村山富市

むらやまとみいち



当選回数回

村山富市の1986年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月25日第104回国会 衆議院 社会労働委員会 第3号
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○村山(富)委員 私は、きょうは今国会の最初の質疑の日でありますし、労働大臣の所信表明を受けての一般質問でありますから、当面する具体的な問題について労働省の基本的な考え方を若干承っておきたいというふうに思うのです。  当面の最大の課題といえば、これは何といってもやはり円高がどう...全文を見る
○村山(富)委員 再度調査を実施し始めたところ、こういうふうに言われたのですが、きょうの日経新聞なんか見ましても、「円高で再値上げ輸出企業、新たな対応急ぐ」というような記事も報道されておりまするし、あるいはまた「円、百七十円台が当面の天井」といったように若干の見通しも出ております...全文を見る
○村山(富)委員 時間がありませんから次に移りますけれども、そうした円高の及ぼす影響について、とりわけ雇用問題等についてどういう影響が出てくるというふうに想定をされておるか、労働省の見通しについて御報告願いたいと思うのです。
○村山(富)委員 いろいろ調査をされて対策も講じられていると思うのですけれども、ややもすると今まで労働省の取り組んできた雇用対策というのは、離職者が出た場合にその離職者をどう救済していくかという、言うなれば後追いの政策が主体ではなかったかと思うのです。むしろ大事なことは、離職者を...全文を見る
○村山(富)委員 商工委員会におきましても、「事業転換の円滑な遂行とその成果を期するため、転換計画の承認について弾が的な運用を行うとともに、転換に当たっては、当該中小企業者に雇用される労働者の意見が反映されるよう指導すること。」こういう附帯決議も入っております。具体的に転換計画を...全文を見る
○村山(富)委員 これは労働時間の問題も含めてここでたびたび議論されてきた問題ですが、もう少し本気になってやるという姿勢を示してもらわないと、議論するだけであって解決しません。ですから、これは労働省だけの問題ではなくて、通産省も大蔵省もいろいろな省が関連すると思いますけれども、そ...全文を見る
○村山(富)委員 せっかく労働省の中に中小企業労働対策室も設けたことですから、ひとつ今度は本気になって取り組む。早急にすぐあらわれると思いませんけれども、目に見えてだんだん改善されておるということがあらわれてくるように一層のお取り組みの強化を私は要請しておきたいと思うのです。 ...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、きょう午前中、竹村委員も京セラの問題について取り上げていろいろ訴えておりましたけれども、最近労働組合の組織率が三〇%を割っているというふうに報道されていますね。今のこの社会の現状から考えてみますと、なるほど労働者の権利は憲法で保障されております。憲法に基...全文を見る
○村山(富)委員 時間がありませんから、そうした問題についてはいずれまた突っ込んだ議論もしたいと思うのですけれども、ただ、今御紹介申し上げましたような事例というのは、東京都の労働委員会が救済命令を出してもそれに従わない、中労委が出してもそれには従わない、そして行政訴訟を起こした、...全文を見る
○村山(富)委員 基本的にはそれは労働省の所管だから、中小企業庁が主体になってどうこうなんてことはできもしませんよ。しかし、せっかく労働省がそういう努力をしていれば、側面的にやはり協力できるところは協力しますというぐらいの姿勢があってもいいのではないか。それがもう、これはうちの所...全文を見る
○村山(富)委員 残念ながら現在そうなっておるというのは、実行されておらぬということですね。  もう時間がありませんから、いろんなことを申し上げたいのですけれども省略しますが、例えばILOで公契約における労働条項に関する条約というのがありますね。これは第九十四号ですけれども、中...全文を見る
○村山(富)委員 個々のケースにどう対応するかというのは、それはやはりケース、ケースによって違うと思いますよ。しかし、政府がつくっている機関から出された命令にも従わない、裁判所の判決も無視するというような事業体、企業に対して若干の手心を加えるというのは、憲法で保障された労働者の基...全文を見る
○村山(富)委員 時間が来ましたから、もうこれで終わりますけれども、私がさっきも言いましたように、未組織の労働者がうんとふえていくのですね。未組織の労働者がふえていくということは、あるいは権利が存在しない状態がふえていくということが考えられると思うのです。  こういう事件は氷山...全文を見る
03月07日第104回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第2号
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○村山(富)分科員 私は、国鉄の再建問題に関連をして運輸省、国鉄当局の見解をこの際承っておきたいと思うのです。  これはもう申し上げるまでもないのですが、国鉄の再建についてはこれから国会で議論される重要な課題になっておるわけです。同時に、今社会党も再建対策案を出しておりますから...全文を見る
○村山(富)分科員 今大臣いませんでしたけれども、私が聞いておりますのは、国鉄の再建は容易なことではない、しかし再建はしなければならぬ、そのためにはやはり国民の理解と協力が必要だ、その国民の理解と協力を得るためには、主体になる職場の中で労使が一体になって理解と協力のもとに協力し合...全文を見る
○村山(富)分科員 そこで、具体的にちょっとお尋ねしたいと思うのですが、今回、国鉄が実施する広域異動について発表しておりますね。その内客を見ますと、北海道、九州から東京地区、名古屋地区、大阪地区の方に第一陣として約三千四百人を目標として異動させる、こうあるわけです。これはまだ再建...全文を見る
○村山(富)分科員 そうすると、第二陣にはどの程度また異動してもらわなければならぬというようなことは全然見当も立っていない、ただあり得るという程度のものだというふうに理解していいのですか。
○村山(富)分科員 もうわからなければわからぬでいいです。そうすると、今回の余剰人員、これは余剰人員が出たから北海道、九州から異動させるということだと思うのですが、今回の余剰人員というのは「今後の余剰人員対策を円滑に進めていくために」と文書には書いてあるわけです。そうしますと、こ...全文を見る
○村山(富)分科員 そうすると、これは近代化、合理化によって生まれた余剰人員で、定期の異動あるいは臨時の穴埋めをするための異動とは性格が違いますね。
○村山(富)分科員 それはおかしいじゃないですか。今の総裁の答えと違うじゃないか。近代化、合理化によって生まれてきた余剰人員ですと、総裁が答えたことを常務理事が否定することないじゃないですか。
○村山(富)分科員 もう時間がないから議論をする気持ちはないのですけれども、これはどう考えたって通常の人事異動とか臨時の穴埋めをするための異動なんかとは違いますよ。それは文書に書いてあるじゃないですか。今後の余剰人員対策を円滑に進めていくためにやるのでしょう。それを無理にこじつけ...全文を見る
○村山(富)分科員 これは明らかに団体交渉事項ですよ。民間の会社だってこういう場合には労働組合と十分交渉して、労働条件その他についても話し合いをして、本人も家族も安心して任地に行けるというようなことをするのは当然の話で、こんなことは常識ですよ。それをあえて管理運営事項だといって一...全文を見る
○村山(富)分科員 これはちょっと具体的に申し上げておきたいと思いますけれども、ことしの二月二十一日の午後十時五十分ごろ新宿駅の出札担当の高杉さんという人が出札事務室内の職員便所内で首つり自殺をしているわけです。高杉さんは「健康状態はすこぶる良好」で、「昭和三九年から無遅刻・無欠...全文を見る
○村山(富)分科員 これも少し事実関係を申し上げますと、  死の前日に至るまで、鉄道公安官及び当局職制による取調べが本人をまるで犯人扱いしていると述べていること、鉄道公安官が施行した現場検証における指示説明を求める態度、現に死亡の前日に鉄道公安官による再度の取調べが実施され、か...全文を見る
○村山(富)分科員 これは見解が違いますと、事実認識が違いますと議論にならないわけですね。だから、やはりこれは事実は一つですからね、違うわけないのですよ。  そこで、私はこれは冒頭に何度も申しましたけれども、やはりこれから国鉄を再建するためには、労使が理解と協力を持って一体とな...全文を見る
○村山(富)分科員 ですから、これは恐らくやはり日記か日誌か何かあるでしょうからね、勤務の日記が。ですから、公安官がどういうふうに聞いたとか、何日何時から何時間どういうふうに聞いたとか、何を書かしたとか、いろいろあるでしょう。そういう資料を出してくださいよ。そして事実関係を明確に...全文を見る
○村山(富)分科員 いや、僕は、故人のためにも遺族のためにも、そこらはやはり明確にしてやらないと、それは浮かばれませんよ。奥さんに、おまえだけは信じてくれと言って遺書まで残して死んだ人が、事実関係も全然これはあいまいにされてわからぬまま葬り去られるなんというのは許されませんよ。だ...全文を見る
○村山(富)分科員 いや、遺族もそう求めているじゃないですか。だから遺族のことを考えるなら、むしろ――それは何も公にする必要はありませんよ。公にしろと言うのじゃないのですよ。僕だってそれは公にする気持ちはありませんからね。ただしかし、これから検討するのに、そういうような事実関係が...全文を見る
○村山(富)分科員 調査結果を何もあなた、説明しておりゃせぬじゃないですか。事実は違いますというだけの話です。どういうふうに違うのかと僕は聞いておる。ですから、どういう方法でもいいですから、どこが違うのか、ある程度こっちも理解できるように、もうここでは求めませんから教えてください...全文を見る
○村山(富)分科員 きょうは時間がありませんから細かな点は申しませんけれども、やはりそうした不安と動揺、みんなしていますよ、国鉄の組合員は、職員は。それはみんな国鉄なら安心だといって喜んで就職しているのだから、それがもう先行きが全くわからぬ、自分のあすはどうなるのだろうか、家族を...全文を見る
○村山(富)分科員 時間が来ましたのでやめますけれども、最終的に総裁が答弁されましたように、こういう不幸な事態が起こらないように、これは長い間勤めてもらった人に対してやめてもらう、あるいは配転をしてもらう、大変な仕事をしてもらうわけですから、お願いする方がやはり誠意を持って理解し...全文を見る
03月07日第104回国会 衆議院 予算委員会第六分科会 第2号
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○村山(富)分科員 きょうは、新薬の開発と特許問題だけに絞ってお尋ねしたいと思います。  まず、厚生省に次のようなことについて見解をお聞きしたいと思います。  ここ数年来、医薬産業を取り巻く環境は変わってきたと思うのです。日本の医療は薬づけだということがよく言われているだけに...全文を見る
○村山(富)分科員 そうしますと、新薬の開発に対して厚生省として何かやられているというようなことはあるのですか。
○村山(富)分科員 国は国でそうした新薬の開発の研究をやっている。民間会社は民間会社で新薬の開発をそれぞれやっている。今、厚生省が指定しただけでも四十三種の不治の病と言われる難病があるわけですから、そうした意味からいいますと社会的使命は大きいと思うのですけれども、この新薬の開発と...全文を見る
○村山(富)分科員 これは、例えば年度を分けて四十年代、四十八年、四十九年でもいいですが、四十年代もこの残存期間というのはこういうふうになっていたのか、そうではなくて、五十年代に入ってからいろいろな変化に応じて、あるいは基準が厳しくなったというようなことも加わって残存期間が短くな...全文を見る
○村山(富)分科員 特許庁もそういう経緯については、これまでお調べになっていると思うのですが、どうでしょうか。
○村山(富)分科員 業界からそういう陳情があっているというだけでなくて、私が聞いている範囲では、もう三年ぐらい前からそういう要請もされておるというふうに聞いておりますから、特許庁自体でお調べになった結果、そういう状態にあるというふうに理解されておるのかどうかということをお尋ねして...全文を見る
○村山(富)分科員 できない条件をずっと挙げられると、やはり難しい問題だなと思いますよ。だけれども、やはり特許される対象によっては、それはケースが皆違うわけですから、したがって特殊なケースもあり得るわけですね。私は、新薬の開発なんというのは、これは全く特殊なものだと思うのですよ、...全文を見る
○村山(富)分科員 いずれにしても、医薬品の特殊性というものを認めて、アメリカあたりでも法律が改正されたわけですからね。  そこで、こういうことはどうなんですか。例えばアメリカで特許を取っている医薬品が日本に入った、そうすると日本の扱いは日本の特許法で扱うわけですね。今度は日本...全文を見る
○村山(富)分科員 いろいろ挙げれば、後発メーカーとの関係とか利害関係とか、いろいろあるでしょうけれども、外国との比較やら日本国内の現状やら等を見た場合に、やはり残存期間の回復というのは検討する必要があるというふうに思いますが、どうですか。厚生省と両方聞かせてください。
○村山(富)分科員 大臣は厚生大臣もやられておりましたから、そういう経緯は十分御存じだと思うのですけれども、厚生省の方にあえて答弁を求めなかったのは、さっき残存期間の回復をする必要があるというふうにはっきり言っておられますからね。新薬の持っている社会的使命やらなんかを考えたら、結...全文を見る
○村山(富)分科員 今大臣から答弁がありましたけれども、昭和六十年の五月二十七日付で、日本特許協会から特許庁の総務部長あてに「特許期間問題検討の件」という、これは答申ということになるのかもしれませんけれども、特許庁の方がこの協会に検討を依頼した。その検討を依頼されたことについて検...全文を見る
○村山(富)分科員 もう相当検討期間は過ぎているわけですから、やはりぼつぼつ結論を出していただくということが必要だと思いますから、早急に結論を出して対処していただきますよう強く要請して、質問を終わります。どうもありがとうございます。
03月25日第104回国会 衆議院 社会労働委員会 第6号
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○村山(富)委員 私は、自由民主党・新自由国民連合、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党・革新共同及び社会民主連合を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。     中高年齢者等の雇用...全文を見る
04月03日第104回国会 衆議院 社会労働委員会 第9号
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○村山(富)委員 私は、自由民主党・新自由国民連合、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び社会民主連合を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。     環境衛生金融公庫法及び沖縄振興開発金融公...全文を見る
04月07日第104回国会 衆議院 大蔵委員会内閣委員会地方行政委員会文教委員会社会労働委員会農林水産委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第1号
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○村山(富)委員 去る四日に参議院で予算が上がりまして、恐らく総理以下ほっとされていると思うのです。  きょうは、明けた週の八つの委員会の連合審査ですが、最近の各委員会の審査状況を見ておりますと、重要な法案が審議されるにもかかわらず議員の出席率が極めて悪い。これは意識的に解散風...全文を見る
○村山(富)委員 続いて総理にお尋ねしておきたいと思うのですが、最近の政治の流れを見ておりますと、社会福祉、社会保障関係だけを見ましても、次から次へと負担が国民に転嫁されて、仕組み全体としては後退の傾向にある。例えば医療がそうですし、年金もそうです。この国会に老人保健法の改正案が...全文を見る
○村山(富)委員 若干具体的な中身に入ってこれから質疑をしたいと思うのですけれども、昨年の国会からの引き続きでありますが、まず、厚生年金保険の国庫負担の繰り延べ措置についてお尋ねしたいと思うのです。  これは御案内のように、五十七年から三カ年間行革特例法で繰り延べをいたしました...全文を見る
○村山(富)委員 これは寝覚めがいいとか悪いとか、そんな問題じゃないですよ。  ちょっとお尋ねしますけれども、六十年度は、繰り延べ率は四分の一だったわけですね。その額は三千五十億円。今度は二分の一にして、その額は三千四十億円。四分の一を二分の一にしたのはどういう理由なのか。たま...全文を見る
○村山(富)委員 いろいろ説明は要らぬけれども、端的に、四分の一を二分の一にした理由は何か、一年を三年にした根拠は何か、それだけ答えてくれればいい。
○村山(富)委員 それはそういう説明では納得できませんけれども、言うたってしょうがありませんから次をお尋ねします。  五十七年から現在までの累積はどういうふうになっていますか。それから、六十三年まで仮に繰り延べをされた場合にはどうなるか、ちょっと御説明を願います。
○村山(富)委員 いや、五十七年から行革特例法で三カ年間、それからまた一年間やってきたわけですね。この四カ年間の累積額はどうなっているかというのはわかるでしょう。  それから、六十一年からまた三カ年繰り延べされるわけだけれども、この三カ年間、二分の一ずつ繰り延べされた場合に、運...全文を見る
○村山(富)委員 これは確認しておきますけれども、三年後にはまた本則に戻りますか、大蔵大臣。
○村山(富)委員 三年後にはまた本則に戻りますか。
○村山(富)委員 それは去年の大蔵大臣の回答と全然違うんで、今度はずるずるいく可能性もありますよということを意味しているわけですね。  私は、あなたが前国会で私の質問に対してこういう答弁をされていることを記憶していると思うのです。これは統一見解で述べていただいたんですけれども、...全文を見る
○村山(富)委員 その部分については、前回の答弁とちっとも変わっていないわけですね。これは、去年は一年限りの措置でしたからね。あなたの答弁でも、さっき申しましたけれども、できる限り速やかな繰り入れに着手します、こういう答弁がございましたから、それで了解したわけですけれどもね。今度...全文を見る
○村山(富)委員 いや、その返還をする見通しといいますか、それがなければこれは年金の方の審議をする場合も、聞けば、いやそれは返す約束になっておりますというだけの話で、どういうふうに返ってくるのか、六十四年度はどうなるのか、六十五年度はどうなるのか、いや、それはわかりません、こんな...全文を見る
○村山(富)委員 これだけに時間をとるわけにいきませんけれども、私は、これは道理が通らぬと思うんですよ。なるほど、今は厚生年金は積立金がありますよ。ありますから、厚生年金の制度運用には支障を来さないかもしれません。しかし、将来の展望を考えた場合に、掛金をどうするかとか、あるいは年...全文を見る
○村山(富)委員 それでは次に移りますが、これはどなたからお答えいただけばいいのかわかりませんけれども、法案の提出の仕方についてこの際意見を述べて、お尋ねしておきたいと思います。  百二国会には児童扶養手当法の改正案が出ました。この改正案の中の、いろいろありましたけれども、改正...全文を見る
○村山(富)委員 いや、これは厚生省の局長が答弁するという性格のものでなくて、やはり国会全体の問題ですから、政府が法案を提出する場合の扱い方についてきちっとしてもらう必要があると思うんですね。同じ法律の改正案が、一方は社労委員会、一方は大蔵委員会、ばらばらで審議される。これが社労...全文を見る
○村山(富)委員 それで、私もこの補助金や負担金の中身をいろいろと調べてみたのですけれども、必ずしもこういう意味合いでもって区分けをされておらない。例えば生活保護なんかの問題は、法律では負担金となっていますけれども、しかし名称は補助金になっている。私はこの際、補助金と負担金の使い...全文を見る
○村山(富)委員 趣旨が守られているとか守られてないとかいう意味ではなくて、私は、やはり整理する必要があると思うのです。  昨年の十一月二十七日に出された地方制度調査会の答申を見ましても、国と地方公共団体の「共同責任という観点から国が義務的に支出すべき国庫負担金と、奨励的ないし...全文を見る
○村山(富)委員 それからまた国会の審議のあり方についてちょっとお聞きしたいのですけれども、内閣委員会に地方公共団体の執行機関が国の機関として行う事務の整理及び合理化に関する法律案というのが出ていますね。この内閣委員会に出ておりまする整理合理化法案とこの大蔵委員会で審議されており...全文を見る
○村山(富)委員 「補助金問題関係閣僚会議決定について」という文書がありますけれども、その中にある文言かどうかわかりませんが、こういうことが書かれております。「非公共事業の分野については、政策分野の特性に配慮しつつ、社会保障を中心に事務事業の見直しを行いながら、補助負担率のバラン...全文を見る
○村山(富)委員 今私がここで読み上げましたように、機関委任事務から団体委任事務に変えた。したがって、今までは仮に十分の八の補助率だつたけれども、移行することによって補助率は二分の一でよかろう、こういう関係があるわけですね。これは皆さんうなずいておられるとおりです。仮に内閣委員会...全文を見る
○村山(富)委員 大変無理な答弁をしているようだけれども、僕は、それはやはり理屈としてはおかしいと思うのですよ。国の役割分担、地方公共団体の役割分担、財政の流れ、負担の仕方、補助の出し方等々を総合的に検討して、そして今度の改正案が出された、平たく言えば。そうすれば、この仕事はやは...全文を見る
○村山(富)委員 これもまたこれ以上議論しても仕方がないので、もうこんな審議の仕方をすれば、極端に言えば、国会は大蔵委員会と内閣委員会だけあればいいのですよ。私はやはり今後の問題としてまた議論したいと思うのです。これは十分ひとつ検討しておいてもらいたいと思うのです。  それから...全文を見る
○村山(富)委員 これは大蔵大臣のような答弁だな。  重ねてお尋ねしますけれども、補助金問題関係閣僚会議の大蔵大臣、厚生大臣、自治大臣、内閣官房長官が協議をした中で「昭和六十一年度以降の補助率のあり方について」という文書がございますが、この第二項に「生活保護に係る補助率について...全文を見る
○村山(富)委員 これは報告書を見ましても、三分の二にすべきだという意見と十分の八にすべきだという意見とがあった。生活保護制度そのものの憲法上の解釈からいっても当然そういう意見があったと思うのですりこれが十分の七になったというのはどういう経緯ですか。
○村山(富)委員 後で総括的に私は要求したいと思うのですが、総理、あなたは一九八五年の九月五日の政府主催による全国知事会議に出られましてこういうあいさつをされていますね。これはなかなかいいあいさつですけれども、「この問題につきましては、われわれも実は恐縮しているところでございまし...全文を見る
○村山(富)委員 これは私の手元にも各議員の手元にも来ていると思うのですけれども、各地方議会の国庫補助負担率一律引き下げ反対に関する意見書というのがどんどん出ています。これは全国的に出ています。こういう地方自治体の意向から見ますと、あなたが言われていることは必ずしも実践をされてお...全文を見る
○村山(富)委員 これは手順からいえば、関係閣僚会議があって、その関係閣僚会議の決定によって検討会が設置されて、その検討会を中心にして議論をされてきて、そしてその報告を最大限に尊重して今度の予算編成をされた、この法案をつくられた、こういう経過になっているわけでしょう。この報告書が...全文を見る
○村山(富)委員 よくわからぬけれどもね。これは報告書全体に関連する問題ですから、一つの問題を私は指摘しておきたいと思うのですが、これはこの報告書を作成した検討会から解釈を聞かなければならぬ点もあると思うのです。  例えば、補助率を決定する要素として三つ挙げているわけです。「国...全文を見る
○村山(富)委員 いや、検討会そのものは、いろいろな意見が出しやすいから非公開でやったのかもしれません。したがって、だれがどういうことを言ったなんということまで求めるのは無理かもしれませんけれども、例えば生活保護費の問題について十分の八でいくべきだ、三分の二にすべきだという意見が...全文を見る
○村山(富)委員 議事録がなければ、メモを整理したのでもいいですよ。この問題についてはこういう意見がそれぞれ出ました、そしてこういうまとめになりました、その経過だけでもわからないと、これは本当審議のしようがないのですよ。これは大臣が答えた方がいいのではないですか。
○村山(富)委員 具体的には申しませんけれども、例えばこの報告書の中にこういうことも書かれているわけです。「ややもすれば地方行政の自主性を損なったり、財政資金の効率的使用を阻害する要因となる等の問題点があり、従来から既得権化、惰性的運用、補助金待ち行政あるいは陳情の招来などの種々...全文を見る
○村山(富)委員 いや、内閣が予算を編成するためにも、制度を変えるためにも最大限尊重して行うというような、こういう重要な検討会の審議の中身について何もないのですか。議事録をとらないのですか、こんなものを。しかも、国会で審議するのに必要である、こう言っておるのに、そんなことで済まさ...全文を見る
○村山(富)委員 何ですか、これはちょっと聞きますけれども、そういう会合の場合には、発言をした発言の中身というのはもう言いっ放しですか。
○村山(富)委員 いや、言いっ放しかという意味は、発言されたことが議事録、速記をとって議事録にするということは別にして、こういう意見があった、こういう意見があった、こういう意見が述べられたというようなことについては全然何もないのですか。そしてこの報告書をまとめられたのですか。
○村山(富)委員 いや、だからそれは、検討会の議論の仕方として、これは外部に出しません、これは秘密ですから自由に発言してくださいと言って発言されるかもしれませんよ。私は、どなたがどんなことを言ったというようなことまでわからなくて結構だ。しかし具体的な個々の問題について、この補助率...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間が参りましたからあれしますけれども、さっき最後に言いました補助率を決定する要素ですね、これは三つの要素が言われているわけですけれども、ちょっと解説できますか。これは大臣に聞いておる、大臣に。
○村山(富)委員 いや、今私が申しましたこの三つの要素は、この「実施を確保しようとする関心の強さ」、この「関心の強さ」というのはどういう物差しではかるのか。それから「地方の住民に与える利益の程度」の「利益の程度」というのは、どういう利益を指すのか。それから「総合的に勘案の上」、こ...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間が参りましたからこれでやめますけれども、冒頭に申し上げましたように、やはりこういう措置というのは地方自治体の財政に大変大きな負担になっていく。これは税収がどんどん伸びていく傾向にあるときならいいのですけれども、五十九年度の地方財政の決算を見ましても、相当...全文を見る
○村山(富)委員 終わります。
04月11日第104回国会 衆議院 大蔵委員会内閣委員会地方行政委員会社会労働委員会農林水産委員会連合審査会 第1号
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○村山(富)委員 四月七日における私の質問、厚生年金の減額分に対する返還についての大蔵大臣のお答えをいただきたいと思います。
○村山(富)委員 せっかくの御答弁ですけれども、これでは納得がしかねるわけです。しかし、現時点ではもうこれ以上幾らお尋ねをしても回答が出ないと思いますから、一応この回答を受けることにして、ただお尋ねしたいのは、来年度予算の編成の時期ぐらいには返済の計画を明らかにすることができます...全文を見る
○村山(富)委員 税制調査会はこの秋までに答申を出すことになっていますよね。その税制調査会の答申というのは、税制改革を行って財政再建を図っていこう、立て直しをしよう、そのためには赤字国債依存体質を脱却させる。その赤字国債を脱却させるというものの中に、この繰り延べた減額分なんかは入...全文を見る
○村山(富)委員 いや、何年までに返すなんということはないにしても、赤字公債の依存体質を脱却をして、そして収支が整うように財政の立て直しを図っていく、そのために税制改革をどう行うか、税収をどう図っていくかということの答申をされると思うのです。ですから、そういう検討をされる場合に、...全文を見る
○村山(富)委員 時間がありませんから端的にお尋ねしますけれども、そうしますと、今あなたから回答があった答弁では、「一般会計が特例公債依存体質から脱却した後において、」こうありますね。脱却するめどは六十五年でしょう。そうすると、六十五年をめどにして返済計画を立てていくということに...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、さっきから言っておりますように、特例公債依存体質から脱却するめどは大体六十五年度、そうすると、年金財政に支障が来されると思われるような年次というのは、一般に七十五年とか八十年とか言われておりますけれども、あなたの方ではどういうふうに踏んでいますか。
○村山(富)委員 もう時間が参りましたからこれでやめますけれども、いずれにいたしましても借りている方が、これは表現は適切かどうかわかりませんよ、借りている方が返すめども計画もないままに金を借りているなんというのは、もう世間では通用しませんね。ですから、さっきも言いましたように、現...全文を見る
○村山(富)委員 これは大変莫大な金で、六十三年までいきますとこれはもっとふえていくわけです。ですからなかなか難しい問題だと思うのですけれども、しかしこれは年金の金を、国民の金を借りているわけですから、返すのは当然なんで、いいかげんにすることなく、可能な限り早い時期にちゃんと返還...全文を見る
○村山(富)委員 終わります。
04月17日第104回国会 衆議院 社会労働委員会 第13号
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○村山(富)委員 私は、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党・革新共同及び社会民主連合を代表いたしまして、本法案に対し、修正の動議を提出いたします。  本来なら、先ほど撤回いたしました私たち四党提出による原子爆弾被爆者等援護法案は、政府提出の本法...全文を見る
○村山(富)委員 今、大臣の趣旨説明にもございましたように、廃棄物の処理というのは、国民の生活環境を保全し、公衆衛生の向上を図る上で必要欠くべからざるものである、言うならば国民が快適な生活をする上においても欠かせない大事な仕事であるというふうに思うんです。  今回提案されました...全文を見る
○村山(富)委員 積極的な姿勢を期待しながら、以下、主として清掃事業に関連をした労働災害の防止について、若干お尋ねをしたいと思うのです。  労働省の調査によりますと、八一年から八五年の過去五カ年間に八十六名の清掃労働者が死亡いたしております。昨年だけでも十八名が災害の犠牲者とな...全文を見る
○村山(富)委員 こういう質問をすれば、完全に徹底をしているとは言い切れないから、一応とかいろいろ言葉を使っておるわけでしょうけれども、これは主として監督指導は労働省がしていると思うのですね。  実際に現状を調べてみますと、例えば仙台の労働基準監督署なんかを見ますと、三万一千六...全文を見る
○村山(富)委員 これは、人の命は地球よりも重いという言葉がありますけれども、大事な命が犠牲になるわけですから、私は何よりも災害の防止とか、それから安全衛生とかという面はもっと重視して考えていただいて、そしてそういう部面に遺憾のないように努力していただく必要があると思いますから、...全文を見る
○村山(富)委員 これは車両系荷役運搬機械等としての一般基準、こういう基準がありますね。この基準がやはり適用されるわけですか。——適用されるわけですね。  そうしますと、この基準は各市町村に徹底していますか。どういう徹底の方法をとっていますか。
○村山(富)委員 各市町村にこういう基準が周知徹底して、実際にこの基準が守られてやられているというふうにあなたの方は思っていますか。どうですか、現状は。
○村山(富)委員 これは現実を調べたことがありますか。
○村山(富)委員 せっかく立派な基準がつくられているわけですから、この基準がそのまま実行されていけばある程度の事故は防げる、災害は防げるというように思います。もうこれ以上申し上げませんけれども、やはり災害や事故が起こらないことが一番大事なんですから、そういうことについてはもっと積...全文を見る
○村山(富)委員 この作業の仕様書ですね。作業の段階でいろいろ点検をして間違いのないようにするということと、それから車両について一年に一回定期検査をするとかということは必要ではないかというように思うのです。今までの事故の発生の状況から見て、構造的欠陥がもしあるとするならば、その構...全文を見る
○村山(富)委員 これはやはり労働省にももっと検討していただいて、法定検査をきちっとする必要があるのじゃないかというように私は思いますからね。今、厚生省の側からも答弁がありましたけれども、十分連携を取り合ってそういう点についても検討していただきたいというふうに思いますから、お願い...全文を見る
○村山(富)委員 今お話がありましたように、各市町村条件が違いますし、それから直営でやっているところもあるし、委託をしているところもありますし、これは国の指導もあるかと思うのですが、だんだん委託がふえつつある。委託をしますと、これは民間に切りかわるわけですから、相当採算を重視しま...全文を見る
○村山(富)委員 もう自治省はいいですよ。  先ほど労働省からも説明ありましたけれども、昨年十一月からことし三月にかけて起こった死亡災害を調べてみますと、例えば神奈川県葉山町、それから宮城県の名取市、東京都の品川区と世田谷区、岩手県の盛岡市等々について自治労が調査しておるわけで...全文を見る
○村山(富)委員 さっき一度触れましたように、直営でやっていればある程度責任体制が明確になっていますから、それほど心配しないのですよ。だけれども、民間にどんどんどんどん委託されていく傾向の中でやはりこういう点がルーズになりがちじゃないかと思いますから、そこはひとつ十分実態を把握し...全文を見る
○村山(富)委員 以上でごみの関係、収集車の災害の問題については質問を終わりますけれども、次に廃乾電池の収集処理について若干お尋ねをしたいと思うのです。  昨年七月に発表されました厚生省の適正処理専門委員会の報告が出されておりますけれども、その報告書によりますと、廃乾電池の分別...全文を見る
○村山(富)委員 この報告書もある程度の専門家が調査した結果として出していると思いますし、それから、東京の研究所が出しているものもそれなりのやはり見識、見方はあると思うのです。ですから、決定的にどうだということは言えない面もあるのではないかと思いますね。  そういう理解をした上...全文を見る
○村山(富)委員 それから、その廃乾電池の対策の基本方向として、事業者に対してアルカリ乾電池の識別が容易になるようなことを徹底させるということが求められておるわけですけれども、現在市販されているアルカリ乾電池は水銀含有量が従来の三分の一となっているというふうに言われているわけです...全文を見る
○村山(富)委員 一般消費者が判別できるように、できるだけこれをわかりやすくされるように指導を願いたいと思うのです。  それから、冒頭に申し上げましたこの報告書によりますと、分別収集の必要がない、こういうふうに断定しているわけですが、現実に各市町村では相当分別収集が行われている...全文を見る
○村山(富)委員 これはやはり断定的なことは言えないわけですからね。したがって分別収集をして、そしてより安全な方向で処理をしていただくということが必要ではないかと思いますから、その点は十分配慮して今後の指導なり対処をしてもらいたいと思うのですね。  それから、現実には分別した収...全文を見る
○村山(富)委員 これは、冒頭に申し上げましたように大気汚染の問題やら土壌の汚染の問題やら、いろいろ環境を保全するという意味からすると大きな問題もあるわけですから、したがってそういう点も十分配慮しながら積極的な取り組みをしていただきたいということを特に要請しておきたいと思うのです...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間が参りましたから、これで終わりたいと思うのですけれども、最後に大臣にもう一遍ひとつお尋ねしておきたいと思うのです。  今のこのやり方というのは、排出されたごみの処理のあり方について対策を講ずる、言うならば対症療法ですね。そうではなくて、やはりどうして環...全文を見る
○村山(富)委員 終わります。
04月22日第104回国会 衆議院 社会労働委員会 第14号
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○村山(富)委員 いよいよ労災保険法の改正案の質疑もきょうで終結するわけでありますが、この際、今までの討議も含めて確認をしておきたいと思う点がございますので、若干の質問をいたしたいと思うのです。  第一に、今回の改正によって、年齢階層別最低限度額を設定することにしていますが、年...全文を見る
○村山(富)委員 今回、この最高限度額、最低限度額が設定されなかった休業補償については、季節による雇用量の違いあるいは賃金日額の違いなどにより、同じ会社で同じ賃金を稼いでいる人たちが、認定時期によって一日何千円もの差が生じる事例がたくさんあります。  このように、林業などの業種...全文を見る
○村山(富)委員 次に、一部休業一部就労等により社会復帰に努力している被災労働者について、今回の改正によって収入が減るのは問題があるのではないかと思うのです。減額の対象となる者は、療養を行いながら就労する被災者であることを考慮すべきであり、社会復帰の意欲を阻害することのないよう配...全文を見る
○村山(富)委員 今、大臣の答弁にも、労使が自主的に決めておる上積み給付については今度の改正で影響がないというふうに答弁がございましたから、その点についてはそのように確認をさせてもらいます。  それから次に、収監中の休業補償給付の取り扱いに関しては、法条文を見る限りでは、健康保...全文を見る
○村山(富)委員 次にお尋ねしますが、通勤災害の逸脱、中断後の行為が通勤とされる行為の範囲を拡大することになっています。通学等を追加することにしておるわけでありますが、拡大される範囲についてはどの程度になるのか、具体的に明らかにしていただきたいと思います。
○村山(富)委員 次にお尋ねしたいのですが、これは先般の質疑の中でも意見が述べられておったようですが、最近単身赴任者が増加をして大きな社会問題になっているわけです。これらの者が家族の居住地と赴任先との間を定期的に往復する、いわゆる土曜日に帰って月曜日に行く、こういうことが繰り返さ...全文を見る
○村山(富)委員 次にお尋ねしますが、従来から中小下請企業においては、いわゆる労災隠しといったようなことがしばしば起こっておるというふうに聞いておるわけです。それは親企業の圧力によって行われているケースもあるのではないかと思うのですが、今回、メリット制を拡大することによってそうし...全文を見る
○村山(富)委員 特に労災隠しの問題等については、いろんな企業の内部の事情や社会的関係もあってそうしたことがしばしばあるように聞いておりますので、特に監督指導を強く要請をいたしたいと思います。  それから次に、これはある意味では今度の改正の中では関係者から一番注目されておる問題...全文を見る
○村山(富)委員 労災認定というのは、これまでも私どもたくさん事例を聞いているわけですけれども、災害を受けてから認定されるまでの期間がもう相当かかる。これはやはり、一方は事故を受けているわけですから、できるだけ早く認定ができるようにしてあげるべきであるというふうに思いますので、今...全文を見る
○村山(富)委員 最後にお尋ねしておきたいと思うのですけれども、じん肺や脊損等により長期にわたって療養を行った後死亡した場合、その死因と業務上の傷病との間に直接的因果関係がないということで業務外とされるケースが多いように聞いておるわけです。例えば疾病治療のための投薬が原因と見られ...全文を見る
○村山(富)委員 以上で質問を終わりますけれども、今度の改正に当たっていろいろな関係団体も、不安や心配を持っている方もたくさんあるかと思うのです。これは何よりも業務上で災害を受けたわけですから、その罹災者の立場というものはやはり十分配慮される必要がある。同時に、今度の改正で、労災...全文を見る
05月08日第104回国会 衆議院 社会労働委員会 第16号
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○村山(富)委員 きょうは参考人の皆さんには御多忙の中にもかかわらず御出席をいただきまして、ただいま貴重な御意見を拝聴させていただきました。どうもありがとうございました。  この老人保健法の改正案は国民生活に重要な関連もありますし、特に高齢化が進む中でお年寄りの関心も高いし、ま...全文を見る
○村山(富)委員 次に永田参考人にちょっとお尋ねをしたいと思うのです。  私は、先ほど来意見をお聞かせいただきましたように今の国保財政が非常に厳しい状況にあるということについてはよくわかっております。ただ、今政府のやろうとしていることは、国保制度は現状のままに残して、そして国の...全文を見る
○村山(富)委員 私の質問に対してのお答えが若干なかったのですけれども、今お話しになった考え方はよくわかるわけです。  今の国民健康保険制度全体を見ますと、例えば同じ県内の市町村で保険税が違う、あるいは全国的に大変大きな格差があるといったような問題もあります。特に過疎の町村なん...全文を見る
○村山(富)委員 時間がございませんから、次に移らせてもらいます。  医師会の吉田参考人にお尋ねしたいのですが、先ほど一部負担の問題について御意見が述べられました。私どもいろいろ聞いてみますと、千円ぐらいは当然じゃないかという意見もありますし、やはりそれは高過ぎる、困るという意...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間が参りましたので、最後にお尋ねをしたいと思うのです。これは参考人の皆さん方すべてにお聞きしたいと思ったのですが、時間がございませんから、健康保険組合の廣瀬参考人と、それから中央会の加地参考人にお尋ねしたいと思うのですけれども、最近、民間の保険会社が医療保...全文を見る
○村山(富)委員 冒頭に申し上げましたように、この老人保健法の改正問題につきましては大変関心も高く、とりわけ、先ほど申しましたように老齢化社会に入っていく過程の中でお年寄りの医療をどうするかというのは大変関心の高いところですし、皆さんそれぞれ御心配をいただいていると思うのです。私...全文を見る
10月13日第107回国会 衆議院 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第6号
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○村山(富)委員 私はこういう交通問題というのは全くのアバウトでありまして、政府から専門家がつくった資料も拝見させてもらいましたけれども、そう一朝一夕になかなかわかるものじゃないのです。全体の中身がつかめないものですから、こういう形で審議を進められても責任を持った審議ができないの...全文を見る
○村山(富)委員 今度の法案自体にはそれは関係ないかもしれませんけれども、国有鉄道というのはやはり国民の財産ですから、その国民の財産が民営化されて株式会社になろうかとしているそのときに、その持っている資産というものはどれぐらいあるのだろうかということが皆目つかめないというのでは、...全文を見る
○村山(富)委員 ずっとこの委員会における質疑を聞いておりますと、三十七兆三千億円という長期債務を抱えておる。いろんな意味があるのですけれども、抱えておる。その借金はやはり払って、健全な経営にするためには分割して民営化する以外にないんだ、こういう論調ですよね。そうしますと、一つの...全文を見る
○村山(富)委員 これは議論してもなかなか回答を得られませんけれども、借金を返すためという受けとめ方は、これは私の言い方が悪かったかもしれません。そうじやなくて、国鉄事業を再生して守っていくためにはこれしかないんだというのがあなた方の説明ですね。で、ただ処分をするという意味ではな...全文を見る
○村山(富)委員 いや、私が聞いているのは、六つの旅客会社だけでいいですから、その六つの旅客会社に承継される資産のうち、例えば九州旅客鉄道株式会社は資産は三千億円ですね。三千億円の資産が承継される。その三千億円の資産の中で、言うなら簿価で承継されたものが何ぼ、それから時価で承継さ...全文を見る
○村山(富)委員 では、それはひとつ資料で出してください。  私がそれを申し上げますのは、再建監理委員をいたしておりました加藤教授がこういうことを言っているわけですね。「新会社に帳簿上の価格で資産が移されれば当然そこには現実の資産価格との差が存在します。すなわち含み資産です。含...全文を見る
○村山(富)委員 それは、実際に株式会社が株を放出する場合にその株がどの程度の価格になるかということは、その会社の持っている健全な経営の姿だとか条件とか、いろいろなものが基礎になると思うのですね。その場合に、資産がどの程度あるのかというようなことも当然これは計算の中に入るわけです...全文を見る
○村山(富)委員 その特定地方交通線との関連で申し上げますと、特定地方交通線は、再建法が二年ないし二年半延長されますね。延長ですから効力を持っているわけです。二年半ぐらいするとそれはもう廃案になる、そういうことになると思うのですが、今申請中のもの等についてはその再建法の適用で処理...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、今申請中のものは引き継がれるのだけれども、これは分割された各会社に引き継がれていくわけですか。
○村山(富)委員 それとの関連で今度の鉄道事業法の第二十八条を見ますと、「鉄道事業者は、鉄道事業の全部又は一部を休止し、又は廃止しようとするときは、運輸大臣の許可を受けなければならない。」「運輸大臣は、当該休止又は廃止によって公衆の利便が著しく阻害されるおそれがあると認める場合を...全文を見る
○村山(富)委員 私は、総理の答弁は残念ながら聞き得なかったのですけれども、今度こういうふうに改革をしていく前提は、国有鉄道という公共性よりも、やはり企業としての健全な経営というものを主体にせざるを得ない、そういう意味の答弁があったと思うのですが、そういう意味の解釈から前提を踏ま...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、私はやはりこだわるのですけれども、これまでの地方鉄道法では、もう一遍読み上げますと、「地方鉄道業者ハ主務大臣ノ許可ヲ受クルニ非サレハ運輸営業ノ全部又ハ一部ヲ休止シ又ハ廃止スルコトヲ得ス」、廃止することができないと、これほど強く歯どめをかけているわけ...全文を見る
○村山(富)委員 それから、次に移りますけれども、現在国鉄が継続しておる事業がありますね、例えば複線化の問題とか高架の問題とか。また、今継続していないけれども計画している事業もあると思うのですね。そういう現に継続事業としてやっている仕事やら事業やら、あるいはこれから計画をしておる...全文を見る
○村山(富)委員 これから会社になって、踏切をどうするとか、あるいは線路を複線化するとかいうような問題については、当然それは会社とその地元の関係者と協議してやるということになると思うのですけれども、現に継続している事業あるいは今持っている計画の事業等々についてはそのままこの新しい...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、もう一遍確認しますが、今継続してやっている事業それから計画で決定している工事があるかもしれませんけれども、そういうものは、承継する話し合いの中に入れられるものと入れられないものが出てきますか、どうですか。
○村山(富)委員 それから、お尋ねしますけれども、現在国鉄が実施しているいろいろな割引制度がありますね。例えば身障者に対しては五割引きするとか、あるいは学生割引は二割にするとか、あるいはまた、運賃逓減方式といいまして距離が長くなると運賃が安くなる、こういういろいろな制度というのは...全文を見る
○村山(富)委員 さっき運賃の問題やらそれから割引制度の問題やらそれから路線の休廃止の問題等々についてもお尋ねしたわけですけれども、再建法に基づいて特定地方交通線を廃止する場合には、協議会を設けて、そして協議会で十分議論をして、検討して、できるだけ地元の了解を得ながら結論を出して...全文を見る
○村山(富)委員 私は、その運輸審議会というものを、本当の意味で地方代表の声が直接反映されるとか、それから利用者の声、消費者の声が直接反映されるとか、そういう委員の構成についてももう少し検討する必要があるのではないかというふうに思いますし、それから、先ほど申し上げましたように、再...全文を見る
○村山(富)委員 おおむね三年ぐらいはという意味は、おおむね三年ぐらい経過した状況を見ながら、あの再建監理委員会の報告書を見ますと、一遍に全部放出するというのではなくて逐次放出していく、こういうことが書かれておりますけれども、やはりそういう手法になるわけですか。
○村山(富)委員 次に、共済年金の問題について若干お尋ねしたいと思うのですが、御案内のように国鉄の共済組合は三十一年七月に発足したわけですね。今日完全に破産状態になっておる。これはだれもが認めることなんです。この今の国鉄の現状から見ますと、責任準備金というのは大体八兆円ぐらい不足...全文を見る
○村山(富)委員 私が聞いておりますのは、ほかの共済年金と同じように五年ごとに財政の見直しをしてきているわけでしょう。そして、今答弁を聞きますと、五十年ごろからだんだん危機的な状況になった、こういうふうに言われておるわけですが、五十年からで結構ですから、五年ごとに財政再計算をして...全文を見る
○村山(富)委員 どこの厚生年金だってどこの共済だって、やはり五年ごとに財政の見直しをするというのは、収入と支出の状況が変わっていくわけですから、年金というのは長期の計画ですから、どう責任財源を確保していくかという意味ではやはり必要なので五年ごとにやっておるわけです。五年ごとにや...全文を見る
○村山(富)委員 私が今お尋ねしたのは、こういう共済の現状になるということは十分想定されておったわけですよ。それはなぜかと言えば、五年ごとに再計算するわけですから、そのときから共済組合の組合員が何人減って、収入がどれだけ減って、しかも退職者がふえて支出がふえるというのはわかってい...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっとまた私お尋ねしますけれども、私は、やはりこういう状態になってきた責任はどこにあるのかという責任の所在を明確にしないと、これからその償いをだれがすればいいのか、負担をだれがすればいいのかという問題とやはり関連をするわけですよね。  そこでお尋ねをしている...全文を見る
○村山(富)委員 推計が困難、ある意味ではそういういいかげんなことだからこういうことになるのですよ。それは年金というのはそんなものじゃないですか。今掛金を掛けて、何年間掛ければ退職後幾らもらえるということをやはり期待して掛けているわけでしょう。その掛けた金がなくなってしまった、こ...全文を見る
○村山(富)委員 八千億円要るのでしょう。四千二百億円持っていたって何にもならないじゃないですか。だから、国鉄の組合員の皆さんは、雇用はどうなるかとあわせて年金はどうなるだろうかと心配していますよ。これは専門家の計算によりますと、大体国鉄の共済は、責任準備金は追加費用も含めて十三...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、四百億円程度不足をする。それから、今度の年金制度の改正によって六十歳から——国鉄の場合にはもっと早くもらうのでしょうけれども、六十四歳までは独自給付しなければならぬ、その独自給付の中には公経済負担というものが入ってないわけですね。その公経済負担の分...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、組合員の減に伴う不足額は労使でこれを負担をしますから、両方合わせますと大体四百億、それから公経済負担の分が例えば三百億、こう仮定しますと七百億円不足するわけですね。この七百億円の不足というのは大体どういうふうに始末をするつもりですか。これは六十年か...全文を見る
○村山(富)委員 どういうふうな中身の話で進めるわけですか。これはむしろ大蔵大臣、どうですか。
○村山(富)委員 いやいや、苦労をしていると言って済めばそれでいいんですよ。苦労をしていますで済めばいいんですよ。これは私先ほど来るる申し上げていますが、こういう状況をつくり出した責任というのは、むしろやはり国鉄当局なり、それから運輸省なり大蔵省なり関係するものにあるわけですよね...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっと国鉄に聞きますけれども、国鉄自体が自助努力をしてきている、その自助努力の中身というのは何ですか。
○村山(富)委員 もう時間がありませんからこれ以上申しませんけれども、ただ一つ要請しておきますけれども、こういう共済組合員の数の減に伴う財政見通し、収支見通しというのは大分やはり変わってくるわけですからね。したがって、今のこの改革によりますと二十一万五千体制にするわけですから、三...全文を見る
○村山(富)委員 要するに二十一万五千人体制になるわけですから、仮定で結構ですから、一応その財政見通しを出してください。  それから、ついでに聞きますが、主計局次長は、今、一年間に財政調整をされる負担分は何ぼしていますか、あなたの分で結構です。
○村山(富)委員 私は、総括的に申し上げたいと思うのですが、国鉄のこれまでの経過というものを考えてみますと、戦後経済復興のためにやはり国鉄というのは大変大きな役割を果たしておるわけですね。これはやはり何といったって物を運んだり人を運んだりするのは国鉄しかなかったわけですから、ある...全文を見る
○村山(富)委員 一つだけ申し上げておきますけれども、年金というのはいろいろな仕組みがありますね。今度は基礎年金で統合したわけですね。その上に今度は報酬比例部分をつくったわけです。そして、その上に今度は企業年金をかぶせていったわけですね。それは公務員の場合は職域年金で若干違います...全文を見る
○村山(富)委員 どういうふうに誠意を持ってやるのかわかりませんけれども……。本当の意味で内容がわかって言っておられるのかどうかちょっとわかりませんから、またこれはいずれ機会を見て十分議論をいたしましょう。  そこで、もう時間が参りましたから、次に、雇用問題に入らせていただきま...全文を見る
○村山(富)委員 いろいろ努力をされているけれども、雇用情勢というのは極めて厳しくなってきている、こういう現状にあるわけです。それに加えてまた新卒者がふえていく。そうしますと、いよいよ雇用状況というのは厳しくなるわけですね。  こういう状況にあるわけですが、政府は第五次雇用対策...全文を見る
○村山(富)委員 総務庁の統計局が六十一年の八月分として労働力調査の速報を出していますけれども、これを見ますと、完全失業者の数は百六十九万人、前年同月に比べて二十一万人増加しているわけです。特に、この中で、前年同月に比べて非自発的、自分からでなくて離職させられた者が十一万人多くな...全文を見る
○村山(富)委員 私は、やはりそういう全体の雇用というものを考えた場合に、国鉄の事業さえうまくいけばいいと——もちろんそれはいってもらわなければ困りますけれども、そういう判断をする際に、雇用というものは全体どうなっていくんだろうかというようなことも当然配慮してそれは検討されてしか...全文を見る
○村山(富)委員 いや、私もこの資料を見ましたけれども、これだけじゃやはりこういう食い違いがどうして出たのかというのがわからないわけですよ。実際に必要な要員というのは、そういう計算式で計算をした場合にいずれが正しいのかというのがわからぬわけですよ。ですから私が言うのは、線区ごとに...全文を見る
○村山(富)委員 資料を求めますと難しくなるような話ばかりするわけですが、例えば三つの線区にまたがって汽車に乗っていく人、車掌さんですね、の場合には三分の一ずつと計算すればいいじゃないですか、計算の方法は幾らでもあるじゃないですか。ですから、これだけの特定の地区の線区だけの資料を...全文を見る
○村山(富)委員 いやいや、僕が聞いているのはそんなことじゃないのだ。年金やら退職金はこれは継承されるわけですね。そうすると、給与ベースやらそれから年次有給休暇やら、これは新しく採用になりますと一年間勤務しなければ労働基準法による休暇はもらえないわけですからね。ところが、継続され...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がないから、これはまたいずれ議論をしますけれども、それでその次にちょっと聞きますけれども、これは新しい会社に採用されるかされぬかは設立委員が労働条件やらいろいろな採用の基準を示して、そしてそれを受けて国鉄が職員に提示するわけですね。こういう条件で新しい会...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、私はこの条件に合致している、資格もあると思うし、それからぜひ入りたい、こういう意思があった人は、私は受けたいと思いますといって希望を述べる、その希望を聞いた上で国鉄が選定するわけですね。選定して名簿を提出するわけでしょう。その選定される基準は何ですか...全文を見る
○村山(富)委員 それは、経過や手続はいいのですよ。国鉄が選定するのでしょう。その選定をするときの基準は何ですかと聞いているわけですよ。何で選定するのですか。
○村山(富)委員 これは大変私は大きな問題だと思うのですね。それは設立委員がその採用の条件等々を示すのでしょうが。それは公開するのでしょうが。それを見て、私は学歴も職歴も、どういう内容かわかりませんけれども、示された条件を見たら合致している、ぜひ新しい会社に入りたい、こう思って希...全文を見る
○村山(富)委員 いや、時間を与えるとか与えぬとかという問題ではなくて、それは国鉄が選定をするのでしょうが。本人は、私は示された資格を見たら全部合っている、だから行けると思った、だけれどもたまたま国鉄当局が選定した名簿の中には入れられなくて入れなかった、こうなった場合に、私は何で...全文を見る
○村山(富)委員 その管理台帳を見ますと、労働組合運動をやったかやらぬかとか、処分を受けたとか受けぬとか、そんなことまで入っておるわけですよね。これは明らかに労働基準法の二十二条か、抵触しますよ。そういう思想、信条やら組合運動やらをしたものがそんな参考になるといったら、これは労働...全文を見る
○村山(富)委員 しかも、こういう選定をして、そして新会社に入った者、あるいは公務員に採用された者、だんだんこの清算事業団にはふるいにかけられた、あなた方から見て悪い人ばかりが残るじゃないですか。そういう者をだれが責任持って世話をするのですか。私はこの際、人活センターのイメージを...全文を見る
○村山(富)委員 そういうことを考えて、全体が公平に扱えるような仕組みにする必要があるというふうに思うのですが、最後にそのことだけ聞いて終わります。
10月17日第107回国会 衆議院 日本国有鉄道改革に関する特別委員会公聴会 第2号
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○村山(富)委員 きょうは、三人の公述人の先生方には御多忙の中にもかかわらず御出席をいただきまして、貴重な御意見を聞かしていただきました。大変ありがとうございます。なお若干の御質問を申し上げまして御意見を承りたいと思います。  その第一は、山本公述人からもあるいは高梨公述人から...全文を見る
○村山(富)委員 時間がないものですから私の質問の真意というのが御理解いただけなかった点もあるのじゃないかと思うのですけれども、私は、先ほど高梨先生からお話がありましたように、今働いている国鉄の職員は新会社にこのままの条件で行けるもの、引き続いて仕事ができるもの、こういうふうに期...全文を見る
○村山(富)委員 その次にお尋ねをしたいと思うのですが、いずれにいたしましても、再建監理委員会の案を見ましても四万一千人の余剰人員が出る。これは清算事業団に移されて、そしてこの三カ年間で一人も困らないように雇用の確保を図ります、こう言って約束をされているわけです。  ただ、そう...全文を見る
○村山(富)委員 同様な質問について、山本先生それから角本先生、御意見があったらお聞かせいただきたいのですが……。
○村山(富)委員 時間がないものですから次にお尋ねしたいのですけれども、特定人件費の処理ですね。共済ですけれども、これはもう成熟度が非常に高くて破綻状態にあることは先ほど来お話があったとおりなんですけれども、特にこの追加費用の問題、例えば旧満鉄から引き揚げてきた、あるいはいろんな...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、分割問題に関連をして若干お尋ねしたいのですけれども、分割されますとそれぞれ九州は九州、四国は四国、西日本は西日本というように独立して会社になるわけですから、したがって、その会社の中で収益を上げるために一生懸命努力されるというのはある意味では当然だと思うの...全文を見る
○村山(富)委員 時間が来たものですからもう結構です。ありがとうございました。これで終わります。
10月20日第107回国会 衆議院 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第7号
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○村山(富)委員 きょうは陳述の皆さんには貴重な御意見を聞かしていただきましてありがとうございました。  それぞれの方の意見を聞いておりますと、現在の国鉄は何らかの形で改革をする必要がある、これはもう一致していますね。それから民営化の方式をとることについても大体の方が賛成ではな...全文を見る
○村山(富)委員 私が聞いているのは雇用でなくて、九州鉄道株式会社は現在赤字路線を全部抱えておって、そして民営になれば分割されて果たしてうまくいくのだろうか、関連企業で幾らか収益を上げるにしても、もう余り関連企業に期待する部面というのは少ないのではないか。むしろ期待する部面がある...全文を見る
○村山(富)委員 どうもありがとうございました。  次に、ローカル線の問題について滝井さんにお尋ねしたいと思うのです。  今御案内のように、特定地方交通線については、今度の法律の改正の中身を見ますと二年ないし二年半はこのまま継続するわけですね。そしてこの特定地方交通線について...全文を見る
○村山(富)委員 吉田さんにお尋ねしますけれども、なるほど鉄道の持つ役割、任務を考えた場合に、速い、安い、便利がいいというようなことで乗客は選別すると思うのです。それでこれからローカル線は地域密着型にして、その地域の需要にこたえられるようにできるだけ回数もふやしていく、通勤通学に...全文を見る
○村山(富)委員 そういうことからしますと、九州だけを考えた場合、さっき私が言いましたように、何も分割しなくてもローカル線の回数をふやすこともできるでしょうし、それはダイヤの全部の編成の中でしていけばいいわけですからね。しかも全国一社制の方がそういう調整をしたり、運賃の逓減制なん...全文を見る
○村山(富)委員 次に、雇用問題について若干御意見を聞きたいと思うのです。  先ほど鷲頭さんの御意見の中に、今の国鉄の労使関係はまさに異常だ、これは正常化して労使が協力して再生を図っていく必要がある、これは言うまでもないと思うのです。ただ、なぜこういういびつな異常な状況が生まれ...全文を見る
○村山(富)委員 これはもう時間がありませんから端的にお答え願いたいと思うのですが、やはり組合員に不安を与えずに、やる気を持たせるということが大事ですよね。不安を与えないためには安心できるような前提がなければいかぬ。そのためには労働組合があるわけですから、労働組合と十分話をして、...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間が余りないものですから簡単にお答え願いたいと思うのですが、さっきから皆さんのお話がありましたように、九州は余剰人員が一番多いし、しかも石炭やら造船やら海運やらいろいろな産業の状態、経済の状況を考えた場合に、どこよりも北海道と並んで雇用問題は深刻ではないか...全文を見る
○村山(富)委員 では、終わります。
10月22日第107回国会 衆議院 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第9号
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○村山(富)委員 私は、雇用と年金問題に絞ってお尋ねしたいと思うのですが、まず、先般十三日の委員会で私が質問をした問題に対して林審議官は、採用基準は設立委員が決める、現時点では決めていないが、年齢、適性、健康状態などが入るだろうと思う、こういう答弁をされました。また杉浦国鉄総裁は...全文を見る
○村山(富)委員 今までばらばらにやっていたものを統一的にやることが必要だからというのであれば、何も六十一年三月三十一日までの期間に区切らずに、国鉄が存在する間やるべきことじゃないですか。殊さら期限を区切ってあるのはどういう意味ですか。
○村山(富)委員 いや、六十一年三月三十一日までという期間を限っておるのはどういう意味ですか。
○村山(富)委員 いや、職員の管理を、調書でもって評価しながら職場規律を正していくというのなら、国鉄が存在する間やればいいじゃないですか。何でこれを期限を切っているのですか。
○村山(富)委員 その調書、こっちへ返してくれませんか。  こういう職員の管理台帳といったようなものについては、ある意味からしますと、その人の一生の運命を左右するようなものにもなりかねないわけですね。したがってこれはやはり公平、公正、しかも客観的なものでなければならぬ。例えば、...全文を見る
○村山(富)委員 人事院規則の一〇—二で、勤務評定の具備すべき必要条件ということを決めているわけですね。これは勤務評定をする場合にこういう要件を備えておかなければいかぬということをちゃんと決めているわけです。国鉄はどのような基準を設けておるわけですか、この台帳を記入するのに。
○村山(富)委員 いやいや、私が聞きよるのは、例えば地方公務員やら国家公務員の勤務評定に当たっては、勤務評定の具備すべき必要条件というものがちゃんと明記されているわけですよね。そして、その中に「職員の勤務実績を分析的に評価して記録し、又は具体的に記述し、これに基いて総合的に評価す...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、具体的に公表し得る基準は何もない、あなた方の恣意でもって指導しているということになるわけですか。
○村山(富)委員 それじゃ、この管理調書作成に当たっての指導、通達などの資料を出してください。いいですか。
○村山(富)委員 この文書を見ますと、「記入については必ず管理者自身で行うこと」、こうなっているわけですよ。ですから、あなたが説明する説明とは内容が違うんですよ。ですから、私はこれはやはり客観的に見てもこれが公平、公正なものであるという評価はしかねる。そういう問題点があるというこ...全文を見る
○村山(富)委員 件数は後でいいですけれども、あることは間違いありませんね。
○村山(富)委員 そうすると、弁明や弁護の申し立てをしているものですね、しかも裁判で争っている、公労委に提訴している、これは判決が出たり結論が出るまではその当否はまだ明らかになっておらぬわけですよ。そういう案件についてもやはりこの「労働処分の回数」に載せますか。
○村山(富)委員 そうすると、もう一遍確認しますけれども、今不当労働行為で争っているもの、労働委員会に提訴しているもの、あるいは裁判で訴訟中のもの、あるいは弁護、弁明の手続に乗っているもの、こういう案件は全部入っていませんね。
○村山(富)委員 いや、それは処分の発令があって、それを不服として弁明、弁護の手続をとっているわけでしょう。あるいは労働委員会に提訴しておるわけでしょう。あるいは裁判で争っているわけでしょうが。そういう当否の結論のまだ出ておらないものがこの中に入っていますかと聞いたら、入っていま...全文を見る
○村山(富)委員 さっきは入っていないと言ったじゃないですか。何でそんな適当な答弁をするのか。これは総裁、最高者が、入っておる、こう言うのなら、入っておるのかもわかりませんね。しかし、当否の結論が出ていなくて、まだ争っているものが台帳に入って処分件数に加えられるということは妥当性...全文を見る
○村山(富)委員 それじゃ、この増収活動というのは時間内にする活動ですか、時間外にする活動ですか。
○村山(富)委員 そうすると、勤務時間内にやるものについては、そういう増収活動を業務命令でする者と全然命令を受けずにしない者と出ますね。そうすると、しない者は「評価」に載らない、した者は「評価」に載るというようなことはありませんか。
○村山(富)委員 いやいや、僕が聞いているのは、増収活動を時間内にやる場合も時間外にやる場合もあるというのでしょう。時間内にやる増収活動というのは業務命令でやっておるわけでしょう。そうすると、増収活動についての評価をするということになっていますね。時間内の業務命令を受けてやった者...全文を見る
○村山(富)委員 考えていただければと言うが、僕が考えるのではなくて、あなたに聞いているのですよ。そうして、あなた、こう言えばああ言う、ああ言えばこう言うという答弁ばかりしておるけれども、それはそれでいいが、そこで、時間外にする者については、上司の何らの指示もなくて本人の自発活動...全文を見る
○村山(富)委員 大部分ということは、指示をされてやっておることもあるのですね。
○村山(富)委員 本当に次から次、答弁が変わっていくね。時間外の自発的活動でするような行動について評価の対象に入れるというのは問題があるのではないですか。それはやる意思があったって家庭の事情でやれない者もありますよ。そういうものを評価の対象にするなんというのは、これは問題があるん...全文を見る
○村山(富)委員 これは時間内の勤務状況について評価することは、私はある意味でやむを得ぬと思いますね。あり得ると思います。だけれども、時間外で解放された人間が後どんなことをしておるかということを調べて評価するなんということがあり得ますか。これは私はおかしいと思いますよ。大臣、どう...全文を見る
○村山(富)委員 時間外の職員の行動についてまで評価の対象にする、しかもその評価が人間の一生を決めるような影響力を持つかもしれない。私はやっぱり妥当性を欠くと思いますね。これは問題点として指摘しておきますよ。  そこで、この問題ばかりにかかるというわけにいきませんから次に移りま...全文を見る
○村山(富)委員 これは職員台帳や何かを仮に求めがあって引き継がれるとすれば、もう私が申し上げるまでもないと思いますけれども、労働基準法の第二十二条では「使用者は、予め第三者と謀り、労働者の就業を妨げることを目的として、労働者の国籍、信条、社会的身分若しくは労働組合運動に関する通...全文を見る
○村山(富)委員 判断要素にするものとは関係ないのですか。この職員管理台帳は判断要素とするものに関係はないのですか。今あなた、そうおっしゃいましたね。
○村山(富)委員 いや、そうしますと、総裁は、新会社に職員を採用する名簿を選定して出すのでしょう、その選定の際にこの管理台帳は使う、参考にします、こういう答弁があったわけですよ。だから、それは大分食い違いがあるじゃないですか。
○村山(富)委員 これはここで議論してみても結論の出る問題じゃないと思いますけれども、私はやはり扱い上は疑義がある、基準法二十二条に照らして問題点が全然ないとは言い切れないという問題を含んでおるということだけは指摘しておきます。  そこで、これはどうですか。この「法案成立後のス...全文を見る
○村山(富)委員 いやいや、そういうものであるだけに、私はやはり公正、公平、客観的なものが出なければならぬというように思いますからね。だから、その扱いはやはり慎重にしてもらわなければいかぬね。  ではその次に移りますが、次に、改革法第二十三条に関連をしてちょっとお尋ねをしますが...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、ダイヤは変わらない。区や班などの管理運営の単位は変わりますか、変わりませんか。
○村山(富)委員 三月三十一日から四月一日まで汽車がくいっととまってしまえば別だけれども、これは走っているわけですから、継続しているわけですから、だから私はちょっと変えようがないと思うのですけれども、ただ、例えば三月三十一日まで乗務しておりまして、そして四月一日からおろされるとい...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、例えば東京発の列車に乗って鹿児島まで行くということが仮にあると仮定します。その人は乗務していっているわけです。そして四月一日零時になったら、あなた交代ですとおろされることがあるのですか。そんなことがあるのですか。
○村山(富)委員 常識で考えれば、恐らく午前零時で入れかえるなんということはあり得ないと思うのです。  そこで、国鉄の職員の場合には夜勤務している人がたくさんおりますね。各職場でおりますよ。そういう方々が、これは職員自身もそう思っていると私は思いますが、三月三十一日から四月一日...全文を見る
○村山(富)委員 だから、いずれにしても国鉄から新会社に移行する時間帯を考えた場合に、深夜で働いている職員については継続していっているわけですからね。これは継続しておるわけです。これをここで断ち切って人を入れかえるなんてことはあり得ませんからね。継続していっておる。  それから...全文を見る
○村山(富)委員 これはもう確認するだけでいいです。  それから、国鉄にはいろいろ資格試験を受けて合格した者やらあるいは教育を受けた者やら、永年勤続で表彰された者なんかがありますね。今でもそういう制度がありますね。このうち、十月十四日の鉄道記念日で表彰する効績章制度、これは今後...全文を見る
○村山(富)委員 新会社の判断の問題ですと言うと、もう何を聞いてもこれは新会社の判断ですから今は答えられませんと言えばおしまいですからね。ただ、私は、国鉄の職員にしてみればこういう問題に関心といろいろなものを持っておると思うのですよ。そういうものに親切に答えてやることで少なくとも...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がないから次に移りますけれども、関連企業の雇用問題について若干お尋ねしたいのです。  二万一千人を関連企業に受け入れてもらうということは大体約束済みだというお話でしたけれども、国鉄改革の実施に伴って関連企業の経営面に相当大きな影響が出るんではないか、あ...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がないから飛び飛びになりますけれども、再就職促進法案の十条及び二十一条では、雇い入れのために必要とされる諸条件の整備のための措置を講じて優先的に国鉄または清算事業団の職員をその労働者として雇い入れるように要請する、こういう条文があるわけですが、この雇い入...全文を見る
○村山(富)委員 これは具体的になかなかできませんと言いますけれども、現に八百六十五社あるそうですけれども、二万一千人の余剰人員を関連企業の八百六十五社に受け入れてもらうということが約束できておる、こういう話でしたけれども、それじゃひとつ、どういう会社に何名ずつ受け入れてもらうの...全文を見る
○村山(富)委員 年金の受給資格のある高年齢者ということになりますと、何歳ですか。
○村山(富)委員 そうしますと、大体関連企業というのは国鉄のOBの方が入っていますからね。したがって、仮に五十五歳で退職をする、そうしますと、年金を受給する。年金を幾らもらう、したがって給与を幾ら払えば大体現給が保証されるというような形で雇っていますから、そういう扱いにするように...全文を見る
○村山(富)委員 いや、私はさっき資料の要請をしましたけれども、二万一千人は大体もう約束できておるという話でしたからね。ですから、どういう会社にどういう年齢層の方が何名ぐらい行くのですかということを資料として出してくださいというふうに言っておりますから、またそれはその資料を一回見...全文を見る
○村山(富)委員 そういう問題もあると思いますし、それから今、関連企業は大体六十三歳から六十五歳ぐらいまで仕事をされているらしいのですが、それを定年を六十歳に全部落としてしまう、それから退職金は来年から二分の一にしてくれといって、退職金の引き下げも出ているというので、今やはり組合...全文を見る
○村山(富)委員 これは鉄道荷物会社だけではなくて、さっきいろいろなケースを若干申し上げましたけれども、そういう意味でやはり国鉄の改革に伴って、あるいは新会社の事業計画の方針によって関連企業にはいろいろな影響が出る。その影響で経営自体にもやはり影響があろうし、同時に職員にも玉突き...全文を見る
○村山(富)委員 これはひとつ十分検討していただきたいと思うのです。  それから、同じような関連があると思うのですけれども、国鉄職員には退職特別給付金が本年成立した法律によって支払われることになっておりますね。これと同じようなことを関連企業の退職者等について、こういう事情で退職...全文を見る
○村山(富)委員 これは国鉄の改革に伴って起こってくる現象ですから、ひとつ責任を持ってそういう措置なり何かを検討していただくということはいいですか。
○村山(富)委員 そういう職員の退職特別給付金等についてもひとつ十分検討して、できれば遺漏のないような扱いをしていただきたいというふうに要請をしておきます。  それから同じように、やはり関連企業の中では仕事をやめなければならぬ者が出てくる、そういう場合にこれまでも、例えば本四架...全文を見る
○村山(富)委員 ひとつそういう点は十分話し合ってもらいたいと思うのです。  そういう意味で、この関連企業にはそれぞれ労働組合もあるわけですから、全国的に統一された組合もありますから、そういう組合といろいろな問題点を、どんな問題点があるのか、どんな悩みを持っているのかというよう...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がありませんから、そういう悩みやら心配やら不安やらを抱えている問題等、必要があれば親切に聞いてあげるということは、今大臣も答弁されたようにぜひひとつやっていただきたいということを要望しておきます。  それから次に、共済年金の問題について若干お尋ねをした...全文を見る
○村山(富)委員 年齢等についても不確定要素があるので、どの程度が不足するのかということがまだ確定しない、こう言うのですけれども、それは今までの資料を見れば、大体平均七百億円ぐらい不足するということが出ているわけですから、何円何銭まではわからなくても、大まかこの程度は不足するとい...全文を見る
○村山(富)委員 これは、きのうも井上委員からこの国会中に出してもらいたいという要請がありましたからね。それはどうですか。
○村山(富)委員 橋本運輸大臣は社労に長くおったし、厚生大臣も経験していますから、これは一番苦になる頭の痛い問題だと思うのですね。大臣がそれくらい思っているぐらいに、組合員はもっと思っていますよ、心配していますよ。ですから私は、額が確定しなくても、大体この程度は不足するという程度...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、この第九十九条によりますと、「長期給付に要する費用(第三項の規定による国又は日本国有鉄道の負担に係るものを除く。)については、その費用の予想額と」長期給付に係る事項の「掛金及び負担金の額並びにその予定運用収入の額の合計額とが、将来にわたって財政の均...全文を見る
○村山(富)委員 ですから、計算をした額はどのくらいになりますかと言うのです、現価は。
○村山(富)委員 あなたは違う答弁したってだめじゃないか。長期給付に要する費用の予想額というのは、例えば年金の常識で将来五十年程度の給付に要する費用の現価ですね。この間も言いましたけれども、今、年金をもらっている人があと何年ぐらい年金をもらうだろう、今組合員で掛金を掛けている人が...全文を見る
○村山(富)委員 今いみじくも答弁がありましたように、この資料を見ましても、例えば五十年、五十二年、五十五年、五十九年と財政再計算をしておるわけですね。だけれども、長期にわたって国鉄の共済年金がどうなるだろうかということは全然ないのです。単年度単年度、収支だけ黒字ならいい、そのた...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、この九十九条の「費用の予想額と」長期給付に係る事項の「掛金及び負担金の額並びにその予定運用収入の額の合計額とが、将来にわたって財政の均衡を保つことができるようにすること。」という条文は完全に無視されておる、こういうふうに言っていいですか。
○村山(富)委員 適当な答弁をしなさんなよ。そんな答弁で、あなた、納得できますか。少なくとも長期契約で、長期給付の年金財源を預かっているんでしょうが。その組合員から掛けてもらった掛金がどうなったかわからぬ、もう一銭もなくなった、それでも知らぬ顔してほおかぶりで過ごしたというツケが...全文を見る
○村山(富)委員 あなたにまだ重ねて聞きますけれども、そうしますと、この九十九条の二号の、五年ごとに再計算をする、その再計算をするに必要なこういう条項というのは完全に無視されているわけですか。
○村山(富)委員 国鉄改革法が仮に通りますと、職員はもう、新会社に行く者、清算事業団に残る者あるいは公務員になる者、公的機関に行く者、関連企業に行く者、民間に行く者、ばらばらなんですよ。だけれども、年金は継続しますから、期間は引き継がれますから、どこに行っても国鉄の年金はもらえる...全文を見る
○村山(富)委員 そんな詭弁を弄しなさんな。五年ごとに再計算をするんですよ。なぜ再計算をする必要があるかといえば、長期給付をするのに財源の心配はないかということも含めて再計算するんですよ。五年間の範囲内で収支が償うかどうかというだけの計算じゃないんですよ、これは。これは大蔵省も関...全文を見る
○村山(富)委員 いや、六十四年までは七百億円ぐらい平均不足をするだろう。その不足の補てんをどうするか。財政調整はもうこれ以上他の共済には迷惑はかけられぬ。しかも組合員の掛金も最高でこれ以上上げられぬ。しかもあなた、この間も言いましたように、スライドも停止していますし、職域年金も...全文を見る
○村山(富)委員 してないというのは、それなら大蔵省も九十九条は完全に無視しているわけですか。「その費用の予想額と」長期給付に係る事項の「掛金及び負担金の額並びにその予定運用収入の額の合計額」掛金の総額、積立金の運用収入の総額、そういうものもすべて含めて支出と収入を計算してみて、...全文を見る
○村山(富)委員 質問にまともに答えぬものだから……。  四閣僚の統一見解というのは、六十四年までの不足する年平均七百億円分の負担をだれがどうするかということを、統一見解でもって国が責任を持ってやりますということを述べているわけでしょう。今私が申し上げているものは、その分が一つ...全文を見る
○村山(富)委員 大蔵大臣、どうですか。
○村山(富)委員 これで質問を終わります。
10月28日第107回国会 衆議院 本会議 第9号
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○村山富市君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、ただいま報告のありました日本国有鉄道改革法案並びに関係諸法案の政府原案に対し反対の討論を行うものであります。(拍手)  明治以来百十余年の歴史を有し、戦前、戦中、戦後、苦難な時代を国民とともに歩んできた国民共有の財産で...全文を見る
10月30日第107回国会 衆議院 社会労働委員会 第6号
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○村山(富)委員 きょうはそれぞれのお立場から貴重な御意見をお聞かせいただきましてありがとうございました。  若干の御質問を申し上げようと思うのですが、今度の老人保健法の改正案は、それぞれの方からお話がございましたように、どうして老人医療費の適正化を図っていくか、その医療費の負...全文を見る
○村山(富)委員 重ねてお尋ねしますけれども、今の制度は診療科ごとに四百円ですね。これが千円に上がれば千円になるわけですね。したがって、一人のお年寄りが受ける診療科の数、例えば内科に行くとか眼科に行くとかあるいは歯科に行くとか、そういう数の資料というのは、厚生省は大体一・五科ぐら...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がありませんから、まとめてお尋ねしたいと思うのですが、石古さん、今の国保財政の厳しさというのはよく理解できますし、特に過疎が進めばますます苦しくなる、しかも年寄りがふえて医療費が膨らむ、こういう悪循環を繰り返している国保財政の実態というのは理解できるわけ...全文を見る
○村山(富)委員 どうもありがとうございました。
11月20日第107回国会 衆議院 社会労働委員会 第9号
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○村山(富)委員 老健法もいよいよ大詰めを迎えまして、きょうは総理の御出席をいただきまして、これから締めくくりの質問をしたいと思うのです。時間がわずかしかございません。端的に問題点だけを絞ってお尋ねをしたいと思いますので、要領よく簡単に御回答いただきたいと思うのです。  まず第...全文を見る
○村山(富)委員 国保財政の赤字の原因ははっきりしているわけです。その赤字の原因を解消するために、国の持つべき責任はきちっと持ってもらうということが大事ではないかと思いますから、その点は特に強調しておきます。ただ、いずれにいたしましても、国民健康保険財政というのはやはり立て直しを...全文を見る
○村山(富)委員 時間がありませんから、次に移らせてもらいますが、今度の改正によりますと、お年寄りの一部負担を外来は四百円を千円に上げる、入院は三百円二ヵ月間を五百円に上げて期限は取っ払う、こういう中身のものになるわけです。  今、老人の置かれている生活の現状というものを見てま...全文を見る
○村山(富)委員 それから、やはり何よりもこれは保険制度でもって医療は見ることになっているわけですから、保険外負担の解消というものについては、最近私は、やはり差額ベッド料なんというのは、大部屋なんかだってもう取られるようなことになっておるというようなことも聞くわけですけれども、若...全文を見る
○村山(富)委員 これはちょっと総理に見解をお尋ねしておきたいと思うのですが、この間老人の集まりがありまして、いろいろ意見も聞かしてもらったわけですけれども、やはりお年寄りが一番不安に思っておりますのは、もともと老人医療というのは無料で出発した、それがこの老人保健法が制度化されま...全文を見る
○村山(富)委員 これはやはりお年寄りがその負担に耐えなければだれかが面倒を見なきゃいかぬ。それは結局やはり若い者に負担がかかっていくのですよね。ですから、後で申しますけれども、按分率なんかがいろいろこうふえてまいりますと、若い人は二重の負担になっていくのですよね。ですから私は、...全文を見る
○村山(富)委員 国会の審議の経過というものは、私はやはり素直に尊重してもらわなければいかぬと思うのですね。少なくとも、この前回の国会審議の経過を見ますと、こういう負担のとり方というのは、ある意味では二重に税金を取るという形になる可能性もあるわけですから、これはやはり租税法定主義...全文を見る
○村山(富)委員 さらに、質問を進めさしていただきまして、老人保健施設の問題について若干確認をしておきたいと思うのです。  この老人保健施設については、老人保健施設でもって受ける医療については定額制にするということになっていますね。定額制にする範囲と点数出来高払いにする範囲とど...全文を見る
○村山(富)委員 これはやはり一応ガイドラインを明示して、そしてそういう関係者の不安がなくなるようにする必要があるのではないかと思いますから、その点は強く要望しておきます。  それから、考えてみますと、今老人病院がありますね。それから特養老人ホームがある。今度は老人保健施設がで...全文を見る
○村山(富)委員 これはなかなかはっきりわかりませんけれども、やはりガイドラインをつくって、そして一般の人がはっきりわかるようにしてやらなければいかぬと思うのですね。  それから、次の質問に移りますが、この施設に入りますと、療養費が例えば二十万円かかる、それから本人の負担分が大...全文を見る
○村山(富)委員 それから、私は大阪の公聴会でこういう意見を得たのですよ。これはまかり間違うと、医療も中途半端、介護も中途半端、言うなれば医療と福祉施設の谷間に落ち込んでしまうのではないか、まことにわびしい、寂しいようなものが想定される、そういうことになる可能性がある。例えば病院...全文を見る
○村山(富)委員 幾つかの問題点について、老人保健施設について聞いたわけですけれども、これからの政令や省令にゆだねられる事項やそれから老人保健審議会でもって審議をして決めていただくといったような問題が大変多いわけですね。これはある意味では大変専門分野に入るような問題もありますから...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間が余りなくなりましたから、端的にお尋ねしますけれども、次に保健事業の問題について、これも私は老人保健制度がつくられたときの一つの大きな事業であったと思うのです。しかし、当時説明されておったような保健事業が実際に各市町村で行われているかといえば、必ずしも行...全文を見る
○村山(富)委員 それに関連をして、もう一点確認をしておきたいと思うのですが、今後の老人保健事業をより一層充実させるために、老人保健事業基盤整備第一次五カ年計画が今年度で一応終了することになるわけですが、この第一次五カ年計画に引き続いて、今日までの不足分を補うことも含めて第二次五...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、総理の見解をお尋ねしておきたいと思うのですが、私どもは間接税の導入は反対ですけれども、これは先般自民党の税調の会長がその増税分は福祉の目的に使うというような意味のことをどこかでお話しになっていますね。これはその税調会長が言うだけではなくて、あらゆる分野で...全文を見る
○村山(富)委員 時間が参りましたから、これでやめますけれども、私は若干見解が違いますのは、やはりすべて保険でもって賄おうとすると無理がある、特に老人保健なんかは国の政策としてやるわけですから。したがって、保険で賄うものと国が社会保障制度としての所得再配分機能を持たして行うべきも...全文を見る