松前達郎

まつまえたつろう



当選回数回

松前達郎の1982年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月30日第96回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○松前達郎君 最初に、ただいまの在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の云々という、これに関連して二、三お伺いしたいことがあるのですが、まず最初はアルバニア国なんですが、これはつい最近というか、数年前までは外交関係がほとんど持たれていない、特にその周辺の東欧諸国...全文を見る
○松前達郎君 これは、アルバニアに関しては、いまちょっとお伺いしたら、ごく特定の国々との間の外交関係ということ、そういうことだというふうにおっしゃったわけですけれども、東欧圏の中でのアルバニアの各国との関係というのはどういう関係にあるか、それをちょっと説明していただきたい。
○松前達郎君 いま設置しようとする大使館、この大使館の規模というのは一体どの程度のものを設置しようと考えておられるのか。
○松前達郎君 そうすると、一切事務所その他の建物等は準備しないということですか。
○松前達郎君 そうすると、その他の国と兼務というか、兼担みたいなかっこうになりますけれども、その場合の兼担する国はどこか、まだ決まってないですか。
○松前達郎君 それから今度は給与の方なんですが、これは正式にはどういうふうに呼んでいいのかわかりませんが、外地手当みたいな感じで、国内における給与にプラスして外国に勤務する者については支給をするということになっておると思いますが、この国内の給与にプラスする特別のものについて、これ...全文を見る
○松前達郎君 これはそうすると、たとえば変動が非常に激しい場合、どの程度変動したらこういうふうに対応していくのかということですね。そういう何かある程度の取り決めというか、一つのデータがあるわけですか。
○松前達郎君 それでは、先ほどの東欧圏との問題はどうですか。
○松前達郎君 了解しました。  それでは次に移りますが、前にも私この委員会で申し上げたと思うんですが、在外公館とわが国との間の情報交換に関する連絡方法ですね。たとえばポーランドのときにも、ある程度重要な情・報を入手したいんだけれども、それがなかなか入手できない状況がしばらく続い...全文を見る
○松前達郎君 いまおっしゃったとおりだと私も思うんですけれども、有線の回線というのが比較的簡単に切断をされてしまう。ですから、テレックスなどというのはこれはもう一般のだれでも使う回線ですから、電話と同じようにこれがとだえるのは当然で、まず最初に、恐らく問題が起きたらそれを切ると思...全文を見る
○松前達郎君 それから、今度は大臣にお伺いいたしたいのですが、最近核軍縮に関する問題が非常に世界的に、大衆運動も含めて広がりつつあるわけなんで、これは非常に当然のことだと私は思うんですけれども、この核軍縮の大衆運動も含めたそういう運動に対して、いろいろと一部ではこれにある程度の制...全文を見る
○松前達郎君 核のバランス、戦略的にいったバランスの問題もあるのですけれども、片っ方がよけいにやるからといって、またこっちがそれに対抗してふやしていくというシーソー的なふやし方がどんどんと続いてきたのが今日までの状況だと思うんです。ですから、バランスを保つということは、結論として...全文を見る
○松前達郎君 これから外交の問題にどうしても必ず顔を出してくるのが核の問題だと思うんですね。たとえば核といってもいろいろな利用法があって、原子力発電などに使う平和利用と称しているやり方、使い方もある。たとえばその廃棄物を太平洋に捨てようとしている。これに対してミクロネシアが一昨年...全文を見る
○松前達郎君 そこで、いろいろな問題がこれに派生して、さっき私は弾頭が通常弾頭か核弾頭かという問題が大きな問題となるということを申し上げたのですけれども、これはどっちの弾頭でもつけることができるわけですから、核弾頭をつけようと思えばそれはすぐつくわけですね。ですけれども、それはそ...全文を見る
○松前達郎君 その辺が恐らく来年あたり煮詰まってきて、それぞれの動きが出てきて、そういうふうなことでいまの外務省としては安保改定する意思はないし、アメリカともその点は合意をしているということですね。ですからそれはそれで当分いいかと思いますが、将来恐らく核の問題が当然出てくるので、...全文を見る
○松前達郎君 いまの問題ですが、中ソの関係というのがわが国にとって現在の状況の中では非常に重要である、これはわかります。しかし外交的に見ると、その中ソの関係というのを踏まえながら日米、日ソの関係というもの、あるいは中国と台湾の関係がいまちょっとまたこれは何かソフトボールか何かのあ...全文を見る
04月01日第96回国会 参議院 外務委員会 第3号
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○松前達郎君 最初に、「昭和五十七年度外務省予算重点事項」という紙をここにもらったわけですけれども、その中で特に五十七年度の予算としてプラスになっている面、前年度に比べてプラスになっている面、それを見てみますと、「政府開発援助(ODA)の拡充強化と効果的援助の実施」という点で非常...全文を見る
○松前達郎君 いまの、金額的には確かにプラスになって重点的に行っていくということでしょうけれども、いままであちこちで私いろいろ見ていますと、たとえば学校を建てるとか病院を建設する、あるいは医療サービスを援助するとかいろんなことが行われているのですが、「効果的援助の実施」というふう...全文を見る
○松前達郎君 まあ会議等ではそういうふうに出てくると思うんですよね。ところが現実にそこに行ってみて、そこにいる人たちに実際どうなっているのかと聞いてみると、なかなかそう簡単にうまくいっているとは言えないというふうな答えが必ず返ってくるわけですね。ですから、そこのところまでフォロー...全文を見る
○松前達郎君 いま三本立てということでおっしゃいましたけれども、この三番目の招聘計画というのは私は非常に重要だと思うんですね。たとえば日本の文化を紹介する、これは紹介の仕方はいろいろあると思うんですが、とりわけヨーロッパあたり、あるいはアメリカでやっているのは、たとえば歌舞伎を持...全文を見る
○松前達郎君 これは最近の例なんですけれども、私自身の関与しているある財団で西ドイツの議員を招聘したのです。これは二、三日じゃなくて一カ月近くの間ですね。名前を言えばロィシェンバッハという、これは前のブラントさんの秘書をやっていた人で、いま社会民主党の議員ですけれども、彼から聞い...全文を見る
○松前達郎君 それから広報活動なんですが、これもどうも日本に対する認識は外国に行ってみますと何といいますか、日本に関心のある人は非常によく認識してもらっている、実情も大体ある程度わかってもらっている。ところが、日本に関心のない人が大部分ですね。アメリカの田舎なんかへ行ったら、日本...全文を見る
○松前達郎君 じゃ、その点はひとつ今後も努力を続けていただくということで、われわれとしても協力いたしますから、ひとつその点はよろしくお願いしたいと思います。  話が変わるのですが、韓国との問題ですね。最近、韓国とアメリカのワインバーガー国防長官との会談がある。そういう中で、これ...全文を見る
○松前達郎君 全然関連ないということをはっきり言っていいんですかね。というのは、一番最初に韓国から日本に対して申し入れがあり、その当時のことをいま思い出してみると、韓国そのものが日本の防衛に関して、安全に関して相当の負担をしているんだと、軍事的に。そういうことを最初に言っているわ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、そのプロジェクト、これが具体的なこういうものに使うのだとか、あるいはこういうことをやるのだとか、そういうプロジェクトが韓国側からもうある程度提示されていますね。それがされて、それに対して日本の方から援助をするということで、これはどうなんですか、援助の仕...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、対応に関してはまた具体的に決定的なものは出てない。これからいろいろと一つ一つ取り上げながらやっていこうと、こういう状況にあるということですか。
○松前達郎君 そうしますと一言で言えば、これから詰めていくというふうな考えでよろしゅうございますか。
○松前達郎君 それじゃ次に移りますけれども、ちょっとこれは米国の食糧戦略の問題なんですけれども、たとえばアメリカがソビエトに対して制裁措置と言ったら大げさかもしれませんが、それに近いようなことで日本にいろいろなことを要望してきている。これは何も日本だけじゃなくて西側諸国にも要望し...全文を見る
○松前達郎君 現時点ではそういう状況ですね。恐らく、いますぐそういうことが起こるとは限らないと思いますけれども、安定供給というのはそういう戦略的意味も持っているんだ、ちょっと勘ぐり過ぎていると言うかもしれませんけれども、そういった外交上のいろいろな問題というのが非常に戦略的な意味...全文を見る
04月08日第96回国会 参議院 外務委員会 第4号
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○松前達郎君 ただいまの三つの協定に関してまず最初に、質問をさしていただきたいと思うんです。いまの協定はいま大臣から説明のございましたココア協定、すず協定、この二つの協定については性格的には非常に共通したような内容の協定であろう、こういうふうに私理解をしているんですが、それはどう...全文を見る
○松前達郎君 すずの協定の方は、アメリカがこの協定に加盟をするといいますか、最近加盟したわけですね。それで、その理由としてすずというものが戦略物資であるということからアメリカの場合、備蓄とかそういうものも含めていろいろ事情があったというふうに理解をしているのですが、すず協定の場合...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、戦略的な意味でないというふうに受け取っていいということになりますけれども、いまの三つの協定で最も関係の深い国、これは輸出入の量ということになると思いますが、最も影響するというか、関係の深い国というのは一体どういう国々が関係を持つのか。
○松前達郎君 いますずについて説明されたわけですが、このすずというのは、たとえばこれは古い話になりますが、大東亜戦争のときですね、やはり戦略物資として非常に重要であるということで、マレーシアあるいはビルマもそうだったかと思うんですが、その辺までのすずを押さえてしまうということです...全文を見る
○松前達郎君 先ほど私が申し上げました総理の答弁でございますが、これと同時に防衛庁の方では、これはたしか塩田防衛局長がおっしゃったのだと思うんですが、ICBMとかIRBM、これらに関してはこの発射基地、サイロの数、これはソ連が優位である、これは人工衛星からの情報で恐らく確認されて...全文を見る
○松前達郎君 その辺が、支持する、しないという判断の基礎になるのがやはり提供されている情報だと思うんですね。これについて果たしてつくられた情報なのか、あるいは正確に発表された情報から推定しているのか、その辺が非常に大きな問題なんですが、ICBMなどについては比較的はっきりしている...全文を見る
○松前達郎君 いまのはICBMを大体中心に申し上げたわけなんですけれども、最近ではIRBMというのが新たに非常に脚光を浴びてきている。潜水艦に搭載されている弾道弾ですね。これについてはアメリカの場合、核戦力を持つ潜水艦というのが四十一隻で、ミサイルが六百五十六基だと。それに対して...全文を見る
○松前達郎君 こういうふうなことでいわゆる核戦力の比較をしてみても、見方によっては必ずしもアメリカが劣っているとも言えないし、ソビエトが非常に優勢であるからアメリカがこれからその方に力を入れていこうということも、そう大きな理由にならないような気もするんですね。  そこで、これは...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、SIPRIというのは政府の機関じゃないわけですね。ある意味で言うと民間の比較的何といいますか、情報が偏らない、そういう平和研究所だと私は理解しているんです。この「軍備か軍縮か」という一つの大きな問題を取り扱ったSIPRIの文献の中に、脅威の説明について...全文を見る
○松前達郎君 平和の問題、これはたとえばストックホルムSIPRIの例は平和研究所というのですが、平和を研究するときに、やはりそれぞれの国がどれだけの軍備を持ち、どういうふうにそのバランスを保とうとして、どういう努力をしているのかということも含めてわれわれは認識した上で平和を論じて...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、さっき私申し上げました地域防衛という言葉がありますね。シーレーンとどういうふうな関係なのかちょっとよくわかりませんが、地域防衛とシーレーン防衛の相違というのはあるのですか。
○松前達郎君 そうしますと、ある一定の海域というのはわが国周辺の数百海里というふうに考えていいんですか。
○松前達郎君 わが国周辺の数百海里というのはわが国周辺ですから、全部の海域ですね、周りの。これの防衛能力と、さらにそこから飛び出していって、飛び出すというか、ずうっと延ばしていってシーレーンというのがそこから出てきている、そこの防衛と、この両方というふうに解釈していいんでしょうか...全文を見る
○松前達郎君 何せ非常に広い太平洋が相手ですから、とてもこれは防衛するといっても大変なことじゃないかと私は思っているんですけれども、それではたとえばシーレーン防衛に限ってお聞きしたいんですが、一体具体的にどういうことをやるのですか。
○松前達郎君 そうしますと、護衛の任務といいますかね、わが国の船がシーレーンで攻撃を受けないように護衛する。有事の際、有事の隊とおっしゃるんですが、有事というのは突然起こるんで、有事になってから行ったって、いまのちょうどイギリスとアルゼンチンのあれみたいにそう簡単なものじゃないと...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、日米安保条約との絡みが出てくるんですね。その一千海里の防衛というのは日本に一切任せるんじゃない、アメリカがその防衛責任をある程度持っているんだと、まあこういうことが言われているわけなんですが、そうするとどうなんですか、とにかく何か事が起こったら出かけて...全文を見る
○松前達郎君 ちょっとその辺が有事とか平時とかいろいろの解釈ですね、これがまた非常に混乱して、私自身も混乱してきているんですけれども、非常に大きな計画なものですからね、これを実現しようと思ったら、常日ごろ平時でもいわゆる情報収集をしなきゃいけないだろうと。そのためには対潜哨戒機も...全文を見る
○松前達郎君 まあ、その要望が来ているわけですが、それに対してわが国としてどう対応するかという問題、これがまた両国とも関係は悪くないわけですね。だから、それに対して板挟みになるというかちょっと苦慮するものがあるんじゃないかと思いますが、まあ武器の輸出に関しては、わが国は武器輸出は...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと日本の場合、輸出に関しては問題ないわけですね。
○松前達郎君 それでは、それに対して日本政府として、新聞報道にもありましたけれども、どういうふうに対応するということになっておりますか。
○松前達郎君 まあ、これも非常にむずかしい問題の一つじゃないかと思うんですけれども、これについてもひとつ余りあちこち顔色をうかがわないで、独自の判断で対応していただければというふうなことを要望しまして、私の質問は終わります。
04月13日第96回国会 参議院 外務委員会 第5号
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○松前達郎君 私の方からは、いまの中山委員の質問と似たようなことになるかもしれませんけれども、特に宇宙開発と国際関係、こういった問題を中心にして最初に質問をさしていただきたいと思うんです。  最近特に、先ほども御意見がありましたように、科学技術で新しい世紀が開発されてくる、将来...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、打ち上げる星の性能といいますか目的、これによってそれぞれの省庁が担当する、こういうことになっているというふうに理解していいと思うんですが、現在、宇宙開発に関する各国間の交渉ですね、あるいは国連等の機関を通じての交渉、いろいろあると思いますが、先ほどもち...全文を見る
○松前達郎君 そこで、それではわが国の今後の宇宙開発、衛星の打ち上げ等について、まず最初に衛星の打ち上げの計画等についてお伺いしたいんですが、これは各省庁に分かれているので、それぞれ担当のところからお願いします。
○松前達郎君 そういうふうにいまおっしゃったような計画で今後衛星の打ち上げが進んでいくとしますと、当然この打ち上げ等に関する各国間との問題というのが出てくるわけなんですね。そこで、現在宇宙開発に関する条約、取り決め、こういったようなもので効力のあるものは一体どういうものがあるか、...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、特に静止衛星打ち上げに関していろいろな国際間のトラブルとまではいかないけれども、それに近いものが予測されるような新聞で発表になった記事を私読んだのですが、一九七九年に国際電気通信連合、ITUですね、これに対してわが国が、一九八三年のCS2aという衛星、...全文を見る
○松前達郎君 いまのCS2aという衛星は一体どういう内容のものですか、衛星の性能ですね。
○松前達郎君 それに対してソビエトからいろいろと抗議といいますか、クレームが来ている。これは、大体赤道の上で二度ぐらいずつずらすということですから、当然百八十個ぐらいしか打ち上げられないから、あの付近に打ち上げるときにはやはりそれぞれの国と話し合いをした上で、混信とかそういうもの...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、それを取り扱っている組織としては国連ですか。
○松前達郎君 こういったような問題はちょっとわれわれから目で見えない範囲ですから、なかなかこうぴんとこないわけなんですが、やはりこれから先、宇宙開発というのは非常に熾烈な競争になってくるはずなんで、この点もひとつ十分調整しながらやっていかないといろいろな問題が出てくるというふうに...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと今後の問題として、スペースシャトルはこれで終わっているわけじゃないので、これから続けられていくわけですから、その中にわれわれが日本として何らかの形で、いまおっしゃったような技術的なあるいは研究開発的な意味も含めて関与していく、関与というか参加していくとい...全文を見る
○松前達郎君 それでは数字の問題でちょっと、もしわからなければ仕方ありませんが、現在人工衛星がどのくらい宇宙に打ち上げられているのかということと、その中で科学衛星とかそういった一般的なものと違って軍事衛星ですね、そういうものが一体どのぐらいあるのか。数は余り正確じゃなくて結構です...全文を見る
○松前達郎君 そこがいろいろと問題になるんですけれども、宇宙開発はわが国も三番目ということですから、これから人工衛星も数多く打ち上げていくということになろうと思いますけれども、これが果たす役割りというのは、それはわれわれの生活に直接関連する気象衛星とかあるいは科学分野での研究のた...全文を見る
○松前達郎君 ランドサットの場合は公開情報みたいなものですね、ですから入手ができるんですが、さっき私、軍事衛星がどのくらい打ち上げられているかということをお伺いしたんですけれども、恐らく衛星の中の目的として分類した場合に八〇%以上は軍事的な目的だと思うんです、ランドサットはそうい...全文を見る
○松前達郎君 防衛庁、いかがですか。
○松前達郎君 そうしますと、タンカーですとかあるいはその他の商船、いわゆる民間の船ですね、こういうものを船団を組んだり、いろいろな方法を行って防御をするんだと、この前もたしかそういうふうにおっしゃったと思うんです。これは一つの考え方の相違かもしれませんが、そういうことも確かにあろ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、わが国の商船に対する第三国といいますか、アメリカが攻撃することはないと思いますけれども、ここで仮定して、ソビエトとしますね。その他の国は攻撃能力持っているのは余りいないですから。そういう国が、たとえばわが国に攻撃をするというのは、単独でほかの国際緊張と...全文を見る
○松前達郎君 どうもその辺が、わが国だけを分離して考えて、わが国のシーレーンだけはわれわれの手で守るんだと、そのような説明なんですけれども、いまそんなことでできるんですか、防衛が。というのは、もうすでに安保条約もあるし、たとえば合同演習なども日米間でやっているわけですね。だから、...全文を見る
○松前達郎君 あるアメリカの専門家が、たとえば太平洋の中で相手の潜水艦を見つけるのはうず高く積まれたわらの山の中から針一本見つけるようなものだと、こういうことを言っているわけですね。ですからこのシーレーン防衛というのは、私はどんなことをしても、たとえばいまの日本のGNPの十倍ぐら...全文を見る
○松前達郎君 シーレーンについては、またそのうちいろいろと問題出てくるでしょうから、そのときにまたお尋ねすることにしまして、最後に一つだけソビエトの脅威の問題ですけれども、ソビエトの脅威ということを盛んに言われておりますが、一つだけお伺いします。  北方四島ですね。この北方領土...全文を見る
○松前達郎君 それでさっきの人工衛星の話とここで関連がつくのですけれども、たとえばランドサットで見ますと択捉の留茶留原に相当大きな飛行場ができているらしい写真が解析できますね。私地図も持っていますし写真も持っていますけれども、こういった大きな飛行場が一つどうも建設されているらしい...全文を見る
04月15日第96回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○松前達郎君 日本とスペインの文化協定並びにバングラデシュとの間の文化協定ということで、いろいろとこれからお尋ねをするわけですけれども、その順序をちょっとかえまして、その前に、いまちょうど日ソ漁業交渉が行われておりますから、その交渉中で大分いろいろと仕事がお忙しいということでござ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、ソビエト側が提示している生物学上の統計資料の不足、そろわないという理由を日本側としては認めて、それで十三日から開始するということに合意した、そういうことになりますね。
○松前達郎君 ソビエトの交渉の姿勢をさっき申し上げましたけれども、交渉の基礎にあるものは科学的なデータといいますか、そういう統計資料等を含めたデータで、その基礎の論陣を張ってくるわけですね。これはもういままでのソビエトの特徴だと私は思うんです。そういう論拠がソビエト側にある、それ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、専門家が集まって資源量等のデータを持ち寄るということですね。そこでいろいろと議論があるのだと思いますが、日本側の資源調査というのは、定期的に系統的な一つの方法をとりながら資源調査をやっているのかどうか、その点いかがでしょうか。
○松前達郎君 遠洋水研というのは静岡の清水にあるやつですね。  そこで、その日本側がやった資源調査の結果とソビエト側が持ってくるデータというものを突き合わしたとき、かなりの相違が初めからあるんですか、信頼性とかそういう問題もあると思うんですね。お互いに協力してやっているわけじゃ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと見方の問題ですね、これは。調査の結果の見方の問題になってくると思うんですけれども、その漁業委員会でのそういったようなやりとり、あるいは両国の専門家による協議、こういうものである程度資源の量の問題についての合意さえできていれば、漁業交渉の中でああいうふうな...全文を見る
○松前達郎君 その辺が、やはり交渉がいつも必ずと言っていいぐらい資源量の問題が出てくる、そういうことの一つの大きな基本的な問題じゃないかと私は思うんですけれども、たとえば日ソ両方で共同調査みたいなものをやれば、その結果が合意していればそれについては恐らくソ連も文句言えないんじゃな...全文を見る
○松前達郎君 その共同調査をしますと、お互いに立ち会った上での調査ですから、その結果がどうのこうのと後で言えないわけですね。一方的な調査をやりますと、非常にこれは統計資料なんというのはある程度作為的に数字が変えられると思うんです。ですから、お互いに信頼をしないというかっこうになっ...全文を見る
○松前達郎君 ソビエトの方はどうも科学的な根拠というやつを盛んに主張しますから、そういう面でのお互いの交流を普段やりながら合意をしておくということですね、これをひとつ土台にしておくと、その面での交渉の問題というのは少なくなってくるんじゃないか。そのほか政治的な面もあるかもしれませ...全文を見る
○松前達郎君 そこで、いま協定成立に対して努力をしているわけなんですけれども、この十三日から始まって、恐らく時間的な制約もあると思いますね、ある程度の時間内にはこの協定を成立させなきゃいけないという面があると思います。その際、条件交渉で日ソ間で折り合いがつかなかったような場合には...全文を見る
○松前達郎君 そこで、カニの交渉がありますね。カニ交渉というふうに言われているんですが、これは個別の交渉かもしれませんが、今回は窓口を一本化したというふうに聞いているのですが、その交渉の経過によっては、その他の交渉との関連も出てくるんじゃないかということも懸念されているわけですね...全文を見る
○松前達郎君 ちょうど現在進行中の日ソサケ・マスの交渉ですから、これ以上お伺いいたしませんけれども、できるだけ有利な条件で妥結ができるようにと念願をしておるわけです。  漁業交渉についての質問はこれだけにいたしておきます。どうも御苦労さまでした。  次に、文化協定に関連した問...全文を見る
○松前達郎君 この協定の第二条ですか、修学、研究のための奨学金についてたしか出ていたと思うんですが、これなどはどうなんですか。やはりいまおっしゃったように新たな予算措置を行わない、いまあるものの中からこういうものに対応していくというふうなことなんでしょうか。それが一つ。
○松前達郎君 これは芸術家ももちろん同じですね、そうなりますと。
○松前達郎君 そこで、国内措置としては特別の予算措置を行わない、そういうことだと思いますが、各種の文化交流事業のうち政府資金が関係するものでは、これは外務省と文部省が関係するんじゃないかと思います。さらに、国際交流基金というのがありますね、これなどの予算内で行うんだと、もっと詳し...全文を見る
○松前達郎君 財政の問題が非常に問題となっていますから、なかなか予算をそこへつけるということが大変かもしれません。そういう意味からいきますと、今度は民間の外交というか、民間が文化交流をやりたいというのがあっちこっちで行われているわけですね、そういう意思のもとに。これはいまのスペイ...全文を見る
○松前達郎君 そういうことでしょうけれども、それはそれで大いにやっていただきたいと思うんですけれども、往々にしてこういうことを聞くんですね、民間の文化交流が行われているときに、そのブレーキになるのは外務省であるというふうな声を私聞くんです。これはいろいろな考え方なりいろいろな立場...全文を見る
○松前達郎君 そういうことでひとつよろしくお願いしたいと思うんですが、それともう一つ、これまた重言なんですが、国のそれぞれの外交上の問題、シチュエーションもあると思いますけれども、大学等で外国人留学生を呼びますと地元の警察がそれにつきまとってどうしようもないんですね。そして情報を...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、バングラデシュの方が圧倒的に多いということになりますね、四十一ですから。まあこれはいろいろな国情等もあると思います。この受け入れ審査というのはどういうところでやるのですか。
○松前達郎君 日本語ができた方がいいというのは当然ですね。それが日本に来てから日本語をやるという手だてもあるわけですね、そういうのを各大学持っていますから。そういうことも含めて、できるだけ指導的といっても、将来指導的役割りが果たせるかどうかまだ留学生ではわかりませんけれども、これ...全文を見る
○松前達郎君 アメリカの場合、どうも最近見ておりますと非常にレーガン政権というものが気が短いというのか、短絡的といいますか、政策そのもの比較的強引な政策が目立っているような気がするんですが、アメリカにおけるレーガン政権の人気というのが急速に低下している、特に婦人層に低下している。...全文を見る
○松前達郎君 そこで、だんだんとアジアの方に、たとえばヨーロッパあたりの問題、核の問題でいろいろと論議をされている。しかも、新しい核ミサイルの配備という問題で非常に軍縮の問題にそれが発展していっている。そういう状況ですね。ですから、それと同時にアジアでもどうもだんだんとその様相が...全文を見る
○松前達郎君 条約局長、何かございますか。
○松前達郎君 そういった平和的解決ということで、国連の場とかそういう場でもって大いに日本の態度というものを説明をしておく必要があると思いますね。反対、賛成だけ言うと結論だけぱっと出てきますから、さっきの黒白みたいな、黒白つけるような問題になってきちゃって、なかなかそれが誤解の原因...全文を見る
○松前達郎君 それでは、それは進捗しているということですね。これは小さな話かもしれませんけれども、しかし、こういう努力の積み重ねというのが、日欧間の問題について一つの大きな、何といいますか摩擦の防止に対して役に立つとわれわれは思っておるわけです。これについては、加藤先生と二人で一...全文を見る
04月22日第96回国会 参議院 外務委員会 第8号
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○松前達郎君 ただいまの条約について、まず最初に御質問をさしていただきたいと思うんですが、海事債権についての責任の制限条約、これについて、第三条の(a)(b)(c)(d)(e)と項目がありますけれども、その中の(b)と(c)ですね、これについて他に関係する国際条約等の問題がこれは...全文を見る
○松前達郎君 それから同じく三条の(c)の項目で、「原子力損害についての責任の制限を規律し又は禁止する国際条約」これとの関連もまたあるし、さらに「国内法の適用を受ける債権」という問題がここに提起されておるわけですね。これについてもちょっと説明をしていただければと思うんですが。
○松前達郎君 それからもう一つ、同じ条約の中で、これはまた元へ戻りますが第一章第一条の2ですね、その中に「海上航行船舶」という用語が使われているわけなんですね。これは原文を見ますとただ海という表現、シーという表現になっていると思うんですけれども、この海を航行する船舶というものの種...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、大まかに言っていわゆる民間の船というふうなことで見たらいいかもしれませんが、いわゆる軍艦といいますか、そういったものがお互いにぶつかるのはいざ知らず、軍艦とかそういった軍事用の船舶と民間の船舶がぶつかったりした場合、それによって生じたいろいろな問題、そ...全文を見る
○松前達郎君 それじゃ、もうちょっと関連しますけれども、日本の領海内で外国の軍用の艦船と日本の商船が何か問題があった、事故があったというような場合、これは日本の法律の及ぶ範囲内ですから当然日本の国内法で処理をする、いろんな要求その他はですね、そういうことになってくるんじゃないかと...全文を見る
○松前達郎君 じゃ、領海内で起こるとまたちょっと問題がいろいろあるんじゃないかと思うんですけれどもね、その他の問題が出てきますから。  それでは次に、植物の新品種保護に関する国際条約、これについて質問さしていただきますが、この中の育成者の利益の擁護というのが、この目的の主流だと...全文を見る
○松前達郎君 そこで、そういう人たちが育成した成果を得て、それを対象にいろいろとこの条約にあるような問題で擁護、保護が行われてくる、こういうふうになるわけですね。  ところで、これから非常に問題になると思うのは、いままでの品種の育成というのは、品種改良をしながら、たとえば突然変...全文を見る
○松前達郎君 そういうことだとは思いますが、たとえば登録の問題がありますね、そうするとちょっと違った物ができるたびにそれをぼんぼん登録されてくる、そういう登録というのはこの場合にはどういう段階ですか。たとえば遺伝子組みかえがもしかうまくいったとして、新しい品種ができたと。その品種...全文を見る
○松前達郎君 その辺が恐らく今後どんどん急速に発展すると大分いろんな問題が出てきますので、これは何もこの条約だけではなくて国内の問題としてもあると思いますので、ちょっとその点をお伺いしたかったわけです。  植物の品種保護に関してはこれで終わりますので、どうぞお帰りいただいて結構...全文を見る
○松前達郎君 いま外務省の方から認識について御説明があったわけですが、これは恐らく防衛庁の方がもうちょっとはっきり具体的な内容をつかんでおられると思うんで防衛庁の方からいかがでしょうか。
○松前達郎君 そうしますと、大体全体的な像はつかめるんですけれども、北方領土といいますか北方四島における軍事力ですね、これについての認識はどういうふうにされていますか。
○松前達郎君 そこで、その脅威というものに対抗するといいますか、そういうふうな認識のもとに日ソの軍事的な問題が議論として展開されていままで来ているというふうな面があるわけですね。やはり、いま、たとえばミサイルとか、そういうものの配備も含めて考えた場合に、たとえば今度の日ソ円卓会議...全文を見る
○松前達郎君 そこで、日ソの懸案の問題としての領土問題についてはこれはもうらちがあかないぐらい、解決済みであるということで処理をする、そういうふうな返答しか返ってこない、そういう状況なわけですね。これを解決をするのがまず最初であって、その次にいわゆる平和条約とかそういう問題に入っ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、いまちょっと大臣のお言葉にも出ました日ソ共同宣言、一九五六年ですね、それとさらに同じ日ソ共同声明、一九七三年、これに基づいて、これを基本として両国の間で基本原則を検討していこうということですね。そういう提案を日本側としてはやっているわけですね。ですから...全文を見る
○松前達郎君 その辺が出発点からいってすでにソビエト側の見解というのは非常にかたくなな面が一つあるわけですね、領土問題という問題に関して。実は昨年の九月十一日、モスクワでチーホノフ首相との会談に私立ち会ったわけなんですけれども、そのときのチーホノフ首相の発言のメモを私いまここに持...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、第七条は信用供与については規定されてないから、それについては日本側としてどう措置をしようが、これについては触れないんだというふうなことでございますか。
○松前達郎君 ソ連の方が恐らくこれを言ったのは初めてだと思うんですね、今回。ですから先ほどおっしゃったように、経済制裁という言葉は内容的にはそういうものではないというふうにおっしゃるのもわかるわけですが、いろいろな面で、ただその言葉だけとか行動だけを一つ一つ取り上げて考えてみます...全文を見る
○松前達郎君 その辺の情報等も十分入れながら、参考にしながらやっていかれたらいいんじゃないかと私は思うんですが、特にメンツの問題がずいぶんあります。ソ連側というのは案外メンツが、日本もメンツを重要視するところですけれども。たとえば要人が日本に来ることについてビザを発行する、いわゆ...全文を見る
04月28日第96回国会 参議院 外務委員会 第9号
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○松前達郎君 日ソサケ・マス交渉の妥結ということですが、この間、今回は日程的に変更が大分何回か行われて妥結に至ったわけなんですが、大変その間は御苦労だったと思います。  その日ソサケ・マス交渉をやっている間、その交渉そのものについて何かいつもと違ったような問題が出たのか、あるい...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、昨年と内容的に大きく変わったというのが、さっきおっしゃいましたオブザーバーを乗せるということですね。問題は恐らく、いまちょっと触れられましたけれども、陸揚げ港への駐在というのをソビエト側が主張してきた。その時点ではオブザーバーというものについては触れて...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、日本の監視船にオブザーバーが乗るということであって、漁船に乗るわけじゃないですね。
○松前達郎君 そうしますと、どうも今回の特徴というのは、ソ連側が日本の漁獲に対しての不信感というのを持っている、それもいろいろと私もうわさを聞くんですけれども、船が沈むほどとってしまうとかそういうことはないかもしれませんが、漁獲の量というものが比較的規制がやりにくいという面もある...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、日本側の監視船ですね、この役割りというのは一番重要なのはやはりいまの区域を厳守するというふうな方向に指導する、そういうことが問題だというふうに私いま受け取ったわけですが、これはソビエト側が要するに陸揚げ港への駐在というのを一遍持ち出した以上、恐らく何か...全文を見る
○松前達郎君 それがうまくいきますと、恐らく今後、いまの問題では追及をされなくなってくる。  それからこの前の委員会でも質問をしたんですけれども、資源量の問題がいつも出てくるわけで、資源量についてもいろいろな解釈があると思うんです。データそのものもお互いに多少食い違っている面も...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、資源調査については今年度からいまおっしゃったようなことでやっていこうと。これはどうなんですか、相互乗り入れといいますか海域のことですね、恐らく。調査対象区域というものをお互いに開放するということですか。
○松前達郎君 わかりました。  それからもう一つ。調査はそれである程度データを近づけることができるので、事前にやっておけば余り大きな問題は起こらないと思うんですけれども、もう一つはサケ・マスのふ化等も含めて、やはり増殖関係の事業というものに対する協力ですね、日本側が出す漁業協力...全文を見る
○松前達郎君 共同増殖というのは場所が固定されますから、なかなかやりにくい面があるかもしれませんね。特にいろんな面から考えて、なかなかそこにわれわれの方が食い込んでいくということがむずかしいだろうと思うんですが、しかしこういうことを提案しておくということは、交渉の際にこれを使えま...全文を見る
○松前達郎君 そうすると大分複雑になっていますね。この海域をそれぞれ回数で制約があるもの、あるいは期間で制約があるもの、あるいは漁業の方式が変わっておるもの、条件がいろいろついているわけですが、これもまた監督するというのは大変なことじゃないかと思うんですが、これは大丈夫ですか、い...全文を見る
○松前達郎君 その点十分ひとつ体制を整えていただきたい、これは要望しておきます。  それから今度は米国との問題ですね。対日漁獲量の割り当て等について、最近は貿易摩擦というやつが何か相当あっちこっちに飛び火をしているような感じを持つわけなんですが、漁獲割り当てが非常に大幅に減らさ...全文を見る
○松前達郎君 その話し合いをする場合、アメリカ側はどういうセクションが担当するのか、その点はどうでしょうか。
○松前達郎君 そうですね、商務省ということになれば当然貿易摩擦が絡むのはあたりまえなんで、恐らくそういうこともあってこういった大幅削減というのが考えられたんじゃないかと私は思っているんですけれども、ちょっとアメリカと日本とシステムが違うものだから、いまおっしゃったように相手がやた...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、いわゆる領海といいますか、漁業水域として二百海里というのが非常に大きく、かつてその問題が持ち上がったときにやはりこれは大問題だと言ったのが、いまになってはっきりと出てきたわけですね。米ソもそういうことでお互いに二百海里というものを尊重しながらやるだろう...全文を見る
05月11日第96回国会 参議院 外務委員会 第10号
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○松前達郎君 ただいまの協定二本、法律一本、これについていまから質問させていただくわけですが、きょうの委員会そのもののあれがちょっとごちゃごちゃしていますんで、順序を変えまして、南極の動植物保存法に関連した問題を、まず最初に質問をさせていただきたいと思うんです。  まず、これは...全文を見る
○松前達郎君 そこで、南極に関しては特別に渡航などをするときのやり方があるんじゃないかと思うんです、これも私またよくわかりませんけれども。南極の主権というのは一体どこが持っているのかということですね。それによっては渡航に対する許可等、これをどういうところが与えていくのかという問題...全文を見る
○松前達郎君 それから、南極条約第七条に監視員を置くというのがあるんですね。この監視員というのは一体どういうふうにして任命し、どういう役割りを持っているのか、これについてちょっと説明していただけますか。
○松前達郎君 それで、罰則などが今度の中に入っていますね。罰則を入れるからには違反事実がなければいけないですね。その違反事実というのはどうやって確認するのかという問題、監視員が通報して、それを信頼して違反だとしてその罰則を適用するのか、その辺がどうもはっきりしないんですが、裁判は...全文を見る
○松前達郎君 まあ普通の一般社会で通例として行われているやり方と多少違うんですね、それは。ですから、どうもこれを見てみると、やはり保存法というやつが何かちょっと漠としたところがあるんで、やはりこれは今後問題が出てくれば、またそれなりに改良していく必要があるんじゃないかと思うんです...全文を見る
○松前達郎君 今度のフォークランドの紛争が、領有権についていま凍結されているものを再び蒸し返してまた噴き出してくるということはないだろうということをおっしゃったわけですけれども、私はそれはそうだろうと思うんです。当然そうだろうと思いますが、そのフォークランド紛争が起こった理由です...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、どっちがいいとか悪いとかいうことなしに、要するに武力による問題解決というのはわれわれとしては承認できないという基本的精神に立ってそれぞれの問題に対処していく、こういうことになりますね。恐らく両国は何とかかんとかいろいろ日本に対して求めてくると思う。それ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、チリは日本と同じような、さっきおっしゃったようなことで対応していくという声明をしているということ、まあちょっと違うかもしれませんが、ニュアンスは違っても大体そういう方向でチリの方は進んでいる。ということは、それならばそれでチリとしての態度は私は決して悪...全文を見る
○松前達郎君 日本からも非常に遠いところですから、と言っても地球はそう遠くなくなりました、最近狭くなったと言われております。イギリスにとっても同じように遠いのです。しかし、イギリスは大問題にしているわけですが、これは植民地があったということに起因すると思いますけれども。そういうこ...全文を見る
○松前達郎君 いまお話のあったように、核戦略に関する問題としてこの削減、将来は廃絶になればなおいいかもしれませんが、現時点としてはまずエスカレーションをとめること、それからさらにバランスをとりながら落としていくことですね、こういう段取りが要るんじゃないかと思うんですけれども、それ...全文を見る
○松前達郎君 そういうことで努力をする、その何といいますかアクティビティーは評価していいと思うんですけれども、これはもう当然やるべきだと思うんです。やはり努力そのものが実るような、何かバックというか常日ごろの行動も含めて相当強力に意見が通っていくようなそういう雰囲気をつくっていき...全文を見る
○松前達郎君 終わります。
○松前達郎君 午前中、南極関連の問題で質問さしていただいたんですが、日本・インドネシア租税協定についてまず二、三お伺いしておきたいと思うんですが、大まかに言って、この租税協定によって非常にいろいろな問題がある中で解決をされていく問題、両国にとって利益になる問題というのを強いて大き...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、いまここでは日本とインドネシアの租税協定という二国間の協定なんですが、これと全く同等のものですね、各国との間にやはり経済交流なりいろいろなものが活発になればなるほどこういう措置をしておくという必要があるんじゃないかと思うんですが、これと全く同じような内...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと三十三、うち未批准が一ということですね。これは今後日本の将来の問題を考えたとき、たとえば貿易立国だとかいろいろな問題もあるかもしれませんけれども、そういったものを含めて、こういった租税協定というのは今後まだ結ばれていない各国との間にふえていく傾向にあるの...全文を見る
○松前達郎君 それでは次に、日本とスリランカの投資保護協定に関連して質問をいたしますけれども、これは日本が結んでいる協定としては二つ目だというお話を伺ったわけなんで、さっきの租税協定と違って比較的新しい範疇に入るんじゃないかと思うんですが、これで一応安定した事業が遂行できるという...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、国有化等についてもこれは二国間でお互いに合意してつくるわけですから、当然そういうことをやるということを前提にしてこの協定が結ばれるわけはないんですね。恐らく国有化の場合は、何か特別な状態になってくるという状態のときに行われるのだと思いますが、この保護協...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、いままで、これは日本にとっては二つ目だということが最初にありましたですが、こういった種類のもので、仲裁みたいなものが発動しなきゃならなくなった事実というのはいままであるんですか。
○松前達郎君 そうしますと、特に問題はこれに類するものではあったか、実はその辺はどうでもいいんですが、そういうものが実際発動されるという裏づけがあるということですね。それでこの協定そのものがもう一つ別の角度から担保されているんだということで理解していいですね。
○松前達郎君 そうしますと、これは二つ目だということになっていますが、今後これと内容が同じようなものをスリランカ以外の国と日本とが結んでいくという、そういう計画はいまありますか。
○松前達郎君 ASEAN五カ国、中国、これは実際にもう相手国との間に何らかの草案をまとめるための話し合いに入っているというわけですね。
○松前達郎君 午前中の質疑の中でもあったんですが、やはりASEANとかそういったわれわれのごくひざ元の国との経済関係というのは非常に今後重要になってくるし、いまわれわれの安全保障というのは大国にみんな寄りかかっているような感じですけれども、将来は恐らくアジアの諸国との間に集団的な...全文を見る
06月03日第96回国会 参議院 外務委員会 第11号
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○松前達郎君 外務大臣がもうすでに出発されておるわけでありますので、また同時にこの三つの条約につきましては国連軍縮総会との関係があるわけで、そういう意味で今回この審議を行うということになったわけでありますが、この三つの条約とも、これは基本的にいえば人道的な立場からの問題を取り扱っ...全文を見る
○松前達郎君 いわゆる戦争目的といいますか、二つの国がお互いに戦争状態にあることをお互い認識しながら、その相手に対して損傷を与えるために地雷が使われているということは多分ないんじゃないかと私は思うのですが、実は以前にタイ国に行きましたときに、そこの病院に行ってみて驚いたのは、ほと...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、その辺がやはりちょっと昔の戦争みたいにはっきりと名乗って、おれは文民である、あなたは兵員であるというふうに、そういうことでやっているわけじゃないものですから、その辺が一つここで問題があるんじゃないかと、こういうふうに私は思ったのですが、これは文民に対し...全文を見る
○松前達郎君 それは結構なんですけれども、そこで問題がいろいろ出てくるのですが、それは後にしまして、もう一つ言葉でブービートラップというのが出ていますね、これは具体的に一体どういう種類の兵器というのか、恐らく兵器というのじゃないかもしれませんが、どういうものなのか。ちょっとこれだ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、日本語で言うと偽装兵器というのですかね、ときどきわなみたいなものがあるわけですね、ちょっとどういうものか私見たことないんですが。そういったようなものも含めて恐らくここで挙げているんじゃないかというふうに思います。  それで、この協定について署名国を見...全文を見る
○松前達郎君 いまおっしゃったアメリカの加入というのは、署名国の中にはないですね。最近アメリカは署名したんでしょうか。署名して加入する、加入というか締約を結ぶということになるんじゃないですか。
○松前達郎君 これは、アメリカももうベトナム戦争も終わったのですからね、恐らくそれ以前だとなかなかそう簡単にはいかなかったんじゃないかと思うんですが、この締約国の中にやはりアメリカその他先進国を含めて、戦争主導的な立場にあると言っちゃ悪いんですが、そういう力を持っている国がやはり...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、やはり米ソの軍事技術といいますか、これについて恐らく将来環境改変の技術までそれが発展していくということを彼ら自身が予測をしているということで、余りにもその技術の発展が非常に高度になり、非常に規模が大きくなってくるということで、自分自身でこわくなったとい...全文を見る
○松前達郎君 核実験そのものが大体軍事目的ですからね、その軍事目的で、しかも、たとえば太平洋上の環礁でやれば、その自然環境が破壊されるという結果になるわけですから、しかしそれとリンクして考えてないということだろうと私も思います。核実験は核実験でまた別にやはりそれを取り上げて、今後...全文を見る
○松前達郎君 恐らくこれは将来の問題ですから、どういう問題が出てくるか。地震を人工的につくって、日本の場合はそれがもしやられたら大変だというふうなことも出ていますけれども、これはそう簡単にできるものじゃないと思うんです。恐らくそういうのは巨大なエネルギーが要るものだと思いますから...全文を見る
○松前達郎君 これは条約として作成されたのが昭和四十七年、大分前ですね、これは。作成されてすぐ署名したということですね、一九七二年ということは。効力発生が昭和五十年ですから、三年後にはもう効力発生している。締約国が非常に多い条約なんですが、今回のいわゆる緊急避難的な委員会のあれと...全文を見る
○松前達郎君 この細菌兵器(生物兵器)といいますかね、これについて国内法もこれに関連して今回出てきているわけなんですが、これは厚生省がつくるのか外務省がつくるのか、大分その辺がいろいろあったのじゃないかと思います。しかし、いずれにしてもどこかがやらなければいけないということでこの...全文を見る
07月01日第96回国会 参議院 外務委員会 第12号
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○松前達郎君 通告はいたしておりませんが、最初に外務大臣からお聞きしたいことがございます。  今回、大分長期にわたって諸外国、いろいろの会議にお出かけになったわけです。  軍縮関係の特別総会、これはきょうの協定もやはり核の問題でありますけれども、平和利用の方と軍事利用と二つ分...全文を見る
○松前達郎君 わが国が今後世界の核軍縮の中に果たせる役割りですね、これについていろいろな考え方があると思いますが、現在では米ソ両国が核大国と、こういうふうに言っていいんじゃないかと、かように思うわけですが、その二つの国に核に関する軍縮を今後推進させるという、そういう努力、これを直...全文を見る
○松前達郎君 その具体的な方策を、強力な方策があればその辺を練っていただいて推進していただければと思うのですけれども、その後、今度ASEANに御出席になったのだと思いますが、その会議の場所ではやはり核軍縮等を含めたそういう問題は出ましたでしょうか、出ませんでしたでしょうか。
○松前達郎君 最近、特にわが国の外交問題の中ではいろいろな問題が提起をされ、非常に困難な問題も出てきているようでありますけれども、いまの軍縮関係はこれはもう世界全体の大きな問題でありますから、当然わが国としてその中で主張もし努力もするということなんですが、その後いろんな問題が出て...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、やはり天然ウランの確保の前提としてウランの鉱石ですかね、これの発見とか開発とか、そういうふうなものにやはりある程度わが国としても努力しているのじゃないかと思うんですね。特に燃料関係の会社では、オーストラリアとかその他アフリカあたりでやっていると私は聞い...全文を見る
○松前達郎君 こういった一連の開発が、一つの燃料といいますか核燃料の供給の流れの一番最初の部分に当たるわけですね。それからさらにある程度濃縮された燃料といいますか、これが原子炉の中で燃えるということになっているのだと思いますけれども、現在、原子力発電による電力生産計画、それと同時...全文を見る
○松前達郎君 その再処理問題なんですが、これはたとえば英国、フランス等に依頼して再処理をいまやっているわけですね。これについても、最近その再処理によって生ずる廃棄物があるから、そういったようなものについては、日本が全部引き取ってくれと、イギリスとかフランスとか再処理工場の付近に保...全文を見る
○松前達郎君 原子力発電によって生ずる放射性廃棄物というのが非常に大きな問題になっているわけなんですけれども、特に英国とかフランス等に依頼しているその分についても、いまお話しのようないろいろな問題が提起されてくるということになりますけれども、わが国で行われている原子力発電により直...全文を見る
○松前達郎君 これはふえるぺースがどのくらいかわかりませんけれども、どんどんふえていくと敷地内からあふれ出すことはありませんか。
○松前達郎君 そこで出てくる問題が処分をする方法とその場所ですね。これは多分いまドラム缶等をどこかに投棄をする、海洋投棄というのがありましたね、試験投棄ですか、これは太平洋の中に投棄していこうという、これも恐らく対象になるわけですね。そうなると、やはりそこにまず出てくるのが外交関...全文を見る
○松前達郎君 この海洋投棄というのは相当いろいろ問題があると思うんですね。それで、相手は小さな島だから少しぐらい文句言われても構わないからやっちまえというのじゃ困る、ロンドン条約というのに彼らは加盟しているわけじゃないでしょうから。恐らくその当時はまだ独立国でもなかった、そういう...全文を見る
○松前達郎君 純プルトニウムという形は余りないということですね。ですから、そこは多少問題は薄らいでくると思いますが、プルトニウムが核兵器にとっては必需物資であるということ、これはもう当然なことなんですが、このプルトニウムに対する防護策ですね。防護というのは、プルトニウムジャックと...全文を見る
○松前達郎君 このプルトニウムの防護といいますか、いま言われたようなこと全体を含めて、いま審議しております日豪原子力協定の中に入っているとさっき申し上げたのですが、これはどうなんですか、日豪以外に原子力協定ありますね、こういった日豪以外の原子力協定にはこういうものが含まれているの...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、この防護というのは、たとえば原子力発電所に置いてある、あるいはその関連施設に置いてあるプルトニウムの混合体ですね、そういうものとか、そのほか厳重に保管をされているとおっしゃいますけれども、どこに保管されているのか私まだわかりませんが、そういったようなも...全文を見る
○松前達郎君 輸送中が一番危ないんじゃないかと思うんですけれども、その辺はまたいずれいろいろな問題に波及しますのでこのぐらいにいたしまして……。  核拡散について、この協定が配慮をされている、こういうふうなお話ですけれども、最近はどうも原子力開発ということ、特に原子炉を導入して...全文を見る
○松前達郎君 この問題については、日本だけじゃなくて西欧側についてもいまおっしゃった。パイプライン等も含めて大きな問題提起になっているのじゃないかと思うんですが、内容的にちょっと違うかもしれません、開発の仕事が。しかし、経済制裁というものが果たして効果があるのかどうか、こういうこ...全文を見る
○松前達郎君 そうであればまた今後少し望みもあるわけですから、この辺はひとつ強力に推進していただければと思います。  次に、日韓の経済援助の問題、これもまたどうもすっきりしない面があると思うんですけれども、四十億ドルというものを日本側が案として提示をした、これに対して韓国側から...全文を見る
○松前達郎君 数日中にたしか韓国の外務大臣ですか、アメリカの帰りに日本に寄られるという話なんですが、恐らくそのときにこの話がある程度出るのじゃないかとも思いますけれども、もし出たとしても、いま大臣おっしゃったような線でやられるのかどうか、その辺いかがでしょうか。
○松前達郎君 日韓の経済援助という問題については、どうもいままでの経過を見てみますと、最初にアメリカに行かれて、それで必ずその後にこういう問題が出てくるのですね、前にも委員会で申し上げましたけれども。ですから今回お呼びしたということであれば、あるいはそういうことがないかもしれませ...全文を見る
○松前達郎君 この問題も、こういった熾烈な情報合戦が行われているということの裏づけになるかもしれませんけれども、しかしこれからいろいろと問題がアメリカとの間に出てくると思うんですね。たとえば農産品の問題だって、これは恐らくまだまだ解決と言えない、解決どころじゃない、これからまたさ...全文を見る
08月19日第96回国会 参議院 外務委員会 第14号
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○松前達郎君 きょうが延長国会最後の委員会ということで、ぎりぎりの委員会になったわけでありますけれども、最初に教科書の問題、これは、ただ字句の訂正とか、そういうふうな問題だけのことではなさそうでありますから、やはり今後の対応というものが非常に重要な意味を持ってくるのではないか、か...全文を見る
○松前達郎君 字句の訂正の問題で、するとかしないとかいろいろと議論をされて、しかもその議論の意見というものがどうも文部省、外務省の間で食い違いがあるような感じを私は抱いているわけなんですが、その背景にある歴史的な認識というものは、中国の問題で言いますれば、中国としてはその認識につ...全文を見る
○松前達郎君 日中の共同声明あるいは韓国との共同コミュニケ等について、いま外務大臣がおっしゃったような精神でもって、発表されたものを踏まえて今後やっていこうと、これは当然な話だと私は思うわけでございますが、さて、そうなってきますと、話し合いを続けて、たとえば検定制度というのはこう...全文を見る
○松前達郎君 その辺が非常に大きな問題だと思うんですけれども、「侵略」というのは客観的表現じゃないとおっしゃるのですね。
○松前達郎君 ほんのちょっとしたということで済まなくなったわけですね、これが。そこが問題なんですね。私申し上げているのは、字句の修正というのが、これはそれだけの意味じゃないということを申し上げている。「侵略」と「進出」と同じ意味だとおっしゃるのですか。
○松前達郎君 そうしますと、やはりたとえば文部省のいろいろな御意見の中で「侵略」というのはどうも聞いたところ悪というものが最初に感じられると、こういうことであるから「進出」という穏当な言葉に直すのだと、そういうことも報道されておるわけですね。しかし悪といっても、戦争をして、たとえ...全文を見る
○松前達郎君 ですから、バランスとおっしゃいまずけれど、バランスですべて処理してしまっていい問題ではないということを申し上げているんですね。やはりこの侵略という問題は一つの大きな背景がある。まあある意味で言うと、戦略的というか何といいますか、いわゆる「進出」というのは行動ですね。...全文を見る
○松前達郎君 そのアジア進出というのは、十九世紀末のアジア進出という言葉が使われておると言われたわけですね。これはどこが使ったのですか。これは、各国が植民地を持っていましたね。そういうふうな国々がそれぞれ使っていたのか。それとも、そのアジア進出という言葉があるから、それを基礎にし...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、列強のアジア進出ということをおっしゃいましたけれども、これはやはり大きな戦争をやって進出したのですか。大きな戦争をやって占領し、それで進出してきたのですか、列強は。
○松前達郎君 その言語の統一上やったというふうなことですね。そのときにやはりこういう問題が、たとえば先ほど外務大臣がおっしゃったような共同声明とか日韓の共同コミュニケ、こういったような一つの戦後処理といいますか、こういうものと絡み合いながら今後こういった問題が取り上げられる可能性...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、どうも伺っていますと比較的何といいますか、裏の背景となるべきいろいろな国際問題とは余り関係がなく、そういうものは記述の中に盛り込んだけれども、「侵略」という言葉を「進出」に直すということについては、これは以前に使われていた列強のアジア進出というものに合...全文を見る
○松前達郎君 教科書の検定について、これもまたいろいろ問題が前から起きているんですね。この作業が一体どう行われているかというのは私も余りよく知らないんですね。どうも密室の中の検定などと言われている。それだったら密室の中で戻したってどうということないんですけれどもね。検定というのは...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、仮定ですけれども、改善意見の場合、改善意見を文部省の方から出される、アドバイスをする。もし著者が改善しなかったらどうなんですか。
○松前達郎君 たとえばいまの「侵略」とか「侵入」とかいう問題については改善意見だとおっしゃったわけですね。これについて何カ所かあっても、著者がそれじゃそうしましょうと言わないで、そのままでいくべきだという意見で改善しなかった場合も、必ずそれは採択されるわけですね。
○松前達郎君 それには改善意見はまだ出していないわけですね。
○松前達郎君 教科書検定について、これは何も「侵略」とか「侵入」とかいう問題だけではなくて、いままでいろいろな問題が出てまいったわけですね。裁判まで行われている。ですから、これはやはり教科書というのは国民の教育の基本的な素材であるということになりますね。しかも、教科書そのものを選...全文を見る
○松前達郎君 その打開策というのが、先ほど私が申し上げた文章を追加して内容をもっと理解させるような、そういう方向に持っていこうということなんですか。
○松前達郎君 これはそんなにないと思うんですね、答えは。幾ら中国に行って説明したってだめなんですよ。書いたものは残っているんです。ですから問題は、やはりこれをどういうふうに変えていくかという問題ですね。教科書そのものの内容をどう変えるかという問題が一つですね。変えるというときには...全文を見る
○松前達郎君 検定という言葉は、いま申請に応じて検定をし、それでアドバイスをしたりあるいは修正意見を出すということをさっきおっしゃったわけですけれど、これは文部省というのはそういった意味では教育のかなめですから、教科書を採用されようとする著者の方はやはり相当強力な意見として受け入...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、改善意見というのは絶討なものであるということになりますね。どうですか。
○松前達郎君 できない。改善意見に従って修正されたものをもとへ戻すことはできないというのは絶対だということですね、逆戻りできないわけですから。ですから再修正に応じられないと文部省はおっしゃっているわけですね。加筆方式をとるということは、これは意見とはまた違うからこれなら認められる...全文を見る
○松前達郎君 その調査官を選考するときには一体どういう選考の仕方をされるのですか。
○松前達郎君 ちょっと細かくなりますけれども、そうすると、大学に依頼するという場合は大学の学長に依頼して何名か出してくださいということですね。そして出てきた名簿の中からまた文部省の方の選考を行うということになりますね。
○松前達郎君 細かくなりましたからそのぐらいにしておきますけれども、その調査官のリストというのはいただけますね。
○松前達郎君 その名簿の中に調査官とか明記されていますね。
○松前達郎君 わかりました。  そこで今度は外務省にお伺いしたいのですが、最近この一連の教科書問題に関連して韓国あたりでも相当反日キャンペーンみたいなものが、まあキャンペーンと言っていいのかどうかわかりませんが、反日的な大衆行動というものが行われてきておるわけですね。大使館に石...全文を見る
○松前達郎君 そこで、外務省はとにかく国際関係というか、相手の国の立場とかあるいは国民感情とかそういうものも当然踏まえた上でお考えになっておられるわけですね。これはもうあたりまえなことなんです。文部省は今度国内的な字句のバランスということでお考えになっているということですね。だか...全文を見る
○松前達郎君 いま外務大臣がおっしゃいました、検定制度についてはこれは国内問題であるから、それについて外国から言うということは適当でないというふうなことをおっしゃったわけですね。これはまさにそのとおりだと思うんです。制度そのものについてがたがた言うことはないと思うんです。問題は結...全文を見る
○松前達郎君 質問を終わります。
12月23日第97回国会 参議院 外務委員会 第1号
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○松前達郎君 ただいま説明がございました漁業三条約、日米、日ソ、ソ日、この三条約について、それに関連して質問をさしていただきたいと思います。ですから、条約という問題、これは国連等の条約も含めて質問さしていただきたいと思うんですが、まず最初に日ソ間の漁業協定に関して質問さしていただ...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、その交渉の段階でいまおっしゃいました十項目の条件緩和という申し入れ、これについては一応緩和しないで従前どおりということになりますか。
○松前達郎君 日ソ間の漁業協定というのがある程度安定した内容といいますか、交渉の進展がわりと安定してきたということ、それに今回さらにソビエト連邦結成六十周年ということで、アンドロポフ書記長が発表したのによりますと、抑留船員二十九名ですか、この抑留船員に関して釈放を発表したという報...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、釈放についてなるべく早くそれが実現するように努力をすると。新聞によれば、年内にでも日本に帰ってこれるようにということも何か希望として申し出ているというようなことを聞きますが、それは事実ですか。
○松前達郎君 年内にその釈放が実現できれば、日本の慣習として家族と一緒に正月ということもあるわけですから、それひとつ努力を進めていただきたいと思うんですが、そういった釈放の件も含めて、最近のソビエトの外交姿勢というものについて見てみますと、この釈放が果たしてそれに相当するかどうか...全文を見る
○松前達郎君 まあ政権が両方とも交代しているわけですが、政権といいますか人事の交代があるわけですけれども、それをきっかけにしていろいろといままでやりたくてもできないような問題についてもある程度進展をするというのは、これは外交上の一つのやり方かもしれません。しかし、いずれにしても余...全文を見る
○松前達郎君 署名する方向で考えているということだというふうに解釈いたしたいと思うんですが、これが皮肉られて、今度の総理のアメリカ訪問の時期以降になるだろうとかいろいろ言っている向きもあると思いますけれども、そうじゃなければいいんですけれども。  さらに国連総会を挙げますと、第...全文を見る
○松前達郎君 そういったわが国としての態度を決定する段取り、意思決定の方法といいますか、一番出先の皆さんがそこで決定するわけではないと思いますから、当然その内容を持ち帰ってしかるべきところで検討されて、その結果こうすべきだという結論を出してまた発表するという段取りだと私は思うんで...全文を見る
○松前達郎君 そうしますと、大臣あるいはその政権の意思といいますか、そういうものは結局重要なものだけに反映していく。省内でずっと討議をされて稟議をされるわけですね。そしてその結果として重要なものは外務大臣あるいは総理まで上がっていくというふうなことに解釈してよろしいですか。
○松前達郎君 その辺がどうも、大臣がほとんど関与されているんじゃないかと私は思っていたんですけれどもね、大体条約とかそういうものは比較的重要なものですから。まあその辺大体わかりました。なぜそんなことを言ったかというと、田中総理の裁判もあるわけですから、その辺の問題も。これと関連あ...全文を見る
○松前達郎君 私は終わります。