村山富市

むらやまとみいち



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村山富市の1980年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月04日第91回国会 衆議院 社会労働委員会 第3号
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○村山(富)委員 きょうは午前中から質疑が行われまして、主として雇用問題とりわけ高年齢者の雇用問題についての質疑が行われてきたのでありますが、私もそうした問題に関連をして若干お尋ねをいたしたいと思います。同時に、先般行われました労働大臣の所信表明に基づいて若干の質問を行いたいと思...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話がございましたように、四・八%の経済成長率ではそれほど雇用状況の好転は見られない。まあ推定、本年度と同じ程度、百二十万程度は見込まれるというお話でございましたが、こうした雇用情勢の中で、とりわけ政府は第四次の雇用対策基本計画を出しておりますけれども、それ...全文を見る
○村山(富)委員 午前中にも数字の発表がありましたからお尋ねしないのですけれども、この労働省が調査をしました各企業の高年齢者の雇用率の現状ですね。現状の数字はいつか私がこの委員会で質問したことがあるのですけれども、元請と下請の関係ですね。たとえば、元請の企業が下請の企業に半分以上...全文を見る
○村山(富)委員 元請、下請を問わず、大企業、中小企業を問わず、高年齢者の雇用率が高まっていけば結構なことですから、それをとやかく言うわけじゃないのです。ただ、この種の調査をされる場合に、いまお話がございましたように、大手元請の企業と下請子会社との関係で同一企業とみなして、個々の...全文を見る
○村山(富)委員 そういうものも含めて実態を調査して把握した場合に、依然として大企業の方が悪いわけですから、ですから、よほど大企業の場合はやはり雇用率について悪いと思うのですね。この点は、先ほどお話がございましたように、計画書を出させてその計画が達成されるようにこれからも指導され...全文を見る
○村山(富)委員 そういう調査も踏まえた上で、なお就業の実態について総合的に調査をされるというふうに聞いておるのですけれども、その調査をされる具体的な内容はどういうものであるか、御説明をいただきたいと思うのです。
○村山(富)委員 やはり、一つの政策を実行するためには的確に現状を把握することが大事ですから、そういう調査をきめ細かくやられて、そのきめ細かい調査の上にきめ細かな施策を講じていくことが大事だと思うのです。その調査の結果を期待して見守っていきたいと思います。  次にお尋ねを申し上...全文を見る
○村山(富)委員 高齢者の雇用対策は、いまもお話ございましたように、定年延長がやはり一番基本になると思うのですね。ただ、現状を見ますと、定年延長を理由にして高齢者の賃金が切り下げられたり、あるいはその他の労働条件が切り下げられたり、そういうような事例があるというふうに私どもは各組...全文を見る
○村山(富)委員 日本の場合には、よく言われますように、終身雇用型で年功序列型の賃金になっていますから、ですから定年延長しますと、その年功序列型の賃金をそのまま踏襲していきますと、年齢が高くなるに従って賃金が高くなる、こういうことになりますから、したがって、それでは企業の方では負...全文を見る
○村山(富)委員 定年制を延長するために阻害されるような条件がやはり幾らかあると思うのですね。企業の立場から見れば、いま申しましたように、年功序列型の賃金も一つの阻害要因になっていると思うのです。ですから、そういう問題すべてを総合してみてどういうふうにすることが一番いいのかという...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話もございましたように、いろいろな手だてを講じていくような対策も考えておるわけですね。また、つくられておるわけですね。ところが、現状はなかなか好転をしていかないという壁もあると思うのですね。その壁の一つに、同じくこの政策推進会議が調査をした資料を見ますと、...全文を見る
○村山(富)委員 局長の説明を聞いていますと、何でもかんでもうまくいくようでありますけれども、実際にはなかなかそうはいかないところに問題があるので、いろいろやり方について検討を加えて反映していくことも大事だと思うのですよ。ですけれども、これは本質的には扱い件数と予算、人員の関係を...全文を見る
○村山(富)委員 関連をしてお尋ねをしたいと思うのですが、労働組合が戦後発展をしてまいりまして、その労働組合の力で労働条件の改善なり、社会的、全体的に労働者の地位を高めていく大きな効果を上げていると思うのです。ところが、最近の雇用情勢を見ますと、先ほどもちょっと申し上げましたけれ...全文を見る
○村山(富)委員 これはもちろん労働組合をどんどん結成して、そして労使が協定してお互いの立場を守っていくということが一番いいわけですけれども、しかし、なかなか労働組合の結成もできない、またしにくい、こういう条件に置かれておりますし、社会保険にも入っていない。どうかすると就業規則の...全文を見る
○村山(富)委員 いま御説明を聞きますと、この人材センターというのは主として補助的な仕事といいますか、言うならばもっと生きがいを持って老後を送りたい、こういう求めに対してこたえていこう、こういうところに主たるねらいがあるのではないかと思うのですね。ところが、高齢者のいろいろな希望...全文を見る
○村山(富)委員 先ほど来高齢者の雇用率の実態や、あるいは定年制の現状や、あるいは延長された後の労働者の労働条件や、あるいはまた離職して再就職した場合の労働者の条件等々幾つか問題にしてきたわけでございますが、そうしたものを総体的に考えた場合、先ほど来答弁もありますように、やはり正...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、定年と年金の問題について、ちょっと考え方だけを聞いておきたいと思うのですが、厚生省はことしの予算編成の過程で厚生年金の現行の六十歳を六十五歳にしたい、こういう考え方でそれぞれ審議会に諮問をしたわけです。もちろん審議会はノーという答申が出ました。そういう情...全文を見る
○村山(富)委員 年金は厚生大臣の所管ですからここで突っ込んだ議論はできないのですけれども、ただ私は、やはり年金というのは老後の必要に応じて支給される、給付されるというのがたてまえであると思うのですよ。これは厚生年金の場合も、いまの労働の雇用と定年の状況等を考えた場合に、先ほど来...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間も来ましたのでこれでやめたいと思いますけれども、いずれにいたしましても、第一次石油ショック以降企業がほとんど減量経営に徹している。その減量経営のしわ寄せを受けているのは、やはり中高年が一番受けておる。そういう意味で、中高年の雇用対策が大きな問題になってお...全文を見る
03月05日第91回国会 衆議院 社会労働委員会医療保険制度に関する小委員会 第1号
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○村山(富)小委員 保険外負担の問題は従来から大変やかましい問題になっているわけですけれども、医療給付は保険でやるというのがこの大前提です。ですから、保険外負担はあってはならないというのが前提ですね。ところが、取ってもいいんだということになれば取ることがあたりまえになるんです。そ...全文を見る
○村山(富)小委員 やはりちょっと無理があると思うのは、なるほどこの通知を見るといいことが書いてありますよ。だけれども、病状によってこの人は大部屋じゃなくて個室に入れなければいかぬといって個室に入った場合、差額取られていないかといえばやはり取られていますよ、現実に。それから、さっ...全文を見る
03月19日第91回国会 衆議院 交通安全対策特別委員会 第4号
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○村山(富)委員 私はこの特別委員会は初めてでもございますし、車のことについては全く門外漢で、素人でありますから、大変幼稚な質問をするかもしれませんけれども、まあそのつもりでお答えをいただきたいと思うのです。  交通安全対策につきましては、それぞれすぐれた能力をお持ちの方がそれ...全文を見る
○村山(富)委員 自動車のプレートナンバーというのですか、下についていますね。それのことですか。
○村山(富)委員 いま申し上げた措置法が特別につくられたというのは、トラックの場合なんか、大型トラックの場合なんかは見にくいですね。一般の車と違いまして、少し奥に入っていますから。ですから、特別にボデーに、わかりいいように、表示番号を決めで、その番号を表示しなさい、こうなっている...全文を見る
○村山(富)委員 いま申し上げました意味はわかりますね。それはどこが所管をして、だれがどういうふうにするのかというのがわからぬわけですか。それはわからなければわからぬでいいのですが、いろいろな対策が講じられても、さっき申しましたように、その講じられた対策がやはり効果的に生かされて...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話を聞きますと、業界の過当競争が熾烈化して経営上やはり非常に苦しい。苦しさの余りそういうことが往々にして起こりがちになる。やややむを得ないととられるような御答弁もあったわけですが、もしいま規制をしているような措置が過酷で無理な点があればやはり直すべきだと私...全文を見る
○村山(富)委員 これはやはり後を絶たない要因もあると思いますから、あらゆる角度から検討して、やはりチェック機能をもっと強化して、そして未然に防げるような措置も講ずる必要があると思いますから、今後ひとつ一層の検討を願っておきたいと思うのですね。  それから次に、自動車整備業界が...全文を見る
○村山(富)委員 運輸省が調査したところによりますと、現在、未適合工場数は八百三十六工場ある、この中ですでに事業廃止の申請を提出しているものが二百二十一、幽霊工場が二百二十、現在発注済みが百二十五、そうしますと、全くの未適合は二百七十くらい残っているということになるわけですが、こ...全文を見る
○村山(富)委員 次に、いまも駆け込みの背景としての要因の説明がございましたけれども、自動車整備業界の中で七割ぐらいが従業員が五人以下の小企業である。しかも、その平均工員数等を調べますと二・七人ぐらいの零細小規模工場が大変多い。こういう小規模の状況にあるだけに、中小企業庁が最近発...全文を見る
○村山(富)委員 これは社会的に大変大事な仕事であるし、しかもきわめて零細な小規模企業が多いという状況にあるだけにむずかしい面もあると思うのですけれども、社会的変化に対応して健全な経営ができるということが法が遵守される最低の条件になると思いますから、十分検討を加えて指導してもらい...全文を見る
○村山(富)委員 これは違法行為で摘発された案件だけですから、目に見えない、表に出ないところはうんとあるかもしれませんね。  そこで、最近の傾向を見ますと、道路運送車両法によれば登録は所有者が行うことになっているわけですね。しかし、さっき申しましたようにディーラーが代理してこう...全文を見る
○村山(富)委員 私の表現が悪かったかもしれませんが、これは代行するから起こるのではなくて、販売員と業者の行き過ぎた関係がこういうことを起こしやすい要因を持っているわけですから、そういう点は今後ひとつ十分指導してもらいたいと思うのです。しかしこれは、登録申請業務は運輸省の所管だけ...全文を見る
○村山(富)委員 まことに抽象的な話で、指導する、指導しておると言うだけではなかなか正常化しない要因も持っているわけですから、もう少し現状を正確にとらえて的確な指導とそしてその指導を徹底させるということが大事ですから、今後ひとつ十分力を注いでもらいたいと思うのです。  そこで次...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話がございましたように、危険物の運搬等に対する扱いにつきましては、危険物の対象物によってそれぞれ所管の省が違うわけですね。たとえば消防の危険物は消防法、毒物、劇物は厚生省、火薬類は警察庁、高圧ガスは通産省。そうすると、いま警察庁が一部だけ関与できると言った...全文を見る
○村山(富)委員 これは一般のトラックも含めてそうですけれども、特定の運搬する車両だけでなく一般車でも運べるわけですね。その場合に危険物を積載しているという標識をしなければならないことになっていますね。標識だけをしておけばいいわけですね。その手続は、それぞれ所管する省によって違う...全文を見る
○村山(富)委員 いや、それは積載する危険物の対象によって所管する省がそれぞれ必要なものを決めてあるわけですね。それを運搬をするのがいいか悪いか、そこらの判断は別に必要ないわけですか。その基準に合致したと自分で判断をして、そして必要な標識をつけて運搬すれば、それでいいのですか。そ...全文を見る
○村山(富)委員 いや、私が質問しておりますのは、容器とか積載方法とか運搬方法とかいろいろな規制をつけているわけですね。設けてあるわけでしょう。運搬する場合に運搬業者が標識をつけて運搬しますね。それが規格どおりになっておるかどうかというような検査をしたり、表現が適切であるかどうか...全文を見る
○村山(富)委員 あとは……。
○村山(富)委員 質問をしておる要点がよくのみ込めていないと思うのですが、そういういろいろな規格やら基準やら安全上必要な措置は決められておると思うのですよ。その措置が果たしてそのとおりに守られてやられておるかどうかという点検はだれがするのですか。
○村山(富)委員 道路を運送する際の基準の考え方、とらえ方がいまあなたの説明と、あなたもいま警察と若干違うと言いましたけれども、違うじゃないですか。そうでしょう。そういうふうに各所管の省がばらばらでやられておるというところにやはり私は問題があるのだと思うのです。  そこで、きょ...全文を見る
○村山(富)委員 きょうは大臣やら総理府長官もいませんから、これ以上の質問はしませんけれども、交通安全対策室長がおられるわけでしょう。総務長官にかわって答弁といったって、それはなかなかそうはいかぬかもしれませんけれども、いままでの議論を聞いておりまして、冒頭に質問しましたように、...全文を見る
○村山(富)委員 終わります。
03月19日第91回国会 衆議院 社会労働委員会医療保険制度に関する小委員会 第2号
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○村山(富)小委員 一つは、きのうでしたか、参議院で社会党の質問に答えていますね、社会保障制度審議会に白紙で諮問したいと。白紙で諮問したいというのはどういう意味なんですか、わかればお答え願いたいと思います。  もう一つは、老人保健医療制度の問題は、公に議論になってずいぶん久しい...全文を見る
○村山(富)小委員 いまお話がありましたように、老人保健医療問題懇談会、これを五十一年の二月につくっていますね。そして、それに諮問をして答申を得て、そして厚生省の中に準備室をこしらえてやっているのでしょう。結論も方向も案も、何も出ないものですか。この小沢試案というのは、その答申を...全文を見る
○村山(富)小委員 では、その老人懇の答申を受けて、そしていまお話があったように、たとえば費用負担の問題にしても幾つかの事例を上げて、この場合はこうなるといったような問題点の提起をしておるという問題があるでしょう。そういう問題を受けて厚生省の中に準備室をこしらえて、そしてどれぐら...全文を見る
○村山(富)小委員 そうしますと、国民的なコンセンサスを得る、合意を得るというのは一体どういうことなんですか。たとえば、社会保障制度審議会に諮問を行い、そこから答申を得た、それもやはり一つの合意を得たという背景になるでしょうね。ですから私は、いままであなた方がとってきた経緯を振り...全文を見る
○村山(富)小委員 よくわからぬけれども、厚生省自体の考え方というのは全然もうないわけですね。
○村山(富)小委員 さっき挙げたような柱の問題点というのは、もう何年も前からそれぞれの角度から議論をしてきている問題ですよね。それはもう内容的には一歩も前進がないわけですね、一つは。  それから、さっきもちょっと質問がございましたけれども、たとえば今度の新しい年度の予算編成の際...全文を見る
○村山(富)小委員 そうしますと、厚生省と大蔵省と覚書も交わされ、五十六年度予算の編成の際にもう一遍検討することになっている、その覚書と、これから白紙で諮問をしようとする厚生省の考え方と、関連はどうなのですか。
○村山(富)小委員 そうすれば、何も覚書を結ばなくたって、社会保障制度審議会というのは総理大臣の諮問機関でしょう。一厚生省の諮問機関じゃないでしょう。それに政府が諮問をするのに、そんな覚書を結ばなければならぬ理由はどこにあるのですか。それはそんなことでなくて、一部負担等有料化の、...全文を見る
○村山(富)小委員 いやいや、ぼくが言っておるのは、内閣総理大臣の諮問機関である社会保障制度審議会に白紙で諮問をしたい、こう言っているわけでしょう。ところが、予算編成の過程で厚生大臣と大蔵大臣とが、内輪の話にしろ何にしろ、これは一般的には全部知っているわけですからね。老人医療問題...全文を見る
○村山(富)小委員 この白紙で諮問をするというのは、老人保健医療制度の問題の基本的なあり方について諮問する。さっきあなたから御説明があった幾つかのうちの柱の問題点がありますね。その問題点はこういうところであるというふうなかっこうで柱を立てて諮問をするのか、それとも全然白紙ですか。
○村山(富)小委員 これは法案絡みになって大変恐縮ですけれども、いま国会に提案されている健康保険改正案を審議するにしても、老人医療保険がどうなっていくのかということがつかまえられぬとなると、これは審議にならぬですよ、本当を言ったら。それは重大な関係があるわけですから。それに健康保...全文を見る
04月09日第91回国会 衆議院 社会労働委員会医療保険制度に関する小委員会 第3号
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○村山(富)小委員 大変次元の高いお話を承って参考になったわけです。  地域医療、地域保険の考え方ですが、いまの日本の医療の一つの欠陥として、ある意味ではやはり過密過疎があると私は思うのです。人口の多い都市に集中して、農村、周辺部は過疎になっている。これは否めない事実だと思うの...全文を見る
○村山(富)小委員 先ほどお話がございましたように、患者さんは治りたい、医師は治したい、患者と医師とはこういう信頼関係によって結ばれて医療が成り立っている、それはまさにそのとおりだと思うのです。ただ、さっきもお話がございましたけれども、最近医学の進歩で大変高度な高額の医療器械が出...全文を見る
○村山(富)小委員 大変生臭い話になって恐縮なんですけれども、先ほどからお話が出ました医療のむだですね。私は医学の進歩におくれないように先行投資をしたりなんかすることは決してむだではないと思うのです。ただ、これだけ医療費が毎年上がっていく中に、やはり相当部分のむだがあるのではない...全文を見る
○村山(富)小委員 たとえば、薬なら薬を例にとりますと、私どもがいろいろ調べて承知している範囲では、必要以上に薬が投与されているのではないか。現に、患者の皆さんが薬をもらって、そして全部薬を飲んでいない。もう痛みを感じない、あるいは治ったと思ったら飲まなくなる。こういうのでは、や...全文を見る
○村山(富)小委員 きょうは日本医師会の代表としておいでをいただいたのですけれども、いまの日本の医療をいろいろ扱う制度の中で、中医協というのがございますね。中医協は毎年医療費の改定をしたり、それからその他必要な会議を招集して作業をしているわけですけれども、その中医協がここ二年ばか...全文を見る
○村山(富)小委員 自治体病院の諸橋先生にちょっとお伺いしたいのですけれども、これは端的にお尋ねして、いまお話がございましたように、自治体病院等の公的医療機関と民間の開業医、薬の購入価格が違う。素人が考えますと、大きな病院の方が大量に買えて、そしてある意味からしますと支払いの方も...全文を見る
○村山(富)小委員 時間が余りないのでなんですけれども、やはり共通して皆さんが御指摘になりましたのは、余りにも医療にむだが多過ぎる、そのむだをどう排除するかということにもっと真剣に取り組めばもっと保険は健全になるのではないか、こういう御意見でいろいろな点が指摘をされたと思うのです...全文を見る
○村山(富)小委員 午前中もこの問題についてお尋ねしたのですが、医療保険、特に政府管掌の健康保険だけ見ましても、五十三年度、五十四年度は当初見込みと大分違いまして好転をしているわけです。特に五十四年度は単年度黒字になっておる。こういう財政が好転をしてきた背景は、理由は一体何なのか...全文を見る
04月10日第91回国会 衆議院 社会労働委員会 第10号
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○村山(富)委員 私は、質疑に入る前提として確認をしておきたいことがあるわけであります。  それは、この国会の予算委員会で、中医協が五十一年に行った医療経済の実態調査について、その調査結果を社会労働委員会における健康保険法の審議が始まるまでに報告し、公表する、こういう確認がなさ...全文を見る
○村山(富)委員 やむを得ずいまの答弁を一応了解いたしまして審議に入りたいと思うのですが、ただ、先ほども申し上げましたように、この法案の審議に不可欠の資料だというふうにも思われますので、その資料に関連をして審議を要するような問題につきましては、私は質疑を保留しておきたいと思います...全文を見る
○村山(富)委員 続いてお尋ねをしますが、単に五十二年度だけではなくて、五十四年度の収支見通しも、当初九百四億円程度の赤字が見込まれておった。それが結果的には百五十億円程度の赤字で済みそうだ。予備費の二百二十億円を差し引いても五百三十四億円程度、当初の見込みよりも赤字が減じている...全文を見る
○村山(富)委員 やはり実態を正確に把握することが大事なんで、いま五十三年度、五十四年度の収支が大分好転してきておる、これはもう事実ですからね。その理由と背景は、医療給付費の伸びが鈍化した、これはインフルエンザがというような話もありましたけれども、そういう理由もあったかもしれない...全文を見る
○村山(富)委員 これはひとつ大臣にもこの際答弁を求めておきたいと思うのですけれども、厚生省はこれはなかなか答弁がしにくいのじゃないかと思うのですよ。といいますのは、健保連がこういう運動を始めたのに、医師会の申し入れでこの種の運動に対して抑制するようなことをやっていますからね。で...全文を見る
○村山(富)委員 これは今後の医療保険制度を考える上で重要な関連のある基本的な問題ですから、これは一事務官の判断でなくて、大臣の答弁も聞いておきたいと思うのです。  さっきも言いましたように、健保連はいろんな意味を持って、単に不正を追及するというだけではなくて、健康管理やらある...全文を見る
○村山(富)委員 ひとつぜひ実行していただきたいと思います。  それから次に、仮に五十三年度よりも五十四年度の方が、赤字見込みが減少しただけで医療給付費は若干上向いている、こういう傾向を考えますと、五十五年度はまた若干上がるのではないかということが、自然増がふえるのではないかと...全文を見る
○村山(富)委員 今度の改正案の中身にはいろいろの要素が入っていますけれども、しかし、その財政対策が一つの大きな要素であるということは間違いないわけです。  そこで、私はそういうお話も申し上げたのですけれども、それはそれとして、この際関連をしてお尋ねをしておきたいと思うのですが...全文を見る
○村山(富)委員 石油ショック以降のいろいろな経済的要素が加わってくると思うのですけれども、幸いに、公的病院も若干黒字基調にある。そうしますと、公的病院が黒字基調にあるような状況ですから、一般の民間の医療機関というものは、やはり相当財政としてはいいのではないかということが推定をさ...全文を見る
○村山(富)委員 医療費改定問題は微妙な問題もあるでしょうから、それ以上申し上げません。ただ、これは従来から何回も申し上げてまいりましたけれども、健康保険法改正案の審議の際にはたびたび議論をされておるわけですね。と申しますのは、単なる財政収支だけを考えるような小細工をしたって問題...全文を見る
○村山(富)委員 さっき言いましたように、やはりいまの医療制度の中には相当むだがあるのではないかということはあらゆる角度から指摘されていますね。同時に、いま御指摘もあったような周辺部の問題についても、これはそのときそのときをごまかすのではなくて、やはり持っている事の本質にメスを入...全文を見る
○村山(富)委員 私はさっきも言いましたように、いろいろな要素を考えてみて、これから将来あるべき医療保険の体系というものを一応構想しながら、これはたとえば二本立てにすると言ったって事短兵急にはできないわけですから、計画的に推進していくということが大事だと思いますから、そういう構想...全文を見る
○村山(富)委員 健康保険改悪反対の日本医師会が決議をするための大会をやっていますが、その大会の席上で、きのう小委員会に参考人としてお見えになりました中山昌作さんという常任理事が、こういう演説をしているわけです。「財政調整をやるまで健保組合を設立させないとした武見会長と小沢厚相の...全文を見る
○村山(富)委員 これはいずれにしても的外れなことではないかと私は思うのですがね。  ただここで、こういう問題とも関連をしてちょっとお尋ねしておきたいと思うのですが、たとえば、財政調整の問題でも医師優遇是正との引きかえに日本医師会と自民党が覚書を交換して、そしてあわただしく財政...全文を見る
○村山(富)委員 認可しなかった理由は、約束があって認可をしなかったわけですね。
○村山(富)委員 いまいろいろ説明を聞きましたけれども、やはり知恵があるからいかにも合理的なような説明をしましたが、私はそういうことじゃないと思うのです。組合間の財政調整は、自主的に健保連はやると言っているのでしょう。この組合の認可がおりようとおりまいと、政管健保の財政にはそれほ...全文を見る
○村山(富)委員 政府の使う言葉の中には、当分の間とか速やかにとか、いろいろ使い分けがあるわけです。たとえば、地方事務官の身分移管の問題だって、当分の間というのがもう二十年くらいたっている。だから、ぼくらにはそういう答弁では解釈できぬわけですよ。あなたが緊急にと言われるのは、一体...全文を見る
○村山(富)委員 言われるように、ひとつ早急に必ず実行していただきたいというふうに思います。  それから、今回の改正案では、ボーナスからも保険料を徴収するということにしたいということですね。言うなれば総報酬制を採用したい。私は、負担の公平を期すという意味からするならば、あながち...全文を見る
○村山(富)委員 これはやはりいろいろな見解があると思いますね。ですから、やはりもう少し議論をして、体系立った一つの見解というものをきちっと整理して、その上でやるならやるということにすべきであって、さっき言いましたように、いいところだけつまみ食いするようなかっこうで、これから取っ...全文を見る
○村山(富)委員 これはいますぐ、いま言われたようにできるとも私も思っていませんけれども、ひとつ十分検討していただきたいというふうに思います。  次に、先ほど申しましたように、医療が取り巻いておる周辺部の問題、あるいはよく言われますむだの排除の問題等々についてこれからお尋ねをし...全文を見る
○村山(富)委員 これからまた具体的な、さっき申し上げました周辺問題に入っていきたいと思うのですが、ちょうど十二時になりましたから、午前中はこれで終わって、午後に回します。
○村山(富)委員 午前中に例の十四項目の実施経過についての御報告をいただいたわけでございますが、この十四項目を全部一遍にやれといっても無理な話でして、とりわけ緊急を要するような問題、早急に対策を講じて処置する必要があるのではないかと思われる問題にしぼって、何点かこれからお尋ねして...全文を見る
○村山(富)委員 私がさっき申し上げましたように、五十年ころからもうすでに老人医療保健の問題はあらゆる角度から意見も出されて社会的問題にまでなりつつあった。五年間も経過しているわけですね。五年間も経過していろいろやってきたにもかかわらず、しかも先ほど申しましたように、それぞれの時...全文を見る
○村山(富)委員 その経過はわからないでもないのですけれども、たださっき申し上げましたように、五十六年度からもう発足をさせたい。そうすると、五十六年度から発足をされるかもしれない老人保健医療制度は別建てになるのか、あるいはその財源負担はどうなるのか、そんなことぐらいのある程度の基...全文を見る
○村山(富)委員 およその考え方の煮詰めをしていきたいと言っても、その煮詰めをした考え方がある程度出てこないと、これは審議できませんよ。第一、財政収支がどうなっていくのかというのは老人医療の及ぼすものは大変大きいのですから、それがどういうふうに変わっていくのかがわからなければ審議...全文を見る
○村山(富)委員 それは経過から言えば、五年間も経過を踏まえてきて、そしていろいろな議論もあって、しかもそれなりに当時の担当大臣は試案まで発表されているという経過もあるわけでしょう。健康保険の問題と老人保健がどうなっていくのかということは、さっきから何遍も言いますように、重要な関...全文を見る
○村山(富)委員 それは審議会に白紙で諮問している段階ですから、審議会との関係もあると思うのです。あると思うけれども、この委員会で健康保険法の改正案の審議をするに必要な考え方くらいは出してもらわないと、これは審議になりませんよ。ですから、いまとは言いません。ですけれども、この健康...全文を見る
○村山(富)委員 それでは、ひとつ早急に結論を出していただくということにして、私もこの老人医療の問題に対する質問は一応保留させていただきます。それで、次回考え方が出てからまた再質問をさせていただきます。  次に、先ほどの十四項目の中で、緊急を要して具体的に解決をすべきではないか...全文を見る
○村山(富)委員 これは大学付属病院であるだけに普通の医療機関とは若干性格が違うところがあると思うのです。もちろん教育や研究等、治療外の目的もあるわけですから、そういう面の費用もかかっていくのだろうと思います。ただ、費用区分がどうなっているか知りませんけれども、そういう費用までも...全文を見る
○村山(富)委員 教育条件の改善のために補助もし、指導もしている、これはもちろんそういう目的もあると思うのです。  ただ、いま医療問題の中では保険外負担の差額ベッド問題というのは大変大きな問題になっているのですよ。私は、やはり大学病院なんというものは、ある意味では社会的信頼度も...全文を見る
○村山(富)委員 やはり調査の方法は、必要に応じて具体的に正確につかむために、ひとつ十分検討していただきたいというように思うのです。  それからもう一つは、きのうも参考人からちょっと意見がありましたけれども、医師と患者という関係は、絶対に患者の方が、表現は悪いかもしれませんが、...全文を見る
○村山(富)委員 それはひとつ十分御検討いただきたいと思うのです。やはりそういう総合的な対策を講じて初めて全体が正常化していくということも考えられますので、ひとつ十分御検討いただきたいと思います。  それからもう一つは、差額ベッドを解消しろ、こういうふうに幾ら行政指導しても、無...全文を見る
○村山(富)委員 これもひとつ十分御検討をいただいて、問題は保険外負担が解消されればいいわけですからね、そういう方向に今後御検討をいただきたいと思うのです。  それから、先ほど局長のお話の中にもございましたけれども、保険外負担の中で大きな問題としては付添看護料の問題があるわけで...全文を見る
○村山(富)委員 さっきから何回も言っていますけれども、幾ら行政指導で徹底してみても、無理があればそうは受け入れられませんから、したがって、そういう点で是正を図って、改善できる問題点があるのなら正確に改善をしていく必要があるのではないかというふうに思うのです。  それから、こう...全文を見る
○村山(富)委員 次に、国民負担の問題で、歯科の差額徴収等の問題についてあわせてお尋ねしておきたいと思うのですが、これはずいぶん以前社会的な問題になりまして、マスコミも取り上げまして大々的に報道した時期がありました。その当時は若干鎮静化したようにも見られましたけれども、最近またこ...全文を見る
○村山(富)委員 これはひとつぜひ徹底をするようにしてもらいたいと思うのです。これは単に歯科医だけではなくて、やはり被保険者が理解していなければどうもならぬことですから、そういう意味で、広く徹底をされる必要があるのではないかと思いますので、そういう点もひとつ十分御検討いただきたい...全文を見る
○村山(富)委員 それは正確になかなかつかみにくいと思うのですけれども、しかし、四〇%、五〇%というところもありますし、それだけ逆ざやが、収益があるから、薬が不正に使われるということにもなる背景になっているわけですね。  そこで、その薬価基準が問題になるわけですが、できるだけ実...全文を見る
○村山(富)委員 実勢価格がはっきりまとまったら、それに合わせて診療報酬を改定するというのは当然の話ですから、可能な限り早急にやる必要があるのではないか。さっき言いましたように、これは中医協とは直接関係なしに、大臣が告示すればできることですから、ぜひひとつやってもらいたいと思うの...全文を見る
○村山(富)委員 これはすべて行政庁が後追いになるから、もう既成事実がつくられていくと、やはりなかなかむずかしくなるんですよ。ですから、やはり十分想定されるわけですから、先取りをしていくというぐらいの取り組みでないと問題は解決しないと私は思うのです。幾ら薬の安全性とか有効性とかい...全文を見る
○村山(富)委員 これは全体としてやはり検査料がふえる傾向にあるわけですね。検査料がふえるということは、やはり裏返して言えば、検査づけの傾向が強くなってきているというふうにも言えると思うんですね。これは必要な検査だけならいいですよ。だけれども、現に不正がいろいろな面で指摘されてい...全文を見る
○村山(富)委員 これはきのう参議院の物特で取り上げられまして、新聞の見出しにこう書いてある。「医療機関大もうけ諸検査を安く外部委託」、ですから、いまお話がありましたように、医療機関の内部でやるよりも民間の検査所に委託した方が率がいいということにもなっていると思うのです。しかも、...全文を見る
○村山(富)委員 これは大変な問題だと思いますよ。いま言いましたように、登録していようと未登録であろうと、ある意味では関係ないのですよ。しかも、衛生検査技師、臨床検査技師の資格があろうとなかろうと仕事ができるわけです。しかも、どんどんふえていっている。そして、医療機関が血液やら尿...全文を見る
○村山(富)委員 これは血液やらさっき言いました尿やら主として検体検査をしてもらうわけですよね。その場合に、その検査をするところがどんな実態になっておるのか、どんな検査がなされておるのか、医師は委託したらその検査の結果を聞いて、あなたは何ともありませんと言うんでしょう。検査が間違...全文を見る
○村山(富)委員 医師を信頼することも結構ですよ。人間を信頼するとかせぬとかいう問題ではなくて、いまある制度、仕組み、扱い方等に問題があると思いますからね、これは人間を信頼するとかせぬという問題ではないのですよ。しかも、検査というのは人間の命に関する重要な基礎資料になるわけでしょ...全文を見る
○村山(富)委員 これは行政指導だけでは及ばないんですよ。許可をするわけじゃなし、自由にできるわけですから。ですから、行政指導だけでは私は徹底しないと思いますから、何らかの規制を加えるといいますか、許可をするか、認可をするか、設備に条件をつけるか、資格に条件をつけるか、そういう点...全文を見る
○村山(富)委員 大臣はやると言っていましたね。どうですか。
○村山(富)委員 せっかく人員もふやしてやる気になっておるわけですから、ひとつ自信を持ってやっていただきたいと思うのです。いままでは私は、大臣は医師会から圧力がかけられてやりにくいだろうなと思っておりましたけれども、最近は幸い自民党の中にも大分反対の力も強まっているようですから、...全文を見る
○村山(富)委員 これは物理的にも大変無理ですし、私はほとんどノーチェックじゃないかと思うのですね。だから、早急に改善を図ってもらう必要があると思います。もう時間がございませんので多くを申しません。  それからいま一つは、これは先ほども申し上げましたけれども、いまは皆保険で、ど...全文を見る
○村山(富)委員 強制的に配置するなんて言っていませんよ、そんなことはできっこないのですから。だけれども、医療の供給については、少なくとも金を納める方は皆保険になっているわけですから、しかもこれは義務になっているわけですから、供給の方はやはり国が責任を持つというぐらいの責任を持つ...全文を見る
○村山(富)委員 これはいままでの中医協の動きや実態やらいまの委員構成等から見て問題があると思われることは、これは各方面から指摘されているわけですからね。しかも、医療行政の運営上中医協というものがあるときは大変障害になるという現状もあるわけですから、したがって、この中医協のあり方...全文を見る
○村山(富)委員 ひとつ十分御検討をいただきたいと思いますから、今後の推移を期待して見守っていきたいと思います。時間がございませんので、これはいずれこの事態の推移を見て問題にしたいと思うのですけれどもね。  次に、医療問題で一番いままで欠落した問題はやはり予防と公衆衛生という問...全文を見る
○村山(富)委員 予防にまさる治療はなしというまさに名言があるわけですけれども、それはもういままでの行政の中じゃ風に吹かれてどこかに行っちゃったんですな。その証拠に、たとえば予防、公衆衛生の行政の中で中心になるセンターはいまでは保健所ですよ。その保健所の機能というのは、これはもう...全文を見る
○村山(富)委員 残念ながらもう時間がないからこの問題はこれ以上追及しませんけれども、ただ、いま私が指摘しましたような現状にあることは事実ですから、もう少しまともに取り組んでもらいたいと私は思うのです。特に最近厚生省は予算まで計上して健康づくり対策をやっているわけです。個人の健康...全文を見る
○村山(富)委員 答弁で保留されたのもありますし、私も質問を保留したのもありますから、その点はひとつ理事会の方で十分お取り計らいをいただいて私の質問を終わります。
04月17日第91回国会 衆議院 社会労働委員会 第13号
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○村山(富)委員 先般の健康保険法改正の審議の際に、老人の保健医療について厚生省は社会保障制度審議会に白紙で諮問をいたしておりますけれども、この健保法の改正の中身と老人保健医療がどうなっていくかということは重要な関連があるわけでありますから、その老人保健医療に対する厚生省の考え方...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話がございましたような考え方を制度審に意見陳述をして、そうした意見を中心にこれから審議会で議論が始まると思うのですけれども、問題はやはり老人医療保健というものをいまの制度の中で調整をしていくのか、あるいは別建てにするのかということが大前提になる問題だと思う...全文を見る
○村山(富)委員 この制度化の時期についてでありますけれども、これは先般も御質問申し上げましたように、大変長い期間いろいろな角度から議論をされておるわけです。かつてこの委員会で大臣の方から、五十四年の秋には実施をしたいとかあるいは五十五年の一月から実施をしたいとか、それぞれそのと...全文を見る
○村山(富)委員 制度審の方にその諮問をしている関係もございますから、中身についてこれ以上せんさくすることはやめたいと思いますけれども、ただ、本年度の予算編成時に老人医療保健についての両大臣の覚書が交換されておる、その中身の問題や、あるいはいまお話がございましたような考え方等々、...全文を見る
04月22日第91回国会 衆議院 社会労働委員会 第14号
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○村山(富)委員 労災保険法の改正案につきましては、きょうで二日目の審議が行われているわけでありますが、大体指摘されている問題点はそれぞれ集約をされてきていると思うのです。そこで、そうした問題で、重複する点もあるかもしれませんけれども、若干のお尋ねをしてみたいと思います。  最...全文を見る
○村山(富)委員 具体的にその個々の問題について若干お尋ねしたいと思うのです。  たとえば、日本の国の場合には、労働者の賃金というのは年功序列型になっていますね。したがって、年功を経るに従って賃金は上がっていく、こういう体系になっているわけであります。仮に、きわめて賃金の低い若...全文を見る
○村山(富)委員 確かにそれだけではなくていろいろな要因がありますから一律的にはいかないと思います。しかし、一般論として、日本の賃金体系というのはそうなっていますから、したがって、非常に賃金の低い若いときに事故に遭って、そこで労災給付が計算をされて、その給付水準がずっと一生ついて...全文を見る
○村山(富)委員 検討してもらわなければならぬと思いますけれどもね。たとえば、たしかじん肺の場合には三カ月でなくて六カ月前ですかね、何かの方法をとっておりますね。ですから、そういう方法を講ずるか、事例もあるわけですから、どういう点が障害になってできないのか、どういう方向で検討が加...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、それは下がるものもあれば上がるものもあるかもしれませんね。そこで、下がったもの、上がったもの、平均的なその人の稼得能力という判断をする基準をどこでつくるかということが一番問題なわけですね。ここの場合には、私の指摘している場合には、たとえば振動病なん...全文を見る
○村山(富)委員 次に、その障害補償給付の受給者あるいは遺族補償給付の受給者、こういう方々には一時金として特別支給金が支給されているわけですね。ところが、休業、傷病のこの補償年金についてはそのような特別支給金が支給されるという規定はないわけです。かねてからじん肺患者やあるいは脊損...全文を見る
○村山(富)委員 これはいまも申しましたように、現実にそういう支給をされておる、障害を受けた方々から強い要請もありますし、やはり現状に対応して、一番困っているところ、あるいはこういう点はこういうふうに是正すればこんなに助かるじゃないかといったような問題はあろうと思うのですね。それ...全文を見る
○村山(富)委員 いまも申しましたように、最近はむしろ外部疾患よりも神経系統や内臓関係の職業性の疾患の方が多くなってきておる、こういう傾向ですね。その点はどうですか。
○村山(富)委員 障害等級が決められていますと、その障害等級に当てはまらない、しかも障害等級に当然入れなければならぬようなものが落ちこぼれておる。この点は、そういう人はやはり救済の対象にならぬことになりますから、ですから、そうしたものは早急に現状を把握し、そして十分現状に対応でき...全文を見る
○村山(富)委員 話は結構ですけれども、ただ現実問題としてはこれだけ雇用が深刻なわけですから、雇う方からすれば、やはり健常者を雇った方がいいわけですからね。だから、健常者を入れる。仕事をしておって、またそこで仮に再発して悪くなった、そうなればまた労災問題が起こるわけですから、した...全文を見る
○村山(富)委員 時間がありませんから、余りこれに長く時間をかけるわけにいきませんが、市町村長が委嘱する場合に、委嘱をされた人は市町村の職員になるのですか、身分は何になるのですか。
○村山(富)委員 身分はどうなるのですか、宙ぶらりんですか。
○村山(富)委員 それは後でまた詳しく聞かしてもらいたいと思いますが、そういう現状があるわけですし、山村地域で安定して固定した仕事があれば過疎現象も防げるわけです。ですから、総合的な意味でこの種の施策は大変大きな役割りを持っていると思うのです。単に罹災者を救うだけではなくて、全体...全文を見る
○村山(富)委員 これは五十二年につくられて、五十二年当時と現在とでは賃金も大分変わってきていますし、それぞれの条件が変わってきているわけですから、条件の変化に対応して是正していくというのが当然だと思いますから、これから一層検討していただきたいと思うのです。  次に、質問が飛び...全文を見る
○村山(富)委員 ひとつそういう問題も積極的に検討を加えて、可能な限り広く救済の対象を広げていくということは必要だと思いますから、十分検討してもらいたいと思うのです。  それから次に、私傷病か、あるいは業務上の災害か傷病かというような問題で争われているというケースがありますね。...全文を見る
○村山(富)委員 これはさっきの基準法十九条の関連とかいう問題は、指導だけではなかなかできないところがあるわけです。そこで、十九条が何らかの形で機能するような制度的なものを考える必要があるのではないかというように思いますから、これはいま答弁要りませんから、検討してくださいよ。 ...全文を見る
○村山(富)委員 そういうことでなくて、いま私が申しましたように、たとえば現場でそういう通達等が守られているかどうかということについては、監督署の監督官が一々山を歩いて点検するわけにいかぬのですから、したがって林野庁がその点は十分やりますと、もし間違いがあれば監督署に連絡しますと...全文を見る
○村山(富)委員 連絡をするようなことができますか、できませんかと言っているわけです。それだけ言えばいいんですよ、何も人員が少ないからどうのこうの言うんじゃなく。そんならできませんということじゃないか。どっちですか、それは。できるか、できぬかだけ言えばいいんだよ。
○村山(富)委員 何遍も言いますけれども、監督署はなかなか現場の指導監督はできない。むしろ、現場にはやはり林野庁の方が主としておるわけですから、しかも契約の中にそういうものも入っているわけですから、したがって、契約が履行されているかどうかということは林野庁の方が的確につかめるわけ...全文を見る
○村山(富)委員 キャッチボールでボールの投げ合いをするのではなくて、投げ合いしておったのではなかなか解決しませんから、したがって、連携をとってやるんならその程度のことはやはりきちんとしてもらうということが必要ではないかというふうに言っているわけですから、それはひとつやってくださ...全文を見る
○村山(富)委員 起こらないようにしければならぬけれども、現実に起こっている事実もあるわけですからね。ですから、私はやはりこのメリット制というものが、もろ刃の剣で両方に作用していく、非常にいい面に作用する面もあるけれども、しかしいま言ったような悪い面に作用することもある、これは現...全文を見る
○村山(富)委員 労働者に不利にこれを扱うというのではないというお話がありましたけれども、しかし現実には最高裁の判決があって、その判決に基づいてもらっているわけですから、もらっている分がもらえなくなるのですから、これはどこから考えたって現実にはやはり後退になるのです。その点は強く...全文を見る
05月14日第91回国会 衆議院 交通安全対策特別委員会 第8号
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○村山(富)委員 私は、きょうはILO第百五十三号条約に関連をして過労運転の防止等についてお尋ねをしたいと思うわけです。  まず外務省にお尋ねをしたいと思いますが、昨年六月ILO第六十五回総会でいま申し上げましたILO第百五十二号条約が採択をされておりますが、この採択をされた条...全文を見る
○村山(富)委員 いまお話しもございましたように、この条約は路面運送における労働時間及び休息期間等に関する新国際基準というものが中心になっているわけですね。この条約がILOで議論をされる際に、政府はもとより労働組合あるいは消費者側等々も積極的に討議に参加して基本的な部分については...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、具体的に少しずつ聞いていきたいと思うのですが、この条約でうたわれておる条約を適用する範囲と、労働省が恐らくこの条約を背景にして新しい通達を出して基準を決めているわけですけれども、労働基準法で決められた基準と適用範囲が具体的にどういうふうに違うのか、その適...全文を見る
○村山(富)委員 ですから、この条約の批准はもちろんですけれども、国内に適用する場合に、労働省が所管をする労働基準法だけの解釈で適用範囲をしぼるということには無理があると思うのですね。そこで、その基準法の新しい通達の枠外にある路面運転者等々に対してはどういう適用の仕方を考えておら...全文を見る
○村山(富)委員 これは単に労使関係において労働時間をどうするとか労働条件をどうするとかというだけの問題ではなくて、路面運送に従事しておる人たちの労働時間及び休息期間をどうするかという問題です。ですから労働省のたてまえからすれば、基準法を改善することにも相当無理があるのではないか...全文を見る
○村山(富)委員 各省と十分相談をしてやらなければならぬことはわかり切ったことだけれども、ただ、いま労働省の方から説明がありましたように、労使関係における労働条件に限定して労働時間をどうせいとか休息期間をどうせいとかということは、さっきはっきり言いましたように、雇用関係にある労働...全文を見る
○村山(富)委員 まあそこらの問題はこれから検討されていくと思うのですけれども、ただ、こういう新しい条約が採択されたということは、やはり必要性があって採択されたわけだし、国内的に見てもその必要性を認められて皆さん方も賛成されたと思うのです。やはりこれは過労運転を防止したり交通安全...全文を見る
○村山(富)委員 この条約の第十二条を見ますと、「本条約の規定は、団体協約若しくは仲裁裁定により、又は国内慣行に適合するその他の方法により、有効に実施される場合を除いては、法令により実施するものとする。」こういう条文があるわけですね。  たとえば、条約がつくられた、そこでその条...全文を見る
○村山(富)委員 これはいずれにしても国内法の整備をしていかなければならぬと思うのですが、ちょっと外務省にお尋ねしますけれども、いままでに採択された条約が幾つあって、批准をされてないものが何件あるのか。同時に、その批准をされない理由は、国内法がまだ整備されていないとかいったような...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、次にお尋ねしたいのですけれども、せっかく労働省はそうしたもろもろの経緯と背景を受けて新しい通達をつくったわけでありますけれども、その通達は十月から実施されるのですね。その間は、十分に新しい通達の趣旨や中身を徹底させるという指導期間だと思うのですが、これは...全文を見る
○村山(富)委員 これはいま御説明があって、恐らく積極的に取り組んでくれると思いますけれども、全国に三千人ぐらいしかいない監督官が、どんなに血眼になって目を光らせても、やはり点検し得る範囲というのは知れていますからね。したがって、いまの複雑なトラック業界、運送業界の現状から踏まえ...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、労働省が適用される範囲外になっていますね、車持ち運転者といいますか、そういう層がうんとふえてきておりますね、さっきから何回も言いますけれども。この本に書いてあるのを見ましても、「運送主体の分散化傾向は建設業界のダンプカーに始まり、新聞輸送部門の下請...全文を見る
○村山(富)委員 単に白ナンバーと言われるものだけでなくて、むしろ取り締まりの対象外の谷間になっている層がうんとあるのではないかと私は思うのです。もちろん白ナンバーも含めてです。こういう過労防止とか安全運転の確保の指導監督は一体どこがされるのですか。
○村山(富)委員 それじゃ関連してちょっとお尋ねしますけれども、運輸規則で過労防止の条項がありますね。この第二十一条に、事業用自動車、これは恐らく貨物も準用されると思いますが、過労防止のために、乗務員の勤務時間及び乗務時間を決めなければならぬ等々、休憩の問題も含めて第二項にも書い...全文を見る
○村山(富)委員 これは路面運送に従事する人たちの健康なりあるいは事故の防止等々を総合的に考えて条約がつくられたんだと思うんですね。この条約は、国内で条件の整備ができるならば早く批准をして実際に施行していただくということが一番いいと思うんですね。とりあえずそういう過去の経緯も踏ま...全文を見る
○村山(富)委員 必要があればというのではなくて、必要があるんじゃないですか。さっき言いましたように、それはもっと厳密に言いますと、労働省が、単に事業体の業態から、現状から全然無視をして、そして労働者の健康を守り、交通安全、労働安全等々の観点から判断をした場合にこの基準でいっても...全文を見る
○村山(富)委員 これは単に安全室長だけではなくて、運輸省それから警察どうですか。
○村山(富)委員 もちろん労働省、運輸省、庁、それぞれ観点が違いますし、対象も違うわけですから、したがって、全部一緒にしようと言ったって、それは無理ですよ。だけれども、対象が同一になるようなものについては基準も、それは日本政府がやっているのですからね。各省がばらばらな基準を持って...全文を見る
○村山(富)委員 これは、たとえば路線事業、あるいは区域事業と二つに分かれていますね。路線事業の場合には比較的長距離運転が多いですから、言うならば業態も大きい業態が多い。それから区域事業になりますと中小零細企業が多い。こういう大まかな区分ができると思うのです。それぞれ難問を抱えて...全文を見る
○村山(富)委員 これは道路公団が所管するものについては道路公団がつくる、それから建設省の所管する道路については業者や民間の施設、大まかに分ければこうなるのでしょう。そうなるのじゃないですか。
○村山(富)委員 そうしますと、出入規制をしておるたてまえを前提に踏まえて公団はパーキングやらそれからサービスエリアをつくる、こうなるわけですね。そして必要な一般国道で長距離運送するような路面については業者がつくったり民間の施設にゆだねられている、こういうことですね。大体わかりま...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにしても、これはいまの大変広いしかも複雑多岐にわたる道路網あるいは運送事業の実態等から考えた場合に、私はやはり休憩施設がいろいろな角度から検討してみて絶対数が不足している。新しい通達が本当に守られるためには、やはりそれが守られるようなそういう施設もつくって...全文を見る
○村山(富)委員 この新しい基準が完全に履行された場合、いまやっているように東京-大阪間をトンボ返りでやるなんということはできなくなるわけですからね、いずれにしても。そうしますと、やはりその間に適当な休息をとらなければならぬということになるわけですからね。それはホテルや何かはたく...全文を見る