森元恒雄

もりもとつねお



当選回数回

森元恒雄の2007年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月05日第166回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○森元恒雄君 自由民主党の森元恒雄でございます。  地方自治に絞ってお聞きをしたいと思います。  さきの臨時国会で地方分権改革推進法が成立をいたしました。地方分権の更なる推進に向かって新たな段階に入ったかと思います。そこで、これまで進められてきた改革をいま一度振り返り、更にや...全文を見る
○森元恒雄君 まず、事務の点でございますが、機関委任事務が廃止されたことは大変評価できると思いますが、その代わりに法定受託事務が一つできまして、これが本来、国の事務を地方に執行だけ委任するというもの、性格はそういうことですが、これが必ずしも完全にそういうものだけに限定されているか...全文を見る
○森元恒雄君 地方議会の活性化をどうするかということも大きな課題の一つかと思いますが、私も県庁で勤務させていただいた経験から思いますのに、地方の議会が審議し、決定する事項というものがごく限られている。それはなぜかといえば、国の法律が様々な課題に対して的確に対応していくということは...全文を見る
○森元恒雄君 私は、一つは、やっぱり法律の規制の中身をどの範囲にとどめておくかと、こういうことが根本であると思うんですね。  そういうことからしまして、二年ほど前に成立しました景観緑三法、私はいろんな法律の中でこれは地方分権という観点から見た場合にかなり理想に近い法律ではないの...全文を見る
○森元恒雄君 私は、事務とか権限の点で地方分権を進めるためには、今申し上げていますように、地方の自主立法権ですね、条例の制定権をできるだけ自治体の判断に任せていくということが大事だと思います。  それはやっぱり、法律に反する条例は制定できないという、そこが一つの大きなたががはめ...全文を見る
○森元恒雄君 ただ、現在の都道府県を前提に考えるのか、新たにできる道州というものを前提に考えるのか、その場合の国と地方との関係というのは私は大きく変わるんだろうと思うんですね。ですから、その過程としてとらえるということは分かりますが、それでは道州制が実現したときにどういうふうにな...全文を見る
○森元恒雄君 私は、道州制のその世論がなぜ盛り上がらないのかなと考えますときに、やっぱりなぜ今、日本がこの都道府県、市町村というのを変えて道州に切り替えないといけないのかと、その理由が多くの国民の方々に余りよく理解されてないんじゃないのかなというふうに思うんですね。先ほど総理が、...全文を見る
○森元恒雄君 じゃ次に、財政問題について数点お聞きしたいと思いますが、三位一体の改革に対しては先ほど総理の全体的なお考えお聞きしました。ただ、地方の方々は、三位一体の改革というのは結局我々が苦しんだだけじゃないかという受け止め方が非常に強いんですね。  それはなぜかといえば、確...全文を見る
○森元恒雄君 今、財務大臣の方から、総額で見た場合にそんなに地方にしわ寄せが行っているわけでないというふうな数字を挙げての御説明がございましたが、この点について総務大臣としてどういうふうに認識しておられるのか。  そしてまた、後半で財務大臣からお話ございましたが、確かに不交付団...全文を見る
○森元恒雄君 時間が来ましたので終わりますが、最後に財務大臣に一つだけお願いをしておきたいと思います。  今のお話のように、交付税は、やっぱり本来は税ですべて財源が賄えればそれが一番理想であるわけですが、しかし、それじゃ団体間の財源が調整できないということを、それを補うのが交付...全文を見る
03月20日第166回国会 参議院 総務委員会 第4号
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○森元恒雄君 おはようございます。自民党の森元でございます。  まず最初に大臣にお伺いしたいと思うんですが、今年の秋に、来年度以降の税制に向けて抜本的な改革の議論が行われると思います。その際に、国税、地方税の税体系をどうするかということが大きなポイントでございますが、地方のサイ...全文を見る
○森元恒雄君 今、大臣からお話がありましたその国対地方の税源割合を一対一にすることを目標としたいと、こういうお話がございました。私もマクロの目標としては、それで結構という言い方はなんですけれども、是非実現してもらいたいと思いますが、あわせて、やっぱりミクロですね、具体的な事務事業...全文を見る
○森元恒雄君 それでは次に、先ほど大臣からも税源の偏在のないようにというようなお話もございましたので、お手元に資料をお配りしておりますので、それについて御質問したいと思います。  地方団体ごとの経済活動の実態というものが何を見れば一番的確に反映されているか、そのこと自体難しい面...全文を見る
○森元恒雄君 国税と地方税と比較しますと、地方税の方は比較的、今大臣のお話にありますように、分割基準を別途定めてあるとか、消費税については清算方式を取っているとか、あるいは所得税については住所地で納税するというようなことがあって、国税よりは経済の実態に近いものになっているのは事実...全文を見る
○森元恒雄君 私も、消費税、この三つの税の中では一番偏在度が少ない、実態を、これは清算しているということもあるからですけれども、反映しているということから考えましても、やっぱり地方消費税を更に充実していくということが望ましい方向だというふうに思っております。是非そういう方向で実現...全文を見る
○森元恒雄君 一点、私は、頑張ったことを評価するということは大いに奨励すべきことだと思うんですが、ただ、若干気になるのは、頑張らなくても成果がどんどん上がってくるところもあれば、頑張ってもなかなか客観的な地理的、地勢的条件からその効果が出てこないところもありますので、そこら辺、や...全文を見る
○森元恒雄君 制度としてはきちっとバランスが取れている、調整取れていると、今のお話でございますので結構だと思いますが、やっぱり個人ごとに誤解がないように徹底していただくのも行政として大事な点かなと。  特に、所得税は一月から減税、しかし住民税は六月でないとその増税の方の通知が来...全文を見る
○森元恒雄君 終わります。
○森元恒雄君 それでは、予算につきまして数点お聞きしたいと思います。  まず最初に、都市から地方への人口の移住、交流を促進するための予算として六千百三十万円が計上されております。私は、大変時宜にかなった事業であると思います。それだけに、せっかくやるわけですから、机上プランで終わ...全文を見る
○森元恒雄君 私は、その一環として、特に小中学生の子供さん方に、農山村での長期滞在型体験集団学習というようなものの場をもっと全国的にやるべきじゃないかとかねがね思っております。  私が承知しているところでは、県全域でやっているのは富山県と兵庫県ではないのかなと。市町村では、大臣...全文を見る
○森元恒雄君 アメリカのお母さん方の大きな関心事は、我が子を今年の夏休みにはどのサマースクール、サマーキャンプに入れるかということだというふうに聞いております。兵庫県の例で見ましても、そんなにお金が掛かりません。特に、公共施設を有効活用すれば安価でできるわけでございますので、是非...全文を見る
○森元恒雄君 予算が既に決まっていますんで、これについて複数年度で準備をして進めていくというのは無理かもしれませんが、今お答えのように、是非有効な予算になるように御努力いただきたいと思います。  それから、ICT、特にコンピューターを介したネットワーク通信の発達で、メールとかブ...全文を見る
○森元恒雄君 今お答えいただきましたようないろんな新しい技術的な仕掛けといいますか、システムを開発して、使いやすく普及していくということは大きな柱として大事なことだと思いますが、私は、併せてやっぱり本人確認というものをそのネットワーク上でしっかりとやれるようなシステムを確立すべき...全文を見る
○森元恒雄君 公的個人認証制度ができたときに、私は、住基ネットの後でこの制度ができたということが不幸な生い立ちをたどることになったんではないかと思っておるんですけれども、やっぱり紙でいえば実印に当たるのが、ネットでこの公的個人認証、電子認証なわけで、やっぱり紙であれば、紙の世界で...全文を見る
○森元恒雄君 終わります。
03月22日第166回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○森元恒雄君 それでは、数点お聞きしたいと思います。  最近、市町村長さんといろんなお話をしておりますと、予算編成に大変四苦八苦しておられるところが多いわけでございます。特に、財政力の弱いところは本当に大変な状況だというふうに思っております。  その原因は、やっぱりここ数年間...全文を見る
○森元恒雄君 交付税の削減を主張される方は、私が見ておりますと、ややもするとその影響がひとしく各地方団体に及ぶというようなことを前提として言っておられるような感じがしてなりません。しかし、不交付団体はそもそも交付税受けてないわけですから、その影響は全く及ばない。そしてまた、昨今の...全文を見る
○森元恒雄君 今、政府も我々自民党も小さな政府を実現するという方向でこの何とか大変な状態にある財政を立て直していこうと、こういうふうに進めておるわけでございますが、もう既にこの五年ほどの間ずっと歳出削減をしてきて、更にこれ以上具体的にどこまで切り込めるかということについては、私と...全文を見る
○森元恒雄君 今のお話ですと、残念ながら若干その努力が足りないところがあるんじゃないかというお話でございましたが、もしそういうところがあるとすれば、それがなぜそうなっているのかというふうなことをやっぱりきちっと検証していただく必要があるんじゃないかと。地方団体は国と違って、制度の...全文を見る
○森元恒雄君 将来のことですから幅があるのは当然だと思いますので、是非そういう今進めておられる方向で、早い段階でしっかりとしたものが示せるように御努力をいただきたいと思います。  次に、頑張る地方応援プログラムについて、二、三点お聞きしたいと思います。  自治体のそういう意欲...全文を見る
○森元恒雄君 それからもう一点は、交付税は今申し上げたように地方税の補完をする機能を果たすものだということであるとすれば、その配分方法は基本的に客観的な指標で、国の意思、裁量が働かないような形で配分するということが一番望ましいと私は思いますが、この頑張る頑張らないということで差を...全文を見る
○森元恒雄君 もう一点ですね、頑張る自治体を応援すると。それは確かにそのとおりですけれども、何をもって頑張っているのか頑張っていないのか。あるいは、頑張っているけれども結果が出ないから、結果から見てそれは頑張っていないことになるのかどうか。あるいは、余り努力をしなくても、客観的な...全文を見る
○森元恒雄君 今お話のありました、頑張っているのにそのことが評価されない、残念だと、こういう声が自治体の関係者の間にもあり、また学者の先生方の間にもあることはもう私も十分承知しておりますが、私が考えますに、そういう意見が出てくるのは、交付税のやっぱり本質が必ずしも十分理解されてい...全文を見る
○森元恒雄君 これはお願いをしておきたいと思いますが、今後その新型交付税は全体の三分の一ぐらいをその方式で配分するということのようですので、その結果やっぱり、従来の方式で配分、算定しておったときに比べて変化、変動が余りにも大きいと、プラスになるところは結構ですけれども、マイナスに...全文を見る
○森元恒雄君 終わります。
03月27日第166回国会 参議院 総務委員会 第6号
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○森元恒雄君 数点お聞きしたいと思います。  今や二十四時間、三百六十五日、テレビ、ラジオが放送されていないときはないという時代でございまして、我々の生活からテレビの存在というものがもう切っても切れない関係にございます。かつてこの今日のそういう状況を見越してというか喝破して、大...全文を見る
○森元恒雄君 日本の放送には公共放送と民間放送があるということはもう改めて言うまでもないわけでありますし、今委員長さんからお話がありましたこの放送の基本的な在り方というものは、公共放送であろうが民間放送であろうが基本的には変わらないんだろうと思うんですね。  ただ、改めて法律を...全文を見る
○森元恒雄君 今の大臣のお答えでは私にはいま一つなるほどとすとんとこない面がございます。性格が違うのは分かりますが、さりとて、じゃ民間放送にはそういうものが求められなくていいのかといえばそうでもないし、そういうものを民放に求めると逆にいろんな面で差し障りがあるかといえば、それはな...全文を見る
○森元恒雄君 是非今のようなお考えを委員長さん個人のみならず多くの経済界の方々に共有していただいて、是非そういう動きが具体的に進んでくるように御努力をいただければ有り難いな、お願いをしておきたいと思います。  今、日本の子供たちの教育の問題、学力、体力、気力あるいは規範意識とい...全文を見る
○森元恒雄君 是非、今の方針を堅持していただきたいと思います。  私なんか小学生のころは、十時までテレビを見た日には明くる日とてもじゃないけど起きられなかった。おっしゃるとおり、九時ぐらいで子供向けは終わって、後は余り子供が見ても楽しくない番組に是非編成していただきたいと思いま...全文を見る
○森元恒雄君 今、NHKのお考えをお聞きしましたので、大臣から、民間放送も含めて御所見をお伺いできればと思います。
○森元恒雄君 じゃ、ちょっと話題を変えて、政府広報についてお聞きしたいと思いますが、政府提供といいますか、政府の広報を、今、国内向けでは民間放送を通じてはやっているわけですが、NHKは公共放送だということで、そういうものが事実上といいますか、制度上できないと、こういうふうに承知し...全文を見る
○森元恒雄君 先ほどもやり取りがありましたが、国際放送の命令放送では交付金を出して放送しているわけですね。それと、国内向けでは政府広報ができないということとはどういう関係にあるのか、御説明いただければ有り難いと思います。
○森元恒雄君 いや、お聞きしたいのは、外国向けであれば現在のその命令放送もNHKを通じて流すことは是であるけれども、国内向けであれば不可という理由がいま一つちょっとよくのみ込めないものですから、もう一度そこの違いですね、なぜ国内だとできなくて外国向けだったらできるのかと、もう一度...全文を見る
○森元恒雄君 平たく言えばあれでしょうか、海外放送の場合には、国際放送の場合にはNHKを使うしか方法がないと、国内の場合には民間放送もあると、こういうふうに理解すればよろしいんでしょうか。
○森元恒雄君 もう少し私自身も、じゃ勉強してみたいと思いますが。  一点、ちょっと今命令放送を要請放送に変えるというようなことで検討されているようですが、いずれにしても、命令とか要請といっても、何か言葉は若干柔らかくなっても、指示するといいますかね、いうようなニュアンスが強いん...全文を見る
○森元恒雄君 じゃ、最後に受信料について一点お聞きしたいと思いますが、NHKのその受信料というのは基本的な性格は何か、なかなか難しい点があると思うんですね。  基本はやはり受益者負担金的な性格が強いんだと思いますが、しかし、必ずしもそうでない部分もあるんです。それは、テレビを見...全文を見る
○森元恒雄君 私も義務化をする方向は賛成でございますが、その場合にはやはり受信料の体系をもっとより公平公正なものにしないといけないんじゃないかというふうに思います。  技術が進んだり生活のスタイルが多様化してきておりますので、従来の世帯単位、あるいはその本来の受像機単位というよ...全文を見る
04月27日第166回国会 参議院 決算委員会 第6号
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○森元恒雄君 それでは、まず最初に金融担当大臣に幾つかお聞きしたいと思います。  資本市場を健全に育成させていくためには、企業財務情報が適正に作成され、また開示されるということが基本かと思いますが、残念ながら、ここ数年、この財務諸表等をめぐりましていろんな事件が起こっております...全文を見る
○森元恒雄君 今、会社法でそのような改正が行われたということは私も承知しておりますが、それでもなおかつ欧米と比べて軽いんではないかということを申し上げておりますんで、是非これは金融担当大臣としてもお考えいただきたいなと思います。  それから、今の当事者である経営者とやっぱりそれ...全文を見る
○森元恒雄君 会社法が改正され、施行されたばかりだから少し様子を見てというのも全く分からないわけではありません。しかし、他方、やっぱり会計士法をこのようないろんな事柄があったことによって改正しようとするわけですから、そうであれば、そもそもバランスの欠いていると思われるような部分に...全文を見る
○森元恒雄君 是非そういう人がどんどん増えてくるというようなことのないように十分全体を見ながら、いかに適正な財務書類等が作成される環境、条件がつくられるか、十分御考慮いただきたいと。  もう一点、今お話がありました課徴金についてお願いしておきたいと思いますが、これも今度かなり厳...全文を見る
○森元恒雄君 じゃ次に、不良債権の処理についてお聞きしたいと思いますが、大手行の不良債権はまあ一応緊急事態は脱して平時に復したと、こういうふうに言われておりますが、そういう中で地域金融機関の不良債権比率は依然高いわけですけれども、しかし、それを急激に解消、改善しようとしますと地域...全文を見る
○森元恒雄君 じゃ次に、郵政民営化との関係で一点お聞きしたいと思いますが、今年十月一日から民営化がスタートするわけでございますが、この郵便貯金銀行が民営化され、貸出し業務にも進出してくるというようなことになりますと、その大きな資金量をバックにして相当有利な条件等を出しやすい力が、...全文を見る
○森元恒雄君 是非今おっしゃられました線で進めていただきたいと思います。  次に、また別の話でございますが、バーゼル2との関係についてお聞きしたいと思います。  この三月末から民間金融機関にはバーゼル2が適用されて、その中でアウトライヤー基準というものを算定して、それを金融庁...全文を見る
○森元恒雄君 これは実際にはこれからですので、そういう取扱い、運用につきましては十分そういう点配慮をいただいて、くれぐれも問題が派生的に起こってこないようにしていただきたいというふうに思います。  それから、次に話題を変えまして、金融商品取引法の件で一点お聞きしたいと思いますが...全文を見る
○森元恒雄君 基本的にできるだけ早くと、それは結構ですけれども、それのために準備が十分整わないにもかかわらず拙速な施行になるということの方が問題が大きいと思いますので、私は余り九月にこだわらないで慎重にやっていただければなというふうに思っております。  それからもう一点、サラ金...全文を見る
○森元恒雄君 それじゃ、山本大臣、ありがとうございました。  それじゃ次に、尾身財務大臣にお聞きをしたいと思います。  まず第一点目は財政の健全化についてでありますが、二〇一一年度を目途にプライマリーバランスを均衡させるというのが政府の大きな方針でございます。そのためには歳入...全文を見る
○森元恒雄君 要するに、幅はともかくとして、その積算根拠というものは事細かくあるんでしょうかというのをもう一度ちょっとお聞きしたいと思います。
○森元恒雄君 私は、やっぱり国民の、歳出削減を進めるにしても、国民の理解がなければ実際にはなかなかできないと。そうすると、今のお話のように、何といいますか、くくりとしての一つの見込みを立てているというように理解をするんですけれども、そうだとすると、幾らこの数字を見ていてもそれが何...全文を見る
○森元恒雄君 じゃ、仮にこの十四兆ないし十一兆の歳出が削減された場合に、日本の予算のGDP比がどのぐらいの規模になるのか、それは世界的に見てどの水準かというのをお聞かせいただければと思います。
○森元恒雄君 今お話がありましたように、もし社会保険料を入れたら、二〇%にどのぐらいの規模のものが上乗せになるんでしょう。分かればで結構ですけど。
○森元恒雄君 私は、やっぱり日本の今の財政の問題、いろいろな点がありますけれども、一つは、やっぱり国民の租税、社会保険料の負担率、いわゆる国民負担率が世界の中でアメリカに次いで低い。アメリカはしかし公的医療保険がありませんから、そのことを勘案すると恐らく主要国の中では一番低いんじ...全文を見る
○森元恒雄君 財務大臣始め財政当局がその財政に対して危機意識を持っていただくというのはもう当然ですし、そのとおりだと思うんですが、私が言いたいのは、そのことがどうして国民に伝わらないのかという点ですね。これはやっぱり今のような状態は異常であると私自身は思いますが、その異常なことが...全文を見る
○森元恒雄君 今おっしゃられましたように、今のような歳出削減を第一とした財政健全化策を取り続けていきますと、私は中福祉低負担が低福祉低負担にならざるを得ないと思うんですね。果たして、そういうときにそういう形での財政再建というのは、財政は健全化したけれども社会は果たして健全になった...全文を見る
○森元恒雄君 その財政の収支のバランスを確保しないと、均衡化させないといけないと。それはもうそのとおりなんですけど、私が今問題提起しようとしているのは、それを歳出削減でやるのか増税で歳入増でやるのかと。併せてやるということに結果的にはなるんだろうと思いますが、そういう割合あるいは...全文を見る
○森元恒雄君 大変力強い、心強い御答弁お話しいただきましてありがとうございました。  正に、先ほど私も申し上げたように、財政再建成って国破れるでは何のための財政再建か分からない。やっぱり改革というのは削るだけが大臣もおっしゃられましたけれども改革じゃありません。やるべきことをや...全文を見る
○森元恒雄君 大変な額の財源が伴う話でありますから簡単じゃないのは承知しておりますが、少子化の先進国ともいうべきヨーロッパの国々、フランスやスウェーデンにおっても、ヨーロッパはほとんど教育費は無償負担ですよね。それでも少子化が起こっているわけですけれども。しかし、日本のようにこれ...全文を見る
○森元恒雄君 プライマリーバランスを計算すればおっしゃられるようなことになっているのは私も承知しておりますが、これも欧米の主要国は、むしろ国の財源不足は中央政府が全部しょって、地方政府は収支均衡予算を維持するというのが原則であります。日本は、その中で地方もそれなりの財源不足をしょ...全文を見る
○森元恒雄君 まず一点だけ。  三兆円の税源移譲は、私はこれは大きな前進だったと思います。しかし、問題はやっぱり何のための税源移譲だったか。これが、補助金がなくなって、地方の自主的な財政運営の財源として移譲されたんだったらそれはよかったわけですが、残念ながら、例えば二分の一の負...全文を見る
○森元恒雄君 これで終わりますが、その問題意識は共有していると思うんです。私は、具体的な方法はいろいろあると思います。  一つだけ言えば、今資料としてお示ししましたように、税によって、その実態と税収との割合の間に大きな差がある税目もあるわけですから、地方税の税目を国税を含めてど...全文を見る
○森元恒雄君 分かりました。そういうお話であれば、そこは私も全く異論はございません。
05月22日第166回国会 参議院 総務委員会 第17号
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○森元恒雄君 それでは、地方公営企業等金融機構につきまして一点お聞きしたいと思います。  今回新たに設立されますこの金融機構は地方が共同して設立すると。地方の自主性といいますか、主体性にできるだけゆだねるという形で再編されたわけでございますが、ただ、貸付対象事業は国が法律で限定...全文を見る
○森元恒雄君 今の金融公庫、公営企業金融公庫のように、政府保証があるとか、一部利子補給的な特例措置があるとかという、そういう要するに政府が積極的に支援という形でかかわっておるなら限定する必要もあるかと思いますが、新たな機構は特段そういう政府の、国の支援はないというふうに私は理解し...全文を見る
○森元恒雄君 今回、法律に基づいて地方が共同設置する形を取ったのは、現在の公庫との円滑な継続といいますか、そういうような関係が私は一つあったんじゃないかと思うんですね。もしそれがなくて、単に地方自治体が共同でこういう機関をつくるんであれば、法律の根拠、新たな別の形でのこういう根拠...全文を見る
○森元恒雄君 公立病院に対する一般会計の繰り出しに対しては交付税で手当てできるけれども、民間病院の不採算部門に対する財政支援については交付税措置できないと、そういうことなんでしょうか。それは交付税の本質的なところからくる理由なんでしょうか。
○森元恒雄君 民間にできることはできるだけ民間にというのが政府の大きな方針だと思います。そのときに、今のような財政措置に扱いに差があるということが民間促進にブレーキを掛けることにもなっているんじゃないかと。したがいまして、公立であれば支援するけれども、民間だったらしないよというよ...全文を見る
06月14日第166回国会 参議院 総務委員会 第22号
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○森元恒雄君 おはようございます。  一昨日行われました参考人の質疑を踏まえて、何点か大臣にお聞きしたいと思います。  まず一点目ですが、国と地方の財政状況どうかという点については、かねがね財務省は、国の方が地方よりも財政事情が厳しいんで地方も協力してもらいたいという声がある...全文を見る
○森元恒雄君 今もちょっとお話ございましたように、主要国は、財政が悪化したときに足りない分はほとんど国がかぶると、地方の方には単年度で赤字を出させないというような方針を取っておるというふうに理解しておりますが、そういう中で、日本は国も地方も応分の財源不足を背負った状態で今まで来て...全文を見る
○森元恒雄君 これは所管外ですから、何といいますか、要望というか意見として申し上げたいと思いますが、是非、国の方にもやっぱりそういうものがあってしかるべきではないかと私は個人的な意見としてかねがね思っておりますので、閣僚のお一人として御尽力いただければ有り難いなと思っております。...全文を見る
○森元恒雄君 地方団体の側には、私は、今日の財政悪化の原因は、バブル崩壊後の景気対策としての公共事業の追加に対する地方のそれなりの協力という面での借金の増額、そしてその後の財政健全化路線、歳出削減路線の中での地方交付税の大幅削減というふうなことで、とりわけてひどい放漫な財政運営を...全文を見る
○森元恒雄君 地方もこの財政窮迫に真剣に取り組まなければいけないということは事実でありますが、しかし過去五、六年間の削減額を見ましても、国に比べて地方の方がはるかに実質的な額では削減額は大きいわけでございまして、私もいろんな市町村長さんにお話を伺っていますと、自らの報酬を一、二割...全文を見る
○森元恒雄君 分かりました。  もう一点、その参考人の意見の中に、地方団体の財政の規律は自己決定とともに市場の判断にゆだねるのが望ましいんじゃないかと、こういう意見がありました。特に金融機関の貸手責任を追及するということが市場原理が働くことにつながっていくんではないかと、こうい...全文を見る
○森元恒雄君 今お話しのように、貸手責任を追及して、場合によっては債務調整あり得べしということになりますと、当然金融機関の貸出し態度が変わってきて、地方団体の信用力、財政状況をつぶさに審査した上で条件を決めると。今お話しのように、そうなれば財政力の弱い脆弱な団体の金利負担が増える...全文を見る
○森元恒雄君 それから、地方団体の財政の悪化、いろんなケースがありますが、せんだっての夕張のケースにも見られますように、一般会計というよりも、その周辺の特別会計であったり公社であったり、あるいは第三セクターであったりと、そういうようなところで過大、過剰な借金を抱え事業が成り立たな...全文を見る
○森元恒雄君 先ほども申し上げましたように、公社なり第三セクターの方が悪化の原因をつくっている部分が大きいと私は思いますが、そうであれば、やっぱりそこに対するもう少し歯止め措置も併せて強化する必要があるんじゃないかと。  例えば、今ちょっと大臣がおっしゃられましたが、損失補償で...全文を見る
○森元恒雄君 あわせて、私は、地方団体そのものに対して金融機関の貸手責任を追及することは少し考えなければいけない、慎重でなければならない部分があるかと思いますが、逆に、人格が別の公社なり第三セクターについては金融機関の貸手責任をもっと追及してもいいじゃないかと、こういうふうに思う...全文を見る
○森元恒雄君 ちょっと別の話になりますが、先ほども申し上げました、団体間の財政格差が非常に最近広がってきております。特に、脆弱な団体は交付税の削減の影響が大変深刻な状況でございまして、この格差が広がったことに対する国の責任というか、格差是正に向けた国が果たすべき役割というものが大...全文を見る
○森元恒雄君 是非そういう方向で御尽力をいただきたいと思います。  次に、これも参考人から意見がいろいろありましたが、地方団体の財政再建だけではありません、全体について自己規律を働かせる手段は何かということを考えた場合に、これはやはり主権者である住民の監視の目、チェックの目が行...全文を見る
○森元恒雄君 もう一点、財政指標の具体的な算定ですが、このことは法律の中でも政令等にゆだねられておりまして、これからの作業になるんだろうと思いますけれども、その指標を決める際には、是非、一つは地方団体の意見を十分に聴いて決めていただきたいという点と、もう一つ、千八百の団体もその規...全文を見る
○森元恒雄君 是非そうしていただきたいと思います。  その上で、やっぱり一つお願いをしたいのは、そういうふうに具体的な基準が決まりますと、それに当てはまるところは自動的にというか当然に法が適用されて、強制的にといいますかそういう扱いを受けることになる、指定をされてなるわけですが...全文を見る
○森元恒雄君 最後に、一点お願いしておきたいと思いますが、先ほど来申し上げている中、また参考人の質疑の中でもありましたが、例えば病院の赤字とか国保の赤字のように、当該自治体の財政運営のまずさでそういう問題が起こっているとは言い切れない、外的な要因、地域的な事情からやむなくそういう...全文を見る