村山富市

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開催日 会議名 発言
02月28日第84回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第2号
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○村山(富)分科員 私は消費生活協同組合の問題について二、三お尋ねしたいと思うのですが、ことしは消費生活協同組合法が制定されてちょうど三十年になるわけであります。この間、生協関係者みずからの努力はもとよりでありますが、生協運動過程を振り返ってまいりますと、組合員数も四十八年度に三...全文を見る
○村山(富)分科員 生協の趣旨、たてまえからして、みずから自主的に運動をやっていくということがたてまえですから、それはよくわかるのですけれども、ただその生協活動が、いま申しましたように、一定の評価ができる。同時に、政府も経済計画の中で生協を位置づけて育成するという方向を決めている...全文を見る
○村山(富)分科員 まあ一応生協のたてまえからして施策は限定されると思いますけれども、ただその資金の貸付等にいたしましても、いまお話がありましたように、たとえば資金の貸付に関する法律があって、生協には特別の融資をしている。五十三年度は八千五百万円の予算計上がされておる。これは八千...全文を見る
○村山(富)分科員 開発銀行から五十一年に三十七億円というお話ですけれども、ところが生協の場合、全国的に見ますと、その規模からして開発銀行の貸し付けの対象にならない規模の生協が大変多いわけです。したがって、資金の貸付に関する法律に基づいて厚生省が貸し付ける資金に頼る面が多いと私は...全文を見る
○村山(富)分科員 これは一つ注文をつけておきますけれども、そして皆さんの見解を聞きたいと思うのですが、省令で百万円と決めておって、実際には五百万円くらいまでいっているわけでしょう。これは省令の百万円というものがちょっと無理があるのじゃないかと思うのです。だから、これは改める必要...全文を見る
○村山(富)分科員 そういう点は、生協育成のたてまえから、誠意をもって前向きに検討していただきたいと思います。  いま一つの問題は、いま全国的に生協育成と生協法改正の請願活動が行われております。先般も私のところに生協の組合員の御婦人の方がお見えになりまして、いろいろお話を開いた...全文を見る
○村山(富)分科員 これは私は前もって前提を置いているわけです。生協というのは生協法に基づいて組合員の利用を原則とするということを踏まえて、組合員証を発行したりメダルチェックをしたりしてみずから努力している。そういう努力をしている生協運動を育成させることは必要なんだから、そういう...全文を見る
○村山(富)分科員 時間がないからまた今度別の機会にやりますが、ひとつそういう意味で生協の育成のために今後一層の努力をしていただきたいということを特に要望しておきます。  次に、医療問題について少しお尋ねしたいと思うのです。  これは現状認識を一致させる意味で聞きたいのですが...全文を見る
○村山(富)分科員 ずっと聞いていきますが、その中で薬剤費の占めている率はどの程度か、これは推測でいいですから。  もう一つは、薬剤を患者に投与する医療機関のマージンはどの程度あると推定していますか。
○村山(富)分科員 私が承知しておる範囲では、二五%ぐらいあるんじゃないかというふうに言われておりますけれども、これはあくまでも推測ですからわかりません。  医療費が非常に伸びている。減速経済の中で総医療費だけが高度成長を遂げている。これは幾ら医療費がかかっても、このことで国民...全文を見る
○村山(富)分科員 これは時間がないからまた別の機会に議論をしたいと思いますけれども、ただ荒廃する医療というものの中で、日本の医療というのは売薬医療だ、あるいは薬づけ医療だ、こういう言葉が使われておりますね。これはもう私は否定し得ない事実だと思うのですよ。現にお医者さんに聞いてみ...全文を見る
○村山(富)分科員 もう時間がないから多く申しませんけれども、そういう意味では、私は医療荒廃の一つの問題点だと思いますよ。しかも、保険財政は皆赤字でしょう。赤字で大騒動しているわけでしょう。その赤字になる原因の一つにそういうものがあるとすれば、それはやはり私は是正する必要があるの...全文を見る
○村山(富)分科員 領収証の発行もそうですけれども、請求すれば領収証を出しますと、こう言うのです。だけれども、医師と患者の立場とは違うのですよ。その医師に対して領収証を下さいなんということも言えぬ。まして、これはどういう薬ですかというようなことを聞くなんということはなかなかできる...全文を見る
○村山(富)分科員 質問を終わります。
03月02日第84回国会 衆議院 社会労働委員会 第4号
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○村山(富)委員 昨日、金沢の地裁でスモン訴訟に対する最初の判決が出たわけであります。これは全国的に一万人以上の患者が出たと言われる戦後最大の薬害であります。同時に、全国二十三の地裁でいま係争中でありますが、その裁判の最初の判決が金沢地裁で出された。しかも、その判決の内容を見ます...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話がございましたように、国の方は行政上道義的責任は感ずるけれども法律的責任はない。同時に、このキノホルムの毒性については予見が不可能であった。こういうことから訴訟が行われておったわけですね。それに対しては明確に先ほど申し上げましたような判決が下されておるわ...全文を見る
○村山(富)委員 判決に対してどういう態度で臨むかという問題につきましては、ここで見解を聞くことは無理があると思いますから、これ以上申しません。ただ、やはりこの判決が教えるものはきわめて大きいものがあると思うのですよ。と申しますのは、やはり患者の皆さんや国民の側からすれば、こうい...全文を見る
○村山(富)委員 薬の扱いにつきましては、たとえば製造するメーカーに対して、よりその安全性の確認を厳しくする。同時に、承認をし許可を与える許認可権を持っている国は、現状の許認可の手続でいいのかどうかという問題がある。さらに、発売された薬を患者に投薬する医師の扱いは現状でいいのか。...全文を見る
○村山(富)委員 この判決は、国の責任、会社の責任を明確にした点については評価ができると思いますけれども、ただ、この因果関係等については若干問題が残っておりますし、特に賠償の額等につきましては、東京地裁で進められておる和解の内容よりも下回っておる。まして原告の請求額からしますと著...全文を見る
○村山(富)委員 時間がございませんから、これ以上申し上げませんけれども、厳粛にやはり判決を受けとめて、そして患者の救済措置に万全を期す、今後ずっと、こうした事件が起こらないように薬務行政上万全を期していく、こういう態度を積極的にとっていただくことを心から期待をしながら、この質問...全文を見る
○村山(富)委員 「清掃法の解説」として厚生省の見解が述べられておりますが「「市町村は、……みずから行なうこと。」市町村は、清掃事業の円滑な推進を図る責務を有するのであるが、管理の適正を欠くときは公害問題をひき起す屎尿処理施設について、みずから設置した施設について、みずから設置し...全文を見る
○村山(富)委員 その一部を民間に委託をするというのですか。委託をされる具体的な内容というのはわかっていますか。
○村山(富)委員 私が承知している範囲では、管理部門は市の直属職員六名ぐらいで行う。それから業務部門は専門の技術者六名を含め合計二十六名の陣容によって川崎重工に委託をする、こういう内容ですね。そうしますと、ほとんどその本体が委託されるわけですよ。そういう委託の形態と、冒頭に申し上...全文を見る
○村山(富)委員 これは具体的に市の方から提示されている内容を見ますと、いま申しましたように、ほとんど本体は委託をされるわけですからね。ですから、この具体的な内容について、ここで争っても仕方がありませんけれども、基本的な解釈として明確にしておいてもらいたいと思うのです。  それ...全文を見る
○村山(富)委員 いやいや、はっきりしてくださいよ。先ほど冒頭に、ぼくは「厚生省の見解」を言いしましたね。「自ら行なう」ということはこういうことなんだということの見解が出ています。その具体的な事例について申し上げるには、いさきかやはり内容が不明確ですから、いまは申し上げませんけれ...全文を見る
○村山(富)委員 どうもよくわかりませんけれども「厚生省の見解」というのはもう明らかですよ。「委託が行なわれているか否かは、当該市町村と雇用関係にある者以外の者をして維持管理の業務につかしめているか否か」とうことで「判断される。」これはきわめて明確なんですよ。ですから私は個々の具...全文を見る
○村山(富)委員 何かしちめんどうくさい答弁ばかりするけれども、要するにこの清掃法で述べられておる「厚生省の見解」というのは現在も変わっておらぬわけでしょう。
○村山(富)委員 そうしますと、これは私が承知している範囲では、この岐阜県の各務原市の委託問題は、これはもう完全に本体が委託をされるわけですから、明らかにこの規則に照らして違法性があるというふうに私は思うのです。これははっきりやはり見解を出してもらわないと、いたずらに紛争を大きく...全文を見る
○村山(富)委員 組合の方で、仮に直営でやった場合に、どの程度の経費が要るかという試算をしたのがありますけれども、その試算をしたものを見ますと、人員から予算計上額から、この委託費は相当上回った高いものになっていますね。そう判断をされるわけです。いまお話がございましたように、百トン...全文を見る
○村山(富)委員 いま説明がありました積極的に推進をする部門の中に、屎尿の処理施設やごみ施設が入っていましたね。そうしますと、同じ政府のもとにおいて、厚生省は「自ら行なう」という見解を出し、規則をつくっておる。自治省は積極的に民間に委託しなさいと言う。これは一体どういう関係にある...全文を見る
○村山(富)委員 大臣の答弁、解釈というのは厚生省の当初の見解とは大分違っていますね。これはもう明らかじゃないですか。「当該市町村と雇用関係にある者以外の者をして維持管理の業務につかしめているか否かにより判断される。」これは明確ですよ。同時に、この種の施設は、最後まで責任を持って...全文を見る
○村山(富)委員 民間に委託をするのは、経費の節減が目的である。ところが、先ほど言いましたように、この場合には民間に委託することによって経費はふくらむのですよ。高いのですよ。だから経費の節減にもならないわけです。同時に、これはどういう意味か、解釈がゆがめられてしまって当初の見解と...全文を見る
○村山(富)委員 これは文書を持っているとか持っていないとか、そんな問題じゃないでしょう、厚生省がつくった規則に対する見解ですからね。文書を見なきゃわからないのですか。そんなことで行政をやっているわけですか、冗談じゃないですよ。しかも、この問題については、わざわざ厚生省に尋ねてい...全文を見る
○村山(富)委員 具体的な実態はつかめていないとか、まだ事情がよくわからぬとか、そんな答弁をしなさんなよ。もう市も厚生省に呼ばれているのですよ。同時に、反対の方も厚生省に行っているのですよ。そういう話の中で、これは課長は明確に言っているじゃないですか。「法律の趣旨は、屎尿やごみ処...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がありませんから残念ですけれども、先ほど自治省の見解も聞きましたけれども、経費節減のため、こう言っているわけでしょう。さっき言いましたように、これは委託をすることによって経費はふくらむのですよ。節減にならないわけですね。しかも、この規則に照らして違法性が...全文を見る
○村山(富)委員 これは予算委員会における金子委員の質問に対して答弁していますね。市町村保健センターと保健所とは全然関係ありません。別個のものです。そして保健センターもやってもらうし、保健所も充実します。こういう答弁をしているわけですね。  ところが、この厚生省が出しておる図解...全文を見る
○村山(富)委員 「国民健康保険保健婦の活動に関する指針」というのが出ておりますね。それについておる別紙に「保健所保健婦の市町村保健婦への身分移管を促進すること。」こういうことが書いてありますね。これと今度の市町村保健センターに保健婦さんを置くことについて、先ほど私が質問いたしま...全文を見る
○村山(富)委員 いま市町村に、市町村保健婦さんと国民健康保険の保健婦さんとおるわけでしょう。それを全部市町村の保健婦さんに身分を一元化するということはわかりましたね。ところが、今度つくられる保健センターと保健所の保健婦さんとの業務との関係がちょっとあいまいだということが一つと、...全文を見る
○村山(富)委員 これはしかし、同じ厚生省の中だから、やはり混乱が起こっているのですよ。一体、保健所の保健婦さんはどうなるのだろうか、市町村保健婦さんとの関連はどうなるのだろうか、こういう不安や問題、混乱が起こっていますよ。保険局から出される方針と公衆衛生局から出る方針と違うじゃ...全文を見る
○村山(富)委員 外部に出てないですか。これは保険局はどうですか。
○村山(富)委員 いま市町村におる国保の保健婦さん、それを市町村保健婦さんに身分移管をして一元化するということはわかりましたよ。だけれども保健所の保健婦さんを市町村保健婦さんに身分の移管を促進をするという保険局の見解が出ておるじゃないですか。同時に、これはわざわざこう書いておりま...全文を見る
○村山(富)委員 そういう点は、やはり文書か何かで明確にしてちゃんと指導しないと、それは混乱が起こりますよ。現に起こっていますよ。
○村山(富)委員 文書が出てなければいいけれども出ていますからね。出ていますから、やはり統一した見解をきちっと出す必要があるのではないか。  それから、いま大臣は、保健所もこれから一層強化していく、こういうお話でございましたね。それは言葉だけでなくて、保健所再編成問題が起こって...全文を見る
○村山(富)委員 あとは同僚の田口委員から、また質問がございますから、これでやめますけれども、言葉だけでなくて実際に目に見えて充実されてきたというものを示してくれないと、幾ら言葉で説明したって現実はそうはなってないわけですからね。そのことを強く私は要望して終わります。
04月06日第84回国会 衆議院 社会労働委員会 第10号
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○村山(富)委員 ただいま、わが党の安島委員から年金の当面する基本的な問題点等について御質疑がございました。いま日本にある八つの年金制度の中で、将来を展望してみて、どういうところに改善をしなければならぬ問題点があるのか、こういう問題については、ある意味では認識の一致はできているの...全文を見る
○村山(富)委員 そこで最近、新聞等で伝えられる情報を聞いていますと、思い切って五十三年度、公共事業を中心とした大型予算を組んでおるのだ。しかし景気の回復のめどがなかなか立ちにくい。依然として円高攻撃は加わっていく。したがって、これは内需を拡大、喚起する以外にない。秋には相当思い...全文を見る
○村山(富)委員 社会保障を充実するのは、直接の景気対策をするために社会保障を充実するのだということにはならぬと思います。それはそのとおりだと思います。しかし日本のいまの現状から考えても、冒頭に申し上げましたように、仮に景気回復の手段として内需を喚起する必要があるとして、内需を喚...全文を見る
○村山(富)委員 いずれ補正予算も組まれると思いますから、大臣の活躍を期待いたしておきます。  そこで、次に質問を移しますか、今回の改正案の主要な柱は、無年金者を解消する対策を講じたということですね。これは、いままでの質疑の中でもたびたび議論がございましたように、特例納付の保険...全文を見る
○村山(富)委員 経過や事情はわからぬことはないわけです。保険料はともかくとして二年間に分割納付する。そうすると、いま申しましたように五十万円ぐらいになる人もあるわけです。ですから、これをたとえば四年にするとか、五年にするとか分割納付の期間を延ばして、できるだけ納めやすいように配...全文を見る
○村山(富)委員 技術的な扱いで大変むずかしい点もあると思うのですけれども、冒頭に申し上げましたように、これはせっかく無年金者を解消するという目的で講ずる措置ですから、せっかくやったのに無年金者がなおかつ残っていた、こうなれば、またいずれ問題になる可能性もあるわけですから、できる...全文を見る
○村山(富)委員 これは特例措置としてではなくて、そういう制度をある程度弾力的に恒常的に認めていく。これは後でまた問題を出しますけれども、任意加入の制度もあるわけですから、したがって、そういうものに見合って任意で継続して加入できるような措置を講じれば、ある程度そうしたものの救済が...全文を見る
○村山(富)委員 四千円という保険料を考えた場合に、さっき答弁の中にもございましたように、やはり若干のペナルティーの要素も入っておるというような意見もございましたし、一般の方もそういう受けとめ方をしているわけですよ。だから、これはこれで償いをするのだという気持ちもある。しかし、ど...全文を見る
○村山(富)委員 私は経緯も事情もよく承知の上でお願いしているわけですから、ひとつ温かい措置を考慮していただいて、この措置を講じた目的が十分果たせるように手だてを講じていただきたいということを重ねてお願い申しておきたいと思います。  次に、これはよく言われます妻の年金権の問題に...全文を見る
○村山(富)委員 それから、私が冒頭に申し上げましたように、被用者年金というのは世帯単位ですから、その妻にも年金権があるという前提でつくられているわけですね。そのあると言われる妻の年金権というものはきわめて不安定である。その一つの要素としていま例を挙げたわけですね。  それから...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、いまの被用者年金の場合に、たとえば厚生年金の場合、加給年金として妻の場合には六千円加給されるわけですね。妻のものとして六千円加給される。この妻の場合に加給年金六千円というのは、どういう性格のものかということがよくわからないのですね。この金額の六千円という...全文を見る
○村山(富)委員 はっきりしない答弁ですが、これはなかなか位置づけとか性格というのはむずかしいと私自身も思うのです。やはりつけた経緯が経緯ですから、いまから考えた場合に、どうなのかということを問われますと、ちょっとむずかいしと思うのですよ。ただ、もし公務員の扶養家族の手当を基準に...全文を見る
○村山(富)委員 これは再計算をするときに考えなければならぬほど年金の基本的な問題ではないと私は思います。これはあくまでも公務員の手当をそのまま持ってきたようなものです。ですから、そんなものにかかわりなく、公務員の手当が上がったら、この妻の加給年金も、それと同じように上げるという...全文を見る
○村山(富)委員 いま答弁の中にもございましたように、遺族年金を受ける対象を考えた場合に、比較的年齢が若くてひとり妻、それから子供さんの若い奥さん、あるいは高齢の奥さん、対象か違うと思います。いまは、これに一律に同じような年金を出すという制度ですね。そういうものは私はやっぱり問題...全文を見る
○村山(富)委員 もし本当に、たとえば任意加入で将来の安定した財源とか妻の年金権とかいうものを考えていくのなら、今回とられた無年金者対策の措置に、奥さんの未加入者に対する任意加入ができる道も開いてよかったのではないか。そうしますと、いま大体七百万人ぐらい入っているらしいですけれど...全文を見る
○村山(富)委員 私は最初、任意加入の制度をどうしてつくったのかという理由を聞きましたけれども、これは、ある意味からしますと将来の非常に大きな不安定要素になると思います。最近、私が年金問題で奥さん方に、あなた国民年金に入っていますかと聞きますと、入っている方が比較的多くなってきま...全文を見る
○村山(富)委員 これはやはり、よほど深刻に真剣に受けとめて考えておく必要があるのじゃないかと思います。どうせ将来、保険料というのは高くなっていくわけですから、したがって負担の問題もありますし、メリットの問題もありますし、いろいろ考えますと、任意加入制度というものはきわめて不安定...全文を見る
○村山(富)委員 次に、国民年金の付加年金の問題について若干お尋ねをしたいと思うのです。  この付加年金は、いま四百円になっていますね。これは任意ですね。任意でかけてもいいが、かけなくてもいい。この年金の計算をされる場合に、四百円の付加年金をかけたものが二百円で、二分の一で計算...全文を見る
○村山(富)委員 所得比例の保険料制を導入するということは、制度を変えることになりますから大変大きな問題で、簡単にはいかぬと思いますが、それにしても、いま、できておる四百円の付加年金というのは全く中途半端で、何のためにつくったのか余り意味をなさぬようなものになっていると思うのです...全文を見る
○村山(富)委員 これは、いまお話がありましたように、ほかの社会保障立法の場合には事実婚を前提として認めているわけでしょう。これは要するに国民年金ですから個人単位になっている。しかし夫婦は共同で生活しておるわけですね。ですから夫かかける掛金、生計、妻がかける掛金、生計、それぞれや...全文を見る
○村山(富)委員 この問題は、もうこれで終わりますけれども、いま、ちょっと触れましたように、法律的には婚姻関係にあったけれども実際には別居しておったということだってあるわけです。ところが、法律的には婚姻関係になかったけれども、実際には同居して夫婦生活しておったという者だってあるわ...全文を見る
○村山(富)委員 これは十分ひとつ検討して、早急に手直しできるのなら、した方がいいと思いますね。  それからもう一つは、国民年金における死亡一時金です。この死亡一時金というのは葬祭料の補助といったようなもので見ておるのか、それとも弔慰金的なものなのか、ちょっと性格がよくわからな...全文を見る
○村山(富)委員 この国民年金の本質から考えた場合、それは年金の給付水準を上げる方がいい、あるいは障害給付を上げる方がいい、これはわかっていますよ。だけれども死亡一時金制度というものをつくったのは、いまお話があったような配慮があって、つくられたわけですから、これは本来的なものでは...全文を見る
○村山(富)委員 それほど財源、財源と言うほどの額には私はならぬと思いますよ。一時金、わずかに二万三千円ですからね。  たとえば大臣、生活保護法によって生活保護を受けておる方が亡くなった場合の葬祭の扶助料、扶助基準というのは、大人の場合は七万四千円ですよ。子供の場合は五万九千二...全文を見る
○村山(富)委員 制度全体を見直して、こういう説明のつかないようなものは、この際やめるとかいうのなら私はそれでいいと思うのです。だけれども、制度があってやる限りは、やはりある程度説明ができ、納得されるようなものにしないと、まことに中途半端で、これは失礼だと私は思いますよ。二十年も...全文を見る
○村山(富)委員 局長の答弁を聞いてみると、意見はごもっともですがと受けたようなかっこうで、じんわり切り返してくるから、あれですけれども、ただ、こういう声が非常に強いんですね。これは三子以上から出すわけでしょう。いまの家族構成を見ますと、大体子供の構成というのは一・八ぐらいだとい...全文を見る
○村山(富)委員 ひとつ、そういった問題も含めて、今後十分御検討いただきたいと思うのです。  それから最後に、総理府の恩給局の方、見えておりますね。これは先般も質問がございましたけれども、これはたびたび議論になっておりますように、軍歴のあった者と厚生年金、国民年金との通算の問題...全文を見る
○村山(富)委員 これはさっき言いましたように、財源を厚生年金や国民年金に回すことは不都合があるから、その分を見るとすれば当然恩給財源で見る、恩給局で見るということにならなければいかぬと思いますが、ただ、いろいろなケースがあるわけですね。たとえば現役で入ったという場合と召集で軍歴...全文を見る
○村山(富)委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党及び新自由クラブを代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。     国民年金法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)   政府は、次の...全文を見る
04月11日第84回国会 衆議院 社会労働委員会 第11号
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○村山(富)議員 私は日本社会党を代表して、ただいま議題となりました労働基準法の一部を改正する法律案についてその提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  今や完全失業者は恒常的に百万人を超え、二月末には百三十六万人に達しました。  そればかりではありません。潜在的な失業...全文を見る
04月12日第84回国会 衆議院 社会労働委員会 第12号
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○村山(富)委員 私は、まず当面する春闘の問題について、この際、若干労働大臣の見解を承っておきたいと思うのです。  きょうも雇用問題についての集中審議があるわけですが、こうした経済の不況や深刻な雇用問題を反映して、春闘もいよいよ深刻の度を深めていると思うのです。現に公労協は明十...全文を見る
○村山(富)委員 これは見解の違いがあるかもしれませんが、景気回復の原動力というのは、雇用を安定させる、賃金をある程度保障する、減税をやる、同時に社会保障を充実する、こういうところに内需を喚起する大きな要素があると私は思うのです。そういうことを踏まえて私どもは春闘を考えていかなけ...全文を見る
○村山(富)委員 最近の新聞報道などを見ましても、有額回答するとかせぬとか、当事者に任せるのではなくて政府が見解をちらほらちらほら出して牽制していく、こういう動きがありますね。最初から申し上げておりますように、労使関係というのは自主交渉で解決するのが原則だ。しかし公労協の場合は政...全文を見る
○村山(富)委員 期待をしておるのなら、大臣として積極的な指導もあってしかるべきだとぼくは思うのです。  ちょっとお尋ねしますが、公労協、三公社五現業等について、本年度予算の中にベア分と昇給財源は幾らぐらい予算化していますか。
○村山(富)委員 そうしますと、三公社五現業、特に公労協の場合には、ベア財源五%、昇給財源二・二%、合計七・二%組まれたわけですね。七・二%予算に計上してあるということは、これだけはやりますよということじゃないですか。そうしますと、当事者能力の範囲内から考えても、予算化されている...全文を見る
○村山(富)委員 解決をする場合の妥結額が幾らになるかというのは、これとはもちろん違いますよ。しかし、経営に当たる当局の方が、これは政府も含めてですよ、ことしのベア財源はこの程度は見込める、昇給財源はこの程度見られるといって財源措置をしておるわけですから、その程度の範囲内において...全文を見る
○村山(富)委員 公労協の場合は、もうくどくど申しませんけれども、やはり政府の見解というものが相当大きく影響するだけに、私は労働大臣のこれに対応する考え方、姿勢というものはきわめて大きな影響を持ってくると思うのです。そういう意味で聞いているわけです。ですから、これはやはり第二波、...全文を見る
○村山(富)委員 それでは一応、春闘の質問はこれで終わりまして、先般この委員会で御報告もいただきましたように、雇用問題の調査に九州の大分県佐伯市まで来ていただきましたことを心からお礼を申し上げたいと思うのです。ただ、その調査の中で二、三問題になった点がございますので、その点を取り...全文を見る
○村山(富)委員 現に合板の場合も興人の場合も希望退職なんかがずいぶん出ておりまして、いまだに就職の決まっていない人もたくさんおるわけですね。これは中高年の雇用促進法の特別開発事業なんかをやる指定地域になっていると思うのです。そうした離職者に対して、中高年の法律やら、あるいは離職...全文を見る
○村山(富)委員 こうした特殊な地域だけに、どうして命ごいをするかと言えば、出かせぎに行く以外にないのですよ。そこで、この地域は佐伯、南海部郡といった一帯があるのですけれども、その地域は歴史的に全国に出かせぎに行っている。その出かせぎ者が最近じん肺患者になったり振動病、白ろう病患...全文を見る
○村山(富)委員 振動病患者が七百名。症状なるものがどの程度あって、そして現に労災の認定を受けた患者がどの程度あって、それは振動病とじん肺と両方、ちょっとわかれば。
○村山(富)委員 じん肺患者が七百名、それから振動病患者が、最近の調査でも治療が必要な者が百八名ですか、あるわけですね。ところが、残念ながら治療を受ける施設がないのですね。わずかに大分県では湯布院というところに厚生年金病院があって、これが労災病院に指定されておるというのですけれど...全文を見る
○村山(富)委員 もうくどくど申しませんが、これだけ集団的に多発している地域ですから、そういう患者が地元で治療を受ける専門のお医者さんもおるし、施設もあるということは当然なことであって、これがないということは、きわめて不幸な事態です。したがって、いまお話もございましたように、委託...全文を見る
○村山(富)委員 では、終わります。
04月18日第84回国会 衆議院 社会労働委員会 第14号
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○村山(富)委員 前回から職業訓練法の一部改正案につきまして、大分問題点が出ておりまして、出尽くした感がございますけれども、数点にわたって確認をする意味でお尋ねをしておきたいと思うのです。  本来、職業訓練制度というのは、言うならば技術革新などによって社会的、生産的変化が起こっ...全文を見る
○村山(富)委員 要するに、いま都道府県立の職業訓練施設がある、雇用促進事業団がやる総合高等職業訓練学校がある、それに短期大学校がある。そこで、今度一応、若干の整理をして、養成訓練それから離職、転職の訓練等については都道府県立の訓練校に重点を置く。そして現在までやっておりました雇...全文を見る
○村山(富)委員 やはり一つの転換ですからね。当然、身分やら労働条件やら、いろいろ関連してくると思いますから、組合と十分事前の協議を尽くして、転換がスムーズに機能的に効果の上がるような形で移行できるようにすべきだと思うのです。その点はいいですね。  それから、いまの制度を考えた...全文を見る
○村山(富)委員 これは、いまの訓練科目なんかが限定されておる。だから、なかなか弾力的な運用ができないというようなこともありましょうし、やはりこれは再就職が目的ですから、求人にどうこたえていくかというようなこともありましょうから、むずかしいと思いますけれども、しかし比較的中高年齢...全文を見る
○村山(富)委員 要するに、県がやっておる専修、高等職業訓練校というものは、これからは養成訓練と、それから離転職者再訓練が重点になると思うのですね。そうしますと、これは要するに雇用促進事業団と都道府県立のものと機能を分化する。職業訓練をする主体の条件を区分をして整理していくという...全文を見る
○村山(富)委員 ぼくはもう少し具体的に、この問題をとらえぬと、うまくいかぬのだと思います。たとえば、ここ二、三年ずっと五職種なら五職種の教科をつくって訓練していますね。ところが客観情勢が変わってきて、もっとこんな職業訓練をしてもらいたい、こういう職種を選んでもらいたい、こういう...全文を見る
○村山(富)委員 そういう点がやはり今後の問題点として懸念されますから、そこらは十分配慮しながら、職業訓練というのは雇用の安定の一つの柱として大変大きな役割りを持ってくると思いますから、そういう意味で、もっと検討していく必要があるのではないかと思うのです。  それからもう一つは...全文を見る
○村山(富)委員 ある意味では学校の卒業証書をもらうような、そんなものは余り必要ないんじゃないかと思います。そうでなくて自分がこの職業をやっていく、その仕事に対して、これだけ訓練を受けて技術を身につけましたといったような証明書があれば、それで十分いけるわけですから、そういうものに...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間もございませんので、最後に総括的なことについて見解を承っておきたいと思うのですが、いまの日本の職業訓練制度の位置づけというのは、たとえば養成訓練にしても、離転職者の再訓練にしても、向上訓練にしても、受け身ではないかと思うのですね。受け身というのは、離職を...全文を見る
○村山(富)委員 大臣の見解を聞きましたが、これはやはり歴史的なものもありますし、それから労使の職業訓練に対する認識の浅さとか無理解とか、いろいろあって、むずかしいことはよくわかりますよ。だけれども、いま大臣も言われたように、ある意味では、これから大変重要なものになってくると思い...全文を見る
○村山(富)委員 本年の経済政策の最大の課題は雇用問題である。それを受けて、社会労働委員会も雇用問題に対する集中審議もやってきたわけですが、とりわけ戦後最大と言われる五十年不況以降の景気は、いろいろな手だてを講じていると思いますけれども、一向に回復の兆しが見えない。長期にわたる不...全文を見る
○村山(富)委員 完全失業者の数とか率というのは、諸外国の統計と比較してみますと、日本の場合には比較的低いのですね。これは完全失業者を出す統計のとり方の違いがあると思うのですね、指標の違いがあると思うのです。  そこで、これはやはり国際比較をする場合に若干問題になると思いますし...全文を見る
○村山(富)委員 それで、冒頭に今年度の完全失業者や不完全失業者あるいは求人倍率等の見通しについてお尋ねしたわけですけれども、いま説明がありました見通しというのは、政府が言う七%の経済成長率を前提にして、七%の経済成長率に達した場合に、こうなります、こういう数字ですね。私は、これ...全文を見る
○村山(富)委員 ですから、雇用・失業問題を考える場合に、これはだれが考えても同じだと思いますが、できるだけ雇用の維持を図り、拡大を図っていくということが一つの方法ですね。拡大を図るためには、雇用の創出ということもやはり考える必要があるのじゃないか。これは最近の資料なんかを見ます...全文を見る
○村山(富)委員 これはいずれまた別の機会で問題になると思いますけれども、日本の国は何といっても社会保障が一番おくれているわけですから、そういうおくれた部面を、この際、拡大して、そこらに雇用の創出を図っていくことも必要なことだろうと思います。労働省もそういう意味では雇用・失業問題...全文を見る
○村山(富)委員 失業者の生活というのは家族も抱えて大変深刻ですし、景気のいいときと違って大変深刻な不況の中ですから、不安が募っていく。したがって、そういう失業者の生活の実態というものを十分踏まえて、可能な限りの措置は講じていくという努力をしてもらいたいと思うのです。  しかし...全文を見る
○村山(富)委員 その解雇の届け出義務の問題については早急に検討して、できれば措置をしていただきたいと思うのです。  それから、いま大臣からお話がございました雇用安定資金の制度の活用、運用ですけれども、これは私は、いろいろな意見はあるにしても、失業を予防する、完全に職場から離脱...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がございませんので、これで終わりますけれども、先ほど来申し上げておりますように、いままでの労働省の雇用・失業対策というのは後手後手になっているきらいがあると思うのですね。それでは当面の対応策としては、これはちょっと間に合わぬと思いますから、むしろ積極的に...全文を見る
04月19日第84回国会 衆議院 社会労働委員会 第15号
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○村山(富)委員 先ほど局長からの答弁を聞きますと、本年度予算で四百九十億円、これは新設ですね。この四百九十億円で予想される人員増というのは、どれくらい想定されるわけですか。
○村山(富)委員 そうしますと、施設整備費四百九十億円、これは新設も含めて。大体、この四百九十億円の予算が全部使われた場合に二万人ぐらいの増員になるということが予想されるということですね。そうしますと、いま都道府県、各市町村から上がってきている要求というのは、大体どの程度あります...全文を見る
○村山(富)委員 これは大臣、先ほど答弁がございましたけれども、ことしの予算なんかは、特に景気回復と称して公共事業にうんとウエートを置いていますね。建設関係の予算というのは、各都道府県の要求よりも上回っているというものがたくさんあるわけですね。そういう点から考えてまいりますと、こ...全文を見る
○村山(富)委員 ひとつ期待にこたえて最大限がんばっていただくように、御健闘を期待しておきます。
04月25日第84回国会 衆議院 社会労働委員会 第16号
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○村山(富)委員 きょうは、労働組合法の改正案の審議ですが、労働組合法の改正案は、中央労働委員、地方労働委員の定数をふやすというだけのものでございますので、別に問題はないと思うのですけれども、たまたま労働組合法と重要な関連のあるストライキがいま行われておる。いよいよ春闘の本番を迎...全文を見る
○村山(富)委員 いよいよ春闘の本番を迎えまして、公労協を中心に私鉄も含めて九十六時間のストライキに突入した。これが九十六時間ぶち抜かれますと、国民生活全体に与える影響も相当大きいと思うのです。こういう事態に対処して労働大臣はどういう見解を持っておられるか、その見解をまず、お尋ね...全文を見る
○村山(富)委員 私は先般この委員会で大臣に質問したのですけれども、現状の場面を見ますと、公労協は、まだ自主交渉の段階だ、だから自主交渉をやろうじゃないか、こう言っているわけでしょう。ところが相手方、当局の方は、逆に公労委に調停の申請をしている、こういう状況ですね。ことしの場合に...全文を見る
○村山(富)委員 従来の公労協関係の労使の交渉を見ておりますと、第一、予算措置もないし当事者能力が全然ないというので非常に混乱しておったわけです。今回はちゃんと予算に措置してあるわけです。これだけの財源はありますよと予算措置をしました。ですから、その限界内では当事者能力があるので...全文を見る
○村山(富)委員 ことしの春闘の特色は、こういう景気変動の時代ですから、したがって、非常に利益率の高い企業と、そうでない特定不況業種もある。そこで春闘の回答の段階が相当開いている、こういうところに特色があるわけでしょう。ですから、民間に準拠するといっても、民間の春闘における賃金ベ...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がありませんから長く言いませんけれども、当初から申し上げておりますように、労使関係というのは労使が自主的に誠意を持って話し合う、できるだけ紛争は回避していく、そのための努力は最大限していく、こういう立場を堅持していくことが必要なんで、そういう点から考えて...全文を見る
06月06日第84回国会 衆議院 社会労働委員会 第20号
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○村山(富)委員 いまも雇用問題を中心にした質疑がございましたが、最近の経済全体の動向等の見通しにつきましては、政府部内でも意見が対立しているようでありまして、やや景気は上向きの基調になった、こういう見解を述べるものもあるし、あるいは、そうではなくて、まだまだ本格的な景気の回復に...全文を見る
○村山(富)委員 雇用問題というのは、やはりあなたの文章にも書いてありますように、できるだけ失業者を出さないという対策を講ずることが大事であって、失業の予防。同時に失業者が出れば、その失業中の生活をどうして保障するか、あるいは再就職が可能になるような手だてをどう講じていくかという...全文を見る
○村山(富)委員 これは、どの程度の現状分析をされ、試算をされて出したものかわかりませんけれども、たとえば、ここに書いてあるような施策が仮に行われた場合に、どの程度の雇用創出になるのか、どの程度の就労が確保されることになるのか、そういう試算はあるわけですか。同時に、この実現性につ...全文を見る
○村山(富)委員 これは単なる案を発表しただけでは意味がないので、その政策が実行されるということでなければ目的が達せられないわけですから、ひとつ大いに力を発揮して実現ができるように期待していますから、がんばってください。  それから、次に問題を移しますが、これはこの委員会でも何...全文を見る
○村山(富)委員 そこらの経緯ですけれども、旧法の場合には合併症であるにしろ管理四になった人は継続して、ずっと療養を受けられる。新法、改正法では、仮にじん肺は管理三、合併症があって管理四で療養を受けている。そして療養をしている過程の中で肺結核の方ば治癒した。そうすると、じん肺です...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、やっぱり改正前の法の適用と改正後の適用では違いがあるわけですね。これはいままでは三年と一年半という違いがありますよ。三年と一年半で傷病補償年金に切りかえられる。三年だったところが一年半になった、この違いがあることはよくわかりますね。だけれども管理四...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっと、どこに理解の違いがあるのかわかりませんけれども、合併症の範囲が広くなったということはわかりますよ。それは別として、ただ改正前の法律では、合併症の場合も含め、合併症の場合で管理四になった、あるいは、じん肺だけで管理四になった、こういう者が療養を受けられた...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、これはやはり当時、患者同盟の皆さんが心配されておった点は、そのとおりになるわけですね。ところが、その点は改正前の法律でも、やはり、そういう扱いがあったのではないんですか。たとえば合併症の場合に、肺結核の方は治って、じん肺の方は管理二、管理三になった...全文を見る
○村山(富)委員 あと問題があって時間がありませんから、もうこれ以上突っ込みませんけれども、現実に、そういう不安があるんですよ。ですから一年半になって傷病補償年金に切りかえられるというときに、そこで合併症の場合に結核の方が治っておれば打ち切りになる、こういう不安を持っていますから...全文を見る
○村山(富)委員 同一雇用主のもとで作業転換をする場合、その作業転換がしやすくなるように、いまお話がありましたように雇用主にある程度の援助をして、そして再訓練をして、粉じん職場でない作業場に転換をする道を図っていく、それは私は結構なことだと思うのです。だけれども私がいま申し上げま...全文を見る
○村山(富)委員 それはひとつ今後十分検討してください。これはいまのような深刻な雇用状況の中ですから、一層やはり再就職は厳しいわけですよ。しかも、やはり生活は困るわけですから、再就職が可能になるような手だてを、そういう方法を考えて講じてあげるということは必要だと思いますから、十分...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっと確認しておきますけれども、やめて帰る場合、あるいは雇用主がかわった作業場に働きに行く場合、いろいろケースがあると思うのですよ。そういう場合も、もと使っておった雇用主が、作業転換手当を三十日分あるいは六十日分、条件に従って支給をする義務がありますね。それは...全文を見る
○村山(富)委員 それでは、それは継続して雇用される、されぬにかかわらず、どのようなことになろうとも、雇用主が三十日分、六十日分の作業転換手当を支給する義務がある。いいですね。
○村山(富)委員 次に、最近こういう方々から、こういう意見が出ているわけです。と申しますのは管理区分の認定について、改正前よりも改正後の方が検査の方法や判定の基準が非常に厳しくなったという声があるのですけれども、それは具体的に、どういうふうに変わったわけですか。
○村山(富)委員 これは非常に専門的な話になるものですから、ここで議論をしても仕方がない面があると思うのですけれども、ただ一般的に、そういう声があるのですよ。これは変な話ですけれども、申請する側では、管理三では、さっき言いますように作業転換するだけであって、療養を受けられぬわけで...全文を見る
○村山(富)委員 これは不安を解消する意味で、やはりここで明確にしてもらう必要があると思いますから、なければないと……。  それから、こういう事例があるわけですよ。旧法で言いますと三年、改正案では一年半で傷病補償年金に切りかえられるという場合に、障害等級が決められますね。その等...全文を見る
○村山(富)委員 これは現実に、そういう事例があるものですから、具体的な問題については後でまた申し上げますけれども、十分ひとつ、その点も配慮して、扱いについては慎重を期してやってもらいたいというふうに思います。  それからもう一つは、こういうじん肺患者等々の重度の方には就学援護...全文を見る
○村山(富)委員 これは、仮にいま療養をしています。そして、この方は、あと一年もすれば管理二か三になって働くことができる、こういう人は対象にしない。いま、そうですね。ところが、必ずしも一年か一年半後に、その方がそうなるとは限らぬわけでしょう。ですから言うならば、いま療養を受けてい...全文を見る
○村山(富)委員 次に、労働省が先般、労災の診断サービスというのをあそこでやっていますね。その結果を公表しているわけですが、砒素中毒の身体に及ぼす影響をごく小範囲に限定しているのではないか、こういう理解をされているわけですね。それで、こういう患者が自主健診をやって他の大学や病院等...全文を見る
○村山(富)委員 環境庁がつくっている認定要件というのは、これは三要件があるとか言っていましたね。これはやっぱり絶対的なものなんですか。
○村山(富)委員 そうしますと、労働省が認定する場合の要件も、その三要件を絶対要件として扱っていますか。それはどうですか。
○村山(富)委員 さっきも、ちょっと触れましたように、砒素中毒が影響して他のいろいろな障害が起こってくるという、影響の範囲というものは相当拡大された解釈をしているお医者さんもおるし、専門家、学者もおるわけです。ですから、これは絶対的な基準というのは、なかなかむずかしいと思います。...全文を見る
○村山(富)委員 それではひとつ積極的に、もし、そういう申し出があれば、本人も安心できるような、安心と信頼が持てるような手だては講じてやる必要があるというように思いますから、そういう扱いをしてもらいたいと思うのです。  さっき申しましたように、自主健診をした結果と今度の診断サー...全文を見る
10月13日第85回国会 衆議院 社会労働委員会 第2号
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○村山(富)委員 最近の経済情勢を見ますと、政府による大規模な公共事業にもかかわらず、景気は依然として低迷をいたしております。先般経済企画庁が発表しました、本年四月から六月までの国民所得の統計速報によりますと、実質経済成長は年率換算でわずかに四・五%にすぎない。このように経済成長...全文を見る
○村山(富)委員 今回提案されておりまする特定不況地域離職者臨時措置法案は、そういう意味から申し上げますと、若干の評価する点はございますけれども、しかし、もっと積極的な施策に欠けておるというふうに私は言わざるを得ないと思うのですが、以下、幾つかの問題点について政府の見解をただして...全文を見る
○村山(富)委員 通産省の方の施策というのは、たとえば造船業がきわめて不況である、そうして海造審が三五%のカットをやるべきだ、こういう答申を出している。いま企業に対しては、この不況を乗り切るためには、悪い言葉で言えばぜい肉を落とす、余剰な設備をこの際廃棄して、そして余剰な人員も合...全文を見る
○村山(富)委員 これは議論してもなかなか尽きない問題ですから、一応そういう点を指摘しておきたいと思うのです。  そこで、通産省にお尋ねをしたいのです。  さっき申し上げましたように、いま審議しているこの法案は、通産省の今度出されました中小企業対策脇町措置法で指定された地域に...全文を見る
○村山(富)委員 ですから、今度出ている法案は、言うならば特定不況地域を指定する。この指定の基準としては、きょう午前中もお話がありましたように、いろいろな経済状況を勘案して指定をする。ところが、一口に言えば、企業城下町的な性格を持っておる強いものについて指定をしていくという考え方...全文を見る
○村山(富)委員 時間がありませんからもうなんですけれども、この法律の中にはちゃんと法律の名称を入れて、今度の中小企業対策臨時措置法に基づいて指定する、こうなっています。したがって、いまお話があったように、そんなものにかかわりなく雇用情勢を重点に幅広く指定をしていくんだ、こういう...全文を見る
○村山(富)委員 これは新聞の報道するところだから確かなところはわかりませんけれども、当初は十六ぐらいを想定しておった。ところが、公党間の取引といいますか取り決めで、十六カ所が二十八カ所を目標に指定をする、こういうことが言われていますね。これは一体通産省はどういうふうに受けとめて...全文を見る
○村山(富)委員 これはある意味では予算が伴う話ですからね。そうでしょう。しかも、今度の離職者措置法案が成立しますと、その地域には四十五歳以上の者については給付の延長もあるわけです。そういうもの両案しながら、後で申し上げますけれども、保険料率も上げなければ財源が持てぬ、こういうこ...全文を見る
○村山(富)委員 たとえば、私がここであなたに、いろいろな情勢を勘案してみて、もっと科学的に資料を提起して、五十八カ所くらい指定すべきではないか、あるいは六十カ所にすべきではないか、こう言えば、その意見も十分尊重して決めます。こういう受け取め方をすると同じ程度のものに、あなたの方...全文を見る
○村山(富)委員 その程度の受けとめ方をしているというふうに私は了解しておきますからね。  そこで自治省にお尋ねをいたしますが、自治省は何か国会に法案を出すというような準備をしておったけれども、午前中の答弁では、各省との調整ができずに時間的に間に合わなかったから見送った、こうい...全文を見る
○村山(富)委員 これは自治省が行政指導でやるのだと思いますけれども「特定不況地域振興総合対策の実施について」という文書を出していますね。この文書を見ますと、やはり自治省も特定不況地域を決めるわけですね。「都道府県は、自治省と協議して次の要件に該当する市町村の区域を特定不況地域と...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、ちょっと三省に具体的に聞いておきたいと思うのですが、通産省が中小企業対策臨時措置法で決める地域と、労働省がこの特定不況地域離職者臨時措置法で決める地域と、自治省が決める地域と、それぞれ三省で重なる部面が大部分だと思います。しかし、さっき自治省から話があり...全文を見る
○村山(富)委員 通産省は市町村が行政単位ですね。労働省は職安の管轄区域が単位になるのですから、若干の地域のずれは出てきますが、私が質問しているのはそうじゃなくて、指定される地域が、労働省と通産省と全然別個の地域が指定されることがあり得るのか。それはあくまでも、通産省が指定をした...全文を見る
○村山(富)委員 この地域指定の問題はこれからまたいろいろ問題も起こってくるかと思いますし、同時に、経済情勢がまたずっと変化をしていくわけですから、したがって、午前中にもお話がありましたように、弾力的に考えていく必要があるのではないかということが一つ。むしろ、これは厳しく申し上げ...全文を見る
○村山(富)委員 まあ、いまの今治から東京というのは極端な例ですけれども、どの程度の範囲までは含まれるのかということについては、なかなかむずかしい問題も起こると思いますよ。ですから、そこらの点はもう少し明確にしておいてもらう必要があるのではないかと思います。  それから、時間も...全文を見る
○村山(富)委員 これはもっと厳密に言いますと、さっき申し上げましたように、一応審議会に諮問をする際には、どの程度のものが想定されるという試算をして、そして料率はこれだけ上げてもらいたい、こういう諮問をしていると思うのです。ところが、個所というのは変動してきますからね。しかも、諮...全文を見る
○村山(富)委員 聞くところによりますと、これは審議会の中で意見が出てこういう答申が出たという、その中身をいろいろ聞いてみますと、相当安定資金は余っているのです。したがって、千分の三・五はとる必要はないのではないか、こういう意見があって、弾力条項をつくられたということになったと聞...全文を見る
○村山(富)委員 考え方として弾力条項というのはそういうものでなくてはならぬ、これはほかのものを見てもそうですね。ですから、情勢が変わらなければいいのですよ。だけれども、変化していくわけですから、これでは足らぬからもっと上げてもらいたいという場合もあろうし、うんと金が余って、必要...全文を見る
○村山(富)委員 なかなか考え方も言われぬわけだな。弾力条項というのはそういうものですから、そこをしっかり踏まえて検討してもらわないと、三・五を上限にして下げるだけの弾力条項だったら、弾力条項の性格からしておかしいわけですから、その点はひとつ十分注文をつけておきます。  それか...全文を見る
○村山(富)委員 こういうことがあると思うんですね。たとえば四十五歳以上の方で失業給付を受けている人が、三百日間給付を受けますね。そして個別延長で六十日間ある。これは本人が、もうこの際せっかく給付がもらえるんだから、全部給付をもらってしまってから訓練校に入ってやろう、こういうよう...全文を見る
○村山(富)委員 その給付が切れて、なおかつ三カ月間だけは猶予を認めて、そして雇用保険の給付を受けて訓練を受けられる。三カ月以上経過した者については、これはもう切れるわけですから、したがって雇対法の対象になる、こうなるわけですか。
○村山(富)委員 これは、ここではもう時間がありませんから詰めませんけれども、やはり制度的にもう少し検討を加えておく必要があるんではないか。そうでないと、本人の意思でなくて、制度でもって大変不遇になる者があるわけですから、したがって、そういう点は今後の問題として検討してもらいたい...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間が来まして済みませんけれども、たとえば雇用の拡大を図っていき、失業の予防をしていくためには、さっきもお話がありましたけれども、たとえば時間短縮とか、定年延長とか、それから超過勤務をやらないとか、できるだけ多くの人が働けるような条件を整備していくということ...全文を見る
10月17日第85回国会 衆議院 社会労働委員会 第3号
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○村山(富)委員 この国会はまさに雇用対策を中心とした国会であると言われるくらいに、深刻な雇用問題が中心に議論されているわけです。その雇用対策は幾たびか申し上げましたが、産業政策あるいは経済政策の前面に雇用対策が出されるべきである。同時に、その雇用対策は何といっても失業の予防が一...全文を見る
○村山(富)委員 来年度、これは見通しですけれども、どの程度が予定されるわけですか。
○村山(富)委員 この不況の中でも、とりわけ造船業界の深刻な不況は十分理解をしておるつもりでございますが、それだけに、いまお話がございましたように、運輸省が中心になって、造船業界に対する発油を確保するために御努力をされていることは十分わかるわけでございます。ただ、ここで私は具体的...全文を見る
○村山(富)委員 臼杵鉄工の実情については、詳しく申し上げなくても十分御理解をいただいていると思うのですが、この調査委員が出した調査書を見ましても、大変条件は厳しいけれども、しかし佐伯、臼杵ともに再建は可能だ、こういう意味の結論を持った調査書が出されておる。その調査書に基づいて更...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、大臣にちょっとお尋ねしておきたいと思うのですが、これはたびたび私どもこの委員会でも申し上げておりますが、たとえば運輸省あるいは通産省、そういう関係各省で、それぞれの部門に対する積極的な施策が講じられていく、その場合に、やはり何といっても雇用問題が一番大事...全文を見る
○村山(富)委員 せっかく厳しい条件を乗り越えて、あらゆる関係団体が一致協力して、すべてのわだかまりを乗り越えて、この際会社更生のために協力をしよう、こういう態勢になっているときですから、その努力と苦労をむだにしないように、十分関係各省で、指導なり助言なり補助なり努力なり、そうい...全文を見る