矢田部理
やたべおさむ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月21日 | 第101回国会 参議院 予算委員会 第8号 議事録を見る | ○矢田部理君 最初に、政治姿勢、特に政治倫理問題について若干質問をしたいと思います。 田川さん、前国会では、田中元総理の政治的、道義的責任の問題が重要な政治課題になりましたが、あの問題は既に決着がついたというふうに受けとめられておりますか。 |
○矢田部理君 前回に引き続き、他の野党から田中元総理辞職勧告決議案が出れば賛成をするという向きのお話もありましたが、その立場は、まだけじめ、決着がついていないという立場ではないでしょうか。 | ||
○矢田部理君 いや、出た場合には賛成をするというお話があったように聞こえるわけです。 | ||
○矢田部理君 もう一回だけやりますね。 私が申し上げたのは、野党から田中元総理の辞職勧告決議案が再度出された場合には賛成をしたいという向きのお話がありました意味は、まだ田中問題に決着がついていないという立場ではないのでしょうかと伺ったのです。 | ||
○矢田部理君 全然違う、全然わからない。 | ||
○矢田部理君 違うな。 | ||
○矢田部理君 どうもまだおわかりになっていないようですね。けじめ、決着がついているなら、もう賛否の態度は要らないわけです。ついていないから出されれば賛成しますとか、画しますというんで、それはついていないという態度の表明ではありませんか。 | ||
○矢田部理君 私は、決議案を出したらどういう態度をとりますかなどという質問はしていないんですよ。中曽根内閣の姿勢いかんによっては、それを見きわめつつ決議案を出すという態度を明確にしているわけですから、そのときいかがするかということを聞いているのではなくて、田川さん御自身あるいは田...全文を見る | ||
○矢田部理君 中曽根総理はどう受けとめていますか、総裁としていかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そこをお二人から聞きたかったんです。この間佐藤質問にも答えて、福田さんのところに伺ったときに、政治倫理の確立がすべての政策の前提、おろそかにはできない、特に田中元首相の政治的、道義的責任に決着をつけなければならない、こうおっしゃっておられたわけですね。したがって、両...全文を見る | ||
○矢田部理君 田川さんの意見をちょっと。 | ||
○矢田部理君 問題の焦点が外れてしまってあれでありますが、先ほどの問題につきまして、最後に伺っておきたいのは、河本さんと安倍さん、田中問題にすでにけじめ、決着がついたと考えるかそうでないと考えるか、一言ずつお二人から。 | ||
○矢田部理君 ちょっと最後のところを。 | ||
○矢田部理君 御両者とも余り鮮明なお答えでなかったように思うわけでありますが、次の問題に移りたいと思います。 きょうはどうもトマホークが大変評判、人気を呼んでおるようでありますが、私も、トマホークの日本寄港、それから地上配備、空中通過、三点にわたってトマホーク問題を全般的にお...全文を見る | ||
○矢田部理君 日本政府としては、いつごろからどんな艦船にこれが配備をされるか、情報としてはつかんでおりますか。 | ||
○矢田部理君 たしか三月十四日のアメリカの下院の軍事委員会だと思いますが、ここでホステットラーという巡航ミサイル計画部長が証言をしている内容が具体的にそれを示していると思うんですが、その状況はつかんでおりますね。 | ||
○矢田部理君 この証言が、六月という時期と、それから艦船等はニュージャージー、それから攻撃型原潜等に配備をするということが決められておるわけでありますが、こういう核つきトマホークが第七艦隊等に配備をされるということは、アメリカの核を中心とした抑止力が高まって、日本にとってはプラス...全文を見る | ||
○矢田部理君 ソビエト側から言わせると、SS20等の配備は西太平洋におけるアメリカのさまざまな核に対応するものだと言い、アメリカ側から言わせると、ソビエトのSS20やバックファイアに対抗するものとしてトマホーク核つきを配備すると、こう言う。恐らくこれに対してまたソビエトは、西から...全文を見る | ||
○矢田部理君 非核三原則を国是としている我が国が、米ソのいずれであっても我が国の周辺に核を配備する、核つきのトマホークなどを持ってくるということに対しては、それをプラスと見るのはやっぱりよくない。むしろ非核三原則の精神に反する、沿わないという立場で、両方ともそれに反対をしていくの...全文を見る | ||
○矢田部理君 この春以降にニュージャージーが寄港すると言われておりますが、いつごろか、情報を得ておりますか。 | ||
○矢田部理君 六月に核つきトマホークを搭載をするというわけでありますから、六月以降の寄港は核つきの寄港の可能性が極めて強い。したがってこれは拒否をすべきだと考えておりますが、いかがでしょうか。少なくとも核の有無を確認すべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 六月から核つきトマホークの配備が決まっておる、ニュージャージーはそれを搭載をしておるということになりますと、日本寄港に際してはどこかでおろしてきたという証明がない限り、具体的な方法なりが説明されない限り、それはやっぱり核つきのまま入ってくると見るのが常識なんでありま...全文を見る | ||
○矢田部理君 事前協議の問題は後で本格的に論議をいたしますが、攻撃型原潜の日本寄港の実情、昨年一年間で結構ですから、どんなふうになっておりますでしょう。 | ||
○矢田部理君 はい。 | ||
○矢田部理君 昨年の実績は例年に比べて大変多いというふうに受け取られているわけですが、そうでしょうか。ここ五年ないし数年の状況をお知らせください。 | ||
○矢田部理君 ということで、原潜の入港が非常にふえておる。しかも攻撃型原潜も相当数来ておる。ベトナム戦争のときよりも多いという数値もあるわけでありますが、それが今度は核つきトマホークが配備されるということになりますれば、これは回数、隻数その他多いわけでありますから、ニュージャージ...全文を見る | ||
○矢田部理君 トマホークの領空通過問題、先ほどもちょっと出ましたが、ニュージャージー等にトマホークが配備をされてそこから対ソ関係をにらむということになりますと、日本列島をまたいで西太平洋と日本海側で対峙をする。ここで戦争ということになりますと、当然にこのトマホークというのは弾道ミ...全文を見る | ||
○矢田部理君 核の領空通過についても事前協議の対象だということは、何かで確認されておりますか。 | ||
○矢田部理君 アメリカとの間でそれは確認されているかと聞いているんです。 | ||
○矢田部理君 領空は入っているか。 | ||
○矢田部理君 ということでございますと言われても、そういうことは確認されているかと聞いているんです、領空通過を。 | ||
○矢田部理君 全然答弁になっていない。全然答えになっていないでしょう。 | ||
○矢田部理君 したがってアメリカは知っているはずだというだけであって、直接確認はしていないということですね。 | ||
○矢田部理君 艦船の寄港とか通過についても、逐一今まで何回も問題になってきたわけでしょう。今度は核そのものの領空通過を問題にしているわけですね。これはアメリカは確認していないんですよ、全然。ただ日本でそう解釈している、あるいは国会で論議しているからわかっているはずだと。確認してい...全文を見る | ||
○矢田部理君 解釈上明らかかどうかを聞いているんじゃなくて、アメリカとの間でその点は確認しているか、艦船の通過とか寄港についても解釈上いろいろ問題があったわけでしょう、だから上空通過についてもそういうことを確認しているかと聞いているんです。解釈を聞いているんじゃない。 | ||
○矢田部理君 ライシャワーも、艦船についてでありますが、寄港、通過は持ち込みに含まないと言われておるし、それから藤山さんや岸さんもそういうところまでは話は詰めていなかったと言っているわけでありますから、解釈上明らかでは困るのでありまして、アメリカと詰めるべきだ、確認をすべきだと思...全文を見る | ||
○矢田部理君 解釈と確信ではなくて、アメリカにそのことを確認しなさいと、こう言っているわけです。 | ||
○矢田部理君 なぜ私がこういうことを提起するかといいますれば、核つきトマホークを搭載した第七艦隊が、仮に限定的な核戦争が発生した場合には日本海側に出なければ撃てないということなんです。しかし、そんなことで間に合うはずはないのでありまして、今のままだと太平洋側からやっぱり直接撃つ可...全文を見る | ||
○矢田部理君 確認をすることも含んで対応すると。 | ||
○矢田部理君 確認的に伺いますが、そうしますと、今私が申し上げた核の領空通過も持ち込みに当たるんだからだめですよということも含めて指摘をして確認をしたいと、こういうことですね。 | ||
○矢田部理君 国会の論議を踏まえてアメリカに確認をするという御趣旨は、今、私が指摘をした問題を伝えて確認をするというふうに伺ってよろしいですか。一言でいいです。 | ||
○矢田部理君 全然違う。 | ||
○矢田部理君 アメリカに伝えて了解を求めると、確認をとると、こういうことですね。 | ||
○矢田部理君 伝えて確認をとる、了解をとる。 | ||
○矢田部理君 あとトマホークの地上配備問題があるんですが、アメリカの国防総省の国防核兵器局、ここが委託をした研究報告によりますと、ソ連の海軍に対抗するために艦載用のトマホークを海峡防御用に地上に転用配備する、こういう構想を検討した結果、トルコや日本への配備が極めて効果的である、候...全文を見る | ||
○矢田部理君 日本に求めてきたら断るということですか。 | ||
○矢田部理君 現に計画がないことはわかりますが、求めてきた場合に、相談に乗る用意あるいは受け入れる用意はあるのか。 | ||
○矢田部理君 米軍、アメリカ自身が在日米軍基地に持ち込むことについてはいかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 一応、トマホークの核つき寄港あるいは領空通過、地上配備の問題等を問題に供してきたわけでありますが、問題は、核であれ非核であれ、トマホークという新しい兵器体系をどう認識するのかということが一つのポイントであろうかというふうに考えているわけです。 そこで、改めてこの...全文を見る | ||
○矢田部理君 岸・ハーター交換公文と藤山・マッカーサー口頭了解と、これはどういうつながりになっておりましょうか。 | ||
○矢田部理君 これは法律的に見ると、交換公文はいわば両者間の契約、条約に類するものですね。つまり、その限りでは法的なものですが、口頭了解というのはその法的交換公文の解釈を示したというふうに受けとめてよろしいでしょうか。 | ||
○矢田部理君 法的なものですか、それとも解釈の一つですか。 | ||
○矢田部理君 解釈か法的なものかと聞いている。 | ||
○矢田部理君 解釈ですね。 | ||
○矢田部理君 解釈だと思うんですね。だから、これの解釈に限定される必要はない。交換公文では核に限定してはいませんが、その点はどう考えますか。 | ||
○矢田部理君 正式に法的なものとして交わされた交換公文では装備の重要な変更という規定をしているのであって、それは核というふうに限定をしていない。解釈上限定したとしても、それは一つの解釈であって、それにとらわれる必要はないのではないか。もう少し広い範囲で装備の重要な変更をとらえるべ...全文を見る | ||
○矢田部理君 じゃ、こう聞きましょう。交換公文では核に限定をせず、口頭了解で初めてそのレベルで核に限定したのはどういうわけですか。 | ||
○矢田部理君 そこに私が限定をするのは、口頭了解を狭く解釈をしているんではないか、日本にとっては不利な解釈になっているんではないかということが一つ。それから、この口頭了解そのものの読み方ですが、これは核に限定されているんですか。そういう文章にこれはなっていますか。 | ||
○矢田部理君 この文章の読み方ですが、「核弾頭及び中・長距離ミサイルの持込み」、「持込み」というふうになっているわけですが、「核弾頭及び中・長距離ミサイル」ということになりますと、これは「and」で結ばれているわけですね。両方くっついたものを一緒に持ってくることがいかぬと、事前協...全文を見る | ||
○矢田部理君 核弾頭だけでもいかぬということですか。 | ||
○矢田部理君 あわせて、中長距離ミサイルだけでもいかぬと、こういうことですか。 | ||
○矢田部理君 法制局長官、そう読めますか。 | ||
○矢田部理君 この文言は、外務省の説明したように読めるかと、こう言っているんです。まともに読んでごらんなさい。 | ||
○矢田部理君 「and」で結ばれている場合には、両方込みにした場合はいかぬと、こういうんでしょう。「or」でつながれている場合にはどっちもいかぬと、それぞれだめだと、こういうことになる。ところが、極めて中途半端な読み方をこれはしているんですよ。 | ||
○矢田部理君 言葉はちょっと違うんですね。核弾頭そのものはいけないという立場はわかりました。「及び中・長距離ミサイル」というんだから、核弾頭を前提とした中長距離ミサイルというふうには全然読めませんよ。この文章そのものは中長距離ミサイルが独立したフレーズになっているわけです。そうす...全文を見る | ||
○矢田部理君 そんな一方的、主観的解釈はない。装備の重要な変更と言っているわけですね、交換公文が。それに基づいて口頭了解をつくっている。核弾頭はいけませんという立場を外務省がとるんならば、あわせて、核と関係なしに、同時にこの中長距離ミサイルもいけませんと、こういう文言ですよ。それ...全文を見る | ||
○矢田部理君 そういう政府の説明がわからぬから聞いているわけです。おかしいから聞いているわけです。 | ||
○矢田部理君 あなたのような見解をとるんならば、核弾頭及び核弾頭つき中長距離ミサイルと書くべきなんだ、そうでしょう。それが正確な表現じゃありませんか。これは別個の表現ですよ。そして、重要な装備という交換公文との関係で解釈をするならば、あなたのような主観的、独断的な解釈は出てこない...全文を見る | ||
○矢田部理君 余り同じ議論をしてもしようがないのですがね。核弾頭と中長距離ミサイルは別なものだと、私もその前提に立っておる。その別なものの中長距離ミサイルの上に核を当然前提とするようなという言葉は、この文言からはどこからも出てきませんよと、こう言っているのです。そうでしょう。 | ||
○矢田部理君 それじゃ口頭了解の下にもう一つ了解しなければならぬような仕掛けになっておるのですか。全然だめですよ、その議論は。文言がなっていない。 | ||
○矢田部理君 同じ話ならいいよ、聞かなくても。 | ||
○矢田部理君 ちょっと了解できませんね。これを解釈してごらんなさい、まともに。 | ||
○矢田部理君 統一見解を出すということでありますから、それを前提として質問は留保して次の質問をしたいと思います。 もう一つ、アメリカの核政策でありますが、安倍外務大臣は、アメリカは核の存在を明らかにしないのが基本政策だと。これはいつ何を根拠にこういう政策になったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 いつ、何を根拠にそういうことになったのかということ。根拠と時期。 | ||
○矢田部理君 私は、現にアメリカがそういう政策をとっているかどうかじゃなくて、いつごろそういう政策を、どういうことを理由にとったのかと聞いている。 | ||
○矢田部理君 いま一つはっきりしませんが、その政策はいかなる国の政府に対しても同様でしょうか。 | ||
○矢田部理君 ところが、NATO諸国にはその情報を提供しておったという話がありますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 とすると、従前日本政府が説明してきたことは間違っておったと、情報を知らなかったということですか。 | ||
○矢田部理君 すべての国に知らせない方針だというふうに言ってきた従来の政府の見解はそれじゃ違う、間違っておったということじゃないですかと聞いている。 | ||
○矢田部理君 このNATO諸国というのは、どことどこに知らしてるんですか。 | ||
○矢田部理君 核を配備している国だということは一つあるにしてもですね、これほどアメリカの核抑止力に頼っている日本、それを歓迎すらしている日本、アメリカは一切日本には教えないんですか、どこにあるか、どこにいるか、どうしたかということは。 | ||
○矢田部理君 韓国には一千個ぐらいの戦術核が配備をされていると言われていますが、韓国政府にはいかがですか。 | ||
○矢田部理君 したがって韓国に情報を知らせているかどうかもはっきりしないということですか。 | ||
○矢田部理君 最初の方でもお聞きをしたんですが、第七艦隊に核を配備する、核つきトマホークを装備するというようなことが公にされているわけですね、アメリカの軍事委員会において、下院でしたか上院でしたか。そういうことも日本政府には一切知らせてこないんですか。そういう知らせてこない核抑止...全文を見る | ||
○矢田部理君 ソビエトのSS20は何基あるとか、どこに配備されたとか、バックファイアはこうだという説明はするんですが、肝心の同盟国の方は全く皆目わからないんですか。 | ||
○矢田部理君 ひたすらそうすると御信頼を申し上げるしかないという、ちょっと話が逆なのではありませんか。ソビエト側の情報をどこからとるか知りませんが、最も身近で、同盟関係だとさえ言っておる国の核情報が全くない、知らせもないと、具体的にどの艦船に幾らということは別としても、大綱的な話...全文を見る | ||
○矢田部理君 総理、その辺はどうも奇妙だとは思いませんか。個々の問題は別として、大綱的に知っていなければ、それで均衡が保っているとか保っていないというバランス論や抑止力論を言うのもちょっと根拠を欠くのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 事前協議の問題をもう少しやりたいのですが、あとの外務省の見解を待ってやりたいと思いますので、時間を少しとらせていただきます。 最後になりますが、これは本当はもう少し時間をかけてやりたいのですが、サラ金の問題です。 今でも金融機関から相当の金がサラ金業者に融資...全文を見る | ||
○矢田部理君 大蔵省が通達を出したにもかかわらず余り減っていない。逆に外銀などはふえておる。信組では間接融資が急増しておるという状況が指摘をされていますが、いかがでしょう。 | ||
○矢田部理君 信組が入っていない。 | ||
○矢田部理君 自治省に伺いますが、各都道府県がサラ金業者に相当程度の補助金を出しているという事実がございますが、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そういう業者団体に相当額の補助金を出すことの是非はいかがですか。 | ||
○矢田部理君 大蔵省から相当数の人がサラ金業者なり業界に天下りをしておるようですが、その全貌をお知らせください。 | ||
○矢田部理君 一々指摘をしたいのでありますが、警察の方ではサラ金を原因とする自殺、心中、蒸発、家出あるいは犯罪、どのくらいの実態になっておりますでしょうか。 | ||
○矢田部理君 総理、これは時間がありませんのでぽんぽんぽんと指摘をしたんですが、サラ金の問題は極めて深刻なんです。ところが、行政の対応が、実態を調査していない、そこはわからない。ということは、ほとんど手が打たれていない。一説によると、サラ金利用者六百万人、二百万人が苦しんでいると...全文を見る | ||
○矢田部理君 法務省に伺いますが、ことしの二月でしたか、東京都庶民金融業協会の元課長というのを逮捕しまして取り調べをしたと思うんですが、その捜査の経過について報告してください。 | ||
○矢田部理君 その捜査に関連して家宅捜索を何カ所かやったということでありますが、その捜索箇所は全国に及んでいますか。 | ||
○矢田部理君 具体的な内容じゃなくて、起訴されているわけですから、それは複数の箇所ですか。複数の件、複数の箇所に及びますか。 | ||
○矢田部理君 捜査に際して幾つか世上言われておりますのは、この程度の横領事件、金額は確かに多いけれども、なぜ東京地検の特捜がやったのか。段ボール箱で三十数箱も証拠書類を押収していったということにもいろんな意見があるわけですが、その辺、さらに捜査は広がりを見せようとしているのか、継...全文を見る | ||
○矢田部理君 告訴した金額と横領額との間に大分差があるようでありますが、使途は全部解明できたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ついせんだって責任者の行動日誌なども押収をして捜査は新たな段階に入っているという見方をしている向きもありますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 その余の質問については留保して、きょうはこれで終わります。 | ||
03月28日 | 第101回国会 参議院 予算委員会 第13号 議事録を見る | ○矢田部理君 政府の見解を出してください。 |
○矢田部理君 ただいまの安倍外務大臣の答弁は、従来の政府見解をそのまままとめて述べたものであって、私の質問に答えておりません。したがって、全く納得できないのでありますが、質問はこの点留保して、今後の扱いは後刻申し上げます。 今、問題に供されておるトマホークは中距離ミサイルとい...全文を見る | ||
○矢田部理君 INF交渉などでは、ミサイルの距離、射程等についての扱いはどうなっているでしょう。 | ||
○矢田部理君 どなたかわかる人はいませんか。 | ||
○矢田部理君 今問題に供されているトマホークは、核、通常と両方ありますが、この射程はどのぐらいでしょうか。 | ||
○矢田部理君 通常は。二つ言っているんです、核と非核とあるが、それぞれどれだけかと聞いている。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、対地攻撃のものは核、非核とも中距離ミサイルというふうに理解をしてよろしゅうございますね。 | ||
○矢田部理君 そこで、本文に戻りますが、口頭了解というのは解釈論であって、交換公文は法的意味を持つが、口頭了解は法的意味を持たないというふうに受けとめてよろしゅうございますね。 | ||
○矢田部理君 国際間の約束は全部文書にすべきものであって、文書にしないものが法的効果を持つなどという解釈、立場は理解できません。 | ||
○矢田部理君 その条約と言われるものは、広い意味でありますが、全部文書にして署名、捺印をし、明確にすべきであって、口頭の話し合いの内容などというものが法的効果を持ったら大変なことになりますよ。少なくとも日本の法制にはそういうものはない。 | ||
○矢田部理君 これは解釈論なんですか、それとも法的効果を口頭了解それ書体が持つという考え方なんですか。 | ||
○矢田部理君 今の答えならば、解釈論という立場で言われておるから、それはそれとして受けとめます。 そこで、この解釈論というのは問題の中心を述べたものではあっても、つまり核が問題の焦点になってきた経過からそう言われておったとしても、それは例示と見るべきであって、すべてだと見るの...全文を見る | ||
○矢田部理君 交換公文では装備の重要な変更と言っているわけでありまして、核に限定をしていない。その立場から問題を考えるべきだということを一つ。それから藤山・マッカーサー口頭了解においても「核弾頭及び中・長距離ミサイル」と言っているのでありまして、核はもちろんでありますが、核がなく...全文を見る | ||
○矢田部理君 私がいろいろ申し上げてきましたのは、トマホークの第七艦隊配備、日本周辺に配備することについて、これは大変重要な問題であるということを基本的に受けとめているからであります。先ほどからお話がありますように、核、非核を問わずトマホークは全く新しい世代の兵器体系、従来の戦略...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは、総理、外務大臣、装備の重要な変更と見るべきだ。少なくとも口頭了解にある「中・長距離ミサイル」という規定にも当てはまる。こういう立場からいえば、とりわけ日本国民の不安や問題の受けとめ方からいえば、こういうものこそ装備の重要な変更として受けとめてしかるべきなので...全文を見る | ||
○矢田部理君 証人。 | ||
○矢田部理君 五六中業で大綱の水準達成を目指すというふうに言ってきたのでありますが、五六中業はそうしますと大綱の水準達成ができない、どういうすき間が出ようとしているのか、そこを御説明いただきたい。 | ||
○矢田部理君 私どもはもう既に五六中業が大綱の水準を超えている、大綱の実質上の修正がなされているという立場を指摘しているわけでありますが、その五六中業でもなおかつ大綱の水準に達しない、相当程度のすき間ができるということになりますと、五九中業はそのすき間を完全に埋める、完全にその五...全文を見る | ||
○矢田部理君 今、防衛政策の基本の柱として大綱の水準達成ということがシーレーン防衛の体制づくりも含めて言われているわけです。当然のことながらすき間ができる、達成率が必ずしも一〇〇%にならないということになりますと、五九中業の位置づけは当然のことながらそのすき間を埋める、達成を一〇...全文を見る | ||
○矢田部理君 そういう考えというのは、私の考えを言っているんじゃなくて、そういうことではないのかと聞いているのであります。 シーレーン防衛はどの段階で一応の完成を見るんですか。 | ||
○矢田部理君 どうも到達点が不明確でありまして、このままでいきますと、とめどもなくやっぱり軍拡が続く、軍事費は突出せざるを得ないというところに我々は大変問題を感じているわけであります。その辺の軍備の歯どめですね。財政面からの一%論議もありますが、軍備の歯どめ、目標、あるいはこの程...全文を見る | ||
○矢田部理君 矢崎さんの話を聞いていますと、大綱の水準を達成すればシーレーン防衛は相当程度の能力がつくということは言うけれども、それで満足すべき状況である、その程度で我々は我慢するんだということは決して言わないわけであります。まだ広がる可能性を言葉に秘めているように聞こえるので、...全文を見る | ||
○矢田部理君 相対性とか相手の状況とかということがしばしば言われるわけでありますが、そういうことを通して危機感をあおりながら非常に拡大について歯どめがないというところで国民は非常に不満に思っているわけでありますが、最後に一問だけお聞きしたいのは、それにしましても五九中業がいずれ始...全文を見る | ||
04月02日 | 第101回国会 参議院 予算委員会 第15号 議事録を見る | ○矢田部理君 ちょっと前に戻りますが、牛肉、オレンジの輸入枠拡大をめぐる日米間の対立点、問題点をかいつまんで一度説明をいただきたい。 |
○矢田部理君 輸入枠の対象をめぐる数字的な対立点を説明してください。 | ||
○矢田部理君 数字などはマスコミに毎日のように出ているじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 時間がないから言いませんが、大筋において間違いないと言えますか。 | ||
○矢田部理君 数字程度は。 | ||
○矢田部理君 大きく隔たっているということになると、簡単に妥協する、あるいはできる可能性はないということじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 そこで外務大臣、何かシュルツ長官から手紙が来たそうですが、どんなラブレターでしょうか。 | ||
○矢田部理君 外務大臣の発言が、伝えられておるところによりますと訪米論に傾いている。しかしながら、私どもから見ますと、大きな隔たりを埋めるような確かな感触を持つことの方が先ではないかと。これは山村さんの方が正しいんですよ。その確かな感触は全くないんですか。ない中でも訪米した方がい...全文を見る | ||
○矢田部理君 最終的には日米首脳で政治的決着をという考え方のようですが、ここ数日中にもやっぱり訪米すべきだという考え方ですか。 | ||
○矢田部理君 そこで農林水産大臣、あなたの決断が日本農業の浮沈にかかわる極めて重大な立場に立たされておるわけですが、気持ちのほどをひとつ。 | ||
○矢田部理君 大臣、アメリカの手のうちというか、弾力的にとか、この間にとかというお話があるわけでございますが、もうちょっと見定める努力をすべきではないでしょうか。 | ||
○矢田部理君 抽象的には、日本農業を守るためにとか言うんですが、具体的に聞くと、少し大臣は動揺しているのじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 アメリカがもう少し具体的にすべきだという考え方が一つと、あなたが行って、今まで説明した数字を譲歩するというような考え方も中身には持っておるんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ですから、アメリカに弾力的に対応することを期待すると同時に、こちらでも弾力的に対応するという考え方に立ってきておるのかと、こう聞いておるんです。 | ||
○矢田部理君 どうも大きな隔たりがあって、いろいろ外務大臣あてに手紙などが来ているようでありますが、どうも私の見るところ、大幅にアメリカが譲歩をする可能性は極めて薄い、確かな感触も得られていないという状況のもとで軽々に渡米すべきではない、もうちょっと外交チャネルを通して、いろんな...全文を見る | ||
○矢田部理君 終わります。 | ||
04月03日 | 第101回国会 参議院 予算委員会 第16号 議事録を見る | ○矢田部理君 大蔵大臣に伺いますが、財政再建を五十九年は失敗をして六十五年に延ばしたということでありますが、六十五年に至るまでの財政再建の方途を具体的に示していただきたい。 |
○矢田部理君 六十五年という時期を設定しながら、中身はただ漫然と先送りをしたということになるわけでしょうか。 | ||
○矢田部理君 鈴木内閣時代にとってきたいわゆる増税なき財政再建と、六十五年という目標時期までにいわば赤字公債の体質からの脱却という二つの柱はそのまま維持するというふうに考えてよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 この二つの枠組み、基本枠の中でやるとしまするならば、どうしたってやっぱり経費削減、一般会計の経費削減ということに重点を置かざるを得ないわけでありますが、その削減の計画、費目等についてどの程度まで大蔵大臣としては内容を持っておられるのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 この二つの枠組みのもとに一般経費の削減ということに焦点を置いてやるとしましても、それはもうできる限界はだれが見ても明らかでありまして、そうそうそこから財政再建への中心になるというわけにはいかない。そこに財政問題に対する非常に不信があるわけですが、その辺はどう考えてお...全文を見る | ||
○矢田部理君 一般会計の問題はまたいずれ論じるといたしまして、きょうはちょっと特別会計の方に少し焦点を当てて議論をしてみたいと思うのであります。財政再建という観点から見て特別会計というのはどんな位置づけに促しておられるのか、あるいはどんな問題点を認識されておられるりかを伺っておき...全文を見る | ||
○矢田部理君 大蔵所管の特別会計であります産業投資特別会計とか幾つかの特別会計の利益金の推移を見ますと、最初の見積もりと決算ベースの利益金が非常に大きく隔たりがある。これはどういうことなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ちょっとそれ……。 | ||
○矢田部理君 大蔵所管の特別会計はたくさんあるわけでしょう。その予算ベースでの見積もりと決算ベースの利益金の額が大変隔たりがある、乖離があるというのはどういうわけかと、こう聞いておる。 | ||
○矢田部理君 産投会計について五十五年から予算ベース、決算ベースでどの程度の差があったかをちょっと述べてください。 | ||
○矢田部理君 五十八年はどうなっているのか。 | ||
○矢田部理君 私が調べた数字と少しく違いますけれども、それにしても予算と決算との間にかなりの隔たりがある。しかも、それが恒常化しておる、常態化しておる、これはどういうことなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 予算と決算は全く同一になるということはないかと思いますが、それにしても毎年、年によっては二倍以上、決算と予算とに差がある。あなたの数字でも、五十六年度は予算ベース三十三億、決算ベース九十億と、三倍近い差があるというのは少し過小の見積もりにすぎませんか。これはどうして...全文を見る | ||
○矢田部理君 そうじゃなくて、もともと小さく利益を見積もっておいて、その倍も三倍もの利益が出る会計にもなっているわけですね。こんなずさんなやり方はないのじゃありませんか。 じゃ、ついでに自動車損害賠償責任再保険特別会計保険勘定について、五十五年度以降の両者の関係を出してくださ...全文を見る | ||
○矢田部理君 五十五年度からわかりませんか。 | ||
○矢田部理君 私から指摘しますと、五十五年度が予算ベースで七十八億、決算ベースで四百二十八億、五十六年度は予算で七十一億、決算で二百六十六億、大変な隔たりなんですね。これまた格差が、ばらつきが恒常化しておる。これはどういうわけなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 いや、なぜこんなに大きな差が毎年恒常的になっているのか。予算と決算というのはできるだけ合わせる、全く一致するわけにはなかなかいかぬでしょうが、それが筋じゃないのですかと、こう聞いている。 | ||
○矢田部理君 差があったり、多少でこぼこがあるのは私も理解をします。しかし、毎年恒常的にこれだけ大きな差が続いている。産投会計もそうなんであります。これでは予算を何のために審議しているのかわからぬじゃないかということが問題点の一つなんです。 | ||
○矢田部理君 しかし、予算ベースで七十億程度の規模のものが決算ベースで四百億になる、これは少し出過ぎじゃありませんか、それがずっと毎年続くというのは。 | ||
○矢田部理君 全然納得しません。前年度四百億の利益が出ているのに翌年度七十億しか組まない。その年また二百六十億出るのに、今度はその翌年の予算は二十五億しか見込まない。これは幾ら何でもひど過ぎやしませんか。 | ||
○矢田部理君 ちょっと納得できぬな、これは。 これは一つの例を挙げているんですが、かなりのやつがそうなんですよ。農業共済再保険特別会計などは、今度はマイナスに全部狂うんです。 | ||
○矢田部理君 したがって、私も単年度で見たり、二、三年で見ているのじゃなくて、この数年間のやつを、傾向、問題点としてとらえているわけでありまして、それがずっと私が指摘したような問題になっている。これでは予算と決算との差が大き過ぎる、産投会計も含めて。これをできるだけやっぱり近づけ...全文を見る | ||
○矢田部理君 今の答弁で納得するわけではありませんが、そこで自賠責などはむしろ利益がたくさん出ればそれはやっぱり保険料の引き下げなどに回すべきだというふうに私は考えますが、同時に、産業投資特別会計などはもう少し一般歳入に繰り入れることが可能なのではないかというふうに一つは思います...全文を見る | ||
○矢田部理君 二十八年にできて、いわば経済の再建のためにもともとつくられたわけですね。それで、産業開発、貿易の振興、地方によってはまだ役割もないわけではないでしょうが、全体としては縮小をしていくという方向でやっぱり整理の対象にしていいのではないかというふうに私は思っているんですが...全文を見る | ||
○矢田部理君 会計検査院に伺いますが、かつて成田新幹線構想があって、もう既に成田の駅はできておる。大変なお金をつぎ込んでいる。そのまま、さたやみになってしまった。あるいは原子力船「むつ」の問題があるわけですが、検査院の考え方をちょっと述べていただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 「むつ」は。 | ||
○矢田部理君 運輸大臣、これはこれだけ巨額の費用を投じて幻の新幹線になってしまった。だれが責任を持つんですか。 | ||
○矢田部理君 大蔵大臣、これは原子力船「むつ」もそうなんですね。金食い虫か金食い船か知りませんが、全く効果が上がっていない。やっぱり巨額のお金が投じられている。この二つをあわせて、どういう感想をお持ちですか。 | ||
○矢田部理君 成田新幹線もそうですが、土地取得等の見通しが立たないままずるずるとのめり込んでいってもう既に八百億、また金利がついているわけですね。こういう巨費をやっぱり投ずることになる。原子力船だって同じ愚を繰り返さない保証はない。もう既にそういう状況に達している。やっぱり決断を...全文を見る | ||
○矢田部理君 経費が厳しい折から、こういう問題にこそ大蔵当局がきちっとした決断をすべきだというのが私の意見であります。 経済協力に移ります。 外務大臣、一月の末にシュルツ国務長官との間に経済援助等をめぐる会談があったようですが、その内容を御報告いただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 アメリカと日水は違うかのようなニュアンスで答弁をされましたが、どうも協議を続ける過程を通してアメリカ型になってきているのではなかろうか。 河本長官、「一九八〇年代経済社会の展望と指針」、それから、前の七カ年計画、これを比べると大分違ってきている。アメリカ型になっ...全文を見る | ||
○矢田部理君 すぐれて南北問題であるにもかかわらず、東西関係を絡ませているところに問題を歪曲している問題点があるというふうに思うんですが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 問題点を三つばかり指摘したいのでありますが、七カ年計画では国際機関等への協力、つまり多国間援助方式をとっておったのに、その項目が「展望と指針」では全く欠落してしまっている。二点目、「展望と指針」では、当該国と我が国との関係等を総合的にとらえるということで二国間援助に...全文を見る | ||
○矢田部理君 三段階論をとっていることは私も承知をしておりますが、今私が指摘したように、記載そのものが変わっているというふうに思うんです。 | ||
○矢田部理君 全く了解できませんが。 二月の六日にアメリカ国務省のウルフォウィッツ次官補がアメリカの下院の外交委員会で証首した経済軍事援助の内容について御説明をいただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 時間がないから私の方から言いますが、三つ言っているわけですね。前線国家の防衛、シーレーン近接国家との協力関係、フィリピンの軍事施設の継続利用ということで、韓国、タイ、フィリピンなどへの援助を重視をすると。その姿勢を明らかにしているんですが、そうでしょうか。 | ||
○矢田部理君 東アジア・太平洋方面でその三国に軍事援助の九二%を振り向けている。そこで、アメリカは軍事援助を中心にする、日本に経済協力の分担を求めてきている、こういう絵になるのではありませんか。安倍・シュルツ会談もまさにそういう延長線上にあったのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 あなたが意識したかどうかは知りませんが、少なくともアメリカはそういう構想で日本に協力を求めてきているということを十分踏まえてやりませんと、事を誤るのではないかというふうに思うわけであります。 マルコス政権に対する認識はどういうふうに受けとめておりますか。 | ||
○矢田部理君 ここに石原慎太郎氏の認識があるんですが、「いったん権力の座につくと、マルコス大統領は、シソン議長を投獄の後、矛盾の解決を図る代わりに、戒厳令、議会の閉鎖、政治的脅迫と略奪と権力の悪用によって、自らが大財閥になりおおせ、今ではフィリピンそのものを大方、手中にしてしまっ...全文を見る | ||
○矢田部理君 そういうマルコス体制のもとで今経済的な苦境に立っているわけでありましょうが、五百五十億円の借款をするということが大変問題になっているわけですが、その点はいかがでしよう。 | ||
○矢田部理君 特に疑問なのは、商品借款を三百億とか三百五十億とか渡す、こういうことになっているわけですね。もともと商品借款は、後発途上国の国際収支の悪化が原因であり、かつその上限は二百億円ぐらいというふうに言われておったのに、三百億以上も中進国に近いフィリピンに渡すというのはいか...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは、商品借款三百億とか三百五十億とか言われているんですが、金額は幾らぐらいですか。どうしてこういう金額が算出されることになるんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 一般的に商品借款を与える場合にはどういう算出方法で金額を出すんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 相手国の企業名などは出るんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 企業名。 | ||
○矢田部理君 そうではなくて、その相手国の経済、国際収支が悪化して、円などがないために原材料が買えない、そういう企業が出てくるわけでしょう。そういうところに援助をするのじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 もちろん相手国政府が決めるんでしょうが、そういうリストみたいなものは出てきているのかと、こう聞いている。 | ||
○矢田部理君 いずれにしても、これは私どもは、野党の人たちや多くの人たち、例えばアキノ氏の弟とか、先般野党の党首の、指導者の方が見えられましたけれども、少なくとも選挙が終わるまではやめるべきだと、選挙中にやればマルコス体制の援護射撃だというふうに受けとめる、民主主義の回復するまで...全文を見る | ||
○矢田部理君 外務大臣の答弁にもかかわらず、客観的に果たす役割がマルコス政権へのてこ入れでおるということは否めないのでありますから、そこは十分留意して延期すべきだということを私も主張しておきたいと思います。 同時にまた、援助の質の問題があるわけでありますが、フィリピンに限らず...全文を見る | ||
○矢田部理君 厚生大臣に伺いますが、やっぱり現地の人たちの話を聞きますと、大きい病院を建ててもらっても、結局は財閥や政府高官、軍人などしかかかれない。むしろ小さな診療所をいっぱいつくってもらった方がいいんだというような視点で言われておるわけですが、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 文部大臣、留学生の交換を言われましたが、日本はまだまだ数の面で不足しているんじゃないでしょうか、一体どんな計画をお持ちですか。 | ||
○矢田部理君 労働大臣に伺いますが、八四春闘が山場に入ってまいります。仲裁裁定で決着ということになろうかと思うのでありますが、仲裁裁定についてはどんな受けとめ方をしておりましょうか。 | ||
○矢田部理君 運輸大臣、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 これは労働大臣も運輸大臣も共通なんでありますが、今お話があった公労法の三十五条、双方とも最終決定としてこれに服従すべしと、これが原則だということをひとつきちっと踏まえてほしい、この原則に近づけるような努力をしてほしいと思うのですが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 ただし書きがあって、十六条の国会承認論があるわけでありますが、これは例外だと、ましてこれを議決案件などにするのは邪道だというふうに御理解をいただきたいのですが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 人事院総裁お見えになっておりますが、ことしの勧告についての考え方をひとつ伺いたいと思います。 | ||
○矢田部理君 昨年度の不履行分があるのですが、これはいかがしますか。 | ||
○矢田部理君 総務長官、勧告を受けられてからの対応についてお聞きをしたい。それからまとめて官房長官に仲裁裁定、人勧の扱いについてお尋ねをしたいと思います。 | ||
○矢田部理君 ずっとここ仲裁裁定も完全に実施されていない。人事院勧告は大幅に値切られてきておるという状況を踏まえて、ことしは何としても完全実施のためにきちっとやっぱりけじめをつけてほしいというように思いますので、その点を要望、しておきたいと思います。 それから、厚生大臣と文部...全文を見る | ||
○矢田部理君 七〇年代は教育や社会保障費がずっと伸びていた、八〇年代に入ると逆転現象になっておる。福祉を削って軍拡をという予算はいかにもやっぱり情けないわけでありますが、その点で満足だということにはならぬのじゃないか、極めて不十分だと思うわけでありますが、今後とも注意していただき...全文を見る | ||
○矢田部理君 イランが紛争当事国で、当然あの三原則に当たるということは認めるわけでしょう。 | ||
○矢田部理君 国税庁、福島交通で五十億の使途不明金が出され、解明しているそうでありますが、解明はついたかどうか、その特徴を述べていただきたい。 | ||
○矢田部理君 特徴はどうかと聞いている。 | ||
○矢田部理君 明確にはっきりということはともかくとしても、概括的に言ってください。 | ||
○矢田部理君 公務員は、調査の過程で刑事事件に相当するような問題があれば告発の義務を負うわけでありますが、背任その他の疑いがかけられるようなケースはありませんでしたか。 | ||
○矢田部理君 警察庁に。どんな関心を示しているか。 | ||
04月12日 | 第101回国会 参議院 内閣委員会 第5号 議事録を見る | ○矢田部理君 今回の改正で賜与、譲り受けの限度額がアップされることになるようでありますが、従前の賜与あるいは譲り受けの実態、内訳はどんなふうになっていましょうか。 |
○矢田部理君 賜与の方についてお聞きをしたいのでありますが、これはどんなことに支出をされているのか、支出のおよその個別的な金額というのは何ほどのものを支出しているのかというあたりを概括的にでも結構ですから御説明ください。 | ||
○矢田部理君 逐一どこに幾らということまでせんさくするつもりはありませんが、多い方でどのぐらいとか下限がどのぐらいとかというおよその感じ、見当がつく程度の答弁はできませんか。 | ||
○矢田部理君 譲り受けの方ですが、現行法の限度額と、この実績といいますか、実態はまだ大分離れているのじゃないか。四割にも満たないということだとしますと、この譲り受けの限度額まで今金額を上げる理由はないのではないかと思われますが、その辺はどういうふうなことですか。 | ||
○矢田部理君 余り物をもらったりしない方がいいということはそのとおりだと思うし、できるだけ抑えてきているということもそれはそれでいいと思うんですが、特に売名だとか、いろいろそのことを通して何かにしようということも考えられないわけではありませんから。 ただ、実績を見ますと、限度...全文を見る | ||
○矢田部理君 外国との交際のための儀礼上の贈答、外国に出向いたときに贈り物をするというような場合は別扱いにされているわけですが、これはどこから支出されるわけですか。 | ||
○矢田部理君 したがって、今論議をされている内廷費なり皇族費から出されるわけではないわけですね。 これは、どの程度の規模の支出をしているのでしょうか。外国の大統領とか王室などとの比較の関係も含めて説明をしていただきたいと思いますが。 | ||
○矢田部理君 内廷費、皇族費の限度額を上げる、定額の基準を上げるということが問題に供されているわけでありますが、もともとこの内廷費とか皇族費の、値上げの問題は後で聞きますが、ベースになった金額の算出基礎といいますか、これはどんなところにあるんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 いや、私が伺っておりますは、今度の値上げの理由とか根拠じゃなくて、もともとどんな性格のものとして内廷費なり皇族費は金額が算出をされているのかという大もとのところを聞いているわけです。値上げの問題はまた後で伺いますから。 | ||
○矢田部理君 お手元金とか、品位保持金とか、こういうことになるわけでありますが、例えば内廷費について言いますれば、内廷費は天皇家の私的な生活費でしょうか。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、まず内廷費について伺いますが、総額のうちいわゆる生活費的部分はどのぐらいになるのか、その他どんなことがあって、どんな割合で総額が割り振られているのかという概況の御説明はできますか。 | ||
○矢田部理君 皇族費の性格は皇族の品位を保持するためのお金だと、こういうふうに言われたのですが、これはどういう意味でしょうか。 | ||
○矢田部理君 私が伺いたいのは、そうしますと生活費的要素はないというふうに伺ってよろしいんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 私が質問したいのは、どんなところからこんな金額が出てくるのだろうかということを考えてみますと、一つは皇族としての品位保持もあるが、まず第一は生活だろうと思うんですね。生活プラスアルファーというふうに大綱的な仕分けができるかと思うんですが、そういう生活費的部分が大部分...全文を見る | ||
○矢田部理君 私が申し上げたのは、実態は今伺いましたが、皇族になれば営利的な行為をやることなんかは問題があるにしても、一つには仕事を持つことが可能なわけですね。あるいは不動産収入等のある方もいようかと思うわけですが、そういう皇族と、全く無収入の皇族もあるかと思う。それによって区別...全文を見る | ||
○矢田部理君 皇籍を離脱する場合に一時金の支給をされますね。これはどんな基準で行うのでしようか。 | ||
○矢田部理君 例えば三笠宮容子さんが結婚をされたのに伴って皇籍を離脱をされたときに九千百八十万円の一時金を支給していますね。これはどんな基準で決まったわけですか。 | ||
○矢田部理君 天皇の行為には国事行為と私的行為があるとされておりますが、その中間に公的行為という概念をつくってさまざまな行事などに参加をされているようでありますが、これはどういう法制的根拠でしょうか。 | ||
○矢田部理君 国事行為は憲法で厳格に内容が規定をされていると同時に、内容的にも国政に関する権能は持たない、内閣の助言と承認によるとかというもう一つの枠はめがあるわけでありますが、公的行為に対してはそういう基準なり枠はめはないんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 内閣との関係はどうなりますか。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、国事行為と同様、内閣の助言に基づかない行為、内閣の承認が得られない行為は行わない、こういうことになりますか。 | ||
○矢田部理君 皇族については、その種の基準なり行動の目安なりというものはあるんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 政治性を持たないということは聞きましたが、基準はそれだけですか。 | ||
○矢田部理君 たしか以前、私はある皇族と太平洋クラブとの関係をここで指摘して問題に供したことがあるんですが、そのときにやっぱりまず非政治的でなきゃならぬ、宗教とのかかわりを持ってはいかぬ、非宗教性、それから営利に余り絡んだ行為はいかぬということで非営利性。非政治性、非宗教性、非営...全文を見る | ||
○矢田部理君 天皇の行為については、国事行為はもちろん、先ほど言われた公的行為についても内閣が責任をとる、責任の持てるものでなきゃならぬということを述べられたわけですが、皇族の行為の責任についてはそういう考え方、内閣がというのはちょっとあれですが、それに見合った関係はどこが責任を...全文を見る | ||
○矢田部理君 ここ一年ばかりの各皇族の旅行内容といいますか、どんな行事に参加をされているかを資料として出していただいたわけでありますが、その中に広島県で開かれた全国名流吟剣詩舞道大会に三笠宮が出席をされています。これは公的な行為でしょうか、全く私的な行為でしょうか。 | ||
○矢田部理君 この吟剣詩舞道大会というのはいかなる団体が主催し、責任者はどなただったんでしようか。 | ||
○矢田部理君 私が宮内庁から受け取った資料では、左側の方にそれぞれの旅行の内容でありますが公的な行事、それから右側の欄に私的な行動といいますか、例えば友人を訪問されたとかあるいはスキーやスケートに行かれたとかいう全く個人的なものと、二つ分けて記載がありまして、左側の方のいわば公的...全文を見る | ||
○矢田部理君 どちらが主たる目的かなどと聞いているのじゃないんです。どちらが目的であれ、何のついでであれ、その種のものに参加することはいいんですか、そのことも宮内庁が責任を公的行為として持つんですかと聞いているのが一点。 それからいろんな話が入ってくるわけでありますが、竣工式...全文を見る | ||
○矢田部理君 私的な行為についてあれこれ余り枠をはめるのは私もいかぬかと思うし、自由濶達にやっていただいて結構なところがもちろんあるわけでありますが、公の行為とか全体に響きを持つことについてはやっぱりもうちょっときちっとしないと、だれがどう責任をとるのか、問題になったらどこが見る...全文を見る | ||
○矢田部理君 話題を変えます。 内廷費の中に宮中の祭祀の費用も入っておるということですが、この宮中祭祀のあり方、ありようについて神道宗教学会で永田さんという宮内庁の職員が問題提起をしているという話があるんですが、これはどんなことだったんでしょう。 | ||
○矢田部理君 それがきっかけになって、宮内庁長官あてに神社本庁から宮中祭祀が簡略化し過ぎているということなどの指摘を含めて祭祀の厳修を求めるという向きの質問書が出されているというんですが、事実でしょうか。事実だとすればどんな内容でしょうか。 | ||
○矢田部理君 それに対して、質問に答えた書簡というんですか、返事というんですかを出しているようですが、その返事の内容は。 | ||
○矢田部理君 憲法上の政教分離の原則、これは非常に厳格な原則だと思うんですが、先ほども野田議員から別の面から問題提起をされておりましたが、これはきちっと守っていくつもりですか、あるいは守っているんですか。 | ||
○矢田部理君 にもかかわらず、先ほどから問題に供しております永田さんという宮内庁職員、五十七年の十二月の神道宗教学会で宮中祭祀が簡略していることを取り上げて、そういう「変更はすべて宮中祭祀を天皇家の〃私事〃と解釈することから起こっており、このままでは皇室も国民も混乱するばかり」だ...全文を見る | ||
○矢田部理君 そのために「皇室も国民も混乱するばかり」だという混乱状態ですか。 | ||
○矢田部理君 一方、神社本庁の質問書に対して次のように答えているわけですね。「宮中祭祀」は「本筋は、寸毫も変わることなく執行している」。これはそういう文章になっているわけですが、ところがその後に、「諸儀式は今後も国事、公事として行われることもあると考える」。いわば私事であるべき宮...全文を見る | ||
○矢田部理君 その宮中祭祀は全くの私事であるという基本があるわけでしょう。皇太子の結婚について、これは閣議決定が行われたわけではありますけれども、その中にたまたま私事であるべき神道儀式が入っていたからといって、これは国事、公事として公認をされたのだというのは少し言い過ぎではありま...全文を見る | ||
○矢田部理君 野田議員からも指摘されておりますように、政教の分離という憲法のやっぱり基本を最近いろいろな意味で緩めようという流れがあるから私は特に指摘をしておるわけです。全国的に見れば、靖国の問題もあれば、行政機関が宗教的行事を使って行うさまざまな問題について訴訟なども幾つか起き...全文を見る | ||
04月24日 | 第101回国会 参議院 内閣委員会 第8号 議事録を見る | ○矢田部理君 運輸大臣に伺いますが、運輸省設置法ができましたのが昭和二十四年でありますが、今回の機構改革はこの設置法ができて以来の大がかりな、大幅な機構改革だというふうに言われておりますが、この中身はどんなことなんでしようか。 |
○矢田部理君 機構とか組織をどうするかは、その前提に政策があるわけです。運輸交通政策の基本があって、その政策をより効果的に実現するためにこういう機構なり組織なりがいいのかということが問われてくる。そういう意味では、前提に運輸交通政策の基本がなきゃならぬ。今日のその基本は何によって...全文を見る | ||
○矢田部理君 お話がありました五十六年の運政審の答申、「長期展望に基づく総合的な交通政策の基本方向」なる文書がございますが、今日の運輸政策なり交通政策の基本はこれに示されているというふうに伺ってよろしいでしょうか。 | ||
○矢田部理君 経済的に見ますと、当時あった新経済社会七カ年計画下の答申だったように思われるわけです。その後、御承知のように、「展望と指針」が出されたもとでの見直しが相当程度必要なのではないかと思われるんですが、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 その見直しの作業がまず先行するべきではないでしょうか。新たな「展望と指針」のもとにおける政策形成があって、しかる後にそれに対応する組織論、機構論があるのが常なのではないかと思われるんですが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 率直に言えば、七カ年計画というのは破綻したんです。しかる後に「展望と指針」も出されたわけでありまして、それに基づく全般的な見直しが先行さるべきだというのが私の位置づけの一つでありますが、内容的にもこれは幾つか問題があります。 そのことは後にするといたしまして、大...全文を見る | ||
○矢田部理君 各省庁等の境界線を明らかにする意味も一つ確かにあるでありましょうが、その明らかにされた境界線の内側で問題を縦割りではなくて総合的にやる、一元的にやるということであるならば、この縦割り型、項目列挙型のことではなしに、もう少し運輸省の今日的に持つ任務、役割を前面に出して...全文を見る | ||
○矢田部理君 次の問題に関連して移りますが、どうも運輸省は、今日の交通の実態なり運輸政策の持つ問題点などについて必ずしも認識が十分でないのではないか、幾つかの問題の破局もあるわけでありますが、これらの点についてどんなふうに考えているのか。国鉄がそうなっています。それから交通戦争の...全文を見る | ||
○矢田部理君 本論に入る前に、この警察庁の統計というのは、死者は事故後二十四時間以内の死亡者でしたか。そうだとすれば、それ以後の死者についてのデータはありませんか。 | ||
○矢田部理君 二十四時間以内の死亡者を死者として扱っていて、事故に遭ってそれ以後の死亡者は扱っていないということになりますと相当数が上積みされる、今二割という数字が出ましたが。つまり、その数字から見ましても、優に一万人を超える人たちが年々交通戦争の犠牲者になっているわけです。けが...全文を見る | ||
○矢田部理君 車の台数がふえた、あるいはドライバーがふえたからある種の自然現象だというような説明にも聞こえるわけでありますが、警視庁あるいは警察庁でどうにかなるという性質のものではないんですが、大臣この辺のところはどうお考えですか。こう年々犠牲者が大量に出る、それが最近またふえて...全文を見る | ||
○矢田部理君 交通戦争の対策はひとり運輸省だけの問題ではない、警察も関係する、道路行政を預かる建設省にもかかわる、教育の問題もあるかもしらぬ、あるいは全体として自動車の台数の急増に対してどういう手が打てるのかという通産省レベルの問題もあるかもしらぬ等々、一つの例でありますが、いず...全文を見る | ||
○矢田部理君 今、大臣が言われたのはかねてから指摘をされてきているところでありますが、今度の運輸省の機構改革はそういう問題にどう対応しようとしているんでしようか。どういう面でのプラスが出てきているんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 私が質問をするに当たって、総合的な運輸交通政策というのはどこでわかるのか、どこが担当しているのかと言ってみたら、運輸省だけではない、いろんな方面にまたがっていると。そこで、運輸省の機構だけ変えたのでは全体の推進はできない、じゃ内閣官房長官に来てもらおうと言ったら、内...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣は実力者大臣だと私は見ているんですが、ひとつこの機会に、内部の機構いじりだけでなくて、そういう方向性ももう少し前進させていただきたいということを特に期待しておきたいと思います。 もう一つ、先ほどから問題にしてきたわけでありますが、少しく時代おくれではあるが依...全文を見る | ||
○矢田部理君 運政審答申はまた議論するとして、大臣の言われた輸送サービスの安定的確保、これを貫くのだという立場からしますと、例えば最近の国鉄の地方線が赤字だとか財政負担が大き過ぎるだとかという理由で切り捨てていくのはこの大臣の所信に反するのじゃありませんか。過疎バスの問題なども同...全文を見る | ||
○矢田部理君 少しく国鉄問題を議論したいのでありますが、昭和三十九年に赤字に転落して以来、何度かにわたって国鉄再建策が提起をされ、わずかの期間でそれが破綻をし、再度この道しかないといって提起をされたのがこれまただめになるということが繰り返されてきているのでありますが、こういう国鉄...全文を見る | ||
○矢田部理君 何もしないではないかというよりも、例えば六十年には三十五万人体制をつくる、三十五万人体制をつくれば再建の基盤はできるのだと。六十年を待たずして人員は三十五万人を既に割っている。依然としてその基盤はできない。労働者だけは合理化の犠牲になる。毎年毎年運賃の値上げが行われ...全文を見る | ||
○矢田部理君 現に中止をしている路線に対する今までの投資総額はどのぐらいになりますか。 | ||
○矢田部理君 お話だけでも二千億近いお金が投資をしたけれどもむだになっておるという実態でしょう。 国鉄はどうです。例えば貨物の操車場、ヤード、これが四十年代に相当の投資をやって貨物輸送の近代化を図ると言ったわけでありますが、今回廃止をされるというような始末になっておる。これは...全文を見る | ||
○矢田部理君 それらの事例を見るにつけても、計画がずさんなのか、見通しが甘いのか、それらについてどこでだれが責任を負うのか、大臣、ここが私は非常に疑問なんです。あわせて、いろんな面でこの点についての、運輸行政といいますか、国鉄問題等に対する国民の不信が高まっているのじゃないでしょ...全文を見る | ||
○矢田部理君 その延長線に青函トンネル問題があるわけです。成田新幹線の話は予算でやりましたからここではやりませんが、ついせんだって大臣あてに青函トンネル問題懇談会から報告が出されておりますが、この最初のところにも、「その計画、着工の段階で将来を十分に見通すことができなかった結果、...全文を見る | ||
○矢田部理君 今後の問題について伺いますが、鉄建公団の方にも追加投資が相当かかると言われているが、どのぐらいかかるのか、その是非、それから完成した場合の扱い、資本費の負担をどうするかなどについて、大臣と両方から御説明をいただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 国鉄問題がきょうは中心的な議題では必ずしもないのでありますが、私がかく伺ってきましたのは、今までの運輸行政のあり方が乗り物別、縦割りでやってきたから、総合交通政策というような立場から見るとばらばらに進んでしまう、国鉄のような破局を迎える、大変な交通戦争になる、いろん...全文を見る | ||
○矢田部理君 総合性、統一性ということを強調されるわけですが、交通運輸関係の資本投資の仕方についても少しく問題がありはしないのか。例えば道路特会、港湾特会、空港特会、要するに特別会計制度を項目ごとに全部ばらばらにとっているわけです。本当に総合的な交通政策を進めていくとするならば、...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一つ問題点として感じておりますのは、許認可行政なんです。 運輸省は、従前に比べれば減っているとはいえ、まだ二千を超える許認可事務が残っているわけです。これにどう手をつけようとされているのか。特に、総合的な交通体系を地域の場で考えるような場合に、申請主義で、そ...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間がなくなってきて、テーマは幾つかまだ持っているんですが、若干地元の問題について二、三お聞きしたいと思います。 東北新幹線の上野乗り入れというのは、見通し、時期などはどんなふうになっていますか。 | ||
○矢田部理君 来年、科学博が開かれるわけですが、科学博に間に合わせるという予定でございますか。 | ||
○矢田部理君 土地問題が一部残っているということですが、見通しは大丈夫ですか。 | ||
○矢田部理君 この東北新幹線の上野乗り入れが本決まりになりますと、その結果、常磐線等に影響が出てくるのではないかということで心配をしている向きがあります。東北新幹線ができたからといって常磐線が余り冷たくあしらわれることは大変困ることでありまして、私の要求、考え方としては、その結果...全文を見る | ||
○矢田部理君 本当はもう少し細かくいろいろ伺いたいんですが、もう一点、鹿島線の問題であります。 鹿島からの鉄道がこれまた来春に完成するわけでありますが、この運営についていろんな議論があります。第三セクター論が議論されておるわけでありますが、この状況はどんなふうになっております...全文を見る | ||
○矢田部理君 私どもは国鉄自身がその責任において経営をやるべきだという考え方を持っておるのでありますが、特に今問題になっておりますのは、鉄建公団が第三セクター等に貸与をするに当たって有償なのか無償なのかということが一つあります。その点で、有償だということになると大変地元の負担が、...全文を見る | ||
○矢田部理君 一言だけですけれども。 経営方式についても不安があると同時に、特に利用者にとっては運賃がどのぐらいになるのかということが一番関心が高いわけでありまして、国鉄がやるよりも高いということになると客も寄りつかないということなどもありますので、これはできるだけ低目に抑え...全文を見る | ||
05月08日 | 第101回国会 参議院 内閣委員会 第10号 議事録を見る | ○矢田部理君 五十九年度の恩給受給者の内訳等について最初にお尋ねをしたいと思うのでありますが、受給者の数、軍人とそうでない人の内訳、それぞれの金額等について、まず御説明をいただきたいと思います。 |
○矢田部理君 軍人恩給が、内容から見ますと、圧倒的な比重を占めるわけでありますが、第二次大戦が終わってからも相当期間が経過をしているわけです。関係者も年々減っていくということになろうかと思うのでありますが、今後の将来見通し、いつのころにはどのぐらいの数になるのか、予算規模から見て...全文を見る | ||
○矢田部理君 これはなかなか難しいと思うのでありますが、しかし推計ができない内容ではなさそうでありまして、恐らく初めてだろうと思いますが、今数字を出していただきました。およそ後三十年くらいで大勢は終わるというふうに伺ってよろしゅうございますね。九十三年度ということですから、三十年...全文を見る | ||
○矢田部理君 私がきのう昼ただしたところによりますれば、昭和百十三年にゼロになるというお話もあったんですが、そんな推計でしょうか。 | ||
○矢田部理君 ゼロにいつなるかということも一つの関心事でありますが、全体としては予算に占める比重、これは今がピークというふうに考えてよろしゅうございますか、数の面でもあるいは金額の面でも。金額は毎年スライドしたりしておりますからこのままではもちろんいかないわけでありますが、予算に...全文を見る | ||
○矢田部理君 ここ十年ばかりの状況を見てみますと、一九七三年に三千八百億ぐらいでしょうか、そして十年間で一兆六千億、四倍ぐらいにふえてきているわけです。この傾向はさらにまた続くのか、それともほぼ山を越えてきているのかという問題点でありますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 先ほど予算面でもいろいろ推計していただいたわけです。ですから、将来、人事院勧告が幾ら出て、それにリンクしてどのくらい上がるかということの予測はなかなかできにくいかと思うのでありますが、恩給受給者の数とか年齢構成とか等々の関係から見てどういう傾向をたどってきているのか...全文を見る | ||
○矢田部理君 その質問は、その程度にいたします。 これは防衛庁だ、こう言うんですね、総理府に聞きましたら。軍人恩給につきましては、各国、とりわけNATO諸国においては軍事費の一部だ、こういう位置づけがなされているということでありますが、そうでしょうか。 | ||
○矢田部理君 これは軍事評論家などの指摘も幾つかあるわけでありますが、調べていないからわからないということなのか、調べてもわからないという趣旨なのか。 | ||
○矢田部理君 どうでしょうか。軍人恩給的なものはあるわけでしょう。それが軍事費の中に組み込まれているのか、そうでないのか。総体として、例えば西ドイツなら西ドイツが計上している軍事費はそれを含んでいるのかいないのか程度のことは、調べてわかりませんか。 | ||
○矢田部理君 軍人恩給というのは、機密費でも何でもないんですね。そうでしょう。 | ||
○矢田部理君 だから、聞いても教えてくれないというのも説明としてはいかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 聞いてもわからぬということでしょうか。通常、例えばフランスの軍事費は年間幾ら、ちょっとここへ今データを持ってきておりませんが、恐らく数兆円でしょう。西ドイツは幾ら、イギリスは幾ら、こう出るでしょう。その軍事費の中に軍人恩給費は入っているのかという質問です。つまり、国...全文を見る | ||
○矢田部理君 それは緊急に確認してください。 私が申し上げているのは、今GNP比との関係で一%枠論議があります。日本は経済力に比して軍事費が少ないという議論もある。私は、それに賛成はしませんですよ。ただ、少ない少ないと言われている比較の前提になるものが、他の国は軍人恩給費を入...全文を見る | ||
○矢田部理君 相対として各国の軍事費が、日本が多いか少ないかという議論を私はきょうは主としてするつもりはないんです。そんなことをあなたに聞くためにきょう来てもらったのではなくて、軍人恩給費を軍事費としてNATO諸国は計上しているということであるならば、日本も少なくとも、国連などに...全文を見る | ||
○矢田部理君 軍人恩給費と現在の自衛隊は関係がないという言い方はちょっと違うのでありまして、軍人恩給費というのは、どこの国だって第二次大戦に参加した軍人の人たちも含めて軍人恩給費というのは計上しているのでありまして、それをNATO諸国は軍事費の一部に入れているのか入れていないのが...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっと待ってください。 いつ、どこの国に、どういう照会をしてどういう回答があったのか、全く回答がなかったのか、各国全部、それを明らかにしてください。 | ||
○矢田部理君 私は通告しているんですから、調査してみる事項じゃないでしょう、いつ照会したのかという事実の問題ですから。 | ||
○矢田部理君 じゃ、今待ちましょう、調べているなら。 きのうからあれだけ言っておって、そんなことを今ごろ言っておるのじゃ困りますよ。 | ||
○矢田部理君 委員長、努力だけでなしに、今まで調べた経過についてここに報告を求める、それから足らざるところは至急調査をして当委員会に報告を求めるという措置にしていただけませんか。 | ||
○矢田部理君 私、余り難しくないので、そう最初から言ってもらえばまたそれでいいわけですが、変に問題をそらすからそういうことになるんです。 そこで、次の質問に入ります、質問事項はたくさんありますから。 恩給について上薄下厚という、つまり上の方には少しく薄目にしても下を上げる...全文を見る | ||
○矢田部理君 それを従前と今日の状況などを比較して、数字的にあらわせませんか。 | ||
○矢田部理君 今数字を出されたように、ある程度上薄下厚という考え方が取り入れられ、かつ、そういう方向で改善がされてきていることは認めることにやぶさかではありませんが、依然として六倍の違いがあるわけです。人の命をこんなに倍数が違ってはかるというのはよろしくないというふうに私は考えま...全文を見る | ||
○矢田部理君 その努力を今後とも期待することといたしまして、今回のアップの問題について問題を移したいと思いますが、恩給を値上げする根拠は何ですか。 | ||
○矢田部理君 大蔵省、見えておりますか。——年金の方の値上げの根拠は何でしょうか。 | ||
○矢田部理君 条文上の根拠は。 | ||
○矢田部理君 私が伺っているのは、国家公務員等についての考え方、根拠について伺っているわけです。 | ||
○矢田部理君 恩給の値上げの理由と共済年金の値上げの理由、これは違いますか、同じですか。 | ||
○矢田部理君 恩給や年金額改定の理由、これは全く同じではありませんか。 | ||
○矢田部理君 あなた、共済組合法の一条の二を読んだことがありますか。 | ||
○矢田部理君 恩給の額の改定と理由は同じではありませんか。違いますか。 | ||
○矢田部理君 あなた、少し不勉強なんじゃないか。恩給法と年金法をよく読んでごらんなさい、文章を。どこが違いますか。違いがあったら言ってごらんなさい。 | ||
○矢田部理君 私が聞いていないことを、あなた、繰り返し言うなよ、時間もったいないのだから。 年金額改定の根拠、恩給額引き上げの根拠、これは違いますか、同じですか。 | ||
○矢田部理君 やり方などを聞いているのじゃない。恩給法の第二条ノ二と先ほどの国家公務員共済組合法の第一条の二は同じですか、違いますか。 | ||
○矢田部理君 文体は、古い文章とそれから口語体になっていますが、全く同じではありませんか。余計なことを言いなさんな。次の質問をしたいので、ぐるぐる回りは困るんだよ。同じでしょう。 | ||
○矢田部理君 思想も文章も全く同じでしょう。どこが違うんですか。 | ||
○矢田部理君 書き方も中身も同じなんだよ。それなのになぜ恩給は三月から改定し、共済年金の方は四月からなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 あなた、少し違うのじゃないの。値上げの根拠はこの私が指摘した条文なんですよ、すべて。法律を基本に置かなければ物事の考え方は統一的に把握できませんよ。軍人恩給というか、一般恩給を早く上げることは、私、別に異議はありませんがね。だとするならば、同じ条文上の根拠を持つ、全...全文を見る | ||
○矢田部理君 公務員給与は、凍結されたり抑制されたりしながらも、四月から二・〇三でありますが上がったわけです。とすれば、恩給や共済年金等もその時期から上げてもいいのではないか。それを一年後から上げる、その二・幾つかにリンクするというのはどう見たって一年おくれと言わざるを得ない。こ...全文を見る | ||
○矢田部理君 その考え方は、そっくりそのまま 大蔵省の方に差し上げてもいいのじゃないでしょうかと私は思うんです。あなたに聞いてもしようがないかもしらぬ。 前年度ベースアップがなかった、だから少なくとも、これはいろいろ裏の話も取りざたされてきました。当委員会でも問題になってい...全文を見る | ||
○矢田部理君 公務員給与を決めるときには民間準拠だ、こういうふうに言う。物価とかその他の事情はどうしたかというと、民間給与の中にそれは入っているのだと。恩給を決めるときには今度は公務員給与だ、公務員給与に物価が入ると。公務員給与を決めるときには民間給与、民間給与に物価が入っている...全文を見る | ||
○矢田部理君 総務長官、まだ全然発言がないようでありますが、こういうふうに考えられませんか。 人事院勧告がありまして、あった以上は政府はこれを守るのが義務だと言っている。当然だと考えられる。ところが、一昨年は凍結、昨年は二%ちょっぴり、これは総務長官として決していいことだとは...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、いろいろ議論はあるわけでありますが、何といっても人事院勧告が一番大きな土台、基礎になり、それを受けた公務員労働者の賃金決定が中心に座る。その上で恩給とか年金とかということに現実は流れていくわけですね。 そこで、もう一度、人事院勧告問題から少し問い直してみ...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは予算委員会等でもしばしば問題になってきたわけでありますが、昨年度の不履行分といいますか、勧告どおり履行されなかった分などもあるわけですが、それはどんなふうな扱いになりますか。 | ||
○矢田部理君 時期的なめどとしては、まだ始まったばかりですから必ずしも確定的には言い切れないかもしれませんが、大体昨年と同じような作業内容だとすれば、八月上旬には例年どおり勧告を出すという運びになりそうですか。 | ||
○矢田部理君 ところで、この一両年、勧告をしても守られない、凍結をされたり大幅に抑制をされたりする時代が続いているわけですが、これは特殊異例の事態だと考えますか。人事院総裁、それから総務長官、両方にお伺いしたいと思います。 | ||
○矢田部理君 したがって、特殊異例の事態は長期にやるべきでない、一刻も早く克服すべき課題だというふうに同時に受けとめてよろしいわけですね。 | ||
○矢田部理君 人事院総裁、凍結とか抑制が常態化する、あるいは継続をするというようなことになりますと、これは一回だっていいというわけではありませんが、人事院制度の根幹にかかわる問題、制度はなきに等しいと言われてもいたし方ないような状況になろうかと思うんですが、これについてはどんな見...全文を見る | ||
○矢田部理君 総裁の認識はわかりました。 同時に、問題は極めて重要であるというだけでなしに、従来議論されてきましたのは、凍結とか抑制がずっと続くということで人事院が無視をされてくるということになると、これは制度の根幹というだけではなくて、憲法上の問題、そういう問題にまでならざ...全文を見る | ||
○矢田部理君 従来、藤井人事院総裁などがとってきた考え方と同一線上で新人事院総裁も受けとめておられるというふうに伺ってよろしいわけですか。 | ||
○矢田部理君 そこで、昨年、もう一つ今度は、各論的な問題点としては俸給表まで書きかえられちゃったんです。これは人事院としてどう思いますか。 | ||
○矢田部理君 総務長官に伺いたいのでありますが、かつて人事院勧告が守られなかったこともあります。つまり、四月実施を四月からやらずに月をおくらせるとかというようなことは古くはあったかと思うのでありますが、俸給表まで書きかえてしまうというやり方は昨年がたしか私の理解では初めてだと思う...全文を見る | ||
○矢田部理君 異常だという認識に立つとするならば、長官も役人の御経験もおありになる。やっぱりそんなことは私の長官のときにはやらないで全力を尽くして人事院勧告を守るために取り組む、努力するなんというものじゃなくて、私の政治生命をかけてもやるというような決意に立てませんか。 | ||
○矢田部理君 とりわけ私が指摘をしたいのは、俸給表の改定などはやりません、それを約束したらどうですか。 | ||
○矢田部理君 期待するのじゃなくて、あなたの政治姿勢の問題なんだから、そうします、そういうふうに考えますというふうに述べていただきたい。 | ||
○矢田部理君 人事院勧告については全力を挙げて完全実施のために取り組む、俸給表の改定などはやらないようにするというふうに受けとめてよろしゅうございますね。——うなずいておられるから、そうお聞きいたします。 それはひとり公務員の給与だけの問題ではなくて、いろいろな波及効果を持っ...全文を見る | ||
05月17日 | 第101回国会 参議院 内閣委員会 第12号 議事録を見る | ○矢田部理君 防衛庁長官に伺いますが、五九中業の作業がスタートを切ったようでありますが、五九中業についての長官としての考え方をまず伺います。 |
○矢田部理君 最後に長官も触れられましたように、大綱の水準達成について、五六中業は大綱の水準達成を「基本として」という表現になっておりますが、このたびは達成を「期する」という長官指示になっていようかと思うのでありますが、この意味は違うんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 同時に、達成すると言わずに「期する」と言ったのはなかなか意味があるというふうに言われているわけでありますが、特に大蔵省などの意見もあってこういう表現で妥協した、中間的な表現を使ったというふうにも伝えられているわけでありますが、どうでしょうか。 | ||
○矢田部理君 余り文字面に拘泥するつもりはありませんが、達成するではなくて「期する」というのは多少ニュアンスがあるのだというふうに受けとめてよろしゅうございますね。 | ||
○矢田部理君 決意がどうかの問題じゃなくて、達成するというのと達成を「期する」というのは少しく違うじゃないかという指摘であります。マスコミなどもそう受けとめているようであります。 そこで、五六中業の際にも、しばしば大綱の水準達成を目指してとか、基本にしてとかということでやって...全文を見る | ||
○矢田部理君 もともと防衛費については一%論があるわけです。ここ二、三年の傾向を見てみますれば、一%ぎりぎりのところまで予算をとってあるわけです。とりわけ、他の予算に比べれば非常に突出した形で軍事予算が組まれているわけでありますが、そこまでとってもなおかつ達成率正面装備二七%とい...全文を見る | ||
○矢田部理君 全力を尽くすかどうかではなくて、五六中業の達成のために、例えば正面装備の防衛予算に占める比重を非常に重くしてきた経過もある。F15やP3Cの導入に非常に力点を置いた状況もある。しかし、F15にしてからがたしか四〇%程度しか達成できない。全体としては二七%。もともと一...全文を見る | ||
○矢田部理君 少しく中身に入りたいと思います。 そこで、大綱の水準とは一体何なのかということが一つ問題になるわけでありますが、例の別表に掲げられておりますいろんな数字、最近の防衛ハンドブックによりますと、五十八年度末勢力見込み、つまり五十八年度末で到達するレベルと、それからも...全文を見る | ||
○矢田部理君 量的な面からいえばほぼ同じ理解になろうかと思うのでありますが、そこでちょっと私が疑問に思っておりますのは、別表で量的なものを示しているわけです。ただ、量をそろえるということと質の問題をどう見るかということは相関しているのではないか、つまり質の高いものを導入すれば量は...全文を見る | ||
○矢田部理君 私はそこの記述はもちろん読んでいるわけですが、要するに私が申し上げたいのは、質が飛躍的に向上したりよくなってくれば、量は何も随分昔に決めたことにこだわる必要はないのじゃないか。ところが、今防衛庁が大綱の水準達成と言っておるのは、少なくとも一つは別表に示された量の確保...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一つの問題点といたしまして、当然のことながら五九中業でも財政試算、経費見積もり等をやろうかと思うんですが、この経費見積もり等をするに当たっての基本的な考え方、長官はいかにお考えでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そこに私は問題を感ずるわけであります。五六中業のときにも財政試算がなかなか出なかった。最後に十六兆前後の数字が出ました。それで、五六中業を達成するためには十六兆ぐらいの金が必要だった。しかし、予算は一%枠がかかっている。しかも、それは正面だけでなくて後方経費もかかる...全文を見る | ||
○矢田部理君 今、日本政府がとっている防衛政策というのは、幾つかの基本的な問題があるわけです。専守防衛に徹するとか、非核三原則をとるとか、GNP一%論も少なくともその一つだと思うわけです。そうだとするならば、大綱の達成を期するにしましてもやっぱりその基本原則を超えて達成しちゃなら...全文を見る | ||
○矢田部理君 私は、そこで先ほどの質問をしたわけです。五六中業というのが一%という政府の最も基本的な方針、財政の面からするコントロールについて余りにも軽く見ていたために、言うならば過大の物の購入を求め、財政試算を甘くして、結局、結果として達成率が低くなってしまう。やはりこれは政府...全文を見る | ||
○矢田部理君 自民党の安全保障調査会の中の小委員会がその一%枠の見直しについて作業を開始する、あるいは大綱の見直しも問題に供するというようなことがかつてからあったし、今回またその問題が改めて提起をされている状況、それから人事院勧告等があれば今にも突破せざるを得ないような現状等々か...全文を見る | ||
○矢田部理君 防衛庁長官の考え方もさることながら、防衛局長とうですか。一%問題は、そういう心づもりで今後五九中業の策定に当たっていく、あるいは経費見積もりも考えていくということで明言できますか。 | ||
○矢田部理君 私は一%論を言っているのであって、それは経費をできるだけ節約し、軽減に努力するのは当然のこととして、同時に、大枠として一%がかかっているということを念頭に置いて作業を進めるという約束はできませんか。 | ||
○矢田部理君 毎年そうなることは、私も承知しています。しかし、それだけではなくて、今、政府の防衛政策の基本の一つでしょう、一%論というのは。だから、今後の何年間にわたる正面装備の調達費を考えるに当たっても、防衛予算というのは後方経費が幾ら、人種費が幾ら、それから正面装備が今全防衛...全文を見る | ||
○矢田部理君 そうしますと、これは来年の七月ごろにはでき上がる、概算要求前に策定をするということになりそうですね。その時期には、少なくとも現在の方針である一%論を基本にして整理をする、まとめ上げる、調整をするというふうに承ってよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 ですから、現在の考え方とあわせて、最終というのは、ここ一年ぐらいの作業日程で五九中業につなぐということになるわけでしょう。そうすると、来年の六、七月ごろにでき上がってくる。そのときには、経費見積もりもこの内容にありますようにやらなきゃならぬわけですね、従前も財政試算...全文を見る | ||
○矢田部理君 じゃ、そういうふうに受けとめておきたいと思います。 そこで、もう一つ。五六中業はどちらかというと正面装備に重点を置き過ぎた、比重をかけ過ぎた、そこで今度は後方問題も重視していく、そのバランスの上にという内容になっていようかと思うのでありますが、後方とのかかわりで...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一度防衛庁に問題を戻しますが、防衛庁は、現在の継戦能力についてどんなふうにとらえているんでしょうか、それから今後の継戦能力をつけるというのはどういうことを意味し、考えておられるのか、説明をいただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 通常、継戦能力というのは、弾薬とか燃料の備蓄量何日もつのかとかという議論として言われておりまして、日本の継戦能力は数日間だなどという指摘もあります。アメリカは二カ月ないし三カ月ぐらいはもつべしという非常に強い要請がかねてからあるとされているようでもありますが、その辺...全文を見る | ||
○矢田部理君 アメリカの要求が非常にこの面でも強いということが言われているわけでありますが、私はこの要求に迎合することは大変また軍拡につながるという意味でも危険だというふうに思うわけでありますが、同時に、今いみじくも言われたように、継戦能力というのは単純に武器、弾薬の備蓄量という...全文を見る | ||
○矢田部理君 そうなってきますと、この継戦能力というのはどの範囲までを総称して言うのか。例えば有事体制づくりということ、法制なども含めて、そういうことも含めてこの五九中業は考えていくということになるんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、今度は別な言い方をすれば、有事法制などを念頭に置いた議論ではないというふうに承ってよろしいですか。 | ||
○矢田部理君 五九中業の最後の質問になりますが、今後の作業手順。長官指示を出されたわけですが、どんな手順で作業を進め、かつ、いつごろ、どんな格好でまとめていくのかということを概略御説明ください。 | ||
○矢田部理君 私は、五六中業がアメリカ側から問題にされて、言うならば最近の軍拡の大きな足場になったという経験にかんがみましても、やっぱり五九中業を次の軍拡の下地づくりというような位置づけでやってもらいたくないわけであります。特に、財政面から見ましても、一%枠は厳格に守っていただき...全文を見る | ||
○矢田部理君 これはかねてから問題になっているわけでありますが、パトリオットかペイトリオットかよくわかりませんが、それとナイキフェニックス、これは両者が競争関係に立ってきたわけでありますが、この性能諸元の比較、それから値段の比較などを少しく説明していただけませんか。 | ||
○矢田部理君 従前、ナイキとホークの争いがあって、結果的にはナイキは航空自衛隊、ホークは陸上自衛隊が分有することになった。航空自衛隊のナイキは高空域防衛、それからホークは低い方という分担があったようでありますが、今度仮にパトリオットを採用すれば下から上まで全部カバーできるという性...全文を見る | ||
○矢田部理君 パトリオットがいいなどと言うつもりは全くない。幾つか問題点を後で指摘をいたしますが、仮にパトリオットを採用すれば低いところから高空まで守備範囲になるということになると、低いのと高いのを分けてきた空、陸の争いあるいは分担は要らなくなるというふうに一般的には思われるんで...全文を見る | ||
○矢田部理君 SAMX商戦ということで各企業や商社なども絡んでいろいろ動きもあったようでありますが、いずれにしても超大型の買い物になるわけです。F15やP3Cに比べてみても、金額だけだってはるかに高価なものになる。そういうことになりますれば、これは当然国防会議に諮ってしかるべきだ...全文を見る | ||
○矢田部理君 国防会議に諮ることの基準ですが、従来、F15の採用とか、機数をふやすテーマであるとか、これは逐一それが独自に国防会議にかかったような気がするんですが、この点はいかがですか。 | ||
○矢田部理君 防衛庁の方に伺いますが、パトリオットがまだ決定ではないが有力であるとか、内定しつつあるとかという位置づけなのかもしれませんが、これは六高射群あるわけです。全体にこれを入れるということになれば、これはとても単年度でできる内容じゃありませんね、一兆円以上、一兆数千億など...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは長官、六十年度の概算要求を近々まとめて出さなきゃならぬという時期が来ようかと思うのでありますが、ここには出すんですか出さないんですか。 | ||
○矢田部理君 その段階までには全体計画も立てる、手順も当然考える、こういうことになりますか。一カ所だけやるという単年度方式ではなくて、長期計画になるわけでしょう、金額その他から見て。それはどうなんですか。 | ||
○矢田部理君 非常に抵抗が強い兵器の採用ですから、いろいろ慎重な発言なのかもしれませんが、私は結論的にはこんなものは持つべきでないというふうに思いますが、それにしても、この値段は今どのくらいの試算というか、見込みになっているんですか。 | ||
○矢田部理君 厳格な数字あるいは価格を求めるつもりはありませんが、一千数百億、一千億以上というのは、そういうこととして受けとめておりましょうか。 | ||
○矢田部理君 来年度予算にも組もう、あるいは概算要求をこの夏には出そうというときに、大づかみに、特に経理局長をやられた矢崎さんが全然雲をつかむようなことで問題を考えていることはないでしょう。おおよその見当はつけながら予算化への努力をしているのじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 お許しをするかしないかとかという問題じゃないんですが、とにかく全部そろえるということになれば兆単位の買い物になるという、これは日本の今後の五六中業あるいは五九中業の財政を考えるに当たっても大変なものなんです。しかも、アメリカ筋から指摘されている幾つかの欠陥もあると言...全文を見る | ||
○矢田部理君 ことしの特徴ですが、従前の規模との比較においては日本の参加は空前のものになるという報道もあるんですが、そのとおりでしょうか。 | ||
○矢田部理君 この経費はどのくらい見ておりますか。 | ||
○矢田部理君 米側に支払う経費というお話でしたが、それはそれとして、日本自身も参加する以上は経費がかかるわけだろうと思いますが、含めてどのくらいになりますか。 | ||
○矢田部理君 幾らになるか、試算はできないですか。 | ||
○矢田部理君 一々引き出すことは難しいと言ったって、出向いていくのに経費の試算ぐらいしなきゃ困るんですよ、砲弾一発だって相当の値段になるわけですから。 | ||
○矢田部理君 経費の試算は後でまた伺うことにしまして、これはアメリカがイニシアをとってやる、あるいは主催のもとにやるということになるから、合同演習の指揮権などもこれはアメリカが持ち、その差配下でやるということなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ことしのリムパックの特徴点、訓練の内容とか規模の点はさっき伺いましたが、これは何でしょうか。 | ||
○矢田部理君 毎年問題になるわけでありますが、どうも私どもが見ておりますと、米軍の指揮のもとで、いつでも議論として問題になっております集団自衛権の行使をする、その事前演習といいますか、合同演習というふうなとらえ方をせざるを得ないわけでありますが、日本の防衛政策の上から見ても非常に...全文を見る | ||
○矢田部理君 チームスピリット84に参加をした人数は、今の米軍六万を含めて実に二十万七千、空前の規模だというふうに言われております。NATOの演習でも大体十万前後、今どうしてこんな大演習が行われることになったのか、背景は何でしょうか。 | ||
○矢田部理君 チームスピリット84の特徴点は、どんなふうにとらえておられますか。 | ||
○矢田部理君 その改善を図る中身は具体的にどういうことですか。 | ||
○矢田部理君 いろんな話を総合してみますと、昨年型までとことしはかなり大きな違いがある。特徴点が出てきております。昨年までがどちらかというと、防衛型というのは少しく特徴的に言い過ぎているのかもしれませんが、防衛型であったのに対して、ことしは攻撃型の防衛戦略に転換をしたという指摘が...全文を見る | ||
○矢田部理君 少し勉強不足じゃありませんか。韓国の参謀総長自身が、これまでの防御的な作戦概念から攻撃的作戦概念に切りかえる、戦争初期に敵の心臓部を空中攻撃でたたく、演習の重点は報復戦略に置くというようなことを具体的に談話として発表しているのでありまして、まさに攻撃型そのものじゃあ...全文を見る | ||
○矢田部理君 日本も相当これにはかかわっているわけですから、それ以上は聞いていないとか知らないとかというのは少しく怠慢じゃありませんか。こういうことは注目しておく必要があるのじゃありませんか。韓国がどういう発表したのか、どういうねらいでこれをやろうとしているのかというようなことを...全文を見る | ||
○矢田部理君 承知していない相手に議論してもしようがない。 在日米軍基地は、どんなふうにこのチームスピリット84では使われたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 航空機の一部が日本を通過したことがある程度の話じゃないでしょう。幾つも具体的な事例が指摘をされているじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 そのほかにもいろいろありますが、例えば関釜フェリーで軍用トラックや消防車、機材などがどんどん岩国を中継して運び込まれる。米韓合同演習でありながら、日本の基地がフルに使われている。在日米軍が海兵隊を主力にして相当数、これは一万五千と私の数字にありますが、参加をしている...全文を見る | ||
○矢田部理君 この時期というのは、二月から大体四月にかけて例年行われている演習でありますが、自衛隊の幹部が何名か韓国に出向いていっておるわけであります。例えば八二年の二月から四月にかけて空将補など何名か、それから八三年は陸将など、この人たちはチームスピリットに参加をしたというのか...全文を見る | ||
○矢田部理君 ことしはこの時期、どなたか防衛庁から行っているということはありませんか。 | ||
○矢田部理君 韓国内の日程を逐一把握はしておりませんが、過去の事例に即して言いますれば、いずれもこの時期に軍事事情視察ということで行っているわけです。二月から四月にかけての韓国の軍事事情の最大のポイントは、チームスピリットの合同演習なんです。したがって、この視察を兼ねているという...全文を見る | ||
○矢田部理君 アジアにおける米ソ双方の軍事力増強、これはお互いに対抗関係でやっているわけですから、ソビエトについて指摘をするときにはアメリカのトマホークの配備は一体どうなのか、日本海まで入り込んだ軍事演習はいかがなのかということなども含めて考えていきませんと、とりわけ長官ともなれ...全文を見る | ||
○矢田部理君 一両日前のどこかの新聞でしたか、安倍外務大臣が近々出向いていく、その際に、正式に九月いかがか、国会の関係とか総裁再選戦略とのかかわりで一番時期が九月がよろしいというようなことでほぼ九月論で固まりつつある、その向きで向こうに求めるというような話が流れているんですが、そ...全文を見る | ||
○矢田部理君 朝鮮問題について、これは外務委員会じゃありませんから、余り本格的な論議はできませんし、時間もありませんが、ただ、かつての歴史を振り返ってみますれば、長期間にわたって朝鮮の植民地支配をやってきた。その後、南とだけ条約を結んで、いわばある種の清算をした。しかし、全体とし...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間がなくなりましたので、残された問題が幾つかありますが、簡単に施設庁に伺いたいと思いますが、日米防衛首脳会談ですか、栗原長官との会談の中でも再度ワインバーガー氏から要請があったようでありますが、三宅島の飛行場、離発着訓練滑走路の問題、これは今どうなっていますか。 | ||
○矢田部理君 一時期、三宅島からの要請などもあって、最有力地としてクローズアップされたわけでありますが、その後やはり村を挙げてというか、島を挙げて反対に回ってきているわけです。代表の方も施設庁を訪れて反対だ、こう言ってきておるわけでありますが、ひとつ、ここできちっとしておきたいと...全文を見る | ||
○矢田部理君 理解なしにやれないということはそのとおりですが、同時に、理解なしにやらないということと同意なしにやらない、最善の努力をしてやりたいというのじゃなくて、同意がなければやらないということをきちっと約束したらどうですか。そうでないと、いつまでもある問題にこだわり過ぎちゃっ...全文を見る | ||
○矢田部理君 一点だけですが、海上滑走路案というのがさっき第三案にありました。これはどの程度進んでいるんですか。 | ||
○矢田部理君 あと一問で終わります。 最後になりますが、防衛庁に。 日米防衛首脳会議みたいなもの、長官がアメリカに出向いていって、アメリカの国防長官と会談をするというようなことが近々予定をされているかどうか。それから事務レベル協議といいますか、ハワイ協議とも一般的に言われ...全文を見る | ||
○矢田部理君 まことに申しわけありませんが、一分ぐらいです。 外務省にせっかく来ていただいておりますので追加したいと思うんですが、ホルムズ海峡でタンカーが盛んに今攻撃をされている。この状況が一体どうなっているのか、見通し、それから日本に対する響きなどについて一言だけ伺って、終...全文を見る | ||
06月21日 | 第101回国会 参議院 内閣委員会 第14号 議事録を見る | ○矢田部理君 同僚議員の質問も数多く行われておりますので、多少重複する点があるかと思いますが、できるだけ端的にお答えをいただきたいと考えております。 最初に、今回の郵政省設置法の改正についてでありますが、内容は、説明がありましたように、地方レベルで保険と貯金を一緒にして地方郵...全文を見る |
○矢田部理君 この省庁の機構の改革に当たっては、行政の側から見てどう効率化とか総合化を進めるかという観点だけではなしに、国民の立場から見てどういうプラス効果が出てくるのか、メリットがあるのかという点がもう一つ問われてこようかと思うんですが、国民サービスの立場から見てどんなふうにこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 国民の立場から国民サービスの向上に役立つということが一つの視点であると同時に、もう一つやっぱり考えなければなりませんのは、効率化ということを余り性急に推し進めたり、行政の側からだけ見ますと、その結果、職場の労働者の労働条件や労働環境にいろんな響きが出てくることが考え...全文を見る | ||
○矢田部理君 後でいろいろ論議をいたしますが、簡易保険の仕事あるいは貯金業務などは、結局やっぱり一番ポイントになりますのは第一線の労働者だと思うわけです。したがって、そういう人たちにいろんな不安や問題が起こらないようにひとつ十分配意してほしいというふうに考えるわけでありますが、同...全文を見る | ||
○矢田部理君 話題を変えたいと思いますが、まず大蔵省に伺っていきたいと思います。大蔵省、見えておりますか。 少額貯蓄非課税制度の問題でありますが、その前に、大蔵省自身として最近利子課税制度を全面的に見直していくというような動きがあると伝えられているわけでありますが、この経過と...全文を見る | ||
○矢田部理君 その大蔵省の考え方、最終的には税調の答申を得てということになろうかと思いますが、今伝えられるところでは、幾つかの方法論みたいなものが提起され、その中で非常にポイントになると思われますのは少額利子控除制度というようなのがございますね。その考え方の内容と大蔵省の受けとめ...全文を見る | ||
○矢田部理君 大蔵省、今の説明を聞いてもしかとしないというか、あいまいにして税調にみんな問題を任せて、そこからちょうちんが出てくると、それを何か後ろ盾にして一気に走るのではないかというような心配をする向きもあるわけであります。例えば、大蔵省の元事務次官であった谷村さんなんかが出し...全文を見る | ||
○矢田部理君 私どもも、かねてから不公平税制の是正という立場でグリーンカード制等を問題に供してきたわけでありますが、どうも最近の大蔵省を見ておりますと、不公平税制の是正という視点よりも財源調達、国家財政が大赤字を抱えているものだから何かねらって財源を捻出しようという意図がぎらぎら...全文を見る | ||
○矢田部理君 確かに一部に、郵便貯金制度、特に少額貯蓄制度が税制上恩典を受けている、優遇されていることを悪用してやっている向きが全くないとは言えないでありましょうけれども、ただ、本質や全体はやっぱりそういうものではないのでありまして、この制度の意味については後でまたいろいろ論議し...全文を見る | ||
○矢田部理君 郵政省に伺いたいと思いますが、そういう動きの中にあって、昨日でしたか、少額貯蓄制度の見直しについてという見解を郵政省としてまとめられて発表があった。この内容と特徴といいますか、郵政省としての考え方について御説明をいただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 大蔵省に、その点について伺いたいと思います。 今、郵政省から説明がありましたように、郵便貯金の果たす役割というのが国民生活にとっても非常に重要である。例えば病気その他の不時の出費あるいは災害、高齢化社会が急速にやってきている。先般の人口問題に対する白書においても...全文を見る | ||
○矢田部理君 マクロと、ミクロの問題ということで両面から説明されておりますが、余り問題点をすりかえて説明をされても困るのでありまして、やっぱり庶民の立場から見ますと、長いこと郵便局の貯金というのは定着をしてきているわけです。今の制度はそういう立場で、しかもこれは大衆的に非常に便利...全文を見る | ||
○矢田部理君 少額貯蓄の非課税問題はもっといろんな議論があるわけでありますが、時間の関係もありますので、他の問題に移りたいと思います。 簡易保険について今度また問題になるわけでありますが、この簡易保険の現状はどんなふうになっているか、将来についてどういうふうに考えておられるか...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは郵貯、それから簡易保険、両方に通じて言える問題でありますが、既にこの限度額が実情に必ずしも合わなくなっているという向きの指摘もあるようでありますが、これはどんな問題点があるんでしょうか。それからまた、今後郵政省の将来設計としてどんな数字、どう考えているんでしょ...全文を見る | ||
○矢田部理君 まとめて大蔵省に、これは答弁は要りませんが、今出た論議について注文をつけるというか、お願いをしておきたいと思うのでありますが、やはり郵貯の三百万について非課税という現状はきちっと守ってほしい、それがささやかな庶民の気持ち、願いでもあるということをひとつしかとかみしめ...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣からもお話がありましたが、少額貯蓄の非課税制度を基本的に守っていくということ、同時にまた、それを悪用して脱税に利用するというようなことにつきましては、これは大蔵省の指摘もありますように、厳に慎まなければなりません。その点で、郵政省としても特段の管理面において注意...全文を見る | ||
○矢田部理君 最後の質問になりますが、もう一つの点は、機構はいろんな点で改革したが、実際にそこで働く人の労働条件なり労働環境についてはこれまた非常に大事なもう一つの観点でありますので、それを重視していただきたいというふうに基本的に考えるわけでありますが、特に当面の問題といたしまし...全文を見る | ||
○矢田部理君 終わります。 ————————————— | ||
07月19日 | 第101回国会 参議院 内閣委員会 第16号 議事録を見る | ○矢田部理君 質疑に先立ちまして、委員長にちょっとお願いをしておきたいと思いますのは、私は社会党として質問時間を少なくとも六時間以上考えていただきたいということをお願いしてきました。しかし、六時間ということがまだ決まりませんで、さしあたり四時間ということでありますので、二時間を留...全文を見る |
○矢田部理君 したがって、六時間要求のところをさしあたり四時間、しかもその部分を留保するということになると、また相当程度時間を留保してきょうはやらざるを得ない。大変残念でありますが、できるだけ話を進めていきたいと考えております。したがって、質問の順序等を大幅に組みかえざるを得ない...全文を見る | ||
○矢田部理君 十年間の各大学の不祥事の全体について私なりに分析をしてみますと、圧倒的に多いのが医科大学、歯科大学の寄附金とか預かり金をめぐる問題が第一ランクであります。二番目には、入学試験の漏えい問題あるいは入学者の選抜に絡むさまざまな不祥事、これが第二のランクに挙げられます。そ...全文を見る | ||
○矢田部理君 今後の問題にも話が及んでいるわけでありますが、中曽根には今捜査中の問題以外にも余罪があるでしょうか。それから中曽根と文部省の鳥野見とはつながりがあるでしょうか。その辺、伺いたいと思います。 | ||
○矢田部理君 それじゃ文部省に伺いましょうか。 時期の限定は、いつからいつまでというのはなかなか難しいのでありますが、およそ言われておりますのが、昨年の秋からことしの年度末ごろまでの間に予算の追加配分をしてもらって全国の各大学が事務機の購入を行った、その一つが大阪大学の贈収賄...全文を見る | ||
○矢田部理君 新聞等では七大学ぐらいという指摘があるわけですが、今、官房長のお話ですと十数大学に及ぶ。その大学名を出していただきたい。 | ||
○矢田部理君 私が質問したのは、問題になっておりますオリエンタルマシン社から買った大学を出しなさいとは言っていないです。予算の追加配分等でワープロを全国の大学が買ったとすればその大学の数は十数校に及ぶ、その十数校の名前を出しなさい、どこから買ったかなんて聞いておらぬ、それだけ明ら...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、法務省に伺いますが、今十八大学が挙げられたわけです。当然のことでありますが、これらの大学はどういう経過や状況のもとでワープロ等を購入したか、購入先はいかがであったか、鳥野見やオリエンタルマシンはかかわっていたかということなどについては当然捜査の対象にしている...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、この状況から見ますと、単にたまたま一、二のケースで行ったというのではなくて、感じとして見ますと、またこれは最終的には捜査の結果を見なきゃわかりませんが、相当何か組織的にというか、大がかりにこのワープロ汚職は広がっている可能性が出てきているわけです。とするなら...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣、責任の問題はどう考えますか。 | ||
○矢田部理君 問題の広がりや内容によっては、これは政治責任まで発展するのじゃありませんか。そういう深刻な問題だということを、ひとつ、きちっと踏まえておいていただきたいと思うわけであります。 それからもう一点、最近しきりに各大学で問題にされつつありますのが、企業からの委託研究費...全文を見る | ||
○矢田部理君 慶応大学の方の問題を最初に法務省に伺っておきたいと思うのでありますが、預かった研究費を研究に使わない、他の目的に流用するというようなことになりますと、流用の質や中身によっては横領とかいう問題も出てくる余地があるわけでありますが、この件について東京地検特捜部が事情を聞...全文を見る | ||
○矢田部理君 新聞によりますと、御本人が、藤岡さんという元慶応大学の教授が、大分投書も行っておる、警察で事情聴取を受けた企業もあるというふうに言っているわけです。その後、私の調査によりますと、それは警察ではなくて東京地検のようだというふうに考えられるわけですが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 それでは、一般論として伺いましょう。 企業の委託研究費だということで預かったお金を他の目的に流用する、つまり研究などとは全く関係のない飲み食いに使ってしまった、あるいは着服をしてしまった、新聞によると、これはどこまでが事実かは知りませんが、学部長選挙の選挙資金に...全文を見る | ||
○矢田部理君 本件の場合に結論を出していかがすべしと言っているのではなくて、一般論として、預かったお金がその目的以外のものに使われる、しかも金額も常識を超えておる、預かった趣旨と全く違った使われ方をしているような場合に、横領というようなことが考えられるということは言い得るんでしょ...全文を見る | ||
○矢田部理君 法務省、結構です。 そこで、東京工大の問題をもう少し議論したいのでありますが、これは文部省が四十五年四月三十日に「受託研究の取扱いについて」という通達を出しております。この通達との関係で、東京工大の事件は何に違反しておりますか。 | ||
○矢田部理君 これは私もまだ未整理ですが、受託研究というのは受託の内容を明確にしていわばある種の契約で研究を引き受ける、請け負うという格好になるから内容が明確になるわけですが、ただ何となく一般的に研究援助だというような受け入れ方は、特に国立大学のありよう、あり方としてはいかがなん...全文を見る | ||
○矢田部理君 その論議はもう少ししなきゃならぬと思うんです。企業から特に目的もはっきりしないお金をもらって大学経営の一助にするというようなことのあり方、ありようについてはいかがかという問題もあるし、産学協同が大学の自治や学問の自由ということに対してどういう関係を生み出すのかという...全文を見る | ||
○矢田部理君 しかも、受託研究だということになりますと、この通達によれば、国立学校の長が決定する、あるいは附属研究所の長がその委任等々を受けてやることができるとなっているのでありまして、そういう大学の正規の機関を通さずに、大学外の団体が受け入れて、そして個々の教授にお金を回してい...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、これは慶応大学それから東京工大と二つが時期を同じくしてたまたま出てきたわけでありますが、これまた同じようなケースが各大学に相当あるのではないかというふうに考えられるわけです。その実態調査等は文部省やっておりますか。問題点は把握しておりますか。いかがでしょうか...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、企業の委託研究費あるいはお話があった奨学寄附金等がどういうふうにして集められ、どんな運用がなされているか、運用について適正かどうかなどについて緊急に調べて、全部というわけにはなかなかいかないでしょうから、主な大学についてだけでも資料として本委員会に出していた...全文を見る | ||
○矢田部理君 一般的な説明を聞いているのじゃなくて、慶応大学の場合も東京工大の場合も慶応工学会とか工業振興会とかという財団法人が中間に存在して、そこが受け入れて、大学の正規のルートを通さずにあるいは会計処理をせずにいわば恣意的に運用をしてきている、あるいはやみルートで金を動かして...全文を見る | ||
○矢田部理君 余り限定をつけないで、緊急にやっていただきたいということを特に要望しておきたいと思います。この件は、それで終わりにいたします。 そこで、審議会、本論に入っていきたいと思うわけでありますが、実は本来ならば教育改革のねらいと問題点というんでしょうか、教育の現場が荒廃...全文を見る | ||
○矢田部理君 今、後藤田長官のおっしゃられたことは、第一次臨調でそういう規定をしていますですね。同じ第一次臨調は、そういう四つの設置理由がある、あわせて審議会を置くのは行政の民主化と官僚体制の打破にあるのだということも指摘をしておるわけでありますし、今もこの思想は生きていると思う...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、臨教審という名の審議会の性格や問題点に議論を移していきたいと思うのでありますが、まず最初に、大変参議院の審議に当たって気になりますことは、衆議院の審議は、たしか七月十日、内閣委員会で採決をされました。その前後から一斉に各紙が審議会の委員の顔ぶれを報道する。会...全文を見る | ||
○矢田部理君 どこかの席でも否定をされたそうでありますが、全然別の新聞が同じ名前の顔ぶれを一斉に出す、これは偶然ではこんなことは書けないんです。どう見たって、官邸筋か文部省サイドからこのらしきものが流れていると考えるのがこれは常識なんでありまして、こんなことをやられたのでは参議院...全文を見る | ||
○矢田部理君 いろいろ解説を含めた説明をいただいたわけでありますが、そういう顔色だとか解説を聞いておるとおのずとこういう人たちが浮かび上がってくるということになるんでしょうか。例えばさっきの石川さん、それから財界では瀬島さん、小山さん、文部省OBの天城さん、ずっと同じ名前が各紙に...全文を見る | ||
○矢田部理君 少しくまた問題はありますが、委員の構成、選考基準の問題を少し次に伺っておきたいと思うのでありますが、この審議会の委員の構成あるいは選考については、いかなる点に留意すべきかということについて第一次臨調が指摘をしておるんですが、十分に踏まえておりますか。 | ||
○矢田部理君 第一次臨調は、こう言っているわけです。特に、中教審などを名指しで言っているわけでありますが、国民を公正に代表する者をもって構成をすべきだ、官僚は排除すべきだというようなことを含めて構成について第一次臨調は言っておるんですが、その点は踏まえておりますか。 | ||
○矢田部理君 読んでみますと、こうなっているんです。「委員の構成には、国会議員または公務員を含むものが相当数存在するが、審議会等の制度の趣旨は、行政に直接国民の意思を反映させることにあるから、国会議員、公務員が構成員として関与することは望ましくない。」という点が第一点です。それか...全文を見る | ||
○矢田部理君 文部大臣、学識経験者ということで従来も各種審議会の委員を選定してきた。実態を見てみますと、大体政府寄りの学者、御用学者というのでしょうか、それから官僚OBなどが中心になって審議会をつくっている。この官僚OBが現職の官僚と内外呼応してその審議会をリードする、こういう癖...全文を見る | ||
○矢田部理君 教育行政で経験が深いというのは事実かもしれません。それは専門委員として、あるいはまた直接いろんな参考意見を聞けばいいのであって、中教審なりあるいは臨教審の委員として入ってもらって内部で動いてもらうというのとはちょっと違うのではないかというのが第一点であります。 ...全文を見る | ||
○矢田部理君 学識経験者とか各界各層とかという言葉で上から著名な人を選ぶということではやっぱり本当に国民に根をおろした教育改革はできない、国民の合意の形成は難しいと私は見るんです。特に、教育の場合はそうではないかと考えるわけなので、その点はひとつ十分に留意をしていただきたいのが第...全文を見る | ||
○矢田部理君 修正をされた責任者であられる深谷さんに、衆議院の内閣委のお考え等をちょっと伺っておきたいのでありますが、人選については国会の同意人事と最終的にはされました。国会の同意人事ということになりますと、これは政府にだけ注文をつけるのではなしに、国会としてもどういう人が適任な...全文を見る | ||
○矢田部理君 それは修正をされた自公民三党の御意思でございますか。 | ||
○矢田部理君 国民の合意を形成するために民主的な基準、どういう方法で選出をするかというようなことについては、全く必要がないという考え方ですか。 | ||
○矢田部理君 私は、設置法に条文を入れろというような主張はしていないんです。やっぱり国会の同意人事としたというのは、できるだけ国民の諸分野の意向を代表させよう、それにふさわしい人物を選ぼうということで、国会も今度は責任を持とうということでありますから、内閣の恣意的な人事というか行...全文を見る | ||
○矢田部理君 あわせて、さっき文部大臣には伺ったんですが、教育基本法との関係で人選を考えるべきだ。「教育基本法の精神にのっとり、」と政府案でも言っておるし、それから社会党の国民教育審議会設置法でも教育基本法ということを重視した考えに立っているわけでありますから、それは人選に当たっ...全文を見る | ||
○矢田部理君 いずれにいたしましても、中教審が第一次臨調、佐藤調査会の指摘にもかかわらず、委員の人選に非常に偏りがあった。例えば多くの教職員を組織している教職員団体の代表を一切入れない、教育学界の先生方にこれまた門を閉ざしているというようなことを含めて人事に偏りがあったという点が...全文を見る | ||
○矢田部理君 深谷さんに伺いますが、この修正は国会同意人事にしたということと国会への報告義務を課したというふうなことなどが中心であるわけでありますが、公開の問題についてはどうして修正をされなかったのか、あるいは議論はなかったのか、その点について修正提案をされた関係からお聞きをして...全文を見る | ||
○矢田部理君 久保さんに、今の修正提案者の説明も含めて御意見を伺いたいと思うのでありますが、この国民教育審議会法では明確に「審議会の会議は、公開とする。」という規定を置いたので、その趣旨をも含め公開について幾つかの、しない方がいい、しない方が自由な発言を保障する意味で結構なんだと...全文を見る | ||
○矢田部理君 今、久保さんからるる説明があったのですが、原則的に公開をしてどうしても不都合だ、これはやっぱり内部で議論をした方がいいというようなことが非常に多数である場合には三分の二で非公開にするというような運用上の考慮を払えば十分に公開可能なんだ、原則公開にしていいんだ、こうい...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣の考え方は、原則が違っているんだよ。世の中の流れは情報公開です。アメリカのサンシャイン法は、改めて紹介するまでもありませんが、こう言っているんです。「公衆が合衆国政府の政策決定過程に関する最大限に十分な実際的情報を受ける権限を有することが合衆国の政策である」、こ...全文を見る | ||
○矢田部理君 後藤田さんの説明も、必ずしも一貫性がないと私は思っているんです。 臨調が言っておりますのは、第五次答申ですが、会議の公開はできるだけすべきだと言っているわけです。つまり、それが原則なんです。ところが、文部大臣の方は公開をしないのが原則なんだ、それを原則にした上で...全文を見る | ||
○矢田部理君 社会保険審査会とか公害健康被害補償不服審査会とかという、審査を対象とする準司法的な機関については公開の原則を持っているわけです。それだけではなくて、漁業調整審議会などというのは必ずしもこれは準司法的機関じゃありません。しかし、これは明文で公開を規定している。何かその...全文を見る | ||
○矢田部理君 私は理解をするわけにはいかないのでありまして、やっぱり知る権利とか、行政情報を全般的に公開して、そのことで国民がみんなで教育の問題を考える一つの契機にする、それを通して国民が参加をしていく、それで意思を形成していくということの方がよほど大事だ、あるいは教育改革も実り...全文を見る | ||
○矢田部理君 そういう言われ方をするならもう少し聞きますが、国家公務員法百条の秘密とこの臨教審法案に出した秘密は同じですか、違いますか。 | ||
○矢田部理君 私の質問は全然違います。 もう一回申し上げますが、国家公務員法百条の秘密とこの臨教審で決めた秘密というのは同じですか、違いますかと聞いている。 | ||
○矢田部理君 全然違うのだと私は思うんです。国家公務員法よりもっと悪いんです、一般に学問上言われているこの内容というのは。あなたも指摘をされましたように、ずっと戦後の審議会を見ておりますと、守秘義務のない審議会がいっぱいあるんです。特に、今言われたように、二十年代の審議会は全部あ...全文を見る | ||
○矢田部理君 国家公務員法の秘密とここに言う守秘義務の秘密は同じだという考え方、それで維持していいのでしょうか。ちょっとこれは学界の通説というか物事の考え方の基本にかかわる問題、秘密の範囲の広さ、質にかかわる問題なんだ。それを、あなた、維持されますか。そうだとすればこれは大変なこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 国家公務員法の秘密の範囲と同じだと答えているがそれでいいんですかと、こう聞いている。そんな解釈はどこにもありませんよ、日本に。そんなことになったら大変なことになる。全然納得できません、今の答えは。 | ||
○矢田部理君 実質秘と形式秘というのは違いがわかりますか。 | ||
○矢田部理君 どういう違いでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ここの秘は、この臨教審の秘はどうですか。 | ||
○矢田部理君 公務員法で定められている秘というのは、刑罰によって担保されているといいますか、その違反は罰則があるんです。だから、単なる形式秘であってはならない、実質秘を指している。ところが、このここで言う秘というのは刑罰規定はございません。したがって、懲戒処分、罷免などの処分によ...全文を見る | ||
○矢田部理君 全然納得しません。 | ||
○矢田部理君 講学上その刑罰によって保護される秘密と、それから行政上の懲罰規定によって保護される秘密というのは違う、前者は実質秘であり、後者は形式秘だという考え方は、あなた、わかりますか。 | ||
○矢田部理君 そうだとすると、これは秘密に乱れが生ずるのじゃありませんか。一般的にはそういう法制になっているんです、みんな。物の本もみんなそう書いてある。少し勝手な解釈にならないか。刑罰をもってチェックされる秘密はかなり厳格に見なきゃならぬわけです。単に秘密だと思っただけじゃなく...全文を見る | ||
○矢田部理君 委員長、これは法制局がその場しのぎの説明をしてもだめなんです。非常に重要な規定、問題のある規定ですから、最終的にはこれは政府が責任を負わなきゃならぬ規定でもあるから、法制局長官を呼んで、ひとつこの統一的な見解を示してほしい。いささかなりとも疑われるような問題の余地を...全文を見る | ||
○矢田部理君 審議会をめぐる問題は、守秘義務の問題も含めてまだ幾つかありますので、ただそれを前提とする質問等もありますからここでひとつ置いておきまして、別のテーマに入ります。 官房長官が四時から記者会見だそうでありますから、これも順序が逆になりますが、先に質問したいと思います...全文を見る | ||
○矢田部理君 中曽根内閣のもとでの閣僚でありますし、また番頭役の官房長官でありますから弁明、弁護することはいたし方ないとしても、またそれは相当割り引いて考えなきゃならぬのでありまして、特に中教審に対してそういう批判の矢をかつて向けていただけではなしに、行革をやった後は教育だ、教育...全文を見る | ||
○矢田部理君 久保さんの最後の部分にも触れられておりますが、そこでもう一つ、教育改革問題あるいは臨教審問題の位置づけを考えるに当たって見落としてならないのは第二臨調との関係です。今日的に言えば行革審との関係だろうと思うんです。つい先般、行革審の小委員会で来年度予算に向けて小委員会...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは教育問題に限らずでありますが、もともと第二臨調が出した答申の実行を監視する機関といいますか、あるいは見ていく機関というようなこととして位置づけられて行革審が発足したのですが、実際に行革審がやっていることを見ますと、政府や国会の上にあって天下に号令をしていく、そ...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは文部大臣の方がよろしいのかもしれませんが、教育臨調というか臨教審をつくって今後の教育改革の構想を固めてもらう、あるいは諮問して答申してもらうということと、従来からやってこられた文部行政がありますね。これは各論的にはもう少し後で伺いますが、四十人学級とか私学の助...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一点だけ後藤田長官に御質問して終わりにしたいと思うんですが、中曽根総理は臨教審ができればすぐにも来年度予算に向けて緊急の答申を出してもらうということも言っておられるわけです。当然のことながら、答申の内容によっては財政の裏打ちが必要になってくる。一方ではその臨教審...全文を見る | ||
○矢田部理君 少し手順が逆になっておりますが、そこで、今後の教育改革の方向といいますか、基本的な枠組みというようなことに焦点を当てて少しく議論をしてみたいと思うのでありますが、今言われているところの教育荒廃の現状といいましょうか、非行とか暴力とかあるいは受験地獄とか登校拒否とか、...全文を見る | ||
○矢田部理君 御両人から少し先の話も伺ったわけでありますが、教育荒廃の原因というものが、それぞれ多少の認識の違いや受けとめ方の違いがあるにしましても、やっぱりこのまま放置してはならない。問題は、なぜそうなったのかという原因とか背景とかいうことが当然問われなきゃならぬわけであります...全文を見る | ||
○矢田部理君 諮問の内容については、先ほど少し二十一世紀を目指してとか抽象的なお話がありましたが、いろんな資料によりますと、総理が従前提唱しておった教育改革についての七つの構想であるとか、あるいはまた文化と教育懇談会が提起をした提言などを参考にしてやってもらうのだということも言わ...全文を見る | ||
○矢田部理君 いろいろ今まで教育構想なり教育改革の位置づけ、憲法との関係なども含めていろんなことを言ってきておりながら、ここではほとんど論議をしない、言うならばこの重要な課題を全部臨教審にお預けだ、あとは自由にやってもらうのだということは政治としては無責任なのじゃありませんか。 ...全文を見る | ||
○矢田部理君 中間的なまとめでありますが、以上の論議の中から私なりに一つの流れを出しますと、今度の教育改革に当たって、これは委員の人選にせよ、諮問する内容にせよ、それから委員会の審議内容、答申等々を一貫して貫くべきものは教育基本法だ、この教育基本法をより内容を充実させた形で新しい...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、余り先々のことまで言うのも何でありますが、人選もそうだし、審議の内客もそうだしするが、答申などが教育基本法に沿わない答申が出るというようなことがあってはならないと思うんです。つまり、教育基本法にのっとってできた審議会というのがそれを越えた答申があってはならな...全文を見る | ||
○矢田部理君 深谷議員と論議をしておって、少しく内閣としての統一見解なり正式見解を伺いたいということで法制局長官に来ていただいたわけでありますが、その問題点は既にお聞きになっていようかと思うんですが、かいつまんで申し上げますと、臨教審の委員が衆議院の修正で国会同意人事になりました...全文を見る | ||
○矢田部理君 一応、法制局長官の見解はそれで伺ったことにしまして、あと深谷さんと両方おられたところで少し議論をかみ合わせる必要がありますので、この質問はこの程度で留保させていただきたいというふうに考えております、それを前提とする幾つかの問題の展開なり考え方を示さなきゃなりませんか...全文を見る | ||
08月06日 | 第101回国会 参議院 内閣委員会 第22号 議事録を見る | ○矢田部理君 質疑の前に、委員長に一言申し上げなければならぬと思いますのは、私は前回四時間の時間を与えられながら四十数分残してしまった。それは大蔵大臣の出席その他の問題があってそうなったのでありまして、それを今日まで持ち越しておりながら、きょうはまだ日がありますので、また会期も二...全文を見る |
○矢田部理君 こういうやり方で委員会運営をやられたのではたまったものじゃありません。極めて遺憾であるということをまず申し上げて、質問に入りたいと思いますが、最初に人事院に伺います。 会期は八月八日までです。通常であれば八月の五日ないし七日ごろには人事院勧告を出す、人事院勧告は...全文を見る | ||
○矢田部理君 もともと、四月から実施すべき性質のものです。お話があったように、凍結と抑制が続いているから、一刻も早く今年度は勧告をし、かつ実施に移すべきだというのが当然の要望だと思うのでありますが、あなたがなったばかり、つまり素人だからおくれたのだいうのでは余りにもひど過ぎるじゃ...全文を見る | ||
○矢田部理君 勧告の内容についての考え方でありますが、未実施分は今年度勧告に上乗せするという従前の考え方には変わりございませんね。 | ||
○矢田部理君 凍結、抑制が続いておるわけでありますが、ことしは何としても完全実施ということをしてもらわなきゃ困る。それに向けての人事院の心構え、決意を伺いたいのですが、いかがですか | ||
○矢田部理君 勧告は八月十日と伝えられておりますが、そのとおりでしょうか。 | ||
○矢田部理君 官房長官に伺いますが、いよいよ十日ごろには勧告が行われるようでありますが、給与担当閣僚会議の座長を官房長官はおやりになるわけですが、勧告を受けた際の心構え、受け皿づくり等々が官房長官の主要な役割になろうかと思うんですが、考え方等についてお聞かせをいただきたいと思いま...全文を見る | ||
○矢田部理君 従前、努力するとか尊重するとかという表現だったのを、ことしは一歩進めてというか、より積極的な表現として完全実施に向けて取り組むという決意を披瀝されているわけでありますが、従前よりは前進させるというのは、最低限度の歯どめとしてそう受けとめてよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 凍結とか抑制というのは、今の人事院制度、公務員の給与制度から見れば異常、異例の事態なんでありまして、この異常、異例の事態を長く続ければ人事院制度そのものが危機に瀕するというか、存在そのものが否定されるような状況になるわけでありまして、それは憲法上の問題も生ずると既に...全文を見る | ||
○矢田部理君 関係閣僚会議の早期開催とあわせて、最終的には、給与法で処理するということになりますれば国会が当然必要になってくるわけでありますが、この辺の考え方はいかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ことしこそ早期かつ完全な実施を強く求めまして、次の質問に入りたいと思います。 臨教審の委員の人選についてでありますが、伝えられるところによりますと、八月四日の午前中に、総理が文部省の佐野次官を呼ばれて、委員の人選を会期内にすべし、その努力を指示したと伝えられてお...全文を見る | ||
○矢田部理君 その法案が成立しないうちに総理大臣が人選にあらかじめ着手すべきであるかのような言辞を弄したとすれば、これは大変問題だ。特に、まだ未成立の段階であります。人選問題については手をつけないというのがここにおける約束だったはずでありますから、そこはやっぱり厳重にしてもらわな...全文を見る | ||
○矢田部理君 人選を成立を前提として手をつけるなどというのはもってのほかなので、その点は極めて慎重にやっていただきたい。 それから、軽率に人選を運んでやるということはいかぬというふうに私は思うと同時に、人選の顔ぶれがその後もちらほらしておりまして、特に私が気になりますのは、公...全文を見る | ||
○矢田部理君 会長人事などになりますと、教育はもともと政治からの中立を強く求められている、その中立を基本にする教育の問題の論議に当たって、やっぱり総理大臣の意向が強く反映するような会長人事ということになると、ますます問題の本質がゆがんでくるということがありますので、心していただき...全文を見る | ||
○矢田部理君 それにしましても、審議会を公開せず、公開の原則を明らかにしない、しかも守秘義務の規定まで置くということになりますと、ますます二重の意味で密室性が強くなるということを重ねて指摘せざるを得ないわけであります。 特に、ここでもう一つ問題にしておきたいと思いますのは八条...全文を見る | ||
○矢田部理君 文部大臣も述べておられるように、教育論議に秘密なし、この原則に立ては秘密を守るべき規定は要らないんです。特に審議会は、歴史的に見て、戦後、ずっと三十年以前は全部守秘義務規定を持っていなかった。地方財政審議会、それから例えば商品取引所審議会、漁港審議会あるいは社会保険...全文を見る | ||
○矢田部理君 地方財政審議会や商品取引所審議会に秘密がなくてオープンにしたのではなくて、同じような問題はどこにでもあるわけであります。同じような問題があるにもかかわらず、守秘義務規定を置いていない。それはやっぱり民主化の要請、行政をガラス張りにしようという要請が基本にあったからだ...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうもよくわからぬのでありますが、答弁を聞いておりますと、臨調答申を尊重する。行革審も最近意見を出しましたが、例えば教職員の定数改善計画の極力抑制、公立文教施設の整備を厳しく抑制、私立助成総額抑制、全部抑制基調で来ているわけです。このいわば行革審なり臨調路線を尊重し...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、その話が出たついでにではありませんが、伺いたいと思うのでありますが、あなたは、ある席で教育予算の多い少ないは教育水準を決定しないのだ、こういう認識を持っておられるようですが、そうなんですか。 | ||
○矢田部理君 ついせんだって、私大の財政白書が出ました。皆さん早稲田大学出身だそうでありますが、早稲田大学の総長が次のような厳しい指摘を冒頭にしております。 「ようやく財政の足腰を強くしはじめた私学にとって、その削減は財政の、したがって教育研究条件充実のための長期計画を突如と...全文を見る | ||
○矢田部理君 逐一、私は大蔵大臣のそのお金と教育水準は関係がないということに反論するための問題点を幾つか持ってきているわけです。大規模校と問題校というようなこともそれでありましょうし、四十人学級の問題もそれであるし、最近の家計費の中での教育費の負担が非常にふえてきた、これは教育の...全文を見る | ||
○矢田部理君 行革の次には教育改革、そして憲法改悪へ、この路線が依然として消されていない。とりわけ、教育改革を臨調路線の枠内でやろうということになったら教育の自主性も中立性も大きく損なわれてしまう、この点は特に御注意を申し上げておきたいというふうに思います。とりわけ、財政面からの...全文を見る | ||
11月08日 | 第101回国会 参議院 内閣委員会 閉会後第2号 議事録を見る | ○矢田部理君 防衛庁長官に伺いますが、非核三原則、これは日本の国是であり、国の基本的な方針だというふうに理解をされておりますが、防衛庁長官はどうお考えでしょうか。 |
○矢田部理君 したがって、これは自衛隊員だけではありませんが、自衛隊員としても国の最高の方針でありますからこれを守っていくということが基本でなければならないと思いますし、逆に言えばこれを批判したり、これに反対する言動は厳に慎まなきゃならぬというふうにも思うのですが、いかがでしょう...全文を見る | ||
○矢田部理君 防衛大学の教授は隊員でしょうか、また公務員でしょうか。 | ||
○矢田部理君 当然、自衛隊法の適用がございますね。 | ||
○矢田部理君 したがって、非核三原則を初め国の基本方針は守っていくべき義務があることは、先ほどの御説明のとおりというふうに承ってよろしゅうございますね。 | ||
○矢田部理君 特に国の方針、国是とも言われるべきものについては、これは防衛大学の教授も隊員でありますし防衛庁の職員でありますから、当然自衛隊法の適用があり、かつこれを守っていかなければならぬというのは改めて指摘するまでもないと思うのでありますが、防衛大学の教授佐瀬昌盛という人であ...全文を見る | ||
○矢田部理君 今私が指摘をした非核三原則のうち持ち込ませずの原則を改めるべきだ、あれはもともと拡大解釈だ、持ち込ませるべきだという主張は、学問上の問題でもなければアカデミックな問題でもありません。政策そのものの問題だ。こういうことを公然と言い放つような職員、隊員はこれはもってのほ...全文を見る | ||
○矢田部理君 もともと国立大学といいますか、学校教育法に言われる大学の位置づけとはちょっと違うわけです。特に自衛隊員については、これは防衛庁の職員も含めて、言うならば政治的行為、政治活動については一般の公務員以上に厳しい規制規定が自衛隊法そのものに、施行令も含めて置かれているわけ...全文を見る | ||
○矢田部理君 大学における自治とか学問、研究の自由とかということを私は否定するつもりはありません。それは本来の大学の姿なのであって、防衛大学というのは大学校なのでありまして、本来の大学ではない。また、しかしその差を論ずるのではなくて、これはアカデミックな問題や学問、研究のことで名...全文を見る | ||
○矢田部理君 直ちに政治活動違反だというふうになるかどうかということはもう少し当てはめをしていかなければなりませんが、いずれにしたって国の基本方針を、前段の確認で言いましたように、公然と批判をし、その変更を迫るというようなことは許すべきでない、このことだけは防衛庁長官しかとやっぱ...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっと不満なんです。ちょっと不満というだけでなしに、アカデミックの問題でも学問、研究の問題でも全くないということだけは幾ら長官でも御理解いただけるでしょう、この問題は。 | ||
○矢田部理君 いずれにしても、そのほか、時間がありませんから全部指摘はしておりませんが、随所にこの非核三原則に対する批判等々の問題が出ておりますので、一度検討されて、調査の上改めて答弁を求めたいと思いますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 次の問題に移ります。 米軍の相模総合補給廠、ここはベトナム戦争以後しばらく補給廠としては冬眠状態といいますか、ほとんど動きがなかったのでありますが、この春先から急に装備が、とりわけ各種装備がいろいろ補給廠に持ち込まれるというような状況が出てまいりまして、マスコミ...全文を見る | ||
○矢田部理君 最近どんなものが持ち込まれているか、その目的は何であるのか、今後その持ち込まれたものをどうしようとしているのかなどについて外務省なり防衛施設庁は把握をしておるでしょうか、防衛庁と言ってもいいと思うんですが。 | ||
○矢田部理君 在韓米軍の装備更新に伴って古くなったもの、要らなくなったものをたまたま相模に持ってきて保管をするのだ、しかもそれは一時保管だという説明が確かになされているのでありますが、例えばM109自走りゅう弾砲が数両運び込まれているという指摘もあるわけですが、このM109は在韓...全文を見る | ||
○矢田部理君 新聞等でも具体的な指摘があり、我々の調査でも、これは数については四両説、六両説、あるいはもう少し多いのだという説などもありますが、少なくとも数両持ち込まれていて、中で走行テストなどが行われているという事実が指摘をされているのに、しかもそんなものは在韓米軍は持っていな...全文を見る | ||
○矢田部理君 今後、車両を一千両以上、これは車両という中には戦車なども含む可能性があるわけでありますが、一、二個旅団分の装備を相模補給廠に備蓄するといいますか蓄えるというような指摘もあるのですが、その辺はどうつかんでおられますか。 | ||
○矢田部理君 この補給廠の要員を十二月にはおやす、マスコミの報道によれば七十人から三百人ぐらいの規模で要員をふやすという状況はつかんでおられますか。 | ||
○矢田部理君 そこで、私が大変わかりにくいと言うのは、相当数の装備が既に、とりわけことしの三月ごろから持ち込まれてきている。従来、ベトナム戦争が終わってから十年近くほとんど休眠状態だったこの補給廠がにわかに活況を呈するようになってきた。下請か外に仕事を委託するのか知りませんが、い...全文を見る | ||
○矢田部理君 この程度で終わりにしたいと思いますが、在韓米軍の装備更新に伴ってお古を持ってきたのだ、一時的に預けてあるにすぎないのだというのはやっぱり納得しかねるわけです。つまり部外委託という方法かもしれませんが、要員の数をふやすというようなことも考えてみますると単に一時的なもの...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは強い希望として申し上げておきますが、在日米軍が日本のさまざまな基地を使っています。そこに駐留もしたり装備を持ち込んだりしているわけですが、これは全部アメリカが自由にやれるのであって、日本はこれについてお聞きすることもできない、お尋ねすることもできない、アメリカ...全文を見る | ||
○矢田部理君 そういうふうに言われると、例えば施設庁の小谷さんの記者会見における談話を読んでみますと、「西ヨーロッパにおけるような事前配備ではないとの回答があった」、しかし「なおくわしく照会中だ」、こう言っているわけでしょう。照会中なんでしょう。どうなんですか。 | ||
○矢田部理君 いずれにしても住民の不安もあり、かつ国民の関心も高いわけですから、この点の詳細は別の機会に譲りますけれども、やっぱり外務省なり防衛施設庁はもっと内容を把握して国民の前に明らかにすべきだ、特に具体的な指摘があったような場合についてはそうすべきだということを強く要望して...全文を見る | ||
○矢田部理君 これがまた大変問題なんです。例えばILOに対する文書を提出して、その文書の中にも「今回の給与改定により改定後の官民給与較差は昨年度の四・三六%から二・九%程度というように一・五%程度縮小されたと考えている。したがって、来年度以降、少なくとも本年度と同程度の較差縮小に...全文を見る | ||
○矢田部理君 三年めど論というのは、何か将来の展望を示したかのように、あるいは前向きの姿勢を示したかのようにとる向きがあるとすればそれは間違いなのでありまして、逆に三年間は完全実施しない、来年も抑制を続けるのだという内容に読める。そうだとすれば、特に今まで政府がやってきたことが、...全文を見る | ||
○矢田部理君 総裁、今長々と説明をいただきましたが、こんなことなら責任をとってやめるというぐらいの重大な決意で臨んでもなおかつ足りないぐらいの深刻な事態ではないのでしょうか。 後藤田長官に伺いますが、丹羽総務長官の時代に政府の手で俸給表の書きかえなどをやるつもりはこれ以後あり...全文を見る | ||
○矢田部理君 先ほど穐山議員からも指摘がありましたが、共済年金の掛金率が上がったりしますとほとんど実のないものになってしまう。公務員の生活の深刻さはやっぱり予想以上だというふうに思われますし、したがってまた例えば理科系の公務員希望者が今激減しているんです。そういう面でも非常に重大...全文を見る |