村山富市

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開催日 会議名 発言
03月30日第114回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○村山(富)委員 まず、質問の冒頭に、政府の朝鮮半島政策について質問をいたします。  アジアにおける緊張緩和と平和軍縮の課題にとって、朝鮮半島情勢は決定的に重要な問題であります。ニューデタントの時代を迎えた国際情勢の流れを、朝鮮半島を含む東北アジアに確実に定着させることが緊急の...全文を見る
○村山(富)委員 この際、外務大臣にも、この問題についての見解を示していただきたいと思います。
○村山(富)委員 次に、私は、最近の政治動向について総理がどのような認識と見解を持っておられるかということについて、まずお尋ねしたいと思うのです。  これはもう申し上げるまでもないのですが、先般行われました宮城県の知事選挙、千葉県の知事選挙、そういう選挙に表明された国民の意思と...全文を見る
○村山(富)委員 具体的な問題につきましては逐次質問させてもらいたいと思うのですが、次に、ついに文部省の高石前事務次官も逮捕されたわけです。これは収賄の容疑で逮捕されているわけですね。  私は、これはひとり高石前次官の問題ではなくて、やはり汚職事件を生み出しておる文部省全体の体...全文を見る
○村山(富)委員 やはりこれだけの事件を生み出した根源というものをしっかり究明して、それは、言うならば、もう一つ言わせてもらえば、やはり高石氏がそれだけの大きな影響力を持っておって、しかも政治家の方に乗り出そう、こういう構えの中で、文部省は挙げてそれに協力した、こういう姿もはっき...全文を見る
○村山(富)委員 あなたは、先般三月の五日ですか、遊説先の静岡県で記者会見を行ってこういうふうに言われているのですね。これは新聞の情報ですけれども、国会審議の場、中曽根前首相自身の記者会見で事実関係は明らかにされていると述べていますね。証人喚問は不要との認識を明らかにした、こうい...全文を見る
○村山(富)委員 その記者会見で身の潔白は証明されておるというふうにあなたは認識された発言があるわけですけれども、私はむしろ、国会審議を通じて疑惑の問題点を明らかにされたのですよ。だけれども疑惑の解明は依然としてなぞですし、むしろ疑惑は深まっているのではないかというふうに思います...全文を見る
○村山(富)委員 今、総理から重大な発言があったわけですね。国会は疑惑を追及する場ではない。今までずっとやってきたじゃないですか。それを全部あなたは否定されるわけですか。国民が政治に対してこれだけ不信が高まって、その不信が高まっている原因には政治家がリクルート問題についてどんな関...全文を見る
○村山(富)委員 そうするとなんですか、証人喚問はいろいろ問題があって、与野党合意で改正したわけです。そして現に、この改正された議院証言法で民間の方々はここで証人喚問をやったわけでしょう。なぜ政治家は悪いのですか。なぜ政治家は別扱いしなければならないのですか。それはおかしいじゃな...全文を見る
○村山(富)委員 いや、その証人喚問をすべきではないということは、中曽根前総理の証人喚問もやるべきではないということですね。
○村山(富)委員 私は、やはりそういう総理の態度が国民から不信を買っている一つの大きな原因だということだけを指摘しておきます。  次に、私どもがやはりこれはおかしいではないかと思われる点は、これから申し上げることは、中曽根さんがわざわざ二月の二十七日に記者会見をやりましたね、そ...全文を見る
○村山(富)委員 それでは、間違ったのはどういうわけですか。その記者会見で間違ったことを言ったのはどういうわけですか。これは、私は今ニューヨークでやったのをワシントンと言いましたね、こういう意味の記憶違いはあるかもしれませんよ。だけれども、国連総会に出て、内外の記者を集めて一国の...全文を見る
○村山(富)委員 これだけ言っていても時間がありませんからもうやめますけれども、今までの話を聞いておりましても、やはりおかしいなという疑念は残るわけですね。これはやはり御本人からちゃんとどうだったのかということを聞かなければはっきりしない。これは私どもがやはり証人喚問を要求しなけ...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、この新聞で報道されておる内容は、これはあったかないのかというのもちょっとわからぬわけですね。
○村山(富)委員 それじゃ、もう一つお尋ねしますけれども、真藤さんが保釈をされましたね。その保釈をされましたのは、起訴された容疑以外にもう余罪はないというふうに解釈していいのですか。
○村山(富)委員 真藤さんが起訴されました起訴状によりますと「株式会社リクルートが営むRCS事業に使用するクレイ・リサーチ社製スーパーコンピューターの調達及び技術支援等につき同様の取り計らいを受けたことの謝礼、」とあるわけです。ここで使われている調達という言葉ですね。これは民間で...全文を見る
○村山(富)委員 NTTがコンピューターをクレイ社から購入をして、そして二台、四台はリクルートに転売しているわけです。この間の経緯というものをずっと洗ってみますと、先般、山口社長にこの委員会で質問したことがありますけれども、六十年九月に初めて転売することを聞いた、こういう意味の答...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、これはだれもわからぬわけですね。これはやはり御本人に聞かなければ解明できぬじゃないですか。それが二つ目。  その次、これは先般もこの委員会で問題になりましたが、政府税調の特別委員に江副氏が任命された、この経緯について。  私は、この際ここでちょっ...全文を見る
○村山(富)委員 これは一般的な人事の問題じゃないのですよ。しかもだれがしたかと言っているわけじゃないのです。主税局がつくった名簿の中に江副氏が入っておったのか、あるいは官房の方で加わったのか、どっちですか、こう聞いているだけです。だれがどうしたなんということは言ってないのですよ...全文を見る
○村山(富)委員 文部省の大学審議会の委員の任命された経緯について、これはやはり質問に答えてこう言っているわけです。具体的大事については一般的に差し控えるべきだと思いますが、先般来の御指摘でありますからお答え申し上げます、文部省の原案には江副氏は入っておりました、こう答弁している...全文を見る
○村山(富)委員 僕は、秘密にしなければならぬ理由は何もないと思うのですよ。だれが推薦をしてどうなったんですかと、こう聞いているんじゃないんだから。これは主税局がつくった案の中に入っておったのですか、それとも官房で入ったのですかと聞いているんだから、何もだれがという個別なことを挙...全文を見る
○村山(富)委員 あなたは「官房であったか秘書官室であったか定かに記憶がありませんが、名簿が上がってまいりましたので、結構でしょう、」こう言ったと、こういう答弁なんです。そこで私が聞きましたのは、あなたが見られたその結構でしようと言われた名簿は、主税局の段階で作成された名簿なのか...全文を見る
○村山(富)委員 僕は、あなたがどっちだったか記憶がありませんと言うんならそれでいいですよ。どっちですか、主税局がつくった名簿であったかあるいは官房の方で整理をされてきた名簿であったか、どっちだったか記憶がありませんと言うんならそれでいいですよ。
○村山(富)委員 それはやはり私は、大蔵大臣としての、当時あなたは大蔵大臣でしょう、その大蔵大臣がこういう委員の任命について記憶がないと言えば、それで結構ですなんてそんな答弁で済みますか、これ。済みますか。私は、そういう国会における審議の過程におけるあなたの答弁がやはりあなたの不...全文を見る
○村山(富)委員 やはりこういう点が極めて不明確なんですよね。だから、これは御本人に来ていただいてそこらの関連を聞かなければやはり本当のことはわからないというふうに思います。  これでまた時間をとってもなんですから次に移りますけれども、三つ目の問題は、これは時間がないから大分省...全文を見る
○村山(富)委員 そうすると、これはやはりやみ金と言わざるを得ないと思うのですね。これもやはり御本人に来ていただいてどうだったのかということを聞かなければわからぬ。これはどの点から考えてみても、政府の方は責任ある解明と答弁ができないわけですからね。疑念はやはり残っていく。その疑念...全文を見る
○村山(富)委員 しかし、それは捜査しているからという話とは関係なしに、あなたの元秘書をされておった青木さんでしょう。その青木さんに――それはあなたの事務所ですから人が大勢出入りするでしょう。出入りするでしょうけれども、株の譲渡の話なんかはそうしょっちゅうある話ではないと私は思う...全文を見る
○村山(富)委員 私は、やはりそういうあなたの答弁をされる姿勢が問題だと思うのです。  もうこれ以上やっても時間がありませんからやめますけれども、ただ最後にお尋ねしたいと思うのですが、あなたは例の三点セットの問題について、国会でお決めになってくれれば出さなければならぬのかな、そ...全文を見る
○村山(富)委員 そうであるとするならば、それは熟慮すると言ったっていつまで熟慮されるのか知りませんけれども、もうこれだけ問題になっておる時期ですから、ここに議員の倫理綱領もありますけれども、こんなものを読むまでもなく、私は少なくとも内閣総理大臣、自民党総裁、言うなれば政界の頂点...全文を見る
○村山(富)委員 もう一遍聞きますけれども、あなた、決断される時期はいつですか。
○村山(富)委員 重ねて言っておきますけれども、私はやはり国会がお決めになったらというような話でなくて、あるいはまた国会でやんやん言われてからの話ではなくて、むしろ自分から進んで出された方がいいというふうに思いますから、ぜひひとつそういうお取り計らいをいただきたいと思います。 ...全文を見る
○村山(富)委員 同じ村山でもこれは大分認識が違うのですが、今国民の皆さんは、消費税とは何かと一生懸命知ろうとしておるのですよ。知ろうとしているけれどもなかなかわからぬというのが一つ。それから、わかればわかるほどこれは反対だ、こういう声なんですよ。だから、あなた方が言われることと...全文を見る
○村山(富)委員 もう答弁は要りませんけれども――いやいや、それはもう答弁がなくても、質問する時間がなくなってしまう。  今、答弁の中で社会保険は税と無関係だという話がありましたけれども、それはそんな理解を持っていると大きな間違いですよ。それなら、高齢化社会に対応して財源が要る...全文を見る
○村山(富)委員 これはやはり問題ですよ。それは、公共団体が転嫁できないような状況になっているのに民間がどうしてできますか。これは大変大きな問題と受けとめておくべきだと私は思うのです。  そこで、これは自治省にお尋ねしたいと思うのですが、転嫁できない理由にはいろいろあると思いま...全文を見る
○村山(富)委員 私は、もう少し地方自治体を信頼すべきだと思いますね。地方自治体が水道料金を何ぼにするかとか家賃を何ぼにするかというのは、一応の基準はありますよね。だけれども、政策的に所得の低い方々に対しては余り無理な負担をかけてはいかぬ、そういう前提のもとに料金というのは決めて...全文を見る
○村山(富)委員 自治省にまたお尋ねしますけれども、地方自治体の公営住宅というのは一般会計で処理しているところもありますし、それから特別会計でやっているところもあるわけですね。一般会計の方は、仕入れにかかる税額を控除する、使用料、手数料等々の消費税が入ってくる、これはトータルもう...全文を見る
○村山(富)委員 よう納得できぬけれども、地方自治体にすれば、一般会計でやっておるものも特別会計でやっておるものも、そう違いはないわけですね。ただ会計を別建てにしただけですね。そして、公営住宅を特別会計で処理しておるというものは消費税を納めなければいか輿それから、一般会計でやって...全文を見る
○村山(富)委員 いや、だからそれは理屈を言えばいろいろ理屈はあると思いますけれども、しかしやはり地方自治体で考えてみれば、税金を、消費税を国に納めるか納めぬかというのは大変な違いですからね。だから、もうそんなことなら一般会計の方に移行しようということが起こってくる可能性がありま...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにしても、この消費税というのは、これはもう基本的に消費者に転嫁をして消費者から負担をしてもらう、こういうものですね。ところが、同じ道路を走るのに公団側の都合で、端数の金をもらったんでは渋滞してスムーズに車が走らぬだろう、これは困るというので、現金の方は端数...全文を見る
○村山(富)委員 申請でもって認可料金は決まることは百も承知していますけれども、一方ではやはり今お話があったように、同一地域同一料金というので指導もされておるわけですね。そうすると、やはり三%の消費税を転嫁して上げた者とそうでない者とあると、これは料金がやはり一物二価になるわけで...全文を見る
○村山(富)委員 それから、これは公取にお尋ねします。  参議院で質問がありまして、もう答弁をされておるのですけれども、免税業者が、うちは免税業者ですという表示をすることについては、やはりカルテルの関係もあってそれは困るというふうな話があったのですけれども、小さく小さく出すのな...全文を見る
○村山(富)委員 私は、やはり経済は自由なんで、経済は自由、競争も自由。競争に勝つために一生懸命業者は苦労しているのですよ。その苦労は、やはり自分の労働力をできるだけ効率的に使って、そしてできるだけ安くお客さんにサービスするという以外にないのですよ、中小の零細業者は。そういう努力...全文を見る
○村山(富)委員 これもやはり大変難しい問題だと思いますから、私は、十分検討して適正に対策が講じられるようにすべきではないかというふうに思いますから、そういう注文をつけておきます。  それから、私はもう時間がありませんから大分省くのですけれども、今度の消費税の最大の欠陥は何かと...全文を見る
○村山(富)委員 いや、制度や仕組みを今さら聞かなくたってわかっているんですよ。わかっているんだけれども、これはどこから考えたって、消費税というのは消費者が負担する税金なんですよ。その納めた税金が業者の懐に、納められずに残るというような仕組みはやはり公平を欠くのではないか。しかも...全文を見る
○村山(富)委員 これは大蔵省が計算をして、消費者から税金をもらう、それを今度は国庫に納めるまでの期間、言うならば預かり金ですね、預かり金を運用することによって今申し上げましたような運用益が生まれる。こんなことは負担する消費者からしたら我慢できませんよ。納得できませんよ。これはや...全文を見る
○村山(富)委員 私は時間がないかと思ったら、まだ二十五分まであるということですから。  これは私はやはり率直にお聞きになった方がいいと思うのですけれども、きのうですか、どこかの新聞社の世論調査を見ますと、竹下首相をよいと思いますか、どうですかという問いの中で、よいと思わないと...全文を見る
○村山(富)委員 大分質問も省いてきたのですけれども、まだ消費税の欠陥はたくさんありますから。きょうの新聞を見ますと、消費税問題で集中審議もやっていいんではないかというようなことも言われておりますし、それは私は必要だと思うのです。だけれども、この予算委員会の総括質問が二巡目に入る...全文を見る
06月12日第114回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○村山国務大臣 おっしゃるように、この税制改正は、やはり高齢化社会をにらみまして、そしてやるものでございまして、今後の長寿・福祉社会の基礎をなすものと考えております。  ただ、おっしゃるように、まだ十分理解されていない。税制改革の趣旨、全体像、こういったものが理解されておりませ...全文を見る
○村山国務大臣 近時、土地、株式の値上がりで、資産所得に対する課税という問題が大きく取り上げられておることは御案内のとおりでございます。  今まで土地につきましては、累次にわたりまして改正をいたしておるのでございまして、超短期譲渡所得の問題、あるいは相続税における取得原価の問題...全文を見る
○村山国務大臣 所得税、住民税を納めている人は今度の税制改正で大体負担が軽くなるということは御案内のとおりでございますが、所得税、住民税のかからない人は歳出方面で手当てをせざるを得ないわけでございまして、昭和六十三年度補正予算で臨時給付金一万円、それから臨時の介護手当五万円出した...全文を見る
○村山国務大臣 私からまずお答えして、後で総理から必要があればやっていただきたいと思います。  おっしゃるように痛税感という問題からいいますと、直接税である所得税、ほとんどこれが月給取りの方でございます、源泉徴収でございます。しかも、その問題は年末調整の関係と、減税が年末調整の...全文を見る
○村山国務大臣 今の鹿児島の例は、詳しいことはわかりません。先生がおっしゃったのは、あるいはそうかもしれません。しかし、全体的に見ておりますと、我々がずっと見ておる通産省の値上げに関する調査、経企庁の調査、それから東京都の商工会議所の調査、これらを見ておりますと、ほとんどの方が、...全文を見る
○村山国務大臣 この点については総理からも御指示がございまして、できるだけ早い、七月、国会を過ぎますと例年報告するわけでございます、その際にやはり御勉強を願いたいということを税調にお願いしたいと思っております。そうすると、見直しに関するポイントはもう既に税革法に出ておりますので、...全文を見る
○村山国務大臣 この問題は、前回の税制改革国会において与野党の方から、大体合意いたしまして、この問題を検討しようということになっておるわけでございます。おっしゃるように今十三省庁で検討しております。  ただ問題は、この納税者番号というものを税だけで使うのか、あるいは年金番号にも...全文を見る
○村山国務大臣 消費税につきましては、これはまあ新しいタイプの税金でございますので、いろいろ指摘されていることはよく存じております。しかし、何回も申し上げますように、この税というのは高齢化社会をにらみまして、税体系としての不公平を是正していく、そして所得、消費、資産、バランスのと...全文を見る
○村山国務大臣 補助金制度の問題でございますので、私から申し上げます。  補助金制度につきましては、今の御提言でございますが、こういう問題がございます。  一つは、国と地方の役割分担、そしてそれに伴う費用負担のあり方という問題、これが大問題でございます。そういう問題から考えま...全文を見る
○村山国務大臣 私から逐次お答え申し上げます。  今、最初は、経済的弱者の話でございますが、これは所得税、住民税を納めていない方については歳出できめ細かく配慮してあるということを申し上げておるのでございまして、そのことをよくPRしたい、このように思っております。  それから、...全文を見る
○村山国務大臣 最初、配偶者控除のお話を夫婦共稼ぎについておっしゃいましたが、ちょっと申し上げておきますと、これは御案内のように、日本は課税単位を稼得者本人にしているわけでございます。私は最も進んだ税制だと思っているのでございます。したがいまして、夫婦共稼ぎの場合にはそれぞれ基礎...全文を見る
06月21日第114回国会 衆議院 社会労働委員会 第7号
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○村山(富)委員 今提案をされました民間老後施設の促進法、これは略称ですけれども、この法案は端的に申し上げますと、公的サービスとして位置づけられていない有料老人ホームあるいはカルチャーセンター等を対象として、税制上の優遇措置や公的資金の融資を行って健全な企業を育成していこう、こう...全文を見る
○村山(富)委員 そうしますと、公的サービスの分野をこれからさらに充実拡大していくということが前提でなければ、今私が言いましたように、民間企業が参入することによって公的分野で担っておった分野まで民間企業に肩がわりされていく、こうなっていけば、これは大変な後退になると私には思われま...全文を見る
○村山(富)委員 今説明がありました中に、新しいタイプの軽費老人ホームを導入するとありますね。これまで軽費老人ホームというのはA型、B型とありまして、A型の場合には既に二百五十施設があるわけです。これは例えば寮母さんがいてある程度のケアができるとか、あるいは食事も共同浴場もある、...全文を見る
○村山(富)委員 今までA型、B型という軽費老人ホームがあるわけですね。それに、今説明のようにA型とB型の中間ぐらいのものをこれからつくっていこう、こう考えた背景というのは一体どういうことなのか。なぜA型、B型でなくて新しい型のケアハウスをつくらなければならぬのかという意味を説明...全文を見る
○村山(富)委員 ちょっと脇に落ちないけれども、A型、B型があって、これからまた新しいケアハウスができると三種類でずっといくのか、それとも将来は今言われる新しい型のケアハウスに統合されていくというようなことになるのか。そこらの見通しが一つ。  それから、今あるA型の、軽いケアを...全文を見る
○村山(富)委員 A型の場合、これからのこういうハウス、ホームというものは、個人の生活の場をどう主体的に確保してあげるかということが中心にならなければいかぬ。こう考えていきますと、A型の場合なんかでも単に共同で食事をするというのではなくて、例えば自分の部屋で炊事ができるような施設...全文を見る
○村山(富)委員 B型の場合には、ケアを必要としない老人の住居としてつくられているわけですね。これは聞いてみますと三十八施設くらいあるらしいですけれども。これは共同浴場、共同トイレ等があって、一応施設というよりも公営住宅的なタイプになっているというふうに思われるわけですね。このB...全文を見る
○村山(富)委員 シルバーハウジング・プロジェクト、これはお年寄りが相手でしょう。それにケアハウスとかシルバーハウジング・プロジェクトとか、お年寄りにはなかなかわからぬでしょう。もう少し日本語で平易に、お年寄りがわかるような言葉が使えぬかと思うのです。そうかといって、郵便ポストを...全文を見る
○村山(富)委員 今までお話があったシルバーハウジング・プロジェクトにおける生活相談員というのは、ホームヘルパーなんかがやれる仕事の分野になるわけですか。それはどうなんですか。
○村山(富)委員 僕は、やはりホームヘルパーもそういう仕事の分野を担っていけるようなものにしていく必要があるのではないかと思いますから、十分検討してもらいたいと思うのです。ただ、その場合に、ホームヘルパーの役割というものは大変大きくなっていくと思うのですね。これは今後どういうふう...全文を見る
○村山(富)委員 厚生省の推進計画を見ますと、今お話がありましたように家庭奉仕員の派遣事業は、現在二万七千百五人おる、それを平成元年度には三万一千四百五人、そして二〇〇〇年には五万人にしたい、こういう計画の目標を持っているようですね。例えば二〇〇〇年に五万人というのは、このホーム...全文を見る
○村山(富)委員 それは確実にこうなっていくという推計は難しいでしょう。しかも、デイケアやらショートステイやら、そういういろいろな分野が拡大されていけば、それによってまたホームヘルパーが受け持つ分野が変わってくることもあるから、なかなか難しいのだと思うのですけれども、せっかくこれ...全文を見る
○村山(富)委員 これは、これから民間の企業を厚生省は健全な企業に育成していこう、そしてできるだけシルバー産業分野における健全な産業分野を確保していこう、こういう考えだと僕は思うのです。冒頭に、それは公的サービスが充実、拡大されていくということも前提に踏まえておかないと、むしろ公...全文を見る
○村山(富)委員 ですから、そういう意味は、公的に受け持つサービスの分野が充実されていくということがやはり前提でなければならぬということを言っているわけですから、そういうことも踏まえて今後十分検討してもらいたいと思うのです。  それから、厚生省の説明を聞いていましても、二〇〇〇...全文を見る
○村山(富)委員 それは、例えば建設省の公営住宅、それからこれから新しくつくろうとする、皆さん方が考えておるケアハウスですね、こういうのも生活それから住居というものを重点にして、一般の社会人と同じような生活ができるような環境をつくっていこう、そこに福祉や介護を総合的にやれるような...全文を見る
○村山(富)委員 今までずっと、例えばA型あるいはB型、それから建設省のやるもの、いろんなことを申し上げてきたわけですが、私はこういう老人の入所施設というものが余りにも類型化され過ぎている。例えば今申しましたように、公営住宅やらBタイプの軽費老人ホームにはケアを必要としない者が入...全文を見る
○村山(富)委員 今度の法律をつくる前提として、やはり公的な部面を大事にせにゃいかぬという意味で御質問申し上げたわけですが、今もできておりますけれども、いよいよこれからできる有料老人ホームですね、これを調べてみますと、東京都の七施設の場合に、入居する場合に取られる一時金は、平均で...全文を見る
○村山(富)委員 そこでお尋ねしたいと思うのですけれども、私がいろいろ調べた範囲では、六十五歳以上のお年寄りの中で無年金者が七十六万人ぐらいおる、それから月に五万円以下の低額年金者が一千万人ぐらいおるのじゃないかと思うのですが、そこらの推計はどういうふうになっていますか。
○村山(富)委員 そうすると今、年金受給者は何名ぐらいおりますか。
○村山(富)委員 そうしますと、これは若干推計が違う。私がいろいろ調べてもらったのでは、五万円以下の者は千百五十万人おるんじゃないかと推計されておりますが、いずれにいたしましても半数ぐらいおるわけですね。  そうしますと、今申し上げましたような低額な所得者、公的年金をもらってお...全文を見る
○村山(富)委員 今言ったのは何ですか。月の利用料は。
○村山(富)委員 そうすると、一カ月平均でどのくらいかかるのですか。
○村山(富)委員 今説明を聞きましたが、厚生年金でつくっておるこの種の施設、それから簡易保険でつくっているこの種の施設、これは先ほど厚生年金の場合には九割ぐらい入居率がある、こう言っていましたね。私は、厚生年金に入っている人やら簡易保険に入っている人は、こういう施設に対して大変期...全文を見る
○村山(富)委員 さっき言いましたように、この十五年間くらい全然新設がないわけですよ。これはどういう理由なんですか。
○村山(富)委員 いずれにいたしましても、さっきから言っておりますように、これからできる民間産業を主体とした有料老人ホームというものは、ある程度所得の高い人でないとなかなか入れないものになっていく可能性があります。しかし、入るところがなければ無理をしてそういうところに入らざるを得...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がだんだんなくなっていきますから次に移りますけれども、今度の法案を見ますと、事業主体が第三セクターやら公益法人なども想定しているわけですね。そうしますと、これは考え方として、第三セクターやら公益法人を主体にしたこういう分野の事業を拡大していこうとするのか...全文を見る
○村山(富)委員 これはちょっと民間の場合には無理でしょうけれども、第三セクターやら公益法人などの場合、これから一番負担になるのは土地や建物だと思うのですよ。ですから、土地や建物などを確保する場合に何らかの助成措置を考える必要があるのではないかと思うのですけれども、こういう点はど...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、やはり土地はなかなか難しい扱いですから簡単にいかぬと思うのですけれども、今後十分検討してもらいたいと思うのですが、それだけに特に大都市などの場合には、もう土地の取得というのは大変困難ですね。そんな高い土地を購入してつくったって、経営ができるものじゃありま...全文を見る
○村山(富)委員 これは具体的にケースを説明してもらいたいのですけれども、どういう複合になっていますか。
○村山(富)委員 私は、これから地域のニーズに十分対応できるように多目的に活用することは非常にいいことだと思うのですが、特にこれから児童数がどんどん減っていくと、特に東京都などは千代田区などの場合を見ましても、児童数が減って、そして校舎がずっとあいているというようなのがたくさんあ...全文を見る
○村山(富)委員 財産処分の手続がどうのこうのじゃなくて、これはよく知っていますよ、それぞれ違うのだから、簡単に勝手にほかの目的に使うということは、難しいことはわかっていますけれども。ただ、考え方として、教育施設を、子供の教育に支障のない限り、逆にまたプラスになる面もあるかと思う...全文を見る
○村山(富)委員 考え方として、例えば今までは単に子供の教室があったり保健室があったり、それから体育施設があったりなんかするだけですね。しかし、これだけ地域的にコミュニケーションが必要な状況とか、あるいは土地が高くてなかなか入手できないとか、いろいろな社会的条件の変化に応じてもっ...全文を見る
○村山(富)委員 私は、これから新規につくる場合も、あるいは今ある空き教室などの活用についてちょっと工夫をすれば、もっと地域のニーズにこたえ得る、しかもそれは子供の教育にもマイナスにならないということもあり得ると思いますから、むしろこういった面は我々はもっと積極的に推進をしていく...全文を見る
○村山(富)委員 特殊学級や特殊教室をつくるのじゃなくて、私は、程度によるけれども、むしろ障害児も普通学級に含めて、そしてお互いに理解し合い、かばい合い、助け合ってやるような実践的教育の場があっていいのじゃないか。むしろそれは今後十分考えていくべきことではないか。おまえは体が悪い...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がないからこれでやめますけれども、そこらの点は施設の面から、それからこれから教育を考える場合の内容の面から十分検討に値する問題ではないかというふうに私は思いますから、そういう意味で御検討いただきたいと思うのです。  最後に、まとめとしてお尋ねしたいと思...全文を見る
○村山(富)委員 最後に、ひとつ厚生大臣の決意を聞いておきたいと思うのですが、さっきからずっと議論しておりますように、介護を必要とするお年寄りがふえていく、こういう高齢化社会に対応して、そうした社会的ニーズにどうこたえていくか。しかも、そのこたえていくものはできるだけ質のよいサー...全文を見る
○村山(富)委員 終わります。
10月12日第116回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○村山(富)委員 私は、まず諮問委員会と議会の審議のあり方について、ちょっと冒頭にお尋ねしておきたいと思うのです。  これは、私が百十三臨時国会で不公平税制の問題についてお尋ねをしたときに、そのときの宮澤大蔵大臣が、今は諮問委員会に諮問中でありますから見解を述べることは差し控え...全文を見る
○村山(富)委員 そこで、そういう配慮をされてからの御発言だと私は思うのですね。思うけれども、それでは審議会から答申が出るまでは国会の中では審議ができない、議論ができない、こうなったのでは、これは悪く解釈すれば、次から次に審議会をつくって、そして諮問をして、その答申が出るまではち...全文を見る
○村山(富)委員 それはまことに失礼な話で、それじゃ国会の審議はどうでもいいのか。いや、それは審議会は各国民の声を一生懸命聞いて専門家に議論してもらう。この答申は尊重して行政に移していく、実施に移していく。それでは国会の審議というのは一体どういうような役目を果たすのですか。僕はや...全文を見る
○村山(富)委員 いや、これで余り時間をとっても困るのだけれども、そうしますと、それは言葉だけの話であって、諮問委員会に諮問しておる案件については、今審議会で審議をされておりますからここで見解を述べるのは差し控えさしてもらいます、だから国会の審議はできないわけです、その限りにおい...全文を見る
○村山(富)委員 今大蔵大臣から答弁がありましたように、国会は国会で自由な審議をしていく、それから審議会は審議会で自由な討議をしていく。そういう建前からすれば、お互いに拘束をされない立場で、それはやはり見解があれば見解も述べていただいて十分議論していくというのが当然の話ではないか...全文を見る
○村山(富)委員 言葉で言えばそういうことも言えるかもしれませんけれども、具体的に今の日本の福祉のあり方というものを検討してみますと、これは数字が明確に示しているのですね。例えば、一九八三年の資料ですけれども、租税と社会保障負担率ですね。これを見ますと、イギリスや西ドイツは五三・...全文を見る
○村山(富)委員 僕はいろいろな中身を聞いているのじゃなくて、この数字から見る限りにおいては、だんだん日本の福祉というのは自助型になりつつあるではないか、これははっきりしていますから数字は。こういうことを言っているわけです。これはもう間違いのない数字ですからね。  そこで、次に...全文を見る
○村山(富)委員 今総理が言われたような意見を持っている方もあろうかと思うのですね。これまでよくこういう言葉が言われていましたね。例えば英国病とか、それからスウェーデン病とか、それから先進国病とか、こういう言葉が使われておるのですけれども、社会保障が経済成長を阻害するというふうに...全文を見る
○村山(富)委員 何かわかったようなわからぬような答弁だけれどもね。それはやはりいろいろな意見があるから、その意見をやはり踏まえて、バランスのとれたような答弁をしているわけですよね。それはそのとおりだと思いますがね。  ただ、これまでの日本における社会保障の足取りを振り返ってみ...全文を見る
○村山(富)委員 それは古い古いという話がありましたけれども、一九七三年度の厚生白書も「転機に立つ社会保障」という副題で高福祉社会の実現ということを目標にうたっているのですよ。  私が振り返ってみますと、これまでは福祉はずっと前向きに進んでおったわけです。こういう考え方で進んで...全文を見る
○村山(富)委員 私がこういうことを申し上げましたのは、やはりこれまで、それは客観的な情勢も変わってまいりますから社会保障や福祉のあり方も変わってくることは当然ですよ。しかし、その底に流れておる基本的な考え方が変わってきたんでは、やはり国民は不安に思うし、政治不信を募らせますよね...全文を見る
○村山(富)委員 政府から示されておるのはこれだけですよね。「二十一世紀初頭における高齢化状況等及び社会保障の給付と負担の展望」。私はやはり、そのことをもう少し国民の皆さんが理解するように明確に示してそして問うという態度があっていいのではないかというふうに思うのです。  そこで...全文を見る
○村山(富)委員 まあ、それはあなたは、そういうふうに解明した方があなたのためにはよかったですよ。テレビを見た人はみんなそういうふうに受け取っていますよ。だから、きょうはここであなたがそういう解明をしたので、見ている人は、ああそうだったのかと思うかもしれませんけれどもね。  た...全文を見る
○村山(富)委員 これはもう大蔵大臣も、今の厚生大臣も十年間一緒に社労でやってきた仲だから、みんな詳しくて何ですけれども。  次に、年金の問題についてお尋ねしたいと思うのですが、きのうもこの委員会でちょっと発言がございましたけれども、参議院選挙の結果参議院が逆転をして、これはい...全文を見る
○村山(富)委員 それはちょっとおかしいんじゃ ないの。物価スライドというものはそんなこととは関係なしに今までやってきているのですよ。なぜやってきたかといいますと、恩給は賃金にスライドして上がっていきますから、恩給が上がっていくのに年金が上がらぬというのはこれは不公平だというの...全文を見る
○村山(富)委員 いやいや、そうするとこの〇・七%については、これは別に異議はないのですね。  それから、今お話もございましたように、財政再計算に基づいて例えば標準報酬の見直しとかそれから定額の見直しとかいろいろすることによって五・三%ですか、給付が改善されるわけですね、上がる...全文を見る
○村山(富)委員 まあ、局長に聞けばそういう答弁しかできぬだろうけれどもね。しかし、それはいずれにしても厳密に再計算をして、そして、後から申しますけれども、保険料も二・二上げるということを前提にして十月から実施をすることによって財政の調整ができる、こういう前提でやっているわけです...全文を見る
○村山(富)委員 これは、いずれにいたしましても、この五年ごとの再計算でこれだけ年金が改善をするわけですから、先般も日比谷公会堂で全国から三千人ぐらい集まりまして集会がありまして、厚生大臣も御出席になっておりましたけれども、各党の代表も全部出てあいさつをしておりました。それを聞い...全文を見る
○村山(富)委員 これは、いずれにしても、この保険料の引き上げが妥当なものであるかどうかということは、おのずから審議をしていけば合意を得られる問題だというふうに思いますから、これはひとつ社労委員会で十分その審議を尽くして何とか合意を得るように努力をしていただく必要があるというふう...全文を見る
○村山(富)委員 もう時間がないものですから一方的に言わせてもらいますけれども、ヨーロッパなんかは雇用と年金の接続というものを一番重視しているのです。ですから、労働協約なんかで、年金に結びつかない定年退職はあり得ないというようなことをぴしっと決めているのですね、労働協約で。公的な...全文を見る
○村山(富)委員 これは厚生大臣もよく承知の上ですから。ですから、大臣就任のときに、これは消費税との絡みがあって言ったのだと思いますけれども、基礎年金は三分の一から二分の一にこれは変えた方がいい、こういう発言もされていましたね。やはり僕は、これは党派を超えて共通して国民のための年...全文を見る
○村山(富)委員 僕は今大臣の答弁と若干違うところがありますのは、国鉄の年金だけに国費を入れることについては公平を欠く、こういう発言でしょう。だけれども、それは国鉄というのは、さっきから言っていますように、それだけ国のために、経済の復興のために役立って働いてきているのですよ。その...全文を見る
○村山(富)委員 それはぜひ、格差が是正されるように今後もひとつ頑張ってくださいね。  それから最後に、私は消費税と福祉財源の問題についてやりたかったのだけれども、時間がないものですから、これはまた別の機会に譲ることにして、鹿児島の国立病院の移譲の問題をめぐって、これは阿久根市...全文を見る
○村山(富)委員 いずれにしても、この法案を審議するときの審議の経過もありますし、できるだけやはり地域住民の意見というものを十分くみ上げてそして推進をしていく、やるのならやるということにしていただかないと、こんなトラブルが起こりて、市議会がリコールされるような状況も問題にせずにど...全文を見る