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開催日 会議名 発言
02月16日第96回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○矢田部理君 総理にまず伺っていきたいと思いますが、衆議院の予算委員会でF4ファントムの試改修のための五十六年度予算等をめぐる問題についていろんな議論があり、また、閣僚からもさまざまな発言が寄せられ大変紛糾をいたしたわけでありますが、二、三の点についてまず伺っておきたいと思います...全文を見る
○矢田部理君 増田防衛庁長官は当時、いま総理がおっしゃったような意味で、他国に侵略的、攻撃的脅威を与えるような武器は持たない、装備はしない、その一つとして爆撃装置を外したものを購入するということになったわけでありますが、その爆撃装置を今度取りつけるということになりますと、少なくと...全文を見る
○矢田部理君 昨日の衆議院予算委員会で防衛庁長官が、五十六年度予算については執行を停止する、今後取り扱いについては引き続き審議を願うという趣旨の発言をされたそうでありますが、この趣旨も理解しがたい、納得しないという立場でしょうか。
○矢田部理君 加えて中川長官は、昨日、他党の控え室などを回っていろんな言動があったと伝えられているわけでありますけれども、総理は予算委員会で、今後閣僚の発言については十分注意する、言動については注意するということでありましたが、まず中川長官、どんなことで各会派を回ったのでしょうか...全文を見る
○矢田部理君 委員会の採決のときに了解も得ずに退席をして、しかもその前後に各会派を回った。恐らく総理が注意した言動と違ったいろんな中身の報道が伝えられておるわけでありますが、言動をとるということについて、総理、どう思われますか。閣僚の相次ぐ発言が問題にされ、それについて総理は釈明...全文を見る
○矢田部理君 他意がないと言ったって、予算委員会の最終場面、大事な採決の時期に了解も得ずに外に出てしまって、トイレに行くことまでとめるつもりはありませんが、各会派を回っていろんなことを言っておる。こういうことを他意がないだけで済みますか。再度答弁を求めます。
○矢田部理君 いずれにしても、今後、言動については十分総理としても注意をするということは、そう考えますか。
○矢田部理君 それから防衛庁に伺っておきたいと思うのでありますが、今度のF4ファントムの試改修についてでありますが、この試改修の目的は、従来持っておった迎撃的な機能に加えて対地支援、すなわち爆撃機能を持たせるということに重要な意味がある。それについて生田目空幕長は、迎撃機能と爆撃...全文を見る
○矢田部理君 この問題の最後になりますが、増田長官の約束をした爆撃装置の取りつけの問題、その後のF4ファントムの爆撃機能の強化の問題、さらには生田目発言、閣僚発言など、いろいろな問題が実はこれはあるわけであります。  そこで、衆議院としては、さしあたり予算の執行を停止をする、引...全文を見る
○矢田部理君 いまの発言はだめですよ。衆議院には引き続き審議を願う、参議院に対しては御協力をいただきたい、こんなばかな話はありませんよ。そんな総理の発言は認められませんので、再度答弁を求めます。
○矢田部理君 ちょっと意味がよくわかりませんのは、衆議院では執行を停止した上引き続き審議を求めるという考え方を示したわけでありますが、参議院に対してはそれと同じ考え方ではないのですか。引き続き参議院に対しても審議を求めるという考え方に立っていないのですか。参議院の審議は要らないと...全文を見る
○矢田部理君 審議を願いたい、そこまででいいんじゃありませんか。執行を停止をする。衆議院はもちろん、参議院でも引き続き審議をいただきたい。それだけの話じゃありませんか。そこだけ確認してもらえばいいんですよ、われわれは審議するつもりでいるわけですから。その審議なしに勝手に政府が動く...全文を見る
○矢田部理君 それでは次の問題に入っていきたいと思います。  鈴木内閣の基本的な政治姿勢についてでありますが、ロッキード事件、ロッキード疑獄についての総理の認識を最初に伺っておきたいと思います。  ロッキード事件につきましては、小佐野、若狭らについて有罪判決が出ました。今後、...全文を見る
○矢田部理君 ロッキード裁判について総理にコメントを求めているわけではありません。天下を震撼させた衝撃的な事件としてのロッキード疑獄全体について、政治倫理の問題として総理はどういう見解と認識を持っておられるかということを伺っているわけでありますが、再度その点で総理の見解を求めたい...全文を見る
○矢田部理君 という鈴木内閣は、言うならばロッキード問題を清算しないまま、これを引きずった形で今日存在をしているわけです。一つには、ロッキード裁判の行方が鈴木内閣の存立にも大きな影を落としているし、他方では、ロッキード事件に連座した政治家がかかわりを持ったり大きな影響を与えている...全文を見る
○矢田部理君 各論を少しやりたいと思いますが、法務省にロッキード事件の各裁判の現状と見通し、検察側の立場でどう考えておられるか、まず御報告をいただきたいと思います。
○矢田部理君 裁判の内容に関連してでありますが、全日空判決で、判決は次のように認定をいたしております。  若狭らが外為法違反で授領した全員などから政治家等に七千万円が渡された旨の指摘がなされております。そのとおりかどうかということが一つと、そのために検察側はどういう立証をされた...全文を見る
○矢田部理君 七千万の内訳はわかりませんか。
○矢田部理君 それじゃ、次の点で伺いましょう。  近々、橋本、佐藤両氏に対する判決が出る、その前提としてすでに論告がなされているわけでありますが、三十ユニットが——三千万円ですね、いつごろ、だれに、どういう方法で渡されたか、そのための立証を検察側としてどうやったか、その立証につ...全文を見る
○矢田部理君 検察側の論告の内容を具体的に、三十ユニットの内訳を含めて説明してください。
○矢田部理君 いつ、だれに、幾ら、どこで、どういう方法で渡されたかを聞いているわけです。
○矢田部理君 全然答えになっていない——具体的に聞いているわけですから、正確に答えてください。
○矢田部理君 法務省、公にしたことを言いにくいとしているのはちょっとおかしいと思うのでありますが、全部、その方法から場所まで裁判では立証しているわけですね。それから、金銭の授受については具体的にどんな立証をされましたか。また、それについては確信を持っていますか。
○矢田部理君 これは最終判決には至っておりませんが、検察側の立証としましては、たとえば二階堂氏に対しては十一月一日五百万入りの包みを伊藤が官房長官公邸に持参をしたと。そのためのいろんな関係人の調書や証言等が具体的に出ているわけですね。他の人たちも、これ一々申し上げませんが、たとえ...全文を見る
○矢田部理君 選挙で国民の信託を受けたとか、真摯に取り組んでいるからそれでいいんだということにはならないんじゃありませんか。とりわけ、そういう方々が自民党政治のあるいは与党の中枢に座るというようなことは、本人のみならず総理そのもののあるいは総裁そのものとしてのやっぱり政治姿勢が問...全文を見る
○矢田部理君 少なくとも裁判係属中ですよ。その結論ぐらいは見てしかるべきじゃありませんか。それ以前に自民党の枢要な地位につく、鈴木内閣に大きな影響力を持つというようなことは大変問題なんじゃありませんか。
○矢田部理君 同じようなことが最近の談合をめぐる問題、建設利権の構造についても言えるわけでありますが、建設省、民間の大手企業、建設業でありますが、官公需の割合はどのぐらいになっているか、それが第一点。  それから建設省から民間の関連業界にどの程度天下りをしているか。  以上、...全文を見る
○矢田部理君 私が建設省に聞いたのは、大手三十社なら三十社の民需と官公需の割合はどうなっているかという点です。
○矢田部理君 ちょっと質問途中でありますが、この辺で休憩させていただきます。
○矢田部理君 建設利権の仕組み、構造について、ちょっと午前中も触れたのでありますが、すでに建設省から話がありましたように、大手企業の民需と官公需の割合は六対四ぐらい、多いところでは宮公需が五割から七割を超えるところがあります。しかも、この天下りの状況を見てみますと、建設省だけでこ...全文を見る
○矢田部理君 中央建設業審議会で入札のあり方等について現在検討中であるということでありますが、その作業状況、いつごろ結論を出すのか、テーマなどについて伺いたいと思います。
○矢田部理君 入札制度をどうするかということ、あるいは制度論等については改めて別の機会に議論したいと思いますが、私はここで二点だけ申し上げておきたいのは、一つは人事院に対して、承認大事なるものがしり抜けになっていないのか。たとえば、ここに防衛施設庁から関連業界に天下りをした人たち...全文を見る
○矢田部理君 若干の個別問題、時間がありませんので、何点かに限って伺っておきたいと思いますが、一つは建設業界の一括下請がしばしば問題にされております。  A社が受けてB社C社と、少しずつ金を前取りして、下請、孫請におろしていく。こういうこととして、たとえば越後道路サービスなどが...全文を見る
○矢田部理君 しかるべき措置というのは。
○矢田部理君 一般的に伺いますと、A社からB社に、あるいはC社に仕事を渡したことにしてあるけれども、C社が、あるいはB社が、全く仕事をしないのに利益金だけ渡した、お金を渡したということになった場合には、どういう課税上の措置がございますか。
○矢田部理君 牛久沼の場合にはそういう観点で調査をしている、とすれば、いつごろ結論が出る予定でしょうか。
○矢田部理君 いろいろ個別問題で伺いたいこともありますが、最後に総理に、いずれこの談合問題は改めて本予算委員会でも同僚議員などから取り上げられることとなると思いますが、その際、やっぱり建設業界の代表を証人として呼んで実態を解明したい、問題点を明らかにしたいという要求が強いわけであ...全文を見る
○矢田部理君 次の問題に入りますが、大蔵省にお伺いしておきます。  最近大光とか平和とか、相互銀行の経営体質や経営姿勢についてしばしば問題点が指摘をされておりますが、大蔵省としてはこれらについてどのような監督、指導をなしておられるでしょうか。
○矢田部理君 かつては投機目的の土地融資、今日的には投機関連の株式融資等について問題が出ているようでありますが、これらについてはどんな指導をされているんでしょうか。
○矢田部理君 指導、監督の一つあるいは前提として、大蔵省は各銀行に対する検査を行っているようでありますが、この検査はどのようにして行われているのでしょうか。
○矢田部理君 昨年の八月に平和相互銀行を検査したようでありますが、問題はなかったかどうか。あったとすれば、その結果、どのような措置をとられたか。
○矢田部理君 検査は、銀行に対して事前に予告をするのでしょうか。
○矢田部理君 にもかかわらず、この平和相互の状況を見ますと、八月二十日から検査が始まったようでありますが、二週間ぐらい前にこれを察知をして、さまざまな検査対策、検査をごまかす作業を行った疑いがあるのでしょうが、大蔵省御存じでしょうか。
○矢田部理君 各銀行に対する一人当たりの貸付限度額はどうなっているでしょうか。平和相互銀行の場合はこれまた幾らになっているでしょうか。
○矢田部理君 平和相互銀行を検査をされた際に、この限度額を超えて貸し付けをされている事実はなかったでしょうか。また、限度額を超えた貸し付けが相当あったのに、それを子会社等に分散をするために一時的な措置がとられた疑いがあるのでしょうが、気がつかなかったでしょうか。
○矢田部理君 こういう事実があったとすれば、これは実は大変なことなのでありまして、再検査、再調査をすべきではないか。特にこれは相銀法二十四条違反という問題も出てくるわけでありまして、その点、再度大蔵省に答弁を求めておきたいと思います。少なくとも気がつかなかったとすれば、再調査をす...全文を見る
○矢田部理君 通産省あるいは資源エネルギー庁に伺いたいと思いますが、石油備蓄の基地がいろいろ構想化されておりますが、その現状、将来の見通しはどうなっているでしょうか。
○矢田部理君 一番最後に言われた馬毛島の備蓄基地問題についてでありますが、どうもこの平和相互銀行の融資をもとにして島の大半が買い取られる。そこにいた人たちが全部島からいなくなる、無人島に近くなっているわけでありますが、その買い取った最初の目的はどうもレジャー関連だったようでありま...全文を見る
○矢田部理君 その調査に関連してでありますが、誘致側に藤井丙午氏などが入る、政治家がらみでありますが、そして買い手の側、公団側ではその調査を委託をするわけでありますが、調査を委託されたのは新日鐵の稲山さんが会長をしておられるエンジニアリング振興協会で調査をする。どうも買い手側と売...全文を見る
○矢田部理君 詳細は知っておらないといったって、石油公団が頼んだ関係ですから。  それからもう一つは、値段の問題でありますが、島でありますからかなり安く購入をされた模様です。ところが最近石油公団が買い上げる価格がかなりの金額だと。一説によると百倍前後ぐらいになるんじゃないかとい...全文を見る
○矢田部理君 細かく指摘をすればいろんな問題があるわけでありますが、補正予算の一番のポイントである財政、経済問題に移りたいと思います。  その第一は、歳入欠陥が非常に大きく生じているわけです。その理由として、政府は物価の予想以上の安定だと言っています。もともと物価の安定というの...全文を見る
○矢田部理君 物品税、印紙税、卸売物価の安定で上がらなかったと言うんでありますが、やっぱり取引量が減少しているということも考えなきゃならぬわけです。あるいは所得税がもう一つ大幅に歳入不足になっていると言うんでありますが、これはやっぱり雇用者所得の伸び悩みあるいは中小企業の不振、失...全文を見る
○矢田部理君 景気が思うように伸びなかった、したがって成長率も下がった、やっぱりその責任は、あるいは経済政策の失敗は政府として痛感しておいてもらわなければ困ると思うんですね。  次の問題でありますが、その中で政府は歳入不足を四千五百二十四億円と見積もったようでありますが、どうも...全文を見る
○矢田部理君 どうも大蔵大臣の言う、いままでも当たったことがないという物の言い方は無責任に過ぎるんじゃありませんか。だから今度も当たらなくたって別に責任はないんだというような言い方に聞こえてならないのでありますが、若干の幅は別として、大幅に狂うようなことがあったらいかがいたします...全文を見る
○矢田部理君 当たったことがない数字を幾ら並べられてもしょうがないのでありまして、問題は、私が聞いているのは、それ以上になったとき、歳入欠陥がそれ以上ふえたとき、あるいは大幅にふえたときはどういう対策をとられるんですか、その責任はどうなるんですかと、これを伺っているんです。
○矢田部理君 いまの景気の状況から見て、あるいは税収のぐあいから見て、とてもじゃないが四千五百億程度では済まない。一兆だ、一兆五千億だ、あるいは二兆だなんという計算も、あるいはそれ以上の計算もあるわけでありますが、それはそれとしまして、さしあたり決算調整資金を使うとかいうことも、...全文を見る
○矢田部理君 大蔵省筋は、いやこれからよくなるんだ、法人の三月期決算も見込めるんだというお話は重々承っておるので、問題は私は、それ以上特に決算調整金ということもあるから、それは仮に認めましょう。七千億、それを超えて歳入欠陥が生じたというような場合には政治問題、政治責任になるんじゃ...全文を見る
○矢田部理君 そこは聞いてないんだ。総理大臣。
○矢田部理君 見積もりだからある程度、びた一文違っちゃいかぬということを言うつもりはないのです。まあ少し甘過ぎるかもしれませんが、点数のつけ方としては、決算調整金ぐらいの幅ならば、それはまあ一つの幅かなというふうにも考えるわけでありますが、それを超えて大幅な歳入欠陥、不足が生じた...全文を見る
○矢田部理君 これは、いま不規則発言からもありましたように、今年度では済まないんですよ。いまの景気の状況から言えば、幾らか薄日が差すとかなんとかという話もありますけれども、来年度もかなりの落ち込みが想定をされるわけです。そうなってくると、これは財政再建だっておぼつかなくなるじゃあ...全文を見る
○矢田部理君 五十九年度に赤字国債からの脱却を目指すというのが基本に据えられているわけでありますが、たとえばことしだけとってみましても、当初二兆円予定したのが今度三千七百五十億増発をして、実際は一兆六千二百五十億しか減らない。来年度だって一兆八千三百億、当初予算でありますが、税収...全文を見る
○矢田部理君 少しずつ減っているからいいじゃないかという話では五十九年度再建はできないわけですよ。初年度が狂った。来年度それじゃ赤字国債を発行しないなど言うと、そこもはっきりしない。発行しませんか。
○矢田部理君 いまの私の発言はちょっと不正確でしたが、来年度は一兆八千三百億減らすのはわかりました。そのほかにまた秋口とか来年の春ごろですね、追加発行、増発をするようなことはありませんかと。もしこれがあるようなことになればもう決定的にだめになる。やっぱり五十八年、九年の減らす負担...全文を見る
○矢田部理君 私は、五十九年度特例公債からの脱却というのは単なる努力目標というふうには伺ってこなかったわけです。それは年度ごとに多少の変動はあるにしても、究極は五十九年度までに赤字国債から脱却をするということが基本であるわけでしょう。すると、最初重ければだんだん負担が後の方にかか...全文を見る
○矢田部理君 それはもちろん税収だけじゃないと思いますが、しかし同時に、増税はしないということも一方で約束しているわけでありますから、増税なき財政再建だとも言っておるわけでありますから、その枠の中でどうしてもできなかった場合に政治責任をおとりになりますかと聞いているんです。
○矢田部理君 原重油関税収入が、原重油の輸入が毎年ここ減っておりますのでかなりの程度落ち込んでいるのではないかと思いますが、大蔵省、その金額はどのくらい見込んでおられるか、まず説明をいただきたいと思います。
○矢田部理君 今度の補正で、一般の関税の落ち込みは六百億ぐらい、それから石油税も落ち込んでいるということで補正が組まれているわけでありますが、残念ながら同じ系列で議論されるべき原重油関税の収入の落ち込みは出ておりません。これは少しおかしいなと思っていろいろ検討をしてみますと、他の...全文を見る
○矢田部理君 大変おかしな話なんですね。歳入不足についてはまだ見積もりをしていない。仮に歳入不足が出たとしても他の不用額が出る可能性があるから賄える、したがって補正予算を出す必要はない、こういう言い方なんですね。  とんでもない話なんですよ。国会が予算を審議し予算を決めるという...全文を見る
○矢田部理君 他の関税については六百億減収になると今度の補正で書いてあるわけでしょう。同じ関税の中で原重油関税についてはまだ計算もしていない。不用額が出る。この不用額も大変問題なんですよ。  石炭液化計画をアメリカやドイツと一緒になってやる。ことしの、今年度の予算を組むとき、わ...全文を見る
○矢田部理君 これは非常に重要な問題なんですね。国会で審議をして決めた政策、それを裏づける予算が税収不足のために大蔵等の手によって勝手に変更されてしまう、これは財政民主主義にならぬのですよ。その変更する場合にはやっぱり補正として改めて国会の審議に供すべきだ。これはやっぱり財政の基...全文を見る
○矢田部理君 同じ質問を繰り返してあれですけれども、石炭液化計画の中止もさることながら、同時にまた他の関税と同じように原重油の輸入が年一割ぐらいずつここ二、三年減っていることも事実なんでありますから、当然に落ち込むわけですよ。それはもう三百億くらい出るのは、私もいろいろ苦労をして...全文を見る
○矢田部理君 ということでありますから、その質問は留保することにいたしまして、次の質問に変わります。  日銀総裁においでをいただいております。  先般、国際決済銀行の集まりに行って帰ってこられた。その印象を踏まえ、かつアメリカの大統領の予算教書が発表されました。これらの状況か...全文を見る
○矢田部理君 最近、西ドイツ連銀のペール総裁が、アメリカの高金利が非常にマルクを低下させる、さらには西ドイツの金利引き下げの展望が持てなくなってしまうということで痛烈にアメリカを批判しているわけでありますが、アメリカの高金利が日本に与える影響、これを具体的にお話をいただきたいと思...全文を見る
○矢田部理君 もう一点で終わりたいと思いますが、政府は、明年度以降の経済見通しの中で、やっぱり内需を高めるということを言っておるわけでありますが、その柱として「金融政策の適切かつ機動的な運営」と、もう一つは、住宅政策などでありますけれども、と言っておるわけでありますが、アメリカの...全文を見る
○矢田部理君 日銀総裁は結構でございます。  いま総裁からお話がありましたように、これは経済企画庁でしょうか、大蔵省ですか、ことしの成長見通しを実質五・二%と見込んでいる、しかも内需主導型である。そこで金融政策、あるいは住宅と、こういうふうになるわけでありますが、五十三年に内需...全文を見る
○矢田部理君 もうちょっとその適切の中身を言ってください。
○矢田部理君 そこで、どうもやっぱり内需の見通しが立たない。特に今日の不況、不景気というのは消費不況だとも言われていをわけです。賃金が抑えられる、実質増税がある、公共料金の値上げなどがある、そういう中で勤労者の租税負担率が急上昇している、所得税と法人税の割合も年々逆転をしていると...全文を見る
○矢田部理君 やっぱりこれをやらなければ内需の拡大も個人の生活も守れないと思います。したがって、これはぜひ実現さしてほしいというふうに考えるわけでありますが、あと残り時間が少なくなりましたので、外交、防衛問題にほとんど入れません。  一、二点だけ伺っておきたいと思いますが、二月...全文を見る
○矢田部理君 時間を若干残さなきゃなりませんので、まとめて最後に二、三問だけ伺っておきますが、アメリカはこの国防報告の中で、日本はなすべきことがまだ多く残っているということで幾つかの点について注文をつけております。その一々について言うわけにはまいりませんが、一つは、北東アジアへの...全文を見る
○矢田部理君 ソビエトに対する……
○矢田部理君 レーガン戦略に対する対応はどうなんですか。
02月17日第96回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○矢田部理君 関連。
○矢田部理君 総理に対しまして、私もその点を少しくどいぐらいお聞きをしたわけでありますが、宮澤官房長官の朝のお話では、五十六年度予算を当面執行を停止する、引き続き審議、協議を衆議院でいただくということが衆議院レベルで決まりました、参議院については、まだ御要望がありませんからそうな...全文を見る
○矢田部理君 その御審議という意味が——私どもはきのうきょう補正をやっているわけです。それだけではなくて、今後引き続き本予算が来るわけでありまして、五十六年度、五十七年度予算、両予算にかかわるわけでありますから、本予算の審議も十分に尽くした上でこの全体の執行問題は考えるというふう...全文を見る
○矢田部理君 私は日本社会党を代表して、昭和五十六年度補正予算案に対し、反対の立場から討論を行います。  今回の補正の第一の問題は、税収不足で歳入欠陥が明らかになったことであります。政府はこれを物価の予想以上の安定によるとしておりますが、物価安定を税収不足の理由とするのは筋違い...全文を見る
03月16日第96回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○矢田部理君 総理にまずお伺いをしたいと思います。  総理はかねてから現行憲法を擁護し尊重する、憲法改正はしないということを繰り返し述べておられますが、現在はもちろん、将来に向かってもそういう立場を堅持されるおつもりでしょうか。加えて、憲法改正の動きには一切加担をしない、こうい...全文を見る
○矢田部理君 改正の運動には加担しないかということについてお答え願います。
○矢田部理君 昨年の十月二十一日に自主憲法期成議員同盟が憲法改正案なるものを発表いたしました。憲法改正草案要綱十項目をまとめて明らかにしたのでありますが、全部を説明するわけにはいきませんが、その中で主なものを申し上げますと、たとえば現在の天皇、象徴天皇制について、天皇を元首とする...全文を見る
○矢田部理君 そうだといたしますれば、これはかねてから国会でも問題になってきたわけでありますが、総理御自身がその地位の重みから考えて、この議員同盟は退かれるべきではないかというふうに思うのですが、いかがでしょうか。
○矢田部理君 この自主憲法制定議員同盟も加入をしております自主憲法制定国民会議、この規約を総理は御存じでしょうか。
○矢田部理君 そこが問題だと思うのですね。ここでは自主憲法制定の推進を目的とするという目的を掲げた上で、自主憲法の実現を目標とする国民運動を行う、こういう運動団体なのですね。加えて、今度の憲法改正要綱の発表に当たっては、いま国民の抵抗が強いから全面的な改正は無理だ、緊急度の強いも...全文を見る
○矢田部理君 副会長はおりられたということでしょうか。
○矢田部理君 まあ自粛し慎重にすればいいというものではなくて、もう現に項目を明らかにし運動にしよう、緊急度の高いものをやろうと。総理もかねては研究調査の段階では見守るけれども運動にしたら私はやめますという誓いを国会でもしているわけなんで、もう一度御両者から答弁を求めたいと思います...全文を見る
○矢田部理君 余り納得できませんが、次の質問に変わります。  日本は今年の初めから国連の人権委員会のメンバーとなったのでありますが、人権問題についてどのような認識を持っておられますか。外務大臣にお伺いいたします。
○矢田部理君 そこで、具体的に伺いたいと思いますが、在日韓国人の政治犯、その中で非常に重病人であります姜宇奎さんと崔哲教さんの二人の入院治療問題が韓国で非常に問題になっております。人権委員会のメンバー国として、直ちにこれは入院できるような措置を外務省としてもとるよう全力を挙げるべ...全文を見る
○矢田部理君 F4の問題に入りたいと思いますが、F4の試改修に当たって今年度十三億、それから明年度の予算で八十五億等々の予算がつけられているということでありますし、まあ債務負担行為ということになっているわけでありますが、予算書等のどこを見ればそれはわかるのでしょうか。
○矢田部理君 その「装備品等整備諸費」あるいは「航空機修理費」、いろいろなことが全部一緒になって出てくるわけでありまして、これでわかりますか。
○矢田部理君 今年度のやつなんていうのは全然資料も何も出てないじゃありませんか。どこを見たってそんなことはわかりません。さっき防衛局長はどういう軍備を持てるか持てないかは結局国会の判断に帰するんだと。判断する前提を欠くじゃありませんか。この点どう考えますか。
○矢田部理君 理解できるわけはありませんよ。大蔵大臣わかりますか、これ見て。
○矢田部理君 大臣がわかりますかと聞いているんだ。大蔵大臣がまずわかるかと聞いている。
○矢田部理君 その金額の多い少ないではなくて、きわめて重要な問題が予算書のどこを見ても、ちょっとだれが、われわれいま見てもわからぬのです。これでいいのか。予算書本体もありますが、細目の説明なり参考書類なりにもどこにもやっぱり出てこない。業務計画見てもわからぬ。これで国の防衛政策が...全文を見る
○矢田部理君 この業務計画を見ましても、ただその能力の向上のための試改修に着手するというだけで、要撃性能を付与するのかどうか、あるいは爆撃性能はどうなるのかというようなことは何一つ実はわからないわけですよ。予算書とこれの連関だって、つながりがあるわけじゃありません。  そこで大...全文を見る
○矢田部理君 防衛庁長官、どう考えますか。
○矢田部理君 防衛庁の役人の方に何度か来ていただいて説明を求めたのですが、その人たちですらわからぬのですよ、どこに書いてあるのだか、どうなっているのだか。まして防衛庁長官もおわかりにならないだろうと私は思っておる。そういうことが秘密裏に、隠密裏に進められていくことにやっぱり防衛問...全文を見る
○矢田部理君 各国のF4問題の扱いは、特に延命その他の扱いはどうなっておるでしょうか。
○矢田部理君 問題は、そのための予算として基本設計費は今年度十二億ですね、それから五十七年度に八十五億を組むことになったわけでありますが、いずれも国庫債務負担行為であります。この八十五億の内訳はどうなっているのでしょうか。
○矢田部理君 搭載品にかかる五十七億の内訳を説明してください。
○矢田部理君 金額。
○矢田部理君 この機器の本体にかかわるわけでありますが、主な搭載機器の品目とその単価を明らかにしてほしいと思います。
○矢田部理君 いま述べられた主な部品についてF15の際の契約価格があると思うのですが、それは幾らぐらいになっているんでしょうか。
○矢田部理君 ここに昭和五十四年、一九七九年に契約をしたそれぞれの単品の価格の一覧表があります。APG63が四億六千六百十八万円、慣性航空装置七百五十九万円強ですね。セントラルコンピューターが二千二百万円ぐらい、ヘッドアップディスプレーが五千百万円ぐらい、五十四年価格でありますが...全文を見る
○矢田部理君 おおむね。
○矢田部理君 そこで、一番単品で値段の高いのはFCSなんですね。このFCSの中で、F15用のものは使わない、F16のFCSを使う。AFG66というやってありますが、これはF15用の半分ぐらいの値段だというふうに言われておりますが、そのとおりでし。ようか。
○矢田部理君 F15で使っているやつよりもF16のやつは半分以下ぐらいだというふうに言われているが、そのとおりかと聞いているんです。
○矢田部理君 それはあれだけれども、質問に答えてください、半分以下かと。
○矢田部理君 他の、たとえばA1〇用の慣性航法装置、これはF15のものよりも安いのではないでしょうか。それから、セントラルコンピューター・は日本でも導入しているわけでありますから、これは同価格。ヘッドアップ・ディスプレーについては、これまたF15よりも安いのではないかと思われます...全文を見る
○矢田部理君 ごまかしてはいかぬのだよ。もともとの値段は安いか高いかと。それから試改修に特別買うわけでありますから、少し、手づくりとか、いろいろなものをつけるから高くなることはわかるけれども、もともとの値段の比較をまず伺っているのですよ。
○矢田部理君 そうしますと、FCSについてはF15のものよりも三分の二ぐらいの値段、それからその他の機器についてはF15の方が高いということを前提にして、先ほどおおむね私が読み上げた数値がそのとおりだということを前提にして考えますと、四億円ぐらいしかかからないのですね。それを二個...全文を見る
○矢田部理君 何を言っているのか、さっぱりわからないです。いま私が指摘をしたのは、防衛庁の答弁ももとにして試算をしますと、この部品価格の総体は四億前後にしかならぬ。それを二セット買うから八億です。それから、これまた防衛庁の事前の説明でありますが、特注品になりますから大体倍程度かか...全文を見る
○矢田部理君 私は具体的な数値を挙げて指摘をしているのでありまして、言葉だけ、あれにもかかる、これにも費用がかかるという話だけではだめなので、この積算基礎があるわけですから積算基礎を明確にして出してください。それを出さなければ納得できません。
○矢田部理君 何をしゃべっているのか全然わからぬですよ。  私は、機材価格が四億円前後だと、二個買うから八億円だと。大体それと同じ程度で機器の改修費が見積もられているというのが防衛庁の説明でありますから、せいぜいかかって十六億、それに支援機材費等も含めて六億、一割と言っています...全文を見る
○矢田部理君 防衛庁長官、これいつまでに、どういう内容の資料を出すのか、明確にしてください。
○矢田部理君 いまの私の質問に関連して防衛庁から資料の提出を求めたいと思います。その提出をまって質問したいと思いますので、本日のところはこの程度で留保させていただきます。
03月17日第96回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○矢田部理君 まず防衛庁から説明をいただきたいと思います。
○矢田部理君 きのうの私の要求にこたえた資料ではないわけでありますが、この二の搭載品賢一セット分の経費、割合ではなくて金額で出してください。
○矢田部理君 余りいいかげんなことを言ってもらっちゃ困るんですよ。二十五億円かかる。その約七〇%だったらおのずから算術計算で出るじゃありませんか。わかりやすくするためにそう言っている。
○矢田部理君 数字を出してください。
○矢田部理君 余りこの同じ問題をめんどうなことにしないでほしいんです。二十五億の約七〇%ということになれば十七億五千万円。二セット分ならば八億七千五百万円なんでありまして、私のきのうの議論とのかみ合わせをするために数字を出してくださいと言っているだけの話です。いいから出してくださ...全文を見る
○矢田部理君 行ったり来たりした質問はしたくないのでありますが、総体の金額出してその何%だということになれば、その掛け算の答えは出さないというばかなことはないのであります。そのくらいのことは出したっていいじゃありませんか。
○矢田部理君 単価を厳密に出せなどと言っていません。パーセンテージを約で出したら、単価も約で出しなさい。
○矢田部理君 いまの答えじゃだめですよ。
○矢田部理君 簡単にやってもらえばどんどん進むんですが、この金額は約で結構なんでありますが、本来の量産価格プラス特注価格が入っているようにうかがわれるわけですが、その量産価格が幾らで、特注価格がどのぐらいかということを御説明ください。
○矢田部理君 同じ質問を繰り返したくないのですがね、もともとの値段があるわけでしょう、それに特注するわけですからある程度のプラスがつくと、もともとの値段は幾らぐらいに踏んでいるのかと聞いているんです。
○矢田部理君 もとの値段がわからずに特注の値段がわかるという話はないでしょう。
○矢田部理君 なぜ私がそういうことを聞くかというと、きのう私が伺ったときには、五十四年のF15の価格、これは五十四年の三月三十日契約でありますから五十三年度価格と言ってもいいでしょうが、それは私が申し上げた数値がおおむねそのとおりだというふうに答えているわけですよ。ところが、それ...全文を見る
○矢田部理君 F15の価格がたまたま出ましたけれども、五十三年、四年の段階では五億前後の金額が九億にもなっているわけですよ。九億強になっているのですよ。慣性航法装置は七百六十万円だ。それがF15より安いと言っているのが今度は六千二百五十万円、一けた違うのですよ、八倍以上。これはど...全文を見る
○矢田部理君 どうも答弁の数値がきのうときょうとでまた違うんですね。きのう私は七百五十九万円、約七百六十万円という数字で申し上げたらおおむねそのとおりだと、今度、きょうの出した慣性航法装置の値段は先ほどのパーセンテージで言うと六千二百五十万円、五〇%なんていうものじゃないんです。...全文を見る
○矢田部理君 これは議事録をとった上で明確にして、もう一度これは質問をし直したいと思います。したがって、経費の問題については少しく質問を留保いたしますが、私が問題点として出したいのは、もともと予算書を見ても試改修費というのは出てこない。実際洗い出して十三億とか八十五億というものが...全文を見る
○矢田部理君 これは議事録によって、少し混線している部分もありますが、要するに爆撃機能を非常に備えた飛行機として開発をされたというふうに伺ってよろしいでしょうか。
○矢田部理君 ところが、日本では爆撃機能の高いものを持つことは問題があるということで、要撃能力に着目をして、言うならば爆撃機能をずっと減殺をして、いわば要撃機として採用をしたというのが事の経過だろうと思いますが、そのとおりでよろしいでしょうか。
○矢田部理君 このたびの試改修で一たん落とした爆撃機能を、言うならば爆撃装置の復活ということで試改修を行うとすれば、従来のやっぱり爆撃機能を重視した飛行機になるというふうにとれるわけでありますが、戻しのとおりでしょうか。
○矢田部理君 もとのF4は爆撃機能といわば要撃機能と両方持っておった、別々に機器を備えておったという点ではそのとおりかもしれませんけれども、今度のセントラルコンピューターあるいはFCS等を備えると、一つの機器で両方の機能を持つということにはなるわけでありますけれども、結局やっぱり...全文を見る
○矢田部理君 F4の本来持っておった爆撃機能とF15が持っている爆撃機能とを比較すると、どちらが精度その他が高いでしょうか。
○矢田部理君 ここに米空軍の実用試験といいますか、アメリカの実用試験がありますが、たとえばF15は十ミルだ、F4は平均二十ミルだというようなことで精度が二倍ぐらいF15は高いというふうに言われておりますが、そのとおりでしょうか。
○矢田部理君 このたびの試改修はこのF15のセントラル、コンピューターとF16のFCS等とを組み合わせることになるわけでありますが、F16は要撃機でしょうか、それとも先ほど言った多目的機でしょうか。
○矢田部理君 ここにジェーン航空年鑑があるわけでありますが、マルチロールファイターということでF16が記載をされてわりまして、しかもその爆撃能力、空対地の役割りについていわばこの要撃能力と同等の重理性を持つように拡大をさせたというような記載もあるのですが、そのとおりと受けとめてよ...全文を見る
○矢田部理君 そういうことになってまいりますと、従来持っておったF4の本来の爆撃機能、それから今回試改修でねらうところのF15ないしF16を組み合わせた爆撃機能、いま局長が言われたように核能力とかその他は違いますけれども、全体としてこの精度その他は大畑にアップをする、とりわけF1...全文を見る
○矢田部理君 もともと爆撃装置というのは確実に当たるかどうか、ねらったところに命中するかどうかというところにポイントがあるわけですね。そういうものは少しく侵略的であり攻撃的だということでかつて外したわけでありますから、これを従来の精度以上のものを復活するということになれば、もうそ...全文を見る
○矢田部理君 正確に当たるような機能を持つことは攻撃的であり侵略的であるというのは、後で問題にしたいと思います。増田氏の当時の議事録における発言です。だからそういうものを持つわけにはいかぬのだということを引用しているわけでありまして、特段素人的に問題を出したわけではないのでありま...全文を見る
○矢田部理君 全く即断ではないのでありまして、その機能や役割りから見てもうこれは要撃戦闘機だと、付随的機能だと言うのは事実の上で間違っている。それは生田目さんだって正直に物を言ってるわけですよ、両方の機能はイコールだと。それをあなた方はごまかそうとしている。特にこの点はまたいろい...全文を見る
○矢田部理君 四十三年に、増田さんの時代にF4から爆撃装置を外して導入をしました。そのときの議事録をずっと読んでみますが、いま防衛庁長官が述べられたような見解にはなっていない。四十七年にF1を採用するときにまたこの議論が出た。そのとき統一見解が出されるのでありますが、統一見解は重...全文を見る
○矢田部理君 あなた方もそこは少しくやましくて、統一見解のときの文案を見ましても「他国に侵略的、攻撃的脅威を与えるようなものとの誤解を生じかねないとの配慮のもとに、同装置を施さない旨を申し述べたものと考える。」考えると言って、断定してないんです。今回、衆議院でこの問題の統一見解と...全文を見る
○矢田部理君 全然だめですよ。誤解に基づいて——誤解を受けるかもしらぬから爆撃装置を外したのだなどということには全くなっていないのです、増田発言は。そういうことを言うのなら、その根拠を示しなさいよ。単なる政府の一方的な解釈や受けとめ方でそうされては困るのでありまして、その点でこれ...全文を見る
○矢田部理君 その見解が間違っておると言うのです。そのもとになるような増田さんの答弁は全然ないということですよ。
○矢田部理君 大変局長苦心の中からそういう文言を出してきましたが、心配と誤解というのは全然違いますよ。その点で私はこの統一見解なるものがその前提を欠いている、誤解論はないということは一つ指摘をしておきたいし、この点の論議をもう少し当時の議事録に即して詰めなきゃならぬと思っておりま...全文を見る
○矢田部理君 これは簡単に指摘だけしておきますと、F15の爆撃機能というのは、F4ファントムがベトナム戦における経験などを十分に生かして、対地攻撃能力も第一級の攻撃機だというふうに指摘をされておるし、アメリカのA7という攻撃機がありますが、これともやっぱり対等ぐらいのレベルを持っ...全文を見る
○矢田部理君 明確になってないんですよね。少なくともやっぱり参議院の集中審議が尽くされるまでは待つと約束してもらわなければ困ると思うのです。(拍手)
03月25日第96回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○矢田部理君 私は、問題になっております日韓経済協力について伺いたいと思うのでありますが、日韓経済協力の前提は、韓国が八二年から行うところの第五次経済発展五カ年計画、これに対していかなる協力をすべきかすべからざるべきかというところに焦点があるわけでありますが、この韓国の五カ年計画...全文を見る
○矢田部理君 三問目に答えていない。
○矢田部理君 ちょっと質問を聞いてないから無理もないのかもしれませんが、第五次五ヵ年計画の中で総体としてどのぐらいの軍事費を見積もっているのか、その中で外貨をどのぐらい武器購入のために使うと考えられるのかという質問なんですから、全然質問に答えてないのですよ。
○矢田部理君 全然答えてませんよ。
○矢田部理君 いまの答弁にはいずれも納得できないわけでありますが、第一には、防衛庁が韓国の軍隊の増強状況について全く知らぬというのも少しふざけた語でありますし、それから二番目には、五ヵ年計画と軍事問題は全く関係ないという議論もこれはとんでもない話なのでありまして、第五次経済発展五...全文を見る
○矢田部理君 各国の軍事力増強の現状とか計画とかというのは、かなり防衛庁は、ソビエトはかくなったとか、中国はこうだとか、全部分析をしているわけでしょう。韓国についてだけとんと知らないという話はないのでありまして、あわせて私は、外務省に質問をしたのは、日本とのかかわりが五ヵ年計画で...全文を見る
03月26日第96回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○矢田部理君 総理に伺いたいと思いますが、外務大臣の訪米で幾つかの貿易摩擦をめぐる問題点が出されましたが、大綱的な問題を要約をいたしますと、従来日米間の二国間問題としてとらえられていた貿易摩擦が西側全体の問題であるという点が一つ。それからもう一つは、サミット前ということで、事実上...全文を見る
○矢田部理君 後段の期限の問題でありますが、アメリカから明確な期限をつけられたわけではないということでお話を伺いましたが、しかし、客観情勢から見ましても六月のサミットは経済問題が相当部分を占める。中でもこの貿易問題はやっぱり重要なポイントになろうかというふうに思われるわけです。ア...全文を見る
○矢田部理君 午前中からの論議でありますから、できるだけ内容をつづめて申し上げたいと思うのでありますが、そこで幾つかの問題点と思われるものを私なりに指摘をしておきたいと思うのでありますが、この貿易摩擦をめぐってはどうも政府の方針に一貫性を欠くのではないか。時期によって方針や問題提...全文を見る
○矢田部理君 朝から櫻内外務大臣の訪米報告等も伺ったわけでありますが、どうもアメリカの顔色をうかがって、出方が強いか弱いかによって日本の対応策がやっぱりぐらぐらすると、そこが一つ非常に大きな問題点だということを私はしみじみと感じているわけでありますが、もう一つは、アメリカに対して...全文を見る
○矢田部理君 総理何かございますか。
○矢田部理君 まあ、余り深追いはしないことにしますが、同時にもう一つ、この対応策の中で、どうもやっぱり日本の対応は対症療法的にすぎて、構造的な問題に対して触れようとしないという感じがしないわけではありません。やっぱりこの貿易摩擦の本格的な解消というか解決策の重要な柱というのは、日...全文を見る
○矢田部理君 内需の問題は改めて別に集中審議が予定されておりますので、そこでさらに深めていただくことといたしまして、次の問題に移りたいと思います。  最近、地方の議会や自治体などで反核・軍縮決議が次々に行われております。意見書の採択というところもあるわけでありますが。これに対し...全文を見る
○矢田部理君 すでに総理の方にもお渡しをしてあるわけでありますが、ここに広島の県議会の意見書があります。それから長崎県の大瀬戸町議会の決議があります。さらには大阪の府議会の意見書など全国的に幾つか集めてみたわけでありますが、代表的なもの三点を総理にも事前に読んでいただいておるわけ...全文を見る
○矢田部理君 日本は国是としても非核三原則を持っておるわけでありますし、総理御自身も軍縮特別総会にお出になるということでありますから、全国的に自治体や各種団体などが非核、軍縮に向けていろんな運動を起こす、いろんな決議案を採択をするという方向性については総理としても歓迎すべきことだ...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、地方自治体や議会の決議案、意見書の採択なども基本的には歓迎するということになりますね。
○矢田部理君 すでにお見せした三点等については、こういう内容ならば結構だという趣旨にも受けとれるわけですが、よろしゅうございますね。  ところが、にもかかわらずこの自民党の政調会ですか、の議論として、報道によりますと、非核地帯の設置あるいは非核都市宣言を行うことは望ましくない、...全文を見る
○矢田部理君 大変なことだと思うのですね。国があるいは国会が決議をした、その国の方針をそれぞれの自治体や議会でもより確認する意味で、あるいはみずからをやっぱり立場を明らかにする意味で、非核宣言なりあるいは非核都市宣言なりをすることは大変結構なことだと思うのですが、それはいかぬとい...全文を見る
○矢田部理君 いまもちょっとありましたが、交通安全というのは日本全体の方針でしょう。しかし、それぞれの市町村が交通安全都市宣言なんということを盛んにやっている、あれもおかしいということになっちゃいますよ、そうすると。やっぱりそれぞれの自治体が、あるいはいろんな団体や個人が、特に非...全文を見る
○矢田部理君 自治体がみずからの意思に基づいてやっぱり非核を誓いたいということは歓迎すべきことなんでありまして、総理も前段はそういう趣旨の発言をされたのですよ。特にやっぱり地方自治という立場から自主的にやるべきなんでありまして、それを総理の立場で、それは困るとか、よろしくないとい...全文を見る
○矢田部理君 自治体ですから、それは自治体の意向として、あるいは議会の意向としてやることは差し支えないわけでしょう。それまでいかぬという趣旨ではないのでしょう、総理総裁として。
○矢田部理君 まあそういうことであれば次の質問に入りますが……。  そこで、懸案のF4ファントムについて再度伺っていきたいと思いますが、防衛庁に伺います。  F4の試改修、これができた暁には、将来、いま対地支援戦闘機として使われているF1の後継機にする考えは全くないのかどうか...全文を見る
○矢田部理君 すでに防衛庁が出した資料にも書いてあるわけでありますが、同等なんてものじゃないでしょう。対地攻撃能力、足の長さ等々、はるかにF1よりはF4改の方が上回るというのがむしろ常識じゃありませんか。あなた方の資料でもそうなっている。
○矢田部理君 この辺はもう表が出ているわけですから改めて説明を聞くまでもないのですが、M61砲の関係でも、F4改の方がすぐれているというようなことにもなるわけだし、最大爆弾搭載量についても同様なんでありまして、言うならば要撃機の方が対地支援戦闘専門の飛行機よりも能力が上になる。そ...全文を見る
○矢田部理君 大蔵省。いや、防衛庁はもう聞いたから、大蔵省はどのくらい査定に当たってわかっているのかと、こう聞いている。
○矢田部理君 搭載機器の種別と査定の金額、内訳わかりますか。大蔵省。
○矢田部理君 ずいぶんここで問題にもし、論議にもなっていたんですからね、突然のお尋ねだからわからぬというのも、いかにも解せないわけでありますが、同時にまた防衛庁自身も私は何度かやりました。最初は「搭載機器と価格」というのを持ってきたのですが、そのときに機器として出したのはごく一部...全文を見る
○矢田部理君 私がもう再三にわたって指摘しておりますように、シビリアンコントロールはやっぱり国防会議とか内閣とか、最終的には国会とかということになるわけであります。それが、この予算書を見ても、表にしても裏にしても透かして見てもわからない。ようやく探し当てて、今度はお金の中身を聞く...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、総理のお話を要約しますと、量的にふえるということと、それから質的にも新しい装備品がつけ加わると、この二つの面でかけるんだと、こういう趣旨でございましょうか。
○矢田部理君 国防会議に対する付議事項というのは法定されているわけですが、同時に最後に一般条項的なものがあるわけでありまして、そこの中で運用していくということになろうかと思うのでありますが、一般的に言って、重要な新装備の採用あるいは装備の変更というようなことは、あらかじめ国防会議...全文を見る
○矢田部理君 そんなこと聞いてるのじゃないんだよ。重要な新装備の採用とか、従来持っておった装備の重要な変更とかというようなことについては、総理、やっぱりこれは国防会議に改めて付議すべきではないかと。付議の前提としての知識が一般的には総理のところまでには届かないわけですから、考え方...全文を見る
○矢田部理君 総理に報告があったというのは、延命とか、要撃機としての能力アップ程度でありまして、問題になってる爆撃装置の復活、新しい装置ということについてはなかったというふうに私は伺っているんです。これではだめなんですよ。それからもう一つは、試改修や研究開発はいいんだと、かけなく...全文を見る
○矢田部理君 じゃ核兵器も、研究開発、防衛庁長官の段階でやれるということなんですか。これは大変なことになりますよ。これは全く納得できません。
○矢田部理君 ちょっと納得できませんが、一応時間が参りましたので、終わります。(拍手)     —————————————
03月27日第96回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○矢田部理君 伊藤防衛庁長官に伺いたいと思いますが、きょう午前中ワインバーガーアメリカ国防長官と日米防衛首脳定期協議を行われたようでありますが、その定期協議の目的、性格、出席メンバー、話し合った議題と内容等について詳細に御報告をいただきたいと思います。
○矢田部理君 防衛庁長官の報告ですと、何だか抽象的な一般的な国際情勢だけが出て日本側は何も答えなかったようでもあるし、それから具体的に議題がなかったようでもあるし、その辺はどうなんですか。
○矢田部理君 いま挙げられた三つについてアメリカ側はどう述べ、日本側がどう対応したのか述べてください。
○矢田部理君 余り小出しに報告をされると質問がしにくいわけでありますが、何点か伺っておきたいと思います。  ワインバーガー長官は日本に来られて早速、西側全体の対ソ抑止力づくりが先行しなきゃいかぬ、日本もそのために努力をしなさい、その効果を通じて意味ある軍縮交渉に、こういう言い方...全文を見る
○矢田部理君 ことしの二月に出された国防報告、これがアメリカ側の発言の基調になろうかと思うんでありますが、この国防報告では日本に対する位置づけとして、アメリカの戦略のコーナーストーンだ、こういうふうに日本を位置づけているわけでありますが、そういう基調等々について防衛庁としてはどう...全文を見る
○矢田部理君 二点目でありますが、朝鮮、韓国問題については全く話題に出なかったかどうか。それが一点。  それから朝鮮問題につきましては、これまた、国防報告が北東アジアの脅威に対応する防衛力増強を日本に求めているわけです。こういう北東アジアの脅威という点でアメリカと日本は認識を共...全文を見る
○矢田部理君 議論はまた別にいたしますけれども、もう一、二点伺っておきたいのは、戦域核のアジア太平洋配備等々の問題について全く議論は出なかったでしょうか、それが一点。  それからもう一点は、記者クラブなどでシーレーン防衛論がかなり強調されているやに報道は伝えているわけであります...全文を見る
○矢田部理君 記者クラブのワインバーガー氏の話などは、むしろここに焦点が当てられているように思うんです。したがって、個々一、二点、これに関連して伺っておきたいと思いますが、シーレーンの防衛については、日本の防衛庁が考えていることとアメリカ側の要求、要請との間には誤差があるのでしょ...全文を見る
○矢田部理君 このシーレーン防衛についてはどの程度の広がり、どういう装備、武装をするか、対応等はどうするかというようなことで日米間に食い違いがあるのかどうか。  それから、日本あるいはアメリカはシーレーンについてはそれぞれルートを想定して防衛論を準備しているのかどうか、以上二点...全文を見る
○矢田部理君 航路帯の防衛について、しばしば防衛庁は東南ルート、それから南西航路二つを挙げて、まあ北米ルート、これは貿易量も調べてみるとかなり多いわけでありますが、これを除外しているわけでありますが、これは特段の意味があるのでしょうか。  特に、東南ルートについてはオーストラリ...全文を見る
○矢田部理君 アメリカは盛んに日本のシーレーン防衛を言うわけでありますが、アメリカ自身がシーレーン防衛という体制はとっていないんですね、日本にだけ物を言うと。実際問題として本当にシーレーン防衛なんていうのはできるのか、率直に言えば不可能に近い。それに膨大な軍事費を投入する、一体ど...全文を見る
○矢田部理君 可能、不可能論等も含めていろいろ議論があるわけでありますが、どうもやっぱり経過なり状況を見ておりますと、アメリカの第七艦隊等がインド洋に展開する、中近東をにらむ、穴があくと。そこで日本がアメリカに肩がわりさせられる、この部分で役割り分担をするということに焦点が置かれ...全文を見る
○矢田部理君 きょうの会議の話題にはならなかったかもしれませんが、ワインバーガー長官は米韓定期協議のために韓国に向かわれるようです。そこで、韓国問題に話題を移したいと私も考えておるわけでありますが、この日韓経済筋力、従来ですと五月の連休前後に外相級の会談を行って政治決着を目指すと...全文を見る
○矢田部理君 いまの点で特に伺いたいのは、三月の十九日に非公式に日本で四省庁協議でまとめた案を示したのかどうか、示したとすれば、どういうルートでどういう内容のものを示したのか、それについて韓国側の感触はどうであったのか。今後、五月謝が取りざたされておるわけでありますが、五月の外相...全文を見る
○矢田部理君 五月の見通し。
○矢田部理君 前回少し質問をしたことに引き続くわけでありますが、八二年から韓国は第二次の戦闘力増強五カ年計画に入るというふうに言われておりますが、その概況について、外務省もしくは防衛庁から説明をいただきたいと思います。
○矢田部理君 最初は韓国軍近代化五カ年計画が七一年から七五年まで行われた。引き続き七六年から八〇年まで第一次の戦闘力増強五カ年計画があったわけでありますが、これは八〇年で終わっているわけです、本来の計画は。それを八一年を抜いて八二年から始めることになったいきさつはわかっております...全文を見る
○矢田部理君 なぜそうなったのですか。
○矢田部理君 それも一つありますが、これは八二年度からスタートする第五次経済発展五カ年計画にリンクさせるためだというふうに見るのがより正当だと思うわけでありますが、そこで第二次の戦闘力増強五カ年計画ではどのくらいの軍事費を韓国側は見積もっているのか、その数値を明らかにしてほしいと...全文を見る
○矢田部理君 その数値だけではなしに、経済発展五カ年計画を見ますと、この前指摘をしましたように、安保能力のレベルアップを基本目標の第一に掲げている。その具体的な内容としてGNPの六%水準を維持する。それで試算をすればおのずと第二次の戦闘力増強計画の軍事費総額を推計できるわけであり...全文を見る
○矢田部理君 この経済五カ年計画では、五年間の国民総生産は二百三十三兆ウォンと見ているわけです。それを六%水準でそこから軍事費を捻出する、ということになるわけでありますから、これはレートをどういうふうに換算するかは別として、一ドル七百ウォンの計算でいきますと、実に二百億ドル以上、...全文を見る
○矢田部理君 そこで、第一次の戦闘力増強五カ年計画で装備費に七十億ドルぐらいを使ったと言われておりますが、アメリカ等からの軍事借款はどのぐらいあったでしょうか。
○矢田部理君 両方まとめてどのぐらいが考えられましたか。
○矢田部理君 これは新聞によっても、あるいは見方によってもいろいろ違うわけでありますが、第一次の近代五カ年計画、七六年から八〇ないし八一年までの間に二十億ドルから三十億ドルぐらいの軍事借款があった。これはもちろんアメリカが中心になるわけでありますが、そうなってきますと、この八二年...全文を見る
○矢田部理君 そのほか商業ベースで買うものがあるということになりますと、外資を使っての、あるいはまた外国から買う武器の購入額は相当の量に上るというふうに考えられるわけでありますが、問題は、今度の五カ年計画の中で、これは経済五カ年計画の方でありますが、四百六十五億ドルの外資調達が予...全文を見る
○矢田部理君 そこが問題なのですね。二百億ドル以上の軍事費が五カ年計画では計上をされる。相当程度これは武器調達、特に外国から買う武器等については外資を充てなきゃならぬ。そこはやっぱり明確にしてしかるべきじゃないでしょうか。
○矢田部理君 四百六十五億ドルの外資調達、日本から六十億ドルと言っているわけでありますが、この四百六十五億ドルの中に外国からの武器購入費も当然入るということは認めますか。
○矢田部理君 この四百六十五億ドルのうち百五十億ドルぐらいは外資で賄うと、武器購入をという東亜日報の指摘とか韓国問題研究所の論文などの指摘があるわけでありますが、百五十億ドルという根拠は必ずしも定かではありませんが、こういう見方についてはどう考えますか。
○矢田部理君 そこで、このまとめとして指摘をしておきたいのは、経済五カ年計画ということではあっても、これは軍事的性格の非常に強いものだ。基本目標の第一に安保能力のレベルアップを掲げ、しかもGNPの六%、政府の財政支出の三〇%以上、現レベルで言えば三四%、これを軍事費に充てていく。...全文を見る
○矢田部理君 理解できないから指摘をしているわけでありますが、もう一つは、日本の協力の中身が金額的に非常に大きい。これは対外経済協力の水準を超えている。特にこの商品借款について日本は厳しく対応しておるようでありますが、政治決着の場合によっては中身になる可能性がある。ここら辺につい...全文を見る
○矢田部理君 ここで金額的にも対外援助の基準を踏み外した非常に多額のもの、従来三億ドルか四億ドル程度ですよ、韓国に対する援助は。これが今度倍に海外援助協力をするということでありますから、倍を超えてやるようなやつは非常に問題だというふうに思いますが、大蔵省いかがでしょうか。  そ...全文を見る
○矢田部理君 はい。  これは一つ一つ基準を挙げて問いただしたかったわけでありますが、できませんけれども、これをやるようなことになれば、政治援助、安保絡み援助と言われても仕方がないというふうに思いますので、この二者について答弁をいただき、そして、最後になりますが、アメリカの国防...全文を見る
04月05日第96回国会 参議院 予算委員会 第20号
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○矢田部理君 冒頭、総理にお伺いをしたいと思いますが、いよいよ国会が終わりますとベルサイユ・サミット、あるいはまた国連軍縮特別総会が予定をされ、総理も御出席になるということでありますが、これに、政府としてあるいは総理として、いかなも態度、どんな基本方針で臨まれるのか、まずサミット...全文を見る
○矢田部理君 いまもお述べになりましたが、南北サミットの際も、世界経済の再活性化ということを総理はしばしば口にされるわけであります。しかしながら、御指摘がありましたように、今日のインフレ、失業あるいは国際収支の悪化など、さまざまな要因についてどうそれを解決し、再活性化に結びつけて...全文を見る
○矢田部理君 アメリカの高金利問題、あるいは全体としての市場開放問題、さらには途上国援助問題など、さまざまな問題についてのそれぞれの対応策を論じることは、羅列的には可能なのでありますが、どうもいまの世界経済の再活性化を根本的にあるいは本格的に解決する策としては、いずれも不十分なの...全文を見る
○矢田部理君 大変、総理からもお話がありましたので、その点では一致するわけでありますが、ひとつこのベルサイユ・サミットの中心的な議題といいますか、再活性化の中心的な内容にしていただきたいと思うのですが、総理、いかがでしょうか。
○矢田部理君 続きまして、国連軍縮総会に出席をされる御予定のようでありますが、これにはどんな態度、どんな基本方針で臨まれるのか、お伺いをしたいと思います。
○矢田部理君 総理は、三月の二十七日でしたか、ワインバーガー国防長官が来日された際に会談をしまして、アメリカ大統領に対して伝えてほしいと四項目の基本見解を述べられたと伝えられておりますが、それはいかなる内容のものでしょうか。
○矢田部理君 その四つの見解の中で次のように総理は述べたと伝えられているわけでありますが、読んでみますと、「西側が軍事力の面で優位に立つことは、アメリカがいうように戦争抑止力になるし、軍縮交渉のうえでも役立つ。私もその通りに理解している。」というふうに報道は伝えておるわけでありま...全文を見る
○矢田部理君 レーガン政権はもっと端的にこのことを表現しているわけですね。核軍拡をして対ソ優位を確立した上でそれから軍縮に臨むのだと。こういうレーガンの考え方に総理は賛成だということでしょうか。
○矢田部理君 アメリカにも御承知のように二つの考え方、流れがあるわけですね。核の面で対ソ関係では落ち込んでしまった、だから核優位を確立をすることが先決である、その上に立って効果的な軍縮をと。総理の考え方もそれに近いんじゃないかと思われるわけでありますが、それに対して、たとえばケネ...全文を見る
○矢田部理君 まあ、いろんな考え方がある、それは事実でしょう。方法論の違いがあるが、帰するところは核軍縮を目指しているんだというお話のようでありますが、単なる方法論なりの違いではなくて、現状で核を凍結をすべきだというケネディ議員ら三十七議員の考え方と、現状ではだめだ、さらに核装備...全文を見る
○矢田部理君 総理が先に発言をしていただきましたので質問がしやすくなったわけでありますが、そうしますと、米ソの核戦力の比較について総理はどのように優劣、均衡の関係を理解をされているのでしょうか。レーガンは、御承知のようにソビエトの核戦力に対してアメリカは劣っているという前提に立っ...全文を見る
○矢田部理君 ここが大変違うわけですね。これは外務省がいいんでしょうか、防衛庁がいいんでしょうか。米ソの核戦力の具体的な比較、これは内容を少しく防衛庁なりのつかんでおるところを言ってみてくれませんか。
○矢田部理君 総理の受けとめ方といま防衛庁の報告とは大分ニュアンスが違うんですね。どうも総理のニュアンスはレーガンに近い。防衛庁のいまの数値、私もこれは数値を全部当たってきておりますけれども、多少の優劣はそれぞれの部門ではあるけれども。ほぼ互角、ほほ均衡がとれていると見るのが正し...全文を見る
○矢田部理君 ヨーロッパにあるフランスの国として、ソ連のSS2〇が三百基ほどあるということから、ミッテランが戦域核に非常に関心を持っておることを私も理解できないわけではありませんが、それはある意味では局地的な面でありまして、トータルな問題として見れば、核弾頭数においても、特に戦略...全文を見る
○矢田部理君 総理は核軍縮を盛んに強調をされるわけでありますが、いまのような前提問題の理解について、もう一度やっぱり御検討いただきたいというのが一点であります。  同時に、総理の考え方の中に、抑止力理論が基本的にあるというふうに思われるわけですね。西側が軍事的な面で優位に立つこ...全文を見る
○矢田部理君 どうもいま一つわからないわけでありますが、西と東の両側が相互に優位の確保こそ軍縮交渉の前提という立場に立つことになれば永遠に軍縮交渉は進まない、こういうふうにしか考えられないわけでありますが、その点総理はどう考えているのでしょうか。その点で抑止力理論の弱点があるとい...全文を見る
○矢田部理君 依然としてレーガン流の考え方に立っているようでありますから、議論はこれでやめますが、それではなかなか逆にむずかしい、同じ論理を東側にも使われることを許すことになる、これでは軍縮が進まないということだけ重ねて指摘をしておきたいと思います。  それからもう一点、ワイン...全文を見る
○矢田部理君 次のテーマに入りたいと思いますが、本年度予算は、申し上げるまでもなく軍事費が非常に突出をする、福祉が圧縮をされる、その傾向をますます強めろ危険が高いのが五六中業であります。この五六中業を中心として若干の問題点について伺っていきたいと思いますが、総理はしばしば、今後と...全文を見る
○矢田部理君 当面一%の方針をいま変える必要はないということでありますが、そうしますと、いよいよこの五六中業が、去年から一年ぐらいをかけて作業がまとまると。この四月末ごろにはその時期が来るわけでありますが、この五六中業も一%以内で抑える。五十八年から六十二年までというタームになる...全文を見る
○矢田部理君 防衛庁としては一%を念頭に置いて作業を進めておるということは、防衛庁長官の前の答弁もあるわけでありますが、総理のこれはやっぱり大きな判断が必要だと思うわけですね。いよいよこれはもう煮詰まってきた、概算要求時期までにはどうしてもこれは固めなきゃならぬ。それを一%で五六...全文を見る
○矢田部理君 ちょっといまひとつ歯切れが悪いような気がするのですがね。五六中業——もう去年から一年たつわけです。一年めどにつくると、当然のことながらこの夏場まで、あるいはその前につくらなきゃならない。そこで五六中業の財政試算も当然出てくるわけでありますが、この五六中業を一%で仕切...全文を見る
○矢田部理君 それじゃ防衛庁の方から伺いましょうか。  防衛庁長官はこの一%以内論についてはどういうふうに、念頭に置いてということでありますが、具体的な作業としてはどんなふうに進めておるんでしょうか。
○矢田部理君 念頭に置くだけでなくて、五六中業は一%以内で案をまとめるという約束ができますか。
○矢田部理君 これ以上じゃなくて、一%以内でやりなさいと言われたとすれば、念頭に置くだけでなくて、防衛庁長官の責任として一%以内でやりますと、五六中業はそういたしますと、そういう原案をつくりますということにしなきゃならぬのじゃないですか。
○矢田部理君 したがって一%を超えることはないというふうに受けとめていいですか。
○矢田部理君 もう一回だけ伺いますが、五六中業は一%以内で原案をつくりますと約束できませんか、できますか。
○矢田部理君 納得できませんね。だめだ、そんなことじゃ。同じ答えをされてもしようがない。
○矢田部理君 一%を超えないという閣議決定に基づき作業中だと。ということになりますと、もうぎりぎり煮詰まる段階に来ておりますから、当然この五十八年から六十二年まで五六中業期間中の一%という財政、金額は幾らぐらいになるかということの試算があってしかるべきだと思いますが、これはどのく...全文を見る
○矢田部理君 いま指摘がありましたように、経済七カ年計画があります。これは一応六十年まででありますが、これが一つの基礎になろうかと思いますが、こういう基礎、土台を使って一定の試算をしなければ、一%以内でやります、一%以内で努力しますと言ってもしかとしないわけであります。まだ固まっ...全文を見る
○矢田部理君 これは各幕を中心にして、どういう装備をどう調達するかという計画が立つわけです。各装備についてこの単価はどのぐらいになるだろう、何年度価格で幾らぐらいになるだろうか、その総計が一体どうなるかということを一方でやらなきゃならぬでしょう。もう一方では一%論が閣議決定として...全文を見る
○矢田部理君 概算、大枠、あるいはこんな試算をしている、あるいはこんな方法で検討しているということも言えませんか。
○矢田部理君 概算、総枠、このぐらいは大体検討つけなきゃ、一%論が宙に浮いてしまうのじゃありませんか。
○矢田部理君 じゃ経済企画庁に聞きましょうか。六十年までの七カ年計画で、六十二年までもそれを土台に推計するしかないと思うのでありますが、五六中業期間中のGNPの金額、その一%というのはどのぐらいになるか、経済企画庁として試算はできませんか。
○矢田部理君 その基準で六十二年までを仮に試算をいたしますと十八兆五千億、これは名目であります。実質では五・二%成長ということになっておるようでありますが、この実質で見ますと十五兆六千億ぐらいという試算が出るわけでありますが、この数値、防衛庁はいかがでしょうか。
○矢田部理君 いましかし、GNPの一%を五六中業期間中に試算をするとすれば、経済企画庁のやっぱり七カ年計画を土台にするしかないんじゃありませんか。それ以外の方法ありますか。
○矢田部理君 それ以外にあるかと聞いている。(「長期経済計画を防衛庁で持っているのか」と呼ぶ者あり)
○矢田部理君 とすれば、政府が公にしているこの成長率、七カ年計画を土台にして一%、念頭に置くにせよ基礎にするにせよ、これを中心に問題を仕切るしかないじゃありませんか。ほかにありますか、方法が。
○矢田部理君 GNPを防衛庁が推計したりはじいたりするわけにいかぬわけでありますから。  そこで仮に抑えるということになるとすれば、全体的にいま予算の中で正面装備、後方それから人種費等々はどのくらいの割合になっておるでしょうか。
○矢田部理君 私の質問は、現在の予算でその割合はどうなっているかと聞いている。
○矢田部理君 五六中業はその正面装備を中心に考えられるわけでありますが、そうなってきますと、いまの予算の割り振りから言うと正面装備というのは二割、二〇%前後ということになります。多少多目にこれはなることになったとしても、おのずからこの正面装備にかける、あるいは五六中業にかけるお金...全文を見る
○矢田部理君 仮に現在の予算の割り振りでいくならば、正面装備は二割でありますから、十八兆五千億の二割ということになりますと三兆七、八千億にしかならないわけですね。それはそういう心づもりになりますか。
○矢田部理君 ところがマスコミなどの報道によりますと、正面装備だけで六兆円を超える、あるいは新規装備費用は十兆円を超えるんだというような指摘もある。とてもじゃないが、これは一%でおさまるようなしろものではなくなってきている。その辺はどう考えておられますか。
○矢田部理君 各幕から、いろんな装備をやってほしい、少なくとも大綱水準はこういうものが必要だと、そろえなきゃならぬということが上がってきておるわけでありますが、それらを総体として見積もれば、すでに予定をされる一%、その中で割り振るべき正面装備、その金額をはるかに超えているんじゃあ...全文を見る
○矢田部理君 いま申し上げたような実態なんですが、防衛庁長官、そういう状況にもかかわらず一%以内でやると、先ほどの答弁ができますね。
○矢田部理君 同じ答弁を聞いてもしようがないんでありますが、大蔵省、大蔵大臣に伺いますが、これは去年、一年前にこの問題を扱ったときにも、財政再建との関係でなかなか大変なんじゃないかということを大蔵大臣が発言されたと伝えられているわけでありますが、財政再建との関係から見てもこれは一...全文を見る
○矢田部理君 一%論についてはどうですか。
○矢田部理君 時間が来ましたから……。
○矢田部理君 引き続き、午前に続いてやりたいと思いますが、五六中業の作業状況、策定時期等について伺いたいと思います。  昨年の四月の二十八日に、国防会議でおおむね一年でつくるというふうに言っておるわけでありますが、間もなく一年になろうとしております。いずれこれは、来年度予算の概...全文を見る
○矢田部理君 だから、いつごろできるのかということ。
○矢田部理君 私は、まあ何度も質問するのであれですから、概算要求は八月ごろにしなきゃならぬ、場合によってはその前に日米事務レベル協議がある、これまでにはつくるんでしょう。あるいはもっとおくれるのですか。
○矢田部理君 最後に締めくくり的に総理にもう一度お尋ねをしたいと思いますが、われわれはまあGNP一%以内であればよろしいという趣旨ではありませんが、ずっと一%を閣議決定までして、いわば政府の公約をしてきた。ところが、最近の内外の状況、圧力は、この一%突破論で非常にここに焦点が当て...全文を見る
○矢田部理君 次の質問でありますが、防衛庁に伺いたいと思います。  自衛隊の任務といいますか、自衛隊はどういう範囲のものを守る、何を守ろうとしているのか、そこをまず伺いたいと思います。
○矢田部理君 自衛隊の防衛の範囲というのは、従来は領海、領空、領土になっていたのではないか。さらに、この周辺海域については、どちらかというと防衛の範囲というよりも、その領海、領空、領土を守るための行動区域、こういう整理をしておったのではないかと思われますが、いかがでしょうか。
○矢田部理君 ですから、守るべきは領域であって、その周辺というのは守るべき対象というよりも、その領域を守るための行動範囲というふうに理解してよろしいですか。
○矢田部理君 それは平和と独立云々ということもありますが、場所的な範囲としては守るべき範囲はどこですか。
○矢田部理君 むしろこういうふうに伺いましょうか。自衛力行使の範囲として、これは古い議事録でありますが、領海、領空、領土だと。しかし、それだけでは守り切れぬので周辺海域については敵が攻撃をしてきたような場合に必要な範囲で行動する範囲だと、こういうふうに言っているんですが、そのとお...全文を見る
○矢田部理君 そうしますと、シーレーン防衛というのはどういう根拠で何を理由に出てくるものでしょうか。
○矢田部理君 そうしますと、どうも従来は国土防衛論に主たる観点が置かれていたように思われるわけですが、どうもシーレーン防衛論というのは国土防衛論からはなかなか出てこないのであって、国益防衛という考え方が入ってきているんでしょうか。
○矢田部理君 そういう議論になってくると、何も千海里という限定をつける必要はないんであって、千海里という区切りをつけたのはどういうわけでしょうか。
○矢田部理君 そうだとすれば能力の問題であって、能力がつきさえすればもっと長い範囲まで守る、ペルシャ湾まで守るということになるのですか、その論理は。
○矢田部理君 これは時間がありませんから細かく議論はできませんが、たとえば鉄鉱石にせよ石油にせよ、日本の平均的な輸送距離というのは一万キロを超えるんですね。能力さえつけば守るような論理を立てたとしたって、とてもじゃないが守れない。米海軍ですらも放棄しているわけですね。たとえばハロ...全文を見る
○矢田部理君 昨年の日米共同声明の八項に、日米の適切な役割り分担について合意をし、その上で日本の領域及び周辺海域における防衛力の改善をうたっているわけでありますが、これはいま日本で議論されているシーレーン防衛を意味するものでしょうか。もともと大綱にその基礎はあると言われているわけ...全文を見る
○矢田部理君 二番目は、周辺海域における防衛力の改善。
○矢田部理君 ですから、大綱にうたっている内容とはいえ、対米約束に高まったというふうに見ていいのではないでしょうか。
○矢田部理君 大綱の中には空域防衛の考え方は入っておりますか。
○矢田部理君 今度ワインバーガーが来て、特に問題になってきておりますのは、シーレーン防衛は海上防衛を中心に大綱は考えている。特に対潜水艦作戦を中心にしているわけですね。空の問題は、護衛艦からミサイルを撃つとかということは一部あるようでありますが、それ以上のものではないと。で、この...全文を見る
○矢田部理君 今度の会議だけでなくてもいいんですが、アメリカはそういうことを要請しておりませんか。
○矢田部理君 もう一点。  ワインバーガーはシーレーン防衛について、同地域における米戦略等を補足するものだという立場から、インド洋などの制海維持に投入されている米軍事力と合わせて、太平洋の自由通商に死活的な大動脈は強力に防衛される。言うならば、海域分担、機能分担の立場を明らかに...全文を見る
○矢田部理君 海域分担というのは、もともと集団自衛権の行使と受け取られて、憲法上の問題が出てくる。機能分担も同じような理論が成り立つわけでありますが、どうもアメリカが求めてきているのは、そういう方向性を持っているのではないかと思っているのですが、いかがでしょうか。憲法上の問題も含...全文を見る
○矢田部理君 これは議論が尽きませんから、一点だけ伺っておきますが、シーレーン防衛というのは、日本の船舶だけを守るんですか、外国船舶は守らないということになりますか。
○矢田部理君 シーレーン防衛について、あるいはまた大綱の見直し、中業の状況等について、日米事務レベルの定期協議では当然話題になるだろうというふうに言われているわけでありますが、この時期なり、ここでの議論の方向なりについではどんなふうに考えておられますか。
○矢田部理君 武器輸出、特に日米関係で対米技術協力が問題になっているのですが、現状はどんなふうになっておるでしょうか。どんな問題点がいま政府で調整中なのでしょうか。
○矢田部理君 どうも国会の予算でも終わったら走ると、タイミングをはかっているのだという説もありますが、いかがですか。
○矢田部理君 前に外務省の試案みたいなものがたたき奇だということで発表されているわけでありますが、これによると安保関連武器輸出は武器原則なり政府見解と違って別枠なんだということで、ここで穴をあけようとしているわけでありますが、安保関連武器輸出というのは一体どういうことでしょうか。
○矢田部理君 この外務省の見解、たたき台だということではありますが、これを見ますと大変問題があるわけですね。きょうは全部指摘し切れませんけれども、たとえば武器原則で禁じられている、紛争当事国には出さないということになっている行けてありますが、安保関連であると出せるような論理になり...全文を見る
○矢田部理君 これはMDAや安保条約との関係もありますが、基本的には憲法、それから国会法保護、政府の基本方針、ここをやっぱり貫徹させるべきであって、対米関係だけ別だというようなことになれば、核の問題だって同じような議論になりかねないわけでありまして、総理としてこの辺は十分に押さえ...全文を見る
○矢田部理君 安保条約の三条も、わざわざ憲法の条項に従ってやるのだ、従うことを条件とするのだと言っているわけでありますから、しかと心得ていてほしいと思います。  もう一点だけ伺っておきますと、従来政府はいわゆる汎用品、汎用技術についてはチェックのしようがないから禁輸の対象にはし...全文を見る
○矢田部理君 時間がなくなりましたので、場合によっては最後になるかもしれませんが、政治姿勢について当委員会でもしばしば問題にされてきました。ロッキード事件、あるいは金脈問題、談合等もそれでありますが、いよいよこの六月八日ですか、国会の終了を待っているかのような時期に、橋本登美三郎...全文を見る
○矢田部理君 最後に経済協力の問題をやりたかったのでありますが、時間がありませんのでまとめで伺いますが、経済協力の基金をふやしていく、これはわかるわけでありますが、これはどういう理念でやろうとしているのか、まずそれを伺いたい。
○矢田部理君 理念としてこれは二つ出ておりますが、もう少しこの目標、理念を明らかにしてください。
○矢田部理君 そういう一般論を言うわけでありますが、そういう国際的な一般理念にのっとらずに、いま日本の援助の方向はもっぱらこの総合安保論、そこに重点を置こうとしている。これはどういうことですか。総理の南北サミットの演説とも隔たりがあるわけです。その説明を求めます。
○矢田部理君 「経済協力の理念」という外務省経済協力局が出したものはそう書いてある。そっちが重点になるんだと言っております。日韓援助なんかはその典型だと思います。あわせて、たとえばトルコなどがそうです。なぜこれは援助するのか。日本の総合安保にも関係ありません。人道援助にもならない...全文を見る
○矢田部理君 時間が参りましたので終わりますが、経済協力の理念に沿わない安保経協的な問題が非常に日立ってきておる。その点で、量をふやすだけでなくて援助の質そのものをやっぱり厳しくチェックしこれから考えていってほしいということを特にお願いをして、私の質問を終わります。(拍手)
05月13日第96回国会 参議院 内閣委員会 第11号
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○矢田部理君 最初に、七月にも予定をされる臨調の本格的な答申について伺いたいと思いますが、いまの作業状況等をまず概況的に御説明をいただきたいと思います。
○矢田部理君 中曽根長官に伺いたいと思います。  七月に本格的な答申、基本答申が出てまいりますと、当然のことながらかなり膨大な内容のものが出されてまいりますから、それに対応する臨時国会等は必要になろうかと思うわけでありますが、臨時国会でやるのか、それとも来年の通常国会で主として...全文を見る
○矢田部理君 政治スケジュールはまだ未定だということでありますが、基本答申が、各部会の報告などでそのデッサン的なものが出てきているわけですね、すでに。その中で、これは本格的においおい問題にもしなければならぬわけでありますが、二つの点について少しく臨調なり大臣の方から伺っておきたい...全文を見る
○矢田部理君 単に防衛問題についても簡素化、合理化するためにということを越えて、国家の基本政策にかかわるような部分まで相当踏み込んだ議論がなされ、かつ動きがあるように思われるわけですが、それもやってもらうということでしょうか。
○矢田部理君 各論的な内容はもう少し見てからにするといたしまして、もう一つは、国鉄の再建に関連して、臨調で六十年をめどにして国鉄を分割して民営化に持っていく、特殊法人的なものにしていくというようなことが論議されているように思われるわけでありますが、その状況はどんなふうになっている...全文を見る
○矢田部理君 詰めの段階に入ってきているということでありますが、分割して民営化にするという方向はほぼ動かない状況になっているんでしょうか。
○矢田部理君 第四部会でしょうか、国鉄問題を扱っておりますのは。この分割・民営化の方向に対しては国鉄と運輸省が猛烈に抵抗している、実現が大変むずかしい、拒否することで一致したというような記事も流されておるわけでありますが、この点はいかがでしょうか。
○矢田部理君 事情説明と言ったって、それはもうずいぶん前から行われている審議でありますけれども、いまさら事情説明を伺っているということではなくて、むしろ臨調が出そうとしている方針について非常に抵抗が強いと、現実性に乏しいとか実現がむずかしいというようなことの意見が中心なのではあり...全文を見る
○矢田部理君 きょうの主題ではありませんから概況をお聞きするという程度にとどめたいと思いますが、国鉄問題に限らず他の行革問題についてもいろいろな議論が各界にある。それからまた、それぞれ専門的な立場で関心も持ち、いろいろな提案や論議もあるわけでありますが、今後これだけ大がかりなもの...全文を見る
○矢田部理君 それでは、議題となっております本法律案について逐次伺っていきたいと思いますが、最初に、許認可からの解放といいますか自由化の問題を含めてかなり数多くの法律を一括して提案をした理由、一括法案にしたいきさつ等について御説明をいただきたいと思います。
○矢田部理君 臨調からの答申が基礎にあるということでありますが、同時にまた、そこの中に含まれているにもかかわらず一括にしなかった法律もあるわけですね。それとの仕分けはどういう基準でやられたんでしょうか。
○矢田部理君 許認可問題をできるだけ解放するあるいは簡素化していくということは、一面でわかることも多いわけだし、またこんなものがいまだに残っていたのかというような印象を受ける部分もあるわけでありますが、同時に、この許認可問題というのは、環境を保護するとか消費者の立場を考えるとか、...全文を見る
○矢田部理君 一つ一つ伺っていきたいと思いますが、道路運送車両法の一部改正、運輸委員会に審議を依頼しているようでありますけれども、これはどういう事情で改正する運びになったんでしょうか。
○矢田部理君 なるほどその限りでは簡素化、合理化するということの趣旨に沿うているように思われるわけですが、同時にまた、罰則をつけるようになったこの経過はどういうことでしょうか。
○矢田部理君 ユーザーの自主的な点検とか、立場での整備とかということはわかるわけですが、それに罰則を付するということになると、これは自主性を逆に損なうことになるわけでありまして、むしろ罰則ではなくて、行政的な指導等を中心に自主的にということであればやるのが筋なのでありまして、どう...全文を見る
○矢田部理君 臨調に伺いますが、もともとこの一連の措置というのは、ユーザーの負担の軽減とか行政の簡素化という臨調の掲げている方針に基づいて出された答申なわけです。また、それに沿うた一連の改革がなされていると思うんでありますが、そういう考え方とあわせて、今度は自主的にやらせるという...全文を見る
○矢田部理君 臨調が遺憾であると。一方、鈴木内閣は、中曽根長官を中心にして臨調答申を最大限に尊重する。尊重していないということに運輸省はなるわけですが、これはいかがですか。
○矢田部理君 運輸省、直接過料に付すということではなくて、ワンクッション置いている、だからいいんだということにはならぬのです。運用は慎重にやる、だからこれもいいんだということにもならぬのです。何度説明をされても、経過の説明じゃないんですよ。臨調は遺憾だとそれを言っているわけです。...全文を見る
○矢田部理君 そんな経過や内容の説明を何度されても遺憾だという事実は変わらぬのでありまして、長官、これは、鈴木内閣が繰り返し臨調答申は最大限に尊重すると、その中心の任に当たられる長官としては、臨調までもが遺憾だと言っている状況についていかがお考えでしょうか。
○矢田部理君 前回も長官そうだったのですが、期日が切迫していたから検討もせずに任せた、あるいはまた今後運用を慎重にやるということでやってもらうしかないということでも少しく無責任に過ぎはしないのか。これでは国民の負担軽減とか、行政の簡素化とか、自主的にとかということには全くそぐわな...全文を見る
○矢田部理君 罰則をつける法律を出しておって、しかしそれは無害なものにする。これもいかにも提案が権威がないだけではなくて、国会の実は権威にもかかわるわけです。十万円の罰則をつけておいてこれは無害にするんだ、つまり適用しないんだ、最初から死に体なんだというような法律なら、われわれと...全文を見る
○矢田部理君 ところで、その運用を慎重にするということの意味について長官からも具体的なお話があり、運輸大臣等もきのうでしたか、本会議で説明をされておるわけでありますが、これはどんなことを考えておられるのでしょうか。
○矢田部理君 これは法律上どうなんでしょうか。法律は、憲法で言うまでもなく、すべての国民に平等にあまねく適用されなきゃならぬわけですね。法のもとの平等というのはまさにそのことを言っているわけなんでありまして、特定の白トラだとかダンプカーだとか暴走族だとかという限定をして、それに適...全文を見る
○矢田部理君 罰則を付するのにそんなあいまいな議論でやられたら国民はかないませんよ。  では、一般のユーザーが、白トラでもダンプカーでもない、整備不良車でもない、しかしいろいろ指示を受けたけれども点検をしなかった——絶対に処罰されることはないんですか。
○矢田部理君 ある構成要件を確定をして、それに違反をした場合には罰則を付するということでありますからね。しかも、それは法律ができてしまいますれば、総務課長がこの法律を運用したり適用したりするわけじゃないのでありまして、そんな答弁をしたから法律はそういう方向で動くんだというような保...全文を見る
○矢田部理君 この過料というのは一体だれが科すのですか。
○矢田部理君 陸運事務所ということになりますか、あるいは所長ということになりますか、裁判所に通知をして裁判所が処理をするということになっているということなんですが、この陸運局長なりあるいは現場的に言えば陸運事務所の所長の通知というのは、過料を科す要件でしょうか。
○矢田部理君 非訟事件手続法のどこに書いてありますか、それ。
○矢田部理君 その通知というのは、過料を科する裁判所の手続の必要条件でしょうか。
○矢田部理君 非訟事件手続法というのはもともと裁判所がやる手続なんですよ。別に通知なんというのは、職権の発動を促すために事実上行われることがあるかもしらぬが、それにかかわりませず裁判所がやる手続なんです。そうなんじゃありませんか。
○矢田部理君 だから、私が言っているのは、通知のあるなしにかかわらず裁判所が独自にやる手続でしょう。もともと非訟事件手続法というのはそうじゃありませんか。
○矢田部理君 これからつくる制度なんだから、それはどっちが多いなんということはわかりません。非訟事件手続法というのは、もともと通知を受けたから、行政官庁から連絡を受けたから開始するということにはなっていないんです。きょうは法制局を呼んでおりませんけれども、これはもう職権でやる手続...全文を見る
○矢田部理君 法律の運用というのは客観的でなければならない、法律のどこにも書いてない整備不良車についてだけ指示を行うというやり方は、法律を現場の恣意的運用に任せることになる。整備不良車以外は指示をしないというやり方をとるんですか。そうすると、やはりここで少なくとも整備不良車につい...全文を見る
○矢田部理君 それならば、整備不良車そのものを対象にする、整備不良車の運行そのものをやっぱり取り締まる規定を、この法律ではなくて、この部分ではなくて別途に考えるべきである。これは恐らく、ちょっといま私も法文を持っておりませんけれども、整備不良車に対する取り締まり条項というのは他の...全文を見る
○矢田部理君 それで賄えるじゃありませんか。運用上の問題は少なくともそこで賄えるんじゃありませんか。それで賄えるのに、もう一つ規定を置いて罰則をつけるということになったら二重規定になるんじゃありませんか。
○矢田部理君 違うよ。あなたは、しかしそういう制度であるにもかかわらず、運用上は具体的な部位に問題がある整備不良車を中心に指示をし、この罰則の適用をすると、こういうふうになるわけであります。その運用の実態と整備不良車に対する別の規定ですね、これとは重複するじゃありませんかと、こう...全文を見る
○矢田部理君 いや、法律は違うのですよ、中身は。しかし、あなたが言っている運用ならば、要するに整備不良車で運行している、これはやっぱり交通安全上危険だということを押さえるためを自主的な目的にして運用をするということならば、前のすでに整備不良車に対するいろいろな行政措置等々が規定さ...全文を見る
○矢田部理君 私はもともと一括法案については必ずしも賛成ではないのですが、政府の一括法案に対する説明のようであるとするならばそこに含ましむべきものであるという趣旨でございますから、そのように御理解をいただきたいと思っております。  それで、長官に締めくくり的に伺っておきたいと思...全文を見る
○矢田部理君 政府の答弁だけでは法律上不安があるし、そのとおり法律が適用されるということには必ずしもならないわけなんでありまして、依然として問題を感ずるわけでありますが、次の質問の予定もありますので、その方に移したいと思います。  今度の一括法案の中にデータ通信の自由化問題にか...全文を見る
○矢田部理君 なるほど許認可からの解放という面で一部共通する点もあろうかと思いますが、この法案は、同時に単なる許認可からの解放、自由化というだけでは済まされない、より基本的な問題が含まれているように思われるわけです。言いかえれば通信回線のあり方についての大幅な変更を伴うもの、ある...全文を見る
○矢田部理君 特に現行法令の枠内で処理するんだということでありますが、法律の枠内とは言いながら、相当重要な部分を省令でこれから決めていくということになろうかと思うんですが、その内容がいまだ定かでないわけですね。特にデータ通信の自由化問題については、自由民主党の政調会から中曽根長官...全文を見る
○矢田部理君 いま説明がありましたし、私からも申し上げたように、通信の媒介を行う他人使用というのは原則禁止なんですね。例外的に認められる場合がある。その例外条項は五十五条の十三のいまの規定でありますが、災害などが考えられるわけですね。しかしその基本は、その条項にもありますように、...全文を見る
○矢田部理君 言われるように、大企業は共同使用ということでやられる、しかしなかなか中小企業はそうばかりもいかないということがあって、この種条項でいかないという考え方が出てきたことは私も理解できないわけではない。また、中小企業について、大企業だけに共同使用を認める、実際はそれから排...全文を見る
○矢田部理君 必ずしもいまの答弁には納得しない。したがって、また当委員会でも連合審査ということで考えていただいているようでありますからこの程度にいたしますが、もう一点だけ郵政省に聞いておきたいのは、一般の電話利用と、いま問題になっている通信の自由化問題に関連して、専用線を借りた場...全文を見る
○矢田部理君 きのう私は説明をある程度受けたわけでありますが、一般電話利用の場合で、専用線との比較において百分を超えた場合は専用線が非常に安くなるというふうに伺ったのですが、いかがでしょう。
○矢田部理君 そうなってきますと、今後自由化問題が本格的になってきますと、企業グループなどは一般の電話利用よりも専用線を使った利用方式の方がはるかに割り安になるということも考えられるわけなので、そういうことになってきますとやっぱり電電公社の経営そのものにもいろんな響きを持ってくる...全文を見る
○矢田部理君 そろそろ時間が来ましたのでまとめたいと思いますが、そのほかにいろんな問題が実はあるわけですね。たとえばCCITTの勧告とのかかわりの問題。本格的な自由化になった場合に、外資などが入ってきて、それとのかかわりが一体どういうふうになるのかというような問題等も含まれておる...全文を見る
06月28日第96回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○矢田部理君 あらかじめ予定をしたテーマに先立ちまして、緊急の課題でありますので、冒頭総理にお尋ねをしたいと思います。  それは、本日から日教組が島原で定期大会を予定しておりました。ところが、相次ぐ右翼の妨害で事実上この大会が平穏裏に行うことができない。会場の使用などが次々に拒...全文を見る
○矢田部理君 これは明日予定をしております寺田議員が教科書の検定問題、教育問題全般について実はいろいろ準備をしてきておりますので、関連して寺田議員から幾つかの問題点を指摘していただきたいと考えておりますが、私どもは、やっぱり現実に集会がこの日本で開けない、これは大変なことだと思う...全文を見る
○矢田部理君 それでは、次のテーマに入りたいと思います。  私は、ロッキード疑獄を中心とする政治倫理について。二番目には反核、軍縮など平和の課題について。そして三番目には歳入欠陥を初めとする財政、経済問題について。以上三点を中心にこれから論議を深めていきたいというふうに考えてお...全文を見る
○矢田部理君 そもそもロッキード疑獄とは一体何であったのか、この認識がきわめて重要だと思うわけです。  すでに、小佐野を初めとして全日空ルート、全部有罪判決が出ました。いよいよ丸紅ルート、田中裁判の本丸へと状況は進むことになってきているわけでありますけれども、この裁判を取り巻く...全文を見る
○矢田部理君 どうも総理は、この汚職の構造なりロッキード疑獄について避けておられるような気がしておられるような気がしてならないのです。今度の有罪判決では、さらに問題にされた灰色高官の人々も名指しで明らかにされている。これは構造汚職という観点から見ますれば、まさに自民党に対する判決...全文を見る
○矢田部理君 判決だから、司法の問題だからコメントをしたくない。同時にまた、個人の問題で、佐藤孝行被告の進退などは本人自身が決めるべきである。灰色高官は政府の問題ではなくて国会の問題だから国会でおやりくださいと、全部逃げておるではありませんか。ロッキード事件は、それならば政府とし...全文を見る
○矢田部理君 捜査の問題を私は聞いているんじゃないんです。いやしくも政府のトップである当時の総理大臣の犯罪、当時の運輸大臣の犯罪、運輸政務次官の犯罪としてこの問題はいま裁かれているわけでしょう。それについて政府はどんな責任を感じておりますか。
○矢田部理君 運輸大臣に伺いますが、運輸行政、航空政策の面で問題はなかったでしょうか。
○矢田部理君 今回の判決は、申し上げるまでもなく、四十七年からお客さんがふえたので大型機を入れて輸送力を増強しよう、在来機では空港も過密になって大変になるということで、運輸省が中心になってずっと指導をしてきた。ところが、それをいきなり延期をしてしまった。そこに請託や賄賂が動いたと...全文を見る
○矢田部理君 法務省に伺いますが、いま導入延期の理由を運輸省から説明をされました。それをめぐって判決はどんな認定をしているか、御説明ください。
○矢田部理君 どうも要領を得ないわけでありますが、運輸省は、航空需要が、お客さんがふえるだろうと思ったが、万博以後少しかげりを見せた、だから延期の理由にしたんだ、こういうふうな言い方をしておるんですが、裁判所はそう見てないのじゃありませんか。
○矢田部理君 法務省。
○矢田部理君 全然答えになってないよ。
○矢田部理君 そのいろいろの中身を、需給見通しとの関係でどんな工作が行われたかを聞いているんです。
○矢田部理君 どうも刑事局長にしては要領の悪い答弁なんですが、私が申し上げているのは、運輸省は航空需要が伸びると思って大型機の導入を四十七年にしようとしたけれども、少しどうもお客さんが少なくなりそうだと、かげりを見せてきたから四十七年ではなくて先に延期したのだと、こう言うんでしょ...全文を見る
○矢田部理君 運輸省はロッキード委員会でうそを言ってきたのですね。航空機を利用するお客さんがふえると思ったが、そうでもなさそうなので延期をする、その資料をつくれと役人に命じたら、数字的にはそんなことを裏づける資料はできませんと、運輸行政はここで曲げられたのじゃありませんか。この判...全文を見る
○矢田部理君 公正競争の問題もある、安全性の問題も出ておったことは事実ですが、この需給バランス論を私どもが追及をしたときには全部需給バランス中心で説明をしておる。それは、もうすでに日本航空が準備態勢に入る、政府も747LRの国内転用を認める、取得の認可をしておる、こういう状況の中...全文を見る
○矢田部理君 この導入延期の行政指導は運輸省事務当局が独自で判断した、だれからも頼まれたり言われたりしたわけではない。法務省、この点について判決要旨はどう指摘しているでしょうか。
○矢田部理君 全日空から町田あるいは内村、住田などに話がずっと伝わっていった経路、その経過を少しく詳しく説明してください。
○矢田部理君 その判決の、認定した事実経過は、従来運輸省がロッキード委員会等で説明してきたことと大きな食い違いがあるのではありませんか。刑事局長、どう判断されますか。
○矢田部理君 正しいか、どちらが正当かを聞いているのじゃなくて、運輸省のいま説明をした当時のロッキード委員会における説明、答弁と、いまの認定は重大な食い違いがあるのではないですかと聞いているんです。
○矢田部理君 刑事局長のお勧めでもありますから、じゃ運輸省当局からお答えください。
○矢田部理君 もうその論点は先ほど終わったのです。その次のことを聞いているのです。運輸省はだれからも頼まれたわけではなくて独自に、主体的に判断したのだと、そうじゃないんじゃありませんか、判決は。
○矢田部理君 一部をつまみ読みしてはだめですよ。いいですか、もともと四十七年導入で走った。ところが全日空の方がなかなか準備ができない。日本航空はすでに四十七年から導入が可能になった。それを前提として運輸省も一定の機種について認可をした。ところが全日空がそれについていけないものだか...全文を見る
○矢田部理君 これは運輸大臣にお聞きしますが、以上二つの点ですね。すなわち、この導入を四十七年に決めておったのに、四十八年あるいは九年以降まで延ばす、これは事務当局の判断でやったので、だれからも頼まれたものではない。ところが裏方では、全日空から橋本登美三郎運輸大臣が頼まれて、この...全文を見る
○矢田部理君 大臣は、著しくねじ曲げられたことはないと、著しくに大変アクセントを置くように思われますが、これは請託を受けてそれに沿うた行為を行った、それが判決の基本部分でありますから、著しかったか著しくなかったかは別として、ゆがめられた、曲げられたことだけは事実なんです。その件に...全文を見る
○矢田部理君 判決の読み方等についてはまた都合で伺いますが、その前提として、検察官の論告があったわけでありますが、論告では灰色高官についてどのように述べているのか。灰色高官の氏名、金額、渡したときの状況、場所等について逐一詳細に御説明ください。
○矢田部理君 私はどちらを中心として考えるかということで聞いたのじゃないんです。論告ではどう述べているかということを単純に伺っているんです。
○矢田部理君 刑事局長、いつ、どこで、どういう状況で渡したのかと聞いているのですよ。
○矢田部理君 そこで、現に二階堂氏らに渡した伊藤あるいはまた加藤氏らに渡した副島、これは両人は証人として当然法廷に出てきたと思うのですが、その状況等は、いま検察官の論告で指摘されているような経過を逐一証言として述べたのでしょうか、それとも否定したのでしょうか。
○矢田部理君 その証言も一つの証拠としていわば判決ができたというふうに経過的にはなろうかと思うのですが、その判決では先ほど刑事局長が説明したような表現になっている。これは判決の要旨を見ますと、金銭を分けるまでのいわば共同謀議といいますか、これは逐一詳細に認定をいたしておりますが、...全文を見る
○矢田部理君 はっきり言わなかったなら、じゃ、どう言ったんでしょうか。
○矢田部理君 まあ、おおむね一致しているのではないかというふうに私は考えるわけでありますが、そこで、この灰色高官の方々に言うならば現金を渡した。なぜ現金を渡すような経過に相なったのかということがいま一つはっきりいたしません。判決要旨によりますと、自民党の国会議員数名にも全日空のた...全文を見る
○矢田部理君 論告でもこの点には触れているわけでありますが、検察側としては捜査もし、また冒陳も出し、証拠による証明もしてきたわけでありますから、この点、論告も含めてどんな状況だったのか、検察の立場でそれでは御説明いただけませんでしょうか。
○矢田部理君 それじゃ論告はどういうふうにこのくだりはなっているでしょうか。
○矢田部理君 少なくともこう述べていることはあるわけですね。「自由民主党における航空関係の政策決定等に関し、かねて全日空に好意的立場をとっていた数名の国会議員に対しても謝礼として金員を贈ることとした。」、だから、航空政策の決定に何らかの形でかかわってきた、そのかかわり方が全日空に...全文を見る
○矢田部理君 私は、質問をもう少し手順を追ってやろうと思ったのですが、大分先のことまでお話しをいただきましたので少し前に戻しますが、総理、現行法があるわけですね。それで、ロッキード問題、その後のグラマン問題なども含めて相当程度の証人喚問を衆参両院でやってきました。まあ多少最初の段...全文を見る
○矢田部理君 私どもは基本的に、現行法がある、現行法がある以上は現行法のもとで法は運用されてしかるべきだというのがこれは基本主張ですよ。そのことを参議院の予算委員会の理事会、理事懇でもずいぶん議論しました。どうして現行法ではできないのかというのが第一点です。しかし自民党が断って、...全文を見る
○矢田部理君 現行法だって運用面で十分配慮すればできるじゃないか、これでもやらない、そこで改正だと、こういうことですから、改正についても私も全然論議をしないわけではありませんが、その改正の問題をめぐって、衆議院の予算委員会でわが党の大出委員から、山崎小委員長案は自民党の案である、...全文を見る
○矢田部理君 最後のくだりのところがちょっと理解しにくいのですが、自民党案として二十五日に出されてきたのは二項目追加されておりますね。従来、八項目でもう詰まってきた、いろいろな努力をしてきたのにこの二項目追加はけしからぬじゃないかと、総理が衆議院の予算の初めの段階でお話しになった...全文を見る
○矢田部理君 もう衆議院でも論議されたから、余りくどくどと言うのもなにかと思いますが、もともとこの補佐人の異議申し立て権とかテレビ報道の証人の同意とかというのは、最初の自民党案にはあったんですね。参議院におられて亡くなられた永野先生の案として。それがいろんな論議をした結果削られた...全文を見る
○矢田部理君 そうすると、これは繰り返しになるかもしれませんが、総理に確認をしていただきたいのは、二項目を追加したのはいささか拙速であったということと、同時に、またこの二項目については成文化まで、つまり法律上の条項化まで求めるものではない、自民党の考え方としては。運用面での考慮条...全文を見る
○矢田部理君 竹下さんがテレビでそういう向きのお話しをしたということは伺いましたが、総理総裁として衆議院でも従来やってきた経過、八項目を中心に、とりわけ二項目を中心にして論議を詰めるのだというのとはこれはいささか違うものですから、やはりこの二つは、追加部分については、二十五日に追...全文を見る
○矢田部理君 いま委員長からもお話しがありまして、もう一度私が確認的に質問することになりました。  総理の先ほどの御答弁は、私の意向として総理から竹下小委員会にお伝えになるというふうに受けとめたわけですが、私が申し上げているのは、それはそれとしてありがたいことでありますが、同時...全文を見る
○矢田部理君 ちょっと、いまの答弁でもまだ大分違いがあります。私の意向として伝えていただくというのじゃなくて、総理もその認識に立たれて、総理の御意向として、竹下さんもそういう向きのニュアンスを出しているようでありますから、お伝えいただけないかと、指示していただけないかという趣旨で...全文を見る
○矢田部理君 ちょっとそれでは昼の時間にひとつ総理にも御検討をいただきたいと思います。
○矢田部理君 午前に引き続きまして、懸案となっておる問題についてもう一度だけ総理にお伺いしたいと思うのでありますが、繰り返しになりますが、従来議院証言法の改正につきましては八項目ございまして、六項目はまとまり二項目がペンディングになったまま衆議院の議会制度協議会の方に上がっている...全文を見る
○矢田部理君 総理がそしゃくしかみしめてということでありますから、いずれにしてもこの予算委員会はまだ続くわけでありますので、それを緊急にお伝えをいただきまして、ひとつ前向きに御相談をいただきたい、あるいはもう早期に改正ができるようにお願いをしたいというふうに考えておるのですが、そ...全文を見る
○矢田部理君 そこで、私どもといたしましては議院証言法の改正にひとつ自民党が本気になって取り組んでほしいし、その実現の暁には証人喚問をおやりになるという考え方で期待をしているわけでありますが、それはそれとして進めながらも、同時に現行証言法はまた厳として存在をする、参議院各派の一致...全文を見る
○矢田部理君 それから総理に、もうロッキード問題終わりたいと思いますが、ロッキード事件いまだ未解明の部分が相当部分残っているわけであります。これはどんな点が残っているというふうに考えておられましょうか。
○矢田部理君 刑事局長がおっしゃったように、私は刑事事件で何が残っているかを聞いているのじゃなく、政治的、道義的責任やあるいはその問題の解明に必要なものとしてどんなものが残っているのかということを総理として御認識だろうかというふうに伺っているわけです。
○矢田部理君 同じ質問をしてもなんでありますから、少なくとも全体で三十数億日本にお金が渡ってきたとされている、そのお金の流れでわかったのはごくわずかであります、裁判係属中の事件も含めて。依然として相当部分が未解明になっています。とりわけ児玉ルートと言われる部分はなかなかわからない...全文を見る
○矢田部理君 各党間の話し合いがつきませんのは自民党の態度のせいなんであります。ですから、自民党の総裁として、先ほどの件も議院証言法の関係もそうでありますが、決断をされ決意を示されるということがきわめて航特委の復活につきましても、そしてまたいまお触れになりましたように、総理が就任...全文を見る
○矢田部理君 ロッキード事件が司法の分野に囲われてしまう。それで刑事問題の責任追及は行われたとしても、どうしてもやはり政治的、倫理的問題は残るわけでありまして、それでは国会なり政治の責任が全うし得ないというふうに考えておりますので、なお強く総理に要望して、次のテーマに入っていきた...全文を見る
○矢田部理君 事態が第一回総会のときよりも厳しくなっているという認識を総理もされているようでありますが、これはストックホルムの国際平和研究所なども同様の認識を示している。ただ、それにもかかわらず今度の軍縮総会で希望が持てるのは、一般大衆の軍縮を求める声が——日本も八千万人の署名が...全文を見る
○矢田部理君 そこで、二、三個別問題について伺いたいと思いますが、軍縮総会に出席をされた際に、今後日本は核不使用決議について従来と変わった対応をされるかのような、総理の記者会見でしたでしょうか、あのお話がこちらに伝わってきているわけでありますが、国会の軍縮決議を踏まえて、今後この...全文を見る
○矢田部理君 あと一、二点でありますが、同時に総理は軍縮総会の演説で、先ほどもお話がありましたが、軍縮余力を平和や福祉にといいますか、効率的に活用して社会不安、貧困の除去のために使おうと、あるいはまた核軍縮が一番大事だけれども、同時にまた通常兵器の軍縮もこれと並んで重要であるとい...全文を見る
○矢田部理君 確かに海外経済協力の予算等がふえておることは認めるわけでありますが、総理のおっしゃるように軍備を削ってそちらに回したという印象は全くないんですね。  同時にまた、総理のこの言葉を本当に裏打ちしていくのにはどうするのかということになれば、一つには来年度予算で一体軍事...全文を見る
○矢田部理君 財政事情が非常に逼迫をしておる。行革という問題で全体を切り詰めなきゃならぬという時世でもある。しかも、国連で堂々と総理は外に向かっては軍縮を呼びかけてこられた。とすれば、いかなる意味から見ても防衛費を特別枠にして突出させるということはいかがなものかと思うのですが、そ...全文を見る
○矢田部理君 それは聖域化しないという趣旨で示すのでしょうか。突出、別枠にしないという……。
○矢田部理君 そこで防衛庁に伺いたいと思うのでありますが、一一%台の要求をする、当然増だけで七%強さらにかかるということになれば、とてもじゃないがことしの七・七五程度ではおさまらないという考え方で要求するんだと言っているのですが、この作業はどうなっているのでしょうか。
○矢田部理君 あわせて中業について伺っておきますが、五六中業はもう四月段階でできるような話向きでしたが、できませんでした。いつごろ固まるのでしょうか。それから、すでに財政試算が正面経費等について行われているということですが、それはほぼ固まってきているのでしょうか。その試算から見る...全文を見る
○矢田部理君 大蔵省に伺います。  大体数字的なものをある程度つくったら、正面経費で四兆五千億から五兆円ぐらいかかる。このままでいくと、もう五十九年、遅くも六十年には一%を突破するというようなことの話が出始めているんですが、大蔵省として折衝していると思うのですが、大蔵省の考え方...全文を見る
○矢田部理君 総理に同じような質問をするわけでありますが、総理はしばしば一%以内論を強調されてきました。  ここで確認的に伺いたいのは五六中業、五十八年から六十二年にまたがるわけでありますが、これは少なくとも一%以内で抑えるのだということをはっきり約束していただけるでしょうか。
○矢田部理君 財政の問題に入りますが、税収が五十六年度大幅に落ち込んだ、その結果歳入欠陥が出たということが衆議院レベルでも実態的に明らかにされてきておるわけでありますが、大蔵大臣、大幅に落ち込んだ理由は何とお考えになっておりますか。
○矢田部理君 国内景気の低迷ということは考えてないんですか。
○矢田部理君 そういう表現もあるというだけでなくて、これは非常に重要な要素ではないんですか。  それから、どうも落ち込んだ理由、幾つか考えられるわけですがね、もともと成長率を過大に見込んだのじゃないのか。五十年代からその傾向が非常に強いわけでありますが、予算を組みやすくするため...全文を見る
○矢田部理君 ことしの当初予算あるいは昨年度の補正予算のときも、どうも大蔵省の税収見込みは甘いんじゃないかと、もっと歳入欠陥が出るのじゃないかと指摘したにもかかわらず、いやそれは大丈夫ですと、三月期の法人の決算状況を見れば何とかなりますみたいな話をしておったでしょう。成長率だって...全文を見る
○矢田部理君 これは各論もいろいろやりたいわけでありますが、大きく見ますと、昨年の経済白書では、すでに日本経済は世界に先駆けて第二次オイルショックを克服したと、緩やかだが着実な回復軌道に乗ったというふうに指摘をされているんですね。ところが、最近の状況を見てみますとまだ第二次オイル...全文を見る
○矢田部理君 河本長官は、昨年もどうも秋以降とか年末ごろには薄日が差すなんという話をしておりながら、そうはならなかった。ことしも春先は、暮れごろとか秋ごろとかには少しく曇り空が晴れるような話向きなんですが、どうも世界経済の状況は必ずしもそうなっていないんじゃないかという印象を私は...全文を見る
○矢田部理君 世界経済についても楽観的な見通しを述べておられるのですが、私は必ずしもそう思わないんですね。たとえばIMFがこの五月の二十七日に出しました、当初見込みでは工業国全体で一・二%ぐらいの成長だと、それを下方修正して今度は〇・八%であると。OECDも近く、むしろ下方修正を...全文を見る
○矢田部理君 ここでだけ議論するわけにはいきませんが、私の見方では、多少下半期上向くとしましても、これはそう大きな上昇カーブではないと、また、そう大きく期待できる性質の中身ではないというふうに感じますが、翻って国内経済も大きく低迷をしている。たとえば、先般出された日銀の短期経済観...全文を見る
○矢田部理君 住宅建設の動向、問題点はどんなふうになっているでしょうか。
○矢田部理君 これは中小企業も厳しいし、住宅建設も建設大臣が言われるような状況にはなっていないですよ。民間住宅はたとえば三期連続マイナス、恐らく百二十万戸もむずかしいのではないかというふうに言われている。個人消費については多少底入れの気配がありますが、これとても大したものではあり...全文を見る
○矢田部理君 等々を考えてみますと、内需は依然として低迷をし非常にやっぱり厳しい状況になっている、輸出がマイナスであることは先ほどお話があったとおりであります。そうなると国内のこれからの景気どうなるのか、またどうすればいいのかということが問題になってくるわけでありますが、何といっ...全文を見る
○矢田部理君 これは物価の安定も当然のことでありますが、やはり労働者の賃金を上げる、特に最低賃金制の拡充ということが非常に大事なのではないか。政府で何がやれるかということになりますと、賃金そのものは民間の労使関係で大勢は決まっていく。そこで政府がやれることは何かということになれば...全文を見る
○矢田部理君 これは早期にまた完全に実施すべきだと考えておりますが、同時に一兆円減税ということが議論になりました。これは国会でも検討するが政府としても検討してほしいというのが当委員会の要請であったのですが、その検討状況はどうなっているんでしょうか。
○矢田部理君 政府としても努力しなさいというのが私どもの……
○矢田部理君 資料の提供の協力程度ではわれわれの意図に沿ったものではありませんからね、これはだめですよ。  それから、中小企業対策がもう一つ景気、日本の経済を考える場合非常に大事だと、たとえば官公需の割合を中小企業にやっぱり大きく割り当てるとか、金融の問題もありましょう。それか...全文を見る
○矢田部理君 全体の景気見通しが非常に厳しさが足りない。同時にまた、下半期に期待を持たせて、有効な手が打たれていない。タイミングが大事だと思うのですね。人によっては、鈴木総理の再選戦略をにらんでしまって、政治日程を優先させて経済的な手を打たないのだという見方もあるわけでありますが...全文を見る
○矢田部理君 五十九年に赤字国債からの脱却をする、増税なき財政再建だ、この公約も、総理はまだがんばっているようですが、もうだれも余り信用しなくなってしまった。ここまで来ると、とりわけ二年連続で大赤字を出すというようなことになりますれば、当然これは政治問題、政治課題、政治責任の問題...全文を見る
06月30日第96回国会 参議院 予算委員会 第23号
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○矢田部理君 総理から御紹介をいただきましたので、関連して二、三の点について質問していきたいと思います。  その一つは、一昨日の私の質問で議院証言法の改正問題について自由民主党が新たに二項目を追加されてきました。この追加ということの意味を考えますと、場合によっては引き延ばしを図...全文を見る
○矢田部理君 結論は後で伺いますが、それじゃまとめて伺いますが、十分伝えられたという御答弁でありますが、一昨日の総理の答弁では、竹下さんも追加二項目については法制化までは考えていないようだ、NHKの討論会でそういう向きの発言をされた、こういうふうにもおっしゃっておられたわけであり...全文を見る
○矢田部理君 ぜひ二項目などに余りこだわられずに早期の解決を強く要望しておきたいと思います。  もう一点でありますが、もう一点は、この予算委員会を通して総理の答弁にいささか誤解、無理解があるのではないかと思われる節があります。野党各党がそれぞれ現行法のもとで証人喚問を行うべきで...全文を見る
09月14日第96回国会 参議院 安全保障特別委員会 閉会後第1号
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○矢田部理君 シーレーン問題を中心に伺いたいと思いますが、その前提といいますか、二、三の問題を最初にお聞きしたいと思っております。  先ほど防衛白書をいただきました。これは全般的にまだ検討しているいとまはありませんけれども、気がついた点を一、二点お聞きしておきたいと思うのです。...全文を見る
○矢田部理君 その後の記述でありますが、他国の領土等に派遣するいわゆる海外派兵はいけない、ここまあ一つの抑えになっております。しかしその海外派兵に至らなければいかなる範囲でも必要あらば出かけていけるというふうにも読める記述になっているわけなんでありまして、これは従来の専守防衛とい...全文を見る
○矢田部理君 従来は国土防衛を基本にして、国土という中には領海、領空も入ることは当然だといたしましても、少しは先に出ていかなければいかぬという議論が中心だったのですが、むしろ今度は先に出ていく方に焦点を置いているということで、私はいまの説明にもかかわらずこれは納得できない。むしろ...全文を見る
○矢田部理君 これは私一人だけの認識ではなくて、先ほどから話題になっております在日米軍のドネリー司令官が八月九日の日に記者会見をしまして、一千海里シーレーン防衛などの面で防衛計画の大綱は五六中業である程度修正が行われた、こういうふうに受けとめ評価をしているという認識を示しているわ...全文を見る
○矢田部理君 シーレーンの問題に入りますが、前々から言われてきていることでもあり、また先ほど防衛局長もそう述べられているわけでありますが、周辺海域数百海里の防衛、それから航路帯を設けるときは千海里程度というふうな表現になっているわけですね。  この表現を言葉どおり受けとめますと...全文を見る
○矢田部理君 あなたの説明は、従来そのわきにおられる塩田防衛局長時代の説明と大分ニュアンスを異にするのですよ。  従来は航路帯というのは必ずしも線ではない、面でもなけれども、いわは帯、ある種の幅を持ってと、こういうことで、千海里防衛論の中身として考えられてき、あるいは議論をされ...全文を見る
○矢田部理君 それじゃ、念のために一応伺っておきますが、周辺海域の場合には数百海里という限定は設けているわけですか。それから航路帯についてはさらに突出して千海里論というふうにいままで仕分けされてきたわけですね。だから周辺海域について言えば、どちらかというといままでも面防衛であった...全文を見る
○矢田部理君 そうすると、数百海里までは面防衛だ、航路帯を設けた場合はその部分に限って防衛するのだ、突出部分には。いわば線防衛的な考え方というふうに受けとめてよろしいですか。
○矢田部理君 そこで、シーレーン防衛に関する日米共同研究について宮澤官房長官が九月三日の日に記者会見をして幾つか重要な点の指摘をしているわけでありますが、いまだこのシーレーンということについて日本には定義がないというのが一点。しかもこのシーレーン防衛についての防衛のプログラムもな...全文を見る
○矢田部理君 この点はもちろん結論的な内容は違うのでありますが、たとえば海幕長をやられた大賀さんが言っているわけですね。どうも日本の防衛論議というのは国をどう守るかという戦略構想が十分にないまま、言うならば装備だけが先行している、シーレーン防衛についても、この宮澤さんの言をかりる...全文を見る
○矢田部理君 繰り返しに多少なりますが、宮澤さんは個別的自衛権の範囲がどこまでかということはまだ議論の対象であって決まってないのだ、しかも今度の研究はガイドラインと憲法の枠内でやるのだと。その枠内でやると言ったからといって、個別的自衛権の範囲がまだ定まっていないということになれば...全文を見る
○矢田部理君 どうも話が行ったり来たりするのですが、個別的自衛権と集団的自衛権がある、概念上、定義上はこれは区別ができますが、具体的なケースを想定してどちらに入るのかということになるとなかなかこれは区別ができない、できにくい状況、または防衛庁長官のNHK発言、いろいろまたただしま...全文を見る
○矢田部理君 ちょっと角度を変えて伺いたいと思うのですが、どうもシーレーン防衛というのは軍事的にも、それから財政的にはもちろんでありますが、これはナンセンスだ、いまの戦争とか各国の軍備の状況から言えば時代錯誤だという議論があるわけだし、私もそう思っている一人なんでありますが、ここ...全文を見る
○矢田部理君 きわめて説得力のない、しょぼしょぼした説明だというふうに私は聞くわけでありますが、どうもかつて北海道侵攻論とか北の脅威ということを盛んに振りまいて陸上自衛隊の大軍拡計画を推進した、それがかなり説得力がない時代に入ったわけですね。いま余り言う人はいないわけです。そして...全文を見る
○矢田部理君 これは時間がないからかいつまんでやりたいのですが、従来政府は、自衛隊は個別的自衛権の範囲内でわが国の安全を守る行動をとり、その結果として米艦を守ることはあり得るという、問題の丸山さんが局長時代の答弁があるわけですが、その答弁はいまも変わりがない、その基本だということ...全文を見る
○矢田部理君 ところが、この丸山さんはNHKでは一私人としてという前書きつきではありますが、千海里内での米艦隊への攻撃は日本に向けてなされる攻撃の一部とみなすのが当然で、この米艦の防衛は集団自衛権の行使ではない、こういう趣旨の発言をしたように思われ、かつそれに防衛庁長官が賛同した...全文を見る
○矢田部理君 その最後のところが大事なんですが、いままでは米艦の護衛は結果としてあり得ると。しかもそれは幾つかの前提が置かれていたわけですね。その前提をかなり外すようなかっこうで、千海里内で米艦が攻撃されればこれは日本に対する侵略とみなして護衛できるのだ、米艦の護衛をやるのだ、こ...全文を見る
○矢田部理君 ですから、私が述べたような趣旨の丸山発言には賛成できないという立場ですかと、こう聞いている。イエスかノーかだけ、あなたの考えを言ってくださいよ。
○矢田部理君 ところで、これは前田幕僚長の記者会見の発言なんでありますが、今後米空母が搭載しているE2Cから目標や情報の提供を受けるための共同訓練をやっていきたい、共同訓練の時期は護衛艦にリンク11、リンク11がそろってからやりたいというふうに言われているわけでありますが、こうい...全文を見る
○矢田部理君 本人が知らないということですから、私も深く突っ込むことはやめますけれども、リンク11というのは御承知のように米軍と瞬時に多量の情報交換ができるデータ通信機というふうに聞いておるわけだし、それから14というのは同様のもので受信専門のもの、これを連動させて訓練をやるとい...全文を見る
○矢田部理君 あなた事実あるいは機器の性能、役割り等をまだ十分知っておられない答弁だと思いますが、余り知らないようですから次の問題に入ります。  日米共同訓練の問題点を幾つか出してきているわけでありますが、これは最後にまとめて伺うことにいたしまして、今度のハワイ会談でもう一つ問...全文を見る
○矢田部理君 この訓練の特徴は一部出ましたが、一つは夜間やるということなんですね。しかも着艦訓練でありますから非常に低空でしょっちゅう飛び回る、騒音がものすごい、低空でやるから危険度も高いということで、これは大変厚木などでも問題になっているわけなんです。したがって当然のことであり...全文を見る