宮本岳志

みやもとたけし

比例代表(近畿)選出
日本共産党
当選回数5(参1)回

宮本岳志の2012年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月02日第180回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  震災から間もなく十一カ月が過ぎようとしております。また、東京電力福島原発事故は、国民と子供たちに大変な被害を与え続けております。  福島第一原発から放出されたセシウム137の総量は、広島型原爆百六十八個分にも相当すると言われております...全文を見る
○宮本委員 まだこれから器械を買うんですね。機種はNaIシンチレーションスペクトロメーターというものらしいですけれども、これは今品薄で、最低でも二カ月は待たなければならないと聞いております。昨年末に内示して、これから各県で入札して、業者を決めて発注し、さらに二カ月たつということに...全文を見る
○宮本委員 食品安全のチェックがどうかというのは後でやります。それから、消費者庁の施策という話がありましたが、私は文科省の施策がどうなっているかと。現時点では一台も動いていない、これからだという話は事実だと思うんですね。  それで、被災地中心の十七都県という極めて限定された地域...全文を見る
○宮本委員 まだ十九市町村なんですね。  平野大臣が福島市の給食センターを視察された際に、福島県知事から、希望する全ての自治体に給食の放射線測定器の配備をと改めて要望されたと報じられております。子供たちを内部被曝から守ろうというのであれば、一都県最大五台などと言わず、全ての学校...全文を見る
○宮本委員 やはり全ての給食を、口に入るものをきちっとチェックしてほしいというのが被災地の切なる願いでありますし、もちろん全国の願いなんですね。  あなた方は新年度の予算案にはモニタリング事業というのも入れているんですけれども、これは事後の検査なんですね。事前にきちっとチェック...全文を見る
○宮本委員 出荷段階でチェックしているからというのは、果たして言えるかどうかですよね。そういうことを前提にできるかどうかです。  あなた方は、四月の十九日、最初に定めた、福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方、これは随分昨年議論をやりましたけれども、このとき...全文を見る
○宮本委員 すごいですよ、これは。十八都府県四十六市区町村、四百三十三校、二十六園。これは、食べた可能性のある子供の数は、驚くべきことに十八万人ということになります。うち暫定基準値を超えた学校が二校。宮城県では、一キログラム当たり千二百九十三ベクレルという恐るべき数値が出ました。...全文を見る
○宮本委員 大丈夫とかではなくてと。大丈夫では全然ないんですね。  あなた方が言う学校給食モニタリング事業、これは東大の早野龍五教授等が提案されている内部被曝の累積線量を見ると、これはこれで意義のあることなんですよ。しかし、これは口に入った後わかるんですよ。事前検査じゃないんで...全文を見る
○宮本委員 文科大臣も昨日、同じ質疑の中で、全国にくまなく綿密にやられているかは今後の課題だ、こういうふうに全体の流通についてもおっしゃったわけですね。  だから、自分たちが別に、水も漏らさず全部チェックされているとはなかなか言い切れない現状があった、またこれからもある可能性が...全文を見る
○宮本委員 ダブルチェックと言うんですけれども、出回っているもののチェックも水も漏らさずとはなっていなかった。それから、口に入るところでのチェックも全部漏らさずやることに現時点ではなっていない。こういうことは大問題だと思うんですね。  それで、先ほどの使用報告のあった県を見ると...全文を見る
○宮本委員 子供の口にこういうものを入れてはならないというのは、もう政治的立場を超えて誰もがそう思うことですから、きちっと体制をとっていただきたい。  放射性セシウム137の半減期は三十年なんです。時間がたてばそのうち鎮静化するというような性格のものではありません。今後長期にわ...全文を見る
02月21日第180回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  先日来、当委員会でも、やっと実現した高校授業料無償化問題をめぐって議論が交わされました。高校無償化は、一層の前進が求められこそすれ、これをあたかもばらまきのように言って歳出を削減するような見直しをすることは絶対に許されない。そのことをは...全文を見る
○宮本委員 撤回をすべきだ、そういう決断に至った理由というのはどのようなことでございましょうか。
○宮本委員 留保撤回ということになりましたら、私は、漸進的な無償教育の導入ということが国際公約になると思うんですね。ですから、これは撤回したらの話ですけれども、そうなった場合には、少なくとも無償化教育の漸進的導入はやりませんというようなことを世界に向かって口にはできなくなる、私は...全文を見る
○宮本委員 無償教育の導入をやりませんとは言えない国際的責任が生じる、こういうことだと思うんです。  では、それをいかに進めていくかということなんですね。高校無償化からの逆行などということはもう論外でありますけれども、特に、私、不十分だと思うのは、高等教育、大学生及び院生の現状...全文を見る
○宮本委員 授業料の減免制度は昔からあるんですよ。それがもし無償化に当たるんだったら、今までなぜ撤回しなかったんですか。
○宮本委員 いろいろ言い逃れしても、それはこの表にはっきり出ているんですよ。日本以外に、授業料が無償化されておらず給付制奨学金もないという国は一つもないです。日本だけがバツ、バツと、皆さんの目の前に資料で出しているとおりであります。  それで、OECD三十カ国で見るとそういう状...全文を見る
○宮本委員 そうなんですよ。しかし、今回の予算案では給付制奨学金は削られました。給付制奨学金でなければ教育の機会均等を保障できない、こういう状況が広がっているときにこれを見送ったということは、こういう学生を見捨てるということになるんじゃありませんか。  これは財務大臣に聞きます...全文を見る
○宮本委員 今の学生の厳しい状況を本当にわかっているんですか。大学生が有利子奨学金の最高額である月額十万円を四年間借りれば四百八十万円の借金となり、利子を含めると総額六百五十万円もの返済が必要になるんです。大学を卒業して社会人となったその初日に既に六百五十万円もの借金を背負わせて...全文を見る
○宮本委員 所得連動返済型奨学金、これは、もちろんないよりはましであります。しかし、これは給付型奨学金のかわりにはならないんです。  イギリスでは、もともと全てが給付制奨学金でありました。それを、実は一九九〇年度に貸与制奨学金を導入し、一九九八年度からは、給付制奨学金を廃止して...全文を見る
○宮本委員 一旦やめたけれども、所得連動返済型の奨学金では低所得者層、貧困層の進学機会が保障されないということになって、二〇〇四年に改めて給付制奨学金が復活をしたと。私の資料にも出ているように、今、六二%の学生が給付型奨学金を受けているんです。あなた方文科省の方が調べた調査報告で...全文を見る
○宮本委員 二言目には財政的な制約というふうにおっしゃるわけですよ。  では、聞きますけれども、予算概算要求に盛り込んだ給付制奨学金の中身ですけれども、高校生に対する給付型奨学金事業というものと、大学等修学支援奨学金事業のうち給付型奨学金の分、それぞれ概算要求の要望額は幾らでし...全文を見る
○宮本委員 高校生向けで百二億、大学生、院生向けで百四十七億、合わせてもせいぜい二百五十億円なんですね。米軍思いやり予算千八百六十七億円の七分の一ですよ。新たに買い込むF35戦闘機、三機やめればおつりが来るんです。我が党以外の党が山分けを続ける政党助成金三百二十億円を回せば、すぐ...全文を見る
03月02日第180回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
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○宮本委員 四人の公述人の皆さん、御苦労さまです。私、日本共産党の宮本岳志です。  まず、奈良市長の仲川げん公述人にお伺いをしたいと思うんです。  市長は先ほど、臨時財政対策債は、本来、交付税で入るべきものを地方の借金に押しつけているんじゃないかという御指摘もありました。 ...全文を見る
○宮本委員 もう一問お伺いするんですが、市長は、小学校の全ての学年で三十人学級に取り組むということを公約に掲げて、既に徐々に始めておられると聞きました。本来、ことしは小学校二年生ということで国もやることを目指したんですけれども、残念ながら、義務教育標準法の改正は見送られて、加配で...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、そういう地方の思いを受けとめて国の制度として保障できるように、法律をきちっと改正することを含めて進めていきたいというふうに思っております。  そこで、次に、湯元公述人にお伺いをしたいと思うんです。  政府は、このたび、社会保障・税の一体改革ということを打ち出...全文を見る
○宮本委員 深刻な財政危機ということは、これはもう当然議論をされているわけですね。それで、財政危機を考える場合に、私は、対GDP比で長期債務がどういう比率になっているかということが非常に大事だと思うんですよ。  先ほど、失われた二十年という話も経団連の方からもございました。日本...全文を見る
○宮本委員 総務省の家計調査を見ましても、勤労世帯の可処分所得というのは、一九九〇年の五百二十九万から、二〇一〇年、二十年後には五百四万。可処分所得が減っている。この間には、九七年のピークは五百九十六万ですから、百万近く下がっているんですね。だから、内需が本当に冷え込んでいる原因...全文を見る
○宮本委員 持ち時間の関係で伊藤公述人には御意見を伺うことができず、申しわけございませんでした。  以上で終わらせていただきます。
03月05日第180回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第1号
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○宮本分科員 日本共産党の宮本岳志です。  昨年九月に紀伊半島を襲った台風十二号災害の復旧復興の問題で質問いたします。  まず、このパネルを見ていただきたいんです。これは、昨年の九月九日、衆議院災害対策特別委員会の閉会中審査で私が取り上げた、奈良県、大滝ダムのある川上村迫地区...全文を見る
○宮本分科員 こののり面の工事ですけれども、二十四年三月末から着手すると。つまり、表層の木などは取り除いたわけですけれども、深層崩壊場所ののり面対策工というのは三月末ですから、まだ来ていない、まだ手つかずの状況なんですね。  ところが、昨年の十二月十五日から、大滝ダムの試験湛水...全文を見る
○宮本分科員 私は現場で聞いたんですけれども、住民は、ダム湖に沿った道を走るたびに、徐々に水が上がっていくのを見ながらも、不安の思いは拭えないまま見守っている、こういう声も聞きました。  奈良県議会の議論を見ておりましても、今後の安全、安心のためには深層崩壊のメカニズム解明は不...全文を見る
○宮本分科員 大学との連携と今おっしゃったんですけれども、土砂流出に関する技術開発研究という資料をいただきました。これを見ますと、平成二十三年度から始めて最長三年という研究期間になっているんですね。だから、この研究が終わるのは二十六年三月末ということになります。ですから、まだまだ...全文を見る
○宮本分科員 さて、私たちは、災害からの復旧復興といった場合に、東日本の大震災でも、全ての被災者、被災事業者を対象に、破壊された生活となりわいの回復を支援し、地域社会、地域経済の全体を再建することを目的とした施策を実行することがどうしても必要だ、こういうふうに指摘をしてまいりまし...全文を見る
○宮本分科員 内閣府は、そういう趣旨を定めた平成十六年十月二十八日付の内閣府政策統括官通知というものを出しております。「浸水等による住宅被害の認定について」、ここに持ってまいりました。これは、新潟・福井豪雨災害を受けて、豪雨、台風等の災害に係る被災者生活支援法の弾力的運用と積極的...全文を見る
○宮本分科員 そこで、重ねて聞くんですが、このやむを得ず解体の場合には、罹災証明が出ない場合でも被災者生活再建支援法が適用される場合があり得るのか、大臣、一言お答えいただけますか。
○宮本分科員 天川村は、きれいな水が名物でありまして、これを利用して名水豆腐とか手づくりコンニャクが特産品になっております。コンニャク工場に住み込みで働いているという方、それからペンションに住み込んで経営している、こういう方々も現地にはいらっしゃいます。  住み込みで働いている...全文を見る
○宮本分科員 今回の災害では、現行の生活再建支援制度では、同一の災害で二世帯以上の住宅全壊被害がなければ当該市町村が支援の対象にならないということから、住宅全壊が一世帯だった黒滝村は支援が行われなかったんです。それで奈良県も、これは不均衡だ、こう言っておりまして、国に法制度の改正...全文を見る
○宮本分科員 次に、国交省に、天川村坪内地区の深層崩壊現場についてお伺いいたします。  天川村のある民宿経営者は、主要な産業は河川を中心にしたキャンプ場、ペンションや民宿経営、アユやアマゴの稚魚の放流による漁業で、河川の復旧なくしては生活の再建は困難だと語っておられました。坪内...全文を見る
○宮本分科員 私は地域住民から聞いてきたんですけれども、二月二十一日の時点で、関電は、利水ダムだから土砂しゅんせつの必要はなしというような態度だったそうです。私が質問の準備を始めたら、突然しゅんせつ申請が出て、確かに三月二日から突如工事が始まったと現地に確認をいたしましたから、現...全文を見る
○宮本分科員 大臣に、ぜひこれは、先ほど関電がこうするという話も出ましたけれども、なかなか地域住民に知らされていないんですよ。ここの対策工事、どういう手順で進めるかということについて、住民への説明会、現地説明会が必要だと思うんですけれども、検討もされていると若干聞くんですけれども...全文を見る
○宮本分科員 いや、その説明会ではそういう説明だったと先ほど申し上げたので、事態が変わったんだったら、また、しっかり説明していただきたいと思うんですね。  最後、時間がなくなりました。中小企業庁に、きょうはお伺いをしたいと思って、来ていただいています。  それで、生活再建支援...全文を見る
○宮本分科員 いろいろやっていただいているんですが、例えば、先ほど最後におっしゃった中小企業者向けの被災現地相談会ですね。奈良では昨年十月二十一日、五條市で開催しているわけですけれども、していただいたら、五事業者、九件だったというんです。これは当然のことであって、この十月二十一日...全文を見る
○宮本分科員 最後の質問になります。  私、見てきましたけれども、国道百六十八号はいまだに夕刻でもほとんど車が走らないんですね。観光客も本当に戻っていないんです。そういう意味では、これからいよいよ生活となりわいが立ち上がっていくときなんですよ。  先ほどお話のあった激甚保証と...全文を見る
○宮本分科員 実情に応じた生活となりわいの再建に全力を挙げることを求めて、質問を終わります。ありがとうございました。
03月16日第180回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  東日本大震災で、学校や子供たちが大きな被害を受けました。文部科学省が昨年十二月に公表した調査を見ても、震災に伴う休校や他校、施設の使用、仮設校舎を使用しているなど、子供たち、教職員が特別な困難を抱えていることは明らかだと思います。  ...全文を見る
○宮本委員 阪神・淡路大震災の際には、教育復興担当教員、心のケア担当教員が十五年にわたって配置されてきたわけです。今回の震災でも、単年度に終わらせることなく長期に取り組んでいく必要がある。特に福島においては、いまだに原発事故でふるさとに帰ることもできない事態が続いており、これは災...全文を見る
○宮本委員 現在、今もおっしゃった加配約千人、これではまだ足りないという声が現地から届いております。  昨年十二月十八日に福島大学で、福島県内の小学校長会、中学校長会、PTA連合会、教育委員会など教育団体が参加をして、教育復興シンポジウムというのが開催されました。シンポジウムで...全文を見る
○宮本委員 ぜひ応えていただきたいと思うんですね。事務職員の方もお願いいたします。  次に、少人数学級、三十五人以下学級の問題について質問いたします。  大臣は先日の当委員会の所信表明でも、「今後、さらなる少人数学級の推進や教職員配置の充実に努める」と述べられました。  小...全文を見る
○宮本委員 義務標準法の改正によって、既に昨年の四月から小学校一年生の三十五人学級が実施をされております。いよいよこの四月から小学校二年生、さらには三年生以上に順次拡充されていくだろうというのが多くの父母や教職員、国民の願いだったと私は思うんですね。しかし、小学校二年生のみ、しか...全文を見る
○宮本委員 震災復興に最優先で取り組む必要がある、これは予算委員会でも大臣からそういう答弁が繰り返されているんですけれども、昨年の義務教育標準法の改正の議論を当委員会でやりましたけれども、審議されたのは三月の二十三日、二十五日、採決が三十日。昨年のあの法改正だって、大震災後にやっ...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、頑張ってきたところがばかを見るということがないように、きちっとしていただきたいと思うんですね。  では、本当に三十五人以下学級になるのかということを問いたいんです。時間がありませんので、二問分けるつもりでしたが、一度に聞きます。  現在、既に小学校二年生で三...全文を見る
○宮本委員 やはり、標準法を変えてやるのとは違った事態が生じるんですね。自治体の判断というんだけれども、分けない場合でも、一年生ならちゃんと二人配置されているわけですから。その点では、私たちは、改めて義務標準法の改正できちっと進めるべきだということを申し上げておきたいと思います。...全文を見る
○宮本委員 今のちゅうちょをなくす制度なんだ、将来、三百万以下だったらどうかということとは別なんだというふうにちょっと聞こえたんですけれども、しかし、将来に不安が残るということは、三百万円以下だったら返せないということをおもんぱかって、三百万未満の場合は返さなくていいという制度設...全文を見る
○宮本委員 これはやはり矛盾なんですよね。これから借りる人は猶予されるが、既に借りて困っている人は猶予されないというのは、誰がどう考えてもバランスに欠けると思うんですね。  それで、そもそもこの奨学金の目的というのはどういうものかということを確認したいんです。日本学生支援機構の...全文を見る
○宮本委員 教育の機会均等に寄与するために学資の貸与を行い、もって次代の社会を担う豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成に資すると。ところが、今や、この日本学生支援機構のやっている奨学金の制度は、学生を奨学金債務奴隷ともいうべき状況に追いやって、無慈悲に取り立てることによって、次...全文を見る
○宮本委員 法的処理に移れば裁判所から呼び出しが来るんです。今の数で見たら、二〇〇六年度に比べてもう七倍ですよ、二〇一〇年度は。  出頭してわずか十五分で判決が出ると聞くんですね。私、話を聞いたんです。滞納金の支払いが難しいと説明してもなかなか受け入れてもらえない。百万円近い滞...全文を見る
○宮本委員 返還を促すためというのであれば、本人がきちっと返還する意思を示せば、この延滞金については、相談に応じて減額にも応じるべきですよ。  そして、学生支援機構のホームページを見たら、延滞金収入で四億円以上上げたとはっきり書いているじゃありませんか。まさに利益の扱いになって...全文を見る
○宮本委員 大臣にお伺いいたします。  少なくとも、返済者が年収三百万以下であって、既に借りている人ですよ、新しい制度じゃないですよ、それで延滞というような事態になった場合でも、例えば三百万以下でも、本人が申請しなきゃ猶予されないわけですよ。五年の限度まで猶予されずに、そういう...全文を見る
○宮本委員 大臣、もう結構でございます。ありがとうございます。  こういうことをしっかりやっていただいて、やはり、そもそも全ての返済者に対して所得連動返済型を適用すべきだということを申し上げたいと思うんです。  そうしたら、これに一体幾ら、試算したらかかるかと聞いたら、大体百...全文を見る
04月18日第180回国会 衆議院 文部科学委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、授業、部活を含めて、学校教育活動下における柔道事故の問題についてお伺いをいたします。  四月から、中学一、二年生の保健体育の授業で、柔道など武道が必修化されました。そこで、柔道を選択する予定としている公立中学校はどのぐらいあ...全文を見る
○宮本委員 多くの学校で、秋以降、武道の授業が始められるということであります。生徒が安心して授業を受けられるよう条件整備を急ぐ必要があります。  そこで、武道場の整備や体育館で行う場合の畳といった最低限の準備、それから、柔道経験のない体育教員への研修、外部指導者の導入状況、安全...全文を見る
○宮本委員 財政措置、予算措置がどうなっているか、お答えいただけますか。
○宮本委員 柔道については重大な事故が相次いでいるということで、指導に当たる現場の教員、保護者の方々からも不安の声が上がっております。  そこで、中学生、高校生の柔道事故の実態ですけれども、どのようになっているか、御報告いただけますか。
○宮本委員 今答弁にありましたけれども、重篤な柔道事故は部活動が主で、授業ではほとんどないということを強調するわけですけれども、ここには大きな問題があると私は思っております。  一つは、部活動でなら事故があっていいのかという問題であります。部活動ももちろん学校教育活動の重要な一...全文を見る
○宮本委員 ですから、部活動で頻発している重篤事故も含めてきょうはお伺いをするわけです。  そこで聞くんですけれども、あってはならないことでありますけれども、子供が授業や部活動など学校管理下で、不幸なことに命を落とすような事故が発生したという場合、大臣、これは全て文部科学省に報...全文を見る
○宮本委員 これは、一体いつからそのようになったのか、そして、どういう理由で報告義務というものがなくなったのか、大臣、お答えいただけますか。
○宮本委員 その文書をここに持っております。平成元年十二月二十九日付の閣議決定、国と地方の関係等に関する改革推進要綱というものでありますけれども、確かに「児童生徒の体育活動中の事故に関する報告を廃止する。」こう書いてありますね。  しかし、私は、もちろん、全ての事故を逐一文部科...全文を見る
○宮本委員 そのセンターのものしかないので、改めて御紹介申し上げたいんですが、内田良名古屋大学大学院准教授が、日本スポーツ振興センターの災害給付件数をもとに集計した数字がございます。  センターが公表している「学校の管理下の死亡・障害事例と事故防止の留意点」というものをずっと集...全文を見る
○宮本委員 その原因ですけれども、やはり、重大事故が起こっても、正確に情報を集め、徹底的に原因を分析し、教訓を明らかにして、直ちに再発防止策を講じるということを怠ってきたからだと言わなければならないと思うんです。  授業の開始はほとんどが秋以降だと。とはいえ、既に必修化は始まっ...全文を見る
○宮本委員 事故の再発防止のためには、事故の正確な状況把握や原因の分析のほか、再発防止策などの公表が欠かせません。遅きに失したとはいえ、調査研究を行ったこと自体は評価をしたいと思います。しかし、これで終わりというようなことには到底なりません。  先日、昨年六月、部活動中に、市立...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、しっかりと進めていただきたいと思います。  同時に、安全対策とあわせて、外部指導者も含めた指導者のあり方が大きく問われていると思うんですね。  昨年、私の質問に対して、当時の高木文科大臣は、しごきや体罰など、人権を侵害するとか、健康、安全を害することは絶対あ...全文を見る
○宮本委員 本当に当然のこととして、こういうことは根絶をしていただきたい。  さて、そういうしごきや暴力が一掃されれば問題は全て解決するかといえば、実は、まだ問題は残ります。  私は、全国柔道事故被害者の会との懇談で、先ほど紹介した名古屋市の高校生の御遺族にも直接お話をお伺い...全文を見る
○宮本委員 フランスでは柔道指導者は国家資格なんですね。それで、講義、実技、柔道クラブでの実習を合わせて千二百時間が必要とされております。それでもなお、三年ごとの更新制をとっている。フランス柔道連盟のジャン・リュック・ルージェ会長は、最新の医科学的知見を身につけてもらうために三年...全文を見る
○宮本委員 性差というものをしっかり踏まえて、万全の体制をとっていただきたいと思います。  ラグビー事故の調査研究の草分けとも言える畠山一男元成蹊大教授は、一九七一年の論文でラグビーについて、競技の特質からある程度の傷害発生はやむを得ないとしても、致命的重傷や死亡事故は絶対に起...全文を見る
05月28日第180回国会 衆議院 社会保障と税の一体改革に関する特別委員会 第9号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  子ども・子育て新システムについて質問をいたします。  まず、大臣に確認をいたしますけれども、この子ども・子育て新システム関連三法案は、全ての子どもに良質な生育環境を保障し、子ども・子育て家庭を社会全体で支援することを目的としている、こ...全文を見る
○宮本委員 そうしますと、仮に、保育における良質な環境というようなものを二の次にして、そして投資の対象としてのみ保育を見て、金もうけのために保育に参入するというようなことがよろしくないことである、これは大臣、よろしいですね。そうお考えですね。
○宮本委員 ところが、当の民間企業の側は決してそういうふうにはなっていないんですよ。  資料一を見ていただきたいんです。皆さんの手元にあるものは白黒だと思いますが、実物は、この「保育」というところは赤い色になっておりますけれども、ここには、「不況期でも急成長し続ける貴重な業界が...全文を見る
○宮本委員 これは実は、名前は伏せておきますけれども、さる経営コンサルタント会社が、一昨年に開催した保育事業新規参入セミナーというところで、企業を集めて、こんなふうに成長性、将来性のある業界であるということを得々と述べている資料なんですね。  それで、保育の市場化というのを進め...全文を見る
○宮本委員 もう一つ言いましょうか。  今の資料、下から三行を見てください。「先ほども申し上げた通り、二〇〇九年から民主党へと政権が変わり、子育てに関する支援を拡充する方向性で動き始めています。 まさに「追い風業界」なのです。」こう言っていますよね。  まさに、では、民主党が...全文を見る
○宮本委員 いや、幾ら強弁しても、民間企業の側はそんなことは言っていないですよ。この中には、全ての子供の良質な生育環境を保障するために参入するんだとは書いていないですよ。この中に書いていることは、投資リスクが小さい、投資回収期間が短い、収益性も高い、こう書いているんですね。  ...全文を見る
○宮本委員 私は、この十年というのは、まさに企業にとっては、そういうビジネスチャンス拡大の十年だったと思います。  同時に、その一方で、そうしたら、この小泉政権以来の規制緩和と企業参入、保育の市場化の十年というのは、子供自身や子供を持つ親たちにとってはどういう十年であったかとい...全文を見る
○宮本委員 いやいや、安全にかかわらないところではと言うけれども、現に、子供たちの安全にとっては実に重大な事態が生じているんですよ。  資料四を見ていただきたい。  赤ちゃんの急死を考える会の人たちが、この間の保育施設での死亡事故件数を、一九八〇年代それから九〇年代、二〇〇〇...全文を見る
○宮本委員 いや、いい面があると言うけれども、親にとっては、我が子を失うということがどれほどの痛切な、悲しいことであるかはもうおわかりのとおりだと思うんですよ。だから、多少いい面があるから死亡事故がふえたって構わないという話はどこにもないわけであって。  事故報告をきちっととる...全文を見る
○宮本委員 事故報告というのは昭和四十六年から行われてまいりました。ふえ続けている現状を我が党の高橋千鶴子議員が国会でも取り上げて、二〇一〇年一月から厚生労働省は詳細報告、詳細な報告を求めることにいたしました。しかし、今の報告にもあったように、二〇一〇年度は十二件、二〇一一年度は...全文を見る
○宮本委員 その厚生労働省に提出された詳細報告の当日の状況というページを資料五におつけしてあります。  見ていただいたらわかるように、十分置きに様子を見ていた、こう書いてございます。  この日、施設では、保育士資格のない職員二人が乳幼児十八人を見ており、一人は給食の準備に入っ...全文を見る
○宮本委員 当たり前ですよ、それは。誰が見たっておかしいんですよ。  だから、こんな、判で押したような、十分ごとに見ていた、十五分ごとに見ていたなどということがあるわけがない。ならば、見ていたとすれば、なぜ子供が命を落とすような事故になったのかということになるじゃないですか。 ...全文を見る
○宮本委員 今でも本当にこういうずさんな状況なんですね。  それでは、新システムになると、このような事故は根絶されるのか、その保証が本当にあるのかという問題です。  先ほどの大阪市の事故で子供を亡くされた親御さんは、今、認可保育所ではなく、保育ママや認可外の保育施設を活用して...全文を見る
○宮本委員 いや、ちゃんと的確に答えていただきたいんですけれども。認可というものをふやすという方向でなぜ努力しないのかと私は聞いたんですよ。  とにかく場所がない、それで、今回は指定制度を導入するんだというんですね。指定に当たっては、さまざまな基準を満たしているかどうかチェック...全文を見る
○宮本委員 この大阪市の認可外保育所の死亡事故をめぐっては、大阪府警都島署が昨年五月三十一日、元実質経営者ら四人を業務上過失致死容疑で大阪地検に書類送検をいたしました。  また、同じく昨年五月、両親が、うつ伏せ寝を放置した注意義務違反があり、大阪市も適切な指導監督権限を行使しな...全文を見る
○宮本委員 本当にこういう姿勢を正していただかなきゃならないし、市町村が指定権者だから大丈夫という話に全然ならないですね。だから私たちは、国が責任を持って、国でやはり最低基準というものは、きちっとした基準というものは守るべきだということを申し上げているわけですよ。  ことし一月...全文を見る
○宮本委員 こういうことも含めて、やはり医科学的な調査分析をきちっとして、そして再発防止に万全を期すことは当然だと思うんですね。  厚生労働大臣は、先ほどお話しになったように、十四日、赤ちゃんの急死を考える会から、保育園での死亡事故をなくすための要請をお受けになりました。このと...全文を見る
○宮本委員 本当にこれは、根絶するまで責任を持って進めていただきたいというふうに思うんですね。  もう一つ、子供の死亡事故の事例を取り上げたいと思います。これは、先ほど高木委員が取り上げた事件です。  二〇一〇年、愛知県碧南市の民間保育園で、一歳の子がおやつの最中に死亡する事...全文を見る
○宮本委員 そのとおりなんですよ。正しい基準に照らせば、亡くなったこの子のいた部屋には十八人しか受け入れられないはずなのに、事故当時、ゼロ歳児から二歳児まで、二十六人もの子供がその部屋に詰め込まれていた。面積基準も子供の命にまさにかかわるものですね。  ところが、小宮山大臣は答...全文を見る
○宮本委員 いやいや、その従うべき基準にせずに参酌基準にしても質が確保された基準になるのだ、その保証がどこにあるんですかと私は聞いているんです。
○宮本委員 いや、全然、そんな子供の安全を確保するものになっていないんですね。  前回のこの委員会のやりとりでも、現状で既に面積基準は参酌基準になっておりますという答弁が小宮山大臣からありましたけれども、なるほど、昨年五月に実施された地域主権改革による児童福祉法改正の結果、現在...全文を見る
○宮本委員 ちなみに、東京都と大阪市、それぞれどういう基準を決めたか、御答弁いただけますか。
○宮本委員 そうなんですよ。私の地元大阪市では、一・六五平米に条例で引き下げたわけですよ、ことし四月から。もう実施されているんですよ。平成二十六年度末までの期限つきとはいえ、ゼロから五歳児、一人当たりの面積基準を、畳約一畳分、つまり一・六五平米に引き下げてしまった。  これまで...全文を見る
○宮本委員 先ほど指摘をした愛知県碧南市では、誤った運用によって一・六五ということになっていた、そのことがいたいけな子供の死亡事故につながったのではないかと大問題になっているわけですよ。そのときに、一方で、待機児さんが多いところではしようがないんだといって、そのまさに一・六五に引...全文を見る
○宮本委員 無責任ですよ、そんなのは。しっかり子供たちの安全と安心、命を守るというんだったら、やはりきちっとした面積基準を、国が責任を果たすのは当たり前であって、それを、参酌基準だといって、まさに愛知県では死亡事故が起こっているような基準に下げるのを、ああ、そうですかと放置するの...全文を見る
○宮本委員 いや、適切になりませんよね。だからこそ、日弁連も、同一内容の基準とすべきだ、かつ、保育の質を保ち、子供の保育を受ける権利を実質的に保障するため、全国的に現行の保育所最低基準以上の基準となるような仕組みにすべきであるとの意見書を発しておりますし、日本保育学会保育政策研究...全文を見る
○宮本委員 この報告書、私も持っておりますけれども、「検討を行う場合は、少なくとも、現行の最低基準以上のものとなる方向で行うことが重要である。」と。二〇〇九年ですから、わずか三年前にははっきりそういう立場をとっていたわけですよ。それが、今回でいえば、切り下げもオーケーという話にな...全文を見る
○宮本委員 いや、全然、そんな質の確保なんというのは、今の話でいうと、基準そのものが下がっちゃうんですから、確保されないのは明瞭だと思うんですね。  それで、私は、やはり本当に今、子供たちにとって、この事態というのはゆゆしきことだと思うんですよ。  先ほど、民間参入、何もかも...全文を見る
○宮本委員 そんな、三カ月前の予告とか、ほかの施設等で継続的に利用できるようにするための調整義務とかいいましても、企業が倒産するときに、三カ月後ぐらいに倒れますよという話はないんですよ。大体、我々が見ている企業倒産の光景というのは、ある朝突然シャッターが閉まり、張り紙が張ってある...全文を見る
06月11日第180回国会 衆議院 社会保障と税の一体改革に関する特別委員会 第18号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  消費税の増税をめぐっては、この間、世論調査を見ましても、やはり反対の声の方が多いです。そこで、政府は、「明日の安心」対話集会というものを開いております。  これは総理にお伺いするんですけれども、こういう集会を開いて、国民の理解が得られ...全文を見る
○宮本委員 理解、やはりこれは国民にとっては理解しようのない増税だと思うんですね。  それで、岡田副総理は、去る六月の二日に中央大学で対話集会を開き、感想をブログにこう書いておられます。「いろいろな調査結果を見ると、若い世代は、必ずしもこの一体改革や消費税の引き上げに賛成しない...全文を見る
○宮本委員 若い世代の理解がなかなか進まない。  そこで、私、本当に重大だと思うんですけれども、今、財務省が大学に押しかけていって、正規の授業時間、講義時間まで使って、消費税増税の必要性などを訴える宣伝をやっている。財務大臣、これは事実ですね。そして、なぜこんなことをやっている...全文を見る
○宮本委員 何でやったかと聞いているんです。何でこういうことをやったんですか。
○宮本委員 それでしたら、この四十三大学、大学名を全部公表できますね。
○宮本委員 よいことだったらぜひ公表していただきたい。これも後でぜひ出していただきたいと思うんですね。  報道によると、お茶の水女子大学には主税局調査課長が行き、二週連続で、大学院のゼミ、三年生向けの労働経済学総論の計二回の講義を行いました。和歌山大学には主税局税制三課審査室長...全文を見る
○宮本委員 それは、押しつけたり強制したら大問題ですよ。そんなことはわかっているんですよ。  ただ、では聞きましょう。お願いベースで合意ができて行ったというんだけれども、それでは、四十三大学のうちで、大学の側から来てくださいと申し出があって行ったものが一つでもありますか。
○宮本委員 四月の二十七日に主税局調査課長による特別セミナーを開いた千葉商科大学の島田晴雄学長は、御自身のブログで次のように書いております。「この勉強会はもともと関東財務局の千葉財務事務所所長の吉野孝志様が本学の太田三郎先生、齊藤壽彦先生に提案をし、それを本学全体で受け入れること...全文を見る
○宮本委員 強制なんかしたら大問題ですよ、学問の自由、大学の自治にかかわるんですから。  それで、財務省、予算を握っている財務省から言われたら、なかなか大学は断れないんですよ。政府の広報を正規の授業でやること自体、暴挙ですよ。正規の授業なんですから、学生は欠席したら単位にかかわ...全文を見る
○宮本委員 謝礼は受け取った事実はないですね。もう一回だけ。
○宮本委員 こういうやり方というのは本当にひどいと私は思うんですよ。財務省が地方財務局まで使って大学に押しかけて、大学の演壇をまさに財務省の宣伝に使っている。しかも、それは講義なんですから。  ところで、次は、そこでやっている中身ですよね。そこで説明している、講義で使っているの...全文を見る
○宮本委員 そんなもの、財務局の側から、その合意をとるために働きかけたことは事実なんですから。全部でやっているわけじゃないのに、これだけの大学では現に単位にかかわる形でやったわけですから、それは申し開きできないですよ。  それで、そもそもこの中身というのは、まだ決まったものじゃ...全文を見る
○宮本委員 ここに書いていることは事実だと今おっしゃいましたね。  では、ちょっと中身を聞きましょう。  このパンフレットの五ページから六ページでは、「求められる「全世代対応型」の社会保障制度」というページが載っております。これは、皆さんのお手元に資料としてカラーのものをつけ...全文を見る
○宮本委員 いや、消費税を払っているでしょう、この二十二歳以下の方々も。どうなっているんですか、そこは。
○宮本委員 「税負担」のピンク色の欄が二十二歳以下はゼロになっているのはなぜなのかと聞いているんですよ。(発言する者あり)
○宮本委員 全然事実と違うじゃないですか。何でこの二十二歳以下のところは全く税負担がないかのようになっているんですか。  先ほど、会場からは、親が負担しているんだという話もありましたけれども、もしそうだと仮定すると、この図表では「分娩費等」というのがあるでしょう。「分娩費等」だ...全文を見る
○宮本委員 いや、押しかけ行為もひどいけれども、この載っているグラフだってでたらめじゃないですか。子供は一切負担しない、親が負担するからだと言ったら、今度は分娩費を赤ちゃんが払うと。こんなでたらめなグラフ、本当にないですよ。  では、もう一つ聞きましょう。  学生のところの十...全文を見る
○宮本委員 いやいや、いろいろ言ったって、教育関係は四経費に入っていないでしょう、大学の教育は。入っていないでしょう。
○宮本委員 だから、入っていないんですよ。ですから、学生にとっては、大学教育に対してはゼロですよ。将来世代にツケ回しはしないためと言うけれども、実際、大学生に押しつけられるのは消費税の負担増だけなんですよ。それがこの資料の示している中身じゃありませんか。  そもそも政府は、今の...全文を見る
○宮本委員 事実なんですね。親の収入は激減している。  そこで、その結果、どういうことが起こっているか。もう一枚、これは皆さんの手元にも資料をつけてあります。  このパネル二は、家庭からの給付額の推移、学生に対する家庭からの給付額の推移です。つまり、親の仕送りですよ。十年前、...全文を見る
○宮本委員 事実なんですよ。これは、グラフがどうかというより、このてっぺんに載っている数字に何の違いもないじゃないですか。  総理に、とにかくこういう認識についてお伺いしているんです。総理、お願いいたします。
○宮本委員 奨学金の議論は後でするんです。  こういう状況のもとで、次に、では、学生の生活がどうなっているか。これは三枚目のパネルであります。  このパネル三は、同じ学生支援機構がやっている調査の結果から、学生の生活費の推移を、十年間のものを出したものです。このグラフは、足切...全文を見る
○宮本委員 関係ない答弁はしないでいいんですよ。  二万八千五百円の負担増になるということなんですね、学生にも。しかも、教育費のプラスというのはないんですよ、四経費の中には。  それで、あなた方は、低所得者に対して、負担軽減のために簡素な給付措置を創設するという議論をやってい...全文を見る
○宮本委員 いやいや、このパンフレットのつじつまが合っていないことは事実なんですよ、さっき申し上げたように。  それで、なるほど、このことを指摘すると奨学金をふやしたということをおっしゃるわけですよ。この調査結果でも出ていますよ。奨学金の比率は二年前に比べて五%上がっているんで...全文を見る
○宮本委員 日本はその中に入りますから。アイスランドは授業料は無償なんですよ。だから、授業料が無償化されている国で給付制の奨学金のないというアイスランドがありますけれども、日本は、そもそも日本の大学の授業料というのは国立大学で初年度納入金八十二万円ですよ。私立の平均では百三十一万...全文を見る
○宮本委員 いや、高等学校の無償化をやってきたことはわかっていますよ。しかし、大学は別に学費が下がったわけでもないわけですし、給付制奨学金だって全然実現していないわけですよ。  それで、文部科学省は、こういう状況ではやはりだめだと思うからこそ、平成二十四年度予算の概算要求で、初...全文を見る
○宮本委員 文部科学省も、さすがに、このままでは経済的貧困によって大学教育の機会均等が守れない、そういう現状認識を持って、返済の必要のない奨学金、給付制奨学金の概算要求を行ったわけですね。  ところが、安住大臣、結果はどうなりましたか。
○宮本委員 出世払い奨学金をつくったから安心してくれ、そう言うんですか。  では、文部科学副大臣に聞きますけれども、ことし三月の大学卒業生で、今安住大臣がおっしゃったような、三百万を超えなければいつまでも返済しなくていいという所得連動型が適用される卒業生が一人でもおりますか。
○宮本委員 適用される人はいないですね。副大臣、もう一度だけ。いないですね。
○宮本委員 いやいや、そう言いますけれども、要するに、今から奨学金を借り始める人だけの話なんですよ。三百万以下だったら猶予されるなんという話は、もう既に借りてしまった人には、ただの一人も所得連動型なんか適用されないわけですよ。そうでしょう。  それで、よくも先ほど、卒業してお金...全文を見る
○宮本委員 先ほど挙げた例ですけれども、七百七十万という借金になれば、月額三万二千円というものを二十年間返さなきゃならないわけですよ。だから、現に、職が決まらず、その返済が迫ってくる不安というのは本当に大きいんですね。だからこそ、私はそういう指摘も申し上げたわけです。  今回の...全文を見る
06月15日第180回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  政府提出法案は、いわゆる写り込み等に係る制限規定の改正、国会図書館や国立公文書館の利用に伴う権利制限、著作権等の技術的保護手段に係る規定の整備など、いずれも必要なものであり、我が党も基本的には賛成できるものだと考えております。  ただ...全文を見る
○宮本委員 今後も一般規定のありようについては議論が続くと思うんです。関係者間でよく議論し、慎重に検討を進めていただきたいと思います。  前回の著作権法の改正時に、つまり二〇〇九年五月八日の当委員会で、我が党の石井郁子議員が私的録音録画補償金制度の問題を取り上げました。  私...全文を見る
○宮本委員 見直しが続けられているが、現状で同じ意義を有している、こういうことでありますね。  この制度の現状なんですけれども、きょうは資料をつけておきました。資料一を見ていただきたい。資料一は私的録音補償金の推移であります。二〇〇一年度の四十億円余りをピークにして激減をしてお...全文を見る
○宮本委員 新しい機器になかなか対象が広がっていないと。  資料の二を見ていただきたい。私的録画補償金、これの推移をつけておきました。こちらはおおむね二十億円前後で推移をして、横ばいとなっております。  これも文化庁にお伺いするんですが、この私的録画補償金は今後どのような見通...全文を見る
○宮本委員 そうなんですね。メーカーが支払いを停止するということが起こり、今訴訟もやられているようですが、これからこれは減っていくわけですね。  現在においても意義ある制度と言うんですけれども、現状は補償金の額が激減し、もはや崩壊寸前という状況になっております。もちろん、対象機...全文を見る
○宮本委員 訴訟があるということでありますけれども、争われているのは録画補償金の部分であって、録音の部分については争われていないんですね。今、商品名も出ましたが、携帯用オーディオレコーダーなど、新たな補償金制度に組み入れることが必要な利用形態が広がっている。これもしっかり見直す必...全文を見る
○宮本委員 メーカーが拒否しているというのは、私はとんでもないことだと思うんですね。  この制度の導入に至る十五年にわたる長い議論の中で、当時JASRAC理事長であった芥川也寸志さんが、一九八八年八月、著作権審議会の第十小委員会に提出した意見書、「私的録音録画問題と報酬請求権制...全文を見る
○宮本委員 芥川さんも指摘するように、企業にとってもよい結果をもたらす制度なのに、それに協力を拒否している企業の側こそ問題だと私は思います。  そもそもこの制度は、権利者とメーカーが協力してユーザーから補償金を預かり、制度を運用するという前提のもとにつくられたものなんです。 ...全文を見る
○宮本委員 大臣、幾らすぐれた録音、録画の機械があっても、肝心のコンテンツ、音楽や映像がなくなれば、せっかくの機器も使われることはないんです。日本の音楽や映像文化を支えてきたクリエーターに対する対価の還元をどうするかというのは重大問題であって、もっと正面からメーカーにはっきり迫る...全文を見る
○宮本委員 この法改正が施行されたのは二〇一〇年一月一日ですよ。ですから、そもそもわずか二年余り前までは、私的領域におけるダウンロードは基本的には違法ですらなかったわけです。  これを初めて違法とした三年前の改正時にも、この問題をめぐって大きな議論がございました。しかし、このと...全文を見る
○宮本委員 このときは、違法化ですけれども、罰則規定をつけなかった、軽微だということでありますけれども、それでも、民主党の議員も当委員会で、いつ損害賠償請求が送られてくるかわからないというユーザーの不安にどう応えるのかといった議論を相当詳しくしております。  このとき、高塩文化...全文を見る
○宮本委員 事情の変更はないんですね。  それで、このプロバイダー責任制限法、正式には特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律という長い名前の法律でありますけれども、これを、二〇〇一年十一月六日、参議院総務委員会で審議した際、我が党から質問に立...全文を見る
○宮本委員 相当厳密な議論をやったんですね。  それで、今既に罰則が付されているアップロードという行為、これはもちろんプロバイダーのところでそのアドレスを特定するということは可能であります。しかし、ダウンロードしたかどうかということをプロバイダーが特定するというのは不可能であり...全文を見る
○宮本委員 合意はできていないですね。
○宮本委員 文化審議会の著作権分科会でも合意に至っていない、こういうものであります。  違法ダウンロードが動画投稿サイトで多いと言われております。そこで、その実態について聞くんですが、動画サイトは、音楽の利用について権利者と包括的に許諾を得ているサイト、具体名を挙げるとニコニコ...全文を見る
○宮本委員 動画投稿サイトにある音楽や映像には、適法にアップロードされたものと違法なものが混在しているというのが今答弁にあったように実態なんです。  これでは、音楽、映像のダウンロードが果たして違法な行為に当たるのかどうかを理解できないままに行われる場合も多く、処罰の対象にする...全文を見る
○宮本委員 有償と無償の区別をつけることさえ難しいというのが実態です。こんな状態では、ダウンロードすれば処罰の対象となる音楽、映像なのか、利用者が事前に判別するということは困難だと言わざるを得ないと思います。何が罪になるのか明確になっていないものを刑罰を定めるというようなことは、...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、内閣提出の著作権法の一部を改正する法律案に賛成、自民党、公明党共同提出の修正案に反対の立場から討論します。  内閣提出の法律案は、写り込みなど、ある程度事例を限定した上で、現行では形式的には違法となる行為を容認しようとするものですし、国会...全文を見る
06月19日第180回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  去る六月十一日、社会保障と税の一体改革特別委員会で、私、総理大臣に、ことしの自殺白書で、若者の就職失敗を理由とした二十代の自殺者の急増に注意が必要というふうに述べられていることを取り上げて、首相の認識を伺いました。総理は私の質問に、若者...全文を見る
○宮本委員 この二年ほど、全体の数は減っているわけですけれども、若者の、しかも就職を原因とする自殺というのはそれこそふえているんですね、この間でいうと。  それで、これは内閣府に数を出していただきたいんですが、就職失敗を原因とする二十代の自殺者数を、二〇〇七年からの五年間、男女...全文を見る
○宮本委員 平成二十一年を機に急増していると言われるとおり、二〇〇七年に六十名だったのが、百五十人とか百四十人という状況になっているんですね。  それで、急増に注意が必要と自殺対策白書は述べているんですが、注意が必要というような生易しいことではないです。就職の失敗ぐらいで何も死...全文を見る
○宮本委員 相当精神的に追い詰められているわけですね。ここに本当に心寄せる必要があると思うんですよ。  死を選ばないまでも、就職の失敗が引き金となってひきこもりになる若者も少なくありません。これは、内閣府が二〇一〇年に公表した若者の意識に関する調査では、若者のひきこもりになった...全文を見る
○宮本委員 大臣、僕は、あの質疑でも安住大臣の答弁を聞いて、本当にふんまんやる方なかったんですよ、今大臣のおっしゃった出世払い奨学金という表現なんですね。  この所得連動返済型奨学金というのは、年収三百万に達しなければ猶予するという制度でしょう。つまり、三百万になったら返させる...全文を見る
06月20日第180回国会 衆議院 文部科学委員会 第7号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  この法律は、文化芸術振興基本法の議論のときから、劇場、音楽堂、劇団、オーケストラなどの文化芸術団体が議論を重ねて、政府でも検討がされてきたものですね。先ほど議論がありました、超党派の音楽議員連盟がまとめ上げた結果として出されております。...全文を見る
○宮本委員 劇場や音楽ホールなどは、創造と鑑賞の両面から、芸術の発展になくてはならない場所となっております。  ところが、民間施設は大変苦境にあると言われておりまして、地方では、文化予算そのものの削減、公立文化施設も指定管理者制度などによって困難な状況に置かれております。  ...全文を見る
○宮本委員 地方公共団体も大いに文化芸術への支援を強化してもらいたいわけですけれども、やはり、この間の国の実演芸術に対する支援の姿勢が反映している面もあると思うんですね。  この間、文化予算全体はふえているんですけれども、実演芸術に対する公的助成はむしろ減少傾向にあります。特に...全文を見る
○宮本委員 次に、ちょっと文化庁に確認したいんですが、この間、文化予算の拡充をと、芸団協の皆さんが請願署名に取り組んでこられました。六十三万余筆の署名が国会に提出をされ、これは残念ながら採択とはならなかったわけですけれども、引き続き、今国会にも文化予算の拡充を求める署名が提出をさ...全文を見る
○宮本委員 舞台芸術に対する支援は毎年のように名前が変わっておりまして、簡単に比較しにくいんですけれども、実演芸術を担う団体への支援はこの間減少傾向にあると今お答えがあったとおりです。  今国会に芸団協の皆さんが提出された請願署名には、「芸術組織が、その専門性を発揮し、持続的に...全文を見る
○宮本委員 ぜひしっかり予算の裏づけをとっていただきたいと思うんですね。  劇場、音楽堂といっても、やはり実演芸術の創造、普及には人が大事であります。しかし、実際には、劇場、音楽堂にも大小さまざまなものがありまして、市町村では専門職員を配置することは困難だという意見もございます...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、やはり人材という点でも国の支援を強めていただきたいと思うんですね。  それで、劇場、音楽堂には、先ほどのような専門家の方々のほかに、舞台を支える技術者の皆さんもいらっしゃいます。  音楽議員連盟の総会の場で、真野純公共劇場舞台技術者連絡会会長からも話を聞いた...全文を見る
○宮本委員 専門家や技術者の配置、養成、指定管理者制度のあり方等々、劇場、音楽堂にどのような支援をしていくのかという中身については、この法律にある指針に盛り込まれる内容になってくると思うんですね。ぜひ、関係者の意見を広く聞いていただいて、しっかりそれが生かされるようにお願いを申し...全文を見る
○宮本委員 やはり、こういう法律をつくるというのは、歴史に一つの画期をなす出来事だと思うんですね。その機会に、ぜひとも関係者の意見をしっかり聞いていただいて、また鑑賞者の意見も取り入れていただいて、本当に法律が目指す目的が達せられるように全力を挙げていただきたいと思います。  ...全文を見る
06月26日第180回国会 衆議院 社会保障と税の一体改革に関する特別委員会 第22号
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○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出六法案及びその三党修正案と、新たに提出された社会保障制度改革推進法案など二法案に反対の立場で討論いたします。  そもそも、政府提出法案は、国民に消費税の一〇%への増税を押しつけるものであります。我が党は、審議を通じて、消費増税が生...全文を見る
08月01日第180回国会 衆議院 厚生労働委員会 第17号
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○宮本委員 ただいま議題となりました高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律案及び民主、自民、公明三党提出の修正案に対し、日本共産党を代表し、反対の立場から討論します。  法案は、少子高齢化が急速に進展する中で、高年齢者の就労促進と、公的年金の支給開始年齢の段階...全文を見る
08月03日第180回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第4号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  冒頭報告のありました大津市中学生いじめ自殺事件についてお伺いいたします。  私からも、とうとい命を落とされたこの生徒に対して、心からの哀悼の意を表明したいと思います。  今回の事件をめぐっては、国民の怒りは、学校と教育委員会の側に、...全文を見る
○宮本委員 我が党は、この平成十八年の初中局長通知が出された直後、十月の三十日に、我が党の志位委員長が質問で、この通知を、文部科学省のこの方針はこの限りではそのとおりだと評価をしつつ、いじめの件数が多いか少ないかで学校と教員を評価するやり方が、いじめの実態を見えなくさせ、隠蔽の一...全文を見る
○宮本委員 片方で、あなた方は、どの学校でも、どの子でも起こり得ることだと言いながら、そういうことが起こった、いじめの数が多ければ評価が低くなるんじゃないか、そういう危惧が現場にはやはりあるわけですから、この問題を本当にしっかり見る必要があると思うんですね。  答弁を聞いており...全文を見る
○宮本委員 文部科学省のこの調査では、今あったように二・三%、全体のわずか二・三%だというふうになっているわけです。これは、関係者の方々、子どもの近くにいる関係者からは、何を見ているのか、とても信じられないほど低過ぎると、あきれ顔の声が返ってきているんですね。  そこで、内閣府...全文を見る
○宮本委員 四五・九%になっているんですね。  それで、この調査は、原因となったものを複数回答できるようになっております。今答弁のあった友人関係以外にも、クラブ、部活動、いじめられた、他の部員と仲が悪くなったという理由も一七・四%を占めております。これは重複回答ありですから、重...全文を見る
○宮本委員 このいじめが半分以上という内閣府の調査は、不登校になった本人に直接聞いたものなんですね。それに対して、文部科学省がやっている調査というのは、学校、教育委員会を通じて行っているものなんです。つまり、学校、教育委員会を通じて調査したら、半分程度のものが二・三%になっている...全文を見る
○宮本委員 一昨日井上議員も指摘したように、私どもはやはり、この背景には、教職員の多忙化、教員評価、学校評価など、学校の仕組みそのものに原因があると言わざるを得ないと思っております。  今回の事件の真相を徹底究明するとともに、学校現場にどんな問題があるのか、社会全体として取り組...全文を見る
08月06日第180回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第5号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  三人の参考人の皆さん、本日は本当にありがとうございます。私からも心からお礼を申し上げたいと思います。  まず、小森美登里参考人にお伺いしたいんですけれども、いじめを苦にしたこういう自殺事件が起こるたびに、学校現場や教育委員会による隠蔽...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  実は、この前の金曜日に、この参考人質疑に先立って、当特別委員会で対政府質疑も行ったわけですね。そのときも、私、質問に立たせていただいて、既に文科省は、二〇〇六年に福岡で起こったいじめ事件、中学二年生の事件、それから北海道滝川市の事件、これを...全文を見る
○宮本委員 実際にかかわった立場からの貴重な御意見だったと思うんです。  私どもは、実は、この初等中等教育局長通知が出た直後に、国会でいじめ問題で論戦をさせていただいたんですね。そのときに、この通知はいい、通知はいいんだが、もう一方で、これを進める上で障害になる問題があると。 ...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  聞くところによると、熊本県というのが全国でも特にいじめの報告数、認知数が多いということのようでありますけれども、しかし、それだけ対応も頑張っているというふうにも聞いているんですね。  だから、やはり、そういう数の多少だけで評価をするという...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  小森参考人が、二〇〇七年十一月、当委員会でかつて意見陳述をしていただいています。一応それも全て読ませていただきましたけれども、そこでは、ひきこもりや不登校やニートはいじめ問題と深くかかわっているというふうに指摘をされました。非常に大事な御指...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  非常に私たちは、子どもたちが今引きこもったり不登校になったりという、その背後にある、おっしゃったとおりの、学校の問題、教育の問題ということをしっかり自己分析的につかまないと、非常に見誤ってしまうというふうに思うんですね。  それで、次にお...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  以上で終わります。
08月24日第180回国会 衆議院 文部科学委員会 第8号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  法案発議者にお伺いをいたします。  我が国の文化的所産である古典に親しみ、学ぶ機会が整備されることは大いに意義あることだと思います。しかし、古典も含めて、国民一人一人が何を学ぶか、何を心のよりどころとするかは、本来、個々人の思想、信条...全文を見る
○宮本委員 法案は、第二条で、古典の定義を与えています。ここには「我が国において創造され、又は継承され、国民に多くの恵沢をもたらすものとして、優れた価値を有すると認められるに至ったもの」という規定がありますが、ここには北海道のアイヌ独自の民族文化や沖縄県独自の文化を初め地方に伝わ...全文を見る
○宮本委員 そもそも、身近なところに古典を含む文化芸術に親しむ環境が整備されておらず、国民にとって、古典に親しみ、学ぶ機会自体が限られているのが現状です。また、私の地元大阪などでは、文楽など古典芸能への補助金を打ち切ったり、オーケストラの予算を削減するような動きもあります。  ...全文を見る
○宮本委員 以上で発言を終わります。ありがとうございました。
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  昨年十月、大津市立中学校に通っていた中学二年生の生徒が自殺をいたしました。その後、自殺の背景に深刻ないじめがあったことが明らかになりました。御遺族の悲しみの深さははかり知れません。改めて、亡くなられたこの御子息と御遺族の皆様に心からの哀...全文を見る
○宮本委員 先ほど指摘をした福岡の森啓祐君の事件、同時期に大問題となりました北海道滝川市の小学生いじめ自殺事件、これを受けて、十月の三十日に、二〇〇六年ですけれども、我が党の志位委員長が、これらの事件を踏まえて国会質問を行いました。その当時、安倍晋三首相の答弁は、今後、規範意識を...全文を見る
○宮本委員 当該中学校は、昨年の三月末まで文科省の道徳教育実践研究事業の指定校でありました。滋賀県で六つの学校が指定されておりましたが、中学校はこの学校だけ。滋賀県で最も文科省流の道徳教育に力を入れてきた、いわば文科省お墨つきの中学校でありました。  ここに、昨年二月に発表され...全文を見る
○宮本委員 この中学校での道徳教育実践研究事業は、研究の歩みを見ますと、平成二十三年二月三日に第十回道徳教育校内研究会というものを行って、一年生の授業の公開を行っております。  この公開授業の「第一学年 道徳学習指導案」というものを資料の二につけておりますけれども、この資料二の...全文を見る
○宮本委員 もちろん、私たちも、道徳教育が必要ないと言っているわけじゃないんです。規範意識の強調だけでは解決しない。  それで、私は、現場の教員からも学校現場のリアルな状況を聞いてきたんですね。ある中学校の現職の教員は、深刻ないじめほど、説諭、つまり規範意識の説教では解決しない...全文を見る
○宮本委員 そのとおりなんですね。一人一人の子供のやはり内面というのが大事なんです。  この先生によると、幾ら理屈で理解しても、いじめを繰り返さざるを得ないような深刻な心の傷を負っている場合が多い。それで、その少年の場合は、家庭でいじめのような大変な目に親から遭っていた、そのう...全文を見る
○宮本委員 子供の内面をつかむということ、これは言葉で言えば簡単なんですが、簡単な話じゃないですね。  大津の事件では、被害者のことでも問われました。学校側もいじめだと最終的には認定した十月五日のトイレでの暴行でありますけれども、いじめ被害者は、大丈夫、いじめではない、こう口に...全文を見る
○宮本委員 十月五日に、先ほど申し上げた、トイレで二度目の暴行を受けたと。このときは、さすがに職員が集まって、教員が集まった会議が持たれているんですね。もちろん、さまざまな向こうからのシグナルを受けとめる、キャッチするということは大事ですけれども、やはり何よりも教員が集団でじっく...全文を見る
○宮本委員 学年主任などが最初に打ち合わせたのはわずか十五分ですよ。三十分というのは事実上の報告、けんかということでしたということになっていると思うんですね。十五分で何がわかるか。しかも、全員で話し合ったわけでもないんですね。こういう状況を改善しないと、幾ら感度を上げようとかいっ...全文を見る
○宮本委員 積極的な御答弁でありましたけれども、やはり、取り組むに当たっては、議論を中途半端なものにせずに、本音を出し切る討論によって、一人一人のよさや個性の違いを尊重する、何よりも人間を大事にするということを深め、いじめを許さない決意を子供全員のものにし切るということが大事であ...全文を見る
○宮本委員 子供の意見表明権というのは、子供の本質につながる重要な権利であります。  子供は、自己に影響を及ぼす全ての事柄について、それが決められる手続に参加して自分の意見を言うことができ、大人はそれを尊重しなければならない、これが子どもの権利条約の言っていることなんですね。 ...全文を見る
○宮本委員 去る八月六日の青少年問題特別委員会で、参考人としてお招きしたNPO法人ジェントルハートプロジェクトの理事の小森美登里さんは、みずからもいじめ自殺で子供を失った御遺族の立場から、いじめられる子はもちろん、いじめる子も、傍観している子も、教育や社会のゆがみという大きな視点...全文を見る
11月07日第181回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  田中眞紀子文部科学大臣の所信に対して質問いたします。  まず、既に議論になっておりますけれども、秋田公立美術大、札幌保健医療大、岡崎女子大、この三大学の認可問題であります。  去る十一月一日に大学設置・学校法人審議会が可とする答申を...全文を見る
○宮本委員 そうしたら、まずお伺いしたいのは、その十一月二日の閣議後の記者会見で、なぜ大臣は、認可でも不認可でもまだ決まってもいないものをそのようにお触れになったのか、それはなぜなんですか。
○宮本委員 いずれにせよ、そのことがやはり大きな波紋を呼んだことは、これは事実なんですね。  日本私立大学団体連合会、日本私立短期大学協会は緊急声明を発表いたしまして、「大学設置の認可に係る答申は、大学設置・学校法人審議会において法省令に基づく十分な審査を重ねた上で適切に行われ...全文を見る
○宮本委員 いや、大臣がそれが不思議だと思われるのは勝手なんですけれども、大学の設置認可のやり方というのは、従来からそういうサイクルでやってきたわけですよ。先ほどから議論があったように、もう三年も前から段取りをしながら進めてきているという事実があるわけですよね。  だから、今の...全文を見る
○宮本委員 国会の委員会での議論というものを大臣として尊重するのは当然のことだと思いますけれども、きょうも随分党派を超えてこの問題が議論になってきております。当然、大臣として本委員会の議論というのは尊重されるというふうに私は思っておりますが、大臣、よろしいですね。
○宮本委員 いずれにせよ、この問題については、やはり現行の制度もしっかり尊重した上で適切に対応する必要があるというふうに私は思っております。  それで、この問題は、やはりこれを契機にしっかり議論する必要があると思うんですよ。私どもは、先ほどの理事懇談会でも、やはりこの三大学の関...全文を見る
○宮本委員 しっかりと現行制度にのっとった対応を求めておきたいというふうに思います。  さて、次に、私は、国際人権A規約の留保撤回の問題について質問したいと思います。  我が国は、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第十三条二項の(b)と(c)、つまり、中等教育と高等...全文を見る
○宮本委員 そこで、改めて聞くんですけれども、今日、日本政府がこの規定の留保撤回が可能だと判断した理由は何か。文科省、お答えいただけますか。
○宮本委員 授業料減免の拡充と奨学金受給者数の拡大、こういうことだと思うんですね。  まず、これから私が皆さん方と議論することが何かぜいたくな要求だというふうに受け取られないために、世界の常識というものを確認する意味で、私のところに届いた一通のメールを紹介したいと思っております...全文を見る
○宮本委員 これが世界の水準なんですね。ここから日本は非常に大きく立ちおくれている。自国にいるより他国にいる方が学業を続けやすいとは、こんな皮肉なことはないとこの人が指摘するように、我が国の水準こそ非常識だと言わなければなりません。  そこで、まずは授業料減免制度というものが、...全文を見る
○宮本委員 今の局長答弁、それは学部の学生の分です、三・六万人は。大学院は含まれておりません。そうですね。  ということは、この制度が三・六万人まで拡充されてきたというからには、この予算上の免除率七・三%というのは過去最高に今なっているということなんですか。いかがですか、局長。
○宮本委員 現状の七・三%も実は史上最高ではなくて、かつては一二・五%もあったと。大学進学率が高まれば当然人数がふえるのは当たり前なんですけれども、漸進的無償化、つまり無償教育に向かって進んでいると言えるためには、率がふえなきゃならないんですね。来年度の概算要求、あなた方の概算要...全文を見る
○宮本委員 さっき国公立で七・三%が議論になりましたが、私学の場合はもうわずか一・五%と。この間ずっと一%ですよ、授業料減免というのは。  これが広がらない、なかなか進まないのには、それは理由があります。私学の場合は、さっきお話があったように国庫負担が二分の一。つまり、半額は大...全文を見る
○宮本委員 合計で十九万人余りふえたという答弁になりますね。  しかし、今言われた奨学金受給者の中に、返還の必要のない給付制奨学金を受けている者が一人でもおりますか、いかがですか。
○宮本委員 奨学金の受給者がふえたといっても、給付制奨学金というのはゼロなんです、ないんです。つまり、借金を背負う学生が十九万人ふえたというだけの話なんですね。しかも、十五万人は利子つき借金ですよ。無利子は少なくて四万人であって、結局、大半は利子がつく借金を背負う学生がふえたとい...全文を見る
○宮本委員 答弁になっていないんですけれどもね。  だから私は、奨学金と呼べるものにするためには、給付制奨学金を導入しなさいと申し上げてきたし、現にあなた方は、昨年度の概算要求では、給付制奨学金の導入、高等教育にも概算要求までしたわけですよ。その上で、ことし九月十一日、ついに国...全文を見る
○宮本委員 その政府・与党会議でだめだと言われて、そして所得連動型になったと。なぜ、だめだという結論になったんですか。
○宮本委員 給付制奨学金に関して、その会議の場で、受けた学生がどんなに経済的に裕福になっても返済しないというふうになると、モラルハザードが生じるのではないか、やはり返せるようになったら返してもらわなければモラルハザードだという議論が出たと聞いたんですね。これは実は、あなた方がとう...全文を見る
○宮本委員 もう終わりますけれども、大臣は大学が多過ぎるというふうに冒頭の議論でもおっしゃいますけれども、日本の大学進学率はまだ四九%なんです。アメリカは七〇%、フィンランドは六九%。OECDの平均五九%と比べても決して高くないんですね。  それは、年間百万円を超えるような高学...全文を見る
11月16日第181回国会 衆議院 文部科学委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  まず冒頭、このような委員会運営について、断固抗議したい。  本日の委員会日程が提案されたのは、昨日の本会議後の理事懇談会の場でありました。本来、法案審議は、政府から趣旨の説明を聴取した後、それをしっかりしんしゃくした後に、十分な時間を...全文を見る
○宮本委員 つまり、公務員と均衡を図るということを今大臣も御答弁になりました。  年金に限らず、私立学校教職員と国公立学校教職員との待遇の均衡を図ることが必要だというのが、大臣そして政府の認識だと受けとめてよろしいですか。
○宮本委員 国家公務員の退職手当の支給水準を今回四百万円以上も引き下げる、そして、その場合に、職域部分の廃止後の官民均衡を図るために、国共済に新たな年金払い退職給付というものを設けて確保するというふうになっているわけですね。これ自体が問題であると私たちは考えますけれども、公務員の...全文を見る
○宮本委員 私立学校教職員の退職金の実態というのは、今答弁あったとおり、つかめていないわけですね。  本来、私立学校教職員の共済制度にかわる新たな制度をつくるというのであれば、給与、退職金の実態を踏まえた制度設計を私学関係者の理解と納得のもとに進めていくべきだ、これは当然の話で...全文を見る
○宮本委員 この七月にあなた方が開催した私学共済年金制度の在り方等に関する調査研究協力者会議、ここでこういう意見が出されております。  私立学校は公務員ではなく民間として扱われる場合(私学助成等)と、公務員と同様に扱われる場合(共済制度等)がある。そのときの状況に応じて、民間と...全文を見る
○宮本委員 二九・六%。学校教員統計調査を見ますと、公立学校では教員全体に占める兼務教員の割合は一七%となっておりますから、私立の高校というのは、その倍近く高いことがわかります。  全国私立学校教職員組合連合、全国私教連がことし十月に公表した調査では、全国三十一都府県の二百六十...全文を見る
○宮本委員 聞きますと、やはり私学の生徒獲得競争が激化していると。それで、大体どこの学校でも、公立の二次募集の試験が終わらないと生徒数が確定しないという状況があるというんですね。公立の二次募集が終わるのが三月の十日ごろですから、三月の二十日ごろに私学の生徒の最終的な数が決まる。そ...全文を見る
○宮本委員 雇われる側の雇用という問題もあるんですけれども、私は、やはり生徒たち、子供たちへの影響ということを文部科学省はしっかり見なければならないと思うんですね。  これは、文科省が公立の教育に関して発表された新たな定数改善計画、これを見ても、公立学校で臨時、非常勤の教員がふ...全文を見る
○宮本委員 この法律案は、別途の法律案で創設される国家公務員共済の職域部分にかわる新たな制度と同じ内容の制度をそのまま私立学校教職員に導入しようとするものであります。  そもそも、国公立学校教職員と比して低額な私立学校教職員の給与、退職金が改善されないまま年金だけを切り下げる結...全文を見る