにも全部秘密にしているんですよ。  今日、じゃ、参考人にも来ていただいていますから聞きますが、二〇〇九年七月二十九日の防衛省訓令を見ますと、カウンターインテリジェンスに資する情報に係る隊務を行うという旨が指摘をされております。...全文を見る
○井上哲士君 つまり、秘密取扱適格性確認制度にかかわっているということで確認してよろしいですね。
○井上哲士君 訓令に、「カウンターインテリジェンスに資する情報に係る隊務」と書いてあるんですよ。そういうことも答えられないのかと。  そして、実は民主党政権の時代に、この情報保全隊が自衛隊OBの佐藤正久参議院議員の講演に潜入をして、現役自衛官が参加しているかどうか監視していたと...全文を見る
○井上哲士君 誓約書を出すということであります。  その誓約書の中身についても今回改めてありました。この文書を自筆で書き写してそこにサインをしろというものでありますが、その中を見ますと、誓約書の中で、情報保全部署から求めがある場合には、携帯電話通話記録と自己に関する個人情報を提...全文を見る
○井上哲士君 なぜ答えないんですか。問題がないと思ったら開けたらいいじゃないですか。なぜ携帯電話の通話記録やポリグラフ検査のことを明らかにするのが外国からのいろんな影響になるんですか。ちゃんと説明してください。
○井上哲士君 あなた方は、外国並みの情報保全制度をつくると盛んに言われていますね。アメリカでは、こういう法令に基づくクリアランスのひな形、日本でいう身上明細書などのひな形は全部公開されています。ネットでこれ全部出ていますよ。全部、何もかも出ていますよ。  アメリカと同じ制度をつ...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、何でアメリカは全部出しているんですか。あなた方は言っているじゃないですか、外国並みの情報保全制度だと。  これは全ての省庁にわたったものがアメリカは出ておりますけれども、森大臣にお聞きしますけれども、全ての省庁でこういうやり方が行われているはずでありますが、...全文を見る
○井上哲士君 私、聞いていますのは、現在行われている制度について明らかにするべきだということを申し上げました。今のこの秘密取扱いの適格性の確認制度が一体どうなっているのか、その中で果たして人権侵害がないのか等々を明らかにしてただすことなしに、新しい制度、新しい法律なんてとんでもな...全文を見る
○井上哲士君 必ず出していただきますように強く求めまして、質問を終わります。
12月04日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今、それぞれの同僚議員からありました。会期中に何が何でも強行すると、そういう立場での極めて乱暴な委員会運営が行われている。まず、厳しく抗議をしたい。  参議院に送付されてからまだ僅か一週間です。昨日までまだ十六時間しか質疑をしていま...全文を見る
○井上哲士君 そういう政府の説明に国民が納得してないのをどう考えるかと聞いたんですよ。かつての反対が何だったかというような発言もありました。この反対の声を何だと言うんですか。本当にひどい答弁ですよ。私は、重要な秘密がこの間、国民に隠され続けてきたことこそが大問題だと思います。 ...全文を見る
○井上哲士君 繰り返しの答弁は要らないんですよ。  今あなたは、総理大臣、官房長官のときにこれを知らなかったと言いました。報道された元外務次官の証言で明るみになったのは、外務官僚が政治家を選別をしていたと。ある次官経験者は、外務省が信用した政治家だけに密約内容を知らせていたと。...全文を見る
○井上哲士君 あなた、質問の中身、問題の本質が全く分かっておりません。  外務官僚が秘密を伝えて、総理や外務大臣を選別するのは過去の問題じゃないんですね。外務省の内部規定はどうなっているのかと。機密文書や極秘文書の指定は部局長が行って、大臣は関与しないんです。そして、大臣がこの...全文を見る
○井上哲士君 私が言っているのは、特定秘密になる問題じゃないんですよ。今でも極秘文書とか機密文書に指定しておけば全然大臣と関係ないところでできる、この仕組みは温存されるんですよ。それに加えて特定秘密というのができますけれども、結局、大臣と関係ないところで秘密文書が管理されていく、...全文を見る
○井上哲士君 つまり、特定秘密に指定するものがあると。それは、最長六十年、原則六十年。そしてさらに、それが例外もあることになるんですね。六十年前の安保制定のときの文書が六十年解除できないと百二十年になるんですよ。そして、特定秘密にならないまでも役人がずっと管理してきた極秘文書であ...全文を見る
○井上哲士君 考慮考慮と言いますけれども、結局、過去六十年秘密だったものも今後六十年間秘密にすることが可能なんですよ。百二十年秘密になるんですよ。そして、特定秘密に指定しないでも、極秘とか機密という形でこの間ずっと官僚が秘密にしてきた文書、これはそのまま温存されるんですよ。この秘...全文を見る
○井上哲士君 ルールの問題じゃないんです。繰り返し言いましたけれども、歴代自民党の総理大臣がうそと知りながら国民に虚偽答弁して隠してきたんですよ。なぜ総理が第三者機関的にチェックできるんですか。自らが秘密隠してきたんじゃないですか。  私は、密約を結んで、国会で虚偽答弁を続けて...全文を見る
12月06日第185回国会 参議院 本会議 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まずは、昨日の特別委員会での秘密保護法案の強行採決の暴挙を、満身の怒りを込めて抗議をするものであります。この暴挙を行った国家安全保障に関する特別委員長中川雅治君問責決議案に対し、会派を代表して賛成討論を行います。  中川委員長、あな...全文を見る