松岡徹
まつおかとおる
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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04月14日 | 第162回国会 参議院 法務委員会 第12号 議事録を見る | ○松岡徹君 民主党の松岡徹でございます。 今議題になっていますこの刑法の一部を改正する法律案につきまして、人身取引を犯罪規定にしてその予防とその被害者の保護と罰則をしっかりと設定していこうという趣旨でございます。この人身取引というのは、決して新しい課題ではなくて非常に古い問題...全文を見る |
○松岡徹君 その今回の法改正に至る経過というのが議定書の署名、それにこたえていこうということでございますし、当然、批准、締約、締結にまで持っていこうという動きがあるということは承知いたしております。問題は今までの人身売買という定義から、今回の議定書の署名に至って、議定書に示されて...全文を見る | ||
○松岡徹君 まあ去年、そういうふうにその、私はその可能性が高いというふうなあいまいな表現の五十三人ですから、本当にその議定書で定義されている内容でどこまで調べられたのか。私は、中にはその調査に素直に応じる、あるいは応じられないというような事情を持って、わざとそういう調査には違う答...全文を見る | ||
○松岡徹君 その想像の域を出ないということの話ではなくて、今申し上げているように、実態を把握しなかったらどんな効果を上げていくのかということは分からないんですね。ここにこそ人身取引を撲滅していく課題が埋まっているんですね。全容をつかみ切れていないというのは、正に先ほどからの議論の...全文を見る | ||
○松岡徹君 是非、その実態把握の仕方はいろいろあると思うんです。我々が民主党がいろいろ情報を聞いて、NGOの意見では二万五千人ぐらいの人身取引の被害者がいるんではないかということが、NGOの付き合いとか、その活動の状況で、そういう予想を立てています。 そういう意味では、五十三...全文を見る | ||
○松岡徹君 医学的なこととかあるいは臓器移植ということについて、一般的に我々は否定しているのではないんですね。それが、要するに、今回の人身売買の臓器摘出という要件に当てはまるのかどうかということがはっきりしなかったら駄目なんですね。だから、生命とか、広い定義、非常に、生命・身体加...全文を見る | ||
○松岡徹君 やっぱりそういう事例、もう一つ、例えば目的の、搾取目的の中で臓器摘出等というのがあります。この等というのをどう解釈するかということなんです。いろんなケースが考えられるんです。 例えばフィリピンとか、あるいはそういう貧しい国の人のところの幼児を買い受けて、買い受けて...全文を見る | ||
○松岡徹君 広い意味でいったらそれも人身取引なんですね。 ですから、やっぱりそれも処罰の対象に、やっぱり歯止めを掛けていくべきだと思うんですね。それがやっぱり今回の場合はあいまいなんです。先ほどの臓器摘出の問題もそうです。やっぱりそれがあいまいです。それをどこでどういうふうに...全文を見る | ||
○松岡徹君 そういうふうにいろんなケースというのが出てきます。どんな実態なのかまだつかみ切れていません。だからこそ実態をしっかりとつかまなかったら適切な対策が出てこない、効果が上がらないということになると思うんですね。 先ほど大臣答えていただきましたように、やっぱり私は、実態...全文を見る | ||
○松岡徹君 それで、先ほどもありました、これからの課題もありますが、ちょっと先ほどの答弁の中にもありましたけれども、この刑法改正の意義は、先ほど言いました議定書の署名、批准へ向けた国内の法整備、対応なんですね。しかし、法改正の中には非常にまだまだ不十分な点があるということを先ほど...全文を見る | ||
○松岡徹君 かなりな効果があるものと思うんやったら、この法律改正やったらどんだけの改善のめどがあるんですかということをなぜ答えられないんや。かなりの効果が期待されますと言うのやったら、どんな根拠で言うてるんですか。 だから私、最初に冒頭聞いたでしょう。今回の法改正で本当に人身...全文を見る | ||
○松岡徹君 全然分からぬね。相当効果が進むという根拠が全然分からぬ。それやったらね、臓器摘出の事案は、あれでどうやって解決されるんですかと。具体にこっちは聞いている。すなわち、我々、今は人身取引の実態がどんな実態なのかということの何%までつかんでいるんですか。だから、三千五百十七...全文を見る | ||
○松岡徹君 だから、そのまず講じるいうことは別に否定しませんがな。だから一定評価していると言っているんですよ。しかし、含めてね、そういうことを引き続き検討していこうということにならなくてはならないと思うんです。 これで議論やっていたら時間がないので次に行きますけれども、是非と...全文を見る | ||
○松岡徹君 ちょっと時間の関係であれなんですが、要するにブローカー摘発というのは、同時に、国内の問題もありますが、国際的な協調という面が当然必要になってくるんですね。日本が送り出し国あるいは受入れ国、他の受入れ国と連携をしながら予防していく、あるいは摘発していく、そして裁判、起訴...全文を見る | ||
○松岡徹君 そのときに、法務省はもう既にもう韓国と実務レベルで打合せをしているとかいうことを聞いております。そういう意味では、国際的な協力、二国間あるいは多国間の協力が大事だと思うんです。 それは、すなわちブローカーの摘発とか予防とかということが重きですが、是非ともその中に被...全文を見る | ||
○松岡徹君 非常に歯切れの悪い、今日はちょっと歯切れ悪いですな、局長さん。 非常に大事な点だと思うんですよ、課題でしょう。で、私は全体的にこの今回の法改正、趣旨はよく分かります。しかし、被害者保護という観点はちょっと弱いと思うんですね。そこが法改正のところでは弱い、だからこそ...全文を見る | ||
○松岡徹君 ちょっと済みません、質問時間の関係で。 その人権擁護局も、実は人権擁護局がそれぞれの地方の局で外国人の人権相談を受けたと。その中で人身取引被害者と思われる人が六人ほどおったというふうに報告は聞いておるんです。それはどうしたんだ、どういう対応をしたんだと。分からない...全文を見る | ||
○松岡徹君 連携を取るということではなしに、男女共同参画局がなぜできたのか、男女共同参画基本法がなぜ作られたのか。この人身取引の被害者のほとんどは女性ですよ。しかも人権、重大な人権侵害だというふうに位置付けているんですよ。そこから聞いたことをやるだけのこれ姿勢というのは大きな問題...全文を見る | ||
○松岡徹君 今、その人権擁護法案がなぜ上がってこないのかということがマスコミ、テレビで出ています。自民党さんの内部の中で人権擁護法案の人権の定義があいまいだと、そして人権擁護委員の選出については国籍条項を設けるべきだというような議論があって、それのいろんな調整をされているというこ...全文を見る | ||
○松岡徹君 もっとはっきり答えてほしいんですけれどもね。答申の中にはそう書いてあります。私らもそうだと思います。ですから、やっぱり人権に国境はないです。ましてや、それを政争の具に使うようなことがあってはならないと思うんです。 だから、やっぱりこの人権侵害にかかわる、人権侵害を...全文を見る | ||
04月19日 | 第162回国会 参議院 法務委員会 第13号 議事録を見る | ○松岡徹君 民主党の松岡徹でございます。 参考人の皆さんには大変忙しい中、ありがとうございます。限られた時間でございますので、かいつまんで御質問をさせていただきたいと思います。 まず、川端参考人にお聞きしたいんですが、今回の刑法の改正によって人身取引が犯罪化として規定され...全文を見る |
○松岡徹君 ありがとうございます。 要するに、実態をどうつかむかというのが非常に大事な点なんですね。今回の法改正で幾つかありましたけれども、予防、処罰、そして保護、救済というのがありますが、とりわけ被害者の保護、救済、支援というのが非常に大事な観点だと思うんですね。今回の法改...全文を見る | ||
○松岡徹君 もう最後でございます、もう時間なくなりましたので。 最後に中山参考人に聞きたかったんですが、ちょっともう聞けないんで、国際協調というところがありまして、また是非ともおいおい折を見てお知らせいただきたいんですが、それぞれの国間の協調というのは大事だと思います。条約と...全文を見る | ||
04月21日 | 第162回国会 参議院 法務委員会 第14号 議事録を見る | ○松岡徹君 民主党の松岡徹でございます。 先週に引き続いて、最後の機会でございますので、質問をさせていただきますが、ずっと参考人の意見も聞かせていただきまして、いろいろこれまでのやり取りの中で、私自身としても、今回の法改正、その意義というのは非常に大きなものがあるというふうに...全文を見る |
○松岡徹君 私たちは、人身売買が非常に重大な人権侵害であり犯罪であるということは分かっておるんですが、その実態がなかなか分からない。しかし一方、日本は受入れ国だと言われてきている。そして、そのことが国際的にも批判されている。これに責任ある答えを出していこうということが今回の法改正...全文を見る | ||
○松岡徹君 大臣、なぜそれを言うのかというのは、今入管の局長が答えていただきましたけれども、要するに被害者の証言というのは極めて、組織やブローカーを摘発していく、すなわち今回の法改正の効果を上げていく、そして実態を把握するためにも大事なポイントであるというふうに思うんですね。そう...全文を見る | ||
○松岡徹君 建前は分かるんですが、今まで被害者が直接保護されて、言わば入管で発覚するいうのが多いですね。もう一つは、自分の自国の大使館に駆け込んで、あるいは民間のそういう、参考人来ていただいたサーラーの家とか、そういうところに駆け込んで発覚するというのが多いんです。 今回の改...全文を見る | ||
○松岡徹君 やっぱり今までの現状の域を出ていないんですね。そういう意味では私は、今回本当に被害者が被害者として認定されて保護されるのだろうか、そういう効果を上げられるのだろうか、そのことに非常に不十分さを感じます。そのことが不十分であればあるほど、摘発、処罰というところの効果がや...全文を見る | ||
○松岡徹君 被害者と認定されれば、もう直ちにイコール特別在留許可が下りるというふうに解釈すればいいんですか。 | ||
○松岡徹君 余りにも極端な例を言われると、まあ人身売買された人がその国を転覆させるような犯罪に加担するようなことは当然考えられませんけれども、要するに実態とずれているんですね。考えられる可能性といったら何ぼでも限りない無限ですけれども、やっぱり現実をしっかり踏まえて実態に対応して...全文を見る | ||
○松岡徹君 被害者の方の人権の回復、これは私は非常に大事な視点だと思うんですね。それを抜いてはならない。 そのことからすると、実態に見合うということですが、人権の回復の手段の一つとして、自らが被った被害、例えば被害者の方は日本に人身売買で連れてこられたときに、日本のブローカー...全文を見る | ||
○松岡徹君 立替えというのは、非常に被害者の状況からすれば非常に難しいんですね。ですから、やっぱり踏み込んだ支援策というものを考えていかなくてはならないと思うんです。 先ほどのやり取りの中でもありましたけれども、彼女らが婦人相談所に特別在留で保護されて、その中で例えば訴訟の手...全文を見る | ||
04月28日 | 第162回国会 参議院 法務委員会 第16号 議事録を見る | ○松岡徹君 民主党の松岡でございます。 今ちょっと議論があって、定足数に足りるのかどうかという話がちょっとありまして、調べたら、確認を今しているところでありますけれども、オーケーだということでありますので、質問に入りたいと思います。 まず、一昨日、私も府中刑務所の方、そし...全文を見る |
○松岡徹君 担当制のいいところというのは、血の通ったといいますか、そういう対応、処遇ができていくんではないかということなんですが、そういう意味では、それぞれの受刑者の状況を的確に把握するという意味でも大事なものだと思うんですけれども、それが恣意的なところで使われないようにしなくて...全文を見る | ||
○松岡徹君 私も余り詳しいことは分かりませんが、以前は、行刑の累進処遇令というのがあってね、それで、三級から二級とか四級とか評価されていくんですね。それによって面会の回数だとか物品の差し入れ支給の回数だとかが変わってくるんですね。そういう意味では改善更生の意欲をそぐかそがないか、...全文を見る | ||
○松岡徹君 ちょっと心配で聞かせていただきました。 それで、職員の資質といいますか教育の問題なんですが、それぞれ担当制と組織的対応をしていこうということでありますが、今回の法律の趣旨にもありますように、矯正処遇という、それぞれ細かなことはありますが、職員の教育というものが非常...全文を見る | ||
○松岡徹君 特に矯正教育の中身ですね、矯正教育をだれがするのか。専門官、専門官を時によっては、内容によっては矯正教育の指導者として雇い入れるとか、あるいは指導に入っていただくというようなことも考えておられると思うんですね。当然それは、今までにない新たな更生改善、社会復帰への自立へ...全文を見る | ||
○松岡徹君 だからこそ、職員の教育、自らの資質を高めていくと。単に管理という責務だけではなくて、より中身が専門的、あるいは時にはそういった勉強もしなくてはならないということであります。私は、職員の方にやっぱりそういう機会、研修なり自らのそういう技術を、技能を高めていくような機会を...全文を見る | ||
○松岡徹君 この監視委員会というのが、要するに開かれた刑務所といいますか、もっと公表していこうと、国民にですね、どんなことがされているのかということを、透明性のある運営をしていこうという意味だと思うんですね。 同時に、刑務所内における様々な問題についてもしっかりとその監視委員...全文を見る | ||
○松岡徹君 そういう意味では、今までとは違うこういう委員会が設置されることについては評価をしていきたいと思いますけれども、この委員の十名ですね、どういう人たちが選ばれていくのかというふうに思うんですけれども、その辺はどんなことを考えておられますか。 | ||
○松岡徹君 大体そういうような答えが返ってくると思うんですけれども、この監視委員会、この法律の中にある処遇、受刑者の処遇の改善でありますとか、あるいは人権に配慮してということもあります。そういったことも頭に入れて委員の選任の枠をしっかりと検討していただきたいというふうにお願いを申...全文を見る | ||
○松岡徹君 過剰収容の状態が、こんな状態は良くないというのは分かっているんですね。分かっていながら、この状態をどういうふうに改善しようとしているのかという全体像いうか先行きがなかなか見えないんです。理念が見えない。どう考えておられるのかというのが見えないんです。ですから、山口で今...全文を見る | ||
○松岡徹君 一生懸命考えてアイデア出すようにします。 | ||
○松岡徹君 是非また、あれですが、確かに一番大事な喫緊の課題が過剰収容をどう改善するのかということだと思うんですね。それは、問題は、一方である矯正行政の課題でもあります処遇の改善の中で、今までもそうであったんですが、単独室という、原則単独室というものがあったと思うんですね。単に箱...全文を見る | ||
○松岡徹君 私も、今すぐすべての行刑施設を単独室にしなさいと言っているんではなくて、要するに、矯正処遇、矯正行政、教育をしていこうと、社会復帰なりをさせていくためにも、単独室というものは極めて受刑者の人権にも配慮することでもあるし、その多数の、閉じ込められて狭いところで多人数で生...全文を見る | ||
○松岡徹君 今、難しいのはよう分かっているんです。だけど、この法律立法するときにしっかりと高らかに被収容者の人権なりあるいは処遇改善を言っているわけでありますから、その人権の尊重と処遇の改善、それは施設の居住という環境からすれば単独室が望ましいという展望は持っておくべきだというふ...全文を見る | ||
○松岡徹君 高齢受刑者が増えているということと、同時に、この高齢受刑者に対する対応も、一般の元気なというか、若い層の受刑者と当然違う対応というのも求められてくると思います。そういう意味ではまだまだこれからだと思いますけれども、しっかりとその辺の検討もお願いを申し上げたいと思います...全文を見る | ||
○松岡徹君 この事件は、その名古屋刑務所豊橋刑務支所の中で起きたことなんですね。懲役三年の判決が出ました。女性受刑者が看守部長、当時の看守部長に暴行されたということで、妊娠までしたんですね。分かったのは、その女性が別の支所に移されたときに妊娠していたというのが発覚して、どこで妊娠...全文を見る | ||
○松岡徹君 何件かいうので具体的には数字分からないんですね。 | ||
○松岡徹君 女性の受刑者に対して、あるいはそれにかかわる事件で先ほど申し上げたような事件が象徴的に現れました。これは当然、その刑務所の中では、刑務官あるいは職員の方と受刑者との関係というのは、これははっきりしているわけですね。その力関係を利用してこういった事件が起きた。 これ...全文を見る | ||
○松岡徹君 この事件で対応したのが、管理業務を強化していくというんですか、その辺を取りあえずビデオカメラを設置する。だれに向けてビデオカメラ設置しているんや。職員に向けてですか。情けない話ですね、これ。そんなことで金使うよりも、そういう職員が出ないように職員の資質をどう高めていく...全文を見る | ||
○松岡徹君 それと、女性の受刑者も最近増加の傾向にあるということでありますけれども、その女性受刑者の対応について女性職員を増やしていかなあかんということですけれども、全体の女性の受刑者が何人ぐらいで、そして、女性の職員というのは一体何人ぐらいおるんですか。 | ||
○松岡徹君 今聞かせていただきましたように、今回の処遇の問題で、女性に対する処遇の在り方というものがやっぱりちょっと極めて見えにくいし、こういった事件を考えますと、そういったマニュアルなりそういう処遇の内容をはっきりさせていく必要があるんではないかというふうに思いますね。単に女性...全文を見る | ||
○松岡徹君 是非それが見えるような形で取り組んでいただきたいというふうに思っています。 時間の関係で、ちょっと最後に一つだけ聞きたいと思いますが、もう一つの受刑者の中で、外国人の受刑者が増えているということは言われています。その中で一点だけちょっとお聞きしたいんですが、この今...全文を見る | ||
○松岡徹君 もう時間がありませんからこの辺で終わりたいと思いますが、また次の機会に是非ともこれは細かく聞きたいと思うんです。 現実的には負担のところは最小限だと言っているんなら、できるなら法文のところに、その負担は受刑者といいますか、それがするということではなくて、法文の表現...全文を見る | ||
05月12日 | 第162回国会 参議院 法務委員会 第18号 議事録を見る | ○松岡徹君 民主党の松岡徹でございます。 前回に引き続きまして、私の方で幾つか御質問させていただきたいと思います。 前回の法務委員会で参考人質疑がありました。私もそこで幾つかの参考人の意見に大変な思いといいますか、共有するところがたくさんありまして、特に、この法改正は百年...全文を見る |
○松岡徹君 以前、ここ近いうちに新聞でも話題になりましたけれども、矯正施設の医師の名義貸しというのがありました。すなわち、医師が実際には行刑施設に存在していないのに名義だけ貸していたという事件がありましたですね。 やっぱり、なぜそんな事態になってしまうのかということなんですね...全文を見る | ||
○松岡徹君 ここではね。だから、一般医療の水準と同等のものを備えていかなくてはならないと言っているんです。この間のもそうですけれども、例えば医療の中身というものがそれぞれで違いますね。この間参考人の黒田参考人が言っているように、精神疾患に罹患している収容者についてどうするのかとか...全文を見る | ||
○松岡徹君 そういうふうに読めないんですね。読めないからしっかりと、少なくともそれには対応をすべき義務を負うと。要するに義務、提言の中には義務のことを書いているんですね。「被収容者が医師による診療を望んだ場合には、合理的な時間内にこれを提供する責任を負う」という行刑改革会議の提言...全文を見る | ||
○松岡徹君 運用でしっかりしたいということですけれども、できる限り法文でしなくてはならないと思うんです。私は、今までのことがすべて悪いとか言っているんではなくて、むしろ責務といいますか、職員の側の責務とかあるいは権利というのをはっきりさせようということの趣旨ですから、そのことをは...全文を見る | ||
○松岡徹君 参考人はこう言っているんですね。この人が刑務所に送られてくること自体がおかしいと。刑務所に送られてきてできる治療というのはすなわち根治療法ではないと、すなわち対症療法だと言われているんですね。ですから、根治療法じゃないですから回復の見込みが非常に少ないというふうに言わ...全文を見る | ||
○松岡徹君 それともう一つ、被拘禁者といいますか受刑者の中に例えばHIV感染者の方がいらっしゃいますね。 かつてHIV感染の問題で、二〇〇三年の十一月に、要するにHIV感染症の受刑者の方に対する、刑務所内で、行刑施設内での対応で非常に差別的な待遇があったというふうなことが聞か...全文を見る | ||
○松岡徹君 そんなことはないかもしれませんが、やはり全体として見れば、先ほど言いました精神障害者の受刑者に対する対応をどうするかという問題は極めて大事な課題であります。あるいは、HIV感染症に罹患した受刑者の方に対してどういうような対応をするのか。それぞれ医療の対応というのは非常...全文を見る | ||
○松岡徹君 今度、PFI方式で山口で新しい行刑施設の建設が始まります。そこで、民間ができるところは民間にと、今までと同じキャッチフレーズでやられるんですね。民間でできるところと言いながら、同時に公が、官が本来すべき責務を放棄してしまうということになってはならないというふうに思うん...全文を見る | ||
○松岡徹君 今、山口の美祢市でPFI事業をやって、その医療は地元の市民病院にゆだねていこうというこれ取組始まっているんですよ。 私は、別にこれは、これは駄目だと言っているんじゃないですよ、駄目だと言っているんじゃないんですよ。ここでそういうような取組が始まっているなら、なぜそ...全文を見る | ||
○松岡徹君 ちょっとやっぱり立て方が違うんですね。苦しいのはよく分かりますが、こういう改正時期だからこそ、しかも百年ぶりの、百年に近いぶりの法改正でやろうと、しかも権利義務をはっきりさせていこうというふうに言っているときに、そこに目を背けているんではないかというような気がします。...全文を見る | ||
○松岡徹君 仕組みは分かりますけれども、要するに三十日以内にという期日がありますね。それが、管区の長に対して不服の申立てをすると。その後また日にちがあるんですね。法務大臣にまで行ける二審制なんです。ところが、その刑務所内で自らの処遇に対する不服を申し立てるときに、実際のところはも...全文を見る | ||
○松岡徹君 その辺のところと、もう一つは救済の、私自身もそうですけれども、その提言の中にもありましたように、行刑改革会議の提言の中にもありましたように、その処遇改善あるいは処遇に対する不服の申立て、救済という機能が今回二審制という形で整えられるということなんですね。 問題は、...全文を見る | ||
○松岡徹君 準備を進める。 | ||
○松岡徹君 その準備なんですけれども、これはすなわち暫定なんですか。その準備を進めるというのは、行刑改革会議の提言では、要するに独立した人権救済機関が設置されるまで暫定的かつ事実上の措置というふうに言われています、そういうふうに受け止めればいいんですか。 | ||
○松岡徹君 それは今回の法改正の法文の中には書かれていませんね。それはいつごろ、どこでされていくんですか、検討を、今検討されているということですから。 | ||
○松岡徹君 できるだけ早期にという日はないんですね。何月何日とかいうて、いう日はあるんですけれども、大体、できるだけという日はない、時間はないんで、いつごろ考えられているんですか。 | ||
○松岡徹君 周りの方が聞け聞け言うてますから聞きますけれども、人権救済機関がどうなるかということについてはむしろ私らの方が気になっておりまして、教えてほしい、いつごろできるのかと、思うんですよ。それ、矯正局長に聞いたって答えられぬと思いますけれども、大臣、いつごろできるんですかね...全文を見る | ||
○松岡徹君 南野大臣の思いというのは分かります。答えにくいところもあるかもしれませんが、ただ、この救済法の今与党の中で議論されているやつは、実は滝副大臣もそうですけれども、前回、二〇〇二年に国会へ出されて、で、一昨年の衆議院解散と同時に自然廃案になったんです。それは当然、そのとき...全文を見る | ||
○松岡徹君 最近の新聞記事見ましたら、与党の方で作った案に対して、また反対の人たちの意見のまとめる案を今月中に作っていうことで、まあ今月は難しいというような新聞記事が載っておりました。この法律が、元々出されたやつは、また今回も提案されようとしている法案も、大きな修正はないんですね...全文を見る | ||
○松岡徹君 この刑事施設不服審査会というものができなければ、もう私は例えば、もっと時間、もう時間がありませんのでこの辺で終わりたいと思いますけれども、この人権救済機関ができれば、人権救済手続がここで対応していこうといったときにどういう流れになるのか、どういう手続になるのかというの...全文を見る | ||
○松岡徹君 終わります。 | ||
07月21日 | 第162回国会 参議院 法務委員会 第27号 議事録を見る | ○松岡徹君 民主党の松岡徹でございます。 いきなり後ろが寂しくなりましたけれども、大臣としっかりと議論をしたいというふうに思っておりまして、私は今から大臣に率直にお聞きを申し上げたいと思うのは、今も参議院で郵政民営化の特別委員会が開催をされております。先月まで衆議院で議論され...全文を見る |
○松岡徹君 そこで、今おっしゃった、これが不利益に当たるかどうか、そのことが明らかでない段階ではこれは差別とは言えないんではないか、人権侵害には当たらないんではないかというふうにおっしゃっているんですね。 そこで、私は今聞いたのは、このターゲット戦略、これを採用した、これが人...全文を見る | ||
○松岡徹君 読み切れていないというのは分析をしていないといいますか、いうことだと思うんですけれども、そうですか、そういうことですか。この資料についてその後分析されていないということですか。 | ||
○松岡徹君 私は、大臣の個人の認識を今問うているんじゃないんです。ここは法務委員会です。事前に通告もしておりまして、大臣にしっかりと、大臣が言った言葉です。 もう一度申しますと、経過を申しますと、山花議員が、先ほど言いました、大臣は極めて一般的に答えて混乱している。その後、六...全文を見る | ||
○松岡徹君 IQによって区別するということのどこが容認できないのかということを私は聞いている。私は、だれがこの問題で被害を被る可能性があるかということなんです。確かに、大臣、冒頭答えていただいた、このことによってだれが被害を被るのか、人権侵害被るのかというのは特定できないです、な...全文を見る | ||
○松岡徹君 そうですね。私もそう思います。 私は、なぜこういうふうな安直なターゲット戦略になるのかというのは、その前提が極めてあいまいだと思うんですね。私は、IQの低い層を主婦層というふうに決め付けてこういう戦略をつくろうとしていること自身が私は女性に対する偏見だと思うんです...全文を見る | ||
○松岡徹君 ちょっと、今の答弁ちょっと分かりにくいんですけれども、私は、大臣は人権行政も担当する最高責任者でありますから、ですから聞いているんですよ。私は、これは人権的には問題があるよと、それで細田官房長官も答えているんです。そのどこが問題があるかというところで私は具体的に言って...全文を見る | ||
○松岡徹君 委員長、私、南野大臣も女性ですから、私、素直に、物事そうですけれども、これが問題だといったときにはどこが問題かということを明らかにしなくてはならないんですね。ですから、このターゲット戦略のどこが問題かということを私は言っているんです。 特に、そういう意味ではその一...全文を見る | ||
○松岡徹君 ちょっと答弁になってないです。(発言する者あり) | ||
○松岡徹君 質問に答えてほしいんですが、不適切な記載だということ自身は私も理解できます。しかし、何が不適切かということを私は具体的に聞いているんです。その何が不適切かという一つに、このローの、すなわちIQの低い層に主婦層というこの決め付けをしているということ自身は、この主婦層、す...全文を見る | ||
○松岡徹君 何が不適切かということを聞いておりまして、調査しなければ分からないと言うんですけれども、いや、もう、いや、これ、現物あるんですよ。見たでしょう。ごらんになったでしょう。要するに、そういうふうになっているんですよ。 すなわち、これは特定の女性、主婦のだれだれを指摘し...全文を見る | ||
○松岡徹君 不適切だというのは、何をもって不適切と言うのかというのをはっきり言うべきだと思うんですよ。 だから、このIQでこういう分け方するのは不適切だ。なぜ不適切なのか。なぜ不適切なのか。私、女性一般言いませんが、主婦層と言っていますから、結婚している既婚の女性ですよ。既婚...全文を見る | ||
○松岡徹君 大臣、本当に失望しました。失望しました。 だれが見てもこれ、私が主婦の立場やったら腹立ちますね。何でこんな決め付けをしようとするのか。しかも、これは実行されたんですよ、でしょう。都市部にはこの広報、一千五百万部は回ってないんですよ。これ実行されているんですよ、この...全文を見る | ||
○松岡徹君 一般論のそれは分かりますけれども、今回のことがそれに当たるんですか、当たらないんですかということを言っているんです。差別を助長する行為につながりませんかということを聞いているんです。 | ||
○松岡徹君 もう時間が来てしまいましたからこれで終わりたいと思いますが、確定的なこと、何をもって確定的というのか、それ自身もはっきり大臣答えられてないので議論が前へ進まないんですね。そういう意味では、しっかりとした議論をしていきたいというふうに思っております。 ただ、私は、で...全文を見る | ||
07月25日 | 第162回国会 参議院 行政監視委員会 第9号 議事録を見る | ○松岡徹君 民主党の松岡徹でございます。 南野大臣、ありがとうございます。 今日は私は、去る七月の一日に東京の地方裁判所である事件についての判決が出ました。懲役二年という、私自身も聞いて非常に厳しい判決が出たというふうに思っています。この事件の判決あるいは事件について様々...全文を見る |
○松岡徹君 ありがとうございます。 人権擁護行政といいますか、それの最高責任者である大臣から同じ思いとして怒りを感じていただいているということについては非常に有り難いと思います。 それだけではなしに、この事件は名誉毀損、脅迫等々でございます。その動機になったことが何である...全文を見る | ||
○松岡徹君 あってはいけない差別、それが部落差別なんですね。今回の動機になったのが部落差別です。政府の審議機関であります同対審答申や一九九六年の地域改善対策協議会の答申でも今なお深刻な問題として位置付けられています。それは、今なおこういった形で部落差別が存在するということの事実が...全文を見る | ||
○松岡徹君 大臣からそういうふうに言われると非常に有り難いです。 私も実は被差別部落の出身でありますし、就職やあるいは結婚のときも自らそういう被差別体験をしておりまして、そのときに私は、今のような人権擁護といいますか、救済という議論が全く、まあほとんどなかった時代でありますか...全文を見る | ||
○松岡徹君 私もこの被害者の人と話ししたんですね。事情も聞いてきました。 八月に第一回目の法務局に人権救済の申入れをしました。そのときに法務局は、お気の毒だができることは限られているというふうにこの被害者に答えておるんですね。あるいは九月にもう一度東京法務局に申入れをしに行っ...全文を見る | ||
○松岡徹君 人権擁護行政というのは被害者の立場にまず立つということが大事なんですよ。このときは、彼らは、自らの名前を名指しで殺してやるというようなはがきが連日来るんですよ。しかも、その周りの、自分の住んでいる周りの人たちのところにも不特定多数で、あいつは部落民だ、あいつはえただ、...全文を見る | ||
○松岡徹君 局長が不十分だと言うのは、僕らもそう思うんですよ。決して悪気があるとは思っていませんが、被害者の彼らにしたら、こういう事実がしっかりと客観的に存在していますし、彼らは、一番最初に自らの立場に立って相談を聞いて安心できるような立場がまず法務省の人権擁護局だと思うんですね...全文を見る | ||
○松岡徹君 彼は、その裁判の間の供述のところで、なぜこういった考え方を持つように至ったのかということを彼は述べています。その中で、やはり周りの影響が強いです。すなわち、何の根拠もなしに、あそこの人たちと付き合ったらいかぬよとかいうようなことを植え付けられていく、あるいは最近のそう...全文を見る | ||
○松岡徹君 終わります。 | ||
10月24日 | 第163回国会 参議院 行政監視委員会 第1号 議事録を見る | ○松岡徹君 民主党の松岡徹でございます。 私は、最初に、本委員会に上がっています請願について若干触れたいというふうに思っています。今年の九月二十六日に、松江市における交通事故死の疑いのある事案の明確な説明を求めることに関する請願でございます。これに触れたいというふうに思ってい...全文を見る |
○松岡徹君 大体の経過なんですが、そこで、平成五年の五月三十日、八時二十六分ごろに発見されたんですね。小西静江さん、当時六十五歳でありますが、彼女が、聞きましたら、夫の忘れ物を届けに行った帰りに遭ったということですが、このときに警察は直ちに緊急配備をしているんですね。 この緊...全文を見る | ||
○松岡徹君 緊急に配備するいうのは、まあ素人の私でも、事故あるいはその他の要因が考えられる場合されると思うんです。その後緊急配備を解かれているんですね、二時間後ぐらいでしたかね。 解かれた理由は何でしたんですか。 | ||
○松岡徹君 そこで、私がちょっと疑問に思うのは、最初に交通事故かもしれないということも含めて緊急配備をした、そのときの判断は当然現場に入られた警察の方が判断していくわけですね、中心に、現場を見て、そういうことになると思うんですね。 で、二時間後に緊急配備を解いたというのは、交...全文を見る | ||
○松岡徹君 この方はすぐに発見されて病院へ搬送されているんですね。松江市立病院だと思うんですが、そこでの診断結果といいますか、それはどうなったんですか。 | ||
○松岡徹君 たしか松江市立病院の藤本先生だと思うんですが、内因性のクモ膜下出血だということの報告を受けたのは、要するに緊急配備を解いた原因の一つにもなっているわけですか。 | ||
○松岡徹君 その全体判断の中にその松江市立病院の先生の診断結果も入っているということですね。そういうふうに理解すればいいんですね。 | ||
○松岡徹君 同じことですがな、聞いているのは。何遍も質問させぬといてください。 私は、総合的なというのがあるんですが、わずか二時間で緊急配備解いておるんですね。発見されてすぐに倒れている小西さんは病院へ搬送される。そしてすぐに、直ちに警察は緊急配備をしている。これは、そのとき...全文を見る | ||
○松岡徹君 この松江市立病院のお医者さんが初めて、一番最初にこの女性の診察をしたんですね。そういう意味では、私は、緊急配備を解いた要因の一つにこういった診察結果もあるということは総合的な総合の中に入っていることは事実ですから。 緊急配備というのは、元々、警察の方がこれは交通事...全文を見る | ||
○松岡徹君 今のも全部おかしいんで、私、具体的に聞いているんですね。だが、そこの具体的なところはなかなか答えていただいていない。そのことが、遺族の方が十二年たっても腑に落ちない、おかしいと思ってやっているんですね。 私は、一番最初に運び込まれた松江市立病院のお医者さんが内因性...全文を見る | ||
○松岡徹君 教育とか啓発とかは非常に大事だと思っているんですが、その前に、この五人はこの犯罪による被害者なんです。その被害とは、この五人が被った被害とは何なのかなんですね。それはどうお考えですか。 | ||
○松岡徹君 人間ではないような言葉を浴びせ掛けられたというのは、まああんまりこれはそんなに言わないんですけどね。 この裁判で争点になったのがまずは脅迫なんですね。殺してやるとか綾瀬川に沈めてやるとかいう、まあこれ実名を書いてね。これ一つ脅迫罪なんですね。もう一つは、この犯人が...全文を見る | ||
○松岡徹君 そうですね。今言ったように脅迫というのもありますけれども、同時にその原因になったのは差別というのがあるんですね。 確かに、この判決文あるいはこの彼が起訴される検察側の論告求刑を見ても、被告人の本件一連の犯行は、被害者らを一方的に差別し、同人らを脅迫、名誉毀損等した...全文を見る | ||
○松岡徹君 ちょっと分かりにくいんですけれども、犯罪の被害を受けた、裁判の結果、被害者というのはこの五人ですけれども、被害者五人ですけれども、しかし、この事件の内容、判決の内容は差別そのものもしっかりと弾劾しているんですね。脅迫とか名誉毀損だけではなくて、差別というものを規定して...全文を見る | ||
○松岡徹君 前も、郵政民営化の法案のときに竹中大臣のお知り合いが政府の広報でIQ軸をやって、郵政民営化の支持を、国民支持を得ようと思えばこの人たちをターゲットにして、しなくてはならないというターゲット戦略を作って、大臣に聞きましたね、聞きました。IQの低い人、その層に郵政民営化の...全文を見る | ||
○松岡徹君 説示とか訓示とか、そういうのは今やっている、法務省がやっている、法務局がやっている人権擁護行政の対応なんですね。 問題は、方法はいろいろあると思うんですよ。あると思うんですが、私が言いたいのは、人権侵害とは何なのかと、あるいは差別とは何なのか、それについて法的にど...全文を見る | ||
○松岡徹君 ちょっと大分具体性に欠けるんですが、私は差別とは何なのかということを聞いているんですね、具体的なこの事件で。犯罪被害者等基本法ができました。今その基本計画を策定中だというふうに聞いています。当然この五人はその犯罪被害者等基本法の救済対象になると思うんですね。しかし問題...全文を見る | ||
○松岡徹君 まだその人権擁護法案は提出されてないんでね、それを議論すると空中戦になってしまうと思いますので、私はずっと避けておったんですよ、それ。ただ、我が党の神本美恵子参議院議員が、参議院の本会議で総理に対する質問をしました。そのときに、総理は大変今までになく積極的な答弁をして...全文を見る | ||
○松岡徹君 その力強い決意をしていただきました南野大臣、これからも是非大臣としておってほしいなとは思うんですが、その部分だけでは。 ただ、この間非常に懸念していることがございます。先ほど言いましたように、差別とは何なのか、人権侵害とは何なのかということをやっぱりしっかりと定義...全文を見る | ||
○松岡徹君 時間が参りました。是非とも、また今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。 終わります。 |