矢田部理
やたべおさむ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
---|---|---|
02月19日 | 第112回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第1号 議事録を見る | ○小委員長(矢田部理君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会を開会いたします。 最初に一言ごあいさつを申し上げます。 私、このたび国際経済・社会小委員長に選任されました。小委員各位の御支援をいただきまして公正かつ円滑な委員会の運営に努め、責...全文を見る |
○小委員長(矢田部理君) 国際経済・社会問題に関する件を議題とし、昭和六十三年度ODA関係予算及びODA執行上の問題点について、政府から順次説明を聴取いたします。 それでは、まず外務省から説明を聴取いたします。経済協力局久保田審議官、お願いいたします。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 次に、大蔵省から説明を聴取いたします。国際金融局岩崎次長。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 次に、通商産業省から説明を聴取いたします。通商政策局南学経済協力部長。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 次に、経済企画庁から説明を聴取いたします。調整局田中審議官。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 以上で説明の聴取は終了いたしました。 これより質疑を行います。 質疑のある方は順次御発言を願います。 | ||
○小委員長(矢田部理君) 今の点、大蔵省わかりますか。 | ||
○小委員長(矢田部理君) 以上で質疑は終了いたしました。 本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。 午後三時四十六分散会 | ||
02月26日 | 第112回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第2号 議事録を見る | ○小委員長(矢田部理君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会を開会いたします。 国際経済・社会問題に関する件を議題といたします。 本日は、経済協力のあり方について各小委員に御発言をいただくことになっております。 なお、お述べいただく意見...全文を見る |
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 それでは志苫裕君。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 続きまして中西珠子君。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 次に、上田耕一郎君。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 続きまして関嘉彦君。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 最後になりますが、青島幸男君。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 以上で一通り御発言をいただきましたが、ただいまの各小委員の意見の開陳に対しまして、質疑のある方は順序は問いませんので、挙手をお願いいたします。どなたからでも、あるいはどなたに対してでも結構でありますので、どうぞよろしくお願い...全文を見る | ||
○小委員長(矢田部理君) 前回の世話人会で御相談申し上げてきたのでありますが、きょう出されました各小委員の補充的な意見を一度整理をさせていただきまして、項目ごとに整理をいたしますから、その整理ができましたら、今度は世話人会を中心にして、どういう共通項があるのか、どの点に違いがある...全文を見る | ||
○小委員長(矢田部理君) いかがでしょうか、きょうの意見を整理をしまして、整理ができたところで、その後の扱いをいかがすべきかは一度世話人会を開いた上で、また小委員会にするかあるいは引き続き世話人会で実質上詰めるかということは御相談したいと思います。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ほかに御意見なり質疑がありましたら。 | ||
○小委員長(矢田部理君) 特別質疑もなければこの程度で終わりたいと思いますが、次回、お話がありましたように、世話人会で今後の進め方については改めて御相談申し上げたいと思います。 以上で小委員会を終わりたいと思います。 本日はこれにて散会をいたします。 午後二時四十...全文を見る | ||
03月31日 | 第112回国会 参議院 外務委員会 第2号 議事録を見る | ○矢田部理君 宇野外務大臣にお尋ねをしたいと思いますが、外務大臣の本会議における演説をお聞きしましていろいろ私なりに考えるところがございますが、外務大臣御自身としてこれからの外交をどう展開していくのか、宇野外交の特色は一体何なのかというようなことについて、できれば簡潔にお示しをい...全文を見る |
○矢田部理君 そこで、時間が制約されておりますので問題点だけ私も端的に伺っていきたいと思いますが、経済的にこれだけ大きくなったということになりますと、前回も議論されておりますが、日本の経済協力のあり方、ODA等がやっぱりもう一度厳しく問い直されなければならないということになろうか...全文を見る | ||
○矢田部理君 今までもそういう御答弁はあったわけであります。ただ、抽象的、一般的に努力をされるということではなしに、私が申し上げておりますのは、例えば五カ年計画とかいうことで中期的な年度を示して、その間に少なくとも贈与比率をこういうパーセンテージに上げていきます、それからその他の...全文を見る | ||
○矢田部理君 それからもう一点、援助の焦点をどこに当てるべきかということがしばしば問題になっておるわけであります。フィリピン援助などに関連して一定の評価なり問題点も少しずつ出てきてはいるわけでありますが、やはり開発途上国の貧困とか飢餓の解放に対してどういうふうに寄与していくのか、...全文を見る | ||
○矢田部理君 私も別の委員会で責任者の一人として今経済協力問題をどういうふうに扱っていくかと取りまとめ中でありますから、この程度できょうの議論は差し控えますが、この基本的な理念の確立が必ずしも十分でない、それから原則がこれまたぴしっとしていないということなどが一つ背景にあった上に...全文を見る | ||
○矢田部理君 新しい外務大臣として大変私たちは期待をしたいのは、やはり人権を重視する、人権をやっぱり一つ大きな課題にした外交を展開するということが大事かと実は考えているわけであります。 特に在日韓国人の問題について考えますれば、四十四名の方の中には既に刑期を満了している、今近...全文を見る | ||
○矢田部理君 家族の方々を含めて大変この事態をもう長期間憂慮してきているわけでありますから、特にオリンピックに向けて外務省としてはなお一段の御努力を特にお願いしておきたいと思うわけですが、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 あらゆる機会をとらえて努力をするというのが従来の外務省の考え方でありましたので、やっぱり新しい外務大臣としてひとつぜひお願いしたいというふうに思っております。 それから次の問題ですが、例の大韓航空機事件、これについてもいろいろ詳細に伺いたい点もあるのでありますが...全文を見る | ||
○矢田部理君 今伺っても情況証拠、間接事実的なものは幾つかの指摘があるわけでありますが、自白を直接的に裏打ちする客観的な証拠といいますか、これが実は見当たらないわけですね。ボートの件も、これは議論をすればいろいろ問題点も投げかけられているわけでありますが、ここが私は率直に言って問...全文を見る | ||
○矢田部理君 それからもう一点、これは警察庁に伺いますが、金賢姫という女性の自供によるというふうに言われているわけでありますが、恩恵という女性がいたと。その人の身元確認みたいなことで大々的に日本の警察が動いているというふうに報道されているわけでありますが、これはどんな事件を想定し...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは捜査なんですか、それとも捜査以外の何か特別な調査か何かなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 それで、捜査の状況はどうなんですか。 | ||
○矢田部理君 金賢姫に警察としては直接会って事情を聞くなどの作業はあったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 立ち会ったというのは、日本の警察自身が金賢姫から事情を直接聞いたということではないということですか。 | ||
○矢田部理君 似顔絵などはどういうふうにして作成したんですか。 | ||
○矢田部理君 金賢姫にも示して、似ているという話なんですか。 | ||
○矢田部理君 そこで、最後の質問になりますが、行きずりの人とか、たまたますれ違ったときに見た人というのではなくて、金賢姫の自供によりますと、一年以上もともに生活をしたというかいろいろ教わったということで、かなり印象深い人の似顔絵が示された、しかも非常に似ているという話でもあるわけ...全文を見る | ||
○矢田部理君 今の話も余り説得力がないような気がするんです。こんなに詳しく日本における生活状況なり生い立ちみたいなものまで出ているのに、しかも優秀な日本の警察力をもってしていまだに見つからないというのは一体どういうことなのか。まあ家族や親族で表に出ることを嫌っているということは一...全文を見る | ||
○矢田部理君 簡単にしてください、時間がない。 | ||
○矢田部理君 警察の方結構です。 そこで、外務省に最終的にまたお尋ねをしたいのですが、私どもの立場は、どうもこの事件の真相解明あるいは全容解明はいまだできていないというふうに実は考えるわけであります。にもかかわらず、外務省は北の犯行と、あるいは組織的テロという認定をして、御承...全文を見る | ||
○矢田部理君 弁護とか何かではありませんで、つまり全容解明とか真相を明らかにするという作業がやっぱり急がれるべきであって、そこがはっきりしないまま名指しで非難をしたり、それからまた加えて制裁措置をするということに私は各国とも比較的慎重であったということの証左ではないかと思うのであ...全文を見る | ||
○矢田部理君 次の問題に移ります。 南アフリカ、南ア問題を議論に供したいと思うのでありますが、御承知のように八六年の六月に全土に非常事態宣言を発しました。その一環とも言われるわけでありますが、ことしの二月の二十四日に大統領の特別布告が出されました。反アパルト団体といいますか、...全文を見る | ||
○矢田部理君 日本政府の態度なのですが、確かにアパルトヘイトに反対をする、それを弾圧する南ア政府の態度に批判的立場をとっておられることは承知なのですが、その態度が少し弱いのではないかという印象を強めておるわけです。特に、何といいますか、今度の事案などに対しては、もう人民に対する宣...全文を見る | ||
○矢田部理君 かつてといいますと一九八四年ごろはアメリカが数字によりますと四十六億ドルということでトップの位置にあったわけですね。そのアメリカが御承知のようにレーガンの反対を押し切って、アメリカ議会として南ア制裁法をつくりました。それをもとにして、ずっと輸出を大幅に規制している。...全文を見る | ||
○矢田部理君 簡単に、大体知っておりますから。 | ||
○矢田部理君 南ア問題はもう少し数字なども挙げ、各国との比較の問題なども指摘をしながら議論を続けたいと思っているのでありますが、制限時間だそうですからもう一言だけ申し上げて、とりあえずきょうのところは終わりにします。 アメリカの議会は、南ア制裁法をつくってかなり厳しい経済措置...全文を見る | ||
○矢田部理君 今のは正確じゃないんです。 非難をし、かつ制裁措置を講じた国はどこかということ、フィジーがあるかどうか知りませんが、日本とアメリカ、今つけ加えるとすればフィジー程度で、あとは名指しをした国が幾らかありますが、全体としては大勢は非常に慎重な態度をとっておるというこ...全文を見る | ||
04月20日 | 第112回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号 議事録を見る | ○矢田部理君 今、渡部参考人からお話がありましたのにちなんでその問題について質問したいと思うのでありますが、先ほど借り手側の問題点が外務省などから中南米を中心にいろいろ指摘をされましたが、貸し方の方にも問題がなかったのか。特に中南米の累積債務問題というのは、主たる問題点はやっぱり...全文を見る |
○矢田部理君 私は、国際経済について専門的な知識があるわけでもありませんが、素朴に考えますと、お金を大量に貸した、借り手の側が債務超過に陥って返すことが困難あるいは支払い不能という状態に陥った場合に、借り手側はどうすべきか、貸し手側はいかがすべきかということになりますと、まず貸し...全文を見る | ||
○矢田部理君 同じ問題を渡部参考人にも伺いたいのですが、かつて八五年にベーカー提案があった。しかし、これは必ずしも期待どおりの効果があらわれないまま、つい最近のまた提案もあるわけですが、さらには宮澤さんが先般何か日本としての意見を出したということで幾つかの解決策あるいは救済策のた...全文を見る | ||
○矢田部理君 そういうにおける日本としての責任なりこれからの役割を果たすに当たってぜひお聞きしておきたいと思いますのは、大蔵省がいいんでしょうか、日本としては各国にどのぐらいのお金が渡っているのでしょうか。国別に、特に先ほど債務国のランクがずっと出ておりますが、それらの国々に従っ...全文を見る | ||
○矢田部理君 その数字はわかっているんですが、民間からどんな程度の資金がそれぞれの国に流れているか、動いているかはわかりませんか。 | ||
○矢田部理君 その貸し出しあるいは貸し付けの時期とか理由とか内容についても少しく本当は議論をしたいのでありますが、そういう数字を伺いましたのは、中南米に対する日本の資金協力あるいは貸し付けというのは比較的少なくて、日本の場合は圧倒的にアジアないしはASEAN諸国に重点が置かれてい...全文を見る | ||
04月21日 | 第112回国会 参議院 外務委員会 第4号 議事録を見る | ○矢田部理君 まず、外務大臣に伺いたいと思いますが、熱帯雨林が乱伐その他によって大変な危機的な状況になっております。二十一世紀を迎えるに当たって四〇%ぐらいが砂漠化してしまうのではないか。アジアの状況はもっと深刻であるというふうにも言われているのですが、これについてどんな御認識を...全文を見る |
○矢田部理君 熱帯雨林が危機に瀕しており、その砂漠化が深刻な状況で進んでいる原因についてでありますが、確かに焼き畑農業とか燃料とかということが一面では指摘をされておりますが、これは今に始まったことではありませんで、昔からあったことであります。したがって、今日的にこの熱帯雨林が危機...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣との基本的な認識や問題点の議論をしているんですから、余り横から口を出していただかなくても結構なんですが。 そういう中で先般、日本に国際熱帯木材機関を誘致されたわけですね。したがって、この機関の果たすべき役割はある意味で非常に大きい。少しく後処理的ではあります...全文を見る | ||
○矢田部理君 きょう議題となっております協定は、そこに参加をするスタッフの人たちの活動の保証、便宜供与などを外交官に準ずるような形で与えようということでありますから、その点について異存はないのでありますが、その活動を支えるための資金の捻出ですね、これは日本が一番多く負担をしている...全文を見る | ||
○矢田部理君 環境庁に伺いますが、昨年の八月に開発援助と環境配慮とのかかわりについて基本方向を出されましたね。この内容をかいつまんで説明ください。 | ||
○矢田部理君 今御説明があったような意味で、開発援助環境保全検討会というところがお話しのような報告を出されたわけです。報告を出したそれ自体も意味がありますが、これを具体的に今後の日本の政治や行政の推進に当たってどう生かしていくのかということがまたもう一つ大変な問題だと思うんです。...全文を見る | ||
○矢田部理君 という環境庁のお話でありますので、当然外務省にもその種の働きかけがあったかと思うのでありますが、外務省としてはこれをどう受けとめ、具体化しようとしておるのか御説明をいただきたい。 | ||
○矢田部理君 林野庁に伺いますが、熱帯林の乱伐といいますか荒廃については、日本の木材政策というんでしょうか林業政策というんでしょうか、いうことも大きなかかわり合いを私は持ってきたように思うんです。外国の木材、南洋材が安いからといって日本の木材需要はほとんど相当部分を外材に依存して...全文を見る | ||
○矢田部理君 環境問題を中心にきょうはいろいろ議論してみたいと思うんですが、環境庁としては当然のことながら、とりわけ日本の林業政策なりとのかかわりで熱帯林問題も論じられてしかるべきだと思うんで、林野庁も関係官庁として、先ほどの開発における環境配慮という問題は林野庁に伝えたんでしょ...全文を見る | ||
○矢田部理君 よろしくどう取り計らったでしょうか。 | ||
○矢田部理君 どう対処したのかということを聞いている。 | ||
○矢田部理君 これは外務大臣ね、どうも環境庁というのは、もともと行政官庁だからもう少し積極的にいろんな行動の展開があってもいいのではないかと私はかねてより歯がゆく思っているんてすが、同時にまた、その受け手である外務省その他の、林野庁も含めてでありますが、お話をいただいて検討してい...全文を見る | ||
○矢田部理君 政治家としての姿勢とあわせて、具体的に七九年末からOECDは開発援助と環境保全のための具体的な政策、手続を各国に求めている。その実施状況について八八年末に報告をしなさいというふうに言ってきているんですが、これは具体的にどんな状況、どんな段階になっているのか伺いたいん...全文を見る | ||
○矢田部理君 聞かれてもわかるように、中身は何にもないんですよ、林野庁にしても外務省にしても。率直に申し上げます。これではやっぱりまずいのであって、少しくこれは外務大臣にリーダーシップをとっていただきまして、本格的に開発と環境問題というのを具体的な場で実行できるような体制づくりを...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで各論的な問題に入るわけですが、ODAの援助をもうずうっと進めてきておりまして、大型プロジェクトが世界各国にいろんな資金などで展開をされておるわけでありますが、この大型プロジェクトを推進するに当たって、自然や環境の問題、私が先ほど申し上げた住民の生活課題なども含...全文を見る | ||
○矢田部理君 十分配慮するようにというのはわかるんですが、具体的にどういうふうにするんですか。 | ||
○矢田部理君 余り迫力ある答弁ではないのですが、説得力もないんですが、どうもやっぱりその辺が、位置づけそれから姿勢含めて非常に弱いのではないかというふうに率直に感ぜざるを得ない。特に前回はサラワクの森林伐採問題を取り上げて、伐採と環境問題、先住民の生活とのかかわりなどについていろ...全文を見る | ||
○矢田部理君 JICAだけではありませんで、 政府もかなり前からこの問題にはかかわってきたわけですね。記録によりますれば、一九七二年に日本政府調査団による現地調査、七四年から七六年にかけて日本政府より派遣された専門家による調査、七八年から七九年にかけてこれまた専門家による詳細な...全文を見る | ||
○矢田部理君 その結果、調査、設計等はできたんですか。 | ||
○矢田部理君 その設計書なり調査結果の報告書なりは日本政府にも来ているんでしょう、明らかにできますか。 | ||
○矢田部理君 日本政府には内容は来ているんですか。 | ||
○矢田部理君 ですから、当然承知をしているわけですね。 | ||
○矢田部理君 しかし発表できないというわけですか。 | ||
○矢田部理君 じゃこういうふうに具体的に伺いましょう。 随分いろんな調査が行われました。そして最終的には今日本が九億七千五百万のお金を貸し付けて、そしてまた日本が中心になって調査をした、あるいは設計をしたんだろうと思いますが、その際環境問題についてはどんな調査をされましたか。...全文を見る | ||
○矢田部理君 したがって、日本側としては環境問題にはかかわっていないと、こういうことですか。 | ||
○矢田部理君 そこがまさに問題なんじゃないてしょうか。環境庁の報告でも、それから国際的な今の趨勢から見ても、やっぱり開発と環境保全は少なくとも車の両輪である。この環境問題を軽視した開発はいかぬというのが国際的な、これはもう単なる自然保護団体だけではなしに、大きな流れになっているわ...全文を見る | ||
○矢田部理君 出ていないんじゃなくて、正確ではありませんが、副首相がキャップとなった委員会はつくるのが適当でないという結論を出した。随分昔からこの問題は日本政府あるいはJICAも含めてかかわってきた、人もお金も投じてきた。そして、その事業が進まない最大の理由は何ですか。どういうふ...全文を見る | ||
○矢田部理君 はっきり言いにくいのかもしれませんが、結局やっぱり環境問題なんですよ。熱帯雨林がつぶされてしまうと、そこに野生する象とかトラとか野牛とかというのは死滅してしまう。経済性からも疑義が唱えられていますが、基本的には住民の反対、これは現地の住民だけではなくて国際的な反対と...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうも具体的でないんですね。先ほど紹介をしましたOECDの理事会勧告があるわけでありますが、その附属書によりますと、特に幾つかの事例を指摘して環境アセスメントが必要だと。しかも早急にやることが大事だというふうに言っているわけです。 その幾つかの例の中で明確に今日...全文を見る | ||
○矢田部理君 私が質問しているのは、環境アセスをやったのですかと。インディオが住み、熱帯雨林が広大に広がっており、それをつぶすということの影響、地元の人たちの生活や社会に与える響きなどについて事前にどういうことになるのかという調査をやりましたか。 | ||
○矢田部理君 既に鉄鉱石をとった鉱山はできているわけです。それから製鉄所もできている。それから鉄道も敷かれている。そのためだけでも随分広大なアマゾンがやっぱり切り開かれてしまっている。特にこの製鉄所の問題点は、あそこに石炭がありませんので木炭でやるらしい。そのために物すごい木が伐...全文を見る | ||
○矢田部理君 最後に一言だけ申し上げますが、竹下外交も、あるいは新しい外務大臣も経済協力、ODAの拡充ということを非常に重視し、今後外交の柱にしていかれようとしているわけでありますが、同時に、ODAは質が問われています。量的拡大とあわせてその質が問われているわけであります。 ...全文を見る | ||
05月10日 | 第112回国会 参議院 外務委員会 第7号 議事録を見る | ○矢田部理君 質疑に入る前に二つばかりお願いがございます。 一つは、きょう二時間ということで時間をいただきましたが、私どもとしましては、これは安保条約の根幹にかかわる問題でありますので、今後とも二時間という限定ではなしに時間をつくっていただきたい。 それから二番目には、今...全文を見る |
○矢田部理君 奥野さんに伝えられて、わかりましたということですが、どうも奥野さんのわかりましたというのは、大分中身がいつも違うのではないか。従前、この靖国問題あるいは侵略戦争問題に言及をされた後、国会でも論議の対象になりましたところ、中国の首脳を批判するという意図はなかったと言わ...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっとわかりにくいのでありますが、何も中国からこう言われたからこうだというのではなくて、中国から指摘されようとされまいと、やっぱり奥野さんの発言は間違っている、正しくない、適切でないというふうに実は私自身思っているのでありますが、そのわかりましたという一言は何をわ...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは、再び日中間の重大問題に発展する可能性を持っていると私は思っているわけです。光華寮問題が従前からあります。それから、教科書問題で藤尾発言などがあって、とかく問題発言が多かったわけでありますが、今度の奥野発言はそれにまさるとも劣らぬ重大な問題をはらんでいる。現に...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっと正確に聞きたいんですが、大臣としても侵略戦争であるという認識をしている、同時に侵略戦争であるということに対して世界の厳しい糾弾があることも認識をしていると、二つの認識を示されたというふうに伺ってよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 糾弾があるという認識と侵略戦争であるという外務大臣の認識とは、ちょっとニュアンスが違うような気がするんですね。糾弾があることを認識しているというのと、侵略戦争であるということを認識しているというのとは中身が違うような気がするんですが、前段の方はどういうふうにお考えで...全文を見る | ||
○矢田部理君 そう言われるとますます聞きたくなるのでありますが、外務大臣自身の御認識は、世界がどう認識しているかではなくて、御自身の認識は侵略戦争であるという認識に立っているのかいないのか、そこを端的に答えていただきたい。 | ||
○矢田部理君 軍国主義による侵略戦争だと思っているということはいいわけですね。じゃ、そういうふうに伺っておきましょう。 そこで、その立場からすれば奥野発言はあなたの認識とは違う、中国からの指摘をまつまでもなく適切でない、こういうふうに考えてよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 肝心の奥野さんを抜きにして外務大臣と私がやりとりをしてもという感じがしないわけではありませんが、奥野さんが言われておりますのは、「私は侵略戦争という言葉を使うのは大変嫌いだ。あの当時日本にはそういう意図はなかった。侵略戦争であるかないかは、米英に宣戦布告した大東亜戦...全文を見る | ||
○矢田部理君 それはそれでよろしいんですが、その前提となる認識は、迷惑をかけたのはあの日本の中国侵略によって中国に迷惑をかけたという認識に立つわけでしょう。その点はいかがですか。 | ||
○矢田部理君 その日中戦争は日本の軍国主義による侵略であった、先ほどからの説明を承るとこういう認識になるわけですね。 | ||
○矢田部理君 そういう認識に立てば、やはり単に中国における外務大臣の発言を伝えるだけではなしに、政府部内として、特に外交を預かる外務大臣として、もう少し閣議でこの問題を本格的に取り上げて、やっぱり政府としての襟を正すべきだというふうに考えますが、外務大臣として今後どんな努力をされ...全文を見る | ||
○矢田部理君 一言だけつけ加えますが、中国で両国の外相会談があったその中で、先ほどお話が出たような話が指摘をされた。その直後に、昨日また従前以上の発言をしたということになりますと、少しく鎮静化しつつあったかもしれませんが、また状況が変わってきているんじゃないかと思う。わかりました...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣の心情もわからないわけではないんですが、私どもはこの奥野発言というのは、とりわけ前科二犯にも及ぶ奥野発言というのは極めて重大であって、単に中国の話の内容を伝えるとかという質だけの処理ではなしに、責任問題だと。かつて藤尾さんはこのことを理由に教科書問題で辞任をされ...全文を見る | ||
○矢田部理君 ここで非常に重大な提案がアメリカからなされたと伝えられております。つまり物品役務融通の協定を締結したい、こういう提案がなされたと伝えられておるわけでありますが、そのとおりでしょうか。なされたとすればどういう内容の提案であったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 その種協定を締結することが有用であるという趣旨の発言があったと。 | ||
○矢田部理君 これは締結の提案というふうに受けとめてよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 それに対して有用であるかどうか、いかが提案に対応するかは今後日本でも検討したいと、こういう向きの答えをされたということですね。 | ||
○矢田部理君 これは安保条約の中身に重要な一項をつけ加える提案だと私は思っております。したがって、事務レベル協議などで提案すべきものなのかどうなのかということも疑問なしとはしないのでありますが、いずれにしても米側からそういう重大な提案があった。その中身はどんなことを言ってきている...全文を見る | ||
○矢田部理君 物品と役務というふうに言われておるわけでありますが、物品についてはこれは限定なしにあらゆる物品が含まれることになるんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 その種のものが例示されていることは私も承知しているわけですが、兵器とか弾薬などはこれに入るのでしょうか、入らないのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 弾薬、それから武器の中でも武器そのものは入らないが、軍用機が故障した場合に部品の提供というようなものは入ると、こういう趣旨でございますか。 | ||
○矢田部理君 ですから、武器そのものではないけれども、武器に使用している航空機とか戦車とか、戦車があるかどうか知りませんが、などなどの部品の提供もこの物品の中には入るというふうに受けとめているのでしょうかと、こう聞いている。 | ||
○矢田部理君 そこで、今の答弁にちなんで伺いたいのですが、これは平時の演習、共同訓練等に限定をされた物品ないしは役務の融通協定なのでしょうか。これが平時ではなくて有事の際にもそのような状況が引き継がれるというおそれ、危険を心配する向きもありますが、また私も事実そう考えているのであ...全文を見る | ||
○矢田部理君 したがって訓練だけの話ではない。訓練以外、有事の場合にもこれが引き続き動くという可能性を持った提案であるというふうに受けとめてよろしいわけでしょう。 | ||
○矢田部理君 有事を全部カバーできるかどうかではなくて、有事にも使われる、動くという可能性を否定しない。そこが実は大変問題だというふうに私は思うのですが、もう一つ、これは有事ということになりますれば、単に日本の有事だけでなしに、極東有事の場合にも動く可能性を否定できないんじゃあり...全文を見る | ||
○矢田部理君 外務省と防衛庁のお歴々がわざわざハワイまで出向いていって重要な事務レベル協議をやられた。アメリカが提案をされたと言われるその提案の内容をもう少ししかと聞いてくるのが当然の仕事じゃありませんか。ただそういう提案があった、それを有用かどうか日本で検討したい、検討する前提...全文を見る | ||
○矢田部理君 とすれば、なおさら日本として今私が幾つか出した疑問なり問題のようなことをアメリカとしてどう考えているのか、質問なりしてしかるべきではなかったんじゃないでしょうか。 | ||
○矢田部理君 それじゃ日本で有用かどうか検討のしようがないじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 いずれにしても、この提案は日米関係、特に安保体制にとって極めて重要な提案だと、特に物品等の融通協定というのは平時だけではなくて有事にも動く、さらには日本有事だけではなくて極東有事にも連動するというようなことで大変な問題を含んでいるということで、この種協定には応ずべき...全文を見る | ||
○矢田部理君 次元の違った話、私は反対ですから、本来その辺の議論は要らないのかもしれませんが、日本の国内法であるいは今の国内法の体制で、米軍に対して物品役務を本格的に提供できる根拠規定がありますか。 | ||
○矢田部理君 物品の融通、貸したり提供したりという物品というのは、言うならば国有財産なわけでしょう。国有財産法で不動産は厳重な管理規定がございますわね。それから、不動産は国有財産法でありますが、動産については今指摘をされた物品管理法が規定をしているわけです。この物品管理法でアメリ...全文を見る | ||
○矢田部理君 物品管理法の二十九条ですが、「物品は、貸付を目的とするもの又は貸し付けても国の事務若しくは事業に支障を及ぼさないと認められるものでなければ、貸し付けることができない。」、言ってみればこれだけの規定でありまして、今船舶等の燃料のたしか貸し付けか何かでこの規定を乱用して...全文を見る | ||
○矢田部理君 現行法ではそんなことはできないという認識以外には立っていないんですよ、当たり前の話じゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 先ほどもお話がありましたが、NATO諸国十カ国との間には既に締結済みなんですね。NATOは統一軍、統合軍でありますから先行していることになるわけですが、同時にアメリカは国内法をせんだって整備して日本や韓国、エジプト、イスラエルなどにも同種の提案を行ってきている。日本...全文を見る | ||
○矢田部理君 外務大臣には詳しく報告されたそうですが、国会にはどうも詳しくなくてさっぱり要領を得ない。アメリカの法案の説明だけを聞いて帰ってきたみたいな話しかなかったのでありまして、その点大変遺憾であります。 同時にもう一つ、日米事務レベル協議で問題だと思われますのは、経済協...全文を見る | ||
○矢田部理君 最近のアメリカの特徴であり、以前から問題とされてきたのでありますが、特に最近際立っておりますのは、経済協力問題を、本来人道的な問題、すぐれて南北問題でありますのに、アメリカは戦略的観点から経済援助をしていこうという色が強くにじみ出ておるわけですね。 これは日米事...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは外務大臣に私の意見として申し上げておきたいと思うんですが、中南米の累積債務問題などもそうなんでありますが、もともとあの中南米の累積債務問題というのはすぐれてアメリカの問題なんですね。アメリカの民間銀行が大量に中南米に貸し込んだ。私から言わせればもう過剰投融資だ...全文を見る | ||
○矢田部理君 きょうの議題の本論に入りたいと思います。 昨年、当委員会で特別協定の論議が行われました。そのとき、この特別協定は極めて臨時的なものであり、限定的なものであり、暫定的と思いましたが、いろんな枠づけ、条件設定をして、だから何とか認めてほしいということで特別協定の審議...全文を見る | ||
○矢田部理君 このアメリカに対する米軍駐留経費の思いやり予算の増額、去年やりましたね。そのとき外務省がつくった協定の説明書を、去年のやつとことしのやつを私見比べて読んでみましたら、去年のやつは、「最近の経済情勢の変化により、」と、こういう文言になっているわけですね。ことしは、その...全文を見る | ||
○矢田部理君 それは衆議院の説明もそう言っているから、ここで同じことを説明しなくても私は承知しておるが、説明になっていませんよ。衆議院のやつは円とドルの間違いもあるが、それはそれとしてですよ、それで円は一年間に何%上がったんですか。 | ||
○矢田部理君 あなたの挙げた数字が百六十二円と百二十八円ですか、というふうに言われたから、それが円の急激な変化だと、あるいは一層の経済情勢の変化だと言うんだから、それならその数字で言えば何%上がったことになるのかと聞いておる。 | ||
○矢田部理君 そんなものでしょう。私はここで、何といいますか支出官レートというのがありますね、政府が予算などで使うレートですが、六十二年度の予算の基礎になったのは百六十三円、それからことしが百三十五円ですか。 | ||
○矢田部理君 いやことしの予算。これが一応実際に合っているかどうかは別として、政府の公式なところで使っている数字ですから、これを土台に考えますれば上がったのは一七%ですよ。私は円高になったから当然アメリカの費用、駐留軍の経費は負担を日本でそれに見合ってしなきゃならぬというふうには...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは立法措置、重要な特別協定ですよ。後でも説明しますが、もともと地位協定が三十五年にできて以降その他位協定二十四条の歴史というのは解釈上やたらに拡大している。とうとうそれで賄い切れなくなって、やっとの思いでつくった昨年の特別協定が一年を経ずしてまたもう一度特別協定...全文を見る | ||
○矢田部理君 非をあげつらうことだけを審議しているわけではありませんが、そうしますと、去年の認識は少なくとも五年ぐらいを見通して円ドルレートのある程度の変化も踏まえてつくった協定じゃなかったんですか。少なくともことし別な協定、枠を倍にする協定をつくるのには去年の認識が間違っておっ...全文を見る | ||
○矢田部理君 だからいいというわけではありませんが。 そこで、経済情勢の変化というのも一部あったかもしらぬが、少なくとも一年後に特別協定を新たに結び直さなきゃならぬほどの私は変化だったとは思っていないんです、内容から見ても。むしろ別な理由があったんじゃありませんか。 一つ...全文を見る | ||
○矢田部理君 去年の秋口、松永駐米大使が帰国をされて、ペルシャ湾情勢にどう対応するかといういろんな議論が政府部内でも関係閣僚会議などを含めて行われているようです。その前後にいろんな新聞社とも松永大使は会ったりしているんですが、こう言っているんですね。なかなかいい方法はないが、一つ...全文を見る | ||
○矢田部理君 地位協定及び特別協定の中身に関連して少し伺いたいと思いますが、地位協定二十四条一項をちょっと読んでみてくれませんか。 | ||
○矢田部理君 というふうに読まれたわけですね。 後段の部分ですね、この地位協定の存続期間中は日本国に負担をかけないで合衆国が負担することが合意される。地位協定、これは存続期間はどういうふうに考えますか。 | ||
○矢田部理君 昭和三十五年に、六〇年安保のときに同じ時期につくられた地位協定ですから、安保条約と運命をともにするということになるわけですね。その地位協定の存続期間中、言うならば安保条約が存在する限りその期間中は日本国に負担をかけない、合衆国が負担することになっているという基本規定...全文を見る | ||
○矢田部理君 その説明は去年から聞いているからわかっているんだが、基本規定はそういう特別協定などということを想定していないんでしょう。「この協定の存続期間中」、つまり地位協定の存続期間中ですね。アメリカも負担しますよと、日本には負担はかけませんよという基本規定なんですから。そもそ...全文を見る | ||
○矢田部理君 西ドイツが、多少仕組みは違いますが一番参考になるかと思うんですがね。西ドイツの場合には米軍の駐留に伴う労務費等の負担は一切していないんですよ。兵舎はもちろん、その米軍の家族の住居なども言うならばアメリカが支出をしている、負担をしている。労務費の負担を日本のような形で...全文を見る | ||
○矢田部理君 私の質問に答えておりませんな。 労務費を西ドイツはアメリカが持っていますがね。日本のような形で肩がわりしていることはありませんよ。のみならず、隊舎の建設や米軍家族の住居、これは日本が今つくりつつあるわけですがね、この辺も本当は少し問題なんでありますが、西ドイツは...全文を見る | ||
○矢田部理君 外務大臣、問題をほかにそらしているんですがね。日本とアメリカとの関係についてはさっきから議論もしてきましたので、今、国際的な比較の方に問題を移しているわけですね。日本とアメリカとの関係についてはもう少し個別的にも議論をしなきゃなりませんが。 その国際的比較を前か...全文を見る | ||
○矢田部理君 アメリカの要求に押されて年々増額を続ける思いやり予算、これは後でもう少し議論しますが、日本の防衛費が突出している中でも際立ってふえているのがこの思いやり予算、アメリカ駐留軍の経費なんですね。 一%枠突破とか中期防との関係についてもこれはいずれ別の機会に、次のとこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 前から議論があるところですから、私も西ドイツの国防報告などを読んでいますが、各国に大使館員がいるし、防衛庁の何とか駐在武官だって行って仕事しているわけでしょうから、この程度のことはその気になればすぐに調べられるはずですから、次回の審議までに出していただくよう強く要請...全文を見る | ||
○矢田部理君 ということは、今後とも手当問題についてはこういうことで特別協定などを国会で審議してもらうようにしてきたが、本給に手をつけて、これをアメリカの負担から日本負担にその一部ないしは全部を切りかえるようなことは絶対にないとここで約束できますか。 | ||
○矢田部理君 現在はわかっている。今後ともということ、これは外務大臣。 | ||
○矢田部理君 つまり、今度の特別協定が言うならば特別協定としてもぎりぎりの制度であって、これ以上本給に手をつけてそれを日本が肩がわりするようなことは将来ともない、ここは明確にしてしかるべきだと思うんですが、外務大臣いかがですか。 | ||
○矢田部理君 現時点はわかりましたが、今後ともを聞いているんです。 | ||
○矢田部理君 今考えていると言ったらおかしくなるのでありますが、これは重要なことなんですね。 衆議院で竹下総理の本会議の答弁もあります。それから有馬さんですか、衆議院では何か、議事録を読むと、仮定のことだから答えられないなどとふらちなことを言っているわけですが、議事録にちゃん...全文を見る | ||
○矢田部理君 くどくなりますがね、どうも私は正確にしないと性分がおさまらないものですからもう少し聞きます。 去年改定してことしまた改定ということになると五年間――五年間の議論ももう少し本当は後でしますが、どうして五年間なのかという背景や問題もあるわけですが、この五年間は少なく...全文を見る | ||
○矢田部理君 この五年の期間中にまたまた再改定をして本給に手をつけるようなことは考えていない、しないと、これは外務大臣の約束が一番いいですな。 | ||
○矢田部理君 この五年の特別協定期間中に。 | ||
○矢田部理君 去年も考えていないはずだったのが円高などということで考えられちゃったわけでしょう。また円高になったら考えるのかという疑問もわくし、いいですか、さらには本給に手をつけるなどというよからぬうわさもないわけじゃありませんので、念のために確認しますが、少なくとも今後五年間は...全文を見る | ||
○矢田部理君 現在の話は終わってその次の話に行っているんだ、あなた。もとに戻すんじゃない。現在ではなくて、この五年間という期間中は考えない、やりませんと、こう言いなさいと言っている。どうですか外務大臣、それでいいでしょう。 | ||
○矢田部理君 そろそろ時間ですから、きょうのところはこのくらいで。 | ||
05月12日 | 第112回国会 参議院 外務委員会 第8号 議事録を見る | ○矢田部理君 防衛庁長官が後半においでになるということでありますので、今松前議員から御質問のありました米軍労務費の負担問題については後段にすることにいたしまして、前段少し別の問題を伺っておきたいと思います。 それは先般外務委員会等にも外務省から配付をいただきましたが、「防衛目...全文を見る |
○矢田部理君 ということになりますと、日本の特許制度は、戦前は軍事特許を秘密にしていくという秘密特許制度がありましたが、戦後の特許は公開を基本にしている。この公開の原則に例外を設ける、あるいは公開の原則に真っ正面から反する制度を日本の特許の中に持ち込んでくるということになりはしな...全文を見る | ||
○矢田部理君 その説明で、必要にしてかつ十分な説明になりますか。 | ||
○矢田部理君 日本は同じ内容の特許を申請した。一定期間、これは一年半ぐらい審査期間その他が必要ですから、それまではどちらが先願であるかわからない。したがって、最終的には最初に特許の申請をした方が特許権を持つ、これは同じレベルでの競争ですからやむを得ないと思うしするわけですが、一年...全文を見る | ||
○矢田部理君 大分微妙な違いが出てきたんですね。もともと先願、後顔で特許は決まるんだから、アメリカの今度の制度を受け入れても変わりないんだというのが前段の説明だったが、今度は変わりはあると。変わりはあっても、安保問題の立場からやむを得ないんだ、どっちが本当なんですか。後段がそうな...全文を見る | ||
○矢田部理君 今まで日本の特許では一年半たてば全部公開になりますから、どちらが先だったかで優劣が決まってくるわけですね。したがってそれに基づいて、あるいはそれ以前からでもいいと思いますが、何か投資をし生産を始めておった場合でも、一年半後にはわかるからいいんですよ。ところが大分後に...全文を見る | ||
○矢田部理君 前段の弁解をするからまた前段に戻って少し私も反論しなきゃならぬのだが、一年半以上たってアメリカの秘密特許が解除をされて、それが先願のゆえに生きるということになった場合でも、既に日本で投資をした工場とか製品については、その限りでは通常実施権があるから直で損害を受けるこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 それは既に投資した部分は既成事実として認めようということであって、さらに投資を拡大をするとか、特許権を活用してパテント料を取るとか、次の準備をするとかということはもうできないということになるわけですから、その意味で言えば通常実施権だけでは説明できない、賄い切れないも...全文を見る | ||
○矢田部理君 有利でも何でもないでしょうよ、もともと特許法八十条というのがあるんだから。アメリカと結んだからその結果有利になったわけじゃないでしょう。むしろ一年半で明らかになって次へのステップがとれるものを、アメリカの解除がおくれればそれだけ制約要因になって日本の制度にやっぱり影...全文を見る | ||
○矢田部理君 問題の性質は、日米科学技術協力協定と今度の五六年協定は別のように見えますが、大きなバックグラウンドとしては共通項を持っているわけです。つまり、日米科学技術というのは一般的で、別に軍事だけを目的にしたわけじゃありませんし、一般的な科学技術協力関係ではありますが、そこに...全文を見る | ||
○矢田部理君 本給あるいは地位協定の二十四条本体に触れてならない、触れるべきでないというのはもとよりのことでありますが、さっき、施設庁ですか、ちょっと私は正確に聞いておらないんですが、今度の手当は八項目を対象にしたわけですね。従前、八項目の前に、解釈上語学手当とか若干の手当につい...全文を見る | ||
○矢田部理君 あなたは現在というのを随分きのうから強調しておりますが、その現在というのはどういう意味か。将来は考えることもあるという意味なんですか。あなたの使う現在という用語法についてちょっと聞いておきたい。 | ||
○矢田部理君 今考えているかと聞いているんでなくて、今後そういうことは考えないんでしょうねと私は聞いている。 それについては白紙だと言うんですか。 | ||
○矢田部理君 これはこの間からずっと議論しているし、きょう竹下総理もおいでになるそうですからね、この点だけはやっぱり明確にしておいていただきたいんですよね。 二十四条一項というのは、二十四条一項というか地位協定というのは、安保条約の重要な中身の一つでしょう。そして二十四条とい...全文を見る | ||
○矢田部理君 そんな答弁当たり前じゃありませんか。長々と答弁する必要はない。そのことを聞いているんだ。そんなことじゃおかしいじゃないかと言って、おかしい話の昔の繰り返しをしておったんじゃ問題は進まない。 少なくとも五年間特則としてこれをお願いしますよと言った以上は、いいですか...全文を見る | ||
○矢田部理君 それでいいです。 局長は今のところ考えていない、あしたから白紙みたいな物の言い方するから変になるんでありまして、しかし五年間だけでいいのかということになれば、特則が五年間なのであって、今度五年たてば当然のことながらもとに戻すというのも特則を五年と限定した意味であ...全文を見る | ||
○矢田部理君 したがって、もとの姿に戻すというのが特則の意味ですわね。 | ||
○矢田部理君 また変なことを手を挙げてつけ加えるから、せっかく防衛庁長官が来ているのに議論がややこしくなるんです。 五年間、とにかくアメリカは困っているんだから、円高で大変なんだから、思いやりなんというのは私は随分日本も思い上がっていると思うんですが、思いやってやろうというこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣の方がよっぽど正確に答えている。 それでは、次に行きます。 防衛庁に伺いますが、この現在進行中の中期防衛力整備計画でございます。これは総額十八兆四千億ということになっているんですが、中期防を策定した当時は、この特別協定による経費負担は当然考えていなかった...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは予算委員会で随分議論したんですが、従前、駐留軍の労務費の日本負担分は、中期防の中の後方経費、その後方は陸海空に分けたほかにその他の部分がございましたね。後方経費六兆五百億ですか。その他の経費はそのうち二兆一千億と。このその他の経費の中に施設庁費とか、したがって...全文を見る | ||
○矢田部理君 ということになるとまた別の立論が可能になるんですがね。もともと中期防をつくるときに一%枠突破の計画じゃないかという議論があったときに、ぎりぎり絞ってもこれだけ積み上げて必要なんだと言ってきた、後方経費は必ずしも積み上げとは言わなかったんですが。ところが今度特別協定で...全文を見る | ||
○矢田部理君 簡単で結構です。 | ||
○矢田部理君 じゃ端的に答えてください。ことし二百何億か予算に計上しましたね。どこを削って二百億余のお金を捻出したんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ことしは正面装備、正面に何か手をつけてそこを切り込んだということはないんですか。 | ||
○矢田部理君 防衛庁長官に伺いますが、これは次期防にも当然関連してくるので伺いたいのであります。 次の中期防衛力整備計画の立案に着手をする、五月半ばにも安全保障会議を開いてスタートするということになっているやに伝えられておるんですが、どんな運びになっているんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 具体的に五月中旬という話があったのですが、日程などは詰まってきているんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 いつごろ。 | ||
○矢田部理君 内容、骨子についての防衛庁としての考え方でありますが、内容そのものはまた別のところでいろいろ議論をしなきゃならぬと思うのですが、例えば陸を中止するとか洋上防空いかがするかというような議論もあるわけですが、それはちょっときょうは置いておきまして、骨子として非常に重要な...全文を見る | ||
○矢田部理君 最終的には安保会議を経なきゃならぬし、そこの議論で詰めるわけでしょうが、少なくとも原案は防衛庁が示すことになるし、防衛庁長官の考え方は非常に大きいと思うんですが、総額明示方式は基本的には維持される、つまり定性的な中身ではなくて定量的な中身で歯どめをつくっていきたいと...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっと定量…… | ||
○矢田部理君 踏まえるんじゃなくて、歯どめそのものなんですよ。これが最良だと言って、これも去年来あるいはここ二、三年来論じてきたものですから、そこぐらいはきちっと押さえてもらわなきゃ困りますよ。 | ||
○矢田部理君 GNP一%枠突破のときに中期防が先行しておったケースもあるわけですが、一%枠に置きかえて新しい歯どめとする、それは総額明示なんだと、今日的にはそれが非常に重要だと、いろんな議論を経た結果こうなったんだという説明をされたのですから、次の準備をするに当たっては、少なくと...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間がなくて一つ一つやりとりができないのが残念なんですが、なぜこういうことを聞くかといいますと、今度の特別協定で労務費を負担するときに、どうも防衛庁が犯人らしいが、十八兆四千億という既に決めた枠があるんだが、その枠内じゃできませんと。さっき西廣さんは、やりくりすれば...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこがまた私は大変問題だと思っているんです、その次の質問にしようと思っておったんですが。 どうも動きの底流の中に、防衛費として今まで総枠の中でこの駐留軍の労務費の負担は考えておられた、それが足かせになって今度のようなときに歯どめ論の中に食い込まざるを得ない、これ...全文を見る | ||
○矢田部理君 最後に、もうそろそろ時間ですから、外務大臣を中心に伺いたいと思うんです。 最近、もうおいでになっているんでしょうか、タフトという国防副長官がアメリカから来て、例の責任分担、日本の負担増強化というような議論を本格的に行う。何かこの人は責任分担特別作業班のアメリカの...全文を見る | ||
○矢田部理君 最後に、私から申し上げておきたいと思うのですが、依然としてアメリカは日本の軍事力増強に相当の評価をしつつも、財政難その他の事情もあって日本に大きく肩がわりを求めてくる。その動きの一つとして来日されたものとも思われるわけですが、日本のとるべき態度は、やはりもう肩がわり...全文を見る | ||
○矢田部理君 はい、終わります。 やっぱりここを凍結する、あるいは削減の方向を探るということは、日本的には非常に重要だし、同僚議員からこれまたありましたように、沖縄の米軍基地の縮小などは喫緊の課題だというふうに私は思っているわけです。その点でアメリカとの経済摩擦にリンクして防...全文を見る | ||
05月17日 | 第112回国会 参議院 外務委員会 第9号 議事録を見る | ○矢田部理君 先ほどの議論でもございましたが、この原子力協定に対してアメリカ側の批判的な意見、反対意見も含めて幾つか紹介をいただきました。一つは確かに商業用プルトニウムを三十年の長さにわたってケース・バイ・ケースではなく、包括的同意を与えるということについての懸念、それからアラス...全文を見る |
○矢田部理君 次に伺いたいと思いますのは、原子力発電の位置づけでございますが、スリーマイル島の事故やチェルノブイリの事故などを契機にして、それ以前からも底流としてはずっとあったわけでありますが、各国とも原発そのものを見直そうというような動きが一つの少なくとも流れになっているように...全文を見る | ||
○矢田部理君 私は外務大臣のお考えと内容を少しく異にします。 このチェルノブイリの影響というのは確かに型式が違うという説明がなされておるわけでありますが、やはり原子力発電の本質的に持っている危険性ということを人類に教えた大変非常に貴重な教訓なわけでありまして、ここからやっぱり...全文を見る | ||
○矢田部理君 きょうはそのことが必ずしも本論ではありませんが、あなたが言われるように、原子力関連のあれこれの施設や研究はそれほどバラ色ではありませんで、かなり状況はむしろ私は厳しいと。現にアメリカ自身がもう再処理方式を中止しているということでしょう。これは、アメリカの中止の理由は...全文を見る | ||
○矢田部理君 資源が豊富か乏しいかということだけでこれを説明するわけにはいかぬのですね。今資源の面から見れば濃縮ウランは、日本にはありませんが、国際的にはむしろ供給過剰ということにもなっているわけでありまして、むしろアメリカの取りやめた理由は、一つは安全性の確立が技術的になかなか...全文を見る | ||
○矢田部理君 協定はわかっていますからいいです。 | ||
○矢田部理君 協定本文には直接的ではないかもしれませんが、やはりこの協定を認めるかどうかということに関連した議論としては非常に大事な部分でありまして、アラスカなりカナダの上空は飛ばない、そこは中継基地としても利用しない、直行便で持ってくるということが一つの動きになって全体がおさま...全文を見る | ||
○矢田部理君 それじゃ次の問題に移りますが、同時に、空輸については監視と護衛の問題が協定ないしは取極の中で出てまいりますが、取極の附属書五によりますと、武装した警官でしたか要員でしたかの同乗ということになっているんですが、これはどんなことを考えているんでしょうか。「武装護衛者が同...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは何のために同乗するんですか。 | ||
○矢田部理君 今説明にもありましたように、飛行機がハイジャックされるということになると、中に警官が警棒を持っていたって大して役に立たないんじゃないかという印象が強いんで、このところどう読んだらいいのかというのが一つあるんですが、これはあれですか、日本の自衛隊なりアメリカの空軍なり...全文を見る | ||
○矢田部理君 といいますのは、四、五年前に海上輸送をしたときに、フランスの領海はフランスの海軍が護衛して見送る。そしてアメリカは軍事衛星を使って常時監視体制をしく、米海軍が出動してこれを護衛する。日本は自衛隊出動というわけにもいかぬので海上保安庁が大挙してこれを出迎える。物々しい...全文を見る | ||
○矢田部理君 この輸送機は日本の民間機が一応予定されておるのかもしれませんが、アメリカの飛行機であってもいいわけですね。そういうことになった場合には、例えば同乗者、武装護衛者が同行するとか、あるいは飛行場において警察を含む関係当局の協力を得て、または他の武装要員を使って航空機への...全文を見る | ||
○矢田部理君 必ずしも明快な説明じゃないんですが、やはり米軍の出動、あるいは同乗というようなことを含めていろんな軍の影がかなりちらつく可能性をこの協定は持っているように思われるわけですが、もう一つ、オペレーションセンターをつくって常時監視体制をつくると、継続的監視を行うというふう...全文を見る | ||
○矢田部理君 その場合に、前の海上輸送の場合にアメリカの軍事衛星が使われたんですね、常時監視。そういう可能性がないのかどうか。 それから、これまた先ほど紹介した石橋弁護士の指摘でありますが、ペンタゴンの説明によると、そのオペレーションセンターの運営には米軍が関与するという説明...全文を見る | ||
○矢田部理君 それから、次の質問ですが、現在の状況から言うと、日本の原子力発電所が使用した使用済み核燃料をフランスに送って再処理をしてもらって、それを動燃が買い取って日本に空輸するということが一応想定をされているようですが、この量というんですか、どのぐらいの量のものを予定している...全文を見る | ||
○矢田部理君 いろんな試算がなされており、それをもとにしてまたいろんな指摘もあるわけですが、ともかく九〇年代に三十トン説あるいはまた四十八トン説なんというのも指摘としてはあるし、大量のプルトニウムがいずれにしても空輸をされ、頻度としても二週間に一度ぐらい、年二十三、四回の割合で空...全文を見る | ||
○矢田部理君 この受け入れ空港は民間空港が一般的だろうと思うんですが、米軍の空軍基地あるいは自衛隊の航空基地なども排除されていないように思われるんですが、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 自衛隊の航空基地はいかがでしょう。 | ||
○矢田部理君 つまり、制度的には利用できないわけではないというのが一般論ですわね。 | ||
○矢田部理君 そこで、民間基地だけではなくて、米軍基地あるいは自衛隊の航空基地なども制度的には対象になり得るわけですが、先ほど指摘をされた三千メートルクラスの滑走路、管制とか隔離とかという諸条件を備えた空港というのは民間それから軍関係の基地を含めて何カ所ぐらいあるでしょうか。 | ||
○矢田部理君 それを列挙してください。 | ||
○矢田部理君 そこで伺いたいのですが、当面考えている受け入れ先は東海村の動燃事業団ということですね。 | ||
○矢田部理君 そこで私は心配するのですが、どこの自治体なり地域でも余り歓迎すべからざる飛行機あるいは受け入れ空港ということになるわけです。しかし、行き着く先が東海村だということになりますと、一つは三沢が有力だと言われておりますが、西の方の沖縄とかなんとかということにはまずならぬで...全文を見る | ||
○矢田部理君 幅広くというのは既存のもので拡張可能なのがそれにつけ加えられるんですか。 | ||
○矢田部理君 ですから具体的に何かありますか、ここ数年で整備される飛行場が。 | ||
○矢田部理君 それからもう一点だけ関連して伺っておきたいのは、このプルトニウムの貯蔵施設ですね。これがあるのは東海村だけですか。 | ||
○矢田部理君 貯蔵施設、それから加工工場の問題もあるわけですが、これは青森県の六ケ所村に加工工場の建設というようなことが言われた時期もあるんですが、具体的な計画はあるんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 とすればなおさらのこと、やっぱりどうしてもこの動燃事業団、東海村に最終的な焦点が移るということになれば、飛行場はまだ白紙だ、受け入れ空港はこれから検討だと。あるいはそうなのかもしれませんが、おのずから沖縄の嘉手納に持ってきてもまた面倒なんですね、陸送なり海上輸送なり...全文を見る | ||
○矢田部理君 いずれにしても東海村が受け入れ先になると。そして、民間空港だけではなくて、米軍、自衛隊を問わず軍用空港もその対象になるということになると、どうもやっぱり私が大変心配するのは、横田とか百里とか成田、羽田というあたりが最有力候補になりはしないかというようなことになれば私...全文を見る | ||
○矢田部理君 余り詳細でなくてもいいんだがね。例えば日本海溝あるいはベーリング海、これは地図を見ればはっきりしているんです。いずれも三千メートル以上の深さを持つ、その上空を飛ぶということになるわけですね。 この間の本会議の説明では、水深三千メートルまでは回収可能だが、それ以上...全文を見る | ||
○矢田部理君 これはいろんな議論をしなきゃならぬのですが、まず、その探索はあるいは三千メートルまで可能かもしらぬが、相当の重さのものを回収した実績はありますか。 | ||
○矢田部理君 私が聞いているのは探索可能とということ、つまり捜すことはできるかもしらぬが、これももう一つ議論しますが、この間の飛行機事故にちなんでやりますが、実績は全然ないんじゃありませんか、回収の実績は。 | ||
○矢田部理君 いいです、そこで。 それから、そういうものを捜す能力ですね。これは附属書の五のところに「個々の輸送コンテナーには、墜落の際に位置の特定を容易にするため、応答器又は発信器を装備する。」、こう書いてあるんですね。三千メートルあるいはそれ以上の深い海に沈んだものに発信...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっと待ってください。私の質問に端的に答えてください。時間がないんです。 そういう発信器とか応答器とかというのは開発されているのか、現状はどうなっているのかを聞いている。 | ||
○矢田部理君 基準はできたかもしらぬが、中身ができてないのが現実でしょう。現に、先般行方不明になった大韓航空機の捜査にしても、それから南ア航空の海中に没した状況にしても、いまだに不明、つかまえ切れないという程度のレベルじゃありませんか。水深だってそう深い状況じゃない。それが三千メ...全文を見る | ||
○矢田部理君 見通しはあると聞いておりますと言ったって、現にあの沈んだ大事な飛行機すら、その遺体すら収容できない、飛行機の場所すら発見できないというレベルなのであって、とてもそんなことが簡単にできるというふうには考えられません。これが第一点。 二番目には、キャスク、輸送容器で...全文を見る | ||
○矢田部理君 基準も少し低いんですよ、これはね。実験室内の衝撃試験で秒速百二十九メートルの速さでぶつけてその衝撃。この秒速百二十九メートルというのは、飛行機がフルスピードで走っている状況ではなくて、空港に着陸直前の上空の飛行速度ですよ。これじゃ物の役に立たないんでありまして、その...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうもまだ聞くところによると頼りなくて、基準そのものもできていないかのような印象ですね。ましてこの衝撃とか腐食とか、海中において二万四千年も腐食に耐え、水圧も相当深いところは強いはずですね。これは私は余りよく知りませんが、三千メートルの深さだと一平方メートル当たり三...全文を見る | ||
○矢田部理君 簡単に説明してください。結論的でいいですから。 | ||
○矢田部理君 東海村における取引の値段ですね、動燃と電力会社ですか、この値段の設定がそもそも必ずしも市場性があるわけじゃないし、問題なんでありまして、こういう数字を出されると、比較の基礎なり条件なりがわからぬまま数字がひとり歩きして大変世の中に誤解を与える。常識的に言えばOECD...全文を見る | ||
○矢田部理君 私の聞いたのでは、百九十キロで十億円ということでしたね。これをもとにして計算すれば、プルトニウムの方が先ほど出された濃縮ウランの値段よりはかなり高くなる。私の試算では、たしか十五万八千円ぐらいになりましょうか。これにさらに、プルトニウムは御承知のように空輸の問題があ...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは何回も言っておりますから内容について詳しい指摘は要らないと思うのですが、韓国の裁判のあり方、あり様についても私どもはいろんな意見があります。しかし裁判が行われ、判決が下され、それに従って刑期を満了した人たちがこのグループの中には何人かいるわけですね。刑期満了者...全文を見る | ||
○矢田部理君 今外務大臣が言われたように、これはもう前から議論されてきたことでありますが、在日韓国人なんですね、長いこと日本におられて、しかも韓国に行かれたのも再入国の許可を得て韓国に行っているわけでありますから、単なる韓国内部の問題、内政の課題だというふうに見るのは私は必ずしも...全文を見る | ||
05月24日 | 第112回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第4号 議事録を見る | ○矢田部理君 国際経済・社会小委員会における調査の概要を御報告申し上げます。 本小委員会は、国際経済、国際社会問題について調査するために設置されたのでありますが、小委員長及び世話人は、調査テーマについて協議し、当面、開発途上国に対する経済協力のあり方を取りあげることといたしま...全文を見る |
05月24日 | 第112回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第3号 議事録を見る | ○小委員長(矢田部理君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会を開会いたします。 調査報告書についてお諮りいたします。 本小委員会は、これまで経済協力のあり方をテーマとし、参考人からの意見聴取、政府からの説明聴取、小委員の意見の交換を行うなど...全文を見る |
○小委員長(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時一分散会 | ||
05月24日 | 第112回国会 参議院 外務委員会 第10号 議事録を見る | ○矢田部理君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となりました原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件に反対の討論を行います。 本協定は、原発から出る使用済み核燃料の再処理によるプルトニウムの...全文を見る |
08月24日 | 第113回国会 参議院 予算委員会 第4号 議事録を見る | ○矢田部理君 私は、社会党を初め野党の要求であります証人喚問問題、資料提出の課題などについて依然として内容のある返答がなされていないことを極めて遺憾に思っております。 また、昨日の総理及び大蔵大臣の久保委員に対する答弁などは、言葉だけが多くて中身は全く進んでいない、どう考えて...全文を見る |
○矢田部理君 その河合氏なる人物は幾らで買われたのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そういたしますと、差し引き三千万程度で一万株を買われたということになりますか。 | ||
○矢田部理君 その一万株を購入するに当たって関与されたといいますか、購入をしたのは河合さんお一人でしょうか。 | ||
○矢田部理君 蔵相は、この問題が発覚をした最初の時期、報道によりますとノーコメントを十三回繰り返されたと。なぜノーコメントかと言われたらそれもノーコメントだと締めくくられたというお話でありますが、そのノーコメントを言われた日から数日たって後、報道によりますと七月十五日の日に記者会...全文を見る | ||
○矢田部理君 その記者会見で、河合氏なる人物が買った時期はいつだとおっしゃいましたか。 | ||
○矢田部理君 そこが少しおかしくございませんか。私は先ほど五十九年コースと六十年の二月以降の第三者割り当てコースと二つを申し上げた。六十年の初めごろだということになりますれば、まだ第三者割り当てがない時期でありますから、どうしても五十九年コースの延長線上でとらえられる。それがまず...全文を見る | ||
○矢田部理君 あのね、六十年の一月ですよ、最初記者会見で言われたのは。これは全紙が報道しています。河合さんも幾つかの週刊誌などなどで語っておられるのも、宮澤さんと同じ六十年の初めだと言っている、あるいは一月末だと言っておられる。全く一致しているんですよ。日にちや年月の点だけ申し上...全文を見る | ||
○矢田部理君 全く違いますね。河合さんが六十年の初めだと言っただけでなくて、内容について語っているわけです。出したお金は一千数百万だと。いいですか、そして一万株である、それを二人で出した。もともと建設会社の幹部の人が値上がりをする株があるから買えないかということで話が来たと、そこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 余り繰り返すことを避けたいと思いますが、幾ら河合さんでも一千数百万のお金を出したか三千万出したかぐらいの区別はつかない人ではないでしょう。建設会社の幹部と二人で組んでやったか自分一人でやったかなどということについて、記憶違いがあろうはずはないでしょう。おかしいですよ...全文を見る | ||
○矢田部理君 二人で買ったか一人で買ったかによって全く違うんです。二人で買ったと河合氏は建設会社の幹部の人との話も含めて言っているわけですから、この事実関係は直しようがない、単なる記憶違いではない、その点で間違っていると思います。 ところで、宮澤大蔵大臣、あなたは江副さんとは...全文を見る | ||
○矢田部理君 売り手の側は河合氏ではだめだ、政治家でなければだめだということで宮澤さんのところに持ってきた。その受け手が言うならば秘書であり、時期によっては大蔵大臣そして大蔵大臣の秘書官であった服部さんということになるわけですね。 この服部さんは、宮澤さんの後援会などではどん...全文を見る | ||
○矢田部理君 備後会という団体の会計責任者あるいはみどり会という政治団体の代表者など、会計も含めて中心的な役割を果たしてこられた服部さんの名前をかたったというよりもやはり宮澤事務所、大臣の言うとおりで六十一年の九月だということであるならば、これは大臣そのもの、これは一歩間違えば職...全文を見る | ||
○矢田部理君 後で問題にしますが、自民党の幹部の方々がすべて秘書のやったこと、子供たちがやったこと、秘書がだれかから頼まれてやったこと、これは国民の中にはなるほどそうだったのかと余り説得力を持ちません。むしろ言いにくいことを言わせていただくならば、大臣なり政治家のところに話があっ...全文を見る | ||
○矢田部理君 了解というわけにはいかないのでありまして、多くの矛盾や問題点があることをむしろ大蔵大臣自身が厳しく認識をすべきだというふうに考えております。 それじゃ、続いてと言ってはなんでありますが、竹下総理に伺います。総理の場合はどうだったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 総理は江副さんとはどんな御関係でございますか。 | ||
○矢田部理君 そこで、総理に対しても申し上げなければならぬのでありますが、どうも株式は青木さんという元秘書あるいは竹下事務所の方のところに来たのではなくて、総理のところに送られてきた、あるいは青木さん名義で回ってきた。ただ、その支払いなり精算が最終的には青木さんの手元でやられたと...全文を見る | ||
○矢田部理君 その点も二つの点で疑問があるのであります。 青木さんが最初七月七日に新聞記者に語ったところによりますと、五十九年に引き受けた人の中にあると言われ、確かにそういうことがあったと思いますというふうに答えているんですね。これは五十九年だと、こう言っているわけです。 ...全文を見る | ||
○矢田部理君 銀行口座があるわけですか。それを出していただくとなおはっきりすると思いますが、それを希望すると同時に、この青木さんがある経済人から話があって株を買われたということでありますが、そのある経済人の名を言うのがどうしてある経済人に迷惑がかかるのでしょうか。これだけ世間がい...全文を見る | ||
○矢田部理君 そういう総理の癖が自民党全体に行き渡っているんでしょうか。宮澤さん、友人からの話で直接関係はない。中曽根さん、さる人からの話で第三者の好意である。安倍さん、証券業の人からである。渡辺さん、一度人の手に渡ったものを買ったと。そして、その第三者の名前はどなたもおっしゃら...全文を見る | ||
○矢田部理君 総理も大蔵大臣もなかなか先の話をされないので、少し私が突っ込んだ話をさせていただきたいと思います。 総理と大蔵大臣の国会におけるお話によりますと、六十年とか五十九年ではなくて六十一年の九月だというふうに言われるわけでありますので、六十一年の九月だということになり...全文を見る | ||
○矢田部理君 お話しのように、安定株主ということでありますと、通常であればそれを第三者に売ることは一般的には考えられない。とりわけ、公開直前でありますから値上がりが予定をされている。値上がり確実な株をわざわざ何らの思惑なしに第三者に売ることはあり得ない、ほかの方に売ることは一般的...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、第三者株主を経て、時によっては宮澤さんの周辺あるいは総理の周辺に株がやってきたということになりますれば、一体その第三者とはだれであったのかということを詰めなければなりません。大蔵省は、午前中からの討議を承っておりますと、その第三者割り当ての株主の名簿を持って...全文を見る | ||
○矢田部理君 第三者割り当て株主の名簿ごときものを出さないというのが私はどうしても解せない。多少提出者の問題はあるにしましても、これだけ重要な疑惑や政治倫理の問題がある場合には、従来からケース・バイ・ケースで少なくとも検討するというのが政府の態度でなければならぬわけでありますから...全文を見る | ||
○矢田部理君 大蔵省自身が何かやましいことや江副との深いつき合いがあるんじゃないかと聞いている。そんな一般論を聞いているんじゃない。 ここに登記簿謄本があります。元次官です。都内のマンションを買うに当たってファーストファイナンス社から市中金利よりもかなり安い金利で四千万の融資...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうぞ答えてください。 | ||
○矢田部理君 昭和六十二年でありますが、住宅ローンの金利は都銀で平均、固定金利でありますが七・〇二%です。同じ時期に、ファーストファイナンスというのが、金貸し業、五〇%以上の金利を取れる業者です。土地にも随分金が出ておりますが、かなり高い金利でほかには貸し付けておる。これは一つ一...全文を見る | ||
○矢田部理君 いずれにしましても、第三者増資割り当ての名簿はそう秘匿性のあるものじゃないんですね。特に、たしか大平さんが総理のときだったでしょうか、その秘匿性のある文書と公益との関係についてはケース・バイ・ケースで裁くということになっているんですが、どうしても出せませんか、大蔵省...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうしても出せないなら、私が出します。ちょっと配ってください。 〔資料配付〕 | ||
○矢田部理君 大蔵省に確認を求めたいと思いますが、一枚目は二月十五日付の第三者割り当ての取締役会の議事録、その抜粋、とりわけ割り当て先及び割り当て株数の中身であります。それから二枚目の小さ目の字で書いてありますのが、四月二十五日付の第三者増資割り当ての同様の内容のものであります。...全文を見る | ||
○矢田部理君 名前があなた方と符合するかどうかだけ聞いているんです。事実確認だけです。できませんか。 | ||
○矢田部理君 法務省に質問しますが、第三者割り当て増資をやった場合、これは商業登記事項ですね。その商業登記をする際には取締役会の議事録を添付するのが通常ですね。いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そういうものを登記所からとることはそう難しいことじゃないんです。にもかかわらず、どうして大蔵省は隠すんですか、いまだに明らかにしないんですか。 そこで、総理と大蔵大臣に伺いますが、この第三者割り当てによる株主名簿、株主の方々で、このコースから渡ってきたとすれば心...全文を見る | ||
○矢田部理君 お二人に。 | ||
○矢田部理君 この資料を出した理由は、本来、他人資本ではなくて自己資本にしていく、あるいは安定株主をつくっていくということが第三者割り当て増資の趣旨でありますが、中身を見ると、決してそれに沿った人たちの集まりではないんですね。一部にはもちろんそういう人もおりますが、ペーパーカンパ...全文を見る | ||
08月31日 | 第113回国会 参議院 予算委員会 第5号 議事録を見る | ○矢田部理君 小倉参考人、大変御苦労さまです。 時間の都合もあるようでありますから小倉参考人に最初に伺いたいと思いますが、今回リクルートコスモスの株譲渡に関する疑惑が政治の大きな課題になっております。政治家を初め特定の人がぬれ手にアワで莫大な利益を得たということになるわけであ...全文を見る |
○矢田部理君 ある新聞社の会見で、「政治家には反省の色がみえない。残念だ」、「政治家がエリを正すことが大切だ」、「このままで押し切れると思っているのだろうか」ということを述べておられるんですが、感想はそのとおりでしょうか。 | ||
○矢田部理君 政治家に一番大きな問題点があると思いますが、同時に、税調自身もこの問題は必ずしも明るい話題ではありません。リクルート汚染が税調委員の中にも相当程度広がっているというふうに思われますが、税調の委員及び特別委員はどんな基準で選考されたのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 甚だ漠としていて、基準たり得るのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 特別委員は、いつ、何のために創設され、これはどんな基準で選ばれたのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 まあ、適当に選べるというふうに聞こえてしようがないのですが、江副氏が税調の特別委員になっておりますね。これはいかなる基準でだれがリストアップをし、どんな経過で委員となったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 だれがリストアップして、どんな基準で選ばれたのか。 | ||
○矢田部理君 中曽根総理大臣が直で任命をして、事務方は一切これにはかかわらなかったということですか。 | ||
○矢田部理君 直で任命して、事務方は全然リストアップには関係なかったのかどうか。同じ質問。だめだよ。 | ||
○矢田部理君 リストアップしていないと言っている。答弁が違うじゃないですか。 | ||
○矢田部理君 そうすると、江副氏は、大蔵省の事務方がリストアップして総理のところへ持っていったと、こういうことですね。 | ||
○矢田部理君 それじゃ答えになっていない。一般論です。 | ||
○矢田部理君 単純な問題で余り時間をとらせないでください。 | ||
○矢田部理君 質問が悪いんじゃなくて、答弁が悪い。これは、私はなぜ聞くかというと、疑惑の張本人だからですよ。 そこで、留保して次の質問に移りますが、小倉会長に、税調委員の中にも問題のコスモス株に関与した学識経験者などが相当いると言われているのですが、これについてどう考えますか...全文を見る | ||
○矢田部理君 随分勉強不足だと思いますが、江副氏は、御存じのように、政治家を初め各分野の人々にコスモス株を譲渡した疑惑の張本人です。こういう人が税調委員になっていたこと、これについてはどう思いますか。 | ||
○矢田部理君 もう一人、歌川令三氏。これも税調委員です。一千数百万の売却益を得たということで毎日新聞社を辞職されました。この人も税調委員だ。これはどう思いますか。 | ||
○矢田部理君 さらに、公文俊平東大教授は税調の特別委員であったようでありますが、そのポストと役割はどんなことだったでしょうか。 | ||
○矢田部理君 この公文先生は、第三部会に所属をして部会長代理をやられたんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 その肝心の第三部会というのはどんな部会ですか。 | ||
○矢田部理君 歌川氏や江副氏はどの部会に所属しておりましたか。 | ||
○矢田部理君 その第三部会は、法人課税、資産課税、問題のキャピタルゲインとか土地税制、それから間接税の論議をする中心的な部会だったでしょう。その部会長代理の公文さんまでもコスモス株を買って大きな利益を得ていると指摘をされているんですが、御存じありませんか。 | ||
○矢田部理君 公文氏の件については、英字紙まで、もう七月段階で、構造的インサイダー取引、こういうタイトルで、直接名指しで、税制調査会の委員であるが七十六名の受益者の一人であると指摘されてきたと報道をされておる。税調会長としてそういうことは知りませんでしたか。 | ||
○矢田部理君 このようにして、政治家だけではなくて税調の中にもリクルート汚染が広範に広がっている。これでは公正さや客観性が要求される税調委員の資質に問題がありはしませんか。また、そういう人たちがつくった税調答申に国民は信用が置けますか。とりわけ、この資産課税などの論議が集中的に行...全文を見る | ||
○矢田部理君 私は、今のお答えには賛意を表しがたいのでありますが、そして同時に、その人たちが、先ほど会長から一部御紹介がありましたが、税調の中でどんな発言をされたのか、どんな役割を担われたのか、これを明らかにする必要がある。その意味では、税制調査会の各議事録、これをこの際公表して...全文を見る | ||
○矢田部理君 小倉さんは、今度の法案に盛られた株式売却益課税の強化策は新規公開株の扱いを十分考慮しておらず不十分だ、消費税についても、帳簿方式に簡易課税制度を大幅に採用した結果、徴税漏れの起きやすいあいまいなものだと痛烈に批判をしておられますね。 こういう素地がどこにあったか...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは、後ほど政府にも要望したいと思いますが、委員長としてもその辺を強く要請していただきたいと思いますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 そこで、資料提出の問題でありますが、先ほど参考人にもお願いをしました。しかし、政府ができることでもありますから、まず第一には、税調の部会及び全体会議にかかわる議事録を全部提出して、リクルート疑惑にかかわった人たちがどんな発言をしたか、どんな役割を果たしたか、これを明...全文を見る | ||
○矢田部理君 税制の一番ポイントになる部分、資産課税とか間接税を審議する第三部会の委員の相当数がこのリクルートで汚染をされている、重大な利害を持っている。この人たちに公正な議論が期待できますか。税調委員以外は私人かもしれません。少なくとも税調にかかわる以上は公人的な性格を持ってい...全文を見る | ||
○矢田部理君 委員長にお願いしておきたいと思いますが、大蔵大臣の言われるのは一般論として私もわかるんです。しかし、これだけいろんな疑惑や問題が指摘された中では、この疑惑解明をやっぱり基本的にやるということがポイントなのでありまして、その立場に立てば、私の要求は無理からぬところだと...全文を見る | ||
○矢田部理君 次の質問に移ります。 警察及び法務省に伺いますが、リクルート疑惑の問題の重要な一つは、刑事捜査の問題であります。川崎市の小松前助役その他リクルート関係についての捜査等はどんなふうになっているでしょうか。 | ||
○矢田部理君 法務省、どうですか。 | ||
○矢田部理君 私どもからすれば、典型的な贈収賄罪だ、少なくともその立場で捜査をやるべきだという考え方でありますが、何が問題なんですか。いつまで情報を収集しているんですか。 | ||
○矢田部理君 なぜ結論が出ないのかということをめぐって、随分いろいろな議論や見方があるわけです。いろんな筋から圧力がかかっている、ここが問題になれば状況が中央に波及するという見方もあるし、指摘もあるわけでありますが、一つには、警察自身がリクルートと少し密に過ぎるんじゃありませんか...全文を見る | ||
○矢田部理君 警察の幹部でリクルートグループに天下りをしている人はいませんか。 | ||
○矢田部理君 いつごろ、どんな立場の人が、だれが天下りしたか、お答えください。 | ||
○矢田部理君 当時の役職、それから名前、リクルートにおける役割。 | ||
○矢田部理君 その役職、氏名を聞かせてください。 | ||
○矢田部理君 もう一人は。 | ||
○矢田部理君 質問通告しているでしょう。 | ||
○矢田部理君 これはもう有価証券報告書にも出ているんですよね。今、麻野忠雄氏は常勤監査役をやっている。もうお一方もいる。これを明らかにしていただきたいが、どういういきさつでリクルートへ行きましたか。 | ||
○矢田部理君 なぜ問題にしているかといえば、それらの人がリクルート疑惑をつぶすためにいろんな工作や動きをしているからであります。それが捜査のブレーキの一つになっていませんか。 | ||
○矢田部理君 二番目に、財団法人公共政策調査会、これはどんな団体でしょうか。 | ||
○矢田部理君 これは、いつごろ、だれの発案でつくられたものでしょうか。 | ||
○矢田部理君 逆じゃありませんか。 前の山田英雄警察庁長官のツルの一声で動いた。警察のOB幹部が財界グループを、いろんな組織を広げるために動いているんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 今、資料を配りましたが、こういう人たちがこの中枢に警察の幹部として乗り込んでいることはお認めになりますか。 | ||
○矢田部理君 今の理事長や専務理事はどなたですか。 | ||
○矢田部理君 いずれも警察を退職。あわせて、当時現職の官房長が入っているのはどういうわけですか。 | ||
○矢田部理君 主管官庁だと官房長が入るのが常ですか。現職の官房長は仕事として入っているんですか、これは。 | ||
○矢田部理君 同じ評議員に江副氏は、いつから、どんないきさつで参加しましたか。 | ||
○矢田部理君 どんな経過で評議員になっていますか。 | ||
○矢田部理君 入会金や会費は幾らになっているでしょうか。 | ||
○矢田部理君 一千万円の入会金というのも大変な金額ですよね。 江副さんが評議員になったほかに、リクルートグループが会員として今度は参加しているんじゃありませんか。それは、いつ、どんないきさつで参加しましたか。 | ||
○矢田部理君 この調査会の財政とか支出はどういうふうになっていますか。 | ||
○矢田部理君 財界の人たちはお金を出すのが中心で、実際は理事長と専務、先ほどのお二人が常勤職。このお二人に年間二千五百万円支払っているわけですね。そういう財団法人でしょう。 | ||
○矢田部理君 きのう通告しておるんです。何を調べてきたんですか。何を管理監督しているんですか。 | ||
○矢田部理君 そのときの警視庁での地位は。 | ||
○矢田部理君 その前は。 | ||
○矢田部理君 警察大学校。 | ||
○矢田部理君 先ほど官房長が、監督官庁として入っていると。財団法人を認可した監督官庁が入っているなんというばかなことはないのでありまして、そんな例は聞かないんですが、どうですか。 | ||
○矢田部理君 じゃ、ほかの財団法人での例を挙げてください。 | ||
○矢田部理君 私は、官房長が入り、それから大阪府警の本部長になってもなおかつまた現職でいる、こういうことはやっぱりやめてもらいたい、やめなきゃならぬと思いますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 監督官庁の官房長がこういう生々しいところに入っている。全部財界が銭を出している、こんなところでうろうろすべきでないと思いますが、いかがですか。これは国家公安委員長に聞きましょう。 | ||
○矢田部理君 先ほど官房長は財界主導でつくったものだという話をされましたが、果たしてそうでしょうか。六十二年六月二十九日に理事会と評議員会が開かれておりますが、その出席者名を明らかにされたい。 | ||
○矢田部理君 いや、この財団法人の性格が如実に出ているんですよ。 | ||
○矢田部理君 いや、今答えを求めている。 | ||
○矢田部理君 理事会と評議員会の出席者を聞いているんですよ。 | ||
○矢田部理君 監督官庁がですよ、しかも監督官庁を代表して官房長がわざわざ入っているんだというのに、運営の状況をほとんど知らないというような、そんなばかなことありますか。 | ||
○矢田部理君 これはたまたまの理事会じゃないんですね。最も基本的な方針や中身を決めた理事会であり、評議員会であり、登記事項でもあるんです。そんなことがわからないことでは運営できませんでしょう。 | ||
○矢田部理君 評議員会に警察OB以外の人が出席していますか。 | ||
○矢田部理君 二十九名。 | ||
○矢田部理君 出席者を聞いているんです。 | ||
○矢田部理君 あなた自身が出た評議員会はどうなっていますか。 | ||
○矢田部理君 調べを待つ間がもったいないものですから一点だけやりますが、今の主税局長の答弁は、衆議院において竹下総理大臣が八月五日に行った答弁と同じでしょうか。 | ||
○矢田部理君 総理の答弁を読んでみてください。 | ||
○矢田部理君 全然理解できません。 | ||
○矢田部理君 先ほどの答弁と同じですか、それは。 | ||
○矢田部理君 もう一回読んでみてください。 | ||
○矢田部理君 全然違う。 | ||
○矢田部理君 そうすると、また混線するんですが、江副氏を特別委員にするというリストは最初はだれがつくったんですか。どこでつくったんですか。 | ||
○矢田部理君 一般的にはそうですが、疑惑の中心の人だから私はくどく聞いているんですよ。どうもいま一つはっきりしませんね。 | ||
○矢田部理君 先ほどの紙で読み上げたのと、総理の衆議院における答弁と今の御説明を全部伺っても私は納得しませんので、もう一度やっぱり事実経過に即して正確な話をしていただきたいということを委員長にお願いします。 | ||
○矢田部理君 もう一つ聞いているんです、理事会はだれかと。六十二年六月二十九日の理事会及び評議員会の出席者を聞いております。 | ||
○矢田部理君 私がなぜこういうことを聞くかといいますと、先ほど官房長は財界のイニシアチブで、財界主導型でつくったと。そうじゃありませんよ、これは。理事長も専務も常勤者は全部警察OB、高級警察官僚の天下りで、理事会の出席者も、わずかでありますが、全部に近いほど警察。今お話があったよ...全文を見る | ||
○矢田部理君 二十九名の評議員会で、警察の名前を言ってごらんなさい。全部幹部だけ三人しか出席しないなんという評議員会がありますか。これは最高の意思決定機関ですよ。 | ||
○矢田部理君 つづめて申しますと、これは警察の天下り団体なんです。ほとんど活動らしい活動をしてない。財界は一千万の入会金を払って、年間百二十万ずつ払って、これは十億、一億二千万です。この金で警察幹部が天下りしている。なぜ財界は払うのか、こういうところに入るのかということになれば、...全文を見る | ||
○矢田部理君 この事務所はどこにありますか。 | ||
○矢田部理君 リクルート本社ビルのすぐ近くではありませんか。どういう経過で手に入れましたか。 | ||
○矢田部理君 マジソンビルというところにあるんですが、この間第三者割り当てで問題になったドウ・ベストの会社もここにあります。このマジソンビルは江副氏ともかかわりのあるビルと言われておりますが、江副氏の世話で入ったのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 こうして警察と江副氏、あるいはリクルートグループの人的、物的なつながりが今日の捜査に非常にブレーキになっているんじゃないか。天下りしたある幹部はそれをつぶしに回っているという形跡さえ、一、二私はつかんでおります。 こう考えてきますと、どうも江副氏と警察幹部OBと...全文を見る | ||
○矢田部理君 梶山さんに最後の答弁を求めますが、江副氏がこの会に入会をしているというか、リクルートコスモスグループが、そして江副氏が評議員になって、ビルのつながりもあるなどなどを含めて、全面的に調査して報告をいただきたいと思いますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 法務、検察それから警察ともども、この問題の疑惑は単純に道義的、社会的問題だけではなくて、刑事事件に発展する可能性を多分に持っているということで、やっぱり姿勢を正して取り組んでいただきたいと思います。 次に、証取法四条に関連して伺いますが、この届け出問題の決着はま...全文を見る | ||
○矢田部理君 四条の届け出義務ありと、クロの判定をしたんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 この程度の結論を出すのに随分かかった感じがしますが、結局実効は期しがたいということですか。 今、たくさん読み上げられたから質問事項がありますが、思いつくままに一、二点だけ確認を求めておきますと、七十六名という人の確認はどういう方法でやりましたか。 | ||
○矢田部理君 コスモス社の取締役会の議事録には、氏名は載っておったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 登記簿上も譲渡制限を課しているわけですが、それは、同族会社が余り知らぬ人に勝手に売ってもらっちゃ困るということの譲渡制限でありますから、当然譲渡を認めるためにはだれに売るかということが記載されてしかるべきだと思いますが、記載はありませんでしたか。 | ||
○矢田部理君 コスモス社の取締役会のその議事録を見たと言うから、その議事録に名前は書いてなかったのかと聞いているんです。 | ||
○矢田部理君 譲渡制限を解除するための取締役会の議事録に、だれに譲渡したかの名簿が載っていないというばかなことはありません。だめです、そんな答弁。 | ||
○矢田部理君 この取締役会というのは、売り出しのときの届け出の前提となる場合の取締役会と、売っていいかどうかの制限解除の取締役会は別のはずです。後者については、少なくとも名前が載せられていなきゃならぬと思いますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 最初はなかったと言う、今度はあったかどうかわからぬと言うのは、さっきと答弁が食い違っていますよ。 | ||
○矢田部理君 七十六名かどうかというのは、甲野太郎、乙野次郎と一つ一つ数えて初めて数がわかるんじゃありませんか。そんな初歩的な作業をやらぬというばかなことはない。やっているはずだし、やらなきゃおかしいと思う。 | ||
○矢田部理君 リストの任意提出を求めたことはありますか。 | ||
○矢田部理君 質問に答えていない。七十六名のリストの任意提出を求めたっていいわけでしょう。同じことを言っている。求めたことがあるかと聞いているんです。 | ||
○矢田部理君 リストの任意提出を求めたことがあるかと聞いているんです。 | ||
○矢田部理君 重要な点だ。(「その程度のことがなぜ答えられない」「求めたか求めなかったかと聞いているんだ」と呼ぶ者あり) | ||
○矢田部理君 答えていますか、私の質問に。こちらの事実を聞いているんです。結論はわかりました。求めたのか求めないのかと。 | ||
○矢田部理君 求めたということになれば、七十六名を確定するためには必要だという認識があったからでしょう。いかがですか。 | ||
○矢田部理君 七十六名になると逃げ回っちゃっている。これが問題なんですよ。 もう一点、届け出が必要だというクロの認定をしたわけですから、届け出をする必要を前提にして、その年度の有価証券報告書も出さなきゃなりませんね。この関係はどうなっていますか。 | ||
○矢田部理君 それは、どの年度の有価証券報告書をいつまでに出さなきゃならぬことになっていますか。 | ||
○矢田部理君 届け出が本来なされていれば、いつの段階で有価証券報告書を出すことになりますか。 | ||
○矢田部理君 それを出さない場合はどういう罰則がありますか。 | ||
○矢田部理君 今のを総括しますと、届出書をまず出さなかった。届出書を出すことが基本でありますが、同時に、出すことになれば翌年の四月、有価証券報告書を出さなきゃならなかった。これも出していない。それは三カ月以内ですから七月まで問題はあったわけであります。出さないのがけしからぬだけで...全文を見る | ||
○矢田部理君 届出書を出さなかった罰則、有価証券報告書を出さなかった罰則、構成要件が全然違うのでありますから、そんなインチキな解釈はだめです。 そこで、やっぱり証券局、大蔵省が非常に怠慢だった、証券行政がルーズだったことがこういうことをもたらしている。ですから、ディスクロージ...全文を見る | ||
○矢田部理君 委員長に一言だけ申し上げます。 私の幾つかの質問についてまだ留保されている部分がございます。この点も含めて、委員長としてリクルート疑惑全容解明のための努力を集中的、本格的に当委員会としても行われるよう取り計らっていただきたいということをお願いして、私の質問を終わ...全文を見る | ||
11月08日 | 第113回国会 参議院 外務委員会 第2号 議事録を見る | ○矢田部理君 国際情勢にかかわって、二、三最初に伺っておきたいと思いますが、既にお話がありましたように、アメリカの大統領選挙が投票日を迎えまして、この大統領選挙をめぐる情勢をどう認識しておられるか。これはアメリカ自身が決めるべきことですから余り予想屋的な話をするのはアメリカの立場...全文を見る |
○矢田部理君 大統領選挙の結果を待って、対日政策がどんな変化が出てくるのか、様子を見ながらもう少し個別問題についても議論したいと思いますが、例えば貿易や防衛政策その他についてもいろんな変化が出てくることが想定もされますが、その議論はいずれ大統領選挙の結果が判明して後、改めてまた議...全文を見る | ||
○矢田部理君 あわせて、中ソ会談が行われれば、その後にゴルバチョフ書記長の日本訪問ということが日程に上るであろうということも取りざたをされているわけですが、外務省としてはこのゴルバチョフ書記長の訪日問題についてはどんなふうに見ておられますか。 | ||
○矢田部理君 あわせて、時間があれば後ほど朝鮮問題、対朝鮮外交等についても議論をしたいと思っておるのでありますが、国際情勢が非常に激しく動く中で、最近の日本の外務省の姿勢は、例の自粛ムードで機能を停止しているのではないかというような見方もあるのでありますが、外務大臣としてはその辺...全文を見る | ||
○矢田部理君 いや、そうじゃない。朝鮮問題も時間があれば後で議論をいろいろしたいと思いますが、含めて、国際情勢が大きく動いているわけですが、国内の自粛ムードが御承知のようにございますね、それが余りにも過剰であるということも今反省をされているわけでありますが、そのような背景もあって...全文を見る | ||
○矢田部理君 先ほどの理事会でプルトニウムの海上輸送問題の報告が外務省からなされました。そこで、これにちなんで若干の質問をしておきたいと思いますが、従前日米原子力協定の論議の際、空中輸送、空輸の問題を焦点にやってきたのですが、そのときの説明では確かに海上輸送そのものを否定されてい...全文を見る | ||
○矢田部理君 これはアメリカ側の申し入れでそうしたんですか。 | ||
○矢田部理君 もともと海上輸送は距離が長くてシージャック、核ジャックの危険が高いということでアメリカ筋から空中輸送、空輸論が出されたように承っておったのですが、そのアメリカが今度は海上輸送でもいい、いいと言ったのはともかくとしても、海上輸送を向こうから積極的に持ち出すというのは従...全文を見る | ||
○矢田部理君 空輸についてはアメリカから提案をされながら、アメリカ国内でもいろんな議論があり、問題が出されたりし、私どももこの委員会で幾つかの問題点を指摘したわけでありますが、その指摘された問題点の解決がなかなか容易でない。幾つかの条件もついているわけですね。ということから、もう...全文を見る | ||
○矢田部理君 私どもは原子力発電そのものには問題ありきというふうに考えておりますから、したがって使用済み燃料を再処理してプルトニウムを生成すること、この輸送を含めて似たような疑問があるわけでありますので、海上輸送ならいいとか、空輸ならいかぬかとかということではありませんけれども…...全文を見る | ||
○矢田部理君 ということになりますと、輸送する飛行機をどうするか、これは無着陸で直行便でというような議論があるわけですね。それから、飛行機の輸送に伴って幾つかの条件がついていますが、その条件整備をどうするかということが実験や研究も含めてかなりの問題点があるわけですね。 あわせ...全文を見る | ||
○矢田部理君 そうすると、研究段階あるいは実験段階では両にらみで準備をするが、いずれはどちらかに絞って実務のレベルに乗せるというふうに伺ってよろしいわけですか。 | ||
○矢田部理君 そこで、きょう説明をされた船の点でありますが、これは輸送する船はあるわけですか。 | ||
○矢田部理君 今、私は武装護衛船よりもまず輸送船があるのかどうかということを聞いたんですが、そうでない方に話が行っているから両方聞いてもいいんですが、この条件では港に寄港せずに持ってきなさい、運びなさい、こういうことになったわけでしょう。すると、寄港せずに運べる船があるのかどうか...全文を見る | ||
○矢田部理君 それはそう伺いますが、しかし武装護衛船はないわけですね。これはどうするんですか。どういうことを想定してこういう取り決めに至ったのですか。 | ||
○矢田部理君 武装護衛ということが条件になっているわけですが、これは自衛隊が出動して護衛するということはできないし、考えてもおられないと思いますが、その点は明確にできますか。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、海上保安庁の巡視艇というんですか、巡視船というんですか、それが武装して護衛するということですか。まず考え方です。 | ||
○矢田部理君 海上保安庁の巡視船が例えばフランスの港まであるいはイギリスの港まで武装護衛のために迎えに行くんですか、そして全部付き添って武装護衛をするんですか。 | ||
○矢田部理君 領海に厳密な意味で限るかどうかということは私も必ずしもそうは思いませんが、輸送船は出発から到着まで武装護衛船で守られなきゃならない。イギリスやフランスの領海まで行って日本の警察権なり武装した船が行動することは、これはまず第一にできないんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 その申し上げたのはいいんですが、私が聞いているのは、逆にイギリスやフランスの領海、要するに出発から武装護衛しなさいとあるわけでしょう、向こうの。それはできないでしょうと言うんです、相手の国内で日本の警察権を行使することにもなりかねないわけだから。 | ||
○矢田部理君 相手国の領海にまで入って海上保安庁が武装護衛するとか、持っている権限行使をするというのはまずできないことは常識的ですが、同時にまた、日本の領海内でだけ行動をしなきゃならぬとも私は思いませんし、周辺海域について一定の行動ができることも了解できないわけではありませんが、...全文を見る | ||
○矢田部理君 確かに、法文上の限定はありません。ありませんが、大西洋上まで行って武装護衛するというのは、これは政治的に見ても制度的に見ても大問題なんであって、そう簡単な問題ではないんじゃありませんか。これは私ももう少し理屈を整理していずれ議論しますが、そこの問題が一つと、それから...全文を見る | ||
○矢田部理君 最近問題になりましたのはRTZ、リオ・ティント・ジンクというんですか、イギリスの会社から持ってきているウランにナミビア産のものが含まれているという指摘があるのですが、外務省はその事実を確認しておられますか。 | ||
○矢田部理君 そうすると、確認できないということですか。 | ||
○矢田部理君 しかしながら、RTZ社のウランのほとんどはナミビア産のものであるという少なくとも疑いは持っているんでしょうか、その点はいかがですか。 | ||
○矢田部理君 イギリスではウランは産出しないわけですから、そうしますと、このRTZ社のものはほかから原石を輸入するということになりますわね。その輸入先は少なくとも南アフリカから輸入していることはお認めになるでしょう。 | ||
○矢田部理君 これだけナミビアの天然資源に関する布告が国連で問題にされ、もう一つ南アフリカの場合には南アに対する経済制裁の問題と二つかぶるわけでしょう、という状況のもとでRTZ社のものを日本で輸入しておるのに、その原石がどこから持ってきたものか、どういうものが含まれているかについ...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうも通産省の態度は緩いですな。なるほど関西電力とか中部電力は疑わしきは罰すということからナミビア産のそれについては、特にRTZ社のものについては今後契約をしないという方針を決めたようですが、東京電力はそこに踏み切ってないんでしょう。 | ||
○矢田部理君 国連理事会の布告なんですね。ですから、各社の自主性に任せるとか通産省が直接指導をしないというのは少しまずいんじゃありませんか。とりわけ日本の南ア貿易とか南アとの経済関係については基本的には自粛の方向づけを出しているわけでしょう。それも我々から見ると大変弱い、緩いとア...全文を見る | ||
12月01日 | 第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第3号 議事録を見る | ○矢田部理君 午前中に宮澤大蔵大臣から再々釈明といいますか弁解がございました。 率直に言わせていただくならば、宮澤さんは、この数カ月間、国民と国会を欺き、虚偽の上に虚偽を重ねてきました。これは政治への信頼を根底から失墜させた言動でありまして、政治家としての責任は極めて重大だと...全文を見る |
○矢田部理君 今日まで何度かこの問題について宮澤さんの答弁なり釈明を伺ってまいりました。 思い起こしますれば、八月の二十四日でありますが、参議院における予算委員会で私はこのように指摘をしているんです。「自民党の幹部の方々がすべて秘書のやったこと、子供たちがやったこと、秘書がだ...全文を見る | ||
○矢田部理君 私は、そこに宮澤さんのずるさがあると思うんです。ずっと答弁を伺っておりますと、すべて服部からの報告、服部の説明によればと、自分の言葉で語っていないんです。みずから事実を調査し真実を明らかにしようという態度を一切とらなかった。すべて、服部の申すところによりますと、とい...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうもまだ反省をしておられないようですね。 私には調べるすべがないとおっしゃいました。どうして河合氏と連絡がとれないのでしょうか。アメリカに行っていると今おっしゃいました。しかし、今までの宮澤さんの釈明では、服部氏を通して河合氏に聞くと、という部分が何カ所かあり...全文を見る | ||
○矢田部理君 大蔵省は証取法四条違反などで再三にわたって関係者を呼んで事情を聞いたりもしているわけですから、大臣の重大な疑惑が指摘をされているときに、事実はどうだったのかを本気になって調べるならば、私は調べ方は、あるいは接触の仕方は幾らでもあったはずだと。根本にはその姿勢がなかっ...全文を見る | ||
○矢田部理君 各論的には逐一伺ってまいりますが、今度仮に間違ったような事実が明らかになれば、あなたは大臣だけではなくて議員の職を賭すといいますか、国会議員をやめるというような気持ち、ここで約束できますか。 | ||
○矢田部理君 委員会の意向はそれだけではなくて、きょうこの場で釈明をするに当たっては、しかるべき物証を持参するなど、身のあかしを立てるすべを同時に考えておいてください、こういう注文もあったはずですが、あかしを立てる何か資料なり真実証明の裏づけなりは御持参いただいたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 納得できませんが、おいおいその問題も各論的に伺っていきたいと思いますが、服部さんには、いつどこでどのぐらいの時間お会いになったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 病院ですか、それとも普通のお宅ですか。 | ||
○矢田部理君 そこで、株式取得の経緯について大蔵大臣の説明がありましたので具体的に伺っていきたいと思いますが、六十一年の夏ごろというのはいつでしょうか。「リクルート社の方が、服部君を訪れ」云々とありますが、リクルートの方というのはどういう役職のどなたでしょうか。訪れた場所はどこで...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうでしょうか。株を買ってくれないか、持ってくれないかと言って話を持ってきたんでしょう。そうしたら、その後資金を準備したかどうか知りませんが、して、買いたいという申し入れもするわけでしょう。その相手方がわからぬということはないんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 全部の名前を完全に覚えているかどうかはわかりませんが、どういう役職の人で、リクルートコスモスのどういう幹部の人とか、本社のいかなる人とかということがわからなければ連絡も売買の話も詰めようがないじゃありませんか。そんなばかなことはないですよ。 | ||
○矢田部理君 おかしな話を幾つかまた聞かなきゃなりませんが、その方は宮澤さんの名義で買ってほしいと言ったのか、宮澤さんに株を引き受けてほしいと言ったのか、それはどちらだったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ちょっと今私の質問、不正確でしたが、服部さんのところへ来て服部さんに買ってほしいと言ったのか、当時は大蔵大臣の秘書官ですかね、大蔵大臣である宮澤さんに買ってほしいと言ったのか、そこは重要な点でありますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 これは重大なことだと思うんですね。服部さんに対してリクルート側があなたに株を買ってくれと言ったのか、宮澤大蔵大臣に株を買ってくれと言ったのか。仮に服部さんに買ってくれと言ったのに、宮澤さんの了解を得たかどうかは知りませんが、了解も得ずして宮澤さんの名前を使うというの...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうもはっきりしないんですね。宮澤さんという方は言語明瞭で事ごとに正確に物を言われる人だと私は受けとめているのですが、この株の問題が出たときに最初動揺しましたよね。ノーコメントというのを十三回言ったと思う。大蔵大臣に関係がないとすれば、私は一切知りません、そんなこと...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうも説得力がありませんが、売買約定書をつくられましたね。この判こはどうしたんでしょうか。今までの説明によると、河合なる男がどこかで三文判を買って押したと、こういうごまかしの説明をしておられたのですが、この判こは宮澤さんの判こなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そうすると、通常、実印といいますか、印鑑登録証明をした印鑑ではなくて、事務的に使っている印鑑、もちろん、しかしそれも宮澤さんの印鑑なんですよ。その印鑑を使った、こういうことですか。 | ||
○矢田部理君 実印は自分でお持ちですか。 | ||
○矢田部理君 そうすると、実印ではなくて、しかし事務所で宮澤さんの通常使っている判こ、これを使った、こういうことですか。 | ||
○矢田部理君 あろうと存じますと言ったって、その辺は確かめなかったんですか。 | ||
○矢田部理君 そうすると、宮澤さん自身がその売買約定書に御自分で署名したということは絶対ありませんか。 | ||
○矢田部理君 御自分で判を押したこともありませんか。 | ||
○矢田部理君 あなたのところの大臣と秘書官との関係は、三千万もの取引を一切大臣に了解なしに、しかも大臣の名前と判こを使ってやれるような関係になっているんですか。 | ||
○矢田部理君 まず第一には、署名捺印について身のあかしを立てる必要があると思います。その点では、ドゥ・ベスト社との宮澤さん名義にかかわる株の売買約定書、これを国会に提出すべきだと思う。かつてその指摘をされたときに、河合は見当たらないと言っておったということでありますが、捜すべきだ...全文を見る | ||
○矢田部理君 御自分が一方の当事者でしょう。あなたの名前を使った売買約定書、うちの方は紛失したからあれ出してくださいよと、当たり前の話じゃありませんか。毎回言われているのにどうしてそういう努力をされないんですか。そして、どうして服部が、服部がとだけ言うんですか。あなたのこれは責任...全文を見る | ||
○矢田部理君 宮澤さんは何度も、それにつけ加えることはありませんとか、私を信じてくださいとか、これが事実ですと言ってきたのに、その事実が全部崩れているから、単に言葉が滑ったとか問題を取り違えたとかということじゃなくて、あなたは故意犯なんですよ、私から言わせれば。過失じゃないんです...全文を見る | ||
○矢田部理君 服部氏の個人の預金口座から集めて出したということですか。 | ||
○矢田部理君 これも預金からおろしたのならばおろしたというこの日付、あるいは近い時期の預金口座の払い戻し証なり三千万の支出先について明確な裏打ちをすべきではないでしょうか。 | ||
○矢田部理君 あなたがそういう必要があると思うかどうかではなくて、そういうことをして国民にやっぱり事実を裏打ちして説明をする必要があるのではないですか。それをやりませんか。 | ||
○矢田部理君 この問題は、宮澤大蔵大臣が真実と思っていればいいというものじゃないんですよ。今までもそう言ってこられた。それが全部うそだからこうして宮澤さん問題を事細かに聞かなきゃならぬことになってしまったのでありまして、そういう手間を省くためにも、本来ならばきのうじゅうに理事会に...全文を見る | ||
○矢田部理君 リクルートのだれからあったのか、そういう払い込みの裏打ちがとれますか。 | ||
○矢田部理君 それで、株式は手元に参ったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 どこにあったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 リクルートの相手の人の名前も定かでないのに、三千万ものお金、私たちにとっては大金ですが、それを振り込んだだけで株式、株券も手元に来ない、どこかにあったらしいと。ちょっと庶民の気持ちではわかりませんがね、事実そうだったんですか。 | ||
○矢田部理君 その後、売却をされますね。この売却の依頼はだれにされたんですか。 | ||
○矢田部理君 服部恒雄氏がだれに売却の依頼をしたのですかと伺っているんです。 | ||
○矢田部理君 証券会社の名前を。 | ||
○矢田部理君 一般論じゃなくて、事実関係が本当かどうかということを確かめるためにいろいろ伺っているんですから、一般論で答えないでいただきたいのです。 | ||
○矢田部理君 大和証券でしょうか。 | ||
○矢田部理君 売買報告書はおつくりになったんでしょうか。売買報告書をつくるわけですが、それは服部さんのところあるいは宮澤さんのところに届いたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 受け渡し計算書はいかがですか、あるいは取引明細書と言う場合もありますが、この辺の文書はいかがですか。 | ||
○矢田部理君 ですから、それを裏打ちするために、今申し上げた二つの書類、売買報告書と受け渡し計算書が宮澤さん方、服部さん方に来ているわけですから、それを提出していただきたい。 | ||
○矢田部理君 私はせっかく丁寧に教えてあげているつもりなんです。こういう証拠資料があるのじゃありませんかと。それをお出しになることが身のあかしを立てる一つじゃありませんか。服部だけ情理を尽くして聞くというのでは客観性がないから、全体の裏打ちをしたらどうですかと。どうしてそれができ...全文を見る | ||
○矢田部理君 宮澤さんの名義で一万株の購入の申し込みをしたんでしょう。そして三千万送って宮澤さん名義の株券、株式ということにまずはなったんでしょう。そこはどうなんですか。 | ||
○矢田部理君 そういう名義になったとすれば、宮澤さんから服部さんにまた名義をかえたというなら別ですよ、株の売り買いがあったというなら別ですよ。その株券を売るのにはやっぱり宮澤さん名義の株券で売るんじゃありませんか。事実上だれがお金をもらったとか事務を担当したかはまた別問題ですよ、...全文を見る | ||
○矢田部理君 どうもわかりませんが、どこの銀行口座に入金をされたのですか。その入金のあかしを出せませんか。 | ||
○矢田部理君 これが真実だ、これが確かな事実だと言うに当たって、証券会社の名前も銀行の名前も言えない、ましてそれにかかわる資料も出せない、約定書の提出のためのドゥ・ベスト社等に当たる作業もしない、これじゃ話にならぬじゃありませんか。了解できませんよ、そんなことでは。そこをずっと今...全文を見る | ||
○矢田部理君 あなたの口から直接述べてください。 | ||
○矢田部理君 服部さんとリクルート社のどなたか親しくおつき合いしている方でもあるんです | ||
○矢田部理君 来られた方の名前も覚えていないと言うんですから、改めてそれじゃどうして来たんだろうかと。やはり前から申し上げておりますように、宮澤さん、あなたがねらいだったんじゃありませんか。 もう一つ、いずれ店頭公開をする、公開すれば値が上がる、つまり服部さんがどんなお金持ち...全文を見る | ||
○矢田部理君 店頭公開をした直後に、つまり値上がりをした直後に売ったというのは、これは服部さんの意思ですか、それともリクルート側の意向ですか。 | ||
○矢田部理君 どうもわかりませんね。最終的に利益が相当出たようですが、このお金は、今までですと河合がどこか不動産関係の仕事につぎ込んだとかという説明だったのですが、どんしたんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 あと一、二点ですが、服部さんというのは株をほかにもいろいろやっている人です か。 | ||
○矢田部理君 一連の状況について宮澤さんから伺いました。率直に言って納得できません。不明の点も数多くあり、また、宮澤さん自身がきょう述べたことのあかしを立てておりません。 一つには、責任の取り方が監督不行き届きとかいうことではならないのでありまして、みずからの進退をかけた政治...全文を見る | ||
○矢田部理君 株を受け取った時期は、宮澤さんは時の大蔵大臣です。服部さんは秘書官だった。職務権限いかんでは重大な問題に発展する可能性を持っているのでありまして、単なる株の売買だということにはならないのであります。私から言わしむれば、だからこそ宮澤さんたちは河合さんというダミーをつ...全文を見る | ||
○矢田部理君 宮澤さんの問題はなお多くの問題をはらんでおりますが、今後同僚委員などを含めて引き続き追及をすることといたしまして、宮澤問題がなければ入ったであろう本来の議論に重点を移してまいりたいと思います。 まず総理に伺いたいと思いますが、リクルート疑惑はかってのロッキードを...全文を見る | ||
○矢田部理君 総理に申し上げたいのですが、前から四つの分類とか立て方とかということを言われるわけですが、分類していればいいというものじゃなくて、問題の汚職の構造の本質をどうつかまえて、どうそれを解明していくのかということがまず先行しなきゃならぬと思うのです。もちろん政治ですから、...全文を見る | ||
○矢田部理君 また一方では、このリクルート疑惑を、ぬれ手にアワといいますか、手もぬらさずして数千万から億単位のお金を懐に入れる、これを商行為だと言っている、単なる経済行為だと。代表格は渡辺美智雄氏であります。大方こんな受けとめ方をしていることが宮澤さんのうその発言につながり、全容...全文を見る | ||
○矢田部理君 単なる経済行為とか商行為ではなくて、最高裁も言っておりますように、一般の人は簡単に入手できない株である、値上がり確実な株の売買はわいろに当たると。まさにこのコスモス株はそれにぴったりの株なんでありまして、職務権限いかんでは汚職そのものになるという状況であることを厳し...全文を見る | ||
○矢田部理君 これはいつリクルートのどなたから話があって、福田勝之氏名義にしたようですが、どうしてそうなったのか、その株式購入の代金はだれが支払ったのか、現在も処分していないのかどうか、処分したとすればその利得はどこに帰属をしたのかなどなど、一連の事実関係について御説明できません...全文を見る | ||
○矢田部理君 受けとめ方が緩いんじゃないかと思いますね。この株は恐らく竹下総理に向かって来た株じゃありませんか。どこか適当に買い主がいたら探してくれということで青木秘書のもとに来たのではないと私は思いますよ。竹下さんにも応分の利益にあずかっていただきたいという思いと気持ちを込めて...全文を見る | ||
○矢田部理君 事実関係は今準備がないということであれば、私が申し上げたような点について明確に近々していただけますか。 | ||
○矢田部理君 これは、民間人も私は出すべきだという立場ですが、単なる民間人の株のやりとりじゃないんですよね。竹下さんに向かって来た株なんですよ。それを御親族、一族にしかるべく割り振ったのでありまして、そんな人ごとのようなことを言われちゃ困るんです。何の目的で、どういう回路であなた...全文を見る | ||
○矢田部理君 何かその説明がひっかかるのでありまして、私は今の答弁で納得するわけではありませんが、これから全体の問題を明確にする第一歩として、総理みずからが事実を語り、全貌解明に一つの役割を果たす、あるいは中心になるというやっぱり気構えで進めていっていただきたいということを強く要...全文を見る | ||
○矢田部理君 コスモス株について、江副氏は当然特別利害関係者だと思いますが、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そのコスモス社について伺いたいのでありますが、店頭公開が六十一年の十月三十日です。そして、四月決算でありますから、この規約、規定によりますれば、六十年の五月一日以降は江副氏の株の取引、売買や勧誘については禁止されていると思いますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 ところが、この江副氏が中心になって、今も出ました宮澤さんのところへ来た株も竹下さんの周辺に参った株も表に出ているだけでも七十六万株が還流をし、江副氏の采配で再配分をされているということになりますと、当然あなた方の業界で決めた規定に違反する取引ということになりませんか...全文を見る | ||
○矢田部理君 その種の報道はありますが、現在の調査状況、問題点等についてお話しください。 | ||
○矢田部理君 その中身をかいつまんでお話しください。 | ||
○矢田部理君 第一点で述べられた方々の氏名、株数、動いた時期等々の詳細については明らかにできませんか。 | ||
○矢田部理君 既に、だれが見てもこれは違反だと、禁止期間中の禁止違反の行為であるということがわかる人は相当数いるわけですね。江副氏自身も先般の衆議院の証言で、私が中心になって配りましたと、公開直前のことも含めて言っておるわけですから、明白なこれは違反じゃありませんか。どうですか。 | ||
○矢田部理君 どうしてそんなに差し控えちゃう必要があるんですか。 ワールドサービス、江副氏から電話で二十万株どうしても返してほしい。エターナルフォーチュン、これまた二十万株買い戻したい。再三にわたって江副氏から連絡があった。ビッグウエイ、菅原氏が江副氏と相談をして各方面に回し...全文を見る | ||
○矢田部理君 松原弘、楢崎さんに対する贈収賄事件で起訴されておりますが、これは当然コスモス社の取締役ですから利害関係人ですね。それはお認めになりますね。 | ||
○矢田部理君 ここにエターナルフォーチュンから三万五千株、その利害関係人の取引はあなた方の規定に反しますね。 | ||
○矢田部理君 さきの江副証言で飛び出しました警察関係者、麻野忠雄氏という名前だということになっています。この方も当然株の取引はできない、内規違反ということになりますね。 | ||
○矢田部理君 これら一連の株式の取引が組織的に計画的に行われ、また量的に非常に多いということになりますれば、もともと登録申請は受理されない性質のものだ。既に公開してしまったわけですが、登録取り消しということになるんじゃありませんか。その辺はどう考えますか。 | ||
○矢田部理君 いずれにいたしましても、そのわいろ性の有無とあわせて、証券業界自身がこの期間は売ってはいけない、場合によってはそういう場合には公開しない、取り消しもあり得るという株が政界にずっと渡っている。その限りで言えば、少なくとも違法な株式だ、手を出してはならぬ株式だという認識...全文を見る | ||
○矢田部理君 協会の方、結構です。ありがとうございました。 先ほど出た麻野氏というのは、以前警察からリクルートコスモス社に天下った一人として予算委員会で私が名前を出したわけでありますが、その人に株が渡っていることが後からわかり、警察関係者だという説明にもなったのでありますが、...全文を見る | ||
○矢田部理君 今度の特色は、認めるまでは否定しているのが特色でありますから、否定したから、そうですかと言うわけにはまいらないのでありますがね。 大蔵省に伺います。 大蔵省は関係者を調べましたか。あわせて、五十九年のリクルート社の税務申告書に添付されている書類に有価証券の内...全文を見る | ||
○矢田部理君 越田……。 | ||
○矢田部理君 差し控えられたのでは困るのでありますが、問題の名前でありまして、ある人はそのことを確認しているわけです。マスコミが確認できることを国会でどうして言えないんですか。 | ||
○矢田部理君 私は、大和証券の越田常務などというのは一言も言っていないんですが、この越田なる人が直接もらったかどうかは別として、何らかのかかわりがあって、したがって文書に載っているんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 文書を見ている人はあるんですか。見てない人が幾ら答えてもしようがない。 | ||
○矢田部理君 そういう税務資料であっても、真相解明のために必要であれば出すことができるわけでありますから、委員長の方でこの点もよろしくお取り計らいをいただきたい。この資料を要求しておきたいと思います。 それから、他の省庁全部いろいろ聞きたいところが多いわけだし、特に文部あるい...全文を見る | ||
○矢田部理君 否定しているのなら出してもよさそうに思うがね。 私としては、委員長にこれは要求をしておきたいと思うのでありますが、個別の問題を挙げるともう泥沼というか無限に広がるというような状況を呈しておるわけでありまして、その点では衆議院で伏せ字で一部第三者割り当てリスト及び...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、時間がなくなってきましたので、取り急ぎ次のテーマに入りたいと思います。 武蔵浦和駅の周辺市街地再開発に絡んで数々の疑惑が出ております。これは、JRの武蔵浦和駅の西口に、かつて森下製薬の土地がありました。一万四千六百平方メートルということでありますが、この...全文を見る | ||
○矢田部理君 県は、当然のことでありますが、森下製薬の関係者に事情を確かめたら、調停で決まったんだから届け出には及ばない、必要がないと言ってこの契約を強行したのでありますが、これが実は、はしりだと言ってもいいでしょう。その後、不動産業界では、地価抑制だとか投機的土地の買い占めだと...全文を見る | ||
○矢田部理君 最高裁はさすがにこれには困ったのでしょうか、特別の通達というか、裁判所がそのようなことで利用されないようにという通達を出したと聞いておりますが、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 まさにその脱法の元祖的役割を果たしたのがリクルートコスモスだった。江副さんは、一方では行革審の土地対策の委員か何かをやっておられて、あそこの勧告を見ますと投機的土地取引はやめよう、地価の抑制をしようと。重要な答申にかかわっておりながら、他方ではこの種脱法、地上げを公...全文を見る | ||
○矢田部理君 その税金問題については、監査請求などもついせんだって出されたりして大変問題になっているわけでありますが、こういう状況に対して埼玉県はビルを建てる補助、再開発の補助を凍結するという対応をしました。国としても同じような対応をすべきだと思いますが、いかがですか。 | ||
○矢田部理君 これだけ地元では市議会等でも取り上げられ問題になっていることについて、大変対応が緩慢だと思われます。 そういう動きと連動するかのように自民党の代議士に株が渡っている。浦和の自民党支部に五百万の政治献金がなされる。うち二百七十万が市長に渡される。浦和市の秘書課長の...全文を見る | ||
○矢田部理君 私は、川崎も含め安比も含めて一連の調査をしてまいりまして、どうも官の側から見ますと民活だと、民間資金を活用したりノーハウを入れたりして大変よさそうに見えるのでありますが、問題は逆なのでありまして、民の側が言うならばその周辺整備を官にやらせる、許認可の関係を甘くさせる...全文を見る | ||
○矢田部理君 NTTからも参考人においでいただいておりますので、大変お待たせしましたが、この問題に議論を移したいと思います。 NTTにかかわる疑惑については二つありまして、一つはディジタル通信回線の再販、リセール問題、もう一つはアメリカのクレイ社から買い取ったスーパーコンピュ...全文を見る | ||
○矢田部理君 六十年のいつですか。 | ||
○矢田部理君 実は、それに先立って前から問題になっているわけでありますが、六十年の一月に中曽根総理が訪米をしてレーガン氏と首脳会談を行いました。ここで当然のことながらスーパーコンピューターの導入問題が話題になったと言われておりますが、外務省いかがですか。 | ||
○矢田部理君 アメリカのレーガン氏から通信機器それからエレクトロニクスなどのアクセスの改善を求める、中曽根総理は電電民営化に伴う内外無差別、透明性の確保では私自身がチェックする、これにこたえてSCの導入が具体的に話し合われたとされているわけでありますが、この中曽根総理の意を受けて...全文を見る | ||
○矢田部理君 NTTに伺いますが、この時期、幾つかの中曽根総理を中心とする動き、それから郵政省の対応、それからNTTに対する通信機器等々の積み増しということの要請があったと思いますが、どんなふうに受けとめておりますか。 | ||
○矢田部理君 逐一、時系列的にやっていきたいのでありますが、時間がありませんので私の説明を交えてやります。 そういう背景のもとで、リクルート社のコンピューターをまずはNTTが買ってその後転売をするという話は、いつごろ、どこから出たものでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ほかのことはいいから。 | ||
○矢田部理君 もっと早い時期じゃありませんか。六十年の九月にリクルート社は、スーパーコンピューターを使った仕事だと思いますが、RCS事業を始める。これと前後してスーパーコンピューターをアメリカから買ってほしい、それを私たちに転売してほしいという話がだれからだれにあったんでしょうか...全文を見る | ||
○矢田部理君 それは、正式な購入依頼書は確かに三月ですが、事前にずっと話があったんですよ。そして四月の常務会で決める。この転売方式、こういうやり方にNTT内部では相当程度反発があったんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 ちょっと納得できる話ではないのでありますが、もともと政府としてはアメリカから頼まれていて、何としてもいろんなものを員わなきゃならないという中で、スーパーコンピューターが金額的にはそれほど大きいとは思いませんが、ハイテクということもあって、いわば日米貿易摩擦の象徴的な...全文を見る | ||
○矢田部理君 どなたですか。 | ||
○矢田部理君 私は省略して言っているからわかりにくいかもしれませんが、正式な購入契約、購入をお願いする前に、既に真藤総裁が、当時は真藤社長ですか、具体的な検討はかなり早い時期から要請しておる。見合って、今お話の出た長谷川氏がぐっと動く。そして極めて異例な方法でこのスーパーコンピュ...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは後刻証人であれしますから、その際の前段として聞くわけですが、六十一年の五月にクレイ社より購入することを契約された。そして十二月にリクルート社に転売するわけでありますが、その年の九月に御承知のように村田秘書に一万株、中心的に世話をした長谷川取締役に同じく一万株が...全文を見る | ||
○矢田部理君 株が来た理由をどういうふうに見ておられるか。 | ||
○矢田部理君 そうして、その後にまたこれ外務省などもかみ、六十二年の四月の中曽根・レーガン会談があって、今度は具体的にNTTが介してまたスーパーコンピューターを買う、それがリクルートに転売をされたというようなことで、スーパーコンピューターをめぐるあれこれの動きについては、時の政権...全文を見る | ||
○矢田部理君 個別契約であれ何であれ、説明してください。 | ||
○矢田部理君 何ですか、守秘義務って。 | ||
○矢田部理君 そんなばかなことはないのでありまして、通産省、少しおくれて同じ機種のスーパーコンピューターを入れたんですが、これは幾らで買いましたか。 | ||
○矢田部理君 本体機器は幾らだったですか。 | ||
○矢田部理君 私の調査によりますと、もう面倒だからこっちでしゃべってしまいますが、NTTの買った値段は十九億九千八百万。それから同じ比較で言いますと通産省のものは十八億七千万。リクルートに転売した価格は二十億、これは手数料とか何か入っているそうですが、NTTの買った値段が高いんで...全文を見る | ||
○矢田部理君 通産省とやり合うだけが問題ではないんですが、そのクレイ、富士通、日立、日電などみんな最初は説明会に参加した。肝心の入札の日には一社もあらわれないというのは少し不思議じゃありませんか。おりたと。そこで値段が仕切られる。決まる。クレイ社に私どもなりに調査をして、このシリ...全文を見る | ||
○矢田部理君 そのリクルートとの勉強会でありますが、INS、回線リセールなどもテーマになりました。また、その勉強会には式場氏なども参加しておりましたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 式場氏などは参加しておりましたか。 | ||
○矢田部理君 そこで、六十年の四月に民営化するわけでありますが、回線リセールの事業化はいつごろどちらから持ち出されたものでしょうか。 | ||
○矢田部理君 リクルート社に専用線を貸したのはいつごろですか。 それから、リクルート社は、その専用回線で全体のシェアのうちどのぐらいの割合を占めていますか。 | ||
○矢田部理君 自分で貸している回線のリクルート社が占めるシェアを知らないということはないでしょう。 | ||
○矢田部理君 一般的に、他の資料などでも明白になっているわけですね。どうもそのやり方、やり口を見ますれば、真っ先に回線リセールの権利をリクルート社に与え、全シェアのうち六六%もこれに持たせる、この衝の責任者はだれだったんですか。 | ||
○矢田部理君 どなたですか。 | ||
○矢田部理君 最初の時点。 | ||
○矢田部理君 それは、いずれの時期かはともかくとして、重要な役割を式場さんが果たした、契約関係なども式場さんが仕切っていたのではありませんか。あわせて式場さんにはコスモス株五千株が渡っておる。この事実はお認めになりますね。 | ||
○矢田部理君 以上で終わりたいと思いますが、いずれにしましてもこの場合には、衆議院の逓信委員会が附帯決議までつけて回線リセール、特に単純再販はやらぬというやつを非常にねじ曲げて、新しい商売をリクルートと組んで乗り出した、その主要な役割を果たしたのは式場さんであると私どもは理解して...全文を見る | ||
12月06日 | 第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第5号 議事録を見る | ○矢田部理君 今、証人に示されておりますリストが二つございます。衆議院に出されたものでありまして、五十九年の十二月譲渡分、これがリスト1です。それから六十一年秋、第三者割り当てコースを経た譲渡分、これがリスト2でありますので、便宜そう呼ばせていただきますが、このリスト1及び2で既...全文を見る |
○矢田部理君 この前書きによりますと、政治家、官界関係者などの知人も記載をしているというふうになっておりますが、この欄の中で知人とはどなたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 その知人に名をかりた政官界関係者、実質上名義人と異なって所有者である場合もあるわけですが、そういう人も含めておられないと、こういうふうに伺ってよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 同時にまた、この回答書のリストの基準では株式譲渡時の肩書に基づいて発表したものであるというふうに言われておるわけでありますが、そういたしますと、譲渡時で政治家でなかった、後に政治家になった人、譲渡時には既に官界ではOBになった人、これは含まれていないということになり...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一度念のために伺いますが、当時既に官界を去った方、官界OBの方はこのリストの中には入っていないというふうにこれまた断言できますか。 | ||
○矢田部理君 河合康文さんという方が宮澤さんの株譲渡、譲り受けに関連してしばしば名前として登場されておるのでありますが、このリスト1ないし2の中においでになりませんか。 | ||
○矢田部理君 おいでにならないのですか、それともおいでにならないと思うという程度ですか。 | ||
○矢田部理君 あなたは、これが発表されてから大分日にちもたつわけですが、全部この名前はごらんになっておりますか。 | ||
○矢田部理君 以前にごらんになったというか、株の譲渡者のリストは当然御自分で中心にしたわけですから知ってはおられるわけですね。 | ||
○矢田部理君 次の質問に入りますが、このリストの中に、特に空白部分にでありますが、リクルートの関係者、グループの方々が役員その他で相当入っておると言われておりますが、この欄のどこにどんな名前の人がおられるでしょうか。 | ||
○矢田部理君 あなたは衆議院の証言で、第三者割り当て先の中から社員や幹部等、コスモスの社員、幹部等だろうと思いますが、に株を持たせたいということでお譲りをいただいたと言っているわけですから、少なくとも主な方は記憶しておられると思うのですが、具体的にお示しいただけませんか。 | ||
○矢田部理君 端的に答えてください。 | ||
○矢田部理君 具体的に名前を挙げてください。まず主な方から。 | ||
○矢田部理君 全部正確に申し述べなさいと言っているわけじゃないのでありまして、具体的に主な方ぐらいは列挙できるんじゃありませんか。自分の会社、自分の関係者でしょう。 | ||
○矢田部理君 具体的に名前を言ってくださいと言っているんです。 | ||
○矢田部理君 主な方を列挙してください。 | ||
○矢田部理君 その程度しか出ませんか。二十人いるうち、全部正確に答えろなどとは申しておりませんが。 | ||
○矢田部理君 松原弘さんは含まれていますか。 | ||
○矢田部理君 その方々のルートが五社あるわけですが、どの関係の会社から戻った株でしょうか。 | ||
○矢田部理君 次に、この欄の中で大変大口だと思われる方々について伺いたいのですがリスト2のワールドサービス、上から一、二、三、四、五、六番目でありますが、会社役員五万五千株、これはどなたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 全部言うのがわかりにくい、記憶がないということもあり得ますが、やはり五万とか三万とかという大口の方は、そう数が多くないわけですね。したがって、記憶としては残っていてしかるべきなので、大口だけ伺いますが、会社役員、この三者ですね。ワールドサービスは五万五千、それから二...全文を見る | ||
○矢田部理君 この第三者割り当てから回ってきたコースでは、古河さんが六万株で一番多い。その次は五万五千、二番目なんですね。そういう大きく分けたところぐらいは記憶があってしかるべきじゃありませんか、あなたが中心になってやられたというのでありますから。 | ||
○矢田部理君 エターナルフォーチュンの三万五千株、それから三万株というのが上の方に二つ出ていますが、これはどなたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 報道によりますと、松原弘さんということが言われておりますが、御記憶ありませんか。 | ||
○矢田部理君 その他この空欄についてはお聞きしたいことがたくさんありますが、全部ここで記憶をよみがえらせるようにといっても無理かと思いますので、この中身を後刻当委員会に出していただけますか。 | ||
○矢田部理君 先ほど委員長が述べられた証言拒否理由に当たる正当な理由か何かございますか。 | ||
○矢田部理君 正当な事由とは考えられませんので、委員長として正式に要請していただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 理事会協議の問題じゃないですよ。 | ||
○矢田部理君 これは理事会協議の問題ではなくて、委員長として、これ以上答えないかどうか、拒否をされるかどうかということを確認する必要があると思います。その上で扱いを協議していただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 確認してください。 | ||
○矢田部理君 委員長、理由を確認するんじゃないんです、同じことを何回も言われてもしようがないんですから。要するに、これ以上しゃべらないかどうか、断るのかと、それについては正当の理由があるかないかということだけを確認してもらえばいいわけです。それで理事会の協議にしていただきたい。 | ||
○矢田部理君 これ以上の答弁は拒否しますね、いやそれはだめですよ、明確にしてください。 | ||
○矢田部理君 私の方は、この全貌を明らかにすることがより大事だと思いますので、お願いということで聞き入れるわけにはまいりません。そこを明確にして、次に移ります。 そこで、麻野忠雄氏という名前が衆議院の江副証言をきっかけに出てまいりました。警察関係者ということでありますが、この...全文を見る | ||
○矢田部理君 ですから、いつ、だれから何株受けたのかと伺っているんです。 | ||
○矢田部理君 これだけ世上いろんな話題になっている、そしてまた新聞の記者会見などでも発表した、その方がいつ、だれから何株という程度、わからないんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 この麻野さんについて言えば、松原さんもそうでありますが、有価証券報告書に当然役員の持ち株数は書かなきゃならぬ、全く記載がないんです、今日に至るまで。これはどういうことなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 松原さんについても先ほど三万五千というふうに言われたのでありますが、二千株の記載があるだけでありました。全くその後変化がない。これは有価証券のあなたが言っていることが事実だとすれば虚偽記載になるし、またリクルートコスモスやあなた方の方の説明が逆に大変信憑性がないとい...全文を見る | ||
○矢田部理君 随分ずさんな会社ですね。先ほど大勢の役員の方々が第三者割り当てコースから買われたと、少なくとも有価証券報告書に正確にそれは反映させなきゃならぬ。一回だけじゃございませんよ。その時期以降ずっと今日に至るまで全くしらを切っておる。これじゃあなたの言うこと信用できないじゃ...全文を見る | ||
○矢田部理君 あなたもこの第三者割り当て先から事実上買い戻す、そして次の方々に割り振るということでは中心的な役割を果たしたようですが、あなたも結局この内規に事実上違反をしていることになりませんか。 | ||
○矢田部理君 話題を変えますが、六十一年の九月三日に店頭登録の申請をいたしましたね、コスモスとして。そのころと思われるのですが、会社として分売価格、最終的には四千六十円に決まるわけでありますが、およその数字を決められた、相談されたのはいつごろのことでしょうか。 | ||
○矢田部理君 九月。 | ||
○矢田部理君 もう一回確認的に申し上げますが、九月三日の日に店頭登録の申請をしているわけです。そこで正式に俎上に上るわけですが、その前ごろに恐らく取締役会かなにかを開いて最終的な、端数は別として、四千円ぐらいというふうな分売価格を内々でお決めになったのではないかと思われるのですが...全文を見る | ||
○矢田部理君 しかし、そのころ四千円前後の話は出ておったというふうに伺ってよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、四千円程度という話はいつごろあなたとしては考えられ、あるいはまた話題にのせることになったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そこで次でありますが、先ほどファーストファイナンスから株の譲渡に当たっては融資をされるという話がしばしば出ておるわけでありますが、先ほど示したリストの中で、ファーストファイナンスの融資を受けられた方の数などは、おおよそのところで結構ですが、わかりませんか。 | ||
○矢田部理君 リスト1、2、それぞれ半数強というふうに伺ってよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 リスト1の方については、最初の段階ではかなりの方が、四十名とか五十名とかの話があったのですが、最初のうちはやっぱり融資をしたわけですか。その後返済をして、必ずしもそうでなくなったという意味でしょうか。 | ||
○矢田部理君 その融資を受けた方、数だけでは少し物足りませんので、政界、官界関係者に限ってでありますが、融資を受けられた方をちょっと挙げていただけませんか。 | ||
○矢田部理君 リスト2についてはいかがですか。 | ||
○矢田部理君 この中で、それじゃ確実に自己資金でお買いになったという方はわかりますか。 | ||
○矢田部理君 政界関係の方々に話をされる際に、融資等についても面倒を見ます、ファーストファイナンスの方で融資をさせていただきますという話は一般的にされたんでしょう。 | ||
○矢田部理君 宮澤さんの関係で一万株が渡っていると言われているわけですが、この関係は融資でしたか。 | ||
○矢田部理君 いずれにしましても、政界官界関係者中心で結構でありますから、融資関係のリストをお出しいただけませんか。 | ||
○矢田部理君 だから、それにかかわるリストを後刻当委員会に出していただけませんかと伺っておる。 | ||
○矢田部理君 次に行きますが、二つのルートにかかわるリストを出されたのですが、これは五十九年ルート、それから六十年の第三者割り当てコースから秋に移された部分と、もう一つ別ルートがあるような気がするのです。十七期、あなた方の有価証券報告書で言いますれば、六十一年の四月三十日までが十...全文を見る | ||
○矢田部理君 いろいろこの正確な説明をするのには時間がかかりますのでかいつまんで申しますと、三十七社の法人といいますか、に割り当てたわけですね。その中で金融機関などは除くと書いてありますが、三十七社に少なくとも割り当てた。それ以前にリクルート本社なり、それから五十九年段階で二つの...全文を見る | ||
○矢田部理君 でも、三十七社に割り当てられて、この有価証券報告書では二十八社しかない、記載されていない。単純計算だけでも九社ですか、会社がなくなっちゃっている、株を持たなくなっているということですね、記載がないということは。これを見ただけでもおかしいじゃありませんか。しかも、それ...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは数字がはっきりしている。記録がはっきりしているわけでありますが、次に株の配分についてであります。 特に政界に対する配分でありますが、お一人お一人、どなたは三千株、どなたは二千株、どなたは一万株というようなことであなたの方で振ったのでしょうか。それとも、中曽...全文を見る | ||
○矢田部理君 そうしますと、中曽根さんの秘書である筑比地さんのところに何と二万三千株も行っているんですが、これはどういう関係でそういう大口になったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 どんな方か存じませんが、何と六千九百万ですよ、当時のお金で。一秘書がと言うと失礼になるかもしれませんが、買える株の数としては他の割り振りとの関係から見ても余りにも多過ぎやせんかと思うのが一般じゃないでしょうか。 | ||
○矢田部理君 これはあなたの説明にもかかわらず、よく読んでみますと、中曽根さんのところに二万九千株行っているんですね、関係者に。九千株を考えてみますと、それぞれ三千株ずつ筑比地さん、上和田さん、太田さんと、こうなっている。安倍さんのところ、森さんコースから一万五千株行っておる、清...全文を見る | ||
○矢田部理君 事実はそうなっているのであります。 そこで、あなた御自身がこれらの政界関係者にお話をされた、電話をかけられたという方はおりますか。 | ||
○矢田部理君 宮澤さんのところにはあなた自身連絡しませんでしたか。 | ||
○矢田部理君 配分計画を立てられたのは数名だということですが、あなたとどなたですか。具体的な名前を挙げてください。 | ||
○矢田部理君 ファーストファイナンスの小林さんがしばしば名前が出てくるんですが、そのメンバーの一人でしたか。 | ||
○矢田部理君 そこで、宮澤さんのところに話に出向いていったのはいつ、どなただったんでしょうか。また、宮澤さんのどこにおいでになったでしょうか。 | ||
○矢田部理君 だれが行ったんですか。 | ||
○矢田部理君 名前がわかりませんか。 | ||
○矢田部理君 それは服部さんと別懇というか、特別の関係でもおありになる方ですか。 | ||
○矢田部理君 先ほど代金の問題は出ましたが、何か株券は最終的に服部さんないし宮澤さんの方に来なかったというんですが、どこに保管しておったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 いや、端的に答えてください。株はどこに。 | ||
○矢田部理君 端的に答えてくださいよ。服部さんは、株券は、宮澤さんの報告でありますが、どこにあるかわからない、自分の手元には来なかったという趣旨のことを言っておられるわけだから、どこで預かったのですかと、こう聞いている。 | ||
○矢田部理君 わかりました。融資を受けた場合には、その担保としてファーストファイナンスの方でお預かりをするというのが一般であるということでございますね。 それから、売却益はだれのどこの口座に振り込んだかとか、どんなことで売買をされたかとかいうような経過は御存じですか。 | ||
○矢田部理君 政治家の中で、まとめてみますと、中曽根さん二万九千株、安倍さん一万七千株、竹下さん一万二千株ということでずっとランクがあるんですが、これはお世話になったとか親しいとかという関係でこういう株の割り振り、数の差ができたのでしょうか。 | ||
12月20日 | 第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第15号 議事録を見る | ○矢田部理君 総理にまずお伺いをしたいと思いますが、リクルート問題、総理は、問題点の一つに証券取引上の問題がありという御指摘でありましたが、中身的にはどんな御認識でしょうか。 |
○矢田部理君 いや、認識だけ。 | ||
○矢田部理君 問題意識はおありのようですが、中身的にはまだ深めていないようでありますから、私の方からリクルートに関連して幾つかの問題点を指摘しておきたいと思います。 その前提として大蔵省は、コスモス株の今回の流れについて、どの程度把握をしているでしょうか。少なくとも役員の持ち...全文を見る | ||
○矢田部理君 きょうリスト2というのを資料として配付をいたしました。これは過般の衆議院のリ特の発表といいますか、ここを土台にして、マスコミの協力などもいただきながら私どもの調査を中心にまとめた結果であります。 最初に私どもはドゥ・ベストリストを明らかにしました。引き続きビッグ...全文を見る | ||
○矢田部理君 具体的に信託銀行協会なり銀行協会はどんな定め、ルールをつくったでしょうか。 | ||
○矢田部理君 その三番目に、今指摘をされた三番目でありますが、「役職員は、法令で認められた場合を除き、取引先重要情報を知りつつ株券等の売買をしてはならない」と明確に規定をしているわけですが、この信託銀行の関係者の取引、ワールドサービスのところに四名出てくるわけですが、この自主ルー...全文を見る | ||
○矢田部理君 さかのぼって適用するかどうかではなくて、当時の行為をこの規則に当てはめてみればそれは違反ということになりますねと、それはいいでしょう。 | ||
○矢田部理君 問題があるどころじゃなくて明白に違反をしているんですよ。 そこで二番目、今度は証券局に伺いますが、まず証券業協会が自主的に決めている内部ルールがございます。したがって、これは証券業界自身が自主的に調査をしたり判断をしたりすることが基本ではありますが、しかし証券行...全文を見る | ||
○矢田部理君 ここに、このリストに記載されておりますように、第三者割り当て先、特にこのエターナルフォーチュンとかワールドサービスでありますが、この第三者割り当て先からコスモス社の役員が購入をしている、これは江副氏も証言で認めているところでありますが、これは明白に証券業協会が決めた...全文を見る | ||
○矢田部理君 そうだとすれば、エターナルフォーチュンのところが少しく空白でありますが、これは江副証言などによってもおおむねコスモス社の役職員というふうに考えられるわけでありますが、その内容はお調べでしょうか。 | ||
○矢田部理君 調査はいいが、把握をしているかと、それぞれの名前を把握していますか。 | ||
○矢田部理君 この内容はいずれ明確にできますか。 | ||
○矢田部理君 それからもう一つ、リクルートの本社の役員からコスモス社の役員に、この時期、つまりこの自主ルール上取引が禁止をされている時期に譲渡をされている事実があるわけですが、その点はどう把握しておられるでしょうか。 | ||
○矢田部理君 その事実関係については麻野忠雄氏が既に指摘をされているわけでありますが、そのほかにリクルート社の役員数名からコスモス社の役職員相当数に株式の譲渡がなされているという状況について証券取引業協会の報告が大蔵省に上がっているのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 これは極めて重大なことなんですね。第三者割り当て先からもリクルートコスモス社の役員が相当数を買い戻している。リクルート本社からも行っていると。その株の総額はどのぐらいが見込まれますか。 | ||
○矢田部理君 私どもが指摘をしました第三者割り当て先からコスモス社役員が購入している分、このワールドサービスなどを中心にしてざっと計算をしても、ワールドサービス、高島さん五万五千株、館岡さん二万五千、重田さん二万、これで十万株です。さらに、松原さん、米津さんなどなどを入れますと二...全文を見る | ||
○矢田部理君 このリクルート本社役員からコスモス社の役職員に渡った株というのは全く新しいコースでありますから、具体的になっているのは麻野忠雄氏の一万株だけでありますから、この点もやっぱり早急に明確にして報告していただきたいというふうに思います。 それからその次に問題なのは、第...全文を見る | ||
○矢田部理君 このような自主ルール違反とあわせてもう一つの問題点ではありますが、有価証券報告書にコスモス社の役員が株を購入した場合には当然記載をしなきゃならないわけですが、記載がない。少なくとも事実と大部分はそごしている。この状況はどういうふうに見られますか。 | ||
○矢田部理君 そこで問題なのは、コスモス社の役員などは、ほとんど他人名義になっている。例えば高島氏、館岡氏、重田氏、これはいずれも有価証券報告書に記載がございません。この十万株、これだけをとってみましても、一体どこに行ってしまったのかということが大変問題なのでありますが、その点の...全文を見る | ||
○矢田部理君 今まで明らかにされているのが、例えば麻野氏の場合には、親戚二人に渡すというか、親戚二人の名前になっている。その他の人もほとんど自分の名前になっていないということが大蔵省等に対するコスモス社の説明であるというふうに伺っておりますが、そのとおりでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そのほか。 | ||
○矢田部理君 この間大蔵省が私のところに説明に来て、ほとんどの人が自分の名義になっていないと、第三者名義だという説明だということですが、そうじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 調査中じゃなくて、大蔵省自身が言っているわけでしょう。 問題は、なぜ他人名義にしたのか、なぜ有価証券報告書に記載をしなかったのか、そしてその他人の中に政治家や官界者がいないのかどうか、この点はいかがですか。 | ||
○矢田部理君 冗談じゃありませんよ。現に加藤氏の兄弟御夫妻がその名前で株を取得している、株を持っているということを認めているじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 ですから、政界関係者がいないなどというわけじゃなくて、経過についてはいろんな弁解は出ているようでありますが、きちっといるじゃありませんか。加藤紘一氏の兄弟が持っているという事実があるじゃありませんか。その点では他の数十万株、この行方を徹底的にやっぱり解明しなきゃなら...全文を見る | ||
○矢田部理君 官房長が前回、内容を明らかにして報告すると言ったにもかかわらず、いまだに明らかにできないのは大変遺憾でありますが、引き続き調査を求めておきたいと思います。 そこで、大蔵省に戻しますが、先ほど有価証券報告書の虚偽記載ということが出ました。しかし、証券取引法上の問題...全文を見る | ||
○矢田部理君 加藤さんのことを余計につけ加えることもいかがかと思うのですが、少なくとも加藤さんの兄さん夫婦は自分の名義に株がなっていることを認めているわけです。その経過については、一万の当事者は拘置所にいるわけですから調べがついていない。しかしながら、少なくとも政治家筋に渡ってい...全文を見る | ||
○矢田部理君 三大臣から御説明をいただいたが、全部無罪みたいな話をしている。それなら何のために検察庁が捜査をしているのかということにもなるわけでありますが、検察庁に伺いましょう。法務省どうですか。 | ||
○矢田部理君 大臣の方々、いずれも調べた結果、職務権限とは関係がないとか、あるいは大勢でみんなで決めるんだから一人だけ云々したことはないとか、全部部内の立場を弁護するような対応をしているわけですね。それがもし検察庁の捜査の進展いかんでそうでないことになったら、あなた方責任をとりま...全文を見る | ||
○矢田部理君 文部大臣、結構です。 そこで、捜査の状況を伺いたいのですが、きょう十時から松原氏に対する裁判がありました。本人は全部認めたそうです。あとは情状論ということになって、裁判の結末は意外に早いというふうに思われるのですが、松原関係の事件の経過を見ますと、個別事件につい...全文を見る | ||
○矢田部理君 共犯関係について引き続き捜査を進めるということですね。 | ||
○矢田部理君 それから、今後の捜査の見通し、そう確たるものは出ないとは思いますが、随分時間がかかっているものだなと。株の流れの解明、それからその次は実質と名義人との仕分け、もうそろそろ次のステップがあっていいのではないか。何か国会でも終わるのを待っているんじゃないかという説もあり...全文を見る | ||
○矢田部理君 捜査体制も新検事正の着任などで特捜関係者が全部あそこに結集するというようなことで、世間の注目の一つは少なくとも東京地検特捜部に向いているわけであります。 もう一つ、今話が出ましたが、警察としてはどういう調査なり捜査なりをしているんでしょうか。その経過と今後の見通...全文を見る | ||
○矢田部理君 非常に複雑なケース、あるいはまたいろんな問題を含んでいるケースですから、そう容易ではないと思いますが、これだけ世間で注目をされている、国会等々でもやっぱり議論になっている事件でありますから、検察庁はもとよりでありますが、警察関係でも早急に結論が出るよう捜査に力を注い...全文を見る | ||
○矢田部理君 ビデオだけじゃないんですね。同じような趣旨のパンフレットをリクルート社がつくっている。リクルート社はNTTと保守契約を結んでいる。盛んにNTTを後ろ盾にして仕事をしているんだということを強調されるパンフレットが方々にまかれている。これは御存じですか。 | ||
○矢田部理君 そのパンフレットと先ほど指摘をした拡販用のビデオを、式場氏に株の譲渡が明らかにされた直後、一斉に回収させているんじゃありませんか。その点はいかがですか。 | ||
○矢田部理君 どの点が行き過ぎており、そしてしたがって修正を求めたのでしょうか。具体的に明らかにしていただきたい。 | ||
○矢田部理君 もう少し具体的に、こういう表現があるからこの部分を削らせた、あるいは困るといって修正をさせたということがあるでしょう。 | ||
○矢田部理君 そのいずれにもビデオの方に見られますように式場氏が関与していた疑いが非常に強い。特にビデオについて言えば、式場氏がインタビューの形で登場して一体感を強調している。それがパンフレットにもあらわれるということなのでありまして、式場氏のリクルートとのかかわりは極めて重大だ...全文を見る | ||
○矢田部理君 リクルートが勝手にやったというのにしては、そうは受け取れない事実関係もあるわけであります。 もう一点、西脇さんが中心になって調査委員会を持ち、いろんな調査をしてきたようでありますが、どうもいま一つこの調査の内容が漠としておったり、事実に沿わなかったり、うそで固め...全文を見る | ||
○矢田部理君 前のコスモス株についても本人の言い分だけを口移しに発表しただけで、自己資金で買ったの、株式は持っているのと言ったのは全部うそだったじゃありませんか。この事実も指摘をされて初めて出す。それが単に四百円程度の株ではなくて、実質大変な価値、値打ちのある株だという状況につい...全文を見る | ||
○矢田部理君 調査というのは、長谷川氏ないし式場氏が株式を含めて実質的にどのような利益供与をリクルート社側から、コスモスも含めてでありますが、受けておったのか、そんなに多くの利益を得ておったのはなぜだったんだ、どういう便宜供与なりサービスをしてきたのか、そのサービスの異常性、過剰...全文を見る | ||
○矢田部理君 行ったり来たりしたくありませんがね。 ビデオで式場氏がインタビューで、NTTとリクルートは一体だと、NTTが全面的にバックアップするというような発言をしているのは、それは当然ですか、まずいとは思いませんか。先ほどのパンフレットの修正から考えれば、少なくともこれは...全文を見る | ||
○矢田部理君 事実確認でこういう事実が仮にあったとしたらどうしますか。それは行き過ぎと見ますか。 | ||
○矢田部理君 明日に行き過ぎなんですね。 スーパーコンピューターの問題もお聞きしたいが、きょうはこの程度にとどめます。値段についても公表しない。 一点だけ聞いておきましょうか。このスーパーコンピューターの値段については公表しないという契約がクレイ社なりとあるんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 これだけ疑惑に包まれておって、一般に公表しないから公表できませんと。最初は何か公表をしないような特約があるからだめみたいな話をしておった時期もある。そういう体質がこういう問題を派生させる。問題が出てもなおかつこれをかばってつぶしてしまう。これではやっぱりうみは出ない...全文を見る | ||
○矢田部理君 結構です。御苦労さまでした。 最後になりますが、これは竹下総理に伺わなければなりません。 福田さんの問題でありますが、私どもが最初福田さんの問題を指摘した。その後ここで私も質問し、志苫さんも質問しているわけでありますが、同僚議員の質問をずっと聞いておりますと...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間があれば詳細に事の経過、成り行きを伺いたいのでありますが、同僚議員というか他の議員もいろいろ聞いておるようでありますから、ポイントについてだけ伺っておきます。 青木さんのところに最初リクルート側から話が持ってこられたというんですが、そのときに、結果としては青...全文を見る | ||
○矢田部理君 話の趣旨でございますが、二千株についてはこれは青木さんに引き受けてほしいというお話だったわけですね。他の一万株については総理、竹下さん御自身というふうに言ったかどうかは別として、いわば竹下さん方でお引き受けをいただきたい、持っていただきたい、こういう趣旨の話し向きで...全文を見る | ||
○矢田部理君 私は、その説明に必ずしも納得しないのですが、それぞれの政治家のところに、秘書のところに持っていけば話も通じるだろうという考え方もあって株は近づいていったし、そういう向きで持ってこられたと見るのがむしろ常識なんでありまして、そういう話で来たのに幹事長名義にするのもなん...全文を見る | ||
○矢田部理君 うんと親しくて、株のあっせん業でもやっているなら話は別ですよ。そうじゃないんですね。総理も少しつくり過ぎている。だれがつくったかは知りません。だれでもいいからというのであれば、先ほど私はリスト2というのを示しました。これは衆議院で出された文書、コスモス社などが中心に...全文を見る | ||
○矢田部理君 少なくともリクルート側はそういう立場ではない。したがって話としては、その向きで話をされたというのは少しく真実性に乏しいというふうに私は思います。 いずれにしても、形としては福田さんのところに落着をした。その後の株の売買の手続、約定書の作成とかお金の振り込みとか、...全文を見る | ||
○矢田部理君 売却にかかわる手続は、具体的にはどなたが指示をされ、どなたがおやりになったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 株を購入するに当たって、お金の振り込みはいつごろ、どなたが、幾ら、だれに向けて振り込んだのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 この株は竹下さん方に割り振られた株なんですよ。受け皿の名義人がたまたま福田さんであって、あたかも人ごとのように言うのは、私は間違っていると思う。個人的な問題でも私経済でもない。 これだけ重要な疑惑に包まれているわけでありますから、特に皆さんに綱紀粛正を求めるので...全文を見る | ||
○矢田部理君 福田さんと江副さんが特別な関係にあったわけじゃないんですね。そうでしょう。うなずいておられるわけですが、江副さん方にしてみれば、この株でもうけさせてやろうと思って方々へ配ったわけですよ。福田さんにもうけさせる理由はないのでありまして、竹下さんの関係者で少しいい思いを...全文を見る | ||
○矢田部理君 はい。あと一問で終わります。 ですから、その信頼が総理に対して疑われているわけですね。そのあかしを立てる必要がある。そのためには総理はここで、私に対してもそうです、そこは聞いておりません、そこは調べておりません、それは私経済だ、個人の問題だと、これではやっぱりい...全文を見る |