長谷川岳
はせがわがく
選挙区(北海道)選出
自由民主党・国民の声
当選回数2回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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11月05日 | 第176回国会 参議院 農林水産委員会 第3号 議事録を見る | ○長谷川岳君 北海道の長谷川岳と申します。 改めて、鹿野農林水産大臣、御就任おめでとうございます。 今回、御就任に際してお聞きしますが、大臣は九月十七日の就任記者会見において、菅総理大臣から指示された内容として発表された中にはTPPについては全く触れられておりません。それ...全文を見る |
○長谷川岳君 今回のAPECで突然態度を表明するということは、国内におけるコンセンサス形成プロセスが不完全ではないかと。政権さえ維持していれば外交上は政府の責任でも何でもコミットしてしまえるというのは傲慢であり、余りにも国会軽視ではないかと私は考えます。 現在の状況の中でAP...全文を見る | ||
○長谷川岳君 北海道選出の松木政務官にお尋ねします。 北海道では、十勝管内、人口三十五万、就業人口の一五%が農林水産事業に従事して、特に製造業、四千億円のうち食料品、飲料、飼料等の製造分野で二千九百億円、七割強を占めます。同時に、網走管内、三十一万人中、就業人口の一五%、農林...全文を見る | ||
○長谷川岳君 次の質問になります。 政権交代のきっかけとなった二〇〇九年の民主党マニフェストにおいてFTAの交渉を促進する、その際、食の安全、安定供給、食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なうことはないと記載していますが、先日、農水省が発表した試算において国内農業・...全文を見る | ||
○長谷川岳君 民主党が進めている戸別所得補償制度、それは販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物を対象にその差額を交付する制度としておりますが、農産物の自由化を前提とした制度なのか、そうではないのか、再度確認したいと思います。大臣、お願いいたします。 | ||
○長谷川岳君 特に、この北海道の畑作農業の基幹作物である甘味資源作物、でん粉原料バレイショの生産量減少率は試算では一〇〇%の試算結果となっています。加工原料農作物は地域の製糖工場及びでん粉工場で加工された上で製品として流通しており、地域農業、地域社会、地域経済に大きく影響をいたし...全文を見る | ||
○長谷川岳君 松本外務副大臣にお尋ねを申し上げます。 昨年来から日米関係が悪化しており、政府が沖縄の普天間問題を先延ばしし、いまだ解決に至っていない。間髪入れずに中国、ロシア等は圧力を掛けてまいりました。その一つが尖閣問題であり、北方領土の問題だと考えております。このような外...全文を見る | ||
○長谷川岳君 もう一つ質問を付け加えます。 前原外務大臣は十月十九日の講演において、日本の国内総生産、GDPにおける第一次産業の割合は一・五%、一・五%を守るために九八%が犠牲になっていると発言したことは、食料の安定供給を果たす第一次産業の役割を軽視した発言である、そのように...全文を見る | ||
○長谷川岳君 もう一度伺いますが、それでは犠牲という言葉は正しい表現でございましょうか。 | ||
○長谷川岳君 改めて一次産業の役割を軽視した発言だと、そのように認識をしておりますので、前原大臣に一次産業の皆さんに対しておわびを求めたいというふうに思います。 続けます。 仮にTPPに参加した場合、日本農業は崩壊し、これまでと比較にならないほど食料を海外に依存することに...全文を見る | ||
○長谷川岳君 経済産業省においてTPP不参加による基幹産業の損失について試算されておりますが、日本がTPPに不参加のままでEU、中国とのFTAも遅延するとの勝手な仮定の下での試算であり、意図的に影響額を膨らませているとも受け止められておりますが、いつこの試算表は、どなたの指示でこ...全文を見る | ||
○長谷川岳君 もう一つ伺います。 基本的にTPPの元となっているP4とTPPでは、それぞれの国家間の貿易投資関係の緊密度の違いから性格は大幅に異なっており、二十四の作業部会がどのような着地点を目指しているのか、より詳細な情報が必要だと考えます。 そして、現在議論が集中して...全文を見る | ||
○長谷川岳君 郵政についても言及をしていただきたいと思います。 | ||
○長谷川岳君 アメリカは逆の発言をしているというふうに伺っておりますが、いかがでしょうか。 | ||
○長谷川岳君 だとしたら、経済産業省、なぜこの二十四の作業部会によって、どういう影響を与えるかという試算の中に入っていないのかということは改めてこれから問うていきたいと思います。 いずれにしても、この今回のような問題は、貿易政策における司令塔不在という状況というのは、菅民主党...全文を見る | ||
11月11日 | 第176回国会 参議院 環境委員会 第4号 議事録を見る | ○長谷川岳君 北海道の長谷川岳と申します。 札幌市民の九八%の水資源を供給している南区に住んでおりまして、札幌市の、特に定山渓という場所に住んでおります。家にはアカゲラ、近くにはクマゲラがすんでおりまして、私の家の五百メートル先にはヒグマの獣道もありまして、一度遭遇したことも...全文を見る |
○長谷川岳君 地域における多様な主体の連携による生物の多様性の保全のための活動の促進等に関する法律案にあるように、環境とは地域に根差したものであり、地域によって多様な環境を保全するためには地域に密着した行政を行うことが第一と考えます。国がしっかりと責任を持って国民の生命、生き物、...全文を見る | ||
○長谷川岳君 TPPと生物多様性について伺います。 菅政権は、十一月九日、TPPについて関係国との協議を開始する旨、閣議決定をいたしました。このような流れの中では、より一層の農地の大規模化、集約化が求められます。里地里山を守ることが困難になると思われます。いみじくも、時を同じ...全文を見る | ||
○長谷川岳君 閣議決定での検討という話になりますが、環境省としての試算を作らないのかということの質問をさせていただきます。 例えば、里地里山のような集落が守られることによってどのような効果があるのか、数値的な試算は存在しないのでしょうか。逆に、TPPの推進によって里地里山が守...全文を見る | ||
○長谷川岳君 是非とも数値的な試算というものを作っていただくように望みます。 もう一つ、質問させていただきます。 前原外務大臣、農業生産額はGDPの一・五%であり、そのために残りの九八・五%が犠牲になっているという発言をしておりますが、このことについて環境大臣としてどのよ...全文を見る | ||
○長谷川岳君 COP10について質問をさせていただきます。 COP10の現場責任者として御尽力されました近藤副大臣にお聞きします。 私はGLOBEにも、時間のある限りでございますが、参加をさせていただきましたけれども、里地里山は何ですかという、端的に御説明いただきたいと思...全文を見る | ||
○長谷川岳君 今の説明ですと、私たちの年代までは何とか分かると思うんですが、実は若い世代に分かるでしょうか。 先月開催された生物多様性条約締約国第十回の会議、COP10において、SATOYAMAイニシアティブを推進するためにパートナーシップへ参加することを勧奨する旨の持続可能...全文を見る | ||
○長谷川岳君 COP10では、アメリカ合衆国が正規の参加ではなくオブザーバーとしての参加でありました。アメリカ合衆国ではこの会議の存在自体が広く知れ渡っていないと伺っています。 環境問題は各国が連携して初めて解決に向かうものであり、超大国がオブザーバーとして参加ということでは...全文を見る | ||
○長谷川岳君 法律案についての具体的な質問をさせていただきます。 生物多様性に関する平成二十三年度の概算要求金額をまず全体として教えていただきたいと。そして、例えばこの法案の中での関連事業の一つである地域における生物多様性保全活動の来年度予算は約二億四千万となっておりまして、...全文を見る | ||
○長谷川岳君 今回の法律案についてですけれども、海外での類似の法律は存在するでしょうか。また、あるとすれば、これによる予算措置というのはどれぐらいのものかというのを伺いたいと思います。環境省のどなたか、お願いします。 | ||
○長谷川岳君 是非とも他国に先駆けてリーダーシップを取っていただきたいというふうに思います。 続いて質問させていただきます。 この法案には、環境大臣、農林水産大臣、国土交通大臣により地域連携保全活動基本方針を策定するとありますが、そもそもこの三省だけで足りるのでしょうか。...全文を見る | ||
○長谷川岳君 もう一つ質問させていただきます。 本法案の第四条第一項ですね。地域連携保全活動基本方針に基づき、市町村による地域連携保全活動計画の作成をすることができる旨明記されております。計画作成のノウハウは、どなたか指導する方がいらっしゃるんでしょうか。これ、私たちも地域に...全文を見る | ||
○長谷川岳君 先ほど触れました土地所有者不明地に関する問題で、少し時間を取らせていただきたいと思います。 日本の森林というものは、日本の環境を守る、水資源、土壌を守る、あるいは生態系の維持、CO2の削減、生物多様性の観点からも非常に重要だというふうに考えます。そのためには国内...全文を見る | ||
○長谷川岳君 聞くところによりますと、林野庁長官が自ら北海道に出向いて海外資本に買収された水土保全林の視察を行ったというふうに伺っておりますが、今日、長官はいらっしゃいますか。いらっしゃらないですね。報告等を伺っておるでしょうか。できれば、その率直な感想等を伺うことができればとい...全文を見る | ||
○長谷川岳君 計画課長が。 | ||
○長谷川岳君 やはり現場の感覚、現場の報告は是非とも再度またお聞かせをいただきたいというふうに思います。 さて、林野庁は平成十八年から二十年における海外資本の森林買収の実態を調べる全国調査を行っていましたが、なぜこの調査の対象を三十ヘクタール以上の売買という広大な森林のみを対...全文を見る | ||
○長谷川岳君 もう一度質問しますが、売買の実態調査を中止しているというのはなぜでしょうか。 | ||
○長谷川岳君 確認なんですが、平成十八年からずっと調査は続行しているという、もう一度伺いますが、続行しているという認識でよろしいでしょうか。 | ||
○長谷川岳君 引き続きその実態調査を続けていただくことを望みます。 質問を変えます。 森林を守るために最も大切なのは国内の森林の所有者を把握するということであると思います。特に一ヘクタール以下の森林の所有者、一ヘクタール以下の売買を含め所有者を把握する必要があると思います...全文を見る | ||
○長谷川岳君 届出だけではなくて、一ヘクタール以下の森林所有者、売買をしっかりと把握するためのあらゆる手段を取っていただきたいと考えます。いかがでしょうか。 | ||
○長谷川岳君 今、日本で起こっている森林の買収問題の大半は保安林指定を受けていない民有林で起きています。私は、保安林イコール水源であるから保安林に網を掛ければ水は守れるというのは非常に危険だというふうに考えます。そもそも保安林は森林全体の三割程度しかありませんから、保安林でない森...全文を見る | ||
○長谷川岳君 今の体制でこのような問題が起きてきておりますので、更にしっかりと目を光らせていただくそのような制度を、体制をつくっていただきたいと思います。 もう一つ質問させていただきます。 海外の資本が森林を買収しているのは水資源が目的であるというように考えられているのが...全文を見る | ||
○長谷川岳君 よく森林を駄目にしたのはいろいろな理由があるというふうに言われますが、その一つとして、森林所有者が森林施業計画を出していないということが挙げられます。これは、例えば五年以上の森林施業計画が出されていない、かつての国立大学、今は独法になりましたが、演習林があるというふ...全文を見る | ||
○長谷川岳君 本来ならば施業計画を出さないといけないですね。ところが、かつての国立大学の演習林、今は独立法人になりましたが、こういった本来ならば森林を守ったり、あるいはより研究を進めるべく演習林までもが施業計画出されていないという実態がございますが、どういうようにお考えですかと。 | ||
○長谷川岳君 是非ともこの森林施業計画を出すことについて、より強化をしていただきたいというふうに考えます。 続けます。 国は、外国企業でもよいから森林を売りたいという森林所有者に対してどう対応しているのか全く分かりません。森林所有者が森林を手放す理由としては、長く低迷して...全文を見る | ||
○長谷川岳君 特にこういった問題は早急な解決が必要だというふうに思います。検討する以外に、しっかりとしてきちっとしたタイムスケジュールを作って対策を立てていただくことを望みます。 COP10の議長国として、生物多様性に深く関与する森林を早急に把握し、その森林に関しての規制、監...全文を見る | ||
○長谷川岳君 森林の区分や森林に対する規制というのは、やはり今回の問題も通してですが、非常にアバウト過ぎるというふうに考えます。 所有者での区分は、大ざっぱに公有林と民有林・私有林の二つに分けられ、規制等から見ると、保安林とそうではない森林の二つの区分だけとなっています。また...全文を見る | ||
○長谷川岳君 このような生物多様性という様々な角度から議論するというような中に森林というのが含まれています。さらに、森林というのは、もう一度申し上げますが、自衛隊、空港、原子力というような隣接する森林という様々なやはり側面からも検討あるいは規制を加えていかなければならない。もう一...全文を見る | ||
○長谷川岳君 環境を成長分野としてとらえるならば、豊かな自然を程よい富に変換する、地域の皆さんがそれを享受できるような仕組みというのが必要だというふうに考えます。それがやはり国家戦略として環境を考えるということだというふうに思います。 私はやはり、地域再生のために、環境を主体...全文を見る | ||
○長谷川岳君 先ほどの、次世代、子供たち、教育という部分で最後、質問を締めさせていただきますけれども、やはり環境教育、生物多様性に対する理解を深めるためには環境教育の必要性がやはり十分必要だというふうに思います。 北海道も、富良野自然塾等を含め、非常に環境教育のNPO等の活動...全文を見る | ||
○長谷川岳君 どうもありがとうございました。 特に森林の問題はランド、今一番やはり敏感な問題でございますので、早急の対応をお願い申し上げたいと思います。 これで質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。 | ||
11月25日 | 第176回国会 参議院 農林水産委員会 第5号 議事録を見る | ○長谷川岳君 北海道の長谷川です。 今日は、修正法案と、もう一つは昨日飛び込んできました海外資本による森林買収について新しい情報が入りましたので、若干質問をさせていただきたいというふうに思います。 まず最初に、地産地消法案を新修正法案に組み入れる形になっておりますけれども...全文を見る |
○長谷川岳君 第二十五条の定義において、地域で生産された農林水産物をその地域で消費することはもちろんのこと、地域において供給が不足している農林水産物がある場合に他の地域で生産された当該農林水産物を消費することをいうとされておりますけれども、仮に修正法案が可決された場合、例えば北海...全文を見る | ||
○長谷川岳君 三十二条においてですけれども、環境への負荷の少ない社会とは、生産地と消費地の距離が縮減されることによって輸送費などの、CO2の排出量が抑制されるというふうにされております。世界的にもCOP10においても、環境措置を行わなければならないことも、目標を掲げて実施しようと...全文を見る | ||
○長谷川岳君 その件なんですけれども、数年前より全国数か所において試験的にバイオエタノールの取組などを行っておりますけれども、この取組も環境への負荷、負担の少ない社会を目指すという上で重要な事業というふうに思われております。予算措置等の対策と試験的に行われる工場の採算についてお聞...全文を見る | ||
○長谷川岳君 しっかりとお支えをいただきたいというふうに思います。 過疎地域における六次産業化についてお聞かせをいただきたいと思いますが、中山間地域等の過疎地域は農林漁業者の高齢化の進展によって非常に厳しい状況であるというふうに考えます。また、限界地域も増えてきております。政...全文を見る | ||
○長谷川岳君 選挙区は北海道ですけど。 | ||
○長谷川岳君 地域の関係機関の連携ということについて伺います。 現場で農林水産業の六次産業化を実施する場合には、食品加工時の衛生管理、あるいは食品の販売促進活動やマーケット戦略、あるいは先ほども御指摘ありましたが資金調達など、専門的な知識や技能が幅広く必要となりまして、特に農...全文を見る | ||
○長谷川岳君 六次産業化と普及指導員について伺います。今月行われた事業仕分において、農林水産の普及事業交付金を抜本的に見直すことになったと聞いております。六次産業化の推進に当たっては専門的な知識などが広く必要となり、農業者自ら情報を収集して知識や技術を習得するには、今も申し上げた...全文を見る | ||
○長谷川岳君 是非、この点については普及指導員の皆さんの御支援、それから維持について是非ともお願いをさせていただきたいというふうに思います。 そして、少し話は飛びますけれども、重要な話ですので、昨日入ってまいりました情報ですので、今日皆様方に資料を配らせていただきましておりま...全文を見る | ||
○長谷川岳君 北海道が昨日の道議会の水産林務委員会で、現段階で道庁は三万九千ヘクタール、これはドーム球場に直すと八千三百個分というふうに言われておりますが、三万九千ヘクタールの森林の所有者を特定できていない事態に陥っていると答弁をしております。これは非常に重要な問題だというふうに...全文を見る | ||
○長谷川岳君 北海道においては、倶知安町という町が独自に森林の売買を監視するために条例を設置して、北海道も条例設置に向けて検討をしているという話を聞きました。しかし、国土が売買されて、実際に所有者が分からないという森林が広大にあるという事実があるのであれば、これは国の存続にかかわ...全文を見る | ||
○長谷川岳君 もう一つ、二十四日、北海道議会において、特にその倶知安町の自衛隊施設から二キロメートルの位置に一件、それから三キロメートルの位置に二件の計百七ヘクタールが海外資本によって所有されていること、さらに自衛隊や警察署周辺で所有者を把握できていない林地、森林は二十七市町村で...全文を見る | ||
○長谷川岳君 もう一度伺います。進めていく意思があるのかないのか、それだけ伺いたいと思います。 | ||
○長谷川岳君 是非、主体的に農林水産省が進めるべきだと考えます。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 |