井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2015年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月28日第189回国会 参議院 本会議 第2号
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○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、財政演説に関して質問します。  質問に先立ち、いわゆるイスラム国と見られる集団による残虐非道な蛮行を厳しく非難するものです。湯川遥菜さんを殺害したとしていますが、絶対に許されません。新たな投稿があった後藤健二さんの解放を強く求め、政府に...全文を見る
03月20日第189回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、チュニジアで邦人を含む人々が殺害をされたテロ事件について、心からお悔やみを申し上げるとともに、許し難い蛮行として糾弾をするものであります。  その上で、この間、集団的自衛権の行使容認等の閣議決定の具体化の与党協議が行われ、今日...全文を見る
○井上哲士君 総理、そういう答弁を繰り返してこられましたが、これに国民が納得しておりません。ですから、例えば最近の世論調査でも、先日の朝日では、自衛隊の海外活動強化に反対、これは過半数であります。毎日新聞、安保法制を今国会で成立させるのには反対、これも過半数であります。  そこ...全文を見る
○井上哲士君 事態の性質に着目した概念である、地理的限定はないということなわけですね。  じゃ、この日本の平和と安全に重要な影響を与える事態というのはどういう事態なんでしょうか。
○井上哲士君 極めて曖昧なんですね。聞いている人は訳分からないですよ。  ですから、時の多数派である政権が日本の平和と安全に重要な影響を与える事態だと判断をすれば、地域的限定がないということになりますと、地球の裏側だって外国軍の支援に自衛隊を送ることが可能になると、こういうもの...全文を見る
○井上哲士君 武力行使一体化論は前提だと、引き続き、こういう答弁でありました。  果たしてそうなっているのかということでありますが、後方支援というのは前方での戦闘活動に対して武器弾薬や燃料の補給、輸送などを行う軍事活動の一部であります。ですから、基本的に武力行使に含まれるという...全文を見る
○井上哲士君 いや、全然答えてないんですよ。当時は、非戦闘地域であっても、いいですか、非戦闘地域であっても武器弾薬の補給、そして戦闘発進準備中の航空機への給油はできないとしていたんですよ。それを、今度は地域にかかわらずできるようにしたのはなぜかということを聞いているんです。
○井上哲士君 ちゃんと答えていただきたい。  当時はできないと言っていたのが今度できるようになったのは、当時なぜ盛り込まなかったかということを国会でも答弁しているじゃないですか。ちゃんと答えてくださいよ。
○井上哲士君 最初からそう答えていただきたいんですが。確かに、当時の国会でニーズがないから盛り込まなかったというふうに説明はされております。しかし、だからといって憲法上の問題がないということではなかったわけですね。(資料提示)  パネル、準備をいたしましたけれども、この周辺事態...全文を見る
○井上哲士君 私聞いたのは、どういう検討を行ってきたのか。つまり、今回の閣議決定の変更の議論、その前に十五年間あるわけです、大森さんの答弁から。その間に何か具体的な検討をしたんですかということを聞いているんです。
○井上哲士君 大森答弁以来、昨年の閣議決定の前までの約十五年間、ニーズがないということで政府からの検討の要請も法制局の検討もなかったということなんですよね。にもかかわらず、昨年の閣議決定で憲法上問題なしと結論付けたわけですが、防衛大臣、これで慎重な検討がなされたと言えるんでしょう...全文を見る
○井上哲士君 それは分かっているんです。  できないとも言っていませんけれども、できるとも言っていない。慎重な検討を要する問題だと。しかし、これを十五年間やっていなかったんですよ。だから、いかに昨年の閣議決定が結論ありきで、これまでの国会の憲法に関する政府答弁の積み重ねを乱暴に...全文を見る
○井上哲士君 いや、だって、ニーズがないから今までやってこなかったと。今回提案しているんです、政府が与党協議にね。  報道では、十六日の自民党内の会合で、日米ガイドラインの改定交渉を担当する防衛省の幹部が、米国とのやり取りで実際にニーズがあったと明かした、国内の自衛隊基地や海上...全文を見る
○井上哲士君 事実上、今、ガイドラインの交渉の中でそういうニーズはあったと。それをどうするかということは検討かもしれませんが、ニーズがあったこと自身は事実上認められました。  この写真は、二〇一三年の六月にアメリカの西海岸で行われた米軍の大規模な統合訓練であるドーン・ブリッツ、...全文を見る
○井上哲士君 初めてのことでありますが、自衛隊の艦船への米軍機の発着艦の訓練がこの時点でもう行われているということが認められました。参加した自衛隊幹部が防衛白書に登場しておりますけれども、米軍との相互運用性の向上を目指すとはっきり述べているわけですね。  ですから、こうやっても...全文を見る
○井上哲士君 問いに答えていないんですよ。  いいですか、こうやって既に日本の艦船にアメリカのオスプレイが発着艦するという訓練が行われている。そして、先ほどありましたように、ガイドラインの議論の中で給油のニーズがアメリカ側からあるということなんですね。そうなるとどうなるのかと。...全文を見る
○井上哲士君 あのね、海上の空母から発進するところが戦闘現場でないことは当たり前なんですよ。問題は、そこから直接給油を受けた飛行機が戦闘現場で空爆をして、これで武力行使と一体化していないなんということが相手の国に通用するのかということを言っているんですよ。  アフガンのときにあ...全文を見る
○井上哲士君 これは海外での他国軍隊支援の法制の枠組みの話なんですね。ですから、アフガニスタンとか、そしてイラクのときのように、日本に直接の影響はなくても平和と安定という理由で海外に行って支援をするときの話なんですよ。  そして、さっき言ったような、日本が直接給油した飛行機が空...全文を見る
○井上哲士君 憲法上の問題も慎重に検討が必要だと言いながら、十五年間やられてこなくて、この間の閣議決定で言わばそれまでの議論を全部ひっくり返して決めたんです。政府が整理をしたからそれができるんだと、こんな乱暴なことはないんですね。  しかも、そもそも、こういう安保の問題というの...全文を見る
○井上哲士君 全く答えていただいておりませんが、アメリカ側は、要するに、自分たちの要望に日本がより応えられるようになると、こういう期待を言っているわけですね。その下で、まさにこれまでの憲法上できないということをやるのが今回の法改正なわけでありますが。  先ほど、いわゆる戦闘地域...全文を見る
○井上哲士君 停戦合意が前提であるPKOと、戦闘をしている他国軍への支援を同様に論じること自身がおかしいと思うんですね。  自衛隊は、実は戦闘地域で戦闘中の他国軍の支援をしたことがあります。航空自衛隊によるイラクでの輸送活動は戦闘地域での活動だったと、二〇〇八年の名古屋高裁が判...全文を見る
○井上哲士君 高裁判決は事実認定を重ねてああいう判示を下したわけですね。  現実に非戦闘地域だと言いながらも、そこはまさに戦闘地域であり、戦闘現場と紙一重であったというのは事実なんですよ。ですから、それを逆にうんと広げるというのは全くあってはなりませんし、今度はもう戦場の紙一重...全文を見る
03月26日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、まず自衛官募集の問題についてお聞きいたします。  二〇一三年の十二月に閣議決定された新しい防衛大綱に、初めて自衛官募集に関する内容が盛り込まれました。社会の少子化、高学歴化に伴う募集環境の悪化を踏まえ、多様な募集施策を推進す...全文を見る
○井上哲士君 閲覧のうちに抽出でやっているものは何件ですか。
○井上哲士君 この閲覧の場合、それからその名簿の提供という場合ですね、それぞれの法的な根拠はどうなっているのでしょうか。
○井上哲士君 自衛隊法に基づいて、そして市町村は住民基本台帳法で対応していると、こういうことでよろしいですかね。
○井上哲士君 個人情報を守るという今日の流れ、そして法律の趣旨等からいいますと、私はこの根拠というのは大変疑義がありますし、そういう声があります。同時に、法律そのものに反することが行われております。  昨年、自衛隊の新潟地方協力本部が、中学生の情報に関する資料提出を市町村に求め...全文を見る
○井上哲士君 ほかに同様の違反例はなかったのかということをお答えいただいておりません。  それから、今そういう関係部署に徹底を図ると言われていますけれども、そういう会議はどういう範囲で、どこが参加してやっているのか、今回の問題についてはどこで徹底をされたんでしょうか。二点、お答...全文を見る
○井上哲士君 二十一の地方本部でやっていたと、驚くべき数でありまして、報道では新潟の件しか、報道というよりも、これ質問主意書に答弁でこの新潟の件しか認めていなかったのが、今二十一もあったと、私、大変驚いております。  それで、先ほどの問いですけれども、そういう担当者に対する会議...全文を見る
○井上哲士君 まさに法律そのものに反するようなことが行われているということでありますが、確認しておきますが、この適齢者情報の紙媒体等での資料の提出について、これ自衛隊からはあくまで依頼であって、これに応じるかどうかは市町村の判断だということが、過去、繰り返し答弁をされてきました。...全文を見る
○井上哲士君 市町村が可能な範囲で答えるということに変わりはないというお話でありました。  もう一点、本人やその親などから、適齢者情報名簿から自分の名前ないしは子供の名前を削除してほしいと、こういう求めがあった場合、これもやはり当時の石破長官が、それは自治体の判断だと答弁をされ...全文を見る
○井上哲士君 この問題で、防衛大臣の地元である高知県の自衛隊の地方本部の対応について更にお聞きいたします。  高知市ではこれまで自衛官の適格者情報の提供は住民基本台帳の閲覧で対応をしてまいりました。ところが昨年、自衛隊の高知地本が高知市に対して、書面で資料を提出するよう強く求め...全文を見る
○井上哲士君 不適切であり、謝罪をしたと、それは当然だと思うんですね。  私は、本来依頼なのに、強く求めるということを書いた理由の、この(3)のところもまたひどいと思うんですね。平素から自衛官募集等に関する強固な信頼関係を確立し、地元の地理に精通した高知市出身隊員を多く輩出する...全文を見る
○井上哲士君 もう一回これ大臣に確認いたしますが、この文書は、法定受託事務が執行されていない、昨今の行政への期待に反しているなど、まるで市町村が怠慢だと言わんばかりの中身の文面になっております。この文書が防衛省の従来の立場を踏まえていないということでありますが、つまり、防衛省とし...全文を見る
○井上哲士君 防衛省の姿勢は繰り返しなので分かりますが、その結果、今地方自治体が判断をして、可能な限りの対応をしているというこの現状を、防衛省として適正でないとお考えなのかどうかということをお聞きしているんです。
○井上哲士君 つまり、現状が適正でないという認識ではないということで、確認しますが、よろしいですか。
○井上哲士君 なぜ防衛省のそういう立場と違うこういう文書が現場の課長から発出をされたのかと。ちょっと組織的としか考えられないかと思うんですが、これはなぜなんでしょうか。
○井上哲士君 担当部署の会議などで徹底するというお話でありましたけれども、そこの中身がどうなのかということなんですね。  ここ、私、今持っていますのは、この防衛大綱が閣議決定される直前の、二〇一三年の十一月六日に開かれた自衛隊の募集・援護担当者会議に出された説明資料を今、私、手...全文を見る
○井上哲士君 適正化が必要だということは、現状が不適正だと、こういうことの裏返しなわけですね。  先ほど述べましたように、まさに今の協力が三割にとどまっているということを挙げて、不適正だと、現状がですよ、適正化が必要だと、こういう認識を述べられているのが、先ほど来のこの高知の文...全文を見る
○井上哲士君 全国の会議で、適正化が必要だと、こういうことが言われたから、それをやらなくちゃいけないということで、私は、現場の課長が、防衛大臣の地元でもあるし、そういう思惑があったかどうかは知りませんけれども、さっき言ったような高知地本の文書になったわけですよ。  ですから、な...全文を見る
○井上哲士君 この会議の資料自身をきちっと取り寄せて間違いを正すということが必要かと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。
○井上哲士君 そういう大臣の答弁と違うことが自衛隊の担当者の会議でやられているということを私は問題にしているので、ここはきちっと対応していただきたいと、改めて強く求めておきたいと思います。  その上で、残された時間、集団的自衛権行使の三要件の問題についてお聞きをいたします。 ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、相手国、まあ要請国の武力行使の正当性については、三要件に合致するかどうかの前に判断をすると、こういうことでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 これまでいろんな、周辺事態法であるとか様々な自衛隊の後方支援の議論に関わって、同盟国であるアメリカが国際法違反を行うことは想定されないと、こういうような答弁も多々ありました。  ただ、実際、アメリカ自身が、イラク戦争は間違っていたと、こういうことをブッシュ大統領自...全文を見る
○井上哲士君 いや、認められないけれどもやっているわけじゃないですか、多々アメリカは。  じゃ、更に聞きますが、アフガニスタンに対する攻撃は、これは対テロ戦争だということでアメリカはやったわけですね。NATOは集団的自衛権行使ということで参加をしたわけでありますが、こういう対テ...全文を見る
○井上哲士君 それをどう担保していくのかなどなど、更に今後聞いていきたいと思いますが。  日本が集団的自衛権の行使をする場合に、現に自国が攻撃を受けている、それを排除するための作戦を行っているところに後から日本が入っていくということが基本的ケースだと思うんですが、その際、日本の...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、今出ました第三要件の必要最小限に関わってくるわけですけど、集団的自衛権行使の際のこの必要最小限というのは、他国に対する武力行使を排除するための必要最小限ではなくて、我が国の存立が脅かされ、根底から覆される明白な危険に至っている武力攻撃を排除する上での必...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、その必要最小限は日本政府が判断をするということでよろしいですね。
○井上哲士君 しかし、一旦戦闘に一緒に加わった場合にそういう判断が可能なんだろうかと。そもそも他国に対する武力攻撃が行われておりまして、これを排除する作戦が行われていると、そのうちに、じゃ、この作戦は日本の存立を脅かす武力行使を排除する作戦で、こっちはその国に対する武力行使のみを...全文を見る
○井上哲士君 法理論的にはそういうことなんだと思うんですよ。それがしかし、現場に行ったときに、この攻撃は日本の存立を脅かす事態だと、こっちの攻撃はそうではないというような切り分けが果たして現実のものとしてできるのか。そして、そういう判断をする上では、武力攻撃を受けている国が全局を...全文を見る
○井上哲士君 今日、午前中には予算委員会の公聴会もありまして、柳澤さんが来られておりましたけれども、現実にそういう作戦行動が行われるときに、その指揮下に入らない日本の自衛隊が入っていくということが極めて危険であり、かつ問題が多いんじゃないかということであるとか、そして、そういう切...全文を見る
03月26日第189回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、お二人の公述人、本当にありがとうございます。  まず、秋山公述人にお聞きいたします。  核兵器の問題ですけれども、これまでに、これなくそうという運動が世界的に盛り上がった、いろんなことがありました。例えば、いわゆる核の冬と...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、柳澤公述人にお聞きいたします。  先ほど、戦闘中の他国軍支援について、その他国が行っている武力行使の正当性の判断というお話がありました。私、これは日本が集団的自衛権行使をする場合にも問われると思うんですね。  現状でいいますと...全文を見る
○井上哲士君 日本が現に武力行使を受けている場合はもう明らかなわけでありますが、他国が受けて自衛権を行使しているということは、当然そこに対する判断というものをしなくちゃいけないと思うんですが、今の枠組みではそれがどうもないというふうに思うんですね。その上で、我が国が集団的自衛権行...全文を見る
○井上哲士君 それに関連して、つまり、日本の存立を脅かすような武力行使の排除ができれば、現に要請国に対する武力行使を行われていても日本は撤退するんだと、こういうことも言うわけですが、そういうような判断が果たしてできるのかということも思うんですが、それはいかがでしょうか。
○井上哲士君 一点短く。  従来、非戦闘地域でもできないとされていた戦争準備中の航空機への給油なども今度はできるというふうにするわけでありますが、この点どうお考えでしょうか。
○井上哲士君 ありがとうございました。
04月02日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  自衛官募集と学校教育に関して聞きます。  前回の質疑のときに、二〇一三年の十一月六日に開かれた陸上自衛隊の募集・援護担当者会議について聞きました。この会議での説明資料で、自衛官の適齢者名簿に関する自治体の対応についての内容が防衛大臣...全文を見る
○井上哲士君 自衛官の募集などのための現場の責任者のまさに業務遂行のための会議だということであります。  手元に、この会議に出された説明資料の一部を配付しております。行政文書開示請求によって開示されたものですけれども、一部不開示で黒塗りになっております。  この会議の翌月に新...全文を見る
○井上哲士君 何が協力できるかと考えたものだとおっしゃいました。しかし、明らかにそうではないんですね。防衛省の方から働きかける、連携するということになっているんです。しかもその内容は、安全保障に関する教育の必要を働きかけると、こういうことになっているわけですね。  しかも、ここ...全文を見る
○井上哲士君 先ほど防衛省は、教育内容などの所管をしていないと言われました。そういう中身を現場の自衛隊の、しかも業務推進の会議の中で議題にし、方向を提起をしていると、そのこと自身が大問題なんですね。しかも、これ中身、教育内容まで含めて提起をしているんですね。  二十六ページの下...全文を見る
○井上哲士君 自由な意見交換と言いますけれども、先ほどおっしゃったように、そもそも所管事項でもないことを自衛隊の現場で、しかも正規の会議で議論をしていること自身が問題なんですよ。自由な意見交換と言いますけれども、そんな外に出せないような中身の議論をしていたんですか。  大体、戦...全文を見る
○井上哲士君 私は、この資料の中に、協力ではなくて防衛省が働きかけると、こう示しているから質問をしているんですね。この働きかけの矢印の方向は誰なんですか。
○井上哲士君 幾ら言いましても、働きかけと明確に書いてあるんです。私は、極めて重大な内容だと思います。  この黒塗りの部分を開示をした資料の提出を求めたいと思いますし、今、集団的自衛権の行使容認や戦闘中の他国軍への支援の拡大など、まさに戦争をする国づくりの、一体のものだと私は思...全文を見る
04月07日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  武器輸出について聞きます。  政府は、昨年の四月に武器輸出三原則を撤廃をしました。さらに、防衛省は六月から防衛生産・技術基盤戦略を策定をいたしました。武器輸出に公然と踏み出したわけでありますが、一昨年以来、私は当委員会や予算委員会等...全文を見る
○井上哲士君 果たして本当にそうなのかと。  防衛省は、昨年の末から防衛装備・技術移転に係る諸課題に関する検討会を開催をしておりますが、この検討会の目的、構成、現在までの開催状況と議論の内容、今後の会合の予定と、そして取りまとめの形態についてお答えください。
○井上哲士君 一部公表されていますこの検討会の資料によりますと、企業の武器輸出に関して予算面での措置、それからファイナンスの検討が議論をされております。ですから、円滑に協力を進めるためどころではなくて、公的な資金による軍需産業へのあからさまな直接支援の議論も行われていると。この間...全文を見る
○井上哲士君 企業支援そのものなんですね。しかも、日本の軍需企業への支援ばかりではなくて、売り込み先となる外国政府への支援にもこの議論は及んでおります。大変驚くべきことだと思います。  ODA大綱を変えて開発協力大綱を策定したわけですが、これでも外国軍への支援を可能とする道を開...全文を見る
○井上哲士君 これ、検討結果については当然、先ほど取りまとめられるということでありましたが、それを踏まえて防衛省が具体化をすると、こういうことなんですか。
○井上哲士君 何か限定をされるかのような先ほど答弁がありましたが、武器輸出三原則撤廃のときも私質問したら、当時の大臣は、まるで武器というような話をされるが、海外で復興支援のために自衛隊が持っていくブルドーザー、こういうものも武器という範囲になっちゃうので、こういうことをクリアする...全文を見る
○井上哲士君 議論の結果をそうやって具体化をしていく方向、姿勢なわけですね。率直な意見交換のためとして配付資料等については公開をしないと、事前に求めてもそういうお話でありますが、武器で海外との事業を広げたい企業とは率直な意見交換をして、国会、国民には示せないということは私は極めて...全文を見る
○井上哲士君 必ずしも関連が明らかでないという答弁でありましたが、先ほどの経産省の調査でも、そして国連の報告でも、まさにそういう武器の輸出がこういう紛争につながったということを明確に指摘しているわけですね。  今年の一月一日の東京新聞にこの問題の記事が出ましたけど、その中で防衛...全文を見る
○井上哲士君 武器輸出の拡大を絶対するべきでないと改めて求めまして、質問を終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  在外公館法等の改正は、必要な内容であり、賛成であります。  今日は、今月末から開かれますNPT再検討会議についてお聞きをいたします。  私は広島育ちの被爆二世でもあり、前回、前々回と二回続けて国連にも行きまして、様々な行動に参加を...全文を見る
○井上哲士君 やっぱり、従来の枠内のものだと思うんですね。私は、およそ最終文書が言った特別な取組とは言い難いものだと思いますし、やっぱり日本も賛成したこの最終文書に盛り込まれていることに対してしっかり努力をしなければ、合意への姿勢が問われると思うわけですね。  問題はこの枠組み...全文を見る
○井上哲士君 現実的という言葉を使われますが、結局、この間私も本会議でも質問しましたけど、この核兵器禁止条約については核保有国が反対しており現実的でないと、こういう総理も答弁をされたわけで、事実上、この枠組みから排除するというのが日本政府の姿勢だと思うんですね。  先ほども言い...全文を見る
○井上哲士君 全会一致ですから、いろんな配慮があったものではあるんです。しかし、時間が書いていないからとかというんじゃなくて、やっぱり被爆国としてもっと積極的な対応をするべきだと思うんですね。  何かこの間の参議院予算委員会の答弁でも、この議論をすれば核保有国との関係に溝をつく...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ言われましたけれども、しかし、高齢の被爆者も含めて一番の思いは核兵器禁止条約に向けた議論をまず開始することだと、これが一番の思いでありますから、是非その点での被爆国としての積極的な対応を強く求めて、質問を終わります。
04月21日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案の内容に入る前に、まず財政民主主義についての基本的な認識をお尋ねいたします。  憲法第八十六条は、予算単年度主義を定めております。これは、憲法八十三条が「国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない...全文を見る
○井上哲士君 一般的なお話だったと思うんですが、明治憲法下における様々なそういう問題があった結果、特にやはり軍事費が莫大になって国家財政と暮らしを破綻させたと。この教訓をやはり防衛大臣としてしっかり、私、踏まえるべきだと思うんですが、改めてその点いかがでしょうか。
○井上哲士君 まさに、戦前の軍事費が本当に国会のコントロールから外れて莫大になっていったということに対するやはりこの教訓ということを私たちは踏まえなくちゃいけないと思うんですね。  他方、予算単年度主義の例外として、財政法十五条で国庫債務負担行為を定めております。しかし、その上...全文を見る
○井上哲士君 縮減をされた結果、三千三百九十六億ということでありますが、財務省、来ていただいておりますけれども、この財政法の特例によって国庫債務負担行為の限度を延ばしたものはほかにも様々事業があると思いますが、それぞれ、どういう事業があって、その予算規模及びその合計はどうなってい...全文を見る
○井上哲士君 これまで財政法の特例として幾つかつくられてきたわけでありますが、四つのうち二つは実際もう予算が計上されていないということでありました。他の二つの事業を合わせましても、二千二百八十三億円ということなんですね。  先ほど答弁ありましたように、本法案がP1に適用されます...全文を見る
○井上哲士君 国会の議決をいただいてと強調されました。  しかし、そもそもこの国庫債務負担行為に当初は三年、その後五年という上限を定めたときにも、そのことは議論されているんですね。なぜそうしたのかということを、当時の大蔵省の担当者が昭和二十二年に発行された「財政法逐条解説」とい...全文を見る
○井上哲士君 国会の議決を経ると言いますけれども、長期契約をすれば、その解除は契約企業が被る損害の賠償が前提になるんです。ですから、極めて困難になるわけですね。ですから、十年度までということは次の次の総選挙で選ばれるような議員の決定権まで縛ることになるじゃないかと、だから五年がぎ...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、特定防衛調達に係る国庫債務負担行為により支出すべき年限に関する特別措置法案に反対の討論を行います。  本法案は、財政法上の国庫債務負担行為の五年の年限を、自衛隊の艦船や航空機を始めとする防衛調達について十年に延...全文を見る
04月23日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  十六日に、委員会として海上自衛隊厚木基地に視察に行きました。その際に、同基地から派遣されていますアデン湾での海賊対処活動についての説明を受けました。まず、この問題についてお聞きをいたします。  自衛隊の派遣以降のソマリア海賊事案の発...全文を見る
○井上哲士君 お聞きしますと、二〇一一年が二百三十七件でピークでありまして、今ありましたように、この二年間は激減をしております。厚木基地でお聞きしますと、今年はまだ発生ゼロだということでありました。  自衛隊派遣の法案審議の際に、当時の国土交通大臣は、具体的に起こっている海賊の...全文を見る
○井上哲士君 今答弁されたように、海賊問題の根本にあるソマリアの貧困問題というのがあるわけですね。この解決が必要であります。  私は、法案審議の際に、日本はその分野こそ全力で取り組むべきだということを主張いたしました。当時、麻生総理は、目先、我々の船が襲われているわけですから、...全文を見る
○井上哲士君 CMFの指揮下にあるということでありますが、このCMFの司令官は米中央軍海軍と米第五艦隊司令官が兼務しているわけですね。  当時、二〇〇九年五月のアメリカの上院の軍事委員会の公聴会でアメリカ政府はこういうふうに言っておりまして、軍事パートナーと協力して海上の警戒防...全文を見る
○井上哲士君 先ほどアメリカの上院軍事委員会の証言を紹介いたしましたけれども、各国の軍の派遣を求めてきたということでありますが、その中でありましたように、米軍は明確に軍事行動としてこのCTF151を位置付けていると思うんですね。  ですから、自衛官が司令官となりまして、その連絡...全文を見る
○井上哲士君 日本の自衛隊がこのCTF151に参加する場合には日本は拒否できると、いろんな任務をですね、そういうお話があったと思うんですが、今度はその司令官に日本の自衛官がなって、その下の連絡調整の下で他国の部隊が武力行使を行うということが起こり得る、これは違う問題だと私は思うん...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたように、あくまでも派遣海賊対処行動隊の活動のためと言ってここに設置をしたわけですね。国際平和協力活動の拠点ということも言われましたが、大体、PKOに軍隊を出している国の中でも海外に基地を持つ国というのは四か国しかありません。五か国目に日本がなろうかと...全文を見る
○井上哲士君 現実に予算を付けているわけですね。私は、この間、総理が平和国家としての歩みは変わるものでないと繰り返し述べておられますが、こういう海賊対処をてこに海外での軍事的な基地も確立をし、強化をし、そして存在を高めていくという方向は全く逆の方向だということを指摘をし、その中止...全文を見る
○井上哲士君 軍事的対応の強化というのは緊張を激化させるものであって、このような装備強化そもそもに私たちは反対でありますが、一方、国民の税金を使って購入する以上はきちんとした検証が必要であります。  今ありましたように、二十六年度の当初、四月にその参考品が納品をされたと聞いてお...全文を見る
○井上哲士君 実際に走行とか、それから海上でのそういう検証をしているのは何台ですか。
○井上哲士君 いや、そのうち、四両のうち何両がそういう検証をしているんですかと聞いているんです。
○井上哲士君 各種検証じゃなくて、実際に走らせたり海上で使ってみるというのはどうですか。
○井上哲士君 初めから答えてくださいよ。だから、二両は改修しているだけであって、実際にはそういう運行などはしていないわけです。  この水陸両用車両は島嶼防衛のために必要だと言われて、特に尖閣列島のことが強調されてきました。一方、南西諸島で果たして機能するのかというのがずっと指摘...全文を見る
○井上哲士君 つまり、南西諸島の実際の場での運行や着上陸ということはやっていないということでよろしいですね。
○井上哲士君 ですから、実際やっていないんですよ。そして、模擬の場所でやって、しかも検証中であると。これだけ指摘がされながら、実際のリーフの密集地帯でどうなのかということを実際の場で検証しないまま、これだけのものを中期防に盛り込んでいると。  先ほど言いましたように、元々防衛省...全文を見る
○井上哲士君 実際に現場で使えるかどうか確かめてないわけですよ、一刻も早くと言われますけどね。やってみたらできなかったではどうするんですか。元々我々はこういうものは必要ないという考えでありますが、こんないいかげんな購入の仕方はないと思いますよ。  しかも、元々これは既に四十年経...全文を見る
○井上哲士君 製造がされていない、現時点ではというのは確かな話でありまして、とにかく中期防にこれを盛り込むというために、もうアメリカでは老朽化して製造が終わったものを実際の現場の検証もなしに購入をすると。  私は、税金の使い方としても極めて問題でありますし、軍事的な緊張の拡大に...全文を見る
04月27日第189回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございます。  まず、北朝鮮の体制に関わって平井参考人にお聞きいたします。  著書の中でも、今の状況が、先軍政治を標榜しつつも、先党政治という状況が強くなっているんじゃないかというお話...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  北朝鮮による拉致問題での日本政府の対応についてそれぞれからお聞きしたいんですが、これまで政府は、国会審議を通じて、北朝鮮の特別調査委員会の委員長を務める徐大河氏が北朝鮮の国防委員会安全担当参事兼国家安全保衛部の副部長であることをもって、...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  それに関連してなんですけど、政府は北朝鮮側から、過去の調査結果を参考にはするが、それにこだわることなく調査を進めていくと、こういう説明を受けたことをもって、北朝鮮は従来の主張にこだわることなくゼロベースで調査を進めるものと考えていると、...全文を見る
○井上哲士君 さらに、政府の説明によりますと、北朝鮮側からは、この特別調査委員会の調査について、二〇〇二年や二〇〇四年の調査は特殊機関から出された情報を提出したという意味で一面性があった、その調査が非常に短い時間で行われた、こういうふうに北朝鮮側から説明があったと。しかし、今回は...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  ただ、いずれにせよ情報を持っているのは日本政府でありまして、当事者である政府が今後の交渉の進め方を判断するということだと思うんですね。その際、大事なのは、北朝鮮が強い権限を持つ特別調査委員会をつくると言って調査を約束した以上、それを断固と...全文を見る
○井上哲士君 同じ質問を飯塚参考人にもお願いしたいと思います。
○井上哲士君 ありがとうございました。終わります。
05月07日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  地球温暖化対策の推進のためにGCFでの途上国支援は必要な課題であり、この法案には賛成であります。  その上で、日本の温室効果ガスの削減目標に関してお聞きをいたします。  大臣は衆議院の質疑でも、COP21に向けて、全ての国が参加す...全文を見る
○井上哲士君 今、二〇一三年比であれば遜色ないという説明がありました。二〇〇五年比では二五・四%なのに、なぜ二〇一三年という数字を出したのかと。先ほども議論はあったわけでありますが、今の話なんですね。結局、基準年をずらすことによって、例えばEUなどは、〇五年比だと三五%減ですけれ...全文を見る
○井上哲士君 使用済核燃料の処理ができるといってどんどん原発を造っていまだにできていない、そういうことを私は思い出すようなことでありました。結局、将来へのツケ回しなんですね。  更に問題なのは、温室効果ガスの削減目標と一体である電源構成、エネルギーミックスの問題であります。四月...全文を見る
○井上哲士君 田中規制委員長は、二十年まで運転延長可能の規定という適用は相当困難ではないかということを規制委員会発足時の会見で言っているんですね。それが、何かもう当たり前のように二十年延長のようなことを言われますし、四月二十日の毎日の世論調査でも、高浜原発の再稼働を認めないあの福...全文を見る
○井上哲士君 およそ可能な限り低減ということではないということは指摘しておきたいと思うんですね。  一方、原発再稼働なしで温室効果ガスの削減はもっと推進できるという重要な研究結果も発表されております。お手元に資料を配っておりますが、国立環境研究所の研究チームが四月八日に、原発再...全文を見る
○井上哲士君 こういう高位の対策を取った場合に、年一・六%、高い成長率で、かつ原発稼働率ゼロというケースでも、二〇三〇年の温室効果ガスの削減が九〇年比で二四%、〇五年比で三〇%になるというのがこの結果なわけですね。もう政府の案よりはるかに意欲的な中身でありますけれども、これが出さ...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
05月12日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日米首脳会談では、海外で戦争する国づくりを推進する日米同盟の強化、辺野古の新基地の建設の強行、食と農業を破壊して経済主権を損なうTPPの早期妥結など、安倍内閣が進める暴走の一層の推進を米大統領に約束をいたしました。いずれも国民の多数が...全文を見る
○井上哲士君 日本であれアメリカであれ、民主主義国家では憲法に従って行われることは当たり前なんですね。  ところが、前回のガイドラインでは、日米の全ての行為は国際法と国連憲章に従うとした上で、日本についてのみ憲法上の制約の範囲内としていたわけですよ。まさに日米の軍事的共同の拡大...全文を見る
○井上哲士君 ですから、憲法に従うというのは当たり前なんですよ。それは相違がないのは当然。しかし、前は制約という認識だったのに、今回はそれがなくなったということに大きなことがあるんですね。大体、憲法の制約というのは国家権力を縛る制約なんですよ。それを縛られる側の権力が一内閣の閣議...全文を見る
○井上哲士君 外国議会での総理の発言というものが単なる決意にすぎない、そんな軽いものだということは私は到底思えません。まさに国会を飛び越えたこういう発言は絶対に許すことができないということは改めて申し上げたいと思うんですね。  しかも、この新ガイドラインの中身は、憲法のみならず...全文を見る
○井上哲士君 ハイチ地震のことなどを午前中からも挙げられるわけでありますが、この新ガイドラインでは、地球規模で主導的役割を日米が果たすと書いているんですね。およそこれまでとは、飛び越えた、踏み込んだ書き方をしております。これはやはり安保条約の枠をはるかに超えた事実上の安保の改定で...全文を見る
○井上哲士君 結局、時の政権の判断、そして時の多数派によって執行されることになりますと、事実上のやはり私は無限定になるということを指摘したいと思うんですね。  このように、今回の新しいガイドラインには、日本は従来の憲法解釈や法律ではできないことが多数含まれております。ですから政...全文を見る
○井上哲士君 従来のガイドラインには明記されていませんでしたという答弁でありましたが、要するに、従来の日米安保条約におけるアメリカの役割のその範囲内について、今の情勢の下で書き加えたということでありまして、従来の政策の枠を超えたものではありませんし、日本が法律を変えようとしている...全文を見る
○井上哲士君 先ほども申し上げましたけれども、アメリカは従来の政策の枠の中で、日本は新しい法律、そして憲法解釈を変えてまで地球規模での米軍支援をしていくと、こういうことになっているということを改めて指摘をしたいと思うんですが。  それにおいて、これ、今日も議論になっていますが、...全文を見る
○井上哲士君 具体的に進める上で、日米の要員の交換が明記をされておりますが、これ朝日の四月十九日付けによりますと、防衛省の中央指揮所に米軍から、米軍横田基地に自衛隊から、それぞれ連絡員を派遣して日米共同調整所を置くと、こういうふうに報道されていますが、こういう形態になるということ...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、具体的にどのように行うんですか。
○井上哲士君 協力計画にも踏み込んでおりますが、これも前回の指針では協力計画の検討の作業を行うとしておりました。当時の答弁では、計画検討作業の成果は日米各々の所要の検討や準備等に反映されることになりますと、こう答えておりますが、今回は検討ではなくて策定すると明記をいたしました。前...全文を見る
○井上哲士君 策定をするということになりますと、前回指針よりも大きく踏み込むことになるわけですね。ですから、このガイドラインを基に日米の制服同士が共同作戦をつくると、国民が知らないうちに現場の協力が進む、米軍の期待を果たして日本が現場で断れるのかと、こういうような指摘もされており...全文を見る
○井上哲士君 内容を明らかにしていただきたいんですが、農業五品目、聖域を守ると繰り返し言ってきた日本国民への公約というのはちゃんとこの大きな進展の中で守られるということでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 日本の国会でも安倍総理は今答弁あったようなことを言われました。国益を守るんだと、TPPにおいてもと、こういうことを言われたわけですね。  しかし、総理の両院議会での演説を聞いておりますと、本当に公約を守る気なんかあるのかと思わざるを得ないわけですね。TPPについて...全文を見る
○井上哲士君 是非共同会見を御覧いただきたいんですが、まさにオバマ大統領がアメリカの利益を盛んに主張するのに対して、安倍総理は全く五品目のことについても述べませんでした。  かつて、ブッシュ前の大統領が米国の農業関係者に行った演説に有名なものがありまして、食料自給は安全保障の問...全文を見る
05月14日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、本日の議題である条約承認案件のうち、ASEANプラス3マクロ経済調査事務局設立協定、国際コーヒー協定は、いずれも必要な措置と認められますから、条約承認に賛成であります。  WTO協定改正議定書については、そもそもWTO協定その...全文を見る
○井上哲士君 いわゆる推定埋蔵資源量はどうなっていますか。
○井上哲士君 日本の原子力産業協会の国際部が二〇一三年六月にまとめたモンゴルの原子力発電導入準備とウラン鉱業と題するレポートがありますが、ここでは、経済協力機構の原子力機関の発表に基づいて、モンゴルのウラン鉱石の推定埋蔵資源は百四十七万トンで世界一位の可能性が強いと、こういう発表...全文を見る
○井上哲士君 二〇〇九年に協力覚書を両国で締結をしているわけですね。これ、是非全文を公表してほしいと思っているんですが、されないわけですね。概要ペーパーをいただきますと、その協力内容として、ウラン資源開発に係るモンゴル国内投資環境の改善ということが掲げられております。  外務大...全文を見る
○井上哲士君 やはり、当時の覚書で言われた国内投資環境の改善ということがこの中へ入っているということだと思うんですね。  こうした日本政府の取組と一体に、モンゴルでのウラン権益の確保に向けた日本企業の開発の動きが進んでまいりましたが、この日本企業のモンゴルにおけるウラン開発に係...全文を見る
○井上哲士君 今ありました補助金についてお手元に資料を配っておりますが、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、いわゆるJOGMECがそういう補助金を出しております。海外ウラン探鉱支援事業補助金という形でエネルギー特別会計の予算で支援を行っておりまして、いわゆる投資環境の整備...全文を見る
○井上哲士君 この補助金で、先ほどありました三菱商事が、二〇一〇年度以降、約五億円の補助金を受けております。  それで、二〇〇五年に原子力政策大綱が作られておりますが、この中では原発を基幹電源と位置付けて着実に推進していくべきと、こうしました。そして、ウラン資源の確保の重要性と...全文を見る
○井上哲士君 確かに二〇〇七年につくられた制度でありますが、その後の議論の中で、今紹介しましたし、さらに、この報告に向けた小委員会の議論を見ますと、〇九年二月の会議では、エネ庁の原子力政策課長がこの自主開発比率の引上げについて、電力事業者の安定調達のみならず、プラントメーカーのサ...全文を見る
○井上哲士君 今、福島第一原発事故の教訓という言葉がありましたけれども、それを踏まえるならば、日本は原発ゼロを決断をして再生可能エネルギーへの抜本的転換を図るべきだと思うんですね。  今、福島事故がなかったかのように原発推進への動きが強まっておりますけれども、一たび事故を起こせ...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、本日議題の承認案件四件のうち、日・モンゴル経済連携協定及びWTO協定改正議定書の承認に反対の立場から討論を行います。  モンゴルとの経済連携協定は、日本企業によるモンゴルへの経済進出を促進するためのものです。政府は、その意義について、特...全文を見る
05月18日第189回国会 参議院 本会議 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、安倍総理の訪米報告に対して質問いたします。  総理は、上下両院合同会議での演説で、我々は冷戦に勝利したと述べました。しかし、これまで歴代総理は、冷戦終結や冷戦構造の崩壊と述べてきました。なぜあえて勝利と述べたの...全文を見る
05月19日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第14号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  オスプレイの問題で質問をいたします。  一昨日、ハワイでMV22オスプレイが着陸に失敗し、一人の死亡者、二十一人の負傷者という大事故が起きました。  午前中も議論になったわけでありますが、政府は、事故原因は究明中だとしながら、機体...全文を見る
○井上哲士君 原因の徹底究明を求め、そして国民に全て開示をしていただきたいと思いますが、今もおっしゃいましたように、現状での判断だということであれば、原因がはっきりしていないわけですね。原因も分からずに事故を起こしたような危険なものを日本の空を飛ばすわけにいかないんですよ。  ...全文を見る
○井上哲士君 設計に根本的欠陥があるものなんか使うはずないんですよ、あると思っていたら。そんなことを言ったら、世界中の民間航空機の事故だってそういうことになりますよ。危ないと思ったら乗らない。しかし、乗ってみたら落ちたんですよ。原因が分からないんですよ。そんなものが日本の空飛んで...全文を見る
○井上哲士君 米空軍はCV22を何機所有しておって、そのうち海外ではどこの国に何機配備をされているでしょうか。
○井上哲士君 ですから、米国以外では二つ目の国であって、しかも三十三機のうち、所有している中で十機が日本に配備をされるということになるわけですね。  このCV22の任務について、米空軍の二〇一六会計年度予算書では、現在、他の航空機によって提供されない政治的に又は軍事的に敵が支配...全文を見る
○井上哲士君 偵察とか災害とか言われましたけれども、CV22というのは様々な特殊作戦に投入されてきたんですね。例えば、米軍の準機関紙「星条旗」、今年の五月十六日付けを見ますと、米軍の特殊部隊が、金曜日、つまり五月十五日の夜、シリア国内での襲撃でIS幹部を殺害したと。さらに、国防当...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、そのCV22はどこでどのような訓練を行うんでしょうか。
○井上哲士君 先ほど、IS幹部の殺害作戦、夜にやったということが報道されているように、これ特殊作戦ですから、夜間訓練が必ず必要になってくるわけですね。MVのように日米合意を守ると言われていますが、全く守られていないということは沖縄県が繰り返し指摘をしております。  米空軍の指示...全文を見る
○井上哲士君 そういう合意が全く沖縄で守られていないのは、繰り返し言われているとおりなんですね。  これは、CV22の作戦手順、米国のものでありますが、確かに原則、今言われたように、五百フィート以上と書いてあります。しかし、こうも書いてあるんですね。ただし、許可され調査された区...全文を見る
○井上哲士君 大臣の説明でも、このCV22が輸送対象となる米特殊作戦部隊と共同で訓練を実施するとなっているわけですから、わざわざ沖縄からやトリイから部隊を持ってくるのか。現にやっぱりそこへ行って訓練するわけですね。今、沖縄が可能性があるということを述べられました。そうなりますと、...全文を見る
○井上哲士君 沖縄にも横田にも負担の増加になるこのような配備は中止をすべきだということを改めて求めまして、質問を終わります。
05月21日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  水銀条約の国内法制について質問をいたします。  まず経産省にお聞きいたしますが、輸出規制について、アマゾン川の流域などで水銀を使った人力小規模金採掘、ASGMによる水銀中毒が大変な問題になってきました。日本から輸出された水銀がこのよ...全文を見る
○井上哲士君 国内的な措置なわけでありますけれども、外国でそれが転売をされた場合にどういう実効性があるのかが問われると思うんですね。  我が国は、シンガポール及び香港に全輸出量の三八%程度の水銀を輸出をしております。両国において大半は再輸出をされておりますが、その輸出先の主要国...全文を見る
○井上哲士君 安全保障分野並みの規制にするんだというお話でありました。  そういう規制の下で、過去、安全保障分野のものについては、今言ったようなこの第三国への再輸出で不正な使用がされたりした例は防いできたと、こういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 今後、運用をしっかりフォローをして、必要な場合は一層の規制をするということも含めて求めておきたいと思います。  次に、水銀の回収、最終処分について環境省にお聞きします。  これまでは、水銀の回収業者は、回収した水銀を輸出することで回収コストを捻出をしておりました...全文を見る
○井上哲士君 この点もしっかりフォローもし、また関係業者とか地方自治体からもしっかり要望、意見も聞きながら一層の対応を求めたいと思います。  最後に、外務大臣にお聞きしますが、この水銀水俣条約の実効性を担保するために、我が国として今後三年間で総額二十億ドルのODAとか人材育成事...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
05月28日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、西川参考人にお伺いいたしますが、今回の防衛装備庁の設置は、現在議論されている安保法制などとも一体で考える必要があるというお話もありました。この間、武器輸出政策への転換、そ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  続いて西川参考人にお聞きしますけれども、今回の日米ガイドラインの中には宇宙に関する協力という条項もありましたし、この間、日米一体で宇宙における軍事協力の推進ということがあろうかと思うんですが、こういう宇宙の軍事開発などについて、アメリカの...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、武蔵参考人にお聞きいたします。  先ほどのお話の中で、現行の十二条があるから自衛隊の運用に関して何らかの支障が生じているという立法事実は存在しないと、こういう指摘がございました。  一方、しかし、政府はこの改正をしようとしてい...全文を見る
○井上哲士君 同様のほぼ同じ質問を渡部参考人にしたいと思うんですけど、この十二条改正を政府がそういう安全保障情勢の変化であるとか自衛隊の任務の変化などを理由にしていることについて、どのようなお考えを持っていらっしゃるでしょうか。
○井上哲士君 もう一点渡部参考人にお聞きしますが、この十二条改正によって、例えば様々な自衛隊の運用の実施に関する計画の指示を起案するのが運用企画局長から統幕長が担うことになるというお話も武蔵参考人からありました。その辺で、統幕が自らに対する指示を起案をするというのはいかがかとか、...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
06月02日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、内局と幕僚長との関係に係る設置法十二条の改正の問題についてお聞きいたします。  この間、大臣は文民統制に何ら影響を与えるものではないという旨の答弁をしてこられました。しかし、先日の参考人質疑でも、この改正と相まって行われる運用...全文を見る
○井上哲士君 一部起案が変わるということは今の答弁でも明らかなわけでありますが、シビリアンコントロールの関係で、昨日の衆議院の安保法制特で我が党の穀田議員がただしました航空自衛隊のドクトリン等に関する調査研究について、併せてお聞きしたいと思います。  この文書について、中谷大臣...全文を見る
○井上哲士君 職務を遂行する上で必要だと言われました。  この文書は、更にこう書いているんですね。これまでは政治が決定する任務や役割を受けて対応するといった受動的姿勢であったが、今後は、場合によっては、現在の任務、役割、法的な枠組みを超えて空自が主体的に議論する、そして、将来の...全文を見る
○井上哲士君 そうなんですよ。そのときは、まさに憲法解釈上できないと言っていると。  この文書は、更に言っているんですよ。これまでは政治が決定したものを防衛力の役割として果たしてきたが、これからは国家意思決定者に対して統合幕僚長を通じての軍事的専門家としての助言を積極的に行うこ...全文を見る
○井上哲士君 将来の憲法改正をにらんで、その基本的考え方を開発し、明確にするということを議論をして、そのことを、政治が決定したものを後追いするんじゃなくて、国家意思決定者に積極的に助言をすると、ここまで言っているんですよ。これをより可能にする、発言力を高めていくという仕組みが今回...全文を見る
○井上哲士君 戦前、陸軍省や海軍省において基本的に軍人だけがその構成員だったわけでありますが、戦後、保安庁が設置されるときに、文官を主体とした長官官房や各局が設けられたという経緯があるわけで、そこには軍部主導で侵略戦争に突き進んだ反省があると、このことを決して忘れてはならないとい...全文を見る
○井上哲士君 別検討会ということで、本体からは外れているわけであります。  今、一定の成果ということが言われました。しかし、二〇〇八年報告書以降も、二〇一〇年の航空自衛隊が発注するオフィス家具などの事務用品に係る官製談合事件、それから二〇一二年には三菱電機などによる水増し請求事...全文を見る
○井上哲士君 装備庁の具体的な問題は後ほど聞きますので、基本的な認識を私は聞いております。  こういう公共調達をめぐる不正で問題になってきたのが随意契約でありました。財務大臣は、二〇〇六年に公共調達の適正化を求める大臣通知を出しまして、防衛装備品の調達も基本的には一般競争入札な...全文を見る
○井上哲士君 いやいや、財務省からも指摘をされて一般競争入札にした、しかしうまくいかなかったと。結局そうやって、もう防衛調達の特殊性とか、これやむを得ないということで、例えば、実際に事件を起こして、そして契約を取引停止にしても、やむを得ないということで、ほとんど実際は契約をしてい...全文を見る
○井上哲士君 全体のは二名を増員をするだけ、そして内部に監察をつくるわけでありますが、それが内部の問題で果たして機能するのかということは後ほど少し触れたいと思うんですね。  私たちは、不祥事のたびに、組織いじりではなくて防衛省と防衛産業の癒着構造を正すことが必要だと繰り返し指摘...全文を見る
○井上哲士君 お手元に企業ごとの人数を書いてあります。  例えば、トップの三菱重工は、大臣承認で四人、それから委任を受けた者の承認で二十四人、合計二十八人でありますが、三菱重工の場合、二〇一二年は合計二十人、二〇一三年は合計二十一人と、大体二十人台で毎年同じような天下りをしてお...全文を見る
○井上哲士君 今までも様々な法律に基づいてということも言われ、対策が取られてきました。しかし、やはり事件はとどまらないわけですね。  二〇一〇年に発覚した航空自衛隊が発注する事務用品に係る官製談合事件、このときも、結局、随意契約のときと同じようなシェアを入札についても維持をしよ...全文を見る
○井上哲士君 要するに、武器輸出三原則を撤廃して輸出推進に転換したことに対応したものなわけですね。  そこで、大臣にお聞きしますが、昨年二月に経団連の防衛生産委員会が自民党の国防部会関連会合に要求書を出していると思いますが、どういう内容でしょうか。
○井上哲士君 報道では、武器輸出三原則の大幅緩和や、政府内に武器輸出を専門に扱う担当部局を設けるように求めたとされております。  さらに、二〇一三年の五月には、これは経団連として防衛計画の大綱に向けた提言をしておりますが、この中で、防衛生産・技術基盤戦略の策定、国際共同開発・生...全文を見る
○井上哲士君 この間、安倍政権として武器輸出推進への転換であるとか、防衛産業の支援を矢継ぎ早に打ち出しました。先ほど挙げましたように、まさに経済界や防衛産業の要望に全面的に応えるものでありますし、今戦争法案が出されまして、一層の拡充の方向も出されているということなわけですね。その...全文を見る
○井上哲士君 それでは国民の不信は解消されないということを最後に申し上げまして、質問を終わります。
06月04日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  ISILによる人質事件への政府の対応について我が党の小池晃議員が、二月三日の予算委員会で、人命第一の立場で冷静に検証しようと質問をいたしました。総理のエジプトでの演説で非軍事の人道支援と説明していなかったことを指摘して、二人の日本人が...全文を見る
○井上哲士君 しかしながら、二月三日の時点で先ほどのような総理の答弁があって、これは当時マスコミでも随分大きな問題になったんですね。  外務大臣、お聞きしますけれども、こういう検証をやるに至ったということは、総理のあの答弁は適切でなかったと、こういう認識でよろしいですか。
○井上哲士君 いや、当時、それとは違うような答弁を総理が行われていたことについてどうお考えかとお聞きしているんです。
○井上哲士君 要するに、検証する立場で国会で質問をする、そういう質問をすること自体に対して、それはテロに屈することになると、こういう答弁があったわけですよ。このことについてお聞きしているんです。
○井上哲士君 だから言っているんですよ。ISILに対する批判をした上で質問をしたのに、それを批判をしてはならないようだと勝手に言って、そういうもの自身がテロに屈することになるという答弁を総理がしたから私は申し上げているので、外務大臣、もう一回お願いします。
○井上哲士君 政府に対して冷静な検証を求めようと思えば、特にテロに屈することになるということで封じ込めようとするような総理の姿勢、ほかでも様々見れるわけでありますが、そのことを改めて厳しく指摘をしておきたいと思うんですね。  その上で、検証委員会がつくられましたけれども、先ほど...全文を見る
○井上哲士君 ISILにより脅迫の口実とされたとの指摘がきちっとされているわけであります。その上で、先ほど大臣が言われたようなことも書かれているわけですね。果たして本当にきちっと受け止められているのかと思います。  テロは、いかなる理由であれ、許されません。同時に、差別や貧困、...全文を見る
○井上哲士君 今様々な複合的な要因とされたことが、結局、アメリカのイラク戦争によって起きたわけですね。  それに加えて、アメリカのブラウン大の研究者グループによりますと、イラク戦争での民間人の犠牲者は十三万四千人と推計をされておりますし、これに兵士やジャーナリスト、人道支援活動...全文を見る
○井上哲士君 私はスピーチのことを言っているんじゃないんです。中東の皆さんの国民的な日本に対する思いが変わってきているんじゃないかと、この間の日本の行動によってということを言っているわけですね。  それで、私はやっぱり、イラクや世界で活動しているNGOの皆さんから、この間の日本...全文を見る
○井上哲士君 聞いていないことまで答えてほしくないんですが。  各国の例出されましたけど、日本の自衛隊は厳格に区別をする、そもそも海外でのそういう自衛隊の活動ができないという、一緒にできないということの中で、だからこそ信頼を得てきたということをたくさんのNGOが言われているわけ...全文を見る
○井上哲士君 明確に危険が増すケースがあると、NGOがそう言っているんじゃなくて、ケースがあるという答弁を大臣はされたわけであります。  現場からは様々な声が上がっております。国際ボランティアセンターのスーダン地域代表の今井さん、毎日でこう言われておりまして、日本は平和国家とし...全文を見る
06月09日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第20号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、法案に入る前に、安保関連法案と憲法の問題について大臣にお聞きいたします。  午前中も議論ありましたように、衆議院の憲法審査会で、参考人である三人の憲法学者が全て、政府が提出した安保関連法案は違憲という意見を述べたことは極めて重...全文を見る
○井上哲士君 そういう説明、答弁をずっと繰り返してこられましたけど、聞けば聞くほど国民の中からは反対の声が広がって、そしてどの世論調査を見ても、八〇%が説明不十分だと答えているわけですね。ですから、同じ答弁を繰り返されますけど、それに全く国民は納得しないどころか、不安と反対を拡大...全文を見る
○井上哲士君 いただいた資料を見ますと、協定の数は、二〇〇二年から二〇一二年の十一年間では計十五件でありますが、約一年間で一件余りの平均ですが、二〇一三年は五件、二〇一四年は九件と急増しておりますけれども、この理由はどういうことなんでしょうか。
○井上哲士君 二〇一二年の末に第二次安倍政権が発足をして、新防衛大綱が検討される中で出された二〇一三年七月の中間報告にも大学等の基礎研究との連携強化が盛り込まれておりまして、まさに防衛大綱を先取りする形でこういう増加が増えているのではないかと私は思います。  さらに、昨年、最先...全文を見る
○井上哲士君 今年度予算三億円と言われましたけれども、概算要求は二十億円でありました。なぜ三億になったのか、そして防衛省としては今後どういう目標を持っていらっしゃるのでしょうか。
○井上哲士君 採択審査はどのように行われるのでしょうか。その際、装備品への適用可能性などはどういうふうに評価をされることになるのでしょうか。
○井上哲士君 防衛省の装備政策課長さんが東洋経済に出て、将来防衛省が採用しそうな技術に対して後押しをしていくと、こういうふうに述べられている、そういうことだと思います。そして、当初の三億円から更に拡充を目指していると、こういうことなわけですね。  内閣府のホームページを見ますと...全文を見る
○井上哲士君 一般的協力ではなくて防衛省の目的に沿った技術支援をしていく、そういう資金をもってやることが必要だと、こういう答弁だったと思うんですね。  今年の三月二十六日付けのウォール・ストリート・ジャーナルの日本語版は、日本の防衛省が長く閉ざされてきた大学研究室のドアをこじ開...全文を見る
○井上哲士君 先ほど紹介したウォール・ストリート・ジャーナルは、東大が拒否をした件を書いた上で、元自衛官の自民党の国会議員が軍事研究への抵抗をやめるよう大学を説得させるため文科省に働きかけていると話したと、こういうふうに書いております。  そして一方、先ほど紹介した今年三月の防...全文を見る
○井上哲士君 先ほど申し上げましたように、軍事研究を、戦争目的のための科学研究を行わないというのが、日本の学者の国会と思われてきた日本学術会議の一貫した取組であったわけでありますが、そこに、今、資金不足をついて資金を用意するという形で、まさに憲法九条の精神が生かされてきた学問研究...全文を見る
○井上哲士君 私は、会派を代表して、防衛省設置法等の一部を改正する法律案に反対の立場から討論を行います。  以下、反対する理由を具体的に述べます。  第一に、本法案は、防衛省・自衛隊の装備取得関連部門を集約、統合し、防衛省の外局として防衛装備庁を設置するものです。  安倍政...全文を見る
06月10日第189回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、若者の政治参加の教育の問題について、特に模擬投票に関わってお聞きしたいと思います。  杉浦参考人も、全国的なネットに参加をしているけれども、地域によっては教育委員会等がやめろと...全文を見る
○井上哲士君 神奈川の場合はそういう議論もあったんだろうと思うんですが、今は全体で取り組んでいらっしゃる。大変すばらしいと思うんですが、先ほど出たような懸念をどういうふうに克服をされて今やるに至ったのか。  それと併せて、模擬投票に係るアンケート結果を見ますと、政治的関心、高ま...全文を見る
○井上哲士君 参考人のお話にもありましたけれども、やはり新たに十八歳以上の若者を主権者として、パートナーとして迎えるわけですね。ですから、私たちは、与えたんだから後は何とかしろ、選管頑張れとかということではなくて、やはり政党、政治家としての責任といいますか役割が問われると思います...全文を見る
○井上哲士君 最後に、竹村参考人に。  選挙公報が非常に大事だというお話がありました。読まれる中身にするのは候補者が工夫しなくちゃいけないと思うんですが、私なんかの住まいのところはいわゆる自治会を通じて配るということになっていますと、なかなかやっぱりアパートなんかに住んでいる若...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
06月10日第189回国会 参議院 本会議 第25号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、防衛省設置法等の一部を改正する法律案に反対の立場から討論を行います。  本法案は、防衛省・自衛隊の装備取得関連部門を集約、統合し、防衛省の外局として防衛装備庁を新設するものです。  安倍政権の下で、今年度の防...全文を見る
06月11日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第21号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  衆議院の憲法審査会で参考人の憲法学者全員がこの安保関連法案は違憲だという発言をされまして、改めてこの法案が九条に反するものだということが浮き彫りになりました。政府は、弁明のために一昨日、新たな文書を出しましたけれども、従来の答弁を繰り...全文を見る
○井上哲士君 もちろん間違いじゃないわけですよね。  皆さんがこの砂川判決を、先ほど根拠ではないと言われましたけれども、総理も外国でこのことを挙げているわけで、明らかに根拠としているわけですよ。そこが歴代の政権の答弁とも違うじゃないかということを申し上げているんですが。  こ...全文を見る
○井上哲士君 閣議決定前には与党内でも理解が得られなかったものを持ち出さざるを得ないというところに、私はこの法案の道理のなさを改めて示していると思います。  そこで、法制局長官にお聞きしますが、政府は、この砂川判決を持ち出した上で、集団的自衛権行使容認の新三要件について、一九七...全文を見る
○井上哲士君 事実認識ではないんですよ。現に非常に緊密な関係にあっても、その他国が侵されている状況というのは我が国の国民が苦しんでいるところまでは行かないと。つまり、直接の侵略がなければ武力の行使にならないんだと、こういう考え方、事実とともに考えを示しているんじゃないですか。
○井上哲士君 じゃ、確認しますけれども、この当時は、他国が侵害をされたことによって日本の国民の存立を脅かすような事態はあり得ない、こういう考えにあったと、こういうことでよろしいですね。
○井上哲士君 私はこれ、単なる事実認識じゃなくて基本的な論理だと思いますが。  では、なぜ、当時はそう考えていたのに、今は他国に対する武力攻撃が日本の存立を脅かすことになると、こういうふうに変わったんですか。
○井上哲士君 つまり、安全保障環境の変化ということが理由なわけでありますが、安全保障環境が変化をしたと政府が判断をすればこれまでの憲法解釈を百八十度変えられるということになれば、それこそ私は立憲主義そのものを覆すことになると思うんですね。  じゃ、政府が盛んに言うこの安全保障環...全文を見る
○井上哲士君 それは、そういう事態が起きる可能性とか様々な、中東での様々な事態が起きる可能性というのが広がっていると、こういうことなんだと思うんですよ。  私が聞いたのは、かつてはそういう事態が起きても、それはあくまでも日本の国民の存立を脅かすまでに至らない、苦しみには至らない...全文を見る
○井上哲士君 ですから、当時、湾岸戦争のときに、やはり同じようなことが起きたわけですね。そして、石油の輸入というものに困難が生じると。こういうことは同じような可能性があったわけですが、当時はそのことをもってして日本の存立が脅かされることではないと、こういう認識だったわけで、先ほど...全文を見る
○井上哲士君 ですから、繰り返しますが、石油の輸入が途絶えると困難になるという状況は、当時も、今、一つの予想としていることも同じようなことが起きるのに、当時はそれは国民の存立を脅かすものではないと認識したのに、今度はそれがそうなると、こういう認識を変えるような安全保障環境の変化と...全文を見る
○井上哲士君 当時の掃海の様々な困難さをおっしゃいました。しかし、そういうことであっても、当時はそれが我が国の国民が苦しんでいるところまでは行かないと、これが先ほどの法制局長官の答弁だった、そういう認識だったわけですよ。同じような石油の輸入に困難が生じても、当時はそういう認識だっ...全文を見る
○井上哲士君 かつては、他国が侵略されている状況は我が国が苦しんでいることまで行かないと、国民が、という認識を今後は変えるという、認識を変えるに至る安全保障環境の変化というものは、私はまともに何も説明がなかったと思います。  この安全保障環境の変化という言葉だけでこれまでの政府...全文を見る
06月16日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第22号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  特許法条約及び商標法に関するシンガポール条約は、登録の出願人の負担軽減を図り、官庁の手続についての救済措置を義務付けております。中小企業の中には知的財産に関する専任担当者を置くことが困難な企業も多く、本条約に準拠した措置は中小企業の知...全文を見る
○井上哲士君 ですから、九七年のガイドラインのときに初めて国際的な安全保障環境の構築ということが盛り込まれて、日本有事また極東の平和と関係ないことにも踏み込んだと。そのときから安保の枠を外れて、今回更に大きく踏み込んだのではないかということをお聞きしているわけですが、もう一度いか...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、具体的に聞きますが、重要影響事態法についてお聞きします。  周辺事態法が成立する際に、この法案が安保条約の目的の枠内のものであるということを明確にするためにとして、第一条の目的規定に、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約の効果的な運用に寄与...全文を見る
○井上哲士君 衆議院の答弁では、安保条約の目的達成に寄与する活動をする米軍への支援に限られるものではないと、こういうお話でありました。今も同様の答弁ですが、そうしますと、具体的に、この安保条約の目的達成のために活動している米軍以外にどういう外国軍への支援が可能になるんでしょうか。
○井上哲士君 その外国軍の中には、安保の目的達成に寄与していないアメリカ軍も含まれるということでよろしいですか。
○井上哲士君 その安保の目的達成に寄与しているのではない米軍というのは、具体的にどういう米軍なんでしょうか。
○井上哲士君 そうしますと、国連憲章の目的の達成に寄与する外国軍、すなわち日米安保とは直接の関係のない外国軍、それと安保の目的達成に寄与していないアメリカ軍と、これらへの軍隊の支援を、安保条約第六条の極東をはるかに越えた、アジア太平洋地域及びこれを越えた地域で行うと。  こうい...全文を見る
○井上哲士君 今のはどういう軍隊が該当するのかということに対する答弁だろうと思うんですが、結局、時の政府の恣意的な判断になっていくわけであります。  そして、先ほど申し上げましたように、安保とは関係のない外国軍、目的達成に寄与していない米軍も含めて支援をするということは、まさに...全文を見る
06月29日第189回国会 参議院 決算委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党を代表して、二〇一三年度の一般会計決算、国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、国有財産無償貸付状況総計算書の是認に賛成、同予備費に関し、特別会計予備費の承諾に賛成、一般会計予備費、特別会計の経費増額の承諾に反対の討論を行います。  二〇一三年度決算...全文を見る
07月01日第189回国会 参議院 本会議 第29号
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○井上哲士君 日本共産党を代表して、二〇一三年度決算の是認に反対の討論を行います。  一三年度決算は、政権復帰後に安倍内閣が編成した初めての当初予算と、消費税増税実施のための経済対策とされた五兆五千億規模の補正予算についてのものです。  安倍内閣は、デフレ不況を抜け出すとして...全文を見る
07月24日第189回国会 参議院 本会議 第33号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  会派を代表して、参議院選挙制度改革に関する二つの法案について発議者に質問します。  まず、両法律案が、発議者より委員会審査省略要求を付して提出され、政治倫理・選挙制度特別委員会での審査を省略してこの本会議で採決されようとしていること...全文を見る
07月30日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  集団的自衛権行使についてお聞きします。  これまで憲法上行使できないと、違憲だと言われてきた集団的自衛権を、この法案では新三要件に当てはまれば行使可能と、百八十度超えるものであります。歯止めなき海外派兵につながると不安と反対の声が広...全文を見る
○井上哲士君 問いに答えずに、まだ問うていないことまで答えられました。  この存立危機武力攻撃というのは、事態対処法の二条にありますように、我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃であって、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆され...全文を見る
○井上哲士君 同じ答弁を繰り返さないでください、時間ないんですから。  海外派兵は必要最小限度を超えるから憲法上許されないと繰り返されました。しかし、集団的自衛権そのものが必要最小限度を超えるからできないと言っていたじゃないですか。それを今、百八十度超えようとしているんですね。...全文を見る
○井上哲士君 総理は法律に書いていないことばかり述べるんですよ。我々は今法律の議論をしているんです。  いいですか、この法律では、存立危機事態を速やかに終結を図らなければならないと書いているんですね。この存立危機事態というのを生み出した存立危機武力攻撃は、他国において起きている...全文を見る
○井上哲士君 今、事態に応じて合理的に必要と判断される限度だと書いてありました。その条文が海外派兵はできないと、そういう意味だと、こういうことですか。
○井上哲士君 つまり、海外派兵はできないと繰り返して言われますけれども、そのこと自身は法律のどこにも条文はないと、こういうことでよろしいですね。
○井上哲士君 もう一回整理しましょう。  海外派兵はできないということは法文には書いていないですね。書いてあるんなら条文を示してください。確認なんだから言ってくださいよ。
○井上哲士君 つまり、海外派兵はできないとはどこにも書いていないけれども、この事態に応じ合理的に判断される限度においてと、これが意味するものだと、こういう答弁でありますが、じゃ、これを判断するのは誰なんですか、大臣。
○井上哲士君 要するに、時の多数派の政府の判断次第だということなんですね。  中谷大臣は一昨日の委員会で、他国の領域における武力行動であっても、自衛権発動の三要件を満たすものがあるとすれば、憲法の理論としてはそのような行動を取ることが許されないわけではないと、こういうふうに明確...全文を見る
○井上哲士君 つまり、法理論では可能だと確認しました。しかし、政府は、一般には認められないけれども例外はあるというふうに繰り返してこられたんですね。  じゃ、その海外派兵が例外として認められるのかどうか、必要最小限の範囲内か、これ、判断する基準は何なんですか。
○井上哲士君 新三要件によって一般には認められないと言っているわけでしょう。その中に例外はあるというわけですから、その例外を判断する基準は何なんですかと。受動的、限定的と言われていますけれども、これだけですか、判断基準は。ほかにもあるんですか。述べてください。
○井上哲士君 それじゃ、結局、時の政権がこの海外派兵は事態に応じて合理的な必要と判断される限度だと判断すれば、何でもできることになるわけですよ。明確な基準が示される必要があります。  例外を判断するときの基準、この見解を出してもらうように、委員長、求めたいと思います。
○井上哲士君 ですから、総理が念頭にないと言われますけれども、総理の頭の中は私はどうでもいいんです。法律にどう定められているかなんですよ。そして、時の政権の判断でどんどんどんどん例外拡大しちゃいけないと。  是非、統一基準を示していただきたいと思います。委員長、よろしくお願いし...全文を見る
○井上哲士君 結局、事態に応じて合理的に必要とされる限度だと、こう言いますけれども、これがどうなるのかと。  礒崎総理補佐官は、法的安定性なんて関係ないと言った上で、国際情勢の変化に伴って必要最小限度の内容が変わるということは、今まで何度も政府としても私個人としても言ってきたと...全文を見る
○井上哲士君 先ほど阪田長官の発言を引きましたけれども、個別自衛権の場合は、我が国に来た攻撃を排除すると、追いかけてまでいかないと、必要最小限度性が非常に明確なんですよ。しかし、他国に対する攻撃を排除する集団的自衛権行使のときには、これが、この必要最小限度というものが変わってくる...全文を見る
○井上哲士君 このパネルの写真が日本が持っていった七四式の戦車でありますが、この米軍側のストライカー旅団というのは、八輪タイヤ付きの装甲車、ストライカーで構成する部隊で、全世界に九十六時間以内に展開する機動性を持った部隊であります。そして、日本が一緒に演習したこの第三戦闘旅団は、...全文を見る
○井上哲士君 今聞いてもさっぱり分からないですよね。結局、この真っ黒塗りの資料と同じ。しゃべっていますけど、中身は黒塗りと一緒なんですよ。なぜこれを出せないのか。  米軍のニュースは書いています。この訓練は決定的行動訓練環境で行われたとして、戦闘旅団の兵士に、ゲリラ部隊、反乱勢...全文を見る
○井上哲士君 単に広いだけじゃないんですね。  これは、アメリカのニュース・トリビューン社の記者によりますと、この訓練の設定というのは、アトロピアという国と侵略国ドローピアという仮想の国家を想定して、アトロピアに進撃してきたドローピアに対して米軍と自衛隊が反撃すると、こういう設...全文を見る
○井上哲士君 何で想定もしていないのに、わざわざアメリカまで行って、この訓練、三億五千万円掛かっているんですよ。戦車まで持っていって、そしてこういう中東を模したところでアメリカと一緒に訓練をする。  総理、集団的自衛権行使を可能にしても、イラク戦争やアフガン戦争のような戦闘に参...全文を見る
○井上哲士君 砂漠ですよ、七十キロ掛ける五十キロの。そして、そこに中東風のモスクなどもあると。なぜそこでやるのが練度を上げることになるんですか。鳥取砂丘に侵攻してきたと、それやるというんですか。それとも全然違うわけです。  そして、たまたまなんていう言葉がありましたが、たまたま...全文を見る
○井上哲士君 米側はニュースで、砂漠での装甲車の隊形や戦車の構造に関して日本を指導し、行動を共にしたと、こう書いているんですね。そして、統合任務部隊として一緒に活動する大変良い演習になったと。日本側は、同じ目標達成のために米陸軍と並んで戦うことができると、こう述べたと書いているん...全文を見る
08月03日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  質問に入る前に、先週木曜日に取り上げた、陸上自衛隊が昨年一月に行った米陸軍戦闘訓練センターにおける日米共同訓練の資料について申し上げたいと思います。  この訓練は、砂漠を選んだものでも中東を想定したものでもないという答弁でありました...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの礒崎氏の参考人質疑について申し上げたいと思います。  礒崎総理補佐官は、法的安定性は関係ないとの言葉については、間違いであり、撤回すると述べられました。しかし、これは私は、言葉だけで、反省がないと思うんですね。なぜか。一方で、福山氏の質問に対して、国際情勢...全文を見る
○井上哲士君 私は、今の答弁からは、政府自身もこの法的安定性というものに対しての対応が問われると思います。先ほどの礒崎氏の答弁には到底承諾ができないということを改めて申し上げておきたいと思いますし、政府自身のその姿勢が問われているということも申し上げておきたいと思います。  そ...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、武器とともに使わない手りゅう弾はどっちに入るんでしょうか。
○井上哲士君 つまり、手りゅう弾も提供が可能だということであります。  引き続き武器の提供はできないと、これはニーズがないという説明でありますけれども、この武器の提供についての憲法上の判断はされたんでしょうか。
○井上哲士君 つまり、武器の提供については、憲法上の判断を今回可能だと行ったということですか。事前のレクでは行っていないというお話でありましたが、はっきりさせてください。
○井上哲士君 大森長官は憲法上の適否について慎重に検討を要する問題だと言われたわけでありますが、今の答弁を聞いておりますと、とにかくニーズがあったと、そしてとにかく現場でなければよいと区分けをしただけでありまして、まともな検討がされているとは到底思えないわけですね。  さらに、...全文を見る
○井上哲士君 武器弾薬の中身についての排除するものはないということなんですね。そうしますと、非人道的な兵器だと禁止が求められてきたクラスター爆弾であるとか劣化ウラン弾も法律上は輸送が排除されないということになるわけですね。  クラスター爆弾については、特に不発弾によって多くの一...全文を見る
○井上哲士君 つまり、クラスター爆弾も劣化ウラン弾についても、米国は、この世界の非人道的兵器はやめようという声には同意をしていないわけでありまして、クラスター爆弾禁止条約にも入っておりません。  過去、二〇〇八年の当時の北米局長の答弁で、この劣化ウラン弾について、在日米軍の一部...全文を見る
○井上哲士君 お得意の念頭にないという言葉がまた出たわけでありますが、法律上は可能でありますし、輸送しないという答弁はありませんでした、輸送できないという答弁はありませんでした。  中身の問題を先ほど言われましたけど、あのイラク戦争のときのバグダッド空港での空自の輸送活動につい...全文を見る
○井上哲士君 これだけ言っても、運べませんと、断りますということは言わないんですね。むしろ、そういう非人道的兵器は使うのをやめろと言うべきなんですよ。  ノルウェーで行われたこのクラスター爆弾の禁止条約の署名式で、当時の中曽根外務大臣がスピーチをされております。中曽根さんは、カ...全文を見る
○井上哲士君 自衛隊が安全に輸送できるかどうかを聞いているんじゃないんですよ。こういう非人道的な兵器を実際に使う、その片棒を日本が担ぐようなことをやるんですかと、それを断らないのがこの法律なのかということを私は聞いております。これだけ言っても断るという答弁がなかった。極めて残念で...全文を見る
○井上哲士君 法律上は何ら排除するものはないわけですね。  そして、今言いましたように、アメリカは存否を明らかにしないという政策を取っています。そして、二〇一〇年の核態勢、NPRの見直しの中で、今後、空軍はF16をF35に置き換えて、そして通常兵器と核兵器の両方を運搬する能力は...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、先ほど申し上げましたように、アメリカは前方に展開する能力を保持するとしておりますし、核戦略そのものが変化をするものでありまして、法律上排除をされていないと。これが極めて問題だということを厳しく指摘をいたしまして、質問を終わります。
08月25日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  在日米軍基地の重大事故が相次いでおります。昨日は相模原市の米軍補給基地での爆発事故、そして、十二日には沖縄本島東側の海上にヘリが墜落をするという事故が起きました。そして、いずれも日米地位協定の下でまともに事実が明らかにされないと、こう...全文を見る
○井上哲士君 地元紙はこれを大きく報道しております。(資料提示)知事は耐えられないと、こういう言葉さえ言われているわけですね。  これ、事故機は米軍の特殊作戦部隊仕様のMH60ブラックホークでありますが、当初、米軍は一般仕様のH60という発表をしておりまして、日本政府もそれと同...全文を見る
○井上哲士君 ですから、訓練水域を使う米軍が負担するのではなくて、水域を提供している日本政府が負担をしてアメリカに提供していると、こういうことになっているわけですね。  今回の訓練は、右側のこの丸い地域ですね。非常に良好な漁場であるホワイト・ビーチ地区での訓練水域で行われたとさ...全文を見る
○井上哲士君 いや、全然、ちゃんと答えてくださいよ。落ちた場所がどこだったのか、正確な場所を把握しているんですかということを聞いているんです。通告してあります。
○井上哲士君 現地の漁民の皆さんは域外で起きたと怒りの声を上げているんですね。昨日聞いたら、アメリカに照会中だと言っていましたよ。把握していないんですよ、まだ。ですから、事故から二週間たって、域外で落ちたとこれだけ怒りの声が上がっているのに、事故現場の正確な位置も把握をしていない...全文を見る
○井上哲士君 今官房長官は、あってはならないことだと、こう感じたとおっしゃいました。じゃ、米側はどう感じているのかと。アメリカ陸軍のトップのオディエルノ参謀総長が十二日に記者会見しております。この事故についてどう言ったか。一件の出来事に過剰に反応するつもりはない、残念だが事故は時...全文を見る
○井上哲士君 抗議すらしていないということですよ。およそ沖縄県民の不安と怒りを理解をしているとは思えません。  それだけではないんですね。米空軍の嘉手納基地の第三五三特殊作戦群が二十日に、このホワイト・ビーチ地区のすぐ下にありますこの津堅島の訓練場、ここでパラシュートの降下訓練...全文を見る
○井上哲士君 ひどい話ですよ、これは。九六年のSACO合意で、米軍は、パラシュート降下訓練が伊江島の補助飛行場に集約をして以来、県などはこの津堅島ではパラシュート訓練を行わないように求めてきたわけですね。ですから、この六年間、津堅島訓練場でのパラシュート訓練は行われていなかったん...全文を見る
○井上哲士君 県が伊江島以外ではやるなと言っているのに、問題ないなんという、そういう防衛省の態度だからこういうことが起きるんですよ。そして、大事故が起きても、事故は時々起きる、通告をしなくても事務的なミスだったと。ひどい話ですよ。  総理、総理は再三、辺野古新基地の問題で沖縄県...全文を見る
○井上哲士君 何があらゆる努力ですか。再発防止策もないままに飛行を再開をして、そしてルール破りのパラシュート訓練もやっているんです。  総理は、集団的自衛権の行使など、アメリカの要請があっても日本が主体的に判断をすると繰り返しこの法案の審議で言ってこられました。しかし、領海内で...全文を見る
○井上哲士君 これは静岡の事故は一か月前ですよ。およそ事態を解明する気がないということですね。  これがナイトストーカーズのフェイスブックにある隊員募集用の写真なんです。右上のヘリコプターの写真に注目いただきたいんですが、武装した兵士が機体側面のドアを全部開けて足を出して、投げ...全文を見る
○井上哲士君 特殊部隊同士の訓練だったわけでありますね。自衛隊は、これ研修として参加をしていたと言いますが、ヘリにまで乗り込んでいるわけでありますから、訓練参加にほかならないわけです。  事故のあった訓練には、これ、いつから参加して、何が目的でどういう訓練をしていたんですか。
○井上哲士君 オディエルノ、先ほどの米陸軍参謀総長の会見でも、幾つかの国との特殊作戦部隊の訓練中だったと明確に述べているんですよ。研修だとか見学という言い逃れは私はできないと思います。  そもそも九七年の、前のガイドラインには、特殊作戦という言葉は出てこないんですね。今回の新ガ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、自衛隊は、今回のガイドラインを待たずして、まさに海外派兵型のいろんな装備を進めてまいりました。その私は一つだと思うんですね。  共同の様々な協力が必要だと言いますが、今回事故を起こしたこの部隊は、グレナダ侵攻や湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争などで特殊作...全文を見る
○井上哲士君 通常、アクセス困難な地域に隠密裏に侵出して作戦するんだと、それがやってきたのが、先ほど私が挙げたそういう行動なんですね。そういうところと、なぜ日本を守ると言いながら共同作戦が必要なのか。  総理、お聞きいたしますけれども、今回の事故を起こした訓練は、武装勢力などに...全文を見る
○井上哲士君 日米間の軍事一体化が先行し、それをガイドラインで更に固定化し、そしてそれを今回の法案で更に法律化する、こういう流れの中で起きているわけですね。  この特殊作戦部隊の秘密主義と違法性というのは、アメリカでも大きな問題になっています。  六月六日付けのニューヨーク・...全文を見る
08月27日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第23号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  沖縄本島東側海上での米軍ヘリの墜落事故について、一昨日の安保特に続いて質問をいたします。  防衛省によりますと、この訓練は在沖縄米陸軍部隊によるもので、陸上自衛隊中央即応集団特殊作戦群が参加をして、二〇〇九年度より続けているというこ...全文を見る
○井上哲士君 おとついの答弁では、墜落事故の際には米陸軍特殊部隊が特殊作戦能力を自衛隊に実演をしていたということでありました。  この在沖縄、それから本土、米本土、それぞれからこの訓練に参加をしていた米軍の特殊部隊、部隊名はどういうことでしょうか。
○井上哲士君 この訓練自身は、在沖縄米陸軍部隊でありますから、ヘリは本土から来たという以上は、在沖縄の特殊部隊ということになると思うんですが、そうしますとトリイ通信施設のグリーンベレーということになるんじゃないんですか。
○井上哲士君 沖縄にある陸軍の特殊部隊というのは限られるんですからね。それすらも明らかにしないというのはひどいですよ、こういう事故が起きているのに。  過去の訓練、全てこのアメリカの一六〇特殊作戦航空連隊が参加をしていたということでよろしいですか。
○井上哲士君 まさに秘密主義なんですね。  自衛隊の参加は、今回、八月の一日から十五日の十五日間、防衛省の資料によりますと実施場所は沖縄県内の米軍施設・区域とされておりますが、事故のあった洋上の訓練以外にも、つまり施設を使った地上訓練も行っていたということでよろしいですか。
○井上哲士君 いや、防衛省の資料に米軍施設・区域とされているんですね。今回の事故があったのは水域ですから、つまり施設を使った訓練をやっているんですねと確認しているだけなんですから、それは答えてください。
○井上哲士君 結局、墜落事故でもう明らかにせざるを得なくなった、そのことのみしか明らかにしない。これは本当に、沖縄県民の皆さんそして国民にとっても、こういう秘密裏で行われているということは私重大だと思うんですね。  二〇〇九年度以降自衛隊が参加をしてきたということでありますが、...全文を見る
○井上哲士君 過去の。
○井上哲士君 いずれも日本側から要請をしたということでありますが、在日米軍の十三日付けの発表文書では、米特別作戦部隊は、特殊作戦能力等を自衛隊員に対してデモンストレーションをする一環として洋上演習を行っていましたと米側は発表しております。  これ、どういう意味なんでしょうか。元...全文を見る
○井上哲士君 そうすると、日本側の要請に基づいて行われたということではなくて、元々やられていた訓練であると、こういう理解でよろしいんですかね。
○井上哲士君 自衛隊はあくまでも、今も研修研修と言われるわけでありますが、訓練参加をするということに何か法的な問題があるということなんでしょうか。
○井上哲士君 そうすると、今回新ガイドラインでも協力の強化が盛り込まれたわけでありますが、今後は訓練への参加ということもあり得るということですか。絶対ないと言えますか。
○井上哲士君 将来的には研修名目ではなくて訓練への本格的な参加も排除されないと、こういう答弁でありました。  しかし、このアメリカ軍の特殊作戦部隊には様々な、今アメリカ国内でも問題になっております。おとついも指摘しましたけど、例えばビンラディンの殺害作戦の際は、潜伏先だったパキ...全文を見る
○井上哲士君 アメリカの特殊部隊の秘密性、違法性にアメリカでも様々な問題があったとも言われているということについて、様々な行動があると言われましたけど、結局、先ほど来ずっと聞きましてもほとんどまともな答弁がありません。具体的事実さえ明らかにされない。その秘密主義が自衛隊の訓練参加...全文を見る
○井上哲士君 ところが、八月十二日のオディエルノ米陸軍参謀総長の会見では、幾つかの国との特殊作戦部隊の訓練中だったと、こういうふうに言っているわけですね。幾つかの国との訓練中だったわけでありますから、まさに第三国が訓練に参加をしていることを認めた発言だと思います。重大だと思います...全文を見る
○井上哲士君 いや、外務省は承知していないけれども、参謀総長は幾つかの国との訓練中だったと会見ではっきり述べているんですね。  それだけではありませんで、先ほど紹介しました在日米軍の十三日付けの発表文書では、これらの訓練は米太平洋軍司令部の軍組織間の交流プログラムの一環であり、...全文を見る
○井上哲士君 それは向こうは言わないかもしれませんよ。しかし、申し上げましたように、陸軍の総長の記者会見、そして在日米軍の発表で、これはアメリカと太平洋地域の多くの国々の参加により行われるものですとはっきり言っているわけですよ。にもかかわらずそういう情報が伝えられないならば、この...全文を見る
○井上哲士君 繰り返しになりますけど、向こうからないと、しかし、日本に直接なくても会見でも発表文書で言っているわけですから、これはどういうことなんですか、第三国の参加はなかったんですかと明確に聞くべきじゃないですか、情報が来るまで待っているんじゃなくて。相手が発表しているんですか...全文を見る
○井上哲士君 関係者の発言じゃないんです、在日米軍の発表なんですから。公式に発表しているんですから、どうなんだと聞くのは当たり前じゃないですか。情報に接するまで待つ、本当に私、ひどい態度だと思いますよ。  最後、もう一回聞きますが、こういう多くの国々の参加で行われるような、発表...全文を見る
○井上哲士君 まさに、そうなると歯止めがなくなるわけですね。私は、もう新しいガイドラインに先行して日米の軍事一体化が進行、進んでいるということがこの事故でも明らかになりましたし、それをさらに法律化するという戦争法案についてはこれはもう認められないということを改めて強調いたしまして...全文を見る
08月31日第189回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  北朝鮮の核問題を中心に質問をいたします。  報道によりますと、北朝鮮の池在竜駐中国大使が七月の二十八日に北京の北朝鮮大使館で記者会見を行っております。この中で、一方的に核を凍結、放棄することを話し合う対話には全く関心がないと述べ、六...全文を見る
○井上哲士君 今、北朝鮮の発言が御紹介ありました。  これまで、三回の核実験を通じて、北朝鮮は核保有国であることの既成事実化を図ろうとしてまいりました。その最大の理論付けが、核兵器は抑止力という核抑止力論なわけであります。北朝鮮は、この論理で核兵器保有を言わば居直っているわけで...全文を見る
○井上哲士君 今、日朝平壌宣言、六者会合共同声明、そして一連の国連安保理決議にも明らかに違反していると、こういうお話でありました。この六か国協議をめぐっては、七月の三十一日に日米韓三か国の次席代表者会議が東京で開かれたと聞いております。  会合では最近の北朝鮮情勢に関する意見交...全文を見る
○井上哲士君 この北朝鮮の核問題は、まさに六か国協議を軸としながら、やはり国際的な圧力、国際的な世論で包囲をしていくということが何よりも大事だと思います。  その点で、先ほども少しありましたが、八月六日、マレーシアのクアラルンプールでASEAN地域フォーラムの閣僚会合が開催をさ...全文を見る
○井上哲士君 我が国の立場をしっかり表明するのは当然だというお話がありました。具体的には、岸田大臣はこの閣僚会合でどういう立場を表明されたのか、伺いたいと思います。
○井上哲士君 そういう各国からも懸念が表明され、そして日本からも今のような立場が表明をされたわけですが、その結果、この閣僚会合では議長国であるマレーシアから議長声明が発出をされております。この議長声明では、北朝鮮問題、どういう内容が確認をされたんでしょうか、御説明いただきたいと思...全文を見る
○井上哲士君 今ありましたように、紛争を平和的に処理する必要性、そして国連安保理決議の完全履行、北朝鮮を始め関係国に六者会合共同声明の遵守を求めるという大変重要な中身だと思いますが、大臣のこの議長声明についての受け止めはいかがなものでしょうか。
○井上哲士君 この議長声明にありますように、この問題は、北朝鮮の問題解決は、国際社会の包囲、とりわけ六か国協議の枠組みの中で平和的、外交的に解決する努力、これが何よりも必要だと思っております。  一方、今、安保特では安全保障関連法案を審議をしているわけでありますが、専ら軍事的対...全文を見る
○井上哲士君 私は、とりわけ北東アジア地域の平和ということを考えた場合に、日本に足りないのは軍事力ではなくて平和的な外交力だと思っております。ここに本当に徹して解決をしていく、このことが必要だということを重ねて述べまして、質問を終わりたいと思います。
09月04日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  一昨日の委員会で我が党の仁比議員が明らかにいたしました河野統幕長の訪米記録の問題について質問をいたします。  この資料の存否を明らかにし、そして提出をするようにということで、中谷大臣には資料そのものを手渡しをいたしました。この中身は...全文を見る
○井上哲士君 では、会見録に沿ってお聞きをいたしますが、当然マスコミは、今私が申し上げたように、本人がどう考えているのかということを聞くわけですね。マスコミの質問に、御自身で共産党からの資料を御覧になりましたかと聞かれて、見ましたと、こう言った上で、明らかに間違いという御認識でし...全文を見る
○井上哲士君 ちゃんと質問に答えていただきたいんです。  マスコミは、この文書を見て統幕長に、御自身の発言なので間違いだったらすぐに分かるでしょうと、そういう認識なのか、間違いだったのかと、こう聞いているんです。これ、当然聞くことだと思うんですね。これを大臣は聞かれたのか、どう...全文を見る
○井上哲士君 つまり、聞いていないということですか。河野さん自身の訪米報告なのに、これは見た瞬間あなたは間違いと思ったんですかと聞いているんですか、聞いていないんですか、その事実をお答えください。
○井上哲士君 いや、先ほどの質疑の中で、中身も含めて確認をしたというような答弁があったと思いますが、ちょっと違うんじゃないですか。
○井上哲士君 これは本人の報告なのに、訪米録なのに、これについて間違いと思うのかどうか、その一番基本的なことさえ聞いていないとすれば、まともに調査している姿勢でないということを言わざるを得ません。  そして、週明けにもう明らかにするということが先ほどございました。一方で、先ほど...全文を見る
○井上哲士君 いや、この報告録の中身が正しいかどうかとか、それはそういうこともあるかもしれません。しかし、今問題になっているのはこの存否なんです。これは日本の自衛隊の中の文書なんですね。これがあるかどうかというのは外国との相談は関係ないでしょう。  存否のためになぜそういうこと...全文を見る
○井上哲士君 外交文書がそういうものだと、そうおっしゃいました。しかし、これはアメリカとの関係ではなくて、日本の自衛隊が作った文書なんです。報告文書なんですね。その存否について聞いているんですよ。中身がいろんな間違いがあったかもしれないということを皆さんがチェックするのはあるでし...全文を見る
○井上哲士君 いや、公表については慎重な取扱いが要るかもしれません。しかし、これは既に私ども入手をし、これは本当に重大な中身ですよ。国会と国民をないがしろにしている。これを明らかにすべきだと私たち出しました。ですから、この存否については、日本の判断、日本の文書なんですからそれは明...全文を見る
○井上哲士君 つまり、交渉の結果、アメリカが公表したら困ると、こう言ったら、現実にあっても存在を認めないと、こういうことですか。
○井上哲士君 これまで政府は、例えば核密約などアメリカの公文書館で出されたそのものを突き付けても認めようとしませんでした。先日のあの特殊部隊の沖縄のヘリ訓練、ヘリ墜落事故でも、既にマスコミで報道されている部隊名もアメリカが公表していないからということで答弁をしないと。  本当に...全文を見る
○井上哲士君 重大問題だとして、国会をないがしろにする、今現にこういう質疑やっているわけですよ。この法案の審議の最中に出てきた、そして国会をないがしろにするものとして問題になったと。これ真っ先に確認しなくちゃいけないんじゃないんですか。それ確認していないんですか。
○井上哲士君 これも昨日の会見で河野統幕長は、そういう認識があったのかとマスコミに聞かれまして、私が行きましたときは安全保障法制の成立を公約としておりました自民党が圧勝されましたので、その認識でいえば、次の通常国会で与党は成立を目指していかれるだろうなという認識はあったと思います...全文を見る
○井上哲士君 本当に私は、危機意識というんでしょうか、それが足りないと思うんですね。  私たちは、この前にも自衛隊の統幕が作っていた文書を明らかにいたしました。あの中で、八月に法案が成立をし、来年二月は施行ということが書かれていた。これは、五月二十六日に法案が本会議にかかった日...全文を見る
○井上哲士君 それは前に出した統幕文書の話で、あなたたちはそうやって言い訳をしました。しかし、そのうんと前、まだ総選挙後に組閣をする前から、そして施政方針演説もする前からもう夏までに終了すると考えていると、こういうことを制服のトップが米軍に行って言うと、これは大問題だと考えないん...全文を見る
○井上哲士君 公表しなかったら何を言ってもいいということですか。そういうことになるじゃないですか。もう一回答えてください。    〔理事佐藤正久君退席、委員長着席〕
○井上哲士君 本当にひどいものですよ。  もう一個、昨日の会見に関わって聞きますが、この訪米記録では、ジブチは海賊対処の拠点ではあるが、今後の幅広い活動のためジブチの利用を拡大させたいと考えていると統幕長は発言をしております。  この文書の存否は別として、このジブチの海賊対処...全文を見る
○井上哲士君 つまり、あれですか、ジブチを活動拠点として更に拡大をするというのは政府の方針であると、こういうことで改めて確認してよろしいですね。今年の予算でそのための研究費が付いております。それについての結論も含めて答弁してください。
○井上哲士君 今、重大な答弁だったと思うんですが、南スーダンPKOについても活用しているということでありました。南スーダンPKOの輸送にもこのジブチの基地を使っているんですか。その具体的な実績を明らかにしてください。
○井上哲士君 具体的に年月日を明らかにしてください。
○井上哲士君 つまり、海賊対処の拠点だと言いながら、実際にはもう使われているんです。そして、先ほど大綱でと言われましたけれども、大綱の後に予算に研究費が計上されました。  私、今年の四月に外交防衛委員会で中谷大臣に聞いたんですよ。そうしたら、大臣、こう答えられましたよ。「ジブチ...全文を見る
○井上哲士君 活用の検討と強化は違うんです。  そして、四月には明確に、ジブチの強化、活用を特に念頭に置いて検討しているわけでないと大臣が答弁している。その四か月前に拡大ということをアメリカに行って言い、そして、先ほどありましたように、実際にはもう輸送に活用されているんですね。...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
09月08日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は四人の参考人の皆さん、本当に貴重なお話をありがとうございます。  まず、伊藤参考人にお聞きいたします。  立憲主義の立場から御意見をいただきました。それで、政府は、集団的自衛権行使には国会承認が必要だと、国民の代表の国会承認...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、いわゆる武力行使の一体化論についてお聞きしたいと思います。  大森先生の、ジュリストで長谷部先生と対談されている中で、この武力行使の一体化論を外務省が目の敵にしていたということがありました。  私、ここに二〇〇四年の外務省安全...全文を見る
○井上哲士君 これは情報公開で明らかになったということが報道されましたので、私も外務省から入手をいたしました。  じゃ、これと離れて宮家さんの御意見をお聞きしますけれども、先ほど来、武力行使の一体化論というのは国際的には通用しないということも言われておりました。そのお立場から、...全文を見る
○井上哲士君 前例を踏襲された法案だという御評価なんだと思うんですが、そこで大森参考人にお聞きいたします。  そのジュリストの対談の中では、この外務省が目の敵にしているという話の流れの中で、その中で、非戦闘地域でしか後方支援活動をできないようにするという考えを言わば編み出したと...全文を見る
○井上哲士君 今の件ですけれども、つまり、従来は非戦闘地域しか行けない、ないしは後方地域しかできないということをしていたものを、その考えを取り払って、戦闘現場でなければいいと、従来は行けなかった戦闘地域まで行けるというこの法案のこの枠組みが憲法上合憲と言えるのか、それとも違憲と判...全文を見る
○井上哲士君 憲法上という点では。
○井上哲士君 時間ですので。ありがとうございました。
09月09日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  昨日の理事会で、我が党の仁比議員が示し、資料の確認と提出を求めた統合幕僚長の訪米時の会談記録について、防衛省において同一のものの存在は確認できなかったという報告がありました。同時に、この会談記録そのものは存在するということも認められま...全文を見る
○井上哲士君 防衛大臣、大臣。局長は昨日聞いているんだから、理事会で。大臣だ。
○井上哲士君 現に我々は明らかにしたわけであります。  今、同一のものはないと言いながら、どこが違うかは明らかにできないと。ほぼ同内容があるということを事実上認めていらっしゃるわけですね。  問題は、この統幕長の発言であります。会談記録を見れば、幾つもの重大な発言をしているわ...全文を見る
○井上哲士君 非常に大きな変化をしております。  先日の衆議院の参考人質疑で、PKOに詳しい伊勢崎賢治東京外大の大学院教授は、この国連PKOが変化した結果、停戦が破れ戦闘状態になってもPKOは撤退しません、住民の保護のために武力行使しますと述べ、停戦が破れたら活動停止そして撤退...全文を見る
○井上哲士君 きちっとまともに答えてほしいんですが、当時のイラクは停戦合意がなかったと、だから五原則に外れていたと、これは明確に答えられているんですよ。今度は、特定の地域、つまり全土がそうではなくても特定の地域が停戦合意がされていると。当時はサマーワは非戦闘地域で行ったわけですか...全文を見る
○井上哲士君 明確に答えていただきたいんですが、当時のサマーワは非戦闘地域で行ったわけですから、ああいうようなところを限定すれば可能なんですね。明確に答えてください。
○井上哲士君 結局、特定の地域であればできるということですから、もう一回明確に答えていただけますか、もう一回明確に。
○井上哲士君 つまり、国全体でなくて特定の地域ならできると。ですから、今後、この非統括型のいろんな支援活動ができるようになって、そこを仕切るいろんな国連機関に行って、そういう特定地域のミッションをつくればどんどん行けるようになるわけですよ。ですから、サマーワでも非戦闘地域とはいえ...全文を見る
○井上哲士君 三条の一項と言われました。  当時、野党であった公明党の議員がこういう質問をしているんですね。紛争が発生していない、だから紛争当事者はいない、よって停戦合意もない、これは五原則型のPKOでは想定されていない事態であり、我が国がPKO部隊を派遣する事態ではない、憲法...全文を見る
○井上哲士君 これまでも複数回、停戦合意をしておりますが、そのたびに戦闘が再開をされ、今回も合意後の二十八日にも戦闘があったという報道がされております。  四月に国連事務総長が報告をしておりますけれども、現地の情勢はますます懸念を呼ぶものになっていると。政府と反政府勢力は戦略的...全文を見る
○井上哲士君 私は、認識が甘いと思いますね。  八月二十五日に国連安保理の専門家パネルから報告が出されておりますが、それによると、政府軍が、反政府軍に対する支援を根絶やしにする目的で村を焼き尽くし、深刻な残虐行為を行っているということが報告をされておりまして、政府軍兵士によって...全文を見る
○井上哲士君 二百万人を超える避難民が発生をして、深刻な人権じゅうりんが起きていても、これでも武力紛争ではないと、こうおっしゃるわけですね。私は驚きました。  それだけではないんですね。これ、政府軍の問題なんです。  八月二十一日の国連事務総長報告では、政府の治安部隊によるU...全文を見る
○井上哲士君 驚くべき認識でありまして、国連の報告書自身も武力紛争と述べているんですよ。事務総長報告でも武力紛争という言葉を使っているんです。それを認めないと。  私は、こういう深刻な状況でも五原則が守られているというのであれば、どんなところでも出せるようになりますよ、どんな事...全文を見る
○井上哲士君 国連の総長報告自身が、先ほど述べたような深刻な事態を明らかにしているわけですね。それをあくまでも認めようとせずにやるというやり方になりますと、本当に私は、深刻な事態になります。  こういう南スーダンの事態の中で、新しい任務、自衛隊がこの駆け付け警護であるとか、それ...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたように、停戦はこの間も繰り返し破られてきたわけですね。こういう、本当に民兵や住民がどちらがどちらか分からないような状況で存在をしている中で、日本の自衛隊がこういう紛争の中に武力をもって介入をすることになれば、結局常にどちらかの側に、時には両方から敵視...全文を見る
09月10日第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第25号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本日の議題である承認案件五件のうち、カザフスタン、ウクライナ、ウルグアイとの投資協定は日本の多国籍企業が海外で最大限利益を上げるための条件整備であり、カタールとの租税協定については日本の大企業優遇税制を国内外で更に拡大をするものだと、...全文を見る
○井上哲士君 政府の資料によりますと、この任務遂行型の武器使用について、言わば自己保存のための自然権的権利というべきものの枠を超えるものというふうに書かれて説明されておりますが、この枠を超えるとは、つまり任務遂行型の武器使用というのは自衛のための武器使用ではないと、こういうことで...全文を見る
○井上哲士君 もう一回確認しますが、そういう自然権的権利というものの枠を超えるというふうに政府は説明しているわけでありますから、いわゆる自衛のための武器使用ではないと、こういう整理でよろしいですかということです。
○井上哲士君 明確なお答えがないんですが、私は、結局これは自衛を超えてしまうということだと思うんですね。そうしますと、これまでの自衛隊による武器使用の説明を一変させるものでありますし、その性格も大きく変わっていくということを大変危惧をしておりますし、どういう歯止めが掛かっていくの...全文を見る
○井上哲士君 異なるものだという御答弁でありましたけれども、今回のしかし法律で拡大をしていっているということはもう明確なわけですね。私は、任務を守るためとして武器使用を拡大すれば何が起きるかということを、国連のPKOで実際に起きたことを踏まえてきちっと検証することが必要だと思いま...全文を見る
○井上哲士君 この国連自体は、任務を守るための武器使用というものと平和強制との境界が曖昧になって、平和維持活動が平和執行活動に転化しかねない懸念があるということを論文でも書いております。現実に自衛隊が活動範囲を広げて、そして現実に出ていったときにどういうことが起きていくのか、これ...全文を見る
○井上哲士君 ISAFの活動では、武器使用の在り方が議論を呼びました。背景には、多国籍軍の活動によって無辜の市民が命が奪われたという中で、ISAFの司令官は武器使用に関する戦術指令を度々変更しているんですね。  例えば、二〇一一年三月のアメリカ議会の調査局の報告書を見ますと、〇...全文を見る
○井上哲士君 ドイツのISAFのときの例を見ましても、私はこれは避けられないと思います。こういう点は更に私はしっかり議論もし明らかにしなくちゃいけないと思いますが、まだまだその点でいいますと、この安保関連法制、たくさんの問題点が山積みでありますけれども、一部には何か採決のようなこ...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、日本とカザフスタン、ウクライナ、ウルグアイとの三つの投資協定及び日本とカタールとの租税協定に対する反対討論を行います。  三つの投資協定は、安倍政権が経済政策の柱とするいわゆる成長戦略に基づき、日本の多国籍企業が海外で最大限の利益を上げ...全文を見る
09月15日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会公聴会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、六人の公述人の皆さん、本当に貴重なお話をありがとうございます。  まず、濱田公述人にお聞きをいたします。  砂川判決が集団的自衛権を容認したものでないにもかかわらず、そのように言われている今の在り方に批判のお話もありました...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  今回の法案がアメリカが自衛隊に肩代わりをさせようとしているんではないかと、こういうようなお話をされているのをお聞きしたことがあるんですけれども、その点、いかがお考えでしょうか。
○井上哲士君 ありがとうございます。  次に、松井公述人にお聞きをいたします。  集団的自衛権の概念というものが、帝国主義が海外の権益を守るための議論の中で出てきたという公述がございました。一方、与党などからは、これは小さな国が共同して大国の武力行使から自らを守るための権利な...全文を見る
○井上哲士君 集団的自衛権というのは本質的に他国防衛だというのは、これは舌足らずの説明だというようなお話も公述人からあったわけでありますが、政府は自国防衛のための集団的自衛権だと今回の法案、こう言っているわけですけれども、国際法上で見たときに、こういう御主張についてはどうお考えで...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  いわゆる集団的自衛権というのは自然権だという議論に対して、これは慣習法の権利の承諾にすぎないんだというお話もございました。一方で、国会の議論では、これは自然権なんだから行使できるようにするのは当然だという議論がかなり行われているわけですけ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  奥田公述人にお聞きいたしますけれども、この法案、廃案にするべきだと先ほどありましたけど、端的にどこが問題だとお考えでしょうか。
○井上哲士君 最後、政治政党と皆さんのやるような市民の動きについては、その関係についてはどういうお考えをお持ちでしょうか。
○井上哲士君 ありがとうございました。  今日は様々新しい論点もありますので、今後更にしっかり審議をしていきたいと思います。ありがとうございました。
09月17日第189回国会 参議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第21号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、鴻池祥肇特別委員長の不信任動議に賛成の討論を行います。  参議院は衆議院の下部組織でなければ官邸の下請でもない、あの礒崎補佐官の参考人招致の際に鴻池委員長が言われたこの言葉に私たちは共感を覚えました。そして、そ...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、四人の公述人の方、本当にありがとうございます。  昨日の中央公聴会も大変すばらしい公述をたくさんいただきました。今日も含めて、この声をしっかり審議に生かすことが我々の責務でありまして、にもかかわらず、この後に締めくくり総括を...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  重い言葉を受け止めたいと思います。  水上公述人にお聞きしますが、国会の議論の中でも、後方支援について、先制攻撃などの違法な軍事行動に対して日本が行うのではないかという懸念の声があるわけですが、国際法上これを担保するものが法案の中にある...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  引き続きですけど、先ほど、九十五条の二ですか、フルスペックの集団的自衛権行使につながるじゃないかという御指摘がありました。私たちも大変重大な条文だと思っております。  日本共産党提出の資料の中で、自衛隊はやる気満々だと、こういう御紹介あ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  次に、伊藤公述人、そして水上公述人にそれぞれ聞くんですけれども、必要最小限度の実力行使に関連して、伊藤公述人の公述からは、あくまでも相手国からの攻撃を排除するだけである、他国領域での反撃などは米軍が実施するんだと、こういうお話がありまし...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
09月18日第189回国会 参議院 本会議 第43号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、山崎正昭議長不信任決議案に賛成の討論を行います。  まず、昨日、与党によって行われた強行採決に対し、満身の怒りを込めて糾弾をするものであります。  この採決なるものに正当性があるでしょうか。あの委員会室におい...全文を見る
12月10日第189回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 閉会後第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  外交、内政課題が山積みの中で、野党としては臨時国会を求めてまいりました。政府が開かないという下で、国会議員の四分の一以上、参議院では六党会派の連名で憲法五十三条に基づいて召集の要求をしたわけでありますけれども、外交等を理由に開かれてい...全文を見る
○井上哲士君 この協議に出席した石兼局長にお聞きいたします。  協議の後の局長の記者団に対する発言で、今おおむね外務大臣がおっしゃったようなことでありますが、北朝鮮が非核化に向けた意味のある対話に応じるよう日米韓が協力していくことを確認したというふうに述べられております。  ...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの概要でもありましたが、この会合では中国やロシアと一層協力するということも確認をしたとのことであります。これ、五月に行われた日米韓のやはり協議でも、中国、ロシアを含む五者の団結について確認されたとされております。  一方、ロシア、中国は会合には参加をしていな...全文を見る
○井上哲士君 北朝鮮の核問題に対応していく上で何よりも大事なことは、いかにこの問題を対話による解決のレールに乗せることだと思います。先ほど来、意味のある対話ということが強調されておりますが、このレールに乗せていくという上で、今の中国そしてロシアを含む国際社会が一致して実効ある制裁...全文を見る
○井上哲士君 繰り返しますが、やっぱり対話のテーブルに着けるという目的をしっかり据えるということを改めて強調をしたいと思います。  今回の日米韓の協議に先立って九月末に外相会談が日米韓で行われておりますが、その際に、北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射や核実験は明白な安保理決議違...全文を見る
○井上哲士君 この安保理決議の遵守、北朝鮮に求めていくという確認でありますが、一方、二〇〇六年の国連の安保理決議一七一八号はこういうふうに言っております。「朝鮮半島の検証可能な非核化を達成し、かつ、朝鮮半島及び北東アジア地域の平和と安定を維持するため、中国、北朝鮮、日本、大韓民国...全文を見る
○井上哲士君 表現のことを言われましたが、最後には当然遵守すべきだと、こういうお話でありました。  ところが、海外メディアの報道によりますと、アメリカ海軍の制服組トップのリチャードソン作戦部長が十月十六日にソウルで行った記者会見では、北朝鮮の脅威に対抗するため日米韓は合同で軍事...全文を見る
○井上哲士君 時間なので終わりますが、同列云々という問題ではなくて、やはりこの決議自身は、全てのこの加盟国に対し緊張を悪化させるいかなる行動も差し控えると、こういうふうに述べているわけですね。  今、外交努力が何よりも必要だと言われました。そのとおりだと思いますが、その一方で、...全文を見る