松前達郎
まつまえたつろう
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
---|---|---|
10月27日 | 第82回国会 参議院 文教委員会 第2号 議事録を見る | ○松前達郎君 私立大学の問題、最近非常に世間をにぎわしておるわけなんですが、この問題について若干の質問をさしていただきたい、かように思うわけですが、最近の状況を見てみますと、私立学校というのはどうも将来このまま存続していけるのかどうか、非常に重要な時期に差しかかっているんじゃない...全文を見る |
○松前達郎君 いまのお答えで私学に対する認識といいますか、これについて拝聴したわけですけれども、これ大分前のことですが、ある新聞で、これは恐らく大蔵省の主計官が言ったことが新聞に出ていたのだと思うんですが、経営できない私学はつぶれればいい、こういうふうなことを書いた記事があったん...全文を見る | ||
○松前達郎君 これは外国の例なんですが、英国の場合ですけれども、たしか英国には大学補助委員会というのが設立をされているはずです。この補助委員会は私立大学に関する補助を取り扱っておるのですけれども、その精神というのが、支援はするけれども支配はしないんだと、こういう精神でこの委員会が...全文を見る | ||
○松前達郎君 それでは、国立大学と私立大学の格差の問題に入っていきたいと思うのですが、最近その格差が非常に問題になっておるんですが、これはたしか前々回であったと思うのですけれども、田渕委員から医師一人当たりの養成費用というものの質問があったと思います。そこで、国立大学全体として、...全文を見る | ||
○松前達郎君 そうしますと、いまの百三十四万一千円ですか、これにはたとえば東大あたりの、東京大学の例でいきますと、二十九ほど教育用の施設があると思いますけれども、低温センターとかあるいはその他、原子力工学研究施設とかいろいろあるわけですね。これは含まれていないわけですか。 | ||
○松前達郎君 そうしますと、今度はその中で医学部について抜き出してみたいと思うんです、医学部の問題非常に問題になっておりますから。医学部について抜き出してみますと、医師一人当たりの養成費というのは一体幾らぐらいになるのか、これは前々回の田渕委員の質問に対する答弁の中の費用と私は違...全文を見る | ||
○松前達郎君 医師系の大学で高額の入学寄付金を取るということが問題になっておるわけなんですが、医師一人当たりの養成費というのが相当大きな金額がかかるんじゃないか。いまございましたように、五百七万円はこれは国立の場合ですけれども、五百七万円ほどの経費がかかっている。これには付属病院...全文を見る | ||
○松前達郎君 それでは、自治医大が発足しているわけなんですけれども、この自治医大が地方行政機関、自治体から学生を受け入れるそのときに要求している教育費、これはどういうふうに呼んでいるかはっきりわかりませんけれども、これらの金額がわかっているんじゃないかと思うんですが、それについて...全文を見る | ||
○松前達郎君 これも新聞なんですけれども、四千三百万円一人当たり自治医大について経費がかかっている、そういう記事がかつて出ていたのですけれども、いまのですと七千八百四十万ですか。これは七千八百四十万と言いますが、一県当たりですね、いまの。一人当たり四千三百万という記事がかつて出て...全文を見る | ||
○松前達郎君 そこで、これはこういう計算が果たして正しい結果を出すかどうかわかりませんけれども、私が妙な計算をしてみたのですけれども、自治医大が一人当たり四千三百万、これ新聞に出ていた数字ですけれども、こういう数字をもとにしてこれを一年当たりの経費に直しますと七百十六万というのが...全文を見る | ||
○松前達郎君 またさっきの私立医科大学協会の中にある文章なんですけれども、どうも文部省の言うとおりに経常経費の範囲を余り狭く限定してしまうと、経営が成り立たないんだなんていうことをその中に言われておるわけなんです。この点が非常に不明確なものですから、それぞれの解釈が違っていて基本...全文を見る | ||
○松前達郎君 先ほどの大学の例から見ますと、どうもその当時設置基準が明確でなかったんじゃなかろうか。いまのうちだからつくってしまえと、ちょうどたまたま高度経済成長の時代でもあり、医師が不足しているんだと、こういうふうに言われた時代だったんで、それに便乗して何とかいまのうちつくって...全文を見る | ||
○松前達郎君 まだ付属病院のことについてはお伺いしていないんですけれども、いまさっき申し上げたように、そういった緩和された条件の中でできた、そういう時代であったということなんですけども、そういう緩和された中でできるということは、この緩和されたうちに、その時間帯の中でつくってしまえ...全文を見る | ||
○松前達郎君 そうしますと、これらの大学ですね、これは現在の大学設置基準を十分満足しているわけでしょうか。 | ||
○松前達郎君 そうしますと、現在の大学設置基準、これは恐らくおっしゃっておられるのは中間報告という形で出されているものになるんじゃないかと思うんですけれども、この中間報告を見ますと、その中でその大学設置基準について基本的な事項は定められているけれども、専門課程の専任教員数とか授業...全文を見る | ||
○松前達郎君 その中には、先ほど申し上げました専任教員数、授業科目、設備の基準、付属施設の基準というのが含まれておったんでしょうか。はっきりと限定されておったんでしょうか。 | ||
○松前達郎君 そうしますと、この中間報告にある「いまだ制定されていない」と、こうはっきり書いてあるのは、これは間違っているんですね。 | ||
○松前達郎君 大学設置基準として定められていないと、こういうことですね。学校教育法の第三条を見てみますと、大学を設置しようとする者は、大学設置基準に従って、大学を設置しなければならない、こういうふうに書いてあったと思うんですけれども、医科大学設置に当たっての設置基準、これがどうも...全文を見る | ||
○松前達郎君 そうしますと、結論としてはこういうふうに解釈していいんでしょうか。その当時いま問題になっている大学設置基準については正式に制定されていなかったんだと、ですから、正式に制定されていなかったにもかかわらず医科大学の設置というものについては認可をしたんだというふうに解釈し...全文を見る | ||
○松前達郎君 そうしますと、審査基準で審査をしたと、医学部設置審査基準ですね、これで審査をした、こういうことになるわけなんですね。 また設置基準の話になりますけれども、文部省大学学術局が作成した「大学設置基準の解説」によりますと、大学設置基準というのは、大学設置に対する最低の...全文を見る | ||
○松前達郎君 そこで重要な問題が一つ出てくるんですけれども、大学設置基準と現在の大学の運営の問題なんですけれども、現在の大学設置基準では非常に先ほど申し上げたようなことが言われているということなんですが、財政的な面からこの設置基準に基づいた検討を行ったことがございますか。 | ||
○松前達郎君 余り設置基準ばかりやっても時間も経過いたしていきますので……。 先ほどからいろいろと質問を申し上げたんですが、どうも基本的な問題が一つあるんじゃないかというのは、最初に戻りまして、医科大学等の問題なんですが、実際に教育に、医者の養成、それだけじゃなくてやはり医学...全文を見る | ||
○松前達郎君 それは国立大学の場合——私立大学の場合ですね。 | ||
○松前達郎君 ほぼ均衡をしておるということは、結局病院そのものが大きな赤字を生んでいないということだろうと私は思うんですけれども、もっともこれは恐らく全医学部の付属病院、私学のですね、これを全部集めて積算し、計算した金額ですから、たとえば既設の大学で非常に歴史のある大学の持ってお...全文を見る | ||
○松前達郎君 私もそういうふうに理解をしているんですけれども、特に新設の場合ですね、大体患者が何人来て、一体どれだけ収益があるかなんというのはやってみなきやなかなか正確な数字は出てこないわけなんで、恐らく申請時にはそういったもくろみまで入れて申請の中にぶち込んであるんだと思うんで...全文を見る | ||
○松前達郎君 そうしますと、その補助金の算出根拠ですね、この算出根拠は何に基づいて算出されているんでしょうか。 | ||
○松前達郎君 そうしますと、恐らく教員ですね。 | ||
○松前達郎君 その補助金についてなんですが、特に補助金というのが、大学の運営に当たってそれを健全に行えるようと、そういうふうなことで、教員の数を基礎として補助金が算出され、それが交付されていると、こういうふうに理解していいと思うんですけれども、特に、新設の大学において、さっきの設...全文を見る | ||
○松前達郎君 補助金を当てにして大学をつくるというのは、これは最初から寄付行為の中ではっきりとするわけなんで、これは設置審査のときにこういう問題すぐわかるだろうと私は思うんで、そういうことはないと思うんですけれども、いずれにしても精神からいってやはり認可した以上はその大学そのもの...全文を見る | ||
○松前達郎君 それじゃ最後に要望を一つしておきたいと思うんですが、先ほどの大学院の問題ですけれども、これも経常の問題として非常に大きな関連があると私思ったもんですから、それで質問させていただいたんですが、インターンの制度がなくなって研修医の制度がいま適用されておるんですが、この研...全文を見る | ||
○松前達郎君 これで質問終わります。 |