宮本岳志

みやもとたけし

比例代表(近畿)選出
日本共産党
当選回数5(参1)回

宮本岳志の2013年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月24日第182回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  私からもまず、亡くなられた男子生徒の御冥福を心からお祈りし、御遺族に対しても心からのお悔やみを申し上げたいと思います。  子供たちの命を育むはずの教育現場で発生した今回の事件。子供の命を最優先にすべき学校には絶対にあってはならない事件...全文を見る
○宮本委員 言うまでもなく、児童生徒への指導に当たり、学校教育法十一条ただし書きに言う体罰はいかなる場合にも行ってはなりません。  ところが、既に明らかになっているように、今回の事案が起きた大阪市立桜宮高校では、バスケットボール部を初めとした部活動、授業時間内でも体罰が常態化を...全文を見る
○宮本委員 運動部に体罰はつきものなどという間違った考え方がございます。そもそも、運動部活動と体罰は絶対に相入れない関係にあるはずのものだと私は思うんですね。  全国高等学校体育連盟は、一月の十八日付で、「運動部活動における体罰根絶に向けて」という通知を出しました。指導者みずか...全文を見る
○宮本委員 当然のことだと思うんですね。  昨日、文部科学省は、「体罰禁止の徹底及び体罰に係る実態把握について」という、この通知を発出いたしました。二月の二十八日までに第一次報告、四月の三十日までに第二次報告をとって、体罰の状況などを掌握するとしております。体罰の実態を把握し、...全文を見る
○宮本委員 この研究では、調査結果を踏まえて、体罰の消極的容認ということについて論じているんですね。  体罰の善悪を問えば、否定的に答えた者が約九五%だった、善悪を問えば。否定的な答えが九五%だった。しかしながら、完全否定する者は全体の約半分にとどまった。こういう結果を引いて、...全文を見る
○宮本委員 おっしゃるとおりで、その連鎖というものを断ち切るのは、今まさにここで断ち切らなければ、連鎖があるから仕方がないという話じゃないわけであって、その点でも、この体罰の消極的容認論、つまり、強くするためには体罰は必要とか、運動部活動に体罰はつきものとか、こういうような認識が...全文を見る
○宮本委員 ところが、大阪市長でさえ、十二日には間違った認識を改めて、十四日の成人式では部活での体罰禁止を徹底すると表明したにもかかわらず、十五日になってもまだ、強くなるために部活での体罰は一定あるなどと発言し、あり得る体罰とそうじゃない体罰の線引きが必要などと発言した者がおりま...全文を見る
○宮本委員 しかし、その認識は、今、全く間違っているということを文科省も答えられました。大臣も冒頭に答えられました。これは全く不適切な発言で、撤回すべきじゃないですか。
○宮本委員 問題をまぜ返しちゃだめなんですよ。  もちろん、ある行為が体罰に当たるかどうかという議論はあるでしょう。やられてきたことはわかっていますよ。体罰に、あっていい体罰があるという議論はないんですよ。体罰はだめだとはっきりしているんですよ。  ところが、あなたがおっしゃ...全文を見る
○宮本委員 私がこれにこだわるのはなぜかといいますと、要するに、体罰というものが今日横行している大もとに、少しぐらいの体罰だったらという消極的容認論というのはやはりあるわけなんですね。  現に、今回の桜宮高校のバスケット部顧問も、昨年十二月二十八日の市教委での聞き取り調査に対し...全文を見る
○宮本委員 今回の事例はそんな話と関係ないんですよ。あなたが言うとおりだ。そんな、別に懲戒の話じゃないんですよ。そうでしょう。にもかかわらず、強くするために体罰は一定あり得る、そんな発言をするから問題だと言っているんじゃないですか。そんなことで政務官が務まりますか。それは絶対、そ...全文を見る
03月27日第183回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  先日の下村文部科学大臣の所信を受けて、質問をいたします。  大臣は、所信の中で、「教師が子供一人一人と時間をかけて向き合える環境を整える」ことを強調されました。  我が党は、昨年十一月に、この間、深刻化してきたいじめ問題を解決するた...全文を見る
○宮本委員 しかし、問題は、大臣のおっしゃるとおり、教師が子供一人一人に時間をかけて向き合える環境がまだまだ整備をされていない。当委員会でも教員の多忙化について、それこそ党派を超えて、繰り返し繰り返し議論がされてまいりました。  例えば、この大津市の中学校いじめ自殺事件の第三者...全文を見る
○宮本委員 いじめ問題に対応するためには、教員の増員は当然でありますけれども、特に養護教諭、保健室の先生の増員が非常に大事だと思っております。  そこで、資料の一を見ていただきたいんですが、これは大津の第三者報告書でありますけれども、下の方の傍線、「養護教諭の大規模校常勤複数体...全文を見る
○宮本委員 今御答弁あったように、ふやしたといっても加配なんですね。養護教諭の大規模校常勤複数体制の確立と大津の報告書は言っているわけですけれども、現状では、小学校では児童数八百五十一人以上、中学校八百一人以上の学校でないと複数配置にならない。ですから、定数改善をして、そもそもこ...全文を見る
○宮本委員 定数増に努める、定数改善をするとおっしゃるわけですけれども、では、平成二十五年度の内容に入りたいと思うんです。  今回の予算案に至る過程では、昨年行われた本年度予算の概算要求段階では、三十五人学級を標準法改正で実施している小学校一年生、加配で実施している小学校二年生...全文を見る
○宮本委員 愕然としたというのが多くの人の偽らざる気持ちだと思うんです。結局、差し引きで合理化減も含めて二千四百人もの減。差し引きで二千人以上教員数が減少するなどということは、この数年になかったことであります。  しかも、その減少の中身も問題であります。先ほど合理化減という言葉...全文を見る
○宮本委員 この指導方法工夫改善加配というのは、地方において少人数学級に充てられてきた定数なわけです。この少人数学級に充てられてきた加配まで削ると、これを削らずに維持するだけでも、地方では少人数学級への取り組みが、小学校二年から三年へ、あるいは地方によっては中学校に充てるというと...全文を見る
○宮本委員 いやいや、今、四百人減らしたと初中局から答弁があったんですけれども。
○宮本委員 合理化減も含めて全体で二千人を減らしたことが、少なくとも、その分の定数を新たな少人数学級を拡充することに充てられたものが減らされてしまったことは間違いがないと思うんですね。私は、ここには、やはり加配でこれまでこれをずっと進めてきたことについての限界が示されていると思う...全文を見る
○宮本委員 定数改善計画の話をやったんですが、定数改善計画については、策定することにはなっていない、今後、学力調査の結果を見て検討するというのが財務省との間の結論になったという答弁だったと思うんです。  今、補習等のための指導員等派遣事業、学校いきいきサポート人材の活用、こうい...全文を見る
○宮本委員 ですから、先ほど定数改善が八百人とおっしゃいましたが、その一方で二千人を超える自然減が出ているわけであって、その分が、現に教員の数が減らされている。しかし、一方でサポート事業もやりますよということでありますけれども、定数改善計画も結局決められなかった。計画的に定数改善...全文を見る
○宮本委員 今あったように、まさに非正規教員が一六%にふえた。その大もとに、この定数改善計画が策定されていないことがあるというお話もありました。  もう一度、資料一を見てください。今度は上の傍線であります。  大津市の第三者報告書でも、「当該の学校にも多くの非正規教員が在籍し...全文を見る
○宮本委員 定数改善計画が必要だという御答弁でありますが、必要であるというのであれば、私はやはり、学級規模の縮小、三十五人以下学級を進めることだと思うんです。  それで、少人数学級の推進とおっしゃるわけですけれども、これはどのように進めるのか。加配なのか、それともちゃんと標準法...全文を見る
○宮本委員 これは当然のことなんですね。今、他人事ではだめだという声も出ましたが、しっかりその方向で進める必要があると思うんです。  二〇一一年の通常国会、小学校一年生に三十五人以下学級を導入した標準法の改正は、全会一致で行われました。  その附則には、「政府は、この法律の施...全文を見る
○宮本委員 いやあ、僕は下村大臣からそういう御答弁を聞くとは思いませんでした。そして、よもや下村大臣が今回の折衝で財務省にこのような形で押し戻されるとは思わなかった。これは本当にショックだということを率直に申し上げたいと思うんです。財政状況が厳しいという言い逃れは、この法律につい...全文を見る
○宮本委員 もう一度答弁していただきたいんですが。  議事録によると、政府案にあった「国及び地方の財政の状況その他の事情を勘案しつつ、」という言葉を我々は立法の立場で外しましたと、下村当時委員は胸を張っておられるわけですが、その下村文部科学大臣が財務省とこのたび結んだ、一月二十...全文を見る
○宮本委員 いや、拘束されないといったって、文言になって、文書になって出回っているわけですから。また、そういうふうに言われると、恐らく、その文言を二年前に削られた民主党の当時の政府を担っていた方々は納得いかないだろうと思うんですね。  私は、いずれにしても、この標準法の改正の質...全文を見る
03月28日第183回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  安倍総理のTPP交渉参加表明について、きょうは質問をさせていただきます。  十八日の当委員会で、我が党の笠井亮委員が、日米共同声明の第三パラグラフの「その他の非関税措置に対処し、」と書いてある内容を質問いたしました。このときの安倍総理...全文を見る
○宮本委員 そういたしますと、このときのやりとりというのは、笠井議員が、第三パラグラフについて、自動車、保険以外のその他の非関税措置、ここについて、どういう、なされるべきさらなる作業が残されているのか、こうお尋ねしたわけですよ。そうしたら、安倍総理の答弁は、まずは自動車、保険を挙...全文を見る
○宮本委員 総理もそれでよろしいですね。
○宮本委員 なかなか中身が語っていただけませんので、聞き方を変えたいと思います。  今現在、日米事前交渉で扱う、アメリカ側が提起する関税品、非関税措置の項目でいえば、この項目の個数は何個あるか、お答えいただけますか。
○宮本委員 牛肉とか自動車とか保険とかというふうに挙げた場合に、では、先ほどの自動車、保険以外にどういう項目、何項目あるかということをお答えいただけますか。
○宮本委員 先ほど、自動車、保険以外、その他のことについても事前協議をやっていると答弁したじゃないですか。だから、その他にどのような項目、何項目あるかを答えてくれと言っているんですよ。
○宮本委員 僕は、なかなか、こう聞いても、そこは交渉中なのでとおっしゃるけれども、しかし、政府が言えないと言っているその中身こそ、国民が今一番知りたいと思っていることだと思うんですね。少なくとも、そういうことを国民が知りたがっている、これは総理、思いを同じくしていただけますね。
○宮本委員 では、また少し聞き方を変えましょう。  今、日米間で事前交渉している事項ですけれども、これはアメリカ側が外国貿易障壁報告書、ここにありますけれども、こういうものや、日本との協議に関する米国政府意見書募集の結果、これはUSTRの募集したパブリックコメントでありますけれ...全文を見る
○宮本委員 いや、つまびらかにできないのはもう何度も聞いているんですが、この中に挙げられているものが、全部かどうかわかりませんよ、この中にあるものですかと聞いているんですよ、外務大臣。
○宮本委員 日米共同声明の先ほどのこの第三パラグラフです。ここには、「その他の非関税措置に対処し、」の次に、いいですか、総理、「及びTPPの高い水準を満たすことについて作業を完了することを含め、なされるべき更なる作業が残されている。」こうありますね。  そうすると、これは総理に...全文を見る
○宮本委員 総理は、十五日のTPP交渉参加の表明の会見でも、記者に問われて、我が国のTPP交渉に対する米国の同意が可能な限り速やかに得られるよう今後さらに取り組んでいく考えであります、こう答えられました。ですから、アメリカ議会の同意が日本の交渉参加の前提であるというのは、問わず語...全文を見る
○宮本委員 明らかにできる段階が来れば、明らかにできる内容を明らかにする。ただ、出さないというものもその段階ではあるんですよという話ですね。  では、もう少し具体的に聞きましょう。  TPPの条文テキストというものは、TPP交渉参加前には、交渉参加国の申し合わせによって入手で...全文を見る
○宮本委員 当然、それが入手された段階では、国民に全部の条文と譲許表を公開するんですね。
○宮本委員 要するに、交渉前も、交渉中も、交渉の後も、国民には本当に知りたいことが知らされないということなんですよ、今のやりとりから明らかなことは。結局、国民置き去りだと言わざるを得ないです。  ニュージーランドのTPP首席交渉官が、実は、ニュージーランド外務貿易省の公式サイト...全文を見る
04月01日第183回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは教育予算についてお伺いをいたします。  まず、質疑冒頭に一つ確認をしておきたいことがございます。  私は、去る三月二十七日、文部科学委員会での質疑で、概算要求時には入っていた教職員の定数改善計画が、その後、財務省との折衝で削...全文を見る
○宮本委員 そうしますと、やはりこれは書き込んだだけのことがあって、これに拘束をされるという話になるわけですね。  何かありますか、文科大臣。
○宮本委員 それは、やりとりのいきさつでいえば、そのときのやりとりは、私が、二〇一一年三月の民主党政権下で出された義務標準法改正のときに、民主党、自民党、公明党三党で、附則にあった「国及び地方の財政の状況その他の事情を勘案しつつ、」という文言をわざわざ、当時、下村さんは自民党の筆...全文を見る
○宮本委員 そういうことを考える上で、やはり大学を考えると、世界に比して余りにも高学費の現実があると思うんですね。  今や、大学などの高等教育まで段階的に無償にしていこうというのが世界の流れになっておりまして、大臣御存じのように、国際人権A規約十三条二項(b)及び(c)、中等教...全文を見る
○宮本委員 では、どのようにして子供や学生の学びを支えるのか。その具体的な中身として極めて重要なのが奨学金制度だと思うんです。  下村大臣の時代には、先ほどお話あったように、日本学生支援機構の前身、日本育英会は給付型の奨学金を持っておりました。大臣が受けられたのも給付型、返済の...全文を見る
○宮本委員 聞いていないことまで答えていただきまして。有利子の方がやはり多いんですね、今年度の予算でも。  この間、奨学金貸与の規模というのは確かに拡大されてきたんです。特に、一九九九年、平成十一年に自民党、公明党が新しい奨学金の制度の創設に合意して以来、その多くは有利子の奨学...全文を見る
○宮本委員 結局、今年度の無利子奨学金の拡大というものも、先ほど財務大臣の答弁にあったとおり、政府からの貸し付けは減らして、そして、返還金の拡大で行っているというのが現状です。  資料の三つ目に、この間の推移をつけておきました。左側が政府の貸付金。これは、二〇〇〇年度前後には一...全文を見る
○宮本委員 なるほど、日本学生支援機構の奨学金を受給する学生数は年々ふえてきたわけです。  それで、大内裕和中京大学国際教養学部教授の調査によると、国立大学でも、鹿屋体育大学や福岡教育大、岩手大学では全学生の六割、私の通っておりました和歌山大学で四二・八%、大阪大学で四割の学生...全文を見る
○宮本委員 高校の給付制奨学金、結構でありますが、高校無償化を見直す、その財源でやるというのは全く反対です。これは、そういう財源をきちっと別につくってやるべきだということは申し上げておきたいんです。  所得連動返済型奨学金、これは民主党政権がつくったものですけれども、最初の概算...全文を見る
○宮本委員 返せる人から返してもらってというんですけれども、実際には、返せない人からも、また、本来なら返す必要のない人からも非情な取り立てをしているというのが実態なんですよ。そうやって取り立てた返還金で奨学金の貸与規模がふえているだけであって、だから政府からの貸付金が減っているん...全文を見る
○宮本委員 多重債務にならないように安易な借金はするなと、金融庁は消費者教育を大学で行っております。きょうの資料の四につけたのは、これは金融庁がつくった資料なんですね。「安易に借金をしてはいけません」「社会にはばたこうとしている皆さんに」、こういうものであります。  ところが、...全文を見る
○宮本委員 先ほどの女子学生のお母さんは、若者がこんな借金を背負っていて日本に未来はあるのかと語っておられました。月額十二万円の利子つき奨学金を大学四年間借りたら、返済総額は利子も含めて七百七十五万円ですよ。  社会に羽ばたく若者に、その初日からそんな借金を背負わせている国に未...全文を見る
04月05日第183回国会 衆議院 予算委員会 第19号
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○宮本委員 きょうは、四人の公述人の皆様方、本当に貴重な御意見をありがとうございます。私、日本共産党の宮本岳志です。  予算委員会は、この地方公聴会を終えましたら、四月の五日に原発事故問題での集中審議ということも予定をしております。本日お伺いした御意見をしっかり受けとめて、原発...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  私は、話を聞かせていただいて、より根本には、決して、今回、今起こっているこの困難な事態、これはいわき市の市民にももちろん責任は何もない、同時に、双葉郡内の避難している住民の方々にももちろん責任はありません。こういう事態が起こっている一番の原...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  今、事故自体がまだ、事故原因も全てつまびらかになっていない、収束もしていない。こうなりますと、これはもう福島の声としては、福島県内の原発十基というものは動かしてもらっちゃ困る、これはやはり廃炉という声がずっとどこでも出てくるのは、当然のこと...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  それで、伊東達也公述人、お待たせをしたわけでありますが、冒頭、資料を配られたわけですけれども、その説明がございませんでした。  実は、私は国会で文部科学委員会を担当しておりまして、国会でも、この事故が起こるまで教育現場でやられてきた原発に...全文を見る
○宮本委員 日ごろそういう医療、福祉の現場で伊東さんがやっておられて、先ほど来首長さんとの議論でも出てきたような、やはり住民の間の分断とあつれきといいますか、さまざまな食い違い、これが非常につらいというか、つらい思いで見ておられると思うんですね。  私の方からは、その根本にはそ...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  小野公述人にお伺いする時間がなくなりました。お許しいただきたいと思います。  これで、私、終わらせていただきます。
04月10日第183回国会 衆議院 予算委員会 第22号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  私ども日本共産党は、昨年十一月に、いじめ被害者の方々、現場の先生方、子供にかかわる関係者、研究者の方々からの聞き取りをもとにいたしまして、この「「いじめ」のない学校と社会を」と題した政策提言を発表いたしました。これは既に安倍総理にも事前...全文を見る
○宮本委員 次に、三つ目の、いじめをとめる人間関係を子供たちにつくる。ある中学生は、運動会で初めてクラスの団結が生まれ、いじめになりそうになっても、つまらないからやめとけよと声をかけ合えるようになったと話してくれました。  そして、四つ目ですけれども、まず、そのいじめられた子供...全文を見る
○宮本委員 当然の人間の情だというふうに思うんですね。ところが、実際には、この人間としての当たり前の願いが、多くの場合に踏みにじられているという実態があります。  我が党が主催したシンポジウムでは、鹿児島県出水市で、二〇一一年九月、二学期が始まる日の早朝に、四メートルもの高い金...全文を見る
○宮本委員 我が子を突然そういういじめ自殺で失った親にとっては、一体我が子に何が起こったのか、その事実を知ることなしに、前に進む足場すら得られないわけですよ。事実が隠蔽されれば、そこに募るのは不信と疑いばかりだということになります。事実確認がされていないとか、臆測なども含まれてい...全文を見る
○宮本委員 重大なことは、国の通知文書がこの隠蔽の根拠とされていることであります。  先ほどの出水市の事例について、このパネル二を見ていただきたいんです。  上は、出水市教育委員会が同市情報公開審査会に提出した非開示の理由説明書であります。自分たちは、安易な提供や公表は避ける...全文を見る
○宮本委員 これはぜひ見直していただきたいと思うんですね。  今大臣が触れた協力者会議のまとめでありますけれども、この中で、実はアンケートのひな形といいますか、用紙の提案も中に載っております。  この用紙の形式を提案した団体が昨日言っておりましたけれども、最初の提案から変更さ...全文を見る
04月11日第183回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、四人の公述人の方々からの御意見、まことにありがとうございます。私も十分でありますので、時間に限りがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず、山口二郎公述人にお伺いするんですけれども、今、アベノミクスと言...全文を見る
○宮本委員 最低賃金の引き上げということにも今触れられました。  我が党は、かねてより、最低賃金をせめて時間千円以上に引き上げるということも訴えてきたわけですけれども、賃金というか働く者の収入の問題では、今、首相が企業、経済団体に賃金の引き上げを要請した、あるいはそれに応える企...全文を見る
○宮本委員 山口公述人が新聞などに書かれたものを読ませていただきますと、四月の二十八日に、安倍首相が、内閣が今度決定をした主権回復記念式典、これについても異議を唱えておられると思うんですね。  私たちも、この日を国民全体で祝うというのはやはり問題がある、こう考えておりまして、こ...全文を見る
○宮本委員 私も、この予算委員会でTPPをめぐる総理との論戦にも立たせていただいたわけですけれども、本当に、我が国の国民の利益というものをいかに守るかという点で、独立国と言えるのかと言われるような現状が現にある。また、前半に意見をお聞かせいただいた経済対策にしても、国民の暮らしを...全文を見る
○宮本委員 時間が参りましたけれども、片田さんのものを読んでおりますと、子供たちは、やはりなかなか、逃げるということを言っても、すぐには逃げると決められない。それに対して、君が率先して逃げたら皆の命が助けられるぞ、もし君が逃げなかったら、お母さんが危険を顧みず迎えに来ようとするじ...全文を見る
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  四人の公述人の皆様方からの冒頭のお話、心から感謝を申し上げます。私どもも十分でありますので、なかなか皆様方にお伺いするということになりかねると思いますけれども、どうぞよろしくお願いをいたします。  デフレ不況と言われるもの、これがデフ...全文を見る
○宮本委員 午前中も実は北海道大学の山口先生とも議論になったんですけれども、最低賃金の引き上げということでなければ、ボーナスがいっときふえるとかいうだけではいかないんだという議論もありました。それから、トリクルダウンという、企業が潤えばやがて労働者にも回っていくだろうという議論は...全文を見る
○宮本委員 私どもは、国会でも大企業の内部留保というものを取り上げてきました。ため込まれていると私たちは言っておりますけれども、二百六十兆円に及ぶ、これは政府側の答弁も、額はともかくとして、ため込んでいるというか、たまっているということは認めざるを得ない状況であって、試算してみま...全文を見る
○宮本委員 私、実は、若者の就職難の問題というものにずっと取り組んできたんですが、大学生などの間に、どうしても正社員にならなければならないと。というのは、非正規が非常に悲惨だという状況が知れ渡ってきていますから。だから、正社員になるために、みんな物すごい競争をやっている。逆に、そ...全文を見る
○宮本委員 同時に、この国会では、やはりTPP交渉への参加ということが大きな論点になってまいりました。  農業団体、漁業の団体、そういうところが反対の声を上げるのは当然でありますけれども、労働組合としてTPPについてどうお考えか、最後にお伺いして終わりたいと思います。
○宮本委員 時間が参りましたので、終わらせていただきます。  ありがとうございました。
04月15日第183回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第2号
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○宮本分科員 日本共産党の宮本岳志です。  今お話があったように、最後の質問者ですので、大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。  不動産賃貸でのいわゆるサブリース契約について、きょうは質問したいと思うんです。  サブリース契約とは、主には、アパート建設会社やその関連会社で...全文を見る
○宮本分科員 二百二十万戸、やはり相当数のサブリースがやられているということですね。  ちなみに、この不動産賃貸業、サブリース業に対して、何らかの規制というものはあるんでしょうか、国土交通省。
○宮本分科員 事前に説明をいただきまして、賃貸住宅管理業者登録規程と処理準則というものが定められております。  これは、なぜこのような登録制度をつくったのか、国土交通省、もう一度お答えいただけますか。
○宮本分科員 やはりトラブルが多いということからこういう登録制度をつくったという御答弁でありました。  この間、サブリース契約をめぐっては、さまざまなトラブル、さらには訴訟に発展するケースが報告されております。きょうは、典型的なサブリース事業者であり、トラブルが急増しているレオ...全文を見る
○宮本分科員 業界二位ですね。そして、サブリース割合は、大手十社中トップの九八・五七%。専らサブリース事業をやっている業者だと言わなければなりません。  次に、消費者庁に聞くんですけれども、このレオパレス21に関する相談は、国民生活センターや消費生活センターなどにどれだけの件数...全文を見る
○宮本分科員 全てがレオパレス21には限らないけれども、サブリース契約をめぐってはさまざまなトラブルが消費生活相談の窓口にもこうして寄せられているという御答弁でありました。  そこで、具体的に何か消費者庁は対応しておりますか、その相談に対して。
○宮本分科員 つまり、このサブリース契約に伴うトラブルについて、消費者庁においては何らかの対応をしておりますか、こうお尋ねしたんですが。
○宮本分科員 大臣、これはいかがでしょうかね。今具体的な対応がなかなかなされていないということですけれども、これはなぜか、大臣の方からもお答えいただけますか、どう受けとめておられるか。
○宮本分科員 きょうの結論をもう先に答弁されたという、そういう中身について、きょうはもう一歩掘り下げて大臣と少しやりとりをしたいと思うんですね。  実は、事前のレクでも事業者対事業者の関係だという話も聞いたんですが、なかなか、現場で起こっていることはそんな生易しい話ではないんで...全文を見る
○宮本分科員 全国の法律家や不動産流通にかかわる各分野の専門団体で形成されている民間ADR機構の日本不動産仲裁機構には、サブリース契約をめぐって、一年半足らずで百件を超える相談が寄せられております。そのほとんどはレオパレス21だというんですね。  レオパレス21は、リーマン・シ...全文を見る
○宮本分科員 一年半で二万戸減らしているわけですね。  この終了プロジェクトの内容たるや、すさまじいものです。十年を超えた案件は、基本的に解約を前提とした交渉を行う。オーナーから解約の話が出なければ、ローン返済ができないような大幅減額を提示して、相手から解約を申し出るようにしむ...全文を見る
○宮本分科員 個別のものについては、それは定かかどうか確認した上でになるけれども、もし詐欺に当たるようなことがあればというお話でありました。  早い話が、これはレオパレス21のパンフレットでありまして、これも実は事前に参考までにお渡しをしてあるんですね。  めくっていただいた...全文を見る
○宮本分科員 レオパレス21はその準則に反していると思うんですけれども、レオパレスに対して何らかの指導や対策はとっておられますか。
○宮本分科員 結局、大臣、登録制度をつくったといっても、任意の登録制度ですから。レオパレス21はこれに入っていないですから。業界一の大東建託というのは入っているんですけれども、二位のレオパレスは入っていないわけですよ。  登録されていなければどうしようもないです、あくまで大臣告...全文を見る
○宮本分科員 おっしゃるとおりで、消費者庁のホームページによると、消費者庁の役割として、「必要に応じて各省庁を動かすとともに、どの省庁も対応しないいわゆる「すき間事案」については、自ら事業者に対する措置をとる」と書いておられます。ですから、ぜひ、国土交通省としっかりと連携して進め...全文を見る
○宮本分科員 以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。
04月16日第183回国会 衆議院 本会議 第17号
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○宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、二〇一三年度予算三案に反対、動議及び修正案に反対の討論を行います。(拍手)  反対理由の第一は、消費税増税を前提としている予算だからです。  消費税が一〇%になれば、社会保障の負担増などと合わせて、一世帯当たり三十一万円も負担が増加し...全文を見る
○宮本岳志君(続) 原発再稼働をやめ、原発から直ちに撤退することを決断し、原発に頼らない、再生可能エネルギー政策への転換を求めるものであります。  以上、私の討論を終わります。(拍手)
04月16日第183回国会 衆議院 予算委員会 第23号
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○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、二〇一三年度予算三案につき政府がこれを撤回のうえ編成替えを求めるの動議について、提案理由及び概要について御説明申し上げます。  安倍内閣はデフレ不況からの脱却を掲げていますが、その内容は、消費税一〇%に向けて、来年四月から増税を開始し、社...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、二〇一三年度予算三案に反対、我が党提出の組み替え動議に賛成、民主党、生活の党それぞれ提出の組み替え動議及び日本維新の会、みんなの党両党提出の修正案に反対の討論を行います。  予算三案に反対する理由の第一は、消費税増税を前提とした予算だから...全文を見る
04月19日第183回国会 衆議院 文部科学委員会 第4号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  法案について質問いたします。しっかり議論を深めたいと思いますので、答弁は短く端的にお願いしたいと思います。  本法案は、老朽化した国立競技場改築の費用を、本来国費により進めるべきところを、toto、サッカーくじの売り上げの一部で進め、...全文を見る
○宮本委員 具体的に対象となり得るのはどこでしょうか。
○宮本委員 本改正案では、新たな対象となる組織等について、「サッカーの試合を通じてスポーツの振興を図ることを目的とする組織」とし、「文部科学大臣が指定する」こととしておりますけれども、その組織から同意を得ることになるのでしょうか、提案者。
○宮本委員 スポーツ振興投票法では、くじの公正性を担保するために、サッカーくじの対象となる試合を開催する機構を文部科学大臣が指定しております。この機構に対して現在かけられている制約は一体どのようなものか、スポーツ・青少年局、お答えいただけますか。
○宮本委員 現在、公正性を保つために、試合を計画的、安定的に開催すること、あるいは審判等の登録、試合結果の報告、不正があった場合は文部科学大臣が役員の解任を命ずることができる等々の制約があるわけですね。  そこで提案者に伺いますけれども、今回新たな対象となる指定組織についても同...全文を見る
○宮本委員 新たな対象となるFIFAやプレミアリーグなどの試合について、公正さを害する行為があったと明らかに認められる場合、こういう言葉がありますけれども、これは一体、具体的にどういう場合なのか。また、公正さを害する行為があって開催できなかった場合は、試合の主催組織に対して公正性...全文を見る
○宮本委員 現に不正があってそういう払い戻しをとめたという場合に、先ほど聞いたように、損害賠償等の請求はできるのかどうか。それから、もう一つ聞きますが、逆に、売り上げが大いに日本で伸びてFIFAやプレミアリーグなどからその売り上げの分配を求められた場合、その対応について検討はして...全文を見る
○宮本委員 もう一つ。売り上げが伸びた場合に、その分配を求められたらどうするんですか。
○宮本委員 新たな対象となる組織に断ることもなく、公正性の担保も何かあった場合の対応も曖昧なままで、販売対象の拡大などもってのほかだと言わなければなりません。サッカー界では現在、八百長が問題になっております。対岸の火事というような問題ではありません。きっぱりとこれはやめるべきだと...全文を見る
○宮本委員 いろいろ言いましたけれども、つまり、書かせようと思えば書かせられるということなんですね。そうでなければ、こんな合意は何の意味もないわけでありますから、やろうと思えばできるということなんでしょう。  法案提案者は、スポーツ議連の二月一日の総会でも、国立競技場改築の費用...全文を見る
○宮本委員 国費が基本で、サッカーくじはやむを得ず一部活用と。  しかし、この一月二十九日の財務省、文部科学省の合意文書には、国費が基本という言葉はどこにもないわけですよ。スポーツ振興センターの第三期中期計画に書き込ませる文言の中には、下線部二、「多様な財源の確保のあり方及び資...全文を見る
○宮本委員 ちょっと再確認させてください。  閣議了解では国費が基本ということは確認されていないのだ、したがってこの合意文書でもそういうことは書いていないのだと僕は聞きましたが、そうなんですか。
○宮本委員 いやいや、だから、これは、国費を基本とするという立場を、霞ケ丘競技場の改築については文部科学省も国費を基本という立場をとらないということを財務省と取り交わしたと受けとめていいんですね。
○宮本委員 当たり前のことなんですね。  これは改めて遠藤先生に確認しておかなければなりません。やはりこういう文書を取り交わすのであれば、国費が基本というふうに書いてしかるべきだと私は思いますが、法案提案者はどう思われますか。
○宮本委員 果たして財務省は当然のことと受けとめた上での合意かということが、まだ疑問が残ると思うんです。  そもそも、あなた方は、我が党の反対を押し切ってサッカーくじを導入したときから、スポーツ振興予算は国費が基本、サッカーくじも一部活用、サッカーくじが入っても国費は減らさせな...全文を見る
○宮本委員 先ほどの答弁も含めて、これは全部をグラフにしておきました。見ていただきたいと思うんです。黒い棒グラフがスポーツ関連予算であります。白がサッカーくじの収益からの国庫納付金であります。そして、折れ線グラフは、その差額、つまりスポーツ関連予算から国庫納付金を引いたものであり...全文を見る
○宮本委員 いや、売り上げを伸ばしてさらに確保するんじゃなくて、ちゃんと国費で確保するように厳しく主張すべきなんですよ。  我が党は、老朽化した国立競技場の改築が必要であることに異論はありません。しかし、老朽化しているスポーツ施設は、決して国立競技場だけではありません。一九六四...全文を見る
○宮本委員 それは理解しかねますが、最後に、法案にかかわって、スポーツ界における暴力指導の根絶についてお伺いします。  今後行われる調査では私たち選手のみならずコーチ陣の先生方の苦悩の声も丁寧に聞き取っていただきたい、暴力や体罰の防止はもちろんのこと、競技者にとって苦しみや悩み...全文を見る
○宮本委員 では、聞きますけれども、これは文科省で結構ですよ。スポーツ関係者やスポーツ関係団体から、第三者機関をつくるならば日本スポーツ振興センターに置いてくれという要望でも届いておりますか。
○宮本委員 フェアな立場でという要望が出ているのは当たり前なんですよね。私は、日本スポーツ振興センターに置いてくれという要望が出ているかと聞いたんです。私もそんな要望を受けたことはないですよ。  大体、日本スポーツ振興センターは、独立行政法人というけれども、中期計画の文言まで政...全文を見る
○宮本委員 第三者機関の設置には私どもも別に異論はございません。しかし、日本スポーツ振興センターが最もふさわしいかどうかは、さらにスポーツ団体、各団体や関係者の意見を聞くということが必要だと思います。  そのことを申し上げて、私の質問を終わります。
○宮本委員 日本共産党を代表して、スポーツ振興投票法及び日本スポーツ振興センター法改正案に対し、反対の討論を行います。  第一に、スポーツ振興くじ、サッカーくじの対象をFIFAやイングランド・プレミアリーグなどが開催する試合に拡大する本法案は、多くの日本人選手も活躍している海外...全文を見る
04月25日第183回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、子どもの貧困対策についてお伺いをしたいと思います。  去る三月二十九日、国会内で、子どもの貧困をなくそうと、超党派の議員がそろって院内集会が開催をされました。私も出席をさせていただきました。そこでも問題になっておったんですけ...全文を見る
○宮本委員 相対的貧困というのは、社会の標準的な所得の半分、五〇%以下の所得しかない世帯を相対的貧困と定義しております。お金持ちの半分じゃないんです、標準世帯の半分以下ということでありますから、社会において当たり前と思われることさえできなくなる生活水準のことなんですね。  二〇...全文を見る
○宮本委員 子どもの貧困を考える上で、とりわけ一人親家庭の貧困が深刻だと思うんですね。  これも厚労省にお答えいただきます。  同じく二〇〇九年時点の調査で、子どもがいる現役世帯の貧困率と、大人が一人、つまり一人親家庭の相対的貧困率、それぞれお答えいただけますか。
○宮本委員 一九九八年には六三%でありましたが、徐々に下がってきたとはいえ、依然として五割を超えているわけですね。つまり、一人親家庭の子どもたちは、二人に一人が、社会において当たり前とされることさえできない生活水準で暮らしているとも言えるわけであります。  政府として、一人親家...全文を見る
○宮本委員 一人親家庭の貧困をここまでひどくしてきたそもそもの原因は、実は自公政権にあったと言わざるを得ないと私は思うんです。  小泉政権が進めた社会保障削減路線の中で、二〇〇三年六月の骨太方針は、生活保護について、「制度、運営の両面にわたる見直しが必要」と明記をいたしました。...全文を見る
○宮本委員 今厚生労働省も認めたとおり、ここには二つの大事なことが書き込まれております。一つは、母子加算は子どもの貧困解決を図るために必要な施策だから復活するのだということ、二つは、自公政権による母子加算の廃止は、十分な調査を経ることもなく、合理的な根拠のないものだったという認識...全文を見る
○宮本委員 そこで、自公の政権のことを今論じてきましたが、あなた方の後を受けて誕生した民主、社民、国民新党の連立政権は、政権交代直後の九月九日、連立政権樹立に当たっての政策合意を取り結びました。子どもの貧困解消のために、生活保護の母子加算の復活とともに、子ども手当の創設を盛り込ん...全文を見る
○宮本委員 当然の認識だと思うんですね。  もちろん、最初に相当社会保障を削るという方向を打ち出されたのは自公政権だったということを私は冒頭申し上げました。それで、国民の期待を担って政権交代というのが起こった。しかし、例えば子ども手当が満額二万六千円になっていれば、それはそれと...全文を見る
○宮本委員 おっしゃるとおりで、養育費の支払い、よくないんですよ。だから、場合によったら、政府が立てかえてお渡しして御当人から取るというような制度も含めてちゃんと考えないと、本当に約束が守られないという状況があると思います。  それで、社会的な養護を必要とする子どもたちへの施策...全文を見る
○宮本委員 千五百四十三人のうち百六十九人と、わずか一一%ですね。高校卒業者全体の大学進学率が五〇%台であるのと比較しても、進学率の低さが際立つわけでありまして、二〇一一年に東京都が発表した調査では、そのわずか一一%の狭き門をくぐり抜けて大学に進学しても、その二割が退学してしまっ...全文を見る
○宮本委員 終わります。ありがとうございました。
05月17日第183回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  東京電力福島第一原発事故は、これまで経験したことのない大事故であり、いまだに汚染水の漏えいが続き、この間も停電事故が繰り返されるなど、収束などとはほど遠い状況であります。  被害は福島県にとどまらず、他県にも依然として放射能被害の影響...全文を見る
○宮本委員 あらかじめ全面的な御答弁をいただきまして。  実は、私は五月の十三日に福島に参りまして、現地で、被害者の皆さんと文部科学省や東京電力との交渉にも同席をさせていただきました。  原発事故の前は、福島で子供たちは自然豊かな野山を駆け回り、外で遊んでおりましたけれども、...全文を見る
○宮本委員 その福島復興本社の担当者との交渉ですよ。同席した文部科学省研究開発局の担当官でさえ、そのやりとりを聞いて、遺憾に思う、違和感があると現場で言うほどの上から目線、加害者意識のない対応だったと言わなければなりません。わびるのは当然だと思います。  しかし、そのような東電...全文を見る
○宮本委員 実は、私、四月三日に福島県いわき市で開かれた衆議院予算委員会の地方公聴会に行ってまいりました。  ここで福島県浪江町の馬場町長が公述をされたわけであります。これは衆議院予算委員会の会議録に残っておりますけれども、「正直な話を申し上げまして、中間指針が決まったのは一昨...全文を見る
○宮本委員 現場の声、被災自治体の声に耳を傾けるというのであれば、今、実は、オール福島の自治体が参加する、二百八団体、県下全ての自治体が参加する福島県原子力損害対策協議会からも、短期消滅時効そのものを法的措置によって停止してほしい、こういう要望が出ております。  民法七百二十四...全文を見る
○宮本委員 来年の三月に迫ってきているこの短期消滅時効に関しては、私は、デメリットなんということはあり得ないと思うんですね。  三月二十八日の第三十一回原子力紛争審査会の場でも、この法案自体は評価する委員からも、ADRにも出てこない、東電にも直接請求していない、しかし損害はこう...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党、社会民主党・市民連合を代表して、東日本大震災に係る原子力損害賠償紛争についての原子力損害賠償紛争審査会による和解仲介手続の利用に係る時効の中断の特例に関する法律案に対する修正の動議を提出いたします。  その内容は、お手元に配付されております案文のと...全文を見る
05月30日第183回国会 衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会 第4号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  大臣は所信で、「科学技術・イノベーションは、この国の未来の形を決める鍵であり、我が国が直面する課題を乗り越えるための切り札です。」こう述べられました。  科学技術・イノベーションが鍵だ、切り札だと天まで持ち上げていただくことは結構であ...全文を見る
○宮本委員 しかし、現実には、適切には処遇されていないという問題があると思うんです。  きょうは二つの問題を取り上げたいと思います。  一つは、住宅にかかわる問題です。  この間、民主党政権下で、公務員宿舎の削減計画が進められてまいりました。計画は、今後五年間をめどに、宿舎...全文を見る
○宮本委員 公務員宿舎全体では二五%、四分の一の削減ですが、つくば市内の宿舎は実に六割にも上る削減計画となっております。中心市街地にある宿舎までなくなって、町そのものがゴーストタウンと化す、こういうことが懸念されるわけであります。  つくばというのは、改めて言うまでもなく、筑波...全文を見る
○宮本委員 今答弁があったように、つくば中心市街地再生推進会議、地元との協議を始められたということでありますけれども、宿舎の削減そのものはもう既に始まっているんですね。ことし二月には既に退去通知まで発出をされている。削減は決めた上で、削減処分の方法、やり方、これを協議する、検討す...全文を見る
○宮本委員 大臣、先ほどもそういうやりとりがありましたよ。指摘にあるように、幾ら立派な研究施設があっても、そこで研究に従事する人たちの生活、住居が保障されなければ、すぐれた研究者は集まりません。研究も進むことはないんです。  特に、つくばは国策としてつくられた町であって、宿舎が...全文を見る
○宮本委員 既に、ことし二月に退去通知が出されて、にわかに皆さん、出なきゃならないからといって家探しが始まって、今度は民間の物件も値上がりしている、こういう状況まで生まれているわけですね。ですから、そうおっしゃるんだったら、本当にこの問題は、真剣に現状をつかんで、もし問題があると...全文を見る
○宮本委員 おっしゃるとおりであって、そういう懸念が出されてきたわけですね。  そこで、これはまた内閣府に確認をいたします。  総合科学技術会議として、改正労働契約法の問題にこの間どのように対応してきたか、事実関係をお答えいただけますか。
○宮本委員 ここに、昨年出た「労働契約法の改正案について」、総合科学技術会議有識者議員の取りまとめがございます。この中の「一 労働契約の内容の改善と合理性のない雇止めの防止」、この中で大学等機関に一体何を求めておりますか。事実関係を。
○宮本委員 るる述べられましたけれども、いろいろと言った上で、しかし、「単に無期労働契約に転換することを忌避する目的を以て研究者等を雇止めすることのないよう望みたい。」これがこのときの指摘なんですね。  それで、改めて厚生労働省に、この労働契約法改正の立法趣旨をお伺いしたいと思...全文を見る
○宮本委員 当たり前の話なんですね。  ことし四月二十五日の参議院厚生労働委員会で、田村憲久厚生労働大臣も、「五年の無期転換寸前で雇い止めが起こるのではないか、これによって結果的に、この法律がなければ、例えば、」「無期にはなりませんけれども、ずっと労働契約が有期の下で続いていく...全文を見る
○宮本委員 しかし、五年で雇いどめというふうに就業規則を一方的に決める事態が現に大学で起こっております。  この問題をめぐって、ことし三月二十八日に、国会内で集会も開催をされました。二月二十一日の参議院予算委員会で、我が党の田村智子議員が、大阪大学などの事例を取り上げて改善を求...全文を見る
○宮本委員 課題の精査をしているだけじゃだめですよ、現にこういうことが起こっているわけですから。大阪大学の場合は、昨年五月の総合科学技術会議の有識者取りまとめにある、まさにそのものずばり、単に無期労働契約に転換することを忌避する目的をもって就業規則を改定しているんです。  法改...全文を見る
○宮本委員 ぜひともしっかりと大臣にはやっていただきたいというふうに思っております。  さて、同時に、この有識者議員の取りまとめの「研究者等の雇用管理の在り方の見直し」というところでは、政府のこれまでの人件費抑制策についても言及をしております。内閣府、何と指摘しておりますか。
○宮本委員 まさにそのとおりなんですよ。  大阪大学は、就業規則を改定する理由として運営費交付金の削減を挙げております。国立大学運営費交付金は、二〇〇四年度の法人化以降、今年度までに一千六百二十四億円も削減をされてまいりました。この一千六百二十四億円というのは、東京大学と京都大...全文を見る
○宮本委員 いや、文部科学大臣には、繰り返し、文部科学委員会で同じ趣旨のことを私は聞いているんですね。  それで、大臣おっしゃるように、まさにイノベーションに貢献すべき日本のトップレベルの大学十一が口を開いて出たことというのは、いやいや、基盤的経費が削られているようではいかない...全文を見る
○宮本委員 終わりますが、日本の国際競争力の強化に大学が貢献するためには、少なくとも、競争的資金を含む、国の全ての研究、教育補助金、委託費における間接経費率を最低三〇%に引き上げること、それから、国立大学法人運営費交付金、私学の経常費補助など、基盤的経費の削減の停止、充実が必要だ...全文を見る
06月19日第183回国会 衆議院 文部科学委員会 第7号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  我が党は、昨年十一月に「「いじめ」のない学校と社会を」と題する提言を発表いたしまして、まず第一に、目の前のいじめから子供のかけがえのない命や心身を守り抜くこと、そして第二に、根本的な対策として、いじめの深刻化を教育や社会のあり方の問題と...全文を見る
○宮本委員 子供たちの現実の姿を考えていただきたいんですね。子供は、きのう嫌なことがあった、友達の方が格好いいおもちゃを持っている、そんな嫌な気持ちやねたみから友達をいじめてみるということは十分あり得るし、そうやっていじめは起きていきます。いじめはどの子も成長途上で行い得る過ちな...全文を見る
○宮本委員 そもそも、いじめは、法律で禁止だと宣言すれば解決するというような、そんな簡単なものではありません。過ちをしながら、それを周りから正され成長することが大切な子供に、一切過ちをするなというのは、大人のとるべき態度ではないと思います。  いじめ問題の解決とは、いじめを行う...全文を見る
○宮本委員 そこで、法案提案者、今度は民主党の方に聞きますけれども、法案提案者は、いじめを行った子供たちに対し、子供の傷や悩みを理解し、共感的に受けとめ、人間的立ち直りを進めていくという立場、これは同じ立場に立っておられますか。
○宮本委員 ところが、そうおっしゃるのだが、本法案は、いじめを法律で禁止した上、第二十五条でいじめを行った子供に懲戒を加えること、第二十六条で出席停止を命ずることを規定しております。  これは、子供たちの心の傷や悩みを理解し、共感的に受けとめ、人間的立ち直りを進めていくどころか...全文を見る
○宮本委員 新たな厳罰化ではない、今でもできることを改めて書いただけと、実務者協議でもそういう説明を聞きました。それならわざわざ書く必要がない、削除せよと私は要求しましたが、あなた方は、この懲戒あるいは出席停止規定に固執したんです。できることすらやられていないと言うけれども、それ...全文を見る
○宮本委員 今度は大臣に少し聞いていただきたいんですね。実は、深刻ないじめを克服した学校で、その学年が卒業式で読み上げた答辞というものを私はきょうここに持ってまいりました。  これは、ある中学校で読まれた答辞であります。   私たちの学年にはいじめがありました。上に立つ者、下...全文を見る
○宮本委員 大津市のこの中学校は、大津市内の中学校では唯一の指定校だった、少し舌足らずだったと思います。  それから、道徳教育が十分に行われていなかったという認識をおっしゃいましたから私はそう指摘したまでであって、ただ、道徳教育というのは今現場でどうなっているのかということを大...全文を見る
○宮本委員 現場では、そういいながら、実際には、そういう話し合いだけでは道徳の授業にならないんだというようなことが言われている。私は、先ほど申し上げたように、大臣も非常に大事だとおっしゃった、子供たちの中でいじめの問題を現に取り上げた、しっかり自主的な自覚的な討論が非常に大事だと...全文を見る
○宮本委員 必要な情報を適切に提供というのでは、知る権利の保障にならないんですね。だからこそ、大津市いじめ自殺事件の被害生徒のお父さんがあなた方に要望書を提出して、このいじめ対策推進法案では現状は何も変わらない、必ず法案化してほしいと思っていたことが入っていないと指摘し、いじめ被...全文を見る
○宮本委員 そこで、文科省に聞きたいんです。  遺族の願いは、子供たちへの聞き取り調査を行うにしても、重大な事態が起こってからすぐに行ってほしい、せめて三日以内には開始をというものです。これに応えるべきだと思いますし、あわせて、子供たちからアンケートをとるに当たっては、遺族に開...全文を見る
○宮本委員 それは四月に聞いたんですよ。だから、その検討の中で、今の二つの点をしっかり受けとめてやっていただきたいということなんですね。  最後に、家庭への義務づけの問題です。  本法案は第九条で、保護者に、その保護する児童等がいじめを行うことがないよう、当該児童等に対し、規...全文を見る
○宮本委員 第九条第四項に、第一項の規定は、家庭教育の自主性が尊重されるべきことに変更を加えるものと解してはならない、こういう言葉を書き加えたわけですが、わざわざこう書かなければならないところに、家庭教育の自主性の尊重という、まさに教育基本法の大原則に抵触する危惧があると法案提案...全文を見る
○宮本委員 もう時間が来ましたので終わりますけれども、この法案では、親が子供に対してやる中身も、規範意識を養うための指導が特段に例示をされております。私は、一人の親として、やはり子供に対して、家庭の深い愛情や精神的な支え、信頼に基づく厳しさ、親子の会話や触れ合いこそ、いじめをなく...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、自民党、民主党など六党共同提案のいじめ防止対策推進法案に反対の討論を行います。  この間、いじめ対策をめぐって各党協議を行ってきましたが、そこで私が最も強調したのは、いじめは人権侵害であり、暴力であり、憲法と子どもの権利条約を踏まえ、子供...全文を見る
06月20日第183回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第5号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、四人の参考人の先生方、まことに示唆に富んだ深いお話をありがとうございました。  私は、国会のラグビー議員連盟というのをやっておりまして、また、国会の中にあるスポーツ議員連盟の一員でもあります。スポーツ基本法というものをつくる...全文を見る
○宮本委員 そういう点では、十五人の勇気ある行動を励まされた山口参考人や、まさに十六人目の勇気ある告発にかかわられた溝口参考人の果たされた役割に、本当に敬意を表したいというふうに思っております。  本来喜びであるはずのスポーツの中で、そういうことが起こってしまった。そういう中で...全文を見る
○宮本委員 本当に、おっしゃるとおりで、スポーツの本来のあり方ということに立てば、強い選手を育てるということは、自律や自立、自分で律する、自分で立つということを山口参考人はおっしゃいましたけれども、自分の頭で考えて、そして責任を持って行動できる、そういう選手を育てるということだと...全文を見る
○宮本委員 次は、あと二人の参考人にお聞きします。  実は、昨日、衆議院文部科学委員会が開かれまして、いじめ防止対策推進法案というものが、私は反対をさせていただいたんですが、これが文部科学委員会で可決いたしました。きょう、本会議が開かれて、この後、本会議でこれが採決されるという...全文を見る
○宮本委員 時間がオーバーしました。心から感謝いたします。  終わります。
06月21日第183回国会 衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志でございます。  本日は、野依参考人そして白石参考人、両先生には大変ありがとうございます。  先ほどのお話をお伺いしておりまして、両先生とも、若手や女性研究者の活躍の場を広げることの大切さにお触れになりました。  私も若手研究者とお話をする機...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  確かに、任期をどうするかという問題もあるんですけれども、私が話を聞いている若手の方々でいうと、本当に暮らしもなかなか成り立たないような低賃金という状況がやはりあるわけですよね。  大学の先生が、学生が博士課程の大学院に進学したいと言うと、...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。終わります。
11月01日第185回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  冒頭に、二〇二〇年東京オリンピックについて質問いたしたいと思います。  我が党は、二〇二〇年オリンピックの東京招致には一貫して反対をしてまいりました。二〇一一年十二月、さらにはことし三月と二度にわたって行われたオリンピック東京招致決議...全文を見る
○宮本委員 私は招致には反対をしてまいりました。招致議連というものもつくられましたが、私はスポーツ議連のメンバーでありますが、招致議連には加わっておりません。IOCの総会が東京と決めた以上、本来、オリンピック憲章にしっかりと立った形でオリンピックの成功ということについては、先ほど...全文を見る
○宮本委員 オリンピック憲章の精神にしっかり立ってやると。また同時に、我が国には超党派でつくったスポーツ基本法というものがあります。前文には「スポーツは、世界共通の人類の文化」とこう定めてありますし、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」と高らかにうた...全文を見る
○宮本委員 このやり方、教員養成系のミッション再定義の作業も今進めておりますけれども、文部科学省が示した案に修正の意見を表明した大学、また、改めて示した文部科学省案に対して意見の表明があった大学、これはほとんどの大学から意見が出されているというふうに聞いております。  大学との...全文を見る
○宮本委員 いやいや、そのやっている中身、教員養成分野のミッションの再定義の中身を文科省が解説したもの等々を見ましたけれども、大体、あの三つの類型だって、大学が自分で自主的に選ぶんじゃなくて、文科省の側から、あなたのところの大学はこの類型ですよと上から押しつけるものになっているわ...全文を見る
○宮本委員 自主的自主的と言うんですけれども、実際上、このミッションの再定義で今進めている共同作業ででき上がったものが、第二期中期目標期間の中期目標、中期計画の変更及び第三期中期目標、中期計画の立案、策定の際の前提となるんだと、これは、文科省が出している資料の中にもはっきり出てき...全文を見る
○宮本委員 まともに金も出さない、上から指示だけはする、こういうやり方は断じて許されないと思います。ミッションの再定義などは直ちに中止をして、しっかり運営費交付金の拡充を求めておきたい。  最後に、少人数教育、少人数学級についてお伺いをいたします。  私は、ことし三月二十七日...全文を見る
○宮本委員 加配でやるんですね。加配でやるのが当然であるかのような答弁であります。  大臣は、三月二十七日の当委員会で私の質問に答弁して、「三十五人以下学級については、必要な定数を基礎定数化して恒久的な制度として実現するためには、義務標準法の改正が必要であります。本来的にはそれ...全文を見る
○宮本委員 ちょっと耳を疑う答弁だったんですが、そうしたらあれですか、春にされた、義務標準法の改正によって進める方が望ましいという答弁は変更するということですか。
○宮本委員 文科省はこの間、学力テストの結果で秋田県や山形県で学力が向上している、あるいは大阪府では不登校、欠席率が低下している、つまり、少人数学級には教育的効果があると明確に何度もここで答弁をされてきたわけですね。  そして、文科省が行ったアンケートに、全国市町村教育委員会連...全文を見る
○宮本委員 それを進める上で、あなた方、七カ年戦略なんですよ。民主党の時代に持っていたのは五カ年計画だったんですね。  それで、一体この七カ年での計画、この改善がどういう形で進むのか。これは、定数改善の総数は何人で、自然減、合理化減はそれぞれ何人を見込んでいるか。初等中等教育局...全文を見る
○宮本委員 差し引きで千四百人の減なんですね。概算要求の段階から定数改善でマイナスの計画を出すというのは、これは私も本当に驚きましたよ。  去年、概算要求では二千三百人の増要求で結論が二千人以上の減になったといってこの春随分やりとりしましたけれども、今度は、もう概算要求段階で減...全文を見る
11月06日第185回国会 衆議院 文部科学委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  二〇一〇年から民主党政権が実現した高等学校授業料の無償化法案は、二〇一〇年の通常国会に提出され、三月の五日から当委員会で審議入りをいたしました。三月十二日には、民主党・無所属クラブ、公明党及び日本共産党の三会派共同提案により三年後見直し...全文を見る
○宮本委員 この第三条の授業料の不徴収という規定は、改正案では一体どうなるか、お答えいただけますか。
○宮本委員 今回の修正案の最大のポイントはここなんですね。少なくとも公立高校には、二〇一〇年度から導入されている授業料の不徴収、すなわち授業料無償制度をなくし、有償制に戻すという中身なんです。  しかし、文科省自身、この間、多くの国で後期中等教育を無償としており、高校無償化は世...全文を見る
○宮本委員 先ほど、三十一カ国は不徴収であるという答弁を別の質問者にしておられたように思うんですが。三カ国が徴収ということは、三十四カ国から引けば三十一カ国が不徴収。  きょうは、資料の一に、私が国立国会図書館で調べていただいた結果の一覧表をつけておきました。資料一を見てくださ...全文を見る
○宮本委員 そこで、外務省にきょうは来ていただいておりますので、確認をしたいと思います。  この経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約十三条二項(b)の「特に、無償教育の漸進的な導入により、」ここに日本政府は拘束されると既に外務省はホームページでも書いておられますが、この...全文を見る
○宮本委員 社会権規約委員会が一九九九年に採択した教育権に関する一般注釈第十三号及び十一号というものがありますけれども、この中にこの「無償教育」ということの中身についての詳しい注釈が与えられているわけです。フィーズ、授業料はもちろん、私学の施設整備費など、その他の直接的経費も、権...全文を見る
○宮本委員 昨年の九月、日本政府は、実に三十三年ぶりに、この国際人権規約十三条二項(b)、(c)もあわせてですけれども、留保を撤回いたしました。  しかし、その翌年にはたちまち無償制度を廃止して有償に戻す。大臣、これはいかにもおかしい話だと思いませんか。
○宮本委員 低所得家庭への援助を手厚くすることに大賛成ですよ。あるいは、給付制奨学金の議論がありましたけれども、我々だって求めてきたわけです。  ただ、今回の法案は、授業料の不徴収となっていた公立高校から徴収するというふうに復活をさせたということを私は指摘したわけでありまして、...全文を見る
○宮本委員 限られた財源論というのはもう少し後で議論したいと思うんですけれども。私は、子供たちの気持ちということをしっかり考える必要があると思うんです。  ある私立高校の生徒は、こう書いておられます。私たちの学びや成長をたくさんの人たちが支えようとしてくれていることを肌で感じ、...全文を見る
○宮本委員 最初に確認したように、まさに諸外国では、そんな所得制限を設けずに、全てに平等に教育費を社会が支えるというのが世界の常識になっている。国際条約でもそれが確認されて、我が国も受け入れている、そこから話が始まっているわけですよ。  おっしゃるように、格差がある、そのことが...全文を見る
○宮本委員 先ほど、教育予算が抜本的にふえるならば、高校どころか大学も、あるいは幼児教育も全て無償にできるとおっしゃった。そういう大きなベクトルでいえば、それは大臣もその方が望ましい、方向としては望ましいとお考えになっていると思うんです。  問題は、そういう枠内で議論している限...全文を見る
○宮本委員 GDP比でまさに二%の差がある。我が国の国内総生産、GDPはざっと五百兆円でありますから、額にして十兆円、これはおくれているわけです。  だからこそ、大臣も、第二期教育振興基本計画策定の過程では、OECD並み、二%、十兆円という数値目標を盛り込むことに意欲を示してこ...全文を見る
○宮本委員 いや、六カ月前には二%、十兆円、こうおっしゃっていたわけですね。それは、十兆円を来年度予算でとれるかどうか、そんなことは私も、それは可能かどうかよくよくわかっておりますよ。  ただ、二%、十兆円でできるだけ早くと言っておられる大臣が、来年度予算で、これは高校一年だけ...全文を見る
○宮本委員 そういう名前にするかどうかは別ですが、私どもはこういう提案を、我が党としてはお示しをした次第です。  大臣は繰り返し、安倍内閣の最重要課題は経済再生と教育再生ですと語っておられました。ならば、それにふさわしい公財政の支出を求めるのが当然だと思うんです。ところが、経済...全文を見る
11月08日第185回国会 衆議院 文部科学委員会 第4号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、四人の参考人の先生方、まことにありがとうございます。  まず、三年前も参考人質疑でお話をお伺いした吉田参考人にお伺いをいたします。  高等学校教育を担っている私学の役割は極めて重要でありまして、低所得家庭への支援の拡充や給...全文を見る
○宮本委員 申請書類の提出での御苦労など、もしあれば。
○宮本委員 ありがとうございます。  私立高校には、授業料のほかに、多くの学校で施設整備費というものがございます。学校によってそれぞれの金額がいろいろありまして、中には、授業料は全国平均の金額よりも低いけれども、施設整備費が授業料と同じ程度かかるなどの例も実際にあると思うんです...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  次に、清水参考人にお伺いしたいと思うんです。  今回、各種学校も就学支援金の対象として拡大されることは私たちも大賛成であります。中学を卒業した若者が学ぶ場を積極的に支援していくことが大事だと思うんですね。各種学校や高等専修学校、専修学校...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。ぜひ、そういう点はしっかりとやってまいりたいと思うんです。  次に、寺脇参考人にお伺いいたします。  先生のお出しになった「コンクリートから子どもたちへ」という本も、私、読ませていただきました。先生はその中でも、学習権ということもおっしゃって...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  同じテーマを三輪参考人にもお伺いしたいと思うんですが、今、私たちの社会はそういう学習権というところまでまだいっていないのではないかという寺脇参考人の御意見もございました。これは同じく三輪参考人に、国際人権A規約第十三条二項(b)、(c)の留...全文を見る
○宮本委員 先日、この法案の審議をやりまして、今、三輪先生がおっしゃったことというのは大臣もある意味ではお認めになった。できることならば無償制を維持したまま公私間格差の是正、低所得者対策をやれればよかったけれども、財政的限界がと。一方で、日本が、非常に教育支出が外国に比べておくれ...全文を見る
○宮本委員 もう時間が参りましたので、終わらせていただきます。  四人の参考人の先生方、まことにありがとうございました。
11月13日第185回国会 衆議院 文部科学委員会 第5号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  前回に引き続き、公立高校無償制廃止法案の問題点についてただしていきたいと思うんです。  まず、この法案では、就学支援金を受給するためには保護者等の収入の状況に関する事項を届け出る必要がございます。これは文科省でいいんですけれども、具体...全文を見る
○宮本委員 市町村民税の所得割という、所得証明だけで不徴収か徴収か決めるということなんですね。  では、低所得者でも、課税証明書を提出しなかった場合、その生徒の授業料はどうなりますか。
○宮本委員 低所得者でも、その書類が提出されなければ支給されないという御答弁でした。  学校現場では、低所得で困難を抱える家庭の生徒ほど所得証明の提出が難しいと大変心配が出ております。埼玉県の高等学校教職員組合が行った事務職員への調査というものを見せていただきましたけれども、低...全文を見る
○宮本委員 私は、深刻な問題が現場では生じざるを得ないと思うんです。それで、現場を本当にわかって、この問題はぜひしっかり対応してほしいんです。  どこの自治体でも未申告という方は一定数存在をしているんです。私は、ここに、ある自治体の平成二十三年度包括外部監査報告書というものを持...全文を見る
○宮本委員 そういう実際に応じた配慮ある対応が必要になってくると思うんです。困難がある人ほどなかなか書類の提出が難しい。要するに、困難が大きい家庭の子供ほど救われない可能性も残されるということになると思うんです。  無償化の前には減免制度があり、そうした場合にどうしてきたかとい...全文を見る
○宮本委員 こんなばかな話は私はないと思うんです。  行政の事務負担の簡素化というけれども、大きな困難を抱えて親御さんが申告できない、こういう場合には、低所得であっても出せない場合が生じる。必死に稼いでも借金返しに追われている、こういう場合は、九百十万を所得で超えている場合はも...全文を見る
○宮本委員 法案のこの枠組みを一つ一つ細かく見れば、住民税の所得証明を提出できない困難を抱えた方々は無償から排除されてしまう場合が出る。私は、これはやはり一つの欠陥だと言わざるを得ないと思います。  やはり、所得制限そのものに、つまり所得額で制限をかけるというこのやり方そのもの...全文を見る
○宮本委員 八百九十億円を捻出して、それぞれ給付制奨学金等々に充てるということですね。  そこで、財務省にきょうは来ていただいております。  財務省にお伺いしますけれども、まず、給付型奨学金の創設について、財務省の財政制度等審議会では、「必要性は見出し難い」、こういうふうに述...全文を見る
○宮本委員 与党合意を尊重しつつと。この与党合意の中には明確に給付制奨学金の創設ということが文字で書かれているわけでありますけれども、このことをやるということでよろしいですか。
○宮本委員 では、必要性は見出しがたいという主張については変えると。よろしいですか。
○宮本委員 いや、これだけ聞いても、もともとあった必要性は見出しがたいというこの認識さえ変えるという答弁が出ないわけですよ。私は本当に、これで一体なぜこのことがやられる保証があるのかということを指摘せざるを得ないと思うんです。  もう一つ聞きましょう。  次に、では、捻出した...全文を見る
○宮本委員 いいですか、今回の制度改正というものは、私は、国際人権規約の精神に反する後退だという指摘をいたしました。それに対して文科省の説明は、所得制限で八百九十億捻出するんだけれども、この分はちゃんと低所得者対策や公私間格差の是正や給付制奨学金に使うんだ、だから逆行するんじゃな...全文を見る
○宮本委員 前回もこういう議論がやられたし、我が党だけじゃありません、他の党もこのことは厳しく何度も問うているわけです。  財務省の答弁は、そもそも高校無償化自体がさまざまな財源を捻出する中で創設されたものという答弁でしょう。これは、この言葉どおりに読めば、もともとさまざまな財...全文を見る
○宮本委員 私どもは、たとえ八百九十億というお金を低所得者対策等々文科大臣がおっしゃるとおりに使ったとしても、この所得制限の導入には反対であって、そういう低所得者対策は賛成ですよ、それは別の財源でやるべきで、先にこんな所得制限を入れて無償化を崩すようなことをやるべきでないと前回随...全文を見る
○宮本委員 いや、だから私は、財務省にも政務三役に来ていただいて、政治家としての議論をしているわけです。  では、与党合意を尊重するというのは、担保されていることになるんですか、財務省。
○宮本委員 財務省の壁、財務省の壁と言うんですけれども、財務省だって自民党の大臣がやっているわけですよ。同じ政府じゃないですか。本当にこれをやると言うんだったら、そういう確約がなければ話は通りません。義家議員だって前回の質疑で、この部分の見解や調整が財務省とついていないというとこ...全文を見る
○宮本委員 今政治が本当に行うべきことは、世界では当たり前の高校授業料実質無償の制度を崩すことではありません。維持し、給付制奨学金の創設、公私間格差の是正に進むことだと思います。  財源は、大資産家優遇の税制を改めて、年収三千万円以上の高額所得者への課税を一九九八年の水準に戻せ...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、公立高等学校に係る授業料の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関する法律の一部を改正する法律案に、反対の立場から討論いたします。  まず、審議が尽くされていないにもかかわらず、我が党の反対を押し切って質疑終局したことに抗議を申し上げたい...全文を見る
11月27日第185回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  先日、当委員会で足立区第四中学校の夜間学級を視察いたしました。さまざまな事情から義務教育未終了の方々に学びを保障する場である夜間中学校は、今日かけがえのない役割を果たしていると思います。  ことしの八月の六日に、夜間中学校問題の全党派...全文を見る
○宮本委員 ところが、この夜間中学が、東京や大阪を初め八都府県に三十五校しかありません。残りの三十九道県には一校もないわけです。  その結果どういうことが起こっているか。先ほどの女性は、五十八歳で学校へ行きたいとなって、現在住んでいる春日部の市役所に電話をした。そうしたら、春日...全文を見る
○宮本委員 これまでそういう答弁が続いてきたんです。  しかし、既に日弁連は、二〇〇六年八月の十日政府に提出した「学齢期に修学することのできなかった人々の教育を受ける権利の保障に関する意見書」で、憲法及び教育基本法、国際人権規約及び子どもの権利条約に基づいて、「自己の意思に反し...全文を見る
○宮本委員 この十三条二項(d)についても、この前紹介したように、社会権規約委員会のゼネラルコメント、一般注釈十三号に詳細にその内容が定められております。  パラグラフ二十二、第十三条二項(d)によって、初等教育を受けなかったり全期間を終了していない人々は、基礎教育への権利、ザ...全文を見る
○宮本委員 そうなんですね。未就学者はわかるんだけれども、義務教育未終了者がわからない。小学校を卒業していないか入学していない人というのはわかるんだが、小学校を卒業したが中学校は卒業していないという人はわからないわけです。ですから、はるかに義務教育未終了者は多いわけですけれども、...全文を見る
○宮本委員 しっかりとお願いをしたいと思うんです。  足立四中でも、昼の中学校では不登校だったが、夜間中学に入学して生き生きと学校に通っている女子生徒からも話を聞きました。  昨年度の学校基本調査によると、全国の、三十日以上の長期欠席した小中学生は十一万二千四百三十七人、中学...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  次に、原賠時効特例法に関することをお伺いしたいんです。  東京電力福島第一原発の事故によって避難を余儀なくされたり、健康被害が生じたり、業務への支障、倒産、不動産価値の減少など、被害をこうむった...全文を見る
○宮本委員 百万人規模で被害を受けているわけですね。  そこで、損害賠償請求、今直接請求の話が出ましたけれども、同時に、原発ADRセンターへの和解仲介申し立てでそれぞれどれだけあるか、これも数字を出してください。
○宮本委員 百万人を超えるような被災者に対し、全体で七十万件。これから損害賠償請求に進むという被害者がまだまだ少なくなくおられることを示していると思うんです。  さらに聞きますけれども、請求をしている被害者であっても、損害の項目によっては未請求で、今後順次請求していくことになる...全文を見る
○宮本委員 つまり、まだ請求もできない、請求をしていても全てを請求できる段階にないというのが現状なんです。  損害賠償請求は、まさにこれからの課題であります。事故から間もなく三年を迎えようとするとき、民法第七百二十四条前段の三年の短期消滅時効の適用は避けるべきだというのが、まさ...全文を見る
11月29日第185回国会 衆議院 文部科学委員会 第7号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  まず冒頭、改正労働契約法の五年という無期転換期限を十年に延長するなどという、労働法制のルールに風穴をあけるこの改悪法案を一昨日突如として国会に提出し、けさの理事会で私の反対を押し切って趣旨説明、質疑そして採決まで決めるなどという極めて拙...全文を見る
○宮本委員 限られた時間でやっているんですから、端的に答弁してくださいね。  国大協を初め大学経営者などから要望があった、そういう答弁もありました。では、対象とされる有期雇用の研究者、技術者の意見はお聞きになりましたか。
○宮本委員 私は理事会でも、このような法案を審議するならば、まず何よりも、この法律によって影響を受ける非常勤や有期雇用の研究者、技術者を参考人にお招きをして御意見を聞くべきだと主張いたしました。当事者の意見をしっかりこの審議に反映させるのは当然のことだというふうに思います。  ...全文を見る
○宮本委員 労政審の議論を踏まえない法案提出に懸念の声が上がるのは当然のことだと思うんです。  そこで、発議者にお伺いいたします。対象となる研究者はどの範囲なのか、大学非常勤講師も含まれるのか、お答えいただけますか。端的に。
○宮本委員 この法案は、有期労働者から見れば、五年で得られる無期転換権が十年に先延ばしになるというものであります。雇いどめを防止する措置も盛り込まれてはおりません。十年働いたとしても、正規雇用につけず、結局十年後に使い捨てになる、つまり使い捨てを十年先送りする、こういう中身になっ...全文を見る
○宮本委員 労働契約法改正の立法趣旨、有期契約労働者の雇用の安定を図るのが目的だと、これは厚生労働大臣が答弁で明言されていることであります。雇いどめを先送りする、こんなことは誰も望んでいないわけです。今回の法案は、雇いどめの危険をなくすどころか、若手研究者に、十年後まで雇いどめの...全文を見る
○宮本委員 優秀な研究者を育てるにしても、十年間も不安定雇用が続けば誰もなり手がいなくなる、こういう危険があると私は思うんですよ。  本法案によって、常用雇用を有期雇用に代替する、いわゆる常用代替が加速する、あるいはそれが横行する危険がないと発議者は言い切れますか。
○宮本委員 そんなおめでたい状況じゃないんです。現に早稲田大学や大阪大学などでは、労働契約法改正を受けて五年雇いどめが問題となり、訴訟まで提起をされております。五年を十年に延ばしたところで、十年後の雇いどめが起こるだけなのは明確だと私は思うんです。  もしもそうじゃないと、労働...全文を見る
○宮本委員 ですから、既に五年で無期転換を進めているそういう大学が、例えばこの改正によって、十年でいいんだ、やはり十年間は無期転換するのをやめようと、こんなことになったのでは大きな後退ですよね。  本法案に規定する有期雇用十年延長というものは、あくまで特例であって、一律に大学研...全文を見る
○宮本委員 そもそも、大学教員など高等教育教員の地位に関しては、国際的には、一九九七年、第二十五回ユネスコ総会が採択した高等教育教員の地位に関する勧告、この勧告に定められております。  文部科学省に確認いたしますが、この勧告の第四十六項「雇用の保障」の冒頭にはどのように書かれて...全文を見る
○宮本委員 大学教員、研究者の終身的な雇用の確保というのは、国際的にも確立された大原則なんです。しかし、我が国の実態はどうなっているか。先ほど、iPS研究所の山中伸弥教授によると、九割が有期雇用だ、こういう御発言もありました。  以前、私は国立環境研究所の視察に行きましたけれど...全文を見る
○宮本委員 その報告書では、大学教員になった者のうち、これらの分野を専攻しているものが多い、そして、同じ大学教員であっても、理系分野と比べて非常勤の比率が高い、雇用形態が不安定であることは明らかであると調査報告書には出ております。  私は、ことしの六月二十一日の科学技術・イノベ...全文を見る
○宮本委員 緊急避難と発議者はおっしゃるわけですけれども、そもそも、我が国の高等教育予算は少な過ぎるんです。大臣は、さきの高校無償化廃止法案の審議でも、我が国の教育への公財政支出がOECD諸国の平均に対して大きく立ちおくれていると、これは何度も答弁をしておられました。また、その答...全文を見る
○宮本委員 今行うべきは、労働契約法の特例を設けることではありません。運営費交付金の増額、私学助成の拡充など基盤的経費をしっかり確保することによって、改正労働契約法の趣旨にのっとった対応を大学や研究機関に徹底し、正規、無期雇用転換を促し、研究者の雇用の安定で我が国の学術の人的基盤...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、自民党、公明党提出の研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律及び大学の教員等の任期に関する法律の一部を改正する法律案に、反対の討論を行います。  まずもって、一昨日に提出され、以下に述...全文を見る
12月04日第185回国会 衆議院 文部科学委員会 第8号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  私は、十一月一日の本委員会質問でも、我が党が、二〇二〇年オリンピック・パラリンピックの開催地を東京に決定したIOC、国際オリンピック委員会の決定を尊重するとともに、決して無条件の信任ではない、東京招致に反対した際に私たちが指摘してきた問...全文を見る
○宮本委員 既に、招致に当たって、ブエノスアイレスでアスリート宣言というものも行われております。アスリートたちは招致成功のためのただ単なる人寄せパンダというようなことであってはならないと思うんです。オリンピック・パラリンピックのまさに主役であるわけですから、組織委員会の陣容におい...全文を見る
○宮本委員 大会組織委員会、OCOGは、「IOCから、開催都市のある国のNOCおよび開催都市自身に委任されるものである。」とオリンピック憲章に規定をされております。OCOGがくれぐれも政治の引き回しというようなことではなく、政治から独立した機関として、アスリートたちを含めたスポー...全文を見る
○宮本委員 十一月二十六日に国立競技場将来構想有識者会議の第四回会合を開いたということが報じられております。その内容、そこでどういう再検討をされたか、御紹介いただけますか。
○宮本委員 二十九万平米を二十二万平米に縮小する、あるいは、現時点で見積額は、現競技場の解体工事も含めて千八百五十二億円、こういうふうにお伺いをいたしました。  それで、八万人収容が国際基準だと言うんですけれども、東京都議会での答弁によりますと、開催都市である東京都は、IOCの...全文を見る
○宮本委員 八万人全てを常設にせずに、一部を仮設にしたらどうかというふうに私も申し上げたんですが、イギリスの場合は、市内にサッカー専用の九万人を収容するウェンブリー・スタジアムがある、別に八万人収容のラグビー専用スタジアムもある、しかし、日本には八万人収容するスタジアムは一つもな...全文を見る
○宮本委員 今回の建てかえ案をめぐっては、日本建築士会連合会、東京建築士会、日本建築士事務所協会連合会、東京都建築士事務所協会、日本建築家協会の建築関係五団体から、その規模、安全性、維持管理費、周辺の景観との調和など、厳しい指摘と懸念が寄せられております。とりわけ、周辺景観との調...全文を見る
○宮本委員 事はIOCのルールにもかかわる問題なんです。この問題をめぐっては、与党自民党からも厳しい指摘が出ていることが報じられております。  改めて、広く専門家の意見をよく聞いて、再度設計の見直しを図って、国民ももちろん、東京都民も納得する計画に変更することを求めておきたいと...全文を見る
○宮本委員 ぜひとも検討していただいて、せっかく整備するわけですから、オリンピックのときに差し支えがないということは今お話しのあったとおりですけれども、オリンピックのときだけということじゃなくて、その後も、やはり全国的な日本選手権、高校総体などがやれる条件を国立競技場に備えるとい...全文を見る
○宮本委員 既にライフル射撃競技というのは、スポーツとしてのそういう競技として今日発展しているわけですから、やはり今日の到達点に立って、いつまでも自衛隊の演習施設で行うのではなくて、そういう場所をいかに確保するかという検討はぜひとも進めるべきだというふうに申し上げておきたいと思う...全文を見る
○宮本委員 そこで文部科学省にお伺いするんですけれども、来年度概算要求で障害者スポーツ予算はどれだけなのか、それはスポーツ予算全体の大体何%になるのか、パラリンピック予算はどれだけで、オリンピック予算との対比で大体何%ぐらいか、お答えいただけますか。
○宮本委員 きのう、事前にレクを聞きますとそういう話でした。やはり僕は、障害者スポーツというのが対策がおくれてきたと思うんです。だから、現時点でどれだけの予算が確保され、どうなっているかをまずつかまないと、強化すると言ったっていかないわけですから、このことをしっかりまずつかむ、そ...全文を見る
○宮本委員 パラリンピックはオリンピックの決してつけ足しのようなものではありません。また、スペシャルオリンピックスやデフリンピックなど、独自の意義を持つ国際大会も開催されてまいりました。障害者スポーツは長い間立ちおくれてきたことはやはり事実だと思うんです。  そこで大臣、障害者...全文を見る
○宮本委員 ぜひしっかりやっていただきたいと思うんです。  最後に、私の質問の直後に、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に関する件なる委員会決議が提案されることになっております。  二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックをめぐっては、既に今国会冒頭、十月十...全文を見る