村山富市

むらやまとみいち



当選回数回

村山富市の1975年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月18日第75回国会 衆議院 予算委員会 第15号
議事録を見る
○村山(富)委員 私は、まず、福祉の担当大臣である厚生大臣に、これから社会保障政策や福祉政策に取り組んでいく意欲について聞いておきたいのです。  御存じのように、わが国の社会保障水準は国際的に比較してみた場合に、西欧諸国が大体国民所得の一五%から二〇%を社会保障給付に回しており...全文を見る
○村山(富)委員 これから社会保障水準を引き上げていく長期計画の見通しを、やはりある程度大臣として考えておいて、その目標に向かって積極的に取り組んでいく、こういう姿勢が必要だと思うのですね。これは、三木内閣が成立しましてから、私は、本会議における質疑応答やら、あるいは委員会等にお...全文を見る
○村山(富)委員 新設することであるから、準備にいろいろな段取りが要ることも私は承知しておりますよ。しかし、これは遡及して支給する方法もあるわけですから、やろうと思えばできるわけですよ。そんなことは私は理由にならぬと思う。ひとつ意欲を持って予算の修正なり年度内の是正なりするような...全文を見る
○村山(富)委員 相当違反件数があるわけですが、今後、こうした社会福祉施設の職場における労働基準法違反の一掃について、労働省としてはどういう改善指導をするつもりですか。
○村山(富)委員 いまちょっと違反案件について報告がありましたけれども、その報告の中で、四十八年の八月に滋賀県の第二びわこ学園を滋賀県の労働基準局がやったときに、こういう内容のものが挙がっております。「十八歳以上の女子看護職員に体重三十キログラムを超える障害児の取り扱い、入浴、世...全文を見る
○村山(富)委員 いま労働省から、指導監督をした結果について、労働基準法違反の案件についての御報告がありましたが、この労働基準法の違反事件に対して、厚生省はどういう受けとめをしておりますか。
○村山(富)委員 厚生省は、いま申し上げましたような基準法違反を一掃するために、大蔵省に増員要求をしたのは一万九千九百二十三名と聞いておるわけです。一万九千九百二十三名の増員ができれば、大体基準法の違反事項の一掃ができるのではないか、こういう要求をしておるわけですね。この要求につ...全文を見る
○村山(富)委員 これはよく考えてもらわないと、仮に労働者の立場に立った場合に、就業規則の違反があったら罰せられますよ。いいですか。私の知っている例でも、出勤が八分おくれたばかりに賃金を削られているんですよ。労働者はそれくらい厳しく一方的にやられるわけですよ。逆に、使う方の側から...全文を見る
○村山(富)委員 そんなありきたりの答弁でなくて、現実に厚生大臣も、本年度の予算措置では基準法違反の一掃はできないと言っているんじゃないですか。もう目に見えて違反は起こるのですよ。仕方がない、やむを得ないといって目をつぶるのですか。
○村山(富)委員 さっき私は重量規制の問題について若干言いましたけれども、いま、特に重障児の施設なんかについては、三十キロを超す子供はたくさんおりますよ。そこに女子の介護員が働いているわけですよ。それは機械化、省力化といったって限界がありますから、やはりふろに入れるときには抱えて...全文を見る
○村山(富)委員 これは物ならいいんですよ。人間でしょうが。機械といったって限度があるんですよ。二人で抱えるといったって、二人の介護職員がいなければ一人で抱える以外にないじゃないですか、あなた。ですから、厚生省は違反を承知の上で働いてもらうということですから、そのことはひとつ十分...全文を見る
○村山(富)委員 まあ、それぞれの大臣がそれぞれの立場から適当な答弁をしていますけれども、そんなことでは解消しないのですよ。どれくらい苦んでいますか。ここに写真もありますよ。こう言っていますよ。これは三木総理に出した手紙ですよ。「拝啓三木総理様」看護婦の腰痛症を救ってください、「...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにしても、現実に労働基準法違反案件が社会福祉施設の職場の中からは消えない、起こっているんだ、これが回り回って地方財政に対して圧迫をする、超過負担になっていくというような状況にあるんだということは十分御認識をいただいて、ひとつ是正方を強く要望しておきます。 ...全文を見る
○村山(富)委員 そう力んで言う必要はないんで、もっと気楽な気持ちで答えなさいよ、あなた。  さっき言いましたように、若くて働いている間は被用者保険ですよ。若い間は罹患率も少ないわけですよ。そして組合健保に入っている。退職後、年をとってから国民健康保険に入ると給付は七割、これは...全文を見る
○村山(富)委員 これで余り時間をとると時間がなくなるので、ひとつそれは冗談じゃなくて真剣に考えて、だれが考えても不合理だと思われる点については、やはり是正する努力はしてもらいたいと思うのです。  それからもう一つは医療機関ですね。医療機関に受診をする場合、健保やら共済は全国共...全文を見る
○村山(富)委員 これは恐らく大学病院側に言わせれば、事務手続が繁雑だとか、人が足らぬとか、いろいろ理由があると思いますから、文部大臣がおれば文部大臣にお聞きしたいと思いましたけれども、これはいずれまた文部大臣に聞くことにいたしまして、次に入ります。ぜひひとつ、国保もどこの医療機...全文を見る
○村山(富)委員 もう一つ、これは大変不合理ではないかと思われるのは、一つの県内で隣同士の町村でもって保険料が違うのです。これはもちろん診療費なんかの関係もあると思いますから、医療機関の多いところはそれだけ診てもらう機会も多いわけですから、したがって医療費がふくらむというので、支...全文を見る
○村山(富)委員 せっかく文部大臣が見えましたから、ちょっと先ほどの質問に対して聞いておきたいのですが、文部大臣、国民健康保険の医療をやってくれる医療機関は、国保の場合には申し出をしなければ扱いをしないのです。大学病院の場合、特に国立の大学病院の付属の場合は、その扱いをする病院が...全文を見る
○村山(富)委員 これはひとつ双方で、ぜひそうなるように御尽力をいただきたいと思います。  それから国保に関連をして一つお尋ねをしておきたいと思うのですが、五十年の二月七日付で厚生省の保険局長から都道府県知事あてに、あるいは国民健康保険課長から都道府県の保険課長あてに出した文書...全文を見る
○村山(富)委員 大臣が事務担当者が答弁するような答弁をしなさんなよ。あなたはさっきから、福祉は充実強化すると熱意を示したじゃないですか。本当に困っている層が救われていくのなら、それは金の問題ではなくて国の政策としてやるべきことじゃないですか。  しかも、ことしの四月には統一地...全文を見る
○村山(富)委員 たとえば国は七十歳以上に対して老人の公費負担をしている。そうすると、仮にある市町村が六十八歳にした、あるいは六十五歳にしたという場合に、国か措置をしているのは七十歳の基準でしているんでしょう。あとはそれぞれの市町村独自の裁量でやっていることですよ。そうでしょう。...全文を見る
○村山(富)委員 これは今後またそれぞれの委員会で問題になると思いますが、ひとつ十分御検討いただいて、少なくとも福祉に逆行するようなことにならないように、措置は十分考えてもらいたいというふうに思います。  次に、最近特に問題になっております歯科の差額徴収問題について、若干お尋ね...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話がありましたけれども、保険医の取り消しをして処分をしたのは何件で、どういう内容ですか。
○村山(富)委員 保険医の取り消しをした三件の内容は、どういう内容ですか。
○村山(富)委員 それが保険医の取り消しをした三件の内容ですね。そうすると、それと類似した事例は幾らでも出ているじゃないですか。それと類似した事例は幾らでも出ていますね。これはあなたの方が各県の保険課から集めた内容を見ましても、それと類似した事案はたくさんありますよ。私は何も処分...全文を見る
○村山(富)委員 私は、これはもっと本質を掘り下げてみますと、いろいろ問題があると思いますよ。やはり良心的な、と言っては失礼だけれども、まともにいまの保険制度の中で診療行為をやっていこう、こう言っておるお医者さんもあると思いますよ。しかしこういう風潮がずっと出てまいりますと、ばか...全文を見る
○村山(富)委員 そういう答弁だけでは私は納得できないのです。それは、通達に書いてありますように、必ず被保険者に断ってやりなさい、そしてよく説明して納得をとらなければいけませんよ、納得したら文書にも残しなさい、というようなことまで書いてあるでしょう。ところが、こういう事態がどうし...全文を見る
○村山(富)委員 それは、田中厚生大臣が育ったお家はりっぱだったかもしれないと思うのです。だけれども、現実にこれだけ問題が出ていることは否定できない事実でしょう。それを、やりたいという決意だけを聞いてみたって、解決にならぬですよ。ですから、具体的にどうするつもりですか、こういう質...全文を見る
○村山(富)委員 何ですか、待合室に説明書をつけるわけですか。出させるわけですか。これはいまもやっているわけですか。
○村山(富)委員 それなりに努力はしていると思いますけれども、その努力ではまだまだ問題が解消しないというところに問題があるわけですから、なおかつ工夫をしてやる必要がある。そのためには、私がさっきから言っていますように、これはやはり患者が知らなければだめだと言うのですよ。患者が自分...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間もございませんから、最後に申し上げますが、これはおたくの方で委員会に報告された内容よりも、もっとたくさんありますよ。もっとありますよ。これはほんの氷山の一角にすぎませんよ。しかも、金額も相当莫大に取られたところもありますよ。私は事実を知っていますよ。こう...全文を見る
05月22日第75回国会 衆議院 社会労働委員会 第16号
議事録を見る
○村山(富)委員 ただいま五人の参考人の方々からそれぞれ、スモンの薬害を受けた悲惨なしかも深刻な生活の実態等々が報告され、まことにありがとうございました。余りにも深刻なお話で、どういう点からお尋ねしていいか、ちょっと戸惑うような気持ちでありますが、私も二、三患者の方を存じておりま...全文を見る
○村山(富)委員 よくわかりました。  次に、先ほど来お話しの中にもありましたが、昭和三十九年に、ちょうどオリンピックの年に、戸田で、これはオリンピックの競技場に使われた場所なんですけれども、奇病が発生したというので、あわてて前川班という組織をこしらえまして調査が行われた。しか...全文を見る
○村山(富)委員 厚生省にちょっとお尋ねいたしますが、いまお話しのあったような状況でありますが、一体厚生省は、これはオリンピックがあったからあわてて間に合わせにこしらえた、オリンピックが済んだらもう用はなくなった、こういう扱いにしたのではないかというふうに、うがった見方をすれば思...全文を見る
○村山(富)委員 これは後でいろいろほかの場所で問題になると思いますから省略いたします。  そこで、次にお尋ねしたいのは、先ほど来参考人のお話の中に、薬に対する許認可の扱いが余りにもずさんである、これはメーカーが申請したものをそのまま無審査でどんどん認めておる、こういう扱いをし...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、もっと突っ込んでお尋ねしたいと思うのですが、これは杉山先生にお尋ねしますが、大石さんからもちょっとお話がありましたが、たとえばキノホルム剤の能書きには、全然これは副作用がない、同時に、長期に連用してもかまわない、しかも予防に使用してもいいのだ、こういうふ...全文を見る
○村山(富)委員 こういうキノホルム剤の危険性があるにもかかわらず野放しにして認めたというその厚生省の態度は、私は理解できないわけですね。そこらについて、いまお話しのあったようなことについては厚生省はどういうふうに理解されておるわけですか。
○村山(富)委員 いまお話があったように、キノホルムが安全であれば、こういう患者は生まれずに済んだのです。だから、そこらの手落ちというものはやはりしっかり認める必要があると私は思う。  さらにお尋ねしますが、甲野先生、このスモンがキノホルムが原因であるということはもうそのとおり...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話がありましたように、厚生省がつくったスモン調査研究協議会の会長であられた甲野先生がそういうふうに断言をされるわけですから、これはもう難病じゃなくて薬害であるということは明確ですね。  そこで、この調査研究協議会はおそらくもう解散をされて、これからは難病...全文を見る
○村山(富)委員 最後に厚生省にお尋ねをしたいと思うのですけれども、いままでずっと聞いてまいりまして、たとえば患者さんが現実に医療保護の面で、あるいは救済の面でどういう対策がとられておるかということについて、さらにこの病気が発生してから厚生省が取り組んできた取り組み方、姿勢等につ...全文を見る
○村山(富)委員 これはもう甲野先生ははっきり断言できると、こう言っているわけでしょう。しかも、私もいろいろな資料を拝見さしていただきましたけれども、仮に患者の中の八五%がキノホルムが原因である、あと残された一五%も、本人は知らないけれどもキノホルムを服用しているということもあり...全文を見る
○村山(富)委員 いま係争中だからなかなかはっきりしたことも言えずに慎重な答弁をしておると思うのですけれども、係争中だからとかなんとかいうのではなくて、国として国民の健康に責任を持つのは当然ではないか。しかも行政のあらゆる機関の中でチェックする機関があるし、許認可の権限も持ってい...全文を見る
05月27日第75回国会 衆議院 社会労働委員会 第17号
議事録を見る
○村山(富)議員 私は、提案者の日本社会党を代表して、ただいま議題となりました労働基準法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  日本経済は大変に発展を遂げ、今日ではアメリカに次いで、資本主義国第二位の生産力を持つに至っております。とこ...全文を見る
05月29日第75回国会 衆議院 社会労働委員会 第18号
議事録を見る
○村山(富)委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党の立場を代表しまして質問をいたしたいと思います。  第一に、薬局等の適正配置規制の撤廃に伴って薬局等が乱立し、ために薬局等の経営の安定が損なわれ、また、品質の悪い医薬品が出回るなどの事態が予想されますが、そうした事...全文を見る
○村山(富)委員 さらに、大規模なスーパー、チェーンなどが医薬品小売業界へ進出し、過当競争が激化されるということが心配されますが、医薬品の乱廉売や不公正な方法による販売が引き起こされるおそれがあると考えられますが、こうした問題に対しまして今後どのように対処されるおつもりか、お考え...全文を見る
○村山(富)委員 医薬品の乱廉売等が行われた場合に、不良医薬品の生ずることが心配されますが、医薬品の品質対策について、どういうふうに対処されるおつもりか承りたいと思います。
○村山(富)委員 最後にもう一点お尋ねしますが、医薬分業の推進について、どのようにお考えになっておられるか、また医薬分業との関係において薬局の配置及び整備、無薬局地域の解消について今後どのように対処されるつもりか、お考えを承ります。
○村山(富)委員 これで質問を終わります。
06月03日第75回国会 衆議院 社会労働委員会 第19号
議事録を見る
○村山(富)委員 ただいま三公社五現業のスト権問題に対する質疑応答がございましたが、スト権を保障した上で、新しい労使関係の正常化の形成のために今後一層の御尽力をいただきたいということを強く希望いたしておきます。  なお、私は振動病の問題についてこの際若干お尋ねしたいと思うのです...全文を見る
○村山(富)委員 そういたしますと、予防対策に適切な措置を講じ、早期発見、早期治療ができるようにするために可能な限り有効な措置を講ずるというのが労働省の基本的な姿勢であるというふうに確認してよろしいですか。
○村山(富)委員 そこで林野庁にお尋ねをしたいと思うのですが、いま答弁もございましたように、患者が出ないようにできるだけ予防対策を講ずる、     〔委員長退席、菅波委員長代理着席〕 そのために、たとえばチェーンソーなんかは四、五時間の規制をするというようなことが講じられてお...全文を見る
○村山(富)委員 私はよけいなことは聞いてないので、この答弁は、八県の調査を四十八年度にやった、その調査の結果ではおおむね二時間程度というふうになっておるのでございます、こういう答弁ですから、この答弁のとおりに確認をしていいかどうかということについて聞いているわけです。
○村山(富)委員 これは、林野庁が行われた四十八年と同年度に林災防の検診委員会が調べた調査の結果がありますが、これによりますと、これは奈良県と和歌山県を調査しておりますが、二時間というのがわずかに五・七%、二時間から四時間までが三九・六%、四時間から六時間までが四二・二%、六時間...全文を見る
○村山(富)委員 その各県の名前と県内の事業所の名前と、全部入ってますね。
○村山(富)委員 では、後でその資料をひとつ見せてください。  次に、健診の問題について若干お尋ねしたいと思うのですが、労働省は基準局長名で、四十五年二月二十八日と四十八年十月十八日に時間規制の通達を出しております。同時に、健康診断をやれというような通達を出しておりますが、その...全文を見る
○村山(富)委員 その巡回健診というのは、例の林災防に委託をしてやっている健診ですね。そうしますと、林災防に委託をして林災防が巡回健診をやる、それ以外に雇用主が雇用主の責任において健診をする。ここで言われる通達は、雇ったときに健康診断をやりなさい、同時に配置転換でそういう職種につ...全文を見る
○村山(富)委員 これは私は、言うならばこういう危険な器具を使う職場においては、やはり使用者の方にもその自覚が必要である。ですから、林災防が巡回診断をするからそれでいいというのではなくて、やはり使用主が責任をもって健康診断をするというぐらいの体制をぜひつくらなければならぬのじゃな...全文を見る
○村山(富)委員 それは振動工具も規制をし改良をし、いろいろ検討も加えられるでしょう。同時に時間規制も行なう。しかし、それは改良すると言ったって、いますぐ間に合うものではないのですよ。ですから、現実にはやはり在来のチェーンソーを使っているわけでしょう。そして白ろう病がどんどん出て...全文を見る
○村山(富)委員 昨年の参議院の社会労働委員会における答弁も大体同じような答弁をしているのですよ。いま答弁がありましたように、法で義務づけてもなかなか実施されない。法で義務づけてなければなおさらなされぬでしょう。ですからやはり法で義務づけて、そして必ず健康診断をやらせる。どこに隘...全文を見る
○村山(富)委員 これはそう言葉で言うほど簡単なものではなくてむずかしいこともよくわかりますけれども、しかしもう現実に二時間以上チェーンソーを使って仕事をして、白ろう病がどんどんふえていっておるわけですから、したがって、そういうものに対する強い決意で緊急に措置を講ずるということを...全文を見る
○村山(富)委員 その一次検診、二次検診をいま林災防がやっておるのは、使用主に一つのモデルを提供して責任を感じてやってもらうというような意味でやっておるのだということだと、私は問題があると思うのです。これはなかなか使用主がやらないから林災防がとりあえずやろう、そしてそういう意味の...全文を見る
○村山(富)委員 しかも、高知県の基準局医の岡村さんというお医者さんがこう言っていますよ。「現在のABCの振り分けの第一次検診では十分でない。土佐清水の例はエラーが多かったが、こうした問題の発生する内容になっていることは事実であり、完全な健康診断のできるようにする必要がある」こう...全文を見る
○村山(富)委員 四十八年に実施をして、所見があると言われた者が二千百六十一人。この所見があると言われた者が第二次検診を受ける対象になるわけです。いま御説明がありましたように、四十九年の十二月現在で二千百六十一人のうち四百八十七人しか第二次検診を受けていないのです。あとは受けてな...全文を見る
○村山(富)委員 これはいろいろな理由があると思うのです。たとえば、これは第一次検診の場合には労働省は千五百円の補助を出していますね。そうすると使用主なりあるいは地元の県なりあるいは市なりが千五百円出して三千円。第二次検診には一銭も補助がないわけです。ですから、仕事を休んで行けば...全文を見る
○村山(富)委員 これは研究をさせてもらいたいというのじゃなくて、もう昨年も問題が提起されて大分議論をされているわけですよ。しかも、専門医なんかも、こういういまのやり方は間違いだ、問題が多いというふうに指摘されている意見はたくさんありますよ。私、知っていますよ。しかも、先ほど来私...全文を見る
○村山(富)委員 この問題で議論しても、時間がありませんからやめますけれども、ただ、いままで申し上げましたような実態ですし、予算面から考えても、なかなか特殊健診が効果の上がるような形でやれない面があるということを十分含んでいただいて、前向きにこの問題については検討して、もっと実際...全文を見る
○村山(富)委員 私は、この際あわせてお尋ねをしておきたいと思うのですが、健診の方式を検討してもらうと同時に、やはり林災防に委託をしてやること自体にも問題があるのではないか。林災防というのは、御存じのように使用者なんかも会員に入っているわけです。その林災防の会員である使用者が、先...全文を見る
○村山(富)委員 言われるように、使用主がそういうことについて責任を感じてみずからやるというふうな体制になればいいけれども、なかなかそうはいかないところにいろいろな問題点もあるわけです。私は、こういう問題は単なる使用主の自覚があったからといって解決する問題ではないと思うのです。も...全文を見る
○村山(富)委員 次に、治療の問題について若干お尋ねしたいと思うのですが、私がずっと四国から九州の方を回ってまいりましたら、白ろう病のひどい人は、もうこれは治らぬでしょう、こう言うのです。治らぬ病気だというふうに思い込んでいる者もある。そういう誤解をされている方もあるのです。それ...全文を見る
○村山(富)委員 いま民有林関係で振動病で入院治療をしている方はどれくらいありますか。——わからなければ後でいいです、時間がないから。  ただ、私はここで労働省の姿勢について若干お尋ねしておきたいと思うのですが、いま大臣も答弁されましたように、早期に発見をして早期に治療すれば治...全文を見る
○村山(富)委員 これは言葉で言ったとかなんとかということならいいけれども、文書に書いてちゃんとなっているわけですから、これは十分調査して、こういうことのないように、こういう認識を出先の監督署が持っているとすればこれは大変な問題ですよ。白ろう病なんか入院する必要ないんだというよう...全文を見る
○村山(富)委員 私は、これはなかなかむずかしいと思いますけれども、この際やはり思い切ってサナトリウムみたいなものをつくって、そうして入院治療する必要がないか、まだ軽度だという者はやはりその施設に入れて、そうして機能訓練なら機能訓練をやって、治ったら職場へ帰す、どうしても治らなく...全文を見る
○村山(富)委員 ひとつ湯布院なんかも調査されて、積極的な取り組みを期待したいと思うのです。  それから最後に、これは民有林の場合には労災に加入してない労働者がたくさんあるわけですね。これは一人親方もあるし、同時に、雇用関係が不明確で労災には入れないという者もあるわけです。そう...全文を見る
○村山(富)委員 それは、災害の発生状況、実態というものはもう十分つかんでいると思うんですね。いまから調査をしてやるなんという問題ではないと思うのですよ。いままでるるお話し申し上げましたように、こういう事案というのはたくさん起こっているわけですからね。したがって、私はもっと積極的...全文を見る
○村山(富)委員 それじゃ一応この白ろう病の問題は終えまして、次に、海上労働者の問題について若干お尋ねしたいと思うのです。  これは御存じのように、最近経済水域の問題とかあるいは領海水域の問題とか、国際的にいろいろな制約が加わって、いままでやられていた漁場がだんだん狭められてい...全文を見る
○村山(富)委員 これは予想されることを聞いているわけですから、なかなかお答えしにくい点もあると思うのですがね。ただ従来のように、これは日ソ漁業交渉においてもあるいはアメリカとの交渉においても、新聞等でわれわれが聞く範囲においては大分制約が加わって、だんだん規制が厳しくなっていく...全文を見る
○村山(富)委員 船員保険法は厚生省かもしれませんけれども、船員関係の労使問題というのはやはり運輸省が所管しているわけでしょう。そうしますと、これは船員保険法がどうのこうのという問題ではなくて、そういう労使関係の問題が起こってくることは想定されるわけですから、その場合、ただ経営者...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がありませんから、端的に、これはもうどこに答弁を求めたらいいかわからないのだけれども、仮に失業が深刻になってきますと、雇用の需給関係のバランスが崩れるわけです。そうしますと、安くてもいいから使ってくれという労働者がふえてくるということが想定されるわけです...全文を見る
○村山(富)委員 これからやはりいろいろな外的要件やら何かの問題が加わってまいりまして、船主の責任でなくて規制をされるという場合もありましょうし、したがっていま言われた法の適用ということも出てくることが想定されるわけです。したがってそういう場合には、単なる規定で、さっき言いました...全文を見る
06月05日第75回国会 衆議院 社会労働委員会 第20号
議事録を見る
○村山(富)委員 先般この委員会で、スモンの薬害関係についての参考人を呼んでの質疑が行われました。薬害がどれくらい人間に大きな被害を与え、同時に、被害を受けた本人だけではなくて、家族全体を引き込んだ苦しい状況に追い込んでおるかということもよく皆さん御存じのとおりであります。  ...全文を見る
○村山(富)委員 毎年申請をされる量が大変多い、したがって、なかなかその作業も大変で、現実的には不可能である、こういうお話でありますけれども、私はすべてのものについてやる必要はないと思うのですね。しかし、特に慢性毒性等が心配されるようなものについては、やはり厚生省は、この新薬はよ...全文を見る
○村山(富)委員 時間が余りありませんから、話は簡単に要点だけ答えていただければいいのですけれども、いま三つの倫理綱領ということを言われましたね。私が質問しておるのは、それは大学の中ではあるいは病院の中ではいろいろ慎重な扱いをされると思うのです。だけれども、臨床試験をする場合に、...全文を見る
○村山(富)委員 とるべきであるというのではなくて、とっておるのですかどうですか。現在はどうやっておるのか。
○村山(富)委員 それでは次にお尋ねしますが、これまた後で私が事実をいろいろ出しますから、そのときにまたはっきりしたいと思うのです。  次に、新薬が承認をされて出回りますね、そうした場合に、その新薬の副作用の問題あるいはその薬効の問題等々について国はどのような追跡調査をされてお...全文を見る
○村山(富)委員 会社、メーカーに対しては、承認した場合には三年間の追跡調査をさせると義務づけているのですね。これは承認の条件としてさせるわけですね。たとえば、慢性毒性なんかの場合には三年間くらいで本当にわかるかどうかという問題があるでしょう。同時にまた、相乗作用で複合された副作...全文を見る
○村山(富)委員 この追跡調査の情報を集める仕事に、いま厚生省の中で何人携わっていますか。  それからもう一つは、たとえば大腿四頭筋短縮症ですね、こんな問題でも、山梨県で出た、保健所から連絡があった、そうした場合にすぐ対応できるような措置が講ぜられれば私はもっと未然に打つ手があ...全文を見る
○村山(富)委員 医療事故にしても薬害にしても、現実にいろいろな問題が起こってくる可能性があるわけです。だから、そういう点は十分踏まえて、慎重に、そういうことのないような対策と対応策を考えておく必要があるのではないかということを強く要望しておきます。  さらに、いままで申し上げ...全文を見る
○村山(富)委員 その洗い直しの際にそうした問題については十分議論になった、問題になったというふうに確認していいですね。  その次にまたお尋ねいたしますが、いままで申し上げましたようなことから関連をして、これからもやはりいろいろ起こってくる可能性があるし、同時に、薬というものは...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、最後にこれは大臣にちょっとお尋ねをしたいと思うのですが、大臣は、参議院の予算委員会の際にこういう答弁をされています。会社の利益や秘密よりも国民の生命健康を優先することは当然である、したがって、そういう基本的な考え方に立って、これから薬の問題等についても考...全文を見る
○村山(富)委員 その調和を図るという意味が私にはよく理解できないのですが、調和を図るなんというふうな問題ではなくて、やはり国民の生命や健康に副作用があるというふうに疑われた、あるいは疑念が持たれたというふうなものについては公開して明らかにする、そして、何よりもかによりもやはり生...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにいたしましても、少なくとも薬害の患者が生まれてこないように、自分の体をよくしようと思って飲んだ薬でさらにまた病気を起こすというようなことになったのでは、これは救いようがありませんからね。厳しい上にも厳しくやって、そうしてやはり手続に問題があれば是正をして...全文を見る
○村山(富)委員 いまの答弁では何を言っているのかさっぱりわからないのですが、たとえば日本医師会が審議会に対して疑問を持っておると言ったのですかね。批判を持っておる、だから出席をしない。どういう意味でどういう内容の批判を持っておるのか、それで出席しないのか、そこらの点を、もし言え...全文を見る
○村山(富)委員 そうなりますと、これは制度の改善があるまでは出席しないわけですね。いままで医師会との話し合いというのは全然してないわけですか。それはもう書面をもらったら、その書面のとおりで、ああそうですかというだけの話である、そこらはどうなのですか。
○村山(富)委員 その中に立って厚生大臣が大変御苦労されていることはよく私も知っていますからそれ以上申し上げませんが、ただその中身について一、二具体的にお尋ねをしてみたいと思うのです。  これは新聞なんかにも報道されておりますが、事実のほどはわかりませんが、たとえば新しく開発さ...全文を見る
○村山(富)委員 正直にいま言われたと思うのですが、こういう措置をすればあるいは復帰をしてくれるのじゃなかろうか、こういう期待を持ってやった。同時に、医師会の方も、これは新聞報道ですけれども、それができるならば帰ってもいいのじゃないか、こういうような記事が出たこともありますね。し...全文を見る
○村山(富)委員 七二%の租税特別措置法が議員立法でできたときの経緯を考えた場合に、いまの診療報酬、いまの局長が言われたように全面的にそれだけで決められておるとは思いませんけれども、それが重要な要素になっていることは私は否定し得ない事実だと思います。これはいま大臣からもお話がござ...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにいたしましても、もう時間もございませんから余り掘り下げませんけれども、最近の物価の上昇やらあるいはことしの春闘で賃金も上がったという状況の中で、七二%の問題も問題になっておる。したがって、それとの絡みの中で診療報酬の改定もしなければならぬでしょう。しなけ...全文を見る
○村山(富)委員 これは見通しがあればいいですけれども見通しがないわけですから、もし中医協がずっと見通しを持たず、また中医協そのものの改善がなされなければ復帰しないとかなんとかの問題になりますと、これは法律の改正をする必要があるという問題にもかかってくるわけです。そうしますと、い...全文を見る
○村山(富)委員 お苦しみや悩みはよくわかりますけれども、しかし、お苦しみや悩みだけではいまの病院の、特に自治体病院なんかの苦しい現状は打開されないわけですよ。したがって、それはやむを得ないというふうに見過ごすのか、あるいはそういう場合には何らかの対策を考える必要があるというふう...全文を見る
○村山(富)委員 これは掘り下げてもなかなか具体的な回答がもらえないわけです。それはむずかしいからそうだと思いますけれども、ただ何か見通しがあって答弁されるならいいのです。いろいろ悩み苦しんでおるけれども、いつ開かれるかわからない、見通しが立たない、こういう現状にあるだけに、特に...全文を見る
○村山(富)委員 これは繰り返しになるから申し上げませんが、見通しがあればいいですよ。あなたも言われましたように、いつになったら出てくるかわからぬのでしょうが。だからやっぱりその間の対策というものは——それは中医協の組織の改善もできない、これは法律事項だからできませんよ。同時に、...全文を見る
○村山(富)委員 一定の医療圏を設定して、その医療圏内における地域の医療計画を立てていく。その医療圏の中に占める配置といいますか、そういうものについてはやはり公的病院が中核なら中核になってやってもらいたい、こういう地域住民のニーズは私は非常に強いと思うのです。  どういう意味で...全文を見る
○村山(富)委員 たとえば公的病院、国公立病院があって、そして開業医がこうある。そのチームワークをとりながら、それぞれの持っている目的と任務というものを振り分けて、そしてそれぞれの目的、任務を果たしていく、そして全体の医療に対する期待にこたえていく、こういうことが大事だと思うんで...全文を見る
○村山(富)委員 時間がありませんから残念ですけれども、いろいろ具体的な事実を私知っていますよ。承知しています。だから申し上げたいと思うのだけれども時間がございませんから申し上げません。ただ、あなたの方から出された通達だって、本来ならば不許可になる増床については審議会にかけなさい...全文を見る
○村山(富)委員 問題があるわけですから、私はもうこの際病床規制なんかは撤廃して、そして本当に地域の住民のニードにこたえ得るような医療計画というものをしっかりつくっていく、そのためにはそれがやはり必要であるというふうに思いますから、そのことを強く訴えて十分御検討いただくことをお願...全文を見る
06月24日第75回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第16号
議事録を見る
○村山(富)委員 休廃止鉱山の鉱害防止対策についてお尋ねしたいのですが、昭和四十八年に金属鉱業等鉱害対策特別措置法というものが成立しまして、その特別措置法に基づきまして、通産大臣が「使用済特定施設に係る鉱害防止事業に関する基本方針」を告示されております。その告示を見ますと、大体事...全文を見る
○村山(富)委員 その中で、閉山してから五年以上経過しているもの、同時に、五年以内でも、破産をしたり能力がなくて実質的に鉱業権者あるいは租鉱権者が存在しない、こういう鉱山はどのくらいありますか。
○村山(富)委員 四十八年度に事業を開始されて、現在まで完了されておる鉱山がどれくらいあるのか、あるいは五十二年度までに完了する見通しがあるのかどうか、この点についてお伺いします。
○村山(富)委員 OECDのPPPの原則というのがありますね。この原則に基づきますと、鉱害防止については閉山後といえども鉱業権者に第一の責任があることは当然ですね。ややもすると安易に国や自治体に依存をして責任逃れをする、こういう傾向があるのではないかと思うのですけれども、通産省と...全文を見る
○村山(富)委員 言葉どおりに受け取ればそうなるわけですけれども、実際に休廃止鉱山等の指導に当たって、やはりできるだけその能力を補足をして、そして安易に国や県に依存をして、その権利者は逃げるというようなことのないようにするような指導をしていますか、どうですかと聞いているわけです。
○村山(富)委員 そういう指導をしておるにもかかわらず、いまお話もございましたように、鉱業権者が破産をしたりあるいは資力がなくなった、こういう場合にこの特別措置法を適用して、そして補助事業として鉱害防止をやられる、こういうことになっていると思うのですね。その場合に、金属鉱業等鉱害...全文を見る
○村山(富)委員 国と県が協力をしてやるというのだけれども、どこに明記してありますか。
○村山(富)委員 そうすると、その責任の所在というのは明確ではないわけですね。
○村山(富)委員 これだけの大きな問題を、一片の通産省の物の考え方で、制度で運用するというようなことでは、私は問題があると思うのです。これはさっきもお話がありましたように、体廃止鉱山は六千くらいあるのでしょう。莫大な金を使って事業を執行するのに、責任の主体が明確でないということは...全文を見る
○村山(富)委員 その制度を規定した法律はどこに書いてあるわけですか。
○村山(富)委員 法律上明確に書いてなければ、たとえば県なら県がいやだ、できません、こう言った場合には、どこが責任を持つのですか。     〔田中(覚)委員長代理退席、委員長着席〕 義務はないのでしょう、法律に明記がないのだから。
○村山(富)委員 それは、起こっているとか起こってないとかいうよりも、三百三十億円の金を使って仕事をやられるのでしょう。それで、これだけの大きな仕事を、法律的にだれが責任を持って、だれが事業主体になってやるのかということが明記されてなくて、ただ制度上運用するだけだ、こういうことで...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、私がいろいろ調べてみますと、事業主体は地方自治体になる。そして補助要項に基づいて四分三の補助金を出してやってもらう、こういうことになっておるわけでしょう。事業主体に県がならなければならぬという義務が法律的にありますか。いままではそういうトラブルはな...全文を見る
○村山(富)委員 その場合だれが責任をもってやるのか。
○村山(富)委員 これはまた後で触れますけれども、閉山前はもちろんだけれども、閉山後も、鉱業権者が存在をする場合には、自治体には何の権限もないのですよ。そして通産局あるいは鉱山保安監督局が監督指導するわけでしょう。鉱業権者が不存在になったときだけ、そのしりぬぐいを地方自治体にさせ...全文を見る
○村山(富)委員 その鉱業権者が鉱山を再開したりあるいは操業したりする場合に、それに関連をする鉱害防止や環境条件等について地方自治体の意見を聞くということに、たてまえとしてはなっておりますね。なっているけれども、それほど私は実効のあるような意見を聞いた話というのは余り聞いていませ...全文を見る
○村山(富)委員 これは現在、そういう審議の過程を経てそういう体制になっているというのだけれども、あなた御自身は、いま私が申し上げたような意見に対してどう思いますか。不都合と思いませんか。
○村山(富)委員 それはまた後で若干、時間があれば触れますから、先に移ります。  具体的な事例についてお尋ねしたいのですが、大分県の緒方町に蔵内金属豊栄鉱業所というのがありますが、これが閉山して、鉱害防止対策についていまいろいろ問題になっているわけですね。この地域は三菱の尾平鉱...全文を見る
○村山(富)委員 環境庁にお尋ねしますが、現状のたとえば水質やらその他の鉱害に関する保全状況は、どういうふうに把握されていますか。
○村山(富)委員 相当、地元の負担がかかり、大騒動したあげく、いまお話があったような結果になっているわけです。一応いま落ちついているわけですけれども、たまたま蔵内金属の豊栄鉱業所が閉山をする、破産をしたということから、破産後の豊栄鉱業所の鉱害防止対策がいま問題になっているわけです...全文を見る
○村山(富)委員 たとえば福岡の通産局に鉱業課があり、あるいはもう一つ鉱山保安監督局がありますね。鉱山保安監督局は鉱山保安法に基づいて、一鉱害防止対策などについて保安上の問題を主としてやる。鉱業課の方はむしろ業者の育成指導をする、こういう任務を持っているわけではないですか。どうで...全文を見る
○村山(富)委員 まあその調査の内容は後で聞きますけれども、そういう任務をもって行かれたわけですから、豊栄鉱業所、蔵内金属の当時の経営の実態なり事業内容というものは、つぶさに調査されたと私は思うのですね。したがって、そういう状況にあるということは、もう福岡の方でも承知をしておった...全文を見る
○村山(富)委員 しかも四月の十三日に会社の方が回答している。四日間、現地調査に入って、そして具体的に十四項目の指示をしておるわけですね、八千万円の事業費で十四項目の指示をしておる。それに対してその鉱業所の方は、三百万円程度しか負担をする能力がない、できません、こういって回答して...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、これは結果から言うのではないのですよ、具体的な事実経過だから。  そうしますと調査に入って、鉱害防止に対する指示書を出して、会社からは二回にわたって同じ回答をもらって、もうこの会社は能力がないということは大体判断がついておったと思うのですよ。にも...全文を見る
○村山(富)委員 この会社はいい時代もあったのですよ。それが昨年七月ころからだんだん経済情勢に押されて、そして落ち目になっていったわけですね。ですから、そういう時点からもう少し機敏な手を打っておけば、言われるように鉱業権者が責任をもってやれたかもしれない。それが破産宣告を受ける二...全文を見る
○村山(富)委員 最初に指示書を出したときに八千万円くらいの工事費で出しているわけですね。それに対して三百万円しか能力がないといって、二回にわたって回答しておるわけでしょう、しかも積立金というけれども、積立金は四十八年からできて、何ぼあるのですか。百八万ぐらいでしょう。そんなこと...全文を見る
○村山(富)委員 私も現地に行ってみましたけれども、坑内水は今度の集中豪雨などで、もうほとんどいっぱいになっていますね。これはあふれ出る可能性が十分あります。同時に、選鉱場などに堆積されている鉱滓というのはもう大変なものです。人がおって操業しておれば十分手が回るでしょうけれども、...全文を見る
○村山(富)委員 私はさっきも申しましたように、実際に現地にも行ってみましたけれども、いまお話があったその工事内容だけでは済まされないのではないか。現に積立金の取り崩しはもう七月いっぱいでなくなる。しかもいま四つの堆積場がありますね、四つ全部でなくたって、この堆積場は土をかぶせて...全文を見る
○村山(富)委員 事業団から調査に行って、正しい工事計画をつくって見積もりをするというのだけれども、さっき申し上げましたように、もう早急に手を打たないとこれは間に合わないですよ。大体いつごろから工事にかかる見通しですか。
○村山(富)委員 なかなか話が詰まりませんけれども、時間も参りましたので、結論を急ぎます。  そこで、冒頭に申しましたように、責任の主体はどこにあるのかという問題ですよ。いいですか。いま県との話はうまくいっておって、大体その見通しがあるというふうに言っておりますけれども、私はそ...全文を見る
○村山(富)委員 ですから私は、県もやはり中に入ったようなかっこうで困っておると思うのだ。町村からは突き上げられる、上からは言われる、むげには断られぬという状況にあるのではないかと思うのですね。ですから、言われるように必ずしもスムーズにいっておらないと私は判断をするのです。その問...全文を見る
○村山(富)委員 これは議論の分かれるところですから、ここで議論してもしようがありませんから打ち切りますけれども、今後、仮に自治体に事業主体となってやってもらうにしても、最終的な責任は国が持つ、こういう立場を明確にすべきだと私は思うのです。その上で自治体に協力を求めてやっていただ...全文を見る
○村山(富)委員 それでは、あと二つですから同時に言っておきますけれども、これはさっきも申し上げましたように、一般土木事業と違うから非常にふなれな仕事をするわけですね。技術的に対応し切れない面がある。事業団は単にマスタープラン、基本計画をつくるだけではなくて、最後まで責任をもって...全文を見る
○村山(富)委員 これはその工事設計に瑕疵があったり工事施行に瑕疵があったりすれば、それはその工事をやった人間、設計をやった人間が責任を持つのはあるいはやむを得ぬかもしれない。しかし仮に瑕疵がなかったとする。ただしこれは人がやることですからわかりませんよ、しかも、あれだけ広大な複...全文を見る
○村山(富)委員 責務の観点から処理をするといったって、責務がどこにあるのかと聞いているのです。ですから私は、もう申し上げませんけれども、法律的にちゃんと責任の所在を明確にして、そしてやはり国民に、住民に安心してもらう、しかも仕事は責任をもってやる、何かあったときには責任を持つ、...全文を見る
06月26日第75回国会 衆議院 社会労働委員会 第24号
議事録を見る
○村山(富)委員 本会議の時間が大分延びまして、時間も下がっておりますから、端的にお尋ねをいたしますから、要領よく、端的にお答えをいただきたいと思うのです。  まず第一に、きょう午前中、歯科医療問題について、それぞれの参考人の方に御出席をいただいて意見を承りました。いろいろ質疑...全文を見る
○村山(富)委員 次の診療報酬の改定時期あたりにそういう点が検討されて考慮されるかどうか。
○村山(富)委員 次に、これはきょう午前中の各参考人の御意見の中にも、いまの医療の混乱は国の低医療政策にあるということが強調されました。これは平たく言えばいまの診療報酬だけでは経営が苦しいというところに問題があるのだと思うのです。したがって、言われるようにいまの診療報酬では大変問...全文を見る
○村山(富)委員 端的にお尋ねしますが、差額を認めた根拠は、先ほど私が申し上げましたように、通常必要とする範囲は保険診療でできます、それ以上、言葉は悪いのですけれども、仮に患者の方がぜいたくな希望をするというものについては差額を取ってもよろしい、その差額の徴収については、あくまで...全文を見る
○村山(富)委員 そういう点が大変実情としては混乱をしておる。ですから、私はやっぱりそういう点はもっと一般にわかりやすく明確に出す必要があるのではないか。そうでないと、必要以上に誤解を生んで、そして混乱をしているという面もあると思いますから、そういう点はそういうふうにやってもらい...全文を見る
○村山(富)委員 現実問題として、やっぱりなかなかむずかしい問題があると思うのですね。あると思うけれども、少しでもそういう混乱をなくしていくためには、そういうものがあればやっぱり徹底させて、そして医師も患者もよく理解ができて、余りトラブルが起こらないようなことが必要であるとするな...全文を見る
○村山(富)委員 大臣いいですか。
○村山(富)委員 これは冒頭に御質問申し上げましたように、むしろ保険診療の範囲を拡大するということが厚生省の方針であって、自由診療の範囲を拡大するということは方針にもないでしょうから、その点ははっきり確認をしておきたいと思うのです。  そこで、その次に移りますが、これは私は、や...全文を見る
○村山(富)委員 ぜひひとつ前向きで、積極的に文部省あたりとも接触をして検討していただくことを希望しておきます。  それからこれまた午前中若干問題になって、歯科医師とあるいは技工士会との見解が若干違うと思うのですが、たとえば技術料が点数の中に七百点ある。その七百点の技術料という...全文を見る
○村山(富)委員 この診療報酬というのが、たとえば歯科の場合に、歯科医の診療行為に対してたとえば入れ歯をしたという場合に、その診療について大体どの程度の経費がかかるだろうし、どの程度の報酬目標にする必要がある、そのためには総枠を決めて、そしてこれは何点、これは何点と配分していく、...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、いまの技術料七百点というのは、その技術料の範囲というのはどの範囲を言うわけですか。
○村山(富)委員 そうすると、歯科医師がつくろうと技工士さんがつくろうと、その義歯をつくるということについては同じですね。そうでしょう。歯科医師がつくるから点数が高い、技工士さんがつくるから点数が低いということではないでしょう。言うならば、この技術料七百点というのは、型をとったり...全文を見る
○村山(富)委員 技工料と言おうと義歯料と言おうと、歯科医師が義歯をつくるということを前提にして技術料七百点、こういうようにしてあります、こういうことでしょう。それは歯科医師がつくろうと技工士さんがつくろうと義歯は同じでしょう。技術が違いますか。歯科医師さんがつくるやつはりっぱで...全文を見る
○村山(富)委員 設計料は設計料で見ているわけでしょう。
○村山(富)委員 表現が違うのは、あなたが設計と言ったから私も設計という言葉を使ったのだけれども、そうするとそれぞれ点数があるわけでしょうが。
○村山(富)委員 それは技工士は勝手にはつくれぬ。
○村山(富)委員 指示どおりそれはつくらなければ——ですからチームワークとさっき言ったのですよ。ですからあなたの言葉をかりれば、設計は歯科医がやる、その設計に基づいて義歯をつくることを技工士さんがやる。この義歯をつくることについて、歯科医師さんがつくろうと技工士さんがつくろうと同...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると責任料が幾らか入っているということになるわけですか。私は、やはりそういう点はもう少し解釈をきちっとした方がいいんじゃないかと思うのです。そうでないといろいろ混乱が起こるわけですよ。いまあなたの答弁を聞いておりましても、ちょっと理解ができぬところがありま...全文を見る
○村山(富)委員 予想をしておるというんじゃ困るんでね。これはやはり、なんですよ、それは医師が責任持って全部をやっておるわけですから、しかしそれぞれの分野で点数があって診療報酬というのはできているわけですから、その技術料だけに責任料が入っているなんということにはならぬと思いますよ...全文を見る
○村山(富)委員 いま中医協は医師会やら歯科医師会が辞表を出して出席しませんから開かれておらぬわけですけれども、やがて大臣の努力もあって、いつかは中医協は再開されるというふうに期待していますが、ただ、さっきから何回も申し上げておりますように、中医協の中にたとえば歯科部会かある。そ...全文を見る
○村山(富)委員 きょう午前中参考人の方に御出席いただいていろいろ御意見を聞きましたね。そうするとそれぞれ、仮にきょうは歯科医療だけですけれども、そのいろいろな立場からする意見があるわけですよ。そういう意見がやはり率直に反映されて、そして物事はつくられていくということの方がいいの...全文を見る
○村山(富)委員 これはもう時間がないから大変残念ですけれども、いま大臣が言われたように、現行法体系は医療についてはやはり医師、歯科医師、あとの部門は補助的な部門、こういう体系になっておる。したがって医療にいろんな問題が起こってきている。そこでやはりこういう医療体系を改編して、そ...全文を見る
○村山(富)委員 いろいろ申し上げましたけれども、きょうここですぐ結論が出るとかなんとかいう問題でもない点もたくさんありますから、いままで申し上げました意見はひとつ十分御検討いただいて、いまの医療の混乱が少しでもやはり是正されていくような方向で一層の御努力を心から御期待申し上げて...全文を見る
07月03日第75回国会 衆議院 社会労働委員会 第26号
議事録を見る
○村山(富)委員 私は、日本社会党、日本共産党・革新共同、公明党、民社党を代表して、当面する医療の看護問題に集中をしてお尋ね申し上げたいと思います。  国民の医療需要は年々増大しているにもかかわらず、医療従事者、特に看護婦等の確保は著しく立ちおくれております。その看護婦不足によ...全文を見る
○村山(富)委員 次に、第二の問題として、職場保育所、俗に言われる院内保育所ですね、この設置と運営に対する助成の拡大についてお伺いしたいと思うのです。  特に、国立病院、療養所で退職する看護婦のその退職理由を調査した政府の資料がありますが、その資料を見ますと、結婚、家事のためが...全文を見る
○村山(富)委員 次に、例の二・八制の問題についてお尋ねをしたいと思うのですが、二・八制を実現するためには、相当の要員確保が必要であります。そのために、いま御質問申し上げましたように、保育所の設置とかあるいは養成所の拡大とか、さらにまた、資格を持って家庭におる人たちを就職させると...全文を見る
○村山(富)委員 八〇%というのは、あとの二〇%は必ずしも二人夜勤でなくてもよろしい、こういう判断に立っておるのかどうか、そういう一人夜勤でもいいという判断をされるような病棟というものはどういう病棟が考えられるのか、そういう点について重ねて承りたいと思います。
○村山(富)委員 そこで重ねてお尋ねをいたしますが、現行の医療法の施行規則を見ますと、従業員の員数の標準は、看護婦の場合四対一、これは最低基準ということになっております。  しかし、この施行規則ができた当時と現状とは大分要因が変わってきておる。特に二・八制が実施をされる、あるい...全文を見る
○村山(富)委員 時間がございませんから議論はいたしませんけれども、いずれにいたしましても最低基準が決められますと、その最低基準に固執をして前進がないわけですね。したがって、やはり二・八制が標準である。特別なものは特別なものとしてある。これは特例であって、標準は標準なんだから、そ...全文を見る
○村山(富)委員 最後に大臣にお尋ねしますが、いままで質疑の中でありましたことを十分お聞きと思いまするが、特にこの二・八制の問題、五十三年という目標年次には八〇%という数字がありますけれども、要するに、目標達成のために完全実施がてきるようにすることが一つ。それからもう一つは、週休...全文を見る
○村山(富)委員 終わります。      ――――◇―――――
11月11日第76回国会 衆議院 社会労働委員会 第1号
議事録を見る
○村山(富)委員 最近の経済不況に伴って、十月の統計によりますと戦後最大の倒産数を数えている、こういう状況の中で、大手の興人等の倒産もあったわけです。  そこで、きょうは主として興人の倒産に関連してお尋ねしたいと思うのです。興人も会社更生法の手続が開始されて、やっと再建の足がか...全文を見る
○村山(富)委員 いま興人の倒産に伴って、会社更生法の手続が開始されておるのは、興人並びに関連二社ぐらいで、あと下請の企業で地方の裁判所に更生法の適用申請をしているところがあるわけです。こういうところはまだ手続が開始されておらぬわけです。したがって、こういう興人並びに関連企業並び...全文を見る
○村山(富)委員 私も法的な関係はまだ余りよくわからぬものですから、ここでお尋ねをしておきたいと思うのですけれども、会社更生法の手続が開始されて管財人が決まりますね。そうすると、会社更生法に基づいて再建計画を立てる。その再建計画を立てる段階で、仮に倒産前からずっと労使の間で協定さ...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、たとえば再建計画を立てる過程で、従来の労使関係の状況の中で、そのままを保全して再建計画が立てられないというような事態が起こった場合に、当然、労働条件の改悪とか企業の縮小とか、こういう問題が起こってくると思うのです。それが仮に労働協約に抵触をするよう...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、お尋ねをしたいわけですが、こういう倒産問題などというのは、もう従業員には全く責任がない。これは多くは申し上げませんが、言うなれば国の経済政策なり、あるいは会社の経営責任なり、やはりそういうところに由来するのであって、労働者には全く責任がない。しかし、責任...全文を見る
○村山(富)委員 これは具体的には再建計画がつくられていく過程で、いろいろまた予想されない問題が起こる可能性もありますね。たとえば興人自体の企業の縮小ということもあるかもしれないし、それに伴ってまた関連下請機関の切り捨てというようなことも起こるかもしれませんね。こうした問題に対し...全文を見る
○村山(富)委員 その適時適切な措置を講じていきたいという考え方はわかりますが、具体的に管財人が再建計画を立てる過程で、労働組合があれば労働組合と話もし、意見も聞くかもしれませんね。しかし、倒産をしているだけに、現実は決して甘いものでなくて、厳しいものがあると思うのです。したがっ...全文を見る
○村山(富)委員 現実問題として賃金やら、あるいは退職金やら、あるいは仮に社内預金があれば社内預金やら等々について、賃金等については労働基準法でそれは支払いの義務もありますし、罰則もありますけれども、しかし、現実に倒産をしてもう支払い能力がない、こういう企業もやはり中にはあるので...全文を見る
○村山(富)委員 大蔵省見えていますか。——この興国人絹の倒産に関連してちょっとお尋ねしたいのですが、この倒産の原因をいろいろさぐってみますと、さっきもちょっと申し上げましたように、抽象的に言えば、政府の責任もあるし、同時に、もちろん企業側の経営者の責任が一番大きいわけですけれど...全文を見る
○村山(富)委員 こういう単に会社の経営上の資金だけでなくて、興国人絹というのはパルプ産業ですから、したがって、公害問題なんかも若干あるわけです。たとえば地元の漁協に公害の補償金の未払いがあるとか、あるいは海に大変ヘドロが堆積して困っているので、そのヘドロの除去について地元の市や...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにいたしましても、この興国人絹の倒産が今後どう発展をしていくかという問題については、大変大きな社会問題にもなると思うので、それだけに事態は非常に大きな影響力を持っている。この興国人絹の再建については、大蔵省、通産省、労働省等々がやはり連携をとりながら、十分...全文を見る
○村山(富)委員 何回も申し上げますが、この事態から一方的に労働者が犠牲になるとか、あるいは失業して路頭に迷うとかいうような事態が起こらないように、もう一人の犠牲者も出さない、こういうことを前提にしてみなさん方にも十分な対策を講じていただくし、同時に、仮に犠牲者が出た場合には、そ...全文を見る
○村山(富)委員 ところが、最近、これは具体的な例を申し上げますが、福島県等においては、いままで労使が話し合いで積み上げてきた、いろいろな協定を一方的に破棄をして——たとえば各県に人事委員会があって、人事委員会が給与の改定の勧告をいたします。その勧告は当然尊重しなければならぬと思...全文を見る
○村山(富)委員 いま労政局長から答弁がありましたように、労働組合法の適用があるとか、あるいは地公法の適用を受けているとか、こういうことに関係なく、前提としてはやはり労使が十分意を尽くして話し合いをする、そうして労使関係の問題を解決していくというのがその基本でなくちゃならぬ、これ...全文を見る
○村山(富)委員 給与水準が引き下げになるとは思わないといったって、いままでの協定で、あるいは労使関係の交渉の中で取り決められてきた経過からすれば、いま申し上げたようなこういう一方的な県の通告は、現実に大変大きな切り下げになるわけです。  そこで、こうした労使関係のあり方につい...全文を見る
○村山(富)委員 これは本来的には、県や市町村は自治権があるわけですから、したがって県、市町村は、それぞれ当局と職員団体が話し合いをして決めて、決めたことは、必要なものについては議会で条例化するなり議会の承認を得るなりすれば、それは地方自治体で自由にやれることじゃないですか。そこ...全文を見る
○村山(富)委員 ところが、最近の自治省のやり方を見てみますと、単なる指導助言じゃなくて、もう強圧的に押しつける、あるいは極端に言えば労使関係にまで介入をして、そして一方的にやらせる、こういう事例、動きがあるんじゃないですか。
○村山(富)委員 最近の自治省は、地方自治団体に対して、事人件費に関する問題については、いまだかってないくらいに執拗に手を打っていますね。  たとえば、ここに若干その例を申し上げますと「給与条例の改定時期に関する自治省行政局長通達」というのがありますね。これは言うならば「地方公...全文を見る
○村山(富)委員 いや、そういう財政運営上の配慮をして指導助言をする程度ならともかく、出してはならない、適当でない、厳に差し控えよ、こういうやり方というのは、これは単なる指導助言の問題ではないですよ。いま地方団体は、財政等の問題も含めて自治省には全く頭が上がらない。陳情して金をも...全文を見る
○村山(富)委員 もうそれは話にならぬ。話にならぬけれども、私は少なくともやはり地方自治権は尊重さるべきであるし、同時に、その地方自治権の尊重の上に立って、労使関係の話し合いというものについても、自主的にやることについては尊重さるべきである、こういうふうに思いますから、そういう点...全文を見る
○村山(富)委員 この問題については、また別の場所でもう少し掘り下げた議論もしたいと思うのですけれども、特に最近、必要以上にトラブルが起こっている。これは一つは、私の見方を申し上げさせてもらえば、自治省が必要以上に地方公共団体の長に対して圧力をかけている、あるいは介入していく。こ...全文を見る
○村山(富)委員 これは豊前市の場合もそうですが、たとえば大分県の竹田市の場合なんかも、労働組合と職員団体と話をしないだけではなくて、議会も大した審議もしないままに、しかも話し合いをしようではないかと言って要求している労働組合、それを無視して一方的に議会で議決をするということにつ...全文を見る
○村山(富)委員 ところが、現実にはそういう話し合いが余りなされないでやられているということをひとつ十分含んで、これからの指導をやってもらいたいということが一つです。  それからもう一つは、これはたとえば地方公務員の中では、さっきから申し上げておりますように、現業も非現業もある...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、恐らくその再建計画を立てる過程では——それは議会が決めることですね。地方議会が決めること、該当の議会が決めることです。しかし、その決める前に自治省とは相当事前に打ち合わせがあって、そして大体自治省にも承認を求められるというふうなものを前提にして、議...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話がありましたように、予算執行上、たとえばこういう件については節減しなさいとかいうことになるでしょう。そうしますと再建計画を立てて議会でその承認を求める、それはもう絶対的な一つの拘束力を持ってくることになるでしょう。そうすると、そのことが仮に結ばれている労...全文を見る
○村山(富)委員 さっき会社更生法との関連の中でも労働省から説明がありましたように、有効に存在する労働協約についてはその効力を失するものではない、これは会社更生法の中でもちゃんと認められておる。それと同じようなことがやはり言えるのではないか。そうしますと、再建計画を立てる段階で、...全文を見る
○村山(富)委員 これはひとつ、労働省にも見解を聞いておきたいと思いますが、さっき申しましたように、会社更生法の手続きが開始されて再建計画をつくる段階でも、やはりいま有効に存在する労働協約はその効力を失するものではない、それは尊重さるべきであるというのは当然の話ですね。しかし倒産...全文を見る
○村山(富)委員 事が決められてから、前提がつくられてから、そしてその労働協約に抵触する部分が出てくるので労使に申し入れをして話をするというようなことでは、相当追い詰められた形で話がなされるから、対等の立場で交渉ができるということを破壊するわけですね。したがって私は、むしろやはり...全文を見る
○村山(富)委員 自治省は、その再建団体については特に強い指導権を持つわけですから、そういう、いま労働省から答弁のあったような立場で方法で考え方で今後も指導に当たるというふうに判断をしていいですか。
○村山(富)委員 これは特に会社更生法の場合も、地方団体の場合の財政再建も同じですけれども、当局が一方的にできるものじゃないですよ。職員団体の協力も必要ですし、同時に住民の協力も必要です。協力が必要であるだけに、やはりその過程で十分話し合いをして了解を取りつけるということが何分大...全文を見る
11月13日第76回国会 衆議院 社会労働委員会 第2号
議事録を見る
○村山(富)委員 私は、まず冒頭に中医協の問題に関連してお尋ねをしたいと思うのです。最近、特に医療関係団体が全国的なそれぞれ大会を開いて、一日も早く中医協が再開されるように切望をされておりますし、いろんな運動があることは皆さんも御存じだと思うのです。この診療報酬の改定の問題につい...全文を見る
○村山(富)委員 私は、質問をする前に申し上げましたように、問題の中身というものをやはりある程度明らかにしながら、国民の批判も仰ぎながら、こういう性格のものは運営されてしかるべきではないか。何か余り問題点を明らかにせずに、まあまあというかっこうの中で話をつけながら持っていく、こう...全文を見る
○村山(富)委員 これは事務的な話だけではちょっと解決がつかないので、大臣がいないものですからなんですけれども、やはりこれは三者構成でしょう。だから、支払い側が出席しなくてもこれは開かれないし、診療側が欠席しても開かれないわけですね。したがって、いまお話がありましたように、三師が...全文を見る
○村山(富)委員 これから先はちょっと大臣がいないと——大臣が面接当たっているでしょうから、その問題は大臣が出席してからまた質問することにして、一時保留をしておきます。  そこで問題は、診療報酬の改定をめぐって、たとえばこういう新聞報道もあるわけですよ。医療費引き上げは二月にず...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、これも大臣がおった方がいいのですけれども、事務的な問題も若干ありますから聞いておきますが、この中医協の構成についても私は若干問題があるんじゃないかと思うのですよ。と申しますのは、同じ診療報酬の改定をめぐって、これはいつかも申し上げましたけれども、診療側を...全文を見る
○村山(富)委員 それは医師会に開業医の会員もあるし病院の医師の会員もある。だけれども、現状の実態から申し上げますと、必ずしも医師会が推薦をする委員の方が病院を代表して、病院の意見を代弁して主張する立場には立っておらない、こういう意見を病院団体が言っているわけですから、したがって...全文を見る
○村山(富)委員 大臣がお見えになりましたから、もう一遍もとに返しますけれども、これは関連のある話ですから。  いま中医協の再開をめぐっての問題でいろいろ御質問をしているわけです。そこで、私は冒頭にも申し上げましたけれども、これは単に中医協だけの問題じゃなくて、やはりこれだけ国...全文を見る
○村山(富)委員 私は前にも一遍、こういう事態になったときに申し上げたことがあるのですけれども、やはり厚生省、大胆の立場というのは、両方の言い分を聞いて歩み寄らせる、これももちろん必要でしょう。しかし、やはり厚生省の指導する立場というものを明確に持っておらないと、強い者の方の言う...全文を見る
○村山(富)委員 それではちょっと具体的に聞きますが、支払い側が出しているいまの、これは条件か意見か知りませんが、四つの問題が提示されておる。この四つの問題については大臣はどういうふうにお考えですか。
○村山(富)委員 何回も申し上げますけれども、八カ月も中断をして、一日開かれてまた中断をした。これはやはり問題をあいまいにして、本当に三者がある程度納得し理解をし、完全とは言いませんけれども、そして同じテーブルに着いて協力し合う、こういう条件が整わないというところにやはり壊れる要...全文を見る
○村山(富)委員 何度も言いますが、大胆がもっときちっとして、そして言うべきことは言うて、悪いものは悪い、こういう態度をとる。そしてしっかり指導するということがなければ、これはいつまでたっても中医協はこういう混乱を繰り返すのではないかと思いますから、これを機会に、そういう点はひと...全文を見る
○村山(富)委員 私がいま挙げたような、たとえば入院料の問題あるいは人件費の問題、看護料の問題等については、大体それは肯定されますか。
○村山(富)委員 私が申し上げておるのは、中医協がいつ再開されるかわからぬわけでしょう。これがいつ再開されて、大体診療報酬の改定がいつごろからなされますということがめどが立てば、それはまたその間の対策を講すればいいわけですね。しかし、いつ再開されるかわからぬわけですから、したがっ...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、これは実際申し上げまして、もうくどくど申し上げませんけれども、病院の場合なんかには、年末を控えて年末手当も支払えない、こういう状況に追い込まれておる病院もたくさんあるわけですよ。これは全く診療報酬の改定に期待をつないでいるわけですよ。それがいつなされるか...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、それは従来よりももっと困っておる実態がある、特殊な事情がある。これはやはり中医協の再開の問題と関連をしてあるわけですから、したがって、そういう場合には従来と違って特別に配慮しながら金融対策を講ずる、こういう考えがありますか、こう聞いておるわけです。
○村山(富)委員 そこで、いま私は病院の例を申し上げましたけれども、必ずしもいまの中医協の診療側を代表する人が病院を代表しているとは言えないのではないかという節がある。これはさっきも申し上げましたけれども、あらゆる機関から、そういう意味ではやはり病院側の代表を入れるべきだ、こうい...全文を見る
○村山(富)委員 何もかも、いま中医協がこういう状況だからひとつ議論は伏せてやってくれと言われる、その意味もわかるけれども、私は、やはりただす点はただす、こういう姿勢も半面なくちゃならぬというふうに思いますから申し上げておるわけです。これは委員の改選の時期の問題ですからいまここで...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、いまの実態は、たとえばメーカーが新薬の開発について、医師なら医師、病院なら病院に依頼をする、その場合には院長に依頼するか、あるいは院長の指定する者を中心に何らかのグループがある、そこに依頼をする、そしてそこで話し合いがされて、どのくらいの経費を負担し...全文を見る
○村山(富)委員 どうもあなたの説明はよくわからないけれども、仮に病院の最高責任者である院長がそれに介在をして公的に了解をとっている、こういう仕組みになれば一応やはり公的なものになる。そうではなくて、個人的な研究グループがあって、それがメーカーと直接話をして決めていく。このがんセ...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、がんセンターの扱いの問題が新聞で発表されて大体明らかになっていますね。これと同じような状態に各国立病院もある、それは金額は別ですよ、だけれども仕組みは同じような状態にあるというふうに理解していいですか。
○村山(富)委員 そうすると、がんセンター以外の一般の国立病院はやはり何らかの公的なルールがあるわけですか。
○村山(富)委員 しかし実際には大同小異、がんセンターと同じような扱いをやっているのじゃないですか。ですから、これはもちろん収賄罪は成立しないけれども、厚生省から改善の勧告を受けているでしょうが。やはり実態は実態として率直に認めて、そしてこういう疑惑を生まないような公的な一つのル...全文を見る
○村山(富)委員 そういうふうにきれいごとで答弁するのじゃなくて、このがんセンターの問題で明らかにされていますように、公的な研究とか新薬の依頼された研究とか、そんなものの区別で委託された費用が使われているわけじゃないでしょう。言われるように、これは公的な研究、だから公費でやります...全文を見る
○村山(富)委員 いま言われたように、むずかしい扱い方の点もあると思いますがね。ただ、新薬の開発なんかについて、仮にメーカーがある病院の医師に委託しますね。そしていまの基準からいいますと、五カ所、百五十例の臨床実験なんかのデータを添えて出すわけでしょう。そして薬事審議会でその新薬...全文を見る
○村山(富)委員 実態を知らないのですか。販売をされておるとぼくは言いませんよ。これはまだ製造販売の許可がされていないわけですから、金銭授受はなされておらぬでしょう。だけれども、治験薬の段階からもう一般の病院に大量に宣伝用として出されていることは、これはもうどこの病院でも認めてい...全文を見る
○村山(富)委員 これは私が病院を当たって、その実態はつかんでおりますよ。それはもう大方認めております。治験薬の段階で、これは販売はできませんから、販売して金は取っておりませんよ、しかし一般の病院に出されて、そうして使われておる。こういう実態は全然あなたは知りませんか。
○村山(富)委員 それじゃ、いずれその事実を私は提示しますけれども、あなたの方も調べてみてくださいよ。これはもう現に大学病院といえ国立病院といえ、どこの病院だって、私の聞いた範囲ではみんな、それはそうですと認めておりますよ。それを知らないのは厚生省だけということになる。これは知っ...全文を見る
○村山(富)委員 いや、そういう手続はあるにしても、実際に治験薬の段階に、これは販売できませんから金は取っておりませんよ、金は取ってないけれども、やがてこれは新薬で出てきます、だから使ってみてくださいと言って、病院に大量に出されておることは間違いありませんよ。そういうような事実が...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、薬の問題についてはやはりいろいろな意味でルーズなところが現状では若干あるのではないか。それはあなたの方の決まりやなんかはきちっとしておるかもしれませんよ。しかし、その決まり以外に現状の中ではやられておる向きがあるわけですよ。だから、そこらをもっと実態を調...全文を見る
12月11日第76回国会 衆議院 社会労働委員会 第6号
議事録を見る
○村山(富)委員 私はまず冒頭に、来年度予算編成に当たっての厚生省の方針が出されておりますが、この方針の伝えるところによりますと、大幅に福祉予算を圧縮をして、受益者負担を増大させる、こういう方向が出されております。特に財政制度審議会の第二特別部会におけるいろいろな議論を見てまいり...全文を見る
○村山(富)委員 いまも年金問題でわが党の委員から切実な質疑応答もございましたが、私は、こういう時代であってもという判断よりも、こういう経済環境にあればあるほど福祉は必要ではないかと思いますから、そういう御認識に立って今後厚生大臣の一層の努力を御期待しておきます。   〔菅波委...全文を見る
○村山(富)委員 この告示病院も、創設されてから、この制度ができてから考えてまいりますと、大体、数は横ばいか若干減りつつある、こういう傾向にあるのではないかと思うのです。これは消防庁が東京都の場合を例に挙げておりますが、こういうふうに指摘されておりますね。「救急告示医療機関の数に...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにしても返上の傾向にあるし、同時に、告示病院でも機能を果たしておらない病院がたくさんある、こういう現状にあることは認めますね。  そこで私は、これは医務局長が新聞記者のインタビューに答えた記事の中にもありますけれども、こういう救急医療、夜間、休日医療とい...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、やはり不採算医療の部門に属するということを認めますね。  いま言われましたように、不採算医療であればあるだけに、私は、やはり一般の開業医や私的医療機関の善意に依存してやるということについてはやはり無理があるのではないか、限界があるというふうに思うの...全文を見る
○村山(富)委員 私が現状を調べてみますと、いまお話もございましたように、四百四十九の自治体病院が救急医療病院を担当しておる。ところが、現状の自治体病院というものは独立採算制を強制されて、ほとんどの自治体病院は赤字ですよ。その赤字の病院にさらに不採算部門を押しつけるということにな...全文を見る
○村山(富)委員 ここは基本的に少し大事なところですからなお念を押して確認をしておきたいと思うのですが、いま申し上げましたように、四百四十九ある救急告示病院の中で赤字病院が三百六十ある。その中でわずかに五十七カ所しか運営費の補助は出されておらない。ところがいまの病院の実態からしま...全文を見る
○村山(富)委員 これは最後に厚生大臣に承りますが、いまあなたもお聞きになって十分おわかりになったと思うのですが、やっぱり地域医療の主体は自治体病院が、特にこの不採算医療部門については担当する必要がある。ところがその国民的な要求に逆行するような傾向にある。それはやっぱり国の政策が...全文を見る
○村山(富)委員 大臣、いま現にそういう救急医療病院に対しては、さっき言いましたようにA、B、Cとランクをつけて補助金を出しているわけですよ。ですから、いまの補助金の出し方が誤っておるのではないか、むしろA、B、Cランクなんかはなくして、そして積極的に救急医療に対応できるような施...全文を見る
○村山(富)委員 これだけに時間がとれないので残念ですけれども、冒頭に申し上げましたように、これはもう現実に深刻な状況が全国的に後を絶たないわけですから、早急に救急医療に対応し得るような施設の整備の方向に努力を願いたいと思うのです。  そこで次の質問に移ります。  主として社...全文を見る
○村山(富)委員 大臣は私にこういうふうに言われたのですよ。労働基準法違反の解消は当然なことです。これは国が決めた法律が守られていないわけですから、したがって守られるようにするというのは当然の話なんで、何とか初年度でやりたいと思ったけれども、しかしいろいろな財政事情もあってニカ年...全文を見る
○村山(富)委員 あなたははっきり「財政当局と了解がついておりますものですから」こう言っているわけです。  大蔵省見えておりますか。――この点は大蔵省はどういうふうに受けとめていますか。
○村山(富)委員 予算編成の過程ですからここで具体的な回答をもちろん私も求めばしませんけれども、ただ、いまあなたが説明になったようなことはもう十分綿密に詰めて詰めて、そして実質犯の基準法違反を解消するためにはこれだけの人員が必要である、こういう算定に基づいて要求しておるわけですか...全文を見る
○村山(富)委員 九十人以下の場合は……。
○村山(富)委員 もう一つは、この数量差と同じように単価差があるわけです。これは大蔵省、建設省、厚生省等が合同調査をされまして、その結果四十九年度、五十年度、それぞれ補正がなされて、三三%引き上げられたのです。これでもって単価差は解消された、こういうふうに言われておりますが、しか...全文を見る
○村山(富)委員 総括的に申し上げますが、労働基準法違反解消の問題や保育所の超過負担等の解消については、そういうことが累積されていまの保育所のいろいろな問題というものが出てきているわけですから、特に人員確保等については精力的に、厚生省ももちろんですが、大蔵省もその決意を持って取り...全文を見る
○村山(富)委員 一つは、さっきから出ております労基法違反を解消する、もう一つは、給与についてはできるだけ公務員ベースに右へならえする、これを基準にしてすべきだと私は思うのです。それを基準にして、しかも四十八年に、私どもの質問に対して前の厚生大臣も答弁されておるわけですが、重症児...全文を見る
○村山(富)委員 それは十分理解しているのです。ですから、基準法違反の解消と、公務員ベースに右へならえするということを基本にしておる。それを基本にして、重症児施設の場合には一対一を急務にする、こういう前提に立っているのです。したがって、これを省力化すると言ったって、相手は物でなく...全文を見る
○村山(富)委員 もともとベースが高いところと言うけれども、私はそんなところを言っているわけじゃない。それは高いところもあるかもしれません。しかし、大多数はやはり公務員ベースまでなりたいということでやっているわけですから、その公務員ベースにするためにいままで厚生省も努力してたので...全文を見る
○村山(富)委員 あなたは高いところばかり強調するけれども、実際の現実はそんなことじゃないですよ。だからストライキが起こったり労使の紛争が起こったりするのじゃないですか。だから、こういう問題を提起すると高いところばかり例を挙げて答弁をするようなことではなくて、やはり現状というもの...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間もありませんのでやめますけれども、冒頭に申し上げましたように、こういう深刻な経済の不況に落ち込めば落ち込むほど、やはりそのしわ寄せは弱い層にかかっていくわけで、一層福祉が充実することが必要であるというように思いますから、厚生省はもちろんですが、政府全体挙...全文を見る
12月16日第76回国会 衆議院 社会労働委員会 第7号
議事録を見る
○村山(富)委員 この臨時国会の最大の課題は、国民の立場から見れば、この深刻な経済の不況の中で雇用不安や失業問題が一番大きな問題ではなかったかというふうに思いますが、そうした問題に対する取り組みがなされなかったということは、きわめて残念に思いますし、同時にまた、せっかく野党四党が...全文を見る
○村山(富)委員 大方、いろいろ総合してみますと、来年の秋ごろから景気が回復するのではないかというような説もありますが、仮に、いま答弁がありましたように、若干景気が回復するにいたしましても、必ずしもその景気の回復がそのまま雇用の安定化には結びつかない、こういう傾向が出てくるのでは...全文を見る
○村山(富)委員 いや、私が申し上げますのは、仮に景気が上向きになっても、それが必ずしも安定した雇用に結びつかない、いま言いましたように、不安定雇用がむしろ企業の方では対策としてやられていくのであって、安定した常用雇用なんというものについてはそれほど伸びないのではないか、こういう...全文を見る
○村山(富)委員 できるだけ常用雇用が徹底して雇用の安定が図れるように、労働省の方も積極的な対策を講じてもらいたいというように思うのです。  次に、一般の求職者の就職率の推移なんかを見ますと、労働省からもらった資料を見ましても、五十年の九月の場合には月間百四十七万人の求職者に対...全文を見る
○村山(富)委員 雇用調整給付金制度の趣旨から考えても、何といってもやっぱり失業を防止するということが大前提であると思うのです。しかも、仮に失業した場合には、失業中の給付もできるだけ前の賃金が補償される程度のものにしていこう、こういう考え方がこの法の趣旨だと思いますから、積極的に...全文を見る
○村山(富)委員 私は、単なる指導だけでなくて、やはりこれだけの金を給付するわけですから、もう少し歯どめが効くような何らかの対策を考える必要があるのではないかというように思いますから、もっと積極的な今後の御検討を期待したいと思うのです。  次に、雇用調整給付金の対象となる業種指...全文を見る
○村山(富)委員 次に、前段でもちょっと申し上げましたけれども、中高年齢者や身体障害者等については、こういう事態であるだけにますますその雇用関係は深刻になっております。繰り返して申し上げませんが、そうした中高年齢者や身体障害者等の雇用についても、ある程度企業に義務づけるとか、さら...全文を見る
○村山(富)委員 中高年齢者や身体障害者については、別のたとえば雇対法なんかがあって、いろいろ対策が講じられているわけですね。しかし現状を見ますと、中高年齢者、身体障害者が手帳発給を受けている数というのは、きわめて少ないわけです。これは最近の傾向を見ましても、手帳発給状況は、手帳...全文を見る
○村山(富)委員 これは、せっかくある制度ですから、この制度が生かされて中高年齢者や身体障害者がその恩恵にあずかれるように、できるだけ積極的な対策を講ずべきであるというふうに私は思いますから、その点も強く要請をいたしておきます。  次に、こうした全般的な労働情勢を受けて、たとえ...全文を見る
○村山(富)委員 こういうふうに就労の枠が非常に狭められてくる、そうしますと余剰人員ができるわけですから、それに便乗して賃金を下げるとかあるいは労働条件が強化される、そういう傾向になりがちですが、こういうものに対しても、適正な指導をやって労働条件の安定を図っていく、こういう対策も...全文を見る
○村山(富)委員 これは、労働省がそういう各県段階における真剣な努力というものを側面的に支援するなり、あるいは協力するなり等々して、全国的にそういう網の目が張られて、全体的に雇用の安定が図られていく、こういう方向に今後一層の努力を期待したいと思うのです。  それから、これはさっ...全文を見る
○村山(富)委員 それはひとつぜひ、今後とも強力に推進をしていくような積極的な姿勢を期待したいと思うのです。  次に、今度雇用保険法が四月一日から実施をされまして、五人未満の事業所が全部適用されることになりましたね。五人未満の、たとえば卸売、小売業とかあるいは金融業とか、そうし...全文を見る
○村山(富)委員 これは労働省からもらった資料ですけれども、五人未満の卸売、小売業の事業所の数が、これは昭和四十七年の統計数字ですが、大体七十四万一千百四十一カ所ある。恐らく、これはもう三年経過しているわけですから、もっとふえておるというふうに思われます。しかも、いま報告がござい...全文を見る
○村山(富)委員 実際に職業安定所のいままでの動きを見てみますと、たとえば適用事業所の数なんかも、四十年が大体五十五万、四十九年が九十万、約一・六四倍ふえているわけです。ですから、安定所の扱う適用事業所の数はうんとふえている。同時に、新しい制度が次から次にできて、仕事が新規がふえ...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、これは一つ事例を申し上げますが、日本シャフトが倒産をした一つの例ですけれども、これは業種は繊維機械です。五十年の十一月十五日に倒産をしているわけですが、この倒産の経緯にもいろいろ問題がありますけれども、ここでは触れません。ただ、その倒産をしたことによって...全文を見る
○村山(富)委員 質問を終わります。