宮本岳志

みやもとたけし

比例代表(近畿)選出
日本共産党
当選回数5(参1)回

宮本岳志の2014年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第1号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  本法案は、独立行政法人科学技術振興機構、JSTに、補正予算案に計上された革新的研究開発推進プログラム、ImPACTを実施するための基金を設立しようというものであります。  安倍首相は、昨年の九月十三日の第八回総合科学技術会議でも、この...全文を見る
○宮本委員 先ほどから質疑を聞いておりましても、この中身がさっぱりわからないわけですよ。どういうテーマ設定がされて、どういう形でどういう研究がされるのか。  科学技術担当の山本大臣は、昨年十一月十四日の科学技術イノベーション予算戦略会議後の記者会見で、ImPACTについて、アイ...全文を見る
○宮本委員 五百五十億円の基金をつくると言いながら、その中身は、非連続的な云々とか斬新で飛躍的なという話を聞かされるばかりで、一体どういうことがやられていくのかということがさっぱりわからないわけですね、まだ現時点では。  それで、どんな研究を進めるのかがはっきりしない一方で、一...全文を見る
○宮本委員 特定の用途をあらかじめ排除するものでもないという点、そして、大体、このImPACTが議論されるときに、先ほど柏倉委員も触れておられましたが、日本版DARPAということが言われてきたわけです。大体、六月七日閣議決定された科学技術イノベーション総合戦略では、「米国DARP...全文を見る
○宮本委員 そこで、きょうは資料をおつけいたしました。自衛隊・防衛省の関連紙と言われております朝雲、昨年十一月十四日付をつけております。  昨年十月二十九日、三十日の両日、都内で開催された防衛省技術研究本部の防衛技術シンポジウムでは、このImPACTが日本版DARPAとして紹介...全文を見る
○宮本委員 記事の中に、どういう中身を述べたかが出てまいります。  このシンポで白石学長は「(民生・防衛共用の)デュアルユース技術が重要になる。武器輸出三原則の見直しで(国産装備の)マーケット拡大が見込める。米国の同盟国やアジア諸国も日本に期待しており、その司令塔となる総合科学...全文を見る
○宮本委員 まさに防衛省としても注視すると。まさに否定されないわけですよ。  私は、こういうやり方、これは全部じゃないですよ、しかし、これが進められるならば、防衛省が進めたいハイリスクの研究をこの費用で肩がわりする、こういう結果にもなりかねない。全てが安全保障ではないと言うんで...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人科学技術振興機構法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  本法案は、アメリカ国防総省のDARPAをモデルに、総合科学技術会議がトップダウンで挑戦的研究開発を行う革新的研究開発推進プログラム、ImPACTを実施するもの...全文を見る
02月04日第186回国会 衆議院 本会議 第4号
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○宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、二〇一三年度補正予算三案に反対の討論を行います。(拍手)  本補正案は、大企業には減税、国民に負担増、大型開発と軍事費に大盤振る舞いするものです。これでは、暮らしも経済も壊す悪循環を招くだけです。  反対の理由の第一は、補正予算フレー...全文を見る
02月04日第186回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、二〇一三年度補正予算三案に反対、みんなの党提出の予算組み替え動議に反対の討論を行います。  政府は、消費税増税に伴う景気後退を防ぐために補正を組んだといいますが、内容は国民の消費を冷やすものとなっています。  反対の理由の第一は、補正予...全文を見る
02月17日第186回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  まず冒頭、この間の大雪により甚大な被害が伝えられ、亡くなられた方も出ております。私は、心からのお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、政府には、人命最優先で万全の対策をとるように求めておきたいと思います。  さて、私は、昨年の本委員...全文を見る
○宮本委員 日本政府は、一昨年の九月に、大学に至るまで段階的に学費を無償にしていくということを取り決めた国際人権規約、A規約の第十三条二項(c)、これを三十三年ぶりに受け入れたわけです。  文部科学大臣はもう何度も、政権がかわってもこの条項は遵守する、こういう旨の答弁をされてお...全文を見る
○宮本委員 そこで、世界の趨勢が高等教育の無償化に向かう中で、我が国の学生支援がいかに貧困か。  このパネル一をごらんいただきたいんです。これは、国立国会図書館の資料に基づいて、OECD三十四カ国の授業料無償化と大学生向けの給付制奨学金の有無について一覧表にしたものであります。...全文を見る
○宮本委員 おおむね事実とお認めになりました。  しかも、我が国の大学の学費は異常に高いんですね。  文科省の最新の調査でも、二〇一二年度の私立大学の平均授業料は年間約八十六万円です。入学金などを含む初年度納付金は百三十一万五千八百八十二円に達しております。お金がないなら国公...全文を見る
○宮本委員 前年度比でふやしたという、今御答弁がありました。なるほど、ふえているんですけれども、次のパネルを見ていただきたいんですね。  ふやしたとおっしゃるんですけれども、国立大学の運営費交付金が去年に比べてふえているのは、この間、七・八%も大学教員の給与を減らしてきた分を戻...全文を見る
○宮本委員 国際人権規約や世界の常識から比べれば、大学学費がこうやってこれほど高くなっている、その結果、我が国の高等教育を受けようとする若者は莫大な借金漬けにされてしまったと私は言わざるを得ないと思うんですね。  このパネルを見ていただきたいんです。  家計の所得が減り続ける...全文を見る
○宮本委員 こういう、借金がなかなか返せる状況にない。三百万、一千万というけれども、そうしたら、学生は、真面目に頑張っていれば、五年、十年でそれが返せるような、そういう正規雇用に必ずつけるかといえば、そういう状況でないわけですね。この中間まとめでも、雇用情勢の悪化が返済に非常に障...全文を見る
○宮本委員 そういう改善だけでは実は不十分なんですね。実態をしっかりと見ていただきたいんです。  実は、この奨学金問題に取り組む奨学金問題対策全国会議には本当に悲痛な声が寄せられているんですね。ここに持ってきました。  失業中です。返済猶予の利用を繰り返してきましたが、年数を...全文を見る
○宮本委員 給付制奨学金が本当に待ち望まれている、これはもうどこに聞いてもそういうことですよね。総理も給付制奨学金について言及をされました。  ただ、今の時点で、給付制奨学金にこの間頑強に反対してこられたのは私は財務省だと伺っているわけです。これだけ深刻な実態があるのに、なぜ給...全文を見る
○宮本委員 そんなことを言っているから、こういう状況になるんですよ。  ではあれですか、スウェーデンやノルウェーやドイツやフランスは不公平な国なんですか。世界では圧倒的な国々が、奨学金は給付制でやっているんですよ。そんな、借りた金は返すんだというようなことばかり言って、結局、先...全文を見る
○宮本委員 総理、これは、私ははっきりさせなきゃならない問題があると思うんですね。  私、ここに、二〇一二年総選挙での自民党の、これは選挙公約ですよ、重点政策二〇一二。これは、J—ファイルでなく、総務省に届け出ていると総理がいつもおっしゃる公約の方の文書ですよ。我々が選ばれた前...全文を見る
○宮本委員 三百万以下の所得連動返済型の奨学金をつくったのは民主党政権でしたね、そのときは。民主党も、政権交代選挙では学生の給付制奨学金を掲げたんですよ。しかし、たった一回概算要求しただけで、やらなかったんですね。自民党も、政権奪還するときには掲げるけれどもやらないというんだった...全文を見る
02月24日第186回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、四人の公述人の皆さん方、本当にありがとうございます。  早速、まず、伊藤知事にお伺いしたいと思います。  私が参議院議員時代に恐らく知事は総務省の大臣官房審議官で、私が御質問申し上げて御答弁いただいたこともあろうかと思って...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  次に、川畑公述人にお伺いしたいんです。  実は、私どもも公共事業というのを全否定するつもりはさらさらありませんで、逆に、維持管理、更新など、公共インフラの老朽化というのは極めて深刻で、先日も予算委員会で、今後五十年間で少なくとも二百十兆円...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  新聞報道などを見ましても、外国から参入してくるというよりも、それこそ全国から参入してくるんじゃないかということが建設業界でも不安になっていると報じられておりますので、地元で建設業がしっかり仕事を継続的に進められるように、しかも、インフラの維...全文を見る
○宮本委員 一九八〇年に私学助成というのは経費の約三割出ていたんですが、そのころ私学助成法では、一日も早く半分まで私学助成を引き上げようと国会の附帯決議で決めたんですけれども、その後、下がりっ放しでして、現在、一割、三分の一にまで下がってしまったというので、この前、もっと引き上げ...全文を見る
○宮本委員 川内では大変厳格にやっているというお話がございました。  私の持ち時間は四十八分までございますので、八木先生、まさに鹿児島でいうと川内原発というのは具体的に焦点になってこようかと思いますけれども、先生の御意見をお伺いしたいと思うので、ぜひお話しください。
○宮本委員 ありがとうございます。  きのう、きょうのニュースでも、福島第一原発でまた新たに四億数千万ベクレルというような恐るべき数値が出てきております。今、福島第一原発の事故すら収束させられていない、また、次々とより深刻な事態が、明らかになっていないもとでの再稼働というのは論...全文を見る
02月25日第186回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  私の方からも、四人の公述人の皆様方に、心からお礼を申し上げたいと思っております。  まず、増田さんにお伺いしたいんですが、増田さんの資料、二十一というページを打った資料ですけれども、「消費増税分を考慮すると、実質賃金の伸び率はマイナス...全文を見る
○宮本委員 私どもは、消費税の増税にもちろん反対をしてまいりました。ただ、消費税増税はやむないと考える方の中でも、四月からの増税をやるとやはり非常に大きなマイナスになるということで、四月の増税は中止すべきだという声も広がっているということも私は思うわけです。  それで、これが本...全文を見る
○宮本委員 アメリカの話が出ましたけれども、ニューズウィークの二月十八日号に注目したんです。七・二五ドルを十・一〇ドルに時給で引き上げる、これをやっても上位十カ国の平均を下回ることになる、一位はオーストラリアの時給十五・七五ドルだ、アメリカはいろいろな意味で世界のトップを走るとい...全文を見る
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  私からも、四人の公述人の皆様方に、心からお礼を申し上げます。  短い時間ですので、全ての公述人の方にお聞きできないかと思うんですけれども、きょうのお話を聞かせていただいて、末澤公述人も島本公述人も木村公述人も、少子高齢化が特に医療、介...全文を見る
○宮本委員 こうなる前に手を打てなかったのかと先ほどおっしゃいました。僕も本当にそう思うんですね。高齢化というのは、今大騒ぎしますけれども、急に高齢者で生まれてくる方がいらっしゃるわけじゃありませんから、五年前も十年前も今の高齢者の方がいらっしゃったわけですから、早くやはりそのこ...全文を見る
○宮本委員 先生が、日本型資本主義を確立すべきだとお書きになっている。私たち、先ほどお述べになった、新自由主義、市場原理主義からの決別、あるいは輸出立国から内需中心の福祉国家へ転換する、あるいは株主の利益より国民の雇用を重視する、そして農業は農業自給率の向上をしっかり目指していく...全文を見る
○宮本委員 まことにありがとうございました。  以上で終わります。
02月26日第186回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○宮本分科員 日本共産党の宮本岳志です。  奈良県において、ランドマークというべき若草山にモノレールを設置するという計画が大きな問題となっております。きょうはそれについて質問をいたします。  奈良公園も若草山も、大変貴重な文化遺産としての価値を持つ日本の宝だと思うんですね。そ...全文を見る
○宮本分科員 国指定の名勝であり、世界文化遺産にも登録をされております。同時に、きょうは国交省にも来ていただいておりますが、若草山は古都保存法による特別保存地区でございますね。
○宮本分科員 若草山モノレール計画は、今お話があったように、国の名勝であり歴史的風土特別保存地区にも指定されており、さらに世界遺産春日山原始林に隣接するバッファーゾーン、緩衝地帯という二重、三重の制限がかかる場所、そこにモノレールをつくる、これが許されるかどうかが問われる問題であ...全文を見る
○宮本分科員 文化財保護法というものは、今答弁のあった、刑事罰まで定めて、名勝や史跡を保存することを求めております。  では、聞きますけれども、名勝に指定されている場所に後からモノレールなどの移動施設が実際に建設された例が過去にあったかどうか、文化庁、お答えいただけますか。
○宮本分科員 文部科学省の史跡名勝天然記念物指定基準によりますと、「わが国のすぐれた国土美として欠くことのできないものであつて、その自然的なものにおいては、風致景観の優秀なもの」等とされております。安易な現状の変更が許されないことは当然のことだと言わなければなりません。  では...全文を見る
○宮本分科員 若草山等の丘陵とその稜線における建築物その他の工作物の新築等の規制に重点を置く、こう定められているわけですね。  古都保存法第三条では、「国及び地方公共団体は、古都における歴史的風土が適切に保存されるように、この法律の趣旨の徹底を図り、かつ、この法律の適正な執行に...全文を見る
○宮本分科員 ユネスコの諮問機関であるイコモスの日本での拠点である日本イコモス国内委員会、この組織が、ことし一月、委員長声明を出して、この計画について強い懸念を表明しております。  声明では、文化遺産を破壊するに等しい、こういたしまして、この計画が進めば、危機遺産に登録されてし...全文を見る
○宮本分科員 同じくガイドラインの百四条には、緩衝地帯は、推薦資産の効果的な保護を目的とすると明記されております。ここにモノレールが建設されれば、資産が効果的に保護されないことになるのは明らかだと言わなければなりません。  この計画は、実は二月十九日に奈良市議会でも取り上げられ...全文を見る
○宮本分科員 奈良市長が許可しなければ進められない、そして、奈良市は慎重な対応を約束しているわけです。国内法との関係でも、世界遺産条約との関係でも、何重にも非常な慎重さが求められる場所にモノレールをつくろうというこの無謀な計画に、今、さまざまな立場の人たちから厳しい懸念と批判の声...全文を見る
○宮本分科員 ここで、ちょっと大臣に事前にお渡ししているものについて御感想を聞きたいんです。  小説家の志賀直哉が、昭和十三年に、奈良を去るに当たって書き残した「置土産」と題する一文に次のようなくだりがあるんです。  東京の日比谷公園、上野公園、浅草公園、大阪の天王寺公園、中...全文を見る
○宮本分科員 まさに共感するという御答弁もいただきました。  奈良県は、モノレール建設計画に当たり、環境影響調査の中間報告で、若草山にモノレールを設置しても、環境や景観などの面ではほとんど影響がないとしております。中でも景観については、「主要な眺望点から、施設は視認できないと予...全文を見る
○宮本分科員 当然慎重な対応が求められるわけですが、これは実は長い歴史のある問題でもあるんですね、大臣。  ここに、奈良県が発行した名勝奈良公園保存管理・活用計画というものがございます。この保存管理・活用計画の資料の七十二ページには、若草山について、「大正から昭和期にかけての奈...全文を見る
○宮本分科員 ことごとく実現には至らなかったんですね。  大正十一年に、若草山に登山鉄道を敷設する申請が出されております。それも、きょうは歴史的な文書を少し調べてまいりました。  この大正十一年の申請については、大正十四年十二月十五日付で、当時の鉄道大臣が、鉄道敷設の件聞き届...全文を見る
○宮本分科員 順調な答弁をいただきましたので、少し早目に終わりそうでありますけれども。  奈良県が進めている若草山モノレールの計画は、どこから見ても無謀な計画だと私は思います。名勝奈良公園の若草山でこんな計画を許せば、全国の文化財の破壊が進みかねない、国の文化財保護行政の権威が...全文を見る
○宮本分科員 ぜひともよろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。
02月28日第186回国会 衆議院 本会議 第7号
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○宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、二〇一四年度予算三案に反対、維新の会、結いの党提出の修正案並びに民主党提出の組み替え動議に反対の討論を行います。(拍手)  本予算案の最大の問題は、国民に消費税大増税を押しつけていることです。  そもそも、消費税は、低所得者ほど負担が...全文を見る
02月28日第186回国会 衆議院 予算委員会 第15号
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○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、二〇一四年度予算三案につき政府がこれを撤回のうえ編成替えを求めるの動議について、提案理由及び概要について御説明申し上げます。  本予算案は、消費税率アップの大増税を国民に押しつけた上で、年金、医療、生活保護などの社会保障を削減し、教育、農...全文を見る
○宮本委員 まず、冒頭、十分な審議を尽くさず本日採決することに反対だということを申し上げておきたいと思います。  私は、日本共産党を代表して、二〇一四年度予算三案に反対、維新等提出の修正案に反対、我が党提出の組み替え動議に賛成、その他の各党提出の組み替え動議に反対の討論を行いま...全文を見る
03月12日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第5号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  まず、本法案は、公教育の一端を担う私立学校、とりわけ我が国の高等教育においてその学生の七五%を担っている私立大学に大きな影響を及ぼす法案であります。我が党わずか十五分というような審議時間で質疑、採決を行うことに、強く抗議を申し上げたいと...全文を見る
○宮本委員 この堀越学園の今回の事件というのは、たび重なる法令違反、あるいは不祥事、経営状況の悪化と、採算を度外視した施設拡張もやりましたし、美術品の購入等々、私も中身を見て、本当に驚くべき中身であります。  これは、やはり理事長の専断的な学園運営によって引き起こされたという面...全文を見る
○宮本委員 ところで、お伺いするんですけれども、今回の堀越学園問題でも、文部科学省は早くからこの堀越理事長の専横的な学園運営と賃金や一時金の不払い、税や社会保険料の未納、私学共済掛金の滞納など、放漫、乱脈ともいうべき経営の実態を教職員組合から知らされてきたのではありませんか。
○宮本委員 二〇一〇年三月に、組合が文科省を訪れた際に、文科省と群馬県にそれぞれ提出された財務諸表の数字に食い違いがある、このことを組合から指摘したことを契機に、国の私大経常費補助が不交付とされました。その後の文科省の調査で、学園が二〇〇三年四月の大学設置認可申請時に提出した財産...全文を見る
○宮本委員 私学に関しては、文科省は、それぞれの学校法人が、建学の精神に基づき多様な教育を展開できるように、自主性、自律性が尊重されているというふうに答弁をしてこられました。これはもう当然の大原則だと思うんです。ところが、この自主性、自律性の最大の保証ともいうべき民主的な内部チェ...全文を見る
○宮本委員 教職員の声もしっかり聞いて、内部監査機能、内部チェックの体制を充実するように取り組みたいという答弁がこのときにもされているわけです。  私立大学に働く教職員の労働組合である日本私大教連は、既にこの私立学校法改正要綱というものを発表しておられます。この中を見ますと、法...全文を見る
○宮本委員 今大臣も触れられたように、本法案のもとになった大学設置・学校法人審議会学校法人分科会が昨年八月に発表した報告を見ましても、解散命令に至る以前に改善を促すための段階的な手段を整備するという今回の法改正を提言するとともに、所轄庁による法的な関与により改善を促されることがな...全文を見る
○宮本委員 ぜひしっかりと耳を傾けていただきますようにお願いをして、質問を終わります。
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、私立学校法の一部を改正する法律案に反対の立場で討論を行います。  本改正の直接の契機となった群馬県の学校法人堀越学園が解散命令でしか無軌道、無責任な学園経営を正すことができなかったことから、解散命令に至る前の段階で行政の法的関与を強化する...全文を見る
03月19日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  私は、去る二月十七日の予算委員会の質問でも、大学生向けの給付制奨学金の実現を求めて、総理からも引き続き検討したいという答弁をいただきました。  長野県は全国で初めて、二〇一四年度から、入学一時金に相当する学生向けの給付型奨学金を創設い...全文を見る
○宮本委員 今お話しになった学生への経済的支援の在り方に関する検討会でありますけれども、昨年の四月一日、私は、予算委員会でこの日本学生支援機構の奨学金の問題を取り上げました。私の質問に対して下村文部科学大臣が、「真に困窮されている方に対して適切な対応を学生支援機構としても考える時...全文を見る
○宮本委員 おっしゃるとおりだと思うんです。  そもそもこの学生向け奨学金というものは、十八歳の無職の学生に数百万円というような大金を担保もとらずに貸し付ける制度なんです。  教育の機会均等に寄与するという目的があるからこそこのような貸し付けが行われているわけでありまして、し...全文を見る
○宮本委員 そもそも奨学金制度というものは学ぶために必要なものでありますから、学んだ結果、その金を返すことが可能な経済状態になるかどうかについては、あらかじめ確たる保証はありません。したがって、諸外国では、貸し付けでなく給付、つまり返済の必要のない給付型の奨学金が当然のものとなっ...全文を見る
○宮本委員 この施行令五条四項には、二つの要件が定められております。一つは、「支払能力があるにもかかわらず」ということですね。もう一つは、「割賦金の返還を著しく怠ったと認められるとき」、こういうことであります。  そこで聞くんですが、機構は、滞納者につき、施行令五条四項を適用す...全文を見る
○宮本委員 いやいや、その連絡がつくつかないということと支払い能力のあるなしとは何の関係もないんですね。  文科省の担当者は、連絡がつかなければ支払い能力があるかないかもわからない、こう言っておられましたけれども、仮にあるかないかわからないにしても、一体それがなぜ支払い能力があ...全文を見る
○宮本委員 この事例でいいますと、一括請求された三百九十万円に対して年率一〇%の延滞金ということになりますと、年三十九万円の延滞金がこれは乗ってくることになるんです。  月額が一万八千円で、今既に年間二十万弱の支払いが滞っている人に、毎年毎年三十九万円の延滞金を乗せ続ければ、そ...全文を見る
○宮本委員 こういう延滞になって一括請求を受けている場合、今回、一〇%から五%に引き下げると。あるいは、返済猶予も、この事例などは手取りが十万から十五万だったということですから、間違いなく返還猶予が受けられる年収のはずなんです。一括請求を受けた後でも、いやいや、実は猶予を受けられ...全文を見る
○宮本委員 五年から十年に猶予期間を延ばして遡及適用する、その場合には、延滞金についても減額するという今答弁でありましたけれども、しかし、役所の所得証明は大体五年前までが一般的で、それ以前はとれないんじゃないですか。
○宮本委員 一〇%の延滞金、これを五%に引き下げる、こういうことでありますけれども、今既に一〇%で延滞金を請求されている人についても、これは五%で再計算をするということになるんですね。
○宮本委員 それはおかしいと思うんですね。一〇%が高過ぎるという認識で五%に引き下げたわけですから、過去の一〇%の延滞金もそれは高過ぎるということであれば、これまでの分についても当然減額すべきだと思います。そもそも、この延滞金というのは私は問題だと思うんですね。五%でも高過ぎます...全文を見る
○宮本委員 奨学金の原資としては充てられていないと。この延滞金は、四十三億に既に上っております。  議論すると、必ず、奨学金事業の返還金は基本的には次の学生への貸与の原資である、だから返還金の回収は大事だと、さっきもそういう答弁がありましたよね。  それならば、この原資を回収...全文を見る
○宮本委員 これは先ほど前提で議論したとおりですよ。最初はただの借金じゃなかった話から始まっているのに、いつの間にか民法四百九十一条で民間の借金の場合はこの順位だという話に行っちゃうからおかしくなる。だから、やはり建前は、貸付原資を一日も早く回収して次の人に貸すということであれば...全文を見る
○宮本委員 この日本学生支援機構の奨学金の機関保証というものは、日本国際教育支援協会という公益財団法人が一手に引き受けて行っております。  きょうは資料を配付しましたので、資料をごらんいただきたい。  この資料一の上の図を見ていただきますと、この財団法人は、日本学生支援機構と...全文を見る
○宮本委員 ここに私、国際教育支援協会の業務方法書というのを持っておりますけれども、第十一条では、今お話があったように、「履行遅延の期間が一年に達したときは、機構からの請求に基づき、当該保証債務の残額について保証債務を履行するものとする。」第二項では、「前項の代位弁済は、機構から...全文を見る
○宮本委員 いやいや、その保証債務が元金、利子、延滞金に至るまで三百九十万と確定して、この協会が一括弁済した、その一括弁済が終わった後で、いやいやそれはちょっと実は違うんだ、猶予が受けられたんだといった場合に、代位弁済の後で事態を変えることができますかと聞いているんです。
○宮本委員 確定しちゃうわけですよ、これは。もちろん、確定した後で、その三百九十万円、実は借金がチャラになるわけじゃありません、今度は支援協会から三百九十万円一括返還の請求がされます、本人に対しては。  しかし、支援機構の間には、先ほど、検討会で検討していただいて、一旦一括請求...全文を見る
○宮本委員 結局一〇%ですよ、これは。延滞金を五%に引き下げるとか、猶予期間を十年に延ばして弾力的に延滞金の減額をするとか、あたかも返還困難者を救うようなことを言うけれども、今どんどん機関保証がふえている。四六%ですから、もう半分近く機関保証になっている。一年たったら代位弁済を求...全文を見る
○宮本委員 大臣、冒頭、問題意識をお持ちだ、共有していただいている、だから検討会が立ち上がった、八月まで議論してきて中間まとめが出た、それを反映した予算も組んだ、こういうふうにお話しになりました。  しかし、幾ら検討しても、まさにこういう実態、実際は、代位弁済という制度があって...全文を見る
○宮本委員 麻生さんともそういうやりとりになったんですけれども、諸外国では、だからこそ貸していないんですよ。借りたものは返さなきゃならないと言うけれども、日本が貸し付けているからそういうことになるのであって、やはり給付で本来やるべきだということを申し上げて、終わりたいと思います。...全文を見る
03月26日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第7号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  沖縄県八重山地区の教科書採択問題で、文部科学省は十四日、竹富町教育委員会に対して教科書を選び直すよう、地方自治法に基づく是正要求を出しました。国が市町村に直接是正要求を出すのは初めてのことであり、厳しく抗議したいと思います。  八重山...全文を見る
○宮本委員 あらかじめ規約に協議方法を定めることを求めるというわけですけれども、是正要求まで行った八重山採択地区協議会も、役員会での再協議も行われ、九月八日には、先ほど申し上げた、沖縄県教委の指導、助言のもと全教育委員による協議が行われました。そこでついに同一教科書の採択に至りま...全文を見る
○宮本委員 今大臣が説明されたそういういきさつは百も承知で聞いているんです。  なるほど、九月八日のこの決定が無効だとしたのは、けさ質問に立たれた、当時民主党政権下の中川正春文部科学大臣でありました。私は、そのときにも中川大臣と当委員会で議論をやりました。  違法違法とおっし...全文を見る
○宮本委員 だからおかしい話になる。このときも私は言っていますけれども、同一になっていないというだけでいえば、竹富町もそうかしらないが、石垣市や与那国町も同一になっていないんですよ。それを、片方が違法で片方が違法でないと片方に肩入れするから、問題が混乱して今日まで来ている。  ...全文を見る
○宮本委員 こういう原則が国際的には確立をされております。  ここで改めて、では世界ではどのようになっているかということを確認しておきたいんです。  国立教育政策研究所の調査研究で、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、フィンランドでは教科書採択の権限は一体どこに存在している...全文を見る
○宮本委員 先ほど紹介したユネスコの教員の地位に関する勧告というのは、アメリカでもドイツでも、イギリス、フランス、フィンランドでも、やはり教師のところに、あるいは学校にしっかり選定の権限があるというふうに具現化されているわけです。  それで、日本においても、いい教科書を選ぶため...全文を見る
○宮本委員 「将来的には学校単位での教科書選択の可能性も視野に入れて、」こういう文言が入っているわけですが、こういう検討課題は一体いつから閣議決定されておりますか。
○宮本委員 平成九年、一九九七年からこういう決定がされているわけですね。  それで、文部科学省としてはこれまでどのような検討を進めてきたか、検討内容をお答えいただけますか。
○宮本委員 今、確認をしてきましたように、国際的には学校採択が主流であり、ヨーロッパでは、ユネスコの勧告どおり、教員が教科書を選択しているわけです。  先ほど採択地区の小規模化という話もありましたけれども、求められているのは、現場の教員の調査研究結果をきちんと尊重することがやは...全文を見る
○宮本委員 十分に調査結果を踏まえた上で、当然、教育委員会の権限でとおっしゃるわけですけれども、現に通知を見ると、「教職員の投票によって採択教科書が決定されるなど、採択権者の責任が不明確になることがないよう、採択手続きの適正化を図る」という文言も同時に入れているわけです。  こ...全文を見る
○宮本委員 これは再度確認しますけれども、1や2で掲げられている百ページ当たりでの検定意見相当箇所の数にかかわらずということは、それも見ずに、全体として構成に重大な欠陥があると判断すれば不合格にする、こういう理解でよろしいですか。
○宮本委員 これまでに、この3が適用されて不合格になった教科書がございましたですか。
○宮本委員 私は当たり前だと思うんです。教科書としての基本的な構成に重大な欠陥が見られるというような教科書が教科書会社から申請されてくるということは、もうほとんどあり得ない話であります。  ところが、今度はこの3の中に新たに、教育基本法の目標等に照らして重大な欠陥がある場合を検...全文を見る
○宮本委員 いやいや、答えてもらっていないんですよ。  この3のところに教育基本法の目標等に照らして重大な欠陥がある場合というものを入れた場合には、先ほど来冒頭で確認したように、1、2で問題になるような百ページ当たりの検定意見相当箇所の数にかかわらず、一括して不合格にする、こう...全文を見る
○宮本委員 まさに、この判断によってそういうことが行われる。これは審査会で審議すると言うわけですけれども、最終的に不合格の判定を下すのは文部科学大臣であります。  ですからこれは大臣に問うんですけれども、下村大臣がこの申請図書は教育基本法の目標に照らし重大な欠陥があると判断すれ...全文を見る
○宮本委員 恣意的な判断はしないというふうに受けとめますけれども、この点も重大だと思います。  さらに、この間、検定基準も改訂をされております。審議会での議論を二回立て続けに開催し、パブリックコメントも、通常三十日かけて行われるところを、わずか二十日に短縮してまで急ぎに急いで手...全文を見る
○宮本委員 二十日間で六千五百件ですから、この問題への国民の関心の高さが示されていると思うんです。  そこで、この検定基準の改定でありますけれども、閣議決定その他の方法により示された政府の統一的見解や最高裁判所の判例がある場合には、それらに基づいた記述がされていること、こうされ...全文を見る
○宮本委員 質問主意書に対する答弁書は閣議決定されているので入る、こういう御答弁でありました。  では大臣にお伺いするわけですけれども、この「閣議決定その他の方法により示された政府の統一的な見解」の中に、いわゆる日本軍慰安婦についての河野官房長官談話、あるいは一九九五年の村山首...全文を見る
○宮本委員 驚くべきことだと言わなければなりません。一方で質問主意書に対する政府答弁書が入りながら、安倍内閣が変更しないと国際社会に公約した河野談話や村山談話は入らない、こういう答弁でありました。  河野談話というのは極めて重要なものであります。この間、自民党総裁特別補佐が新し...全文を見る
○宮本委員 私は、この点でも検定基準の内容も全く恣意的で、しかも事実上の国定教科書化の道を進むことになりかねないと言わなければならないと思うんです。  こういうやり方は断じて許されないということを指摘して、私の質問を終わります。
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律の一部を改正する法律案について、反対の討論を行います。  義務教育教科書無償措置法の目的は、憲法第二十六条の義務教育無償の原則を実現することです。教科書の無償供与によって義務教育の場における...全文を見る
04月02日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第9号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは三人の参考人の皆様方、まことにありがとうございます。私の方からもお礼を申し上げます。  まず、出版者の代表である相賀参考人にお伺いをしたいんです。  今回の法改正が、一方で、違法な複製やファイル共有ソフトを利用しての違法配信...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  そういう海賊版に対する対処ということは、私どもももちろん必要だということで受けとめております。  それで次に、小委員会に参加をされた瀬尾参考人にお伺いしたいんです。  小委員会では、出版者への権利付与のあり方として、著作隣接権の創設、そ...全文を見る
○宮本委員 本当に長い間の議論が、私も議連を通じて皆さん方との議論にかかわってきたわけですけれども、その中で、出版関連小委員会で主査を務められた土肥参考人にお伺いしたいと思うんです。  そういう四つの案から検討を始めて、そして今回、出版権の整備ということになりました。その点で、...全文を見る
○宮本委員 長い議論の上に立った一つの知恵として出されたということがよくわかりました。  それで、ここで、写真家でもございます瀬尾参考人にお伺いしたいんです。  先ほど、日本は日本のやり方でよいということも別の質疑者に対しておっしゃっていましたけれども、今回の法改正とは直接関...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。以上で終わらせていただきます。
04月04日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第10号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうはまず、視聴覚的実演に関する北京条約にかかわって質問したいと思うんです。  実演家を保護する最初の国際条約は、一九六一年、ローマで作成されたローマ条約、実演家等保護条約であります。実演家の権利の国際秩序を見直す動きが、一九九三年...全文を見る
○宮本委員 実演家保護の国際的な取り組みに我が国が貢献する、こういう意義があるという御答弁でありました。  では、北京条約では、俳優、舞踏家など視聴覚的実演家についてどのような権利が規定されているのか、これは文化庁次長にお答えいただきたいと思います。
○宮本委員 そこで改めて現状を聞きたいんですが、我が国著作権法上、実演家の人格権は明確にされております。しかし、歌手など音の実演家と、俳優などの映画、映像の実演家では財産権においては違いがございます。文化庁次長、どのような差異がございますか。
○宮本委員 同じレンタルショップで音楽CDを借りれば、歌手には報酬請求権がございます。しかし、映画のDVDであれば、出演している俳優には何も権利がない。こういう現状になっているわけです。  そこで文化庁は、二〇〇二年四月の段階で、将来、映像の実演家の方に権利を付与するということ...全文を見る
○宮本委員 映像の分野の著作権等に係る諸問題に関する懇談会というものが当時開かれていたと。  では、映像の実演家の財産権についてこれまでどのような見直しを進めてきたのか、その後の経緯をお話しください。
○宮本委員 いやいや、権利の充実の対象としたのでございますとは言うものの、権利に大きく違いがあるから今ここで議論しているわけです。  端的に聞きますけれども、映像分野の著作権等に係る諸問題に関する懇談会は、その後どういう検討を進めてまいりましたか。
○宮本委員 では、平成十五年一月を最後に開かれていないわけでありますけれども、双方の合意に至っていないことは重々わかっているんです。しかし、合意を目指して協議の必要性、その促進のために頑張りたいと言ったものが、平成十五年以来の十年以上にわたって、そういう場を設定することすらやられ...全文を見る
○宮本委員 これはなかなか驚くべき答弁でありますけれども。  それではあれですか、国際条約で我が国の著作権法以上に実演者の財産権を保護する方向で検討されそうだったから検討したわけであって、北京条約では実際そうならなかったのでもう検討の必要はない、こう文化庁が考えておられるという...全文を見る
○宮本委員 冒頭、大臣からも、実演家保護の国際的な取り組みに我が国は貢献する、こう御発言があったわけですから、国際条約がどうあれ、しっかり検討が必要だと思うんです。  念のため確認しますが、平成十五年、二〇〇三年、これは十一年前のことでありますけれども、その前年の平成十四年六月...全文を見る
○宮本委員 本当に変わらないのであれば、この十年間、一体何をしてきたのかと言わなければなりません。確かに、今回の北京条約で我が国の著作権法上の規定が決して問題になるわけではありませんけれども、条約において、国際的に実演家の財産権が明確にされたことは事実であります。  そこで、聞...全文を見る
○宮本委員 そこで大臣にお伺いしたいと思うんです。  北京の外交会議には、日本芸能実演家団体協議会の野村萬会長も出席をし、次のようなメッセージを述べたと聞いております。   世阿弥は「能の出でくる当座に、見・聞・心の三つあり」という言葉を残しています。視覚美による成果、聴覚に...全文を見る
○宮本委員 十年間とまったままというのはゆゆしきことですから、しっかりと進めていただきたいと思います。  映画については、実演家だけでなく、著作者である映画監督にも同様の問題がございます。  映画の著作物については、著作権法上、プロデューサー、監督、撮影監督、美術監督など、映...全文を見る
○宮本委員 映画会社が外部の監督等に依頼して映画をつくった場合に、映画の著作物については、もちろん監督も著作権者でありますけれども、その著作者の権利のうち財産権の部分が自動的に監督等の著作者から映画会社に移る、これは著作権法第二十九条の規定でありますけれども、映画会社が財産権を持...全文を見る
○宮本委員 先ほどのワーキンググループがつくられていたときには、映画監督の権利に関する法制、契約システムの整備のための協議の場というものも置かれておったわけです。これもとまったままになっています。しっかりそういう場を設けるように求めておきたいというふうに思うんです。  今回の法...全文を見る
○宮本委員 レコードの場合は遡及が行われたわけでありますから、決してやってできないことではないんです。引き続き検討を求めておきたいと思います。  今回は、この問題だけでなく、当然、新たな出版権の整備ということでありますけれども、紙媒体の書籍だけでなく、電子書籍がこれだけ急増して...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。
04月08日第186回国会 衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  科学技術政策を進める政府側の検討の場となっております総合科学技術会議について聞きます。  総合科学技術会議の運営を定める総合科学技術会議運営規則というものがありますけれども、まず、この運営規則の中で、議事要旨や配付資料等の審議内容の公...全文を見る
○宮本委員 会議の終了後遅滞なく公表する、あるいは速やかにこれを公表する、こういう規定になっているわけですね。  遅滞なく、あるいは速やかに、こうあるわけですけれども、公開に至るまでの具体的な期間あるいは時間は、実際どうなっておりますか。
○宮本委員 非公表の措置の場合に、運営規則を読みますと、「我が国の利益に重大な支障を及ぼす恐れがある場合は、議長が会議の決定を経て非公表とすることができる。」こう規定されております。  そこで、聞くんですけれども、「我が国の利益に重大な支障を及ぼす恐れがある場合」というのは、具...全文を見る
○宮本委員 では、具体例で確認をしたいと思うんです。  総合科学技術会議の中に、科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術会議有識者議員との会合というものがございます。総合科学技術会議のホームページには、平成二十一年、二〇〇九年度から現在までの議題と配付資料と議事概要が掲載し...全文を見る
○宮本委員 四百八十七の議題のうち、百四十四が非公開とされていると。  平成二十五年度を見ますと、もうほとんどの会合の議事要旨と配付資料、これは非公開になっております。ですから、非常に二十五年度は率が高いわけですね。  この二十五年度分のほとんどの会合の議事要旨と配付資料を非...全文を見る
○宮本委員 では、具体的に聞きたいと思うんです。  配付資料の六ページを見ていただきたいんです。この六ページの一番上を見ていただきますと、少しさかのぼりますけれども、平成二十二年三月四日、議事内容を読みますと、平成二十一年度科学技術の振興に関する年次報告骨子案、これは非公表とな...全文を見る
○宮本委員 よくわからぬ説明ですけれどもね。  もう一つ。では、先ほどの資料の六ページの二つ目。平成二十二年二月四日の議事要旨は、最先端研究開発支援プログラム(一千億円、三十課題)について、こうなっておりますね。これを見ますと、研究詳細や知的財産に係る内容を含むため非公開とたっ...全文を見る
○宮本委員 では次に、六ページ目の上から三つ目。平成二十三年二月二十四日、議事概要を見ますと、医療イノベーション会議、これは非公表の理由も書かれておりません。これは全く何のことかわかりませんが、非公表の理由について、内閣府、説明してください。
○宮本委員 非公開を前提に自由闊達な議論を行うということで、後になってもこれは全くわからないものになっているわけですね。  それで、六ページの一番最後、一番下です。平成二十四年四月十二日の議事概要に、労働契約法の改正についてというものがございます。これは、有識者議員の率直な意見...全文を見る
○宮本委員 日本の研究体制に重大な影響を及ぼす研究者の雇用問題を議論するのになぜ非公開にするのか、全く理解できません。非公開となっている理由は国民に中身を知られたくないからではないか、こういうふうに言われても仕方がないと思うんです。  もう一つ聞きましょう。  私は、ことしの...全文を見る
○宮本委員 五つのテーマは公表しているんですよ。新世紀日本型価値創造とか、地球との共生とか、人と社会を結ぶスマートコミュニティー等々となっております。しかし、なぜこの五つになったのかの議論のプロセスが依然としてブラックボックスのままになっている。  先日の内閣委員会でも菅官房長...全文を見る
○宮本委員 名前は伏せてというような議事録も幾らもございます。何も、個人名を何から何まで挙げろということは言っていないんです。  非公表措置が何年も続いている原因の一つに、運営規則に国民と国会の関与の規定がないということがあると思うんですね。  聞きますけれども、運営規則の中...全文を見る
○宮本委員 特定秘密保護法の議論で、恣意的な秘密指定を国会でチェックする仕組みをどのようにつくるかという議論がございました。  私は、ことしの一月、本院の欧米各国の情報機関に対する議会監視等実情調査議員団の一員として、ドイツ、イギリス、アメリカを訪問し、つぶさに外国の事情も調査...全文を見る
○宮本委員 しかし、それはチェックのしようがないので、ぜひ検討していただきたいと思うんですね。  最後にもう一問、ImPACTについて聞きます。  二月四日の文科委員会の質疑で、防衛省は、昨年十月二十九日、三十日、防衛省技術研究本部が都内で開催した防衛技術シンポジウムに政策研...全文を見る
○宮本委員 この二月の四日、私に対して、防衛省は、注視してまいりたいと答弁をしておりますので、ちゃんと防衛省もその気はあるというふうに答弁しているんですね。  白石氏が述べたとおり、安倍内閣は、四月の一日、武器輸出三原則を撤廃し、武器や関連技術の輸出を包括的に解禁する防衛装備移...全文を見る
04月09日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第11号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  委員会の冒頭、下村大臣から、先日の私の質問に対する答弁に事実誤認があった旨発言がありました。  村山談話は、歴代の首相が認めるかどうか、注目をされてきました。政府の態度の中でも、国内外で最も知られたものだと思うんです。その核心がどこに...全文を見る
○宮本委員 もしも事実誤認の背景に、侵略と植民地支配はなかったとか、あるいは、謝罪するような大したことはなかったという認識があるとすれば、極めて深刻な問題だと言わなければなりません。  過去に重大な誤りがあれば、事実に向き合い、誠実に反省してこそ真の誇りも生まれるし、同じような...全文を見る
○宮本委員 閣議決定で政府の基本的立場だと言っているものが政府の統一的な見解に入らないというようなことは通用しないと私は思うんですが、いかがですか。
○宮本委員 河野談話の継承が政府の基本的立場だということであれば、大臣もそれを誠実に実行すべき立場にございます。  河野談話では、   われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、この...全文を見る
○宮本委員 私がこの村山談話と河野談話という二つの文書が政府の統一的な見解であるかどうかを聞いてきたのは、これは歴史認識にかかわる重大問題だからであります。  なお、そのことと政府の統一的見解に基づいた記述を教科書に書かせるという問題とは別問題であります。そんなことをしたら、教...全文を見る
○宮本委員 ぜひ万全を期していただきたいと思うんです。  私は、去る三月十九日も、当委員会で、日本学生支援機構の奨学金の機関保証を一手に引き受ける日本国際教育支援協会という公益財団法人を取り上げました。  資料一を見ていただきたい。支援機構と支援協会は同じビルの一階と四階、入...全文を見る
○宮本委員 では、この人の事例を紹介したいと思うんです。  二十五歳のこの若者は、二〇〇八年四月に私立大学に入学、二〇一二年三月に卒業するまで、月額六万四千円の無利子奨学金を借り入れました。卒業の六カ月後から返還開始、月額一万七千円で十五年間、総額三百五万円を返還する計画であり...全文を見る
○宮本委員 政府は、借りたものは返すのが当然、こうおっしゃるわけですけれども、返還が滞った若者は、それが重々わかっているからこそ、申しわけないという気持ちから電話に出られない、こういうことも間々あるわけなんです。  ちなみに、高等教育局長、この若者が連絡がとれなかった昨年三月三...全文を見る
○宮本委員 直接お伺いいたしましたが、海上自衛隊であります。海上自衛官として舞鶴で勤務をしておりました。この間の収入も、入隊一年目でありますから間違いなく年収三百万円に満たないわけであります。返還猶予の期限を五年から十年に延ばすとあなた方は言うけれども、この若者の事例などは、本来...全文を見る
○宮本委員 私は放置せよと言っているわけではもちろんありません。勝手に代位弁済をして、もう後から動かせないような状況にするなということを申し上げているんですね。  一括請求した後でも、返還猶予が受けられる事情があれば、所得証明を出せば過去にさかのぼって猶予を適用する、弾力的な運...全文を見る
○宮本委員 全く勘違いですよ。もう一度言いますよ。  一括代位弁済されますと、代位弁済されたその当事者、この人のところへ請求書、先ほどの一括請求書ですね、協会から請求書と一緒にアンケート用紙兼分割返済案が送られてくる。だから、この母数には返済している人は入っておりません。代位弁...全文を見る
○宮本委員 いや、この協会がその後求償する場合に分割返済案の相談に乗っているとか、または、協会に移ってからも猶予ということがあるということは重々わかっているんです。  しかし、先ほどの例でいうと、三百八万がもうどうにもならない額として固まってしまっているということを私は問題にし...全文を見る
○宮本委員 施行令五条四項で、連絡がとれないまま一括請求という事態になった方に対して、連絡がとれないまま代位弁済するということはやめていただきたい。やはり代位弁済すると、もはや後でわかったところで、連絡がとれた場合に、事情がわかってもどうしようもなくなるわけですから、ぜひこの点は...全文を見る
04月15日第186回国会 衆議院 本会議 第18号
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○宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、地方教育行政法改正案について、安倍総理並びに下村文部科学大臣に質問いたします。(拍手)  本法案は、教育委員会を首長の支配のもとに置こうとするものであります。  法案では、現在の教育委員長と教育長を一本化し、首長が、直接、教育長を任命...全文を見る
04月16日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第12号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。昨日に続いて質問させていただきます。  代表質問でも述べましたとおり、我が党は、本法案を断じて容認できません。それは、教育委員会を首長の支配のもとに置き、憲法が保障する教育の自由と自主性を侵害するものだと考えるからであります。  まず、教...全文を見る
○宮本委員 この趣旨説明の冒頭、森戸大臣は、「教育の目的は、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するにあることが、教育基本法で宣言されておりますが、この教育の目的を達成するために、行政が民主主義一般の原理の下に立つ在り方としては、権限の地方分権を行い、その行政は...全文を見る
○宮本委員 基本的にはこの三大原則は変わらないという答弁だったと思うんです。今日でも守るべきものであるということが確認されたと思います。  森戸文部大臣は、先ほどの趣旨説明で、一般行政からの独立を強調して、「教育の本質的使命と、従つてその運営の特殊性に鑑みまして、教育が不当な支...全文を見る
○宮本委員 この場合の調整ができないというのはどういう条件であるのか。例えば、首長から示された内容について同意するかどうか、これは、一旦教育委員会が持ち帰って、もう一度話し合って議決するというようなことがない限り、そういうことをやらない限り、調整が尽くされたかどうかということはな...全文を見る
○宮本委員 あらかじめ示されていなかった場合は、一旦持ち帰って協議をしてというプロセスになると。  一度同意したものの、後になって、やはりこれはまずい、間違っていたというふうに見直して、そして教育委員会としては反対に転じた、こういう場合はどうなりますか。
○宮本委員 同意しなければとおっしゃるわけですけれども、これはなかなか難しいと思うんです。教育委員会が首長の意向に不同意を表明することは本当に困難だと思います。対等なはずの首長と教育委員会が、今後、明らかに首長優位で教育委員会の方が従属という関係になる、こういう懸念があることは申...全文を見る
○宮本委員 確認しますが、教育内容に踏み込んだことでも妨げないという御答弁でよろしいですか。
○宮本委員 この法案は、私は、教育委員会制度を根本的に変質させるものだと思います。全国の教育関係者が立場を超えて心配や不安を表明し、世論調査でも七五%の人が、政治家が教育内容をゆがめない歯どめが必要だと答えているのは当然のことだと言わなければなりません。  これまでの制度では、...全文を見る
○宮本委員 昨日も、教育長は教育委員会の構成員でもあって、合議体の意思決定に基づいて事務執行をするので、それにたがえることはないという、大臣もそういう答弁でありました。  しかし、教育長は現状でも教育委員会の構成員なんです。しかし、その上に現地教行法は教育委員会の教育長に対する...全文を見る
○宮本委員 いや、議会の同意というのは、まさに選任するときの一回で同意を得るだけのことですよね。教育長は教育委員会の構成員であるから合議体の意思決定に基づいて事務執行をすると言うけれども、今でさえ、地方の教育行政の意思決定を行うという、本来の住民代表の合議体としての役割がなかなか...全文を見る
○宮本委員 この問題は法案の本質に係ることですから、今後さらにしっかり議論していきたいと思います。  次に、いじめ隠蔽問題について聞きたいんです。  政府が今回の法案を提出したのは、大津市でのいじめ自殺事件でのいじめ隠蔽など、いじめ問題での教育委員会の対応に問題があったからだ...全文を見る
○宮本委員 大津市の教育委員会の対応が問題だったことは確かなんです。何が問題で、どのように改善すべきなのか、実際に即して検証することが求められております。  大津市の事例では、問題が広く発覚した後、第三者調査委員会が設置され、こういう詳細な報告書が既に出ております。  この報...全文を見る
○宮本委員 教育委員会の役割がやはり相対的に低下する、こういう方向では、私は、本来の役割を発揮することにならないと言わざるを得ないと思うんです。  同時に、いじめ被害に遭った子供の親御さんや自殺した子供の御遺族をこのような教育委員会制度の変質に利用することも許されないということ...全文を見る
○宮本委員 さらにこの意見書では、「教育委員会に強い独立性、中立性を与え、そこに教育行政に関する権限と責任を持たせるべきだという考え方も全く捨てきることはできないように思います。教育委員会の中立性を維持しながら、教育行政上の権限と責任を一致させ、責任ある教育行政の担い手としていく...全文を見る
○宮本委員 中身が大事なんです、今おっしゃったように。見直すという答弁は昨年の予算委員会でも大臣からいただきましたけれども、見直したんですか、アンケートのやり方について。
○宮本委員 いつまで見直しているのかと言わざるを得ないと思うんです。  子供をいじめ自殺で失った別の御遺族は、今、国会で審議されている教育委員会制度改革では現場の問題が改善されることはないでしょう。この組織改革は自殺への迅速な対応を狙いとしていますが、いじめ問題に対する学校が本...全文を見る
04月18日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第13号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  早速質問に入りたいと思うんですけれども、貝ノ瀬参考人にお伺いしたいんです。  貝ノ瀬さんは、雑誌の対談の中で、首長会が、教育委員会そのものが要らない、今の時代、政治的中立性をわざわざうたう必...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  次に、新藤先生、お久しぶりでございます。  新藤先生は、先ほどの冒頭のお話でも、教育長をトップとする教育委員会事務局と合議制の執行機関である教育委員会とを区別する必要ということをお話しになりました。私は、まさに非常に大事だと思うんですね。...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  それでは、大森参考人にお伺いしたいと思うんです。  冒頭の話で、さぞかし教育委員会は無力になった、無意味なものになっているだろうと思うだろうがそんなことはない、大阪は頑張っている、こうおっしゃったわけですけれども、大森参考人が大阪市の教育...全文を見る
○宮本委員 さまざまな問題意識をお持ちなことはよくわかりました。  しかし、同時に、やはり教育委員会というものをなくしてしまって、では首長にしたら全てうまくいくかというと、そうでもありません。  例えば、冒頭、大津市のことについてお触れになりましたね。いじめの隠蔽というのは、...全文を見る
○宮本委員 きょうのお話を伺って、一層議論を深めていきたいと思うんですけれども、私は、もちろん教育委員会の形骸化ということは問題だと思っております。これは、大体みんな衆目の一致するところだと思うんですけれども、形骸化しているからもういっそのことなくしてしまえとか、形骸化しているか...全文を見る
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  まず冒頭、一問お伺いしたいんです。  前回の質疑で私が、教育委員会の教育長に対する指揮監督権をなくしてしまえば、首長は、自分の意を酌んだ教育長を選任すれば教育委員会を意のままに操れるようになるのではないか、こう質問を大臣にいたしました...全文を見る
○宮本委員 僕は、実態的には、大阪の事例じゃないですけれども、そういう形で首長と教育長がどんどん走っていく、これに対する歯どめの機能というのはどこにも担保されていないと思いますし、議会というものはそういうものになり得るかという点では、大臣まさにおっしゃったとおり、全てがそれでチェ...全文を見る
○宮本委員 昨日説明を受けたんですけれども、この第一部だけではなくて、第二部の八つの成果目標のそれぞれ冒頭部分というものも入るんだという説明だったんですが、これは入らないということでいいですか。
○宮本委員 この八つの成果目標の中身、特に冒頭部分については該当し得るという答弁だったと思うんです。  それで、この国が講ずべき施策の具体的部分というものは、つまりほぼ全てに当たるんです。この第二次教育振興基本計画というのは八十ページの冊子ですけれども、今お話しになった第一部と...全文を見る
○宮本委員 分けて書いているわけではないので、大部分の中でもちろん抜ける部分も出てくるわけでしょうけれども、領域はほぼ全体にわたる、最後の十ページ以外は。事実、見てもらえばそうなっております。  そうなりますと、教基法十七条二項に定める地方教育振興基本計画というのはあくまで努力...全文を見る
○宮本委員 この参酌というものがどういう意味を持つかということについては、また追って議論をしたいと思っております。  次に、教育長の服務という規定がございます。改正案の第十一条八項で「第一条の二に規定する基本理念及び大綱に則して、」「教育行政の運営が行われるよう意を用いなければ...全文を見る
○宮本委員 先日も議論しましたけれども、総合教育会議で調整が尽くされなかった事項であっても、大綱自体は首長が定められるんです、調整がつかなくても。しかし、その場合は第一条四の八に定める尊重義務はかからないという答弁が何度も繰り返し出ております。  では聞きますけれども、調整が尽...全文を見る
○宮本委員 それはおかしいと思うんです。第一条の四の八の書きぶりは、調整が整わなければその尊重義務がかからない、つまり、調整が整った場合に限り尊重義務がかかるという、ちゃんと条件つきの書きぶりになっているわけです。  ただ、十一条及びそれを準用する十二条は全く無条件に「大綱」と...全文を見る
○宮本委員 何の関係上、そのように考えているんですか。
○宮本委員 時間が来ましたので次またやりますけれども、第一条の三の書きぶりは、大綱は、調整が整わなくても首長が定められるんです。整わなければ定められないとなっているんだったらまた話は別ですよ。定められるんです。ところが、一条の四「総合教育会議」では、調整が整わなければ尊重義務はな...全文を見る
04月25日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第14号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  政府の教育委員会制度を変える動きには、多くの国民、教育関係者が危惧を持っております。その中心は、教育の独立と民主主義が壊され、戦前のような暗い時代に向かわないかという強い懸念だと思うんです。  ところが、下村文科大臣は四月八日の大臣会...全文を見る
○宮本委員 真っ当なことも書いてあると。その中身はおっしゃるとおり十二の徳目という話でありますけれども、教育勅語というものは十二の徳目だけを書いているわけではないです。  では大臣、教育勅語の中で、真っ当でない中身、否定すべき中身は一体どういうものであるか、お答えいただけますか...全文を見る
○宮本委員 いやいや、臣民という言葉は、この時代の国民を明治憲法のもとで呼んだ言葉であって、それだけですか。  では、具体的に中身そのものに入っていくんですけれども、臣民というこの言葉は横に置くとして、「克ク忠ニ克ク孝ニ、億兆心ヲ一ニシテ、世々厥ノ美ヲ済セルハ、此レ我カ国体ノ精...全文を見る
○宮本委員 いやいや、それはそういう訳にならないと思うんです。  私はここに、これは戦前の文部省が教育勅語についてつくったまさに公式の解説書ですよ、井上哲次郎氏の「勅語衍義」というものを改めて持ってまいりました。「勅語衍義」はこの部分についてどう述べているか。「天皇陛下ノ命令ニ...全文を見る
○宮本委員 では、国柄ということだけで見ても、「此レ我カ国体ノ精華ニシテ、教育ノ淵源、亦実ニ此ニ存ス。」ここで言われている「国体」、これは今でも別に通用するものだ、こうお感じになりますか。
○宮本委員 では、もう一つ聞きましょう。  あなたが、「父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ、朋友相信シ、」云々、こういうところに並ぶ徳目が真っ当だと思っておられることはわかっているんです。  ただ、これも「勅語衍義」でいいますと、例えば「夫婦相和シ」というのはどういう意味かと...全文を見る
○宮本委員 これも驚くべき答弁ですよ。あなたの訳でも一身をなげうって尽くせという話について、至極真っ当だと。そんな話を言ったら、それこそ戦前の反省というのはどうなるのかということを言わざるを得ません。  「勅語衍義」でこの「一旦緩急アレハ、義勇公ニ奉シ、」というのはどういう説明...全文を見る
○宮本委員 何かがあったときには一身をなげうって、皇室とは言わないが、国家その他のものを守るべきであるということをこれから子供たちに教える、それは適切だと。そんなことを言ったんじゃ文部科学大臣は務まらないと。私は、これは引き続きはっきりさせなければならない問題だと思っております。...全文を見る
○宮本委員 この国会決議は、あなたが言うように、至極真っ当なことが書かれているとは一言も言っていないわけです。根本理念が主権在君並びに神話的国体観に基づいている事実は、明らかに基本的人権を損ない、かつ国際信義に疑点を残す、こう述べております。  当時、この中に一部、徳目など通用...全文を見る
○宮本委員 同じ文部大臣でも、あなたと大違いだと言わなければなりません。  さらに、二〇〇〇年、当時の森喜朗首相のいわゆる神の国発言が大問題になったとき、五月二十二日衆議院決算行政監視委員会で、我が党の志位和夫議員が森首相と教育勅語をめぐって議論をいたしております。  このと...全文を見る
○宮本委員 当時の森喜朗首相も、教育勅語そのものの中身は至極真っ当なことが書かれているなどとは言っておりませんね。皇国史観的なことは認めるわけにいかない、超国家的な思想はよくないとはっきり答弁をいたしました。  続いて、二〇〇六年六月二日、第一次安倍内閣における教育基本法改悪に...全文を見る
○宮本委員 まさに、当時の安倍晋三官房長官でさえ、これは、父母に孝、兄弟に友、夫婦相和しなどは大変すばらしい理念と言いつつも、皇運という言葉を挙げ、教育勅語には真っ当でない中身がある、そして、これが否定されて戦後の教育基本法が成立されたものであるという答弁をしておられるわけです。...全文を見る
○宮本委員 その十二の徳目というものも一つ一つ私は随分研究しましたよ。当時のどういうふうに語られたかということを調べてみれば、例えば忠孝一体。親孝行の孝というのも、実は、忠という、国や天皇に対する忠誠と一体のものであるということが語られていますし、「一旦緩急アレハ、義勇公ニ奉シ、...全文を見る
○宮本委員 政治家がさまざまな政治的立場で述べるということはあっても、初中局長たるものが教育勅語の中に今日でも通用するものがあるというふうに答弁するというのは驚くべきことですよ。私は、そんなことは断じて認められないと言わなければなりません。  少なくとも、無条件に教材として活用...全文を見る
○宮本委員 教育勅語は十二の徳目だけを書いているわけじゃないと言っているじゃないですか。  だから、中身が真っ当だというのは、真っ当なものもあるとおっしゃるならまだしも、中身は至極真っ当だと。全くおっしゃっていることとも違うので、撤回すべきだと私は申し上げているんです。  撤...全文を見る
○宮本委員 「も」とは言っていないんですよ。もう一度読んでください。  終わります。
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、三人の意見陳述者の皆様方、大変貴重な御意見、ありがとうございました。私の方から、これから質問をさせていただきたいと思います。  座って質問させていただきます。  まず最初に、奥山市長にお伺いしたいのです。  奥山さんは、...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  市長からも、責任の所在ということについてはいささか不明確さがあるという話がありました。  私は、教育委員会ということを論じるときに、基本五名の方々から成る合議制の執行機関としての教育委員会というものと、教育長以下の教育委員会事務局というも...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  あの報告書を読みますと、本当に、新聞報道やテレビで見て、電話で連絡をとり合って、これは、どんなことが起こっているんだ、教育委員たちがそういうありさまだった、正式に教育委員会の会議で報告を受けたのは随分後だったということになっていまして、やは...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。お聞かせいただいた御意見をしっかり受けとめて頑張りたいと思います。  政治が教育に金も出さずに教育内容に口を出すというのは一番やってはならないことだ、私はそう思っておりますので、どうぞ今後とも、ぜひよろしくお願いいたします。  ありがとうござ...全文を見る
05月07日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第15号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、三人の参考人の先生方、本当にありがとうございます。  三人の先生方のお話を聞かせていただいて、政治的中立性の重要さ、これはもう議論の余地なく、お三方とも冒頭にもお述べになりました。非常に大事なことだと思うんです。  まず梶...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  次に、穂坂参考人にお伺いしたいんです。  先ほど、現状はやっていることと建前との乖離が多い、こういうお話がありました。穂坂さんは著書などで、義務教育は中央集権的な制度だ、全ての権限が文科省にあると言ってよい、文科省という指揮官から現場の部...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  教育の地方分権というのは一九四八年の教育委員会発足当時からの大原則でありますから、私たちも、上意下達で国から学校現場にあれこれ指示するようなやり方というものは大問題だというふうに思っております。  さて、中嶋参考人にお伺いをいたします。 ...全文を見る
○宮本委員 非常に貴重なお話、ありがとうございました。  今、そういう点では、教育委員会の役割というのはむしろ非常に大きいというふうに私も実感をいたします。  それで、この議論なんですけれども、政府案、閣法にしても、それから野党案にしても、なぜそういう改定が必要なのかという点...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。以上で終わります。
05月09日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第16号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  今回の教育委員会制度の改変は、政治的多数の圧力で教育内容がゆがむのではないか、とりわけ、近現代史の侵略と植民地支配について基本的事実を知り、平和と民主主義を築く上でも大切な歴史教育の分野で深刻な問題がもたらされないか、多くの国民が心配を...全文を見る
○宮本委員 植民地支配と侵略によってアジアの人々に多大な損害と苦痛を与えたことは疑うべくもない歴史の事実だと述べております。そしてそれを、教育を通じて若い世代に語り伝えていかなければならないと思うんです。  昭和五十七年の歴史教科書についての官房長官談話では、学校教育、教科書の...全文を見る
○宮本委員 この宮沢官房長官談話を受けて、検定基準にいわゆる近隣諸国条項というものが盛り込まれました。この宮沢談話は今日否定をされているか、また、近隣諸国条項は今も生きていると思うんですが、局長の答弁を求めます。
○宮本委員 そこで、自民党内で結成された日本の前途と歴史教育を考える議員の会という議員連盟がございます。安倍首相も下村大臣も属しておられました。このいわゆる教科書議連は、南京虐殺、日本軍慰安婦など、旧日本軍の犯罪的な行為を否定する活動を行ってまいりました。  この議連は南京虐殺...全文を見る
○宮本委員 現に、ことしの小学校の教科書検定では、南京事件を伝聞扱いした記述が、検定で、市民の殺害があったとして、伝聞扱いをわざわざ修正させているわけです。  改めて、外務省、きょう来ていただきました。アジア大洋州局長に確認しますが、外務省のホームページの「歴史問題Q&A」では...全文を見る
○宮本委員 大臣、今まさか閣内不統一ということはないと思うので、これが政府の公式見解ということでよろしいですね。大臣。
○宮本委員 東京裁判で裁かれた旧日本軍の唯一の人道に反する罪が南京事件であります。多くの調査が積み上げられ、裁かれてまいりました。戦争中は、日本国民は報道管制で知らされておりませんでしたが、事件発生とともに世界じゅうが知り、その非道さに国際問題となった事件であります。外務省、軍部...全文を見る
○宮本委員 大臣が先日、教科書検定に当たっては、河野談話を継承するという慰安婦問題についての政府の基本的立場を踏まえて実施すると答弁された、その河野談話は一体何を認定しているか。  一つ、「長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在した」こと。二つ、...全文を見る
○宮本委員 大臣、この談話を継承するというのが政府の基本的立場であれば、到底単なる売春行為という主張を認めるわけにいかないと私は思いますけれども、大臣、いかがですか。
○宮本委員 今局長が述べた中身も含めて、河野談話をきちっと継承するということでよろしいですね。
○宮本委員 ところが、そのことに正面から反対している歴史教科書の執筆者がおります。育鵬社歴史教科書編集会議の座長で、教科書の筆頭執筆者でもある伊藤隆氏であります。日本教育再生機構の雑誌「教育再生」昨年五月号を見ますと、日本教育再生機構の八木理事長と対談をして、次のように述べており...全文を見る
○宮本委員 したがって、現在使用されている教科書は、教育基本法が生かされていないとか教育基本法に一致しないというふうなことはないということでよろしいですね。
○宮本委員 改正教育基本法に照らして検定基準にも合致したものが検定合格させられている、当然のことだと思うんですけれども、そういうことが確認されました。  ここに、育鵬社教科書の採択を主張する教科書改善の会のパンフレット、「きちんと選ぼう! 子供の教科書 中学歴史・公民教科書採択...全文を見る
○宮本委員 改正教育基本法の趣旨にのっとってこれは検定合格したものだということが確認をされました。したがって、今ある教科書は教育基本法に合致していないとするこの改善の会の主張は成り立たないことが明らかになったと思います。  ところが、この誤った主張をしている政治家がおります。そ...全文を見る
○宮本委員 大臣は答弁でよく光と影というふうにおっしゃるわけですけれども、結局、教科書議連の主張を見ても、南京事件も日本軍慰安婦も、影自体がうそだ、こういう事実はないんだと主張しているわけです。本当にそういう話は通らないし、やはり影は影としてきちんと、事実は事実として学んでこそ、...全文を見る
○宮本委員 「改正した教育基本法に則った記述にはなっていない。」というあなたのウイルでの発言と、改正した教育基本法に合致しているとしてあなた自身が検定合格させた事実とは、残念ながら相入れないわけですよ。のっとっていなければ検定合格させてはならないし、合格しているんですから、これは...全文を見る
○宮本委員 だったら、それこそウイルの発言を訂正しなきゃ。いずれものっとっていると言うんだったら、のっとっていないと書いているようなものは撤回しなければ話が通らないんです。余りにもそれはひどい答弁ですよ。  私は、あなたの政治家としての本音ははっきりしていると思います。  二...全文を見る
○宮本委員 では、聞きましょう。  日本軍慰安婦について、先ほど文科省からは政府の立場である河野談話について紹介がありました。「歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。」そして、そういう歴史教育を...全文を見る
○宮本委員 いろいろ言っても、慰安婦一つとってもそうやってまともに向き合おうとしないわけですよ。それはそうだと思います。要するに、愛国心のためには不都合な事実に目をつぶれということなんです、あなたの言いたいことは。  これは大変偏狭な愛国心だと言わなければなりません。それは改正...全文を見る
○宮本委員 客観的にはそのようになっていると私は申し上げたわけであります。  終わります。
05月14日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第17号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  私からも三人の参考人の皆様に心からお礼を申し上げたいと思います。  せっかくの、きょうは大津市長、越参考人がお見えでありますので、越市長に中心的にお尋ねをしたいと思います。  まず、二十三年十月のあの痛ましい事件、私たちはあそこから...全文を見る
○宮本委員 私どもで確認した範囲では、いじめ対応も含む日常的な事務は委任をされる、一般的な姿でありますけれども、そういうことであったと思います。  そこで、私も改めて第三者調査委員会の調査報告書を読ませていただきました。どういう事態が教育委員会で進行していたか。もちろん、この報...全文を見る
○宮本委員 そのとおりなんですね。そのとおり、この調査報告書には出てまいります。  調査報告書は、それに続けて、それでは教育委員会の「存在意義がないのかと言う問いには否と答えなければならない。」「今重要なことは、教育長以下の事務局の独走をチェックすることであり、その一翼を担う存...全文を見る
○宮本委員 実は、この調査委員会というものは、条例を定め、そして、改めて第三者委員会の規則というものも定めて進められてきました。私は、この第三者調査委員会の規則というものもつぶさに見せていただきました。  この九条の五では、「市長は、本件報告書を公表したときは、市長の権限の範囲...全文を見る
○宮本委員 それで、きょうは遺族の方も傍聴されているということをお伺いいたしました。  遺族の方からの意見書も、私ももちろん真剣に読ませていただきました。遺族の方は、もちろん、責任の所在の明確化を求めておられます。しかし、同時に、「附言」というものをつけておられまして、その中で...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  それでは、越市長が先ほど冒頭にもお話しになった裁判の問題ですね。国賠法で訴訟を提起されたときに首長が代表者になる。これは実は地方自治法上当たり前のことでありまして、これは、同じ首長である門川市長にお尋ねしたいんですが、市政の全般にわたって...全文を見る
○宮本委員 時間が来て、なかなか全員の参考人にお伺いできなかったのは残念です。  先日も、実は、当委員会で、裁判、訴訟の問題が議論になりました。それで、市長が、国の制度はうまくいっているとおっしゃいましたが、国の制度でも、裁判になれば、それを受けて立つのは法務大臣ということであ...全文を見る
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  今回の政府法案の第一の立法趣旨は、法案趣旨説明のとおり、地方教育行政における責任体制の明確化ということであります。大臣は、委員会では、教育委員長と教育長のどちらが責任者かわかりにくいとも述べられました。事の発端は、教育委員会の大津市での...全文を見る
○宮本委員 委員長が負うのではなく、合議制の執行機関が負うという答弁でありました。  現行法のもとで、同じく行政委員会たる教育委員会も、教育委員会の権限に関して言えば、会議の主宰、会議を代表する以外に、教育委員長に特別な責任はありませんね、初中局長。
○宮本委員 ちょっと大事なところなので、確認いたしますよ。  現行の教育委員長は、先ほど自治行政局長が述べたような選挙管理委員長や公安委員長とは違って特別な責任を負っていると今答弁されましたか。
○宮本委員 では、執行責任は教育委員長にありますか。
○宮本委員 当たり前なんですよ、行政委員会なんですから。同じように、執行機関たる、合議制たる教育委員会に執行責任があるわけですね。  教育委員長と教育長、どちらが責任者かという議論は、もともと教育委員長には執行責任というのはないわけですから、単なる誤解、いわば、わかりづらさのレ...全文を見る
○宮本委員 今までと変わらず、委任された事務については教育長にその責任があるという御答弁でありました。  では、同じく改正案で、人事や基本的な方針など教育長に委任してはならない、委任できない事務、これの権限と責任は今後どのようになりますか。
○宮本委員 現行二十六条二項、法案では二十五条二項に定める委任できないものについては、これは委任できないわけですから、合議体たる教育委員会に執行責任がある、当然のことであります。  これは大臣、そうなりますと、現行と新しい法案と、責任体制を明確にすると言うけれども、全く同じじゃ...全文を見る
○宮本委員 わかりづらいのをわかりやすくしたというだけの話なんですか、この法案は。そうですか。驚くべき答弁でありますけれども。  公立学校でのいじめの対応、いじめ自殺の対応、これは、現行地教行法二十三条でも、法案の二十一条でも、これはもちろん教育委員会の分担であることは明らかだ...全文を見る
○宮本委員 では、再度、大臣にもこれは確認しますけれども、教育の基本的な方針とか人事というようなものは、現行の二十六条二項、法案では二十五条二項によって、委任してはならないとなっている。あくまで教育委員会の合議で決めなければならない。あるいは、それに加えてなお、教育委員会の規定で...全文を見る
○宮本委員 つまり、大綱も、委任できない基本的な方針に当たるという御答弁だったと思います。そして、それは合議制たる教育委員会でなければ決めることはできない、それでいいですね、大臣。
○宮本委員 ところが、何か、教育委員会の責任体制が変わり、新しい教育長が教育委員会の最終責任者になったかのような答弁が、当委員会で大臣の口から何度も出されております。  五月の九日、日本維新の会の椎木委員の、大綱の協議、調整が整わなかった際に、首長、教育長、どちらが上位なのか、...全文を見る
○宮本委員 委任することは許されておりません。現二十三条、法案二十一条、合議体としての教育委員会が意思決定する以外にないこの人事を、教育長が最終決定者だという答弁は、完全な明らかな間違いだと言わなくてはなりません。  大臣、答弁を撤回する以外にないと私は思いますが、いかがですか...全文を見る
○宮本委員 ごまかしてはだめなんですね。  大臣の答弁は、教育長は人事についての最終決定者であるという旨の答弁をしたわけです。言葉としても、最終決定者と、議事録を見てもらったら、そのとおり、椎木先生に対して答えているわけですね。  人事の決定権限が一体どこにあるか。最終決定権...全文を見る
○宮本委員 だから、なおのこと問題なんですよ、大問題なんですよ。  最終決定者であるという答弁、つまり教育長さえ出ていればそれで最終決定者なんだという答弁をしたことになるんですよ。違うでしょう。大綱については基本的な方針なんだから、ちゃんと合議で決めなければならないのは明らかな...全文を見る
○宮本委員 第一義的ななんて言っていないじゃないですか。読みましょうか。  首長は予算編成において最終決定者だ、これは自治行政局が述べたとおり独任の執行機関ですから、これはいいでしょう。そして、教育長は実際の教育行政における人事や教科書採択については最終決定者である、ちゃんとそ...全文を見る
○宮本委員 到底納得いきません。文言どおり読めば、そんな話になっていない。  じゃ、間違いですね。この最終決定者というのは正しくない。よろしいですか。
○宮本委員 教育委員会が最終決定者ですね。
○宮本委員 この間の答弁を聞いておりますと、そういうやりとりがずっと続いています。私は、大臣は法の趣旨そのものを理解しておられないんじゃないかと。あたかも新しい教育長がそういう最終決定者になったかのような、そういう御理解でこの審議に臨んでおられるのかと。  到底、こんな状況で法...全文を見る
05月16日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第18号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  前回の質疑で私は、大臣は法の趣旨そのものを理解しておられないのではないかという指摘をいたしました。それは、本法案で新たに設置される新教育長が教育行政における人事や教科書採択についての最終決定者であるかのような答弁があったからであります。...全文を見る
○宮本委員 誤解を招く答弁であったということを今お認めになりました。しかし、この部分を訂正するだけでは済まないんですね。  十四日の質疑で、総務省の門山自治行政局長は、地方自治法上、独任制の執行機関は選挙で選ばれた首長だけでございますと答弁し、初等中等局長も私に、「あくまでも執...全文を見る
○宮本委員 ところが、同じく五月九日の質疑で椎木委員が、総合教育会議で首長と教育長の意見がぶつかり合って対立したとき、最終的な責任者はどっちなのかと問うたのに対して大臣は、その一問前の問いに対してですけれども、「それぞれが、首長も執行機関、教育長も執行機関です。」と答弁されました...全文を見る
○宮本委員 誤解を招くという点では、では、大臣も、執行機関はそれは教育委員会でございますとたった今述べられましたから、そうしたら、「教育長も執行機関」というのは、これは誤解を招く答弁だということはお認めになりますか。
○宮本委員 私が大臣が法案の趣旨を理解しておられないのではないかと申し上げるのは、実はここなんです。執行機関、執行権限がどこにあるかというのは、この法案のまさに肝に当たるところなんですよ。  それで、教育再生実行会議で第二次提言でまとめられた段階では、これは、なるほど、合議体じ...全文を見る
○宮本委員 つまり、大臣のおっしゃりたいことは、ここは、首長も執行機関、教育委員会も執行機関です、こう言うべきであった、そういう趣旨であるということですね。
○宮本委員 いや、執行機関が教育委員会というのは明瞭ですから、まあまあいいでしょう。では、そういうふうにおっしゃるわけですね。  これだけではありません。  次に、ではお伺いするんですが、教育委員会と首長、二つの執行機関、どちらが上かという議論が本委員会でも繰り返されてまいり...全文を見る
○宮本委員 首長から教育長に職務命令を出せないことは明らかだという答弁でありました。  ところが、大臣は、本委員会、四月二十五日、日本維新の会の田沼委員に対して、「首長と教育長が、任命するに当たってどういうふうな職務命令を教育長に対して通達しているかどうかということも問われる」...全文を見る
○宮本委員 撤回が確認されましたけれども、大臣、これは、あなたがみずから文科大臣に任命されたときの体験を念頭にこういう答えになっているんじゃないかと僕は推測するんです。なるほど、文科大臣は総理の指揮監督下にあります。したがって、任命時に指示書というものを総理から渡されたはずであり...全文を見る
○宮本委員 首長と教育長と二人で開くことがあるということを繰り返し答弁された。前回も、そういうことがあるから最終決定者と言えるんだとおっしゃるから、僕はむしろそれが大問題だということを申し上げた。  先ほども、二人でやる場合にその場で判断するとおっしゃるけれども、もちろんその判...全文を見る
○宮本委員 前回も議論しましたけれども、大綱その他基本的な事項とか人事とか、そういうものはそもそも教育長に委任することは認められていない。今回の改正案でも委任はできないんです。だから、そういうものについてはもちろん持ち帰って合議体で確認する。もしも、あらかじめ事前に案が示されて、...全文を見る
○宮本委員 幾つかきょうは挙げましたけれども、こういうふうに本当に大臣自身が、合議体としての教育委員会、今回の法案では、確かに新教育長というのは教育委員長と教育長とを一体化したものとしては置かれているけれども、そして、それをあなた方は責任者と呼んでいるけれども、当初教育再生実行会...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、内閣提出、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案、民主、維新提出、地方教育行政の組織の改革による地方教育行政の適正な運営の確保に関する法律案、みんなの党提出の修正案、いずれも反対の立場から討論いたします。  内閣提出...全文を見る
05月20日第186回国会 衆議院 本会議 第25号
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○宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、内閣提出、地方教育行政法改正案、民主、維新提出法案、いずれも反対の立場から討論いたします。(拍手)  内閣提出法案は、教育行政の責任の明確化と称して、教育委員長と教育長を一本化し、首長が直接任命する新教育長を教育委員会のトップにするもの...全文を見る
05月21日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第19号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、国立霞ケ丘競技場の問題についてお伺いをいたします。  国立競技場の改築スケジュール、予定というものを見せていただくと、三月末までに基本設計を終えるという計画であったはずなんですけれども、ずれ込んでまいりました。  これは局...全文を見る
○宮本委員 スタートもずれ込んだが、大雪を体験して、開閉式屋根の強度についての検討を行っているという御答弁でありました。  それで、大雪の影響はどういうふうにクリアすることになりましたか。
○宮本委員 こういうふうに、雪一つでも構造や設計を再検討せざるを得ない。そうなれば、三月末というスケジュールも今お話があったように五月中とずれ込んでいるわけですから、計画というのは慎重に検討することが必要だと思うんです。  五月十八日付東京新聞によると、「二〇二〇年五輪会場につ...全文を見る
○宮本委員 報道にあるように、景観や環境に対する不安や懸念が寄せられております。  私は、昨年十二月四日の当委員会の質疑でも、一九九九年にIOCが採択したオリンピックムーブメンツアジェンダ21の「自然か人工かを問わず、地域状況に調和して溶け込むように建築、改装されるべき」、ある...全文を見る
○宮本委員 その検討結果というのは公表されておりますか、局長。
○宮本委員 やはりその中身を少し見せていただかないと、どういう検討がなされたかがよくわからないんですね。ぜひその検討内容の公表を求めておきたいと思うんです。  環境の問題は、私も提案者となって全会一致で可決、成立したスポーツ基本法でも大事なコンセプトの一つであります。  第十...全文を見る
○宮本委員 ならば、当然、都の自主的なアセス任せにするのではなくて、国として独自に景観や周辺環境に与える影響などについて調査すべきではないか、こう思うんですけれども、スポーツ・青少年局長、いかがですか。
○宮本委員 もう一つ聞いておきたいことがあるんですけれども、多く私どもに寄せられている意見、これは利用料のことも寄せられております。  それで、現国立競技場は、老朽化しているとはいえ、今回のポール・マッカートニーの公演とか嵐のコンサートのように営利目的の利用料はともかく、現在の...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、手が出ないというようなことがないようにお願いしたいと思うんです。  それで、新国立競技場の改築をめぐっては、予定地に隣接する東京体育館の設計者でもあり世界的な建築家の槇文彦氏が、巨大過ぎるとの疑義を出してこられました。それに続いて、建築のノーベル賞とも呼ばれる...全文を見る
○宮本委員 時間が参りましたから終わりますけれども、ぜひ、検討内容の徹底的な開示ということと、それから、七月までの間でもまだ時間があるわけですから、こういう方々としっかり言葉を尽くして議論をしていただくことを求めたいと思います。  大臣が担当大臣として二〇二〇年東京オリンピック...全文を見る
05月22日第186回国会 衆議院 本会議 第26号
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○宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、学校教育法等改正案について質問いたします。(拍手)  戦前、我が国の大学は、官吏養成機関として出発し、帝国大学令第一条では、「帝国大学ハ国家ノ須要ニ応スル学術技芸ヲ教授シ」と定められておりました。  それが、学生を戦地に送った歴史の教...全文を見る
05月23日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第20号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  そもそも大学は、十三世紀に西ヨーロッパで生まれ、世界各国で高等教育機関として発展をしてまいりました。その歴史の中で、国家権力の干渉から学問研究と教育の自由を守るために大学の自治というものを形成してきた、これは世界共通の原則でもあります。...全文を見る
○宮本委員 では、その大学の自治にとっての教授会の役割とはどういうものかということであります。  学校教育法は、この大学の自治を具体化し、第九十三条で、「大学には、重要な事項を審議するため、教授会を置かなければならない。」と定めております。  学校教育法制定当時、昭和二十二年...全文を見る
○宮本委員 余計なところまで答弁されましたが。だからこそ私たちは教授会の自治に限らないということを申し上げているわけですが、少なくとも、教授会の自治が中心である、こういう答弁だったわけですよ。  それで、この九十三条の言う、教授会が審議すべき重要な事項の範囲とは何か。あなた方が...全文を見る
○宮本委員 現状は、教授会が審議すべき重要な事項の範囲は各大学の判断に委ねられていることが確認されました。  大学ごとに異なりますけれども、教授会は、教育研究費の配分や教員の業績評価、教員採用などの人事、学部長の選任、カリキュラムの編成や学部、学科の設置、廃止など、大学の重要な...全文を見る
○宮本委員 教授会の議に基づきということも定められていたわけですね。  ところが、次にあなた方は、大学のガバナンス改革などという看板のもとで、学長のリーダーシップの確立、こういうふうに言って、中教審大学分科会に、大学自治の土台である教授会をいわば骨抜きにし、学長独断の大学運営に...全文を見る
○宮本委員 先ほどの教育公務員特例法第三条が定めていたような人事に関する関与などはどこにもなくて、大幅にその審議の範囲や権限が弱められてしまっております。  我々はこれ自身が大問題だと考えるわけですけれども、政府が出してきた法案は、さらに教授会の権限、役割を狭めております。 ...全文を見る
○宮本委員 いや、この審議まとめは、四つの事項を並列して明示して、その間に区別を置いていないんですよ。にもかかわらず、法案は、学生の入学、卒業及び課程の修了と学位の授与の二つだけを、学長が教授会の意見を聞くことを義務づける、まさに二項の一号、二号に定めて、他の二つは三号に落として...全文を見る
○宮本委員 おかしいじゃないですか。この審議まとめでは、四つを並列した上で、「教授会の審議を十分に考慮した上で、学長が最終決定を行う必要がある。」つまり、教授会の審議が十分考慮されなければならないと言っているのに、勝手な解釈でそうやって落としてしまったわけですよ。  大学の自治...全文を見る
○宮本委員 いや、いま一度見直すということは、先ほど私が申し上げたようなものは抜け落ちるということを意味していると思うんですけれども。  では、逆の聞き方をいたしましょう。学長が教授会の意見を聞くことが必要でないと判断すれば、教授会の議を経ずに学生を退学させることができることに...全文を見る
○宮本委員 いやいや、法律がそうなれば、省令の方を法律に合わせるんでしょう。
○宮本委員 いやいや、退学も大きく身分が変わるわけですが、そうしたらあれですか、省令を変えずに、退学についても議を経るということを残すということを今おっしゃっているんですか。
○宮本委員 もしもそれが入るんだったら明示すればいいんですよ、今までどおり。全く入っていないじゃないですか。入学と卒業、それしか入っていないから、では退学については教授会の議を経ずに学長が勝手に決められる、そうとしか条文上は読めないわけですから、これは大問題だと私は言わなければな...全文を見る
○宮本委員 法人化のときの約束は、「それぞれの大学が自主的にお決めをいただくことになる、」と。法人化は、各大学の自主性、創意性を最大限発揮するための法人化だ、こう言って、やったわけですよね。  そのときの議論に照らしても、今やられている教授会の審議内容を法律で一層絞り込むという...全文を見る
○宮本委員 ここでは、明確に切り分けることは困難な面があると述べた上で、キャンパスの移転等についても、では完全に経営的な問題かといえば、そう言い切れない面もあるんだというふうに触れているわけですよ。  大臣は、昨日の本会議答弁でも、あたかもキャンパス移転等について教授会が意見を...全文を見る
○宮本委員 遠藤局長は「予算や組織編制など経営的な事項について議論することもある」とはっきりこのときは答弁しております。法案は、法人化の際の、教授会の役割は変わらないとした政府答弁にも反するものだと言わなければなりません。  法案の提出理由として、政府は、学長のリーダーシップを...全文を見る
○宮本委員 前段でやりとりしてきたように、事実上、教授会の審議内容をどんどんどんどん狭めてきたことは客観的な事実なんですよ。中教審大学分科会の審議まとめで、「我が国の大学が国際的通用性のある大学として評価されるためには、アカデミックな事項についての教員参加は必須」、こうもちろん述...全文を見る
○宮本委員 これは明確に、中教審大学分科会第三回組織運営部会に文科省が出した各国の資料ですよ。私が勝手にどこかから持ってきたものじゃないですよ。だから、それに基づいてやるというんだったら全然逆の結果になるではないかということを私は言いたいんです。  結局、あなた方がやりたいこと...全文を見る
06月04日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第21号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、三人の参考人の先生方、まことにありがとうございます。  まず、平野総長にお伺いしたいと思うんです。  実は、ことしの二月にまとめられた中央教育審議会大学分科会の審議のまとめでは、九十三条にかかわって、教授会が審議すべき重要...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  それで、次に田中参考人にお伺いしたいと思います。  私は、実は前回の文科大臣との質疑で、中教審に文科省自身が示した「外国の大学における教授会に相当する組織の状況」というものもお示しをして、イギリスやアメリカでも、アカデミックな事項につい...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  アメリカにおいてもイギリスにおいても、そういう点では、本当に、共有するために民主的な議論が尽くされていると思うんです。だから、そういうものと比べても、私は、今回の改正案というものは、やはり、教授会の意欲というものをともすれば失わせることにな...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  もちろん私どもも、日本の大学が大いに世界で評価されるということは必要なことだし、喜ばしいことだと思っているんです。  それで、先ほど田中先生が御紹介いただいたような、ハーバード、オックスフォード、スタンフォード、あるいはMIT、ケンブリッ...全文を見る
○宮本委員 時間が参りました。まことに貴重な御意見、ありがとうございました。
06月06日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第22号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  前回に引き続き、きょうは学長の選任について質問をいたします。  日本において大学の自治に関する最高裁判所判例をもたらした事件に、東大ポポロ事件がございます。東京大学の公認学生団体ポポロ劇団が演劇発表会を行った際に、学生が会場にいた私服...全文を見る
○宮本委員 東大ポポロ事件は被告人学生が敗訴した刑事裁判でありましたけれども、同時に、その判決は、大学の自治は、「とくに大学の教授その他の研究者の人事に関して認められ、大学の学長、教授その他の研究者が大学の自主的判断に基づいて選任される。」こう判示したわけであります。  大臣に...全文を見る
○宮本委員 大臣、先ほどいらっしゃらなかったので、冒頭、私は東大ポポロ事件を紹介して、大学の自治の内容というのは、この判決によると、特に教授や研究者の人事、大学の学長、教授や研究者の選任が大学の自主的判断に基づいて行われなければならない、こうなっておりますけれども、この判決の趣旨...全文を見る
○宮本委員 先ほど局長から答弁があったように、文科省の調査でも、国立大学の九五%が学内選挙及び選考会議の議を経て学長の決定をしております。  これは単なる人気投票ではありません。多くの大学では、所信表明書や履歴書等を学長選考会議に提出をして、それに基づいて意向投票が行われており...全文を見る
○宮本委員 では、本当にそうかを見てみたいと思うんです。  全国的に、国立大学法人の学長選考会議の学外委員に政府関係者、中央省庁の経験者が何大学、何人入っているか、経営協議会の学外委員には政府関係者、中央省庁の経験者が何大学、何人入っているか、これをぜひ局長、お答えいただけます...全文を見る
○宮本委員 三十一大学三十三人が学長選考会議に学外委員として加わっている。経営協議会には四十五大学五十人もの政府関係者、元中央官庁経験者が学外委員として選出されておる。  こういう形になっていることによって、大学の自主的判断というものは阻害されていると私は思うんですけれども、大...全文を見る
○宮本委員 では、個別具体のことを聞きたいと思うんです。京都大学の総長選考会議に入っている政府関係者について聞きたいと思います。  京都大学の総長選考会議に入っている政府及び独立行政法人関係者は、一体どなたとどなたですか、局長。
○宮本委員 有本建男氏は元文部科学省科学技術・学術政策局長、そして安西祐一郎氏といえば、まさに中央教育審議会の現会長であります。  安西氏は、国立大学法人化後、まず東北大学の学長選考会議の学外委員に入りました。そこで、二〇〇五年一月には学長選挙の廃止を行いました。さらに、昨年六...全文を見る
○宮本委員 では繰り返して言いますけれども、この安西祐一郎氏は、まさに中央教育審議会の会長でありますね。本法案のもとになったこの「大学のガバナンス改革の推進について」という審議まとめは、その中教審の大学分科会がまとめたものであります。この中をみんな読んでいると思うんですが、審議ま...全文を見る
○宮本委員 中教審の会長が大学の選考会議に入り、学長選挙廃止の策動をしても問題ない、こういうことであれば、政府関係者が学長選考会議に学外委員としてどんどん入って、政府の方針に沿う学長を選ぶような基準をつくっても構わないと言っているのと等しいですよ。  基準は学長選考会議が自主的...全文を見る
○宮本委員 学外者の比率をふやすということを排除しませんね。
○宮本委員 これは、実はふやすことをあらかじめ想定した話なんです、そういう場合には。  昨年五月八日に開催された第七回教育再生実行会議に三菱重工取締役相談役の佃和夫氏が資料として提出した「産業界の立場から大学に望むこと」というペーパーがあります。この六ページ、「4.大学の制度改...全文を見る
○宮本委員 まさに、三分の二にふやせということをここで言っているわけです。まさに産業界の要望そのものだと言わなければなりません。  そして、法改正後も従来型の意向投票重視の学長選挙を続けていたら、今度は、半分どころか、学外者を三分の二にふやしてでも財界の意向どおりの学長を選ばせ...全文を見る
○宮本委員 「私立大学におけるガバナンス改革 高等教育の質の向上を目指して」、二〇一二年三月の経済同友会の提言、まさに実物はこれであります。  この経済同友会の提言では、学校教育法九十三条の改定を求めております。「検討すべき法改正等」の「4教授会の役割・機能の明確化」では、学教...全文を見る
○宮本委員 九十三条一項を削除して、「大学には、教授会を置く。教授会は、教育・研究に関する学長の諮問機関とする。」これに変更せよというのが、この同友会の提言が述べていることです。まさに、政府の法案と基本的に一致をしていると言わなければなりません。  大臣は繰り返し、教授会は審議...全文を見る
○宮本委員 言いがかりでも何でもないですよ。  では、大臣の今おっしゃったことは、大学の自主性を侵すことはないとか、大学が自律的に学長を選ぶということは、今もそうだし、これからも変わらないと言うけれども、安西氏が京都大学でやった程度のことは、別に全国の大学で行い得る、今、三十三...全文を見る
○宮本委員 大臣が繰り返しおっしゃる、権限と責任のあり方が明確でないとか、意思決定に時間を要し、迅速な対応ができていないとか、学内の都合の方が先行して、十分に地域や社会のニーズに応えるような大学運営が行われていない、繰り返しそういう指摘をしているのは、つまり財界なんですよ。  ...全文を見る
○宮本委員 あなた方は否定するわけですけれども、客観的にはそうなっているということを申し上げているんですよ。  財界の要望に沿って大学のガバナンス改革の方針をつくり、財界の要望どおりの中教審審議まとめを出させ、そこではまだ省令改正も選択肢に入っていたものを、財界の要望に沿って法...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、学校教育法及び国立大学法人法の一部を改正する法律案並びに修正案に対し、反対の討論を行います。  まず冒頭、けさの理事会で、数々の論点が残されているにもかかわらず、私の反対を押し切って質疑終局、採決を決めたことに強く抗議いたします。  ま...全文を見る
06月11日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第23号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  もちろん、私たちも、子供たちの読書、学習への支援を学校図書館を活用して行うためには、学校図書館法に基づき配置されている司書教諭のほかに、学校図書館の日常業務を専門的に行う学校司書の配置を進めることが必要だと考えております。そういう立場で...全文を見る
○宮本委員 そこで、法案提出者に聞くんですけれども、この法案は、学校司書の配置率を向上させ全校配置を目指す、このために学校司書を法的に位置づけるというものでございますね。
○宮本委員 文部科学省は、昨年八月に学校図書館担当職員の役割及びその資質向上に関する調査研究協力者会議というものを設置して、ことし三月に報告をまとめておられますけれども、学校司書の役割として、この報告書ではどのように記述されておりますか。
○宮本委員 文科省のこの調査研究協力者会議報告書でも、学校司書の大きな役割が認められております。  そこで、文部科学省に聞くんですけれども、学校司書の配置されている学校といない学校では、子供たちの読書、学校図書館の活用において、また、学力テストの結果において、どのような違いがご...全文を見る
○宮本委員 私たちは、文部科学省が実施している全国学力・学習状況調査が真の学力をはかるものとなっているかどうかについては異論がございます。しかし、その文科省の調査でも、「「学校司書」等を置いている学校の方が、正答率が高い傾向が見られました。」とこの文部科学省のパンフレットにも書い...全文を見る
○宮本委員 学校司書には、今お話があったように、相当高度な資質や能力が求められていると思うんです。  そこで問題になってくるのが、学校司書の資格のあり方、養成のあり方だと思うんです。法案の附則を見ますと、本法施行後速やかに、「学校司書としての資格の在り方、その養成の在り方等につ...全文を見る
○宮本委員 同時に、法案提案者にもお伺いしたいと思うんです。  議連での検討においても、私も参加させていただきましたが、関係団体から相当ヒアリングをさせていただき、法案化作業を行いました。  提案者としても、文科省だけに任せるのではなく、関係団体との意見交換の場を今後も引き続...全文を見る
○宮本委員 検討を進めるわけですけれども、検討の前提として、学校司書の現状がどうなっているのかが問われてくると思うんです。  現在配置されている学校司書がどのような資格を有しているのか、文科省としては、これを調査し、把握しておりますか。
○宮本委員 この全国的な状況がわからなければ、検討のしようがないわけです。まずこの調査から行うべきだと私は思いますが、文科省、よろしいでしょうか。
○宮本委員 学校図書館を学校全体で組織的に対応していく取り組みが大事だと思うんですね。そのためにも、学校司書と教員が共通認識を持って取り組むことが必要だと思います。  そのために、学校図書館にかかわる校内組織あるいは職員会議などに学校司書が参加すべきだというふうに思うんですけれ...全文を見る
○宮本委員 そういう学校図書館の職員がさまざまな学校の会議、職員会議等に協力する、参加することが大事だ、こう述べられております。  そこで、私はここに、我が党の新潟市議会議員団が独自に取り組んだ新潟市学校図書館司書アンケートの集計結果を持ってまいりました。市内百七十校に配付して...全文を見る
○宮本委員 報告書でも、学校司書の職務の特性から、配置や支援を継続して行うことが大事だ、こう指摘をされております。  そこで、今度はここに、岡山市の学校司書の皆さんが行った調査結果があるんです。この調査結果を見ますと、歴然としております。  岡山市では一校一名の正規学校司書が...全文を見る
○宮本委員 私も議連で作業に参加しましたから、そういう議論がずっと続けられてきたことはよくわかっております。  私どもはこれまでも、学校司書の法制化に当たっては、専任、専門、正規での全校配置を求めてまいりました。きょうはこの後、専任、専門、正規での全校配置を進める我が党としての...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、学校図書館法の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。  その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。  修正案提案の理由及びその内容について御説明申し上げます。  学校図書館は、学校教育をより豊か...全文を見る
06月18日第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第24号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、学生のアルバイトについて聞きたいと思います。  実は今、学生のアルバイトに異変が起きております。若者を使い潰すブラック企業のような違法、無法な働かせ方が学生アルバイトにも広がっているわけです。この間、メディアでも取り上げられ...全文を見る
○宮本委員 日本共産党としても、去る六月二日に、「ブラックバイトから学生生活を守ろう」と題したアピールを発表いたしました。きょうは委員の皆さんにも資料として配付をさせていただきました。  かつては、学生バイトといえば、あくまでも正規雇用の補助、低賃金だが責任は軽く、テスト前には...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、委員の皆さんにも問題の本質を御理解いただきたいと思うんです。  現状は、学生がお金欲しさに、学生の本分を忘れてアルバイトにのめり込んでいるという問題ではないんです。本人は、試験だから行かせてくれ、休ませてくれ、授業だから授業に行かせてくれと言っているのに休ませ...全文を見る
○宮本委員 当然、アルバイトでも労働関係法令が適用され、これに反すれば刑事罰をもって罰せられるということになります。  労働日、労働時間は雇用契約の基本中の基本でありまして、労働基準法で書面での明示が義務づけられております。契約にない日や時間にシフトを入れるためには、働く人との...全文を見る
○宮本委員 サービス残業、未払い残業が違法であることは明瞭です。法に照らせば、着がえや引き継ぎ、掃除などの時間も一分単位で賃金を請求できるはずであります。一日八時間を超えて働いた分あるいは午後十時以降の深夜勤務については、割り増し賃金を支払うべきことも定められております。これも厚...全文を見る
○宮本委員 本人が退職を希望しているにもかかわらず、やめさせない、やめるなら求人広告費を払えと迫る、過大なノルマを与え、売れ残った分は学生に買い取らせる、あるいは賃金から差し引き、商品で渡す、故意でないミスについて弁償を迫るなどは、全て労働基準法違反ではありませんか。いかがですか...全文を見る
○宮本委員 労働関係法令がアルバイトにも適用されるということは、当然、有給休暇など労働者の権利についても学生バイトにも保障されることになります。半年以上同じところで働いていれば、アルバイトにも有給休暇がある、これは事実ですね。
○宮本委員 これが実は事実なんですけれども、そういったことが学生たちには本当に知らされておりません。私たちがそういう話をすると、えっ、そうだったんですかと目を丸くして驚く学生がほとんどであります。  そして、ブラック企業やブラックバイトは、学生の社会経験の未熟さや労働法、雇用ル...全文を見る
○宮本委員 今や、学生であるということを尊重しないような働かせ方がまかり通っておりまして、学業そのものと両立しない例がふえている。各大学の状況をしっかりつかんで、ぜひとも進めていただきたいと思うんです。  そこで厚生労働省に聞くんですけれども、厚労省は今年度予算で、若者の使い捨...全文を見る
○宮本委員 文科省、今既に学生に被害が出ているわけであって、やはり文部科学省としても、厚労省の取り組みだけに任せるんじゃなくて、大いに全国の大学の状況をつかむ、労働法や雇用ルールなどの知識を付与するセミナーの実施、それから、大学にもブラックバイトの相談窓口を設置して厚労省と連携し...全文を見る
○宮本委員 大臣、この問題を根本的に解決するためには、学生がこれほどバイトに追われなくとも、お金の心配なく学べ、希望を持って大学を巣立っていける状況をつくる必要がある。これは言うまでもないことです。  何度も大臣と議論してまいりましたけれども、日本の大学の初年度納付金は、国立で...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。終わります。
06月20日第186回国会 衆議院 本会議 第34号
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○宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、石原伸晃環境大臣不信任決議案に賛成の討論を行います。(拍手)  東電福島原発事故から三年三カ月余り、今なお十三万人を超える人たちが避難生活を余儀なくされています。この間、被災地の皆さんがどれほど苦しんできたか。石原環境大臣の、最後は金目...全文を見る
08月28日第186回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第8号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  ことし八月の台風被害を初めとする各地の豪雨と河川の氾濫、土砂災害は、日本列島に重大な被害をもたらしました。とりわけ広島県における八月十九日からの大雨と土砂災害では、既に死者七十二人、不明者十人という深刻な被害が出ております。  私は、...全文を見る
○宮本委員 公的住宅という点では、UR賃貸住宅で賃貸可能な空き戸数が十戸、国家公務員合同宿舎のあきで四十九戸、雇用促進住宅で広島市内六十八戸、周辺地域で十四戸、合計百四十一戸も、要請があれば順次提供するという報告を受けております。  ただ、現場では、被災者にはまだ先行きを見通す...全文を見る
○宮本委員 また、応急仮設住宅、いわゆるみなし仮設、これは民間賃貸住宅の活用が可能であるはずであります。  私はここに「被災者の公営住宅への一時入居について」という国土交通省の文書を持ってまいりましたけれども、東日本大震災では平成二十三年十月十三日時点で六万戸以上の民間賃貸住宅...全文を見る
○宮本委員 旅館、ホテルも活用できる、それから民間の賃貸住宅の借り上げということも可能である、こういう答弁でありました。その準備も進めつつあると。  問題は、この順序なんですね。  まずは公営住宅、次は、URや公務員宿舎、雇用促進住宅などの公的住宅、それで足りなければ民間借り...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、被災者の方々の実情に応じて、順序立ても機械的に公営住宅からということではなくて、民間賃貸も含めて、直ちに対策を講じていただきたいと思います。  さて次に、膨大な瓦れきの撤去であります。  現場で救援活動に当たっている人によると、例えば広島市内の可部東六丁目で...全文を見る
○宮本委員 個人の力ではどうにもなりませんから、ぜひ、国と地方が力を合わせて個人宅の瓦れき、土砂の処理に総力を挙げていただきたいと思います。  それで、広島では、甚大な被害が出た二十日以降も強い雨が降ったりやんだりという天候が繰り返されておりまして、捜索活動もそのたびに中断また...全文を見る
○宮本委員 今御答弁のあったワイヤーセンサー、いわゆる土石流センサーでありますけれども、このサイレンの音が聞こえる範囲というのは半径二百から三百メートルで、音が風に流されたり建物に遮られたりする場合は聞こえないという指摘がございます。  危険の伝達には防災行政無線も活用できるん...全文を見る
○宮本委員 ボランティアにはさまざまな方がいらっしゃるでしょうから、私は、警察の指揮下に単純に入るということを、それでよしとするものではないんですけれども、しっかりと、今申し上げたように、ボランティアが二次災害に巻き込まれることがないように、危険が伝わるような対策をとっていただき...全文を見る
○宮本委員 これはなかなか大きな問題で、毎秒五トンの排水能力を持つポンプが十分間とまれば、三千トンということに計算上はなります。それから四基で五トンの弘法川が五十分間とまれば、これはもう一万五千トンという計算になります。ですから、わずか十分じゃないかとか五十分程度ということでは済...全文を見る
○宮本委員 こういう重大な事実を公表しないということが不信を生んでいるわけですね。  私は、この問題は、事実の究明としっかりとした検証が必要だと思っております。  今回の内水被害が、観測史上最高という前例のない降水量の結果引き起こされたことは、もう言うまでもありません。福知山...全文を見る
○宮本委員 落雷による停電で最長五十分とまったということでありますから、事実をしっかり市民にも公表していただいて、しっかり検証して、今後の教訓にすることが大事でありますし、それから、台風シーズンはもう目前でありますから、直ちに緊急の対策をとらねばなりません、同じような落雷で同じ事...全文を見る
○宮本委員 ぜひしっかりとやってくださいね。  福知山市では、企業、商店の被害に対する支援も重要です。融資だけでなく、直接財政支援を求める声が多数寄せられているんですね。  福知山市の商工会議所の調査によると、会員千百名中、三百から四百軒が被害を受けた。ある鉄工所は3Dの機械...全文を見る
○宮本委員 ぜひ、しっかりとやっていただきたいと思います。  私は、豪雨の災害の直後に兵庫県丹波市に入りまして、現地で、一人が亡くなった前山地区等々の被災の現場をこの目で見て、被災者の皆さんからお話をお伺いしてまいりました。  辻重五郎市長ともお会いをして、要望もお聞きをして...全文を見る
○宮本委員 ぜひ急いでいただきたいと思います。  市長からは、同時に、国道百七十五号線の早期復旧、崩落した八日市橋の改修という要望が出されました。国土交通省に来ていただいておりますが、これらについては、どうなっておりますか。
○宮本委員 秋、そして橋については来年夏ということでありますけれども、現在、この国道被害に対応して、迂回路として舞鶴若狭自動車道の春日—福知山間は無料措置が始められております。  私は、この措置は、当然、橋の改修が終わる来年夏なら来年夏まできちっと続けるべきだ、こういうふうに思...全文を見る
○宮本委員 ぜひ住民の声をしっかり踏まえていただきたいと思います。  農業被害も大変深刻なんですね。  きょうはお手元に、私自身が撮ってきた写真をおつけいたしました。資料の二枚目、これは、原っぱのように見えておりますけれども、近くに寄ってみますと、三枚目の写真のように、せっか...全文を見る
○宮本委員 これからの課題だと思いますが、しっかりお願いいたします。  最後に文部科学省に聞いて、終わりたいと思うんです。  私は、丹波市の前山地区に入った際に、被災した前山小学校にも行って、校長先生からもお話を聞きました。校庭が土砂で埋まり、重機が入っておりましたが、そのと...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  以上で終わります。
10月17日第187回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  下村大臣は、先日の所信的な挨拶で二〇二〇年のビジョンというものに触れられました。家庭の経済状況や発達の状況などにかかわらず、学ぶ意欲と能力のある全ての子供、若者や社会人が質の高い教育を受けることができる社会の実現、こう語られましたし、そ...全文を見る
○宮本委員 私はかねてから、大学の高学費の問題、それから奨学金制度の問題を取り上げてまいりました。きょうもそのテーマについて大臣と議論したいと思うんです。  きょうは皆さんに資料でお配りをさせていただきました。我が党は、去る十月七日、「学生が安心して使える奨学金に 奨学金返済へ...全文を見る
○宮本委員 ことしの二月に全国大学生活協同組合連合会が発表した第四十九回学生生活実態調査、九千人ほどの学生から回収した調査結果によりますと、アルバイトの就労率は六八・二%、自宅生七五・六%、下宿生六一・八%、一昨年に比べて自宅生が四・二ポイントの増、下宿生も二・七%の増加、こうい...全文を見る
○宮本委員 そのとおりだと思うんです。大臣のころと比べて今は、バイトにもブラックバイトと言われるような、一たびシフトに入ると休めない、やめられないというふうな事態が起こっていて、非常に学生を勉学よりも実労働力としてこき使うというようなこともありますから、そういう点では、大臣の時代...全文を見る
○宮本委員 それで、これは文科省に確認しますけれども、大臣がおっしゃるとおり、有利子を無利子に大きく動かす、変更するということになっておりますか。
○宮本委員 概算要求を見せていただくと、三万人ふやす、こう書いてありました。ぜひその概算要求が認められるべきだと思いますけれども、たとえ全面的に認められたとして、それで第一種無利子奨学金と第二種有利子奨学金の比率は何対何になるか。また、これを一対一、少なくとも半々にするためには、...全文を見る
○宮本委員 この検討会の報告書でも、昭和五十九年の衆議院文教委員会における日本育英会法案に対する附帯決議を引用して、「奨学金の本旨に立ち返れば、機構の貸与型奨学金は無利子奨学金が根幹となるべきものであって、有利子奨学金はその補完的な役割を担うべきものである。」と述べ、「原則に立ち...全文を見る
○宮本委員 今の有利子奨学金をその原資から含めて全部借りかえると今おっしゃったような、それは莫大な額になると思うんです。  それで、現状生じている利子分を単純に利子補給するといった場合にはもっと額は小さくなると思います。私がいただいたペーパーでは一千億という額が出ているんですが...全文を見る
○宮本委員 ですから、やはり一千億、もちろん小さいとは言いませんけれども、それだけのお金があれば、少なくとも、大臣も全く賛成だ、この在り方検討会も根幹にすべきだ、根幹と言う以上は、半分以上がやはり無利子でないと、半分以上が有利子の状況を今後何年も続けるというのではまずいわけで、基...全文を見る
○宮本委員 時間が随分迫りましたので、ちょっと問いを減らしますけれども、一つは、やはり金融的なやり方で、さっきブラックリストという話もやりましたけれども、とにかく取り立てるというやり方ではなくて、奨学金の趣旨にふさわしく、懇切に窓口で相談に乗るような制度をもっと充実させる。  ...全文を見る
○宮本委員 二言目には財務省の抵抗ということが出るんですけれども、私ははっきり申し上げて、抵抗の前にそもそも要求すらしていないのではないかと言わざるを得ません。民主党政権は、それでも二〇一二年度、一度きりではありましたけれども、要求はしたわけです。  では、ちょっとこれは事実関...全文を見る
○宮本委員 要求しなければ戦いようがないですから、戦わずして負けている。いやいや、それはそうですよ。要求して、それをかち取るために頑張るというのじゃないとこれは筋が通らない。  それで、日本の教育の公的な支出がOECDの中で五年連続の最下位だと大臣も繰り返しこの本の中でそう述べ...全文を見る
○宮本委員 はい。  大臣の本は今も書店で平積みで売っているわけですから、これを読んだ国民はさぞかしこういうふうに進むんだろうと思っているわけですから、やはりこのとおりやれば……(発言する者あり)いや、それはやるか、あるいは、やれないんだったらこんな本は本当に恥ずかしくて売って...全文を見る
10月29日第187回国会 衆議院 地方創生に関する特別委員会 第5号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  四人の陳述人の方々のお話は本当に勉強になりました。  それで、今回この法案が出されてきた背景というのは、やはり、地方が疲弊している、あるいは人口減少が極めて深刻だ、その事実はお互いに共有できると思うんです。ただ、そういった問題は勝手に...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  生き残れないという問題意識でそういうことがやられた、確かにそうだったと思います。  今またこの議論が、前出の増田レポートに出てくる、このままだともう生き残れないと。絶えず何か、生き残れない、もうこのままではだめだ、そういうことを言われて、...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  山口さんにもお伺いしたいんです。  介護の制度というものも、これからさまざまな議論、国の制度が変われば、幾ら地方で独自に頑張っても、国の制度に合わせて変えなきゃならなくなりますね。その点では、私たち、介護保険の制度は、これまでもさまざま、...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  知事、もちろん、横石さんのように本当に小さい場所で頑張っていて、国の大きな全体状況にほとんど影響されない、そういうところもあると思うんです。しかし、徳島県全体でいうと、そういうTPPであるとかというのは、やはり影響を与える。それから、消費税...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  私、実は国会では、今度は文部科学委員会というものをやっているんです。それで、大学の方も、今実は、ミッションの再定義というようなことが文科省から言われまして、どういう役割をその地域地域で果たすかということが非常に議論になっているわけです。 ...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。
10月29日第187回国会 衆議院 文部科学委員会 第3号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  まず冒頭、大臣にお伺いをいたします。  財務省は二十七日の財政審の財政制度分科会において、文教予算の削減を進めることを表明いたしました。午前中も議論がありましたけれども、とりわけ問題なのは、やっと三十五人学級が実現した小学校一年生の学...全文を見る
○宮本委員 この問題は日を改めてまた大臣と議論したいと思うんですが、この財務省主計局の主張を見ていると、少人数学級だけではありません。加配を削れ、統廃合して教員を減らせ、人材確保法に基づく教員給与の優遇をやめよ、人数を減らして金を動かせと言いたい放題なんです。こんなものがまかり通...全文を見る
○宮本委員 平城宮址の整備ですけれども、二〇〇八年の閣議決定で国営公園化されて、平城宮址の一層の保存、活用を図ることを目的に事業化をされました。文化庁の特別史跡平城宮跡保存整備基本構想の基本方針、それと、同推進計画を踏まえて国交省は、近畿地方整備局の国営飛鳥・平城宮跡歴史公園平城...全文を見る
○宮本委員 ぜひ委員の皆さんも現場へ行って見ていただけばわかるんですが、往時の姿を体験すると言うんですけれども、この第一次朝堂院跡というのは、今お話があったように、セメントをまぜた真砂土によってべたっと、ただ単なる平地に舗装されたという状況なんです。それで、全面フラットの舗装にす...全文を見る
○宮本委員 そこがわかりかねるわけです。遺構表示というものが立体的あるいは平面的に遺構を科学的知見に基づいて表示するものだと言いながら、既に朝堂院跡というものは、あなた方が計画をつくる前に、盛り土で示す形で以前から示されています。つまり今回やったのは、ただ単に、セメントをまぜた真...全文を見る
○宮本委員 そのとおり、今のわかっている知見では、この場所は、真砂土、土でできていたんじゃなくて、礫敷きであったことが既に明らかになっているわけです。そういう知見に基づいて表示するのであれば、もちろん礫敷きで再現するのが望ましいわけでありますけれども、今回ここで言っているとおり、...全文を見る
○宮本委員 今お話しになったのは、文化庁の推進計画の中に出てくる話なんですね。それは、今お話があったように、第一次大極殿院復原が完了した段階で建物復原の可能性も含めて再度検討と言うんですが、この第一次大極殿院復原というものは、北側回廊の復原を仮に除いたとしても、今後二十年から三十...全文を見る
○宮本委員 いやいや、この計画を定めた後の議論ですよ、二十四年ですから。計画は二十年の計画ですから、その後議論がされて、注意してほしいのは、文化庁も、恒久的でないのであればこういうことも認められると言っている。認めてくれと言っている国交省の側は、十年間の暫定整備と考えております。...全文を見る
○宮本委員 いずれにせよ、協議の途中では、十年間を考えていると言い、文化庁の方も、恒久的でないならば、十年程度であるならば、こういうやりとりがあったにもかかわらず、今日では、なかなか期限を言うのは難しいという話になっている。  それで、平城宮というのは子供たちがたくさん見学に来...全文を見る
○宮本委員 別に全部掘り返せということを言うつもりはないんです。遺跡の保存のためには掘らない方がそれはいいにこしたことはないので、そういう点では慎重さというのが求められるわけですけれども、しかし、別に全てこれをチェックし終えたわけでないわけで、今は三割程度であります。  要する...全文を見る
○宮本委員 文化庁は、二〇〇八年の推進計画で作成が急務だとしております平城宮址の保存管理計画というのは、いまだにつくられておりません。これは着手もされていないわけですが、文化庁、なぜですか。
○宮本委員 奈良県がやるべきことと言うんですけれども、荒井奈良県知事は県議会で、五者協議を続けている、五者協議では、協議の場を持つように奈良県が提案した、五者それぞれの役割に応じて分担し事業を進めている、適宜協議をしていただいているところだ、こう述べてきましたけれども、ことしの七...全文を見る
○宮本委員 遺構の良好な保存のためということですね。  実は、なぜこの矢印のところが中核部でないのか、周縁なのかと言うと、第一次朝堂院から見たときには周縁だ、同時に、第二次朝堂院、この部分ももちろん史跡になっておりまして、そっちから見ても周縁だと言うんですけれども、しかし、この...全文を見る
○宮本委員 時間が来ましたので、最後一問だけもう一度次長に聞きたいんですけれども、私たちは、やはりこの土系舗装というのは今からでもやめるべきだ、やめるというのは取り去るべきだと思うんですが、少なくとも礫敷きということが明らかになってきた、そして、この図にもあるように、この第一次朝...全文を見る
○宮本委員 終わります。     〔委員長退席、櫻田委員長代理着席〕
10月30日第187回国会 衆議院 地方創生に関する特別委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、四人の参考人の皆さん、大変勉強になるお話をありがとうございました。私の方からもお礼を申し上げたいと思います。  まず、森参考人にお伺いするんですけれども、最初のお話でも、不公平感の漂う対策をやってきた、こういうお言葉もござい...全文を見る
○宮本委員 全否定されないということですから、そうなりますと、やはり六割の方々がお住まいになられるわけですから、物の言いようでしょうけれども、不公平感が漂うと表現されましたけれども、不公平であってはならないわけであって、やはりそういうところにお住まいの方々の権利というものについて...全文を見る
○宮本委員 私も全く同感でありまして、これまでやってきた政策の検証ということがやはり足りないんじゃないかというふうに思うんですね。  実は、当委員会、先日、徳島市で地方公聴会を開きました。そこには徳島知事の飯泉嘉門さんも参加をされておりました。それで、実は私、こういう話を聞きま...全文を見る
○宮本委員 私は、やはり首長さんは財政という点では随分御苦労いただいている、国が地方に本来保障すべき財源がこの間きちっと本来の役割、責任を果たすことになっていないという状況のもとで、ずっとこういう議論が繰り返されてきたと思うんですね。  それで、ではそういう形でどんどん地方の財...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  以上で終わります。
11月05日第187回国会 衆議院 地方創生に関する特別委員会 第8号
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○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、地方創生関連法案に対する反対討論を行います。  今回の法案で、安倍内閣は一体何を行おうとしているのか。  安倍総理が復活させた経済財政諮問会議などでは、人口減少の現状への危機感と諦めをあおり、こうした現状では行政サービスの集約と経済活動...全文を見る
11月05日第187回国会 衆議院 文部科学委員会 第5号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  原子力損害賠償関連二法案について質問をいたします。  本法案は、原子力損害の補完的な補償に関する条約、CSC加入に伴う国内法整備が目的でありますけれども、我が国はこれまで原子力賠償に関する国際条約には加入してきませんでした。  これ...全文を見る
○宮本委員 今お話しになった原子力損害賠償制度の在り方に関する検討会です。原子力賠償にかかわる条約には、今大臣の答弁にございましたように、改正パリ条約、改正ウィーン条約、そしてこのCSCと三つの条約がございます。二〇〇八年に設置された先ほどの在り方に関する検討会では、この三条約を...全文を見る
○宮本委員 先ほど来、輸出ということについて否定するような答弁が出ておりましたけれども、私は端的に申し上げて、このCSCに加入する狙いは、アメリカとの関係で、ともに原発輸出を進める国際的な枠組みづくりを進めるものだと断ぜざるを得ないんです。  それは勝手に言っているわけじゃなく...全文を見る
○宮本委員 結局、原発輸出をにらんだ条約締結だと言わざるを得ません。  原発の輸出は、相手国及び周辺国に回復不可能な人命と人権の侵害、環境破壊の危険をもたらすものであり、断じて行うべきでないと申し上げなくてはなりません。  我が国がなすべきは、全ての原発の稼働を停止し廃炉に進...全文を見る
○宮本委員 この「三つの誓い」の冒頭には、「今後は、被害者の方々に早期に生活再建の第一歩を踏み出していただくために、これまでの「五つのお約束」を包含し、さらに充実・拡充していくことをより明確な意思として示すため、」に三つの誓い、約束から誓いにグレードアップするということまでおっし...全文を見る
○宮本委員 今御答弁あったとおり、東京電力は、回答期限を延期した上、受け入れを拒否し続けているわけです。  東京電力に聞きますけれども、なぜこの受け入れを拒否しているんですか。
○宮本委員 ADRから示された仲介案をその趣旨に沿って受け入れるということがなぜ公平性を欠くことになるのか。あのADRの仲介案は公平でないということをおっしゃっているわけですか。
○宮本委員 「中間指針やその考え方から乖離している、」こういうふうに東電は主張しているわけです。あるいは、「相当因果関係が明らかに認めがたい」、こういうことも、これはホームページでも繰り返し説明しておられます。  これは研究開発局長に聞かなければなりません。紛争解決センターが示...全文を見る
○宮本委員 今は文科省からも、中間指針等から乖離したものは存在しない、また、原発事故と相当因果関係が明らかに認めがたいものは存しない、こういう答弁もあったわけですが、東電はそれでも、乖離している、認めがたい、こうおっしゃるわけですね。
○宮本委員 再度、東電が明らかにしている新・総合特別事業計画、全文ここにありますけれども、戻るんですけれども、先ほども少し言葉が引用されておりました。「東電と被害者の方々との間に認識の齟齬がある場合であっても解決に向けて真摯に対応するよう、ADRの和解案を尊重する。」と明文で書か...全文を見る
○宮本委員 いや、答えになっていないですけれども。そごがある場合でも和解案を尊重すると言いながら尊重していないじゃないかと申し上げているので、頑張りますと言っていただいても、現実に尊重していないわけですから。  これはどうするんですか。
○宮本委員 それは、誠実に対応するのは当たり前なんですよ、専らこの事故の原因は東電にあるわけですから。  しかし、ADRの和解の手続を尊重する、和解案を尊重すると言いながら、現にこういう状況が続いている。浪江町だけじゃありませんよ。飯舘村の蕨平地区の集団申し立てについても東電は...全文を見る
○宮本委員 そもそもは、精神的被害については、避難が長期化し帰還が困難になっている地域住民の被害の深刻な実情を踏まえて、精神的損害に関する追加の指針の策定も進めるべきだという声が出ております。  これは大臣、そういうことをちゃんと検討すべきじゃないですか、精神的被害に対する指針...全文を見る
○宮本委員 私は、東電がこのADRの和解案を受け入れることは当然だと思うんですけれども、こういう事態が起こっている以上、やはり和解案への拒否ということを再発させないために、センターの和解案の原則受諾を義務づけるなど、片面的裁定機能をきちっと法定化するということも視野に検討を進める...全文を見る
○宮本委員 もちろん、裁判を受ける権利を奪ってしまえということは言っていないんですけれども、裁判に訴えない限りは受諾しなければならないという形をやはりとるべきだという提言も弁護士会から出されているわけです。  私は、やはり政府は福島第一原発事故の完全賠償を進めるために全力を傾け...全文を見る
11月07日第187回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうはまず、前回の一般質問に続いて、十月二十七日の財政審の財政制度分科会における財務省の主張について取り上げたいと思います。  財務省主計局の主張で、まず何よりも学校現場や保護者から余りにもひどいと怒りの声が上がっているのは、やっと...全文を見る
○宮本委員 いや、事実にだけ答えてくれたらいいんですよ。この表が一つの根拠になっているんですね。イエスかノーかだけ。
○宮本委員 配付した資料一を見ていただきたい。右下のこの表というのが、財務省がここで述べている根拠なんですね。  この中身を見ますと、つまり、件数の増減にかかわらず、とにかく小一の件数を小学校全体の件数で割って割合を出して、それぞれを、平成十八年から二十二年、これが四十人学級の...全文を見る
○宮本委員 当然ですね。  大体、財務省は、いじめ認知件数がふえているということから、小一、三十五人学級に明確な効果がなかった、あったとは認められないという結論を引き出しているんです。  財務副大臣に聞きますけれども、財務省は、いじめ認知件数が少なくなった方がよい、こうお考え...全文を見る
○宮本委員 いや、質問に答えていないですよ。いじめ認知件数が減っていない、つまりふえているということをあなた方は論じているわけですから。  これは、我々教育を担当している者であれば、いじめ認知件数がふえているということは、いじめは決して許されることではありませんけれども、どの学...全文を見る
○宮本委員 当然のことだと思うんです。財務省の論拠は、教育現場の常識から考えても、全く根拠が薄弱だと言わなければなりません。  一方、不登校については、なるほど副大臣おっしゃるとおり、これは発生件数なんです。いじめは気づかないとか見て見ぬふりをするということが可能でありますけれ...全文を見る
○宮本委員 現場からはこうしてほぼ一〇〇%の方々が、きめ細かな指導ができるようになったとこう語っているわけですよ。一方で財務省は、認知件数がふえたということをもって、三十五人学級に明確な効果があったとは認められず、こんなペーパーを出しているわけですよ。  副大臣、これは全く事実...全文を見る
○宮本委員 いや、もう本当に撤回すべきだと。それは、ここでもう一度あなたに撤回するかと聞いて、撤回すると答える権限は持っていないんでしょうけれども、撤回すべきだということは申し上げておきたいと思うんです。  わずか八十六億円の金を浮かせるために、せっかく始まった三十五人学級まで...全文を見る
○宮本委員 二言目には財務省財務省と言うんですけれども、財務省の姿勢も大問題だと思いますが、財務大臣も文科大臣も同じ安倍内閣の閣僚なわけです。少なくとも、総理にはこの問題をきっちり判断する権限があるわけですよ。  下村大臣は、二〇二〇年のビジョン、私は大風呂敷だと思うけれども、...全文を見る
○宮本委員 その後の議論を見ておりますと、青少年に対する悪影響を排除している、あるいは、依存症の人や犯罪歴のある人は入れないという言い分が繰り返されております。  私は、青少年がどうこうと言う前に、そもそもばくちというものを、大人に対してであっても文部科学大臣が推奨すべきものな...全文を見る
○宮本委員 国民の射幸心をあおり、勤労の美風を損ない、国民経済に悪影響を及ぼす、これは、賭博の、法務省がそのとき答弁した答弁なんですね。  大臣、きょう私は、青少年への悪影響が排除できるかどうかを論じているんじゃないんです。大臣自身が賭博であると認め、その賭博行為は、「国民をし...全文を見る
○宮本委員 いやいや、そらさないでくださいよ。青少年に悪影響を及ぼさないようなセーフティーネットという話はもう聞いたんですよ。幾らどんなふうに防御しても、そのど真ん中でやられているその行為自身が、法務省答弁あるいは最高裁大法廷判決にあるように、「勤労の美風を害する」、つまり刑法で...全文を見る
○宮本委員 大臣、私と大臣では道徳に対する考えは、それは大きく違います。しかし、子供たちに伝えるべき市民道徳については、つまり青少年に悪影響を及ぼしてはならないものについては、もちろん大人自身も守り、範を示さなければなりません。文科大臣が、まさに最高裁が「怠惰浪費の弊風を生ぜしめ...全文を見る
○宮本委員 ならば、じっくりと考える必要があると思うんですよ。しっかり検討する必要がある。  先日の参議院文教科学委員会でも大臣は、顧問はそんな大したポストではない、そういう答弁もされているわけです。  いや、大したことがないと言うのであれば、幾ら悪影響を広げないようなセーフ...全文を見る
○宮本委員 はい。  いや、これだけ申し上げても検討するともおっしゃらないのは、私は本当に驚きですね。これだけ指摘しても一顧だにしない、勤労の美風を害するような賭博の推進にかかわり続けると言うのであれば、大臣には道徳を説く資格はないということを申し上げて、私の質問を終わらせてい...全文を見る
11月11日第187回国会 衆議院 文部科学委員会内閣委員会連合審査会 第1号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  そもそも二〇二〇年の夏季五輪については、我が党は東京招致について反対をしてまいりました。しかし、昨年九月七日にIOC総会で東京開催が決定した後は、そのIOC総会の決定を尊重し、スポーツを通じて国際平和と友好を促進するというオリンピック精...全文を見る
○宮本委員 そこで聞きますけれども、安倍内閣として東京オリンピック・パラリンピック大会をどのように位置づけているのか。そこには、経済成長の弾みにする、こういうことも考えておられるのか、オリンピック担当大臣にお伺いしたいと思います。
○宮本委員 文化についてもしっかり取り組んでいく、議論があったと思いますが、そのことに私たちは異論はもちろんないんです。  ただ、ことし四月二十二日の二〇二〇年オリンピック・パラリンピック東京大会等に関する閣僚会議の第一回の会合で安倍首相から指示があった。世界に日本を発信する最...全文を見る
○宮本委員 オリンピック・パラリンピックの大会の成功に東京都、組織委員会とともに国が支援をする、これは必要なことだと思います。各省庁にまたがる行政事務の総合調整を行う、これもあり得ることだと私たちは考えます。しかし、先ほども答弁があったように、全閣僚が参加する会議体というものは、...全文を見る
○宮本委員 なるほど、現在、いろいろな省庁の施策が二〇二〇年オリンピックに向けて並べられております。  例えば、ことし三月二十七日に開催された二〇二〇年オリンピック・パラリンピック東京大会関係府省庁連絡会議の東京都との連絡協議会幹事会のリストというものを私はここに持ってきました...全文を見る
○宮本委員 この三環状道路というものは、圏央道、外環、中央環状の三つをいうのでありまして、外環道、東京外郭環状道路の建設計画などは、地下十六キロを通す計画に総額一兆六千億円、何と、一メートルつくるのに一億円というとんでもない道路計画であります。全閣僚から成る推進本部をつくって、オ...全文を見る
○宮本委員 東京オリンピックで二年五カ月、札幌オリンピックで三年七カ月、専任で置いたのは東京大会前から四カ月弱というのがかつての前例ですね。  現在でも、オリンピック・パラリンピック担当大臣は既に下村大臣が任命されております。他の法律で、例えばIT基本法とか、今国会に出ている地...全文を見る
○宮本委員 世紀の大事業で大事だ、こういう話でありますが、内閣の他の重要な行政事務についても兼務で担われている現状があります。オリンピック・パラリンピックの準備だけを特別視することはできないと思うんです。  専任で担当大臣を置かなければならない必然性に乏しく、むしろ、専任させる...全文を見る
11月12日第187回国会 衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会 第4号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  本日は、科学技術政策の公表、公開姿勢と若手研究者の卵の育成など、新大臣の見解をお伺いしたいと思うんです。  まず、大臣にお伺いしますけれども、国が進める科学技術政策について、政策の方向性や詳細な議論を積極的に公開して国民と対話を進める...全文を見る
○宮本委員 適切に公表されてきたかどうかというのがきょうの第一のテーマなんです。  大臣に重ねて聞くんですけれども、納税者としての国民は、国の科学技術政策について何を具体的に知りたいのか、あるいは政府の政策形成にかかわる資料の公表姿勢についてどのようなあり方を求めているのか、大...全文を見る
○宮本委員 今の話については、また後ほど少しやりとりしようと思うんです。  まず、文部科学省所管の平成二十五年度科学技術の振興に関する年次報告、これは最新版でありますけれども、この科学技術白書の中に、今大臣がお話しになった国の科学技術政策の資料の公表、公開の基本姿勢あるいはその...全文を見る
○宮本委員 しっかりと、やはり公開に対する国の基本姿勢を明らかにするということが大事だと思うんですね。  それで、その立場というのは政府は逃れられないと私は思っておりまして、例えば平成二十三年八月十九日の閣議決定、科学技術基本計画、これを見せていただきますと、科学技術・イノベー...全文を見る
○宮本委員 では、やっている、言われるまでもなくやっている、こういう答弁なんでしょうね、それは。  そこで、内閣府のホームページに情報公開の改正の方向性に関する国民の声というものがございます。現物はこれであります。打ち出してみたら、延べ三十四ページになるんですけれども、まさにこ...全文を見る
○宮本委員 こういった国民の声に応えて、国が国民の声や要望に応えた資料を公表するという姿勢、先ほど、改善したということがありますけれども、これにとどまることなく、一層進める必要があるというふうに私は思いますけれども、これは大臣、よろしいですね。
○宮本委員 そこで、先ほどの議論に戻るんです。  私は、本年四月八日、この委員会で、総合科学技術会議の中に置かれる科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術会議有識者議員との会合における会議内容の非公表、こういう問題を取り上げました。このときの答弁ですけれども、四百八十七の議...全文を見る
○宮本委員 大臣は、二十六年度からは改善したと先ほど御答弁がありましたが、私が四百八十七議題のうち百四十四も非公開ではないかと指摘したことについて言えば、今答弁があったように、ただの一つも、その後、公開されたものはないというのが事実なんですね。  私の質問を踏まえて、その後、検...全文を見る
○宮本委員 基準を見直して、平成二十六年から公開率が上がったということであれば、同じ基準で、その前の分についてもきちっと一つ一つ、非公表が妥当かどうかを検討してもらわなくてはなりません。  ことし四月の質疑で私は、有識者会議が労働契約法の改正を議題にした平成二十四年四月十二日の...全文を見る
○宮本委員 これは、それでもなお非公表であるというのはどういう理由ですか。
○宮本委員 これは労働契約法改正の議論なんですね。こんなものが国家機密なのか、なぜ出せないのか、全く理解に苦しみます。  若い研究者の任期つき労働契約を導入する制度がどういう議論をされて形成されたのか、まさに今あなたが答弁されたようなことをきちっと国民は知りたい、こういう思いが...全文を見る
○宮本委員 ぜひ検討していただきたいと思うんですね。  それで、平成二十五年十二月十九日の有識者会合で、これは労働契約法の特例が既に決まった後ですけれども、どういう議論がされたか。これは議事概要が出ております。この議事概要を読みますと、十二月五日に国会において改正研究開発力強化...全文を見る
○宮本委員 この中での住井准教授の御発言を見ますと、法案の目的は、単に無期労働契約に転換することを忌避する目的をもって研究者等を雇いどめすることだった、こう出てまいります。  それで、ここで確認するんですが、今非公表になっている担当大臣と総合科学技術会議の有識者会合の先ほどの自...全文を見る
○宮本委員 もう一つ同じようなことを聞くんですけれども、この中を見ますと、今度は雇用側、大学側の認識として、「運営費交付金等の基本的経費が不足する中、無期雇用はリスクが大きすぎる」、こういう記述があります。  経営側の認識としてそういう意見が、同じく先ほどの非公表の会合の中であ...全文を見る
○宮本委員 やはり問題も残されているわけですね、大臣。中身もわからないからこういう議論になる。  それで、経営側はとにかく運営費交付金の削減が、とてもじゃないがそういう無期雇用というものを受け入れる余地はないんだ、こう悲鳴が上がっているわけですから、これは、もちろん大学の運営費...全文を見る
○宮本委員 ヒアリングの中身を見ますと、法律の決定プロセスに当事者である若手研究者がほとんど関与できていない、このような環境でよい研究を行うことは困難だという声がはっきり出ております。  それで、改正研究開発力強化法案は、議員立法でありましたけれども、我が党は反対の立場をとらせ...全文を見る
○宮本委員 一層の情報公開を求めて、私の質問を終わります。
11月12日第187回国会 衆議院 文部科学委員会 第7号
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○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、原子力損害の補完的な補償に関する条約の実施に伴う原子力損害賠償資金の補助等に関する法律案、原子力損害の賠償に関する法律及び原子力損害賠償補償契約に関する法律の一部を改正する法律案の両法律案に反対の討論を行います。  本二法案は、原子力損害...全文を見る
○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  昨日の連合審査に引き続き、ラグビーワールドカップ特措法案並びに東京オリンピック・パラリンピック特措法案について質問いたします。  まず冒頭、先日のフィギュアスケート中国杯の最終日に、公式練習で羽生結弦選手が中国選手と激突して頭部などを...全文を見る
○宮本委員 IRBの「脳震盪ガイドライン」、ここに持ってきましたけれども、これでは、「脳震盪は、極めて深刻に取り扱われなければならない」、「脳震盪を起こした疑いのあるプレーヤーは、プレーから離れ、その試合に再び参加してはならない。」と明確に定められております。  私も高校時代、...全文を見る
○宮本委員 もう一つ、この衝突事故をめぐっては、公式練習の安全対策が後退させられたという指摘があります。  国際スケート連盟は、グランプリシリーズの公式練習の滑走者を、二〇一一年から三年間、安全上の配慮から一組五人の十人としておりましたけれども、今期から二人ふやして十二人に戻し...全文を見る
○宮本委員 しっかりとお願いをしたいと思います。  さて次に、二〇一九年ラグビーワールドカップ大会についてお伺いいたします。  ラグビーワールドカップは世界の人々から高い社会的、文化的な評価を獲得しているスポーツ大会であり、その活動を国が適切に支援していくことは当然であります...全文を見る
○宮本委員 近鉄から譲り受ける、こういう話でありますけれども、実は、無償譲渡は上物だけでありまして、土地は実勢価格で買い取るという計画になっております。  具体的に土地は一体幾らで買い取るのか、それから、必要とされる耐震補強の費用がどれぐらいになるのか、その後のワールドカップラ...全文を見る
○宮本委員 実はこれは、当の東大阪市議会でも具体的な額というのは明らかになっておりません。  我が党東大阪市議会議員団は、市が示した花園買い取り案に反対の立場をとりました。しかし、それはラグビーワールドカップ日本大会に反対したわけでもありませんし、花園ラグビー場への誘致に反対し...全文を見る
○宮本委員 東の拠点と言われる新国立競技場、そして、今答弁のあった秩父宮ラグビー場もまさに国立の組織、国立霞ケ丘競技場の施設ということになります。  このような巨大な施設を政令市でもない一地方都市が抱え込んだらどのようなことになるか。その典型例が、愛知県豊田市が所有する豊田スタ...全文を見る
○宮本委員 経緯は大体承知しておられると。  それで、ワールドカップを招致してもこのような事態を生み出したのでは、何をしているかわからないと言わなければなりません。花園ラグビー場の計画も、きちんと内容が公表され、しっかり吟味しなければ、この豊田スタジアムの二の舞になるおそれも否...全文を見る
○宮本委員 確かに、私も国立競技場の建てかえ問題もわかっておりますから、財政的に余裕があるというふうには簡単に思っておりません。  しかし、レガシーとしてこれを守っていくという点で、私は、これまでの一鉄道会社の所有というだけでもなかなか厳しいというふうに思っておりまして、いかに...全文を見る
○宮本委員 ぜひ国の支援が必要だと思うんです。  それで、先ほどの豊田スタジアムも二〇一九年ラグビーワールドカップの開催都市に立候補しております。前回の二〇〇二年サッカーワールドカップのときとは違って、今回はもうでき上がっているわけでありますから、有効活用することに私も異論はあ...全文を見る
○宮本委員 我が党の豊田市議団からは、自治体が分担金を負担しなくてはならないのなら、今になって告知するのではなく、立候補を募る前に言うべきだとの声が寄せられております。  これは確認するんですが、この分担金、これは立候補の条件になっているのか、それとも、あくまでお願いベースのこ...全文を見る
○宮本委員 既に豊田スタジアムの建設費に三百四十億円注ぎ込まれております。毎年九億円もの赤字補填が必要になっている開催都市にさらに三億も四億も分担金というのは、確かに大変な負担となります。  最後に大臣にお伺いするんですが、今回の二〇一九年ラグビーワールドカップはできるだけ開催...全文を見る
○宮本委員 ラグビーワールドカップ特措法案は、寄附金付郵便葉書等の特例発行や、国家公務員を組織委員会に派遣することによって、二〇一九年ラグビーワールドカップ大会の準備、運営に資金や人的な面で支援しようというものであり、我が党は賛成であります。  しかし、その開催計画は適切なもの...全文を見る
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、平成三十二年東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会特別措置法に反対の立場から討論します。  二〇二〇年の夏季五輪の東京招致について我が党は反対してきましたが、昨年九月七日にIOC総会で東京開催が決定した後はIOC総会決定を尊重し...全文を見る
11月13日第187回国会 衆議院 内閣委員会 第11号
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○宮本委員 日本共産党の宮本岳志です。  きょうは、三人の参考人の皆さん、まことにありがとうございます。私からもお礼を申し上げます。  我が党は、ことしの七月の二十二日に、「女性差別撤廃条約批准国としての責任を果たし、女性差別の改善へ、条約の全面実施を 女性差別撤廃委員会への...全文を見る
○宮本委員 やはり政府が行うべきは、間接差別の原則禁止を含む均等法の抜本的な改正、それから雇用形態や区分の違いによる女性差別を容認する指針の規定の廃止、ILOの百号条約に基づく同一価値労働同一賃金の原則の法制化等々、実効ある法整備、措置を一刻も早くとることだと思うんですね。  ...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  非正規雇用が、働く女性の五四・五%を占めております。一層の不安定雇用化を進めて、女性が働き続けることを困難にするようなやり方というのは許されないと思うんですが、今国会にも、労働者派遣法の、私たちは改悪と考える法案が出されております。私たちは...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございます。  そこで、女性差別撤廃条約なんですけれども、条約では、子育ては男女及び社会全体がともに責任を負うことが必要であると明記をしております。この立場から、前回の最終見解は、日本で育児や家庭責任を女性が中心に担い、女性がキャリアを中断し、パート労働に...全文を見る
○宮本委員 大変耳の痛い話でありまして、私のところも、妻がフルタイムで働いておりまして、子育てを、これは私も、保育所、送り迎えという名目でやりましたけれども、おっしゃるとおり、送る方は熱心でありましたが、迎えは専ら妻がやはり多かったように思いますね。  それで、最後に内藤参考人...全文を見る
○宮本委員 ありがとうございました。  以上で終わります。