宮本岳志

みやもとたけし

比例代表(近畿)選出
日本共産党
当選回数5(参1)回

宮本岳志の2011年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第177回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  首相は、施政方針演説で、雇用を最も重視すると述べました。  先日発表された、厚労、文科両省による調査では、大学生の就職内定率が昨年十二月一日時点で六八・八%と、三人に一人がまだ就職先も決まっていないという深刻な結果が公表されました。短...全文を見る
○宮本委員 いろいろおっしゃいましたけれども、結局一回しか開かれていないわけですよ。そして、二回目というのは、今おっしゃったように、ミスマッチと早期化、長期化問題であって、今本当に就職先がないという、経済界に対して、しっかり雇用をふやせということを全然この場でも議論されていないわ...全文を見る
○宮本委員 心理サポーターというものを配置するということもやっておられるんですけれども、私が現場で聞いた話では、メンタルサポートを受けてはどうかというようなことを、本当に現場では実際学生には言い出しづらいとキャリアセンターの方もおっしゃっておりました。つまり、メンタルサポートを受...全文を見る
○宮本委員 それは昨年よりもふえているか減っているか、お答えいただけますか。
○宮本委員 それは随分、どういう調査なのか、私の調査結果とはちょっと食い違うんですね。いいですか。何か言うことはありますか。
○宮本委員 私が聞いても直接はつかんでいないというお答えでしたよ、リクルートワークスの調査結果だと。  リクルートワークスの調査結果は、昨年の四月の段階で、一千人未満の中小企業の求人倍率は二・一六倍、千人以上の大企業の求人倍率は〇・五七倍という結果を公表していたわけですね。ミス...全文を見る
○宮本委員 いや、具体的に大企業の採用がどういう状況になっていて、それが本当に減らされるとすれば、追加採用も含めて正面から迫る必要があると思うんですよ。  それで、この文部科学省と厚生労働省がやった調査結果を見ても、地域別で見ると、一番落ち込んでいるのが中部地区なんです。昨年か...全文を見る
○宮本委員 とにかく、経年で大企業がどういう採用状況にあるかということを厚生労働省に聞いたって、出てこないんですよ。出てくるのは、このリクルートの調査ぐらいしか出てこないんですね。そもそもつかめていないんですよ。  私は、きょう皆さんのお手元に資料を、これは新聞報道をもとにです...全文を見る
○宮本委員 ミスマッチと言うんですけれども、それは、学生が中小企業を大いに選択していくのは結構なことで、そのことの支援も必要でしょう。しかし、大企業が下請中小企業を本当に冷たく切り捨てたり、やはりつぶれるときには中小企業からつぶれているという現実はあるわけですよ。私たちは、だから...全文を見る
○宮本委員 ぜひとも強力に追加採用を迫っていただきたいんですね。  トヨタなどの大企業は、十分過ぎるほど体力が、それだけの体力があるんですね。  内部留保を見てみますと、政府も二百兆円を超える内部留保があるとお認めになっておりますけれども、個別の会社の内部留保を見ると、トヨタ...全文を見る
○宮本委員 ここは政府の態度、立場が本当に問われるところですから、正面から追加採用を求めるということをぜひとも強くお願いをしておきたいと思っております。  それで、一方で業績が回復しながら新たな採用を採らないということになりますと何が起こるかというと、これは言わずと知れたことで...全文を見る
○宮本委員 製造業では、所定外労働、つまり残業は実に三割以上もふえたというのが、この直近の調査の結果なんですね。これは、仕事量はふえているのに新卒採用を抑えて、団塊の世代が定年していけば、労働者の残業時間が延びるのは当然です。この長時間労働を正して、そこをちゃんと雇用をふやせば、...全文を見る
○宮本委員 申し上げてきたように、まさに製造業の大企業が、一方では新卒採用をぐんと減らしながら、そしてエコカー補助金やエコポイントで業績は戻し、しかし、採用はふやさずに現に働いている労働者の長時間労働を生んでいる。これは、こういう大企業に直接だめですよということをやはり政治の側か...全文を見る
○宮本委員 少人数学級の教育効果について認めた非常に重要な答弁だと思うんですけれども、文部科学省は、来年度の概算要求で小学校一、二年生を対象に三十五人学級を実施し、二十八年度までに小中学校での三十五人学級の実施、二〇一七年度小学校一年生、二〇一八年度で小学校二年生で三十人学級まで...全文を見る
○宮本委員 いやいや、大変意義あるものを二年生までやると言っておきながら、一年生だけになってしまった。  では、聞きますけれども、もともと、二年生の実施のために教職員をあとどれだけふやす予定だったのか、そして、あとどれだけの予算があれば二年生までやれたのか、お答えいただけますか...全文を見る
○宮本委員 四千三百人。政府による新たな教員の雇用拡大にもなったわけですね。予算もわずか九十三億円。これだけあれば二年までできたわけですよ。野田財務大臣も聞いておられますけれども、この九十三億円で二年生の実施が見送られた。  この少人数学級については、国民的な要望が本当に高かっ...全文を見る
○宮本委員 九十三億円削った結果、今一年生で今度二年生に上がる子供たちは、まさに当初は三十五人学級の予定だったものが受けられなくなった。それから、これから先の計画についても、後年度については改めて検討するということは、まだ決まっていないわけですから、そういう点では、せっかく今度の...全文を見る
○宮本委員 いや、だから、具体的にどういうクラス編制でやっているかは日本の政府は全然つかんでいないんですね。  それで私、実は、米軍基地の中の小学校、学校というものを見せていただこうと思いまして、横田や池子など四基地の小学校の視察を外務省を通じて米軍に要請いたしました。そうした...全文を見る
○宮本委員 いや、それはさっき聞きましたよ。しかし、どういう教室でどういう教育をやっているかということを私は調べてみました。  「アメリカンスクールに学ぶ」という、沖縄の米軍基地内の小学校で教師をしてきた人の本がここにあります。これによると、学級単位は十八人ないし二十五人である...全文を見る
○宮本委員 二十八億円ですよ。今年度、環境影響調査で二十一億円、来年度、校舎、体育館建設費で二十八億円です。日本の小学校の校舎建設費は体育館も入れて大体九億円から十六億円というのが相場ですから、超豪華版なんです。  防衛省の提供施設課に聞いたところ、来年度予算で新設される池子の...全文を見る
○宮本委員 終わります。
02月22日第177回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  本日は、貴重な御意見、まことにありがとうございます。  まず、岡本行夫公述人にお伺いいたします。  先ほども少し議論になりました、鳩山前首相が沖縄タイムスのインタビューに対して、在沖海兵隊の抑止力について、辺野古に戻らざるを得ない中...全文を見る
○宮本委員 そういうお立場で、鳩山前首相の最近語られた中身、いろいろ、先ほど本意じゃなかったというようなこともありましたけれども、少なくとも方便というふうにおっしゃったわけですけれども、これについてはどのようにお考えですか。
○宮本委員 先ほども岡本公述人がお話しになったように、私たちも、沖縄県内、辺野古への移設というものは事実上不可能だというふうに考えます。同時に、これは県内の別の場所でも、国内の別の場所でもだめであって、改めて、普天間基地は無条件撤去ということをしっかりと米側とも話し合うべきだとい...全文を見る
○宮本委員 御意見は承りました。  次に、佐々木公述人にお伺いしたいと思います。  佐々木さんの「金融経済コラム」というものを見せていただきましたら、大変興味ある内容がございました。「なかなか回復しない日本の内需」という文章で、一九九二年以降一貫して、貯蓄残高が減った世帯の方...全文を見る
○宮本委員 私たちは、この間、この原因というのは、やはり給与所得の激減ということがあると思うんですよね。  それで、民間賃金は、ピーク時の一九九七年から、年収で平均六十一万円、総額では三十一兆円減った。そして、年収二百万円以下の働く貧困層と言われる方々が一千百万人に達しておりま...全文を見る
○宮本委員 それでは、堀公述人にお伺いしたいと思います。  社会保障、特に年金についての詳しいお話をお伺いしました。  昨年三月十五日の週刊社会保障というものの中に、「税財源の確保とともに給付の効率化・重点化を」という先生のインタビュー記事が載っておりまして、読ませていただき...全文を見る
○宮本委員 本日はありがとうございました。  以上で終わらせていただきます。
02月25日第177回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○宮本分科員 日本共産党の宮本岳志です。  大臣は、先日の衆議院文部科学委員会における所信表明で、厳しい経済状況が続く中、子供が家計の状況によって学業を断念せざるを得なくなることが懸念されますと述べ、すべての意志ある人が希望する教育を受け、みずからの能力を高める機会を確保するこ...全文を見る
○宮本分科員 この言葉自体は本当に大事なことでありまして、私も賛成であります。問題は、現在審議されている予算案がそういうものになっているかどうかということだと思います。  この予算委員会で、先日、大臣に私は新卒者の就職難問題で質問させていただきました。昨年来、この問題で学生と懇...全文を見る
○宮本分科員 現行制度に最長五年の猶予期間があることはよく知っておるんです。私たちは、そもそもこの最長五年という制度自体に異論がありますけれども、それは後で議論するとして、仮に現行制度の枠内で考えてもこれはおかしいことになるんですね、大臣。  年収三百万円未満、最長五年の返済猶...全文を見る
○宮本分科員 次なる人に新たに貸し付けなければならない、これは当然のことでありますけれども、だから返せない人からも返してもらわなければならないというふうになるのが問題であって、やはりそういう新たな方に貸し付ける分の財源をきちっと確保することが必要だと思うんですね。  そもそも、...全文を見る
○宮本分科員 この結果によりますと、延滞六カ月以上の方の場合、無延滞者と比べて正社員の割合が低く、アルバイト等や無職、休職中の割合が高くなっている。延滞六カ月以上の方の場合、三百万円未満と答えている者は八七・五%で、百万円未満の者に限っても四〇・七%であるのに対して、無延滞者の場...全文を見る
○宮本分科員 こういう非常勤講師の方々は、大学で授業を受け持っておられる学生たちから見れば、みんな先生です。今の年収は生活保護を受けようと思えば受けられる水準だが、できるだけそうはしたくない、でも、どう逆立ちしても奨学金を返済するお金は出てこない、こうおっしゃっておりました。 ...全文を見る
○宮本分科員 大学で学生たちに先生と呼ばれ、大臣が我が国の成長のエンジンと言われる、まさに日本の未来を担う学術を担っている非常勤講師の方に、生活保護を受けた場合には猶予しますよと言ってみたって、当人たちは、できるだけそうはしたくない、しかし我々の生活実態もしんしゃくしてくれ、制度...全文を見る
○宮本分科員 ぜひ検討はしていただきたいと思うんですね。実態をちゃんとつかんでいただいて、そして、きちっと払えるだけを払っていただくということも大事なことですし、御当人たちも、払える額であれば払いたいというお気持ちを持っているわけですから、ここは定額でなければまかりならぬというん...全文を見る
○宮本分科員 次の人に貸さなければいかぬからやるというのは本当にひどい話であって、次の人に貸すためのお金というのは当然公的に準備するものであって、そのためにどんな取り立て方でもやっていいんだという話にはならないわけですよ。ましてや、教育的な意義があるというのは余りにもひどい言い方...全文を見る
○宮本分科員 去年も、修学支援基金を最大限活用してと川端前大臣も述べられたわけですよ。  では聞きますけれども、修学支援基金は現在全体でどれだけ残っておりますか。さらには、執行率の高い二県、低い二県の執行状況を残金と執行率でお答えいただけますか。
○宮本分科員 高いところは、私は京都と富山だと思うんですね。京都と富山の残金をお答えいただけますか。
○宮本分科員 ゼロなんですよ。京都と富山にはもうお金はないんですね。  それで、これをやはりしっかりと活用することが求められていると思うんですね。しかも、活用しようと思えば、ゼロのところには新たに基金を積まなきゃなりません。これを活用してとおっしゃるけれども、やはり基金を新たに...全文を見る
○宮本分科員 これは、使い勝手が悪い理由ははっきりしているんですよ。それは、結局、二分の一負担というものを地方に求めているからなんですね。  それで、おととしは、二十三道府県から、もっと都道府県負担をなくしてほしいという要望が出されました。そしてこの間も、大きく使い残した大阪府...全文を見る
○宮本分科員 ぜひ大臣のお言葉どおりの政治をやっていただくように、引き続き文部科学委員会でも議論をしたいと思います。  以上で終わります。
03月09日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、臨時教員問題について質問いたします。  大臣は所信で、「子供一人一人の能力を最大限に伸ばす上で、教員の質と数の充実が最も重要であることは論をまちません。」こう述べられました。ところが、質や数以前の問題として、教員が確保できず...全文を見る
○宮本委員 私の地元大阪では、二〇〇九年度に三十六の市町で三百八十一件、二〇一〇年四月、五月に二十市で七十一件、こうした事態があったということです。  そこで、私も、この間教職員から直接聞くなど、調査をしてまいりました。東大阪の中学校では、一昨年十月、数学の先生が突然死で亡くな...全文を見る
○宮本委員 先生が配置できずに授業ができないなどというのは、あってはならないことだと思うんですね。ところが、こういう信じがたいことが現場で起こっているわけです。  マスコミの報道でもこれだけ深刻な事態が指摘されているわけですから、幾つか聞いていると大臣はおっしゃいましたけれども...全文を見る
○宮本委員 いや、適切に対応できていないから、今申し上げたような事例が起こっている。新聞報道でもそういう指摘がされているわけですから、適切になっていたら問題ないんですよ。穴があくというような事態まで起こっているわけですから、ぜひ調査をしていただきたいというふうに思うんです。  ...全文を見る
○宮本委員 同時に、非正規教員の比率は年々増加をしてきたということであります。  二〇〇五年度からの六年間で、正規の教員は何人減ったか、これが一つですね。そして、非常勤講師を換算数でなく実数で足し合わせた場合のいわゆる非正規教員、つまり臨時的任用教員及び非常勤講師、さらには再任...全文を見る
○宮本委員 大臣、数はおっしゃいませんでしたけれども、二〇〇五年度八万四千三百五人だった非正規教員が、その後ふえ続けて、十万九千という先ほどの数にふえているわけですね。それで、率も一五・六%、今や公立小中学校の教員の六人から七人に一人が非正規教員になっております。  まず、現状...全文を見る
○宮本委員 また適切という言葉を口にされるわけですけれども、適切な状況になっていれば、こんな一五・六%になるわけないので、私はこれは適切とは言えないんじゃないかとお尋ねしたつもりなんですが、大臣、もう一度お答えいただけますか。
○宮本委員 本当に今の状況というのは、先ほど言ったように穴があくような事態まで現場で起こっているわけですから、ぜひともしっかりつかんでいただいて、そして、やはり本当に適切になるように努力をしなければならぬと思うんですね。  私は、きょうただしたいのは、常勤講師、つまり臨時的任用...全文を見る
○宮本委員 私がきょう問題提起しているのは、適切でない現状があるということを申し上げているんですね。先ほど紹介した学校で、そうしたら、学級担任の四分の一がみんな妊娠しているわけでもなければ、病休なわけでもないわけですよ。事実上、臨時教員によって正規の授業が支えられている。そもそも...全文を見る
○宮本委員 本当に適切なものになっていればいいんですけれども、適切にしていただきたいと思うんですね。  それで、臨時教員や非常勤講師の任用や雇用の根拠ですけれども、臨時教員の任用根拠とされるのは地方公務員法二十二条二項であります。臨時的任用が許される条件として、緊急の場合、臨時...全文を見る
○宮本委員 何度も言いますけれども、地方において適切になっていないからこそ、国がしっかり実情をつかんで、国のイニシアチブを発揮すべきだということを私は申し上げているわけですね。  しかも、このように臨時教員が激増してしまったのは、その原因を単に地方の責任に転嫁できるものではあり...全文を見る
○宮本委員 それは、地域は財政的に大変な状況でありますからね。このときの議論でも、こういう制度を入れればそういう方向に向かうんじゃないかということが随分議論されているわけですよ。  それで、子供の教育に臨時はない、まさにこの本の表題どおり、教育に臨時というものはありません。子供...全文を見る
○宮本委員 正規教職員の配置促進というのは中教審が求めているものでありますから、これを受けて、臨時教員の解消を図るとともに、非常勤教員の賃金や労働条件の改善を図ることを求めておきたいと思うんです。  例えば、オーストラリアの例を御紹介申し上げます。オーストラリアでは、非正規教員...全文を見る
○宮本委員 現状の制度がそういうふうになっているということは重々わかって聞いているわけでありまして、しかし、まさに政治のリーダーシップということも言われているわけですから、現状がこうなっている、現に担任も持ち、定数内の仕事を担っておられる、しかも三十年の長きにわたって本当に全く一...全文を見る
○宮本委員 では、免許更新制が今おっしゃったその目的を達しているかが問われるわけですね。  文部科学省は、昨年、教員免許更新制の効果検証に係る調査を実施いたしました。その調査結果では、教員としての自信と誇りの高まりについて、効果がとてもある、あるいはややあると答えた教員は合計で...全文を見る
○宮本委員 教員が自信と誇りを持つことを目的とするというんですけれども、効果がないという回答が、教員で半数以上いる。社会の尊敬と信頼を得るといいながら、保護者からも、効果がないという回答が、効果があるよりも上回っているわけですね。全然目的を達していないことは明らかです。  先ほ...全文を見る
○宮本委員 時間ですので、また追ってこれはやりたいと思いますけれども、それは、受けた先生が高評価をするということはあると思うんですね。しかし、大体保護者が、効果がないというのが上回っている。つまり、子供たちの親御さんの中では歴然と、効果がない方が上回っているということも見る必要が...全文を見る
03月23日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  去る三月十一日に発生した東日本大震災で犠牲となられた方々に対し、謹んで私からも哀悼の意を表するとともに、被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げたいと思います。  被災地では、季節外れとも言われる寒さと雪に見舞われておりまして、食料や...全文を見る
○宮本委員 ニュースで児童生徒の死者、不明はこの三県で千百人を超えるというものも流れました。ただ、確認難航と。要するに、この千百人でとどまるものじゃなくて、まだまだわかっていないという状況があるわけですね。まずやるべき仕事は、やはり子供たちの安否、所在、置かれた状況がどうなってい...全文を見る
○宮本委員 ぜひ早急にそれもつかんでいただきたいと思うんですね。  それで、依然として東北地方を中心にガソリン不足が深刻でありまして、岩手県盛岡市など内陸で比較的被害の少なかったところの教員から、支援やボランティアで沿岸各地に赴きたいという気持ちがあるものの、燃料不足で思うよう...全文を見る
○宮本委員 やはり、ガソリンスタンドまできちっと行き渡るように、途中でとまってしまっているという状況がありますから、すべて末端まで行き届くように対策をとっていただきたいというふうに思います。  それで、避難所の様子が日々報じられております。幾つか紹介したいんですけれども、津波で...全文を見る
○宮本委員 資料によりますと、五百四十五校の公立学校が避難所になっている。他の国立、私立も合わせれば五百六十八校、学校が避難所になっているんですね。教職員が避難所の運営に携わっているというところが多いんですよ、さっき校長先生を先頭にという話がありましたけれども。  宮城県では海...全文を見る
○宮本委員 先ほども、今大臣からもスクールカウンセラーという話がありましたし、臨床心理士の派遣、特に心のケアということも出されました。現実に臨床心理士はどれだけ派遣されていて、今後どういう派遣計画があるか、教えていただけますか。
○宮本委員 本当に子供たちの心のケアというのは大事ですから、しっかりとやはり現場の要望にこたえて、派遣に万全を期していただきたいと思うんです。  それで、避難所が被災地から近隣諸県に拡大をしております。本格的な生活再建を始めるためにも、一刻も早く、家や家族を失った子供の行き先の...全文を見る
○宮本委員 全国規模のことですので、周知徹底させて、支障のないようにしていただきたいと思います。また、被災した高校生について、教科書を無償で提供することや、制服や教材費などについても無償とするような対策も検討する必要があるということを申し上げたいと思います。  それで、四月から...全文を見る
○宮本委員 先ほども議論があったようですけれども、三宅島の噴火のときには、三宅島の学校そのものが東京都内に引っ越した形で運営されたと思うんですね。今、原発事故から避難されている地域では、それこそ地域丸ごとが埼玉県あたりに避難されている。そういった際に、双葉町でしょうか、双葉町の方...全文を見る
○宮本委員 今回の震災ですけれども、年度末に起きたということもあって、年度を越えて子供たちを継続的に支援できるような措置を特別に講ずる必要があると思うんです。  被災地の教職員からは、二〇一一年度の教職員の人事異動を必要最小限にしてほしい、教員の人事異動の内示を急がず、被災地の...全文を見る
○宮本委員 今、兼務発令をしたという話もありましたけれども、期日を見ると、四月の何日という、随分、これはやはり短いんですよね。やはり相当、今回の震災でいえば、子供たちの関係というのは一定の期間かかると思いますから、それが子供たちに一番よい形で進められるように、文科省としてもしっか...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、ありとあらゆる制度を使って、公立に限らず私学もしっかりと教育活動を再開できるように支援をお願いしたいというふうに思っております。  もう時間が来ましたので最後の質問にしたいんですが、今春卒業予定の大学生の就職問題、先ほども議論がありました、内定率が七七%、なか...全文を見る
○宮本委員 文書も読ませていただきました。内定取り消しをしないように呼びかけることや被災学生の入社予定日の柔軟な取り扱いなど、確かに大事なことなんですね。しかし、今や会社ごと壊滅状態という企業もあるわけでして、やはり、この国難というべき事態にあって、かねてから私が申し上げているよ...全文を見る
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  義務教育標準法の一部を改正する法律案について質問をいたします。  今回の義務教育標準法の改正は、一九八〇年以来実に三十一年ぶりに、これまでの四十人学級から小学校一年生に限って三十五人に引き下げるものであります。我が国も少人数学級にやっ...全文を見る
○宮本委員 こういう国際比較の図表が中教審の提言についておりまして、アメリカ・ケンタッキー州の場合、一年から第三学年二十四人、四学年二十八人、イギリス一学年三十人、あるいはドイツ二十四人というように紹介をされているわけですね。  それで、アメリカの場合は各州で違いがありまして、...全文を見る
○宮本委員 述べたように、小学校で第三位、三番目に子供の数が多いと。韓国、チリ、日本の順になっておりますね。  それで、今大臣が述べられた中央教育審議会初等中等教育分科会が、昨年七月の提言で、学級規模の諸外国との比較について述べております。この中教審の提言でどのように述べており...全文を見る
○宮本委員 そこではなくて、諸外国と学級規模を比較した場合、どのような指摘がされておりますか。もう一度ちょっと。
○宮本委員 中教審の提言でも、我が国が諸外国と比べて極めて少人数学級がおくれているという指摘がされているわけですね。  それで、国の責任で三十人以下学級など少人数学級の実施を求める請願署名というものも、毎年、これはもうたくさんの、党派を超えた議員が紹介議員となって国会に届けられ...全文を見る
○宮本委員 絶えず財政的な理由というのは出てくるわけですけれどもね。  実は、この三十一年前の会議録を読んでも、同じことを、全く同じ、財政的な理由だと。財政的な理由を理由にしていたら進まないんだという議論がやられております。  それで、国の実施がこのようにおくれたために、地方...全文を見る
○宮本委員 秋田県、山形県でそういう効果があらわれたと。  ところで、秋田、山形の少人数学級の学級規模は一クラス何人になっておりますか。
○宮本委員 その効果が上がっている山形県、秋田県では、三十人程度の学級、三十人学級なんですよね。今、十三県が三十人学級を実施しているという話もございました。ですから、三十五人ではなくて三十人学級というものの効果が、これらの調査結果からも、実態からもはっきりと示されているというふう...全文を見る
○宮本委員 ちなみに紹介していただきたいんですが、今後の学級編制及び教職員定数の改善に関する有識者ヒアリングというものをおやりになったときに国立教育政策研究所の山森氏が紹介した内容ですけれども、アメリカのテネシー州で行われたスター計画という調査研究結果がありますけれども、このテネ...全文を見る
○宮本委員 冒頭に紹介したウィルヘルム・イーバートの指摘を裏づける調査結果が出ているこのスター計画というのは、米国教育史上最も重要な実験の一つであるというふうに評価をされている実験なんですね。  ですから、小規模学級の効果というものは国際的にももう既に明確でありますし、そして、...全文を見る
○宮本委員 国民の声も圧倒的に三十人以下というのがこの調査でも出ているわけで、三十五人というのは五%にとどまっているわけですね。  これは、同じく教職員からもとっております。教職員の声を見ますと、二十六人から三十人が七四%、そして、三十一から三十五人は三%ということですから、も...全文を見る
○宮本委員 先ほど他の議員からも随分議論がありまして、私も次回の委員会ではそのことも直接取り上げようと思うんです。  文科省の打ち出した最初の方向は、たしか八年計画というものが出されて、そして小学校一、二年生については三十人ということが目指されて、もちろん、今も別にそれは変えて...全文を見る
○宮本委員 という方向が望ましいとお考えになっているわけですね。
○宮本委員 だから、小学校一年生、二年生を三十人に引き下げるという計画を昨年八月に出されたということは、三十人学級にすることが望ましいとお考えになったことに違いはないですねと聞いているんです。
○宮本委員 三十一年前の会議録を読んでみると、このときの議論というのは、本当に今の議論をほうふつとさせる議論が交わされております。  そもそも、学級定数の改善計画というのは、まず第二次定数改善、これで五十人から四十五人に引き下げたんですね。この五十人から四十五人に引き下げたのは...全文を見る
03月25日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第4号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  本日は、参考人の皆様から貴重で示唆に富んだ御意見をお伺いをいたしました。ありがとうございました。  まず、小川参考人にお伺いをしたいと思うんです。  先ほども、アメリカ・テネシー州のスター計画ということについても触れられました。私も...全文を見る
○宮本委員 昨年の八月に文部科学省は、やっと、来年度から小学校一、二年生から三十五人学級を実施するという概算要求を出しました。その後の予算折衝で、これは一年のみの実施ということになったんですね。  それで、少人数学級のこの効果については、既に前回の委員会でも、私の質問に答えて文...全文を見る
○宮本委員 先ほどの国立教育政策研究所の調査については、それも私、前回この委員会で取り上げたんですが、しっかりそういう効果というものははっきりしているということで受けとめる必要がやはりあると思うんです。  一言だけもう一度お答えいただきたいんですが、一年生には効果があるが二年生...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  中教審のこの提言を受けて文部科学省は、三十五人学級を、来年から一、二年生、そして小中全部に、そして小学校一年生、二年生はやがて三十人学級、一応こういう八年計画を昨年立てたわけですよね。ところが、それが三大臣合意という形で、「予算編成において...全文を見る
○宮本委員 ことしの四月から新学習指導要領の本格実施が始まるわけです。それで、小学校では、現行学習指導要領のもとでの時間よりも授業時間が五・二%増になる。教科内容、授業時数の増加する一方で、教員の多忙化は既に深刻な状況です。  二〇〇六年に行われた文部科学省の調査、東京大学に委...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、私の方からもそういうことを求めていきたいというふうに思っております。  それで、先ほど非正規教員の問題も出されました。これは東京の松田参考人にお伺いしたいんですけれども、東京では、公立小学校、中学校の教員定数の標準に占める正規教員の割合が一番高くて、定数を超え...全文を見る
○宮本委員 宮崎参考人、大変お待たせをいたしました。  発達障害を抱える子供たちへの丁寧な指導が求められている、これはもう言うまでもないことでありますけれども、発達障害を抱える子供たちの多くは学校生活の大半を通常学級で過ごしているわけで、通常の学級においても丁寧な指導が行えるよ...全文を見る
○宮本委員 おっしゃるとおりだと思っております。  ところが、特別支援学校では、教職員定数に含まれる教員についても、時間数で細切れに勤務する非正規教員がこれは逆にふえているという状況がありまして、定数崩しということがやられているわけです。私の地元大阪では、特別支援学校で働く教員...全文を見る
○宮本委員 私、大阪の特別支援学校にも現地にお伺いをして、先ほどお触れになった養護教員の配置基準の問題、これも当委員会で取り上げたんです。  それで、特別支援学校の教室不足も極めて深刻でありまして、校庭をつぶして教室をつくっているとか、音楽室や図書室を普通教室に転用するとか、廊...全文を見る
○宮本委員 本当に大事な問題だというふうに思っております。  最後に、これは谷井参考人にお伺いしたいんですね。  市町村で独自に学級編制を行う場合、これまでは都道府県教委と事前協議に基づく同意が必要とされましたけれども、今後はこれが事後届け出制ということになります。こうした規...全文を見る
○宮本委員 本日は、本当に貴重な御意見、数々と承りました。ありがとうございました。  私の方からも心からお礼を申し上げまして、私の質問を終わります。
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  前回、国民の声、教育現場の声、そして世界の流れも三十人以下学級であるということを中心に質問いたしました。しかし、そうした声や世界の流れにもかかわらず、文科省は昨年八月、三十五人学級を今年度から小学校一年生、二年生で実施する、そういう概算...全文を見る
○宮本委員 予算委員会の質疑で大臣は私に、小学校二年生分実施のためにはあと九十三億円必要だったとお答えになりました。  あのときも、わずか九十三億円のことで小学校二年生の子供たちの三十五人学級の実施を見送るなどということは余りにもひどいと私は申し上げましたし、日本政府が米軍に対...全文を見る
○宮本委員 私ども日本共産党は、もちろん、米軍の子供たちに行き届いた教育をすることに反対するものではありません。しかし、米軍の子供たちの行き届いた教育は、アメリカのお金、米軍のお金でやってもらうべきであって、私たち日本国民の税金は、やはり日本の子供たちの少人数学級のためにしっかり...全文を見る
○宮本委員 そもそも昨年の中教審のこの提言は、「国が教育条件整備の責務をしっかりと果たし、都道府県等が計画的かつ安定的に教職員配置を行うことができるよう、早急に新たな教職員定数改善計画を定め確実に実施する必要がある。」と提言をいたしました。それを受けて、昨年八月に新しい教職員定数...全文を見る
○宮本委員 計画がなければ地方も計画的な採用ができない、毎年の予算編成を見ないと対応できないというのでは、現場は混乱するわけですよ。  午前中の参考人質疑でも、教育委員会関係者、東京都教委の方も茅ヶ崎の市教委も、やはり中教審副会長の小川先生も、計画的採用をするためにも、きちっと...全文を見る
○宮本委員 そもそも定数改善計画というものは、昨年の八月に案として、ことしは残念ながらそのとおりにいかなかったわけですけれども、これが定められるまでは定数改善計画というものはないわけですよね。これがないということに関していえば、旧政権、自民党や公明党もその責任を免れないのです。 ...全文を見る
○宮本委員 事実、私の手元に、平成十七年、二〇〇五年に文科省が作成した第八次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画案というものがありますけれども、これは策定されなかったわけであります。  だからこそ、民主党はかつて野党時代に、教職員の配置、学級編制などについて、少なくとも五年ごと...全文を見る
○宮本委員 本当なら、GDP比で教育予算を引き上げるという非常に高い志を持った法案だったわけですけれども、それがこの九十三億で二年生が見送られたと。本当にやりきれない思いで私たちは見ているわけであって、教育予算の問題については、これはまた本格的に議論しなければならないと思っており...全文を見る
○宮本委員 ずっとこれから大きな教職員の自然減が出るわけですね。  二十三年度は、三十五人学級実施のために必要な教職員四千人に対し千七百人の加配定数の取り崩しで対応し、残る二千三百人のうち、今お答えいただいた二千人が自然減で対応すると純増は三百だ、こういうことになりますね。 ...全文を見る
○宮本委員 そうすると、四千三百人の増に対して、ただ、先ほど御答弁いただいたように、二十四年度は四千九百人の自然減が出るわけですよ。ですから、やったとしても、差し引き六百人の減となるわけですね。ですから、結局、二年生で三十五人学級を実施しても、マイナス予算で済むという計算になりま...全文を見る
○宮本委員 ですから、本当にやろうと思えば、そんな莫大なお金がかかる話じゃないんですよ。私は、これはやはり計画をしっかりと政府として策定して、ぜひ進めていく必要があると思っております。  しかも、退職年齢に達する者が多く出ることによって全体の給与水準も低くなることが予想されてお...全文を見る
○宮本委員 ぜひ頑張って、そういうふうに進めていただきたいと思います。  今回、加配教員のうち、千七百人を取り崩してこの三十五人学級実施のために振り向けることになっております。加配教員を活用して、三十人学級など少人数学級を地方自治体独自で実施しておりますけれども、この地方自治体...全文を見る
○宮本委員 相関はお認めになるということでありました。  そうなると、先日私が本委員会で取り上げたように、政府の手で三十五人学級が実施されようとしているのに、半数近くが正規の教員でなく、臨時教員でなされる。つまり四千人のうち千七百人、これが臨時教員でなされることになるともとれる...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、その定数は正規の先生でしっかりやるという方向で取り組んでいただきたいと思うんです。  それで、この四月から小学校で新しい学習指導要領が全面実施をされます。中学校でも来年四月から全面実施となります。これにより、教科内容も授業時数もふやされることになります。  ...全文を見る
○宮本委員 現行学習指導要領のもとでの時間よりも、今お話しあったように、五・二%の増になるわけです。  教科内容、授業時数の増加の一方で、教員の多忙化は既に深刻な状況です。文部科学省が二〇〇六年に行った教員勤務実態調査によれば、平日のみで三十四時間の残業時間を抱え、年々、精神疾...全文を見る
○宮本委員 これに関連してですけれども、先ほど午前中の参考人質疑でも、中教審副会長の小川正人先生も、新学習指導要領がことしから順次実施をされていく、この機会に改めて二〇〇六年にやったような勤務実態の調査を、新しい指導要領のもとでどうなっているかということを再度やっていただきたいと...全文を見る
○宮本委員 参考人からもそういう要望がありましたので、ぜひとも調査をやっていただく、検証していただくということをお願いしておきたいと思います。  法律案は、三十一年ぶりに少人数学級に踏み出すという意味で積極的なものであります。しかし、国民の声、現場の声ということでいえばまだまだ...全文を見る
03月30日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第5号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  法案質疑に先立って、東日本大震災に関して幾つか聞いておきたいと思います。  四月から使用予定の小中高校の教科書のうち六十七万冊が流失などで使用不能になった、こういう報道がございました。その後、五十万冊という報道も出ておりますけれども、...全文を見る
○宮本委員 ぜひ支障のないようにお願いをしたいと思います。  報道によると、文科省は、全国に教職員の短期派遣など被災地への協力要請を求めたということが報じられております。これは、各教育委員会における短期的な教職員等の派遣に対応することができるかどうか、念のために現時点で意向を確...全文を見る
○宮本委員 そういった短期派遣、もちろんこれはこたえていただくと。それから、もちろん、長期的な支援が求められるこういう状況のもとでは、議論になっておりますように、加配教員を、被災地はもとより、被災者を受け入れている自治体も含めて行っていくということも強く求めておきたいというふうに...全文を見る
○宮本委員 もう一問だけ、これは鈴木副大臣に確認したいんですが、この第五項の中に「特段の事情」というのが出てくるんですが、これはどういうふうに考えるべきか。もちろん三十五人学級を前提としたものだと思いますけれども、鈴木副大臣の御答弁をいただきたいと思います。
○宮本委員 それでは、政府案に対する質問を行います。加配定数と基礎定数の問題です。  まず、二十二年度予算における加配定数の教職員数と二十三年度予算案における加配教職員数を言っていただけますか、大臣。
○宮本委員 手元の資料をごらんください。先ほどの御答弁の数字が出ております。全体でちょうど千七百人減っている、おっしゃるとおりなんですけれども、内訳を見れば、最上段の「指導方法工夫改善」、「少人数指導、習熟度別指導、ティーム・ティーチングなどきめ細かな指導方法改善」のための加配定...全文を見る
○宮本委員 もともと、この加配とは別に三十五人学級をやるという方向で文科省は考えておられたと思うんです。そういうふうになったのは、三大臣合意でそういう形で決着したということは、もうだれもが御承知のとおりです。  それで、私が今一番危惧するのは、今回この千七百人を充てて少人数学級...全文を見る
○宮本委員 やはり、こういうやり方はおかしいということは言っておきたいと思うんです。  それで、昨年七月の中教審の提言も、学級編制の標準を引き下げる場合にも、これまでの教職員定数の改善により取り組まれてきたチームティーチングや二十名程度の少人数指導などについては、教育委員会、学...全文を見る
○宮本委員 前回の参考人質問で元全国特殊学校長会の宮崎英憲参考人は、「平成十八年以降、発達障害のための通級指導の担当教員をふやしていただいておりますが、」「残念ながら絶対数が足りておりません。」「小学校、中学校のすべての学校で通級担当教員が一人いることが望ましい」、「できるだけ速...全文を見る
○宮本委員 自民党の馳委員が前回の質問で、自戒というか反省も込めて、総額裁量制にしたことは本当によかったのかという思いを今でも持っているというふうに述べられておりました。私は、これは本当に正しい認識だと思うんですね。今こそこの総額裁量制の見直しをやるべきだと、前も一度大臣にそのこ...全文を見る
○宮本委員 今触れられた中教審の提言も、「国は引き続き、義務教育費国庫負担制度を堅持するとともに、」「国庫負担率の二分の一への復元についても検討することが望まれる。」と述べておりますので、しっかりとその方向で検討するように求めたいと思います。  さて、三十五人学級は、今回、小学...全文を見る
○宮本委員 立法府が大臣の合意などというものに縛られるいわれはないことは、国権の最高機関たる国会の権限から見て明らかなことだということは申し上げておきたいと思います。  財政論を論じるならば、我が国の教育予算がいかに低いのかということを改めてはっきりさせなければなりません。我が...全文を見る
○宮本委員 OECD平均は。
○宮本委員 ちょっと数字が私の手元のものと違いますね。我が国三・三%、OECD平均四・八%というのが、公表されている公財政支出、教育支出だと思うんです。今、〇・八%という差をとられましたけれども、三・三%と四・八%であれば、一・五%ほど開いているということになると思います。  ...全文を見る
○宮本委員 では、少し数字が食い違いましたけれども、先ほどの〇・八%の開きを埋めるのに必要な額は幾らか、私が先ほど紹介した一・五%、これを引き上げるのに必要な額が幾らか、お答えいただけますか。
○宮本委員 〇・八%なら四兆円、ならば、一・五%なら七兆を超えますよね。七・六兆円というところになると思います。  それで、この額、四兆円というふうなことを目標に予算をふやすということを変わりなく掲げておられるわけですから、こういう額と比べれば、三十五人学級、小学校二年生をあき...全文を見る
○宮本委員 掲げている目標に比べて余りにも少ないわけですから、しっかりとそこは自覚をして進めていただきたいと思うんです。  東日本大震災という未曾有の事態に際して、その復興財源が盛んに議論されております。中には、高校無償化など教育予算まで削れといった論調がありますけれども、きょ...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正の動議を提出いたします。  その内容は、お手元に配付しております案文のとおりでございます。  修正案の提案理由を御説明申し上げます。  今回...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案に対する我が党修正案、民主、自民、公明共同提案による修正案、修正部分を除く政府原案のいずれにも賛成の立場から討論を行います。  政府原案については、先ほど述...全文を見る
04月06日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  本日は、東日本大震災で被災した私学への対応とともに、被災した学生及び被災地出身学生への学費免除などの支援措置について聞きたいと思います。  まず、今回の東日本大震災では、国公立の学校とともに、私学も大きな被害、打撃を受けました。物的被...全文を見る
○宮本委員 甚大な被害が出ているわけですね。  全私学新聞によりますと、仙台育英学園高校では宮城野校舎が使用不可になり、多賀城校舎を使用している。聖ドミニコ学院高校は四階の壁に亀裂、コンクリートがむき出しで使えない状態。東北工業大学高校では武道館の天井が落下、ひび等で本館の三、...全文を見る
○宮本委員 プレハブ校舎に対する補助というのは、阪神・淡路大震災のときに二分の一の国庫補助で、残りのさらに半分を、これは阪神・淡路ですから兵庫県が補助するという対応をしております。急を要する対応が必要でありまして、さらなるかさ上げを行って法人負担をできるだけ少なくするように検討す...全文を見る
○宮本委員 事前にお話をお伺いすると、もちろん財務省との折衝を検討ということも必要になるということでありましたけれども、前回の法案でも、文部科学省としては、それは折衝はあるにしてもしっかりと要求していくという姿勢が本当に大事だと思っておるんですけれども、少なくとも今回の震災は、阪...全文を見る
○宮本委員 ぜひ全力で取り組んでいただきたいと思います。  次に、被災した学生、被災地出身の学生への支援についてお伺いをいたします。  大震災から三週間以上が経過いたしましたが、今後、先が見えないという中で、学生たちも深刻な状況に置かれております。入学直前の時期で、入学手続は...全文を見る
○宮本委員 大学に通知を出したということでありますけれども、大学によって対応がまちまちなんですね。例えば法政大学では、入学予定者の学費の免除が決まったけれども、在学生については調査中、こういうことでありました。それから、東京学芸大学ではまだ何も決まっていないというふうに聞いており...全文を見る
○宮本委員 検討した上でそれを実施するためにも、やはり国としての姿勢が示されなければならないということと、それからもう一つ私が危惧するのは、例えば東京外国語大は、被災した学生に対して、基金を活用して学費分、入学金分の緊急奨学金を十名程度支給することを決めたと聞いております。そうい...全文を見る
○宮本委員 ぜひしっかりとやっていただきたいと思うんです。  それで、一つだけ確認でありますけれども、私の聞いた学生の中には、両親が福島から東京の自分のアパートに避難してきているという学生がおられました。私立の大学生でしたけれども。  このように、両親が御健在ではあるんだけれ...全文を見る
○宮本委員 次に、専門学生について聞きたいんですね。  専門学生に対しても通知は出ていると聞いているわけですけれども、専修学校各種学校協会は、全壊、半壊の被害を受けた学校への復興支援、授業料減免に対する公的支援を求めております。  この間、現在の政府は、高等学校の無償化では、...全文を見る
○宮本委員 阪神・淡路のときは前政権でありましたけれども、今も申し上げたように、高校無償化でも専修学校を含めたわけですから、今は垣根を取り払って、ぜひともしっかりと支援できるようにしていただきたいと思うんです。  次に、奨学金についてお伺いするんですけれども、日本学生支援機構の...全文を見る
○宮本委員 本当に今被災した方々の奨学金、これはしっかりと当事者の立場に立って進めていただきたいんですね。  それで、被災した方は、本来、返済猶予に該当すると思います。返済猶予を直ちにかつ柔軟に進めるということが非常に大事だと思いますし、それから、被災によって滞った方を延滞扱い...全文を見る
○宮本委員 その日本学生支援機構のホームページというものを私見せていただいたんですよ。弾力的にするということもお願いをしておりましたので、なるほどここには、罹災証明書の取得が困難な人は願い出用紙のみで提出してもらって結構だと、弾力化についても、簡素化についても触れられているんです...全文を見る
○宮本委員 いや、私の問いに答えていただいていないんですけれども。  とにかく、この機に乗じて同意書を提出させるようなことはやめるべきだと。これは確かに通告していなくて、その後に気づいたことですから、直ちに調べて、こういうものは改善を図っていただきたいということをはっきり申し上...全文を見る
04月13日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第7号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  独立行政法人日本学術振興会法改正案は、研究者らの声にこたえて科研費を複数年度にわたって使用できるよう基金を創設するもので、私どもも賛成であります。  まず、この基金の対象でありますけれども、若手研究者を対象としたものなど、今年度新規採...全文を見る
○宮本委員 今回の東日本大震災では、地震や津波によって未曾有の被害が発生をいたしました。地震防災対策特別措置法第十三条では、「国は、地震に関する観測、測量、調査及び研究のための体制を整備するとともに、」「必要な予算等の確保に努めなければならない。」としております。地震や津波から国...全文を見る
○宮本委員 きょうはそれを資料にして配付をいたしました。補正予算の分は除いてあります。これは文部科学省が私の手元に出したものです。  予算の推移は右肩下がりであることは、もう一目していただいて歴然です。文部科学省分でこの四年間に六億円、防災科研の予算で九億円、計十五億円の減とな...全文を見る
○宮本委員 幾らシステムがあってもデータがきちっと集まらなければ役に立たないわけですから、しっかりとこれは予算を確保して、老朽化ということのないようにしていただきたいと思うんです。  それで、この間、本委員会でも議論になってきた放射線量の調査ですけれども、これも、測定点を抜本的...全文を見る
○宮本委員 今、補正予算も念頭に置きながらという御答弁もいただきました。  前回の当委員会の議論では笹木副大臣の方から、一生懸命やっているが、なかなか百、二百のオーダーで機器や人材がすぐに調達できる状況ではないという答弁もありましたので、ここはやはりしっかり補正予算で予算を確保...全文を見る
○宮本委員 あの事故を前にして、原発が絶対に安全だと言う人は、もう今は一人もいないと思うんですね。  ところが、こういうことを子供に教え込んでいる書物があるんです。きょうおつけした資料の三枚目、資料三を見ていただきたいと思います。  本文の下から四行目、原子力発電所について、...全文を見る
○宮本委員 これは、文部科学省と経済産業省の資源エネルギー庁発行の「チャレンジ!原子力ワールド 中学生のためのエネルギー副読本」の内容です。  こちらは小学生向けの「わくわく原子力ランド」という副読本でありますけれども、こちらの方は、資料の二、一ページ戻ってもらったところへつけ...全文を見る
○宮本委員 私が問題だと思うのは、この副読本は、原子力のメリット、デメリットを客観的、科学的に子供たちに理解させようとするものではありません。一方的な安全神話を子供たちに振りまいている、そういう内容であるとしか言いようがないですね。まさに電力会社の宣伝冊子そのものなんですよ。これ...全文を見る
○宮本委員 それは、こういう事故が起こって見直すのは当然ですけれども、しかし、こういうことを今までやってきたということについての責任は免れないと言わなければなりません。  それで、この副読本には「新学習指導要領対応」と左上に大きく、中学生用にもあるいは小学生用にも書かれてありま...全文を見る
○宮本委員 この副読本の今見ていただいた企画制作委員会、上から七人目、そこには電気事業連合会の広報部部長という人も加わっているわけです。まさに、電力業界の宣伝担当者が加わって、教科の調査官と一緒になってこの冊子をつくっているわけですよ。ですから、本当に、電力業界と一緒になって安全...全文を見る
○宮本委員 確かに、学習指導要領を新しく改訂されたわけですね。前の指導要領と新しい改訂後の指導要領と、この原子力に関して、エネルギーに関してどういうふうになっているかと私も一応調べてみましたけれども、改訂前の指導要領は、長所と短所をそれぞれのエネルギーについてきちっと教える、つま...全文を見る
○宮本委員 いや、大臣の見識はわかるんですけれども、私の問いに答えていただいていないんですね。  少なくとも、この副読本は子供たちに現時点では使わせてはならないんじゃないですかと。そして、やはりこれは回収して見直すべきだということを申し上げたいし、そして、この原子力エネルギーに...全文を見る
○宮本委員 しっかりと見直していただくことを求め、そして、こういう副読本は本当に絶対使わせないということを強く求めて、私の質問を終わります。
04月20日第177回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  去る三月十一日に発生した東日本大震災で亡くなられた方々に哀悼の意を表します。また、被災されたすべての皆さんに心よりお見舞いを申し上げます。  私は、先週の土曜日、宮城県石巻市に入り、要望などもお聞きをしてまいりました。また、党として福...全文を見る
○宮本委員 そのことを確認した上で質問に入ります。  まず、東日本大震災で両親が死亡あるいは行方不明という子どもたちへの支援について聞きます。  両親が大震災で死亡あるいは行方不明となっている、いわゆる震災孤児と言われる子どもたちについて、現時点での状況がどうなっているか、御...全文を見る
○宮本委員 県別に出ますでしょうか。
○宮本委員 ある週刊誌に、親御さんがいまだに行方不明の幼い兄弟の様子が載っておりました。  陸前高田市のある避難所で過ごす九歳と七歳の兄弟は、避難所に届けられた物資の仕分け、掃除や米とぎなどを率先して手伝いながら、行方不明の両親が迎えに来ることを信じて待ち続けているという記事で...全文を見る
○宮本委員 今なお被害の全容がなかなかつかめない、きょうお伺いした数字も、私がきのう時点で聞いた数字よりもさらにふえておりますから、今なお途中経過だと思うんですね。この兄弟の声に本気でこたえようというのであれば、子どもたちの実態を一刻も早くつかみ、直ちに支援策を講じなければならな...全文を見る
○宮本委員 今回の震災で両親が死亡または行方不明の子どもたちのほとんどは、親族などに引き取られているとお伺いをいたしました。今お話があったように、正式に里親として認定されれば養育に係る費用が出ることはわかっているんです。  しかし、実態としては、死亡が確認されていないもとで親族...全文を見る
○宮本委員 本当に、個々の問題がこれから大問題になってくると思うんですね。  震災から一カ月がたちましたけれども、福島第一原発事故は収束のめどが立っておりません。規模の大きな余震もいまだに続いております。私が見てきた石巻市も、海岸部はいまだに瓦れきの山でありました。  目の前...全文を見る
○宮本委員 親を失ったり行方不明のままになっている子どもたちが生まれ育った地で親族とともに自立できるようになるまで政治の責任で支えていく、これは被災地の復興にとっても大きな希望ですから、ぜひとも政府一丸となって支援していただきたい。これを求めて、次の質問に移りたいと思います。 ...全文を見る
○宮本委員 この判断の基準になっているのは、国際放射線防護委員会、ICRPの基準なんですね。年間一から二十ミリシーベルトというのは、実は、子どもに限らず大人も含む一般公衆の基準なんです。一般公衆の基準の、しかも一から二十ミリシーベルトの最大値である年間二十ミリシーベルト、これを大...全文を見る
○宮本委員 子どもは成人よりも放射線感受性が高い、三倍から十倍影響を受けやすいとする専門家もおります。  四月の十四日付の報道によると、十三日に、原子力安全委員会は、福島県内の学校を再開すべきか判断する目安として、周辺の年間被曝量が十ミリシーベルト以下とする案を示し、これらの学...全文を見る
○宮本委員 時間が来ましたので終わりますけれども、先ほど原子力安全委員会も、決して二十ミリシーベルトを容認したわけではないというふうにおっしゃっているわけですね。  これは八月末までの暫定的基準というのであれば、一層子どもたちの施設の放射線量の測定を行う、そして子どもたちの年齢...全文を見る
04月20日第177回国会 衆議院 法務委員会青少年問題に関する特別委員会連合審査会 第1号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  本改正案が、虐待する親の親権を二年以内に限って停止する制度を創設することや、子供みずからが親権喪失等の申し立てを行える点、児童養護施設等も未成年後見人となることができるようにする点、離婚協議に当たって養育費や面会交流を明文化することなど...全文を見る
○宮本委員 この第十回会議で羽柴関係官は、本来できるしつけができなくなるといった誤った受けとめ方がされないかなど、現在ある規定を削除することによる社会的な影響についての懸念というものに触れておられます。しかし、同時に、児童虐待を行った親は必ず、しつけのためにやったと主張することは...全文を見る
○宮本委員 ここの議論は、実に混乱した議論がずっと続いているわけです。  きょうは、私、資料をつけておきました。いずれも、地方自治体のホームページをとったものであります。  一番は福井県大野市、「しつけと虐待はまったく異なるもので、行為の程度で測れるものではありません。」とあ...全文を見る
○宮本委員 議論が繰り返されてきたように、しつけと虐待というものは明確に区別されなければなりません、それは。  にもかかわらず、このように混乱した議論が起こるのはなぜかと考えるときに、これは子どもの虹情報研修センターの研究部長でもある川崎二三彦氏が書いた「児童虐待」という岩波新...全文を見る
○宮本委員 この体罰というものが、今申し上げたように、しつけと虐待の境界をあいまいにするというだけでなくて、私は、これは明らかに体罰は子供への暴力であって、そういう点では、この民事局長答弁というのは、それを家庭において容認するものになっていると言わざるを得ないと思うんですね。 ...全文を見る
○宮本委員 個々の親子の関係で、さまざまな、つい手が出るということがあることまでも問題にするつもりはないんです。  ただ、体罰というものをやって何が悪いのかという議論のよりどころになっているのがこの懲戒権というものであって、しかも、民事局長が「場合によっては含まれる」と言うもの...全文を見る
○宮本委員 法務大臣、私、この法制審の議論、第八回も第十回も読みましたよ。圧倒的多数、ほとんどの人は、この懲戒権、八百二十二条というものは削除すべきだ、あるいは削除するのが望ましいという議論をやっていて、それで、先ほど言った事務方が、一項については残すんだという話をしたときに、で...全文を見る
○宮本委員 明示的にそういう言葉を使っていないけれども、限りなくそういう趣旨を含んだ改正だというふうには受けとめました。  ただ、本当に、やがてはやはり八百二十二条そのものを削除すべきだというのは、すべての委員の方々が、今回やむなしという方も含めて主張されていることですから、そ...全文を見る
○宮本委員 その勧告の一つ前の四十七項では懸念というものが表明されているんですが、「家庭および代替的ケア環境における体罰が法律によって明示的に禁止されていないこと、ならびに、民法および児童虐待防止法が、特に、適切な懲戒の行使を許容し、体罰が許容されるのか否かについて不明確であるこ...全文を見る
○宮本委員 世界の到達点は本当に進んでいるわけです。  昨年の十一月の五日に、超党派議員でつくるチャイルドライン支援議員連盟で、スウェーデンから国会議員や有識者、NGO関係者を招いて意見交換会を行いました。私も出ましたけれども、あのとき江田大臣も御出席だったと思います。  ス...全文を見る
○宮本委員 終わります。
04月26日第177回国会 衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、貴重な御意見をお伺いいたしまして、ありがとうございました。  先ほど、参考人の方々のお話をお伺いいたしましても、委員長からは、申しわけなく存じ、深刻に受けとめているという言葉もございました。それから、委員長代理の方からは、こ...全文を見る
○宮本委員 秋庭参考人の方から、信頼を裏切ったという言葉が出ましたね。  私、原子力政策大綱、これは平成十七年にまとめられたものでありますけれども、これを読ませていただいたら、この中には、「万一の際に国民の保護を図る防災対策や防護対策も整備されてきている。」という言葉が明確に書...全文を見る
○宮本委員 たくさんお伺いしたいんですが、なかなか時間に制約がありまして、どうしても聞いておきたいことがございます。  私は、想定を超えたということは許されないというふうに思うんですね。耐震設計審査指針の改定作業の中心となった入倉孝次郎京都大学名誉教授は、新聞の取材に答えて、指...全文を見る
○宮本委員 時間なんですが、もう一問だけお願いしたいんです。  先ほど大庭参考人からも、規制機関とそして推進機関と分けるという話が出ましたが、これは我が国も批准している原子力の安全に関する条約第八条で国際的にも定められていることなんですよね。ここは本当に今回の問題での一つのポイ...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。終わります。
04月27日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第8号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  先ほど来も議論が続いておりますので、質問を少しはしょって、核心部分から始めたいと思うんです。  文科省がこの間、「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方」、これで毎時三・八マイクロシーベルトという基準を示した。そ...全文を見る
○宮本委員 私、青少年特別委員会でも指摘したとおり、この二十ミリシーベルトという基準は、大人も含む一般公衆の参考レベルの最大値、最高値なんですね。これを児童生徒に適用してよいのかということがまさに問われている。先ほど来そういう議論が重ねられてまいりました。  ここに持ってまいり...全文を見る
○宮本委員 確認をいたしますけれども、政府は四月二十二日に計画的避難区域というものを設定いたしました。その基本的考え方の第一に掲げられている基準は、年間の積算放射線量が何ミリシーベルトに達するおそれのある地域とされておりますか。
○宮本委員 私は、計画的避難区域を設定したが、そこでの基本的な基準、考え方は、年間の積算線量、何ミリシーベルトになっているかと聞いたんです。
○宮本委員 そもそもこの二十ミリシーベルトというのは、事件発生から一年間の累積放射線量がこれを超えるおそれがあるというだけで、大人でさえ避難する必要のある放射線量なんですね。そのような放射線量までは子供たちを浴びさせてよいというような話は到底だれも納得しないと言わなければなりませ...全文を見る
○宮本委員 きょうは原子力安全委員会の久住原子力安全委員に来ていただいております。先日、青少年問題特別委員会でも久住さんと論議をさせていただきました。  あのとき、原子力安全委員会は、決して一年間二十ミリシーベルトを子供たちが受けることを容認しているわけではないんだと。スタート...全文を見る
○宮本委員 ですから、一年間、これで結構なんていう話を原子力安全委員会がやったわけじゃないんですよ。もちろん文科省も、二十ミリまではいいんだと言っているわけじゃないと。それはそう思うんですよね。  話としては、暫定基準として、八月末、夏休みの終了までということでいうと、ひとまず...全文を見る
○宮本委員 できるだけ低く見直すのは当然のことだということを指摘しておきたいと思います。  そこで、今度聞きたいのは、校庭、園庭でこの基準、毎時三・八マイクロシーベルト以上の空間線量率が測定された学校では、当面、校庭、園庭での活動を一日当たり一時間程度にするなど、学校内外での屋...全文を見る
○宮本委員 いいですか、三・八マイクロシーベルトというのは、冒頭議論したように、この限度を超えてはならないという最大限度なんですよ、それは。  今この小学校と中学校の違い、どこにあるか。小学校は身長が低いので五十センチ、中学校は一メーターでとったんだと言うけれども、現に福島市立...全文を見る
○宮本委員 平均なんかとっていないですよ。低い方をとっているんですよ。  きょうは原子力安全委員会、来ておりますので、安全委員会にも聞きたいですけれども。  こういう場合に、四・一という数が出ているにもかかわらず、中学校では一メーターをとるものだから、五十センチで四・一でも構...全文を見る
○宮本委員 大臣、おかしいじゃないですか。そういう説明を受けて助言をしたと言っているんですから、それは考えを改めるべきですよ。いかがですか。
○宮本委員 答弁になっていないじゃないですか。  原子力安全委員会は、そんな話は聞いていない、どこかでも三・八を上回ったら、それは上回ったものとするんだと聞かされて了としたと。ところが、今話を聞いたら、そうなっていないじゃないかということになっているわけですね。こんなものは直ち...全文を見る
○宮本委員 まともに答えないじゃないですか。  では、もう一度原子力安全委員会に、そういうやり方でよいかどうかということを助言を求めなさいよ。いかがですか、大臣、求めますか。助言をもう一度、このことはこれで大丈夫かということを求めてくださいよ。
○宮本委員 きちっと原子力安全委員会で議論をしていただく。それを見きわめた上でないと、これでよしなんていう話になりませんから、ここは引き続き私どもも追及していきたいというふうに思っております。  それで、同時に、私は、もうきょうは時間が余りないですけれども、残った時間で土壌の問...全文を見る
○宮本委員 それを資料二につけておきました。第四保育所に下線を引いてあります。極めて高い値です。  この保育園では、空間線量で校舎外平均値が三・〇マイクロシーベルトでありますから、活動制限の対象とはなっておりません。自由に園庭で活動できるわけです。しかし、これだけの量の放射性物...全文を見る
○宮本委員 十九校にも上るわけですね。五千ベクレルをこういう学校で超えている。その他の学校も極めて高い値を示しております。  原子力安全委員会の資料や安全委員が指摘するように、土壌の汚染、これを考慮するのは当然のことなんですね。ですから、子供の放射能の感受性、先ほどこれを考慮し...全文を見る
○宮本委員 では、これも念のために久住安全委員に聞いておきたいと思います。  土壌から吸収されるものというのは、今言ったように極めて小さいんですか。
○宮本委員 ここでも食い違っているじゃありませんか。改めてきちっと原子力安全委員会に助言を求めるべきですよ。こんなでたらめな話がありますか。大臣どうですか。
○宮本委員 そういう二つの留意点は、さっきから答弁しているとおりですよ。そんなことを言っているんじゃないんですよ。  しかし、五十センチ、一メーターというところで、小学校は五十センチ、中学校は一メーターで判断するんだ、五十センチのところで三・八マイクロシーベルトを超えていてもそ...全文を見る
05月13日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第9号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  前回に引き続き、「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方」についてお聞きをいたします。  前回、私の質問に、大臣の答弁と原子力安全委員会の答弁が食い違って、審議がたびたび中断をいたしました。きょうはそういうことの...全文を見る
○宮本委員 先ほど、原子力安全委員会の委員長の方からもそういう答弁がありました。ただ、同時に、先ほども、五十センチで高いならこれはこれでちゃんと対処してほしいともおっしゃっていたわけですね。  ですから、具体的な計測方法については文科省が判断するということであれば、これは文科省...全文を見る
○宮本委員 過去の問題じゃないと思うんです。今下がっているということでありますけれども、福島第一原発の現状は、昨日も、原発一号機の燃料棒が完全に溶融し、圧力容器の底に落ちていることが明らかになりました。  東電の松本純一本部長代理は、燃料の形を維持できない状態で溶けていることは...全文を見る
○宮本委員 詳しくやってみたら十ミリシーベルト以下、私が聞いたところでは九・九九ミリシーベルトという計算結果が出ておりましたけれども、だったら下げられるんじゃないですか。下げても差し支えないんじゃないですか。
○宮本委員 いや、二十ミリシーベルトというのが安心できないという議論が起こっているわけですから、そして実際には十ミリシーベルト以下に抑えられるというんだったら、下げればいいんですよ。  前回の委員会では、もう一つの体内被曝問題も問題になりました。しかし、これは大事な問題なんです...全文を見る
○宮本委員 いや、もう全然現場も理解できていないんですよ。  私、この五月九日に福島県に入りました。福島県教育委員会、あるいは福島市の教育委員会、郡山市の教育委員会からも直接聞き取りを行って、養護学校、小学校、保育園等々の現場を、運動場も含めて、この目で見てまいりました。  ...全文を見る
○宮本委員 私、こうなってまいりますと、まさに、先ほど来他の委員からも出たように、小佐古敏荘元内閣官房参与にこの委員会に出てきていただいて、一体、政府内でのこの意見の分裂というものがどういう経緯で起こったのかということについてもただす必要が出てくると思います。  委員長、これは...全文を見る
○宮本委員 四月十九日の暫定的考え方の発表時には、十三校・園が、校庭、園庭での活動を一日当たり一時間以内に制限する、こういう措置がとられました。その後、一週間ごとに調査を行い、二週連続して下回った場合は解除をされてきたわけです。  五月六日時点で、この暫定的考え方に照らして屋外...全文を見る
○宮本委員 福島県渡利中学校一校のみと伺っております。  そうしますと、今福島県で継続的な放射線量のモニタリングを行っている学校、五十六校・園となっておりますけれども、三・八マイクロシーベルトを上回って屋外活動が制限されているのは一校のみですから、あとの五十五校・園では、子供た...全文を見る
○宮本委員 きょうは資料にその一覧をおつけいたしました。「福島県内の学校等における校庭等の表土除去と屋外活動状況」という一覧表であります。これは文部科学省提出資料です。  先ほどの大臣の答弁にあったとおり、屋外活動を制限していないという学校は全くのゼロです。表土の除去を行った学...全文を見る
○宮本委員 ボタンをかけ違えているんですよ、これは。あなた方がそうしてかたくなになればなるほど、国民から疑念を持たれることになります。そういう態度は早晩続かなくなる。間違えたときには思い切って引き返す勇気を持っていただきたいということを、これは指摘をしておきたいと思います。  ...全文を見る
○宮本委員 佐藤福島県知事の要望書でも、「土壌の入れ替えや、除去した土壌の処理について、適切な方法を早急に示すこと。」と強い要望が出されております。  私がお会いした郡山の教育長も、発生者責任の原則に立って、国と東電の責任で、除去した土、砂の適切な処理方法、場所について速やかに...全文を見る
○宮本委員 表土除去といいましても、先日文科省が行った上下置換工法、いわゆる天地返しというものもありますけれども、大きな穴を掘って表土を埋め、きれいな土で覆うという方法、一直線に深い溝を掘ってそこに表土をずっと埋めて、上に一メーター程度のまた新鮮な土を入れるという方法、さまざまな...全文を見る
○宮本委員 何よりも現場の意見をよく聞いて進めていただきたい。  郡山市では、既に表土の除去を行って、先ほど述べたように、放射線量を低下させるために大きな効果があることがわかっております。  しかし、表土をはいだだけで解決といかない問題があるんですね。一つは、そうやって表土を...全文を見る
○宮本委員 たとえ天地返しをしても、上に行く土はやはり表面にあるやわらかい土と違いますので、郡山のように、はぎ取ってのけたからざらざらになっているんじゃなくて、下にはざらざらの、大変やわらかくない土があるんですよ。天地返ししたって、文科省の言うようにやったって、上に出てくる土はや...全文を見る
○宮本委員 今回の原子力災害は、子供たちや親はもちろん、学校にも自治体にも責任はありません。原子力安全神話を無責任に振りまいて原発依存を進めてきた東電と国にこそその責任があることは明らかです。  地元自治体が求めているように、発生者責任の原則に立って、国と東電の責任で一刻も早く...全文を見る
05月18日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第10号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、四人の参考人の先生方には、貴重な御意見をまことにありがとうございます。私の方からも御質問を申し上げたいと思っております。  それで、当委員会で、私も繰り返し福島県における放射線の被害の問題を取り上げてきました。とりわけ校庭の...全文を見る
○宮本委員 この問題をめぐって、一度この委員会が紛糾したことがございます。  最大の二十ミリというものを基準に三・八マイクロシーベルトという値を定めたわけですね。そして校庭の放射線量の計測をやっております。武田参考人がおっしゃったように、中学校は背が高いので一メーター、小学校以...全文を見る
○宮本委員 おっしゃるとおりで、どういう影響が出るかということなんですが、そのときに厳密に私の言うように、どちらかでも三・八が出ればという運用をしたとしても、数校ふえる程度であって、そんな軒並み全部だめになるというわけじゃなかったんです。  だから、それをあえて数校減らすために...全文を見る
○宮本委員 表土をはげば放射線量が下がるということは、私も実は郡山に行って、この目で確認をしてまいりました。同時に、鉄筋コンクリートの校舎内の線量が外に比べて十分の一程度、つまりぐんと低いということも、この目で確認をしてまいりました。  そうしますと、きちっと運動場、グラウンド...全文を見る
○宮本委員 表土をはぎますと、僕もそのグラウンドを見てきたんですけれども、随分粗い土が下から、つまり、上のやわらかい土を取ると下が粗くて、郡山なんかでは、このままでグラウンドを使うとすぐに子供がけがをする可能性がある。だから、やはり上に少しやわらかな土をもう一度入れないと、はぐだ...全文を見る
○宮本委員 武田参考人に次にお伺いしたいんですが、お書きになった「驚くべき原子力村の常識」というような先生のものも読ませていただきました。  私は、今日までの日本の原子力行政というのは、本当に、安全神話の上に成り立ってきたということがやはり非常に大きな問題だと思うんですね。それ...全文を見る
○宮本委員 そういう意味では、国の役割という点で非常に問題が多いと思うんです。  例えば、昨日も工程表というものの見直しが行われております。ただ、先ほども、既にメルトダウンがわかっていながら前回の工程表が出ているという御指摘もありましたけれども、実際、この工程表は東電がつくって...全文を見る
○宮本委員 山口参考人にお伺いするんですけれども、前々回の委員会で、さっき言った五十センチ、一メーターということも大紛糾したんですが、もう一つ紛糾したテーマは、子供たちに対する内部被曝の影響についてなんです。  文科省は一貫して内部被曝の影響はごく軽微である、全体としての影響の...全文を見る
○宮本委員 親たちは本当に心配な思いで見ているわけでありまして、私は、これはやはり、低ければ低いほどいいというのはもう衆目の一致するところでありますけれども、しかし同時に、こういう事態のもとでありますから、そこはまさに、先生がおっしゃるようにしっかりと、子供たちに対する影響とそれ...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。時間ですので、終わらせていただきます。
05月19日第177回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第5号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、有益で大変貴重な御意見をお聞かせいただいた三人の参考人の皆さんに、私からもお礼を申し上げます。  四月の十九日に政府と文科省が「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」というものを発表いたしまし...全文を見る
○宮本委員 実は私、文部科学委員会でも、これは野口先生の御本を引用させていただいて、ICRPが定める線量限度遵守の原則というものについて触れさせていただきました。つまり、二十ミリシーベルト・パー・年、これは線量限度に当たるわけですけれども、これは、ここまで被曝してもよいという値で...全文を見る
○宮本委員 ちょっと戸惑いましたが、文科委員会では、原子力安全委員会の久住安全委員がそのとおりでございますと言下に肯定をされましたので、原子力安全委員会はそのように扱っていると私は理解をしております。  それで、文科省の言う年間二十ミリシーベルト、毎時三・八マイクロシーベルトと...全文を見る
○宮本委員 五月十二日の原子力安全委員会の場でも、放医研の試算について一定の理解を示しつつも、ダストの影響は無視できない、そこはきちんとフォローが必要だという意見が出されたと聞いております。  また、昨日、文部科学委員会の参考人質問で話を伺った伊達市長は、一つは、小学校、中学校...全文を見る
○宮本委員 原子力安全委員会の議論でも、決定される以前ですけれども、そして、後には個人的見解ということになってしまいましたが、ある原子力安全委員は、内部被曝の影響を考えれば半分ぐらいが妥当だろうという見解もお示しになった。  私はやはり、線量限度というものは、超えてはならない、...全文を見る
○宮本委員 おっしゃるとおりでありまして、こういうものは本当に、親であれば、自分の子どもの健康ということについてはだれもが過敏なぐらいに気にするというのは、当たり前のことだと思うんですね。  それで、昨日、文部科学委員会の参考人質疑で、静岡がんセンター総長の山口建参考人は、内部...全文を見る
○宮本委員 絶対に必要だというお話であります。  これは、きょうは文部科学省に来ていただいております。子どもたちの沃素の蓄積も考慮した計画的な健康調査をできるだけ早く行うべきだというふうに私ども思っておるわけでありますけれども、文部科学省の御見解、政府内での検討の状況、御答弁い...全文を見る
○宮本委員 やはり、一刻も早く子どもたちにとって安心、安全な状況をつくり出すということが非常に大事だと思っておりまして、その点では、現地ではグラウンドの、校庭の表土を取るという作業が始まっておりますし、野口参考人から御紹介があったように、文部科学省も、福島大学の附属幼稚園と中学校...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  やはり科学的で正直な政策ということが、こういう原子力災害に当たって非常に大事だと私どもは思うんですね。二十ミリシーベルト、三・八マイクロシーベルトの問題でも、私、文部科学大臣に率直に申し上げたんですけれども、僕が現場で聞いて一番ショックだ...全文を見る
05月20日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第11号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  今、スポーツ基本法制定の超党派の議連によるプロジェクトチームが開催をされて、論議をされております。きょうはその基本問題について聞いていきたいと思います。  スポーツ基本法、こういう名前のつく法律をつくるのであれば、私どもは、一つは、ス...全文を見る
○宮本委員 この問題での国際的な到達点という点では、一九七八年十一月二十一日、ユネスコがパリで第二十回総会を開き、「体育およびスポーツに関する国際憲章」というものを採択いたしました。  きょうは、この議論の参考になればと思いまして、資料として皆さんのお手元にも「体育およびスポー...全文を見る
○宮本委員 きょうは二十分しか時間がありませんので、施策そのものについてはまた追って議論する場があろうかと思います。ぜひ大きなところでの話をきょうは進めたいと思うんです。  こういう体育・スポーツの実践は基本的権利であるというユネスコの宣言、国際的な到達点をしっかり踏まえてスポ...全文を見る
○宮本委員 戦後のことまで答えていただきましたが、戦前の反省のもとに戦後のスポーツ行政は始まったんです。  ところが、今大臣がおっしゃったモスクワ・オリンピックのボイコットをめぐっても、実は深刻な問題が生じました。私は、そのときの、最終的にJOCがボイコットを決定した総会に取材...全文を見る
○宮本委員 そういう歴史も踏まえて、現行のスポーツ振興法、これは制定されて既に五十年という、戦後すぐにつくられたものでありますけれども、第一章「総則」の第一条、「目的」の第二項で、こう明記をしております。この法律の運用に当たっては、スポーツをすることを国民に強制し、またはスポーツ...全文を見る
○宮本委員 これはしっかりと議論を尽くして、よりよいものをつくっていかなければならないと思っております。  この機会に、さまざまな、権利として保障するためにどういう規定が要るのであるか、あるいは、今は国際的にも地球環境ということが大きな議論になって、そういうこともスポーツにかか...全文を見る
05月25日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第12号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  スポーツ基本法にかかわって、その中心的な柱の一つである高水準の競技スポーツの問題と、スポーツ振興のための財源措置、予算の増額等の問題できょうは質問をしたいと思います。  今回の東日本大震災の復興あるいは救援、こういう活動に、卓球の福原...全文を見る
○宮本委員 こうしたトップスポーツ選手、高水準の競技者の活動を社会の財産として激励、支援していくことが極めて大事でありまして、スポーツ基本法の根幹をなす問題の一つであると私どもは考えます。しかし、我が国では、高水準の競技スポーツ、そして選手や指導者の役割、社会的な位置づけがあいま...全文を見る
○宮本委員 この高水準の競技スポーツの位置づけが、今大臣もお認めになったようにまだまだ不鮮明なために、この分野でも、社会的な支援の制度や措置が本当に求められていると思うんです。  先日、私は、二〇一九年のラグビーワールドカップの日本開催問題で、日本ラグビーフットボール協会とも懇...全文を見る
○宮本委員 大臣は御存じだと思うんですけれども、フランスにはスポーツ法典というものがございます。一九八四年に制定をされて、二〇〇六年に改定をされております。  参考になる条文が幾つかあるんです。例えば、このフランス・スポーツ法典の第二編「スポーツ選手」の第一章「ハイレベルのスポ...全文を見る
○宮本委員 こうした社会的な支援がまだまだ我が国では明確でない状況のもとで、高水準の競技スポーツ選手あるいはコーチは、一方ではオリンピックなどでのメダル獲得目標をスポーツ振興基本計画で定められて、押しつけられていると私たちは考えるんですけれども、そういう状況にあるわけですね。 ...全文を見る
○宮本委員 私は、今ここにスポーツ振興基本計画という中での、スポーツ振興施策の展開方策、政策目標という文書も持っておりますけれども、もちろん、JOCと無関係に決めたとは言いません、しかし、相当細かく、「メダル獲得率が一・七パーセントまで低下したことを踏まえ、」云々とか、「早期にメ...全文を見る
○宮本委員 先ほど来、オリンピック招致の議論もされております。私どもは、オリンピックの招致については、それぞれの住民の方々の理解、そういったものもありますから、頭から招致すればするほどよいという立場ではありませんけれども、しかし、今本当にそういう国際競技大会を日本に招致したいと思...全文を見る
○宮本委員 ちょっと再確認したいんですけれども、もちろん、わずかながらでもふえているということに異議を挟むつもりはないんですけれども、当事者の方々は本当に、せめて諸外国並みに〇・五%というような運動もされているわけです。  だから、やはり当事者の方々にしてみたら、文化芸術振興基...全文を見る
○宮本委員 そうなんですよ。なお努力しなきゃならないんです。  そのなお努力しなきゃならないものに比べてもスポーツがおくれているということはありますけれども、そのなお努力しなければならない文化程度にスポーツを持っていくというのではだめなのであって、文化ももちろん思い切ってふやす...全文を見る
○宮本委員 過去最高がお好きなようですけれども。  かつてに比べて額が最高かどうか、それはあるんですけれども、しかし、実際にそれが、今求められているスポーツ、我が国におけるスポーツの振興、推進にふさわしいものかどうかが問われていると思うんです。今年度二百二十八億円と、ふえたのは...全文を見る
○宮本委員 今も民間とおっしゃいましたけれども、国際比較を行うために学校教育を除いた額の比較をしたものがございます。笹川スポーツ財団が出しているスポーツ白書二〇一一、これは国際比較をする場合にわかりやすいと国会図書館が推奨してきたものであります。  これによると、今お話があった...全文を見る
○宮本委員 日本の体育・スポーツ予算は極めて少ないわけです。だから、文科省がスポーツ振興基本計画でメダルの目標を掲げて幾らあおってもなかなか実効が上がらないわけですよ。さらに社会的な支援、バックアップが必要な選手強化、競技力向上に係る補助も少ないために、もっと増額してほしいという...全文を見る
○宮本委員 今回、競技力の向上に必要な社会的支援のあり方の問題、それからスポーツ予算の確保の問題、それから国際的には、もう既にスポーツと切っても切り離せない問題になっている地球環境の保全という問題、こういった基本問題を取り上げてまいりました。  我が国のスポーツの発展を促進し、...全文を見る
05月27日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第13号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、参考人の先生方から貴重な御意見を伺うことができました。まことにありがとうございます。  早速質問に入るんですけれども、まず私は、スポーツと地球環境保全との関係をお伺いしたいと思うんです。  オリンピックやワールドカップなど...全文を見る
○宮本委員 私どもは、二十一世紀に向けてスポーツ基本法と名前のつく法律をこのたびつくるとすれば、やはり地球環境の保全という問題をしっかりと基本法の中でも位置づけるべきだということを御提案申し上げているわけです。  二十一世紀のスポーツ政策について造詣の深い佐伯年詩雄参考人に、改...全文を見る
○宮本委員 ぜひとも、スポーツ基本法の中に地球環境の保全という問題をしっかりと位置づけたいというふうに思っております。  次に、了徳寺健二参考人にお伺いしたいんです。  実は、前回の委員会で、私は、高い水準にある選手への支援の問題ということを取り上げました。先ほど参考人からは...全文を見る
○宮本委員 次に、佐伯参考人にまたお伺いするんですが、私どもも、先生が強調されたように、スポーツの自主性、自立性というのは、これはまさに命だというふうに思っております。  そこで、私ども、スポーツ基本法の制定プロジェクトチームでも提案をさせていただいて、競技者や指導者、スポーツ...全文を見る
○宮本委員 次に、小倉弐郎参考人にお伺いしたいと思います。  総合型地域スポーツクラブの課題として、財源の確保ということを強調されたと思うんです。  それで、私たちは、サッカーくじの収益による事業というのでは、各団体への配分がくじの売り上げに左右されるということになりますので...全文を見る
○宮本委員 自主自立をしっかり担保することは大賛成でありまして、ただ、お金がなくてやれないという人が出てくることが考えられますから、そういう点での手当てというものはしっかりしないと、スポーツをだれもが楽しむ権利という点では非常に大事な問題だと思うんです。  それで、時間がなくな...全文を見る
○宮本委員 どうも貴重な御意見をありがとうございました。しっかりと先生方の御意見を参考にして、よりよい法案を練り上げていきたいと思います。  本日はありがとうございました。
06月01日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第14号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  いよいよ大詰めを迎えたスポーツ基本法案にかかわって、前回やり残した、スポーツの担い手などの人権、安全問題をまず聞きたいと思います。  来年四月から中学校での武道必修化、これを目前にしながら、依然として、授業や部活あるいは民間の教室など...全文を見る
○宮本委員 事故を医学的、科学的に解明をして、再発防止策を立てて、急いですべての指導者に研修を行って指導水準を向上させていく、あるいは体育館の床を一層安全なものにするなど、柔道事故をなくすための一層の取り組みを急いでいただきたいと思います。  同時に、こうした事故の背景に、練習...全文を見る
○宮本委員 柔道の事故の問題、引き続き本委員会で取り上げていきたいと思っております。  次に、どうしても聞いておかなければならない問題があります。五月二十七日に文部科学省が発表した「福島県内における児童生徒等が学校等において受ける線量低減に向けた当面の対応について」、この文書に...全文を見る
○宮本委員 放射線被曝から子供たちを守らなければならないのは、公立も私学も違いはありません。公立は国がほぼ全額出すと言うのであれば、私学も同じようにすべきだと申し上げておきたいと思います。  郡山市のように既に表土除去を行ったところでは、その表土の処分先が見つからずに、校庭、園...全文を見る
○宮本委員 さて、これまで四月十九日に発表された「暫定的考え方」、ここでは、子供の年間被曝放射線量を二十ミリと定めて、校庭などの使用基準を定めました。ところが、五月二十七日の「線量低減に向けた当面の対応について」では、今年度、学校における児童生徒等が受ける線量について、「当面、年...全文を見る
○宮本委員 実は、この「当面の対応について」、これは説明も受けましたし、今も大臣のお話がありましたけれども、これは、年間二十ミリが一ミリ以下に引き下げられたと世間が考えておられるのは、完全な誤解なんです。そういう話ではないんです。  今、大臣が紹介された線量、これは、子供を代表...全文を見る
○宮本委員 これまでの議論というのは、校庭の放射線量をはかって、それが三・八になればどうこうという議論をやったわけですよ。ところが、今のこの当面の対応の議論は、教師が持っているポケット線量計の積算線量の議論に変わってしまっているわけなんですよ。  あなた方の簡易型積算線量計、つ...全文を見る
○宮本委員 ちなみに確認いたしますが、この文書で、「今年度、学校において」一ミリシーベルト以下にとなっておりますが、この「今年度」というのは、ことし四月十四日の授業開始日以降ということでよろしいですね。
○宮本委員 今年度の始業日は四月十四日ですよ。  お手元にお配りした資料を見ていただきたい。これは、文部科学省が五月十二日に発表した「校庭等の空間線量率三・八マイクロシーベルト毎時の学校の児童生徒等の生活パターンから推定される児童生徒等が受ける実際の積算線量の試算について」と長...全文を見る
○宮本委員 済みません、もう一問だけ。  原子力安全委員会の助言は受けられましたか。
○宮本委員 時間が来ましたので終わりますけれども、ICRPの基準は、子供であれ大人であれ、一日二十四時間、一年三百六十五日の積算被曝線量を問題にしているんです。あなた方は、その限度を二十ミリとしたことは撤回しておりません。そして、それを学校だけに限って、しかも、もう既に一ミリを超...全文を見る
06月16日第177回国会 参議院 文教科学委員会 第10号
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○衆議院議員(宮本岳志君) 大変高名なオリンピックメダリストでもあります橋本聖子先生に御質問いただきまして、大変光栄に思っております。  先生御案内のとおり、オリンピック憲章には、環境問題に関心を持ち、啓発と実践を通してその責任を果たすとともに、スポーツ界において、特にオリンピ...全文を見る
○衆議院議員(宮本岳志君) お答え申し上げます。  本法案第十三条は、スポーツの推進のための基礎的条件の整備の一環として、学校のスポーツ施設を一般のスポーツのための利用に供することを規定したものでございます。本法案十三条において、一般スポーツへの施設の開放は学校の教育に支障のな...全文を見る
07月15日第177回国会 衆議院 本会議 第33号
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○宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、第二次補正予算案に関し、総理並びに関係大臣に質問いたします。(拍手)  先日私が訪問した被災地宮城県の、ある幼稚園の玄関に七夕飾りが立ててありました。短冊に子供の字で、「はやくおうちへかえれますように」「おとうさんのしごとがはじめられま...全文を見る
07月27日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第15号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  文科省は五月二十七日に、今年度、学校において児童生徒等が受ける放射線量について、「当面、一ミリシーベルト以下を目指す。」こういう方針を打ち出しました。  私は、前回の質疑で、これは四月十四日の学校開始以降の、しかも学校内だけの目標であ...全文を見る
○宮本委員 二カ月たって、まだ、終わったのが三分の一にも満たない九十六校、百校が未着工になっている。一体何をしてきたのかと言わなければならないおくれなんですね。  郡山市では、線量の高かった小学校九校、中学校六校、保育所十三園の計二十八校・園の表土の除去は、四月二十七日から五月...全文を見る
○宮本委員 今、理由を述べられましたね。高いところから順番に、工事は夏休みに、それから、執行する予算について議会の承認をと、三点挙がっているんですけれども、これだって、私が最初文科省に聞いた時点ではつかんでさえいなかったんですよ。すぐにつかんでくれと言って出てきたのがこの三つの理...全文を見る
○宮本委員 郡山も、ついにシートにくるんで埋め始めたというふうに聞きました。だから、ひとまず校庭に置いておくよりは、やはり埋めるというか、子供たちから離さなきゃなりませんから、その先のことはいろいろ難しい問題があることはわかっているんです。しかし、どうするかということはいずれにせ...全文を見る
○宮本委員 まことに遺憾と言っていただいても、二学期に間に合わないというような事態は、これは本当にゆゆしい事態ですから、本当に一つ一つなぜそういうおくれになっているのかということもつかんで、その障害を取り除くということをやらないと、やれ、やれと言っているだけでいかないわけですから...全文を見る
○宮本委員 三次補正で検討されるということだと思うんですけれども、そもそも原形復旧にこだわるというのは、僕はどう考えても道理がないということを申し上げたいんです。  大きな被害が出た学校は、いわば、今までの場所は危険な場所だったということが今度の大災害で証明されたようなものなん...全文を見る
○宮本委員 次に、私学における二重ローンの問題、これを聞きたいんです。  本会議でも私取り上げましたけれども、被災地では、マイナスからではなく、せめてゼロからの出発をというのが強い願いです。それは私立学校も同じ思いですね。  先ほど紹介した幼稚園の理事長も、生活の手段を失い、...全文を見る
○宮本委員 相当被害甚大で、負担も重いんですよ。  ある私立の学校の状況、これも私は行ってきたんですが、この学校は、教室や図書館、保健室などが入っていた三階建ての校舎一棟全体が、液状化によって最大で一メートル沈下した。現場を見てきましたけれども、ぐんと沈んでいるわけですね。それ...全文を見る
○宮本委員 最後に、歴史教科書の年表の丸写しの問題について聞きたいと思います。  ことし検定に合格した自由社版の「新編新しい歴史教科書」の年表が、東京書籍の「新しい社会 歴史」二〇〇二年度版からの丸写し、盗用だという報道がなされました。きょうは資料におつけをいたしました。資料一...全文を見る
○宮本委員 盗用をこれは認めているんですね。  資料二を見てください。わび状をつけておきました。自由社の教科書編集室長名で、「新編新しい歴史教科書」の年表の日本史部分が、株式会社東京書籍様発行の平成十四年使用版「新しい社会 歴史」の年表のほぼ引き写しであることが判明いたしました...全文を見る
○宮本委員 前例があるかと聞いたんですけれども、記憶の範囲では前例はないというふうに聞きました。  それで、入学試験で例えば不正が発覚すれば、他人の答案を一部でも丸写しすれば、これは合格は取り消されます。その部分を訂正します、そんな話は通りませんね。競争的資金が出ている研究で論...全文を見る
○宮本委員 少なくとも、よいことではない、望ましい問題ではない、そういう認識は持っておられますね。
○宮本委員 そもそも、わびて済むような問題ではないと私は思うんです。  それで、育鵬社の教科書においても、図版の盗用があるのではとの指摘が既に出されております。私も見てみましたけれども、色遣いまでそっくりな資料が育鵬社の教科書にも見られました。同じ時期に検定を受けた教科書ならた...全文を見る
08月03日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第16号
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○宮本委員 貴重な御意見、ありがとうございます。日本共産党の宮本岳志です。  まず、米倉参考人にお伺いするんですけれども、先ほど来、放射線授業あるいは放射線教育ということについても議論がされましたし、お話の中にもございました。  副読本という話も出たんですけれども、実は、副読...全文を見る
08月10日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第17号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  まず冒頭、大事な問題を二つほど聞きたいと思います。  一つ目は、公立学校の施設整備の問題です。  市町村から、今年度に空調設備の設置、学校給食施設の工事を行う事業計画などが出されているにもかかわらず、八月の半ばになろうというのにいま...全文を見る
○宮本委員 学校の工事は、ほとんど夏休みを利用して行われるわけです。東京都内のある市では、ことしと来年にかけて二カ年で空調の設備工事を行う計画を立てて、申請を出したにもかかわらず、いまだに採択をされておりません。市債の発行も国による事業採択が前提になっておりますので、何も前に進ま...全文を見る
○宮本委員 三次補正では遅い。一刻も早く採択できるように、全力で取り組んでいただきたいと思うんですね。  次に、私学の復旧、再建の問題です。  先月、宮城県にある航空整備士を養成する専門学校にお伺いをして、被害状況や国への要望を聞いてまいりました。  仙台空港近くにあるこの...全文を見る
○宮本委員 各種学校、専修学校の予算措置も、学校法人と準学校法人立の専修学校と外国人学校だけが対象になっておって、個人立、財団立などは対象外になっております。復旧にかかわる費用のめどが立たない専修学校も本当に少なくないわけですね。  現在、学校法人格の有無を問わず、広く専修学校...全文を見る
○宮本委員 その松田選手が倒れた練習場所にはAEDが設置されておりませんでした。それで早速、JFLが全十八チームへのAED配置を決定したことは一歩前進だと思います。  なでしこリーグはもちろんですけれども、他のスポーツ団体についても、文部科学省としてAEDの携行、設置の推進など...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、そういう方向で、きちっと選手の安全を守っていただきたいと思うんですね。  それで、FIFAは、AEDの配備だけでなくて、心機能検査の推進も求めております。ですから、サッカーに限らず、日本のアスリートたちが定期的に健康チェックをちゃんと受けられる体制にあるのか、...全文を見る
○宮本委員 せっかく基本法をつくったわけですから、しっかりとやっていただきたいと思うんですね。  スポーツの基本法の議論のときには、スポーツと比べて文化予算は多いという議論があったんですが、文化の問題を次に、最後に触れたいんですが、これはなかなかそういう状況にないわけです。 ...全文を見る
○宮本委員 芸術文化の振興予算は去年に比べて十二億円の減なんです。熱い思いを重く受けとめるとおっしゃったわけですけれども、現実は減っているわけですよね。  これは沖縄のシンポジウムでも怒りが沸騰して、民主党から参加をされていた横光克彦音議連幹事長やコーディネーターを務められた平...全文を見る
○宮本委員 力不足ということでありますけれども、実は沖縄では、「もっと文化を!」の請願署名、全国で六十三万筆集められた中で、十万筆を目標に取り組んで、八万二千筆をお集めになりました。  同時に、同規模で、県立郷土劇場の早期再建の陳情というものにも取り組まれて、これは六月七日に県...全文を見る
○宮本委員 私は、あくまでこの請願というものをしっかりと議論することが大事だとかねてから申し上げてまいりました。ぜひ請願についても、この際委員会として、委員会を開いて審議すべきだと思いますが、委員長、理事会で御協議を願いたいと思います。
○宮本委員 引き続きこの問題についてもしっかり議論するということを申し上げて、私の質問を終わります。
08月26日第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第18号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  私は、先日、東北大学青葉山キャンパスにお伺いをして、大学当局から東日本大震災による被害の状況を聞き取るとともに、大学内を御案内いただいて、現場を視察してまいりました。  東北大を視察して感銘を受けたのは、大学関係者がみずからも被災しな...全文を見る
○宮本委員 このように復旧復興に大きな役割を果たしている大学を支援することは、国の責務だと思うんです。  しかし、震災から五カ月もたつにもかかわらず、実は、復旧は大きく立ちおくれております。  東北大学当局の説明によると、学舎の被害は、二十八棟が危険判定で使用不能、要注意判定...全文を見る
○宮本委員 現状は持ち出しになっているという話もお伺いしましたので、二次補正でせっかく八千億、これは震災対応ということで予備費を積んだわけですから、そういうものも取り崩して、やはり大学に負担がかからないようにすべきだと思うんです。  それで、先月の二十七日の私の質問で、震災で被...全文を見る
○宮本委員 よくわからないんですね。今、参議院を通って衆議院に付託された法案、私学の復旧の助成のかさ上げということがやられれば、なるほど、自己資金がなくてもほとんどそれで賄われるということになるでしょうけれども、それは、残念ながらまだ成立するという状況になっていないですよね。です...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、一人でも対象者がいれば必ず授業料減免されるように今後も対応していただきたいと思っております。  この交付金は私立学校などの授業料減免にも活用されておりますけれども、こちらは従来の枠にとどまっているという話を聞いたんですね。  宮城県の場合、施設設備費の減免ま...全文を見る
○宮本委員 いつもそういう答弁なんですよね。  それで、あなた方の「被災児童生徒就学支援等臨時特例交付金」というこの説明の資料を見ますと、「私立学校」のところで、対象事業は「都道府県等において行う授業料等減免事業」となっているわけですよ。つまり、授業料の後に「等」という言葉が入...全文を見る
○宮本委員 この基金については、従来から、我が党だけでなくて、各党からも使い勝手が悪いという指摘がされてまいりました。大阪府も、国への要望の中で、非課税や家計急変等の所得層に限定されている補助単価増分に係る基金取り崩し対象を所得中位層まで拡大するなど、地域の実情に応じて活用できる...全文を見る
○宮本委員 新しい交付金は使えない、既存の基金も結局要件緩和しないというのでは、全然前に進まないわけですよ。ですから、本当にこれは制度を真剣に考えていただいて、子供たちがちゃんと救われるように、二百五億円も残すんじゃなくて、ちゃんと使えるように進めていただきたいと思います。  ...全文を見る
○宮本委員 きょうは資料をつけておきました。「公立学校施設整備費予算額の推移」というものでありますけれども、今年度の予算では、当初予算で八百五億円、これは白い部分です、これに第一次補正予算で三百四十億円、緑の部分が追加されたんですが、それでも、今年度合わせて千百四十五億円ですよ。...全文を見る
○宮本委員 時間がなくなりましたので、最後に高校無償化の問題についてお伺いしたい。先ほども議論がされておりました。  高校無償化法案の趣旨説明で当時の川端大臣は、「今日、高等学校等は、その進学率が約九八%に達し、国民的な教育機関となっており、その教育の効果が広く社会に還元されて...全文を見る
○宮本委員 ポスターもつくって張り出しているんですね。これはまさに「社会全体であなたの学びを支えます」と。これは、国と国民、とりわけ高校生との間の約束になっている。これはそれだけ配って周知したわけですから、そう思うんですね。  この約束を守ることは、国、文部科学省の当然の責任だ...全文を見る
○宮本委員 「社会全体であなたの学びを支えます」というこの理念、考えに立てば、所得制限を入れるということにならないんです。  さらに国際的に見れば、アメリカでは一八二七年にマサチューセッツ州で高校無償化が初めて開始され、南北戦争以前には、既に六つの州で高校無償化に踏み出しており...全文を見る
09月09日第177回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第16号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  九月三日から四日にかけて四国、中国を縦断した台風十二号は、西日本から北日本にかけて広い範囲で記録的な大雨をもたらしました。とりわけ、紀伊半島で甚大な被害をもたらして、死者五十四名、行方不明者五十四名と深刻な被害が広がっております。  ...全文を見る
○宮本委員 私も現場を見てきましたけれども、本当に甚大なものですので、しっかりとお願いをしたい。  次に、河道閉塞、いわゆる天然ダムとか土砂ダムと呼ばれるものについて聞きます。  これまで十二カ所で確認をされ、このうちの、奈良県の十津川村と五條市、それに和歌山県田辺市の四カ所...全文を見る
○宮本委員 そういった対策を行う費用の負担でありますけれども、私どもは本当に、今のこの災害のもとで、その費用負担についても国がしっかり責任を持って対応すべきだと思っておりますが、これは、平野大臣、よろしいですか。
○宮本委員 次に、大滝ダムのある奈良県川上村迫地区で起きた土砂崩れについて取り上げたいと思います。  私も、九月七日に川上村の土砂崩れ現場に伺いました。私が見て感じた限りでありますけれども、ここで起きた土砂崩れは、長さ五百メートル、最大でも幅二百メートルにわたるものでありまして...全文を見る
○宮本委員 そういうことであれば、実はこのダムは、試験湛水を行ったことによる地面や家屋の亀裂ということがこの間問題になってきた場所なんですね。  今回崩落したこの場所というのは、地すべり対策を行っている場所ではないんですけれども、そういう点では、徹底的に国土交通省と奈良県で調査...全文を見る
○宮本委員 この地域というのは、大滝ダムをめぐって随分歴史があるわけですよ。そういう点では、国との信頼関係ということもありますから、しっかりと国が対策をとっていただきたいと思うんです。  あわせて、国道百六十九号線についても申し上げなければなりません。  資料二につけてありま...全文を見る
○宮本委員 もう時間が参りましたけれども、最後に、これは私の方から奈良、和歌山両県にも伝えたことでありますけれども、これからたとえ電気が通じてテレビなどが映るようになりましても、例えば視力障害者や聴覚障害者など、いわゆる情報弱者と言われる方々がどの地域にもいらっしゃいます。東日本...全文を見る
○宮本委員 終わります。
10月25日第179回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  東日本大震災から七カ月、震災による影響は、被災地を含め、多くの子どもたち、若者たちを取り巻く状況に今なお暗い影を落としております。復旧復興の希望である子どもと若者を社会全体で支えていくことが改めて求められていると思うんです。そのために、...全文を見る
○宮本委員 二百三十六が二百二十五ということですから、差し引き十一の減。やはり被災による影響があると思うんですね。  それで、陸前高田市の学童保育に子どもを通わせているある保護者からは、津波から七カ月たったが、全壊したにこにこ浜っこクラブは遠く離れた隣の学区にある公民館で再開、...全文を見る
○宮本委員 相当大変な状況ですから、こういう被災の実態に即してしっかり検討してほしいと思うんですね。  それで、ソフト交付金への積み増しをするという方法もあると思うんです。私は文部科学委員会に所属しておりますけれども、収入減となった私立学校に対して、私学助成を積み増して渡すなど...全文を見る
○宮本委員 私がお伺いした福島県の南相馬市の除染対策室ですけれども、点での除染では放射線量がまた上がってしまう、だから、この線量だから安全と、それではまだ説明できないんだ、やはり面できちっと進めてほしいということなので、調査と除染を一体に行いながら、本当に面で除染を進めていただき...全文を見る
○宮本委員 私、聞いてきたんですが、那覇市内にある学童保育では、民間のアパート四部屋分を借りて保育をしている。現場も見てきました。近くに外遊びできるスペースがないことから、そのうちの一室でボール遊びをさせているんです。壁もぼろぼろ、電灯もばりばりという状況でありましたけれども、別...全文を見る
○宮本委員 議論を聞いておりますと、内閣府の沖縄振興対策、あるいは一括交付金という議論も出ております。  ただ、このおくれというのは、基地のもとでの沖縄の子どもたちの成長、発達を大きく阻害してきた歴史的条件によるものでありますから、それが原因でこういう立ちおくれを生んでしまった...全文を見る
○宮本委員 私は、子ども・子育て新システムの議論の中でそういう話が出ていることはもちろん知っているんです。きょうは子ども・子育て新システムそのものについて議論をするつもりはありません。先ほど池坊委員から指摘があったように、私としてはこの新システムというものについては賛成できないわ...全文を見る
○宮本委員 大臣にも確認したいんですが、国による一律の基準というならば、まず国と自治体が学童保育を実施する責任を有していることをはっきりさせた上で、学童保育が抱えているおくれや格差を解決し、量的にも質的にも向上させていくべきだ、そういう方向で今後議論していくということでよろしいで...全文を見る
○宮本委員 補助金の問題も指摘しなければなりません。  二〇一〇年三月に発表された学童保育サービスの環境整備に関する調査研究によると、施設運営費が国の基準を上回る都道府県が半数以上、市町村に至っては、国の枠組みの三倍前後という過重負担となっていることが明らかとなりまして、国は、...全文を見る
○宮本委員 学童保育は、子どもをただ単に預ける場ということでもありませんし、単なる放課後の遊び場でもありません。学童保育は、児童福祉法第六条の二に規定されているとおり、適切な遊び及び生活の場なのであって、それに見合う補助額の引き上げや制度の拡充がぜひとも必要だと申し上げておきたい...全文を見る
○宮本委員 そうなんですね。支援のみを行うわけじゃないんです。  里子になるのは、虐待や親の死亡などで家族のもとで暮らせなくなった子どもたちであります。家庭的な環境の中で育った経験が全くない子どもも少なくありませんし、生活習慣が身につかないままの子どももいると聞きました。極端に...全文を見る
○宮本委員 施設と里親を結ぶ職員が必要だということに別に異論はないんですね。しかし一方で、里親への支援に専念できる職員も必要だという声がある、それで今申し上げたわけで、ぜひしっかり里親を支える体制をとっていただきたいというふうに思います。  それで、同時に、児童養護施設も沖縄で...全文を見る
○宮本委員 時間が参りましたので終わりますけれども、きょうは幾つかのテーマで質疑をいたしましたけれども、子どもや若者を取り巻く状況の変化と格差の深刻さに、率直に言って驚いているわけです。大臣が所信で述べられた、子どもや若者が大切にされ、支えられながら可能性を発揮できる社会を目指し...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。     —————————————
10月26日第179回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  東日本大震災から七カ月がたちましたが、生活の再建は遅々として進んでおりません。教育の分野でも、余りに大きな規模の被害であり、現行の制度だけで済ませるのではなく、国が全面的に支援することが求められております。さまざまな課題がありますけれど...全文を見る
○宮本委員 昨年やれなかったところは会場変更する、岩手では一カ所ふやす、こういう状況でありますけれども、宮城なんですね。  十月二十四日の復興特でも議論になりましたけれども、文部科学大臣あてに宮城県気仙沼高等学校のPTAから、試験会場の気仙沼市内での設置を求める嘆願書が提出され...全文を見る
○宮本委員 ぜひ親御さん、子供たちの最善の利益というか、その思いにこたえて、対応していただきたいと思います。  次に、教科書採択について質問いたします。  まず、原則論を大臣に確認したいんですが、教科書採択は、子供の最善の利益の立場に立って、その地域、学校の子供たちの学習に最...全文を見る
○宮本委員 子供のためにやはり最善のものを選ぼうと思えば、現場で教えている教師が積極的な役割を果たすことは欠かせないと思うんです。これは、国際的にも以前から確認されている原則なんですね。  具体的には、一九六六年十月五日、日本政府代表も賛成して採択をされました、ユネスコ、教員の...全文を見る
○宮本委員 いい教科書選びのためには、その科目を実際に教えている教員が積極的な役割を果たすのは当たり前であって、そのために、教科書調査員や学校の意向表明など、さまざまな創意や工夫が凝らされてまいりました。  民主党の政策集、インデックス二〇〇九には、「教科書採択にあたっては、保...全文を見る
○宮本委員 民主党も、教科書採択に当たっては、保護者や教員の意見が確実に反映されることが望ましい、こういうふうに言っておられるわけでありますけれども。  ちなみに、大臣、先ほどの、教科書を本当に判断できるのは現場の教員以外にない、こう断言された教育委員経験者とはだれだかおわかり...全文を見る
○宮本委員 この方は、自民党の義家弘介参議院議員、このモクという雑誌ですけれども、この雑誌のことし六月号に書いてあることです。  教科書採択に当たって、教育現場の声、教員の声が反映されるべきというのは、民主党のインデックスでも、そして自民党の義家議員も、教員こそ教科書のよしあし...全文を見る
○宮本委員 それは本当に沖縄の心だと思うんですね。歴史上の事実をしっかりと見なければなりません。  沖縄の地上戦では、日本軍による住民のガマ追い出し、食料強奪、スパイ嫌疑による虐殺、軍命による集団自決、八重山ではマラリア有病地への強制疎開など、本土と違う苛烈な戦争の惨劇がありま...全文を見る
○宮本委員 県民の多くがこぞって反対しているものをひっくり返すには、それ相応の教育的な検討が欠かせないはずであります。  ところが、九月十六日の琉球新報によりますと、八重山採択地区協議会の玉津会長は、七月十九日の協議会連絡会で、九教科十五種目、百三十冊超の教科書をすべて読み込め...全文を見る
○宮本委員 手続にのっとった形でと言うけれども、この強引な運営は、そういうものとなっていないんだということが現場の声なんですね。  それで、先ほど紹介した自民党の義家参議院議員、同じ文書の中で、私も教育委員として教科書採択にかかわった経験を持っている、その経験からいうならば、そ...全文を見る
○宮本委員 大事なところなんですよ。  この採択地区協議会がまとめたものは答申であって、採択ではないですねと申し上げているんです。もう一度。
○宮本委員 後々の質問を想定して、妙な答弁をされても困るんですが。  これは、つまり、教科書採択地区協議会が協議をして、例えばこの八重山の場合に、八月二十三日にまとめたものは答申なんですね。採択は各市町村教委がやると。もうそのとおりなので、ぐじゃぐじゃと言う必要はないと思うんで...全文を見る
○宮本委員 要するに、拘束しないんですね。再度。
○宮本委員 拘束するわけないんですよ。  答申と採択は別物ですね。答申と採択は別のものですね、初中局長。
○宮本委員 当たり前なんです。  実際に教科書採択地区協議会の答申と違う教科書を採択した事例はあります。二〇〇九年、愛媛県今治市で採択地区協議会の答申と違う教科書を採択いたしました。中学校歴史の教科書でありますけれども、どこの教科書会社の答申が出て、実際、採択はどこの教科書会社...全文を見る
○宮本委員 東京書籍の答申があったが、採用は扶桑社を採用したということであります。  ところで、確認しますけれども、この答申と違う採択をした今治市、ここで教科書は無償給与されておりますね。
○宮本委員 先ほど大臣は、文科省としては、八月二十三日に出された八重山採択地区協議会の答申及び八月三十一日の同採択地区協議会の再協議の結果が協議の結果であって、それに基づいて採択を行った石垣市と与那国町に対しては教科書の無償給与をし、協議の結果に基づいて採択を行っていない竹富町教...全文を見る
○宮本委員 答申どおりの採択でないからではないんだ、同一になっていないからだというふうにおっしゃる。  無償措置法第十三条の四は、「当該採択地区内の市町村の教育委員会は、協議して種目ごとに同一の教科用図書を採択しなければならない。」と述べておって、同一のものになっていないという...全文を見る
○宮本委員 だから、先ほどの質問でも、違法状態という答弁をせざるを得なくなるわけですよ。この十三条の四に照らせば、何も竹富だけじゃないですよ、他の二つだって同一になっていないという点では一緒じゃないかという議論になるんですよ。  それで、現地は、九月八日に全教育委員が集まって協...全文を見る
11月28日第179回国会 衆議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第4号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  玄葉大臣、山岡大臣に初めて質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  先ほど来議論になっておりますように、この間、北朝鮮問題をめぐっては、南北間でことし七月、九月の二回、対話が行われております。年内に三回目と言われて...全文を見る
○宮本委員 北朝鮮による具体的行動が依然として見えていない、こういうことでありますけれども、その中身ですけれども、北朝鮮が非核化を初めとする二〇〇五年の六者会合共同声明におけるコミットメントを真剣に履行する意思を具体的な行動で示すよう求めていく、こういうことでよろしいですね。
○宮本委員 日中韓の三カ国としては、ウラン濃縮活動の即時停止を求める、そういう中身も含めて安保理決議に規定された核放棄を北朝鮮側に強く迫るということだと思うんですね。  それで、それに対して北朝鮮側がどういう態度、対応をしているか。これは一部報道なんですけれども、軽水炉の提供を...全文を見る
○宮本委員 その日中韓首脳会議では、野田首相から、拉致問題をめぐる現状と一日も早い解決の必要性について改めて説明をして、そして中韓両国の理解を得たというふうに報道されております。この日中韓首脳会議で野田首相がそういう説明をして、その場での拉致問題に対する中韓両国の具体的な対応、反...全文を見る
○宮本委員 そうした中韓両国の反応についてですけれども、これは拉致問題担当大臣、どういう御見解か、お答えいただけますでしょうか。
○宮本委員 その拉致問題なんですね。二〇〇八年の八月の日朝実務者協議で北朝鮮が拉致問題の再調査を行うことに合意してから、既に三年が経過をいたしました。  外務大臣は、前回、十月二十四日の本委員会で、我が党の笠井亮議員に対して、〇八年八月の合意を足がかりにすると答弁をされておりま...全文を見る
○宮本委員 拉致問題の解決はもとより、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決していくためにも、私は、最も重要なのは、やはり二〇〇二年の日朝平壌宣言、これだと思うんですね。この宣言に基づいて、過去の清算を含む日朝間の諸懸案の包括的な解決を目指す努力を図るというのが基本だと思うんで...全文を見る
○宮本委員 終わります。ありがとうございました。