村山富市

むらやまとみいち



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村山富市の1984年の発言一覧

開催日 会議名 発言
04月03日第101回国会 衆議院 本会議 第14号
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○村山富市君 昨年暮れの総選挙のさなか、健康保険制度の改正については見直しをして、選挙の中で国民の皆さんの声を聞いて納得のいく案をつくりたいと公約をされたのはどなたですか。  私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま趣旨説明のありました健康保険法の一部を改正する法律案につ...全文を見る
04月12日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第7号
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○村山(富)委員 いよいよ、この国会の最重要法案と言われ、しかも全国民が注目をしておる健康保険法の改正案の審議が始まったわけでありますが、大臣も御案内のように、連日反対の請願行動が繰り広げられております。同時に、国会の請願を見ましても、健保改悪反対という請願が一番多いわけです。こ...全文を見る
○村山(富)委員 今まで与党議員の質問があったわけでありますけれども、今度の健康保険法の改正案について、問題点として指摘される点は共通する問題があるように思う。共通する問題があるということは、提案をしておる与党の方にもそれだけ疑念があるわけです。ですから、私は、やはりそれだけ問題...全文を見る
○村山(富)委員 それじゃ、むしろあなたは、いいときに大臣になったと言わなければいかぬ。言うことと違うじゃないですかね。  そこで私は、この法案の審議をする前に、幾らか伺っておかなければならない問題点がやはりあると思いますから、そういう点についてこれからお伺いしたいと思うのです...全文を見る
○村山(富)委員 ほかの例を引き合いに出して、これもそうじゃないか、あれもそうじゃないかというようなことでこれを言いわけするようなことじゃいかぬと私は思うんです。これはやはり国民の命と健康に関する重要な問題ですよ。やはり少なくとも関係者が十分に議論を尽くして意見の一致を見出すとい...全文を見る
○村山(富)委員 そういう予算編成の過程における経過が、一つは問題である。  もう一つは、今までの国会の質疑の中でも、中長期の展望がないとかいろいろ指摘されてきましたね。この医療保険制度に対する政府の考え方に一貫性がないのではないか。と申しますのは、端的に申しまして、昭和五十三...全文を見る
○村山(富)委員 差額ベッドの問題なんかについては後で議論をしたいと思うのですが、ただ、医療保険制度に対する基本的な考え方というのは、これは例えば、今あなたが言われたように技術料は全額負担をする、そのかわり物については一部負担してもらう。誤解されると困るけれども、私はどっちがいい...全文を見る
○村山(富)委員 これは議論しても見解の違いがあればやむを得ませんから、それ以上は言いません。  ただ、今局長が答弁された答弁の中で、揚げ足をとるわけじゃないのですよ、とるわけじゃなくて、そういう考え方が基本にあるとすればそれは問題ではないかという意味で申し上げたいのですが、十...全文を見る
○村山(富)委員 過剰医療になる、しかも過剰を誘発する要因になるということだが、私はさっきもちょっと言いましたけれども、十割給付になっているがゆえに過剰な受診をしたり、また過剰な治療をしたりなんかするような向きが全然ないとは言わぬのです。それは全然ないとは言いません。しかし、それ...全文を見る
○村山(富)委員 これは議論し合っても切りのない話ですから、皆さんの答弁を納得するわけじゃありませんけれども、次に移りたいと思います。  これも先ほど質問があったようですけれども、国民医療費の伸びというのは五十六年が七・四%、五十七年が七・八%、五十八年が四・六%ですね。五十九...全文を見る
○村山(富)委員 いや、そうじゃないです。確かに五十七年までは国民所得を伸びが上回っているわけですね。五十八年は四・六%で国民所得の伸びを下回っているわけですよ。下回っているというのは下回った理由があるわけでしょう。そうすると、五十九年になるとその理由がなくなってまた伸びるという...全文を見る
○村山(富)委員 五十八年度は四・六%におさまるであろうと推定しておる背景は、老人保健法と薬価基準の引き下げということを今言われましたね。これは五十九年度もやはり同じ傾向で残っていくのではないか。特に薬価基準につきましては、今年三月からまた一六・何ぼか下げたわけですね。ですから、...全文を見る
○村山(富)委員 これは推計です。だから、見通しが狂えば、狂った理由はこういうことで狂ったのだということがはっきりすればそれでいいわけですから、言ったのが違うじゃないか、そんなことは言いませんよ、それは当然のことだから。ただ、この改正案を審議するのに、やはり三年か四年先ぐらいの財...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、それ以前に取り消されたものについてはつまびらかじゃないわけですか。四十年以降については四十二品目。ですから、それ以前に指定されて取り消された品目、取り消された理由等については明確じゃないわけですか。
○村山(富)委員 調査をしているというのは、私の質問があって調査を始めたのですか。局長、それはどういう意味ですか。
○村山(富)委員 それはやはりちょっとおかしいような気がするけれども、記録はないのですか。
○村山(富)委員 そうすると、私の質問の通告があって、それから調べにかかったわけですか。
○村山(富)委員 数はもとよりですけれども、それじゃこうしてください。この委員会中に、品名と取り消した理由、何年に取り消したということを全部資料にして出してください。
○村山(富)委員 それで、一つは、三百四十七品目指定されているわけでしょう。これを常時、全部とり込んでいるとは思いませんけれども、しかし、さっき言いましたように、七十から八十種類ぐらいの化学合成物質をとり込んでいるわけです。ですから、そういうものが体内に蓄積されていった場合に、相...全文を見る
○村山(富)委員 今言われたように、相殺効果のあるものもあるかもしれませんね。それはそういう意見もありますから、あるかもしれません。しかし、相乗効果の出るようなものもあるかもしれません。これはわからぬわけだ。だから、やはりこれは常時研究を続けていく必要があるのではないかと思います...全文を見る
○村山(富)委員 いやいや、私が質問したのは、そういう相乗効果で人体に影響を及ぼすようなことがあるかもしれないですね、ですから、そういう意味ではやはり引き続いて研究をしていく必要があるのではないかということを言っているわけですから、それはどうかということに対する答弁だけでいいわけ...全文を見る
○村山(富)委員 ですから、今後も真剣に取り組んで研究を続けていきます、そう言えばいいわけです。
○村山(富)委員 そういう前提に立って、具体的な問題について二、三お尋ねしたいと思うのですけれども、BHAというのは発がん性が指摘をされて、経過を見ますと、五十七年五月七日に、食品衛生調査会から意見具申が文書で提出をされておるわけですね。それを受けて厚生省は、五十七年五月十日に、...全文を見る
○村山(富)委員 その食品衛生調査会から大臣に意見具申があって、それを受けて厚生省は、使用してはならないという告示をしたわけですね。それはさっき経過を言ったら、そのとおりだと言ったじゃないですか。そして現に五十九年二月二十日に、九州山口地区漁連水産製品主務者協議会という会が主催を...全文を見る
○村山(富)委員 それは指導だけであって、文書は、通達の中身は大分変わってきたわけですね。一遍は禁止したわけでしょう、使ってはならないと。
○村山(富)委員 あなたの説明する意味はわからぬではないけれども、しかし、明確に文書は言っているのですよ。五十七年の五月十日に厚生省環境衛生局長が各都道府県知事に出した文書によりますと、「パーム原油及びパーム杉原油以外の食品には使用しないこと。 パン以外の食品に使用しないこと。」...全文を見る
○村山(富)委員 それはやっぱりそういうふうに行政指導しているのでしょう。行政指導しているのなら、あなたを言うように、それはもう人体に関係ありません、安全です、こう言い切るのなら、それはもっと違った手法があるべきですよ。それはやっぱり疑念が持たれて疑いがあるから、できるだけ使用し...全文を見る
○村山(富)委員 いや、それは最終決定より、結論がまだ出てないのでしょう。最終決定をしたい、こういうんだから。結論が出てないから、その結論が出るまでの行政指導として、やっぱり疑わしいものは使わない方がいい、だから協力してくださいよと言って指導しておるんでしょう。それならやっぱりそ...全文を見る
○村山(富)委員 じゃ次に、この問題は、先般も社会党の網岡委員から問題提起がございましたけれども、アスパルテームですね。これは一般の健常な人には害はないんじゃないかと思いますけれども、特殊な症状を持っている体質の子供にはやっぱり影響があると言われていますね。それは、フェニルケトン...全文を見る
○村山(富)委員 第七十二国会で、参議院も衆議院も附帯決議の中で、今日の諸科学の到達点も踏まえながら、食品の安全確保については全力を尽くすという附帯決議もついていますし、やはりできるだけ最小限にとどめることがいいと私は思うのですけれども、今度はそういう国会決議があるにもかかわらず...全文を見る
○村山(富)委員 その子供さんを持っているお母さんは、今言われるように特殊な病気を持った子供さんですからね、注意して徹底するかもしれませんよ。だけれども、お母さんがいつも目の届くところにその子供さんがおるのならいいのですが、普通の子供と同じように遊び回るわけですからね。どこかへ行...全文を見る
○村山(富)委員 この問題だけで時間をとるわけにいきませんからここらでやめますけれども、ただこれは、最後に大臣の、やはり責任者の回答を得ておきたいと思うのですが、さっき言いましたように、四十七年の六月と四十七年の四月に、衆参両院ともこういう附帯決議をしているわけです。「食品添加物...全文を見る
○村山(富)委員 その次に、上水道の問題についてちょっとお尋ねをしたいと思うんですけれども、これもやはり人間の命と暮らしには欠かせない、健康には欠かせない大事な問題ですから、この際承っておきたいと思うのですが、五十七年に自治労の大阪府本部がアンケート調査をしているのですが、「毎日...全文を見る
○村山(富)委員 じゃ、その二十トン以上の分についても、これは一九八一年の行政管理庁の調査によりますと、法律で義務づけられている水質検査を受けていたのはわずかに六六・八%にとどまっている。あとは受けてないわけですからね。これは行政管理庁の調査の結果の指摘ですから間違いないと思いま...全文を見る
○村山(富)委員 具体的にどういう指導をしてやらせますか。
○村山(富)委員 いずれにいたしましても、これは法律で義務づけられているわけです。しかも毎日使う水ですから、体内に入る水ですから、やはり一〇〇%水質検査がされて、そして安全なんだ、安心なんだという、責任を持った行政をしっかりしてもらう必要がある。  二十トン以上の法律で義務づけ...全文を見る
○村山(富)委員 これは新聞なんかにも書いてありますが、大型ビル簡易専用水道は三分の二が不良、ビル簡易水道は七割を超すものが飲用不適、これはもう公の新聞で報道されているわけですから、そういう状況にあるのじゃないかと思うのですよ。ここに写真を撮ったのがありますけれども、清掃する前と...全文を見る
○村山(富)委員 この法律で見ますと、そういう意味の検査機関というのは地方公共団体の機関がするというふうに言われているわけですね。その地方公共団体の機関というのはどこを言うわけですか。
○村山(富)委員 民間が有料でやっているところもありますね。
○村山(富)委員 そこで、この水道の問題については、一般住民というのは、各市町村には水道局がありますね、水道事業をやっている水道事業体。この水道事業をやっている事業体が蛇口から出るまでの責任を持ってくれている、こういうふうに通常思っていると思うのですよ。ここまでは仮に水道局で言え...全文を見る
○村山(富)委員 現状でうまくいっているのなら何も言うことはないんですよ。ところが、今いろいろ指摘されたような現状にありますから、やはり水道に対して、事業体、市町村が最後まで責任が持てるような仕組みに変えていく必要があるのではないか。どういうふうにするかは言いませんけれども、そう...全文を見る
○村山(富)委員 五年前に法改正をしたときには、二十トン以上ぐらいを対象にすべきではないかというので決めたわけだけれども、しかしこの五年間の経過を振り返ってみますと、実態は必ずしも想定したとおりになっていない、だから是正する必要があるのではないかという意味で言っているわけです。水...全文を見る
○村山(富)委員 総額にするとどれぐらいになるんですか、五十七年度で。
○村山(富)委員 把握してない。しかし、計算すればそれはわかるんじゃないですか。
○村山(富)委員 それならいい。  それからその次に、不正請求の件数というのはどれぐらいになっていますか。
○村山(富)委員 その不正請求の中身というのは、どういうのが一番多いんですか。
○村山(富)委員 今のは五十七年度ですね。その次に、五十七年度中に倒産をした件数というのはわかりますか。その倒産をした理由も。
○村山(富)委員 そうすると、今の医療の仕組みの中で、不正請求とかそんなことはなくて、乱診乱療もせずに、どう言ったらいいかわかりませんけれども、まともな医療をやっていることによって倒産をしたなんというのはないんですね。
○村山(富)委員 私はなぜそういうお尋ねをしたかと言いますと、やはり保険の目的というのは、いい医療を国民に提供するというのが目的ですから、いい医療を提供してもらうためには、提供する側がやはり安定していなければいかぬ。いかにも悪貨が良貨を駆逐するみたいに、何か悪いことをしなければ、...全文を見る
○村山(富)委員 日本の薬というのは、国際価格に比較しますとやはり高いですね。この資料はどこまで信憑性があるかどうかというのはちょっと私もわかりませんけれども、私が調べて入手した範囲の資料によりますと、国際的な薬の価格と比較をしますと、やはり日本の薬は高いですね。そっちの方に何か...全文を見る
○村山(富)委員 公正取引委員会が調査したのは五十五年段階ですから、その調査によりますと、日本の薬で外国に輸出されておる量というのは、全製造量の中で二・八%ぐらいですね。少ないわけですね。その外国に輸出をされておる薬で、日本で売られている薬の価格と、同じ薬ですよ、輸出をする価格と...全文を見る
○村山(富)委員 この資料を見ますと、国際薬価比較を見ると、フルシトシン錠というのですか五百ミリグラムの一錠、日本の場合には四百十五円七十銭、それからアメリカの場合は八十七円、西ドイツの場合が二百六十七円。それからメルファランというのが二ミリグラムで一錠、これはアルケランという薬...全文を見る
○村山(富)委員 すべての薬について、相当種類があるわけですから全部というのは無理かもしれませんけれども、しかし、比較的使われる頻度の高いそういう特殊な薬について、一遍ぐらい洗ってみて、今の薬価基準が妥当性を持っておるのかどうかというようなことぐらいはやってみる必要があるんじゃな...全文を見る
○村山(富)委員 それは外国のメーカーの生産コストまで調べるわけにはいかぬですから、だから生産コストはいいです。ただ、外国の例を見ますと、これは最近の資料だと思うのですけれども、例えばスウェーデンなんかは薬品は供給公社で適正価格で購入している。それからフランスの場合には厳格な原価...全文を見る
○村山(富)委員 いや、今局長の答弁を聞いておると、できない、できないという要因だけ説明しておるのですね。これは日本とアメリカとイギリスとフランスとでどう違いますか。それは確かにいろいろ違う要件があるかもしれませんよ。あるかもしれませんけれども、やろうと思えばできないことはないと...全文を見る
○村山(富)委員 それを基礎にして薬価基準を決めなさいと言うのじゃないのですよ。ただ、薬価基準を決める資料にはやっぱりすべきではないですか、そうでなければわからぬじゃないですか、そういう意味で言っておるわけですからね。——答弁はちょっと待ってください。もういいです。この問題も、例...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにいたしましても、銘柄別に登載する手法と、それから八一、九〇というバルクラインの設定が妥当かどうかということは、もう少し実態に照らして、薬価基準の決め方については再検討を加えていく必要があるのではないかと思いますから、そのことだけ申し上げておきます。  ...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっとこれは時間がないから余りなにされぬのですけれども、もし地域医療計画なんというものが前提にあるのなら、それを出しなさいよ。そうでなければ審議できませんよ。それはやはり医療費の中の重要な要素になっているわけですから、そういうものが一体これからどうなっていくの...全文を見る
○村山(富)委員 完全なものでなくていいですから、考え方の基本ぐらいは出しなさいよ。そうしないと、これはやはり医療費の中の重要なウエートを占めているわけですから、それがどうなっていくのかということがわからなければこの法案の審議はできませんよ。これもまた保留しておきますから、出して...全文を見る
○村山(富)委員 検査所の規模も大同小異あるのでしょうね。どうなんですか、大きいところはどれぐらいの大きさ、小さいところはどれぐらいの小ささか。
○村山(富)委員 一つだけ言っておきますけれども、これは医療機関が検査所に検体の検査を依頼するわけですね。そうしますと、医療機関がやる検査は、点数でもって請求して診療報酬をもらうわけですね。その診療報酬の点数と、検査所が依頼されて検査をする、これは手数料というのですか検査料という...全文を見る
○村山(富)委員 そのNHKのテレビのときに、例えば一名の検査技師に対して十名ぐらいの補助職員がおるというようなところもありますし、同一検体による二カ所の検査センターの成績がかなり違っておるというようなこともあったり、何かそんなことが言われたらしいのです。私は見ておりませんからわ...全文を見る
○村山(富)委員 それはひとつ、不安のないようにきちっとする必要があると思いますから、お願いします。  次に、先ほどちょっと言いましたけれども、必要でない検査をしなければ採算がとれないとか、あるいは薬をたくさん与えてその差益を稼がなければ病院の経営が苦しいとかいう意見があります...全文を見る
○村山(富)委員 医師の総収入で技術料が評価されるわけですね。そうすると、医師個人の場合でなくて、病院の経営の場合、やはり医師の技術料というものが主体になって、その医師の技術料以外のものなんかの収益といいますかそういうものが医療機関全体の報酬になる、こういうことになると思うのです...全文を見る
○村山(富)委員 不正請求というのは、単なるむだというような話じゃないのですよ。公金ですからね、これは犯罪行為ですよ、ある意味からいいますと。やはりそれぐらい厳しく悪いものは悪いとやっていただく。そのかわりに、大事なことですから、大事なことがまともにできるような基礎をつくってあげ...全文を見る
○村山(富)委員 それはそういう指導をしてもらう必要はありますけれども、ただ、普通の病院と違うわけですからね。ですから、例えば一件当たりの点数表なんかを見ましても、やっぱり大学病院は高いんですよ。高いのは、やはり普通の医療機関と違った検査をしたりする。その検査がその患者にとって必...全文を見る
○村山(富)委員 きょうは資料をちょっと持っていないものですから、それ以上突っ込んだ議論はできませんけれども、やはりそういう点を診療報酬のあり方としても検討を加えていい問題ではないかというように思いますから、その点もひとつ意見として申し上げておきます。どうぞ、もういいです。  ...全文を見る
○村山(富)委員 これは大臣、やはり医療行政を預かっているところとしてもっと責任を感ずる必要があると私は思うのです。保険料を取っていなければいいですよ。保険料は取っているわけですからね。だから、この僻地医療対策に取り組む大臣の決意をひとつ言ってください。
○村山(富)委員 その決意に見合うだけの予算が組まれておればいいけれども、予算は減額されておるわけですからね。その点も一つ含めて言っておきますからね。真剣な気持ちで積極的に取り組んでください。  それから、それと関連をして、市町村が医療施設等を整備してつくる場合に国は補助金を出...全文を見る
○村山(富)委員 その実情において決められているというのは、その実情は何ですか。どういう実情でそんな区分をしているんですか。適当なことを言いなさんな。
○村山(富)委員 いやいや、細かい資料がなくったって、この資料があればわかるでしょう。そういう計算でもって補助金を計算しているんじゃないですか。
○村山(富)委員 それなら、それもちょっと保留しますからね。実情に応じてなんというような余り適当な答弁をしなさんなよ。  それから、国保診療所なんかを積極的につくろうという意欲があっても、補助金の上限が決められているわけですよ。例えば一般の医療器械器具の場合の補助は七百五十万円...全文を見る
○村山(富)委員 それはひとつ検討しておいてくださいね。  それから、もう時間がありませんからこれは端的に確認だけをしたいと思うのですけれども、国民健康保険について、本会議でも質問しましたけれども、退職者医療制度をつくることによってその分だけ国保の負担が軽くなる、したがって国庫...全文を見る
○村山(富)委員 しておるというのでなくて、なりませんね。
○村山(富)委員 しかし、理屈としてはそうでしょう。理屈としては、退職者医療制度をつくって、国保が抱えた分がその点で見てもらえるから、その分だけ軽くなる、だから、その分だけ国庫補助は削る。だから、それがイコールすればいいわけです。イコールしなければ、その分はまたどこかへはね返って...全文を見る
○村山(富)委員 財政調整交付金というのは、今度は五〇%のうちの一〇%ですか。そして、しかも医療費ベースに直しますと、計算しますと七・七ぐらいにしかならぬわけです。だから、それがそれほど財政調整の機能を果たし得るかどうかというのもちょっと問題のような気もしますけれども、まあいいで...全文を見る
○村山(富)委員 今度の改正案は、負担の公平と給付の平等ということを前提にしているのでしょう。それを前提にしながら、中身は逆に格差をつくっていく、これはおかしいじゃないですか。そんなことであるならば、この際国保も八割にする、それがいいじゃないですか。そうすれば、提案理由の説明で言...全文を見る
○村山(富)委員 格差を助長しているとは言いませんよ。これはある程度の期間だけの話ですからね。しかし、今ある制度の中で、同じ立場で存在して、同じ立場で負担をしながら八割給付の者と七割給付の者が出てくる。新しい格差をつくることは間違いないのです。  そこで、やはり今の制度の改善を...全文を見る
○村山(富)委員 これはもう本当なら、いつごろまでにするつもりですかということまで回答をもらった方が、やはりこの法案の審議をするのにいいと思うのですよ。もしできればそういうことを聞かしてください。  それから、日雇健保です。日雇健保で、印紙を張るのに張れない労働者がいる。それは...全文を見る
○村山(富)委員 それはそれ以上深追いしませんから、ひとつ十分疎漏のないように対策を考えてください。  それから、医療監視員の問題についてちょっとお尋ねしたいと思うのですが、医療監視員というのはどういう目的で何を監視するのですか。
○村山(富)委員 医療監視員が本当の意味で機能を発揮しておれば、いろいろな事件は未然に防げるんじゃないかという節もありますね。例えば、先般事件のありました宇都宮病院ですね。これは厚生省からいただいた資料によりますと、宇都宮病院に対する過去の医療監視の指摘事項、昭和五十四年に、医師...全文を見る
○村山(富)委員 そういう通り一遍な答弁でなくて、これは重要な大事な問題ですから。  今ある医療監視員という制度が本当の意味で機能を果たし得るのかどうか、私は無理だと思うのですよ。正直言って無理だと思うのです。それはなぜかといいますと、一行政職員が医療監視員という資格をもらって...全文を見る
○村山(富)委員 神奈川県では三つばかり医療機関の指定が取り消されたとかいうようなことも聞いておりますけれども、医療法があるのですから、もし改善命令をして、改善命令を出しておるかおらないかわかりませんけれども、五年間も同じことを指摘されて、指摘されっ放しになっておるということはど...全文を見る
○村山(富)委員 今実際にそういう措置をとっていますか。
○村山(富)委員 それはひとつ、ああいう事件があったところですから疎漏のないように、やはり患者の保護を前提にしてきちっとしてもらいたいと思うのです。  先般、厚生省が精神患者の実態調査をやりましたね。あの実態調査でつかまれている数というのはどの程度ですか。
○村山(富)委員 回収率は、施設とそれから人数、どうですか。
○村山(富)委員 もう時間がありませんから申し上げますけれども、この愛知県の資料によりますと、調査対象施設は三十五、実際に調査をしたのは二十一、六〇%ですね。人数で言いますと、対象数は五百三十六、実際に調査をされて回収されたのが二百七十、五〇・四%。今あなたが言われたのとは大分開...全文を見る
05月09日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第12号
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○村山(富)委員 きょうは、参考人の皆さんには御多忙の中に御出席いただきまして、貴重な御意見を拝聴させていただきまして、ありがとうございました。時間の関係もありますから、それぞれの参考人の皆さんに質問だけを申し上げてみたいと思うのです。  まず、今宮参考人に三点ほどお尋ねいたし...全文を見る
○村山(富)委員 時間の関係で大分はしょったものですから若干誤解があったのではないかと思うのですけれども、医療費全体の適正化を図っていくためには、社会構造や疾病構造の変化に対応して供給制度のあり方も考え直していく必要がある。その限りにおいては、予防とかいう分野というものが大変大き...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、岡村参考人にお尋ねしたいと思うのですが、あなたの陳述の中に、今回の健康保険改正に絡まる経過の問題、特に社保審の答申なんかの問題にお触れになってお話しがございました。中根参考人からはビジョンに対する見解も述べられたわけですけれども、先般、御案内のように四月...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっと時間がありましたから最後にお尋ねしたいと思いますが、御意見の中にも、高額療養費について、今のように暦月であるとかあるいは一レセプトでなければならないとか、こういう給付のあり方については、例えば一家の主人が財布を握っておる、家族に病人が出ればそれぞれ支払い...全文を見る
○村山(富)委員 時間も参りましたのでこれで終わりますけれども、大変貴重な御意見をお聞かせいただきましてありがとうございました。これから、健康保険法改正の法案についての審議に大いに生かしていきたいというふうに思います。どうもありがとうございました。
○村山(富)委員 きょうはお忙しい中を御出席いただき、貴重な御意見をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。  限られた時間ですから、それぞれ端的にお尋ねを申し上げたいと思うのですが、まず最初に永田参考人にお尋ねいたします。  退職者医療制度というものは、それぞれの関...全文を見る
○村山(富)委員 五十九年度の計算をすればその程度で済むかもしれませんけれども、年度を追うごとに退職者はふえていくわけですから、したがって医療費全体も膨らんでいく、そういう見合いの中で、果たして厚生省の言うことが信頼できるかどうかという心配があるのじゃないかと思うのですね。そうい...全文を見る
○村山(富)委員 時間もございませんから、最後にもう一点、吉田先生にお尋ねをしたいと思うのです。  今回の医療費の改正に当たりまして、国民医療をどう正しくつくり上げていくかという観点からいろいろ御心配をいただき、御努力をされていることにつきましては心から敬意を表します。  そ...全文を見る
○村山(富)委員 これはどなたにお尋ねしていいかちょっと見当がつかないのですけれども、先ほど吉田先生からも、特定療養費の問題について御意見がありました。私ども素人でよくわからないのだけれども、特定の医療、これは知事が承認した医療機関、あるいは厚生大臣が認めた特別のサービス、特別の...全文を見る
○村山(富)委員 済みません。もう時間が来たものですから、結構でございます。どうもありがとうございました。
05月15日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第14号
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○村山(富)委員 今、多賀谷先生からも御質問がありましたように、本来この法案は、前回に失業保険から雇用保険に変えたときの情勢と、余り大きな情勢の変化はないのです。あるとすれば、当初予想したよりも失業が深刻であるということと、それから不況を反映して保険財政が厳しくなっておる、したが...全文を見る
○村山(富)委員 今回の雇用保険法の改正案で、これから想定されまする厳しい雇用と失業の状況を踏まえた場合に、中長期にわたって制度の見直しをせずに今回の改正でやっていけるという確信があるのかどうなのか、その点についてもひとつ見通しを明らかにしていただきたいと思います。
○村山(富)委員 雇用保険財政の実態を見てみますと、先般も同僚の網岡委員から厳しい質問もございましたが、当然国が負担すべきと思われる事務費や人件費、施設整備費などの大部分を保険財政から支出されている。それは他の社会保険制度には見られない扱いであって、従来は積立金の運用収入で賄って...全文を見る
○村山(富)委員 これは若干やっぱり見解の違いがあると思うのですけれども、私は、保険で見るべきものと一般会計で賄うべきものと、はっきり区分をしておく必要があるのではないかというように思いますから、今後ひとつ十分検討していただきたいというように思います。  それから次に、今回の改...全文を見る
○村山(富)委員 先ほど多賀谷先生の御質問にもございましたが、本来労働者は職業選択の自由という基本的権利を持っておる。この権利を行使することによって不当な差別を受けるようなことがあってはならないことは当然であります。したがってこの原則からするならば、雇用保険の求職者給付を行う際に...全文を見る
○村山(富)委員 同じく、法第三十三条で「正当な理由がなく自己の都合によって退職した場合」制限されることになっていますけれども、次のような場合はどうなるか、明らかにしていただきたいと思います。  例えばAさんがプログラマーとして就職したけれども、勤務が残業の連続で、休日出勤など...全文を見る
○村山(富)委員 なお、例えば仮にBさんと例をとりますと、電機メーカーで働いていたけれども、彼には保育園に通っている子供さんがあって、奥さんも働いている。したがって、夫婦で交代に子供の迎えに行かなければならぬ。そこで、残業などもそういう条件のない同僚と比較してなかなかできにくい。...全文を見る
○村山(富)委員 次に、例えば会社が倒産をして離職をした。この人は当然雇用保険受給資格があるわけですけれども、離職をする前に彼の取っておった報酬は二十七万円相当の手取り賃金があって、ローンの返済等もあるために、それと同程度ぐらいの収入がないとなかなか生活ができない。たまたま就職情...全文を見る
○村山(富)委員 次に、例えばA子さんという人がおって、これまで何度か流産をした。今度また妊娠をしたが、医師から、通勤条件を変えない限り正常出産は無理、こう言われて離職をした。もちろん出産に支障のない職場があれば再就職をするという希望はあるわけですから、この場合、基準の通勤困難と...全文を見る
○村山(富)委員 個々のケース、ケースでいろいろ違いはあると思いますけれども、今申し上げましたように正常な出産に支障がある、その支障は通勤上の困難性が原因になっておる、こういう場合に離職をやむを得ずしたというような事例はやはり正当な理由になりますね。
○村山(富)委員 また、ある人は、結婚することによって夫の老父母の扶養をしなければならぬという状況になった。それで、今の働いておる職場からするとなかなかそれができない。したがって退職を余儀なくされた。そこで扶養可能な仕事に再就職を希望しておる。こういう場合にはやはり正当な理由とし...全文を見る
○村山(富)委員 以上、幾つかの事例を申し上げましたけれども、やはりいろいろな事例が今後想定されると思うのですね。したがって、基準の見直しに当たりましては、現行の基準をよりきつくしたりあるいは給付を抑制することになるような見直しはすべきではないというふうに思うのです。それで、就業...全文を見る
○村山(富)委員 なお、過去において大きな非難を受けて廃止をした事例があるわけですけれども、いわゆる給付適正化通達というものを出したことがあります。これからまたいろいろ厳しい状況が想定されるだけにそういうことがまた心配をされるわけでありますが、給付の抑制あるいは受給者への締めつけ...全文を見る
○村山(富)委員 次に、訓練延長給付の問題についてお尋ねをしたいと思うのです。  最近、職業訓練受講希望者に対して、雇用保険財政等の関係もあって、職安における窓口での規制がより強化されてきておるのではないかというふうに思われる節がございます。例えば安定所で面接を受ける場合、あな...全文を見る
○村山(富)委員 いろいろ実態を調べてみますと、地域によっていろいろな違いはあることは言うまでもありませんけれども、例えば職安ごとに訓練定員との見合いの中で訓練校への指示枠を決めているところもあるわけです。安定所によっては必ずしも希望者が一定していませんから、例えば定員があります...全文を見る
○村山(富)委員 今私は一カ所だけ申しましたけれども、大阪府下の場合は、松原、堺、守口、東淀川、芦原、夕陽丘、大阪総合身障というふうに区分をして調査してありますけれども、全部が定員が充足しておらぬわけですね。充足しておらぬ中でも、指示枠というものが極めて少ないわけですね。そういう...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、もう少しく突っ込んで具体的に見解を聞きたいと思うのですけれども、例えば能力開発訓練ですね。能開訓練の場合に受講希望者を、従来の安定所から指示されてくるという一方的な扱いではなくて、訓練施設でも受理していく、そして両者間の協議を通じて入校の扱いを決めていく...全文を見る
○村山(富)委員 いろんな事例を調べてみますと、生涯職業訓練促進給付金というのがありますね。こういう給付金の扱いなどについては、支給の申請をする手続を、県立の訓練校はできるようにしてあるのだけれども、雇用促進事業団立の訓練施設の場合にはまだそれができるようになっていませんね。した...全文を見る
○村山(富)委員 経過はわかりますけれども、現状を踏まえてみて、雇用促進事業団がつくっておる訓練施設で扱ってはならないし、扱うことは不都合がある、そんな理由はないと思いますから、私は、現状をより効果的に運営していくためには当然そういう扱いをしてもいいのではないかというふうに思いま...全文を見る
○村山(富)委員 次にお尋ねをしたいと思いまするけれども、今日の雇用失業情勢を考えると、むしろ対象者の拡大や日数の増加など延長制度を拡充すべきであるというふうに思うのですけれども、これからその基準の見直し等が行われる際に、少なくとも現行の各種の延長給付の条件あるいは日数、基準とい...全文を見る
○村山(富)委員 現在雇用保険の一般加入となっている産炭地の開発就労事業、あるいは炭鉱離職者緊急就労対策事業等々の扱いについては、関係労働者の要望を尊重し適切な措置がとられるようにすべきであるというふうに思いますけれども、その扱いについての見解を承っておきたいと思います。
○村山(富)委員 これは先般の質疑の中で、同僚の池端議員からも指摘をされて強く要請がございましたけれども、日雇保険の不適用地域の扱いについて、当時と今日とではもう交通機関が発達して、道路の状況などというものも随分変わっているわけですから、当然現状の見直しはやるべきだというふうに思...全文を見る
○村山(富)委員 船員保険と雇用保険との扱いについて、通算制をつくるということについては制度的に難しい点もあると思うのです。しかし、それと同じようなことが効果的に実現できるように、言うならば通算制が確保できるような必要な措置を講ずる必要があるのではないか、また講ずべきではないかと...全文を見る
○村山(富)委員 次に、今回の法改正で失業給付額の算定方式が変更されて、言うならば一時金が含まれないという不当な扱いを受けることになったわけです。こういう扱いが、今後、労働者災害補償保険の休業特別支給金等に連動して廃止をされるというようなことがあってはならないというように思います...全文を見る
○村山(富)委員 最後に確認をしておきたいと思いまするけれども、失業給付事業の収支改善は、本来雇用対策の積極的な推進によって失業者、受給者をなくすことによって行われなければならないと思うのです。特に、現状及び高齢労働者が一層増加する今後の雇用失業情勢等を考える場合に、再就職が困難...全文を見る
○村山(富)委員 以上で終わります。
06月21日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第17号
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○村山(富)委員 この国会の最重要法案として扱われながら、与野党が今真剣な議論を繰り返しておりますし、それだけにまた国民も非常な関心を持って注目をしておりますが、そういうこの健保法案の審議の過程に、提出者である大臣が、きょうのある新聞を見ますと、そのインタビューの中で、例えば二割...全文を見る
○村山(富)委員 今後このようなことが二度とないように十分注意をしていただくように、厳重に警告しておきます。  終わります。      ――――◇―――――
07月04日第101回国会 衆議院 社会労働委員会公聴会 第1号
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○村山(富)委員 きょうは、公述人の皆さんには、お忙しい中を貴重な御意見をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。  四人の先生方の御意見を聞いておりまして、この健保改正問題に絡んでなおいろいろな意見があるものだな、ますます時間をかけて、慎重な国民の納得できる審議をする...全文を見る
○村山(富)委員 そういう立場に置かれておる患者さんや家族の皆さんが大変御苦労されているという現状はよくわかるわけでありますけれども、そういう苦労をされて今は公的病院に入院をされておる。その公的病院は恐らく基準看護病院だと思うのですが、基準看護病院でなければもちろん付き添いも必要...全文を見る
○村山(富)委員 大変恐縮ですけれども、あなたのような立場に置かれておる方がたくさんおられると思うのですけれども、そういう方々が今の日本の医療制度をどうごらんになっておるか、あるいは経験されておるか、あるいは今度改正案が通った場合にどういうお気持ちで受け取られるであろうか、どうい...全文を見る
○村山(富)委員 重ねて副島先生にお尋ねします。  あなたはたまたま弁護士をされていますが、弁護士という職業は素人の介入できない専門的な職業です。表現は悪いかもしれませんけれども、正常でない方が事件を依頼しにくるというか、何かの事件をその人は背負っておる。これは民事の場合も刑事...全文を見る
○村山(富)委員 次に、広瀬先生にちょっとお尋ねをしておきたいと思うのですけれども、今度の健康保険法の改正の中の、強いて目玉といえば退職者医療制度ですね。ところが、この退職者医療制度も、事務費さえ国は金を一銭も面倒を見ないんですよ。見なくて、あなたからお話しがありましたように、国...全文を見る
○村山(富)委員 長期の見通しの中で、租税や社会保険の負担と給付の関係とか、あるいは今三五%ぐらいですけれども、臨調から言いますと四五%ぐらいを目標にする、一〇%ふえる、その一〇%というのは医療に使うのか、年金に使うのか、何が主体なのかといったような問題もまだあると思いますね。そ...全文を見る
○村山(富)委員 きょうは、公述人の先生方には御多用中にもかかわらず、貴重な意見を拝聴させていただきましてありがとうございました。限られた時間ですから、それぞれ若干の御質問をさせていただきたいと思うのです。  まず黒澤公述人にお尋ねしたいと思うのですけれども、先ほどお話がござい...全文を見る
○村山(富)委員 心配と不安がある、その場合には適切な措置を講じてもらいたいということですね。私はむしろ、退職者医療制度をつくることによって言うならば国保の財政に余裕ができる、余裕ができるこの機会に給付率を上げるというようなことをこそ考えるべきではないかというふうに思ったのですけ...全文を見る
○村山(富)委員 次に内山公述人にお尋ねしたいのですけれども、昭和二年以来健保については本人の十割給付は守られてきた。これは御存じのように、従来三K赤字といいまして、健康保険財政が赤字を抱えて非常に厳しい抜本改革が叫ばれているときも、この十割給付だけには手をつけずにきたわけですね...全文を見る
○村山(富)委員 重ねてお尋ねします。午前中の質疑の中で、自分の身内に大変難しい重症患者を抱えておる方から、いかに苦しいか、現状の医療は本当に困っている方々に十分こたえてもらえないものになっているというようなことについての切々たる訴えがあったわけですけれども、今の医療制度の中で、...全文を見る
○村山(富)委員 内山さんだけに質問が集中して恐縮なんですけれども、あなたは健康保険の問題と関連の一番深い、直接関連のある働く労働者を組織したものの役員をされているわけですから、労働者の意識やら考え方に一番精通していると思いますから、そういうことでお尋ねしたいと思うのです。  ...全文を見る
○村山(富)委員 それから、もう一点お尋ねしたいと思うのですけれども、最近健保は財政的には黒字になっているわけですね。相当大幅な黒字を計上しているわけです。累積赤字も解消して、保険料率も下げたという状況にあるわけですね。健康保険が黒字になったために、その黒字になったことを背景にし...全文を見る
○村山(富)委員 水野先生にちょっと御意見をお聞かせいただきたいと思うのですけれども、最近やはり医療費にはいろいろなむだがあるということがしばしば言われているわけですね。その医療費のむだの中には、先ほどもちょっとお触れになったかと思いますけれども、大変高額な医療機械が世界じゅうで...全文を見る
○村山(富)委員 医療機器の問題は一つの例として申し上げたのですけれども、言われるようにそれだけでなくて、薬の問題やら検査の問題やら、いろいろ伏在する過剰診療の要因になるようなむだがたくさんあるというふうに言われていると思うのですね。  一番心配されますのは、医療費がどんどん膨...全文を見る
○村山(富)委員 どうもありがとうございました。  吉田先生にちょっとお尋ねしたいのですけれども、今度の改正の中で、高度承認医療という、例えば大学附属病院で高度な医療を受ける場合等、厚生大臣が承認した医療機関で受ければ、その高度医療を受けた分について一定の保険給付を行います、あ...全文を見る
○村山(富)委員 最後にもう一遍内山さんにお尋ねをしたいと思うのですけれども、先ほど来申し上げておりますように、今度の健康保険法の改正は、一番直接的には今働いている労働者の皆さんに影響が大きいわけですね。それだけに、私どものところにも毎日のように反対の文書が来たり、手紙が来たり、...全文を見る
○村山(富)委員 貴重な御意見を、先生方には大変ありがとうございました。その御意見を十分踏まえて、これからまた一層慎重な審議を進めていきたいというように思います。  本当にどうもありがとうございました。
07月05日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第21号
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○村山(富)委員 関連して。今竹村委員から、富士見病院の事件に関連する経過並びに結果等に対するあなた方の把握している範囲のものを出しなさい、報告しなさい、こう言っておるわけでしょう。だからそれは報告ができるのかできないのか、報告書があるのかないのか、はっきりしなさい。
○村山(富)委員 それが、質問に対するものは、再三再四報告してください、こう言っておるのに、あなたの方は出さないし、(発言する者あり)いや、出しなさいと言ったら、これだけ出してきた。これはあなた、「富士見産婦人科病院受療者から所沢保健所への申し出状況」というだけの話じゃないですか...全文を見る
07月12日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第24号
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○村山(富)委員 健康保険の改正案は、二月の二十五日に国会に提出をされましてから、今日まで真剣な審議を続けてまいりましたが、ようやく山場を迎えようといたしております。随分長い期間、この法案を審議するに当たりまして、新聞やその他いろいろなところから、この健康保険の改正案は中曽根内閣...全文を見る
○村山(富)委員 今総理も申されましたように、事柄が重要であるだけに、与野党それぞれ真剣な議論もしてきたわけでありますけれども、ただ、この法案を審議するに当たっての基本的な姿勢について、若干お尋ねしてみたいと思うのです。  去る十日に、自民党の副総裁と党四役、医療三団体の会長と...全文を見る
○村山(富)委員 この新聞報道を読みますと、国会終了直後に実施時期を示す、こうあるわけですね。実施時期を示すということは、内容についてはある程度の合意を得ておって、そして実施時期だけは国会終了直後に示す、こういう意味ではないのですか。
○村山(富)委員 私が冒頭に、この健康保険の改正案は、この国会に内閣が提出した法案の中では最重要法案だというふうに言われて、慎重な審議が行われてきたわけですね。統合一元化について実施をする時期を示す、明示するということは、ある程度内容の合意を得ておって、そして、その実施時期につい...全文を見る
○村山(富)委員 それじゃ総理にお尋ねしますが、総理は、統合一元化という問題についてどういうふうにお考えになっていますか。
○村山(富)委員 負担と給付の公平を期していくために、統合一元化することは基本的には賛成だ、かいつまんで言えばこういうことですね。  しかし、今八つのそれぞれ保険団体がありますね。この中には被用者保険もあれば地域保険もあるわけです。いろいろな保険がある。老人保健もありますね。そ...全文を見る
○村山(富)委員 できるだけ早い時期に実現すると言ったって、中身がはっきりわからぬものは実現しょうがないじゃないですか。確認しますけれども、ここに言われております「統合一元化を国会終了直後できるだけ早い時期に実施時期を明示する」、示すというふうに言われたことの統合一元化という中身...全文を見る
○村山(富)委員 これは、統合一元化について国会終了直後に実施時期を示す、こう言っているわけですから、したがって統合一元化というのは一体どういう中身なのか。これは健康保険法改正案と重要な関連がある、そこらが明示されないと審議ができない、こう言って質問しているわけですけれども、今ま...全文を見る
○村山(富)委員 ますますわからぬことになるのだけれども、今八つある制度を一本にするという考え方もあるし、それからまた、被用者保険と地域保険と二本立てにするという考え方もあったし、そうじゃなくて、制度は分離しているけれども財政調整だけを行いながらできるだけ公平な給付をしていくよう...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにしても、そうしますと負担と給付を公平化する、そのために、よくわからぬのだけれども、統合させるという目標を定めて、いろいろな意見を聞きながら努力していきます、こういうことですね。そうすると、何かわからぬ目標を掲げておるけれども、今はまだ何にもありません、こ...全文を見る
○村山(富)委員 もうこれに余り時間をとりたくないのだけれども、大方針を掲げて、こっちに行くという方向を決めて、そして厚生省で鋭意やってもらう。大方針を決めて二つちに行くというのはどっちの方向ですか。
○村山(富)委員 ひっきょうするに、中身は別に決まったものは何もありません、ただそういう漠然とした抽象的な目標を掲げているだけです、それまでの過程はいろいろありますから、その過程における中身はまだ何も決まったものはありませんということですね。それ以外にないじゃないですか。(発言す...全文を見る
○村山(富)委員 いや、そういう答弁をここで言えばますますわからなくなる。これはやっぱり、さっきから幾ら聞いてみても、今は統合一元化するという決まった中身はありません、ただこういう目標だけは漠然と持っています、その持っている目標に向かってこれから何かまとめていきたいんです、そうす...全文を見る
○村山(富)委員 それは、厚生省が将来給付水準を八割に統一していきたいという方向を示しただけですよ。ここで言うのは統合一元化ですよ。統合一元化というのは、やっぱり今ある保険制度を何らかの形で統合したい、統合して一元化したいという意味に解釈されるわけですね。そうでしょう。そういう中...全文を見る
○村山(富)委員 いやいや、その統合一元化という中身は、さっきから言っていますように、この法案とは重要な関連がありますからね。この健康保険がこういうふうに改正されたら将来統合一元化とどうつながっていくのか、一体保険制度はどうなっていくのかということがやっぱり重要な問題ですからね。...全文を見る
○村山(富)委員 私は、今度の改正案を見る限りにおいては、一体、「仕事師内閣」というのは聞きようによっては「仕事をしない内閣」だというふうに聞こえぬでもないのですけれどもね。そういう内閣になってしまったのではないかという気がするわけですね。  と申しますのは、これからちょっとお...全文を見る
○村山(富)委員 いやいや、私がお尋ねしたのは、そういう背景と理由で、被用者保険の十割給付に対して八割給付にしたいという考えに、変わりありませんかと聞いているわけです。
○村山(富)委員 十割給付をしていることが過剰診療や薬づけ、検査づけの要因になっておる、こういう説明もあるわけですけれども、私は公聴会のときにも申し上げたのですが、患者の側からすれば、私のこの疾病に対して、病状に対して、どの程度の治療を受ければいいのか、どの程度の薬を服用すればい...全文を見る
○村山(富)委員 患者の方にも、かかった病気の内容やら、あるいはどの程度の医療費がかかったのかというコスト等について知る権利もあるし、知ってもらう必要があると言うんですね。それなら何も二割負担をかけなくたって、極端に言えば一%でもいいじゃないですか。わかりますよ、一%でも。同時に...全文を見る
○村山(富)委員 私は、やはり医療制度というものに対する、あるいは保険制度というものに対する考え方の認識が大分違うと思うのですね。かつて厚生大臣はこう言ったんですよ、比較的恵まれているサラリーマンにこの際我慢をしていただきたいと。サラリーマンと一口に言ったって、いろいろな階層があ...全文を見る
○村山(富)委員 健康保険の十割給付を議論するときに、ことさら国民健康保険の七割給付を出して、そしていかにも十割給付が恵まれているというような印象を与えるような発言をされることは、私は間違いだと思いますよ。なるほど国民健康保険は僕らに訴えていますよ、私どもは七割給付です、家の働き...全文を見る
○村山(富)委員 今申し上げましたような活動を地域でやるのは、やはり保健所やらあるいは市町村の健康保健センターとか、そういうところがやると思うのです。ところが、現実の状況を見ていますと、もう保健所なんかはほとんど形骸化してしまって、往年の活動をするようなものになっていませんよ。そ...全文を見る
○村山(富)委員 総体的に言えば、一番大事なことは、やはり予防やら何かを充実さして病人をつくらないということが、医療費抑制の一番大きな前提じゃないですか。それをやはり真剣にやるということが一つですよ。もう一つは、今の診療報酬の支払い方式というのは点数出来高払いですから、医療効果が...全文を見る
○村山(富)委員 きょうはせっかく総理が見えているから、総理が答えなければいかぬ。それで三番目は、やはり検査づけ、薬づけと言われる、例えば富士見病院の例があります。それは今日本でCTというのですか、こういう器械なんかが購入されている数というのは、もうアメリカを抜いて世界で一番だと...全文を見る
○村山(富)委員 いろいろ挙げればたくさんあると思いますけれども、少なくとも、今私が申し上げましたような点にもっと重点的に、真剣に取り組んで、本気になってやれば、やはり相当の医療費の抑制になるのではないか。それはもう沢内村なんかいい例です。そういうものを真剣に取り組んでやって、な...全文を見る
○村山(富)委員 これはもうかみ合わぬからだめですけれども、私が言っているのは、今度の改正案の背景というものがこういうものであるとするならば、その医療費を抑制するためには、何も患者に負担を強要して押しつけて、そしてどうこうするという考えじゃなくて、それ以前にやはり行政としてすべき...全文を見る
○村山(富)委員 少なくとも、今私が言った意見にあなたは同意をされたわけですから、力を入れてやる決意だと、それはいいですか。
○村山(富)委員 もう時間が余りありませんから次に移りますけれども、総理の言葉から退職者医療制度が出ましたね。今度の退職者医療制度というのはだれの金でつくるのですか。
○村山(富)委員 ちょっと総理にお尋ねしますけれども、保険主義というのは、保険料を負担する人と給付を受ける人が同じですね。そしてお互いに保険料を納め合って、みんなで相互扶助で給付を受け合うというのが保険主強ですね。退職者医療制度というのは、給付を受ける人と保険料を負担する人が違う...全文を見る
○村山(富)委員 後輩が先輩のために協力する、そうすると、老人保健制度というのはやはり国民全体の先輩を国民全体で支えていこうという仕組みでしょう、同じでしょう。そうすると、その保険制度の中では、老人保健制度も退職者医療保険制度も同じような考え方でつくられていますね。どうですか。
○村山(富)委員 財政力があるとかないとかいうことではなくて、私がさっき言ったのは、保険主義というのはそういうものじゃないですかと。そうすると、退職者医療保険制度というのは保険料を負担する人と給付を受ける人が違うのです。これは後輩が先輩の面倒を見ましょうというのでつくったんだと。...全文を見る
○村山(富)委員 いや、出さなくて済むのはというのではないのですよ。それは、そういう制度をつくればいや応なしに金を取られるわけですから。だから、私はもう時間がありませんからこれ以上言いませんけれども、老人保健制度あるいは退職者医療保険制度というものが同じような理念でもってつくられ...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がありませんから端的にお尋ねしますが、五十九年度予算では、医療・保健も含めて社会福祉等々が六千九百億円ほど国庫支出が削減されておるわけですね。これは年金にしても医療にしても老人はふえていくし、社会保障、福祉関係なんというものは当然増、自然増がいや応なしに...全文を見る
○村山(富)委員 先ほど退職者医療保険制度の例を申しましたけれども、そういう新しい制度をこしらえても、国は金を一銭も出さずに、それぞれの関係者の負担でもって賄っていく。これは端的は例ですよ。端的な例だけれども、今後もだんだんこういう保険制度に対して国の負担が減らされていって、将来...全文を見る
○村山(富)委員 時間が参りましたから、最後に要望だけしておきます。今、三十歳以上ぐらいの人は、自分の将来の単活設計に非常に不安を持っていますよ。一体年金はどうなっていくのか、国民年金なんかは将来掛金だけ高くなって、もらえなくなるのではないかという不安を持っていますよ。さっきも指...全文を見る
○村山(富)委員 私は、自由民主党・新自由国民連合、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び社会民主連合を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。     健康保険法等の一部を改正する法律案に対す...全文を見る
07月17日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第25号
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○村山(富)委員 きょうは、それぞれの分野から貴重な御意見をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。時間の制約もございますが、若干の問題についてお尋ねを申し上げたいと思います。  今度の男女雇用均等に関する問題につきましては、いろんな分野でいろんな意見がありますけれども...全文を見る
○村山(富)委員 今度の政府案を見ますと、定年、退職、解雇については、罰則はありませんけれども禁止規定になっているわけです。その他の条項はすべて努力義務規定になっているわけです。そうしますと、これは法律の専門家である中島先生にお尋ねしたいのですが、仮に禁止規定でない努力義務規定に...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっと言葉足らずで恐縮でしたけれども、差別を是正するために努力したかどうかということは問われるということになりますね。  そこで、これからこの法案の審議をするに当たりまして、いろいろな意味で参考になると思いますのでお尋ねしたいと思うのですが、男女雇用平等法を...全文を見る
○村山(富)委員 中島先生だけに質問が集中して恐縮に思うのですけれども、もう一点お尋ねしたいと思うのです。  昨日、福岡県の博多でいろいろな方々の意見も承りました。きょうまた参考人の方々からそれぞれ意見を承ったわけですけれども、意見が際立って違っている点はもう一つあるのです。そ...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、田辺先生にちょっとお尋ねしたいと思うのですけれども、労働時間の問題について大分詳しいお話がございました。今の日本の労働者の実態というのは、これはすべてではありませんけれども、平均的に申し上げますと、賃金が非常に安いために、むしろ労働者みずからが時間外労働...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間が参りました。貴重な御意見、ありがとうございました。これからの審議の参考にしながら、十分反映していきたいというふうに思います。  きょうは、どうもありがとうございました。(拍手)
○村山(富)委員 昨日行われました現地調査第一班について、御報告を申し上げます。  第一班は、七月十五日及び十六日の両日、福岡県に派遣され、現在、当委員会において審査中の内閣提出、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保を促進するための労働省関係法律の整備等に関する法律...全文を見る
07月19日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第26号
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○村山(富)委員 質問時間が三十分しかありませんから、せっかく統合するわけですから、その統合後の考えられるいろいろな問題について、確認をしていただきたい事項等について若干お尋ねをしたいと思うのです。  そこで、まず第一に、今回のこの法案の中身を見ますと、社会福祉事業振興会という...全文を見る
○村山(富)委員 この二つの振興会と医療金融公庫というのは、社会福祉事業振興会の方は主として、社会福祉の施設に対して貸付金を行うとか助成をするとかいろいろな活動をされていると思うのです。医療金融公庫の方は医療機関に対してそうした業務を行う。したがって、社会福祉施設と医療機関とは大...全文を見る
○村山(富)委員 それは一つの大きな例ですけれども、この種に類するような業務の実績というものが、それぞれ違った歴史を持っているだけにあったと思うのです。具体的に申し上げることはできませんけれども、そうした従来から踏襲をされてきておる業務の実績というものは、今後もやはり尊重されて踏...全文を見る
○村山(富)委員 例えば公庫の方には総裁というポストがある、振興会の方には理事長といろポストがある、統合されますと二つは必要なくなるわけですから、いろいろな意味で人員の削減といった問題も考えられてくるのじゃないがと思うのですが、そういう点に対する見通しはどうですか。
○村山(富)委員 今お話しがありましたように実質的な首切りはない、自然退職の形で欠員不補充で何とか賄っていく、こういう考え方ですね。  そこで、これから二つの違ったものが統合するわけですから、違っておっただけにいろいろな職員の条件の違いがあると思うのです。例えば人事交流とか待遇...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、公庫の方は健保連、健保組合をつくっておる、それから年金の方は企業年金をつくっておるわけです。したがって、今までの振興会の方は政管健保あるいは厚生年金であったものを、公庫が入っておるところに統合して入れるということになるわけですね。  それで、実態...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、今は公庫と振興会とはそれぞれ違った事務所を持っておるわけでしょう。事務所は違ったままで統合させていくのか、あるいはいつごろ一緒にするとかいうような考え方があるのでしょうか。そこらの点はどうなんですか。
○村山(富)委員 そうしますと、事務所を物色をして、事務所があり次第同じ事務所の中で仕事ができるようにしたいということですね。
○村山(富)委員 新しいものに統合されていくだけに、いろんな意味でやはり違ったものが一緒になるわけですから、したがって、今まで申し上げましたこと以外にいろんな問題が起こってくるんじゃないかと私は思うのですね。ですから、そういう問題につきましては、これからできるだけ労使が話し合いで...全文を見る
○村山(富)委員 冒頭に申し上げましたように、これは単に、今公団の数を減らすとか公庫の数を減らすとか、第二臨調の行革答申があったから、それで消極的に受け身でやるんだといったような意思ではなくて、むしろ、これから福祉や年金、医療というものは政策上でも極めて大きなウエートを占めていく...全文を見る
○村山(富)委員 終わります。
07月24日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第27号
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○村山(富)委員 議事進行に関する動議を提出いたします。  先般来、内閣提出、男女雇用機会均等法案及び野党四党提出に係る男女雇用平等法案の審査を行ってきたところでありますが、両案の議事を進めるに当たり、内閣提出案に先立ち、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合...全文を見る
○村山(富)委員 政府が提案されました雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保を促進するための労働省関係法律の整備等に関する法律案の採決に当たりまして、私は、日本社会党・護憲共同を代表して、政府原案並びに同修正案に反対の討論をいたすものであります。  私は、まず第一に、...全文を見る
07月25日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第28号
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○村山(富)委員 私は、自由民主党・新自由国民連合、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党・革新共同及び社会民主連合を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。      社会福祉・医療事...全文を見る
○村山(富)委員 私は、自由民主党・新自由国民連合、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党・革新共同及び社会民主連合を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。      戦傷病者戦没者遺...全文を見る
08月01日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第30号
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○村山(富)委員 残ったわずかな時間に質問を申し上げますので、できるだけ簡潔にお尋ねしますので、簡潔な御答弁をお願い申し上げます。  これは参議院の段階でも、またきょう竹村さんからもいろいろお話がございましたが、今度の法律の改正を見ますと、例えば「収容」を「入所」と変えるとか、...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、具体的な中身について若干お尋ねしたいと思うのですが、この改正案の第二十五条で、先ほど申し上げましたように「身体障害者の製作したほうき、はたき、ぞうきんその他政令で定める物品」とこうあったものを、「ほうき、はたき、ぞうきん」というものを削除して、「身体障害...全文を見る
○村山(富)委員 私もまだ実態を正確につかんでおりませんけれども、この種の施設で製作されているもので、主としてどこの施設でも大体つくっておるといったようなものがあると思うのですが、そういうものにはどういうものがありますか。
○村山(富)委員 これはやはり、国または地方公共団体の行政機関に購買を求めることができる、言うならば販路を保証してあげましょうということになると思うのですけれども、中小企業者等々と競合する部面もあるのではないか。  そこで、実際問題としては大変難しい問題があると思いまするけれど...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっとついでにお尋ねしておきますけれども、こういう種の施設というのは、経営そのものが、施設費、措置費については国やら地方自治団体からの補助があると思うのですけれども、全体としての運営、経営というものは安定しているというふうにごらんになっておりますか。
○村山(富)委員 そこで私は、これは要望しておきたいと思うのですけれども、なるほど人件費等の措置費は保障されておりますから、その部面については安定しておる。だけれども、先ほどもお話ししましたように、ここで働いておる、入所しておる、あるいは適所しておる身障者自体がどんな扱いを受けて...全文を見る
○村山(富)委員 時間がありませんから深く突っ込んで議論することができないことを残念に思いますけれども、そういう点は、身障者が完全に参加と平等という機会を与えられるというような意味からも大事なことだと思いますから、そういう点でもっと配慮と工夫があっていいと思いますので、そういう御...全文を見る
○村山(富)委員 これは正確にはなかなかつかみ得ないのではないかと思うのですけれども、私どもの承知しておる範囲ではもっと数が多いのではないかと思うのです。ただ、こういう施設について一定の基準を設けることはやむを得ないと思うのですが、基準に合致しない小規模のこうした施設ができるとい...全文を見る
○村山(富)委員 ひとつ十分検討を加えて、そうした社会的要請にこたえられるような措置をすることが大事だと思いますから、よろしくお願いしておきたいと思います。  それから、今度の改正案の中身の中に、新しく身体障害者の福祉ホームというものをつくることになっていますね。これは相当関心...全文を見る
○村山(富)委員 二十名以上という基準は一応あるにしても、その地域、地域の特性に応じて、仮にそれは十五名とかいうようなことがあってもいいのではないかと思いますし、そういう意味では、できるだけその地域の状況に対応して弾力的に運用できるようなものにすることの方がより効果が上がるのでは...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、予算の関係はどうなりますか。
○村山(富)委員 もう時間がないので端的に聞きますけれども、その場合に、このホームには、やっぱりこれは身体障害者が入所するわけですから、ある意味では介護が必要かもしれませんし、ある意味では生活の相談、指導というようなものも必要かもしれませんし、そういうケアが担当できるような人を置...全文を見る
○村山(富)委員 これはお願いだけ申しますけれども、できるだけ小規模で分散して、さっき申しましたように地域の実情に十分対応できるような施設にするということが一つと、それから介護ができるようなやはりケアを十分考える。さらに、これは年次を追ってやはり計画的につくっていくということも必...全文を見る
○村山(富)委員 後でまた自民党の方からも質問があるのではないかというふうに聞いていますけれども、今度の改正の中で「そしゃく」というものが挿入をされたわけですね。加えられたわけですね。この「そしゃく」が加えられたということは、従来の医師の扱い方がやっぱり変わっていかなければならぬ...全文を見る
○村山(富)委員 後でまた質問があるらしいから、答弁がしにくくて困っているんじゃないかと思うのですが、これはまあいいじゃないですか、それは後で同じ答弁をしたって構わぬわけだから。そういうことでなくて、本来ならば、私は条文を変えてしかるべきではないか。そして、ここらを明確にする必要...全文を見る
○村山(富)委員 善処していきたいという意味は——経過は私もよく聞いているのですよ。医師会と歯科医師会がどんな話をして、どうなったという経過もちゃんと聞いていますからね。だから余りそう配慮はせずに、率直に答えなさいよ、もう。
○村山(富)委員 これはさっきもちょっと申し上げましたけれども、やっぱり将来は条文に加えていく必要があればそういう点も十分検討するというふうにしなければならぬことだと思いますので、そういう点についても意見を申し上げておきます。  時間がございませんから最後に申し上げますけれども...全文を見る
○村山(富)委員 終わります。
08月02日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第31号
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○村山(富)委員 参考人の諸先生方には、御多忙の中にもかかわりませず御出席をいただきまして、貴重な意見を拝聴させていただきました。心からお礼を申し上げたいと思います。  今、年金の問題に関して共通しておると考えられる点は、将来を構想してみて、現代のばらばらになった年金制度という...全文を見る
○村山(富)委員 どうもありがとうございました。  これはやはり、これからの雇用の問題と年金、あるいは就労構造の変化というようなものに対応していく年金、老齢化社会に入っていくことに対応しての年金といったようなものがいろいろ考えられると思うのですが、そういう場合に、先ほど先生のお...全文を見る
○村山(富)委員 質問が集中して申しわけないのですけれども、先生のお話の中に、ちょっと詳しく聞き取れずに聞き漏らした点があるのですけれども、ポイント方式という話がございましたね。あのポイント方式というのは被用者年金の場合に考えられる仕組みですか。国民年金との関連というのはないので...全文を見る
○村山(富)委員 福武先生にちょっとお尋ねしたいと思うのですが、先生のお話の中で、国民年金については将来やはり二階建てを検討する必要があるという意味のお話しがあったと思うのです。私はやはり、国民年金が保険料が定額方式になっておるということについても若干問題があるんじゃないかと思う...全文を見る
○村山(富)委員 恐れ入りますが、この問題について丸尾先生、森岡先生、もし御意見ございましたらお聞かせいただきたいと思うのです。
○村山(富)委員 これはちょっと、どなたにお尋ねしたらいいかと思うのですけれども、社会保障研究所の所長をされております福武先生にお尋ねしたいと思います。  今、行政の仕組みとしては、例えば共済は大蔵とか、あるいは公企体の部分はそれぞれの事業体とか、運輸省なら運輸省、電電公社なら...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、社会保障制度審議会が五十二年でしたか、基本年金構想に対する見解といったようなものをまとめて出されたことがあるわけですけれども、私は大変興味深く読ましていただきましたし、内容的にも評価できる点がたくさんあったというふうに受けとめて、今日、年金問題を議論する...全文を見る
○村山(富)委員 きょうは、もう議論する場ではありませんからこれで終わらせていただきますけれども、今回出されておりまする改革案というのも、冒頭に申し上げましたように、将来の年金の安定したあるべき姿というものを想定しながら、お互いにやはり真剣な議論をしていく必要があるというふうに思...全文を見る
11月20日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第34号
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○村山(富)委員 きょうは、厚生関係基本施策に関する件で質疑を行う日でありまして、年金法の改正案は議題になっていないわけです。したがって、定例日に正式に年金法の改正案が議題になったときに慎重に審議をしたい、こう私は思っておりますから、年金の内容についての質疑はいたしません。ただ、...全文を見る
○村山(富)委員 これは見解の違いとかなんとかいうものじゃなくて、五十九年度に実施をしなければならぬものです。ところが、年金の骨格を変えるという改正の中身は、六十一年から実施をするという目標なんですね。その五十九年度から実施をするものと二年先に実施をするものとを抱き合わして一緒に...全文を見る
○村山(富)委員 私どもは、百一国会の中で、年金法も出ている、これは将来の体系を考えた場合にやはり重要な問題だ、だから健保と年金と並行して審議をすべきではないか、こう言って主張してきたのです。ところが政府・自民党の方は、いや、まず健保です、健保だけやってくださいと言って、年金のね...全文を見る
○村山(富)委員 どうなるかわかりませんけれども、今の最後の段階を見ていますと、恐らく次の通常国会の四月くらいには、共済年金法の改正案も出るのじゃないかと思うのです。今度の厚年と国民年金との改正案が仮に成立をしますと、今局長が言われておりましたように、共済も合わせる。合わせるとい...全文を見る
○村山(富)委員 民を先にして、その次に官というのだけれども、あなたたちは言うこととすることが違うじゃないですか。スライドはもう官は先に進んでしまう、決まっている、民は取り残されている。言うことと違うじゃないですか。民とか官とかいうように区別をして議論をするのじゃなくて、同じ国民...全文を見る
○村山(富)委員 だから、今あなたがおっしゃるように、野党が政府案に対案として出せば、その対案が成立したら本体が廃案になる、だから野党案を引っ込めて、そして与党も含めた委員長が出せばそんなことにはなりません、こういう見解なんです。だから、それはもう少し調査をして、そしてこれは理事...全文を見る
○村山(富)委員 これはまた、後で精査して確認をすればいいと思うのです。  それで、この一割カットをすることによって市町村が受ける影響というものは大変な違いがあるわけですよ。比較的富裕なところ、県は余り影響を受けない。ところが、そう言っては悪いのですけれども、県民所得の非常に低...全文を見る
○村山(富)委員 いや、私は、今お話がありましたように、例えば補助金、補助率の見直しをする、それは内容を精査して、そしてこれはもう補助の必要がないとか、これはもっと補助をする必要があるとかというような判断があって見直しをされたのなら、それなりに納得をしますよ。だけれども、一律にカ...全文を見る
○村山(富)委員 これはもう、数字なんかがありますけれども申し上げませんけれども、大変な打撃を与える、影響があるということは申し上げるまでもないのです。  そこで、きょうは自治省にもおいでいただいておりますが、先ほど大臣も、地方財政計画の中で十分補てんをしてもらうものだ、影響の...全文を見る
○村山(富)委員 これは、地方財政計画の中でこの削減された分は穴埋めをするというような話はされているわけですか。
○村山(富)委員 これはあなた、自治省が反対であると言っているのに、地方財政計画で組んでもらうと言ったって出っこないじゃないですか。どうするつもりですか。そんな無責任な概算要求はありますか。
○村山(富)委員 いずれにしても、補助率の一律カットという問題は余りにも安易過ぎると私は思うのですよ。これはやはり、補助金の中身というものを十分に精査して、もうその効果がなくなったというものについては切る、しかしまだ引き続いて補助をする必要があるというようなものについては補助を見...全文を見る
○村山(富)委員 参議院で行われておる質疑を見ますと、社会党の和田静夫議員がやはり同じような問題を取り上げて質問しておるわけですね。そのときに、弗化ナトリウムについては今薬事審議会で再評価の調査が行われておる。再評価の調査がされておるということは、再評価をする必要があるから調査が...全文を見る
○村山(富)委員 それは全般にわたって再評価するのだろうけれども、これは答弁の中では慎重に検討したい、結論を待ちたい、こう言っておるわけでしょう。その結論も出ない以前に何も慌ててすることはないじゃないですか。  これは、私は時間がないからくどくど申しませんけれども、やはり厚生省...全文を見る
○村山(富)委員 いや、これはもうどう答弁されても納得できませんけれども、私は、相手が子供ですから、さっきから何遍も言っておりますように「自分の健康は自分で守る」というものを前提にやはり指導する必要がある。そのためには、食後には歯を磨きなさいよとかいうことをさせて、そして自覚を与...全文を見る
○村山(富)委員 今御報告がございましたように、主として障害者あるいは母子家庭、老人、そういう層にやはり局限して、自治体がそれぞれ給付を行ってその負担分を軽減してあげる、こういう政策をとっていると思うのですね。本来厚生省の考え方からすれば、できるだけ負担と給付の公平を図っていくと...全文を見る
○村山(富)委員 ほかの予算との関連の中で予算を削減するとかなんとかいうような、ペナルティーを科するようなことはないですね。
○村山(富)委員 これはやはり、地方自治体は地方自治体の権限において、さっきから言っていますように、限られた、困っている人に対して温かい手を差し伸べようという意味で行うわけですから、むしろ私は温かく見守ってやるべきではないかというふうに思いますから、指導は指導として、そういう考え...全文を見る
○村山(富)委員 この二十四万七千人の中で、民間で働いておる一般の日雇いの方と失対事業に従事している者との割合はどういうふうになっていますか。
○村山(富)委員 失対事業は……。
○村山(富)委員 失対事業は市町村がするわけですけれども、市町村が雇い入れているのは失対事業だけじゃなくて、競輪とか競馬とかそういうところには日雇いがうんと入っていますから、ちょっと数は難しいと思うのですけれどもね。  そこでお尋ねしますけれども、五十七年度、五十八年度の日雇健...全文を見る
○村山(富)委員 これは日雇健保の性格からこういう収支の状況になると思うのですが、そういうこともやはり勘案をして、今まで政府が経営をしているときには給付費の百分の三十五を出していますね。それに定額で六億円ですかの負担をしておったわけですね。この百分の三十五というのは、額にしてどの...全文を見る
○村山(富)委員 今お尋ねをした数字からも明らかですけれども、これは政府が百分の三十五、定額六億円等々負担をして、なおかつ単年度収支では、さっきお話がありましたように赤字が出ているわけですね。三百三十九億円、三百二十億円という赤字が出ているわけです。  そこで、この日雇健保を健...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、日雇いに関して健康保険組合が拠出をするわけでしょう。その拠出金はどれくらいになると推定していますか。
○村山(富)委員 平年度はどのくらいになりますか。
○村山(富)委員 私は、今度のこのやり方については、いろいろな意味で制度上の矛盾があるのじゃないかと思うのです。なぜかと申しますと、日雇健保というのは、さっきも言いましたけれども、これは経営主体が今までは政府であったわけですよ。なぜかといいますと、体質が非常に弱い、だからこれはや...全文を見る
○村山(富)委員 特に、さっき矛盾を申しましたけれども、市町村なんかに対する影響を見てみますと、例えば北九州なんかは保険料率は九五です。九五というのは最高ですね、上限いっぱいです。そういう保険料を取っておって、そして、今度の日雇健保を取り入れることによって五十九年度で拠出する分が...全文を見る
○村山(富)委員 その次に、今、厚生省が、診療報酬等の支払基金とか国民健康保険中央会とかそういうところに対して、レセプトを処理するシステムについていろいろな計画をしていますね。この趣旨を見ますと、「診療報酬の請求支払は、現在、紙のレセプト用紙を用いて行われているが、医療機関や審査...全文を見る
○村山(富)委員 この国民健康保険の被保険者に個人コードが設定されるわけですね。これは国民すべてに当てはまる問題であって、その医療分野での個人コード制度の導入が、国民の実質総背番号制につながる心配はないかというふうに思うのですが、この点どうですか。
○村山(富)委員 これはいろいろ心配をすれば切りがない話なんですけれども、こうした個人のデータが精神衛生の実態調査のようなものに使われたり、あるいはまた民間に利用されるといったような心配をされる向きもあるわけですけれども、そういう心配はないのか、その保証はあるのかということについ...全文を見る
○村山(富)委員 これはその管理の規定をきちっとこしらえるわけですね。  同時に、これは前の前の厚生大臣が「医療政策—視点と方向」といったようなものを出して、標準医療の概念を出したことがありますね。例えば、こういう病状に対してはこの範囲の診療をといったようなものですね。このコン...全文を見る
○村山(富)委員 幾つか我々が心配する問題、不安に思う問題もあるわけですけれども、ただ、私は、このコンピューターの導入について推進をされることは、やはりそこで働いている労働者の労働条件なり雇用問題に大変大きな影響があるわけです。したがって、例えば厚生省が指導されるに当たって、そこ...全文を見る
○村山(富)委員 同時に、これは、国民健康保険組合団体連合会というのがありますね。中央に中央会がありますね。恐らく、厚生省がこの計画を推進されるに当たっては、中央会と連絡をとって、中央会が連絡調整指導機関になってやっていかれると思うのです。そうしますと、やはりその中央会との話し合...全文を見る
○村山(富)委員 時間もだんだん参りましたから、最後に、きょう何か朝のテレビでもやっていましたけれども、健康な人の腎臓を移植用に売買されている、そのあっせん業者が公然と出てきておる、こういうことが明るみに出まして、各界に大変大きな衝撃を投げかけておるわけです。腎不全の患者さんは週...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、こういう事実は存在しない、していないと言われるわけですか。
○村山(富)委員 それじゃお尋ねしますけれども、今、腎臓移植を希望している患者さんはどれぐらいありますか。今日まで死体腎、生体腎に分けて腎臓移植をされた例は幾つぐらいありますか。
○村山(富)委員 死体が六百七、生体が二千百五十一ですか。そうですね。
○村山(富)委員 国会が、五十四年に議員立法で、角膜及び腎臓の移植に関する法律というのをつくりましたね。この法律は死体だけに限っているわけですね。生体から腎臓を移植するというのは、取るというのは規定がないわけです。今報告を聞きますと、圧倒的に生体が多いわけでしょう。これはどういう...全文を見る
○村山(富)委員 この議員立法でつくった法律というのは、さっき言いましたように、死体だけに限っているわけです。これは明確に限っています。生体から腎を取るというのですか、そういうのは全然法律の規制がないわけです。ところが、法の規制がないために、どちらかといいますと、大分いい薬もでき...全文を見る
○村山(富)委員 これは宗教上の問題もあろうし、倫理上の問題もあろうし、いろいろな観点があると思うのです。だから、にわかに結論は出しにくいと思います。しかし、現状を考えた場合に、もう腎不全の患者さんは通常普通の生活はできないわけです。やはり週に二回か三回、しかも一回に五、六時間も...全文を見る
○村山(富)委員 この法律を見ますと、さっき言いましたように、もちろん死体だけに限られていますね。しかも営利を目的としてやってはならぬ、金もうけの手段にしてはいけない、あっせん業者は厚生大臣の許可を受けなければならぬというようなことが決められているわけです。これは決められています...全文を見る
○村山(富)委員 時間が来ましたから、これは、私はやはりちょっと確認だけしておきたいと思うのですけれども、死体腎移植は法制化されているけれども生体腎移植は何らの規制はない、しかし現実には、さっき報告があったように生体から取っている方が多いのですよ。しかも生着率が高いわけですよ。そ...全文を見る
○村山(富)委員 これは私はよくわからぬけれども、こういうものが公然と行われても取り締まる方法がないというようなことになったのでは大変なことですよ。ですから、法の不備は不備でちゃんと整備をして、こんなことが入るすき間がないようにきちんとやっておく必要があると思いますから、その点は...全文を見る
○村山(富)委員 福元先生にちょっとお尋ねしたいと思うのですけれども、先ほど来の皆さんの意見を聞いておりますと、国民年金を二階建てにすることについて検討した方がいい、こういう意見の方が大変多いわけですね。確かに、今の日本の年金というのは、さっきからお話がございますように社会保険方...全文を見る
○村山(富)委員 最後だけでいいです。
○村山(富)委員 二宮さんにお尋ねしますけれども、今私どもが国会の中で議論をしなければならぬと思うのは、これから先国民が社会保障や税金等を含めてどの程度の負担にたえ得るのか、どの程度の負担を維持することが一番いいのか。これは行革あたりで審議している経過を見ますと、四五%ぐらいが普...全文を見る
○村山(富)委員 石田先生と、それから二宮さんにお伺いします。  いずれにしても負担は加重していくわけですね、そういう意味における税負担も社会保険負担も加重していく。そこで、外国の例なんかと比較してみて、必ずしも労使が五、五の負担ではないというところもあるわけですね。私は、所得...全文を見る
○村山(富)委員 これで終わります。
12月18日第102回国会 衆議院 社会労働委員会 第5号
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○村山(富)委員 時間の制約もありますから、基本的な部分だけに限ってお尋ねを申し上げたいと思います。  まず第一に、今回政府が提出しました年金法の改正案は、六十一年四月から施行する部分と、五十九年に実施をされる二%のスライド部分と抱き合わせで提出されているわけです。この二%のス...全文を見る
○村山(富)委員 これは全く木に竹を接いだような中身のものをくっつけて出して、そして、スライド制を盾にとって本体の方も通してしまおう、こういう魂胆がある。それならば実にけしからぬ話だと私は思いますから、その点は指摘をいたしておきます。  それから、次にお尋ねしたいと思うのですが...全文を見る
○村山(富)委員 抽象的な議論をしても始まらぬと思いますから、私は少し具体的にお尋ねしたいと思うのですけれども、このまま推移したら国民年金はもうやがて行き詰まりますね。と申しますのは、例えば、国民年金に加入をしている人のふえる数よりも年金を受ける人の数の方がふえていく。そのことは...全文を見る
○村山(富)委員 じゃ、国民年金がそういう状況に追い込まれたその理由にはいろいろあると思うのです。これは時間がありませんから私がちょっと列挙しますと、一つは、やはり十年年金、五年年金等々が設けられまして成熟度が早まった。さらにまた、産業構造、就業構造が変化して、第一次産業に就労す...全文を見る
○村山(富)委員 今私が申し上げましたように、何とかしなければ国民年金はもう早晩行き詰まるのですよ。これを何とかする一つの方策として、今申しましたように、一番余裕のある、一番力を持っておる厚生年金を基礎年金というものに合体することによって国民年金の財源の安定も図っていこう、こうい...全文を見る
○村山(富)委員 基礎的な、基本的な部分が支えられるというその中身は一体何ですか。その基礎年金の理念というのは一体どういうふうに位置づけたらいいのですか。なぜかといいますと、これはすべての年金の土台になるのでしょう。言うならば年金の年金ですよ。その土台になるものの理念やら性格が不...全文を見る
○村山(富)委員 基礎的保障、基礎的支えというその基礎の中身は何ですか。
○村山(富)委員 そうしますと、一人五万円でしょう。一人五万円という五万円の額は、今あなたが言う基礎的な部分とか支えとかいう中身を分析しますと何ですか、五万円というのは。どういう積算ですか。
○村山(富)委員 そうしますと、その五万円というのは、今の老人世帯の生活費とかそれから生活扶助の額とかそういうものを勘案しながら、基礎的にこの程度の額が支給されればある程度の支えになるという漠然とした意味ですね。そういう意味に解釈していいですね。そうした場合に、最低生活を保障する...全文を見る
○村山(富)委員 正確に言えば、衣食住の基礎的な部分、あなたの説明を僕がまとめて言うのです、そういうものだ、こう言うのですね。これはここで論争したって始まりませんから、時間をとるばかりですから後でまた触れます。  そこで、総理の言葉をかりれば、基礎的な部分、老後生活の支えとなる...全文を見る
○村山(富)委員 経過措置で当然加入できる期間を想定して、その加入できる期間の中で計算をして、そして満杯している者は五万円出すというものはありますよ。しかし、無業の妻で任意に加入している人あるいは全然入ってなかった人等々は空期間で計算でしょう。ですから、完全にすべての方が基礎年金...全文を見る
○村山(富)委員 これはさっき総理も答弁されましたように、基礎的な部分、老後生活を送る支えに必要な額、こう言われましたね。ところが現実は、五万円の年金をもらえる方は極めて少ない、完全にもらえるというのははるか先である。これはもう間違いないのですからね。私はこの事実をひとつ指摘して...全文を見る
○村山(富)委員 今説明があったような傾向から類推しますと、これからさらに免除者はふえていく可能性がありますね。と申しますのは、この改正案が六十一年四月から施行されますと、今の保険料六千二百二十円が六千八百円になるのです。毎年三百円ずつ上がっていくのです。一番ピークが一万三千円で...全文を見る
○村山(富)委員 一万三千円が高いとか低いとかいう議論の前に、今国民年金に加入しておる人たちの所得の実態を見た場合に、保険料を掛けることに大変無理があるのではないか。そうすると、免除者がふえ、脱落者がふえて無年金者がふえていくのではないか。これが基礎年金の土台を崩す一つの大きな要...全文を見る
○村山(富)委員 これは大変難しい問題だと思いますよ。だから、問題点として指摘をしておきます。  それから、今度のこの基礎年金に入る、厚生年金に入っておる方は強制加入ですからね。そうすると、無業の奥さんの場合には、さっき言いましたように、御主人が奥さんの分も一緒に払う、それから...全文を見る
○村山(富)委員 いや、形の上ではそうなるんだけれども、税金の面では税務署、住民税は市町村が認定しますね。常用かどうかという位置づけについては、労働省がこの規定でもって指導するのでしょう。そうすると、社会保険に入るべきかあるいは国民年金に入るべきかという判定や指導はどこがするので...全文を見る
○村山(富)委員 日本の行政というのは、大蔵省、労働省、厚生省全部縦割りですから、今御説明があったように、実際問題として末端ではなかなかうまくいかぬと思うのです。社会保険事務所がするのか、大蔵省がするのか、税務署がするのか、市町村がするのか、これはやはり混乱すると思うのです。そう...全文を見る
○村山(富)委員 アンケートなどはとり方でどうにでもなるわけですからね。これは今までの質疑応答の中でもはっきりしていますけれども、今の制度のまま持続したらやがて行き詰まると思いますよ。当然行き詰まりますよ。  なぜかといいますと、負担の能力には限界があるから、例えば租税と社会保...全文を見る
○村山(富)委員 所得の把握が難しい、これは自営業ですからね。しかし、それは本来税金なんというものも申告制が建て前ですよ。私は、国民年金に所得比例部分をつくって、そしてその人の所得において申告をさせて、そしてランクに位置づけて保険料を納めてもらう、これは調査もしやすくなるのじゃな...全文を見る
○村山(富)委員 これはもう、総理がそういう答弁をされても、与野党の話し合いの中では、今後の検討課題として検討していきましょうということになっているわけですから、ひとつ十分御検討いただきたいということだけ申し上げておきます。  それから次に、年金の支給開始年齢並びに在職老齢年金...全文を見る
○村山(富)委員 これは雇用の状況の推移を見ながらと今言われましたね。そうすると、まだ六十五歳をいつからにするかめどがついていない。めどのついていないものを本則に入れて、そして現実にやっているものを附則に入れるというのはどういうわけですか。
○村山(富)委員 時間がだんだんなくなるものですから急ぎますけれども、これは厚生年金に入っている方は大変不安に思っていますよ。現実に今六十歳定年というのは五割ぐらいにいっていますか、これは労働大臣が来ていますから後で聞きますけれどもね。そうしますと、まだ五十五歳で定年になるところ...全文を見る
○村山(富)委員 やはり、自民党の大臣と新自由クラブの大臣とは幾らか違うのだね。  そこで、なおお尋ねをしたいと思うのですけれども、在職老齢年金制度というものがありますね。これは総理、よく聞いてもらいたいと思うのですけれども、今の在職老齢年金制度というのは、六十歳から六十五歳ま...全文を見る
○村山(富)委員 これはちょっと総理にお尋ねしたいと思うのですけれども、今言ったような矛盾があるのですよ。今度共済組合法が改正されれば、共済組合法はこういう仕組みが取り入れられるのかどうか知りませんけれども、共済にはこういう制度はないのですよ。大変な官民格差だと指摘されている一つ...全文を見る
○村山(富)委員 だんだん時間がなくなりますから、もう飛ばして、最後に積立金の運用について若干お尋ねしたいと思うのです。  今、厚生年金の積立金は、五十八年度末で四十四兆円、五十九年になりますと大体四十八兆円になるというふうに聞いているわけです。今の厚生年金の積立金というのは資...全文を見る
○村山(富)委員 これは、積立金の性格から考えてみて、労使が負担しているのでしょう。給付するときに国がわずかに三分の一の負担金を出すだけですよ。この積立金というものは全部労使が負担した金ですよ、国の金ではないのですよ、厳密に言えば。その積立金の運用について、保険料を納めた被保険者...全文を見る
○村山(富)委員 これは各委員会、審議会等の答申も指摘をされていることですから、大臣よく調べて、そしてやはり答申も尊重して、少なくとも、被保険者の掛けた金ですから、被保険者の意向なり意見が十分反映できるような仕組みに考えていくのは当然だと思いますから、なお検討をお願いしておきます...全文を見る
○村山(富)委員 これは大変大事な問題ですからね。さっきから議論している、厚生省は、今度の改正案を国民にPRするのにも、老齢化社会がやってくる、財源はだんだんなくなっていく、保険料をうんと上げなければならぬ、だから保険料はこの程度に抑えて、給付をこの程度に抑えないと財源がもちませ...全文を見る
○村山(富)委員 時間が参りましたから、最後に総括して、一言お尋ねしたいと思うのですけれども、たしか中曽根総理が行管庁長官だったときだと思うのですが、年金の一元化という問題が以前から話題になっておるわけです。例えば厚生年金は厚生省、国民年金は厚生省、地方公務員は自治省、国家公務員...全文を見る
○村山(富)委員 あなたが、ないと責任を持って言い切ってやれるならいいですよ。しかし、この年金法の審議をする過程の中で連合審査もやりました。その連合審査の中で、共済は共済、それぞれ孤塁を守った形で踏み込めないじゃないですか。厚生大臣が担当大臣ですから、総理大臣の前で、私は責任を持...全文を見る
○村山(富)委員 今までの質疑の中でも大分問題点が指摘をされたと思うのです。そういう問題点を考えた場合に、本当に関心を持っている国民の皆さんが安心できるような結論を出していくためには、なお慎重な審議が必要であるということを申し上げて、質問を終わります。
○村山(富)委員 ただいまの質疑打ち切りの動議について反対をいたします。  反対の理由は、申し上げるまでもございませんが、二%のスライド部分については年内支給ができるように切り離して議決することについては賛成、切り離された本体部分については、百年の大計であり、長期にわたって年金...全文を見る