井上哲士

いのうえさとし

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

井上哲士の2017年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月09日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○井上哲士君 共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、本当に貴重な御意見ありがとうございます。    〔委員長退席、理事堀井巌君着席〕  酒井参考人に二点、まずお伺いいたします。  今のトランプ政権の中東政策がむしろテロの土壌を拡大しているという趣旨のお話があっ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございます。  次に、岡本参考人にお聞きいたしますけれども、米国がTPPを離脱表明したにもかかわらず日本国内では批准をして、今後二国間交渉に入ったときに、求められたときに一層の譲歩が求められるんじゃないかということを指摘、私どもしてきましたし、そういう声...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  終わります。ありがとうございました。
02月15日第193回国会 参議院 本会議 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  会派を代表して、訪米報告に対し、安倍総理に質問します。  質問に先立ち、北朝鮮が十二日、日本海に向けて弾道ミサイルを発射したことを厳しく非難し、抗議します。これは核兵器の開発と不可分に結び付いた軍事行動であり、国際の平和と安全に深刻...全文を見る
03月06日第193回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  質問に先立ち、北朝鮮が今朝、日本海に向かって弾道ミサイルを発射したことを厳しく抗議をいたします。  その上で、南スーダンPKOについて聞きます。  まず、陸上自衛隊の派遣部隊からの日報の問題です。昨年の七月に南スーダンの首都ジュバ...全文を見る
○井上哲士君 一年間までで廃棄したことがよかったかは別の問題でありますが、今ありましたように、運用部の担当者がダウンロードをしていた。これ、報道では、省内などに配付する南スーダンPKOの活動概要を作成する際に参照したと、こういうふうに言われております。  大臣は衆議院の予算委員...全文を見る
○井上哲士君 土日を除いて概要が大臣に届けられていたと。  総理にもお聞きしますけれども、衆議院の予算委員会で、統幕が日々の日報をちゃんと整理して、私のところにも上がってきて、週三回ぐらいブリーフィングがあったと、こういうふうに言われていますけれども、総理の答弁です、総理の答弁...全文を見る
○井上哲士君 統幕が日々の日報をちゃんと整理して私のところにも上がってきますと、こういう答弁をされているわけですね。  もう一回整理しますと、この陸自の中央即応集団のモーニングレポートというのは司令官に報告止まりなんですね。一方、今ありましたように、統幕は、独自に毎日ダウンロー...全文を見る
○井上哲士君 私にはとても理解できないんですよ。先ほども言いましたように、毎日の報告をダウンロードしてずっと活動概要を上げていたわけですね。それを統幕の中で、少なくとも決裁に関与した中で誰も知らなかった。少なくともそういう意見照会が来れば、先ほどあったようなUNMISSの担当者、...全文を見る
○井上哲士君 いや、十分じゃないから聞いているんですよ。  だって、毎日毎日統幕でダウンロードして概要を作っていたわけですね。知らないはずないんですよ。それが不存在でいいかと照会があったときに誰も知らなかったと、これは余りにも不自然だから、一体決裁に当たって誰に聞いたのかと、そ...全文を見る
○井上哲士君 何で必要がないんですか。さっき大臣自身が、経過については反省し、今後に生かすと言ったじゃないですか。だったら、何でそういう事態が起きたのか、本当にこの担当者などに聞いたのか聞かなかったのか、そういう経過は明らかにして調査するのは当然じゃないですか。  そして、不十...全文を見る
○井上哲士君 これ、一旦不開示にしているんですよ。後から出てきたからいいという問題じゃないんですね。  そもそも、十二月の二日にこの廃棄済み、不開示と決定をした。開示請求した人は布施さんというジャーナリストですよ、発信力もある。ネットにも流しました。その中で、十二月の十四日付け...全文を見る
○井上哲士君 自衛隊・防衛省には組織全体の隠蔽体質があると、これ指弾する厳しい内容ですよ。異例の中身ですよ。  さらに、東京高裁は二〇一四年に、このいじめが自殺の原因として国に賠償を命じるとともに、自衛隊の文書隠匿行為を違法だと厳しく判示をいたしました。  ですから、大臣がや...全文を見る
○井上哲士君 だったら、十二月二日のその不開示決定の前の統幕に対する照会について、誰が一体関与したのか明らかにしてくださいよ。それをやらないでおいてそういう答弁をするのは、私は全く納得できません。結局よしとしているわけであります。  私は、こういう事態について調査をせずにこうい...全文を見る
○井上哲士君 いや、安倍内閣について聞いているんです。  そして、先ほどから言われていますけれども、防衛事務次官の通達でいっても、あの統幕に照会があったときに、それはおかしいと、やらなくちゃいけなかったんですよ。それをやっていないということに私は一番の問題があります。  この...全文を見る
○井上哲士君 結果的に日報は出てきたわけでありますが、そのことで国民から何を隠そうとしてきたのかが浮き彫りになりました。  私、昨年十一月の外交防衛委員会で、PKOの派遣部隊の家族向け説明会の資料を示して質問をいたしました。昨年の十次要員の家族向けの資料が上ですね、下が十一次要...全文を見る
○井上哲士君 家族向けの資料で明らかに変えているじゃありませんか。そして、それを報道の引用だと言っていたけれども、実は日報に書いてあったということなんですよ。  それだけじゃありません。平和安全法制家族説明資料という文書を私、入手しましたけれども、部内限りとされているもので昨年...全文を見る
○井上哲士君 いや、私、そんなこと聞いていないんですよ。家族には武力紛争に巻き込まれることはないと説明をしながら、日報では戦闘に巻き込まれる、注意が必要だと書いている。事実を、今言われたような安全かどうか、それを覆い隠しているじゃないかと、そのことを申し上げているんです。  今...全文を見る
○井上哲士君 南スーダンPKOを引き続き送るような事態はありませんし、新任務の付与も直ちにやめる、撤退を求めまして、私の質問を終わります。
03月09日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  南スーダンPKOについて聞きます。  この間、廃棄済みとされていた現地の陸自派遣部隊からの日報が統幕にあったとして開示をされまして、現地からの生々しい戦闘の報告が、国会答弁や派遣部隊家族への説明では衝突と言い換えられていることも明ら...全文を見る
○井上哲士君 勧告が指摘しているような、流入した武器が大虐殺とか大規模な人権侵害に結び付く、こういう認識はなかったんでしょうか。
○井上哲士君 賛成をすれば日本政府自身が現地の危機的状況を認めることになってしまうじゃないかと、これが理由ではなかったかと我々は思うんですが、アメリカのサマンサ・パワー大使は、この決議の採択前に、消極的な日本に対して大変厳しいコメントを出しておりまして、人々が飢えている国の政府に...全文を見る
○井上哲士君 対立していたマシャール派を武力でジュバから追い出したわけでありますから、参加してくださいと、門戸は開いているといっても、実際上できる条件があるのかという問題なんですね。  これは、和平合意の履行を監視する合同監視評価委員会のモハエ議長、元ボツワナの大統領であります...全文を見る
○井上哲士君 反体制派もいろいろ参加をしてきているという話でありますが、部族間の対立などがむしろ広がっているというのが現実だろうと思うんですね。  資料二は、国連が出した機密報告の報道でありますけれども、真ん中の下辺りですね、グテレス事務総長の報告でありますが、南スーダンの国内...全文を見る
○井上哲士君 政府が何かといえばタバン・デンさんを出して、マシャール派をちゃんと、その後の代表になっていると言うんですが、先ほど言ったように、国連の機密報告でも、既にもう民間人にとっては壊滅的な規模に達していると言っているんですよ。にもかかわらず、国連の場で虐殺は起きていないとか...全文を見る
○井上哲士君 誰がどういう理由で辞任したのか、報道を国会図書館にまとめてもらって資料に配っておりますが、辞任理由の一つが、和平協定の履行を今の政府が妨害しているということなんですね。ナシケ・アラン・ロチュル労働・公共サービス副大臣、和平合意の実現に向けた政治的意志が大統領と政府高...全文を見る
○井上哲士君 そのキール氏などが和平合意は維持されていると言っていますけれども、その足下から逆だと言って辞任をしているというのが実態なんです。  そして、辞任のもう一つの理由が、そこにありますように、この大統領やその出身民族のディンカ族の幹部が民族浄化を行っていると、こういう指...全文を見る
○井上哲士君 政府の認識は、私は実態と懸け離れていると思います。改めて撤退を求めて、時間ですので、終わります。
03月09日第193回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三人の公述人の皆さんには、大変有意義なお話をありがとうございます。  まず、宮家公述人と小此木公述人にお聞きをいたします。  宮家公述人のお話で、冷戦時代につくられた国際システムの変質、変容ということが言われました。これ、いわゆる...全文を見る
○井上哲士君 北東アジア、アジアのいろんな安全保障環境の厳しさということを言いますと今のような御説明になるんだろうと思うんですが、私、申し上げたかったのは、あの新しいガイドラインで、それをはるかに超えて、アジア太平洋地域及びこれを超えた地域、事実、中東なども大きく対象にして広げて...全文を見る
○井上哲士君 際限のない拡大にならないようにと思っております。  北朝鮮問題について、今度は宮家公述人と山口公述人にまずお聞きしますが、安保法制制定の際に、これによって抑止力が強化されるんだという議論が随分ありました。  実際には、制定後、弾道ミサイル、核などの挑発がむしろ増...全文を見る
○井上哲士君 もう一つ北朝鮮聞きますが、どう対応していくかということで、安倍総理が日米首脳会談を受けての国会答弁で、米国はトランプ政権に替わって、いわゆる戦略的忍耐から政策の変更について今議論をしていると、こういう答弁もありました。これは大変注目をするわけでありますが、アメリカの...全文を見る
○井上哲士君 小此木公述人、日本はどういう対応をすべきかというのをお願いします。
○井上哲士君 ありがとうございました。
03月21日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本法案は、駐留米軍再編特措法の期間を十年間延長して、沖縄の辺野古の新基地を始め、民意を無視して基地強化を押し付けるものであります。この間の日報隠蔽問題など、稲田大臣にこういう法案を提案する資格があるのか、またその答弁が信頼できるのか、...全文を見る
○井上哲士君 そういう答弁を繰り返しながら、今回の事態が起きたわけですね。これ、一部の兵士の誤解という問題ではないと思うんです。  昨年七月のジュバでの戦闘で、NGOが宿泊しているホテルを政府軍が襲撃し、殺害やレイプを行った。昨年十一月の国連事務総長の報告でも、任務遂行中のUN...全文を見る
○井上哲士君 五年前から行っていてですよ、今になってそういうことは分かりませんでしたというようなことがあるのかということなんですね。  撤収を決めたけれども五月末までは続けるというと、その間、駆け付け警護の任務に当たることになるわけで、仮にその任務が行われたら、銃を撃つ相手が政...全文を見る
○井上哲士君 全てが間違っているわけではないと、そう言った上で、親孝行や友達を大切にするのが大切と述べられているんです。  ですから、この「一旦緩急アレハ」という部分については間違っていると思っていらっしゃるのか、そうでないと思っていらっしゃるのか、大臣の予算委員会の答弁につい...全文を見る
○井上哲士君 「ウイル」という雑誌の二〇〇六年十月号の討論会で、大臣は、最後の一行も含めて教育勅語の精神を取り戻すべきと述べられているわけですね。ということは、この「一旦緩急アレハ」云々というところも取り戻すべき中身だということでよろしいですか。
○井上哲士君 ですから、この「一旦緩急アレハ」というところはどうなんですかということを聞いているわけですが、まともなお答えがありません。  では、この教育勅語と大臣の行動に関してお聞きするんですけど、教育勅語で重大な事態があれば天皇のために命投げ出せと教え込まれた子供たちが、靖...全文を見る
○井上哲士君 防衛大臣として記帳されているんですね。  そして、大臣は、やはり「ウイル」という雑誌の二〇〇六年九月号でこう言われています。靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなくて、祖国に何かあれば後に続きますと誓うところでないといけないんですと、こうはっきりと述べられ...全文を見る
○井上哲士君 では、この雑誌で述べた靖国神社というのは不戦の誓いをするところではないんだと、この発言はもう取り消されるということでよろしいですか。
○井上哲士君 あなたが靖国神社に防衛大臣として参拝をしているから私は聞いているんですよ。そんな昔の話じゃないんです。今現在問われている問題なんですね。  教育勅語が憲法と相入れないということはもう国会では決着済みであります。一九四八年六月十九日に衆議院の本会議で教育勅語等排除に...全文を見る
○井上哲士君 このときの結語は、教育勅語の中にはいいこともあるというのも間違いだということでちゃんと報告がされているんです。なぜ教育勅語が憲法に反していることを認めないのか。そこには大臣の驚くべき憲法観があります。  大臣は、二〇一二年の四月三十日に靖国神社で開催された谷口雅春...全文を見る
○井上哲士君 ですから、今おっしゃいました、憲法尊重擁護義務を持つ大臣だと。そういう大臣が、憲法を正しいと信じることは視野狭窄で新興宗教だ、そんな裁判官や弁護士や検察官がいっぱいいる、こんな発言をしている人自身が大臣になる資格がそもそもないんですよ。これを撤回、まずしていただきた...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、そういうことと反することをあなたは発言をされてきたんです。そもそも大臣になる資格がなかったと、私は辞任すべきだということを申し上げて、質問を終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、米軍再編特措法一部改正案に反対の討論を行います。  本法案は、米軍再編特措法の期限を十年間延長するものです。同法は、二〇〇六年五月に日米両政府が合意した米軍と自衛隊の再編計画の円滑な実施のために、再編計画を受けられた市町村のみを対象とし...全文を見る
03月21日第193回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  モザンビーク共和国のフィリッペ・ニュシ大統領が先週訪問されまして、同国と日本の共同声明が発表されました。この中で、モザンビーク政府が日本、ブラジルの支援を受けて大規模農業を導入する熱帯サバンナ農業開発事業、プロサバンナについて協力を確...全文を見る
○井上哲士君 しっかり引き継がれているということでありました。  一方、JICAが二〇一〇年に策定をした環境社会配慮ガイドラインは、この「ODAの実施が開発途上国の環境や社会面に与える影響などに十分注意を払い、公平性の確保を図る。」というODA大綱を引用して、理念として掲げてお...全文を見る
○井上哲士君 そこで、そのプロサバンナ事業における環境社会配慮というのがどうなっているかということについてお聞きをいたします。  この事業については、小規模農家を中心にした地域住民から、自立を奪われる、環境破壊も進むなど、事業の中止を求める声が上がって、全国農民連合や市民団体に...全文を見る
○井上哲士君 具体的な会社名はどこでしょうか。
○井上哲士君 この策定は市民社会に説明なく進められて、戦略書は二〇一六年まで市民社会には開示をされませんでした。それに対して二〇一六年の八月二十七日に三か国の市民社会が抗議声明と公開質問状を出しております。  この声明では、この戦略書の中にプロサバンナ事業に反対する市民社会組織...全文を見る
○井上哲士君 この公開書簡では、現実にJICAがモザンビークの市民社会に直接介入をしているとして、二月十七日にモザンビークでプロサバンナにノーを表明する農民と社会組織が公開書簡、プロサバンナにおけるJICAの活動に関する抗議文を北岡理事長に対して送っております。この中で取り上げて...全文を見る
○井上哲士君 通常行っていると言われますけれども、このモザンビーク・プロサバンナの場合に、市民社会の間に大きな意見の対立があるんですね。その中で、一方的にこういうことを行って、現にその結果としてこういう記事が出ていると。  私は戦略に基づく市民分断ではないかと思わざるを得ないわ...全文を見る
○井上哲士君 モザンビークのNGOは国内法で非営利団体とされております。ところが、契約書によれば、契約金のうち六〇%が報酬で、その中にはコンサルタント利益も含まれているとされておりますが、こういう利益をもたらす契約をするということはモザンビークの国内法に反するんではないかという指...全文を見る
○井上哲士君 あの契約書ではコンサルタント利益となっているわけですね。  いずれにしても、モザンビークの市民社会などは様々な反発をしているわけで、公平性が不可欠であるコンサルタント契約をこうした人物のNGOと契約するということ自身が問題だとされております。  この人物とNGO...全文を見る
○井上哲士君 冒頭言いました共同声明では対話の継続ということが書かれておりますが、今様々申し上げられましたように、公開書簡では市民分断が厳しく指摘をされているわけでありまして、この書簡にも真摯に対応し、市民分断の活動はやめること、合意のない事業は中止をすること、そのことを求めまし...全文を見る
03月22日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日も、稲田大臣の大臣適格性について様々議論が行われております。個人の信条と公職は別なんだと、裁判官も宗教的信条があっても法に基づいて判決を下すというお話もありました。私もそのとおりだと思うんですね。  ただ、私、昨日紹介をした大臣...全文を見る
○井上哲士君 声明のどこを読まれたのかなと思いますが、この学術会議の声明案は、「科学者コミュニティが追求すべきは、何よりも学術の健全な発展であり、それを通じて社会からの負託に応えることである。」と強調しております。そしてその上で、安全保障技術研究推進制度、ファンディング制度につい...全文を見る
○井上哲士君 これまでのそういう説明が通用しなかったんですよ、この声明案は。  防衛省はこれまで何を言ってきたか。二〇一五年十一月二十五日に行われた日本防衛学会の研究大会で、当時の防衛装備庁の装備政策部長はこう言っているんですね。今までは学術研究と軍事研究が完全に分離していた、...全文を見る
○井上哲士君 これまでの防衛装備庁が学術会議でも各大学でも受け入れられていないということを直視していただきたいと思うんですね。  日本学術会議の大西隆会長が学長を務める豊橋技術科学大学は二〇一五年度に防衛省のファンディングを受けております。  一方、その大西会長は昨年十一月二...全文を見る
○井上哲士君 科学者の意見、こういうものを全く関係なく、そういうものがつくられてきているわけですね。  大学での軍事研究をめぐってもう一つ動きがあります。  政府の総合科学技術・イノベーション会議は、軍民両用技術の研究推進に向けて本格的議論を始める方針を固めて、安全保障と科学...全文を見る
○井上哲士君 この会議には学術会議の会長も参加をしているわけですが、その学術会議が先ほどの声明案を出したわけですね。  三月に共同通信が全国の国公私立九十五大学に行ったアンケートでは、軍事研究はしないと誓ったこれまでの学術会議の声明について四割の大学が堅持すべきだと答えました。...全文を見る
○井上哲士君 まさに、そういう議論と今進めている方向が反しているということを改めて強調しておきたいと思いますが、この学術会議の議論では、国立大学の運営費交付金が削減をされて基礎研究分野を中心に研究資金の不足が顕著になっている実態、そういう中で、防衛省の制度で研究資金が増加すること...全文を見る
○井上哲士君 終わります。
03月23日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私からも、南スーダンの日報隠蔽問題でお聞きいたします。  陸自で廃棄をされたとされていた日報のデータが実は陸自にあって、つじつまを合わせるために、隠蔽した上、統幕の幹部の指示で廃棄をされたと、こういう報道が続いております。  昨日...全文を見る
○井上哲士君 では、その監察前に、始まる前に、統幕、陸幕の幹部のうち、直接事情を確かめて明らかになった事実は何でしょうか。
○井上哲士君 では、辰己総括官にお聞きしますけれども、あなたはいつ陸自にこのデータが残っているという事実を知ったのか、廃棄の指示についてはいつ知ったのか、いかがでしょうか。
○井上哲士君 この間、独立性の高い特別監察の対象になっているから答弁ができないと、こういうことの繰り返しなんですね。  先ほどもありましたように、この防衛監察の実施に関する訓令を見ますと、第二条、防衛監察について防衛省の他の機関から独立した立場において調査、検査するとしておりま...全文を見る
○井上哲士君 訓令の第五条には、防衛監察の実施に対する協力義務が定められておりまして、対象となった機関等の関係者は、防衛監察監等から書類その他の物件の提出、説明を求められたときには、これに誠実に協力しなければならない、これがあるだけなんですね。ですから、皆さんが協力するのは当然で...全文を見る
○井上哲士君 ですから、大臣はさっきも元検事長を責任者にする、そして検事もいる特別監査を指示したと述べて、何か検察のような、そういう権限を持っているかのような答弁を繰り返しておりますけれども、これは防衛省の中の内部調査なんです。そして、協力をしない場合の罰則もなければ強制調査の権...全文を見る
○井上哲士君 では、解明してくださいよ、特別監察で。しかし、同時に、国会は独自の解明が必要なわけですから、大臣が独自に陸幕長などから直接話を聞く、国会でも答弁に答える、これ当然じゃないですか。それができないって言うんならば、結局、特別監察を隠れみのにして自らの延命を図るだけだとい...全文を見る
○井上哲士君 全く理解できません。だからそれをやってくださいと言っているんですよ。それと、独自に国会での事実解明が必要だから、ちゃんと国会での質問に答えられるようにしてくださいと言っているんですよ。それができないって言うんなら、先ほど申し上げましたように、結局、これを隠れみのにし...全文を見る
○井上哲士君 私、これ仁比議員が関わっておりますので、弁護団から訴状もいただきました。具体的に、例えば警務隊から行政府の長が怒っているなどと言われた、官邸主導の捜査ではないかと提訴した自衛官は会見でも語っているわけですけれども、当時の大臣も、仁比議員が示した資料と同一のものは防衛...全文を見る
○井上哲士君 いや、その捜査をされた本人が提訴して訴状でそう言っているんですよ。違うんですか。
○井上哲士君 訴状が来たら答弁できますね。
○井上哲士君 国会では言えないということですか。これ、本当に生々しいことが書いてありますよ。ポリグラフで調べられたことであるとか家宅捜索をされたこととか具体的に書いておりますけれども。  仁比議員が特別委員会で資料を提示したのは九月の二日でありますけれども、その後、防衛省は省内...全文を見る
○井上哲士君 訪米記録は元々は取扱厳重注意だったと。つまり、九月二日に仁比さんが提示したときにはそうだったんですね。そして、その翌日に慌てて秘密指定しているんですよ。前からの指示と言われましたけれども、まさに国会でこれが出てきたということだから翌日秘密指定にしたんじゃないんですか...全文を見る
○井上哲士君 誰がそんな答弁納得するかという話ですが、この記録は、ですから取扱厳重注意であって秘密指定ではありませんから、言わば普通の省内OAの端末に残っていたわけですね。  三日に秘密指定をして、九月五日頃に防衛省の職員に向けて省内OAの端末に残っていた類似の文書を削除すると...全文を見る
○井上哲士君 削除の指示をしたんじゃないんですか。違うんですか。
○井上哲士君 つまり、それ以外のところは廃棄をしたということですよ。  訴状の中では、九月三日に秘密指定がされ、そして五日頃に防衛省内の職員に向けて電子データで保管している統幕文書と同一か類似の内部文書を削除することが指示をされたと明確に書かれております。  ですから、国会で...全文を見る
○井上哲士君 あればじゃなくて、あるんです。  真相解明とこの体質の一掃を強く求めて、質問を終わります。
03月30日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  在外公館法は必要な措置でありまして、賛成です。  私からも、核兵器禁止条約のことでお尋ねをいたします。  二十七日から国連の核兵器禁止条約の交渉会議が始まりました。被爆者を始め多くの声が国際政治を動かしたと思います。我が党、日本共...全文を見る
○井上哲士君 核保有国と非保有国の協力が必要だ、分断を広げてはならないと、こう言われるわけでありますが、それをつくり出したのは誰なのかという問題なんですね。  二〇〇〇年、二〇一〇年のNPTの再検討会議では、核兵器のない世界の達成へ特別な取組を行うということを合意をしております...全文を見る
○井上哲士君 核兵器国の言いなりになることではないんだと言われました。しかし、最大の核兵器国であるアメリカは、日本など同盟国に反対を迫ったわけですね。  昨年の十月に、大臣、私の質問に対して、我が国と米国は核兵器のない世界を目指すという大きな目標を共有していますと、こういうふう...全文を見る
○井上哲士君 言葉としては否定をしないかもしれません。しかし、今アメリカのNSCで大量破壊兵器や不拡散を担当するフォード上級部長が二十一日にワシントンで講演をしております。オバマ氏のプラハ演説は非現実的な期待を助長したと述べた上で、トランプ政権の核政策の見直しについて、核兵器のな...全文を見る
03月31日第193回国会 参議院 本会議 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  会派を代表して、日米、日豪、日英物品役務相互支援協定、ACSAについて総理に質問いたします。  まず、核兵器禁止条約についてです。  同条約の国連会議が二十七日から始まり、熱気に満ちた討論が続いています。日本共産党の志位委員長は、...全文を見る
04月06日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、昨日の北朝鮮のミサイル発射について、これは核兵器の開発と結び付いた軍事行動にほかならず、国連安保理決議、六か国協議の共同声明、日朝平壌宣言に反し、国際の平和と安定に脅威を及ぼす暴挙であって、強く抗議し、糾弾をいたします。  そ...全文を見る
○井上哲士君 三倍以上に増えておりまして、この洋上の中には海賊対処活動に関わるものもかなり含まれております。  この二〇〇三年の十二月からイラク派兵が始まりました。防衛省の資料では、二〇〇五年には七百二十八件にまで急速にこの提供が増えたわけでありますが、イラクからの撤収後も、今...全文を見る
○井上哲士君 日米の共同訓練における物品、役務の提供も増えているということでありますが、日米共同訓練は二〇一五年まで四年連続で最多を更新しております。防衛省の資料から集計をしてみますと、特に統幕が担当する統合訓練・演習は、二〇一五年は二百四十八日で、二〇一四年から百四十九日も急増...全文を見る
○井上哲士君 二〇一五年の八月末から九月でありますから、安保法制も成立する前でありますから、米軍への弾薬の補給などをしていたら大きな問題だと思いますが、しかし、共同訓練の中でこういう補給活動も訓練が行われるようになっているというのは、私は先取り的な内容になっていると思うんですね。...全文を見る
○井上哲士君 午前中も、二十年間にわたる経験とはどういうことなのか具体的に述べよという質問に対して明確な答弁はありませんでした。  そういう経験の上で、現実に活動を行う期間について戦闘行為が発生しないと見込まれる地域を指定するから大丈夫なんだということも、この間繰り返し答弁をさ...全文を見る
○井上哲士君 南スーダンについて言いますと、政府は、反政府勢力は支配地域を持っていないと、だから国に準ずる組織じゃないと言い続けてきましたよ。しかし、この間、開示された日報を見ますと、例えば、六月二日付けから二十六日まで、明確に反政府勢力支配地域というのがずっと出ているんですよ、...全文を見る
○井上哲士君 PKOと事態が違うのは分かった上で言っているんですよ。  つまり、政府は、自衛隊が活動する期間、現実に活動する期間について、戦闘行為が発生しないと見込まれる地域を実施区域にちゃんと指定できますと、二十年間の経験によってそれができるようになったと言うけれども、南スー...全文を見る
○井上哲士君 全てできるわけですね。  安保法制の審議の際に我が党小池議員が、海上幕僚監部防衛課、幹部学校の作戦法規室が作成した内部文書を示して質問をいたしました。この中では、実際の運用を踏まえたイメージとして図がありまして、敵の潜水艦を攻撃中の米軍のヘリが潜水艦の魚雷の射程外...全文を見る
○井上哲士君 私が質問したのは、それはもう一つ先の質問でありまして、戦闘行動から戻ってきた米軍機に空中給油をして、その米軍機が再び戦闘行動に突入をしていくという場合でも給油は可能かという質問です。
○井上哲士君 可能だということですね。  この問題も、大森内閣法制局長官が参考人質疑で述べられました。こういうふうに言われているんですね。当時、法制局と防衛省、外務省との議論について、内閣法制局の参事官は、典型的な一体化の事例である、だから認められないということを何度も言い続け...全文を見る
○井上哲士君 だから、そういうことになっているけど実際はこうだったということを大森さんが生々しくしゃべっているわけですね。一応ニーズはないということにしたけども、実際は、典型的な事例だけども、そういうふうにしてしまうと後々尾を引くからそういうことで収めたということなわけです。 ...全文を見る
○井上哲士君 幾らアメリカからニーズがあったって憲法は変わっていないんですよ。憲法上、典型的な一体化だと言ってきたものが、アメリカのニーズがあるからって変わるというのはおかしな話でありまして、到底納得できませんが、じゃ、もう一点聞きますが、武力行使を行う他国軍への情報提供を後方支...全文を見る
○井上哲士君 特定の国の武力の行使を直接支援するための偵察活動を伴う情報収集、これについては一体化のおそれがあると。  では、特定の武力行動に今から発進をしていく飛行機に対する給油が何で、じゃ、一体化にならないんですか。同じじゃないですか。情報がなくたって、油がなくたって、戦闘...全文を見る
○井上哲士君 ですから、一般的な情報の提供は武力一体化にならないと。一般的な米軍戦闘機に対する給油も一体化にならないと。  しかし、情報も、特定の戦闘行為に対する偵察を伴う情報提供ですか、その場合は一体化になると。一般的な給油じゃなくて、今から戦闘行為に行くという戦闘機に対する...全文を見る
○井上哲士君 同じことの繰り返しですけど、今言われた、大森四要素について言われましたけれども、今言われたこと全部情報提供に当てはまるでしょう。地理的にも離れているんですよ。現に戦闘行為そのものではないわけですよ。他国の指揮命令でやるわけではないわけですよ。情報提供と一緒じゃないで...全文を見る
○井上哲士君 今言われたのは指揮命令に入るという問題。それに至らなくても、先ほど答弁あったように、特定の国の武力行使を直接支援するために偵察活動を伴うような情報収集を行い提供する場合、つまり、何度に向かって撃てとかじゃなくて、こういう情報を提供する場合も武力行使と一体化になる可能...全文を見る
○井上哲士君 いやいや、答弁の積み重ねはあったんです、確かに。答弁の積み重ねの中で、戦闘行動への発進準備中の戦闘機への給油というのは典型的な例だという積み重ねがあったんですよ。そして、その後、検討が必要だということを言われたけれども、ずうっと検討を行われてこなかった。それがあの安...全文を見る
04月13日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第12号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理は、本会議での私の質問に、国際法上違法な武力行使を行う国に対し、ACSAの下での物品、役務の提供を含めて協力を行うことはあり得ないと答弁をされました。しかし、今回の米国によるシリア空爆への日本政府の対応を見ておりますと、この答弁は...全文を見る
○井上哲士君 アサド政権が使用したという断定を政府としてはできないということでありまして、今もありました、OPCW自身が六日に調査に着手したというふうに発表して、既に情報収集や分析を開始をしている、シリア当局とも連絡を取っていると、そういう国際的な真相究明の努力が始まったそのやさ...全文を見る
○井上哲士君 忠告じゃないんですよ。現実に空爆を行っているんですね。武力行使を行う場合には自衛権か安保理の決議が必要だと、これが国際法なんですよ。にもかかわらず、それを確かめもしないままに支持をしたと。しかも、単なる決意に基づいて支持をすると言っていますけれども、単なる決意表明し...全文を見る
○井上哲士君 アメリカのシリア攻撃を受けて開かれた国連安保理の緊急会合でも、例えばボリビアの代表などが、シリアでの化学兵器攻撃をどう調査するか議論しているときに一方的にアメリカがやったことは平和と安定を脅かすという批判をされました。様々な声が出ているんですね。  先ほど来、シリ...全文を見る
○井上哲士君 シリアへの空爆を認めるような安保理決議があるのかということです。
○井上哲士君 つまり、いまだに国際法上の根拠は何も示されていないということですよ。  トランプ大統領は六日夜の声明で、国際法上の根拠も示さずに、化学兵器の使用と拡散を防ぐことはアメリカの安全保障上の重要な利益だと、こういうふうに合理化をいたしました。つまり、アメリカの利益だと、...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、米国、英国、豪州との物品役務相互提供協定に反対の討論を行います。  本三協定は、世界規模で展開する米軍の軍事作戦の遂行に不可欠な物資や役務を、米軍が必要とするとき、いつでも調達できる集団的軍事支援網を構築するためのものであり、多国間の軍...全文を見る
04月14日第193回国会 参議院 本会議 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、日米、日豪、日英三つの物品役務相互提供協定に反対の立場から討論を行います。  まず、米国トランプ政権が行ったシリアへの空爆についてです。  化学兵器の使用は、誰によるものであれ、人道と国際法に反する重大で許さ...全文を見る
04月20日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第14号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  WTOに関連して聞きます。  WTOの知的所有権の貿易関連の側面に関する協定、いわゆるTRIPS協定によって、医薬品の分野でも知的財産権が保護をされてきました。これに対して、巨大製薬企業を中心に保護強化を求める激しいロビー活動が行わ...全文を見る
○井上哲士君 具体的な答弁はなかったんですけど、総理は、先ほど言いましたように、このTPPの内容を二十一世紀のスタンダードだと言って、高い水準の一つとして知財の重要性ということも答弁で言われているわけですね。  ノーベル平和賞の受賞組織でもある国際NGOの国境なき医師団が、漏え...全文を見る
○井上哲士君 TRIPS協定でも柔軟性に関する規定があるわけですが、政治的圧力で使われてこなかったと、ほとんど、こう言われているわけですね。  そして、ですから、昨年九月十四日に国連の事務総長の医薬品アクセスに関するハイレベルパネルが発表した報告書でも、こういう知財の保護を強め...全文を見る
○井上哲士君 現状でも様々な問題が指摘をされている中で、一層製薬会社側の知財の強化をするということは政府の言うバランスも私は崩すものだと思うんですね。  国境なき医師団は、二月に神戸で行われたRCEPの交渉会合に際して、日本は国連やG7で高額な薬価への対策と手頃な費用の治療の必...全文を見る
04月25日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第15号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  安倍政権が二〇一四年四月の一日に武器輸出三原則を撤廃をして防衛装備移転三原則を決定し、武器輸出の禁止から推進の道に踏み出して三年が経過をいたしました。  まず、防衛大臣にお聞きしますが、この新三原則を決定以降、重要案件としてNSCの...全文を見る
○井上哲士君 今、六件挙げられました。この武器輸出三原則の撤廃をやめよという質問をした際に、当時の小野寺防衛大臣は、委員はまるで武器というような話をされるが、海外で復興支援のために自衛隊が持っていくブルドーザー、こういうものも武器という範囲になっちゃうので、こういうことをクリアす...全文を見る
○井上哲士君 変わりはないという話であります。しかし、実際には、防衛省はこの三原則の撤廃直後の二〇一四年六月に防衛生産・技術基盤戦略を策定をしました。そして、日米新ガイドラインには、日米間の防衛装備・技術協力の発展、強化が盛り込まれ、二〇一五年には防衛装備庁も設置されるなど、武器...全文を見る
○井上哲士君 しかし、今も言いました、先ほども述べましたように、政府自身が戦略を策定をして、装備庁もつくって業界全体を支援をしているわけですね。  さらに、企業側がどう考えているのか資料を見ていただきたいんですが、二枚目の上の段、十二ページのところでありますが、この三つの成長戦...全文を見る
○井上哲士君 さらに、二枚目下側の十七ページでは、海外の新事業について、「技術と経験を活かして、新たな国際共同開発事業への参画」と題して、国内防衛、宇宙産業で培った先端技術の活用とともに、国際共同事業、ライセンス事業で培ったチャネルの活用というのを掲げております。  三菱重工は...全文を見る
○井上哲士君 三菱重工は、そうしたライセンス事業で培ったチャネルの活用ということを先ほど申し上げたように掲げているわけですね。  この説明会でこの常務はさらに、アメリカの大手防衛産業、防衛企業、我々がライセンス生産をさせていただいた企業との間で何かを共用できないかという話を我々...全文を見る
○井上哲士君 個別装備品の名前はともかく、そういう輸出承認書の取得の手前くらいまで続いている案件が複数あると、このことはよろしいですか。
○井上哲士君 単なる意見交換ではなくて、輸出承認書の手前まで来ているということを明確に言っているので、それが複数あると。  そこで、私、去年の二月十二日に発行された名古屋の三菱重工労組名航支部のニュースを今手に持っておりますが、ここにはF15関連輸出事業検討に関わる特別暫定時間...全文を見る
○井上哲士君 その企業内部で本当に手前まで議論が進んでいるんですね。  この労働組合のニュース見ますと、なぜそのキーマンに負荷が集中するかについて、既存国内事業で実施しているコストの積み上げプラス利益に対し、輸出相手国の契約条件や会計基準に基づいてリスク要素を加味した高い利益確...全文を見る
○井上哲士君 防衛省や装備庁と事前相談もなしにいきなり、これで輸出承認書出ますかというふうなこと出てくるんですか。やはり事前に様々な、質問も含めて詰めがあると思うんですけれども、そういうことは当然認められますね。
○井上哲士君 そういうふうにやっていらっしゃるということであります。  先ほど紹介した常務の説明では、我々は防衛省さんなり経産省さんなりに御相談して次のフェーズに進んでいくことになるというふうに述べているわけで、この発言からもう十か月たっているわけであります。ですから、あの時点...全文を見る
○井上哲士君 日本側の同意を得ることなしに第三国輸出が可能なわけですね。既にPAC2は、部品を輸出したPAC2はカタールに第三国輸出がされているわけでありますし、米軍向けのF15の製造は既に終了しておりますけれども、輸出用は製造が続けられて、サウジやカタールとの契約も行われており...全文を見る
05月09日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第16号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、環境に関わる二つの協定も提案をされております。ちょうど昨日から地球環境に関わってパリ協定の作業部会が開かれておりますので、この協定とトランプ米政権との対応についてお聞きをしたいと思います。  トランプ大統領は、選挙中から、パ...全文を見る
○井上哲士君 注視をするということだけでいいのかということなんですね。世界では危機感を持って行動が広がっております。アメリカ国内でも、ニューヨーク州など二十四の自治体の司法長官が連名でこの大統領令の署名に反対し、連邦高裁に提訴をいたしましたし、アースデーの四月の二十二日、それから...全文を見る
○井上哲士君 その日米外相会談で、今紹介ありましたように、共に連携していきたい、意思疎通を続けていくと、こういうことでありますけれども、もう明確にトランプ政権がこのパリ条約で掲げた目標を事実上ほごにするという流れの中で、なぜ連携ということとか、こういう言葉にとどまるのか。私は、T...全文を見る
○井上哲士君 連携は必要でありますが、明確にサミットの場で日本政府として主張をする、発言をすると、そういうことで確認してよろしいですか。
○井上哲士君 国際社会が取り決めたその方向から明確に後退をする、国内的にはサボタージュ、国際的にはブレーキを掛けるということが現に目の前で行われているわけでありますから、私は、日本政府としてしっかりこれを、物を言うし、日本政府の姿勢が問われていると思います。そのことを強く指摘しま...全文を見る
05月10日第193回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  ただいま提案者から趣旨説明が述べられました。阪神・淡路大震災の被災自治体において選挙期日と任期を延期し、その後、任期満了日を六月十日としたまま選挙だけは統一地方選挙に復帰をした結果、投票日と任期開始日に二か月のずれが生じた、これを解消...全文を見る
○井上哲士君 今ありましたように、統一率は下がって、もう三割を切っております。  一方、本法案は、統一地方選挙から離脱して任期満了に選挙期日を近づけるのではなくて、統一地方選挙にとどまって、任期の短縮によってずれを解消しようという内容になっております。  提案者にお聞きします...全文を見る
○井上哲士君 繰り返しになりますが、我々もずれの解消は必要だと考えております。  ただ、やはり統一率が三割弱まで低下してきたのはそれぞれの地方自治体の様々な事情があるわけですね。今、関係議会からの要望ということがありましたが、やはり、この選挙期日統一ありきでいいますと、住民の選...全文を見る
○井上哲士君 やはり、議員の任期というのは憲法と地方自治法に関わる重大な問題だと思います。有権者は、自分の投票によって議員に四年間の任期を与えて、その間仕事をしてもらうということで選ぶわけでありますから、これ選ぶ側の権利にも関わるわけですね。  地方議会の自主解散というのがあり...全文を見る
○井上哲士君 先ほど答弁述べられたような中で、閣法には慎重にならざるを得ないという言葉が当時総務大臣から述べられ、結果として委員長提案ということになっております。  これ、任期を短縮する際もこの兵庫県の自治体に限るという方法もあったと思うんですが、にもかかわらず地域の限定を入れ...全文を見る
○井上哲士君 今挙げられましたけれども、こういう自治体は要望を特にしていないにもかかわらず、法律上は巻き込まれることになっているわけですね。なぜ兵庫県限定という法律にしなかったのでしょうか。
○井上哲士君 憲法九十五条で特定の地方自治体に対してだけ拘束力を有する場合は住民投票が要るということがある、これを回避するというのが大きなことだったと思うんです。  私は、やはり任期を短縮するという前例のない、しかも参政権に関わる問題ということについては慎重な検討が必要だと申し...全文を見る
05月11日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、北朝鮮問題についてお聞きいたします。  北朝鮮の核・ミサイル開発は、安保理決議、日朝平壌宣言などに違反するものであり、許されるものではありません。国際社会が一致した圧力と対話でこそ、政治的、平和的な解決を図ることが必要でありま...全文を見る
○井上哲士君 政策のすり合わせが重要だと言われましたけれども、見ている限りはアメリカのこういう先制攻撃も辞さないという選択肢について日本が一方的に評価をしていると、こういうふうにしか我々には見えないわけですね。  国連でもこういう流れには懸念の声が上がっております。大臣も出席さ...全文を見る
○井上哲士君 もちろんグテレス氏が言っているように、このような挑発行動は厳しく批判をされなくてはなりません。しかし同時に、それへの対応が軍備の競争と緊張の激化をもたらしかねないと、双方の判断ミスや誤解によるものも含めて、軍事行動を拡大をすることに対して懸念を表明している、このこと...全文を見る
○井上哲士君 これも朝からの議論の中で、改めての確認でありますが、この四つのノーの中で、体制転換を求めない、政権崩壊を目指さないというものがあるわけでありますが、この点も日本政府として同じ立場だということでよろしいんでしょうか。
○井上哲士君 中国もこの共同声明については、対話と協議を通じた朝鮮半島問題の解決が唯一で正確な道だと強調しておりますし、そして、ロシアのプーチン大統領も六か国協議の必要性について日ロ首脳会談のときの会見で表明するなど、様々新しい動きがあるわけですが、その中でも、これも今日、朝から...全文を見る
○井上哲士君 北朝鮮の隣国である韓国、海を隔てた日本でありますから、私はやはり共通の認識が要るんだと思うんですね。  最もやはり軍事的脅威に直面しているのは隣の国の韓国であるわけですが、この文大統領だけではなくて、大統領選挙中には四候補とも先制攻撃というのは反対だということを議...全文を見る
○井上哲士君 韓国は一九九四年のときの危機のこともありました。当時も先制攻撃がアメリカから示唆をされるということでしたけれども、当時の試算でも死者は百万人以上に上って、うち米国人も八万から十万人が死亡するだろうと、こういうことが出される中で、金泳三大統領が強烈に反対をして、これを...全文を見る
○井上哲士君 アメリカは八日から非公式接触をしたという報道もありますし、先ほど来述べているような様々な各国の動きがある中で、やはり日本がアメリカの軍事的選択肢を支持するという発言ばかりが目立って、私はやっぱり独自の、日本が果たすべき役割を果たしていないんではないかと強く思います。...全文を見る
○井上哲士君 これは実際には全部報道されているんですよね。  安保法制の審議の際に当時の中谷防衛大臣は、こうした共同訓練や警戒監視等においてのこういう警護について、公表を全てするということではないと、こういうふうに言われました。全てするということではないということは公表もあると...全文を見る
○井上哲士君 じゃ、なぜ今回の、これだけ実際にはリークをして報道されながら公開をしていないんでしょうか。結局、国民に明らかにすべき情報は秘密にしながら、都合のいいことだけリークをしているというやり方じゃありませんか。
○井上哲士君 特異な事象が発生した場合のみ公開するという話でありますが、それは場合によっては戦闘に巻き込まれていくということも起こり得るわけですよ。そして、しかも実際には、こういう判断は米側の情報に基づいて現場の自衛官がやっていくということになっていく、私はこれでは国会にも国民に...全文を見る
○井上哲士君 結局、安保法制の実施の実績をつくるというだけのために行われたような、そして、それは結局、軍事的な悪循環を巻き起こすことになるということを指摘をいたしまして、質問を終わります。
05月16日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  租税条約に関わってこの間大きな問題となってきたのが、今もありました課税逃れ、租税回避による二重非課税の問題であります。OECDはBEPSプロジェクトを立ち上げて多国籍企業による租税回避への対策に取り組んで、二〇一五年十月に最終報告書が...全文を見る
○井上哲士君 外務大臣、また後でお聞きいたしますが。  今、倉庫ということがありましたけれども、これ、「租税研究」という雑誌に財務省の主税局の緒方健太郎さんという方が去年書かれておりますが、もう少し明確に、従来は、倉庫や情報収集のための場所等については、外形的にそれらの形態に該...全文を見る
○井上哲士君 巨大倉庫があっても恒久的施設でないとして租税回避をすることは、日本では通販大手のアマゾンに関わって問題になってまいりまして、本社のアマゾン・ドット・コムの報告書を読みますと、日本の税務当局がアマゾンの子会社に対して百四十億円の追徴課税を行ったとしておりますけれども、...全文を見る
○井上哲士君 是非この点はしっかりやっていただきたいと思うんですが、このBEPSの最終報告に盛り込まれた内容を実行するには各国と結ばれた租税条約に盛り込んでいく必要があります。  外務大臣にお聞きしますが、今回承認が求められている四つの租税条約はどういうふうに盛り込まれているの...全文を見る
○井上哲士君 先ほどありましたように、こういう税逃れによる逸失規模は世界全体で日本円で約十兆から二十五兆円という巨額になっておるわけで、日本はこうした租税回避防止の上で国際的に重要な役割を果たしてきたと思います。  ただ、新しい対策を取れば新しい税金逃れ対策も出てくるわけであり...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表し、日本・スロベニア、日本・ベルギー、日本・ラトビア及び日本・オーストリアの各租税条約に反対の立場で討論します。  四つの租税条約は、投資所得課税に係る源泉徴収税率を減税ないし免税を含めて措置しています。BEPS最終報告に基づく租税回避防止措...全文を見る
05月18日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  十五日に沖縄が復帰をして四十五周年となりました。世界中で米軍基地がこれほどの密度で集中している地域は沖縄だけであります。加えて、安倍政権の対米追従の姿勢の下で、今米軍の横暴さが増して、基地に関わる事件、事故が絶えないという事態でありま...全文を見る
○井上哲士君 つまり、これまで二十一年間で四回しかなかった。それが五年ぶりの訓練で半月の間に二回も行われて、初めての夜間訓練が行われたわけであります。今後、訓練が常態化するのではないかという不安の声が広がっているわけです。  かつて読谷飛行場で行われた訓練でも様々な事件が起きま...全文を見る
○井上哲士君 どういう部隊がやったかとの答弁もありませんでしたけど、アメリカの海兵隊のニュースを見ますと、四月二十六日号でありますけれども、移動訓練チーム、米本土以外で初の自由落下降下長課程を実施と、こういう見出しで、四月に行われた沖縄の第三海兵偵察大隊主催の自由落下の降下長を認...全文を見る
○井上哲士君 これ、訓練、日本で行われているんですね。住民の上空で行われているんですよ。そんな無責任な話は私はないと思います。  大臣にお聞きしますけれども、県民の怒りが大きく広がりました。地方議会の意見書も次々と上がって、沖縄県議会、五月二日に、自民、公明も含む全会一致で抗議...全文を見る
○井上哲士君 要するに、アメリカが例外だと、必要だと言えば追認をすると、そういう態度が横暴さになっているんですよ。県議会の全会一致の決議は、今後、嘉手納飛行場において降下訓練を行わないよう強く要求すると、こういうことになっているんです。  外務大臣にお聞きしますけれども、報道で...全文を見る
○井上哲士君 二十四日の訓練に抗議の決議が上がった。ところが、五月十日の訓練は二十四日にはあった事前の連絡すらなかったんですね。結局、地元に連絡があったのは四時間前と。ですから、無視するどころか居直っているんですよ。  大臣、防衛大臣も遺憾の意を表したようでありますけれども、こ...全文を見る
○井上哲士君 抗議も中止の申入れも無視して強行したことに対して謝罪もせずに、今後密接に調整していきたいと、こんなふざけたことないんですよ。こういう通り一遍の遺憾表明でよしとするような態度が私は横暴を助長していると思うんですね。  今、米空軍のホームページを見ますと、嘉手納空軍基...全文を見る
○井上哲士君 つまり、米側はこれは直さないという表明でしょう。適切な表現だと言ったわけですよ。現実に今これ残っているんです、防衛局が申入れしても。先ほど質問の直前に改めて確認しました。そのまま残っているんですよ。ですから、政府のこの間の遺憾表明やこんなことを全部無視しているんです...全文を見る
○井上哲士君 そんな答弁では沖縄県民は到底納得しないだろうということを申し上げまして、質問を終わります。
05月23日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第20号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三月の当委員会で、日本学術会議が軍事研究に関する新たな声明案を採択したことを示して質問をいたしました。同会議が過去二度にわたり出した軍事目的のための科学研究は行わないという声明を継承するというものでありまして、その後声明案は幹事会で決...全文を見る
○井上哲士君 装備庁が発表したこの募集に係る研究テーマを見ますと、一つのテーマで小規模と大規模の両方の募集をしていますけれども、これ条件はどう違うんでしょうか。
○井上哲士君 より完成度の高い研究が求められるわけですね。  学術会議の声明では、この制度について、「将来の装備開発につなげるという明確な目的に沿って公募・審査が行われ、外部の専門家でなく同庁内部の職員が研究中の進捗管理を行うなど、政府による研究への介入が著しく、問題が多い。」...全文を見る
○井上哲士君 より正確に理解をしてもらう、何か学術会議が誤解しているかのような言い方でありますが。  昨年十二月の質疑でも紹介しましたけど、防衛装備庁の担当者自身が雑誌でこの制度について説明をして、プログラムオフィサーは防衛用途への応用という出口を目指して研究委託先と調整を実施...全文を見る
○井上哲士君 今、産業技術力強化法に基づいてというふうになっておりますが、要するに、どんな研究成果が出るか分からないけれども、装備庁に必要な成果が出れば、装備庁やその指定する者に無償で使用する権利を認めなければ受託できないという仕組みになっているわけですね。  この要綱でその他...全文を見る
○井上哲士君 その場合には、防衛装備庁が指定する者にこの無償の使用を許諾することができるということでありますが、今の答弁でいいますと、そういう他の国の場合、入るわけですね。それから、いわゆる武器輸出などを行っている企業も該当をするということでよろしいですか。
○井上哲士君 最初に産業技術力強化法等に基づいて要綱を定めているというお話でありましたけれども、この法律の、産業技術力強化法の第十九条第一項では、国が公共の利益のために特に必要がある場合というふうになっていますけれども、要綱にはこの言葉がありません。  それから、法律では無償で...全文を見る
○井上哲士君 他省庁の競争的資金を見ましたけれども、科学技術振興機構とかNEDOなどですね、いずれもこの産業技術力強化法十九条一項を遵守すると、そのまま使っているんですよ。防衛省の制度だけ今言ったような上乗せがされて、外国、またさらには防衛産業にも該当するというふうになっているわ...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、学術会議の声明は、「研究成果は、時に科学者の意図を離れて軍事目的に転用され、攻撃的な目的のためにも使用されうるため、まずは研究の入り口で研究資金の出所等に関する慎重な判断が求められる。」と指摘しておりますけれども、まさにこの懸念どおりの実態...全文を見る
05月25日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第21号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私からも、通告した質問の前に、河野統幕長の発言について質問をいたします。  総理の改憲発言について、自衛隊員として申し上げるならば非常に有り難いと発言をしたわけであります。憲法九十九条は一人一人の公務員に憲法尊重擁護義務を課しており...全文を見る
○井上哲士君 一個人だと断ったら、統幕長として会見やっていても何でも言ってもいいと、そんなだったら大変なことになりますよ。  そして、現にこれ五月以降、今、この総理の発言というのは最大の政治問題になっているんです。特定の政党の総裁として、そして総理として言っているわけですよ。そ...全文を見る
○井上哲士君 県民世論の中で全く執行できない、それでも何とか来年の概算要求にしたいということだったんでしょうか。  若宮副大臣が十九日に佐賀県を訪問をして県知事と懇談をされております。沖縄での米軍オスプレイの墜落事故について説明し、安全性を強調したということでありますが、副大臣...全文を見る
○井上哲士君 三月の予算委員会で我が党議員が、墜落したオスプレイに搭載するときに必ず持ち込むチェックリストを入手して質問いたしましたけれども、それについて政府は承知していないし照会も掛けていないという話でありました。こういう重大なものを見ずに最終回答というような、そういう姿勢に市...全文を見る
○井上哲士君 ですから、なぜ佐賀だけ名前を一つ挙げたんですか。全然答えになっていないんですね。  盛んに今沖縄の負担軽減のためと、県外訓練と言っておりますけれども、実際に県外、これが沖縄の負担軽減になっていると、こういう認識ですか。
○井上哲士君 沖縄県が調査をしておりますけれども、今年二月から三月、全機種を対象とした離着陸回数調査を行っているんですね。一日平均四十三・八回ですけれども、オスプレイが県外に訓練移転している三月六日から十七日は四十六・七回、逆に増えているんですよ。  結局、オスプレイが訓練移転...全文を見る
○井上哲士君 ですから、全国と同じように佐賀空港を使いたいと言いますけど、これまでもこれからも民間空港を使う例はないんですよ。その中で佐賀だけ挙げたわけでしょう。だから、佐賀県民はそうなるんじゃないかと、集中するんじゃないかと思っているんですよ。その懸念にどう答えるんですか、防衛...全文を見る
○井上哲士君 ですから、他の空港と同様と言うけれども、これまで使ったこともなければ、これまでの計画ないんですよ。唯一挙げているのが佐賀なんですね。だから、県民の皆さん、地元の皆さんは怒っているわけですよ。もう公害防止協定にも反して、世論の了解もないようなこういう配備計画そのものの...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表し、防衛省設置法等一部改正案に反対の討論を行います。  ACSAの関連規定の整備によるオーストラリア軍、イギリス軍への平時の物品、役務の提供権限の拡大、新設は、日米新ガイドラインに沿って国際平和共同対処事態や重要影響事態、存立危機事態等での提...全文を見る
05月30日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第22号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、四人の参考人の方、本当に貴重な御意見いただきまして、ありがとうございます。  まず、川崎参考人にお聞きいたします。  核兵器禁止条約の制定でNGOとして国際的に奮闘をされてこられたお話がありました。今度の草案にヒバクシャと...全文を見る
○井上哲士君 核兵器禁止条約についてもう一点聞くんですけど、日本政府は、核兵器国が賛成をしないものであれば、もう亀裂を一層深めて核兵器のない世界の実現はかえって遠ざかる結果になると、こういうことで交渉にも参加をしていないわけでありますけれども、こういう今の日本政府の主張、立場につ...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。  戸崎参考人にお聞きしますけど、被爆国日本の役割についてですけど、二〇〇七年の六月の原子力委員会の国際問題懇談会に出席をされてお話をされていると思うんですね。当時の議事録見ますと、被爆国日本がインドと協定を結ぶことはほかの国と大きな違いが...全文を見る
○井上哲士君 そうしますと、ある意味、良い核兵器だという位置付けを行っていくことになりかねないという懸念についてはどうお考えでしょうか。
○井上哲士君 ありがとうございます。  最後に、鈴木参考人、短くて申し訳ないんですけど、やはり福島事故の教訓を生かすという点で、逆に今政府は、だからこそ原発を安全にして輸出するんだという態度、これ被災地からも非常に批判がありますが、本来日本がこの教訓を生かすという点で何を今なす...全文を見る
○井上哲士君 ありがとうございました。
06月01日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第23号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  インドとの原子力協定は、日本が結ぶ十四番目の二国間協定であります。しかし、インドとの協定は、日本がこれまで協定を締結したどの国との協力にもなかった極めて重大な問題があります。今日も指摘されてきましたように、世界の核不拡散に反してNPT...全文を見る
○井上哲士君 その変わらないという基本的立場と大きく矛盾をすると思うんですね。  インドがモラトリアムを宣言をしていると言いますけれども、これはいろんな事情の中で実験を止めているだけにすぎないわけで、二度とやらないと宣言をしたわけでもありませんし、核の保有は続けるわけですね。そ...全文を見る
○井上哲士君 様々言われましたけど、先日の参考人質疑の際も、核兵器の禁止条約にも反対をして交渉会議もボイコットする、そして、インドとのこの原子力協定を結ぶことに対して世界のNGOや国々から厳しい視線が向けられているということもお話がありました。  更に聞きますけれども、インドは...全文を見る
○井上哲士君 条約に入っていないわけですから、当然第六条の核軍縮義務は負っていないわけですね。ですから、核保有国としての条約上の核軍縮の義務は負わない、一方で、この協定によってNPT加盟国と同様に平和利用の権利を受けるということになるわけですよ。  我々は、NPT体制、様々な意...全文を見る
○井上哲士君 日本自身も、このNPT体制が崩れていくということで懸念を表しながらも、先ほど言いましたように、個々の国が判断をしていくということになった中でぎりぎりの判断ということもあったんだと思うんですね。  先ほど反対した国を挙げましたけれども、反対した国々の中で、その後、イ...全文を見る
○井上哲士君 やはり、一度例外をつくれば、私は、他の国から二重基準と言われることがあっても仕方がないですし、核廃絶に例外を認めるようなことは、やり方は重大な禍根を残すと思います。  今、北朝鮮の核問題でも、日本は、国際的な一致した圧力、そういう中での対話による解決ということを我...全文を見る
○井上哲士君 北朝鮮の問題の解決に逆行するんじゃないかという質問だったんですが、お答えはありませんでした。また、次回ただしたいと思います。  以上です。
06月06日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第24号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  前回の質疑で、インドはNPT未加盟国であり、六条の核軍縮義務を負っていないということを確認をいたしました。一方、NSGでインドへの原子力関連資機材の移転を例外的に認めたことについて、インドを国際的な不拡散体制の中に取り込み、原子力の平...全文を見る
○井上哲士君 よくそんな無責任なこと言いますよね。幾らでも報告出ているじゃないですか。ストックホルムの平和研究所の報告、御存じないですか。
○井上哲士君 ひどいですよ、こんな答弁は。  去年の六月の報告によりますと、例えばアメリカは二〇一六年一月末までに七千発の核弾頭を保有したけれども、これは二百六十発前年より減っていると。ロシアは七千二百九十発の核弾頭を保有し、昨年より二百十発減ったとしているんですね。これらの国...全文を見る
○井上哲士君 いや、そういって例外化したけれども、その後、核の保有数をほぼ倍加させているんですよ。そのことを何にも問題にしないんですか。それが被爆国の政府の態度ですか。  一方、これは日印協定を結んだら実質的に不拡散体制に参加させることになると、これも繰り返し答弁されてきました...全文を見る
○井上哲士君 いや、透明性高めると言ったって、インドは核保有数を発表していませんと、だから知りませんという答弁じゃないですか。どこが透明なんですか。  そして、これだけじゃないんです。結局、インドからの拡散を防ぐことのみであって、核兵器の保有数、核爆弾の保有数を増やしていても、...全文を見る
○井上哲士君 具体的に述べてください。
○井上哲士君 インドは、昨年だけでも、三月十四日に次世代型の短距離ミサイル、アグニ1の発射実験が成功したと発表しております。昨年の十二月二十六日には長距離弾道ミサイル、アグニ5の四回目の発射実験に成功したと発表しているんですね。これは、インドでは最高の性能を持つ地対地大陸間弾道ミ...全文を見る
○井上哲士君 その後に、去年の十二月に四回目の実験をやっているんですよ。そして、それが全国民の誇りだと言っているんですよ。全然やっていないじゃないですか。元々この決議一一七二号というのは日本が共同提案しているんですね。そして、核兵器開発の中止、弾道ミサイルの開発などの中止を求めて...全文を見る
○井上哲士君 そう言って、さんざん言って例外化措置やったけれども、今申し上げましたように、それ以後、核弾頭は増やし、そしてミサイル開発、ICBMもやっているわけですよ。結局、そういう下で日本が協定を結ぶということは、こういう核開発、そして核、ミサイルの開発を容認するということにな...全文を見る
○井上哲士君 同列なんかしていないですよ。北朝鮮に迫る上でも、現実に国連決議に反しているインドに対しても毅然たる態度を取らなかったら駄目じゃないかということを私言っているんですよ。どこを同列にしているって言うんですか。いいかげんにしてほしいと思うんですね。  今、NSGの、盛ん...全文を見る
○井上哲士君 置かれていないんですよね。するかどうかはインドが決めるわけですよ。  そうしますと、軍事用の八つの原発からの使用済核燃料、これを再処理をしていく、さらに軍事用に転用されていく、こういうことはこの保障措置の下で規制ができるんでしょうか。
○井上哲士君 いや、日本の協力のことを言っているんじゃないんですよ。例えば、インドが国産用ウランを使ってこういうところで再処理を、使ったものを、核燃料を再処理したりする、それが軍事転用されると、インドの国産ウランを使って。それが規制できるんですかと聞いているんです。
○井上哲士君 その保障措置に置くかどうかはインドが決めるんでしょう、さっき答弁あったように。そして、その下では結局手は出ないわけですよ。何の監視もできないわけですよ。その点から、協定がインドによる再処理を容認していることは非常に重大だと思うんですね。  日本が供給側になる二国間...全文を見る
○井上哲士君 私はとても意義があるとは思えません。  先ほど、軍事転用の可能性を減らすと言われました。つまり、あるということですよ。現にその八つの軍事施設については適用外なわけですね。そして、実際に、先ほど来言っていますように、核弾頭は増やされているんです。この現実があり、しか...全文を見る
○井上哲士君 三月にNHKのBS世界のドキュメンタリーで、「世界最大の原発建設へ インドのジレンマ」という番組を紹介しておりました。ジャイタプール原発反対運動を紹介していましたけれども、肥沃な土地が取り上げられて、豊かな漁場も入れなくなる、五つの村が滅ぼうとしていると。イギリス統...全文を見る
○井上哲士君 福島事故の教訓にも、被爆国としての立場にも反するこういう協定は断固反対だと申し上げまして、質問を終わります。
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、日本・インド原子力協定の承認に反対の立場から討論いたします。  インドは、核拡散防止条約に加盟しないまま二度の核実験を行った核保有国です。これまで日本がNPT未加盟の核保有国と原子力協定を締結した例はありません。核不拡散体制を前提として...全文を見る
06月08日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第25号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私からもイスラエルについて、入植地問題について、まず伺います。  イスラエルは昨年以降、入植地拡大する動きを見せております。これ、二十年以上、新規の入植地は建設されてこなかったと言われておりますが、そのイスラエルが再びこの国際法違反...全文を見る
○井上哲士君 この中で、国連の安保理は、昨年の十二月に、イスラエルによる国際法違反の入植地拡大を非難する決議二三三四号を採択をしております。この決議の内容と意義、賛否の内訳及びこの問題に対する日本の対応について説明をしていただきたいと思います。
○井上哲士君 アメリカが、オバマ政権の最後でありますけれども、拒否権を行使せずにこの採択をされたわけですね。しかしながら、イスラエルはこれを受け入れておりません。抗議を行って、さらに今年一月、国連への対抗措置として拠出金の一部の凍結を発表いたしました。さらに、追加の措置として、安...全文を見る
○井上哲士君 全く国際法違反の行為をやめる姿勢はこの安保理決議を受けてもないということなんですね。現にイスラエルは一月に二回発表を行って、ヨルダン川の西岸地区で過去最大規模と言われる、それぞれ二千五百戸と三千戸の住宅建設を承認をしていると、こういうことであります。  このように...全文を見る
○井上哲士君 先ほど来、イスラエルが国際法に違反して拡大してきた占領地においてのイスラエルの主権を認めないと、こういう答弁でありました。  改めて確認でありますが、この協定、互いに経済的な主権の行使の制限や具体的措置の約束を行うわけでありますけど、イスラエルの主権がどこまで及ぶ...全文を見る
○井上哲士君 先ほど来、日本の立場は伝えた、イスラエルも理解をしていると、こういう答弁が繰り返されているわけでありますが、しかしながら、先ほど来、イスラエルが国連安保理決議にも全く背を向けているという下で、イスラエル側は入植地も当然自国の主権を及ぼし得ると、こういう立場にあるんで...全文を見る
○井上哲士君 しかし、イスラエルは国際法違反だということを認めていないわけですよね。じゃ、協定とは別だというお話がさっきからあるんですが、つまり、この協定上はイスラエル側も入植地は範囲外だという日本の立場を理解して一致をしていると、こういうことでいいんですか。
○井上哲士君 いや、私が聞いているのは、日本がそういう立場だということを理解し、確認したかもしれませんが、イスラエル側も同じ立場だということで一致をしているのかどうかということを聞いているわけです。
○井上哲士君 実施するに当たってはってちょっと意味がよく分からないんですが、そうしますと、国際法上の入植地の問題については一致をしていないわけですよ。協定上は、実施においてはと言われましたが、じゃ、適用範囲にそごが起きた場合、これはどういうふうにするんでしょうか。
○井上哲士君 どうも極めて曖昧なわけですね。  それで、そういう下で、こういう支配地における経済活動に日本の企業が関与していくということが起こり得るわけですね。先ほど来、リスクがあるという情報提供をするというふうに言われておりましたけど、一方、この投資協定自身はリスクを減らすた...全文を見る
○井上哲士君 私は、そういうことになり得ると思います。そういう、少なくともなりかねないと思うんですね。  そういういろんな現に支配している地域における第三国の企業の活動がどう評価を受けるのかという問題ですが、政府は、一三年の三月二十八日に、国後島で地熱発電所建設を行う米国系企業...全文を見る
○井上哲士君 つまり、一方の当事者から見れば、主権侵害ということに結び付いていくわけですね。  そうなりますと、こういう入植地における日本企業の活動が行われた場合にパレスチナ側から見れば主権侵害と、こういうふうに見られることになるんじゃないでしょうか。
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、経済協定を締結する場合に主権が及ぶ範囲というのは最も基礎的な要素の一つでありますが、その点に双方の立場の違いがある上に、まして現に国際法違反の入植地を拡大をしている、そのさなかにあって協定を結ぶということは入植地におけるイスラエルの主権を認...全文を見る
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、日本・イスラエル及び日本・ケニア投資協定の承認に反対の立場から討論を行います。  二つの協定は、いずれも相手国の投資を促進するために、投資設立時又はその後の投資家の権利の保護や環境整備に関するルールを定めるものであります。  安倍政権...全文を見る
06月09日第193回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  公職選挙法一部改正案、いわゆる地方選挙ビラ解禁法案について質問いたします。  国民が主権者として政治に参加する機会の保障は憲法に定められたものであって、選挙制度は、国政であれ地方政治であれ、日本の民主主義の土台を成すものであります。...全文を見る
○井上哲士君 大変大きな意義がある、とりわけ参政権の行使にとって重要だということでありますが、これは町村議会選挙においても当てはまることだと思うんですね。にもかかわらず、今回、町村議会選挙のビラの頒布解禁は見送られました。  衆議院の質疑では、条例による選挙公営とセットで行うの...全文を見る
○井上哲士君 選挙公営制度が資金力による差が付かないようにというお話がありました。逆に言えば、選挙運動に金が掛かる、とりわけ文書図画が金が掛かりやすいということで、従来厳しい規制が掛けられてきたという経緯だと思うんですね。  一方、インターネットを利用した選挙運動が自由化されま...全文を見る
○井上哲士君 今回一歩前進だと思っておりますけれども、是非、各会派にも議論を呼びかけたいと思います。  総務省にも同様のことをお聞きしたいんですが、昨年の十月に日本国民救援会の機関誌に元自治省時代の選挙部長で片木淳さんが登場されておりまして、こう言われているんですね。九九年から...全文を見る
○井上哲士君 我々選挙やる側からのいろんな意見もありますけれども、実際に実務を担当されていろんな問合せを受ける側の、やっぱり総務省ならではのいろんな課題と意見も見えてくると思うんですね。そういうものをしっかり出しながら議論を進めていくことが必要だと思います。  今、こういうまだ...全文を見る
○井上哲士君 まだ僅かでありますし、多分地方選挙になるともっと下がると思うんですね。  私は、選挙後も公報を見られる状況にしておくことは、有権者が当選した議員がどんな公約をどう実行しているのかということを検証する資料にもなりますし、ひいては政治に対する関心を高めて投票率の向上に...全文を見る
○井上哲士君 時間ですので、終わります。ありがとうございました。
06月15日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第27号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  スロバキア、チェコとの社会保障協定については賛成であります。  そこで、今日はアメリカのパリ協定離脱の問題についてまずお聞きいたします。  温室効果ガスの排出量が世界第二位のアメリカの離脱は、地球全体の温暖化対策にとっても大変大き...全文を見る
○井上哲士君 詳細ではなくてですね、報道でもう既にドイツ、フランス、カナダ、イギリスの首脳には電話で方針を伝えたということになっていますので、その電話があったのかどうかをお聞きしているわけですが、どうでしょうか。
○井上哲士君 ドイツ、フランス、イタリアの三国の首脳は共同声明をその後発表しまして、協定の再交渉は断固できないという宣言をしておりますし、ほかの国々も首脳が批判のコメントを出しておりますけれども、安倍総理からのコメントというのが明確に出されていないと思いますが、これはなぜでしょう...全文を見る
○井上哲士君 私は、やっぱり他国が非常に明確な首脳のコメントを出していることと比べますと、国会答弁ということを言われましたが、かなりトーンが低いなという印象を持っておりまして、先日も、離脱断念を繰り返し求めたTPPと比べて、このパリ協定の場合は政府の姿勢が低いんじゃないかというこ...全文を見る
○井上哲士君 我々も別に断片的なものを出せと言っているんじゃないんですね。中間報告というものは必要だと。  もう国会は、これ会期閉じるわけですね。やはり、この国会中に大変大きな問題になった問題でありますし、きちっとやはり国会の中で一定のものは、やっぱり議論ができるということで、...全文を見る
○井上哲士君 私、先日も指摘しましたけど、これ特別監察、あくまでも防衛省の中の組織なんですね。独立したものじゃないんです。そして、国会には独自にこれを検証する任務が、責務があるわけですよ。ですから、それを理由に延ばされて国会も閉じてしまうということであるならば、結局やはり隠れみの...全文を見る
○井上哲士君 いや、どういうやり取りがあったかなんか聞いていないんですよ。こういう情報公開請求があったのかと、こういう事実について確認をしているんです。  大臣、これ、報道を御承知なのに、そういう事実確認すら自らされていないんですか。
○井上哲士君 だから、こんなことさえ答えないから、結局特別監察というのは事実隠しの隠れみのになっているんですよ。何にも答弁しないじゃないですか。  これは、もしこういう事実があるんであれば、もう去年の七月の時点からあるのに、分かっていたのに隠していたということになるんですよ。重...全文を見る
06月15日第193回国会 参議院 本会議 第33号
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○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、中間報告を直ちに審議することの動議に対し、断固反対の討論を行います。  参議院での共謀罪法案の審議はまだ十八時間足らずです。にもかかわらず、衆議院の審議時間の三十時間に対し三分の二程度になったからとして、委員会の審議権を奪い、ただいま中...全文を見る
08月10日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 閉会後第1号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、オスプレイの問題でお聞きします。  沖縄普天間基地所属のMV22オスプレイが五日、豪州東海岸で揚陸艦への着艦訓練に失敗をして墜落をし、三人の方が亡くなるという事故が起きました。米軍は、今回の事故を最も深刻なクラスAと分類をして...全文を見る
○井上哲士君 大臣は言わなかったかもしれません。しかし、例えば七日の朝、我が党の紙議員と畠山議員が北海道の訓練にオスプレイ参加させるなということで防衛省に申入れしたんですよ。そのときに防衛省側が、運用上最低限必要なもの以外は自粛してもらいたいというスタンスですとはっきり述べている...全文を見る
○井上哲士君 いや、防衛大臣は言わなくても、現場で言っているんですよ、スタンスだと明確に言っているんですよ。これはつまり、防衛省としては間違いだと、防衛省の態度ではないと、今後違うということでよろしいですね。
○井上哲士君 となりますと、それまでに事務方などが言っていたことは、これは不適切だったと認められたものだと理解をいたします。  今、その上で、シュローティ副司令官と会談をされたという際に、大臣は、多くの懸念があると、飛行したことについてこう述べられました。どういう懸念があるんで...全文を見る
○井上哲士君 まさに多くの国民から不安の声が上がっております。そして、いまだに原因は明らかになっておりません。その懸念がある以上は、たとえアメリカが運用上必要と判断をしたと言っても、懸念がある以上は飛行はするべきでないと、こうするのが私は当然の立場だと思うんですね。  ところが...全文を見る
○井上哲士君 結局、運用上必要だと言われれば、配慮をしてほしいと言うだけなんですよ。抗議もしないというわけですね。  沖縄の翁長知事は、この事故直後の飛行について、日本政府が当事者能力を持ってアメリカに何も言えないことが今のような状況につながっていると厳しく批判をしております。...全文を見る
○井上哲士君 ですから、報告が出て、安全が確保できる状況と認められない場合は参加はないということでよろしいですねと確認しているんです。
○井上哲士君 結局、最初の段階で運用上必要だということであれば除きますというスタンスは私変わっていないと思うんですね。この日米共同訓練というのは、共同訓練でありますから日本は一方の当事者なんですよ。日本が駄目だと言えば参加できないはずなんですから、先ほど言ったように、安全が確保で...全文を見る
○井上哲士君 私ね、監察結果は極めて明確だと思うんですね。この開示請求に対してCRFの副司令官が、行政文書としての日報の存在を確認しつつ、日報が開示対象の文書から外れることが望ましいという意図を持って非開示を指導したと、こういう中身であります。  先ほどもありましたように、部隊...全文を見る
○井上哲士君 いや、そっちはもうさっき済んだ話。そうじゃなくて、つまり、国会で戦闘はなかったとか、こういう国会答弁や会見とそごをする内容がある、それを出したくなかったということではないんですかと、そういう国会等への影響ということについて、向こうから発言がなかったということなのか、...全文を見る
○井上哲士君 あれだけ国会で議論になっていることを念頭になかったというのは極めて不自然でありますし、この監察結果の中にはそういう、PKO参加五原則と南スーダン情勢の関係、国会で大議論になっていたと、そのことの関係、一切ないんですよ。余りにも不自然でありますし、そして、今いろんな声...全文を見る
○井上哲士君 先日出された防衛白書でも、昨年まではあった二〇一三年十二月のジュバでの戦闘という記述が削られております。つまり、国会でのいろんな答弁に合わせてそういうことがずっと行われているんですよ。そういう中で起きている問題だと。  しかし、こういう動機の問題は、結局、特別監察...全文を見る
○井上哲士君 現実を見てもらう必要があると思うんですね。  八日に陸自の幹部学校で開かれた陸自フォーラムで、前田陸幕の防衛部長が主催者挨拶に立ってこう言っております。日報問題等で陸自が隠蔽組織ではないかという報道がありましたけれども、そういうところは一切なくて、文書管理上のミス...全文を見る
○井上哲士君 前田氏は、発言直後にマスコミの取材に、監察結果を詳細に読まずに発言をした、詳細に読み、真摯に発言すると述べたというんですね。これだけ陸自のことが問題になっていて、国会でこういう審議をしている、そのときに陸自の幹部が監察結果もまともに読んでいないんですよ。驚くべきこと...全文を見る
08月30日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 閉会後第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  北朝鮮が、国際社会が強く自制を求めている中で弾道ミサイルを発射を強行いたしました。世界と地域の平和と安定にとって重大な脅威でありますし、累次の国連安保理決議などに違反する暴挙だと言わなければなりません。今回、通告なしに日本を越えて太平...全文を見る
○井上哲士君 対話による外交解決が必要なんだという答弁でありました。  国際社会が対話による解決を模索する中で、それに逆行する今回の北朝鮮の行為はそういう点でも極めて重大でありますが、やはり今、国際社会と関係国に求められるのは、経済制裁を厳格、全面的に実施をすることと一体として...全文を見る
○井上哲士君 様々な措置がされてきましたけれども、一方でやはり今回の事態になっているわけでありまして、本当にこれを実効性を上げる上で抜け道を許さずに国際社会が一致結束していくということが大事だと思うんですね。それを通じ、その圧力と一体で対話の道を模索をしていく。  その点でいい...全文を見る
○井上哲士君 非核化のための具体的な意思と行動ということと、この共同寄稿で言っている、これ以上の核実験やミサイル発射などの挑発行為等を停止するということは、私は明らかに違うと思うんですね。もちろん、こういうこの対話の模索に対して逆行する北朝鮮の今回の行為は厳しく批判されるものであ...全文を見る
09月05日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 閉会後第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  北朝鮮による六回目の核実験が行われました。連続する弾道ミサイル発射とともに、世界と地域の平和と安定にとって極めて重大な脅威であり、累次の国連安保理決議、六か国協議の共同声明、そして日朝平壌宣言に違反する暴挙であります。  同時に、国...全文を見る
○井上哲士君 いずれにしても、極めて重大な事態が進行しているわけで、国際社会が結束して経済制裁の厳格な実施、強化を行って、それと一体にした対話によるこの中止を迫ることが必要だと考えます。  この今回の核実験後、アメリカのマティス国防長官は、北朝鮮の全滅を望んでいないが、そうする...全文を見る
○井上哲士君 私は現実をもっとしっかり見るべきだと思うんですね。  昨日から開かれている国連安保理の緊急会合の国連のプレスリリースが発表されておりますけれども、それによりますと、ジェフリー・フェルトマン国連事務次長は、緊張が高まるにつれ、まさに誤解、判断違い、エスカレーションの...全文を見る
○井上哲士君 経済制裁の厳格な実施や強化、これによる圧力は我々も必要だと思うんです。しかし、それだけでは現在の私は危機は回避できないと思うんですね。経済対策が仮に強化されたとしても、それが実効が出るには一定の時間も掛かるわけです。  ですから、今のこの緊張の激化の中での軍事衝突...全文を見る
○井上哲士君 先ほど、国連事務次長の発言も紹介をしておりました。今のやはり誤解、判断違い、エスカレーションのリスクの高まり、これで現にある問題に対して的確な対応をする、それが私は無条件の対話であるし、そこから意味のある対話をつくり出していくことも可能だと、こう考えております。 ...全文を見る
12月05日第195回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  質問に入る前に、私からも、先ほどの佐藤外務副大臣の挨拶について言いたいと思います。  外務省職員も命懸けでやっているというふうに言われましたけど、そういう一般論ではないんですね。そうであるならば、政治家として自分の言葉で言えばいいん...全文を見る
○井上哲士君 信頼の再構築ということを言われるわけでありますが、先ほど申し上げましたように、この核兵器禁止条約を無視する、そういう日本政府の態度が、被爆者や核兵器の禁止、廃絶を願う多くの国々の人々の私はむしろ信頼を失わせていると、こう思います。  今、実際、核保有国が核兵器のな...全文を見る
○井上哲士君 このやはり声明、決議案の中心は、いかなる状況の下でも決して再び使われないことが人類生存の利益なんだ、そういう兵器なんだと、こういう認識であります。この声明に参加しながら、核兵器は使われてはならないという条約には反対をすると。この声明の内容と条約の間に何か食い違いがあ...全文を見る
○井上哲士君 核兵器は受け入れ難い人道的結果をもたらすものだと、こういう声明に賛同したのであるならば、そういう兵器は使ってはならないというこの条約に私は参加をして、そして、その立場で核兵器国を巻き込んでいくという立場に立つべきだと思うんですね。  この問題での政府の姿勢の問題点...全文を見る
○井上哲士君 核兵器国も賛同を得ると言われました。その結果、従来の決議からも大きい、著しい後退があると、そのことに対する様々な批判が行われました。唯一の核兵器国の決議でありますから、賛成をしても、その意見表明の中で核兵器禁止条約の意義を強調したものもありますし、オーストリアは、決...全文を見る
○井上哲士君 変わらないなら、なぜ削るのかと。唯一の戦争被爆国である日本がこのあらゆるということをちゃんと掲げてきたと、それが重要なのに、それを去年から削ったというところに私は極めて重大な意味があると思うんですね。  フランスの元外交官でジュネーブ安全保障政策研究所のマルク・フ...全文を見る
○井上哲士君 先ほどの質疑でも、この六条の重要性ということが大臣からも語られたわけですね。この六条を使って国際社会は核保有国に核軍縮を迫ってきて、そして、大きな世論の中で、二〇〇〇年のNPT再検討会議に、より踏み込んだ核兵器の完全廃絶への核兵器国の明確な約束というのを書き込ませた...全文を見る
○井上哲士君 これ前文に記述が変わりました。それだけじゃないんですね。去年のものでは、合意された措置を実行するとなっていましたけれども、前文に移して、重要性を強調すると、こうなっているんですよ。  現実には、こういう国際的な世論と運動の中で、核兵器国も含めて全会一致で合意したに...全文を見る
12月07日第195回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  給与法の改正案は、人事院勧告に沿った国家公務員全体の給与引上げの一環であり、賛成であります。  最初に少し時間をいただきましたので、私からも佐藤外務副大臣の一昨日の発言の問題について質問いたします。  先ほど来、服務の宣誓ではなく...全文を見る
○井上哲士君 私、基本姿勢としても、事に臨んではとありますけれども、そういうことが起こらないようにするというのが本来外交なわけでありまして、対極にある言葉だと思います。こういうことを引用されたということは極めて不適切かつ遺憾だということを重ねて申し上げた上で、質問に移ってまいりま...全文を見る
○井上哲士君 日本の企業数だけだったら全体幾つですか。
○井上哲士君 官民一体の武器輸出の仕掛けづくりでありまして、これ税金使って開いているのに全ての企業名を公表できないというのはおかしいと思います。是非公表をしていただきたいと思います。  さらに、アラブ首長国連邦、UAEのドバイで先日開かれた中東最大の航空ショー、十五回目のドバイ...全文を見る
○井上哲士君 紛争の絶えない中東は世界最大の武器輸出市場だと言われておりまして、先月十五日に開かれた防衛装備庁の技術シンポジウムでは、このエアショーから帰国した国際装備課長が、売り込みという批判もあるけれども将来に大きな可能性を秘めたショーだったと、こう言われておりますし、そして...全文を見る
○井上哲士君 深刻な状況の下に、この間非常に空爆も激しくなっておりますし、空港や港の封鎖が行われて、食料とか、そして今の医療支援が届かなくなっているという下で、グテレス事務総長は、何百万人もの児童、成人が大規模な飢餓、疾病及び死亡の危険にさらされかねないと、こう述べております。 ...全文を見る
○井上哲士君 あしたの夕方出発するという紙を我々はいただいておりますが。まさに空爆をしている当事者でありますから、サウジ、UAEと本当に停戦と復興の問題できちっとした話をしてほしいと思うんですね。  重大なことは、このエアショーが行われたUAEは、このイエメンに空爆や国境封鎖を...全文を見る
○井上哲士君 UAE側から複数の取得の打診もあったというような報道も行われておりますが、私は、今こういう人道危機と言われるような事態が起きている当事者とその場で、初めて航空ショーに参加をする、そして、そういう輸入についての様々な話合いが行われると、そのこと自体がこの中東に対する私...全文を見る
○井上哲士君 国連が空爆やめろと言っているような空爆を実施しているような国の装備の輸送に使われるようなこと、これは私は平和国家の理念に反すると思いますけれども、そういうことでよろしいでしょうか。
○井上哲士君 私は、これは、C2のUAEへの輸出になれば明らかに、紛争を助長することは明らかであり、絶対に行うべきでないと思います。  そこで、外務大臣にお聞きしますが、中東に武器を輸出しますと、日本と中東との関係に大きな変化が起きると思うんですね。  外務大臣は、二〇一〇年...全文を見る
○井上哲士君 日本が中東における非常に、どの国とも、イランも含めて、関係を持っているというのは、まさに言われたとおりの日本の独自のやはり立場だと思うんですね。  私聞きましたのは、日本が武器輸出をしていないことが、中東で戦争が起きても軍需産業がもうかるという構図がないことが当事...全文を見る
○井上哲士君 逆に言いますと、武器輸出をすればこういう信頼は崩れることになるんじゃないかと私は恐れますけれども、いかがでしょうか。
○井上哲士君 今おっしゃったように、築くのは時間が掛かるが壊れるのは早いと、本当にそうだと思うんですね、私。大臣が本で言われている、こういう中東で戦争が起きても軍需産業がもうかるという構図がない、これが当事者の信頼を得ていると。重要な要素が壊れるようなこと、崩すようなことは絶対あ...全文を見る