矢田部理

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当選回数回

矢田部理の1976年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月31日第77回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第3号
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○理事(矢田部理君) それではただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  委員長には所用がございますので、委員長が出席されるまで委託を受けまして、私が委員長の職務を行います。  最初に、委員の異動について御報告いたします。  去る一月三十日、松本英一君が...全文を見る
○理事(矢田部理君) 公害健康被害補償法の一部を改正する法律案を議題といたします。  政府から趣旨説明を聴取いたします。小沢環境庁長官。
○理事(矢田部理君) 沓脱君から委員長の手元に修正案が提出されております。修正案の内容はお手元に配付のとおりでございます。  この際、本修正案を議題といたします。  沓脱君から趣旨説明を願います。
○理事(矢田部理君) これより原案並びに修正案について討論に入ります。  御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。
○矢田部理君 私は、日本社会党を代表して原案に賛成、修正案に反対の立場で討論を行います。  内容に入る前に、きょう理事会等でも問題になったわけでありますが、小沢環境庁長官が不当にも選管の審査に干渉をするような事態が起こりました。現職の大臣が、大変微妙な問題を抱えて審査をしている...全文を見る
04月26日第77回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○矢田部理君 私は、日本社会党を代表して、きょうはロッキード問題にしぼって集中的に質疑を行いたいと思います。  最初に三木総理に伺います。  あなたはこれまで、ロッキード問題の真相究明は民主主義にかかわる問題だということで再三その立場を強調してこられました。そこで伺いたいのは...全文を見る
○矢田部理君 どうも歯切れが悪いわけです。刑事上の責任あるいは脱税の問題は調べる。それは現に調べているわけですが、国会が特別委員会を開いて究明するのに対して側面的に協力すると言います。それはそれとして、あなたは行政府の長じゃありませんか。行政府としてこの真実解明のために具体的にど...全文を見る
○矢田部理君 全然答えていないじゃありませんか。政府はどうするのかと聞いている。
○矢田部理君 捜査をやっていることはわかります。しかし、それは政府の態度じゃなくて、捜査機関独自にもこれはやらなければならぬことです。それ以外に政府としては何をやるのか、その道順を明らかにしなさい。何も答えていないじゃありませんか。
○矢田部理君 何回繰り返しても同じでありますが、どうも政府の態度は捜査機関一任、それ以外は解明のための具体的な方策を持ち合わせていないということがわかりました。言葉だけは真相を解明する、責任を感じておると言いながら、具体的な解明の方策、処方せんは持っていない、それがあなたの中身じ...全文を見る
○矢田部理君 見解の相違ではなくて、何らの方策を持ち合わせていないということがはっきりいたしました。  そこで伺いたいのは、国政調査には積極的に協力をする、この立場は変わりございませんか。
○矢田部理君 そこで次の質問に入りますが、先般の議長裁定で、刑事訴訟法の趣旨を尊重するということが中身としてありました。この重要な具体的な問題点としては、刑事訴訟法の四十七条がもとより問題になっております。この四十七条のただし書きについての理解でありますけれども、このただし書きに...全文を見る
○矢田部理君 私が聞いておりますのは、四十七条全般の運用をどうするかじゃなくて、ただし書きに書いてある公益上の必要ということの意味は、国政調査権を考慮して決めた規定であるという理解に立っているかと、こう言っている。
○矢田部理君 これはもうあたりまえのことでありますが、捜査の秘密、場合によっては裁判の秘密等を公益上の必要によって譲歩させる規定なんですね。しかも、立法趣旨から言えば、国政調査権を主として考慮した規定だというふうにも言われているところの問題点なんです。だから、このただし書き条項の...全文を見る
○矢田部理君 どうも四十七条がわかっておらないようですね。確かに本文は原則を決めていますよ。公判前の非公開の原則です。その原則を解除する条件というのが、国政調査権の行使などまさに公益上の必要があった場合にはその原則に譲歩を迫る規定じゃありませんか、ただし書きというのは。だからロッ...全文を見る
○矢田部理君 公益上の必要ということの意味、基本的理解を聞いているんです。そのほかに相当性の問題もありますから、全体の結論を聞いているのじゃないんですよ。公益上の必要ということの言葉の意味を本当に理解しているのかどうか、もう一回答弁を求めます。
○矢田部理君 どうも同じ話の繰り返しになってあれなんですが、繰り返しているのは三木総理なんです。自分で言っておられることすらわからないのじゃないでしょうか。  いいですか、ロッキードの真相究明をやろうというんです。あなたもその立場を基本的にはとっておられる、少なくとも表向きは。...全文を見る
○矢田部理君 こういう理解だから問題がすれ違うわけですよ。結論的に資料を出すべしとかどうかということを聞いているのじゃないんですよ。まず、この国会決議もある。あなたもそれに見合った態度を示した。みんなで真相究明をやろうというときに、そのために発動する国政調査権はまさに公益上の必要...全文を見る
○矢田部理君 質問の意味がわからないようですから法制局長官にその点だけ、全体の説明要らないから。
○矢田部理君 聞いていないことまで答えるから混乱をするわけなんだ。  そこで、先般の予算委員会で、わが党の加瀬議員の質問に答えて稻葉法務大臣は、捜査中だから答えられないというのを繰り返したと思うのでありますが、国政調査権の発動、公益上の必要に基づく国政調査権の発動に対しても、捜...全文を見る
○矢田部理君 わかりました。一般的に国政調査権だからといって応じられるものも応じられないものもある。あなたとしても、捜査中だからということで中身を聞かないでどうするかはわからぬと、こういうことですね。  そこで伺いたいのですが、捜査として刑事責任追及のためにいろんな資料を集める...全文を見る
○矢田部理君 それからもう一点、この四十七条ただし書きについて、公判開廷前でも、公益上の必要があり、それが相当な場合には捜査中でも協力しなければならぬ、公にできるという規定なんですね。だから、時期的な関係から言えば、捜査中だということは時期の関係だけから言えば余り理由にならないと...全文を見る
○矢田部理君 そこで、政府はどのような時期にどのような基準でそれに応じようとしているのか、もう少しわかりやすく説明をしてほしいと思います。
○矢田部理君 われわれはいまの段階でも、国政調査ということになれば原則的に応ずべきだというふうに考えますけれども、捜査完了後は、起訴、不起訴にかかわらず内容は公表できるのでしょうか。国政調査権に協力する用意があるのでしょうか。
○矢田部理君 どうもはっきりしませんね。私が言っているのは、捜査中だから出せないということが一つの理由になっているようだから、それならば、その場合もケース・バイ・ケースだとおっしゃいますけれども、少なくとも捜査中であるということが一つの根拠になっているようですから、捜査の完了後は...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、三木総理にもう一回確認的に伺っておきますが、捜査中だから協力できるものとできないものとがある。しかし、捜査機関が持っているものでも協力できるものはできるだけ協力をしたいと、この点はいいですね。それから、少なくとも捜査が完了すれば協力できる範囲は、あるい...全文を見る
○矢田部理君 そこで問題なのは、捜査中、裁判係属中だからということで、それぞれに対応して一定の限界があるということは伺いました。不起訴の場合はどうですか。裁判上の制約はなくなるわけです。
○矢田部理君 ここで政府の態度が非常にはっきりしてきたわけです。三木総理は行政府として何をやってきたか、やろうとしているかということについては、結局捜査しかなかったわけです。捜査における真相解明を待つという態度をとったわけです。それ以外に具体的な真相解明の方策は政府自身持ち合わせ...全文を見る
○矢田部理君 捜査中だからなかなか協力ができない。その次は、裁判がある。裁判がなくて、捜査段階では刑事責任の追及としては真相が解明できなかった、責任追及ができなかった、しかし政治的、道義的責任の追及としてはいろいろな材料が集まったということがあり得るわけです。その場合に、あなたが...全文を見る
○矢田部理君 同じ質問ばかり繰り返すようになりますが、捜査が終わり、裁判にならなかった、しかし、政治責任や社会的責任の追及には重要な資料が捜査機関の手元にある、そこで国政調査権でぜひその資料を公表すべきだという態度になった場合に、原則的に協力する用意があるかと、こう聞いているので...全文を見る
○矢田部理君 捜査が終わり起訴もされなかった、しかし道義的、政治的責任の追及のためにいろいろな資料がある。そこで国政調査権を発動した場合には原則的に応ずる用意があるかと、こう聞いておるのです。
○矢田部理君 政治的、道義的責任の追及を言葉では主張をしておりながら、捜査の秘密だと言っていまは全貌をできるだけ明らかにしないようにする。しかも、その前提に日米捜査秘密協定もある。アメリカの条件だということで資料提出をあなたは抑えた。捜査が終わっても、裁判になっても限界がある。裁...全文を見る
○矢田部理君 灰色の高官名を発表するのかどうか。灰色の高官名を、仮に捜査がうまくいかなかった場合でも、あるいは刑事責任の追及が刑事責任としてはできない場合でも発表するのかどうか。それが社会的、道義的な問題として問われているわけですけれども、その点はどうですか。
○矢田部理君 そうすると、総理の話は、刑事上の責任を追及する。その刑事上の責任がある場合には自動的に政治責任、道義的責任も生ずるが、刑事上の責任さえ生じなければ社会的、政治的責任は発生しないというような立場にも聞こえるのですが、どうなんですか。
○矢田部理君 それじゃ、どういう方法で、手順であなたは政治的、社会的、道義的責任の追及をされようとされるのですか、捜査を別の方に置いておいて。そのことを具体的に説明してください。
○矢田部理君 どうもはっきりしませんね。具体性がないですよ。答えてないじゃありませんか。もう少し明快に具体的に話してくださいよ。
○矢田部理君 全くわからないし、具体性は何もないというのが、これはもう事実だと思いますよ。どうしていいかわからないのじゃありませんか。お巡りさんや警察、検察庁にだけお任せするしかない。個々の結論を待つしかない。しかも、それもうやむやに終われば、そこでふたをしてしまうというのが、三...全文を見る
○矢田部理君 総理は、どうもこのロッキード疑獄事件を個人の責任の問題、とりわけ刑事責任の問題に焦点をしぼり過ぎる。あるいは偶発的な事件であるかのようなとらえ方がある。そのことがやっぱりロッキード解明をおくらせているもう一つの原因なんだ。真相解明の姿勢が問われるもう一つの重要な問題...全文を見る
○矢田部理君 いろんな指摘や問題があるわけですから、ロッキード疑獄をやるに当たっても、そういう活動の実態をまず調査をし、把握をすることが大前提じゃありませんか。その努力をしますか、これから。
○矢田部理君 私は、日本に関してもいろんな問題点が指摘されているので、その実態を調査をしないか、調査をすべしということを言っているわけです。
○矢田部理君 照会じゃなくて、みずから調査をすべきじゃないかと、こう言っているんです。
○矢田部理君 にもかかわらず、日本におけるCIAの活動についていろんな問題が指摘をされ、報道をされているわけです。その実態をつかみなさいと言うのです。
○矢田部理君 ちょっと同じ質問ですが、照会しているかどうかじゃなくて、調査をすべし、調査をしないかと聞いているんですから、そこを答えてください。全く同じ質問です。総理、どうですか。
○矢田部理君 もう一回だけ言いますけれども、照会したかどうかを聞いているのじゃなくて、日本における活動についていろんな問題が指摘をされているのだから、それを調査をまずすべきじゃないか、調査を要求しますと。これに対する答えを端的にしてください。
○矢田部理君 一つだけ紹介しておきましょうか。自民党の結成にもCIAは主な役割りを果たし、その後も支援してきたという報道すらあるわけですよ。重大なことじゃありませんか。これを調査するのはあたりまえじゃありませんか。どうですか。
○矢田部理君 あなたのかかわる問題については捜査をしているわけでしょう。抗議しましたか。ほかのことも調査すべきじゃないですか。そのことを言っているわけですよ。
○矢田部理君 たてまえは認めてなくても、事実として幾つかの問題が指摘されている。これは主権や平和と民主主義に関する問題でしょう。これについて調査をし、こういう活動を一切許さない、きちっとした態度をとるのが当然のことじゃありませんか。調査もしないのですか。
○矢田部理君 アメリカに照会し、確かめるのも一つの方法でしょう。同時に、日本国内でもみずから調査すべきじゃないですか。
○矢田部理君 三木総理に最後のこの問題についての質問をしますけれども、たとえば児玉をCIAは使っていろいろな政界工作をやっているという指摘もあるわけです。これはCIA問題をきょうは中心にやろうとは思いませんから、この辺で終わりたいと思うのですが、いずれ追及しますよ。あなたはそうい...全文を見る
○矢田部理君 この問題は、いずれ改めてもう少し具体的に大きく問題を提起したいと思いますが、もう一つ、今度のロッキード事件では右翼の問題が非常に重要な問題として浮かび上がってきております。児玉譽士夫が秘密代理人契約を結んで、軍事汚職に大きくかかわっている。トライスターの売り込みに大...全文を見る
○矢田部理君 現に児玉がこの問題では主要な役割りを果たしているんでしょう。これをどう思いますか。かつて自由党の創立資金、これも児玉から提供を受けたことは公然たる事実じゃありませんか。こういう問題についてどう受けとめているのですか。そのことも含めて答弁してください。
○矢田部理君 福田副総理にお尋ねしたいのですが、赤尾敏という人を知っていますか。
○矢田部理君 最近、赤尾敏氏にかかわったことはございませんか。
○矢田部理君 この四月の二十日にアメリカに行ったのを御存じありませんか。
○矢田部理君 あなたはその渡米に際してせんべつを出したのじゃありませんか。
○矢田部理君 つい最近のことですよ。私は非常に確かな筋からこの問題は確かめているんですよ。まさか忘れたわけじゃないでしょうね。
○矢田部理君 私も聞き違いのないように確かめているんです。思い出せないのですか、本当に。
○矢田部理君 この問題は後でまたあれしたいと思いますが、こういうふうに今日でも非常に右翼といろんなかかわり合いを持っている。せんべつを出すということは激励をすることですらあるわけでしょう。だからこそ、私は児玉の問題も含めて右翼に対する姿勢を一体どう持つのか、どう対応しているのかを...全文を見る
○矢田部理君 幾つも指摘すれば具体的な事実があるわけでありますが、こういう汚職の土壌の中でもう一つやっぱり問題にしなければならぬことがあるわけです。それは中曽根幹事長の政治資金規正虚偽申告の問題です。その実態と内容、問題点を報告していただきたいと思います。
○矢田部理君 収支報告書の内容がどんな点で問題なのか、もう少し詳しく具体的に説明を求めます。
○矢田部理君 最初に出した収支報告書と、その後に出した収支報告書の具体的な違い、内容を述べてください。
○矢田部理君 もう少し詳しく説明してください。
○矢田部理君 誤りのないようもう少し詳しく聞きたいわけです。たとえばこの雑誌「現代」によれば、九割の人たちが実在しない人物にお金を払っているというんじゃありませんか。そのとおりでしょうか。
○矢田部理君 九割の人の実在しない人は、どういうふうに訂正したのでしょうか。
○矢田部理君 訂正個所は何カ所ありましたか。
○矢田部理君 この虚偽申告の内容は全くでたらめなんですね。こういう記事があります。新津市の農民の方ですが、五百万円を受け取ったことになっている。その人の、本人の言葉によりますと、「何ですか、それ。そんなもの貰ったことありませんよ。中曽根さん? ああ政治家の……、うちは百姓で政治に...全文を見る
○矢田部理君 ですから、訂正をすればそれで済むということですかと。
○矢田部理君 架空人あての多額な支出がある。にせの領収書がある。現金を渡していないのに領収書がでてきている。きわめて重大なことじゃありませんか。政治資金規正法、御承知のように虚偽申告に対する刑罰規定がございます。領収書についても、これは偽造ですよ。刑事捜査、刑事責任の追及はどうし...全文を見る
○矢田部理君 公安委員長として警察は捜査に踏み切るのかどうか、その点明確にしてください。
○矢田部理君 捜査にはまだ入っていないのですか。証拠資料等を家宅捜索で押さえたという一部の話もあるわけですけれども、その点、状況はどうなっていますか。
○矢田部理君 どんな犯罪、どんな刑事責任が生ずると思いますか。捜査をするのかしないのか。かなりはっきりした事実ですよ、これは。
○矢田部理君 訂正すれば刑事上の責任が免れるというものじゃないでしょう。行政上の措置は措置として、犯罪捜査はどうするのかと聞いているんですよ。
○矢田部理君 政治資金規正法だけじゃありませんよ。にせ領収書があるんですよ。偽造。刑法上の問題じゃありませんか。どうするんですか。
○矢田部理君 もう大分前から指摘されていることでしょう。まだ捜査も調査もやってないのですか、警察として。
○矢田部理君 やるのかやらないのか、はっきりしてくださいよ。
○矢田部理君 厳重に捜査をする必要があるだろうと思うんですよ。問題は、三木総理、あなたの与党の幹事長ですよ、これは。重大なことじゃありませんか。その政治責任、道義的社会的責任、総理として総裁としてどう思いますか。どういう措置を今日までとってきたか、明確にしてほしい。
○矢田部理君 与党の幹事長が、いいですか、たまたま申告漏れがあったなんというものじゃないんですよ。二千万も金を渡したことにして、にせの領収書をつくっているわけでしょう。番地を調べてもないような番地、そういう人が全然どんなに調べてもいないのに、全く架空人の名義を使ってその人にお金を...全文を見る
○矢田部理君 ひとつ幹事長に責任をとらせることはしないのですか。刑事上の責任追及について総理は具体的にどう考えるのか。徹底的にやるべしと思うんですが、その具体的な見解を伺いたい。
○矢田部理君 これはあなたのところの幹事長、中枢ですよ。その実態は調べれば調べるほどめちゃめちゃであります。それについて、単に遺憾であるというような程度では済まされない刑事上の問題すらある。まさに、こういう土壌がロッキード、汚職をやっぱり生み出した根っこにあるんじゃないかというふ...全文を見る
○矢田部理君 捜査上の問題点について若干伺いたいと思います。  丸紅や児玉が二月の二十四日に家宅捜索を受けましたが、これを決めたのはいつでしょうか。
○矢田部理君 少なくともマスコミ等を通じて、十八日の首脳会議で決めたと大きく報道されているわけです。われわれには捜査の秘密だと言って資料の提供や内容を説明しないで、丸紅や児玉の捜査に対しては数日前にも予告している。これは問題ありませんか。
○矢田部理君 少なくとも推測できるような事実があって、一週間近い余裕を与えている。その結果どんな証拠が隠滅されたか、どんなことが問題になったかを説明してほしいと思います。
○矢田部理君 児玉は手入れを控えて書類を処分した、ごみ箱の中に捨てたという重要な記事も出ているじゃありませんか。そういう事実を知っていないのですか。
○矢田部理君 丸紅は事前に察知をしていろんな書類の整理を指示したという話もあるじゃありませんか。確かめておりませんか。
○矢田部理君 報告を受けていないということですか。事実がなかったということですか。
○矢田部理君 こういうことだから捜査がまともにできないと思うんですよ。かつて食管法違反で丸紅はつかまった。そのときどんな証拠隠滅工作をやったか、検察庁ははっきり知っているはずですよ。どういうことをやりましたか、そのときに。
○矢田部理君 食管法違反のときはどうだったかと聞いているのです。
○矢田部理君 担当の検察官が述べているんですよ、裁判で。食管法違反の捜査を前にして証拠書類の破棄、偽証の打ち合わせを行った。警察の強制捜索、押収を事前に察知をし、証拠書類を破棄し、偽証の打ち合わせを行った。その一つとして丸紅米穀課の事務室をこの年の三月中旬ごろ突然移動をし、当局の...全文を見る
○矢田部理君 公に発表していないからといって、秘密は守られていないんですよ。一週間も予告期間与えて、前にもそういう事件、苦い経験を検察庁はしているはずなんだ。それを今度の件では生かしていないじゃありませんか。その食管法違反を担当した検察官もいまの捜査の検察官の中には入っているはず...全文を見る
○矢田部理君 一つ伺っておきますが、捜査は外為法、それから脱税等が問題になってきたようでありますが、すでに問題の核心である贈収賄事件の捜査はやっているのでしょうか。
○矢田部理君 その捜査の対象はトライスター導入をめぐる疑惑だけではなくて、PXL問題も対象にしているでしょう。
○矢田部理君 この程度のことは秘密でも何でもないでしょう。常識的なことじゃありませんか。
○矢田部理君 全く問題のすりかえです。いままで参考人はどのぐらい調べましたか。
○矢田部理君 被疑者として調べた人はありますか、この外為、それから脱税以外に。
○矢田部理君 それ以外に贈収賄で被疑者として調べた人がいますか。
○矢田部理君 名前を聞いておりません。いるかいないかだけ聞いております。
○矢田部理君 重要参考人として調べた人はいますか、いわゆる重要参考人。
○矢田部理君 児玉の脱税の一部は起訴されたことが明らかにされておりますが、丸紅の為替法違反の捜査はどうなっているか。五億円授受の裏づけは相当進んでいるかどうか。
○矢田部理君 PXLの関係で防衛庁の白川前統幕議長などから事情を聞いたという報道がありますが、事実でしょうか。
○矢田部理君 新聞に名前が挙がって出ているんです、調べたと。だから本当かと、こう聞いている。
○矢田部理君 やや一般的、抽象的に聞きたいと思いますが、PXLにせよ、トライスターにせよ、疑惑の焦点になっている人たちがいますね。白紙還元、PXLをめぐっては、田中前総理とか相澤、後藤田氏とか、久保次官とか、こういう焦点になっている人たちは事情聴取が始まっているんでしょうか。一般...全文を見る
○矢田部理君 たとえば、こういう人たちが疑惑の焦点になっている、そういう焦点になっている人たちの調べは始まっているのかが質問です。
○矢田部理君 そういう一般的な質問に対しても答えられないところが問題なんです。  もう一点伺います。すでに公になっている家宅捜索場所が相当数ありますが、それ以外に三月段階三カ所の家宅捜索をしている事実は認めますか。
○矢田部理君 場所じゃなくて、三カ所新しく家宅捜索をしたことがあるかと聞いているんです。同じ質問です。場所は聞いてない、まだ。
○矢田部理君 その数カ所というのは、従前の外為とか脱税でやったのでしょうか。それとも、それ以外の被疑でやったのでしょうか。
○矢田部理君 いかなる容疑とは聞いていませんよ。従前の外為とか脱税なのか、それ以外なのかと聞いている。
○矢田部理君 稻葉法務大臣から議長裁定の講義を聞くつもりはありません。私も十分心得ながら問題を聞いているんです。それにも答えられないことが問題だと言っているんです。どうですか。いまの質問に答えてください。
○矢田部理君 非常にその辺の姿勢が問題なんですよ。捜査の進行が国政調査との関係でどう見るかということをわれわれも考えているわけです。それに対してケース・バイ・ケースだと言いながら全面的拒否の態度じゃありませんか。  一点だけ伺います。資料について。アメリカから持ち帰られた資料の...全文を見る
○矢田部理君 資料の中に入っているかいないかだけ聞いている。
○矢田部理君 ピーナツやピーシズの領収書は明らかにされているんですよ。ユニット領収書も存在は確認されているわけです、大久保証言等によっても。これが入っているかいないかぐらい、どうして秘密なんですか。
○矢田部理君 国会の要請に応ずるかどうかはケース・バイ・ケースだと言っている。いまケースごとに聞いてみたら、何一つ答えないというのがあなた方の態度じゃありませんか。
○矢田部理君 政治的社会的責任の追及のために資料が必要なんです。その資料を検察庁は強制捜査でも押えている。アメリカからも持ってきておる。だから、そういう資料の存在が確認できるかどうかということを聞くのがどうしておかしいのですか。われわれとしても当然のことじゃありませんか。
○矢田部理君 ピーナツ領収書が明らかになって、ユニット領収書は存在すらも明らかにできないとはどういうわけですか。
○矢田部理君 わかりました。そうすると、アメリカの条件、捜査協定、それに捜査の秘密と、二つが重なって存在自体も明らかにできない。かなり明白な事実であっても、ここまでやっぱり秘密になってくる。国政調査をそこまで妨害をする、逆に言えば。これが態度ですか。
○矢田部理君 総理どうですか、いまの一連のやりとり。
○矢田部理君 いま私は姿勢を見るために一つの例を挙げたにすぎない。そんなことですらしゃべれない、言えない、協力できない。それでどうして国政調査権にはできるだけ協力しますという総理の言葉が出てくるんですか。具体論、各論になったら何も協力しないということじゃありませんか。
○矢田部理君 納得しませんけれども、もう一つ伺っておきたいのは、ロッキード社はディーク社を通じて全日空に三千万円渡しているという指摘があります。これについて国税庁が調査したやに承っておりますが、その内容を伺いたい。
○矢田部理君 三千万円を受け取ったルートなり、趣旨なり、問題点なりは説明できませんか。
○矢田部理君 検察庁、警察はこの問題を捜査の対象にしていますか。
○矢田部理君 警察はどうですか。
○矢田部理君 関心を持つだけじゃ困るんですよ。捜査しているかと聞いている。
○矢田部理君 次の質問に変わります。  運輸省に伺いますが、運輸省は四十七年の四月、エアバス導入の方針だったようですが、その理由、経過、受け入れ態勢などを明らかにしていただきたい。大臣、まず基本方針。
○矢田部理君 その時期に受け入れる理由、態勢を聞いているわけです。
○矢田部理君 運輸省としてはどうですか。
○矢田部理君 四十五年十二月の空港整備五カ年計画、ここではっきり方針出しているんじゃありませんか。
○矢田部理君 四十七年春に導入するということをうたっておりませんか。
○矢田部理君 そうすると、民間の計画であって、運輸省は方針は出さなかった、政府の方針ではない、こういうことですか。
○矢田部理君 それでは、方向は認めたけれども方針は確定していなかったと。導入を延期すべしというような行政指導なり方針を出したのはいつでしょうか。
○矢田部理君 それは民間会社同士の話し合いで延ばしたので、運輸省は関与していないというのですか。
○矢田部理君 行政指導なり方針を出したのはいつかと聞いているんです。そうすると、出してないということですか。
○矢田部理君 大臣通達以前に行政指導したことはありませんか。
○矢田部理君 四十六年の二月段階でそういう指導、考え方を示したことはあるわけですね。
○矢田部理君 あるか、ないかでいいです。
○矢田部理君 それは、だれがどこに対してしたのでしょう。
○矢田部理君 そういう方針はどこで決めたのですか。
○矢田部理君 当時の航空局なり運輸省の、その問題の責任者はだれだったんですか。
○矢田部理君 三木総理、この導入延期はいろんな意味で疑惑の対象になっているんですよ。そういうことを政府として調べないんですか。それが真相究明じゃありませんか。どうなんですか。あいまいでどうにもならぬじゃありませんか。
○矢田部理君 理由を聞いているんじゃない。だれが決めたかということを聞いているんです。
○矢田部理君 そういうだれが決めたか、どこで結論出したかもわからないような方針が問題なんですよ。三木総理、そういうことを調査するのが真相究明じゃありませんか、政府として。どう考えますか、こういう問題。
○矢田部理君 解釈を聞いているのじゃないんですよ。局段階で決めたのか、庁議で決めたのか、大臣レベルもそれの決定に関与しているのか、こういうことを聞いているんですよ。
○矢田部理君 導入延期が非常に疑惑の対象にされているわけでしょう。どこでだれが決めたのか、だれがイニシアをとったのか、きわめて重要なことなんです。もう少し具体的に、調べてないなら、わからないならわからない、あいまいならあいまいだということが問題なんだから、適当に答えてもらっちゃ困...全文を見る
○矢田部理君 航空局長というのはだれですか。しかも運輸大臣は、これには関与しなかったのでしょうか、当時の。
○矢田部理君 運輸大臣、次官等には報告したのですか。それとも、そちらの指示で決めたのですか。その辺のいきさつはどうですか。報告なのか、指示なのか。
○矢田部理君 だれから。
○矢田部理君 そうすると、当時の内村局長がその責任において決めたと、こういうことですね。
○矢田部理君 そういう行政指導の上に、四十七年の七月一日に先ほどの丹羽運輸大臣通達というのを出しましたね。これはどういう内容ですか。
○矢田部理君 この通達の文書は、ほかのだれかの文書と似ていませんか。
○矢田部理君 四十七年の六月二十六日、自民党航空対策特別委員長福永一臣氏から丹羽喬四郎運輸大臣あてに出されている文書は御存じでしょうか。
○矢田部理君 そういう文書を出されているのですか。
○矢田部理君 その文書の「1 事業分野(1)日本航空株式会社」と書いた項を読んでください。
○矢田部理君 先ほど大臣が読み上げた通達と文書は、どこが違いますか。
○矢田部理君 関係あるじゃありませんか。
○矢田部理君 いま問題になっている福永一臣氏名の文書は、自民党として正式に出したのでしょうか、三木総理。
○矢田部理君 航空対策特別委員長福永一臣名の丹羽喬四郎運輸大臣あての文書は、自民党として正式に党議決定をした文書かと、こう聞いている。
○矢田部理君 あなたには聞いていないんですよ、私。総理に聞いている。
○矢田部理君 これが疑惑の焦点の一つなんですよ。あなた、何を真実究明しようとしているんですか。調べてくださいよ、いま。
○矢田部理君 総裁としてそれは調べて、直ちに明らかにしてください。私はなかなかこういう機会がありませんので。
○矢田部理君 いますぐやってくれませんか。聞けばわかるでしょう。
○矢田部理君 これはマスコミ等でも取り上げられて重要な問題になっているんですよ。大変な問題ですよ。それを、知らない、答えられない、わからない、あとで調べるじゃ困るじゃありませんか。そこに真相解明の熱意を疑うんですよ。
○矢田部理君 この文書の素性がわからないまま質問するのは何でありますけれども、こういう怪しげな文書を運輸省に持ち込んだのはだれですか。
○矢田部理君 佐藤孝行運輸政務次官じゃありませんか。
○矢田部理君 運輸省はだれが、いつ、だれから受け取ったのですか。
○矢田部理君 この文書の提出を求めたいと思うし、だれが受け取ったのか、どこから受け取ったのかぐらいは明らかにしてください。大臣あての文書ですよ。
○矢田部理君 佐藤孝行氏に直接確かめたことはありますか。
○矢田部理君 だれが受け取ったかも、だれが持ってきたかもわからない幻の文書なんかが運輸省にあるというのは、どういうことなんですか。
○矢田部理君 委員長、こんな答えには納得できませんよ。はっきりしてくださいよ。これは。かねてから問題になっているわけですから。今度は党じゃなくて運輸省の問題ですよ。
○矢田部理君 私は内容を聞いているのじゃなくて、いまのところ、だれが持ってきたのか、佐藤孝行氏が疑いがあるというのだから調べるべきじゃないかと言っている。内容はこの次ですよ。
○矢田部理君 非常に不満でありますが、導入延期等をめぐる疑惑の問題について後に質問することといたしまして、別の問題に移りたいと思います。  四十七年九月一日に日米首脳会談があったわけですが、ここで緊急輸入合意書というのができました。その内容を明らかにしてほしいと思います。
○矢田部理君 飛行機の部分だけでいいです。
○矢田部理君 いま読み上げた文章の中で、民間機の購入を計画中である。「日本の民間航空会社は」が主語でありますけれども、この民間が立てた購入計画の具体的な内容はどういうものであったか。
○矢田部理君 いま読み上げた数字は民間会社の案を基礎にしたのでしょうか、そのものずばりだったのでしょうか。
○矢田部理君 各民間会社の機数は決まっていたのでしょうか。
○矢田部理君 日本航空なり全日空なりが何機入れるということがヒヤリングの内容でしたか。
○矢田部理君 エアバスを中心にお聞きしたいのですが、日本航空は何機、全日空は何機ということを具体的に明らかにしてください。エアバスだけでいいです。
○矢田部理君 中身が明確にならないのに、どうしてこういうふうに数字がはじけるのですか。
○矢田部理君 この田中・ニクソン会談の前の七月二十五日から八日までの間、日米通商会談が箱根で開かれましたね。このとき運輸省は、航空会社にエアバスがどのぐらい必要かという問い合わせをしたのではありませんか。その内容を伺いたい。
○矢田部理君 大分前ですか。
○矢田部理君 エアバスについて。
○矢田部理君 それは違うのじゃありませんか。さっきの読んだ資料とも説明が違うのじゃありませんか。明確にしてくださいよ。
○矢田部理君 それは七月段階ですか。
○矢田部理君 それと先ほど読み上げた田中・ニクソン会談の緊急輸入合意書の内訳は一致するのでしょうか。
○矢田部理君 後で計算をしてみればわかりますが、各社のヒヤリングで聞いた数字と緊急輸入合意書の内訳とは、どこがどう違っていますか。
○矢田部理君 四十八年度分はどうなりますか。
○矢田部理君 この緊急輸入合意書の前に鶴見・インガソル会談があった。さらにはその前にキッシンジャー・田中会談がありましたね。その前段で、運輸省事務局案としてエアバス二億ドルを輸入する、エアバス十機、二億ドルを輸入するというような考え方は固まっていたんでしょうか、その時期。
○矢田部理君 計画としては事務局の案として二億ドルで十機程度のものは持っていましたか、固まらないまでにも。
○矢田部理君 そうしますと、四十七年度分輸入予定の九機とかという案は、金額的に見ると幾らというふうに考えておられたのですか。
○矢田部理君 エアバス分。
○矢田部理君 だから、そのうちエアバス分は幾らですか。
○矢田部理君 そうすると、ヒヤリングの段階で機数と金額は各社とも計画としては持っておったわけですね。そのとおりですか。
○矢田部理君 問題は飛行機によって値段が違うわけですから、金額と機数が決まっているということになれば、おのずからどの機種でということが含みとしてなければおかしいわけですね。それはどの機種を基礎にして算定したのでしょうか。
○矢田部理君 先ほどの通達でも出ておるように、四十九年度からエアバスを導入するということになっているわけでしょう。まさにこの時期、エアバスの導入が問題になっておったのでしょう。それをジャンボの値段で計算するというのは少しずさんじゃありませんか。
○矢田部理君 同じ質問を繰り返すのも何ですけれども、エアバスの導入を四十九年からやろう、通達もそれを認めるというのがさつきの通達でしょう。そしてドル減らしのためにそれをさらに積極的に進めようというのが田中・ニクソン会談だったわけでしょう。エアバスの値段や機数を基礎にしないで、ジャ...全文を見る
○矢田部理君 どうも説明が非常にずさんでわかりにくいのですけれども、どうもこの緊急輸入合意書をつくった段階では、すでにこの機数とか値段がほぼ決まっているわけでありますか。とすれば、機種そのものも内輪の話としては内定していたのじゃありませんか。
○矢田部理君 七月段階のヒヤリングの際はあるいはそうであったかもしらぬけれども、その後八月末の田中・ニクソン会談に向けていろんな詰めが行われたはずですね。その詰めの中で案が煮詰まっていった。しかも、この正式の発表は十月三十日になるわけですけれども、その前の段階で、たとえばホートン...全文を見る
○矢田部理君 裏づけはそれだけではなくて、たとえばチャーチ委員会の資料の中にも、ニクソンはトライスターを称賛した、イギリスのヒース首相はロールスロイスのエンジンを使っている飛行機を買うよう日本政府に促した、その両者を満足させるために日本がトライスターを買うことだと当時の田中総理は...全文を見る
○矢田部理君 資料の中に入っているわけですよ。資料の中に入っているんです。だから承知しておりませんというのでは答えにならぬですよ。
○矢田部理君 総理どうですか。(「雑誌の記事として資料が載っているじゃないか。」と呼ぶ者あり)
○矢田部理君 チャーチ委員会の資料としてそういうものは載っており、公表されているんですよ。そういうことについて三木総理どう考えるかと、こう聞いているのです。
○矢田部理君 出ている。そういう重要な指摘がある。しかもそれはチャーチ委員会の資料にもなっている。それを受けて三木総理、どういうふうに考えるか、受けとめるかと、こう聞いているんです。
○矢田部理君 チャーチ委員会の資料は外務省を通じて日本政府もらっているんでしょう。今度の秘密書類じゃありませんよ。それに基づいてこの疑惑が大きく浮かび上がったのじゃありませんか。そういうことについて調べてないのですか、三木総理は、三木内閣は。
○矢田部理君 田中総理自身から聞くのが、前総理から聞くのが筋かもしれませんな。少なくともそういうものまで資料に上がってきており、その記事の内容から言えば重大な指摘があるわけですよ。それについて三木総理が本当に真相を究明するというならば、このエアバス導入の経過についても、田中・ニク...全文を見る
○矢田部理君 田中前総理に改めてそのことを詰める、聞くという気持ちにはなりませんか。
○矢田部理君 議事録を見ればわかるという話ではないでしょうけれども、時間がありませんので次の問題に入りたいと思います。  防衛庁に聞きますけれども、防衛庁はPXLの国産化について最近統一見解めいたものを出して、国産化方針はなかったと言っておるようですが、そのとおりでしょうか。
○矢田部理君 白紙還元前の状況をお尋ねしますけれども、四十一年四月の三次防技術研究開発計画では、PXLについてどういう方針を出しておりますか。
○矢田部理君 私のいま読み上げた表題の文書に入っておりませんか。
○矢田部理君 そういう文書じゃないです、私が言っているのは。文書の表題が違う。第三次防衛力整備計画技術研究開発計画の中身。
○矢田部理君 その内容はどうなっていますか。
○矢田部理君 私の質問を聞いているんですか。全然違う内容ですよ。時間の浪費で困るのですが、第三次防衛力整備計画技術研究開発計画というのが四十一年四月、防衛庁でできている。そこで対潜哨戒機についてどういう内容のことが決まったか、内容になっているかということを聞いているわけです。
○矢田部理君 国産化方針はなかったと言っているんでしょう。最近いろいろ調べて統一方針を出して、見解を出して。その国産化方針があったか、なかったかの重要な文書じゃありませんか。どうしたんですか。
○矢田部理君 私はそんなことは、いまの答弁に関することは質問しておりません。その計画書がないとか、持ってきてないとかというのはおかしいじゃないかと言っているのです。
○矢田部理君 それはやっぱり提出してもらうように要求します。  それと、その前の段階でも、少なくとも国産化はないと言っているとすれば、その検討の有力な資料として、その中身はどうだったかぐらいわからないはずないでしょう、防衛庁の局が。中身はどうなっておりましたかということをもう一...全文を見る
○矢田部理君 全く煩わしい人ですね。文書がないのならなくても、どういう概要だったかぐらいはわかるでしょうというのです。対潜哨戒機についてこの技術開発計画はどう書いてあるのですか、その要旨ぐらい述べてくださいと、こう言っている。
○矢田部理君 そんなことは聞いてないというんだよ。
○矢田部理君 全然違いますな。とにかく委員長、資料をすぐ持ってくるように言ってください、話がかみ合わなくて時間がむだでしょうがありませんから。確認してください。
○矢田部理君 半ば公然たる資料でしょう、これは。
○矢田部理君 次の質問の関係もありますので、緊急に出してほしいと思います。  それから自衛隊「四十七年度業務計画について」という文書の中で、次期対潜機の開発についてどういう方針を出しているか、そこをお聞きします。
○矢田部理君 この文書は次期対潜機の開発に着手するという文書じゃありませんか。
○矢田部理君 先ほどの四十一年の技術開発計画によれば、四十七年以降の計画まで具体的に書いてるんですよ。しかもその間に、先ほどから説明のある川崎重工その他に委託研究費を国家予算として出した。少なくたって防衛庁の庁議として決まっておったことじゃありませんか。
○矢田部理君 庁議として決まったことに基づいて予算を要求する、それに基づいて予算がつく、川崎重工であるいはその他の団体で研究に着手をする、こういうことになったら国の方針でもあるんじゃないですか。
○矢田部理君 それじゃ何のために予算つけたのですか。むだ遣いじゃありませんか、確実に。
○矢田部理君 むだ遣いじゃないかということについては、何もないじゃありませんか。
○矢田部理君 長官、答えてください。
○矢田部理君 むだ遣いでないのならば、たとえば四十六年度も予算をつけたわけでしょう。研究が第三段階に入ろうとしていた、詰まってきているわけですね、川崎重工を私どもが調査しても。どうして不執行にしたんですか。それ自体が、研究自体が目的だと言うのなら、それとも論理上合わないじゃありま...全文を見る
○矢田部理君 なぜ。
○矢田部理君 執行の方ですよ、聞いたのは。
○矢田部理君 七は。
○矢田部理君 私の方から端的に説明してあげましょう。もともと国産化をやるつもりで研究関発やってきたのじゃありませんか。白紙還元になったから、予算を不執行にしたのじゃありませんか。そんな長く説明しなくたってはっきりしていることですよ。どうですか、長官。(「再答弁を求めているんだよ。...全文を見る
○矢田部理君 しました、長官に。答弁を求めたんです。  いま長く説明したのはあとからつけた理屈で、聞いていない人のために説明するんですもの。端的に言えば、白紙還元したから予算の執行をとめたのじゃないですかと、こう言っているのです。どうですかと、こう聞いている。同じ質問じゃありま...全文を見る
○矢田部理君 その点が疑惑の大きな根源の一つなんですよ。  白紙還元問題について一点だけ伺います。久保次官の発言がありました。御承知のように、白紙還元は寝耳に水だった、相澤大蔵省主計局長、後藤田副官房長官、田中総理の間で決まっちゃったと、これが事実じゃありませんか。ところが、あ...全文を見る
○矢田部理君 大蔵省のだれから防衛庁のだれに電話連絡があったのですか。
○矢田部理君 長い間大蔵省と通産省が先ほどの話だと大きく対立してきた問題、単に主計官程度が電話して済むという問題じゃなさそうじゃないですか。しかも当の、当時の防衛庁長官である増原氏も、わしはそんなことは知らぬと言っている。白川という統幕議長もこの間検察庁に調べられたようですけれど...全文を見る
○矢田部理君 後からまたつじつまを合わせようとしているようですが、全く納得できません。  ただ、時間の関係からもう一点伺いますけれども、白紙還元をして専門家会議に任せることにした。しかし、これは見せかけであって、白紙還元はもう即P3Cだと、こういう方向で動いているんじゃありませ...全文を見る
○矢田部理君 P3C四十一機を調達すると明記しているんじゃありませんか。どうですか。
○矢田部理君 これは重大な問題でありますから、資料として出してもらうよう要求します。
○矢田部理君 疑惑解明の重要なポイントでしょう、これも。それを協力するのが三木内閣の態度だったんじゃないんですか。どうですか。
○矢田部理君 もう内部では決まっている。だからこそ現場でP3C四十一機などという案が出るわけですよ。これはぜひ出してほしい。  もう一つ、ここに重要な資料があります。これはロッキード社の一九七四年のアニュアルレポート、つまり株主向けの年次報告書でありますが、その国際活動という欄...全文を見る
○矢田部理君 自民党の正式文書でない、航空対策特別委員長名義の文書でもない、とすれば偽造文書だということですか。
○矢田部理君 福永一臣という特別委員長の名義が出ているわけです。委員長がつくってないとすれば、何者かがつくった偽造文書ではありませんか。
○矢田部理君 運輸省の航空局監理部監督課にこの文書は存在するといわれているんですが、監督課ではだれが預かったか、まだわかりませんか。
○矢田部理君 そういう点で大変不満ですよ。中身は全然わからないんです。問題は、そういうインチキ文書、それが下敷きになって実は七月一日付の丹羽運輸大臣通達が出ているということなんです。この文書が出されたのは、インチキ文書が出されたのは六月二十六日です。それから数日後に、さっき文書を...全文を見る
○矢田部理君 幾つかの基本で同じでありますけれども、一つだけ問題にしたいのは、エアバス導入を四十九年まで延期をするということなんですね、この怪文書の中味は。通達も延期をするということなんです。同時に、四十九年には認めるとも書いてあるわけです。これまで行政指導等でずうっとエアバスの...全文を見る
○矢田部理君 このエアバス導入延期の状況、これはチャーチ委員会の資料と実は符節を一にしているわけです。御承知のように、コーチャン社長はチャーチ委員会の証言で、747やDC10はもう市場に出回っているけれども、トライスターはでき上がっていない。日本における工作の一番大きな目標はエア...全文を見る
○矢田部理君 三木総理、あなたはこの怪文書と通達、読み合わせてみましたか。
○矢田部理君 それじゃ、さっきのような断定的な答弁はできないじゃありませんか。読んでごらんなさいよ。基本的に同じなんです。時期的にも接着しているんです。しかもコーチャン証言によれば、その延期をさせて商売はうまくいきましたという、延期をさせてと言っているんですよ。何者かの手が介在し...全文を見る
05月14日第77回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第4号
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○矢田部理君 長官の所信表明に関連いたしまして、その政治姿勢についてまずお伺いをしたいと思いますが、これは前回問題になりました小沢環境庁長官の選挙管理委員会に対する干渉の問題であります。  昨年の統一地方選挙で新潟県の入広瀬村の村長選挙が行われました。この村長選挙はわずか三票差...全文を見る
○矢田部理君 私は、長官がどちらの派と親しいかなどということは余り関心が実はないんであります。いまのお話にもありましたように、時の国務大臣が、おじさんであれ何であれ、県選管の委員長です、しかもそれが三票差という際どい接戦を演じた結果、その選挙管理の問題をめぐって異議申し立てが出さ...全文を見る
○矢田部理君 前回、委員長のもとで釈明をしたことと、いささか内容が違っているように思うんです。きょうの説明によりますと、おじさんである選挙管理委員長が、全部ぶちまけて辞任をする、それに対して、短気を起こすなよという電話をしたんだと、それがなぜ悪いのだというような趣旨のようにも受け...全文を見る
○矢田部理君 簡単に答弁いただきたいと思いますが、だれかから頼まれてでもしたんでしょうか。
○矢田部理君 まああなたがどういう派閥に属しておられ、その流れがどの候補者を支持したかも、状況から言って明らかなんですね。しかも、あなたの選挙区の問題でもないわけです。田中前首相の選挙区内に起こったケースなんですね。そういう筋からでも何か話でもあったんじゃないんですか。
○矢田部理君 まあ余りその種の内容に立ち入って言いたくはありませんけれども、要は越山会が分裂して二派に分かれて争ったわけでしょう。そのもつれがいろいろな形で波及効果が出てくるようでありますけれども、まあ最終的にこの問題、他の質問もありますから、締めくくりますけれども、もう一回やっ...全文を見る
○矢田部理君 もう一回言ってください。
○矢田部理君 何か物の言い方が少し気ばんでいる態度なんで、お互いに責任をとり合いましょうとか、何ですか、いまの言い方は。ちょっとやっぱり気になりますね。私どもは質問している方ですよ。どっちかが悪いことやったという話じゃないんですよ。そこはやっぱり間違いのないように、混同しないよう...全文を見る
○矢田部理君 ちょっと納得できませんね。だけでなしに、少し開き直った物の言い方じゃありませんか。少なくとも現職の国務大臣が、おじ、おいの関係であれ何であれ、いま非常に微妙な審査の段階で、その内容を問い合わせる、このこと自体だって大変な問題じゃありませんか。しかも、それを受け取る側...全文を見る
○矢田部理君 問題二つあるわけですよね。一つは国務大臣が微妙な、あるいはそういうことを聞いちゃならぬ選管に対して、どうなっているのかということにせよ電話をかけたという事実、いいですか、これもただ、おじ、おいだよと、そう言われれば軽率だったという質の問題だけではないだろう、いいです...全文を見る
○矢田部理君 いま後段でやや弁解がましく述べられたことが最初から出ていないんじゃありませんか。ずっと弁解をし、否認をし、あとはこの前委員長に述べたとおりだと、それ以上追及をしたらお互いに責任を分かち合いましょうという、言ってみれば暴論めいた態度をとるから私は問題にしているのですよ...全文を見る
○矢田部理君 どうも余りさわやかでないんで、率直に申し上げて、納得しかねる面もあるのですが、次の質問に入りたいと思います。  一つは五十三年規制でありますが、排ガスの五十三年規制についていつ決定をするのか、その後、各自動車産業等の状況はどんなふうに把握をしておるのか、この点大綱...全文を見る
○矢田部理君 内容を読んでいますから簡単で結論だけで結構です。
○矢田部理君 五十三年規制は当然のことながら実施すると、完全にそれで決めるという考え方に環境庁長官立っているんでしょうか。
○矢田部理君 これも二つの問題があるわけですね。NOXを〇・二五にするということと、五十三年の四月一日から実施をするということ。前段については長官もお認めになったけれども、時期の点はちょっとあいまいな感じがしたのですが、この点はどうなんですか。
○矢田部理君 これはもう五十一年の段階でもやるという方向で、方向のみならず告示まで出して決めておったことでしょう。それを暫定期間を置いた。五十三年規制と言われるものは、内容はもちろんでありますけれども、五十三年度からはそれを実施するということが重要な、時期の問題もまだ内容になって...全文を見る
○矢田部理君 五十一年の暫定規制のときもそうだったのですが、これですらメーカーはなかなかできない、できない、むずかしいと言ってきたわけなんですよ。ところが、〇・六を出したらほとんどがすぐさまにそれに対応するということに結果としてはなったじゃありませんか。その意味では技術的、専門的...全文を見る
○矢田部理君 どうも公式的な発表なり説明だけで環境行政を進めるところに私は問題があると思いますね。私どもは直接当たった。相当のことをわれわれには報告してくれているわけです。いま抵抗しているのはトヨタだけじゃありませんか。三年ないし五年の延期を求める、いまだに時期が確定をしていない...全文を見る
○矢田部理君 五十三年規制というのは五十三年の四月一日から少なくとも新型車について規制をするという趣旨だろうと思いますが、継続生産車についてはどういう考え方なのか、一言。
○矢田部理君 継続生産車については決まっていないわけですか。どうもやっぱりその辺の決め方なり、場合によっては不明確さが駆け込み生産などを許す、そういう悪徳商法を結果としては認めることになりはしないかという疑念をわれわれ持つわけなんですが、もう一回その点についてだけ。
○矢田部理君 時間がないので次の質問に移ります。  この自動車のモデルチェンジについては四十九年五月二十日付の機械情報局長名の通達、通牒があるんですが、これはいまでも生きているんでしょうか。
○矢田部理君 このモデルチェンジを原則的に自粛をせいと、公害安全対策等社会的要請にこたえるものは考えてよろしいけれども、それ以外は原則的に自粛をせいと、こういう考え方ですよね。ところが、最近トヨタなどからモデルチェンジを積極的に推進するという方針が打ち出されているんですが、たとえ...全文を見る
○矢田部理君 通産省ね、モデルチェンジをして駆け込み生産をやる、五十三年規制とのうまいタイミングを図って一もうけたくらもうとする企業があるわけですよ。現に過去にもあった。そして公然とここでは記者会見で言い放っているわけでしょう。これにどう具体的に対処しましたか。
○矢田部理君 簡単でいい、具体的にどう対応したかということだけ。
○矢田部理君 日本経済新聞に、公然とホテルで記者会見をしてやってるんですよ。それもモデルチェンジは絶対に必要だ、積極的に推進する。さっきあなたの言った局長通達に真っ正面から挑戦するかのような記者会見をやっているわけでしょう。いま後段の説明は理解を示すかのような話。具体的なこういう...全文を見る
○矢田部理君 一般論じゃいかぬのですよね。具体的に方針を出してんだから、具体的に対応しなきゃ、注意しなきゃ役に立たぬのじゃないですか。これから厳重に注意をする約束をしてもらえますか、この問題について。
○矢田部理君 もう一点だけ。きょうはいろいろ質問実は用意してきたんですが、最初に時間をとられてしまって、できないのは残念ですが、運輸省にせっかくおいでいただいたので一点だけ質問します。  ディーゼル車の黒煙の問題がありますね。これは五十年からたしか実施してきていると思うんですが...全文を見る
05月19日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第1号
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○矢田部理君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
05月19日第77回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第5号
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○矢田部理君 いまの粕谷委員の質問に関連して一、二私も伺いたいと思いますが、そうしますと、二十四条の規定は横出しといいますか、この条項にかかわっていないものについてはもちろんできると、これは当然のことですね。問題はこの法律で決められた基準値よりも厳しい規制をしてきた自治体の条例等...全文を見る
○矢田部理君 だから従前のこの基準値よりも厳しい条例は失効するわけですか。
○矢田部理君 いや失効するかしないかだよ。
○矢田部理君 そこが実は問題なんですよね。それぞれ自治体が科学的に見て、あるいは不十分さもあったかもしれないけれども、それぞれの地域の実情に応じて少なくても決めたものを、この法律でより甘い基準にならしていく、厳しい基準は失効させてしまう。ここに一つ大きな問題を感ずるわけです。法律...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと法律的には失効するという考え方をとるけれども、実際の指導の面では事実上それをいつまでに失効させろということにはしないで、従前の条例の基準で、自治体の指導なり適切な措置をとってよろしいという対応をされる、こういうことなんでしょうか、結論だけでいいです。
○矢田部理君 もう一遍、直接の関連ではないのですが、一つだけ伺いますと、道路の交通振動にかかる条項が第四章にあるわけですが、これによりますと、都道府県知事が要請をしたり一定の措置をとることができることになっていますね。道路管理者は知事がなっているわけですね。ところが、県道について...全文を見る
○矢田部理君 まあ同じ質問余り繰り返したくもありませんが、理論上は確かに自治体の長ないしは機関としての知事、道路管理者としての知事と、これは分けられますけれども、自分がその予算措置も伴う、あるいはその工事もやらなきゃならぬというようなことになると、理論上の問題とは別に同一人格者が...全文を見る
05月20日第77回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○矢田部理君 いまの問題、予算委員会でも若干問題になったのですが、普通たとえば一千万の所得があった、しかしそれは全部経費でかかってしまった、場合によっては経費の方が多くて赤字だったという場合でも、申告そのものはしなければならぬのじゃないですか。所得がないから課税の対象にはならない...全文を見る
05月21日第77回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第6号
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○矢田部理君 まず五十嵐参考人にお尋ねしたいと思いますが、一つは、新幹線を規制の対象に外されているわけでありますが、答申では、御承知のように、七十デシベルを超える地域についてはさしあたり対策を講ずべきであるという内容のものを出されております。この七十デシベルについても、先ほど中野...全文を見る
○矢田部理君 私は日本社会党を代表して、原案に賛成、両修正案に反対の立場から討論をいたします。  先ほど、内田君、小巻君から提案をされた修正案についても、なるほど評価すべき問題点の指摘をされておりますが、私どもはもともと政府から提出された原案に対し衆議院段階で一定の修正を施しま...全文を見る
05月24日第77回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第7号
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○理事(矢田部理君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  去る二十二日、鶴園哲夫君、小巻敏雄君、柄谷道一君が委員を辞任され、その補欠として阿具根登君、近藤忠孝君、三治重信君が選任されました。     ———...全文を見る
○理事(矢田部理君) 委員長辞任の件についてお諮りいたします。  藤田委員長から、文書をもって、都合により委員長を辞任いたしたい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
○理事(矢田部理君) これより委員長の補欠選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
○理事(矢田部理君) ただいまの原君の動議に御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(矢田部理君) 御異議ないと認めます。よって、委員長に阿具根登君が選任されました。     —————————————   〔阿具根登君委員長席に着く〕
05月24日第77回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○矢田部理君 私は、数々の質問を予定しておったんですが、持ち時間が三十分ということですから、結論的に端的にお答えをいただきたいと思います。  先ほど法務大臣が報告をされた調べた人数百八十人ということでありますが、その内訳の中で被疑者と参考人、これはどの程度ずついるのか。
○矢田部理君 警察にお尋ねをいたします。警察はすでに他の委員会で三百名を超える人たちを調べているということでありますが、その内訳はいまと合じ意味でどうなっているのか。その警察の調べと検察庁の調べは、ダブっているのとそうでないのとがありますが、その関係を警察から伺い、かつ法務省から...全文を見る
○矢田部理君 一般論はいい。
○矢田部理君 検察庁。
○矢田部理君 これは、捜査は共同し、かつ分担し合ってやっていると思うのですね。したがって、大体どの程度警察が調べ——普通は警察の方で粗ごなしをして検察庁に送ってくるというのが常識でありますけれども、これはほぼ同時並行的に捜査を進めているわけですから、その分担と共同の関係が当然ある...全文を見る
○矢田部理君 見当つかない……。
○矢田部理君 どうも不明確なんでありますが、検察庁で言う百八十名、それから警察で言う三百名の中で、贈収賄関係で事情を聞いた、調べた方はおよそ何人ぐらいいるでしょうか。先般の予算委員会で、すでに贈収賄の調べもしている、少なくとも児玉はその被疑者として調べているという安原刑事局長の答...全文を見る
○矢田部理君 警察に伺いますが、去る二十一円に警視庁の首脳が集まって捜査のための会議を開いたという報道がなされておりますが、その状況をかいつまんで御報告ください。
○矢田部理君 そう事細かく報告しなくてもいいけれども、輪郭、どういう段階で、どういうための集まりであったのかという程度のものはどうですか。
○矢田部理君 重要なことでしょうよ。警察庁だって、どう進めているか、これは特にマスコミでも大きく報道されているわけだし、全然知らないんですか。大ざっぱな話でいいんですよ。
○矢田部理君 首脳会議ということになれば、捜査の節々でやられるものと思いますね、どういう節だったんですか。
○矢田部理君 いろいろな報道によれば、高官百人の調査がすでに終了したと、新しい段階に入るんだと、あるいはアメリカの資料の解析が終わった、いよいよ核心に迫るんだ、高官の内偵調査に移るなどという見出しで書かれているんですが、そのニュアンスはどうですか。
○矢田部理君 法務省、警察も同じでありますけれどもね、私どもも捜査の秘密とか、人権とか、証拠隠滅とかという関係は、それなりに踏まえて物を聞いているはずです。特に今度のロッキード事件というのは、特捜部か何かがこれをずっと内偵してきて、それを出せ出せと言っているのとは違うんですね、事...全文を見る
○矢田部理君 同じような答えなら要らない。大体同じようなものですか。
○矢田部理君 まあ大変不満でありますが、もう一点だけ伺っておきたいのは、アメリカから二千ページ以上の資料が渡されましたね、これでアメリカ資料はほぼ終わりなんでしょうか。それとも、まだアメリカ側に要求をし協力を求めるべき資料があるのか、その点が一つ。  それから、アメリカ資料のす...全文を見る
○矢田部理君 アメリカの資料はかなり信憑性の高いものという一般的評価はできますか。
○矢田部理君 終わりにしようと思ったんだが、なかなか終わらないのは、常に絶対的に正しいということではないというお答えがあったから。それはそのとおりだろうと思いますが、一般的に言えばかなりの信憑性のあるものなのかと、こうあなたの答弁に関連して伺っている。
○矢田部理君 常にの方はいいから、大筋としてどうかと、こう言ってるんです。  法務大臣はまだ検察庁から正式の報告は受けていないわけですね。いずれ重要な段階では向こうが持ってくるだろうというお話が今日まであったわけでありますが、先ほど、中間報告的なもの、必ずしもその内容はそうなっ...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、従前国会で問題になっておった、検察庁からいずれ報告があるだろう、こっちから時を定めないけれども、向こうから持ってくるのを待っているというのと、いままで報告されてきた内容とはどういうふうに違いがあるんでしょうか。
○矢田部理君 いや、法務大臣はしばしば今日まで繰り返してきたでしょう、いずれ検察庁から正式な報告があるだろう、特に重要な段階ではあるはずだ、それを待っているんだと、私の方から求めたりはしないという報告ではないわけでしょう、きょうの報告のもとになったものはpどちらかと言えば、従前刑...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、法務大臣が従来答弁で予定をされていた検察庁からの報告と、今日まで何人調べたとか、何カ所ガサやったとかいう話とは、どこが違うんですか。量的に違うのか、質的にも違うのかということ、ちょっと正確にしてほしいと思うんです。
○矢田部理君 そうしますと、いずれ正式に法務大臣報告があるだろうと期待をしている報告というのはどういう質、どういう内容のものなんでしょうか。
○矢田部理君 禅問答みたいでさっぱり要領を得ないんでありますけれども、たとえばこういうことですか、いよいよ政府高官を逮捕するとか、政治家に捜査の手が伸びるというようなことを法務大臣は想定をされてそういう答えになっているんでしょうか。
○矢田部理君 どうもほかの質問ができなくて困っているんですが、要するに従前述べてきたことは大臣として期待している報告ではないと、それならば大臣として期待している報告は、向こうで判断して重大と思った内容だとかというふうには言われるわけですが、ちょっと輪郭がつかめないんですよね。
○矢田部理君 同じことを繰り返したくないんですがね、いままで報告したものとは違う質のものだと、こう言うんでしょう。じゃどんな質のものなのか。まあ重大だという話はあるけれども、もうちょっとニュアンスというかイメージみたいなものは出ませんか。
○矢田部理君 だって、起訴をしたならば何も法務大臣に報告しなくたってわかるわけでしょう。
○矢田部理君 この質問、終わりたいと思うんですが、最後にもう一点。  捜査の段階は大ざっぱに初盤、中盤、終盤に分けると、どの段階にきているのか。それから、今後の見通しでありますが、何かセミの鳴くころなんという話も言葉としては出ておるようでありますが、もうすでに強制捜査に踏み切っ...全文を見る
○矢田部理君 ちょっとほかの質問を予定していますので、これは特別委員会でまたやることにいたしまして、行管庁長官に伺いますが、ことしの五十一年度予算の方針として部局の増設は認めないという立場に立っておられたのではないかと思われますが、その点どうですか。
○矢田部理君 今後もその方針には変わりありませんか。
○矢田部理君 大事なことなんです。かつて行管庁の勧告に従って一省一局削減をした。初めて復活するんですよ、この設置法で。それを認めた理由については聞いてもしようがないと思うけれども、そういう例外措置をあえてとらなきゃならなかった、今後の歯どめが少なくとも非常に重要になる、これ自体、...全文を見る
○矢田部理君 訟務関係の仕事というのはちょっと特殊なんですね。つまり、局長なり役職が、ほかの省庁でも盲判ではないでしょうが、次から次と判こを押していけばいいという性格のものではなくて、非常に事件の個別性を持っている、それを扱っているわけです。だから、局長が一人おえたから、あるいは...全文を見る
○矢田部理君 事件の処理ならば訟務部の有資格者みたいな人をふやせばもっと機能的にできるのでありまして、局にするということでは必ずしも私はないと思うんです。そこで、入管局に伺いたいと思うんですが、今度局に格上げするために入管局の次長を廃止する、次長制を設けた理由と廃止する理由につい...全文を見る
○矢田部理君 時間がないようでありますから、あと一問だけにしますが、もう一つどうしても問題にしなきゃならないのは、司法と行政の癒着が少し進み過ぎておる。たとえば、訟務畑の中枢は裁判官出身者で占められているわけですね。四十九年九月現在の調査によれば、有資格者二十名中十六名が裁判官出...全文を見る
06月08日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第3号
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○矢田部理君 きょうは防衛庁を中心にして大蔵省などからいろいろ答弁を求めたいと思っていたわけでありますが、その前に、いま非常に国民の関心を集めております司法共助と嘱託尋問の関係について稻葉法務大臣にお尋ねをしたいと思います。  この八日からアメリカでコーチャンら三名の嘱託尋問が...全文を見る
○矢田部理君 大変あっさりした答弁なんでありますが、過日の当委員会で同僚の議員が質問をしたときには、嘱託尋問を求めているかどうかも言えないというお話でありましたが、もう新聞等がかなりの関心を示し、かつ報道等もしているわけでありますので、その概略程度はまず、中身はともかくとして、概...全文を見る
○矢田部理君 その中で非常に問題になっておるのがコーチャンらから証言を求めるに際して、証言の拒否等の事態が考えられる。そういう事態に対応するために起訴便宜主義等について現場にその活用の仕方を任せているというような報道もあるわけでありますが、具体的にどうなっているかは別といたしまし...全文を見る
○矢田部理君 起訴便宜主義を活用して証言拒否に対する対抗手段と申しますか、刑事責任は追及しないから安心して真実を述べてほしい、そういうことをやってよろしいというのを検察庁自身は派米している日本の検察官等に内諾を与えているのでしょうか。
○矢田部理君 刑事訴訟法の二百四十八条で起訴便宜主義の規定があるわけでありますが、それには幾つかの条件が書かれております。つまり、犯人の性格、年齢及び境遇、さらには犯罪の軽重及び情状等々訴追を必要としないときは、公訴を提起しないことができるという御承知の規定でありますが、この幾つ...全文を見る
○矢田部理君 嘱託尋問を求める前提として、御承知のように刑訴法二百二十六条に基づいて、日本の裁判所に第一回公判前の証人尋問の手続を求めたと思うのでありますが、その際に被疑事実を特定して出さなければならぬたてまえになっておりますが、そこで特定をした被疑事実というのは、いつだれがどう...全文を見る
○矢田部理君 三木総理も言っておりますように、本件の核心は贈収賄事件であるということは、これはもうあたりまえのことでありますが、贈収賄事件、あるいはそういう被疑事実で嘱託尋問なり、二百二十六条に基づく請求をしたのか。
○矢田部理君 若干前後いたしますが、コーチャンら予定証人に対しては起訴便宜主義の規定を適用して刑事責任を追及しないという約束をする権限を派米検察官に与えたということでありますが、当然のことながら、その前提としてコーチャンらにはどんな犯罪が考えられるか、どんな被疑事実があり得るかと...全文を見る
○矢田部理君 起訴便宜主義を適用して刑事責任を問わない、あるいは不起訴の約束をするということは、より大きな犯罪の真相を明らかにすることが非常に大事だというために、小さな犯罪については、その責任を追及しないという約束をしても真実を語ってもらうというようなことから制度はアメリカの中で...全文を見る
○矢田部理君 必ずしも納得できないわけでありますが、つまりコーチャンらについては捜査をしない、あるいは捜査に基づく起訴をしないという約束をするわけでありますから、その前提として、どんな被疑事実が考えられるかということを検討するのは当然のことだし、そこまで約束する以上、いまここで明...全文を見る
○矢田部理君 そこで伺いますけれども、コーチャンらの一連の行為、説明をすれば時間がかかりますので、そういうふうに申し上げますけれども、これはアメリカの法律で犯罪捜査の対象となる可能性はございますか。
○矢田部理君 これは新聞報道によりますと、コーチャンらの弁護士でありますマレイという人が次のように述べているわけですね。「日本側の嘱託によるとはいえ、米国内法に基づく以上、証言内容によっては、証人の米国内における法的、社会的地位を脅かされるおそれがある」ということで、この嘱託尋問...全文を見る
○矢田部理君 この一連の行為は、たとえば日本に渡ってきたとされるお金の一部がアメリカに還流をして政治工作資金ないしは賄賂に使われたという疑いもあるわけですね。ロッキード社との関係においては背任の問題が生ずるかもしれません。等々の意味合いを考えてみますと、コーチャンに本当に真実を語...全文を見る
○矢田部理君 日本側は刑事責任を追及しないという保証を与える。アメリカでもコーチャンらが証言内容によっては犯罪捜査の対象になる可能性がある。そのアメリカはコーチャンらに対して責任を追及しないという約束をしていないという条件のもとでコーチャンに真実を語らしめるというのは、率直に言っ...全文を見る
○矢田部理君 私は、真相解明をすべしというための努力は理解できないわけじゃないんですよ。しかし、それがポーズだけで終わっちゃいかぬし、一方は解放されても他方が縛られているということではなかなかうまくいかぬのじゃないかという心配の立場から問題を出しているのでありまして、特に日本の場...全文を見る
○矢田部理君 もう終わりにしようと思ったのですが、一連の答弁を聞いておりますと、冒頭、稻葉法務大臣は、この嘱託証人尋問の見通しはどうかと言ったら、かなり困難だというような趣旨の発言を一言でされたように思われる。それに対して刑事課長の方は見通しはあるというような向きの話をるる述べら...全文を見る
○矢田部理君 法務省結構です。  それじゃ法務省の方は終わりにしまして、防衛庁に伺いたいと思いますが、昭和四十五年度以降のPXL等に関する予算の状況についてまず伺いたいと思います。  昭和四十五年度は防衛庁として技術調査研究費、つまり、基礎研究を目的とする予算の要求をしてそれ...全文を見る
○矢田部理君 そこで大蔵省に伺いたいんでありますが、防衛庁は基礎研究はもう一年でよろしいと、二年目からは開発着手のための基本設計費用を要求された。にもかかわらず、大蔵省としては、防衛庁がもう基礎研究は一年でよいと言っているのに四十六年度もなおかつ基礎研究のための予算にしてしまった...全文を見る
○矢田部理君 一番専門の防衛庁がもう基礎研究は一年でよろしいんだと、二年目からは基本設計費を頼むという話を大蔵省に持ち込んだわけですね。しかし、それを認めてしまうことは国産化を認めてしまうことになる、あるいはお金がかかることになるからだめだと言って断った。もういいという基礎研究を...全文を見る
○矢田部理君 四十六年度以降は防衛庁の要求と大蔵省の査定が内容においてまるっきり違うわけですよね。防衛庁の要求が認めがたいということであるならば、後で輸入した場合にも役立つなどという理屈は後でつけた理屈でありまして、大体予算要求そのものをゼロにすべきなんで、その辺大変矛盾があると...全文を見る
○矢田部理君 そういう経過で四十七年度の予算は不執行にしたようでありますが、四十八年度にまた予算がついているわけですね。四十八年度は試験研究費という名前に変わるわけでありますが、この意味と内容はどういうふうになっておりますでしょうか。
○矢田部理君 試験研究費の意味、内容。
○矢田部理君 四十七年度に予算がついておりながら、白紙還元等で不執行にした。そしてまた四十八年度になると、にもかかわらず次期対潜機設計研究委託費及び技術調査研究委託費なる名目で予算要求をする。前年度ついた予算も不執行にしているのに、ここでまた予算を取る、あるいは試験研究費の名目で...全文を見る
○矢田部理君 この点、後でまた問題にしていきたいと思います。  その次の問題として、四十七年の十月二日と十月五日に、大蔵省はFST2改の国産化方針に対して、ノースロップのF5Eという飛行機を輸入したらどうかという提案をされたそうでありますが、そういう提案をした根拠をまず大蔵省に...全文を見る
○矢田部理君 国産化方針に対して輸入案を持ち出すためには、少なくとも輸入としてこんな飛行機がある、こんな機種が考えられるということは検討したんでしょうね。
○矢田部理君 そこで、たまたまF5Eという名前が出たわけでありますが、F5EとFST2改の場合の性能上の比較、価格上の比較はしたんでしょうか。したとすればどういう理解に立ってそういう提案をしたんでしょうか。
○矢田部理君 いや、話の途中でありますが、大蔵省として輸入案を提出する以上、特に性能比較なり、価格比較、これはやらなきゃならぬでしょう。
○矢田部理君 ちょっと中途半端な答弁ですね。具体的にF5EとFST2改の性能上の比較を厳密にやったのでしょうか、大蔵省としてはこう考えるという。それが一つ。  それからもう一つの質問は、輸入の方が価格が安いというんだから、F5Eを輸入すれば幾らになる、T2改の場合は幾らだと、そ...全文を見る
○矢田部理君 練習機は聞いてない。
○矢田部理君 その価格でありますが、それは製造価格といいますか、購入時の価格でしょうか。それ以後ずっと十年ぐらい使うことになるだろうと思いますが、整備とか部品とか等々全体の寿命を通じての価格の比較はやっておるでしょうか。
○矢田部理君 物価上昇の問題じゃないんですよ。飛行機を買えば当然その期間、整備とか部品とかいう問題が出てくるわけですね。そういうものを含めて全体の比較はやったことがあるかと、こう言っている。
○矢田部理君 購入時の価格だけの比較では全体の関係は出ないわけですよ。われわれは国産であればいいとか、輸入がけしからぬとかということではなしに、基本問題がある。こういうものが必要かどうかということは本格的に問われなきゃならぬと思うんでありますが、それにしても大蔵省の出している価格...全文を見る
○矢田部理君 大蔵省として反対したわけでありますから、大蔵省として購入価格だけでなしに、これも十年間なら十年間使用するに当たって全体との費用対効果の問題が検討されてしかるべきだと思いますが、そういう検討は大蔵省自身としてはなされたでしょうか。
○矢田部理君 検討したけれども、結論、数字は出ているんですか。
○矢田部理君 私が聞いているのは練習機じゃなくて、T2改の方です。
○矢田部理君 失礼。ちょっといまの質問撤回します。  PXLについて大蔵省として国産化をやめた場合に、当時、輸入の見通しはあったんですか。
○矢田部理君 四十七年の十月段階のことで伺いたいんですが、その時期、国産化を前提とする研究開発は認められないという態度をとりましたね。とすれば、輸入論等に傾くのではないかと思われますが、大蔵省自身として輸入の見通しは当時あったのかどうか。
○矢田部理君 国産化に反対をして、輸入にすべしということになっているのに、大分先のことだからということだけで、見通しなしにこういう提案をしたわけですか。  時間がないからあと二、三点伺いたいと思いますが、四十七年十月八日の晩に、宮下主計官からFST2改の国産化は異論がないが、P...全文を見る
○矢田部理君 その数日前から大蔵、防衛との間でいろんな議論が交わされたとされているわけですが、翌日、四次防を決める前の晩に、最後通告とも言うべき大蔵省の態度を出すに当たって特別省議とか相談はなかったんですか。
○矢田部理君 そうすると、従来の大蔵省の態度を主計官を通してただ述べただけというふうに受け取ってよろしゅうございますね。
○矢田部理君 特別な省議等は開いていないということがわかりましたが、ところでそれを受けた防衛庁側としてはやむを得ないと、PXL問題についてはやむを得ないという対応をしたということなんですが、その返事はだれからだれに対してあったでしょうか。——防衛庁に聞かなくていいから、大蔵省の方...全文を見る
○矢田部理君 じゃあ坂田長官に伺いますが、宮下主計官から八日の晩に電話があったというんですね。日曜日だけれども幹部が集まっておった。そこでFST2改等についての国産は認められたんだから、PXLについてはもう国産化を前提とする予算がつかないということもやむを得ないんじゃないかという...全文を見る
○矢田部理君 それまで大変な論争をしてきたわけでしょう、認めるか認めないか、何年かにわたって。その幕切れが、主計官が何の相談もなしに従来の大蔵省の態度を防衛庁に伝えただけ。防衛庁は、聞いてやむを得ないかなあと思っただけ。問題の幕切れとしてはいささかあっけなさ過ぎませんか。
○矢田部理君 そのやりとりはいずれにしましても、そうするとどうも八日の晩に大蔵省は従来の方針を再度伝えた。防衛庁はやむを得ないと思ったと。言ってみれば話がついちゃっているわけでしょう、連携がどうであったかはちょっと残りますけれども。にもかかわらず田中総理は、翌日、このような技術的...全文を見る
○矢田部理君 いまの話はもう文書その他ではっきり出ているんですよ。そんなことを聞いているんじゃなくて、前の日に大蔵省から申し入れがあって、こっちもやむを得ないという態度をとったのならば、その問題は言ってみれば、客観的に見れば決着がついたことじゃありませんかと、仮にそれが事実だとす...全文を見る
○矢田部理君 簡単でいい。だれが発案したかということです。
○矢田部理君 聞かなくてもいいことをしゃべらなくていいんですよ、時間がないんだから。  白紙還元のイニシアチブは総理がとったという話はこの間した。専門家会議については事務局レベルから総理に進言したことはないんですね。総理が専門家に任せたらどうかという発議をしたんですね。イエスか...全文を見る
○矢田部理君 終わります。
06月24日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第8号
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○矢田部理君 証人が事務局より専門委員になってほしいと要請をされたのは、時期はいつごろになりますでしょうか。
○矢田部理君 直ちにお引き受けになったのでしょうか。
○矢田部理君 専門委員をお引き受けになった時期にすでにこの答申を出す時期的なめどづけ、いつごろまでにやってほしいという話はあったのでしょうか。
○矢田部理君 そこで、四十九年末ぐらいまでにはというめどで日程を組まれたようですけれども、具体的な日程の入れ方等については事務局がイニシアをとったのでしょうか。それとも委員の御都合でああいう段取り、日程になったのでしょうか。
○矢田部理君 そこで日程に関して若干伺いたいと思いますが、第二回の委員会——専門委員会が四十八年九月二十五日に開かれました。それから翌年の四十九年三月十一日、第四回が開かれるまでの間六ヵ月前後あるわけでありますが、この間には十二月末に開かれた程度で、かなりの間があったというふうに...全文を見る
○矢田部理君 海外調査待ちというようなこともあったけれども、日程そのものは事務局が中心で組まれたと、こういうことになりますね、お尋ねします。
○矢田部理君 そこで、次の質問に入りたいと思いますが、審議を始めるに当たって、次期対潜機みたいなものが本当に必要なのかどうかと、つまり、必要性の是非についての論議はなされたのでしょうか。
○矢田部理君 そうしますと、次期対潜哨戒機が必要だという前提で議論は進められたと、こういうことになりますね。
○矢田部理君 そこで、必要だとすれば、いつごろには必要か、必要になるという時期的な検討はなされましたでしょうか。
○矢田部理君 それは防衛庁からですか、事務局からですか。
○矢田部理君 専門家会議の審議の内容に質問を移したいと思いますが、審議概要等を見ますと、防衛庁の説明がやはり一番多かったと思うわけでありますが、防衛庁はその中で、P3C——問題になっておりますP3Cの欠点や問題点等についても指摘がございました。たとえばスピードが遅い、これは審議概...全文を見る
○矢田部理君 いま御指摘の進出速度については、防衛庁が次期対潜機として考えておった要求性能に合わないというような指摘はあったことは事実のようでありますが、そのほかに、資料を提出して何点かの弱点、問題点を指摘しておったのではないでしょうか。
○矢田部理君 それでは、証人の記憶を喚起する意味で、私の方から指摘をしていきたいと思いますが、たとえば、重量が非常に重い、だからいま海上自衛隊で使っている下北基地などでは装備を全部積めない、かなり軽くしないと使用できないんだというような資料ないし説明はなかったでしょうか。
○矢田部理君 その重量の点でありますが、私どもの調査によりますと、P3Cの正規全備重量、つまり全部装備をした重さは六十一・二トンである、これを五十六トンに下げる必要があるというような具体的数字まで挙げて、重量の重さを防衛庁は問題にしませんでしたでしょうか。
○矢田部理君 下北基地が具体的事例に挙がっているわけでありますが、この基地などでは重過ぎるので、五十六トン——まあトン数は別としても、数字は別としても、要するに、重さを下げなければならぬというような話をされた、あるいは説明を受けた御記憶はございませんか。
○矢田部理君 そういう資料が専門家会議に出されませんでしたか。数字等も含めて、記載をした資料が。
○矢田部理君 一般的にはわかるわけですが、いま私が指摘した点についての、それだけではありませんが、P3Cに幾つかの弱点、問題点ということで、要求性能との関係で指摘をされた資料、御記憶ございませんか。
○矢田部理君 じゃ、次の問題点を指摘しておきたいと思うんでありますが、全基地について滑走路及びエプロン等の補強が必要だ、まあ重さ等々の関係から見てですね、そういう指摘なり説明はありませんでしたか。
○矢田部理君 それから、降着装置、つまり降りるときの装置の型式などから格納庫そのものも変えなければならぬというような説明はいかがだったでしょうか。
○矢田部理君 さらにP3Cは、機首——前の方ですが、機首の見張り室がなくて、下方の視界が不良だというような資料が私の調査では出されているはずなんでありますが、その点はいかがでしょう。
○矢田部理君 防衛庁のそれらの説明を受けたほかに、専門家会議自身として、P3Cの性能、問題点、その他の弱点等について、直接お調べになるとか検討をされたことはございませんか。
○矢田部理君 ANEWという電子装置を使っていることは御承知のとおりだと思いますが、このANEWという機器がすばらしいという説明があったと思うんでありますが、そのANEWという機器と日本のいま使っているP2Jの胴体との組み合わせみたいな検討は考える余地はなかったんでしょうか。
○矢田部理君 アメリカでS3バイキングという、これは航空母艦等に載せる艦載用の対潜哨戒機があるわけでありますが、この飛行機はもちろんP3Cより小さい。したがって、ANEWについても非常に小型化して、性能を落とさないで小型化した新しい電子装置ができているという話があるわけであります...全文を見る
○矢田部理君 したがって、その小型化したものであるならばP2Jの機体でも入れることが可能なのではないかというような専門家の指摘もあるようでありますが、御存じございませんか。
○矢田部理君 探知装置の弱点については何かお気づきの点ございませんでしたか。
○矢田部理君 朝夕等の薄暗がりのためにつくられたロー・ライト・レベル・テレビというのが現在P3Cに装置をされておるわけでありますが、実際薄暗がりのところでは見えないと、哨戒できないというような弱点が指摘をされているのは御存じありませんか。
○矢田部理君 そうしますと、防衛庁等から説明を受けた以外に、専門家会議として独自の問題あるいは独自の調査というのはほとんどなされなかったということになりますか。
○矢田部理君 次の質問でありますが、経費とか費用対効果についてお尋ねをしたいと思います。  先ほどのお話でも大蔵省は国産は高いから輸入にという意向だったという御説明があったわけでありますが、大蔵省独自で経費とか費用対効果の分析なり計数を挙げた資料なりは提出をされたでしょうか。
○矢田部理君 それは防衛庁等がやったのと別に大蔵省独自の資料、説明だったのでしょうか。
○矢田部理君 審議概要を拝見いたしますと、総経費の中で、単に取得価格だけではなしに、維持運用費と申しますか、そういうことも含めた経費の計算をされておりますね。この維持運用費というのはおおよそ取得価格の何倍ぐらいになるという計算、理解だったんでしょうか。
○矢田部理君 通常取得価格の維持運用費というのは一・五倍から二倍ぐらいと見積もられているかと思うんでありますが、証人の御見解はいかがでしょうか。
○矢田部理君 この維持運用費でありますが、P3Cと国産の場合とで比較検討をなされたでしょうか。なされたとすれば、その内容はどうなっておったでしょうか。
○矢田部理君 私がいま伺いましたのは、開発費、それを含むところの取得価格というだけではなしに、それもライフサイクルで維持運用費がいろいろかかってくるかと思うわけでありますね。その比較もあるいは検討もなされたように審議概要では記載があろうかと思うんでありますが、その取得価格後にかか...全文を見る
○矢田部理君 正確な数字はともかくといたしまして、どちらが有利、どちらがそうでなかったかという御記憶はいかがですか。
○矢田部理君 いみじくもいま証人が御指摘になったわけでありますが、外国機の場合にはどうしても輸入——部品も輸入ということになるわけでありますから、非常に不安定な要素がもう一つつけ加えられると思うわけであります。特にP3Cはすでに四十四年ごろからアメリカでは実戦配備についているわけ...全文を見る
○矢田部理君 アメリカ海軍が古くなった飛行機だからということで次の対潜哨戒機を考えたりしますと、どうしても部品の供給、修理整備関係の部品等の供給が滞りがちになる、十分な見通しを立てないと簡単に導入、輸入というわけにはいきにくいということは事情としてあることは証人もお考えになってお...全文を見る
○矢田部理君 そういう場合には部品の値段がまた、供給が不安定だけでなしに、非常に上がるということも経費の計算の中では当然考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○矢田部理君 次に、もう一つ、P3Cと国産の場合の費用の比較についてお尋ねをしたいと思うわけでありますが、先ほどもお話に出ておりましたように、P3C導入のときには施設整備費がかかると私からも申し上げたわけでありますが、たとえば滑走路のかさ上げをせにゃならぬとか、格納庫や誘導路の補...全文を見る
○矢田部理君 ただ、審議概要によりますれば、P3C導入のときには施設整備費がかかるという御指摘があるわけでありますが、具体的な数字、どのぐらいかかるのかと、その関係から国産とどちらが有利でありどちらがそうでないのかという数字を出してまでの比較はおやりにならなかったということでござ...全文を見る
○矢田部理君 それから、経費費用の問題でありますが、いま証人は国産だと四十億ぐらい、それからP3Cの輸入だと三十億ぐらいというお話がございました。これは取得価格の対比でございますか。
○矢田部理君 どちらの飛行機が安いか高いかというのは、単に取得価格だけではなくて、ライフサイクル・コストといいますか、その飛行機の寿命が終わるまでに、維持運用費等も含めてどのぐらいの経費がかかるだろうかということを中心にして考えるべきだという議論があるのは御承知のとおりだと思いま...全文を見る
○矢田部理君 専門家会議の議論としては取得価格の議論が重点であったとしても、全体の費用の比較、経費の比較をするに当たってはライフサイクルで見るべきだと、トータルで考えるべきだという指摘について証人としての御見解——議論がどうであったじゃなくて——はいかがでしょうかというふうに伺っ...全文を見る
○矢田部理君 そこで、当委員会でも前回川重の室井証人からそれらの点についてもお尋ねをしたわけでありますが、室井証人によりますと、国産か輸入かというのは取得価格だけではなくて、ライフサイクル・コストで見るべきだといういまの議論の話があったのと同時に、そういう立場で見るならば、国産で...全文を見る
○矢田部理君 検討をやっておられないということであればお聞きしようがないわけでありますが、本来的に費用の対比をするに当たっては、やはり生涯の費用、トータルの費用という計算の方がより正確だということは先ほど御指摘のとおりでございますね。
○矢田部理君 私は必ずしも国産か輸入かという議論にいずれかに加担するという立場ではないわけでありますが、むしろどちらも問題だというふうに思っているわけでありますが、国産の場合、そういうライフサイクル・コストで考えれば必ずしも遜色のない値段でできるんだという説明が室井証言などからな...全文を見る
○矢田部理君 次の質問に入りますが、先ほどの証言では、国産派が大勢を占めたということが一つと、国防会議の事務局等から圧力や誘導はなかったというお話と両方あったわけでありますが、この専門家会議の答申をまとめられるに当たって、たたき台としてであるかどうか知りませんが、事務局から原案の...全文を見る
○矢田部理君 そうすると、大勢に逆行したといいますか、少なくとも沿わない原案が出されたという事実はそのとおりでございますね。
○矢田部理君 時間がありませんので次の質問に入りたいと思いますが、審議概要のまとめのところで、先ほど証人が説明をされた結論めいたものを出されております。その内容を見ますと、いずれを否とする決定的な要素はないが、現実問題としては時間の関係から輸入もやむを得ないというふうに結んでおら...全文を見る
○矢田部理君 この「相当の期間」というのは審議概要にも出てくるわけでありますが、防衛庁が説明した開発七年、取得までさらに二年、合計九年ということが前提とされているのでしょうか。
○矢田部理君 この九年というのはそれ以上縮めることができない期間、不動の期間だというふうに受けとめられたわけでしょうか。
○矢田部理君 エレクトロニクスの開発も含めて、川重などの説明、私どもの調査によれば、五年でできると、その後実用まで二年かかるから、全体的には七年で可能なんだと、先般室井証言もそういう指摘をしておりますが、そういうふうに言っておるわけです。そこで、専門家会議としては、すでにもう予算...全文を見る
○矢田部理君 それから、防衛庁から次期対潜機の量産機取得時期といいますか、これは大体五十七年だという説明があったわけですね。それはどの段階で説明があったのでしょうか。
○矢田部理君 その五十七年配備が必要だという時期的な設定、これはまた動かし得ない不動の時期として委員会は審議を進められたのでしょうか。
○矢田部理君 その五十七年説の根拠はどんなふうに説明をしておったでしょうか。
○矢田部理君 四十二年からP2Jは登場しているわけですから、十五年の寿命が五十七年ぐらいに来るだろうというのはおよその見当はつくわけでありますが、配備当初は、調整その他の必要もあって飛行時間がそうなかったと、したがって、十五年よりは大勢は寿命が延びるという指摘も一つあるあるわけで...全文を見る
○矢田部理君 そこで、まとめて次に伺うわけでありますが、防衛庁の説明によれば、五十七年には量産機を取得したい、それを前提として委員会も審議を進めたと、しかも、一方で防衛庁は、この審議概要にも出てくるわけでありますが、量産機取得までに九年かかると、こう言っているわけですね。九年かか...全文を見る
○矢田部理君 これは審議概要に書いてあるわけでありますが、開発期間が七年で、量産機取得までにはあと二年かかると、合計九年ということに審議概要も指摘をしているんじゃありませんか。
○矢田部理君 それは、開発期間七年というのは、七年後に試作機一号が飛ぶと、それからいろんな実戦上の訓練その他点検をやられて実戦実用するのは九年ということじゃありませんか。
○矢田部理君 私は、あなた方の考えよりも防衛庁自身がおかしいじゃないかと言っているわけです。五十七年には実戦配備をしたい、開発から実用化までは九年かかる、こう、この審議概要では説明をしたことになっているわけです。しかも、それは特段動かし得るものであるかどうかについて議論なしに審議...全文を見る
○矢田部理君 時間が来ましたので、いまの証言には必ずしも納得できませんけれども、私の質問は以上で終わります。
07月06日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第12号
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○矢田部理君 最初に稻葉法務大臣に伺いたいと思いますが、アメリカの中部カリフォルニア連邦地裁で御承知のファーガソン裁定というのが出ました。この裁定に至る経過と裁定の内容について最初に説明をいただきたいと思います。
○矢田部理君 次に、そのファーガソン決定に対する法務省としての対応の仕方、正確に言えば検察庁としての対応の仕方ということになるかもしれませんが、その点はどうなっているでしょうか。
○矢田部理君 ファーガソン決定に対して不服申し立てをする方向で検討しているのか、それとも受け入れる方向で吟味をされているのか、その点はいかがですか。
○矢田部理君 大筋受け入れる方向で考えているとのことでありますけれども、ただファーガソン決定がつけた条件というのは、これはもう法律家の目から見ればだれでも明らかでありますが、最高裁の判決で免責の保証をするあるいは規則で決めるというのは、これはまあ制度上も内容からいっても、とうてい...全文を見る
○矢田部理君 私が申し上げたいのは現行制度、ある法体系のもとでそういうことが可能なのかどうか。それについて法務省としてはどういう考え方なり見通しに立っておられるのか。問題が最高裁の条件と法的保証ということがひとつ出ているわけですから、最高裁はどう対応しようとしているのか、それにつ...全文を見る
○矢田部理君 まあ大筋は不服申し立てをしない、しかもこの決定に従うということになりますれば、順調にいけば六日からでも証人尋問が始まるという情勢があるやに聞いているわけですけれども、これはもうそういう段取りで進めているのですか。条件整備は後で、とりあえずこの証人尋問に入るという方向...全文を見る
○矢田部理君 証人尋問の方は受けるけれども、後の条件の方について不服申し立てというわけにはいかないと思うのです。一括して受けるか受けないかということに立つわけですから。そこで一証人尋問は受けるけれども、後の条件についてはわが国の現行制度上、率直に言ってなかなかむずかしい。ファーガ...全文を見る
○矢田部理君 余り具体的でなくて、大筋の見通し論だけでは論議がかみ合わないわけでありますけれども、言ってみれば、捜査は強制捜査という段階に入ってきている。いろんな面で時効の問題も迫ってきている問題があるわけですね。そういう条件のもとで、証人尋問に入るにしても、いますぐにはその証人...全文を見る
○矢田部理君 余韻は結構なんでありますけれども、問題は、嘱託尋問の成果にかなりの期待をかけていたように受け取られる向きがあるわけですね。それが前進したかのように見えるけれども、かなりむずかしい条件がつけられたということになりますれば、当面、捜査としては、その結果が出ればよりプラス...全文を見る
○矢田部理君 そこで法務大臣に伺いたいと思うんですが、先般の国会の最終盤で、内閣委員会においていわゆる捜査の中間報告的なものを出されたわけですが、それ以後の捜査の状況、現段階はどういうふうになっているのか、その点について強制捜査に入っていることはわかりますけれども、大筋の話をして...全文を見る
○矢田部理君 公になっていることは省略していただいて……。
○矢田部理君 その程度のことは聞かなくてもわかっているわけですが、ほぼ公になっている状況を見ますと、強制捜査には入ったけれども、偽証だとか、外為だとか、重大問題のいわば横出し的な、あるいはその核心とそうかかわるのかどうか疑しいような問題点については幾つか出ているわけですね。周辺部...全文を見る
○矢田部理君 端的に伺いますが、要するに贈収賄が核心だというふうにかねてから言われているわけですが、その核心にもう入ってきているのかいないのかということを。
○矢田部理君 そこで内閣委員会の中間的報告では、もうすでに丸紅だとか全日本空などを調べているというお話が中間的報告の中にもあったわけですが、現段階でいわゆる政府高官、政治家や国会議員等も含む政府高官については、何らかの形で事情聴取なり調査というか、事情聴取というか、調べなりをして...全文を見る
○矢田部理君 何人だとかなどというふうには私はまだ聞いていないんですが、贈収賄事件でいうと、じゃこう聞きましょうか。収賄側も事情聴取その他に入っているかというふうに伺いましょうか。
○矢田部理君 いま強制捜査をされているのは、どちらかというと贈賄側に目される、あるいは位置づけられる人たちですわね。それと反対側で今度は受け手がいるわけですから、その受け手の側が一般的に——というのは、一般論はともかくとして、本件でもそちらの捜査にも、あるいは事情聴取等にも入って...全文を見る
○矢田部理君 私がこういうことを聞くのは、アメリカの嘱託尋問にかなりのウエートをかけた。しかし、これが非常に難航している。それからいろんな周辺事情を中心にして、外為だとか偽証だとかとやっているけれども、どうもその核心に迫り方がはだで感じられないと、ひょっとするとアメリカで嘱託尋問...全文を見る
○矢田部理君 両大臣、結構です。  坂田防衛庁長官に伺いますが、防衛庁関係者はこの事件に関して何人ぐらい事情聴取を受けているでしょうか。
○矢田部理君 次に、質問を変えたいと思いますが、専門家会議に向けて防衛庁なり国防会議事務局はどういう説明をされていたかを念のために確認しておきたいと思うのでありますが、専門家会議のスタートに当たって、答申は五十年度予算編成に間に合わせてほしい、つまり四十九年いっぱいぐらいに結論を...全文を見る
○矢田部理君 どちらでも結構ですが、同時に、国防会議事務局なり防衛庁は五十七年度には次期対潜哨戒機を用意しなきゃならぬ、配備をしなきゃならぬと、こういう説明も専門家会議にしているんでしょうか。結論だけでいいです。
○矢田部理君 そこで、その五十七年度タイムリミット論というのは、その年には量産機を取得しなきゃならぬ、そういう時期として言われたのでしょうか。それとも開発期間の終年というか、終わりの年といいますか、そういう時期として五十七年度論を言われたのでしょうか。
○矢田部理君 いいよ、簡単で、後で質問いたしますから。  ところで、この「審議概要」を見ますと——ちょっと、その前に質問しておきますが、国防会議事務局なり防衛庁は、五十年度予算編成に答申が間に合えば五十七年度配備は可能だと、これはたとえば国産の場合もあり得るわけですけれども、答...全文を見る
○矢田部理君 私が言っているのは、どういう検討をしてもらいたいかということじゃなくて、自分たちの考え方として五十七年度には欲しいと、その欲しい時期に見合って予算なり計画を組むわけでしょうが、五十年度予算に間に合えば五十七年度には国産ということでも配備が可能だという前提で提案をした...全文を見る
○矢田部理君 いまあなたも言われたように、「審議概要」を見ますと、開発期間七年、実用化まで二年、つまり九年かかるというのが一つ提案の内容になっているわけですね。そうすると、五十七年度ということになれば、一年かそこらかもしれませんが、間に合わないという計算になるわけですね。その辺は...全文を見る
○矢田部理君 事務局なり防衛庁の提案そのものが数字上合わないということを一つ指摘したわけでありますけれども、同時にそれならば五十七年度をさらに延ばすことが可能なのかどうかという論議は専門家会議でしたんでしょうか。それについてどんな吟味や検討がなされたのか。
○矢田部理君 「審議概要」の最後のところ、答申の最後でもあるわけですが、量産機取得までに相当の期間を要するから、土屋証言によれば、もう時間の問題だけだということをこの説明としてするわけですが、相当の期間を要するから当面は輸入もやむを得ないんだと、こういう結論づけになっているわけで...全文を見る
○矢田部理君 土屋証言は時間の制約だけだと、この間私の質問に答えているのですよ。あなたの言うとおりだとすれば、逆にうそを言ったことになるわけですけれども、いずれにしてもこの時間の議論が余りなされない。そこで国産ではなくて輸入やむなしという現実論が出てくる余地を開いたと。しかも土屋...全文を見る
○矢田部理君 事務局は六十年ぐらいまでという国会答弁のニュアンスもあるわけですが、この四十二年ごろ配備になったやつが五十七年つまり十五年後に減衰状態に入るのは字面としてはわかるわけですが、これは最初の段階では余り飛行時間がなかったのではないかという指摘が一つと、それからオイルショ...全文を見る
○矢田部理君 いま私が指摘したような問題も含めて、あるいは運用上の問題も検討して、五十九年あるいは六十年あたりまでの期間を示せば専門家会議の答申内容はまた違った味が出ていたんじゃないかという感じもしないではないのですが、どうもその辺の議論がほとんどやっぱり尽くされていない。ここに...全文を見る
○矢田部理君 かいつまんで話してください。わかっているから……。
07月21日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第16号
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○矢田部理君 関連して。法務省とそれから国家公安委員長にお伺いしたいと思うんでありますが、名前を出された当人にとってきわめて重大な内容を含んでいると同時に、その根拠づけに逮捕された三者の一致した供述ということで、それが漏れたことを前提に記事が書かれている。いまおっしゃったように、...全文を見る
○矢田部理君 ちょっと関連質問したいと思いますが、私どもも報道の自由や知る権利や表現の自由について制肘を加えるべきだ、などということを言っていることでないことだけ、はっきりさしておきたいと思うのです。  それから久保議員は、私もいろいろ事情を聞きましたけれども、いかなる名目でも...全文を見る
○矢田部理君 すでに瀬谷議員の方からも問題にしておりますけれども、国会における証人喚問問題について私からもお聞きをしたいと思っています。  御承知のように、政府・自民党は、一致した見解として、証人喚問は当面差し控えるという態度を出され、この十九日にもそれを再確認したというふうに...全文を見る
○矢田部理君 私が伺っているのは、自民党から出されたことはわかったけれども、政府・自民党で一致した見解として方針を再確認されたかと、こう聞いております。イエスかノーかだけでいいです。
○矢田部理君 三木総理も御承知だと思いますけれども、衆議院でも参議院でも、いよいよこの証人喚問も山場に差しかかったわけですね。参議院では、御承知のように、田中前総理、後藤田、相澤両氏、いわば三役を残したわけですよ。その山場に差しかかったときに、捜査が山場に来たからという口実で差し...全文を見る
○矢田部理君 もう少し端的に伺いましょう。  前回この委員会に総理が出席された際、捜査のめどがつくまでというきわめてあいまいな表現をされた。理由についても大変問題がありますけれども。そこで私は後ろの席にいる海部官房副長官に尋ねた。結局いつまでなんだと言ったら、最終的に、いろんな...全文を見る
○矢田部理君 きわめてあいまいな物の言い方しかしない。だから、このずっと引き延ばし、いよいよ三木内閣は高官隠しに入ったのじゃないかというような非難も受けるような状況にいまなっているわけですよ。  そこで私は次の質問に入りたいと思うんですが、差し控えられたいと言われる証人は、いか...全文を見る
○矢田部理君 だから、全面的にどんな人でもいま呼ばれちゃ困るという趣旨なのか、内容によっては違うのか、その意味、内容を確定したい、明らかにしてほしいと、こう言っているわけですよ。
○矢田部理君 どうもあんまり問題の意味がよくわからないで答えているんじゃありませんか。全面一律ではないと言っているのですよ。だから、まだ証人調べの余地は残っているというのが、この間の議論の一つだったわけですよ。  もう一つ伺っておきたいのは、私どもは賛成じゃありませんけれども、...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、私どもは、田中前総理、相澤英之当時の大蔵省主計局長、後藤田官房副長官などについて自民党として決めるべきだと、その回答を求めているわけでありますが、その回答はきょうにも、あるいは近々出せるということになりますね、日程の問題はまた別途協議するとしても。
○矢田部理君 あなたは総理であると同時に総裁でありますから、さっき言った議論を前提として考えるならば、その答えはすぐにも出るはずだというふうに思いますが、明確な答えをしていただきたい。
○矢田部理君 総理ね、私どもは、ロッキード委員会が発足した冒頭にこれら三者を含む多数の証人を要求してきたわけです。自民党はそれについて細切れ的に一部認めてきた。もちろん三者だけで十分だとは考えませんけれども、そういう細切れ的に認めてきた証人を積み重ねた上で、いよいよこの三者を調べ...全文を見る
○矢田部理君 総裁としては決めること自体に反対をしないのみならず、決めて結構だと、こういうことですね。
○矢田部理君 非常に問題をすりかえているわけですよ。国会で決めるのはあたりまえのことです、総理から言われるまでもなく。その国会で決めるに当たって、自民党が反対している。あなたが総裁である自民党が反対していて決まらなかった経緯があるわけですよ。今度は自民党の総裁としてそういうことは...全文を見る
○矢田部理君 何か自民党が人ごとのようなものの言い方をされておるが、あなた総裁ですよ。そして、ロッキードの真相究明を徹底的にやると言っている総裁でしょう。委員会でお決めになるのは御自由ですということのような答弁では少し人ごと過ぎやしませんか。はっきりやっぱり自民党の総裁として責任...全文を見る
○矢田部理君 海原事務局長、当時の国防会議の事務局長ですら、非常に専門的知識を持ち、大蔵と防衛との関係についていろいろ経過を一番知っている海原事務局長ですら、おやおやと思ったと、意外な感じがしたと、こういう受けとめ方をしているんですよ。ほとんど知識もない、恐らく経過も十分に踏まえ...全文を見る
○矢田部理君 当時副総理で責任ある立場に立っておられた。田中総理から事前の相談でもありましたか。その白紙還元、輸入を含めて、専門家会議と、こういう話はどこでだれが決めたか御存じですか。
○矢田部理君 とすればなおさらのこと、その経過がまさに疑惑の対象になっているし、副総理にも相談されないまま事が運ばれてしまって、当時関係者として中枢にいた海原氏なども非常に驚いたと言っているわけですよ。防衛庁にも相談がない。そこで、その提案に先立って密室で決めたと言われている田中...全文を見る
○矢田部理君 法務大臣に伺いますが、ロッキード疑獄の捜査状況について、丸紅、全日空などに比べて児玉関係の捜査が進展していないように思われる。中でも昨日は水谷などについて処分保留のまま釈放すると、こういうような経過があったようでありますが、何といってもやっぱり児玉グループというのは...全文を見る
○矢田部理君 最近、福島県で東亜相互企業の支店長らが逮捕されました。社長の町井氏は児玉など右翼黒幕たちとともに韓国ロビーの一つといわれておるわけでありますが、当局はこの逮捕を口火に日韓ルート等にもメスを入れるつもりがあるかどうか。それにかかわる捜査状況についてはどうなっているか。
○矢田部理君 いま申し上げた東亜相互企業に関しては、別にある有名なデパートの系列不動産会社との間に白河の広大な土地の売買がなされているようでありますけれども、この件について捜査当局は関心を持っているでしょうか。
○矢田部理君 私どもの調査によりますと、四十九年十二月に、デパートの三越系列の不動産業者である三越不動産というのがありますが、この三越不動産は白河の西郷村の土地一万三千坪を四億八千万で東亜相互企業から買っています。坪単価が三万五千円以上になり、この取引によって東亜相互企業は莫大な...全文を見る
○矢田部理君 これは警視庁筋が相当知っていると思われる節があるわけでありますが、なぜか捜査が進まない。手をつけない。この裏方には児玉系の動きがあったとされていることは、たとえばこれとほぼ同じ時期に、三越の広告は年間百億ぐらい投入していると言われておりますが、これまでは電通がすべて...全文を見る
○矢田部理君 三越がらみの事件についても捜査中だということでしょうか。
○矢田部理君 これも含めて。
○矢田部理君 もう一つ、そろそろ時間でありますが、申し上げておかなければならないことは、最近、このロッキード事件に関していろんな報道がなされております。その報道のうち児玉がらみの報道をした新聞社や雑誌社、週刊誌などに対して児玉系の人たちからかなりの圧力や抗議、場合によってはそれを...全文を見る
○矢田部理君 公安委員長。
08月11日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第22号
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○矢田部理君 私は、中曽根康弘氏をめぐる疑惑と問題点について、先週より各党から出されておりますが、引き続き質疑を交わしたいと考えています。  わが党の久保議員が先週も指摘したところでありますが、ロッキード事件をめぐる中曽根氏の疑惑の一は、四十七年十月九日のPXL国産化白紙還元に...全文を見る
○矢田部理君 これは余りにも有名な話ではありませんか。ピーナツ領収証その他とあわせて、一時期はカリフォルニア米領収証があるといううわさ、情報も流れました。同時に、最近ではコリー領収証の存在が取りざたをされているわけでありますが、コリーというのは、イタリアの「パノラマ」誌によればロ...全文を見る
○矢田部理君 いや、そこは聞いておりません。
○矢田部理君 警察はどうですか。
○矢田部理君 報告を受けていないという言い方はきわめて紋切り型なんでありますが、そういう問題について私が指摘をしたわけであります。しかも、かなりの人の間にこの問題はいま広がりつつあるわけでありますから、少なくとも警察、検察当局としては重大な関心を示して、その真否等について確かめる...全文を見る
○矢田部理君 あなたは報告を受けているのかいないのかわかりませんがね、もう一つ重大な事実があるわけですよ。  いま私が指摘をした領収証、原本かコピーかはわかりませんが、この八月六日、と言われています、少なくともそのころに東京地検が押収ないしは領置をしているはずでありますが、その...全文を見る
○矢田部理君 押収しているかどうかについてはなかなか承知しておっても答え切れぬと思いますが、そういう問題も含めて少なくとも捜査をする、あるいは調査をする意思があるかどうか。稻葉法務大臣は、私が質問をしておらないのに立たれていろいろ中曽根氏にかわって説明をされた向きがあるようであり...全文を見る
○矢田部理君 時間がありませんから最後にしたいと思いますが、いずれにいたしましてもきわめて重要な情報であります。したがって、その真偽を確かめるために本委員会としてもぜひ中曽根康弘氏を証人として喚問して調べる必要がある、そのことを私は申し上げたいわけです。この点は従前からも指摘をさ...全文を見る
09月01日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第27号
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○矢田部理君 私どもは、三木総理以下主要閣僚の出席を求めて、昨日またきょうの委員会でぜひ集中的にロッキード問題の審議をしたいという要求を重ねて出しておいたわけでありますが、三木内閣、政府の協力を得られないまま、きょうの委員会を持つことになりました。このような事態は、真相究明をやる...全文を見る
○矢田部理君 そこで、やや具体的にお尋ねをしたいと思うわけでありますが、先般、稻葉法務大臣は当委員会で、二山越えた、あるいは二山目がほぼ終了に向かいつつあるので、場合によってはその段階で灰色高官等の発表についても検討の余地があるかのようなお話もございました。いずれにしましても、灰...全文を見る
○矢田部理君 これは八月の二十九日夜に新潟の方で演説会をされましたですね。その際、法務大臣御自身が、私に対して相当圧力が来ているが、どんな妨害、圧力があろうとも命がけでやると。いま後段の部分は大変結構だと思うんでありますが、別に反三木陣営というふうに特定はしておりませんが、も含め...全文を見る
○矢田部理君 新聞等に出ると、すぐ、書き過ぎだとか、あれこれ法務大臣らしい説明をされるわけでありますが、どうもこの新潟の演説会の状況を見ておりますと、各新聞がほぼ同じような内容でこの記事を書いているわけですね。そういうことになりますと、法務大臣自身が説明されるように、たまたま新聞...全文を見る
○矢田部理君 範囲が広いということはわかりましたし、それから検察当局から直接報告を受けてしゃべっているのではないということも、それはそれで結構だと思いますが、法務大臣の感触として、児玉ルートというのはXがあると、そのXは、もう大体いままで出てきた状況から見て小佐野及びその周辺だと...全文を見る
○矢田部理君 演説のたびごとにしばしば話題を提供する法務大臣でありますが、かなり思い切ったことを相当の点にわたって指摘をされているわけですね、この演説会では。だから、必ずしも誇張だ、拡大だということだけではいかない、かなり基本的な問題に触れたお話もあるようなんですね。たとえば、田...全文を見る
○矢田部理君 そこで、今後の問題等も含めて伺いたいわけですが、私どもはロッキードを徹底的に解明すべしと、ロッキードを中途半端にして臨時国会ということについては賛成しかねるというふうな立場を基本的には持っているわけでありますが、そろそろ臨時国会の話が具体的日程に入ろうとしている。と...全文を見る
○矢田部理君 手はつけているんでしょうが、進まないと、ほとんど解明が進んでいないというふうな感触を私どもは受けるわけでありますが、それならば、どの程度まで来て、山の頂上がもはや見えるところあたりまで来ているのか。それとも、まだすそ野の辺をうろうろしているのか。そこら辺のところは、...全文を見る
○矢田部理君 何か、時折法務大臣は、セミの鳴くころとか雪の降る前とかということで季節感を表現されるのが得意のようでありますけれども、この問題についても、ひとつまあ九月ぐらいをめどにというのには、単なるいいかげんな見当つけで物を言っているじゃないと思うんですね。一定の捜査の状況なり...全文を見る
○矢田部理君 いよいよ臨時国会あるいは解散総選挙という日程も政治日程としては当然のことながら入ってくるわけでありますが、児玉ルートの解明についてはかいもく見当がつかないということになりますか、そうすると。
○矢田部理君 それから、自民党内の激しい抗争の上に収拾策が模索をされているのでありますけれども、その中に内閣改造問題が出てきております。法務大臣、従前から、受験勉強は静かな雰囲気がよろしいと、余りざわざわしてもらっては困るということを指摘をしておられたわけでありますが、内閣改造と...全文を見る
○矢田部理君 児玉ルートの解明に関連して、さらにお尋ねをしたいと思うわけでありますが、昨日の未明からアメリカでは再度の嘱託尋問が行われているようであります。この嘱託尋問は、当然のことながら、日本の裁判所が再びアメリカに要請をして行われたものだろうと思いますけれども、再度の嘱託尋問...全文を見る
○矢田部理君 そういたしますと、日本の裁判所の手続はともかくとして、日本側のイニシアで、あるいはお願いでやったということではなくて、従来お願いをした状況が今日も継続をしていて、アメリカ側の考え方で再尋問が行われたと、こういうことになりましょうか。
○矢田部理君 従来の捜査について稻葉法務大臣は、繰り返しになりますけれども、二山がほぼ越えつつあると、三山目の児玉ルートが一番難解で残っているという状況に照らして考えると、今度の再尋問は児玉ルートの解明に役立つもの、少なくともこれに関係するものということが焦点になりましょうか。
○矢田部理君 私も余りくどくど細部にわたって伺うつもりはありませんが、常識的に見て、これは法務大臣に伺ってもいいと思うんですが、二山越えれば三山目が残っている、それは児玉ルートであると。そしてこの段階で再尋問をやると。再尋問をやるということになれば、従前のやつが不十分であったか、...全文を見る
○矢田部理君 まあ全部には、一つの山脈ですから、あるいは汚職の一連のものでありますから、かかわっていることは私も否定はしませんけれども、しかし、どちらかといえば、重点なり焦点はそちらに向けられていると見るのが、そう間違った、法務大臣が強く否定されるような筋ではないのではないかと。...全文を見る
○矢田部理君 防衛庁に、関連して伺っておきたいんですが、防衛庁は従前、P3Cのリリース問題に関連して、機体と電子機器の分離はむずかしいんだというような説明をされてきたかと思うんでありますが、最近、その分離が可能だというような情報なりは入手しているでしょうか。
○矢田部理君 分離してリリースが可能だという正式な回答はアメリカからもらっているのでしょうか、国防総省なり米海軍から。
○矢田部理君 日本に対しては、多少の含みはあるものの、たてまえはノーと言っておる。ところが、いまお話があったように、カナダのCP140、これはP3CのボデーとS3の電子機器を結びつけたというふうに伝えられておるわけですが、カナダには分離、日本には不離一体論という対応の仕方はちょっ...全文を見る
○矢田部理君 そろそろ時間ですので締めくくりたいと思いますが、防衛庁長官は、従前八月中ぐらいにはPXLについて方針を出したいというお話でしたが、すでに八月も越えた。今度は十二月まで延ばしたというようなふうにも伺っておるのですが、年末まで延ばした事情、理由というのはどういうことだっ...全文を見る
○矢田部理君 中にはさんで恐縮ですが、刑事局長にもう一度お尋ねしますが、PXLも捜査の対象にしてきたわけですね、従前から。それが容疑者がこうなってきているという報告は受けていないけれども、いまでも捜査は継続中なんでしょうね。
○矢田部理君 まあ逆な聞き方をすれば、PXLについてすべて解明はし尽くしたと、捜査では終わったという報告もないわけでしょう。
○矢田部理君 したがって、始めた捜査は継続していると見るのが当然だと思いますが、この疑惑が全体的に解明されるまで、その一つのポイントは私は児玉ルートの解明が非常に大きなウエートを占めるのではないかというふうに考えているわけでありますけれども、そういう全体の捜査の状況、疑惑の解明の...全文を見る
○矢田部理君 私の質問は以上で終わります。
09月07日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第28号
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○矢田部理君 私は日本社会党を代表して、いま中心的な議題となっております、いわゆる灰色高官問題につきまして、社会党の基本的な考え方と内容を申し上げてみたいと思います。  その前に、私どもは、今度のロッキード疑獄は日米両国にわたる国際的な規模を持った疑獄であるだけではなしに、戦後...全文を見る
○矢田部理君 秦野委員に幾つかお尋ねしたいことが本来はあるわけですし、また参考意見というところで、社会党など野党の意見に対する反論といいますか、自民党としての考え方といいますか、そういうものを示されておりますが、これについても実は逐一再反論をしたい気分があるわけでありますが、時間...全文を見る
○矢田部理君 その根拠は何ですか、いわゆる法律的な……
○矢田部理君 いや、だけれども、職務の中心に……
○矢田部理君 単純収賄としては時効でむずかしい、そこで受託収賄で捜査を遂げた、立件をした、その結果、請託、受託の関係がどうもやっぱりあいまいだという場合には嫌疑不十分で不起訴になる、裁定の仕方はですね。
○矢田部理君 そうすると、この三項目から漏れるんじゃないかということです。秦野委員の考え方は灰色高官になるんだというのならば、そういうことはやっぱり漏らさない、歯どめをですね。
○矢田部理君 その基準をつけてしませんと、何かこの三つの範疇に入らないやつは発表の対象にならないということになりゃせんか。
○矢田部理君 罪とならずか嫌疑不十分かという境界線は必ずしも明確でなくて、どちらかというと検察官は捜査をやれば罪とならずで処分するよりも嫌疑不十分で処分することの方が親しみやすいと、自分たちのメンツの問題もあるからということなども含めて、われわれも嫌疑不十分の場合の事例をどういう...全文を見る
○矢田部理君 それはそれとして、いまおっしゃったように、そのどういう処分の仕方をするか、嫌疑不十分にするか、罪とならずにするかは検事の自由裁量、ただ証拠が基礎にあるわけですけれども。そうすると嫌疑不十分を発表しないということになると、その恣意的判断を応用して嫌疑不十分という枠の中...全文を見る
○矢田部理君 罪とならずが嫌疑不十分で裁定されてしまえば、結局発表の対象にならぬのじゃないかと、そのとき検事が自由裁量権を行使して逃げ込むことが実務的にもしばしばあるし、今回のような場合には、そういう恣意的判断はやっぱり許さないためにも、嫌疑不十分の場合の処置の仕方についてきちっ...全文を見る
○矢田部理君 時効はわかりましたが……
○矢田部理君 検事の処分では大体嫌疑不十分という処分がしばしばあるわけでしょう。罪とならずなんという処分はほとんどないんですよ、皆無に近い。捜査を遂げて全然罪とならないということをやったとすれば変な話になるわけですから。したがって、むしろ嫌疑不十分という裁定の場合の方がケースとし...全文を見る
○矢田部理君 概念はあいまいじゃないんですよ。
○矢田部理君 運用が恣意的にやられるもんだから、むしろわれわれはその嫌疑不十分の中にこそ政治的道義的責任ありゃなしやをさらに詰めなきゃならぬ問題点が相当含まれるんじゃないかと。だからこういう限定の仕方で公表するということになるとその部分が外される危険が多分にあると。このことはまた...全文を見る
○矢田部理君 その点だけひとつ考え直して……
○矢田部理君 これで終わりますけれども、だから、私どもは検事の処分内容いかんにかかわらずすべての処分について明らかにして、その中で政治責任、道義的責任があるかないかは国会が、あるいはこの委員会が基本的に判断をする、国民に明らかにさせるということが一番そういう恣意的判断や漏れを妨ぐ...全文を見る
○矢田部理君 はっきりしませんが、また後の機会にします。
09月24日第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第1号
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○矢田部理君 私は、委員長に大谷藤之助君を推薦することの動議を提出いたします。
10月12日第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第2号
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○矢田部理君 私は本日の質問の柱をアメリカ資料の公表、公開の問題に置いておったわけでありますが、したがって、またそのために官房長官の出席を求めているわけですが、まだ出席がはっきりしておりません。したがって、その質問を後回しにいたしまして、もう一つの柱であります中間報告問題について...全文を見る
○矢田部理君 内容の発表は十五日に待つわけでありますが、したがって、私は内容の詳細についてここで求めるつもりはありませんが、その柱といいますか、大綱といいますか、といったようなものについては、すでに公式非公式に明らかにされている部分もあるようですので、大綱をちょっとお示しをいただ...全文を見る
○矢田部理君 それは私も予算委員会に出ておりまして、丸紅、全日空ルートの捜査経過とか、あるいはこの国会が灰色高官、いわゆる灰色高官の範囲を煮詰めるに当たって参考となるような資料だとかいう物の言い方をされていることを直接聞いておるわけでありますので、そういうことも含めてお話しできる...全文を見る
○矢田部理君 すでに法務省原案はできて、三木総理のもとにそれを示しているという話もあるわけでありますが、もう原案はほぼ固まったのではありませんか。
○矢田部理君 そこで、内容に余り立ち至っていま聞く段階ではないかとも思いますが、私ども社会党としては、少なくとも全日空ルート、丸紅ルートについては捜査が完了したというふうに言われておるわけでありますから、その限りにおいてはすでにわかったものは全容を明らかにすべきだと、とりわけその...全文を見る
○矢田部理君 刑事局長の答弁に納得できるものではありませんが、もう一点だけ伺っておきたいのは、不起訴処分の内容とか人数等については触れられるという考え方が一部報道などでは伝えられておりますが、それはその通りでしょうか。  それから、たとえば全日空ルートで百万円のお金を受け取った...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、やや繰り返しになりますが、被疑者か参考人か、あるいは起訴、不起訴を含めた処分内容にかかわりなく金の流れについてもできるだけ報告をしたい、こういう趣旨でございましょうか。
○矢田部理君 それから、いわゆる灰色高官の公表問題なんでありますが、しきりに最近法務省筋から秘密会で明らかにするとかということで一つの前提を置いているように思えるわけです。これは秘密会そのものに私どもは全面的に反対でありまして、もともとこのロッキード事件の、あるいは疑獄の全貌を明...全文を見る
○矢田部理君 その辺が少しく実はあいまいに受け取れるわけなんです。つまりいまは捜査中だから一定の限界がある、しかし、いずれは捜査が終わればいまの範囲よりも広げて発表できるということの意味が、捜査が児玉ルートが残っているので、そのルートについては少なくともできない、しかし、この捜査...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、中間報告よりも拡大して報告ができるという意味は、量的に拡大をする、つまり残っている児玉ルートを含めて報告をできるという程度のものなのか、それ以上のものも考えているのかどうか。
○矢田部理君 ということになりますれば、それは言うならば量的な拡大であって、質的に、捜査の途中だからチェックされておる者も捜査が終われば公表できるという範囲の拡大ではないのではないでしょうか。
○矢田部理君 私どもは全面公表公開論の立場に立っているわけでありますが、どうもやっぱりその趣旨には必ずしも沿った中間報告は期待できない。加えて全容報告というもので、いまは中間なんだからという待たせ方を国民にするとするならば、いま全容報告の考え方について聞いても、単なる児玉ルート残...全文を見る
○矢田部理君 私は、国会における証人喚問は、もともと刑事被告人としてその責任を追及するのが本意ではありません。いうところの道義的政治的責任の追及が主なんでありますから、その点でも、刑事被告人になったから当然にあるいは全面的に証人喚問はいかぬのだということにはならないはずだし、その...全文を見る
○矢田部理君 それじゃ確認的に伺っておきますが、法務大臣もこの委員会にたびたび出席をしておわかりのように、われわれはPXLをめぐる疑惑についていろんな論議を交わしてきました。その焦点になっていたのが田中前総理であったことは御承知のとおりであります。そういう面で田中自身を証人として...全文を見る
○矢田部理君 だから、確認をしておきたいのは、いまの発言で、詰めればそういうことになると思うんでありますが、PXLをめぐる疑惑について、白紙還元などを中心にして田中を証人喚問することは別に公判維持や捜査——捜査は終わっておるかもしれませんが——等に直接的な関係はないということにな...全文を見る
○矢田部理君 まあずばりは言いにくいのかもしれませんが、その論理的帰結としては、捜査を行っているのは当然としても、あるいはいまも継続中かもしらぬけれども、いま直ちに田中をPXLをめぐる疑惑の証人として喚問することは差し支えないという考え方だと思いますので、そう受け取って次の質問に...全文を見る
○矢田部理君 それじゃ、ここでアメリカ資料の公開、公表の問題について、先ほどの中間報告とも関係がありますので官房長官も含めてお尋ねをしたいと思ったわけでありますが、午前中の出席は無理だということでありますので、別の質問を先にいたします。  国税庁にお聞きをいたします。捜査状況等...全文を見る
○矢田部理君 それでは私は、その全日空に対する税務調査の状況についてもう少し突っ込んでお尋ねをしたいと思うわけでありますが、昨年十一月からの調査に加えてロッキード問題にかかわる調査をやっておるようでありますが、これはロッキード関係で入ったお金を単なる申告漏れとしていわば追徴の対象...全文を見る
○矢田部理君 どうもやっぱり国税当局の姿勢が弱いように見受けられるわけですね。もうすでにほぼ明らかになっていると思われるお金の入りについても、相当な金額に実は上るわけですよ。それはいざ告発ということになればもう少しある意味では綿密な検討を必要とするかもしれませんけれども、言うなら...全文を見る
○矢田部理君 何かこの検察当局に帳簿類が押収されていることを一つの口実にしているようにも思われるし、事態の究明がおくれている理由にもしているように思われるわけでありますが、検察当局の押収した帳簿等々は、国税当局には簡単に見れないんですか。あるいは、そこら辺についての協力関係は十分...全文を見る
○矢田部理君 だから、やっぱり国税庁の姿勢が問題にされるんじゃないかと思うんですね。実態を見なければわからぬということ、あるいはその検察庁に資料が押収されているからなかなか進まないということを口実というか理由にしてですね、査察に踏み切っていない。査察に踏み切れば当然刑事捜査になる...全文を見る
○矢田部理君 四十九年の七月下旬にはさらに宣伝費名目で追加発注八機分のリベートといいましょうか、そういう趣旨で三千三十四万五千円が丸紅に入ったとされておりますが、この点はいかがでしょうか。
○矢田部理君 さらに四十九年八月には一億一千二百万、先ほどは宣伝費でありましたが、今度はリベートとして一機当たり千五百万相当ぐらいになるんでしょうか、これまたロッキードから丸紅に入っていると言われておりますが、この点はいかかでしょうか。
○矢田部理君 四十七年の十月と十一月、例の九千万と三千万、ユニット領収証と言われるものでありますが、これが丸紅を経由して全日空に入ったと言われておりますが、この点の解明はどうですか。
○矢田部理君 私はいま幾つかの事例、金額を挙げて示したわけですが、いずれも確認をしていないと。それじゃこの数カ月間何をやってきたんですか。検察庁は、もう全日空ルートも終わったと言っておる。しかし、これは恐らく全く申告されておらなかった。脱税事件としても十分に問題になり得るケースの...全文を見る
○矢田部理君 国税当局に伺っておきますが、いま私が述べた数字、金額については、まず全日空の方で所得の申告、法人所得の申告としてはあるんですかないんですか。
○矢田部理君 こんな単純なことがまだ確認できていないんですか。確認すらもしてないんですか。そうすると何を調査しているんですか。
○矢田部理君 資料がないということを先ほどから強調されておりますけれども、そう複雑な内容じゃないんですよ。しかもそれぞれのお金について、たとえばエリオットから植木らに渡されたとか、銀座のどこかの料亭のわきの路地で段ボールで受け取ったとかいう話も公になっているわけでありますから、帳...全文を見る
○矢田部理君 一般的な調査、査察はあるいはそうかもしれませんがね、これだけ公になり金額も内容もかなり具体的にもう指摘をされているわけでしょう。関係者に当たって聞けば当然のことながらわかることじゃありませんか。どうもやっぱり迅速な処理ということが行われていない。後で帳簿で確認すれば...全文を見る
○矢田部理君 賄賂。
○矢田部理君 そこら辺もやっぱりおかしいと思うんですね。大体賄賂を損金として見るなどという考え方はとってはならないんでありまして、そのことも含めてやっぱり緊急にこの税務問題を詰めていく。刑事事件として立件すべきものは告発その他の手続をとって処置をするということが大切で、私も一度国...全文を見る
○矢田部理君 時間がきましたから一点だけで終わりますが、その税務調査のめどはいつごろを時期的に置いてやるつもりですか。もう内容はそうむずかしいことじゃない、ほぼ公にされている。あと帳簿に当たりさえすれば簡単に結論の出る内容でありますから、ぜひ今国会中にやってその全貌を明らかにして...全文を見る
○矢田部理君 もうちょっと見当をつけて。
○矢田部理君 官房長官の出席を求めておったのですが、出られないということできわめて遺憾だと思います。したがって、官房長官にはいずれ近い時期に出席をいただいて改めて答弁をいただくことにして、きょうは法務省あるいは外務省にお尋ねをしたいと思うわけでありますが、それは例のアメリカ資料の...全文を見る
○矢田部理君 いや、あっさりした答弁で、もう少し内容を欲しいわけですが、西ドイツの協定では、第五項に、別に合意が得られない限り第三者への公表を禁止する、こういう規定になっているわけですね。これについて西ドイツの在米大使館筋では、この規定は、捜査終了後、米側の同意を得て新しい取り決...全文を見る
○矢田部理君 それは大変おかしいですね。日本の国民あるいは国会も含めてロッキード疑獄の全貌を明らかにしたい、徹底的に真相究明をするという立場でアメリカからの資料の提供もずっと要請をしてきた経緯があるわけです。アメリカの方からその問題を出さなかったからこちらは要求しなかったんだと、...全文を見る
○矢田部理君 各国のアメリカとの関係における協定の中身、実情についてまず御報告をいただきたいと思います。
○矢田部理君 日本の場合にはその条項が入れられなくて、ベルギーと西ドイツだけが入った事情はどういうことだったんでしょうか。
○矢田部理君 そこら辺にですね、対米交渉の弱さ、姿勢がうかがわれるわけでありますが、やはり別に合意が得られない限りということの意味、内容をどう見るか。それは書いてあったってなくたって同じなんだと、別に合意と書いてあるんだからそれはなくたって協議できるんだということも——形式論理的...全文を見る
○矢田部理君 つまり、公表するという了解をアメリカ側から得たわけですね。
○矢田部理君 今日的状況からすれば、それはそれで了解をしますが、ところで日本政府あるいは法務省も含めて、私ども社会党はあの協定が締結されたときからけしからぬと、再交渉、再協議をして公表をかち取るべしという強い主張をかねてから持っておったわけでありますが、西ドイツでは先ほど言ったよ...全文を見る
○矢田部理君 その辺のことを含めてという意味は、再協議が必要かどうかというのは後でもう一つ議論しますが、いずれにしてもアメリカと詰めて、アメリカ資料の公表、公開のために努力をするといいますか、再協議をするということですか。
○矢田部理君 まずその原則確認をしておきたいわけですよ。いまとか捜査が終わったらとかということじゃなしに、基本的に政府の姿勢としてアメリカ資料の第三者禁止条項を排除して公表する、明らかにするという立場に立つのかどうか。その原則に立った上でアメリカと実務的か政府レベルか知りませんけ...全文を見る
○矢田部理君 きょう、実はこの点、井出官房長官にただしたかったわけですが、井出官房長官の新聞談話などを見てみますと、アメリカと再交渉、再協議の意思はないかのように伝えられているわけですが、その点、政府部内では意思統一はできているんですか。
○矢田部理君 その時期の問題じゃないんですよ。基本の姿勢が、どうもやっぱり実務取り決めの、あるいは協定の段階でもあんまり問題を詰め切れていなかった。しかし後、その後の事情を考えてみれば、社会党がかねてから主張している主張が正しいことが、あるいは可能なことが相当程度国際的になったわ...全文を見る
○矢田部理君 その辺が、井出官房長官の談話と稻葉法務大臣のニュアンスが少しく違うように思われるわけですよ。基本姿勢として従前、三木総理も含めて一たん結んだものを再交渉なんかできますかという言い方をずっと続けてきたわけでしょう。その延長線上で井出官房長官談話があったというふうに位置...全文を見る
○矢田部理君 いま、そんな一般論を聞いているんじゃないですよ。条約は変更可能でしょう、一般論から言えば。ただ、従来政府がとってきた態度は、繰り返しになりますけれども、一たん結んだものをそんな再協議、再交渉なんかできますかと言って社会党や野党の要求を強く排斥をしてきたわけでしょう。...全文を見る
○矢田部理君 その条項は念のために聞かなくてもわかるんですが、私が申し上げているのは、捜査の状況とか完了したかどうかという問題点とかということは一つ置いておて、基本姿勢を問うているわけです。つまり従来は、一たん結んだものを再交渉なんかできますかと、社会党等の要求は無理筋だと、こう...全文を見る
○矢田部理君 じゃ、いまの時期はいいということですか。
○矢田部理君 そうするといつ交渉するんですか。
○矢田部理君 その後がよけいなんですよ。やるとすればの話をこんな長い時間かけてやってもしようがないんで、基本姿勢を私は聞いているんですよ。そう時期の問題だとか、捜査とのかかわりとかということに問題をすりかえないでほしい。日本政府として国民の前にロッキードの全貌を明らかにしたいと言...全文を見る
○矢田部理君 そう言われると、私も一言二言、言わなきゃならぬと思うんですよ。相当やったと言われますけれども、全体の状況から見ればPXLは全く捜査として進んでいるのかどうか疑わしい。あるいはまた全体の金の流れから見ても、二割か三割しか解明は進んでいない。アメリカ資料の公表問題につい...全文を見る
○矢田部理君 法務大臣は、先ほど、将来の問題として、捜査が終わった段階では、全容公開論の立場に政府は立っているのでその段階では少なくとも公表のための努力、対米折衝等をやろうという含みの発言をされましたから、それ自身は一歩前進だとは思いますけれども、同時にやっぱり基本の姿勢について...全文を見る
○矢田部理君 防衛庁としては各商社等に対して、航空機売り込みに関する外国の企業と日本の商社との間に結ばれたいわゆる代理店契約等については、そのコピーないし資料の提出を求めているようでありますが、日商岩井に対してはそれを求めているでしょうか。それに対する日商岩井の対応についてはどう...全文を見る
○矢田部理君 どうして日商岩井は出せないのでしょうか。出さないのでしょうか。その理由はわかりますか。
○矢田部理君 やはり防衛庁の姿勢がひとつ問われる問題だと思うわけです。逆に言えば、出している商社もあるようですが、非常に疑惑を持たれているこのグラマン社との問題について、契約書すら出せないというのはこれはきわめて重要な問題だと思いますので、防衛庁当局に緊急にやっぱり日商岩井に対し...全文を見る
○矢田部理君 それから、グラマン社のE2Cについて、電子機器とか誘導装置、レーダー等はこれはどこの会社の製品を使っているんでしょうか。
○矢田部理君 この問題については、じゃ留保して後で伺いますが、もう一点だけ質問して、私終わります。  四十七年の八月末に例の田中・ニクソン会談があったわけですが、その際マーシャル・グリーンというアメリカの国務次官補と日本の外務次官との間で実務者協議が行われたと伝えられています。...全文を見る
○矢田部理君 日本で出席したのはだれかというんです。
○矢田部理君 外務次官でないとしても、実務者レベルで、とにかくアメリカ側のマーシャル・グリーン国務次官補を相手に協議が行われたという事実関係はどうでしょうか。
○矢田部理君 これはグラマン・インターナショナルのチータム前社長、非常に重要な証言をしているわけですね。田中・ニクソン会談と並行して行われた実務者協議でグラマン社のE2Cについてアメリカ側から売り込みの話をした、日本側もこれには基本的に同意をしたという事実が指摘をされているわけで...全文を見る
○矢田部理君 なかったということなのか、把握していないということなのか、その辺どうですか。——いま把握していないというふうに……。
○矢田部理君 同時、または並行してという言い方が狭過ぎるとすれば、田中・ニクソン会談に関連して行われた実務者協議はあり得るわけだから、それを緊急に把握して外務省から改めて報告を求めたいと思っています。  それから、防衛庁にもう一点だけ。日商岩井がグラマン社のE2Cの売り込み等で...全文を見る
○矢田部理君 グラマン社をめぐる問題等については改めてまた質問をしたいと思いますので、きょうのところは時間の関係もありますので一応問題指摘だけにとどめておきたいと思います。  以上で終わります。
10月22日第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第4号
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○矢田部理君 基本的な問題については上田議員からすでに質問がありましたので、私ばずばり各論に入りたいと思います。  その前提として従来の論議を確認をしておきたいわけでありますけれども、まず総理大臣、法務大臣は、すでに十二名、中間発表で出てきた人たちの氏名を知っていること、これは...全文を見る
○矢田部理君 それはわかっています。確認だけしておきます。イエスかノーだけで。違っていれば違うと。時間がないから。
○矢田部理君 いや、は、じゃなくて、イエスかノーで言ってください。違うなら違うと。
○矢田部理君 だからイエスと答えてくれれば、それで一言で終わるわけです。  そういう前提があるにもかかわらず、いいですか、総理大臣、政府みずからがロッキード事件で刑事責任の追及を免れた灰色高官名を公表するのは、行政権の乱用につながるのでできない、相当でないというのが政府の発表で...全文を見る
○矢田部理君 幾つかの従来の論議を踏まえた点で、すべて私の申し上げたことがイエスということで確認をされました。  そこで、私がいよいよ重要な質問に入りたいと思いますのは、私どもは捜査機関とは別に、その内容を報告を受けた政府なり総理大臣は、独自の判断で、もう少し広い視野で物を見て...全文を見る
○矢田部理君 正確に答えてほしいと思うんですね。新聞がどう見るかの問題じゃないんですよ。いいですか。  それから、私どもは、いまさしあたっては政府にこの色づけや線引きをしてほしいなどとは言っていないんです。いいですか。そういう評価や色づけを全くしないで、すでに総理大臣や法務大臣...全文を見る
○矢田部理君 それで論理的にぴしっといきますか。政治的道義的責任の追求は政府はしない。国会でやってほしい。やる前提として政府は氏名も含めてありのままの捜査経過を出します。ありのままの法務大臣や総理大臣が受けた報告の内容を出します。これがどうして政府自身が灰色高官を定義づけたことに...全文を見る
○矢田部理君 論理的に見ると、きわめて支離滅裂なんですよ。新聞がこう書くとか、人の目がこうだとか、それはそれ自身が政治的配慮を加えていることじゃありませんか。シロか灰色かクロかは、国民が判断しますという。いいですか、発表をして、それがシロならシロで大変結構じゃありませんか。政府が...全文を見る
○矢田部理君 ちょっと待ってください。時間なくなっちゃうよ。
○矢田部理君 丸紅の三十ユニットの五名の高官については、自民党基準では発表になるんですか、ならないんですか。全日空ルートの九十ユニットで出された高官名については発表になるんですか、ならないんですか。総裁としてお聞きしたいと思う。
○矢田部理君 いや、法務大臣は総裁じゃないから。自民党総裁に聞いているんですよ。
○矢田部理君 法務大臣が総裁の代行はできないよ。
○矢田部理君 法務大臣がいつ総裁の代行になるんですか。時間がないからですが、そんなこともわからないでいままでの議論をしてきたんですか。
○矢田部理君 私の質問は……。
○矢田部理君 答えは、きわめて論戦は具体的になってきているわけですよ。しかも中間発表もできた。この中間発表で三十ユニット高官と九二ユニット等高官が数としてあらわになった。類型別の内容も不十分ではあるけれどもそれなりに出てきた。これを自民党案に当てはめてみるならば、公表基準に合って...全文を見る
○矢田部理君 簡単にしてくださいよ。
○矢田部理君 全然答えになっていませんよ。
○矢田部理君 全然納得しません。
○矢田部理君 ちょっと待ってください。
○矢田部理君 これは調べて正確に答えてくださいよ。当てはめしてみないなんということじゃ議論の前提がおかしくなるわけですから。総理大臣に聞いたってしようがないですよ。
○矢田部理君 いや、そんなことは聞いていない、自民党総裁として聞いているのですよ。
○矢田部理君 総理の答弁がきわめて不明確なので、時間を超過して申しわけありませんが、私が申し上げているのは、自民党案がすでに発表になっている。そこへ中間報告が来た。自民党案で当てはめれば、中間報告で出ているそれぞれの部分について、これは自民党案でも氏名がですよ、公表できる、これは...全文を見る
○矢田部理君 そのことについて、どう前向きに取り組むのかという決意を聞かなければ、単に国会に任せる、任せるということの言葉は、実は政府が責任を回避し、ロッキードの後退姿勢を示すものだというふうに考えざるを得ないわけです。その点で答弁を求めるのと、もう一点だけつけ加えておきたいと思...全文を見る
○矢田部理君 新潟でも田中前総理が推薦の動きがすでに出てきております。新潟県連では、この問題を推薦の方向で扱おうとしている。この問題について総理の姿勢を伺って、大変不満でありますが、私のとりあえずの質問といたします。
○矢田部理君 終わりますけれども、前段の方は全く私の質問に対する答弁になっていません。したがって全く納得できませんが、質問を留保して一応私は下がります。
10月29日第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第6号
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○矢田部理君 私は、日本社会党、公明党、日本共産党及び民社党を代表して、ただいまの鬼頭証人の出頭日時につきましては来る十一月一日午後一時とすることの動議を提出いたします。  右動議の趣旨について説明をいたします。  鬼頭史郎君は、布施検事総長の名をかたり、三木総理に指揮権発動...全文を見る
11月04日第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第8号
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○矢田部理君 総理にお尋ねをいたしますが、ロッキード疑獄が日本に伝えられてからちょうど九ヵ月たちます。いよいよきょうはまた臨時国会の最終日にも当たっており、近々総選挙が控えているという情勢のもとで、総理のロッキード問題についての姿勢を中心に、最後のと言っても差し支えないと思います...全文を見る
○矢田部理君 いまの総理の発言はきわめて重大だと思いますよ。上田議員は、最初、総選挙前に出すという総理の答えを再三にわたって実は確認をしておるわけです。しかも、時期的にも特定をいたしまして、総理の発言に対し、選挙前ですねと、こういう詰めをしたところ、ここで読んでみますと、これ見て...全文を見る
○矢田部理君 これは大変な食言だと思うのですよ。この間の答弁と全く違いますよ。前提として伺っておきますけれども、この間わが党の上田議員はまず内容の詰めをやりました。十五日に出した中間報告は、言うならば検事総長の捜査報告みいなもので、政府報告になっていない、内容的にも政治報告が必要...全文を見る
○矢田部理君 総選挙前。
○矢田部理君 それを否定してまた質問しているんですよ。
○矢田部理君 ちょっとその肝心なところを落としちゃった。「総選挙前にいたすことが国民の判断を求める上において適当だと、私がいま考えておる」ところでございますと、こういうのです。
○矢田部理君 どうも重大な食言ですよ。そうすると、前回の捜査報告だけでは不十分だという内容を認めた。政策決定過程に賄賂や政治工作資金がどのように流され、あるいは流された政治家を通してどう動いたか、そこが解明をされなければロッキード問題の行政上の責任が明確にならないじゃないか、それ...全文を見る
○矢田部理君 私はもう全く納得できません。重大な食言だと思いますよ。きょうの三木総理の対応は、もう総選挙前は政府報告、政治報告はやらないという発言でありますから、これはもう徹底的に私たちは追及しなければならぬと思いますし、食言として取り消しを求めたいと思いますけれども、その責任追...全文を見る
○矢田部理君 そこで、加藤、二階堂氏らは全面的抵抗の姿勢を示しているんでありますが、その抵抗の姿勢の一つとして二階堂氏は、私にまつわる全資料を出してほしいと、私ば基本的人権を全面的に放棄をして、内容を明らかにしてほしいと彼自身、がその弁明の中で求めているんでありますから、これらの...全文を見る
○矢田部理君 ただ、少なくとも政治家の基本的人権論を理由にして資料公開に反対する議論、これはこういう議論になってくるとこわれる、前提を欠くというふうに思われますが、その点どうですか、総理。
○矢田部理君 人権の方はなくなったということになるわけでありますか。私は何も三十ユニット、九十ユニットという限定をする必要はないわけですよ。ちゃんと弁明の機会も与え、それぞれの議員がきょう弁明をしているわけでしょう。そこで、やったならやった、もらってないならもらってない、全資料を...全文を見る
○矢田部理君 ちょっとお待ち下さい。私が伺っているのは、三十ユニット、九十ユニットを問わず、中間報告で出た人数については少なくとも政府の責任で公表すべきだという立場が基本でありますけれども、そういう情勢の中で委員長からの要請もあって三十ユニットについては明らかにした。残る九十ユニ...全文を見る
○矢田部理君 そうすると、国会の先ほどの委員長の要請にも再検討の余地はないということですか。この前出した資料では不十分だ、少なくともそういう認識の上に立って——いいですか、これは政府の姿勢の問題ですよ。その認識の上に立って九十ユニット分についてもさらに資料を出してほしいと、国会が...全文を見る
○矢田部理君 いや、基本姿勢の問題なんですよ、基本姿勢が問題なんですよ。
○矢田部理君 どうも三木内閣、この点でもきわめてあいまいなんですよ。具体的な実務の問題よりも基本的な総理のやっぱり政治姿勢にかかっている問題。こちらにボールをよこして、国会が決めなきゃ発表できないと。そのための基準づくりの資料として一部資料を提供したけれども、あれで何番目かに出て...全文を見る
○矢田部理君 これは参考人として、被疑者としなかった。最近、検察審査会に申し立てがあって被疑事件になっていない。被疑者としなかった。したがってまた不起訴処分という処分でもない。処分がないから検察審査会の対象にならないなどという議論があるようでありますけれども、検察審査会の審査を回...全文を見る
○矢田部理君 そうすると、検察審査会の審査の対象にもなるというふうに伺っておきたいと思います。  そこで総理大臣にお伺いをいたしますが、少なくとも三十ユニット局官については当委員会は灰色だという認定を委員長がして、その上で資料を出させてあるわけです。問題はこの政治的道義的責任を...全文を見る
○矢田部理君 最後に——終わります、これで……。
○矢田部理君 一連の総裁の発言は真相解明に全く熱意を失っている、大幅に後退をしたというふうに指摘せざるを得ません。ロッキード隠し派と妥協し、政権維持に大きな価値を置いて、氏名の全面的な公表も、アメリカ資料も含む資料の公開も、そして証人喚問、さらには先ほど議論をしました政治報告につ...全文を見る
○矢田部理君 もうロッキード隠しの正体をあらわにしたといわれてもいたし方ないような政治姿勢になりかわってしまった。その責任はきわめて重大であると思いますが、今後私たちはあらゆる機会にこの問題を徹底的に追及をしていくことをここで申し上げて私の質問を終わります。
12月24日第79回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第1号
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○矢田部理君 私は委員長に大谷藤之助君を推薦することの動議を提出いたします。
12月30日第80回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第1号
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○矢田部理君 私は、委員長に大谷藤之助君を推薦することの動議を提出いたします。