簑輪幸代

みのわさちよ



当選回数回

簑輪幸代の1982年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月10日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号
議事録を見る
○簑輪委員 農業共済の制度については、言うまでもなく農業災害補償法に基づくものでございますし、災害による農家の損害を補てんし、農業経営の安定と農業の再生産を保障し、農業生産の発展を図るという非常に重要な制度だというふうに受けとめております。その制度が円滑に運用されて、かつまた有効...全文を見る
○簑輪委員 ぜひ農業共済本来の制度の立場に立って充実を図っていただきたいと思います。  次に、高山市で明らかになった水稲被害の問題についてお伺いいたします。  高山市の場合は、五十五年に激しい冷害を受けまして農業共済の適用を受けてきているわけですけれども、五十六年は五十五年の...全文を見る
○簑輪委員 おっしゃることにつきまして、後からしまったということのないように、適切な指導をぜひお願いしたいと思います。  ところで、農業と気象との関係などについてちょっとお伺いしたいわけですが、農業と気象の関係というのは非常に密接で重要な関係を持っていると思います。気象業務法の...全文を見る
○簑輪委員 いまの御答弁では、結局地域気象観測網、アメダスによる一般観測ということで、これはさっきおっしゃった四要素のオンライン化による速報体制ということですけれども、結局一般気象観測、農業にかかわりはあるとは言うものの一般気象観測にとどまるわけで、農業気象特有の観測ということで...全文を見る
○簑輪委員 基本的にこの答申の精神を受けて事業を進められるということですけれども、やはり農業気象特有の問題はいろいろあると思いますので、現在の農業気象観測体制で必ずしも十分ではないんじゃないかと私は思うわけです。  それから、世界気象機関、WMOというところがございまして、ここ...全文を見る
○簑輪委員 終わります。
02月16日第96回国会 衆議院 本会議 第6号
議事録を見る
○簑輪幸代君 私は、日本共産党を代表し、昭和五十六年度補正予算三案について、反対の討論を行います。  討論に先立ち指摘しておきたいのは、F4ファントム戦闘機の爆撃装置復活問題についてであります。  今回の事態は、国権の最高機関である国会を欺いてまで、自衛隊の侵略的強化を推し進...全文を見る
02月24日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第5号
議事録を見る
○簑輪委員 今回の税制改正では、国民の強い所得税減税の要求があるにもかかわらず、その実施をしていないという点で、大変大きな決定的な欠陥を持っていると私は思っております。また、税負担の公平という観点からも厳しく是正が求められております大企業、大資産家優遇税制の見直しについては、基本...全文を見る
○簑輪委員 税制における所得の再分配機能ということをちょっと問題にしたいわけです。  これを今後重視していくというお考えであるのか、あるいはこれはそれほど重視する必要がないというお考えなのか、その点についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○簑輪委員 主税局長は確かにいまお述べになったようなことを雑誌等でも常に言っておられまして、所得再分配を重視する考え方はもう古くなっているのではないかとまで言っておられます。  諸外国でそういう動きがあるということはともかくといたしまして、わが国において、いまこういう税の機能と...全文を見る
○簑輪委員 大臣、お願いします。
○簑輪委員 いま大臣いろいろ述べられましたけれども、全部反論していると時間がありませんが、一つは、自炊をするとかいうようなお話。大臣は別のところで述べられておりますように、税金を六割五分から七割持っていかれてしまうというようなことを言われました。それほどの高額所得者ということなの...全文を見る
○簑輪委員 理屈はいまおっしゃったことですけれども、こうした滞納がふえているという現状を御存じでいらっしゃいますか。大臣が御存じかを聞いているのに、ほかの方が知っている、知らないではだめなんです。
○簑輪委員 元厚生大臣ですね。それで、厚生大臣はもちろんのこと、大蔵大臣は国の全般を御存じのことと私は思っておりますけれども、細かいことについては御存じないことを特に責めるつもりはございません。しかし、こういう状況を十分知るということを心がけていただかなければなりません。これが庶...全文を見る
○簑輪委員 いまおっしゃいましたように、まさに国民健康保険の保険料にも滞納が出ているというお話ですが、それはやはり所得税と保育料が絡まってくるように、所得税あるいは住民税と国民健康保険の保険料が絡んでくるという仕組みもあることを御理解いただいているというふうに私は受けとめたわけで...全文を見る
○簑輪委員 この準備金制度は、出展一平方メートル当たり三十五万円、民間に予定されているのは五万平米、したがって年間百七十五億円の準備金というふうに計算上なるわけです。これによる減税、減収の見込み額というのは一体どれぐらいになるものでしょうか。
○簑輪委員 その他はどうなりますでしょうか。初年度十億とおっしゃいましたね。
○簑輪委員 いま特別の制度は大企業の優遇ではないというふうにおっしゃいましたけれども、大阪の万博などでは大体二、三十社の出展でやられたそうで、この科学万博の方も同様な形でされるとすれば、年間八、九億という大型準備金というふうになる。そして神戸のポートピアでは、このような準備金がな...全文を見る
○簑輪委員 大臣がお急ぎのようですので、一点だけお尋ねしたいと思います。  これは開催に当たっての閣議了解というのもございまして、現在最優先課題として財政再建に取り組んでいるということにかんがみ、開催諸経費については既定経費の枠内で捻出せざるを得ないというような取り決めがあるわ...全文を見る
○簑輪委員 大臣がおられませんので、ちょっと別の問題をお尋ねしたいというふうに思います。  昨年十一月六日の大蔵委員会で、中小企業の承継税制について私はお尋ねをいたしました。そのときに、この問題は検討するということになっていると思いますけれども、どのように検討され、今後どんな見...全文を見る
○簑輪委員 裸で生まれて裸で死ぬというそのあれはよくわかりますけれども、それはそれといたしまして、やはり中小企業の方からこういう要望が出ているということで、中小企業庁の方からも、五十八年度から実施する、そしてその検討準備を進めるということで、要求が出ておるようですし、これを受けて...全文を見る
○簑輪委員 労働省の方からいろいろ御説明をいただきましたけれども、そういう現状は大蔵省としても十分御承知のことと思います。  前回の主税局長の御答弁は「国税庁ともいま相談をしておりまして、何らかの明快、簡便な方法というものがあるかどうか、できるだけそういう方向で検討を進めてもら...全文を見る
○簑輪委員 国税庁の方はそういう御答弁をいただきましたけれども、実際内職の方々からの要望が労働省にも出ておるわけで、やはり経費の概算控除的なものを決めて、そして税の計算をするという仕組みの要望が強いようにも思います。ぜひその点で、これでほっておけばいいのだ、あとは何とかなるさとい...全文を見る
○簑輪委員 それではお願いをしておきます。  最近、ゼロクーポン債というものが大変出回っている。これは、節税といいますか税金逃れといいますか、そういうような目的でもって高額所得者とか大資産家に異常な人気を呼んでいるというふうに報じられております。わが国の証券会社では、五十九年に...全文を見る
○簑輪委員 いま考え方をお聞かせいただきましたけれども、それでは、これに対処するというのは具体的にどういうふうな対処を考えておられるのか、どんな見通しなのかという点をちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○簑輪委員 庶民の間に税の不公平感が広がっているときに、一方でこういうふうなゼロクーポン債などが異常な人気を呼んで課税を免れているということは大変な問題であって、放置できないとおっしゃるわけですから、これをきちっと課税していく。そしてキャピタルゲイン課税の問題も、キャピタルゲイン...全文を見る
○簑輪委員 CDが有価証券でないということのために起こってくる問題だということですけれども、これは立法的解決が可能なことでもあろうかと思うのですね。  それで、もう少し経過を見てからというようなお話でございますけれども、問題は、そうこうするうちにこのような課税逃れというものが現...全文を見る
○簑輪委員 再三申し上げますように、この問題、私どもは強い関心を持って注目をしていきたいということを申し上げておきます。  それで、大臣がおられませんので、あと午後にでもまたお聞きすることにいたしまして、午前中の質疑はこれで終わらせていただきます。
○簑輪委員 午前に続いてお尋ねいたします。  再三申し上げましたように、私どもの暮らしの面から、ぜひ税制の問題で再三申し上げた点について御配慮いただきたいと思いますけれども、特に、昨年お聞きしたことでもございますが、また課税最低限に関する問題をお尋ねしたいと思います。  この...全文を見る
○簑輪委員 外国がまた出てくるわけですけれども、いろいろなことで外国の例をお考えになるのは大変結構ですけれども、実際、この生活保護世帯に課税するという仕組みに理論上なっていくというのは一体何年というふうに受けとめておられますか。
○簑輪委員 そうすると、その問題については検討するということですけれども、ただ、課税最低限の引き上げの必要性を判断するに当たって、このことはこのことでもう別なんだ、構わないんだ、仮に理屈の上で生活保護費に計算上課税するということになったとしても、それは考え方がイギリスのように別に...全文を見る
○簑輪委員 そこで大蔵大臣にお尋ねしますけれども、昨年この質問をさせていただいたときに大臣は、「そういうことになるとこれは困ってしまうんですね。ですから、やはりいつかは考えなければならない、そう思っているんですよ。」というふうに答弁していただきました。  税金と公的扶助は分ける...全文を見る
○簑輪委員 大臣はできるだけ早くということでおっしゃっていただきましたけれども、私どもの計算でいきますと、五十八年度には生活保護水準と所得税の課税最低限とがほぼ一致してくるのではないか、そして五十九年度になれば逆転するというような事態にもなるのではないかというふうに受けとめており...全文を見る
○簑輪委員 全く給与所得者と同じようにということは困難である、その理由についてはわかりましたが、ただ、だからといって標準世帯の白の課税最低限は全く計算できないかというと、たとえばこういうふうに計算できるということはあると思うのです。  昭和五十三年十月十三日の委員会で、当時の高...全文を見る
○簑輪委員 それは大変問題だというふうに思います。  おっしゃるように、専従者控除の場合と配偶者控除の場合がどう、あるいはまた青色申告の場合はどうということがあるならば、それはそういう条件のもとに白色事業者の課税最低限はこうであるということを出せばいいはずのものです。  それ...全文を見る
○簑輪委員 評価についてまで先回りして心配をされておりますけれども、その点は、だれがどのように判断をするかは、それぞれ出された資料に基づいてそれなりに判断すればいいことですから、要求されたものは出すのが当然ではないか。仮定とか条件とかいうものが具体的に示されれば別に誤りのある数字...全文を見る
○簑輪委員 計算上出せないということじゃなくて、出せるんだけれども誤解を招くといけないという御心配だろうと思うのです。遠慮なく出していただいて、後の判断はみんなに任せていただけたらいいんじゃないかと思います。あれこれ理由をつけて出されないことについて、私は絶対に納得できないという...全文を見る
○簑輪委員 国税庁の御見解は、税制から来るいろいろな問題があるというふうに概略承ったわけですけれども、一方では、総理府の内閣総理大臣官房の税金に関する世論調査というのがございまして、ここでは七三%もの人が税に不公平感を持つというようなことが出されているわけです。不公平感を持つに至...全文を見る
○簑輪委員 実は、これは政府の税調の会長代理である木下さんという方が言っておられるわけですね。税制改正の羅針盤的役割りを果たそうというような方が、大体租税負担の点について耐え切れないほどだという実感は全くないなんていう感覚で事を進められては大変困るわけです。こんなようなことだと、...全文を見る
○簑輪委員 いろいろ言われましたので反論したいのですが、時間がありません。  ただ、最後に申し上げておきたいことは、大臣は親しまれる、信頼される、愛される、大蔵省などというふうに言っておられるわけですが、減税もせず間接税の導入などをするなどということでは、とても愛されるというわ...全文を見る
02月27日第96回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第2号
議事録を見る
○簑輪分科員 私は、コンピューターに関連する幾つかの問題をお尋ねしたいというふうに思います。  最初にちょっと概要を申し上げてみたいと思うわけで、しばらくお聞きいただきたいと思います。  わが国のコンピューターは、ここ十数年の間に非常に著しい成長を遂げて、保有台数ではアメリカ...全文を見る
○簑輪分科員 確かに新しい問題提起でございますので、その対策がおくれているということは問題だと思いますけれども、特にこのVDTに関しては、通産省の方のお話を伺いましても、機械だけでは何ともならない、これとかかわる人があってこそ初めて生きていくものである、この業界にとっては特に人は...全文を見る
○簑輪分科員 いまお話を伺いましたけれども、これは通産省と労働省と双方絡まってくる問題だというふうに思います。このコンピューターの今後の発展というものも、労働者の安全、健康管理を抜きにしては考えられないと思います。その意味では両省の協議、連絡を密にしていただきまして、速やかに対策...全文を見る
○簑輪分科員 いま一昨年から労働者派遣問題調査会というので検討されているというお話ですが、それは一定の結論に到達しているんでしょうか。
○簑輪分科員 それでは、その調査会の中でこのコンピューター関連の派遣問題についてどんな点が議論されているのかということは、先ほど答弁された問題が議論されているということになるわけでしょうか。
○簑輪分科員 このことに関連して、労働組合の方でも派遣労働者の労働条件の改善ということで、派遣期間の制限とか一定人数以下の派遣の規制、メーカー、大ユーザーでは独立した作業場所の確保、派遣先の勤務形態は自社を下回らない、作業の指揮管理は自社の責任で行う、作業のための机を各人専用に確...全文を見る
○簑輪分科員 ところで現実には、採用された企業から指示を受けて別の会社に長期間、一年以上もそこに行きっ放し、そして仕事の内容についてもその派遣先の指示、指揮命令にしたがって言われたとおりに動くというようなととが非常に多いように私どもは聞いているわけです。そうした場合はいまおっしゃ...全文を見る
○簑輪分科員 この調査会の中で一般論を論じられるのも結構でございますけれども、やはり個別の問題点を厳しく実態調査をされて論議をされるべきだと思います。そして、こういう派遣労働の問題について労働省がそういう調査をされておりますことは承知いたしましたけれども、通産省の方としてもこのコ...全文を見る
○簑輪分科員 この問題については切実な要望として、ぜひ事前協議というものを制度化してほしいということがございます。派遣期間とか派遣場所、勤務条件、仕事の内容、管理責任者、こういうものをはっきりさせて、そして職安法違反でないような身分の安定を図ってほしいという非常に強い要望があるわ...全文を見る
○簑輪分科員 いままでいろいろなことを申し上げてまいりましたけれども、これからこの問題はますます重要なことになってくるだろうというふうに申し上げておきたいと思います。それで、所管の大臣であられる通産大臣はこの問題を一層御理解をいただきまして、健康管理並びに労働者派遣問題について適...全文を見る
03月18日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第10号
議事録を見る
○簑輪委員 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となっています法人税法、租税特別措置法の両改正案に反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、不公平税制の抜本的是正を進めるどころか、逆に改悪さえしていることです。大企業、大資産家優遇の不公平税制に徹底したメスを入れ、適正課税...全文を見る
03月23日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第12号
議事録を見る
○簑輪委員 いま政府は、アメリカなどとの貿易摩擦を解消するということで、今回、関税の大幅な引き下げ措置をとる一方、輸入検査や輸入手続の簡素化など非関税障壁の是正をすることになっているわけですが、この貿易摩擦問題を考えるに当たって一番大切なことは、なぜこういう摩擦が起こったのか、そ...全文を見る
○簑輪委員 減税は行わなくても大丈夫じゃないかというような御意見でございますが、そういう現在の現状から見て、私どもは、一層の内需の拡大ということにこれが資するというのは、常識の範囲に属することだろうというふうに考えているわけです。そして、いま申し上げました点は、これらの関税、非関...全文を見る
○簑輪委員 すでに東京ラウンドで合意されており、小幅な引き下げであるから大したことはないというふうな御答弁であったわけですけれども、それなら農業者の方々がそんなに心配することもないわけですが、大変これについての声が上がっているということから見ても、重大問題だというふうに思います。...全文を見る
○簑輪委員 農水省は、当然のことながら自由化や枠の拡大を進めていくということではないだろうと思いますので、それじゃ時間もありませんので、次へ進めさせていただきますが、農業を重視するという姿勢は関税行政の中でもあるというふうに承ったわけで、その辺はぜひ踏まえて今後の関税行政に当たっ...全文を見る
○簑輪委員 覚せい剤根絶のためには各省庁力を合わせてということでございますが、特にほとんど密輸であるという実態から見ますと、税関の任務ということも非常に責任が重いだろうと思うわけです。  大変御苦労されて日夜監視、取り締まりに全力を尽くしておられると思いますが、最近の覚せい剤密...全文を見る
○簑輪委員 手口も悪質化しておりまして大変だとは思いますけれども、最近では、一般商業貨物の中に紛れ込ませる、郵便物を利用するというようないろいろな方法もありますので、それに対する適切な対処が必要かと思います。  さらには、根本的には覚せい剤の供給ルートを断ち切るということが必要...全文を見る
○簑輪委員 問題点はいっぱいあると思いますので、ぜひ通関業務のあり方の基本的なことについて厳正公平にされるよう、そして同時に、国民生活の健康や安全が阻害されることのないように、さらにまた麻薬等が不当に、不正に入ることのないように、そして産業の健全な発展が図られるように、このような...全文を見る
04月02日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第16号
議事録を見る
○簑輪委員 財政特例法についてお尋ねするわけですけれども、五十年度の補正予算以来毎年提出されているわけで、普通特例というのは、臨時的特例という言葉がございまして、そのとき限りというのが常識だろうと思うのですが、この財政特例法というのは毎年出てくる恒常的な法律ということで、ちょっと...全文を見る
○簑輪委員 同じように異常だというお考えだということでありますと、これに対する対策というのは抜本的に行われなければならないわけですけれども、財政法という法律があるわけですから、この法律から見て一時緊急避難ということで、これから先は決して続けてはならないものだ、許されないものだとい...全文を見る
○簑輪委員 歳出が肥大化したから歳出をうんと切りたいということで努力をされたというお話ですけれども、それにしては、軍事費などはゼロシーリングの中で特別枠を設けられるなんということはとても納得できるものではありませんので、その際思い切ってこれもばっさり削るべきだったというふうに私は...全文を見る
○簑輪委員 さっきも、同僚議員の御質問に対してそのようにお答えになったわけですが、半分は正解だと思うのですね。それだけでは足りないと思うのです。財政法の定められた趣旨を正しく理解するには、健全財政主義だけではなくて非常に大事な肝心なことが抜けているのじゃないかと私は思います。 ...全文を見る
○簑輪委員 特例公債はやめなければならぬということですが、大臣自身は、この特例公債がずっと発行されることによって今日のような事態を招くというのは、前から当然わかっていたことだろうと思うのですね。しかし、そういう中で発行されてきた。  それは、いま国民生活を守るためというふうには...全文を見る
○簑輪委員 やはりざんげしなければならないことをやってきたということなんですね。ざんげするというのは、悪いことをしたときにざんげするわけですから、その意味では、猛烈な反省をして以後立ち直るという気持ちだろうとは思いますけれども、やはりこのツケは結局のところ国民のところに全部来る。...全文を見る
○簑輪委員 異常に税収不足が生じたということは、予測し得ざる事態の中で臨時特例措置が設けられるのは、これは臨機応変の措置ということもありましょう。しかし、その後も安易にふやしてきたということについては、先ほど大臣がざんげされたとおりだと思うわけです。  そういう点について、基本...全文を見る
○簑輪委員 公債の発行が即戦争が起きるとかいうふうに申し上げているのではなくて、公債と戦争とが不即不離の関係にあった、つまり、公債さえなければ戦争という危険はないのだということを言っているわけですね。その意味から言いまして、その危険あるいはまた心配がいまのわれわれの目の前に全くな...全文を見る
○簑輪委員 財政が大変厳しくて、財政法違反の赤字国債を大量に発行しなければならないというもとで軍事費をふやすということについては、特に国民世論、いろいろアンケートなどを見ましても、こういうときだから削るべきは軍事費ではないかという意見も多数あるわけです。アメリカがどう言った、ある...全文を見る
○簑輪委員 建設国債発行問題についてこういう意見があるのですけれども、御見解をまたちょっとお聞かせいただきたいと思います。建設国債を発行するのであるから、合法的であり、かつ資本的支出の財源に充てるための借金であるから、赤字国債とちがい不健全財政ではないとして、いわば大手を振って“...全文を見る
○簑輪委員 建設国債の考え方についてはいろいろと重要な問題がありますし、私は原則的に、気軽に建設国債に依存するという体制は改めていかなければならないというふうに思っております。  ところで、六十年度以降は非常に厳しい状態になって国債の返還ということが大きな問題になりますが、六十...全文を見る
○簑輪委員 いま大変な事態ですけれども、特に毎年度元利の支払いの金額が幾らかというようなことを大まかに計算してみますと、大体六十年度以降十一兆円から十七兆円もの元利支払いが必要になるのではないかというふうに思います。  大変な事態に立ち至るわけですけれども、政府は、五十九年度に...全文を見る
○簑輪委員 赤字国債発行がゼロになったとしても、その後の支払いのことを考えると大変な事態になるわけです。ある論文では、財政悪化の主要因である国債費の増勢はずっと続いていくし、今後の利払い額や国債償還額を考えると身の毛もよだつ思いがするというような話もあるわけですね。  で、ゼロ...全文を見る
○簑輪委員 何が何でも赤字国債は五十九年度ゼロにするんだという先ほど来決意表明などがあったわけですけれども、そうなりますと、その一方で軍事費もどんどんふえていく、国債費もふえていく、予算は限られているということになりますと、大変心配になるのが福祉や教育にしわ寄せがますますくるんじ...全文を見る
○簑輪委員 こういう新しい施策がとられたということですけれども、すでに五十六年度から、ベビーホテル対策をとらなければいけないということで、厚生省としていろいろと手だてをとられたやに伺っていますが、その内容と遂行状況についてお聞かせいただきたいと思います。
○簑輪委員 それで、具体的に何カ所ぐらいその延長保育なるものがされたのか、お聞かせください。
○簑輪委員 五十六年度は数が非常に少ないわけですけれども、五十七年度には夜間が三十、延長が一千カ所というベビーホテル対策の予算が組まれているわけですが、新年度に入りまして、五十七年度で夜間保育あるいは延長保育を実施したいということでの申し入れ状況なるものはどうなっていますでしょう...全文を見る
○簑輪委員 昨年来ベビーホテル問題はずいぶんと問題になりまして、児童福祉法が改正されて以降、あるいは厚生省がいろいろ通達を出して以降、もっともっとこのような対策がとられてもいいはずなのですが、なかなか希望が出てこないというのが実態ですし、四月になってもわずか八カ所あるいは九十六カ...全文を見る
○簑輪委員 五十六年度についてはそういうことがある程度言えても、五十七年度四月にはちょっとそれでは不十分じゃないかというふうに思いますが、そういうふうにはお考えになりませんか。
○簑輪委員 厚生省はそういうふうにおっしゃいますけれども、各自治体や保育関係者の話を聞きますと、必ずしもそういうふうには言ってないわけですね。この延長保育を実施するに当たって、自治体も大変問題を抱えておりながら努力をしたいと思うけれども、なかなかそれができない問題の一つとして、延...全文を見る
○簑輪委員 通常の保育時間の問題についての指摘はなかったですか。
○簑輪委員 厚生省はそういうふうにおっしゃっても、このような解釈では延長保育がなかなか実現しにくいということで、かなり私どもも訴えを聞いておりますし、これでは本当に延長保育がやっていけるのだろうか。父母負担の方もかなりふえるわけですし、実際問題として、ベビーホテルをなくして公的な...全文を見る
○簑輪委員 昨年、児童福祉法の改正というようなことで規制と受け皿というふうにいま御説明があったわけですが、規制について言うならば実は厚生省が定められている児童福祉の最低基準を下回る新たな基準をつくったということで、非常に問題が指摘されているということも理解をしていただきたいという...全文を見る
○簑輪委員 ぜひ、福祉全体を削る中でやりくりみたいな話じゃなくて、今後の高齢化社会の中でその点についても十分な配慮が必要ですし、子供たちも未来を担うという点で十分な配慮をしていただきたいと思います。  最後に、この際特に大蔵省として関心を持つていただきたい問題について、大臣の見...全文を見る
○簑輪委員 より一層理解していただくために少し申し上げますと、コンピューターはアメリカを中心として非常に発達し、いまやヨーロッパやカナダにもずいぶんとコンピューターが広がり、コンピューター労働者も世界に大変多いわけですね。  そして、わが国では、さらに第五世代コンピューターを開...全文を見る
○簑輪委員 そういうことで積極的な対応をお願いして、質問を終わりたいと思います。
04月09日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第19号
議事録を見る
○簑輪委員 総理にお尋ねいたします。  最初に税収不足の問題ですけれども、もうすでに指摘されておりますように、五十六年度では約二兆円の歳入欠陥、それから五十七年度の税収不足としては三兆円前後になるのではないか、そしてそれに続く五十八年度では六、七兆円の税収不足さえ出る可能性とい...全文を見る
○簑輪委員 決意を述べられるのは結構でございますが、事態は非常にゆゆしい厳しい事態を迎えている。やはりこれを冷静に直視して、それに対策を立てていかない限り、希望的観測で事は処理できるものではないということをはっきり申し上げておきたい。そして、総理が今後の財政運営に当たって、これを...全文を見る
○簑輪委員 そこは大事なところですので、ちょっと確認しておきますけれども、レーガン大統領あるいはアメリカの政策がそうであって、鈴木総理はそれとは別に、国民世論を背景にし、決して軍拡競争にならないようにという立場で国連軍縮総会に臨む、そして、その総会に臨む前に、西側諸国が一致した体...全文を見る
○簑輪委員 核軍縮を進めるために総理が被爆国の代表として意見を述べられるに当たっては、国民世論を十分に聞いた上で臨むというふうに伺ったわけです。  新聞の報道によりますと、アメリカは西側のリーダーとして西側の結束が緩まないように十分配慮してほしいということを述べたようにも書かれ...全文を見る
○簑輪委員 核の廃絶に当たって、西側も東側もないわけで、世界の平和を願う諸国民の皆さんと一緒になって、被爆国の総理として先頭に立って核軍縮を主張するというのが本来であって、ここで西側だの東側だの、核にとってはソ連だろうがアメリカだろうがその他だろうが、その核兵器が日本国民のあるい...全文を見る
○簑輪委員 日本じゅうが非核三原則で核廃絶に向かっていくということならば、各地でそれらのことを確認し、一層総理を応援する意味でも、それらが行われることは望ましいことであるはずだと思うのです。総理のおっしゃったことはちょっと納得できません。  それで、それはやはり総理が被爆の実相...全文を見る
○簑輪委員 この「にんげんをかえせ」という映画は、十フィート運動というのがございまして、アメリカから十フィートずつ買ってきた映画を編集したもので、いま英語、ドイツ語、スペイン語版を製作中ですし、軍縮特別総会に合わせてニューヨークでこれが公開されるという準備が進んでおります。総理も...全文を見る
○簑輪委員 首相官邸にでもぜひそういう手配をさせていただきまして、そのようにお願いしたいと思います。  ところで、この原爆の問題が非常に重要で被害者として問題になっておるわけですが、一方で、侵略戦争の加害者としての側面があるというようなことは非常に重要な問題だと思います。  ...全文を見る
○簑輪委員 この七三一部隊は、まことに非人道的な行為を軍当局はやってきたわけですが、この事実の隠蔽を図っているわけです。犠牲者は中国人、ロシア人、朝鮮人、モンゴル人、ポーランド人、オーストラリア人、アメリカ人、イギリス人と、実にいろいろな国にわたっております。  それで二十年八...全文を見る
○簑輪委員 いま私が申し上げましたのは、そういうことではございませんで、この七三一にかかわるすべての資料が、厚生省だけではなくてあるいは防衛庁その他関係のところにいろいろとあるだろうと思うのですね。それらを責任を持って取りまとめ公表すべきであるということを申し上げているわけです。...全文を見る
○簑輪委員 終わります。
04月16日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第20号
議事録を見る
○簑輪委員 私の持ち時間は二十五分しかありませんので、歳入欠陥の問題や赤字公債の増発問題、そのほか軍事費がGNP一%を超えるのではないかというような問題など、非常に重要な問題がいろいろあるわけですけれども、きょうは特に労働者の昇格昇級問題、特にその中でも男女差別の問題あるいは組合...全文を見る
○簑輪委員 大臣もそういう趣旨でやらせていただきたいと御答弁いただきましたので、これからはその趣旨で御見解を承っていきたいと思います。  国税庁では、従来女性に門戸を開いていなかった大学卒国税専門官というのを二年ほど前から採用されることになりましたし、また私が、一昨年税制小委員...全文を見る
○簑輪委員 成績が悪かったということはない、というよりも、むしろ女性の方が成績がよかったというふうに私は承っておるわけなんですね。ところが、いまおっしゃったような別の配慮でもって、結果としては女性の採用人員が少ないというふうになっているようにもうかがえます。これは非常に問題だと思...全文を見る
○簑輪委員 そういった仕事が多数を占めているというのはちょっと理解しがたいのですけれども、中心的であるというふうな言葉も問題だろうと思うんですね。この辺についての認識というのが非常に重要であって、特に債権管理とかあるいはまた税収見積もりとか、国会がいろいろ要求する資料なんかを整え...全文を見る
○簑輪委員 一昨年の答弁とほとんど同じようなことなんですけれども、私は、やはり問題は、具体的に数字を挙げてお示ししましたように、だれが見ても明らかな差別の状況が厳然とあらわれていると思うんですね。そういう事実を正していくということを早急にやっていただかないと、形式的に、初級税務職...全文を見る
○簑輪委員 今日まで努力してきた弁解ではなくて、今後努力をする、一層の、超特急の努力をするということを御確約いただきたいと思うのです。その辺はいかがでしょうか。
○簑輪委員 善処してまいりたいというお答えをいただきましたが、さらに、全国税の組合員である婦人職員の昇級というのは非常に少ないわけですね。東京、関信、名古屋、大阪局の場合、三十三年採用の婦人職員のうち、全国税に入ってない婦人は七〇・四%昇級しているのですが、組合員は四〇%。三十六...全文を見る
○簑輪委員 差別いたしておりますという答弁はできないとは思いますけれども、やはり現実に数字が示しておりますので、その辺は、私ども今後も是正を求めてまいりたいと思っております。  次に、税関の職員についてですけれども、国税と同じように税関の婦人労働者も必死になって働き、特に貿易摩...全文を見る
○簑輪委員 能力のある者については配慮していきたいという御答弁ですけれども、能力を発揮できない状態に置かれている場合には、それを改善するための特別の研修とか、あるいはまた仕事の面での配慮というのが当然されないで、スタートラインを同じにしないでハンディをつけていながら、あなたは能力...全文を見る
○簑輪委員 その方向はお示しいただきましたけれども、ただいま私が数々申し上げました実態についての御感想はいかがでしょうか。
○簑輪委員 ぜひそのようにお願いいたします。  終わります。
04月20日第96回国会 衆議院 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○簑輪小委員 きょうは、金融機関、銀行における男女差別問題について伺いたいと思います。銀行局の方でまだ御存じないかもしれませんので、概要を申し上げますから、お聞きいただきたいと思います。  実は、岩手銀行というところでございますけれども、ここでは家族手当と世帯手当の支給について...全文を見る
○簑輪小委員 ただいま捜査をしたというふうにおっしゃいましたけれども、労働基準監督官として捜査をされたということですか。
○簑輪小委員 刑事訴訟法上当然送付しなければならないわけですけれども、その際に、独自で労働基準監督官として捜査をされ、その結果、意見をつけてということでしょうか。その意見というのはどういう内容のものでしょうか。労働基準法違反と思料されるかどうか。その辺をお答えいただきたいと思いま...全文を見る
○簑輪小委員 捜査をした結果、これが労働基準法違反であるということが明らかになれば、刑事訴訟法の二百三十九条二項に「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。」という規定がございますので、労働基準監督官として告発をしなければなら...全文を見る
○簑輪小委員 ですから、私が質問しましたのは、二百三十九条の告発をしなければならないと私は思いますが、その点、捜査の結果、そういうことをなさいましたかということです。
○簑輪小委員 これは、私は、捜査の結果、労働基準監督官として、労働基準法違反が明白に認定されるとなれば告発する義務があると思いますので、その辺のところを私はぜひ告発をしていただきたいというふうに強く要求をしておきたいと思います。  と同時に、ただいま私が申し上げましたような給与...全文を見る
○簑輪小委員 これは労働省の監督課長さんのお言葉とも思えませんね。非常に重大な発言だと思うのです。  男女平等法を批准しようかというときに、ガイドラインの問題もありますけれども、慣行をも含めて男女差別は撤廃しなければならない、仮にそういう慣行があったとしても、あるいは一般的であ...全文を見る
○簑輪小委員 ですから、私が申し上げておりますのは、このように給与規程に「夫たる行員」というふうに定めることが違法でないとおっしゃるのですか。
○簑輪小委員 具体的な問題だから答えられないというのではありません。給与規程の中に「夫たる行員」というふうに定めることが、男女差別であって、労基法違反に当たらないのかということを私は聞いているわけです。だから、菅原さんの例はさておきましても、こういう定め方が違法でないと労働省とし...全文を見る
○簑輪小委員 私は、そんな答弁はないと思いますよ。労働省がこれから男女平等を指導し、そして特に労働基準監督官として労基法四条違反かどうかを明確に指導する義務もあるし、違法ならばそれを告発する義務もあるし、そういう立場にありながら、こうした妻たる行員でなくて夫たる行員というふうな定...全文を見る
○簑輪小委員 労働省がそんな態度だから、銀行の方も得々として、盛岡労働基準監督署の御指導のもとにこういうようなものをつくりましたと平然と言っておられるわけですよ。労働基準監督署がこのような男女差別を指導したとあらば、非常にゆゆしい問題だと私は思います。そのような事実があったのかな...全文を見る
○簑輪小委員 男女差別問題については、これからもっともっと労働行政の中で重要な位置を占めてくるわけです。そして、労働省が主体となって、雇用平等法の制定に向けても、特に監督課長であられる岡部さんはその中心的役割りを果たされるであろうと思います。そうした中で、そのような認識では、今後...全文を見る
○簑輪小委員 労働省の判断もありますけれども、銀行局としても、銀行経営上の理念に基づいて、ぜひそのような指導をお願いしたいと思います。  終わります。
04月20日第96回国会 衆議院 大蔵委員会財政制度に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○簑輪小委員 五十八年度の予算を編成する基本方針として、最近報道されるところによりますと、ゼロシーリングかスーパーゼロシーリングかというようなことが検討課題になっておるというふうに言われておりますけれども、五十六年度二兆円以上の税収不足、そして五十七年度は三兆円以上の税収不足が予...全文を見る
○簑輪小委員 ただいま私が申し上げましたような実態はほんの一例でございますが、全国各地の現場では日夜並み並みならぬ努力が行われているわけですね。行政改革とか臨調とか言えば、何でもこれがまかり通るというようなことはとても許されるべきではありません。  看護婦さんの立場に立ってみま...全文を見る
○簑輪小委員 十分でないというふうにいまおっしゃっておりますので、一層この辺の御努力をお願いしておきたいと思います。  最後に一点だけ、関連してこの際厚生省に伺っておきたいのですけれども、賃金職員の問題がいろいろありまして、多岐にわたるわけですが、きょうは一点だけ、賃金職員の本...全文を見る
○簑輪小委員 長くなって恐縮ですが、その際、先任順という指導はしておられないでしょうか、ちょっとその点だけ。
○簑輪小委員 まだお願いしたいこともありますが、時間が過ぎましので終わりたいと思います。
04月21日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第21号
議事録を見る
○簑輪委員 今回の法改正は、恩給法における措置にならって年金額の引き上げが行われるというものですけれども、その引き上げ実施時期を例年より一カ月おくらせた。これは明白な福祉の切り捨てというものでありまして、これまで引き上げ実施時期を年々改善してきて、昭和五十年以降四月実施というふう...全文を見る
○簑輪委員 定数に繰り入れると人数がふえてしまうというお話ですけれども、現に必要だから採用して役割りを果たしている。試験の問題もおっしゃいましたけれども、看護婦なんかは同じ資格を持っておりまして、たまたま定数がないために賃金職員の立場にあるという問題もあります。単なる人情論として...全文を見る
○簑輪委員 本来続けて働かなければならない職場の実態があるにもかかわらず、強引に中断するという閣議決定があるわけで、そのこと自体に非常に問題があるというふうに私は思うわけです。国がそういうことをやったのでは、たとえば企業でも、本来続けて雇用しなければならないのにもかかわらず、いわ...全文を見る
○簑輪委員 おっしゃるように、世帯単位でということになります現状のもとでの問題点だと思うのですね。ですから、個人的に年金が一人一人にということになれば解消される。  そういう方向はともかくといたしまして、現実には、いま世帯で遺族年金が出されているこの現状のもとで生きていく、その...全文を見る
○簑輪委員 老後の問題というのは、平均年齢から見ましても、まさに婦人の問題と言っても言い過ぎではないくらい、婦人の老後の問題でこの年金問題は非常に重要なウエートを占めているわけです。  そういう中で、いまおっしゃるように、婦人の年金について改善の方向でいろいろと努力を重ねていた...全文を見る
○簑輪委員 厚生省の方だということでお逃げになったわけですけれども、じゃ大蔵省の管轄の範囲ででも、何としてでもやはり入れていただくように、私は強く求めておきたいと思います。男の人ばかりで決めちゃって、その結果は圧倒的多数の婦人に影響を及ぼす。老後の問題で、本当に婦人の方に全部影響...全文を見る
○簑輪委員 これは理解できるものではございませんで、即刻是正していただかなければならないものだというふうに思っているわけです。  と申しますのは、夫か妻かどっちかにしなければならないとおっしゃいますが、夫、妻で分けることの問題点を言っているわけで、基準を別に設けて、結果としては...全文を見る
○簑輪委員 時間がないので終わりますけれども、そんなようなことでは困ります。本当に前向きにやっていだたかないと恥をかくことになります。警告をしておきますし、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。
05月07日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第22号
議事録を見る
○簑輪委員 サラ金問題が大きな社会問題となって非常に非難をされるという事態が続いてまいりまして、これを何とかしなければならないということになってきたわけです。一体どこにそういう原因があるのかということについては、もういろいろ言われておりますけれども、私どもとしては、やはり異常な高...全文を見る
○簑輪委員 いま述べられました原資の問題等につきましては、果たしてそうなのかどうかということについても具体的な証拠がないわけで、実際問題として、そういう主張を裏づけるに足るだけの証拠を出すということになれば、たとえば、それぞれの会社の所得税の確定申告書など、そういうようなものを明...全文を見る
○簑輪委員 私がお聞きしているのは、先ほど申し上げたような確定申告書などの提出ということがされるかどうかということです。
○簑輪委員 大蔵委員会としての要求があれば対処するという用意があるといういまのお話ですので、委員長の方にお願いしておきたいと思うのです。  この金利の問題を判断するに当たって非常に重要な資料として、この所得税確定申告書あるいは貸借対照表なり損益計算書なり必要なものをぜひとも提出...全文を見る
○簑輪委員 ぜひこの点で実態を明らかにして、かみ合った議論を進めていきたいというふうに思っております。私どもは現に三六・五%でもやっていけるという試算が出ており、すでにサラ金の中では、そういう金利でもやれるんだというふうに言われている業者もある中ですので、ぜひその点を明らかにした...全文を見る
○簑輪委員 これまで民事不介入ということで、本来刑事罰に処せられるべきような事柄が放置されてきたということから、この規制法案というのは抽象的な規定ではなく一層具体的に、免れる余地のないように規定していくことが絶対に私は必要だろうと思いますし、業界においても、それを自主的に規制して...全文を見る
○簑輪委員 けりのつけ方をお答えいただきたいと思います。
○簑輪委員 始末書程度で放置しておくというようなことであれば、これから全金連が自主的に規制をするということについても、どの程度信頼してよいやらわからないということになってしまうのです。このような者については当然のことながら退会させるべきであって、何のために助長法をつくったのかわか...全文を見る
○簑輪委員 このような異常な取り立てが今後も横行するのではないかと大変心配されるわけです。  特に、貸し付けをどんどんと進めて、そしてその取り立てを異常な形で行うというのは、これまでの問題だけでなく、今後も心配される問題の一つです。返済能力を超えた過大な貸し付け、そして本来借り...全文を見る
○簑輪委員 結構です。本人でない人にも貸し付けちゃった。人の名前を使って借りに来る例もあるとかいうようなこともあるわけですので、そういうチェックは一体どうするのか。あるいはまた、返済能力のチェックはどうしてやるのかというようなことがいまの情報センターとの関連であるのだというふうに...全文を見る
○簑輪委員 金利度外視という意味はどういう意味でしょうか。利息制限法以下ということでしょうか。
○簑輪委員 大変厳しい、本当に大変な事態で相談に行かれるということだと思うのですね。  そこで、武富士の秋葉さんにお尋ねしたいと思いますけれども、サラ金業界への金融機関からの融資というものは、社会的な批判もあって大蔵省からもいろいろ自粛指導があったようですけれども、現実には、先...全文を見る
○簑輪委員 五月三日の毎日新聞に、貸付残高千四百八十一億円中八〇%、千百八十五億円を外部から調達していて、そのうちの二〇%は外国銀行、三〇%が相銀などで、残り五〇%が大手都銀系列のリース会社などから出たというようなことが報道されております。その際の金利などについては一一%程度だと...全文を見る
○簑輪委員 一一%の金利で原資が調達できるということになれば、四〇%前後で貸すということでは非常にもうかってもうかって仕方がないということになると思うのですね。三六・何%でも当然成り立つということになるわけです。そういうもうけを土台にして上場ということもねらっておられるようですけ...全文を見る
○簑輪委員 時間がなくなりましたので、まだいろいろお聞きしたいことがありますけれども、そしていまおっしゃいましたことにもいろいろ問題があるかと思います。武富士なんかは特にローンズ干草なんかの例とはちょっと違ってというふうにも言われておりますけれども、実際には私どもも、武富士でも取...全文を見る
○簑輪委員 終わります。
07月07日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第23号
議事録を見る
○簑輪委員 補正後の税収欠陥、それも二兆八千八百億円という実に膨大なものになったというのは、ゆゆしい事態だというふうに思います。総理が公約された五十九年度赤字国債発行ゼロということが、一体どういう手だてをとったら実現可能なのか、こういう事態に立ち至った段階で冷静に考えてみても、と...全文を見る
○簑輪委員 国民の判断というのが最終的には下されるわけですから、それに向けての考慮は当然だと思いますが、それに当たって、やはり来年度予算編成特に続けて二年間軍事費突出というようなことは決して許されるはずがないと私はここで重大な警告をしておきたいというふうに思います。ぜひともこの点...全文を見る
○簑輪委員 たくさん出回っておりますし、きのうはTBSでしたかノーカットでテレビでも放映されておりましたし、チャンスは幾らでもあるわけですから、ぜひ近々のうちに見ていただきたいと思いますが、いかがですか。
○簑輪委員 総理大臣も前回そうおっしゃったのですね。見なくてもわかるようなことをおっしゃったのですが、だけれども、やはり見ていただいたときに言葉もないということで、私は何ほどか感じていただいたというふうに受けとめております。そういう意味で、ことにお忙しい大蔵大臣ではございますけれ...全文を見る
○簑輪委員 労働の実態がある中で、それに対価として支給されるものは、給与というかどうかは別にして、その性格を持っているのは当然のことだろうというふうに思うのです。  いま業者の婦人が、この問題についていつまでも放置しておくのは非常に不当である、労働実態から見てもこれではいかにも...全文を見る
○簑輪委員 時間がなくなりましたけれども、最後に、いまおっしゃったことは払うか払わないかにかかわらずというようなことではなくて、働いているという実態でしか控除は認められませんので、その点は十分御理解いただきたいと思いますし、ちょっと手伝いの娘さんなどというものではなくて、私がいま...全文を見る
07月28日第96回国会 衆議院 建設委員会 第14号
議事録を見る
○簑輪委員 私は、このたびの大水害で亡くなられたたくさんの方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災者の方々にお見舞いを申し上げたいと思います。  私は、この大水害発生直前に長崎に入っておりまして、この集中豪雨をみずから体験した議員でもございますけれども、その直後、二...全文を見る
○簑輪委員 平常時からの防災体制という点で、連絡体制を綿密なものをぜひお願いしておきたいと思います。  この水害についてはもちろんのことですが、人命救助が第一、当然のことですけれども、それと同時に、その人命救助のためにも幹線道路の開通ということが緊急に望まれまして、私も現地でこ...全文を見る
○簑輪委員 県道、市町村道に至るまでの完全な復旧を早期に行っていただきたいことを重ねてお願いしておきます。  実はきょう、長崎市本河内町奥山の自治会長さんから直接寄せられた苦情があるので、国土庁長官にぜひ聞いていただきたいのですけれども、県の住宅公社への入居申し込みについてです...全文を見る
○簑輪委員 こういう時期でございますので機敏にお願いをしたい、重ねて御要望申し上げておきたいと思います。  次に、現地ではたくさんの死亡者あるいは生き埋めの方々のほかに、多くの負傷者も出ておられまして、そのための体制として医師や看護婦、医薬品などの確保ということが非常に緊急に必...全文を見る
○簑輪委員 現地では、たとえばごみ収集車自体が水につかってしまうということでの機能の減退もあるわけですから、必要に応じて近隣市町村などの応援も得ながら、国が全面的にそれを解決するように先頭に立っていただきたいというふうに思います。  それから、私が現地におりましたときにも、ガス...全文を見る
○簑輪委員 現在、全壊とかあるいは流出、半壊などで家をなくされている方々が多いわけです。きょうの御報告いただいた文書だけでも、長崎で八百八十一棟というふうに報告されまして、全体では千百六十棟もそういう被害に遭っているという状況です。被災者の方々は、災害の日から数えて五日間、公民館...全文を見る
○簑輪委員 仮設住宅はそういうことで対応していただきたいわけですけれども、仮設便所などに  ついてはいかがでしょうか。
○簑輪委員 トイレの問題というのは実に切実でございますので、私の方から重ねてお願いしておきたいことと、それから畳や布団などというのは水害の際は大抵被害に遭うものでございますので、その時期非常に値上がりするということが間間起こるわけです。その点で、価格の面での安定供給でも御尽力をい...全文を見る
○簑輪委員 災害直後というのは物が不足するということで、それを利用する悪質業者というのが間々出るわけでして、今回の場合も県外からも入り込んでいるというようなことも聞いております。飲料水の確保に必要なポリバケツ、通常は九百円というのが、この際は六千円で売る、そういうべらぼうなことで...全文を見る
○簑輪委員 現地長崎の方からもしそんな要望があれば、またその点も御検討いただきたいと思います。
○簑輪委員 今回の災害は未曽有ということで、災害の際にたび重ねて未曽有の災害という言葉が使われるのに本当に心が痛むわけですけれども、本当にこの災害が予測し得ないものであったのか、どうにもならないものであったのかという点について、やはり重大な反省が必要だろうと思います。必ずしもそう...全文を見る
○簑輪委員 急傾斜地の崩壊危険区域の場合に、政府の資料によっても、全国で六万四千二百八十四カ所ですか、ずいぶんたくさんあるわけですね。それに対して、防災集団移転促進事業とかがけ地近接危険住宅移転事業というのが、予算でいえばわずか十七億円ぐらいしか組んでない。五十七年度は、対前年度...全文を見る
○簑輪委員 法制度ができていても、それを運用する際において、やはり本当に人命優先とか、そういう立場できちんと運用されてないことからこういう事態が起こっているわけですから、今後はぜひその点での厳しい対処をお願いしたいと同時に、やはり点検をするに必要な予算をしっかりと獲得していただい...全文を見る
○簑輪委員 これで私の質問を終わります。残りは同僚議員の方に……。
08月03日第96回国会 衆議院 法務委員会 第26号
議事録を見る
○簑輪委員 最初に補償額についてですけれども、私どもの党は、現行新刑事補償法制定の当時から、最低は決めておいても最高は決めない方がよい、つまり上限を定めない方がよいというふうに主張してまいりました。その点に関して、五十三年の改正のときにわが党の安藤議員の質問に対し、当時の伊藤政府...全文を見る
○簑輪委員 いまお答えいただきました中で、その西独の制度はプラス面とマイナス面があるということでございますから、その中のプラス面をとってわが国の刑事補償法に生かしていくということはできるのではないかと思うわけです。たとえば、定額の部分を従来どおり認めた上で、なおかつそれを上回る損...全文を見る
○簑輪委員 引き続き研究していただくということでお願いをしておきたいと思いますが、いまおっしゃった中で、定額をということになれば現行の補償よりもむしろ下がるのではないかとおっしゃったわけですが、別に下げる必要もないわけだと私は思うのです。やはり現行でも刑事補償として十分でないとい...全文を見る
○簑輪委員 今回の改正の場合は昭和二十五年にさかのぼってというところに基本を置いて、しかし、そこからの賃金のアップ率あるいは物価のアップ率などを参考にしながら考えられているというふうなことのように承るわけですれけども、そういうスライド式の物の考え方ではなくて、いつ、どの時点におい...全文を見る
○簑輪委員 ちょっと先ほどの質問とかかわるのですけれども、財産上の損害について法定の最高額以上の損失が生じた場合に補償してもいいではないかという議論については、法務省の特別顧問をしておられる小野清一郎博士がこういうことを述べておられるわけです。「特に、財産上の損失については、法定...全文を見る
○簑輪委員 それでは、数年さかのぼっていただけますか。
○簑輪委員 予算と実際に補償された金額とを見てみますと、予算が大分上回っておりまして、変な言葉ですが、未消化といいますか、そういう事態にあると思うのですね。ですから、この予算枠の範囲内ぐらいまでは、逆に言えば金額を上げてもよろしいのではないかという論議も成り立つやに思うわけです。...全文を見る
○簑輪委員 そういうことで、八千五百円でも決して十分ではないと思いますけれども、最高裁の方としてもそれくらいの金額はというふうにお考えだということでございますので、次にはうんと大幅な引き上げを何としてもお願いしたいと思うわけですが、大臣、いかがでしょうか。
○簑輪委員 刑事補償が非常に低い、不十分だというふうに思いますけれども、ずっと刑事局長の答弁を聞いておりますと、損害賠償ということになれば、これは故意、過失の立証をして、その上に損害額の立証をして国家からの賠償を受けるというのが原則であって、刑事補償の方はその特殊な形態であるとい...全文を見る
○簑輪委員 これは確定をして、支払ったという件数でございますね。
○簑輪委員 してみると、二十二年間にわずか十二件。まさに針の穴を象が通るに等しいほど、無罪の場合の国賠請求というのは非常に困難だということを、この数字そのものが示しているというふうに思うのです。  あわせて、もし資料がございましたら、請求した数をお聞かせいただけたらありがたいと...全文を見る
○簑輪委員 この数字が示しているように、国賠はいかに困難であるかということであろうと思うのです。だからこそ、こちらの方でやれば十分な補償が得られるではないかというようなことではなく、やはり故意、過失の立証を要せず補償が受けられるこの刑事補償制度の充実をどうしてもお願いしておかなけ...全文を見る
○簑輪委員 逮捕、拘禁の日数も数年から二十年にもわたるような長期間になったり、逮捕から無罪の確定まで何十年とかかるという、こういうケースについて、その当事者である被告人、受刑者というのは想像を絶するほどの苦痛を味わっていると思うのですね。こういう長期にわたる不当な抑留というのが続...全文を見る
○簑輪委員 大臣は気の毒とおっしゃいましたけれども、気の毒では済まないのではないか。金銭的な問題だけじゃなくて、精神的な苦痛というのは、人生をすべて否定されるに等しいような仕打ちを受けてしまうということから見れば、このようなことを何としてもなくさなければなりません。特に再審の事件...全文を見る
○簑輪委員 否定しているという意味ではないのですけれども、このまま今後の課題とかあるいは検討してということが続くならば、ますますそういう不合理というのが拡大されていくのではないかという心配をするわけです。  それで、たとえば非拘禁、非抑留の、全くの拘束がない自由な身であるという...全文を見る
○簑輪委員 こうした立件は年を追ってふえておりますけれども、補償人員の方は一向にふえる気配がないということが数字の上から明らかになっているわけです。立件数から考えてみますと余りにも低い補償人数というふうに思いますが、その理由はさっきから心神喪失による罪とならずとか身がわりとか、い...全文を見る
○簑輪委員 この立件手続によって立件されたものの中で嫌疑なしと罪とならずのほかにも、ここに掲げてある四条の二号ですかの部分がつけ加わるだろうというふうにも思うのですけれども、嫌疑なしあるいは罪とならずというふうに裁定された場合には、すべて第二条の「その者が罪を犯さなかったと認める...全文を見る
○簑輪委員 まず通常であろうというふうに言われましたけれども、過去その例外的なものがあったのでしょうか。全く同じと見ていいのでしょうか。
○簑輪委員 嫌疑なしと罪とならずについてはそういう手だてがとられているわけですが、嫌疑不十分の場合、これについての補償というものも考えてみる必要があるのではないかと思います。嫌疑不十分の場合に、仮にこれが嫌疑不十分のまま起訴されたということになれば、その公判の維持は困難となって無...全文を見る
○簑輪委員 ちょっと実態がよくわからないのですけれども、そうしますと、嫌疑不十分の場合というのは、現状では立件されるということはないのでしょうか。
○簑輪委員 「被疑者補償を立法化するについての問題点」という法務省の文章をちょっと見ておりましたときに、「被疑者補償規程の活用を図る方策」というところで、「次の内容の刑事局長通達を発することといたしたい。」という中に、「嫌疑不十分の裁定をした事件であっても、」罪とならずや嫌疑なし...全文を見る
○簑輪委員 そうしますと、嫌疑不十分の場合は、補償の申し出があったとき以外には立件しないということですね。
○簑輪委員 やはり嫌疑なしとすべきものを、被疑者補償規程の適用としないために嫌疑不十分という裁定処分とするおそれというのは、全くないと言い切れないのじゃないかと思うわけです。そういう疑いを全く持たれないためにも、嫌疑不十分の場合は、嫌疑なしに準ずるような例においては立件するという...全文を見る
○簑輪委員 そう疑いの目をもって見るという意味じゃなくて、だれから見ても疑いの余地のない制度の確立という意味での指摘でございますので、誤解のないように願いたいと思いますけれども、被疑者補償規程の場合においても、予算とそれから実際に補償された額という点で見ますと、大分開きがあるよう...全文を見る
○簑輪委員 被疑者補償制度についてですけれども、このような制度があり、該当する場合には補償が受けられるということについて遺漏なきよう立件手続がとられているわけですけれども、刑事補償の方で言いますと、この刑事補償を該当する人が十分受けられるように、補償者の率を高めるための手だてとい...全文を見る
○簑輪委員 そのように通達とか会同でおっしゃっているということですけれども、現実にその告知がされているかどうかという点について、何らか確認するというようなことをとっておられますか。
○簑輪委員 努力するということではなくて、そういう仕組みに変えてしまう。法廷において無罪判決を行う場合には、その判決確定の際には刑事補償があって、どのような手続であるというようなことを告知する、そういう制度に仕組みを変えてしまうということはいかがなものでしょうか。
○簑輪委員 通知漏れがないというふうにするためには、そういう手だてを立法的にも考えてみなければならないのじゃないかなというふうに思うわけです。  ところで、冤罪問題等について再三論議がされてまいりましたけれども、特に有名な事件、松川事件や芦別事件やそのほか無罪の判決というものが...全文を見る
○簑輪委員 検察庁、真実の発見ということに力を尽くす余り、人権の擁護という点について遺漏があってはならないという意味で申し上げたわけで、別に、特に軽視しているということで申し上げたわけではございません。  しかし、さらにさかのぼって警察の捜査などをいろいろ見てみますと、本当に現...全文を見る
○簑輪委員 まだまだそのほか、犬でおどかして自白強要した事件とか、それから物証がないのに自白を誘導した岩手県の事件とか、そういう報道がされているのがことしに入っても相次いでいるわけです。そうした中で、この刑事補償というものについて、このままの金額だと、まあまあ万一のときには刑事補...全文を見る
08月04日第96回国会 衆議院 大蔵委員会 第25号
議事録を見る
○簑輪委員 私は、質問に先立って一言申し上げたいと思います。  まず最初に、きょうの法案審議のあり方についてです。この二つの法案は、数々の重大な問題点を持ち、ことに最高裁の判例を否定するような内容を持つという意味で、広範で非常に深刻な影響を及ぼすものです。ところが、この法案に対...全文を見る
○簑輪委員 実際に相談に携わっておられる中から、七三%という金利ではとても新たな規制というのにはほど遠いというお話のように承ったわけでございますけれども、相談者自身はそういう中でふえている傾向があるというお答えでございますけれども、そうしますと、今回の規制法案のもとで、サラ金被害...全文を見る
○簑輪委員 今回の改正の中で四十二条が重大な問題であるという御指摘ですけれども、先ほどの平林議員の質疑をお聞きになっていたと思いますけれども、そのときに、四十三条で四つの条件を付しているのだから、これによって九〇%の問題は解決できるのだというふうな御意見が述べられておりましたけれ...全文を見る
○簑輪委員 先ほどの質疑の中で、この四十三条、最高裁判例との関連において、最高裁判例を残して守っていくというようなことは、悲劇が出たら救ってやるという弁護士の方の考え方のように御指摘があったわけですけれども、悲劇が出たら救ってやるということではなく、悲劇を未然に防止するという立場...全文を見る
○簑輪委員 日弁連としては、この四十三条についての基本的お考えをいまお聞かせいただいたわけですけれども、四十二条に関連して、その他任意性の問題についても御指摘をいただいておりますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
○簑輪委員 提案者にお尋ねします。  いままで、日弁連の方からの四十三条にかかわる重大な問題点の指摘がございましたけれども、提案者の方としては、こうした批判に対してどのように受けとめ、どのようなお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
○簑輪委員 金利を引き下げるということについて、被害者からの強い要求もあり、規制法案が必要だということも当然のことでございますが、それから自動的に最高裁判例を外すということが出てくるとは必ずしも言えないわけですね。そういう中で、批判が高まり、法律の専門家であり問題の解決に従事して...全文を見る
○簑輪委員 法律の解釈の問題と事実認定の問題とをごっちゃにしてはいけないと思うのですね。  こういう明白なものについては任意の支払いとは言えない。ただし、それに当たるかどうかという事実認定に関しては、裁判において認定されるということになろうかと私は思うのです。そこのところをすべ...全文を見る
○簑輪委員 そういう大変重大な不安、心配が表明されたわけですけれども、その辺で、今後そういう事態が起こってきた場合にどのように救済をし、被害者の利益を守っていくかという点について、どんな手だてを日弁連としてはお考えでしょうか。
○簑輪委員 そうしますと、私どもはサラ金のこれまでの被害の実態から見て、追い詰められた場合には、ひどい場合には夜逃げ、自殺、そして相談をやっと行った結果破産に至るというような事態をいやというほど聞かされてきたわけです。  そういう点で言えば、日弁連が利息制限法違反の金利問題につ...全文を見る
○簑輪委員 今後の法案の運用に当たって重大な問題点を解明するという点におきましては、まだまだ質疑が不十分だと私は言わざるを得ないと思うのです。今後の予想される重大な懸念を何としても払拭しなければならないという点で、私どもは共産党案として本日提案しておりますわけですけれども、この法...全文を見る
08月10日第96回国会 衆議院 法務委員会 第28号
議事録を見る
○簑輪委員 今度の改正案の中での問題点は多々あるわけですけれども、特に大きな問題と思われますのは、送達の問題だと思うのです。  それで、それに関連してまず最初に、本来の送達というのは執行官送達、郵便送達ということで住居所にするのが原則であるにもかかわらず、事実上、そういうことが...全文を見る
○簑輪委員 特別送達したけれども受取人が不在であったということで戻される場合には、不在である者に対しての通知書を置いてくるわけで、その通知書にはいつ持ってきてほしいということを書くような欄があるわけでして、日にちを指定することは必ずしも不可能ではないと思うのですが、いかがでしょう...全文を見る
○簑輪委員 要するに、送達が可能となる方法を郵便局においてもあるいはまた執行官においても十分手を尽くしてこそ、初めて住居所送達という原則に新たに就業場所送達を設けることがつけ加わるということが許されるのだろうと思うんですね。そこら辺の手だてを十分にとりもしないで、簡易、便宜に勤務...全文を見る
○簑輪委員 訴訟の迅速な進行をということにしても、裁判所の都合によるものと受けとめざるを得ないわけで、この改正に当たっては、日弁連の方からもプライバシー保護に抵触するのではないかということが非常に強く指摘されているわけで、この点に関しては、裁判所の都合によって被告のプライバシー、...全文を見る
○簑輪委員 確かにだれでも裁判を起こす権利があり、受ける権利があるわけですけれども、裏返せば、いつ何どき被告になるかもしれない、そして、ときには身に覚えのない訴訟に引っ張り出されるという可能性もある、したがって、その被告の人権が侵されないように細心の注意を払うのは、私は重大な問題...全文を見る
○簑輪委員 次に、就業場所での補充受送達者の問題ですけれども、これは、ただ就業場所での送達を認めたというだけではなく、補充受送達者の範囲によって、問題は一層プライバシー侵害が著しくなると言わなければならないと思うのです。送達についての新たな紛争を巻き起こして、権利侵害が非常に著し...全文を見る
○簑輪委員 受送達者と補充受送達者との間に委任の契約なんということは、普通は考えられないわけでして、いわゆる事務管理の義務があるというふうにおっしゃったわけですが、果たして事務員や雇い人の皆さんが、そういう法的義務があることを承知していながら書類を受け取るということになるのかどう...全文を見る
○簑輪委員 拒むことができるんだとおっしゃいますけれども、その都度、配達に行った人が、あなた、これは拒むことができるんですよと告知をして、受け取った以上は渡さなければいけませんよということを一々述べて配達をするというようなことも、確実に期待できるわけでもないと思いますし、それは詭...全文を見る
○簑輪委員 原則、住居所あてとおっしゃいますが、例外を教えてください。  それから、速やかに遅滞なくとおっしゃいましたけれども、なぜこれを条文に入れなかったのか。  それから、普通郵便のほかの方法というのを教えてください。
○簑輪委員 就業場所しかわからないというところでそこへ特別送達をしておいて、それで、そこしかわからないからといってそこへまた普通郵便を出すなんて、非常にナンセンスなことだと思います。  それから、速やかに遅滞なくをなぜ条文に入れなかったかということに対する明確なお答えではありま...全文を見る
○簑輪委員 従来、訴訟行為の追完ということに対して、判例は非常に厳しい態度を続けてきております。追完の申し立てをした場合に認められる例の方が少なくて、ほとんどの場合拒否されている。追完が認められるのはよくよくの場合であるというようなことが、法学者の中でも言われているわけです。私も...全文を見る
○簑輪委員 この場合、「其ノ責三帰スヘカラサル事由」というのは、当事者の方に主張する責任と立証責任があると言われておりますし、さらに、一たん不変期間の不遵守によって確定してしまった形をとっておりますと、その判決の効力は当然には排除されない、そして執行力があり、既判力があるものとし...全文を見る
○簑輪委員 民事訴訟法によれば、当該の期日中に調書が作成されるというのが期待されているわけですけれども、事実上裁判所の現状からそれができないということで、調書がおくれるという実情にあることは私も承知しているわけです。しかし、これは基本的に速やかに調書を作成するという義務があるもの...全文を見る
○簑輪委員 日弁連も指摘しておりますように、当該証人調べ等がなされた期日中に事件が終了した場合に限るというふうに明確に規定しておいた方がいいのではないか、あるいはそうしなければならないのではないかという御指摘が日弁連からされておりますけれども、その点はいかがでしょうか。
○簑輪委員 やはりその期日に限定しておかないと、運用がルーズになって、結局のところ権利が侵害される危険があるということが重要な問題だというふうに思います。いま御答弁がありましたように、書記官等の破産の問題があって、自分の問題だからというようなこともありましたけれども、そういう問題...全文を見る
○簑輪委員 外部の速記者を入れるということは、根拠はどこにあるのでしょうか。
○簑輪委員 これは外部の速記者でも構わないという趣旨で立法されているようにはちょっと思えないのですけれども、裁判所において裁判長の判断においてそういうことがなされているということは、私は当事者から見ても非常にゆゆしい問題だろうというふうに思います。そしてそのまま実情を、それぞれの...全文を見る
○簑輪委員 外部速記を入れるということは、裁判に対する信頼その他重大な問題があると思いますし、ぜひその点は速記官の養成を行い、採用をふやして必要に対応できるような体制を整えていくべきだと思うのです。  それから、録音テープというものを利用されることが多いわけですけれども、録音テ...全文を見る
○簑輪委員 これは書記官が調書をとる、あるいは一部速記官に速記の部分を任せるというようなことがあるかもしれませんけれども、基本的には書記官が調書を作成するわけですが、録音テープで調書にかえてしまうというようなことは、何ら法的に問題がないものでしょうか。
○簑輪委員 当事者としても、録音テープそのものでは訴訟の準備あるいは進行に支障を来すとか、また録音テープそのものの保管等にも問題があるというふうに思いますし、やはり違法の疑いという点では疑問を呈せざるを得ないわけで、その辺のところも、私どもとしては今後こういうようなやり方はぜひや...全文を見る
○簑輪委員 問題があることは十分御承知のわけですから、やはり原則に立ち返ってきちんとした調書作成を強く求めておきたいと思います。  まだお聞きしたいことが何点かありますけれども、時間もございませんので……。  この改正案全体に流れている物の考え方というのは、訴訟の増加という問...全文を見る
○簑輪委員 終わります。
08月19日第96回国会 衆議院 法務委員会 第30号
議事録を見る
○簑輪委員 私は、婦人の人権にかかわる重大な問題ということで、優生保護法改正の動きに絡んで幾つかお尋ねをしたいというふうに思います。  最初に、妊娠中絶について、刑法と優生保護法の適用関係について法務省の方からお答えいただきたいと思います。
○簑輪委員 いまお答えいただきましたように、優生保護法の第十四条に基づく医師の認定による人工中絶の場合については、刑法の堕胎罪の適用がない、合法的なものであるということになるわけですけれども、この中絶に関連して、最近新聞、週刊誌等で、優生保護法の見直しをめぐっての論議というのが活...全文を見る
○簑輪委員 優生保護審査会の方で論議がされているというような御答弁でございますけれども、これは厚生大臣の方から諮問されたとか、正式な手続がとられてそういう動きになっているのかどうか。それから、現在優生保護審査会での取り組みの具体的な状況について、論議の内容も含めて御答弁いただきた...全文を見る
○簑輪委員 専門委員会はどういうきっかけによって、いつから、どんなペースで進められているのか、お答えいただきたいと思います。
○簑輪委員 この専門委員会の構成について、女性の内訳についても教えてください。
○簑輪委員 この専門委員会で論議されております優生保護法改正に絡んで影響を受けるのは、特に女性であります。女性の体と心、健康や人生を左右する重大な問題であるのに、この専門委員会にはたった一人の婦人しか委員として参加していないということは、大変な問題だと思います。国際婦人年の行動計...全文を見る
○簑輪委員 もちろん参考人の意見も十分聴取すべきでありますけれども、その専門委員会の結論を出すに当たり決定権を持つ委員の中に婦人が多数いなければ、適切な結論にならないというふうに思うわけです。したがって、重ねてその点を強く要望しておきたいというふうに思います。  先ほどの御答弁...全文を見る
○簑輪委員 現在では少なくなってきている、その論拠はどこにあるのでしょうか。
○簑輪委員 国民の経済状態、生活状態というような言い回しをされましたけれども、ほかの論議では、GNPが世界第二位であるというようなことで、あるいは国民所得が非常に伸びている、豊かな日本になったというような言い回しで、この経済的理由というのはすでに論拠がなくなってきているのではない...全文を見る
○簑輪委員 私が質問したことに答えていただいていないわけです。経済的理由を削除するとどういうことになるのかということについて余り考えられていないとすれば、私の方から申し上げたいと思います。  経済的理由を削除するということになるとどういうふうになるかということがよくわかる例とし...全文を見る
○簑輪委員 いろいろあることはわかっているのです。わかっているけれども、いろいろな立法の流れを見ながら、どういった方向に進んでいるのかをお答えいただきたいのです。
○簑輪委員 そういう理解では全然正しくないと私は思います。人工妊娠中絶に関しての各国の立法の例というのをずっと見てみますときに、世界的には自由化に進んでいることは紛れもない事実なわけです。特にヨーロッパ諸国などは、中絶をずっと長く禁じていた。それはカトリックという宗教の影響もござ...全文を見る
○簑輪委員 私もいろいろ調べましたので、その点についてはいろいろあることは承知しております。全く野放しに、いつでも、どこでも、好きなときに中絶ができる、それを中絶の自由化と言っているのではありません。もちろん一定の条件のもとに、たとえばイタリアで言うなら、妊娠初期の九十日以内は妊...全文を見る
○簑輪委員 大変個人的な事情にわたってまで長長と御答弁いただきましたので、いろいろ申し上げたいこともありますけれども、特に胎児も生命を持つというようなことをおっしゃいました。私も自分で妊娠をし、出産をしておりますので、その辺の、胎児が胎内で、母胎の中で動き始める、そのほか感動的な...全文を見る
○簑輪委員 ぜひその早期の実現を強くお願いしておきたいと思います。  時間も終わってしまいましたので、まだ申し上げたいことがたくさんありますけれども、最後に、子供を産むということは、ただ産むというだけではなく、産み育てる、産まれてきた命に責任を持つということが伴わなければならな...全文を見る
○簑輪委員 終わります。
12月22日第97回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号
議事録を見る
○蓑輪委員 大蔵大臣、御就任後初めて私は質問をさせていただくわけでございますので、法案に関連しながら財政政策上の若干の問題についてもお尋ねをしたいというふうに思います。  今回の国債整理基金の定率繰り入れ停止措置というのは、財政法が企図しております二つの基本的な点、一つは財政の...全文を見る
○蓑輪委員 もともと特例公債を発行するに当たって、定率繰り入れが百分の一・六などということは現実離れをしているということを、かねてから私どもが指摘をしてきたことでございます。そしてまた、異例、特例の措置と言われながら、仮に毎年毎年やるといたしましても、それが恒常化している特例公債...全文を見る
○蓑輪委員 世界経済の停滞ということで言われますけれども、それらも予見し得ることであるし、そして共産党が現にこういう試算を出しまして、そのあげく、五十七年度の税収欠陥問題についても、成長率が仮に民間の調査機関の六%成長にとどまる場合では税収欠陥五十七年度三兆八千億円と、これでも非...全文を見る
○蓑輪委員 余り見通しの明るい話でもないような、何だか先の見通しが全然立たないような御答弁で、不安が少しも解消されないわけですけれども、やはり私どもは今後大変厳しい状況が続くだろうと思わざるを得ない。そうなると、税収がどんどん増加していって事が自然解決するなどということは見込めな...全文を見る
○蓑輪委員 大臣が考えておられるような結論が出ることを期待しておられるということは、実施の方向というふうにも伺えないわけで、そこのところが、この際公務員の方々にはがまんしていただきたいというところにウエートがあるように承るのですが、そういう趣旨でしょうか。
○蓑輪委員 それはとうてい納得のできないことで、財政全般を見たときに、まず公務員が犠牲をしょわなければならないというふうに言える状況ではないし、削減すべき問題というのはまだほかにずいぶんあるのに手がつけられていない。もちろん軍事費の問題もありますし、大企業補助金の問題もありますし...全文を見る
○蓑輪委員 主観を交えてというふうなおっしゃり方でしたけれども、具体的な事実に基づいて申し上げておりますので、その辺はぜひ客観的な事実ということで受けとめていただきたいと思います。