井上哲士
いのうえさとし
比例代表選出
日本共産党
当選回数4回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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02月07日 | 第198回国会 参議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○井上哲士君 日米新ガイドラインが策定をされ、その具体化として憲法違反の安保法制が強行されて三年余りとなりました。この間、日米の軍事一体化と自衛隊の大幅増強が急速に進んでいる、この問題についてお聞きをいたします。 昨年末に、防衛大綱と中期防が閣議決定をされました。安保法制の議...全文を見る |
○井上哲士君 前回大綱後に安保法制の審議があったんですね。そのときに、防衛費の大増強は必要ないと答弁しているんですよ。 そこで聞きますけど、じゃ、この大綱に周辺情勢が本当にきちんと反映しているのかと。総理は、施政方針演説で、日中関係は完全に正常な軌道に戻りましたと述べて、昨年...全文を見る | ||
○井上哲士君 今総理が答弁した日中関係については、この新しい防衛大綱には一切触れておりません。なぜですか。(発言する者あり) | ||
○井上哲士君 中国による東シナ海や南シナ海での力による現状変更の動きは重大でありますし、国連憲章等が定めた紛争の平和的解決の諸原則に反するものだと我々も考えます。これは国際社会では許されません。 それから同時に、これは軍事対軍事の悪循環にするのではなくて、お互いに脅威にはなら...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、歴史的転換点と言われたのは、それはどういう意味ですか。 | ||
○井上哲士君 総理は、一七年十月の総選挙のときに、北朝鮮の核・ミサイル問題を国難だと叫んだわけですね。そして、そのときに、従来の延長上でない防衛大綱の見直しを強調しました。その後に、今、文字どおり歴史的転換点と言われた米朝の首脳会談が行われました。トランプ氏は、先日の一般教書演説...全文を見る | ||
○井上哲士君 総理自身が歴史的転換点と言われるような状況が一方で起きていても、これを無視をして、結局もう軍事的対応一辺倒と、こういうことになっているんですね。これは何をもたらすのか。 安保法制のときにも安全保障のジレンマというのが問題になりましたけど、防衛大臣、これはどういう...全文を見る | ||
○井上哲士君 当時、中谷大臣は、この安全保障のジレンマは防衛力の強化のときに起こり得るものであって、安保法制は装備や予算の増強をするものでないので安全保障のジレンマにはならないというふうに答弁をされたんですね。 しかし、皆さんの作った新しい防衛大綱で、従来とは異なる速度で軍備...全文を見る | ||
○井上哲士君 来年度予算案を見てそんなふうに考える国民はほとんどいないと思いますが。どんなに前向きの平和な動きがあっても、とにかくかつてない速度での軍拡を掲げる、これはまさに軍備対軍備の悪循環になると、北東アジアの平和と安定に逆行するものだということを言わざるを得ません。 具...全文を見る | ||
○井上哲士君 総理は本会議でこれについて、主体的に判断をしたと、こういうふうに言われました。果たしてそうなのかと。 F35はアメリカ政府とのFMS契約によるものでありますが、これ、FMS契約というのはどういう条件になっているんでしょうか。 | ||
○井上哲士君 つまり、価格、履行期限、契約解除、こういう重要な点は全部アメリカに握られているんですよ。 これ、大きな問題になってきました。会計検査院は、一七年の十月にこのFMSに関して防衛装備庁に是正改善の措置を求めておりますけれども、これ、どういう内容でしょうか。 | ||
○井上哲士君 ですから、本当に価格、履行期限、契約解除が全部アメリカが握っている。それに対して、今指摘されたような本当にでたらめな中身になっているんですね。ですから、結局、価格の決定とか納品も全部米国の都合になっております。 このFMSが安倍政権で急増しております。二〇一二年...全文を見る | ||
○井上哲士君 ですから、FMSが急増して、二〇一五年から契約相手方、米国政府がトップになっているんですね。二〇一七年は三千八百七億円で、二位の三菱重工の二千四百五十七億円の一・五倍の断トツになっているんです。 総理、こういう中で、国内の防衛産業から、予算がアメリカに吸い取られ...全文を見る | ||
○井上哲士君 そういうことをるる言われながら、予算はアメリカのFMSにばっかし行っているじゃないかという声があることについてどう考えるのかと私は聞いているんです。 | ||
○井上哲士君 FMSによって米国の高額兵器の購入がどんどん増えますが、維持費も大変掛かります。それが軍事費を膨らませてまいりました。これ、黄色い部分が維持費でありますけれども、平成一年度は全体の三割でありましたけれども、大体今や五割前後が維持費ということになっております。 ア...全文を見る | ||
○井上哲士君 見込みと聞いている、これもアメリカ政府任せだと思うんですが、この報告書は、この問題点の中に、安全性や重要な性能を危険にさらす問題が百十一件あって、うち二十五件は量産段階までに解決できないおそれがあると、ここまで指摘しているんですね。にもかかわらず、閣議決定が行われま...全文を見る | ||
○井上哲士君 機種選定はこれからと言いますけど、F35を百四十七機購入というふうに中期防では決めているんですよ。事実上、F35Bを買うという流れになっているじゃないですか。ですから、私は、アメリカ国内でこれだけの問題点が指摘をされているF35を、価格も納入もアメリカが握っている、...全文を見る | ||
○井上哲士君 そういう中で、従来、答弁では、例えば大陸間弾道ミサイル、ICBM、長距離戦略爆撃機、攻撃型空母については保有できないと言われてきたと思いますが、この攻撃型空母というのはどういうものでしょうか。 | ||
○井上哲士君 今、核兵器と言われましたけど、核兵器搭載しなかったら攻撃型空母ではないということですか。 | ||
○井上哲士君 アメリカ海兵隊のF35Bが昨年九月、初めて実戦投入をされました。強襲揚陸艦エセックスから発進をして、地上の掃討作戦を支援するためにアフガニスタンを空爆したんですね。 アメリカ中央軍の発表で、司令官はF35Bについて、戦域における強襲及び航空戦闘能力、作戦上の柔軟...全文を見る | ||
○井上哲士君 常時であるとか構想という問題じゃないんですね。能力を持つかどうかが問題なんです。 イギリスは、空母クイーン・エリザベスを就役させまして、昨年九月にF35Bの発着艦を開始をいたしました。イギリスのウィリアムソン国防相はこう述べているんですよ。これにより英国は世界中...全文を見る | ||
○井上哲士君 井上です。 | ||
○井上哲士君 何か太平洋に限定されるように言いますけど、果たしてそうですかね。 「いずも」及び「かが」について、この間、二か月以上の海外展開をしておりますけれども、その期間、展開地域、行動内容、それから米艦防護の実績とアメリカへの給油実績はどうなっているでしょうか。 | ||
○井上哲士君 「いずも」がインド洋で行った日米印の共同訓練、マラバールというのがありますが、その目的と内容はどういうことでしょうか。 | ||
○井上哲士君 ですから、先ほど太平洋というふうに大臣強調されましたけど、実際にはこういうことをやっているんですね。インド洋などにも行っております。日米訓練もやり、米艦防護もやったと報道もされているわけです。そこにF35Bを載せるということになるわけですね。 運用を考えていない...全文を見る | ||
○井上哲士君 一般的F35Bじゃないですよ、米軍の後方支援として米軍のF35Bが垂直着艦するということを一点、前提条件としているんですね。これ、何を想定したんですか。 | ||
○井上哲士君 いやいや、訓練やトラブルじゃないんですよ。後方支援と明記しているんですよ。 そして、あの安保法制のときの答弁でありますけれども、国際平和共同対処事態の際に、弾薬の提供、戦闘作戦行動のために発進準備中の航空機への給油、整備についても法的措置を講じたということであり...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、国際平和共同対処事態もそうですね。 | ||
○井上哲士君 その際に地理的制限があるんでしょうか。 | ||
○井上哲士君 ですから、法的には世界中どこでも、イラク戦争とか湾岸戦争などのような事態を想定した国際平和共同対処事態において、米軍戦闘機が「いずも」で給油を受けて、他国領土への爆撃で発進していくことが可能になっているんですよ。ですから、これ、世界中で給油とそして滑走路を提供するこ...全文を見る | ||
○井上哲士君 いろいろ言われましたけど、ステルス戦闘機F35Aとか哨戒ヘリなどの装備品の購入費、これが、三千百七十七億円が大半なんですよ。しかも、これは元々来年度予算の概算要求に計上をされていたものを前倒しで補正に入れたんですね。何でこういうことにしたんですか。 | ||
○井上哲士君 財務大臣にお聞きしますけれども、補正予算とは財政法でいかなる場合に組むことができるんですか。 | ||
○井上哲士君 今回の前倒しは災害とか関係ないんですよ。しかも、これFMS契約ですよね。FMSというのは、もう既に契約した内容を前提にやっているんです。しかも、納期はアメリカが握っているわけですね。これを前倒しにしたことによって何か納入早まるんですか。 | ||
○井上哲士君 そういうのは緊要って言わないんですよ、願望だけじゃないですか。こんなことで何で前倒しができるんですかね。こういう法に定める要件をないがしろにしてこの法制の仕組みを濫用しているという形が、私は、安倍政権後ずっと補正に防衛費が組み込まれることが行われてきたと思いますけれ...全文を見る | ||
○井上哲士君 安倍政権で補正で毎年度のように当然のように二千億円前後が防衛費に計上されてきました。今回、倍に膨れ上がったわけで、今のような説明付けたらもう歯止め利かなくなりますよ。それは必ず予算の圧迫や負担増の形で国民に回るわけでありまして、こういうことはやめるべきだということを...全文を見る | ||
03月12日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 自衛隊員の募集と総理の改憲発言に関して、防衛大臣にお聞きいたします。 大臣の所信で、自衛隊員の人材確保として、地方公共団体との連携を含む募集施策の推進が盛り込まれました。所信としてお聞きしたのは私初めてなんですが、なぜ今回こういう...全文を見る |
○井上哲士君 自衛隊員の採用は二〇一四年から四年連続で計画割れとお聞きしておりますが、今言われたような人口減少とか少子化などは、これ全産業に共通をするわけですね。 やはり自衛隊にとって大きな問題は、安保法制の成立だと思います。海外の戦場に送られることがあるという現実に、若者や...全文を見る | ||
○井上哲士君 ですから、憲法問題を理由として閲覧にとどめている自治体というのは挙げられないんですね。 ところが、総理は、衆議院の予算委員会で、自衛隊は違憲でないと言い切る学者が二割に満たない中で、ある種の空気が醸成されてきた、地方自治体でトラブルを避けるために対応を取っている...全文を見る | ||
○井上哲士君 自衛隊の最高指揮官は総理なんですよ。防衛大臣が憲法に対して言うのが適切でないというのなら、総理があんな発言することはもっと問題じゃないですか。そして、そういう総理が、推測であるとか空気を変えるとか、そういうことで改憲を口にするということは許されないことだと思います。...全文を見る | ||
○井上哲士君 都道府県知事だけじゃなくて、市町村長にも文書を出すようになったのは去年五月からなんですね。それまでは、本文にこの名簿の紙媒体等での提出という言葉はありませんでした。別紙に、先ほど付けたものの十七個の項目の、そのうちの十二番目の一つにあるだけなんですよね。 にもか...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、総理の本会議答弁はそんな限定していないんですよ。六割がとにかく協力をされていないということを言っているわけですね。しかも、個人情報保護の観点から紙媒体で提供していない自治体も、住民基本台帳の閲覧を認めているわけですね。防衛省は、これはもう個人でも可能だと言いま...全文を見る | ||
○井上哲士君 衆議院の予算委員会では、お二人について、ああいう人柄もあってというふうに言われましたけど、これ人柄の問題じゃないんですよ。そんなことを言ったら、強く求めている総理の人柄に問題があるかのように聞こえますよ。 確認しますけれども、いろんなことを今言われました。しかし...全文を見る | ||
○井上哲士君 石破大臣もこれは法定受託事務だと、そう言った上で、私どもが依頼しても応える義務というのは必ずしもございませんと言われているわけで、いろいろ言われましたけれども、この答弁を否定をすることはできませんでした。 防衛大臣は、二月十九日の記者会見で、防衛省が望む形で名簿...全文を見る | ||
○井上哲士君 だったら、先ほど言いましたけれども、自衛隊の最高指揮監督権を持つ内閣総理大臣が九条改正を本会議で云々したと、これ大問題じゃないですか。 | ||
○井上哲士君 これ、自民党の幹事長に対する答弁なんですね。与党と政府、総理で明らかに示し合わせてやっているわけじゃないですか。それを私、そんな、何か本会議で総理がやったことを、そんなことを言い訳することは許されないと思いますよ。 個人情報保護法が制定されたときよりも更に今国民...全文を見る | ||
○井上哲士君 そんなのは当然のことでありまして、そもそも自分の情報を勝手に出してほしくないと、こういう声が大きく上がっているわけでありまして、自治体への強要をやめること、そして総理の改憲発言は撤回をしていただきたいと、そのことを求めまして、質問を終わります。 | ||
03月12日 | 第198回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 今日は二人の公述人の皆さん、ありがとうございます。 五百旗頭さんから防災のお話がございました。実は、八年前の三・一一の日は、私、この場所で決算委員会に参加をしておりまして、シャンデリアがもう落ちそうになって、みんなでこの机の下に避...全文を見る |
○井上哲士君 ありがとうございました。 やっぱり軍事対軍事の悪循環にはなってはならないというふうに私も思っております。 前泊先生に沖縄の県民投票についてまずお聞きをいたしますが、これまで政府は、名護の選挙のときには、争点そらしということで、もう基地は終わったかのようにした...全文を見る | ||
○井上哲士君 基地推進の一つの政府の理由は、負担軽減、沖縄の負担、基地負担の軽減ということでありますけど、先ほどのお話にありましたように、基地外での事故がたくさん起きている。結局、辺野古に移転をしても、そこのヘリなどがまた住宅地などに来て事故を起こすことがあるじゃないかということ...全文を見る | ||
○井上哲士君 よく沖縄は基地に依存した経済だという誤解があるわけでありますけれども、この間、知事選挙でも争点になりましたけど、むしろ返還した基地の跡地で非常に経済が発展をしている、逆に基地が今この経済の阻害要因になっているということが随分浮き彫りになったと思います。 一方、選...全文を見る | ||
○井上哲士君 時間ですのであれですが、言葉どおりに沖縄の民意を真摯に受け止めるように、国会で議論していきたいと思います。 どうもありがとうございました。 | ||
03月15日 | 第198回国会 参議院 本会議 第9号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 会派を代表して、特定防衛調達特別措置法一部改正案について質問します。 まず、米トランプ政権が、米軍が駐留している国に対し駐留経費総額の一・五倍の経費負担を要求するとの報道について聞きます。 防衛大臣は十二日の記者会見で、まだ交...全文を見る |
03月19日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。ちょっと順番を変えて、私からやらせていただきます。 本会議で質問に立ちまして、五年前の特措法制定の際の防衛大臣の、財政の硬直化を招くことがないように実施するという答弁を示して、その後、特別防衛調達も含めた装備品、役務等の調達のために後年...全文を見る |
○井上哲士君 来年度予算の編成の過程で、昨年の十月の二十四日に財政制度審議会の財政制度分科会が開かれておりますが、そこに提出された資料ではこう書かれております。 現中期防期間中、それ以前と比較して、長期契約に基づく装備品のまとめ買いなどにより、新規後年度負担額が大きく増加、こ...全文を見る | ||
○井上哲士君 先ほど紹介した財政審の資料は、できるだけ抑制していく必要があると、こう指摘してきたわけですね。同様の資料は実は、一六年度の予算編成の際の財政審の分科会にも出ております。その中で、新規の後年度負担が予算の硬直化の要因となると指摘した上で、一五年度予算については、新規後...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、なかなか理解できないわけですね。 先ほど紹介しましたように、この長期契約法による調達が硬直化の要因となるという指摘があり、そして今年度予算についても抑制が必要だと、こういうふうに財政審の中では議論されたわけですね。ですから、適切にやっていくと言われますけど...全文を見る | ||
○井上哲士君 会計検査院の改善要求はおととしの十月なんですね。ところが、一七年の十月に出されたわけでありますけど、その後も、例えば不具合の是正措置要求の遅れで却下されたものは、一七年度は二百九件送付で却下が二十八件、一八年度は、現時点で分かっているまでで百五十五件送付で却下が九件...全文を見る | ||
○井上哲士君 強調しますけれども、指摘があったのは、会計検査院、一昨年の秋なわけですね。 その是正改善と要求の意見の中で、こういうことが何で起きているのかと、防衛省がどう言っているかというのは書かれているんですよ。こう書いているんですね。多くの一致していない記載内容について説...全文を見る | ||
○井上哲士君 私は、やっぱりこのFMSという一方的にアメリカに有利な方式が持つ基本的な問題があると思っております。 そして、このFMS調達によります高額兵器は、維持整備費も非常に高額になってまいります。F35A、オスプレイ、グローバルホーク、E2D、イージス・アショアについて...全文を見る | ||
○井上哲士君 その当時の数ということでありますけど、例えばF35でいいますと、計百四十七機の導入ということに今後なるわけですね。それを単純に今の単価でやりますと四兆五千億ぐらいになりますから、そしてイージス・アショアについても、SSR導入で発表した際には、維持運営費ということで四...全文を見る | ||
○井上哲士君 今のは陸海空だけの数字でありますから、さらに全体を含めれば増えていくということになると思うんですね。 FMSの場合は、技術の流出を避けるために、秘匿性が高い部分の修理、整備は製造元の米国メーカーが行うということを求めておりますし、日本が維持整備の一部を請け負う場...全文を見る | ||
03月19日 | 第198回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第4号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 モザンビークが日本とブラジルの支援を受けて大規模農業を導入する、熱帯サバンナ農業開発、プロサバンナ事業についてお聞きいたします。 今朝のニュースによりますと、このモザンビークなどでサイクロンによる大雨被害が起きておるようでありまし...全文を見る |
○井上哲士君 伝統的な小規模農家が中心の農業地帯を、二〇三〇年にはその四割を商業的な農業が占める地域に変えようと、こういう中身になっております。 外務省、JICAは、この事業について、現地での住民との対話を丁寧に行うよう答弁をしてまいりました。 私、一昨年の当委員会でも質...全文を見る | ||
○井上哲士君 より丁寧な説明をすることが必要だという中で、今答弁があったような事態なんだと思うんですね。 この一旦停止をされる直前の一七年の四月に、この事業に関して事業対象地域の小農を中心とした十一人がJICAの環境社会配慮ガイドラインに基づく異議申立てを行っております。JI...全文を見る | ||
○井上哲士君 反対派を含む参加型意思決定を再開の条件としてきた、これは大変大事なことだと思いますが、問題はそれが実際どのように進んでいるのかということでありますが、昨年の三月の下旬に、プロサバンナにノーキャンペーンに参加する団体に対して、JICAの資金で開催する四月四日の農業省主...全文を見る | ||
○井上哲士君 農業団体の皆さんは、会合で何が起きているのかと様子を見に行っただけであるし、こうした手法に反対する声明を出しているんですね、先ほど述べました。しかも、このことが続いておりまして、去年の十一月に、プロサバンナのキャンペーンの主要メンバーが日本で三か国民衆会議出席のため...全文を見る | ||
○井上哲士君 人ごとのように言われますけど、日本のODAで、関して違法判決を受けたということは重く受け止めるべきだと思うんですね。 訴状には、プロサバンナのマスタープランの基になったJICAによる現地調査の基礎データの開示も含まれております。モザンビークのことでは済まされない...全文を見る | ||
○井上哲士君 時間だから終わりますが、先ほど述べた昨年十一月に参議院議員会館で行われた三か国民衆会議に現地の農民の方が参加をされておりますけど、JICA資金によって市民社会に分断がつくり出されたと、人権侵害が行われていると、こう述べて、ナンプーラ州の農民連合の代表が、私たちはJI...全文を見る | ||
03月22日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 辺野古の新基地問題についてお聞きをいたします。 沖縄の県民投票で七割が反対というその結果を真摯に受け止めると言いながら、全く無視した土砂の投入が続けられております。県民の怒り広がっておりますし、これはもう沖縄の問題じゃない、民主主...全文を見る |
○井上哲士君 およそ真摯に受け止めるということとは到底思えない答弁だと思います。 マヨネーズ状の軟弱地盤が広がる辺野古の地質調査の報告書が、先週金曜日にやっと予算委員会に提出をされました。二〇一六年に出されたシュワブ地質調査報告書では、水面下七十メーターまでマヨネーズ状の軟ら...全文を見る | ||
○井上哲士君 おかしな話で、N値が大問題になって、だから細かくボーリングやったんでしょう。何で細かくやったボーリングのところでN値調べないんですか。おかしいじゃないですか。 | ||
○井上哲士君 いや、N値が問題になったからもっと細かく調査したんでしょう。だったら、細かく調査したところでちゃんとN値は出すべきじゃないですか。結局、直接はやっていない。今のはそれをやらない理由に全くなりませんよ。 それで、今回公表された報告書の一部の資料をお手元に配付してお...全文を見る | ||
○井上哲士君 そうであるならば、改良が必要な最大深度はマイナス七十メートルとするはずじゃないですか。これ、そうじゃないんですよ。 改良可能な最大深度と書いてあるんですよ。まさに能力に合わせて言っているとしか、書いたものがそうなっているじゃないですか、全く私は納得がいかないと思...全文を見る | ||
○井上哲士君 工事の規模も内容も全く違うのに、当初の環境への影響の範囲内にとどまると結論を言っているだけなんですよ。何でそんなことが納得がいくのかと。 具体的に聞きますけれども、三月十五日付けの沖縄県の意見書は、地盤改良工事によって盛り上がった軟弱地盤が約五十四万立方メートル...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、そんなことを聞いているんじゃないです。しゅんせつするんでしょう、五十四万立米を。そのことによる環境への影響と、このしゅんせつをして出てくる、しゅんせつをしたこの軟弱な粘土性のものをどのように処理をするのかと、何もないじゃないかと沖縄県は言っているんですけどどう...全文を見る | ||
○井上哲士君 結局、現時点では分からない話なんですよ。 もう一つ、このサンド・コンパクション・パイル工法に用いる砂ぐいは素材に金属製のスラグも混ぜるということが想定されていると思いますけれども、これによって環境への悪影響の可能性が専門家から指摘されておりますけれども、この点は...全文を見る | ||
○井上哲士君 使わないと断言するんですか。 | ||
○井上哲士君 ですから、今後具体的に検討すると。何でもそうなんですよ。だけど環境の負荷は最初の範囲内だと。こんなお話でいいのかと。こんなことを許したら、今やもう全く当初設計から別の規模と内容の工事に変えながらも、工事を行う側は何も具体的なことを示さずに環境アセスの範囲にとどめるこ...全文を見る | ||
○井上哲士君 工期の範囲内での予算とはもう全く別物なんですよ。 こんな予算を審議をしろということ自身が私は全く国会の審議権を愚弄するものだと思っておりまして、到底認められないと、直ちに工事は中止せよということも求めまして、質問を終わります。 | ||
03月27日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号 議事録を見る | ○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、内閣提出の特定防衛調達特措法の一部を改正する法律案及び修正案のいずれにも反対の立場から討論を行います。 本法案は、自衛隊の装備品や役務などの防衛調達に関して、財政法が定める国庫負担行為の五年の年限を超えて最長十年まで認める特例を定める...全文を見る |
03月27日 | 第198回国会 参議院 本会議 第10号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 私は、会派を代表して、特定防衛調達特措法の一部を改正する法律案に反対の立場から討論を行います。 本法案は、自衛隊の装備品や役務などの防衛調達に関して、財政法が定める国庫負担行為の五年の年限を超えて最長十年まで認める特例を定めるもの...全文を見る |
03月27日 | 第198回国会 参議院 予算委員会 第15号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 沖縄の県民投票で辺野古新基地反対の揺るがぬ民意が示され、十九日には、県民を代表して玉城知事が総理と会談し、土砂投入と工事の中止を求めました。にもかかわらず、この民意を全く無視をして、一昨日、中止どころか新たな区画に土砂が投入をされまし...全文を見る |
○井上哲士君 政府の基本方針述べただけなんですよ。私は、県民投票の何を受け止めたかと聞いたんです。ちゃんとお答えください。 | ||
○井上哲士君 いや、あなた方が知事選挙はいろんな争点があると言ってきたから、この一点で県民投票をやったんですよ。七割が反対だったんですよ。この事実を受け止めないんですか。 | ||
○井上哲士君 いや、ちゃんと答えてくださいよ。県民投票の七割は辺野古の基地反対なんです。この事実自身を受け止めないんですかと私は聞いているんです。 | ||
○井上哲士君 様々な思いじゃないんです。辺野古基地反対の一点のこういう結果が出たんですよ。これを一顧だにしない。玉城知事は、民主主義を踏みにじる、地方自治を破壊するものだと、激しい憤りを覚えるとコメントをされました。まさにこのとおりだと思います。 しかし、幾ら強権を振るっても...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、これだけ県民投票に示された民意に泥を掛けておいて、それで理解が得られると、そういうふうにお考えになっているんでしょうか。 | ||
○井上哲士君 民意に背いて辺野古の新基地にしがみつく限り、結局それが普天間の固定化になるんですよ。 具体的に軟弱地盤についてお聞きしますが、C1護岸の予定地に当たるB27のポイントで新たな地質調査を行ったら、水面下九十メーターまで軟弱地盤だったと。にもかかわらず、このポイント...全文を見る | ||
○井上哲士君 つまり、大半はボーリング調査しているんですよ。何でB27ポイントではボーリング調査行わずにN値調査も行わなかったんですか。 | ||
○井上哲士君 当初、水面下七十メートルと言われたんですね、軟弱地盤は。ところが、この追加調査で九十メーターまであったと。我々も驚きましたよ、そこまであったのかと。しかも、ケーソン護岸の真下の一番肝腎なポイントじゃないですか。だったら、念入りに調査するのは当たり前じゃないですか。コ...全文を見る | ||
○井上哲士君 これ、直接やらない理由には全くならないんですね。 それで、実測はしていないものの、このB27ポイントのN値の推測値というのが出ていると思います。先ほど防衛大臣は、非常に固いというのはN値一五から三〇だというふうに答弁をされましたけれども、この七十メーター以降から...全文を見る | ||
○井上哲士君 違うじゃないですか。非常に固いN値一五から三〇の固さだと言ったけれども、今の数字全部下ですよ。全然違うじゃないですか。 | ||
○井上哲士君 いや、大臣が非常に固いN値一五から三〇の地層に分類をされると答弁をされたから、実際の換算はどうなのかと聞いたら、低いんですよ。これどうやって、では、この換算出したんですか。 | ||
○井上哲士君 だから、実測したらいいんですよ。 そもそも自分たちで答弁しながら、都合が悪くなったら信頼度が低いと。そんな信頼度が低い答弁しないでくださいよ。 そもそも、三月五日の予算委員会で、お手元の資料にありますように、我が党の小池委員が、現有作業船の能力では工事可能な...全文を見る | ||
○井上哲士君 そうであったら、改良が必要な最大深度と書くはずなんですよ。そうじゃなくて、何で改良可能な最大深度になっているんですか。つじつま合わないじゃないですか。(発言する者あり) | ||
○井上哲士君 とにかく、全く説明になっていません。こんな報告書に基づいて七十メーター以下の改良工事は必要ないなんということはとても言えないと、撤回をしていただきたいということを申し上げておきますが。 もう一点、活断層の問題でお聞きをします。 お手元に資料を配っておりますけ...全文を見る | ||
○井上哲士君 その今引用された権威ある活断層データベースのホームページを見ますと、長さ十キロメートル未満の活断層や、まだ十分に確認されていない活断層は収録されていないので御注意くださいと書いてあるんですよ。 大臣、御存じですか、この記述。 | ||
○井上哲士君 大臣、御存じですか。 | ||
○井上哲士君 だったら、これまでにないからここにないなんて言えないんですよ。 答弁にあった地震研究推進本部の事務局でもある文科省の部局と気象庁が、「活断層の地震に備える」というパンフレットを出しております。その九州・沖縄地方版、ここに持っておりますけれども、これまで存在が知ら...全文を見る | ||
○井上哲士君 日本の周辺には約二千もの活断層があり、それ以外にもまだ見付かっていない活断層が多数あると言われています、こう書いてありますね。 | ||
○井上哲士君 何をそんたくされているのか、分かりにくく言われますけど、要するに、見付かっていない活断層が多数あるということなんですよ。これは一般論じゃありません。二〇一六年の熊本地震で大きな被害がありましたけれども、その後、二〇一七年の十月に国土地理院が、五か所、計十七・三キロメ...全文を見る | ||
○井上哲士君 いやいや、答えていないんですよ。 過去の文献にないから存在しないとは言えないですねと、大臣、いいですか、それで。 | ||
○井上哲士君 そうじゃないんですよ。まだ見付かっていないものであっても活断層があると、過去の文献にないからないとは言えないでしょうと私は聞いているんです。 | ||
○井上哲士君 その権威あるものが、過去にないからといってないとは言えないと言っているんですよ。 そして、これ一般論じゃないんですね。今お配りしたように、様々な研究者が調査に基づいて、ここに可能性が高いと指摘をしているわけですから、だから追加調査をするべきだと言っているんですよ...全文を見る | ||
○井上哲士君 とてもこのような工事を進めることはできないし、中止をすることを改めて強く求めて、質問を終わります。 | ||
03月28日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 在外公館の名称や給与法案については、妥当な改正であり賛成であります。 京都府の京丹後市経ケ岬の米軍Xバンドレーダー基地についてお聞きいたします。 二〇一六年二月に当委員会の委員派遣で視察をいたしました。市長や市議会とも懇談をし...全文を見る |
○井上哲士君 米側から申出があったと、これ初めて明らかにされたと思うんですけれども、いつ、どこからそういう申出があったんですか。 | ||
○井上哲士君 これ、本当に従来の経緯をも反するものだと思うんですが。 もう一点だけ聞いておきます。この重大な事故というのは、どういう基準で、誰が判断をするんでしょうか。報告をする重大事故という、この重大というのはどこの判断でしょうか。 | ||
○井上哲士君 先ほど説明ありましたけど、これはここの基地の経緯を全く踏まえないことだと思うんですね。視察行った方は御存じだと思いますけど、丹後半島の突端にある非常に静かな海辺の町、集落に突然米軍の基地ができると。多くの米国人、軍人関係者が来ることで様々な不安があるという中で、こう...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、明確な合意がなかったと言われると、本当に地元住民の皆さんは怒りますよ。ずっと行われてきたんですから、そういう報告が。 そして、先ほど言いました、いろんな、ルールも違う、雪の道で運転したことのない人もたくさん来ているんですよ。そのためのスリップの、いろんな、...全文を見る | ||
○井上哲士君 開設当初は心配があったなんて言ってもらったら困るんですよ。今も心配されているんです。今も事故が起きているんです。 そして、特にこの二枚目の紙にありますように、去年七月には物損事故で電柱が折れているんですね。にもかかわらず、この報告もずっとなかったんですよ。そうい...全文を見る | ||
04月16日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 私もF35Aの墜落事故について質問をいたします。 いまだ見付かっておらないパイロットの捜索にまずは万全を尽くしていただきたいと思います。その状況であるとか機体の引揚げ、捜索の状況についても通告をしておりましたが、先ほど来御答弁があ...全文を見る |
○井上哲士君 米側とも連絡取ったということでありますが、再開の判断は日本ができる、するということでいいんでしょうか。 | ||
○井上哲士君 組立て自身も中止をされているということでよろしいでしょうか。 | ||
○井上哲士君 飛行についても、試験飛行についても当面見合わせるという言い方で、大変私曖昧だと思うんですね。 統幕長は、十一日の記者会見でこの飛行再開について問われて、事故原因の解明をしながら判断すべき事項と述べられまして、当面とは、この解明前にも再開があり得ると取れるような発...全文を見る | ||
○井上哲士君 やはりちょっと曖昧だと思うんですね。 昨年二月にも佐賀県でAH64D戦闘ヘリコプターの墜落事故がありました。二人の乗組員が亡くなったわけでありますが、以来、事故四か月以内とされる防衛大臣への事故報告書は昨年五月に中間報告が出されたにとどまって、事故から一年以上た...全文を見る | ||
○井上哲士君 原因の中身によってというのがもう一つよく分からないんですが、例えば一つの考え方としては、操縦の問題ということもそれはあり得るわけですよ。しかし、現段でいえば機体の問題ということも含めて全てあり得ると。 ですから、そういう点でも、何が事故原因だったのかということを...全文を見る | ||
○井上哲士君 つまり、機体の問題ではないということが明らかにならない限り、逆に言えばですね、その機体の防止策が確定できるまで再開できないということだと思うんですが、このAH64Dの場合は現物がまさに陸上にあったわけですよ。今回の場合は、今海上に、多分海底にあるだろうと。 先ほ...全文を見る | ||
○井上哲士君 引揚げは前提だということは確認しておきたいと思いますが、問題は、その上で、日本で事故が解明できるのかと、原因がという問題でありますが、先日の視察でも明らかにされましたけど、組立て後にステルス性の検査として日本人関係者を締め出した形で米側だけで検査が行われておりますし...全文を見る | ||
○井上哲士君 そうであるならば、この間やっぱりアメリカ側で指摘されてきた様々な問題のリストの取得は私は不可欠だと思うんですね。先日、予算委員会でも指摘をしましたけども、アメリカの政府監査院が五回にわたってこのF35の欠陥を指摘して、昨年の六月に発表した報告書では、一月時点で九百六...全文を見る | ||
○井上哲士君 それは言わば従来の答弁でありまして、そういうことを言っていたけれども、アメリカが最終チェックしたにもかかわらずこういう事故が起きたわけですから、万全を尽くすという点からいっても、そういうものをしっかり日本として入手をして、それがどうだったか等も含めて私はしっかりやら...全文を見る | ||
○井上哲士君 終わります。時間です。 | ||
04月18日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 通告した質問に入る前に、今朝の産経新聞一面の「防衛省 F35Aの調達継続へ」との見出しの記事について、防衛大臣にお聞きいたします。 この中で、防衛省は重大な機体の欠陥が見つからない限り調達は継続する構えだというふうにされております...全文を見る |
○井上哲士君 まさに現に墜落事故が起きているわけでありますから、パイロットやそして住民の安全ということを考えるときに、原因究明と再発防止策の策定が前提だということは繰り返し申し上げておきたいと思います。 次に、米軍機による訓練と日米地位協定についてお聞きいたします。 米軍...全文を見る | ||
○井上哲士君 これまでも、安全面への配慮を求めるということが繰り返されてまいりました。しかし、またこういうことが起きているわけですね。 山間部の多い高知県では、消防防災ヘリやドクターヘリが日常的に運航しております。このオレンジルートを含む同県の市町村の管内に五十か所のヘリコプ...全文を見る | ||
○井上哲士君 同様のことが全国で起きておりますし、岩国基地の強化に伴って広島県でも様々な問題が起きております。 今、安保条約に基づく米軍の必要な訓練と言われましたけど、大体、米軍は国内では指定空域でしか訓練を行っておりませんし、住宅密集地では行っておりません。一方、米軍の準機...全文を見る | ||
○井上哲士君 適切に運用されていないから全国でいろんな問題起きているんですね。 今、米軍が国内ではやっていないことをやっているんじゃないかと申し上げました。例えば、アメリカの海兵隊のウエブサイトを見ますと、南米でオスプレイの低空飛行訓練をやった米軍司令官がこう言っているんです...全文を見る | ||
○井上哲士君 私も立ち会っておりましたけれども、担当職員からそういう発言がございました。 なぜこういう今事態が広がっているのか、外務大臣にお聞きしますけど、そのいわゆる安保条約に基づいて米軍に提供された施設・区域、訓練空域以外で様々な今訓練が行われております。これができるとい...全文を見る | ||
○井上哲士君 地位協定には明記されていないけれども、駐留を認めていることから導き出されると。こうなりますと、結局、何でもありということになるんですよ。 かつては、政府は提供施設・区域の上空しか訓練できないという見解述べていたんじゃないですか。例えば、一九六〇年五月十一日の赤城...全文を見る | ||
○井上哲士君 今言われたようなことはどこに書いてあるんですか、日米地位協定の。 | ||
○井上哲士君 それはあなた方が勝手に導いているだけであって、書いてないんですよ。そして、さっきも紹介しましたけれども、過去はそういう答弁じゃなかったんです。例えば、皆さんが使っている「日米地位協定の考え方」、初版の七三年四月のやつは、米軍は協定第五条で規定されるごとき国内での移動...全文を見る | ||
04月23日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号 議事録を見る | ○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、防衛省設置法の一部を改正する法律案に反対の立場から討論を行います。 自衛官の定数の変更は、自衛隊のサイバー及び電磁波領域における体制強化等に伴うものです。情報通信システムネットワークを二十四時間体制で監視、防護するサイバー防衛隊を中心...全文を見る |
04月24日 | 第198回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 まず、法案と視覚障害者の投票環境の向上についてお聞きいたします。 昨年のマラケシュ条約の批准に当たって、外交防衛委員会で、視覚障害者等の読書機会の拡大のために点字図書や読み上げ図書の拡充等を求めました。さらに、現在、超党派で読書バ...全文を見る |
○井上哲士君 自宅のパソコンで聞けることになるわけで、大変重要だと思うんですね。 衆議院では候補者や選挙管理委員会の過度の事務負担にならないように配慮しながら詳細を詰めているという答弁でありましたけれども、具体的にどういうことなのか、是非夏の選挙から実現できるようにしていただ...全文を見る | ||
○井上哲士君 是非よろしくお願いしたいと思うんですが、この法案は国政選挙と知事選挙が対象でありますけれども、他の地方選挙において、選挙公報を発行している地方自治体についても同様の取組が期待をされます。 この推進についての取組はどうなっているでしょうか。 | ||
○井上哲士君 是非夏の参議院選挙から音声読み上げが実現をし、地方選挙でも広がっていくように求めたいと思います。 次に、政治資金パーティーの問題でお聞きをいたします。 まず、大臣にお聞きしますが、政治資金規正法で、この政治資金の収支を明らかにするとしていることの目的、理念は...全文を見る | ||
○井上哲士君 政治資金の公開によって国民の監視の下に置く、同時に、政治団体は国民の疑惑を招くことのないようにするということでありますが、政治資金をめぐって国民の疑惑を招く事態は繰り返されてまいりました。 今、その一つが政治資金パーティーの問題であります。 我が党は、政治資...全文を見る | ||
○井上哲士君 政治資金パーティーは対価性があるということで、政治献金に比べて緩い規制になっているわけですね。 ところが、近年、パーティー券が事実上の献金になっているという実態が一層明らかになっております。 政治資金規正法が改正された直後の九四年と直近の一七年で、政治資金全...全文を見る | ||
○井上哲士君 企業・団体献金の割合が低下する一方で、政治資金パーティーの比重が拡大をしております。 直近の報告書で、では政治資金パーティー全体の収支の状況はどうなっているでしょうか。 | ||
○井上哲士君 大体利益率は約七五・五%、非常に高くなっているわけで、対価性があるのかという疑問の声が広がっております。 そして、この七五・五パーよりもっと高いものも開かれているわけですね。 例えば、安倍総理の資金管理団体、晋和会の一七年分の収支報告書を見ますと、計三回の朝...全文を見る | ||
○井上哲士君 事実認定は、それは総務省がやるんじゃなくて個々のところがやるわけでありますが、範囲を超えた場合はそうだと。 欠席を前提で買った場合も寄附に該当するという、よろしいですか。 | ||
○井上哲士君 それは簡単な話でありまして、一人しか行く予定はないけど十枚分買ってあげますわと、よく行われているという話でありまして、問題は、そういうことが分からないわけですよ。ですから、購入した企業、団体がその人数分の参加を前提にしたのか、それとも政治献金の代わりに参加者以上に購...全文を見る | ||
○井上哲士君 六十万ですから、全体の僅か四%にすぎないわけですね。大半は、本来、政党と政党の政治資金団体以外には企業・団体献金はできないのに、このパーティー券購入という形で、こういうお金が入っていても全く公開をされないという事態になっております。 しかも、表にありますように、...全文を見る | ||
○井上哲士君 報道では、かつて東京電力が、電力業界での重要度を査定して、十人の議員を上位にランク付けしてパーティー券購入で厚遇していると、こういうようなことが書かれておりました。その記事の中でも、一回当たりの購入額を政治資金規正法の報告義務のない二十万円以下に抑え、表面化しないよ...全文を見る | ||
○井上哲士君 時間ですので終わりますが、現に疑惑を招いておりますから、各党会派に議論を呼びかけて、質問を終わります。 以上です。 | ||
04月25日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 先ほど大野議員から議員立法の提出の話がありました。安保法制の廃止法案については我が党も共同提案をしております。是非審議をお願いをしたいと思います。 その上で、日本・フランス、日本・カナダのACSAに関連してお聞きいたしますが、昨年...全文を見る |
○井上哲士君 防衛大綱と言われましたが、元々、日米ガイドラインに多国間の軍事協力の推進強化ということが強調されておりまして、その具体化だと思うんですが、この点は今回の日米の2プラス2でも議論をされ、共同発表には、一定の場合、サイバー攻撃への安保条約五条の適用があり得ると盛り込まれ...全文を見る | ||
○井上哲士君 国際的に、これまでサイバー攻撃を武力攻撃とみなして自衛権を行使をしたという例はあるんでしょうか。 | ||
○井上哲士君 どんな場合に、サイバー攻撃が安保条約適用上の武力行使とみなされるのは極めて曖昧でありますし、これまでも自衛権行使の例はないという答弁でありました。共同発表では、その点、日米間の協議で個別具体的に判断するとしております。 この点は当委員会でも議論になりました。例え...全文を見る | ||
○井上哲士君 ですから、様々な事実を認定して判断をしていく上で、その判断の基準というものが両国間で一定のものがないと、結局極めて曖昧なままということになると思うんですね。 さらに、昨年の答弁では、サイバー防衛についてほかの武力の使用が可能になるのかということに対して防衛大臣は...全文を見る | ||
○井上哲士君 憲法九条と専守防衛にも関わる問題でありまして、個別具体的に判断をする、何をもって判断をするかという点も含めて、やはり明確に国民に対する説明が必要だと思います。なし崩し的な行使が行われるべきではないということは申し上げておきたいと思います。 さらに、この日米2プラ...全文を見る | ||
○井上哲士君 きちっと、同意なしのことが絶対あってはならないと思いますが、そもそもこれ、イージス・アショアの導入は、トランプ政権の武器購入要求に応えた流れでありました。 確認しますけど、このイージス・アショアのレーダーで得た情報というのはアメリカにも提供するということでよろし...全文を見る | ||
○井上哲士君 かつて防衛省の防衛研究所は、アメリカのミサイル防衛について、アメリカは自らの本土に対する報復の危険を恐れることなく軍事作戦を遂行することができると、こういうふうにも述べておりました。 この体制の一層の一体化になると思うんですが、その中で、昨年十月に、米軍の相模補...全文を見る | ||
○井上哲士君 極めてまれなわけですね。 在日陸軍の司令部は、マスコミの取材に対して、ハワイで担当していた指揮を日本で実施することで、二国間の連携を高め日米同盟を強化することができると、自衛隊との取組を更に密接に行うというふうに述べております。 先ほど米軍の国内の部隊の運用...全文を見る | ||
○井上哲士君 はい、終わりますが、先ほど、防衛研究所が、この米軍のミサイル防衛体制というのが、自らの本土に対する報復の危険を恐れることなく軍事作戦を遂行することができるというふうに言っているわけでありまして、こういう状況に一層一体化をするということは容認できないということを申し上...全文を見る | ||
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、カナダ及びフランスとの物品役務相互提供協定の承認に反対の立場から討論を行います。 ACSAは、元々、米国が世界規模で展開する米軍の軍事作戦に不可欠な物資や役務について、米軍が必要とするときにいつでも調達できる集団的軍事支援網を構築する...全文を見る | ||
05月09日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第12号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 昨日から京都で国連の気候変動に関する政府間パネル、IPCCの第四十九回総会が始まりました。昨年十月の第四十八回総会では一・五度特別報告書が発表されて、気候変動の深刻な影響を回避するためには二度未満では不十分だと、一・五度未満を目指す必...全文を見る |
○井上哲士君 このアセス厳格化が実効性あるものになるかについては注視をしていきたいと思いますが、今もありましたように、CO2の排出量の増加の三分の一がアジアを始めとする石炭火電で、世界が大きくその抑制にかじを切っていると、こういう認識が背景にあるということであります。 ところ...全文を見る | ||
○井上哲士君 これらの資金が果たして適正に使われているのかどうかということなんですが、インドラマユ石炭火力発電所の計画には変電設備の建設が含まれていると承知しておりますが、この変電設備の基本設計業務は東京電力の子会社、東電設計が行っております。この業務にもこのエンジニアリング・サ...全文を見る | ||
○井上哲士君 困難と言われましたけど、私は、やっぱり公金でありますから、きちっとどういうふうに使われているかということを、把握していないということで済ますわけにはいかないと思うんですね。 では、その資金で行われたこの変電設備の基本設計の内容については、JICAは承知しているん...全文を見る | ||
○井上哲士君 基本設計の内容、報告書、成果物については把握をしていないと。しかし、融資をしておきながら中身もつかんでいないということで私はいいのかということを指摘をしたいんですね。 先月十二日に来日した現地住民とJICAが面談した際に、このJICAは、変電設備の基本設計業務は...全文を見る | ||
○井上哲士君 懸念は伝えたと言っていますけれども、現実には引き続き違法の状態が続いているというのが住民の皆さんの訴えなわけでありまして、つまり、そういう違法と言われているものに日本の資金によるその設計がどういうふうに関わっているのかということを私はちゃんと見る必要があると思うんで...全文を見る | ||
○井上哲士君 是非求めたいと思います。住民の皆さんは外務省とも懇談をされておりまして、大変貴重な機会だということはその場でも外務省からも言われているわけでありまして、是非求めたいと思います。 この間、私、指摘の際に、このES借款についてはこの本体工事と連続する密接不可分な事業...全文を見る | ||
○井上哲士君 是非、NGOなども求めておりますので、きちっと検討していただき、実現をしていただきたいと思います。 今後、本体工事への融資の要請が予測されるわけでありますけれども、今述べてきたように、このインドラマユへの支援は環境社会ガイドラインに反するものという指摘がされてお...全文を見る | ||
○井上哲士君 是非、答弁どおりしっかりとした見直しを強く求めまして、質問を終わります。 | ||
05月14日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第13号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 二つの条約については賛成であります。その上で、核兵器廃絶に関して、十日に閉幕をしたNPTの再検討会議第三回準備委員会についてお聞きいたします。 国際的には、核兵器禁止条約に署名した国が七十か国、批准した国は二十三か国となり、批准、...全文を見る |
○井上哲士君 議論の中で多くの国々が強調したことは、核兵器の完全廃絶の明確な約束を再確認することを始め、過去のNPT再検討会議での合意事項について後退しない、それが最低ラインだということでありました。一方、米英仏などは、自らが過去賛成した合意であるにもかかわらず、その履行について...全文を見る | ||
○井上哲士君 まさに議論の中で、タイの代表は、この過去の合意の問題、我々がNPTを土台として維持したいならこれが正しい方針だと議長勧告について述べております。 一方、準備委員会の開催中の国連本部内で米国は、核軍縮を妨げる安全保障環境について議論する新たな枠組みだとして、核軍縮...全文を見る | ||
○井上哲士君 核保有国が、NPTがこの間の合意を重ねて核軍縮の機能を強めてきたということに対する様々な反発がこの間あったわけでありまして、この新たな枠組みによって、このNPTを専ら不拡散の機能にとどめて核軍縮の機能を弱めるんじゃないか、形骸化させるんじゃないかと、こういう懸念があ...全文を見る | ||
05月16日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第14号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 中央北極海における漁業協定については、必要な措置であり、賛成であります。 今日は、在日米軍の弾薬等の火薬類の運搬についてお聞きをいたします。 一九八〇年に日米合同委員会が米軍の火薬類運搬上の処置について合意をしておりますが、周...全文を見る |
○井上哲士君 委託業者の場合は火薬類取締法及び内閣府令が適用されるわけですが、これに基づき委託業者が米軍の弾薬を国内の道路上で運搬する場合に、出発から到着までどのような手続が必要になるのか、警察庁、来ていただいていますが、どうでしょうか。 | ||
○井上哲士君 今もありましたように、長距離を運搬する際には複数のドライバーが必要でありますし、見張り人を付けること、それから火薬類の表示板を付けることも必要かと思います。 それも確認をしておきたいんですが、私は、在日米軍の委託を受けて弾薬輸送をする会社の下請である関西のA社で...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、お聞きしたのは、途中、道路を通っているときだけじゃなくて、倉庫に駐車しておるときなども含めて見張り人であるとか表示が必要ですねということを確認しているんです。 | ||
○井上哲士君 ちゃんと丁寧に、通告してあるんだから、ちゃんと答えてください。 要するに、出発から到着まで、これは義務付けはあるんだということでいいですね。 | ||
○井上哲士君 そうしますと、違反の疑いが濃いわけでありますが、もう一つの例は、二〇一八年一月二十四日から二十六日にかけて、米軍の三沢基地で弾薬、ミサイルを積み込んで前畑弾薬庫へ運搬した事案でありまして、車両三台にKさんら社員三名を含む六名で乗務をして、出発の翌日に新東名岡崎パーキ...全文を見る | ||
○井上哲士君 運行計画書はまだ保存されていると思いますので、是非調査もして、法令遵守のための適切な措置をとっていただくように強く求めまして、質問を終わります。 | ||
05月28日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第16号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 まず、昨日の日米首脳会談についてお聞きいたします。 先ほど来、トランプ大統領のTPPに縛られないという発言についても議論がありました。これ、一般論でトランプさんは述べたわけではないんですね。会談の冒頭でトランプさんは、八月に両国に...全文を見る |
○井上哲士君 これ、全く国民は納得しておりません。今朝の報道でも、いろんなところでそういうことがあったんじゃないかと、こういう声が広がっているわけですね。これを明らかにしないまま、私は、参議院選挙まで黙っておこうと、これ許されないと思います。 農産物の問題でどのような協議がさ...全文を見る | ||
○井上哲士君 そういう従来の説明では違うようなことを現に首脳会談の前、トランプさんが言って、そのことに対して国民が疑問を持っているわけですから、きちっと国民の前に明らかにしていただきたい。予算委員会の開催を改めて強く与党にも求めたいと思います。 その上で、国際的な課税の問題に...全文を見る | ||
○井上哲士君 検索とかでSNSサービスを無料でインターネット利用者に提供する一方で、利用者の関心に応えた広告を表示して世界中の企業から広告料を得ていても、ユーザーがいるところではなかなか課税にならないと、そういうようないろんな問題があるんだと思うんですが。 この問題を解決する...全文を見る | ||
○井上哲士君 今お話のあったコンサルテーションペーパーはお手元に配付しているわけでありますが、今のその第一の柱について言いますと、課税権の決定ルールや課税対象所得の算定及び配分のルールについて三つの概念が示されて議論がされていると思いますが、簡潔にこの三つの概念それぞれについて御...全文を見る | ||
○井上哲士君 巨大なIT企業を抱えて、これまではこうしたルールづくりに否定的だったアメリカが提案をしてきたということは前進と思いますが、一方、この二番目のアメリカ案では、課税対象となるのは多国籍企業の利益の一部にすぎないという指摘もありまして、途上国などはこの三番目の案、雇用や市...全文を見る | ||
○井上哲士君 是非、公正なデジタル課税実現へと取り組んでいただきたいと思いますが。 もう一点、国際連帯税について大臣にお聞きいたしますが、貧困や環境問題などの地球規模の問題に対策する財源確保を目的としたもので、最近はSDGsの目標を達成するための資金確保としても議論がされてお...全文を見る | ||
○井上哲士君 是非、公正なデジタル課税も、そして国際連帯税も推進をしていただきたいと思います。 以上、終わります。 | ||
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、日本・アルゼンチン投資協定、日本・スペイン、日本・クロアチア、日本・コロンビア及び日本・エクアドルの四つの租税条約に反対の立場から討論を行います。 本投資協定は、安倍政権が経済政策の柱とする成長戦略に基づき、日本の多国籍企業が海外で最...全文を見る | ||
06月03日 | 第198回国会 参議院 議院運営委員会 第23号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 自民・公明案の出発点は、昨年強行された参議院の選挙制度の改悪であります。選挙制度の抜本的な見直しについて引き続き検討を行い、必ず結論を得る、こうして参議院改革協議会の下に全会派参加の選挙制度専門委員会をつくって議論を積み重ねてまいりま...全文を見る |
○井上哲士君 関係ないことを述べないでください、時間ありませんから。私は国民の批判が解消されたと考えるかということを聞いたのでありますが、解消されつつあるという、何の根拠も示さずに言われました。しかし、そんな話はどこにもありませんよ。 大体、今回の自、公、無所属クラブ、当初の...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、自民党というのは本当に国民世論から懸け離れているなと今の答弁を見て思いました。多くの皆さんが、これはまさに合区の自民党の議員候補を救済するためのそういう制度だと、そのために定数増したと。だからこそ直後の世論調査でも厳しい声が示されたわけですよ。それを全然受け止...全文を見る | ||
○井上哲士君 定数増による経費増をどう賄うかと、その角度から議論をしますから、できることもできていないというのが実態なわけですよ。 ペーパーレス化、いろんな課題があります。しかし、少なくとも衆議院でも質問主意書のペーパーレス化については、これはもう各会派、合意をしたわけですね...全文を見る | ||
○井上哲士君 あくまでも有権者の参政権をどう保障していくのかということで考えるべきだということを重ねて申し上げておきたいと思います。 続いて、歳費の在り方についてお聞きいたします。 議員歳費というのは、諸外国でも歴史的に、普通選挙の下で政治参加の機会を全ての者に対して実質...全文を見る | ||
○井上哲士君 御答弁ありましたけど、私は、やっぱり議員が国民の代表として活動するにふさわしい額は何なのかという角度から十分な根拠が示されたとは言えないと思います。 更に聞きますけど、国会法三十五条は、議員は、一般職の国家公務員の最高の給与額よりも少なくない歳費を受けると定めて...全文を見る | ||
○井上哲士君 国権の最高機関にふさわしいものということでありますが、佐藤功先生の註釈全書「憲法」では、明治憲法下の議員の地位、待遇が官吏に及ばなかったと、これを改めて、その地位、待遇を最高機関たる国会の構成員に値するよう高めるという思想の表れだと、こういうふうに解説もしております...全文を見る | ||
○井上哲士君 当時、私どもはこの点についても様々な意見を申し上げましたけれども、当時の様々な国民感情とかいろんなことも考慮をしながら全会一致という結果になったと思いますが、私は、改めて今、こういうことの立法措置、趣旨、そして憲法との関係ということをしっかり議論をする必要があると思...全文を見る | ||
○井上哲士君 続いて、私、政党助成金についてお聞きしたいと思うんですが、我が党は、国会の経費や議員の処遇について言うならば、特権的な役員手当の廃止とか文書通信交通滞在費の見直しが必要であって、何よりも、総額が年間約三百二十億円の政党助成金の廃止に踏み出すべきだと主張してまいりまし...全文を見る | ||
○井上哲士君 政党助成金そのものについては、各党それぞれの意見があると思います。私どもの意見も申し上げました。 しかし、この政党助成法にはそもそも施行後五年の総額見直しの規定もあるわけですね。そこでは、「政党の政治活動の状況、政党財政の状況、政治資金の個人による拠出の状況、会...全文を見る | ||
○井上哲士君 今るる説明がありましたけれども、いや、あなた方がそういう仕組みをつくったんですよ。申請しなかった分は全体で上乗せをする、そういう仕組みがおかしいんじゃないですかと、これも含めて見直す必要がないということなのかということを問うているわけでありますし、先ほど来ありますよ...全文を見る | ||
○井上哲士君 私は廃止をすべきだという立場でありますけれども、それが違うとしても、少なくとも他党が申請しなかった分をほかの党が上乗せして預かる、取るというようなことについては、これはおかしいということをやはり私は考えていただくべきだと思うんですね。この額だけでも、先ほど言いました...全文を見る | ||
○井上哲士君 日本共産党を代表して、まず、自民、公明、無所属クラブ提出の法案について反対討論を行います。 本法案のそもそもの出発点は、一票の較差を是正する参議院選挙制度の抜本改革とは全く無縁な、合区の県の自民党の候補を救済する目的で比例代表に特定枠をつくるために定数を増やすと...全文を見る | ||
06月05日 | 第198回国会 参議院 本会議 第23号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党を代表して、まず、自民、公明、無所属クラブ提出の法案について反対の討論を行います。 本法案のそもそもの出発点は、昨年、自公などの賛成で強行された参議院選挙制度の改悪であります。 参議院選挙制度については、議長の呼びかけによる各派代表者懇談会で参議院...全文を見る |
06月07日 | 第198回国会 参議院 本会議 第24号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党を代表して、新防衛大綱及び中期防衛力整備計画について質問します。 質問に先立ち、予算委員会の開催を強く求めます。 日米首脳会談でトランプ米大統領が言及した日米貿易交渉の八月合意や、消費税増税と景気動向など、政府が国民に説明すべき課題が山積みです。と...全文を見る |
06月13日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。 まず、岩崎参考人にお聞きいたしますが、大綱は、米国が同盟のコミットメントを維持するとともに責任分担を要求していると、こういうふうに述べておりますが、アメリカがこの責任分担を強め、要求を...全文を見る |
○井上哲士君 新ガイドラインが大きなポイントだったと言われましたけれども、当時オバマ政権ですが、その後、トランプ政権発足をしているわけですね。 そこで、柳澤参考人にお聞きしたいと思うんですが、トランプ政権の下で今回の、というか、が発足後に今回の大綱が作られていると考えたときに...全文を見る | ||
○井上哲士君 全体として、日本がアメリカとの軍事的一体化の強化がされていると思うんですが、それは一体何をもたらすのかという点で岩崎参考人と柳澤参考人にお聞きしたいんですが。 安保法制で、戦闘行為に発進準備中の米国戦闘機にも給油が可能ということになりました。今回、「いずも」型の...全文を見る | ||
○井上哲士君 今のことに関して、運用のことというのがあるわけですけど、そういう敵攻撃能力を考えたときに、能力を持っていても運用でカバーしたらいいんだという考え方と、そもそもそういう敵に脅威を与えるような、そういう能力そのものを持つべきでないという両方の議論があると思うんですけれど...全文を見る | ||
○井上哲士君 政治や外交の役割を柳澤参考人、強調されているんですが、先ほどから配られている資料と言っているのは、週刊金曜日の二月八日号の論文が私ども資料でいただいているんですけど、そこで強調されているのは、もはや力ずくで中国と張り合うやり方を再考して、いわゆる対立緩和の努力が必要...全文を見る | ||
○井上哲士君 ありがとうございます。 佐藤参考人にお聞きしますけれども、FMSの問題などにもお触れになりました。FMSでもそうですが、同時に、この間のアメリカからの武器購入の経過を見ますと、大体、日米首脳会談の後などにF35の追加購入であるとか、そしてイージス・アショアの購入...全文を見る | ||
○井上哲士君 ありがとうございました。終わります。 | ||
06月18日 | 第198回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 秋田市の新屋演習場へのイージス・アショアの配備計画をめぐって、防衛省が地元に示した説明資料が間違っていたと、大きな怒りが上がっていることについて質問をいたします。 防衛省が説明会で配付をした一覧表をお手元に配付をしておりますが、こ...全文を見る |
○井上哲士君 専門知識が要るような問題じゃないんですね、これ。見た瞬間に分かるようなものですよ。 私、体制の問題じゃないと思うんですね。例えば、沖縄辺野古だって、随分体制組んでいますよ。だけど、やっているのは、住民の声を無視をして、とにかく予定どおり進めるということがやられて...全文を見る | ||
○井上哲士君 いろんなかさ上げが必要なのに、それをないものとしてやったと言われましたよね。だから、それ、ないものとして記載したと、不十分だったと言われましたけれども、私は不十分という話じゃないと思いますよ。あるのにないことにしちゃっているんですよ。これ本当に、要するに初めから新屋...全文を見る | ||
○井上哲士君 そもそも、この新屋と山口のむつみに配備をすると。これ、北朝鮮の発射基地とハワイとグアムの米軍の基地のその直線上にあると。つまり、米国防衛のためじゃないかということは最初から指摘をされておりました。だから場所を変えないんじゃないかと、こういう指摘もされてきたわけですね...全文を見る | ||
○井上哲士君 重ねて、そもそも配備の中止を求めたいと思います。 続いて、本会議でもただしましたけれども、米軍の低空飛行訓練についてお聞きいたします。 五月三十日に、長野県の佐久市の市街地上空を米軍横田基地のC130が超低空飛行訓練をいたしました。直ちに現地に行きまして住民...全文を見る | ||
○井上哲士君 防衛省は事前に可能性を把握をしていたということであります。 これ、飛行訓練の様子は住民が動画を撮っておりまして、ネットでも今見ることができます。ちょうど佐久市長も市役所の近くの屋外でこれを目撃をしておりますし、多くのマスコミもその場で見ております。地元紙には、市...全文を見る | ||
○井上哲士君 米軍が遵守していると思いますと言われましたけど、それじゃ困るんですよ。現実にこういうことが起きているわけですよ。数々の住民の証言は、明らかに最低安全高度を下回っております。アメリカの言い分を繰り返すだけではなくて、合意違反があるならば、それを突き付けて是正をするのが...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、アメリカ側はしていると言っていると。しかし、現にしていないと多くの住民が言っていて、市長も落ちてくるかと思ったと、そういうことが起きているわけですね。それのための画像の証拠もあるわけですから、それを解析をして、アメリカの言っていること違うじゃないかと突き付ける...全文を見る | ||
○井上哲士君 現に証拠としてあるわけであります。昨年、岩手で米軍機が超低空飛行訓練して、それをわざわざ自分たちでユーチューブか何かに発表した。これはもう動かぬ証拠で、米軍も認めました。これ、はっきりいろんなことありますし、写真も撮られているわけでありますから、検討の上、必ずそれを...全文を見る | ||
○井上哲士君 日本はそうやっていると。 ところが、これまでは、住民から米軍機飛行に関する苦情を受けた際に、アメリカに対して米軍機かどうかの確認を求めて、アメリカ側から回答を得てきた。ところが、二〇一七年の八月以降、アメリカ軍機かどうかの確認やめているんですよ、防衛省は。 ...全文を見る | ||
○井上哲士君 はい。 明らかに日米合意から逆行しているんですよ。動かぬ証拠を突き付けられたら認めるという対応でしかないんですね。 私は、こういう状況は直ちに是正をするとともに、地位協定そのものを抜本的改定を行うべきだと改めて求めまして、終わります。 | ||
10月15日 | 第200回国会 参議院 予算委員会 第1号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 大型で強い台風十九号は広範囲に甚大な被害をもたらしました。犠牲になった皆様に心からお悔やみを申し上げ、避難された皆さんに心からのお見舞いを申し上げるものであります。 多数の河川が氾濫をして濁流が住宅地に押し寄せて、土砂崩れも相次ぎ...全文を見る |
○井上哲士君 できることは全てやると。本当にやっていただきたいと思うんですね。 長野市では、昨日もまだ午前中も、ヘリによる、ヘリコプターによる救助活動が行われておりました。千曲川が決壊した長沼地域はやっと水が引いて立ち入れるような状況になりまして、私ども行きますと、消防団の皆...全文を見る | ||
○井上哲士君 九死に一生を得た被災者がこの避難の中で健康を害し、命が脅かされるようなことは絶対あってはならないと思います。 東日本の震災などを踏まえて、内閣府が二〇一六年に避難所運営ガイドラインというのを出しておりますが、ここでは健康維持のため避難所の質の向上を目指すとしてお...全文を見る | ||
○井上哲士君 このガイドラインでは、避難所というのは一たび災害が起こると被災者のよりどころになり、支援拠点になるという点で様々な方策を打ち出しております。これを生かしながら発展をさせていくことが必要かと思うんですね。 今もありましたけれども、私も昨日、長野市の豊野西小学校の体...全文を見る | ||
○井上哲士君 今もありました避難所での健康の問題というのは本当に深刻なんですね。 私ども行きますと、前の日の晩は、いろんな近隣の地域の防災情報の関係でJアラートがもう響き渡るという中で、なかなか一晩中寝られなかったというお声もお聞きいたしました。避難されている方の血圧を測りま...全文を見る | ||
○井上哲士君 避難所の中は、避難初日は毛布一枚、冷え込んだために寒かったというお話も聞きました。まだ段ボールベッドもありません。間仕切りのパーテーションもないと。翌日から毛布は一枚増えたといいますけれども、まだまだ大変な状況があるわけでありまして、先ほどの出されました避難所運営ガ...全文を見る | ||
○井上哲士君 昨年の経験も生かされて、こういう泥や災害ごみの撤去で各省庁の力を結集しながらやっていくということは是非進めていただきたいと思います。 長野市の場合、市役所の支所が被害に遭ったところもあって機能不足になっておりまして、既に消防や医療など他県からの応援の車もたくさん...全文を見る | ||
○井上哲士君 必要なことは全てやると、この構えでやっていただきたいことを申し上げまして、質問を終わります。 ありがとうございました。 | ||
10月16日 | 第200回国会 参議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 昨日に続いて、台風被害について質問をいたします。 全容が明らかになるにつれ、被害は更に大きくなっておりますし、必要な課題、そして被災者の要望も刻一刻変化をしております。総理、答弁されました、できることは全てやるは当然のこととして、...全文を見る |
○井上哲士君 今後、避難所における、などで災害救助法に基づく医療から保険医療による継続的な診療に移っていくわけでありますが、一方、災害によっては保険証を流されたという方もいらっしゃいます。被災者が保険証を提示できなくても保険医療を受けられるようにすべきだと思いますが、これはどう対...全文を見る | ||
○井上哲士君 被災者の皆さん、不安に思っておられますが、なかなかホームページも見れない、今日もテレビも見れない方がいらっしゃいますので、是非しっかり周知徹底を図っていただきたいと思います。 その上で、被災者の方々の医療費の負担についてお聞きします。 大きな被害を受けた被災...全文を見る | ||
○井上哲士君 保険者の判断でできるということであります。自治体でできるということだけですと、自治体の財政負担が必要で、これから災害復旧など大きな財政支出が、出動が必要だというところでちゅうちょされると思うんですね。被災者への対応や復旧で手いっぱいの被災自治体に、免除の基準や手続な...全文を見る | ||
○井上哲士君 今回既に五日たっているんですね。今ありましたように、西日本の場合は五日目に国として決めたということであります。 被災者の皆さん、不安に思っていらっしゃるわけですから、これはもう直ちに、検討中ではなくて決断をしていただきたいと思いますが、改めていかがでしょうか。 | ||
○井上哲士君 被災地の状況と過去を見れば、私、直ちに決断をすべきだと思うんですね。西日本の際には、厚労省保険局長は五日目に、私たちの申出に被災者第一で考えたいと、後手に回ってはいけないと、一刻も早く結論を出したいということで決められたわけでありまして、その日に決断されました。現場...全文を見る | ||
○井上哲士君 是非、過去にやったように減免をすると、もう一回しっかり明確に言っていただきたいんですが、どうでしょうか。 | ||
○井上哲士君 是非、過去の対応も踏まえて、直ちにこれは決断をして周知をしていただきたいと思います。 避難所におけるジェンダー問題についてもお聞きするんですけど、昨日も紹介した内閣府の避難所運営ガイドラインでは、女性や子供への配慮についてチェック項目を挙げております。 具体...全文を見る | ||
○井上哲士君 こういうジェンダー配慮という問題は、まだまだ現場では知られていなかったり、徹底がされていないということであります。 是非しっかり、災害時であっても考慮、最大限これができるようにやっていただきたいし、このガイドラインでは、女性自身の視点から避難所運営を実施するため...全文を見る | ||
○井上哲士君 もう一点、瓦れき撤去などを行う被災者やボランティアへの第二次被害を防ぐ方策も重要だと思います。 先ほど紹介した全国保団連の要望書では、こういうボランティアなどを行う皆さんや被災者に、破傷風ワクチンの接種を希望する者については、国がワクチン接種費用を公費で負担する...全文を見る | ||
○井上哲士君 今後、相当大規模なボランティアも出ていくと思うんですね。しっかりこれは対応していただきたいと。改めて、できること、必要なことは全てやるという構えを政府にこの問題で求めたいと思います。 次に、関電の原発利権問題についてお聞きをいたします。 当初、自らはまるで被...全文を見る | ||
○井上哲士君 是非よろしくお願いいたします。 関西電力は、あの三・一一以降、国の認可を受けて、二〇一三年度、一五年度の二度にわたり電気料金を値上げをいたしました。(資料提示)一三年の値上げの際は、役員報酬を平均四千二百三十一万円から二千万円と六割カットをしておりますけれども、...全文を見る | ||
○井上哲士君 再稼働反対の世論が広がる中でも、政府は再稼働に固執をいたしました。安倍政権下での再稼働の九基のうち四基は関電の原発なわけですね。そのための追加的安全対策費は関電だけで一兆円を超えて、高浜原発一―四号機だけで五千億を超えるとされております。これが電気料金を値上げして充...全文を見る | ||
○井上哲士君 いろいろ言われましたけれども、電気料金は事故後よりも、上がったままなんですね。そして、関電幹部の収入はその前のとおりに戻ってしまっていると。 で、この二〇一一年の福島原発事故を受けて策定された国の新基準によって、再稼働の関電の安全対策工事費の総額の見込みは増え続...全文を見る | ||
○井上哲士君 この安全対策費の下で工事額が増えていっているんですよ。これで一体じゃないか、こういうことを、つまり原発マネーの還流がされているんではないかと、この認識をお聞きしていますが、総理、いかがでしょうか。 | ||
○井上哲士君 まるで人ごとみたいなんですよね。これ、国策と一体で進められてきたという認識が私は聞こえてきません。 原発マネーは関電からの受注工事だけではありません。国の電源立地地域対策交付金も原発立地に深く関わってまいりました。この交付金の目的及び財源は何でしょうか。 | ||
○井上哲士君 財源は何でしょうか。 | ||
○井上哲士君 国民の税が財源だと。 これ、福井県高浜町への交付金の交付総額は幾らになっているでしょうか。 | ||
○井上哲士君 非常に多額のお金が入っているわけですね。 高浜町の資料によりますと、この吉田開発は、一五年から一七年の三年間に、交付金を活用した高浜町の公共事業五件、総額四億五千二百五十三万円を受注し、そのうち少なくとも三億七千百四十万円、同交付金が充てられているわけでありまし...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、関電からの直接の受注でないものも対象になるんですか。 | ||
○井上哲士君 受けると言われました。徹底してこれは調べていただきたいと思うんですね。 関電の報告書には、森山氏が福井県議会及び国会議員に広く人脈を有したと書いていることが見逃せません。 この間、森山氏が筆頭株主の株式会社オーイングから三十六万円、その関連会社アイビックスか...全文を見る | ||
○井上哲士君 さらに、関電そのものの献金もあるわけですね。 電力業界というのは、地域独占が認められた公益企業にそぐわないとして献金を自粛をしておりましたけれども、関電幹部の個人献金が事実上行われておりました。それも三・一一以後は減った中で、電力会社が事実上の政治献金である政治...全文を見る | ||
○井上哲士君 関電とそのグループ会社で計五十万円、合計百十二万円を購入をしております。原発マネーの購入ではないかと、国民の広いやはり疑問があるわけでありますが、私は…… | ||
○井上哲士君 原資は国民の電気料金であるわけでありますから、政治家を含む原発利権の闇に徹底してメスを入れることが必要だと、そのことを強く求めまして、質問を終わります。 | ||
11月07日 | 第200回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 まず、外務大臣にお聞きいたします。 昨年七月に全国知事会が日米地位協定の抜本改定を求める提言を全会一致で決議をいたしました。航空法や環境法令を米軍に適用すること、訓練ルートや日時の事前提供などを求めております。この決議を受けて、全...全文を見る |
○井上哲士君 過去そういう答弁を繰り返されてきましたけれども、それでは解決しないから、全国知事会が提言を決議して、そして自治体の意見書が広がっているんですね。それぞれのお考えと言って横に置くような話ではないということなんです。しかも、それどころか、今、在日米軍基地の強化、そして日...全文を見る | ||
○井上哲士君 十月一日には、長野の県知事、県の市長会会長、町村会の会長の三者で、低空飛行訓練に関わって、この問題に関わって、危険な訓練の中止や情報提供、地位協定の抜本改定を求めているんですよ。今、従来の答弁を繰り返されましたけれども、そういう下で実際にこういうことが起きて、不安と...全文を見る | ||
○井上哲士君 そういうことがやられていないからこういう不安の声が上がっているんです。一つ一つこういう実態を、事実を明らかにして是正を求める、こういうことなしに問題は解決しないんですよ。それをずっと繰り返してきたわけですよ。結局、米軍に航空法の安全基準の適用除外を続けて、こうやって...全文を見る | ||
○井上哲士君 もう驚きますよね。岩国の地元の人の声が出ていましたけど、衝撃だと、ぞっとすると、こういうパイロットが運転しているということが言われております。 報告書では、手放しの操縦や飛行中の読書、ひげを整えながらの自撮りを含む規則違反、そして、相次ぐ事故の背景として、部隊内...全文を見る | ||
○井上哲士君 訓練も十分でなく、そして様々な問題を抱えたパイロットが訓練をしていたと。そして、この場合には、事故が起きても報告がされていなかったと。これでどうして米軍が合意を遵守して安全を考慮していると言えるのかという、ここが大きく問われていると思うんですね。 この一六年の沖...全文を見る | ||
○井上哲士君 これ、アルトラブというのは一時的、臨時的と言われますけれども、この米軍の資料がS、つまり固定型と言っていますように、事実上固定化されて、沖縄周辺の既存の米軍の訓練空域に加えて、この二年間で六割増えたと、こういうふうに言われまして、民間航空機も迂回を余儀なくされており...全文を見る | ||
○井上哲士君 米軍は、この地域にタイガーというアルトラブがあると地図も出して、そして、この日、タイガー空域で訓練していたと公表しているんですよ。アメリカが公表していることも何で日本が明らかにできないのかと。結局、合同委員会で米国の了承なしに公表できないとしていますけど、実際にはア...全文を見る | ||
○井上哲士君 その事故報告もされていないんですよね。私はこんなことは許されてはならないと思います。こういう危険なアルトラブもやめるべきでありますし、こういう訓練を放置をしている地位協定の抜本改定が必要だということを申し上げまして、質問を終わります。 | ||
11月12日 | 第200回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 核兵器廃絶の問題でお聞きいたします。 来年のNPTの再検討会議が迫る中、国連総会が開会中であります。二〇一七年七月七日に採択をされた核兵器禁止条約は、十月十八日にドミニカが批准書を国連事務総長に寄託をいたしまして、署名七十九か国、...全文を見る |
○井上哲士君 各国が一致して取り組むことができるということを言われました。しかし、各国の一致というならば、これまでのNPTの再検討会議で積み上げられてきた全会一致の合意があるわけですね。来年の再検討会議に向けてこれをほごにしようとしているのが今核保有国の動きなわけです。 例え...全文を見る | ||
○井上哲士君 この明確な約束という言葉には、過去の合意文書一般ではない特別の意味があるんですよね。NPT条約は特定の国を核兵器国として認めるものですが、この第六条、核軍縮義務を使って国際社会は核兵器国に迫ってまいりました。そして、大きな国際世論の中で、二〇〇〇年のNPT再検討会議...全文を見る | ||
○井上哲士君 現実には、使える核兵器とかですよ、様々な新しい核軍拡が進んでいるです。明確な約束に反する方向が進んでいるんです。だからこそ、例えばアイルランドは核軍縮義務に条件を付けるべきでないと言いました。オーストリアは国連決議が既存の義務や約束を弱める踏み絵として使われるべきで...全文を見る | ||
○井上哲士君 では聞きますけど、去年までの日本の決議案では、核兵器の使用による非人道的結末について深い懸念が核兵器のない世界に向けた努力を下支えする主要要素であり続けるとしておりました。ところが、今年の決議には、深い懸念が認識という言葉に変えられて、下支えという言葉がなくなりまし...全文を見る | ||
○井上哲士君 各国の意見を踏まえて文言調整をしたと言われました。報道では、この人道的アプローチに強く反対してきたフランスを考慮した、こういうことも書かれておりますけれども、しかし、核兵器使用のこの非人道的結末への深い懸念という言葉は、私は核保有国の賛成を得るために日本が譲ってもい...全文を見る | ||
○井上哲士君 だったら何で変えるんですか。今まであった深い懸念を何で認識という言葉に変えてしまうんですか。明らかに後退じゃありませんか。 私は、これは唯一の戦争被爆国である日本の存在が問われる変更だと思うんですね。この核兵器の使用による非人道的結末についての深い懸念というのは...全文を見る | ||
○井上哲士君 まとめますけど、広島でも長崎でも被爆者の皆さんから大きな憤りの声が上がっております。その声をしっかり正面から受け止めて、核兵器禁止条約にも参加をするし、そして、この非人道性を広げる、その先頭にこそ日本政府が立つべきだと、こういうことを強く申し上げまして、質問を終わり...全文を見る | ||
11月14日 | 第200回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 防衛省給与法の改正案は賛成であります。 まず、青森県の米軍三沢基地所属のF16戦闘機の模擬弾が六日、同県の六ケ所村の民有地に落下した問題について防衛大臣にお聞きいたします。 非常に危険な事態でありますし、しかも、米軍からの連絡...全文を見る |
○井上哲士君 模擬弾は搭載しない訓練だという報道もありますけど、だからいいという話では私ないと思うんですね。 先日の高知沖での米軍機の訓練事故の調査報告書は深刻なパイロットの規律違反が横行しているということを示しているわけで、そういうことの関連も含めてしっかり見て、まさに実効...全文を見る | ||
○井上哲士君 結局、同じ空域を米軍と自衛隊が使用する、それはいわゆる提供空域だけではありません。 お手元に自衛隊の臨時訓練空域、一五年十二月に沖縄周辺に配置をされましたその地図を配っております。実線部分が臨時訓練空域、そして点線部分が米軍が使用している空域、確かにここの重なり...全文を見る | ||
○井上哲士君 じゃ、防衛省があれですか、国土交通省に米軍と同じ名前にしたいということを求めたということですか。防衛省、いかがですか。(発言する者あり) | ||
○井上哲士君 よく分からない。もう一回。 | ||
○井上哲士君 つまり、米軍と調整した結果しかあり得ない話なんですね、同じ名称になっている範囲。 実際、このJOSCが管理する米軍訓練空域のユーザーのハンドブックには、米軍の嘉手納の空軍の全ての空域と射撃場について、要請の許可、却下は、第一八航空団のスケジュール担当官、在沖艦隊...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、その結果、しかし、さっきもありましたように、同じ範囲なんです。同じ名前付けているんです。米軍と調整し、つくっているんですね。しかし、このアルトラブは航空路誌にも載りません。管制のときにアルトラブがあるということも示されないんですよ。結局、自衛隊の臨時訓練空域を...全文を見る | ||
○井上哲士君 JOSCで空域の調整していると言っているじゃないですか。ところが、アルトラブについては何も言えないと、こういうことになっているわけですね。本当、私おかしいと思いますよ。 そして、この臨時訓練空域、自衛隊の、立ち上げた際に米軍との調整実績はあるのかとお聞きいたしま...全文を見る | ||
○井上哲士君 つまり、しかし、先ほども言いましたように、その時間は、事故が起きた時間と報告されているのは、報告書で、自衛隊の臨時訓練空域が立ち上がっている時間帯なんです。同じタイガー空域なんです。つまり、調整なしに米軍があれですか、自衛隊の臨時訓練空域で訓練していたと、こういうこ...全文を見る | ||
○井上哲士君 そうであれば、本当、重大ですよ。これは自衛隊の訓練の、特別臨時訓練空域の実績で書いてあるんですから、そうであるならば極めて重大でありまして、私は、きちっと事実関係を精査をして、この委員会に報告していただきたいと思います。委員長、取り計らいお願いします。 | ||
○井上哲士君 国民に見えない形でこういうアルトラブを設定するということはやめるべきだということをこの間も申し上げました。改めて要望、要求するとともに、その下にある地位協定自身の抜本改定を求めたいと思います。 質問を終わります。 | ||
11月21日 | 第200回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 政府は、本協定について、日米双方にとってウイン・ウインの中身になったと強調しておりますけれども、日本が米国産の農産物で七十二億ドル分の関税を撤廃、削減を認める一方で、米国はTPPに盛り込まれていた日本製の自動車、同部品の関税撤廃を見送...全文を見る |
○井上哲士君 では、この協定でどうなるのかという問題です。 協定では、日本製の自動車に関わる関税の扱いが、関税撤廃に関する更なる交渉次第だとされております。これでは、いつから関税が下がって、そして撤廃されるのか、全く分かりません。 外務省の資料によりますと、対米輸出金額の...全文を見る | ||
○井上哲士君 交渉次第と書いてあるいつになるか分からないものを、私は約束に含めるのは間違いだと思うんですね。ライトハイザー・アメリカの通商代表も、九月二十五日の会見で、自動車、自動車部品はこの協定に含まれていないと述べております。現時点でしっかりとした責任ある見通しを示すための自...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、合意内容に反する試算を示せと言っているんじゃないんですよ。協定は、自動車に関する関税の扱いは交渉次第となっているわけですね。つまり、今後再交渉が行われて、妥結するまでは現行の関税率になるんですよ。これが合意内容なんでしょう。ですから、将来のそういう交渉が妥結す...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、過去のTPPは年限が決まっていたからでしょう。現瞬間でいえば、新しい合意ができるまでは現行のままなんですから、それを出してくださいと言っているんですよ。私、全然出せない理由になっていないと思いますよ。 政府が出しませんから、十一月十七日の朝日新聞が試算をし...全文を見る | ||
○井上哲士君 合意に反していないんですよ、さっきも言いましたけど。当面は現行のままという中身なんですから。 ですから、それに基づいて新聞社が計算しているんですから、その数字についてどうか、ちゃんとお答えください。 | ||
○井上哲士君 衆議院でもずっと求めてきましたけれども、同様の答弁であります。到底納得できません。 改めて、本委員会に資料を提出するように、委員長、お取り計らいお願いします。 | ||
○井上哲士君 その上で聞きますけど、これまで日本が結んだ協定で、こういう撤廃の期間が決まっていないものを盛り込んで、それを関税撤廃率に組み込んだ、そういう評価をした、こういう例がほかにあるでしょうか。また、他国の協定でそういうものがほかにあるでしょうか、お答えください。 | ||
○井上哲士君 事実上、過去の例はないということなんですね、いろいろ言われましたけれども。そして、国際的にも挙げることができない。 ですから、これ、国際的にも通用しないごまかしなんですよ。それでWTOに整合するとしておりますけれども、国際的にも、これまでの日本の立場と違うじゃな...全文を見る | ||
○井上哲士君 一般的、再協議とか、見直しじゃないんですね。相手側の意図、しかも追求するという強い言葉を書いているんですよ。 もちろん、お互いに交渉の中で一致しないことはあるでしょう。そうしたら、アメリカ側の意図なら、アメリカが声明か何かで出したらいいんですよ。それを日本も合意...全文を見る | ||
○井上哲士君 だって、明記したわけでしょう。アメリカの意図だったらアメリカの声明出したらいいじゃないですか。なぜ協定に盛り込んだのかということです。 | ||
○井上哲士君 これ、一般的な再協議規定ではありませんということも答弁されているんですね。片方の国だけのその強い意図を、お互い合意しなければ書けないわけですから、それを書いているわけですよ。 そして、じゃ、更に聞きますけれども、九月の日米共同声明は、四か月以内の協議を経て、第二...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、日本が想定しているかどうかではなくて、今後そういう協議をする上での対象から除外はされていませんねということであります。 | ||
○井上哲士君 じゃ、農産物については合意してはならないと、そんな除外する規定があるんですか。合意すればできるわけでしょう。そういう点で除外されていないのかと聞いているんです。 | ||
○井上哲士君 では、澁谷統括官、お聞きしますが、九月二十五日に、記者会見の際に、自動車への関税撤廃の件について交渉する際に、今後農産品というカードがない中で厳しい交渉になるではないかと問われて澁谷統括官は、農産品というカードがないということはない、TPPでの農産品の関税撤廃率は品...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、今言われたその前に、農産品というカードがないということはないとはっきり言っているじゃないですか。カードとして、じゃ使うということでしょう。想定していないという話と全然違うんですよ。 そして、これ、想定していないなんということで通りますかという問題でありまし...全文を見る | ||
○井上哲士君 日本は、そんなことあり得ない、考えていないということですね。 結局、これは日本に対して追加関税を掛けるかどうかに関する判断ですから、アメリカが判断することになるんですよ。 そこで、先ほど指摘をした附属書に、米国は将来の交渉において農産品に関する特恵的な待遇を...全文を見る | ||
○井上哲士君 いや、アメリカはそういう意図を持って、そして日本に対して求めたときに、日本ができませんと言ったら、いや、これが誠実に履行しているかどうかという判断はアメリカ側がやるんですよ。 元々、自動車の関税の引上げの問題だって、かつてない良好な日米関係だとさんざん言っていた...全文を見る | ||
○井上哲士君 過去のものにないようなことが特別に盛り込まれていると、ここに大きな意味があるということを私は指摘をしたいですし、今そうやって言われるんであれば、日米間でこの間、総理やそして担当大臣の間でどういうやり取りがあったのか、その関係議事録を是非提出をいただきたいと思います。...全文を見る | ||
○井上哲士君 今のような仕掛けの中で、この関税引上げの、自動車関税引上げの脅しを掛けられて、一層の農産物の関税引下げ交渉に応じざるを得なくなるというのは私は必至だと思います。 こういうような協定は到底認めることできないと申し上げまして、質問を終わります。 | ||
11月26日 | 第200回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 日米共同声明に基づく第二ラウンドの対米貿易交渉の焦点の一つが食の安全であります。 昨年十二月に米通商代表部、USTRが公表した対日貿易交渉目的には二十二項目が示されました。その中で、農業バイオテクノロジーを通じて開発された製品の貿...全文を見る |
○井上哲士君 今後の第二ラウンドで明確に掲げられているということを今申し上げたところでありますが、じゃ、今後どうなっていくのかと。 トランプ大統領は、六月の十一日に、バイオテクノロジーを利用する多国籍企業を支援するために、バイオ農産物規制の枠組みの現代化という大統領令を公布を...全文を見る | ||
○井上哲士君 この大統領令に示された強い姿勢で、今後米国は交渉に臨んでくるわけですね。 一方、こういうアメリカ側の要求を先取りするかのように、日本国内で食の安全の規制緩和が既にどんどん進んでおります。まず、この大統領令で過剰な規制を問題にしているグリホサートの問題です。 ...全文を見る | ||
○井上哲士君 農薬として登録できると。 これ以外に、公園や公道、学校、鉄道周辺でも使われているわけですね。 日本では、一七年の十二月に、このグリホサートの残留許容値を小麦で六倍、トウモロコシでは五倍、ソバは百五十倍、ヒマワリに至っては四百倍まで緩和をいたしました。 厚...全文を見る | ||
○井上哲士君 今、実際の使用状況に基づいてという趣旨のことがございました。つまり、アメリカの散布量から推計される残留量、これ考慮しているということなんですね。 今、国際的なということも言われましたけれども、むしろアメリカの国内でも、そして世界でもこの反グリホサート、世論も規制...全文を見る | ||
○井上哲士君 様々なところで使用規制や削減、特に公共的な場所での使用の禁止が広がっているんですね。今紹介あったカリフォルニア州でありますけれども、プロポジション65と呼ばれる法律で警告表示を義務付けております。 実は、先ほどの大統領令の後の八月八日にアメリカの環境保護庁が声明...全文を見る | ||
○井上哲士君 今紹介したように、米国のいろんな地方政府、そして世界でも様々な規制の強化は行われているんですね。私は明確に逆行していると思います。 さらに、この大統領令で革命的進歩をもたらすとされたゲノム編集食品についてお聞きしますが、政府は、このゲノム編集技術で品種改良した農...全文を見る | ||
○井上哲士君 表示の義務化は必要ないと、こういうことになっているわけですね。 この方針によって、ゲノム編集を用いた食品が消費者が認識できない形で食卓に登場することになりますが、この間、この表示の問題で食品表示部会で議論されていますが、その議論は何回行われたんでしょうか。 | ||
○井上哲士君 たった二回だけなんですね。 それに先立つ薬事・食品衛生審議会の三月の報告書で、ゲノム編集について、「何らかの人の健康への悪影響が発生する可能性は十分に考慮する必要がある」としておりますけれども、この悪影響とは具体的にどういうものなんでしょうか、厚労省。 | ||
○井上哲士君 同様の影響が想定される従来の育種技術ということ、比較と言われましたけど、これ、ゲノム、新しい技術なんですね。そして、いろいろ言われましたけれども、やはり健康への悪影響の可能性は否定できないわけであります。ですから、厚労省が一月から二月に行ったパブリックコメントに寄せ...全文を見る | ||
○井上哲士君 今、厚労省の方で言われましたけど、厚労省の担当課長、五月二十三日のその会議で、米国では既にゲノム編集技術を応用した大豆が流通している可能性があると認識していると、日本にいつ入ってくるか分からないような状況になっており、夏をめどに作業を急いでいると。要するに、アメリカ...全文を見る | ||
○井上哲士君 要するに、輸入に妨げになるということと、見抜くことが難しいというんですね。先ほどの中国新聞の社説は、見抜くことが難しいからといって表示しない理由にはならないと指摘をしております。 そこで、最後、外務大臣にお聞きしますけど、今指摘したように、既に日本の国民の懸念を...全文を見る | ||
○井上哲士君 時間ですから終わりますが、国民の食の安全をないがしろにし、選択すらできないようにするような、そんな交渉はあってはならないということを強く申し上げまして、質問を終わります。 | ||
11月28日 | 第200回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 今日は、参考人の皆さん、ありがとうございます。 まず、内田参考人に、デジタル貿易協定に関連してお聞きいたします。 全体として、いわゆる巨大プラットフォーマーに非常に有利な中身になったんじゃないかと思っているんですが、昨年十二月...全文を見る |
○井上哲士君 もう一点ですね。これが、欧州とかアジア諸国のいろんな考えている制度との違いということをおっしゃいました。例えば、越境データの移転制限やコンピューター関連設備の利用、設置の禁止などなどあると思うんですが、具体的にその欧州やアジアが考えているものとどこがどう違っているの...全文を見る | ||
○井上哲士君 ありがとうございました。 次、鈴木参考人にお伺いいたしますけれども、今後の再交渉の一つの焦点が食の安全の問題になると思うんですね。先ほども少しこの間の日本の規制緩和のお話がありましたけれども、今後、アメリカが非常に強い要求をしてくることが予想されると思うんですが...全文を見る | ||
○井上哲士君 あと時間がありませんので、簡潔に。 農産物についての政府の影響試算に非常に問題があるということも書かれていますけど、その点、お願いします。 | ||
○井上哲士君 ありがとうございました。終わります。 | ||
12月03日 | 第200回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 先ほど参考人質疑についての発言がございました。参考人が、法案や協定の中身だけではなくて、審議や政府の情報開示の在り方が不十分だと、こういうことを、こういう意見を言うのは当然のことでありますし、これまでも繰り返し行われてまいりました。 ...全文を見る |
○井上哲士君 デジタル協定についてお聞きをいたします。 先日の参考人質疑で参考人から懸念の声があったのが、十八条の規定にあるオンラインプラットフォーマーの民事責任の制限の問題でありました。 米国の通信品位法で、誹謗中傷や人権侵害の書き込みで誰かを傷つけても、掲示している場...全文を見る | ||
○井上哲士君 今、バランスという言葉を言われましたけど、このバランスでいいのかということが米国内でも議論になっているわけです。そして、この十八条の規定の削除をせよという議論もされているということを私は申し上げました。 じゃ、日本のはどうなるかということでありますが、交換公文で...全文を見る | ||
○井上哲士君 既に日本でも様々な議論が起きているんですね。御存じだと思うんですよ。それが、今のようなバランスでいいのか、これだけのいろんな人権侵害、これでいいのかという議論が出ているときに、私はこの条約が、それと、とり得る措置に今後制約が出てくるんじゃないかと、こういう問題を抱え...全文を見る | ||
○井上哲士君 現行でセーフガードが発動されたら何%になりますか。 | ||
○井上哲士君 ですから、米国はこの協定発効時にTPP加盟国と同じ税率に一気に下がることになりますし、それに加えて、今御答弁ありましたように、このWTOのルールの税率五〇%が課せられることはなくて、セーフガードが発動しても今の税率である三八・五%に上がることにとどまるということにな...全文を見る | ||
○井上哲士君 オーストラリアの件を今挙げられましたけれども、私、極めて特例的な規定だと思うんですね。 なぜこの今度の協定にこういう規定を盛り込んだんでしょうか。 | ||
○井上哲士君 厳しい量にしたと今言われましたけど、先ほども答弁ありましたように、これ、発動した場合も税率は現行と同じにとどまるわけですね。しかも、速やかにこの発動水準を高くするための協議に入るという非常に特例的な待遇になっているわけですね。 この十一月二十日にアメリカの下院の...全文を見る | ||
○井上哲士君 だったら、そんな規定入れる必要ないんですよね。 大体、内容は、協議結果は予断をしていないと、こういうふうに繰り返されますよ。だけど、例えば自動車関税の撤廃、これは更なる交渉次第とされていますけれども、いつから交渉を始めるのか、これは協議次第なんですね。いつから交...全文を見る | ||
○井上哲士君 全く説明になっていないと思います。 こういう、米国に一方的な譲歩を行って国内農業に深刻な打撃を与える協定は認められないということを申し上げまして、質問を終わります。 | ||
○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、日米貿易協定、日米デジタル貿易協定の承認に、いずれも反対の立場から討論を行います。 まず、衆議院以来野党が求めてきた資料の提出を政府が拒否をし、まともな答弁もない中で採決、承認をすることは、到底容認をすることはできません。 本協定...全文を見る | ||
12月04日 | 第200回国会 参議院 本会議 第10号 議事録を見る | ○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 会派を代表して、日米貿易協定とデジタル貿易協定の承認案に断固反対の討論を行います。 討論に先立ち、先日の決算審議について述べます。 総理は、桜を見る会をめぐる疑惑について、事実を突き付けての質問にこれまで同様の言葉を繰り返すだ...全文を見る |