井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2016年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月07日第190回国会 参議院 本会議 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  質問に先立ち、昨日、北朝鮮が行ったとする、水爆だとする核実験を厳しく糾弾します。この暴挙は、地域と世界の平和と安定に対する重大な逆行であり、国連安保理決議、六か国協議の共同声明、日朝平壌宣言にも違反しており、断じて許されません。国際社...全文を見る
01月19日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  給与法案については賛成です。  十四日に防衛省が公表した、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」艦内で上官から執拗な暴力を受けた自衛隊員が二〇一三年九月に艦内で拳銃で自殺未遂を図ったと、この問題についてお聞きをいたします。  最初の質問...全文を見る
○井上哲士君 いや、家族は公表をしないように希望したことはないと会見で述べられている、これとの食い違いについて聞いています。
○井上哲士君 御家族は今の答弁聞いて一層不信を招かれると思うんですね。自分たちはそういうことを言っていないと言われているわけでありまして、事実関係を更に解明をしていきたいと思います。  これ、調査報告書については速やかに公表していただきたいと思いますが、それはいかがでしょうか。
○井上哲士君 速やかに公表していただきたいと思います。  私、一昨年には「たちかぜ」乗務員の自殺に関する海自の隠蔽問題を取り上げました。お手元に資料もありますが、同じことが繰り返されているんですね。「たちかぜ」事件では、いじめが自殺につながる可能性を認識していたことを示す証拠と...全文を見る
○井上哲士君 この「たちかぜ」事件の際の情報公開請求に対して、破棄したとうそをついて組織的に隠蔽したことについて、情報公開・個人情報保護審査会答申は、防衛省全体に、組織全体として不都合な事実を隠蔽しようとする傾向があったと厳しい批判をしておりますが、今の答弁からはこの指摘に真摯に...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、今回提訴された家族は、暴行した上官と軽い処分への強い怒り、自衛隊の隠蔽体質を改め、暴力のない組織になってほしいという思いを広く訴えたいということで会見で語っておられます。この思いを正面から受け止めるべきだということを申し上げまして、質問を終...全文を見る
01月27日第190回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本法案によって、選挙権を有しているにもかかわらず、選挙人名簿に記載されないために選挙権を行使できなかった有権者が新たに行使できるようになると。憲法上の権利である選挙権を行使できるよう投票権を保障するものであり、賛成であります。  そ...全文を見る
○井上哲士君 例えば、選挙公報もネット掲載によってどこにいても見られるようにする工夫とか、これまでも様々やってきたわけでありまして、より本当に多くの皆さんがきちっと選挙権を行使できるような条件整備を、これは本当に党派を超えてやる必要があると思っております。  同様の問題が都道府...全文を見る
○井上哲士君 この中間報告では、住基台帳のネットワーク化によって、住所を移しても都道府県の区域内に住所を有し続けていることの確認が可能だということで改善を求めているわけですね。  こういうことを考えますと、先ほども指摘がありましたけど、国政選挙でも、特に衆議院比例選挙でのブロッ...全文を見る
○井上哲士君 いずれにしても、一旦帰国するということが必要になってくるということになるんだと思うんですね。できるだけやっぱり投票権が行使できるような方策が更に必要かなと思っております。  周知徹底の問題についても更にお聞きいたします。  先ほど、旧住所地の選管から転出をした有...全文を見る
○井上哲士君 まさに周知徹底は非常に重要なことでありますし、特に今回、新たに選挙権を持つ今年の高校卒業生については、初めてのことでありまして、非常に大事だと思うんです。  総務省と文科省が協力して、「私たちが拓く日本の未来」という、言わば選挙のいろんな問題についての有権者教育の...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。  ありがとうございました。
03月10日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  核兵器廃絶の問題についてお聞きいたします。  岸田大臣、広島御出身で、私も広島育ちの被爆二世でありますから、この問題は繰り返しお聞きしてまいりました。  この間、核兵器の非人道性を告発をして、その禁止、廃絶を求める国際的流れが大き...全文を見る
○井上哲士君 この人道性に関わる共同声明への賛同は急速に広がりました。当初、核兵器国はこの共同声明に反発をしていたわけですが、しかし、核兵器国といえども核兵器を人道的兵器だと言うことはできないわけで、頭ごなしには否定できなくなって一定の理解を示す発言も生まれてまいりました。  ...全文を見る
○井上哲士君 日本が三つの決議に棄権という態度を取ったことは大変残念であります。ただ、四つの決議はいずれも圧倒的多数で採択をされました。これまでは共同声明という形だったものが国連総会の決議になったということは新しい局面であり極めて重要だと考えますけれども、大臣の見解はいかがでしょ...全文を見る
○井上哲士君 核兵器の非人道性についての国際社会の認識の高まりを示す、大変意義あるものだという答弁でありました。  ただ、この四つの決議について、米英仏ロは全て反対しました。中国は、三つには棄権、そして作業部会の決議には反対という態度であります。米英仏がこの決議に反対をした理由...全文を見る
○井上哲士君 この間、一連の共同声明やこの決議に対して核保有国が反対をしてきた一番の理由は、核兵器の非人道性の問題なわけですね。人道的イニシアチブを背景にした一連の共同声明そして決議には、こういう文言が共通して出てきます。いかなる状況においてもこれらの兵器が決して使われないという...全文を見る
○井上哲士君 そういう立場で賛同したということでありました。  しかし、核兵器国はこの文言に反対をしてきたわけですね。核抑止論というのは、結局のところは核兵器使用政策なわけですね。だからこそ、核兵器国は、いかなる状況においても核兵器は決して使われないということは人類の利益だとい...全文を見る
○井上哲士君 今のような対応を、核兵器国と非核兵器国の橋渡しをするというようなことも言われてまいりました。しかし、今日の最初に申し上げたような非人道性をめぐる核兵器国と非核兵器国の対決の下で、そういうことが私はもう矛盾と破綻を来していると思うんですね。そのことは、日本が提出をした...全文を見る
○井上哲士君 日本は、二〇〇〇年から毎年決議案を提出をしてきました。今回の決議案も、これまでと同様に核兵器国に配慮して、核兵器禁止条約の交渉開始を始め拘束力のある法的な措置には一切触れておりません。核兵器国は、これまでこういう日本の提出の決議に賛成をずっとしてきたわけですね。とこ...全文を見る
○井上哲士君 まさに日本が被爆国として大切にしてきた核兵器の非人道性、そのことの文言についてフランスは態度表明でこれが問題だということで反対をしているわけですね。結局、やっぱり核兵器国は非人道性の議論というものに非常に神経をとがらせていて、随分配慮をした日本のこの決議すら許容範囲...全文を見る
○井上哲士君 そういう立場でずっとこの間決議がされてきたものが、昨年はこの非人道性を盛り込む中で棄権に核兵器国が回ったというこの現実こそ私は見るべきだと思うんですね。  来年の総会にも同様の文言を入れた決議を提案をされるんでしょうか。それとも、こういうものを外した決議を提案され...全文を見る
○井上哲士君 同様の文言を入れるとは明言をされないわけですね。ですから、核兵器国の許容範囲でなければ被爆国日本としてゆるがせにできない態度さえ示すことを言えないということは、私は、これでは結局、核兵器国に被爆国としてふさわしく迫るということにならないと思うんです。  さらに、二...全文を見る
○井上哲士君 この際の理由にも、核保有国と非核保有国の橋渡しをするということが言われております。先ほど言った日本提出の決議で橋渡しということが矛盾と破綻を、私、示していると思いますが、それでもなおかつ、こういうことを言われているわけですね。  じゃ、作業部会でどういう発言をして...全文を見る
○井上哲士君 オーストラリアの公開資料によりますと、先ほど紹介した電報の前に、ジュネーブのオーストラリア代表部で志を同じくする国々の特別会合が開かれたと、NATO諸国とともに日本も参加をしたということが報告をされております。  ですから、結局日本は、核兵器国、そして核の傘に依存...全文を見る
03月10日第190回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、お二人の公述人、貴重な御意見をありがとうございます。  まず、防衛予算に関係してお聞きいたします。  安保法制、私どもも戦争法と呼びましたが、この審議のさなかに、この法律によって軍拡になるのではないかと、こういうことに対し...全文を見る
○井上哲士君 この安保法制のときに、専守防衛は変わらないんだというのが政府の答弁でありました。  一方、実際の訓練であるとか、それから装備はその枠をはるかに超えているのではないかということを私どもはただしました。例えば、米国のカリフォルニアで、五十キロ、七十キロという広大な砂漠...全文を見る
○井上哲士君 装備についても。
○井上哲士君 予算の土台は政治の在り方だと思います。  私どもは、昨年の戦争法が違憲であり、そして立憲主義を破壊するものだと。これを回復するために野党が力を合わせなくちゃいけないということで、我々は政府構想も明らかにしましたし、そしてこの間様々な、五党合意ということも行われたわ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、二人の公述人、ありがとうございます。  まずは逢見公述人にお聞きいたします。  先ほど、与党の方の質疑の中でも、内部留保が拡大をしながら賃金に回っていないということは政府も与党も問題と考えていると、こういう御発言がありまし...全文を見る
○井上哲士君 労働法制でいろんな、この間、政府の法律提案もあるわけですが、その点で、言わば全体の底上げに逆行していると思われる点はどういう点でしょうか。
○井上哲士君 先ほど、最低賃金の引上げのことに触れられました。大変重要だと思うんですけれども、政府は、年成長三%、それに合わせて全国平均一千円を目指すと、こういうふうに言われているわけですが、むしろ、最賃を引き上げることによって成長をつくっていくという考え、私は大事だと思っている...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  次に、高橋公述人にお聞きいたします。  様々な努力を重ねていらっしゃることをお聞きいたしました。介護についてお聞きするんですけど、この間、要支援につきましては地方自治体の施策というふうに転換をしていく、それから、今、政府内では要介護一、...全文を見る
○井上哲士君 以上です。ありがとうございました。
03月17日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  自衛隊の情報保全隊による国民監視活動は違法だとして損害賠償を求めていた訴訟の控訴審の判決が二月の二日に仙台高裁でありました。一審判決に続き、自衛隊の行った国民監視、情報収集の違法性を認めました。  高裁判決は、反戦ライブ活動をしてい...全文を見る
○井上哲士君 該当事項がないというのは具体的にどういうことでしょうか。
○井上哲士君 この裁判は、日本共産党が二〇〇七年の六月に公表した自衛隊の内部文書によるものであります。この文書はA4判の百六十六ページに及んで、陸上自衛隊の情報保全隊がイラク派兵に反対する運動をしていた人たちを監視し、個人情報を追跡調査、収集しているものを記載したものでありまして...全文を見る
○井上哲士君 国として認否しなかった、つまり否定しなかったということなんですね。  その上で、裁判を通じてこの文書が情報保全隊作成の文書のコピーであるということを明確に認定をしたわけですから、そのことをはっきり認めるべきだと思います。さらに、高裁は、勝訴した原告について、原告が...全文を見る
○井上哲士君 裁判で事実について認否をしなくて、そして、事実を認め違法とした、そういう判決が出てもまともに答弁をしない、そんな態度が私は法治国家で許されるのかと。  自衛隊・防衛省というのは、司法のこういう判断を認めないと、そういう態度なんですか。
○井上哲士君 認否はしないと。しかし、司法で認められても認めないと、そんなこと通用しないですよ。どんな言い逃れをしようとも、国の上告断念が自衛隊による国民のプライバシー侵害という違法行為をしたということを認めたわけであります。  原告は、勝訴は当然としつつ、これでは安心できない...全文を見る
○井上哲士君 いや、この原告に対するのは終わっているんです、上告しなかったんだから。だから、この原告本人が自分に対する情報は消してくれと言っているんですから、ほかの訴訟は関係ないじゃないですか。すぐ答えてくださいよ。
○井上哲士君 本当にひどい態度ですよね。  自民党が野党時代に、自衛隊のOBの参議院議員が質問主意書を出されております。自衛隊の情報保全隊が同議員を含む自衛隊OBの講演会に潜入して現職自衛官の参加状況を監視していると報道されたことについて、自衛隊法で制限されている政治活動に抵触...全文を見る
○井上哲士君 いや、当時の情報保全室長が証人に立って、公になっていない氏名を仮に情報保全隊が調べていたら、それは問題のある行為であると明確に証言しているんです。このことについて、同じ立場ですねということを確認しているんです。
○井上哲士君 もう一点聞きますが、判決は、情報保全業務の対象に関して、医療費の負担増の凍結、見直しとか、年金改悪反対とか、こういう自衛隊の保全と全く関係ない情報収集の必要性は認め難いといたしました。この点も、元情報保全隊の隊長が証人として立って、証言の中で、消費税増税反対の街宣活...全文を見る
○井上哲士君 現実に現場でやっているこの保全室長、保全隊長が、そういう立場の上で、こういう公になっていない氏名の収集、それから消費税増税反対などの街宣活動は対象に当たり得ないと、こういうことを言っているわけです。これは、じゃ勝手に、防衛省・自衛隊と相談なく勝手にこの証人がこういう...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ言われますが、情報保全元室長、隊長が明確に証言で述べたということは大変重い中身でありまして、こういう違法な監視活動の中止を直ちに指示すること、そして、第三者委員会もつくって、こうしたことが行われていないかということを調査し、国民に公表することを強く求めたいと...全文を見る
○井上哲士君 そう言って裁判をやったけれども、この件については原告が勝って、そして上告しなかったんですから。ですから、仕方がないので賠償金は支払うけれども、司法の判断を認めずに謝罪はしないと、そんな不誠実な態度は通用しないですよ。自衛隊のいじめ問題でも、裁判では争ったけれども、結...全文を見る
03月18日第190回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  積極的平和主義の名の下に安保法制、我々は戦争法と呼んでおりますが、強行されまして、そして今月二十九日にも施行されようとしております。  総理、この安保法制の審議の際の地方公聴会に公述人として参加をされた日本学術会議の広渡清吾前会長は...全文を見る
○井上哲士君 認識は間違っているとおっしゃいました。しかし、実際には、今様々な分野で軍事の拡大が進んでおります。来年度予算は史上最高五兆円を超えました。国是であった武器の輸出の禁止が変えられて、積極的な武器輸出へと変わり、防衛装備庁もつくられました。  今日は、私は宇宙の分野で...全文を見る
○井上哲士君 今ありましたように、この宇宙の軍事利用の禁止は憲法の平和原則に基づいたものであります。しかし、今おっしゃった二〇〇八年の宇宙基本法の中の、我が国の安全保障に資するように行われなければならないと、これが宇宙の軍事利用に私は道を開いたと指摘をしたいんですね。  安倍政...全文を見る
○井上哲士君 アメリカは世界最大の宇宙大国として軍事利用を進め、単独で優越性の維持や強化を目標としてきましたけれども、この間、同盟国との連携も重視をしてきております。このガイドラインを受けて、自衛隊と米軍の間で宇宙協力ワーキンググループもつくられております。そういう点で、宇宙での...全文を見る
○井上哲士君 GPS機能との組合せということでありました。計画では、この準天頂衛星システムはGPS機能の補完、補強をする、日本版GPSということも言われております。  今、いろんなことが言われました。GPSといいますとスマホとかナビが強調されるわけですが、これは、元々米軍の軍事...全文を見る
○井上哲士君 四機体制でも三千億近いことになるわけで、これが七機体制となりますと莫大な金額になります。これ、防衛省予算ではないわけでありますが、軍事的目的があることは、私は経過を見れば明白だと思うんですね。  衛星測位というのは四機で可能であります。七機あればオーストラリアなど...全文を見る
○井上哲士君 今の雑誌で、この葛西宇宙政策委員長自身がこう述べているんですね。日米協力体制の構築に寄与することがまさにこの宇宙基本計画の真価なのですと、こう述べた上で、この宇宙基本計画の内容については米国も高い評価をしてくれましたと喜んでおります。さらに、宇宙から衛星で正確な位置...全文を見る
○井上哲士君 無責任な話だなと私は思うんですね。これだけ国際社会で問題になり、国会でも取り上げられてまいりました。  イギリスのNPOの調査報道局が調査をしております。これでいいますと、例えばパキスタン、二〇〇四年以降、四百二十三回の攻撃があって、最大数で殺害された者が三千九百...全文を見る
○井上哲士君 まあ、日米協力、日米協力、同盟と言う割には、肝腎なことについては分からないと、本当に無責任だと私は思うんですね。現にやられているんですから。  結局、自国の兵士の犠牲を考えずに攻撃ができるんですよ。だから、効率的運用ができるということがこの無人機攻撃の本質的な危険...全文を見る
○井上哲士君 驚くべきことですよ。国際法を守れと、この攻撃においてもですよ、こういう決議に日本はアメリカとともに二度とも反対をしております。日本政府は反対理由も表明しておりませんけれども、なぜ反対したんですか。アメリカに歩調を合わせたんですか。
○井上哲士君 今述べた理由は、アメリカが反対理由説明で述べたのと全く同じなんですね。人権理事会の議題にふさわしくないと、こう言ったわけです。  しかし、一回目の決議の後に人権理事会の専門家パネルディスカッションが開かれました。そして、その結論として、無人機攻撃については、全く既...全文を見る
○井上哲士君 全く反対した説明にはなっておりません。  この人権理事会の専門家パネルでは、米国の無人機による識別特性攻撃、シグネチャーストライクスを取り上げて、国際法を遵守する能力に関して対処を必要とする重大な懸念があると、こういう指摘をしています。  この識別特性攻撃という...全文を見る
○井上哲士君 分かりにくい説明ですが、国会図書館に調べていただきました。  つまり、目標が誰であるかを特定することなく、無人機からの映像情報等に基づいて、目標の特徴、若い男性であるとかテロリストが地域で活動をしているとか、そして武器を持っているとか、そういうことを映像で確認をす...全文を見る
○井上哲士君 極力避けなきゃならないんじゃないんですよ、あってはならないんですよ。人権問題なんですよ。だから人権理事会で議論するんじゃないですか。  それを反対をしておいて、一体何なのかと。これだけ国際的批判が高まっているときに、アメリカと一緒になって決議には反対をする。そして...全文を見る
○井上哲士君 これ一般的研究じゃないんですね。防衛省がやっているんですよ。この技術は攻撃用兵器への応用も可能になるんじゃないですか。
○井上哲士君 しかし、安保法制の下で日本の海外での軍事活動がどんどん広がっているわけですから、これが転用される可能性が全く否定はできないところですね。  しかも、この戦略によれば、外国との装備・技術協力も視野に入れるとしておりますが、この分野での国際的な共同研究の開発も行うんで...全文を見る
○井上哲士君 ですから、外国での攻撃用兵器の開発にもつながりかねないと、こういう中身になっているんですね。  そこで、総理、お聞きいたしますが、昨年九月、防衛装備庁の設立のときに、経団連が防衛産業政策の実行に向けた提言を出しております。その中で、武器輸出を国家戦略として推進すべ...全文を見る
○井上哲士君 冒頭、広渡氏の公述を紹介しました。軍事を社会の中心に置く、こんな国づくりは絶対許せませんし、それを進める戦争法は廃止をするべきだということを申し上げまして、質問を終わります。
03月22日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は在外公館に関する法案の審議でありますが、在外公館の重要な役割は邦人の安全確保であります。シリアで昨年から行方不明となっているジャーナリストの安田純平さんと見られる男性の映像が十七日の早朝にネット上に公開をされました。このことにつ...全文を見る
○井上哲士君 人命第一の対応が求められるわけでありますが、官房長官の会見では、これまで行方不明の情報を得た時点で総理から指示を受けてきたと、そして内閣危機管理監の下で対策を取ってきたと、そしてこの映像で、改めて指示を受けて官邸対策室を設けているというような趣旨のことが言われており...全文を見る
○井上哲士君 人命第一で引き続き取組を求めたいと思います。  次に、安倍総理の改憲発言をめぐってお聞きいたします。  昨年強行された安保法制、戦争法について、政府は、日本人の命と平和を守るため、国の存立を全うするための切れ目のない法整備を行ったとしてきました。一方、総理はこの...全文を見る
○井上哲士君 切れ目のない法整備といって作ったはずの法律に切れ目があるのかということをお聞きしたんですが、明確な回答はありませんでした。  公明党の山口代表も二月二十五日の毎日新聞のインタビューで、自分で作った法を自己否定するような、九条二項を改定したら屋上屋を架すようなもの、...全文を見る
○井上哲士君 この研究会の第二回の会合が二〇〇四年三月に開かれて、武力行使との一体化論がテーマとなっております。  この会合の議事録を見ますと、集団的自衛権で整理できれば一体化論をめぐる議論は必要ないが、小泉政権ですら集団的自衛権に否定的な立場と、こう分析をしております。その上...全文を見る
○井上哲士君 安保法制の参考人質疑のときに、大森元内閣法制局長官が、周辺事態法制定の際に、発進準備中の他国の戦闘機に対する給油について、法制局は典型的な武力行使との一体事例だとしたのに対して、外務省が強く抵抗したと、その結果、ニーズがないということで収めたという経過をリアルに述べ...全文を見る
○井上哲士君 西日本新聞がこの問題で報道していますけど、これ何も有識者だけじゃないんですね、外務省幹部も参加しているんです。そして、今後、国際平和協力の在り方について、政府内で検討を進めるために検証し、論点整理したと、こう言っているわけでありまして、今のような御答弁は私は違うので...全文を見る
○井上哲士君 昨年の安保特別委員会、衆議院で、今、精度が高いと一般的に言われましたが、大臣はこう答弁されておりまして、射撃指揮に使用可能な精度の高い探知・追尾情報をリアルタイムで共有することができると。これ、間違いないですね。
○井上哲士君 そうしますと、射撃指揮に使用可能な精度の高い情報、つまり攻撃に利用できるほど精度の高い情報ということになりますと、これを用いた自衛隊による武器使用の問題だけではなくて、自衛隊からアメリカ側に伝達された情報によってアメリカ側が攻撃をすると、こういうことも出てくるわけで...全文を見る
○井上哲士君 これは、実は過去にも問題になっているんですね。  二〇〇二年のこれはこちらの外交防衛委員会ですね。公明党議員の質問でありますが、イージス艦の派遣に関わって、ほかの艦船とのリアルタイムな戦略、戦術情報の共有能力を保持している護衛艦が、同様な能力を備えた米軍艦船が展開...全文を見る
○井上哲士君 先ほども申し上げましたけど、リンク11とか16とは全く精度が違うと。射撃の指揮に使えるというものを、幾ら一般的なということで提供しても、実際にそれが使われるということが分かっているような事態、そういう局面も含めて提供が可能なわけですね。これはやはり一体化という問題が...全文を見る
○井上哲士君 これまでと質的な違いが生じるということを当時、石破大臣も言っているわけでありますから、結局、やはり一体化論そのものをなきものにする、制約なく海外で武力行使ができるような、こういうことが今の自民党改憲草案に示された狙いがあると、そのことを指摘をいたしまして、時間ですの...全文を見る
03月23日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、ベルギーでの連続爆破事件について、こうしたテロ行為、厳しく批判をするとともに、犠牲者のお悔やみとお見舞いを心から申し上げます。  今日は、横須賀を母港とする米原子力空母に関する原子力防災対策についてお聞きいたします。  ロナ...全文を見る
○井上哲士君 原発に対する指針が私たちはこれで十分とは思っておりません。しかし、それを踏まえて今行われている作業が果たして十分なのかが問われるわけですね。  今お話のあった検証作業の委員会で、避難判断の基準は毎時五マイクロシーベルトに変わりました。従来は原子力艦は百マイクロシー...全文を見る
○井上哲士君 いやいや、私は、メルトダウン、メルトスルーをなぜ想定していないんだということを聞いているんですね。  原子力空母というのは、原子炉を非常に狭い艦内に設置するために、放射能を防ぐ構造上の余裕がない、それから絶えず波とか着艦の振動にさらされています。そして、事故が起こ...全文を見る
○井上哲士君 福島の事故を見た者にとっては、何とも、そんな想定があり得るのかなということを改めて思うわけですね。何らかの攻撃による事故というものも想定もされておりません。  もう一点は、この試算の条件が、空母の原子炉の運転状況について、入港前の四日間における一〇〇%出力運転は考...全文を見る
○井上哲士君 ファクトシートで言っているのは、就役期間を通じた平均的な出力レベルなんですよ。実際には、空母というのは、横須賀にいる場合も半分は原子炉を停止しているわけですね。ですから、就役期間の平均といいますと、この一五%の倍ぐらいのことを想定しなければこれはおかしいと思うんです...全文を見る
○井上哲士君 今のこの公開されている米海軍の航海日誌については全く把握されていないということですか。
○井上哲士君 つい最近だと思うんですね。これは、今回の見直し作業によって活用されるべき極めて重要な知見なんですよ。そういうことなしに、ファクトシートというのはうんと前の出されたもの、それだけを見てやっている、私はここに一番根本的な問題があると思うんですね。  そこで、外務大臣に...全文を見る
○井上哲士君 秘密を盾に極めて不十分な情報しか出ていないというのが実態なんです。これでは国民の命と安全は守れません。  ほかにも様々な問題が指摘をされておりますけれども、今の検証委員会だけで結論を出すのではなくて、住民団体であるとか、そして更に広い専門家の意見をしっかり聞いて検...全文を見る
03月24日第190回国会 参議院 財政金融委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法人税改革を中心に質問をいたします。  安倍政権の法人税改革は、前回、二〇一五年税制改革から始まりましたけれども、最大の目玉は法人実効税率の引下げで、二年目の今回の税制改正で目標としていた二〇%台となる二九・七四%を前倒しで実行する...全文を見る
○井上哲士君 これ、単なる事務方という話ではありませんで、経団連のこうした税務を担当してきた常務理事の方なわけですね。経団連は、政府の経済政策の司令塔である経済財政諮問会議に役員を出しておりまして、法人実効税率を二〇%台とする昨年の骨太方針の決定にも参加をしているわけですね。 ...全文を見る
○井上哲士君 後ほど議論しますが、やはり研究開発減税などを見ましても特定の大企業に非常に固まっているという姿を見たときに、私はこういう発言が一方でされているということは国民のやはり今の税制への不信を一層広げることになるということは指摘をしておきたいと思うんですね。  この経団連...全文を見る
○井上哲士君 つまり、合計一万社以上、負担増の総額では合わせますと約四百五十億円ということになるわけですね。赤字の中堅企業の中には、円安による急激な原材料高で苦しみながら、雇用を何とかして守って地域経済を支えている企業もたくさんありますが、こういう企業は外形標準課税でダブルパンチ...全文を見る
○井上哲士君 いろいろ言われましたが、それこそ収益力を上げたいと思ってもがいているけれども現在赤字の中堅企業にとっては、その努力に対してのむしろ逆行に私はやっぱり今回のものはなっているということを思うんですね。  それで、研究開発減税、中小企業などにも全部開かれているというよう...全文を見る
○井上哲士君 今後とも後押ししていきたいと、こういう答弁でありました。  ただ、これは先日の朝日の報道ですが、結局、研究開発減税の減税額で見ますと、二〇一二年度と一四年度を比べますと、額は一・七倍でありますけれども、大企業向けが七四パーから八〇パーにむしろ拡大をしているというこ...全文を見る
○井上哲士君 しっかり中小企業を応援する方向への改定をお願いしたいと思います。  最後に、研究開発減税を見直して増税に踏み込むとなりますと、経団連は実効税率の引下げを更に要求していくと、こういうことになろうかと思われるんですね。経団連の方針は、大企業への増税はもってのほかで、減...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法人税の引下げについて総理にお聞きいたします。  二年度連続で法人実効税率の引下げが行われて、二九・七四%まで引き下げられることになります。この実効税率の引下げは、安倍総理が一昨年の初頭のダボス会議で法人実効税率を国際的に遜色のない...全文を見る
○井上哲士君 今後については注視をしていきたいと思っております。経団連などは更に下げろと、こういうことを言っているわけでありますから、今の答弁はしっかりテークノートしておきたいと思います。  それで、経団連はアジア近隣諸国並みの二五%までの引下げを求めておりまして、今後も政府へ...全文を見る
○井上哲士君 引き金になるかどうかはありますが、圧力としてどうなるかということはしっかり他国の動向を私は見る必要があると思うんですね。  例えば、お隣の韓国では、今法人税は国税で二二%でありますけれども、引き上げるかどうかで今議論が行われております。特に野党や市民団体が、福祉財...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの、前の質疑のときも財務大臣から、BEPSなどを挙げて、法人税引下げ競争をやっても意味ないという議論が行われているというお話もありました。  OECDにおいても、際限のない税収の減少や福祉切捨て、庶民増税につながるという懸念が指摘をされて、BEPSなど多国籍...全文を見る
○井上哲士君 確認しますが、総額型も含めて見直しを検討していくと、こういうことでよろしいですか。
○井上哲士君 是非しっかりとした見直しをお願いしたいと思います。  最後に、先ほど来、スティグリッツ氏などを含めた、様々な学者も入れた国際金融経済分析会合が行われたことについてお話がありました。この席上、スティグリッツ氏は、消費税を増税するタイミングではないと、こういうことを言...全文を見る
○井上哲士君 我々は、消費税の増税は中止をすべきだと申し上げてまいりましたが、それに加えて、まさにスティグリッツ氏の指摘は、私はアベノミクスそのものへの転換の必要性を示していると思います。そのことも併せて強く求めまして、質問を終わります。
03月31日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、お手元に配付しました京都新聞の一昨日、三月三十日付けの記事に関してお聞きいたします。(資料提示)  この記事では、一面のトップで、南スーダンPKOに派遣をされた陸上自衛隊の宿営地に二〇一三年十二月に着弾した銃弾を陸上自衛隊の福...全文を見る
○井上哲士君 つまり、現地の隊長は知っていたということですね。そして、福知山の駐屯地も当然把握をした上でこれをやっていたと。  本省は知っていたんですか。
○井上哲士君 私は、こういう宿営地に着弾をしていたということがそういう扱いをされていた、そして、それを隊員の教育のために持ち帰って展示をする、この感覚、どれを見ても極めて異常だと思うんですね。  しかも、この記事をめぐって様々な報道がありますが、現地ではもう十二月の十五日から大...全文を見る
○井上哲士君 今朝の朝日では、同じ報道官室のコメントが出ておりますけど、南スーダンでは銃声が聞こえることが多く、自衛隊員の安全が脅かされる事態ではないと認識していると、だから公表しなかったと言っているんですよ。もう一個の記事は、隊員の安全上の問題から公表しなかったと。今朝は安全上...全文を見る
○井上哲士君 統幕の報道官という広報上の重要なところが、こういう宿営地で銃砲を聞いたとかという安全に関わる重大な問題で公表の基準が全く違っていた、そして言うことも違っている、大臣が言われたこととも違うと。そして、そもそもこういう着弾したと思われる銃弾を拾って、それを持ち帰った方が...全文を見る
○井上哲士君 私は、宿営地に銃弾が落ちていたと、今いろんな判断があったと言われましたけど、それ自身が問われると思うんですね。  大臣は、そういう判断を現地でしたこと、そして、これを後進の教育のために持ち帰るということをしたことは正しかったと、それとも間違えたと、どっちなんですか...全文を見る
○井上哲士君 私は、そういう事態が起きながら深刻でないなどとその場で判断をした、そして報告もしなかった、そのことが深刻だと思いますよ。  この間、ジュバを中心とした地域は平穏が保たれていると大臣繰り返し答弁されまして、常時現場に派遣されている要員から治安状況や安全状況の報告を受...全文を見る
○井上哲士君 なぜ全体として適切と言えるのか、全く今の説明聞いて分からないわけですね。  これ、深刻と思わなかったという判断をした、そのこと自体が深刻でありますし、そして、その後の一連のことを見ても本当に深刻な事態ですよ。これで現地で本当に安全が守られるのか、こういうPKOに新...全文を見る
○井上哲士君 その上で、思いやり予算の問題について聞きます。  昨年十一月の財政制度等審議会の建議でも、先ほどもありましたように、厳しい財政状況の下、財政健全化を進める中で、在日米軍駐留経費負担についても聖域視することなく見直しを行い、その縮減を図る必要があると指摘をしておりま...全文を見る
○井上哲士君 実際にどれだけ払うかが問題でありますから、五年間では百三十三億円増えるんですね。    〔委員長退席、理事塚田一郎君着席〕  そして、ピーク時から減っていると言われましたが、これ財政審の中でも、この米軍再編経費はFIPと同様の効果が認められる、ですから合わせると...全文を見る
○井上哲士君 原則は原則としてと言われましたが、要するに、これは本来アメリカが負担するものだと財政審でも指摘をされたことについての主張はまともにしていないということが今の答弁で私はよく分かりました。  その上で、現在、駐留軍等の労働者のうち日本が労務費を負担している割合はどれだ...全文を見る
○井上哲士君 衆議院の答弁で、横須賀、佐世保では四百六十人増えると、こういうふうに言われておりますが、報道によりますと、米軍は横須賀では非アメリカ国籍で三百五十一人増員すると発表しておりますので、横須賀、佐世保、合計四百六十人ということになりますと、ほぼ増加分は日本が丸々負担をす...全文を見る
○井上哲士君 当然あり得ると言われましたけれども、外務大臣は、衆議院の答弁でも繰り返し、安保条約の五条と六条で日米間の義務のバランスは取れていると、こういうふうに言われているんですね。バランス取れていると、日米間で、既に安保条約で。にもかかわらず、条約上の義務のない労務費の負担を...全文を見る
○井上哲士君 私は負担割合を問題にしているんですよ。日本は七五%、この表で見ましてもドイツは約三三%、イタリアは四一%。これはアメリカ自身が言っているんですね。二〇〇八年六月のアメリカの下院公聴会でアルビズ国務副次官補が、アメリカのどの同盟国よりも日本がホスト・ネーション・サポー...全文を見る
○井上哲士君 国民に絡めると言うと大変なことになりますからそういうことを言われたんだと思います。  ただ、最近、九〇年の九月二十九日の日米首脳会談の記録がアメリカ側から公開をされておりまして、なかなか生々しい話をしているんですね。当時の海部俊樹首相が自衛隊の中東派兵は憲法解釈上...全文を見る
○井上哲士君 九一年以降、前のことも含めますと、約三兆円が支払われてきたということなんですね。  当時、この特別協定に基づく負担については、八七年に労務費負担が始まったときに、一時的、暫定的なものだと、五年たったら廃止になると、こういう明確な答弁をしていたわけですね。財政審も、...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、在日米軍駐留経費負担に係る特別協定の承認に反対の討論を行います。  本協定は、在日米軍の駐留に係る労務費、光熱水料、訓練移転費を、今後五年間、日本が負担することを取り決めるものです。日米地位協定に照らせば、これらの経費は一切日本に負担を...全文を見る
04月01日第190回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  議会制民主主義にとって、国民の選挙権を保障することは根幹を成すものであります。公選法の第一条では、「この法律は、日本国憲法の精神に則り、衆議院議員、参議院議員並びに地方公共団体の議会の議員及び長を公選する選挙制度を確立し、その選挙が選...全文を見る
○井上哲士君 投票機会の確保は極めて重要だということでありますが、その保障するべき投票所の場所が減り、また閉鎖時刻を繰り上げる投票所が増えているというのは大変大きな問題だと思うんですね。  選挙部長、お聞きしますけれども、まず投票所の数について、二〇〇一年七月の参議院選挙と直近...全文を見る
○井上哲士君 投票所の数は最高時から一割減になり、投票時間は、二〇一四年総選挙でいいますと、実に三五%の投票所で繰上げ閉鎖をしております。住んでいる場所によって投票機会の保障が異なるということになっているわけですね。  まず、投票所の減少の問題についてお聞きしますが、公益財団明...全文を見る
○井上哲士君 もちろん投票率の低下は様々な要因がありますけれども、先ほどのアンケートにもありますように、やはり投票所が減り、遠くなっているということは投票率低下の一つの重要な要因だと思います。総務省として増設について通知等に代わるようなものを発信をされているようでありますけれども...全文を見る
○井上哲士君 もう一つは、投票所の閉鎖時間の繰上げの問題です。  一一年の地方選挙では、二十代、三十代の四分の一は十八時以降に投票しているという調査もあるわけですね。やはり閉鎖の繰上げが投票率の低下を招くことはこの数字からも私は明らかだと思います。  それぞれの地方の事情とい...全文を見る
○井上哲士君 さっきも数字言いましたけれども、群馬県では九九%、お隣、栃木では六・七%と。群馬県にだけ特別の事情があるとは私は思えないんですね。今もありましたような、やはり厳正な対応を改めて求めたいと思います。  それから、今回の法案では開票所経費の基準額は増加をされるわけです...全文を見る
○井上哲士君 前の基準削減に当たって、開票作業には何よりも正確さが求められておって、コスト削減を目標に選管をあおるということは選挙の公正さが確保できなくなると私ども指摘をしてきました。高松の選管や仙台選管の不正事件のように、指摘したとおりの問題が生じたわけですね。  今、四・五...全文を見る
○井上哲士君 前回の改正後の二〇一四年一月に都道府県の選挙管理委員会連合会が要望を出されております。国会議員の選挙等の執行経費の基準については、実情に即して基準額等改められたいとしております。理由をこう述べているんですね。改正された選挙経費基準法では単価が大幅に引き下げられたが、...全文を見る
○井上哲士君 自治体もなかなかリストラ等で大変で、やりたくても時間も人員もいないというのが実態だと思うんですが、例えばこのモデルとなるようなシステム構築など、総務省が責任を持って開発するべきかと考えますが、この点はいかがでしょうか。
○井上哲士君 せっかく法改正するわけでありますから、きちっと進むように総務省として必要な責任を持って進めていただきたいと思います。  以上、終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、国会議員選挙の執行経費及び公職選挙法改正案には反対、衆議院提出の公選法案には賛成の討論を行います。  政府提出二法案に反対の理由は、これまでの選挙執行経費基準の大幅削減が国政選挙における投票所数の削減や閉鎖時間の繰上げに拍車を掛け、開票...全文を見る
04月14日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  カンボジア、ラオス、それぞれの航空協定についてはいずれも賛成であります。  今日は、沖縄の米軍新基地建設に抗議をしていた芥川賞作家の目取真俊さんが辺野古の米軍キャンプ・シュワブの周辺で米軍基地内に拘束をされ、その後海保に逮捕された、...全文を見る
○井上哲士君 朝の九時二十二分頃に身柄を拘束され、海保に引き渡され、逮捕したのが午後の五時二十二分ということですから、八時間に及ぶ長期間の拘束をされた上での逮捕ということになります。  この目取真氏が抗議行動をしていた辺野古の基地の埋立工事の状況は一体どういうことになっていたの...全文を見る
○井上哲士君 埋立承認の取消処分が有効となっていると。つまり、埋立承認が取り消されて国は埋立工事を進める根拠を失っているという状態にあるわけですね。そして、和解条項では、沖縄防衛局は埋立工事を直ちに中止するとされて、現に工事は行われておりません。  ところが、この工事の安全確保...全文を見る
○井上哲士君 工事のための臨時制限区域もそのまま、フロートなども撤去しないと、こういう状態で私は和解条項にある円満解決に向けた協議を誠実に行っているとはとても言えないと思うんですね。工事の根拠が失われ、現に中止されている以上、この臨時制限区域を撤廃をし、フロートなどを直ちに撤去し...全文を見る
○井上哲士君 安全の確保ということを第一だということを現場でも繰り返し言われてきたわけですよ。つまり、工事中であっても、海上保安庁は抗議行動の市民の身柄拘束をしても逮捕せずにこれまですぐに釈放してきたと。さらに、工事が中止をされた三月以降は、海保はカヌー隊の抗議行動も遠巻きで見て...全文を見る
○井上哲士君 米軍が施設・区域の秩序や安全の維持を確保するためと判断をすれば何でもできるのかという話なんですね。  目取真氏は、海保に引き渡されるまで八時間にわたって拘束されているんですね。地元紙でこう語っています。警備員に拘束された後、銃を腰に下げた迷彩服の米兵に監視されたと...全文を見る
○井上哲士君 米軍が必要とすれば、先ほど述べたような状況に八時間も置かれるということがいいのかということが問われているんですね。  刑事訴訟法では、逮捕後の警察による身柄拘束は四十八時間までと定めているわけですね。これ、被疑者の人権確保のためですよ。ところが、この目取真氏の場合...全文を見る
○井上哲士君 その海保に引き渡されて日本の刑事手続に乗る前の話なんですよ。これはアメリカとの関係ですから、外務省ちゃんとしてもらわなくちゃ困るんですね。  憲法三十四条は、「何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない。...全文を見る
○井上哲士君 目取真氏は、海上保安庁に引き渡されるまでの約八時間は基本的人権を侵害される異常事態だった、基地の金網の向こうは治外法権であることを見せ付けられたと、こう語っております。  私は、このような人権侵害のようなことが二度と起こってはならない、そういう立場で外務省はしっか...全文を見る
04月20日第190回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まずは、九州地方の地震で亡くなられた方、また被災をされた皆さんに心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。  日本共産党としても、現在、救援とそして支援に全力を挙げておりますが、土曜日の日には官邸へ行きまして政府に申入れを行いました。...全文を見る
○井上哲士君 一方、報道では、丸川大臣は、十六日の地震非常災害対策本部会議で、この川内原発について、情報提供の在り方には触れることなく、原子力規制委員会において停止させる必要はないと判断されているという発言をされております。  私は、国民の不安にきちんと応えた情報提供を促してい...全文を見る
○井上哲士君 やはり、防災ということを考えたときに、しっかり国民の不安に応えていくということが大事なわけでありまして、私は、十六日の時点でそういうような発言もあってしかるべきではなかったかと、こう思うんですね。  規制委員長は、この臨時の会合後の会見で、これまでの一連の地震での...全文を見る
○井上哲士君 規制委員会は、この川内原発の適合性審査では、六百二十ガルが安全上重要な機能が確保されると、こういうふうに言われてきたわけでありますが、益城町ではそれをはるかに上回る震動があったわけでありまして、中越大震災並みの震動でありました。  広大の現地調査では、この益城町に...全文を見る
○井上哲士君 過去の断層があっても、その上にいろんなものが堆積をしますとなかなか地表から発見するのが困難になるわけでありますが、特にこの九州の場合、いろんな火山灰とかそういうこともあって非常に困難が多いんだろうと、こう思うわけですね。例えば、東北大の調査では、二つの断層帯ではなく...全文を見る
○井上哲士君 二つの点が挙げられました。非常にまれな地震の状況になっているわけですね。  お手元に資料を配付をしておりますが、地震調査委員会の長期評価によりますと、今回動いた布田川断層の三十年以内の地震発生確率はほぼゼロから〇・九%であります。また、日奈久断層帯の場合、今回動い...全文を見る
○井上哲士君 先ほどもありましたように、今回の地震が従来にない動きを見せているわけでありますから、引き続きこの地域での警戒が大変私は重要だということだと思うんですね。  規制委員長にお聞きいたしますが、規制委員会は、川内原発の再稼働を認めた審査の中で、今回の地震を起こした布田川...全文を見る
○井上哲士君 しかし、そういう議論の後に今回の地震が起きて、先ほどもありましたように、これまで経験のない事態が起きているわけでありますから、やはりきちっと見直しをすることが必要だと思うんですね。  原発は、一旦事故が起きますと、人命や大規模な環境汚染など取り返しの付かない被害を...全文を見る
○井上哲士君 今回の地震でどれだけ動いたという話がありましたが、今後広がっていく、そういうことを予測をして考える必要があるんじゃないかということを私は申し上げているんですね。  政府の地震調査委員会の委員長の平田先生が毎日新聞で述べられておりますが、今後更に大きい本震があるのか...全文を見る
○井上哲士君 二〇一二年の原子炉等規制法改正で、運転期間を原則四十年とするとともに、一回に限り二十年延長ができるということになりました。我々は延長を認めるべきでないと主張したわけでありますが、当時の野田総理は、四十年を超えて延長することは極めて例外的なケースと言われました。田中規...全文を見る
○井上哲士君 老朽化原発に対して様々な設備を取り替えるなどの対策が行われても、取り替えられないのは原子炉本体なんですね。この原子炉は、常温から三百度前後という広い温度域で使われるために、強くて粘りのある割れにくい鋼で造られているわけでありますが、万一にも割れることのないよう慎重な...全文を見る
○井上哲士君 肝腎なことを言われていないんですが、毎時五十五度以下変化をさせては駄目だと、それは過大な熱応力を発生させないためだということになっているわけですね。  表を見ていただきましたように、高浜一号機は、既に初動期はマイナス四だったのが、今、九十五度まで関連温度が上がって...全文を見る
○井上哲士君 老朽化していることによって、脆性破壊も含めて様々な問題があるわけですね。そういうものを運転するということが非常にやはり危険だと。  田中委員長も昨年の会見で、今後更に二十年ということになると経験のない世界だと、こういうふうに言われております。国際的に最も長期運転し...全文を見る
04月21日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第14号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  議題となっていますフィリピンとの社会保障協定の締結は賛成であります。  その上で、広島市で今月十日から十一日に開かれたG7外相会談についてお聞きいたします。  会合は、被爆地広島で開かれたことから、核兵器の廃絶に向けて、唯一の戦争...全文を見る
○井上哲士君 核兵器国も含むG7の外相が広島で会議を持ち、そして私も子供のときから何度も行きましたが、この原爆資料館を訪問をして、原爆の惨禍をその目で見られたということは大変私は重要なことだと思っております。  核兵器のない世界への国際社会の前進ということは被爆者の願いであり、...全文を見る
○井上哲士君 是非被爆者の声を直接聞いていただきたかったと私も思うんですが、さらに、この宣言について被爆者から出されている声は、核兵器の非人道性ということが盛り込まれなかったということであります。  私、三月十日、この委員会での質問で、昨年の国連総会での日本提出の決議案が、人道...全文を見る
○井上哲士君 訳語についてはいろんな議論もあったわけでありますけど、それだけじゃなくて、今回の広島宣言では、核兵器のない世界が漸進的なアプローチを取ることのみにより達成できるというふうに強調しております。  今、国際社会では核兵器の法的禁止を目指す流れが大きく広がっておりまして...全文を見る
○井上哲士君 二月二十六日に、オープンエンド作業部会に関する記者会見の際に、岸田大臣は、核兵器禁止条約の交渉開始については現時点ではまだ協力関係が整っていないと、こういう言い方をされたんですね。今回はそうでなくて、漸進的アプローチのみだと、明らかに私は踏み込んでいると思うんですね...全文を見る
○井上哲士君 今後三十年間で一兆ドルの費用を掛けて核兵器の近代化や堅持を目指す保有国の立場に配慮をしていては、私は核兵器廃絶を前に進めることはできないと思います。  大きな転換が必要だということを改めて強調いたしまして、質問を終わります。
04月28日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  熊本、大分の地震の被災地におきまして、今も警察や消防、自衛隊、自治体や国の職員、医療、介護、そしてボランティアの皆さんなど、人命救助と被災者の支援のために奮闘されております。心から敬意を表したいと思うんですね。  そこで、この自衛隊...全文を見る
○井上哲士君 空輸については自衛隊が大きな役割を果たしていると思います。それに加え、今ありましたように、十八日から米軍のオスプレイが派遣をされております。  大臣は、十八日の決算委員会で米側からの支援の申出があって調整した結果オスプレイの輸送協力になったと答弁をされました。ただ...全文を見る
○井上哲士君 十七日付けのアメリカ太平洋軍の準機関紙「星条旗」でも日本政府から要請があったと、こういうふうに報じておるわけであります。  オスプレイによる物資の輸送について具体的に聞きますけれども、先ほど三十六トンということが言われました。どこからどこへ輸送したのか、日にちごと...全文を見る
○井上哲士君 オスプレイの場合、垂直離陸のときの積載量は約九トンと言われていますから、五日間十二機、約百トンが可能かと思いますが、その三分の一程度の三十六トンしか輸送していないわけですね。なぜオスプレイの投入だったのかと。この程度の輸送が果たして自衛隊できなかったのか。  中谷...全文を見る
○井上哲士君 自衛隊は、オスプレイ以上の十一トンの積載能力を持つ輸送ヘリCH47、これ七十機保有しているはずなんですね。私、CH47がどのぐらい動いたのかということを資料をいただきますと、十六日は二機、十七から二十五日にかけては多い日でも十八機でありました。  ですから、出動し...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、これは琉球新報で、例えばアメリカの海兵隊のこういうコメントが出ています。我々の参加で更に迅速な物資提供ができたとしつつ、日本は救援活動を自力で行う十分な能力があったと、こういうふうにも言われているわけですね。  私は、オスプレイの活動実績...全文を見る
05月10日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  イラン、オマーンとの投資協定に関して質問をいたします。  投資協定は、日本の多国籍企業が海外で最大級の収益を上げるための投資促進を目的に締結をされるものであります。安倍内閣は経済政策の柱として大企業優先の成長戦略を進めてきましたが、...全文を見る
○井上哲士君 そのときの基本的合意内容についてもお願いします。
○井上哲士君 こういうトップセールスは第二次安倍内閣で急増をいたしました。政府のインフラシステム輸出戦略の二〇一五年度改訂版を見ますと、総理、閣僚の外国訪問に民間企業トップも同行する等、政府一丸、官民連携によるトップセールスの精力的な展開ということが強調をされております。  こ...全文を見る
○井上哲士君 昨年秋は野党が臨時国会の開会を求めましたが、それにもかかわらず政府は外交日程を理由に応じないという下で、憲法五十三条に基づく連名の要求書も出したわけでありますけれども、それにも応じませんでした。  一方で総理はトップセールスにいそしんでいたわけでありますが、今のこ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、極めて異例の対応が第二次安倍内閣から行われております。  こういう総理専用機への同乗も含めて、第二次安倍内閣は歴代政権が行わなかった大規模な経済ミッションを同行させた総理や閣僚の外遊をやっているわけでありますが、これは、どういう理由でこれまでと違うこうい...全文を見る
○井上哲士君 費用を払うのは当然のことでありますけれども、大半の同行者が乗っているというような場合もあるわけで、これまでやられなかったことを非常にやっているわけですね。  この経済ミッションを同行させた訪問で何が行われてきているか。例えば、二〇一三年四月から五月にかけてロシア、...全文を見る
○井上哲士君 成長戦略というふうに言われましたけれども、その下で今、日本経済がどうなってきているのかと。財界、大企業は、国内では法人税の減税や労働法制の改悪を求めてまいりました。国外では、日本の多国籍企業が多額の収益を上げられるような条件整備の投資協定や租税条約の締結を強く求めて...全文を見る
○井上哲士君 今も答弁ありました、五月二日にフィリピンの防衛大臣との間の電話会談で、TC90のフィリピンへの貸与が確認をされておりますが、それも含めて様々な訓練の支援ということもあるようでありますが、この確認がどういう目的で、どういう中身で行われているのか、お示しいただきたいと思...全文を見る
○井上哲士君 フィリピンの海軍要員への教育訓練の支援も盛り込まれておりますが、どちらの国でどのような教育訓練を行うんでしょうか。
○井上哲士君 ありがとうございました。続きは午後の一般質疑で行いたいと思います。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、日本・オマーン投資協定及び日本・イラン投資協定の承認に反対の立場から討論を行います。  二つの協定は、いずれも相手国への投資を促進するために、投資設立後の投資家の権利の保護や環境整備に関するルールを定めるものであり、安倍内閣が経済政策の...全文を見る
○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  午前中に続きまして、フィリピンの海軍への海上自衛隊の練習機の貸与に関連してお聞きいたします。  冒頭、岸田外務大臣も来ていただいておりますので、フィリピンの大統領選挙の問題で一言お聞きしたいと思うんですね。  アキノ現職大統領の後...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  それで、海自練習機の貸与の問題でありますが、国是とされてきた武器の禁輸政策から武器輸出促進の新三原則に転換をいたしまして、防衛装備品の共同開発や部品の提供が行われてきました。  ただ、今回のTC90のように、災害支援派遣のときの重機な...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、今、弾薬と部品というお話がありましたけれども、言わば完成品というんでしょうか、こういうものを提供したのは初めてだと、こういうことでよろしいですか。
○井上哲士君 この間、例えば海上保安庁の船とかいう提供ありましたけれども、非軍事の分野での支援、そして部品などにとどまっていたものから大きく踏み込んだものになっているわけですね。  午前中の答弁にありましたこの目的の中に、海洋状況把握というのがありましたけれども、これはいわゆる...全文を見る
○井上哲士君 つまり、警戒監視活動、いわゆる警戒監視活動は含まれると、排除されていないと、そういうことでよろしいですね。
○井上哲士君 この練習機であるTC90には武器も警戒監視レーダーも搭載をされておりません。ただ、貸与後にフィリピン側が例えば武器を搭載するであるとか、それからレーダーを搭載をすると、これは可能なんでしょうか。
○井上哲士君 報道では、アメリカがレーダーの搭載を支援をすると、こういうものもありました。  今、協定等で目的外使用とかが禁じられているというお話がありましたが、第三国移転も含めて、そういうものをしっかりとチェックをする体制というものはどのようになっているでしょうか。
○井上哲士君 フィリピン側にそういうのを受け入れていく体制があるのかということも含めて、疑問を呈する報道もされているわけでありまして、今後注視をしていかなくちゃいけないと思うんですが、フィリピンの方は無償貸与を求めたけれども、財政法は、国有財産については無償又は適正な価格なくして...全文を見る
○井上哲士君 ちょっと今のは次の通告の答弁になるんですが、今お聞きしたのは、今のこのフィリピンに対する貸与、有償貸与についてどのように、つまりこれは適正価格で貸与するということになるわけですね、現行法の下では。それはどのようにして今後決めていくのかということであります。
○井上哲士君 先ほどの答弁で、有識者検討会の報告書に盛り込まれた、不用な中古装備品を無償、低価格で移転できる制度が必要ということについていろんな検討をしていると、こういうお話がありました。  実際、ASEAN加盟国を含む新興国から自衛隊が使用する装備の提供を求める声が高いという...全文を見る
○井上哲士君 中古品の無償貸与などが広がりますと、際限なく武器輸出が、武器輸出といいますか提供が広がるんではないかと懸念を持つんですが、こういう検討や、また今回の貸与がこの地域での自衛隊の活動の拡大と一体となっております。  去年の十一月に、日米首脳会談で安倍総理は、南シナ海に...全文を見る
○井上哲士君 私たちも中国による一方的な現状変更や軍事的緊張を強める行動の中止は求めてまいりました。  ただ、今盛んに地域の安定と言われますが、日本が軍事的関与を強めることがこの地域の紛争問題の解決につながるのかどうかと。我々はやはり、これは外交交渉による平和的解決に徹するとい...全文を見る
05月12日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本・イラン受刑者移送条約についてまずお聞きいたします。  日本は、六十四か国が締結をしている受刑者移送条約、今もありましたCE条約に加盟をしておりまして、未加盟国と個別に受刑者移送条約を結んでおります。CE条約には、イスラム教国は...全文を見る
○井上哲士君 条約の目的がしっかり果たされるように、適切な運用を求めたいと思います。  次に、武器輸出と貿易保険の問題についてお聞きをいたします。  二〇一四年に策定をされた防衛生産・技術基盤戦略において、防衛装備移転に関して円滑に協力を進めるための体制、仕組みについて検討を...全文を見る
○井上哲士君 現場の課長クラスなど、一番実務をやる皆さんがそろっているわけで、事実上、有識者と一体となって検討してきたというものですね。  この報告書では、防衛装備・技術協力を実施する上での課題と対応策として、武器輸出の推進と防衛産業支援のためのメニューが盛り込まれております。...全文を見る
○井上哲士君 この検討会で経産省は、武器に該当する防衛装備品についてはこれまで貿易保険が適用された実績がないとして、安全保障政策への影響などの視点も加味し、防衛装備品の移転に輸出信用機関を活用することについて政府としての方針を踏まえて検討としつつ、制度的には可能だと、こういうふう...全文を見る
○井上哲士君 先ほどもありましたように、戦争等のリスクにも対応するということになっておりますが、それを戦争で使える武器輸出に適用するという甚だ矛盾した話になってくるなと私は思うんですが、過去、これは国が運営をして中南米の累積赤字問題や湾岸戦争で保険金支払が急増して大赤字になったこ...全文を見る
○井上哲士君 つまり、防衛輸出企業の損失補填に税金が投入される可能性があるわけですね。  政府は、武器禁輸政策から新三原則への転換の際に、積極的武器輸出方針ではないんだと繰り返し強調されました。例えば、総理も本会議で私の質問に対して、積極的に武器輸出する方針に転換したものではな...全文を見る
○井上哲士君 いや、これ、報告書では、貿易保険の適用だけじゃなくて財政投融資の活用など様々な提言がされているんですね。先ほど申し上げましたように、岸田大臣も積極的武器輸出へ転換ではないんだということも答弁もされているわけですね。ところが、実際にはまさにそういう方向になっていると。...全文を見る
○井上哲士君 そういうような具体化はするべきでない、憲法九条に従って、武器輸出で栄えるような国になっては絶対ならないということを重ねて強調いたしまして、質問を終わります。
05月18日第190回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案は、アダムズ方式に基づき自動的に定数配分と区割りを行う仕組みを盛り込んでおります。結局は、現行制度の根本問題には手を着けずに、小選挙区制を温存をすることになります。小選挙区の下で、現行でも少なくない有権者が行政区の単位や地域社会を...全文を見る
○井上哲士君 答申は、減らしなさいと言っているわけではないと思うんですね。理論的根拠が見出し難いとしながらも、多くの党の選挙公約であるということを理由に、もし削減案を求められるとするならばという条件を付けて定数十削減を盛り込んだわけですね。  各党が定数削減を主張する理由は、い...全文を見る
○井上哲士君 身を切る改革イコール定数削減という考え方にはくみしない、誤りでもあると、こういう答弁でありました。北側発議者も、基本的に同じ認識ということがありました。そうしますと、じゃ、今回の削減にどういう根拠があるのかということなんですね。  答申は、この定数削減の積極的な理...全文を見る
○井上哲士君 いや、調査会は、積極的な理由や理論的根拠は見出し難いというふうに言っているんですよ。その上で、考えるならばこういうことを示せ、考えろと言っているわけでありまして、今の御答弁からは調査会が示したような要素について考慮された痕跡がないということだと思うんですね。本当に私...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、議題となった法案について反対の討論を行います。  第一に、法案の柱である議員定数の十名削減に根拠がないことです。  衆議院の参考人質疑で元衆議院選挙制度調査会座長の佐々木毅氏は、定数削減の客観的根拠を挙げるのは難しいというのが結論だっ...全文を見る
05月19日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  米軍基地と米軍機の訓練の問題についてお聞きをいたします。    〔委員長退席、理事塚田一郎君着席〕  ゴールデンウイーク中などに横浜港の米軍施設横浜ノースドックとその周辺で、米軍横田基地のヘリコプターが日本側へ通知せずに特殊訓練を...全文を見る
○井上哲士君 この記事では、みなとみらい地区に家族で遊びに来ていた女性のコメントも紹介しておりますが、突然現れ、何事かと怖かった、たくさんの人がいる行楽地で軍隊が訓練したのなら信じ難いことですと、こういうふうに言われております。当然だと思うんですね。  ノースドックは米軍が貨物...全文を見る
○井上哲士君 一般論とか一般的訓練の話ではないんですね。  この記事では、このつり下げ装置を使ったホイスト訓練について、自衛隊のパイロットのコメントを紹介しております。高度な技術と判断力が必要で、かなりの危険が伴うと、こう言っているんですね。こういう訓練をこのような密集地の近く...全文を見る
○井上哲士君 記事にもありますように、先ほど紹介しましたように埠頭の周辺なども含めてやっているわけでありまして、私は今の答弁は本当、どこの国の政府かなという思いを持って聞きました。  続いて、同じ神奈川県内の問題で、米空母の艦載機部隊の米軍厚木基地の使用の問題についてお聞きをい...全文を見る
○井上哲士君 詳細については現在米軍において検討中だと、そして確たることを申し上げることは困難だというお話でありますが、その検討している中身が政府がこれまで言っていた原則ということと違っているんではないかと、そうであればちゃんとただす必要があるんですね。大臣、そこ、いかがなんでし...全文を見る
○井上哲士君 全然お答えになっていないんですよ。当時、原則として使われることはないと言っていたけれども、その中身には今回のように使う場合もあるということをあらかじめ含んでいたんですかと、こういうことを聞いているんですね。  ですから、この厚木の第四次の騒音訴訟の原告団の方は、結...全文を見る
○井上哲士君 この厚木の第四次訴訟の高裁判決は、自衛隊機の飛行差止め、深夜、早朝、これまで命じたぐらい大変な被害を被っているわけですよ、皆さんは。だからこそ、こういう、結局は今後もあるということに対してまやかしだと言っているわけですね。それを正面から受け止めていただく必要がありま...全文を見る
○井上哲士君 広島から島根県に及ぶ自衛隊の訓練空域エリアQ、これを米軍はエリア567と称して使っておりますが、防衛省の資料では、米軍の使用のために調整が行われた実績は、三月から二月の一年間で、二〇一四年には二百三十八日、千三百八十八時間、二〇一五年には二百五十七日、千六百六十一時...全文を見る
○井上哲士君 同じような答弁何度も聞きましたけど、それでも現に今も大変な騒音被害に苦しんでいるんですから、私は、こんなことを放置していて主権国家と言えるのかと思います。中止を改めて求めまして、質問を終わります。
05月20日第190回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日中外相会談の中での北朝鮮問題等、通告をしてございますが、最初に、沖縄県で発生をした、またも発生した許し難い事件について聞かなければなりません。  うるま市で行方不明になっていた二十歳の女性が、どうか無事であってほしいという思いもむ...全文を見る
○井上哲士君 アメリカからは公務中だと、こういう主張はなされているんでしょうか。
○井上哲士君 地位協定上は、公務中とされますと身柄の引渡しも求められまして、日本で裁判で裁かれなくなる可能性もあるわけですね。  外務大臣にお聞きしますが、私、非常に残念なのは、昨日今日の報道を見ておりますと、安倍内閣の閣僚とかそして与党幹部、タイミングが悪いとか、オバマ歓迎ム...全文を見る
○井上哲士君 戦後七十一年、一体何度沖縄の皆さんはこの綱紀粛正、再発防止という言葉を聞いたのかということなんですね。  米占領下の一九五五年に由美子ちゃん事件というのがありました。米兵が乱暴して、幼稚園児です、由美子ちゃんを米兵が乱暴して、そして基地のごみ捨場に捨てていたと、こ...全文を見る
○井上哲士君 これ、負担軽減なんていう一般的な問題じゃないんですね。  具体的に聞きますが、事件が続く温床になっているのが、米軍の特権を定めた日米地位協定だと思います。これまで、凶悪事件を起こしても身柄が日本に引き渡されない、公務として日本の裁判で裁かれないなど、様々な屈辱的な...全文を見る
○井上哲士君 盛んに納得できる再発防止策と繰り返されますが、これまでアメリカが行ってきた再発防止策については日本は納得していなかった、だからこういうことになっているんだと、こういう認識ですか。
○井上哲士君 最善の対応を本当に求めてきたのかと思いますよ。  しかし、最善の対応をやったと言うならば、それやったって事件が起きているんですよ。だとすれば、もう基地の縮小、撤去しか私たちはないと、共産党は一貫してそのことを求めてまいりました。今やこれは県民の声になっております。...全文を見る
○井上哲士君 今朝の琉球新報の社説は、さらに、日米両政府はこういう事件のたびに日米安保に基づき日本の安全を守るためだとする、県民の命を奪っておいて日本の安全などあったものではないと、ここまで言っております。この声をしっかり受け止めるべきだということを重ねて申し上げておきます。 ...全文を見る
○井上哲士君 中国を含む六か国協議参加国の緊密な連携の中で、この問題解決のための外交的努力を一層強めるということを強く求めまして、質問を終わります。
05月24日第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  沖縄で女性が遺体で発見をされ、そして米軍属が逮捕された事件、改めて心からの怒り、そして御家族へのお悔やみを申し上げたいと思います。  先週金曜日の拉致特で岸田大臣に、これは基地あるがゆえの事件であり、地位協定の抜本改定、そして基地撤...全文を見る
○井上哲士君 もちろんOECDの推計も一定の制約を持ったものでありますが、だからこそ幅は広くなっております。    〔理事塚田一郎君退席、委員長着席〕  しかし、私は、そういうような形でやれば、日本としても推計は可能だと思うんですね。社会保障のために消費税増税が必要だと言うけ...全文を見る
○井上哲士君 タックスヘイブンの闇を解くには、情報交換は欠かせないと思います。昨日もパナマと情報交換の協定に合意をしたというふうに言われておりますが、ただ、現行の情報交換協定が果たしてどれだけ実効性を発揮しているのかということの検証が要ると思うんですね。  ケイマン諸島とは二〇...全文を見る
○井上哲士君 いや、ケイマンとの情報交換がどれだけの実効性があるかとお聞きしたんですが、全くそのことには今お答えがなかったんですね。  元財務省の主計官や金融監督庁の国際担当参事官も務めてこの問題に詳しい、現在弁護士をされている志賀櫻氏が、二〇一三年に岩波新書で「タックス・ヘイ...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの本の中では、タックスヘイブンの専門家の間ではこういう協定の実効性については懐疑的論調が多いというふうにも書かれておりまして、もちろん情報の交換は欠かすことができませんので、実効性のあるものにするということを重ねて強く求めたいと思います。  その上で、今回は...全文を見る
○井上哲士君 配当、利子だけではなくて、源泉地国における限度税率の更なる引下げというのが私は盛り込まれていると思うんですね。  これ、このBEPS報告をまとめたOECDの租税委員会議長の浅川氏、今の財務官でありますが、二〇一三年九月三日の日経新聞でもっとはっきり述べられておりま...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
○井上哲士君 日本共産党を代表して、日本・ドイツ租税協定、日本・チリ租税条約、日本・インド租税条約改正議定書、いずれにも反対の討論を行います。  三つの条約等は、源泉地国における限度税率の更なる引下げや、源泉地国が課税できる内容の範囲の更なる限定などを盛り込んでおります。この条...全文を見る
09月14日第191回国会 参議院 外交防衛委員会 閉会後第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  北朝鮮の五度目の核実験は、同国の核・ミサイル開発の放棄を求めた累次の国連決議、そして六か国協議の共同声明、日朝平壌宣言、いずれにも違反する暴挙でありまして、世界の平和と安定にとって重大な脅威であり、厳しく抗議をするものであります。 ...全文を見る
○井上哲士君 北朝鮮の意図は明白だと思うんですね。核やミサイルで周辺諸国を脅して現体制を維持をするということだと思います。  今日も敵基地攻撃能力の議論もあったわけでありますが、こうした挑発行動に対して軍事対軍事の悪循環に陥るというのが私は一番危険なことだと思います。政治的、外...全文を見る
○井上哲士君 制裁の実効性ということも先ほど来議論があるわけでありますが、やはり国際社会が中国等も含めて一致結束をして、制裁措置の全面的で厳格な実施をするということ、そして、その強化を含めて政治的な外交的な努力をすることが必要だと思います。  北朝鮮は今年五月に実に三十六年ぶり...全文を見る
○井上哲士君 国際社会がやっぱり一致結束をして北朝鮮に対話の場に戻るよう求める政治的な外交的な努力、その中で日本政府が積極的な役割を果たすべきだということを強く申し上げまして、質問を終わります。
10月20日第192回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  南スーダンのPKOについて聞きます。  政府は来週にも派遣の五か月延長を決め、さらに、今後十一月から派遣をする部隊に対して、安保法制、戦争法に基づく駆け付け警護や宿営地の共同防衛などの新任務を付与しようとしております。  南スーダ...全文を見る
○井上哲士君 先ほど、PKOの派遣継続の一つの基準に安全が確保できるのかという話がありました。まさに大臣の判断に自衛隊員の命や安全が懸かっているわけでありますが、十四日の夜にも北東部のマラカルで事件が発生し、死者が六十人発生しております。大体、過去、政府が楽観的な答弁をした後に、...全文を見る
○井上哲士君 その瞬間は落ち着いているように見えても、実は非常に極度の緊張状態の上にある状況だと思うんですね。そこをしっかり見なくてはいけないと思うんですが。  外務大臣にもお聞きしますけれども、これまで和平合意は保たれていると。停戦合意履行を監視する合同監視評価委員会の設立を...全文を見る
○井上哲士君 私、今の認識は間違いだと思うんですね。  去年の八月の和平合意にサインしていたのはキールとマシャールなんです。ところが、片方の当事者であるマシャールをもうやっていけないということでキールが武力で排除したというのがあの七月の事件ですよ。そして、その代わりにこのダバン...全文を見る
○井上哲士君 いや、当時の会見で、ヘリとか戦車まで出ている、それでも散発的発砲事案なんですかと聞かれても、そうだと言っているんですよ。そういう、つまり、ヘリや戦車まで出るような事態なのに散発的発砲事案という認識は変わらないのかということをお聞きしています。
○井上哲士君 過去の答弁では、過去の武力紛争で政府全体が関与したものでない、だから散発的だと、こういう答弁もあるんですね。これは、私はとんでもない認識だと思うんですね。  国連のやはりパネル報告は、この七月の事案についてこのように述べております。比較的大規模な敵対的行為は、地上...全文を見る
○井上哲士君 いや、散発的かどうかということをお聞きしているので、全く今答弁になっておりませんけれどもね。  こういう事態の下で本当に不安が高まっているという中で、今、自衛隊の家族への説明が行われております。第九師団司令部の家族説明会の資料もいただきましたけれども、私、これとは...全文を見る
○井上哲士君 ちゃんと答弁、答えてほしいんですよ。  確かに、政府がPKO帰れとは言っていませんよ。しかし、現実には、先ほど言いましたように、あの七月の戦闘もキール大統領の承認の下に軍の司令部がやっていたと。  そして、深刻なのは、この七月の武力紛争のときに、政府軍が国連施設...全文を見る
○井上哲士君 大臣がジュバで視察されたときの画像がニュースで流れていましたよ。難民施設を見下ろしながら現地の自衛官から説明を受けていた。そのときにどう言ったかといいますと、反政府軍の兵士もPKOサイトの方に逃げ込んできて、政府軍側が反撃する、そういうことをしたのは、若干この辺で戦...全文を見る
10月25日第192回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  パリ協定承認案の国会提出、大幅に遅れまして、COP22で開かれるパリ協定第一回締約国会議に締約国としての参加はできなくなっております。  今、プレCOPのお話もありましたけれども、協定ではこの第一回の締約国会議で採択することになって...全文を見る
○井上哲士君 ですから、協定上非常に重要なのがこの第一回会合なわけですね。日本はこれにオブザーバー参加はできるけれども議決権はないと。先ほどプレCOPの話もあって、一方で早くやって説得力を持って国際社会に貢献しなくちゃいけないと言いながら、何か余り重要でないかのような言い方もされ...全文を見る
○井上哲士君 今言われたように、確かに所信表明演説では、地域紛争、大量の難民、相次ぐテロ、地球温暖化、世界は多くの困難に直面していますと、こう述べられております。しかし、その後、総理は積極的平和主義の話をするだけで、地球温暖化が困難の一つと挙げながら、パリ協定一言も言わなかったん...全文を見る
○井上哲士君 そう言いながら、結局国会提出は遅れたと。言っていることとやっていることが違うわけですね。やはり私は様子見だったと思うんですよ。  去年パリ協定が締結された翌日に、日本経団連の榊原定征会長がコメントを発表しております。こう述べています。今後、米国や中国を始めとした主...全文を見る
○井上哲士君 担当者に説明聞きますと、国会の会館回っても京都議定書の二の舞になるなと随分言われているんだと、こういうことを言われていましたよ。  ですから、政府とともに与党が結局こういう財界の立場をおもんばかって、TPP優先、パリ協定後回しになったと、これが今回の一番の問題であ...全文を見る
10月27日第192回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  パリ協定には賛成でありますけれども、政府が批准を後回しにしてきたことで第一回の締約国会議に締約国として参加できない事態になったことは問題だということを改めて指摘をしたいと思います。  日本が国際的に積極的な役割を果たすためには、不十...全文を見る
○井上哲士君 大臣の地元である広島の地元紙に被爆者の声がこの不賛同報道を見て書いてありました。核兵器廃絶を強く求めている被爆国市民の思いと懸け離れている、ふんまんやる方ないと、こういう声でもありました。  決議案は過半数の賛同で可決される見込みでありますが、そうなれば、いずれに...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの答弁で、世界の世論を前進させるための役割を果たしたいという旨の答弁がありました。そうであるならば、これは賛成をして、交渉にも参加をして核兵器国の参加を促すと、こういう役割を果たすべきだと思います。  様々な答弁がありましたけど、国連の会議では、アイルランド...全文を見る
○井上哲士君 こういう演説をいたしました。北朝鮮の核問題だって、核兵器を廃絶という国際的な立場を明確にしてこそ私は北朝鮮にも強く迫ることができると思います。  あの非人道的な兵器は禁止せよという被爆者の当たり前の願い、国際的な大きな世論に応えて決議案に賛成し、交渉にも参加をする...全文を見る
11月21日第192回国会 参議院 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 第7号
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○井上哲士君 今日は四人の公述人の皆さん、ありがとうございます。日本共産党の井上哲士です。  参議院のTPP特としては、三日間の審議を経まして、今日初めて国民の皆さんから直接お話を聞く第一回目の地方公聴会ということになりました。先ほど、原中公述人、岡野公述人からは徹底審議を求め...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  続いて、原中公述人と岡野公述人にお聞きしますが、トランプ氏が大統領に当選をしたという中で、私たちは今立ち止まってこれは考え直すべきだということも申し上げてきましたけれども、安倍総理や政府は、今、日本がむしろこれを率先して批准をしてアメリ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  次に、田口公述人にお聞きいたします。  いろんな御苦労、大変よく分かりました。ベトナムにも進出もされて様々な工夫、御苦労をされてきたわけでありますが、国会での審議の中で、このTPPによる自由貿易圏ができますと、部品産業などがわざわざ海外...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  次に、農業問題で横田公述人と岡野公述人にお聞きしますけれども、先ほども、本当に横田公述人もいろんな御苦労をされて、そして非常に積極的な成果を上げていらっしゃると思うんですが、米の価格については余り変わらないというお話もありましたが、TPP...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  今も農業が地域経済の中で非常に大きな役割を果たしているというお話がありました。それだけでなく、様々な多面的な機能を持っているということは、今日もありましたし、国会でも政府が認めるんですね。総理も、息をのむような美しい棚田の風景を守るとか、...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
11月22日第192回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  南スーダンPKOについて、稲田防衛大臣にお聞きいたします。  第十一次要員が駆け付け警護などの新任務を付与されて現地に到着をいたしました。政府は、新任務付与に関する基本的考え方の中で、南スーダンPKOが参加五原則を満たしているのか、...全文を見る
○井上哲士君 黒塗りされていたのは地図ですが、そこにありますように各種報道資料等なんですね。何でこんなものを隠す必要があったのか、今の答弁では納得できません。  そして、この二つの資料を見比べますと大きな違いがあります。今回の十一次要員用の資料の表題は反政府派の活動が活発な地域...全文を見る
○井上哲士君 今説明あったように、この反政府派の支配地域があるかどうかというのは五原則が維持されているかどうかの基本的な指標だとさんざん答弁してきたんですよ。それを反政府派が支配している地域があると、こういうことを家族に堂々と説明をした、その上で十次要員を派遣をしたと。つまり、参...全文を見る
○井上哲士君 そういう認識と全く違う説明を家族にしていたということですよ。そんないいかげんな説明をして出したんですか。そのことが問われるわけですね。  そもそも、当時は一応和平合意は保たれていて、PKO派遣五原則が満たされていたかどうかは大きな世論になっていませんでした。しかし...全文を見る
○井上哲士君 二月よりも八月の方が更に事態は悪化しているんですよ。それを何か改善されたかのようにこの説明資料の中身を変えて家族に説明をする、本当に許せないと思うんですね。  実態は、今の、一般的に治安悪化ということではないんですね。国連事務総長の報告でも、最も顕著なのは政府軍が...全文を見る
11月24日第192回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  防衛省職員の給与法の改定は、本年八月の人事院勧告に沿って一般職と同様の引上げを行うものであります。国家公務員全体の給与引上げの一環であり、賛成であります。  その上で、前回に続いて南スーダンPKOについてお聞きします。  先ほどの...全文を見る
○井上哲士君 ジュバは平穏だと書いてあるところは挙げることはできませんでした。書いていないんですね。  先ほども紹介されましたけれども、今も言われました、ジュバ及びその周辺の治安状況は引き続き不安定であると。これは将来の話じゃないんですよ、ずっと不安定だと言っているわけですから...全文を見る
○井上哲士君 先ほど言いましたけど、ジュバ及びその周辺の治安状況は引き続き不安定ですと言っているんですね。今のお話とは私全然違うと思うんですが。  国連からの回答があったと言われますが、じゃ、その回答を当委員会に提出していただきたいと思います。理事会でお計らいください。
○井上哲士君 こういう崖っ縁の情勢の下で要員の安全確保ができるのかという問題であります。  改めて、前回と同じように、第十次要員と第十一次要員の家族説明資料を配付をいたしました。これ、各地で大統領派と副大統領派が交戦した地域、黄色いこの星のようなマークで付けてありますが、十次要...全文を見る
○井上哲士君 この問題は、予算委員会でも大野委員が問題にされました。当時、総理は、戦闘行為には法律の定義があるけれども、戦闘には定義があるかどうか分からないと、そして、武器を使って人を殺傷したりあるいは物を壊す行為を一般的な意味で衝突という表現を使っていると、こういう答弁でした。...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、なぜジュバで、大臣、訂正もせずに聞いていたんですか。
○井上哲士君 つまり、一般的に使っているんですよ、自衛隊の中では。家族の説明でも、現地にいる自衛隊員もこれは戦闘だと言っているんですよ。それをわざわざ平穏だと印象付けるために衝突に言い換えたということじゃないですか。  ですから、言葉だけ使って、崖っ縁に立たされる情勢も、五原則...全文を見る
11月25日第192回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この間、選挙権年齢が十八歳に引き下げられまして、七十年ぶりに有権者数が大きく増やすことになりました。より多くの民意を国会、議会に反映させるという点で重要な前進でありましたけれども、これを生かす上でも、投票機会の保障が不可欠であります。...全文を見る
○井上哲士君 参議院選挙ですので選挙区と比例代表があるわけでありますが、ほぼ同じ数字ということであります。  次に外務省にお聞きしますけれども、直近の海外在留邦人数、年齢別、職業別の人数、比率も併せてお願いをいたします。
○井上哲士君 今ありましたように、現状では在外選挙人名簿の登録者は約十万人で、登録数は一割にも満たないということになりますし、そのうち投票率は二〇%前後ということですから、対象者全体でいいますともう二%ということになってしまうわけですね。  在外選挙人名簿に登録されるには申請者...全文を見る
○井上哲士君 ざくっとした数字ですけれども、大体八万人ぐらいという話でありました。  現在、登録者数が十万五千五百二十九人ですから、新たに対象になる八万ぐらいの人の中でかなりの割合で登録をされることになりますと、この制度を使って、画期的に改善をされる可能性もあることだろうと思い...全文を見る
○井上哲士君 是非いろんな改善を図ってほしいわけですが、先ほどの外務省の数字で、在外選挙人名簿に登録した人の投票方法で在外公館が八八・一%と、やっぱり圧倒的に多いわけですね。在外公館の役割は大変重要だと思います。  二〇一三年に外務省が行った領事サービスの向上、改善のためのアン...全文を見る
○井上哲士君 様々な努力をいただいているわけでありますが、なお努力をしていただきたいと思いますし、在外公館の投票所の増加など、投票機会の保障をする方法についても今後の課題だと思うんですね。  大臣にお聞きしますけれども、先ほどの答弁でも、年齢別では二十歳未満が大きな比率を占めま...全文を見る
○井上哲士君 是非よろしくお願いいたします。  我が党は、在外投票制度ができたときに、海外に在住する日本国民の選挙権の行使を保障することは憲法上の要請であり、海外勤務、留学など外国に長期滞在している者はもちろん、当該国で永住権を取得している者も含めて、日本国籍を有する者、日本国...全文を見る
○井上哲士君 済みません、それぞれ一四年総選挙、一六年参議院選挙との比較でもう一回お願いできますか。
○井上哲士君 繰上げは若干減ったんですが、投票所の数でいいますと、前回参議院選挙から八百七十二か所減って、最高時から一割減になっているんですね。投票所が遠くなったということが投票率の低下を招いておりますし、三分の一の投票所で繰上げ閉鎖ということになっておりまして、住んでいる場所に...全文を見る
○井上哲士君 はい。  私、やっぱり予算の付け方や人員の配置にも大きな要因があると思うんですね。この間、選挙執行経費も随分削減をされておりまして、開票不正やミスも増加しているわけですから、その点、しっかり予算の手当てをお願いをしまして、質問を終わります。
11月25日第192回国会 参議院 本会議 第13号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  会派を代表して、安倍総理のAPEC会議出席等に関する報告に対して質問します。  この間のAPEC首脳会合、トランプ米次期大統領との会談、そして一連の首脳会談などの総理の外交は、多国籍企業の横暴による格差と貧困の拡大、環境破壊等から国...全文を見る
12月08日第192回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  安全保障技術研究推進制度についてお聞きいたします。  大学や研究機関、企業に研究資金を提供する防衛省独自の初めての競争的資金でありますが、二〇一五年度に三億円の予算で発足をし、今年度は六億円、来年度の概算要求では一気に十八倍増の百十...全文を見る
○井上哲士君 採択されたものの資料がお手元の①でありまして、さらに資料②として、防衛装備庁の技術戦略部技術振興官補佐の阿曽沼剛氏がCISTECジャーナルという昨年の十一月号に発表された論文を配付をしております。  この中で、この研究テーマについて、傍線引いておりますが、「自衛隊...全文を見る
○井上哲士君 つまり、将来の装備品、武器を開発研究している部署からそれに必要な研究分野が提案をされ、それに基づいて決めるということなんですね。  じゃ、そういう研究テーマに応募して採択をされた研究と装備品との関係についてお聞きしますが、防衛省は今年の八月の末に、将来無人装備に関...全文を見る
○井上哲士君 要は戦闘支援なんでしょう。中谷さんが言ったような警戒監視や情報収集を目的と違うじゃないですか、明確に。ですから、結局、国会でまともな答弁をしないんです。防衛研究というのは基本的に秘密主義ということですから、こういうことになってしまうわけですね。  今、資料③を見て...全文を見る
○井上哲士君 あなた方の文書に書いてあるから聞いているんですよ。  将来無人機、第四分類の無人機ではメタマテリアルを用いたステルス技術をやるんだと、課題なんだと。この課題と昨年採択された一つ目のものは同じじゃないんですかと。ステルスの技術ですよ、違うんですか。
○井上哲士君 まさにそこに直結をしていくわけですね。  これだけではありません。二〇一〇年に防衛省が発表した将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン、ここでは、将来戦闘機のコンセプトとして、世界一の素材技術による敵を凌駕するステルス、世界一の耐熱材料技術による次世代ハイパワー・スリ...全文を見る
○井上哲士君 ですから、防衛省のように具体的な装備品、これを想定をした研究のテーマではないわけですね。  この制度の運用について聞きますけれども、基本的に三年間継続して研究を委託することになっていますが、途中で委託の中止を行うことはあるのか。それはどういう場合で、手続はどうなる...全文を見る
○井上哲士君 研究の進捗状況によって中止もあり得るということでありますが、これに関わるのが研究テーマごとに設置されるプログラムオフィサー、POであります。これ、防衛装備庁の通知では、このプログラムオフィサーはどういう役割だと規定をされているのか。また誰が指定をされるんでしょうか。
○井上哲士君 先ほどの阿曽沼氏の論文では、このプログラムオフィサーについては、基本的に研究テーマを検討、提出してきた研究所等の研究室長級の技術者が兼任することになるとされています。つまり全て防衛省の職員だということでよろしいですね。
○井上哲士君 つまり防衛装備庁の職員だということであります。  先ほどの文科省の資金制度においてもプログラムオフィサーが指名をされますけれども、これはどういう人が指名をされるのか。文科省の職員が指名されることはあるのでしょうか。
○井上哲士君 外部の研究者が指名をされるわけですね。ですから、具体的な装備品開発と出口において結び付いているという点でも、プログラムオフィサーに外部研究者ではなくて防衛装備庁の職員が指名されるという点でも、防衛省の制度というのは大きく異なっているんですね。  しかも、このプログ...全文を見る
○井上哲士君 あなた方の資料に、防衛用途への応用という出口を目指して調整を実施すると書いてあるんですよ。結局、資金の打切りもあり得ると。そういう形で、一旦この資金で研究を始めれば、防衛省の職員から管理をされ、問題があれば資金の打切りもあると。こういう下で自由で自律的な研究環境や研...全文を見る
12月09日第192回国会 参議院 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  両案について、徹底審議の上、廃案をするよう主張してまいりました。議論すればするほど問題点が明らかになり、審議は全く尽くされておりません。条約については、衆議院の議決後三十日に当たる今夜零時で成立をするという下で意思表示が行われますが、...全文を見る
○井上哲士君 私は国民の意思と違うじゃないかということを申し上げましたけれども、全く答えがありませんでした。変化への戸惑いということで国民のこの声を切り捨てる、本当にひどい話だと思うんですね。  共同通信の十一月の世論調査でも、今国会にこだわらず慎重に審議すべきと成立させる必要...全文を見る
○井上哲士君 これまた全然お答えになっていないんです。私は、そういう分配の問題ではなくて、言わば、それぞれの国でもうけが落ちる前に、その前の多国籍企業のもうけ方の問題がある、そのことの認識を問うたわけでありますが、その点でもまたお答えがありませんでした。  繰り返し述べてきまし...全文を見る
○井上哲士君 知的所有権の話も最初言われましたけれども、これも、大手のいろんなコンテンツのところの利益中心になっているという指摘も委員会であったわけであります。  今、例えばヨーロッパでは市民社会の中から貿易のルール見直す声が広がって、EUと米国間のTTIP反対の運動が広がる。...全文を見る
○井上哲士君 このコンサルテーション、公開諮問には十五万の回答で、多くは、強固な司法制度があるEUやアメリカではもうそもそもこういうISDS必要ないと、また、改善では不十分だというものでありました。しかし、やはり市民社会の声に応えてこういう議論をしていること自身が私は重要だと思う...全文を見る